目次へ
独 り 言 (2024年7月分)
2024年8月分へ
2024年7月31日(水)
午前中。 NHKの「虎に翼」視聴。 今回は、検察が放火の動かぬ証拠として提出した「被疑者からその弟に宛てた手紙」の日本語訳が誤訳だったという話。 もうちょっと詳しく言うと、証拠の手紙を翻訳した人が朝鮮語の慣用句を知らずに直訳してしまったために「私が気を揉ませてしまっ た」が「私が中を完全に燃やした」になってしまい、まるで放火犯の告白みたいな内容になっていたのを、ヒロインが文章を不自然に 感じて朝鮮語ネイティヴに確認したところ、誤訳が発覚したという話。 話がますますリーガル・ミステリーっぽくなって来た。 午後。 部屋の整理や雑用。 古書店に発注していた『レトリック感覚 ことばは新しい視点をひらく 単行本』(佐藤信夫 講談社)が届く。 思ったよりくっきりボールペンで引いた線や書き込みがあった。 講座のテキスト用に安い古本を買ったから、しょうがないと言えばしょうがないのだが、欄外に鉛筆で描いた童貞の妄想全開のような アホなエロ絵、古本屋に売る時に消しておこうとは思わなかったのか、元の持ち主? (たぶんどこかの大学の学生が講義用のテキストとして使用していたのだろうなあ) 夕方。 ちょっと休憩して「逃げ上手の若君」視聴。 小笠原貞宗登場回。 小笠原貞宗は元は鎌倉幕府に仕える武将であり、弓の名人として知られる。 1332年に北条高時が後醍醐天皇の討幕運動鎮圧のために京へ向かわせた上洛軍に加わったものの、翌年(1333年)に足利高氏 (のちの足利尊氏)が、後醍醐天皇側に寝返るとこれに従って新田義貞の鎌倉攻めに参加し、この功績によって信濃国の守護に任ぜら れた。 信濃国は、主人公である北条時行(鎌倉幕府執権北条家の遺児)が匿われている土地。 この物語では、実はこの2人がここで出会っていたという話になっていた。 もちろん、主人公は後醍醐天皇側から逃げている立場なので、正体を知られたら殺されてしまう。 そこで「長寿丸」という偽名を使って貞宗と「犬追物(いぬおうもの)」で勝負するという話。 こういう公式の記録には残されていない時の「もしかしたら〜」を見つけて作られた物語って面白いよな。 ちなみに「犬追物」とは、囲いをした馬場に犬を放ってこれを的とし、騎馬の状態で弓で射て得点を競う競技。 今なら動物愛護協会からクレームが来るような競技だが、念の為、使用される矢は先端が丸い「鏑矢(かぶらや)」である。 ニュース。 パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスの最高指導者であるハニヤ師が、イスラエルによって暗殺。 (うわあ……) ハニヤ師はイランのペゼシュキアン新大統領の就任宣誓式に出席するために訪れたテヘラン(イランの首都)で式典出席後に殺害され たとのことである。 これに対して、ハマスを支援するイランの最高指導者ハメネイ師は「シオニスト政権(イスラエル)は客人を我々の家で殉教させた」 として報復を宣言。 (そりゃ、そうなるだろうなあ) この件についてアメリカのブリンケン国務長官は、 「我々が知らなかったことであり、関与していない」 と述べたそうだ。 (まあ、そう言うだろうね) 夕方。 いきなりの土砂降り。 ゲリラ豪雨だそうだ。 気候は変だし、世界情勢は荒れているし、こういう先行きへの不安感も若者に婚姻や出産を躊躇わせているののだろうな。 寝る。
2024年7月30日(火)
朝。 「虎に翼」視聴。 今週の物語はリーガルエンターテイメントになっているようで、ヒロインは裁判官として放火・保険金詐欺の事件を担当する。 事件は火の気のないスマートボール場を火元とする火災が発生し、被疑者としてこの店を経営者する朝鮮人が逮捕されたというもの。 動機は店に賭けた保険金を騙し取るためとされた。 ヒロインの後輩が朝鮮人に対する差別意識を持っていて、彼らに対する悪評について、 「火のないところに煙は立たずですよ」 と言ったのに対し、先輩に当たる裁判官が関東大震災の時の「朝鮮人が暴動を起こした」という流言について触れ、 「火のないところに煙は立たずで終わらせるのか、それとも、その煙をあげたのは誰なのかを見極めるのか」 と、諭す。 確かに裁判官の仕事としては、そうだよな。 朝鮮人に対する差別意識から被告に不利な憶測を展開する後輩の側にも、逆に、差別に対する否定的感情から被告に肩入れしたくなる ヒロインの側にも先入観があり、ヒロインは事件を公平に見られていない自分自身に悩む。 面白いなと思った。 そしてもうひとつ興味深かったのは、先輩裁判官が関東大震災の時の流言について話している時に、その例として画面に映った新聞。 「朝鮮人による暴動」を報じた当時の新聞記事で、この暴動を「現実にあったもの」とするトンデモさんがしばしば「暴動があった証 拠」としてネットに挙げる画像と同じ記事なのだが、それをこのドラマでは「新聞社までが流言に踊らされた証拠」として使っていた。 ちなみにこの記事は誤報であったことが判明している。 当時の司法省の記録に「凶悪な事件で起訴された朝鮮人」の記録がないのである。 さすがに実際に暴動が起きていたなら、誰も起訴されないということはないだろう。 午後、 部屋を片付けようとするが、なぜかやればやるほど却って散らかってしまう。 明らかに部屋に物が多すぎるのだが、倉庫を借りるとそれなりに金もかかるのだよなあ。 2号くんと一緒に夕食。 早めに寝るつもりが気がつくと午前0時を過ぎていて、やっと寝ついたところで地震に起こされる。 時刻:1時47分頃 震源:東京都23区(北緯35.7度 東経139.6度) 深さ:約120km 規模:マグニチュード4.7 最大震度:震度3 千葉県:南房総市 東京都:町田市 神奈川県:横浜市保土ケ谷区 川崎市川崎区 二宮町 秦野市 厚木市 豊島区は震度1だった。 明日は寝不足確定かな? なんとかもう1度、寝る。
2024年7月29日(月)
朝起きたら虫刺されの跡が大きく腫れ上がっていて、気のせいが全身が熱っぽい。 体力が落ちているのかも。 普通に作業していても、半分うとうとしてしまう。 昼。 休憩して「光る君へ」を視聴する。 紫式部の夫である藤原宣孝と藤原道長の姉である藤原詮子が死ぬ話。 藤原宣孝の死因についてははっきりしていないが、痔の悪化とかいろいろ説がある。 痔の悪化で人がそんなに急に死ぬのかどうか、私は医者じゃないから分からない。 痔ではなく実は直腸がんだったとか、伝染病(赤痢のような?)だったのではないかとかいろいろ言われてもいるらしい。 だからかどうか、ドラマでは死因は明らかにされず、ただ遠い任地で死亡したことを本妻(紫式部は妾)から知らされるという流れに なっていた。 藤原詮子の方は、死の間際に自分たち一族を呪いそうな藤原伊周の官位を元につまり長徳の変の前の状態に戻すように遺言して死ぬ。 清少納言は亡き藤原定子の全盛期の宮中の素晴らしさを書いた『枕草子』を伊周に渡し、伊周はこれを自分の武器にしようと考える。 ドラマ的には、このあと紫式部が『源氏物語』を書いて、文学によるプロパガンダ合戦が始まる方向になるのかな? 夕食。 お中元で届いた鮭を食す。 美味なり。 寝る。
2024年7月28日(日)
朝起きたら両腕に虫刺され。 そう言えば蚊の羽音を聞いた気がする。 花粉症か夏風邪か分からない症状。 念の為に風邪薬を飲む。 そして近所のドラッグストアでムヒも購入。 虫刺されの跡はかなり赤く腫れていた。 ATMに寄ってお金を下ろしたら渋沢栄一のやつが出てきた。 (渋沢1万円札は、なんかデザインが安っぽいな……) 午後。 風邪薬の副作用で頭がボーッとして、メンサ・テスト合格者の会に行くのに延長コードとノートを忘れてしまう。 延長コードは会場で借りて、ノートの方はなんとかした。 3時からZoomミーティングだったのだが、これもかなりボーッとしていて、ギリギリ1分過ぎに参加者を「入室」させることができ たので、かろうじてセーフ??? 終了後は近所の店でワインと牡蠣で懇親会。 アルコールで体が温まったお陰か、風邪っぽい症状は治ったようだ。 帰宅。 ネットをうろうろしていて、つい古本屋で『古代社会と浦島伝説(上下巻)』(水野祐 雄山閣)をポチってしまった。 2冊で4000円だったので、 (まあ、1冊2000円ならどうにか予算の範囲内かな?) と油断したら、送料が520円かかる。 (まあ、2冊で5000円以内だから……) 寝る。
2024年7月27日(土)
午前中。 『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』の作者である増田こうすけ氏のデビューまでの若き日々を描いたエッセイ漫画というものが あると知ったので、さっそく購入して読む。 『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』(増田こうすけヤングジャンプコミックスDIGITAL Kindle版)。 就活が上手くいかず短期バイトを転々としていた増田こうすけ氏は、ある日、行きつけの書店で「マンガ入門セット」というペン軸と ペン先がセットになった商品を見かけ、購入して漫画を描いて赤塚賞(集英社のギャグ漫画部門の新人賞)に応募したところ、最終選 考に残ったので翌年も応募したら佳作を獲って担当が付き、その担当に言われるままにネームを送ったが返事がないのでさらに翌年の 赤塚賞に応募、今度は準入選となって連載の話が来て、担当に渡した原稿が会議で好評を得てすんなり連載の仕事が決まった。 それがのちにアニメ化もされた大人気漫画『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』である。 ……という何度も賞に応募し、担当にネームを見せてはボツをくらい続けている漫画家志望の人々の心を折る話だった。 夕方。 空想小説ワークショップ。 夜。 1号くんが『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』を読みたいというのでiPadを貸したらその場で読んで帰った。 (感想が聞きたかったなあ) 『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』をもう1度読み返す。 天才の孤独のようなものを少し感じた。 あと、何度も賞に応募しては賞を獲る増田氏に、同居していたお婆ちゃんが、 「そうそう柳の下にどじょうはおらんよ」 と、アドバイスするシーンが印象的に残ったな。 新人賞の賞金は「新人が仕事環境を整えるための支度金」という性質を持つお金なわけだが、そういう世界に無縁の生活を送っていた おばあちゃんには「孫が安易な金儲けのために賞金を狙っている」としか見えなかったのだろう。 立て続けに賞を受賞している増田氏だけを見ていたおばあちゃんには「漫画賞で入賞」は、楽なものに見え、自分の孫が楽をして金儲 けをすることに味をしめるのではないかと心配したのではないかと思われる。 (要は、おばあちゃんの理解では「漫画賞を受賞する」は「競馬で大穴を当てる」に近いイメージだったのでは?) 家族にも理解されない増田氏は、ここでも孤独である。 寝る。
2024年7月26日(金)
朝。 ネットで検索して「駅徒歩1分」と書いてあった皮膚科に予約を入れる。 最近の病院の予約はホームページから出来るので、時間外でも予約手続きが出来て便利だな。 外に出たら、今日もやっぱり暑い。 10時半に予約を入れていたので、10時20分に病院に着く。 (珍しく道に迷わなかったのは、以前に前を通ったことがあったから) 時間通りに診察室に呼ばれ、会計を済ませて処方箋を受け取り、出口で時計を見たら10時35分だった。 スピーディーな診療。 ちなみに医師の見立てでは「たぶん汗をかいて湿疹が出来たのだろう」だそうだ。 エレベーターで、同じビルの中にあるフィットネスクラブに通っているという中年のご婦人に会ったので、挨拶がてら、 「痩せますか?」 と聞いたら、 「あんまり」 との返事だった。 薬局で処方箋を渡し、抗生剤を買って外に出たら、ちょうど目の前の交差点の信号が赤に変わるところだった。 炎天下で信号待ち。 (完全に薬局を出るタイミングを失敗した!) 帰宅。 今週の「虎に翼」視聴。 憲法の改正で、憲法第14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済 的又は社会的関係において、差別されない」のお陰で女性であっても判事になれたヒロイン。 しかしこの条文には後半があって「華族その他の貴族の制度は、これを認めない。 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権 も伴はない」のせいで、ヒロインの友人だった華族のお姫様は屋敷や財産を失い、新潟で喫茶店を営んでいた。 財産を失っても店の経営者になっているのだから、まあ良いんじゃないかという気もしたのだが、この店は今後いろいろあるのかな? ついでに「逃げ上手の若君」第3話を視聴。 どう考えても「負けた側の人間」である(つまり周囲の裏切りに遭って頑張ったけど敗北した人)北条時行を主人公に据えてどうやっ たら「努力・友情・勝利」をスローガンに掲げる「少年ジャンプ」の漫画が描けるのかと思っていたのだが、今回は架空の人物である 「郎党たち」との友情を軸に、山の主のような大イノシシ(というかエンテロドン?)を相手に、主人公が奮闘して戦い、勝利する話 だった。 (ちゃんと「努力・友情・勝利」になっている) そして調べたら「北条時行が龍口で処刑されなかった説」というのがちゃんとあるらしい。 時行は龍ノ口での処刑を逃れて伊勢に行って伊勢次郎と名乗り、その子孫が北条早雲となったという説。 (まあ「源義経がモンゴルに渡ってジンギスカンになった」よりはマシな話かな?) ニュース。 フランスのTGV(高速鉄道)の複数の路線で設備が放火される被害があり、運行が大幅に乱れているそうだ。 (なんでフランス?) と思ったら、今日からフランスでオリンピックが始まるらしい。 テレビではなくネットでニュースを見るようになったデメリットは、自分の興味のないニュース(私の場合はスポーツとか)の情報が 入って来なくなることだな。 (テレビでもスポーツニュースが始まると消しちゃってたけどね) 夕食。 かた焼きそば。 昔から好きだったのだが、最近は揚げた袋入りの麺が売っているので便利。 添付のあんかけスープにスーパーで買ったシーフードミックスを混ぜ込むとなんとなく本格的に見える? 夜。 風呂に入ってから皮膚科で処方された薬を塗る。 これで治るかな? 寝る。
2024年7月25日(木)
暑くて動く気がしない。 そして髪の生え際に何かブツブツが出来て痛い。 昼。 お中元でハムが届いたので、1号くんに昼休みにちょっと来て持ち帰って貰う。 (うちにの冷蔵庫は何年も前から故障中) 午後。 『日本書紀』をその他の資料と合わせながら読む。 478年の7月に丹波国余社郡管川の人、瑞江浦嶋子(※1)が舟で釣りに出たきり行方不明となる。 『丹後風土記』の記述によれば、この人は日下部首(※2)の先祖で、筒川村の人夫で、姿容秀美風流無類(すがたうるわしくみやび なることたぐいなかりき)という人だったらしい。 ここで学者さんが引っ掛かっているのが「人夫でみやびな人って、変じゃないか?」という点。 私が引っ掛かったのは「そもそも人夫の行方不明事件なんかをわざわざ『日本書紀』に記録するか?」という点。 ※1:「浦嶋子」は、おとぎばなし的に言う「浦島太郎」のこと。 ※2:「日下」は、実際には「日」の下に「下」で1文字の漢字。 『日本書紀』によると…… 454年 大草香皇子が安康天皇に贈った玉縵を使者であった根使主(ねおみ)が横領。 456年 いろいろあって雄略天皇即位、大草香皇子の妹の草香幡梭姫を皇后に迎える。 470年 根使主の横領が発覚して殺害される。 雄略天皇は根使主の子孫を2つに分け、片方を皇后の名代である大草香部の部民とし、もう片方を茅渟県主に与えて負嚢者とした。 そして中国に残っていた資料によれば、浦島子が行方不明になった478年に「倭王・武」の使者が宋に遣使して上表文を奉り、宋の 順帝は武を「使持節 都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事 安東大将軍 倭王」に除すことを詔したというのだ。 ここからは私の妄想。 「みやびな人夫」浦島子は、この「根使主の子孫」のひとりだったのではあるまいか? 根使主は、罪が発覚するまでは天皇の側近くに勤めていた者であるから、その一族も上流階級の人々であったに違いない。 それが「部民」や「負嚢者(ふくろかつぎのもの)」という、つまり「人夫」の位に落とされたのである。 これが「みやびな(上流階級っぽい)人夫」の正体だったのでは? 「根使主の子孫」は「大草香部(おおくさかべ)の部民」にされたと記述されているが、浦島子は「日下部首(くさかべのおびな)の 先祖」なのである。 当時の漢字表記は非常にフレキシブルだったので「草香部(くさかべ)」と「日下部(くさかべ)」が同じものを指している可能性は 大いに有る。 『日本書紀』によれば、根使主は、呉からの使者の接待係を務めているようなので、今で言う「外交官」の仕事をしていたようだ。 その一族のひとりが、なんとか一族の名誉挽回を狙って「倭王・武(雄略天皇のことであるとする説が有力)」の使者として宋に渡り 宋の皇帝から雄略天皇を「使持節 都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事 安東大将軍 倭王」に任ずるという書状を貰 って帰国したということがあったのではあるまいか? しかし、彼がこの書状を手に入れた翌年である479年の4月に宋は滅亡、順帝も翌月に殺害されてしまった。 さらに8月には雄略天皇も崩御してしまう。 宋の順帝が雄略天皇に位を授けたことを記した書簡は、何の効力も持たないものになってしまったわけだ。 意気揚々と書状を受け取って帰った彼が、失望のあまり一気に老け込んでしまったのも無理はない。 ついでに余計なことを言うと、そもそも彼の一族の没落の原因となった根使主の罪とは帝への預かり物の横領であり、その横領した品 とは「玉縵」つまり髪飾りなんである。 髪飾りを入れる箱を「匣(くしげ)」と言う。 浦島子が「開けてはいけない」と言われて受け取ったものは「玉匣」(おとぎばなし的には「玉手箱」)。 これって「玉縵が入った匣」か? そんなわけで、私の妄想を繋げてみると…… 根使主の巻き添えを食って下層階級に落とされた男が、一族の名誉挽回を狙って478年に宋に渡って順帝から雄略天皇に宛てた書状 を持って帰国するも、すでに雄略天皇は崩御していた。 なんとか次の天皇(清寧天皇)に取り次いで貰おうとしたが、周囲は根使主の羽振が良かった時代とは一変していた。 かつて懇意にしていた者にも「お前なんか知らんね」と言われてしまう。 そもそもは根使主が「玉縵が入った匣」を勝手に開けて天皇への贈物を横領したからだった。 ……というような事件があったのではないだろうか? 公式の記録として罪人の一族の物語を載せるのは憚られるので、当時の人にとってはこの事件を連想しやすい『丹後風土記』の浦島子 の話を代わりに挿入したとか? ……しょうもないことを考えているうちに日が暮れてしまった。 夕方。 お中元で魚が届いたので、1号くんに勤務明けにちょっと来て持ち帰って貰う。 夜。 生え際のブツブツはまだ痛い。 明日になったら医者に行こう。 寝る。
2024年7月24日(水)
天気が不安定なのが影響しているのか、ここのところ体調が悪い。 海外からのニュースによれば、アメリカの大統領候補で高齢のバイデンさんの代わりに民主党候補になったハリスさん、いまのところ 対抗する共和党のトランプさんと支持率はトントンであるらしい。 (日本の国益を考えたら、ハリスさんが大統領になってくれた方が良いのかなあ?) 午後。 ワープロ画面は白いまま。 (主人公のキャラが決まらない!) 夕方。 天気は今日も不安定で、いきなり雷鳴が轟いて雨が降り出したと思ったら、じきに止んでしまったようだ。 夜。 土用の丑の日ということで、佐藤編集長が買って来たうなぎ弁当を2人で分ける。 国内のニュース。 日本人の人口が15年連続で減少して1億2488万人になった一方で、外国人の人口は初めて300万人を超え過去最多。 実際、池袋なんかで日本語を話している人を見て「あ、日本人だ」なんて思うことがちょくちょくあるようになった。 昔は「あ、外国人だ」だったんだけどね。 もう30年ぐらいしたら、日本の街の風景はもっと変わっているのかな? 寝る。
2024年7月23日(火)
午前中。 最近、X(旧Twitter)が織田信長の黒人従者を巡る話(日本では多くの大名が黒人奴隷を所有していたという珍説)で盛り上がって いたのだが、これに対する反論として「もしも日本に黒人奴隷がいたのならば、春画好きの日本人がこれを春画の題材にしないはずは ない。黒人奴隷を題材とした春画が存在しないということは、日本に黒人奴隷がいなかったという有力な証拠となり得る」という論を 展開する人が出て来て、これに便乗した者たちが「自分が手に入れたマニアックな春画」を投稿し出したことで、画面がカオスな状態 になってしまった。 さすがに見るに耐えないのでノパソを閉じる。 午後。 『浦島子伝』(重松明久 現代思潮新社)を読み返す。 亀姫が浦島子に渡したという玉匣(たまくしげ)。 匣(くしげ)とは、櫛などの髪飾り類を入れておくための箱、つまり「櫛入れ」のことである。 ということは「くしげ」は「くしいれ」の転訛かな? 「くしいれ」を早口で10回言うと「くしげ」になっちゃうみたいな? それはさておき…… 亀姫はこの「たまくしげ(たまくしいれ)」を手渡し、 「君、終に賤妾を遺れずして眷み尋ねむとならば、堅く匣を握り、慎、な開きみたまひそ」 と言う。 現代風に言うならば、 「あなたが最終的には私を忘れずに帰って来るつもりであるならば、堅くこの匣を握って、決して開けてはいけません」 という意味になる。 亀姫は、なぜ「開けてはいけない箱」を浦島子に渡したのか? 浦島子は、亀姫に誘われて蓬山(とこよ:永遠の国)に行った時に、亀姫の父親から「人間(ひとのよ)と仙都(とこよ)との別」を 説明されている。 そのとこよの国で、文字通り「永遠」を手にした浦島子だが、そのうちに望郷の念にとらわれ人間界に帰りたいと言い出し、仕方なく 彼を帰郷させることにした亀姫が「しっかり握って決して開けるな」と言って手渡したのが「たまくしげ」、つまり「たまくしいれ」 なのである。 ちょっと言葉遊び。 「たまくしいれ」って「たましいいれ」に似てね? そもそも「くしげ」にわざわざ「たま」という言葉をくっつけているのは、これが「魂(たま)」の入れ物だったからというのは妄想 に過ぎるかな? そもそも生きている人間が300年間も年を取らないでいるということは有り得ない。 浦島子は、とこよの国に行く時に、亀姫に言われて「目を眠らしめ」ている。 そして気がつくと「大きな嶋」に着いていたわけである。 この間に、亀姫は浦島子に何をした? この世の人間である浦島子を永遠の者とするために、肉体からその「魂(たましい)」を抜き取ったのではあるまいか? 「魂」を抜かれた人間は、この世では歩き回れない。 そこで亀姫は、浦島子の魂を入れた「魂入れ」を彼に手渡し「しっかり握って放すな。しかし開けてはいけない」と言ったのでは? 自分の魂を箱に入れて持ち歩かせることによって、魂の抜けた肉体を動かすという苦肉の策である。 ところが故郷に帰って300年以上の時が流れていることを知った浦島子は、ショックのあまり玉匣を開けてしまい、 「即ち、瞻ざる間に、芳蘭き体、風雲に率ひて蒼天に翩り飛びき」 (瞬く間に若々しい肉体は風と共に天に舞い上がって飛んでいってしまった) という結末になる。 そして最後は浦島子と亀姫の歌のやりとりと後世の人が彼らを思って詠んだ歌が続くのだが、ここで気になるのは詠まれた歌の中で、 「浦島子」が「浦島の子」となっていること。 この人の名前は「浦の島子」じゃないのか? 浦島子の物語にはさまざまなバージョンがあり、その中にはこの「歌」の部分がないものもあるのだそうである。 もしかしたら、「歌」の部分は後世の人が書き加えたものなのではなかろうか? だとすると、物語は「浦島子の肉体は風と共に飛んでいってしまった」というところで終わっていることになる。 なんだか吸血鬼が死んだ瞬間に塵となって散る場面に似ている。 浦島子と吸血鬼の共通点は、本来なら死んでいるはずの者が、魔術のような超自然の力によって永遠の命を保っているというところ。 (「浦島子伝」って、ホラーだったのか?) ……などとくだらないことを考えているうちに、いつの間にか眠ってしまったらしい。 夕方。 1号くんからの「今夜は何時に行こうか?」という電話で目を覚ました。 2号くんも一緒に、このところ恒例となっている毎週火曜の食事会。 訃報。 小原乃梨子さんが亡くなられたそうである。 のび太くんの声で有名な声優さんだが、私にとってはドロンジョ様だなあ。 合掌。 1号くんたち2人が帰ったので風呂に入り、改めて寝る。
2024年7月22日(月)
朝。 保守用車両の脱線で東海道新幹線が止まっているらしい。 初めて知ったことなのだが、保守用車両というのは複数台が一緒に作業するものなのだね。(常識だった?) で、作業中にこの保守用車両同士が近づきすぎて衝突、脱線事故を起こしてしまったということらしい。 線路の保守作業というのは営業車両が走っていない深夜早朝にやるものだろうから、暗いところで車両を動かしていてぶつけちゃった のかな? そう考えると結構、危険なことをやっているようで、その割にはあまり聞かない事故だから、今回に限っての何らかの原因(ブレーキ の故障とか?)があったのかもしれないな。 午前中。 また地震。 時刻:10時7分頃 震源:茨城県沖(北緯36.8度 140.8度) 深さ:約90km 規模:マグニチュード4.8 最大震度:震度3 福島県:白河市 田村市 泉崎村 矢祭町 浅川町 大熊町 浪江町 葛尾村 茨城県:水戸市 日立市 常陸太田市 高萩市 笠間市 ひたちなか市 常陸大宮市 那珂市 大洗町 城里町 東海村 大子町 土浦市 石岡市 筑西市 桜川市 鉾田市 栃木県:宇都宮市 鹿沼市 茂木町 壬生町 高根沢町 埼玉県:加須市 豊島区は震度1だった。 午後。 SNSで「面白い」という言葉の語源は『古事記』に記された天岩戸の神話にあるという投稿を見かけたので『古事記』の該当箇所を 読んでみる。 投稿によれば、天照大神が天岩戸から出た時に、その光で外にいた神々の顔(面)が白く輝いたことが語源となっているというのだが 『古事記』の該当箇所の記述では、 故、天照大御神出坐之時、高天原及葦原中国、自得照明。 (故、天照大御神出でましし時、高天の原も葦原中国も、自づから照り明りき。)[倉野憲司:校注 岩波文庫] となっていて、神様の顔の話は出て来ない。 (念の為『日本書紀』の方も見てみたが、そういう記述はなかった) 「面白い」の語源は『古事記』の天岩戸神話だという説、元ネタはいったい何なのだろう? 夕方。 部屋にいて気づかないうちに天気が崩れていたようで、日が暮れてから雷鳴が轟き出した。 何度も半端ない落雷の音がするのでネットで落雷箇所を検索したら、豊島区の西側では要町2町目付近に落雷マークがついていた。 落雷の影響で西武新宿線が止まったそうで、本日、列車移動をしていた人たちはいろいろと大変だったのだろうな。 夜。 雷の音が一段落したと思ったら、今度は緊急車両のサイレンの音が表通りを行き交っている。 (まあ、あれだけ落雷があればそういうことになるよな) 天変地異な1日だった。 寝る。
2024年7月21日(日)
雷が鳴るのを遠くに聞きながら眠り、なぜか変な夢をみていた。 年齢を聞かれて「30代」と答えてから、それが間違いであることに気づくという妙な夢。 朝。 疲れが取れていない。 考えてみると昨日は昼から夜中までパーティーやっていたわけで、さすがにからだがだるい。 昨夜、東浩紀さんが「なんでまだこんな時間なのに眠くなっちゃったんだろう?」と言っていたが、我々みんな年なんですよ。 30代の時の体力があるつもりでパーティーをやっていると、翌日に響く年齢。 やだね! 昼。 無理はせず、カップうどんを美味しく食す。 (それにしても暑いね) 午後。 日本の出生率について、昨日の日経の記事を読む。 厚生労働省の6月の発表によると、東京の合計特殊出生率は0.99。 この数字のカラクリについての解説が興味深かった。 合計特殊出生率は未婚を含む「15〜49歳の女性の数」を分母、「出生数」を分子とする そして2023年に東京に転入した15〜49歳の女性の数は7万2000人、転出を差し引くと約4万人の純増となる。 逆に〈長崎県五島市や京都府宮津市などでは22年までの5年間の平均出生率はその前の5年に比べて上昇したが、出生数は減った。 若い女性が都市に転出したため、分母となる女性の数が減って出生率が見かけ上改善した〉とのこと。 要するに女性がどんどん出ていってしまい、残った女性も婆さんばかりという地域では「15〜49歳の女性の数」という「合計特殊 出生率」を算出するための分母の数字が減るので、統計上は出生率が上昇するが、実際に生まれて来る子供の数はむしろ減っている。 「お母さん」になるような年齢の女性の数が減っているのだから当たり前だ。 そして、子育て応援金などの制度が整っている東京では〈過去10年間の出生数の減少率は2割程度で都道府県で最も緩やかだった〉 と、生まれて来る子供の数は全国平均と比べると、むしろ「あまり減っていない」部類に入る。 合計特殊出生率の数値に騙されて、うっかり出生率の低い地域の制度を無視して出生率の高い地方の制度を良しとしてしまうと肝心の 出生数が減ってしまい、日本全体の少子化を加速させてしまう危険性がある。 危ないな。 夜。 「光る君へ」視聴。 彰子が中宮となり、定子は死亡。 そして道長は体調不良で、妾(しょう)である明子の屋敷にいるときに倒れてしまう。 ここで描かれた道長の本妻である倫子と妾である明子の対立は、定子と彰子の対立を連想させるためのものだろうな。 次回はいよいよ『源氏物語』の執筆開始らしい。 ……寝よう。
2024年7月20日(土)
朝。 今日が20日であることに気づく。 ゲンロンSF創作講座の同窓会のある日だった! しかも入場時刻が13時半。 (夜じゃなかったんだ) 慌てて風呂に入ったり、着替えたりとバタバタ。 なぜか折りたたみの傘が見つからず、出かける時刻が迫って来たので仕方なくコンビニで買うことにした。 会場はマロニエゲート銀座1という建物の11階の「シンガポール・シーフード・リパブリック銀座 」という店。 有楽町線で銀座1丁目駅まで行って4番出口から外に出たところでで天才的な方向音痴能力を発揮して道に迷う。 30分ほど銀座の街をぐるぐる歩き回った挙句に裏の通りらしきところに迷い込み、近所の人っぽい女性に道を聞いて表通りに移動。 さらにビルの警備員に聞いたら、 「ここはマロニエゲート2で、マロニエゲート1はあっちです」 と、隣のビルを指さされた。 言われた通りに歩いて行くと、 (あれ? さっき渡った横断歩道?)←つまり来た道を戻った。 ビルの前まで来てふと脇を見ると、そこには30分前に出て来た銀座1丁目駅の4番出口。 マロニエゲート1は、地下鉄の出口のすぐ脇のビルだった……。 道に迷ったお陰で(?)開場直前の割とちょうど良い時刻に店の前に到着することができた。 知人に会って、 「幹事の方に駅の近くの便利な会場を選んで頂いて良かったですね」 と言われたので、 「私はこのロケーションで30分道に迷いました」 と言ったら、 「ある意味スゴイ!」 と、褒めて頂いた。 開場。 ビュッフェスタイルの立食パーティー。 パーティーが開始され、偉い人が何人も挨拶に登場し、司会の池澤春菜先生が、 「では、ご歓談ください」 と言った瞬間にさっとトングに手を伸ばす。 池澤先生、なぜかこの講座に「受講生」として参加しておられたのだとか。 (SF作家クラブ会長を勤めた方が、なぜ新人向けの小説講座を受講?) と、不思議に思って本人に尋ねてみたら、 「締め切りを買いたかったので」 とのこと。 短編集を出したかったのだが締め切りがないと、気持ち的に原稿が進まないので「小説講座の課題提出日」という形で作品の締め切り を設定するのが目的であったらしい。 「お陰さまで、無事に短編集を出せました」 と、笑顔で曰うていたが、作家クラブの前会長が生徒の席にいるって、講師の先生はどんな気分で授業をやっていたのだろう? ここだけの話だが、実は私はかなり人見知りが激しい。 会場の隅っこでひとり料理を食いまくっていたら、皿に料理を山盛りにした若い女性がやって来て、 「ここの料理は本当に美味しいですね」 と、私の皿の上のものを見て、 「あ、それ何です?」 と聞くので、 「揚げ春巻きです。料理の台の上の段(品数が多いので2段になっていた)にありました」 と言ったら、しばらくしてその女性に、 「揚げ春巻き、美味しかったです。ありがとうございます」 と、丁寧にお礼を言われた。 その後、2期生だという男性たちが、 「ゲンロンのSF創作講座は、最近の受講生になるほど上品だ」 という話をしているのを耳にした。 実はこの講座、多すぎる受講希望者に対応するために受講料を年々値上げしているので(そうしないと受講希望者が殺到して秒で受講 枠が埋まってしまう)最近の受講生ほど育ちの良い金持ちの家庭の人なのかもしれない。 1次会が終了して2次会へ。 藤井太洋先生の先導で新橋まで歩いたら少し早く着いたので、建物の1階のカフェバーで時間を潰す。 2次会。 1次会からワインを飲みっぱなしなので、ややアルコールが回って来た。 帰ろうとしたら雨が降って来たので、 「雨宿りがてらどこかに飲みに行きますか?」 というわけで、さっき行った1階のカフェバーで3次会。 人数が多いのでいくつかのテーブルに分かれて着席したが、私と同じテーブルにいたのは、東浩紀さん、大森望先生、藤井大洋先生、そして東京創元社の小浜徹也さん。 全員が顔見知り。 1次会から飲み続けていた東さん、緊張の意図が途切れたのかテーブルに突っ伏して寝ちゃったが、少しウトウトしたのは私も一緒である。 店の人が片付けを始めたタイミングでお開き。 東さんと2人、新橋まで一緒に帰る。 傘が、私が買って来た折り畳みの1本しかなかったので、お互いに相手に傘を押し付け合う謎の酔っ払い2人組となってしまった。 山手線で帰宅。 寝る。
2024年7月19日(金)
朝。 1週間分の「虎に翼」を視聴。 ヒロインが忙しさにかまけて目を背けていた「夫を亡くしたことによる心の痛手」に向き合おうとする話。 そして彼女の前には新しい男性が……。 (まあ、ヒロインのモデルになった人は実際に再婚してるしね) 仕事上ではヒロインは土地の境界線問題を担当することに。 「持ちつ持たれつ」だという田舎のやり方に戸惑いつつも、うっかり「相手の温情」に乗ってしまうと、弱みを握られて身動きができ なくなるという持論は譲らない。 これ「持ちつ持たれつ」と「司法の独立」で次回からもバトルが続くのかな? 確かに「人間関係」を重視しすぎると「誰からも文句が出ない結論」が尊重され、しばしば「文句を言えない弱い立場の者」に皺寄せ が来てしまうものだ。 これは「法の下の平等」とは相容れないことになる。 午後。 ワープロ画面は相変わらず白いまま。 オチが思いつかないのだ。 ちなみに小説というものは、まずラストを決めてからそっちに話が向かうように書き進めていくのが基本なので「オチができていない」 というのは「まったくできていない」に等しかったりする。 (新井素子先生みたいな天才は別かも知れないが……) 夕方。 このところ、脳内時間と現実の時間がズレているな。 タイムワープしたかと思った。 夜。 なんか全世界的にWindowsのシステム障害が起こっていたらしい。 Macだったのでぜんぜん気づかなかった。 寝る。
2024年7月18日(木)
原稿用紙(ワープロ画面)の白さに目が痛い。 昼。 X(旧Twitter)に「アサクリ」という見慣れない単語がトレンドワードとして上がっていたので(何だろう?)と調べてみたところ 「アサクリ」とは「アサシン クリード」というシリーズのゲームのことなのだそうだ。 このゲームの新作として「アサシン クリード シャドウズ」というゲームが開発され、その内容の一部が公開された。 公開された内容によると、それは「日本の戦国時代を舞台に黒人の侍が活躍する」というものであった。 これを知った日本人は「黒人の侍」に違和感を覚えたが大半の人は「まあ、フィクションだから」と静観していた。 しかし一部の日本人が「なんか変だな?」と詳しく調べているうちに、監修者がトンデモさんであることが発覚。 このトンデモさんはイギリス人だったのだが「日本にやって来た黒人の男性が侍となって活躍しヒーローになった」という自作の小説 の内容を、欧米であたかも事実であるかのように広めていたようなのだ。 現在の彼の肩書きは日本大学の准教授であり、欧米のゲーム会社(「アサシン クリード」を開発しているのはフランスに本社を置く 会社)の人が「日本の歴史の専門家」として信用してしまったのも無理はない? なんとも人騒がせなおっさんである。 ついでなので、基本的なトンデモさんの見分け方。 「自分は〈その人〉に教えられるまで〈そのこと〉を知らなかった」というケースは要注意。 〈その人〉の関係者以外の人から慎重に裏取りをした方がいい。 そして〈その人〉が、「この説を否定するのは盲目的な権威主義者だから信用してはいけない」的なことを言って裏取りを禁止しようと した場合は、疑った方が良い。 以下はこういう人がよく使う手口なので、覚えておくと良いかも。 「AはBだ。嘘だと言うのならAがBではないという証拠を持って来い」と言うのだが、実はそもそも「A」そのものが彼の捏造した ものなので、そうした証拠を持って来ることは不可能という仕組みになっている。 今回は「日本にやって来た黒人男性」そのものは実在するのだが、歴史上とくに重要な人物ではなかったために、彼についての資料は ほとんど残っていない。 証拠となる資料がない以上、反論は不可能、反論できないということは肯定するしかない??? 私は逆に黒人が侍になったりしたら大事件だから、その事件を記述した文章が日本側の文献にも彼を日本に連れて来たイエズス会側の 文献にも一切見つかっていないということが彼が侍になっていないという何よりの証拠だと思うのだが。 トンデモさんが現在進行形で騒動になっているところをSNSを通してとは言え、目の当たりにしたのは少し新鮮な体験だった。 (関係者はそれどころじゃないかも知れないが) 夜。 食後に休んでいたら部屋がユラユラし始めた。 時刻:20時7分頃 震源:八丈島東方沖(北緯33.6度 東経140.3度) 深さ:約100km 規模:マグニチュード5.8 最大震度:震度3 東京都:三宅島 豊島区は震度1だった。 さらに風呂に入って寝ようとしていたら、また地震。 時刻:7月19日0時17分頃 震源:茨城県南部(北緯36.0度 東経140.1度) 深さ:約70km 規模:マグニチュード3.8 最大震度:震度2 茨城県:笠間市 土浦市 取手市 つくば市 筑西市 坂東市 桜川市 栃木県:宇都宮市 真岡市 千葉県:野田市 豊島区は震度が出なかった。 ちなみに周辺の区も同じ。 (揺れた気がしたんだがなあ???) 寝る。
2024年7月17日(水)
体調がイマイチ。 たぶん夏バテ。 そして部屋のクーラーの調子も悪い。 (30年以上前に買ったやつだからなあ……) 午後になってもだるさが取れない。 熱はないので風邪ではなさそうなのだが、どうしたんだろう? 気分転換にとネットで笑えるニュースを探したら「高校生が激辛ポテトチップスを食べて救急搬送」という笑えないニュースがヒット してしまった。 クラスの1人が持って来たポテチをみんなで食べたら14人が救急搬送されたのだそうだ。 ポテトチップスの袋には大きく「18禁」と書いてあったそうだが、大人に「やるな」と言われるとやりたがるのが高校生のおバカな ところなのだろうな。 YouTuberなどの面白動画のひとつとして「激辛食品を食べてみる」というのがあるらしいのだが、くれぐれも子供は真似しちゃダメ だということは強調しておいて欲しい。 ところで、誤ってトウガラシなどの激辛食品を口に入れてしまった際には、すぐに塩をひとつまみ口に入れると良いと昔「世界の料理 ショー」でグラハム・カーが言っていたと思う。(うろ覚え) ちなみにいまネットで確認したら、カプサイシンは脂溶性なので牛乳で口を濯ぐのが効果的だと書いてあった。 理屈で考えたらサラダ油やオリーブオイルでも良さそうだ。 (でも油を口に入れるのはちょっと嫌かなあ?) カプサイシンはアルコールにも溶けるから、酒で口を濯いでも良いかな? グラハム・カーの「塩をひとつまみ」の方はどういう理屈なのかよく分からないが、私の経験では効果があったような気がする。 夕食。 焼きそば。 肉の代わりにちくわを入れてみた。 夜。 「逃げ上手の若君」の第2話を視聴。 今回は「北条時行による兄の仇討ち」の話であった。 史実によれば、主人公である北条時行の異母兄・邦時は、母方の伯父である五大院宗繁の裏切りによって斬首されている。 宗繁は、これを「手柄」に後醍醐天皇側に迎え入れられることを期待したようだが、主君の息子であり自分の甥でもある邦時を裏切っ たのは当時の武士の倫理観から考えて「不忠」であるとみなされて新田義貞によって危うく処刑されかけ、逃亡の果てに周囲にも見放 され、そのままのたれ死んだのだろうと伝えられている。 で、その辺の「宗繁の最期は実はよく分かっていない」という史実の穴を上手く使って「宗繁は時行によって密かに討たれていた」と いう話を作り上げたのはフィクション作家としてお見事。 こういう小さな「成功」を、ジャンプ漫画のキャッチフレーズである「努力・友情・勝利」の「勝利」としてカウントすることで少年 向けの物語にしていく感じなのかな? ……妙な眠気を感じ出したので、寝る。
2024年7月16日(火)
天気はイマイチ。 昼前に夏休み中だという2号くんが来て、昼食を食べて帰って行った。 午後。 真っ白な原稿用紙ならぬワープロ画面を眺めて過ごす。 自分自身の脳の内側で迷子。 夜。 1号くんと2号くんが来て一緒に夕食。 午後9時頃に休憩を取ろうとして、目が覚めたら午前1時過ぎ。 不健康なタイプの熟睡(気絶?)をしてしまったらしい。 軽く風呂に入ってドラマ版「磯部磯兵衛」の第1話で頭を空っぽにしてから、寝る。
2024年7月15日(月)
海の日で祝日。 朝刊の1面にトランプさん狙撃の記事が載っていた。 昨日が日曜日で夕刊がなかったから、今朝の朝刊が新聞では一番早い記事になるのだね。 速報性という点では、やっぱり紙のメディアは不利か。 午後。 2号くんの家で酒パ。 冷蔵庫の中に半端に残った酒を整理するために意味もなく開くパーティーである。 途中で話を聞きつけた佐藤編集長が日本酒を3本持って参加してくれた。 ナイス???(^^; そして編集長、真っ先に酔い潰れる。 2号くんもかなり酒が回って来たのか、やたら自分の持っている文献資料のコレクションを自慢し出した。(ヲタク酔い?) (文豪の自宅の見取り図集は面白かったな、今度なにかで資料が必要になったら借りよう) 1号くんから聞いた話で面白かったのが、文学史上貴重な資料が発見され、出版したいと思ったがページ数的に枚数が少な過ぎる上に 研究者以外の人間に需要があるかどうかが未知数ということがあった。 苦肉の策として、この文献資料は文豪系のゲーム関連の書籍の1部として出版されることとなった。 このため、極めてシリアスな文学史研究論文の参考図書として、コンピューターゲームの攻略本だか解説書だかが挙げられるという、 ちょっと微笑ましい事態が発生してしまうことになったのだそうだ。 佐藤編集長が目を覚まして家に帰ったところで、アニメ「逃げ上手の若君」の第1話を視聴。 存在は知っていたがタイトルと絵柄からいわゆる「なんちゃって時代劇コメディ」みたいなものかと思っていたら、かなりシリアスに 描かれた北条時行の生涯の物語であるらしい。 ちなみに原作はジャンプ漫画。 北条時行の末路は知っている人なら知っている。 さっくり言うと鎌倉で生まれていろいろあって藤沢で死んだ人。 もう少し詳しく言うと鎌倉時代末期の執権の家に生まれて幕府滅亡後に足利尊氏と対立し、最終的に龍ノ口の刑場で処刑された人だ。 (主人公が処刑されちゃう物語を子供向けの漫画として描いているのか?) 時代的には「建武の新政」の頃。 本で言ったら『太平記』に書かれた時代。 2号くんが漫画版の『太平記』を持っていたので、ちょっと借りて読もうかと思ったら1号くんも読みたいというので譲る。 夕方5時になって、酒も4本ほど空けたので帰宅。 風呂に入って、寝る。
2024年7月14日(日)
ニュース。 アメリカのトランプさんが狙撃されたらしい。 運良く銃弾が耳を掠めた程度で済んで、むしろ狙撃直後の写真がカッコ良すぎるという方が話題になっていた。 構図が写真の教科書に載せたいような完璧な三角形で、噂によれば、写真を撮ったのはピューリッツアー賞受賞歴のあるカメラマンで あったのだとか。 ただこのこのカメラマンが、顔から血を流したトランプさんの前で構図を決めるために移動してアングルを調整し、絞りを丹念に合わ せてシャッターを切っている動画がネットに流れて来て、人としてはちょっと怖いなと思った。 午後。 はるこんの会議とやねこんRの反省会。 ワールドコン招致の提案が出て、特に反対する人は出なかったが出来るのか? 夜。 気がついたら「光る君へ」が終わっていたのでネットで視聴。 紫式部は夫のある身でありながら(ドラマの上では)かつての恋人であった藤原道長と不倫の上、妊娠してしまう。 しかしどこまでも心の広い夫・藤原宣孝は「誰の子であろうと一緒に育てよう」と言うのだった……。 さすがに脚本家もこれではあまりに宣孝が良いやつ過ぎると思ったのか、左大臣である藤原道長の子を育てることで自分の立場を有利 にしたいという思惑もあったという説明が加えられていた。 ただ、宣孝に睡眠時無呼吸症の症状が出ていることが描写されていたので、彼の寿命もそろそろ危ない感じ? ちなみに史実による宣孝の死因は、藤原行成(ドラマでは道長の腰巾着的ポジションで一条天皇にいろいろとアドバイスしている人) の日記『権記(ごんき)』に「宣孝朝臣又申痔病発動之由」と書かれていることから「痔病の再発」とされているのだが、宣孝はこの 再発後2ヶ月で世を去っている。 痔でそんなにすぐに死ぬものなのか、私は医学の専門家ではないので分からないが平安時代の人だったら肛門からの出血は全て痔だと 考えた可能性もなくはないと思う。 もしかしたら直腸あたりの癌とか、もっとやばい病気だったのかも? 話をドラマに戻すと…… 一方、道長の娘の彰子は入内したもののイマイチぱっとせず、一条天皇は皇子を産んだ定子の方に夢中。 彰子の母(つまり道長の妻)である倫子は、娘を案じて彼女に華やかさを加えたいと赤染衛門に相談するも「それは私の任ではない」 と断られてしまう。 今後予想されるドラマの展開としては、道長・倫子夫婦は、宮中において彰子の周囲を彩るために華やかな女房たちを集めようとし、 文学の才に優れている紫式部に白羽の矢を立て、ちょうど夫を亡くしたことで経済的に困窮していた紫式部がこれに応じる……みたい な流れになるのかな? 眠くなって来たので、寝る。
2024年7月13日(土)
午前中。 夕方からワークショップがあることを思い出してテキストをプリントアウトして読む。 今日は「夏目漱石」をやるのかな? 昼食。 カップうどん。 (こういう食生活って太るよな……) 夕方。 ワークショップは「時代考証について」と「参考文献の探し方」だった。 夏目漱石は次回からということになり、今期に使うテキストが発表されたのだが文庫本だと1600円以上する本。 但し新書版だとAmazonの古本で300円ぐらい。 すかさずポチったら、私のあとに買おうとした人が「古本の値段が上がっている」と宣うていた。 すまん、安いやつは私がいま買った。(^皿^) 夜。 佐藤編集長が、社員旅行の土産だと日本酒を持ってやって来たので、2人で酒盛り。 そのまま酔い潰れる。
2024年7月12日(金)
ニュース。 愛媛の松山城で朝の4時に土砂災害発生。 西の方で雨がすごいとになっているらしい。 こっちはこっちで微妙な天気で、クーラーがいるかいらないかの瀬戸際みたいな体感気温 ちなみに、接触はしなかったとは言え、同じホテルの宿泊者にコロナ発症者が出ているのでしばらく外出は控えている。 体温は36.1度。 発熱はしていないのだが喉が若干変かな、という感じ。 ただこれはクーラーを使っているときには割と普通の状態なんだよな。 夜。 SNSに書き込みがあって、一緒に本部で仕事をしていたスタッフがコロナを発症したそうだ。 (あちゃー!) 明日、役所に電話しよう。 (あ、土曜日か!) まあ、どこか探せば動いている役所もあるだろう。 寝る。
2024年7月11日(木)
雨。 昨日よりはずっと涼しいのだが、出歩く天気じゃない。 ドラマ「新宿野戦病院」視聴。 仲野大河と小池栄子のダブル主演の医療コメディ。 新宿の診療所で無免許(日本の医師免許を持っていない)のまま働いているという設定のアメリカ出身の外科医、ちゃんと日本の医師 免許を取得する方法をネットで検索しているシーンがあって、なんか安心する。 ここからネタバレ!!! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 主人公のひとりである美容皮膚科医がホストクラブのホストに美容整形の相談をされて「100万円」と見積もる。 (やけにキリの良い数字だな?)と、思っていたら、もうひとりの主人公がホストクラブで「100万円」の借金を作ってしまう。 そして最後に、このホストは事故で顔に大怪我をしてしまい……。 要するに「100万円」が診療所とホストクラブの間を行ったり来たりするというコントになっていたわけだ。 (よく出来てるなあ……) 午後。 「文フリ」に出す同人誌の原稿に手をつけるものの……進まない。 (脳味噌が文章の方に切り替わってないな) 夜。 ちょっと横になったらそのまま眠ってしまっていたことに気づいて、ちゃんと寝る。
2024年7月10日(水)
朝。 メンサ・テスト合格者の会の会場予約。 秋からいままで使っていた会場が改装工事に入ってしまうので、別の会場へ行かなくてはならない。 駅から徒歩10分。 ちょっと遠くなるが仕方がない。 (それにしても暑いね) 予約は今日からで、早いもの勝ちなので15分ほど前に着いて「1」と書かれた椅子に座って待っていたら、係員に声をかけられる。 要件を尋ねられたので「部屋の予約です」と答えたら、窓口に案内された。 (え? システム変わった?) 予約日時を尋ねられ、 「10月の……」 と言ったら、 「10月のご予約は15分ほどお待ちいただくことになります」 と言われる。 (だよねー???) 腑に落ちないまま、 「ここで?」 と聞いたら、さっき私が座っていた1番の席で待つようにとのことなので、元の席に戻った。 「予約開始日に1番と書かれた椅子に座っているんだから本日予約開始の月の分の順番待ちだと分かるだろう」と、勝手に思い込んだ 私の言葉が足りなかったのだな、たぶん。 部屋の予約そのものは大きなトラブルもなく無事終了。 帰宅。 (暑い!) 午後。 SNSを見ていたら、SF大会に参加したゲストのひとりがコロナを発症してしまったらしい。 慌てて確認してみたが、大会中にまったく接触のなかった人だったので一安心。 (ホテルがバカ広くて良かった) 夕方。 2号くんが来て、一緒に食事。 夜。 9時を過ぎたら急激な眠気が襲って来た。 睡眠サイクルがまだちょっと変な感じだな。 寝る。
2024年7月9日(火)
午前中。 昨日はぶっ倒れていてできなかった荷物の解体。 宅急便で送る時に急いで適当にぶち込んでしまっていた機材を分類して元の場所に戻す作業をちまちまと。 午後。 作業中にボーッとして意識を失うという状態を繰り返す(居眠りとも言う)。 まだ体力がちゃんと回復していないな。 (リポDを飲んで頑張ってみる) 気分転換にとX(旧Twitter)を覗いてみたら、都知事選の落選議員の悪口が並んでいて余計に気分が悪くなる。 落選議員なんて舞台からハケてしまった人たちなんだから、当選した人の話をした方がポジティヴじゃないか? ともかくも都民が多数決で「都知事として雇ってやる」ことに決めた人なのだから。 夜。 気がついたら午前2時を回っていた。 なんだか時間の感覚がおかしい。 SF大会明けって体調を崩す人が多いらしいので、それかな? 今回は特に宿泊型(夕方から始めて翌朝まで続けるタイプ)のコンベンションだったからな。 とりあえず、明日の朝、まともに起きられるようにもう寝よう。
2024年7月8日(月)
朝起きて、朝食代わりにリポビタンD。 疲れていて胃袋が働かないのだ。 なにしろ今年のSF大会、会場のホテルが広かった。 というか、廊下が長かった。 おまけに山なので廊下にスロープがかかっているのだ。 大会では受付を玄関に近いスロープの下に、本部を奥のスロープの上に設置したためスタッフである私はこのスロープを1日に30回 ぐらい往復する羽目になってしまった。 (しかも、しばしば重たい機材を持って) そんなわけで、水分補給用の2L入ミネラルウォーターのペットボトルを枕元にベッドに横たわり、必要なときだけ起きあがるという 怠惰な1日。 昼。 食パンを2枚。 バターやマーガリンがなかったので、マヨネーズで代用する。 午前中の段階ですでに気温が35.8度になっているので、不況不急の外出は避けた方が賢明。 バターを買いに行って自分がバターになったらアホじゃ。 午後。 「終末トレインどこへ行く?」の最終話を視聴。 この話のテーマは、思春期の女子高生の成長の話であったようだ。 以下、ネタバレ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 大人しいが成績の良い同級生と元気いっぱいだが成績の方はあまり良くないというヒロインは、同じ田舎の高校の生徒。 成績の良い同級生は、進学してロケット工学を学び宇宙開発関係の仕事に就きたいと考えていたが、ヒロインは同級生が田舎から出て 行ってしまうことを寂しく思い、その夢を諦めようとする。 ヒロインによって自分の夢を完全に否定されバカにされたことに傷ついた同級生は、西武線で都会である「池袋」に向かい……。 普通だったら「ひと夏の思い出」ぐらいのスケールでまとめられそうなこのテーマを「禁断の科学技術による世界の改変」という馬鹿 でかいガジェットを使用して描いているものだから、どうしても見ている側と登場人物の価値観がズレてしまう。 登場人物たちにとって重要なのは「同級生と仲直りできるか」なのだが(作品としてのテーマはそっちなので)物語を見ている視聴者 である私は、そんなことより改変された世界をどうにかする方が大事だろうと感じてしまう。 追ってくる敵との命懸けの戦いの末に、同級生に世界の改変に関わるスイッチをなんとか押させようという時に、同級生の将来の夢を 否定したことを謝るとか謝らないとかそんな話をしている場合ではないと思うのだが、作品としては「そっちの方が大事な話」なので ある。 2人の女子高生が仲直りするという最重要イベントの「ついでに」改変された世界は正常化するのだが、その世界はサンシャイン60 が5つぐらい建っているような「改変前の世界とは少し違った世界」。 ここで「川も同じように流れていてもその水は違う。街も人も世界もそうだ。同じように見えて違う。変わっていくのだ。世界は元に 戻らん。変わり続ける」という『方丈記』っぽいまとめのセリフが入るのだが、それってせいぜい「女子高生の喧嘩と仲直り」ぐらい の時に言うセリフだよね? テーマが日常の些事であるのに対して、物語中で起こる事件が壮大すぎる。 (これがいわゆる「セカイ系」という奴?) 「セカイ系」の定義については、いろいろ意見があるようだが、私は「個人にとっての事件を世界にとっての事件として描いた作品」 と理解している。 (禁断の科学技術によって改変された世界を元に戻すために戦う人々の物語を見ているつもりだったのに、女子高生の喧嘩と仲直りの 話を見せられていたのか) そんなわけで、女子高生2人が仲直りしたので、物語は終了。 (ただ、ちょっと含みを持たせた終わり方になっていたので、視聴率や人気によっては第2部もあるのかも知れない) 夜。 SNSを眺めていたら、後泊組(大会終了後、さらに1泊して飲み会やツアーを楽しむ人々、元気だ……)がいろいろと書き込んでいて どうやら本日のシャトルバスが新宿に着いたのは、本当に9時頃だったらしい。 昨日のバスの運転手さんは、優秀な人だったのだね。 風呂上がりにパソコンをいじっていたら急激に眠くなって来たので、このまま寝る。
2024年7月5日(金)〜7月7日(日)
【5日】 朝6時。 普通に目を覚ましてSF大会の会場への出発の準備。 9時半に新宿を出発するバスに乗るのだが、バス乗り場が駅から遠い、荷物が重い、そしてお馴染みの方向音痴の3点を鑑みて8時に 家を出る。 天気は快晴。 予想はしていたが、新宿駅からバス乗り場までの地下通路を歩くうちに、荷物の重さが肩に食い込んで来る。 なにしろ「万一の場合」を考えて、持てるだけの機材を全てバッグに詰め込んだのだ。 (ビデオカメラや三脚、延長コードまで必要かなあ?) とは思ったのだが、今回の会場は長野の山の上、必要なものを手に入れるのに「ちょっとそこらの電気屋まで」ができない。 そんなわけで、朝の出勤をお急ぎの皆様方には大変ご迷惑ながら、荷物の重さにヨタヨタ歩く通行の妨害以外の何者でもない「物体」 が新宿の地下通路に出現してしまったわけである。 バス乗り場に着くと、すでにSF大会の参加者っぽい集団が立っていたが、顔は知らない人。 (あとでわかったが、台湾人だった) オタクというのは世界共通で似た風貌をしているものなのだな。 乗り場でちょっとトラブル。 このバスは予約が必要で、特に今日はSF大会の関係者だけになると聞かされていたのに、知らずに来てしまったらしい若いカップル がいたのだ。 結局ホテルの判断で乗車して貰うことにしたらしいが、オタクの団体旅行バスに乗り合わせて、自分たち以外は全員オタクというバス で4時間を過ごした2人は、相当に居心地が悪かったことだろうと思う。 バスは予想通り少し遅れてホテルに着いた。 朝食を抜いていたので(車酔いしやすのだ)すぐにホテルにチェックインして昼食を摂ろうとしたら、 「大会スタッフは2階の広間に集まって下さい」 というアナウンス。 (人数が多いので、まとめてチェックインの手続きをするのかなあ?) と、言われた通り広間に行くと、 「はい、ディーラーズ(同人誌即売所)の設営作業開始」 と言われた。 言うまでもなく肉体労働。 ディーラーズの設営が一段落すると、今度は本部の設営。 結局、私が「昼食」を食べたのは3時半を大きく回ってからだった。 昼食、ざる蕎麦とオロポ(オロナミンCとポカリスエットのカクテル)美味し。 ようやくチェックイン。 ホテルで同室になったのは初対面の人だった。 端正な顔立ちの明らかな陽キャの感じの良い人。 これは完全に先方が貧乏くじを引いたな。 夕食。 普通にホテルのレストランで食べるつもりだったが、大会関係者が通常の入口とは別のところに屯している。 (なんだろう?) と、寄っていくと、 「銀婚式に参加される方ですか?」 と聞かれた。 そう言えば25年前のSF大会の時に「大会内結婚式」を挙げたご夫婦が、今回「大会内銀婚式」を挙げるという話は聞いていた。 「申し込んでいないのですが」 と言うと、 「別にいいですよ」 と「花嫁」が言うので、お言葉に甘えて参加。 ビュッフェ形式で取ってきたケーキとは別に「ケーキ入刀」のケーキも食べてお腹がかなりやばい状態になってしまった。 食後にお風呂。 風呂は2月に下見に来た時と同じ大浴場の温泉風呂だったが、2月の時と違うのは、大浴場がガランとしていたこと。 空いているのではなく、みんな露天風呂の方に行ってしまったからだ。 明日は忙しいのが分かっているので、早めに就寝。 同室の人は、私が寝た後で温泉に入ったようだ。 【6日】 SF大会当日。 私は本部詰めスタッフを任されたのだが、本部で急遽プリンターの係になってしまった。 なんとなく腰掛けた椅子がプリンターを置く予定の机の椅子だったのだ。 プリンターの係とは、文字通り必要な書類を自分のパソコンで打ってプリンターで打ち出す仕事。 ……まずプリンターとノパソを繋ぐケーブルを見つけるまでが大騒ぎ。 (なぜプリンターとケーブルを一緒に梱包しておかない?) どうにか見つけて繋いだものの、今度は設定の仕方が分からない。 自宅のプリンターでしかプリントアウトをしたことがない私のノパソは接続されていない自宅のプリンターを探してエラーメッセージ を表示しまくる。 四苦八苦した末に、プリントアウトの度にプリンターを選択し直すという力技でどうにか解決。 そして私の担当企画〈中国世界SF大会見聞記〉では、出演者が持って来た古いMacとプロジェクターのケーブルの問題で接続ができ ない。 どうしても接続できなかったら、スタッフの私物のWindowsパソコンにデータを移すことにして、夕方からの担当企画〈森下唯 a.k.a. ピアニート公爵 音楽×小説アンソロジー『IMAGINARC』を語るコンサート〉の準備。 ……使用する予定だったマイクとスピーカーが、今日になって段取りの手違いで使えないことが判明。 個人の私物マイクを借りることにしたのだが、スピーカーに接続しようとしたら、またしても接続ケーブル問題。 これは結局、ギターアンプを使用することで解決。 そして、アンプをコンセントに差し込もうとして、それなりの長さの延長コードが必要なことが判明する。 (持って来ておいて良かった) 昼食(と言っても業務の空き時間に食べるのでどちらかというと「夕食」に近い)はホテルが準備してくれた弁当。 なぜか「握り寿司」が入っていた。 刺身が入ったスタッフ弁当は初めてだったので、少々驚く。 ピアニート公爵到着。 リハーサル中に機材の設置準備。 大会公式のビデオは設置されることになっているのだが、念の為、私も私物のビデオカメラを回すことにする。 マイクとギターアンプ、そしてビデオカメラと三脚とを持って長い通路(これが本当に半端なく長いのだ)をヨタヨタ歩いていたら、 ホテルの女性スタッフ方が手伝ってくれる。 余計な仕事を増やしてしまって申し訳なかった。 ピアニート公爵は「少し喉の調子が悪い」とのことで企画時間はやや短めに(と言っても5分程度の短縮)なったが内容は素晴らしく 私の勝手な好みでリクエストした伊福部昭の組曲から、盆踊り・七夕・倭武多(ねぶた)の3曲を弾いてくれたほか、締めはもちろん ガンバスター幻想曲。 先日のリサイタルの時に「来てね」と言ってあった菅浩江先生が 演奏会終了後、ディーラーズで小説アンソロジー『IMAGINARC』の頒布を行うために移動。 公爵から、 「釣り銭の500円玉はありますか?」 と聞かれて、 (しまった! 即売会慣れしていない人なんだからあらかじめ用意しておけば良かった!) と気がついて慌てて本部のスタッフの財布の小銭と両替して貰って釣り銭を調達。 (なんとかなった!) 本部に戻ろうとしたら、公式の記録係の人に呼び止められ、 「まず、先に謝っておくね。ゴメン、ピアニート公爵の演奏会、ビデオの収録に失敗した」 だと。 (私物のビデオを回しておいて良かった) そして夜の企画〈中国世界SF大会見聞記〉の方は、スタッフのひとりが「万一必要になったら」と、用意していた「Thunderboltを HDMIに変換するアダプター」が役に立った。 (しかし、よくそんなものを持っていたなあ) 深夜の担当企画〈少し不思議な祭り「御頭祭」〉は、直前の企画〈ネタになる諏訪のあれこれ〉の出演者と私の企画の担当者が旧知の 仲で、かつ内容が微妙に重なったこともあり、〈ネタになる諏訪のあれこれ〉に〈少し不思議な祭り「御頭祭」〉の出演者がツッコミ を入れ、〈ネタになる諏訪のあれこれ〉の時間が1時間も延長して〈少し不思議な祭り「御頭祭」〉の企画時間に食い込み、〈少し不 思議な祭り「御頭祭」〉に〈ネタになる諏訪のあれこれ〉の出演者がツッコミを入れるという謎の企画となってしまった。 お陰で参加者も大盛り上がり(長野で行った大会なので、諏訪在住という人も多かったのだ)、カオスな状態で21時半から午前2時 までの長い長い参加型企画となった。 盛り上がりまくりの実にSF大会らしい素晴らしい企画となったが、担当者の私はヘロヘロ。 午前2時半、ようやく部屋に戻って、寝る。 【7日】 昨日は会場(池の平ホテル)の新本館と東館を何十回往復しただろう? 記憶を辿ると、ひたすら「ケーブル探し」「アダプター探し」をやっていたように思える……。 朝食後に撤収作業。 無論、肉体労働。 (プリンターを梱包する際にケーブルを同梱した。1歩前進。大事な1歩だと思う) 昼食は今日も弁当。 内容は違ったが「握り寿司」だけはちゃんと入っていた。 このホテルの弁当の定番なのだろうか? 撤収作業終了。 新宿行きのバスを待つ。 このバスは毎日「新宿から池の平ホテル」「池の平ホテルから新宿」を1往復している。 ホテルのチェックアウトの時刻は午前10時だが、新宿からのバスが到着するのは午後になってからで、当然、新宿行きのバスが出発 するのはそれ以降の時間になる。 地域振興的にはこの空き時間に地域の観光を行って欲しいのだろうが、夜通し企画で盛り上がっていたSF大会の参加者にそんな体力 が残されている訳もなく、ロビーのソファーで死体のように眠るおっさん、おばさんの群れという異様な風景を作り出しただけだった。 私も行きと同じ重量の荷物を持って帰れる自信を失ったので、重量があってすぐには使わなさそうなものを箱に詰めて明日の午前中着 を指定した宅急便で送る。 バスが来て乗車。 ぼーっとしているか寝ているかのどっちかの状態で4時間半。 (パーキングエリアでの休憩中に、同じバスに乗っていたピアニート公爵から、企画で使った小冊子を返して貰ったなあ) ぐらいしか記憶がない。 19時。 予定通りの時刻に新宿到着。 乗客から拍手をされた運転手「中央道を使っていたら9時を回っていましたよ」と、判断の正しさを誇っておられた。 帰宅。 都知事選の結果は、現職の小池さんが当選確実だそうだ。 (まあ、予想通りか) 夕食代わりにリポDとトマトジュースと不二家ネクターを飲む。 (固形物を消化する体力が残っていないのだ) 午前2時。 眠らないといけないのに、布団に入って横になる力がない。 寝るのにこんなに体力が必要だとは思わなかった。 1時間ぐらいかけて、どうにか体を横たえることに成功。 (やったね!) あとは瞼を閉じて……。
2024年7月4日(木)
午前中。 出発を明日に控えて、いろいろと面倒臭いことや細かいことの連絡事項をメールで連絡。 こういうことを間際までバタバタやるのは嫌いなのだが「こういうことを間際までバタバタやったらどうにかなったからこれでいい」 という人が多数派なのがSF大会。 ノパソを叩いていたら、部屋がゆらゆらし出した。 時刻:10時25分頃 震源:茨城県北部(北緯36.5度 東経140.6度) 深さ:約60km 規模:マグニチュード4.3 最大震度:震度3 福島県:矢祭町 茨城県:水戸市 日立市 常陸太田市 笠間市 常陸大宮市 那珂市 城里町 東海村 大子町 土浦市 石岡市 筑西市 桜川市 栃木県:真岡市 市貝町 東海村が、結構揺れたんだなあ。 豊島区は相変わらず震度が出なかったが、新宿区、文京区、北区、板橋区、練馬区あたりが「震度1」だったので、たぶんその程度は 揺れたんじゃないかと思う。 (豊島区の震度計って、何かおかしくないか?) 昼。 赤いきつねを食す。 昨日、寝冷えしたのでクーラーのスイッチを切っていたら、さすがに汗だくになったのでクーラーを入れて水で顔を洗いに洗面所へ。 洗面器でバチャバチャやっていたら、またゆらゆらし出した。 時刻:12時12分頃 震源:千葉県東方沖(北緯35.2度 東経140.5度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.4 最大震度:震度4 千葉県:一宮町 睦沢町 長生村 勝浦市 いすみ市 大多喜町 豊島区は震度1の揺れだったそうだが、体感的にはもっと揺れた気がする。 ちなみに、新宿区、文京区、北区、板橋区、練馬区あたりは「震度2」だった。 午後。 ちょっとひと息。 Tverで、フジテレビのドラマ「新宿野戦病院」を視聴する。 高齢とアル中による手の震えによって院長である外科医が実質的に診療を行えなくなっている新宿歌舞伎町の病院に、海外医師免許を 持つ、アメリカ軍の元軍医である女性が急性アルコール中毒で担ぎ込まれて来る。 後日、この女性が重傷を負った怪我人を運び込んで来た上に緊急手術を成功させたことから、病院は日本の医師免許を持たない彼女を 違法と知りつつ「外科医」として雇うことにしてしまうのだった……。 ちょっと話に無理がある気がするんだけどな。 そして主演(小池栄子とのダブル主演)の仲野太賀、チャラい美容皮膚科医という設定なのだが、どう見ても実直そうな青年に見えてしまう。 ネットでは「(アメリカ国籍という設定の)小池栄子の英語が下手」という感想が多かったようだが、私はあまり気にならなかった。 そんなことより「語学に堪能な看護師」という設定の塚地武雅の英語が上手いのに感心した。 次回を視聴するかどうかは、まだちょっと保留かな? 夜。 明日は長野。 寝る。
2024年7月3日(水)
朝。 今日から新しいデザインのお札が発行されるそうだ。 このデザインに関しては、視認性が高まったという意見と芸術性が下がったという意見があるらしい。 確かに見やすいが安っぽい。 って言うか、せっかくみんなが「聖徳太子」を忘れて「福沢諭吉」に馴染んだところで「渋沢栄一」に変える必要があったのかね? 今まで「諭吉」で親しまれていた1万円札の愛称は「シブサワ」とか「エイイチ」になるのかな? 「エイイチ」、「イ」が2つで言いにくいな。 「シブサワ」でいいか? ……などと、どうでもいいことを考えつつ、午前中のルーティーンワーク。 昼食はペヤングのソース焼きそば。 午後。 SF大会に持って行く機材に自分の名前を貼り付ける作業。 (これをやっておかないと私物がどこかに行ってしまった時に見つからなくなるのだ) 夜。 クーラーをつけっぱなしで寝たら、夜中に寝冷えで腹痛を起こした。 お腹をあったかくして、寝直す。
2024年7月2日(火)
朝。 昨日のSF大会関連のトラブルは、どうにか解決。 午前中。 池袋に髪を切りに行く。 平日のこの時間帯なら空いているかと思ったのだが、甘かった。 結構な時間待たされたので、他人の髪を切っている理容師の手元を眺めつつ時間を潰す。 「ザ・自由業」っぽいフリーダム過ぎる髪型が「誰がどう見ても会社員です」みたいに変化していくのは、ちょっと面白い。 (この人の髪の毛は、最後の床の掃除の時にバキュームを数秒間詰まらせていた。さすがの毛量) まあ、私も結構ボサボサだったので他人のことは言えないが。 帰りについでに買い物に行こうと副都心線の改札を入ったら、エスカレーターが工事中。 「階段をご利用ください」 と言われて、 (え? ここに階段なんてあったっけ?) と、振り向いたら駅員用通路の扉が開いていた。 その中にあった階段はやや薄暗かったが思ったより広く、関係者以外は入れないドアがいくつか見えた。 そこからホームへと降りて行くのだが、長年池袋駅を利用していたが、こんな秘密の通路があることは今日まで知らなかった。 なんだかワクワクしてしまった。 買い物を済ませて、昼食は久しぶりにドトール。 1人用の席が増えたな。 帰宅。 ネットでニュースを巡回。 内閣支持率が下がったとか。 日経の調査で25%か。 日経はいつも割と高めに出るんだけどな。 夕方。 長野へ行く準備。 会場が山の上のホテルなので、何か忘れた時に「じゃあ、そこらの店で買って来よう」が出来ないのだ。 そのせいで荷物が大きくなる。 無駄に疲れた。 寝る。
2024年7月1日(月)
午前中。 今日は休養日の予定なので、部屋で「光る君へ」視聴。 このドラマではあくまで「いい人」である藤原道長は、娘の彰子の入内には反対だが、安倍晴明に天変地異から国を守るための生贄と して入内させるべきと説得されて仕方なく……という流れ。 決して己の出世の野心のためではなかったのだ。 この時、彰子は数え年で11歳だったというから満10歳ぐらい。 小学4年生から5年生ぐらいの年齢である。 さすがに映像的にやばいと思ったのか、大人の女優さんが演じていた。 そして彰子の「裳着(もぎ)の儀」の場面。 ナレーションでも詳しい説明がなかったが、これは「成人式」なのである。 まだ小学生ぐらいの年齢の子供を、成人式を執り行うことによって無理に「成人したこと」にしてしまったのだ。 「裳着(もぎ)の儀」は、普通は12歳〜16歳ぐらいで行うもの。 中学生ぐらいの年齢をイメージすれば良いと思う。 そう考えると、やっぱりちょっと早いよな。 さて一方、紫式部の方は、結婚はしたものの価値観の違いから夫(藤原宣孝)とすれ違いが生じ、そこで初恋の人、藤原道長と再会。 ドラマはここで「つづく」となる。 (まあ、どうだっていいが) 昼。 ニュース。 H3ロケット3号機、打ち上げ成功 ! 地球観測衛星「だいち4号」を切り離して予定の軌道に投入。 (めでたい) めでたくないニュース。 今年の5月11日に湘南新宿ライン車内で男性の遺体が発見されたことが発表された。 5月11日午後7時40分頃。 JR小田原駅の駅員が、ホームに到着した15両編成の電車が回送になることから車内の点検を行ったところ、普通車両の14号車内 の窓を背にした2人がけの席で、男性を発見した。 動く様子がなく声かけにも反応がないため、119番に通報通報するとともにAED(自動体外式除細動器)を使って心臓マッサージ を行ったが既に死亡していたらしい。 たぶん改札口での記録によるのだろうが、この人が乗車したのは午前8時2分頃。 何らかの理由で亡くなり(事件性はないということだから、たぶん病死)それから栃木県と神奈川県の間を何度も往復して走っていた 車内に12時間近く「座っていた」ことになる。 電車の座席で「寝ている人」は多いから、誰も気づかなかったのだろうなあ。 ご冥福をお祈りしたい。 午後。 部屋でウトウトしていたら「枕元で人の話し声と気配がした夢」を見て目が覚めた。 女性の声のようだったが、夢と現実が入り混じったような不思議な感覚の夢だった。 夜。 SF大会のことで、ちょっとしたトラブル発生。 たぶんなんとかなりそうなのだが、ちょっと不安になって、関係ないのに持っていく荷物の確認などしてしまった。 寝る。2024年6月分へ 目次へ
2024年6月分へ 目次へ