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Smegging English (Lesson4)
は、NHK放送時にカットされたシーンのセリフ。

for one's eyes only (〈人〉以外には極秘)   Those are for the Captain's eyes only, Arnold. それは船長以外には極秘です、アーノルド。   リマーは、操縦室にやって来ました。 レッド・ドワーフ号の乗員の個人ファイルを見たかったのです。 でも、ホリーの答えはもちろん‘No.’。 ところが、リマーは「では、12秒間だけ待って船長が生き返らなかったらそれは私が管理しているものと見 なそう」などと勝手なことを言って、ファイルをホリーに読み上げさせます。   《こんな時に役に立つ》 二等技術士風情に、あつかましくも「船長の極秘ファイルを見せろ」などと言われた時。
no less than (〜回も、〜個も)   Has requested sick leave due to diarrhea on no less than 500 occasions. 腹下しを理由に、500回も病欠を申請。   まずは、リスターに対する船長の所見です。 どうやら、彼はヴィンダルーの食べ過ぎで、しょっちゅう胃腸を壊していたようです。 「昇進の可能性は、ゼロ」   《こんな時に役に立つ》 腹下しを理由に、500回も病欠を申請して来た三等技術士についての所見を書く時。
marvellous (驚くべき、すばらしい)   A marvellous, marvellous man and a tragic loss to us all. すっばらしい、すっばらしい人だった。彼の死は、我々全てにとっての悲劇的損失だ。   リスターに対する船長の評価を聞いて、リマーは大喜び。 さすがは船長。彼は立派な指揮官だったのだ。   ‘marvellous’はイギリス式の綴りです。アメリカ式だと‘marvelous’(‘L’がひとつ少ない)。 似たような言葉に‘wonderful’がありますが、‘marvellous’は、それよりもっと強い意味になります。   《こんな時に役に立つ》 自分が常々アホだと思っていた三等技術士を、やはりアホだと評価していた上官を賞賛する時。
constantly (繰り返し、何度も、しょっちゅう)   He aches for responsibility but constantly fails the engineering exam. 彼は責任ある地位に着きたがっていたが、工学の試験にはしょっちゅう落ちていた。   次に、リマーは自分のファイルを読み上げさせるのですが……。 これを聞いたリマーは怒ります。 「私が工学の試験に落ちたのは、たった11回だ。生まれてからたった11回ローストビーフを食べたからと 言って、それを『しょっちゅうローストビーフを食べていた』なんて言い方をするか?」   面白いので、船長のファイルの続きを、ちょっと読んでみましょうか。   There's a saying amongst the officers:If a job's worth doing, it's worth doing well. If it's not worth doing, give it to Rimmer. 士官たちの格言:価値ある仕事はきちんとやって、無価値な仕事はリマーにやらせろ。   Probably has more teeth than brain cells. きっと、脳細胞より歯の数の方が多いのだろう。   Promotion prospects:comical. 昇進の可能性:お笑い種。   ちなみに‘If a job's worth doing, it's worth doing well.’は「少しでもやる価値のある仕事なら、それ をきちんとやらなくてはならない」という、実在する格言です。   《こんな時に役に立つ》 工学の試験に11回も落ちたアホな二等技術士についての所見を書く時。
pick up 〜 (〜を捕らえる、受信する)   I'm picking up an unidentified object. 未確認物体を捕捉中です。   リマーが馬鹿なことを言って憤慨している間に、ホリーは重大な報告をしていました。 ‘pick up’は「物理的に捕らえる」という以外に電波などを「受信する、捕捉する」などの意味にも使われ ます。   《こんな時に役に立つ》 未確認物体を捕捉した時。
beyond 〜 (〜の限界を越えている)   It's obviously beyond me. 明らかに私の能力の限界を越えている。   「あれは何だ?」 「不明です」 「お前が調べりゃいいだろう、ホリー」 確かに、この仕事はリマーには、ちょっと無理なようです。 この‘beyoud’は前置詞です。直後に来るのは名詞。   「何しろ私の脳細胞は、歯の数より少ないんでな」 リマーは操縦室を出て行ってしまいます。 あとに残ったホリーも納得して、一言‘Yes, you have.’ この‘you’が「持っている(have)」のは、その脳細胞より数の多い「歯」ですね。   《こんな時に役に立つ》 自分には出来そうもない仕事を、他人に偉そうに押しつける時。
Would you like 〜 ? (〜はいかがですか?)   Would you like some toast? トースト食べます?   そのころリスターは、睡眠室でベッドに寝転がり、キャットに借りた猫語の本を読んでいました。 読書に忙しいリスターに、人工知能搭載のトーキング・トースターが話しかけます。   《こんな時に役に立つ》 せっかく自分のような人工知能付きのトースターを買ったくせに、18週間もトーストを食べようとしない持 ち主に、トーストを勧める時。
point (目的)   What's the point of buying a toaster with artificial intelligence if you don't like toast? トーストが好きじゃないのなら、なんのために人工知能付きのトースターを買ったんですか?   読書に忙しいリスターに邪険にされたトースターは怒り出しました。 ‘What's the point of buying a toaster with artificial intelligence’は、直訳すると「人工知能付き のトースターを買った目的は何ですか?」です。 ‘artificial intelligence’は「人工知能」。‘A.I.’と略しますね。   《こんな時に役に立つ》 人工知能付きのトースターを買っておきながら、トーストを勧める自分を邪険に扱う持ち主に抗議したい時。
Will you 〜? (〜してくれますか?)   Will you shut up?! 黙らないか?!   喋り続けるトーキング・トースターに、ついにリスターは怒鳴ります。 ‘Will you 〜?’はイントネーションに注意。 語尾を上げると「〜しませんか?」と相手の意志を尋ねるニュアンスに、下げると「〜してください」と命令 するニュアンスになります。   《こんな時に役に立つ》 読書中に「トーストを食べろ」とうるさいトーキング・トースターを黙らせたい時。
ought to 〜 (〜すべきです)   You ought to try reading your shirt sometime, Lister. いつか自分のシャツを読んでみるべきだな、リスター。   やっとトースターが静かになったと思ったら、リマーがやって来ました。 猫語の本の「匂いを嗅いでいる」リスターを見て、リマーは「何やってるんだ?」と尋ねます。 実は、猫語の本は文字を使わず嗅覚で読むものなのです。 「このラインに沿って匂いを嗅いでいくんだよ」 リスターは、リマーの前で本を読んで見せます。 「こう書いてあるんだ……。さあ、ディック、走れ。走れ、ディック、走れ。走れ、家へ、ディック」 それを聞いたリマーは、こんな皮肉を言いました。   《こんな時に役に立つ》 「鼻で読む猫語の本」なんてものに夢中になっているアホな三等技術士を馬鹿にしたい時。
go through 〜 (〜を使いつぶす)   You can't just go through my possessions ! 私の物をヨレヨレにするんじゃない!   リマーは、リスターの着ているシャツに目を止めました。 それは彼のものでした。 リスターは、こともなげに「ああ、借りたよ」と言います。 ただ、借りただけではありません。 着たまま寝転がってものを食べ、汚れた指を何度もシャツで拭いたので、もうシミだらけのヨレヨレ……。   《こんな時に役に立つ》 ルームメイトに自分の服を勝手に借りられた上、ヨレヨレにされた時。
How would you like 〜 (〜をどう思いますか?)   How would you like it if I stole your T shirt ?  もしも私がお前のTシャツを盗んだら、お前はどう思う?   リスターはリマーに、 「お前は、もう服なんかいらないだろう」と言います。 「それは、私が死んでいるからか?」 「そうだよ。お前はホログラムじゃないか、ホログラムには服なんかいらないじゃん」 それは、その通りです。 「でも、私のだ!」 そこで、リマーはリスターにこう尋ねました。 リスターから返って来た答えは、 ‘I wouldn't care.(別に気にしない)’でした。   《こんな時に役に立つ》 他人の物を勝手に使っておいて「お前はホログラムなんだからいらないだろう」などと抜かす人間に「少しは 相手の立場になって考えろ」と言いたい時。
That's private. (それは、個人的なことです)   That's private !  お前には関係ない!   「ともかく、もう絶対に私の服をヨレヨレにしたりするな」 「分かった、分かった」とリスターは答えます。 「ところで、お前、コート・ハンガーにズボン下を掛けっぱなしにしておいただろ?」 ……全然、分かっていません。 ついにキレたリマーが叫ぶのが、このセリフです。   《こんな時に役に立つ》 自分が死ぬ前にコート・ハンガーに掛けておいたズボン下を勝手に見つけて笑い者にする無神経なルームメイ トを怒鳴りつけたい時。
What do you want? (何が欲しいんですか?)   If you don't want the shirt, what do you want, Rimmer ?  シャツがいらないって言うんなら、一体どうして欲しいのさ、リマー?   「分かった。シャツは返すよ」 「そんなにヨレヨレになったものなんか、もう要るもんか!」   ‘What do you want?’これは、ちょっと失礼な言い方ですよね。 せめて‘What can I do for you ?’ぐらいの言い方はして貰いたいところです。   《こんな時に役に立つ》 せっかく「借りたシャツを返してやろう」というのに「もう要るもんか!」などと答えるホログラム人間に、 それなら自分にどうして欲しいのかを聞きたい時。
keep out of 〜 (〜を避ける、〜に干渉しない)   Just keep out of my things, all right ?  絶対に、私の持ち物には近づくな、分かったな?   リマーは、もうカンカンです。 でも、リスターは平気な顔で、相変わらず「分かった、分かった」。   ‘just’は直後の単語を強調しています。「断然、絶対に」。 ‘keep out of’は‘keep off’と似たような意味ですが、‘keep out of’の方が強い表現です。   《こんな時に役に立つ》 持ち物は勝手に持って行く上、ひとのプライバシーまで勝手に覗くとんでもないルームメイトに「やめろ」と 言いたい時。
I agree (同感です)   Mostly they're rocks, I agree, but maybe this one's different. 確かに大部分は岩だよ、それは私も同感だ。だが、たぶんこれは違うな。   2人は、ホリーが発見したという未確認物体について話し合います。 リスターは「どうせまた、岩なんじゃないの?」と言います。 「これまで見つけたものは、みんな岩だったじゃない」   《こんな時に役に立つ》 発見した未確認物体のことを「今度こそ岩じゃない」と言いたい時。
on one's way (途中の)   I'm on my way. 今、行く。   リマーは言います。 「もし、宇宙船の外に誰もいないのであれば、生命は一体どこにいるというんだ?」 ‘Why are we here?(我々は、なぜ、ここにいるのだろうか?)’ 2人が、そんな話をしているところに、ホリーから連絡が入りました。 「未確認物体が、今、視程範囲に入りました」 リマーは、部屋を飛び出して行きます。 そして未確認物体の正体は、ポッド。明らかな人工物でした。   《こんな時に役に立つ》 「未確認物体が、視程範囲に入った」という連絡を受けて、部屋を飛び出して行く時。
get 〈人〉 〜 (〈人〉に〜を持って来る)   Got you this. これを持って来てやったんだ。   一方、リスターは久しぶりにキャットの顔を見ました。 キャットは、1冊の本を抱えています。 それは、猫人間の「聖書」でした。   《こんな時に役に立つ》 猿から進化したとかいう「人間」に、自分達猫人間の「聖書」を見せてやる時。
So am I. (私もそうです)   So am I ! 俺だって、そうだよ!   「聖書」には、聖なる母フランケンシュタインを救った神「クロイスター」の伝説が記述されていました。 「これ、俺だ」 「まさか、クロイスターは、神なんだぜ」 「だから、俺がその神なの」 キャットは、まるで信用しません。 「お前が神なら、皿を女に変えられるか?」 「俺は真面目に話してるんだ!」 「俺だって……」   《こんな時に役に立つ》 不細工な猿のくせに自分を「神だ」と言い張った上「真面目に話しているんだ」などと言っているアホの相手 をする時。
give 〜 a go (〜をやってみる)   I'll give it a go, Dave. やってみましょう、デイヴ。   自分のことは、猫人間の間に、一体どんな風に伝わっているのでしょうか? リスターは「聖書」が読んでみたくなりました。 「猫語の辞書を渡したら、これを翻訳出来る?」 リスターは、ホリーに尋ねます。 ホリーは、頼もしい返事を返して来ました。   この‘go’は名詞。「試み」という意味です。   《こんな時に役に立つ》 猫語の「聖書」の翻訳を頼まれた時。
no point in 〜ing (〜をしても無駄です)   Ah, no point in running, Lister. ああ、走っても無駄だよ、リスター。   ホリーが未確認物体の捕獲に成功しました。 リマーが知らせに駆け込んで来ます。 話を聞いて観察室へ走るリスターを笑って、リマーが言うセリフがこれ。 「ポッドは私のものだ。私が見つけたんだからね。あいつ、子供だなあ」 でも、もちろんその後、リマーも全力で観察室へダッシュするんですけどね。   この‘point’は「効果、利益」と言う意味。   《こんな時に役に立つ》 自分が先に見つけたポッドを見るために、今さら走って行く子供っぽいルームメイトを笑う時。
, you know (〜そうでしょう?)   Calm down. Dead people can have heart attacks too, you know. 落ち着けよ。死んだ人間だって心臓発作は起こすんだ、そうだよな?   リスターに遅れをとるまいと、観察室に走り込んで来たリマーに、リスターはこう言います。 文尾に付く‘you know’は、周知の事実についての同意を求めたり確認を取る意味で付け足す言葉。 リスターは、ここで「死んだ人間も心臓発作は起こす」と言い切った後、「確かそうだったよな?」と確認を 求めているのです。彼の知的レベルを伺い知ることのできるセリフですね。 ‘Calm down’は「落ち着く」。   《こんな時に役に立つ》 たぶん死人も心臓発作を起こすと思うんだけど、ちょっと自信がない時。
play it one's way (最善の策を取る)   All right, Lister, we'll play it your way . よし、リスター、こうなったら仕方がない.   ポッドの表面に、何か書いてあるのに気づいたリスターは、何気なく隔離室の中に入ってしまいます。 それを見て、慌てたリマーのセリフ。 「1ヶ月間、お前を隔離する!」 でも、リスターは「何か言った?」と言いながら、平気で外に出て来てしまいます。 「どうして、そう何でも私に逆らうんだ?」   《こんな時に役に立つ》 アホな三等技術士が、安全確認もせずに隔離室へ入ってしまった時。
far 〜 (とても〜、すごく〜)   This is far too important. これはすごく重要なことなんだ。   全然わかっていないリスターに、リマーは何とか未知の物体の危険性について説明しようとします。 ‘too’などの副詞の前、あるいは‘different’などの形容詞、‘exceed’や‘unfit’等の動詞の前に置 かれた‘far’は、「すごく、とても」という意味になります。 意味的には‘much’と同じですが、‘far’の方が口語的な表現です。   《こんな時に役に立つ》 宇宙船外から持ち込んだ物体を隔離しておく必要性を、まるで分かっていない三等技術士に説明する時。
keep 〜 (〜の状態にしておく)   Just you wait here, keep that door closed till I get back with the skutters. ちょっとここで待ってろ、私がスカッターを連れて戻るまで、ドアを閉めておけよ。   自分では物に触れることのできないリマーは、サービス・ロボットのスカッターを呼びに行きます。 ‘wait’は「待つ」という意味の、もっともポピュラーな動詞。 ‘get back’は「戻る」。   《こんな時に役に立つ》 アホな三等技術士を「エイリアンのポッド」の傍にひとり残して、サービス・ロボットを呼びに行く時。
hang on (待つ)   Hang on a minute! (ちょっと、待てよ!)   リマーの姿が見えなくなると、リスターはさっそくまた隔離室の中に入り込みます。 ポッドに書いてある奇妙なマークが気になったからです。 ほこりまみれのポッドの表面に、とぎれとぎれに見えるそのマークは……。 「ちょと待て、何か見覚えがあるぞ」   《こんな時に役に立つ》 宇宙船外から運び入れたポッドに「どこか見覚えがあるな」と思った時。
give 〈人〉〜 (〈人〉に〜を示す)   Give me an R, give me an E, give me a D ... これは‘R’だろ、これは‘E’、これは‘D’で……   リスターはポッドの表面のほこりを払います。 浮かび出て来たのは‘Red Dwarf Garbage Pod(レッド・ドワーフ号 ゴミ・ポッド)’の文字。   《こんな時に役に立つ》 「エイリアンのポッド」のほこりを払って、表面の文字を解読していく時。
never did 〜 (〜を一度もしたことがない)   Did Rimmer never work in waste disposal? リマーは、廃物の処理の仕事をしたことがなかったのか?   ドワーフ号の乗員としては、リスターより遥かに先輩のリマーですが、どうやらゴミ処理係だけはやったこと がなかったようです。 彼は自分の船で使用されているゴミ・ポッドの形状を知らなかったのです。 「なんで教えてやらなかったんだ?」と、ホリーに聞くと、 返って来た答えは、「だって、笑えるでしょ?」 リマーをからかうという事に関しては「レッド・ドワーフ」の仲間たちは、どうやら一致団結するようです。 リスターは大喜びでポッドの文字を隠し、そしらぬ顔をすることに決めました。   《こんな時に役に立つ》 アホな二等技術士が、自分の船のゴミ・ポッドの形状を知らない理由について、船のメイン・コンピューター に確認したい時。
be able to 〜 (〜することができる)   Perhaps they might be able to give you a hand with your punctuation.  きっと彼らは、あなたに手を貸すことができるかもしれませんね、句読点付きの。   リマーは、この出来事を記録するため、ホリーに文章を口述しているのですが……。 「エイリアンのポッドのマークを、てん、集中的に調査した結果、てん、以下のことが明らかになった、まる、 驚くべき知性との、てん、取り引きを、てん……」 ああ、もう! さっきから「てん」だの「まる」だのって、うっとうしいなあ。 で、ついにホリーのこの一言。 リマーは怒って‘Shut up.(黙れ)’と言います。 ‘might’は「かもしれない」という意味を示す助動詞。   《こんな時に役に立つ》 エイリアンに出会ったと思って舞い上がっているアホなホログラム人間に、「てん」だの「まる」だのと うっとうしい口述筆記につきあわされた時。
make 〈人〉〜 【〈人〉の後に動詞が来る形】 (〈人〉に〜させる)   What makes you think these aliens exist? なんでエイリアンが存在すると思うわけ?   夜になりましたが、リマーは興奮で眠れません。 ついに、部屋の明かりを付けて、同室のリスターを起こしてしまいます。 あれがゴミ・ポッドだと知っているリスターは、エイリアンについて熱く語るリマーに、こう尋ねます。 「S+V+O+動詞」の形。 ‘What makes you think 〜’は、直訳すると「何があなたに〜と思わせるのか?」です。   《こんな時に役に立つ》 ただのゴミ・ポッドを「エイリアンの持ち物だ」と興奮して騒ぐルームメイトに、エイリアンなんかが存在す ると思う理由を尋ねたい時。
believe in 〜 (〜の存在を信じますか?)   Do you believe in God? お前は、神を信じるか?   自分の感激を語るリマー。 でも、2人の話は噛み合いません。 「お前は何を信じてるんだ?」と、リスターは、リマーに尋ねます。 「神は信じているのか?」 リマーは答えます。 「私はエイリアンを信じている」   《こんな時に役に立つ》 エイリアンについて、やたら語りたがるルームメイトに「こいつは一体、何を信じてるんだ?」という素朴な 疑問をぶつけたい時。
in advance of 〜 (〜よりすぐれた、進んだ)   Aliens, Lister, with technology so far in advance of our own we can't even begin to imagine. エイリアンだよ、リスター、我々より遥かに進んだ、想像すらできないほどの技術を持った存在。   リマーは、彼のイメージするエイリアンがどんなものであるのかを語ります。 リスターは「人類の技術を超えるのなんて簡単じゃん。前髪用のカツラだって、付けて笑われないようなのは、 まだ出来てないもん」と、まぜっ返しますが、リマーは聞いていません。 彼は有頂天になって語り続けます。 「エイリアンなら、きっと私に本当の体を与えてくれることができるだろう」 それこそがリマーの望みでした。 体さえ手に入れば、また人間に戻ることが出来る。 リスターにホログラムだと、馬鹿にされずに済むのです。   《こんな時に役に立つ》 自分を「ホログラム」だと馬鹿にした人間に、エイリアンは人類より遥かに進んだ技術を持っていて、自分に 体を与えてくれるに違いないという、希望に満ちた確信を語りたい時。
make 〈人〉〜 【〈人〉の後に名詞が来る形】 (〈人〉を〜にする)   The Cats have made you their God. 猫たちは、あなたを彼らの神としたのです。   さて、キャットの持っていた猫人間の「聖書」を人間の言葉に翻訳し終えたホリーは、その内容をリスターに 説明します。 妊娠した雌猫、フランケンシュタインを庇って時間静止カプセルに放り込まれたリスターは、猫人間たちの伝 説では、聖なる母フランケンシュタインを救うため、時の中で凍りついた神「クロイスター」になっていまし た。   先ほどの‘makes you think’と形は似ていますが、〈人〉の後に来るのは「動詞」ではなく「名詞」です。 「S+V+O+C」の第5文型。   これを聞いたリスターは‘Working class kid makes good !(労働者階級のガキが出世したもんだな!)’ と言います。 この‘make’は「(名声など)を得る」。これは「S+V+O」の第3文型です。   《こんな時に役に立つ》 アホな三等技術士に「あんたは猫人間の神様なんだよ」という事実を伝える時。
You're not kidding (からかうのはやめてください)   You're not kidding. (冗談はやめろよ)   「フィジーに農場を買って、そこでドーナツとホットドッグの店を開きたい」というリスターの他愛のない夢 は、猫人間たちの間に伝えられるうちに、天国のイメージへと変化してしまっていました。 そして彼らは「ドーナツ屋の店員が被る帽子の色が赤であるか青であるか」を巡って2つの宗派に分かれ、数 千年に及ぶ戦争を繰り広げたのです。 そんな馬鹿げたことで! ここで描かれている猫人間の戦争が、枝葉末節を本質と取り違えて争う現実の宗教戦争を風刺したものである ことは明らかです。 本当に「冗談はやめてくれ」ですね。 ドーナツ屋の帽子の色は、本当は緑なのに……。   《こんな時に役に立つ》 本当は緑色のはずのドーナツ屋の帽子を、赤か青かで争って、数千年に渡る戦争を続けた種族がいたと聞かさ れた時。
Those who 〜 (〜な人たち)   Those who have wisdom will know its meaning. 知恵ある者は、その意味を知る。   ようやく休戦の協定を結んだ猫人間たちは、約束の地を求めて箱舟を作り「レッド・ドワーフ号」を旅立ちま した。旅立つ時に、彼らがそのしるべとしたのが「クロイスター」がフランケンシュタインに与えたと言う、 聖なる書き付け。 知恵あるものには、この書き付けの意味が分かるはずだと言う。 その内容は……「靴下7足、シャツ1枚」。 「……それ、猫のバスケットに並べて置いてあった、俺の洗濯物のリストだ」 かくて、猫人間たちの箱舟は、1艘は小惑星に衝突し、もう1艘は今も宇宙を航行中……。   《こんな時に役に立つ》 知恵のある者になら「靴下7足、シャツ1枚」という書き付けが示す「約束の地」の位置を知ることができる はずだと「聖書」に記す時。
what else is new ? (何か他に新しいことはありませんか?)   So, what else is new? それで、それからどうしたの?   なんてことだろう! 宗教を言い訳に、馬鹿げた戦争をした挙げ句に……。 でも、その原因を作ったのは、自分であるのかもしれないのです。 心ならずも「神」となってしまったリスターは、思い悩みます。 沈黙するホリーとリスター。 そこへ、そばで聞いていたトーキング・トースターが、口を挟みました。 「それから?」 まったく能天気なヤツ。 この‘else’は副詞です。意味は「その他に」。   《こんな時に役に立つ》 「聖戦」だの「箱舟」だのという面白そうな話の続きを聞きたい時。
rub one's nose in (〈人〉に嫌な思いを経験させる、思い出させる)   You've just come here to rub my nose in it. お前は、私を不愉快にさせるために、ここへ来たのか?   リスターは、リマーのところへ行きました。相談に乗ってもらおうと思ったのです。 リマーは、観察室でスカッターを使ってポッドについてのレポートを作成中……。 でも、リマーから返って来たのは‘I'm not interested.(興味ないね)’という冷たい一言。 「おめでとう、あなたは神様です、とでも言って欲しいのか?」 それでも話を続けようとするリスターに、リマーはこんな風に言います。   《こんな時に役に立つ》 自分が人間にもなれずに悩んでいる時「神様になっちゃった悩みを聞いてくれ」などと言って来た馬鹿野郎に 不快感を伝えたい時。
given 〜 (もし〜だったならば)   I could have been God, you know, given a different start in life. もしも人生のスタートが違っていたならば、私だって神になれたかもしれないんだ。   リマーは、ひがみ始めます。 「自分は人間にさえなれないのに、なんでこんな奴が神様にまでなるんだ?」 現在の事実に反する仮定を表す「仮定法過去」の文章です。   《こんな時に役に立つ》 自分が徹底的に情けない立場に居る時「ルームメイトが神様になった」などという話を聞かされた時。
for my money (私の考えでは)   Lister, for my money, anyone who goes around reading meaning into any old gobbledygook deserves everything they get. リスター、私が考えるに、古い文書をこねくりまわして解読しようとする人間は、自分が手に入れた文書の価 値にふさわしいだけのものを手にするものなんだよ。   リマーは信じないようですが、リスターは神になどなりたくなかったのです。 彼は、自分の洗濯物リストのせいで今も宇宙をさまよっている猫人間のことを考えて、激しい罪の意識にさい なまれるのでした。 そんなリスターにリマーが言うセリフがこれです。 なるほど、御高説はごもっとも。 ところで、リマーがさっきから解読しようとしているものは、ゴミ・ポッドの外側に書いてある文字なんです けど……。   ‘reading 〜 into …’「…から〜を読み取る」 ‘deserves 〜’「〜に値する、〜の報酬を受けるのが当然だ」   《こんな時に役に立つ》 「洗濯物リスト」を解読しようとした挙げ句、宇宙の迷子になったらしいアホな連中について論評したい時。
cock-up (へま、大失敗)   God returns in all his splendour, and says, ‘Sorry, it's all been a total cock-up ! ’ 輝きに包まれて帰還した神が、こう言うわけか「ゴメン、みーんな俺の、どヘマでした!」   「せめて彼らに会って、ひとこと謝りたい」 リスターは、そう言いますが、リマーは反対します。 謝罪なんかされても、彼らが救われるわけはないと言うのです。 ‘cock-up’は、イギリスで使われる俗語です。   《こんな時に役に立つ》 数千年に渡る聖戦と、1種族まるごとの遭難という事態を引き起こしておいて「謝りたい」などと言っている アホに、「やめとけ」と言いたい時。
ask to 〜 (〜することを求める、頼む)   I didn't ask for this. I didn't ask to become their God. こんなことは、頼んでない。神様にしてくれなんて、頼まなかったのに。   リスターは悩み続けます。こんなことになるなんて、彼の本意ではなかったのです。 これを聞いたリマーは、 ‘Well, I didn't ask to be killed.(ああ、私だって殺してくれと頼んだわけじゃないんだ)’ と言います。 人間にすらなれないリマーにとって、リスターの悩みはぜいたく過ぎて腹立たしいのです。 同じ「〜を頼む」でも、後に来るものが名詞だと‘ask for’になり、動詞だと‘ask to’になる点に注意。   《こんな時に役に立つ》 頼んで神様にしてもらったわけじゃない時。
but 〜 (〜ということがなければ)   I'd have broken the fifth, but there's no sheep on board. もし、船に親羊が乗ってたら、5番目のも破ってただろうな。   リスターは、自分がどんなに神にふさわしくない人間かを並べ立てます。 「猫人間には5つの戒律というのがあるんだけど、俺はそのうち4つまでを、もう破っちゃってるんだ」   ‘As well as hanged for a seep as for a lamb.(子羊を盗んで吊るされるなら親羊を盗んだ方がまし)’ という諺(日本で言うところの「毒を喰らわば皿まで」)を下敷きにしたセリフ。 「本当は5つとも破ってるはずなんだけど、この船、盗む親羊が乗ってないんだよね」というわけです。   if節のない仮定法の文。 この‘but’は、副詞節を導く従位接続詞で、if節の代わりをしています。   《こんな時に役に立つ》 自分は可能な限りの全ての戒律を破ってしまうようなどうしようもない奴なのだと告白したい時。
be sick of 〜 (〜にはもううんざりです)   I'm sick of hearing about these stupid cats ! (バカな猫どもの話を聞かされるのには、もううんざりだ!)   「その5つ目の戒律ってのはね‘It is a sin to be cool.(クールなことは、罪である)’なんだよ」 途端にリマーは、冷静さ(cool)を失ってしまいます。 「私はポッドのマークを解読するのに忙しいんだ。これは科学なんだ!」 ポッドのマークが何であるかを知っているリスターは、思わず笑います。 「笑うがいいさ、しかし私はクエーガーを信じる」 「クエーガー?」 「私がエイリアンに付けた名前だ! 私はクエーガーが、私に新しい体を与えるための技術を持っていると信 じているんだ」 これも一種の信仰でしょうかね?   《こんな時に役に立つ》 「エイリアンのポッド」のマークを解読するのに忙しい時に、バカな猫どもの話を延々聞かされた時。
never mind 〜 (〜なんかどうでもいい)   Never mind this tot, where's the Cat ? そんな、ゴミ溜めから拾ってきたものなんか、どうだっていいじゃない。キャットはどこ?   この‘tot’は「ゴミ溜めから拾ったもの」という意味。 ポッドの正体を知っているリスターとしては、単に事実を指摘しただけに過ぎないのですが、これを聞いたリ マーは激怒します。 彼にとって、ポッドはすでに神聖なものなのでした。   《こんな時に役に立つ》 ゴミ・ポッドなんかを大事に調べている奴に「そんなものどうだっていいじゃない」と言いたい時。
no longer 〜 (もはや〜ない)   He's no longer in my supervision field, 彼は、すでに私の管理区域内にはいません。   リマーと話をするのを諦めたリスターは、キャットを探しに行きます。 ホリーに行き先を尋ねますが、ホリーも彼を見失っていました。 どうやら、キャットは貨物デッキの方にいるようです。   《こんな時に役に立つ》 相手が探している猫人間が、すでに自分の管理区域の外に出たことを告げたい時。
turn 〜 into … (〜を…に変える)   Cat, when I get you I'm going to turn you into a kebab. キャット、取っ捕まえたら串焼きにしてやるからな。   キャットを探して貨物デッキに潜り込んだリスターは、供給パイプの入り口の格子を外そうとして勢い余って 中に転げ落ちます。思わず口から出たのがこの言葉。   この‘when’は、関係副詞。 条件を表す副詞節‘when I get you’を導く働きをしています。   《こんな時に役に立つ》 アホな猫人間を探すために、供給パイプの中に転げ落ちる羽目になった時。
Can you hear me? (私の声が聞こえていますか?)   Can you still hear me? 俺の声、まだ聞こえてる?   供給パイプの中で、リスターはホリーに呼び掛けますが、応答はありません。 どうやらホリーの管理区域の外に出たようです。   他動詞‘hear’は原則として進行形を作れないため、「現在聞こえている」という進行形のニュアンスを出す 目的で‘can’が使われています。   《こんな時に役に立つ》 自分がまだ、メイン・コンピューターの管理区域内にいるのかどうかを確認したい時。
all one's life (全生涯を通じて)   All my life I've served a lie. 私は、全生涯を偽りに捧げてしまったのだ。   さて、そのころキャットは貨物室内の大聖堂で、年老いた盲目の神父と話をしていました。 猫人間の神父です。 神父は死にかけていました。そして絶望していました。 彼が全生涯を賭けて信仰し続けた神「クロイスター」が、ついに姿を現わさなかったからです。   《こんな時に役に立つ》 偽りの神に全生涯を捧げてしまった時。
have 〜 (〜した)   I've returned from the dead. 私は、死者の内より蘇ったのだ。   絶望にうちひしがれる老神父の声を立ち聞きしたリスターは、彼を力づけるため「クロイスター」を演じる ことにします。 おなじみ「have+過去分詞」の現在完了ですが、これは現在までの動作の完了およびその結果を現わす用法。   《こんな時に役に立つ》 死者の内より蘇った時。
look like 〜 (〜のように見える、〜に似ている)   Does he look like a king? 彼は、王のようであるか?   盲目の神父は、キャットに「クロイスター」の外見を尋ねます。 リスターは無言でキャットに脅しをかけます。 (余計なことを言うと、ぶん殴るぞ)   《こんな時に役に立つ》 現れた神が本物であるかどうかを確認したい時。
the rest of 〜 (その他の〜)   Why didn't you go on the arks with the rest of the Cats? なんで他の猫人間たちと一緒に箱舟に乗らなかったの?   「クロイスター」に出会えたことを喜ぶ神父。 リスターは、彼にドワーフ号に残っていた理由を尋ねます。 ‘the rest of’の後には、必ず複数形の名詞が来ます。   《こんな時に役に立つ》 なんで「箱舟」に乗らなかった猫人間がいたのかを聞きたい時。
left 〈人・物〉 to 〜 (〈人・物〉を〜に任せる)   Left us to die. 我々を死ぬに任せたのです。   神父は答えます。 「病気の者や身体に障害を持つ者たちは、置いて行かれたのです」 箱舟で旅立った者たちは、残された者たちが、皆そのまま死に絶えると思っていたのです。 しかし彼らの間に、ひとりの男の子が生まれました。 それがキャットだったのです。   《こんな時に役に立つ》 自分たちを見捨てて行った仲間たちが、弱い者をただ死ぬに任せたのだという事実を神に告げる時。
one by one (1つずつ、1人ずつ)   But, as one by one we died, my faith died also. しかし、ひとり、またひとりと仲間が死んで行くにつれ、私の信仰もまた死にました。   神父は告白します。 ‘as 〜’で「〜につれて」   《こんな時に役に立つ》 仲間たちの死につれて、失われて行った自分の信仰心についてを神に打ち明けたい時。
fail 〜 (〜の期待を裏切る、〜を失望させる)   You tested me, Cloister, and I failed you. クロイスター、あなたは私を試みに遭わせ、そして私は、あなたの期待を裏切りました。   ‘test’が動詞として使われています。意味は「試みる、試練に遭わせる」。 試験などに「落ちる」という意味でよく使われる‘fail’ですが、ここでは「〜の期待を裏切る、〜を失望さ せる」という意味で使われています。   I'm giving you an A+ distinction. 俺、あんたにAプラスの「優」をあげちゃってるよ。   リスターは、こう言って神父を力づけます。どうやら彼は、神父の言葉を文字通り「テストに落ちた」と解釈 したようです。 ‘distinction’は「(成績などの)優」   《こんな時に役に立つ》 自分が試練の前に神を裏切ったという事を、神の前に告白したい時。 ‘I'm giving you an A+ distinction.’は、なんかよく分からないけど「テストに落ちた」とか言って歎い ているじいさんを慰めたい時に。
Once upon a time (むかし、むかし)   Once upon a time, there was an old man... むかし、むかし、おじいさんが……   待ち焦がれた「クロイスター」に出会う望みが叶い、神父は「我が人生最良の日!」と叫んだまま息を引き取 ります。 呆然と座り込むリスターの肩に手を回し、キャットが「聞けよ」と言って話し始めました。 その話とは……。   《こんな時に役に立つ》 ずっと誰かに聞かせたかったひとつの物語を語り始める時。
must 〜 (どう見ても〜です)   They must have looked something like ...a roast chicken. どう見ても、見覚えのある何かに似てるなあ……ロースト・チキンに。   さて、一方リマーです。 いよいよポッドが開けられ、彼も彼自身の神であるエイリアンの「クエーガー」とめでたく御対面。 出て来たものは? ……腐ったロースト・チキン。生ゴミです。 「これは、ゴミ・ポッドだー!!!」   《こんな時に役に立つ》 クエーガーの戦士の遺体が、どう見ても腐ったロースト・チキンにしか見えなかった時。

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