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独 り 言 (2018年12月分)
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2018年12月31日(月)
コミケ3日目。
1号くんと一緒にビッグサイトへ。
島本和彦先生のブース、田中圭一先生のブース、一本木蛮先生のブースを回って同人誌をGET。
プロの漫画家さんばかり。(笑)

私の行きたいブースを回ったあと、1号くんの趣味のブースに行く予定だったのだが、田中先生のブースに寄ったら、
「あ、目的のブースがすぐ近くにあった」
と、言われる。
1号くんと趣味が被っていることを知って動揺する。(^^;

そして、さらにものすごい偶然!
会場内で大阪在住の知人にバッタリ会う。
あの広いコミケ会場の、あの人混みの中で、どういう確率だ?

午後。
遅めの昼食を食べようと地下のフードコートに行ったら「売り切れ」の張り紙。
上のレストランは2時に閉店だと言うので、会場の案内係りの人に、
「どこか、上のレストランも地下のフードコートも終わってしまったのですが、食事ができる場所はありますか?」
と聞いたら、
「地下のフードコートの閉店時刻は4時なので、まだ開いております」
と、常識的な回答。
「それが、料理が売り切れになってしまったのだそうです」
と言うと、
「あらまあ!」
と、驚いていた。
コミケに常識は通じない。

プロントに席を確保できたので遅めの昼食。
どうでもいいことだが、会場内でケバブ屋を見つけた。
ケバブ屋は、秋葉原や池袋に多い店。
片手で食べられる安価な肉料理のケバブって、どうしてオタクと親和性が高いのだろう?
って言うか、それが答えか。(^^)

SF系のブースに挨拶に寄り、最終的に知人のブースに行く予定だったのだが、ブースの位置をメモって来るのを忘れた。
iPodでメールを見れば分かるのだが、会場内ではなかなかつながらず、建物の外に出てやっとメールを見ることができた。

終了後、東陽町までタクシーで行って、会食。
「メールを見ようとしたら、YモバイルのWifiルータがなかなか繋がらなくて困った」
という話をすると、
「auやdocomoは、そういうことがないようにコミケの日には会場周辺でアンテナを立てるのにYモバイルはダメだ」
とか、
「そう言えば、ソフトバンクは先日、全国的に回線が繋がらなくなる事故を起こした」
などと、電話会社の悪口になってしまった。

8時前に帰宅して、買って来た同人誌を読む。
『一本木蛮個人誌44・亜州漫帝三十七』に「戦争を知らない私たち」という章があって、『サブマリン707』や『青の6
号』の著者である小沢さとる先生と話をしたときのエピソードが載っていた。

小沢さとる先生は1936年生まれなので、子供時代に戦争を体験している世代である。
それに対して、私よりも若い一本木先生は当然、戦争は体験していない。

しかし、一本木先生は自分が子供時代に読んでいた漫画の主人公たちの〈片親家庭率とみなしご率の高さ〉に気づく。
なぜ彼らは片親の家庭で、あるいはみなしごとして育たねばならなかったのか?

〈昭和40年代50年代に第一線で描いていたベテラン作家はみんな…「知ってる人」たちだったんだろうな〉
〈先輩まんが家たちからまんが(戦記ものでもないのに)で渡された無言のバトン〉
〈作品やキャラクターに落とし込まれた影〉
確かに我々の世代はまだ一本木先生の言う〈戦後の残り香〉がある時代に育った世代なのだよね。

夜。
歌謡番組を見る気にもなれないのでネットでゲームをやっていたら、ゲーム内に日付が変わったことが表示された。
特に気に止めていなかったのだが、しばらくして気がついた。

新年、明けましておめでとうございます!

もう午前2時なので、いい加減に、寝よう。

2018年12月30日(日)
朝起きると、頭痛がする。
ネットのニュースにざっと目を通す。

本来は、従業員500人以上の事業所すべてについてを調べなければならないはずの厚生労働省の「毎月勤労統計調査」が、
東京都分については約3分の1しか調査せずに統計データを作成していたという話が話題になっている。
国の政策は、この数字を指標に決められるもので、これが不正確というのは、非常に大変な事態だと思う。

午前中。
ホームページをネットに上げるために、ファイル転送ソフトTransmitを本格的に使うことにして料金を支払う。
シリアル番号が送られて来たので普通に入力したのだが、なぜか弾かれてしまった。
サポートにメールを送ったところ「返事は年明けにね」みたいなことを英語で言って来られた。

昼。
頭痛が治らないので、ロキソニンを飲む。
こういう薬はあまり好きじゃないのだが。

午後。
体調不良のせいでイライラして本を読む気にもなれない。
こういうときの気分転換には、自分が絶対にやらないであろう作業の手順書を作成するのが良いことに最近気づいた。
(個人の感想です)
なので「ニシンのパイの作り方」の手順書を作って、材料の価格をネットで調べ、予算書を作成してみる。
……少し気持ちが落ち着いて来た。

夜。
喉が腫れて、明らかに熱が出て来た。
(イライラの原因は微熱を体が不快に感じていたかららしい)
風邪薬を飲んで、寝る。

2018年12月29日(土)
朝起きてコミケへ行こうかと思ったら、昨日着ていたパーカーがない。
帰宅して、部屋で脱いだはずなのだから、他の衣服と一緒に置いてあるはずなのだが、どこを探してもない。
(昨日から「着ていた服がなくなる呪い」にかかっているのか?)
仕方がないので他の服を着て出発。
駅でお茶とおにぎり、そしてリポD、ラムネを購入。

7時に会場到着して入場し、設営作業。
ブースがスムースに設営できたので、劇版倶楽部のブースへ。
まず『渡辺宙明INTERVEWS』のをGET!

それから、
「このブースでは、例のものが手に入るそうではないですか」
と行って、ブースに並んでいない宇都宮斉さんの『メモリー・オブ・エンジェル』を手にいれる。

自分のブースに戻るが、新刊も落としたし、まるで売れないので昼過ぎには撤収。
池袋の眼鏡屋で、先日注文しておいた新しいメガネを受け取ってから帰宅。

ネットを見たら、韓国軍が自衛隊機にレーダーを照射した事件で「証拠となる映像」というものが公開されたと騒いている。
その映像を見ると、確かに自衛官同士が「韓国軍にレーダーを照射された」みたいな会話をしている。
興味深いのは、この映像、防衛省は公開を嫌がったということ。

関連で別の記事を読んだら「iRONNA」というサイトの〈田母神俊雄手記「レーダー照射、韓国軍の実力では自衛隊と戦えな
い」〉(『田母神俊雄』 2018/12/29)という記事を見つける。https://ironna.jp/article/11560?p=1

この田母神元航空幕僚長の「手記」によると、
〈陸海空自の対空ミサイル部隊では日々の訓練で、自分の部隊の上空に接近する航空機は、万が一に備えその航空機が何者で
あるか識別するとともに、あらゆる航空機を疑似の射撃目標としてレーダー操作訓練を実施している。疑似目標には自衛隊機
だけでなく米軍機も民間航空機も含まれている〉
ということで、どうやらレーダーの操作訓練のために上空を飛ぶ飛行機にレーダー照射するのは、自衛隊も韓国軍もお互いに
よくやっていることらしい。

田母神さんは政治の専門家ではないので、この人の政治的内容の発言はアテにならないが、軍事の専門家ではあるので軍事的
内容の発言は信じて良い気がする。

ここから先は私の推測。
上空を飛ぶ航空機を疑似の射撃目標としてレーダー操作訓練を行うことは「お互いによくやっていたこと」とは言え、厳密に
言ったら規律違反なのではないだろうか?
だから、公式に言って来られると韓国政府も困る。

防衛省が映像の公開を渋ったのは、自衛隊から「実はこれまでお互いによくやっていたことだ」と説明を受けて、これ以上の
大ごとになってしまうのを嫌ったからではないか?
規則が厳密に適用されるようになって、上空を飛ぶ航空機を疑似の射撃目標としてレーダー操作訓練を行うことができなくな
ったら、今後の訓練にもさし障る。

政治家は選挙が近くなると外国の悪口を探したがるもの。
この「政治家レーダー」に引っかかってしまったのが、今回の「レーダー照射事件」だったのではないかな?
(それにしても、同盟国に喧嘩を売るなんて軍事外交的には最悪だよな)

もしかしたらいまごろ韓国軍と自衛隊の間で、
韓「いつもやってることなのに、何を騒ぎにしてんだよ!」
自「ゴメン! 政治家連中が軍事の現場に詳しくなくて……」
なんてことをやってたりして。(笑)

……アホなことを考えているうちに眠くなって来たので、寝る。

2018年12月28日(金)
朝。
夕べ気がついたことなのだが、新しいパソコンの壁紙の風景写真は、時間とともに明るさが変化するようになっている。
なので、朝に画面を開いたた朝の風景が見えた。
(しかし意味があるのかな、これ?)

さて、朝食後に「独り言」のファイルを作り、Cyberduckでアップロードしようとしたら、エラーが出る。
サーバに拒否されていると言う。

サーバ(ホスト名)とユーザー名とパスワードを何度も確認し、再試行を繰り返し、このソフトを諦める。
新たにTransmitというソフトをダウンロードして無事にアップロード。
なかなか試行錯誤が多い。

午前中。
プリンターとの接続作業。
有線ケーブルで繋いだのになかなか新しいパソコンを認識してくれなくて焦る。
何度も同じ手順を繰り返しているうちに、いきなり接続が完了した。
何がダメで、何が良かったのかがさっぱり???

午後。
2号くんが来て、我々が共同でコミケブースを出す日が明日だと言うことを知らされる。
「31日じゃなかったのか?」
と、驚く私。
これまでずっと最終日だったので、てっきり今回もそうだと思い込んでいたのだ。
かなり慌てる。

急いで、ディスプレイ用の布と見本立てのイーゼル、そして釣り銭を用意する。
大パニックだ。

そんなこんなでバタバタしつつ、夜は空想小説ワークショップ。
途中で三省堂に寄り、ハヤカワSFコンテストの募集要項が載っている「SFマガジン 2月号」を買おうとしたら、最後の
1冊だった。
売れていると噂には聞いていたが(重版が2回もかかったのだとか)すごいな。

本日のワークショップは、映画「テルマ&ルイーズ」を例に、テーマと状況設定について。
「テルマ&ルイーズ」は、旅行に出た女性2人が事件に遭う物語。
夫によって家庭に閉じ込められている主婦のテルマを友人のルイーズが旅行に誘うわけなのだが、このテルマという女、見事
なほどのバカ。

もしものためだと言って明らかに旅行にいらないものまで車に積み込むから用心深いのかと思ったら、無警戒に無駄に危険に
近づいて事件を起こす。
こんな女が自分の妻だったら、私だって危なくて家から出せないと思うだろう。

さて、今年最後の放課後の飲み会……に行こうとしたら、愛用のネックウォーマーがなくなっていた。
教室とその外を探したのだが見つからない。
寒いのに……。

仕方なく、そのままいつもの「勝や」へ行って忘年会。
遅れて来た人が2000円を置いて行きそうになったので、慌てて止めて1000円だけ受け取る。
残りをみんなで割り勘にしたら、ちょうど2000円ずつになった。
池袋は、安い店は安いのでありがたい。

明日は早いので早く家に帰って、寝よう。

2018年12月27日(木)
承前。
……そんなわけで、真っ暗になってしまった画面を見つめて呆然とする私。
午前2時過ぎまでいじくりまわした挙句、
(ダメだ、こりゃ!)

ということになって、朝イチでビックカメラへ。
アップル製品のフロアへ行き、展示してあるMacBook Airを見つける。
しかし置いてあったのは、ちょっとピンクっぽい機械。
私の好みから言うと、イマイチな色合い。
(「年末なので、カラーはこれしかありません」と言われたらどうしよう?)

店員さんを呼んで、
「MacBook Airは、この色だけしかありませんか?」
と、聞くと、
「いいえ、違います」
という返事が戻って来た。
(普通、このシチュエーションで「いいえ、違います」という言葉を使うか?)

店員さん、
「MacBook Airには、ゴールドとシルバーとスペースグレイがあります」
と説明してくれる。
どうやら目の前のピンクの機械は、アップル的にはゴールドであるらしい。

いま使っているMacBookがスペースグレイで、その色が気に入っていたので同じ色をリクエスト。
ラッキーなことに在庫があった。

ついでにデータの移行は頼めないかと聞いてみるが、やっていないらしい。
「じゃあ、ハードディスクを買って、こちらでやります」
と言うと、ハードディスクのコーナーに案内してくれたので、
「MacBookからのデータの移行にはどのぐらいの容量が必要ですか?」
と聞いたら、
「500ギガ必要です」
と、目の前の容量500ギガのハードディスクを勧めてくれたが、よく見るとその下にもっと安い1テラの製品がある。
「こっちでも問題ないですよね?」
と、聞いたら、
「1テラは、500ギガのニッパイです」
と答えられた。

「ニッパイ」の意味が分からず、3秒ほど悩んでから「2倍」のことだと気づく。
店員さん、中国人だった。
日本語が上手過ぎて気づかなかった。
無愛想でぶっきら棒な喋り方をする店員だと思ったら、外国語である日本語で一生懸命接客してくれていた中国人の店員さん
だったのだね。

MacBook Airと、1テラのハードディスクを買って帰る。
で、なぜ壊れたのはMacBookなのにMacBook Airの方にしたのかと言うと……
ひとつは使っていたMacBookが最初からどうも調子が悪かったこと。
そしてアップル社が、小型軽量を売りにするMacBook Airシリーズの後にさらに小型軽量のMacBookを出しておきながら、
MacBookではなくMacBook Airの方の後継機を出したこと。

普通、小型軽量のシリーズの後に、より小型軽量のシリーズを出したら、前のシリーズをなくす方向にいかないか?
おまけに、この新型MacBook Air、デザインがMacBookにそっくりなのだ。

MacBookはMacのシリーズの中では最小サイズの機種だったのだが、やはりあまりに小型化し過ぎて内部構造に無理があっ
たのではないかと私は内心密かに疑っているのだ。
イマイチだったMacBookの改良版を作ろうとして、結局、ひとまわり大きくせざるを得なくなり、新型MacBook Airとして
発売することにしたのではないだろうか?

……と、まあ、それはともかくうちにやって来たMacBook Airなのだが、まずはMacBookのデータをハードディスクに移さ
なければならない。
しかし、昨日も散々いろいろやった通り、電源コードを抜くとその場でブラックアウトしてしまうのだ。
しかもケーブルは直につけないとダメで、コンセントとの間にアダプター1個でも挟むとアウト
そしてMacBookには、ケーブルを挿す穴が1個しかない。

仕方がないので、電源コードを挿してMacBookを立ち上げ(これが簡単に言っているが実は不安定なので、5、6回試して
運が良ければ立ち上がり、何かしようとするとすぐに消えてしまうのだ)MacBook Airの方のメーラーを設定して、メールの
テンプファイルの形でデータを送る。
しかし1回に送れる量は限られていて……と、細い蜘蛛の糸を使った送信みたいなハラハラ作業。
何しろいつMacBookが真っ暗になってしまうか分からないのだから。

とりあえずは、「独り言」の更新をしたかったのだが、なんと私が愛用していたデータ転送ソフトFetchが、知らないうちに
サービスを停止していた。
そして、同じく愛用のホームページ制作ソフトHpDrafterも、新型MacBook AirのOSには対応していないことが判明。

仕方がないので、アヒルのアイコンが可愛いCyberduckとCotEditorをダウンロード。
いずれも無料ソフトだが、CyberduckはFetchと使い勝手がほぼ一緒なのでFetchに慣れている私には使いやすい。
そしてCotEditorは、前に1度ダウンロードしたものの使い方が分からず文字化けしてしまくって放棄したものなので、やや
不安はあったのだが使い方が書いてあるサイトを見つけて、思い切ってこれにした。

改行コードを「CR」、エンコーディングを「日本語(shift JIS)」、シンタックスを「HTML」にして、保存の時に拡張子を
「html」に変えてみたら上手く保存できた。
出来上がったファイルをCyberduckでアップロード。
試行錯誤の結果なので、なぜうまく行ったのかは聞かれても分からない。

さて、他にもスカイプとかLINEとか、入れ直さなくてはならないものだらけ。
ソフトを入れて、接続しようとしたら「セキュリティのため、確認の番号をお手持ちのスマホから入力してください」なんて
ことを言われる。
私はスマホを持っていないのだが???

結局、タッチパネル付きの音楽プレイヤーをwifiに繋いで切り抜けた。
音声で確認するというパターンもあって、そっちはガラケーを使った。
……疲れた。

肝心のMacBook Airの使い心地だが、基本的にMacBookと一緒。
物理的にやや重いが、普通にキーボードを打っている限りはあまり大きさは気にならない。
敢えて言うと、キータッチが少し重いかな?
(これはMacBookが「軽すぎる」と不評だったそうなので、気にする人間は私ぐらいだろう)

……差し当たって必要なデータを移すだけで夜中までかかってしまった。
いま、午前2時過ぎ。
さすがに疲れたので、寝る。

2018年12月26日(水)
朝。
病院へ。
前回、主訴に対応する薬のみで胃薬を処方して貰わなかったので、胃腸の調子が悪い。
(その前の時には胃薬も処方されたので、たぶん忘れたのだと思う)
「M(主訴に対応する薬)はまだあるので前と同じムコスタとタケプロンを追加でお願いできますか?」
と言って処方箋を書いて貰った……はずだった。

薬局で処方箋を渡し、薬を受け取ろうとすると、なぜか薬袋に入っているのはMの方。
「ムコスタとタケプロンを処方して頂いたはずなのですが。Mは前回出して貰っているし」
と言うと、薬剤師も記録を見て、
「あ、そうですね」
処方箋通りだと、短期間にやたらに大量のMが処方されたことになってしまう。
「病院に確認をお願いできますか?」
と言うと、店の奥で電話をかける薬剤師。

やがてカウンターに戻って来たのはいいが、
「何日分ぐらいにしましょうか?」
って、それを私に聞くか?(笑)
「……じゃあ、30日分にして」
と、薬を受け取って帰宅。
(いいのか?)

午後。
『Genesis 一万年の午後』(東京創元社)の続きを読む予定だったのに、ネットで期間限定公開だというアニメ「転生したら
スライムだった件」を見つけて観てしまう。

不慮の事故で死亡した男が異世界のスライムに転生し……という話であることだけ知っている、確か原作はライトノベル。
ゲームにあまり詳しくない私でも「スライム」というのが、ゲームの雑魚キャラであることぐらいは知っている。

なので、てっきり「雑魚に生まれ変わってしまった主人公が勝手の分からない異世界で苦難を乗り越えて成長する物語」を想像
していたのだが、アニメを見たら、主人公は転生する際になぜか様々な超能力を身につけることができて、かつ異世界とは言っ
てもゲームで慣れ親しんだ世界なので特に戸惑うこともなく、あっと言う間に支配者になってしまうというものすごく主人公に
都合の良いストーリーだった。
(最近の若い人は、こういうのが好きなのか?)

夜。
夕食も済んだし、午後に読む予定だった本を読むことにして、その前にネットをさくっと見て回ってから……。

いきなり画面が真っ暗になった。
電源コードを抜いたり刺したり、余計なアダプター類を全部外して、何度も起動ボタンを押していたら、なんとか画面は映った
ものの「バッテリーがありません」という不穏な表示。
試しに、外付けバッテリーを繋いでみたが、まったく起動せず。

間に純正品の延長ケーブルを含めて余計なものを一切挟まずに電源に繋いだ場合のみ、どうにか起動。
しかし、すぐに消えてしまう。

せめてデータだけでも保存したいと思うのだが、MacBookはType-Cの入出力端子が1個付いているだけという仕様。
ここに一切のハブやアダプターなしで電源ケーブルを差し込んでおかないと完全に点かなくなってしまう。

どうする、オレ?
(……明日の「独り言」に続く)

2018年12月25日(火)
連休の3日間が妙に忙しく、朝起きた時点で蓄積された疲労を感じる。
よって、本日は休養日にする。

部屋で本を読む。
SFアンソロジー『Genesis 一万年の午後』(東京創元社)から、久永実木彦さんの「一万年の午後」。
人類が滅亡しているっぽい宇宙船の中で人類が残した「聖典(ドキュメント)」に基づいて「特別なものを作らない」という
ルールに則って「観測」の仕事をしているロボットたちの物語。
しかし主人公には他のロボットたちと違って「スリープ状態にならない」という特徴があって……
ロボットの悲しみというのか、でも弱いものに八つ当たりする主人公は好きになれないな。
明日は、次の「ビースト・ストランディング」を読もう。

午後。
今年ももう終わり。
そう言えば、この1年で生まれた日本人は何人ぐらいなのだろうかとネットで検索したら、約92万1,000人だそうだ。

遡って確認すると、
2016年が、97万6,979人
2017年が、94万6,065人
だそうだから、年にだいたい2?3万人ぐらいずつ減っている感じかな?
このままいくと来年か再来年には90万人を切るかもしれない。

50年後の日本を舞台にしたSFでは、子供の数が少ないだろうから生徒を集めて教師が1人で大勢を教える「学校」という
システムは出せないかもしれないな。

夕方のニュース。
株価が大幅下落だそうだ。
クリスマスなのに。

明日は午前中に病院。
風呂に入って、寝よう。

2018年12月24日(月)
天皇誕生日の振り替え休日。
それ以外の何でもない日だ。

昨夜、イベント開始を待っている間に『NOVA 2019年 春号』(大森望 河出文庫)を読了したのだが、文庫の細か
い文字が読みにくかった。
(これは私自身の目の問題か?)
と、眼鏡屋に行く。

視力を測ったら、左目の視力がかなり落ちているようだ。
メガネを注文して、他の眼鏡屋でメガネを買いに来た1号くんと合流。
1号くんの行きつけの眼鏡屋は、数時間でメガネが完成するのだそうで、
(私もそっちの方が良かったかなあ?)

メガネ待ちの時間に年末の買い物。
1号くんはミルクパンを1個。
私はiPod touchのバッテリーを入れ替えるつもりだったのだが、
「年末はアップルが休みなので」
と言われ、年明けにまた来ることに。
ここのところすぐにバッテリー切れを起こすので困っていたのだよね。

ちなみに本日ほぼ半日、1号くんと一緒にいたのだが、その間に中華料理屋で定食、喫茶店でケーキセット、そして居酒屋に
付き合わされた。
「お前、太るよ」
と、アドバイスする。

さて、話を『NOVA』に戻すと……
アンソロジーの冒頭3本の作品は20日に読んだので、昨日読んだのは柞刈湯葉さんの「まず牛を球とします」から。
柞刈(いすかり)さんは、有名になった「横浜SF」の作者で、私は1度お会いしたことがある。
「まず牛を球とします」は、生命を突き放した態度で捉え、むしろ人類の滅亡を望むような乾いた感覚の作品。

赤野工作さんの「おまえのこったからどうせそんなこったろうと思ったよ」。
赤野さんはゲーマーだそうで、物語は「ゲーマーあるある」みたいな話。
国際大会に参加するゲーマーをイラつかせる、いわゆる光速の限界による遅延の問題を扱った物語。
(細かいことだが204ページ13行目の「高速」は「光速」の誤植だと思う)

小林泰三(やすみ)さん「クラリッサ殺し」。
『アリス殺し』や『クララ殺し』『ドロシイ殺し』の作者の書いた物語だが、これはそれらの作品のスピンオフというより、
むしろE・E・スミスの「レンズマン・シリーズ」のパロディ。
クラリッサはもちろんあのクラリッサで、レンズマンのない世界なんて……という話。

高島雄哉さん「キャット・ポイント」。
シュディンガーの猫と淡い初恋の話である。
ところで私は広告代理店の仕事に詳しくないのだが、広告代理店には「研究開発室」という部署があるものなのか?

片瀬二郎(にろう)さん「お行儀ねこちゃん」。
この作品を「カンカンノウ」と呼んでいた人がいたが、言われてみれば確かに「らくだ」である。
頭をカラッポにして笑って読むべき作品。

宮部みゆき先生「母の法律」。
あまり書くとネタバレになってしまうのだが、虐待児をテーマにすることが多い宮部先生による未来の養子縁組の物語。

飛浩隆さん「流下の日」。
過去の惨事と現在の〈ユートピア〉の間を行き来する主人公の思考、そして、ふと感じる違和感……非常に面白かった。

夜。
フジテレビでドラマ「犬神家の一族」を観る。

主演の加藤シゲアキが、爽やかイケメン過ぎるのが、ちょっと……。
「何日も風呂に入っていない」と、ズボラで不潔であることを強調するのだが、ぜんぜんそんな風に見えないな。
むしろシャンプーの香りがしてきそうなたたずまい。(笑)

白いマスクを被った「スケキヨさん」が不気味な映画。
(ちなみに「スケキヨ」は「佐清」という字を書くらしい)

この有名な作品にいまさらネタバレも何もないだろうが、賀来賢人がキャスティングされていることが知らされていたのに、
(出て来ないなー)
と、思っていたら、彼が「佐清」だった。

……今夜は良い夢が見られそうだ。
寝る。

2018年12月23日(日)
天皇誕生日。

午後。
今年最後のメンサ・テスト合格者の会。
私の都合で、終了後の懇親会は新宿で行わせて貰った。

その後、メンバーと別れてライブワイヤーへ。
本日のタイトルは、〈池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#61 2001年を遠く過ぎて?『2001:キューブリック、クラーク』
(12/27発売)刊行記念トーク&堺三保『オービタルクリスマス』撮了おめでトーク〉だったのだが、ゲストの添野知生さん
と中村融さんのトークが止まらないのは分かっていたので、堺さんの話は前説で終了。
あとは喋るゲスト2人の隣でお店の人に瓶ごと渡されたコーラをコップに注いでは、黙って「ひとりコーラ飲み放題」をやっ
て池澤さんに「参加してください!」と叱られていた。(笑)

話題は、映画「2001年宇宙の旅」の裏話。
スタンリー・キューブリックは、映画を作るに際してSFについてのアドバイスをSF作家であるアーサー・C・クラークに
受けたいと思ったのだが「彼はセイロン(いまのスリランカ)に住んでいる」と聞かされ「樹上で暮らす隠者」のような人を
想像していたのだとか。

イギリス人のクラークがスリランカに移住したのは、彼がゲイで、当時のイギリスでは同性愛が違法であり、同性愛者である
ことがバレた数学者のアラン・チューリングが当局によって女性ホルモンを注射されて自殺に追い込まれるという事件もあっ
て、身の危険を感じたからではないかとのこと。

育ちの良いクラークは、当時、同性愛者の恋人には搾取され、偽装結婚の相手には多額の慰謝料を請求され、経済的に困窮し
ていたのだそうで、映画の仕事に関わった理由のひとつは収入を期待したからではないかという話。

しかし映画の公開は伸び、契約によって彼はせっかく書いた「2001年」のノベライスをなかなか発表できず、キューブリ
ックに借金する羽目になって、金を借りている弱みから映画についての発言力を失っていったのだそうだ。

映画そのものについては、キューブリックとクラークは「新しい神話を作りたい」と考えていたのだそうで、登場人物である
ボーマン船長は原題にある “2001: A Space Odyssey” のオデッセウスになぞらえられているのだそうだ。
オデッセウス=弓の名人=ボーマンということらしい。

トリビア。
この映画は、宇宙船のコンピュータが狂って事件が起きるわけだが、このコンピュータが狂いだしたことが分かる最初の場面
は、実はコンピュータが人間とチェスを指している平和なシーンだったのだとか。
盤面を良く見るとチェックメイトしていないのにコンピュータが「チェックメイト」と言っている。
つまりコンピュータがおかしくなった証拠なのだそうだが、そんなことが普通の映画の観客に分かるか!(笑)
(ちなみに、キューブリックはチェスの名人)

興味深いトークで、終了後の懇親会では池澤春菜さんのサプライス誕生パーティーもあって、楽しいイベントだったのだが、
帰宅してツィッターを見たら、堺三保さんが、イベントが終わって店の外に出たら、止めておいた自転車の後輪にイタズラさ
れて乗れなくなっていたというツィートをしていた。
(誰だよ、堺さんの自転車にそんなことをした奴は!)

怒りを覚えつつ、寝る。

2018年12月22日(土)
今日は渋谷で「堺三保ロサンゼルス珍道中。映画撮ってきたぞー」が行われる。
堺氏が監督として現在製作中の映画「オービタル・クリスマス」の進捗報告会。

会場である「ロフト9」へ行く途中では、もちろん道に迷った。
地図を見ながら歩いて、近所の人にも聞いたのに。
(近所の人っぽい中年のご婦人には「ロフト? 西武の?」とか言われるし……)

……まあ、なんとかたどり着いた。
さて、「オービタル・クリスマス」、アメリカの映画祭に出品する予定の映画なので、撮影はアメリカで行われた。
当然、俳優もアメリカ人。

アメリカの俳優との契約は、アメリカの俳優組合が仲介する。
そしてアメリカの俳優の出演料は、映画のグレードによって異なるのだそうだ。
少ない予算を少しでも節約したい我等が堺監督、「低予算の短編映画」というグレードで俳優組合と契約したらしい。

ところがここで手違いが……。
当初の予定では、物語には「世界各地の人々が空を見上げる」というシーンが入っていた。
しかし契約書をよく見ると〈「低予算の短編映画」とは、アメリカ国内のみで撮影されたもの〉という規定が書かれていた。

そんなこととは知らない(契約書をよく読んでいなかった)堺監督、ツィッターに「日本での撮影を行いました」と、撮影風
景の写真入りでツィート。
これを見た俳優組合から怒りの電話が!

おまけに、映画の製作費として監督が集めた「21,821,503円」を「21,821,503ドル」と勘違いされたらしい。
製作費2000万ドル超(=20億円超)の映画と言ったら大作である。

「お前は国際的な大作映画を低予算の短編映画と偽って、俳優の出演料を値切るつもりだったのだか!」
と、大激怒されてしまったのだそうだ。

なんとか誤解を解き、日本で撮影した分は使わないということで、契約書の再提出。
「期限は(現地時間で)夕方の4時半まで。それを過ぎたら契約はなかったことに」
と言われ、
「念のため、いまそっちは何時ですか?」
と聞いたら「午後3時半」。

(お前は鬼かー!)
と、内心泣きながら、アメリカにいるプロデューサーに連絡して英文の契約書を1時間で作成。
ファックスで送ったら、返事が来ない。

「どういうこと?」
と問い合わせたら、
「4時半は我々の退社時刻だ。契約書は明日読んで返事をする」
と、なかなかにアメリカンなご回答が戻って来たのだそうだ。(笑)

そんなこんなで、どうにか撮影は成功。
ちょっと面白い話。

映画には子供が登場するので、その子役のオーディションを行った。
子供の性別は、台本段階では決められていなかったので、男の子と女の子がそれぞれ数名ずつ参加。

すると日本人スタッフは、全員が「目を見張る美少女」、アメリカのスタッフは、全員が「小太りのパッとしない男の子」を
推したのだそうだ。
アメリカ人の言い分、「素朴な感じが自然でいいじゃないか」。

アメリカの映画を見ていると、よく「なんかパッとしない見た目の子役」が結構良い役で出て来るので不思議に思っていたの
だが、そういう基準で選んでいるのか。

それに比べると日本の子役って、基本的に見た目が良い子が多いよな。
(「オービタル・クリスマス」の子役は、監督の意向を入れて美少女の方に決まったそうだ)

そして……
アメリカの映画撮影にもADという職業の人がいるのだそうだが、アメリカではADというのは「撮影現場を仕切る人」なの
だそうだ。

スタジオは時間借りをしており、堺監督は日本人だから、つい時間を気にして腕時計に目をやる。
するとADの女性に「時間を管理するのは自分の仕事だ。お前は映画のことだけ考えていろ!」と叱られるのだそうだ。
「It’s your film.(お前の映画なんだから)」と何度も言われたそうだ。
(カッコイイ台詞だ)

アメリカの映画の撮影現場は完全に分業制で、それぞれがそれぞれの役割を完璧に全うすることで成り立っていて、それぞれ
の役割がファジーな感じの日本とは違うそうで、ADはADという重要な役割を担っているスタッフの1人という位置付け。
映画のためなら監督も叱るAD、偉い!

イベント終了。
ドサクサ紛れに客として来ていた大森望先生に『revisions』にサインを頂く。
(大阪のI田さん、ボールペンを貸してくれてありがとうね)

イベント終了。
帰りに居酒屋で夕食。
たまたま店長がいなくて、メニューにあった「ビールカクテル」を注文したら、なんか店員がわたわたし出す。
耳を澄ますと厨房の方から「ビールカクテルって何だ?」とかいう声。

しばらくして店員に、
「どういうビールカクテル」にします?
と聞かれたので、
「じゃあ、レッドアイを」
と言ったら、
「レッドアイって?」
「トマトジュースを入れるやつだ」
とかいう声が聞こえて来て、店員がトマトジュースを買いに行った。(笑)
出来上がったレッドアイは、まあ美味しかったので、いいか。

家に帰って、寝る。

2018年12月21日(金)
朝から、部屋の掃除とか年末の買い物とか、いろいろとバタバタしていて、午後になってネットのニュースを見たら、
「ゴーン、再逮捕」
だそうだ。
ひとつの容疑での拘留期限延長が認められず保釈されることになったので、別の容疑でまた逮捕して、そこからさらに拘留
を続けるという戦法らしい。

ノパソの接続状況は、相変わらず最悪。
有線LANなのに、ブツブツ切れる。
(しかし注文したハブが届くのは、早くて年末らしい)

夕方。
1号くんからメール。
〈LINE送った〉
という内容。
(私は普段LINEというソフトを立ち上げていないので、私にこのソフトで通信を送りたい人は、予めCメール等で送信
したことを知らせて来る)

LINEを立ち上げてみたら、知らない人のツィッターへのリンクが貼られていた。
どうやらその人が「25?30年前に薄めの文庫で見た少年が主人公の海外SFのタイトルを知りたい」という内容をつぶ
やいていたらしいのだが、確認すると山岸真先生がコメントなしでリツイートしている。
(山岸先生が知らないようなSF?)
元ツィートを読んでも、なんかディストピアものらしいということしかわからなかった。

ニュース。
ロシアのプーチン大統領が年末恒例の記者会見で、ロシアが北方領土を日本に返還した場合に米軍基地が置かれる可能性に
ついて「日本の決定権に疑問がある」と述べたそうだ

安倍さんは北方領土には米軍基地を置かない方針を伝えているそうなのだが、プーチンさんは、
「日本がこの問題でどの程度主権を持っているのか分からない」
と、疑問を持っているらしい。

つまり、日本がいくら「北方領土に米軍基地を置かない」と言っても、アメリカが「いや、基地を置きたい」と言ったら、
逆らえなんじゃないかということ。

プーチンさんは、その懸念の根拠として、沖縄の米軍基地問題を挙げ、「知事が基地拡大に反対しているが、何もできない。
人々が撤去を求めているのに基地は強化される。みなが反対しているのに計画が進んでいる」と言ったそうだ。

また、日本が米国から導入を計画する陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」についても「潜在的に米国
の戦略核の一部だ」として導入に懸念を示した。

この発言に対して日本の外務省関係者は「来年1月の日ロ首脳会談を前に日本側を牽制した」との見方を示し、防衛省幹部
はイージス・アショアへの発言について「意図が理解できない」と述べたそうだ。
(「理解できない」じゃ、困るんじゃないのか?)

……今日は『NOVA』の続きを読むつもりだったのだが、電話やら来客やらで気がつけば夜の11時過ぎ。
寝よう。

2018年12月20日(木)
朝。
ノパソの不調が、さすがにシャレにならなくなって来た。
アマゾンで商品レビューをいくつかチェック。
Type-CをUSB3.0とType-Cに分岐できて、同時に使ってもトラブルが起きないっぽく、さらにできるだけ値段が安いハブを
探してポチるが、それなりに人気の商品らしく、到着は年末か年明けになるらしい。

ニュース。
日本政府がIWC(国際捕鯨委員会)脱退の方針を固めたそうだ。
(だんだん世界から孤立していっていないか、日本?)

午後。
買い物から戻って郵便受けを開け、アマゾンから届いた本をチェック。
『NOVA 2019年 春号』(大森望編 河出文庫)
『revisions 時間SFアンソロジー (大森望編 ハヤカワ文庫)
『ウォーホル (現代美術 第12巻)』 (アンディ・ウォーホル 講談社)
(ウォーホルの画集は、2号くんへのクリスマスプレゼント)

まずは『NOVA』。
アンソロジー。

最初の作品は新井素子先生の「やおよろず神様承ります」。
主婦業の忙しさにメンタルがやられかけていた主人公の元へ、謎の宗教勧誘女がやって来て……。
謎の女の正体を明かさないまま話が終わったところを見ると、これはシリーズの1片的な位置付けの作品なのかな?

小川哲さん「七十人の翻訳者たち」。
『聖書』を70人の翻訳者によってペブライ語からギリシャ語に訳させたら全員が同じ訳文になったという、例の「七十人訳
ギリシャ語聖書」の謎をSF的に説くミステリー。
ミステリー的な謎解きそのものは、割とすぐに気がつくものだが、そこにSF的な味付けがされている。

佐藤究さん「ジェリーウォーカー」。
実際に目にしたものは上手く描けても、空想で架空のものを絵に描くことは苦手という、普通だったら何の問題もないような
欠点を持った主人公。
彼が職業選択を誤ったために(というのが私の感想)惨劇が起きるという話。

夕方。
ニュース。
ゴーンさんが保釈になるそうだ。
この人が実際に何をしたのかが、私にはまだよく理解できていない。
(横領とか?)

夜。
東京創元社が「創元Genesisラジオ」というネット放送を始めたようで、司会の小浜徹也さんの語り口に聞き入っているうち
に、ついうっかり『Genesis 一万年の午後 』(創元日本SFアンソロジー1)をポチッてしまう。
(小浜さんって編集者なのだけれど、かなり広報担当向きの人だよね?)

『NOVA』の続きを読みつつ、寝る。

2018年12月19日(水)
朝。
札幌の爆発事故、続報。
(なんか、ニュースウォッチャーになっているな)

事故の起きた不動産屋は、賃貸物件を貸し出す時に万単位の「消毒料」を取っており、その「消毒」とは、1本1000円の
除菌スプレーを撒くことだった。
おいしい商売である。

ところが問題の支店では、忙しいという理由で、そのスプレー除菌を怠っていた。
書類上は「消毒」を行ったことになっていて、客からもその料金を受け取っていたのに、スプレーを使っていなかったのだ。
(これは私の推測だが、「消毒」を行っていた社員が「スプレー除菌など単なる気休めで、やってもやらなくても大差ない」という
意識を持っていたのもあるんじゃないかな?)

「消毒」目的のスプレーを購入、客からは「消毒料」を受け取っていた。
しかし実際にはスプレーは使っていない。
帳簿上は問題ない状態だったが、物理的なスプレー缶はどんどん溜まってしまう。
この状況を支店長は本部に隠したかったのではないだろうか?

そんな時に、店の改装工事が行われることとなった。
支店の改装となれば、本部の社員も確認に来るだろう。
溜まったスプレー缶をどうしよう?
そうだ、バレないうちに捨ててしまおう。

札幌の産廃の規定はよく知らないが、恐らくはガス抜きは利用者側で行うことになっていたのではないだろうか?
で、支店長、最初は店の外でスプレー缶のガス抜きを始める。
しかしそんな変なことをしていれば、近所の人の目につく。
内緒で処分しているわけだから、これはまずい。

そこで今度は室内でガス抜き作業。
空気より重いスプレー缶のガスは次第に室内の床に溜まり始めるが、目に見えないので気づかない。
ここで支店長が、手を洗うために瞬間湯沸かし器を点火、爆発が起きたわけだ。

私の考えでは、事件のそもそもの原因は、
1)多額の「消毒料」で儲けるために除菌スプレーによる「消毒儀式」みたいなセコイことをやっていた。
2)にもかかわらず、その「消毒儀式」を行うための人手が不足していた。
ということなんじゃないかな?

別のニュース。
岩手県雫石町で、民間業者が運営する水道料金の追加徴収をめぐり住民側と事業者が対立「水を止めるの止めないの」という
騒動になっているという話。
住民に「水道供給停止」か「17日までの全額支払い」かの二択を迫っていたが、住民代表と代理人弁護士が17日に、東北
電力岩手支店に対して「第三者弁済」と電力供給の継続を申し入れ、まだ水は止まっていないようだ。

住民側が追加徴収に納得していなかったのは、水道会社側が「電気料金を支払わなくてはならないから」を徴収の理由として
おきながら、その明細についての開示を拒んでいたから。
(要するに「本当に電気料金のための追加徴収なのか?」という点を疑っている)
で、「じゃあ、電気料金はこっち(住民側)が払うから、それで問題ないよね?」というのが、今回の「第三者弁済」。

電気料金の支払いを理由にする追加徴収と言っておきながら「本当に電気代がそんなにかかっているのか?」を明示しなかっ
たというのは、明らかに水道会社が住民を舐めていたのだと思う。

それが、今回国会で「水道民営化法案」が通ったことでマスコミが取材に行き、日本全国に現状が晒されてしまったことで、
水道会社側の旗色が急に悪くなったのだろう。
ここで「水道を止める」という会社側が切り札として用意していたカードを切ると「水道を民営化しても水が止まることはな
い」と説明している日本政府の立場を悪くしてしまう。
水道会社側は、喧嘩の相手がいきなり「東北の過疎地の住人」から「マスコミ&日本政府」に変わってしまったわけだ。

ニュースウォッチついでに、沖縄の基地問題。
名護市辺野古沿岸の新基地建設のための土砂投入について、アメリカ大統領に建設中止を求めるインターネット署名が、昨日
(12月18日)の午後に、目標の10万筆を達成したのだそうだ。

これは「30日以内に10万筆を集めた署名活動については、アメリカ政府が内容を検討し、その後、60日以内に何らかの
返答をする」というアメリカの制度を利用したもの。

要するに日本政府を相手にしていても満足を得る回答が得られないので、アメリカ政府に「直訴」してしまおうというのだ。
つくづく「日本って、独立国じゃないんだよな」と思う。

沖縄は40数年前に「日本かアメリカか」の選択で日本を選んでくれた地域。
それが今度は「日本政府じゃ話にならないから」と、アメリカに直訴しようとしているわけだ。
(「そんなに日本が気に入らないなら、日本から出て行け!」と言って「じゃあ、アメリカになりたい」と言い出されたら、
どうしよう?)

夕方。
ツィッターに流れて来た東浩紀氏のツィートが、なんか不穏。
社長と社員が揉めているっぽい。
(まさか、ゲンロンカフェがなくなるとか?)

さて……
最近、ノパソのネット接続が、どうも不安定。
有線LANで接続しているのだが、たびたび切れるのだ。

ちなみに、私の使っているMacBookは、Type-Cの入出力端子しかないので、そこにUSB3.0とType-Cの端子が付いたハブ
を取り付けて、USB3.0で繋げる有線LANのアダプターを使用するという面倒臭いことをやっている。
試しにハブを取り外して、Type-CをUSB3.0に返還するアダプター付けて接続すると、問題は起きないようだ。

(……ということは、ハブの故障かな?)
と、アマゾンでType-CをUSB3.0とType-Cに分岐できるハブを探してレビューを読んでいたら、このタイプのハブは、さま
ざまな製品で同様の不具合が発生していることが分かった。
要は「Type-C端子で充電しながらUSB3.0で機材を接続すると不具合が起きる」というもの。
試しにハブから充電コードを引っこ抜いてみたら、接続が安定した。

(つまり、ネット接続中は充電しない方が良いのか?)
原因と解決方法は分かったものの、すごく不便。
これは何か対策を考えないといけないな。

夜。
佐藤編集長に誘われて、録画してあった今週日曜日(12月16日)の池上解説番組を観る。

興味深かったのが、外国人による保険証の不正使用問題。
日本に日本の保険証を持っている外国籍の妹が、重い病気に罹った本国の姉を日本に呼び、自分の保険証を不正に貸して治療
を受けさせたという事件についての話だ。

保険料が払えなくて病院に行く金のない病人に自分の保険証を貸して治療を受けさせるという不正行為は、昔は低所得の日本
人同士の間では、よく行われていたと聞く。
(もちろん不正だが)

「犯罪だな」とは思うが、怒りの感情は湧かない。
「なぜあなたは日本の法律を守るために、お姉さんを見殺しにしなかったんですか!」
と、拳を振り上げる気にはならないのだ。
これっていわゆる「飢えた赤ん坊の命を助けるためにミルクを盗むのは、どのぐらいの悪か」みたいな話なんだよなあ。

そして忘れてはならないのは、在留外国人が健康保険料を支払ってくれれば、それだけ保険料の財源も潤うということ。
「なぜ外国人が日本の保険証を持っているんだ?」と、そっちの方に引っかかっている人がいたが、むしろ健康保険には加入
して頂きたいのだ。
「ただ、不正な使用はやめてね」という話。

もうひとつ池上番組で取り上げられていた話。
食品のデータを送信して、送信先の機械でその食品を再現するという新技術について。
試しに「マグロの寿司」を再現してみたが、スタジオで試食したタレントの感想では、
「ベチャベチャの酢飯の上にマグロ味のゼリーが載っている」みたいな食品になるらしい。
改善の余地がありそうだね。

寝る。

2018年12月18日(火)
12月も半ばを過ぎて、クリスマスの準備とか下水管の清掃とか、脈略もなく忙しい作業で1日が終わって行く……。

そして大声で叫びたくなったこと。
「冬場に長時間水を触っていると、指先がめちゃめちゃ冷たくなる!」
(まごうことなき真実なのに、口に出すとアホみたいだ)

洗剤を使った直後の手は、温風で急に暖めるとひび割れする危険性があるので、湯たんぽでぬくぬくしよう。
ペットボトルに熱湯を入れてモコモコ靴下に包んだものをつかみ、さらにその周りにタオル、毛布を巻くと完璧。

夕方。
手を温めてぬくぬく。
時々化粧水で水分補給。
指先がひび割れると痛いので、この段階で気をつけておかないとあとで泣くことになる。

休憩しながらツィッターを見たら、H川書房のS澤編集長が今回のSFマガジンの増刷について、過去に2回マガジンが増刷
になった時には自分は編集長ではなく、今回、増刷になった号は部下の溝◯さんに全てを任せていた……という趣旨のことを
つぶやいていた。
いやいや……そこは編集長の裁量でしょう。(笑)

ニュース。
札幌の爆発事故。
ガス抜きをしたスプレー缶は、実は120本で、不動産会社の社長というのがテレビに出て、なぜそんなに大量のスプレー缶
があったのかがよく分からない(通常は1店舗に置く数は60本程度らしい)みたいなことを言っていた。
「店舗を改装する予定だったので、急いでスプレー缶を処理したのではないか」
とも言っていた。
(何か、おかしなことが起きていた気がするな)

夜。
もはや湯たんぽがないと生きられない体になってしまった……(*^0^*)
(湯たんぽ、ぬくい)

寝る。

2018年12月17日(月)
朝。
ニュースで「札幌で爆発事故」と言っていた。
(何かの火がガスにでも引火して小規模な爆発でも起きたのだろうか?)
と、画面を見ると、店舗が1軒まるまる跡形もなく消し飛んでいた。
どうやらそんな小さな爆発ではないようだ。
(爆弾でも使ったのか?)
と、驚く。

午後。
テレビ東京で「シックス・センス」をやっていたので、観る。
オチが分かってから改めて見てもなかなか面白い作品。

ストーリー。
主人公マルコムは優秀なカウンセリング技能を認められた小児精神科医。
彼は過去にひとりの少年ヴィンセントを救えなかったというトラウマを抱えている

ヴィンセントはマルコムに見捨てられたことを恨んで、彼を銃撃した挙句に自殺してしまったのだ。
ヴィンセントは両親の離婚で母子家庭に育ち、ひとりになることを極端に恐れるという症状を持っていた。

現在、マルコムはひとりの少年コールの治療に当たっていた。
コールも両親が離婚して母子家庭で生活しており、情緒不安定で奇妙な言動をとる傾向にあった。

コールの心に次第に接近していくマルコム。
やがてコールはマルコムに自分の秘密として「霊が見える」ということを打ち明ける。
幻覚の症状?
カウンセリングより、薬物による治療が適当なケースか?

実はマルコム自身、銃撃事件以来、妻が口をきいてくれないという家庭の問題を抱えていた。
その妻が、職場の男とキスしているところを目撃したマルコムは激しく動揺する。

自分の家庭の問題を解決したいので治療は他の医師に任せたいと言うマルコムに、コールは「僕を見捨てないで」と言う。
マルコムは、過去に自分が見捨ててしまったヴィンセントの記録を再調査する。
ひとりでいることに異常な恐怖を示したヴィンセント。
診療中の音声を記録したテープの中に、たまたまヴィンセントがひとりになった時の音声が残っていた。
そこに記録されていた音とは……

主役のマルコムを演じているのはブルース・ウィルス。
「ダイ・ハード」シリーズでは、不死身の男を演じている俳優である。

映画が終わったので、病院へ。
この病院、ガラガラのイメージがあったので、混んだ待合室に驚く。

4時前に行ったのに延々待たされ、途中で事務員が、
「担当医は忙しいので、今日は他の医師に変えますか?」
と声を掛けて来る始末。
病院でこういうことを言われたのは初めてだな。

お陰で『ヒトラーの描いた薔薇』(ハーラン・エリスン 伊藤典夫他訳 ハヤカワ文庫)のうち、
「解消日」
「大理石の上に」
「ヴァージル・オッダムとともに東極に立つ」
の3本を読み終わってしまう。

解説によると「解消日」の原題は “Shatterday” で、これは “Saturday” のダジャレなのだそうだ。
(この作品の各章のタイトルになっている「酔狂日」「目標日」「緊張日」「動揺日」「忍従日」「欠用日」「解消日」は
いずれも「水曜日」「木曜日」「金曜日」「土曜日」「日曜日」「月曜日」「火曜日」のダジャレ)

翻訳家の伊藤典夫先生、どうしても “Shatter”(打ちくだく、粉々になる)に対応する「土曜日」のダジャレが思いつかず、
曜日をずらすというアクロバットで乗り切ったようだ。

物語は、外出先から知人の家に電話しようとしてうっかり自宅の電話番号を回してしまったところ、なぜか自分自身が電話に
出るという「奇妙な出来事」を発端とする物語。
相手が自分なのだから協力して問題を解決すれば良いものを、いきなり喧嘩腰になって自分自身と張り合い始めるのが、エリ
スンの作品の主人公。
「大理石の上に」
人間ってダメだよなあ……みたいな話?

「ヴァージル・オッダムとともに東極に立つ」
芸術をまるで理解できない異星人に取り囲まれた主人公。
彼は異星に島流しになっているのだ。
そこへもうひとりの男、ヴァージル・オッダムがやって来ると、なぜか彼のことはやたらにチヤホヤする異星人たち。
偉大な芸術家として扱われるヴァージル・オッダム、だが自分は……
創作をやる人間なら、主人公の苛立ちと苦悩は理解できると思う。

さて、診察と採血を済ませて外に出ると5時45分。
どうでもいいけど、私の担当医「癌かなあ?」が口癖なのか?
嬉しそうな笑いを浮かべながらそれを言うの、よしなさい。(笑)

処方箋を持って製剤薬局へ。
薬局も珍しく混んでいて、おまけに前の客2人に渡すはずの薬の在庫がどうとかでやたら時間がかかる。

暇つぶしに待合室のテレビを見ていたら、ニュースで、
「札幌の爆発事故の原因は、現場となった不動産屋の従業員がスプレー缶100本のガス抜き作業の直後に瞬間湯沸かし器を
点けたから」
というようなことを言っていた。
(不動産屋でスプレー缶100本って、いったい何に使ったんだ?)

6時過ぎに外に出たら、2号くんと佐藤編集長に会う。
(それぞれ会社から帰って来たところらしい)
なんとなく勢いで、近所の飯屋で会食。

家に帰ってネットを見たら、
「札幌の爆発事故を起こした不動産屋には、かねてからアパートの入居者に〈部屋の消毒料〉として2万円も請求しておきな
がら、専門の清掃業者を頼まず、除菌スプレーでごまかしていたという黒い噂がある」
という、真偽不明の情報が流れて来ていた。

「この不動産屋は、業界大手の株式会社だったが、事故のせいで株価が大幅に下落した」
という話も。
まあ、こういう「事件直後の速報」的な情報が、どこまで正しいのかは分からないが。

スプレー缶のガス抜きは、素人がやると危ないというのが教訓かな。
そして、1度に大量のスプレー缶のガス抜きは、ダメ、絶対!

寝る。

2018年12月16日(日)
今日は、はるこん(4月に関東地方で行われるSFコンベンション)のスタッフ会議。
会議場までの道に迷うことを想定して早めに出かけたら「迷っているうちに偶然目的地に到着」という現象に遭遇。

時間が余ったので持って行った『困った死体』(浅暮三文 集英社文庫)を読む。
変死体を扱う特殊捜査班という架空の部署が活躍するミステリー。

第2話「ギター心中」は、停電中の感電死体。
事故に見せかけた殺人が想定外の停電のために露見する話。

第3話「真夏の夜の冬」は、熱帯夜の凍死体。
これは、方法は割合とわかりやすい。

第4話「砂漠の釣り人」は、砂漠の真ん中での溺死体。
(いや、いくらなんでも死体を見つけたら通報するだろう)
と、私は思ったな。
詳しくは買って読んでくれ。

結局、会議が始まる前に全編読了してしまった。
さて、はるこん会議。
毎年、海外からゲスト・オブ・オナーとして作家さんを1人招き、その人の短編作品を翻訳して有料頒布することになって
いるのだが、来年のはるこんはゲスト・オブ・オナーの選定に難航しているらしい。
ゲスト・オブ・オナーが決まらないと翻訳作業に取りかかれないわけで、印刷等の時間を考えると最低でもすでに1週間前
ぐらいには翻訳を開始していなければならないはずなのだが……。

会議後に忘年会。
そこそこ飲んで、帰宅。
日テレの「今日から俺は!」の最終回を観る。

主人公の敵として、ついにやくざが登場するというので、どうするのかと思って見ていたのだが、それほど強くないやくざ
だった。(笑)
(まあ、あまり強いと主人公が負けてしまって話にならないからね)

通常、やくざが怖いのはその組織力や執念深さなのだが、そういうややこしい部分はカットされていて、単に拳銃を持って
いるだけの、割とあっさり目の人が出て来た。
なので拳銃の使用を封じれば「強い」という設定の主人公によって簡単に殴り倒されることになり、彼がやられてしまうと
組関係者も報復には来ない。
最後は登場人物全員で主題歌を合唱するミュージカルの大団円風の清々しいハッピーエンドだった。

……もう寝よう。

2018年12月15日(土)
寒い。
朝食はもちろんうどん。
熱湯入りのペットボトルをモコモコ靴下に突っ込んで湯たんぽ代わりにし、足元を温める。

昼。
コンビニで「堺三保ロサンゼルス珍道中。映画撮ってきたぞー」のチケットを入手。

さらに東京都が古いパソコンをタダで引き取ってくれるというので、梱包用のダンボール箱を貰いに近所の店に。
(我が家にはすでに使っていないパソコンが5台ぐらいあるのだ)

午後。
昨日、ワークショップのジャンケンで勝って手に入れた『困った死体』(浅暮三文 集英社文庫)を読む。
あり得ない死に方をしている死体を調べ、死因を特定する刑事たちの活躍を描いたミステリー短編集。

第1話「痩せれば天国」は、断食中の宗教教祖が食中毒で死亡するという事件。
鍵のかかる個室にひとりで籠っていたはずの教祖に病原菌を摂取させた方法から犯人を特定する話。
……確かに意外なトリックではあったが、アレをソレの根拠とするのは、ちょっと無理がある気がするなあ。

夜。
2号くんから「1号にLINEを乗っ取られた」とメールが来たのでLINEを立ち上げると、2号くんからとして、
〈『和の背景カタログ・和室」が欲しい〉
と書き込まれていた。
たしかに、目下、和室の背景カタログを必要としているのはどう考えても藤野古白にハマッている1号くんの方。

2号くんに電話したら、1号くんが出たので、
「クリスマスプレゼントにやるよ」
と言って切る。

『困った死体』の続きを読みつつ、寝る。

2018年12月14日(金)
暮れも近づき、年末の大掃除。
半日、部屋を片付けて大袋2つ分ぐらいのゴミを出したのに、振り返って部屋を見渡せば、掃除の前と変わらない。
(なぜ!?)

夕方から空想小説ワークショップ。
授業前の雑談で受講生から聞いた「田舎の結婚式の悲劇」の話が、笑っていいものなのか……。

新郎新婦と面識もないような議員が押しかけて名刺交換を始め、結婚式が、「議員の名刺交換会のついで」みたいな扱いに
なってしまうのだとか。

当然、結婚式としては大失敗なわけだが、新郎新婦の親がバカだと、
「お偉い議員様が来て下さるなんて名誉なことだっぺ? 何がいけねえだ?」
と、苦情を言う方がおかしいみたいな顔をするらしい。
戦前か何かの話かと思ったら、最近でもあることなのだそうだ。
(マジで?)

さて、本日の講義は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を教材に、物語の導入部について。
講義終了後、関西のお土産(箱入りのチョコレート)を出したら、先生は鞄から巾着を出して箱の中身をザクッと入れ、
「空箱は捨てておくから」
と、ニッコリ。
とても喜んで頂けたようで、本当に良かった。

放課後の飲み会は、いつもの「勝や」。
モツ鍋をつまみにビールと日本酒。
で、ひとり2500円。
この店は、安いから好き。

ほろ酔いで帰宅。
(流れ星は見えなかった)

寝る。

2018年12月13日(木)
午前中。
パソコンを持って作業室になっている2号くんのアパートへ。
ひたすら地味な事務作業。

日が暮れてから帰宅。
夕刊の記事によると今の景気回復は「いざなぎ景気」超えなのだそうだが……
(なんでうちは貧乏なんだろう?)

夜。
今夜と明日の夜はふたご座流星群のピークだそうだが、天気も微妙にアレだし、第一寒い。(←ヘタレ)

本日の「コズミックフロント NEXT」は、赤いシリウスの謎について。
約2000年前にプトレマイオスによって書かれた天文学書『アルマゲスト』には「シリウスは赤い」という記述がある。
しかし、ご存知の通りシリウスは青い星。

さすがにプトレマイオスは、そんな初歩的なことを間違えたりはしないだろうし、彼と同時代の他の人によって書かれたシリ
ウスに関する記述にも「シリウスは赤い星」だと書かれている。
なぜ青い星であるシリウスが、2000年前に赤い星として観測されたのか?

第1の仮説。
シリウスと地球との間をガス雲が通過、このガス雲によってシリウスの光が拡散され、地球から見ると赤く見えた。
でも、シリウスの近くにガス雲は発見されていない。

第2の仮説。
それなら……と、第1の仮説の提唱者によって考えられたもう1つの仮説。
シリウスには伴星であるシリウスB以外にも、もうひとつ一緒に回っている星シリウスCがある。
このシリウスCは、シリウスとシリウスBにたまに近づくような軌道を回っている。
そして2000年前がちょうどシリウスCの接近時期だった。
シリウスに接近したシリウスCは、その重力の影響でガスを放出。
このガスでできた雲によってシリウスの光が拡散され、地球から見ると赤く見えた。
でも、シリウスCという星は発見されていない。

第3の仮説。
これは別の人によって提唱された説。
現在、白色矮性であるシリウスBは、2000年前には赤色巨星だった。
つまり2000年前の人たちが「シリウス」と呼んでいたのは「シリウスB」の方だったのだ。

しかし、赤色巨星が白色矮性に変化するには、通常、数万年の時間がかかる。
たった2000年で赤色巨星が白色矮性になるわけがない。
……というわけで、この説を発表した学者(天文学者ではなく物理学者だった)は、天文学者一同から第ブーイングを受けた
らしい。

ところが、ここに日本のアマチュア天文学者、桜井さんが登場する。
この人は、自宅の庭に自前の天文台を作ってしまうほどの天文マニアで、新星を探している時に、超新星でもないのに短期間
に誕生し、明るさを変える星を見つけて発表。(ちなみにこの星は「桜井天体」と名付けられたそうだ)

「ほーらみろ、短期間で明るさを変える星というのも存在するんだよ!」
と、勢いづく第3の仮説の提唱者。
すでに収縮して白色矮性となっている星が残っていたヘリウムによって核融合の暴走が起こし、白色矮性が一時的に赤色巨星
化する「ファイナル・ヘリウム・フラッシュ」という現象が起きたのだと主張しているそうだ。

日本人が関わっていたこともあってNHKは、この説を微妙に推していたが、第2の説の提唱者も負けてはいない。
シリウスCの発見を目指して新たな観測を実行に移そうとしているのだとか。
良いなあ、こういう話。

さて、ここからはまったくどうでもいい話。
私が「プトレマイオスのアルマゲスト」という言葉を初めて知ったのは、子供の頃に読んだ倉多江美の『原形質』(白泉社)
でだった。
当時、少女漫画家の絵とポエムで構成されたミニ本(と言ってもハードカバーのちゃんとした本)があって、それの倉多江美
の担当したものが『原形質』というタイトル。
SF的なイメージをポエムにしたもので、その中に呪文のように出て来た「プトレマイオスのアルマゲスト」というものが、
ローマ帝国時代にエジプトで書かれた天文学書のことであると知ったのは、大人になってからのことである。

子供の記憶の中に、こういう言葉を楽しいイメージと共に刷り込んでおくというのは良いことかもね。
大人になって意味を調べて、そっちの方面に興味を抱く子もいるかも知れないから。

さてと、寝るか。

2018年12月12日(水)
寒いので、今日は1日事務作業。
さっさと片付けるつもりで書類を広げたらなんと9月から放りっぱなしのものを見つけて驚愕。

午後いっぱい。
……ひたすら書類に向かう。
(こういうのはマメにやっておかないとダメだね)

夕食。
すき焼きうどん(餅入り)。
(冬は毎日うどんでいい!)

夜。
1号くんよりメール。
〈LINE送った〉とのこと。
私はLINEというアプリケーションをあまり使わないので(最大でも1ヶ月に1度ぐらいの頻度)私にLINEでメッセー
ジを送る人は、たいてい送信後にメールで知らせてくれる。

LINEを見たら、先日(12月9日)の藤野古白の写真台紙に書かれた文字の解読についてだった。
文字は墨と朱墨で書かれていたらしく、我々が写りの悪い白黒写真で読めたのは墨で書かれた部分だけ。

全体を解読すると、

 拝呈      廿四年三月
             古白
  子規様
   梅か枝に裙もたもともすり衣
     落花のミたれおもしろきかな

   天地1寸二分
    巾一寸  腰より上

と、縦書きで書かれているのだそうだ。

「梅か枝」は、「梅が枝」つまり「梅の枝」だよな。
「裙(もすそ)」は、本来は昔の女性が着用していたひだのある巻きスカートのような衣装だが、肌着の意味もある。
「すり衣」というのは、草木の花や葉を布にすりつける手法の染物。

 梅の枝の花の汁がついて下着も服の袖もすり衣のようになってしまった
 花がバラバラと落ちて面白いな
……ぐらいの意味かな?

で、これが銃を担いで何か(たぶん梅)の小枝を手にした古白自身の写真の裏に書いてあったわけだから、狩猟に行ったのに
本来の獲物は取れず、代わりに梅の枝を折ろうとしたら、服は汚れるわ花は落ちちゃうわ……みたいな話なのかね?

寝る。

2018年12月11日(火)
寒い!
12月なのだから、これが普通なのだろうが。

ネットで順天堂大学が入試で不正を行った理由というのが話題になっていた。
筆記試験で女子や浪人生に不利な採点方法を取っていたのみならず、面接試験でも女子が不利になるような採点の仕方をし
ていたのだそうだが、その理由が、
「女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向がある」
だったのだそうだ。

要するに、入試の時点では男子は未熟でコミュニケーション能力が低いので、その分ゲタを履かせたということらしい。
オリンピックで「この選手はあと2年すればもっと早く走れるかも知れないから順位を上げよう」とやったら大問題になる
よな。

怖いのは、この訳の分からない理由を医学部長が記者会見の場で堂々と喋ったということ。
これで記者が納得してくれると思ったのか?
だとすると医学部長自身のコミュニケーション能力に大いに疑いを持つぞ。

昼過ぎ。
役所関係の手続き。
区役所でできれば楽なのに、目的の部署は自転車で行かなくてはならない場所にある。
地域密着型の立地のつもりなのかも知れないが、距離的には近くても駅から遠い場所は却って行きづらいのだ。

寒風の中を自転車を漕いで往復し、帰宅したら露出していた顔の部分の肌が赤く腫れていた。
生まれつき皮膚が弱いので、困っている。
スキー用の目出し帽を使いたいところだが、年末にそんな格好でうろついていたら通報されるだろう。

帰宅。
あまりに寒くて動きたくない。
極力動かずに済む作業を優先。

夕食は大好物の煮込みうどん。
コストや手間の割には美味で、冬のレシピの中では最強の部類に入るんじゃないかと思う。

夜。
ネットで新型MacBook Airのレビュー動画を観る。
見れば見るほど、このマシンは旧型MacBook Airよりも、MacBookに似ている。

問題はサイズと重量か。
 新型MacBook Airのサイズと重量
  高さ:0.41?1.56cm
   幅:30.41cm
  奥行:21.24cm
  重量:1.25kg

 MacBookのサイズと重量
  高さ:0.35?1.31cm
   幅:28.05cm
  奥行:19.65cm
  重量:0.92kg
と、微妙にMacBookより大きい。
(旧型MacBook Airと比べるとかなり小さいのだが)

MacBookは、1kgを切るために無理をしてしまった結果、使いづらくなってしまったのかな?
(正直、旧型MacBook Airと比べると不具合の頻度が高い)

どうもMacBookを無理のない設計にして改良したものが新型MacBook Airという感じがするなあ。
MacBookのUSB-Cポートを2つに増やしてスピーカーの位置をディスプレイの手前からキーボードの両脇に移し、指紋認証
をつけたものという風に見えるのだ。
これが出たということは、アップルはもうMacBookの新型を出す気はないのかなあ?

ところで、このレビュー動画を上げていた人は、いわゆるユーチューバーという職業の人。
数年前に、山本弘先生のSFに「動画の再生数を競い合う人々」というのが出てきて、
(この人たちは、いったい何をしているのだろう?)
と、思っていたのだが、今なら彼らの職業が何だか分かる。
(山本先生、すごい!)

近未来SFを書くのなら、このユーチューバーという職業の人が出て来ないと不自然になりそうな気がする。
……というわけで、実は最近、一生懸命ユーチューバーの動画というものを視聴しているのだが、中でも興味深かったのが
家族持ちのユーチューバー。

ユーチューバーというのは、インターネット用の番組を制作するミニテレビ局の運営者のことだが、企画、出演、編集等を
ひとりが兼ね、スタジオも自宅を兼用している人が多いため、番組収録中に家族(特に小さな子ども)が映り込んでしまっ
たりする。
テレビ番組だったら、これは事故として撮り直しになると思うのだが、ユーチューバーの場合はそれをそのまま(画面にモ
ザイク処理をするなどして)放送してしまう人がいるのだ。
中には子どもをあやしながら番組を収録する人もいる。

戦後にサラリーマン世帯が増えてから、職場と家庭は切り離されているのが当たり前みたいになっていたが、考えてみると
農民が人口の7割を占めていた時代には、畑で草取りをしながら子どもの面倒を見るのは当たり前だった。

インターネットの普及で、在宅勤務の人が増えると、戦前と同じように子どもの世話と仕事を同じ空間で行う人も増えるか
も知れない。
100年後には「通勤」という言葉は死語になっているのかも知れない。

寝る。

2018年12月10日(月)
朝起きた脚が痛い。
ら2日間革靴で歩き回ったので筋肉痛を起こしたようだ。

テレビ。
NHKの番組に鈴木亮平が出ていた。
彼は大河ドラマで西郷隆盛の生涯を演じたのだが、1年かけて若い頃の西郷から晩年の西郷まで演じるために少しずつ体重
を増やして行ったのだそうだ。
太るために、毎日ドーナツを食べることを自分に課していたのだとか。
役作りというのは大変である。

午前中。
ネットを見ていたら、私が関西に行っている間に東日本では地震があったらしい。
12月8日
 時刻:10時54分頃	
 震源:福島県沖(北緯37.0度 東経141.4度) 
 深さ:約40km
 規模:マグニチュード5.1
 最大震度:4(福島県:	田村市、いわき市)
結構大きな揺れだったようだ。

昼。
なんだか疲れが抜けずに作業をしていても動作が緩慢なので、風呂で体を温めてみたら、見事復活!
冷えると体がだるくなるというのは、私だけか?

午後。
2号くんのアパートへ行き、大学のレポート。
(図書館は周りに人がいるので気が散るのだ)

夕方。
帰宅して、今年初めて部屋に暖房を入れる。

夜。
ついに湯たんぽも出動。
これでお腹の部分を温めると、かなり寒さが軽減される。(←個人の感想です)

さてと……寝るか。

2018年12月8日(土)?9日(日)
【12月8日】
7時に家を出て大阪に出発。
ここ数回の旅行で学習したので、新幹線の駅弁は乗車前に買う。

新幹線の車内から電話でメンサ・テスト合格者の会の会場予約。
こういう時に携帯電話って便利。

昼前に新大阪に到着。
1号くんに付き合って「虚子記念文学館」へ行く。
芦屋の駅前でタクシーに乗り、行き先を言うと「虚子さんですか」と言われた。
(高浜虚子、芦屋ではかなりの人気なのか?)
「虚子記念文学館」はそれなりに駅から離れた場所で、帰りのタクシーは予約するようにとアドバイスを受ける。

入場料500円を払って館内へ。
「ホトトギス」の表紙絵を描いた画家でもある俳人、川端茅舍(かわばた・ぼうしゃ)の書いた文章が展示されていた。
そのままフォントのデザインとして使えそうな読みやすい文字。

文学館には他に正岡子規の書いた高浜虚子宛の書簡も展示されていたが、こっちは判読が難しいほどに崩した字。
(外国人に「この2つが同じ文字だ」と言っても信じないんじゃなかろうか?)

図書室もあって、正岡子規関連の書籍が並んでいたので、藤野古白関連のものを探し出して2人でコピーする。
ここで気づいたのだが……
私は本のページをコピーする時には奥付を一緒にコピーする。
そうしないといつ発行されたどの本の資料のコピーかが分からなくなってしまうからだ。

しかし1号くん、隣で見ていたら奥付を手書きでコピーに書き込んでいた。
「その方が、コピー代が節約できるだろう」
って、確かにそうだが……
(これは私が面倒臭がりなのか?)

午後。
親戚の法事。
坊さんが臨死体験の話をしてくれた。
信心深い老人が死にかけたので、周囲が懸命に救命措置をしたところ、目を覚ました老人に「ありがたい仏様の世界にいたのに
呼び戻された」と言われたという話。
(あんまり信心深い人は、下手に救命すると恨まれる?)

夕方。
ホテルへ。
部屋でテレビをつける。
関西の番組はよくわからないので適当な民放のチャンネルを見ていたら出入国管理法改正案可決のニュースをやっていて、与党
の強行採決を非常に強く批判していた。
東京の番組は、ここまではっきり政府を批判するチャンネルは少ないのではないかな?

フリーWifiが使い放題だったので、iPod touchで動画サイトを見まくる。
動画が非常にスムーズに再生されたので、ストレスなく楽しめて良かった。

風呂に入って、寝る。


【12月9日】
ホテルの朝食はパンと飲み物のバイキング。
厨房がないらしく、食べ物は本当にパンだけ。
食パンや菓子パン、惣菜パンレベルのバイキングに、ルンルンと食堂に入って来た外人さんがガッカリしていた。

午後。
新幹線で東京に戻り、昨日電話で予約した会場に支払いに寄ってから、帰宅。

夕方。
1号くんに、ネットのボストン大学のライブラリーで見つけたという『子規會誌』45号の「藤野古白関係資料」というものを
見せられる。
「古白猟銃姿の写真」と、その写真の台紙の写真が掲載されており、古賀蔵人氏の文章として、
〈台紙裏の俳句らしき古白の文字、何とか解読したいものですね。特殊光線を利用するなり、解読専門の方を煩わすなりして〉
と書かれている。

「その台紙というのが、これなんだよね」
と言われて改めて台紙の写真を見てみると、台紙の左の方に一連のまとまった文字列のようなものが……。

「書き出しは〈大地一寸〉? これはどういう意味だろう?」
と、1号くん。
「いや、これは〈大地〉ではなく〈天地〉じゃないか?」
と、私。

「隣の文字列は〈中一寸〉か?」
と、私。
「〈中〉というより〈巾〉という字に見えないか?」
と、1号くん。

「その下の文字は〈ニ〉に見えるな」
「少し間をあけた下に書いてある文字は、どう見ても〈腰より上〉だな」

〈天地一寸巾一寸ニ 腰より上〉(=上下の長さと横幅を一寸にして腰より上の部分を)
「藤野古白というのは、こんな写真のサイズとトリミング部分の指定みたいな俳句を作る奴だったのか?」(^_^)

古賀氏が、わざわざ〈特殊光線を利用するなり〉と書いているところから推測して〈俳句らしき古白の文字〉は、どうやら雑誌
の白黒写真に写るような鮮明なものではなかったようだ。
(焼き増し用の指定メモを真面目に解読してしまった私の時間を返せ!)

夜。
近所の焼肉屋でカルビをつまみに軽く飲んで夕食。
帰宅して、ドラマ「今日から俺は!」を観てから、寝る。

2018年12月7日(金)
朝。
NHKの連続テレビ小説「まんぷく」は、ヒロインの夫が無実の罪で逮捕されてから話が先に進まない。
(これまでの登場人物が入れ替わり立ち替わり現れて「彼は良い人です」と言うだけ)

午後。
図書館へ。
レポートの下書きをしてから池袋へ回って帰宅。

夜。
映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観る。
原作はチラッとだけ読んだことがあるだけだったので知らなかったのだが、ファンタジーだったのか!
それにしても、町を河童が歩いているというような現象を「鎌倉だから」で全て片付けてしまうとは、力技。(笑)

ところでコレ、いつの時代の話なのだろう?
昭和55年が過去として語られているので、それ以後の時代が舞台なのは確実。
「現在82歳の女性が若くして結婚していたなら、夫が戦死していてもおかしくない」という内容の会話から見るとこれは
21世紀の話か?
それにしては携帯電話がもワープロも出て来ないのはなぜだろう?

ものすごくどうでもいいことだが、映画に出て来た江ノ電の「タンコロ」、子供の頃に乗ったことがある。
当時は「タンコロ」ではなく、単に「臨時」と呼んでいたと覚えている。
(私が「タンコロ」という名称を知ったのは、成人してから)

なぜ「臨時」と呼んでいたのかと言うと、当時の江ノ電の駅はホームが短くて2両編成の電車でないと停車できず、しかし
沿線に住宅街が出来て乗客が増えたために2両では乗り切れなかったために、この時間帯だけ2両編成の列車プラス1両編
成の臨時列車を走らせており、その「臨時列車」に使われていた車両であったから。
(……本当にどうでもいいな)

明日は大阪に行くので、朝が早い。
そろそろ、寝よう。

2018年12月6日(木)
雨。
小降りになるのを待っているうちに昼過ぎになる。

午後。
傘を差して銀行、伊東屋、無印良品……と回って帰宅。
何かと年末。

ニュースによると、ソフトバンクの携帯で、通信に何か不具合が起きているらしい。
「バブルへGO!」というSF映画に、タイムマシンでバブル時代に行った主人公が「携帯のない時代の待ち合わせ方法」が
分からず困惑するシーンがあったが、どうやらリアルでそういうことが起こっているらしい。

さらに入場確認にスマホのQRコードを使用していたライブの観客が困ったとか。
(最近のライブって、スマホを持っていない人は入場できないシステムなのか?)

夜。
BSプレミアムで「昭和の選択」というドキュメンタリー番組を観る。
近衛文麿の失策として、松岡洋右を外務大臣に任命したことが挙げられていた。

松岡という人は「カッコイイ」言動で、当時の国民からは人気があったらしい。
「カッコよく見える」人を政治家に選ぶと危険なのだね。

「コズミックフロントNEXT」は、空から降って来た赤い細胞の謎。
2001年にスリランカで赤い雨が降り、採取した雨水を顕微鏡で見たら赤い細胞が見えた。
しかし細胞膜がやたらに厚いために中がどうなっているのか分からない。
日本で特殊な装置を使って細胞を切ることに成功した。
すると中からDNAが出て来たのだが、この細胞と完全に一致するDNAを持つ生物は地球にはいない。
そこで「新種か?」「いや宇宙から来た生命体だろう」と、議論になっているのだとか。

私個人的には、地上から巻き上げられた地球上の生物が、過酷な宇宙空間に適応して変化してしまったのではないだろうかと
思うのだが。
成層圏で増殖し、進化する生命体がいたら、それはそれで魅力的な話だと思う。

ネットでニュースをチェック。
ソフトバンクの通信障害が復旧したのは夕方の6時ごろからだったらしい。
仕事で使っていた人は、大変な騒ぎだっただろうな。
こんなことが起こるとしたら、スマホによる電子決済の普及には、もう少し慎重になった方が良いかもしれないね。

寝る。

2018年12月5日(水)
朝起きると喉が痛い。
やっぱり風邪は治りきっていなかったようだ。
用心のために外出を控え、部屋でできる作業を行うことに。

東京メトロの新駅の名前が発表になった。
「虎ノ門ヒルズ駅」だそうだ。
「高輪ゲートウェイ駅」よりはマシ?
まあ、「とうきょうスカイツリー駅」とかいうヒドイ駅名もあるから。

夕方。
どうにか本日予定していた作業が終了。

夜。
TBSの池上解説番組を見ていたら、水道民営化の話題を取り上げていた。
番組によると、水道を民営化する理由は、水道管が老朽化して予算の少ない自治体では改修費用が出せないからだそうだ。

つまり老朽化した水道管ごと民間に任せてしまおうということ。(但し所有はあくまで自治体)
よって、これを引き受けた民間企業は、いきなり水道管の改修費用を被ることになる。

赤字出発した企業は、当然その赤字を改修しようとするだろうから、水道料金は値上げするはず。
政府は「値上げには地方自治体の同意が必要だから大丈夫」みたいなことを言っているが企業側に「値上げを認めないなら
水道の面倒は見ないよ」と言われたらどうするのだろう?

結果、財政に余裕のない自治体(ぶっちゃけて言うと住民の所得の低い地域)の人ほど高い水道代を負担することになるの
ではないだろうか?

番組で取り上げられていた別の問題。
外国人労働者について。
どうも日本は、外国人の労働者にとって魅力的な国ではないらしい。
私の考えでは、これってバブルの頃のクセが抜けずに殿様商売をやっているからだと思うのだよね。

番組が終わってNHK総合にチャンネルを変えると、同じ問題を「クローズアップ現代プラス」でも扱っていた。
外国人労働者が、日本より待遇の良い韓国などに取られてしまうというところは、TBSの番組と同じ。

NHKの番組によると、外国人が自分たちの待遇についてネットで本国の同胞に知らせて情報交換をしているのだそうだ。
そこで、外国人労働者が欲しい日本の企業では、待遇を日本人とほぼ同じにして外国人労働者を集めているところもあるら
しい。
「安い外国人材」という考え方は、すでに現実的ではなくなっているということだ。

興味深かったのは「クローズアップ現代プラス」で外国人研修制度を巡る問題として「研修制の失踪」と並べて「低賃金」
や「長時間労働」を取り上げていた点。
本当は「低賃金」や「長時間労働」が「外国人労働者の失踪」の原因のはずなのだが、NHKではそれをはっきり言えず、
苦肉の策で「そこは察して欲しい」っぽい表現になったということかな?
(「週100時間労働で月収6万円」なんてことをやっていたら、そりゃ逃げるわなあ)

そのまま続けて歴史バラエティ「歴史秘話ヒストリア」を観る。
本日の話題は、北条早雲は名家の出で若い時期から活躍していたという話。

番組では「北条早雲は貧乏な出身で活躍したのは晩年」という「これまでの説」を覆す新説として紹介されていたのだが、
ツィッター上でのゆうきまさみ先生のつぶやきによると、番組で「これまでの説」とされていた説は、とっくの昔に覆って
いたらしい。
それを改めて「これまでの説」として扱うのは如何なものかという趣旨のことをつぶやかれていたのだが、番組としては、
ターゲットである視聴者がそれを知っていたかどうかを基準にしたのだろうね。
そもそも「北条早雲に興味がある人」って少ないようだし。
(ちなみに、ゆうき先生は番組中で、北条早雲を主人公にした作品を描いている漫画家としてインタビューを受けていた)

……寝よう。

2018年12月4日(火)
朝。
体調、やや復活。

NHKの連続テレビ小説「まんぷく」は、目下、ヒロインの夫が進駐軍に連行される騒動をやっている。
「英語が得意」という設定のヒロイン、さぞ活躍するであろうと期待していたのだが「長年使っていなかったので英語はすっ
かり忘れてしまった」と、まったくの役立たず。
(何のための「英語が得意」設定だったのか?)

午後。
作業のため2号くんのアパートへ。
この部屋、クーラーを取り付けに来た電気屋に「ここは自宅ではなく作業部屋なんですか?」と聞かれたような部屋。
要するに業務的な作業をするのに向いている。

夕方まで部屋にいて、帰宅。
山手線の新駅がに決まったそうだ。

駅名は一般公募され、その結果は、
応募総数6万4052。
 1位:高輪(8398票)
 2位:芝浦(4265票)
 3位:芝浜(3497票)
 4位:新品川、泉岳寺(2422票)

で、130位(36票)の「高輪ゲートウェイ駅」に決定。
(なんでやねん?)
たぶんセンスのかけらもない偉い人が、公募結果を無視して決めたのだろうな。
「ゲートウェイ」って何だよ?
ホルスタインか!(←若い人には分かるまい)

夜。
ネット動画を視聴。
最近流行りの「ユーチューバー」の動画だったのだが、それによると、ユーチューバーにも事務所というものがあるのだそう
で、業界最大手の事務所では忘年会の前に研修会を開き、かつ、パーティーそのものも朝まで営業している店を借り切って、
その中で行うのだそうだ。
理由は「こいつら、散らばると何するか分からねえから」だろうと、動画を作ったユーチューバー自身は言っていた。
ユーチューバーの事務所は、スキャンダルに関して非常に用心深いのだね。
これは賢明なことだと思う。

ニュース。
水道民営化法案が参院厚労委員会で可決したそうだ。
あまり良い予感はしない。

寝る。

2018年12月3日(月)
朝。
なんだか頭がフラフラするなと思っていたのだが、昼頃になると頭痛もして来た。
風邪っぽい。

外出を控えて、昼食はカップラーメン。
寝ていれば治るかと思っていたのだが、夕方になってさらにフラつきがひどくなる。

薬を飲んだら、意識を失ったようだ。
うとうとしただけの感覚だったのが、時計を見ると5分間ほど眠り込んでいたらしい。

夕刊。
フランスではデモが続いているようで、死者が3人出たらしい。
〈仏マクロン政権窮地〉
〈経済制裁不満 デモ収まらず〉
と、日経が1面トップの見出しにしていた。

日本は暴動や目立つデモの少ない平和な国だ。
毎年2万人を超える自殺者が出て、少子化も進んでいるが。

2号くんから電話。
うちに来ると言うので、ついでに弁当を買って来てもらい、夕食にする。

郵便受けに大学の学生向けの会報が入っていた。
(そろそろ大学に提出する最後のレポートを書かなくてはいけないのだよなあ)

立ち上がると足元が危ないので、今夜はもう、寝る。

2018年12月2日(日)
なんとなくだらだら過ごしてしまった日曜日の午前中。
今日は乱学講座があるので、午後から高井戸へ。
講座のホームページスペースを借りていたサービスが中止になるので、その変更についての会議。

来月の読書会の課題図書、ハーラン・エリスンの『ヒトラーの描いた薔薇』の評判がやたらに悪い。
「今まで読んだ本の中で一番つまらない」
「エリスンはダメだな」
と、散々な言われ様。
(「できるだけ誰も読んだことのない本」を選んだら、この始末である)

さて、本日の講座内容。
「へんな法律、著作権」
講師は、荒川水路氏(SF愛好家、元企業内特許取得部門所属)。

特許と違って申請なしに権利が得られる著作権は権利者が不明になることが多く、そのために埋もれた名作を出版しようとし
ても権利者の許可が取れなくて断念することがある。
そもそも著作物の定義が古い。
……などの現行法の問題点や、過去の乱学講座における著作物の扱いが適切であったかなど、なかなか面白い話だった。

包茶で食事をしてから帰宅。
寝る。

2018年12月1日(土)
今日から12月。
朝。
ネットで秋篠宮がどうとか書いてあった。
ネトウヨ(インターネット上で右翼的発言をするグループのことらしい)が秋篠宮を「反日だ」と批判したとかなんとか。
(皇族が「反日」ってなんだよ?)
とよく読んだら、昨日、報道されたニュースについての話であるらしい。

昨日の日経朝刊の記事。
秋篠宮53歳の誕生日を報じるものだったのだが、その見出しが、
〈大嘗祭 国費支出に疑問〉

記事の内容を詳しく読むと、
〈新天皇が即位後初めて国民の安寧や五穀豊穣を祈る大嘗祭の費用は前回同様、公費である宮廷費からの支出が既に決まって
いる。前回は会場とな「大嘗宮」の造営に約14億円の予算が当てられた〉
〈これに対し、秋篠宮さまは「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と疑問を提示〉
〈こうした意見は宮内庁の山本信一郎長官らに伝えたといい、「聞く耳を持たなかったことは非常に残念」とされた〉

で、これを日本政府の決定に対する「政治的発言」と捉えた「ネトウヨ」が「秋篠宮は日本政府の決定に逆らう発言をした。
だから秋篠宮は反日だ」という趣旨の発言を行ったらしい。
「ネトウヨ」と呼ばれる人たちの考える「日本」というのは、一体どういうものなのだろう?

午後。
新聞に挟まっていた「としま区議会だより」を読んでいたら、区議会にいつのまにか「虹としま」という会派ができていた。
名称で分かる通り、いわゆるLGBTの議員の会のようだ。
そして豊島区はパートナーシップ制度を導入する予定であるらしい。
「虹としま」、頑張ったのか?

夜。
久しぶりに「総合診療医 ドクターG 」を観る。
今回の患者は、夜明け前に出社して、ずっと建物の中で働き、日が暮れてから退社するという生活を送っていた結果、ビタミ
ンD欠乏症になったという人。

せっかくの紫外線を浴びるチャンスである休日の外出時にもUVケアクリームを塗っていたために、体内でビタミンDを作る
ことができなかったのだ。
ビタミンD欠乏症などという病気は日の当たらない劣悪な居住環境に暮らす人だけの病気かと思っていたら、意外なところに
落とし穴があったのだね。
明日からもっと、あん肝を食べよう。

寝る。

2018年11月分へ