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独 り 言 (2024年8月分)
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2024年8月31日(土)
今日が正式な原稿締め切り。
「とりあえず出来たところまで送って下さい」と言われているので「とりあえず出来たもの」を書かなければならない。

ひと月前から今日の気合いで書いていればどうにかなったんじゃなかろうかという気合いで夕方までに「とりあえず」を上げる。
そして毎度のことながら送信がうまく行かない。
(原稿の送信フォームって、どうしてみんな違うんだろう?)
仕方がないのでメールに添付して担当者に送信した。

1号くんからLINE。
「明日、2号と一緒に映画を観に行こう」
というので、2号くんにチケットの購入を任せて待ち合わせの時間を聞いたら「朝の7時」だって。

寝坊しないように、今夜は早めに寝よう。

2024年8月30日(金)
朝。
台風10号の続報。
多摩川が増水して警戒レベル4の避難指示が出たらしい。
そしてネットでは「多摩川氾濫」というデマが流れたのだそうだ。
緊急時のデマは、本当にやめて欲しい。

午後。
相変わらず白いままのワープロ画面。

夕方。
実は昨日ついに「締切って延ばせますか? それとも今回は落とす方向で?」という趣旨のメールを送ってしまったのだが、本日届い
た返信によれば、締め切りを延ばしてくれるらしい。
これは助かったのか?
それとも余計に追い込まれたのか?
(うだうだ言っていないで書けよ!)という話なんだが。

夜。
……とりあえず書いてます。

寝る。

2024年8月29日(木)
台風10号が来ているとかで天気が良くない。
電車が止まったの、うっかり外に出たらびしょ濡れになったのという話ばかり聞こえて来るので、極力外出は控えて部屋にいる。

午後。
いろいろと一段落したので「新宿野戦病院」視聴。
今回の話は、いわゆる「嵐の前の静けさ」。
主人公の恋愛模様にやや進展。
主人公の好きな女性は他の男とデートしているが、その話題は「主人公がいかにつまらない男か」という話。
言い換えれば彼女は、他の男とデートしているときでも常に主人公のことを考えているということ。
こういうところ、宮藤官九郎は上手いな。

日が暮れる頃から、雨の音がすごくなって時折雷鳴が聞こえ出した。
ネットで雨について検索している途中で、先日(8月21日)の市ヶ谷駅の浸水についての記事を見つけてしまった。
急激な水の流入で、止水板を設置しようとしたらその格納箱が水圧で開かなくなってしまったのだそうだ。

雨水が流入した時に止水板を取り出せないというのはまずいな。
格納箱の蓋を水圧の影響を受けにくい形に改良するとか、何か対策が必要だな。

風呂に入ったら、風呂場の煙突を通して聞こえて来る雨の音がものすごい。
とりあえず、もう寝よう。

2024年8月28日(水)
朝。
X(旧Twitter)に「地震」という言葉がトレンドとして上がっていたので、検索したら深夜に地震があったらしい。

 時刻:2時5分頃
 震源:神奈川県東部(北緯35.6度 東経139.5度)
 深さ:約40km
 規模:マグニチュード4.1
 最大震度:震度3
  東京都:八王子市 町田市 東村山市 西東京市
  神奈川県:横浜市:神奈川区・南区・保土ケ谷区・磯子区・港北区・戸塚区・旭区・瀬谷区・泉区
       川崎市:川崎区
       相模原市:中央区

豊島区は震度1だった。
揺れたのだな。
まるで気づかなかった。

午後。
ワープロ画面が白い……。

夜。
地下鉄の売店で売っていた弁当で夕食。

寝る。

2024年8月27日(火)
原稿が進まない。
一日中、書いては消し、書いては消し……。

夕食。
冷凍の海鮮パックとカット野菜を使ったかた焼きそば。
海鮮と野菜を炒めたものを、市販のかた焼きそばの麺に付属しているあんに混ぜ込んでかけるとなんかそれっぽいものが出来上がる。
一応、中華鍋は使うので、これはインスタント食品ではない。

食後。
ついに消す分が書いたものより多くなり、原稿が進むどころか後退してきたので、寝る。

2024年8月26日(月)
朝。
どうも昨日から調子が悪いと思っていたら、やっぱり風邪をひいていた。
風邪薬を飲んで、しばらく大人しくしていることにする。

昼。
「光る君へ」視聴。
安倍晴明の最期。

このドラマには須麻流(すまる)という、いつも晴明の傍にいるの謎の従者が出て来ていた。
無口で、普通なら人払いすべき密談の場にさえ同席していたりするのに、誰も咎めない。
それどころか、晴明以外は誰も彼に視線すら向けない(見えていない?)のだ。
「もしかして式神?」と思っていたのだが、ついにその説明はなされなかった。

この須麻流(すまる)を演じていた人、随分と小柄に見えていたのでネットで調べたら身長は128センチ。
DAIKIさんという、本業はダンサーの方なのだそうだ。
セリフがなくても表現力が豊かなのは、ダンスのプロだからか!
そして小柄なのは軟骨無形成症(別名、低身長症)という病気のせいであるらしい。

午後。
原稿……(^^;

寝る。

2024年8月25日(日)
午前中。
はるこんの仕事で外出。

昼。
佐藤編集長と待ち合わせて池袋で昼食をとることに。

店に入って注文して待つこと10分。
ここで佐藤編集長が異変に気づく。
「我々が入店する前からいる客のテーブルに、どれも料理が乗っていない」

不安になって、店員に、
「1時に仕事に戻らなくてはならないのですが、料理はあとどのくらいで出来ますか?」
と、確認したら、1分後に料理が運ばれて来た。

我々のテーブルだけでなく周囲のテーブルにも次々に料理が運ばれ、我々より後から来た客のところにも、注文してすぐに料理が運ば
れて来る。
(どういうシステムになっているんだ、この店は?)

まあ、お陰様で、1時からのメンサ・テスト合格者の会月例会(これは仕事なのか?)にはどうにか間に合う。
通常通り5時まで例会を行い、近所の「はなの舞」で懇親会。

1号くんが「若鶏の地獄焼き」という期間限定メニューを注文。
どんな料理か知らずに注文したらしいが、来てみたらピリ辛系の鶏肉料理だった。
私はピリ辛系が苦手なので手をつけずにいたが、1号君は「辛い」と言いつつ食べていた。

しばらくして店員さんが、慌てた様子でやって来て、
「すいません、これを乗せるのを忘れていました」
と、食べかけの料理の上に野菜みたいなものを載せて行った。
どうやらちょと甘めに味付けした野菜と一緒に食べるものだったらしい。

「期間限定メニューなんだから黙っていれば分からなかったかも知れないものを、正直で偉い」
と、はなの舞池袋駅西口公園前店の株が爆上がり。
来月もまた来よう。

帰り道。
池袋の地下道を歩いていたら、レーザーラモンHGの衣装を丈の短いツーピースにしたような服装の男性とすれ違った。
(暑いからなあ……)

夏場の気温がどんどん上がっていくに従って、半ズボン姿の男性が増え、女性の方は日差しの熱を遮断すると同時に冷房から下半身を
守るためか、ゆとりのある裾幅のロングスカートや体に密着しないようなダブダブのズボンを履く人が増えて来た。
このまま行くと、最終的には丈の短い上着にダブダブのズボンというアラジンみたいな服装に辿り着くのだろうか?

帰宅。
ものすごく眠い。
懇親会の最中から、やたらと眠気を感じていたのだ。
体調不良は寝て治すタイプなので、とりあえず、寝る。

2024年8月24日(土)
午前中。
「虎に翼」を一気視聴。
木曜日の分まで見たところで体力が尽きた。
やはり体が本調子じゃない。

気になったのは、ボランティアの青年が炊き出しのおにぎりを作るシーン。
(1個のおにぎりをいつまで手の中で転がしてるんだ?)

直接に手を触れて作るおにぎりというものは、できるだけ手早く形を整えてすぐに器に乗せるべきもの。
(食品にお前の手汗を染み込ませてどうするんだ?)
たぶんこの俳優さん、いままで「おにぎりを作る」という仕事をしたことがないのだと思った。

午後。
体調がイマイチなのに、今日ははるこんの会議とワークショップがあるのだ。
会議はZoomで参加するも、途中で体力が続かなくなって途中退出。

夕方のワークショップまでに、具なしの固やきそばを詰め込んで昼食(?)。
本日の講義は、吉行淳之介の「蝿」。
少女がそれまで好きだった少年の中の「男」を見て彼を避けるようになるという話。

18時に講座が終わり、自分がぐったりとしているのが分かる。
夕食の時間になったが口の中がヒリヒリする。
いろいろとあっちこっちがダメージだらけ。
何を食べても沁みそうなので、本日の夕食はガリガリくんソーダ味。
かなり具合の悪い時でも、不思議とコレだけは食べられる。

明日も用事があるので、風呂に入ってもう寝よう。

2024年8月23日(金)
朝。
日経朝刊の1面の記事に、世論調査による「次の自民党総裁にふさわしい人」の表が載っていた。
その上位3位までを見ると、

〈全体〉
1.小泉進次郎 23%
2.石破茂   18%
3.高市早苗  11%

自民党支持層
1.小泉進次郎 32%
2.高市早苗  15%
3.石破茂   14%

という結果だったらしい。
ただ、自民党の総裁って国民投票で決めるものじゃないんだよな。

午後。
……原稿が進まない。

書きかけの小説を前に「この話はこのあといったいどうなるんだ?」「あ、書いてない」となって、私が書かないと続きが存在しない
ことに気づいて愕然とするという、側から見ていたらおバカ様以外の何者でもないことをグルグルと繰り返している状態。

夜。
このところ体内時計が狂っている。
気がついたら午前2時だったので、寝る。

2024年8月22日(木)
午前中。
普通にいつものルーティンワーク。

昼の休憩で「新宿野戦病院」視聴。
新宿の歌舞伎町にある診療所が舞台のドラマ。
高齢になってしまった院長(外科医)の元にやって来たアメリカの医師免許しか持たない女性外科医が、実は院長が愛人に産ませた娘
だった……という設定のコメディ。

今回は日本の医師国家試験を受験するために勉強している娘だが、問題文の日本語に苦戦……という場面から始まる。
前の話で母親の愛人による性的虐待を受けて保護された「トー横キッズ」の女の子も、医療の仕事に興味を持って看護学校に行くため
に勉強中。

この「トー横キッズ」という言葉、このドラマによく出てくる単語なので意味を調べてみた。
2015年に新宿の歌舞伎町に完成した新宿東宝ビルが宣伝効果を狙って壁面にゴジラの頭の形の装飾物をつけたところ、この装飾物
を写真に撮ろうと若者が「新宿東宝ビルの横」に集まった。

この「新宿東宝ビルの横に集う若者の集団」を揶揄する言葉が「トー横キッズ」であるということらしい。
揶揄する言葉であるから「ろくでもない若者たち」というイメージで、この言葉が拡散。
それを聞きつけて本当に「ろくでもない若者たち」が集まって来る。

結果的に新宿東宝ビルの横は、本当に不良の溜まり場となり、現在ではそこにたむろすることになった不良たちが「トー横キッズ」と
呼ばれているらしい。
要するに「トー横キッズ」とは「歌舞伎町の不良少年・少女」という意味。

今回は、その「トー横キッズ」の女の子たちが、ストーカーに付き纏われている少女を助けるところから物語が動き出す。
「トー横キッズ」たちは、彼女をホームレスや家出少女たちを支援するボランティア団体の元に連れて行き、その団体から早速警察に
連絡が行く。
この辺の連携の良さは、フィクションならでは。

現実世界では、犯罪の被害に遭う危険性の高い不良少女たちが、ここまでスムーズに警察に「繋がる」ことはできないだろう。
ちなみにこのドラマで「トー横キッズたちに信頼されている警察官」を演じているのは濱田岳。

彼のようにいつも単独で歌舞伎町界隈をぶらついている警察官が警察組織の中で許されるのかと疑問に思ったのだが、ドラマでは彼は
この行動のおかげで容疑者の所在地等の情報を非正規ルートから入手しているという描写があったので、たぶん「黙認されている」と
いう設定なのだろうな。
そして、いつもながら宮藤官九郎の脚本は「不良」に優しい。

午後。
(ちょっとお腹が痛いな)
と思ってワカ末を飲んで作業を続けていたのだが、昼過ぎごろからだんだん痛みが尋常ではなくなって来た。
おまけに吐き気もし出し、救急車を呼ぼうかと真剣に悩む。

手を触れると鳩尾から下が冷たい。
脚に違和感を感じ始めたので下半身を毛布にくるんで休むことに。
念の為、痛み止め(ディパシオACa=アセトアミノフェンの錠剤)も飲んでおく。

夕方までその状態で大人しくしていたら回復して来て、夕食は普通に食べられた。
風呂で体を温めてから、寝る。

2024年8月21日(水)
朝。
本日はAmazonユーザーあるあるの、部屋に溜まったダンボールをまとめる作業。
1号くんが手伝ってくれるというのでお言葉に甘える。

一緒にドトールのサンドイッチを食べてから作業開始。
大きなダンボールを潰して紐で束ねる作業は、意外と体力を使うので私は2時間でへばって、あとは作業する1号くんを見ていた。
30代、若いなあ。

1号くん、本日の作業に備えてYouTubeの片付け作業動画をいくつか見て研究して来たらしく、大きさや形の異なるダンボールの箱を
手際よく束ねていく。

そして「そう言えば……」と、
「先週(16日の金曜日)の『独り言』に書いてあった動画は削除されていたよ」
と教えてくれた。

例の「スッキリンお片付けチャンネル」の動画のことらしい。
(まあ、むしろ「なんで上げた?!」レベルの動画だったからなあ)

清掃業者がお客様の依頼で長年「開かずの間」だった部屋を掃除していたら「人間の骨格標本に似たもの」を発見してしまい、警察を
呼んで調べてもらったところ、お客様が10年前から行方不明になっていた御母堂との無言の対面をすることにとなったという動画。

午後も3時を過ぎると、さすがの1号くんも疲れたのかしばらく仮眠。
1時間ほどしてから起き上がると、帰って行った。

夕方。
2号くんがやって来て、
「すごい雨だ」
と言う。
家の中にいたので気づかなかったが、急に雨が降り出したらしい。
SNSを眺めていたら「うっかり外出してずぶ濡れになった」系の書き込みがちらほら。

夜7時過ぎ。
大雨で市ヶ谷駅(千代田区)が冠水したというニュースが入って来た。
ネットで確認したら、渋谷区や港区の方では洪水警報が出ているらしい。

午後8時半。
気象庁が、古川(港区)と渋谷川(渋谷区)両河川の氾濫危険情報を解除したというニュース。
(あ、そういうのも出てたんだ)
今後もゲリラ豪雨は増えて行きそうなので、東京都は水害への対応を迅速に進めないとえらいことになりそうだな。

寝る。

2024年8月20日(火)
朝。
普通に暑い。

昼に風呂に入って午後に雑用を済ませ、夕方から大森に『特盛音楽祭vol.2』を聴きに行く。
地下アイドルとかそういう感じのあまりメジャーじゃない感じの歌手が複数登場して歌うイベント。
それなりにファンはいるようで、客席は大盛り上がりだった。
こういう強制的に盛り上がりに巻き込まれる感覚は嫌いじゃない。

ちなみに今日の藤岡藤巻は「藤岡藤巻 without 藤巻」。
「藤岡藤巻」を雑に説明すると「暗くて悲観的な藤岡孝明」と「明るくポジティヴな藤巻直哉」という2人組のコンビ。
本日はその「陽気な方」がいないわけで、当然「嫌なおっさん」全開のギャグで笑わせるコミックソングのオンパレードだった。
世界観がやば過ぎて、絶対にテレビでは放送できないような曲で、こういうクセの強い曲を聴きたい気分の時にはピッタリ。

私は客席に入った時に、居合わせた藤岡さんに
「なんで来たの?」
と驚かれた。
彼のイメージでは、私は「明るい方」の藤巻さんのファンなのだろう。

本日の収穫。
天体戦士サンレッドのエンディングテーマ「溝の口Forever」の作曲が藤岡孝章さんだったということを初めて知った。
やっぱりどこか感性に惹かれるものがあるのだよな。

家に帰って、寝る。

2024年8月19日(月)
2号くんが、誕生日プレゼントに新しいメガネが欲しいというので一緒に買いに行く。
「メガネドラッグ」に入った2号くん、おもむろにかけていたメガネを外し、
「レンズが外れやすくなっているのですが」
と、店員さんに渡す。
「かしこまりました。これはいつお求めに?」
「別の店で買いました」

(ヲイーッ!)
と、隣にいた私の方が突っ込んだ。
店員さん、ニコニコと、
「では、ちょっと拝見致しますね」
さすがに、
「じゃあ、直らなかったら新しいのを買うということで」
と、言って、とりあえずメガネを見て貰うことに。

ネジがバカになっているらしいので、まあたぶん直らないだろうなと思って待っていたら、しばらくして、
「直りました」
「へ?」

腕のいい技術者は、ネジ穴の部分に専用の接着剤(?)みたいなものを入れることで、見事復活させちゃったらしい。
「では、とりあえずこの状態で様子を見てください」
「あ……そう?」
(ちなみに修理代は無料だった)

新しいメガネを作る気で、それなりの手持ちを用意していたので2人でちょっといいランチを食べる。
腹ごなしにワッカへ移動。
池袋へ戻ってロフトで文房具を見る。
水分を取らずに歩き回ったのがいけなかったのか、少しふらついて来たので自販機でミネラルウォーターを購入する。
夏は熱中症に気をつけないと危ないな。

帰宅。
久しぶりの外出にどっと疲れたので、とりあえず休憩。

夕方。
誰もいないはずの台所から人の声がした。
確かに聞こえたと思ったのだが、気のせいか、お盆明けだからか、あるいは外でやっている工事の音に何かが共鳴したのか?

気象情報。
ゲリラ豪雨の影響で埼玉、群馬、栃木で停電。
しばらくしたらこっち(豊島区)でも雷鳴が聞こえて来た。

ニュース。
アラン・ドロン死去。
享年88。
もっと年上かと思っていた。
合掌。

日本では、フォークシンガーの高石ともやという人が亡くなったらしい。
私は知らない人だったが、佐藤編集長は「受験生ブルース」という彼が歌った歌を知っていた。

YouTubeで藤岡藤巻のチャンネルを見たら、高石ともや氏の訃報が話題になっていた。
彼らは年代的には佐藤編集長と同じだから、たぶんその年代の人にとっては有名人だったのだろうな。
ご冥福をお祈りします。

夜。
このところ気がつくと午前0時を過ぎている。
健康的な生活ではないな、気をつけよう。

寝る。

2024年8月18日(日)
今夜は、先日誕生日を迎えた2号くんのお祝いパーティーをやる予定。
朝からそのつもりで準備していたら、夕方ごろに一緒にコミティアに行っていた1号くんから連絡が来て、2号くんが体調を崩したと
言う。
どうやら直前まで原稿にかかりっきりでコミティアに参加、そのあとパーティーをやるつもりで並行してその準備もしていたらしい。
ちょっと無理をし過ぎたね。
とりあえずパーティーは延期ということになったが、そんなわけで食べるつもりだった夕食が消えた。
夕食、カップ麺。

NHKの「光る君へ」視聴。
紫式部の書いた「かささぎ語り」という物語が貴族の女性たち及びその夫たちの間で評判になり、一条天皇の関心を我が子彰子に向け
るために、天皇の亡き妻である定子の思い出を綴った清少納言の『枕草子』に対抗する読み物を探していた藤原道長の耳に届く。

お忍びで紫式部の屋敷を訪れた道長だが、そこで「かささぎ語り」の原稿が小火で消失してしまったことを知らされる。
(ちなみにこの小火は、前回のエピソードにおいて創作に夢中になって自分に構ってくれない母親に腹を立てた紫式部の幼い娘が起こ
した事件ということになっている)

「天皇に冷たくされて寂しい思いをしている彰子の心を慰めるために新作を書いてくれ」と頼まれた紫式部は軽妙な笑える物語を書く
が、道長の本当の目的が、それを一条天皇に見せることにあったと知って別の物語を書くことに。
それこそが『源氏物語』であった……という話。

一方、中宮権大夫として彰子に仕える出世大好き藤原斉信が、ついに年上の藤原公任を抜いて従二位へと昇進。(やったね!)
拗ねて出仕拒否状態の公任を説得しに斉信が彼の屋敷を訪ねると、そこへ同じ目的で藤原実資がやって来てしまう。

この場面、藤原斉信を演じるはんにゃの金田哲さんと藤原実資を演じるロバートの秋山竜次さんという2人のコメディアンが藤原公任
を演じる町田啓太さん(この人は俳優)を挟んでコントを繰り広げることになる。
(脚本家、狙ったか?)
正直言って、優等生の主人公2人組(紫式部と藤原道長)の場面より、こっちの方が見ていて面白い。

夜。
寝ようかと思ったら、部屋がユラユラし始めた。

 時刻:8月19日0時48分頃
 震源:茨城県北部(北緯36.7度 東経140.6度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード4.7
 最大震度:震度4
  茨城県:日立市 高萩市

 時刻:8月19日0時50分頃
 震源:茨城県北部(北緯36.7度 東経140.6度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード4.7
 最大震度:震度5弱
  茨城県:日立市

両方とも豊島区は震度が出なかったが、2回目の地震では隣の板橋区で震度1の揺れが観測されたそうだから、私が感じたのはたぶん
こっちの地震だったのだろう。
もう1回あるかと思って身構えていたが、少なくとも豊島区で揺れを感じるような地震はなかったようなので、寝ることにする。

2024年8月17日(土)
昨日のホラー動画の影響で、長らく使っていなかった「書棚の1番下の段」を整理してみようと思い立つ。
……半日かけていらないものを取り出し、代わりに棚に入り切らずにそこらに積み上げてあった本を仕舞う。
(幸い、骸骨は出て来なかった)

ちなみに昨日見た動画のチャンネルは「スッキリンお片付けチャンネル」という名前。
こんな名前で、しかも可愛いキリンのアイコンのチャンネルの動画で、まさかあんなホラー動画を見せられるとは思わなかった。

棚の整理と、そのついでのあれやこれやの作業で結局夕方までかかってしまった。
そして原稿の方は、ぴくりとも動かない。
こういう時はひたすら「降りて来る」のを待つことしかできない。

夜。
風呂上がりにふと体重計に乗ってみた。
2週間ほど、暑さと台風で外出を減らしていたら3キロ太っていた!
立ち上がるのに無意識にどこかに掴まるようになっていたのは、膝関節が自重を支えきれなくなっていたからか……。

痩せるために運動をしようとしても、気がつけばすでにスクワットができない体に!
どうするオレ?

とりあえず、寝る!

2024年8月16日(金)
朝。
ネットのニュースによると、昨日の未明に大阪で地中送電線の不具合による大規模停電が起きていたらしい。
地中送電線の不具合……インフラの劣化か?

外は台風が来ていて、雨。
昼から2号くんと出かける予定だったのだが、雨の音がだんだんと大きくなり外出は危険と判断。
電話で話し合って今日は中止にした。

そんなわけで、ぽっかり時間が空いた。
原稿に手をつけるが、予定外のことに脳の切り替えがうまくいかず、なかなか進まない。

夕方。
気分転換にYouTube動画を視る。
いわゆるプロのお仕事動画。
手際よく作業するプロの仕事風景を見るのは、子供の頃から好きだったのだ。
で、清掃業者による部屋の片付け風景のチャンネルがあったので見てみたら……「閲覧注意」の内容だった!!!

最初は普通に作業員2人が部屋を片付けている風景。
ゴミを分別して袋に入れたり「スプレー缶に注意して」などと先輩が後輩に教えているシーン。

ところが、部屋の隅に落ちていた毛布の周辺を片付けている途中でひとりが妙なものを見つける。
大きな骨のようなもの。
最初は笑っていた2人だが、毛布をめくった途端に悲鳴を上げる。

そしてひとりが「お客様」を呼んで来て「標本が置いてあるのか?」という趣旨の質問、それに答える「お客様」の声。
どうやら彼らは「人間の骨格標本に似たもの」を発見してしまったらしい。
「お客様」が警察を呼んで、清掃作業どころではなくなってしまう。

結果として分かったこと。
問題の部屋は、もともと「お客様」の母親の部屋だった。
「お客様」の母親は10年前に失踪し、すでに父親によって失踪宣告がなされていた。
「お客様」の両親は仲が悪く、母親は何度も家出を繰り返していたので、いなくなったことを不審に感じなかった。
問題のものが発見された部屋は、母親の失踪以来ずっと「開かずの間」となっていた。
「お客様」の父親は2年前に亡くなったが、その後も「開かずの間」には入ることなく「お客様」はこの家で一人暮らしをしていた。
「開かずの間」から異臭を感じたこともあったが、元から掃除の行き届いていない部屋なので気に留めなかった。
今回「お客様」の都合で引越しをすることになり、部屋を片付けようと清掃業者を呼んだ。

警察は問題のものを鑑識に回したらしいが、10年も前のものなので死因もはっきりせず「自然死」として処理されたそうだ。
家の中でひとりで亡くなる人は一人暮らしの人間とは限らない。
「家庭内の闇」のことを英語で “skeleton in the closet”(押入れの中の骸骨)と言うそうだ。
お仕事動画で気持ちを和ませるつもりが、うっかりホラーな動画に見入ってしまった。

気を取り直して介護士のお仕事動画を観る。
外国人の介護士が日本人の障害者ためにカレーを作って食べさせるほっこり動画。
見ているうちにカレーが食べたくなって来たので、夕食のメニューが決まった。(←単純)

夜。
午前1時になったが、原稿が進まないのでもう寝よう。

2024年8月15日(木)
台風接近中らしい。

終戦記念日。
つくづく思うのは「どこでやめるか」の意思統一とその戦略を考えずに戦争を始めたらダメだということ。
まあ、そうは言っても始まっちゃうのが戦争というものだから、戦争が始まってしまったらできるだけ早い時点で「どこでやめるか」
を考えないといけないよな。

日経朝刊の1面トップは、
〈岸田首相 退陣へ〉

岸田さんが第100代総理大臣に就任したのは、2021年10月のこと。
たぶんこの時点で彼は、最大派閥である安倍派の協力を当てにした党内運営を考えていたのだろうと思う。
それが翌年の7月に安倍さんが射殺され、容疑者である山上徹也の供述から某宗教団体と自民党との関係が明るみに出た。

このとき、岸田さんに助言したのが麻生太郎氏、要は盛大な国葬によって安倍さんを英雄に祭り上げることで、力技で騒ぎを収めよう
というつもりだったのだろう。

ところが問題の宗教団体の評判は非常に悪かった。
私の学生時代には、大学に入るとまず「ゲンリケンには気をつけろ」と先輩から教えられたもので「恐ろしい洗脳集団」のイメージが
強い団体であったからだ。

「アレと関わりがある」というだけで、少なくとも我々の世代に大学生活を送った覚えのある人間たちはサーッと引いてしまった。
私自身、寮の談話室に「奴ら」がやって来て布教を始めた時の薄気味の悪さを覚えている。
「これが洗脳された人間か」というか、同じ日本語を話しているのに会話が通じないのだ。

「私たちは真実を知っている」と思い込んでいて、それを否定する人間を「真実を知る前の私たちに似た哀れな人」と認識する。
「教団に来て真実を学べば幸せになれるのに」と本気で信じているのだ。
その「真実を学ぶこと」とは「洗脳」であるわけなのだが。

「論理的におかしいだろう」と言っても「あなたは世の中には理屈では片付けられない大切なものがあるということを、まだ知らない
気の毒な人なんですね」になってしまう。
そして慈愛を込めたまなざしでニコニコしながら根気よく「救済(=洗脳)」をしてくれようとするのである。
分かってくれるか、この気持ちの悪さが?

そんなわけで宗教団体の負のイメージと安倍さんが結びつく形の報道が連日なされることになったことで麻生さんの思惑は外れ、安倍
さんの国葬は賛否が分かれる中での決行という形になる。

さらに間の悪いことに、直前にイギリスのエリザベス女王が崩御。
伝統的な国葬の形ができているイギリスに先を越されてしまい、安倍さん国葬の大きな口実のひとつだった「弔問外交」も、各国首脳
にとって「もう済んだ」ものになってしまった。

この時点で「安倍派を味方につけることで党内を安定させる」という岸田さんの計画は実質的に終わってしまった。
だって肝心の安倍派が揺らぎまくっていたのだから。
追い討ちをかけるように政治資金問題が浮上する。
これも恐らく安倍さんが生きていたら「押さえ込まれていた」問題だろう。

ここから先は私の完全な想像なのだが、困った岸田さんは「少子化問題の改善」でポイントを稼ごうとしたのではないかと思う。
根拠は例の「異次元の少子化対策」という大仰なスローガンである。

岸田さんは、コロナ明けに「いままで結婚・子作りを我慢していた大衆」が一斉に子供を作ることで出生数が一時的に上昇することを
期待していたのではないかなあ?
そしてその数字を自分の「異次元の少子化対策」の成果であると宣伝するつもりだったんじゃなかろうか?

ところが案に反して、政府がコロナ明けを宣言しても一向に子供の数は増えない。
経済が低迷して一般大衆は結婚どころじゃなくなっているのだ。

国民が平均して「自分一人ならなんとか生活できる」状況で、下手に結婚だの出産だのと言った不安定要素を加えたくないという心理
状態になっている。

みんなそこそこ長生きできている現代の日本では「自分の世代では叶わなかった夢を次世代に託す」よりも「自分の人生のうちにでき
るところまで行く」方がいい。
だいたい子供が自分の夢を継いでくれるとは限らないしね。
となると、そんなに子供っていらないかな?

さらに最近では「子供が親の介護をする」ということには、マイナスイメージが強い。
老人の寿命が短く子供の数が多かった時代には「親の介護」は「大勢で短時間」やれば済むことだったが、少子高齢化の現代の介護は
「少数で長時間」やらなくてはならない負担の大きい仕事になるからだ。

そうなると、結婚して子供を作るメリットは少ない。
子育ては楽しいからというのなら、もっと負担が少なくて楽しいことっていくらでもあるよね。
(たとえばペットを飼うとか)

「自分の子孫を残すため」とか言われても、よほどの名家の人間でもない限り「この俺が子孫を残すのって、そんなに大事かなあ?」
と考えると「あんまり意味はないよな」に落ち着いてしまう。

この辺、たぶん日本の世襲政治家の悪いところで、自分自身が「よほどの名家」の人間なので、一般庶民が「家系を守る」ということ
に対して自分たちのような熱意を持っていないということがピンと来ない。
「誰だって自分の子孫は残したいわけだから」とか、そこを前提に考えちゃう。
庶民の「それほどでもー」という感覚が想像できない。

そんなわけで、日本の一般大衆は岸田さんが期待したほど結婚と出産を望んでおらず、コロナで結婚できなかったことが「我慢」では
なく「コロナを口実に結婚から遠ざかっていたら却って楽だと気がついた」ぐらいに受け止められてしまったんじゃないかなあ?

個人的には次の衆議院選挙までは岸田さんに頑張って欲しかったが、たぶん岸田さんとしては「自分が辞めても自民党さえ安泰ならば
ゆくゆくは息子にあとを継がせることができる」とか考えているんじゃないか?
日本の国会議員は、庶民の感覚とズレまくった「世襲」の考えから抜け出せていない。

夜。
また地震。

 時刻:20時20分頃
 震源:神奈川県西部(北緯35.4度 東経139.1度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード4.4
 最大震度:震度4
  神奈川県:中井町
豊島区は震度は出なかったが、近接する新宿区、文京区、板橋区、練馬区では震度1。

神奈川県西部を震源とする地震、増えている気がするな。
そして明日はこの辺も台風の影響を受けるらしい。
(出かける予定があるのになあ)

寝る。

2024年8月14日(水)
メールでSFコンベンション関係とか、その他いろいろの打ち合わせをしているうちに午後になってしまった。
体調は今ひとつ。

ニュース。
岸田さんが次の総裁選に出るのをやめたそうだ。
個人的な気持ちを言えば、もうちょっと頑張って欲しかった。
最近の政治家って、ボコボコに叩かれてもなおしがみつき続けるようなしぶとさがないんだよなあ。

このニュースの影響で上がっていた株価が反落したそうだ。
国のトップが誰になるか分からない状態なら、そうなるだろうなあ。

だるさと胃腸不良が治らない。
体の表面は汗が出るほどなのに、内臓は冷え切っているような妙な感覚。
……すこしだけ休憩するつもりが、そのまま眠ってしまった。

夕方。
ネットをうろついていたら、科学関係のニュースが目についた。
〈火星の地下深くに大量の水が存在か 米研究チームが発表〉
[2024年8月14日 8時10分 NHK NEWS WEB]

カリフォルニア大学バークレー校などの研究チームが12日に科学雑誌の「アメリカ科学アカデミー紀要」に発表したものだそうで、
火星の地下、およそ10キロから20キロ付近の岩石の層が大量の水を含んでいる可能性があることがわかったというもの。
(将来的に地球人が火星に長期滞在する際には、この「水」が使えるということかな?)

夜。
ゆらゆらした感覚を覚え、
(めまい?)
と思ったら地震だった。

 時刻:19時38分頃
 震源:神奈川県西部(北緯35.4度 東経139.1度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード3.6
 最大震度:震度3
  神奈川県:中井町 清川村

例によって豊島区は震度が出ていない。
それはそうと、このところ神奈川県が震源の地震が増えていないか?

寝る前に「新宿野戦病院」視聴。
外科担当の医師が高齢になりピンチに陥っていた新宿の病院にアメリカの医師免許を持つ外科医(ヒロイン)がやって来て……という
コメディ。

性同一性障害で、普段は女性として生活している看護師が、認知症のせいで自分と父親(故人)の区別がつかなくなった母親のために
自宅では「男装」して父親のフリをしていたという話。
「彼女」が女性の姿になるときにではなく男性の姿になるときにカツラを被るという演出が、細かいけれど重要だなと思った。

メインのストーリーとは別に、日本の医師免許を持っていないヒロインが、病院内で院長とこの看護師長に指導を受けているシーンが
さりげなく挟み込まれていたが、これは今後の展開のための伏線だろうか?
(ちなみにこのヒロイン、日本の医師国家試験を受験する予定らしい)
となると、麻酔の研修のためにすでに1人、若手の医師を受け入れているというのもひょっとして伏線?
宮藤官九郎脚本なので、いろいろと深読みをしてしまうな。

寝る。

2024年8月13日(火)
朝起きると軽く二日酔い
そして全身疲労。
これは予想通り。
(昔はコミケ明けでも、もう少し元気だったのだがなあ)

まあ、こっちも60代なのだからあまり無理はしないようにしている。
ただ、60代って下手をすると「その場で一番若い人」になっちゃうことが増えたんだよなあ。
大丈夫か、日本の少子高齢化。

日経朝刊の1面の記事。
〈京大・NASA〉〈月面有人計画へ共同研究〉

2026年以降に実施を計画している月面有人探査「アルテミス計画」を見据えた共同研究で、太陽フレアが月面上の人や機器に及ぼ
す影響を探るの研究だそうだ。
ちょっとわくわくするね。

午後。
アニメ「逃げ上手の若君」視聴。
滅亡した鎌倉幕府の執権の遺児である北条時行を主人公にした時代劇アニメ。
小笠原貞宗の屋敷から諏訪領没収の綸旨を盗み出すというミッションを、盗っ人の風間玄蕃と共に遂行することになった時行。

この物語では「異常に視力が良い」という設定が加えられた小笠原貞宗(史実では弓の名手なので確かに目は良かったと思う)に加え
「異常に聴力が良い」という設定の市河助房が登場。
この人も実在の人物だが、そんな特殊能力はなかったはず。(^^)

で、アニメでは、主人公ら2人が「異常な視力」と「異常な聴力」を持つ2人組を相手にスリリングな逃走劇を繰り広げる。
見ていてとても楽しい。

そして物語的には、後醍醐天皇による建武の新政が朝廷の事務作業を滞らせていく描写がコミカルに、足利尊氏と護良親王との対立が
ホラーテイストで描かれることとなる。

夕食。
2号くんが来たので一緒に食事。
2号くんが帰ったあとに1号くんが来たので少しだべる。

夜。
なんか、回復が遅いなあ。
1日休んでもシャキッとしない。

風呂に入ったら妙に体が冷え切っていた。
昨日は1日中、蒸し暑いところにいて、今日は冷房のついた部屋にいたので体温調節機能がおかしくなったのかな?
妙なだるさはそのせいか?

ともかく今夜は寝よう。

2024年8月12日(月)
朝。
コミケだというのに寝坊した!
ビッグサイトでのサークル入場は8時からなのに、家を出たのが7時20分というどうしようもない遅刻である。
おまけに会場の入り口で、なぜか列が動かないという状態に遭遇。

私はいつも早めに会場に着いているので列に並んだのは初めてだったのだが、並んでいる時に耳にした近くの人の会話によれば、今回
は誘導の仕方がこれまでと違っていて、妙なところで列が止まってしまったのだとか。
真偽は不明だが、誘導担当者の技術的なものもあったのかな?

ブースに到着。
机に布を敷いて本を並べ、あとは参加者がやって来るのを待って「頒布」する。
お金と引き換えに品物を渡すのだから「販売」なのだが、なぜか同人誌即売会では「頒布」を使う。

ブースに来た参加者の中にコミケの歴史をまとめているという外国の方がいて、ご自分で書かれた論文(フランス語だったので私には
読めなかったが)を見せてくれた。

「コミケのルーツがSF大会のディーラーズにあると聞いてSF大会に興味を持ちました」
と言うので『日本SF大会60回の歴史』という同人誌を勧めてみたら、
「これは参考になりそうな資料です」と喜んで買って行かれた。

一般書店では「誰が買うんだ?」というような本でも「その本が欲しかった」という人がいる。
そういう本と人とが出会えるのが同人誌即売会の良いところ。

3時45分から撤収作業を初めて、終了時刻の4時にちょうど作業が終了。
しかしそこから駅までが、またも行列。
普通に歩いたら1、2分の距離を55分かけて、やっと駅に到着。

豊洲で打ち上げをして帰宅した。
本日の戦利品は……

ウラシマモト(島本和彦・著):
『超級銀河伝説 神々との戦い風』(「サイボーグ009」の同人本)
『トリプルックバック』(「ルックバック」の同人本)

DAICON精算事業団(安達くるみ・著):
『星雲賞 ちょっと読んでみた」(今年の度の星雲賞を全部読んで、その内容をイラストと文章で解説している本)

どっとねっとおぺれーしょん(へき・著):
『東京食べ呑みうお〜く 池袋東口 vol.4』(池袋東口地域の飲食店案内)

HALCON(今岡正治・編):
『夏色の想像力』(プロ作家さんが書いた短編小説をまとめたアンソロジー)

さすがに疲れたので、寝る。

2024年8月11日(日)
完全に夏バテ状態。
クーラーは入れているのだが、まだ暑い。

郵便受けから取って来た新聞に『水鏡』(和田英松:校訂 岩波文庫)が挟まっていた。
昨夜のうちに届いていたのか?

一応は国史を記した書物なのだが、雄略天皇の時代の出来事として、
〈廿二年と申しし七月に、浦島の子蓬莱へまかりけるといふ事侍りしなり、皆人の知り給ひたる事なれば、こまかには申すべからず〉
つまり「雄略天皇在位22年の7月に浦島子が蓬莱に行ったという出来事があったが、誰でも知っていることなので詳細は省く」なん
て記述があったり、淳和天皇の時代には、天長2年に起きた出来事として、

〈今年浦島の子は帰れりしなり、もたりし玉の箱をあけたりしかば、紫の雲西ざまへまかりて、のち、いとけなかりける形、たちまち
に翁となりて、はかばかしく歩みをもだにもせぬ程になりにき。雄略天皇の御世にうせて、ことし三百四十七年といひしに帰りたりし
なり〉「今年、浦島子が帰って来たが、持っていた玉の箱を開けたとたん、紫の雲が西の方へ飛んでいき、その後、若い姿がたちまち
老人になって、しっかりと歩くこともできないほどになってしまった。雄略天皇の時代にいなくなって、今年で347年だという人が
帰って来たのだ」なんてことが書いてあったりする。
(明らかにフィクションだと思うが)

そして面白いのは「浦の島子」だったはずのこの人の呼び名が、『水鏡」の時代になると「浦島の子」と書かれているということ。
いつの間にか「浦島」が苗字みたいになっているのだ。

……こういう本を読んでいると、いつの間にか時間が経つな。
明日はコミケなので、そろそろ寝ようか。

2024年8月10日(土)
朝から暑い。
(原稿を書かないとなあ……)

昼。
冷やし中華(錦糸卵入り)。

午後。
原稿、進まず。

夕方。
今日は空想小説ワークショップ。
ここのところ授業時間が妙に長いなと思っていたら、講師から意外な発言。
「ここの授業って、6時半までだったっけ?」
「6時までです!」
やばいなあ。(笑)
まあ、リモートなので帰りの時間とか心配する必要がないのが良いが、事務の人たちは大変だったろう。

夕食。
冷やし中華(蒸し鶏入り)。
暑くて他のメニューが考えられない。

夜。
「磯部磯兵衛物語」視聴。
主人公の役を他の俳優が演じるというテレビオリジナルの遊び回。
(もしかして主人公役の俳優のスケジュールの都合?)
などといらないことを勘繰ってしまった。

原稿が行き詰まったので、寝る。

2024年8月9日(金)
長崎原爆の日。
式典にイスラエル大使を招待しなかったことで日本を除くG7の6カ国とEUの駐日大使が欠席したそうだ。

これは、ちゃんと大使を招いておいて、その目の前で国名こそ出さなかったものの明らかにイスラエルのガザ地区への侵攻を批判する
スピーチを行なった広島県知事の方が1枚上手だったなと思った。

昼から部屋の掃除というか、探し物。
積み上げたどこかの本の山の陰に転がり込んだ、急ぎではないものの、見つけないとちょっと不便なものの大捜索。

午後。
シャーペンのキャップと小物入れの留め金、そしてUVカット用眼メガネを発見する。
(キャップと留め金はともかく、どうしてこんなところにメガネが?)

夕食。
オムライス。
(カロリーを考えると太るな)

夜。
食後の休憩でくつろいでいたら、久々に緊急地震速報のアラームを聞いた。
続いてそこそこ大きな揺れ。

 時刻:19時57分頃
 震源:神奈川県西部(北緯35.4度 東経139.2度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード5.3
 最大震度:震度5弱
 神奈川県:厚木市 中井町 松田町 清川村

豊島区は震度2だった。
NHKプラス(NHKのテレビ番組をネットで見られるサイト)のライブ配信を見たら、オリピックか何かを中継していたのが、臨時
ニュースに切り替わって「津波の心配はない」と言っていた。

ちなみに今回の震源は神奈川県で、南海トラフの想定震源断層域(東の端が静岡や山梨あたり)からはちょっと東にズレているので、
南海トラフ関係の地震ではなさそうだとのこと。

しばらく余震を警戒していたが、大丈夫そうなので風呂に入って、寝る。

2024年8月8日(木)
午前中。
頭痛がひどいので頭痛薬を飲む。

午後。
頭痛薬で胃をやられたので胃薬を飲む。

夕方。
体調不良で横になっていたら、揺れを感じた。
だるいのでニュースは後でネットでチェックすることにする。

夕食後。
ニュースで南海トラフがどうのと言っていたので夕方の地震を思い出してネットで調べたのだが、特に豊島区あたりが揺れそうな地震
は起きていないみたいだ。
ただ、九州の方で大きな地震があったようだ。

 時刻:16時43分頃
 震源:日向灘(北緯31.7度 東経131.7度 宮崎の東南東30km付近)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード7.1
 最大震度:震度6弱(宮崎県日南市)

ちなみに、南海トラフがどうのというのは正確には、気象庁が午後7時15分に、次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震
臨時情報」(巨大地震注意)を発表したというニュース。

「南海トラフ地震臨時情報」というのは「普段より少し地震が起きやすくなっている」という情報のことだそうだ。
パニックによる二次災害を防ぐためにも、災害情報には冷静に対処するのが重要。
こういう時に「大変だ、大変だ」と無駄に騒ぐような奴に同調したら絶対にダメだ。

寝る。

2024年8月7日(水)
夜明け前。
完全に風邪をひいたのが分かる症状で眼を覚ます。
喉がイガイガで熱っぽい。
風邪薬を飲んで二度寝する。

朝。
やっぱり風邪。

無理はしないことにして、他人に伝染さないように外出は控えて部屋で本を読んで過ごす。
『古代社会と浦島伝説』(水野祐 雄山閣)。

ついでにネットで竜宮城について調べていたら、浮上するタイミングを誤って酸欠状態になった海女が見た幻覚という説を発見。
空軍のパイロットが空気の薄い上空での訓練中にときどき変なものを見るという話と同じか?

面白いのは海女の話にも空軍パイロットの話にも「自分そっくりの誰か」を見るというパターンがあるということ。
人間が見る幻覚の種類って限られているのかな?

ともあれ、雄略天皇22年(※1)の秋7月(※2)に釣りに出たきり行方不明になって(『丹後風土記』より)、天長2年(※3)
11月4日に戻って来た(『水鏡』より)という、丹後国与謝郡日置里筒川村の浦嶼子という人、事件の場所と日付が妙に詳しく残っ
ている割には謎の人なんだよな。

 ※1 雄略天皇22年:西暦478年
 ※2 秋7月:今の暦だと9月ごろ
 ※3 天長2年:西暦824年

午後。
体調的にやばくなって来たので、横になって休む。

夕方。
埼玉県で大雨だそうだ。

夜。
外は大雨で雷鳴が轟いている。
眠りたいのに雷の音で眠れない。
明かりを消して眼を閉じていたら、しばらくしてようやく静かになって来たので、寝る。

2024年8月6日(火)
原爆忌。
合掌。

なんだか体がだるい。
熱はなさそうなのに全身が痛い。
(何だろう?)

ニュース。
〈日経平均株価が急反発、一時3400円超上昇〉[2024年8月6日 9:27 (2024年8月6日 11:11更新) 日経電子版]
(昨日4400円下がって、今日3400円上がったということは、差し引き1000円下がったという計算で良いのかな?)

午後。
あまりにも体が重いので、横になったら夕方まで眠ってしまった。

さすがにちょっとまずい状態かな?
たぶん夏風邪だと思うのだが、今日は早めに休もう。

2024年8月5日(月)
午前中があっという間に終わってしまい、
(はて、私は何をしていたのだろう?)
と、軽く記憶喪失の気分を味わう。
(とりあえず午前中にやったことは、サーキュレーターを取り付けてクーラーのある部屋から台所への空気の流れを作ったことのみ)

昼。
「光る君へ」視聴。
今回は和泉式部登場回。(以下ネタバレ)

確かに当時としては恋多き女性として知られる和泉式部だが、ノースリーブの小袖にスケスケの打掛はアリなのか?
(たぶん現代の視聴者向けに「奔放な女性感」を出したかったのだろうなあ)

このドラマのヒロインである紫式部は、働く教育ママとその娘問題に直面していた。
遊んでいると「勉強しなさい」と叱られ、構って貰おうとしてもママは在宅ワークで忙しい。
ついに娘は自宅に放火(書き上がった原稿用紙の束に火をつけて燃やした)して小火を起こしてしまう。

一方、清少納言の書いた『枕草子』は貴族の間でベストセラーになっている。
『枕草子』に夢中になって亡き皇后定子との思い出に浸ってばかりの一条天皇に、娘の彰子を中宮として入内させている藤原道長夫妻
は「これはまずい」と焦り出す。

安倍晴明は、すでに老齢になっていたものの、一度は断った雨乞いを「道長の寿命10年」と引き換えに成功させて存在感を発揮。
彰子についての悩みを相談する藤原道長に「いま、貴方様の心に浮かんだ人の元へ」とアドバイス。

そして藤原公任の口から紫式部が「物語を書く才女」として有名になっていることを聞いた道長は彼女の家を訪れるのだった……。
(つづきは次回へ)

ところで、雨乞いを頼まれた安倍晴明が最初、老齢を理由に断るのは「雨乞い」が体力の要る祈祷だったからだろう。
天文道を学んでいた陰陽師たちは、天体観測のために毎日空を観察していた。
当然、雲の動きにも詳しくなって「ああいう雲があの辺に現れたら雨が降る」というような知識もあったはずだ。
だから「良き日を選ぶ」という口実でそういう雲が現れるまで時間を稼ぎ、あとは雨が降るまで祈祷を続ければ良い。

ただし、雨乞いの祈祷を頼まれるのは日照りの時が多いわけで、こんな天気の時に「雨が降るまで祈祷を続ける」というのも一苦労。
少々の時間稼ぎでは雨雲は現れてくれず、結果的に祈祷の時間も長くなる。
体力の要る仕事なのだ。
だから安倍晴明も「年をとって体力が保たない」と断ろうとしたのだろうな。

午後。
原稿が書けない!

ニュースは「株価暴落」。
東京株式市場での日経平均株価の下落幅が4400円余りとなり、1987年のブラックマンデーの翌日を超えて過去最大に。
(これが個人の生活にいつごろどこまで響いて来るものなのか?)

夜。
早川書房の新書の宣伝のせいで「あんかけ焼きそば」が食べたくなり、夕食のメニューが決まる。

寝よう。

2024年8月4日(日)
完全に朝からぐったり。
昨日はちょっとはしゃぎ過ぎた?
今日は1日、本でも読んでゆっくりしよう。

夜。
『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝:中国正史日本伝 1 』(石原道博 岩波文庫)が届いた。
さすがAmazon、仕事が早い。
注文したのは「今日」だよ?
(これは書店が打撃を受けるのも無理はないなあ)

今夜はこの本を読みつつ寝ようか。

2024年8月3日(土)
午前中。
思った通り寝不足。
作業効率が下がっている。

夕方。
知人の還暦のお祝いのために2号くんと2人で新宿へ。
高齢者の集まりなので、話題は年金と病気の話が多かった。
6時から11時まで飲んで帰宅。

郵便受けを覗いたら、昨夜(というか今朝未明)眠れずにネットをうろついているうちに、ついポチッてしまった『世界史年表・地図
(2024年版)』亀井高孝・三上次男・ 林健太郎・堀米庸三:編 吉川弘文館)が届いていた。

さっそく開いてみたのだが、5世紀の中国には「呉」という国はない。
(じゃあ、雄略天皇に命じられて根使主が接待係を勤めたという「呉の人」はどこから来たのだろう?)
当時の日本人は中国人のことをとりあえず「呉の人」と呼んでいたとか?

ネットでしばらく調べていたが、気がつくと2時を回っていた。
ついつい『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝:中国正史日本伝 1 』(石原道博 岩波文庫)をポチる。

このまま起きているとやばいので、寝る。

2024年8月2日(金)
朝。
まずは2号くん、誕生日おめでとう!

午前中。
「虎に翼」視聴。
ヒロインの恋人(?)が戦前に「総力戦研究所」のメンバーだったことが明かされる。
これは史実通り。

総力戦研究所というのは日米対戦に向けて机上演習のシミュレーションを行っていた機関のこと。
軍部はこのシミュレーションによって「どうやったら勝てるか」を知ろうとしていたようだが、彼らの机上演習の結果は「どうやって
も勝てない」だった。

そこでその結果を報告したのだが、すでに開戦を決めていた軍部は「机上演習は机上演習に過ぎない」とちゃぶ台返し。
メンバーは、シミュレーションの結果を硬く口止めされ、総力戦研究所は解散となった。

そしてどうなったかは、史実の通り。
日本は、ほぼ総力戦研究所がシミュレーションによって導き出した通りの過程を辿って敗戦を迎えた。
つまりこの機関のメンバーだった人間は、敗戦の結果を知りながら日本の敗戦をただ眺めていなければならない立場となったのだ。
これは精神的にかなり辛いな……。

昼。
1号くんがドトールのサンドイッチを買って来たので、2人で食す。

ネットで「新宿野戦病院」視聴。
不良少女と彼女を虐待する男との関係を断ち切れない母親の話と、ホームレスと大物政治家が同時に搬送された救急病院の話。
どちらも「分かりやすい悪役」は出て来ない。
「親子は親子だから」みたいないい加減な結論には至らないし、政治家もそこそこ話の分かる人だったりする。
このドラマ、視聴率は悪いらしい。
(面白いのになあ)

午後。
原稿……。
悪役のキャラは固まって来たのに、主人公のキャラがブレっぱなし。

深夜2時過ぎ。
夕食後にお茶を飲んだせいか眠れない。
(白湯にしておけばよかった)

ゴソゴソ起きてドラマ「磯部磯兵衛」視聴。(1日中テレビ番組ばっかり見ていたことになるな)
アゴとヒジをつけるために妻子も名も捨てた男「某(なにがし)」の役で秋山竜次が出ていた。

秋山竜次と言えば「光る君へ」で有能で権力にもなびかない筋を通す男、藤原実資を好演している人。
その同じ人が、ナンセンスギャクである「磯部磯兵衛」では、バカなセリフをもっともらしく語る浪人者を演じているのだ。

双方共に「自分を曲げない男」で、ある意味「被っている」のだが、この2つの役がきちんと演じ分けられていた。
さすがは秋山竜次!

……番組を見終わってどうでもいいことをやりつつ時計を見たら、午前3時半を回っている。
さすがにもう寝ないとなあ。
毛布をかぶって目を閉じ、朝を待つことにした。

2024年8月1日(木)
午前中。
「虎に翼」視聴。

検察側が提出した(原文が朝鮮語である)証拠の手紙の和訳文に重大な誤訳があることを知ったヒロイン。
但し、この誤訳は彼女が朝鮮語ネイティヴの知人に個人的に訳して貰って発覚したもの。

(裁判官の立場で、これをどうするのかなー?)
と、思っていたら弁護側に(おそらくへ検察側にも)「訳文の正確性についての質問状」を出すという形で解決した。
質問状によって弁護士に「朝鮮語の専門家に翻訳をやり直させること」を促したわけだ。

この裁判(放火事件)における証拠は3つ。
・検察側が時限発火装置の導火線に使用したと主張する油で汚れた紐。
・検察側が着火に使用したと主張するライター。
・被告人が逮捕後に弟に送った手紙の中の「私が中を完全に燃やした」という文言。

このうち「油の染み込んだ紐」については、火災現場に撒かれていたのは鉱物油で紐に付いていたのは植物油であったことが判明し、
事件とは無関係とされる。
「ライター」についても、被告人の指紋が付いていないので事件との関係性が証明できない。
そして最後の「手紙の文言」について、専門家が翻訳をやり直したところ「気を揉ませてしまった」という慣用句を、朝鮮語の知識に
乏しい翻訳者が誤って「中を完全に燃やした」と直訳してしまっていたことが分かった。

そんなわけで、被告人を有罪とする証拠が悉く否定されてしまったので、判決は普通に無罪。
「普通に無罪」のはずなのに、被告人が感謝して法廷で土下座するというハプニングがあり、長年差別され続けていた朝鮮人の立場が
ここで浮き彫りになり、その光景を目にした被告人の弟が憎悪の眼差しで日本人裁判官を睨みつけるという演出が、なかなか一筋縄で
はいかない事件の背景を暗示させた。
「きれいなハッピーエンドという訳ではないんだよ」という脚本家の主張が見えたな。

午後。
古本屋から『古代社会と浦島伝説(上・下)』(水野祐 雄山閣)が届く。
パラパラと眼を通すだけのつもりが、面白くてつい読み耽り、最後まで読んでしまった。

浦嶼子の名前の「浦」とは当時は大型船、特に水軍の軍船が停泊できるような海岸を指していたのではないか。
「嶼子」とは、そうした「浦」を取り締まり交易権を掌握する「長(おさ)」のことではないか。

そして水野さんは、浦島伝説を「海女集団の中で発生した海神との神婚伝説」と見ているようで、下巻は主に当時の漁撈民についての
記述になっていた。

浦島子が港の長であったならば海女を見慣れていただろうから、海の中から若い女が現れても別に不思議に思わずついて行ってしまっ
てもおかしくない。
私の中の(浦島子はなんでそんな怪しい女について行ったんだ?)という疑問が解けた気がした。

水野さんは「浦島子伝説」を採取し記録した伊預部馬養連(いよべのうまかいのむらじ)に教養がありすぎて、伝承に中国の神仙思想
を導入してしまったのではないかというようなことも言っている。

浦島伝説の原型は、「浦の長が海女(もしくは死んだ海女の亡霊)に誘われて海神の宮殿に行った」とかいう、もっとシンプルな話で
あったのかも知れない。

夜。
1号くんと2号くんが来たので、一緒に軽く酒盛りをして、寝る。

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