目次へ
独 り 言 (2020年1月分)
2020年2月分へ
2020年1月31日(金)
本日のコロナウィルス。 「感染が確認されたバスガイドは、乗客からの感染ではなく感染した運転士から感染した可能性が高い」とのニュース。 これが事実なら、初の「三次感染」なわけで、この新型コロナウィルスは「三次感染する危険性のあるウィルス」(つまり、 感染力の高いウィルス)ということになるのだそうだ。 午後。 ワークショップの課題。 イマイチ、キャラの弱い主人公をいじくり回すのをやめて、犯人側の造形から手を付けることにした。 基本的に頭の中でできる作業なので、手は別のことをする。 夜。 NHKの「首都圏情報 ネタドリ!」を見ていたら見覚えのある公園が……。 本日の特集は「“遊びも犬の散歩も禁止!?” いま公園に異変」という内容だったのだが、画面に映った公園が、どう見ても 西池袋公園(※)。 ※西池袋公園 豊島税務署のすぐ前にある公園。 名前が似ているので紛らわしいが、池袋西口公園(通称ウエストゲートパーク)とは別の公園。 この公園「私物を長時間置くこと」や「大縄跳び」が禁止なのである。 この禁止事項、豊島区民として、ちょっと補足すると…… 「私物を長時間置く」と言われても意味不明だと思うが「家財道具を恒常的に置くな=住むな」ということ。 要はホームレス対策。 「大縄跳び」の禁止は、もっと意味がわかりにくいと思う。 これはかなり事情が特殊だから。 この公園、近所に受験塾があり、ここの塾長が「大縄跳びをしながらリズミカルに暗記事項を唱える」という暗記法を考案し たために、塾生が休憩時間(夜の7時過ぎに15分間)集団で大声で暗記事項を唱えながらの大縄跳びを繰り返したのだ。 その結果、近隣住民からうるさいと苦情が出た末に「公園内で学習塾の生徒を勉強させている」つまり「公園を教室代わりに 使って学習塾が営利活動を行なっている」という解釈で禁止になったという経緯があるらしい。 番組によれば、そもそも日本に「公園」が広まったきっかけは、道路で遊ぶ子供の交通事故が増えたことへの対策。 つまり「児童公園」の性質の公園が始まりだった。 しかしその後、高齢化が進むにつれて「高齢者の憩いの場」という目的を持つようになり、現在では「災害時の避難場所」と いう性質も兼ね備えるようになったのだとか。 で、最近の取り組みとして「児童公園」と「高齢者の憩いの場」を分けて「児童公園」の方では子供が思い切り遊べるように しようという試みがなされている……というあたりを紹介したところで番組は時間切れ。 ついでに見た「チコちゃんに叱られる!」。 東京オリンピックで使われないことになった「幻のマラソンコース」を、番組ディレクターが走るという毒のある企画。 (一応、テーマは「走ると脇腹が痛くなるのはなぜか?」だった) ……さてと、課題をなんとかしないとな。 寝る。
2020年1月30日(木)
朝。 テレビをつけるとまずコロナウィルスの続報。 それしかニュースがないのかと思うが、患者が刻々と増えているそうで収束するまではずっとこんな感じなのかな? この「独り言」を読んでいる人はご存知の通り、私は花粉症なのだが、時節柄、くしゃみをしていたらすごく嫌がられそうな 気がする。 (喘息患者用の「うつりません」書いたバッジがあるそうだが、花粉症用のもあるかな?) 午後。 『ジェリーフィッシュは凍らない』(市川憂人 東京創元社 Kindle版)読了。 悪天候で谷底に不時着した飛行船の中という閉ざされた空間で連続殺人事件が起きる。 この事件を事件の最中のパートと、事件捜査のパートに分けて交互に描くという構成。 事件の最中のパートでは、ひとりまたひとりと仲間が殺されていく物語が進行。 事件捜査のパートでは、刑事が飛行船の乗員が全員殺害された事件の謎を追っていく。 合間に、犯人視点のパートがあって、ここでは犯行動機の背景となったエピソードが綴られていく。 面白いミステリーなのだが、犯人の側の心理の描写が非常に細かいのに対して、捜査パートでの刑事の人物描写が雑すぎる。 主人公である女刑事のカリカチュア化の度が過ぎているため、彼女が出て来ると、そこだけギャグ漫画みたいになってしまう のだ。 主人公は、事件関係者に科学的な説明をされてもまるで理解できず、捜査に必要な資料を渡されてもチンプンカンプンである にも関わらず実験データのグラフを一目見てその意味することを理解し、事件の謎が解ける人物??? (なんでこんなに都合よく知能指数が上下するのだ?) 夜。 バタバタしていてニュースが終わってもテレビのスイッチを切らずにいたら「日本人のおなまえっ」という番組が始まった。 いい加減に見ていたのだが、どうやら道頓堀を作った道頓さんと、心斎橋を作った心斎さんは偉い人だったようだ。 (私財を投じて都市を整備すると消費が活性化して自分の店の収益も上がるのだ) 夕食後。 ワークショップの課題を少しいじる。 登場人物の整理。 今夜は『満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』(太田尚樹 講談社文庫 Kindle版)を読みながら、寝よう。
2020年1月29日(水)
昨日は冷たい雨が降ったが、今朝は天気は良さそう。 明るい気持ちでニュースを見たら、 「武漢からの帰国者に発熱の症状が出た人が……」 (あらら……) 笑っちゃいけないのだろうけれど、笑ってしまったニュース。 中国では地域によってはマスクの着用が義務付けられ、マスクをしていないと警察に逮捕されたりしているらしい。 ついこの間まで「マスクは顔を隠せるのでテロの温床になる」とか言ってマスクを禁止していた地域があったような……。 午後。 買ったまま読んでいなかった本を読み始める。 『ジェリーフィッシュは凍らない』(市川憂人 東京創元社 Kindle版)。 密室殺人の謎に敏腕女性刑事が挑む話なのだが、この敏腕刑事がどう見てもお馬鹿。 もちろん「一見馬鹿そうに見える敏腕刑事」というキャラは有りなのだが、そのお馬鹿ぶりを披露するシーンが刑事の一人称 で描かれているのだ。 よって「馬鹿に見えるが実は」ではなく、本当に馬鹿なのである。 それでいて、都合の良い時にだけ、急に敏腕刑事ぶりを発揮して周囲が舌を巻く頭の回転の速さを披露する。 だから読者として主人公の彼女に「乗っかって」物語を読み進めていくと、キャラの変化の激しさに振り回される感じがして 非常に疲れる。 謎解き部分は面白そうなので、そこが残念。 夜。 8時半頃に郵便物が配達された。 発注していたもの(『昭和の探偵小説』という本)なので、届くこと自体は問題ないのだが、こんな遅くまで配達を行なって いるのか? 配達担当者の労働環境について、つい心配してしまった。 そしてまた、読んでいない本が1冊増えた。(^^; 本を読みつつ、寝る。
2020年1月28日(火)
明け方。 ここのところの肺炎のニュースのせいか、呼吸困難を起こして「薬を!」とかやっている夢を見た。 目が覚めてからも息苦しいような感覚だけ残る嫌な夢。 ニュースをつければ、また肺炎の話題。 武漢に行ったことのない観光バスの運転手が新型コロナウィルスによる肺炎を発症したそうだ。 奈良県在住だと言うので「比較的遠いな」と思ってよく聞いたら「東京ー大阪間を走るバスの運転手」だと言っていた。 (池袋にも「東京ー大阪」を走るバスの停留所がある) このじわじわと近づいて来る感じがすごく嫌だ。 差し当たって、手洗い、アルコールでの消毒をこまめにすることで対応。 午後。 部屋でやっていた作業が一段落したので、Twitterを見たら「募ってはいるが募集はしてない」という言葉がハッシュタグに なっていた。 何かと思えば国会で、 安倍首相「私はですね、幅広く募っているという認識でございました。募集してるという認識ではなかったものです」 宮本議員「日本語を今まで48年間使ってまいりましたけども、募るというのは募集するっていうのと同じですよ。募集の 募は募るっていう字なんですよ」 ……というやりとりがあったのだとか。 安倍さん「つのる」という言葉を口にした時に「募る」という文字が頭に浮かばなかったのか? やっぱり、学校の勉強って大事だよな。 国内ニュースはいろいろと心が暗くなるので、海外からの科学ニュースのサイトへ逃げる。 今月24日に、米下院から提出されたNASA設置法案の改正案について。 月近傍に構築する宇宙ステーションを足がかりに、2033年に火星有人探査を実現することを目標に掲げているらしい。 (あと13年か……) 夜。 ワークショップの課題! ……寝る。
2020年1月27日(月)
新型コロナウィルス続報。 中国が春節の休みを延長するそうだ。 日本政府は武漢在住の日本人のうち希望者をチャーター便で帰国させるそうだが、その人たちは感染者じゃないのだよね? そこのところのチェックは、しっかりしてもらいたいと思う。 そして、国内にいる人で新型コロナに罹った可能性のある人は、どうやって探し出しているのだろう? 国内の医療機関にはウィルスを見分けるために必要な情報は周知されているのだろうか? メンサの内山さんは、日本の厚生労働省は中国に恨みを買っているから(ま、むかしあへんとか売った〈※〉からね )ろく に情報を回してもらえないのだとか言っていたが、ホントかよ?(^^; 〈※〉あへんとか売った 日本は、昭和29年(第5次吉田内閣の時)に「あへん法」というものを作ってあへんの輸出入や売買を国が独占した。 表向きはあへん患者の段階的治療のための医療用だったが、あまりに儲かることが分かったために結局、戦費調達等の目的で 中国・満州であへんを売りまくり、依存症患者を続出させてしまったという黒歴史。 この時の管轄官庁が当時の厚生省(いまの厚生労働省)だった。 午後。 古本屋から『大正の探偵小説』(伊藤秀雄 三一書房)が届く。 まだ『近代の探偵小説』(伊藤秀雄 三一書房)の方を読み終わっていないのだが、「日経サイエンス」も買っちゃったし、 ここのところ外出が多くて電子書籍以外の本を読む時間が取れていない。 夜。 2号くんが来る。 しばらくして『三体』を借りに1号くんが来る。 「江戸弁というのはどういう言葉か?」 と聞かれたので、三代目圓歌の録音を聞くことを勧めてみる。 2人が帰ったので、寝る。
2020年1月26日(日)
今日は少し忙しい日。 13時から吉祥寺で今年のSF大会の会議。 そして13時から池袋でメンサ・テスト合格者の会の年次会と、瞬間移動(または分身)能力が必要とされるスケジュール。 まずは吉祥寺へ向かうことにして、途中の本屋で中国の小説「三体」の特集が載っている「日経サイエンス3月号」を買う。 最近の中国SFの勢いはすごいな。 SF大会の会議は、冒頭の重要そうな部分1時間だけ出席して、質問したいことだけ質問してから退室。 JR中央線快速と埼京線を乗り継いで40分で移動。 年次会に滑り込んで業務報告を行い、年次会を1時間弱で終了させるというアクロバットで乗り切った。 (年次会が終わってフリータイムになれば、SF大会の会議はニコニコ生放送の中継で聞くことができる) 終了後は、いつものように懇親会。 新型コロナウィルスの話題が出る。 対策のために中国が団体での海外旅行を禁止したそうで、 「春節の旅行客をあてにしていた企業は大打撃だろうね」とか。 「このウィルスで、スペイン風邪の時みたいな騒ぎにはならないだろうか?」とか 「そもそもなぜ新型のウィルスが発生したのか?」とか。 内山さんは「武漢病毒研究所の仕事を受けた産廃業者が、病死した実験動物を食肉として市場に……」というホラーなネタを 披露してくれたが、そのネタでパンデミックものを1本書いてみたらどうだろうか? 帰宅。 アニメ「映像研には手を出すな!」を観る。 今回は、生徒会への予算の申請のために映像研究同好会が、アニメを1本作って上映するという話。 限られた時間の中でそこそこに見栄えのするアニメーションをどう作るかというのが焦点で、動きにこだわるアニメーターと 作業時間を考えて絵の枚数を減らしたいプロデューサーのせめぎ合いが見せ場になっている。 アニメーションの技術について学べて私は大変面白かったが、アニメーションに興味のない人にとってはどうなんだろう? さすがに疲れたので、寝よう。
2020年1月25日(土)
今日は「はるこん」の会議。 人形町まで出かける。 会議終了後、来年の香川で行うSF大会の実行委員長と、大会の愛称について話し合う。 「香川の『香』という字を取って『ケイコン』はどうでしょう?」 と、実行委員長。 「『香』という字を見て、すんなり『ケイ』と読んでくれる人は少ないんじゃないですか?」 「『カコン』の方が良いかなあ?」 「それは何か『残しそう』な気がしますね」 そして香川県の「ゲーム規制条例」問題の話になる。 実行委員長によれば、条例を提案した議員は以前からなんでも規制したがるので有名な、少し問題のある人物なのだそうだ。 ちなみに私は、こういう子供の躾のようなことを条例で規制するのには反対の立場。 家庭内のルールについて、親子が会話をする機会を奪うことになりかねないからだ。 「条例」というものになじまないものまで「条例」で決めてしまうと必ず何かの歪みが出ると思うのだ。 帰りにいつもの店で飲んだらなぜか「待っていました」風の歓迎を受ける。 酒を運んで来た店員に、あたさんが、 「昼頃にお姿を拝見したので、きっと来るよとみんなで話していました」 と言われていた。 あたさん、人形町界隈では悪いことができないね。(笑) 軽く酔って帰宅。 寝る。
2020年1月24日(金)
朝。 新型コロナウィルスによる肺炎患者が東京都内でも見つかったというニュース。 (都内のどこだよ?) 午前中。 病院へ行くと、今日は待合室に人が大勢いる。 「11時に予約ているのですが」 と、予約票を見せたら、 「すみません。予約時間通りに診察できないかもしれません」 と、心許ないことを言われた。 もしかして池袋で病人が大量発生しているのか? それとも単に正月明けで患者の数が増えているのだろうか? 幸いあまり待たずに診察室に入れたので、 「都内で新型コロナウィルスの肺炎が出たそうですね」 と、言うと、 「うーん、怖いよねー」 と、医者。 私のくしゃみと微熱は、やはり花粉症だったらしい。 薬を処方してもらって薬局へ行くと、案の定というか、ここも混んでいる。 「外出」という札のついた処方箋が待合室から見えたので、待合室の客だけでなく処方箋だけ置いて買い物に行っている客も 何人かいるのだろう。 だいぶ待たされてしまった。 帰宅。 1号くんから電話があって、これから来ると言う。 夕方から空想小説ワークショップの授業があるので、一緒に出かける。 喫茶店で一緒にお茶を飲み、エビピラフを食べる。 ワークショップの時間になったので、一緒に教室に入り、1号くんは見学。 本日の授業は、物語の中心部分(例:「タイタニック」だったら船が沈む場面)と人物のカリカチュア化について。 1号くんは途中の休憩時間までいて、そのあと2号くんと飲みに行った。 教室を出る時に気がついたのだが、またネックウォーマーを紛失してしまった。 どこへ落としたのだろう? いつもの「勝や」で飲んでから、帰宅。 寝る。
2020年1月23日(木)
朝。 テレビの速報で「中国が新型コロナウィルスの拡散を防ぐために武漢を封鎖」というニュースが流れた。 思っていたよりも、事態は深刻? Twitterに香港の学生による「新型コロナウィルスを防ぐため、中国に来る時には是非マスク着用を!」という内容の呼びかけ が流れて来た。 香港政府がデモ隊を牽制するためにマスク等で顔を隠すことを禁止した件と考え合わせて、 (香港の学生、頭イイ!) と、感心してしまった。 森を作って木を隠す……。 午後。 ネットのニュース。 がん治療の一種であるホウ素中性子捕捉療法を行う際に課題となっていた「ホウ素化合物ががん細胞から流出しやすい」という 問題点が、ホウ素化合物にポリビニルアルコールを混ぜてスライム化させることで解決できることが分かった。 (ポリビニルアルコールは、液体のりの主成分でもある) つまり、治療に使う「ホウ素化合物」が、がん細胞から流れ出るのを止めるのに、ポリビニルアルコール(液体のりの主成分) を混ぜてスライム状にしたという内容の記事なのだが、なぜか添付されていた写真がアラビックヤマト。 写真だけ見て「アラビックヤマトでがんが治る」と早とちりする人が出たりして。(笑) もう1つ科学関連のニュース。 ひびが入っても自ら修復し、増殖も可能な新素材が開発された。 開発したのは、コロラド大学ボルダー校の研究チーム。 この新素材は、水ベースのゲル(ヒドロゲル)と砂で作った土台にシアノバクテリア(ラン藻)を増殖させ、ミネラル化させる ことで作られるのだそうだ。 (貝の殻が作られていくのと似た仕組み) 新素材は、乾燥状態では安定していてコンクリートの代替品として使用できるが、気温と湿度が上昇すると活性化して増殖する という特徴を持ち、さらに、半分に割って砂とヒドロゲルと養分を足せば、シアノバクテリアが増殖して完全な2つのブロック に成長するのだとか。 興味深いが、B級パニック映画の題材にされそうな気もするな……。 夕方。 ニュースで新型コロナウィルスの件の続報が流れた。 「武漢市に続いて黄岡市も封鎖」 (どうなっているんだ?) 花粉症だと思われる私の風邪っぽい症状については、明日の午前中にでも病院へ行こう。 夜。 BSで「コズミック フロント・NEXT ザ・プラネッツ ひとときの楽園 水星・金星」を観る。 むかし水星は火星の近くにあったが、天体衝突でいまの軌道に飛ばされて灼熱と極寒の惑星となった。 金星は太陽の温度が低かった当時は温暖な気候の惑星だった。 現在は地球が生命を育む惑星となっている。 将来、太陽が膨張したらエンケラドスやエウロパ、タイタン等が住やすい星となるかも知れない。 ……という内容。 こういう大きな空間と時間のことを考えると、心が和むな。 寝る。
2020年1月22日(水)
中国で発生した新型コロナウィルスによる肺炎のニュース。 混乱を恐れる中国政府によって情報が抑えられてしまっているのか、実態がよく分からない。 そして日本の税関で行われる「水際作戦」は、質問票に答えるだけというものらしい。 これでは「面倒臭いから多少体調が悪いけれど『問題なし』と答えておこう」という人が続出しそう。 初期症状は風邪のようなものらしい。 忙しいビジネスマンが、海外出張で溜まった事務仕事を処理している最中に「風邪っぽい」という理由で会社を休んで病院に 行ってくれるだろうか? そして私も現在風邪っぽいと言えば風邪っぽいのだ。 季節柄、花粉症だとは思うが(金曜日に病院を予約した)とりあえず、不要不急の外出は控えよう。 夕方。 部屋の中でできる作業が一段落。 夜。 2号くんから借りた『近代の探偵小説』(伊藤秀雄 三一書房)を読む。 タイトル通り、近代の探偵小説の解説書。 有名な作品は、あらすじがかなり詳しくラストまで紹介されているので、この時代の探偵小説のダイジェスト版としても楽し める本。 黒岩涙香の「片手美人」と「死美人」(翻訳というか翻案小説で原作はいずれもフォルチュネ・デュ・ボアゴベイだそうだ) のダイジェストを読み終わったところで、寝る。
2020年1月21日(火)
1月だと言うのに花粉症っぽい症状が出て来た。 地球温暖化の影響か? 『捏造の日本史』(原田実 KAWADE夢文庫)読了。 いわゆる「前・中期石器時代」の存在を巡る捏造から始まって下山事件まで、時代を追ってまとめた日本の「偽史」。 「あー、これは有名なフェイクだよね」というものもあれば「えっ、これも嘘だったのか!」というものもあって興味深い。 当たり前だが、本当の出来事というものは、概してフィクションよりつまらないことが多い。 そして人はつまらない真実よりも面白い物語を好む生き物であり、それが「つまらない真実」よりも「面白い嘘」が広められ て行った理由なのだろう。 観阿弥・世阿弥の父子がただの能楽師だったという話より、実は観阿弥は楠木正成の甥に当たり、観阿弥・世阿弥は忍者だっ たのだ……という話の方が、絶対にウケるものな。 夜。 ウィル・スミスがナビゲーターを務めるドキュメンタリー「奇跡の星」を観る。 今回は「異星人との遭遇・後編」 さっくりまとめると「宇宙には他にも生命体はいるだろうけれど、地球のように高度に進化した生物がいる惑星はないのでは なかろうか、なぜなら生命が高度に進化する原因となったミトコンドリアの発生が、かなり奇跡に近い出来事だったから」と いうような内容だった。 進化の頂点とも言える「ネコ科の動物」であるところの「狩の天才・チーター」。 そして、チーターよりも少ないエネルギー消費でエサを入手する手段を身につけたサル。 サルがその高度に発達した知能によってエサを入手する方法が笑えた。 観光客がかけているサングラスをひょいと取り上げるサル。 そこで観光客は、高価なサングラスを取り戻すためにサルをエサで釣る。 サルはエサを掴むとサングラスを放す。 これだけ見ると、サルをエサで釣って上手くサングラスを取り戻した人間の知恵に見えるが、よく見るとサルたちが観光客の かけているサングラスを取り上げては、エサを渡されると手放すという行為を繰り返していることが分かる。 つまりサルたちは、この行為を「サングラスとエサを引き換えるという取り引きによって、楽にエサを入手する方法」として 認識しているらしいのだ。 サル、賢い! 花粉症の薬を飲んで、寝る。
2020年1月20日(月)
午前中。 ニュースによれば、中国で呼吸器系の伝染病が流行っているらしい。 昼。 1号くんから電話があって、一緒に食事に行く。 一緒に池袋のちょっとアレな地域を散歩していたら、自動販売機に「○○戻って来て」という張り紙を見つける。 (○○は、人名) ○○さんに、いったい何があったのだろうか? 池袋には、ときどきこういう謎の張り紙があったりするので面白い。 謎と言えば某ビルに「貸店舗」の張り紙がしてあった。 長いこと玄関前に古い家電や家具がバリケードのように積み上げられて監視カメラが目立っていたビルで、そうなる前は何か の店だったようだが「その店に入った者は東京湾に浮く」という真偽不明の噂のあったところ。(^^; 1号くんが妙な咳をしていたので病院に行くように勧めて同行するが、1軒目の病院は前日予約がないと診察を受けられないと言う。 それも電話予約で非常に混むのだと教えられたので、そこから歩いて5分ほどの別の病院へ。 レントゲンを撮って咳止めの吸入薬を処方されたらしい。 「血圧なんかも測ったけれど、医者が『私より健康だ』って」 (自分が医者へ行けよ、その医者) 本屋へ寄って「SFマガジン 2月号」を買う。 『三体 I I 』のプロローグが載っているのだ。 喫茶店でお茶をしていたら2号くんから電話があって、家へ来ると言うので1号くんと一緒に帰宅。 家で夕食を食べる。 夜。 BSの民放で「ジョニー・イングリッシュ」をやっていた。 英国の王位を狙うフランス人(王室の遠縁に当たる)の野望を阻止するために、英国諜報機関のジョニー・イングリッシュが 奮闘するという内容のドタバタ・コメディ。 主演のローワン・アトキンソンの声の吹き替えは、山口智充じゃない方が良かったな。 山口智充は、イケメン声なので、ちょっとイメージと合わない気がした。 寝る。
2020年1月19日(日)
朝。 7時半に目を覚ます。 エアコンの乾燥した空気のせいか喉が少し変。 宴会場に降りていくと、昨夜(というより今朝)スタッフが頑張ったのだろう机が片付いていて、残った酒類のオークション のあと、閉会の辞があって解散。 (センター試験の受験生に悪かったなあ)などと思いつつ東大の前を通って、9時半に帰宅する。 朝食は、昨日のパズルの賞品、牛丼味のチキンラーメン「チキぎゅー」。 あっさりした味で、想像していたより美味だった。 午後。 さすがにダウン。 むかしは午前1時ぐらいまでならま飲み続けても、翌朝「パワー全開」が出来たものなのだがな。 部屋でできる電話での打ち合わせ等をしながら過ごす。 夕食。 「なか卯」の牛丼。 昨日の牛丼は「吉野家」だったので、食べ比べ。 個人的には牛丼はやはり「吉野家」の方が好き。 「なか卯」は、うどんが美味い店という印象。 夜。 24時10分から「映像研には手を出すな!」を観る。 アニメの動画制作の説明のシーン、製作陣が気合いを入れているのがよく分かった。(^^) ストーリーは、主人公たちが部室を修理してアニメ制作のためのアイデアを練るという話。 もちろんこの作品の特徴として、部室の修理中に主人公たちは宇宙ステーションの修理作業を行う自分たちを空想し、アニメ (刀を持った少女が戦車と戦うという内容)のアイデアが膨らむ過程でも、完全にその世界に入り込む。 そうした空想が全て絵として表現されるので、ストーリーそのものは地味なのに、画面には冒険する少女たちの躍動的な姿が 描き出されることになる。 (これはまさしく「絵として観る」作品だな) 寝る。
2020年1月18日(土)
雨。 昼頃に1号くんから電話。 「『仮面の告白』を読み終わった」 とのこと。 先日、「三島は何から読み始めたらいい?」と聞かれたので進めておいた本だ。 で、読んだ感想は「うーん」だそうだ。 「これが発表された時代には、すごいと思われたのかなあ?」 と言うので、 「まあ『スターウォーズ』を初めて見た時みたいな気分かな」 と、言ったら、 「『スターウォーズ』って『エピソード4』のことか?」 と、聞き返された。(^^; 午後。 今日は、昨年の11月に交通事故で亡くなった知人「ハンドルネーム:牛丼仮面」を偲ぶ会。 南北線の東大前で下車。 冷たい雨がびしょびしょと降る中を「鳳明館 森川別館」へ、行く途中で気がついたのだが、本日はセンター入試。 (すいません。東大の最寄りの宿は、我々が全館貸切で占領してしまいました) 建物の入り口で受付をして、今夜宿泊予定の部屋へ行く。 部屋は3階の広い6人部屋で、中は暖房が効いていて暑いぐらい。 「森川別館」は、むかしの修学旅行生用の宿のような木造の建物で、部屋は畳敷きで、学校の水飲み場みたいな洗面場が廊下 にある。 もちろんトイレも部屋の外。 暖房便座などもついていない。 当然のようにエレベーターもない。 合宿に使うには良い宿なのだが、最近SFファンも高齢化が進んでいて「階段が辛い」とぼやく人も。 夕方5時半から地下の広間で一龍齋春水さんの講談。 一龍齋春水さんは、ご存知の通り「宇宙戦艦ヤマト」の森雪役の声優さんで、客席には沖田艦長のコスプレをした人が座って いた。(私と同室の人だった) このコスプレの人、ハープを手にしていたので春水さんの提案で、途中から講談とハープ演奏のコラボ。 「宇宙戦艦ヤマト」のハープ生演奏は、ちょっと珍しくなかなかに盛り上がる講演会となった。 講演会が終わると、広間に机を運び込んでの宴会開始。 (こういう準備は全てコンパックのスタッフが行うので、ここまで宿の人の姿を見ることはほとんどなかった) 宴会は「献杯」ならぬ「献牛丼」から始まり、しめやかに牛丼を食べたあとは、酒好きだった個人を偲んで酒盛り。 会場の隅に祭壇がなければ、ただ牛丼を食って酒を飲んでいるだけの集団である。 そして、メンバーがメンバーなので、その場でSF大会の打ち合わせも始まってしまう。 まあ、いつものSF者の宴会。 会場の壁にパズルが貼られていて、正解すると粗品がもらえるというゲームもあり、私は牛丼味のチキンラーメンをGET。 午前1時。 健康を考えて部屋に戻って寝る。(宴会そのもののお開きは午前5時だったそうな)
2020年1月17日(金)
朝からテレビ地震の話をしているな……と、ぼんやり考えてから気がついた。 今日は阪神淡路大震災のあった日だった。 東日本では、あのあとの東日本大震災の印象が強すぎて、ついつい忘れがちになるが、1月17日、寝床の中で小さな揺れを 感じたことを思い出した。 すぐに枕元のラジオをつけて「震度1程度の弱い地震」と聞いたので安心して2度寝したのだ。 淡路島付近を震源とする地震で東京が揺れるほどの規模だったと知ったのは、後になってからで、改めて起きてからテレビを つけたら、高速道路が倒れていた。 前日に国際地震学会か何かの会議があったとかで、日本の地震学者が「日本の高速道路は耐震建築だから絶対に倒れない」と 偉そうに言っていたのだと、テレビのインタビューに答えて語っていた外国の地震学者の口元に微妙な笑いが浮かんでいたの を覚えている。 この年は、東京では3月に地下鉄サリン事件が起きて、大騒ぎになったのだ。 ところで地下鉄で神経ガスと言えば、むかし二見書房から『ニューヨーク殲滅作戦』(タイトルうろ覚え)というミステリー 小説が出ていたと記憶しているのだが、いまネットで探したらヒットしなかった。 テロリストが地下鉄に神経ガスを撒いて無差別殺人を行うというストーリーで、昭和62年頃の古い小説だから、もう絶版に なったのかな? 午後。 課題が……。゚(゚´д`゚)゚。 夕方。 パソコンのACアダプターがぶっ壊れる。 引っこ抜いたら「ブチッ」と物理的に破壊されてしまったのだ。 (どうも機械を移動した際に何かにぶつけてその部分が弱る→引っこ抜く時に加わった力でトドメ……らしい) 泣きながらアマゾンに発注する。 タイプC接続の機械、何かでぶつかった際にあの細い部分が全衝撃を受け止める構造をなんとかできないものなのだろうか? (「ぶつけるな」って? そりゃそうでしょうが) 夜。 BSの民放で「刑事ゼロ」の第1話を再放送していた。 本放送の時に見損なっていたので、喜んで観る。 あの一見「あり得ないだろう!」と思われた設定には、ちゃんとそれなりの説明が……??? ……やっぱり「あり得ないだろう!」という設定だった。 念のため「刑事ゼロ」の設定は、こんな感じ。 敏腕エリート刑事であった主人公は、犯人と格闘した際に受けたショックで刑事に昇格した日からの20年間の記憶を失って しまった。 しかし町医者である主人公の叔父の診断によれば、主人公の記憶障害の原因は精神的なものであり、そのため「刑事としての 記憶」以外のもの(スマホの操作方法等)は普通に覚えている。 記憶喪失になったことが上司や同僚にバレたら刑事をやめなくてはならない。 主人公は、記憶喪失の秘密を隠しつつ「かつての自分の信奉者で、自分に関する記録を全て覚えている女性刑事」を助手に、 難事件の解決に挑むことになる……。 主人公の叔父がたまたま町医者で、新任の刑事がたまたま「自分の信奉者で、自分に関する記録を全て覚えている女性刑事」 なんて設定はあり得ないだろうと思ったのだが、第1話を観たところでは、本当にそのまんまの設定だった。 どうでもいいことだが、主演の沢村一輝は、NHKの「ひよっこ」でも記憶喪失の役を演じていたのだよな。 「ひよっこ」は、行方不明の父を探して上京した娘が、とある有名女優と知り合うが、実は父親は記憶喪失になってその女優 のマンションに匿われており……という、設定だけ聞くとまったく違う話になりそうなほのぼのドラマだった。 さてと、現実逃避はここまでにして、課題を…… ……寝るか。
2020年1月16日(木)
朝イチ。 書類の間違いを訂正してもらうために何はともあれ税務署へ。 朝の空気の中を自転車で走るのは清々しい。 自転車通勤する人の気持ちが分かるな。 税務署着。 窓口に行って「確定申告の書類の氏名が間違っていた」ということを伝え、昨日、帰りにまとめて渡された書類と参考資料を ファイルごと手渡す。 ファイルが、さらに部屋の奥の担当者に手渡されるのを見届けてから、待合室のベンチで一休み。 しばらくして男性職員が出て来て、 「電算上で訂正しておきましたので、もう大丈夫です」 とのこと。 特に訂正届けみたいなものはいらないらしい。 で、手渡したファイルがそのまま戻って来たので念のため中を確かめると、一緒に入れていたはずの銀行の通帳がない! 「どこで落とした?」 と、窓口の周辺とか事務所内を探して貰った結果、なんと昨日入力作業をしたブースのあたりで発見されたそうな。 つまり通帳は、今朝紛失したのではなく昨日返却された時点で、すでにファイルの中になかったということ。 これは、返却されたファイルの中身を確認しなかった私のミス。 他人の書類が私のブースに紛れ込んだ時点で、自分の書類も他の場所に移動してしまう可能性について考えなかったのは危機 管理能力の問題だったと反省しつつ帰宅。 午後。 昨日発注した『捏造の日本史:偽史をつくったのは誰か?なぜ信じられたのか?』(原田実 KAWADE夢文庫)が届いたので 読む。 定説とされて流布している歴史の「常識」が、意外と嘘だったりするという話。 まず、最初の偽史「日本に前・中期石器時代は存在した」という嘘。 いわゆる「ゴッド・ハンド事件」の話だ。 面白そうなので、じっくり読もう。 寝る。
2020年1月15日(水)
雨。 まずは区の施設に手続きに行き、帰りに税務署で確定申告の手続き。 税務署が最近、セルフでの入力を推奨していて「申告したい」と言うとPCのブースに案内される。 たぶん上の方の人の考えでは「納税者が自分で納税額を入力すれば、どうしても操作方法が分からない等の特別な場合を除い ては職員の手を煩わせる必要がないので人員が削減できる」だったのだろうと思う。 でもこのフォーマット、慣れない人にはわかりにくい。 たぶん何度かやれば覚える作業なのだろうが、納税者は自分の納税額を1回入力するだけなので全員が「初心者」なのだ。 そして、平日の日中、税務署が開いている時間帯にやって来るのは現役でPCを使っている世代ではなく「息子に頼まれて」 みたいなお婆ちゃんが多いのだ。 案の定「こんなの触ったことがないわ」とか言っているお婆ちゃんたち、職員が手取り足取り教えないと何もできない。 しかしこの仕事を担当しているのは「特別な場合」として想定されている必要人数、つまり1人だけなのだ。 「ちょっと、わかんないんですけど」 「私も」 「さっきのところをもう1度」 「ぜんぜんわかんなくって」 と、あっちこっちから呼ばれて職員、半分パニック状態。 説明を聞いてから入力しようと手元を見ると、私のブースに知らない人の氏名その他が記入された書類が置いてある。 「これ、私のじゃないんですけど?」 と、声をかけると、 「え? あっ!」 と、慌てる職員 混乱して別の人の書類を私のブースに置き忘れてしまったらしいのだが、問題は、その書類の主っぽい人の姿がすでにPCの ブースのコーナーになかったこと。 (まさかとは思うけれど、書類を受け取らないまま帰っちゃった?) さて、そんな中だが、申告手続きは行わなくてはならない。 画面を見ながら、昨日書いた書類の数字を入力。 作業しながら思ったのだが、この書類、記入するときに電卓を使って計算したのだよな。 その同じ数字を機械に入力して計算結果を出すのなら、昨日の電卓での作業はいらなかったのでは? さまざまに思うところはあったものの素直に申告を済ませたら、税金を納めるように言われた。(当たり前か) 納税窓口へ行って国民の義務を果たす。 (……と言うと簡単なようだが、実はいろいろあって、結局、全ての作業が終了したのは夕方の4時過ぎだった) 帰宅して、受け取った「重要書類」と書かれた書類を確認。 どうでもいいが、書類にデカデカと「パスワード」が印字されているのはセキュリティ上大丈夫なのだろうか? そして、さらにびっくり。 なんと私の名前が間違っていた。 「確認してください」と言われて数字の方は何度もチェックしたのだが、そっちの方は気がつかなかった。 (明日、訂正に行かないと) 夜。 『六とん3』(蘇部健一 講談社ノベルス kindle版)を買って読む。 「六とん(六枚のとんかつ)シリーズ」の作品は1編しか載っておらず、これを「六とん3」として出版するのはどうなのだ ろうかという気もするが、蘇部健一氏の短編集である。 私は「瞳の中の殺人者」という作品が一番面白かったな。 犯人は比較的当てやすいのだが「殺された人の角膜を移植された人物が殺人の場面の夢を見た理由」を合理的に説明している ところが、私好みだった。 寝る。
2020年1月14日(火)
明け方。 部屋が揺れた。 時刻:4時53分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.0 最大震度:4 茨城県:小美玉市 筑西市 栃木県:宇都宮市 下野市 群馬県:板倉町 埼玉県:加須市 久喜市 春日部市 宮代町 豊島区は震度2だったが、うちは安普請なので結構大きな揺れに感じた。 午前中。 地震のせいで変な時間に目が覚めてしまい、寝不足。 手続き関係で必要な書類が出てきたので、自転車で法務局へ行く。 どうでもいいこと。 書類の申請に印紙が必要だと言うので買ったら「領収書」ではなく「売りさばき証明書」というのを渡された。 「売りさばく」というのは、たぶん古くからある法律用語なのだろうが、現代の感覚だと奇異な言葉に感じるな。 法務局を出てそのまま自転車で税務署へ。 確定申告の受付は来月からだと聞いていたので、用紙だけ受け取って帰ってこようかと思ったのだが、窓口に行ったら、もう 受付を開始していると言われる。 とりあえず、手元にある書類でできる手続きだけ済ませて、続きは明日またということになった。 こんなことなら必要書類を全部揃えてから来れば良かった。 家に帰って一休み。 『六とん2 六枚のとんかつ』(蘇部健一 講談社文庫 kindle版)を買って読む。 短編ミステリー集。 六枚のとんかつシリーズっぽいタイトルだが、内容は、グループA(六枚のとんかつシリーズの短編)、グループB(六枚の とんかつシリーズではないミステリー短編)、グループC(ミステリーですらない短編小説)の3種類。 この中の「午前一時のシンデレラ」という作品、最後まで読んでも謎解きが分からなかったのだが、何が犯人を暴く決め手に なったのだろうか? 夜。 2号くんが来て、幸田露伴の『努力論』を強く勧められたので、Kindle版を入手。 またkindleに未読本が増えてしまった。(笑) ゆっくり読んでいこう。 寝る。
2020年1月13日(月)
やや寝不足の午前中。 Twitterを覗いたら、昨夜私が観たアニメ「映像研には手を出すな!」で登場人物(アニメ制作を夢見る女子高校生)がアニメ の制作について語る場面のセリフに、原作にはない細かい技術的な解説が付け加えられていたとつぶやいていた人がいた。 確かに、現実にアニメの制作をしている人が「アニメ制作について語るセリフ」を書くように言われたら、そうなるか。 ちょっと微笑んでしまった。 成人式について呟いている人がチラホラいるな……と、よく考えたら今日は「成人の日」か。 今年の新成人(2020年1月1日現在20歳の人)は122万人で、昨年と比べて約3万人の減少だそうだ。 まあ、増える理由がないからね。 昨年生まれた86万4000人の赤ん坊が成人する年には、当然、その年の新成人はそれに近い人数になるだろうし。 午後。 雑用を片付けてから『六枚のとんかつ』(蘇部健一 講談社 Kindle版)を買って読む。 (自宅にいて買った本がすぐに読めるのが電子書籍の良いところ) 『六枚のとんかつ』は、バカミスの短編集。 バカミスとは言え、謎解きそのものは意外と本格派のミステリー。 私が気に入ったのは「丸ノ内線七十秒の壁」。 新宿三丁目駅で丸ノ内線に乗車した女性が、新宿と西新宿の間で何者かに殺される。(犯人は西新宿で下車して逃走) 容疑者である夫は、新宿三丁目駅で妻を見送っている姿を目撃されていた。 このアリバイをどう崩すか? 新宿三丁目駅に詳しい人なら割と簡単に解ける謎かな? 面白いアイデアだが、このトリックが使えるのはこの駅だけだという登場人物の意見には反対。 私の知り合いが昔、江ノ電の腰越駅で犯人と同じことをやったのを見たことがあるから。 あと、ちょっと無理をすれば飯田線の某駅でも可能かと思うが、あまり言うとネタバレになるのでこの辺で。 日本全国を探せば、意外に多いんじゃないかな、こういう駅。 「しおかぜ17号四十九分の壁」は、最初にオチがわかっているタイプのバカミス。 時刻表トリックが本格派で、登場人物がきちんとした謎解きをやるほど笑える話。 こういうのは嫌いじゃない。 表題作の「六枚のとんかつ」は、まさに本格ミステリー。 いわゆる数学パズル好きにはたまらない1本だった。 (いいなあ、こういうの書きたいなあ) 寝る。
2020年1月12日(日)
午前中。 不調のヒーターと戦ったものの、状態(スイッチを入れて1分弱で切れる)は改善せず。 ヒーターを買い換えたのにこの状態ということは、壁のコンセントからの距離の関係で使用している延長コードに問題がある のではないだろうか? (でも、このコードも実は買い換えたばかりなのだよな) 午後。 ビックカメラに延長コードを買いに行く。 しかし、状態は変わらず。 線を引っこ抜いたり、家のあっちこっちのコンセントに挿し直したりを繰り返す。 この試行錯誤を夕方まで。 日が暮れる頃になって、試しに去年からあった延長コードを台所のコンセントに挿し込んで使ったてみたら、突然正常に稼働 するようになった。 (ちなみに、同じ延長コードを部屋のコンセントに挿し込んだ時には稼働しなかった) なぜ直ったのか理由はさっぱり分からないが、とりあえず動くようになったのでこれで良いことにする。 すっかり日が暮れてしまった。 (これをネタにオカルトものでも書こうか?) 夜。 ネットで評判の良かった深夜アニメ「映像研には手を出すな!」を観る。 最近の深夜アニメは、特に成人向けという感じではなく、普通の時間に普通に放映しても問題のない内容のものが多い。 「映像研には手を出すな!」は、高校1年性の女子生徒3人がアニメーションを自作したくて「映像研究会」という部を立ち 上げて活動するという物語らしい。 部室として古いが格納庫のような大きな倉庫が与えられ、かつ豊富な機材も借りることができるという夢のような滑り出し。 さらに部員の一人が金持ちらしく、部室にはその子の家で使わなくなったからと、立派なソファーまで持ち込まれる。 そんな部室の中で、女子生徒のひとりが広げる空想の世界が手書き風の絵で表現される楽しいアニメーション。 これは確かに良い番組だな。 しかしなぜ、24時10分なんて視聴しづらい時間帯に放送するのだろう? 番組が終わったら、当然真夜中。 寝る。
2020年1月11日(土)
午前中。 昨日発注したヒーターが届く。 早速使ってみるが、古いヒーターと同じ症状で止まってしまう。 ヒーターが原因ではなかったのだろうか? (明日、ビックカメラに行ってみようか) 夕方。 空想小説ワークショップの新年会。 会場は、幹事の趣味(?)で「シャーロックハウス」という店だった。 女子会に最適な雰囲気重視のバー。 二次会は講師の先生の希望で東口の「テング酒場」。 こっちはコスパ重視。(笑) 池袋はいろいろなタイプの店があって楽しいね。 家に帰って、寝る。
2020年1月10日(金)
朝。 昨日からストーブの調子が悪い。 スイッチを入れると1分ほどで急に切れてしまうのだ。 (なぜだろう?) 昔から、なぜか私が電化製品を使うと頻繁に壊れる。 体から電波でも出ているのかと不思議に思うほど簡単に買ったばかりの電化製品が故障する。 止まったり、誤作動はごく当たり前。 スイッチを入れた途端に火を噴いたとかも何度かある。 なので「またか!」という感じなのだが、現実問題として寒いので困っている。 午後。 ストーブは諦めて湯たんぽで暖を取りつつワークショップの課題に取り組むが、進まず。 夕方。 ストーブを修理に出そうかどうしようか悩んだのだが、Amazonで見たら修理するより買った方が安い気がしたのでポチる。 少し早めにワークショップの教室に着いて課題をやろうかと家を出る。 教室のある階に着いたところで携帯電話を忘れたことに気づく。 とりあえず、喫茶店でお茶を飲んで心を落ち着かせてから自宅まで取りに戻った。 (往復30分のロス) 普通に講義を受けて、いつものように「勝や」で飲んでから帰宅。 寝る。
2020年1月9日(木)
ネットのニュース。 イランが行った米軍基地攻撃は「見事な精度」でピンポイントに人のいない倉庫等を狙ったものだったそうだ。 文字通り「落とし所」を考えた報復だった。 午後。 上原正三氏の訃報が入って来た。 いろいろと話題になった作品「怪獣使いと少年(帰ってきたウルトラマン 第33話)」を書いた脚本家。 「怪獣使いと少年」 母を亡くし父親は行方不明という天涯孤独な少年を調査目的で地球にやって来た宇宙人が助ける。 地球の大気汚染のせいで、体が弱り、地下に隠した宇宙船を掘り出せなくなってしまった宇宙人のために地面を掘る少年を、 周囲の人間が差別、迫害する。 暴力的な群衆から少年を助けようとした宇宙人は警官の銃弾に倒れ、彼の力で封印されていた怪獣が暴れ出してしまう……。 差別をテーマにした話。 あと「かまいたち(怪奇大作戦 第16話)」も、この人の作品だそうだ。 「かまいたち」 若い女性を無差別に殺す連続殺人犯。 逮捕してみると、犯人はイタチのようにおどおどした目をおとなしくて無口で、真面目な人間だった。 孤独で真面目な人間の心の闇を描いた作品。 考えてみると、昭和の時代は子供向けの特撮で、よくこういうテーマを扱ったものだなと感心する。 合掌。 夜。 イラン関係のニュースの続報。 〈日本時間の8日夜、イラン政府から日本政府に対し、イラク駐留アメリカ軍へのミサイル攻撃によって報復措置は完了した としたうえで、「事態をエスカレートさせるつもりはない」という意向が伝えられていた〉 (2020年1月9日 22時36分 NHK NEWS WEB) とりあえず、今回は大きな戦争にならずに済んだようだ。 (さすがイランは、戦争慣れしているなあ) 寝る。
2020年1月8日(水)
朝。 貸会議室の予約に行ったら、予定日が全て埋まっていた。 「ここまで来なくてもネットで確認できますよ」 と教えて頂いたが、朝の散歩が密かな楽しみなので。(^^) 通りの並びにある別の貸会議室の予約開始日を確認してから帰宅する。 朝っぱらから物騒なニュース。 イランがイラクにある米軍基地に報復攻撃を行ったそうだ。 想定内だけれど、嫌だね。 天気は雨。 雑用を片付けて、日が暮れてから1号くんと待ち合わせて映画館へ。 「この世界のもうひとつの片隅に」を観る。 「この世界の片隅に」のロングバージョンで、前作でカットされた「りんさんのエピソード」が入った話。 舞台は広島。 子供時代、家業の手伝いで海苔の配達に行った街で、ひとりの少年と出会ったヒロイン。 成長した彼女は、見ず知らずの男性に請われて遠い街、呉(くれ)へと嫁いぐことになる。 時代は戦時中。 戦争で物資の乏しくなる中、知り合いのひとりもいない土地で、気の強い小姑に苛められつつ、懸命に日々の暮らしを送って いたヒロインに、ようやく同年代の友達ができる。 彼女は廓の女郎だったが、知らない土地で暮らしている者同士、ヒロインは彼女と会って話をすることを心の慰めにする。 ある日、婚家の納屋を整理していたヒロインは新しい誰も使っていない女物の茶碗を見つける。 夫に聞くと「嫁にする女にやろうと思ってずっと昔に買っておいたものだ」と説明される。 しかしヒロインは気づいてしまう。 茶碗に描かれていた模様は「りんどう」の絵。 女郎の名前は「りん」といった。 そして女郎が持っていたノートの切れ端は、夫のノートの切り取られた部分と一致していた。 夫が本当に妻にしたかったのは、女郎のりんだったのだ。 りんとの結婚を反対された夫は「子供時代に一度だけ会った顎にほくろのある海苔屋の娘を見つけて来たら、りんではなく、 その娘と結婚する」と無理難題を言って親を諦めさせようとしたのだ。 しかし両親は手を尽くして、本当にその娘(=ヒロイン)を見つけ出してしまった。 それが自分が結婚した経緯だったのだ。 夫に望まれて結婚したものと思い込んでいたヒロインは強いショックを受ける……。 ……と、この辺りがショートバージョンでカットされた部分。 これを見ると、ヒロインの初恋の男性が訪ねて来た時に、わざと彼女を男性の寝室に行かせた夫の狡さが分かる。 そしてそんな形で「あいこ」にしてしまおうとする夫にヒロインが怒る理由も尤もなものと理解できるのだ。 この物語、もしも戦時中でなかったら、ヒロインはドロドロの三角関係にはまり込んでしまっていたのではなかろうか? そしてロングバージョンでは、終戦後の広島を襲った台風の被害についても描かれている。 不幸は別に戦争だけによってもたらされるものばかりではないのだ。 こういうところが、これまでの戦争の悲劇を描いた作品の「戦争さえなければ幸せだった」という話とは一線を画している。 良い映画だった。 10時半ごろに映画館を出て1号くんと軽く飲んでいたら、居酒屋のテレビでゴーン被告の記者会見を放送していた。 日産の関係者は実名を出されているっぽい。 いろいろと大変だな、日産……。 帰宅したら午前0時を回っていた、 寝る。
2020年1月7日(火)
朝のニュース。 昨日は大発会だったのに、アメリカ軍がイランの司令官を殺害した件が響いて東京株式市場の平均株価は一時500円も値を 下げるという幸先の悪い出だしだったそうだ。 ちなみに、ソレイマニ司令官殺害事件に関するアメリカ側の言い分は「ソレイマニが悪い奴だから殺した」らしい。 で、もうひとつ、海外のニュース。 ゴーン被告は記者会見を予定しているのだそうで、こっちの言い分をまとめると「日本の司法制度が悪いから逃げた」。 21世紀は、のちの歴史家から「法秩序が失われた時代」として記録されるのだろうか? 午後、外出。 大通りに出てから携帯電話を忘れたのに気がついたが、日中、私に電話して来る奴もいないだろうと、そのまま出かける。 郵便局へ行って郵便物の発送と振込み、文房具屋でフリクションのペンと替え芯を買ってから床屋へ。 帰り道で雨に降られた。 そして帰宅してから銀行へ寄るのを忘れたことに気づく。 何かと不調な日。 夕方になってから、思い出して携帯電話をチェックしたら、メールが届いていた。 (あらら……) 明日の晩は、1号くんと映画を観に行く予定。 夜。 本来は七草粥の日なのだが、なんとなく面倒なので省略。 普通の晩御飯。 昨日、画面酔いしたホラー動画、やはり続きが気になって気持ち悪いのを我慢して最後まで見たら「続編へ」だって。 そしてその「続編」の日本語訳はまだ出ていないらしい。 いろいろとアレな1日だったので、さっさと寝てしまおう。
2020年1月6日(月)
さあ、いよいよ今年の本格始動! 本当は暮れにやるべきだったメンサ関係の事務仕事。 埃を被っていたコピー機を動かす。(暮れの大掃除で手抜きした) 午後。 資料関係を一通りまとめたので、すでにハンコを貰っていた書類と一緒にを封筒に入れようとして、最終チェックをしたら、 とんでもないミスを発見。 PCの画面上では内容を確かめたのだが、表計算ソフトがおかしくなっていてプリントアウトの際に選択したのと違うシート が出力されていたのだ。ハンコを押した人も気づかなかったらしい。 (これは最初からやり直し。チャンチャン!) ニュース。 イランのソレイマニ司令官殺害事件の続報。 国務省高官がこの殺害の正当性を主張して「1942年に山本(五十六)を撃墜したようなものだ」と言ったそうだ。 1942年は、すでに太平洋戦争の開戦後だろうが。 宣戦布告せずに外国の司令官を爆撃しても良いのなら、パールハーバーなんか全然問題ないことになるぞ。 国内のニュース。 昨年の暮れから行方が分からなくなっていた三宅雪子元衆院議員の遺体が、東京湾で発見されたそうだ。 警視庁東京湾岸署は、自殺の疑いがあるとして調べているらしい。 行方不明者の死体が東京湾に浮かんで、警察が自殺と発表するのは、そんなに珍しいことではないな……。 もうひとつ、事件。 新宿駅南口の歩道橋(ミロードデッキ)で首吊り自殺。 (またミロードデッキか……) 人が死にたくなるデザインってあるのだろうか? 夕方。 休憩のつもりでホラー動画を見ていたら(廃墟の中を怪物に追われて逃げる話)画面酔いして気分が悪くなる。(←アホ) 面白い内容なのだが、逃げ回る時に画面が大きくブレるのが欠点。 夕食。 力うどん。 炭水化物+炭水化物という最強の炭水化物。 夜。 新しい手帳に今年の予定を書き込もうとしたら、なぜか手持ちのフリクションが全滅していた。 インクの経年劣化? BSの民放でニュース解説番組を見る。 ソレイマニ司令官殺害についての経緯っぽいものが分かって来たという話。 まとめると、こんな感じ??? 米軍の関係者が、トランプ大統領に「やや思い切った手段」を取らせようとした。 そのために「まあ、ソレイマニ司令官を殺害するという手もないことはないですが」みたいなことを言ったのだそうだ。 米軍の関係者としては、ここでトランプさんが「いくらなんでもそれは……」と言うことを予想していた。 そこで「それに比べたら、まだ大人しい方法だと思いますよ」と言って、自分の案を飲ませるつもりだったらしいのだ。 ところが相手はあのトランプさんだったので「ソレイマニ司令官を殺害するという手もないことはないですが」と言ったら、 「いいな。それで行こう」「えっ、マジで?」みたいな感じになって、司令官殺害が決定してしまったらしい。 なんだかなあ……。 寝る。
2020年1月5日(日)
昨夜みぞれが降ったらしい。 初雪だそうだ。 そんな寒い冬の1日、最近密かなマイ・ブームは「湯たんぽ de こたつ」。 お茶のペットボトルで大きめの湯たんぽを作って重ねた毛布を被せ、足を突っ込んでおくというだけのもの。 省エネの割には暖かい。 やばいのは、普通のこたつと同じで1度入ると出られなくなる。 こたつと違って暑くなりすぎるということがほぼないので、マジで出られない。 困った……。(^^; 夕方からSF乱学講座。 「アジアで一番新しい国、東ティモール」というタイトルで、講師は日本東ティモール協会会長、多文化共生推進機構理事長 の北原巖男氏。 元防衛相の職員だった北原氏、PKOで東ティモールに行ったのをきっかけに東ティモールとの関係を深めたそうだ。 現在の東ティモールと日本との関係については、いろいろ思うところがあるような北原氏。 私が受けた印象では、日本は、ともかく脇が甘い。 何億円も援助したプロジェクトがようやく具体化する段階になって「じゃあ、儲かる仕事はうちがやるから」と中国に持って いかれるようなことが多いらしい。 例えば、主要な2つの地域を結ぶために、日本が苦労して川に橋をかける。 すると中国がその橋の両側に広がる道を買い占めて、そこでの商売の上がりをみんな持っていく……みたいな。 (昔から商売と外交が下手なんだよなあ、我が国は) 東ティモールからの留学生を受け入れるために、文部科学省の面倒臭い規定から逃れるために防衛大学校(学校教育法に基づ く学校ではなく「教育訓練施設」なので文科省の管轄外)に入学させたという話は、さすが元防衛省職員だと感心した。 そんな感じで、講座の内容は面白かったのだが、冒頭にちょっとした機材トラブルがあった。 機材トラブルと言うか、たぶん連絡ミスなのだが、講師の北原氏、パワポ用のデータが入ったUSBメモリーは持って来たが PCは持って来なかったのだ。 これまでは、会場にPCがある場所ばかりで講演をやっていたのかな? そこで、急遽私のMacを使用することになったのだが(マルチドックを持って行っていて良かった)講師の先生、Macに 不慣れ。 Macはタッチパッドに触れる時の指の数で操作が変わるのだが、だいぶ苦労されていたようだ。 終了後の食事会で、 「崎田さんは、マルチドックをいつも持ち歩いているんですか?」 と、聞かれたが、タイプcのUSB出入力端子しか付いていないMacBookは、マルチドックがないといろいろと困ったこと になるのだよ。 帰宅。 ともかく寒い日だった。
2020年1月4日(土)
朝刊の1面トップが、 〈米国、イラン司令官殺害〉 〈ハメネイ師、報告の構え〉 〈中東緊迫の懸念〉 という物騒な記事。 令和は平和な時代にはならないのだろうか? 午後。 正月気分が抜けきらず、酒を飲んで過ごす。 ニュースは、イランのソレイマニ司令官を殺害事件の続報。 イランのラバンチ国連大使はCNNの取材に対し「間違いなく報復する」と語り、軍事行動に出るとも宣言した。 イラクのメディアはアメリカ軍が3日、現地の民兵組織を標的にした新たな攻撃を行い、6人が殺害されたと伝えた。 などなど、なんだか嫌な感じの空気になって来ている。 夜。 ニュース番組を見ていると気持ちが暗くなるので、現実逃避でバラエティ番組を途中から見たら「垢抜けないガリ勉タイプの 女の子を六本木の高級マンションで50日間生活させ、番組が費用を負担すると言ったらどうなるか?」という企画が放送さ れていた。 女の子は、最初は普通に自分のペースで生活していたものの、通りすがりの女性に「ダサイ」と罵られる。 (この女性、いつまでも変化のない女の子にじれた番組側の仕込みじゃないかと私は疑った) そこで女の子は、書店でファッション雑誌を購入。 美容院で髪型を整え、メイクのテキストを購入して化粧の仕方を学び、服や靴を購入する。 テキストに基づく彼女のメイクは次第に垢抜けはするものの派手にはならず、髪型の変化もトリートメントが中心。 きちんと書物で学び、自分で納得できる化粧をするので、変な厚化粧にはならないのだ。 そんなこんなで、自分の外見に自信をつけた彼女は、イングリッシュパブに入店する。 外国人の男が(おそらくナンパ目的で)話しかけて来るが、彼女は英語が話せる。 学校できちんと学んだいわゆる教科書英語。 つまり上流階級の話す英語なのだ。 カタコトの英語しか話せないのに、いきなりイングリッシュパブにやって来て、ナンパ男の品のない英語を耳で覚えた女の子 とは、喋る英語が違う。 「これはチャラにナンパに引っかかってフラフラと付いて来るような女ではない」と、次第に相手にも分かって来る。 20分ほど会話をしたのちに、彼女は男と離れて店を出る。 そして「英語を勉強しておいて良かったです」と、ニッコリ。 「垢抜けないガリ勉タイプの女の子」は、見た目重視の価値観からすると最下層のはずだから「自分に自信が持てず、周囲に 流されて劇的に変わる」という期待の上での企画だったのかも知れないが、カメラに映った彼女は、トリートメントで髪質が 良くなり、メガネをコンタクトに変えた程度。 要は、「英語を勉強しておいて良かったです」という言葉で分かる通り「ガリ勉タイプの女の子」は、これまで蓄積して来た 自分の知識や教養に自信を持っているブレない知的な女性だったのだ。 かくて、50日後。 番組の企画である「垢抜けないガリ勉タイプの女の子を六本木の高級マンションで生活させ、番組が費用を負担すると言った らどうなるか?」の結論は「自分のペースを乱さぬまま、上品に垢抜けた外見の女性になる」だった。 結果的に、上品な良い企画だった。(笑) 寝る前にネットを覗いたた、イラン司令官殺害の件を受けた、 「第三次世界大戦の幕開けでは?」 とかいう不穏な書き込みが増えていた。 (やだねー) 寝る。
2020年1月3日(金)
明け方に地震があったようだが、気づかなかった。 時刻:3時24分頃 震源:千葉県東方沖(北緯35.8度 東経141.2度) 深さ:約30km 規模:マグニチュード5.9 最大震度:4(茨城県神栖市 千葉県銚子市) 豊島区は震度1だった。 正月3日目。 今日も雑煮とお節でスタート。 午後。 正月早々腰をギックリやってしまったという2号くんのアパートに見舞いに行く。 シップを貼ってやってから一緒に「シャーロック・ホームズ」を観る。 「まがった男」 夏目漱石の「こころ」で、実はKが死んでいなかった話……みたいなストーリー? タイトルの元ネタは「マザー・グース」の「まがった男(There was a crooked man)」だと思う。 There was a crooked man There was a crooked man まがった男がおりました And he walked a crooked mile まがった道をえんえん歩き He found a crooked sixpence まがったコインを手に入れた Upon a crooked stile まがった木戸のその上で He bought a crooked cat コインでまがったネコを買い Which caught a crooked mouse ネコはまがったネズミを捕った And they all lived together ネコとネズミとまがった男 In a crooked little house. まがった家で暮らしたと。 「まだらの紐」 吹き替え版はワトソンの声が長門裕之なのだが、このドラマ「ジプシー」という言葉が頻繁にでて来る。 そして「ジプシー」は、近年、差別語の仲間入りをした言葉。 つまりテレビ放送時には普通に使われていた言葉なのだ。 そこでDVD化した時に「ジブシー」という言葉の入ったセリフだけ「ロマ人」に訂正したらしく、長門裕之の声がそこだけ イケボ(笑)に変わっている。 (ちなみに、字幕の方は「ジプシー」のままだった) 「青い紅玉」 金持ちの伯爵夫人の所有する「青い紅玉」が、ホテルの部屋から盗まれた。 当日、部屋で作業をしていた前科持ちの配管工が疑われるが……。 ホームズが珍しく犯人を見逃してやる話。 テレビ放映版ではカットされていたシーンを観ると、伯爵夫人が甚だしく「いけ好かない女」であることが分かる。 このシーンは原作にはなく、ドラマオリジナル。 (こんな「いけ好かない女」から盗んだのだから、犯人を見逃してやってもいいか)と視聴者を納得させるためだろうか? 「ぶなの木屋敷の怪」 住み込みの家庭教師に雇われた女性が、雇用の条件として「髪を短く切ること」を提示される。 この奇妙な条件を訝しんだ女性は、ホームズに相談。 女性が雇用先に行くと、部屋の引き出しの中から切った自分の髪とそっくりな色の髪の毛を発見。 さらに「青いドレスを着て窓を背に座り、1時間ほど雇用主のジョークを聞く」という謎の仕事を言いつけられる……。 最後まで観て気になったのは、ヒロインが教育を任せられていたはずの男の子について。 確かに事件とは直接関係ないのかもしれないが、ドラマの途中から見事に「消えて」しまい、登場人物全員の「その後」が語 られるシーンでも完全にスルー。 かなり問題を抱えていた子供のようなので、この子の将来が非常に気にかかった。 夕方。 1号くんが池袋の「ソバキチ」で食事をしたいというので、2号くんと3人で出かける。 「ソバキチ」は「昼飯に蕎麦を」というより「蕎麦屋でペェイチ」の方の蕎麦屋。(笑) 3人で飲食して9350円だった。 1号くんと別れて2号くんのアパートへ戻り「ホームズ」の続きを観る。 「ギリシャ語通訳」 ホームズの兄のマイクロフトが初登場する話。 ラストが原作と違う。 ドラマ的に主人公が活躍するアクション・シーンを入れたかったのかな? 「ノーウッドの建築業者」 このトリックは、逆になぜホームズ以外の誰も気づかなかったのかがわからないくらい単純なのだが、やはり疑ってみないと 人は気づかないものなのかね? 2号くんが「絵を描きたい」と言うので、帰宅。 「アメリカ軍がイランの司令官を殺害した」というニュースが流れて来た。 (え、戦争?) 2020年は、どういう年になるのだろうか? 寝る。
2020年1月2日(木)
朝5時半。 2号くんのアパートで目覚める。 (初夢らしきものは見なかった) 帰宅がてら、昨夜書いた年賀状追加分をポストに投函。 雑煮とお節で朝食をとる。 どうでもいいが、最近、急激に太った2号くんの腹の脂肪の原因を昨夜知ってしまった。 2号くん、チョコとキャンデーとキャラメルとスナック菓子の「大人買い」はやめなさい。 午前中は、テレビで「いだてん」の総集編を観て過ごす。 冒頭からストックホルム・オリンピック、関東大震災を経て、箱根駅伝開催まで。 (あの時の赤ん坊が「思い出の満州」の回の、あの人か) などと思いつつ視聴。 昼も雑煮とお節で済ませる。 (正月って良いなあ) 午後。 ニュースは、カルロス・ゴーン被告の帰国事件の続報。 ゴーン被告帰国の経緯は、どうもこういうことだったらしい…… 被告を保釈する際、日本を出国しないようにと「弁護士がパスポートを預かること」を条件とした。 しかし、外国人であるゴーン被告がパスポートを携帯していないと入国管理法23条違反になってしまう。 そこで裁判所は、弁護士に対してゴーン被告にパスポートを返すように指示。 弁護士、パスポートを返す。 ゴーン被告、パスポートを使ってレバノンに帰国。 (「バカじゃなかろうか?」と思ったのは、私だけか?) 日本の司法は「おかみ」に逆らったりしたら日本社会では生きていけないと暗黙の了解によって守られているので、日本社会 を出ていける人間が相手だと、途端に脆弱さを露呈してしまう。 そしてもうひとつ、これは見落としてはならないことだが、日本政府の「御威光」が、どうやらレバノンまで届かなくなった という事実。 レバノン政府が「日本政府を怒らせたってどうってことない」と判断するほどに日本の国力が落ちたということだろう。 夜。 1号くんが来て、一緒に飲む。 2号くんは、電話したら「腰を痛めた」のだとか。 (正月早々……) 1号くんも帰り、日本酒を手酌で飲んでいたら眠くなったので、寝る。
2020年1月1日(水)
夜中に一度起きて寝間着を着替えるほど汗をかき、そのお陰か朝起きると頭痛は消えていた。 謹賀新年。 まずまずの年明け。 お屠蘇を祝って雑煮。 大根と人参と鶏肉の入ったすまし汁に角餅というのが、我が家の雑煮。 おせちはスーパーや百均で買ったものを重箱に詰めただけ。 昼過ぎに年賀状が届く。 1号くん、2号くんにお年玉代わりの図書券(1000円分)を渡す。 まあ、そんな感じで日中に正月っぽいことは一通りこなしたので、夜は2号くんのアパートへ行って「シャーロック・ホーム ズ」の鑑賞会。 2号くん曰く。 「ホームズ(ジェレミー・ブレット)が喋っているのは〈リマーの英語〉だ」 リマーとは、ご存知「宇宙船レッド・ドワーフ号」の登場人物。 遭難した宇宙船で階級の違う英国人が同居しながら旅をするという設定のコメディで、リマーは中流階級の出身という設定の 人物。 聞き取りやすい教科書通りの発音の英語を喋るのだ。 英国ドラマは吹き替え版だと、この「階級による発音の違い」というのが消えてしまうことが多い。 さらに、外国人の訛りも消えてしまっていた。 物語は、重要な外交文書が紛失し、その近くに「下層階級の人間」と「フランス語訛りで喋る人間」がいたという展開。 実はこの2人はミスリードのために登場して来たわけだが、吹き替え版だとなぜこの2人が「怪しげ」だと思われるのかが、 ややわかりにくい。 ……DVDを観ているうちにすっかり遅くなってしまったので、今夜はこのまま2号くんの部屋に泊まることにして、寝る。2019年12月分へ 目次へ
2019年12月分へ 目次へ