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独 り 言 (2023年12月分
2024年1月分へ

2023年12月31日(日)
朝6時起床。
今日はコミケに行かなくてはならないので7時過ぎに家を出て有楽町線に乗車する。
ちなみにコミケとは「コミックマーケット」の略で、お金を払ってブースを借りた人が自作の漫画や小説、評論等を印刷製本したもの
を持って来て販売するイベントのことだ。

そもそもは商業ベースには乗らない作品を世に問う場を作るというのが発案者の狙いで、当時は女性作家が多いイベントだったらしい
のだが「商業ベースには乗らない作品」を「センシティブ過ぎてとても商業ベースには乗せられない作品」と解釈する輩が続出してし
まったために、最近は「コミケに行く」と言うと「ケシカラン本を買うんですか?」と誤解されて困る。

さて、今回私が担当するブースはコミケの趣旨的にはやや変則的なもので、来年のSF大会の受付をするというもの。
8時半に来いと言われていたのだが、8時28分にブースに到着すると誰もいない。
そのまま30分以上、誰も来ない。

ちなみに私は「手伝ってくれ」と言われただけで、手ぶら。
一応オタクの嗜みとして持っていた養生テープでゴミ袋を椅子に貼り付けると、あとはやることがない。
しょうがないので持参のおにぎりを食べつつ、他のスタッフが到着するのを待つ。

〈無用のコミケ豆知識〉
いったんブースに座ると、あとは1日仕事になるので軽食の用意はしておいた方が良いし、水分補給は必須。
あと冬場のコミケのブース担当になったら、椅子に敷くクッションと膝掛けとホカロンを用意しておくと寒さが凌げて楽だよ。

さて、隣のはるこん受付のスタッフが到着。
開口一番「崎田さんが来ることを忘れていた」と言われる。
(そんなに印象が薄いのか、私は?)

そしてうちの有線LANが不調を起こしていた間に、私のブースの受付責任者がインフルエンザを発症して来られなくなったという連絡
が入っていたらしい。

ブースに掲げる幟(のぼり)を預かって来たと言われて立てようとしたら、横棒が見当たらない。
仕方がないのでチラシを筒状にして養生テープで繋ぎ、割り箸で補強してどうにか立てる。
……と書くと1行で済むのだが、実際には4人がかりでてんやわんやの試行錯誤を繰り返したのである。
で、あとで確認したら、横棒はポールの内側に収納されていてキャップを外して取り出せる構造になっていたというオチ。(^^;

そしていよいよ受付を開始したのだが、上記のように責任者がインフルエンザで来ていない。
「申し込み登録をしたいのだが、今日は持ち合わせが少ないので仮登録だけにしたい」
とか、
「申し込みをしたが入金を失敗していたらしく、通知が来て入金をやり直したのだが今度は成功しているのか?」
とか、通常の申し込み以外の手続きや問い合わせが来ると、ブースの内側で、
「これ、どうやるの?」
「私も知らん」
「誰に確認したらいいんだ?」
などと揉めることになる。
(本日、ブースにやって来られたお客様、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません)

帰りの「ゆりかもめ」での混雑を避けるために3時半頃に撤収。
新橋で打ち上げにだけ参加するという人たちと合流して駅前の居酒屋へ行く。

雑居ビルの居酒屋、看板が「2F/B1」という謎の表記になっていて、差し当たって2階に行くと、
店の前に張り紙がしてあって「やってません。地下1階で元気に営業中」と書かれている。
そこでエレベーターで地下1階に降りたら、店の人に「そこは店の入り口じゃないんです」と言われる。
探してみると「店の入り口」は、いったん建物の外に出て、階段を降りたところにあった。
(なんでこんな迷路みたいな構造にしてあるんだ?)

ハイボールを頼んで、続いて焼酎を注文したら、別の人がワインをデキャンタで頼んだらしく、焼酎とワインが一度に来たので飲む。
その後、また焼酎を注文したら、別の人が日本酒を徳利で頼んだらしく、焼酎と日本酒が一度に来たので、飲む。

帰りの山手線に乗車して席に座ったあと眠り込んだらしく、気がついたら駒込だったので20分ほど寝ていたのだね。
無事に池袋で降りて帰宅。
年越しそばを食べて、寝る。

2023年12月30日(木)
朝。
ここのところ有線LANの調子が変だ。
いろいろとやってみるが、どうも接続状況が悪い。

午前中。
明日は出かける用事があるので、部屋の片付けを済ませてしまおうとしたのだがハウスダストを吸い込んで思い切りアレルギーの発作
が出てしまう。
まいったね。

有線LANはまったく繋がらなくなってしまった。
しょうがないのでWifiルータに切り替える。

昼。
今日は所沢でeスポーツの大会をやっているのだが、さすがに行く暇はないので部屋で作業をしながらインターネット中継を観る。
eスポーツは、なんかSF的な感じがして好きなのだ。
今日やっているのは「ストリートファイター」という対戦型格闘技ゲームの大会。

以前(2020年11月)SF乱学講座に「鉄拳」という格闘技ゲームの大会で優勝したという女性が講師として来て話をしてくれた
ことがある。

女性や、男性でも華奢な体格のプレイヤーが、マッチョな体格のアバターを操作して「格闘技」を行う経験をした場合、心理面で何ら
かの変化があるのかな?

私自身はまったく体格に恵まれていない人間なので、大柄のアバターが対戦相手を殴り飛ばしている映像をみるとスカッとした気分に
なる。
現実世界でのボクシングやプロレスなどを観戦すると、殴られたり蹴られたりした選手に共感して苦痛を感じてしまうが、アバターと
わかっているものが殴られてもそういう余計な感情を持たずに済むので純粋に快感だけを感じることが可能だ。
これは私だけではないと思うので、娯楽としてのeスポーツ観戦は今後もっと広まるのではないかな?

夜。
有線LANは相変わらず繋がらない。
念の為と思って予備のドッキングステーションに繋げたら、普通に繋がった。
(トラブルの原因が判明して良かった)
Amazonにドッキングステーションを発注する。
明日は朝が早いので、さっさと寝よう。

2023年12月29日(水)
午前中。
年賀状を書き始める。
考えてみると最近はこれだけの量の文字を手書きで書くのは年賀状ぐらいなのだな。

ペンで字を書くことが減って気がついたことなのだが、なんだかペンの持ち方が下手になっているようだ。
変な風に力が入ってしまう。
そしてペンダコを失って久しいので中指の第一関節あたりが痛くなってくる。
ペンダコって意外とペンの圧迫から指を守っていたのだな。

昼。
「どん兵衛きつね」で済ませる。

午後。
午前中と同じ作業。

SNSに、週刊誌に吉本興業の芸人のスキャンダルが載ったという話題が流れて来た。
今年のNHKは、大河ドラマの主役にジャニーズ事務所のタレントを起用すればジャニーズ事務所が廃業騒動になり、朝の連続テレビ
小説で吉本興業創業者の息子の美しくも儚い恋愛話を取り上げれば吉本興業の芸人が「美しい恋愛」とはほど遠いスキャンダルで騒動
になりで、いったい何に祟られているのやら。

夕方。
頭をからっぽにしたくて、YouTubeで金魚の動画を観る。
いいね……金魚は。

夜。
午前1時までかかって、どうにか年賀状を書き終わった。
宛名書きを自動でやると、楽なのは知っているのだが、これ以上「文字を書く」ということから遠ざかるというのに抵抗があるのだ。
年をとってペンを持つのも覚束なくなったら年賀状の宛名書きもプリンターを使うようになるのかな。

寝る。

2023年12月28日(木)
朝から年賀状書き。
あまり捗らない。

午後。
逃避行動。
ネットで「セクシー田中さん」と「うちの弁護士は手がかかる」というドラマの、いずれも最終回を視聴。
「セクシー田中さん」は、2人のヒロインがそれぞれの恋人と結ばれてメデタシ、メデタシ、と思いきや……という話。
(視聴率が良かったので続編を作る気かな?)

「うちの弁護士は手がかかる」
学力的には優秀なのだが人とのコミュニケーションが上手く取れない女性弁護士をサポートするパラリーガル(法律事務員、弁護士の
補佐業務を行う人)を主人公にした話で、これも第2期が作れそうな余韻を残した最終回だった。

「セクシー田中さん」(日本テレビ)は、テレビ東京の深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズで村娘ムラサキを演じた木南晴夏が主役
を務めるドラマ。
「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ)は、テレビ東京の深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズで魔法使いメレブを演じたムロ
ツヨシが主役を務めるドラマ。

私は「勇者ヨシヒコ」シリーズが好きだったので、このドラマの出演者が主役だという理由でこの2つのドラマを視聴していたのだが
「うちの弁護士は手がかかる」の最終回は、主人公が職場のクリスマスパーティーの余興として舞台の上で魔法使いに変身するという
手品を披露するシーンで終わる。
この「主人公が変身した魔法使い」が、「勇者ヨシヒコ」のメレブの扮装そのまんま。

「ムロツヨシが好きでこのドラマを見た視聴者ならば、当然メレブも好きだよね?」ということなのだろうが、思いっきり他局の番組
である。
そういうことに躊躇いとか拘りとかはないのだな、フジテレビ。

夜。
1号くんと2号くんが来る。
「ファンタジー世界を舞台に主人公がペットを連れて旅をする」という漫画があるそうなのだが、その中で主人公が犬のように見える
そのペットにハンバーグを与えるシーンが出てくるのそうだ。

ハンバーグには玉ねぎが入っており、玉ねぎは犬にとっては毒である。
そのため、この漫画が公開されるとその点を指摘する人が相次いだらしい。

「どう思う?」
と聞かれたので、
「ファンタジー世界なのだから、それは犬に似た別の生き物だと考えれば良いのではないだろうか?」
と答える。

ファンタジーと言えば、私の好きな諸星大二郎のファンタジー漫画『栞と紙魚子』では、ヒロイン栞の飼い猫である「ボリス」は人間に変身できるという設定になっていた。
このボリスが人間に変身した状態で玉ねぎを食べたら、その玉ねぎはボリスが猫に戻った時に毒物として作用するのだろうか?
ファンタジーを書く時には、こういうことをちゃんと考えて書かないと最近の読者はツッコミを入れてくるのだろうな。

夜。
軽く飲んでいたら開封済みの缶ビールを盛大にひっくり返す。
水と違って後始末が大変だが、主に被害を受けたのが傍に置いてあった布袋1枚だけだったというのはむしろラッキー?

酔っ払いが起きていてもろくなことはしないので、寝る。

2023年12月27日(水)
午前中。
事務作業。

午後。
年賀状書き。

夕方。
水の入ったコップを倒して半日かけて書いた年賀状の上に盛大にぶちまける。
(水性インクは水をかけるとアウトなんだなー。そりゃそうだなー)などと……。

机の下に置いていたびしょ濡れになった鞄から中身を取り出して乾かす。
足元を包んでいた毛布もやられた。
濡れたものを広げてヒーターで乾かしながら、人生について考える。
年賀状の続きは明日書くことにした。

外の空気を吸って軽く深呼吸。
郵便受けにコミケの通行証が届いていた。
SF大会関係のブースを手伝うためのもので、コレがあると会場にタダで入れる。
で、タダで入って何をするのかと言えば、ブースの手伝いである。
昔のコミケは入場が無料だったので手の空いたスタッフがふらりと行って手伝うことが可能だったが、今は有料なのでそれが難しい。
入場料を払ってまで手伝ってくれる人がいればありがたいのだが。

ところで、通行証を見て驚いたのだが、これってサークルチケットのようにブースの場所が書いていないのだね。
以前はサークル毎にチケットが発行されていたので、ブースの場所もそれに印刷してあったと記憶している。
(システムが変わったのか?)
あのだだっ広いビッグサイトの中で当てずっぽうでブースを探すのは無理なので、慌てて通行証を送ってくれた人に問い合わせる。
気づかずに会場に行ってから通行証を確認していたら危ないところだった。(セーフ!)

さてと……
今日はアレグラが効いて花粉症の症状も出ない、とても良い1日だった。
寝る。

2023年12月26日(火)
朝から(正確には昨夜から)くしゃみが止まらないのだが、昨日どこかで花粉に被曝してしまったか?
たぶん季節的にブタクサ。
外出の際にはマスクをしているのだが、服に付着したものをうっかり自宅に持ち込んでしまったらしい。
春頃だったら家に入る時にすぐに上着を脱いで用心するのだが、油断した!

目薬を差して薬を飲んだが、既にかなり吸い込んでしまっていたのか呼吸をすると少し胸が痛い。
アレルギー体質って本当に嫌になるな。

午後。
年末の作業。
掃除なんかも片付けたいところなのだが、体調的にちょっと難しい。

夕方。
休憩がてら「有隣堂しか知らない世界」を視聴。
YouTubeで公開されている有隣堂のPR動画。

第232回目の動画となる今回は「ブッコローグッズについて真剣に話し合う回」と題して宣伝用のキャラクターグッズの中で売り上
げが非常に悪かったアクリルスタンドについて取り上げ、「なぜこんなに在庫が出てしまったのか?」についてをマーケティング部の
部長とその部下を呼んでレギュラー司会者と共に話し合うという内容だった。

このアクリルスタンドは1個440円で中の見えない袋に入って売られており、6種類の商品のうちどれが当たるかはお楽しみという
商品。
自分の欲しくないデザインのものが当たる確率が、毎回5/6。
部屋の装飾を目的とするものが自分の気に入らないデザインだったら、それはただのゴミである。
私も買わないと思う。

動画は、発注数を大幅に見誤った広報部長(動画で見る限りでは、割と憎めない感じのタイプの人)が吊し上げを食うという演出で、
要は「部長が可哀想だと思ったらもっと買ってね」ということなんだろうなあ。

動画の中で商品が売れない原因の1つに「商品にストーリーがない」という問題点が挙げられていたが、その解決策として「気の毒な
部長が動画のファンに助けてもらう」というストーリーを用意したということなのだろう。
アクリルスタンドを購入した動画視聴者は「なぜこの商品を自分が買ったか」について知り合いとの話題にできる。

興味深かったのは、部長が判断を誤った理由が「お客様へのアンケート結果」の数字を信じたことだったという話。
アンケートに書いたからと言って、買うとは限らないのだよ。
値段にもよるし、特にアクリルスタンドなんかはデザインにもよる。

上にも書いたが、お客が「欲しい」と言ったのは、あくまで「自分の気に入ったデザインのアクリルスタンド」なんだよな。
だから中身の見えない袋入りになっていて「欲しくないもの」が当たる確率が高ければ二の足を踏む。
(売り方も悪かったんじゃないかな?)
私は別にマーケットの仕事をしているわけではないが「人間の意見と行動の乖離」の問題として面白い話だと思った。

さて、晩飯食べて風呂に入って、寝よう。

2023年12月25日(月)
今日はクリスマスである。

午前中。
2ヶ月ぶりぐらい(?)で病院へ行ったら、看護師さんたちの制服が変わっていた。
前のピンクのも良かったが、今回は白地に紺のラインがアクセントカラー的に入っているやつ。
ちなみにスラックスも紺。
看護師さんの制服って、だんだんシャープなデザインに進化してるよな。
(私は何をしに病院に行っているのだろう?)

待合室で待っていたら、
「今日は院長ではなく別の医師が診察するが良いか?」
と聞かれた。
別に院長が私の特にお気に入りとか、そういうことは全然ないので問題がないことを伝えたら間もなく診察室に通された。
(ちなみに院長にはトイレに行く廊下で会ったが、エレベーターで上に上がっていくところだったので、たぶん入院患者の診察で忙し
かったのだろう)

診察室にいたのは、初めて見る女医さんだった。
(そう言えばこの病院、求人出してたっけ)

来年に胃カメラの検査をすると言われ予約を取ろうとしたら看護師に、あんたはアレルギーがあるから別の病院で検査して貰った方が
良いと言われる。

薬局。
処方箋を渡したら「さっき大量に薬を持って行った人がいたので、薬が足りなくなっている」と言われた。
(1度にそんなに大量の薬を処方する病院があるのか?)

まあ、とりあえずあるだけの薬を買って帰宅。
「別の病院」とやらに電話をかけるが、話が通じなかったのか、何度も「確認してきます」を繰り返した挙句に「やってない」と言わ
れてしまった。

「……というわけで」とさっきの病院に電話をして改めて検査の予約を入れたが、看護師、
「あの病院はやってるはずなんだけどねえ。スタッフが知らなかったのかしら?」
と、最後まで納得がいっていない様子。
自分の病院が全身麻酔の胃カメラをやっているかどうかを知らないスタッフがいるのか。

午後。
年末のなんやかんやをやっているうちに、日没。
今年のクリスマスが終わった。

夕方。
2号くんが来たので、胃カメラの予約関係の病院に書類を取りに行くついでに駅前のファミレスで食事。
ついでに薬局にも寄って、午前中に足りなかった分の薬を受け取った。

帰宅してメールをチェックしたらAmazonから「荷物は玄関の外に置いてきたよ」という連絡が来ていた。
昨日、メンサのメンバーに引越し祝いとして送ったトイレ用のタオルのことだ。
つまりこの「玄関」はうちの玄関ではなく先方の玄関。

たぶん彼は気がついていないだろうと思ったので、
「あなたの家の玄関の外にタオルが置いてあります」
とメールを送ったら、しばらくして電話が来て、
「手触りの良いタオルですね」
と言っていたので、たぶん気に入ってくれたのだろう。

夜。

2023年12月24日(日)
寒い。
ヒーターが昨日届いていて本当に良かった。

今日はメンサ・テスト合格者の会の月例会。
Zoomは常連のひとりが欠席。
逆に入院したとかで欠席だと思っていたリアル参加者は「退院したばかりでフラフラ」と言いつつやって来た。

彼はここのところ、
1)引越ししようとしたら、役所に「その建物は書類上存在していないことになっている」と言われて断られた。
2)向かいの家が火事で全焼した。
3)今回の入院。
と、連続してかなりろくな目に遭っていない。
ここまで行くと神社でお祓いでもして貰った方が良いんじゃないかという気がしてくるな。

例会が終了して近所の居酒屋で懇親会を行ったが、彼も酒は飲めないものの参加はするというので、いろいろと話を聞く。
まずは災難1の「引っ越しようとした先が役所の書類上存在しなかった件」。
これはどうも話を聞くに、住居表示と職権消除(自治体が職務権限で住民票を消除すること)の問題であったらしい。

住居表示というのは、まあさっくり「建物の住所」みたいなものだと思って欲しい。
これは建物から道路への出入り口を元に決められている。

例えば「ナントカ町◯◯丁目△△番」という大きな区画があった場合、この区画を「南西の角」を起点にして道路沿いに10メートル
(または15メートル)ごとに区切っていき、最初の区切りの範囲に出入り口があったら、この建物の住居表示は「ナントカ町◯◯丁
目△△番1号」になるわけだ。
そんな感じで次の区画に出入り口がある家が「ナントカ町◯◯丁目△△番2号」という風に時計回りでぐるりとその区画を一周する。

図にすると、こんな感じで、起点となる「南西の角」の家が「1号」。
(実際の区画はもっと広いので「ナントカ町◯◯丁目△△番20号」とかの大きな数字の番号も出てくる)

 345  北
 2 6  ↑
 187  
     
問題は、現実の建物がそんなに都合よく区画に合わせて建っていないということ。
出入り口が複数ある建物。
2つの区画に跨った大きな家。
区画を横断して表口と裏口がそれぞれ道路に面している建物。
などなど……変則的な例はいくらだってある。

で、そういう場合は建物の所有者が「私の屋敷はナントカ町◯◯丁目△△番1号とナントカ町◯◯丁目△△番2号に跨って建っていて
1号と2号にそれぞれ出入り口があるが、玄関として使っているのは1号の方なので住居表示はナントカ町◯◯丁目△△番1号にして
欲しい」などと申し出て決めたりしている。

また、上の図で言う「2号の区画から6号の区画へと横断して建っていて表口と裏口がそれぞれ道路に面している建物」の所有者が、
「うちの玄関は6号の方にしたい」と言うと住居表示は「1号」の隣に「6号」みたいな形になったりもするわけである。 

他にも、2区画に跨っている建物の所有者が、建物を改築したら入り口の位置が区画の境界の向こう側に移動したために「住んでいる
場所は変わらないのに住居表示だけ変更になる」とか。
そして、そういうのは面倒くさいので「玄関の位置は変わったが裏口の方なら元の住居表示のままにできるので、書類上は裏口の方を
玄関として届け出る」とか。(別に違法でない)

さらに、元は大きな1つの土地だったものをいくつかに分けた際に元の住居表示との関係で……とまあ、いろいろとややこしいことに
なっているわけである。

そして「職権消除」。
これは書類上は人が住んでいることになっているのに、実際には住んでいないことが確認された場合、地方自治体がその人の住民票を
職務権限によって消除できるということ。

具体的に言うと、例えば借金取りから逃げるために引っ越し先の住所を知られたくないという人が夜逃げしてしまい、放置された家が
風雨で物理的に壊れてただの空き地になっているのに、住民票の上だけはその人がそこに住んでいるというような状態になっている時
などが考えられる。

実際にその場所に行った職員が現状を見て、
「これはどう見てもただの空き地である」
と確認。
さすがに空き地には人は住んでいないだろうから「この人は現実にはここに住んでいない」という手続きをとって住民登録を抹消する
わけである。

で、私が推測するに……
今回の彼の災難は、すでに説明した通りの住居表示のややこしさのせいで、区役所の職員が「裏の空き地」と「彼が引っ越しする予定
だった建物」を間違えて職権消除の手続きを取ってしまったのではないかと思うのだ。
(実際、その建物の住居表示は「かなり素直じゃない」ものであったそうだ)

「だから、区役所に言って職権消除を取り消して貰うことは可能だと思いますよ」
と言ったら、
「もうあそこには引っ越さないことにしたから別に良いです」
のとことだった。
面倒くさくなってその場所は諦めたらしい。

災難2。
「向かいの家が火事で全焼した件」

これは、
「煙の臭いがして、だれか非常識な奴が焚き火でもしているのかと思って外に出たら目の前の家が燃えていたので119番した」
そうだが、消防自動車が到着した時にはすでに建物は半焼の状態で、
「これならいっそ全焼してしまった方が保険の関係で有利とのことで、消防隊員は周囲への延焼を防ぎつつ「全焼」の判定が出る程度
に家が焼けるのを待ってから火を消したらしい。
そういうことって、あるよなあ。

最後の「病院への入院の件」については、
「病院まで歩いて行ったために、診察までだいぶ待たされた」
とのことなので、
「入院が必要なほどの病状だったわけだから、無理せずに救急車を呼べば良かったと思うな」
と、感想を述べる。

「それにしても退院できて良かった。きっと今日私に会えると思ったことが君の心の支えになったのだね」
と、お祝いを述べると、
「そういうことにしておきます」
と、笑っていた。
彼の役に立てて本当に良かったと思う。

「それはそうと引越しのお祝いがまだだったが、何が欲しい?」
と聞いたら、
「トイレに吊るす手拭きタオル」
と言われたので、帰宅してからAmazonでポチッた。

良いクリスマスイブだった。
寝る。

2023年12月23日(土)
午前中。
事務作業で潰れる。

午後。
1時からZoomではるこんスタッフ会議。
3時半からZoomでSF大会スタッフ会議。
4時半からZoomで空想小説ワークショップ。

ワークショップの講師の浅暮三文さん、講座で使っている掲示板の管理用者用パスワードを忘れてしまったそうで「(パスワードを)
ご存知の方は回覧メールで連絡ください」という書き込みがあった。
自分の管理する掲示板のパスワードを他人に尋ねる人も珍しい。
さすがは浅暮さん。(^^;

そして「さすがの人」である浅暮さん、実は管理用パスワードをうっかりメールで私に送ってしまったことがあるのだ。
(「うっかり」に「うっかり」を掛けると「万全」になる???)

それほど「さすがの人」ではない私は「回覧メール」ではなく個人宛メールで浅暮さんのパスワードを浅暮さんに送信。(笑)
隠し事をしない性格って、良いと思った。

夜。
7時半から上皇様の誕生日を祝って自宅で酒宴。

1号くんが予約してあったケンタッキーフライドチキンを受け取って来てくれたので、チキンを齧りつつみんなで盛り上がる。
「上皇様、90歳の御誕生日おめでとうございます!」

1号くんと2号くんが帰ったあと、デュオリンゴで英語の勉強(と言うか、ゲームだね)。
……家から1歩も出ずに充実した1日を送ってしまった。
風呂に入って、寝る。

2023年12月22日(金)
朝。
ヒーターのスイッチを入れたが、点かない。
(安全装置の誤作動か?)
と、持ち上げて軽く振ってみたものの、やはり点かない。
ヒーターそのものにスイッチが入っているようで、ほんのりと温度が上がっているのに温風が出て来ない。
そのうち、機械から危険な臭いがして来たので、急いでスイッチを切る。
12月のこの時期に暖房が使えないというのはさすがにやばいので、とりあえずAmazonで代替機をポチった。

どういうわけか、昔から私が機械を使うと壊れるのだ。
特に乱暴に扱っているわけではないはずなのだがなあ???

問題は、我が家には現在このヒーター以外の暖房装置が存在しないということ。
今日ポチッたヒーターが届くのは明日になるので、それまで足元を毛布で包んで凌ぐしかない。
どうせ今日1日、基本はパソコンの前に座って作業するのでどうにかなりそう???
……と、思ったが、立つと寒い。

夕方。
無理やり一段落と決めて、休憩。
実写版「幽遊白書」を最後まで視聴する。

昭和時代に描かれた漫画で、不良高校生が主人公。
当然、タバコを吸うシーンが出てくるはずなのだが、主人公のライターがなぜか毎回壊れていてタバコを咥えるものの吸えない……と
いうシーンが何度も出て来た。

これはコンプライアンスの関係で未成年の喫煙シーンが出せず、それを逆手にとっていっそギャグにしてしまおうという狙いかな?
悪役は、金持ち相手のカジノで儲けている奴で、巨額の資金を投入して魔界と現世を繋ぐ通り道を作ろうとしている男。

この男が魔界に通じる通路を作ろうとしている巨大な穴の淵がリング状になっていて、このリングが「カジノ」という言葉と共に画面
に映し出されると、どうしても大阪のアレを連想してしまうな。

夜。
風呂で体を温めて、寝る。

2023年12月21日(木)
午前中。
なんかいろいろと忙しかった。
いちいち思い出せない雑用の多い年末時期。

午後。
下落合の「TACCS1179」へ《RELAX》の「 朗読劇『 コールド・プランク 』 あるいはカルネアデスの方程式」を観に行く。
開場30分前に到着すると、すでに待っている人がひとりいた。
富山から来た飛田展男さんのファンだという30代ぐらいの女性。

扉が開くまで「東京は富山より暖かいですね」なんて話をしているうちに開場時刻になったので、中に入る。
場内の案内をしていた方が、女優さんで「お手洗いはそちらです」みたいな普通のことを言っているのに、声が舞台俳優独特の声なの
で、こっちが芝居の中にいるような妙な感覚に陥る。

さて、開演。
トム・ゴドウィンの「冷たい方程式」を元にした朗読劇ということだが、宇宙船内での主要登場人物2人の芝居は普通の舞台劇。
約60分間、ほぼ少女とパイロットの2人芝居になるわけで、役者として演じ甲斐のある役なんだろうなと思う。

戸部公爾さんは、主役の「バートン」の役。
観ていて気がついたのだが、今回の公演はダブルキャストで、戸部さんと飛田さんが交互に主役を演じている。
さっきの飛田さんのファンの人は、飛田さんが主役の回を観た方が良かったのではないだろうか。
(それとも、富山からわざわざ来るぐらいだから両方観るつもりなのかな?)

「冷たい方程式」は、いまさらストーリーを知らない人もいないと思うが、簡単にいうと「バカ女がやらかす話」。
10代の女の子が、遠い星で暮らす兄に会いたくて宇宙船に「ちょっと密航」してしまうのだ。

宇宙船が発進した後になって発見された女の子(マリー)は自分のやらかしの重大さが理解できずにテヘペロ。
そして重量制限ギリギリの宇宙船で貴重な血清を一刻も早く運ばねばならないパイロット(バートン)は……。

マリーが自分が何をやらかしたのか理解しておらず、バートンだけがそれを理解している前半。
両者が共に事態の重大性を理解し、女の子がじんわりと自分の置かれている立場を理解していく後半。
「泣かせる芝居」の得意な戸部さんの真骨頂である。
「クールな芝居」の得意な飛田さんが演じるバートンは、どんな感じになるのかな?

終演後、西武線とJRを乗り継いで帰宅。
池袋の地下街でやたらに大きなみたらし団子を見つけて、つい買ってしまった。
食べた感想としては「みたらし団子は通常サイズの方がタレとモチのバランスが良い」。

夜。
部屋のヒーターの調子が、なんだか変だ。
温風が安定して出て来ない。
これから寒くなると言うのに、これは困るなあ。

寝る。

2023年12月20日(水)
午前中。
年賀状関係の印刷とか。

午後。
喪中ハガキ、また1枚来る。
この時期に、もう3枚目。
一旦、作業の手を止める。

ワークショップの課題に手をつけるが、こっちも途中で止まってしまう。
なんかいろいろとやっている気はするのに、何ひとつ完成していない不毛な時間。

NHKプラスで、今月18日に放送された「あさイチ どうする? ネットの言説にハマッた親」を視聴する。
「マス・メディアの報道は100%信頼できるものではない」は、事実なのだが、そこから「ネットの言説は信用できる」に話が飛ん
でしまうのは、結局自分の意見や考えに自信がなくて信頼できる他者にすがりたいという心理なのだろうな。

自分が不完全な人間であるということは、同じ人間である他者も不完全な人間であるということで、「だから誰のいうことであっても
鵜呑みは良くないよね」というだけの話だと思うのだが。

少なくとも「君たちだけに世界の真理を教えよう」とか「この世の不都合は全て〈闇の勢力〉の仕業」とか「君たちだけに教える儲け
話」なんてことを言う人間の言葉は信じないようにね。

夜。
週末用にケンタッキーのフライドチキンを予約。
今週末はもうクリスマスイブになるのだな。

寝る。

2023年12月19日(火)
今日も今日とて、年末のあれやこれや。
そして毎度のことながらワークショップの課題。
右往左往。

午後。
昼食がてら「幽遊白書」の第2話を視聴。
(御飯時に見るべき動画じゃなかったかな?)

前半は主人公が赤鬼と戦う話なのだが、この赤鬼が子供が見ても分かりやすいすごくスタンダードな鬼の姿をしていて好感を持った。
特撮を使ったバトルシーンも問題なく楽しめた。

ただ、すごく細かいことだが被害に遭った子供たちの父親役(?)で声だけの出演をした人、下手だった。
子供を心配する親の役なのに、あれじゃあその辺のチンピラだ。
自分がどういう役を演じているのか理解していなかったのか?

後半の人情ドラマの方は……まあ、どうだっていいや。(笑)
簡単にいうと、病気の母親の命を救うために悪事に手を染める孝行息子を主人公が助けてやる話。

ニュース。
政治資金パーティーを巡る「裏金」問題で、東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所を家宅捜索。

これもなあ、先週からマスコミを通じて「来週、お宅を家宅捜索するよ」と散々予告した上での家宅捜索だからなあ。
「見つけられてまずいものがあったら先に処分しておいてね」みたいなもの?

夕食。
鶏肉の醤油焼き。
豚肉のアレルギーを発症して以来、肉と言えばチキン。(牛肉は高いからね)
本当に変なもののアレルギーになってしまったものだ。

夜。
どうも調子が悪いと思ったら変なくしゃみが出て来たので、風邪薬を飲んで寝る。

2023年12月18日(月)
日経朝刊の1面トップが、
〈台湾有事に「デジタル遷都」〉
〈テクノ新世 国家サバイバル〉という連載コラムの第1回目だ。

〈大戦後の安全保障の枠組みが揺らぎ、気候変動は国民の安全を脅かすほど深刻になった。動乱の時代に、国の存続を左右するのはテ
クノロジーだ〉

〈台湾は24年から3年かけて、税や健康・医療、住民情報などの基盤データを複数の友好国のデータセンターに分散保存する。台湾
本土が攻撃されても行政機能をデジタル空間で維持する〉

「国というのは何なのか?」ということを改めて考えるべき時期なのかな?

同じく1面の政治関連の記事は、
〈「裏金」二重帳簿で管理か〉
〈安倍派に近く強制捜査〉

そしてこれに無関係とは言えない2面の政治欄の記事。
〈岸田政権「危険水域」に〉
〈支持率26%、政治資金問題で[本社世論調査]〉

内閣支持率が高めに出る傾向のある日経で26%か。
(ちなみに低めに出る傾向のある毎日新聞の調査では16%らしい)
いまのところ上がる材料がないので、当分は下がり続けることになるだろうな。

午後。
事務作業。
さっぱり捗らず。
部屋で動かずにいるので、水を飲むだけで太っていくような気がして来た。

気分転換にドラマ「幽遊白書」の第1話を視聴。
トラックに跳ねられそうになった子供を救って死亡した不良高校生が、生き返らせて貰う代わりに妖怪が起こす事件を解決する「霊界
探偵」となって活躍するという話らしい。
超能力を使ったバトルものかと思ったら肉弾戦系だった。

弱いものを狙ってカツアゲするイジメグループ。
そういう連中の悪事には気付かず、見た目がいかにも不良生徒である主人公にばかり目をつける無能な教師。
殴り合いの喧嘩はするが、気持ちは通じ合っている他校の不良。
そういう「お定まり」の登場人物が出てくる昭和の「ツッパリ高校生もの」の変則型のようだ。
割と面白かった。

夕刊。
1面に郵便料金の値上げの記事。
定型郵便が84円から110円へ。
葉書は63円から85円へ。

今の封書の料金より高い葉書?
改訂は来年の秋以降。
ってことは、来年の年賀状は値上げ後か。

〈背景には郵便事業の厳しい状況がある。22年度の郵便事業の営業損益は211億円の赤字で、07年の郵政民営化後、初めて赤字
になった。
郵便物数はピークの01年度の262億通から、22年度に45%減の144億通まで減った。総務省は28年度にはさらに20%減
り115億通になると見込む〉

要は「数が売れないので単価を上げる」ということのようだ。
郵便を利用する人がさらに減らないか?
物が売れなくなって、収益を確保するために単価を値上げして、ますます売れなくなってさらに単価を……というのは、悪いインフレ
なんじゃないのかなあ。

寝る。

2023年12月17日(日)
1号くんと映画を観に行く。
割引券の関係とかで練馬区へ行くため、西武線の車内で待ち合わせ。
(「池袋駅何分発の何号車何番ドア付近で」とメールで送り、途中駅から乗って来た人と会うというのは、いまは一般的なのか?)

目的地の映画館の最寄駅は「豊島園駅」。
「豊島園」という遊園地は閉園でなくなってしまったので、駅の名称も変えるのかと思ったら駅名だけは残っている。
でも実際にあるのはハリー・ポッター関係の遊園施設で、駅にはずっとあの映画のテーマ音楽が流れている。

念の為に説明すると、東京都練馬区は決して土地が余りまくって駅周辺は空き地だらけ……という地域ではない。
逆に、線路脇までギッチリと住居が密集しているような場所。

ということは、駅の近くに住んでいる人は、1日中このハリ・ポタのテーマを聞かされているということなのか?
精神衛生上は、どうなのだろう?

さて、映画は「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。
アニメーションだがR12の指定が付いている。

主人公は南方戦線で心身に傷を負いつつ、戦後の日本でなんとかのし上がろうともがいている元日本兵のサラリーマン。
当時の「日本人」を象徴しているような人物である。

仕事で手柄を上げるため、彼はとある田舎の村へ向かう。
ある血液製剤を独占的に製造している製薬会社の当主が死亡して次代当主が指名されると聞き、その次代当主と当て込んだ相手に取り
入ろうという魂胆なのである。

しかし主人公はその村で、連続殺人事件に巻き込まれてしまい……と、出だしは横溝正史っぽい。
横溝正史も水木しげるも「戦時の傷跡の残る日本」を舞台に、戦前から戦後へと大きく変化する時代の空気を描いていた作家。
この映画の舞台となった村も、実は日本という国の闇の部分の縮図なのである。

創業家を守るためには村人を犠牲にしても構わない。
むしろそれを当然と考える当主や、それに付き従う村の有力者たちの姿は、いまの日本の政治家や財界人の姿に重なる。

興味深いのは、主人公の回想シーンに出てくる「日本軍」のリアルさ。
戦後生まれの、ましてや平成以後に生まれたような人々にとって「日本軍」は「日本軍」だが、その内部において「一兵卒」と「上級
将校」には、あたかも別の生き物であるかのような差があった。

嫌な言い方をするならば「命懸けで戦った」のは「一兵卒」で、うまいこと逃げた挙句に「勇敢に戦った俺たち」の姿を内地に伝えた
のは「上級将校」の方という形。
口の上手い「上級将校」の話を聞いて「命懸けで戦った日本兵は立派だ」と、ついその「上級将校」を尊敬してしまいそうになるが、
実は「上級将校」は「命懸けで戦った日本兵」を見捨てて逃げて来た連中の方なのである。

この見捨てられた一兵卒の側であった主人公は、顔面に傷跡が残るような怪我を負いつつもなんとか生き延びて日本に帰って来る。
だが、その日本では自分が戦地に行っている間に、悪どい親戚どもが彼の家の全財産を奪い去っていた……。

こんな過去を背負った主人公であるから、一筋縄ではいかない。
そしてこの物語に出てくるようなおぞましい悪党どもと戦うには、このぐらい一筋縄でいかない人物でなくてはならないのである。

「いい勝負」を見せて貰った。
非常に面白い映画。

映画館から出て池袋まで戻り、昼食はローストビーフ丼。
目白の方へ回って「マリンカ」というロシア雑貨店へ。
目白図書館の近くの道を脇道に入って行ったアパートの敷地の奥にある店で、店を見つけること自体がやや難しいという謎の店。
当然というか、滅多に客の姿を見かけない。
私が手提げ袋を1枚買ったら、サービスで私と1号くんにチョコレートを1個ずつくれた。
(採算が合うのか?)

1号くんがシュトーレンを買いたいと言うので、西池袋の「ドイチェスハウス」へ寄る。
(この店は店主がドイツ人なのだが、日本語は通じるので大丈夫)

帰宅。
NHKプラスで「プロフェッショナル 仕事の流儀」を視聴。
「ジブリと宮崎駿の2399日」。
ドキュメンタリー。
相変わらず精力的に仕事をしつつも、少しずつ老いていく宮崎駿の姿。
最新作「君たちはどう生きるか」を、高畑勲を失ったことによる喪失感と偉大な高畑の呪縛からの解放の物語として捉えている。
この映画の主人公は宮崎駿がモデルだと思うが、高畑と鈴木敏夫プロデューサーをモデルにした人物もちゃんと出て来る。

鈴木敏夫という人は、つくづく「必要」な人なんだな。
でも「大切」にはぜんぜん見えない?

夜。
鯖寿司とチョコアイスを食べて、寝る。

2023年12月16日(土)
午前中。
地味な事務作業。

午後。
メールのチェックをしていたらAmazanから「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」という映画をお勧めされてしまう。
つい現実逃避スイッチが入ってしまい、視聴。

美女の黒い髪を描くことに夢中になるあまり黒という色を追求しすぎた江戸時代の絵師の話と、パリのルーヴル美術館で密かに行われ
ていた犯罪の話、そして岸辺露伴自身の過去の話が絡まった物語。

このうち、露伴の若い頃のエピソードを、なぜか高橋一生(たかはし・いっせい)ではなく長尾謙杜(ながお・けんと)という20代
の俳優が演じていた。
調べたらこの人、2002年8月生まれだそうだ。
映画の公開は今年の5月だから、撮影時は20歳ぐらいか。

原作の設定では、この物語の時の岸辺露伴は27歳。
「若い頃」は、その10年前のことなので、17歳。

高橋一生自身は、1980年12月生まれだそうだから、撮影時は42歳。
42歳の役者が17歳を演じるのは無理だという判断だったのかなあ?
高橋一生は、割と見た目が若いのでなんとでもなりそうだった気もするが。

それはそうと「この話、わざわざルーヴル美術館を舞台にする必要はなかったんじゃ?」という気がしてウィキペディアを確認したら
そもそもこの作品は「ルーヴル美術館を題材に、オリジナルの作品を制作すること」という条件で、ルーヴル美術館からのオファーを
受けて描かれたものだったのだね。

ところで高橋一生って「モナリザに似ている」と言われているのか?
(言われてみると確かにちょっと似ているかな?)
ずっと「モナリザ」をバックに会話をしているシーンがあって、これはもしかして視聴者へのサービスだったのか。

「黒」という色を追求するあまりに破滅する絵師の物語を見ていてふと気になって確認。
この作品が執筆されたのは2009年だったようだ。
世界で最も黒い人工物であるVANTABLACK(ベンタブラック)が作られたのは2014年。
その後、日本でも「黒色無双」という世界一黒い水性塗料が開発され、さらに世界一黒い水性アクリル塗料の「真・黒色無双」なんて
ものも発売された。
絵を描かない私には今ひとつ分からないのだが「真っ黒」というものは、そんなに魅力的なものなのかね?

……寝よう。

2023年12月15日(金)
事務連絡用年賀状の原稿作成。
地味な作業。

昼。
1号くんからメール。
「会社の昼休みに一緒にケンタッキーフライドチキンを食べよう(訳:昼飯奢れ)」という内容だった。
1号くんは在宅勤務なので、職場が自宅である隣町のアパートになるのである。

よって、うどんの予定だった昼食は、骨なしケンタッキーとフライドポテトに変更。
予定より摂取カロリーが上がる。
このところ1ヶ月に1キロずつ体重が増加しているのだよな。

午後。
運動する時間もないままずっと座って事務作業。
体は疲れないが目は疲れる。

これから年末までに、掃除とかおせちの準備とか仕舞ってある屠蘇器も出さないととか……まあ、しばらくは忙しいな。
そしてワークショップの課題にもまだ手をつけていない。
とりあえずこの週末は……映画でも観に行くか。(逃避行動)

寝る。

2023年12月14日(木)
朝食に100円コンビニで買ったパンケーキを食べたら、マーガリンとメイプルシロップの味が舌に残って胃もたれがした。
安いのには訳があったようだ。

午前中。
頭痛の原因は肩こりかもと、風呂の湯で体を温めてみる。
痛いのは治ったが、代わりに少しふらついた。
良かったのか、悪かったのか?

午後。
そろそろ年末なので年賀ハガキを買いに行く。
住所録で枚数を確認して郵便局へ行き、帰って来たらまた喪中ハガキが1枚届いていた。
寒くなる季節、高齢の方の訃報が増える時期。

来年の手帳を買いにダイソーへ。
文具売り場を見て回るも、あるのは手帳と言うより小型のノート。
(コレジャナイ)

品出しをしている店員に尋ねたら、
「テチョー? 何をするのに使いますか?」
と聞き返される。

予想外の質問に咄嗟に、
「ええと……スケジュールを書いたり……」
と、こっちもしどろもどろ。
見た目で分からなかったが、外国人の店員さんであったようだ。
(中国語で「手帳」と言うと「ハンドブック」の意味になってしまう)

なんとか説明して案内された先は、さっきの文具売り場。
(コレじゃないんだけどなあ)
と思うが、でもしょうがないので店員さんに礼を言って持ち場に戻って貰ってから、せめてもう少し分かりやすい構文の日本語で会話
をすれば良かったと反省。

その辺をウロウロしていたら、別のお客がやはり手帳の売り場を別の店員に聞いていて、
「それなら催事売り場になります」
という返事が聞こえた。

要するに手帳のような「季節もの」は年末用品とか正月用品として別の場所にまとめて配置されていたのだ。
(そういう情報は店員で共有していて欲しいよなあ)
とか、
(でも、あんまり細かいことを品出し担当にまで教えておくのは無理なのかもなあ)
とか、
(そもそも旧正月で祝う中国では今は「年末」ではないので手帳と言われても「季節もの」だとピンと来なかったのかもな)
とか、いろいろ考えつつ催事売り場へ向かう。

目当ての「手帳」の売り場は見つけたのだが、置いてあったのは表紙が黒っぽい地味な感じのものばかり。
最近、視力が弱って来て、カバンの中で黒いものを見つけ出すのがちょっと難しくなっている。
……結局、別の店へ行って黄色い表紙の手帳を買った。
(若い頃は、年寄りがなぜ派手な色のものを持ちたがるのか不思議に思っていたのだが、老眼のせいだったのか)

必要なものをひととおり買い揃えたら、なんだか草臥れてしまって「必要でないもの」見に街をぶらつく気にならなくなった。
やっぱりちょっと病み上がり。
無駄遣いにも体力がいるものなのだな。

帰宅。
ニュース。

〈時事通信の12月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比4.2ポイント減の17.1%だった〉
[2023年12月14日15時01分 JIJI.COM]

時事通信社は支持率が低く出がちなのだが、それにしても20%を切っちゃったか。
まあ、竹下内閣の時には4.4%という記録があるから、まだまだ新記録は樹立していない。
頑張れ! 岸田さん。(^^;

寝る。

2023年12月13日(水)
午前中の雑用を済ませて、さて出かけようかと思ったら頭痛がする。
(あれれ?)
と、ちょっと休んでいたら、なんだか背筋もゾクゾクして来た。
先週、ちょっと無理をして咽頭炎をやってしまったのを思い出し、急遽予定を変更。
今日は部屋で暖かくしていよう。

午後。
ニュース。
埼玉県の30代の男性がエムポックス(サル痘)で死亡。
HVIに感染して免疫不全の状態だったところにエムポックスに感染してしまったという不運な人らしい。

厚生労働省によると、今月3日までの国内のエムポックス感染者は227人。
飛沫感染で感染るそうだ。
まあ、用心するに越したことはないかな。

夜。
やっぱり風邪かなあ?
寝る。

2023年12月12日(火)
午前中。
事務作業をポチポチと。

昼。
ちょっと休憩してX(旧Twitter)を開いたら「安倍晋三」がトレンドに入っていた。
安倍派の議員が裏金問題で揉めているのでその関係っぽい。

どうして安倍派の議員の裏金だけがこんなに明るみに出ているのかについて分析している人がいて、
「安倍派は長年政権を取っていたため、まさか自分たちが捜査対象になるはずはないと油断して証拠の隠し方がぬるいので、検察側が
簡単に証拠を挙げられるからじゃないか」
というようなことを言っていたが、確かにそういうこともあり得るかもね。

午後。
「荷物の受け取り」という重要任務を果たす。

夕方。
1号くんと2号くんが来て、愛知県小牧市にある松永製菓が、39年ぶりに「しるこサンド」シリーズの新工場を建設するという話を
聞かせてくれる。(「しるこサンド」は、愛知銘菓なのだそうだが、私はつい最近まで存在も知らなかった)

情報源は12月8日の日経の記事だそうだ。
この日はいろいろと忙しくて、私はあんまりじっくり新聞を読んでいなかったんだよな。

「しるこサンド」の知名度が、最近急激に上がった理由は、人気のネット漫画「ちいかわ」に登場したからなんだとか。
この漫画で「しるこサンド」の存在を知ったという人から問い合わせがあり、松永製菓の自社通販サイトには通常の1カ月分の注文が
1日に殺到する騒ぎになったそうだ。
でも漫画内での「しるこサンド」の使われ方は、かなりひどいものだったんだよな。

新工場かあ……。
まあ、別に漫画で盛り上がったから新工場を建てるわけでもないだろうけどね。

政治のニュース。
〈自民党安倍派の政治資金パーティーの問題をめぐり、国会では松野官房長官に対する不信任決議案の採決がおこなわれ、与党などの
反対多数で否決されました〉
[12/12(火) 14:15配信 YaHoo! JAPANニュース]

〈不信任案は与党などの反対多数により否決されましたが、公明党の山口代表は「否決したから即信任したと同じ評価をするべきでは
ない」と話しています〉

〈岸田総理「この否決を受けて、松野長官に職務に当たって頂きたいと考えています」
岸田総理はこう話しましたが、あさってにも松野長官を含む安倍派の閣僚4人を交代させる意向です〉

野党の出した不信任案だから否決するけれど、だからと言って信任しているというわけではなく、総理もまもなく交代させる意向。
……なんか、茶番だなあ。

寝る。

2023年12月11日(月)
60代になる前となった後の違いは、風邪を引いた時に完全復活まで時間がかかることか?
とっくに治っているはずなのに、ちょっとしたはずみにふらっとするのだ。
困るな、これは。

ニュース。
〈産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9、10両日に実施した合同世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は前回調査
(11月11、12両日実施)比で5・3ポイント減の22・5%だった〉
[2023/12/11 11:36 産経新聞電子版]
読者に保守層が多いと言われている産経新聞の調査で、内閣支持率22.5%は、ちょっと低いな。

〈自民党のパーティーを巡る裏金疑惑に関し、党と各派閥の対応は「大いに問題」「やや問題」との回答が計93・2%だった〉
とあるから、やっぱりパーティー券代のキックバックの件も支持率に影響したのだろうね。
(ここで岸田さんが大鉈を振るって問題政治家の追放に尽力したら、少しは支持率が上がるだろうか?)

午後。
作業ペースが上がらなくて、大したことはやっていないのに気がつけば夕方。

明日頑張ろう!
寝る。

2023年12月10日(日)
明け方に嫌な夢を見て汗びっしょりになって目を覚す。
何かの仕事をするためにビルの5階に向かっているのだが、途中階でエレベーターを乗り換える必要があって、誤ったエレベーターに
乗ってしまって同じ5階でも別棟に到着してしまうという、よくあるパターンの夢なのだが、なぜだかとても嫌な感じが目覚めた後に
なっても心に残り、そのせいか寝覚めが悪くて頭がすっきりしない。

頭がぼんやりして座っているとついウトウトしてしまう。
そして眠ると夢の中でまたあの「別棟の5階」にいる。
あの「嫌な感じ」の中に戻っている。
こんなしつこい悪夢を見たのは初めてだ。

午後。
佐藤編集長が「会社にコロナに罹った奴が出たらしい」と言って来た。
身の周辺にまたコロナが流行り出した。
外出時にはマスクは欠かせないな。
うがい、手洗い、消毒も。

今回がやばいのは、政府がすでにコロナの終息を宣言してしまった後だということ。
政府も威信というものがあるだろうし、大阪万博を計画している維新の会への配慮もするだろう。
コロナが流行ってもなかなか流行っているとは言いづらいだろうなあ。
水面下で流行が広まりそう。

夜。
ニュースは、いわゆる「裏金づくり」問題。

〈自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、大臣政
務官の政務三役を全員交代させる意向を固めた〉
[2023年12月10日 22時23分 朝日新聞DIGITAL]

「政治資金パーティー」というのは、参加者から集めた「参加費」を政治活動に利用することを目的に開かれるパーティーのこと。
このパーティーの参加券が、いわゆる「パーティー券」と呼ばれているものである。
政党が主催する「政治資金パーティー」では、その政党に所属する議員にはパーティー券の販売ノルマが課せられる。

今回、問題になっているのは、ノルマを超えてパーティー券を販売した議員に対して政党がその超過分を渡していた(キックバック)
という点。

これをやると、なぜいけないのかと言うと、
仮に最初からノルマを越えるのが分かっている政治家(つまり大物政治家)に賄賂を渡したい人がいたとする。
この人は、その政治家に対して「このお金はパーティー券の代金です」と言って金を渡す。
そして政治家は形の上だけ政党にその「代金」を渡したことにする。
しかし実際には政党からは「◯◯さんから受け取った代金は〈超過分〉だからそのまま君にキックバックするね」と、その金を丸ごと
戻して貰えるわけである。
これでは「パーティー券」をカモフラージュにした賄賂の受け渡しになってしまう。

今回、「清和政策研究会」(安倍派)がこういう政治資金パーティー&キックバックをやりまくっていたことがバレたらしいのだが、
たぶん安倍さんが生きていたら、こんなスキャンダルは上手く揉み消したのだろうな。

そしてもう一つのニュース???
〈尖閣諸島で「戦争恐れず」 中国軍中将、異例の言及〉
[2/9(土) 21:00配信 共同通信]

「異例の言及」などと言うから、どんなすごいことを言ったのかと思って記事を読んだら、
〈中国軍のシンクタンク軍事科学院の何雷・元副院長(中将)が9日までに共同通信の単独インタビューに応じ、沖縄県・尖閣諸島を
巡り「戦争を望まないが恐れない」と明言した〉
という内容だった。

要するに、中国の軍人が「戦争を望まないが恐れない」と言った……というものなのだが、この発言がインタビュアーのどういう質問
に対してのものであるのかは伏せられている。

〈軍関係者が尖閣を巡り「戦争」に言及するのは異例だ〉
と、記事では盛んに「異例」を強調しているが、「戦争を望まないが恐れない」なんて、戦争について尋ねられた軍人のごく一般的な
回答じゃないか?

中国の軍人からなんとか「中国は戦争をやりたがっている」という言質を取ろうとして失敗した記者が、それでは記事にならないと、
先方の「教科書通りの回答」の中に、たまたま「戦争」という言葉が入っていたのを利用して、あたかもとんでもない発言をしたかの
ように大騒ぎしてみせたということなんじゃないかね?
マスコミの言うことは、鵜呑みにできないという見本だな。

寝る。

2023年12月9日(土)
朝。
ニュースを見たら「松野官房長官、事実上更迭か?」。

清和会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を還流させるなどして裏金化していた疑惑に関連して松野官房長官側がキックバッ
クを受けて収支報告書に記載していない疑いが持たれていることを踏まえて、首相が松野氏を「交代」させることにしたという報道。

X(旧Twitter)上に、国会でこの件についての回答をはぐらかす松野氏に対して野党議員が質問を繰り返す場面の動画が流れて来た。
動画には「まともに質問に答えようとしない松野氏」という趣旨のキャプションが付けられていたが、たぶん安倍派の勢いがある時代
だったら、この映像には「同じ質問を繰り返して国会を止める野党」といったキャプションが付けられていたんじゃないかと思う。

夕方。
空想小説ワークショップ。
インフルエンザやコロナに罹った受講者の人が多かった。
Zoomでの受講なので感染の心配はないのだが、なぜかマスクをして画面に映っている人がいた。
確か彼は一人暮らしのはずだったのだが、用心に越したことはない?

ワークショップ終了。
座って講義を聴いていただけなのに、どっと疲れが出る。
まだ本調子じゃないのかなあ?

グラタンを食べて、寝る。

2023年12月8日(金)
朝。
ほぼ全快?

東京芸術劇場へ行く。
普段なら歩く距離なのだが、ちょっと体調が心配だったので公共交通機関を使ったら早く着きすぎて入口が開いておらず、寒い屋外で
待つ羽目になって却って体に悪い結果になった。
間抜けである。

昼。
帰宅して一休み。
土鍋でお粥を作っていたら、ちょっと目を離した隙に焦げてしまった。
まあ、食べるのに支障はないが。

夕方。
代官山へ藤岡藤巻の「日本一暗いクリスマスライブ!」を聴きに行く。
ライブ開始前に軽く食事をしようとフードメニューを見せてもらったら、ビンダルーカレーとナッツ類しかなかった。
他に選択肢がないので恐る恐るビンダルーカレーを頼んだら、思ったより刺激がなく胃に優しいカレーで、おまけに美味。
惜しいのは付け合わせの紫キャベツの酢漬けみたいなやつ。
キャベツの色素がご飯に染みて、飯粒の味が食欲をそそらない色彩になってしまっていた。

さて、ライブ開始。
藤岡さんが先月に胸の手術を受けたばかりだとかで咽に負担をかけられない状態という歌手としては最悪の状態でのステージ。
ソロのパートは口パクで、裏で普段はコーラス担当の静炉巌(せいろがん)さんが代わりに歌ってなんとか乗り切っていた。
それで乗り切れて、しかも客席が盛り上がってしまうあたりが、さすがは藤岡藤巻。

そして藤巻さんの方は、なぜか来年1月からの日曜劇場「さよならマエストロ 〜父と私のアパッシオナート〜」に、なぜか役者とし
て出演すると言っていた。
(何をやっているのだろうか、このおっさん?)

ライブのテーマは、タイトル通り。クリスマスにモテない男のぼやきと世間への呪詛から始まって、年をとって病気がちになり親しい
人たちも次々と亡くなって行って……という話を交えつつ、キリストやサンタ、幸せそうなカップルをdisりまくるという内容。
休憩時間に藤岡藤巻カレンダーというものを購入した。

ライブ終了後は、いつも通りに懇親会が開かれる予定だとアナウンスがあったが、こちらの体力的にちょっと辛かったので先に帰る。
半分寝たきりみたいな生活を送っていたのが祟ったのか、背筋を伸ばしてスツールに座っているのが困難になっていた。
3日ぐらいで背筋が衰えてしまったのだろうか?

帰宅。
1号くんからLINEが来て、千川の方で大きな火事があったというニュースを知る。
ちょうど私が代官山にいるころ、自宅の近所では大通りを消防自動車が走り抜けて行ったようである。
ニュース映像によると、火事があったのは千川駅近くのうさちゃんクリーニングの隣の畳屋さんのようだ。
住んでいた人は大丈夫だったのだろうか?
火の元には気をつけないといけないな。

土鍋のコゲつきは、1日水につけておいたらなんとかなった。
寝る。

2023年12月7日(木)
朝。
ほぼ復活。
咽に軽い痛みはあるが、ちゃんとものが飲み込める。
但し、胃はまだ荒れている状態なので柔らかいものを少しずつ口に入れる。

「ブギウギ」視聴。
ヒロインが舞台で「大空の弟」を歌う話。
「かねてよりアジアを苦しめた青い目をしたヤンキーども」から始まる不穏な歌詞をどうするのかと思っていたら「かねてより我らを
苦しめた憎い顔した敵軍ども」に変えてあった。

昼。
ニュース。
岸田総理は自民党の派閥で政治資金パーティーをめぐる問題が相次いでいることを受け、総理に在任している間は自身が会長を務める
岸田派から離脱すると表明した。
(岸田派から離脱って、こうした事態をなんとかするのに何か意味があるのかな?)

ニュース、その2。
函館市浜町の戸井漁港周辺の海岸で、今朝(7日朝)大量のイワシとサバが漂着しているのが見つかった。

映像を見たらハンパない量の死んだ魚が波になって押し寄せていた。
死因がよく分からないので食べない方が安全かと思うが、放って置いたら魚の山が腐ってえらいことになりそうだ。

夕食。
いきなり普通の食事に戻すのは無理なので、おかゆをだましだまし。
(お腹は空いているのになあ)
確実に治っては行っているので、自分の回復力を信じて、寝る。

2023年12月6日(水)
午前中。
2号くんからLINE。
風邪で咽が痛く熱も出たので病院に行ったら「栄養状態が悪いので風邪を悪化させた」と診断されたらしい。
(栄養のバランスを考えないダイエットが原因なんじゃないか?)

さて、私も2号くんと同じような症状が長引いているのだが「栄養状態が悪い」というのは同じだろう。
何しろ咽が痛くてものが飲み込めず、ここ数日間ろくにものを食べていないのだ。
そして空腹状態で風邪薬を飲んでいるものだから、胃も荒れて、さらにものが食べられなくなっている。

とりあえず風邪薬を止めてみる。
幸い咽の痛みが大分引いて来て、唾液を飲み込むたびに激痛で蹲るような状態ではなくなって来ている。
喉からの出血もなくなったようだし、薬で抑えなくてもどうにかなりそう。
とにかく胃がまともに働くようにしなければ。

ニュース。
KADOKAWAがアビゲイル・シュライアーという人が書いた『Irreversible Damage(直訳すると「不可逆的なダメージ」)』という
本を邦訳して『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』というタイトルで出版しようとしたとこ
ろSNS上で「差別助長につながる」などといった投稿が相次いたため、出版中止となったそうだ。

KADOKAWAが「実際に内容を読んでもらえば差別助長にはつながらないことが分かる」と言う代わりに出版の方を引っ込めたという
ことは、本当に「差別助長につながる」ような内容の本だったのだろうか?

内容を読んでいないので分からないが、KADOKAWAがつけたタイトルから推測するに「トランスジェンダーというものは、生まれな
がらの個性ではなく、SNSの引き起こした一過性のブームが原因で〈なる〉もの」だという主張の本だったのかな?

もしかして「テレビが原因で〈白痴〉になる」とか「テレビゲームが原因で〈ゲーム脳〉になる」とかの、世の中に何か新しいものが
生まれるたびに出て来る例の奴のバリエーションで、今度は「SNSが原因で〈トランスジェンダー〉になる」だったんだろうか?
読んでいない本の内容への想像が広がってしまった。

夜。
少しずつ食事を取る。
茶碗蒸しとかアイスクリームとか、柔らかくて栄養価の高そうなものから。
リポDを飲んでみたら、さすがにこれは喉に滲みた。

無理はせずに、早めに寝る。

2023年12月5日(火)
体調は、昨日よりはマシ?
相変わらず咽が痛い。

午後。
豊田有恒先生の訃報。
SF作家としてよりも「エイトマン」や「鉄腕アトム」の脚本家として有名な方かな?
私は『神話の痕跡ー知られざる古代史』(青春出版)とかのノンフィクションが好きだったな。
ご冥福をお祈り致します。

さて、私の風邪は、咽が痛くて物が飲み込みづらいという意外に特に症状が出ていないのだが、その症状がいつまでも続いていること
にイライラする。
そろそろ治って欲しいよな。
寝る。

2023年12月4日(月)
朝。
咽が痛くて目を覚ます。
痛みで唾液を飲み込むのも辛いのだが、鏡を使って見てみても真っ赤に腫れているとかそういう状態じゃない。
そして体温は36.4度。
まあ、風邪なんだろう。

「咽が痛い」以外の症状はないのに、咽が痛いせいで物が食えない。
これが困る。
空腹でフラフラして立ち上がって歩くとよろめくので危ない。
しょうがないので布団で安静にしているのだが、こういうのって却って辛いな。

薬が切れると咽が痛くなり、薬を飲むと眠気で意識が朦朧となる。
しばらくは寝ているしかないか。
よって、寝る。

2023年12月3日(日)
朝。
咽が痛くて体がだるい。
これは完全に風邪だ。
熱を計ると……36.6度。(微熱?)

風邪薬を飲んで湯たんぽで体を温めつつ眠り、目が覚めるとまた風邪薬を飲む。
風邪薬には「眠くなる副作用がある」と書いてあるのだが、眠ると言うより瞬間的に意識を失ってしまう感じ。
誰でも同じなのか、私個人の体質的なのかは分からないが。

たぶん季節の変わり目のいつもの風邪だと思うので心配はないはずだが、1日中何もできない状態になるのが時間がもったいない気が
して嫌なんだよなあ。

いつも通りの風邪ならば2日も寝ていれば回復するはず。
本日3回目の風邪薬を飲んで、寝る。

2023年12月2日(土)
朝。
起きたらなんだか咽が痛いので風邪薬を飲んだら副作用で頭がボーッとして来た。

布団の中でうとうとして、昼食を食べてまた風邪薬。

午後。
咽が痛くて固いものが飲み込みづらいのinゼリーで栄養を摂取。
空腹なのにものが食べられないのは困るね。

夕方。
ちょっとさすがに体調が変。
風呂で体を温めてみたら、若干改善?
……気のせいだった。

風邪の症状が不快なので薬を飲むと妙に眠くなってしまう。
部屋の中を歩いていても体が左右にふらついて危険なので湯たんぽで体を温めつつ、寝る。

2023年12月1日(金)
今日は夜に秋葉原にトークショーを聴きに行くのだが、初めての会場なので場所が分からない。
地図で確認してみたが、やはり分からない。
とりあえず分かったことは、最寄駅は末広町。
しかし池袋から末広町へ行くのは微妙に面倒臭いのだ。
路線図で見ると丸の内線で行って本郷三丁目で都営大江戸線、さらに上野御徒町(銀座線の上野広小路)で乗り換えると良いみたいに
見えるのだが、本郷三丁目の乗り換えって一旦、地上に出ないといけないんだよな。

結局、有楽町線の飯田橋乗り換えを選択。
知っている人は知っている通り、大江戸線は開業が1991年、全通が2000年という都内の地下鉄の中ではかなり後発の路線。
よって他の地下鉄の線路を避けるためにかなり深い場所を通っている。
2000年に開業した飯田橋駅は、地下32メートルというかなり深い位置にある。

で、その駅のホームに繋がる通路の両側に縦長のスリットがずらりと並んでおり、そこから光が漏れて来る。
一見、屋外からの太陽光線に見えるが、光源はスリットの内側に設置された照明器具。
ご丁寧に、鳥の鳴き声まで聞こえて来る。(もちろん人工的に流している)

要するに地上の通路を歩いているように錯覚させる仕組みなのだが、ここが地下深くであるという知識と地上のように見える目の前の
光景の矛盾に脳がバグってなんだか落ち着かない気持ちになる。
特に夜にこの通路を通ると「夜の地下道」にいるはずなのに「地上の通路」のような光景の中を歩くことになる。
気にならない人は、ならないのだろうけどな。

さて、末広町に到着。
本当は3番出口から出たいところなのだが、私が降りたホームからは駅の構造上、1番と2番の出口からしか出られないようだ。

とは言え交差点で通りを渡ればそこがすぐに3番出口のはず……と、横断歩道を渡りかけたら地下鉄出口に「2番」の文字が見えた。
(あれ? 渡る通りを間違えた?)
と、一旦戻って90度方向を変え、別の通りを渡ると「2番出口」に到着してしまった。
(なんだこの迷路は?)

もう1度戻って最初に渡った通りをもう1度、今度は最後まで渡ると、どうやら「3番出口」には「1番線側」と「2番線側」の2つ
の出口があったようだ。
ということは、最初からダイレクトに3番出口に出られた?
そして、表記が紛らわしい。

この時点で、すでにたっぷりと道に迷ってしまった私。
だが、本番はこれから。
お約束通り、曲がる角を間違えてウロウロ。
どうにか目的の会場に辿り着いたのだが、建物の入り口には案内が出ていない。
会場のある3階まで上がるが、そこにも何も掲示されていない上、普通の店が普通に営業している雰囲気。
(はて?)

建物の外に出て、しばらくウロウロ。
やはりあそこで合っていたみたいなので戻る。

店に入ってiPod touchの表示を見せながら、恐る恐る聞いたら、ここで合っているようだ。
どうやらイベント開始までは店は普通の営業を行なっているらしい。
夕食がまだだったので、そのまま入店してチキンスープカレーを注文して席に着く。(美味しかった)

店長と世間話をしていたら、この人も作家さんなのだそうだ。
「本も2冊出しています」
と言うので、
「今度本屋で見かけたら買いますね」
と言ったら、
「ここでも販売していますよ」
と、素敵な笑顔。
……安い方を1冊買う。

そこへ編集の方がお見えになって、
「この本、いま完売しました!」
と、お2人で喜び合っていたようなので、みんなが幸せになるのは本当に良いことだと思った。

時間になって、改めて受付ということになったのだが、私のiPod touchが不具合を起こしたのか、表示されていたQRコードが消え
てしまった。(QRコードの代わりにURLが表示されている状態)

さっきの編集さん(俳優の松尾諭にちょっと似ていた)に、
「どうしましょうか?」
と聞いたら、
「そんなきっちりしたもんじゃないのでいいです」
という返事。
どうやら機械でQRコードを読み取ってどうのというシステムではなかったようだ。

開場。
本日のイベント「大倉崇裕×久永実木彦〈怪獣トークナイト〉」がゆるい感じで開始された。
(純粋にスープカレーを食べに来たらイベント開始で追い出される格好になったお客さんがちょっと気の毒だったが)

内容は、好きな怪獣とか怪獣番組の裏話とか。
「◯◯◯の復讐」的な内容のドラマが書かれたのは、新しい怪獣の着ぐるみを制作する予算がなかったので、前に出てきた怪獣を使い
まわしたから……とか、そんな話。

最後に、
「もしも怪獣が現れたら、どの官庁の管轄になるのでしょうか?」
というアホな質問をしたら
「害獣駆除なら農林水産省だが、あそこまで規模が大きかったら防衛省になるのではないか?」
「繰り返される自然災害の一種と考えれば気象庁か?」
などと、真面目に考えて頂いたようで、
「やはり当座は地方自治体。継続して対応する必要が出てきた場合は専門の省庁が新設されるのでは?」
と言うところに落ち着いたので、
「地方自治体の管轄ということは、県境に怪獣が現れた場合は?」
と、聞いてみたら、
「それでお話が書けますね」
とのこと。

8時に始まって9時半に終了の予定だったイベントだが、結局、私が会場を出たのは10時半頃。
帰りの電車の連絡が悪くて、家に帰り着いたのは11時半だった。
秋葉原、遠い。

寝る。

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