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独 り 言 (2019年12月分)
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2019年12月31日(火)
5時半に目を覚ます。 6時半に家を出てコミケ会場へ。 7時半に到着し「仏陀電影」のブースの設営を手伝う。 隣のブースの人が「羽田空港で筆箱に入れていた十得ナイフを取り上げられてしまった」とかで、ビニール紐を切るのに難儀 していたので、ハサミを貸す。 遠くから来る人は、いろいろと大変らしい。 3時半までそのまま売り子。 撤収作業を済ませて外に出る。 早めに出たのが良かったのか、帰りの電車は比較的空いていて途中から座れた。 小腹が空いたので蕎麦屋に入る。 売り場を動けないので、今朝からインゼリー(ウィダーインゼリーが、いつの間にか商品名を変えていた)2個しか胃に入れ ていなかったのだ。 大晦日の蕎麦屋は出前の注文が大半なのか、店内には先客が2人いたのみ。 盛り蕎麦を一枚たぐってから帰宅。 ところで、寿司と蕎麦は「食する」を意味する動詞に「食べる」を使わないが、これは東京だけの方言なのだろうか? 重い荷物を持ったせいか、肩こりで頭痛がする。 横になってTwitterを眺めていたら「保釈中のカルロス・ゴーン、密かにレバノンへ脱出」というニュースが流れて来た。 情報の断片をつなぎ合わせると、自家用機で出航して、入国は合法的に行われたらしい。 発表されたというゴーン氏の声明は、次のようなもの。 「私はいまレバノンにいる。有罪を前提とし、差別が蔓延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質で はなくなった」 入国が合法的だったということは、日本政府からレバノン政府に「ゴーンさん、返して」と言っても断られるということか。 向こうとしては「野蛮人の国で生贄にされかけた文明人を救出した」みたいな感覚なのかなあ? 横になっていたら、少し頭痛が回復した。 あと20分ほどで今年も終わる。 皆様、良いお年を。 寝る。
2019年12月30日(月)
午前中。 そこそこ作業をして、12時にふと家を出てビッグサイトへ向かう。 東京ビッグサイトでは、現在、コミックマーケットが開催中。 13時過ぎに駅に着くも、それから誘導に従って小雨の中をぐるっと遠回り。 去年はこのぐらいの時間になると無料で入場できたのだが今年はダメっぽい。 そして忙しいコミケスタッフは、当日券の売り場を教えてくれるヒマなどない様子。 (「企業ブースのエリアなら無料で入れます」と早口で言われたが) 結局、入り方がわからないまま入場を諦めて池袋に帰って来る。 (まあ、いい運動にはなったと前向きに考えよう) 昼食がまだだったので、豊島区民のソウルフード(?)「福しん」で食事。 手もみラーメン、390円。 ここのラーメンは、味に変な工夫をしていないところが気に入っている。 普通のスープに普通の麺と普通のメンマと普通の焼豚が入った普通のラーメンが出て来る店。 帰宅。 一休みしていたら、コミケ帰りの1号くんから電話。 2号くんのアパートに集合して一緒に、先日(12月25日)2号くんが買ったシャーロック・ホームズのDVDを観る。 で、本日判明したこと。 「これ『エレメンタリー』じゃないじゃん!」 ジョニー・リー・ミラーがホームズを演じているドラマではなくてジェレミー・ブレットが演じている方だった。 2号くん、 「あ、本当だ」 って、ヲイ! 怪我の巧妙で、私はジョニー・リー・ミラーのホームズものよりもジェレミー・ブレットのやつの方が好きなのだ。 「どう違うのかわからん」 と、1号くん。 「ジェレミー・ブレットのホームズは、原作に忠実に作られたドラマで、ジョニー・リー・ミラーのホームズは、舞台をロン ドンからニューヨークに移した上にワトソンは女性でおまけに東洋人という風に、基本設定の変えられるところを片っ端から 変えたようなドラマの方だ」 さっそく「ボヘミアの醜聞」と「踊る人形」を観る。 どうでもいいことだが、ホームズが敬意を持って発する “The Woman” を「あの人」とか「あの女」とか訳しているものが 多いが、私は「彼(か)の女性」と訳したいなあ。 エレーネ・アドラー(日本語訳では「アイリーン・アドラー」と表記される場合が多い)を演じたゲイル・ハニカットを、 「鳳蘭に似ている気がする」 と、言ったら、なんと1号くんも2号くんも鳳蘭を知らなかった。 (世代を感じるなあ) それにしても、ジェレミー・ブレットとゲイル・ハニカットが演じる「ホームズとエレーネ・アドラーの知恵比べ」のシーン は、何度観ても面白い。 2号くんは、御者台が客席の後ろにある馬車(ハンサムキャブ)を見たことがなかったようで、 「あの釣竿のようなものは何だ?」 と聞かれた。 「客席の頭越しに使う鞭だよ」 と説明したのだが、ドラマの中で本当に御者が長い鞭で馬を操るのを見て感心していた。 「踊る人形」は、暗号解読もの。 アルファベットの “E” は、英語では最も多く使われる文字なのだそうだが、問題の女性の名前が「エルシー(Elsie)」とい う、ちょうど最初と最後に “E” が付く名前だったというのは、よく考えるとすごい御都合主義だな。(笑) 2号くんは、今日アマゾンから届いた「フルモンティ」を観たいと言っていたが、私は明日の朝が早いので帰宅。 寝る。
2019年12月29日(日)
さすがに年賀状を書かなくてはいけないので、今日は1日その作業。 共同作業場にしている2号くんのアパートへ行く。 合間に撮りためていたDVDを観たり、ネットを眺めたりというゆるい感じで作業開始。 Twitterを覗いたところによると、世の中では(?)コミックマーケットなるイベントが始まっているらしい。 夕方。 佐藤編集長が、差し入れのおにぎりを持って来てくれる。 8時過ぎに仮眠。 10時頃に目を覚まして、作業の続き。 0時前に帰宅。 (年末は、いつもバタバタするなあ) 寝る。
2019年12月28日(土)
朝。 熱もすっかり引き、諸症状のうち、なぜか筋肉痛だけが残る。 午前中。 1号くんから「映画を観に行かないか?」と誘われるが、映画館の椅子に長時間座り続けられる自信がないので断る。 首から肩にかけてがバリバリに痛いのだ。 2号くんが来る。 物語を思いついたので、あらすじを文章にして欲しいのだそうだ。 こいつはなぜか昔から文章をまとめるのが苦手。 例えば…… 「桃を拾うんだ」 「誰が?」 「おばあさんが」 「どこで?」 「川で」 「どんな桃だ?」 「大きな桃」 「桃は川岸に落ちていたのか?」 「違う」 「川に浮かんでいたのか?」 「やや違う」 「川を流れてきたのか?」 「そう」 「おばあさんは川に何をしに行った?」 「洗濯」 ……という感じで、ようやく「おばあさんが川に洗濯に行くと大きな桃が流れてきたので拾った」という文章が完成する。 ところが、その2号くんに「川を流れてきた大きな桃を拾い上げるおばあさん」の絵を描かせると、やたら細かい絵を描いて 来たりするわけで、どうやら映像として頭に浮かぶものの情報量が多すぎて文章化しようとすると混乱するらしい。 「ミケランジェロの『最後の審判』を1文で説明するのは難しい」みたいな感じになるのかな? ちなみに私は、ミケランジェロの「最後の審判」を、 「再臨したイエス・キリストが死者に裁きを下している場面を描いた絵で、左右にそれぞれ天国へ行く者達と地獄へ行く者達 が描かれている」 と説明されれば「ああ、そういう絵か」で納得してしまう。 たぶん美術系の人だったら「いや、実物を見ようよ」になるのだろうな。 午後。 2号くんから頼まれたあらすじの文章をまとめ終わったので、ついでに漫画原作風シナリオに直ししたものを作って合わせて LINEで送信しておく。 (この忙しいのに、何をやっているのだか……) そして、自分の書きかけの課題の方も「キャラクターの掘り下げ」の作業。 (主人公よりザコキャラの方が魅力的になってしまうのはなぜだろう?) 筋肉痛は、回復せず。 「痛い!」と思った瞬間に、つい力が入るので無駄に疲れる。 明日は北海道でMOMO5号の打ち上げ。 天気が良いといいな。 寝る。
2019年12月27日(金)
朝。 ようやくおじやが喉を通った。 午前中。 どうにか体を起こせるようになったので、病院へ。 インフルエンザではなかったっぽいが、血液検査の結果「コレステロール多め」と言われた。 昼。 パンを2個食べる。 午後。 年賀状の宛名書き。 夕方。 郵便受けを見たら「不採用通知」が入っていた。(チャンチャン) 風邪薬を飲んでからコミカレへ。 講座が始まるまでの時間に『生ける屍の死』(山口雅也 創元推理文庫)読了。 大変に面白かったのだが、最後まで読んでも『屍人荘の殺人』との類似点が見つからなかった。 両作品ともにタイトルがほぼネタバレしているので明かしてしまうが共にゾンビの出て来る本格ミステリー。 それ以外に、一切共通点がない。 『生ける屍の死』が書かれたのは1989年。 確かにその当時だったら「ミステリーにゾンビを出す」というのは新しいアイデアだったのかもね。 日本人が書いたものだが、舞台はアメリカで、文体にも翻訳物の雰囲気がある。 バブルの頂点みたいな時代の日本人が登場して(ああ、あの頃の日本は羽振りが良かったのだよなあ)としみじみした。 本日の講座は「中盤」について。 私が提出したプロットは、キャラクターの書き込みが不十分だという指摘を受けた。 放課後は、いつものように「勝や」で飲んでから帰宅。 寝る。
2019年12月26日(木)
朝。 民法の番組で、奥多摩で先日の台風で被害を受けた地域に野生動物が跋扈していることが報じられていた。 少し前に聞いた千葉の方の台風被害では、被害を受けた地域に若者がいないために、破壊された建物の応急修理ができないと 言っていた。 自治体による本格的な修復が行われるまでの応急処置ができない建物は、雨が降ると室内が水浸しになって住めなくなる。 木造の住宅は水を吸って崩壊が進んでしまう。 若者のいない地域を自然災害が襲うと、人間が作ったものは修復が間に合わず次第に形を失っていく。 そこへ野生動物がやって来ると、防ぐことが困難になる。 都市で暮らしていると人間の力は強大なものに思えるが「人数が足りていない」というだけで、人は恐ろしく弱い生き物なの だと痛感した。 さて、体調の方は、相変わらず咳もくしゃみも出ずに、ひたすら全身が痛い。 固形物が食べられないので、めんつゆをお湯で薄めて飲んでみる。 あと、買い置きのカップ甘酒とか。 立ち上がるとふらついて危険なので、極力座って過ごすのだが、当然、年末のあれやこれやはさっぱり捗らない。 (自分が毎年この時期になると熱を出す人間だと分かっているのに、なぜ作業を先に終わらせておかない?) 午後。 少し眠ろうと思ったのだが、痛いのが気になって目が覚めてしまう。 YouTubeで、物語を読み上げるだけのゲーム(?)という動画を見つけたので再生し、目を閉じて物語を聴きながらうつら うつらする。 ジャンル的にはホラーゲームだった。(笑) 1号くんから電話。 このページのHTMLがおかしいと言うので、書き直す。 ボーッとした頭で作業していたためにプログラムを書き間違えたらしい。 夜。 (今日でまる2日間、固形物を口にしていないなあ) と思いつつ、寝る。
2019年12月25日(水)
朝。 テレビのニュース。 自民党の秋元司衆議院議員が、IRで中国企業に便宜を図ったとする収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されたそうだ。 これは国会で取り上げるべき事件だと思う。 IRというのは巨額の金が動く事業。 怪しげな金の動きに関しては慎重にならないとあとでとんでもないことが起こる危険性がある。 ネットのニュース。 〈厚生労働省が24日発表した2019年の人口動態統計の年間推計で、日本人の国内出生数は86万4千人となった。前年比で 5.92%減と急減〉2019/12/24 14:35 (2019/12/24 15:00更新)日経新聞電子版 この感じだと、あと2年ぐらいで80万人を割るかな? 午前中。 咳もくしゃみも出ないのに、全身がただ痛い。 エスタック・イブを飲んで少し横になる。 目を覚ますと18時。 丸1日眠っていたらしい。 2号くんから電話。 「クリスマスプレゼントに『エレメンタリー』の1と2を持って行こうか?」というので、ぼんやりした頭で、 (「エレメンタリー」のDVD1巻と2巻かな?) と考えて、 「ああ」 と答えたら「ドンッ!」と持って来られたのは「エレメンタリー」DVDボックスの「シーズン1と「シーズン2」だった。 2号くんが買って来てくれたウイダーインゼリーを飲む。 2号くんが、 「『ルパン三世』の最終回の脚本が素晴らしかった」 と言うので、 「どのシリーズのだ?」 と聞いたら「第2シリーズ」だという。 「念のためエンドクレジットの脚本家の名前を確認したけど、ぜんぜん知らない人だった。宮崎駿かと思ったんだけど」 と、2号くん。 「……あのな、照樹務は宮崎駿のペンネームだ」 (我々の世代には常識であることが、20代の若者には斬新な情報であるようだ) 夕飯を食べようと試みるが、固形物が喉を通らないので断念。 熱を測ると37.5度だったので、それほどの高熱が出ているわけではないのだが、ひたすらに全身が痛い。 歯だけ磨いて、寝る。
2019年12月24日(火)
朝。 テレビで「ホールケーキが売れない」という話題を取り上げていた。 (不景気なのだな) 年末恒例、年賀状作成作業。 住所録をプリントアウトしようとしたら、なぜかどう設定しなおしても「すべてのシートを印刷」になってしまう。 これをなんとかするのに、ほぼ午前中を使ってしまう。 午後。 2号くんのアパートへ。 作業部屋として使い勝手の良い部屋なので、ときどき使わせてもらっているのだが、中に入ると酒やらつまみやらが机に広が ったまま。(あとで聞いたら「寝坊して片付ける暇がなかった」のだそうだ) 部屋の掃除に1時間かかり、おまけに掃除中に『百姓貴族』(荒川弘 新書館ウィングコミックスの6巻を見つけて、つい読 んでしまった。 『百姓貴族』は、荒川氏のご実家である荒川農園を舞台としたエッセイ漫画なのだが、今回はついに鉄人のようだったお父上 が倒れる。 若牛に引っ張られてコンクリートに頭部を強打し、脳挫傷になったのだ。 (しかし元気らしい) とは言えやはり年齢を考えるとこれ以上乳牛を飼うのは無理ということで乳牛を売り払ったところ、牛を飼育する労働の負担 が減った分、お肌つやつやの健康体に……。 (体が丈夫な人というのは、いいなあ) 夕方。 思っていたより作業が捗らなかったので(当たり前だ)明日、仕切り直すことにして帰宅。 夕食を食べた後、腹部に嫌な痛みを感じる。 内臓がひどい筋肉痛になったような痛み(?)と言ったら良いのか、ともかく痛い。 (考えてみたら、今夜はクリスマスイブだったのだよなあ) 寝る。
2019年12月23日(月)
朝。 「モーニング・クロス」でキャスターが「今年最後の放送です」と言うのを聞いて驚いた。 (もうそんな時期なのか?) 午後。 郵便局へ走り、年賀状を買って来る。 ついでに持ち帰りの寿司屋でランチの寿司を買う。(550円) そして年末の地味な作業……。 夜。 2号くんが来る。 「漫画にしようとして温めていたネタを一旦、小説にしてみようかと思ったのだが、自分に文才がないことに気づいた」 というので、どういうストーリーなのか聞いてみたら、 「あとでLINEで送る」 とのこと。 送られて来たストーリーを元にLINEで疑問部分を質問し「三幕構成」にまとめてみる。 まとめているうちに新たな疑問点が生まれたが、今日は遅いので明日確認しよう。 寝る。
2019年12月22日(日)
今日はSF大会のスタッフ会議があるのだが、メンサ・テスト合格者の会の月例会の時間と被ってしまっている。 なので、メンサの方に出席。 どうせみんな遅刻して来るので、SF大会のスタッフ会議をニコ生で視聴しながら他のメンバーの到着を待つことにしたら、 スタッフ会議は1時間ちょっとで終了してしまった。 (だったらメンサの方を少し遅刻して参加すれば良かったかな?) 月例会終了後。 「『オービタルクリスマス』のクリスマス・パーティー」に参加するために、新宿へ移動する。 会場は「ロフトプラス・ワン」。 場所は確か、新宿駅の東口側だった。 (むかしは「コマ劇場」がいい目印になったんだけどなあ) 新宿駅で外に出ると、雨。 アルタの脇の道を入り、ドンキの脇を通って磯丸水産の前を通り過ぎて(あとで調べたらこの道には「セントラルロード」と 言うオシャレな名前がついているらしい)突き当たりを右へ。 ファミリーマートのビルに到着。 天気のいい日なら、上を見上げたらこのビルに「I【ハートマーク】歌舞伎町」とデカデカと書いてあるのに気づくだろう。 階段で、地下2階まで降りる。 私は池袋からまっすぐ来たので30分ほど早く着いてしまったが、開場時刻の18時頃になったらSF大会のスタッフ会議か らこちらへやって来たっぽい人たちがわらわら到着。 ヒマな時間に会場外のスタンドのパンフレットを眺めると、 ジャン・ユンカーマン監督の「沖縄うりずんの雨」とか、堀潤監督の「わたしは分断を許さない」とか、ある意味マニアック な映画のリーフレットがいっぱい挿さっていた。 開演前に、まず料理を注文。 「オービタルクリスマスのローストビーフ丼」なるものを頼んでみる。 映画の予告編を観ながらのトーク。 特撮のCGが、とにかくすごかった。 15分の短編映画で映画祭での受賞を狙っているとのこと。 この尺の短編映画というのはインディースが多いわけで、当然ほとんどが低予算映画。 堺さんも金持ちというわけではないが、何しろ人脈がすごい。 そのすごい人脈を駆使して一流の技術者を(かなり安いギャラで)集めてしまったわけだから、短編映画の作品としては破格 に豪華な映像になっているようだ。 (もしかして、本当に受賞してしまうかも?) 興味深かったのは、宇宙ステーションのデザインにいちばんうるさく口を出したのが、イメージボードの製作を担当した加藤 直之さんだったという話。 「この窓は、脱出ハッチか? 非常事態が起きた際に、主人公がいるこのデッキからどうやってここへ辿り着くんだ?」 とか、ものすごく細かいことにこだわってリテイクを出したらしい。 物語に出て来ない場面まできちんと想定してデザインを決める。 そういう姿勢が加藤さんのあの見事な宇宙船やロボットの絵に繋がっているのだろうな。 反対に、堺監督自身は「プロの技術者が、それでいいって言ってるのならお任せします」というスタンスだったらしい。 ハリウッドのADさんが “This is your film!(これはあなたの映画でしょう!)”と言いたくなった気持ちがわかる。 ちなみにハリウッドではADというのは専門職として尊敬されている職業なので、スタッフを集める際のADの選定はかなり 慎重に行われるそうで、堺さんの仕事を手伝ったADさんも、かなり有能な専門家であったようだ。 帰り道も雨で、JRのホームが寒そうだったので新宿三丁目まで地下道を歩いて副都心線で帰宅。 寝る。
2019年12月21日(土)
今日は午後から海老名の文化会館で「星はうたう〜クリスマス・ロマンチック・ピアノコンサート〜」があるので出かける。 小田急線に乗り換えるつもりだったのだが、埼京線で新宿に着いたら場内アナウンスがかかっていて隣のホームから次に出る 電車が「海老名行き」であることを知る。 (そう言えば、相鉄線が新宿と繋がったのだっけ) 小田急線だと急行を使えば50分弱で海老名まで着くが、この路線だと1時間ちょっとかかる。 乗り換えのための新宿駅構内での移動時間を考えると、対して変わらない気がする。 (まあ、途中で本でも読んでいればいいし……) と、隣のホームへ移動。 列車はガラガラで、すぐに座れた。 さっそく読みかけの『生ける屍の死』(山口雅也 創元推理文庫)を取り出そうとカバンの中を探したら、ない。 どうやらでがけにカバンの脇に置いたまま忘れて来たようだ。 海老名までの1時間は、ワークショップの課題のつじつま合わせを考えるのに使うことにした。 主人公が容疑者のひとりと偶然に出会うシーン。 (どうやったらこの「偶然」が不自然ではなくなるだろうか) 海老名駅着。 ご期待通り、道に迷う。 幸い、交番を見つけたので道を聞く。 交番にいたのは2人とも婦人警官だった。 池袋では、交番にいるのはいかつい感じの男性警官が多いのでちょっと新鮮。 文化会館着。 館内の食堂で昼食をとるつもりでいたのだが、なんと閉店していた。 仕方なく、近所の図書館の1階にあるスタバへ。 サンドイッチを注文したら「温めますか」と言われて何も考えずに頷いたが、よく考えたら頼んだのはサーモンのサンドイッ チだった。 焼きジャケ(?)まあ、美味。 食事を終えて、文化会館小ホールへ。 ベンチで開場を待っていたら(本を読みながら待つつもりで早めに来たのだ)。 隣に腰を下ろした老婦人に「チケットに列の表示がないのだけれど?」と質問された。 (なぜ私に?) すぐ目の前の受付カウンターに手持ちぶたさにしているスタッフが2人もいるのだけれどなあ。(^^; どうやらいつもの「質問され体質」が発動してしまったらしい。 老婦人に見せられたチケットには「I列○○番」と書いてあった。 「これは列の表示がないのではなくて “I(アイ)” の列ということですね」 と説明する。 アルファベットの “I(アイ)” は、視力が弱って来ると読みづらいようだ。 「森下唯さんという方のコンサートは初めてなのですが、有名な方なのですか?」 と、聞かれたので、 「インターネットの動画サイトで演奏を発表したことで人気が出て海外にも呼ばれたことのあるピアニストで、調布音楽祭で はアソシエイトプロデューサーを務め、テレビにも出たことがあります」 と、答えると、 「まあ、テレビに?」 と、反応された。 (そこか……) 開場時刻になったので、中へ。 調律師がまだ調律の作業中だった。 森下先生がわざわざ席までご挨拶に来てくださったので恐縮する。 森下先生のご近所の方だと言う方も「森下先生が挨拶をしていたから」と、ご挨拶に来てくださった。 (ご近所がみんな仲が良い地域なのかな?) さて、開演。 セリム・パムルグレンの3つの情景の夜想曲より「星はまたたく」。 ピアノは、こんなに綺麗な音が出る楽器だったのだね。 (私が子供の頃に騒音を生み出していたあの楽器は、いったい何だったのだろう?)←楽器のせいか? 続いて、ピアノのための幻想的夜曲ーNOCTISー(下村陽子作曲 亀岡夏海編曲)。 夜想曲 作品9ー2(フレデリック・ショパン)は有名なアレだ。 (ショパンの「ノクターン」と言った方がわかりやすいかな?) ショパンの「別れのワルツ」(作品69ー1)と「子犬のワルツ」(作品64ー1)は、私でも知っている有名な曲。 アレクサンドル・スクリャービンのワルツ(作品38)。 そしてこれもスクリャービンのピアノソナタ第3番 作品23嬰へ短調。 ここで休憩15分。 調律師、再登場。 演奏の合間の休憩にまで調律をするのは珍しいことのようだが、私はこれまでに何度か見かけたことがある。 いずれも森下唯さんの演奏会の時に。(^^; (前に「激し過ぎる演奏でピアノ線を切る」という必殺技を持つ登場人物が出て来る馬鹿話を書いたことがあったな) 休憩明けは「森下唯さんなら、これがなけりゃ嘘でしょう」のシャルル=ヴァランタン・アルカン。 曲は、12月「オペラ座」。 ピョートル・チャイコフスキーの四季 作品37bisより「クリスマス」までは森下唯さんが弾いていたようだが、ここで 突如、ピアニート公爵が降臨! 歴史は語る(佐橋俊彦作曲 ピアニート公爵編曲)は、アニメ「シムーン」だし、次の月華の円舞曲ーValse di fantasticaー (下村陽子作曲 宮野幸子編曲)は「ファイナルファンタジー XV」のゲームに出て来る曲。 そう来れば当然、締めは「ガンバスター幻想曲」(田中公平作曲 ピアニート公爵編曲)になる。 宇宙船のエンジン音が遠ざかり、あの「オカエリナサト」である。(最後の文字は正確には「ト」ではなく「イ」の鏡文字) つい涙がボロボロ出てしまった。 (会場が暗くて良かった) これぞ、SF。 アンコールはアルカンの「小夜想曲」とアラン・メンケン作曲「美女と野獣」(編曲は森下唯)。 どうでもいいこと。 「美女と野獣」の編曲は「ピアニート公爵」ではなく「森下唯」。 (唯さんって、アニメ音楽の編曲もするんだ) サイン会。 CDにサインを頂きながら、唯さんに、 「『シムーン』ってお客さんは知っていたと思いますか?」 と聞いたら、 「ほぼ誰も知らなかったでしょうね」 と、笑っていた。 (でも大丈夫さ! 曲の素晴らしさはきっと伝わったと思う) 帰り道。 気まぐれを起こして武蔵小杉で相鉄線から東急線に乗り換えたら、駅の構内をものすごい距離歩く羽目になった。 (武蔵小杉駅の広さを舐めていた) 6時過ぎに帰宅。 餅だけ雑煮(それはもう「雑煮」じゃない!)を食べて、寝る。
2019年12月20日(金)
午前中。 体調が回復しないので病院へ。 問診と血圧の検査を受けてから採血。 1回で成功したので、看護師と一緒に喜び合う。 (私の血管は細いらしく、特に冬場は採血針が上手く入らずに何度もやり直しになることが多い) 診察の結果、このところ気になっていた頭痛は、それほど心配するものではないそうだ。 つまり、脳の疾患に起因する頭痛ではないということ。 (……ということは、やはり肩こりとかが原因かな?) 寝るときに首に負担がかかっているのかもしれないと思いついたので、布団屋で柔らかめの枕を買って帰る。 昨日アマゾンに発注したノパソ用のACアダプターが届いていた。 さっそく使ってみるが、結果は微妙? 詳しく言うと「給電」はできるが「充電」はできないという状態。 ネットで調べてみると、電源アダプタの「過電圧保護機能」が働いてコンセントからのラインノイズを検知した場合に、そう した現象が起きることがあるらしい。 電源を引っこ抜いたり差し込んだり、抜いてしばらくしてから挿し直したりということを繰り返しているうちに、なぜか充電 が始まった。 (一体どういう仕組みなのだろう?) とりあえず、アダプターが過熱したら交換するという形で、古いものと新しいものを交互に使ってみることにする。 午後。 年賀状を書いたり、年末の諸々を片付けたり。 夕方。 『生ける屍の死』(山口雅也 創元推理文庫)の続きを読む。 そろそろ本の真ん中ぐらいに当たる300ページ目なのだが、いまのところ『屍人館の殺人』と被るのは、同じ単語が出て来 るということぐらい。 (小説としては面白い) こじつければ「探偵の側の事情で、犯人を見つけるのにタイムリミットがある」というところが同じだと言えなくもないが、 そのタイムリミットの理由が、『屍人館の殺人』の方はエラリー・クイーンの『シャム双生児の謎』の方に近いが、『生ける 屍の死』の方の事情は、敢えて言うならアンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』の探偵の事情に近い。 もしかして山口さん、『屍人館の殺人』を途中まで読んだところで「これはきっと自分の作品と同じ展開になるに違いない」 と思い込んでしまい、最後まで読まなかった? 確かに、そう勘違いしてもおかしくない部分があるのだが、『屍人館の殺人』は、割と単純なストーリーの小説で、『生ける 屍の死』ほど凝った話じゃないのだ。 さて、明日は出かける用事があるので、そろそろ寝よう。
2019年12月19日(木)
年末なので、いろいろとバタバタ。 そして、ノパソの充電は相変わらず不安定。 「映画秘宝」が休刊になるというニュース。 発行元の洋泉社が、親会社である宝島社に吸収合併されることになったのだそうだ。 宝島社としては、継続発行はしない方針らしい。 面白い雑誌だったのにな、残念。 夕方頃になって少し本を読む時間ができたので『生ける屍の死』(山口雅也 創元推理文庫)を読み始める。 「『屍人荘の殺人』と似た部分がある(正確には『屍人荘の殺人』の方にこの作品と似た部分がある)」と聞いていたので、 そのつもりで読み始めたのだが、いまのところ(100ページ目あたり)あまり似た印象はない。 (どちらかと言うとアンソニー・ホロヴィッツの『メインテーマは殺人』の方に似ているかなあ?) アメリカが舞台の小説で、文体も翻訳文体に近い。 たぶん著者は翻訳ミステリーで文章を学んだのではないだろうか? 夜。 2号くんが来て、ホラーゲーム実況の動画というのを勧められたので、一緒に観る。 ゲームというから得点をとるとかそういうものなのかと思ったら、プレイヤーができるのはゲームを進めるか止めるかぐらい というものだった。 (こういうのもゲームというのか?) ゲームを進めていくと、ゲーム内の主人公が怪物に襲われる話。 つまり怪談アニメを自分の好みの速度で聴くみたいなゲームなのだ。 第1話を視聴し終わったら、第2話というのがあった。 今回はプレイヤーに選択肢があるパターン。 正しい選択肢を選ぶと、死なずに済むというもの。 (やっとゲームらしくなった?) 第3話というのもあるそうだが、またの機会に。 2号くんが帰ってので、寝ようかと思ったら1号くんから電話。 「職場でインフルエンザが流行り、実働人数が減ったので残業で疲れた」という話を聞かされる。 職場の1人がインフルエンザに罹る → 他の社員の仕事が増える → 疲労から体力低下 → インフルエンザ発病 ……という悪いパターンかな、これは? 「そっちへ行って良いか?」 と聞かれたので断る。 (伝染病が流行っている職場の人は、無駄に行動範囲を広めないのが肝心) ノパソの充電は、アダプターに問題があるのではないかと思い、実験用に安いアダプターを1個アマゾンでポチッてみる。 『生ける屍の死』を読みながら、寝る。
2019年12月18日(水)
気がつけば、12月も半ばすぎ。 さすがに年賀状の準備に入る。 午後。 『答え合わせは、未来で。』(氏田雄介 、小川哲 、カツセマサヒコ、 田丸雅智、 長谷敏司、藤井太洋、宮内悠介、日産未 来文庫編集部/著 日産未来文庫 Kindle版)を読む。 未来の自動車をテーマにしたSF短編集。 氏田雄介さんの「未来漫才」。 面白いとは思ったが、自動車の登場のさせかたがちょっとこじつけっぽいな。 書き終わってから「あ、テーマは自動車だった」と思い出して書き足したみたいに思えた。(^^; ちょっと引っかかったのが「心霊現象」という短編に出て来た〈永遠と働き続けていた〉という記述。 この「永遠と」は「延々と」の誤りではないだろうか? 念のため、著者を確認したら「編集部」となっていたので、素人の作品かな? 夕刊。 1面トップは、 〈欧州など先進国を中心に飛行機の利用を手控える動きが広がり始めた〉 という内容の記事。 こうした動きに対して航空会社はすでに対策を始めていて、 〈KLMオランダ航空は鉄道会社と連携し、20年3月からアムステルダムとブリュッセル間の便数を減らし、代わりに鉄道 での移動を提供する〉 ……などなど。 さて、島国日本はどうするのだろう? 海底トンネルをユーラシア大陸まで掘る? ……寝よう。
2019年12月17日(火)
雨模様の天気。 インターネットに『このマンガがすごい!2020』がインタビューページの不備により回収というニュースが流れて来た。 『このマンガがすごい!』に掲載されたインタビューというとランキング1位を取った漫画家へのインタビューかな? 今年のオトコ編の1位は遠藤達哉さんの「SPY×FAMILY」、オンナ編の1位は牧野あおいさんの「さよならミニスカート」 だったから、遠藤さんか牧野さんへのインタビュー記事に何らかの不備があったということだろうか? それにしても「回収」は穏やかではない。 以前、別の出版社から出たムックの回収騒ぎでは、読者からのお便りハガキの画像を掲載した際にその読者の住所にモザイク をかけるのを忘れるという「個人情報に関するミス」が原因だったそうだ。 (インタビューの不備って、作家が口にした個人名を「A子さん」とかのイニシャルに直すのを忘れたとかかなあ?) などと、詳細がわからないので勝手に妄想する。 夕方。 大森の「風に吹かれて」に、藤岡藤巻のディナーショー(?)を聴きに行く。 案内によれば開場時刻は18時なのだが、藤岡藤巻ライブは予定時間から30分ぐらい変わるのは当たり前なので、念のため 17時半に店の前へ。 時間になって藤岡さんが出てきたので、 「良い席を取るために30分前から並んでいました」 と言うと、 「俺たち、そういう歌手じゃないから」 と言われた。 18時、普通に開場。 前の席に座った人の日本語に独特の訛りがあったので聞いてみたら、やはり台湾の方だった。 今日はクリスマスを「呪う」という趣旨の会で出演者から観客にプレゼントがあるとの予告があったので、楽しみにしていた のだが、プレゼントは「藤岡藤巻の水着写真」を使った謎の立体写真??? しかも渡された側が自分でハサミとノリを使って仕上げるという嫌がらせ以外の何ものでもないもの。 (さすがは藤岡藤巻!) さっきの台湾から来た方からお土産を受け取ったからと、客席の彼を見つけて話しかける藤岡さん。 なんと彼は、このライブのためだけに有給を取って日本にやって来たのだそうだ。 「俺たち、台湾の人にも知られているの? じゃあ、台湾でライブとかできる?」 「無理です」 と、きっぱり答える台湾からのお客様。 (外国の方は、「Yes」「No」がはっきりしていて気持ちが良い) そして開演……のはずだったのだが、予想通りというか打ち合わせにミスがあり、公開された開演時刻が「19時」のものと 「19時半」のものと2通りあったことが判明する。 19時になって一部の出演者が舞台に上がったのに、他の出演者がまだ客席でだべっている。 開演時刻が過ぎたと思っている客の顔に「?」の表情が浮かび始めた頃に、藤岡さんが舞台の上でマイクを手にした。 場内に広がる拍手……。 「いや、そうじゃなくて……」 と、開演時刻の変更を告げる藤岡さん。 そして、舞台の上の出演者がぞろぞろと降りていく。 (これがだいたい19時15分頃) やがてそこに、トイレから藤巻さんが戻って来て、舞台へ。 他の出演者が誰もいないことに「?」の表情を浮かべながら、 「もうそろそろ始めないとまずいんじゃない?」 と、客席で飲んでいる出演者に。 「だから19時半に変更したの。その話はもう説明済なんだよ!」 と、藤岡さん。 「なんだ。じゃあもっとゆっくり飲もう」 と、藤巻さん。 (実は、この時点でもうかなり飲んでいるのだ) 藤巻さん、台湾からのお客様に話しかけ、「台湾でライブを」と言って「無理です」と答えられるところまでを、打ち合わせ たかと思うほど見事に藤岡さんをなぞる。 会社を休んでライブに来たという台湾の方に藤巻さん、 「そんなことをして大丈夫なの?」 「有休を取りましたから」 「え? でも、大丈夫なの?」 「まだ有休はだいぶ残っていますから」 「でもさあ、本当に大丈夫なの?」 「???」 たぶん、日本の広告代理店に勤めていた藤巻さんとしては「ライブを聴きに行く」などという理由で有休を申請したら会社で 問題になるのではないかと心配したのだろう。 外国では、有休を取るのに「会社が納得できるような理由」は必要ないらしいですよ。(^^) そんなこんなで、19時30分から第1部開始。 サンタ(藤巻さん)とキリスト(藤岡さん)の小芝居のあと、クリスマスソングの替え歌で、たっぷりとクリスマスを呪う。 なにしろ本日のテーマは「死ね!クリスマス」なのだ。 トイレ休憩を挟んで、第2部は普通の藤岡藤巻ライブ。 この2人のライブに有りがちなことで、客席に業界人が多い。 それは別に良いのだが、来年2月の「ずうとるび」再結成の発表を、こんな場でやってしまって本当に良かったのか? 最後に「娘よ」のサンプル版が紹介された。 大量に作って余ってしまったのだが、サンプル版は販売することができない。 「そこで、500円玉と交換で差し上げることに致しました」 って、ヲイ。(^^; 楽しいライブだった。 藤岡さんのお嬢さんである論理鼠(ろんりねす)さんともお会いできたし。 論理鼠さんは、以前舞台を拝見した『宇宙人BD、風に吹かれる』の脚本家。 見た目は地球人と見分けのつかない宇宙人の唯一の地球人との違いが「和音と不協和音の区別がつかない」というアイデアに 感心したのを覚えている。 JRで帰宅。 寝る。
2019年12月16日(月)
気温の変化に体がついていっていないのだろうか? 風邪でもないのに肩のあたりだけぞわっとする寒気がして、暖房をつけても毛布を被っても治らない。 午後。 外出するつもりだったのだが、中止。 部屋で雑用。 ワークショップの課題を進めようとしたのだが、主人公のキャラクターがどうしてもまとまらない。 夕方。 変に眠くなる。 眠気を感じて目を閉じると目が覚めるという奇妙な感覚。 夜。 夕食を摂ろうとして、なぜか爪楊枝で指を突き刺してしまった。 今日はあまりにもどうかしているので、もう寝ようと思う。
2019年12月15日(日)
午前中。 アマゾンから馬鹿でかい箱が届いて、開けてみると中に小さな箱が入っていて、その箱を開けたらトンカチが出て来た。 テント用のハンマーだ。 ずっと以前に非常用にと安いテントを買ったのだが、よく調べてみたらテントはハンマーがないと上手く張れないのだとか。 (急ぐものでもないから)と、ずっと買わずにいたハンマーを昨夜、酔った勢いでアマゾンでポチッたのが届いたらしい。 夜にポチッて翌朝に届くのだからアマゾンは大したものなのだが、その分、何にも考えずに梱包するらしく、箱が馬鹿でかく なるようだ。 午後。 ワークショップの課題……が、完全に迷路に入り込んだので「ミステリーズ」を読む。 「明智恭介 最初でも最後でもない事件」という「屍人荘の殺人」の前日譚。 ……ラストの1文が気になったのだが、もしかして今村先生、この話をシリーズ化する予定か? 夜。 NHKの大河ドラマ「いだてん」の最終回。 ついに東京オリンピックが開催。 二日酔いのブルーインパルスが代々木の青空に五輪を描く。 ドラマでは自衛隊員は入間基地で目を覚ましたことになっていたが、一説によると彼らが目覚めたのは「遊郭」だったとか。 今だったら炎上必至のトラブル続出の舞台裏がコミカルに描かれ、サイドストーリーが架空の天才マラソンランナーの息子の 物語。 そして、1967年に行われたストックホルムオリンピック開催55周年記念式典での金栗四三のゴール。 最後は落語家が高座で話を締めて終了。 来年の東京オリンピックについては、ほぼ触れなかった。(^^; 私はたまにしか見ていなかったが、良いドラマだったんじゃないかな? 寝る。
2019年12月14日(土)
午前中。 昨日、提出した課題を少しいじる。 (どうも主人公のキャラクターが弱過ぎる気がするのだが、どう直そう?) 午後。 また、ノパソの充電が不調になるが、何度か抜き差ししているうちに自然に直った。 (これは?) 夕方。 今日は部屋でのんびり過ごそうと思っていたのだが、3時半頃に1号くんから電話があって飲みに行こうという話になる。 5時に待ち合わせ。 急いで風呂を沸かして入り、雑用を片付け、慌てて家を出たら店の前に着いたところで電話を忘れて来たことに気づいた。 時計を見ると5時6分前。 部屋に取りに戻って充電器から携帯電話を外してポケットへ。 道を歩きながら1号くんに「1〜2分遅れるかもしれない」とメールを打とうとして、着信に気がついた。 5時2分前に届いたメールで、内容は「いま電車に乗った」。 (ヲイ!) 2人で飲んでいたら、1号くんに私のTwitterアカウントが変な人に「フェミ」のアカウントとしてリストに載せられている と教えられる。 (なんじゃそりゃ?) と、聞いたら、どうもイタズラでそういうことをするバカがいるらしい。 そういえば時々Twitter上で「お前のようなフェミが……」とか言って絡んで来る人がいて、何のことかと聞いてみるうちに 「間違えました」と謝られるということが数回あった。 (「フェミ」の意味はよくわからないが「頭のおかしな人」みたいな感じなのかな?) 「迷惑だなあ」 と言ったら、 「この変なリストを作っている相手をブロックするとリストから消える」 と言うので、1号くんに自宅まで来てもらって「ブロック」というのをやってもらう。 世の中には、変なことをやる人間がいるものだ。 寝る。
2019年12月13日(金)
さあ! 13日の金曜日だッ。 ……気合いをいれるほどのこともないが、登録してあった派遣会社から仕事の打診が来た。 仕事はないよりあった方が良いな。 今日は空想小説ワークショップなのだが、課題ができていない。 昼。 なんとなく風呂に入る。(←逃避行動) 午後。 ボーッとしている。(←現実逃避) 午後3時過ぎ。 さっきの続き。 3時半を過ぎる。 慌て出す。 4時。 ようやく課題をやり始める。 5時半。 どうにか形にして、家を出る。 教室に着くと講師の先生に、 「どない? 進んでる?」 と聞かれたので、とりあえずやって来たプロットを提出。 自分の作品の問題点がわかった。 先生の言うところの「てんやわんや不足」だったようだ。 本日の講義は、物語の導入部。 教材はいつもの「テルマ&ルイーズ」。 登場人物の性格設定と置かれている状況の説明を効率的に行っている優れた導入部の見本なのだそうだ。 放課後は、いつもの「勝や」。 1号くんの新刊が1部売れた。 家に帰って、寝る。
2019年12月12日(木)
深夜に北海道で大きな地震があったようだ。 時刻:1時9分頃 震源:宗谷地方北部(北緯45.1度 東経141.9度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード4.2 最大震度:5弱 北海道:豊富町 (豊富町ってどこだ?) と、調べたら宗谷岬の手前あたり?(←大雑把すぎ) 朝。 ニュース番組で「日本が2回目の『化石賞』を受賞」と言っていた。 地球温暖化対策に消極的な国に贈られるあまりありがたくない賞。 できれば贈られたくないものなのだが、日本は石炭を燃料に使っているので、温暖化防止の観点から評価されるとポイントの 低い国になってしまうようだ。 民法(フジテレビ)の情報番組を見ていたら、 「今回の化石賞の理由となった小泉環境大臣のCOP25でのスピーチについての海外のコメントが……」 というところで、突然「梅宮辰夫さんが亡くなった」というのが臨時ニュースで流れ、番組は予定を変更して梅宮さん追悼の 話題へ。 (小泉大臣のスピーチへの海外の反応は?) すごく尻切れとんぼで気になった。 昼。 前から気になっていた「牧羊人(ムーヤンレン)」という店に行く。 ここの「羊羊羊骨ラーメン」というのを1度食べてみたかったのだ。 場所はアゼリア通り(池袋駅から西の方向へ伸びる大通り)の、かなり要町駅寄り。 要町駅からだと祥雲寺のすぐ手前にある店。 店内に入ると、雰囲気がすごく中国っぽい。(笑) 客に中国人が多いせいか、聞こえてくる会話が主に中国語なのだ。 一瞬、異国へ来た感覚が味わえる。 ランチタイムはご飯とかウーロン茶とか杏仁豆腐とか惣菜類とか、ともかくいろいろと食べ放題、飲み放題。 結構混んでいたが、目当ての「羊羊羊骨ラーメン」を注文したら、比較的すぐに持って来てくれた。 このラーメン、チャーシューの代わりに羊肉の角煮が入っている。 この角煮が美味。 羊の肉は独特のクセがあるのだが、このクセのある味がクセになるというか……私は気に入った。 そしてスープも美味。 なんと言っても麺が絶品。 総合的に、かなり当たりのラーメンだった。 混んでいたので大テーブルで相席だったのだが、隣の席の男性客が杏仁豆腐を「美味しい!」と感動しながら食べていた。 午後。 今年最後の就活。 図書館へ行って応募書類を書く。 (図書館の求人なので、応募用紙が図書館で配布される) 書き終わって応募方法を確認したら「郵送の場合は簡易書留で」と書いてあった。 (郵便料金がかかるなあ……) と、送付先をよく見たら、図書館の事務室。 そして「持参可」だった。 事務室で履歴書を渡してから、久しぶりに東池袋を散歩。 公会堂と区民センターがきれいになって、偉そうなビルに変わっていた。 公園を通り抜けて、向かいのビルへ。 ユザワ屋が、なんとなく昔の「キンカ堂」っぽい雰囲気になっていた。 (池袋の街に馴染んできたということかな?) ちょっと一休みしようと、カフェへ。 そのカフェの系列店(?)が、ライティングの講座もやっているのだそうで、店員が熱心に勧めて来た。 「この講座で、私も文章が書けるようになったんです」 と、店員。(受講料は4ヶ月分で4万円だそうだ。) 「文章なんてぜんぜん書けなかったのに、2000字の文章が……」 これには思わず、 「2000字ということは、原稿用紙5枚ですよね?」 と、聞き返してしまった。 (それって、小学生の作文の分量だと思うのだが) 念の為、 「原稿用紙5枚の分量で募集している文学賞には、どういうものがあるのでしょうか?」 と、聞くと、 「これは、ブログや手紙の文章を書けるようにする講座なんです」 ブログの文章の書き方を教える講座? (なんか「男性に浴衣の着付けを教える着付け教室」を思い出したぞ) 講座には上級者向けもあるそうだが、それにはまず基礎講座を受講することが条件なのだとか。 笑顔で店を出る。 西口へ。 西口公園(別名池袋ウエストゲートパーク)が野外劇場になるとか大騒ぎして工事していたので、どんな野外劇場になったの かと期待して見に行ったのだが…… 前からあった野外ステージが多少立派になって、スクリーンがくっついていた。 あとは公園全体には上の方になんだかわからない、たぶん飾りの「輪っか」が付いている。 そして、カフェが1軒。 全体的に「ちんまり」という印象。 好意的に捉えるならば、下手な「改悪」がされていない。 ひとつ気になったのだが「ショヒド・ミナール」は、どこへ行ったのだろう? バングラデシュから寄贈された大事なモニュメントなので、やたらな場所に移せるものではないはずなのだが。 今日は、時間的に暗くなっていて見つけられなかったので、今度、明るい時間にまた探してみよう。 帰り道では、すでに月が上がっていた。 とてもきれいな満月。 夕食後、部屋でノパソをいじっていたら午前0時を過ぎて、いつのまにかに13日の金曜日。 寝よう。
2019年12月11日(水)
日経朝刊の1面トップの記事は、アップル社のCEOであるティム・クック氏への単独インタビュー。 〈10年後のアップルは「ハード、ソフト、サービスを組み合わせたプロダクトカンパニーだ〉 と述べたクック氏、人工知能やロボットの技術が生産性高める一方で雇用不安や経済格差の拡大を招くという問題に対して、 〈「緊急性が高いのは教育だ。未来の仕事に備えなければならない」〉 とプログラミング学習の重要性について言及したそうだ。 (日本の教育は「未来の仕事」に備える体制になっているだろうか?) 午後。 図書館に行くつもりだったのだが、なんとなく天気が心配で止める。 そして、ノパソの充電が不安定。 夕方。 雨。 2号くんから電話がある。 昨日、会社帰りに転んだという2号くん、どうやら足をくじいていたらしいとのこと。 うちに来たので、絆創膏のテープを貸す。 お大事に。 7時前に、また地震。 時刻:18時39分頃 震源:福島県沖(北緯37.7度 東経141.9度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード5.2 最大震度:3 宮城県:登米市 栗原市 涌谷町 宮城美里町 名取市 石巻市 東松島市 福島県:福島伊達市 いわき市 福島広野町 楢葉町 富岡町 大熊町 双葉町 夜。 ついにノパソがまったく充電できなくなる。 アダプターを変えたり、ケーブルを変えたりといろいろ試した挙句、どうやらポートの部分がどうかしたらしい。 幸い、今使っているノパソはポートが2箇所あるので、そっちに挿したら問題なく充電できるようになった。 (もしかして、壊れたと諦めたMacBookも同じ原因か?) ……と、簡単に書いたが、ポートの異常だとわかったのは実はかなりの悪戦苦闘の末。 疲れ果てたので、寝る。
2019年12月10日(火)
午前中。 東京芸術劇場まで歩いて手続き。 その足で図書館までバスで行こうとしたら、停留所を1個間違えて余分な距離を歩く羽目になる。 夕方。 帰宅してネットに繋いだら、政府が「反社会的勢力」の定義について「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、 限定的・統一的な定義は困難だ」とする答弁書を閣議決定したのだとかで、Twitterが大炎上していた。 ちなみに、政府が2007年に企業の被害防止のためにまとめた指針では、反社会的勢力について「暴力、威力と詐欺的手法 を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と定義していたらしい。 で、過去にはちゃんと定義していたものを、なぜ急に「定義は困難」とか言い出すのかという批判で、炎上。 これ、暴対法とかにも関係して来る閣議決定なのだろうか? 「その時々の社会情勢に応じて変化し得るもの」というのは、具体的にどういうことなのだろうか? いろいろと社会不安の元になりそうで怖い話だ。 暴力団が、政治家に賄賂を渡して「反社会的勢力」ではないというお墨付きをもらってしまうとか、逆に自分と利害が反する 集団を政治家の力で「反社会的勢力」にしてもらって……とか、ろくでもないことしか思いつかないぞ。 (最近なんだか行き当たりばったりみたいな閣議決定が多くないか?) 寝る。
2019年12月9日(月)
昨日は、病み上がりにちょっと無理をしてしまったのかもしれない。 (まあ、楽しかったから良いが) で、思い切りぶり返した。 咳もくしゃみも出ないのだが、猛烈に体がだるい。 布団に入ったまま、ネットサーフィンをしていたら、 〈2019年に生まれた赤ちゃんの数が1899年の統計開始から初めて90万人割れし、過去最少となるのが確実になった ことが6日、厚生労働省への取材で分かった〉(2019年12月6日 22時58分 東京新聞電子版) という記事を見つけた。 記事には、 〈関係者は、今年の出生数が86万人程度にとどまる可能性を示唆している〉 とも書かれていた。 さすがに86万人はかなり低い方の予測だと思うが、関連記事を探すとJ-CASTニュース(2019/12/ 4 07:00)に出生数の 推移をまとめた表が掲載されているのを見つけた。 その表からここ3年分を抜粋すると、 2016年 97万6978人(前年比2万8699人減・2.9%減) 2017年 94万6065人(前年比3万0913人減・3.2%減) 2018年 91万8397人(前年比2万7668人減・2.9%減) 平均して毎年3%ぐらいずつ減っているわけだね。 同様に、合計特殊出生数の推移の表から抜粋すると、 2016年 1.44人 2017年 1.43人 2018年 1.42人 と、これも徐々にだが減少していることが分かる。 これって国としてかなりやばいことだと思うのだが、安倍さんがこの問題に対する有効な解決策について述べているのをあまり 目にしない。 (有効な解決策が見つけられていないということか?) 参考までに我が豊島区は、2014年に日本創生会議によって「消滅可能性都市」に指定されるという形で、この問題に東京 23区としていち早く直面する羽目になった。 別に私は高野区長の施策を全面的に肯定しているわけではないが、この件に介しては区長の対応は早かったと思う。 区長がまず最初に行ったのは、豊島区を「消滅可能性都市」にした要因として挙げられた「若い女性の流出」に着目し、女性 を集めて意見を聞いたのだ。 ここで「有識者」ではなく「当事者」を集めたところが、私の高野区長評価ポイント。 結果「ともかく保育園が少ない」というのが、看過すべからざる大問題であるという情報を入手。 区内に保育所を鬼のように作ったのだ。 豊島区内を歩いていると、風呂屋やレストラン、雑貨屋だった建物が軒並み保育所に変わっていることに気づく。 これは脇目も振らずに「ともかく保育所を作る」という1点に絞って邁進した結果だろう。 もちろん「保育所の質が……」とかいろいろ問題点もあるとは思うが、豊島区の人口は曲がりなりにも増えているわけだ。 子供を育てやすい環境を作れば子供は増える。 単純なことだと思うのだが「有識者」に意見を聞くと「そんな単純な問題ではない」とストップがかかってしまうのだ。 話をわざわざ難しくしては「解決は困難」という結論に持っていくのは、頭の良いことではないと思うのだがな。 ……寝よう。
2019年12月8日(日)
良い天気。 今日は大久保で「偽史の原田かふぇ ー江戸しぐさのお話ー」というイベントがあるので、雨が降らなくてよかった。 「ソレイユ・新宿」という初めて行く場所なので、本当は早めに家を出たかったのだが体調が回復せず、1時過ぎになって、 ようやく出発。 幸いなことに会場は大久保駅のすぐ近くで、ビルの名前を頼りにどうにかたどり着けた。 案内では14時半開場、15時開演だったのだが、14時過ぎに会場に着くとすでに開いていた。 受付を済ませて席に着き、原田さんとマンボウとクマムシについての話をしていたら14時半に。 そしてイベント開始。 (えっ?)と思ったら、開始時刻が変更になっていたのだそうだ。 知らなかった。 「江戸しぐさ」というものを1970年代〜80年代頃に考え出したのは、芝三光(しば・みつあきら)という人だが、現在 文部科学省が推し進めている「江戸しぐさ」は、その芝が作った「江戸しぐさ」ですらなく、宗教団体「生長の家」の関係者 である高橋史朗という人が「江戸しぐさ」の本を読んで自分で考えた独自の「江戸しぐさ」であるのだそうだ。 これは初めて知った。 高橋史朗というのは、親学という宗教めいた思想を広めている人。 この親学というのは、オックスフォード大学ケロッグカレッジの学長であるジョフリー・トーマスという人が座談会でのジョ ークとして「子供を教育するにあたり、困難さと責任について自覚しているかどうかを証明する試験に受からなければ、子供 をつくってはいけないというのはどうだろう」と言ったのを、高橋氏が「現在、学校でも。大学でも教えていないのは、親に なる方法だ。現在の社会はこの親になる教育にもっと関心を向け、親としての自分を向上させることが大切である」という、 真面目な発言であるかのように加工して広めたものらしい。 この「親学」というのは、先天的障害である発達障害を親の教育のせいにして、障害児を抱えた親をさらに追い詰めるなど、 実害のある思想として耳にしたことがある。 その手口というのは、以下のようなもの。 子供の発達というものは一様ではなく、バラつきがある。 なので幼い子供は発達障害であるか、そうでないかが見分けにくい。 この「見分けがつかない状態」の子供の親に対して「親学」の実践を勧める。 そうすると、障害がなかった子供は普通に育つので、これを「親学」の成果であると宣伝する。 そして障害があった方の子供は「親学」の実践の仕方が不十分だったから発達障害が治らなかったのだといって親を責める。 ……悪辣である。 さて「江戸しぐさ」について。 江戸の人間は、すれ違う時に「傘かしげ」と言って傘をかしげて相手に傘が当たらないようにしたという嘘。 当時の日本の家屋は、通りに面した方は明かり取りのために日中は開けっ放しになっているのが普通。 そんな構造の家の前で傘をかしげたら他人の家の土間に雨水をぶちまけてしまう。 では、実際の江戸時代の人はどうしたのかと言うと、傘をすぼめてすれ違っていた。 江戸時代の唐傘と現在使われている洋傘は構造が違っており、スプリングがないので簡単にすぼめられたのだ。 江戸時代の人間は「こぶし腰浮かせ」と言って、乗り物に後から乗って来た人のためにこぶし分の高さに腰を浮かせて詰めた という嘘。 江戸時代に大勢の人間が乗る乗り物と言えば渡し船であるが、川岸から川岸まで人や馬を運搬する船に途中から乗る人という のは存在しないはず。 そして、当時の渡し船は、船底に正座したりあぐらをかいたりして座るものだった。 畳文化の日本では、乗り物に「腰掛け」というものが付いていないのが普通だったのだ。 芝居小屋などでは、後から来た客のために詰めるということは行われていたが、これも客は床や畳に座っているので腰を浮か せて詰めるという動作にはならない。 ちなみに、正座している人が詰めるために移動することは、江戸弁で「膝送り」と言う。 原田さんは「芝三光はこの『膝送り』という江戸の言葉を知らなかったのではないか」と推測していた。 そんな嘘だらけの「江戸しぐさ」が、なぜ嘘だとバレなかったのか? 東京人なら、ちょっと祖父母に確認してみれば「昔はそんなものはなかった」と証言してくれるはずである。 これについて、原田さんは「薄い知識」という言葉を使って説明していた。 つまり「良い話なのだと聞かされて、内容をよく知らないまま賛同してしまう」と言う人が多数いるのだという話。 これって「困っている孫を助ける」という良い話に、内容をよく確認せずに引っかかる振り込め詐欺の被害者と同じだよな。 講演会終了後、懇親会。 椅子に座ったまま寝てしまった。 やはり体調が本物じゃなかったのだな。 帰宅して布団でちゃんと、寝る。
2019年12月7日(土)
雨。 じめじめと、寒い。 天気に連動しているのか体調も良くない。 頭痛がするが、頭痛薬は頭がボーッとなるので嫌。 午後。 ワークショップの課題に再チャレンジ。 犯人像がぶれているのが1番の問題なんだよなあ。 夕方。 ネット情報では、みぞれが降ったところがあるとか。 夜。 2号くんが来る。 「あまりに恐ろしくて最後まで読めない小説」を紹介している動画というのを教えてくれたので一緒に観るが、クリスティの 「そして誰もいなくなった」って、それほど「怖い」小説か? チェーホフの「眠い」も前に読んだけれど、それほど怖くなかったなあ。 夕食は、なぜか雑煮。 気分が少しめでたくなった。 寝る。
2019年12月6日(金)
朝からどうも熱っぽいのは何かの花粉の影響か? くしゃみが止まらないのだ。 目は涙目だし。 昼。 頭が働かない上に、変に眠い。 昼食を食べていたら途中で寝てしまい、気がついたら食べようと右手に持っていたはずのおにぎりがどこかへ消えていた。 落としたのかと床を探しても見当たらない。 (どこへ消えた?) 午後。 目を覚ましているつもりなのに、ときどき意識が飛ぶという危ない状態。 とりあえず、ボーッとしていてもなんとかなる部屋の整理とかの作業をする。 夜。 BSで「ガンダム誕生秘話」を観る。 「機動戦士ガンダム」の本放送は、夕方5寺半という時間帯の番組で、放送時季は4月から。 だんだん日の長くなっていく季節で、子供はまだ外で遊んでいる時間帯。 当然、視聴率は伸び悩む。 しかし、あまり外遊びをしない年齢になった中学生以降の年代には、人気があることがファンレターやアニメ雑誌への投稿で わかって来る。 それなのにスポンサーである玩具メーカーは「アニメは子供の観るもの」と思い込んでいるのか、子供向けのオモチャばかり を作る。 当然、売れない。 ついに番組の打ち切りが決まり、アニメ雑誌にはファンの悲痛な投稿が。 再放送で視聴率がグンと伸び、サントラ版が発売されるが、やはりパッケージのデザインは子供向け。 「こんなデザインのパッケージをレジに持っていくのは恥ずかしい」というファンの意見を取り入れ、デザインを大人向けに したところ、爆発的な売り上げに。 ついに映画化が決まり、プレイベントで挨拶に立った富野監督は、目の前に押し寄せる数万人の観客に挨拶どころじゃなくな って、第一声が「動くな! 危ない!」になってしまったとか。(^^; ターゲットを間違えると、売れるものも売れないという見本のような話だ。 ……寝よう。
2019年12月5日(木)
朝。 東京ローカルの「モーニングクロス」で、アフガニスタンで長年支援活動に携わってきた日本人医師の中村哲さんが、昨日、 銃撃されて死亡した事件を取り上げていた。 中村さんは、NGO法人ペシャワール会の代表でもあった。 中村さんは、長年にわたる用水路建設などの人道支援が評価され、今年の10月にアフガニスタンの大統領から市民証を授与 されて名誉国民になっていたそうだ。 私は残念ながら、この方の活動を存じ上げなかったのだが、事件後にあのタリバンから「我々は本件に関わっていない」とい う異例の声明が出されたというところから見て、中東において多数の尊敬を集めていた人であることが推測できる。 ご冥福をお祈りしたい。 午後。 図書館へ。 求職用の小論文書き。 FaceBookに、元ガイナックス社長の山賀さんが「僕じゃないです」と書き込んでいたので何かと思ったら、現ガイナックス 社長が、わいせつ行為で逮捕されていた。 しかも「新世紀エヴァンゲリオン」を制作したことで知られるアニメ制作会社「ガイナックス」と報道されたので、株式会社 GAINAX京都やら、米子ガイナックス株式会社やら、株式会社ガイナやら、株式会社カラーやらが、軒並み風評被害を受けた らしく、特に現在「エヴァンゲリオン」を制作している株式会社カラーなんかは、 〈今般、株式会社ガイナックス(代表取締役:巻智博)代表者を被疑者とする刑事事件に関する報道につきまして、『新世紀 エヴァンゲリオン』及び『エヴァンゲリオン』シリーズ作品の名称を付した一部報道がされております。 『新世紀エヴァンゲリオン』を含めた『エヴァンゲリオン』シリーズ作品に当該被疑者が関与した事実はなく、当作品は当該 被疑者と一切関係ございません〉 と、報道の仕方そのものに対してかなり怒っている様子。 (そりゃそうだろうなあ) 夜。 ドラマ「パラレル東京」を観ていたら、アナウンサーが報道番組の最中に自分語りを始め、それを周囲のスタッフが感動して 頷きながら見つめるという展開に、限界が来てテレビを消す。 (誰だよ、こんな脚本を書いた奴は!) そして間も無く、地震。 時刻:22時355分頃 震源:茨城県北部(北緯36.8度 東経140.6度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード4.5 最大震度:3 福島県:矢祭町 茨城県:日立市 常陸太田市 高萩市 北茨城市 地震をリアルに体感させようという番組の最中に、本物の地震が起こるというシュールな現象。 (実はNHKは、大規模地震の情報を掴んでいて、それでこんな番組を……)というネタを考えてしまった。 寝る。
2019年12月4日(水)
朝。 午前中に、また地震。 時刻:10時38分頃 震源:茨城県北部(北緯36.8度 東経140.6度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード4.8 最大震度:4(茨城県:日立市 常陸太田市 笠間市 城里町 土浦市 常総市) 直後に1号くんが来たので、地震のことを聞いてみたら「外を歩いていたので気づかなかった」そうだ。(豊島区は震度2) 1号くんが来た理由は、日経新聞の連載小説「ミチクサ先生」に藤野古白が登場して来るので、その部分だけ読みたいから。 話をしている時に、DVDのリモコンに手が触れてしまったのは、いきなり再生が始まる。 再生されたのがたまたま先日録画した「偉人たちの健康診断」の正岡子規回だったので、一緒に見る。 1号くんが帰ってから、取り扱い説明書を見ながらきちんと再生をしようとしたら、録画リストの中にさっき再生した番組が 表示されない。 それどころか、まったく録画した覚えのない番組がいくつか表示される。 (この機械は、どうなっているのだ?) 昔の操作が単純なビデオが懐かしい。 午後。 図書館へ。 就職用の応募書類(小論文)を書いていたのだが、盛大に書き間違えたので明日用紙をプリントアウトをし直すことにして、 帰宅。 夜。 食事をしていたら、部屋が大きく揺れた。 時刻:19時35分頃 震源:栃木県北部(北緯36.9度 東経139.7度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード4.7 最大震度:4(栃木県:日光市 那須塩原市) 豊島区の揺れは「震度2」だった。 10時半から、ドキュメンタリー風ドラマ「パラレル東京大震災」を観る。 タワーマンションで、住民のワガママに押し切られた管理組合が部屋の状態を確かめもせずに通電を行ったために、通電火災 が起きるという話。 (こういう大火事の時の空撮って、ヘリコプターのプロペラが炎に悪影響を及ぼすのを防ぐためにドローンを使うのかな?) と、なんとなく思っていたのだが、今回は劇中でヘリがドローンに衝突して墜落するというエピソードが出てきた。 登場人物であるテレビ局職員が、マスコミのヘリが何機も飛んでいるところにドローンを飛ばした非常識な人間を罵っていた (ドローンだというだけで「面白半分で飛ばした」のが決定事項になるらしい)が、火災現場の撮影だったら、ヘリを何機も 飛ばすよりドローンを使って撮影する方が正解じゃないだろうか? ドローンならば、万一墜落した場合もヘリより被害は小さいはずだし。 このドラマ、どうも共感できない場面が多いのだよなあ。 テレビ局を描いた話をテレビドラマとして放送しているので「まともなテレビ局員とバカな大衆」というテレビ関係者の意識 が、そこここに滲み出ている。 むしろ「テレビ局は、そういう意識で日々番組を制作していたのか」という勉強になってしまった。 ちなみに、本来の番組の趣旨は「大地震はいつ起こるか分からないので、日頃から備えて起きましょう」。 寝る。
2019年12月3日(火)
良い天気。 午前中。 雑用を片付けていたら、部屋がユラユラ揺れ始めた。 時刻:10時18分頃 震源:茨城県南部(北緯36.2度 東経139.8度) 深さ:約60km 規模:マグニチュード4.7 最大震度:4 午後。 昨日、インターネットで予約したチケットの受け取りに、近所のコンビニへ。 最近はこういう手続きが相手がスマホを持っている前提になっているようで、私のようなガラケーユーザーはとても困る。 ついでに、先日見つけられなかった「コ本や」再チャレンジ。 今回はあらかじめ地元の郵便屋に道を確認しておいたので、割とスムーズ。 池袋3丁目にある「コ本や」は、矢部クリニックという医院の2階にあった。 どう見ても医院の入り口だろうという感じの自動ドアを入ると、目の前に医院の待合室に入るドア。 そして左手の目立たない場所に、エレベーターが1台。 いかにも医院の事務室か何かに向かう関係者用のエレベーターに見えるのだが、これで2階に上がるとそのまま「コ本や」の 店内に入るという構造。 なぜエレベーターを上がったところがいきなり店内になるのかと言うと、本来は恐らく通路であるはずの場所に本棚が並べて あるから。 エレベーターを降りてすぐ左がレジになっているようだが、見たところ誰もいない。 本棚の本を物色していたら、店員らしき人が奥から出て来て、 「いらっしゃい」 と、声をかけられた。 店員というより、アーティストっぽい外見の人だったが、池袋ではよくあること。 いわゆる芸術家の卵みたいな人たちが、売れるまで店員をやっているというパターンが非常に多い街なのだ。 店の奥に入ると、小さな展示スペース的なものがあるのに気づいた。 もしかしたらこの店は「芸術の拠点」的なものを目指しているのかな? 文庫本を3冊ほど選んでレジに持っていき、 「表に看板がないから、分からなかったよ」 と、笑顔で話しかけると、 「看板は出さないようにしているんです」 と言う返事。 そうか「出さないようにしている」のか。(笑) 少年の心を失っていない雰囲気の店員に、不審な目を向けられ、 「どこでここの存在を知ったのですか?」 と、質問されたので、 「新しく古本屋ができたって聞いたので。でも場所が分かんなかったから、郵便屋さんに聞いちゃったよ」 と、答える。 店員、少し意外そうに、 「郵便屋は郵便受けに入れるだけなのに、知ってたんですか?」 「そりゃ、郵便屋さんは知ってるよ」 と、笑ったら、思い切り心外そうな表情をされた。 (私には「アーティストの隠れ里の存在が、こんなに早くにご町内の口コミで広まるなんて!」みたいな顔に見えた) 夜。 NHKで大地震をテーマにしたドキュメンタリー風ドラマの2回目を見る。 ニュースのシーンがとてもリアル。 伊藤淳史を起用しているのは、途中からテレビを見た人にもすぐにドラマと分かるようにだろうな。 ふと、 (今朝の地震がこの番組の放映中に起きたらどうなるだろう?) と、思った。 寝る。
2019年12月2日(月)
朝から雨。 「土砂降り」がTwitterの検索キーワードに入っていた。 神奈川県の知人が「土砂降りだ」とつぶやいていた。 私は体質的に低気圧の日には軽い頭痛に見舞われることがあるのだが、本日は朝からかなり頭が痛い。 ニュース。 中国の広東省で「公園を作る」と言って始めた工事が、実は墓地と火葬場を作るためのものだったことが分かって住民が抗議 デモを行ったのだが、そのデモで「光復香港、時代革命」という香港独立運動のスローガンを掲げる人が出て来て、中国政府 が慌てて鎮圧に走ったらしい。 昼あたり。 こっちの方も土砂降りになる。 午後。 声優の井上真樹夫さんの訃報が入って来た。 私にとっては「ルパン三世」の石川五右衛門の声の人だった。 合掌。 夜。 NHKの「逆転人生」で、インターステラテクノロジズの稲川社長についてを扱っていた。 MOMO2号の爆発事故からの逆転(MOMO3号の打ち上げ成功)という話だったが、MOMOって1号も失敗だったし、 あの会社のロケットって、これまでにも何度も打ち上げに失敗していたし、ついでに言うならMOMO4号も失敗している。 外から眺めている私なんかにとってはMOMO2号の打ち上げ失敗なんて数ある失敗の1つ。 だから「大失敗からわずか1年で逆転の大成功」というより、長い時間をかけての1歩1歩の積み重ねの結果の成功という感 じだと思っていたのだが、失敗の仕方が派手だったので、テレビの絵的に「大失敗」の話にするのに都合が良かったのかな? この番組では、インターステラテクノロジズの歴史を、ちゃんと「なつのロケット団」時代からやっていた。 ここを省略しちゃって、いきなりインターステラテクノロジズ創業から話を始めてしまう番組が多かった。 オタクが趣味でロケットの打ち上げをやっていた前史を省略せずに放映したところが、さすがNHK。 そして、ポッキーロケット、画面に「ポッキーロケット」と見出しに書かれた新聞が写っているのに、ロケット名を「お菓子 ロケット」と言い続けたあたり、やはりNHK。(笑) 頭痛は少し良くなって来た。 寝ようか。
2019年12月1日(日)
今朝も天気は良いが、寒い。 いわゆる「冬将軍」がやって来たようだ。 ニュース。 北の将軍様(笑)が、安倍総理のことを「バカにつける薬はない」と、たいそうお怒りであるらしい。 その理由は、28日に北朝鮮が発射した大型ミサイルについて、安倍総理が記者会見で「弾道ミサイル」と発言したからなん だとか。 将軍様(笑)の発言内容の趣旨を簡単にまとめると、 「〈弾道ミサイル〉だったら国連決議による制裁措置の対象になるじゃないか。だからウチはわざわざ映像を公開して〈弾道 ミサイル〉じゃなくて単なる〈ロケット砲〉なんだということをアピールしたの! それをなんで日本の総理大臣は、大事な ところを間違えるかなあ? 〈弾道ミサイル〉か〈ロケット砲〉かって、外交的にかなり重要なポイントよ? そこ間違える って、ホントありえないから! なんなら本物の〈弾道ミサイル〉の発射を見せてやろうか、コノヤロウ!」(意訳) ということらしい。 さて、日本政府はどう対応するのか? 午後。 SF乱学講座に参加するために、佐藤編集長を誘って高井戸へ。 本日のテーマは「4次元、高次元の初心者向けの話ーー少しSFと絡めてーー」 講師は、数学者で作家の小笠英志氏。 2次元実射影空間の話。 伸び縮みする薄いゴムの板を想像する。 その両端を普通にはり合わせるたものが、アニュラス(シリンダー)。(普通の輪、横に伸ばすとゴムホースみたいな形) 半ひねりして貼り合わせたものがメビウスの輪。 アニュラスを普通に輪にしたものの表面がトーラス。(空気を入れた浮き輪状) アニュラスを半ひねりして貼り合わせたもの(ゴムホースの端と端を向かい合わせではなく同じ向きにして貼り合わせた形) のことを「クラインの壷」と言い、ゴムホースに穴を開けない限り、3次元の空間においては不可能な形状。 しかし次元を1つ足して4次元にすると可能なのだそうだ。 小笠さん、この辺をいろいろと数学的に説明してくれたが、分からなかったので私が勝手に(文系的に)思考実験。 映画のフィルムを想像する。 (映像は2次元なので、3次元から次元を1個減らした形になる) このフィルムの最初のコマをクラインの壷の映像、真ん中のコマを壺に開いたホースを通す穴(穴の部分だけ)の映像、最後 のコマを穴(これも穴だけ)が閉じている映像にする。 フィルムを重ねて映写すると、穴が閉じているのに穴を通って両端が繋がったクラインの映像壷ができるわけだ。 さらにややこしいもの。 ボーイ・サーフェス、メビウスの輪でできたゴムホースでクラインの壷を作ったものだと思って欲しい。 ホースには管の両端がなくてはならないが、メビスの輪というのは、入り口の輪と出口の輪が繋がっている。 つまり、クラインの壷を作るべく繋げるはずの「両端」が、そもそも存在していないのだ。 文系の私は、残念ながらこの辺でちょっと分からなくなってしまった。 帰宅。 Twitter情報によると「豪華祭典!アニメロサマーライブ2019〜アニソン!プレミアム!〜」という番組に、ピアニート 公爵が出ていると言うので、急いでテレビをつける。 番組はもう始まってしまっていたが、幸いなことに公爵の出番は番組の後ろの方だった。 アイドル歌手・如月千早こと声優の今井麻美の歌の伴奏で「蒼い鳥」を弾いていた。 (おおっ!) 画面に食いついて歌の終わりまで聴いてからテレビを消し、寝る。2019年11月分へ 目次へ
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