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独 り 言 (2019年5月分)
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2019年5月31日(金)
今日は図書館に行く予定だったのだが、通販で発注したACアダプターが郵便受けに届くのか小包で届くのかが判明しなかっ たために、家を出るタイミングを失してしまった。 自宅待機の状態で、ネットを眺めていたら田村由美の『ミステリと言う勿れ』の1〜4巻が出ていることが分かる。 この漫画、第1話を雑誌で読んで面白かったやつだ。 しかし巻数が多いコミックスは場所を取る。 しかも、タイトルに反して、これめいっぱいミステリなんだよな。 1回読むと、犯人がわかってしまう。 (犯人がわかっているミステリ漫画に本棚スペースを占領されるのか……) で、少し迷ったが電子書籍版を購入することにした。 購入は数分で済んだが、慣れないので画面を出すのに少し時間がかかってしまった。 さて、『ミステリと言う勿れ』は、変わり者の素人探偵が活躍するミステリ漫画。 探偵と言っても本業は普通の大学生なのだが、異常なほどの記憶力と観察力のせいである事件を解決してしまい、それをきっ かけに次々と事件に関わることになって……という話。 主人公は教養が高く頭も良いのだが、何しろ性格がうざい。 こんなうざい奴の話を周囲がきちんと聞くというところが、言って見ればフィクションか。 そして、犯人から切り落とされた被害者の片腕を送りつけられた主人公が驚いて怯える描写に、まるまる1ページ、9コマを 使っているあたりが、少女漫画だなあ。 少年漫画だと、割と省略されるか、逆に「そんなことではビクともしない主人公のタフさ」の表現になったりする。 ちなみに私は2巻の巻末に掲載されていた「幕の内ーーepisode2とepisode3の間ーー」という番外編的なエピソードが好き だ。 主人公が知り合いになった刑事に「奥さんや子どもさんとの時間を作れ」と言っておきながら「夜中とか休日にSOSの電話 をかけて」しまったことを詫びる話。 刑事は「いいんだよ」「オレ、刑事だから」と許してくれる。 「バスジャックに遭っているとか、腕が届いたとか、そういうのすぐに通報してくれないと困るからね。休み明けまで待とう とか、しないでほしいんで」 確かに、非番の日の担当刑事さんの一家団欒を大事にするのを優先して、事件関係者の血塗れの片腕が自宅に届いたのに通報 をためらわれたら警察は却って困るだろうし、バスジャックの通報も、すぐにしてくれないと他の乗客まで危険な目に遭う。 それを詫びてしまうあたり、主人公が「生きづらい」性格をしているのがよく分かる。 ……で、電子書籍で漫画を買った感想。 PC画面だと老眼の私には細かい手書き文字がちょっと読みづらかったかな? そしてネットの接続状況で、ときどき繋がらなくなるのが地味にストレス。 まあ、そんなところ。 この作品、まだまだ続く予定なので、5巻が出たらまた買おうかなと思う。 (たぶん、電子書籍で) 夜。 夕刊を取りに行って、ACアダプターがいつの間にか郵便受けに届いていたのに気づく。 ……寝ようか。
2019年5月30日(木)
朝。 連続テレビ小説「なつぞら」。 今回は、ヒロインがサンドイッチマンをしている兄に詰め寄るという話。 ヒロインが、仕事中の兄の邪魔をするのは、これが2回目だ。 (1回目はストリップ劇場の舞台の上の兄に駆け寄った) ちなみに、詰め寄った理由が、兄が必死に働いている理由が「恩人のため」であって「自分自身のため」ではないことに腹を 立てたから。 (それって、仕事の邪魔をしてまで、その時に言わなくてはならないことなのか?) さすがにイライラするな、こういう行動。 なぜこんなにイライラするのかと、つらつらと考えるに、この脚本に「ストリップ劇場のダンサーやサンドイッチマンの仕事 ならば、邪魔をしても構わない」という思想が見えるからじゃないだろうか? ところで、ヒロインが入社試験に落ちた理由は「兄がプロレタリアの傾向がある劇団で働いていたから」だったそうだ。 このヒロインのモデル、のちに会社の労働運動に参加して、女性社員の権利拡大を訴えたことで有名な人なんだよな。 午後。 しばらく放置していた部屋の整理を再開。 作業中は目と耳は暇なので、テレビ映画をつける。 「パッセンジャーズ」 ストーリー。【ややネタバレあり】 パイロットの不注意が原因とされた旅客機の墜落事故で、生き残った乗客のセラピーを担当したセラピストが、事故の本当の 原因は機体に問題があったからではないかと疑念を抱く。 彼女は事件はパイロットの責任だと主張する「航空会社の人間」と対立し、すでに上空において機体から火が出ていたはずだ と主張する。 そして彼女は、同時に自分の担当した乗客のひとりと恋に落ちるのだった、という話なのだが……。 ヒロインが「事故の原因は機体の欠陥」と強硬に主張していた理由はわかった。 でも「なぜ彼女だけがアレだったのか?」という疑問は残る。 で、結局のところ、事故は「機体の欠陥」として報道されたということで良いのかな? むしろ「航空会社の人間」が、機長がヒーロー扱いされることに耐えられずに、事故原因が「機体の欠陥」として報道された ことに異を唱えていたということか? 感想。 恋愛話なら恋愛の話だけで「航空会社の人間」との対立の話は、特にいらなかったんじゃないかという気がする。 なんだか物語の中心がぼやけてしまった。 ニュース。 造血幹細胞の培養にポリビニルアルコールを使うと、極めて効率が良いことが判明した。 これまでは血清や血中のたんぱく質を使っていたが、これらは大量に入手することが困難なために高価であったが、液体のり の成分でもあるポリビニルアルコールならば、安価に手に入る。 さらにマウスでの実験によって培養効率も良いことが分かった。 この方法が人間でも応用できれば、血中に含まれるわずかな量の造血幹細胞を増やすことが可能となり、骨髄からの採取では なく献血のように腕から採血しても必要な量の造血幹細胞を作ることができるようになる。 朗報で、良いニュースなのだが、ネットでのニュース拡散の特徴と言うか「アラビックヤマトで造血幹細胞を培養」みたいな 表現がされていた。 それはちょっと、違うと思うぞ。 夕方。 メールでの打ち合わせ。 家を出ないでいろいろできるのは便利だが、外出の機会を失ってしまうというのは健康とかいろいろの面から考えてどうなの だろうなあ? 夜。 「クローズアップ現代プラス」は、東京都内のマンションの空室問題。 所有者が借金を残して死亡するなどして相続人が相続を放棄してしまうと、その所有する不動産の所有権が宙に浮いてしまい 管理責任者が実質的に不在となってしまう。 集合住宅であるマンションで管理の行き届かない部屋があると、建物全体の劣化に繋がってしまうという話。 ネックになるのは、マンションの管理組合が問題となった空室の所有権を取得して管理しようとすると、死亡した元所有者の 借金すべてを引き受けなくてはならなくなるという法律上の問題。 これは法改正の必要があるのではないか? そしてもう一つ。 古いマンション全体の経年劣化の問題。 現在のマンションの管理費は、マンションが新しいうちは安く、古くなったらその時点で住民の合意を得て値上げするという システムを採用しているところが多い。 ところが中古マンションの需要が減り、住人の収入も頭打ちとなった現在の社会情勢の中で、管理費値上げの合意がなかなか とれなくなっている。 結果的に、メンテナンスが不十分なマンションが増えていっているのだそうだ。 さらに、問題となっているのは流行のタワーマンション。 建物が高い分、高所のメンテナンスの問題が発生し、費用を押し上げているのだとか。 にも関わらず、オリンピックに向けて東京ではマンションの新築ラッシュがまだまだ続いているらしい。 「百年の墓標」という言葉が頭に浮かんだな。 寝る。
2019年5月29日(水)
天気が不安定。 午後になって、少し晴れたので出かける。 病院へ寄ってから図書館へ。 パソコン席の順番待ちをしていたら電話があって、短期バイトが決まった。 週に3日、約1ヶ月半のバイトだが、何も仕事がないよりはいい。 帰りにビックカメラで充電用のアダプターを買おうとしたら、予算よりゼロが1つ多くて断念。 (通販で探そうかなあ?) 帰宅。 夕方、2号くんから電話がある。 「いま、駅前の居酒屋の前にいる」 とのことだ。 (しょうがないなあ♪) 2人でぬる燗を1升ほど飲みながら駄弁る。 「昨日、三省堂で店員にブルーバックスの売り場を聞こうとしたら、店員がそもそもブルーバックスが何かを知らなかった」 という話をしたら、驚いていた。 私はブルーバックスを、学校で理科の授業を受けた者が、そこで学んだ知識を深めるために読むシリーズだと認識している。 そして少し大きめの書店ならばブルーバックスのコーナーがあるのが普通だったのだ。 どうやらいまは、書店員になる程度には本に興味のある人間が、その存在に気づかないほどブルーバックスのコーナーは縮小 されているようだ。 こんな環境では、若者の科学の素養は育めない。 これは日本人科学者のレベルの低下にも繋がりかねない重大な事態ではないかと思うのだ。 家に帰って、寝る。
2019年5月28日(火)
朝。 臨時ニュース。 川崎で通り魔事件が起きて小学生が襲われたようだ。 (川崎か……) と、思っていたら「登戸(のぼりと)」だと言うので驚いた。 登戸は、川崎の中ではかなり治安の良い地域。 続報によれば、襲われたのはカリタスに通う小学生のスクールバスだったようだ。 カリタスと言えば、あの辺では有名なお嬢様学校。 そこに小学校から通っているということは、決して低額所得者の子供たちではない。 容疑者は、事件直後に自殺してしまったらしい。 (いわゆる「無敵の人(=ネットスラングで「全てをなくしてもはや失うものが何もなくなった人間」のこと)」か?) 午後。 図書館へ。 はるこんの翻訳作業。 (英語、苦手) 帰宅してニュースを見たら、登戸の事件で殺害された被害者の1人は小学生だったが、もう1人は自分の子供を見送りに来て いた外交官だったと言っていた。 「全てをなくしてもはや失うものが何もなくなった人間」が「外交官」と「お嬢様学校の生徒」を殺して自殺。 殺人事件に良い事件というものはないのだろうが、これはとりわけ嫌な事件だな。 別のニュース。 文部科学省の44歳の職員が覚醒剤や大麻を所持したとして厚生労働省麻薬取締部に逮捕されたそうだ。 (この国、本当に大丈夫か?) 大変なことになっているのではないだろうか? 太平洋戦争の時にも、負け始めたことが言い出しづらくて大本営発表で嘘をついているうちに原爆を落とされたんだが? 寝る。
2019年5月27日(月)
昨夜、寝ぼけて枕元に放置していたノパソの角に、思い切り顔をぶつけて目を覚ます。 (目覚めたら、顔に赤い線ができていた) 午前中。 週末に、あれこれやった結果の電話とか書留とかがまとめて来る予定で、部屋で待機。 電話は昼前に、書留は昼になってから届いた。 昼過ぎ。 週末のニュースをまとめ読み。 トランプ大統領の来日について「相撲を観た」とか「ゴルフをやった」とかが大きく報じられていたが、彼は仕事で来たはず なのだから、もう少し外交についてを報じて欲しい気がする。 トランプ大統領自身のTwitterによると、今回の来日の外交交渉では、 「農業と牛肉が重点的な対象となっている」 そして、 「日本の7月の選挙後まで多くを待つことになるだろうが、そこでは大きな数字が予想される!」 だそうで、日本のマスコミが外交交渉の内容を詳しく報じないので、このTweetからいろいろ予測が広がっている。 つまり安倍さんは相撲やゴルフの接待によってトランプさんの機嫌を取り「農業と牛肉」についての外交交渉の結果の発表を 「7月の選挙後」まで待ってもらえるように頼んだのではいか? 待ってもらう代わりに内容的にはアメリカにとって「大きな数字」、早い話がアメリカにとっては大きく有利で日本にはその 分、不利な内容となっているのではないか……といった予測だ。 (この予測が、当たらないと良いな) 午後。 少し時間ができたので、ワークショップの課題に手をつけるが、進まず。 アマゾンで、参考書をポチる。 それにしても暑い。 SNSを見ると「暑い」という書き込みばかり。 日が暮れても暑さは続いている。 5月なのに、まるで真夏。 これで夏になったら、どういう気温になるのだか。 (ふと心配になったのだが、来年のオリンピックで、屋外競技の暑さ対策は大丈夫なのだろうか?) 寝ようか。
2019年5月26日(日)
このところ毎日言うが、今日も暑い。 本日のメンサ・テスト合格者の会は、茶道体験会。 大方の道具は会場で借りられるのだが、フォークや菓子皿、そして消耗品である抹茶と茶菓子はこちらで用意しなければなら ない。 そして、茶菓子を買いながら気がついた。 (茶漉し、忘れた) 缶入りの抹茶は、どうしても小さなダマができている。 それを棗に移す時に、茶漉しで濾さないとお茶を立てた時に茶碗の底に抹茶のダマが残ってしまうのだ。 遅れて来るメンバーに100均で茶漉しを買って来て貰い、レッツ茶道! 5月なので、風炉を使う……のだが、ここの会場の風炉は熱源が電熱器。 これでお湯を沸かすのは時間がかかりすぎるので、あらかじめ電気ポットでお湯を沸騰させてから釜に移す。 茶菓子は紫陽花きんとん。 美味だった。 (感想はそれだけか?) さて…… 本日は、私は懇親会をパス。 メンバーの内山真さんも誘って、品川の大井町まで講演会を聞きに行く。 池袋駅からりんかい線に乗ろうとして、駅構内に警察官が2人立っているのを見かける。 (そう言えば、トランプが来てたんだ) 池袋駅なんて、関係なさそうな場所だと思うけれど、一応はターミナル駅なので警察官が配置されているのだろうね。 さて、講演会は「天皇即位と新史学〜木村鷹太郎の超日本史をめぐって」というもので、講師は、原田実先生。 裏話をすると、この講演、開催直前になって、かなりやばかったことが判明して慌てた企画だったらしい。 「宣伝をしなかったんですか?」 と主催者に聞いたら、 「Twitterでリツイートや『いいね』を押してくれた人が結構いたので」 みたいな返事が返って来た。 これ、以前に私もハマった罠なのだが、Twitterで「いいね」をポチる手間と、実際に参加費を払って会場まで足を運ぶ手間 は、ぜんぜん違う。 さらに言えば逆に「リツイートしたから他の誰かが行くだろう、じゃあ私は行かなくてもいいよな)と考える人もいるのだ。 実際の申込者の人数をチェックしないと非常に危険。 で、開催直前になって私が「切羽詰まっています」というメールを受け取る羽目になったというわけ。(^^; (それから慌てて、自分を含めて4人の参加者を確保した) 講演の内容自体は、マニアックだが面白かったので、ちゃんと宣伝をしておけばもっと人は集まったと思う。 勿体無い! さて、その内容。 木村鷹太郎という明治時代のトンデモさんの話。 例えば日蓮について「日蓮とは太陽であり、ソクラテスであり、トルストイも『復活』のカチューシャのモデルとしている」 といった面白すぎる説を唱えたりしているそうだ。 念のため、太陽であり、ソクラテスであり……というのは、比喩的表現ではなく、本当に「日蓮はソクラテスと同一人物」と いう意味らしい。 原田先生によると、明治の文壇においては「木村鷹太郎は愉快なトンデモさん」的扱いで、なんと、与謝野鉄幹、晶子夫妻の 結婚の際の媒酌人も務めている。 私が一番興味を惹かれたのは、与謝野逹(よさの・とおる)の『ラテン語と日本語の語源的関連』への鷹太郎の影響。 内容は、日本語の起源はラテン語であるというもので、まあ、いわゆるトンデモ本。 与謝野逹氏が、大物政治家だった与謝野馨(よさの・かおる)氏の弟であったことから「あの与謝野馨の弟がトンデモ本を書 いた」と当時は話題になったのだが、与謝野鉄幹、晶子夫妻はこの兄弟の祖父母に当たる。 原田先生によると「与謝野逹は自分の説をオリジナルだと思っていたようだが、実は木村鷹太郎の著書に同様の記述がある」 のだそうで「結婚の媒酌人である鷹太郎の著書が与謝野鉄幹夫妻の蔵書に含まれていたと考えるのは自然なことであり、おそ らく逹は子供の頃に祖父母の自宅で目にしたこの本の内容を無意識に記憶していたのではないだろうか」とのこと。 子供の目に触れる本の大切さについて、改めて確認した思いがする。 終了後の懇親会では、かなり濃いめの「と学会」関係者の隣の席となり、と学会のイロイロを聞かされてしまった。 (正直、と学会の人たちは、面白いイベントを企画するのは得意だが、それを宣伝するのは下手なのだと思う) 家に帰って、寝る。
2019年5月25日(土)
なんだか熱があるようだ。 気温の急激な変化に、体がついていけなくなっている。 普通に歩いていてもちょっと体がフラつく。 ネットのニュースを見ていると、なんだか「第三次世界大戦前夜」にいるようで憂鬱な気分になるなあ。 匿名で無責任なネットユーザーの「やっちゃえ、やっちゃえ!」をどこかの国の政治家がダイレクトに受け止めて「参考」に しているうちに、微妙な外交的駆け引きの加減を見失うのではないかと不安になるのだ。 午後。 先日放送されたNHKの「いだてん」でナレーションと、ビートたけし演じる古今亭志ん生の青年時代を演じている森山未來 が、他に2役演じて素晴らしかったと評判になっていたので、再放送を観る。 森山未來が演じたのは、金原亭馬生と古今亭志ん朝の兄弟。 つまり古今亭志ん生の息子たちだったのだが、まず落語が上手い。 客席で他の落語家より上手いと褒める人物が出て来るのだが、番組を視聴している側から見ても、確かに明らかに上手いのが 分かるのだ。 2人とも洋服を着て楽屋に入って来るのだが、見て噺家だと分かる。 楽屋を出て行く時に父親である亭志ん生に買い物を頼まれて「やだよ」と断る場面があるのだが、この「やだよ」が実に綺麗 な東京弁。 「やだよ」というのは「嫌だよ」の転訛。 頭の「イ」の音が消えてソフトな発音になっている。 その「イ」を意識したまま、「YA」の「Y」が溶けるように消え「(イ)ア」のに近い発音になる。 続く「ダ」の濁音を強すぎない発音でスッと流し「ヨ」の音を添える。 こんな風に「やだよ」と粋に断られたら、頼んだ側がつい「すいません」という気になってしまう。(笑) で、息子に「やだよ」と断られた志ん生は、すんなりと諦める羽目になり、買って来てくれと頼むつもりだった黒豆を食い損 なって、それがそのまま落語のサゲに繋がるという流れ。 面白かった。 (それにしても、頭がフラつくなあ) と、思っていたら、あたりが急にユラユラして来た。 (いきなり症状が悪化?) と、思ったら、これは体調のせいではなくて、地震だった。 時刻:15時20分頃 震源:千葉県南部(北緯35.4度 東経140.3度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード5.1 最大震度:震度5弱(千葉県長南町 ) (豊島区は、震度2だった) テレビの臨時ニュースによれば、首相官邸では、さっそく対策室が立ち上がったそうだ。 東京都民の立場から見ても思うことなのだが、同じ自然災害でも東京の近くとその他の地域で官邸の動きが違いすぎないか? 去年の夏頃に起きた西日本豪雨災害の時も、このぐらい迅速に動いていれば、あんなに叩かれなかったと思うのだが。 少し身構えていたが、その後に大きな余震は来なかった。 臨時ニュースも終わって通常番組に戻ったので、テレビを消す。 明日はメンサ・テスト合格者の会の例会があるので、それまでには復活していないといけない。 風邪の症状的なものはまるでないので、頭のフラつきが治れば問題ないのだが。 とりあえず、今夜は早めに寝よう。
2019年5月24日(金)
暑さのせいか体調がイマイチ。 変な寒気がする。 午後 病院へ。 まずは血圧を測り、そでから血液検査。 私の血管は採血が難しいので毎回、検査技師や看護師さんに苦労をかける。 特に気温の低い冬場は、血管が収縮するので何度も針を刺し直されるので大変。 でも、今日の気温なら幾分はマシ。 採血担当の看護師さんに、 「今日は暑いですね」 と言われたので、 「ええ、絶好の採血日和で」 と答えたら、 「そんな日和があるんですか?」 ありません。(笑) ついでに体重も測る。 (●´З`●) (やっぱりなんか運動的なことをしないとダメかなあ?) 帰りにパン屋に寄ったら、ついチョココロネとベリーパイを買ってしまう。 (け、血糖値が……) 一旦、家に帰って就活のために電話。 何しろ3月から祈られまくり。 祈りの力で復活するヒーローが出てくる漫画を読んだことがあるが、今の私ならきっと不死身になれる。 夕方。 空想小説ワークショップ。 事務室でやってもらったテキストの製本の仕方があまり評判が悪いので、講師の先生が製本テープを買って来てくれた。 (ホチキスの留め方が悪くて針が紙から突き出しているので、うっかり手に持つと指に刺さるのだ) 授業を中断して、みんなで工作の時間。 製本テープで針の尖った部分をカバーして、どうにか安全に持てる本になる。 今日は飲み会がなかったので、そのまま帰宅。 温かいうどんを食べて、早めに寝る。
2019年5月23日(木)
暑い日。 出かける気でいたのに、いろいろと番狂わせがあって家を出そびれてしまった。 午後。 はるこんの翻訳……は、進まず。 夜。 今夜の「幻解!超常ファイル」は、グリム童話の特集。 ハーメルンの笛吹き男の話が出て来るというので見たのだが、それについては特に面白そうな話はなかった。 グリム兄弟が収集したメルヘンは、実際に起きた事件が脚色されて伝承されたものだという話。 「ヘンゼルとグレーテル」は、私が思っていたのと同じで「兄妹による老婆殺害事件」というのが真相だろうという説が取り 上げられていた。 この話、グリム童話の中でも当事者の名前がはっきりと記録されている珍しい例。 老婆を殺害したヘンゼルとグレーテルは、なぜ裁かれなかったのか? 被害者は「魔女」だという。 「魔女」とは、当時、キリスト教の教えに反した罪を犯した女性を指す言葉。 番組では触れていなかったが、金持ちの女性が財産を狙われて「魔女」として告発されることはよくあったようだ。 そして「ヘンゼルとグレーテル」の物語の中の「魔女はヘンゼルだけを檻に閉じ込めて食べようとした」という部分からは、 「小児性愛」が連想できるのだ。 (「檻の隙間から指だけを差し出すように要求する」なんて、「なんで指?」と思うよな) 財産を狙われて「魔女」として告発されそうになった女性が、森の中に隠れ住んでいた。 しかし、彼女は飢饉のために森に捨てられた兄妹を見捨てられず、助けて食べ物を与えた。 森から生還した子供たちから女性の隠れ家の場所を聞き出した両親が教会に密告。 教会は彼女を「小児性愛」の罪で火あぶりにした挙句にその財産を没収。 密告者である両親もそのおこぼれに預かった。 おかげで一家は大金を手に入れて、メデタシメデタシ……なんてところが事件の真相かもしれないな。 もうひとつ興味深かったのは「シンデレラ」。 王権が拡大していった17世紀のフランスに書かれたペロー版の「シンデレラ(サンドリヨン)」は、 「庶民の娘が理不尽な目に遭わされても従順に暮らしていたら、王子(王族)の力で幸せにしてもらえた」 ……というストーリー。 (わかりやすいメッセージだ) これに対して19世紀のドイツで書かれたグリム版の「シンデレラ(灰かぶり姫)」は、 「父親から買って来て欲しいものを尋ねられて、姉2人はドレスをねだったがシンデレラだけはハシバミの枝をねだる」 「シンデレラがハシバミの枝を地面に植えるとハトがドレスを運んでくる」 「ダンスパーティーの晩に追いかけて来た王子をシンデレラは様々な手段で撒いてしまい、正式に結婚を申し込まれて初めて 承諾する」 ……という流れになっている。 そして、これは番組を見て初めて知ったことなのだが「ハシバミの枝を渡す」には「不動産の譲渡契約を結ぶ」という意味が あり「ハシバミの枝を植える」は「不動産取引の成立」を意味する言葉だったのだそうだ。 シンデレラには亡くなった裕福な母親がいたわけで、当時のドイツの法律では「母親の財産は娘が相続するが、娘が成人する までは父親が後見人となって財産を管理する」という決まりになっていたらしい。 つまり「ハシバミの枝をねだった」とは、シンデレラが後見人である父親に対して、自分が相続した不動産を渡すように要求 したことを意味し「ハシバミの枝を植えることでドレスを手に入れた」とは、シンデレラが手にした不動産を運用することで 自力でドレスを購入したということになるらしい。 ドレスをねだった姉に対して「そんなものより、土地の権利書を渡してちょうだい」と言うシンデレラ。 だいぶイメージが変わるなあ。(笑) そして、王子に対してもダンスパーティーの流れで追いかけて来た時には撒いてしまい、両親の前で正式に結婚を申し込んで 来た時に初めて承諾する……と、しっかりしている。 ドイツのシンデレラ、賢い。 寝る。
2019年5月22日(水)
朝。 妙に寒い。 昨日の雨での打ち水効果か? 午後。 日差しが急に強くなった気がする。 図書館へ行って、翻訳の直しを1時間半。 (作業は、終わらず) 帰りに三省堂で「SFマガジン 6月号」を買おうとしたら、レジの店員は研修中の札をつけている。 私が持っているカード(池袋西武の三省堂は合わせて使えるカードが何種類かあるのだ)を全部出したら、隣の教育係らしい 店員が(あ、ちょうどいいや)みたいな顔をして、 「これが西武のカードで、これが三省堂のカード、これがコミカレのカードで、それぞれの優先順位は……」 と、教え出した。 (社員教育、大事なことです) 最後に、コーヒー(またはお茶)の引き換え券を渡されたので、 「これはどこへ持って行くのですか?」 と(知ってるけど)質問してみたら、教育係が研修生をレジカウンターから連れ出して、引き換えカウンターの場所を教えに 行った。 (これで研修はバッチリだね!) カウンターでコーヒーのドリップパックをもらって帰宅。 「SFマガジン 6月号」は、横田順彌の追悼特集。 英語ができないのにワールドコンに参加した横田先生が、親しげに話しかけてくるポール・アンダースンに困惑して、 「あい かんと すぴいく いんぐりっしゅ」 と言ったら〈あたりは、もののみごとにシラけたのでした〉という話に深く共感を覚える。 そりゃそうだよなあ。 でも、他にどうしようもないよなあ。 日経夕刊のコラム〈プロムナード〉の、本日の執筆者は歌人の笹公人さん。 岡井隆の短歌、 「いづこより 凍れる雷(らい)の ラムララム だむだむララム ラムララムラム」 が紹介されていて、雷を表すオノマトペが「ラムララム」であることに感銘を受けた。 ちなみにコラムには、 〈岡井先生は『うる星やつら』のオマージュ短歌はつくらないだろう〉 と、ちゃんと書いてあった。(笑) 夜のニュースは、グーグルが中国のファーウェイにアンドロイドを使わせないことにしたとかいう話。 米中貿易戦争、長引けば確実に日本経済にも大打撃になると思う。 困ったことだ。 ……寝ようか。
2019年5月21日(火)
朝から風雨が激しい。 すでに昨夜から天気予報で言われていたことだが、予想よりはるかに激しいのだ。 もはや台風レベル。 図書館に行こうかと思っていたのだが、中止。 部屋でできる作業に切り替える。 さて…… 経済関連のニュース。 〈日本銀行は消費関連の基礎統計である家計調査を利用した内閣府発表の国内総生産(GDP)統計について、同調査の振れ の大きさを問題視し、その影響を排除した独自のGDPを算出する〉(2019年5月21日 12:52 JST) 要は、日銀が内閣府が発表したGDP統計は信用できないからと、独自のGDPを算出することにしたと? (大丈夫なのか、日本国?) ついでに、ネットに上がっていた昨日のNHKの「逆転人生」に関する Tweet をまとめたものを見つけたので、読む。 弁護士側を一方的被害者とする内容を批判して「あのことに関しては取り上げないのか」と盛んに書いてあったのだが、まと めを読んだ限りでは、その肝心の「あのこと」の内容がどこにも書かれていない。 (これって、思わせぶりな書き方で、いかにも重大な事実が隠されているような印象を与えようとしているだけかな?) ざっと読んで感じたことは、どうやら件の弁護士がネット上の中傷誹謗に対して法的手段に則って開示請求を行ったことが、 いわゆる「ネット民」の暗黙のルールに抵触したのが炎上の理由であったようだということ。 「ネット民」にとっては「インターネットの匿名性というのは何を置いても守られなくてはならないもの」というルールは、 極めて重要なものであって、それを犯した人間に対して強い怒りを感じたということなのではないかと感じた。 「村の掟を破った」みたいなものなのかも知れない。 インターネットって、怖いね。 午後から夕方になっても、相変わらず雨や風の音が凄まじい。 2号くんから電話があって、夜に家に来ると言う。 やってきた2号くんに、ちょっとだけ「ジャイアントロボ 地球が静止する日」の話をしたらやたら食いついてきて、熱く語 られてしまった。(^^; (私は「あのアニメ、オープニングに庵野秀明が関わっているんだね」と言っただけだった) ……2号くんも帰ったし、事務仕事も済んだし、そろそろ寝ようか。
2019年5月20日(月)
今朝の日経朝刊の文化面、コラム〈令和の知をひらく〉に、 〈人間の意識を機械に移植する研究を進めている。米グーグルでAI(人工知能)研究を率いるレイ・カーツ氏は、今世紀半 ばにはこれが実現すると予言している〉 と書かれていた。 脳科学者・渡辺正峰(わたなべ・まさみね)氏へのインタビューで、渡辺氏によると、 〈肉体が滅びた後も、機械の中で「私」の意識は永続できるようになる〉 のだそうだ。 ちょっと面白そうではあるが、意識はあるけれど肉体がない状態って、感覚的には全身不随に近いのではなかろうか? (やっぱり体も欲しいよなあ) 興味を惹かれたので、渡辺さんの著書をアマゾンでポチる。 もうひとつ科学関係の記事。 〈月面探査で日米協力〉 〈首脳会談で合意へ〉 〈宇宙空間利用 中国を意識〉 〈日本は無人補給機「こうのとり」や「きぼう」の技術を活用し、地球からの物資輸送や宇宙飛行士の生命維持の分野で協力 する方針だ〉 とのこと。 アメリカが計画しているのは月面探査の拠点となる宇宙ステーションとのことだが、要は中国との覇権争いの一環であるらし い。 米ソ冷戦時代の宇宙開発競争に、構図的には似ているのかな? 経済のニュース。 内閣府の発表によると、2019年1〜3月期のGDP(国内総生産)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で、前期比 0.5%増だそうだ。 この発表に「えっ、マイナスじゃないの?」と思った人も多かったようで、実際、 ・実質GDPのうち、過半を占める個人消費は、前期比0.1%減 ・設備投資も、0.3%減。 ・輸出も中国向けなどが落ち込み、2.4%減 ・原油や天然ガスなどを中心に輸入も4.6%減。 ……と、全体的にマイナスな印象。 それがなぜ0.5%の増になったのかと言うと、ここに統計のカラクリがあるわけで、 〈GDPは各種の経済統計をもとに、一定期間内に国内で生み出された付加価値を推計する経済指標だ。このうち輸入は海外 で生み出された付加価値と捉え、その分をGDPの総額から差し引くことになっている。このため輸入が減れば、GDPから差 し引く分が減り、前期比の成長率で計算すると伸び率は上振れることになる〉(2019/5/20 12:04日本経済新聞 電子版) 早い話が、輸入が減るとGDPは増えるわけだ。 そして輸入が減った理由は、国内消費が減ったから。 ぶっちゃけて言うと、日本人が貧乏になって外国から物が買えなくなった結果、統計のカラクリでGDPが増えたということ のようだ。 夜。 NHKの「逆転人生」で、ネットで炎上していた人の依頼を引き受けたら自分が大炎上に巻き込まれてしまった弁護士の話を 取り上げていたので、観る。 番組では、炎上に加担した関係者の逮捕や謝罪で一応「解決」という形にしていたが、そんなに簡単な話じゃない気がする。 「ネットの炎上」、そろそろきちんとした解決策が考えられても良いんじゃなかろうか? 寝る。
2019年5月19日(日)
良い天気。 湿気もないので風も爽やか。 午後。 はるこんの会議。 まず、翻訳したSF小説(初稿)へのダメ出し。 訳していてどうも変だと思った部分の謎が解けた。 実はこの小説、シリーズの一部だったのだと言う。 (何の説明もなく突然出て来る謎の事物は、別の小説の中で説明されているものであったらしい) その後、来年のはるこんの打ち合わせ。 会場を決めたり、ゲスト・オブ・オナーを誰にするかとか。 終了後は、近所で飲み会。 再来年のSF大会の話をして、帰宅。 とてもSFな1日だった。 寝る。
2019年5月18日(土)
暑い……。 映画でも観に行こうかとチケットのサイトを確認したら、空席があるのが夜9時からの回だけだった。 そんなに人気なのか、「名探偵ピカチュウ」? 先日の法事で使った喪服をクリーニング屋に持ち込み、帰りにパン屋でパンを買って帰宅。 パン屋は、最近できたいわゆるお洒落なベーカリー。 店はお洒落で、繁盛しているようだった。 お洒落な店なので価格が高いのも理解できるし、パンの味も普通で、特に問題はない。 午後。 以下の件で、あっちこっちにメールを送る。 まだチケットは取れそう。 そして原田実先生の講演なので、たぶん木村鷹太郎に興味のない人が聞いても面白いと思うぞ。 講演「天皇即位と新史学〜木村鷹太郎の超日本史をめぐって」 講師・原田 実 2019年5月26日(日)講演開始18時30分〜 開場18時10分〜 会場 品川区立総合区民会館 きゅりあん(大井町駅徒歩1分)5階 第4講習室 http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/page000000300/hpg000000268.htm 参加費 2000円 主催:超常現象情報研究センター(http://skagaku.com/) ========== 木村鷹太郎の破天荒な歴史観がどのように成立し、さらにそれがなぜ同時代には多くの賛同者を得ることができたのか。 その謎を解く鍵は、「天皇」イメージを中心とした近代日本人の世界観にあった。 代替わりを機に、その世界観について改めて考察したい。 ※質疑応答では「江戸しぐさ」などについての質問も受け付けます。 ============ 夜。 池袋のファミレスで夕食をとって、ハンズで少し時間を潰してから映画館へ行き「名探偵ピカチュウ」を観る。 ストーリー。 疎遠になっていた父の事故死の連絡を受けた青年が、遺品の整理のために亡父のアパートへ行くと、そこで父のパートナーで あったという人物(?)に会う。 「一緒に父親の事件の真相を探ろう」と言う元パートナーを一旦は拒絶したものの、結局は協力することにした青年。 素敵な女の子に出会ったり違法な地下競技場での試合に参加することになったりしつつ、少しずつ事件の真相に近づいていく 2人(?)だが……。 オーソドックスなハリウッド・ストーリーに「ポケモン」という要素を当てはめた点では、ある意味で幻の大迷作「ハリウッ ド版 ドラゴンボール」と同じ作り方なのだと思うが、随所にポケモン・ファンが喜ぶ小ネタを入れることで「原作へのリス ペクトがない!」という批判を回避するのに成功している。 さらに「名探偵ピカチュウ(原題 “Pokemon Detective Pikachu”)」というタイトルによって「これはポケットモンスター ではなく、あくまでピカチュウを探偵にした別の話」という言い訳にもなっている。 (映画の舞台は、オリジナルの「ポケットモンスター」の舞台となっている時代よりずっと未来という設定) ややネタバレ的な感想。 「ヨシダは、何のために出て来た?」と思ったのだが、いわゆるハリウッド・ストーリーだったら、このヨシダこそが主人公 のパートナーとなるべき人物なので、その意味でのパロディ的存在だと思えば、納得できるかと。 映画が終わったのは夜の11時。 それでも満席になっていたのだから、ウケている映画なのだろう。 家に帰って、寝る。
2019年5月17日(金)
朝から気温はもはや、夏。 午後。 Twitter を見たら、例の幻冬舎の件がついに新聞に載ったらしい。 (結構な大ごとになっているのだな……) と、思っていたのだが、午後に再び Twitterを開いたら、幻冬舎の社長が津原さんの本の「実売数」という通常は社外秘的な 扱いになっている数字をTwitterに投稿したとかで大炎上状態になっていた。 作家さんたちが「実売数をネットに投稿するような出版社とは仕事をしたくない」と次々に Tweet する騒ぎになり、慌てた 幻冬舎側が、Tweet を消すことになったのだとか。 さらに「幻冬舎が数字をネットに晒して良いという方針ならば、私も自分の本の印税が2%だったことを晒します」的なこと を言い出す人まで出て、この2%という数字に一般の人まで反応して「1000円の本を売って著者に20円しか支払わない とは、幻冬舎はひどい出版社だ」と同調し出し、収拾がつかない状態になってしまったようだ。 (いやはや……) まあ一般論として、業務上知り得た取引先についての情報をインターネット上に晒すような会社では、他の取引先から「御社 との取引はご遠慮申し上げたい」と言われても仕方がないと思う。 夜。 1号くんが同人誌「古白抄」の第3巻を持って来る。 正岡子規の従弟である藤野古白の伝記を漫画にしたもの。 ……今回は、ついに参考文献が2ページに増えていた。 (扉と奥付を含めて全12ページの本である) 「最後まで書き終わったら1冊にまとめる予定なのだが、分冊の段階で買ってくれた人に何か特典をつけたいな」 と言うので、 「別冊参考文献一覧は?」 と、提案してみる。(^^; テレビで映画「ドクター・ストレンジ」を観る。 主人公は傲慢な外科医だと聞いていたので、どれほど傲慢な人間かと思っていたのだが「重大な診断ミスで患者を殺しかけた 医師をその患者の治療チームから外した」って、傲慢か? 当たり前のことだと思うのだが。 ストーリーはと言うと…… 腕の良い外科医だった主人公、交通事故で腕の神経を痛め、手に震えが来るようになってしまう。 なんとか震えを治そうとさまざまな治療法を試すがいずれも失敗、ついに外科医時代の貯蓄も底を尽き掛ける。 そんなときチベットでマヒした下半身が治って帰って来た患者のことを知り、最後の有り金を叩いてチベットへ。 しかし、そこに待っていたのは医師ではなく、魔術師であった……。 感想。 特撮が綺麗だった。 ……寝よう。
2019年5月16日(木)
寝坊した! 朝、1時間も余計に寝ていたことになるのに、体の疲れが取れていない。 午前中。 体がだるい、重い、そして頭痛がする。 おまけに、ひたすらに眠い。 (季節外れの夏風邪か?) ワークショップの課題をやらなくてはならないのに、何のアイデアも浮かばない。 アイデアノートを見ていたら、1号くんからショートメール。 英語の語源についての質問で、それは良いのだが、1号くん、LINEユーザーの悪い癖で、1度にまとめた文章を送らずに 途切れ途切れの短文で送って来るので、その度にこちらは入力を一旦中断して内容を確認した上で書きかけた文章を相手から のメールの内容に合わせて変更しなくてはならないという非常に手間のかかる作業を強いられる。 面倒臭いラテン語のスペルを打ち込んでいる最中に短文の追加メールが来るので、焦って操作を誤り、スレッドごと削除して しまった。 誤って下書き保存した文書を消そうとしたら「削除しますか?」と聞かれ「はい」を押すと「このスレッドを削除しました」 と表示されるという罠! この確認方法を考えた阿呆は、どこのどいつだ? まず「このスレッドを削除しますか?」と聞いて、削除したあとに「削除しました」と表示するのが正しいだろう。 バカバカしくなったので、メールそのものを送るのを止める。 午後になっても、眠気がまったく取れない。 起きていようとしても半分眠った状態になってしまうので、少し横になる。 ……気が付けば夕方。 夕食後に「所さん、大変ですよ!」というバラエティ番組を観る。 今回は、地方議会の議員のなり手がないという話題を取り上げていた。 高齢を理由に引退した議員に代わって立候補する人がいないのだそうだ。 その大きな理由のひとつが、議員報酬が少な過ぎること。 その対策として…… ・副業規定を見直して「役所と少しだけ関わりがある程度の仕事」ぐらいなら議員と兼業できるようにする。 (これまでは「少しでも関わりがあったらアウト」だった) ・議会を平日夜や休日に開くようにして、会社勤めをしながら議員の仕事ができるようにする。 ・そもそもの議員定数を減らして議員数が減っても議会が開けるようにする。 ……は良いとして「無職やニートの人に立候補を呼びかける」は、どうなのだろう? 夜。 9時のニュースで「ペットの犬のクローン」を作るという海外で行われているサービスが紹介されていた。 (いわゆるタレント犬なんかは分かるとして、自分のペットが死亡した時に、そのクローンが欲しいものだろうか?) ……と、思ったのだが、そう言えばこれって「シックス・デイ」でやっていたネタだよな。 調べたら「シックス・デイ」は、2000年公開の映画だった。 19年前にSF映画のネタだったものが、すでに現実になっているわけか。 面白いことなのか、恐ろしいことなのか……。 寝る。
2019年5月15日(水)
午前中。 今日もお祈りメールが届く。 午後。 ひょいと Twitter を覗いたら、何やら揉めている様子。 揉め事は、どうやらまた百田尚樹という人の『日本国紀』という本の関連らしい。 この『日本国紀』というのは、発表当時から内容に誤りが多いとか、無断引用が多いとか悪い評判をよく聞いた本。 百田さんと言うのは、そもそもバラエティ番組「探偵ナイトスクープ」なんかを担当していた放送作家。 「探偵ナイトスクープ」は、肩の凝らないお笑いバラエティで、「子供が初めて自転車に乗った」みたいな日常のどうという ことのない出来事を「感動のドキュメンタリー」っぽく過剰に演出してみせるというのが得意な番組で、コーナーの締めに、 俳優の西田敏行が感動の涙をハンカチで拭う姿をアップで見せるというのが毎回の見せ場になっている。 言わば「チープな感動」が売りの番組。 そういう番組をずっと作って来た放送作家の書いた本だというので、内容が不正確だったり、ネットから引っ張って来た内容 を、よく調べもせずにそのまま書いてしまったりしてあると聞いても「さもありなん」としか思わなかった。 むかしよくあった「ライターの書き飛ばしたタレント本」レベルの本なんだろうと想像して、私は手に取らなかったのだ。 しかし、真面目な作家さんのうちには、この本を実際に買って、読んで、そして怒ってしまった人がいる。 そのひとりが津原泰水(やすみ)という人で、『日本国紀』と同じ幻冬舎から本を出している小説家。 『日本国紀』は「ウェブからのパクリ」であるとして「世間に謝罪すべき」と主張したのだそうだ。 津原さんによると、こうした発言に対して、 〈正月あけ、担当を通じ、『日本国紀』販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない、と通達されま した〉 という通達があり、出版直前だった津原さんの文庫版が出せなくなったのだそうである。 そこで津原さんが、その文庫版が出せなくなった小説『ヒッキーヒッキーシェイク』を他の出版社に持ち込んだところ、早川 書房が出版を承諾。 早川書房の塩澤快浩(よしひろ)編集長が、Twitterに、 〈というわけで、僕の文芸編集者としての矜持をこめて、津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』文庫版には、次のようなコ ピーをつけさせていただくことにしました。「この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます。 早川書房 塩澤快浩」。 よろしくお願いします〉 と書き込み、日本SF作家クラブも、この Tweet にエールを送ったのだそうだ。 すでに芥川賞作家の花村萬月氏が幻冬舎の社長である見城徹氏について、花村氏が新人だった頃に聞いた暴言、 〈見城は仰有った。 ボクは小説は最後しか読まない。〉 を Twetter 上に書き込んで、 〈俺は一切幻冬舎と仕事をしていない。だからなんでも書ける。幻冬舎と仕事をしない理由は、もちろん最後しか読まない 編集者の会社から本を出したくないからだ〉 と、Tweet している。 これはもう「幻冬舎 vs 日本の小説家」みたいになっているのか? つい見入って Twitter ウォッチで1日が終わってしまった。 寝る。
2019年5月14日(火)
天気予報が朝から「雷雨だ、雷雨だ」と言うので、不要不急の外出予定をキャンセル。 午後。 ニュースは、日本維新の会の丸山衆議院議員が、北方領土元島民の人に向かって、 「(北方領土を取り戻すには)戦争しないとどうしようもなくないですか?」 と言ったという件の続報。 この発言について記者団から質問されたロシア上院のコサチョフ国際問題委員長は、 「日ロ関係にとって最悪。そうした発言をするのは問題の解決を望まない人物だけだ」 と答えたそうだ。 まあ、他に答えようがないよね。 そして丸山議員がこの発言をしたシチュエーションが明らかになって来た。 どうやら、宿舎先である「友好の家」に戻って酒を飲んでいたらしい。 丸山議員の酒癖が悪いのは有名で、以前も寄って他人に物理的な意味で噛みつき(!)禁酒を宣言したことがあったそうだ。 そして、発言が録音された理由というのもバカみたいな話で、記者が元島民にインタビューしているところへわざわざ割って 入って来て絡んだのだとか。 インタビュー中だから当然、記者のレコーダーのスイッチはONになっていたわけで、発言がまるまる録音されてしまったと いうことであるようだ。 所属していた日本維新の会は、丸山議員を除名処分に。 丸山議員はTwitterに「これから先の期間は無所属にて活動する」と書き込んだそうで、議員を辞めるつもりはないらしい。 議員を辞めるほどのことをしたとは思っていないということかな? 夜。 テレビを見ていたら、パプアニューギニアで地震があったという速報が入った。 ネットで続報を検索。 地震の発生時刻は21時58分頃。 震源はニューブリテンで、地震の規模はマグニチュード7.7。 そこそこ大きな地震だったようだが、幸い日本には津波というほどのものは来なかったそうだ。 ところで結局、天気予報の「雷雨」は、この辺はなかったな。 降ったところは降ったのかな? 寝る。
2019年5月13日(月)
今日も朝から良い天気。 就職面接。 お約束通りに道に迷ったものの、なんとか間に合った。 そして肝心の面接の感触は……悪かった。(^^; (ここを落ちたら作戦変更を考えよう) 帰宅。 ニュースをチェック。 内閣府の発表によると、3月の景気動向指数からみた国内景気の判断が6年2ヶ月ぶりに「悪化」だったそうだ。 でも政府は、景気後退を認定してはいないそうだ。 往生際が悪いぞ。 上手くいかなかった時には、まず「上手くいっていない」ことを認め、その上で対策を考えれば良いと思うのだが、日本人は なぜか昔から「上手くいっていない」ということ自体を否定するクセがある。 見なかった振りをしているうちに、問題が自然に解決するとでも? 別のニュース。 日本維新の会の丸山穂高議員が、北方領土元島民の人に向かって、 「戦争でこの島を取り戻すのは賛成ですか? 反対ですか?」 と聞いたそうだ。 元島民が「戦争で?」と聞き返すと、 「ロシアが混乱している時に取り戻すのはOKですか?」 と、重ねて聞き、これに対して元島民が「戦争なんて言葉は使いたくないです」と答えたのに対し、 「でも取り返せないですよね? 戦争しないとどうしようもなくないですか?」 と畳み掛けたらしい。 新橋の酔っ払いのヨタ話ではない。 北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問中に、衆院議員が同じ訪問団の人に対して発した言葉である。 立場と時と場所と、全ての面から見て、これは完全にアウトだろう。 (頭が痛くなりそうだ) 夜の天気予報。 明日は雷雨であるらしい。 天気の変化が激しすぎ。 寝る。
2019年5月12日(日)
昨日はあのまま眠ってしまったので、午前中に風呂に入る。 湯船に身を沈めたら、自分が意外なほど疲れ切っていたのに気づいた。 (精神的なものか?) 今日はSF乱学講座。 「幕末ヤクザの描き方」 講師は、白土晴一氏。 白土さんの肩書きは「リサーチャー・設定考証」だそうで、『BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)』の設定の考証を 担当している方。 今回の話は、最近の研究で分かって来た、浪曲や講談のイメージとは違う、幕末の博徒たちの姿についてで、まずは「アウト ローとは何か?」みたいな話から。 例えばコロンビアのアウトローであったパブロ・エステバル率いる組織は、コカインの密売組織だが、イメージトしては基本 的に軍閥のようなもの。 この密売組織に、コロンビア政府は軍事力で負けてしまっていたのだ。 結局、コカインの自国への流入を憂慮したアメリカの助けを得て、ようやく政府側が彼らを抑えることができた。 興味深かったこと。 タバコの密輸が結構アウトローの資金源になっているということ。 タバコの密売は、捕まってもコカイン等の密売より刑が軽いため、アウトローにとっては都合の良い商売なのだそうだ。 また、ナイジェリアでは1970年代に大学がたくさん建てられた。 その大学内に複数のグループができて、グループ同士の抗争を経てインテリジェンスの高い暴力組織ができた。 結果的に、今やナイジェリアはインテリジェンスの高い犯罪者集団が活躍するインターネット詐欺の中心地となっている。 ナイジェリア・ギャングは軍隊的な組織は硬直化するということを知っているのタスクごとに離散集合を繰り返すシステムを 取っており、プロジェクトリーダー的な人間がタスクごとにグループを集めて仕事をしているのだとか。 そして暴力的なことは外注に出しているらしい。 (思ってた「ギャング」のイメージと違う) さて、そこで幕末の日本のやくざの話。 農地を広げるために山地の開拓を進めていた江戸時代には、イノシシの被害が多かった。 そのため害獣退治のための鉄砲は「農具」とみなされていた。 当時の農民は鉄砲の扱いに慣れている者が多かった。 (一応猟師の鑑札は必要だったが、かなりいい加減なものであったらしい) イノシシを見張るために、開拓地には「シシ番小屋」が建てられたが、ここは博徒が賭場を開くのにちょうど良かった。 農民が博徒に小屋を貸すことで両者が交流し、博徒(やくざ)に鉄砲が入っていく。 やくざは鉄砲や長ドスを持った数百人規模の集団となる。 これを幕府の役人で取り締まるのは困難なので、やくざはやくざに取り締まらせようと、一部のやくざに十手を預けた。 また、幕末になると各藩は博徒を取り込んで「博徒勢」を作った。 博徒勢は侍より銃の扱いに慣れていたのだ。 明治になると、政府は博徒の取り締まりに力を入れたが、それは実は自由民権運動が博徒の力を借りていたからだった。 こうして、明治政府の弾圧によって武装やくざは衰退していった。 しかし日露戦争になると軍の荷運びを請け負う人手が必要となり、政府が人足としてやくざを使うようになった……。 感想。 「やくざの出入り」というのが、想像していたような長ドス主流のものではなく、基本的に銃撃戦というのは驚き。 明治時代の政党活動とやくざが密接に関わっていたというのは、言われてみれば腑に落ちる点も多かった。 非常に興味深い話。 講座終了後、芦辺拓先生にご挨拶。 先生とはこれまでも何回かお会いしているのだが、顔と名前が一致しにくいということで名刺を手にした写真を撮られた。 ここでお会いできると知っていたら、ご著書を持参してサインを頂いたのに。(残念!) 放課後の食事会。 なぜか少女のアバターを使用したおっさん同士のバーチャル百合の話になる。 帰宅。 (博徒SFって書けないかなあ?) などと思いつつ、寝る。
2019年5月11日(土)
今日は親戚の法事。 新宿駅で山手線から中央線に乗り換えて終点まで。 そこからさらにバスかタクシーを使って山奥の墓地まで行くのだ。 (遠い!) 途中で食事をしていくつもりで1時間半ほど早く家を出たら、降車駅の構内にあったパン屋が喫茶室付き(買ったパンが店内 で食べられるシステム)だったので、あっと言う間にブランチ終了。 結果的に墓地に1時間以上前に着いてしまう。 (早く来すぎたかなあ……) と、思っていたら、親類が続々と集合、1時間前にはほぼ全員が揃っていた。 別に決まりがあるわけではないが、なぜかうちの一族は揃って「念のため1時間ほど早めに」という行動を取る傾向がある。 (遺伝なのか?) 山に囲まれた霊園は、緑豊かで穏やかな地。 天気が良いのは助かったのだが、遮るもののない日差しに焼かれて皮膚がピリピリし始めた。 (私にはやはりビルなどの遮蔽物が多い地域が向いていそう) 普通に法要、普通に墓参り、普通に会食して解散。 岐阜県の村役場に勤めている甥っ子が、 「今夜は実家に泊まります」 と、言っていた。 住んでいる場所と墓が離れていると大変だね。 (ちなみにこの甥っ子、なぜにわざわざ岐阜に就職したのかと言えば「信長オタク」だから) 家に帰って、寝る。
2019年5月10日(金)
朝。 東京ローカルの番組「モーニングクロス」で東京オリンピックの話題。 「チケットの予約サイトに予約したい人が殺到して、接続するのが大変だそうですね」 と、話を振られた女性アナウンサーが、 「私は2分で予約できましたけど?」 と答えていた。 昨夜のNHKのニュースでは、確かに「予約殺到でなかなか接続できない」と言っていたよなあ??? 実際に、接続できずに困っている人の映像も流れたし……。 不思議に思いつつ、番組終了後に朝刊を広げたら、 〈五輪チケット アクセス殺到〉 〈申し込み開始に130万件〉 〈「先着順」勘違い多く〉 という記事。 つまり予約が先着順だと勘違いした人たちが申し込み開始直後の時間帯に集中してアクセスしようとしたために、その時間帯 だけ、繋がりにくくなっていたということらしい。 (NHKのニュースは、その「開始直後の時間帯」に接続しようとした人の映像を使ったものであったようだ) 日経新聞の朝刊には「5月28日まで申し込みできるので、余裕をもった手続きに協力をお願いしたい」という、組織委員会 からの呼びかけを掲載していた。 NHKも、仮にも公共放送ならば「予約殺到」とか言って混乱を煽るより、こういう情報を強調して報じるべきではないのだ ろうか。 ネットのニュース。(2019/5/10 09:00 共同通信) 厚生労働省が公表した今年3月の毎月勤労統計調査の速報値によると、 〈物価の影響を考慮した実質賃金は前年同月比2.5%減で、3カ月連続の減少〉 〈2.8%減だった2015年6月以来の大幅マイナス〉 だそうだ。 賃金、減っているのだな。 午後。 はるこんの翻訳。 小説の本文と、著者による解説を和訳して送信。 正直言って、英語は苦手。 何度も言うが、私の英語力は「中学1年1学期前半」レベルなのだ。 (念のため、小学校から英語をやっている最近のカリキュラムでの話じゃないからね) 2号くんにも、 「いい加減、英語を習ったらどうだ?」 と言われているのだが、英会話教室って高いんだよなあ。 夜。 本日の空想小説ワークショップは「テーマとは何か?」について。 そして、6月締め切りの課題が出た。 明日は午前中に法事があるので、飲み会は参加せずに帰宅。 寝る。
2019年5月9日(木)
今朝の「モーニングクロス」東京オリンピックのチケット発売について話題に出たが、今回はアンケートは取らなかった。 東京オリンピックに関するアンケートをやるたびに「行かない」「チケットは買わない」という回答が多くて少々困っている のかも知れない。 念のため「モーニングクロス」は、東京のローカル番組。 アンケートの対象者は、基本的に東京都民ということになる。 東京オリンピック、都民はあまり歓迎していないようだ。 午前中。 先日、料金のことでトラブルのあった検査機関、担当者からの連絡を待っていたのだが連休が明けても来ない。 仕方がないので、またこちらから電話。 「検査の料金のことで返金があるそうなので、手続きの方法を教えてもらおうと連絡を待っているのだが」 ということを伝えたら、また、 「担当者から連絡させます」 とのこと。 さすがに時間を切って「今日の午前中のうちに連絡して欲しい」と言ったら、やっと電話をかけて来た担当者、 「実はこちらからもご連絡したいことがあるのですが……」 と言うので何かと思えば、 「検査の料金のことで返金があるので……」 それがこっちの用件じゃ!(笑) (よほど社内の連絡が悪い会社なのか?) 午後。 図書館へ。 家を出て、途中の道で携帯電話を忘れたことに気づくが、特に電話がかかる予定もないので放っておく。 (むしろ図書館で電話がかかって来たら迷惑) 中央図書館で2時間座席を借り、延長しようとしたら後の時間に予約が入っているとかでダメだった。 図書館を出て東急ハンズでアーミーナイフ用ピンセットを買う ビクトリノックスは失くしやすい付属部品がバラ売りになっているのだが、それがコンパクトで結構優れもの。 なので、ナイフを持っていないのにバラで買える部品だけ購入して使っている。 ナイフごと買おうかとも思ったのだが、いまはうっかりナイフを持ち歩いていると銃刀法にひっかかるそうなので。 帰宅。 NHKのニュースで、「東京オリンピックのチケットがすごい人気で、申し込みサイトがなかなか繋がらなくなっている」 と言っていた。 (へえ、東京以外では人気なんだ) 夜。 BSの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」を観る。 トンデモ話が3つほど取り上げられていたのだが、興味深かったのは「ファティマの予言」の話。 予言は3つあり、中でも「第3の予言」が「1960年になるまで内容を公開するな」と言われていたとかで「これを読んだ ローマ教皇が気を失った」という噂と共に、どんな恐ろしい予言なのかと言われていたのだが、なぜか教会は期限であるはず の1960年が過ぎてもなかなか内容を公開しようとしない。 そのせいで、さまざまな憶測が流れ「もしかしたら人類滅亡の予言か?」と大盛り上がり。 結局、2000年に内容が公開され「ローマ教皇が銃で撃たれるという内容だった。これは1981年にヨハネ・パウロ2世 が銃撃を受けて重傷を負った事件の予言だったのだろう」と説明されたのだが、盛り上がってしまった人々は納得しない。 「本当は人類滅亡の予言だったのだろう。教会は真実を隠している」と言う人が後を絶たないのだという話。 番組では、この「ファティマの予言」が、宗教を否定する共産主義を攻撃する内容であったために、教会がわざと公開期限が 来ても3番目の予言を伏せておくことでプロパガンダに利用し、ソ連解体後の2000年なって「もう良かろう」と公開した のだが、あまりに話が盛り上がり過ぎていて、今度は教会の方が信じてもらえなくなるという事態になってしまったのだろう という説を紹介していた。 続けて「コズミックフロント ネクスト」。 カッシーニの観測でわかった「土星の輪ができた時代」が、地球ではすでに恐竜がいた頃だという話が面白かった。 (割と最近?) さて、寝ようか。
2019年5月8日(水)
朝。 東京ローカルの情報番組「モーニングクロス」で、MMT(現代貨幣理論)について取り上げていた。 MMTは「自国通貨を発行できる政府が、財政破綻を懸念する必要はない」と主張する理論なので、財政破綻の危険を根拠に 増税を行おうとしている日本の財務省が、懸命に否定しようとしている説なのだそうだ。 実は、私も前々から「日本の財政赤字の拡大がなぜ危険なのか?」が分からずにいた。 財政赤字というのは、国の借金だと言う。 それを返すために国民からお金を集める(税金)のだと言う。 そしてその借金とは何かと言うと、どうやら多くは国債であるらしい。 国債とは、国の国民に対する借金である。 「借金を返さないと大変なことになるから、金をよこせ」 「誰に借りてるの?」 「お前」 こういうイメージなのだが。 そして、いま国民は金がなくて困っている(デフレ)状態にあるわけだ。(政府の言い方だと「緩やかな回復基調」だが) 「もうお金がないよ」 「いや、もっとよこせ(増税)。何しろお前に借金を返さなくてはならないからな」 「そんなにお金がないのなら、日銀さんに頼んでお札を刷って貰ったら?」 「いや、それだけは絶対にできない!」 (なんでだよ?) ……というわけで、何でだか分からないのである。 午前中。 メンサ・テスト合格者の会の会場予約に行く。 順番待ちの行列に並んでいたら、 「2ヶ月前にお会いしましたね」 と言う、とても愛想の良い老人に声をかけられる。 さすがに「2ヶ月前に同じ列に並んだ人」の顔までは覚えていない。 あまり無愛想にしているのもアレなので、 「最近、老人がよく孤独死しますね」 なんて話をする。 別れ際に「今日はお話ができて楽しかった」と言われたが…… そうか?(^^; 午後。 今日こそ図書館で翻訳の直しを……。 というわけで、辞書2冊、ネットに繋ぐ接続ケーブル等の準備を万端に整えて東池袋の中央図書館へ。 座席も無事確保。 「さあ!」と、カバンを開けたらノパソが入っていなかった。 ……そのまま帰宅して、部屋で作業。 何のためにわざわざ図書館まで行ったのだか。(泣) ところで、今日は通信トラブルだとかで、図書館のネット検索ができなくなっていた。 もしかして、ノパソが繋げてもダメだった? それとも、普通の有線LANの方は大丈夫だったのだろうか? 夕方。 ニュースをつけたら「JALの旅客システムの不具合が起きた」というニュースをやっていた。 連休のせいか? 改元のせいか? それともどちらとも関係のないトラブルか? 夜。 2号くんが来る。 「今日は、何もしなかったのに疲れた」 と「カバンを開けたらノパソが入っていなかった事件」について話をしたら、 「そりゃ、疲れるなあ」 と、同情される。 夜。 「学研科学選書 宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた 実録なつのロケット団」をKindleで読む。 白黒画面なので、文字は良いが図版が見づらい。 (紙の本も持っているはずなのだが、本棚の奥地で行方不明) ところで、この本に、 〈メンバーのひとり笹本が仕事上のツテをたどって、堀江との面会をセッティングした〉 書かれている、笹本祐一先生が堀江貴文氏に会うためにたどった「ツテ」についてだが、どうやら元ガイナックスの赤井孝美 さんであるらしい。 これについては、つい最近、当人もFacebookに書いていたし、堀江貴文氏自身のブログ「HORIEMON.COM」にも、 〈ISTに繋がる夏のロケット団メンバーを紹介してくれたのは、なんとロケットアニメの金字塔「オネアミスの翼」のガイナッ クスさんだった〉 と書いてある。(文中の「夏のロケット団」は「なつのロケット団」の誤記と思われる) オタクのネットワークって、すごい! 寝る。
2019年5月7日(火)
朝。 東京ローカルの「モーニングクロス」で学校へ行かない自由についてゲストコメンテーターが喋っていた。 「インターネットを活用すれば、子供が学校へ行かなくても勉強ができる」 というコメンテーターに対して、パックンマックンのパックンが、 「学校はコミュニケーション能力を身につけるのに大切。学校へ行かない自由ではなく学校を行きたい場所にしなければ」 と言っていた。 私もそう思う。 「いまの学校では、子供が登校を嫌がります」 と言われて、 「じゃあ、来なくていいです」 と答えて「譲歩してやった」みたいな気にならないで欲しい。 「どうしたら子供が登校したがるような学校が作れますか?」 が、正しい方向性だろう。 そもそも好奇心旺盛な子供たちが、新しい知識を学べる場所であるはずの学校へ行くのを嫌がっているというのが異常な事態 なのだから。 午後。 図書館へ。 風が冷たくて、自転車で走ると肌寒い。 そして、その寒い中をたどり着いた図書館は休館日。 (これだから、連休明けは!) 仕方がないので東口の図書館へ。 地下道の売店に「夕刊フジ」と「日刊ゲンダイ」が並んでいて、どちらもトランプ米大統領の関税引き上げについてを記事に していた。 で、「夕刊フジ」の見出しが、〈トランプ 中国関税砲炸裂〉。 「日刊ゲンダイ」の方の見出しが、〈米中決裂 日本直撃〉。 同じ事件を扱っていても、見出しの違いでだいぶ印象が違う。 夕方。 2号くんと待ち合わせをして、マクドナルドへ寄ってから帰宅。 日経の夕刊を見たら、 〈米「中国、過去の合意後退」〉 〈知財・補助金で対立か〉 〈「10月に関税上げ」通知へ〉 そして、 〈令和初取引 米中摩擦を警戒〉 〈日経平均一時310円超安〉 やっぱり株価に影響が出たようだ。 そして、もうひとつ気になる記事。 〈日朝会談「条件つけずに」〉 〈安倍晋三首相は6日夜、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け前提条件なしに日朝首脳会談を模索すると語った〉 〈首相はこれまで日朝首脳会談について「行う以上は拉致問題の解決に資する会談にしなければならない」と話していた〉 これってもう「拉致問題の解決優先」とか言っていられる場合じゃないほど、日本が追い詰められているということか? 夜。 『幻の大戦果 大本営発表の真相』(辻泰明、NHK取材班 NHK出版)の続きを読む。 すでに訓練の段階で、T作戦の成功は怪しいと分かっていたはずなのに、突き進んでいく軍部……。 (この本、日本的組織の失敗がどのように起きるかの教科書になるんじゃないか?) 寝る。
2019年5月6日(月)
朝。 朝刊を広げた途端に目に飛び込んで来たのが、1面の真ん中の見出し。 〈対中関税25%に上げ〉 〈トランプ米大統領が表明〉 なぜこの記事がそんなに目立ったのかと言うと、記事の文章の最後に大きな空白があったから。 (締め切り直前に飛び込んで来たニュースで、体裁を整えている暇がなかった?) それはさておき、連休明けのご祝儀相場で上がるのを期待していた株価が逆にドーンと下がってしまうのではないかと心配。 どうなる、日本の景気? そして、世界の景気? 午後。 天気予報が怪しいことを言っているので、図書館へ行くのは中止。 (パソコンを入れたリュックを背に自転車を走らせている時に、土砂降りには遭いたくない) 『幻の大戦果 大本営発表の真相』(辻泰明、NHK取材班 NHK出版)を読む。 台湾沖海戦でボロ負けした日本軍。 この作戦(T作戦)は、悪天候あるいは夜間にレーダーで敵空母を見つけ出して空から攻撃するというもの。 しかし、当時のレーダー装置は真空管を使用したもので、慎重に扱わないとすぐに故障した。 戦闘中の戦闘機の機上にある装置を「慎重に扱う」などということができるはずがない。 おまけに装置が故障した際の、予備の部品を調達する工業力が当時の日本にはなかった。 当然、レーダーは役に立たず、パイロットたちは真っ暗な海上で「目視」で敵艦を見つけ出さなくてはならなかった……。 こう聞くと素人の私でも「T作戦って、ダメなんじゃね?」と思うのだが、この作戦の立案者が真珠湾攻撃を成功させたのは 真珠湾攻撃の立役者とも言うべき人だったので、表立って反対できる人がいなかったらしい。 (極めて日本的?) 夜。 インターネットをうろついていて見つけた、ちょっと興味深いと思った話。 池袋西口の中華料理店「新珍味」が最近、台湾人客の間で「聖地」としてクローズアップされているという記事だ。 なんでもこの店のオーナーである史明という人が、実は台湾人革命家だったのだそうだ。 史明は、2014年の台湾民主化運動「ヒマワリ学生運動」や2016年の蔡英文総統誕生などに大きな影響を与えたことで 再認識されるようになり、今でも「台湾独立運動のゴッドファーザー」として強烈な存在感を放っている人物であるらしい。 しかし…… 〈特筆すべきなのは、史明が『新珍味』の5階で爆弾を自作していたことだ〉 まあ、1970年代の話だから……。(^^; 〈警察にとっても、池袋西口の顔役で華人社会にも精通する史明は一目置くべき存在。池袋警察署長は就任のたびに史明のも とへ挨拶にやってきたという〉 1970年代は、そういう時代だったんだなあ。 史明は、台所の一部を改造して爆弾を作っていたらしいが、そう言えば「なつのロケット団」がロケットエンジンを組み立て ていたのも、あさりよしとお先生の自宅の台所。 「台所仕事」恐るべし! 寝る。
2019年5月5日(日)
こどもの日。 総務省が発表した4月1日現在の15歳未満の子供の推計人口は、前年比18万人減の1533万人で、38年連続の減少だ そうだ。 年々出生数が減っているのだから、当然だな。 ちなみに、結婚している女性が産む子供の数は、横ばいかむしろ増えてるそうで、要は結婚する人が減っているということで あるらしい。 男性と女性の両方が働いている場合、結婚前はそれぞれが自分の生活費分を稼げば良いわけだが、結婚すると子育てのために 勤務時間が減り、その分収入が減った状態で3人分の生活費を稼がなくてはならなくなる。 現在の非正規雇用が多い庶民レベルの給与体系だと、昭和の頃のように「子供が生まれる頃になると収入も上がる」システム ではないので、結婚を諦めてしまう人が多いようだ。 これでは子供が増えるわけがない。 午後。 図書館へ。 訂正部分で真っ赤になっている訳文と戦う。 帰り道。 放ったらかしであまりにむさ苦しくなって来た髪を切りに床屋へ寄ったら、値上げしていて料金が1200円になっていた。 そして、私を担当した床屋が、なんだか不器用そうで不安になる。 (髪を切っている途中で、手に持ったハサミと櫛を落っことしそうになった) 散髪の仕上がりも、予想通り、なんか微妙。 帰宅。 動画で改めて「MOMO3号機」の打ち上げを観る。 (何度見ても良いなあ) しかし、よく考えたらアキバで買った部品とホームセンターで買った材料を町工場レベルの設備で組み立てると、宇宙空間に 飛ばせるロケットができるということなのだよな。 (なつのロケット団の人たちが、良い人たちで本当に良かった) 夜。 NHKの「人体」は、新シリーズになって、DNAの話。 いままで役に立っていないと思われていたDNAの98%の部分が、意外と役に立っていることが、ここ数年間の研究で分か って来たという話。 その中には、細胞の修復能力を高める(つまり病気になりにくい)遺伝子なんてものもあるらしい。 そして突然変異というものは割と起きやすいので、親にはない遺伝的特徴を持った子供というのも案外と多いのだそうだ。 興味深い話だった。 寝る。
2019年5月4日(土)
朝。 なつのロケット団公式Tweet。 〈5月4日(土) 5:45 JST「宇宙品質にシフトMOMO3号機」はエンジンに点火し飛行開始しました。〉 〈「宇宙品質にシフトMOMO3号機」はエンジンの燃焼を正常に終え、高度100kmを通過しました。〉 〈宇宙空間へ到達した「宇宙品質にシフトMOMO3号機」の海面への着水を確認しました。〉 ……というわけで、「MOMO3号」打ち上げ成功おめでとうございます! (NHKのニュースでもちょこっと流れたらしいぞ) そんなわけで、朝からずっと「MOMO! MOMO!」と浮かれていたのだが、周囲に同調してくれる人がいない。 ネットでMOMOの打ち上げ動画を見つけては眺めて、ひとり感動を噛みしめる。 (この感動を誰かと分かち合いたい!) あまりに寂しかったのでSNSに書き込んだら、2人ほどMOMOに関心のある知り合いを見つけて、はしゃぐ。 午後。 天気が不安定なので、図書館に行くのは中止。 ネットをふらふらしていたら「主戦場」という映画についてのつぶやきを目にした。 アメリカの大学院生が、従軍慰安婦問題について著名人にインタビューしたものをまとめたドキュメンタリー映画らしい。 それを観て、インタビューされた「従軍慰安婦の存在否定派」が怒っているのだそうだ。 理由は、映画が自分たちを「歴史修正主義者」として紹介していたからなのだとか。 映画を製作した大学院生は「否定派」と「肯定派」の両方にインタビューして、その模様を映像で紹介しているようだ。 つまりインタビューを受けた人は、自分の主張を直接、製作者に聞かせたわけで、その主張を聞いた側が「この人たちは歴史 修正主義者だ」と判断したと言うのなら、それはそれで仕方がないんじゃないかなあ? 大学院生の作った映画だから、製作者の意図に反した「プロデューサーからの圧力」みたいなものはなかっただろうし。 仮に製作者が彼らに対して「歴史修正主義者」だという先入観を持っていたとしても、インタビューで直接話をしても、その 考えを覆せなかったということだよね? インタビューを受けたのは日頃「論客」として知られる人々だから、決して「口下手で自分の考えを上手く伝えられないよう な人」ではないはず。 言わば「言論のプロ」が自分の言葉で意見を述べて、それを聞いた人がその人なりの判断をした。 これって、怒ることじゃないよな? 怒っている人たちは「大学院生の課題製作だと言うからインタビューに応じたのに商業映画として公開された。騙された」と 言っているそうだが、学校の課題で作った作品で商業デビューなんて、映像制作の分野では珍しくないことだと思うし。 夕方。 雷が鳴っているのを聞く。 (あとからニュースで知ったのだが、多摩地方は大雨で大変だったらしい) 夜のNHKニュース。 民間ロケット「MOMO」打ち上げ成功。 ……は良いのだが、その直前のニュースが「北朝鮮が飛翔体を発射」なのだよね。 (MOMOも、間違いなく「飛翔体」である) ニュースをいい加減に見ていた人は「北朝鮮が飛翔体を発射」というニュースの直後に「打ち上がる飛翔体の映像」と「それ を喜ぶ日本人の映像」を目にしたわけで、混乱した人もいるんじゃないかなあ?(笑) JAXAの的川泰宣名誉教授が「ロケットを製造し打ち上げる分野にまで民間企業が進出してくるのは、宇宙開発がより身近 になり意義がある」と民間企業による宇宙開発に好意的なコメントをしたらしい。 こういう「公的機関がノータッチ」の事業って、NHKは割と報道に消極的なのだが、一応「JAXAのお墨付き」が出たと いうことなのか、やや大きな扱いになっていたものの、使われている映像が「秋葉原でロケットエンジンの部品を買うインタ ーステラテクノロジズの社長」みたいなやつで、取材をした時にスタッフが抱いていたイメージが「変なオタクがロケットを 打ち上げるとか言っている」だったのがありありと分かった。 (でも、そんな偏見を抱いて見に来たら、本当に宇宙までロケットを打ち上げちゃったんだから、すごいよな) 深夜。 SNSでMOMOのエンジンの仕組みについて議論。 ……というと、偉そうだが、 「ターボポンプが付いていないようだけれど、燃料をタンクから高圧の燃焼室にどうやって送り込んでいるのか?」 「燃焼室の気圧が、そもそもそんなに高くないんじゃない?」 みたいな素人談義。(^^; 何しろ私のネタ本は、あさりよしとお先生の漫画『進め!なつのロケット団(1)』(白泉社)ぐらいなのだから 寝る。
2019年5月3日(金)
NHKの連続テレビ小説「なつぞら」は、ストリップ劇場の場面から。 生き別れになっていたヒロインの兄は、ストリップの合間に芸を見せる芸人になっていたようだ。 この芸人という存在、ストリップを見に来ている客からは「引っ込め、女を出せ!」と野次られるのが定番であるようだ。 舞台の上に兄の姿を見つけたヒロイン「兄ちゃん!」と叫んで舞台に駆け寄る。 「女」が出て来たことに喜ぶ客を「妹は見世物じゃない!」と怒鳴りつける兄。 客席からは、兄妹の感動の再開への暖かい拍手が…… (いや、それはあり得ないだろう!) 普通に考えて、これはかなり危険な状況だと思うぞ。 そもそも昭和のストリップ劇場は、女性が入場するというだけでかなり危険な場所。 女のハダカを見るために集まっている男たちの群れの中に入るわけなのだから。 そこで若い女の子が舞台の出演者と抱き合っていたら、客に衣服を剥ぎ取られてもおかしくない状態だと思う。 (なんだかなあ……) 午後。 図書館ではるこんの翻訳の直し。 訳文がおかしなところに赤でマークを入れる作業だったのだが、後半がなんだか真っ赤になってしまった。 夕方。 2号くんのアパートへ。 録画してあったドラマ「銀魂 ミツバ編」を観る。 (これ、去年の夏に録画したやつだな) 勢いで居酒屋へ寄って帰宅。 MOMO3号については、公式がツィッターに、 〈第3次Go/NoGo判断の結果、「宇宙品質にシフトMOMO3号機」の打上げはGoと判断されました。現時点での打上げ時刻 は5月4日(土) 5:00〜8:00を予定しています。〉 と書き込んでいたから、明日の朝に期待しよう。 寝る。
2019年5月2日(木)
朝。 「なつぞら」は、ヒロイン(高校生)が終戦直後に生き別れになったの兄を探して北海道から浅草へやって来る話。 兄は浅草の劇場で働いていると聞いて、その劇場の客席に入場するヒロイン……という流れなのだが、ちょっと待て! 問題の劇場「六区館」は、ストリップ劇場(おそらく浅草六区にあったストリップ劇場「フランス座」がモデル)。 そんなところに女子高校生が入場して良いのか? 昼前。 なつのロケット団公式のTweetに、 〈現在、機体の状態は正常で、充填した推進剤を排出する作業を実施しています。安全確保の後、機体は格納庫へ戻され、次 の打上げウィンドウに向けた準備を行います。〉 と書き込みがあり、いよいよ……と思ったら、 〈「宇宙品質にシフトMOMO3号機 」は、地上風速が打上条件を満たさずウィンドウ内での回復が見込めないため、本日中 の打上げを見送ります。新たな打上げウィンドウについては追ってご連絡致します。〉 さらに、 〈本日強風により延期した「宇宙品質にシフト MOMO3号機」の打上げを2019年5月3日(金) 11:15〜12:30の打上げウィ ンドウにて再実施致します。〉 (じゃあ、明日だな!) と思ったら、 〈5月3日(金)16:00〜17:20に予定していた打上げウィンドウは強風予報のため打上げを行いません。5月4日(土)以降の打上 げについては天候状況等を考慮し、明日のウィンドウ後に改めて検討致します。〉 危険な条件で打ち上げを実施するわけにはいかないのだろう。 ともかく成功して欲しい。 (私も一応は「出資者(^^;」なのだ 午後。 アマゾンから本が届く。 『幻の大戦果・大本営発表の真相』(辻泰明、NHK取材班著 NHK出版) 『ミステリーの書き方』(アメリカ作家クラブ著 ローレンス・トリート編 大出健訳 講談社文庫) 『幻の大戦果・大本営発表の真相』は、大本営が「故意に」虚偽の発表をするようになった最初であるとされる台湾沖航空戦 の記録。(ミッドウェー海戦の時も大本営の発表は事実と違っていたが、その時は「錯誤」であったという説) 『ミステリーの書き方』の冒頭に、若手にミステリーの書き方を教えているというミステリー作家に、他の作家が「わざわざ ライバルを育てるなんて」と不思議がったというエピソードが載っていた。 ジャンルそのものを守らないと自分の立場がむしろ脅かされる「ジャンル作家」と、一般文芸の作家の違いか? 夜。 「幻解!超常ファイル」拡大版スペシャル「超常現象大事件ベスト10!平成とは何だったのか?」を観る。 (無理やり元号に結びつけているが、単にここ30年の超常現象がらみの事件のランキング) 空からおたまじゃくしが降って来た事件(平成21年)とか、宇宙人解剖フィルム騒動(平成7年)とか。 そして1999年って平成11年だったのだね。 なんか「昭和」というイメージでいた。 個人的に好きだったのは、ロズウェル事件の謎の飛行物体の正体が「モーガル気球」だったという話。 モーガル気球とは、アメリカが、ソ連の核実験を監視するために上げた気球。 この気球を使ってソ連の核実験の爆発音を探知する計画「プロジェクト・モーガル」は、当時、軍の最高機密だった。 その気球が事故で墜落してしまったのだ。 最高機密の機械が民間人の目に触れてしまったわけで、アメリカ軍は慌てて「あれは観測用の気球だった」と嘘をついた。 何しろ嘘なので、目撃情報と矛盾が出る。 で、「アメリカ軍は何かを隠している(これは正しかった)」→「あれはきっと宇宙人の円盤だったに違いない」という話が 広まってしまった。 その後、1989年(平成元年)12月のマルタ会談によって冷戦が終結。 「プロジェクト・モーガル」も機密が解かれ「ロズウェルに墜落したのが観測用の気球だというのは嘘だった」ということが 明るみに出た……という話である。 それはさておき、この特番、出演者がみんな「濃い」人々だった。 例えば「デニケン」と言った瞬間、全員が大爆笑して、話が流れて行ってしまったが、一言ぐらい解説してあげた方が視聴者 には親切なのではないかと思った。 (あまり触れたくなかったのかなあ?) 簡単に言うと、デニケンというのは詐欺罪で逮捕されたこともある有名なトンデモさんの名前。 ちなみに「デニケン」の名前が出たのは、ナスカの地上絵を見に地元に行くと『神々の指紋』やデニケン関係のビデオを観せ られるので、地元の人も観光用にトンデモ話に便乗する気まんまんなのだろう……的な話の中。 (『神々の指紋』の方も有名なトンデモ本) まあ、そのように「濃い」人が集まって喋っていたわけなので、2時間があっと言う間に感じられた。 この番組、また新シリーズが始まるらしい。 楽しみにしておこう。 寝る。
2019年5月1日(水)
朝。 Twitterのなつのロケット団公式によると、 〈昨日の打上げ延期の原因となったバルブについては検査の結果、異物の混入が確認されました。これは事前の充填試験やリ ハーサルの際に混入したものと考えられるため、異物への対策とバルブ単体での機能確認、交換作業、及び機体全体の確認作 業を実施しています。〉 だそうだ。 (明日こそ!) 昼。 2号くんが来て、映画を観に行こうということになり、チケットを買おうとしたら夜の部しか空いていない。 仕方なく18時40分からの回を買う。 午後。 「MOMO3号」打ち上げに関する続報を読もうとTwitterのタイムラインを見ていたら「インターナショナル」という言葉 が流れて来た。 曲の名前であるらしいので動画検索したら、労働運動の歌のようだった。 すっかり忘れていたが、今日はメーデーだったのだね。 そう言えば、子供の頃に住んでいた地域では創立記念日が5月1日という公立学校が多くて、その理由が「公立学校に勤める 職員がメーデーに参加しやすくするため」であると聞かされて「へえ!」と思ったのを覚えている。 まだ日教組が強かった時代。 夕方。 結局、1号くんも一緒に行くことになって、雨の中を映画館へ。 「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」というアニメ映画。 脚本が大倉崇裕先生なのだ。(^^; さて、このシリーズの主役である「江戸川コナン」。 彼には戸籍がないはずであり、小学校の入学手続きなどどうしたのだろうかと前々から気になっていたのだが、今回はそこが 問題となる。 つまり「海外旅行に行きたいのにパスポートが取れない」という困ったことになってしまったのだ。 そこを力技でクリアして、シンガポールに到着したコナンは、今回は「アーサー・ヒライ」という江戸川コナンにそっくりの シンガポール人として事件の解決に当たるのだが……。 言うまでもないことだが「アーサー」は「サー・アーサー・コナン・ドイル」から。「ヒライ」の方は、江戸川乱歩の本名で ある「平井太郎」から取っている。 ところで「パイルDー3の壁」を連想したのは私だけかな? あの犯人よりこっちの方がアホだったが。 ツッコミどころ。 死体を隠しておいた場所なんて、鑑識が調べれば簡単にバレると思うがな。 読心術に長けた男のはずの登場人物が、人の気持ちが読めなさすぎ。 それに不注意すぎる。(悪党に報酬を渡すのは仕事が全て終わってからにするなんてことは、私だって気がついたことだぞ) 見どころは、シンガポールをぶっ壊す勢いの大スペクタクル・シーン。 そして、個人的には毛利小五郎の柔道。(意外と強い) 感想。 シンガポールは綺麗だな。 帰りに映画館と同じ建物にある店でしゃぶしゃぶ食べ放題+ドリンク飲み放題。 気持ちよく酔って帰宅。 寝る。2019年4月分へ 目次へ
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