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独 り 言 (2024年9月分)
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2024年9月30日(月)
午前中。
今日は休養日。
「そんなアホな!」と思う人もいるだろうが、Zoomで1度に複数と喋ると疲れるのだ。
これが2日連続だったので、体はなんともないはずなのに神経がヘトヘトという妙な状態になっている。

NHKの連続テレビ小説「おむすび」第1話を視聴。
第1話は、わざと狙ったのだろう「朝ドラあるある」。
ヒロインは自転車で田園風景の中を走り、海に飛び込み、やや強引な男子と出会って「変な奴」というセリフを言う。
もちろんヒロインの幼馴染も登場。

ヒロインは普通の真面目な高校生なのだが、姉が「ギャル」だったという設定。
「ギャル」は、このドラマでは「不良少女」というようなニュアンスの言葉なのかな?

入学早々、無神経な担任にクラス全員の前で「こいつの姉は入学早々に学校を停学になったギャルだ」とバラされる。
前作「虎に翼」の登場人物のひとりでもその場にいたら、即刻、訴訟騒ぎに発展しそうなトンデモ発言である。
姉のせいでいままでもいろいろとあった様子のヒロインが、さっそく「ギャル」らしき女子高生に呼び止められたところで、ドラマは
「つづく」となる。

午後。
「光る君へ」視聴。
帝への贈り物として『源氏物語』の豪華本の製作を思いついた中宮彰子。
用紙の調達は藤原道長(彰子の父親)。
本文の写本は紫式部が手紙を書いて藤原行成(道長の友人で書の達人)などに依頼。
製本は女房たちが手分けして行う。

そしてこれを機に、それまで陰気で引っ込み思案だった彰子が覚醒。
聡明でしっかりした中宮となるのであった。

中宮彰子は、中宮定子と比べて最初はイマイチぱっとしなかったのだが、最終的に後の朝廷を支えることとなった聡明な女性であると
いうのが史実。

本当は、彰子が当初、帝の寵愛の対象とされていなかったのは、彼女が入内した時の年齢が今で言う小学校高学年ぐらいの歳で、まだ
子供だったからなのだが、さすがにNHKでそれをやっちゃうと大問題になりかねないので彰子を演じている女優さんは普通の大人で
ある。
それがどうして「対象外」だったのかの理由づけとして「愚鈍だと思われていた」という設定にしていた。
しかしそれだと「中宮彰子は聡明な女性だった」という史実と合わない。

そこで「陰気で引っ込み思案な性格のせいで愚鈍だと誤解されていた彰子が『源氏物語』との出会いによって覚醒し、持ち前の聡明さ
を発揮できるようになった」というストーリーにしたようだ。
ナルホド。

ニュース。
衆議院の解散総選挙が10月27日に決まったそうだ。
そもそも自民党が総裁を変えた理由が「衆議選で有利に戦うこと」が目的だったので、総裁になったらすぐに解散総選挙はすでに党内
で決められていた筋書きだと思う。

「石破さんは総裁選前には早期解散に慎重論を述べていたのに」と言っている人がいたが、これは石破さん自身が、まさか自分が総裁
になれてしまうとは思っていなかったからじゃないかな?(^^;

総選挙のための総裁選だったのだから、総裁選が終われば解散総選挙を行うのは当たり前。
何をいまさら驚いて見せている?

夕方。
最近、評判の高いNetflixのドラマ「極悪女王」の第1話を視聴。

仕事もせずに飲んだくれては家族に暴力を振るうろくでなしの父親のせいで極貧生活を送っているヒロインが、女子プロレスラーへの
夢を叶えるために必死で頑張るというのが第1話のストーリーだった。

昭和のスポ根ものの王道だが、いわゆる実話に基づいたフィクションという奴で、モデルがいる。
なのでヒロインが目指していたリングのヒーローではなく、悪役レスラーとして活躍することになるという「史実」を視聴者が知って
いるのが前提となっている。

いいドラマなのは分かるが「熱いスポ根もの」なので、観る側にも体力が求められる。
主人公の「熱さ」に同調してこちらも心を熱くしないと本当の意味で楽しめないタイプの作品なのだ。
今は私に体力がないので、続きを観るのはまた今度。

夜。
石破さんが総理大臣になるというニュースが世界に流れたら、円高になって株価が下がったそうだ。
(株をやってなくてよかった)

訃報。
唐沢俊一氏が亡くなられたそうだ。
私も何度かお会いしたことがあるが、調子のいいおっさんで、いい加減なことばっかり言う「著作権? ナニソレ美味しいの?」的な
アウトロー感満載の人だった。

最期は兄弟にも見限られて孤独死したらしいが、直接の被害が及ばない距離から遠目で見ている限りでは面白い人だったなー。
合掌。

寝る。

2024年9月29日(日)
午前中。
朝起きると、暑くはないが蒸し蒸しする。

昼。
メンサ・テスト合格者の会の月例会のために外出。
外に出ると糸のように細い雨が吹き付けるように降っている。
大雨ではないが服に染み込むタイプの雨。

午後。
通常の例会。
Zoomの参加者から会場の声が聞き取りづらいと苦情が来る。

「マイクを買って欲しい」
との要望なのだが、そんな金が出せるほど潤沢に予算がある団体ではないから買うなら私の私費になる。
「安い奴ならAmazonで2380円で買える」
と、言うは易し手前の財布の紐は堅し。(^^)

夕方からいつものように懇親会。
1号くんが2号くんと一緒に参加して来たので、
「欲しい本があるのだが、9900円とちょっと高いので躊躇している」
と言ったら、
「本で1万円を切るなら安い方じゃないか」
と唆され、酔った勢いでAmazonをポチる。

帰宅。
月例会で話の出たマイクをAmazonで確認したら、期間限定で25%割引になっていた。
割引という言葉に弱いのでついポチッてしまったが、2000円未満で売られているようなマイクって使い物になるのだろうか?

寝る。

2024年9月28日(土)
午前中。
いろいろと悩んだ挙句、MicrosoftのOfficeとやらを購入した。
いらない機能が多過ぎるので敬遠していたのだが、WordとExcelはやっぱり使うよねという感じ。
ぶっちゃけ長年愛用して来たOpenOfficeが最近のMacOSに対応していないのか不具合ばかりを起こすようになって来たのが大きい。

昼頃。
佐藤編集長が、
「面白い陰謀論を見つけた」
と言って来る。
(この人は本当にそういうのが大好き)

今回のネタは……
〈新型コロナワクチンの名称「KOSTAIVE」はフィンランド語で「復讐」という意味〉
で、人類への復讐を企んでいる悪の組織だかなんだかが人類を滅ぼすために開発したとかなんかそういう話?

ネタ元となった「KOSTAIVE(コスタイベ)」というのは、明治製菓ファルマという会社が製造している新型コロナワクチン「コスタ
イベ筋注用」のこと。

明治製菓ファルマの説明によると「KOSTAIVE」とは「Stave off COVID(COVIDを押さえ込む)」という言葉から作り上げた造語
で、命名したのはこのワクチンに関する権利を所有するオーストラリアCSL社なのだそうだ。

で、なんで〈フィンランド語で「復讐」という意味〉などというデマが誕生したのかと言うと、この「KOSTAIVE」という言葉の意味
が分からなかった誰かが、Google翻訳で「kostaive」を翻訳してみたのだそうだ。
しかし、先ほども説明した通り「KOSTAIVE」は、オーストラリアCSL社が作った造語であって、そんな単語は存在しない。

私が推測するに、存在しない単語の意味を尋ねられたGoogleのAIが世界各国の言葉の中からスペルの似た単語を探したところ、この
単語と頭の4文字が共通している「kosto(フィンランド語で「復讐」)」というぜんぜん関係のない言葉に辿り着いてしまったとい
うことなのではないだろうか?

図らずもAI翻訳の問題点が露呈したということかな?
結論としては、AI翻訳を盲信して翻訳結果を検証せずに拡散するとデマを撒き散らしてしまう危険性があるので注意ということだね。

夕方。
空想小説ワークショップ。
Zoomでのリモート講座なので、どこで受講するのも受講生の自由なのだが、提出した課題の講評をしてくれようとしている講師に、
「いま神宮球場。聴講していても内容が頭に入って来る状態じゃありません」
というのは、どうなのだろうね。(^^;
まあ、受講料を払っている生徒の勝手と言えば勝手なのだが。

夜。
ネットで総裁選関連の記事を流し読みしていて、個人的に興味深い内容のものを見つけた。

〈飛ばし記事だ」河野太郎氏が批判 「麻生太郎氏が高市早苗氏支援」一部報道は「選挙妨害」 自民党総裁選〉
[2024年9月27日 13時12分 東京新聞電子版]
というもので、日付から見て総裁選前日の記事である。

その内容を読むと……
産経新聞が26日の夜に、
〈複数の党幹部に確認した話として、麻生氏が派閥議員に、総裁選の1回目の投票から高市氏を支援するように指示を出した〉
と報じた。

これに対して河野氏は、
〈「そんなことは全く、私、聞いておりませんし、麻生副総裁は、きょうの私の決起集会にも出席予定と聞いております」と事実関係
を否定〉
〈こういう『飛ばし記事』(事実確認が不十分な記事)があたかも事実であるかのごとく流されるのは、極めて残念〉
と訴えたのだそうだ。

だが、28日に行われた総裁選の結果は、河野さんの国会議員票は22票だった。
総裁選に立候補するには20人の推薦人が必要で、この人たちはさすがに河野さんに入れるとして、河野さん自身も、もちろん自分に
投票しただろうから、これで合計21票。

単純な計算で、推薦人と河野さん自身以外の国会議員で河野さんに投票した人は1人だけだったことになる。
麻生さんが自分の派閥議員に河野さん支援を支持していたら、さすがにこの数字は有り得ない。

河野さんは自分が「騙されていた」ことを知らなかったのか?
それとも気付いてはいたが、記者の前では敢えて知らない振りをしたのか?
(闇があるなあ……)

寝よう。

2024年9月27日(金)
朝。
風邪薬を飲んで検温。
まあ、平熱。

午前中。
少しウトウトしてネットのニュースを確認したら、今日は自民党総裁選の日だった。
(そう言えばそうだった)
というわけで、どうせ動けないのだからと1日選挙ウォッチャーをやることにする。
午前中の速報では、高市早苗氏、石破茂氏、小泉進次郎氏の3氏の得票が多いということだった。

この時点での【日経電子版】の報道は、
〈麻生太郎副総裁は26日夜、自身が会長を務める麻生派の議員に、決選投票は高市氏に投票するよう伝達した〉
〈岸田文雄首相(自民党総裁)は27日午前、党総裁選について「決選投票では党員・党友票が多かった人に」との意向を旧岸田派の
議員に伝えた〉
だった。
この2つの“派閥”は議員数が多いので、その動向が選挙結果を左右することは言うまでもない。

昼。
熱はないが、全身のだるさは取れない。

午後。
第1回目の投票の開票が行われ、その結果どの候補も過半数を取れなかったので上位2候補による決選投票が行われることになったの
だそうだ。
その上位2候補と得票数は以下の通り。

 高市早苗:国会議員票72票 党員・党友票109票 計181票
  石破茂:国会議員票46票 党員・党友票108票 計154票

1票差だが、岸田首相の言う「党員・党友票が多かった人」は、高市氏の方。
そして石破氏のこれまでの総裁選の得票を見ると国会議員票が弱く、それは今回の第1回目の投票結果にも出ている。
一部のネットメディアが、早くも「初の女性総理誕生か」と騒ぎ出した。

私の体調の方は、相変わらず不調なまま。
少し眠って体力を回復しよう。

午後4時前。
目を覚ましたら、自民党総裁選の結果が出ていた。
 石破茂:国会議員票189票 都道府県連票26票 計215票
高市早苗:国会議員票173票 都道府県連票21票 計194票
石破さんの勝ちである。
SNSに、拍手する岸田さんと、その隣で苦虫を噛み潰したような顔をしている麻生さんの写真が流れて来た。
つまり、旧岸田派は石破さんの方に投票したらしい。

ちなみに【読売電子版】[2024/09/27 06:40]の報道では、首相の意向は、
〈首相は、高市氏では自らの政策路線の継承が困難になるとみており、決選では石破氏か小泉氏を支持する方向だ〉

【産経電子版】[2024/9/27 21:30]では、
〈「決選投票は高市氏以外の党員票が多い候補でいく」
27日午前9時過ぎ、旧岸田派議員らに首相の意向が側近を通じて伝えられた〉
だった。

両紙の報道に共通しているのは「首相は高市氏を支持していない」ということ。(まあ産経は事後に書かれた記事ではあるが)
ここを抑えておけば、高市・石破両氏による決選投票が決まった時点で最終結果の予想ができたはず。
為替や株価の動向に大きく影響する自民党総裁選の報道で、これは失敗だったんじゃなかろうか、日本経済新聞。

参考までに、
高市氏は、「アベノミクス」を継承しての金融緩和と大規模な財政支出を主張、日銀の追加利上げには否定的。
石破氏は、円安による物価高が家計に打撃を与えていると主張、日銀の追加利上げには肯定的。
今日1日の為替の値動きは、高市氏の優勢が伝えられると円安に大きく動き、石破氏の勝利が報じられると円高に大きく動いた。

なお、石破氏は総裁選期間中に株式の売却益などの「金融所得への課税強化」を訴えていたので、週明けの東京市場の日経平均株価は
下がるかな?

夜。
先日、ワークショップに提出した課題に講師が添削を付けて「リライトして投稿を」と書いてくれていたので、参考にして原稿に手を
入れる。

そう言えば、ワークショップ受講生のみんなが「坊ちゃん文学賞」に応募すると言って、せっせと原稿を書いていたな。
私は文フリ用の原稿が忙しくて手をつけていなかったが。

(あれの締切はいつだったのだろう?)
と、思って確認したら来週の月曜日だった。

文字数的にも規定に合いそうなので、書き上げた原稿をネットの投稿フォームにドラッグ&ドロップ。
こういうのを自宅でポチれば済むというのは楽だね。

……体がだるいし、今夜はもう風呂に入って寝るか。

2023年9月26日(木)
朝から体調がイマイチなのだが今日は午後からはるこん関係の打ち合わせ。
終了後の懇親会まで出席して帰宅した瞬間にぶったおれる。

たぶん季節の変わり目の風邪。
ここのところ自宅から出てはいないのでややこしい感染症の可能性は低いと思うが、いつも通りの風邪だとすると明日あたりにちょっ
と熱が出るのだろうなと思う。

夜。
2号くんが来て、
「最近、本を買っても読む気になれない」
と言うので、
「読む気になる本を自分で書け」
と言ったら、
「ああそうか」
と言って帰って行った。
自給自足、大事。

脚の筋肉が妙に痛くなって来たので風呂に入ってマッサージ。
そのまま寝る。

2023年9月25日(水)
朝。
体の表面は汗をかくほどなのに芯の方が冷たい変な感覚。
気温の変化に体温調節が追いついていないようだ。

午後。
喉の調子が変なので風邪薬を飲んで誤魔化す。

NHKの「虎に翼」視聴。
尊属殺人の重すぎる量刑は憲法違反か否かが争われる裁判と並行して「なぜ人を殺してはいけないのかが分からない」という非行少女
の事件が描かれる。

この少女の疑問は、彼女の母親が少女だった時にヒロインにぶつけたもの。
答えを得られないまま少女は母となり、その後に自殺していた。

結果、尊属殺人の量刑に関しては違憲とする判決が出て犯人には執行猶予が付き、非行少女にはヒロインが母親の呪縛から自分を解き
放つようにと諭す。
2つの事件の共通点は「親の呪縛からの解放」かな?

明日は外出予定。
絵描きさんとの打ち合わせなのだが、私は絵というものにまったく詳しくない。
隣に座って存在を消しておこうか?

寝る。

2024年9月24日(火)
朝。
8時23分に伊豆諸島と小笠原諸島に津波注意報が出たらしい。

気象庁のサイトで確認したら、ついさっき地震があったらしい。
 時刻:8時14分頃
 震源:鳥島近海(北緯31.5度 東経 140.1度 八丈島の南180km付近)
 深さ:約20km
 マグニチュード5.8
最大震度は表示されていなかったが、これは不明ということか?

午前中。
軽く部屋を整理。

午後。
ワークショップの課題の短編小説を1本書く。

ニュース。
ロシア軍の哨戒機が北海道ノ礼文島付近で3回にわたって日本に領空侵犯。
航空自衛隊の戦闘機が、フレア(警告のための熱と光を放つ装置を)を使用した。
自衛隊によるフレアの使用は、今回が初めて。

哨戒機の写真だというものを良く見ると、下の部分がパカッと開いている。
ここって、もしかして爆弾的なものを落とす時に開けるところ?

かなりの挑発行為である。
うっかり迎撃したら、それを口実にウクライナ支援国である日本を叩くつもりかな?

白人の国に対してこんなことをしたらヨーロッパが束になって向かって来そうだが、その辺が東洋人国家の悲しさ。
日本にとって最悪のケースになっても「白人の国に被害が出なかったのは不幸中の幸い」的な捉え方をされてしまいそうだしなあ。

ロシアにとっては、西でウクライナと揉めている時に東側にある日本に変な動きをされたら困るから、牽制の意味もあるのかも。
喧嘩で言ういわゆる「仕掛け」の局面なので、誘いに乗せられてうっかり体勢を崩し、隙を見せてしまわないことが肝心だな。

夕方。
1号くんと2号くんが来る。

1号くん、今日は仕事が休みだったので国会図書館へ行ったらしい。
戦利品である藤野古白(正岡子規の従兄弟)関連の資料のコピーをいくつか見せて貰った。

「ドラマの『坂の上の雲』を見たが、正岡子規というのは本当にあんなに英語が出来なかったのか?」
と聞くと、
「ノボさん(正岡子規)は、夏目(漱石)くんとか古白とか、周りにいる人が英語がペラペラだったから、そういうのと比べて自分は
できないと思っていたんじゃないかなあ?」
と言う。
確かに、東京帝国大学に入学する程度の学力はあったわけだしね。

2人が帰ったら急に猛烈な眠気に襲われた。
目が覚めると既に午前0時。
……風呂に入って寝よう。

2024年9月23日(月)
朝。
能登の大雨の続報。
水害の被害が拡大した理由のひとつは、元日の地震の瓦礫で水路が埋まっている箇所があったからなのだとか。
教訓:雨の多い日本では、水路の瓦礫撤去は最優先。

午前中。
秋のグループ展に出展予定の2号くん(一応、絵描き)が、あと28枚の絵を仕上げなくてはならないというのに、本日、同人誌即売
会に遊びに行ったらしい。
どうしてこう、締め切りギリギリにならないとエンジンがかからないのだこいつは?(親の顔が見たい)

午後。
ネットで宮崎駿の「君たちはどう生きるか」関連の動画を視聴。
映画の裏話みたいな話がちょっと面白かった。

劇中に青サギ(サギ男)というキャラクターが出て来るのだが、このキャラクターの外見がどう見ても醜くデフォルメした鈴木プロデ
ューサー。

もちろん鈴木さんはすぐに気づいて監督の宮崎駿氏に、
「このキャラクターにモデルはいるんですか?」
と聞いたそうである。
すると宮崎監督、慌てて、
「いませんよ。鈴木さんをモデルにしたわけじゃありません」
と、答えたのだとか。(^^;

そこで鈴木プロデューサー「この青サギには絶対にイケメン俳優をキャスティングしてやろう」と考え、売れっ子イケメン俳優の菅田
将暉にオファーを入れる。
「青サギの役をやれ」と言われた菅田将暉、ネットで鳥の青サギの鳴き声を検索して聞いてみたところ「グェー」とも「グァー」とも
聞こえる潰れたようなしゃがれ声だった。

困惑した菅田将暉が「青サギって、こんな声なんですが」とスタジオで鳴きまねをしてみせたところ、宮崎監督、「じゃあ、その声で
行きましょう」と、ひと言。
あとは一切の演技指導はされなかったそうである。

そのため、映画内の青サギ(サギ男)の声は終始潰れたしゃがれ声で、上映を観た観客もそれがイケメン俳優・菅田将暉の声だと気づ
かなかった人が多かったらしい。

菅田将暉、初対面と時に、宮崎監督にいきなり「変な役ですみません」と謝られて(?)となったらしいが、裏事情をいろいろと知る
と、監督とプロデューサーという困った爺さん2人組のとばっちりを受けた一番の被害者が菅田将暉だったということか?

夕方。
ガリガリくんを食べたらキャンデー部分に赤いシミがついた。
唇を切ってしまったらしい。
(唇が肌荒れ?)

夜。
「逃げ上手の若君」視聴。
舞台は鎌倉幕府滅亡後の諏訪。

当時、農民の間では「二毛作」というものが普及していた。
二毛作とは、米作の稲を刈り取った田を利用して秋から春の間に麦を育てることで耕地の面積は同じままで収入を増やすというもの。

鎌倉幕府は「年貢はあくまで米作の収入に応じて定めるもの」としていたため、麦による収入はそのまま農民の収入となっていた。
ところが、幕府の滅亡により国司として朝廷から任命された公家が「それはあくまで鎌倉幕府との取り決め」と主張して麦にも年貢を
かけると言い出した。

こうした「後醍醐天皇・足利」のやり方に、諏訪大社の信者である武士団の中には、怒りに任せて無謀な反撃を試みようとするものも
現れる。
これを「時期尚早」と、止めに行くのが今回の主人公(北条義行)の活躍であり、メインのストーリー。

一方、領民との間に溝を作る公家のやり方に、足利尊氏の配下である武士達が反感を覚えるようになっていく場面もきちんと描かれて
いた。
日本の歴史の「本流」とされているものを動かしたのは、むしろこっちの方なんだよな……。

寝る。

2024年9月22日(日)
季節の変わり目のせいか、体調がすこぶる悪い。

午後。
長野のAさんから葡萄が届いた。
ピオーネと黄華とシャインマスカットの3種類。
シャインマスカットという品種の葡萄は初めて食べたが、かなり糖度が高い。
ワインにしても美味かな?
(葡萄は飲み物!)

夕方。
2号くんがケーキを持ってやって来たので食す。

同人誌用に書いた原稿の件、
「島本和彦先生も『失敗したら新しいのを描け』と言っているし」
と、慰められる。

夜。
Tverで宮藤官九郎バージョンの「終わりに見た街」を視聴。

元々は1982年に山田太一が脚本を書かれたドラマ。
1982年に暮らすサラリーマン一家と、その友人父子が、太平洋戦争末期の1944年にタイムスリップするという話。
1945年の日本の敗戦を知っている大人たちと、敗戦を知識としては知っているものの次第に1944年の日本の空気に飲み込まれ
ていく子供達の対立。

大人たちにとっては「終わってしまった愚かな戦争であるものが、若者達の目にはそう見えていない」という、1980年代の日本の
世代による戦争感の差を描いた面白い作品だったのだが……。

今回、宮藤官九郎が脚本を書いたのは正しかったのかなあ?
YouTuberとかネット配信とかの話って、要る?」
下手に黒幕っぽい人物を出したことで、オリジナル版の「得体の知れない恐怖」が少し薄れてしまったように感じた。

……寝る。

2024年9月21日(土)
午前中。
湖泊堂の「里神楽」について、1号くんと電話で話す。

「里神楽」という小説は、プリントアウトするとA4用紙1枚に収まるぐらいの短い作品なのだが、前半で登場した「こう吉」という
人物が後半にはまったく出て来なくなる。
そして後半にはいきなり「吉公」という人物が出て来るのである。

1号くんの考察では、この「こう吉」と「吉公」は同一人物なのではないかと言うのだ。
言われてみれば「こう吉」という名前が出て来るのは、彼の友らしき「久さん」という人物のセリフの中だけである。
となると「こう吉」というのは愛称で、彼は本当の名は「吉公」(あるいはその逆?)という可能性がなくもない。

さらに言うならば、「里神楽」は正式に発表された作品ではないのだ。
湖泊堂こと藤野古白(=正岡子規の従兄弟)の死後、彼の友人たちが見つけた草稿を出版したもの。
推敲前の文章であれば、登場人物の名前の表記揺れがあってもおかしくはない。

しかし、物語の終盤、吉公は「作さん」と呼ばれる人物と、大人のデートをしているのである。
正確には吉公が歩いて行った道で、作さんは「乙女」の袂を引いて止め、デートをするのであるが、話の流れから、その場にいるのは
吉公と作さんの2人だけのはずなのだ。

作さんについては、「お蝶」という女性との縁談話が出ているという件があるので男性で間違いないはず。
なので私は男性と大人のデートをした吉公を女性であると思い込んでいたのだが、言われてみれば確かに、吉公が散髪に行ったという
記述がある。
この作品が書かれた明治の時代に、女性で散髪に行く人はほぼいなかっただろう。
(つまり、この小説は「ウホッ」なのか?)

昼。
気象関係のニュース。
能登半島が大雨の被害で大変なことになっているそうだ。

ネットのニュースによると1月の大地震の被災者のための仮設住宅も大規模な浸水被害に遭ったらしい。
そしてネットのSNSでは、日本政府が能登の被災者に対して冷淡すぎるという批判が目についた。

災害時に国民に「頼りにならない政府」と見られると、有事の時に国民に国を守ろうというモチベーションが湧かなくなる。
いま、私の知っているちょっと金持ちの人は、子供をどんどん海外に移住させている。
宮家のおひいさまがアメリカに移住されたときに、もっと日本政府は蒼ざめるべきだったのではないかと……。

午後。
はるこんのスタッフ会議。
昨日、全エネルギーを使い果たしたのでZoom参加。

夜。
体力を回復するために早めに寝ようと思っていたのに、気がついたら午前0時を回っていた。
……寝る。 

2024年9月20日(金)
さて……。
原稿を書かなくてはならない。

今回は小説講座で教わる「べからず集」そのまんまのような書き方をしてしまったので、我ながら大混乱状態なのだ。
何しろ8月の初めまでSF大会のスタッフをやっていて、最初の締め切りが8月末というタイトなスケジュール。(←言い訳)

原稿用紙が白紙のまんま、締め切りだけが迫って来る中で、禁断のヤバイやつに手を出してしまった。
つまり設計図を書く前に材木を切って家を建て始めてしまうみたいな書き方をしてしまったのだ。
(良い子は絶対にやっちゃダメだよ)

自分がどんなストーリーを書いているのを知らないまま文章を書いていくという変態的な行為。
とりあえず目の前にやって来たキャラクターの行動を書き留めていくわけなのだが、私自身がそのキャラクターがどういう人物なのか
を知らないという状態。
もちろん、そいつが何をするのかも分からない。

(この人、いったい何をやってるんだろう?)
と、思いながら文章にしていくわけだから、何が何やら書いているこっちにも分からない。

(どうしよう。物語がストップしてしまった)
とオタオタしていたら、気を利かせたのか、
「じゃあ俺、出かけて来ます」
と、どっかへ行っちゃう奴が出て来た。
「いってらっしゃい。で、どこへ? 何をしに?」
……作者の私が知らないんだから、登場人物が知るわけがない。

しょうがないので2、3日待っていたら、
「話を進めて来ました」
と、戻って来た。
親孝行な登場人物である。

普通は、こんなことはない。
物語はあくまで作者が作るもので、登場人物はその中に配置され、ストーリー進行上必要なことをやるものなのだ。

しかし今回は作者があまりにもダメ過ぎて、肝心の物語が出来ていないのに登場人物を動かし始めてしまった。
当然というか、彼らが何をしでかすのかが私にも分からない。

登場人物としても、未完成な世界に放り込まれてさぞ困惑したのだろう。
「世界はこの先、どうなっているんですか?」
「あ、ゴメン、まだ考えていなかった」
というダメダメな会話となる。

そんなこんなで七転八倒の末に、最後の1行を書き終わったのは夜中になってから。
〈ずぶ濡れになった北原は、我に返ると教職者にあるまじき言葉を大声で叫んだが、もちろん亀姫の姿はすでそこから消えていた。〉
……やっと終わった。
(あとはこれをボツにするかどうかは編集担当者が決めること)

「海」というテーマを頂いて、なんとなくファンタジーを書こうかなと思い、
(海でファンタジーなら『浦島太郎』をベースにしたら、なんとかなるんじゃね?)
という安易な気持ちで書き始めてしまったら訳が分からなくなってしまったのだ。
(もう、こういういい加減な小説の書き方をするのはやめよう。疲れた……)

そんなわけで夜中まで起きていたら、1号くんが湖泊堂の「里神楽」という小説(明治時代に書かれた作品)の登場人物の繋がりと、
どれが誰の喋っているセリフなのかを教えてくれと言ってメールで小説の文章を送って来た。

読んでみると、里神楽の日に起きた出来事を描いた群像劇風の小説のようなので、場面ごとの登場人物と、それぞれのセリフの発言者
の名前を書き込んで返信してやった。

寝る。

2024年9月19日(木)
午前中。
昨日の中国での事件の続報。
刺された日本人学校の生徒は残念ながら亡くなったらしい。
病院もかなり必死で手当したようだが、傷の程度が深かったのだろう。
合掌。

柳条湖事件の日に起きた事件だから、日本のネット世論では「間違いなくヘイトクライムだ」という主張が目立つ。
これに対して中国政府は、あくまで「一般的な殺人事件」として処理したいらしく、中国国内の報道では被害者が日本人であったこと
は伏せられているようだ。

たぶん下手に「柳条湖事件の日に起きた日本人を標的としたヘイトクライムの可能性がある」などと公表することで、
(1)日本の世論が反中国的になる。
(2)中国の世論が犯人を英雄視する方向に暴走して類似の事件を誘発する可能性がある。
といったことを恐れているのだろうな。

社会不満の矛先を外国に向けることで国民の不満が政府に向くことを避けるというのは、一種の常套手段だが今回の事件のような弊害
が起きてしまう危険性がある。
中国政府には、これを反省材料に、政策の改善を求めたい。
でないと、亡くなった日本人学校の生徒さんも浮かばれない。

午後。
原稿、最終章を書き始める。

夜。
半分まで書いたところで力尽きて、寝る。

2024年9月18日(水)
今日も原稿は進まない。
これまで書いたものに目を通そうとしても「目が滑る」状態。
……無駄に本棚の整理をしだす。

ニュース。
中国の深セン(センは土偏に川)で日本人学校に通う男児が刃物で刺される事件が発生したそうだ。
本日9月18日は、満州事変勃発の日(満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日)。
学校側も警備は行っていたようだが、それでも万全ではなかったのだろう。
被害に遭った子供は本当に気の毒としか言いようがない。

地元警察が容疑者である44歳の男の身柄を確保したそうだが、この人の処遇には政治的思惑が関わって来そうだな。
全世界的な風潮として「子供を害した者」には強い非難が向けられる。
中国政府としても、ここで非難の矛先が自分たちに向くのは避けたいだろうと思う。

それにしてもこういう事件を起こす人間というのは、やはり社会に何らかの不満を抱いている人種なのだろうな。
中国国内に不穏な空気が流れている?
ここで日本国内で変な風に「反中国」の動きが出たら、中国政府としては「セーフ!」になるのかも知れないな。
「敵はこっちじゃないぞー、あっちだぞー」が出来るものな。

夜。
変に意識を失う前に、寝よう。

2024年9月17日(火)
朝。
ニュースによれば、「SHOGUN 将軍」という真田広之主演のドラマがアメリカでエミー賞を受賞したそうだ。
日本ではディズニープラスでの配信だそうで、契約していない私は見られないが。

午後。
体調イマイチ。
最終章もできない。

夕方。
2号くんが来る。
「BLUE SEED」というアニメの話をされたので、話の流れで『古事記』を読んでやる。
そして勢いで『古事記』の現代語訳をポチってしまう。

どうでもいいこと。
岩波文庫の『日本書紀(原文)』は全5巻だが、講談社学術文庫の『日本書紀(現代語訳)』は全2巻。
岩波文庫の『古事記(原文)』は全1巻だが、講談社学術文庫の『古事記(現代語訳)』は全3巻。
解説への気合の入れ方の違いかな?

夜。
どうも最近の「入眠」がおかしい。
明らかに気を失っているのだよなあ。
普通の「眠る」って、だんだん眠くなって穏やかに睡眠状態に移行するものじゃないのだろうか?

そんな感じで9時頃に気を失い、0時前に目を覚す。
汗びっしょりになっていたので風呂に入り、改めて寝る。

2024年9月16日(月)
朝。
妙な夢を見た。
なぜか職場にいて、同僚(ただし知らない人)の女性のひとりが池袋の西口(つまりうちの近所)に引っ越して来たというので帰りに
街を案内しているうちに夢の中でしか行かない例の場所に迷い込んでしまうという謎の夢。

地下鉄一駅分ぐらいの距離をさんざん彷徨った挙句に、ロサ会館(池袋駅の近くにある複合娯楽施設)を見つけてほっとしたところで
目を覚ました。
それにしても、私が案内していたあの「知らない女性」は、いったい誰だったのだろう?

夕方から大森の「風に吹かれて」で藤岡藤巻のトークショー。
CD制作のためのクラウドファウンディングの返礼品のひとつで、いわゆるディナーショーもどき(?)になっていて、いつもはラフ
な服装で演奏しているバンドマンたちが蝶ネクタイ姿で舞台に登場。

料理もそれなりで、前菜のカナッペから始まりビーフシチューやパスタと続く。
私の隣の席の人が「遅刻してくる」というので料理を一人前取っておいたら、なんと終焉ギリギリにやって来て出演者のサインだけを
貰って料理に手をつけずに帰ってしまった。

(もったいないなあ)
と、同じテーブルの人たちがため息をついていたら「イベリコ豚」というハンドルネームを名乗る30代の青年が、
「僕はすごくお腹が空いているので、片付けます」
と名乗り出て、英雄となった。

トームショー終了後は、いつものYouTubeライブの放送が始まり、客席から鑑賞。
ライブ終了後も残って喋っていたら、いつの間にか11時を過ぎていたので慌てて店を出てなんとか終電を逃さずに済んだ。

無事帰宅して、寝る。

2024年9月15日(日)
午前中。
……最終章ができないという、分かる人には分かると思うが、最悪の状況である。

作ってしまったキャラクター、オールメンバーに背中から覗き込まれて「で、これからどうするんだよ?」と問い詰められているよう
な意味不明なプレッシャー。

午後。
気分転換に、YouTubeでこっちのけんとの「はいよろこんで」を聴いた外国人(英語話者)の感想動画を視聴する。
英語のネイティヴスピーカーが、ある程度推測できる内容を通常の速度で話しているのを聞き取るわけだが、
……ほとんどわからん。(^^;

ちなみにこの「はいよろこんで」という楽曲、有名なのでたぶん知らない人の方が少ないと思うが、憂鬱な内容を陽気なメロディーに
合わせて笑顔で歌うというなかなか面白い演出の作品。

さらにサビの部分は、日本語だと「ギリギリダンス」と追い詰められた状況で無理をしている様子を表現した歌詞だが、英語話者には
“Get it done!”(やり遂げろ!)に聞こえるという遊びが隠されているのだそうだ。

このため、日本語話者には「感じの良い自分を演じることに疲れ果て追い詰められた人間の心の叫び」に、英語話者には「他人のため
に笑顔で頑張っている人の歌」に聞こえるらしい。
先日、この歌を作った人がテレビのトーク番組に出ているところを見たのだが、とても感じの良い笑顔の人だった。

夜。
……寝よう!

2024年9月14日(土)
朝。
夕べ入り損ねた風呂に入る。
朝食はトーストと目玉焼き。
風邪っぽいので風邪薬を飲んで少し眠ろうとしたが、朝食の後で飲んだお茶のカフェインが効いていて眠れず。
やはりダウナーとアッパーを同時に摂取するというのは良くないな。

昼食。
カップ焼きそば。

午後。
朦朧としているのに眠れず。

夕方。
Zoomで空想小説ワークショップ……の予定が、授業開始時刻3分前になっても教室に入れず、カルチャースクールに電話したらすぐ
に入室できたので(他の人たちも入れずにいらたしい)たぶんスクール側で何らかのトラブルがあったのだろう。
(一応、開始時間には入室できたので問題ないと言えば問題ない)

本日の講義は「直喩」について。
「〜みたいな」とか「〜のような」というアレ。

18時に講座終了。
この、教室内から一瞬で帰宅する感じがなんともSFだ。

VRゴーグルがもう少し普及したら、もっとSFな感じの授業を行うカルチャースクールができるかな?
足腰が弱った高齢者が通うのに良いと思うのだが。

夜。
……明日頑張ろう。
寝る。

2024年9月13日(金)
13日の金曜日。(だからどうした?)
朝からワープロソフトを立ち上げ、指が止まるとこっちのけんとの「死ぬな!」を聴くというアブナイ時間の過ごし方。

昼。
会社が休みだという2号君が来て、一緒に昼食。
夕べの残りの焼き鳥を舞茸と一緒に炊き込んだ謎の炊き込みご飯。

午後。
午前中の続き。

夕食。
小エビのアヒージョ。
手抜きなので、スーパーで買った小エビの背ワタを取ってスキレットで熱して塩を入れたオリーブオイルにぶち込んだだけ。
フランスパンを切ってトースターで焼いて皿に載せたら、なんとなくそれっぽいものができる。
真面目な人は、にんにくとか鷹の爪とかマッシュルームとかいろいろ使うのだろうね。

ところでこのスキレットという鍋「すき焼き鍋」の原型じゃないかと私はずっと思っているのだが、そういう説を唱えている人が見当
たらない。
幕末の頃にアメリカ人が調理に使っていた鋳物のスキレットを見た日本人が「あれなら自分たちにも作れそうだ」と日本流にアレンジ
した鍋を開発したというのは無理があるだろうか?

夜。
猛烈な睡魔に襲われて眠ってしまい、目が覚めたら午前2時。
これから風呂を沸かして入るのも面倒なので(第一危険だ)、今日はこのまま寝てしまおう。

2024年9月12日(木)
午前中。
「新宿野戦病院」の最終話を視聴。
新型ウイルスと戦うこととなった病院の医師がカメラに主張を述べるシーン。
脚本家はコレが言いたくて、逆にこのシーン以外はどうでも良かったのかなと思わせた。
NPOで活躍して輝いていた女性たちが、なぜか終盤になって急に薄っぺらいバカ女に成り下がってしまう流れは、一体何をしたかっ
たのかがイマイチよくわからなかった。
ことによると脚本家の医師法の理解が不完全で、監修の段階でストーリーの方向が変わってしまったのではないかと思うような唐突な
方向転換だった。
(うーん???)

午後。
軽く自動書記状態。
登場人物それぞれが自分の人生を生き始めて、放っておくとこちらが書くつもりのストーリーから外れて行ってしまう。
これはこれで困る。

夕食。
丼丸で買ったうみ丸丼。
7センチぐらいある大きなコハダの切り身が載っていた。
コハダは成長によって呼び名が変わるいわゆる出世魚なのだが、いまネットで調べたら、呼び名は地方によって違いがあり、大きさの
基準も諸説あるようだが、幼魚はシンコ、7〜10cm前後ぐらいがコハダ、11〜15cm前後ぐらいがナカミズ、それ以上になると
コノシロと呼ばれているっぽい。

ちなみに江戸人が寿司ネタとして好んで食べるのはコハダのサイズ。
なのでコノシロは「出世魚」と言いつつ、大きくなりすぎると逆に値が落ちてしまうちょっと変わった魚なのである。
まあ、あくまで人間の側の勝手な基準だが。

夜。
気がつけば、午前0時を超えて13日の金曜日になっていた。
寝る。

2024年9月11日(水)
朝、起きる。
原稿を書かなくてはならない。

世間ではApple社が新しいiPhone(今度は16だっけ?)を発表したとか騒いでいるようだが、Appleのサイトを見るとカメラ機能の
宣伝ばかりで「だったらカメラ買えよ」という感想を抱いてしまう。

日経朝刊の記事によれば、
〈米アップルが出遅れた生成AI(人工知能)サービスで巻き返しに動く〉
〈20日に発売するiPhone16の全4機種に生成AI「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」を搭載する〉
とのこと。

この「アップルインテリジェンス」とは、
〈例えば、利用者の文体や言葉遣いのメールを自動で生成したり、日常に応じてiPhoneの通知に優先順位を付けたりする〉
という人工知能サービスのことなのだそうだ。
そのうちプロットだけ入力して「俺の文体で小説書いて」とかいうずぼらな小説家が出てきたり???

午後。
午前中とやっていることは同じ。
最近、休憩のたびにこっちのけんとを聴いているので、脳内で「死ぬな」と「ギリギリダンス」がぐるぐるしている。

夜になって思い出したのだが、今日は9.11の日だったのだね。
あれは21世紀が始まってなんとなく浮かれていた世界を一変させた事件だったな。

さて、原稿も進まないし、風呂に入って寝ようか。

2024年9月10日(火)
朝。
別に困ることではないのだが、本当にぜんぜん筋肉痛が来ないな……。

諸々雑用を片付けていて、ふと気づいたら10時15分前。
10時からメンサ・テスト合格者の会のための会場予約受付が始まることを思い出してダッシュ!

ゼーゼー言いながら10時15分に受付カウンターに到着。
どうにか手続きを終了した。

次に並んでいる人がいなかったせいか係の人の説明が普段よりやや丁寧で、
「次の月の分は抽選を申し込んでおいた方が良いですよ」
と、教えて貰えた。
(怪我の功名?)

汗だくで帰宅する。
さて……原稿。

原稿を書いていて書いては消しの繰り返しになり、書く量より消す量が増えてきたら作業を一時中断した方が良いとプロの作家さんが
言っていたなあ……。
休憩。
YouTubeで「光る君へ」の出演者である金田哲氏の解説動画を視聴する。

金田氏が演じているのは中宮大夫の藤原斉信。
今回のドラマ内では、史実通りに「斉信の屋敷が全焼してしまった事件」が取り上げられていた。
この時の「茫然自失状態の斉信」の演技が素晴らしく、ネットでも話題になったのだとか。

確かに、この時の「斉信」は、まさに魂が抜けた表情を浮かべている。
この演技について金田氏は、20代の頃にマカオのカジノで全財産を失った時の経験が演技に活かせたと語っていた。
どんな経験も「芸の肥やし」にしてしまうのか、すごいな……。

夜。
書いては消し……の作業再開。
BGM代わりにYouTubeの動画を流していたのだが、いつの間にか終わっていた。
寝てたらしい。
なので、寝る。

2024年9月9日(月)
朝。
恐れていたほどの筋肉痛は来なかった。
ただ、なぜかお腹が痛い。
昨日もちょっと循環器系に変調をきたしたし、疲労が内臓に来る体質になったのだろうか?

今日は休養日と決めているので、大河ドラマ「光る君へ」視聴。
前回の話の終盤近くで、興福寺別当・定澄が道長の屋敷を訪れて脅迫的なことを言い、道長が「やれるもんならやってみろ」的な返事
をしたのだが、これはどのような事件であったのかと言うと……

この時代、藤原氏の氏寺である興福寺という寺が藤原氏の氏社である春日大社と一体化し、大和国に権勢を誇るようになっていた。
で……
寛弘3年(1006年)の春の除目で、大和守に道長の信頼の厚い源頼親が任じられた

同年6月14日、頼親の配下である左馬允当麻為頼(さまのじょう・たいま・ためより)が興福寺領である池辺園の預(あずかり)を
打擲(ちょうちゃく)するという事件が起こった。
そこで道長が、為頼を呼び出して事情聴取を行った。
これを見た興福寺の僧およそ3000人が為頼の私宅に押しかけて数舎を焼亡させ、周辺の田畑を損亡させる。
「やーい、やーい、呼び出されてやんの、ザマアミロ!」と、坊さんたち、図に乗った感じかな?

当然というか、同年6月20日、大和国側から「興福寺の僧・蓮聖が僧侶や俗人を集め、大和国を損亡させた」という訴えが出され、
道長は、興福寺に非があると判断、蓮聖の公請を停止する。
同年7月7日、興福寺の僧兵が愁状を提出するも、却下される。
同年7月12日、約3000人の興福寺の僧兵が上京し、興福寺別当・定澄が道長の土御門第を訪問。
……と、この「訪問」が前回のドラマの終わりのシーンだね。

道長に追い返される形となった興福寺の坊さんたちはどうしたかと言うと……
翌7月13日に、朝堂院に僧たちが参集。

本日のクライマックス(?)は、この騒ぎに道長が飛び上がるところから。
慌てた道長は、陣定を開いた上で一条天皇を説得「検非違使を派遣して僧たちを追い払え」という宣旨を下して貰う。
この結果、7月14日には、僧兵たちはすべて退去させられた。
道長、「セーフ!」である。

ただもちろん、これで話が終わるほど事は簡単ではなかったわけで……
7月15日、興福寺の別当・定澄らが道長に「大和守・源頼親と当麻為頼の停任や、蓮聖の公請停止の撤回」など4箇条から成る申文
を進上するために土御門第を訪問。

ドラマでは、道長がこの申文を受け取らず「蓮聖の公請停止の撤回だけなら受け入れるので、申文を書き直せ」と命じ、定澄もこれを
聞き入れるという流れ。
そして帰りの廊下で定澄がニヤリと笑って、彼の本来の目的が「蓮聖の公請停止の撤回だけなら受け入れさせること」であって、その
他の3箇条の項目は駆け引き材料に過ぎなかったことが視聴者に示された。

一方、紫式部は……
これも前回の話で、自分が子供の頃に逃げた小鳥を追って行って藤原道長に出会った思い出(もちろんドラマの中のフィクション)を
絵にした扇を道長から贈られた式部は、このエピソードを元に有名な「若紫」の章を書き始める。

ちなみにこの「若紫」のストーリは、自分が捕まえた雀の子をお付きの者が逃してしまったと泣いている幼い少女を見かけた光源氏が
その子が自分の初恋の人(天皇の妻)にそっくりなことに気づいて一目惚れ。
将来の妻とするために連れ帰って育てるという話。

「女の子を幼いうちから自分の手元で育てると、理想の妻にすることが出来て最高!」という現代の常識から考えるとかなりやばい話
であるのだが、歳の差があり過ぎることで中宮彰子(道長の娘)の元へなかなか通わない一条天皇がこの話を読むと……。
以下は次回のお楽しみ。

午後。
続いてNHKのドラマ「坂の上の雲」の第1話を視聴する。
明治維新から日露戦争勝利までの日本の歴史を、陸軍第一騎兵旅団長の秋山好古(あきやま・よしふる)、好古の弟で、海軍連合艦隊
参謀の秋山真之(あきやま・さねゆき)、真之の幼馴染で俳人の正岡子規(まさおか・しき)の3人の視点から描いた物語。
原作は司馬遼太郎の「坂の上の雲」。

ボロボロの着物を着て風呂屋の釜焚きの仕事をしていた少年が、士官学校に入って立派な制服を着て帰郷するシーンが象徴的だな。
まだ始まったばかりだが、評判の高いドラマなので今後を楽しみにして行こうと思う。

夜。
急にものすごく眠くなって、21時から23時過ぎまで熟睡。
(やっぱり疲れてはいたのかな?)

風呂に入って、本格的に寝る。

2024年9月8日(日)
朝。
今日は7時に池袋で1号くんと2号くんとの待ち合わせ。
2号くんは「駅のホームで道に迷った」と、面白いことを言いながら7時2分に待ち合わせ場所に現れたが、1号くんは例によって、
6時45分まで寝ていたらしい。
7時30分発の湘南新宿ラインに乗る予定なのだが、まあ、20分程度の遅刻は織り込み済み。

予定通りに池袋を出発。
目的地は江ノ島であるので、藤沢で江ノ電に乗り換え。
江ノ電はつい最近、71年ぶりのダイヤ改正を行ったため(要は本数を減らした)暗記していた時刻表が役に立たなくなった。

まずは龍口寺に行く予定なので、藤沢から腰越へ行き、そこから少し戻る。
30年振りぐらいに行った龍口寺はきれいになっていて野良猫も見かけなかった。

ここは日蓮宗の寺なので境内には日蓮上人の像が立っている。
昔は漁師が海岸で干物を干していたので猫がそれを狙い、追いかけられると龍口寺に逃げ込んで来たのだ。
そうして日蓮上人の像のうえに素早く飛び乗る。
人間が日蓮上人の像に向かっては石を投げないことを知っていたのだ。

たぶん今では衛生上の配慮から野良猫が狙うような屋外に干物を広げるようなことはしなくなったのだろう、そこらに漂っていたあの
魚臭さが消えていた。

ちなみに、龍口寺は日蓮上人が「龍ノ口の法難」に遭った場所として知られている場所。
鎌倉幕府を批判したとして斬首されかけた時に、江ノ島方面から火の玉が飛んで来るという奇跡が起きたために斬首が中止になったの
だと伝えられている。

このとき「斬首中止」を伝える使者と「斬首赦免」を伝える幕府からの使者が行き合った場所が、今の七里ヶ浜駅前。
そのエピソードにちなんで、駅前を流れる川は「行き合い川」と呼ばれている。

で、龍ノ口に話は戻るが、ここは「逃げ上手の若君」の主人公、北条時行が処刑された場所という説がある。
龍口寺の前に掲げられた説明文によれば、
〈奈良時代の僧・泰澄(たいちょう)、一説には鎌倉時代の僧・文覚(もんがく)が龍口明神に法味を供養したところ、国に背く悪人
が出来した時は首を斬り社頭に掲げよ、との神託を受けた。これによって龍の口が処刑場になったと旧記にある〉
のだそうだ。

【無用の知識】
 龍口寺に関係する人の生没年は以下の通り。
  泰澄:682年〜767年。
  文覚:生没年不詳。平安時代末期から鎌倉時代初期。(「鎌倉殿の13人」では、市川猿之助が演じた)
  日蓮:1222年〜1282年。
  北条時行:生年不詳。一説によれば1329年〜1353年。

龍口寺で聖地巡礼(?)を済ませてから、ここまで来たのだからと江ノ島の神社へも行ってみようかという話になって、海ベリの道を
歩いて江ノ島大橋へ。
2号くんが「腹が減った」というので、神社へ行く前に腹ごしらえ。
そこは江ノ島物価なので、ランチ3人分で6630円。

レジでさすがにこの値段に驚いて、
「お前が3440円もするイカの丸干しなんかを食うからだ」
と、2号くんに文句を言うと、
「ずっとイカの丸干しを食べたかったのだが、今日は奢りだと言うので」
だそうだ。
(人の金で食う飯は、さぞ美味かったろうなあ)

さて、江島神社へ。
仲見世通りを抜けて、辺津宮(へつみや)へ参詣してから中津宮(なかつみや)へ。
こう書くと簡単なようだが、江ノ島というところ、道という道が急な階段だらけという町なのである。
途中から足が上がらなくなって来る。

若い頃にはこんな階段は走って昇れたものなのだが、還暦を過ぎると足腰がダメになるのだなあ。
「まあ、このところ暑くて外出を控えていて、一番の遠出が自宅のトイレまでなんて生活をしていたからなあ」
と言ったら、リモートワークの仕事をしている1号くんが「ミー・トゥー」だとさ。

「山ふたつ」と呼ばれる景勝地(崖っぷちの風景が楽しめる)を通り抜けて奥津宮(おくつみや)へ。
江島神社は、この3つの宮(辺津宮・中津宮・奥津宮)から成っている。

そして今回初めて気付いたのだが「龍宮(わだつのみや)」というものを発見。
(そんなお宮があったっけ?)
と、後でリーフレットを調べたら平成5年(1993年)に建てられたお宮だそうだ。

近くを歩いていた観光客らしき女性が、
「私たち、海へ来たんだよね?」
と、連れにぼやいていたが、江ノ島は、軽い「登山」のつもりで行った方が良いよ。
ただただ階段を上がる道。
江ノ島は、岩山に木が生えているような地形なのだ。

都会っ子の1号くんは、ハエトリグモを見つけて「クモだ!」と騒いでいたので言わなかったが、君が通り過ぎた頭上にはコガネグモ
が立派な巣を張っていたぞ。

 蜘蛛の巣を 透かして眺む 相模湾 (和香子)

五・七・五で言うと、そんな感じのロケーション。
いったん、稚児ヶ淵という岩場まで降りてから遊覧船(べんてん丸)に乗船するかどうかを3秒ほど思案し、引き返す。

途中で心臓がバクバク……なら良いのだが、ドドドドドドドとなって息切れがして体がだるくなり、吐き気がして来た。
2号くんに荷物を持ってもらって、ちょっと休憩する。

水を飲んで休んでいたら回復して来たので、坂道を下って駅へと向かう。
1号くんによれば、マスクから汗がポタポタ滴っていたので熱中症かと思ったそうだ。
江ノ島の人混みを抜けたらもういらなさそうなので、しばらくはマスクを外して歩く。
そしてペットボトルの水をもう1本買う。
(行きに買ったやつは、リュックの外ポケットの中ですでに「お湯」になっていた)

小田急片瀬江ノ島駅で、駅舎の写真を撮影。
2020年にリニューアルしたというご自慢の「竜宮城タイプ」のやつ。
以前の駅舎も「竜宮城タイプ」だったのだが、ちょっとだけ立派になった?

帰りは小田急線。
藤沢で急行に乗り換えて新宿まで座席に寝たまま帰る。
JRで池袋に戻って夕食を摂ることにしたのだが、1号くんの希望でなぜか回転寿司。
(やっぱり海辺の魚って美味しかったんだなあ)
と、しみじみ噛み締める。

帰宅。
鎌倉名物豊島屋の鳩サブレー(実は池袋で買った)を食べてから、寝る。

2024年9月7日(土)
午前中。
どうも体がだるいなと思っていたら、どうやら夏風邪。
昨日からの妙な疲労感の正体はこれか!

午後。
水分を摂って風邪薬を飲んで、ひたすら寝る。

夕方。
リポビタンDを飲んでガリガリくんを食べたら復活!
大雑把な体である。

夜。
風呂に入って寝ようとしていたら、部屋が揺れた。
 時刻:22時43分頃
 震源:東海道南方沖(北緯32.2度 東経137.8度)
 深さ:約390km
 最大震度:震度2
  茨城県:笠間市
  栃木県:宇都宮市 鹿沼市 下野市 高根沢町
  千葉県:市川市
  東京都:千代田区

豊島区は例によって震度が出なかったが、周辺の新宿区、文京区、北区、板橋区、練馬区が、震度1だった。
たぶんうちもそのぐらい揺れたと思う。

その後、特に揺れもないので、寝る。

2024年9月6日(金)
ワープロ画面は白いまま。

9月4日にFaceBookで仏教における「平等」と西洋における「平等」の違いについてが話題になり、仏教における「平等」の概念が
生まれたのはカーストにおけるクシャトリヤ(貴族・武家階級)が台頭して来て、自分たちがバラモン(宗教家)の下に位置付けられ
ていることに疑問を持つようになってきた時代。
これに対して西洋において「平等」と言う思想がクローズアップされて来たのは、貨幣経済が広まり「商人・資本家」が台頭して来た
時代で「商人」が、自分たちが「宗教家」や「貴族・武家」より下に位置づけられていることに不満を持つようになってきた時代。
要は「平等」を主張する人間が、否定したかった区切りの位置が違うのだと説明してみたのだが、合っているかな?

その延長で「身分(階級)」について考えてみた。
「宗教家」「貴族」「武家」「大商人」「一般商人」「労働者・農民等」「奴隷等」
大雑把に思いつくものを挙げてみると、こんな感じかな?

釈迦のいた時代のインドは、こんな感じに区切られていた。
「宗教家」「貴族・武家」「大商人・一般商人・労働者・農民等」「奴隷等」
台頭して来ていたのは「貴族・武家」。

革命前夜のフランスは、こんな感じかな?
「宗教家」「貴族・武家」「大商人」「一般商人・労働者・農民等」「奴隷等」
台頭して来ていたのは「大商人」。

それぞれ「台頭して来た」階級が、自分たちの上の階級との垣根を取っ払おうとして「平等」を主張し出す。

明治時代の日本は、一応「奴隷等」に属する身分はなくなったことになって、こんな感じ。
「宗教家(天皇家)」「華族(公家・上級武士)」「資本家(大商人)」「かつての下級武士・一般商人・労働者・農民等」。

戦後の日本は、華族制度が廃止されてこんな感じ。
「宗教家(天皇家)」「資本家」「自営業者(一般商人・農民等)・労働者」。

そして最近の日本では、「天皇家」と「資本家」の間に、新たな特権階級(=世襲政治家)が生まれつつある。
「宗教家(天皇家)」「世襲政治家」「資本家」「自営業者(中小企業経営者・農民等)・労働者」

平等に向かっていた階級制度の歴史に逆行する形で新たな「貴族」と言うべきものが生まれて来て、目下この人たちが大きな発言力を
持っている。
「悪平等」とか「行き過ぎた平等」という言葉が流行って、「平等」の評判が落ちているのはそのせいか?
そして「皇族」を悪く言う者も増えて来た。

そのうち、
「宗教家(天皇家)」「世襲政治家・資本家」「自営業者(中小企業経営者・農民等)・労働者」「外国人労働者」
みたいな階級制度になって来るのかな?

夜。
文フリに向けての合評会。
……疲れた。

少し書かないとな。
寝る。

2024年9月5日(木)
午前中。
「虎に翼」視聴。

原爆裁判の話。
昔は美人コンテスト優勝した経験もあるという被爆者の女性。
ケロイドの顔で上野の街を歩き人々が振り返るその視線に、かつてその美貌で多くの人を振り返らせた自分を思い出したと語る。
弁護士の山田よねは、その女性の心の傷を思って彼女を法廷で証言させるのをやめることにする。
若い頃には「戦うこと」を優先し、戦おうとしない弱い者に怒りを向けて来た山田の成長を描いたシーンかな?

ところで、このドラマで認知症の老婦人を演じている余貴美子(よ・きみこ)は、「新宿野戦病院」でヒロインの母親役を演じている
女優なんだね。
未知のウイルスと戦う娘のために差し入れを持って駆けつけた元気一杯のおっ母さんと、認知症でヨレヨレになった老女。
全くタイプの違う人物をどちらも見事に演じていて、女優というのは本当にすごいものだ。

午後。
目の前の原稿用紙(ワープロ画面)は白いまま。
差し当たって画面の明度を落として目が痛くならないようにするが、根本的解決にはまったくなっていない。
ひたすらに「降りてくる」のを待つ。
これはもう、しょうがない。

夜。
2号くんと一緒に「逃げ上手の若君」を視聴。(以下ネタバレ)
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狭い室内で敵と対峙することになった若君(北条時行)は、戦略を考えることに長けている吹雪という若者の助言に従い、まず内小手
を狙って相手の手首の動脈を切断する。
部屋の狭さから、すぐに相手を捉えられると考えた敵は止血を後回しにするが、彼は若君の「逃げ上手」を知らなかった……。

この敵の出自(鎌倉時代末期に武家の次男に生まれたが、相続の方法がそれまでの「分割相続」から「長子相続」に変わったことで、
領地を相続できず、一生涯、長男の家来として生きるよりはと主君を持たない「悪党」となった)の話から、鎌倉時代の「相続」の話
になる。

鎌倉時代前期にはまだ戦が行われていたので、勝った武士は褒賞としての「領地」を増やすことができた。
鎌倉時代中期には、勝者であった武士の子孫には、相続の際に分割するだけの広さの「領地」が残っていた。
鎌倉時代末期になると、さすがに分割の繰り返しで「領地」は小さくなり、あまり小さくなりすぎた「領地」からは、まともな収入が
得られないので相続の形態が「長子相続」に移行した。
鎌倉幕府滅亡の理由のひとつは、この相続形態の変化によって「領地」を得られず不満を持った武士が増えたことだろうという話。

……2号くんが帰ったので、風呂に入っって寝る。

2024年9月4日(水)
朝。
「虎に翼」は、更年期と老人性痴呆(認知症)の話。
ヒロインに更年期の症状が出て、姑に認知症の症状が出始める。
ヒロインは両方とも特に抵抗なく素直に受けいれるが、長年、姑と暮らして来たヒロインの再婚相手の娘はそうはならず……。

ヒロインが判事として受け持つ裁判は、原爆裁判。
「原爆」は国際法上違法な兵器ではないかと、被爆者が訴えを起こした。
しかし敗戦国である日本は、戦勝国である米国に対して戦時中のすべての賠償責任を放棄している。
ならば日本が補償を肩代わりすべきではないかという裁判。

ただ、国としてはそれを言われてしまうと膨大な人数の被爆者に対する補償の義務が発生してしまう。
これを避けたい被告(日本国)側の代理人の、俯き加減で淡々と感情を出さずに事務的に国の主張を述べる演技が良かった。

午後。
……書けない時は書けない。

ニュース。
〈夏山遭難者、10年で最多の125人〉[2024年9月4日 11時00分 朝日新聞デジタル(菅沼遼)]
冬山の低体温症の危険は知られているが、夏山には熱中症の危険があるのだな。
なんとなく冬に比べると夏は安全みたいな気でいたが、考えてみれば確かにその通り。
盲点だった。

夜。
「新宿野戦病院」視聴。
2025年の近未来を舞台に、伝染病の蔓延を扱った医療ドラマ。

全身の血管が浮き上がる末期症状の描写は「アイアムアヒーロー」のゾンビウイルス感染者の症状をヒントにしたのかな?
視覚的に「末期症状」を見せるのには効果的。

それはともかく、今回のストーリーは……(以下ネタバレ注意)
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新種のウイルス「ルミナ」の蔓延によってロックアウト状態のアメリカから帰国した青年が税関で体調を聞かれ、
「ずっと映画を観ていたせいか、肩が痛くて」
と、答える。

実は肩の痛みは「ルミナ」に感染した患者の初期症状。
元気に見えた青年だが、次第に症状が悪化し、全身の血管が浮き上がる末期症状が現れたのちに帰らぬ人となる。

彼の勤務先が歌舞伎町のホストクラブであったことからマスコミがこの病原菌を「歌舞伎町ウイルス」と書き立て、患者であった青年
が感染後に1度も立ち寄らなかった歌舞伎町が風評被害を受ける。
煽りを喰らったのは歌舞伎町で外国人就労者相談窓口を設けていたNPO法人。
嫌がらせを受けるわ、活動は制限されるわと散々なことになる。

しかし、それでも細々とホームレスの支援等の活動を続けるNPOは、「ルミナ」に感染したホームレスを保護。
彼は主人公らが勤務する病院に搬送される。
これと並行して主人公の父親が「ルミナ」に感染して末期の症状が現れてしまうという事件が描かれるのだが、ここでホームレスが、
苦痛を和らげるために氷で体を冷やして欲しいと言い出して、主人公らが彼の言う通りに患者の体を冷やし始めるというシーンが描か
れていた。
(この「体を冷やす」という処置が、未知のウイルスの治療法のヒントになるとか?)

次回はいよいよ最終回で、主人公のひとりである元米国軍医が日本の医師国家試験に合格する前に、日本の病院で医療行為を行なって
いたことが問題になるっぽい映像が映っていた。
私はこの元軍医が報酬を受け取っていないという点が、問題解決の伏線になっているんじゃないかと予想しているのだが、違うかな?

……寝よう。

2024年9月3日(火)
午前中。
とりあえず体力の回復に努める。

冷房が効いていて湿度の低い部屋にいるとついうっかりしがちなのだが、体が乾燥していくようだ。
気がついたら皮膚がカサついていたので、喉は渇いていなかったが水を飲む。

昼。
文フリ関係の連絡事項とかのメールのやりとり。

午後。
原稿を書かなくてはならないのでワープロソフトを開くが、相変わらず画面は白いまま。
ネットでこちけん(こっちのけんと)の歌を再生しつつ、ぼーっとする。

こちけんは常に誰からも突っ込ませない勢いで「菅田将暉推し」を公言しており、菅田将暉の歌をカバーすることも多いのだが、菅田
将暉は俳優でこちけんは歌手だから、聴き比べられると菅田将暉の方がちょっと辛いんじゃないかな……と無駄な心配をしたりする。

夜。
1号くん、2号くんが来て、一緒に夕食。
最近のマイブーム、かた焼きそばを食す。

風呂に入って、真っ白なワープロ画面を少し眺めてから、寝る。 

2024年9月2日(月)
朝からいろいろと雑用。
そして原稿は書けていない。

夕方。
「第15回創元SF短編賞贈呈式&トークイベント」のために飯田橋の「インテリジェントロビー・ルコ」ヘ。

Sci-FireのAさんと会う。
あと、こんど池袋にできるギャラリーのプロデューサーとか。
その他、名前を知らない人からも挨拶される。
(ここは、知り合いしかいないのか?)

授賞式後のトークを聞いていたのだが、最近の若い人は母親からSF小説の英才教育(?)を受けているんだな。
受賞者の稲田一声(いなだ・ひとこえ)さん、応募のきっかけが、
「お母さんが文学賞に応募して受賞したので」
だそうだ。

そして歴代の受賞者にも、SFを読み始めたきっかけが「お母さんの本棚にあったから」という人、多数。
司会の小浜さん「俺らの親なんか本を読まなかったのに」と驚いていた。
いや、さすがにそこまでは……。(^^;

残念だったのは台風の影響で審査員の一人である飛浩隆さんが来られなかったこと。
万一、台風で新幹線が止まった時のことを考えてのことだったのだが、結果的に見れば杞憂だった。

仕方がないので飛さんは、東京創元社の最新機器「電話」を使っての参加。
小浜さんが携帯電話をスピーカーモードにして近くにマイクを置くという形。
いや、そこはせめてZoomとかじゃダメだったのだろうか?

終了後の懇親会も中止。
これも台風を考慮してのことだった。

しかし関係者の打ち上げはあったようで、我々「タチの悪いゴロ(大森望氏命名)」は、
「どうせ打ち上げで行く店なんか決まっている」
と、先回りして、予約席の隣の席で飲んでいた。

打ち上げの参加者が店に入ると「やあ!」と出迎えられるという仕組み。
最悪だな。(笑)

終電まで飲んで帰宅。
寝る。

2024年9月1日(日)
朝。
ちょっと早起きして池袋で7時に待ち合わせ。
1号くんと2号くんと一緒に「デッドプール&ウルヴァリン」を観に行くのだ。

2号くん、待ち合わせ場所に着くなり、
「不吉なLINEが届いた」
とのこと。

1号くんからの連絡で、
「待ち合わせの時間を7時半だと思っていた」
という素敵なお便り。

「なんでお前らとの待ち合わせは、毎回こんな風なんだ?」
と聞いたら、2号くんさらりと、
「光画部時間だから」
(うーむ、それでは仕方がない……か?)

映画の上映は8時20分から。
途中でコンビニに寄って映画館の前で開場を待つ。
TOHOシネマズ池袋。
以前は区役所のあった場所に建った映画館だ。
ちなみに区役所は、東池袋のマンションの下(建物の1階〜10階)に移転している。

さて、パンフレットとドリンクとポップコーンを買ってから座席で長い長い広告を眺めて、いよいよ上映開始。
私はアメコミ映画に詳しくないのだが、どうやら前回(?)でウルヴァリンという登場人物が華々しく散ったらしい。

【以下、ややネタバレ注意!!!!!】
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デッドプールは、不死身の体を持ち、並行世界を行き来する能力を持ったおしゃべりのろくでなしで、漫画の登場人物にしては珍しく自分が漫画の登場人物であることを自覚しているキャラ。

映画版の彼は、ディズニーによる20世紀フォックスの買収を愚痴りながら登場し、死んだウルヴァリンの墓を掘り返す。
彼がなぜそんなことをしているのかと言うと……というところからストーリーが始まる。

で、彼がウルヴァリンの力を必要としている理由は分かったが、問題は(冒頭で分かる通り)ウルヴァリンがもう死んでいること。
しかしそこは並行世界を行き来できるデッドプール。
ウルヴァリンが生きている並行世界を探し出し、そこのウルヴァリンに助けを求めるわけだが、ウルヴァリンが生きているということは、彼は仲間を助けに行って命を落とさなかったということで……。

この辺「過去の誤ちによって心に深い傷を負って酒浸りになったヒーローが助けを求められて立ち直る」というハリウッドのヒーロー
映画の王道なのだが、何しろ彼の傍には「あのデッドプール」がいるわけで、こいつが王道ストーリーを引っ掻き回す。

「デッドプール映画」らしく、マニア向けの小ネタも満載で、マーベル・マニアの1号くんと2号くんは終始笑い転げていた。
何しろ小ネタだらけなので、たぶんマニアじゃないと全ての小ネタは拾えないと思うが、デッドプールの「振り」はわかりやすいので
元ネタは知らなくてもオチからだいたいのネタは類推できる仕組み。
なので、マニアじゃない私でも十分に楽しめた。

例えばマーベル映画には必ずカメオ出演することで有名だったマーベル・コミック発行責任者のスタン・リーは、2018年に亡くなったが、彼の写真を貼り付けたバスが画面を横切る……みたいな感じ。
(もっと面白い小ネタもあったが、それはぜひ劇場へ行って自分の目で確かめて欲しい)

昼。
1ヶ月遅れの2号くんの誕生会。
ケーキを選んで、飲み物と寿司を買おうとしたら雨。
寿司屋で持ち帰りの注文をしたあとは、コンビニで少し雨宿り。
飲み物を買ってから、2号くんのアパートへ。

寿司と、ケーキとビール。
ついでに今朝の「ブンブンジャー」の録画を観る。
島本和彦先生が「漫画家」の役で出ている回。
この人の芝居は、マジで特撮ヒーローものに向いているなあ……漫画家だけど。(笑)

今日は図らずも、日米の特撮ヒーロー昨日を堪能してしまった。
現代の日本では、アニメは大人の見るものだが特撮は子供向けというイメージ。(昭和はむしろ逆だった気がするが)
アメリカでは、アニメは子供のもので特撮は大人向け(R指定の特撮映画があったりする)というイメージ。
この辺の事情は掘り下げると興味深いのかも知れない。

帰宅。
少し酔ったので、仮眠。

夜。
夕飯は冷やし中華で済ませて「光る君へ」視聴。

女房として宮仕えを始めた紫式部だが、宮中の人間関係に馴染めず、廊下から聞こえる雑音の多い部屋では執筆も進まず、夜は夜で、仕切りの薄い部屋で周囲の騒音に悩まされて眠れず、初日から寝坊して叱られ……と散々。
ついに8日で藤原道長が止めるのも聞かずに自宅へ逃げ帰ってしまう。

しかし書き上げた原稿を手に再び宮中へ上がると、一条天皇には内容を褒められ、中宮彰子からも自分も読みたいと言われ執筆意欲が湧く。
藤原道長からも「褒美に」と扇を貰い、そこに書かれた絵が幼い日の式部と道長の秘密の思い出を描いたものだったことに感動する。
式部は宮中と女房として働きながら『源氏物語』の執筆を続ける決心をするのだった……といった話。

……寝よう。

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