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独 り 言 (2024年2月分)
2024年3月分へ

2024年2月29日(木)
今年は閏年なので、まだ2月。

午前中。
(なんか揺れたな?)
と思う。

 時刻:11時13分頃
 震源:千葉県東方沖(北緯35.4度 東経140.6度)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード4.7
 最大震度:震度3
  千葉県:茂原市 東金市 大網白里市 九十九里町 一宮町 睦沢町 長生村 白子町 長南町 市原市 いすみ市

豊島区は震度が出なかったが、周辺の板橋区、練馬区、北区、新宿区で震度1だった。

昼。
SF大会の企画のことで電話。
民俗学者の先生に出演料タダ、交通費・宿泊費自腹で出演をお願いする電話。
……思いの外スムーズに話が運んだので、自分でもびっくりする。

午後。
閏年の関係で、システム不具合がいくつか発生したらしい。
そんなに稀なものでもなく4年に1度のことなのに、システムを組むときにチェックしないのだろうか?

夕方。
 時刻:16時27分頃
 震源:千葉県東方沖(北緯35.3度 東経140.6度)
 深さ:約20km
 規模:マグニチュード4.8
 最大震度:震度3
  千葉県:大網白里市 九十九里町 長南町

板橋区、北区、新宿区、は震度1。
ネットを見たら、今日は私が体に感じた以外にも、千葉県東方沖震源の地震がいくつか発生していたようだ。

そして約2時間後にもう1回地震。

 時刻	:18時35分頃
 震源:千葉県東方沖(北緯35.4度 東経140.6度)
 深さ:約20km
 規模:マグニチュード4.9
 最大震度:震度4
  千葉県:大網白里市

豊島区も震度1の揺れがあった。
結構い横揺れだったな。
大きなのが来ると嫌だなあ。

夜。
『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)読了。
「アテナ・クラブ」シリーズの第4作。

ちょっと登場人物を増やしすぎたかなあ?
19世紀イギリスの淑女メアリ・ジキルをリーダーとする超人女性チームが悪と戦う話なのだが、肝心のリーダーのメアリが世間知ら
ずのお嬢様で、イマイチな人なのだよな。

冒険物語として読むのなら、一番活発なダイアナ・ハイド(名前で分かると思うが、ちょっと複雑な関係のメアリの妹)の視点で読む
のが面白いのだが、メアリ視点で見ると、ダイアナは淑女としてのまともな振る舞いができない欠陥人間という扱いになってしまう。
しかしわくわくする冒険譚を期待する身としては、この〈困った妹〉の言う「メアリは本当に退屈」に、大いに頷いてしまうわけだ。

あと〈シャーロック・ホームズ〉というビッグネームが出てくるので、それに期待して読み始めた人はガッカリしただろう。
「囚われのシャーロック・ホームズ」というタイトルの通り、この物語のホームズは、あくまで「囚われの姫」ポジション。
悪党どもに捉えられ、ひたすら救助を待っているだけ。
せいぜい活躍する女性たちを励ますぐらいしか役に立たないのである。
作者は相当に大風呂敷を広げてしまっているので、このシリーズはたぶん今後もどんどん続くのだろうと思う。

そろそろ午前1時なので、寝る。

2024年2月28日(水)
午前中。
SF大会絡みの作業。
……思ったより手間のかかる事務作業で午後いっぱいが潰れてしまった。

そんなわけで、他に何もしないまま夕方。
ポケットWifiの調子が変だと思っていたら、電源ケーブルが壊れていた。
焦ってamazonに発注。
電源ケーブルの接続部って弱くないか?(←雑に扱う方が悪い)

夜。
『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)を読みつつ、寝る。

2024年2月27日(火)
午前中に雑用が片付いたので、昼「光る君へ」視聴。

今回は藤原道兼の回。
藤原道長の兄で、花山天皇を騙して出家に追い込んだ人物として歴史に名を残している。
「騙した」ということは逆に言えば「信頼されていた」はずなのだが、これまで道兼と花山天皇を結ぶエピソードが一切なかったので
(どうするのかな?)
と思っていたら、今回で一気に2人の距離が縮まった。

意識不明のはずの父親がときどき目を覚ましては道兼を殴るという(道兼がそう言っている)のは、どうも嘘くさい話なのだが、藤原
為時(紫式部の父親で、ドラマではお人よしな性格に設定されている)はコロッと本気にしてこれを花山天皇に伝え、花山天皇の方も
素直にこれを信じてしまう。

ちなみに花山天皇は道兼の父親である藤原兼家が大嫌いという設定になっている。
大嫌いな兼家が実の息子と仲が悪いという話は花山天皇にとって愉快な話だったかも知れない。
そしてこのドラマでは悪役として暗躍している陰陽師の安倍晴明が、その兼家と組んでまたも悪だくみ。

夢枕獏先生の『陰陽師』に出て来る安倍晴明は、出世などには興味のない飄々とした若者なのだが、「光る君へ」の中年になった安倍
晴明は、長年の不遇の怨念を腹の内にたぎらせている陰険な人物。
同じ「安倍晴明は若い頃に出世しなかった」という事実から、解釈の違いでここまで異なる人物像が描かれているのは面白い。

ニュース。
鎌倉の病院で亡くなった「内田洋」という老人がDNA鑑定の結果、ようやく「桐島聡」であることが判明したようで、警視庁公安部
が「爆発物取締罰則違反」と「殺人未遂容疑」で、容疑者死亡のまま東京地検に書類送検したそうだ。
これでこの事件は、一応の決着かな?

それにしても腑に落ちないのが、なぜ公安がDNA鑑定以外にこの2人が同一人物だと判定する方法を持たなかったのかという点
だって当時、警察は桐島聡のアパートの部屋の鍵まで入手しているのだよ?
むしろ逮捕した容疑者の所持品から桐島聡の部屋の鍵を手に入れたから、彼が容疑者の仲間だと知ったというぐらいなもの。

指名手配までしたということは、桐島聡のアパートの捜索令状ぐらいは取れただろう。
なんで彼の指紋を入手していなかったのか?
これが1番の謎である。

ニュースその2。
去年1年間に生まれた子どもの数は前年より5.1%減少し、75万8631人(速報値)となったそうだ。

5.1%という書き方だと分かりにくいので人数に直すと、一昨年の速報値が79万9728人だったから、それより4万1097人
減ったということだね。

「1年にだいたい4万人の減少」というこの傾向が今後も続くと仮定すると、今年(2024年)は約72万人、来年(2025年)
は約68万人、再来年(2026年)は約64万人……となって、2030年には50万人を割ってしまう計算になる。
政府はいったいどういう対策を考えているのだろう?

夜。
佐藤編集長がチリ産の赤ワインを買ってきたので夕食後に飲んで、たぶんそのまま、寝る。

2024年2月26日(月)
午前3時。
最近としては珍しく二日酔いの頭痛で目が覚めたので、Lシステインの錠剤を飲んで症状が治ってからまた寝る。

朝。
頭痛はすっかり治ったが、やはり本調子ではない。
無理のない範囲で作業。

考えたら今日は二・二六事件の日なのだな。
1936年(昭和11年)、青年将校たちが天皇を担いで昭和維新を行おうとしたものの当の昭和天皇が彼らの行動に激怒して鎮圧を
命じたことで失敗に終わったクーデター。

1936年の2月26日は大雪だったという。
今年は東京に大雪が降りそうな気温ではない。
地球は随分と暖かくなって来ているのだな。

昼。
1号くんが、くず餅を持って来る。
箱に入った船橋屋のくず餅は、器に移して付属の黒蜜ときな粉をかけて食べるタイプ。
想像していたよりボリュームがあって、おやつというより1食分になった。

午後。
昨日コミティアに行ったという1号くんから入手した『古白抄 漆』を読む。
(「漆」は難しい方の漢数字の「7」。つまりこれは「第7巻」)

正岡子規の従兄弟であった藤野古白の生涯を描いたシリーズで、物語はそろそろ古白が本格的に神経症(と書かれているが、症状から
見るとおそらく今で言う「統合失調症」)の症状に苦しみ始める頃に差し掛かる。

正岡子規が東京に行ってしまったため、それまで子規に俳句を見て貰っていた河東碧梧桐が古白に俳句を見せに来るのだが、碧梧桐は
古白の言動に違和感を覚える。
そこで兄弟弟子である高浜虚子にこのことを相談するのだが……
20代半ばで拳銃自殺した青年・古白の精神が崩壊し、その死がひたひたと迫って来る様が描かれる、これまでで一番怖い章。

夕方。
ネットで「NHKスペシャル 戦場のジーニャ ウクライナ兵士が見た“地獄”」視聴。

戦地に行った志願兵たちの現実を彼らがスマホで撮影した映像等を元にまとめたドキュメンタリー。
取材対象が元カメラマン等のメディアの関係者が多いのは、メディア関連の伝手を辿って彼らと接触したからかな?

ロシア軍に占拠された領土を取り戻すために、敵軍の分断を狙って戦車でザポリージャに進軍したウクライナ軍だったが、ロシア軍も
そのぐらいは予想していて、地面には無数の地雷が埋まっていた。

貴重な戦車を徒に消費する結果となってしまったウクライナ軍は作戦を変更して歩兵部隊による塹壕戦を開始する。
ウクライナ軍の塹壕とロシア軍の塹壕は、近いところでは80メートルほど。
この距離から塹壕に身を隠しつつ、兵士同士が撃ち合うのだ。

生々しい殺人の記憶のせいでPTSD(心的外傷後ストレス傷害)を負い人格が変わってしまった兵士。
以前は優しい良い父親だったのに、子供相手に声を荒げたり「戦場で人を殺すのはテレビゲームと同じだ」などと危ない発言をする人
になってしまう。

肩を撃ち抜かれて神経に傷が付き、片腕麻痺という後遺症が残ってしまった兵士。
そして地雷で膝から下を失ってしまった兵士。

おそらく同様の負傷兵はロシアの側にも大勢いるのだろう。
戦争はやらないに越したことはないが「クリミアを占拠された時に反撃しなかったら他の場所も占拠された」立場のウクライナ政府も
簡単に引くわけにはいかないだろう。

私としては、この泥沼の戦争は「クリミアが簡単に取れたから他の場所も楽勝だろう」という甘い読みでウクライナに攻め込んでしま
ったロシアの側の、というかプーチンの問題だと思うけどね。
彼としても今更「ここまでの被害を出したけれど勝てなかったので引きます」は言えないだろう。
彼の立場を守るためには、そう簡単には戦争は終わらせられないのだろうな。

プーチンは今年で71歳。
2021年のロシア人男性の平均寿命(出生時の平均余命)は、64.2歳かあ……

寝る。

2024年2月25日(日)
今日はメンサ・テスト合格者の会なのだが、外に出ると雨。
細かい雨だが風があるので体感的にかなり冷たい。

途中で携帯電話を忘れたことに気づき、さらに会場に着いてからWifiルータを忘れたことに気づいてバタバタ。
どうにか3時からのZoomミーティングには間に合った。

テレビを見る習慣がないというメンバーと「桐島聡が死んだね」などと1ヶ月前のニュースについての世間話をする。
50年近く指名手配された挙句に名乗り出て、
「自分は桐島聡だが、容疑の事件については関与していない」
と言って死んじゃった人の話。

(じゃあなんで逃げた?)
と思うのはみんな一緒のようで、
「冤罪で逮捕されるのを恐れて逃げていた?」
「いや、実は彼が逃げていた相手は犯行グループの方だった?」
などと妄想が広がっていく。

発見後に公開された生前の彼のビデオを見る限り、けっこう楽しそうに暮らしていたようなので、途中から「いまの幸せな生活を壊し
たくない」みたいな気持ちにもなったのかも知れないな。

終了後、いつものように懇親会。
コミティア帰りだという1号くんたちとも合流して一緒に飲む。

久しぶりにワインを開けたら、ちょっと酔っ払った。
家に帰って、寝る。

2024年2月24日(土)
朝。
天気は悪くないようだが、やたらに寒い。

午前中。
毛布を被ってぐずぐずしていて、先月のメンサ・テスト合格者の会の議事録をまだメンバーに送っていなかったことに気づく。
慌てて送信!
(旅行を挟むと月のルーティンワークのリズムが乱れるな)

午後。
注文していた本が2冊届いた。
『アリスとシェエラザード 〜仮面舞踏会〜』(諸星大二郎 ビッグコミックススペシャル)
『玄宗の宦官:高力士の生涯』(諸葛ひかる リトルズ)

『アリスとシェエラザード 〜仮面舞踏会〜』の方は、19世紀のイギリスを舞台に霊能力者のアリスと武闘派のシェラザードという
レディ2人組がオカルト的怪事件に挑むバディもの「アリスとシェラザード」シリーズの第2巻。
『玄宗の宦官:高力士の生涯』は、盛唐時代の中国を玄宗皇帝の宦官だった高力士の視点から描いた歴史小説。

差し当たって漫画から読む。
この巻からユディットというキャラクターが出て来るのだが、たぶんこのキャラ、作者のお気に入り。
第9話「ユディット」のカラーの扉絵、もしも複製原画が発売されたら私は買いたい。
部屋の入り口に貼っておくだけで魔除けになりそうな絵画である。

そもそもユディットというのは、聖書外典に敵将を色仕掛けで騙してその首を打ち取ったと伝えられるユダヤの未亡人(夫は日射病で
死んだ)であり、数々の名画の題材となっていることで有名な女性の名前。
言い換えれば多くの画家が画題に取り上げたくなるような女性なのだ。

この作品に出てくるユディットは、その名を母親に授けられた女性画家という設定。
彼女が、今後もアリスとシェエラザードの商売敵として活躍することを期待する。

夕方。
空想小説ワークショップ。

夜。
『玄宗の宦官:高力士の生涯』(諸葛ひかる リトルズ)を読み始める。
まだ最初の方なので、高力士は玄宗に仕えていない。

小説なので、たぶん口力士の少年時代についてなんかは作者の想像がだいぶ入っているのではないかと思う。
話し言葉にちょっと昔の「劇画」のノリを感じさせる文体で、慣れればさほど読みづらくはない。
物語として面白いので割と読み耽ってしまった。

高力士と言えば、美少年として知られ、長じてからはその有能さを武器に唐の時代の宮廷で出世しまくった宦官。
主人公として面白くないはずはないのだが、やっぱり「宦官」は嫌われるのか、彼を取り上げた小説はあまりなかったのだ。

本を読んでいるうちに午前1時になっていた。
さすがに、もう寝よう。

2024年2月23日(金)
日経朝刊1面トップの大見出しが、
〈日経平均 最高値〉
〈終値3万9098円、34年ぶり〉
〈海外勢、企業を再評価〉

性格の悪い見方をすると、バブル後の経済低迷で値段が下がりまくっていた日本株を、バブル後の経済成長で金持ちになった外国人が
どっと買ったので日経平均が跳ね上がったということかな?
(ちなみに今回の値上げの材料は「生成AIへの期待」だそうだ)

課題については、
〈株高の恩恵は家計に行き渡らず、賃上げを起点とした好循環実現には課題が残る〉
だとのこと。
この課題は重要だな。

「ブギウギ」1週間分まとめ視聴。
子供をベビーシッターや親切な知人に預けることを拒否して職場に連れて行ったヒロインだが、そのせいで子供がトラブルを起こすし
自分自身も子供が気になって仕事に集中できない。

話は変わって、ゴシップ週刊誌に、長年の付き合いのライバル歌手がヒロインの悪口を言っていたという記事が載る。わざわざそれを
ヒロインに見せに来ては「気にすることはありません」というマネージャー。(お前は何がしたいのだ?)

ヒロインは、その週刊誌の記者が信用できない男だと知っているはずなのに、なぜか彼が書いた記事の内容は信用して、相手の歌手と
対談することになり、その場でも記者に煽られて感情的になる。

そして対談後に相手の歌手がヒロインの家を訪れて「あなたに必要なものだ」と勝手に家政婦を派遣。
さんざん子供を他人に預けないと大騒ぎしていたヒロインは、この家政婦にあっさり子供を預けてメデタシメデタシ。

これは「他人に子供を預けずに無理をしていたヒロインが他人を信頼して子供を預けることになった」というドラマを描きたかったの
だよね?
だったら家政婦が来てからの「心の交流」的なものをもっと描いた方が良かったのではないか?

そもそもゴシップ週刊誌のくだりはドラマの流れから言ってそれほど重要なものではない
「もともと仲が悪いわけではないヒロインとライバル歌手が、ゴシップ週刊誌のせいで一時的に仲違いしてすぐに元の関係に戻る」と
いうエピソードなので、このエピソードの前と後で2人の関係に変化はないわけでカットしても特に問題はないのだ。

だからこのエピソードの代わりに家政婦とのエピソードを入れた方がドラマ全体の流れとして自然だったのではなかろうか。
こっちのエピソードではヒロインは明らかに変化しているのであるから。

午後。
雨が小やみになったので、佐藤編集長と池袋を散歩する。
「今日で天皇はんはおいくつになられたんや?」
みたいなゆるい会話をしながら池袋の街を歩く。
(念の為、64歳になられたそうです)
途中で途中から雨と風が強くなり、足元が少し濡れてしまった。

夕食はファミレス。
注文がタッチパネル式になっていた。

大学でコンピューターゲームを専攻していた2号君は、このタッチパネルで自分の注文したい商品を見つけるのが上手い。
なんでもユーザーインターフェースのツリー構造の階層を構築しているセオリー(???)というものがあるのだそうだ。

そのセオリーがピンと来ていないポンコツ・ユーザーの我々は「えー、ここじゃないの?」を繰り返してようやく注文に成功する。
運ばれて来た料理自体はそこそこの味だった。
人件費が食材の費用に回っているのなら、セルフの注文方式も受け入れざるを得ないのだろうな。

我々に料理を運んで来たのは人間の店員だったが、機械のウエイターも使っている様子。
メニューに載っていた広告によれば「出前もやってます」とのことだった。
飲食業界もいろいろと変化していっている模様。

帰宅。
濡れた服を部屋着に着替えて、ストーブの前で毛布にくるまって暖をとっていたら、そのまま眠ってしまった。

……目が覚めるともう夜で、夕食も済ませて来たし、このまま本格的に寝るか。

2024年2月22日(木)
天気は相変わらず不安定。
脇腹の痛みがほぼなくなったので、体を動かす作業。
前々から気になっていた、壊れた棚から飛び出したネジクギを処理する作業とか。

午後。
作業エプロンに穴が開いたので針と糸で修復しようとして、指先をつついて出血!
大掛かりな作業より、こういう細かい作業の時の方が怪我が多い気がする。(つまりは不器用)

ネットの情報によると、今日は「猫の日」なのだそうだ。
ペットに猫や小型犬を飼っている人は多いみたいだね。
金持ちの多い地域で血統書付きのペットを相手にした獣医さんは儲かるので人気の職業であるらしい。

しかし同じ獣医でも酪農家相手に牛や馬の診療をする人は不足しているのだとか。
「まあ、そりゃそうだよなあ」と思うので、酪農家相手の獣医さんには国がたっぷり補助金を出して「儲かる商売」にしてあげて欲し
いと思うのだ。

保育士さんも看護師さんも介護士さんも、不足して困るのなら国が金を出して「儲かる仕事」にするのが一番良いのだが、なぜか日本
の偉い人は国民に金を渡す制度に消極的。

「同じ金を使うのならば薄給でも働きたいと思えるようなやりがいを感じさせるための事業に」みたいな方向に話を持って行きがち。
結果、予算は使うけれど成果は出ないというダメダメなことになってしまう。

言いたいことは分かるのだよ。
「関係各方面との調整」だよね?
でも、そっちにばかり気を取られて、肝心の「わたしゃ何をしようとしてたんだっけ?」を忘れていないか?

寝る。

2024年2月21日(水)
午前中。
雑用が一段落してネットをうろついていたら、『玄宗の宦官:高力士の生涯』(諸葛ひかる リトルズ)という本を見つけて衝動的に
ポチる。
リトルズという出版社は聞いたことがなかったのでネット検索したら、小部数の自費出版本を手がけているところらしい。
著者の諸葛ひかる氏は、このリトルズと、あと一般社団法人日本電子書籍技術普及協会というところからも本を出しているようだ。

午後。
天気がイマイチなので外出を控えて部屋で本を読んでいたら電話があって、来月のバイト先が決まる。
すでに5ヶ月近くダラダラしていたので、そろそろ働けということなのだろうな。

夕方。
ちょっと面白いアイデアを思いついたと思ったので書き留める。
(書いてみると、あんまり面白くないかなあ、うーん)

夜。
気がついたら午前1時だった。
バイトが始まる前に、少しずつ生活を昼型に戻していかないとな。

寝る。

2024年2月20日(火)
脇腹の痛みは昨日よりは良くなった。
無理はしないようにそろそろ動く。

旅行荷物の荷解きとか、SF大会の事務作業。
議事録を整理してネットに上げるとかその程度の座っていても出来る仕事をたらたらと。

午後。
ちょっと暇ができたのでネットで高力士についてちょっと調べる。

ウィキペディアによると、
〈玄宗が李白を召した時、すでに酔っていた李白は、高力士に靴を脱がせたという。これがために讒言を受け、李白は官職を得られな
かったと言われる〉
だそうだが、あの酔っ払いオヤジを官職に就けるなと進言したのなら、それは讒言ではなくむしろ正しいアドバイス。

そもそも「俺は高力士に沓を脱がせ、楊貴妃に硯を持たせて詩を書いた男だ」と自慢していたのは李白自身なのだ。
だから「高力士の恨みを買って讒言された」という、この話の出どころが李白本人だったとしても全然おかしくない。
宮中で思うように出世できなかったことが相当に不本意だったらしい李白が、勝手な妄想を膨らませて高力士を逆恨みしたということ
は、大いに有り得た話なのだ。

ちなみに李白の宮中での立場は翰林供奉(かんりんぐぶ)。
翰林供奉とは何なのかと言うと、これがよく分からなくて、どうも李白を宮中に入れるために無理矢理に作った役職なんじゃないかと
言う説もあるぐらい。

翰林院というものはあって、これは皇帝の仕事の補佐をする有識者の集まりだった。
だから「翰林」は「有識者」をイメージすれば良いかと思う。
そして「供奉」は「お供の行列の人」なのだそうだ。

だから「翰林供奉」は「お供をする有識者」なのだが、実際に李白がやっていたのは、玄宗皇帝の求めに応じて即興で気の利いた詩を
作るといったようなこと。
だからむしろ日本で言う「御伽衆」に近い立場だったんじゃないかという気がする。

そんな立場であったならば、官職に就くような人とはそもそもルートが違うんじゃないか?
私だって李白に詩は書かせても、公文書を書かせたいとは思わない。

で、李白が高力士に具体的にどんな「讒言」をされたのかと言うと、彼が楊貴妃を讃えるために作ったというこの詩についての讒言な
のだそうだ。

清平調詞(其の二)

 一枝紅艶露凝香  一枝の紅く艶めかしい牡丹が、露と香りをギュッと抱いているようだ
 雲雨巫山枉断腸  夢の中で巫山の女神と雲雨を契った楚の襄王は目覚めて断腸の思いを味わったそうだが、彼女は現実世界の女神
 借問漢宮誰得似  ちょっとお尋ねするが、漢の成帝の後宮の美女たちの誰が彼女に比べられようか?
 可憐飛燕倚新粧  可憐な飛燕の化粧したての姿となら比べても良いかな

【無用の知識】
 雲雨巫山
 楚の襄王が夢の中で巫山の女神と「朝には雲となり暮れには雨となっていつでも傍にいよう」と契ったが、目覚めると
 当然そこに女神の姿はなく虚しくも断腸の思いを味わったという故事がある。

 漢宮
 漢の成帝の後宮は美女揃いで有名だった。

 飛燕
 趙飛燕。
 成帝の後宮の中でも飛び抜けて美人で、歌舞の名手と伝えられる。
 そのため身分が低かったにも関わらず成帝の寵愛を受けた。
 しかし相当に周囲の恨みを買ってしまったようで、成帝の死後、庶民の位に落とされて自害した。
 宮中での振る舞いが身勝手だったからだと伝えられる。(真偽は不明)

 新粧
 ほどこしたばかりの化粧。
 昔の化粧品は化粧崩れが早かったので化粧したてと時間が経ってからだと明らかに見栄えが違った。

この詩の何が問題なのかと言えば、楊貴妃が「似ている」とした趙飛燕が上述の通り身勝手な女として評判が悪く、その末路も悲惨な
ものだったこと。

そこで、沓を脱がせられたことに恨みを持った高力士が、楊貴妃に「李白はあなたを趙飛燕に喩えることで、暗に悪口を言っているの
です」と密かに囁き、これが楊貴妃から玄宗皇帝に伝わったことで李白は宮中を追われたのだというのだが……。
ちょっと待て! 高力士が、楊貴妃に「密かに囁いた」内容を、なんで俺らが知っているんだ?

私が思うに、もしも高力士が「密かに囁いた」としたら、その相手は楊貴妃ではなく李白だったのではないかと思うのだ。
「先生、あの詩なんですが、飛燕に喩えたのはまずかったんじゃないですか? 宮中はいろいろと言う奴も多いので、くれぐれも言葉
には慎重にした方が御身のためですよ」
これなら「囁いた」内容を李白が知っていてもおかしくない。

高力士も、言ってみれば身分の低い宦官という立場にありながら、その能力によって皇帝の右腕にまで上りつめた人物である。
則天武后に仕えていた時には、小さなミスを理由に一度宮中から追われた苦い経験もしている。
その彼から見て、地方の出身者で科挙の試験にも通っていない身でありながら、詩の才能を頼みに宮中に上がれるまでになった李白の
油断しまくった振る舞いは、見ちゃいられなかったのかも知れない。

「先生、もっと気をつけないと」と善意で忠告してくれた高力士に対し、自分の才能に絶大な自信を持つ天才肌の李白が「なんだこの
野郎、たかが宦官のくせに俺の詩にケチをつける気か?」と腹を立て、挙句に「俺が官職に就けなかったのは、あの宦官野郎がいらん
ことを言ったからに違いない」と被害妄想を膨らませたというのは、いかにもありそうな話のように思われる。
そうなればこのおっさんが酔っ払ってあっちこっちで、その話を吹聴しまくったと考えるのはむしろ自然。
こうして広まった話がやがて書物に書き残されて、今日の我々が知る逸話となった???

夜。
脇腹は「体の動かし方によってはちょっと痛む」程度に回復。
新幹線ではこんなことは起きなかったので、やっぱりバスの座席はちょっと狭いのかな?

寝る。

2024年2月19日(月)
朝。
熱はないのだが、体がだるい。
そして何より脇腹が痛い。
(無理な姿勢で長時間バスに乗っていたからかなあ?)

60代になってから、こういう「回復力がなくなった」感が強くなって来た。
一晩寝ても復活しづらくなってしまった。

昼。
「光る君へ」視聴。

打球(だきゅう イギリスの「ポロ」に似たスポーツ)を観戦に来た姫君方の席の周囲の御簾が全て引き上げられていたのは、撮影の
都合だろうし、雨の中を自分で猫を追いかけて裏路地まで走って来る貴族の姫君(紫式部)の「従者はどうした?」も目を瞑ろう。

しかし、普通に人前で烏帽子を脱いじゃう藤原道長たち貴族の男子(藤原道長その他)。
さすがにそれはないと思う。
(そして彼らの従者は何処に?)

前の回でちゃんと「当時の烏帽子は感覚的に下着のようなものだった」と説明されていたし、今回も道長の父親の兼家が、夜寝る時も
烏帽子を被っているシーンが出て来る。

今回のドラマは、紫式部と藤原道長が出て来る場面は、敢えて時代考証をめちゃくちゃにして「これは現代劇ですよ」と宣言している
ということなのか?

午後。
脇腹の痛みが治らない。
断続的に激痛が来るという嫌な感じ。
困ったな。

ニュース。
内閣支持率。
 毎日新聞 14% 
 朝日新聞 21%
 産経新聞 22.4% 
 読売新聞 24%

日本には「国民が政党を育てる」という習慣がないので、いわゆる「出来合いの政党」と比較して自民党を選ぶという有権者が多い。
だからこの程度に支持率が下がっても特に政権交代は起こらないのだと思う。

イギリスみたいに「国民が政治に口を出す」習慣のある国では「いろいろ問題もある野党」をまずは選挙で勝たせて、気に入らない点
があれば政党にどんどん要求を出すことで修正させ、自分の気に入った政党に育てて支持していく感じらしいが。
(「政党育成ゲーム」って出来ないかな?)

夕食。
うどんを食す。

脇腹の痛みが治らないので、今夜はもう寝よう。

2024年2月17日(土)〜18日(日)
〈17日〉
朝。
6時に起きるはずが6時半に目を覚す。
30分の寝坊である。
今日はこれから長野に行く予定なのだ。
長時間バスに乗るので車酔い予防のために朝食は抜き。
よって朝のルーティンのそれ以外の作業(デュオリンゴで遊ぶとか)を行う。

9時20分に新宿西口センタービル前に集合なのだが、池袋から新宿までは埼京線で5分。
まあ、そこそこ時間に余裕があると言えばある。
(そう言えば今夜はH3ロケットの打ち上げがあるんだよなあ)

……などと、余裕こいてのんびり出発準備をしていたら、ノパソの充電器が行方不明になって大騒ぎ。
これで5分以上ロス。

充電器をコンセントから取り外し、絡まらないようにコードを巻いて、それからどこへ置いたのかが不明。
なにしろ私のことだから、何か別のことに注意が向いたら手に持った物を飛んでもない場所に起き忘れかねない。

……部屋中を探し回った挙句に、持っていく予定のバッグの中で発見した。
コードを巻いてきちんとバッグに収納していたのだった。
(もっと自分を信じるべきだった)

出発。
予定通り埼京線に乗って新宿到着。
そして、予定通り道に迷う。
迷子をちゃんと正規の予定に入れている辺り、方向音痴能力者としてプロの領域!(←何を威張っている?)

交番で道を聞いたら、お巡りさんに嘘を教えられる。
どうやら出口の番号表記が改正されたのに交番に置かれていた資料の方が更新されていなかったっぽい???

そんなこんなで、どうにか予定の30分ほど前に目的地に到着。
『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)を読みつつ、他の
参加者を待ってバスに乗車。
運転手さんに当然のように「全員揃っていますか?」と聞かれる。

このバスは一般の人も乗っているホテルの送迎バスで予約制。
うちは「グループ」で予約したので、運転手さんは当然グループにはリーダーがいて、その人が参加メンバーをチェックしているものと
思っていたらしい。
しかし我々はSF大会のスタッフ。
要は、そのような輩なのである。

「ハテ、全員とは?」
「今日は一体、誰と誰が来るはずなんだ?」
「そんなの知らん」

……などとやっているうちに、少し遅れて来た人も、どうにか出発時刻に間に合って無事に乗車する。
「結局なんの問題もなかったね」って、ヲイ!
(運転手さん、本当に申し訳ありませんでした)

そんなこんなでバスが出発する。
新宿の街を抜けて中央道を西の方角へ。
ここで事件発生の連絡。

中央道で火災が発生したらしく、談合坂のサービスエリアを出た辺りで1車線が通れなくなって渋滞が始まってしまう。
私は基本的に野次馬人間なので、窓からひたすら事故現場を探す。
やがて前方にポツン、ポツンと赤い灯りが見えて来る。
近づいたらどうやら「発炎筒」のようだ。

後続車に事故を知らせるための発炎筒の存在は知っていたが、実際に火が点けられているものは初めて見た。
こんなに赤く明るく光るものなんだね。

そして点在する発炎筒の先には、運転席が真っ黒に焼け焦げたトラックが。
「トラックの火災」と聞いて、てっきり積荷が燃えたものだと思い込んでいたので意外だった。
タイヤは焼けてしまっていたがフレームは歪んでいなかったので何かにぶつかったようにも見えなかった。
運転席にこんな火事になるような「火元」があったのだろうか?

さて、火災現場を通過して渋滞を抜けたので、バスはそのまま目的地へ向かう。
標高が高くなって来るに従って、なんだか耳が変になった。
気圧の関係だろう。
(「耳抜き」ってどうやるのだっけ?)
サービスエリアでトイレに行ったついでに、やや強く鼻をかんだら治った。

予定より約30分遅れで池の平ホテル到着。
さすがに空腹だったのでホテルの3階にある軽食コーナーできのこ蕎麦を食べる。
きのこうどんもあったのだが、やっぱり長野まで来たら蕎麦だろう。
1杯1000円。
つゆの出汁が効いていて美味だった。

部屋にいったん荷物を置いてから、やねこんRの会議。
クロージングの部屋をどこにするかとか、細かい内容の打ち合わせ。
やはり山のせいか、ネットの接続状況はやや不安定。
ネットを使用する企画はそのつもりで内容を考えた方が良いな。

会議の最中にトリニティさんが来て「細かいことは後で」とだけ言って立ち去る。
(なんだろう?)
と思いつつ、会議終了後に部屋に戻ると「お風呂に行って来ます。夕食はレストランの前で待ち合わせ」と言った内容のメモが置かれ
ていた。

ここのホテルの食事券は部屋ごとに1枚というシステムなので、全員が揃わないとレストランに入れない仕組み。
しかしメモにあった名前を見るに、部屋割りが入れ替わった様子。
つまり肝心の待ち合わせ相手の顔を私は知らないことになる。

(ひょっとして、ご飯が食べられない?)
と慌てるが、同室のひとの1人が、私の顔を「どこかで見かけた覚えのある顔」と記憶してくれていたお陰で助かった。
ちなみに、部屋の入れ替えは体調不良の人が出たので別室でゆっくり休んでもらうために部屋割りを組み替えたかららしい。

このあと宴会で酒を飲むので夕食はややセーブ。
食後に温泉へ。
室内に手提げバッグが人数分用意されているので、それに着替えやタオル、濡れたものを入れるためのビニール袋などを入れて大浴場
まで行って入浴する仕組み。

大浴場は一部が露天風呂(混浴のものと男女別のものと2種類)になっていた。
試しにガラス戸の向こうの男女別の方の露天風呂に行ってみたが、感想としては「2月の長野の露天風呂は寒い」。

夜。
8時から懇親会。
本日聞いた1番ためになる話。
歌舞伎で馬の脚を演じる役者にも上手い下手はあり、上手な馬の脚だとそれなりに贔屓が付いて大向こうから「馬ァ!」と、掛け声が
かかることがあるのだそうだ。
これはぜひ聴いてみたい。

午前0時まで飲んでから部屋へ戻ったら、
「これから温泉へ行く」
と行って出て行った人がいた。
食事の前にも行ったと思うが、温泉地だとそれが普通なのか?

ちなみに部屋は、和室を改装した感じで畳っぽい床材の上にベッド2つが置いていある他に布団が2つ並べて敷かれ、4人が泊まれる
ようになっている。
部屋にはテレビがなく(「そんなものを見ている暇があったら景色を見ろや」ということか?)トイレと、なぜか風呂桶が1つ。

電灯のスイッチの表示によれば「浴室」ということなのだが、簡単に言うと「ドアのついた風呂桶」。
洗面室の後ろの壁がガラス張りになっていて、その向こうに風呂桶が見える。
その風呂桶の縁の高さにドアがあって、開けて中に入ると、そこはもう風呂桶の中なのだ。
何を言っているのかわからないと思うが、そういうものがあった。
まあ、「ガラス張りのシャワールーム」なのだと割り切れば良いのかも知れないが、カーテンも何もない素通しのガラスにはちょっと
びびった。

なんやかんやで、就寝は午前2時過ぎ。
明日の朝食は7時からだそうだが、ちゃんと目が覚めるかな?

〈18日〉
6時30分に自然に目を覚す。
えらいぞ、オレ!(←自画自賛)

服を着替えて朝食へ。
朝食前に温泉に行きたいという人がいたので、レストランで事情を話して2人で朝食。
部屋に戻ってから入浴に誘われたが、デュオリンゴで遊びたかったので、私はパス。(ゲーム優先!)

遅れて朝食を摂ったひとりが戻って来て、
「食事をしたら汗をかいたので、これからお風呂に行って来る」
と言って出て行った。

数えてみると、昨日の夕方から数えて入浴4回。
(温泉を堪能しているなあ!)

10時にチェックアウトしてから、重要な目的のひとつである会場の見学。
見学中、ホテルの支配人さんからコソッと、
「あの、『こん』って何ですか?」
と聞かれる。
(どうやら「やねこんR」とかの「こん」の意味がよく分からなくて、聞きそびれていたらしい)

一通りの下見も済んで、まだ時間があるので15分ほど離れた場所にある「白川湖畔 蓼科テディベア美術館」「世界の影絵・きり絵
・ガラス・オルゴール美術館」「白川リゾート 森の美術館」へ。

「テディベア美術館」は、文字通りテディベアが展示されている美術館なのだが、テディベアを使って世界各国の風景を再現した中に
特定のテディベアが何体か隠されている「立体ウォーリーを探せ」的なゲームを楽しめて、思ったより楽しかった。

近くで食事をする場所を受付の人に聞いたら開いている店があると言うので言ってみたのだが、開いていたのは「きのこ汁」の店だけ
だった。
(美術館の客はきのこ汁1杯無料というのをやっているらしい)

どうしようかと話し合った結果、食事はホテルに戻ってからということにして美術館だけ見て帰ろうということになった。
次に行った「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」は、藤城清治ファンには必見。
(あとはまあ、何と言うか「綺麗なものを集めてみました」的な美術館)

(藤城清治さんって、まだ現役でご活躍されていたのだね)
1924年生まれ。
今年で100歳、大したものだと思う。

この美術館を出たところで、一緒に行ったグループのうち、先へ行っていた人たちとはぐれる。
受付の人に「見かけませんでしたか?」と聞いたら、
「きのこ汁を食べに行ったのではないでしょうか?」
という返事。
(きのこ汁は、さっきパスするという話になったしなあ)

売店まで戻って確認するが、いない。
受付の人が心配して、
「きのこ汁を食べに行ったのではないでしょうか?」

「館内は一本道だったので、途中でトイレに寄ったとか?」
「それにしても揃ってトイレとかって???」
などと話し合っていたら、受付の人がやって来て、
「きのこ汁を食べに行ったのではないでしょうか?」
(どんだけ「きのこ汁」を推すんだ?)

しばらく待っていたら、行方不明の一行が「白川リゾート 森の美術館」からゾロゾロと出て来た。
(単に先に行っていただけだった)
「白川リゾート 森の美術館」では「リサとガスパール展」をやっていたので館内を1周してからホテルへ戻る。
この美術館は、かなり小さい建物なのでその気になれば数分で見て回れる。
そしてここの受付の人は「テディベア美術館」の人と同じ人だった。
(シフト制?)

ホテルへ戻って、昨日と同じ軽食コーナーで、今回はきのこうどんを注文し、よく考えたらこれは「きのこ汁」にうどんを入れた料理
ではないかと気づく。
「きのこ汁」からは逃れられないのか!

そのままロビーでぐったりして(さすがに疲れ果てた)。
バスに乗って新宿へ。

途中でMacをネットに繋げようとしたら、なぜかWifiが近くにないというエラー表示。
他のものならバッグの底ということも考えられるが、MacがWifiからの電波がないと言っているのだ。
何しろ私のことである。
ホテルのロッカーにでも置いて来た可能性が高い。
「えらいこっちゃ!」と、ひとしきり騒ぐ。

バスは途中で事故渋滞に巻き込まれたものの、どうにか30分遅れで新宿に到着。
新宿駅のホームでゆっくりボストンバッグの底を確認したら、Wifiはちゃんと入っていた。
なぜかスリープモードなってしまっていて、Macが感知できなかったようだ。
(Macより自分を信じるべきだった)

埼京線で帰宅。
日経夕刊1面トップが、
〈H3ロケット打ち上げ〉
〈軌道到達、衛星を分離〉
(おおっ! 成功したか!)

なんだか久しぶりな気がしてしまう我が家での夕食。
風呂に入って、寝る。

2024年2月16日(金)
朝から体調が今ひとつ。

午前中。
本日の「ブギウギ」。
なかなか新曲を作ってくれない作曲家のところに催促に行ったヒロイン。
彼女は来月の公演で、友達になったパンパンたちの前で新曲を披露したいのだ。

そのパンパンたちについて作曲家に説明するヒロイン。
「みんなええ子らです。恐ろしいこともやましいこともあらへん。みんな必死に生きてるだけや」

するとこれを聞いた作曲家は、随分前から映画の主題歌を依頼されていることを思い出す。(なんで?)
すでに歌詞は出来ていて、曲をつけてくれという依頼なのだが、意味のわからない歌詞だったので保留にしていたのだという。

しかしヒロインの話を聞いた作曲家は急に閃いて、この歌詞のための曲を作り、この曲を来月のヒロインの公演で披露する新曲にする
と言い出すのだ。
(ちょっと待て!)

ちなみに史実では、この曲「ジャングルブギー」は、黒澤明監督の映画「酔いどれ天使」の挿入歌だった。
それをなぜ笠置シヅ子が歌ったのかと言うと、彼女が出演者のひとりであったからだ。
つまり劇中で歌手が歌を歌うシーンがあって、その歌手を演じたのが笠置シヅ子だったのだ。

それがドラマでは、映画の話もそれへの出演の話もすっ飛ばして、いきなり映画監督から預かった歌詞に曲をつけてヒロインの公演で
新曲として発表させる……という謎の流れになっている
(本当にこんなことをしたならば、訴訟騒ぎが起きそうだ)

ドラマなのだから別に何もかも史実通りにしなくてはならないというわけではないが、史実と変えるなら変えるなりにそれなりに視聴
者が納得する話にして欲しい。

午後。
なかなか体調が回復しない。
体がふらふらして来たので半ば無理やり食事を摂る。

夜。
めまいかと思ったら地震だった。

 時刻:18時52分頃
 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード4.0
 最大震度:震度3
   栃木県:宇都宮市 下野市 壬生町

豊島区は震度が出ていなかったが、新宿や板橋が震度1。
そう言えば京都に住んでいる知人が、この間地震があったと言っていた。
全国的に揺れているのか、日本列島?

明日は長野に行かなくてはならない。
新宿まで迎えに来るホテルの宿泊客専用送迎バスに乗り遅れるとえらいことになるので、早めに寝よう。

2024年2月15日(木)
朝。
本日の「ブギウギ」は、ヒロインが、戦争未亡人となって苦しい生活をしているかつての親友と再会する話だった。

困窮した暮らしをしている親友の姿を見たヒロイン、
「何があったんや?」
って、ヲイ!
戦争があったのに決まってるだろう。

これって今で言うと能登の避難所にいる被災者に「何があったんですか?」と聞くレベルの愚問である。
昨日の噛み合わない会話と言い、「ブギウギ」の今週分を担当している脚本家氏、ちょっとズレていないか?

午後。
『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)の続きを読む。
ホームズが誘拐されたっぽいのはタイトルの通りなのだが、その前にヒロインたちは行方不明のアリス(主人公のところで働いていた
メイド)を救出しなければならないのだった……。

夕方。
ニュース。
〈時事通信が9〜12日に実施した2月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比1.7ポイント減の16.9%〉

時事通信社は低く出る傾向にあるからな。
支持率低迷は否定できないが。

夜。
なんだか体調がイマイチ。
アレルギーの薬を飲んでさっさと寝よう。

2024年2月14日(水)
朝。
今日のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」。

ゴシップ週刊誌に書かれたいい加減な記事のせいで有楽町のパンパン(私娼)たちの反感を買ってしまったヒロインは、誤解を解こう
と彼女たちの根城に出向くが、そこでパンパンに、
「戦争で夫を亡くし、経済的苦境のためにこんな仕事をせざるを得ない自分たちの気持ちがあんたに分かるか」
といったことを言われ、
「自分も婚約者を病気で亡くしてとても悲しかった」
というようなことを言い返すと、この言葉がパンパンたちの共感を呼んで「あんたを誤解していた」とめでたく和解するという話。
(このやりとりが全く噛み合っていないと感じたのは私だけか?)

夫の親の許しが得られずに正式な結婚をする前に私生児を産んだヒロインは、頼みの婚約者の病死によって乳飲児を抱え生活のために
歌手をして金を稼いでいるわけである。
史実では夫の実家は彼女に冷たく、ろくな経済的援助も受けられなかったのだが、ドラマはそこを改変して夫の母親を理解ある優しい
姑にしてしまっている。
つまりヒロインの周囲の人間を無理やり全部善人にしてしまったせいで彼女の「経済的苦境」が描けなくなり、その結果こういう変な
やりとりが生まれてしまったということなのかな?
(なんだかなあ……)

午前中。
携帯電話に見慣れない番号から着信。
警戒しながら出たら眼鏡屋からの「出来上がりました」という連絡だった。
予定では日曜日に出来るという話だったので、随分と早い。

朝シャン(昼シャン)などしてから受け取りに行く。
新しいメガネは視界が良好で気分が良いな。

そのまま地下鉄に乗って溜池山王(霞ヶ関の辺り)へ行く。
ここの立ち飲み屋で本日は「ひげひげ集会」があるのだ。
「ひげひげ集会」というのは「心にひげがある者」の集まり。
要は適当な理由をつけて飲み会をやろうというそういう集まりである。

溜池山王駅の9番出口を出て直進すると目的の店「立飲み つうこん」に着くはず……だったのだが、ご期待に違わず道に迷う。
Y字路で右の細い道へ行けば良いものを左の大通りに進んでしまった。
普通に考えたら霞ヶ関で立飲み屋と言えば裏通りの方だよな。

時間には十分に余裕があるのでゆっくりひとまわりしてから店を発見。
集合時間まで1時間以上あったので、ドトールで30分ほど時間を潰してから店に入ったら、すでにメンバーが2人来ていた。

問題は、この時点で既に店がかなり満席に近かったこと。
主催者のI藤氏が「しまった。見通しが甘かった」と言っていたが、そこは立飲み屋なので客の回転も速く、まあなんとかなった。
そもそも飲み会の会場を立飲み屋に決める時点で謎だと思うのだが、安くて美味い店で楽しめたのでまあOK。
というか、大成功だった。

平日なので遅れて来る人もいたし、主催者も自分の都合で帰って良いという気楽な飲み会。
店の会計システムが都度精算の完全個別会計なので、そういうことが可能なのだ。

謎だったのは店にデカデカと掲示してあった「ナンパ禁止」の貼り紙。
立飲み屋でナンパするバカがいたのだろうか?
謎である。

適当に飲んで、適当なところで帰宅。
帰りの電車で、『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)を
読むつもりが途中でうとうとしてしまったようで、危うく乗り過ごすところだった。

楽しい飲み会だった。
寝る。

2024年2月13日(火)
昨日ちょっと油断して私のアレルゲンのひとつ(α-gal:アルファ・ガル)を口にしてしまったせいか、体調が悪い。
消化器官の内壁が腫れている感じがするのだ。
普通は、蕁麻疹的なものは体の外側の皮膚にできるものだと思うのだが、それが内側で起こっている???
腹を思い切り殴られた時に似た痛みが1日中続いていると思って貰えば近いかも。

座ってできる作業&時間が空いたら本を読むという1日。
『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス:著 鈴木潤:訳 早川書房 Kindle版)

ジキル博士の娘が、少々ややこしい関係の異母妹ミス・ハイド他モンスター娘たち、そしてシャーロック・ホームズやワトソン博士ら
ともに悪と戦う「アテナ・クラブ」シリーズの第3作目。
タイトルから察するに、今回はホームズを助け出す話なのかな?

夕方。
ドラマ「さよならマエストロ」視聴。
今回のエピソードはちょっと詰め込み過ぎ?
「主人公が浮気の疑いをかけられ、娘と息子が家出して、家を出ていた妻が帰って来て一家団欒」までを1エピソードにまとめるのは
無理がないか?

そして、顔出し不可でYouTube配信していた息子のPCをなぜか不思議な誤操作してネット上に息子(登録者数8万人のYouTuber)
の素顔を晒してしまった父親、「すいませんでした」で済まない問題だと思う。

今回のエピソードを見る限り、これは「家庭内の問題」レベルの話として扱われていたようだが、ネットリテラシーがなさ過ぎる。
本来ならすぐに未成年の息子の身の安全を守るための対策を取るために親が動き出さなくてはならない場面だと思うのだがな。
(見ず知らずの「8万人」が、全員、善良な人間とは限らないだろう)

さらには「ホテル代を節約したいから」と職場の同僚男性の自宅に躊躇なく泊まる娘。
この家族は全体的に常識がズレているので、ドラマの登場人物に共感していくのが大変難しい。

夜。
アレルゲンに注意した食材で夕食。
寝る。

2024年2月12日(月)
午前中に雑用を済ませて、午後は『乱歩殺人事件ーー「悪霊」ふたたび』(芦辺拓 江戸川乱歩 角川書店単行本 Kindle版)の続き
を読む。
江戸川乱歩が途中まで書いて投げ出して(?)しまった「悪霊」という小説の続きを芦辺拓が書いたもの。

美貌の未亡人が密室となった蔵の中で全裸死体で発見されたのだが、遺体の傷口から流れた血液は不自然な形で付いている上、遺体の
近くには謎の記号が描かれた紙が落ちている。
さらには降霊術によって次の殺人が予告され……

普通に考えれば犯人はあの人なのだが、敢えてそうはしていない。
ちゃんと乱歩が途中でこの作品を書くのを止めた理由も考えてある。
乱歩オタクが書いた「悪霊」の結末。

夕方。
NHKプラスで「鎌倉の寺〜北条氏の寺でわかる!鎌倉幕府の偉業とは〜」視聴。

中国産のものを所有していることがステータスだった鎌倉時代、第5代執権・北条時頼は、寺の様式から住職までを中国から輸入して
しまった。
だから建長寺の寺の本殿は土足で入るようになっているのだね。(いまはスリッパを使っているらしい)
中国人は家に入る時に靴を脱がないから。

けんちん汁の発祥も建長寺であるという説があるそうな。
けんちん汁は、野菜を煮込む前に油で炒める。
この「油で炒める」という調理法を日本に持ち込んだのが中国の禅僧だったのだとか。

極楽寺の「奥の院」にある忍性の墓。
見覚えのある道を通って、石の階段を昇る時にチラリと脇の方に映ったのは稲村ヶ崎小学校の第2グラウンドだと思う。
あまりに寺から遠いのでタモリは意外に思ったようだが、昔の極楽寺の境内はもっとずっと広かったようだ。
(小さなしょぼい寺だと馬鹿にしていてすみません)

それはそうと「極楽寺」という地名。
普通に感じていたが、よく考えると珍しいのかな?
「極楽寺に住んでいます」って、他の地域の人が聞いたらちょっと変な感じがするのだろうか?

夜。
佐藤編集長が天丼を買って来てくれたので、食す。
期間限定セールだとかで、550円。

最近チラシが入っていた弁当屋はのり弁が1000円以上していた。
天丼より高いのり弁は、さすがに食べたいとは思わないな。

寝る。

2024年2月11日(日)
今日は、はるこんの会議があるので、副都心線に乗って川崎へ。
渋谷から先は東急東横線が乗り入れているので、乗り換えなしで多摩川を越える形になる。
武蔵小杉で急行列車を下車、ここで乗り換えて1駅だけ乗車して目的の元住吉駅へ到着。
ここからはひたすらにブレーメン通りを直進したあと、魚屋の角を曲がって「川崎国際交流センター」へ。
こう書くとスムーズに着いたようだが、実際には途中で迷って通行人に道を教えて貰っている。

もちろん建物の中に入ってからも、迷う。
何度も利用している会場なのだが、年に1〜2回しか来ないので「2号室ってどの部屋だっけ?」となってしまうわけだ。

少し早く着いたせいか、会議室のドアが開いていなかったのでロビーの椅子に座って本を読む。
近くの椅子にエキゾチックな顔立ちの美少年が座っていて、さすがは「国際交流センター」。

ちなみに彼の座っていた席のテーブルの上に本が置いてあって、たぶん後からやって来た弟か友達の持ち物だったのだろうが、これが
雨穴(うけつ)の『変な家』だった。
YouTubeのホラー動画を書籍化した作品で結構売れているらしいが、子供に人気なのかな?

時間が来て、会議室へ。
「会場内で道に迷いました」なんて人も無事に到着。(^^)
Zoomとリアルで企画等の打ち合わせ。

「自作がドラマ化された作家さんに、その裏話を面白く語ってもらう」という企画が、諸般の事情でボツになってしまった。
やっぱり、時期が悪いよな。

5時に撤収。
「あー屋」という店で懇親会。
お通しに鍋料理が出て来る変わった店だった。

行きと同じ路線を逆行して帰宅。
寝る。

2024年2月10日(土)
朝。
早起きして申し込み手続きのために出かけたら「受付は10時からです」と言われてドトールで時間潰し。
佐藤編集長も一緒だったので、2人でなんか喋る。

受付を済ませてからちょっと散歩。
2人で目白庭園までテクテク歩く。
狭いので簡単に一周できる。
入場は無料だが、園内で七五三や成人式等の人物主体の写真を撮る時には許可が必要という張り紙があった。
何かあったのだろうか?

目白庭園を出て、西の方へ向かって散歩。
午前中なので太陽が背中に当たっている。
ところで街中の道を歩く時に太陽の位置(夜なら星)を目印にするのは、珍しいことなのだろうか?

谷端川緑道(やばたがわりょくどう)沿いにある賃貸住宅を見物。
YouTubeで「超激狭物件」として紹介されていた「1部屋2.5畳」という物件がここにあるというので外観を見に来たのだ。
3階建てのアパートなのだが、建物の大きさの割に郵便受けの数が多かった。

トイレとシャワーは付いているから、郊外に住む人が平日用のセカンドハウスにするには十分な部屋。
YouTubeの動画では「一体この狭い部屋にどうやって住むのだろう?」という紹介のされ方だったが、使い道によっては便利なので
案外と人気のアパートなのかも知れな。
結論として、YouTubeで言っていたほどひどい物件ではなかったな。

帰宅。
昼食を食べて一休み。
YouTubeで〈講談「江戸川乱歩と神田伯龍」(作・芦辺拓)/旭堂南湖(講談師)〉という動画を視聴。
(最近、YouTubeばっかり見ているな)
神田伯龍というのは当時の五代目神田伯龍のことで、乱歩のミステリの主人公である明智小五郎はこの神田伯龍にそっくり外見をして
いるという設定になっている。

この講談の作者である芦辺拓氏が書いた『乱歩殺人事件ーー「悪霊」ふたたび』を、私は目下、読んでいるところ。

夕方。
「空想小説ワークショップ」
見学者がひとりいたのだが、神戸の方から受講しているのだとか。
オンライン講座ならでは。

講座が終わって夕食時。
1号くんと2号くんがやって来るので賑やかと言うより騒々しい。

夜。
やっと連中が帰ったので、風呂に入って、寝る。

2024年2月9日(金)
午後。
ゴタゴタした雑用が一応、片付いたので本を読む。
『乱歩殺人事件ーー「悪霊」ふたたび』(芦辺拓 江戸川乱歩 角川書店単行本 Kindle版)

江戸川乱歩の未完の作品「悪霊」を現代のミステリー作家である芦辺拓が完結させるという面白い試みの本。
昭和も戦前の日本の雰囲気が楽しい。
明治時代のような髪型をした女性が登場するのだが、昭和時代の登場人物がその奇妙な時代遅れの髪型について話題にするわけだ。
令和の人から見たら明治も昭和もさして変わらないのかも知れないが、昭和の人間にとっては明治時代の異常に古めかしい髪型は相当
に奇妙なものであったのだ。

夕方。
今日がワークショップの課題の提出日だったことを思い出したが、なぜか逃避行動でネットの動画など見てしまう。
〈「俳優 柄本明」最後の講義〉というタイトルの番組。
柄本明が俳優志望の老若男女に「演じる」ということについて実践的講義を行った記録映像を編集したドキュメンタリー。

決して正解のない「演じる」ということ。
それを「分かる」のではなく「分からない」まま芝居をする役者という存在について……なのかな?
(ほら、分かろうとすると分からなくなる)

例えばサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の中のセリフ。
このセリフの言葉は、演じている役者ではなくベケットの言葉だ。
役者は自分の言葉ではないベケットの言葉を、あたかも自分の言葉であるかのように観客の前で口にする、芝居をする。
この「分からなさ」。

「私はこう思うのです」というセリフを口にするのは役者だが、言葉は脚本家のもので「思った」のは役者ではなく脚本家だ。
しかし「私はこう思うのです」という言葉は紛れもなく役者の口から出て来るもので、その言葉を口にしたとき役者を何を「思って」
いるのか……みたいな?
(ほらほら、ますます分からなくなる)

4時間かけて芝居をする「分からなさ」を伝えて(?)講義は終わる。
面白かった。
「何が?」と聞かれても分からないが。

夜。
晩飯を終えて、風呂に入って、課題を1文字も書いていないという事実と向き合う。
(さて、この事実をどうするか???)

……午前3時。
どうにか課題を書き上げて送信したので、寝る。

2024年2月8日(木)
明け方に不思議な夢を見た。

飲み会で遅くなって家に帰ろうとしているのだが、着いたところが見覚えのない駅。
なぜか親父が待っていて、
「遅いので心配して探していた」
と言って抱きしめてくれたその腕が、妙に冷たい。

そして私を探しに集まってくれていたという親父の職場の部下たちが、なぜかみんな青白い感情のない顔で黙りこくっているのだ。
目が覚めて気がついたのだが、夢の中で駅にいた人たちは親父を含めて全員が故人だったような……。
(なんでこんな夢を見たのだろう?)

朝。
東京芸術劇場へ寄ってから税務署へ。
メガネをかけたら見え方に違和感。
(アレ?)
と確認するとレンズが外れて無くなっていた。
たぶん、満員電車で押されたあの時にフレームが歪んでレンズが飛び出してしまったのだろう。
仕方がないのでスペア眼鏡を使用する。

私は出先で眼鏡を失くしたり壊れたりすると怖いので、必ずスペアの眼鏡を1個カバンに入れているのだが、かなり度の強い近視の人
なのにスペア眼鏡を持ち歩かない、あるいはそもそも作っていないという知人がいて、
(眼鏡が壊れたらどうするのかな?)
と、つねづね不思議に思っていたのだが、この人があるとき満員の通勤電車で眼鏡を壊してしまい、その時はなんと「同じ職場に勤め
ている妻の眼鏡を借りた」のだそうだ。

「度が合わないので物が見づらいのですよ」
って、そりゃそうだろ!

さて税務署の方は、特に書類の不備もなく、係の人が入力してくれるというので「お願いしまーす」とファイルごと渡したら、すぐに
処理を終えて控えを渡してくれ、それで確定申告終了。

ただ例によって、窓口のカウンターに行き着くまでに「スマホは持っていません」を3回ぐらい言わなくてはならなかった。
スマホがあればこの作業を自分で手軽に簡単にできると言うのだが、鞄からファイルを出してカウンターに置くって、そんなに大変な
作業か?

税務署を出ると、まずは来た道を戻りながら眼鏡のレンズが落ちていないかを確認。
念のため東京芸術劇場でも確認するが、見つからない。
駅の遺失物窓口に行っても、やはりない。

駅員からは、
「眼鏡屋さんに行った方がいいですよ」
と、適切なアドバイスを頂く。
確かに満員電車で乗客に踏まれまくってしまったであろう眼鏡のレンズは、仮に戻って来たとしても使用に耐えないだろう。

とりあえず、本日の予定を消化するためビックカメラへ向かう。
プリンターのインクを購入するためなのだが、売り場の配列が変わっていてインクの売り場が分からなくなってしまった。
レジで聞こうかと思ったら、後ろの棚から商品を出して来てくれた。
確かにこの方が間違ったインクカートリッジを購入してしまう危険性は減るな。

インクを買って一旦帰宅。
万一、出かける前に自宅の中でレンズを落としていた可能性に賭けて探してみたものの、やはり見当たらない。
諦めて眼鏡屋へ行って新しい眼鏡を注文した。
18,700円。
予定外の痛い出費だ。

スペアの眼鏡は「読書用」で、プルーライトカットが入っていない上ピントがやや近いので長時間PCを使うには不向き。
しょうがないのでブルーライトカットフィルターを付けてPC作業をしていたら、フィルターの分、レンズが重くなるせいか首が疲れ
て来た。
フィルターなんて大した重さのものでもないのに、人間の体はこの程度の重量変化を感知してしまうのだな。

眼鏡が出来て来るのは再来週。
それまでこの状態だと思うと憂鬱だ。

寝る。

2024年2月7日(水)
朝。
確定申告についてちょっと分からない点があり、区役所から「税理士による無料申告相談のご案内」というのが来ていたのを思い出して電話を掛けてみる。
「本日の予約だと10日以降になる」
と言われ、なぜか、
「どこの税務署ですか?」
と聞かれる。
普通に管轄税務署を聞かれたのだと思い、
「豊島区です」
と答えると、
「では、今から言う番号に掛けて下さい」
と、電話番号を教えられた。

素直にその番号に掛けてみたところ、
「え?」
みたいな反応をされる。(あとで聞いたら、そこは国税庁のなんとかセンターという出先機関みたいなものだったらしい)
「とりあえず、係に回します」
と言われて、内線で回してくれた先は、豊島税務署だったようで、
「税理士による無料申告相談でしたら、この番号に」
と、教えられた番号が、私が最初にかけた番号。

「いや、最初にそこに掛けたんですけど」
と、言ったら、
「え? おかしいなあ」
確かに番号は合っていたみたいなのだが、最初に電話出た人が何を考えたのか税務署に回してしまったらしい。
(お役所名物「たらい回し」?)

ともかく電話でぐるぐるしていても埒が開かないので、直接、税務署に出向いて話をすることになった。
(自宅から税務署は徒歩圏)

1時間ほど室内の椅子に腰掛けてミステリーを読みながら順番待ちをし、聴きたかったことを確認して、ついでに必要書類ももらって
帰って来る。
最初からこうすれば良かった?
(もしかしてあの最初の電話に出た人が言いたかったのは「最初からこうしろよ」ということだったのか?)

午後はひたすらもらって来た書類への記入作業。
途中、プリントアウトが必要になってプリンターを使おうとしたら「インク切れ」の表示。
(切れているのは黄色のインクで、いまプリントアウトしようとしている書類はモノクロなんだよ!)
融通の利かないプリンターに、こっちがキレそうになる。
(作業はどうにかプリントアウトなしで済ませた)

夕方。
ニュース。
「桐島聡」と名乗っていた男の遺体が火葬にされたそうだ。
〈「桐島聡」と名乗っていた男〉という言い方をしているところをみると、まだ本人かどうかの確認は取れていないのだね。
事件に「けり」が付いていない感じがして、心の中がもやっとする。

さらに確認がとれたとして、肝心の「当人」が、指名手配の容疑であった韓国産業経済研究所爆破事件に「関わっていない」と言って
から死んじゃったのだ。
(じゃあ、この人、結局のところ何をしたわけ?)
になってしまう。

間組の方の事件には「関わりをほのめかした」そうだが、間組の爆破事件というのは「間組本社ビル9階」と「間組本社ビル6階」と
「間組京成江戸川作業所」と「間組京成江戸川橋鉄橋工事現場」の4つの事件があるのだよな。
そのどれにどのように関わっていたのかが分からないと、手続き上、書類送検も難しいのではないかと思う。
「もやっとする」のは、そういうところ。

夜。
clusterの修正がかかったようで、ようやくメタバースに入れた。
操作が下手なのでギクシャクした動きになるのは仕方ないが、こういうものにもだんだん慣れていかないと21世紀を生きられない?

明日は税務署に行かなくてはならないので、そろそろ寝よう。(もう午前3時だが)

2024年2月6日(火)
午前中。
そろそろ確定申告の準備をしなくてはならない時期。
領収書とかいろいろ揃えて、中でも「これは重要な書類」というやつを最後に確認しようとしたら、ない!

机の下に落とした?
膝掛け代わりの毛布に紛れた?
もしかして、風で飛んで部屋の外?
新聞か何かに挟まって???

……と、探し回った挙句、午後になって、きちんとクリアファイルに挟んでキャビネットに仕舞ってあったことが判明。
たぶん「大事な書類だから」と、無意識にやったことなのだろうが、よもや私がそんなまともなことをしていようとは!
(もっと自分を信じるんだ!)

無駄に疲れてしまった。
どうして毎年の作業なのにいちいち大騒ぎをしないと出来ないのだろう?

夜。
1号くんが来て、スーパーの刺身をつまみに酒盛り。
「スーパーのカツオのタタキも、ごま油を加えた醤油とニンニクをで食うと美味い」
と教えてくれたので試したら、安いタタキのややアレな感じをごま油とチューブのニンニクがなんとなく誤魔化してくれていた。

さて、確定申告。
いろいろと分からないことが出て来たので、明日、区が無料でやっている税理士の相談会の予約を入れよう。

寝る。

2024年2月5日(月)
昨夜からclusterが不具合を起こし、メタバース(仮想現実)の世界に入れずにいる。
どうやってもダメなので、朝になってcluster側に問い合わせのメールを送った。

さて、外は雪。
当然、不用不急の外出はしない。
室内でできる作業と、あとは本を読んで過ごす。

夕方頃に2号くんが来て、
「アパートの前の坂道をジグザグに歩いた足跡があった」
と報告してくれる。
そんな歩き方をしなくても登れる坂道だと思うので、単に雪にはしゃいで遊んだだけか?

夜。
8時半過ぎに結構大きな雷の音を聞いた。
どこかに落ちたらしい。

ネットで調べたら、これは「雷雪(らいせつ)」というかなり珍しい気象現象なのだそうだ。
日本でも、日本海側ではときどき見られるらしいが、太平洋側だとほぼ聞かない。

そもそも地面近くの温かく湿った空気が上昇して冷たく乾燥した空気の中に入っていくことで、電荷の不均衡を生み出して稲妻と雷を
引き起こすのが夏によく見られる通常の雷なのだが、太平洋側では冬の空気はむしろ乾燥している。
雪が降るような日は、地面の近くの空気も冷たい。
つまり「地面近くの温かく湿った空気」がないのだ。

敢えて言うのならば海かなあ。(「太平洋側」と言うぐらいだから海はある)
東京湾(内陸に入り込む構造の湾)の水温が比較的温かかった?
蒸発して「温かく湿った空気」となり、雪の降りしきる中を頑張って「上空の乾燥した空気」にまで到達した?

「雷雪の後は吹雪になる」という話もあるそうだ。
明日の天気は大丈夫かな?

寝る。

2024年2月4日(日)
昨日は胃カメラと買い出し&パーティでやや忙しかった。
今日はいつもと変わらぬ室内作業をのんびりと。

午後。
NHKプラスで「ブラタモリ」視聴する。
今回の取材先は鎌倉。

鎌倉という場所は、三方を山に囲まれ南側は海という天然の要塞のような地形をした土地であるということは、社会科の授業で習った
通りなのだが、今回は地質学的にその地形を見た場合の話。

三方を山に囲まれているということは、土地の中央部は谷間になるわけで、鎌倉の中心部は水捌けの悪い湿地帯だった。
それは知らなかった。
知らなかったのは、鎌倉の中心部を歩いていて「湿地帯を歩いている」感じがしないから。

その理由が「段葛(だんかづら)」。
段葛とは、葛石(かづらいし)を積んで一段高くつくった道のことで、鶴岡八幡宮に行ったことのある人なら「ああ、若宮大路のあの
部分のことか」と、分かると思う。

若宮大路というのは、鶴岡八幡宮から真っ直ぐ南に伸びている広い道路なのだが、車道の中央がなぜか一段高くなって、そこが歩道に
なっているのである。
普通の大通りだったら中央分離帯があるべき場所が、車道から45センチ高くなって、そこに幅9メートルの歩道があるわけだ。
そして、道路の両側には川かと思うほど大きな「側溝」がある。
この構造のお陰で、若宮通りは雨の日も普通に歩ける道になっているのである。

源頼朝は、意外に頑張って治水工事をやっていたのだという話だった。
面白い!

夜。
「光る君へ」視聴。
ヒロインが長年恋慕って来た初恋の人は、憎い仇の弟であったのだ。
嗚呼、なんという残酷な運命の悪戯であろうか!

……という、王道メロドラマは置いておくとして、段田安則さんが演じている藤原兼家(藤原道長の父)が良い悪役ぶりを発揮してい
て、見ていて大変面白い。

これは「鎌倉殿の13人」のように、のほほんとした青年として登場して来た人物が、次第にこの人に倣って闇落ちしていく展開か?
非常に楽しみである。

そして、意外と(失礼)いい芝居をしているのが藤原斉信(ふじわらのただのぶ)を演じている金田哲(かなださとし)。
貴公子として知られる斉信が、同僚の嫌味に目の動きだけで内心の動揺を表すシーン、その場にいたどの役者よりも上手かった。
何より「品」があるのだ。
こういう抑えた芝居ができる役者は、時代劇には貴重。

さて、風呂に入って寝ようかとしたところで、ニュース。
安倍洋子さんが亡くなられたそうだ。

この人の著書である『わたしの安倍晋太郎 岸信介の娘として』 (文春ネスコ)という本を読んだことがある。
サブタイトルにもある通りに「岸信介の娘」であった人。安倍晋三氏は、この「岸信介の娘」の息子だったのだよなあ。
(おそらく彼女の息子である安倍晋三氏は「安倍晋太郎の息子」というより「岸信介の孫」として育てられたのだろう)

「首相の娘」であった彼女は有望政治家の妻となり、著書を読んだ印象では、むしろ夫を主導して選挙戦を戦った人のようだが、不運
が重なって、結局「ファーストレディ」にはなれなかった。

先に逝った息子とあの世で再会したら、ちゃんと首相になれたことを褒めてやるのか、それとも祖父の念願だった憲法改正の夢を果た
せずに死んだ不甲斐なさを叱るのか?

日本の歴史の裏側にいたゴッドマザーの死。
合掌。

さて、寝よう。

2024年2月3日(土)
午前中。
胃カメラを予約していたので病院へ。
事前に測った血圧も正常で、いよいよ検査室へ。

看護師さん、麻酔がダメな体質の私を気遣ってくれているのか、
「可哀想に」
とか、
「まるで拷問ですよね」
とか、
「覚悟はいいですか?」
とか、
「本当にやりますか?」
とか、2、3分おきに聞いて来る。
(気持ちはありがたいのだが、却って緊張するんだよなあ)

胃カメラ本番。
例のマウスピースを嵌められて、喉に管を通される。
麻酔なしだと、この時が一番苦しい。
幸い、医師が上手かったので後は喉に軽く違和感があるだけ。

ただよだれが出る。
服やシーツを汚さないように大きなよだれかけのようなシートが敷かれているのだが、このシートの表面を自分のよだれが川のように
流れて行くのだ。

もともと唾液が多く出るタイプなので(生まれて初めて歯科検診を受けた時に、検査のお姉さんに「見て見て、この子の唾液すごい」
と、集まって見物されたぐらい)たぶん普通の人より流れ出たよだれの量は多かったのではないかと思う。

さて、結果は「まったく異常なし」。
正直、こんなにきれいな胃の状態で、なんで「胃カメラ」のオーダーを出したんだ、年末のピンチヒッター医?
(私は膵臓がおかしいといわれていたんだぞ)

ついでなので「膵臓の状態」についての説明を聴く。
目下「ちっちゃな嚢胞」がある状態なのだとかで、これがどうなるのかは経過観察しないと分からないという話。

帰宅。
今日は1号くんの誕生会をする予定なので駅で待ち合わせて一緒にケーキを買いに……行ったのだが、なぜか1号くん、ケーキ売り場
を素通りして酒の売り場へ。

ドイツワインを1本購入。
忘れずにケーキも買ってから、寿司屋で寿司を注文。
お茶も買おうということになって駅前のスーパーへ行ったのだが、「これがいいな」と1号くんが選んだのはウォッカだった。
(1号くん、決して酒が嫌いなわけではないらしい)

夕方。
寿司と(恵方巻きも)ケーキとワインとウォッカで1号くんの誕生日を祝う。
2号くんが1号くんへの誕生日プレゼントにと発注した「コントローラー」が、今日届くというので、その到着を待ってから帰宅。

箱から出して見せてもらったコントローラーは手のひらサイズだが、イラストアプリのツール(筆とか消しゴムとか)の選択を左手で
できるようにすることが可能になる装置らしい。
右手で絵を描きながら、左手で筆の太さや筆を消しゴムに変えるといった操作を行えるので、iPadで絵を描くときに便利らしい。

家に帰り着いたらさすがに少し疲れていて、そのまま寝てしまった。

2024年2月2日(金)
失くしたと思った書類を半日探し、それがちゃんとあるべきファイルに最初から入っていた……。
そんな体験をしたことがあるかだろうか?
私は今日、それを体験した。
下らないことで時間を無駄にしてしまった。(泣)

X(旧twitter)を覗いたら『シャーロック・ホームズ 人物解剖図鑑』(えのころ工房 エクスナレッジ)が、ちょうど出版1周年
を迎えたという書き込みがあった。
そうそう、この本、いい本なのだよなあ。
読み始めるとついついページをめくる手が止まらなくなり……時間を溶かす凶悪な本なのだ。

気がつけば夕方。
ニュース。
「桐島聡」を名乗っていた男性のDNA型の鑑定の結果、桐島聡の親族と「親族関係に矛盾がない」という結果が出たそうだ。

「親族関係に矛盾がない」って、なんかふわっとした言い方だなあ。
本人のDNAは残っていないし、親族の中には鑑定に協力するのを断る人もいるしで、たぶん思うようなサンプルが手に入らないのだ
ろうな。

ネットで関連記事を読んだら、この自称「桐島聡」は、「韓国産業経済研究所」爆破事件への関与は否定していたのだね。
「間組」の爆破事件の方については「関与をほのめかす」ことを言っていたらしいが、この「ほのめかす」というのもなんだかふわっ
としているなあ。

ウィキペディアには、桐島聡は「韓国産業経済研究所」と「間組」の両方の爆破事件に関与していたと書いてあったのだが、指名手配
が出されていた容疑は「韓国産業経済研究所」の爆破事件の方。

警察が、桐島はこちらの事件の方により深く関与していたと見ていたということなのだろうか?
でも、本人(?)は否定しているのだよな。

つまりこの人は、
「私は指名手配になっている桐島聡だが、指名手配の根拠となった韓国産業経済研究所爆破事件には関与していない」
と言って亡くなったということ???

さすがに死ぬ間際になって(しかもわざわざ名乗り出てまで)そんな嘘はつかないとは思うのだが。
訳がわからなくなって来た。

夜。
明日は胃カメラの検査があるので、今夜は早めに夕食を済ませて寝よう。

2024年2月1日(木)
午前中に雑用を済ませたので、本棚を軽く整理していたら『シャーロック・ホームズ 人物解剖図鑑』を発見してしまった。
これは危険な本で、タイトル通り「シャーロック・ホームズ」シリーズに出てくる登場人物についてをイラスト入りで解説したもの。

凶悪な本である。
ちょっと開いてしまうと、当然のように読み耽ってしまう。
のみならず「あれ? この作品は未読だったっけ?」とか「こんな人物は出て来たかな?」と、なってしまうわけだ。

そして、ネット上にはシャーロック・ホームズのシリーズ全作品をコンプリートして、無料で読めるように公開しているというさらに
凶悪なサイトがある。

「ちょっとだけ確認してみるか」
が、「ちょっと」で済むはずはないのである。
……午後の時間が全て溶ける。
(やってもたぁ!)

晩飯は冷やご飯を使ってオムライス。
(大丈夫、明日がある)

今夜は風呂に入って、もう寝よう。

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