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独 り 言 (2018年7月分)
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2018年7月31日(火)
大阪2日目。 昨夜はほとんどまとまった睡眠をとれなかった。 買い出しに行ったスーパーマーケットの駐輪場で見かけた自転車にことごとく日傘が取り付けられているのを目撃。 (これが噂の「さすべえ」か……) 大阪の婦人は、自転車に傘を取り付けて乗車するという話は本当だったようだ。 そして私が知る限り、東京都内で自転車に傘を取り付けている人というのはいないようだ。 大阪の婦人のほぼ9割(ぐらいに見えた)は自転車に日傘を取り付けているのに、東京ではほぼ0。 東西の大都市でここまで大きな差がある例も珍しいのではないだろうか。 ところで、道交法的には、こういう日傘の使用法というのはどういう扱いになっているのだろうね? 午後。 さすがに体力に限界が来て、2時間ほど仮眠。 夜。 8時半頃。 食料の買い出しがてらの外出。 南の空に火星を見る。 火星大接近なのだそうで、赤い星が大きく輝いていた。 シャワーを浴びて休憩。 暑いので氷水を飲む。 今夜は、このまま寝られると良いのだが。
2018年7月30日(月)
朝。 目が覚めたら7時30分。 始発の新幹線に乗る予定でアラームもセットしてたのだが……とっくに発車しているな、新幹線。 駅へ向かうが、ラッシュアワーの時間帯。 立ったまま新大阪までというのは嫌なので、有楽町線で有楽町乗り換えで東京駅へ。 平日朝の車内で大荷物がものすごく邪魔。 (私にとってじゃなく、周囲の乗客にとってだが) 8時40分発ののぞみに乗って、座席を確保。 朝食は駅弁、1000円。 美味しかったので納得出来る価格。 新横浜のあたりで、空に雲が広がっているのに気づく。 静岡では窓から見える川の両岸の草や木が泥を被った色に見えた。 天気予報を確認せずに家を出たが、台風はまだ日本の上空にあるのかな? 新大阪で在来線に乗り換えて大阪へ。 そこからさらにバスで大阪市内を移動して目的地に着いたのは、昼の12時。 天気は良い……というか、暑い。 出だしが予定から半日遅れになったものの、本日のスケジュールはどうにかこなせた。 畳に座布団を並べて、本日の寝床とする。 (どうにかネットにつなげる場所が見つかった)
2018年7月29日(日)
午前中。 明日の大阪行きの準備。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の月例会へ。 道路に嵐の痕跡が残っている。 東京芸術劇場の地下を通ったら、シアターウエスト(地下の小劇場の西側にある方)の前に長蛇の列。 (そういえば、昨日もこの列を見かけたな) 人気俳優の出演作が多い2階のプレイハウス(大劇場)や5階のコンサートホールの前なら列ができるのは珍しいことでは ないが、シアターウエストでそんなに客を呼ぶような出し物とは何だろう? 劇場入口前に貼ってあったポスターを確認すると、演目は「睾丸」。 これほどの人が観たがる「睾丸」とは、いったいどんな芝居なのだろう? きっと何かすごいものなのだろうな、「睾丸」。 月例会。 天気のせいか(台風一過でやたら蒸し暑い)、参加者が少ない。 手持ちぶたさに、どうも気になってしょうがない「睾丸」のストーリーをネットで検索。 1993年に25年ぶりに再会した二人の男と、彼らの家族の物語だそうで、厳格な父親の叱咤を浴びながら育った男が、 かつての盟友に会ってたいそう幻滅するという話らしい。 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「ナイロン100℃」25周年記念公演 ということなのだが……。 (ケラリーノ・サンドロヴィッチって誰? ナイロン100℃ってどんな劇団?) と、そっち方面にまるっきり疎い私には、何の参考にもならない情報であった。 懇親会に出て、帰宅。 寝る。明日から1週間ほどインターネット環境から離れることになるので「独り言」の 更新が難しくなりそうです。
2018年7月28日(土)
朝。 10月分のメンサ・テスト合格者の会の会場予約を忘れていたことに気づき、慌てて予約手続き。 いつもの会場の並びの会場を仮予約できた。 昼。 予約確定の手続きへ。 私の手続きを担当したのが、半身マヒの車椅子の職員で、 (やけにもたつくなあ……) と、見ていたら、通路が狭すぎるのに気づく。 書類を取りに行って戻る動作の方向転換のたびに引っかかる。 これ、什器の位置をちょっとずらすだけで改善できることだと思ったのだが。 帰りにアメリカ料理の店で食事。 (「アメリカ料理」と聞くと、どうも「味に期待できない」というイメージを持ってしまうのだが、果たしてどうなのか?) メニューを見て、まず「高い」と思う。 オムレツ1個が1500円、つまり税込だと1620円になる。 池袋の飲食店というのは基本が安いので1500円を超えるというのはちょっとアレなのだが、高いということはそれなりに シェフも自信の料理なのだろう。 (どれほどのオムレツが出てくるのか?) と、ワクワクしながら待っていたら、そこそこ柔らかめのチーズオムレツが出て来た。 オムレツ自体は、決してそう不味いものではない。 問題は添えられていたソースで、トマトの酸味がやたら勝っていて、味のバランスが悪い。 (よく言えば、さっぱり系? でも、ちょっと酸味が舌に残り過ぎる) 正直、豊島区内の他の飲食店なら、この半額の料金でもっと美味いものが食べられる。 ちなみに、店の場所は、以前は安食堂のあったところ。 (あの店は潔く、安くて不味かった) 値段が安ければ「まあ、こんなもん」と諦められるレベルの味でも「1620円のオムレツがこれかよ!」になってしまう。 周囲の客を見たら、きれいにお洒落した女の子ばかり。 要はここは女の子がお洒落して、たまに来る店なのだな。 1度来て、2度とは来ないのかも知れない。 帰りに、次回以降に使えるという割引券を渡される。 (やっぱり店も「2回以降は来ない客」対策を考えているのだろうか?) さて、来週に用事で大阪へ行くので、その土産を買って帰宅。 帰り道で、小雨がパラついた。 そういえば、台風が来ているのだとか。 昨日、アマゾンから届いた『UMA事件クロニクル』(ASIOS 彩図社)を読む。 UMAというのは「未確認生物」のことで、雪男とかネッシーとかそういうやつのこと。 この本は、世界各地のUMAに関する情報をまとめたもの。 要は、噂話の発端となった目撃事件とか、その話がどう拡散して、どういう結末になったのかみたいな話。 しかし、第1話が「河童」って……。 「河童」をUMAに分類して考えたことがなかったので、これは意外な気がしたが、言われてみれば、確かにUMAか。 (あと「人魚」もUMAの一種らしい) ツチノコについては、私の中では「妊娠中か大きなエサを飲み込んだ直後の体長が短めのヘビか、アオジタトカゲなどの脚の 短いトカゲ」で確定してしまった。 だってあまりにもそっくりなのだ、アオジタトカゲとツチノコ。 本を読んでいるうちに、ウトウトして夢を見た。 本を読んでいる夢だ。 夢の中の私は、別の本を読んでいて、その内容に驚いて目を覚ました。 (残念ながら、肝心の内容は、目覚めると同時に忘れてしまった) 夜。 雨と風の音が強くなって来た。 テレビの台風情報によると、台風は進路を西に曲げて移動しているらしい。 佐藤編集長が今夜、関西方面に向かうのだが、大丈夫かな? BSで「悪魔が来りて笛を吹く」を観る。 吉岡秀隆演じる金田一耕助は、白髪頭。(なぜ?) 宝石店に殺人強盗が入り、そのモンタージュ写真と似ていた元華族が連行されるも、アリバイがあって釈放される。 しかし、彼はその直後に自殺してしまい、おまけに彼の妻が彼の死亡後に、その姿を目撃。 死んだ華族の娘が金田一に捜査を依頼するのだが…… 戦前に特権階級であることを笠に着て他人を踏みにじった元華族が没落し、自分が踏みにじった相手に復讐されるという話。 戦前と戦後の急激な価値観の変化を体験していた当時(原作は昭和26年〜28年に「宝石」に連載)の読者には、よりリア ルに感じられただろうと思う。 ……気がついたら、窓の外の雨音はだいぶ小さくなっている。 明日は雨は止みそうか? 寝る。
2018年7月27日(金)
朝。 やや寝不足。 シャワーで頭をすっきりさせる。 午前中。 夜中に書いた課題をプリントアウト。 できたことはできたのだが、何か納得がいかない。 要は、面白くない。 (何がいけないのか……?) 午後。 銀行に行き、買い物に行き、夕食を食べ、空想小説ワークショップへ。 本日の講義は、中盤の「花」について。 提出した課題の欠点がわかった。 「花」がなかったのだ。 浅暮先生の講義は役に立つ。 ちょっと面白かった話。 山田洋次監督が、師匠である脚本家の橋本忍氏(「羅生門」や「砂の器」を書いた脚本家)に、 「東京の下町に頭も顔もまずい男がいて美しい娘に恋をするが、当然振られて悄然と去っていく」 という映画のアイデアを話したところ、 橋下氏に、 「それから?」 と聞かれた。 山田監督が、 「それだけです」 と答えると、橋本氏は、 「それは前段だろう。ここからが面白いんだよ。その娘が殺されて江戸川に浮いたり……」 山田監督は、この言葉に傷ついたそうだが、「橋本さんと自分は資質が違う」「前段だけでも映画は作れる」と思い直して、 挫けずに映画を完成させたそうである。 本当に良かった。(笑) 「勝や」で飲んで帰宅。 寝不足のせいか、酒の回りが早かった。 帰宅してすぐに、寝る。
2018年7月26日(木)
午前中。 大学のレポートを書くのに必要な資料をネットで探してプリントアウト。 単位の計算をして、大学を今年の9月までにすべての単位を取り終えるのは無理という結論に達する。 まあ、来年3月のに卒業までに取れれが良いので、特に問題はない。 で、目下はまず明日の空想小説ワークショップの課題の方を優先。 ……まったく進まない。 午後。 今日は涼しいのだろうか? あまりに気温の高い日が続いたせいか、暑さの感覚が変になっている。 コンビニで買ったカルピスアイスで少し生き返る。 ネットで知ったことなのだが、今日は「幽霊の日」なのだそうだ。 理由は「東海道四谷怪談」の初演の日だからなのだとか。 夜。 1号くんが来る。 「引越しをしようとアパートを探していたら格安の部屋を見つけたので、調べたら事故物件だった」 とか、そういう話をされる。 今夜のNHKの「所さん!大変ですよ」は幽霊の特集だった。 「幽霊の気配の正体は低い音」とか、そんな話。 BSの「幻解!超常ファイル」も、やはり幽霊の特集で「低周波が人間に幽霊がいると錯覚させる」とかそういう話。 あと「パワースポットはなぜ生まれるか」とか。 テレビを消して、寝ようかと思ったのだが、なかなか寝付けない。 仕方がないのでノパソを開いてワークショップの課題の続き。 午前3時。 どうにか課題がまとまったので、寝る。
2018年7月25日(水)
朝。 東京ローカルの番組「モーニングCROSS」を観る。 社会学者の西田亮介さんが「経営難の私大、3年集中指導」というテーマで意見の発表をしていたのだが、その中で「日本人 の学歴は、諸外国に比べて低い」という話が目を引いた。 確かに、番組で提示されたグラフを見た印象では、他の先進国と比較すると日本の大学進学率は低いと感じた。 学生不足なら大学を統廃合するより、まずは進学率を高めた方が良いのではないだろうか? 午後。 2号くんが休暇だと言うので一緒に外出して、カレー屋で食事。 2号くんはカレーが好物なのだが、実は私は辛いものがちょっと苦手。 辛さを選択できるシステムで「マイルド」と「甘口」があったので「甘口」を選択したら、めちゃくちゃに甘い。 「絶対にカレーに砂糖を入れているだろう?」というような甘さ。 確かにこれは「マイルド」ではなく「甘口」だな。 (次回は「マイルド」にしよう) 今日は昨日よりは涼しいという話だったが、しばらく歩いていたら、やはりクラクラして来た。 休みながら目的の店へ行き、クーラーの効いた店内に入ったら、治った。 わかりやすい熱中症。 2号くんはもうじき26歳会社員。 今年、渋谷の会社に転職したのだとかで、 「最近、インナーとアウターという言葉を覚えた」 と、得意げに語る。 そして、 「アンサンブルとは何のことだろう?」 と、さらにファッションに関する知識を深めようとしている様子で、新しい服を買おうとするのだが、 「どうしよう。どの服も1000円以上する」 と、ちょっとヘコんでいた。 とりあえず、1980円の「アウター」を買って店を出る。 出た途端に、暑い! 2号くんの部屋に寄って、一休み。 自販機で買ったミネラルウォーターを飲み、エアコンで体を冷やす。 やや回復して来たので、夕方に帰宅。 ここのところ、外出すると「ものすごく疲れた感じ」がして、水を飲んで体を冷やすと回復するのを繰り替えしている。 夏の暑さに、体がついていっていない。 夜。 夕食は、さっきのカレーで済んだことにしてワークショップの課題に手をつけようとするのだが…… ……寝よう。
2018年7月24日(火)
朝。 ちょっとびっくりするニュースが飛び込んで来た。 〈投資信託 家計保有額、30兆円以上も誤計上 日銀がミス〉 【毎日新聞 2018年7月23日 22時11分 (最終更新 7月23日 23時46分)】 誤計上……つまり計算のミス? それにしても「30兆円以上」って…… なんでこんなことになったのかと、記事を読んだら、 〈過剰計上があったのは、金融機関や家計など各部門の資産や負債の推移などを示す「資金循環統計」〉 〈日銀が、ゆうちょ銀行が保有する投信を 個人が保有しているものと誤って計算していたことが原因〉 つまり「ゆうちょ銀行が保有する投資信託」を、間違って「個人が保有する投資信託」に足しちゃっていたわけね。 (経理の新人がやるような計算ミスかよ) 話を整理すると…… 「個人の貯金額が減り、代わりに投資信託の家計保有額が増えた」というデータがあった。 これを「個人が資産を貯金から投資にシフトした」と分析して、その分析に基づいて日本の経済政策を決めていた。 ところが「投資信託の家計保有額が増えた」というのが誤りで、本当は「投資信託の家計保有額は減った」が正しかった。 「個人の貯金額が減り、投資信託の家計保有額も減った」だったわけだ。 国民に資産があると思い込んで、それを搾り取る方向で経済政策を進めていたら、実は国民はみんな貧乏だったと……そう いうこと? 怖いのは、この件が深夜に発表され、テレビや新聞であまり大きく報じられていないということ。 大変なことだと思うのだけれどね、「30兆円以上」の誤りって。 午後。 ワークショップの課題が、完全に暗礁に乗り上げる。 トリックを考えるまではできたのだが、探偵がどうやってその謎を解くのかを思いつかない。 (探偵キャラをもう少し有能な人間にしておけばよかった……) 夜。 窓の外からすごい雨音が聞こえて来た。 スコールか? ここは熱帯か? 課題を抱えて唸っているうちに、午前2時を過ぎたので、寝る。
2018年7月23日(月)
昨日、気象庁が臨時の記者会見を開き、今年の猛烈な暑さについて 「1つの災害と認識している」 とコメントしたそうだ。 確かに人が死ぬレベルなのだから「災害」と言って良いと思う。 午前中。 役所関係の手続きで、どの駅からもちょっと歩く施設へ。 暑くならないようにと窓口が開く9時頃に自宅を出たのだが、15分ほど歩いたら暑さでクラクラして来た。 なんやかんやで5種類ぐらいの書類を書いて帰宅。 帰り道はもうカンカン照り。 自宅についてともかくシャワーを浴び、午後の予定を考えたのだが、妙に体が疲れている。 普通の「疲れた」ではなく、体がだるくて、重くて、動かないような不自然な疲労感。 午後の外出の予定を中止。 部屋で大学の課題をやろうとするのだが、フラフラして気持ちが悪い。 午後2時頃、2号くんがアイスを持ってやって来て、 「5月に引越しをしてから手首がずっと痛かったので、今日は会社を休んで病院に行った」 と言う話をする。 どうやらガングリオンだったようで、医師にこの病名を聞いた瞬間、2号くん、背中にキャノン砲を背負った巨大ロボを連想 してしまったそうで、思わず、 「ガングリオン……ですか?」 と聞き返してしまったのだとか。 医師は普通の人だったので、 「ガンではなく、良性の腫瘍ですから安心して下さい」 と、フォローを入れてくれたのだそうだが、まさか患者の脳内で、ガンダムとグリフォンとイデオンの巨大ロボット3体が、 合体・変形を繰り広げていたとは知るまい。(笑) 夕方。 ニュースによると、今日の埼玉県熊谷市の気温は、国内の観測史上最高を更新する41.1度。 東京都青梅市で都内初の40度超えとなる40.8度を記録。 都心でも39.0度まで気温が上昇したのだとか。 (念のため、これは日陰の芝生の上で測った気温だからね) こんな気温の日に、照り返しの強いアスファルトの上を歩いたのは危険行為だったか。 夜。 ツィッターに回って来たNHKのニュース画面。 IR誘致についての世論調査の結果が円グラフになっているのだが、 賛成:17% 反対:42% どちらとも言えない:34% 無回答:7% という数字は良いとして、画面に映った円グラフが明らかに「どちらとも言えない:34%」の方が「反対:42%」より 広い面積に描かれていたのだそうだ。 これでは面積の大きさで割合をイメージするための円グラフの用を成さない。 IR誘致と言うのは、いわゆる「カジノ実施法」のことで、政府は強力に推しているが、一般にはイメージの悪い法律。 そのためネットでは、早速「NHKが政府に忖度して、反対の回答が少なく見えるようにしたのだ」という話が流れ出した。 表計算ソフトを使えば円グラフなど簡単に作れる昨今、単なるミスなら、なぜそんな稚拙なミスをしたのだろう、NHK? 夜。 大学のレポートのための下調べ。 腹痛を覚えたので、水を飲んだら回復した。 これも熱中症の脱水症状とかだったのだろうか? 今夜は、さっさと寝よう。
2018年7月22日(日)
今日は午後から大学の試験。 午前中に適当に試験勉強。 午後。 試験。 (……論点を1個、落としたかな?) 一応、再試験の予定を確認しておこう。 夕方。 1号くんがカラスミを買って来たというので、アパートまで行って飲む。 池袋北口に酒屋ができたのだそうだ。(カラスミはそこで買ったらしい) 酒屋ができたのは、元はドレスショップだったところ。 近所にあった「ハリウッド」という老舗のキャバレーが潰れ、ドレスショップもやっていけなくなったのだろう。 水商売のお嬢さんたちが仕事着に着る安物のドレスの店は、むかしはそこそこ繁盛していたのだろうが。 飲み足りないので、近くの店で、さらに飲む。 酔い覚ましにそこらを歩いていたら、浴衣姿のお姉さん(年齢制限なし)を見かける。 そう言えば、今日は地域の盆踊り。 会場で知人と会って、振る舞い酒を飲んでいるうちに終了時刻になったので、スタッフに混じって自然に後片付けをしている 最中に気づいた。 (私はこの盆踊りのスタッフじゃない!) 酔うとスタッフの仕事をしてしまう、スタッフ上戸(笑)。 帰宅。 (大学のレポートをやらないとなあ) ……などと思いつつ、寝る。
2018年7月21日(土)
午前中。 レポートを書いて提出。 昨日録画した民放の番組「モノシリーのとっておき」を観る。 原田実さんが出演していたのだが、どうも発言が大分カットされていたように見えた。 例えば「湖にできた謎の渦」を出演者が大げさに不思議がって見せながら、原田さんに意見を聞くと、 「人工湖の水位を調整するために水を抜いているように見えますね」 と、普通に答えてしまう。 (このあと、原田さんの発言シーンはめっきり画面に映らなくなり、イエティについての発言は明らかにブツ切りだった) 番組的には、「否定論者と肯定論者を同じ土俵で戦わせてどっちもどっちな感じの印象を作り、最終的にオカルト的なものが あるかないかは藪の中……」みたいな構成にしたかったのかな? たぶん番組としては「湖の栓を抜いている」とか、もっとバカみたいに聞こえることを言って欲しかったのに、原田さんは、 はっきりと「人工湖」と言ってしまったわけだ。 大槻先生のような「オカルトを否定している当人がトンデモさん」みたいな人って、こういう番組にとってはありがたい存在 だったのだろうなあ。 午後。 『百匹の踊る猫』(浅暮三文 集英社文庫)読了。 被害者側の人間が嫌な奴すぎて、いまいち読後感のすっきりしないミステリーだった。 途中で犯人が交代するのだが、この交代も「頭が良く綿密な計画を立てて行動する犯罪者」から「それほど頭の良くない杜撰 な計画で動く犯罪者」への交代なのだ。 なんだこの「最初にラスボスクラスが出て来て、いよいよラズボス戦かと思ったらスライムが出て来ました」みたいな展開。 主人公の刑事自身は、やる気がなくて決断力がない。 それなのに、こいつをやたらに持ち上げる上司。 そして主人公は「刑事としての才能に恵まれているので」いい加減な気持ちで捜査をしていても大手柄を挙げてしまうのだ。 (でもせっかく事件を解決しても、被害者は嫌な奴) うーむ……。 ニュース。(こっちは現実の話) 板橋区のアパートで老夫婦が死亡していたのが発見されたそうだ。 クーラーがついていなかったので、熱中症の疑いがあるのだとか。 (「殺人的な暑さ」という言葉は、昔は修辞的に使われていたのだがなあ……) 夜。 NHKBSで〈シリーズ深読み読書会「横溝正史の集大成!“悪魔の手毬唄”」〉を観る。 江戸川乱歩が「パノラマ島奇譚」や「淫獣」を書いた時の編集者が横溝正史で、横溝正史が「悪魔の手毬唄」を書いた時の編 集長が江戸川乱歩だったという話は知らなかった。 (有名な話なのか、これ?) そして、横溝正史自身の複雑怪奇な家族関係。 彼の両親は今でいう既婚者同士の不倫で結ばれたので、両親双方に元の配偶者との間に子供がおり、かつ、正史の母親は彼が 5歳の時に亡くなって父親が再婚したので、その再婚相手との間にも子供が生まれている。 ちなみに「悪魔の手毬唄」には「歌名雄」というちょっと変わった名前の登場人物が出て来るが、これは彼の父親と元の配偶 者との間の子供の名前だそうだ。 父親はこの子を引き取って長男として家業の薬屋を継がせようとしたが、彼はどうやら精神を病んでしまったようで(無理も ない気がする)正史が代わりに継ぐことになったのだが、正史は結局、作家になるために上京してしまったわけで……「悪魔 の手毬唄」の鬼首村より、横溝正史自身の生家の方が、よほど人間関係はぐちゃぐちゃだ。 ……明日は大学の試験があるので、今夜はもう寝よう。
2018年7月20日(金)
ちょっと日差しが和らいだかと、自転車を漕いで図書館へ。 中央図書館は地下鉄で行けるが、足の便が良いぶん混むので、座席が順番待ちになることが多いのだ。 ……しかし、甘かった。 途中のドトールにて水分補給。 区の駐輪場が満車で仕方なく店の前に停めたが、違法駐輪の取り締まり係も暑さのせいで見当たらない。 係員には高齢の人が多いからね。 さて、図書館へ。 書き直しのレポートの下書きを終える。 (この先生、テストは割と適当な答案でも90点とか甘々な成績をつけてくれる割にはレポートには厳しい) 帰り道、やはり途中で死にそうになり、カルピスアイス(正式名称は「ロッテカルピスウォーターボトルアイス」というらし い)を買ってファミマを出たら、ポケットに自転車の鍵がない! (財布を出すときに落としたか?) と、ファミマに戻って、念のため店内を一周するが落ちていない。 店員に聞いたが「届いていない」との返事。 自転車に戻って、どこか他のポケットかカバンの中へでも入れたかとゴソゴソしていたら、ファミマの店長らしき人が近づい て来て、 「ありました」 と、鍵を届けてくれた。 (え? どこに?)←だって店内の床は隈なく捜したはずなのだ と、聞こうと思ったが忙しそうなので、断念。 夜。 1号くん(大学時代にコンビニバイトの経験あり)がやって来たので、上記の話をすると、 「ああ、それはね、落し物を拾った後、店内でゆっくり買い物をしてから精算のついでにレジに届ける人がいるからだよ」 と、教えてくれた。 つまり私や店員さんが「鍵がない!」とバタバタしている時、私の自転車の鍵は誰かの手に握られてゆっくりと店内を移動中 だったわけだ。 (これ、ミステリーのネタに使えないかな?) ツィッターを見たら、本日、内閣不信任案が否決されたが、その不信任理由の演説が素晴らしかったというツィートが流れて 来た。 聞いていないので、どこがどう素晴らしいのかはわからないが「書籍化しよう」とか言っている人がいるそうなので、実際に 本になって出たら読んでみようかと思う。 日本の政治家は、そもそも演説の下手な人が多いので、否決された法案の理由説明の演説が評価されるというのは大変に珍し いことで興味深い。 夜9時過ぎ。 1号くんが帰ってから『百匹の踊る猫』(浅暮三文 集英社文庫)の続きを読む。 アホなヘマのせいで同僚刑事の脚に後遺症の残るような重傷を負わせたことで、周りからハブられ気味の刑事が、転職を考え ながら誘拐事件を捜査する話。 そろそろ午前0時なので、寝る。
2018年7月19日(木)
朝刊を広げたら、社会面に、 〈熱中症で2392人搬送〉 〈各地で猛暑、8人死亡〉 という記事。 いまの日本、日中に出歩くのは自殺行為なのか? スポーツ関連の話題。 2年後のオリンピック会場となる新国立競技場は、安倍さんの「英断」で冷房が入っていないのだそうだ。 (建設中のスタンド席に入ったレポーターの手元の温度計は40度を超えていた) これは、3年前の記事。 〈関係者によると、複数の自民党幹部は冷暖房を入れた「1595億円」案の段階で了承していたという。首相周辺は「暑さ を多少我慢してもらっても、費用の有効活用策を探る。それが首相の肌感覚だ」と語る〉(2015.8.28 21:51 産経) 「暑さ(で人が死ぬぐらいのこと)を多少我慢」してもらうつもりだったのか? それとも自分が、空調の効いた建物から、空調の効いた建物へと、空調の効いた車で移動するような生活を送っているので、 「肌感覚」がおかしくなったのか? 午後。 ワークショップの課題。 いじくっているうちに訳が分からなくなる。 (いったい私は何が書きたいのだろう?) 夜。 NHKの「日本人のおなまえっ」という番組で、幼児の死亡率が高かったタイでは生まれた子供がピー(魔物)に取られない ように、わざとひどい呼び名をつける習慣があるという話を紹介していた。 これは日本でもむかしはそうだったよね。 でも、最近は日本のアニメの影響でアニメの登場人物の名前をつける親が増えてきた……というわけで紹介されていた名前が 「ジャイ子」。 これはさすがに笑った。 ところで、日本では改名ということが非常に面倒臭いのだが「親にDQNネームをつけられたために就職が不利に」なんて話 もあるので、改名はもっと容易にできるようにした方が良いのではなかろうか? (タイでは改名は簡単らしい) 寝る。
2018年7月18日(水)
図書館に行こうと思ったのだが、自転車を漕いで外出するのは気が進まない気温。 なので、地下鉄で行ける中央図書館へ。 もちろん歩いても行ける距離なのだが、ともかく地上にいたくない。 図書館に着くも、パソコン席は埋まっている。 席の予約を入れて、資料をコピーしながら空くのを待つ。 時間が来たので、確保した席で大学のレポートの下準備とワークショップの課題の手直し。 帰りは池袋まで歩いて帰ることにして、サンシャイン60のダイソーで甘酒を購入。 サンシャイン60通りで、道を駆け抜けていく高校生に遭遇。 彼は走りながら何かつぶやいていたのだが、それが「のび太くん、のび太くん」と聞こえ、何か間違った世界に来てしまった気になる。 実際には他のことを言っていたのかも知れないが、サンシャイン60通りを駆け抜けながらつぶやくのにふさわしい「のび太くん」に聞こえる言葉って何があるだろう? 池袋の地下で、チラシを配っている男女に出会う。 中年の女性と背が高くガタイの良い若い男性。 通行人に呼びかける声が可愛らしく、 「あのおばさん、随分と可愛い声なんだな」 と思いつつ、通り過ぎようとして自分の勘違いに気づく。 呼びかけていたのは、男性の方だった。 思わず振り返って確認してしまったのだが、なんだろうこの奇妙な感覚は? (もしかして、これが「萌え」なのか?) 三省堂で『百匹の踊る猫』(浅暮三文 集英社文庫)を買う。 本を買うとときどきもらえるオマケが、いつものコーヒー豆じゃなく日本茶のティーバッグ1個だった。 帰宅。 甘酒を飲んで一息。 (甘酒が税込108円で、自販機のペットボトルの水が130円だったりするのはなぜだろう?) 夕方。 2号くんが来る。 「ビールは水分補給にならないって知ってた?」 と聞かれたので、 「知ってる。夏場はビールとウーロン茶をセットで注文しないと倒れるぞ」 と答える。 夕食は冷やし中華。 ニュース。 豪雨水害の被災者が、車が流されて避難所から自宅の片付けに通うのも大変だと言っていた。 都内の地下鉄って、やっぱり水害だとダメになるのだろうか? 復旧するまでバスで……とかなったら地獄の様相。 もうひとつ、これは暑さのニュース。 宮城県名取市で、市政60周年の記念としてヘリコプターから撮影するために人文字をつくっていたところ、熱中症の疑いで 児童38人が搬送。 なぜそんな危険なことを? 「高い金を出してヘリをチャーターしちゃったから、今更キャンセルはできない」だったのか? 「暑さなんて大したことじゃないだろう」と思っていたのか? ところで、当日に撮影した写真は、記念冊子とかに使うのかね? 夜。 横になると、眠いというより意識が遠のく感じがするのだが、とりあえず水はたっぷり飲んで、寝る。
2018年7月17日(火)
朝刊の1面トップはトランプ、プーチン会談の記事で、見出しは、 〈米ロ接近 不安増す世界〉 記事の内容を読むと、 〈通商や安全保障政策をめぐり欧州の同盟国と亀裂を広げているなかでの米ロ接近はロシアを利し、世界を一段と不安にす る危うさがある〉 欧州各国にとって、ロシアはウクライナ侵攻とか選挙介入とかする危ない国とみなされている。 ちなみに、ウクライナ侵攻というのは、2014年にウクライナで親ロ派のヤヌコビッチ政権が崩壊したのをきっかけに、 ロシアが「じゃあ実力で」みたいな感じでウクライナ領のクリミア半島に軍事侵攻して併合してしまった事件。 現在もロシアはクリミア半島の実効支配を続けている。 欧州の国としては、ロシアの国境線が軍事的手段によって自国に近づいて来た訳で、これは嫌だよね。 「ロシアがだんだんこっちに攻めて来る」みたいな感じなのだから。 当然、ロシアにはクリミア半島からお引き取り願いたいと頑張っているわけで、そこでトランプさんが、〈クリミア併合を 容認するかのような発言を繰り返し〉ているわけから、そりゃ穏やかな気持ちではいられない。 でも、トランプさんの価値観では「中国やEUとの貿易赤字に比べてロシアとの方が少ない、だからロシアの方が友達」に なっちゃうのかな? さて、我らが安倍さんは、このトランプさんの対ロ外交に、どのように対応していくつもりなのかな? 午後。 自転車で図書館へ。 (……暑い) 試験勉強が一段落したところで、ワークショップの課題を少しいじる。 買い物をして帰宅。 夕食はナスの味噌炒め。 少し豪華に挽肉入り。 夜。 今夜も寝苦しい。 午前1時過ぎまで眠れなかったので、できるだけボーッと見られる動画を探して眺めることにする。 RPGの実況という動画。 最近、RPGを作るための専用ソフトというものがあって、素人が作ったゲームが簡単に手に入るのだな。 実況されていたゲームは「勇者が仲間とパーティーを組んで魔王を倒す」という内容のものだった。 見ているうちに思った通り眠くなって来たので、寝る。
2018年7月16日(月)
今日は「海の日」で祝日なのだそうだ。 昨日で学習したので、今日は外に出ないことにする。 熱中症で死ぬ。 2年後の東京五輪も、こういう気温の中でやるのだろうか? 選手の人には災難な話だと思う。 東京五輪の最中にトラックが道を走るとオリンピックに迷惑だから物を買うな、とか言われているので物流も停滞しそう。 日本最大の消費地である東京で物を買うのを止められたら、どう考えても日本の経済にとって大打撃。 もはやオリンピックは人災だ。 数年後には東京は「五輪被災地」と呼ばれているんじゃなかろうか? 午後。 あまりに暑いので1時間ほど「シエスタ」。 夕方。 2号くんが来る。 「今日は、なんか、寝てた」 とのこと。 かなり真面目に、東京は地下空間とかに空調の効いた都市を作るべきじゃないかなあ? 道路の真下を利用して、最寄りの地下道へ通じる通路を作り、合わせて地下ケーブルも通す。 地下通路をケーブルのメンテナンス用にも使えるようにすれば合理的な気がする。 まずは新宿とか池袋みたいに地下道の発達した地域で、周辺の店舗や共同住宅とかまでちょっと通路を伸ばす。 費用は近くに地下道の出入り口を作って欲しいスーパー、商店街、共同住宅の所有者にも一部負担して貰えないかな? 病院や娯楽施設なんかにも協力が頼めないだろうか? 「駅から直結」って集客や不動産価格を上げるのに有利になると思うのだが。 ちなみに、東池袋駅の周辺には、実際に駅から地下道で繋がっているマンションがあるのだよね。 ……と、どうでもいい都市計画を夢想していたら、2号くんから「納涼怪奇動画」を勧められる。 見てみたが、怖いというよりグロテスク系を狙ったもので、私の趣味じゃなかった。 納涼には、グロよりゾッとするような感じのものの方が向いている気がする。 夜。 時計はとっくに午前0時を回っている。 寝ようとするのだが、非常に寝苦しい。 これは、むしろ、ギリギリまで起きていて、意識を失う感じで……?
2018年7月15日(日)
午前中。 ともかく昨日からいじくっている課題をなんとか一応完成させる。 細かい手直しは、また来週。 午後。 佐藤編集長と秋葉原へ。 外は殺人的な気温。 秋葉原の大通りで雨傘を日傘代わりに差したオタク風の男性を見かける。 こういうところがオタクは偉い。 見てくれより実用性を優先するのでこういう「先駆者」が現れるのだ。 ちなみにヨーロッパで最初に雨傘を差した男性は「男のくせに傘なんか差して」と笑われたらしいが、彼の存在がなければ、 西洋の男性は今頃、雨の日にはずぶ濡れで歩いていただろう。 熱中症対策に、黒い傘は有効なので、みんな炎天下には傘を差して歩こう! さて、秋葉原にやって来た理由は、佐藤編集長の買い物。 彼が買いたかったのは「中豆規格(E12)の吊り下げ型コード付き電球ソケットの黒」だったらしい。 こういう商品は、通常は電気部品店に売っているらしいのだが、本日は日曜日。 秋葉原の電気部品店は、軒並み定休日だった。 「以前は、こんなことはなかったのに」 と、ぼやく佐藤編集長。 (日曜日に休む店舗が増えたのは、やはり人手不足が原因か?) 歩いているうちに空腹になったので、ガストで食事。 店は混んでいたが、回転も早くてすぐに座れた。 人が買い物に来る街なので、ファミレスにどっかり腰を落ち着けてしまう客が少ないからなのだろう。 食事を終えて、ようやく1軒、開いている店を発見して買い物。 しかしここで問題が発生、佐藤編集長、自分が買いたい商品の名称を知らなかった。(笑) 「小さな電球に使うソケットで、コードが付いていて、ぶら下げるようになっているやつの黒いの」 と、こんな説明をされて店の人も悩んでいたようだが、幸い店頭に現物が置いてあったので、 「コレ下さい」 というシンプルな日本語で買い物が出来た。 佐藤編集長の主張によれば、もともと秋葉原は素人が問屋の商品を買える場所として発展した街なのだから、部品の正式名称 を知らない素人が「コレ」とか「アレ」で買い物が出来なければおかしいのだそうだ。 ところで、この世には「アキバ系ファッション」なる言葉があるそうだ。 どういうものかと言うと、汗や髪の毛が落ちるのを防ぐためのバンダナを頭に巻き、静電気の起きない、汚れても良いような 木綿のシャツとズボンの上下のことだそうだが…… (それファッションと違う。作業着だ!) これは私の想像だが、機械の組み立てをする趣味を持つ人が、休みの日の自宅での作業中に作業着のまま足りない部品の調達 を目的に部品屋の多い秋葉原に集まって来たのを見たファッション関係の人が「多くの人が同じ服装をしている」→「これは 秋葉原で流行のファッションなのだろう」と勘違いしたのではないだろうか? 一般家庭であり合わせの服の中から電気部品の組立てにふさわしい作業着を選ぶと誰でも「アキバ系ファッション」になって しまうものだ。 これを見たファッション系の人(「服はお洒落で選ぶもの」という価値観を持っている)が「秋葉原に集まる人のセンスでは あの服装をお洒落と感じるのだ」と思い違えたのではないかなあ? それにしても、暑い…… 自販機でミネラルウォーターを買おうとしたら、同じ自販機のオロナミンCより高かったので、オロナミンCを買って飲む。 通りを歩いている人をなんとなく眺めると、外国人が多い。 (あ、東洋人だ) と、思うと、中国語を喋っていたりするのだ。 少子化というのは、通りを歩く人の数が減るのではなく、通りを歩く人のうち日本人の割合が減るという形で表れるものなの かも知れないなあ。 歩いていたら、なんだか足がうまく上がって来ないのに気づく。 熱中症になるといけないので、駅の日陰に避難。 安いミネラルウォーターを見つけたので1本飲み干す勢いで飲んで、今日はもう帰ることにする。 あとで調べたら本日の東京の最高気温は34.5度だったそうで、いつの間にか東京は、夏場に外を歩くと生命に危険が及ぶ 土地になっていたようだ。 帰りにドラッグストアで甘酒を買って帰宅。 やっぱり甘酒って、夏の季語だよなあ。 課題をちょっと手直し。 テレビをつけたら「これでわかった!世界のいま」という番組をやっていた。 古坂大魔王が外務省によるSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)の広報映像を作ったとかで 「SDGsの広報を行うピコ太郎」の映像を見た坂下千里子から、 「外務省の人の前で、あんなふざけた格好をしたんですか?」 と突っ込まれていたが、彼が「サスタイナブル・デベロップメント・ゴールズ」という言葉を流行らせたなら、それはそれで 良いことか。 問題は「サスタイナブル・デベロップメント・ゴールズ」という言葉だけ覚えて、その意味を考えないという人が多く出そう なことか。 夜になっても、暑い。 眠れないので課題を少しいじる。 いじっているうちにいろいろと見失いそうな気分になって来たので明かりを消して、寝る。
2018年7月14日(土)
朝からずっと、空想小説ワークショップの課題。 1日中、死体と殺人のことを考える爽やかな1日になる。 なぜか甘いものが食べたくなり、午前中にコーヒーゼリー3個、午後にシュークリーム&チョコレートを食べる。 食べる以外は、ほぼパソコンの前に座りっぱなし。 (養豚場の豚にとっての理想的な1日?) 午前2時に、課題が7割ほど出来上がるが、前途はまったく多難な状態。 ……これ以上考えても楽しいことはなさそうなので、寝る。
2018年7月13日(金)
朝。 せっかくの13日の金曜日なのに、体調がまだ完全じゃない。 そして最近は黒猫もあまり道を横切らない。 今日はワークショップの日なのだが、課題のプロット、どうにも話が進まない。 (一応、犯人と被害者と探偵は決まっていて、死体の発見場所もだいたい決まったのだが、殺害方法をどうしようか?) 夕方。 結局、そのまま教室に行ったら早めに教室に来た講師の浅暮先生がミステリーの書き方の課外授業をやってくれた。 カルチャースクールで、こういうのは初めて。 授業前だと思って書類を持って来たスタッフの人が少し驚いていた。 今日は新入生が1人。 なんだか静かだなと思っていたら、O河内、H川コンビが恐山に取材(?)旅行中で、A井さんが休みだった。 ツッコミを入れる人がいないので講義はサラサラと続き、終了時刻の15分前に終わってしまった。 新入生もいることだし……と、そこで自己紹介タイム。 新入生の人、メフィスト賞を目指しているとのことで、浅暮先生を前に「初めて見る生メフィスト賞受賞者」と興奮していて 先生に「前回の飲み会には、メフィスト賞受賞者が何人も参加した」と聞かされて悔しがっていた。 放課後の飲み会は、いつもの「勝や」。 歩いて帰宅。 寝る。
2018年7月12日(木)
体調は、やや回復したようだ。 午前中。 ずっとノパソをいじっている。 昼前。 図書館へ行こうと電源コードを鞄に入れる。 自転車で図書館へ。 鞄を開けたら、ノパソが入っていなかった。 (暑さのせいか、それとも老人力のせいか……) 自宅と図書館を無駄に2往復。 席に着くなり「あ……」と言って出て行き、しばらくしてまた戻って来た私に、隣の席の人が不思議そうな顔をしていた。 (^^; 夕方。 勉強に飽きたので、手塚治虫の漫画を1冊読む。 『ユフラテの樹』。 亡くなった伯父が所有していた島に出かけた主人公とその友人たちが、謎の殺人事件に巻き込まれるところから話が始まり、 ミステリーかと思ったら、人間の欲望と悪みたいな話になって、己の欲を満たすために悪事を働く主人公が破滅の方向に向か い出して……。 著者の手塚自身が、あとがきで「結末を決めずに描き出した」と書いている通り、かなり行き当たりばったりの話の展開。 (「島を所有できるような伯父」のいた主人公が帰宅すると、父親が借金苦で大変なことになっていたりする) 何より、主人公の性格が途中で急に変化しているように見えることに違和感を覚えた。 タイトルにある「ユフラテ」の語源について、手塚自身は(この名前を思いついた理由を)「忘れました」と書いているが、 おそらくメソポタミア文明発祥の地を流れる「ユーフラテス川」だろうなあ。 帰宅。 惣菜屋で「酢タコ」を買おうとしたら、タコの代わりに小さな貝(ホタテの小さいのみたいなやつ)に変わっていた。 ネットでニュースを確認したら、 〈タコの卸値上昇 2〜5割高、世界的需要増映す〉(2018/7/5 16:37日本経済新聞 電子版) という記事を見つけた。 〈「これほどの高値は経験したことがない」(築地の卸)との声が聞かれる〉 〈値上がりの最大の原因は、米国や欧州の需要増だ。これまで安かったモロッコやモーリタニア産は国際的な争奪戦となり 「日本が買い負けるケースが増えている」(大手水産商社)〉 だそうだ。 〈6月中旬の東京都区部の平均小売価格は、100グラムあたり372円と前年の6月と比べ3割上昇。エビ(同325円)やホタ テ(同285円)を抜き、マグロ(同455円)に迫る〉 のだとかで、タコ焼みたいないわゆる「庶民の味」が食べられなくなる??? 夜。 今夜の「コズミックフロント NEXT」は「コンピューターと呼ばれた女性たち」。 マーキュリー計画の宇宙飛行士だったジョン・グレンは、軌道計算のエキスパートだった女性スタッフを非常に信頼しており 「(コンピューターが計算した結果を)あの女の子に確認させてくれ。あの女の子が大丈夫だと言ったら飛ぶ」 と言ったそうだが、自分の命を預けられるほどに信頼している相手なら、名前で呼んでやれよと思う。 寝る。
2018年7月11日(水)
朝。 昨日の夕刊に目を通していて〈プロムナード〉という連載コラムの文化人類学者の広瀬浩二郎氏の文章に目が止まる。 〈災害弱者は復興強者〉というタイトルの文章で、先月18日の大阪の地震についてだった。 〈地震は自信を打ち砕き、自身を見つめ直す機会となる〉と、言葉遊びの入った書き出し。 広瀬は、どうやら国立民族学博物館(民博)に勤めている方のようだ。 地震当日は、友人から安否確認のメールがいくつも届いたという話に続いて〈障害者は災害弱者と言われる〉という1文。 (これは、地震の際に障害者のことが心配になったという意味かな?) 広瀬氏が職場に着くと〈僕の研究室も、危険なので立ち入らないようにと言われてしまった〉そうだ。 (専門家が復旧に当たっていたのだろうか?) ……などと考えつつコラムの1/4ほど読み進め、 〈全盲が動くと二次災害が起きる恐れがあるため、僕はおとなしくソファに座っていた〉 という文章にたどり着いた。 つまり、広瀬氏自身が全盲者であったのだ。 民博の初代館長であった梅棹忠夫氏は、就任の12年後に失明してほぼ全盲となった。 館長が全盲者になった民博では、全盲者が働きやすいように職場が工夫されていたに違いない。 おそらく、それが全盲者である広瀬氏がこの博物館への就職を容易にしたのだろう。 高村光太郎の「道程」という詩に「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」という一節があるが、誰かが最初に歩いて、 そこに道を作ることは大切だ。 昼。 図書館に行くつもりで支度していたのだが、どうもに頭痛が治らない。 体調不良で炎天下に自転車を漕ぐのは危険と判断して、外出は中止。 午後。 飛浩隆さんの短編「異本:猿の手」を読む。 〈以下、ネタバレがあるので注意〉 「猿の手」とは、言うまでもなくW・W・ジェイコブズのホラー短編の名作。 さまざまな形のパロディを生んだ作品で、ストーリーを知らない人は少ないと思うのだが、簡単に説明すると「願いを叶えて くれるという猿の手のミイラを手に入れた老人が大金を願うと、息子が職場で死んで労災が降りる。そして……」というような 話だ。 そして飛さんの「異本」の方は「願いを叶えてくれない(・・・・)という猿の手のミイラを手に入れた老人が大金を願うと、息子が職場 で死んだが労災が降りない(・・・・)。そして……」という話。 飛さんらしいSF的なオチがついている。 夜。 1号くんが来て、割とどうでもいい話をして帰る。 海外のニュース。 アメリカと中国がお互いに関税を武器に貿易戦争中。 (これ、絶対に日本にも影響が来るのだろうな……) 寝る。
2018年7月10日(火)
昼前に自転車で出かけたら、外はカンカン照り。 服を着ているのに日に焼かれて皮膚がピリピリする。 そして図書館までの距離で、なんか疲れたのでキューコーワゴールドを飲んでしまった。 夕方まで図書館で試験勉強。 帰り道でダンボール箱を買って、戸棚の中身(古い書類)を放り込み、空いたスペースに収納場所に悩んでいた新しい書類を 仕舞う。 (こういうことは、定期的にやるべきだな) ツィッターを開く。 「被災地に千羽鶴を送るのはやめてください。ゴミになるわけなので、できれば現金をお願いします」 「じゃあ、千円札で鶴を折って送ろう」 「被災地に送るお札で鶴を折るのはやめてください。開くのに余計な人手がかかります」 ……みたいな流れ。 なんでそんなに鶴を折りたがるのだろう? 千羽鶴は自宅に飾って被災者の無事を祈るとかいう習慣を広めれば、被災地が余計な被害を受けないのではないだろうか? そして千羽鶴を折るのが得意な人が、鶴に祈りたい人に千羽鶴をネットオークションで売ってその金を被災地に送るシステム ができれば、良い気がする。 自宅に飾るクリスマスツリーや正月飾りを買うみたいな感じで流通させられないかな? 暑かったせいか、図書館まで自転車で往復しただけでものすごい疲労感。 プールで1時間ぐらい泳いだみたいなだるさを感じる。 飛さんの短編「ポリフォニック・イリュージョン」を読んで、寝る。
2018年7月9日(月)
朝。 8時過ぎにいきなりすごい雨。 (今日は雨か……) 銀行に行く予定があったので、ちょっと困ったなと思う。 とりあえず、10時からピアニート公爵の11月の演奏会のチケット予約が開始するので、そっちを優先。 予約を完了してからシャワーを浴び、外に出たらカンカン照り。 (どういう天気なんだ?) 銀行に行ってから中央図書館に行ったら休館日。 地下鉄で移動して、別の図書館に行く。 夕方に帰宅。 ネットに「安倍さんがパリに外遊するのをやめた」と流れてきた。 さすがにこの時期に日本を離れるのはまずいと言う人が出たのだろうなあ。 気象庁が異常な豪雨だと言っている最中に酒宴をやって、その写真がネットで公開されてしまったのだから。 (ちなみに、この私ですら大事な時には素面でいるように心がけている) ツィッターに「枝野寝ろ、安倍起きろ」というツィートが回って来た。 確かに東日本大震災直後の枝野さんを思い出すと、今回の安倍さんはダメだったね。 しばらくツィッターを眺めていたら、 「マスコミのヘリの音がうるさくて救助を求める人の声がかき消された」 という内容のツィートと、 「最近は望遠レンズが発達して、被災地の近くで空撮するマスコミのヘリはいない」 という内容のツィートと、 「救助にやって来た海上保安庁のヘリをマスコミのヘリと勘違いして文句を言っていた人がいた」 という内容のツィートが流れて来た。 ツィッターは、面白いな。 ニュース。 俳優の加藤剛さんが亡くなったそうだ。 不器用で真面目な感じの芝居をする人だったなあ。 ご冥福をお祈りいたします。 夜。 TBSで「はぐれ署長の殺人急行4 日光・鬼怒川連続殺人」という3時間ミステリーをやっていたので観る。 最近のミステリーの流行は「施設で育った子供」か? (「美人三姉妹」とか「湯けむり旅館」とか、その時々で流行りがあるのだよな) 「はぐれ署長の殺人急行」というのが、このドラマのシリーズ名らしいが、「はぐれ○○」というタイトルは、藤田まことが 死んで「はぐれ刑事」シリーズが終わったので、その後釜のイメージを狙ったのだろうか? 悪いけれど3時間にするほどの内容はなくて、「病気の子供」とか「悪徳政治家とその息子」とかの話を無理矢理くっつけて 3時間にした印象が否めない。 このドラマの見せ場は、被害者が栃木と群馬と埼玉の県境で死んで管轄で揉める出だしの部分だけだった気がする。 寝る。
2018年7月8日(日)
テレビをつけると、山陰とか四国とかそっちの方の水害がひどいことになっていて、どうやら50人ぐらいの人が亡くなって いるようだ。 (何事が起きているのだ、日本?) 午後。 ……ワークショップの課題は、完全に暗礁に乗り上げてしまった。 ニュースで、看護師が患者を殺害した容疑で逮捕されたと言っていた。 逮捕された看護師の担当は、いわゆる終末期医療の病棟。 その病院では、自分の担当時間に患者が死ぬと看護師が遺族への対応をしなくてはならない規則だったのだそうで、どうやら この看護師は、それが苦痛であったようだ。 そこで、患者が他の看護師の担当時間内に死ぬように毒を盛ったということらしい。 自分がケアしている患者が次々と目の前で死んでいき、その度に遺族にその最期の様子を説明する…… そんな仕事をしているうちに、この人は心を病んでしまったのだろうか? 終末期医療は、担当する医療関係者にも精神的なケアが必要なのだと思った。 夜。 池上彰のニュース解説番組で「長寿と人手不足で定年がなくなるかも知れない」と言っていた。 65歳になると副社長クラスの社員が平社員になって働き続ける……みたいな会社が紹介されていたが、どうなのだろうね? 番組では上手くいったケースを紹介していたが、むしろ上手くいかなかったケースに現れる問題点を知りたい。 あと、全ての講義を英語で受講できるようにして留学生を集めるのに成功した九州の大学の例も紹介されていた。 これは今後、日本中の大学に拡大させるべき制度じゃないかな? 日本人の18歳人口は、18年後には確実に100万人を切っているのだから。 でも、日本という国は、なぜか大学教育には冷淡なのだよね。 大の男が「オンナ・コドモ」のことに煩わされるのはよろしくないみたいな感覚なのか? それとも政治家が「高学歴のエリート官僚ども」を嫌うからなのか? 大学に金をかけようみたいな話には、なぜか乗り気じゃない「偉い人」が多いようだ。 寝る。
2018年7月7日(土)
朝。 七夕なのだが…… ニュースによれば、大阪や岐阜の方では豪雨で大変なことになっているらしい。 ツィッターで「なぜ政府は非常災害対策本部を立ち上げないのだ」というツィートが回って来た。 テレビで見ただけでも、大きな被害が出ていることは分かるので、非常災害対策本部の立ち上げは必要だと思う。 本当に、なぜ立ち上げないのだろう? 午後。 頭の右側だけに、ときどき「ズキン」という痛みが走る。 キーボードの変な打ち方のクセが(通常のポジションより右手の守備範囲が広い)の影響か? 膝上にノパソを置いて、左手でキーボードを抑えつつ、主に右手で入力することが多いのがいけないのだろうな。 ネットで「この豪雨災害の最中に、安倍さんが宴会を開いていた」と叩かれていた。 (どうしてこの人、こう油断が多いのだ?) そして安倍さん、11日からは外遊の日程を組んでいるのだそうだ。 私が安倍さんの側近だったら、この日程、変更するように進言するけどな。 夜。 ニュースはずっと豪雨の話題。 番組の画面が細い速報に囲まれて小さくなった状態。 ニュースのあとに赤塚不二夫を主人公にしたドラマをやるというのでテレビを消さずに見ていたら、ドラマが始まって間も なく、地震の前触れの細かい振動を感じた。 そして部屋が揺れ出すと同時に「緊急地震速報」の文字が画面に表示された。 時刻:20時23分頃 震源:千葉県東方沖(北緯35.2度 東経140.6度) 深さ:約70km 規模:マグニチュード6.0 最大震度:震度5弱(千葉県長生郡長南町) ドラマは臨時ニュースに切り替わり、画面も元のサイズに戻った。 ちなみに豊島区は震度2だそうだが、我が家はもっと揺れた感じがしたぞ。 棚の上のものが落ちて来たし。 震源地が千葉県の辺りだったので、NHK千葉放送局からの中継が入ったのだが、局内にディレクターひとりしかいなかっ たとかで、この人がアナウンサーの代わりにカメラの前で喋った。 いきなり画面に映ったラフなTシャツ姿の人物に、一瞬「えっ?」と思ったが、裏方で仕事をするのが普通のディレクター なら作業着のTシャツを着ていても不思議ではない。 それでも、天下のNHKの、しかもシリアスなニュースでこのTシャツ姿は相当にインパクトがあったな。 画面下に出たテロップによると、このディレクターは五十嵐鐵嗣雅(いがらし・てつや)さんというそうだ。 (緊急時に慣れない中継を頑張った五十嵐さん、グッジョブ) そしてNHK、千葉のように特に僻地というわけでもない地域の放送局に、午後8時過ぎの時点でディレクターひとりしか いないって、そんなに人手不足なのか? 日本のあちらこちらに少子化によるほころびが出てきている感じがする。 寝る。
2018年7月6日(金)
午前中。 銀行に行こうと思っていたのだが、雨がひどいので予定を変更。 気象情報によると、都内の雨はマシな方で、九州や関西の方はもっとひどい大雨らしい。 午後。 オウム事件の死刑囚の死刑執行をテレビがリアルタイムで報道したとかで、倫理的にどうかとネットで叩かれていた。 私も死刑をショーにしちゃいけないと思う。 もうひとつ、ネットで話題になっていたのが水道事業の民営化の話。 日本はそういうインフラを国で管理する力を失っているのか……。 威張っている父ちゃんが実は会社をリストラされていたことを知った子供の気分だな。 でも父ちゃんは相変わらず威張っていて、幼い弟たちはそんな父ちゃんを「強い」と信じている、そんな家庭? 夕方。 ワークショップの課題、いじくりまわし過ぎて、訳が分からなくなってしまった。 今日は【大森望のSF喫茶 #26】小川哲×飛浩隆×東浩紀×大森望「日本SFの新たな地平――日本SF大賞同時受賞&『ゲ ームの王国』山本周五郎賞&『ポリフォニック・イリュージョン』刊行記念イベント」というやたらにタイトルが長いイベン トが五反田であるので、出かける。 すっかり雨のつもりで、リュックに雨カバーまでつけて外に出たら、いつのまにか止んでいた。 山手線の車内で、置き忘れた傘を見つける。 今日はたぶん、傘の忘れ物の多い日。 5時半に会場に着いたら入り口のドアの前に、すでに待っている人がいた。 「もう並んでいるのですか?」 と、聞いたら、 「時間を間違えたのです」 と答えられた。 (開場は6時) 開場時刻になったので、中に入って座席を確保。 自由席なので、早いもの勝ちなのだ。 さて、7時になってイベント開始。 タイトルが長くなった理由は、飛浩隆さんと小川哲さんが日本SF大賞を同時受賞したので、その関係のイベントを行おう と計画しているうちに小川哲さんが山本周五郎賞を受賞し、飛浩隆さんの『ポリフォニック・イリュージョン』が刊行され たからなのだとか。 トークは、東浩紀さんが芥川賞候補作の小説「美しい顔」の件に絡めて、作家がフィクションを書く際に作品の舞台を自分 自身で取材せず、文献資料に基づいて書くことはノンフィクションからの剽窃に当たるのかという話を振ったところから。 小川哲さんは『ゲームの王国』を書いた際に「叩かれないようにというアリバイ作りのために」舞台となったカンボジアを 自分で旅行したのだそうだ。 その結果、 「別にそれで作品が深まったとかそういうことはぜんぜんなくて、ただ『これを書いたらやばいな』みたいなことは分かっ た」 という感じになったのだとか。 東さんは、前回のゲンロンSF新人賞がナイジェリアを舞台にしたものだったので、正式に本にする前に作者にナイジェリ アに行くように勧めたのだと明かした。(本当に行ったらしい) 「現地で取材したあとで大幅に手を入れたのだと発表すればいいから」 と、言ったところで、 「でも、ゲンロンSF新人賞の候補作は、すでにネットに公開されているじゃないですか」 という尤もなツッコミを入れられた東さん、 「あれは削除します!」(ってヲイヲイ) 会場内が終始、爆笑に包まれる中で進むトークは、スタッフが登壇者に頻繁に運んで来る白ワインのせいでものすごい方向 に盛り上がりを見せる。 白ワインを10杯以上は体に入れた小川さん、 「小便が限界です」 と、勝手に休憩を宣言し、その後もイベント中に2回も中座。 仕舞いの方ではろれつも怪しくなって、 「うちの母ちゃんが『可愛い息子の作品を貶した東って奴はとんでもない』と怒ってました」 と、東浩紀さんに絡み始める。 終了予定時刻を大幅に過ぎているのに、酔っ払って時間の感覚を失った泥酔者2人(東さんも相当に酔っ払っていた)を前 になんとかまとめようとする大森さん。 その大森さんの奮闘を前に、もはや諦めて爆笑する飛浩隆さん。 結局、イベントは1時間以上も延長して、小川さんの大暴走のうちに終了。 後で小川さんが、 「僕は酔って危ない橋を渡っても、落ちない自信があるのです」 と言うから、 「結構、谷底から這い上がるあなたを目撃しましたが」 と言ったら、 「そうでしょう? だから大丈夫なんです」 って、ぜんぜん大丈夫じゃねーよ!(笑) 正直、話が危なすぎて、喋った内容をここに書けないのだ。 (彼が「過去の軽犯罪」と言って告白した内容は、ぜんぜん「軽」犯罪じゃなかったし……) でもアレ、ニコ生で中継していたのだよなあ。 ためになったお話。 ロバート・J・ソウヤーが1990年頃に書いた小説が、ポリコレ的に現代でも問題のない内容であること。 つまり、作品の書かれた当時のカナダの先鋭的倫理感が、現代では世界標準の倫理基準になっているわけで、この倫理観が 後退するということはないであろうから、長く残る作品を書くつもりならポリコレ的、ジェンダー的に、少なくとも現代の 倫理観をクリアしたものを書かなくてはならないのだそうだ。(東浩紀氏、談) (アレ? これだけ書くと、まるで東さんがまともな話でもしていたかのような印象になるな) 終了後のサイン会で、飛さんの『ポリフォニック・イリュージョン』にサインを貰っていたら、列の後ろにいた方が、飛さん がサインの脇に私の名前を書くのを見て「キュウリとイカ、読みました」と、声を掛けて下さった。 はるこんのスタッフの人と「かまどか」で飲んで帰宅。 寝る。
2018年7月5日(木)
雨。 昼前に区役所へ。 Aの窓口に出すための書類をBの窓口に取りに行ったが、目当ての書類は発行までに時間がかかると言われる。 (「再発行」の手続きだったためらしい) 「以前に書類を発行した時の控えのコピーならすぐに出せます」 と言われたので、 「それはAの窓口での手続きに使えますか?」 と言ったら、 「分かりません」 とのこと。 「内線電話」という言葉が、喉まで出かかるが、 「では、下の階のAの窓口でこの書類を見せて『使えない』と言われたらまた戻って来ます」 と言ってAの窓口へ。 「……と、いうわけで、この書類は手続きに使えますか?」 と聞いたら、 「前例のないことなので、分かりません」 とのこと。 これから正式な手続きをして、その審査の過程でやっぱり使えないと言われたら「結果を書面にて郵送する」のだとか。 (本来、そんなに面倒臭い手続きじゃないはずなのだがなあ……) 理由の分からない疲労感に襲われ、ドラッグストアでリポDを飲んだら急に胃が痛くなった。 なんだかやっぱり、胃腸が本調子じゃない。 午後。 図書館でレポートを書いて、ネットで送信。 こういうことができるところは、便利だ。 ところで、大学の公式サイトの掲示板に「図書館でインタビューを行ってレポートにまとめる」という課題をメールで済ませ ようとした横着なのがいて図書館側から大学に苦情が来たのでやめるように……という注意掲示が出ていた。 他人と会って話すのが苦手な人だったのかな? 図書館でカウンターの仕事が回ってきたら、どうするつもりなのだろう? 図書館を出たら雨は止んでいた。 但し、風は強い。 西武で開催中の古本市に寄ったら「デッドプール」の原語版のコミックスを見つけた。 「デッドプール」は、この間、映画で観て面白かったやつだ。 購入。 税込540円。 帰宅。 ワークショップの方の課題の続き。 登場人物を増やしてみることにした。 夜。 雨は降ったり止んだりの様子。 (先月の29日に梅雨が明けたと聞いたはずなのだが、気象庁、早まったか?) 明日も雨が降るらしい。 寝る。
2018年7月4日(水)
朝。 NHKの「半分、青い。」は、主人公が漫画家を辞める話。 アイデアも言葉のセンスもあるのに、構成力がないから……だそうだ。 (じゃあ、構成力のある誰かと組めよ) としか思えないのだが、どうやらこの話は「ヒロインが漫画家になる話」ではないらしい。 (そもそもこのヒロイン、当初からそんなに漫画家になりたがってはいなかった気がする) 午前中。 アマゾンからの荷物を待って昼まで待機。 使っているリュックが重さで危険なことになって来たので、新しいものを発注したのだ。 メンサの内山氏の助言に従って、カメラ用のリュック。 重量物やノパソのような精密機械を運ぶのに適しているのだそうだ。 届いたリュックは、なるほど頑丈そう。 これなら内部の荷物を守ってくれるだろうし、リュック自体も荷物の重量で壊れないだろう。 昼。 昨日の検査の後遺症(?)で、ものが食べられない。 (食べれば食べられるのかもしれないのだが、検査後にカップ麺を食べた瞬間の胃の痛みがハンパなかったので怖いのだ) 仕方がないので、食事代わりに甘い清涼飲料水をたっぷり。 (要は砂糖水) 却って体に悪い気がするな。 午後。 ワークショップの課題。 ……やればやるほど、つまらない話になって行く。 理由は、主人公の影が薄いからだな、たぶん。 主人公を変更するか? 登場人物を増やすか? あるいは全ボツにするか? ……2〜3日おいてから考えよう。 夕食。 うどん。 ニュース。 息子の医大合格の見返りに国の事業で有利な取り計らいをしたとして、文部科学省科学技術・学術政策前局長らが、受託収賄 容疑で逮捕。 大学側から私立大学支援事業の対象校に選定されるように請託を受けた文科省の前局長が、見返りに自分の子供の入試点数を 加点させることで合格させてもらっていたのだそうだ。 (日本の官僚、ダメになってるな) 寝る。
2018年7月3日(火)
朝。 8時半に病院へ行き、検査の準備。 具体的には腸内洗浄。 もっと具体的には、腸で吸収されない成分の液体を口から飲む。 小さな病院なので、特に検査準備のための特別な部屋はない。 患者の談話室兼職員食堂みたいな部屋で、180mLの液体を飲みながら待機。 この部屋、昼には職員食堂、午後は患者の談話室と、時間によって用途を分けているみたいだ。 そして、午前中が私の待機室代わり。 飲む液体はポカリスエットみたいな味で、たまに何かの用で談話室にやって来る職員に、 「それ、不味いですよねえ。飲むの大変でしょう」 と言われるのだが、正直、それほど不味くはない。 むしろ、喉が渇いていたので美味しいぐらい。 但し、さっきも言った通り、この液体は吸収されないので、水分の補給には別に水を飲まなくてはならない。 この水に関しては「自販機で買って飲んでね」みたいな感じで、別料金(80円)になる。 水分補給的には水を飲むべきなのだが、水分補給にならない液体が物理的に胃の内部のスペースを占領してしまうので、この 辺が悩みどころかも。 飲んだ液体は、吸収されないのでしばらくするとそのまま出て来る。 私の消化器官は、すでに今朝の時点でほぼ空の状態になっていたので、ただ水を飲んで水が出て来るという感じ。 午前中で洗浄が終了し、午後2時からだという検査のために、休憩。 これも休憩室があるわけではないので、点滴室のベッドで昼寝する形。 空調の効いた部屋の清潔なベッドで3時間ほど横になる。 快適。 この間に、課題をちょっとやる。 (ノパソは許可を取って持ち込んでいた) 14時。 検査開始。 以前にもやったことのある検査だったので油断していたら、いきなり腹部に激痛が走る。 体の左半分が痙攣を起こしかけるほど、痛い。 おまけに、合間に聞こえる医師と看護師の会話が、 「これさあ、なんでこうなっちゃうの? すごくやりづらいんだけど」 「前にこの機械を使った時には、こんなことはなかったんですが」 「後でメーカーに問い合わせてしてくれる?」 今現在、自分の体に挿入されている医療器械の不具合についての医師と看護師の会話は、聞いていてとても不愉快だ。 検査後、かなりぐったり。 脂汗をかいて半ば硬直している私の体を、看護師がストレッチャーに乗せてベッドまで運んでくれた。 さっきと同じ部屋の同じベッドなのだが、課題とかそういうものを手に取る余裕がない。 しばらく休んでから診察室で結果を聞かされる。 見せられた写真には、腸の内壁に小さな窪みがボコボコといくつもできているのが写っていた。 まず、 「大腸癌ではありませんでした」 と、言われる。 もしかしたらこれが医師にとってはビッグニュースだったのかもしれないが、最初から癌だとは思っていなかった私は素で、 「はあ、さいで」 みたいな反応をしてしまう。 その後、 「私の推測では、写真にある憩室(けいしつ=腸内の小さな窪み)が、以前炎症を起こし、腸が周辺の組織と癒着を起こして しまっているのだと思います」 との説明。 そして、これは医師にとっては小さなニュースなのかもしないが、 「これは治療ができません」 「ええっ!」 と、再び素の反応をする私。 続けて「どうしても治療できないのか?」「なぜ治療ができないなのか?」「完治しないまでも少しでも改善する手段はない のか?」について、かなり食いついた質問をし、すべてに否定的な答えが返ってきたことに、心底落胆してしまった。 (割と感情が表に出るタイプ) あとで思い返せば、医者としては「大腸癌じゃなかった、オメデトウ、オメデトウ、腸の癒着は治せないけど、それは大した ことじゃないよね。ともかくオメデトウ!」みたいな話の流れを想定していたのかも知れない。 ……なんか、気まずかった。(^^; 夕方。 当初の予定では、出かけたついでに検査後にいろいろ他の用事を……と考えていたのだが、その体力もなく、帰宅。 差し当たって、朝からこの時間まで何も口にしていないことに気づいて、台所にあったカップ麺を食べたら「ウッ!」と仰け 反るような痛みが胃のあたりに走る。 車のエンジンを乱暴に「ガッコン!」とかけたみたいな。 ……今夜はもう何も食べずに、寝よう。
2018年7月2日(月)
朝。 明日の検査に備えて「大腸検査食」なるものを食べる。 レトルトの外見から宇宙食っぽいものを期待していたのだが、ただの鮭の入ったおかゆとすまし汁だった。 量が多いような気がして、食べた直後は非常に満腹感があるのだが、じきにまた腹が減る。 昼食も同じ「大腸検査食」。 今度は豆腐ハンバーグの入った餡かけのおかゆと豆腐の味噌汁。 午後。 ワークショップの課題に手をつけようとするが、完全に止まってしまった。 そして先月に提出した大学のレポートは「再提出」。 (あらら……) 間食用としてクリームを挟んだビスケットみたいなのと、粉末ジュースが2種類入っていた。 とりあえずビスケットとジースを1袋飲む。 夕方。 1号くんからメール。 〈歌丸が死んだ〉 桂歌丸という落語家が死んだらしい。 肺を悪くして、酸素吸入の管みたいなのをつけていたからね。 タバコの吸い過ぎもあったんじゃないかなあ。 いま調べたら、小圓遊が死んだのは、1980年でこっちは酒の飲み過ぎが原因だったらしい。 (と言っても、最近の若い人には三遊亭小圓遊を知らない人の方が多いだろうし、なんで歌丸が死んで小圓遊が出てくるのか わからないかもしれないが) 夕食。 コーンスープのみ。 あとは薬を飲むだけ。 なんだか食事が変だといろいろと調子が狂うね。 明日は検査本番。 寝る。
2018年7月1日(日)
……暑い。 空想小説ワークショップの課題、再び行き詰まる。 午後いっぱい「あーでもない」「こーでもない」をやるが、解決せず。 夕方。 空想小説ワークショップがあるので出かける。 途中の明大前駅で、鉄火巻きを箸で食べながらホームを歩く背の高い黒人の方を見かける。 鉄火巻きもホームを歩く外国人も珍しくはないものなのに、組み合わさると非常にシュールな光景。 食事中に瞬間移動して来てしまった人か??? さて、本日の講座。 講師は、オカルト系情報誌の編集者、望月哲史氏。 タイトルは〈「見える」人はどう見えているのか聞いてみた〉 内容は、そういう系の雑誌に連絡を入れて来る方々の、様々な事例について。 事例、その1。 「ある時から不思議なものが見えるようになった」という方の話。 詳しく話を聞くと、どうやら「や」のつく自由業の関係者だったようで、 「拳銃で頭を撃たれて以来、目の前に他人には見えなものが……」 善良な編集者である望月氏、オカルト雑誌ではなく病院に連絡を入れるようにアドバイスしたそうだ。 事例、その2。 「すごいパワーの超能力者」の方の話。 「望月さん、良かったですね。富士山が噴火しなかったでしょう? あれは私が止めたんです」 と言って来たそうで、確かに富士山は噴火していなかったので、素直な編集者である望月氏、 「それはお陰様で、ありがとうございます」 と答えたそうだ。 その他『聖書』に記述されていた「ケルビム」が、UFOが流行りだしたら「UFOっぽいデザインのもの」として描かれる ようになったとかいう話とか、教室内は終始笑いが巻き起こる楽しい講座だったのだが、中にひとり浮かない表情の方がいて どうやら初参加の方のようだった。 最後の自己紹介のときに聞いた感じでは、どうやら「見える人」のパワーとか精神世界がなんちゃらという話を期待して参加 されたらしい。 (ゴメンね、この講座はそういうところじゃないんだ) 放課後の食事会で、望月氏、 「と学会の人とかに、こういう『見える人』とかの話をしたら、きっとひどく叱られるのでしょうね」 と言うので、 「とんでもありません。彼らにとってこの手の話は大好物ですから、むしろ大喜びしますよ」 と、誤解を解いておいた。 帰宅。 書きかけの課題の件、結局、この話は全ボツにすることに決めた。 寝る。2018年6月分へ 目次へ
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