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独 り 言 (2019年1月分)
2019年2月分へ

2019年1月31日(木)
朝。
NHKの「あさイチ」で「統計不正問題は実は身近な問題」として取り上げられていた。
そういう人を選んでインタビューしたのかも知れないが、
「自分には関係のない問題だと思っていた」
と答える人がいることに驚いた。
「団体バス旅行の最中に、運転手が頼りにしていたカーナビの情報がデタラメだと分かった」ようなものなのだが。

とても寒い。
天気予報によれば、夜半に雪が降るかも知れないとのこと。
特に外出の予定もないので部屋でできる作業を片付けることにして、昼食も買い置きの食パン。

午後。
テレビで「ラストドクター」という監察医が活躍するドラマをやっていたので、観る。

老婦人が急性アルコール中毒で死亡。
「ウィスキーのボトル半分を30分以内に飲み干していた。これは平均的な女性なら命の危険があるような量である」
という説明に。
(まあ「平均的な女性」ならそうかなあ?)
と、ニコニコしながら観ている。
女性にはまったく飲めない人も多いし、平均化すればそんなものなのかも知れない。

彼女の肝臓に特に問題もなかったことから、
「飲酒の習慣のない女性がなぜ急に大量のウィスキーを飲んだのか」
が、謎となり、話はミステリーへ。
(なるほど、酒を飲み慣れていない人だから「たったウィスキーのボトル半分」で死亡したわけか)

ところが主人公が捜査を進めると、その女性は1年前に病院に入院して断酒した「元依存症患者」だったことがわかるのだ。
ということは、婆ちゃん、アル中の大酒飲みだったということになる。
しかも1年程度の断酒で「肝臓に特に問題もない」というところまで回復してしまう、俗に言う〈鉄の肝臓〉の持ち主だった
わけだ。

これ、制作側が専門家に確認した際に、
「どの程度の量の飲酒をしたら急性アル中で人が死にますか?」
と、聞いてしまったのではないだろうか?
相手も詳細を聞かずに、
「女性ですか? 平均的な女性ならウィスキーのボトル半分程度でも死亡する可能性があります」
とか答えてしまった???

このドラマを制作する場合、本当にスタッフが確認すべきだったのは、
「長年アル中だった大酒飲みで、しかも断酒1年で肝臓がピンピンしているような〈鉄の肝臓〉の婆さんでも確実に死ぬほど
のアルコールの量って、一体どのぐらいなんですか?」
だったのだと思う。

夕方。
家の外で雨の音が聞こえる。

『零號琴』(飛浩隆 早川書房)を読了。
読み終わってしまうのが惜しいような作品だった。
世界観がしっかりしているからだろう。

『零號琴』ストーリー【ネタバレ注意!】。
第1部
大富豪パウル・フェアフーヘンによって美縟(びじょく)という惑星に呼び寄せられた特種楽器技芸士トロムボノク。
美縟では、500年前から大假劇(だいかげき)という仮面劇を上演する大規模な祭りのようなものが行われているのだが、
今回はその大假劇に使用される美玉鐘(びぎょくしょう)という楽器の本物(従来はレプリカで代用していたらしい)が発掘
されたので、外部の人間も招いての大規模な開催を計画している。
トロムボノクはその大假劇において「零號琴(れいごうきん)」という秘曲を演奏するために呼ばれたのだ。
しかし、トロムボノクが假劇を見学している最中、パウル・フェアフーヘンが何者かによって殺害されてしまう。

第2部
美縟の大假劇は、大富豪が1人死んだぐらいのことで中止になるようなものではない。
パウルの娘であるワンダ・フェアフーヘンは、大假劇で演じられる「磐記大定礎縁起」の脚本を担当しているのだが、伝統的
な大假劇に、外部の人間も取り込めるような新たな演出を加えることにした。
それは、主要登場チームである五聯社(ごれんじゃ)のメンバーの性別を男性から女性に変え、さらに外の世界の人気テレビ
番組「あしたもフリギア!」のヒロインを主人公にしてしまうという大胆な演出であった。

第3部
パウル・フェアフーヘンの遺言書が公開され、娘のワンダ、そして彼女の兄であるフースの兄妹はその内容に驚く。
一方で、トロムボノクの「相棒」として美縟にやってきていた美少年シェリュバンは、女装して「磐記大定礎縁起」の主人公
である旋妓婀(ふりぎあ)の役をやることになって、稽古に勤しむことに。

第4部
いよいよ大假劇が開幕する。
しかしパウル・フェアフーヘンの遺言が産んだ波紋によって「零號琴の破壊」に向けて動き出す者たちがいた。

無番
「零號琴の破壊」の騒動により、隠されていた美縟の過去の歴史が露わになる。

第5部
忘れられていた過去が蘇ることは、惑星美縟の人々にとって、終焉を意味した。
そして主人公、トロムボノクにとっても、それは自らの出自との対峙をもたらすものであったのだ。

感想。
登場人物がご飯を食べるたびに感じていた違和感。
それに誰も突っ込まないので、
(この世界では、それが当たり前なのかなあ???)
と思っていたら、最後に特大級のハリセンでツッコミが入った。
(だよな)

読み終わった直後に、また最初のページから読み始めたくなる世界観。
飛さんには、ぜひ続編を書いて頂きたいものなのだが、何しろこれが「飛浩隆、16年ぶりの第2長編」なんだよな。
また16年待てってか?(笑)

寝る。

2019年1月30日(水)
ニュースは、統計不正問題。
大変なことだと思うのだが、与党議員は「大したことじゃない」スタンスで国会答弁を行なっているように見える。
あまりものを考えずに印象で判断するタイプの有権者に「大したことでもないのに野党が勝手に騒いでいる」と、思わせると
いう戦法かな?

午後。
『零號琴』を読んでいる。
続きが知りたいのに読み終わりたくないというジレンマに悩む作品。
グロテスクでありながら、妙に落ち着く世界観。
心地良い悪夢のようだ……。
(この作品、アニメ化して深夜に放送しないかなあ……)

表紙のデザインが抽象的なので、文芸作品っぽい内容を想像して読み始めたのだが、何しろここまで(3部の途中)のストー
リーが、「伝統的な仮面劇の再演のために脚本を任された女性脚本家が、物語にBL要素をぶち込んだ挙句に男性の主要登場
人物を女性に改変、さらにテレビの魔女っ子もののキャラクターを投入し……」なのだから。

夜。
延期されていたトランプ大統領の一般教書演説が、2月5日に行うことが発表されたというニュース。
野党・民主党のペロシ下院議長が、トランプ大統領に書簡を送り「2月5日に下院議場で、上下両院合同開催による一般教書
演説を行うよう招待する」と提案したのを受けた形。
これは、大統領が野党に押されて条件を飲んだという解釈で良いのだよね。
(アメリカは、野党がちゃんと機能しているなあ)

寝る。

2019年1月29日(火)
今日は外出の予定がないので、午後は久しぶりに落ち着いて本を読むことに。

『零號琴』(飛浩隆 早川書房)。
美玉鐘(びぎょくしょう)という楽器で「零號琴(れいごうきん)」という曲を演奏するために美縟(びじょく)という惑星
に呼ばれた主人公とその相棒が、惑星の闇に包まれた歴史を知ることになるというのが、第2部の物語のようだ。
この辺から、話がかなり面白くなって来る。
そして、描写がかなりグロい。(笑)
なぜか血まみれにならないと執筆が捗らない脚本家とか。

夕方。
ニコニコ動画で「けものフレンズ2」の第3話を観る。
キュルルというあだ名(記憶喪失なので本名は分からない)の少年が、持っていたスケッチブックに描かれた風景を手掛かり
に、自分の家を探す旅をする物語であるようだが、今回はその風景の場所が何らかの理由で水没してしまっており、イルカと
アシカの道案内で、都合よく発見した潜水器具を使って目的の場所に行くという話。

何かを思い出すと思ったら、低予算和製スペースオペラ「宇宙犬作戦」に似ている。
(脚本が同じますもとたくやさんだからな)

日経夕刊。
社会面の記事。
〈千葉市 パートナー証明〉
〈LGBTに限らず、全国初〉

〈対象をLGBTに限定しないパートナーシップ制度は全国初〉
ということで、事実婚のカップルにもパートナーとしての公的証明書を交付するというのが特徴であるらしい。
「結婚は、ちょっとアレなので」というカップルには良い制度かも知れない。

隣のページの記事が、
〈非婚の母 自らの意志で〉
〈15年で3倍に増加〉
で、結婚しないで子供を産む女性が増えているという内容。

記事に紹介されていたのは、例えば企業経営者である女性のケース。
〈交際際男性と2年かけて子供を持つことを話し合った。男性は長男。結婚は相手の地元への移住が条件になった〉
確かに、企業経営者が簡単に引っ越しはできないよね。

別なケースでは、
〈父親に良いイメージがなく〉
という理由で、非婚のまま、
〈交際男性との間で妊娠を目指し、出産した〉
というもの。

偶々すぐ隣にあった記事が、父親に繰り返し虐待を受けていた小学生の女の子が死亡して、父親が逮捕されたという内容で、
〈県警は事件前から母親の制止にもかかわらず、たびたび虐待をしていた疑いがあるとみて生活状況を調べる〉
というものだった。
確かに、育った家庭によっては「父親」に良いイメージを持たないという人もいるだろうな。

いずれにせよ「交際相手との子供は欲しいが結婚はハードルが高い」という人が「非婚の母」を選択しているようで、こうい
う人たちは、取り敢えず「子供は産みたい」と思っているようなのだから、積極的に支援するようにすれば少子化対策に有効
だと思う。

問題は、
〈未婚の母子家庭は、死別・離別のひとり親に適用される寡婦控除を受けられないなど、税控除や行政の助成の対象から外れ
ることもある〉
〈伝統的な家族観を重視する立場から「結婚をしないで子供を産むべきではない」との批判も強い〉
と、この辺だろうな。

少子化で国が困っている時に、せっかく「子供を産みたいです」と言ってくれているありがたい女性がいるのに、
「子供を産むには伝統的家族観に基づく結婚をしないとダメだ」
なんてことを言ってストップするのはバカだと思う。

夜。
NHKのニュースで、統計不正問題の直後に「景気回復が戦後最長の公算」と言っていたので笑ってしまった。
「その数字の元になった統計は信用できるのか!」とツッコミを入れた人間は私だけではないだろう。

NHKの解説では、額面の給料は増えているが税金や社会保障費も増えているので手取り額が少なく、これが一般のサラリーマンが景気回復を実感できない理由としていた。

あとは専門家らしき人(肩書きを見落とした)が「収入が貯蓄に回っているので消費が伸びていない」という点を挙げていたが、年金の支給額が減り、支給開始年齢がジリジリと上がっている現状では、国民が老後が不安から貯蓄に熱心になるのは、やむを得ないことだと思う。

正直、自分が貧乏な時には「今は景気が悪い」と言われるより「今は景気が良い」と言われる方が絶望感が強いな。
(景気回復が戦後最長という状態で、コレかよ……)
寝る。

2019年1月28日(月)
午前中。
雑用で潰れる。

午後。
病院へ行って検査結果を聞いたら、
「血糖値高め」
と言われてしまった。
これはまずいな。

「薬とかで改善できますか?」
と、聞いたら、
「それより酒を止めた方が」
と、無茶を言われてしまった。(笑)

診察に思ったより時間がかかり、昼食が遅くなってしまった。
帰り道でスパゲティを食べたのだが、これも血糖値をあげる食品かな?

夜。
アニメ「どろろ」と「モブサイコ100」を観る。
「どろろ」はなかなか良い雰囲気。
オープニングも最初にアニメ化したときのものに近い雰囲気だったし。
その時はオープニングが暗すぎると不評だったとかですぐに明るい雰囲気の別のオープニングに差し替えられそうだが、今回
は深夜アニメなので、暗めのイメージで通すようだ。

「モブサイコ100」。
今回の悪役は、不幸な運命に翻弄されて「闇落ち」し、悪霊になった元霊能力者の最上啓示(もがみ・けいじ)。
前後編のようで、モブが最上の作り出した世界の中で「目覚める」ところで次週へ。

ちなみに原作では、この後モブは超能力を失った上、ダメな中学生として壮絶なイジメを体験する羽目になる。
モブの善良な性格が、彼の恵まれた環境に育まれたものだと考えた最上によって、最悪の環境に落とされ、そこで自らの「闇
落ち」と戦う話。
結構、ダークなストーリー。
(まあ、深夜アニメだし)

寝る。

2019年1月27日(日)
本日は、メンサ・テスト合格者の会の年次会。
午前中は、そのための必要書類の準備。
(もっと早くにやっておけよ)

年次会。
業務報告と会計報告、委員の選出と規約の改正。
ついでに参加費の値上げを決定して終了。

うちの年次会は、1年間のうちに少しずつ問題点を聞き取って、ほぼ解決策が完成した状態のものを議案の形にして提出する
一種の「儀式」なので、特に反対意見もないまま穏やかに終了。(^^)

新年会へ。
内山真さんのAIの概念と鍼灸の考え方の類似についての話を聞いたが、とても興味深かった。
月例会の研究発表で正式に話して頂けないかと提案してみる。

9時頃に帰宅。
寝る。

2019年1月26日(土)
朝。
寝坊した!
目が覚めると8時16分。

午後。
『零號琴』のページをめくるが、読んでいるというよりむしろ用語集のメモを作る作業になってしまった。
出て来る用語が独特すぎる小説。(^^;

夕方。
「ゲンロンカフェ」の新年会へ。

レクリエーションとして、会場の参加者で知識系のクイズを作り、それをゲンロンカフェのスタッフ(テレビの「クイズ王」
でもあるらしい)に答えて貰うというゲームが行われた。
クイズを作る人は会場内で自分の知識の範囲内で問題と解答を作成し、スマホでの検索はNGというルールだったのだが……

「大森望が最初に翻訳した作品は?」
という問題を出題した参加者がいて、会場にいた東京創元社の小浜徹也さんが、
「実は大森さんは正式に翻訳家デビューする以前の学生時代にすでに翻訳を行なっていて、その作品名を知っている人はほと
んどいない。だから出題者も本当の正解を知らないのではないか?」
と指摘。
すると、やはりその場にいた大森先生、
「いや、いま出題者に取材を受けて正解を教えたので」

確かにルールは「スマホでの検索はNG」で、本人への直接取材は禁止していなかった。
これは盲点。(笑)

5時から始まった新年会は9時でお開き。
全員で会場を片付けて、山手線で帰ろうとしたら乗った電車が代々木上原で緊急停止。
走り出した直後に急ブレーキをかけて止まったので、立っていた人が転びそうになっていた。
「緊急信号を受信した」とアナウンスがあったが、事故ではなさそう。
良かった。
(自分の乗っている電車が人を轢いてしまった時のあの足の下でボリボリボリッと骨が砕ける感触は、すごく嫌だ)

列車は3分ほど遅れて池袋に到着。
そのまま家に帰って、寝る。

2019年1月25日(金)
ニュースによると、最近、中国の景気が悪いらしい。
原因はいわゆる「米中貿易戦争」。

むかし「日米貿易戦争」というのもあったな。
そしてむかしは「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪を引く」なんてことを言われていたが、いまは「中国がくしゃみを
すると〜」に変わって来ているようだ。

午後。
役所に電話したりその他諸々の雑用を済ませて『零號琴』の続きを読む。
ふと気がつくと夕方。

今日は空想小説ワークショップなので、出かける。
夕食は教室の近くの喫茶店でサンドイッチ。

教室では新入生と見学生が1人ずつ。
新入生は浅暮先生のファンだというので、続けてくれそう。
見学の人はファンタジーやSFが好きだと言うので、こちらも正式受講してくれるかな?

放課後は「勝や」で懇親会。
鶏鍋。
やっぱり冬は鍋料理が美味い。

少子化が進んで単身世帯が増えると、こういう大勢で食べる料理は店で食べるものになるのだろうな。
「平成時代には自宅で鍋料理を食べる家庭がありました」とか歴史の授業で習うようになったりして……。

家に帰って、寝る。

2019年1月24日(木)
ネットで読んだニュース。
日清食品が、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手をモデルにしたキャラクターを使ったアニメーションのCMを作ったのだが
その肌の色が、いわゆる日本人の平均的な「肌色」しかも髪の毛を明るめの色にしたために(黒人と日本人のハーフである)
大阪選手が「白人」に見えてしまうということで問題になったのだそうだ。

アメリカでは「有色人種は白人に対して劣等意識を抱いていて白人なりたがっている」という差別的偏見が問題になっている
そうで、どうやらこのCMは、意図せずしてその偏見を映像化してしまったことになるらしい。

私はアメリカには1度も行ったことはないが、それでもアメリカ人が肌の色に関わる差別に敏感なことぐらいは知っている。
なんでわざわざ地雷を踏みに行ったのか?
担当者がそれほど不勉強だったのだろうか?

昼。
「私はラブ・リーガル」は、第4シーズンの最終話。
アメリカのドラマなので、ラストはクリフハンガー。
シーズン最終話と次のシーズンの第1話が前後編になっている。
(こういう構成って、イライラして嫌いなのだが)

今回ヒロインが受け持ったのは、悪性の腫瘍の影響で脳の血行が変化し、知能が高くなってしまった女性の案件。
夫は妻の命を救うために手術を受けさせたい。
妻は手に入れた知性を手放したくない。
重い問題なので、もう少し踏み込むかと思ったら割と簡単に解決してしまった。

サブストーリーは、人気歌手が自分を捨てた男への恨みを歌った歌詞に共感して、ファンがその男を殺害しようとしたという
事件の案件。
社会的に大きな影響を持つ人間が「あんな奴、殺してしまえ!」という歌を歌うことは、殺人の教唆になり得るのか、という
問題が裁判で争われるが、ここで意外な真相が明らかになって……。
(このドラマ、毎回、メインよりサブストーリーの方が面白くないか?)

午後。
『零號琴』(飛浩隆 早川書房)の第1部を読み終わる。
(長い小説なのだ)

遠い未来の他の惑星が舞台で、知らない言葉ばかりが出て来るので最初は少し戸惑う。
登場人物一覧が付いているので、それを頼りにするのだが、人物以外の固有名詞は、
 美縟(びじょく):惑星の名前。
 美玉鐘(びぎょくしょう):楽器の名称。
 零號琴(れいごうきん):曲名。
 亞童(あどう):美縟の人造侍童
みたいに、メモしながら読まないと、途中で、
(はて、これは何だっけ?)
みたいになってしまう。

さて、第1部は、美玉鐘で、零號琴を演奏するために美縟に呼び寄せられた主人公トロムボノクが、亞童を使った殺人事件に
遭遇し……というところまで。
美縟という惑星の文化に関する説明が非常に細かくて、たぶん振り落とされる人はここで振り落とされるのだろうな。

……寝よう。

2019年1月23日(水)
午前中。
部屋の整理と書類の作成。
そのた諸々の雑用を片付け、昼に「私はラブリーガル」を観る。

美人だがパッパラパーな女性の魂がブスだが知的な女性の体に入ってしまったという設定の物語。
ブスな女性は弁護士だった。
その辺はご都合主義で、パッパラパーな女性は性格はそのままに知性はブスの女性のものを手にいれ、ブスな女性は恐ろしく頭が良かったのでパッパラパー女性はその頭脳を使ってほぼ一夜漬けで法律をマスター、弁護士として活躍するという話。

今回は、ヒロインはやたら攻撃的で偉そうな男性弁護士と組むことになる。
しかし男性弁護士はヒロインに対しても攻撃的。
大事な裁判には遅刻して来た上「なぜ大事な書類を入れたファイルを確認しなかった」とヒロインを怒鳴る。
しかしいくら探しても、ファイルにはその書類は入っていなかったのだ……。

ここで伏線がひとつ。
パッパラパー女と入れ替わる前のブスな女性弁護士は、この攻撃的な男性弁護士を尊敬していたのだ。
(こんな攻撃的で感情的な男に?)
と、視聴者が疑問を抱いた辺りで、裁判の最中に急にトンチンカンなことを言い出す男性弁護士。
ヒロインが嫌な奴をやっつけるお決まりのパターンかと思ったら、意外と重いテーマの話だった。

サブストーリーの方は、やや軽めのコメディ。
パッパラパー時代からのヒロインの親友が考案し、自分の店で提供しているお菓子が他人の特許を侵害していると言われる。
実は相手は悪質な特許トロール、つまり特許侵害の言いがかりをつけて金を脅し取る詐欺師だったのだ。
幸いなことに、自分の「親友」が上記の理由で弁護士になっているこの女性、そのツテで知り合った弁護士に依頼して裁判に
持ち込む。
(特許トロールは、見るからにパッパラパーな女性が弁護士にツテを持っているとは思わなかったようだ)

有能な弁護士は、法廷で特許トロールに問題のお菓子を作らせる実験を行う。
このお菓子は、パイ皮にスポンジケーキを包んだ特殊な構造をしており、焼き上がりの温度が違う2種類の素材を上手く焼き
上げるためには独特のコツが必要だったのだ。
実際の考案者は、このコツを知っていたが特許トロールは、この肝心なコツ(技術的工夫)を知らずにお菓子作りに失敗し、
発明者と認められないことになる。

ちなみに「特許」と言うのは「高度な技術的工夫を発明した者の権利」を保護するものなので、その「技術的工夫」の部分を
知らない発明者というのは、明らかに変なのである。
で、サブストーリーの方は、若い女の子が嫌な男をやっつける明るいコメディとして、ハッピーエンド。
(それにしてもアメリカ人、法廷ドラマが好きだね)

午後。
いろいろとやることがあるのに、昨日またハードカバーを1冊、買ってしまったのだよな……。

夜。
今回の「コズミックフロント NEXT」は特別版の再放送。
地球外生命体の話だったのだが、タレントに地球外生命体の想像図を描かせる下りは必要だったか?

エンディングの途中で、どうやら眠ってしまったらしい。
目を開けたら番組が終わっていたので、このまま、寝る。

2019年1月22日(火)
午前中。
朝食後に、手続きの関係で窓口へ。
簡単に説明すると、いままで〈A〉というところで受けていたサービスの期限が切れたので更新する。
その際にこれからは〈A〉ではなく〈B〉に変更してサービスを受けたい。
……というわけで手続きの書類を書く。

「更新の書類に新しくサービスを受けることになる〈B〉の名称を書いて……」
と、窓口で説明されたので、その通りに書く。
「では、手続きして参りますので、お待ちください」
と言われたので、その場で待つ。
……じっと待つ。

そのうち、昼になって待合室に残った人間が私ひとりになる。
昼休みでカーテンの向こうから職員が弁当を広げて食事を始めた物音が聞こえる。
(ええと……?)
と、思っていると、部屋の奥の方から、
「〈A〉が……」「〈B〉が……」という声が聞こえてきたので、
(これは私の手続きに関する話に違いない)
と、思って耳を澄ますと、
「だから、それじゃダメなのよ。残念ながら」
と、とても残念そうな声が聞こえた。

さらに待つこと数分。
「すみません。さっきの書類の書き方ですが、間違っていました」
で、新しい書類に書き直し。

思わぬトラブルで、午前中で終わる予定だった手続きに午後までかかってしまったので、帰り道で昼食。
ランチタイムは表通りの店は混むので、裏通りの「ランチもやっている居酒屋」に入る。
沖縄料理の店で、定食を頼んだら味噌汁の代わりに麺が出た(肉の載っていないソーキそばみたいな感じのもの)。

午後。
寒中見舞いの宛名書き。

夕方。
「ゲンロンカフェ」で【大森望のSF喫茶 #27】「SF創作講座大躍進!ーー新たな才能はいかにして生まれるのか?」
<櫻木みわ『うつくしい繭』刊行記念イベント>があるので、五反田へ。

早めに会場に着いたのでスパゲッティ・ナポリタンを注文して夕食。
ここのナポリタンは毎回、味が安定しない。(^^;
たまに本格パスタっぽいアルデンテのナポリタンが出ることもあるのだが本日のナポリタンは、昔なつかしいベタベタ系。
子供の頃に家で食べた麺同士がくっついて団子に絡み合っているあの感じ。
嫌いじゃない。

ところで、入り口「学生証を提示したら学割」と言われたので、冗談で「通信制大学の科目履修生なんですが」と言ったら、
マジで500円引きになった。
私は間も無く「学生」ではなくなるわけなのだが、こんなことならこの2年間にもっと「学割」を利用すべきだった???
たぶん「通信制大学の科目履修生」に学割を適用するのは「ゲンロンカフェ」ぐらいじゃないかと思うが。

店内で『うつしい繭』(櫻木みわ 講談社)を購入。
櫻木さんの東南アジアでの経験に基づいて書かれた短編が4つ入った作品集。
「苦い花と甘い花」
「うつくしい繭」
「マグネティック・ジャーニー」
「夏光(かこう)結晶」

出演は、新井素子、櫻木みわ、名倉編、大森望。
櫻木さん「タクシーに乗ったら道に迷った」という謎の理由で遅刻。
「作家になるためには」というなかなか興味深いお話を聞けた。
ちなみに大森先生のご意見「運ですね」
新井素子先生のご意見「書くのをやめないことです」

買った本にサインを頂こうとしたのだが、困ったことに櫻木さん、美人。
サインのついでに長く話し込んで、挙句に両手で握手をしてくれとか言う人が出て来て(アイドルの握手会じゃないんだが)
やたら時間がかかりそうなので、諦めて外に出たところで大森望先生に遭遇。
持っていた『NOVA 2019年春号』にサインを頂く。

その後「はるこん」の関係者と近所の居酒屋で食事会。
お気づきいただけただろうか?
私は本日、食事を4回摂っている。(笑)

たまに議論になるのだが「夕飯」と「晩飯」って違うものだよね?
「朝飯」「昼飯」「夕飯」「晩飯」の4回というのは、私にとっては割と普通なのだが、

終電で帰宅。
寝る。

2019年1月21日(月)
今日は病院へ行く日。
血液検査を受けるのだが、私の血管は採血担当者からいつもすこぶる評判が悪いのだ。
非常に針を刺しにくい場所にあるらしい。
(透析が必要な腎臓病にだけはならないように気をつけないと)

池袋へ買い物に行ったついでに東京芸術劇場の郵便局(この劇場は実は複合施設で、飲食店や郵便局が中にある)に寄ろうと
したら、劇場の休館日。
郵便局に行くためには劇場の建物をぐるっと回って裏口みたいなところから入らなければならない。
普段は地下道からまっすぐに入れるので、とても遠回りすることになる。
郵便局の入り口まで通路にロープでも張ってメンテナンス作業の邪魔にならない形で通してれるとありがたいのだが。

帰宅。
買ったもののいろいろと用があって読めなかった『零號琴』(飛浩隆 早川書房)の続きを読み始める。
ハードカバーの厚い本。
外出が重なると、どうしても軽くて嵩張らない文庫本を優先してしまう。
(電子書籍で買えば良かったかなあ?)

たぶん、今夜中には読み終われないだろうなあ。
寝床に持って行って、眠くなるまで読み進めよう。
……オヤスミ。

2019年1月20日(日)
昼から1号くん、2号くんとサンシャイン展望台のVR体験へ。
タダ券の期限が今月中なので使い切ってしまうつもりだったのだが、2号くんの買った年間パスでまたタダ券をもらえた。
しかもそれも期限は今月中。

3人でまずスウィングコースター(ジェットコースターにブランコをつけたものにぶら下がって池袋の街の上を走るVRアト
ラクション)を体験。

私はややVR酔いしてしまったが、2号くんはノリノリで続いてTOKYO弾丸フライト(大砲から打ち出されたロケットの
ようなものに乗って東京上空を飛び回るVRアトラクションで〈未熟な操縦士〉というオマケ付き)に。
1度に2人の客が体験できるように2機のマシンを同時に動かすのだが、隣の砲筒に入った若い女性が恐怖に顔を引きつらせ
て悲鳴を上げるのと同時に、2号くんがニマーッと本当に嬉しそうな笑顔を浮かべるので、こういうのが好みというやつなの
だと思う。
(ちなみに隣の女性が悲鳴をあげたのは〈未熟な操縦士〉が操縦をミスって地面に激突しかける場面)

2号くんは、
「未来の東京に〈ヨンシャインビル〉と〈ゴシャインビル〉が存在したところに〈サンシャインビル〉の野望を見た」
と、どうでもいいところに感動していた。

やはりややVR酔いしたという1号くんは、SKYエスケープ(高層ビルの屋上で敵と戦ったのち、狭い渡り橋を歩いて救助
のヘリにたどり着くというシューティング要素のあるVRアトラクション)に挑戦。
「当たり判定が緩いし、敵のロボットが弱すぎ」
と笑っていた。
(ゲーセンのシューティングゲームじゃないんだから)

VRって、やっている人を眺めるだけでもそれなりに面白い。
サンシャイン60の飲食店で使える割引チケットを貰ったので、地下に降りて蕎麦屋で昼食。
お菓子の量り売りの店でグミとチョコレートを買ってから3人で2号くんのアパートへ。

録画してあった「【ドラマ25】このマンガがすごい!」の第1回、第7回、第8回を観る。
役者が自分の好きな漫画の好きな場面を演じるというものだが、演出もその役者自身が行う。
第1回の「森山未來の『うしおととら』」は、マンガをそのまま演じた森山未來の身体能力はすごいと思った。
第7回の「山本美月の『少女革命ウテナ』」は、山本美月が演出というものに慣れていないのが伝わって来る。

そして、第8回は「塚本晋也の『やなぎ屋主人』」。
やっぱりプロの演出家が演出を行うと、こんなに面白い映像が出来上がるのだと感動した。

帰宅。
NHK大河ドラマ「いだてん」を観る。
主人公が纏っていた「赤ゲット」当時はお上りさんの印みたいに見られていたそうだが、今風にアレンジしてファッションと
して復活させたら案外と流行るんじゃないだろうか?

寝る。

2019年1月19日(土)
寒いのは冬だから。
納得は出来ても寒いのには変わりない。

午前中。
近所で火事でもあったのか、消防自動車の音がやかましく、焦げ臭い匂いがした。
ネットで検索しても特に「池袋で火事」とかの書き込みはなかったので、それほど大きな火災ではなかったのかな?

午後。
ストーブのある部屋から出たくないので、部屋でできる作業をだらだらやっていたら夕方になってしまった。
今日は青山で空想小説ワークショップの忘年会。
行きの地下鉄の中で『メモリー・オブ・エンジェル』(宇都宮斉)を読む。
「第15回ミステリーズ!新人賞」の最終候補作に残った作品を同人誌として出したもので、当然、ミステリー。

バイオリンの音色の違いから殺人事件の犯人を推理するという話で、犯人が誰かというよりバイオリンのすり替えトリックの
方に重点が置かれている。
そのせいで「犯人は誰か」については特にミスリード的なものはなく、ぶっちゃけ一番犯人っぽい人が犯人。
(これだったら、いっそのこと倒叙ミステリーにするという手もあったのではないかなあ?)

さて、本を読み終わる頃に有楽町線が永田町に着いたので、半蔵門線に乗り換えて1駅、青山一丁目駅で降りる。
駅を出たところが店という比較的道に迷いにくい会場だったので、なんと道に迷わずに会場に到着。
そのせいで30分ほど時間が余ってしまった。
参加費をピッタリのお金で支払いたかったので、コンビニで時間を潰しがてらワインを買ってイマン円札を崩す。
会場はワインの持ち込みOKの店なので、それをそのまま出してもらった。

ちなみに幹事は『メモリー・オブ・エンジェル』の著者で、シニアワインアドバイザーの宇都宮さんご本人。
参加者には、宇都宮さんが持ち込んだ高級ワインと一緒に、私の買って来たコンビニワインが供されることに。(笑)
「いや、なかなか美味しいですよ」
と、優しい目で笑われてしまったので、勢いで著書にサインを頂く。(何の勢いだ?)

料理とワインを気持ちよく堪能し、家に帰って、寝る。

2019年1月18日(金)
ちょっと寒い。
今夜は新宿で〈池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#62 創元渾身の新アンソロジー『Genesis』の魅力を語り倒す!〉が
あるので、とりあえずアンソロジー『Genesis 一万年の午後』を読む。

「イヴの末裔たちの明日」(松崎有理)。
AIによって仕事を奪われた主人公は、人間しかできない仕事「治験バイト」をすることに。
そして「くじ運の良くなる薬」「モテる薬」「不死身になる薬」の実験台になる。
主人公は薬の効いている間に福引に当たったり、ナンパに成功したり、少女を事故から救ったりするのだが……。
薬の効用がバカバカしいので、もっとバカバカしい展開になるのかと思ったら、意外と優等生的なオチだった。

「生首」(倉田タカシ)
ある時、主人公の周りで生首が落ちるようになった。
目をそらすと消えてしまう生首は、幻覚なのか?
しかし生首が落ちる音は他の人間にも聞こえているようだ。
これは一体……?

昭和に小劇場で流行った不条理劇のテイストに似ているかな?
言葉による幻想を楽しむ小説だが、この作品はうまく成功している。
読んで「これはすごい!」と感じる作品。

「草原のサンタ・ムエルテ」(宮沢伊織)
地球外生命体の「憑依体」のよって危機に陥った地球を救うミドルティーンの外見を持った8歳の少女の話。
(好きな人にはたまらない話なのだろうなあ)

「10月2日を過ぎても」(堀晃)。
大阪市北区が大地震、豪雨、炎暑、台風、津波……とさまざまな災害に襲われる話。
「大阪SF」というジャンルが存在するのかどうかわからないが、もしも存在するとしたら堀先生は間違いなくその第一人者
であろう。

さて、新宿へ。
新宿三丁目駅を降りて、比較的道に迷うことなく会場近くに到着。
これは私としてはとても珍しいことで、そのせいで時間が余ってしまったので、時間つぶしに近所の喫茶店に入る。
メニューに「カルピス」を見つけ、懐かしい気持ちになったのでホットカルピスを頼む。
冬場はやっぱりホットだよね。

運ばれて来た「ホットカルピス」には、厚目に切ったレモンの輪切りが浮かんでいた。
カルピスにレモンを入れて飲んだことがないので、少し戸惑う。
飲んでみると、ややレモンのフレーバーが香るカルピスだった。
(まあ、当然か)

会場へ。
少し並んでから入場。

今日は堺さんはなんと遅刻せずに到着(!)。
開演までの時間、絶好調で目下製作中の映画「オービタル・クリスマス」について語りまくる。
「監督はいいよ。みんなが私の言うことを聞いてくれる」
とても楽しそうだった。
映画監督の仕事が向いている人なのかも知れないな。

さて、本日のトーク、出演予定だったミュージシャンの吉田隆一さんがインフルエンザのため欠席し、代わりに『Genesis』
の表題短編「一万年後の午後」の著者である久永実木彦さんが出演することになったのだが、結局のところ東京創元社の編集
者、小浜徹也さんが9割の時間を喋り倒したので、その他の出演者は誰であってもあまり関係なかったのかも知れない。
寡黙な久永さんが、唯一熱心に喋ったのはアイドルの話だったし……。(笑)

プロの編集者である小浜さんからは、なかなか面白い話を聞けた。
「いまはSFは〈1人1ジャンル〉と言って良いほど多様化している」とか。
「新しさばかりを求めていると見失うものがある」とか。

トークが終わって、懇親会に移ろうとしていた頃、会場全体がユサユサと揺れだした。
 時刻:21時46分頃
 震源:千葉県北東部(北緯35.9度 東経140.5度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード5.3
最大震度は3で、私のいた新宿区は震度2の揺れだったそうだ。

閉店の時間までいて、帰宅。
寝る。

2019年1月17日(木)
ニュース。
離脱案は大差で否決されたが離脱推進派のメイ首相に対する内閣不信任案を賛成306、反対325の19票差で否決。
イギリスは、EUを離脱するのかしないのか?

午後。
テレビで「ボーン・コレクター」を観る。
全身麻痺の敏腕科学捜査官と若手の女性警官がコンビを組んで犯罪者と戦うサスペンスもの。
この2人を演じるのがデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーで、1999年の映画。
つまり2000年公開の「トゥーム・レイダー」直前のアンジェリーナ・ジョリーが見られるわけだ。

すっかり大女優としての貫禄のついたいまのアンジェリーナ・ジョリーと比べると、初々しくてやや頼りない若さが感じられ
る若き日のアンジェリーナ・ジョリー。

夕方のニュース。
今日が「阪神淡路大震災」の日であったことを思い出す。
東日本に住んでいるせいか「東日本大震災」で記憶が吹っ飛んでしまった感じだが、あの日も考えてみれば大変だった。
平成7年のことだから、今から22年前。
当時、私はメンサ日本の事務所にいて、関西のメンサ会員の安否確認をしようとしたのに電話が繋がらずに焦ったのを覚えて
いる。

もうひとつ、ニュース。
口永良部島で今朝、噴火があったそうだ。
時刻は午前9時19分ごろ、場所は口永良部島の新岳。
爆発的噴火が発生して、噴煙が火口から6000メートルの高さまで達したらしい。

「沖永良部島(おきのえらぶじま)」は、なんとなく聞いたことがあるが「口永良部島(くちのえらぶじま)」というのは、
知らなかった。
ニュースによると「屋久島」の近くらしい。
(つまり「沖永良部島」からは少し離れた場所)
屋久島の農産物が、飛んで来た火山灰で被害を受けたというようなことを言っていた。
噴火のあった山は幸い島の人口集中地域からは離れているらしいが、島民の一部は自主的に避難しているそうだ。
安全が第一だものね。

夜。
アンソロジー『一万年の午後』(堀晃ほか 東京創元社)から「ビースト・ストランディング」(高山羽根子)を読む。
野球というスポーツがこの世からなくなって、代わりにスタジアムで「怪獣上げ」という競技が行われるようになった未来の
物語。

「ホテル・アースポート」(宮内悠介)は、ミステリー。
軌道エレベーターに乗るために、エレベーターに隣接するホテルに宿泊した主人公。
しかしその夜、殺人事件が起きて……。
いわゆる「被害者バッシング」への批判がテーマかな?

「ブラッド・ナイト・ノワール」(秋永真琴)は、ファンタジー。
進化した元吸血鬼が存在する世界で、幼馴染にひと目会いたいとこっそり城を抜け出したお姫様を、行きがかり上、護衛する
ことになった男の話。
「ローマの休日」の主人公が、もしもハードボイルイドっぽいヒーローだったら……みたいな感じかな?

寝る。

2019年1月16日(水)
横田順彌先生の訃報が公式に発表され、ツィッターが追悼のツィートで埋まった。
改めて、良い方だったのだと思う。

そしてNHKの大河ドラマ「いだてん」に登場する天狗倶楽部に関しても情報が入って来た。
テロップに横田先生のお名前がないのを不審に思っていた人は少なくなかったようで、その件についての話。
どうやら最初は横田先生も協力していたようなのだが、途中で「面倒臭くなってやめた」ようだ。
ネットの情報なので事実確認はできていないが、すごくありそうな話だ。

テレビ局は「こういう方向で番組を作りたい」と決めてから、その方向に合う専門家を探す傾向があるので、局があらかじめ
決めたのとは違う方向の意見を持っている専門家にとっては、すごくうざいことになる。
(私も前にメンサ関係の取材で感じた)

「こうなんですよね?」
「いや、正確にはそうじゃなくて……(説明する)」
「でもこうだという見方もできますよね?」
「だからそうじゃなくて……(説明する)」
「でも、それって100%こうじゃないとは言い切れないってことですよね?」
「確かに断言はできませんが……」
「断言できないんですね? こうである可能性があるということですね? ありがとうございました。ハイ、もうそれで結構
です。専門家のご意見として可能性があるとおっしゃって頂ければ良いので」
まあ、極端に言うと、こんな感じ?

午後。
録画しておいた「けものフレンズ2」の第1話を観る。

人間の文明を知らないはずの「フレンズ」が、スケッチブックに描かれた絵を、即座に「絵」と認識し、かつ「次のページに
は何が描いてあるの?」的なことを言うのに違和感を覚えた。
なぜ「スケッチブック」を知らないのに「次のページ」が存在し、かつそこに「絵が描かれていること」を当然のように予測
できたのか?

鋭い牙も爪も持たず、他のけものと比べると何もできない「ヒト」という存在の弱さが「ヒトの作った道具」の有用性を知ら
ない「フレンズ」たちによって何度も強調された後に、自分よりはるかに優れて見える「フレンズ」たちに励まされることで
「ヒト」が「道具を作る、使う」という自分の能力に目覚めていく……というのが第1シーズンの流れで、そこが視聴者に支
持されたポイントだったと思うのだが、敢えてそれを外していく方針を選んだということなのだろうか?
(「はるこん」で「けものフレンズ2」の企画を実行してその辺のところを関係者にインタビューしたいなあ)

夜。
「歴史秘話ヒストリア」を観る。
本日のテーマは「マンガの神様・手塚治虫がやりたかったこととは?」で、アニメの話。

「鉄腕アトム」がテレビ放映された時に、放送スケジュールに間にあわせるために採用した「リミテッド・アニメーション」
(画面の一部だけを動かす方式)や「バンクシステム」(一度使用した動画や背景を保存して別の場面に流用するシステム)
を多用した作品に対して、アニメーターの辻村キサブローが、
「これはアニメーションと言えるのか?」
と、異を唱えたのに対し、手塚が、
「これはアニメーションじゃない。テレビアニメだ」
と言ったという話が好きだな。

物語さえ優れていれば、表現の手法に多少問題があっても子供は受け入れてくれるというのが手塚の主張だったようで、辻村
は、それを「手塚の自分の作品に対する自信」と受け取ったらしい。

これは私の勝手な推測なのだが、日本に「紙芝居」という文化が定着していたのも大きいと思うなあ。
あれは全く動かない絵を、演者の演技力で補うことによって「芝居」を成立させている。

「絵を動かす」ことを重視している欧米のアニメーションと「芝居」を重視する日本のアニメの違いかなあ?
そう言えば欧米では「アニメーションが人気声優を生んだ」みたいな話は聞かないな。

寝る。

午前中。
寒中見舞いの宛名を書いて、銀行で振り込み手続きをして、修理屋にiPodを持ち込んだら、
「工場に送って修理するので最短で1週間かかる。そして修理費用は最低でも1万円弱はする」
と説明される。
iPodは、最新機種が21,800円(税別)なんだよな。

(半額近い金を出して旧機種を修理するか?)
と思ったら、心に迷いが起きたので、
「もう1度考えて来ます」
と言って家に帰る。
(さて、どうしようか?)

夕食後。
ネットを眺めていたら「横田順彌」という言葉が目についた。
そういえば今年のNHKの大河ドラマ「いだてん」には、天狗倶楽部が登場している。
(天狗倶楽部の研究者である横田先生は、今年は活躍の年かな?)
などと思いつつ、記事の内容を読んだら、訃報だった。

(えっ! ヨコジュンが死んだ?)
横田先生は仙人のように永遠に死なない人だと、なぜか思い込んでいた自分に気づく。
自分自身が言葉を交わしたことは1、2度だったが「良い人」という印象しかない。
そして素晴らしい「オタク」だった。
心よりのご冥福をお祈りいたします。

夜。
BSの民放で「天使と悪魔」を観る。

「天使と悪魔」ストーリー。(ネタバレ注意)
研究所から反物質が盗まれる。
同じ頃、ローマ法皇が突然死し、「イルミナティ」を名乗る犯人が枢機卿を誘拐して殺害予告を出す。
犯人は盗んだ反物質によって爆破事件を起こすとも予告。

「ダヴィンチコード」事件で、事件の謎を解いたラングドン教授の下にヴァチカン警察が訪ねて来る。
「イルミナティ」の暗号を解いて犯行を阻止して欲しいと言うのだ。

しかし、ローマ法王庁は法皇の死により新法皇を決めるコンクラーベの真っ最中。
法皇の執務室を警備するのはスイス衛兵隊であり、熱心なカトリック信者である衛兵隊長は、科学者であるラングトン教授に
対して良い感情を持っていない。
さらにカメルレンゴ(法皇の侍従)から、どうやら法皇は毒殺されたようだという報せが入って、どうやら法王庁内部に犯人
の一味が紛れ込んでいるらしいことが分かる。
誰を信じて良いかわからない中、懸命に犯行を阻止しようとするラングドン教授だが……。

最後に意外な犯人が明らかになるミステリーなのだが、その決め手が「防犯カメラに映ってました」って、綿密な犯行計画を
実行した犯人にしては、ちょっとマヌケ過ぎないか?
凝った作りの割には、イマイチな印象だった。

寝る。

2019年1月14日(月)
朝。
国際日本文化研究センターの初代所長だった梅原猛さんが亡くなったというニュース。
梅原猛さんといえば『隠された十字架 法隆寺論』や『水底の歌 柿本人麿論』で有名な人だったので、なんとなく歴史学が
専門というイメージを持っていたのだが、本業は哲学者だったのだね。
(あれは、彼の「哲学」だったのか……)
そう言われてみれば、いろいろと腑に落ちる。

もうひとり。
女優の市原悦子さんも亡くなられたそうだ。
個性的な女優さんで好きだったのだがな。
ご冥福をお祈りいたします。

午前中。
寒中見舞いの印刷作業。
(宛名は明日書こう)

昼過ぎ。
「ビーッ」と低い音が体に響く嫌な感じの揺れのあとゆさゆさと大きな揺れが来た。
 時刻:13時23分頃
 震源:茨城県南部(北緯36.2度 東経139.8度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード4.9

 最大震度:4
  茨城県:笠間市
  栃木県:栃木市、小山市、下野市、高根沢町
  埼玉県:加須市、久喜市

最近、茨城あたりを震源とする地震が増えていないか?

午後。
成人式のニュース。
総務省統計局の推計値によると今年の「新成人」の数は125万人で、前年比2万人増。
男女別では男性64万人、女性61万人で、男性が女性より3万人多いそうだ。

統計局の推計値で言う「新成人」は、その年の1月1日の時点で20歳の人を指すから、去年20歳になった人だと考えれば
良いのだね。
つまり1998年生まれの人。
(ノストラダムスの大預言の前年か)
まだあの頃は、そういう話を笑い話として楽しめた時代だったんだよなあ。

夕方。
1号くんと2号くんが来て、一緒に食事。
賑やかと言うより、騒々しい夕食会になる。

夜。
録画しておいた「ブラタモリ ローマ編(前編)」を観る。
ローマの街道の話が面白かった。

ローマの街道は、溶岩が固まってできた舗装されていた。
その石はなめらかで舗装に適していたが、重量が重いため運搬が困難であった。
そこでローマ人は火山の噴火によって溶岩が川のように流れた跡地に街道を作った。
こうすることによって掘り出した石をその場で加工して舗装に使うことができたので運搬の手間が省けた。
その結果、馬車がスムーズに通れる街道の整備が進み、ローマの発展に寄与した。

眠くなったので、寝る。

2019年1月13日(日)
今日は午後1時から「はるこん」の会議があるので昼前に家を出る。
池袋から人形町までの移動。
ギリギリに会議室に滑り込んだら、鍵開け担当しか来ていない。

ポツポツと遅れてやって来て、会議に参加するスタッフ。
会議は、遅れて来た担当者が部屋に入ると、その人の担当の議題を取り上げるという形にならざるを得ず、話があっちへ行っ
たりこっちへ行ったり……。

どうにか5時前になんとなく本日の議題が終わって、そのまま飲み会へ。
今年の「はるこん」、どこへいくのだろう?

家に帰って、寝る。

2019年1月12日(土)
朝。
NHKの「チコちゃんに叱られる」をボーッと見ていたら、元メンサのT橋さんが「ゲームの専門家」として出演していた。
昔からゲームSIGとか作っていてボードゲームについて詳しい人だったが「専門家」になっちゃったか!

ちなみに彼が出て来た理由は「サイコロの1の目が赤いのはなぜ?」という質問に答えるためだったのだが、変な誤魔化しを
せずにストレートに「分からない」と答えるオタク的誠実さは昔のまま。


ネットで調べたら、1の目が赤いのは日本のサイコロだけらしい。
また、江戸時代に作られていたサイコロは1の目が赤くなかったようだ。
なので素人は単純に「日の丸をイメージしたデザインにしたんじゃないかなあ」とか考えるわけだが、この説には根拠となる
証拠がない。
だから専門家としては「分からない」というT橋さんの回答が正解なのだ。

スポーツ関係のニュース。
フランスのルモンド紙が、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致を巡って、フランス司法当局が日本の招致
委員会委員長だった竹田恒和JOC会長への捜査開始を決定したと報道したのだそうで、ネットで「東京オリンピックは中止
か?」とか盛り上がっている人たちがいるようだ。
私にとっては、スポーツのファンが「来年のコミケは中止か?」という話を聞いた時に匹敵するレベルの衝撃だな。

オリンピックが中止になったら、建設業界は一気に仕事が減って建築費用の暴落が起きるかな?
費用の関係でストップしている豊島区の一部事業が再始動するとか。
新築マンションの価格が下がるとか。
変則開催を余儀なくされるはずだったコミケが正常開催になるとか……。

昼。
コミカレから連絡。
「今期の授業料の支払いがまだです」
……思い切り忘れていたので、慌ててその場で手続きをする。
こういう時にネットは便利。

午後。
天気の具合がおかしいのでSiriに天気を聞こうとしたら、無視されてしまった。(^^)
(滑舌が悪かったのかな?)

夕方。
ジュンク堂に〈町田暁雄×月村了衛トークイベント「刑事コロンボ1974」『刑事コロンボ読本』(洋泉社)刊行記念〉を
聴きに行く。
改めて気づいたのだが、新シリーズのコロンボの一部には私の観ていない作品があった。
そして新シリーズのコロンボは、やはり評判が悪いらしく、出演者のお2人は、それを「主演俳優より上の人間が現場にいな
くなってしまったから」と分析していた。

俳優は俳優なので、俳優の立場でものを言う。
そして俳優が好むドラマとは、やはり自分の芝居をたっぷり見せられるドラマだろう。
推理ドラマである「刑事コロンボ」だと、それがいらない感情描写になってしまうということ。

ところがここで意外な話。
新シリーズの「コロンボ」から観始めた若い視聴者に旧シリーズを見せると「尻切れとんぼ」だと言うのだそうだ。

・旧シリーズのコロンボ:
「……つまり、あなたが犯人なんです」(終わり)

・新シリーズのコロンボ:
「あなたが犯人なんです」
事件は解決し、そして人々は日常へと戻っていくのだった……。

旧シリーズのファンから見た最後のこの「いらない部分」が、新シリーズのファンにとっては必要なものであるらしい。

とても面白い対談だったのだが、残念なことに1時間で終了してしまった。
土曜日なのだから、もう少し早い時間から始めていただいて、せめて2時間ぐらいは話を聞きたかった。

帰宅。
夕食を食べて、寝る。

2019年1月11日(金)
朝。
NHKの「朝イチ」、本日のゲストは俳優の古田新太氏。

ところで、30数年前に「YOU」で見かけ、強烈な印象を覚えている「趣味で漫画を描いている高校生」というのがいた。
園山俊二先生をゲストに「ゴンとドテチンが驚いている絵に何かを描き加えて2人が何に驚いているのかを説明する」という
課題に対して、槍や刀がいくつも突き刺さったマンモー(園山先生の漫画の敵役である片キバ折れマンモス)を描き、
「ゴンとドテチンがマンモーを倒しに行ったら……不死身だったんですね」
と説明して場内の爆笑を誘った高校生。

彼は漫画そのものよりも、その漫画の説明の絶妙な間合いと言い回しで笑いを取ることに成功していた。
「倒しに行ったら……不死身だったんですね」
この「……」の間合いと、その後に来る「不死身」というインパクトの強い言葉の選択によって、漫画としては必ずしも上手
くない絵で客の心を掴んだわけだ。

(あの人、タレントにでもなればいいのに)
と、内心密かに思ったのだが、あれが古田新太氏の若き日の姿だったのだね。
(彼は正しい道へ進んだのだな)
と、妙な感心の仕方をしてしまった。

午後。
海外ドラマ「私はラブ・リーガル」を観る。

自分が気に入った女性を妻にするために汚い手を使うクソみたいな外国の王子が登場。
この外国の名前が「ブータン」。
めいっぱい実在する国名なのだが、ブータン政府から文句は来なかったのだろうか?
何しろブータン、女性の人権は制限され、裁判のやり方もメチャクチャというひどい国として紹介されているのだ。

裁判で平気で嘘の証言をする王子。
しかしブータンの慣習法では「王子の機嫌を損ねる発言」は禁止されていて……。
不利な状況下でブータン人女性を守るためにアメリカ人の女性弁護士が活躍するというストーリー。
脚本家はブータンに何か恨みでもあったのか?(笑)

夕方。
空想小説ワークショップ。
本日の授業は、テーマと状況設定から物語の中盤まで。

放課後は、いつもの「勝や」で飲んで帰宅。
寝る。

2019年1月10日(木)
最近、ネットを賑あわせている嫌なニュース。
厚生労働省が労働時間や賃金を調査する「毎月勤労統計調査」を不適切な手法で行っていた影響で雇用保険や労災保険が本来
の額より少なく支給されたケースがあり、その総額が現時点で少なくとも数億円規模に上る可能性があることが判明。

「役人の仕事なんて、統計を取ることだけさ」
は、定番の「役人に対する悪口」だが、役人がその「統計を取ること」をまともにやっていなかったというのは、一体どうい
うことなんだ?

午後。
テレビで映画「フライトプラン」を観る。
以前に観て、面白かった印象は残っているのに結末が思い出せないでいた映画。

仕事先であるベルリンで夫を突然亡くして精神的に不安定になっているヒロインは、6歳の娘を連れて夫の棺とともに自宅の
あるニューヨークへ戻る飛行機に乗る。
彼女は航空機設計士で、この機は彼女が設計に携わったものだった。
ところが機内で仮眠から目覚めたヒロインは、連れていたはずの娘がいないことに気づく。
なぜか娘の荷物もなくなっており、それどころか娘が搭乗したという記録もないと言うのだ。
さらに機長から、実は娘は自殺した夫の道連れとなって死亡しているという調査結果を知らされる。
機内でセラピストのカウンセリングを受けることになったヒロインは、そこで重大な発見をするのだった。
……と、前半はすごく面白いのだ。

ところがこの映画、後半がグダグダ。
最後は日本の2時間サスペンスかと思うような展開で、事件の鍵を握る重要な登場人物の行動も不自然なことだらけ。
(面白かった印象があるのに結末が思い出せなかった理由はこれか!)
あまりにご都合主義でバカバカしい話の流れに、脳が記憶することを拒否したのだろう。

夕方。
2号くんが来る。
ぜんぜん関係のない会話にSiriが反応したので、
「いや、なんでもないんだ。ゴメン」
と言ったら、
「大したことではありませんので気にしないでください」
と返された。
Siri、賢い!

夜。
9時のNHKニュースで、空気電池というものを紹介していた。
軽量であることが特長だが、充電回数が少ないのが欠点だという開発途上の電池。
これは完成させて貰いたい技術だね。

本日の「人間ってナンだ?超AI入門」は、シーズン2第1回で、テーマは「会話する」だった。
人間のように会話するAIというのが紹介されていたが、どうにも不自然。
これなら「うちの」Siriの方が賢いかも知れない。

紹介されていたAIは「雑談」をするためのものなのだそうだが、機械にまで目的のない無駄話をされなくても良い気がする
なあ。
もちろん、人間の脳の仕組みの解析という目的は分かるのだが……
(意味のない会話をだらだらと続ける人間を止める方法を突き止める手段としてなら、アリかなあ?)

眠くなったので、布団に入って半分眠りながら「ろんぶ〜ん」を観る。
本日のテーマは「宇宙人」だそうだが、正確には地球外生命体についての論文。

「赤い光が降り注ぐ惑星では赤い光で光合成を行う生物が発生するだろう」という天文学者の主張に対し、生物学者が「生命
は基本的に水中で発生するものだが、水中には赤い光は届かないので無理だろう」と反論する論文を書いたという話が面白か
ったな。

明かりを消して本格的に、寝る。

2019年1月9日(水)
ちょっと面白いニュース。
〈北海道大学大学院薬学研究院の野村洋講師、京都大学大学院医学研究科の高橋英彦准教授、東京大学大学院薬学系研究科の
池谷裕二教授らの研究グループが、脳内のヒスタミン神経系を刺激する薬物をマウスあるいはヒトに投与することで、忘れて
しまった記憶をスムーズに思い出せるようになることを発見〉

「忘れてしまった記憶をスムーズに思い出せる」というのは、つまり「想起力」が上がるということだよね。
私は薬学に関しては完全な素人なので良くわからないのだが「ヒスタミン神経系を刺激する薬物」って、飲むと頭がボーッと
する「抗ヒスタミン薬」の逆な感じの薬なんだろうか?

もうひとつニュース。
NHKの行った「日本人の意識」調査によると、結婚について「必ずしも結婚する必要はない」と答えた人は68%、「人は
結婚するのが当たり前だ」と答えた人は27%だったそうだ。

年代別に見ると「必ずしも結婚する必要はない」と答えた人の割合は、30代が最も高く88%。
最も低いのは70歳以上で43%。

厚生労働省がまとめた『人口動態統計』によると平成29年(2017年)の平均初婚年齢は、男性が31.1歳で、女性が
29.4歳だそうだ。

いまの若い人は結婚する人は30歳前後でだいたい結婚して、その年齢で結婚しなかった人は「別に結婚しなくてもいいや」
と思っているという感じなのかな?

まあ、なんでも向き不向きというのがあるから、結婚より仕事や趣味で充実した人生を送りたいという人がいても良いかなと
は思う。
結婚や子育てにかかるらなかった分で、老後の資金を準備できるのなら特に問題もないと思うし。

午後。
iPod touchのバッテリー交換……のつもりだったのだが、店に行ったら「事前の予約がないと」と言われる。
「年末にここへ来た時は、そういう説明は受けなかったのだが?」
と、言ったが謝られただけだった。

「予約はいまここで出来るのか?」
と聞くと、
「予約は電話のみです」
というので、その場で携帯電話で電話したら、
「2週間は予約で埋まっています」
とのこと。

アップルのサポセンに電話して、別の店を紹介してもらう。
(それでも1週間待ちだった)
2軒の店が両方とも徒歩圏内じゃなかったら、怒っていたかもな。

ややイライラしたはずみで『地域批評シリーズ17 これでいいのか東京都豊島区』(岡島慎二 マイクロマガジン社)とい
う、しょうもない本を買ってしまう。
家に帰って読んだら、本当にしょうもない本だった。(笑)

夜。
ネットで兼高かおるさんの訃報を知る。
私は「兼高かおる世界の旅」でしか知らないが、メンサの古参メンバーによると、
「メンサ日本に入会テストの受験を申し込んで来て、結局、受けなかった人だろう?」
だそうだ。
有名人が来るということで楽しみにしていた担当者が、長らく恨みがましく言っていたらしい。(笑)

聡明な方だったので、受験したら受かったと思うが。
ご冥福をお祈りいたします。

寝る。

2019年1月8日(火)
昨日は七草粥の日だったのだね。
完全に忘れていた。

午前中。
メンサ・テスト合格者の会のための会場予約にテクテク出かける。
ネット予約ができるようになると便利なのだが。

帰宅。
午後にアマゾンから荷物が届く。
1つは電気ヒーター。
さすがに足元用温風機と湯たんぽだけの暖房で冬を乗り切るのは無理な年齢になって来たので。

そしてもう1つはKindleの電子書籍リーダー(Wi-Fi、4GB、ブラック、広告つき)。
さっそく4月の乱学講座の課題図書の課題図書、『Final Anchors』『天駆せよ法勝寺』を購入して読む。
「広告つき」とあったので、どこに広告が表示されるのかと思ったら、購入書籍のリストの下の方に小さく出るのがどうやら
それらしい。
(あと、電源を入れた時とか)
これならそんなに邪魔にならないし、その分、値段が安いので良いかなと思う。

肝心の画面は文庫本を読んでいるイメージ。
文字サイズも読みやすい大きさで、私的には問題ない。
画面の左の方タップするとページが進み、右の方をタップするとページが戻る操作方法も直感的に分かりやすい。

『Final Anchors』は216円、『天駆せよ法勝寺』は108円でダウンロードできた。
「天駆せよ法勝寺」の方は、紙の本である『プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選)』(大森望、日下三蔵編 
創元SF文庫)にも収録されている作品なので、短編の1本をバラ売りにしている感じかな?

さて、作品の中身。
『Final Anchors』は、AIが運転する自動車同士の衝突直前の0コンマ何秒かの間にに、車載AI同士がどちらの車に乗っ
ている人間の命を優先すべきかについて議論するという話。
『天駆せよ法勝寺』は、機械僧の戦いの話だった。
著者の八島游舷さん、人間以外のものが人間の運命を決めるというパターンの話が好きなのかな?

ニュース。
カルロス・ゴーン前日産自動車会長、勾留理由の説明を受ける手続きのために出廷し、自分は無実だと主張。
この裁判も、なんだか複雑怪奇ですでに素人には訳のわからない話になって来てしまっている。

夜。
今夜は湯たんぽなしで寝られそう。
(ヒーター、えらい!)
寝る。

2019年1月7日(月)
午前中。
昨年末にMacBookが壊れて中のデータが全滅してしまったために、登録してあったパスワードも消え、ネットを使って行な
っていた大学との事務連絡(主に証明書類の発行等の申請)ができなくなってしまった。
電話で事情を話して、郵便でのやり取りの方法を説明して貰う。

電話を切って、ふと棚の下を見たらパスワードをメモした紙が落ちていた。
(これを去年からずっと探していたのに!)
無駄にどっと疲れる。

午後。
急ぎの書類を発送するために郵便局へ。

帰りに沖縄料理やでランチを食べようと思っていたのだが、店の前に着いたのがランチタイム終了12分後。
(大失敗!)
ドトールでサンドイッチを食べて帰宅。

夕方。
乱学講座の件でメールのやり取り。
4月の講師の課題図書が電子書籍であることに気づいて、電子ブックリーダーを発注。
思わぬ出費だが、今の出版界を考えると電子書籍リーダーはいずれは必要になるものなのだよな。

夜。
NHKの「プロフェッショナル」は声優の神谷浩史特集だった。

脚本家が書いて、演出家も問題ないと思ったセリフを声優が口にしてみて「気持ちの断絶」に気づくというエピソードが興味
深かった。
その人物になり切って演じていると「人間はこのセリフを言った後でこのセリフを口にする気持ちになれない」ということに
気づくのだ。
そういう「登場人物の気持ちの流れ」って大事だよな。

さて、アニメ「モブサイコ100」は、今夜が第2期の第1回。
小説家志望の女の子が「ノリが悪い」と思われるのを恐れて自分の書いている作品を仲間の前でぞんざいに扱う。
それを見たモブは……。

地味だが良い話。
(しかしこの地味なエピソードを、第1話にぶち込んで来たか)

寝る。

2019年1月6日(日)
午前中。
(日蝕を見るのを忘れていた!)

午後。
今月のSF乱学講座は読書会。

高井戸の駅でドトールに寄ったら、K窓さんに会ったので、本日の読書会の課題図書『ヒトラーの描いた薔薇』(ハーラン・
エリスン 伊藤典夫他訳 ハヤカワ文庫)について話す。

「……読んでみたら、つまらなかったね」
「課題図書の選定を失敗したかな?」
なんて話。

しかし、実際に読書会が始まると意外に大盛り上がり。
面白い本の感想よりも、つまらない本の悪口の方が読書会は盛り上がるらしい。(笑)

ちなみにハーラン・エリスンそのものは悪い作家というわけではない。
この人の書いた「世界の中心で愛を叫んだけもの」は、名作として名高いし『ヒトラーの描いた薔薇』の前に邦訳が出た短編
集『死の鳥』も評判が良い。

問題は『死の鳥』でのハーラン・エリスンの評判の良さに「ではハーラン・エリスンの他の作品を集めてもう1冊」と、あま
り名作とは言えない彼の作品を集めて短編集を1冊作ってしまった出版社にあるのだと思う。

終了後に「包茶」で食事会。
ここは以前は、会計の際にレジに並んでそれぞれが自分の食べた物を口頭で申告して支払いをするシステムだったのだが、最
近やり方を変えて、食事をした席でグループ毎に会計してまとめてレジに持って行くようになった。
確かにその方が時間は節約できるし、レジも混まなくて会計がスムーズなのだが、問題点がひとつ。

伝票の消費税表示が、個々の料理については税抜き表示になっている。
なので、客が個人毎に自分の食べた料理の金額にそれぞれ1.08をかけて消費税を加えた額を支払うのだが、個別会計の際
には1円未満の小数点以下が切り捨てになる仕組み。

しかし、合計金額に1.08をかけて計算すると、それぞれの金額についた小数点以下の合計が「0.4+0.3+0.2+0.1=
1円」という感じになって個別会計の際には切り捨てられていた「1円未満」が「1円以上」になってしまうのだ。
本日は、その金額が8人分で「3円」。

適当に1円ずつ3人で出したので特に揉めることはなかったが(支払いの小銭が1円玉だらけにはなったが)支払いの方法に
よって金額が変化するという曖昧さが、私は何だか気持ちが悪い。
(だから切り上げなら切り上げで、きっちりそう決めてくれれば良いのだ)

帰宅。
なんとなく夜更かししてしまい、午前2時半に、寝る。

2019年1月5日(土)
……「疲れが出る」という言葉を体感する朝。
20台の頃は会社帰りにちょっと新幹線で大阪に行ったりしたものだが、今は大阪往復だけで結構疲れてしまう。

午前中。
部屋を整理してカレンダーを付け替えるだけで、半日が潰れる。

ニュース。
そこそこ有名なユーチューバーが旅先で海難事故に遭って死亡したそうだ。
記事に、
〈当時は休暇中で、動画撮影は行っていなかったという〉(朝日新聞電子版 2019年1月4日12時03分)
〈休暇中で、投稿用の動画撮影は行っていなかったという〉(読売新聞電子版 2019年01月05日 15時21分)
とわざわざ書いてあって、
(もしも動画撮影中の事故だったら、どういう記事になっただろうか?)
と、ふと考える。

「若者に流行っている〈最近のもの〉で事故が起きた。行きすぎた〈最近のもの〉に警鐘を鳴らしたい」
みたいな記事が書けなくて「チェッ! 投稿用の動画撮影中の事故じゃないのかよ」と舌打ちした記者がいるんじゃないかと
勘ぐってしまった

ユーチューブと言えば、最近ユーチューブのレビュー動画というものをよく観る。
絶対に自分が買わなそうなもののレビューを眺めて「そういうものを使う生活」を疑似体験するのが楽しいのだ。

で、よく観るのがアウトドア・グッズ。
(言うまでもないが、私は完全なインドア派)

本日のレビュー動画は、モバイルバッテリーと省電力電気毛布を使った車中泊の体験動画。
モバイルバッテリーと電気毛布を使ったアウトドアライフ……。
(ちょっと、いいな)
と思ってしまう。

夕刊。
日経の1面トップの記事が、
〈普段着 中古市場で存在感〉
〈「古着ユニクロ」着回し楽しむ〉

〈中古市場で「ユニクロ」に代表される普段着の取引が活発になっている。従来は高級ブランド品が中古流通の主役だったが、
スマートフォン(スマホ)を通じ手軽に売り買いできるアプリの登場で着古した普段着の出品が急増。活発な取引を背景に買取
価格は上昇している〉
という記事なのだが、普段着に古着を買うのって、本当に「着回しを楽しむ」ためにやっているのだろうか?
私はこれは「貧乏」ではないかという気がするのだが。

そして、どうでもいいこと。
〈スマートフォン(スマホ)〉って、今は「スマートフォン」だと意味が通じない人が増えたと言うことなのか?

夜。
短編集『ヒトラーの描いた薔薇』(ハーラン・エリスン 伊藤典夫他訳 ハヤカワ文庫)の最後の1本「睡眠時の夢の効用」
を読む。
(年末にメガネを新調したので、細かい文字が読みやすくなって嬉しい)

さて、「睡眠時の夢の効用」は、親しい人々を次々に亡くし、精神的に不安定になった主人公がセラピストである元妻の勧めで
とある集会に参加したところ……という話。
(いまさらだけど、なんでこの本を読書会の課題図書に選んじゃったんだろう?)

寝る。

2019年1月4日(金)
朝起きて、NHKの朝ドラを観る。
これはもはや習慣。
そして風呂に入る。
(昨夜は酒が入っていたのと、知人の家の風呂場とリビングの気温差が大きすぎたので危険と判断して入浴しなかった)

朝食はコンビニのおにぎり1個。
東京に向けて出発する。
バスで座った席が車椅子スペースの席で、途中で乗り込んで来た車椅子の人のために席を移動。
座席を折りたたむのを初めて見ることが出来た。

新幹線に乗るために、大阪駅からJRで新大阪に移動する。
この辺、東京駅からそのまま新幹線に乗れる東京の方が便利だな。

規制ラッシュで混んでいたが、なんとか座席を確保。
混んだ新幹線で1人分の空席を見つけるには3人掛けの席の真ん中を探すのが効率が良いようだ。

車両の電光掲示板を見るともなしに見ていたら、アップル社の業績下方修正で新年早々株価が大幅に下落したそうだ。
掲示板の記事では、この事件を「アップル・ショック」と呼んでいた。

ちょうど昼の時間帯なのに、車内アナウンスがかかって、
「車内販売のワゴンは7号車から11号車のみの往復になります」
って、それはつまりグリーン車のあたりだけってことか?
普通切符の自由席の客である私は、車内で駅弁を売ってもらえないっぽい。
新幹線の車内で駅弁を食べるのが好きな私は、強い衝撃を受けてしまった。

品川駅で下車。
わざわざ駅弁を買って山手線に乗り、自宅に帰ってから食べる。
駅弁って、やっぱり車内で食べた方が美味しいな。

新聞の記事で、例の「アップル・ショック」のニュースを確認。
業績悪化の原因は、中国での販売不振であると分析されていた。
要するに米中貿易戦争の影響らしい。

ネットでもこの件は報じられていて、
〈3日の米ニューヨーク株式市場では、アップル株に売り注文が殺到。前日比10%の急落となり、17年4月以来の安値に
沈んだ〉
〈この日だけでアップルは約750億ドル(約8兆円)の時価総額が消えた〉
(朝日新聞電子版 2019年1月4日15時32分)

トランプさん、アメリカ第一主義はいいけど強気の対中政策のせいで自国の企業の時価総額が1日8兆円も下がったんじゃ、
却ってアメリカは損していることになるんじゃなかろうか?

夜。
暮れに壊れたMacBookを立ち上げてみたら不安定ながらネットに繋がったので、大学のサイトに入ってみる。
(サイトのパスワードを、忘れてしまったので、こっちのMacじゃないと目下大学の情報が見られなくなっている)
自分の成績を確認したら、どうやら最後のレポートは無事に通っていたようだ。
大学の事務局が開いたら「司書資格証明書」の発行を申請しよう。

寝る。

2019年1月3日(木)
大阪、2日目。
午前中。
Transmitのサポセンからメールが届いて、どうにかTransmit 5の導入に成功する。

午後。
梅田の阪急デパートと阪神デパートに行くが、特に買うものもないので店内をぶらぶらする。

夕方から関西メンサの新年会に参加。
「JAPAN MENSAはどうなってる?」
「会長が役職から追い出されたらしい」
「またか」
なんて話。

18時半から2時間ほど飲んで食べて、気持よく酒が回った辺りで宿に戻り、テレビを点けたら、
「熊本で地震がありました」
というニュースをやっていた。

 時刻:18時10分頃
 震源:熊本県熊本地方(北緯33.0度 東経130.6度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード5.1
 最大震度:6弱(熊本県	和泉市)

熊本は、2016年にも大きな地震のあったところ。
(ジンクスと言っちゃなんだが、政治家が消費税を引き上がると言うと大きな地震が起きないか?)

寝る。

2019年1月2日(水)
目覚まし時計より早く目を覚ます。
「独り言」の更新とか一通りのことを済ませて大阪へ。

東京駅で、寒いので取り敢えずホームに止まっていた新幹線に乗車したら「ひかり」で、静岡で「のぞみ」に追い抜かされて
悔しい思いをする。
(「ひかり」って「静岡」と「浜松」に停まるのか?)

そして、乗車前に買った駅弁。
ケチッて安いのを買ったら不味かった。

車中でSF小説短編集『Revisions』(大森望編 ハヤカワ文庫)の「退屈の檻」(リチャード・R・スミス)を読む。
火星人との戦争中、敵の罠に嵌った主人公。
閉じ込められたまま何をされるでもなく、ただただひたすら退屈で……。

……新大阪に着いたので、大阪へ移動。
バスで今夜泊る知人の家へ。
座敷に座り込んで、駄弁る。

家に古い麻雀牌があって、
「捨てる」
と言うので、知人のゲーム・コレクターに電話したら、
「下さい」
と即答された。
宅急便で送る。

テレビをつけたら「ぶらタモリ」をやっていて「明治に大涌谷から強羅まで温泉のお湯を流すのに使った管は木製だった」と
いうことを知る。

正月も2日になると関西人は働き出す。
近所のファミレスももちろんやっているので、食事。
この店のドリンクバー(?)は、ビールも置いているようだった。
ちょっと珍しい。

店の気に入ったところ。
店員がワゴンに乗せて料理を運んでいる。
料理の載った重たい皿を落とさずに何枚も運べる店員を雇うより、ワゴンを導入した方が合理的。

このシステムは、日本中のファミレスで導入したいものだ。
腕の力のない人でもウエイター、ウエイトレスとして雇用できる。

夜。
風呂上がりにNHKのドラマを見たら神田上水を引いた時の話をやっていて、上水路を暗渠にするために木製のパイプを使う
というエピソードがあった。
(水路に木のパイプを使う方式は、17世紀の発明だったのか!)
ドラマでは、パイプの外側を土で覆うことで木の腐敗を防ぐという説明をしていたが、酸欠状態を作ることで腐敗の原因とな
る菌の繁殖を防いでいたということなのかな?
科学番組じゃないからしょうがないけれど、その辺の詳しい説明をもっと聞きたかった。

ドラマとしての感想。
佐々木蔵之介は「人の良い侍」をやるとハマるな。
そして高嶋政伸は、悪役がよく似合う。
この2人、昔は逆のイメージだった気がするが。

松重豊は、侍をやってもいい感じになるのだね。
この人の顔を見ていると、どうも「腹が減った」気分になってしまうが。(笑)

寝る。

2019年1月1日(火)
2019年最初の朝。

新年早々、物騒なニュース。
〈1日午前0時15分ごろ、東京都渋谷区神宮前1丁目で「車が人をひいている」と119番通報があった〉
(朝日新聞電子版 2019年1月1日08時55分)

捜査関係者によると、容疑者は身柄を確保された際に「テロを起こした」とか言っていたそうだ。
男性8人がけがをし、うち1人は意識不明の重体だそうだ。
こういう無差別テロは、防ぎようがないから困るね。

テロと言えば、年末のコミケに「中核派」が、ブースを出していたそうだ。
(中核派が、コミケにブースって……)

コミケにかまけて読んでいなかった年末のニュースにざっと目を通す。
〈安倍晋三首相は30日に放送されたラジオ日本の番組で、北方領土をめぐる日ロ交渉について「今、残念ながら4島には日
本の島民が住んでいない。ロシア人しか住んでいない中で、その帰属を日本に変えることの困難さを(国民に)よく理解して
いただいているのかなと見ている」と語った〉
(朝日新聞電子版 2018年12月30日21時21分)

ロシアに関するニュースでは、共同通信が入手したロシア当局の内部文書によると、ロシア軍が2020年までに千島列島や
北方領土に地対艦ミサイルを増強し、全域を覆って防衛線をつくる構想がある。
……というものも見つけたし、どうやら北方領土に関する交渉は上手く行っていないどころじゃなさそうな気がする。

安倍さんの外交って「相手国の首脳と笑顔で握手している写真を報道に流すこと」をもって成功としていないか?
相手の要求を言いなりに呑んでいれば確かに「笑顔で握手」はしてくれるだろうが、日本の領土や財産はどんどん外国に渡っ
てしまうぞ。

午後。
2号くんが来て、遅めの昼食。
外は寒いし、どうせテレビもろくな番組をやってないからつけない。
静かな正月。

夜。
ネットでニュースを見ていて、
〈つながる100億の脳 知の探求 常識通じぬ未来へ 「人類」問い直す 〉(日経電子版 2019/1/1 0:00)
という記事を見つける。

米カリフォルニア大学サンディエゴ校のアリソン・ムオトリ教授が培養液の中でiPS細胞から作った5ミリメートルほどの
「人工脳」を作るのに成功。
「人工脳」からは、受胎後25週から38週の赤ちゃんの脳と似た脳波を確認したのだとか。

また、米国のワシントン大学とカーネギーメロン大学の研究チームは、3人の脳を特殊なヘッドギアなどで結び、脳波を通じ
て「テトリス」に似たゲームを共同でこなす「「複数の人の脳を安全につなぎ問題解決」する実験に成功。

〈脳科学の世界的権威、クリストフ・コッホ米アレン脳科学研究所最高科学責任者は「事故や病気で脳が損傷しても人工脳で
一部を置き換えられる可能性がある」と話す〉

〈脳と機械、そして脳と脳をつなぐブレイン・ネットワーキング。この分野の先駆者であるミゲル・ニコレリス米デューク大
学教授は「脳同士が会話できれば言語すらも省略できる」と話す〉
ちょっと面白いな。

さて、2019年はどんな年になるだろう?
明後日に大阪のメンサのメンバーとミーティングがあるので、明日は大阪に出発する予定なので早めに、寝る。

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