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独 り 言 (2023年10月分)
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2023年10月31日(火)
10月31日。
日本の「ハロウィン・イベント」は先週末に終わってしまったが、今日が本当の「ハロウィン」の日なのである。

キリスト教的には「すべての聖人をあがめる日」である「万聖節」の前夜の祭りとされている。
「聖人」とは、キリストの教えを忠実に実践する人生を生きた人のことで、十二使徒から始まって、その後いろいろと増えたっぽい。
万聖節が暦の上で「いつ」であるのかは、宗派によって微妙に違うらしいが、カトリックでは11月1日。
日本に入って来たのはこのカトリックのやつなので、万聖節は11月の1日、前夜祭であるハロウィンは10月31日になる。

でも実際のハロウィン様子を見ると、魔女や怪物に扮した子供達がカボチャのランタンを手に行列を作って歩いていて、私が『聖書』
で読んだキリスト教とだいぶ違う。

なぜかと言うと「ハロウィン」は、もともとが古代ケルト人が行っていた死者の国から家族に会いに来る霊を迎える祭り「サウィン」
(日本の「お盆」みたいなもの)であり、怪物の仮装は死者の霊についてこの世にやって来るとされた悪霊から身を守るための「魔除
けの仮面」が元になっているから。

これは私の推測だが、キリスト教をケルト人に布教した時に「でも今までやっていたお祭りがなくなるのは嫌だ」と言われ「じゃあ、
キリスト教の聖人をあがめる祭りの前夜祭ということで」と折り合いをつけたんじゃないかと思う。
カトリックは布教先で「地母神である女神崇拝を捨てきれない」と言われれば「キリストの母親のマリアは女神みたいなものだから」
と、かなり柔軟な対応で布教を行っていたからね。

そんなわけで、ケルト神話の「魔女」がハロウィンに欠かせないのは起源が起源だからなんだろう。
そしてハロウィンのもう1つの主役「カボチャのランタン」。
これはそもそもが「ウィル・オ・ウィスプ(松明持ちのウイル)」という話から来ているらしい。

「ウィル・オ・ウィスプ」とは、こんな話。
鍛冶屋のウィルは堕落した人生を送った挙句に恨みを買って殺され「天国の門」でペトロ(閻魔さんみたいな役割の人)に地獄行きを
通告されたがペトロを言い包めてもう一度人間として生まれ変わることに成功。
ここで改心しておけばよかったのに、またもや悪行三昧の日々を送り、怒ったペトロによって天国にも地獄にも行けず、あの世とこの
世の境界にあるという闇の中を永遠にただようという刑罰を受ける。
これを見て気の毒に思った悪魔が彼に煉獄の炎が宿った石炭を与えた。
ウィルは落ちていた萎びた蕪をくり抜いて石炭を入れ、このぼんやりとした灯りを頼りに今も闇の中を彷徨っている。
これがいわゆる「鬼火」の正体なのだ……という話。

この話がヨーロッパ中に広まって「ウィル・オ・ウィスプ」は、「ジャック・オ・ランタン(ランタン持ちのジャック)」と名前も変
わり、さらにアメリカに渡った時に「蕪」が「カボチャ」に変化した。
これはアメリカ大陸では「蕪」が手に入りにくかったので「カボチャ」で代用したからだと説明されているのだが、
「カボチャって、ぜんぜん蕪に似てなくね?」

で、さらに調べると、このジャックがランタンにした「蕪」というのは「ルタバガ(スウェディッシュ・ターニップ)」のことであり、
一般に知られている蕪よりも身が詰まっていて黄色く、加熱すると(日本人が気合を入れて品種改良しまくる前の)サツマイモに似た味
と食感になるものなのだそうだ。
(ただし、形は蕪のように丸い)
ジャックの「蕪」が丸い形のサツマイモみたいなものであったならば、その代用にカボチャを使うというのは不自然じゃないよな。

午後。
『ポピーのためにできること』(ジャニス・ハレット:著 山田蘭:訳 集英社文庫 Kindle版)。
アマチュア劇団の主催者の孫娘、2歳になるポピーという女の子が珍しい形の脳腫瘍になった。
彼女を助けるためには保険の効かないアメリカの新薬が必要だ。
劇団員たちは、ポピーを助けるためのチャリティに乗り出したが、大金が動くところにはそれに群がる有象無象も現れるわけで……。

地の文がなく、全編がほぼ関係者のやりとりのメールという珍しい形式のミステリー。
もちろん、メールに書かれた内容がすべて本当なわけはなく、読者は、
「このメールはこっちのメールの内容は矛盾しているので、こっちの方が嘘だな」
と言った感じに推理を組み立てていくことになる。
なかなか面白い。
今夜はこの本を読みながら寝ることにしよう。

2023年10月30日(月)
朝。
ネットでニュースを拾っていたら「厚労省が先週の金曜日(10月27日)に「マイナ保険証」の9月の利用率は4.5%だったと公表
した」という記事が目に入った。
「前月(8月)は4.7%で、5カ月連続の低下」なのだそうだ。

この調子で利用率の低下が続いたら、来年の秋頃には3%を切っているのではなかろうか?
そしてそのタイミングで紙の保険証が廃止される予定であるらしい。
ということは、来年の秋から国民の大半は「資格確認書」の方を使って診療を受けることになるのかな。
コレ、政策として全体的に失敗してないか?

ANNの世論調査では岸田内閣の支持率は6カ月連続で下落して、26.9%で、これは内閣発足後最低の数字なんだとか。
日本経済新聞社とテレビ東京による調査では、33%とまだ3割を切っていないが、こっちも内閣発足後最低という点では変わらない
らしい。
もうちょっと、なんと言うか、頑張って欲しい。

昼。
1号くんがケンタッキーを買って来たので一緒に食す。
今日は仕事が休みなのだとか。

午後。
部屋の家探し。
大事な書類が2種類ほど行方が分からなくなってしまったのだ。

3時間ほど部屋をひっくり返した挙句、片方はいつもとは違うファイルの中で発見。
そしてもう片方は、いつも持ち歩いている鞄の中に入れてあった。
(どっと疲れた)

夕食後は溜まっていた事務作業。
体調が本調子じゃないので捗らない。

2023年10月29日(日)
朝。
雨模様の天気。

午後からメンサ・テスト合格者の会の例会へ。
広島のメンバーとZoomで話をしていて「池袋はハロウィンのコスプレパレードをやっているよ」と言ったら「それはベッチャー祭り
みたいなものか?」と聞かれた。
ベッチャー祭りというのは尾道の祭りで、ベタ、ショーキ、ソバという3種類の面を付けた氏子たちが市の中心地を練り歩く祭りなの
だそうだ。

話を聞くとかなり荒っぽい祭りのようなので「池袋のハロウィンは、手作りの衣装を身につけた若者たちが豊島区長を先頭に街を練り
歩いて、沿道のじっちゃんばっちゃんたちがそれに声援を送るような、もっと長閑な祭りだよ」と説明する。

ハロウィンの起源は、ケルト人の暦で1年の終わりである10月31日を彼らが死者の魂が家族の元に帰って来る日と考え、このとき
死者の魂と一緒にやって来る悪霊から身を守るために魔除けの仮面をつけたという風習にあるらしい。

それがキリスト教の万聖節(11月1日)の前夜祭と混ざって仮装した子供たちがお菓子をもらいに家々を訪ねる祭りになり、さらに
日本に渡って来て「仮装」がアニメファンがやっていた「アニメのコスプレ」と混ざって、若者がアニメのコスプレをして街を練り歩
く祭りになったのが池袋ハロウィンなのである。

ちなみにベッチャー祭りの方を調べたら、文化4年(1807年)に尾道に疫病が流行した際にお祓いのために行われた祭事の一部で
ある神輿行列が起源であるらしい。
これも一種の「魔除け」か。

軽く飲んで帰宅。
寝る。

2023年10月28日(土)
今日は神保町ではブックフェスティバル、池袋ではハロウィンイベントといろいろ楽しいことがあるようなのだが、体調がイマイチな
ので外出は自粛。

夕方。
ワークショップのリモート授業があるのでZoomを立ち上げたらいきなりアップデートが始まってしまった。
それは別に良いのだが、アップデート後に私の氏名の表記が謎の外国語に文字化けしてしまって、どうやっても元に戻らない。

名前の表記が怪しげなので、Zoomの教室に入れて貰えない。
しょうがないのでカルチャースクールの事務局に電話する。
事情を話したら入室させて貰え、なぜか入室後は問題なく氏名の表記も訂正できた。
(どういうバグなんだ?)

授業の前半は、世界SF大会で中国に行って来た浅暮先生の帰国報告。
以前はパンダの町だった成都は、今やパンダとSFの町になっているらしい。
なにしろSF大会のために会場を建ててしまうほどの気合の入れよう。

たぶん、このSF大会は中国共産党によるバックアップがあったのだと思う。
素人が会場を借りて大会を開いた挙句、赤字で会場費が払えずにヒーヒー言っている日本とえらい違いだ。

講座終了後。
X(旧Twitter)を開いたら、池袋で開催されたハロウィンのコスプレパレードの画像や動画がいくつも上がっていた。
整然と歩くコスプレイヤーたちと、それを見守る見物客。
コスプレイヤーたちに声援を送っている見物客の中には高齢の人も目立つ。
(孫の運動会を楽しむおじいちゃんおばあちゃんの雰囲気だな……)

ところで池袋ハロウィンのコスプレパレードは、なんでこんなに行儀が良いのか?
別に池袋という場所が他の地域に比べて極端に治安が良いというわけではなく、外国人が多く集まる繁華街という点では都内の他の繁
華街と同じなので、私はこれを行政側の知恵の勝利だと思っている。

区長以下、区の幹部が揃って自分たちもコスプレをした上で、コスプレイヤーの尊敬を集める小林幸子氏と一緒にパレードの先頭に立
って歩くという方法をとっているのが賢いのだ。

先頭が整然と歩いているので後続もそれに従って全体に整然としたパレードになるという仕組み。
大人がまず自分できちんとしたことをやって手本を示せば、若者はちゃんとついて来るということの実証になっている。
「自分がやって見せる」って大事だな。

寝る。

2023年10月27日(金)
朝。
体調は相変わらず。
病院へ行って検査は受けたのだが、検査結果がまだなので治療も開始していないわけで、当然と言えば当然。
鍼灸師の「脈を見て、鍼を打って、とりあえず症状は改善」みたいなのに慣れて来てしまっていたので西洋医学は随分と時間がかかる
感覚になってしまうが、たぶんこっちの方が誰でもできる確実なやり方なのだろう。

動き回れないので、ネットで今週の頭からの「ブギウギ」をまとめ視聴。
ヒロインが所属する少女歌劇団で、大恐慌による不況を理由とした団員の解雇と賃金の削減が言い渡され、これに反対した団員たちが
ストライキを起こすという話だったのだが……。

なぜかストライキだと言って山寺に籠るヒロインたち。
普通、職場に籠るものじゃないか?
そして交渉に赴いたのが2人だけだったが、団体交渉なのだからスト参加者側が集団で交渉に行くものだろう。
さらに途中からスト参加者が交渉の場にも行かなくなり(交渉せずに山寺に籠もっちゃったのだ)なぜかストに参加していない団員が
交渉を行う流れに。

脚本を書いた人がストライキを見たことがないのか?
もしかして、リアルなストライキのやり方を映像化することにNHKの上の方が難色を示したのか?

午後。
『ナイフをひねれば』(アンソニー・ホロヴィッツ:著 山田蘭:訳 創元推理文庫 Kindle版)読了。

現代のイギリスを舞台にした殺人ミステリーで、容疑者はなんとホロヴィッツ。
つまりこの本の著者が登場人物のひとりとして出て来るというややこしい構造なのだ。
ホロヴィッツは実在する人間なので、彼をとりまく周囲の人間(家族とか)は実在の人間である。
フィクションなのは、起こった事件とそれを解決する名探偵の存在。

さて……
事件の被害者は毒舌評論家の女性で、ホロヴィッツが脚本を書いた芝居を酷評した劇評を書いた翌朝に死体となって発見される。
ホロヴィッツは容疑者として警察に追われつつ自分の無実を晴らすために真犯人を探し出さなくてはならなくなり、そうなると、頼れ
る相手はやはり名探偵のホーソーンということになる。

そんなわけで調査を開始したお馴染みのコンビだが、調べれば調べるほど被害者が嫌な奴だったことが明らかになって来る。
嫌がらせが生き甲斐みたいな嫌なババアだったのだ。
それもかなり深刻なレベルの嫌がらせ。
被害者に恨みを持つ人間がゾロゾロ出て来て、誰が犯人であってもおかしくない状態。
そんな状況の中で名探偵ホーソーンは……

読了後の感想。
被害者はクソ。
むしろ犯人の方が気の毒。
そして旦那が殺人事件の容疑者になったと知らされた時の奥さんの態度、冷たくね?

夜。
腹部の重苦しい違和感のせいで、空腹なのに食欲が湧かないという変な状態。
やきうどんで夕食を済ませて、寝る。

2023年10月26日(木)
昨夜、雹が降ったらしい。
雷が鳴って雨が降るような音は聞こえていたのだが、雹とは思わなかった。

朝。
胃腸の具合が悪いので病院へ。
血圧を測って血液検査で終わりかと思ったら「MRIを撮りましょう」と言われた。
消化器系のMRIなので6時間前から食事はできない。
朝飯が7時だったので「3時頃に撮りましょう」と言われて、それまで食事抜きになる。

この辺(池袋の西口側)の小さな病院のMRI検査は、だいたい池袋のメディカルスキャニングでやることになる。
MRIの機械は、個々の病院が買うには高いし置き場所が大変だからだろう。

一旦、家に帰ってから、午後改めて検査のために出かける。
メディカルスキャニングは、池袋西口のメトロポリタンホテルの地下にある。
このホテル、地下に歯医者とか鍼灸院とかの医療施設が揃っているのだが、なぜか普通の医院だけがない。
代わりにレストランが1軒。
ちょっと場違いな雰囲気。
もしかして、ここは昔は内科医院とかだった???

さて、検査。
受付を済ませて問診票を書き、待合室で『ナイフをひねれば(ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ)』(アンソニー・ホロヴィッツ
:著 山田蘭:訳 創元推理文庫 Kindle版)を読む。

著者であるホロヴィッツ自身が、元刑事の私立探偵ホーソーンに頼まれて彼の事件記録をノンフィクション小説として発表していると
いう設定のミステリー小説である。

今回の話は、ホーソーンとのコンビを解消して劇作家になりたいという長年の夢を叶えようとしたホロヴィッツが、評論家にボロクソ
な劇評を書かれ、ヘコみまくってやけ酒を飲んで寝たところ、よく朝に問題の評論家が遺体で発見されて殺人事件の容疑者になってし
まうというストーリー。

主人公がピンチに陥っても、後ろに頼もしいホーソーンがついていてくれるので安心して読める。
なかなか楽しい。

……なんて本を読んでいたら、順番が来て、簡単な問診の後でMRIへ。
1度懲りたので「音楽は流さないでください」と、スイッチを切って貰う。

このMRIの検査、私は何度か受けているが「騒音がひどい」と言う話をどこかで読んで、そんな記憶はなかったので不思議に思って
いた。
そのうち騒音対策のつもりかヘッドホンに音楽を流すところが出て来て、これがうるさくて相当にストレスになったのだが、私自身は
肝心の「騒音」はまるで気にならない。
「タン、タン、タン」とリズミカルな音は耳に心地よく、全身に響く低音の響きはマッサージを受けているような気分になる。

検査が終わって「どうでしたか?」と聞かれたので「気持ちよくて少しウトウトしてしまいました」と正直に答えたら笑われた。
私のようなタイプは珍しいのかな?

検査着から服を着替えて会計を待つ間、ホロヴィッツの続きを読もうとしたら眼鏡がない。
更衣室に忘れて来たことに気がついて、慌てて取りに戻った。
(ホロヴィッツのお陰で気がついた。ホロヴィッツ、偉い!)

外に出ると、夕方の4時半を回っていた。
流石に空腹だったので、ドトールでカルビサンドを食べる。
気分的には昼食だが、時間的には夕食。

帰宅すると、妙な疲れが出た。
なんで疲れたのかさっぱり分からないが、そのまま寝る。

2023年10月25日(水)
今日も朝から体調は相変わらず悪い。
立ち上がって動き回るとよろけて危険なので、座ったままできる作業をメインにする。

差し当たっては、ワークショップの課題をやろう。
課題は「登場人物がボタンを押すところから始まる話」。

しかし最近「押しボタン」というものを見かけることは少ないな。
一番最初に思いついたのが、居酒屋で店員を呼ぶボタン。

とりあえず、登場人物にボタンを押させてみる。
最初は若い女に押させたが、話が上手く転がらない。

男に押させる。
何も起きない。

男の職業を刑事にしてみる。
やっぱり何も起きない。

昼。
少し体調が良くなったので、風呂に入って体を温める。

午後。
「押しボタン」の続き。
私立探偵にボタンを押させて見たが、こっちを向いて「で?」みたいな顔をして止まってしまった。
こいつじゃダメだ。

小太りの男にボタンを押させてみると、すごく真剣に押してくれた。
これは何かが起こりそうな雰囲気。

「あんた、仕事は何?」と聞いたら「コンビニバイトです」という返事。
いいじゃない、コンビニバイト。

「ひとり?」「いや、友達と来ています」。
振り返ったら、友達は割とイケメンでスマートなタイプ。

友達の方がよく喋るみたいなので「語り部やる?」と聞いたら「いいっスね」。
じゃあ、1人称で書き始めようか。
そんな風にして殺人事件を巡る物語が幕を上げる。

殺人事件なら刑事が必要だろうということで、刑事も連れて来てみる。
話の途中で、ボタンで呼ばれてやって来た店員が「あげだし豆腐がお勧めですよ」と声をかけて来た。
「あげだし豆腐」が気に入ったので、この店員にも登場してもらうことに……

……と、私はこんな具合にキャラクターから書き始めるパターンが多いのだが、ストーリーから始める人もいるのだろうな。
まあ、そこのところは人それぞれなんだろう。

そんなこんなで、一応のプロットが出来上がったので提出する。
作品に仕上げるかは未定。

夜。
体調は相変わらず悪い。
明日はマジで病院に行こう。

寝る。

2023年10月24日(火)
朝。
病院に行くつもりだったのだが体調不良でやめるというコントのような事態に。

風邪っぽい症状プラス、胃が痛い。
起き上がるとややふらつくので、横になったまま『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』(京極夏彦 講談社 Kindle版)を読む。

半分うとうとしながら本を読んで、時折意識を失い、目が覚めると続きを読む感じ。
眠っているかフィクションを読んでいるかで目の前に現実がないという変な状態で数時間を過ごしたため、読み終わった瞬間に周囲を
見回して「アレ?」となってしまった。(笑)

さて、『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』は、「蛇」「虎」「狸」「猿(本当は「けもの編に援という字の右側部分)」「鵺」とい
う一見、何の関係もない5つの物語が平行して描かれ、それぞれの登場人物が事件を追ううちに全員が「日光」に辿り着き、実はこれ
らの事件には関わりがあったことが分かって、最終章「空へんに鳥の〈ぬえ〉」で京極堂のいつもの京極堂による「憑き物落とし」
(謎解き)が行われるという構成。
ミステリーとしての「謎」は「いったい何が起きているのか?」というところ。

「蛇」の主人公、久住加壽夫は、日光にある榎木津ホテルに逗留中の脚本家。
自分の部屋の担当になったメイドから「人を殺した」という告白を受け、それを、同じホテルの宿泊客である関口巽に相談する。
関口巽とは、この百鬼夜行シリーズ(別名「京極堂シリーズ」)で、しばしば語り部を務める人物で、京極堂の友人の売れない作家で
ある。

「虎」の主人公は、御厨冨美(みくりや・ふみ)という薬局に勤める女性。
勤務先の薬局の経営者が失踪したので探して欲しいと薔薇十字探偵社にやって来て、探偵助手の益田龍一と話をする。
薔薇十字探偵社とは、京極堂の友人である榎木津礼一郎が探偵長を勤める探偵社であり、益田龍一とはこの榎木津に「バカオロカ」と
呼ばれている元刑事で、現在は探偵の助手をしている男である。
2人は経営者の足取りを追って日光へ向かう。

「狸」の主人公は、やはりシリーズのレギュラーのひとりである刑事の木場修太郎。
彼は、退職する元相棒の送別会で20年前に起きた死体消失事件の話を聞いて興味を抱く。
そして、かつてこの事件を追ったために左遷された経験を持つ上司から「休暇」を貰い、事件関係者を探して日光へと赴く。

「猿」の主人公は築山公宣(つきやま・こうせん)という僧侶。
彼は中禅寺(京極堂)と一緒に日光にある寺院の古文書を調べているのだが……。

「鵺」の主人公は緑川佳乃という医者。
彼女は日光にある亡くなった大叔父の診療所へ遺品整理のためやって来る。

関口巽、益田龍一、木場修太郎、京極堂と、お馴染みのメンバーが、それぞれ違う目的で日光に勢揃いというわけである。
もちろん「蛇」の主人公である久住が泊まっているホテルの名称から推測できる通り、ご存知「榎木津礼二郎」も登場する。
(「鵺」の主人公の緑川佳乃は、今回からの新レギュラーかな?)

感想。
趣向の面白さを評価するか「そんな都合の良い偶然があるわけないだろ」と白けるかで評価は分かれると思う。
「せっかく17年ぶりの新作なんだからシリーズのレギュラーキャラが集合したら楽しくないか?」と思える人とそうでない人で分か
れるかな?
ネットのレビューを見たら「自分のお気に入りのレギュラーキャラが登場しないのが不満」という人もいたので、それぞれだな。

午後。
本は読み終わったが体調は回復しない。(当たり前だ)

SNSに、ロックバンド・BUCK-TICKの櫻井敦司さんが19日の晩に脳幹出血で亡くなったというニュースが流れて来た。
私は知らないバンド名だったが、X(旧Twitter)のトレンドにやたらそれ関係のワードが上がって来るので、LINEで1号くんに聞い
たら、BUCK-TICKはかなり有名なバンドであるらしい。

ニュースサイトによると、19日に神奈川県の「KT Zepp Yokohama」という会場で行われた公演中に体調不良となり、病院に救急
搬送されたが、その晩に息を引き取ったのだそうだ。
57歳、死ぬにはまだ若い年齢だ。
合掌。

1号くんの知り合いがこのバンドの古くからのファンで、10日の公演にも行っており、ステージ上の櫻井氏が目の前で崩れるように
倒れるのも目撃していたのだとか。
当然のことながらその知り合いは、非常に強い精神的ショックを受けているらしい。

よく「舞台の上で死ねれば本望」みたいなことを言う人がいるが、自分の推しが目の前で倒れるところを目撃するファンの心情を考え
ると、特に舞台人はよくよく健康には気をつけて欲しいと思った。
人生の最期に、自分を応援してくれていたファンにPTSDを負わせるようなことがあっちゃいけないよな。

ところで、私自身の健康状態の方なのだが、いまのところは胃腸に来る風邪という感じ。
空腹なのに胃が変で物が食べられない状態。
ちゃんと食べないせいか、体がふらつく。
そして頭痛がする。
とりあえず、明日1日は様子見かな?

寝る。

2023年10月23日(月)
朝から非常に体調が悪い。
風邪のようだが熱はない。

起き上がれないので、寝床で『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』(京極夏彦 講談社 Kindle版)を読んでいる。
Kindleは軽いので寝ながら読むのに楽でいい。

とは言え、体調不良で頭がぼんやりするのはどうしようもないのだ。
時々ウトウトしてしまう。
読んでいる小説の登場人物が、誰が誰やら分からなくなって来る。

仕方がないのでノートを採りながら読むことにした。
お陰で登場人物がこんがらかることはなくなったが、読書スピードは落ちる。
当たり前だ。
途中で居眠りしたりワープロソフトに文字を打ち込んだりしているのだから。

本の半分ほどを読んだところで日が暮れてしまった。
夕食の時間になったが、食欲もない。
暑くもないのに汗だけが出る。

レトルトの赤飯を温めて胃の中に詰め込み、風呂場で汗を流して寝てしまおう。

2023年10月22日(日)
午前中。
いろいろと雑用。
物理的に破壊された本の修理とか。
古い本が背割れしてしまったのだ。

午後。
買い物に行ってアパートに帰って来たら、なぜか建物の地下にある今は使われていないはずの古い給水タンクに通じるドアが半開きに
なっていた。
気になって中を覗いたが、普通にマンホールの蓋(たぶんその下が給水タンク)があるだけ。
そして、なぜかタオルが1枚落ちていた。

ドアをきちんと閉めようとしたが、歪んでいるのか閉まらなくなっていた。
内側には手足を縮めれば大人でもなんとか隠れられる程度の空間があるので、簡単にドアが開けられる状態はちょっと不用心。
今度、管理責任者に言っておこう。

夜。
『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』(京極夏彦 講談社 kindle版)は、やっとシリーズの主人公である中禅寺(京極堂)が登場し
て来たあたりまで読んだところで眠くなって来た。

(ワークショップの課題もまだやっていないのだよなあ)
寝る。

2023年10月21日(土)
午前中。
置き配の荷物が届いたようなので玄関のドアを開けたら、立ち去ろうとしている配達員と目が合い、
「あ、ええと……そこに置いてていいですか?」
「あ? え? あ……ハイ」
みたいな無駄に気まずい会話を交わしてしまった。
ドアを開けるタイミングを失敗したな。

午後。
X(旧twitter)に、中国で開催中の世界SF大会に日本から参加している作家さんたちのポスト(tweetのこと)が流れて来る。
中国はSF大会のために新しく会場を建設してしまったのだとか(SF博物館になるらしい)、その建物をデザインしたのは、ザハ・
ハディドさん(この間の東京オリンピックの時に一度は採用が決まったものの建設が難しいいという理由でボツになった競技場のデザ
インを考えた人)であるのだとか。

同じ建物のデザインではないので、短絡的な見方はアレかと思うが、日本の技術では無理だったハディドさんのデザインが中国の技術
では建設できたということにショックを受けたな。

夕方。
2号くんが来て、
「なんだか出張編集部の話がSNSで盛り上がっているけれど、なんかあったの?」
と言うので、昨日、1号くんから聞いた話をする。

実はあのあと私も少し気になって調べたのだが、どうやらネットに公開された漫画には、出版社名は書かれていなかったらしい。
編集者名をイニシャルに変えたことで判明してしまったというのが真相のよう。

さらに「商業デビューする気がない人間の相手などしたくない」とも書かれていなかったそうで、たぶん拡散されるうちに尾鰭がつい
たのだろうな。
(実際のセリフは「これは見る価値ないです。はい終わりです」だった)
この漫画の内容だと、出版社側が漫画の作者を名誉毀損等で訴えるとわけにはいかないと思う。

夕食は2号くんのリクエストでスパゲティ。
食べていたら、暑くて汗が出て来たのでついクーラーを点ける。
(おかしいな、世の中の人たちはみんな「寒い」と言っているぞ???)

夜。
結局『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』(京極夏彦 講談社)は、Kindle版を買い直した。
腕が疲れたから。

寝る。

2023年10月20日(金)
午前中に雑用をざっと片付け、『鵺(本当は「空へんに鳥」)の碑』(京極夏彦 講談社)を読む。
ちょっと変わった構成の本で、「蛇」という話が32ページから始まり、60ページから「虎」という話が始まる、そして94ページ
からまた「蛇」の続きになっている。
まあ、京極夏彦だから……。

で、ややこしいのは「鵺」という話と「鵺(本当は「空へんに鳥」)という話があるのだよな。
(説明しづらいが〈夜鳥〉の「ぬえ」と、〈空鳥〉の「ぬえ」という話があるというわけだ)
ああ、面倒臭い!

そして老眼&白内障がタッグを組んで、私の読書スピードにブレーキをかけて来る。
30代の頃には、京極夏彦は一晩で読んで感想まで書けたのに。

夕方。
ちょっと興味を持ったことがあったので、いわゆる若い女性向けのムック本をネットで買ったのが届いたのだが……。

「おまけ付きの本」だと思っていたら「本付きのおまけ」だった。
薄い上に内容のあまりないムック(やたらに広告のページが多い)と大きな箱に入った「おまけ」の化粧ポーチみたいなもの。

これを「本」として書店で販売しているのか?
そもそも、半面が透明なビニールで出来た(つまり外から中身が全部見える)ポーチって何に使うものなのだろう?

夜。
1号くんが来て、Sという出版社が「界隈」で炎上してしいるという話をしてくれた。

とある同人誌即売会で行われた出張漫画編集部(プロの編集者が即売会に出向いて希望者に漫画についてアドバイスをするというもの)
にやって来た編集者が、同人作家に暴言を吐いたのだとかいう話。

その即売会は二次創作が多数派で、アドバイスを求める同人作家も商業デビューをしたいからというより、自分の描く同人漫画のクオ
リティを上げたいからという人が多かったそうだ。

しかし、編集者側としては、なぜわざわざ即売会にまで出向くのかと言えば、やはり「商業デビューさせられる有望な新人を発掘した
いから」だろう。

そこへ「商業デビューする気はない」という同人作家がゾロゾロとやって来たわけだ。
で、編集者氏、イラついたのか「自分は商業デビューする気がない人間の相手などしたくないのだ」と、ついつい本音を口にした上、
かなり強い言葉を投げつけてしまったらしい。

通常、編集者が出版社の社内で出会う「漫画化志望」の人は、商業デビューを目指している。
だから「原稿を買って下さるお客様」である出版社の編集者に対しては総じて腰が低い。
だから編集者側にも新人は「ちょっと言い過ぎた」ぐらいなら我慢してくれるもの……という感覚が染み付いていたのかも知れない。

ところが出張漫画編集部で、かつ今回のように商業デビューをするつもりのない同人作家は、別に出版社に原稿を買っていただく必要
はないのである。
さらにネタがあれば漫画にしてネットに上げるのは、彼らの日常。
件の編集者の無礼な態度に憤った同人作家は、さっそくそのことを出版社の実名入りの漫画に描いてネットに発表してしまう。
(同人作家側から見れば、そもそも二次創作系、つまり同人誌でやって行きたいという作家が多いと分かっている即売会にやって来て
同人作家を否定する方が間違っているのである)

そして貴重な時間を使って出張漫画編集部にやって来る新人漫画家の間では、うっかりハズレを引かないための「クソ編集者情報」は
非常に重宝されるものであり、「界隈」ではこうした情報を入手すると積極的に拡散するのが習慣になっているらしい。
そんなわけだから「出版社の実名入りクソ編集者情報」は一気に拡散!

慌てた出版社では、出張漫画編集部の案内に載せていた件の編集者の名前を急遽イニシャルに変更した。
ここで大失敗だったのは「問題の編集者の名前だけ」をイニシャルに変えてしまったこと。
これでは逆に、数名いる編集者のうちの誰が該当の編集者だかが丸わかりになってしまう。

おまけにこんな事態は想定していなかった出版社は、編集者の連絡先として割り振ったメールアドレスを「編集者の名前プラス社名」
みたいなシンプルなものにしていた。
名前を隠した意味がなかったわけだ。

出版社名と編集者の名前が分かれば、あっという間に検索がかけられる。
運の悪いことに、この編集者、別のイベントでネットに顔を晒していた。

かくて……瞬く間にこの人の「氏名、担当する雑誌名も含めた勤務先+顔写真」が、「こいつはこんな暴言を吐く人物である」という
内容の漫画と共にネット上に拡散してしまったのだそうである。
(怖ッ!)

それはそうと……
1号くんに「京極夏彦が物理的に重い問題」について話したら、
「電子書籍版を買ったら?」
と、言われた。
(検討してみるか……)

寝る。

2023年10月19日(木)
朝。
パスポートを受け取りにパスポートセンターへ。
9時15分前ぐらいに着いたので、外(と言っても建物の中の廊下だが)のベンチで『陰陽師 烏天狗の巻』(夢枕獏 文藝春秋)の
続きを読んでいたら、入り口のドアが開いてその前に列が出来た。

「受け取りなんですが」
と、係員に行くと、
「まず、隣の部屋の窓口で収入印紙を買って来て下さい」
と言われたので、隣の部屋の入り口へ。
ここも開くのは同じ9時だから、ドアの脇で『陰陽師』の続きを読む。

収入印紙1万6000円を買って受付窓口へ行き、マスクを取って顔の確認後、記載内容確認、最後に機械にかけて正常に画面に表示
されることを確かめて、終了。
思ったより早く済んでしまって、開店時刻前のシャッターだらけのサンシャイン60の中で「ええと?」みたいな状態。
10時前の池袋って本当に「使えない」街になる。
しょうがないので素直に帰宅。

午後。
『陰陽師 烏天狗の巻』(夢枕獏 文藝春秋)読了。
陰陽師シリーズの短編集。

兼家奇々掻痒
「掻痒」は、ダジャレで「かいかい」と読ませるらしい。

今回、怪異の被害に遭うのはタイトルにもある通り藤原兼家。
この人が全身の、しかも「内側」の痒みに苦しんで安倍晴明を呼んだところ……。
もちろん晴明の活躍で怪異の正体が明かされて、最後はメデタシメデタシとなるいつものパターン。
「厭魅(えんみ)」と言う人形を使って人を呪う術が出て来る。

【無用の知識】
 藤原兼家:
 平安時代中期の公卿で、この時代のドロドロの権力争いの勝者。
 花山天皇を退位させて自分の娘の息子である懐仁親王を一条天皇として即位させ、摂政に就任した人である。(寛和の変)

金木犀の夜
全身の吹き出物と痣に苦しむ謎の老婆に助けを求められた安倍晴明は……。
作者は物語の本編とはあまり関わりのない部分で、主人公である安倍晴明と、その相棒である源博雅に壬生忠見の話をさせている。
夢枕獏氏、よほどこの人物が気に入ったのかな?

【無用の知識】
 壬生忠見:
 天徳4年に村上天皇が清涼殿で開いた歌合わせで「恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか」という 
 歌を詠み、平兼盛の詠んだ「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」に敗れたショックで拒食状態に 
 なって餓死してしまったと伝えられる人。
 ちなみにこの勝負、一旦は優劣がつけ難いので引き分けにしようかということになったところ、村上天皇がふと「忍ぶれど」の方を
 口づさんだので「じゃあ、そっちの勝ち」という、なんとも微妙な形の判定だったのだとか。

ちび不動
今回の依頼人(?)は、弁海(べんかい)という、いかにも小心者っぽい怪しげな行者。
そしてもう1人、東寺(とうじ)の元真(げんしん)和尚。
バチ当たり者が烏天狗に懲らしめられる話で、この本のタイトルはこの話から取ったのだろう。

この短編集には、もっと大物の妖怪も出て来るのだが、敢えてこのタイトルにしたところを見ると、そっちの大物妖怪の方には今後も
まだまだタイトルになるに相応しい活躍する話が構想されているのかな?

【無用の知識】
 東寺
 京都の東寺は別名「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」と言い、真言宗の総本山であり、五重塔で有名。
 短編のタイトルにある「不動」つまり「不動明王」は、真言密教における「最高仏」である「大日如来」の化身とされている。

媚酒(びしゅ)
この話の主人公は、安倍晴明の友人にしてライバル的なポジションに置かれている登場人物、蘆屋道満(あしやどうまん)の方。
困り果てた風情の男に声をかけ、自分の女房がどうも化け物のようだという悩みを聞き出した道満は……。
ややネタバレになるが、怪異の正体が「コレ」の場合だと、やはり安倍晴明が相手をするのは具合が悪いのかな?

海道人(かいどうじん)
なぜか美女が歓迎してくれ、毎日ご馳走を出してくれる世界に迷い込んだ男。
だが唯一、自分の特技であったはずの歌を詠むことができなくなって……

メタな話だが夢枕先生、2021年の3月に「悪性リンパ腫」と診断され、抗がん剤のおかげで10月に寛解したものの、その抗がん
剤の副作用で今度は心不全になってしまったそうだ。
この「海道人」の話は、初出が「オール讀物」3・4月合併号。
まさに生死の間を彷徨っているような状態で書かれたことになる。
作家にとって「生きる」とは何かを考えさせられる作品である。

殺生石
これも主人公は、蘆屋道満。
相手となる妖怪は、タイトルで分かる通り、九尾の狐である。
この話は、たぶん続編があるのだろうな。

ナタ太子(なたたいし)「ナタ(口へんに那」と「口へんに宅の内側)」って機種依存文字なのか?
作者お気に入りのキャラと思われる「虫愛ずる姫」露子様の登場である。
そして妖怪の被害者は、またも藤原兼家さん。
この人も作者のお気に入りなのかな?
それにしてもこう始終、妖怪に取り憑かれて、よく体が保つよな兼家さん。

【無用の知識】
 ナタ太子:
 そもそもはインド神話に出て来るナラクーバラという神だったようだが、この話に出て来るナタ太子は、恐らく『西遊記』の記述に 
 従ったもの。
 生後3日目の時に入浴中、海に飛び込んで竜王の水晶宮に赴き、竜王の子である敖丙(ごうへい)の背筋を引きぬき、帯紐にしよう
 としたので父である李天王が「こいつは末恐ろしい」と彼を殺そうとした。
 そのことを知ったナタ太子は怒って自らの体を切り、肉を母に骨を父に返して命を断つ。
 ナタが霊魂となって釈迦如来に訴えたので、如来は蓮の葉や根で彼の肉体を造り「起死回生の真言」を唱えて蘇生させた。
 そして息子の復讐を恐れる李天王には「如意黄金宝塔」という舎利塔を預け、この法力でナタの復讐心を抑えるようにした。
 そんなわけで結構な乱暴者であるナタ太子だが、『西遊記』における牛魔王との戦いでは活躍し、これを降伏させている。

按察大納言(あぜちだいなごん) 不思議のこと
今回、災難に遭うのは露子姫の父上である按察大納言。
映画「蝿男の恐怖」を連想したのは私だけか?

さて、この短編集の「あとがき」に死と向き合った著者の心情が綴られている。
〈ぼくが、おそろしいのは、今やっている連載十二本、残り時間で書きあげることが、ホント、できるのかいなということである〉
それは夢枕獏先生の「おそろしい」ことなのかも知れないが、同時に読者にとってもおそろしいことである。
書き上げるまでは、絶対に死なないでね、先生!

この「あとがき」には「追記」があって、主要登場人物のひとりである源博雅を「武士」としてあった部分を改稿してその記述を外す
ことにしたと書かれていた。
よかった。
実は私もずっと気になっていたのだよね。
すっきりした。

【無用の知識】
 源博雅(みなもとのひろまさ)
 平安時代中期の公卿。醍醐天皇の第一皇子である克明親王の長男。
 文筆・管絃の才能に優れ、彼の作曲した雅楽「長慶子(ちょうげいし)」は、現在も演奏されている。

……あと味の良い読書だったな、と本を閉じ、ネットでニュースを開いたら、財津一郎氏が亡くなられたそうだ。
素晴らしいコメディアンだったが、近年はこの人の歌を聞くと赤ん坊が泣き止むといわれて有名になっていた人。
いまごろは全国で赤ん坊が号泣しているのではなかろうか?

財津氏の代表作のひとつである「てなもんや三度笠」に、
「大事に使えば一生使える命でしょう?」
というセリフがあって、妙に心に刺さったのを覚えているな。
合掌。

さて、今夜は『鵺の碑』(京極夏彦 講談社)でも読みつつ寝ようか。(ヌエ「空へんに鳥」もアウトらしいので「鵺」で代用)
(でも、この本、寝転がって読むには物理的に重いんだよなー)

2023年10月18日(水)
午前中。
健康診断で会社を休んだ1号くんが、健診終了後に暇なので一緒に昼飯を食おうと言って来たので、池袋駅の改札前で待ち合わせる。

食事の前に、腹ごなしの散歩。
WACCAに寄り、今やすっかりオタク専門店と化したユザワヤへ。
少し前はコスプレ用品が多かったのだが、コロナでイベントが減ったせいか、いまの主力はぬいぐるみらしい。

すでに人型にカットされた布と中綿、そのまま貼り付ければ良い「目」、そして接着剤が売っていた。
最近、SNSに「自作のぬいぐるみ」をあげる人が多いなと思っていたのだが、こういうことか!

昼食はデニーズで、ジュンク堂に寄って『陰陽師 烏天狗の巻』(夢枕獏 文藝春秋)購入。
いま読みかけのSF小説が主人公のメンタルがやばいという設定で、読んでいるうちにこっちまで鬱っぽくなって来てしまったのだ。

帰宅。
ニュースによると、バイデンさんがせっかくイスラエルとパレスチナの仲をなんとかしようと中東に向かったのに、ガザの病院が空爆
されて、どっちがやったのかで揉め、怒ったパレスチナ側が会談を中止。
しょうがないのでイスラエル側とだけ会談して帰ったら「お前、やっぱりそっちの味方かよ」と、さらに機嫌を損ねられて、バイデン
さんの立場が、いま非常にまずい状態……とのことだ。
中東、ややこしいなあ。

夜。
買って来た『陰陽師』を読む。
同シリーズの短編を集めたもので、都に起こる怪異をご存知、陰陽師の安倍晴明が見事に解決する話。
(あー、スカッとする!)

今夜はこの本を読みながら気持ちよく眠ることにする。

2023年10月17日(火)
朝から、平日バイトをしていたときには出来なかった細々とした雑用を少しずつ片付けていたら夕方になっていた。
有意義なような、そうでないような1日。

Macの新機能だかの案内が来て、画面にアナログ時計を表示できるようになったというので、さっそく試してみる。
割と便利。
アナログ時計は「何分前」みたいなものが直感期に分かるのがいい。

夜。
1号くんが来て「人語を喋る猫」の動画を見せてくれた。
「喋る猫」の動画って、ときどきネットに上がっているね。
人間に飼われているうちに、言葉を覚えて真似してみようとする猫が出て来たのかな?

犬が喋ったという話はあまり聞かないから、猫の方が人間の言葉に似た音を出しやすい構造の骨格をしているのかも知れない。
「ヘミングウェイ・キャット」などと呼ばれて一部愛好家の間で珍重されている多肢症の猫の中には、親指状に他の指と向かい合う形
に指が付いている猫がいるのだとか。(ネット情報なので真偽は不明)
そして後ろ足で立ち上がって前足2本で物を掴む猫は珍しくない。
立ち上がって親指のある前足で物を掴みながら人語を喋る猫が出て来たら、ちょっと怖いかもな。

ニュース。
今日から北京で一帯一路サミット。
130カ国以上から首脳が集まり、ロシアのプーチン大統領ももちろん参加。
EU加盟国からはハンガリーが参加したそうだ。
世界は、これら130カ国 vs 欧米と日韓、そしてイスラエルやウクライナみたいな構図になっているのだろうか?

国内のニュース。
今日午後9時40分頃、富山市江本の住宅の敷地内で70歳代の女性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
富山県警は熊に襲われた可能性があるとみて調べている。

住宅の敷地内で人が熊に殺されるというのは恐ろしい時代だな。
人間の数が減ると、野生動物が勢力を拡大して来るのかも知れない。

寝る。

2023年10月16日(月)
午前3時に、なぜか目を覚まし、それからしばらく眠れなくなる。
明け方になってようやく眠って、夢を見た。
熊を飼っている夢。

なぜか自分の体より大きな熊をペットとして連れているのだ。
獣医に行っても「外へ出ていてください」と怖がられ「困ったなあ」と思いつつ、かわいい熊(なぜか夢の中ではそう思っている)と
一緒に街を歩いている不思議な夢。
私の潜在意識とかそういうものに「熊的な何か」が潜んでいるのだろうか?
ちなみに現実世界の私は普通に「熊=怖い」という感覚の人間である。

朝から体調不良。
昨日、油断して食べたレトルト食品にアレルゲンが入っていたのが原因と思われ、原因がはっきりしているのでさほど心配はない。
だが、体調不良に変わりはないのだった。

午後。
ワークショップの課題に取り組むも、なんだか上手くいかない。
とりあえず主人公の名前だけでも決めようと参考にするために名付けサイトで最近の子供に多い名前のランキングを見たら、昨年1番
多かった名前は、男の子は「碧(あお)」、女の子は「陽葵(ひまり)」だそうだ。
(うーむ?)

夕方。
歌手の谷村新司が亡くなったというニュース。
私は別にファンでも何でもなかったが、それでも彼の楽曲は知っていたし、結構好きだった。(こういうのも「ファン」なのかな?)
元気な印象の人だったのになあ。

74歳、今の感覚だとまだまだ若いよね。
ご冥福をお祈り致します。

夜。
2号くんが来たので、
「アリスの谷村新司が死んだね」
と言ったら、
「どのアリス?」
と、聞き返された。
こういうのが、世代の違いか……。

寝る。

2023年10月15日(日)
朝からかなりの雨。

夕方に眼科に行くので嫌だなと思っていたが、出かける頃には止んでいた。
予約時間よりかなり早めに到着。
実は少し買い物をしてから行く予定だったのだが道の途中でコートのボタンが取れたので、待ち時間を利用して付けてしまおうと考え
たのだ。
……こういう時に限って、呼ばれるのが早い。

瞳孔を開く薬を点眼するので、薬が効き始めると細かいものが見えなくなるのだ。
待合室に戻って、ボタンつけタイムトライアル開始!
もたもたしていたら、最後の方はほぼ手探り状態になってしまった。
(こんど暇な時に付け直そう)

検査は滞りなく済んだが、なんか気持ちが悪くなる。
あとで「眼底検査 目薬 副作用」でググッたら副作用として「悪心 、 嘔吐 、 顔面潮紅 、 頻脈 、 血圧上昇 、 頭痛」というのが
並んでいた。
胸がドキドキして吐き気がして頭が痛くなったのは、そのせいか。

診察の予約時刻は16時半で、16時前には検査が終わっていたので早く帰れるかと期待したのだが、そこからの待ち時間が長い。
結局、診察室に呼ばれたのは17時半を軽く回ってからだった。

経過観察。
特に変わりはないらしい。
すぐに手術が必要というほどでもないそうなので、半年後にまた診察を受けることになって、ジクアス(ドライアイ用の目薬)を処方
して貰う。

薬局を出たら急に雨。
傘を差して帰宅。

体調がイマイチなので、今夜は早めに寝てしまおう。

2023年10月14日(土)
午前中。
昨日送信した課題の添削が届いていたので目を通す。

目と言えば、ここのところ明らかに視力が落ちた気がする。
Kindleで小説を読んでいても疲れを感じるので困ったものだ。

午後。
1号くんが来てとりとめのない話をする。
アニメ「一休さん」の中国リメイク版というのができたとか言う話とか。
明朝の王女が「日本一の賢者」と知恵比べするために来日して一休さんと頓知くらべをするというストーリーなのだそうだ。
日中友好、結構な話である。

夕方。
空想小説ワークショップ。
講義のあとに、提出課題について添削に基づく講評。

次回の課題も出たので、やらないとな。
明日は病院で目の検査。

寝る。

2023年10月13日(金)
日経朝刊の1面トップが、
〈旧統一教会の解散請求へ〉
だった。

記事では、この教団について、
〈安倍晋三元首相の銃撃事件後、寄付の被害が注目された〉
と説明されている。
(殺人を肯定するわけではないが、この結果については私は前向きに捉えて良いと思う)

〈盛山正仁文科相は記者会見し「財産目的で多くの人に多額の損害を生じさせた。宗教法人の目的を著しく逸脱する」と請求の理由を
説明した〉

大雑把に言うと、宗教というのは世界の仕組みを説明し、その世界において人がどう振る舞うべきかを教え諭すもの。
「この世界は悪いことをしたものが地獄に落ちる仕組みになっている」だから「悪いことをしてはいけない」とかそんな感じだ。
こういうものを「教義」と言う。

そしてその教義を広め始めた人が「教祖」になり、教祖の仕事をサポートする人が集まって「教団」ができる。
教団の活動を維持するためには資金が必要だから信者から資金をあつめる、つまり「お布施」である。
要するに「お布施」は、基本的に「教義を広める」という宗教の目的のために使われるものでなくてはならないのだ。

今回の「旧統一教会」の場合、これがおかしくなって教団トップの「財産」を増やす目的での「お布施」集めが行われていたというの
が文部大臣の説明した請求理由だと思う。

「教義」の方が「お布施」を集めるための道具になってしまい「金を出さないと地獄へ落ちるぞ」と、ヤクザの脅し文句に「教義」を
使っただけのような形になってしまったら、これはもう宗教とは言えない。
「金を出さないと殴るぞ」はアウトで「金を出さないと地獄に落ちるぞ」はセーフというのは、やっぱり納得がいかないよね。

午後。
明日は空想小説ワークショップの授業のある日。
つまり今日が課題の提出日なのである。
これはひたすらパソコンに向かうしかない。

課題は、地底人が地球征服を目論んで地上に出て来たというところから始まる物語。
異文化の接触によって起こる争いをテーマに書いてみようか。

夕方。
送信完了。

夕刊の1面トップは、
〈G7「ハマスの攻撃 非難」〉
〈財務相会議〉
〈中東巡り共同声明〉

ハマスというのは、パレスチナのガザ地区を実効支配する武装組織で、組織の目的は「イスラエルをなくしてイスラム国家を樹立をす
ること」。
これはまあ、面倒臭い問題なんだよなあ。

そもそもは第一次世界大戦の時にイギリスが、オスマントルコ支配下にあったアラブ人と、土地を持たないユダヤ人両者の協力を得よ
うと、両方に「パレスチナに独立国家を建国させる」と約束したのが発端。

当然のように両者が「ここは俺の土地だ」と争うことになったのだが、第二次世界大戦中にヒトラーが派手にユダヤ人を迫害し、その
ヒトラーを敵に回して戦ったヨーロッパでは何となく「ユダヤ人を守らなきゃ」みたいな空気が生まれたようだ。
で、そういう空気感の中で開催した国連総会で提示されたパレスチナの分割案を元にユダヤ人の国であるイスラエルが建国された。

「いや、ユダヤ人がナチスに迫害されたのは気の毒だけど、それはそれ、これはこれでしょ?」というのがアラブ人の言い分。
「パレスチナは聖書で神に約束された地だし、苦労してやっと手に入れた国土を他人に渡すか!」というのがユダヤ人の言い分。

で、悪いのはやっぱりイギリスだったんじゃないかと私は思うのだが、それもそれで「いまさら?」だしなあ……。
ウクライナと中東と、両方で戦争が起きてしまっている現状、資源のない日本としては、いろいろとやばそうなんだが。

ところで、今日は13日の金曜日だったわけだが、特に何もなかったな。(←何を期待していた?)
酒を飲んで、寝る。

2023年10月12日(木)
先日、Wifiルータを買いに行った時に「身分証明書」というものを持っていないと何かと不便だなということに気づいた。
昔は健康保険証があれば十分だったのだが、いまは写真付きの証明書じゃないといろいろと面倒なことを言われるのである。
以前は「住基カード」という便利なものがあったのだが、すでに廃止になってしまって更新ができない状態になっている。

そこで何か「写真付きの身分証明書」を手に入れておこうかということになったのだが、すぐに思いつくのは運転免許証。
しかしいまさら乗りもしない車やバイクの免許証を取るのも手間だ。
となると、一番簡単なのはパスポートということになる。

で、保険証と年金手帳を持ってパスポートを取りに行くことにした。
まず駅の証明写真撮影ボックスでパスポート用の写真を撮影。
この時の写真の背景色、私はデフォルトの白い背景で撮ったのだが、どうやらパスポートセンターのお勧めは青い背景らしい。
理由は、白髪の人だと髪の毛と背景の境が分かりづらいから。

東池袋に移動して区役所に寄り、全部事項証明(戸籍謄本)を取る。
そのまま地下道を歩いてサンシャインシティにあるパスポートセンターへ。
豊島区は区役所とパスポートセンターが割と近くなので便利。

入り口に置いてある用紙を1枚取って、必要事項を記入。
「日本国内の緊急連絡先」というものを書く欄があるので、親戚とか友人とか誰かの「住所と電話番号」を手元に持っておくと記入が
スムーズ。

記入済みの用紙と、さっき取った戸籍謄本、保険証と年金手帳、それと写真を一緒に渡すと整理券をくれる。
サンシャインのパスポートセンターは、撮影ボックスで撮った写真をそのまま渡せば向こうで適当なサイズに切ってくれた。

整理券を受け取ってから、痛恨のミスに気づく。
(KindleBookを忘れたァ!)
貴重な読書タイムを無駄にしてしまった……。

しょうがないので仮眠タイムに変更。
11時40分頃から待合室で眠って、番号を呼ばれたのは13時50分過ぎ。
手続きを終えて外に出たのは14時ぐらいだった。

区役所で謄本を取るところから計算して、移動時間を含めるとだいたい3時間ぐらい。
ところでパスポートセンター、待合室に70人ぐらい待っていても窓口に出ていた人は3〜4人だった。
受付カウンターのブースは空いていたので、人手不足だったということかな?

さて、空腹を覚えたのでマクドナルドへ。
「フライドポテトは太る」という話を聞いたので代わりにナゲットを頼んだのだが、よく考えたらこっちの方がカロリーは高いよな。

ドリンクについていたストローは「トイレットペーパーの芯みたい」と不評な紙ストロー。
プラスチックゴミを減らして海洋汚染を防ぐためだそうだが、考えてみたら豊島区は紙のストローもプラスチックストローも「燃える
ゴミ」のはずなんだよな。(産業廃棄物は分別ルールが違うのか?)

ついでに池袋を少しぶらつきついでに1件寄り道をしてから帰宅。
30年以上前に、大阪から来た知り合いと一緒に池袋の街を歩いていたら「池袋は今日はお祭りか?」と聞かれた。
まあ確かに年がら年中めでたいようなわけのわからない雰囲気の街ではあるな。
(ちなみに本当の池袋の祭り「ふくろまつり」の日のわけのわからなさはこんなもんじゃない)

帰宅。
椅子に座ってただ順番待ちをしていただけのはずなのに、無駄に疲れてしまった。
メシ食って、フロ入って、寝る。

2023年10月11日(水)
昨日から「全銀ネット」(緊急機関が他の金融機関への振り込みなどを行うためのシステム)にトラブルが生じて、騒ぎになっている
らしい。
復旧が遅れているのはそのシステムが稼働を始めたのが1973年のことで、顧客の取り引きに影響を及ぼすような不具合が発生した
のがこの50年間で初めてだったからだそうで、そのシステムに詳しい技術者がみんな引退してしまっているからっぽい。
システムが優秀過ぎた?
映画なんかでよく見る引退した元ナントカに「あんたの出番だ」と声がかかり……みたいなパターンを想像してしまった。

海外のニュースは、パレスチナの戦争。
「あのとき」ゴリアテがダビデに勝っていたら……などと妄想する。

昼過ぎ。
さて、私の方は、さすがにワークショップの課題をやらなくてはならないので夕方までキーボードをパコパコ。

夕食の時間になって2号くんが来たので、一緒にイワシの煮付けを食べたら、喉に骨が刺さったと大騒ぎ。
「明日になっても痛かったら耳鼻科へ行け」
と言って家に返す。

なんだか課題の続きをやる気が失せてしまったので、風呂に入って、寝る。

2023年10月10日(火)
今日は荷物が届く予定なので部屋で待機。

午前中。
ネットのニュース解説動画を視聴。
昨日の津波の原因となった地震(?)について、体に感じないどころか地震計でも観測された揺れはなかったそうだ。
解説動画では、あくまでも推測とした上で、海底でマグマの圧力による隆起が起きた可能性について言及していた。
(これをネタに1本書けないかなあ?)
と、不謹慎なことを考える。

昼過ぎ。
届く予定の荷物が、どの辺りまで来ているのかと配送状況を確認したら、午前11時過ぎに既に「置き配」されていたことが分かる。

見てみたら確かに玄関前に大きな段ボールが置かれている。
しかし、玄関に人が来た物音は聞こえなかったぞ。
最近の配送業者は忍者か?

さっそく箱を開けて商品を取り出す。
暖房器具を設置するための台。
これで冬場の暖房の準備ができる。

午後。
暖房器具の設置作業終了。
これで冬が来てもなんとかなりそう。

夜。
1号くんが会社帰りに飯を食いに来た。
会社の経理担当がインボイス対応で大変なことになっているらしく、
「経理課から『岸田死ね!』という声が漏れ聞こえて来た」
のだそうだ。

この増税の嵐が過ぎ去るまでは、出産のような金のかかることは避ける人が増えるんじゃないかね?
寝る。

2023年10月9日(月)
朝。
津波が起きたというニュース。
5時25分頃に鳥島近海で地震が発生したのだとか。
地震をまったく感じていない地域にいきなり津波が来るというのは怖いな。

昼。
正午ごろ、仙台駅に到着した東北新幹線の車内で煙が発生。
5歳の男の子を含む乗客ら6人がやけどや煙を吸うなどして病院に運ばれたが、命に別状はないとのこと。

原因は乗客の男性の鞄の中の薬品が何らかの原因で漏れたかららしい。
この男性によるとこの薬品は「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」だそうだ。
(硫酸なら特に危険な毒ガスが発生するわけでもないから大丈夫という意味?)

目撃者の証言によると男性は「足元は大きくところどころに穴が開き、足首が見えていた」という状態でトイレから出て来て他の乗客
に乗務員を呼ぶように頼んだのだそうだ。
そして「鞄の中に入れてあった試薬の酸が爆発してしまった」と説明していたらしい。

この事故で怪我をしたのは4人。
まず、問題の鞄の持ち主。(地質調査会社に勤める40代の会社員)
通路に漏れた薬品に足を滑らせて転び、尻に火傷をした5歳の子供。
子供を助けた両親。

そして体調不良を訴えたのは2人。
この列車に乗車していた別の乗客。
JRの社員。
(この2人の「体調不良」は精神的なものかな?)

持っていた硫酸が爆発した場合の対処としては、鞄の持ち主である会社員、かなり適切だったと思う。
問題は、硫酸を爆発するような状態で新幹線車内に持ち込んだことが適切かというところだな。

で、仙台の新幹線が大騒ぎになっている最中に……
午後1時半頃、秋田新幹線が熊と衝突したために一時運転を見合わせたというニュースが入って来た。

そういう野生動物の出そうなところには、線路の両側に柵を設けるなどした方が良いのではないかと思うが、予算とかいろいろな関係
があって難しいのかな?
踏切のカンカンって鳴るやつを設置して、列車が通過する前に音で野生動物を追い払うとか?

……土日の2日間が少し忙しかったので、今日は部屋で本を読む。
『無情の月 上』(メアリ・ロビネット・コワル:著 大谷真弓 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)。
学生時代のトラウマで精神が不安定な女性が主人公の『宇宙へ』と『火星へ』ですっかり気持ちが暗くなってしまったのだが、今作は
スピンオフということで、別の人物が主人公。

今回も主人公は女性で、まあ、それは別に良いのだが、この女性は過去の流産後に精神が不安定になって拒食症になり……。
作者のコワルさん、精神状態が普通の人間の話は嫌いなのか?

日が暮れてから思い出したが、今日は「スポーツの日」だった。
なぜか「体育の日」から名称を変えた祝日。

スポーツって、最近なにもやっていないなあ。
ここのところ体がだるいし重い……。

(このだるさは病気かも?)
と、不安になってネットでググッたら「糖分摂り過ぎの可能性」が出て来た。
もしかして、糖分の摂り過ぎて太ったのがいけないのか?

少し糖質を制限してジムにでも通った方が健康には良いのだろうが、金がない。
……寝よう。

2023年10月8日(日)
朝。
メンサ・テスト合格者の会の会場予約に行くのを忘れていたことに気づき、慌てて電話で予約を入れる。
なんとかセーフ。
(あとは料金を払いに行くのを忘れないようにすればいい)

午前中。
X(旧twitter)のトレンドに「第三次世界大戦」が上がっていた。
イスラム組織「ハマス」がイスラエルをロケット攻撃し、これに対してイスラエルが報復した件に関するトレンド。
「今現在」の世界情勢って、後世の歴史書にはどう記されることになるのだろう?

午後。
新小岩に藤岡藤巻ライブを聴きに行く。
駅から会場がどのぐらい遠いのかがさっぱり分からず、かなり早めに家を出たら駅で出演者である藤巻直哉さんにバッタリ出会った。
バンドメンバーのひとりである静炉巌(せいろがん)さんと2人で、「北口へ行くのが正しいのか南口へ行くのが正しいのか」につい
て揉めている様子。

出演者が会場に辿り着かないと困るので、一応「南口ですよ」声をかける。
ライブの案内にそう書いてあったのだ。
他のメンバーを待っているという2人と別れて、私はそのまま徒歩で会場へ。

駅からまっすぐの道だったが、念の為、道を歩いていた女性に確認する。
たぶんライブ会場の名前を聞いても知らないはずなので、駅から同じ方面にある江戸川区役所への行き方を聞いたら「この道をまっす
ぐ」だと言うので、合っていたようだ。

30分ほど歩いて会場に着いたら、建物の前で藤岡さんがタバコを吸っていた。
「随分と早いですね」と言われたので「駅からの距離が分からなかったので」と答えて、道をちょっと戻ったところにあるジョナサン
でしばらく時間を潰してから戻ったら、開場時刻を30分勘違いしていたという人たちがもう会場の前に並んでいた。
そして開場時刻である16時30分の直前に、いきなりの雨。
慌てて傘を出してあたふたしていたら、入り口が開いたので、そのまま中へ入る。

今回のライブは、前座で幻の「藤岡藤巻フランチャイズ2号店」のひとりであるペッターちゃんがまりちゃんズ時代の藤岡藤巻の歌の
カバーで出演。
舞台上での彼女は、ひと言で言うなら男装メガネ女子?
絶対にテレビ等では歌えないような猟奇系の歌「君を食べちゃいたい」等、アンコールを含めて3曲を披露してくれた。

さて、本命の藤岡藤巻は「息子よ」から始まって、お馴染みのナンバーを披露。
最後には滅多にライブでは歌わない「崖の上のポニョ」をペッターちゃんと一緒に歌ってくれた。

どうでもいいが、藤岡さん、休憩タイムにずっと客席の人と逆流性食道炎の話をしていた。
出演者の年齢を感じさせるなあ。

終演後、店内ではカラオケ大会。
本人の前で藤岡藤巻のナンバーを歌いまくるメンタルの強い人がいて、歌の実力はともかく、そっちに感心した。

帰り道は雨だったので、タクシーに分乗して駅まで。
電車の中で藤巻さんに、
「なんで同じ歌を何度も聴きに来るの?」
と聞かれたので、
「毎回、藤巻さんが歌詞を間違える箇所が違うので」
と、答えたら笑っていた。

午前0時過ぎに帰宅。
寝る。 

2023年10月7日(土)
午前中。
SNSに寒くなったという投稿がチラホラ見られ、そのうち1人は区内在住のはずの人。
うちでは冷房を入れているのだが???

午後からSF大会のスタッフ会議があるので家を出る。
空気が乾燥してやや涼しい風が吹いていたが、日差しが強いので体感的にはむしろ暑い。

途中の列車内で『火星へ』(メアリ・ロビネット・コワル:著 酒井昭伸 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)読了。
一応はハッピーエンド。
人種差別や女性差別が今より顕著だった時代に、とある事情で宇宙開発の技術だけが進み、女性や黒人の乗員が白人男性たちと一緒に
乗り込んだ火星行きの宇宙船の中で生じるややこしい人間関係の話だった。

シリーズの次の巻になる『無情の月 上』(メアリ・ロビネット・コワル:著 大谷真弓 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)は、
主人公が別の人物に変わるスピン・オフになっていて、ストーリー的な続刊の方は未訳であるらしい。

ウジウジしてすぐに感情的になるヒロインに閉口していたので、主人公が違う人物なのはむしろありがたい。
Kindleでそのまま読み始める。
時間的にはまだ火星行きの宇宙船が打ち上げられる前の話なのかな?

さて、午後から、まず来年春に川崎で開催される関東地方のコンベンションである「はるこん」のスタッフ会議。
割とさくさく進んだので、そのまま少し予定を早めて来年夏に長野で開催される日本SF大会の打ち合わせ。

結局それも4時で終わってしまってあとは雑談になったので、片耳だけイヤホンをつけてこっそりメタバースに入り、VR空間で遊び
ながら現実の会話に参加していた。
デジタル・エスケープ?

5時になったので、会議室を出て飲み会へ。
2時間半ほど飲食してから帰宅。
寝る。

2023年10月6日(金)
朝。
NHKの「ブギウギ」は、花咲音楽学校の試験に落ちたヒロインが、梅丸少女歌劇団(USK)の存在を知らされて入団試験を受けよ
うとしたものの、試験日を間違えていて……という話。

この梅丸少女歌劇団のモデルは「松竹楽劇部」のことだと思われるので、笠置シヅ子自身は普通にここの生徒養成所を受験して入団し
ているはず。
たぶん、演出的に同じような絵面になる入団試験風景の繰り返しを嫌ったのだろうな。

ドラマでは試験日が昨日だったと聞かされたヒロインが、引き下がらないのに根負けした歌劇団の人間が彼女を宥めるために1曲歌わ
せてみたところ、予想外に上手かったので合格になるという、ドラマなんかではよくある系の展開になっていた。

午前中。
事務作業。
本当は先月中(望ましくは先々月の半ばぐらい)にやっておかなくてはならなかった仕事。
これで昼過ぎまで潰れる。

午後。
『火星へ』(メアリ・ロビネット・コワル:著 酒井昭伸 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)の続き。
人が死ぬというエピソード。
これで3人目。
どうしてこんなに陰気な話が好きなのだろうね、コワルさん。

夜。
各種の頭脳系オリンピックで賞をとりまくっている女子高校生のニュースをネットで読む。
雍正帝に憧れて中学の頃から勉学に励み、自分のペースで勉強を進めたいからと高校は通信制に進学して入学後5か月で高卒認定試験
に合格してしまった。
現在は、週1回の授業のほかは自宅や学校の自習室で好きな学問を学んでいるそうだ。

こういう普通の高校には合わない飛び抜けて優秀な生徒が通信制高校に進学するというのは目から鱗!
そうか、こういう子が「高校卒業資格」を入手するのに便利なのか、通信制。
卒業後は大学に進学するのかな?

ところでこの高校生が憧れている雍正帝というのは、清の領土を最大にした皇帝であるのだが、この子は雍正帝のどこに憧れているの
だろうか?
そこがちょっと気になった。

寝る。

2023年10月5日(木)
朝。
NHKの「ブギウギ」を視聴。
やっぱり主人公は養子であったっぽい。
そして歌劇団の受験は、予想通り不合格。
実在した笠置シヅ子の場合は、背が低く痩せていたので虚弱だと判断されたのが宝塚家劇団不合格の原因で、次に受けた松竹の方は、
熱弁を振るう彼女を見た試験官が「体格には難があるがこれだけ喋る体力があれば大丈夫だろう」と判断したと伝えられている。
ドラマでは、「鈴子」が面接で熱弁を振るうシーンが描かれていた。

ちょっと笑ったのはヒロインの体格の悪さを強調したかったのか、他の受験生が長身の女の子ばかりだったところ。
「身長何センチ以上の女の子」とかいう基準でオーディションをしたのかな?

午前中。
(そう言えば最近プロバイダから領収の連絡が来ないなー)
と、サイトを確認したら春ぐらいにクレジットカードが更新された時に登録カードの更新をしていなかった。
慌てて更新する。

昼。
なんだか頭が痛いので、たぶん視力の関係だと見当をつけて眼科を予約。
疲れるとどうも視界がぼやけているので、医者に診て貰おう。

午後。
『火星へ』(メアリ・ロビネット・コワル:著 酒井昭伸 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)の続き。
ヒロインは火星行きの宇宙船の乗組員であるわけだが、乗員同士の人間関係の悪さに、読んでいてうんざりして来る。
(性差別・人種差別あたり前で、なんでこんなメンバーで重要なミッションをやる気になるのか?)
読んでいて気の重くなるフィクションって、私向きじゃない気がする。

夕方。
気分転換にアバターになってメタバース世界を散歩。
いまだにコントロールが下手でアバターがちゃんと歩かない。

夜。
「パリピ孔明」の第2話を視聴。

野外フェスに参加したヒロインのステージに観客を誘導するために、蜃気楼の効果を使って近くの屋台に並ぶ客をステージの客に見せ
かける……そんなことが現実に可能かどうかは柳田理科雄先生にでも任せて「あー、そうなんだ」と楽しむことに。
ドラマとして面白いので、頭を空っぽにして見る。

娯楽って、こういうのが良いよな。
寝る。

2023年10月4日(水)
午前中。
今日もフレッツ光の接続状況は悪い。
やむを得ずポケットWifiを使っているのだが、充電がすぐになくなるのに閉口する。

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」視聴。
実家の銭湯を継ぐつもりだったヒロインは、クラスメートに音楽学校受験を勧められる。
この音楽学校、劇中では「花咲音楽学校」という名称だが、間違いなく宝塚音楽学校。
ということは、この受験は失敗することになるのかな?

午後。
『火星へ』(メアリ・ロビネット・コワル:著 酒井昭伸 :訳 ハヤカワ文庫SF Kindle版)は、上巻を読み終わって下巻へ。
無重力状態の宇宙船の中で宇宙飛行士が下痢をするという想像するだに恐ろしい大惨事が発生。

この事故を引き起こしたそもそもの原因が、男性宇宙飛行士が洗濯機をまともに使えなかったから……というギャグかと思われるよう
な話なのだが、作者、至って大真面目らしい。

ページをめくってもめくっても、この無重力状態下痢事件が続いていて、さすがに少々うんざりして来たのでKndleBookを置いて部屋
の整理などを始める。

夜。
メタバースでのライブを見に「ワールド」内の会場にいたらmいきなり出演者の姿が舞台上から消え、同時に他の観客の姿もなくなっ
て会場内に私ひとりきりになってしまった……ように私視点からは見えた。
実際には私のWifiルータが充電切れを起こして接続が切れたのだが、これ同じ会場にいた他の観客の視点からは、私のアバターが突然
客席から消えたように見えたのだろうか?

ライブは、慌てて充電して続きを聴いたが、MacBookとルータのTyoe-Cケーブルを共有しているのが問題なのだな。
以前使っていたルータは、こんなに頻繁に充電切れは起きなかったと思う。
毎月の使用料が無制限で、使い方が変わったのが原因か。
急いでAmazonに充電ケーブルを発注。

寝る。

2023年10月3日(火)
平日に会社に行かない生活が、まだ体に馴染んでいないのか妙な疲労感がある。
クセでアクセルを踏み込みながら、サイドブレーキを懸命に引っ張っているみたいな?

NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」は、少しずつヒロインの過去に触れていく流れ。
ヒロインの両親が彼女が幼い頃に香川から大阪に引っ越して銭湯を始めたということと、ヒロインは幼い頃に病弱だったという話。

午前中。
部屋の整理をする予定だったのだが、まるで捗らない。

昼。
休憩。
ネットで映画「ミステリと言う勿れ」の興行収入が3週連続で1位だったと言っていた。

午後。
その評判の良かった映画について解説動画がいくつかネットに上がっていたので視聴。
……やっぱり「キャラ」は大事か。

そしてしっかりとしたテーマがあること。
ちなみにこの映画のテーマは「昔から『それが当たり前』だと心に刻まれて来たことからの解放」であり、それを「解放されなかった
人間」の破滅によって表現している。

夜。
1号くんと2号くんが来て、一緒に食事。
2人が帰ったので、寝る。

2023年10月2日(月)
思い切り寝坊して、目が覚めたのが7時!
仕事がないので(失業中)良かった。

久しぶりにNHKの朝の連続テレビ小説などを視聴。
今日から「ブギウギ」が始まった。
笠置シヅ子をモデルにしたドラマで、番組冒頭の掴みはもちろん「東京ブギウギ」。
舞台の上で踊るバックダンサーの前でヒロイン(「鈴子」という名前)が歌うシーン。
たぶん当時のダンサーたちより、今のダンサーの方が格段にダンスは上手い。(笑)

ドラマでは、ヒロインには3歳で亡くなった双子の兄がいることになっているが、笠置シヅ子自身は幼い頃に同い年の子供がいる夫婦
の養子になったはずだ。
ということは、この「双子の兄」は伏線か?

午後。
自宅のフレッツ光のブツ切れぶりに、こっちがキレそうになる。
その度に、昨日買ったポケットWifiに切り替えるのだが、当たり前だが回線が遅く、イライラするので精神衛生上悪い。

(何か気分を転換できることを)
と考えて、近頃の娯楽の多くがネットに依存していることを改めて実感した。
世界規模でインターネットをアウトにするだけで、地球上がパニックになるSFを考えてしまった。

夜。
相変わらずネットが不安定なので、すでにKindleBookに落とした小説を読みつつ早めに寝る。

2023年10月1日(日)
午前中。
雑用を済ませてゆっくりと風呂に入り、佐藤編集長を昼食に誘う。

編集長が寿司が食べたいというので西口の「寿司まみれ」へ。
昼食どきなので少し覚悟をしていたのだが、意外と空いている。

食事を済ませてからビックカメラへ。
これまで使っていたwifiルータを解約して、新しいものを買うためだったのだが、ここでちょっとトラブル。
健康保険証が身分証明書として使用できなくなったというのだ。

免許証などを持っていない私としてはそれは困るので「なんとかできないか?」と聞いてみたら、店員がいったん奥へ引っ込んでから
最終的に保険証でOKということになった。
これは私の推測だが、店側として「建前として一応断ってみて問題のなさそうなお客だったらOKを出す」みたいな対応をしていると
いうことなんじゃないかな?
いずれにせよ、保険証が身分証として使えなくなるとなると、いよいよパスポートを取るしかないか。
(池袋のパスポートセンターは、サンシャイン60にあるので、割とすぐそこ)

「スマホをお持ちですか?」
と聞かれて、
「いいえ」と答えると意外そうな顔をされ、
「充電用のケーブルがtype-CなのでMacBook用のケーブルが使えますよね?」
と聞いたら、
「いつ購入されたMacBookですか?」
と確認されたので苦笑い。
MacBookのケーブルがtype-Cになったのって、何年前の話だ?
よほど骨董的機器を愛用するタイプと思われたのかな?

「ルータが正常に使用できるかどうかテストをしたい」
と言うのでiPod touchを出したら充電切れになっていて(よくあるのだ)その場でモバイルバッテリーで充電。
その時に私の充電ケーブルが、いわゆる「ケルベロス」だったのを思い出し、
「これでも充電可能ですね?」
と聞いたら、ケーブルを確認してから、
「できます」
とのこと。

ルータのテストも無事済んで、帰宅。
手続き全体にに1時間半ぐらいかかったかな。

それにしても最近のポケットWifiのルータはでかいな。
今まで使っていたものの2倍ぐらいある大きさ。
ずっしり重たいのはたぶん内蔵されたバッテリーの重量なのだろう。

接続は快適。
問題は、自宅のフレッツ光の接続状況がいまだに不安定であること。
こっちはこっちで解決しないといけない問題なんだよな。

そして、昨日OSを更新したらいつも使っているテキストファイルが1つ開けなくなるというトラブルが発生。
これは古いMacにバックアップが保存してあったので、そっちをコピーして無事に解決。
ここのところ、ひとつひとつはしょうもないトラブルが頻発して精神的に疲れるな。

寝る。

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