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独 り 言 (2026年8月分
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2026年8月31日(月)
帯状疱疹発症8日目。 破れた水疱が乾いて、明らかな回復期。 赤く腫れていた患部の皮膚も正常な肌の色に戻り始めている。 午後。 「豊臣兄弟!」視聴。 柴田勝家の最期と千利休登場。 そして豊臣兄弟が何の理由もなく月代(さかやき)を剃る。 オープニングの映像が月代を剃った状態だったのに、2人がいつまで経っても月代を残して髷を結っていたので、 「どうするんだろう?」 と思っていたのだが、ここで剃る意味って??? しかしその他の登場人物で月代を剃っている者はいないので、ちょっと違和感。 これってもしかしてオープニング製作時には全員が月代を剃る予定だったとか? 最近の時代劇は、役者の地毛で丁髷を結うものが多いので、実は現場で「月代問題」が起きている? さて、柴田勝家の最期。 羽柴勢に追い詰められ、お市と手を繋いで天守閣から飛び降りる柴田勝家!!!( °ω° ) (言うまでもないが、そんな史実は残っていない) ゴメン、ここで笑っちゃった……。 そして千利休登場。 (この時はまだ、千宗易) なぜか抹茶が苦いから嫌いだという千利休。 さすがにそんな千利休はいないと思うが……。 嫌いな抹茶を飲んだ後、口直しに茶菓子を食べる千利休。 私の知っている茶道では、茶菓子はお茶を飲む前に食べるものなのだが??? 私が一番期待していた「秀吉闇堕ち」は、小一郎がひとりで苦悩して千利休とお茶を飲んで解決。 あとはいつもの通り兄弟でわちゃわちゃすることで「苦悩を分かち合った」みたいにして済ませていた。 「鎌倉殿の13人」みたいに時代に翻弄されて変わっていく登場人物を見たかったのだが、あくまでホームドラマ路線を崩さないのだろうか? でも、予告を見たら徳川家康がそろそろ動き出すっぽい雰囲気だったから、このあと小牧・長久手の戦いがあって、朝日姫がアレされるはず。 ここを「きれいごとのホームドラマ」のまま乗り切るつもりなのだろうか? 夕方。 気がつけば明日から9月。 暦の上では夏が終わるはずなのだが、そう思うと若干涼しい? 夜。 入浴中に、うっかり背中の患部をタオルで擦ってしまいまだ皮膚が再生しきっていない部分の水疱を壊してしまった。 ガーゼと絆創膏を用意していなかったのでティッシュペーパーで応急処置をしたが、滅菌ガーゼとサージカルテープ(もちろん消毒薬)の買い置きは必須だな。 寝る。
2026年8月30日(日)
帯状疱疹発症7日目。 朝食をとってバラシクロビル(帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬)とロキソプロフェンNa(痛み止め)を飲むところから1日が始まる。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の月例会へ。 「クールジャパン失敗おじさん」をネタにしたヨタ話。 「コミケが狙われているらしく、関係者が慌てている」という話。 「クールジャパン失敗おじさん」というのは、成功している民間事業を見つけると首を突っ込んでくるおじさんのことで「国から予算が取れる ようにしてやる」などと持ちかけて、その予算を宣伝費だの何だのの名目で有力政治家の支援団体に流し込む。 結果、民間事業の方は引っ掻き回されただけでむしろ損をするわけだが、有力政治家とその支援団体にとっては「大成功」。 最近では、現場の人間から見たら明らかに失敗しているクールジャパンの「大成功」などの実績が政治家に高く評価されているおじさんのこと である。 コミケにこのおじさんが手を突っ込んできた場合…… 「参加サークルの質を高めるため」とか言ってサークル参加の認可権を握り、勝手な基準で金になりそうなサークルしか参加できないようにし その金が有力政治家の支援団体に流れ込むシステムを構築するとかされるのかなあ? 入り込まれたらおしまいだし、締め出そうとしたらどんな妨害をされるか分かったものじゃない。 コミケ関係者としては、戦々恐々といったところか。 この「クールジャパン失敗おじさん」が別の標的を見つけて、コミケのことを忘れてくれるのを祈るしかないのだろうか? 月例会終了後は、いつものように懇親会。 結構、酔っ払って帰宅。 しばらくウトウトして目を覚ましたら、背中に違和感。 手で探ってみると水疱が盛大に破れていた。 どうやら「ピーク」を過ぎたようだ。 感染の危険性を考慮して、今夜は入浴を諦めて、寝る。
2026年8月29日(土)
帯状疱疹発症6日目。 いわゆる「ピーク」の状態なのか、痛み止め(ロキソプロフェンNa)なしには過ごせない。 前向きに考えれば、ロキソプロフェンNaで痛みを緩和すればある程度動ける状態。 溜まっていた体を使った作業に取り掛かる。 午後。 部屋を片付けていたら、なぜか中国語のダイジェスト版「聖書」が出て来た。 そう言えば昔はよく池袋の路上でいろんな言語のバージョンのこの本が配られていたっけ。 最近はやっていないのかな? 夕方。 事務作業を進めたかったのだが、痛み止めの副作用で頭が半分寝ている状態で、さっぱり捗らない。 日経夕刊1面の見出しは、 〈円下落、一時160円台〉 日経は記事で、FRB(米連邦準備理事会)のウォーシュ議長が28日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、今後の利上げに含みを持たせたことが原因だと分析している。 アメリカが利上げすると見て、円を売ってドルを買う動きが出たわけだ。 (また物価が上がるのかな?) 当分「無駄遣いはしない」を心がけよう。 寝る。
2026年8月28日(金)
帯状疱疹発症5日目。 体の胴体部分の右側が、ともかく痛い。 赤く腫れている箇所もそうでない部分も神経の通っている場所があまねく痛いという感じ。 大きく息を吸うと皮膚が動いて痛いので、呼吸もそっとするという状態。 ニュース。 ネパールと中国の国境で発生したと言う嘘みたいな規模の土石流の映像が入って来た。 これは逃げられない。 明らかに地球規模の自然災害が発生しているので、20世紀に作られたSFの世界では「世界各国は争いをやめて、人類が一丸となって対策に 取り組む」はずなのだが、現実にはそうはならないようだ。 人間とは、自分たちが敵わないような大きな脅威を目にすると、それから目を逸らすために却って目先の小さな争いに熱中する生き物なのか? 午後。 寝不足なせいか複雑な作業をするには頭が働かず、かといって単純作業をやっているとウトウトしてしまう。 最悪。 NHKの朝の連続テレビ小説「風、薫る」を視聴。 崖からの転落事故で死亡したと知らされていたヒロインの夫が、実は転落事故以前から脚気を発症していたことが、担当看護婦の口から知らさ れるという話。 本当の死因は、どうやら「脚気」であったらしい。 日本軍で「脚気」というと、すぐに叩かれるのが森鴎外。 1895年の台湾平定作戦の際、台湾総督府陸軍局軍医部長だった森鴎外が麦飯導入を拒み、陸軍内に脚気が多発したことがその理由である。 ヒロインの夫は、日清戦争(1894年〜1895年)に従軍した直後に台湾での作戦に加わったと説明されているので、たぶんドラマはこの エピソードをヒントにしているのだろう。 夕方。 あまりに体が痛いので、ついにロキソプロフェンNa(ロキソニンのゾロ薬)を飲む。 痛み止めって、こういう時に飲むものだからね。 ロキソニンは、飲むと眠くなるので普段は日中に飲むのは控えているのだが。 夜。 体調が悪くて夕食が食べられない。 早めに床に入ったが、深夜1時に体の痛みで目を覚まし、今回は躊躇なくロキソプロフェンNaを飲む。 たぶんこれで眠れるはず……。
2026年8月27日(木)
帯状疱疹発症4日目。 知らなかったことだが、この病気、皮膚の赤く腫れていない部分も痛くなるのだね。 寝不足。 午前中。 体の左側だけを動かしてできる作業をゆっくりと。 右腕は今のところなんともないのだが、大きく動かすと背中の皮膚が衣服に触れてピリッと痛む。 肩から先をそーっと動かしていたら、変な動かし方になっていたのか、腕が痛くなって来てしまった。 朝の連続テレビ小説を見ようとNHK ONEを開いたら、今朝は放送されなかったようだ。 (何か大きな事件でもあったのか?) と、ニュースを見て初めて石川県の大雨災害を知る。 この間は千葉が大雨で大変だった。 日本全国、いまのうちに大雨対策に全力を挙げて取り組まないと、まもなく大雨被害が恒常化してしまうのではないか心配だ。 午後。 連続テレビ小説は、昼の放送はあったようでNHK ONEでも視聴できるようになっていた。 「風、薫る」。 明治時代、元家老の娘と元遊女の娘で孤児という出自のまったく異なる2人の女性が看護婦として活躍するバディもの。 今回は、ようやく軍人である優しい男性と結婚し、無事に長男を出産したヒロイン(元遊女の娘の方)の夫が戦地で死んだという話。 やっぱり……というかヒロインは、そう簡単には幸せにはならないのだな。 勢いで「豊臣兄弟!」を視聴。 今回は「羽柴家の女性陣のわちゃわちゃパート」がないのでスムーズに見られる。 考えてみたら、秀吉はこれから「家族大好きの楽しい兄貴」から闇堕ちしていくことになるので「わちゃわちゃパート」は、封印か? 今回は「賤ヶ岳(しずがたけ)の決闘」というサブタイトルで、秀吉と柴田勝家の争いの話。 本能寺の変で、織田信長と長男である信忠が死亡。 後継である信忠の息子・三法師はまだ3歳。 というわけで、信長の次男・信雄と、三男・信孝が争うこととなるが、それは表面上。 実質的には柴田勝家と羽柴秀吉の争いとなった。 今回の話は、この争いにおいてキーマンとなった前田利家の物語。 柴田勝家に従っていた利家に、秀吉が誘いの手を伸ばす。 天下人を目指す野心家の秀吉と、あくまで織田家の家老であろうとする柴田勝家。 史実では利家は、もちろん秀吉についたわけだが、これをドラマでは、 「天下人となって信長様の目指した〈新しき世〉を作ろう」 という秀吉の言葉に、利家が心を動かされた……という説明になっていた。 夕方。 ポッドキャストに、CPAP(シーパップ=持続陽圧呼吸療法装置)を使用している人が出演して話をしていた。 CPAPとは睡眠時無呼吸症患者のための医療器具で、気道へ空気を送り込むための装置。 これって、旅行の時には分解して持って行くものなのだね。(そりゃそうか) 「せっかくCPAPを分解して荷造りしたのに、泊まりの仕事の予定が台風でキャンセルになってしまった」 なんて話をしていた。 ポッドキャストで話を聞いていた側も、 「そう言えば◯◯さん(芸能人の名前)もCPAPを利用していて……」 とか言っていたから、思ったより普及率の高い医療器具なのか? 昔は単に「いびきのうるさいやつ」と思われていた人が「睡眠時無呼吸症の患者」と認識されるようになったのかもね。 睡眠時無呼吸症は、下手をすると命に関わる病気のようなので、早めの診断で対処がとれるようになったのは良いことだ。 夜。 右半身のピリピリが止まらない。 今夜も眠れるだろうか?
2026年8月26日(水)
帯状疱疹発症3日目。 赤くなってピリピリ痛かった部分に水疱ができ、今度は痒くなる。 痛いところは痛いのだから、痛みと痒みが同時に襲ってくるわけで、これはかなり嫌。 だるさと熱っぽさは昨日と同じ。 念の為、処方されたバラシクロビルの副作用を調べてみたが、発熱するとは書いてなかったので、たぶんこの熱っぽさは炎症によるもの。 うっかり動くと皮膚が衣服と接触してピリッという痛みが来るので体の右側を動かさないように……って、出来るかい! 結局、動いては「痛ッ!」の繰り返しになる。 そして安静にしている時も水疱のできた患部は痒い。 「帯状疱疹は大変だよ」と言われていた「大変」をいま噛み締めている。 午後。 体の右側が思うように動かせないと、ここまで作業効率が悪くなるのだな。 諦めて朝の連続テレビ小説「風、薫る」を視聴。 しばらく見ていないうちに、2人ヒロイン(ひとりは元家老の娘で、ひとりは孤児という設定)のうち、孤児の方が軍人と結婚していた。 子供も身ごもってめでたいと思ったところで、日清戦争で夫が出征……という話だった。 元家老の娘の方のヒロインは不幸な結婚をして婚家から娘を連れて逃げて来たことになっている。 バディものだと聞いているので、もうひとりの方の結婚も割と不幸な方向に行くのかな? 夜。 ……寝たいのに、背中に出来た帯状疱疹が痛い。
2026年8月25日(火)
朝イチで近所の皮膚科へ。 診察室でリュックを下ろしながら(せっかちな性格なもので)、 「昨夜から体の右側にピリピリする痛みがあります。水疱瘡は子供の頃に罹りました」 と言って患部を見せると「ひと目で分かる帯状疱疹ですね」との診断。 バラシクロビル(帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬)とロキソプロフェンNa(痛み止め)を処方して貰ったが、このあと症状が悪化するのは 分かっているので、とても憂鬱。 体を少し動かすだけで、シャツに触れた体の部分がピリッとする。 激痛というほどではない痛みだが、地味にストレスが溜まる。 午後。 いつ「ピリッ」が来るかと無意識に体を緊張させていたのか、力仕事をしたわけでもないのに全身がヘトヘト。 炎症が起きているからか熱っぽい。 夕食。 ネットで見つけた生卵入り納豆かけ冷奴。 恐る恐る口にした割には美味だった。 利き手が右手なので、体の右側が動かせないと何もできない。 当分こんな日が続くと思うと、うんざりするな。 寝る。
2026年8月24日(月)
午前中。 佐藤編集長に散歩に誘われるが、体がだるいので断る。 なぜか体の右側半分がピリピリする。 午後。 『完全犯罪フェアリー』(萩尾望都 同人誌)を読む。 甲斐よしひろの歌の歌詞を繋いで物語にしているという凝った造りの漫画で、しかもかなりちゃんとしたミステリー。 コマの中のモブのどうでもいいようなセリフが謎解きのヒントになっていたりするので読み飛ばし不可の作品である。 すでに読んだことがあって真犯人も知っている話の再読なのに面白いのは、1度目には気づかなかったことが真相を知ってから読み返すと意味 が分かる面白さなのだろう。 そして萩尾先生の作品の特徴。 登場するどの人物にもそれまで生きて来た人生があることが分かる。 ほぼモブの扱いだった、ステージ上での主人公のパートナー「亜子」の人生もそれなりに面白そう。 ……それにしても、体がだるい。 体の右半分の違和感も消えない。 夜。 だるさを我慢して入浴。 背中を洗おうとタオルで擦ったら背中の右側に「ピリッ」という痛み。 鏡に映して確認すると、赤くなっている。 風呂から上がってすぐにネットで「帯状疱疹」を画像検索したら、私の背中にできたものとそっくりの写真が出て来た。 とりあえず明日は医者に行こう。 寝る。
2026年8月23日(日)
朝。 明るくなってから部屋を見たら思ったよりいろいろと物が落ちていた。 一番やばいと思ったのは、棚の上の工具箱。 棚板の上でだいぶ前に迫り出した格好になっていて、この重たい箱が落ちて来ていたら脚の骨ぐらいは折れていたかも知れない。 午前中。 コミティアに行っている1号くんからメールが来たので、 『芦辺倶楽部』の4号 『威継光伝』 『ドキドキ子猫』 『完全犯罪フェアリー』 を買って来てくれるように頼む。 『芦辺倶楽部』は、芦辺拓先生が編集しているアンソロジー。 『威継光伝』は、コミティアには「ミステリー」というジャンルがないのでやむを得ず「歴史・時代もの」で申し込んだ芦辺先生が、アリバイ 作り(?)のために書いたという歴史小説。 コミティアのジャンルに「ミステリー」がないのは初めて知った。 (「SF」はあるのに?) ちなみにコミティアというか、そもそも「同人誌即売会」を知らない人のために。 同人誌即売会は、事前に申し込んで頒布ブース(要するに売り場)を割り当てて貰って、そのブースで同人誌を頒布する仕組みになっている。 そのブースの場所がジャンル別になっているため、申し込みの際にジャンルを指定しなければならないのだ。 「そんな説明じゃわからない」という人のために。 デパ地下の食品売り場に例えると「和菓子」とか「弁当」とかのああいう区分けが「ジャンル」だと思って欲しい。 で…… 『ドキドキ子猫』は、萩尾望都先生による「子猫を飼う際に注意すべきこと」をまとめた小冊子。 『完全犯罪フェアリー』は、むかし萩尾先生が甲斐バンドの曲の歌詞をストーリーに織り込む形で描いた漫画を甲斐バンド50周年のアニバー サリー記念に作成した特装版の同人誌。 夕方。 1号くんが同人誌を届けてくれたので清算して受け取り、『ドキドキ子猫』から読み始める。 さすが萩尾先生、猫愛が伝わって来る。 夜。 岩波の『日本書紀(三)』を読む。 「雄略天皇元年三月」の記述に「娜毘騰耶番麼珥(「番」の字は白偏が付く)」という言葉が出て来た。 読みは岩波版では「なひとやはばに」となっているのだが、講談社学術文庫版『日本書紀 全現代語訳(上)』では「なひとやははに」とな っており「お前はお母さん似か」という訳がついていた。 ちなみに、この言葉については『日本書紀』の原文に「此古語未詳」という注釈が添えられている。 「この古語の意味は明らかでない」という意味だ。 しかしこの言葉、雄略天皇の侍女が妊娠して父親の分からない子供を産んでしまい、しかもその子が雄略天皇にそっくり……という場面に出て 来るのだ。 この言葉を発したのは実際に問題の子供(女の子だった)が庭を歩いているのを目にした物部目大連(もののべのめのおおむらじ)なのだが、 続くセリフが「清き庭に徐(しめやか)に歩く者は誰が女子とか言ふ」今風に言えば「宮中の庭を静かに歩いているのは誰の娘なのかと噂にな っています」なのだよな。 だったら、その直前の言葉の「なひとやははに」は「誰が母親に(したのか)」ではないだろうか? そして「この古語の意味は明らかでない」という注釈は『日本書紀』を書いた人(編纂責任者は舎人親王)のすっとぼけであり、 「(未婚の母になったと言うが)母にしたのは誰なのか?」 というあまりにもあからさまな目大連の発言に「古い言葉だから何を言っているのかよく分かんない」と注釈を書き加えたのではなかろうか? というわけで、この部分の目大連の発言全体、 「古(いにしえ)の人、云へること有り、なひとやははに(此古語未詳)。清き庭に徐に歩く者は誰が女子とか言ふ」 を現代語に訳すならば、 「昔から言いますよね『母にしたのは誰なのか?』って。宮中の庭を歩いているあの子が誰の娘なのかと噂になっておりますが」 になるのではないか? ちなみに、このあと物部目大連は、雄略天皇を問い詰めて娘を認知させるという流れになっている。 それを踏まえると「お前はお母さん似か」では話が繋がらない気がするのだ。 誰か、この辺のところを研究している偉い人がいたら教えて欲しい。 寝る。
2026年8月22日(土)
なんとなくのんびりしていて、昼過ぎになってから今日の夕方にワークショップがあることを思い出した。 Zoomなので別に問題ないが、一応、上半身だけでも着替えておいた方が良いな。 午後。 4時頃あたりから雷鳴が聞こえ始める。 雨も強いようだが、庇があるので窓を開けておいても吹き込みはしない。 夕方。 雨が強くなる。 ワークショップは定時に始まったが、川の近くに住んでいる人は、ときどきベランダを気にして退席し、ついに、 「避難して来た人を誘導しなくてはならないので」 と、中座してしまった。 聞けばご自宅が地域の避難場所に指定されているのだとか。 あの辺りの地主さんとは聞いていたが、地域の避難場所が個人の家というのは、すごいな。 夜。 お茶を飲みすぎて眠れず、ようやく眠気を感じ始めたので横になって毛布を被ったら部屋がゆらゆらし出した。 そして携帯の緊急地震速報のあと、円を描くような大きな揺れ。 棚から物が落ちて来たが、軽い箱ばかりだったのと、毛布がクッションの働きをしてくれたので特に怪我はなかった。 時刻 8月23日 2時0分頃 震源:茨城県南部(北緯36.0度 東経140.1度) 深さ:約70km 規模:マグニチュード5.9 最大震度:震度5弱 茨城県:小美玉市 古河市 龍ケ崎市 下妻市 常総市 取手市 牛久市 つくば市 筑西市 つくばみらい市 埼玉県:川口市 蕨市 戸田市 宮代町 千葉県:浦安市 印西市 東京都:足立区 豊島区は震度4の揺れ。 ネットでニュース速報を聞いていたが、天気が悪いせいか接続状況が不安定。 布団の上に落ちて来たものだけ簡単に片付けてから毛布の中に戻ったものの、また眠れなくなってしまった。 最近、災害が多くて嫌だな。 なんとか寝ようと努力してみる。
2026年8月21日(金)
午前中。 保険外交員の人と駅前の喫茶店で会って契約状況の確認等。 午後。 疲労感。 今朝、保険外交員と30分程度喋っただけなのに、精神的に疲れてしまったようだ。 意識していなかったが、久しぶりに初対面の人と2人きりで会って話をしたことで、相当に緊張していたらしい。 ICCの赤根さん関係、 〈トランプ大統領は昨年2月にも、ネタニヤフ首相の逮捕状発令に関連してICCのカリム・カーン主任検察官(当時)らに制裁を発動したが、当 初はリストに入っていた赤根氏が除外されていた。これは日本がアメリカにとって重要な友好国であり、当時の石破茂政権から強い働きかけが あったからだ〉[2026/08/21 11:30 東洋経済] という記事がSNS上で拡散されて、無関係に見えた石破さんの株が上がっていた。 確かに、素人目で見ても高市さんは外交がヘタクソだと思う。 極端な発言で注目を集めることでのし上がって来た人なので、あっちこっちとのバランスが大事な外交には不向きなのだろうな。 外交は「スカッとすることを言ったら負け」みたいな世界だから、どう考えても高市さんには向いていない。 だったら、いっそ外交は外務大臣に任せて国政に専念するとか考えられなかったのだろうか? 夜。 無料のネトゲをダウンロードして3時間ほど時間を溶かすというアホなことをやってしまった。 「小さな成功」と「もう少しで成功しそうな挑戦」を交互に経験させられる割と簡単にネトゲ中毒になるものなのだな。 怖ッ。 さすがに午前2時なので、もう寝よう。
2026年8月20日(木)
午前中。 野暮用がいろいろ。 午後。 大河ドラマ「豊臣兄弟!」視聴。 秀吉の闇堕ち? 全話で信長の妹であるお市に柴田勝家との結婚を勧めた秀吉。 お市を勝家の元に送ることで勝家側の情報を得ようとしたのだ。 しかし秀吉ごときに操られるお市ではなかったので、勝家の元に嫁ぎはしたものの秀吉から届いた手紙の内容を勝家に知らせ、逆に勝家の側に ついてしまう。 話を整理すると…… 本能寺の変で織田信長と、彼の長男の織田信忠が死亡。 後継は信忠の息子である「三法師」に決まる。 しかし三法師はまだ3歳。 次男の「信雄(のぶかつ)」と三男の「信孝(のぶたか)」の権力争いとなり、結局4人の家老が三法師の後見人を務めることになった。 ところが、信孝が三法師を自分の城に連れて行ってしまう……というのが前回までの話。 これに対して秀吉が「信長の法要を行う」という名目で三法師を自分の元に連れて来させようとするというのが今回の話だった。 秀吉の魂胆を見抜いたお市は、柴田勝家と結託して自分が喪主となって信長の法要を済ませてしまう。 秀吉も対抗して、自分が養子として迎えていた信長の五男「羽柴秀勝」を喪主に、大規模な法要を行うことで自分が信長の実質的後継者である ことをアピールする……そんな内容だった。 「鎌倉殿の13人」で「闇堕ち」する北条時家を演じたのは小栗旬。 その小栗旬が(今回のドラマで)演じた織田信長の後継者である羽柴秀吉(演:池松壮亮)も「闇堕ち」をするのかな? 放映期間の長い大河ドラマの主人公は視聴者に感情移入してもらうために基本的に割と「良い人」として登場する。 しかし歴史物の場合は、モデルとなった人物が必ずしも「良い人」とは限らない。 で、「良い人」として登場した人物が、物語の途中で「闇堕ち」するという手法があるのだが「豊臣兄弟!」もそれをやるのだろうか? 寝る。
2026年8月19日(水)
午前中。 出かける予定であったのだが、外気温に負ける。 午後。 『怪異の脳科学:幻聴からUFO、異世界まで』 (古谷博和 ハヤカワ新書)が届いたので、読む。 同じ著者による『幽霊の脳科学』の続編みたいな本だが、前著に比べると、イマイチというか、ちょっとこじつけ(?)みたいな感じがする。 ネタ切れ? ネット怪談として有名な「きさらぎ駅」も扱われていて「はすみ」氏は「難治性(薬剤抵抗性)焦点てんかん発作」にかかっていたと推測して いたが、てんかん発作で無意識のうちに下車と乗車を繰り返して同じ路線を往復していた……というのは、どうかなあ? また「きさらぎ駅」は「はすみ」氏の読み間違いで、読み間違えた理由は、高次脳機能障害の「失読症」や「運動性失語症」が起こったからだと言う。 「失読症」には漢字が読めなくなり、かつ平仮名の読み間違いも増えるという症状があるので「はすみ」氏が、 (1)「きさらぎ」という存在しない名前の駅に降りた。 (2)駅名表示に隣の駅の駅名が書かれていなかった。 と言ったのは、 (1)は、「さぎの宮」の「宮」を文字として認識できず、さらに「さぎの」も読み間違えた。 (2)は両隣の駅名(調べたら「遠州西ヶ崎」と「自動車学校前」だった)が漢字表記だったので、文字として認識できなかった。 というのが原因ではないかという説である。 (これもちょっと、苦しいかなあ?) 夕方。 アメリカのルピオ国務長官が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを制裁対象に加えたと発表したというニュース。 〈高市早苗首相は19日、トランプ米政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを制裁対象に指定したことに言及した。「大変残念に思っ ている。米国を含む関係国と意思疎通を継続しながら対応していく」と語った〉 [2026年8月19日 18:35 日本経済新聞] これ「大変残念」じゃ済まない話だと思うのだが、要するに日本という国がアメリカに徹底的にナメられて「こんなことをしたところで、日本 は何もできないだろう」と判断されたということだよな? 間違いなく「外交の失敗」。 ちなみに、 〈「ICC支援打ち切りを」 米当局者、日本に期待〉 〈米国務省報道担当者は18日、国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らへの制裁について、日本政府に向けたものではないとしつつ、日本を 含む同盟国には「ICCへの支援を打ち切ることを期待している」と述べた。共同通信の取材に答えた〉 [2026年08月19日 12時08分 共同通信] という報道もあり、言葉は乱暴だが、日本人である赤根さんを日本政府に「殴れ」と言って反応を確かめている感じかな? 〈欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は19日、トランプ米政権が制裁対象に指定した国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを 「断固支持する」とX(旧ツイッター)に投稿した〉 [2026年08月19日 23時31分 共同通信] と、どうやらEUはICC側なので、こちらと手を結べば「対アメリカ」で共闘できると思うのだが、高市さんに「アメリカと闘う」立場が取 れるかな? 「だから中国ともそこそこ仲良くしておくのが得策だったのに!」 と、いまさら言っても始まらないが、本当に「外交」が下手なんだよ、この人は。 あっちこっちとそこそこ上手くやって行って、こっちと上手くいかなくなったらあっちと組んで……みたいなのが上手な外交だと思うけどね。 いらない発言で中国に喧嘩を売って日中関係を悪化させ、長崎原爆式典の席次問題で台湾を怒らせ、日本が孤立したと見たプーチンには北方領 土訪問をやられ、今回はアメリカにも舐め切られた暴挙をに出られたわけだ。 これって「ネトウヨ」には「全方向に〈毅然とした態度〉をとる素晴らしい高市さん」に見えるのかな? どうして高市なんぞを日本の首相にした? 寝る。
2026年8月18日(火)
このところの朝起きた時の体のだるさは、気圧のせいなのか、それとも気温のせいなのか? いわゆる「夏バテ」というやつなのかね? 午後。 休憩がてらSNSに眼を通す。 コミケも終わって、例年なら戦利品の自慢大会&コミケスタッフ名言集で賑わうSNSが、何やらギスギスした空気になっている。 どうやらきっかけは「コミケスタッフの態度が悪かった」という趣旨の書き込みらしいのだが、その後の書き込みを追うと、どうやらこの人は コミケ初参加で、そもそも「コミケがどういうものか」を知らなかったらしい。 当然、スタッフが無償のボランティアであることも知らず「お客様」のつもりでいたら参加者を強く注意するスタッフを目撃。 「お客様に対して、あの態度はよろしくない」と感想を述べたらしい。 で、当人は他の人から「スタッフは好意でわざわざ時間を割いて無償で参加者の面倒を見てくれている人たち」と教えられて自分の感想を撤回 したのだが、その間に、 ・コミケが何だか知らない人。(念の為、趣味で作った創作物の頒布会である) ・コミケの有償化等、種々のことに関して日頃から不満を持っている人。 ・「スタッフが無償ボランティアだというのは建前で、実は裏でたんまり貰っているに違いない」と疑っている人。 がSNSに書き込みをしたために、元の書き込みを離れて、ちょっとした「炎上」状態になってしまったらしい。 私自身はコミケ関係者でもなんでもないので騒動を外から眺めている立場なのだが「スタッフが無償ボランティアだと言うのは嘘だ」派の人の 多くが主張していた「人件費を払っていないのなら、集めた参加費はどこへ消えたのだ?」に目が留まった。 なんらかのイベントを主催したことがある人なら知っていると思うが、イベントの出費の大半は「会場費」なのである。 イベントというのは、参加者が集まらないと困るので、やはり交通の便の良いところ、そして多くの参加者を収納できるところで開かなくては ならない。 言うまでもなく「交通の便の良い広い会場」は、使用料がバカ高いのである。 たぶんコミケは1回につき億単位のお金を会場費として使っているはずだ。 そしてイベントに関わったことがない人は、この会場費のことを忘れがち(ということを今回学んだ)。 逆にイベント関係者にとっては常識なので、説明することを忘れがち。(ということを今回反省した)。 今後はイベントの費用について何か言われたら、まず「会場費がこれだけ高いのです」を強調しよう。 夕方。 佐藤編集長より「昼寝をしていたら幽体離脱した」という報告を受ける。 「目の前の空中に浮かんでいる自分が見えて、叫ぼうとしても口がカラカラになって声が出なかった」のだそうだ。 それって「寝ぼけた」とは違うのか?(^^; 夜。 『巣鴨プリズンから帰ってきた男たち A級戦犯たちの戦後史』(中川右介 清談社)を読みつつ、寝る。
2026年8月17日(月)
午前中。 歯医者へ行って歯石取り。 処置が終わってから歯科衛生士さんに「歯がきれいですね。感動しました」と言われる。 一応、歯は磨いて来たものの、毎日コーヒーを飲む私の歯はステインで茶色く変色している。 そもそも歯医者で取らなくてはならないレベルの歯石がついているところでお察し。 これで「きれい」ということは、歯も磨かずに歯医者に来るような患者が多いということか? 歯科衛生士さんと歯医者さんに深く同情しつつ、帰宅。 午後。 NHKスペシャル「白い旗」視聴。 水木しげるの漫画「白い旗」をアニメ化し、この作品の元になった硫黄島でのエピソードを、生き残った元日本兵へのインタビューをまとめた 映像に織り込むことで描いたドキュメンタリー。 アニメは、硫黄島で最後の決戦を迎えることになった2人の中尉の物語。 海軍大尉として終戦を迎えた私の父に聞いた話では「当時は大学を出ればすぐに中尉になれた」そうなので、この2人はたぶん20代の若者。 勤務先にいる20代を見回して「あの年代の若者なのだな」と想像して欲しい。 その若者が生き残ったそれぞれの部下たちの命を預かる立場に置かれているのだ。 1人の中尉は「最後まで戦うのが軍人の道」と主張し、もう1人の中尉は「このままでは部下を無駄死にさせてしまう。白旗を掲げて投降しよ う」と言う……。 作者・水木しげるは、この「白い旗」を巡る双方の意見の対立を描き、最終的な判断を読者に委ねて物語を閉じている。 結果論で言えば、この戦いの5ヶ月半後に日本は終戦を迎えているわけなので「部下の命を守った方が正解」になってしまうのだが、テキサス 独立戦争の際に似たような状況に陥った「アラモ砦」では、部隊が全滅しても砦を守ろうとしたことが軍の士気を高め、勝因のひとつになった とも言われているので、安易に結論は出し辛い。 自分の周囲にいる20代の若者なら、どういう判断を下すだろうか? 夕方。 少し時間が出来たので『巣鴨プリズンから帰ってきた男たち A級戦犯たちの戦後史』(中川右介 清談社)の続きを読む。 東京裁判直前の日本で、なんとか「日本政府」を運営しようとしていた人たちの奮闘ぶりが興味深い。 何しろ、うっかりした人を閣僚に選んでしまうと「大臣就任直後に戦犯として逮捕」なんて事態になりかねない。 「この人なら大丈夫だろう」みたいな人を選んで組閣するのだが……という生々しい人間ドラマ。 そして、これが「白い旗」で描かれた硫黄島の戦いの数ヶ月後の「内地」なのだと思うと感慨深い。 夜。 重い気持ちのまま寝るのが嫌なので、ネットで見つけた、一定料金(550円)を支払うと視聴できるという番組を試しに見てみる。 (出費は痛いが、新しいものをちょっと試してみたいという気持ちが「550円の懐の痛み」に勝った) 視聴したのは、出演者がカードゲームやパズルゲームといったアナログゲームや、テレビゲームをカメラの前で実演してみせるという番組。 他人が「神経衰弱」をやっているのを画面越しに眺めるというのは珍しい体験だったが、果たして550円の価値はあったか? これって「スポーツ観戦」と同じようなものなのだろうかね? 寝る。
2026年8月16日(日)
日経朝刊の社会面に、 〈千葉豪雨の死者9人に〉 という見出しが出ていた。 大雨のニュースは映像で見て知っていたのだが、心のどこかで「たかが雨」と思っていた。 人が死ぬような気候変動。 これって20世紀にはSFの世界の話だったよな。 午後。 今日もコミケに行ったひとたちのポストがSNSに流れて来る。 同い年の人が、盛んに暑さでヘトヘト的な書き込みをしていて、やっぱり体力的に夏のコミケが無理になってしまう年齢ってあるのかも。 コミケと言えば、経営難から廃業する印刷屋が増えているそうだ。 印刷屋なしに同人誌は存在できない。 活路を求めて、同人作家の「オリジナルグッズ」の製造を始めた印刷屋が出て来たというネットの記事も目にした。 印刷業は豊島区の基幹産業でもあるので、印刷業界にはなんとか頑張って欲しいと思う。 夜。 コミケ帰りに池袋の「鳥貴族」で一杯やったという2号くんが、ほろ酔いでやって来た。 1日中、売り子をやっていたらしい。 ご苦労様。 同人誌の文化は、滅びて欲しくないなあ……。 寝る。
2026年8月15日(土)
午前中。 ちょっと時間ができたので『巣鴨プリズンから帰ってきた男たち A級戦犯たちの戦後史』(中川右介 清談社)を読み始める。 A級戦犯として、一度は巣鴨プリズンに収監されながら生きて出て来て、戦後の政財界で「活躍」した人々の戦後史。 図や表がまとまっているので、資料として重宝な本だと思う。 「主な登場人物」の一覧があるのも、地味にありがたいな。 午後。 このところ、14時くらいになると無性に眠くなって困る。 頑張って起きていた方が良いのか、素直に寝た方が良いのか? ……あまり注意力を必要としない作業をやることにしたら、見事に途中で眠った。 これは危険だな。 日経夕刊。 今日は終戦記念日なので、それ関係の記事がトップだろうと予想していたのだが、1面トップは、 〈米、対イラン「出口」失う〉 〈軍事・経済・外交 圧力通じず〉 だった。 過去の戦争より、いま目の前で起きている戦争の方が重要という判断なのだろうな。 記事の内容は、 〈トランプ米政権はイランとの軍事衝突で出口を見失った〉 〈ホルムズ海峡の封鎖状態が続いたまま秋の中間選挙を迎えるというシナリオが現実味を帯び始めた〉 というもの。 で、同じ1面にあるこの記事の下の記事の見出しが、 〈「ホルムズ海峡を米国領に」〉 〈トランプ氏、長期戦焦り〉 長期戦に焦ったトランプ大統領が、 〈イランとの衝突を終結させられず、有権者の批判をそらそうと急がにじむ発言が目立っている〉 という記事である。 それにしても今の状況で、ホルムズ海峡が、 〈「実質的にはすでに(米国領に)なっている」〉 と言われて信じてしまうのだろうか、アメリカ人? 「もしそれが本当なら、ガソリンがこんなに高くなっていないはず」 とは思わないのだろうか? まあ、太平洋戦争末期に東京や大阪がバリバリに敵機の空襲を受けているのに「日本が勝っている」と信じていた人もいるようなので、よそ様 のことは言えないが。 夕食。 佐藤編集長が買って来た、ちいかわコラボの「赤魚の煮付け」。 普通に美味いが、これってアレをイメージしているんだよな? (長生きできそう) 寝る。
2026年8月14日(金)
いつの間にかに金曜日。 週末はコミックマーケットなのだが、ここ最近行かなくなっているので、たぶん今回も行かない。 やはり入場が有料になったことと、有名なサークルの同人誌なら通販でも買えるようになったことが大きいかな? 以前のように「ふらっと入る」感覚では行けなくなったのだよな、 午後。 妙な眠気に襲われる。 このところ夜に眠れていないのかも知れない。 『巣鴨プリズンから帰ってきた男たち A級戦犯たちの戦後史』(中川右介 清談社)が届く。 著者も出版社も聞いたことがなかったのだが、戦後の政治史的なものが分かりやすくまとまっているというネットの評判を読んで購入した本。 文章が読みやすいので、ウィキペディアで著者について調べたら、音楽や芸能関係の著書の多い人だった。 学者というよりライターに近いのだろうか? 父方の祖父は日本共産党創立メンバーの一人だったそうだが、両親が離婚して中川氏自身は母親の方に引き取られたらしいから、共産主義との 距離は普通の人より微妙かも。 清談社の方は、新宿にある編集プロダクションとのこと。 婚活関係のムックからチェチェン戦争関係の書籍まで出しているので、よく言えば、時代のニーズに合わせてフレキシブルな出版活動を行って いる会社であるようだ。 夜。 先日、第1話のみを視聴したドラマ「Tシャツが乾くまで」、やはり評判は良いので第6話を視聴する。 ちなみに第1話の内容は…… ヒロイン(瀬尾咲子)は自宅の乾燥機が故障したので夫の勧めで近所のコインランドリーへ行き、そこで男性(園田樹生)と知り合う。 警察から夫(瀬尾充)の乗っていた長距離バスが事故を起こしたと聞いて現場(長野県)に駆けつけたヒロインは、園田樹生と再会。 園田樹生の妻(園田あずさ)も同じバスに乗車して命を落としていたのだ。 ヒロインの夫の遺体は見つからないまま、ヒロインは次第に園田樹生と親しくなる。 そして園田樹生から「あなたのご主人とうちの妻は不倫していた」と聞かされる。 ……と、そんな話だった。 今回は第6話なので、だいぶ話は飛んでいるはずなのだが、そのことをあまり感じさせない話の流れで…… 話は事故から1年後、夫のことを忘れようと決心したヒロインが、夫の私物を整理して捨てようとしているところから。 そしてその作業を園田樹生に手伝ってもらっている。 つまり2話から5話までの間に、この2人はかなり親しくなっているわけなのだが、第1話の段階で、すでにヒロインがやたらに園田樹生との 距離を縮めていたので、この関係に意外性も新鮮味も感じない。 そこへ死んだはずの夫(瀬尾充)がいきなり帰って来る。 普通だったら、事故で行方不明だった家族が帰宅したら、少なくとも「事故当時何か起きたのか?」を尋ねると思うのだが、なぜかヒロインも 園田樹生も、その話を後回しにするのだ。 (なんでだ?) そんなわけで遠回しの会話で、なかなか真相に辿りつかないのだが、とりあえず今回で分かったこと。 ・ヒロインと夫の馴れ初めは、共に親との関係が悪かった2人が、10年前の友人の結婚式での「親への感謝の手紙朗読」を聞くのに耐えきれ なくなって会場を抜け出したことから。 ・ヒロインの夫と園田樹生の妻は、コインランドリーで出会って意気投合し、ときどきコインランドリーでのみ会っていた。 ・2人が同じバスに乗っていたのは、実家に帰ることになったヒロインの夫が「心細かったので」同行して欲しいと頼んだから。 (ヒロインの夫は「親とは疎遠」ということで意気投合していた妻に「実家に行くこと」を言い出しづらかったのじゃないかと推測できる) ・事故当日、ヒロインの夫は「逃げ出したくなって」途中のサービスエリアで荷物を残したままバスを降りていた。 要するに、ヒロインの夫と園田樹生の妻は、意気投合してときどきコインランドリーで会っていただけだった。 長野への同行を頼んだ理由も「恋愛感情」というより「親友を頼る気持ち」に近いような気がした。 だからヒロインの夫が「自分たちは不倫関係ではなかった」と言うのも頷ける。 それはそれで良いのだが…… 不自然に思ったのは、主要登場人物が「事故当日に何が起きたのか」という一番肝心な部分にまったく関心を払わないこと。 事故を起こしたバス会社も「乗客のひとりの生死」という補償等に重要なポイントについて調査しなかったのか? 警察も動いている大きな事件だったのに、実家にいただけの主人公が1年間も発見されなかったというのは無理がある。 これって「実家の母に口止めしていたから」で済む問題じゃないと思うのだが。 全体に、あたかも主要登場人物以外の人間が存在していないかのような世界観。 最近のラノベに多い「高校生のはずの主要登場人物が全員、家族と暮らしていない」という不自然な設定に似たものを感じたなあ。 こういう話が、今は人気なのだろうか? 寝る。
2026年8月13日(木)
天気が不安定。 午前中にルーティーンワークを済ませ、ドラマ「手塚治虫の戦争」を視聴する。 昨日の夜、NHKでやっていたのだがダイミングが悪くて見そこねたやつ。 「紙の砦」の話だと聞いていたのだが、物語は1973年の虫プロ倒産直前の場面から始まる。 巨額の赤字を出して債権者だか労働組合に吊し上げられている手塚治虫。 少し前から彼の漫画は時代遅れだと言われ始め、編集部に持ち込み(!)をしても断られる始末。 やがて会社は不渡を出し、億の借金を抱えて債権者から逃げ回る日々。 仕事もなく「看板の下絵の仕事をしようかと思う」というところまで追い詰められる。 そんな手塚治虫が、若い頃を回想する形で「紙の砦」の物語へとシフトしていく。 舞台は太平洋戦争末期の兵庫県。 漫画家になることを夢見る主人公「大寒鉄郎」は、時節柄「非国民」と罵られる辛い日々を送っている。 ここで興味深いのは、不幸だった昔を思い出している主人公自身が、決して幸せではないということ。 これは、こういうパターンのドラマとして面白かった。 「昔は不幸だったが今は幸せだ」ではなく「昔も不幸だったが今も別の意味で不幸」なのである。 鉄拳制裁と空襲に見舞われる地獄の日々を、債権者に追われ人気も凋落してやはり地獄の日々を送っている主人公が回想するのである。 悪夢から目覚めると、現実は別の形の悪夢なわけである。 漫画家を夢見る「紙の砦」の主人公は、宝塚のスターを夢見る少女と知り合いになり、2人の間には淡い恋心が芽生える。 やがて空襲。 そして終戦。 「これからは漫画を描くぞ!」と喜びの声をあげる主人公の前で、夢を諦めなくてはならなくなった少女が哀しく微笑む。 そしてこのときに喜びの声を上げた主人公を待っているのが、ドラマ冒頭で描かれた地獄の日々であることを視聴者は知っている。 思ったより深い話だった。 夕方。 風呂場の煙突から雨の音が聞こえて来たので、慌てて窓を閉める。 聞こえていた雷鳴が、次第に東の方へ遠ざかって行った。 夜。 千葉県内の自治体で「レベル5大雨特別警報」が出されたというニュース。 何らかの災害がすでに発生している可能性が高い状態のことだそうだ。 素人の私にはよく分からないが、ともかくえらいことになっているらしい。 (熊本の地震といい今回の大雨といい、日本って自然災害がこんなに頻発する国だったっけ?) 寝る。
2026年8月12日(水)
朝。 何はともあれ歯医者へ。 受付で資格確認証が期限切れだと言われて少しバタバタするが、考えてみたら新しい資格確認証は古いやつと同じケース(区役所の窓口で貰う やつ)に入れていた。 期限が切れたらすぐに入れ替えられるように自分で一緒にしておいて、それを忘れたという間抜け。 欠けた歯の治療は、レントゲンを撮ってからレジンで埋めて、機械で削って噛み合わせを調整して終わり。 2日間騒いだ割にはあっけない。 奥歯に歯石がついているとか言われて、予約を入れてから帰宅。 やっと普通に食事ができるようになった。 今日は、1985年の日航機墜落事故の日。 1985年と言えばつくばの万博があった年。 あの頃、21世紀の日本がこんな有様になっているとは予想していなかったな……。 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とか言っていたのだよ。 夜。 風呂上がりに久しぶりに体重計に乗って、軽くショックを受ける。 あと2キロは痩せた方が良いかも。 寝る。
2026年8月11日(火)
朝イチのニュース。 〈宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午前4時23分ごろ、国の大型基幹ロケット「H3」の9号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打 ち上げた〉 [2026年8月11日 4:24(2026年8月11日 4:54更新)会員限定記事 日本経済新聞] このロケットには日本版GPS(全地球測位システム)の準天頂衛星「みちびき」が搭載されており、「みちびき」は約30分後にロケットから 分離、予定する軌道に投入することに成功したそうだ。 (「日本版」というところが大事) このところ暗いニュースが多かったので、ちょっとほっとする。 今日は「山の日」というよく分からない祝日。 ネットで調べたら「山の日」は2014年に制定された「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とする祝日だそうで、この 説明を読んでもまだイマイチ何のために作られた祝日だか分からない。 午前中。 祝日で歯医者に行けないので、昨日欠けた歯は欠けたまま。 ものが食べにくいのでテンションが下がる。 午後。 ネットサーフィン。 「Tシャツが乾くまで」というタイトルのドラマがミステリーっぽくて面白そうだという話が流れて来たので、第1話を視聴。 タイトルからそんなに嫌なイメージのドラマではないと思ったのに、いきなり不倫がどうのとドロドロした話になって萎える。 明るい気持ちになりたい今の私向きじゃない。 見ていて引っかかったのが、まずヒロインの行動。 コインランドリーで知り合ったばかりの男性に普通、自宅を教えるか? というか、そもそもコインランドリーのような場所で出会った人間に対して最初から無警戒すぎ。 このドラマを作った人は、コインランドリーを利用したことがないんじゃないだろうか? コインランドリーは「洗濯物」というプライベートなものを、やむを得ず家の外で処理するための場所なので「出来れば他人とは会いたくない 場所」というイメージの場所なんだが。 多少、引き気味になりつつも続けて見ていると、彼女はよく知らないその男性のマンションまで「料理のお裾分け」に行く。 都会で雑誌の編集をやっている女性の行動としては、ちょっと違和感がある。 下町のお節介おばちゃんとかならまだ分かるのだが。 で、お裾分けに言った先の子供がちょっと寂しそうにしていたから……というだけの理由で家に上がり込む。 ヒロインのこの不自然な行動は全て何かの伏線なのかと思って見ていたのだが、どうもそうではないらしいのだよな。 (うーむ?) 夜。 奥歯が不調だと全てがダメな気がする。 もう寝る。
2026年8月10日(月)
朝イチで歯医者に電話するも、 「今日はいっぱいです」 と、冷たい(個人の感想です)返事。 明日は祝日なので、明後日の朝イチに予約を取る。 (奥歯が割れてとても困っているのだ) 電話を切ってから、 (いったん保留にして別の歯医者を当たった方が良かったかなあ?) と考えたが、まあ、しょうがない。 午前中。 メンサ・テスト合格者の会月例会のための会場予約。 「できるだけ安い部屋を」 と言ったら、 「工芸室なら」 と言われたので、その部屋を予約する。 まあ、ミーティングを行うだけなので椅子と机があればなんとかなる。 帰宅。 汗まみれ。 途中のスーパーで買った惣菜で朝昼兼用の食事。 午後。 「豊臣兄弟!」視聴。 「清須会議」(ドラマのサブタイトルでは「清洲」ではなくこっちの表記を採用していた)。 秀吉が他の重臣を出し抜いて、まんまと信長亡き後の織田家の主導権を握るというエピソード。 これまで秀吉をやたら「優等生」に描いてきたドラマで、この場面をどうするのかと思ったのだが、その辺のあたりは「信長様の遺志を継ぐ」 とかで適当に誤魔化して(?)あった。 史実。 本能寺の変によって、織田信長と、その嫡男であり織田家当主をついでいた信忠が死亡。 順序で言って信忠の嫡男である三法師が後継になるのであるが、このとき三法師はわずか3歳。 誰かが後見人にならなくてはならない。 しかし信長の次男・信雄は北畠家へ養子に行っており、三男・信孝も神戸家に行っていた。 まず、次男の信雄。 普通に考えれば、長男の次なのだからこの人のはずだ。 しかし、三男の信孝。 この人は光秀討伐に加わり、三法師を清洲まで連れてきたひとだった。 そんなわけで揉めた挙句に、結局この2人の代わりに織田家の重臣である4人の家老が共同で後見人を務めることになった。 で、嘘か本当か知らないが、秀吉は会議の結果を正式に発表する祝賀の席に三法師を抱いてやって来て、この子を抱いたまま上段に座り、あた かも自分が家臣から祝賀の礼を受けているかのように印象づけた……という話が伝わっている。 (面白い話なので、ドラマでもこの話が採用されていた) 夜。 気象情報。 台風15が関東地方に接近しているらしい。 ところでこの台風15号には「チャンホン」には名前がついているのだが、この台風の名前って必要か? 普通に「◯号」の方が分かりやすい気がするんだけどなあ。 寝る。
2026年8月9日(日)
長崎原爆忌。 人類にとって嫌な思い出の日なのだが、忘れることはもっと怖い。 過去の出来事を未来に伝えるという大切さ。 それは例えばこういうこと。 道路に飛び出した人が車に撥ねられる事故が多発した。(過去の出来事) 「飛び出し事故多し」の看板を立てる。(過去の出来事を未来に伝える) 看板を見た人が注意するようになって事故が減る。(過去の出来事を未来に伝える意義) 過去にあった「嫌な出来事」ほど忘れてはいけない。 そして国民が歴史を学び古文を読みこなすことを嫌がる為政者は信用してはいけない。 これは詐欺師が「過去にあった詐欺の手口をカモに学んで欲しくない」というのと同じだから。 「前にも似たようなことを言った政治家がいたぞ」と気づかれて困るような政治家は、信用できない政治家だ。 夕方。 牛丼を食べていて、気がついたら奥歯が欠けていた。 そう言えば私の中学の時の隣のクラスの担任は「ネーブルを食べて歯が欠けた」と言っていたな。 意外と柔らかいものが危険なのかも。 明日、歯医者に予約を入れよう。 寝る。
2026年8月8日(土)
朝。 早起きして東京芸術劇場までテクテク歩いて11月の予約を取ろうとしたら、すでに完売していた。 劇場が開くのを楽屋口で待って突入(?)したわけだから、たぶん都のなんかが優先して予約枠を埋めてしまったのだろう。 (東京芸術劇場は東京都の施設) 汗まみれで帰宅。 さすがに健康に良くないのでシャツを着替えた。 午後。 Zoomではるこんの会議。 夕方。 Zoomで空想小説ワークショップ。 トートロジーについて。 雑談で、つい映画「ちいかわ」を勧めてしまった。 「話がドロドロで後味が悪くて、もう最高ですよ!」 夜。 日本テレビの「アナザースカイ」という番組で、石川県立図書館が紹介されていた。 明るく立派な建物なのだが、インドア派の陰キャとしては「図書館の中まで陽キャ向けにしないで!」とちょっと思った。 オレらの居場所がなくなるじゃん!(^^; 本が司書による「テーマ別」に置かれているところが特徴だそうだが、 (その司書と気が合わなかったら……) と、余計なことを考えるネガティヴ思考。 司書の方が「普通なら出会わない本同士」が並んで置かれていることの意義を力説していたのだが、インタビューしていたのが図書館にあまり 馴染みのなさそうなミュージシャンだったので、言っている意味が伝わったかな? たぶん司書の方は「通常の図書館の分類法ではない方法で図書館資料を陳列することの意義」について説明したかったんだと思う。 まあ、番組自体が図書館の紹介を中心にしたものではなかったから(どちらかと言うとグルメ中心?)しょうがないけどね。 寝る。
2026年8月7日(金)
朝。 「独り言」を更新しようとして9割ぐらい文章を書いたところで、操作ミスで全文を消去してしまった。 同じ文章を2回書くのって、だるい。。゚(゚´Д`゚)゚。 午前中。 『倭人・倭国伝全釈 東アジアのなかの古代日本』(鳥越憲三郎 角川ソフィア文庫)を読む。 細かいことは鳥越先生の他の著書を読んでいないので分からないが、「倭人」は蔑称であって「日本人」を指す言葉ではなかったというのは、 頷ける説。 「倭人」は、今でいう「野蛮人」みたいなニュアンスの言葉で、当時の中国人が日本のことを「海の向こうに野蛮人の国がある」みたいに認識 していたという理解でいいかな? 午後。 ネットフリックスで、映画「敵」が観られるようになったというので、さっそく視聴。 (原作は、中途までしか読んでいない) 映画は、筒井康隆先生のシュールな世界観を古い家の持つ怪異として上手くまとめていたかな? 「こんなの筒井康隆ワールドじゃない」という意見もあるかも知れないが。 !!!!ここからネタバレ注意!!! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 主人公・渡辺儀助は元大学教授で、専門は「フランス近代演劇史」。 妻を亡くし、古い日本家屋でひとり暮らしをしている。 収入は、出版社に勤めるかつての教え子が好意で回してくれている雑誌連載とたまに来る講演料だが、プライドの高い彼は「講演料10万円」 を譲らず、そのためにあまり仕事がない。 貯金がなくなれば自殺するつもりで、遺書を書いたりしている。 彼の楽しみは、行きつけのクラブ「夜間飛行」で年下の友人であるグラフィックデザイナー・湯島定一と時々酒を飲むこと。 元教え子で演劇の小道具を作る会社を経営している椛島光則も、儀助の家を訪ねて来ては何かと世話を焼いてくれる また、元教子の鷹司靖子も、仕事関係のアドバイスを求めて儀助の家を訪れ、資料を借りて行ったりする。 ある日、儀助は「夜間飛行」で、マスターの姪だという女子大生・菅井歩美と出会う。 フランス文学を学んでいるという彼女は、儀助の話に興味深そうに耳を傾け、儀助に会うのを楽しみにしているようなことを言う。 ……と、ここまでは「それなりに幸せな老後を送っている教養ある老人」の話。 この幸福な世界が、彼がキムチを食べて持病の痔を悪化させたことで病院に行く羽目になったあたりから次第に崩れていく。 雑誌の連載が打ち切りになったり、行きつけのクラブが潰れたり、詐欺に遭ったり、友人が病に倒れたり…… 彼は繰り返し悪夢を見るようになる。 そして、それまでは一笑に伏してすぐに削除していたスパムメールをつい開いてしまい、コンピューターウイルス(?)に感染してしまう。 悪夢は繰り返され、視聴者はいま見ているものが現実なのか悪夢なのか混乱する仕組み。 そうした「悪夢」の中でなのか、儀助は庭を通り過ぎていく人影を見る。 追いかけて行ってみた先には物置があり、その中に置かれていたアルバムの写真を見た儀助は、人影の正体を「会ったこともない祖父」である と知る。 この家には、死んでいった者が住み続けているのだ。 だから死んだはずの妻も、当たり前のように帰って来る。 幻覚なのか悪夢の中なのか混乱する中で、コンピューターは「北から来る敵」の話を画面に映し続ける。 やがて儀助は「敵」の存在を信じるようになる。 それどころか近所の人までも「敵」の噂話をし、やがて襲って来た「敵」によって射殺される。 (これもまた、悪夢の中なのか?) 気がつけば儀助は縁側に座っていて、春になったら「みんな」に会えるとつぶやいている。 そして、春。 どうやら「予定通り」自殺したらしい儀助の遺書が弁護士によって読み上げられるが、そこには劇中で何度も書き直された「遺書」に書かれて いた蔵書や彼のコレクションについての記述は一切ない。 書かれているのは、ただ彼が住んでいたこの古い「家」のことだけ。 映画は「家」を相続した儀助の甥が、遺品のひとつである双眼鏡を覗き、その中に死んだはずの儀助の姿を見たところで唐突に終わる。 儀助が見ていた「悪夢」をこの甥が受け継いでいくのか? そしてその「悪夢」を見せていたものとは? 映画の終わり方としては、まあまあ後味の良いものだった。 ひとつ分からなかったのは「甥」がアルバムの写真に写っていた「儀助の祖父」に瓜二つで、この「甥」が、儀助が見た「庭を通り過ぎていっ た人影」とまったく同じ歩き方で庭を通り過ぎて物置に向かったこと。 これは「家」が、彼のものになるために儀助を利用したという解釈で良いのだろうか? ここがちょっとはっきりしなかったな。 夕方。 ラジオで、若い頃にインドに旅行してすっかりインドにハマってしまったというミュージシャンへのインタビューを聴く。 「すごいですね」 「インドの人は英語を話しますから」 「なるほど」 「でも、僕は英語は喋れないんですけどね」 「どうしたんですか?」 「そこはもう、日本語で」 さらにインドでお腹は壊さなかったのかという質問には「もちろん壊しました」で、お金がなくなったら森で野宿したそうだ。 語学力があったわけでも、体が特に丈夫なわけでも、金持ちだったわけでもなく、ただただメンタルが(そしてたぶん運も)強い人だったのだ ろう。 良い子は絶対にマネしちゃダメだと思うが、むかしの日本人にはこういうとんでもない人というのがいたのだ。 夜。 最近、21時頃に猛烈に眠くなり、ここを過ぎると午前2時過ぎまで眠れないという変なサイクルが出来てしまっている。 そして今夜はその21時の「睡眠チャンス」を逃してしまった。 こういうのも「不眠症」と言うのだろうか? 3時まで起きているとさすがに明日に響くので、頑張って眠ろう。
2026年8月6日(木)
朝。 今日は1号くん、2号くんと映画「ちいかわ」を観に行く予定なので若干早起き。 TOHOシネマズの前での待ち合わせだったのだが行ってみると建物がもう入れる開いていたので中での待ち合わせに変更して、2人に電話で 連絡する。 (こういう時に携帯電話は便利だな) などと思ってしまう昭和生まれ。 待っている間にパンフレットを購入。 あとから来た1号くんと2号くんは、ポップコーンとスプライトを買っていた。 なぜスプライトなのかと言いうと「〈たんさん〉が飲みたいから」だそうだ。 3人とも原作は履修済みで、 「お前らは〈たんさん〉で動いているのか?」 ……というシーンが映画に出て来るのである。 つまりこでは「たいそうな悪趣味」。 開場時間が来たので中に入ったのだが、10時25分からの上映のはずがCMが20分ぐらいあって、本編の上映が始まったのは10時45分 ぐらいから。 (ちょっとCMが多すぎないか?) さて本編。 冒頭シーンの風の音とBGMがすでに不穏。 この映画「音」による演出が素晴らしいので、原作でストーリーを知っている人でも十分に鑑賞する価値があると思う。 物語としては、主人公たち3人組は「カンタンな討伐で100倍の報酬」という怪しげなチラシに惹かれて南の島に行くところから。 判断を迷って相談したラッコ先生は、さすが大人なので「怪しい」と言って止めるのだが「限定スイーツ実質無料」に心が動いてしまう。 (彼はものすごい甘党という設定) 別ルートでチラシを手に入れた古本屋さんはボーイフレンド(?)のモモンガを誘い、ラーメン屋で働くシーサーは「島限定ラーメン」に心を 惹かれ、なぜか酔っ払い親父のくりまんじゅうまでが参加。 要するに「いつものメンバー」で南の島に行くことになったのだ。 映画を観ての感想。 「医療」と「法律」は大事。 「医療」があれば大切な友人が重傷を負った時に「ただ諦める」と「怪しげな伝承に頼る」以外の選択肢があったはずだし、「法律」があれば 仲間が殺された時に「自力で復讐する」以外の選択肢を見つけられたはずだから。 映画館を出て、みんなで昼食を食べに行くことになり、1号くんが「赤魚の煮付けを食べたい」という。 (映画のストーリーを知っている人は、分かると思うが、これも「たいそうな悪趣味」) メニューに赤魚の煮付けを置いていそうな店を探したが、なかなか見つからない。 結局「磯丸水産」で、金目鯛の煮付けとライスを注文して昼飯に。 そして場所が「磯丸水産」なので、当然の如くビールも。( *^-^)/且☆且\(^-^ *) 平日の昼間からほろ酔いで帰宅する途中、家の近くで「闇夜のうさぎ」さんと遭遇。(^皿^; もちろん向こうは真面目にお仕事中だった。 家に帰って一休み。 パンフレットに原作と映画の絵の比較が載っていて、映画が原作を忠実に再現しているのがよくわかったが、キャンプファイヤーの炎の表現に アニメスタッフのドヤ顔が目に浮かんでしまったぞ。(笑) (本当に美しいシーンだったのだ) この映画、台湾では6歳未満に鑑賞制限がかけられたそうで、その話をしたら1号くんが、 「飲酒・拷問・殺人シーンのどれが問題だったのだろう?」 と言っていた。 童顔(?)のくりまんじゅうが缶ビールを開けるシーンに「驚いた」というネットの感想を読んだし、拷問シーンに「ゾッとした」人もいたよ うだ。 何より殺人のシーン。 直接現場を映さずに「音」だけで表現する演出だったが、その「音」のリアルさに館内がシーンとなったからなあ。 夕方。 (今日は原爆忌だったな……) と、改めて思い出すほど私の心の中で風化してしまっている。 こういう風に記憶が薄れていくということは危ういことで、人類はそのために文字や音声、映像などの「記録」の手段を使っていたはずなのに いつの間にか情報の膨大さの中に貴重な「過去の教訓」が埋もれて行ってしまう。 歴史を学ぶことは大事だよな。 夜。 先日、勢いでAmazonに発注した『倭人・倭国伝全釈 東アジアのなかの古代日本』(鳥越憲三郎 角川ソフィア文庫)が届く。 パラパラとページをめくったところ、鳥越先生は「倭人」とは必ずしも「日本人」を指す言葉ではなく「長江流域から各地に移動分布した民族 の総称」であると捉えているようだ。 面白そうだが、そろそろ眠くなって来たので続きは明日読むことにして、今夜はもう寝る。
2026年8月5日(水)
午前中。 X(旧Twitter)を見ていたら、作家の先生が「歴史ものを書きたいと思っても戦国時代と幕末以外だと出版社がなかなか首を縦に振らない」と いったことをぼやいておられた。 私も今回、珍しく室町末期を扱った漫画『新九郎、奔る!』(ゆうきまさみ 小学館)を読んで思ったのだが…… まず、史実に基づいた話はどうしても登場人物が多くなる。 そして、戦国時代や幕末以外の話だと、読者がそれらの登場人物に馴染みがない。 「知らない人がいっぱいいる世界」は、読者が心細くなってしまうのだ。 (NHKの大河ドラマ「べらぼう」で「火付盗賊改方、長谷川平蔵である!」のセリフを聞いた時、ほっとした気持ちになった人も多かったの ではなかろうか?) 『新九郎、奔る!』で「知らない人がいっぱいいる世界」に連れて来られた読者がそれでも付いていけているのは、そこが「ゆうきまさみワー ルド」であり、新九郎の姉の伊都(いと)に「究極超人あ〜る」の大戸島さんごや「パトレイバー」の泉野明(いずみ・のあ)などの「明るく 元気でちょっとズレた女性キャラ」のイメージを重ねることができるからではないかと思うのだよなあ。 そういう「秘密兵器」なしに作品でマイナーな時代を扱うにはどうすれば良いのだろう? これはたぶん今後の課題。 夜。 明日は午前中に映画「ちいかわ」を観に行く予定なので、早めに寝る……ともりだったのに、ついついX(旧Twitter)のスペースで昭和の特撮 の裏話に聴き入ってしまう。 「超能力」や「ミュータント」の知識がない脚本家や造形師にそれらのものを作ってもらった結果、「超能力じゃなくて忍術」「ミュータント じゃなくて妖怪」というものが出来上がってしまった当時の特撮ドラマの苦労話が面白かった。 気がつけば日付が変わっていた。 本当に寝ないとダメだな、これは。
2026年8月4日(火)
今日から食事を基本的に普通に戻す。 ニュースを見たらイオンモール熊本で爆発事故に巻き込まれたテナントの店員さんについてが報じられていた。 地震発生当時、店長は休暇中で現場にいなかった。 現場に2人の女性店員がいた。(この2人が犠牲となった) 地震直後に店長は、グループLINEで2人の安否を確認。 さらに上司である営業部長に報告を上げる。 (ここまでは問題なかったと思う) 現場の状況を把握できていない営業部長は「出来れば売上金を金庫にしまって欲しい」と店長に指示。 営業部長同様に現場の状況を把握できていない店長が、この指示内容を女性店員に指示。 結果的に「危険な建物内」に戻った女性店員2人が事故に遭遇してしまった。 つまり…… 営業部長は通常のケース通りに「現場での判断」を「現場の責任者である店長」に委ねた。 しかしこの日は店長が、運悪く現場にいなかった。(イレギュラー) このため店長には「現場を見て判断する」ということができなかった。 そこで店長は「判断」という業務を通常は行っていない女性店員に委ねてしまった。 (彼女たちの通常の業務は「指示に従う」というものであったのだと推測される) 女性店員は、自分たちに「判断」が委ねられているとは認識せず「売上金を金庫にしまって欲しい」を「指示」と認識して従ってしまった。 ……そういうことだろうか? 営業部長は「売上金を金庫にしまって欲しい」を、あくまで無理のない範囲でだと強調したと言っていたが、間に店長というワンクッションを 挟んだ伝言ゲームの間に、そのニュアンスが薄れてしまったことは容易に推測できる。 私も以前「現場は本当にやばいんです」が、どうしても上に伝わらず、結果的に救急車を呼ぶ騒ぎになった失敗を経験している。 事故を起こさない唯一の方法は、やはり「安全第一」を徹底させることなんだろうな。 上がどれほど大丈夫だと思っていて、現場で「危険だ」と騒いでいるのが何の権限もない下っ端であったとしても、とにかく安全を優先する。 でも、それって実際には本当に難しいんだよな。 午後。 『新九郎、奔る!』(ゆうきまさみ 小学館)の2巻と3巻を読む。 物語の舞台は、応仁の乱の頃の京都。 応仁の乱というのはどういう事件だったのか? それには、まず「文正(ぶんしょう)の政変」から説明しなくてはならない。 そもそもは、室町幕府の将軍である足利義政に子がなかったことが発端。 後継者がいないことに悩んだ義政は、出家していた弟の義視に還俗して次期将軍になって欲しいと頼み込む。 この時に条件として「自分に子供が生まれても次期将軍(将軍継嗣)の座は義視のまま」という約束をする。 ところが翌年、義政の妻である日野富子が息子・春王を出産。 そしてさらにその翌年、義視の妻である日野良子が息子・千寿王を出産したことで、話はややこしくなる。 義視に後継がいなければ、将軍職は、いったん義視がついだ後、義政の息子である春王に戻ってくる可能性が高い。 ところが義視に息子(千寿王)が生まれてしまった以上、この子が後継者とされる可能性の方が高くなって来るのだ。 ここで春王の養育を任せられている伊勢貞親が動く。 将軍・義政に「義視に謀反の疑いがある」と告げて義視を排除しようとしたのだ。 ところがこれが裏目に出て、逆に伊勢貞親の方が「下手をすると切腹」というピンチに陥る。 (伊勢貞親は諸大名の反感を買っており、彼らを味方につけた義視に先手を打たれたのだ) で、このピンチに、主人公の父親である伊勢盛定(伊勢貞親の弟)も巻き込まれて、2人揃って都を出奔する羽目に。 かくて、主人公の兄・八郎は、家を守るため(スパイも兼ねて)泣く泣く義視(通称:今出川殿)に仕えることになった。 ここまでが「文政の政変」の話。 こうしてこの勝負は義視に軍配が上がった訳だが、直後に第2ラウンドが勃発。 6年前に将軍・義政の勘気を被って廃嫡された畠山義就(はたけやま・よしひろ)が、今出川殿をバックにつけて軍を率いて上洛。 さらに猛将として名高い山名宗全も味方につけて、家督争いのライバルである畠山政長を罷免させてしまう。 要するに将軍・足利義政が「強い方に付いた」ということで、室町将軍の力はそれだけ弱体化してしまっていたのだ。 そんな状況だから各地で争乱が起き、ついに武田信賢と一色義直が京都でまで戦闘を行う事態になる。 そして一色邸は、将軍御所の真向かいにあったのだ。 これだけなら武田と一色の個人的な争いなのだが、武田のバックには細川勝元(足利義視の後見人)、一色のバックには山名宗全が付いていた。 で、強い方に付く将軍・足利義政は、細川の側に付く。 ところが、山名宗全が大量の援軍を招くことに成功、将軍、ピンチ! この場面で足利義視、逃げる。 義視に仕えていた主人公の兄・八郎も同行することに。 しかし、負けてはいない細川勝元、次々と新戦法を編み出して形成逆転。 そんなところに戻って来た足利義視だが、めちゃめちゃに立場が悪くなっている。 ついに精神的に追い詰められて敵方(山田宗全の側)に寝返ってしまうのである。 ここで主人公(ずっと将軍側にいた)にとっては悲劇が起こる。 足利義視に付いて命懸けの逃避行を経験した兄・八郎がすっかり義視に心酔。 寝返った義視に付いて行こうとして、主人公の目の前で討たれるのである。 兄の死は表向きは「病死」ということにされ、主人公・新九郎は伊勢家の次期当主の座につくのだった。 ……というところまでが『新九郎、奔る!』第3巻までのストーリー。 感想としては、2巻の終わりの方で、駿河の今川家に嫁ぐことになった姉に、主人公である新九郎(北条早雲)が、 「姉上がいつどこにおられようと困ったことがあればこの新九郎が駆けつけてお力になります。安心して嫁ぎ参らせませ」 というセリフ。 普通の嫁ぐ姉への挨拶のように見えて、この後の歴史を知っている者にはかなり意味深だと思った。 歴史物として面白いのだが、登場人物がみんな同じ服装なので、見分けがつきづらいのが難点。 見分けるポイントがせいぜい眉毛の形ぐらいなのだよね。 この先も読むかどうかは、考え中。 夜。 2号くんが来る。 明後日に「ちいかわ」を観に行く予定なのでチケットの購入を任せた。 さてと、寝ようか。
2026年8月3日(月)
朝。 全身が痛い。 朝食は食べられる状態ではない。 お湯で薄めた麺つゆで水分と塩分の補給。 午後。 実験的に卵豆腐を温めて口に運ぶ。 ……どうにか胃袋に落ち着いた。 検温。 37.3度。 平熱が35度台の私にとっては、そこそこの高熱。 本当は風呂に入りたかったのだが、風呂場で倒れると危険なので断念する。 夕方。 突然シメサバが食べたくなり、佐藤編集長に頼んで近所のスーパーで買って来て貰う。 私はなぜか病気の治りかけにシメサバが食べたくなるのだ。 理由は不明だが、たぶんこれで良くなると思う。 夜。 1号くんが『仏教辞典』を借りに来て、ついでに『新九郎、奔る!』(ゆうきまさみ 小学館)を持って来てくれたので借りる。 室町時代末期が舞台の漫画。 登場人物の人間関係が複雑すぎて(作中の人物自身も「◯◯◯は敵なのでは?」「×××は味方ではないのか?」と混乱しているぐらい)家系図 と相関図がないと訳がわからなくなりそうだ。 『応仁の乱』(呉座勇一 中公新書)を本棚から引っ張り出す。 『新九郎、奔る!』第1巻は、のちの伊勢宗瑞(北条早雲)の子供時代の話。 ゆうきまさみ先生は、当時の伊勢宗瑞を子供らしい正義感に溢れる少年として描いている。 このキャラはこのまま成長するのか? それとも時代の荒波に揉まれるうちに変化していくのか? (ゆうき先生なら、前者かなあ) 眠くなって来たので今夜は1巻だけにして、寝る。
2026年8月2日(日)
午前中。 やや体調が良くないので、朝食はコーヒーと豆乳で済ませる。 午後。 2号くんの誕生日会。 手分けしてケーキや料理を買って2号くんのアパートへ。 あと15秒で入り口に辿り着くというところで不整脈の発作を起こす。 居合わせた他の参加者に、とりあえずアパートの中まで運び込んでもらって少し休憩。 Tシャツを借りて汗で濡れた服を着替えたらかなり回復し、パーティそのものには参加できたものの、さすがに料理やケーキは食べられない。 1号くんが、 「熱中症じゃないか?」 というので、水道水をもらってそれだけ飲んでいた。 冷房の効いたケーキ屋で収縮した血管が、戸外の暑さで急に広がったのがまずかったのかなあ? プレゼントも渡せたし、喋って楽しかったのでまあ良しとしよう。 帰宅。 やはりものは食べられないので、麺つゆをお湯で薄めて飲む。 腹部が痛い。 夕方。 立ち上がるのが難しいので、部屋で横になったままTverで『偉人・敗北からの教訓』の「推古天皇編」を視聴。 出演者である歴史作家の伊東潤氏は、推古天皇が後継者に田村皇子(舒明天皇)を推したのは血筋に固執した彼女の失敗であったと断じていた。 伊東氏の意見では、後継者は山背大兄王(やましろのおおえのおう)にすべきだったというのだ。 ただその根拠が「山背は厩戸皇子(聖徳太子)の息子なのだから優秀だったに違いない」だというのはどうかなあ? 優秀な父親のボンクラ息子って、結構いるよ。 それに…… 確かに舒明天皇の祖父は敏達天皇で、敏達天皇の妻は推古天皇なのだけれど、舒明天皇自身の父親は敏達天皇と別の女性(広姫皇女)との間に 生まれた押坂彦人大兄皇子(おしさかのひこひとのおおえのみこ)で、直接的な血の繋がりはないのだよね。 まあ、舒明天皇は即位する前に推古天皇の娘である田眼皇女(ためのひめみこ)と結婚していたので、女系で繋がろうとしていたと言えなくも ないが、だったら、厩戸王子は推古天皇の甥だったわけだから「甥の息子」の方が自分に近くないか? ちなみに推古天皇の死後に会議を開いて、田村皇子の方を天皇にすると決めたのは蘇我蝦夷(そがのえみし)。 山背大兄王の母親は蝦夷の妹である刀自古郎女(とじこのいらつめ)だったのだから、蝦夷の方も「自分の甥」より他の人を天皇に推したこと になる。 結局、豪族たちの会議によって「山背大兄王より田村皇子の方を天皇にしよう」と決まったということは、さまざまな事情を鑑みてのことだっ たと思うし推古天皇が田村皇子を推した理由も、その「さまざまな事情」があってのことだったと思うのだけどな。 みんなが「優秀な山背大兄王を」と言っているのに推古天皇が自分の血筋に拘ってゴリ押ししたというイメージではないな。 夜。 痛みが両脚に広がって来たので、さすがにロキソニンを飲む。 薬が効いているうちに、さっさと寝てしまおう。
2026年8月1日(土)
午前中。 ネットで古本を見つけて1冊買ったら「ついでにこれも」が出て来て、結局3冊ほどポチってしまった。 (この調子でリアルの古本屋に入ったら恐ろしいことになるな……) 午後。 SF大会のスタッフ会議にZoom参加。 いろいろと問題はあるようだが、まあSF大会なので。 夕方。 会議が終わって疲れたので弁当屋で買ったうなぎ弁当で夕食。 今年初うなぎ。 夜。 Tverで『偉人・敗北からの教訓』という番組を視聴。 民放の番組なのに、構成や演出がEテレっぽい。 というか、最近はNHKの方がむしろ民放っぽくなって来ているよな。 歴史上の人物に焦点を当てて、最近の学説なども織り込んで素人向けに解説する番組。 今回、取り上げられた人物は「伊勢宗瑞(いせ・そうずい)」。 (誰ぞ、それ?) なのだが、北条早雲のことだそうだ。 実は「北条早雲」という名前を、この人は一度も名乗った記録がなく、武将として活躍した後に出家して「早雲庵 宗瑞」となった。 つまり「早雲」は、この人が住んでいた庵(いおり)の名称なのである。 (「水木荘」の大家だった武良茂(むら・しげる)さんが「水木しげる」と呼ばれるようになったのと似たパターンかな?) そして「北条」の方も、宗瑞の息子の代にその名跡を名乗るようになったものなので、宗瑞自身は生涯「伊勢」を名乗っていたらしい。 ちなみに武将の頃の名前は、伊勢盛時(いせ・もりとき)で、通名は「新九郎」。 『新九郎、奔る!』(しんくろう、はしる)のモデルとなった人物である。 そんなわけで、『新九郎、奔る!』の作者のゆうきまさみ先生がゲストとして登場、 (僕は歴史学者じゃないんだけどなあ……) みたいな顔をしてインタビューを受けていた。(^^) 念の為…… 伊勢宗瑞は応仁の乱の頃の人なので、室町時代の終わりぐらいから戦国時代の始めぐらいに活躍した人で、室町幕府で政所執事を務めた伊勢氏 の出身というのが最近の説だそうだ。 さて、応仁の乱後。 宗瑞(新九郎)の姉は、この乱の際に上洛して東軍に加わった駿河の今川氏に嫁いだのだが、そこで家督争いが勃発。 新九郎はこの騒動を調停して姉(北川殿)の息子である龍王丸に今川の家督を継がせることに成功。 ところが今度は足利幕府の将軍家で家督争いが勃発。 新九郎はこれも収めることに成功する。 こうした「業績」によって実力が認められた新九郎だが、番組のタイトルは『偉人・敗北からの教訓』なので、テーマは彼が負けた話。 新九郎は、その後、相模の方面に勢力を伸ばし、当時この地に勢力を伸ばしていた上杉勢を倒して江戸城に迫る。 ところが、彼が「単独で」これらの戦を行なっているのを見た相模の御家人たち。 それまで彼らは「新九郎のバックには室町幕府がついている」と認識していたのだ。 だって、幕府の政所執事の家柄の人だから。 「あれ? これだけ大きな戦なのに室町幕府が出て来ないってことは、バックに幕府がついてない?」 「新九郎(伊勢宗瑞)の軍だけが相手なら、勝てんじゃね?」 と、上杉の側に寝返ってしまった。 まあ、それ以外にもいろいろと事情はあったのだろうが、ここで新九郎、初めて大敗してしまったのだ。 とは言え、あとで巻き返して鎌倉を占領、相模の支配権をほぼ掌握したわけだから完全にボロ負けというわけではなく、歴史的に見ると、 ・これだけの戦があったのに、室町幕府は何もしなかった(できなかった)。 ・これだけの戦を「幕府がバックについていないのに」単独で戦って勝利してしまう大名(つまり新九郎=伊勢宗瑞)が現れた。 というわけで、時代は「室町幕府による支配の時代」から「実力のある大名(戦国大名)の時代へ」と変化していく。 この先駆けとなったのが「北条早雲」の名で知られる「伊勢宗瑞」なのである。 ……寝よう。2026年7月分へ 目次へ
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