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独 り 言 (2025年8月分)
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2025年8月31日(日)
朝。 5時半に目を覚す。 分かりやすい二日酔い。 私の場合、頭痛とかはないのだが嫌な感じに体にアルコールが残っていてだるいのだ。 ホテルで朝食を摂って大会会場に向かっていたら、スタッフの1人と遭遇。 「アパホテルに泊まったら、朝食が別料金で結構高いので朝マックを」 とのことだった。 朝食が結構高い別料金だけど食事内容はそれなりのものが出るホテルと、宿泊料金は朝食込みだが食事内容はやっぱりそれなりのホテル。 私は後者を選んだのだが、ホテル周辺にモーニングをやっている店が多ければ前者の方が得なのかな? 朝マックに付き合ってドリンクのみ注文。 会場について入場できるまでの数分を外で待つ間に、もう汗だくになっていた。 今日は自分の企画がないので、企画中はいわゆる「部屋付き」という仕事をする。 企画前に機材等の準備をし、企画中のトラブルに対応、あとは終了時刻(「あと何分」とかいうアレ)のフィリップを掲げ、企画終了後に撤収 作業をするという簡単なお仕事。 私が担当した企画は特にトラブルもなく、申し訳ないが一番後ろの椅子に座って待機しているだけで済んだ。 やることがないので、申し訳ないが少しウトウトしていたようだ。(「待機」の意味とは?) 閉会式も終わって、大会は無事終了。 あとは撤収作業。 ひたすらに力仕事。 会場中に所狭しと並べられていた椅子や机が1時間弱で姿を消したのは、人海戦術&イベントオタクの技の勝利。 夜7時。 体力的な限界を覚えたので、引き上げることに。 重たい機材は宅急便で送ることにして、軽い荷物だけ持って会場を出る。 帰り道でPCのハブを置き忘れて来たことに気づいた。 と言うか人に預けっぱなしだった。 帰宅。 両脚がかなり痛い。 そして全身汗まみれ。 風呂場でぬるま湯で体を洗い、脚を軽くマッサージ。 PCのハブはないと困るものなので、念の為Amazonで1個ポチる。 (スペアがあっても困るものではない) 空腹を覚えたので、冷やし中華(具なし)を食す。 そして気がつけば午前2時。 さすがに寝よう。
2025年8月30日(土)
夕べ、ホテルの隣の部屋ではパーティーでもやっていたのか? ただはしゃぐだけならともかく、怒鳴り合いを始めるのはやめて欲しかった……。 5時に目を覚す。 「独り言」を更新してから6時半にホテルで朝食を摂る。 ビジネスホテルの飯なので、それ相応の内容。(^^; 部屋で休憩して荷物を整理してからSF大会会場へ。 会場の建物が開くのが9時。 そして案内されている受付開始時刻も9時。 ……ちょっと嫌な予感がする。 段取りとして、まず受付スタッフが入場して受付準備。 そして受付開始となるわけだが、9時に受付開始と知らされている参加者は中へ入ろうとする。 スタッフが飛んできて、それを止める。 参加者はバラバラに来るから、しばらくするとまた新たな「事情を知らない人」がやって来る。 スタッフが飛んできて…… かなり力技のオペレーション。 ようやく受付が開始され、入場。 開会式の会場を見に行ったら、開始が大幅に遅れている。 受付が手間取っているらしいのだが原因は不明。 (受付の責任者が、本大会で一番発言力のある人なので誰も追及しない) やっと開会式が始まったと思ったら、子供が怪我をしたと言って私のいる本部に連れて来られた。 「指にトゲが刺さった」というのでトゲ抜きで簡単に抜けるかなと思ったら、指の爪の間。 ……とりあえずオキシフルをぶっかけて病院に連れていくように勧めた。 父親が近所の休日診療をやっている病院をネットで調べて連れて行ったようだが、こういう時は会場が都会だと便利だな。 そしてサイン会場用のサインペンが見つからずに近所のコンビニまで買いに走るというトラブル。 こういう時にも近所にコンビニがあるローケーションが大変にありがたかったのだが、外に出ると猛暑。 目の前の信号が変わりかけたので5歩だけ走ったら全身から汗が噴き出て来た。 夏場に屋外を走ると熱中症で死ぬかも??? 熱中症と言えば、会場の敷地内ギリギリみたいなところでホームレスが寝ていたので警備員に言って警察に連絡して貰った。 (どう考えても放置したら熱中症で死ぬ) 午後。 原田先生のサイン会。 書店との連絡ミスで、原田実先生の著書が会場内で書籍を販売している書店に入荷していないことが判明。 (あちゃー!) 原田先生との打ち合わせ。 1時間ほど。 (打ち合わせというより、原田先生が語るのを聞いていた) 大倉崇裕先生のサイン会。 こちらは滞りなく済み、原田先生との3人で打ち合わせ。 (打ち合わせというより、原田先生が語るのを2人で聞いていた) さて、企画本番。 書画カメラ(私物)の初陣である。 機械の接続自体は比較的スムーズに行ったのだが、カメラの映像を全画面表示にする前に私のノパソのデスクトップが大スクリーンに映し出さ れる羞恥プレイ。 (デスクトップを整理しておくのを忘れてた!) 企画開始。 原田先生と大倉先生の対談。 (対談というより、原田先生が語るのを……) 企画は非常に盛り上がり、会場内の60名近い参加者にも好評だった。 終了後、近所の焼き鳥屋で3人で打ち上げ。 酔っ払ってホテルに帰り、風呂に入って寝る。
2025年8月29日(金)
明日から蒲田でSF大会なので出かけようとしたが、昨日、電車のお供を読み終わってしまっていたことに気づき、急遽『ワニの街へ来たスパ イ』をダウンロード。 池袋から蒲田までの道は、いつも大森に行っている時と変わらないはずなのだが、ちょっと不安になって念のためネットで確認。 機械に言われた通りのルートで電車を乗り換えていて、気がつけば浜松町の辺りにいた。 (池袋から蒲田に行くのになぜ浜松町?) やはり人間は機械の言いなりになっていてはダメなのだと痛感。 そんなわけで遅刻した上、校舎の中でも道に迷いなどしつつ、どうにか目的地(日本工学院専門学校)に辿り着く。 (まあ、相手も「光画部時間」の人たちだから) ひたすらに肉体労働。 なぜか「崎田さんはキュウリは1本ずつ買うんですか?」と謎の質問をされる。 (どうやら「二本目のキュウリの謎、あるいはバートレット教授はなぜ時空犯罪者を支持することにしたのか?」の話らしい) 「他のキュウリは使い切っちゃたんですよ」 と、適当に答える。 機材を明日から使う予定の本部に置きに行ったら、なんか使っている人がいた。 明らかに我々が借りている部屋なのだが、学校の職員(特に教員)が、こういう点に割とアバウトなのは知っているので、まあいいかと思う。 (一応、実行委員長に報告だけした) その後もずっと肉体労働を続け、18時頃に体力の限界を感じたので、早退(?)してホテルへ向かう。 途中の道で大会スタッフのY川さんと一瞬会った。 彼もたぶんこの近くのどこかのホテルを目指していたのだろう。 私が予約したホテルは駅から近くで、場所はすぐに分かった。 ロビーへ入って宿泊手続き。 フロント係へ。 あなたは毎回同じセリフを繰り返しているのは分かるが、いま目の前にいるお客様は今日初めてその話を聞く相手だからね。 あなたが知っているパジャマの置き場も、あなたが知っている朝食の時間も相手は知らないことを想定して欲しい。 ああそうだよ、ちょっと考えれば分かることかもしれないね、でも相手は疲れてここへ来ているんだよ。 早口でサーッと流して、何度も聞き返されるぐらいなら、最初からゆっくりと丁寧に説明した方がお互いに印象が良いよね? ……などという言葉を飲み込みつつ、客室へ。 「ベッドが主役」といった感じのビジネスホテル風の部屋。 小さなデスクと空の冷蔵庫とテレビ。 電気ポットとティッシュの箱とゴミ箱。 必要最小限のものが過不足ある部屋で、居心地がいい。 風呂はもちろんコンパクトな3点ユニットバス。 まずは風呂場で汗を流し、部屋にWifiがあったので遠慮なく使わせて貰ってインターネットラジオを聴く。 (曲が始まったな……)と思ったら終わっていたので、たぶん眠ったということなのだろう。 部屋の明かりを消して、本格的に寝る。
2025年8月28日(木)
出勤。 通勤のお供『貧乏カレッジの困った遺産』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)。 意外な真犯人が判明……というところで電車が駅に着いた。 仕事は通常通り。 先方の休み&シフトの関係でずっと顔を合わせなかったバイト仲間と今回の仕事における「初対面」。 最初の方に休んでいたのは、 「9月からのバイトだと聞いていたのでテントを予約してしまっていて」 ということだった。 (写真が趣味なのは知っていたが、テント?) 「アウトドアの趣味もあるんですか?」 と聞いたら、登山好きなのは家族の方で、彼女はカメラマンとして同行したのだそうだ。 「私はテントを張るのを少し手伝ったり写真に撮っていただけ」 だそうだが、それでも一緒に山に登ったことには変わりない。 「火を起こしたりとかもするんですか?」 と聞いたら、目的はあくまでも登山なので、普通のキャンプのように火を起こしたりなどはせず、携帯用のコンロを使って調理するのだとか。 (なるほど) 仕事は通常通り。 帰りの電車で『貧乏カレッジの困った遺産』 読了。 解説を読んだが、探偵役のイモージェンと、その元カレであるアンドルーとの関係を「探偵コンビ」と表現するのはちょっとなあ??? アンドルーはひたすらイモージェンの足を引っ張ってばかりのような気がしたが。 私の感想では、アンドルーの役割は「読者があまり早く真相に辿り着かないように主人公の探偵活動の邪魔をする」というものだった。 (実際、物語の後半になってアンドルーが主人公の傍から消えた途端にイモージェンの聞き込みは捗り出し、どんどん真相に近づいていく) 電車を降りて、買い物&1号くんのアパートへ。 カートを借りようかと思ったのだが、1号くんの持っているカートは折りたたみできないゴツイ奴だったので断念。 Discordの運営管理の話などしてから、近所のスーパーに寄って、帰宅。 疲れていたのか、畳に腰を下ろそうとしたらドスンと尻餅をついてしまった。 膝を曲げた状態で姿勢を維持できない! 今夜は早めに寝ようと思っていたのに、なんやかんやで0時過ぎ。 明日出発予定なんだけどな。 もう寝よう!
2025年8月27日(水)
朝から明後日の出発に備えて荷造り。 午後。 休憩して『貧乏カレッジの困った遺産』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)を読んでいたら、 いつの間にか夕方になっていた。 『貧乏カレッジの困った遺産』 は、会社社長が殺害され、ヒロインの勤めるカレッジの資産の大半がその会社の債権になっていたことから、事件はヒロイン自身にとっても他人事ではなくなってしまい……というところまで。 登場人物の言動がどれも不自然で、誰を疑って良いものか分からない。 ミステリーとしては正解か。 夜。 SF大会関係のメールのやりとり。 いよいよ今週末。 寝る。
2025年8月26日(火)
シフトの関係で仕事は休み。 脚が若干、筋肉痛。 午後。 大河ドラマ「べらぼう」視聴。 田沼意次が老中を辞めたが、依然として江戸城内には「田沼派」が存在し、陰で幕府をコントロールする田沼と、一橋治済&松平定信の対立は まだまだ続いている。 そして松平定信は田沼を策略にかける。 市中に配る米を手配すると約束し、この情報を田沼が市中に広めたところで、「手配しようとしたけどダメだった」とやることで市中に混乱を 起こして田沼の責任を追求するという作戦。 で、「天明の打ちこわし」(1787年)が勃発するという流れとなる。 (参考までに、フランス革命勃発は1789年) ちなみに「大政奉還」は1867年のことなので、この「天明の打ちこわし」の80年後の出来事。 劇中で生まれて間もなく泥棒に殺された赤ん坊「とよ坊」が、もしも長生きしていたなら徳川の時代が終わるのを目撃したかもしれないのだ。 歴史って面白いな。 夜。 座ってパソコンを操作していたら、急にカクッと眠ってしまった。 気づかないうちに疲れていたのかな? ……寝よう。
2025年8月25日(月)
出勤日。 やや曇りの天気で、日差しはさほど強くない。 今日も通勤のお供は『貧乏カレッジの困った遺産 』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)。 死亡した大富豪の娘婿が殺害される。 その日に被害者と殴り合いの喧嘩をしていたのは、探偵役(ヒロイン)のイモージェン・クワイの元カレ。 彼は被害者の妻に恋愛感情を抱いていたのだ。 当然のように事件に巻き込まれた元カレは、ちょっと前まで付き合っていた元カノを自宅に泊まらせ、さらにその前に付き合っていた元カノで あるイモージェン・クワイにも一緒に泊まって行くように勧める。 そこでイモージェン・クワイは、もうひとりの元カノと一緒に元カレの家に泊まるのだった……。 正直、私には彼ら全員の行動が理解できない。 「人妻に横恋慕したら殺人事件に巻き込まれた関係で元カノと僕は困った立場になったんだ。だから僕らを助けるために僕の家に泊まってくれ ないか? 部屋は元カノと同じ部屋を使ってくれ」 要約すると、この男、こういうことを言っているのだが??? 脳内「???」の状態で駅に到着。 出勤。 仕事は、空調設備の点検で若干、作業が中断された以外は普通に終わる。 帰宅。 日差しは強くなかったが暑さは相当で、汗びっしょり。 風呂で汗は流したものの、かなりぐったり。 明日は仕事が休み。 オリジン弁当で「とろとろ山芋焼き(ソース)」という謎の商品を見つけて購入。 食べた感じでは、お好み焼きのメリケン粉をすりおろした山芋に変えたようなもの? 予想したより美味だった。 夜。 本を読むつもりが、意識が遠のくのを感じたので素直に寝る。
2025年8月24日(日)
言っても仕方がないのだが、暑い。 クーラーはついているのだがな。 午後。 ちょっと動くと汗が出て、2Lのペットボトルの水が瞬く間に空になる。 大河ドラマ「べらぼう」を視聴。 ふく(元うつせみ花魁)の最期。 「天明の大飢饉」の最中に今度は豪雨による利根川大洪水が起き、食糧難に。 足抜けして田舎に逃げていた元花魁のふくと新之助の夫婦は飢饉のため江戸に戻って来たものの生活に困窮してしまう。 主人公・蔦重は、子を産んだばかりのふくを気遣い、着物や米を差し入れてやる。 ところがこの米を盗みに入った男によって、ふくは殺害されてしまうのだった。 江戸城内では、将軍・家治が毒殺されこっちも嫌な感じの展開。 田沼意次(主人公側の人)失脚の流れである。 唯一の救いが長谷川平蔵の再登場。 この人が出て来ると雰囲気が明るくなって良いな。 でも、彼は奉行になれると期待しているのだよなあ。 長谷川平蔵が奉行になれず「火付盗賊改方頭」のまま生涯を終えたことは史実が語っている。 この辺のところをドラマはどう描くのだろうか? 夜。 明日は仕事。 寝よう。
2025年8月23日(土)
午前中。 2号くんに付き合って不動産屋へ。 (いま住んでいるアパートが老朽化で取り壊されることになったのだそうだ) 「駅から近くないとヤダヤダ」 「家賃が安くないとヤダヤダ」 などと、こちらの希望を伝えていたところ、 「実は、告知義務付きの物件(いわゆる「事故物件」)なんですが……」 と、噂に聞くやつが出て来た。 本当に出て来るものなのだね。(^^; さっそく内見に行ったところ、駅近でなかなか良さげなアパート。 申し込み手続きをすることになったのだが、最近はそういうのはスマホでやるものらしい。 エアコンがつかない室内でガラケーをスマホに変えたばかりの2号くんがモタモタ入力するのを待っていたら、汗だくになって来たので駅前の 喫茶店に避難。 無事に申し込み手続きを済ませて、あとは審査待ち。 午後。 SF大会の会議にZoom参加。 夕方。 空想小説ワークショップにZoom出席。 講師の先生のパソコンがなかなかZoomに接続できなくて30分ほど開始が遅れ、その分終了時刻も30分ほど延長。 ラジオを聴いてひと休み。 夕食は冷たいうどん。 大して歩いていないつもりだったのに、座っていたら脚の筋肉がピクピク痙攣し始めた。 (水分不足だろうか?) と、水を飲んでみたが、あまり変わらない? 早めに寝よう。
2025年8月22日(金)
風邪を引いた。 ……というより、エアコンによる空気の乾燥か、喉がとても変。 風邪薬を飲むと眠くなるし、困ったな。 「舟を編む」最終回視聴。 紙屋が大活躍する話。 辞書編集部は、そろそろ校了間近。 ところが新型コロナの流行のせいで、伝染病に関する新語が次々に誕生。 これを辞書に入れないわけにはいかない。 しかし、そうなると編集作業が遅れて印刷が間に合わなくなる。 そこで紙屋が取引先の印刷所に掛け合って、なんとか空いている印刷機を貸して貰えることに。 だが、辞書に使う用紙は通常の印刷機では印刷できないのでは? そう言われた紙屋「うちの紙は特別なので大丈夫です!」 紙屋無双! これには辞書編集部の美女(ヒロイン)もニッコリ。 紙屋とヒロインは、めでたく結ばれそうな雰囲気である。 そんなこんなで、ハッピーエンドなラストだった。 連続テレビ小説「あんぱん」。 「何者か」になりたくて、まずは教師になったものの正しいと信じて行って来た愛国教育が終戦で否定され、挫折。 雑誌の編集部員となり、政治家の秘書となり、会社員となり、その全てに失敗して今は専業主婦になっているヒロインの苦悩の話だった。 さらには彼女には子供もいない。 「自分が生まれて来た意味とは?」に悩むヒロイン。 そしてこの苦悩が後々のアンパンマン誕生へと繋がって行くことが示唆される。 午後。 やっぱり喉が変で風邪薬を飲む。 そして案の定、眠くなる。 (のど飴を買って来た方が良かったかなあ?) 夕方。 半分ウトウトしながらラジオを聴いていたら、まだ20歳のラッパーが、 「すっごく(気分が)アゲの時があったかと思うと、サゲの時があったりするでしょう」 と話していて、それに、 「すごく分かります」 と、相槌を打っていた人は、確か有名な双極性障害(躁鬱病)のミュージシャン。 双極性障害というのは、たぶん状態が甚だしく日常生活に支障が出るものは「病気」なのだろうが「軽度の躁鬱傾向」なら持っている人は案外 と多いのかもしれない。 このミュージシャンが自分の症状を歌にしたという「はいよろこんで」という曲が大ヒットしたことは私でも知っている。 躁鬱の症状をテーマにした曲が共感を呼ぶというのは、躁鬱傾向の人がそれだけ多いということか? 夜。 特に熱はないが、やはり喉は変なままなので、下手に無理はしないで風邪薬を飲んで早めに寝よう。
2025年8月21日(木)
午前中からSF大会のトラブルで精神的に疲れ果てる。 簡単に言うと、公式メールの送受信関係のトラブルが発覚したのだが、それをたまたま見つけてしまったのが私で、担当者ではないのになぜか 巻き込まれてしまっているという状態。 IT関係のトラブルなので専門家ではない私としては本来「知らんがな」という立場のはずなのだが「見つけてしまった」関係上、知らない顔 もできずにその場にいる状態で、かと言って何が出来るというわけでもなく、なんか理不尽に怒られたりしてストレスが溜まる。 午後。 どうにか私が最初に発見した部分については解決。 「じゃあ、そういうことで」と立ち去ろうとしたら「根本的な解決がまだだろうが!」と怒られた。 (「全日本・知らんがな選手権優勝」という意味不明な言葉が咄嗟に頭に浮かぶ) ……というようなことをネット上でやっていたら、ヘトヘトに疲れた。 肉体的には部屋で座っているのに仮想空間上で走り回っているような変な感覚。 そして無闇に腹が減る。 (こういうストレスが、確実にデブにつながるのだよなあ) 夜。 小腹が空いたので、夕食後に鰻次郎の鰻おにぎりを食す。 (たぶん、カロリーは高い) 寝る。
2025年8月20日(水)
朝起きてニュースを見たら、昨晩、九州で火球が観測されたらしい。 鹿児島県には桜島を定点観測しているライブカメラというのがあるそうで、そのカメラに空が昼間のように明るくなり、直後に画面が真っ白に なる映像が記録されていた。 たぶんアステロイドベルト(火星の軌道と木製の軌道の中間にある小惑星帯)あたりから飛んで来た隕石なのだろうな。 隕石と言えば、日本には昔から隕石を見つけると来歴と共に神社に収めるという風習があり、それらが貴重なサンプルとなって現代の天文学の 研究に役立ったりしているらしい。 集めて、整理して、保管しておくという習慣は大事だね。 午後。 筋肉痛で脚が痛いので、極力座ってできる作業を行う。 不思議なことだが、肉体的にはむしろ動いている職場で仕事をしている時よりも、座って面倒臭いメールのやり取りをしている時の方が空腹を 覚えるのだよな。 脳が糖分を欲しがる? 夕方。 休憩してラジオを聴いていたら、北島三郎の「詠人(うたびと)」が流れて来た。 カラオケでの私の数少ないレパートリーのひとつ。 人気曲ではないので取り合いにもならない上、大体の人が聞いたことがあるので場がしらけたりもしない。 曲がゆっくりなので、なんとか歌える。 カラオケが苦手な人にはちょうど良い曲だ。 明日もシフトの関係で仕事は休み。 『貧乏カレッジの困った遺産 』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)を読みつつ、寝る。
2025年8月19日(火)
バイト2日目。 通勤のお供、『貧乏カレッジの困った遺産 〈イモージェン・クワイ〉シリーズ』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元 推理文庫 Kindle版)は、敵の多い大富豪が「事故死」を遂げた……というところで電車が駅に着いたので、続きは帰り道で。 職場。 セイキュリティの関係で、外部の者(我々だ)が中に入る時にはカメラ付きのインターホンから連絡してリモートで入口の鍵を開けて貰う必要 がある。 なのでドアの前で他のバイトと待ち合わせ。 今回、待ち合わせ場所に指定されているのは冷房の効いた室内なので比較的楽である。 2人で作業していたのだが、なぜかもう1人のバイトの使っているPCが頻繁にエラーを起こしてちょっと困った。 接続ケーブルに問題がある? それ以外は特に問題もなく、定時まで仕事をして帰宅。 今日は天気も良く、逆に日焼けで顔や手がヒリヒリしたぐらいだ。 帰りの副都心線は少し遅れていた? 通勤のお供、『貧乏カレッジの困った遺産 』は、シリーズを通じてのヒロイン、イモージェン・クワイが、大富豪の死が殺人である可能性を 考えるところまで。 アパートの部屋に帰って来てから筋肉痛を感じた。 日頃の運動不足が響いたか? SF大会のトラブルの方は、未だに解決していないみたいだ。 そしてその問題以外にもいろいろと処理しなくてはならない問題が……。 ……寝よう。
2025年8月18日(月)
朝。 目覚まし時計の音で目を覚す。 これは私としては比較的珍しいことで、通常は目覚ましが鳴る前に目を覚すか鳴っても目を覚さないかのどちらかなのだ。 目覚まし時計の意味がわからん! 仕事に行くために家を出ようとして通勤のお供がないことに気づき、急いでAmazonで『貧乏カレッジの困った遺産 〈イモージェン・クワイ〉 シリーズ』 (ジル・ペイトン・ウォルシュ:著 猪俣美江子:訳 創元推理文庫 Kindle版)を購入。 電車で読む。 途中でドトールに寄る。 改装されて綺麗になっていたのは良いが、支払いがパネル式になっていて非常に手間がかかった。 普通だったら一言か二言店員に声を掛ければ良いものを機械だと「あれはどうする」「これはどうする」と聞いて来て、非常に面倒。 わからないので、その度に店員に聞く。 店員、次の客の応対ができなくてイライラ。 そして焦った私はたぶん操作ミスで使うつもりのなかったポイントを使ってしまったような気がする。 店員と客の双方が共に不幸になり、時間と人手は節約できない。 こういうダメなシステムをいったい誰が考えるのだろう? 一番オーソドックスな支払い方法はボタンひとつで。 何か特殊なことをしたい人だけそっちのルートを選択するボタンを押すというのじゃダメなんだろうか? 出勤。 しょうもない「罠」を仕込んであったパスワードのせいで、パソコンの立ち上げに無駄な時間がかかってしまった。 パスワード(*******)とか書いてあったら、普通カッコ内をパスワードだと思わないか? 誰も正しいパスワードを知るものがいなかったので、4人がかりで30分以上も試行錯誤。 ()がパスワードの一部だと気づいた時には、全員が無駄に疲れ切ってしまっていた。 その後はさほど滞りなく、定時まで仕事。 職場を出る頃から雷鳴が轟き、帰り道で少し雨に降られた。 帰宅してからニュースをチェックしたら、午後5時39分の時点で東京都と埼玉県で合わせて5170戸が停電しているそうだ。 たぶん局地的な大雨が降ったのだろうな。 夜。 全身がほどよく疲れ、無駄な食欲も抑えられている。 やっぱり人間は適度に働いていた方が健康に良いのだろうな。 寝る。
2025年8月17日(日)
朝。 九州の方で地震があったらしい。 時刻:6時13分頃 震源地:日向灘(北緯32.9度 東経131.9度) 深さ:ごく浅い 規模:マグニチュード5.8 最大震度:震度4 宮崎県:美郷町 宮崎市 串間市 国富町 震源の深さが「ごく浅い」というのは初めて見たな。 そして宮崎、10日ぐらい前に大雨があった気がする。 大丈夫なのか? 午前中。 昨日からゴタゴタしているSF大会関係のトラブル、継続中。 (うあああああッ!) 午後。 なんか体調が悪い。 明日は仕事なんだが、風邪薬を飲んだ方がいいかな? 寝る。
2025年8月16日(土)
午前中。 SF大会関係でトラブル発生。 担当者がなかなか捕まらないな……と思っていたら「コミケで忙しい!」。 そう言えばそうだった。 (昨日は、なんだか久しぶりにしみじみと終戦記念日を過ごしたな???) と、思っていたのだが、今年は私が夏コミに参加していないからだった。 正直、コミックマーケットに参加するには体力がいる。 なにしろ会場が広い! 買い物目的で行くと人でいっぱいの長い長い通路を重たい本を何冊も背負って延々と歩くことになるので、想像するより体力が必要。 ベテランの同オタ(同人誌オタク)の中には、このために日頃から体を鍛えている人もいるとか。 だから本物のオタクは、世間のイメージより引き締まった体をしていたりする。(^^; そんなわけで、体力に自信のない私は、ここのところ「売り子」でしか参加していない。 で、今回は特に「売り子」を頼まれなかったので参加しなかったというわけだ。 夜。 海外のニュース。 ロシアとウクライナとの停戦に関する米露の大統領同士の会談は特に成果を出せずに終わったのだそうだ。 この会談によって経済制裁を回避したプーチン側のひとり勝ちという見方が主流っぽい。 世の中が早く(いい感じに)落ち着いてくれると良いなあ。 寝る。
2025年8月15日(金)
朝。 昨日、酔っ払った状態で立ち寄ったダイソーでの買い物袋を確認して、 (なぜこんなものを購入したのだろう?) と悩む。 (付箋ケースとか、必要だったか?) 今日は終戦の日(正式には「戦没者を追悼し平和を祈念する日」)。 〈「終戦の日」の15日、石破総理大臣は、「全国戦没者追悼式」に出席するのに先立ち、東京 千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、花束を ささげて戦争で亡くなった人たちの霊を慰めました〉[2025年8月15日 12時05分 NHK NEWS WEB] 黙祷。 午後。 連続テレビ小説「あんぱん」視聴。 作曲家のいずみたくをモデルにした「いせたくや」と作詞家の永六輔をモデルにした「六原栄輔」という人物が出て来るのだが、「六原栄輔」 は、かなりクセのある失礼な青年で、ヒロインの夫である「柳井嵩」(モデルはやなせたかし)は、彼に良い感情を抱けずにいるという設定。 (これって史実はどうなんだろう?) 「いせたくや」を演じているのは有名な歌手の大森元貴という人だそうだ。 劇中「いせたくや」が自分の作曲した曲を歌ってみせるシーンがあったが、設定上「いせたくや」は作曲家であって歌手ではない。 プロの歌手が、素人に見えるように歌うというのは、それはそれで難しいんじゃないかなと思った。 ちなみに大森元貴はちゃんと「そこそこな感じ」に歌っていたので、役者として上手いということなのだろう。 物語は「いせたくや」に作詞を依頼された「柳井嵩」が「自分はあくまでも漫画家なので」と断ったものの……という流れで、次週のサブタイ トルが「手のひらを太陽に」。 夕方。 2号くんが来る。 いま住んでいるアパートが老朽化で取り壊されることになり、引っ越しをしなければならなくなったのだそうだ。 これからいろいろと大変そうだなあ。 夜。 『怪談の科学 幽霊はなぜ現れる』(中村希明 ブルーバックス Kindle版)の続きを読んでいたら、なんだか風邪っぽい感じがして来たので 風邪薬を飲んで、寝る。
2025年8月14日(木)
部屋の揺れで目を覚ましたのか、目が覚めていたから部屋の揺れに気付いたのか。 意識がはっきりして来るにつれて部屋が揺れているのが分かって来る。 時刻:4時13分頃 震源:茨城県沖(北緯36.5度 東経141.1度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.1 最大震度:震度4 茨城県:笠間市 豊島区は震度1だったのだが、問題はこの地震で私が完全に目を覚ましてしまったこと。 そのまま朝まで眠れず、非常に寝不足。 昼。 佐藤編集長と一緒に池袋のビックカメラ(パソコン館)へ。 地上を歩くのは暑すぎるので、主に地下道で移動。 真夏の暑さを避けるためか、すっかり地下道の住人となってしまったハトを目撃する。 以前は狭い地下道を飛び回って通行人にとって危険な存在だったが(目の高さに嘴が来る)最近では専ら床を歩くのみになっている。 (学習したのか?) そして、通行人にちょっかいを出されないためか、地下道で休んでいるホームレスの傍を離れないようになっていた。 通行人がホームレスとのトラブルを嫌がることを知ったのだろう。 (学習している!) ビックカメラ。 本店の隣のヤマダデンキが、系列の「大塚家具」に変身していた。 これってまもなく引っ越して来ると言われているヨドバシカメラ対策か? ビックカメラで買い物を済ませてから、2人で床屋へ。 佐藤編集長の自慢(?)は、額がとても広いこと。 額の生え際が後頭部にあるのである。 そんなわけで、 「僕の散髪は早いねん」 と、私より後に呼ばれたくせに、数分後にまだ髪を切って貰っている最中の私に得意気先な視線を送りつつ店を出て行った。 (なんか悔しい?) 昼食は「DONA」でパスタ。 えびとアボカドのジェノベーゼ、1,380円、美味。 ワインを飲んだら思いの外、急に酔いが回った。 (寝不足のせいか?) 東武のダイソーで買い物。 酔っ払っていたせいか、結構いらんものを買ってしまった気がする。 帰宅してすぐに爆睡してしまい、夜の10時頃に目を覚まして入浴。 寝る。
2025年8月13日(水)
午前中。 『怪談の科学 幽霊はなぜ現れる』(中村希明 ブルーバックス Kindle版)を購入。 『幽霊の脳科学』(古谷博和 ハヤカワ新書)と似た内容だが、「症状」のせいで実際に交通事故を起こして刑事事件になってしまった例とか シリアスなイメージの「症例」。 午後。 SF大会関係のメールのやりとり。 地味に神経を使う。 ドラマ「舟を編む」視聴。 自己主張の強いデザイン画を持って来た表紙のデザイナーが、編集部で黙々と作業する編集部員の姿を見てデザインを描き直すところが地味に 好きだと思った。 そして国語学者を演じている柴田恭兵。 年齢的にも役柄的にも「今回はさすがに跳ね回らないよな」と思っていたら、セリフが飛び跳ねていた。(笑) 夜。 昼間に送信したメール、1人からだけ返事が来ない。 明日まで待って何も言って来なかったら催促してみよう。 寝る。
2025年8月12日(火)
今日は坂本九の命日。 私は熱烈なファンというわけではなかったのだが、亡くなり方が壮絶だったので忘れられない。 御巣鷹山に向けて合掌。 朝からいろいろ。 来週からの仕事の準備とか、SF大会関係の作業とか。 午後。 『池袋怪談』(西浦和也、はおまりこ 竹書房怪談文庫 Kindle版)読了。 池袋を舞台にした怪談話を実話を元にしてまとめたもの。 前半は面白かったんだけどなあ……。 だんだんと面白い体験談のネタが切れて来たのか、途中から話が話を盛りすぎた感じでなんだか創作っぽくなっていく。 さらには舞台も文京区の茗荷谷とか、池袋からどんどん離れていく。 せめて同じ豊島区内の話とかに絞れなかったものだろうか? 夜。 いま履いている運動靴がだいぶすり減っていることに気づいたので、Amazonで発注。 たぶん明日とどくだろう。 寝る。
2025年8月11日(月)
天候が不安定。 そのせいか体調がイマイチなので今日は休養日と決めて、先日買った『池袋怪談』(西浦和也、はおまりこ 竹書房怪談文庫 Kindle版)を読 む。 タイトル通り、池袋の怪談を集めた本。 (ご近所の話なので、これはあそこの話か) と、分かりやすいのも手伝って面白い。 この間読んだばかりの『幽霊の脳科学』(古谷博和 ハヤカワ新書)を思い出しながら読むと、これは症例の……などと思えてさらに楽しい。 夜。 やっぱり天候は不安定。 寝る。
2025年8月10日(日)
午前中。 お察しの通り、体調は非常に良くない。 (若い頃は飲んでも翌朝には回復していたのだがなあ) 私の場合、二日酔いの頭痛というのは滅多にないのだが胃腸がオールアウトになる。 全身が「こいつ、毒を飲みやがった」みたいに反応するので最悪、喉が胃液で焼ける羽目に。 ……そういう体質のため、不快な症状は昼頃には落ち着いたのでそのまま3時間ほど爆睡。 気持ちよく目覚めたのが午後3時というとても怠惰な日となった。 夜。 NHKスペシャル「イーロン・マスク “アメリカ改革”の深層」視聴。 ざっくり言うと、 「自分たちが上手くいかないのは権威主義が悪いからだ」 と、自らが権威主義的と見做した政府機関・政府関連機関を一方的に廃止にし、大学への補助金を削りまくった。 で、これをトランプと一緒に実行していたイーロン・マスクが造反を起こして新党を立ち上げると言い出した。←イマココ 一旦、これまでにあったものを「壊す」ことを認めると連鎖反応的に「壊す」動きが広まっていく。 18世紀のフランス国王は、ライバルであったイギリス国王によるアメリカの支配というシステムを壊すことに手を貸してアメリカ独立戦争を 成功させたが「国王による支配は壊しても良いもの」という考えが広まった結果、自国で革命が起きてフランス国王自身がギロチンで首を切ら れてしまった。 ……アメリカの混乱は、たぶん日本にも影響を及ぼすのだろうな。 とりあえず、 「自分たちが上手くいかないのは◯◯◯が悪いからだ」 と、単純な話をする人には要注意だね。 寝る。
2025年8月9日(土)
今日は、これまでのところ人類史上最後に原爆が落とされた日。 午後からSF大会の会議。 行きの電車で、遠くの席に座っていた人がわざわざ立ち上がって私に席を譲ってくれた。 私はどうやら相当の年寄りに見えるらしい。 会場到着。 他のスタッフが、私の顔を見るなり、 「あー、書記をやってくれる人が来た!」 と言われ、一瞬、帰ろうかなと思う。 (君がやりたくないことは、みんなやりたくないんだよ) 結局、しょうがないので議事録を録る。 17時まで会議をやってから懇親会。 10時過ぎまで飲んで馬喰横山で都営新宿線に乗ったら、一瞬でなぜか終点の笹塚に到着。 (この電車は笹塚までしか行かないんだ……) と、謎の思考に操られて電車を乗り換え、代田橋に着いたところで、 (え? 次は明大前?) と、自分の誤りに気づく。 市ヶ谷で降りて有楽町線に乗り換えるつもりだったのに、瞬きをしたら笹塚だったので、市ヶ谷を笹塚よりずっと先の駅だと錯覚を起こしたの だった。 瞬きをした一瞬が、客観的には20分以上の時間だったということで、これだから酔っ払いの脳味噌は……。 新宿三丁目まで戻って、副都心線で帰宅。 寝る。
2025年8月8日(金)
午前中。 予約開始日なので東京芸術劇場に予約の電話を入れたら珍しく1発で相手が出て(普段は予約開始日は話し中が普通)予約が取れた。 問題はこの劇場、ネットでのクレジット決済ができないこと。 昼。 東京芸術劇場に料金を支払いがてら、2号くんと昼食。 どうでもいいことだが、ここは窓口でのクレジット払いはOKなんだよな。 だったらもう一息! 昼食は、2号くんのリクエストで星乃珈琲でオムライス。 私はビーフシチューオムライスドリアというものを食べた。 洋食屋さんのオムライス:830円 ビーフシチューオムライスドリア:930円 そこそこの値段の割にはかなり美味だった。 それは大変良かったのだが、隣の席に謎のカップルがいて延々と会話をしていて、この2人の会話がなんとも…… 女性の側は可哀想な私の身の上話を、男性の側はちょっとかっこいい仕事で稼いでいる俺スゲェ系の話をしていて、2号くんの感想では、 「お互いになんとか相手を騙そうとしているバトルっぽかった」 そうである。 (怖っ!) 帰りに、2号くんのアパートに寄ろうかという話になったが、 「私は夕方には帰るけど?」 と言ったら、 「晩飯前に帰るんなら別に来なくていいや」 って、晩飯をたかるつもりだったのか。 (怖っ!) 帰宅。 ラジオで「うっせぇわ」という曲を作詞作曲したsyudouという人へのインタビューを聴く。 大学を卒業したあと普通に就職した人なので、いわゆる「サラリーマン」を実際に体験したことのある人。 私見を言わせて貰うと、この「うっせぇわ」の歌詞の怖いところは、「ちっちゃな頃から優等生 気づいたら大人になっていた」かな? つまりこの〈「うっせぇわ」と言っている当人〉は、いまだに「優等生」であって、歌詞の他の部分から類推するに「会社に勤めている大人」 なのである。 あなたの部下のひとりである可能性もあるわけだ。 その部下が腹の中では「うっせぇわ」と思っている。 でも「優等生」なのでそんな本音はおくびにも出さない。 なにしろこいつは「俗に言う天才」なのである、嘘つきの。 彼あるいは彼女は「優等生」で「模範人間」なので、あなたの最も信頼している部下である可能性も高い。 その「信頼している部下」が、心の内側ではあなたに対して「うっせぇわ」という気持ちを持っているという歌なのだ。 ちょっと背筋が冷えるような話である。 夜。 暑いのでガリガリくんを食べてから、寝る。
2025年8月7日(木)
午前中。 『幽霊の脳科学』(古谷博和 ハヤカワ新書)読了。 いわゆる「幽霊譚」を脳神経内科医が「症例」として検証して病名をつけていくという趣旨の本。 人間というのは、意外と目を覚ましているつもりで寝ていたりするものなのだね。 また、「金縛り」状態で「目を開けてものを見ている」と自覚している人をビデオで撮影して確認してみると、その人は目を閉じて普通に眠っ ているのだとか。 つまり「目を開けてものを見ている」という夢を見ているだけということになる。 そして眠って夢を見ている時(レム睡眠の時)は、体は弛緩していて動かせない。 これが「目を開けてものを見ている(実際にはそういう夢を見ているだけ)」のに「体が動かせない」と認識されるという仕組み。 その他、眠ったまま動き回る、いわゆる「夢遊病」(医学的には「ノンレム睡眠パラソムニア(NRP)」と呼ぶそうであるが)そのNRPが 起きると、眠ったまま立ち上がって窓を開けてしまうなんてことをするらしい。 眠る前に確かに閉めたはずの窓が開いていたという怪奇現象の正体は、こういうことだったようだ。 午後。 メールをチェックしたら、また仕事が入りそう。 夕方。 Amazonから『新明解国語辞典(第八版)』が届いた。 用語の解説にクセのある辞書として有隣堂のYouTubeチャンネルで紹介されていた国語辞典。 夜。 『新明解国語辞典』読み物としてかなり面白いことが判明。 語釈に哲学がある。 (しかし、ただシンプルに言葉の意味を知りたい時にはどうなんだ?) 寝る。
2025年8月6日(水)
原爆忌。 黙祷。 ところで、広島平和式典前夜に原爆ドームがある平和記念公園で、学生組織「中核派全学連」らが関与する「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」 を実施主体とする集会が開かれ「石破を倒そう!」などと連呼したそうである。 まだ存在していたのか「中核派全学連」? ……今日も暑い日になりそう。 昼。 本棚の整理。 作業半分で汗が吹き出し、頭がクラクラして来た。 もちろんエアコンはつけているのだが、外気温が高過ぎて効果があまりにも限定的。 午後。 ドラマ「舟を編む」視聴。 絶対に伏線だと思っていたヒロインのとんでもないミスが、ついに発覚する! 辞書編集部に異動して来て間もない頃に任されたチェック作業で「ちしお」という平仮名を見て「千入(ちしお)」を「血潮」だと思い込み、 「血潮」の項目が自社の辞書から抜けていることに気づかなかった痛恨のミス。 (さあ、どうする?) というところで次回へ……。 個人的には本の装丁を任せられたデザイナーが、3つの候補のどれにしようか編集者が迷うのを見て、 「本当に良いものというのは満場一致、一瞬で決まるんです。(編集者が迷ったということは)3つともダメってことです」 と、候補のデザイン画を引き破って作り直すと立ち去るシーンが好きだった。 やっぱりこのくらい頭のおかしい人でないと、最高のものは作れない??? ……感動のあまり(?)Amazonに国語辞典を発注してしまった。 夜。 Amazonから『幽霊の脳科学』(古谷博和 ハヤカワ新書)が届く。 入眠時幻覚の話で、 (遠藤周作先生がむかしエッセイに書いていたエピソードみたいな話だな) と、思ったら、まさしくその話が例として挙げられていたので、ちょっと笑った。 (やっぱり、あの話は典型例だよな) 寝る。
2025年8月5日(火)
日経朝刊の1面トップが、 〈コメ増産、首相表明へ〉 〈政策転換、輸出を拡大〉 だった。 内容は、 〈猛暑による生育不振のリスクを意識し、水を張らないでつくる栽培方法への新たな支援制度も創設する〉 〈農家が意欲的にコメの増産に取り組めるよう、国内消費だけでなく海外市場へ積極的に輸出できる環境を整備する〉 要するに、コメを増産して採れすぎた時には値段を下げたり収穫量を減らす(減反)のではなく、農家が海外に売れるようにするという話。 (いいんじゃない?) 昼。 暑い。 アスファルトとコンクリに囲まれた池袋周辺の気温は、明らかに気象庁の発表より高い。(当たり前だ) 池袋駅前に「実際の現在の気温」を表示してみたらどうだろう? 体感的に言って、外出が危険な気温になっていると思う。 午後。 確認しなくても分かっている。 明らかにクーラーの外機が太陽熱で焼けているのだ。 冷気(?)が直接当たる場所で極力動かずにいるのに汗が出る。 夕方。 いろいろやる気が起きず、ネットの動画を眺める。 鉄仮面の正体についての一説を解説した歴史モノの動画が面白かったので、視聴。 ちなみに、鉄仮面というのはルイ14世治世下のフランスで1669年に逮捕され1703年に死亡した謎の囚人のことで、彼をモデルにした 「鉄仮面」というキャラクターは、さまざまな小説(※)に登場している。 実際には囚人は人前に出る時にだけビロードの仮面で顔を隠すことを義務付けられていたのみで(ずっと鉄の仮面など付けていたら首がくたび れるわ!)牢獄内の生活も贅沢な食事に上等の衣服、欲しいものはなんでも手に入れられるという優雅なものだったらしい。 で、囚人なのにこんなに優雅な生活が出来たのかは長らく謎とされていた。 (※)「鉄仮面」というキャラクターが出て来るさまざまな小説 黒岩涙香が翻案し『鉄仮面』というタイトルで日本でも出版され人気となったフォルチュネ・デュ・ボアゴベイの 『サン=マルス氏の二羽の鶇(つぐみ)』とか、アレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』とか。 動画では、この仮面の男の正体はフランソワ・ドゥ・ドージェ・カヴォワという貴族の三男であるユスターシュであるとしていた。 当時の囚人リストを調べて、逮捕された時期が同じでかつ死ぬまで釈放されなかった囚人をリストアップし、さらに仮面の男を診察した医師の 記録から年齢を調べて一致する者を探したら、ユスターシュという正体不明の囚人がいたことが判明したのだと言う。 カヴォワ家のユスターシュは、若い頃からかなりの放蕩息子でさまざまな犯罪に手を染めていたのだが、なぜかルイ14世が庇ってやって逮捕 を免れていた。 しかし放蕩が過ぎて莫大な借金を作り、家を勘当されて金に困り、さらにやばい犯罪に手を染め、宮廷出入り禁止になってしまった。 こうなると公式の記録からも貴族の私的な日記等の記録からも彼の存在は消えてしまうことになる。 宮廷に出入りできない貴族なんていないも同然だから。 ……というわけでユスターシュという人物がこの世から消え、ほどなくユスターシュという名の囚人が牢獄に収監されたことになる。 さらに消えたユスターシュには弟がいて彼の肖像画が残っているのだが、これが素人目に見てもルイ14世によく似ているのだ。 ついでに言うと、ルイ14世は父親であるはずのルイ13世にはあまり似ていない。 ルイ13世は、妻であるアンヌ・ドートリッシュを非常に嫌っていて傍にも寄せ付けず、このままでは世継ぎが生まれないのではないかと周囲 をやきもきさせたそうだが、ある日フランソワ・ドゥ・ドージェ・カヴォワらと外出した際に雨に遭い、仕方なく妻の宮殿に一泊したところ、 運良くアンヌが妊娠して生まれたのがルイ14世……ということらしい。 そのルイ14世が、なぜかフランソワ・ドゥ・ドージェ・カヴォワの息子と顔がそっくり??? 時が流れ、フランソワ・ドゥ・ドージェ・カヴォワの息子のひとりで、素行不良で何をやらかすか分からない男(ユスターシュ)が消息不明に なって、しばらくしてユスターシュという名前の囚人がどこからともなく現れて牢獄に収監された。 ユスターシュの収監は「仮面の男」が牢獄に収監されたのと同じ時期になるので、このユスターシュが「仮面の男」だと考えることは可能。 国王に顔がそっくりであったのなら、その顔を仮面で隠すように命じられたのも筋が通る。 この動画によると「仮面の男」の正体は、国王ルイ14世の異父兄弟だったというわけで、国王が前王の息子ではなく別の男性の子供だとバレ ると大変な騒ぎになるので「仮面の男」の正体は国家機密だったのだという説明がなされていた。 そして優雅な生活が許されていたのは、国王の実の兄弟だったから。 説として面白いなと思った。 日が暮れてようやくクーラーの風が涼しくなってきた。 こんな日が、あと何日続くのだろう? 寝る。
2025年8月4日(月)
暑くてだるい。 外出の予定もないのでどうせならばと「グラスハート」を最終話まで一気見。 第8話 例の「天才アーティストと因縁のある音楽業界の大物」のせいで客の前で演奏する機会を奪われたヒロインたちのバンド。 バンドのギタリストは偶々(?)その音楽業界の大物に出会って話をし、天才アーティストが不治の病に侵されていることを知らされる。 ええと…… 脳腫瘍という病気は、進行性のものなので治療が遅れると命取りになるというのは素人の私でも知っている。 ただその病名を「音楽を続けると死ぬ病気」として出してしまったのはどうなのだろう? 脳腫瘍は、音楽を続けても続けなくても適切な治療を受けなかったら進行してしまう病気だぞ。 ここは心臓病とかそういう病気にしておいた方が良かったんじゃないかな? 第9話 「音楽を続けると死ぬ病気」の天才アーティストに音楽を続けさせたいヒロイン。 天才アーティストの命が大切だというバンドメンバーと、揉める。 一方、因縁のある音楽業界の大物が、実は天才アーティストの曲を盗んで自分の作品として発表していたということが明かされる。 彼は以前、天才アーティストと一緒に仕事をしていたのだが、その才能に圧倒されて自信を失い、その結果かかる暴挙に出たのだった。 音楽業界の大物は大規模なフェスを計画していたのだが、盗んだ曲を自分の曲として楽曲提供していた相手の歌手が事実を知って造反。 「私が今まで歌っていた音楽業界の大物の曲は、全て天才アーティストの作品だった」と動画のライブ配信で暴露してしまう。 これを聞いたフェスの参加予定アーティストが次々と出演をキャンセル。 窮地に追い込まれた音楽業界の大物の前にヒロインのバンドが現れる。 第10話 こうして再び演奏のヒロインのバンドは観客の前で演奏できることになる。 音楽業界の大物は演奏の最中にSNSに天才アーティストが病気であることを暴露する嫌がらせをするが、天才アーティストは、例の有名ミュー ジシャンが重傷を負った事件を例に挙げて「病気であろうとなかろうと命に限りがあることに変わりはない」という趣旨のスピーチを行うこと でその場を収め、演奏を続けるのだった……。 うーん…… 全10話。 ヒロインの目的はバンドメンバーと活動すること。 その前に立ち塞がる敵。 ザコ敵:ヒロインを目の敵にするマネージャー(4話で退場) 中ボス:天才アーティストの永遠のライバルである有名ミュージシャン(6話で退場) ラスボス:音楽業界の大物&バンドリーダーの病気 ……という構成。 中ボスが凄い割には、ラスボスがイマイチで7話以降がストーリー的に退屈。 「音楽業界の大物」のキャラがあまりにザコ過ぎるので「バンドリーダーの病気」というもうひとつの敵を作ってみたのかも知れないが、その せいで主人公たちがいったい何と戦っているのかが分からなくなってしまった。 とは言え、映像も音楽も非常に素晴らしい作品なので、7話以降、特に最終回である10話はひたすらに音楽と映像を楽しめば良いと思う。 音楽にも映像にも興味がなくて、エンタメとして「面白い話」を見たい人は、1話、2話、5話、6話だけ見てもたぶんそれなりに楽しめる。 個人的に気に入ったシーン。 第2話で有名ミュージシャンがヒロインとラーメン屋に入り、たぶん「ここのラーメンはネギを入れると美味しいよ」と伝えたかったのに上手 く言えなくて変な言い方になってしまうところ。 コミュ障が頑張っている感じがとてもカワイイのだ。 午後。 2号くんが来て一緒にアイスを食べる。 夜。 横浜の花火大会で事故があったらしい。 動画を見たが、火災が発生して中止のアナウンスが流れているのでに花火が打ち上がり続けていた。 たぶん打ち上げは自動システムなんだろうね。 燃えたのは「台船」と呼ばれる花火を打ち上げるための船で、乗員は海に飛び込んだので全員命に別状はないとのこと。 事故の原因をきちんと調べて今後の参考にすべきだな。 寝る。
2025年8月3日(日)
朝から嘘のように暑くて動く気になれない。 氷水とガリガリくんが主食になりそう。 午後。 「グラスハート」視聴。 ちょっと作業をしては「グラスハート」を見てまた作業……みたいな感じでノロノロと。 「グラスハート」第3話。 ヒロインを含む4人組のバンドで売り出したいと、テレビ出演の話をまとめてくる天才アーティスト。 彼らを「3人組の男性グループ」として売り出したいマネージャーは、テレビ出演で「4人組」のイメージが定着するのを阻止したい。 で、このマネージャーがやらかす。 生本番当日にヒロインを部屋に閉じ込めて鍵をかけてしまうのだ。 意地悪女に部屋に閉じ込められるヒロインって……「昭和の少女漫画か?」みたいなネタを堂々とやり切るところが、もはやお見事。 「グラスハート」第4話。 ヒロインたちバンドメンバーは、天才アーティストの所有する別荘で合宿をすることに。 この「メンバーのひとりが別荘を所有している」というのもラノベの人気設定なのかな? そこでマネージャーの悪事が天才アーティストにバレて、彼女はクビになるのだった。 「グラスハート」第5話。 例の菅田将暉演じる有名ミュージシャンがヒロインに送って来た、次に出す予定の新曲のメロディが、自分たちが現在レコーディングを進めて いる曲にそっくりであることを知ったバンドメンバー。 この曲は、自分たちのリーダーである天才アーティストの作品であるはず。 盗作を疑うが、ミュージシャンは否定する。 そしてなぜか天才アーティストの方が、この曲のリリースを中止すると言い出す。 理由を聞けば、確かに天才アーティストの側が譲るのが筋じゃないかなと、私も思った。 だが有名ミュージシャンの方がそれに納得しない。 2人の曲を対バンでステージで披露して観客に優劣を決めてもらい、勝った方が自分の曲としてリリースするという話になる。 「グラスハート」第6話。 対バンライブ当日、有名ミュージシャンが重傷を負う。 ステージを他のメンバーに任せて病院に駆けつけた天才アーティストは、病院の屋上からライブ会場に中継を繋いで有名ミュージシャンを出演 させることに成功するのだった。 (重傷だったはずの患者が歌うとなぜか元気になってしまう謎にはツッコミは不要である) 「グラスハート」第7話。 天才アーティストと因縁のある音楽業界の大物が、裏から手を回して勝手にライブの会場をキャンセルしてしまうという暴挙に出る。 どうやら天才アーティストは、この男と対決しなければならないようだ……で次回に続く。 映像が素晴らしい。 たぶん音楽に関しても詳しい人なら評価するだろう水準なのだと思う。 基本的に音楽を聞かせるタイプのドラマなのだろうね。 演技については、やはり菅田将暉がいい。 無駄にいい。 難を言えば、佐藤健(天才アーティスト役)や宮崎優(ヒロイン役)よりも存在感があり過ぎる。 夜。 大河ドラマ「べらぼう」視聴。 最愛の人であった田沼意知が佐野政言に斬り殺され、さらには斬った政言の方が庶民から「佐野大明神」と祭り上げられていることで悲しみと 怒りに正気を失いかけている花魁・誰袖(たがそで)。 蔦重は、意知の仇を討ち、誰袖の笑顔を取り戻せる本を出版できないかと知恵を絞る……。 劇中に蔦重が仇討ちのために出版した本として登場して来るのが『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』。 この本は実在する黄表紙だが、話の内容は不細工なくせに色男として有名になりたいと考えた金持ちの若旦那が次々とバカなことをしでかすと いうもので、仇討ちとはまるで関係ない。 主人公の名が「仇気屋艶二郎(あだきや・えんじろう)」なので、脚本家が無理やり仇討ちと結びつけたのだろうと思う。 さて、出版してみると『江戸生艶気樺焼』は大評判となり、移り気な江戸庶民は「佐野大明神」のことなど忘れ去ってしまった。 これで誰袖花魁も憎い仇が持て囃されるのを見ずに済み、さらには黄表紙の内容の面白さに笑顔を取り戻す。 ちなみに、佐野政言を演じた矢本悠馬は、言われてみると確かに黄表紙の挿絵に描かれている仇気屋艶二郎にちょっと似ている。 (わざと似た顔立ちの人をキャスティングした?) つまり佐野政言に顔の似た人物を笑いものにすることでも、蔦重は意知の仇を討ったのだという話になっている。 黄表紙の『江戸生艶気樺焼』が仇討ちの本という、結構強引な話をどうにかまとめてしまった力技! ……今日は1日ドラマを観ていたことになるな。 寝る。
2025年8月2日(土)
今日は午後に2号くんの誕生会の予定。 今年は1号くんの部屋を会場にするので、私はケーキその他の買い出しに。 3時から酒宴。 ケーキを食べて夕方頃までパーティーをやって帰宅する。 いい加減、酔っ払っていたのでそのまま少し仮眠。 夜。 中途半端な時間に目を覚ましてしまい、何か作業を始めるのも今更な感じ。 で、「グラスハート」の第2話を視聴。 前回の続きで、いよいよ本番の演奏が始まる。 最初は調子がイマイチだったヒロイン、リードボーカルである天才アーティストの「もっと暴れちゃって!」という言葉に励まされてどうにか 調子を取り戻す。 しかしその客席には音楽界の大物らしき謎の人物が。 そしてこの人物、どうやら天才アーティストと因縁のある人物の様…… さらに、前回「俺があんたを踏み潰してやるから!」と物騒なことを言っていた例の有名ミュージシャン再登場。 なぜか天才アーティストの家でピアノを弾いている。 (ここで「なんで?」とか突っ込まないのがラノベのお作法なのかな?) 実はヒロイン、大事なレコーディングで天才アーティストが満足するような演奏ができず、何がいけないのかと尋ねたら、 「僕の知ってる朱音ちゃん(ヒロインの名前)呼んできてよ」 と、言われてその意味が分からずに悩んでいるところ。 ミュージシャンは、彼女に目の前でドラムを叩かせ、分かりにくい言い回しながら「お前は藤谷直季(天才アーティストの名前)の影響を受け 過ぎて自分本来の演奏ができなくなってしまっている」という問題点を指摘してくれる。 そして2人でラーメンを食べに行くのである。 前回では舞台メイクのせいで非常に凶暴に見えたミュージシャン(真崎桐哉という役名で、演じているのは菅田将暉)今回はオフということで メイクがかなり薄い。 つまり、前に見たときよりちょっと良い人に見えるのである。(ここが大事) 彼の今回の役回りは、悩んでいるヒロインに的確なアドバイスをして一緒にラーメンを食べに行き、出先でばったり出会った天才アーティスが 面倒な因縁のある人物と関わりを持ちそうになっていることを心配してやるという「すごく良い人ムーブ」を素直じゃない攻撃的な態度で繰り 広げるというもの。 つまりこの人、最初から、ヒロインが自分本来の演奏ができなくなってしまったり、天才アーティストが変な人と関わってしまったりするのを 心配しているすごく良い人だったみたいだ。 この「敵っぽく登場したけど実は良い人」って、やっぱり人気のパターンなんだろうな。 そして改めて、菅田将暉って上手いな。 寝る。
2025年8月1日(金)
朝。 NHKの連続テレビ小説「あんぱん」視聴。 ヒロインとその夫が2人でベンチに腰を下ろして破れた天井から星空を眺めながら語り合うというシーン。 素敵なシーンなのだが、話の流れから言って、あそこは長屋の共同便所の中なんだよな。 当時の長屋の便所ならおそらく汲み取り式のはずで、臭気がすごくてとても長居できる場所ではないから、ベンチはなかったと思う。 令和に作られた昭和のドラマを見てふと違和感を覚えるのは「臭い」という要素がきれいに取り除かれてしまっているからだろうか。 昭和はもっと臭かったのだ。 午後。 Netflixでドラマ「グラスハート」の第1話を視聴。 ラノベが原作のドラマなので、当然、若者視点。 大人は偉い人を納得させられないからと、若者のやりたいことをやらせてくれようとしないが、若者はそこを才能で乗り切っていく。 そして巨額な経費よりも「自信のない私の言葉のせいであの人を怒らせてしまったかもしれない」の方が重大問題なのだ。 菅田将暉がワケありミュージシャンを演じていて、去年彼の眉毛がなくなったことを思い出す。 結構、長い期間眉毛が剃られた状態が続き、せっかくのイケメンが変な顔になったと話題になっていたが、この役を演じるためだったのだね。 少なくても第1話では、それほど登場場面が多かったわけではないが、何しろビジュアルのインパクトが凄すぎ。 物語は、「女だから」という理不尽な理由でフェスの当日にクビを言い渡された女性ドラマーが、雨天中となった会場で感情に任せてドラムを 叩くところから始まる。 そしてその音を聴いた別のミュージシャンが、舞台に置かれたままになっていたグランドピアノを使って即興のセッションを開始する。 音楽イベントの主催を何度かやったものとしては、 「グランドピアノみたいな高価な楽器を雨の当たる屋外ステージに置きっぱなしにするわけねーだろ!」 と思ってしまったのだが、これはもうこういう演出なんだろうと納得するしかない。 時が流れて3年後。 「音にデリカシーがない」と言われて、オーディションに落ちまくっていた彼女に、天才アーティストからお声がかかる。 言うまでもなく、この天才アーティストは3年前にピアノでセッションをした相手。(この辺はまあ、お約束) 彼女を加えることに難色を示すマネージャー。 出資者への売り込みの最中に、勝手にメンバーを増やしてバンドのイメージを変えられるのは困るという当たり前の理由。 だが、こんな「くだらない大人の理屈」などどうでもいいのだ!(^^; 天才アーティストは、出資者を納得させるために1週間後のステージへの出演を勝手に決めてしまう。 でも、メンバーが優秀なので何の問題もないのだった。(ヤッホーッ!) 出演は、とある有名バンドの前座としてのポジションだったのだが、この有名バンドのリードボーカルを演じているのが菅田将暉。 こいつがいきなり「俺があんたを踏み潰してやるから」とか物騒なことを言い出す。(もう驚かないぞ) いろいろあって、さあ本番のステージへ! ……というところで次回へ続く。 映像がとても美しいので、特に雨の描写を楽しんで見ると良い作品だと思った。 夜。 さて、自分の作品。 主人公の母親のキャラをどうしようかなあ……。 寝る。2025年7月分へ 目次へ
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