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独 り 言 (2019年9月分)
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2019年9月30日(月)
仕事は休み。 ここのところ、ややスケジュールが混んでいたので、体を休めるために休暇を取ったのだ。 午前中。 昨夜購入した『カササギ殺人事件』(アンソニー・ホロヴィッツ 山田蘭訳 創元推理文庫 Kindle版)を読み始める。 〈ストーリー〉 編集者である「私」は、アラン・コンウェイという作家から届いた「カササギ殺人事件」の原稿を読む。 その作品のせいで自分の人生が大きく変わってしまうことになるとも知らず…… ……という出だしで、ここから「カササギ殺人事件」という劇中小説が始まるのだ。 劇中作の「カササギ殺人事件」は、アガサ・クリスティーのミス・マープル・シリーズみたいな雰囲気のミステリー小説。 とある田舎町で、何にでも首を突っ込むことで村の人々から鬱陶しがられていた中年女性が死亡する。 彼女に知られたくない秘密を知られていた村人はたくさんいて……という物語。 これは面白そう。 昼食は、新月うどん(←私が勝手にそう命名した)。 丼に割り入れた生卵の上に茹でたうどんを乗せ、熱い汁を注いだもの。 要は月見うどんなのだが、麺で隠れて卵が見えない。 午後。 テレビで「遺留捜査」という日本のミステリードラマを観る。 「空き缶にアルミホイルを巻くとレレコードができる」というネタから物語を作ろうとしたのだろうが、この小道具が事件と あまりきちんと絡んで来ない。 (うーん、イマイチ) 夕刊。 AGCの社長である島村琢哉さんという人が〈こころの玉手箱〉というコラムに、鎌倉・七里ガ浜で育った思い出を書いてい たのだが、読んでいて違和感を覚えたのが、 〈七里ガ浜は湘南として知られる場所で、青い海と白い砂浜が広がる〉 という、この一文。 鎌倉は、源頼朝が幕府を置いた場所で、三方を山に囲まれた要塞向きの地形と共に、武器を作るための砂鉄が多く産出される 土地である点も、この地が選ばれた理由であるとされている。 つまり鎌倉の砂浜は、砂鉄を多く含む「黒い砂浜」であることが特徴なのだ。 鎌倉市周辺で育ったという島村さんがそれを知らないとは思われない。 〈青い海と白い砂浜〉という陳腐なこの表現、もしかしてライターが現地を見ずに書いた文章か? さてと。 明日は仕事。 『カササギ殺人事件』の続きを読みつつ、寝る。
2019年9月29日(日)
午前中。 昨日、寝落ちして見損なった番組の視聴。 メンサ会員の中でも記憶力が良いので有名な宮地真一さんが出演したバラエティ番組。 おそらく彼のIQについて言及したであろう場面(パネルにはあった)が、まるまるカットされていて笑った。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の月例会。 今日はふくろ祭りなので、ふんどし姿のおっさんたちが何人も歩いている。 個人的感想だが、毛深い人は股引を履くか尻毛を剃るかのどっちかにした方が良いと思った。 東京芸術劇場の入り口で、なぜか手荷物検査をやっていた。 荷物の中身を見せてくれと言われたのでリュックを検査台の上に下ろしたら、自分で開けてくれと言う。 ファスナーを全部開いて「どうぞ」と言ったら、隙間から覗き込むようにして「はい、結構です」と言われた。 「中を確認しなくて良いのですか?」 と言ったが、いいと言うのでそのまま中へ。 そして、もうひとつ持っていた小さなバッグの方は全く確認せずにスルー。 (私がテロリストだったら、大きなバッグを進んで開けて見せて危険物は小さなバッグの方に隠しておくだろうなあ) 遅れてやって来たメンバーも、 「あり得ませんよ。カバンにぶら下げた水筒の中身も確認しませんでした。ガソリンでも持ち込まれたらどうするつもりなん でしょう?」 と、呆れていた。 当然、そのあとはテロのやり方についての話で盛り上がってしまう。(^^; 昨夜の宮地さんの出演番組については、 「やっぱり珍獣扱いでしたねえ」 と、ため息。 まあ、高IQ者のテレビでの扱いなんて、そんなものだろう。 ちなみに、帰りに手荷物検査の理由を聞いてみたら「ラグビーの世界大会があったから」と説明されたのだが、東京芸術劇場 とラグビーは関係なくないか? 北口のテング酒場で懇親会。 店のメニューが少し変わっていた。 (と言うか、種類が減っていた) 飲んでいるうちに、 「火星に行けるとしたら行きたいか?」 という話になる。 私が「行きたい」と答えたら、 「暗闇の中で何年も暮らして、砂漠を見て、また暗闇の中を帰って来るだけなのに?」 と言われたので、 「私の人生は、ずっとそんなもんだったから別に良い」 と、答える。 (私は割と初めて系のことをするケースが多いので「まるで先が見えない」状態で前に進むのが普通になっている) 帰宅。 「NHKスペシャル AIでよみがえる美空ひばり」を観る。 美空ひばりの声の音源をAIに覚えさせて、立体映像のひばりに新曲を歌わせるという実験を追ったドキュメンタリー。 声は良かったが、立体映像がイマイチ似ていないように思えたな。 寝る。
2019年9月28日(土)
朝。 風呂に入ってから、いろいろと雑用を片付ける。 午後。 銀座ブロッサムに「第10回 中央区・銀座シャンソンフェスティバル」を聴きに行くために、家を出る。 同行した佐藤編集長に、 「道に迷う時間を考えて、少し早めに行こう」 と言うと、 「駅から1分の会場まで行くのに、どうやって道に迷うんや?」 と言われる。 有楽町線で新富町へ。 駅には「銀座ブロッサムは1番出口」という表示。 そして表示の通りに1番出口を出ると、目の前に大きく「銀座ブロッサム」と書かれた建物が見えた。 「さあ、道に迷ってみろ!」 と、笑った編集長、私が通りの向こうに見える建物へ行くために横断歩道を探してウロウロし出すと、 「大したもんや、どんどん目的地から離れていく」 と、感心(?)したようだ。 (見たか、我が方向音痴能力を!)( ̄^ ̄) さて、会場へ。 シャンソン・ショーなので、客の平均年齢が高いのは予想していたのだが、予想以上だった。 ドレスで着飾ってはいるのであるが、足元がおぼつかないせいで靴だけは運動靴なんて方々が目立つ。 それでも銀座までシャンソンを聴きに来るのだから、立派だと思う。 そして出演者。 こちらは、舞台用のメイクを施したお顔を遠くから見るわけだが、それでも……まあ、なんだ(^^; みなさん、声には張りがあって、さすがプロの歌手の方々。 トリは菅原洋一(86歳)。 ところで。 客席でスマホをいじる人、本当にやめていただきたい。 左斜め前の席の方、スマホをライト代わりにプログラムを確認。 お気持ちは分かりますが、明るいうちに見ておいて欲しい。 そして左隣の席の方、前の人がやっているからいいと思ったのか、こちらもスマホで何かお読みのようだった。 暗い客席では人間の瞳孔は開いた状態。 そこでいきなりライトを点けられると、とても眩しいのだ。 冗談抜きに、目潰し状態になる。 (この2人が自分の都合で暗闇の中でスマホをつけたり消したり繰り返したせいで、私の左目は無駄なダメージを受けたぞ) 帰り道。 行きに道に迷ったお陰で(?)発見したイタリア料理店へ。 この店、ドアに貼ってあった張り紙を見るに、元はちゃんとしたイタリア・レストランだったものを、つい最近、大衆レスト ランに商売替えしたものらしい。 とりあえず、店内へ。 「お飲み物はワインとビールしかご案内できませんが」 と、わざわざ断る店員。 以前の高級店のイメージで来られても期待に沿うサービスはできないということらしい。 普通にワインやパスタを注文する。 パスタはペペロンチーノ。 なぜか、 「お時間がかかりますが、よろしいですか?」 と聞かれる。 (ペペロンチーノって、そんなに時間がかかるものだったかなあ?) と思いつつ、特に急いでいないので了解する。 スパークリングワインで乾杯し、サラダをつつきつつペペロンチーノを待つ。 やがて出て来たペペロンチーノなのだが、妙に塩辛い。 味にうるさい佐藤編集長によれば「オリーブオイルが乳化していなくて、うまくパスタに絡んでいなかった」のだとか。 帰宅。 メンサの宮地真一さんが出るという番組が確か今夜22時10分からだと記憶していたので、急いでテレビをつけたのだが、 やっていない。 (アレ?) と思って確かめたら、23時10分からだった。 (放送時間が変更になったのかな?) とりあえず間に合ったわけだが、念のため録画予約して、万一を考えて2号くんにも録画を頼み、放送が始まったのは覚えて いる……。 ……気がついたら0時18分。 完全に寝落ちしてしまったらしい。 明日、録画を観ることにして、寝る。
2019年9月27日(金)
仕事。 トラブルが多くて、なかなか捗らない。 手を止めている時間が長いので、肉体的には楽だが精神的にはイライラするのでトータルではむしろ消耗してしまった。 夕方から空想小説ワークショップ。 見学者が来たのは良いのだが、中のひとりがちょっと謎の人物。 「最近初めて小説を読んだ」のだそうだ。 一瞬、講師が「初めて小説を書いた」の言い間違いかと聞き返したが、本当に「初めて読んだ」のだそうだ。 「いままで読んだ本は、堅い本ばかりで」と言うので講師が「専門書とかですか?」と聞いたら「ビジネス書」だそうだ。 ビジネス書と小説を比較して、ビジネス書を「堅い本」と言う人かあ……) あとで聞いたら、その「彼が初めて読んだ小説」というのは『宝島』だそうだ。 (なぜ、そんな人が小説の創作講座に?) 放課後の飲み会。 問題の見学者は参加すると言う。 他の人たちは全員、明日とか明後日(ヲイ!)とかに重要な用事があるのを急に思い出したので欠席。 講師が「崎田さんに着いて行って」と余計なことを言うから私は参加。 そして、遅刻して来て状況を飲み込めていないT田さんも参加。 (T田さん、今日が誕生日で、飲み会でみんなに祝ってもらう気まんまんでやって来たらしい。お気の毒です) 見学者、飲み会でも全開。 小説を読んだこともないのに創作講座にやって来た理由は、コミカレの人に勧められたからだそうだ。 こら、ワークショップは「変な人入れ」ではないぞ。(笑) どうやら彼の目的は愚民(?)どもを己の弁舌で感服させ、教え導くことであったようだ。 (セミナーみたいなものの勧誘?) 飲み会から参加したZ間さん、やはり急用が出来て帰ってしまった。(^^; とりあえず、彼が始めようとする妙な話の腰を私がベキベキ複雑骨折させることで全て終了させてみた。 「最近、池袋は治安が悪くなりましてね」 「いや、むしろ良くなっていますよ」 「私は東京生まれなんです」 「私もです」 「昔は吉祥寺の方に住んでいまして」 「それは緑豊かなところですね」 「えーと……ですから、東京には詳しいんです。その私の目から見て、池袋は明らかに治安が悪くなっているんです」 「私は池袋に20年以上住んでいますが、確実に治安は良くなっていますよ」 「この間も警察に逮捕されている人を見たんですよ」 「警察がすぐに来るのは治安が良い証拠でしょう」 みたいな感じ。 どうも彼は、最近の東京は治安が悪くなっていて、それは外国人が原因で、だからその対策のために若者が立ち上がるべきで ……というような話がしたかったようだ。 こういう変な勧誘目的の見学者を撃退する目的であるならば、ワークショップの教室に突っ込んだコミカレの判断は正しいの かもしれない。 (迷惑な話だが) 帰宅。 いろいろと疲れたので、寝る。
2019年9月26日(木)
出勤。 普通に仕事。 細かい作業が多くて捗らない。 定時で退社。 副都心線で、未就学児を連れた若い母親と出会う。 未就学児は、なかなよく喋る子供で、 「アンパンマンミュージアムに行ってステージを観たらアンパンマンはいたが、ドキンちゃんはいなかった」 「アンパンマンミュージアムには東横線で行った、車両がなぜか緑色だった」 という趣旨のことを話してくれた。 どうやら「青ガエル」と呼ばれる東横線90周年記念ラッピング電車に乗車したようで、普段とは違う色の電車が彼には珍し かった模様。 面白いので話し相手になっていたら、母親に思いっきり警戒される。 すません、見た目が怪しげなもので。(^^; 帰宅。 夕食後に「ダークサイドミステリー」を観る。 フルベッキ写真、東日流外三郡誌、義経ジンギスカン説といった偽歴史の話。 (当然、原田実先生もご出演) フルベッキ写真にまつわる偽歴史とは、オランダ出身の宣教師グイド・フルベッキが、佐賀藩の藩校の学生らと一緒に撮った 集合写真を「維新の志士の集合写真」だとする偽歴史。 この話の言い出しっぺは、画家(肖像画家の島田隆資)で、1974年に「日本歴史」という雑誌に「この写真には明治維新 の志士らが写っている」という説を発表したのが発端らしい。 プロの画家の目から見れば、写真の人物と維新の志士の顔が一致するのが分かるという主張だったそうだが、かなり根拠は薄 そう。 ちなみに、このフルベッキ写真は、中曽根康弘氏が総理大臣だった当時に、二階堂進氏からこの写真のコピーを見せられて、 「嘘だろう」と笑っているニュース映像が残っていたようだ。(こういうものを発掘してくるあたりは、さすがNHK!) 『東日流外三郡誌』とは、和田喜八郎という人が自宅の天井裏で見つけたとする古代の東北の歴史が書かれた古文書。 もちろん偽物で、真相は和田喜八郎が詐欺師だったというもの。 義経ジンギスカン説とは、悲劇の最期を遂げた英雄源義経は、実は逃げ延びてジンギスカンとなり、広大なユーラシア大陸を 支配したという話。 「だったらいいのにな」系の伝説なのだが、1923年に小谷部全一郎(おやべ・またいちろう)が『成吉思汗ハ源義経也』 を書いて論争となった。 もちろん義経がジンギスカンであるなどという証拠はなにもないわけだが、小谷部に言わせれば、自分の死を偽装して逃げた 義経が証拠など残しておくわけがないということになる。 ただし、モンゴルの方を調べればジンギスカンの家系の記録がちゃんと残っているわけで、それを見ればジンギスカンがちゃ んとモンゴル人の両親から生まれたモンゴル人であることが明らかになる。 ところで、日本で羊肉を使った鍋料理に「ジンギスカン」という名称を使っていることがモンゴル人に不評であるそうな。 だから、ここは義経ジンギスカン説を採用して「ハンガン鍋」とか呼ぶことにしてみてはどうだろう? ……くだらないことを考えていたら眠くなった。 寝る。
2019年9月25日(水)
朝。 家を早めに出たのに、7時20分頃に西武池袋線練馬駅で人身事故があったとかで地下鉄が遅延、バスに乗り遅れる。 (あとでニュースを見たら、飛び込み自殺だったっぽい) どうにか遅刻せずに職場に着いて、普通に定時まで仕事。 建物の外に出たら道路が少し濡れていたので、どうやら昼頃に雨が降ったらしい。 バスと地下鉄を乗り継いで家に帰ろうとしたら、自宅近くの道で救急車を見かけ、 (なんだろう?) と思いつつ角を曲がると消防自動車が停まっていた。 帰宅後、2号くんから電話があって、 「アパートの前にパトカーが停まっているのを見かけたけど、なんかあったのか?」 と言われる。 しばらくして、今度は佐藤編集長から、 「アパートの近くのマンションの前で、警官が何か話をしていたぞ」 と、連絡を受ける。 3通りの目撃情報を総合すると人身の絡む事故があった可能性が高い。 (今日はよく事故に遭遇するなあ) 夜。 ネットのニュースを見ていたら、 〈東武鉄道によると、18:40頃に発生した信号確認の影響により、池袋〜小川町駅間の上下線で運転を見合わせているという〉 (JX通信社/FASTALERT 2019年9月25日19:24) だそうだ。 ギリギリセーフで私自身は巻き込まれなかったものの、今日はいったいどういう日なんだろう? 明日も念のため、早めに家を出た方がいいかな? 寝る。
2019年9月24日(火)
朝。 東京ローカルの情報番組「モーニングクロス」で、ゲストコメンテーターの古谷経衡氏が、 「増税前に買ったものは?」 と振られて、 「お金がないですから、飼い猫のカリカリ(乾燥餌)ぐらい」 と答えていた。 増税前の駆け込み需要が政府の予想を裏切って小さかったのは、やはり「お金がない」という人が多いからか? (私もない) 出勤。 バスに乗ったら幼児を連れた母親が乗っていたのだが、その子供がずっと泣き続けている。 子供なのだから泣くのは普通なのかも知れないが、泣きながら、 「降ろして下さい。お願いします。今すぐじゃないとダメなんです。お願いします。お願いします」 と繰り返すのが、なんだか怖かった。 (最近の幼児は、母親に甘えて泣くのにこういう言葉を使うのが普通なのか?) 職場では、先週末にいろいろあった関係で、本日はリフトのオペレーターをやることに。 神経を使わない肉体労働。 ……いい汗をかいてしまった。 帰宅。 任天堂DS Lite用のACアダプターが届いていた。 本来は昨日届くはずだったのだが、配達が遅延したとかで、サイトに〈お届け予定日が確定次第Eメールでお知らせいたしま す〉と書かれていて、そのEメールが来ないまま商品だけが届いたので、届いたのだから問題ないと言えば問題ないのだが、 なんとなく気持ちがもやもやする。 ともあれ、さっそくDS Liteに繋いで充電し、テレビを視聴。 iPod touchと言い、私はどうも機械を本来とは違う使い方で使うことが多いようだ。 私が専らGPS機能付きの地図と電子チケットとして使っているiPod touchは、実は音楽を聴くためのツールらしい。 (私はこの機械で音楽を聴いたことが1度もない) 夜。 肉体労働で筋肉痛になったので、熱めの風呂に入ってマッサージ。 寝る。
2019年9月23日(月)
朝。 のんびり起きて、風呂に入る。 (きょうは1日ゆっくりと過ごそう) 12時に昼食をとり、12時半にノパソを開けたところで、ふと何かを忘れている気がした。 念のため確認すると、今日は新宿でイベントのある日だった! 開場時刻は30分前で、チケットもまだ受け取ってない。 慌ててデータをプリントアウトし、コンビニに走ってチケットをGETした時は、すでに12時45分。 (セブンのお兄さん、すみません。昼過ぎにチケットをひったくるようにして店を走り出て行った無礼な客は私です) 埼京線で新宿へ。 まずいことに、会場の「新宿NAKED LOFT」は、初めて行く場所。 車内でiPod touch上に地図を呼び出すが「位置情報サービスがオフになっている」とかほざかれる。 どうにか自分の位置情報を地図上に表示させ、目的地の方向を車窓から確認。 目標となる建物は……さすがに見れば分かるプリンスホテル。(一応、子供の頃は新宿に住んでいた) 駅を出てから茶色のビルを目当てに急ぐ。 こういうとき、休日の新宿の人混みはかなり邪魔になる。 人の間をすり抜けて早足で歩くが、地図上の自分の位置があまり動かない。 目的地は思ったより遠いようだ。 道の途中で途中で開演時刻が過ぎてしまった。 しかし、奇跡のようだが道に迷わずに(駅から会場までが一本道だった)十数分遅れで会場へ。 ドアを開けるとすぐに会場で、中に入った瞬間、舞台上の出演者のほぼ全員と目があってしまった気がする。(^^; 親切な人がゴソゴソ入って行った私を一番前のテーブルまで通してくれたので、着席。 イベントは「SF雑談5〜『三体』大ヒットの秘密に迫る!〜」というトークショーで、劉慈欣のSF小説『三体』について を堺三保、里見哲朗、大森望の3人が語るという内容。 この『三体』という小説、ぶっとんだ内容で面白いのだが物理学を大切に考える人からは「こんなのはSFじゃない!」と、 お怒りの言葉が飛んできているという作品。 面白かったのは、中国人のファンの1人がシリーズ三部作を全て読み終わったあとで「もうこの面白い物語が読めないとは」 と嘆くあまり、自分で勝手に続編を書いてしまい、ネット上で発表。 これがオリジナルの版元に見つけられて、叱られるどころか出版してくれる運びになったという話。 中国の出版社、太っ腹である。 (他にも面白そうな話はいろいろと出たのだが、ネタバレになるので、さすがにここには書けない) 会場側が時間にきっちりしていたので(というか、普通はそうだよな)予定通り4時でイベントは終了。 まだ陽の高いうちに帰ることになり、なんとなく違和感。(これが普通なのだが) 行きに迷わなかった分(?)帰り道に新宿駅の地下道でたっぷりと道に迷い、どうしてもJRに辿り着かなかったので丸ノ内 線と副都心線を乗り継いで帰宅。 夕食をとって、もう1度風呂に入って、寝る。
2019年9月22日(日)
佐藤編集長が使っていた扇風機が壊れたというので、買い物に付き合う。 池袋のビックカメラに行ったのだが、季節ものの商品のせいか、売り場にほとんど見当たらない。 高級な多機能扇風機か、小さなハンディ扇風機、あるいはいわゆるサーキュレーターしか置いていないのだ。 店を出て、ルノアールで休憩しようとしたら満席だと言う。 仕方がないので西口のルノアールに移動。 幸いなことに(?)店のシステムの不具合でカードが使えなくなっており、その分、空席があって中へ入れた。 お茶を飲んで一休み。 その後、西口の乱歩通り商店街で古い定食屋を見つけたので遅めの昼食をとる。 トンカツ定食。 味は可もなく不可もなく。 カロリー高めのものを食べたので、少し散歩。 雨がパラつき出した。 山手通りの古道具屋で、USB接続の小型扇風機を見つけたので、購入する。 カロリー消費のために、えびす通りを越えて登り坂を歩く。 名曲喫茶「ショパン」で休憩。 私は静かな店が好きなのだが、残念ながら静かな店は往々にして客が少ないのですぐに潰れてしまう。 この店は名曲喫茶なので、静かだが潰れずにいる私のお気に入りの店。 ちなみに、マスターは音楽評論家の宮本英世さん。 本業が別にあるので、あんまりガツガツ儲けるつもりもないのだろうね。 店内に飾ってある写真は(おそらく)フルトヴェングラーとトスカニーニ(たぶん) 2号くんが、私に用があるというので電話で話す。 内容は「金を貸して欲しい」だった。 来年のSF大会に申し込みたいそうなのだ。 (しょうがないなあ……) 駅前で待ち合わせ。 振り込みを済ませてから新宿のサンライズフェスティバルに行くという2号くん(「舞 - HiME」が観たいらしい)と別れて 帰宅。 寝る。
2019年9月21日(土)
休日。 BSで「なつぞら」を1週間分、観る。 ヒロインの妹が夫の浮気が原因で離婚することになる。 しかし婚家側が「彼女が女将をしている店(夫所有)を出て行く」「娘を置いて行く」を条件に挙げて来る。 婚家が強気である理由は、彼女が結婚の際に自分が戦災孤児であったことを隠していたから。 (婚姻の際に戸籍を確認したはずなので、その戸籍に偽造を施していたということかな?) 夫の側の不貞が原因なのに婚家側が「娘を置いていけ」と主張できる根拠としては、店を出て行くと彼女には収入の道がなく なるため、娘の養育が困難になるから。 そこでヒロインの兄(つまり妹の兄でもある)である声優プロダクションの社長が助け舟を出す。 「自分たちは戦災孤児だが、親は料理屋を経営していた。だから自分は妹にその店を継がせるつもりでいる」 と言うのだ。 ここで婚家が手のひらを返し、妹は元どおり今の店で女将を続けられることになる。 なぜならば、婚家の先代(妹の亡父)から料理を習って婚家の〈店の味〉を引き継いでいるのは妹であるから。 要するに兄は「婚家の〈店の味〉を引き継いだライバル店を近所に開店させるけれど、それでもいいのか?」と脅しをかけた ことになると思うのだが、その辺はNHKの朝ドラであるからか、綺麗事でまとめてある。 御都合主義の偶然で、どうやらヒロイン兄妹の父親が修行した店と、婚家の先代(妹の夫の亡父)が修行した店が同じ店で、 「縁があったのねえ」みたいな人情話系の流れになったが、これって、 婚家側:これまで通りヒロインの妹を「雇われ女将」として利用することができる。 妹側:店の開店資金等、当座の出費が不要になる。 と、商売人同士が計算を働かせたという話だよな。 そっちの方が面白そうな気がするがドラマは、ヒロインが両親が2人で作っていた天丼の味を思い出してほのぼのと懐かしむ みたいな方向で、ほのぼのとした物語になっていた。 ……だらだらしていたら昼になってしまっていた。 昼食は、テイクアウトの天丼。 テレビの影響を受けやすい人。(笑) 子供の頃、実家では天ぷらを自宅で作っていて、 (あんまり美味い食べ物じゃないな……) と、思っていたのだが、大人になってから店でプロ揚げた天ぷらを食べたら美味かった。 天ぷらというのは、家庭用の調理器具で作るべき料理じゃないのだと思う。 午後。 「藤岡藤巻LIVE」を聴きに、大森のライブハウス「風に吹かれて」へ。 この店のサイトの「アクセス」のページがリニューアルしていて、昔は「案内写真」だけだったのが「案内動画」も加わって いた。 「案内写真」というのは、地図を見ても店に辿り着けない人のために、駅から店までの風景を写真にして順に並べたもの。 それがリニューアルによって、写真以外に「案内動画」というのが表示されるようになり、駅から店まで実際に歩いた場合に 見える風景がそのまま動画で見られるようになっているのだ。 (これは親切!) お陰で方向音痴の私でも、駅からライブハウスまで1度しか道に迷わずに辿り着くことができた。 近所にどんな店があるのかがよく分かるので、道を聞くときに便利なのだ。 それはさておき、動画で見た通りの道を、直後に歩くってちょっと不思議な体験だな。 さて、ライブ。 出だしの曲から、見事に歌詞を忘れてやり直し。(^^; 中高年の体の衰えを嘆くというテーマのフォーク・ライブなので、客にはむしろウケる。 この後もたびたび、歌詞や段取りが分からなくなった出演者たちが、舞台の上で揉めたり……という展開。 「出演者がトイレに行きたくなるから」という理由で5曲毎に休憩が入る3部構成で、この休憩の合間に客は飲み物や料理の 追加注文ができるという、お店にとっても良いシステム。 (もちろん、休憩では出演者のCDも販売する) それは良かったのだが、第3部を開始しようとしたら、ボーカルの藤巻直哉さんが舞台の上にいない。 「おい、藤巻、どこ行った?」 と、藤岡孝章さん。 すると、客席から、 「藤巻さんは、厨房でオムライス食ってます!」 の声。 音楽ライブで出演者が途中で飯を食うというのは、珍しい演出(?)だな……と思っていたら、今度はトイレに行ってしまっ て帰って来ない。 「どうしたんだ?」と騒ぐ出演者に、舞台脇のトイレから顔を出した藤巻さん「前の人が出て来なくて」。 延々と待たされたバンドがついに前奏を開始し、歌い出しのタイミングでトイレから戻って来た藤巻さんが舞台に駆け上がっ てマイクを手に歌が始まる。 (これは、どこまでが演出なのだろうな?) 本日の特別ゲストは、なつみかんちゃんこと東菜摘(あずま・なつみ)さん。 得意の音痴芸(?)で「銭形平次」を歌い上げ、その音程に囚われない自由な歌唱によって客席を沸かせた。 さて、ライブも終わったのでCDを2枚買って会場を出る。 疲れているのか、帰りの有楽町線で少し眠ったようだ。 帰宅後、布団の上でノパソを開いたままウトウトして「そろそろ池袋かな?」と、思って目を開ける。 ……一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなった。 (そうか、これが「寝呆ける」というやつか) 地下鉄の車内にいた記憶と、自宅に帰って布団の上でノパソを広げながら目を閉じるまでの間の記憶が、一瞬、消えてしまったのだ。 (人間の記憶って、意外といい加減なものなのかも) 今度こそちゃんと、寝る。
2019年9月20日(金)
出勤。 普通に仕事をして、給与明細を受け取った……までは良かったのだが、午後になって、なぜかカンカンに怒った上司に、部署 の人間がまとめて呼ばれる。 昨日、リフトが故障した件で、リフトのオペレーターが報告を上げていなかったのだそうだ。 最初に、 「なぜ、誰も報告を上げない?」 と、言われたので、 「リフトのトラブルの報告はリフトのオペレーターが行ったと思ったから」 という趣旨のことを答えたら、その後はリフトのオペレーターと上司の2人だけの話になった。 (他の者たちは呼ばれた意味がない) チームがどうのと言っていたので、たぶん「連帯責任」みたいな話をしたかったのだろうと思うが、途中で冷静になったら、 それぞれが独立した仕事を行なっている短期雇用のバイトに「連帯」を求めるのは不合理だと気づいたのだと思う。 夕方。 渋谷駅まで歩いて帰宅。 帰りの電車で偶然、2号くんに会った。 通勤快速に乗り換えるために新宿三丁目駅のホームに降りたら、2号くんが、 「間もなく、あのエスカレーターを全盲の方が降りて来るよ」 と、言う。 見ていたら17時41分に、本当にサングラスをかけて白杖を持った男性がエスカレーターを降りて来た。 それを見て、なぜか微笑む2号くん。 どうやら2号くんは、時計のように正確に行動する人間を見ると心が和むらしい。 池袋で「これから茶道教室に行く」という2号くんと別れる。 2号くんは、動作が決められている茶道が好きなのだそうだ。 帰宅。 「ホビーホース! ガールズ」というドキュメンタリー番組を視聴。 ホビーホースという競技を行う少女たちを追った海外のドキュメンタリー。 見た感じでは、先端に作り物の馬の頭のついたスティックを操って、その技術を競う競技のようだが、どうすると得点になる のかがいまひとつ分かりにくかった。 この番組が作られた国(フィンランド)では、ホビーホースのルールは誰でも知っているものであって、敢えて説明する必要 がなかったのかな? 競技で使用されるホビーホースは、子供の頃に「ロンパールーム」という番組で見た遊具に似ている気がした。 この遊具を両足の間に挟むようにして持ち「さあみんなでギャロップ、ギャロップ、ギャロップ」と、歌いながら遊んでいた ように記憶している。 「ギャロップ」とは、馬の速駆けのことで、たぶん「馬を速駆けさせよう」というような意味の歌詞だったのだと思う。 子供の頃にちょっと欲しいかと思った遊具だったが、デパートなんかでは売っていなかったように思う。 (番組に出て来たフィンランドの少女たちは手作りしているようだった) フィンランド、一度行ってみたいな。 寝る
2019年9月19日(木)
朝刊に付いて来たカレンダーの来月の分を見たら、ちゃんと「即位礼正殿の儀」が載っていた。 まあ、そりゃそうだよね。 出勤。 地下鉄に乗ったら、やたらタバコ臭い。 混んだ車内で隣に立った人が、どうやらヘビースモーカーだった模様。 昭和の時代だったら気にならない程度の臭いなのだろうが、タバコを吸う人が少なくなってこちらが臭いに敏感になっているせい なのか、咳が出るほどの悪臭に感じてしまった。 自分の体までタバコ臭くなった気がした。 どうにか渋谷に着く。 少しゆっくり歩いたせいかバスに乗り遅れ、仕方なく次のバスに乗ったところで携帯電話を忘れたことに気づく。 午前中。 作業中に手をぶつけて左手の甲に怪我をする。 昼。 リフトが故障。 (今日は厄日か?) 夕方。 帰宅のため渋谷駅までバスに乗ったのだが、なぜか停留場の手前の道路で降ろされる。 どうしたのかと思ったら、停留所に停まったものを先頭にバス4台が数珠繋ぎ状態で停車していた。 (本来5分間隔で到着するはずのバスが、道路事情の影響でほぼ同時に1つの停留所に集まってしまったようだ) どうということはない話なのだが、見た目になかなかインパクトのある光景だった。 帰宅。 夕食後に風呂に入り「ダークサイドミステリー」を観る。 ラヴクラフト特集。 佐野史郎がラヴクラフトの小説を原作とした日本版ドラマ「インスマスを覆う影」で主演を務めていたことを初めて知った。 (そして佐野史郎、ラヴクラフトを語らせるとやたらに熱い) 番組内でドラマの一部が紹介されていて、若き日の佐野史郎が映っていた。 このドラマ、DVDは出ていない模様。 VHS版はあるようだが、うちのVHSプレイヤーは故障中なんだよな……。 寝る。
2019年9月18日(水)
朝。 MXテレビの「モーニングクロス」では、今日も千葉の台風被害の話題を取り上げていた。 停電は、まだ続いているらしい。 今日も出勤。 仕事が楽しいのは、たぶん自分に向いている仕事だからだろう。 昼から雨が降り出し、退社時もやはり降っていた。 涼しいので渋谷駅まで歩く。 帰宅。 個人が体験をまとめた千葉の停電被害の記録がTwitterに回って来たので、読む。 被害が主に停電だけだった地域の人たちは、当初は冷静に復旧を待っていたそうだ。 しかし、電力ポンプで水を汲み上げるシステムを採用していた建物では断水が起き、冷蔵庫が使えなくなって自宅の備蓄食料 が腐敗して食べられなくなる。 コンビニに行っても同じように冷蔵庫が使えないので商品がダメになっていて買い物ができない。 さらに冷房が使えない暑さの中、食事をとると体温が上がることで却って消耗を感じるようになり……と、次第に状況が悪化 していって。 派手な被害がなかったためにメディアでもあまり取り上げられず、せっかくラジオをつけても停電地域の状況が報道されてい ないために必要な情報が入って来ない……停電というのは、地味だがそのために逆に恐ろしい災害であるようだ。 日経夕刊。 〈サウジ・アラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、17日夜(日本時間18日未明)、サウジのジッダで記者会見し、 何者かによる攻撃で大きな被害を受けた石油施設の状況について「9月末には日量1100万バレルの生産能力を回復する」 と述べた。攻撃前の供給体制に早期に復帰するとの認識を示したものだ〉 それはめでたい話なのだが、一方で、 〈攻撃をだれが実行したかについてはわからないと述べた〉 とのことなので、犯人はまだ捕まっていない。 つまり、再び攻撃をされる可能性が残っていることになる。 ドローンによる攻撃は、ミサイルなどと比較すると安く簡単にできるので、犯人を特定しづらいのだと思う。 そして模倣犯も出やすい。 今後、どこの国でも重要施設にはドローンへの対策が必須になるのだろうな。 寝る。
2019年9月17日(火)
日経朝刊の1面トップは、 〈中東緊迫 原油が高騰〉 サウジアラビアの石油施設がドローンによって攻撃された影響を受けたものだという。 記事には、 〈原油急騰による物価上昇が景気を冷やすおそれもあり、各国で株価が下落した〉 と、書いてあるが、それでもやるのか消費税増税? 国際面の記事は、 〈中国工業生産 さらに減速〉 〈8月4.4%増 リーマン以来の低水準〉 これも世界経済にとって大きな不安材料なんだが。 出勤。 図書館が休館日だとかで、裏口から入る。 定時まで仕事。 帰宅して夕刊を広げたら、 〈ドバイ原油14%高〉 の文字。 〈アジア市場の指標原油である中東産ドバイ原油のスポット価格が17日午前、大幅に反発し約4カ月ぶりの高値をつけた。 取引の中心となる11月渡しは1バーレル66.40ドル前後と前週末に比べ8.10ドル(14%)高い水準で推移している〉 冬に向かう時期に原油高。 ガソリンの価格も、当然上がるよなあ。 物価全体に影響が出そう。 マジで消費税値上げには最悪のタイミングだと思うが……。 寝る。
2019年9月16日(月)
朝。 テレビを観ていると、いわゆるL字画面で千葉県の給水情報とかが入る。 インフラの復旧が、思ったよりずっと遅れているようだ。 来年もしもオリンピックの最中に同じレベルの台風が来たらどうなるのだろう? 東京MXの「モーニングクロス」でも、千葉の大規模停電を踏まえて各家庭で非常用の発電機を備えておくべきではないかと いう話をしていた。 午後。 靴を買いに行き、ファミレスで遅めの昼食。 メニューに厚切りベーコンとワインを見つける YouTubeで厚切りベーコンをワインと一緒に飲む動画を見たばかりだったので、つい注文してしまった。 CMに弱いタイプ。(笑) ちなみに動画は、モバイル電源とIHコンロを紹介する目的のレビュー動画。 (モバイル電源に消費電力の少ないIHコンロを繋げば、車中泊の車の中でも焼きたてのベーコンが楽しめるという内容の レビューだった) 2号くんのアパートに寄って、少し休憩してから帰宅。 非常用にモバイル電源と太陽電池パネルは買っておいた方が良いかなあ? でも、結構な値段がするのだよね。 ちょっと迷うな。 寝る。
2019年9月15日(日)
朝。 変な夢を見る浅い眠り。 いろいろと疲れているのを感じたので、体を休めることに専念。 『経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策』 (デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・バス:著 橘明美、 臼井美子:訳 草思社)を読み始める。 第1章は、ニューディール政策について。 午後。 漫画「ミステリという勿れ」(田村由美 小学館)の第5巻が出ていたので、honto版を買って読む。 第4巻で連続爆弾魔の逮捕に協力した主人公、久能整(くのう・ととのう)が、今回は連続放火魔の事件に巻き込まれる話。 (だんだん京極堂シリーズっぽい雰囲気になっていくなあ) 主人公を事件に「巻き込ませている」謎の女性ライカの正体は、まだ明かされないまま次巻へ。 夜。 Eテレで高畑勲特集をやっていた。 高畑勲のアニメに多大な影響を与えた名作「やぶにらみの暴君」。 しかし現在では「やぶにらみ」という言葉は差別語なのでNHKでは使えない。 (どうするのかなあ?) と、観ていたら画面に映ったのは「La Bergere et le Ramoneur」と、原題の方が書かれたパッケージ。 なるほど……。 『経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策』の第2章を途中まで読んだところで、眠くなったので、寝る。
2019年9月14日(土)
朝。 昨日、読み終わった『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』が面白かったので、経済学つ ながりで、『経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策』 (デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・バス:著 橘明美、臼井美子:訳 草思社)をアマゾンに発注。 少し前までは、書籍の発注の際に「電子版しかないのかよ!」とか文句を垂れていたのに、今や「電子版がないのかよ!」に 変わっている。 老眼の目には、kindle版の方が楽だと知ってしまったのだ。 君子は豹変す。(←チョット違う) 午後から再来年のSF大会の会議。 ゲストに誰を呼ぼうかとか。 終了後は飲み会。 流れで二次会。 飲んでいる途中で爆睡したようだ。 (年齢のせいか、酒に弱くなったな) 帰宅したら、今朝発注した『経済政策で人は死ぬか?』が、もう届いている。 通販の配達速度に改めて驚いた。 さっそく明日、読もう。 寝る。
2019年9月13日(金)
今日は楽しい13日の金曜日♪ 午前中。 予約してあった病院へ行こうとして家を出て、Kindleを忘れたのに気づいて家に戻る。 待合室で時間つぶしに『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(ダン・アリエリー:著 熊谷淳子:訳 早川書房 Kindle版)を読もうと眼鏡ケースを開けたら老眼鏡が入っていなかった。 仕方なく百均で買ったスペア眼鏡を使ったのだが、どうも目が疲れる。 百均の眼鏡って、当たり外れがあるよな。 診察室に呼ばれて、血圧を測り、心音と呼吸音をチェック。 その後、血液検査をしようとしたら、例によって採血を失敗される。 刺した採血針に血液が上がって来ないのだ。 担当した看護師、 「精鋭と交代します」 と言って処置室を出て行き、入れ替わりに別の看護師が来たので、 「あなたが精鋭ですか?」 言ったら、精鋭、 「ハハハ……」と笑い、気合を入れて針を刺す。 ……失敗。 おまけにさっきの採血失敗跡の傷口が開いて出血。 針の穴の周囲が血で汚れると手元が見づらいので、しばらく止血してから再チャレンジ。 ……やはり失敗。 看護師、針の穴をこれ以上増やしたくないのか、私の腕に注射針を刺したままの状態で針を出し入れしたり、針先の方向を変 えてみたり……。 「諦めて、手の甲で行っちゃいません?」 と、提案してみるが、 「きれいな手の甲に傷をつけたくないので」 と、プロの美意識(?)を発揮されてしまう。 悪戦苦闘の末、何度も針を変えて、ようやく採血終了。 看護師さんたちにとっては今日は「まさに13日の金曜日」だったのだろうなあ。(笑) 帰宅。 『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』読了。 著者は心理学と経営学の学位(博士号)を持つ大学教授。 内容をスーパーざっくりまとめると…… 行動経済学では、それまでの「人間は合理的に経済活動を行う(例えば似たような商品ならば安い方を買う)」という経済学 の前提に異を唱え「人間は不合理な経済活動を行う」と考える。 つまり、これまでの経済学の理論とは逆に「消費者は似たような商品だと、むしろ値段を高くつけた方が購入に意欲的になる 場合がある(例えば同じものでも高い薬の方が効き目があるような気がする)」という理論。 心理学の学位を持つ著者ならではのさまざまな実験が興味深い。 しつこいぐらいに「実験」を行うことで、理論通りには動かない現実の人間の行動を調査したデータは貴重。 夕方。 空想小説ワークショップ。 短編小説についてのブレーンストーミングを行う。 (来月のバイトが終わったら、少し仕事は休もうかな) 放課後は「勝や」で飲んでから帰宅。 寝る。
2019年9月12日(木)
朝。 MXテレビ(東京のローカル放送局)の番組を見ていたら、千葉の台風被災地の映像が流れたのだが、思ったよりいろいろと 壊れているのに驚いた。 これは「停電が続いている」というレベルではない。 建物が破壊されまくっている。 SNSでこの地域の取材を促されて現地に行った堀潤氏(MXの朝の情報番組「モーニング・クロス」の司会者で、元NHKの アナウンサー)は、被災者から「遅いぞ、NHK!」と怒鳴られたのだとか。 (もうNHKの社員ではないのだが) 出勤。 勤務先の社員さんが、疲れ切った顔をしていたので、 「お疲れなんですか?」 と聞いたら、 「親戚の家が千葉にあるんですが、台風で近所から飛んで来た風呂桶が屋根に突き刺さってしまったとかで、週末はその片付 けを手伝いにいかなくてはならないのです」 と、答えられた。 一瞬「風呂桶が屋根に突き刺さる」という状況が想像できずに固まる。 (風呂桶が飛んで来たということは、その近所の家の風呂場はどういうことになっているのだろう?) 仕事は、普段通り。 今日は暑くないので、駅まで歩くことに。 帰宅。 小川哲の短編「魔術師」がKindleで無料配信中だと知り、さっそくダウンロード。 (読もうと思った本が1分後にはすでに手の中にあるというのは、21世紀だなあ) 「魔術師」ストーリー。 若い頃の失敗(映画を作ろうとして大コケ……って、さだまさしかい!)のために家庭を壊してしまった手品師がカムバック の舞台で一世一代の大魔術を披露する。 それはタイムマシンで自分が若かった時代に戻るという大ネタだったのだが……。 小川先生らしい作品。 BSの「幻解!超常ファイル ダークサイドミステリー」は、絶滅したとされているニホンオオカミの目撃例について。 「コズミックフロント NEXT」で冥王星についての解説を聴いているうちに、少しウトウトしたようだ。 冥王星の地表に氷河のような地形があるという話は興味深かったな。 (この番組、書籍化してくれないだろうか?) 風呂に入って、寝る。
2019年9月11日(水)
ふと気がついたが、今日は911テロがあった日なのだな。 朝から体調がイマイチ。 だからといってボーッと歩いていた私も悪いのかもしれないが、出勤途中でスポーツカーにはねられかける。 結果的に無事だったから良いようなものの、信号もないような細い十字路を疾走して来た車の方も悪いと思う。 そして1番の害悪は、一方通行の狭い道を「抜け道」とかいって本に載せる奴。 急いでいる車がスピードを上げて通るような道じゃないんだよ。 おばちゃんがスーパーや病院に行くときに使う生活道路なんだから。 会社到着。 ホールで時間を潰しながら同じバイトをしている人と話をしていたら、 「千葉県の一部で、まだ停電が続いている場所があるそうだが、どうやら断水もしているらしい」 という話になる。 「この暑いのに、クーラーのない部屋で水も出なかったら死ぬ人が出るのではないか?」 と、心配する人も。 一人暮らしのお年寄りとか、大丈夫なのだろうか? 仕事は大型本が多くて、軽く肉体労働。 痩せるんじゃないかと淡い期待を持つ。 帰り道。 建物を出たらそこそこ大粒の雨がポツポツ降り出し、地下鉄の駅を出る頃には大雨になっていた。 夜。 雷の音を聞く。 明日の天気はどうなのだろう? 寝る。
2019年9月10日(火)
朝。 ニュースで、日産の西川社長が辞任すると言っていた。 ゴーンさんを散々に言っていた人だが、当人も不正をやっていたらしい。 日産は、組織ぐるみで何かおかしなことになっているんじゃないか? 本日は晴天。 そして暑い。 職場へ行って、立ち仕事。 (別に座ってやっても良いのだが、立ったり座ったりの頻度が増えてヒンズースクワット状態になるのが嫌なのだ) 昼食に、ついバームクーヘンを食べてしまう。 血糖値が……(^^; 夕方。 定時で退社。 冷房の効いた建物から出ると、ものすごい湿度と気温に一瞬サウナに入ったみたいな気分になる。 帰宅。 脚が痛いのは、血糖値と関係ないよな? ニュースをチェックしたら、千葉県の一部でまだ台風の影響による停電が続いているらしい。 この暑さの中で、エアコンが動かないと熱中症で倒れる人が出るんじゃないか? 首都圏のインフラは、意外と脆弱なのかも。 夜。 11時を過ぎたあたりから、強い雨の音のようなものが聞こえ出した。 なんだか今日の天気はめちゃくちゃだ。 明日も仕事。 寝る。
2019年9月9日(月)
朝。 アラームの音で目を覚まし、時計を確認したら、まだ5時。 設定がおかしくなっていたらしい。 二度寝して、1時間後に今度こそ起きる。 隙間風のせいか、地震でもないのに電灯の紐が揺れていた。 (そう言えば、台風はどうなったのだろう?) スニーカーの底が取れかけていたのを思い出し、セロハンテープで補修。 大雨だとこれでは心許ないか? ゴム長を履いて行くという手もあるが、それだと職場に着いてから履き替える必要が出て来る。 7時になったので東京ローカルの番組をつけたら、渋谷の映像が映っていた。 どうやら冠水とかそういう感じではないようだ。 そして雨は止んでいる様子。 ゴム長の出番はなさそう。 7時半。 いつものように出勤。 家を出たら、玄関の外に引っ掛けて干してあった傘が下に落ちていた。 どうやら強風の影響のようだ。 (台風の被害だな) 地下鉄に乗ったら行き先変更のお知らせ。 変更と言っても、本来の終点まで行けないかと思っていたら行けるようになったということらしい。 そして急行が走っていないというアナウンスがあった。 (これも台風のせいか?) 鈍行の列車は時間はかかるが停まる駅が多い分、降りる人も増えるので座席に座りやすい。 シートに腰を下ろしてゆっくり本を読む。 渋谷駅。 バス停に着くと「やや遅れている」というバスが30秒後に到着。 このバスも空いていたので、最初から座れた。 車窓からの風景をのんびり眺めていたら、お巡りさんが何かの木を起こしているのが見えた。 (大型の観葉植物の鉢でも転がったのかな?) と思ったが、やがて交番の前にそんな大きな観葉植物の鉢植えがあるのはおかしいということに気づく。 どうやら街路樹か何かが倒れたようだ。 (そんな強い風が吹いたのか?) 職場に着く。 普通に自分の持ち場に行くが、なぜか他の人たちが来ない。 (台風の影響で電車が遅れたのだろう) と、気にせず自分の仕事を始めるが、30分ほど経っても誰も来ない。 40分後、やはり誰も来ない。 (何かあったのだろうか?) さすがに不安になって、本社に電話を入れる。 「すみません。誰も来ないのですが、今日は仕事はあるのですよね?」 と、間抜けな質問をすると、 「台風で遅れているのでしょう」 という返事。 やっとチームの他のメンバーが1人やって来たのは、11時を過ぎる頃だった。 「台風で、交通機関がめちゃくちゃで……」 (あれ?) 昼休みに、他の職員に聞いてみたら「電車が止まって遠回りした」とか「仕方なく歩いた」とか「片道2時間かかった」とか 何かすごいことになっている様子。 昼過ぎにもう1人が、午後になってようやく最後の1人が職場に到着。 JRも私鉄も止まって、地下鉄に人が流れ込んで乗車できないほどの混雑だったそうで、 「ホームに人が溢れて、あまりの人混みに体調を崩した人が続出して……」 という話。 (あれれ?) 「崎田さんは大丈夫でしたか?」 と聞かれたので、 「電車もバスも空いていて、ゆったり座って本を読みながら来ましたが」 と答えたら、 「パラレルワールドにでもいたんですか?」 と、驚かれた。 私の知らない間に、東京中で大混乱が起きていたようだ。 「きっと崎田さんは、日頃の行いが良いからですよ」 と、言われた。 大事なことなので繰り返すが、私は「日頃の行いが良い」と言われたぞ! <( ̄^ ̄)> ……定時まで仕事をして、ダッシュでバスに飛び乗って帰宅。 念のため、ネットで確かめたが本当に台風15号の影響でJRも東急も小田急も京王も東武も京急も京成も、ほぼ全線で始発 から運転を見合わせていたらしい。 なんで私の乗った電車とバスだけ、あんなに空いていたのだろう? (やはり日頃の行いか?) 風呂に入って、寝る。
2019年9月8日(日)
朝。 東京芸術劇場へ。 いつものように列に並んで、案内に従って順番通りに受付の椅子に座る。 私は列の2番目で、受付の係員が、まず1番目の人の受付を開始する。 そこまでは良かったのだが、なぜかもう1人の係員が私を飛ばして私の後ろに並んだ人の受付を始めてしまったのだ。 抗議したら1番目の客の相手をしていた係員に「少々お待ちください」と言われたが、待つべきなのは3番目の客じゃないの か? 「順番でやっているのに、2番目の人より先に3番目の人の受付をしたらダメでしょう」と言ってみたものの、早口で「申し 訳ありません」と言われただけ。 東京芸術劇場は、ほぼ月に1回のペースで利用しているが、これまでちゃんとしたところという印象を持っていたので(ミス があった場合にも誠意のある対応をしてくれた)この対応には、かなり驚いてしまった。 (念のため、私の言う「誠意ある対応」というのは、「ミスをしたら相手の抗議の内容を理解した上で、きちんとした態度で 謝ること」だよ) ここから先は私の推測だが、たぶん深刻に人手不足なのだと思う。 「先着順受付の窓口で並んでいる客を順番通りに処理する」という基本ができていない新人の受付係がいたとしても、以前な らそれをフォローできるベテランが後ろに控えていたものなのだが、今回は、そうした人が見当たらなかった。 そういう人を置いておく余裕がなくなったのではなかろうか? 今後、日本のあちらこちらで、少しずつこういう「小さなトラブル」が増えていくのではないかなあ? そしてそういうトラブルは、経済的損失も生む。 例えば窓口で不快な対応をされると思ったら、無理をしてまで芝居は観に行かないという人は増えるだろうし、不快な店員の せいで客が買い物に行くのをためらうというケースも増えるだろう。 帰宅。 今日は長崎神社の祭り。 神輿の担ぎ手たちの声が聞こえて来たが、休憩所の位置が変わったのか自宅の周辺は比較的静か。 ちなみに、長崎神社に祀られている神と言えば櫛名田比売命(クシナダヒメノミコト)。 明治時代に須佐之男命(スサノオノミコト)も合祀され、以後はこの2柱の神が祀られているそうだ。 午後。 ニュースは台風接近。 明日はJRが止まりそうだとかの情報も流れて来ているが、まだこちらの方は晴れているので、あまり実感が湧かない。 夜8時頃。 自宅周辺でも雨が降り出したようだ。 今夜のうちに台風が通過してくれば良いのだが。 寝る。
2019年9月7日(土)
朝。 BSで「なつぞら」を1週間分観る。 今回、ヒロインが作ることになるアニメ「草原の少女ソラ」の元ネタは「草原の少女ローラ」のはず。 そして、次週予告で流れていた「アニメのためのロケ敢行」は「アルプスの少女ハイジ」の際に宮崎駿が実際にやったこと。 で、ドラマでは、アメリカが舞台のローラの話を日本が舞台のソラという少女の物語に翻案して「ヒロインがアニメのために 北海道ロケを敢行する」という話にするようだ。 さすがに海外ロケの予算はとれなかったか?(^^; 昼。 暑い。 そしてなぜか、ノパソの動作が重い。 接続に無駄に時間がかかり、動画は途中で止まる。 再起動したり、キャッシュを空にしたり、アップデートを行ったりといろいろやるものの、改善しない。 イライラしつつ、午後が潰れる。 夕方。 1号くんが来て、江戸川乱歩の「白昼夢」の中で、少女たちが歌っている「アップク、チキリキ、アッパッパア……」という 歌のメロディーが知りたいと言う。 ネットで検索した結果、どうやら「チリツプ節」というはやり小唄の一節らしいが、メロディーがはっきりわかる動画は見つ けられなかった。 「隆斉節(リュウセイブシ)」と書かれたものもあったので、そっちで検索してみたが、やはり見つからない。 「さうした邪見と初手から知れば、かうした苦労はしやせまい、チリツプ、チヤラツプ、アツプク、チキリキ、アツパツパー、 リュウセイ、リュウセイ、アツプク、チキリキチヤー」という歌詞のようだが、「隆斉(リュウセイ)」って何だろう? とりあえず、資料になりそうな古本『近代はやり唄集』(倉田喜弘 岩波文庫)をネットで見つけたのでポチる。 夜。 1号くんが帰宅したあともしつこく検索を続けてみた結果「チリップチャラップ節」という唄の動画を見つけた。 歌詞は「チリツプ節」とは少し違っていて、ポーツマス会議への抗議(?)のような内容になっている。 「95年で租借(か)りたる旅順、わずか5年でステッセル、チリップ、チャラップ、アップク、チキリキ、アッパッパー、 リュウセイ、リュウセイ、アップク、チキリキ、チャー」 ポーツマス会議の調印は1905年(明治38年)9月5日で「白昼夢」は、1925年7月号の『新青年』に「小品二篇 その一 白昼夢」として掲載されたのが初出のはず。 (つまり「白昼夢」に「チリップチャラップ節」が出て来ても矛盾はない) さらに調べたら「隆盛節 : チリップチャラップ節」という表記も発見。 この字の「隆盛(リュウセイ)」だとすると、これは西郷隆盛のことかね? 日露戦争ということで、北海道の地名で検索したら、厚岸郡浜中町散布(アッケシグン・ハマナカチョウ・チリップ)という 地名があることが分かった。(関係あるのか?) 「チキリキ」を検索すると「乳切木」「千切木」「棒木」などの表記が出て来て、〈両端を太く中央をやや細くけずった棒。 物を担い、また、身を守るのに用いる〉などと説明されていた。(コトバンク:精選版 日本国語大辞典の解説) 明治の人たちにとっては日常的に使用していた馴染みのある道具だったのかもしれない。 (こういう市井の人々が普通に使っていた言葉って、意外と文献に記録が残っていないものなのだよなあ……) 寝る。
2019年9月6日(金)
好い天気。 9月だが、暑い。 仕事に出かけるが、本日はリフト担当者が休みなので私が代わりに担当することに。 操作そのものはさほど難しくないのだが、ゲートの手前から手を伸ばして奥の方にある大型のハードカバーの書籍を取り出す 作業が地味に腰に来る。 午後は若い人に替わって貰ったが、帰りのバスで席を譲られそうになり、地下鉄ではかなり強引に座るように勧められる。 疲労が顔に出て、かなりの「老人顔」になっていた模様。 池袋までありがたく座らせて頂き『行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(ダン・アリエリー著 熊谷淳子訳 早川書房 Kindle版)の続きを読む。 帰宅。 1号くんからLINE通話の電話がかかる。 iPhoneで電話している人が、よく画面を上に向けるように電話機を水平に持って話しているのを不思議に思っていたのだが iPod touchで通話してみて理由が分かった。 おそらくデザイン的な理由で、マイクが機械の下面に着いているからなのだね。 スマホは、どうも使い勝手の悪さの方が目について、買うのが躊躇われる。 夜。 勤務先からメール。 週明けの月曜日に台風の恐れがあるとかで〈無理のない範囲で出勤願います〉とのこと。 (長靴で行った方が良いのかなあ?) 勤務先が渋谷だと、ゴム長を履いて行って良いものか悩むな。(^^; 寝る。
2019年9月5日(木)
曇り。 今日も仕事。 先日、書籍を運ぶリフトのトラブルがあったので、リフトに負荷をかけないためのアイデアを上の人が考えてくれた。 「1階下の2階にも同じリフトがあるので書籍を上に上げるときには3階のリフト、下ろすときには2階のリフトを使うよう にしたらどうだろう?」 で、試してみた。 3階で処理した書籍を台車に載せて、エレベーターで2階まで下ろす。 そこでボタンを押してリフトを待ったのだが…… ……来ない。 いくら待っても、来ない。 ようやく来たのは15分後。 調べてみたら、3階のリフトと2階のリフトは連動していて、3階でリフトを呼んでいるときには2階にリフトが来ない仕組 みであるらしい。 (同じエレベーターを2階と3階で同時に呼ぶようなもの?) 前途多難。 そんなこんなで、かなりヘロヘロな状態の帰り道。 目の前を、私が乗る予定のバスが停留所に向かって走って行くのを目にした。 走れば間に合うかどうかというギリギリの距離。 とりあえず少し走ってみるが、停留所は坂の上にあるのだ。 そしてバスを待つ客が誰もいないので、その停留所では止まらないパターン。 (これはダメだな) と、走るのを止めようとしたとき、バスが停車した。 (もしかして、降りる客がいたのかな?) と、思って見ていたら、どうやら違うらしい。 (ひょっとして、私のために止まってくれた?) 慌ててまた走り出して、どうにか坂道を駆け上がり、飛び乗った。 渋谷のバスの運転手さんは、親切だ。 帰宅。 今朝、読み損なった朝刊を開いたら、来春にアップルがiPhoneの廉価版を出すらしい。 こういうニュースを目にするたびに少し心が揺れるのだが、スマホって、便利なのかね? ノパソと携帯電話とiPod touchとWifiのモバイルルータ、そしてkindleは持っている。 そうなると、いまさらスマホを買っても使わないかなあ? ニュースで、横浜の方で列車事故があったと言っていた。 踏切で立ち往生していたトラックに、電車が突っ込んでトラックの運転手が死亡したそうだ。 私が通勤に利用している地下鉄は踏切みたいなものがないから安全だが、問題はバスだな。 事故は、いつ巻き込まれるか分からないから怖い。 ……そろそろ寝よう。
2019年9月4日(水)
天気予報では、今日も雨。 傘を持って出勤。 昨日壊れたリフトは直っていたものの、再発を防ぐためにリフト(と、それを操作するオペレーター)の負担を軽くしなくて はならないことになり、こっちの肉体的負担が増える。 重い書籍を台車に載せて運ぶ羽目になり、腰が痛くなった。 帰宅。 筋肉痛を心配していたのだが、そういう感じの痛みはなく、代わりに全身が熱を持った感じがする。 (年のせいか?) ニュース! 〈香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は4日、香港政府トップの林鄭月娥・行政長官が同日中に「逃亡犯 条例」改正案の正式な撤回を発表する見通しだと報じた〉(日経電子版 2019/9/4 15:32) 記事によると、 〈条例案の完全撤回はデモ参加者が求める「五大要求」の1つ〉 〈デモ参加者の要求は警察の暴力行為を調べる独立委員会の設置や、有権者が1人1票を投じる普通選挙の導入などに広がっ ており、抗議活動が収束に向かうかは不透明な面もある〉 だそうで、改正案が撤回されたからと言って、すぐに抗議活動が終わるという訳ではないようだ。 (香港は、これからどうなるのだろう?) 寝る。
2019年9月3日(火)
天気予報によると、本日は雨らしい。 出勤。 仕事をしていたら、機械が壊れた。 故障したのは書籍を運ぶリフトで、これが動かないと仕事のしようがない。 幸い、故障が起きたのは夕方4時半近くだったので、さほど仕事に支障は出なかったが、明日には直っているかな? 帰り道。 天気予報で予想されていた通りに雨に降られた。 帰宅。 『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」(ダン・アリエリー:著 熊谷淳子:訳 早川書房 Kindle版)の続きを読む。 黒蝶貝から取れる形のいびつな「黒真珠」が高価な宝石である理由を初めて知った。 最初にこの宝石を販売した人が、わざわざ〈法外に高い値札〉をつけることで、高級品のイメージを持たせることに成功した からなのだそうだ。 興味深い。 ネットの天気予報では、明日も雨の模様。 今年は、実質的に梅雨が終わらないうちに夏が終わってしまいそうな気がするな。 寝る。
2019年9月2日(月)
月曜日だが、仕事は休んだ。 昨日の乱学講座で疲れるのがわかっていたのであらかじめシフトを外しておいたのだ。 休養が目的の休みなので、今日は計画的に何もしないことにしていた。 よって、朝から何もしない。(^^) NHKの「なつぞら」を観る。 主人公が作っているテレビアニメの元ネタは「デビルマン」かな? 朝食。 調子に乗って少し食べ過ぎてしまった。 「デザート」に、チョココロネとファミチキは、ちょっとやばかったかな? また血糖値とコレステロール値が上がりそう。 午後。 『キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編』(井上純一 角川書店)を読む。 経済学を漫画で解説した『キミのお金はどこに消えるのか』シリーズの第2弾。 今回は「行動経済学」の解説が出てきた。 「行動経済学」とは、この本によれば〈実際に人がどんな行動を取るかを調べて理論と比較、より有効な経済政策を立てたり するのに役立てようという学問〉のことだそうだ。 簡単に言うと、人間は不合理な生き物で、必ずしも理論通りには行動しないものだから、理論で予測を立てるより実際の行動 を調べて参考にした方が有効な経済政策を立案できるというような話。 本の中で例に挙げられていたのは、アメリカの例。 経営者の報酬を透明化することで報酬金額を下げようとしたところ、実際には他の経営者の報酬を目にした経営者がいらない 競争心を起こして「報酬でアイツに負けるのは嫌だ!」と却って自分の報酬を引き上げてしまったのだそうだ。 理論的に考えれば、人間は使い切れないほどのお金を持っていても仕方がないはずなのだが、現実には「人に負けたくない」 という競争心のために、不合理な金額にまで自分の報酬を上げてしまうといった行動を取ることがあるらしい。 「行動経済学」に興味が湧いて、つい『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」(ダン・アリ エリー:著 熊谷淳子:訳 早川書房 Kindle版)をポチってしまった。 『予想どおりに不合理』を読みつつ、寝よう。
2019年9月1日(日)
朝。 だいぶ体力が回復しているのを感じる。 夕方。 家の近所を歩いていたら、道を歩く若い女性に話しかけている男がいた。 女性の側は嫌そうに避けようとするが、その進路を塞ぐようにして話しかける男。 (なんだろう?) と、見ていたら、こっちの視線に気づいたのか男が女性から離れ、私を見て「ニタリ」と変な顔で笑った。 病的な目付きに歯だけを剥き出すようにした不自然な笑いを残して、急に方向を変えて道を曲がって行く男。 どうやらストーカー行為を目撃された男が、立ち去り際にこちらを威嚇していった模様。 さて、池袋の地下へ降り、傘の修理のためにミスターミニッツへ。 残念ながら「合う石突のパーツがない」と断られたので、コンビニで新しいのを買う。 その足で高井戸へ。 今日はSF乱学講座〈「カブトムシ」に血液はあるか? ー比較解剖学入門ー〉。 講師は仮説実験授業研究会会員の梶孝司氏。 呼吸器官に注目した節足動物の分類についての話だった。 気管で酸素を取り入れる昆虫類や多足類に対して、肺から血液で酸素を取り入れるクモ型類、そして、エラから血液で酸素を 取り入れる甲殻類。 哺乳類などが酸素を血液に溶かして細胞に届けるのに対して、昆虫類(カブトムシやチョウなど)や多足類(ムカデやヤスデ など)は、血管ではなく気管を使って気体のままの酸素を直接細胞に送る仕組みになっているのだそうだ。 だから昆虫などの体の中には「毛細血管」ならぬ「毛細気管」が存在する。 これは初めて知った。 で、脱皮の際には、この毛細気管ごと殻を脱ぐので、セミの抜け殻の中にはよく見ると白い糸状の「気管の抜け殻」が残って いるのだそうだ。 「細い気管が上手く抜けずに途中で切れて体内に残ってしまったらどうなりますか?」 と、質問したら、 「死にます」 とのこと。 脱皮、思ったより命がけ。 これに対してクモ型類は、人間と同じように肺で呼吸し、血液に溶かした酸素を血管で細胞に送り届けているのだそうだ。 だから血管中の血液の分、クモはカブトムシより体重が重くなる。 カブトムシの気管の中を通っているのは空気だから。 そのため、カブトムシは見た目のデカさの割に軽量で、空も飛べるわけだ。 さて、空を飛ぶ虫と言えば、その名もトンボという昆虫がいる。 昆虫であるトンボは気管で呼吸しているわけだが、気管を持つ生物は酸素を気体のまま全ての細胞に送る都合上、空気の取り 入れ口も多くなる。 昆虫類や多足類の体は、その側面に沿って気門と呼ばれる空気の取り入れ口がずらりと並んでいる。 ここを塞がれてしまうと、昆虫は窒息してしまうのだ。 そこで改めてトンボ。 トンボの幼虫はヤゴであり、ご存知の通り、ヤゴは水中で生活する虫なのだ。 体が水に浸かった状態で、体の側面から呼吸をするって無理だよね? 実はヤゴの時代には、トンボの側面の気門は閉じている。 代わりに水を尻の穴から腸の中に取り入れる仕組みになっているのだそうだ。 そして取り入れられた水は「気管エラ」に送られ、エラの働きで水から気体の酸素が取り出されて、毛細気管で全身の細胞に 届けられるという仕組み。 ヤゴは脱皮する際に、こういうややこしい器官を捨て去って軽量化し、空を飛べるトンボになるわけである。 だからヤゴは水中でも生きていけるが、トンボは水に落ちると死ぬ。 (なんか、すごい!) で、エラと言えば、忘れてならないのが甲殻類。 クモやサソリのようだクモ型類に姿は似ているが、水中生活をしているカニやエビ、ザリガニのことだ。 甲殻類の呼吸の仕組みは、肺を使って呼吸するクモ型類に近い。 違いは、肺ではなくエラがあること。 このエラは、水中の酸素を血液に溶かす器官。 働きとしては魚のエラと同じだが、魚が口から取り入れた水をエラから吐き出しているのに対し、エビやカニはエラから取り 入れた水を口から吐き出している。 虫は口からは酸素を取り入れないのだ。 まとめると、 昆虫類、多足類は、気門から気体の酸素を取り入れ、気体のまま気管を使って細胞に送り届ける。 クモ型類は、気門から気体の酸素を取り入れ、肺で血液に溶かして血管を使って細胞に送り届ける。 甲殻類は、水に溶けた酸素を取り入れて、エラで血液に溶かして血管を使って細胞に送り届ける。 ダンゴムシやワラジムシ、フナムシ等は甲殻類の仲間(陸生甲殻類)なので「体内に」エラを持っており、このエラが乾くと 呼吸ができなくなって死んでしまう。 だから陸生甲殻類は、陸地でも湿った場所にのみ生息できるのだとか。 そして、トンボ(昆虫)の幼虫であるヤゴは、水に溶けた酸素を尻の穴から腸の中へ取り入れ、気管エラで気体の形にして、 気管を使って細胞に送り届けるわけだ。 興味深い話で、とても面白かった。 帰りに「包茶」へ。 この店、よく店員の顔ぶれが変わっているのだが。 もしかして、経営者も変わっている??? それはさておき、新メニュー(?)の、鴨のつけ麺が美味だった。 家に帰って、寝る。2019年8月分へ 目次へ
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