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独 り 言 (2018年6月分)
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2018年6月30日(土)
朝。
MOMO2号の打ち上げが失敗したことをツィッターで知る。
(ドンマイ、なつのロケット団)
このロケットの打ち上げに関しては、実は私も出資(笑)していたのだよなあ。

昼。
今日は調布国際音楽祭に行く予定。
念のためパソコンで路線情報を確認したら、事故の影響で一部地下鉄が止まっていると表示された。
相互乗り入れが複雑な東京の地下鉄は、一箇所で事故があると意外な路線にまで影響が出たりする。

どうにか新宿まで辿り着いて京王線へ。
調布は急行や特急に乗れば新宿から意外に近い。
そんなわけで、めでたく調布まではたどり着いたが、さて、私の方向音痴能力が発揮されるのは、ここからである。

駅前の交番で道を聞いたら、お巡りさん「まっすぐ行って、大通りを左です」と、教えてくれる。
彼はこの辺の道を熟知しているのだろう。
そしてそういう人の道の教え方にありがちな「目的の建物は大通りの左右どちら側?」「左へ何分でたどり着く?」の情報
が抜けていた。

当然、道に迷う。
地元の人っぽい人に聞いたら、
「あちらです」
と、お巡りさんが教えたのとは、まるで違う方向を指さされる。

季節はすでに夏。
炎天下をウロウロしていたら、向こうから歩いて来たご老人に出会う。
「たづくりってどこでしょう?」
と、聞くと、
「たづくり?」
と、聞き返される。
「調布市文化会館たづくりです」
と、言ったら、
「私もそこへ行こうとしているのです。たぶんあそこだと思います」
と、指差したのは生命保険会社の建物。

「あれは違うと思いますが……」
などと言いつつ、着いて行く。
結局、「調布市文化会館たづくり」は、生命保険会社の道路を挟んで隣の建物で、2人で中へ入る。

建物を入ったところで、いきなりコーヒーを差し出された。
ご老人、コーヒーを差し出して来たお姉さんに、
「キッズのなんとかというのはどこですか?」
と、聞く。
よく見れば、お姉さんはスタバの制服を着ている。
どうやらスターバックスがコーヒーの出張サービスをやっていたらしい。

お姉さん、その「キッズなんとか」が分からない。
そりゃそうだよね、スタバの人なんだから。
あとで調べたら調布国際音楽祭には会場が2つあり「調布市グリーンホール」の方で「キッズ公演」というのをやっていた。

その「調布市グリーンホール」というのは、私が道を聞いた地元の人が「調布市文化会館たづくり」と間違えて教えた建物。
地元の人でも混乱するのだから、調布国際音楽祭の会期中は、もっとわかりやすい案内板を立てておいた方が良いと思う。

まあ、それはともかく、私はスタバの人からコーヒーを受け取って飲む。
炎天下をさんざん歩き回った末に飲む熱々のホットコーヒーというのは……どうやら見た目に分かるほどに汗がジュワーッ
と出たようだ。

汗をポタポタ滴らせながらホットコーヒーを飲んでいたら、スタバのお兄さんに、
「今日は……こんなに暑くなると思わなくて……わかっていたらアイスコーヒーを準備したのですが……」
と、しどろもどろに言われたので、
「確かに、アイスコーヒーの方が喜ばれるでしょうね」
と、前歯が全部見えるほどのニッコリ笑顔で同意する。
(私だったら、コンビニで氷を買って来てコーヒーに投入するけどな……)

ホールでの演奏などを聞いてしばらくその辺を歩き回っていたら、さっきとは違うスタバのお姉さんが来て、またコーヒーを
勧められたので、
「アイスですか?」
と聞いたら、
「ホットです」
というので、
「じゃあ、いいです」
と、答える。

さて、本日のメイン「ヴェルサイユの光と影」。
鈴木優人さんのチェンバロを中心とした室内楽の合奏と唯さんのピアノが交互に演奏されるプログラム。
まずは、室内楽。
 ラモー:クラヴサン合奏曲より 第3番
  ラ・ラ・ポプリニネール
  内気:ロンドー第1番、第2番
  タンブラン第1番、ロンドー形式のタンブラン第2番
(正直、どれも知らない曲だ)

そして「チェンバロを演奏するので冷房を強くしております」と言われて、ひざ掛けが配布されたのだが、チェンバロって、
寒いところじゃないと演奏できない楽器なのか。
知らなかった。

そして、唯さんのピアノ独奏。
 ドビッシー:ベルガマスク組曲
  前奏曲
  メヌエット
  月の光
  パスピエ
(うん、「月の光」は、なんとなく聞いたことがあるぞ)

室内楽。
 ラモー:クラヴサン合奏曲より 第1番
  クリカン
  リヴリ
  ヴェジェネ
(ヴェルサイユ時代のフルートって、あんなに太かったのか?)

唯さんのピアノ。
 ラヴェル:クープランの墓
  前奏曲
  フーガ
  フォルラーヌ
  リゴドン
  メヌエット
  トッカータ
(私は作品のネタに詰まった時、唯さんのCDを聴くとなんとなくアイデアがまとまる人なのだが、生演奏でもだんだんと
話がまとまってくるのを感じた。良い演奏だった)

室内楽。
 クープラン:『諸国の人々』より スペイン人
(この「クープラン」と「クープランの墓」を一緒に聴けるところが、今回のプログラムの良いところなのだそうだ)

会場で森下先生ご夫妻に会ったのでご挨拶。
「スタバがホットコーヒーを配っていて……」
という話をしたら、
「あら、私たちの時にはアイスコーヒーを頂いたわ」
と、森下夫人。
「誰かが文句を言ったので、氷で冷やしたんじゃないですか?」
と、森下先生。
(誰だ! その誰かは?)

ものすごくどうでもいいこと。
この「ヴェルサイユの光と影」のポスター写真、実はちょっと不思議な構図だった。

演奏者の集合写真が使われていたのだが、それがこんな構図なのだ。
舞台の中央で両手を広げて客席(つまりカメラ方向)に向かってアピールするチェンバロ奏者。
当然、舞台上の出演者はほぼ全員が客席に顔を向けている。
その中で、なぜか唯さんと女性出演者が舞台下手で向かい合って立っている。
あたかも2人だけが、謎の会話をしているような???
(なぜこんな奇妙な構図になっているのだろう?)
と、このポスターを見た時から不思議に思っていたのだが、本日の演奏会のラストの舞台挨拶で謎が解けた。

アンコールで、まず最後に演奏した室内楽の一団が舞台に戻って来る。
そして、その後の挨拶に移る時に、ピアノ独奏の唯さんが舞台に呼ばれる段取り。

室内楽の一群に唯さんが歩み寄る形になり、一群の一番下手寄りに立っていた女性奏者がそちらの方を振り返る。
2人の視線が一交差して、この瞬間に舞台上でポスターと同じ構図の絵が完成した。
一瞬の出来事だが、この瞬間にシャッターを切ると「謎の会話の構図」の写真が出来上がるわけだ。
(これ、ミステリーのネタに使えないかな……)

ホールを出て携帯の電源を入れたら、1号くんからメールが来ていた。
「昨日、養老乃瀧に飲みに行ったと『独り言』に書いてあったが、俺は誘われていないぞ」
という内容。

帰り道で1号くんを誘って「てんぐ」で飲んでから帰宅。
寝る。

2018年6月29日(金)
午後から図書館で試験勉強。
……実はレポートもまだ仕上げていない。

夕方。
2号くんと飲みに行く。
「養老乃瀧」で「ハズレなしのモンストガチャ」というのをやっていたので、試してみたかったのだ。
1回300円で、クジを引くと300円以上のおつまみが何か当たるというもの。
で、当たったのは……
「シシャモ」

念のためメニューで確かめたら、シシャモは通常価格で300円の商品だった。
確かに「ハズレ」じゃないけれど「当たり」でもない気がするなあ……。

2人で飲みながら、空想小説ワークショップの課題の話をする。
「探偵が事件を捜査して犯人が判るというストーリーなんだが、オチが決まらなくて」
と、言ったら、
「主人公が探偵をやめるというのは?」
うーん、それは……(^^;

注文しようとした酒が2種類ほど品切れだったのだが、我々が店に入ったのは午後6時頃だった。
「澪」と「浦霞」。
別に特殊な銘柄の酒でもないはずなんだが?

2号くんのアパートに寄って酔いを醒ましてから、帰宅。
(課題のオチを考えなくてはならないなあ)
と、思いつつ、寝る。

2018年6月28日(木)
午前中。
(ちょっと暑いな……)
ぐらいに思いながらノパソをポチポチしていたら、いきなり画面に、
〈パフォーマンスが低下しています〉
と表示された。
やばい、なんとなく頭がボーッとするなと感じていたのは、どうやら「熱中症」であったらしい。

とりあえず、古くて温度調節機能の壊れているクーラーをつけてみる。
これをつけるとやたらに寒くなるので、あまり使いたくないのだが。

午後。
『無敵犯』(浅暮三文 集英社文庫)読了。
浅暮さんの小説に出てくる警察官は、みんな教養が高くて、いつも、
「ゲーテか?」
「いや、ロマン・ロランだ」
というような会話をしているし、チンピラみたいなのに話しかける時にも丁寧な敬語を使う。
子供にミステリーを読ませたいけれど、悪い言葉を覚えられるのは困るという方には最適。

イマイチだと思ったのは、犯人の動機。
なぜ犯人が、そのような特殊な動機を抱くに至ったのかという理由がよく分からなかった。

また、犯人がなぜそのような人生を辿らなくてはならなかったのかについても、不明確。
「普通はしないこと」が重要な意味を持つのなら、なぜその「普通はしないこと」が行われたのかについての、もう少し丁寧
な説明が欲しかった。

この作品、「亜坂誠 事件ファイル」というシリーズの1編のようだが、独立した作品としても十分楽しめる。
読みやすく面白い小説なので、軽く読める娯楽読み物が欲しい時には、お勧めのシリーズだと思う。

……それはさておき。
空想小説ワークショップの課題をやらねば。
A4用紙4枚程度のものなのだが、なかなかまとまらない。

夜。
佐藤編集長から「土星を見に行こう」と誘われて家を出る。
土星が地球に大接近しているのだそうだ。
見えるのは「南東の空の射手座のあたり」らしいのだが、東の空って、ここからだと池袋の明かりでほとんど星が見えないの
だよなあ。
おまけに持っている光学機器が「ハンズフリー・オペラグラス」のみ。

いろんな意味で天体観測には向かない環境なので、近所をウロウロした挙句、スーパーで安売りの卵を買って帰った。(笑)
寝る。

2018年6月27日(水)
朝。
民放の情報番組で「昨日、交番の警察官と警備員を射殺した犯人は、元自衛官」と言っていた。

最初にこのニュースで「警察官から銃を奪った上、射殺」と聞いたとき、
(素人に銃が扱えるのか?)
と、疑問に思っていたのだが、なるほど、素人じゃなかったわけか。

考えてみると、自衛官というのは銃器の扱いを習ったあと退職して一般人になるというケースも多いのだよな。
「銃器の扱いに慣れた一般人」というものは、あまり想定していなかったのだが、考えてみれば「元自衛官」というのは案外
とありふれた存在だ。

午前中に雑用を片付けて、午後から中央図書館へ。
2時間ほどレポートをやってから、サンシャイン60を抜けて池袋へ。

噴水広場で、名前を知らない男性歌手のメジャーデビュー記念コンサートの準備をしていた。
その人の歌声が流れていて、とてもきれいな声なのだが、華がない。
芸能人の華というかオーラみたいなものは、メジャーデビュー後に徐々に現れて来るものなのかな?

池袋の三省堂で「SFマガジン6月号」と『無敵犯』(浅暮三文 集英社文庫)を買う。
三省堂はときどき本を買うとコーヒーをおまけにつけてくれるのだが、どうやらクレジットカードの勧誘が目的らしい。
西武のクレジットカードはすでに持っているので、コーヒーを「雑誌売り場で買い物をした分」と「書籍売り場で買い物をし
た分」の2袋もらって帰る。

さて……。
「SFマガジン」は、まず「おまキュー」から読むという人、怒らないから手を上げなさい。(笑)
今月号の「おまかせ! レスキュー」は、ヒロインのツナミが崖っぷちに追い詰められたところから始まった。
(「カンパン」って、最近の若い子でも知っている食べ物かな?)
災害の時でさえ「カンパンはもう送って来ないでください」とか言われるという噂のビスケットみたいなもの。
うん、確かに食べると口が渇くのだよね、アレ。

どうでもいいが、今月の「SFマガジン」の表紙は、アーシュラ・K・ル・グィンの写真。(追悼特集なので)
同じ平台に置いてあった「ミステリマガジン」の表紙は、おしりたんてい。
確かに「ミステリ」ではあるな……。

『無敵犯』を、半分ほど読んでから、寝る。

2018年6月26日(火)
朝。
体調がちょっとやばい。
来週が検査なので、まずはその結果だな。

……というわけで、炎天下を出歩ける状態ではないので外出は中止。
部屋で大学に提出するためのレポート書き。

昼。
気分転換に昨日買ったゲームをやろうとしたら、不具合が発生。
ゲーム画面が開けない。
ノパソを1度シャットダウンしたら、急に立ち上がった。
というか、1度シャットダウンしないとゲームが立ち上がらない。
(これって、こういう仕様なのか?)

午後。
レポートが半分ほど終わり、あとの半分をどうしようか途方に暮れる。
空想小説ワークショップの方の課題もぜんぜん進まないし、体調はアレだし、困ったものだ。

ニュース。
富山市の交番で、男が警察官を刃物で刺して拳銃を奪い、近くの小学校にいた警備員に発砲する事件があり、警察官と警備員
の2人が死亡したそうだ。
死亡した警備員は、改修工事中の校門の警備に当たっていたのだとか。

ここのところ、こういう凶悪事件が増えている気がするのだが。
治安の良さに胡座をかいて「底辺の人間が追い詰められたって知るか!」をやっていたツケで、今後、日本の治安は少しずつ
悪くなっていくのではなかろうか?

どうでもいいが、昨日買ったゲームというのはアメリカ製のもので、困っている人に食べ物をわけ与えないと治安が悪くなっ
て自分が犯罪集団の襲撃を受けるという内容になっている。
貧困と治安の関係は、アメリカ人の方が肌で感じているのだろうな。

夕食の直後に揺れを感じた。

 時刻:19時46分頃
 震源:千葉県南部(北緯35.3度 東経140.4度)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード4.4
 最大震度:震度4(千葉県一宮町、長南町)

速報を確認するためにテレビをつけ、しばらく速報画面を見ていたら、また別の地震速報が入った。

 時刻:20時3分頃
 震源:岩手県沖(北緯39.3度 東経142.1度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード3
 最大震度:震度3(岩手県大船渡市、釜石市)

今度はあまり揺れを感じなかったが、地震が多いということは、あまりめでたいことではないな。

寝る。

2018年6月25日(月)
午前中いっぱいかけて探し物。
昨年に単位取得済みの教科のテキストが必要になったのだが、どこにしまったのかを忘れたというオマヌケ。
昼前に、どうにか発見。

昼。
近所のコンビニまで買い物に行こうとしたのだが、日差しが強すぎて地上を歩く気になれず、すぐそこのコンビニに行くのに
地下道伝い。

ついでに東武の6階にあるニトリに寄って、コート掛けを買う。
(いままでコート掛けに使っていた棚の上のプラスチックボックスの取っ手が重量で外れてしまったのだ)

午後。
コート掛けの組み立て。
スパナとか六角レンチが入っているので便利。
1時間ほどで組み上がる。

ニュースを見たら、福岡で殺人事件が起きたらしい。
ツィッターに、犯人の犯行声明のようだという真偽不明のツィートが流れて来た。
かなり不安定な精神状態の人の書くような文章。

事件の概要は、ネット上で執拗に他人を中傷していた男が、それを指摘した人物を逆恨みして殺害したというものらしい。
彼の「犯行声明」が本物だとすると、この犯人、他人を中傷しながら自分を「被害者」と認識していたのではないだろうかと
いう気がする。

夕方。
2号くんが来て、
「今日は会社の近くで立てこもり事件があった」
と、言っていた。
こっちは無銭飲食の男が、窓から警官隊に花火を発射したというものらしい。
(用意していたのか、花火?)
なんだか少しずつ、みんな頭がおかしくなっているんじゃなかろうか?

夜。
生まれて初めて、ネットで有料のゲームを購入する。
「ゲームをやる」というより「ゲームを購入する」ということを体験してみたかったのだ。
490円を支払って、登録とかダウンロードとかで30分以上。

実況動画を見て選んだゲームで、ゲーム実況者が簡単にクリアしていたので簡単にできるゲームなのかと思っていたのだが、
実際にやってみたら、かなり難しい。
ゲームキャラクターを動かして家の中を歩き回り、棚の上のものを取るというだけのことなのに、すぐに壁にぶつかってなか
なか前へ進めない。
(やっぱりゲーム実況者はプロの人だったのだな)
まあ、せっかく買ったものなので、こんど暇ができたらまたやってみようか。

寝る。

2018年6月24日(日)
午前中。
大学の試験だったのだが、試験問題を見て悩む。
……指示代名詞を使用するときには、その指示代名詞が示すものを文中に明らかにしておいて欲しい。

質問のキモになる部分に指示代名詞が使われていて、その指示代名詞が指すものが文中に書いていなかった。
肝心の「何を聞かれているのか?」が問題文の文章を読んだだけでは分からないのだ。
たぶん、問題文をいじくり回しているうちに、書き落としてしまったのだろうなあ……。

前後の文章から、なんとかどの事項に関する設問であるのかは分かったので、その事項に関して自分が問題を作るのならこう
いう問いにするであろうことを考えて、その問いに関する答えを書く。
外れなら0点だが、何も書かないよりは良いだろう。
問題が配布されてから試験問題のヤマをかけるというのも珍しい体験。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の月例会へ。

愛用しているリュックが荷物の重みでかなりやばい状態になっていることを参加者に相談したら、カメラ用のリュックを勧められる。
カメラ用のリュックがサイズ的にも形状的にも書類を持ち運ぶのに適切なものであることが確認されたら、検討してみようと思う。

終了後、いつもの「てんぐ」で飲む。
「先日の地震で、高槻に住むメンバーが無事がどうか心配だ」
と言い出した人がいたので、電話で安否確認。
当人は無事だったが、両隣の家の瓦屋根が壊れたとか言っていた。
ひとまずは安心。

家に帰って、寝る。

2018年6月23日(土)
朝。
昨日、空想小説ワークショップで提出した作品のために、近未来の日本の様子を描写しなくてはならないのだが、大体
50年後の日本というのは、どうなっているものなのだろうな?

昨年(2017年)に生まれた日本人の赤ん坊は、94万6060人。
その半分ぐらいが女児だとすると、47万3030人。
日本の合計特殊出生率は、いまのところ1.43人ぐらい。
赤ん坊が成人して子供を産むのに30年かかるとして、それまでの間に死亡する人もいるだろうから、30年後に生ま
れる子供は、ざっと50万人ちょっとと見れば良いのかな?

2017年の1月1日時点での日本の人口は、1億2686万人。
このうち、団塊世代を含む65歳から69歳の人が、1024万人。
30年後の2047年には、この人たちは、85〜89歳になる。

さらに20年後の2067年には、団塊世代はほぼ全員寿命を迎えているだろう。
非常に人が少ない社会になるわけだ。
そういう時代の人にとって「普通の職業」ってなんだろうなあ?

午後。
明日は大学の試験なので、ワークショップの課題はひとまず置いておいて、試験勉強。
(もう贅沢は言わず、とりあえず単位を落とさないレベルを狙おう)

夕方。
かなりひどい雨。
夕刊を包んだビニール袋が水滴でびしょ濡れになっていた。

……さて、試験対策は体調管理が一番。
寝ようか。

2018年6月22日(金)
朝。
今日、提出予定の課題(作品のアイデアをあらすじにまとめる)がまったく出来ていないので、現実から逃避したくなる。

昼。
風呂に入ってみたり、買い置きのインスタント食品を食べまくってみたりするも、なぜか課題は1行も進まない。

午後。
……気がつけば動画サイトを見ていた。

夕方。
なんとか書き上げた課題をプリントアウト。
現実ではない世界を生きる主人公の物語。
ワークショップの教室に向かう。

講評結果は、
「崎田さんに、ハードボイルドって書けるの?」
……というわけで、ボツか?

本日の講義は、物語の中盤について。
いつもの「勝や」に、少し遅れて行ったら、
「席を取っておきました」
と、言われる。
(我々は「いつも来る連中」にカウントされているのか?)

今日は講師の浅暮先生が、メフィスト賞の同窓会に出席するために、欠席?
「同窓会の会場って、どこですか?」
と聞いたら、
「青龍門」
(道路の向かいの店じゃん)

浅暮先生、メフィスト賞の方たちを引き連れて、途中から参加。(笑)
軽く飲んでから、家に帰って、寝る。

2018年6月21日(木)
雨上がり。
地面は濡れていて湿度は高いが、雨は降っていない。

午後。
自転車で図書館へ行き、午後まで試験勉強。

帰りに自治会の役員の人に会って、
「自治会の仕事が大変だから、あなたのような若い人が手伝ってくれると助かる」
みたいな話を冗談交じりにされる。

55歳の私が「若い人」になってしまう地域の高齢化がやばいなあ。
(「消滅可能性都市」だからなあ)

夕方。
明日提出予定のワークショップの課題を、まだやっていないことを思い出す。
ノパソに向かうが、まるっきり課題が進まない。

1号くんがメールで「テレビに池袋が映っている」と知らせてくれてので見てみると、どうやら池袋西口交番の密着取材らしい番組のようだった。

詐欺に遭ったという人がやって来て、
「AV女優に風俗サービスを受けられると騙された」
と、被害を訴える。

(アホな人だなあ……)
と、笑っていたら、この「AV女優の風俗サービス」という詐欺に騙されたという人が、次から次へとやって来るのだ。
中にはわざわざ銀行でお金を下ろして100万円近い金額を怪しい客引きに渡してしまったという人も。
(ここまで同じ手口で騙された人がいるということは、もしかして、その詐欺師、天才?)

夜。
なぜか地震でもないのに棚の上のプラスチックボックスが体の上に落下。
幸い怪我はなかったが、
(どういうポルターガイスト現象だ?)

ボックスを片付けて、改めて、寝る。

2018年6月20日(水)
朝。
朝食を抜いて病院で検査。
雨はかなりひどくて、この間買った池袋で買ったワンタッチのビニール傘が初陣となる。

まずはエコー。
「腸の中って、あまりよく写らないんですよね」
などと言われつつ臓物の写真を撮られる。

診察。
「消化器系の先生に回しましょう」
と言われる。

消化器系の専門医の診察。
「CT撮りましょう」
と言われ、CTを撮る。

また診察。
「内視鏡でも見てみましょう」
と言われて予約を入れたら「前日の食事キット」を渡された。

「これを電子レンジで温めて……」
と言うので、
「うちに電子レンジはないのです」
と言ったら、素で驚かれた。
「偉いですね」
とか、変な感心のされ方をしたが、別に手料理が得意とかそういう理由ではなく貧乏なだけである。

最後に、同意書みたいなのを渡され「私は説明に同意し……」みたいなことが書いてあったので、
「説明とは?」
と聞いたら、
「稀に出血とかする方がいるので」
だそうだ。
(そういう説明を先にしてから、この紙を渡さなきゃいけないんじゃないのかなあ?)

予定ではそのまま図書館に行く予定だったのだが「前日の食事キット」が意外に重いのでそのまま帰る。
午後から出かけることも考えたが、雨が止まないので自宅でテキストを広げることにする。

夜。
ユーチューバーが作ったというネット動画を見る。
渋谷の街でゴミ拾いをしながら「道にゴミを捨てるのはやめよう」と訴える内容の動画。

最近、ユーチューバーの動画の見過ぎかな?
NHKの番組で「ユーチューバーの作る動画が流行っている」と言っていたので、どんなものかと見るようになったのだが、
これってテレビの黎明期に「テレビタレントという俳優でもなくテレビに映っておかしなことをしている連中が出てきた」と
言われたのと同じ状況なのだろうか?

「ユーチューバーになりたがる子供が増えてよろしくない」みたいな新聞記事も読んだことがあるが、ゴミ拾いの動画を作っ
て金を稼ぐのなら、子供が真似をしてもさほど実害はない気がするのだが。

寝る。

2018年6月19日(火)
朝。
本日のNHKドラマ「半分、青い。」。
ヒロインは同僚の女性アシスタントから「自分は看護婦になりたかったのに、親には医者になれと言われた」と、過去の話
を告白される。

思ったのだが、医師免許を取っておけば看護師の業務は可能なはず。
どうしても看護師になりたいのなら医師として働いて親元を独立し、看護師に転職することもできたのではないだろうか?
と、余計なことを考えてしまった。
(まあ、ドラマの中の話なので、もののたとえなのだとは思うが)

午後。
雨が降っていなかったので、久々に自転車で図書館へ行って試験勉強。

夕方。
帰宅してネットのニュースを見る。
地震で新幹線が止まった直後に加計学園の理事長が岡山で記者会見を行ったのだそうだ。
(どうしてこの人は、こんなにもあからさまに怪しげなことをするのだろう?)

夜。
大倉崇裕先生がツィッターで、新作ミステリー『安息の場所』のための取材を行ったバーで飲んでいるという内容をつぶやい
ていた。
飲んだカクテルが写真付きで次々とツィートされるのだが……
(これで、何杯目だ?)
と、先生があまりお酒に強くないのを知っている私はだんだん心配になって来る。

そして、以下のツィートが流れた……
〈「Tenderly」のバーテンダー宮崎優子さん。「サイドカー」を作ってくれています。「安息の場所」の犯人××××のモデル
になって下さった方です〉(伏字は崎田、本物のツィートではそのまま犯人の名前が書いてあった)

さすがは日本の倒叙ミステリーにおける第一人者、作者が犯人の名前をネットでつぶやく正直さ。(笑)
指摘したら、しばらくして、
〈そこが倒叙のいいところ〜。隠すものなんて何もないぜ! すみません、酔っ払ってます〉
という返信が返って来た。
(うーん、まあ、倒叙ミステリーだから良いのかなあ?)

たぶん、以前に大倉先生自身が「いま、犯人がバーテンダーのミステリーを書いています」とおっしゃっていたあの作品が、
この「安息の場所」なのだろう。
隠し事をしないミステリー作家って、良いよね。(^^)

寝る。

2018年6月18日(月)
朝。
BSで「半分、青い。」を見終わってローカル局にチャンネルを変え、テレビを見ていたらユラユラと横揺れ。
震源は遠そうな感じの揺れだが、小さな地震という感じではない。

とっさに東日本大震災の記憶が頭をかすめ、
(また、あっちの方で大地震か?)
と、思ったら、しばらくして画面の堀潤氏が速報を読み上げ、
「大阪で大きな地震があったようです」
と言った。
(そっちか!)

時刻:7時58分頃
震源:大阪府北部(北緯34.8度 135.6度)
深さ:約10km
規模:マグニチュード6.1
最大震度:震度6弱(大阪府:大阪市北区 高槻市 枚方市 茨木市 箕面市)

慌てて大阪に住む知り合いに電話するが、回線がどうのというアナウンスが流れて繋がらない。
こういう時には不要不急の電話は避けた方が良いので、テレビ画面を見ながら続報を待つ。
ネットで駅の電光掲示板が落下した写真が流れて来る。

……そうこうするうちにポツポツと連絡も取れ、差し当たってはみんな大丈夫っぽい?
SNSは、こういう時に便利。

午後。
雨模様の天気の中、中央図書館へ。
パソコン席が混んでいて、予約を入れて順番待ち。
席が空いたので試験勉強。
2時間では切りのよいところへ行かなかったので延長1時間を申し込んだ……のは良いのだが、席に座って間もなく、異様な
悪臭を感じた。

発生源は机の下。
覗き込んだらそこに裸足の両足が……
素足に直にズック靴を履いて来た青年が机の下で靴を脱いでいたのだが、この足が、猛烈に臭い。

手元の鞄を探したが、見つかったのは口臭用の小さな消臭スプレーのみ。
とりあえず机の下に噴霧するも、ミントの香りでごまかせるのはせいぜい十数秒程度。
必死でテキストに集中して、1時間を乗り切る。

悪臭も、度を超えると暴力だ。
帰り側に足の主の顔を見たら、普通の爽やか好青年っぽい人だった。
(なぜ、足だけがあんなことに?)

帰宅。
ニュースで、今朝の地震で小学校のブロック塀が倒れて子供が亡くなったと言っていた。
どうやらプール周りのブロック塀の、後から高さを継ぎ足した部分が崩れたらしい。
小学生のプールの授業を外から覗く痴漢とかが出て、急いで工事をした結果なのだろうか?
亡くなった小学生のご冥福をお祈りしたい。

寒いので夕食はうどんにした。
ちょっと贅沢に肉うどん。

気温の変化が激しいせいか、無駄な疲労感があって体がだるい。
明日は寒いのか、暑いのか?
寝る。

2018年6月17日(日)
朝。
SNSを覗いたら、すでに故人となった人の誕生日を知らせるメッセージが届いていた。

「良かった。彼は死んでいなかったんだ」と「そんなはずないだろう」が脳内でぶつかり合って湿った音を立てた。
棺の中の彼の顔を見た時の混乱した感情が蘇って来る。

(なんであんたは私に、こんなひどい仕打ちをするんだ?)
と、顔も知らないSNSの運営に怒りを覚え、
(私は今後も毎年、このメッセージを受け取ることになるのだろうか?)
と思うと、心がぐらつく。
……とりあえず、自分のSNSのパスワードは、遺言状か何かの中でわかるようにしておこうか。

昼。
BSの民放のチャンネルのドラマで、桂米朝が出ているものがあったので、観る。
むかし放送していた「火曜サスペンス」の再放送「京都金沢浦島太郎殺人事件」。
ケーシー高峯が刑事の役で出ていて、菅井きんがヒロインの姑……と、懐かしい顔ぶれを楽しんでいたのだが、ストーリーが
テキトーなのには笑った。

事件の鍵を握る老女が痴呆症(認知症)で記憶を失っているため、ヒロインが真相を追って奔走する。
ドラマの終盤、その老女は数分間だけ記憶と正常な思考能力を取り戻し、事件真相を推理して解説。
そして、解説が終わると老女は再び痴呆症に戻ってしまうのだ。
ヒロイン曰く「(老女の)記憶が一瞬だけ戻ったのは奇跡だ」。
いや、それは奇跡ではなく「脚本家のご都合主義」では?(^^;

午後。
佐藤編集長に誘われて田嶋陽子先生の「書アート」の展覧会へ。
会場に着いたら、受け付けで、
「奥にいますよ」
と言われ、覗いたら田嶋陽子先生自身がそこで喋っていた。

壁に掛けてある絵を眺めて帰る予定が、ワインとチーズが振舞われ、ついお代わりなど頂いてしまう。(笑)
美味しいワインだった。

それはさておき、「書アート」は、書と絵画を合わせたような作品。
眺めていたら、そこにいたおばさんに「当人を呼びます」と言われる。
(いや、わざわざ……)
と思ったのだが、おばさん、お忙しそうな田島先生を呼んで来て、その前で自分が喋る喋る……。
言葉は悪いが「信者」の口調。
褒めているつもりなのだろうが、彼女が口を開くほどに田島先生がバカみたいに見えて来る。

(こりゃ、たまらんなあ……)
と、内心苦笑していたら、田島先生も、
「やめて。恥ずかしいから」
(うん、私もこれは恥ずかしいだろうと思う)

ところがおばさん、田島先生の言葉を謙遜から来る自己卑下と受け取ったのか、
「駄目よ。こういうことはちゃんと言わなくちゃ!」
……で、続ける。
(うわあ……)

ついに、田島先生、たまらずその場を逃げ出す。
もう少しゆっくり話をしたかったのに、残念。

佐藤編集長は、画集を1冊買ってサインをもらい、おばさん集団の帰宅のタイミングで一緒に会場を出る。
地下鉄で帰宅。

ニュースをつけたら、どうやら地震があったようだ。
ちょうど地下鉄に乗っている時だったのか、気づかなかった。

 時刻:15時27分頃
 震源:群馬県南部(北緯36.5度 東経139.5度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード4.6
 最大震度:震度5弱(群馬県渋川市)

夜。
ネットのニュースで
〈漂流G7 ネット戦の裏側〉(2018/6/17 2:00日本経済新聞 電子版)
という記事を読む。

記事には、ネットで話題になった〈日本政府が首相官邸のフェイスブックに載せた写真〉について、〈首相周辺はプラスチッ
クごみを話した場面だと解説する〉と書いてあった。
(この文章、変なので「プラスチックごみについてを話した場面」の誤記か?)

欧州とカナダが海洋汚染の原因になるプラスチックごみをG7で減らそうと呼びかけ、トランプ大統領がこれに反対。
安倍首相が「G7だけで解決できない。来年、日本で開く20カ国・地域(G20)首脳会議でこの問題に取り組みたい」と、
それに味方したのでトランプ大統領が喜び、世界貿易機関(WTO)ルールを重視したい欧州勢とトランプ大統領が対立した
時に「シンゾーの意見に従う。後はまとめてくれ」と言ったそうだ。

〈安倍首相は「ルールに基づく」が入った文言を提案。首脳宣言に「ルールに基づく国際的貿易体制の極めて重要な役割を
強調する」と書くことになった〉

〈問題は「ルールに基づく国際的貿易体制」に付ける冠詞を「the」にするか「a」にするかだった。原案は「the」で、
WTOルールを念頭に置く欧州の意向に沿う。同席したクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「『a』でどうか」と
提起。
「a」ならWTOルールと特定されず、広い意味と解釈される。最後は「a」で決着した〉

つまり、ここで重要な問題となったのは【「ルールに基づく」の冠詞を「the」にするか「a」にするか】という点であって
【「ルールに基づく」という文言を入れるかどうか】ではなかったのだよね?

そして「『a』でどうか」と、アメリカにとって都合の良い提起を行ったのは、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長。
つまり、アメリカ人がアメリカにとって都合の良い提起を行って決着させたわけだ。

言っちゃあ悪いけど、プラスチックごみの件で唯一アメリカに都合の良い発言をした安倍首相を、トランプ大統領が「ああ、
こいつは俺に逆らわない奴なんだな」と踏んで、割とどうでもいい部分で、「シンゾーの意見に従う。後はまとめてくれ」と
言って見せることで、自分は他の国の意見も聞いているのだというパフォーマンスに利用、しかし一番大事な部分については
アメリカ人の意見を通したというように読めるのだが……。

しかし記事はこの〈日本政府が首相官邸のフェイスブックに載せた写真〉についての話を、
〈写真の裏には、共通の利益や価値でまとまれないG7の漂流と、シンゾー・ドナルドの絆があった〉
というなんだかわざとらしい文章でまとめていた。

違和感を覚えて、記事の署名を見たら「政治部次長 佐藤賢」と書いてあった。
つまり、この記事を書いたのは、安倍さんの機嫌を損ねると仕事が強烈にやりにくくなる「政治部」の次長なわけだ。

客観的に読むと、G7は「比較的まとまっているヨーロッパ勢」対「トランプ」の構図と、安倍さんがトランプのご機嫌とり
に終始し、手駒のように利用されたことが読み取れるのだが、それを〈共通の利益や価値でまとまれないG7の漂流とシンゾ
ー・ドナルドの絆〉と書いた「政治部次長」。

「トランプ大統領が他の参加者と対立したので全体としてはまとまれず、安倍首相はそのトランプのご機嫌とりをしていた」
とは、政治部の次長の立場では書けなかった?

寝る。

2018年6月16日(土)
NHKの「半分、青い。」は、漫画のアイデアの盗用事件。
同僚アシスタントに「君のボツ原稿のアイデアを譲ってくれ」と頼まれたヒロインが、考えなしに承諾してしまったところ、
そのアイデアがエロ漫画に仕上げられてエロ雑誌に掲載され……という話。
描いた同僚アシスタントは、デビューを焦るあまり悪徳編集者の口車に乗ってしまったのだ。

「デビューを焦る若手漫画家に伸びる悪徳編集者の魔の手」という話は「重版出来!」でも出てきたな。
そして漫画家を焦らせる原因となるのは、漫画家を辞めさせようとする悪気のない家族という点も同じ。

ふと、頭に浮かんだのが「ワンパンマン」の作者の話。
家族から漫画家を諦めて就職するように迫られていたONEさんに村田雄介さんが連絡を入れたのが「ワンパンマン」という
作品が世に知られるようになったきっかけ。
彼の場合は、村田雄介さんが良い人で、本当に良かった。

海外からのニュース。
先日のG7の際に、トランプ大統領が安倍首相に向かって、
“ I can send you 25 million Mexicans and you'll be out of office very soon,” Trump said, 
the Wall Street Journal reported, citing a senior EU official who was in the room.”
と言ったと、ウォーストリート・ジャーナルが報じたのだそうだ。
(……アカン、英語だ)

ええと……
I can send you=私はあなたの所に送ることができる
25 million Mexicans=2500万人のメキシコ人を
and=そうしたら
you'll be out of office=あなたは失脚する
very soon=あっと言う間に

「私はあなたの所に2500万人のメキシコ人を送ることができる。そうしたら、あなたはあっと言う間に失脚する」
で、良いのかな?

これは、G7終了後の共同声明への署名を拒否したトランプ大統領がヨーロッパの移民問題の話をしている際に、日本の安倍
首相に視線を向けて、
“Shinzo, you don't have this problem, but……”
に続けて言った言葉なのだそうだ。

Shinzo=晋三(個人名。ここでは日本の安倍晋三首相のこと)
you don't have this problem=あなたにはこの問題がない
but=だが

要は、共同声明への署名を拒否してEU各国の首脳と揉めたトランプ大統領が、わざわざヨーロッパの移民問題の話を持ち出
した上で、安倍首相に向かって「晋三、お前は自分には関係ない話だと思っているのだろうが、私はお前の所に2500万人
のメキシコ人を送り込むことができるんだ。そうしたら、お前はあっと言う間に失脚するんだぞ」」と、言ったことになる。

G7のニュースで話題になった、あの「明らかに揉めている場面」の写真の雰囲気から考えて、これ、脅しだよな?
安倍さんはこんなアメリカに、どう対抗していく考えでいるのだろう?

夜。
2号くんが「映画を観た」と言って部屋に来る。
観たのは「デッドプール2」で、これで4回目だそうだ。
入場者プレゼントのポスターが欲しかったとかで、わざわざ「としまえん」まで行って来たようだ。

 緑の豊かなとしまえん♪
 雨上がりに似合うフリースの上着♪
 服に花粉がたっぷりだ♪

……と、思わず歌ってしまいたくなるほどの呼吸困難。
くしゃみと目の腫れで顔が真っ赤になり、そのまま倒れる私。

薬を飲んで、寝る。

2018年6月15日(土)
雨。
区役所へ行く。

申請書類を窓口の人に渡す。
書類が多い(10種類ぐらい)ので、一覧表と一緒にカウンターに置いて確認しやすくし、変則的な部分については、前回の
担当者が書いた手書きのメモを見せながら説明。

役所の窓口で揉めないコツ。
「前回の担当者が言ったんです」ではなく「前回の担当者からこのような書類を渡されました」の方が話が通りやすいので、
役所の窓口で書いてもらったメモは取っておくと良いよ。

で、書類を渡したまでは良かったのだが、
「では、確認致しますので少々お待ち下さい」
と、言ったまま、延々と窓口で待たされる。

ようやく担当者が戻って来て、
「では、これで結構です」
と言われたので、
「ところで、書き方がわからない部分を空欄にしておいたのですが……」
と言ったら、
「あ……」

結局、必要書類を渡して紙1枚の申請書を書くのに1時間以上かかってしまった。
6月は、4月に異動して研修期間を終えた職員が1人で業務を任されるようになった時期なのか?

図書館で試験勉強。
なんだか後ろの方で揉めていると思ったら、システムを入れ替えたばかりのパソコンが正しく動かないとか言っていた。
6月は、役所関係、いろいろある時期らしい。

コミカレのロビーで、人と待ち合わせをしていたら、職員の人に、
「今日は空想ですか?」
と、声をかけられる。
(今日は空想、明日は妄想、現実なのは昨日だけ……???)

一瞬の後に「今日は空想小説ワークショップの開講日ですか?」と聞かれたのだと理解して、
「いいえ、違います」
と、答える。

空想小説ワークショップの開講日は偶数週の金曜日なのだが、私の顔を見て、開講日の変更があったのかと思ったのか?
(……ということは、面が割れてる?)
待ち合わせの相手が来たので、渡すものを渡して帰る。

夜。
名作だと聞いている「ズートピア」をテレビ放映するというので、観る。
ミステリーだが、テーマは差別。
ウサギやヒツジのような弱い草食動物は、たぶん「女性」。
そして「キツネ」は黒人や東洋人のような人種的マイノリティ。

動物が人間のように暮らす街ズートピアで、ウサギとして初の警察官になったヒロインは、
「世界を変えてみせる!」
と意気込むが、そこで副大統領でありながら秘書代わりにこき使われているヒツジの女性と出会う。
さらに「この店は、お前が買い物をするところじゃない」と、ゾウの店で罵られるキツネに遭遇。

自分自身、任される仕事は駐車違反の取り締りのような地味で他の警察官がやりたがらないものばかり。
せっかく泥棒を捕まえても「駐車違反の取り締りだけやれと言ったのに命令違反だ」と上司に叱られる。
そんなときに「行方不明になった夫を探してくれ」とやって来たカワウソの頼みを引き受けてしまったことから……

差別されるマイノリティである主人公が、差別されるマイノリティであるがゆえに犯罪に手を染める者と対決する物語。
謎解きミステリーとしてもよくできている。

どうでもいいことだが、主人公がカワウソの頼みを引き受けたところで、
「おお、これが〈ポイント・オブ・リターン(※)〉か」
と、思ってしまった私は、シナリオ講座に毒されている?(笑)

 ※ポイント・オブ・リターン
  物語の中で、主人公が後戻りできなくなるポイント。

……この映画、シナリオ講座の教材にも良いかも。
寝る。

2018年6月14日(金)
朝。
東京ローカルの番組で、パトリック・ハーラン氏が今回の米朝首脳会談は、いかにひどいトランプの敗北だったかについて
力説していた。
(彼は、トランプ嫌いで有名)

特にアメリカが金正恩体制にお墨付きを与えた格好になったことについてを強く非難。
「それは、最後に切るべきカードだろう!」
というのが、彼の意見だった。

昼前。
図書館へ。
豊島区の中央図書館は東池袋にあるのだが、最近、あまりに体重がアレな雰囲気になって来たので家から歩いて行くことに
する。

昼食はサンシャイン60のマクドナルドで。
(なんだかテーブルの間隔が狭く感じる。腹が引っかかって通りにくい)
どうせジャンクフードを食べるのだからと、揚げ物系をガッツリ腹に納めてから図書館へ。

今日、初めて気付いたのだが、中央図書館って飲食スペースがあったのだね。
自販機とは冷水器とかは、全部ここにあるんだ。

それはさておき……区役所提出用の書類書きのリベンジ。
1時間かけて書き上げて、ついでに試験勉強をしてから、歩いて帰宅する。

入力した書類を、プリンターから出力しようとしたら元のフォーマットがA3だったらしく、家庭用のプリンターからだと
やたら文字が小さくなったが、まあ、読めるし、いいか。
(明日役所に持って行き、ダメだったらまた書き直すことになるが)
ときどき思うのだが、役所が徒歩圏にない地域の人は、こういう面倒くさい書類を提出するときに大変じゃないのかな?

明日も天気は悪そうだ。
寝る。

2018年6月13日(水)
昨日発表された米朝首脳会談の共同声明について、アメリカでは批判的な報道の方が多いらしい。
韓国では、否定的な意見と肯定的な意見が半々ぐらい。
そして日本では、安倍晋三首相が「完全な非核化に向けた、金正恩朝鮮労働党委員長の意思を改めて文書の形で確認したこと
を、北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けた一歩と支持する」と述べたそうだ。 

午後。
昨日、図書館がまさかの休館日だったので、念のためネット確認したら「特別整理期間」で明日まで休みなのだそうだ。

なので東池袋まで歩いて中央図書館へ。
役所に提出する書類があったので、それを書く。
A3で3枚分の文書。

2時間かけて書き終わって役所の窓口に持って行ったら、
「修正液を使っているとダメなんです」
まあ、役所の書類だからそれはそうなのかもしれないが、こんなに狭い枠にA3びっちりの文章を、訂正箇所ごとに訂正印を
押していたら、なんだかわからなくなりそう。

「ワープロで打ったらダメなんですかね?」
と、聞いたら、
「入力用の書式があります」
って、それを先に教えてくれ!

書式の置いてあるURLを教えてくれると言うので、リュックからノパソを取り出して、
「画面上で教えていただけますか?」

そこでダウンロード用のページを教えて貰ったのだが、そのわかりにくいこと!
大事なリンクが細かい文字で目立たないページの脇の方に置いてある。
(このサイトのデザインをした人は、書類をダウンロードさせたくなかったのか?)
精神的な疲労を感じつつ帰宅する。

夜。
「探検爆問」という番組で、絹を溶かして再び固め、環境に優しいプラスチック(?)を作るという話をやっていた。
絹というものが、そもそも蚕の吐き出した粘液が固まったものであるのだから、それを粘液に戻して任意の形に固め直すとい
うのは、理屈から考えてもできそうだよね。

ところで、昨夜ネットで見た人気ユーチューバーの動画で、蚕を見た20代ぐらいのユーチューバーが、
「なんか作れるやつだよね、蚕って、繊維みたいな」
と解説していたのを聞いて驚いた。
(「繊維みたいな」「なんか」って……)
私は、蚕が「絹」を作るというのは、小学校高学年以上の日本人ならみんな知っていることだと思っていたのだ。

さらに、
「なんか緑色っぽかったら、アゲハ蝶の幼虫みたいに見えそうだけど、白いのがちょっと怖いね」
と言っていた様子から見ると、彼はアゲハ蝶の幼虫には馴染みがあるが、蚕を飼ったことはないらしい。

もしかして、いまは小学校で生徒に「蚕の飼育」をやらせないのかも。
それとも、もともと「蚕の飼育」を授業でやらない地域があるのかな?
(ネットで調べたら、このユーチューバーは、新潟県出身の人だった)

インターネットの面白いところは、私が「常識」だと思っていたことが、他の人にとってはそうではないことを学べること。
前に「やっぱりシルクロードの起点だけあって、中国には桑畑が多かったんだね」と言ったら、不思議そうな顔をしていた人
がいて、なんで不思議そうな顔をされたのかが分からなかったのだが、あれは私の説明不足だったのだな。

「シルクロードとは中国から地中海周辺地域に絹を運んだ道のことで、絹は蚕が作る繭から取るもので、蚕の餌は桑だから」
と、付け加えるべきだったのだ。
反省。

寝ようか。

2018年6月12日(火)
朝刊の1面トップの記事は、
〈首相「投融資5.5兆円」〉
〈インド太平洋地域〉
〈インフラ整備〉
という見出し。

内容は、
〈安倍首相は11日、第24回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)の晩餐会で演説した。インド洋と太平洋をまたがる地域のインフラ整備に向けて今後3年で官民で約500億ドル(約5兆5000億円)を投融資する仕組みを作
ると表明した〉
だそうだ。

「官民共同の投融資」ということだが、税金を使うのだよね。
そんな余裕が、いまの日本にあるのか?

さて、今日は米朝首脳会談が行われる日。
「テレビで生中継」とか言っていたが、私がテレビを見ていても朝鮮半島情勢が変わるわけでもないので図書館へ行くことに
する。
途中で駅前のドトールに寄る。
(この店は、最近、完全に「自習室」になっているな)
コーヒーを飲みながら教科書を広げた人が、レポートを仕上げてランチを食べてから出て行ってくれれば、それなりの売り上
げになるのかもね。

図書館到着。
休館日。
(確認してから来ようね)
別の図書館に移動して、2時間ほど試験勉強をする。

帰ろうと外に出たら、雨。
自転車で近所の図書館に行く予定で家を出たので、傘を持って来ていない。
ハンズで傘を買おうと思うが、なぜか安い傘が売り場にない。
しばらく待っても止みそうにないので池袋まで濡れながら歩いて、地下道でビニール傘を買い、外に出たら止んでいた。

私のすぐ後ろにいた人が、雲の切れ目に覗く青空を見上げながら「ラッキー、止んでるじゃん♪」と明るい声を上げる。
(アナタガ、らっきーで、ワタシモ、ホントウニ、ウレシイヨ)
不機嫌にブツブツつぶやきながら道を歩く怪しい人になりつつ、帰宅。

夜。
米朝首脳会談のニュース。

金委員長が朝鮮半島の完全非核化を約束したそうだ。
ただし、非核化の具体策は共同声明に盛り込まなかった。

トランプ大統領は日本人拉致問題を提起し、協議していくことにしたそうだ。
ただし、拉致問題については共同声明に盛り込まなかった。

朝鮮半島で持続的な平和体制を築くための努力をすることにした。
ただし、朝鮮戦争の終結は共同声明に盛り込まなかった。

そして、トランプ大統領は、北朝鮮の体制保証を約束することを共同声明に盛り込んだ。

画面に映ったトランプさん「素晴らしい」という言葉を連発。
明らかに有権者向け。
中間選挙に向けて「米朝首脳会談を成功させた大統領」というイメージをアピールしたいらしい。

トランプさんの目的:選挙のためのイメージアップ。
金さんの目的:アメリカによる体制保証。
どちらも目的を達することが出来てご満悦。

会談後の記者会見で、トランプ大統領は、
「(非核化への費用は)韓国と日本が支援するだろう。彼らは支援しなければならないと分かっている。アメリカが支援する
必要はない」
とコメントしたそうだ。

つまり、アメリカは、
拉致問題については共同声明に盛り込まず、
朝鮮戦争の終結についても共同声明に盛り込まず、
朝鮮半島非核化の具体策も共同声明に盛り込まず、
北朝鮮の体制保証は共同声明で約束し、
しかも非核化への費用はアメリカは出さないので韓国と日本で出せ……と?

これを「素晴らしい会談」と言うのは、ぶっちゃけ「何もせず、金も出さないが、手柄は俺のもの。大成功!」と言っている
ということじゃないか?

民放の池上解説番組を見たら、北朝鮮と日本の関係の説明の参考資料に映画「キューポラのある街」を取り上げていた。
戦時中に日本人として日本に住んでいた朝鮮人が、終戦で日本国籍を失い、帰国の旅費もなく、朝鮮戦争の勃発で帰るに帰れ
なくなり、日本で差別を受け、朝鮮戦争の休戦後に北朝鮮が帰還事業を開始したので喜んで帰国して行った……という時代に
作られた映画。

名作ではあるが、その後、北朝鮮の実態が分かり、帰国した彼らを待っていた地獄が明るみに出るに従って立ち位置が微妙に
なった作品である。

映画の公開は1962年であるから、東京オリンピックの2年前。
その時代の日本人は「北朝鮮は地上の楽園」という宣伝文句を信じていたわけだ。

……寝よう。

2018年6月11日(月)
雨。
このところの気温の高低差に体がついていかず、なんとなくだるい。
雨の中を歩いて図書館に行く気にならず、室内での作業で1日を潰すことにする。

午後。
ネットに是枝裕和監督の映画「万引き家族」の感想がいくつか上がっていて、なかなか高評価の作品らしい。
この作品、タイトルだけ見て勝手に内容を想像して叩いていた人がいるのだとか。
「そういう人も世の中にいるのだろう」とは思ったのだが、「そういう人」の中に結構社会的地位の高い人もいたらしい。
あとで映画を観た人に「ぜんぜん違うよ」と笑われることを心配しなかったのだろうか?

それはさておき、どうも体調がアレ。
来週、病院に行く予定なので、その時に状況を説明しよう。

夕方。
なんだか急激に眠くなって、ノパソを打ちながら眠ってしまう。

起き上がってかろうじて夕食を摂り、ノパソを手にして座ったら、持っていたノパソがそのまま脚の上に落ちて来た。
下がクッションと畳だったので、機械に問題は無かったが、私はよほど眠いのか疲れているのか?

テレビでNHKの「家族に乾杯」を観ていたら、笑福亭鶴瓶が長瀬智也に、
「お前は、TOKIOにいたとかそういうことなしにして、これから他の仕事を始められるか? わしはできん」
と、言っていて、つい山口達也のことを思い出してしまう。

2号くんが民放の番組を見たいというので、付き合う。
アメリカで、自分の作った贋作をタダで美術館に寄贈していた男の話。
騙されて展示していた美術館の信用はガタ落ちだが、売ったのではなく寄贈したのであるため、アメリカの法律では詐欺罪
には問えないのだそうだ。

無罪になった彼は、贋作作りを止めようとしない。
そこで一計を案じた人が、彼に個展を開かせ、その会場を訪問させる。
来場者は口々にその才能を褒め、彼にオリジナルを描くことを勧める。
きっとそれを聞けば彼は……

その後、製作に励む彼の映像とともに、そのコメントが流れた。
「所有していた名画を紛失したり盗まれたりして困っている人に会いました。その人たちに私の贋作を届けたい」
そして彼は、今日もせっせと贋作を作り続けるのだった。(笑)

……また、急に眠くなって来た。
(何なのだろうか?)

とりあえず今夜は、寝る。

2018年6月10日(日)
朝。
ニュースによるとG7はトランプが暴れてひっちゃかめっちゃかだったようだ。
アメリカへの輸出の関税をやたら引き上げるのだと言って聞かなかったわけだ。

そして、日本は日本でトランプに「いつまでもプルトニウムを溜め込んでんじゃねえ!」みたいなことを言われたっぽい。
原発を稼働させれば出るプルトニウムをなんとかしろというのは、日本に原発を止めろということか?
(プルトニウムを燃料にして消費する予定だった「もんじゅ」はどうもダメっぽいし)

午前中。
金曜日に会場予約をしそこなったので、他の会場をネットで予約する。
ネット予約は画面上でポチれば良いのが楽で良い。
ただこのシステムの欠点は、支払いがネット上でできないこと。

シャワーを浴びて、支払いのためだけに会場まで出かける。
外は雨。

日曜日の池袋は道が混んでいて、傘を持って人とすれ違うだけで無駄に疲れる。
そして風が強い。
傘を風に煽られ、すれ違う人を避けるうちに、気がつけば「雨を避ける」という肝心の機能を果たしていない雨傘。
何もやっていないのに感じるヘトヘト感。

帰宅。
湿った服と、変に疲れた腕に不快感を覚えつつ、ひとまず休憩。

ニュースは「昨日(6月9日)、新幹線で刃物男が暴れて3人死傷」。
無差別殺傷事件と言えば、
池田小事件が、2001年6月8日。
秋葉原事件が、2008年6月8日。

関西の方では、
心斎橋事件が、2012年6月10日。
(梅雨時は、イラつく人が増えるのだろうか?)

ところで今回の事件、犯人は無差別に女性客を刺そうとして、それを庇った男性が刺し殺されたのだそうだ。
報道によれば、犯人は社会の底辺と言われる層の人間だったらしい。
なんか、社会全体が病んでるなあ。

寝る。

2018年6月9日(土)
2号くんに誘われて、映画「デッドプール2」を観に行く。
「ネットで調べた新宿の映画館で、最寄り駅は副都心線の東新宿駅」
と、2号が言うから、
(東新宿に映画館があったかなあ?)
と、思いつつ、付いていく。

しかし、2号くんは私に輪をかけた方向音痴。
脳に「正しい方向に向かって歩かないための機能」でも備わっているのではないかというほどで、駅から出て早速、歩き出
した方向が逆だった。
iPadのGPSを使っていてコレなのだ。

「ええと……目印は、アパホテル」
(新宿に「アパホテル」って、何軒あると思う?)
「目印は新宿のマクドナルド」に匹敵しそうな頼りなさ。

それでもGPSの地図を見ながら歩いて行く2号くんの後をついてウロウロ。
ご存知の方はご存知の通り、東新宿駅近く(新宿7丁目の辺り)はハングルで書かれた看板の目立つ街。
「韓国人との結婚紹介します」みたいな、この地域ならではの看板を掲げた建物とか、マッコリの瓶の形の着ぐるみを着た
なんらかのマスコットが通りに立っていたりするところだ。

その通りを、さらに横道に入る2号くん。
「こっちだ。俺に任せろ」
と言うのについて行くと、明らかなラブホ街へ。
(どんな場末の映画館に連れて行かれるのだろう?)
とドキドキしながら歩いていると、周囲の住居表示が「歌舞伎町」になっているのに気づく。

「おい、ここはもう歌舞伎町だぞ」
と言ったら、
「へ?」
みたいな反応。
やがて目の前に有名な「アイラブ歌舞伎町」の看板がドーン!

「ひょっとして、お前が行こうとしているのは、TOHOシネマズ新宿か?」
TOHOシネマズ新宿は、新宿駅東口から徒歩5分、ほぼ1本道で行ける映画館。
(なぜ、ここへ来るのに東新宿の方が近いと思った?)

「帰りは普通に新宿駅から帰ろうな」
と約束して映画館へ。

「デッドプール2」は、タイトルの通り、映画「デッドプール」の続編。

〈以下、ネタバレあり〉
前作で容貌が醜く変化した代わりに不死身の身体を手に入れたデッドプールは、冒頭で自殺を企てる。
「ウルヴァリンが映画のラストで死んで注目を集めたので、自分は冒頭で死んでやる」
と、相変わらずメタな発言。

もちろんデッドプールは不死身なので自殺ぐらいでは死なないのだが、まあ、デッドプールが自殺を考えるほど人生に絶望
していたという話で、そんなデッドプールにX−MENからスカウトが来る。
自分のいるべき場所を見つけたと思ったデッドプール、さっそく「X−MEN見習い」となるが、最初の任務は暴れている
超能力少年の逮捕。
しかし少年が暴れていた理由が虐待にあったことを知って逆に少年の方に味方し、自分も逮捕されてしまうのだった……。

ここでデッドプールの意外な弱点が分かる。
もともと「末期癌患者」だったデッドプールは「不死身」の超能力を失うと、元の「末期癌患者」に戻ってしまうのだ。
要は「超能力を失うだけで死ぬ」というのが弱点だったのだね。

「児童虐待」という重いテーマを、アクションとコメディで笑って楽しみながら、テーマはきちんと心に届くという名作。
デッドプール・ファンの2号くん。
「俺は、この映画を観るのは3回目だが、やっぱり泣けるぜ」
と、感動していた。

ちなみにこの映画、R15指定だが、内容は「ファミリー」の映画。
「ひとつだけ約束してくれ。人間を肌の色じゃなく中身で判断すると」
ギャグの中のセリフなのだが、大切なことだよね。

ところで忽那汐里が、何のためにいたのかが今ひとつ判らなかったのだが。
台本を書き上げてから「あ、東洋人を出すの忘れてた!」みたいな感じだったのかと勝手な想像をしてしまった。
彼女の役名「ユキオ」は、漢字で書くと「雪緒」とかなのだろうか?

ジョナサンで食事をしてから帰宅。
夜、BSで有働アナウンサーと池上彰氏の番組を観る。
2人揃ってNHKの卒業生(笑)ということで、フリーランスになった有働アナが、自分を「ジャーナリスト」と名乗った
ことについて、池上さんが番組中に何度も「それがジャーナリストの取材なんですか?」とツッコミを入れていた。

「安易に〈ジャーナリスト〉を名乗るべきではない」と言うのが池上さんの意見で、私も有働さんは「タレント」か何かに
なった方が良い気がした。
時には取材先へ斬り込んで行かなくてはならない「ジャーナリスト」は、「愛されキャラ」が売りの有働さんには向かない
と思うぞ。

寝る。

2018年6月8日(金)
午前中。
レポートを書き上げて、送信。

昼過ぎに銀行に行ったら、行員に「この携帯電話はお客様のものですか?」と聞かれる。
どうやら落し物であるらしいが、私のものではない。
(どうでもいいが、こういう聞き方をして「ハイ、私のです」と嘘をつかれたらどうするのだろう?)

しばらくして行員、今度は椅子の陰から上着を拾い上げて「この上着を落とした方は……」。
妙に、落し物の多い日。

マクドナルドで昼食を取ろうハンバーガーとポテトとドリンクを注文したら、渡されたのはポテトとドリンクのみ。
どうやらハンバーガーの注文が通っていなかったようだ。
長年、マクドナルドを利用しているが、こんなミスは初めて。
(「ランチタイムにやって来てサイドメニューだけ注文する客」に見えたのかなあ?)

帰り道で傘を置き忘れ、心当たりを探してみたが見つからない。
軽くて気に入っていたのに。

そして、帰宅してから、メンサ・テスト合格者の会の会場予約を忘れていたことに気づいて慌てて電話するが、アウト!
すでに部屋は全て埋まっていた。
別の会場を当たってみるしかなさそうだ。
(今日は、みんなの頭がボケる日か?)

夕方。
空想小説ワークショップ。
講師の先生が、
「おかしいなあ、プリントが足りない」
人数分コピーしてホチキス止めしてもらったはずのプリントが、なぜか1セット足りないのだそうだ。
(こうなると、成原博士が「まぬけ時空発生装置」を作動させているとしか思えない)

本日の講義は「テルマ&ルイーズ」の冒頭15分について。
ヒロインの1人のことを私はずっと「夫に見下されているかわいそうな妻」と思っていたのだが、実際の作品の冒頭15分を
見たら彼女のあまりのバカさ加減にイライラして、こんな女と一緒に生活している夫の方が気の毒に思えて来た。

ひと気のない道で、日が暮れるまでに目的地に到着しようと言うと「嫌よ、途中で食事をしたいわ」。
「じゃあ食事だけ」と妥協すると「せっかくだからお酒も飲みたいわ」。
怪しげな男に声をかけられて警戒するように言うと「どうして? 私は彼とダンスを踊るわ」。
これでは夫が彼女の意見を尊重したくなくなるのも無理はない。

放課後は、いつもの「勝や」で懇親会。
店を出ると雨が降っていて、スペアの傘を持って来ていてよかった。

家に帰って、寝る。

2018年6月7日(木)
雨が上がりの蒸し暑い朝。

病院に検体(^^)を届けてから図書館でレポート。
一旦帰宅して、自転車をアパートの駐輪場に置いてから丸井の4階の100円ショップへ。
買う予定の商品を2点ほど手にとってレジを探したらレジから売り場の通路に伸びる長蛇の列ができていて驚く。

100均というのは、通りすがりに売り場で適当に商品を見て「あ、これいいかな?」みたいな感じて買い物をする店という
イメージでいたのだが、並んでいる人たちを見るとカゴに商品が満載。
台所で使うふきんとか、そんなのを2点だけ買う自分が申し訳ないような変な気持ちになって来る。

ついでなので、7階に上がってヴィレッジヴァンガードでオモシロ商品を見る。
久しぶりに行った店内にはリアルな生肉が描かれたタオルやポーチが並んでいたが、こういうデザインがいま流行りなのか?

帰宅。
ネットで話題になっていたニュース。

ネットで公開された小説の人気が高かったので出版社が書籍化、さらにアニメ化もされることになった。
ところが作者の過去のツィートに、かなり酷いヘイト発言が多く見受けられることが発覚。
さらにアニメ化予定の作品の中にもヘイト表現が発見された。

これを受けてアニメに出演予定だった声優の事務所が、声優のイメージダウンにつながると考えて出演取りやめを発表。
アニメ化そのものも中止となった。
で、その話を聞いたネット民の一部が「表現の自由の侵害だ」と批判している……というもの。

表現の自由というのは別に創作側の特権ではないので、作品を読んだ読者がテレビ局に「こんなひどい作品を放送するな」と
メールするのも表現の自由ということになる。
そしてメールを受け取ったテレビ局が「この作品を使った表現は採用しない」と判断するかどうかも表現の自由なのだ。

そもそも作家が作品を発表する(=世に問う)ということは、文字通り「私はこういう作品を書きましたがどうでしょう?」
という、世の中に対する問いかけなんだよね。

「どうでしょう?」と聞いた以上「こんなひどいものを発表するな」という返事が返って来ることも予測しなくてはならない
わけなのだが、ネットで作品を発表していると「パソコン上での製作」と「ネットにアップ」との境がワンクリックだったり
するので「自分が作品を世に問うた」という自覚が持てないのかも知れないな。
(そして出版社、自社で書籍化するときに、内容をチェックしなかったのか?)

夜。
どうにかレポートの下書きだけは書き上がったので、寝る。

2018年6月6日(水)
どうでもいいことだが、今日は映画「オーメン」のダミアンの誕生日。
若い人に言っても知らないだろうが、当時は大変なヒット作だったのだ。
なぜか私は大学で「ダミアン」というあだ名をつけられ(「雰囲気が似ていた」のだそうだが、どこが?)、6月の6日に
なると、自分の誕生日じゃないのに誕生日を祝われたりした。(笑)

午前中。
雨で自転車に乗るのがアレだったので、地下鉄で行ける中央図書館へ。
サンシャインのマクドナルドでハンバーグを食べてから、図書館の入り口に行ったら「整理のため7日まで休館」と書いて
あった。

しょうがないので池袋へ戻り、三省堂へ。
『オカルト化する日本の教育−江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム』(原田実 ちくま新書)を買って帰宅。

『オカルト化する日本の教育』は、ニセモノの伝統である「江戸しぐさ」や疑似科学である「親学」が教育現場に入り込み
教育を歪めている実態を分析した本。

「江戸しぐさとは」昭和も戦後になってから企業コンサルタントが考案し「江戸時代のマナー」と偽って広めたもの。
これが現在、学校現場で「江戸時代からの伝統的日本のマナー」として教えられているのである。
その旗振り役は、下村元文部科学大臣。
で、この人は「日本会議」の人。

「親学」は、例えば先天的な脳の異常によって起こる発達障害を「伝統的子育てで予防できる」などと提唱したりする一種
の疑似科学。
子供の発達には個人差があるので、その子供が発達障害かどうかが医学的に確定できるのは、子供が学齢期になった頃。
「親学」は、それを利用して「発達障害は2歳までの子育てで予防できる」と説くわけだ。

子供がまだ発達障害かどうか分からない時期に「伝統的子育て」を勧める。
そして学齢期になって子供が発達障害でないと分かれば「伝統的子育てのおかげで発達障害にならなくて済んだ」と言い、
子供が発達障害であると分かったら「あなたの伝統的子育てが足りないから子供が発達障害になった。なんてひどい親だ」
と言うという仕組み。
「お布施が足りないから祟りがあるのだ」と言う宗教と構造的に変わらない。

そしてこの「伝統的子育て」というのが「どこが伝統的やねん!」と、突っ込む側のハリセンがボロボロになるほど戦後も
だいぶ経ってから生まれた子育て方。
さっくり言うと『スポック博士の育児書』のアンチなのだ。
この『スポック博士の育児書』は、日本の感覚から見ればスキンシップがむしろ過剰なアメリカで生まれた。
で、「あまり子供にベタベタし過ぎるのは良くないよ」みたいなことが書かれていた。
しかも、改訂を重ねるにつれ、その辺の主張もだいぶ薄れて来たという経緯があるのだが、日本に入ってきたのはその初期
の版。

ただでさえ「子供の面倒は子守りを雇って任せる」みたいな日本に「子供にベタベタし過ぎるのは良くない」が入って来て
しまったために、子育てが「自分の子供が泣いていても放置」みたいな誤った方向に暴走してしまった。
繰り返すが、『スポック博士の育児書』は、あくまで年がら年中、子供を抱きしめまくり、キスしまくって育てるアメリカ
の母親向けのもの。

で、さすがにこれはまずいという反省が起きる。
そこで「アメリカの子育て、良くないじゃん」からの「日本の子育てスバラシイ!」への方向転換&暴走が起きた。
繰り返すが、本来の「日本の伝統的子育て」は「子守りを雇って任せる」タイプ。
「おしん」を見た人ならご存知の、あの「子守り」が、戦前は日本中のどこにでもいたわけである。
つまり「親学」が言う「伝統的子育て」は、ぜんぜん日本の伝統的子育てじゃないのだ。

つい最近に考えられたもので、実証実験がまだなので、当然、問題が起きる。
「上手くいかないんですけど?」という疑問を「伝統的子育てなのだから、昔はこのやり方で上手くいっていたのだ」と、
嘘の「実績」を主張することで封じ込める。
「親学」を提唱する側は無傷だが、実際に子育てに携わっている親は、自分を責めてノイローゼになる。
最悪である。

ちなみに、この「親学」を推進している人も「日本会議」の下村元文科大臣。
この人「発達障害のある自分の息子がイギリスに行ったら問題なく生活できるようになったので、発達障害は治るものだ」
とか言っているらしいが、それって単に「イギリスの方が発達障害へのサポートが整っている」ってだけの話じゃ???

「盲人用タイルのある町に行った盲人が迷わず歩けるようになった」から「盲人タイルのある町では盲人の視力は上がる」
という結論を導き出したら、変だと分かるよね?

で「なんでこんなへんてこな擬似科学が日本政府と仲が良いのか?」が、私にとっては長年の謎だったのだが、冷戦の頃に
「唯物論を主張する共産主義」を敵とみなした宗教団体を保守政治家が票田にしていたからと言われて納得。
それでオカルトじみた宗教団体「日本会議」が政権に影響力を持つようになってしまっているのだね。
(「日本会議」は、新興宗教「生長の家」の創設者が、他の宗教関係者とともに結成した「日本を守る会」が、その前身)

「子育て中の親が被害を受けるだけなら、俺には関係ない」と思っている人もいるかもしれないが、この「親学」を提唱し
ている「日本会議」は、実は憲法の改正にも大きな発言力を持っているのだよ。
なぜなら安倍首相をはじめとする改憲を唱える名だたる政治家は、軒並みこの「日本会議」のメンバーだから。
オカルト系宗教団体のメンバーが中心となって決める憲法、怖くないか?

……寝よう。

2018年6月5日(火)
朝。
熱があるようだ。
というか、鼻が腫れて息が苦しい。
これはひょっとしてアレルギー+夏風邪という最悪のパターンか?

森友学園への国有地売却問題での財務省の文書改竄に関する麻生さんの発言が、ネットで話題になっていた。

財務大臣としての責任については、
「私自身の進退については考えておりません」

文書改竄の理由は安倍首相や昭恵夫人への忖度が働いたからではないかについては。
「我々が調べた範囲では、今回の一連の発言のなかで、安倍昭恵という人がかんでいるから文書を書き直した、というような
ものは認められておりません」
ここまでは、大方の予想通りだったようなのだが……

なぜ文書を改竄したのかについて、
「それが分かれば苦労はせんのですよ」
と答えたのだそうだ。

いくらなんでも責任者の立場で「それが分かれば苦労はせんのですよ」はないだろう。
これでは「本当は安倍首相や昭恵夫人への忖度なのに、それを言えないからだ」と突っ込まれても仕方がない。
絶対に聞かれるであろう質問に対する答えなのだから、側近も、もう少しマシなものを考えておけなかったのか?

昼食。
食欲がなくて、抜く。

午後。
気温的には暑いはずなのに、悪寒が止まない。
出かける用事がいくつもあった上、レポートの締め切りも迫っているのだが、微熱で頭がボーッとする感じ。
なので、休憩をとりながら部屋でできる作業。

夕食はうどん。
理屈で考えれば空腹のはずなのに、あまり食べられない。
しょうがないので、コンビニで買ったヤキトリを食べる。
(なぜ、酒のつまみ系は入るのだ?)

ネットを眺めていたら、
文書改竄問題の件で、別のニュースがツィッターで流れて来た。
財務省職員が文書改竄のつじつまを合わせるため、国土交通省に出向いて、同省内に保管されていた文書を改竄後の文書に差
し替えていたというもの。

財務省理財局の職員が、国土交通省で保管する決裁文書に「最終版がある」と説明して、国交省で文書を確認したいと申し出
たが、国交省職員が不審に思って原本のコピーを用意して閲覧させたのだとか。
どうやら理財局の職員は、コピーと知らずに差し替えを行ったらしい。

国交省職員グッジョブだが、こうなると「公文書」の意味がないね。
そして、本来は「身内」であるはずの国交省の職員にまで「原本を触らせたらやばい奴」と思われている財務省職員って?
日本の行政組織、かなりまずい状態だと思うぞ。

寝る。

2018年6月4日(月)
午前中。
レポート、まったく進まず。

午後。
病院へ。
「胃腸の具合が悪い」
と言ったら、
「採便して検査しましょう」
と言われたので、
「採便と言うのは、具体的に何をどうするのですか?」
と聞いたら、推定年齢70代担当医、
「それは、現実的な話になるので、看護師さんに……」
と、ちょっと、はにかんだ顔をした。
(「現実的な話」ってフレーズ、ちょっと良いな……)

病院を出て、図書館へ。
レポート、進まず。

夕方。
2号くんと部屋飲み。
平日だったので気を使って度数3%のアルコール飲料を買って来たら、
「さっぱり酔えねえ」
と、不評だった。

付き合いで一緒にバラエティ番組を観る。
(2号くんは、飲みながらテレビを観るのが好きなのだ)

番組では、インドでカーストの低い子供の置かれている現状を子供自身に取材させ、新聞を発行させるというNPOを紹介し
ていた。
ちなみに、インドでは伝統的にカーストによって職業が決まっていたので、カーストが低いと良い仕事には就きにくい。


新聞の発行に携わっている子供は記者や編集者として受け取る賃金で学校へ通い、自分たちについて書かれている新聞を読む
ことで、カーストの低い子供たちも文字を覚えることができるというシステム。

この新聞はネットでも世界に発信されているため、一種の監視の役割を果たしているらしく、実際に警官によるこうした子供
たちへの性的虐待の告発に繋がった事例もあるそうだ。
良いことだ。

夜。
くしゃみがひどくなって、夏風邪だが花粉症だか分からない。
とりあえず早めに、寝る。

2018年6月3日(日)
朝刊の1面トップは、今月の12日に開催予定の米朝首脳会談の記事。
〈米、非核化一括合意求めず〉

北朝鮮の非核化について、これまで「一括して進めるのがいい」と言って来たトランプ大統領が「1回の会合で済むと言った
ことはない」と発言したという内容。

記事では、
〈北朝鮮の完全な非核化は、専門家の間で短期間での実現は難しいとの指摘も出ている〉
として、ロスアラモス国立研究所のヘッカー元所長らによる「北朝鮮の非核化作業には最長10年を要する」という報告書に
ついて紹介し、
〈トランプ大統領も5月24日放送のテレビ番組で「物理的には段階的手法も少しは必要かもしれない」と述べ、配慮する構
えを示していた〉
と書いていた。

また、トランプ大統領は、
〈「『最大限の圧力』という言葉はもう使いたくない。私たちはうまくやっているからだ」〉
という発言したそうで、安倍さん、またハシゴをはずされたか?

夕方。
SF乱学講座。

講師は、東京大学大気海洋研究所海洋科学特定共同研究員の中島悠氏。
タイトルは「さいきんのさいきんの話、します」

わかると思うがタイトルはダジャレで「最近の細菌の話」。
内容は、微生物学研究の最新情報。

まずは、基礎的な話。
ヒト1人あたりの細菌数は数百兆細胞とも言われており、体重の1〜1.5kgは細菌であるらしい。
主に腸内細菌で、あとは皮膚に棲む細菌とかいろいろ。

面白かったのは「放射線耐性細菌」という15000グレイに耐える菌の話。
グレイというのは、放射線によって人体をはじめとした物体に与えられたエネルギーを表す単位でヒトの致死量は30グレイ
以下。
別にそんなに放射線に強くなくても地球上では生きていけるのに菌がそんな耐性を身につけた理由は、実は乾燥に対する耐性
を身につけた際の副産物ではないかと言われているそうだ。

放課後の飲み会。
LINEを使っている人に、その使い道を聞く。

メールと比較したLINEのメリットを聞いたのだが、最大のメリットが「イベント参加の出欠が画面で確認しやすい」ぐらい
だった。

あと「写真をすぐに送れる」というのもメリットだと言うので、
「一般人が自分が撮影した写真を急いで送信しなくえてゃならないというのは、いかなるケースなのか?」
と聞いたら、
「知人は、自分が飲んでいるビールの写真をよく送って来ます。正直、私はウザイと思うのですが」
だそうだ。
私も全く同意見。

「相手が送られて迷惑だと思うような写真をわざわざ送信しても、人間関係が悪くなるだけでは?」
と言ったら、社会人の本音と建前と同調圧力みたいな話になった。

もしかしてLINEは、不快な同調圧力をより増幅させるツールなのか?
だったら、むしろ使わない方が良いな。

家に帰って、寝る。

2018年6月2日(土)
目覚ましの音かと思ったら、電話の音で、早い話が寝坊した!
朝8時に目を覚ます。

NHKのドラマ「半分、青い。」は、漫画の背景作業が間に合わなくなり、コマごとにページを切ってアシスタントが分業で
1ページを仕上げる場面。
ここまで締め切りに追い込まれているのだとしたら、いままでの漫画家が旅行に行ったり、アシスタント相手にマンガ教室を
やっていた描写は何なんだ?(笑)

朝刊のトップ記事は、先進国の少子化。
日本では、女性が子供を産む年齢は25〜39歳が普通。(約85%の女性がこの年齢で出産する)
ものすごく雑な計算で、昨年生まれた子供(94万6060人)の半数が女性と考えると、生まれた女の子は約47万人。
だいたい30年後ぐらい経つと、この女の子たちが平均して1.43人(昨年の出生率)の子供を産むことになる?
約50万人の子供が生まれる計算になるわけだ。

さらに30年後(つまり60年後)には、25万人。
90年後には、12万5000人。
120年後には、6万2500人。
150年後には、3万1250人が生まれる計算。
ちなみに、明治元年(1868年)から、今年(2018年)までが150年なのだよな。

明治元年の統計というのはないので、明治6年(1873年)の数字で見てみると、出生数は80万9487人。
現段階ではまだ明治の初め頃より現在の出生数の方が多いわけだ。

午後。
図書館へ。
レポート、進まず。

夕方に帰宅。
コロッケが食べたくなって、コンビニへ行く。
私が幼い子供だった頃には母親が自宅でコロッケを作っていた記憶があるのだが、近所に総菜屋が出来てから手作りコロッケ
は食卓に上らなくなった。
そりゃ、プロが作った方が安くて美味しいに決まっているから。

夜。
体感的には暑くないのに汗が止まらない変な状態。
明日の朝に、干物になってないと良いのだが。

寝る。

2018年6月1日(金)
午前中。
アパートの管理費の振込に駅前へ。
……暑い。

午後。
自宅でレポートのための資料作成。

休憩で動画サイトを見ていたら、ユニクロで売っているという村上隆デザインのドラえもんTシャツが紹介されていた。
(これ、昨日のイベント会場で着ていた人がいたな)

藤子・F・不二雄の漫画の中の、のび太が「ドタえもーん」と言っているコマを集めたもので、イベント会場で会った人が、
「同じものを着ている人がいるんじゃないかと冷や冷やしながらここへ来ました」
と言っていたTシャツなのだが、着ている服のデザインが被ると、何か困るのだろうか?

夜。
ニュース。
厚生労働省が発表した2017年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す「合計特殊出生
率」は1.43で、前年を0.01ポイント下回って2年連続で低下した。
また、出生数は94万6060人で、前年に続き100万人を割り、過去最少を記録した。

これまでのところ出生率が伸びる理由がまるでないので、これは仕方がない。
今の若い人たちが子供を産んだ場合、産まなかった場合の老後を考えてみると……
 A.自分も産んだし、他の人も産んだ場合→年金は多いが、子育て費用で老後の蓄えがない。
 B.自分は産んだが、他の人は産まなかった場合→年金は少ないし、子育て費用で老後の蓄えがない。
 C.自分は産まなかったし、他の人も産まなかった場合→年金は少ないが、子育て費用分を老後の蓄えに当てられる。
 D.自分は産まなかったが、他の人は産んだ場合→年金も多いし、子育て費用分を老後の蓄えに当てられる。

わかりやすく数字にしてみる。
・年金が多い。(+1)
・年金が少ない。(−1)
・老後の蓄えがある。(+1)
・老後の蓄えがない。(−1)
要するに数字が小さいほど老後が悲惨になるわけだ。

計算すると、
A=(+1)+(−1)=0
B=(−1)+(−1)=−2
C=(−1)+(+1)=0
D=(+1)+(+1)=+2

となって、子供を産まなかった場合は(+2)あるいは(0)だが、子供を産んだ場合は、良くても(0)、場合によっては
(−2)という悲惨な老後(年金は少ないし、子育て費用で老後の蓄えがない=B)が待っていることになる。

そして、少子化が進む現在「他の人が子供を産む」というのは、あまり期待できない。
選択肢がBの「年金は少ないし、子育て費用で老後の蓄えがない」と、Cの「年金は少ないが、子育て費用分を老後の蓄えに
当てられる」の2択だったら、よりましなBを避けてCを選ぶのは当然と言えば当然。

もちろん「子や孫に囲まれた幸せな老後」を実現できる自信がある人は別。
自分の子供やその配偶者には老後の親の面倒を見るための経済力があり、かつ子供やその配偶者は老後の親の面倒を見ようと
考えるであろうという確固とした根拠がある人は、どんどん子供を作るべきだと思う。

寝る。

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