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独 り 言 (2018年11月分)
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2018年11月30日(金)
良い天気。 午後から森下唯さんの「オールアルカン・ピアノリサイタル」を聴きに行くために「調布市文化会館 たづくり」へ。 電車で調布駅に着くまではなんとかなったが、駅を出た途端に道に迷う。 歩き回って空腹になったので、サイゼリアでスパゲティを食べてから、探索続行。 なぜかアフラックの前に着き、さすがに違うのに気がついて、元の道を戻り……。 どうにか辿り着いたので、中に入ったら「調布市武者小路実篤記念館移動展」をやっていた。 入場無料ということで、中に入ったらいきなり「文豪とアルケミスト」というのゲームの武者小路実篤キャラの等身大パネル がお出迎え。 壁にはこのゲームについての解説がデカデカと貼ってある。 (えっ、武者小路実篤って、もしかして、そっちの方の?) と、危ぶみながら中に入ったら、普通に武者小路実篤自身と、彼が行った事業である「新しき村」を紹介する展示だった。 (こういう内容なら、なぜ入り口にゲームキャラのパネルを?) さて、本来の目的である「オールアルカン・ピアノリサイタル」の会場へ。 調律師さんが最後の仕上げをしていた。 指定席なので椅子に座席に座ったら、なんだか座面が変。 座ると前方に傾くのだ。 他の座席はそんなことはなかったから、この席(B列11)だけが壊れていたのだろう。 深く腰掛けて後ろに重心を持って行ったら座れたので、まあいいや。 会場で男性に声をかけられる。 (「一の日会のメーリングリストで、リサイタルのことを知りました」と言っていたので、SFファンダムの方だと思う) 「林さん」という方を紹介して頂く。 開演。 「大ソナタ 作品33」 会場の入り口のプログラムを見て「今日は2曲だけなんですか?」と質問していた人がいたが、これ、結構長い曲なのだ。 CDも持っているので何度も聴いているのだが、やはり生演奏は良いね。 特に前半の「20歳」と「30歳」。 どうして人間の指が、あんな風に動くのかが謎。 アルカンという作曲家の人間性を反映してか、曲は「50歳:縛られたプロメテウス」で、重苦しい感じに終わる。 ここで休憩。 調律が入る。 隣の席の人が、 「ピアノが壊れるかと思った」 と言っていたので、 「昔、唯さんが考えた基本ストーリーを私がギャグ風にアレンジした、ピアノ線を切るのが得意なピアニストが登場する小説 を書いたことがあります」 と、言ったら、 「ぜひ読みたい」 と言われたが、手元のデータは消えてしまっているし唯さんの方もたぶん消していると思うので、残念ながらもうこの世には 存在しない小説。 休憩を挟んでの「ピアノとチェロのための演奏会用ソナタ 作品47」は、打って変わって楽しい曲。 チェリストの長谷川陽子さん、すごい技術の持ち主。 プログラムに「2017年、デビュー30周年を迎えた」と書いてあって、ものすごく若く見えたので驚いた。 本日のアンコール曲。 歌曲集第5巻より「楽器の声」 エスキス 48のモチーフより「神を讃えん」 終演後。 ワークショップの関係者とH書房のIさんとそのフットサル仲間の女性の方とで食事。 帰り道に新宿駅で道に迷い、みんなとはぐれてしまったものの、どうにか帰宅。 寝る。
2018年11月29日(木)
ニュース。 厚生労働省が、妊娠している女性が医療機関を受診すると医療費が上乗せされる「妊婦加算」の適用を厳格化する方向で調整 に入ったのだそうだ。 少子化で女性に子供を産んで欲しい時に、妊娠すると医療費が高くなるように努力するわけだ。 (妊婦が体調不良でも受診を敬遠するようになり、結果、胎児の死亡率が高くなるようにする工夫かな?) 妊娠・出産を増やしたかったら、普通は妊娠すると得するような制度を作るよね? なぜ、その逆をやる? そして一方で外国人労働者は増やすのだそうだ。 もう何十年かで、日本国内で日本民族は少数派になりそうな気がする。 昼。 前々から興味のあったサンシャインシティの展望台にあるVR体験に行く。 展望台のチケットは、なぜかサンシャインシティの池袋側の地下にある入り口で売っている。 チケットを買おうとしたら年間パスを勧められる。 2回分の料金で1年間利用できるというので、それにして、展望台行きのエレベーターに向かう。 このエレベーター、実はすでにアトラクションの一部になっている。 急に明かりが消えるので、知らない人はびっくりするが、周囲の壁や天井に映像が映し出される仕組みなのだ。 さて、展望台の入り口。 受付には私以外に客はいなかったが、パスの発行で書類を書くことになったら、お姉さんが、 「後ろにおかけになって書いて下さい」 と言う。 振り返るがベンチらしきものはなく、壁に段差っぽいものがあるだけ。 これなら、普通にカウンターで書いてもよさそうなものだが、たぶん客が多いとき用のマニュアルを、そのまま実行したのだ ろう。 住所と名前を書いて、次にパスに貼る写真の撮影……なのだが、これがノートパソコンに取り付けたカメラで行われる。 そして、バックは白で模様の描いてあるただの壁。 ものすごく撮影がし辛そうで気の毒に思ったが、予想通り、できた写真はピンボケで顔が良くわからない仕上がり。 (たぶん、机上でこのシステムを考えた人は、カメラの性能や撮影環境について何も考えなかったのだろうな) さて、パスの発行。 年間パスを購入すると、展望台内のカフェの無料券か、ビニールのパスケースか、VR体験3回分無料券かのどれかが貰える のだそうだ。 本日の目的はVR体験なので、迷わずそれを選び、展望台へ。 まずは池袋の街が一望できる部屋へ……。 見慣れているので、別にどうだっていい(笑)。 VRの体験は、3つのコースから選べると言うので、一番高いやつ「TOKYO弾丸フライト」(600円)を選ぶ。 平日の昼間だからか、待ち人数はゼロ。 まず湾曲した台の上に乗せられてベルトで肩を軽く固定、背中の方に蓋をされる形で「筒の中」に入る。 筒は可動式で、足元がせり上がったり、頭の方が低くなったりする。 この状態でVRメガネとヘッドホンを装着。 安全バーを握って、体験開始。 「弾丸」に乗って未来の東京上空を飛ぶという趣向で、足元の衝撃(例のせり上がりが急に持ち上がる)と同時に画面に煙の 映像、そしてヘッドホンからはドカンという発射音が聞こえる。 割とざっくり描いた感じのビル街の上を飛ぶのだが、この手のアトラクションにありがちの演出で「弾丸を操縦している人間 が下手」という設定になっているので、事故すれすれの危険な飛行になる。 「スリルをお楽しみください」というわけだ。 「未来の東京」は、もちろん架空の街だが一応は東京で、未来化(?)した上野や浅草、押上のスカイツリー、秋葉原などを 巡って、池袋に帰って来るというストーリー。 時間は約3分程度。 画面に連動して筒が動くので、乗り心地の悪い乗り物に乗っている時のあの不快感をリアルに体験できる。 個人差はあると思うが、私は降りたあと、軽く足元がふらつく感じがした。 西口に戻って、エチカの「はなまるうどん」で温玉ぶっかけうどんを食べてから帰宅。 やっぱりうどんは、このぐらいシンプルな食べ方が一番美味いよな。 家に戻って改めてVR体験の説明書きを見たら「銃を持って敵と戦う」みたいなストーリーのものもあるらしい。 機会があったら、そっちも試してみようか。 ニュース。 中国のゲノム編集した子供を作ったという話、どうやら本当だったようだ。 論文も発表されていて、研究者当人は素晴らしい研究だと信じているようだが、失敗した時のことは考えないのだろうか。 ゲノム編集については、人間でやるのはさすがにまずいが、他の動物で行うのは良いんじゃないかという意見もあるらしい。 (例として提案されていたのは「毒のないフグ」とかだった) 夜。 『歴史の中の日本』(司馬遼太郎 中央公論社)を読みつつ、寝る。
2018年11月28日(水)
このところ朝にすっきり起きられない。 寒いからかな? ニュース。 日産のゴーンさんの事件、なんだか思ったより話がややこしいっぽい。 最初「受け取ったお金を隠していた」という単純な事件なのかと思っていたのだが、どうやら「引退後にお金を受け取る約束 をしていたのを隠していた」が正確であるようだ。 つまりゴーンさん側の主張は「約束をしただけでまだ受け取ったわけでもないお金について報告する義務はない」で、検察側 の主張は「受け取ると決まっているお金なら受け取ったも同然だ」という感じなのかな? ここが微妙なところで、これまで「受け取る約束をしただけのお金」を隠していたとして逮捕された人はいないらしい。 で、今回に限り「受け取ると決まっているお金なら受け取ったも同然だから、受け取ったお金を隠していたと解釈して逮捕」 というのはどうなのかという話なのだろうか? 話がややこし過ぎて、よくわからない。 午後。 池袋であっちやら、こっちやら、年末に備えバタバタ。 東京芸術劇場に行ったら、地下へ降りるエレベーターが改修工事中。 前に行った時には、地下へ降りるのでに遠くの階段まで歩かされたのだが、さすがに評判が悪かったのか、エスカレーターの 近くにあるインフォメーションカウンター脇の階段を臨時に開放していた。 「臨時」ということは、普段は階段に通じるドアが閉まっているわけで、そんなところに階段があったのを初めて知ったわけ なのだが、これってシャッターを閉めたあとに職員が帰宅するためのものか? 階段を下りていくと、地下鉄の駅に出る通路に繋がっていた。 帰宅。 昨日、勝谷誠彦(かつや・まさひこ)氏が亡くなったらしい。 勝谷氏と言うと、私には西原理恵子氏の『鳥頭紀行 ジャングル編』に出てくる「ホモのかっちゃん」のモデルとしての印象 が強い。 漫画に出てくる「ホモのかっちゃん」は、取材先で勝手に児童ポルノまがいの美少年写真を撮り始めたり、取材先で出会った 美少年に振られてむくれ、仕事をしなくなったりと、ろくなことをしないキャラクターだったので、実際の勝谷氏をテレビで 見た時には、 (アレ? ちゃんと仕事っぽいこともしてる) みたいな妙な感覚を抱いてしまった。 重症のアルコール性肝炎で入退院を繰り返していたのだそうで、死因は肝不全。 酒と心中したのだな。 ご冥福をお祈りします。 夜。 2号くんと部屋飲み。 柿の種をつまみにワインを飲むという謎の酒盛りをしてしまう。 ……2号くんも帰ったので、軽く風呂に入って、寝る。
2018年11月27日(火)
朝。 風呂の残り湯をバケツに組み上げたらグラリと足元が揺れた。 (目眩か?) と、周りを見ると、タオルかけのタオルが揺れていた。 時刻:8時33分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.0 最大震度:震度4 茨城県:笠間市、筑西市、坂東市 栃木県:日光市、宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、 真岡市、下野市、益子町、壬生町、高根沢町 群馬県:邑楽町 埼玉県:加須市、久喜市、春日部市、宮代町 豊島区は、震度2の揺れだった。 今年もそろそろあと1ヶ月で、何かとバタバタ忙しい。 池袋の街をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり……。 (西池袋で、360度方向にレンズが向いている変なカメラを背負った人を見かけたが、何だったのだろう?) 夕方4時前に帰宅。 空はまだ明るい。 昨日は4時過ぎにかなり暗かった。 4時を境に一気に暗くなるのかな? 夕刊の1面トップは、 〈F35 最大100機追加取得〉 〈政府検討 米から1兆円超で〉 〈トランプ氏要求に配慮〉 だそうだ。 トランプからの圧力を受けて、戦闘機を1兆円分買うことにしたらしい。 で、買った戦闘機のメンテナンスは? 戦闘機を常に使えるようにしておくためには、メンテナンスが必要なわけだが、その分の経費は大丈夫なのだろうか? そのための技術者は? 政治家はしばしばメンテナンスを考えずに高い買い物をしてしまうので、その点が限りなく心配。 そして、もうひとつの1面の記事。 〈入管法改正案、衆院通過へ〉 法案の根拠となった資料が、かなりデタラメだったことで揉めたやつ。 私が非常に不安に思うのは、日本の政治家が記者会見で垣間見せる周辺諸国の経済成長についての認識の甘さ。 日本が、中国や台湾と労働者を奪い合っている状況であるという認識を持っていない気がするのだ。 認識がバブル時代で止まってしまい、外国人労働者が日本で働きたいと押し寄せている認識でいるように見えるぞ。 優秀な人材は中国や台湾に取られ、それでも「政府の方針だから」と無理して数合わせに走った挙句、箸にも棒にもかからな いような人を大量に連れて来ることになりはしないか? 外国人に頼るより、日本国内で人材を育てた方が良いと思うぞ。 それにはまず、教育に金を出すこと。 政治家が教育にいらない口を出さないこと。 (なぜか日本の政治家は、この逆ばかりをやる) そして一番大事なのは、高等教育を受けた人が、きちんとした収入を得られるようにすること。 優秀な人がたくさん子供を育てられる環境を作れば、優秀な子孫が増えやすくなる。 いまの日本は、知識階級を冷遇し過ぎ。 (文化革命下の中国かよ) テレビのニュースで「中国の科学者がゲノム編集でエイズに罹らない子供を作った」と言っていた。 こういうことって、いつか誰かがやると思っていたのだが、やっぱりやるやつが出たか。 画面に映った研究者がニコニコ笑いながら喋っているのが、逆に不気味。 問題の研究者は近々学会に出席する予定だというから、この発表が本当なのかも含めて詳しい話はその後か。 夜。 1号くんが来て、ちょっと面白い話をしてくれた。 電車の中で隣の席の人がタブレット端末を使って何かのデザインをしていたので(最近のタブレットは、性能が良いな)的な ことを思いながら眺めていたところ、どうやらバンドのホームページを制作しているようだった。 それからしばらくして、1号くんがネットに上げたイラストに知らないバンドから「いいね!」が付き、調べてみたら岡山の バンドであることが判明。 そしてそのバンドのホームページを見たところ、以前電車の中で制作風景を目撃したホームページであったらしい。 1号くんは、 「すごい偶然で笑った」 と言っていたが、つまり岡山のバンドが、都内のホームページ制作者に自分たちのホームページのデザインを依頼したという ことで、一面識もない1号くんのイラストに「いいね!」が付いたのも、日頃からネットでデザイナーやイラストレーターを チェックしているからなのだろう。 ネットで見つけた人にネットで仕事を依頼して、東京?岡山間での打ち合わせも、たぶん一度も会うことなくネット上で済ま せて送金まで終了? 今の若い人にとっては当たり前のことなのだろうが、ネット時代の人と人のつながり方に、なんか感動した。 寝る。
2018年11月26日(月)
……昨日、飲み屋のヨタ話に聞いた「沖縄の米軍基地の地主が、返って来る当てのない土地を諦めて売却。この土地を使用料 目当ての中国人が買収」という話は本当だろうか? 米軍基地を置いて沖縄を軍事的に守ろうとした結果、却って沖縄の土地を中国のものにされる原因を作っているという話なの だが、もしも本当ならやばいはなしだよな? 昼過ぎに外出。 いろいろと雑用を済ませてから、予約していた病院へ。 3時半の予約だったのだが少し待たされ、診察のあと体重を測ったりして外に出たら、辺りが暗い。 40分ほど前に病院の建物に入った時には、昼間の明るさだったのに、既にすっかり夕暮れの暗さ。 秋の日暮れの早さに、いまさらながら驚いた。 夜。 「ファミリーヒストリー」を観る。 医者の息子に生まれたのにダンサーになったTRFのメンバーSAMという人について。 医者になった彼の兄弟の思い出話が興味深かった。 「勉強をサボって遊んでいると母親に『はるちゃん(SAM氏の愛称らしい)のようになってもいいの!』と叱られた」 「(SAM氏が)有名になったら、親父が『お前たちの中で一流になったのは、はるだけだな』と言った」 普通こういう番組で、あまりネガティヴな話は出さないものなので、なんとなく引っかかるものを感じた。 SAM氏の両親は、親としてはあまりろくなもんじゃなかった? 10時からの「クローズアップ現代プラス」は、発達障害についての特集だったのだが「発達障害の人を親会社に出向させ、 社内でのプレゼンをさせる」とか「発達障害の人の職場が今後AIによって奪われる危機感からチームリーダーとしての仕事 をする発達障害の人」とかが紹介されていた。 これ、気をつけなくてはならないのは、発達障害は個人差が大きい障害であるということ。 いい加減な企業の人事がこの番組を見て「発達障害でもあれもこれもできるはずだ。テレビでやっていたから」とやったら、 問題が起きるのではないだろうか? 番組が終了して、次に始まったのが「プロフェッショナル」という番組。 人工ボディ技師という、病気や事故で欠損した体の部分のパーツを人工的に作る技術者についてのドキュメンタリー。 先天的に片足のつま先部分がない女性が「ハイヒールのサンダルを履きたい」と言うので、そのためのパーツを作る技師。 「このパーツで履きやすいサンダルは、足の根元部分にベルトのあるもの」 と、説明されてサンダルを買いに行った女性は、デザイン重視で足のつま先部分にベルトのあるサンダルを買って来る。 そこで技師は、改めてそのサンダルが履けるつま先パーツを作るのだった……。 「障害者は自由が制限されて当たり前」みたいな偏見に斬り込む気持ちの良いまとめ方だったが、こうした自由を支える技術 は継承されていかないといけないなと思った。 寝る。
2018年11月25日(日)
今日は「メンサ・テスト合格者の会」の例会。 集まってしょうもない話を駄弁る。 「大阪万博」の話とか。 万博開催のために、まず大阪を更地にするとかの馬鹿話。 懇親会でも話は続き「大阪万博を乗っ取る方法」とかで盛り上がる。 しかし「乗っ取ってどうするのか?」になると、誰も得するアイデアを思いつけない。 最近のドラマの話になり、 「昔は他人のために何かをすると大きなメリットがあるというストーリーが多かったが、今はデメリットの方を強調する話が 多くて、こういうのを毎日見ている若者は自然と消極的になるのでは」 なんて真面目な話をしたりする。 帰宅。 なんだか妙に喉が渇いたので、ペットボトルの水を飲み干して、寝る。
2018年11月24日(土)
朝。 ニュースによると、2025年に大阪万博をやることになったらしい。 ツィッターで回って来るのは、否定的なニュアンスの感想ばかりなのだが、実際のところどうなのだろうね? 2020年の東京オリンピックが、予算面等で当初の話と違い過ぎて都民の間で非常に評判が悪いので、同じことになるのを 懸念する人が多いようだ。 そもそも万博(万国博覧会)とは何かと言うと「国際博覧会条約」の博覧会の定義を見ると、 「博覧会とは、名称のいかんを問わず、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために 人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門に おける将来の展望を示すものをいう」 だそうだ。 BIE(博覧会国際事務局)のホームページに、 “An Expo is a global event that aims at educating the public, promoting progress and fostering cooperation.” (万博は、the publicを教育し、進展を促進し、協力を育むことを目指す世界的なイベントである) とあるので、たぶん「公衆」というのはここにある “the public” のことなのだろうな。 (私なら「一般市民」と訳すなあ) 要するに万博とは、一般市民を教育する目的で開かれるものなのだね。 ツィッターに流れて来た大阪万博開催決定のニュースには、背広姿の爺さん連中が喜ぶ姿の写真が添えられていた。 これが「さあ、我々が一般市民を教育してやるぞ!」と喜ぶ爺さん連中ということか?(笑) (で、この博覧会、日本は何を展示するつもりなのだろう?) 午後。 『応仁の乱』、読み進めるが、登場人物の多さに閉口する。 帯には〈英雄なき時代の「リアル」〉とあるが、突出して目立つ人が何かをしたというより、あっちでこっちで起きた小さな 動きが大きな動きになっていった感じ。 この時代を舞台にした大河ドラマは視聴率が悪かったそうだ。 なんとなく分かる気がする。 夜。 佐藤編集長が白ワインとオイルサーディン買って部屋に来て、2人で酒盛り。 少し酔ったので、寝る。
2018年11月23日(金)
日経朝刊の1面に、 〈キャッシュレスで5%還元〉 〈消費税対策 五輪までの9カ月検討〉 という記事が載っていた。 〈安倍晋三首相は22日、2019年10月に予定する消費税への介在対策としてクレジットカードなどでキャッシュレス決 済した際に5%のポイント還元を検討する考えを示した〉 という内容で、ポイント還元を行うのは2019年10月増税開始から、2020年夏の東京五輪までの9カ月間。 この記事に関しては総合面に関連記事があり、 〈5%還元、二兎を追う〉 〈増税対策と税・現金 効果は不透明〉 と、批判的。 なんで総理大臣が急に「5%のポイント還元」とか言い出したのか? 日経の記事によれば、 〈米国発の株安や世界経済の減速見通しなど景気には変調の兆しもある。来夏の参院選を控え、首相は増税に伴う景気の後退 は絶対に避けたい考えで〉 だそうで、要は「いろいろと危ないタイミングでの増税で景気が悪くなると選挙に響くから」と言う理由の小細工らしい。 私の素人意見は「なら、そんな時期に増税なんてやるなよ」なんだけどな。 だいたい税率を2%上げて、5%還元ってなんだよ? だったら、素直に税率を3%下げた方がよくないかと小学生でも思うぞ。 こんな小手先の誤魔化しをやらなくてはならないような景気が不安定な時に、増税をやろうというのがそもそもダメ。 だって日本の国の赤字の借金って、大半が国債で、つまり国民に借りているわけだよね? 「日本が赤字だということは、国民が借金を背負っていることになります。一刻も早い返済を!」 「で、そのお金は誰から借りてるの?」 「国民です」 って、コントかよ? テレビのニュース。 イタリアのブランド「ドルチェ&ガッバーナ」が上海で行う予定だった「中国への贈り物」と題したファッションショーが、 開演4時間前に中止に。 その理由は、このショーの宣伝としてネットに流した動画が発端で騒動が起きたから。 問題の動画は、中国人が「奇妙な2本の木の棒」を使ってイタリア料理を食べようとして惨めな結果になるというもの。 分かると思うがこの「奇妙な2本の木の棒」とは「箸」のこと。 卑屈な笑顔を浮かべた東洋人の女性が、箸を両手で持ってピザを食べようとしたり、箸にフォークでやるようにスパゲティを 巻きつけて食べようとしてみっともない姿を晒すという内容で、当然、中国からは大ブーイング。 「ドルチェ&ガッバーナ」の中国事務所が、この動画の配信を停止したところ、今度は「ドルチェ&ガッバーナ」の創設者で デザイナーの1人でもあるステファノ・ガッバーナ氏がインスタグラムのチャット(外部に見られないもの)で中国人を侮辱 する内容のコメントを行った。 するとこのコメントがスクリーンショットに撮られてネットで拡散……。 ショーに招待されていた中国人セレブの1人が、空港を降りたその場で踵を返すと、他の招待客もこれに同調。 出演予定だった中国人ファッションモデルも、次々に出演を辞退。 テレビの解説によると、中国の芸能事務所のシステムは日本の複雑なシステムに比べると非常にシンプルであるため、モデル 自身が「出演しない」と決めると迅速に出演中止の手続きが取れるそうだ。 ガッバーナ氏は「私のインスタグラムのアカウントがハッキングされたのだ。(差別的なコメントをしたのは)私ではない」 と釈明したが、中国人には見え透いた嘘と受け取られ、さらに火に油を注ぐ結果になったのだとか。 「ドルチェ&ガッバーナ」の経営状況は、イマイチ良くないらしい。 (経営危機で東洋人なんかを相手にやりたくもないショーをやる羽目になったイタリア人の本音がこぼれ過ぎたのかな?) と、勘ぐってしまったぞ。 だってそもそも「中国への贈り物」というショーのテーマ自体が上から目線。 「奇妙な2本の木の棒」なんかを使って食事をするような未開人種に文化というものを教えてやろうという意気込み(?)が 問題となった動画の主張だったのではないだろうか。 (悪かったな、東洋人で!) 夕方。 空想小説ワークショップ。 先々週に急病でお休みだった浅暮先生、なんと救急車で運ばれたのだそうだ。 ロビーで授業の開始を待っていたら、やって来て隣の席に座った浅暮先生に「痔もちの人間が救急車で運ばれるほどの便秘に なると、どのよううなスカトロ的結果を招くか」について、微に入り細に渡り解説される。 放課後の飲み会は、そんなわけで先生は欠席。 A井さんのリクエストで北口の「テング酒場」へ。 ここの人気メニュー「らーめんサラダ」が食べたかったのだとか。 帰りに店長に、 「儲かってますか?」 と聞いたら、 「さっぱりです」 との返事だったので、 「じゃあ、また来ます」 と言って店を出る。 家に帰って、寝る。
2018年11月22日(木)
出かけると、また本を買ってしまいそうなので、外出自粛。 昨日読んだ『新・二都物語』、よく考えたら「赤旗」に連載したものを「文藝春秋」が単行本化しているのだよな。 (私が若い頃は、赤旗系と文春系は仲が悪い印象だった気がする) 午後。 部屋の掃除&冬に備えての準備。 毛布やストーブを引っ張り出して来る。 夕方。 アマゾンから、注文していた『応仁の乱』(呉座勇一 中公新書)が届く。 外出しなくても、意味なし。(笑) 夜。 「所さん!大変ですよ」で発達障害の特集をやっていた。 障害を「生かして」仕事をしている人という紹介の仕方で、すでに走り去ってしまったはずの列車を「スケッチ」して写実的 な絵に仕上げる発達と知的障害の重複障害の人が出てきたのだが、全ての発達障害者がサヴァンとは限らないぞ。 そして「過集中」のせいで仕事中に話しかけられても気づかない発達障害者を何か珍しいもののように紹介するというのも、 ちょっとなあ。 (その場にいた社長さんも、できれば「仕事中の職人に話しかけないでください」とか言って欲しかった) さらに葛飾北斎の作品を簡単に版画に彫れたりブラックホールについての解説はできるが、学校には通えないという小学生を 東大教授がただ褒めていたが、できれば彼が社会で生きていける教育の方法についても語ってして欲しかった。 番組のラストで「第2弾を」みたいなことを言っていたので、ちょっと期待。 『応仁の乱』を読みつつ、寝る。
2018年11月21日(水)
髪が伸びてあまりにむさ苦しくなったので、昼過ぎに家を出て床屋へ行く。 以前は1000円だったのだが、今は1080円。 そして、店内には来年行われる1200円への値上げの予告。 物価は上がるが収入は増えず。 困ったものだ。 床屋を出て三省堂へ。 自宅に未読の本がまだあるのに『新・二都物語』(芦辺拓 文藝春秋)を買ってしまう。 1903年(明治36年)に生まれた2人の男が主人公。 東北の寒村に生まれ、数奇な人生を辿ることになる柾木謙吉。 大阪のど真ん中で銀行頭取の息子として生まれた水町祥太郎。 関東大震災をきっかけに出会った2人の運命が、戦前から戦中にかけての激動の時代の中で交錯する…… ……という話なのだが、芦部先生の作品だから洒脱で読みやすい。 「2人の男が主人公」と書いたが、実際の主人公は、激動の時代の日本そのものであるとも言える。 ふと思い出したのがウィルキー・コリンズの小説『白衣の女』と、そのドラマ化作品である「霧に棲む悪魔」。 「霧に棲む悪魔」は、2011年4月から放送されたドラマ。 つまり東日本大震災直後に作られた作品で、劇中「関西で起きた大火災」というものがあって、これが重要な役割を果たすの であるが、関西で大火災と言えば、阪神淡路大震災の時ぐらいした思い当たらない。 「火災」の発生時刻も、阪神淡路大震災と同じく未明の設定。 たぶん脚本段階では「大震災」であったものを、東日本大震災への配慮から「大火災」に急遽、書き換えたのだと思われる。 そして、その「大火災」の際に起きた物語上重要な事件は『新・二都物語』で「関東大震災」の際に起きたこととほぼ同じ。 『新・二都物語』で、資料倉庫に忍び込んだ悪役がやらかしたことは、『白衣の女』の悪役の大失敗と基本的に同じである。 芦辺拓先生ともあろうものが、ウィルキー・コリンズを読んでいないとは思われないから、たぶんインスパイアされた部分が あったのだと思う。 ストーリーは、ともかく先が見えない展開で、 (この先、どうなるんだ?) が気になって一気読み。 あとがきまで読み終わって時計を見たら、午前2時近くになっていたので、寝る。
2018年11月20日(火)
午前中。 SF乱学講座の1月の読書会課題図書、ハーラン・エリスンの短編集『ヒトラーの描いた薔薇』(ハヤカワ文庫)を読む。 正直なところ、 (なんでこんな本を課題図書に選んじゃったんだろう?) と、思い始めている。 ハーラン・エリスン、話が暗い。 (読者に楽しい読後感を与えたら負けだと思っていたのだろうか?) 「苦痛神」(訳:伊藤典夫) 人々に苦痛を与えることを仕事にする神は、自分の仕事に疑問を抱くが……。 (この「苦痛神」のモデルは、エリスン自身か?) 「バシリスク」(訳:深町眞理子) 戦場で敵に捕まり、拷問に負けて味方の情報を喋ってしまった兵士は、帰国後に故郷で人々の悪意に囲まれて……。 (読み終わって、非常に不快な気分になる作品。まさにエリスン!) 「血を流す石像」(訳:伊藤典夫) 熱心なキリスト教徒の集まりをガーゴイルが襲う話。 (アメリカの若者たちの「ジーザス・ムーブメント」について知らないと分からない話なのかな?) 「冷たい友達」(訳:小野芙佐) 人類滅亡後の世界にたったひとりきり生き残った少年は、そこでひとりの少女に出会うが、少女はブスだった……。 同じ作者の「少年と犬」に、やや似た話。 (この人の書く小説に魅力的な女性は登場しないようだ) 「クロウトウン」(訳:伊藤典夫) 主人公は、ある女を妊娠させてしまい、いつものように中絶させたのだが、その女はショックのあまり、「あの子(下水に 流された胎児)を見つけてきて」とヒステリーを起こす。 主人公は、女に言われるままに下水道へ入っていくのだが…… (エリスンの作品でお馴染みの、ともかく軽薄でものを考えずに行動する主人公にうんざりする) 午後。 ゴーン逮捕のニュースが出てから、ツィッターに「実は前々からゴーンには問題があると思っていた」という主旨の書き込み が増えたのに笑う。 昨日、民放のバラエティ番組で、有名になったシンガーソングライターが、 「ストリートライブをやっていた当時、自分の歌を聴きに来てくれるファンは3人しかいなかったが、売れるようになったら 『ストリートライブの頃からのあなたのファンでした』と言って来た人が10人いた」 と、言っていたのと似たようなものかな? テレビの解説によると、ゴーン氏に「企業のトップの報酬があまり高いと株主が嫌がる」と助言した日本人がいたそうだ。 それが「だから違法行為で報酬を低く見せかけろ」と唆したのか「だから報酬をもっと下げろ」という意味だったのかについ ては不明。 もうひとつ、やはり民放の番組で聞いた話。 日産とルノーの提携は、フランス側にとって利益の大きなもので、フランスの首相はゴーン退陣後の日産とルノーとの関係が どうなるかについて懸念を抱いていた。 そこでゴーン氏は、自分が退陣したのちもルノーとの関係が続くようなシステム作りに着手し始め、日産側の日本人がこれに 難色を示していた。 今回の内部告発は、ゴーン氏が作ろうとしていたシステムの阻止が目的だったのではないか。 (なるほど、それなら何となく分かる) 以前、知り合いの私立探偵から聞いた話だが「地検の特捜部が動いて大物が逮捕」という時には、大概がその大物と利害関係 が対立する誰かが自前で証拠集めを済ませ、それを持って地検にタレ込んだというパターンなのだそうだ。 そういう事件の裏での証拠集めも、私立探偵の大事な仕事のひとつらしい。 ところで、東京MX(ローカル局)のニュースによると、小池東京都知事は、明日予定されていたイベントでゴーン氏と対談 を行う予定だったのだとか。 (ゴーン氏逮捕で、このイベントそのものがなくなったようだ) 小池氏が対談でゴーン氏を褒めまくったりした直後に彼が逮捕されたら、都知事の面目は丸つぶれだっただろう。 東京地検特捜部、逮捕のタイミングを決める際に、やっぱりそれなりの配慮をしたのかな? 夜。 BS?TBSで日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを放送していた。 志位氏は、北方領土問題では「2島返還でロシアとの平和条約を締結してはならない」という主張。 憲法9条については「2項を安倍総理の主張通りに変えると、1項との間に矛盾が生じ、後から作られた条文を優先するとい う法律の慣例に照らすと1項そのものが無意味になるという問題が生じてしまう」という主張だった。 中国や旧ソ連の共産党をボロクソに言っていた志位氏、でも「イメージが悪い」と言われても「日本共産党」の党名は変える 気はないのだそうだ。 興味深かったのは、最近の若者は共産党を保守政党だと認識しているというアンケート結果。 これには志位氏も、アンケートの取り方に問題があると言っていたのだが、確かに今夜の志位氏の主張を聞く限り、その内容 は私の知る「昔の自民党」に近い気がした。 (でも「共産党」を支持する気にはなれないなあ) 寝る。
2018年11月19日(月)
朝。 東京MX(ローカル局)のニュース。 東京の都心と臨海地域を結ぶ連結バス(=BRT:Bus Rapid Transit)の愛称を公募した結果「東京BRT」に決まったの だとか。 「東京BRT」は、応募数が最も多かった名称(23件)だったようで「シンプルで分りやすい」などがその理由。 (やっぱり「首都大学東京」とか「東京さくらトラム」とかで懲りた?) 会議であっちもこっちも顔を立てようとかするとヌエみたいなネーミングになりがち。 午後。 久々に病院へ行く。 待合室での待ち時間に、短編集『ヒトラーの描いた薔薇』(ハーラン・エリスン 伊藤典夫他訳 ハヤカワ文庫)から「ロボ ット外科医」を読む。 医療の機械化により、医療現場の隅に押しやられた医師は……という話。 こういう話を読むと、医者という職業の人に優しく接したい気持ちになるな。 病院では心拍数を計って採血して貰い、薬を処方して貰う。 心拍数が90とやや速めらしい。 道理で階段を昇ると胸が苦しくなるわけだ。 薬局で処方薬を買って帰宅。 安静を心がけつつ『ヒトラーの描いた薔薇』の「死人の眼から消えた銀貨」を読む。 アメリカでは〈主イエス・キリストとともにヨルダン川を渡るときに支払う金〉として、棺の中の死人のまぶたに1ドル硬貨 を1枚ずつ載せる習慣があったようだ。 (日本で「三途の川の渡し賃」として棺に六文銭を入れるのと同じことか?) 念のため、ネットで確認したら、どうやらそもそもは死体の目が死後硬直で開かないように重しとして硬貨を載せたのが最初 らしい。 それが「ヨルダン川を渡るときに支払う金」になってしまったのは、アジアから「冥銭」の習慣が伝えられたからかな? 物語のテーマは「パッシング」。 ドラマ「ルーツ」でも観たことがあるのだが、奴隷制度下のアメリカでは、黒人女性が白人である主人に強姦されたり愛人に されたことで、白人と黒人の混血の子供が数多く生まれた。 こうした混血児たちの子孫には、外見は白人そっくりの黒人の子供というのが産まれる場合があって、黒人への差別が盛んな 時代、こうした「黒人」が白人の振りをして生活するということがあったらしい。 その行為を「パッシング」と呼んだようで、その「パッシング」を行いながら生きる混血児の悲劇の物語。 もうひとつの作品「恐怖の夜」も黒人差別を扱った作品だった。 エリスンにとっては、これは大きなテーマだったのかな? 夜。 観る予定だった「クローズアップ現代プラス」が、カルロス・ゴーン逮捕で吹っ飛んだので、裏番組のバラエティを観る。 佐藤二朗と賀来賢人が「今日から俺は!!」の番宣のために出演していた。 29歳、1児の父だという賀来賢人は、やはりそれなりの年齢に見え、この人が「今日から俺は!!」ではちゃんと高校生を 演じているわけだから、なかなかの演技力なのだろう。 それはそうと、コメディ俳優として有名な佐藤二朗が「コメディアン」を前に気を使っているのが良く分かった。 コメディ俳優とコメディアンの境界線は、普段は意識していないが、業界的には大きな「境い目」があるのだろうか。 寝る。
2018年11月18日(日)
今日は午後3時から渋谷で森下唯ミニコンサート。 座席は先着順なので、12時過ぎに会場に着いたら、もう一番前の人気席はハンカチで席取りがしてあった。 (前の客の肩越しにピアニストを見ることになるのか……) と思いつつ、そのすぐ後ろに座る。 開演直前。 席に戻って来たのは、小学校低学年ぐらいの男の子と、その母親だった。 前の席が小さな子供なので、舞台が観やすい。 (ラッキー) と思う。 3時に開演。 最初の曲は、アルカンの大ソナタから「30歳:ファウストのように」。 唯さんの「30歳:ファウストのように」は、アクロバティックな演奏がとても面白いのだが、目の前に座った少年は、そも そもピアノに興味がなかった? 2曲目。 「小さなカプリス」は、静かな美しい曲。 アルカンが「力を抜いて」作った感じの曲だそうだ。 少年、あくびをする。 それはまあ、良いのだが、腕を上げて伸びをしないでくれ! 3曲目。 「サルタレッロ」は、アルカンの曲にしては珍しく、発表当時から人気があった曲なのだとか。 確かに聴いていて楽しい曲。 しかし前の席の少年は、完全に退屈しきっている様子で、肩を揺らして動きまくって隣の席の母親に押さえつけられていた。 (音楽にまったく興味のない子供を連れて来るには不向きな場所だったよな) サイン会。 リクエストして「ピアニート公爵」のサインを入れて貰う。 会場を出て、池袋へ移動。 北口は完全に中国人街と化しているな。(笑) まあ、最近は中国人以外の外国人も増えた様子で「徒歩圏で楽しめる海外」という感じ。 「四十八漁場」で、佐藤編集長の誕生会。 料理は美味しかったが、明らかな人手不足。 私のテーブルについた女性従業員が、どうやら新人だったらしく、料理に使う魚の説明が上手くできない。 要は「どの魚をどう料理するのか」の注文を取るのに「この魚はどういう調理法が適しているのか」をいちいちメモを見ない と説明できないのだ。 (人手が足りなくて、新人を客の前に出すのなら、その日に使う魚についてのマニュアルを作って渡してやれよ) 誕生会は、佐藤編集長が昨晩、冒険した「ガールズバー」の話で盛り上がる。 「客は飲み放題の料金なのだが、接客する女性店員の飲んだ酒が、全て客の奢りとなり、その料金が高い」 のだそうだ。 編集長、 「4000円近く取られた。ボッタクリだ!」 と、騒いでいたが、ガールズバーで4000円は、むしろ良心的な料金なんじゃなかろうか? 帰り道で「クレープ」というものを食べる。 若者に人気の食べ物だと言うのでわざわざ注文してみたのだが、薄いホットケーキに、生クリームがベトベトする食べ物で、 あまり美味しいものではなかったな。 帰宅。 ドラマ「今日から俺は!」を観る。 今回は、不良生徒に手を焼いた高校教師が「生活指導専門の教育実習生」という名目でヤクザを雇うという話。 「教育実習生」ならば教員免許を持っていなくても出来るからということのようなのだが、「教育実習生を募集する」って、 ないよなあ。(笑) 「特別非常勤講師」ならあり得るかと思ったので調べてみたのだが、特別非常勤講師が制度化されたのは1988年の教育 職員免許法の改正以後。 つまり物語の時代なら(原作の雑誌連載は1988年〜1997年)なんとか有りか? しかしさすがに「生活指導専門の特別非常勤講師」はないか。(笑) まあ、学校が生活指導の名目でヤクザを雇うという辺りがすでに荒唐無稽なので、細かいことはどうでもいい気がするが。 さてと、寝ようか。
2018年11月17日(土)
午前中。 大学の試験。 念のため、接続を無線LANから有線に切り替える。 特にサーバのトラブルもなく、受験終了。 割と素直じゃない問題で、答え合わせの出来る類のものではなく提出後も自分が正解を書いたかどうか分からない。 今回の試験は、先日のサーバトラブルによるやる直しなので、受験する学生に配慮して特別に受験希望日を複数日設けて行わ れることになっていて、今日がその初日。 ここで疑問がひとつ。 試験問題は全部同じなのだろうか? 同じ問題だとすると、受験日の早い学生から遅い学生に内容が漏れる危険性があるし、違う問題だとしたら、先生が大変だ。 午後。 2号くんの買い物に付き合って買い物へ。 冬に備えて毛布を1枚買う。 帰りに喫茶店でお茶を飲んでから2号くんの部屋へ。 2号くんが録画していたという深夜のバラエティ番組を観たら、元NHKの登坂アナウンサーが出演していた。 (仕事がないのか、登坂さん?) 借りていた参考書を図書館に返しに行こうとして、道に迷う。 ここ2年、ほぼ毎日のように通っていた場所なのだが、少し別の道から行こうとすると分からなくなる。 さすがは私の方向音痴能力。 帰宅。 外国人技能実習生の失踪理由の統計の数字が間違っていたというニュース、 選択肢の「低賃金」「低賃金(契約賃金以下)」「低賃金(最低賃金以下)をエクセルまとめて1つにした際に、選択範囲を 間違えたのではないかと言うのだが、私は発表時にこれらの項目を「より高い賃金を求めて」に書き換えた方が大きな問題だ と思う。 「最低賃金以下の給料しか貰えなかったので辞めました」と、「より高い賃金が欲しかったので辞めました」では、受け取る 印象がまるで違う。 しかもこれに、「技能実習を出稼ぎ労働の機会ととらえ、より高い賃金を求めて失踪する者が多数」などという解釈を加えて 発表していたのだとか。 いい加減な統計は、国家の政策を誤らせることになる。 アジアで外国人労働者の争奪戦が起こっている中で、日本の技能実習生への待遇の酷さに関する情報が徐々に広まりつつある という事実から目を背けて、「外国人労働者は高い賃金をもらえる日本での出稼ぎに期待している」みたいな前提で法律を作 ったら、目も当てられない結果になるぞ。 寝る。
2018年11月16日(金)
明日が試験なので、昼前から図書館へ。 試験用(披見用)のノートをまとめる作業。 1週間前にすでに終わったはずの作業だが、サーバトラブルで試験が伸びたことで改めて見直したらアラが目について……。 結果、気がついたらノートが4冊になってしまっていて、試験中にページをめくるのに時間を取られそうな有様に。(笑) まあ、書いたものを覚えておけば良いだけの話なのだが。 午後。 帰宅して、まとめたノートのプリントアウト&重要部分への赤線引き。 (私の個人的な印象では、印刷したマーカーより赤鉛筆の色の方が目立つ) 夕方。 ……留年した場合の計画を練り始めている自分に気づいた。(笑えない) 夜。 とりあえず、明日の試験対策として……通信環境を無線から有線に切り替えよう。 (これで万全!) 寝る。
2018年11月15日(木)
朝。 NHKの番組で「最近の若者の間では親のお下がりを着るのが流行り」と言っていた。 それは「流行り」ではなく単に「貧乏」なのでは? 午後。 図書館へ。 閲覧室で試験勉強をやっていたら、図書館員が少し離れた席にいたおっさんに近寄って「大丈夫ですか?」と、繰り返し声を かけ始め、周囲の人が立ち上がって様子を伺うなど、やや騒然となった。 (意識を失っていたとか?) と目をやったが、どうやらおっさんは単に寝ていたようだった。 改めて気がついたが、いつのまにか閲覧室が随分と混んでいる。 もしかしてあれは、心配して声をかけたのではなく「寝るなら帰れ」と遠回しに言っていたのだろうか? 夕方、帰宅。 自宅のWifiがどうも不安定。 何度も機械を再起動させた挙句、ブチキレてこの間買ったアダプターを使って有線接続に切り替える。 夜。 NHKの「日本人のおなまえっ!」というバラエティ番組で「示」という字の成り立ちについて、「御神木から神様が降りて 来る様」を表したものだと説明していたが、漢字はもともと中国の文字だから「御神木」は変だと思う。 私自身が小学生時代に夏休みの自由研究で調べたところでは「示」という字は「脚のついた台の上に乗った血の滴る生贄」を 表したものだった。 上の「一」が生贄本体、「丁」が脚のついた台、両側の「ハ」の形の点が、生贄から滴る血を表しているのだ。 中国の歴史と漢字の発生過程から見て、どう考えてもその方が自然。 なぜわざわざあんな不自然な説明をした、NHK? 「生贄」がイメージが悪いと思ったら、触れなければ良いだけのことだと思うのだが。 民放にチャンネルを変えたら、メルカリの社長が出ていて、 「最近の若者は古い服を売って新しい服を買う」 と言っていたが、新しい服を買うのに古い服を売るって、やっぱり根底にあるのは「貧乏」なんじゃないかなあ? ……寝よう。
2018年11月14日(水)
今日は天気は良いようだ。 昼から自転車で図書館へ。 日は照っているのに風は冷たい。 試験勉強。 やればやるほど単位を落とす気がして来るのはなぜだ?(笑) 夕方。 帰り道で、犬を散歩させている車椅子の老人とすれ違う。 犬の飼い主も年はとるわけだから、足腰が弱って車椅子を利用することにもなり、でも犬の散歩はしなくてはならない。 で、こういうことになったのだろうが、リードを握った手で車椅子の車輪を回す老人は、どうも危なっかしい。 誰か他の人に犬の散歩を頼むというのは無理だったのだろうか? 帰宅。 夕食は豚肉の炒め物。 ビタミンBは大事。 (口内炎は、だいぶ良くなって来た) 夜。 NHKBSで「シリーズ人体 特別版」を観る。 腎臓の特集。 酸欠の影響を一番受けるのは腎臓で、腎臓が酸欠を感じると酸素を運ぶ赤血球の増殖が促されるという話。 昔、海難事故に遭った知人が腎臓を痛めたという話を聞いて、 (海で溺れて、なぜ腎臓?) と不思議に思ったのだが、そういうことか。 腎臓が病気になると血液の量が調節できなくなって、高血圧とかいろいろな病気になるらしい。 そして、他の病気の薬で腎臓が病気になることもあるのだとか。 大事にしないといけない臓器だね。 寝る。
2018年11月13日(火)
午前中。 先日、サーバのトラブルで受験できなかった試験について大学に電話で問い合わせ。 代替試験の申し込み期限が「明日まで」であると知らされる。 申し込みの受付を「明日から」と思い込んでいたので、ちょっと慌てる。 申し込みを済ませてから、改めて大学からのメールを確認したら「11月14日(水)〜23:59まで」と書いてあった。 「11月14日(水)〜」って表記、紛らわしいよな? 「11月14日(水)の23:59まで」とか書いてくれれば良いのに。 昼。 アマゾンに発注していた有線LAN用のアダプターが届いたので、100均で有線LANケーブルを買って中央図書館へ。 ここのネット接続は、最近では珍しいかもしれない有線オンリーなのだ。 パソコン席を順番待ちで確保。 2時間、試験勉強をして帰宅する。 ニュース。 昨日(11月12日)、スタン・リーが亡くなったそうだ。 「ハルク」「アイアンマン」「スパイダーマン」「Xーメン」「アベンジャーズ」等々の原作者。 これらの映画へのカメオ出演でも知られているが、報道によると10月に撮影を終えたばかりの『アベン ジャーズ』の第4弾(来年5月に全米公開予定)にもちゃんと出ているらしい。 享年95。 心からご冥福をお祈りいたします。 国内ニュース。 〈政府統計、信頼に揺らぎ GDPなど日銀が不信感〉(2018/11/13 1:30日本経済新聞 電子版) 国内総生産(GDP)など基幹統計の信頼性に日銀が不信を募らせ、独自に算出しようと元データの提供を迫っているのだ そうだ。 これに対して内閣府は業務負担などを理由に一部拒否しているのだとか。 (「元データ」なら、何もしないでそのまま出せば良いのだから「業務負担」って、あまりないんじゃないのか?) 日経の記事によれば、 〈日銀の不信には一定の根拠がある。例えば厚生労働省が毎月まとめる賃金に関する統計。今年1月に統計手法を変えたと ころ前年同月比の伸び率が跳ね上がった〉 のだそうで、要するに日銀は、政府が数字をドガジャガして、国民の賃金が跳ね上がったように見せかけているのではない かと疑っているわけだ。 日銀というのは、日本国の中央銀行である。 そこが日本国政府の出してくる経済に関する数字が信用できないと言い出したわけだ。 国の方針を決める統計の数字が、国の中央銀行から「信用できない」と言われるというのは、国として相当にやばいんじゃ ないかと思う。 100年後とかに日本の歴史を振り返った政治家は、今の時代をどう記述することになるのだろうか? 「ここまで顕著な崩壊の前兆が現れていたにも関わらず、当時の日本人は対策を取ろうとしなかった」 とか書かれたら嫌だなあ。 夜。 松本清張原作の時代劇をドラマでやっているというので、途中から観る。 いわゆる下っ引きが主人公の物語なのだが、下っ引きを演じている若手俳優が親分(岡っ引き)の家で上座に座ったり、道 を歩くのに腕組みをして隣を歩いたりするのに違和感MAX。 そしてできれば、家の上座は画面の右側に来る画面構成にして欲しかった。 時代劇の作り方を知らない人間が制作したのだろうか? あまりのことに、番組の途中でテレビを消してしまった。 寝る。
2018年11月12日(月)
朝。 東京ローカルの情報番組を見ていたら「ユーチューバーのイベントに草?剛がサプライズで登場」という話題が取り上げられ ていたのだが、そのナレーションでユーチューバーたちのことを「はじめしゃちょーら(●)」と表現していた。 「はじめしゃちょー」は、ネットで調べたら有名なユーチューバーらしい。 しかし画面でその「はじめしゃちょー」の隣に立っていたのが、最近テレビにも出て私ですら名前を知っている「ヒカキン」 という超有名ユーチューバー。 (「ヒカキン」が、「はじめしゃちょーら」の「ら」の中に収められてしまったのか) いくらローカル局とは言え、全国放送で名前を知られている「ヒカキン」を知らなかったはずはないのに……。 (もしかして、わざとなのか?) 午前中。 どうも空模様が怪しく、天気予報でも雨が降るかもしれないと言うので、地下鉄で図書館へ。 何か釈然としない気持ちを抱えつつ、試験勉強。 夕方。 帰り道は晴れていた。 (私が、雨のつもりで家を出ると晴れるのはなぜなんだろう?) 途中のドラッグストアで口内炎の塗り薬を買って帰宅。 念のためアルコールティッシュで消毒(?)した指で患部に塗布する。 なんだかベタつく軟膏で、口内炎の表面を覆って刺激から傷口を守るというタイプの薬らしい。 ……とりあえず、夕食の塩鯖は普通に食べられた。 夜。 民放のミステリードラマを観る。 途中で気がついたのだが、これは内田康夫の「多摩湖畔殺人事件」のドラマ化のようだ。 前にも1度、別のバージョンのドラマで観た。 差別化を図ろうとしたのか、冒頭でやたらアクロバティックなアクションを披露するシーンが披露され、 (ひょっとして、何かの伏線?) と思ったら、ぜんぜん関係なかった。 ……寝よう。
2018年11月11日(日)
さあ、今日は大学の「終末試験」の日! (どうでもいいが、この名称はなんとかならんか?) などと思いつつ受験の準備。 ノパソの周りにテキストとノート、念のために参考書を置いて、学生証を準備して入室時間を待つ。 そろそろかな……というところで、大学のサイトに接続し、ログインしようとしたら入れない。 (もしかして、通信環境がアレだからだろうか?) などと、接続をやり直して…… サイトに入れない。 焦ってノパソを再起動。 それでも入れない! さすがに焦り出した頃に、突如目の前に「緊急メンテナンス中」の赤い文字。 どうもサーバ側のトラブルだったらしい。 (試験はどうなるんだ?) と、大学に電話するも話し中。 結局、試験時間中には回復せず、何度目かのチャレンジでようやく繋がった電話からは「営業時間は平日の〜」というアナ ウンスの声が聞こえるのみ。 ネットで検索してみたら、どうやらトラブルが復旧できずに本日のテストは中止(というか延期)になったらしい。 気分的にガッカリして、池袋の24時間居酒屋へ行き、昼間から酒を飲む。 どうでもいいことだが、北口にいつの間にかドンキホーテが出来ていた。 レジにあまり人がいなくて、エレベータの中に店員募集(「急募」と書いてあった)のポスターが貼ってあったので、人手 不足なのかも知れない。 散歩がてらに山手通りをぶらついていたら、行きつけだった古道具屋が縮小(ビルの2フロア分が8畳程度の広さになって いた)していた。 縮小なのか、前の店がつぶれたのかははっきりしないが、和服の古着を扱わなくなったのが、私的には痛い。 ドラッグストアでチョコラBBを買って、帰宅。 最近、頻繁に口内炎ができるのは、もしかしたらビタミンBが不足しているのかも知れない。 (そういえば、最近、魚ばっかりで豚肉を食べてないな) 大学のサイトをもう1度確認。 掲示板を覗いたら、私が外出していた間に何やら揉め事があった様子。 どうやら、サーバが落ちる前にログインしていた人は普通に受験ができたのだそうで、その人たちが試験中止の発表を見て 「せっかく提出した我々の答案はどうなるんだ」と苦情を入れ、ここで大学側が初めて「試験を受けられた人たち」の存在 に気づき、最終的に「提出ができた人の答案は有効」と発表したようだ。 (私もログインしておけば良かったのかなあ?) とりあえず、延期された試験に向けて試験勉強は続行することになりそう。 ところで、やり直しの試験、学生の都合に合わせて複数日受験できる日を設けたようだが問題はそれぞれ違うのか? もしも同じだったら「別の日に受験した友達に問題を教えてもらう」みたいなおバカ様が出て来たりしないのだろうか? それとも、さすがにそこまでのおバカ様はいないという想定? 夜。 なんだか精神的にどっと疲れて、逆に眠れなくなってしまった。 (今日までのつもりで高めて来た緊張を解きそこなったと言うか) 気がつけば午前4時。 眠らないとな……。
2018年11月10日(土)
朝から日も差していて、天気がそこそこ回復した雰囲気だったので自転車で図書館へ。 明日が試験本番なので、ノートの追い込み。(試験は披見可) 図書館は6時に閉まるので、それまでにノートをまとめてしまおうと思ったのだが、なぜか今日に限ってメールだの電話だの がやたら来る。 午後5時50分。 どうにかこうにかノートがまとまったので、閉館のアナウンスを聞きながら外に出たら雨が降ったのか自転車はびしょ濡れ。 夕食を作る気になれなかったので「丼丸」に行ったら、目当てのまぐろづくし丼が売り切れ。 (売り切れの商品は商品名を紙に書いて貼り出すのですぐに分かる) 別のを買って食べる。 夜。 佐藤編集長と話をする。 編集長が、 「これから丼丸に行く」 と言うので、 「まぐろづくし丼は売り切れになっているよ」 と、教えたら、しばらくして部屋に来た佐藤編集長、手にまぐろづくし丼を持っている。 (どうやら私が帰ったあとで、補充が来たらしい) 我が身の不運を嘆いていたら、編集長がカジキマグロを1切れくれたので食す。 (美味!) 明日は試験なので今夜は早めに、寝る。
2018年11月9日(金)
朝。 東京ローカル局の番組「モーニングクロス」で、児童館に赤ん坊を含む子供を3人連れて入館しようとした母親が、 「保護者1人に付き子供は2人までという規則があるので」 と、入館を断られたという話題をを扱っていた。 これってせっかく児童館があるのに、3人兄弟以上だと利用できないことになるよね? 少子化を止めたいんじゃなののか? なぜ子供の面倒を見る係を配置しない? システム上、大きな問題があるよな。 ちなみにネットでは「規則があるのに無理を言われた児童館の職員が気の毒」という意見が多いらしい。 確かに児童館の職員は気の毒だ。 システムに欠陥があるせいで、本来ならば一番のターゲットであるはずの「子供がたくさんいるお母さん」の入館拒否という アホな仕事をしなくてはならなくなった。 こんなシステムを作った運営のトップが悪い。 午後。 雨が降りそうな、降らなさそうな……。 傘を持って外に出て、ドトールで休憩しているうちに雨が降って来た。 地下鉄で移動して、図書館へ。 今日は6時で閉館だと言うので、5時50分頃にテキストとパソコンを片付けて外に出たら雨は止んでいた。 歩いて帰宅。 ハーバード大の学者が、オウムアウアが異星人の宇宙船である可能性について言及したそうだ。 オウムアウアというのは、今年の10月に発見された恒星間天体で、太陽系をかすめて飛んで行ったのだが、太陽のように質 量の大きな天体の近くを飛行しながら速度が落ちるどころか、逆に加速したのだそうだ。 彗星が太陽熱で蒸発したガスの噴射によって加速することは知られているが、オウムアウアは一番太陽に接近したタイミング での、ガスの放出が観測されていないらしい。 一番暑いはずのところでガスが蒸発していないのに、少し涼しいところに来たらガスが蒸発して天体を加速させるというのは 変である。 ……ということは、プロペラのように回転しながら飛行しているオウムアウアは、実はソーラーセイルの仕組みを持っていて 太陽風の圧力で加速したのではなかろうかという説を唱える人は出てきたわけだ。 面白いな。 寝る。
2018年11月8日(木)
朝。 メンサ・テスト合格者の会の例会会場の予約に行ったら、 「お客様のご希望の日は、すべての部屋が埋まっています」 と言われてすごすごと帰る。 増税される予定の消費税の軽減税率の基準についてが、ネットで話題になっている。 「食品の購入は軽減税率の対象だが、外食は対象じゃない」と決めたところ「コンビニのイートインは?」という疑問が出て 「コンビニのイートインも外食」と回答したところ「コンビニによっては店の外にベンチを置いているところもあるけれど」 と言われて「コンビニで買ったものを店の外のベンチで食べるのも外食」と答えた……みたいな流れなのか? で、当然のように「そもそも外食は〈贅沢〉だから軽減税率の対象外にするという話だったじゃないのか。コンビニで買った サンドイッチを屋外のベンチで齧ることのどこが〈贅沢〉だ?」とツッコミが入ったわけだ。 たぶん、そもそもの基準を考えた人の頭の中にあった「外食」は、赤坂の料亭とかレストランとか、そういうものだったのだ と思う。 官僚や政治家は基本的に富裕層なので、その人たちにとって馴染みの深い「外食」のイメージが、それなのだろう。 だから「コンビニのイートイン」なんて〈特殊〉なもののために、わざわざ規定を設ける必要はなく、原則の枠の中での分類 を行えば良いだろうと、機械的に「店内で食べるのなら外食」と決めたのだと思う。 そこへさらに「店の外のベンチは?」と聞かれ、これも機械的に「外食の一種」に分類してしまったのだろう。 その辺が、この法案の根本的な間違い。 だって、非富裕層である庶民にとっては、「赤坂の料亭」より「コンビニのイートイン」の方がよほど日常に密着しているの だから。 一般大衆からの税の徴収を目的に法案を考えるのなら、庶民の生活に密着したものの方をよりきめ細かく考慮しなくてはなら ないだろう。 よって、軽減税率を法案に盛り込むのなら「コンビニで買ったサンドイッチを屋外のベンチで齧ることは〈贅沢〉か?」と、 そういった庶民的な生活のイメージを基に法案を考えなくてはならないと思うのだ。 ふと思い出したのが「自転車は車道を走ること」という法令を徹底しようとして、東京都から反発をくらった挙句にグダグダ になった件。 法令の徹底を考えた人の頭にあったのは「スポーツタイプの自転車」。 しかし、実際に街を多く走っているのは、いわゆる主婦の「ママチャリ」。 「子供を乗せたママチャリで環七を走らせろと?」いう疑問が出て来て「交通法規に従えばそうなります!」で突っぱねよう としたところ、既に歩道に「自転車専用レーン」を作ってしまった東京都が猛反発。 「原則としては……」とか、しばらく言っていたけれど、いつの間にかその話が表に出なくなり、いまやお巡りさんも普通に 歩道を自転車で走っている。 何が言いたいのかと言うと…… 法案を作成する際には、作りたい法律と密接に関わっているものの実態を正確に把握してからじゃないとダメだということ。 軽減税率、「コンビニで買ったサンドイッチを屋外のベンチで齧ったら外食」を本当に決定してしまうのだろうか? 午後。 図書館へ。 昨日、借りてしまった本を返却してから、試験勉強。 帰宅するとアマゾンから『ヒトラーの描いた薔薇』(ハーラン・エリスン 伊藤典夫他訳 ハヤカワ文庫)と『世界の中心で 愛を叫んだけもの』(ハーラン・エリスン 浅倉久志・伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫)が届く。 短編集『ヒトラーの描いた薔薇』から、まず表題作を読む。 地獄の扉が開かれ、殺人の濡れ衣を着せられてリンチの挙句に殺された女が、真犯人に会いに行くという話。 エリスンの小説には珍しく、1回読んでストーリーが分かったが、言いたいことは分かりづらい。 何かの風刺っぽいのだが「ヒトラーの描いた薔薇」は、いったい何を象徴しているのだろう? 『世界の中心で愛を叫んだけもの』これも短編集。 実は持っているはずの本なのだが、本に埋もれた部屋のどこかに埋まってしまい、仕方なくまた購入した。 (表紙のデザインが、昔のものと変わっているな) と、1枚めくって気がついた。 (これは表紙じゃない。表紙とまったく同じサイズの「帯」だ!) 確かにこの「帯」表紙を傷つけずに持ち歩けるという利点はあるのだが……。 さて、表題作の「世界の中心で愛を叫んだけもの」。 何度読んでも、何が書いてあるのかさっぱり分からない小説。 書かれているのはこんな感じのこと。 交叉時点(クロスホエン)に、友人同士である政治家と科学者がいる。 政治家が「排出」ということを行おうとして、科学者がそれに反対する。 政治家は、捕らえられた「気違い」を「排出」にかけようとしているらしい。 政治家は科学者が止めるのも聞かず「排出」を行う。 政治家は「排出」の結果「ぜんぶタンクに入る」ものと思い込んでいたが、「排出」が終わったあとになって科学者によって 「危険なエッセンス、場を作っていた退廃性の力線」は「全然(タンクに入っていなかった)」ことを知らされる。 そしてその行方を科学者は教えようとしない。 政治家は科学者を訴える。 「彼は自分自身をそこに介入させたのです」 つまり、科学者は危険なエッセンスの行方を政治家に教えないという会話の直後に「自分自身を排出にかけた」のだ。 それはクロスホエンにとっては「損害あるいは不自然さ」をもたらす行為であるようで、この罪によって科学者は断罪される のである。 科学者は言う。 「狂気は生きた蒸気だよ。力だ。それをびんに閉じ込めることはできる。ただし、いちばん強力な悪霊を、いちばん栓の抜け やすいびんに閉じ込めるようなものだがね」 そして科学者は狂気に満ちた連続殺人犯が法廷で愛を叫んだ瞬間の姿を銅像にして自分自身の記念碑とすることを希望するの だった……。 ……という話なのだが、やっぱり何だかよく分からない。 政治家は、気違いから「危険なエッセンス」を「排出」させ、それをタンクに閉じ込められると思っていた? しかし本当はそれは「いちばん強力な悪霊を、いちばん栓の抜けやすいびんに閉じ込めるようなもの」であって肝心の「危険 なエッセンス」は、タンクの外に出てしまう。 (科学者がそれを知っていたのなら、なぜ「排出」の前に、そのことを政治家に伝えない?) 科学者の「介入」とは、表題から察するに自分自身の「愛」を交叉時点(クロスホエン)の外にバラ撒かれた「気違いの危険 なエッセンス」と共に「排出」することだったのか? 一番、分からなかったのは、政治家が何をしようとしていたのかだ。 政治家と科学者の会話からは、政治家が「排出」によって「気違いの危険なエッセンス」をクロスホエンの外にバラ撒くこと でクロスホエンを守ろうとし、科学者がクロスホエンの外の世界を守るためにそれに反対しているように見えるのだが、彼が 「危険なエッセンス」をクロスホエンの外にバラ撒くつもりだったのなら、それが「全然(タンクに入っていなかった)」こ とを知らされた時に慌てた理由がよく分からない。 これは、政治家が「気違いの危険なエッセンス」を一旦タンクに集めたのちにクロスホエンの外にバラ撒く計画だったと解釈 すれば良いのだろうか? 科学者はそれに反対し、クロスホエンに「損害あるいは不自然さ」をもたらすことになろうとも、クロスホエンの外に自分の 「愛」をバラ撒こうとした。 つまり、クロスホエンの外に「愛」が存在することは、クロスホエンにとっては「損害あるいは不自然さ」をもたらすことに なるということなのだろうか? (もしかして「キリスト教の独善」か何かを風刺した宗教的な話で、非キリスト教徒には分からない話だとか?) 夜。 1号くんが来る。 例によって藤野古白について語って帰ったのだが、話を聞けば聞くほど古白という人物が、浅はかで自己中心的な人間に思え て好きになれなくなって行く。 1号くん、藤野古白を描いた漫画を描きたいのだそうだが、 「シリアスタッチとコメディタッチとどちらが良いだろう?」 と聞かれたので、 「コメディタッチの方がいいんじゃないか」 と答える。 性格的に欠点の多い人物をシリアスに描いて共感を呼ぶことは難しいだろうと思うから。 1号くんが帰ったので、寝る。
2018年11月7日(水)
朝。 朝刊を取ろうと郵便受けを覗いたら、なぜかいつもの日経の代わりにスポーツ新聞が入っていた。 新聞屋に電話して、正しい朝刊を届けて貰う。 (配達員が変わったとかかなあ?) 午前中。 Amazonで古書店に注文した参考書が届くのが12日辺りになるという通知が来る。 大学の試験は11日なので、それはどう考えても間に合いそうもない。 図書館に行くことにして、途中のサンシャイン60のマクドナルドで昼食。 ふと気がついたら私の向かいの席に座っていたはずの人がバッグを置いて席を立ったまま戻って来ない。 (はて???) だいぶ経って、トレイを持ったメガネの中年女性がその席の隣に座ってバッグの中のスマホに手を伸ばしたので、おそらく バッグは彼女の持ち物だったのだろうが、 (スマホを置きっぱなしで席を離れていたのかい!) もしも私がとても悪い人だったら、目の前のバッグにひょいと手を伸ばしてそのまま立ち去ることも十分に可能だった。 池袋の治安を信じてくれて、どうもありがとう。(^^; 図書館へ。 運良く目当ての本を見つけられたので、貸出手続きを済ませてパソコンコーナーへ。 2時間ほど試験勉強をしてから、100均でコンセントタップを購入。 ハンズに寄って、外に出たところでどこかに手袋を落として来たことに気づいた。 帰宅。 郵便受けを見たら、注文した参考書(つまりわざわざ図書館へ行って借りて来たのと同じ本)が入っていた。 ……なんだか今日は、いろいろとアレな日。 自宅で落とした手袋の代わりになるものを探したが、適当なものがなかったので近所の100均へ行って調達。 自転車用の滑り止め付き手袋で、これがないとちょっと自転車に乗りにくいのだ。 ついでにやや度が強めの老眼鏡を買う。 最近、今までのメガネだと物が見えづらいのだ。 試してみると、よく見えるようにはなるが頭がクラクラする。 ……ということは、やはり老眼の度が進んだということで、これと今までの老眼鏡の間の度のものを作れば良いはずだ。 メガネをこれまでのものに戻して地下道の売店で買った「ニューズウイーク」を読む。 〈徴用工判決の背後にのぞく文政権の「日本軽視」〉という記事。 これは韓国から見て日本が「軽視してもいい国」に分類されたということかな。 (明らかに国力が落ちているものね) 東西冷戦の頃は「とりあえず共産圏は敵」というシンプルな構図の上に、日韓も今より仲が良かったのだけれどね。 そういう構図が崩れた今となっては「政治体制はともかく北朝鮮は親戚じゃないか」という意識の方が強くなり、日本との 関係より北朝鮮との関係を重視する方向にシフトしているのだろうな。 昭和の時代に日本が在日韓国人をもっと大事にしていればなあ。 そうしたら日本にいる韓国籍の人たちが、もう少し本国への働きかけをしてくれたかも知れないのに。 目先の力関係ばかりに目が行って弱い立場の相手に威張り散らし、立場が変化してしっぺ返しを食うと怒り出すというのは 日本人のダメな部分だよなあ。 「ニューズウィーク」の別の記事。 〈それでも日本が外国人労働者を大量に受け入れるべき理由〉 グレン・カールという「元CIA工作員」というなかなかすごい肩書きのコラムニストが書いた記事だが、要するに移民に 対する〈抵抗感はいずれ解消する〉という考え。 で、その根拠が、 〈第1世代の移民はずっと「異邦人」のままだが、第2世代は両親の文化と自分が育った国の文化の両方に慣れ親しむ。そ して第3世代になると、育った国の文化と完全に同化する〉 なのだそうだが…… 今現在、在日韓国人3世に対する日本人の抵抗感は解消された状態にあると言えるかな? 「在日」という言葉を否定的ニュアンンスで使う日本人を山ほど知っているぞ。 夕刊。 アメリカの中間選挙は下院で民主党が過半数を取ったらしい。 夜9時のNHKニュース。 解説委員が出て来て「今回の中間選挙は、決してトランプが負けたというわけではない。民主党の力が強まれば保護主義が より強まるだろう」みたいなことを言っていた。 選挙の前は「制度上、上院は共和党が過半数を占めることが間違いないので、勝負は下院だ」とか言っていたのに、下院で 民主党が勝ったら「これはトランプの敗北ではない」って……。 (要は、予想が外れたメディア関係者が慌てているということかな?) ……さてと、寝ようか。
2018年11月6日(火)
雨。 昨日からぐずついていた天気が崩れ、本格的に降り出した。 図書館に行く予定だったのだが、テキストやパソコンが心配になるような降り方なので、予定を変更。 午後。 テキストを読む。 乱学講座の参加者募集記事の件で早川書房にメールをしたら、珍しく着信確認のメールが来た。 この時間のメールなら、返信を打ってくれるのかな? 編集さんに余裕のある時間帯が分からない。 夕方。 テレビのニュースは、アメリカの選挙の話題が中心。 日本人に投票権がないのが奇妙に思えるような報道ぶりだ。(笑) 民主党の応援演説にはオバマさんが登場したらしい。 大統領を辞めても、やはり彼には人気があるようだ。 夜。 NHKのニュースを見て、そのままテレビを消しそびれていたら歌謡番組が始まる。 DA PUMPの「U.S.A」が流れて、それは良いのだが、なぜか三味線の伴奏が入るアレンジになっていた。 「U.S.A」に「三味線」は、組み合わせとして変じゃないか? (「C’mon, baby アメリカ♪(ベベベンベンッ)」って、なんか違うよなあ) ……寝よう。
2018年11月5日(月)
朝。 一昨日の立教大学で予定されていた人気女優イベント中止の件をテレビで扱っていた。 ご近所のニュースなので、つい作業の手を止め画面に注視。(ダジャレか!) 主催者側は、整理券の配布場所を先に告知することで早めに並ぼうとする人が出るのを恐れたらしい。 (いわゆる「徹夜組」みたいなのが出ると困ると思ったのかな?) そこで、整理券の配布場所の告知をイベント直前に設定した。 しかし、その時点ですでに大学構内に整理券を求める「群衆」が形成されていた。 配布場所の告知によって「群衆」が一斉に移動を開始。 整理券の配布は先着順なので「群衆」はスピードを優先して動く結果に。 そのため、安全への配慮がおろそかになり、押されて転ぶ人が出た。 スピードを優先して動く「群衆」の中で転んだ人の上に、後ろから来た人が倒れこむ「将棋倒し」現象が発生。 垣根を壊して倒れる人の群れを目撃した人が、警察に「暴動が起きた」と通報。 通報を受けた警察が複数台のパトカーを派遣。 (おそらく警察は先日のハロウィンの騒動で神経質になっていたのだろうと推測される) 報道によるとけが人は総勢11名で、いずれも軽傷とのこと。 要するに転んで膝小僧を擦りむいたり、軽い打撲を受けただけだろうと思う。 「暴動」の発生の通報を受けてパトカーを何台も派遣してしまった警察は(当然、出動の公式な記録となる)主催者側にイベ ントの中止を指導。 主催者である学生が、指導に従ってイベントを中止したものらしい。 民放の番組では「若者」を責めていたが、私の感想では「人が転んだだけで〈暴動〉とか通報した奴は、誰だ!」だな。 実際には暴動など起きていなかったわけで、言ってみれば誤報でイベントが中止に追い込まれたことになる。 この件は、大量の観客を動員するイベントの入場券発行に関する告知のタイミングをどうするのが安全かという教訓に繋げる べき案件だと思うのだが、そういう視点でこの事件を報じていたメディアはあっただろうか? イベント主催者の落ち度は、整理券の配布場所を知らせなければ「群衆」は形成されないという誤った予測にあったと思う。 そう広くはない立教大学のキャンパス内のどこかだということが分かっていれば、ピンポイントの配布場所がわからなくても 「群衆」は形成されてしまう。 ちょっと考えて気がつかなかったか、大学生? 午後。 昨日、見損なったドラマ「今日から俺は!!」の第4話を公式サイトのネット配信で観る。 前回の話で理子に振られた今井は、それならばと街でナンパに挑戦するものの、見事に失敗。 しかも、その場面を三橋と伊藤に目撃されて笑われてしまう。 そんな落ち込む今井の前に明美が現れ、思わせぶりな手紙を手渡した。 明美とのデートに舞い上がる今井、それを見て悔しがった三橋は明美に探りを入れることにする。 その結果、実は明美は不良学生に目をつけられた彼氏に頼まれて、ケンカに強い今井を利用しようとしていたことが分かり、 事実を知って傷ついた今井だが、恨みごとを言うどころか不良に捕まった明美とその彼氏を助けに行くのだった……。 いい話だった。 このドラマの原作は、1980年代の作品であるらしい。 1980年代の日本には、こういう「人のあるべき道」みたいなものを素直にカッコイイと認める空気があったのだよな。 夕方。 銀座の山野楽器へ。 今日は7時から森下唯さんのCD先行発売&ミニコンサートがあるのだ。 家から銀座へは地下鉄1本で行ける。 行き慣れた銀座。 山野楽器に行くのも始めてのことではない。 だが、そんなことで揺るがないのが私の方向音痴能力。 ほぼ、どうやってそうなったのか自分でも分からないほどの勢いで道に迷う。 そんなこんなで、どうにかたどり着いたのが、6時前。 もう並んでいる人がいたので、なんとなく話しかけて、どうでもいい会話。 目の前で販売されていたスタインウエイのピアノを見て、 「えっ、139万円もするんですか?」 と言ったら、 「いいえ、1390万円です」 と、訂正される。 ……ゼロが多すぎて数えきれなかった。(笑) さて、ミニコンサートは、いきなりアルカンの「大ソナタ」から始まった。 第1楽章「20歳」 第2楽章「30歳:ファウストのように」 第3楽章「40歳:幸せな家族」 第4楽章「50歳:縛られたプロメテウス」 という、ひとりの男の人生をテーマにした作品なのだが、最後が苦悩のうちに終わる、唯さん言うところの「ひどい終わり方 (笑)」の作品。 これは「聴く」ための音楽である以上に、演奏するピアニストを「観る」ための音楽なのではないだろうか? (特に第2楽章の「30歳」) 私的には「アルカンには珍しく発表当時に人気があった作品」だと言う「サルタレッロ」も良いなと思った。 演奏会終了後、CDにサインをしてもらってから、1号くんと待ち合わせて銀座で食事。 「魚然」という店。 日本酒を頼むと、ちゃんとお冷を出してくれるような上品な店だった。 ひとり5500円程度で、楽しく飲み食いできた。 銀座相場で考えれば、こんなものか? 1号くんに言わせると、 「この間、四国で食べた時に比べて、鯛飯が安かった」 のだそうだ。 つまり四国の相場よりは安い店ということか? 仕入れは豊洲だそうだ。 考えてみると、銀座や新橋の店にとっては、市場が前より遠くなっちゃったんだね。 1号くんが、私の買った本、『評伝 正岡子規 』(柴田宵曲 岩波文庫) と『子規居士の周囲』(柴田宵曲 岩波文庫)と 『正岡子規 』(久保田正文 吉川弘文館)を読みたいと言うので貸す。 藤野古白について調べたいのだそうだ。 「藤野古白が、もうあと何年か生きていればなあ」 と、1号くん。 (病気か不慮の事故で死んだ人にならそういう言い方もあるだろうが、古白の場合は自殺だからな) と思いながら聞いていると、 「あと数年経てば、樋口一葉が注目されるようになって、古白はそっちのショックで自殺しただろう」 (って、ヲイ!) 「藤野古白なんて、ろくに作品も発表していない奴のどこがいいんだ?」 と、聞くと、 「発表はしていないが書いてはいたんだ」 と、反論されたので、 「書いているだけで偉いのなら、私も書いてはいるぞ」 と言ったら、ふっと笑われた。 家に帰って、寝る。
2018年11月4日(日)
午前中。 軽く風呂に入ってから昼ごろに2号くんのアパートへ。 録画してもらっていた「今日から俺は!!」の第1話を観て、ようやくタイトルの意味が分かる。 平凡な高校生が、転校を機に「今日から俺はツッパリになる!」と無理して不良のフリをしているという設定だったのだね。 (理由は、それがカッコイイと思ったからという、なんとも浅はかなもの) 夕方。 「なか卯」で軽く食事。 釜玉うどんの小。 240円。 三省堂で『零号琴』(飛浩隆 早川書房)を買う。 思っていたより重い(物理的な意味で)本だった。 会場に着いたら鍼灸師の内山真氏とCさんがもう来ていた。 ベンチに座る2人の間に腰を下ろして来年1月の読書会の予定についてCさんと打ち合わせようとしたら、内山氏にいきなり 膝の下あたりを叩かれた。 びっくりして振り返ったら、内山氏に、 「おかしいな、腱反射が起きるはずなのに。崎田さん、もしかしたら脚気かもしれませんよ」 と、診断される。 そこへK場さんがやって来て、 「どうも喉の調子がおかしくて」 と言うと、目を輝かせる内山氏、 「風邪ですか? 良ければ……」 K場さんは、 「命は大事にしているので」 と、言って、以後、内山氏に近づこうとしなかった。 (賢明である) 1月の読書会の課題図書については、私は『零号琴』を推したのだが、 「ハーラン・エリスンの追悼の意味で、彼の作品を取り上げたい」 というK窓さんの意見が通る。 「そもそも『零号琴』は、課題図書にしては長すぎる」 のだそうだ。 まあ、私も買ってみて本の厚さに驚いたからね。(笑) さて、講座は櫻井順子氏による「モンシロチョウの恋」についての話。 櫻井、映像と科学教育の研究会のメンバーとのことだが、本業は高校の生物の先生らしい。 「もんしろちょう」(演出:羽田澄子 脚本:羽田澄子、牧忠)という科学映画を使っての、モンシロチョウのオスがメスを 見分ける仕組み。 似たように見えるモンシロチョウの翅の色が、紫外線で見るとメスは白く、オスは黒く見えるのだそうだ。 モンシロチョウのメスは、生涯に1度しか交尾をしないので、オスは「処女メス」としか交尾ができない。 そして「処女メスではないメス」は、オスが近づくと翅を広げて腹を持ち上げ、「処女メス」は翅を閉じるのだそうだ。 なかなか興味深い話。 しかし、1968年に制作されたこの映画には、現在から見ると科学的に誤っている部分があるそうで、それが「モンシロチ ョウは赤い色を認識できない」というもの。 つまり、モンシロチョウが認識できる色の範囲は全体的に紫の方向に偏っていて「赤が見えない代わりに紫外線が見える」の だと思われていたのだ。 現在では、モンシロチョウは「赤も見えれば紫外線も見える」のだと分かっている。 実験ではモンシロチョウが赤に興味を示さなかったので、そのように誤認されたのだが、技術が進んで小さな複眼を解剖でき るようになって調べたところ、ちゃんんと赤を認識できる仕組みになっていたのだそうだ。 講座終了「包茶」へ。 課題図書については『世界の中心で愛を叫んだけもの』は、もうみんな読んでいるだろうということで、エリスンの別の作品 『ヒトラーの描いた薔薇』に決まる。 この作品は、短編集に載っているので、表題作以外について語るのも可にすることに。 帰りの電車で、 「読書会なら、知り合いを誘いましょうか?」 と言ってくれた人がいたが、 「『世界の中心で愛を叫んだけもの』と『世界の中心で愛を叫ぶ』は、どちらが先に書かれた作品なんですか?」 と質問されたので、 「ハーランエリスンは、一般の読者には少し難解すぎるかもしれませんね」 と、答えておく。(^^; 家に帰って、寝る。
2018年11月3日(土)
文化の日。 午前中。 午後から女優の橋本環奈が家の近所の大学に来ると言う情報。 見に行こうかと考えたのだが、よく考えたら人気女優が来たら客も大勢来るだろうから、背の低い私は単に他人の後ろ頭を 眺めに行くことになりそうだと思って、やめる。 午後。 2号くんから電話。 「いま(1号くん)と一緒に神田の古本屋にいる」 とのこと。 「アシモフの『ロボット国ソラリア』とハインラインの『宇宙戦争』を見つけたけど、要るか?」 という聞かれたので、 (『ロボット国ソラリア』は、たぶん『はだかの太陽』だろうが、『宇宙戦争』って何だろう?) と、思いつつ「いる」と答える。 2号くんが買って来てくれた『宇宙戦争』の奥付を見ると “Between Planets” と原題が書いてあった。 つまり『栄光の星のもとに』だったのだな。 『ロボット国ソラリア』(アシモフ/作 内田庶/訳 講談社) 『宇宙戦争』(ハインライン/作 塩谷太郎/訳) いずれも「世界の科学名作」というシリーズで、初版は昭和40年。 (「科学名作」という名称が、ちょっといいな……) 巻末には科学評論家の日下実男氏の解説とSFマガジン初代編集長の福島正実氏による科学エッセイが載っていて、結構貴重 な本だった。 『ロボット国ソラリア』の方に載っていた、日下氏が想像した21世紀がとても楽しい。 下着は使い捨て、洋服は不織布。 〈二十一世紀になると、天然繊維は、ねだんでも品質でも着ここちの点でも、合成繊維に、まるで歯がたたなくなってしまっ たのです〉 確かに、21世紀になった現在、絹は化繊の普及でだいぶ減ったが木綿はまだまだ現役だ。 〈煮たきや食器あらいなど、めんどうなことはいっさい機械がやってくれます。主婦は、機械の目もりをあわせ、ただボタン をおすだけでいいのです〉 これは、電子レンジと食洗機だと考えれば良いのかな? まあ、やってできないことはないが、割高になるから、まだまだ昔ながらの煮たきの作業はなくなっていないな。 興味深いのは、食品の殺菌を目的とした放射線照射が普及していると考えられている点だ。 昭和40年(1965年)当時には、食品への放射線照射に対するイメージが、いまよりずっと良かったのだろう。 発芽から収穫まで30日で済むという稲も、まだ開発されていない。 人工のでんぷんやたんぱく質による食品は、今後に普及するのだろうか? 建材としてプラスチックが多様されている住宅も、技術的にはある程度可能かも知れないが、最近ではむしろプラスチックは 公害の元だと嫌われているしなあ。 夕方。 BSプレミアムで「刑事コロンボ」の特集番組を観る。 ついでに、昨日クリーナーをかけたDVDレコーダーのテスト。 どうやら普通に録画ができているようだ。 ちなみに私がコロンボで一番好きなエピソードは「構想の死角」。 スピルバーグ監督の作品で、犯人役はジャック・キャシディ。 監督も犯人も好きな人なのだ。 脚本もスティーヴ・ボチコだし。 もうひとつ好きなエピソードを挙げると「死の方程式」。 これはもう、ロディ・マクドウォールが出ているから。 (でも、吹き替えは山田康夫じゃなくて野沢那智なんだよね) テレビを観ていたら、スマホでニュースを見ていた1号くんが、 「今日は、立教大学に橋本環奈が来てイベントを行う予定だったのだが、怪我人が出たので中止になったらしい」 と言う。 整理券の発行に1000人以上が詰めかけて、押し倒されて怪我をした人が出たらしい。 110番通報で警察が駆けつけ、結局、警察の指導で中止ということになったようだ。 立教大学は、交通の便が良い立地だが、都会にあるのでキャンパスはそれほど広くない。 狭いキャンパス内に大勢が詰めかける事態は、想定されるべきだった。 (橋本環奈の人気を甘く見ていたのか?) 池袋は漫画好きやアニメ好きが多く、橋本環奈はアニメ化もした人気漫画の実写映画シリーズでレギュラー・ヒロインを演じ ている女優さん。 ハンパない客が集まるのは予想出来たと思うのだが、その辺、運営もまだ学生で不慣れだったのだな。 それにしても、転んで怪我をした人が6人出たぐらいで警察の指導が入ったというのには、やはり先日の渋谷のハロウィンの 影響があると思う。 「若者が集まる」ということに対して、警察がピリピリしているのではないだろうか? 夜。 NHK教育(「Eテレ」という名称はなんか嫌い)の「SWITCHインタビュー」が大竹しのぶと太田光だったので、観る。 笑ったのは太田が、自分の母親が「女優になり損なった」という話をした時。 この言葉に大竹が素で、 「女優になり損なうって、どういうこと?」 と、聞き返してしまったのだ。 恐らく大竹は、このちょっと変わった言い回しの意味がとっさに分からずに聞き返したのだろうが、天才女優の口から出ると 違った意味に聞こえて、漫才師の太田光においしく拾われてしまい、 「あなたのような大女優には分からないかもしれませんが、女優はなり損なう人の方が多いんです」 と、突っ込まれていた。(笑) 良かったのが大竹が舞台でピアフを演じた時に歌ったという「愛の賛歌」。 力強く小細工のない素晴らしい歌唱。 彼女は歌手としても才能があるのだな。 ……寝よう。
2018年11月2日(金)
午前中。 先日、不調だったDVDをクリーナーで掃除。 DVDと同じ形で一部分がスポンジみたいになったものの、そのスポンジ部分に洗浄液を垂らして機械に入れる。 ……30秒で直った。 やはり汚れが原因だったのだな。 午後。 図書館で試験勉強。 隣の席のお兄ちゃんがパソコン席の3口あるコンセントの3分を占領。 まあ、それはそれで使うのだろうと思っていたら、席を立って部屋を出て行った。 (トイレかなー?) と思っていたのだが、そのまま戻って来ない。 帰りに廊下に出たら、ベンチでスマホをいじっていた。 もしかして、パソコン席のコンセントを使って充電だけしていた? 帰宅。 ニュースで、自衛隊機が接触事故を起こしたと言っていた。 2機の自衛隊機が、互いの機体に異常がないことを目視で確認するために接近して近づきすぎたのだとか。 夜。 例の移民についての法案についての関連のニュース。 与党「これは移民ではない。なぜなら期限を設けているから」 野党「でも外国で似たようなことをして、期限が来ても外国人が帰国せず、結局、事実上の移民になっちゃいましたよね?」 与党「採決を行って法案を通してから細かい中身を決めたい」 野党「細部まで協議して詳細が分かってから採決という手順にしたい」 ところで、肝心の外国人(与党が言うところの「即戦力になるような労働力」)って、日本に来たがっているのかな? どうも日本の「おっさん」の感覚は、1980年代ぐらいの「ジャパン・アズ・ナンバーワン」時代で止まっている気がするのだが。 今は、どうせ同じ出稼ぎをするのなら中国や台湾が良いという人が増えている気がするのだが。 優秀な人材はそういう日本より良い条件を出している国の方に取られてしまって、あまり優秀ではない人ばかりが日本に来る ことになりはしないか? そして野党議員が言っていた「期限が来ても外国人が帰国せず事実上の移民になる」問題についても、今のところ与党からは 具体的な解決策は出ていないのだよな。 池袋なんか、いよいよ中国語しか通じない街になったりして? 寝る。
2018年11月1日(木)
朝。 NHKの連続ドラマ「まんぷく」で、主人公が一家でハンコ屋を始める話になっているのだが、ここでちょっと謎。 ハンコって、あんな風に素人でも作れるものなのか? それとも、戦後のどさくさなので、相当に質の悪いハンコでも売れたということなのだろうか? 昼。 アパートの自転車置き場に行ったら、目の前に猫がいた。 どうやらこの辺が縄張りらしい。 (こいつか、私の自転車にマーキングした奴は?) 猫の目をまっすぐに見ながら、 「これは、私の、自転車だ」 と、教える。 ちゃんと話を聞いている顔をしていたので、大丈夫だろうと思う。 駅前。 NHKの受信料支払い拒否のステッカーを配っている人たちがいた。 私は受信料の元が取れる程度には番組を視聴しているので何の抵抗もなく受信料を支払っているのだが、まったく番組を観て いない人は、やはり「何で観ていないのに金を取られるのだ?」とか思うのだろうか。 午後。 図書館。 試験勉強、捗らず。 帰りに買い物をして帰宅。 夜。 本日の「コズミックフロントNEXT」は、イギリスの宇宙開発について。 いろいろとオブラートを被せた言い方をしていたが、要はイギリスの宇宙開発の歴史は、第二次大戦の終戦間際にドイツから V2ロケットをかっぱらって来たことに始まるということだよね? さすがは海賊の国。 私はこういう国の特性を生かした発展の仕方が大好き。 イギリス、最高! そして小さなパーツを打ち上げて宇宙で組み立てたり、宇宙空間で3Dプリンターを使ったりすることで大型構造物を作ると いうアイデアも興味深かった。 これからの宇宙開発の鍵は、イギリスが握っているのかも。 寝る。2018年10月分へ 目次へ
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