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独 り 言 (2023年4月分)
ニュースとお天気
2024年4月28日(日)
朝から体調がイマイチ。 急に上がった気温に体がついていけていないのだ。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の月例会。 会場でのリアル参加者とZoom参加者の人数が同じだった。 そりゃ、みんな家を出てここまで来るより自宅でPCを繋ぐ方が楽だよなあ。 最近の「JAPAN MENSA」について。 うちのメンバーが「JAPAN MENSA」のメンバーを勉強会に誘ったら参加してくれてのは良かったのだが、なぜか変な顔をしている。 どうしたのかと思って聞いたら、 「勉強会とは名ばかりで本当は飲み会なんじゃないのですか?」 と言われてコケたそうだ。 どうやら「勉強会」と言われて本当に「勉強会」をやるとは思っていなかったらしい。 これが世代の違いか? 懇親会で「はなの舞」に行こうとしたら予約で席が埋まっていた。 仕方がないので「塚田農場」に変更。 主に日本酒を普通に飲んで帰宅。 寝る。
2024年4月27日(土)
早朝の寒さをあまり感じなくなった。 陽が昇るとむしろ暑い。 午後。 13時からZoomではるこんの反省会&今年のSF大会のスタッフ会議。 16時半からZoomで空想小説ワークショップ。 Zoomのお陰で一瞬で会場を移動できるのが良いな。 よく考えてみると本屋に本を買いに行くのも、最近はKindleに落として済ませているし昔のSF小説のような暮らしをしている。 在宅ワークでUberのヘビーユーザーの人なんかはさらに家から出ない生活を送っていそうだ。 ところで、ワークショップの最中に地震があった。 時刻:17時36分頃 震源:小笠原諸島西方沖(北緯27.9度 東経140.0度) 深さ:約540度 規模:マグニチュード6.9 最大震度:震度3 東京都:小笠原村 豊島区は震度1だった。 地震が頻発しすぎて、却って慣れて来てしまっているのがやばいな。 夜。 ワークショップで提出した作品(プロット)を三幕構成の形にして、第1幕と第2幕の前半後半と第3幕それぞれのエピソードを14 枚のカードにする課題が出た。 とりあえず手をつけるが、やればやるほど面白くなさそうな話になってしまう。 今日はこれ以上いじくり回すのはやめて、寝る。
2024年4月26日(金)
朝。 口内炎は軟膏が効いたのか2つのうち小さい方はやや良くなって来た。 午後。 ネットで「光る君へ」の影響で「香炉峰の雪」が話題になっているという記事を読む。 中宮定子に「香炉峰の雪や如何に?」と言われた清少納言が、その意味に気がついて御簾を上げさせたというエピソード。 元ネタは白居易(白楽天)の「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」。 清少納言がこのエピソードを『枕草子』に書いたおかげで日本では人気の詩だが、中国ではそれほどでもないらしい。 エリート官僚だった白居易(白楽天)が上と衝突して田舎の閑職に左遷された時に作った詩で、そう思って読むと味わいが深い。 香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁(香炉峰の麓に草堂を新築したのでその竣工記念に東の壁に書いた詩) 日高睡足猶慵起 日が高くなるまでたっぷり寝た後もまだのんびりしている 小閣重衾不怕寒 布団を重ね掛けしているので寒くもないしね 遺愛寺鐘欹枕聴 枕の上で軽く頭を傾けて遺愛寺の鐘の音を聴き 香炉峰雪撥簾看 すだれをちょっと持ち上げて香炉峰の雪を眺める 匡廬便是逃名地 匡廬は名声から逃れたい人間が住むのにおあつらえ向きの場所だし 司馬仍為送老官 司馬は俺みたいな老役人にはぴったりの役職だ 心泰身寧是帰処 人が帰るべき場所というのは心安らかに暮らせる土地のことなんだ 故郷何独在長安 長安だけをふるさとだと思う必要なんてあるか? 【無用の知識】 匡廬(きょうろ):廬山(ろざん)のこと。廬山は古来より隠者や道士が住む山として知られていた。 司馬:唐の時代の「司馬」は、左遷された役人が就く閑職だった。 長安:当時の中国の首都。白居易は左遷される前には長安の中央政府の官僚だった。 仕事が暇だと朝寝坊ができてすっごく楽。 田舎って、寝たまま観光もできるいい所だし。 ホント、田舎の閑職って毎日こころ安らかに暮らせて楽しいなー。 べ、別に中央に返り咲きたいなんて思ってないんだからねッ。 タイトルから分かる通り、左遷された白楽天は開き直って山の麓に別荘用の草堂まで建ててしまったようだ。 なんだかカワイイと思ってしまうのは私だけか? 夜。 ウイスキーで晩酌。 眠くなったので、寝る。
2024年4月25日(木)
朝。 相変わらず口内炎が痛い。 チョコラBBを飲んだのだが、口を動かすたびに引っかかる場所にできているので少し良くなってもすぐに再発してしまう。 昼前。 1号くんが「風呂釜が壊れた」と言ってやって来て、風呂に入って帰った。 奴の住んでいるアパートは、立地も間取りも申し分ないのだが、風呂釜がポンコツなのが欠点らしい。 午後。 どうせ風呂を沸かしたので、私も入浴。 気分がさっぱりした。 夜。 メフィスト賞作家の誰でも書ける小説講座のZoom講座をお試し受講。 長年の悩みだった「長編が書けない」という件について相談したところ、講師の黒田研二先生、 「最近は短いものの方が流行りなので短編を書けば良いのではないでしょうか?」 (なるほど!) 講座を受講することで解決しようとしていた問題がこれで解決してしまったので、本講座の受講は取りやめることにした。 (黒田先生、すみません) ちなみに私が提出した例のアレ(※)については、 「そういうのを狙って課題を出したので、それでいいです」 ということで、どうやら正解であったようだ。 ※例のアレ 「400字以内の小説(自己紹介)」という課題の意味がわからず「自己紹介をテーマにした400字以内の小説」を提出した件。 講座が長引いて(もうひとりの講師だった浅暮三文先生が、例によって喋りすぎて時間を30分延長してしまった)終了したのは夜の 9時過ぎ。 口内炎は相変わらず痛いので、薬屋に行って口内炎軟膏を購入。 軟膏を厚く塗って傷口に物理的に蓋をする作戦を試みることにした。 寝る。
2024年4月24日(水)
朝。 口内炎が痛い。 薬を買いに行こうとしたが、雨がひどくて断念する。 口内炎が2つも下唇の変な場所にできてしまい、ものを食べるたびに当たっては悪化を繰り返しているのだ。 空腹なのにお粥ぐらいしか食べられないのでテンションがダダ下がり。 (しかし体重が減らないのはなぜだ?) 午後。 明日、受講する予定の小説講座の準備。 Zoomの講座なのでメールに送られてきた 1日だけのお試し講座のつもりだったのだが、テキストが11ページに各受講生の提出作品の講評もあるようで、これが1時間半の講 座に治るのだろうか? もしかして講師の先生は、普通に長期の講座の第1回目のつもりでいるんじゃなかろうか? ちなみにこの講座、受講にあたって「400字以内の小説(自己紹介)1本をご提出ください」という課題が出ていて、小説を書けば いいのか自己紹介を書けばいいのかよく分からなかったので、とりあえず自己紹介をテーマにした小説を書いて提出してみた。 特にダメだと言われなかったので、これで良かったのだろうと思っていたのだが、他の人の提出作品を見るとみんな普通に自己紹介文 を書いていた。 (アレ???) 急に不安になって来た。 夜。 2号くんが来て「ちいかわ」というウェブ連載漫画の話をする。 主人公の友達が「出汁を用意して集まるイベントがある」という噂を小耳に挟んだとやって来て、ちょうど懸賞で高級出汁の素を手に 入れていた主人公と一緒に参加することにするのだが、実はこれは友人の勘違いで本当は「出し物を用意して集まるイベント」だった という話。 連載中の漫画なので、今回は勘違いに気づいた主人公たちが、なんとか本番の舞台を乗り切ろうとする……というところまでだった。 私の「本番」は明日だ。 (いや、私は間違っていないはず……) 2号くんが帰って、部屋で座っていたらビィーンという振動が体に響いて来た。 時刻:20時40分頃 震源:茨城県北部(北緯36.5度 東経140.6度) 深さ:約60km 規模:マグニチュード5.0 最大震度:4 茨城県:水戸市 日立市 ひたちなか市 常陸大宮市 城里町 東海村 土浦市 栃木県:市貝町 千葉県:野田市 豊島区は震度1。 最近、ちょっと地震が多いな。 気をつけておこう。 寝る。
2024年4月23日(火)
朝。 明らかに花粉が飛んでいる。 薬を飲んでもやっぱり調子が悪く、特に目から涙が出るのに困った。 さらに関係ないはずだが口内炎が2つもできて、いろいろと最悪。 午後。 ネットでニュースをチェック。 〈地球から240億キロ、ボイジャー1号システム復旧に成功 5カ月ぶりに解読可能データ受信〉 [4/23(火) 16:05配信 最終更新:4/23(火) 18:08 CNN.co.jp] 46年前に打ち上げられ、現在は地球から240億キロメートル離れた宇宙空間を飛んでいるボイジャー1号の飛行データシステムの メモリチップが不具合を起こし、地球に送られて来る飛行データのシステムがループ状態に陥ってしまった。 このため、無線信号は定期的に届くものの、その信号に利用可能なデータが含まれていないという困った状態が続いていた。 240億キロメートルも離れた宇宙にあるメモリチップを物理的に修理するのは無理なので、このチップに保存されていたコードを、 同じ飛行データシステムの別の場所に移すことにした。 ……と言うと簡単なようだが、メモリ内にコードを全て保存できる区画はない。 そこでコードをセクションに分割して、それぞれ飛行データシステムの別々の場所に保存するという、なかなかアクロバットな方法を 実行。 しかし、240億キロメートル離れたボイジャー1号に地球からの信号が届くまでには22.5時間がかかり、さらにボイジャー1号 の反応が地球に戻って来るのにも22.5時間かかる。 NASAの技術者たちは、この作業に成功し、ボイジャー1号のシステム復旧に成功したのである。 すごい! 夜。 2号くんが来る。 ふと嫌な予感がしたので、 「部屋の入り口(やや暗くなっている)に置いてあるボストンバッグをこっちに渡してくれないか?」 と言ったら少し探してから、 「この迷彩柄のがそうか?」 と、渡してくれた。 確認したら中に入れてあったプラスチックの耳かきがポッキリ折れていた。 視認されにくいバッグを床に置いていた私が悪いのか? アロナルファで修理してから、寝る。
2024年4月22日(月)
疲れすぎていたのか、午前3時に目を覚ましてしまった。 寝直そうとしても眠りが浅く、すぐに目が覚める。 結局、寝不足で頭がボーッとしたまま、午前6時に布団から出た。 朝食。 ヨーグルト、その他いろいろ。 (ヘルシーに済ませようとして、結局なんやかんや食べた) 午前中。 荷解き作業。 今回は機材系が多くて、ひとつひとつ確認しながらだったので普段より時間がかかった。 午後。 「光る君へ」視聴。 中宮定子の明るく楽しいサロンの描写が「みんなで雪だるまを作ろう!」だったのはちょっと笑った。 紫式部の登場シーンも、できるわけ飛ばさずに我慢して見たが、このドラマの一番面白くない部分がヒロインの登場シーンというのは どうなんだろう? ちなみに今回の紫式部、疫病患者の収容施設にボランティアに行って、自分も感染して発病。 藤原道長が徹夜で看病するという話。 勢いで、アニメ「終末トレインどこへいく?」を3話まで視聴。 池袋駅にいた少女が怪しげな連中に拉致(?)され「7G」と書かれたボタンを押すことを強要されるところから始まり、このボタン が押された直後に「世界が崩壊する様子」が描写される。 そして舞台は一気に、約2年後の吾野(あがの)という場所に移る。 吾野駅というのは、埼玉県飯能市坂石町分にある西武鉄道の駅名で、池袋から数えて31番目の駅。 Googleのストリートビューで見る限り、駅周辺はあまり都会とは言えない。 2年前に起きた大異変の影響で、この町の大人たちはなぜかほぼ全員が獣に姿を変えてしまっている。 姿は獣だが中身は人間、ただし時折、獣の本能に突き動かされて理性を失うことがあるという状態。 インターネットもテレビも使用できなくなり、町の外へは危険で行けないとされている。 基本的に自給自足で生活し、足りないものは月に1度キャラバン隊(クロヒョウキャラバン)が武装トラックによって運んで来る物資 で補っている様子。 そんな状況にも関わらず、なぜか町の人間たちは普通に日常生活を送っている。 ヒロインは、この町に暮らす女子高校生。 そろそろ学校に進路の希望を提出しなくてはならない時期なのだが、彼女は2年前の大異変の直前に喧嘩別れしたまま消息不明になっ ている友人の行方が気になって、それどころではない。 普通に考えて、この状況ではヒロインの感覚の方がまともだと思うのだが、なぜか彼女の方が「変わり者」として扱われている。 (そもそも世界が崩壊してしまっているのに、学校に「進路希望」を提出してどうしようと言うのか?) ある日、彼女は武装トラックが運んで来た荷物の緩衝材として使われていた新聞紙の日付がつい最近のものであることに気づく。 この新聞は「池袋新聞」。 つまり池袋は、新聞を発行できる状態にあるのだ。 さらにヒロインは、新聞の写真に自分が探している行方不明の友人の姿が写り込んでいるのを発見する。 さっきも言った通り吾野駅は西武池袋線の駅である。 電車に乗って西に進めば池袋に辿り着き、友人とも再会できるかも知れない。 そして物語の冒頭で語られていたように、どうやら「異変」の鍵を握る人物も池袋にいるらしいのだ。 ヒロインは、昔鉄道に勤めていた(そしてどうやら事件の鍵を握る男)に電車の運転方法を教えて貰い、池袋を目指す旅に出ることに するのだが、なぜか幼馴染の女の子3人が一緒にくっついて来る。 かくて、 ・千倉静留(ちくら・しずる)本編のヒロイン、明るくて活発な性格の高校2年生。 ・星撫子(ほし・なでしこ)メンバーのまとめ役である高校3年生。 ・久賀玲実(くが・れいみ)都会に憧れるギャル系の高校1年生。 ・東雲晶(しののめ・あきら)雑学知識が豊富な中学3年生。 という4人の少女たちが池袋を目指して旅をするわけであるが、道中には線路が水没したり異変により化け物になった人間たちに遭遇 するという困難が待ち構えているのだった……という物語のようだ。 ちなみに冒頭に出て来た「7G」は、人間の脳内の思考を読み取ってデバイスに送る通信規格のようなものであるらしい。 SF的に考えるとヒロインたちが体験している「異変」は、この「7G」の起こした脳の異常が引き起こしているように思えるのだが まだ3話までしか見ていないので、この物語がどういう方向に向かうのかは、さっぱり分からない。 夕方。 週末にカルチャースクールから昨日の夕方締切のアンケートが届いていたことに気づいて、慌てて返送する。 最近は全ての人間がリアルタイムでネットに繋がっている前提でこういう連絡が来るのだよなあ。 スマホを持っていないって、まずいのか? 夕飯を食べたらうとうとして来たので、寝る。
2024年4月19日(金)〜21日(日)
【19日(金)】 朝。 地震。 時刻:9時33分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード3.8 最大震度:震度2 茨城県:笠間市 常陸大宮市 古河市 結城市 筑西市 坂東市 栃木県:宇都宮市 足利市 栃木市 佐野市 鹿沼市 真岡市 下野市 壬生町 群馬県:館林市 板倉町 邑楽町 埼玉県:熊谷市 行田市 加須市 羽生市 久喜市 滑川町 宮代町 長瀞町 豊島区は震度が出なかったが、隣接する板橋区や文京区では震度1の揺れがあったらしい。 午後。 明日から川崎国際交流センターではるこん(毎年春に開催される関東地方の地方SFコンベンション)があるので、前泊して準備する ために川崎のホテルに向かう。 最寄駅の元住吉駅へは、池袋で副都心線に乗ってしまえばそのまま電車が運んでくれる。 電車のお供は『ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎 〈イモージェン・クワイ〉シリーズ』(ジル・ペイトン・ウォルシユ:著、猪俣 美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)。 大学の保健婦が探偵となって事件を解決するシリーズの第2作。 今回は彼女の自宅に下宿している大学の卒業生がゴーストライターとしてある学者の伝記を書くことになったのだが……という話。 ヒロインはあっちこっちで自分の友人が問題の伝記を書いていることを喋りまくるのであるが、ゴーストライターってそんな風に公に して良い仕事なのか? 夕方。 ゲストの歓迎会でホテルの近くの居酒屋へ。 ゲストはアメリカのSF作家、メアリ・ロビネット・コワルさん。 肉は食べないが魚は食べるというタイプのベジタリアンなのだそうで、刺身も普通に食べていた。 「ベジタリアン」の定義が、日本とアメリカでは違うみたいだ。 コワルさんのの日本語はデュオリンゴで少し勉強したレベルなのだそうで、こっちはこっちで英語が話せないので、専ら翻訳ソフトに 頼ってのコミュニケーション。 彼女が非常にゆっくりとした英語を喋ってくれるので、どうにか会話を楽しめた。 とても良い人だ。 私の偏見かもしれないが、英語圏の人間の中には「この世には英語が喋れる人間と英語を喋るべき人間がいる」という勢いで話しかけ て来る奴というのがいるのだ。 コワルさんは、コミュニケーション能力の高い人なのだろう。 コミュニケーションを取ろうとして来る人とコミュニケーションを取るのは割と楽。 ビールと日本酒を飲んでからホテルに戻ったのだが、その後の記憶が曖昧。 たぶんゲストの隣の席に座っていたので、無意識に緊張していた分の酔いが急に回って来たのだろう。 風呂に入って寝巻きに着替え、ベッドに入ったのをぼんやりと覚えている。 そうして……たぶん……寝た。 【20日(土)】 朝。 昨晩の私は、今朝の私のためにコンビニでおにぎりを買って来てくれていたようだ。 しかし冷蔵庫には入れていなかった。(惜しい!) そしてなぜか部屋の暖房まで入れていたようである。 通りで夜中じゅう暑くて寝苦しかった。 コンビニの品質管理能力を信じておにぎりを食べ、念の為ワカ末を飲んでおく。 8時50分に集合して、スタッフの業務を開始する。 展示用のパネルを運び、書店で本を並べるのを手伝ったり、配達された商品の検品と個数のチェック。 昼。 スタッフ弁当を食べて休憩。 午後。 ボードゲームコーナーに人がいないというので、賑やかしに行く。 「お嬢様人狼」というゲームをやりたいという人がいたのでカードを箱から出すが、誰もルールを知らない。 ルールの説明書はあったのだが、たぶんこれは人狼ゲーム上級者向けのゲームだったのではなかろうか? 「当たり前に知っているべきこと」が大幅に省かれているような感じで、説明書を読んでもルールがよくわからない。 それではということで「SFメイカー」というゲームをやろうとしたら、これも誰もルールを知らない。 結局、「タローマンかるた」で普通に遊ぶ。 ところでこのかるた、「を」の札(新仮名遣いなので「を」は文章の途中に出て来る)の読み札が「お」から始まる文章になっていた のは、わざと狙ったのか? 1日目終了後は近所の沖縄料理屋で「GoHパーティー」。 狭い店内で鮨詰めになった席がなぜか全員アルコールを飲まない人で固まっていたので、付き合いで私もウーロン茶を飲む。 そして豚肉のアレルギーであるので、肉料理には手を出さないでいたら人生始まって以来のヘルシーな飲み会参加となってしまった。 バチカンで認められている『聖書』というのは、ギリシャ語だかラテン語だかから直接翻訳したものに限られるという話を熱く語って くれた人がいたのだが、事実かな? この定義によれば日本で『聖書』とされているもの(ポルトガル語等他言語からの翻訳)は、カトリック的には『聖書』ではないこと になってしまうのだそうで、とある「ケセン語(気仙沼で話されている方言)」の研究者に『聖書』の福音書を部分をわざわざケセン 語に翻訳した人がいるという話。 このケセン語の福音書は、バチカンにおいて公式に認められた唯一の「日本語の『聖書』」ということになるらしいが、大抵の日本人 が「ケセン語」が分からないので読むことができないのだとか。 (本当かよ???) 余興のゲームの賞品でパーカーが当たる。 人数に比較して部屋(和室)が狭くて背中が窓枠に当たって冷たかったので、ビニール袋に入ったパーカーを窓枠と背中との間に押し 込んでクッション代わりに重宝させて貰った。 ホテルへ帰って早めに寝る。 【21日(日)】 はるこん最終日。 今日は同じレッドドワーフ・ファンのU氏も参加。 今日もボードゲームコーナーに閑古鳥が鳴いているというので、行ってU氏の持って来た「ウル王朝のゲーム」というのをやる。 ウィキペディアによると〈レオナード・ウーリー卿がウルの王墓発掘調査で発見した5つのゲーム盤のうちの1つ〉だそうで、双六の 一種。 バックギャモンのルーツだという説があるらしい。 正三角錐の形をしたダイス4つを振って、出た目の数に従ってゴールを目指すゲーム。 プレイヤーの手元には7つの駒があり、先にこれらを全てゴールさせた方が勝ち。 単純なルールだが、盤上で敵の駒に追い付かれると振り出しに戻されるので、結局1試合に1時間かかった。 その後、ゲストであるメアリ・ロビネット・コワルさんの朗読会企画に参加。 英語のテキストを見ながら朗読を聴くだが、彼女が読んでいるのは草稿の方だそうで、完成して本になったものとはところどころ文章 が違っている。 私がもう少し英語が読めたなら、その違いを楽しめたのだろうが、残念ながらテキストを目で追うのが精一杯……どころか、しばしば 「振り落とされる」感じ。 コワルさんは作家の傍ら人形遣いの仕事もしているのだそうで、朗読も上手かった。 企画が終わって本部で休憩。 弁当が足りなくなっていたのだが、U氏が先に私の分の弁当も確保してくれていたので食す。 U氏、有能! 休憩後はゲストへのインタビューを聴きに行く。 人形遣いの仕事と作家の仕事の類似点について質問されたコワルさん、ハンドタオルを人形に見立てて、即興で人形による感情表現を 実演しながら説明してくれた。 才能豊かな人だ。 全企画が終了したので、部屋を片付けて撤収。 打ち上げ(デッド・ドッグ・パーティ)に参加してから帰宅。 寝る。
2024年4月18日(木)
明日から少し出かけるので荷物のパッキング。 知人からショートメールが来たので、昨夜の地震の話を振ったら「え? 聞いてない」と返って来た。 ちなみに、この人は親戚が四国に住んでいる人なのだが、テレビのニュースは見ない人なのかも知れない。 ネットでも情報やニュースは見られるが、自分から取りに行かない情報は手に入りにくくなる。 考えてみると、これは危険なことかも知れないな。 私自身、第一報は見る予定だった寝落ちライブ配信が地震に配慮して中止になったという表示だったわけで、この配信を見ようとして いなかったら四国のような遠い土地で起きた地震のニュースに気づくのはもっと遅れただろう。 ここ4年ほどテレビを見ていないのだが、そろそろ修理して見られるようにした方が良いかもな。 午後。 ネットでNHKの連続ドラマ「VRおじさんの初恋」を視聴。 上司から早期退職を勧められるようなお荷物サラリーマンである主人公は、心の平安を求めてVR世界に入るのを日課にしていたが、 ある日そこで出会った女性に恋をして……という話。 VR世界の恋愛にのめり込む主人公は、最初は会社を遅刻、そして無断欠勤、今回はついに犯罪に手を染めてしまう。 そんな具合に現実世界ではだんだんと立場が悪くなって行く主人公なのだが、すでに現実世界の方に現実感を感じられなくなっている 彼の視点で描かれる物語は、あくまで美しい純愛だ。 物語の「視点」って、大事だな。 夜。 四国の地震は怪我人が12人いたことが判明したそうだ。 土砂崩れが起きたり建物が壊れたところもあったようだが、いまのところ死者は出ていないようだ。 不幸中の幸いだと思うべきなのかも知れないが、復旧は大変そうだ。 まだ余震も続いているようだし、こういうときこそ、岸田さんに迅速に動いて貰いたい。 寝る。
2024年4月17日(水)
今日から61歳。 誰も言ってくれないので自分で言う。 「誕生日おめでとう、オレ」 別にひとつ年をとったからと言って何が変わるわけでもない。 「ねんきん定期便」が届いて、65歳から受け取れる予定の老齢年金は、年額でせいぜい70万チョイだよと教えて頂く。 (参考までに、私は国民年金の第1号被保険者) 午後。 ちょっと時間が空いたので、ネットフリックスで「RoOT/ルート」の第3話を視聴。 小戸川のキャラが若干「原作(=オッド・タクシー)」と違うかな? セリフに感情を乗せすぎていて、普通の人に見えてしまう。 「オッド・タクシー」の小戸川の、あの心を閉ざした他人との距離感や薄気味悪さがないのが残念だ。 夜。 ニュース。 ダーウィン航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、日本時間21時00分頃にルアング火山で大規模な噴火が発生。 (「ルアング火山」ってどこだ?) と、ネットで調べたらインドネシアのタラウド諸島であるらしい。 緯度と経度で言うと、北緯2.3度、東経125.4度。 ちなみに、日本への津波の心配はないとのこと。 一安心して、寝落ち用のYouTube配信を視聴しようとしたら「大きな地震があったので配信自粛」という内容の案内が表示された。 (えっ?) と、気象庁のサイトで確認。 時刻:23時14分頃 震源:豊後水道(北緯33.2度 東経132.4度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード6.6 最大震度:震度6弱 愛媛県:愛南町 高知県:宿毛市 念の為、豊後水道というのは四国と九州の間(もう少し詳しく言うと愛媛県と大分県の間)にある海のこと。 さすがに四国の方の地震では、東京で気づかなくても無理はないな。(大阪は揺れたらしい) 元日の能登地震と言い、今年は大きな地震が多い。 気をつけよう。 寝る。
2024年4月16日(火)
朝。 郵便局に行く用事があって家を出たのだが、着いたら9時10分前。 閉まったシャッターの前でポカンと10分間待っているのも間抜けなのでそこらを散歩。 ……で、道に迷った。 郵便局の裏はよく知っているはずの道だったのだが、いつの間にか家が建て替わって、それに伴って道幅も一部変わったようだ。 道の真ん中にポツンと生えていた古い木は、壊された家の庭木だったのだろうか? 9時を大幅に回ってから郵便局に辿り着き、切手を買って郵便物を発送して帰宅する。 午後。 週末に出かける予定なので、ボストンバッグを出してパッキング。 今回は、なぜか一部機材も持っていくことになってしまったので荷物が多い。 パッキング中に足りないものがあるのに気づいてamazonに発注する。 (パッキングを数日前にやっておくって、大事) そんなこんなで気がつけば夕方。 2号くんが来て、晩飯を食べて帰った。 疲れた。 なんだか年をとった気がして時計を見たら午前0時を過ぎていた。 誕生日おめでとう>俺 寝る。
2024年4月15日(月)
午前中はずっとバタバタ。 昼に一段落したので「光る君へ」視聴。 兄、藤原道隆の専横ぶりを諌める道長。 言っていることは正しいのだが「藤原道長」にそれを言われてもなあ、という気がしてしまう。 このドラマの道長は今のとこと優等生なのだが、このあと人格が変わる? 「鎌倉殿の13人」では、真面目で人の良い青年だった北条義時が時代に揉まれるうちに次第に冷酷な独裁者に変化していくところが 見せ場だったが……。 午後。 事務的なあれやこれやで時間が潰れる。 夜。 ネットでNHKのドキュメンタリー「最深日本研究〜外国人博士の目〜」を視聴。 VRの世界で、なぜか「美少女」になりたがる(バ美肉)日本人男性の心理を欧米の文化人類学者がフィールドワークを重ねつつ研究 している様子を追ったもの。 これって「ちいかわ」が愛されるということに通じるのではないかな? 自分が「ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)」になれば、失敗しても「かわいいから」を理由に他人に責められない。 日本人男性の「失敗してはいけない」というプレッシャーが「失敗しても責められない者」への変身願望を産んでいるのだろうか? 漫画「ちいかわ」の世界では「小さくてかわいい」ちいかわ族にも、自分自身の無力さに由来するストレスがあり、彼らの感じて いるストレスが、彼らを「キメラ」という「強いがかわいくない」怪物に変化させてしまうという描写がある。 「小さくてかわいい」ものには「小さくてかわいい」が故の苦悩があるのだ。 バーチャルの世界では弱くても物理的に攻撃される心配はないので、かわいい(=失敗が許容される)ことの利点のみを享受できる。 日本人社会の歪みが「バ美肉」という文化を生み出したのだと考えると、確かにフィールドワークとして興味深いな。 興味深いと言えば、番組に出て来た文化人類学者は女性だったのだが、腕にいくつもタトゥーを入れており、バーチャル世界における 自分のアバターにもタトゥーを施していた。 文化人類学の研究者である彼女自身も、文化人類学の研究対象として興味深い存在なのだよな。 人間とそれが生み出す文化というものは面白い。 寝る。
2024年4月14日(日)
今日は1号くんと2号くんが、私の誕生会を前倒しで開いてくれるというので、朝から風呂に入って着替える。 午後。 1号くんと待ち合わせてケーキと酒を買いに行く。 イチゴのケーキに日本酒とドイツの白ワイン。 そして駅前で寿司を買って2号くんのアパートへ。 酒とワインが美味かった。 やっぱりドイツワインって好きだな。 帰宅。 まだ酔いが回っていたので、少し休憩しているうちに眠くなって来た。 今日はもう寝よう。
2024年4月13日(土)
花粉の季節だからしょうがないのだが、朝から体が重くだるい。 昼食はペヤングソース焼きそば。 麺が細くてソースに絡みやすいので私は好きなカップ麺。 午後。 ちょっと興味を惹かれることがあってYouTubeの「歌ってみた」という動画の1つを視聴。 素人のおじさんが歌うあまり上手くない歌(音程がかろうじて合っているレベル)をプロが加工してそれなりの形にしたもの。 よく聴けば加工したものだと分かるのだが……うーむ??? こういう感じで音声加工の技術が上がって行ったら、プロの歌手が仕事を失うんじゃなかろうか? 算盤が電卓に駆逐されたのと同じ現象が芸術の世界でも起きているな。 夕方。 空想小説ワークショップ。 4月から受講生が入れ替わって、ほぼ昔のワークショップメンバーになった。 軽く同窓会気分。 夜。 体がだるいのが治らないので、さっさと寝る。
2024年4月12日(金)
午前中。 雑用が一段落したので、来週末のイベントに持っていく予定のビデオカメラを久々に取り出して起動確認……しようと思ったら充電が 切れていた。 まあ、当たり前か。 午後。 充電がなかなか終わらないので、その間にSDカードを買いにビックカメラへ。 カードを買って、ついでに西武で買い物。 さらについでに床屋(QBハウス)に寄って髪を切ってから帰宅。 この床屋は、以前は使い捨ての櫛を使っていて、実際には「捨てる」のではなく客にプレゼントしてくれるという粋なサービスをして いたのだが、最近では「環境問題に配慮して廃棄を減らすため」とかで、つまりは櫛をくれなくなった。 ちょっとさみしい。 夕方。 やっと充電が完了したのでカメラを起動。 ちゃんと画面が点いたので、まあ良しとする。 そして三脚をどこへ仕舞ったのかを忘れて1時間ほど探す。 (なぜか部屋の入り口に置いてあった) 三脚を探している間に、先日風呂場で洗ったまま行方不明になっていたハサミを発見。 なぜか毛布の間に挟まっていた。 (なぜこんなところに?) 一息ついて、『ウクライナと新しい戦時下』(東浩紀 株式会社ゲンロン Kindle版)の続きを読む。 ロシアとウクライナの問題について、東さんができるだけ中立であろうとしているのが分かる。 この人は「世論に飲み込まれる」ということを非常に警戒するタイプの人。 ニュース。 〈総務省が12日公表した昨年10月1日時点の人口推計によると、外国人を含む総人口は1億2435万2千人で、前年同月に比べ 59万5千人減少した。マイナスは13年連続。日本人は83万7千人減の1億2119万3千人〉 [2024/4/12 17:32 産経] たぶん団塊世代が寿命を迎える時期には、もっと減るのだろうな。 だって子供が生まれないのだから、老人が死ねばその分、人口は減ってしまう。 少子化を止めたければ「人が子供を産む理由」についてもっときっちり考えるべきだと思う。 たぶん今はその「理由」が目減りしているのだと思うから。 これを「子供が可愛いからでしょ? 可愛いと思うべきです。可愛いと思いなさい!」みたいな感情論で誤魔化していると、いつまで 経っても解決策は見出させない。 そもそも解決するつもりがあるのかな? 寝る。
2024年4月11日(木)
午前中。 天候のせいかネット回線が不安定。 午後。 『ウクライナと新しい戦時下』(東浩紀 株式会社ゲンロン Kindle版)。 五反田のゲンロンカフェの東浩紀さん(批評家、哲学者)が、この時期のウクライナに、わざわざ出向いて書いた感想。 記事を書かないと仕事にならないジャーナリストと違って、ほぼ観光旅行客の目線。 ニュースに映る前線と違って「日常」が続いている内地の様子。 そしてその「日常」に忍び寄って来る「戦争」の影。 「もしも日本が戦争になったならば、東京もこんな感じになるのだろうか」とイメージできるところが興味深い。 ゆっくり読んでいくことにする。 国内のニュース。 某YouTuber(男性)が危ないファン(と言うか、ストーカー女)に勝手に婚姻届を提出されるという事件があったそうだ。 配信でうっかり両親の名前や実家の場所を喋ってしまったことから本籍地を特定され、配信に映り込んだ背景から現住所を特定されて しまったらしい。 どの程度喋ったのかは分からないが、故郷の思い出とか家族の話題とかに出て来た断片的な情報を集めたら特定は可能なのかもな。 そして私は法律に詳しくないので知らなかったのだが、この場合、被害者は「婚姻届を出された市役所」になるので、勝手に「夫」に された男性には被害届を出す資格はないのだそうだ。 (じゃあ、市役所が「被害届は出しません」と言ったらアウトなわけか?) 今回のケースでは、過去に相手の女性からストーカー被害を受けて警察に相談している等の証拠があったので、市役所が彼の言い分を 信用して被害届を出してくれたようだが、それでも裁判が必要で、その期間は半年から1年ぐらいになるらしい。 その間、この男性はずっと自分のストーカーと結婚していることになる。 さらに考えると、もしも彼の言い分を市役所が信じてくれなかったら……。 怖い話である。 夕食。 フランスパンとオリーブオイルの組み合わせにハマって、今夜は小エビのアヒージョ。 お腹が膨れたので、寝る。
2024年4月10日(水)
昨日から引き続いて体調が芳しくない。 飲み込んでしまった花粉のせいか、胃まで痛い。 午後。 Amazonに接続したら無料で読める漫画というのをお勧めされたのでKindleに落とす。 「バ美肉おじいちゃん」とかいうシリーズもの。 「バ美肉」という言葉の意味が分からなかったのでネットで検索したところ「バーチャル美少女受肉」のことだそうだ、 (さらに分からん) 重ねてネットで調べていくと、どうも美少女の姿をしたアバターを作って操作することでバーチャル・リアリティの世界で遊んだり、 「バーチャル YouTuber 」として活動することを指す言葉であるらしい。 3Dモデルで作られた美少女の絵を専用のソフトを使うことでビデオカメラで撮影した自分の動きに連動させて動かし、同時にボイス チェンジャーで自分の声を女の子の声に変換する。 この映像をライブ配信することによって「美少女が動きながら喋っている」映像が、ほぼリアルタイムで視聴者のデバイスに届くと いう仕組みになるのだそうだ。 物語は、妻に先立たれた70代の孤独な老人が孫からタブレット端末をプレゼントされたことをきっかけに、この「バ美肉」によって インターネット配信を始めるというもの。 見かけは10代の美少女だが、中身は人生経験豊富で温厚な老人。 「彼女」が、視聴者や身近な人間の悩みを解決し、人気者になっていくという話のようだ。 そう言えばNHKで放映中の夜ドラ「VRおじさんの初恋」も、中年男性がVRの世界で女子高生の姿になることで「若い女性と一緒 に遊ぶ」という夢を叶える物語だった。 「変身モノ」のバリエーションなのだろうが、男性が変身したいと思う「自分」が「強いヒーロー」ではなく「美しい女性」であると いうところが昔の変身モノとは違っている。 これはキリスト教の信仰における「マリア信仰」や、仏教における「観音信仰」の誕生に似たようなものだろうか? (念の為、観音菩薩は本来は女性ではないのだが、仏教美術においては女性的な姿で表現されることが多い) 夜。 痛む胃を労わって夕食はお粥。 花粉の季節は嫌だね。 寝る。
2024年4月9日(火)
朝。 昨日のリベンジで会場予約へ。 雨の中を歩いて靴の中まで濡れてしまった。 そして目的のカウンターに着いたところで、いつも首にかけている眼鏡を家に忘れて来たことに気づいた。 鞄の中にスペア眼鏡を入れておいて本当に良かった。 午前中。 帰宅して1号くんの土産の羊羹を食べながら、改めて坊ちゃんとマドンナが描かれた箱絵をしげしげと眺める。 どうも私の記憶している「坊ちゃん」とイメージが違うのだよな。 そこで改めてこの小説をパラパラと読み返してみた。 「坊ちゃん」に出てくるマドンナ(遠山)に関する話は以下のようなもの。 「マドンナ」というあだ名をつけたのは、美術教師の野だいこ(吉川)。 以前、うらなり(古賀)と婚約していたが、今は赤シャツと付き合っており、そのことで町の人から悪く言われている。 山嵐(堀田)は、赤シャツに対してマドンナとの交際に苦言を呈し、そのことで2人の人間関係は悪くなっている。 うらなりは、青ぶくれた顔をした陰気な男。 彼はかつては金持ちの息子だったが、父親の死後、人に騙されて財産を失い、今は貧乏な生活をしている。 赤シャツは、帝大出のインテリ。 赤いフランネルのシャツ(登山家がよく来ているアレ)を愛用し、釣りが趣味だというアウトドア派。 物腰が柔らかく口調も穏やかなので、坊ちゃんからは女のようだと嫌われている。 そして自分の味方を増やすために坊ちゃんに近づき、山嵐の悪口を吹き込むような陰湿な部分がある。 ここから推測される「マドンナ」の姿は、親に言われて金持ちのうらなりと婚約したものの、彼が財産を失うと、インテリで陽キャの 赤シャツと付き合いだした(これも作中の描写によれば多分に母親の意向が働いている)女性である。 うらなりは、青ぶくれた顔をした陰気な男で、親の財産を騙し取られるような無能であり、かつ現在は貧乏な男なのだ。 町の人々は、「かつての金持ちのお坊っちゃま」の記憶があるので彼を贔屓目に見ているようだが、ぶっちゃけ不細工で陰気で無能で 貧乏な男であり、マドンナやその母親じゃなくても婚約を破棄したくなるのは無理もないことだと思う。 それを一度は婚約をした以上、状況が変わっても彼女は他の男性と付き合うべきではないと考える山嵐や町の人々は、マドンナの幸せ のことなど考えていないように思える。 この話、赤シャツの視点から見てみると面白いかも知れないね。 むかしの「婚約」に縛られて、何の取り柄もない陰気な男と結婚させられそうになっている美しい女性。 彼女が婚約した当時は「金持ちの息子」であるライバルに敵わなかったが、形勢逆転のチャンスが巡って来たのだ。 その2人の幸せを妨害しようとする山嵐とその子分(坊ちゃん)……。 たぶん赤シャツが自分に暴力を振るった山嵐と坊ちゃんを訴えなかったのは、いろいろあったものの最終的には邪魔者が消えて愛する マドンナとの幸せな生活が始まったので、奴らのことなどどうだっていいと思ったからかも知れないし、下手に騒いでただでさえ町の 人たちから悪く言われているマドンナの立場をこれ以上、悪くしたくなかったのもあるのかも知れない。 で、改めて読み返すと、今なら「坊ちゃん」には何らかの病名がつきそうだ。 思いついたことをすぐに行動に移してしまったり、相手の言葉を額面通りに受け取りすぎたりと、どうも「親譲りの無鉄砲」だけでは 片付けられないものがあるようだ。 午後。 カルチャースクールからメール。 「講師が受講生に資料等を送るのに使っているメールグループに4月からの受講生が加えられているようだが、そのアドレスはどうや って知ったのか」という問い合わせ。 メールのやりとりでは埒が開かないので直接電話して、 「そちらからこのアドレスをグループに加えてくれと依頼されたのですが」 と言ったら、 「あ、記憶を失っていました」 という返事。 記憶を失っていたのなら仕方がないので、そう言って電話を切る。 (いいな「記憶を失っていました」って。今度SFミステリーか何かで使えないかな) 夜。 雨上がりの花粉のせいか体調を崩したので、寝る。
2024年4月8日(月)
朝。 会場予約に行くつもりで服を着替えてカバンを手に持ってところで、ふと嫌な予感がしてネットで確かめたら今日は休館日だった。 (家を出る前に気づいて、偉い!) せっかくできた(?)空き時間なので昨日の「光る君へ」視聴。 藤原兼家が死ぬ話。 死の床で、兼家が藤原道綱母(ドラマでの役名は藤原寧子:やすこ)に「嘆きつつ ひとりぬる夜の あくるまは いかにひさしき ものとかはしる」という彼女の歌を暗唱してみせ、藤原道綱母(『蜻蛉日記』を書いた人)が、 「私の『蜻蛉日記』を……」 と感動するシーンがあった。 ドラマの兼家は日ごろから寧子に冷たく、寧子は彼から関心を持たれていないと思っていたのに、実は自分の書いた本をこっそり読ん でいてくれたのだと知って感激するという良い場面。 しかしこれ、考えてみるとちょっとおかしい。 そもそもこの歌が、どういう経緯で詠まれたのかと言うと…… あるとき兼家が「仕事が入った」と嘘をついて彼女との夜のデートをドタキャンしてしまう。 実際にはもちろん他の女の子とデートしていたわけで、まあ、こんな嘘はすぐにバレるもの。 怒った藤原道綱母は、藤原兼家が家に来ても「知らないわよ!」と戸を開けてくれない。 兼家も素直にゴメンネすれば良いものを「ならいいよ。他の女の家に行くから」と立ち去ってしまったものだから、藤原道綱母、 「すぐに他の女のところへ行くなんて、この薄情もの!」 とさらに怒る。 兼家の方も、 「じゃあ、お前が戸を開けてくれるまで俺にずーっと外で待ってろって言うのか?」 と、引かない。 で、ここで普通に言い返さないところが、さすがは『蜻蛉日記』の作者。 藤原道綱母は歌を詠んだ。 「なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは いかに久しき ものとかはしる」 (他の女と浮気しているあんたのことを嘆きながらひとりで寝ている夜が明けるまでの時間がどれほど長いか知ってるの? 知ってて 私が戸を開けるまでの時間が長いとか言ってるわけ?) 『拾遺和歌集』に採られ「百人一首」にも収められている名歌である。 この歌のせいで藤原兼家、関白にまで出世した偉い人だったのに「彼女に浮気がバレて家を締め出された奴」として1000年の時を 超えて語り継がれる結果になってしまったのであった。 トホホ…… ……というわけで、この歌はそもそも藤原道綱母が藤原兼家に宛てて詠んだものなので兼家が知っているのは当たり前。 むしろ世界中の誰も知らなくても藤原道綱母と兼家だけは知っていたはずの歌なのだ。 だから「あのときの歌を覚えていてくださったのですね」なら分かるが「あの歌を知っているということは『蜻蛉日記』を読んでいて くださっていたのですね」となるのは、考えてみると変なのだが、まあそこはドラマだから。 昼。 仕事が休みだという佐藤編集長(料理が得意)が稲荷寿司を作ってくれるというのでご馳走になる。 いっぱいあったので、昼休み中の1号くん(自転車で来られる距離)も呼ぶ。 午後。 今日は灌頂会(かんじょうえ=花まつり、お釈迦さまの誕生日)なのだが、日本人はなぜかクリスマスほど騒がない。 「甘茶」じゃ売っても利が薄いからかな? 夕食。 フランスパンとオリーブオイル。 (エビがあった方が美味しかったな) 明日は出かけなくてはならないのだが、天気予報では雨。 とりあえず、早めに寝ておこう。
2024年4月7日(日)
日曜日。 昨日は酔っ払ってそのまま寝てしまったので、とりあえず風呂に入ってアルコールを抜く。 昼。 自治会に参加。 「中国人が増えましたね」 「いま豊島区中の中国人が消えたら、きっとゴーストタウンになる街が出ますね」 なんて話を雑談でする。 豊島区は国際都市なのだ。 帰宅。 夕方に散歩がてら家の近所を歩く。 八百屋が洋服屋になった聞いたので見に行ってみたら、店のシャッターに張り紙がしてあって、すでに洋服屋もなくなっていた。 栄枯盛衰の激しい街でもある。 夜。 1号くんが松山旅行の土産を持ってやって来た。 まんじゅうと羊羹。 羊羹は「薄墨羊羹」というもので、羊羹なのだがなぜか箱の蓋に向かい合う「坊ちゃん」と「マドンナ」の絵が描かれていた。 ご存知だとは思うが、夏目漱石の『坊ちゃん』に、坊ちゃんとマドンナが会話するシーンは1度も出て来ない。 坊ちゃんが彼女を「見かけた」だけで、マドンナの側は坊ちゃんの存在を認識していないのである。 もうひとつの土産物は、削りかまぼこ。 かまぼこを乾燥させて鰹節のように削ったもの。 これが意外と美味。 ……となれば当然、削りかまぼこを肴に1杯飲む。 悪くないね。 寝る。
2024年4月6日(土)
今月行われる予定の関東の地方SFコンベンションのためにスタッフ会議。 会場前の桜が満開になっていた。 考えてみると、もう4月。 会議は以前と比べると確実にZoomで参加する人の割合が増えているし、会場(和室だった)に集まったスタッフも、足や膝が痛いと 言って高座椅子を使う人が増えていた。 呼ぼうとしたゲストからも「体調の関係で〜」という返事が返って来たり、SFイベントも高齢化が進んでいるなあ。 終了後は懇親会。 「終末トレインどこへ行く?」というアニメを勧められた。 聞いたところによると、異変に見舞われた埼玉県に住むヒロインが西武線に乗って池袋を目指す話なのだそうだ。 (本当にこの説明で合っているのか?) ビールと日本酒を飲んで焼き鳥を食してから帰宅。 寝る。
2024年4月5日(金)
日経朝刊の社説。 自民党の派閥の政治資金パーティー収入の還流問題について、 〈党の処分で裏金問題の幕引きは許されず〉 という見出しがついていた。 比較的保守系なはずの日経でも、さすがに擁護の方向には行かないようだ。 岸田さんは、どう解決する気なのかな? この件、ネットのSNSでは「処分が軽すぎる」「これでは処分にならない」という論調の書き込みが多いのだが、自民党内では逆に 「処分が重すぎる」という批判が出ているらしい。 「永田町の常識は世間の非常識」の好例。 午後。 休憩がてらネットで1号くんからお勧めされた「ダンジョン飯」というアニメを見る。 いわゆるゲーム世界の物語で、主人公たちはダンジョンを抜けて竜を退治するためのパーティー。 リーダーの失態で無一文になったという設定で、食料を確保するためにダンジョンの魔物を倒し、これを食材として料理を作るという のが基本の流れ。 それぞれの魔物は、例えば「動くヨロイ」はヨロイ型の殻を持った貝で、「マンドレイク」は実在する薬草のマンドレイク(マンドラ ゴラ)ではなく、玉ネギの味がする植物ということになっていて、登場人物たちは、これらを食材に料理を作っていく。 出来上がったものは「マンドレイクのみじん切りをバジリスクの卵で包んだオムレツ」のように、マンドレイクが玉ネギでバジリスク が鶏だと考えると「玉ネギのオムレツ」という至って普通の料理になるわけだ。 話題になったアニメだそうだが、グルメ漫画の亜種と考えれば良いのかな? 夜。 amazonから届いた『SF少女マンガ全史』(長山靖生 筑摩書房)を読み始める。 思ったより分厚い(奥付け等を抜いて377ページ)本だった。 読んでいる途中で、たぶん寝落ちするな……。
2024年4月4日(木)
午前中。 雑用が一段落して、特に出かける用もないので部屋の整理など。 昼過ぎ。 部屋が揺れる。 大きな揺れではないが長くゆらゆらした揺れ。 時刻:12時16分頃 震源:福島県沖(北緯37.7度 東経141.9度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード6.0 最大震度:震度4 岩手県:矢巾町 宮城県:登米市 大崎市 涌谷町 宮城美里町 名取市 角田市 亘理町 石巻市 福島県:田村市 福島伊達市 国見町 相馬市 福島広野町 楢葉町 富岡町 大熊町 双葉町 浪江町 新地町 豊島区は震度1だった。 地震情報を見ようとネットを開いたら、ちょうど1時間前にも地震があったのだね。 時刻:11時16分頃 震源:東京都23区(北緯35.7 139.6度) 深さ:約100km 規模:マグニチュード3.9 最大震度:震度2 東京都:町田市 神奈川県:横浜市保土ケ谷区 秦野市 小さな地震だったし、豊島区も揺れなかったが(練馬区は震度1だったようだが)震源地が東京23区だったというのは気になるな。 ニュース。 山本弘先生が亡くなられてしまった! 6年前に脳梗塞で倒れられてからは、作家としての活動はされていなかった(ネットに闘病日記を書かれていた程度)ようだが、山本 先生の『去年は良い年になるだろう』とか好きだったなあ。 そして忘れてはいけない「と学会」会長としてのご活躍。 この人がいないと、やっぱり「と学会」は成立しなかったよな、と思う。 ご冥福をお祈りいたします。 午後。 ネットで「オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」視聴。 劇場版の映画。 連続アニメ「オッドタクシー」のスピンオフというか、事件の関係者それぞれの言い分のようなものを、私立探偵がインタビューの形 で明らかにしていくという話。 「オッドタクシー」のファンとしては非常に面白いが、これを単体として劇場で見せられた人にとってはどうだったんだろう??? ちなみに「オッドタクシー」の実写版スピンオフである「RoOT / ルート」の主人公は、このインタビュアーたち。 インタビューアーの正体は私立探偵で、このインタビュー映像は彼らが(「RoOT / ルート」の中で)行なっている小戸川の身辺捜査 のために、関係者から話を聞いた記録という設定であるらしい。 夕方。 カルチャースクールから連絡。 講師が受講生に資料等を送るのに使っているメールグループに4月からの受講生を加えたいのだが、そのグループの管理は講師が直接 行なっており、スクール的には何もできない。 しかしうちの講師の先生、実は非常な機械音痴で……。 ……なぜか私が代わりに設定をすることになった。 夜。 早めに寝ようと思っていたのに、気がついたら午前2時半を回っていた。 (生活習慣、乱れてるなあ) 慌てて寝る。
2024年4月3日(水)
朝。 天気が悪そうなので、今日の外出は無し。 午前中。 津波のニュースに驚いて確認したら、台湾の方で地震があって沖縄に津波が押し寄せたらしい。 時刻:8時58分頃 震源:台湾付近(北緯23.8度 東経121.6度 石垣島の西南西250km付近) 深さ:約20km 規模:マグニチュード7.7 最大震度:震度4 沖縄県:与那国町 ここのところ、大きな地震が続いているな。 午後。 ネットフリックスで「オッドタクシー」のスピンオフ実写ドラマ「RoOT / ルート」を視聴。 昨夜、テレ東で放送した番組の見逃し配信。 あの作品をどうやって実写化するのかと思ったら「別視点」なんだね。 小料理屋の女将が「オッドタクシー」の主人公だった小戸川の私生活を探偵に調べて貰うことになる。 その探偵視点で物語が進むという構成になっていた。 なるほど、視点が違えば映像的なトリックの問題は考えなくても良いわけだ。 ややネタバレなことを言うと…… あそこで猫の鳴き声を入れたということは、やっぱり視聴者は既に「オッドタクシー」を見ていて事件の真相を知っているという前提 なのかな? 夕刊。 1面に台湾の地震の続報。 傾いたビルの写真が載っていて驚いた。 日本国内での最大震度は「震度4」だったが、おそらく台湾ではもっと揺れたのだろう。 与那国島に押し寄せた津波は、高さ30センチだったそうだ。 与那国島と台湾の距離は111キロメートル。 めちゃくちゃ天気の良い日だと、与那国島から西の方に台湾の山が見えるらしい。 そんなに近くちゃ津波も来るよな。 夜。 体調は相変わらず不調。 早く寝て、とりあえず体を休めよう。
2024年4月2日(火)
早朝に東北の方で大きな地震があったそうだ。 時刻:4時24分頃 震源:岩手県沿岸北部(北緯40.1度 東経141.7度) 深さ:約70km 規模:マグニチュード6.0 最大震度:震度5弱 青森県:八戸市 三沢市 野辺地町 五戸町 岩手県:宮古市 久慈市 普代村 野田村 軽米町 東京では、千代田区、江東区、荒川区、足立区、江戸川区で震度1だったと言うが、豊島区は例によって揺れていない。 そしてもうひとつニュース。 北朝鮮が花見の季節恒例の(?)ミサイル発射実験をやったそうだ。 やっぱり目的はアメリカとの交渉を有利に進めるための軍事的背景を持つことかな? 午後。 ネットで「名探偵ポワロ」を視聴。 「なぞの遺言書」と「杉の柩」。 「なぞの遺言書」の方は、原作の方は伯父と姪の微笑ましい知恵比べを描いた短編なのだが、ドラマ版ではかなりドロドロの殺人事件 になっていた。 その分、姪のちゃっかりした頭の良さを表現した部分が出て来なかったのは残念。 原作との1番の相違点は亡くなった伯父がポワロの友人で、かつ普通の病死ではなく変死するところ。 もちろんこの変死は殺人であって、ポワロはこの殺人事件の謎を解くわけである。 原作ではそんな殺人事件は出て来ないので、ポワロの仕事は遺言書の暗号を解いて姪が伯父の遺産を受け取れるようにしてやるという ことだった。 さて、ドラマ版。 幼くして両親を亡くした姪を可愛がってはいたものの「女は女、やがて嫁に行くものに残す遺産はない」という主張だった伯父。 ところがこの姪がめちゃくちゃに優秀で、成長するとケンブリッジ大学に入ってしまう。 さすがに伯父も考えを改め、彼女に財産を残すために遺言書を書き換えようとポアロにその執行人になって欲しいと頼むのだが、その 晩に急死してしまう。 実は伯父には隠し子がいて……というややこしい話になっていた。 「杉の柩」 こっちはほぼ原作通りだったと思う。 婚約者を庭師の娘に取られたお嬢様がその娘に手作りのサンドイッチを振る舞ったところ、娘が死んでしまう。 当然、逮捕されるお嬢様。 しかしもちろん犯人は別にいて、死刑執行の日が迫る中、ポアロが無事に真犯人を突き止めてメデタシメデタシ。 このドラマ、キャスティングが良くて、お嬢様を演じている女優(エリザベス・ダーモット・ウォルシュ)が、いかにもな悪役令嬢。 キャスティングで犯人が分かってしまう日本の2時間ミステリーとは、そういうところが違うな。 まったくの余談だが、ドクターを演じたポール・マクガンは、知る人ぞ知る「8代目:ドクター・フー」を演じた人。 彼が「ドクター」と呼ばれるたびに、英国のお茶の間では笑いが広がったのではなかろうか? ……と、動画の鑑賞を楽しんでいるところに2号くんがやって来て、 「なんでいつもワイが来る時にミステリーの犯人判明のシーンを見とんねん?」 と、謎の苦情を言われる。 「見たいと思っていたミステリーのネタバレをされてばかりだ」 とか言われても、知らんがな。 ちなみに2号くんが言っていた、前に見ていたミステリーは「オッドタクシー」。 今夜からこの作品のスピンオフの実写ドラマ「RoOT ルート」が放映されるのだとか。 実写は不可能だろうと言われていた作品なのだが「別視点」でのスピンオフということで、それならなんとかなるのかな? すでに犯人が分かっている作品のスピンオフということは、視聴者は真相を知っていることが前提なのだろうか? ちょっと楽しみだ。 夜。 どうやら食べた物の中にアレルゲン(?)が含まれていたっぽい。 体調がやばくなって来たので、このまま寝る。
2024年4月1日(月)
朝。 月曜日だが仕事がないのでゆっくり起きる。 昨日の気温に比べると、やや涼しい? 今日はエイプリールフールで、SNSへの書き込みが普段にも増して信用できない日である。 (唯一信用できるのは「この日だけは虚構ではない記事を書く」という「虚構新聞」の書き込みぐらいか?) 昼。 NHKプラスで大河ドラマ「光る君へ」視聴。 (紫式部が出て来るシーンは、とりあえず飛ばしていいかなあ?) さすがに外出する時は笠を被るようになったけれど(それでもすぐに脱いじゃうんだよね、この人)やることが低所得層の救済とか、 庶民階級に文字を教えようとか、平安時代の人間の発想じゃない。 昭和の女の子とかだったらいいんだけどね。 さて、藤原兼家・道長親子の会話。 「民を救うまつりごとを」と言う道長に対して兼家が「まつりごととは家を存続させるために行うもの」と答えるのは現代の風刺か? (いまの日本の政治家は、どう見ても国民より「ファミリー」優先の政治を行なっている) ところでその兼家、ドラマではどうやら認知症を発症していることになっているらしい。 ドラマ中「民のため」を主張する道長を「こいつ見どころのある奴」みたいな目で見ていた藤原実資は、彼の養子の資平の主張によれ ば、晩年はボケて財産を早世した愛娘の婿に騙し取られたそうなので、これは伏線? 午後。 なんか勢いで「NHKスペシャル 未解決事件File.10 下山事件」を視てしまう。 前半が森山未來主演のドラマで、後半がドキュメンタリー。 下山事件というのは、1949年7月5日に当時国鉄総裁だった下山定則が出勤途中に失踪し、翌7月6日未明に轢死体で発見された という事件。 当時の日本は連合国の占領下にあり、下山はGHQによって約10万人の国鉄職員を解雇するように要請されていた。 このことから「下山総裁は大量解雇に反対する労働組合員によって殺害された」とか「大量解雇に悩んで自殺した」などの説が飛び交 った。 この事件の主任検事が布施健(ふせ・たけし)という人物で、ドラマでは彼を森山未來が演じていた。 以下、ドラマのあらすじ。 他殺説に基づいて事件を追っていた布施の元に李中煥(り・ちゅうかん)という韓国人から手紙が届く。 李はソ連とアメリカの二重スパイであると名乗り、彼によると下山事件はソ連による謀略だと言う。 しかし李中煥の証言に基づいて捜査を進めようとした布施に、今度は渡辺という人物から「李中煥の言うことは信じるな」という手紙 が届く……。 番組では、この事件は、世界に拡大していく共産主義と対決するために日本を反共の砦にしようと考えたアメリカが、日本国内に反共 の世論を作るために下山を殺害してソ連の謀略に見せかけようとした。 そもそも下山は、来るべき朝鮮戦争に備えて国鉄を米軍の輸送網として利用しようとするアメリカに反対し、かつ国鉄職員の大量解雇 にも難色を示していた下山は、アメリカから見れば共産主義の手先であったのだ……という方向でまとめられていた。 どうでもいいことかも知れないが、番組中アメリカの手先となって布施に嘘の情報を流した人物とされていた「李中煥」という人物、 番組ではずっとソ連とアメリカの二重スパイと言っていたが、本当かなあ? 私には彼は「ソ連のスパイのフリをしてアメリカから情報を手に入れ金に変えようとしたところ、逆に利用されて消された男」だった ように思えたのだが。 まあ、個人の感想というところで。 感想ついでに、私も自分の説を考えてみた…… 何かとアメリカに楯突く下山を自殺に見せかけて消そうとしたところ、日本の科学捜査が意外に優秀で、遺体の「列車に轢かれた傷」 が死後についたものだとバレてしまう。 これはまずいと思ったが、世論が「共産主義者による謀殺では?」という方向に向かうのを見て「そっちの方がもっといいじゃん」と 路線変更。 その結果、自殺説の根拠となった「線路の上を彷徨う下山総裁(実は犯人による変装)」が目撃されたにも関わらず、その後に李中煥 が流した情報では「ソ連による謀殺」になるという矛盾した結果になってしまった。 ……という可能性もあるかも知れない。 まあ、真相はいまだにひとつに絞れていないということだね。 寝る。2024年3月分へ 目次へ
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