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独 り 言 (2018年3月分)
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2018年3月31日(土)
熱は引いたのだが、やや体はだるい。

本日は空想小説ワークショップの花見。
敷物に紙コップと紙皿、割り箸、ティッシュの箱とウエットティッシュを持って家を出る。
途中でのり巻きとカッパ巻きを購入、地下鉄に乗る。

江戸川橋駅で下車。
駅の階段を上がった時に、前と同じ動悸に襲われる。
どうも体調が悪い時に来るらしい。

言うまでもなく方向音痴。
駅を出たあと、いつものように道に迷う。
普通に道に迷うのは問題ないのだが、不調の時にこれは困る。

なんとかコモディ・イイダにたどり着く。
お茶とビールを買って、江戸川公園へ。
公園内は綺麗に整備されていて通路が舗装されている。
(これなら荷物はカートに乗せて来た方が楽だったかな?)

ビール(6本)やお茶(4リットル)を両手に持って走るほど元気いっぱいの体調ではないので、ゆっくり歩いて行ったら、
幹事のH川さんがこちらを見て手を振っていた。

例年使っている四阿は、老人団体に取られてしまったとかで、日当たりの良い場所に敷物を敷いての花見。
桜は散りかけで、時折はなびらがひらひらと降って来る。
枝の上ではハトが」花見のお菓子を狙ってこちらを見ている。
H川さんが、近づいて来るハトと戦っているのを眺めつつ、紙コップに飲み物を入れてくつろぐ私。

この時に気付いたのだが、イイダで買ったビールはノンアルコールだった!
(アサヒビールさん、パッケージのデザインをなんとかしてくれ)

12時半頃から、ぽつぽつ人が集まり出して、腹巻き猫さん、K山さん、えみしさん、O河内さん、あねご、最後にzemo
さんが来る。
飲んでいるうちに、体調も回復。

宴会の最中に、近くにいた別の団体の人に「コルク抜きはないか?」と聞かれる。
ちゃんと持っていた腹巻き猫さん、偉い。
(花見の時にコルク抜きを持って行くと、ちょっとした英雄になれることがあるぞ)

どうでもいいが、花見客の間を回っていたインド人の御用聞き、仕事熱心。
最初は「おいしいのインド料理、いかがですか?」だった口上が、「おいしいのインド料理、辛くない。いかがですか?」に
変わっていた。
客の要望を聞きつつ口上を改善する。(しかも、彼らにとっては外国語の日本語の口上)
優秀な御用聞きだ。

ところで「イ形容詞」(※)のあとに「の」を入れてしまう間違いは、中国人に多いと思っていたのだが、インド人でも同じ
間違え方をするのだな。

※イ形容詞
 外国人に日本語を教える時の用語。
  イ形容詞=形容詞  名詞を修飾するときに「〜い」の形になる。 例)「おいしい料理」「赤い帽子」
  ナ形容詞=形容動詞 名詞を修飾するときに「〜な」の形になる。 例)「きれいな服」「静かな店」

4時半過ぎに公園を後にして、池袋へ。
北口のテングで飲んでから帰宅。

夜。
BS朝日で「シャーロックホームズ シャドウゲーム」を観る。
ロバート・ダウニーJr.主演の第2作目の映画で、原作の「最後の事件」を下敷きに、大幅に脚色を加えてアクションものに
した作品。

ラストで、モリアーティとともに滝壺に落ちたホームズについての原稿をタイプしているワトソンのところに妻のメアリーが
来る場面。
原作を読んでいる読者ならオチは予想がつくから、この場面の中に変装したホームズがいるのだろうとは気づくのだが……
ちゃんと伏線があったのに騙される楽しさがいいオチだった。

さて、日焼けで顔がヒリヒリするので、マキロンを塗ってから、寝る。

2018年3月30日(金)
朝。
熱は下がったみたいだ。

地震があったので、NHKをつけると、ちょうど「朝イチ」で有働キャスター最後の出演日。
そこに臨時ニュースが割り込んでしまったので、有働さんが気の毒な気がした。

時刻:8時17分頃
震源:茨城県北部(北緯36.4度 東経140.6度)
深さ:約60km
規模;マグニチュード5.1
最大震度:4

午前中。
「メグレ」のDVDを観る。
ローワン・アトキンソン主演だと言うので、イギリスを舞台に翻案したのかと思っていたら、登場人物は全員フランス人とい
う設定。
喋っている言葉も英語ではなくフランス語であるという設定。
実際にはイギリス人の役者が、普通に英語を喋っているのだが。

DVDは2枚入りで、それぞれに1話ずつ収録されている。
第1話 Maigret Sets a Trap(直訳:メグレは、罠を仕掛ける)
黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人犯を逮捕するために、メグレは黒髪の婦人警官にわざと夜道を歩かせるのだが……。

なにしろローワン・アトキンソン主演なので、ユーモラスな演出の作品かと思っていたら、意外なことに終始シリアス。
笑う場面が全然ない。

午後。
第2話 Maigret’s Dead Man(直訳:メグレの、死んだ男)
「ニーナの夫」と名乗る人物から電話で助けを求められたメグレ。
しかし「ニーナ」という名前には心当たりがなく、男は何者かに殺されてしまう……。

登場人物がみな不幸な話だった。
最後にメグレがニーナに預けた「贈り物」も、真相がわかったら遅効性の毒のように効いてきそうだし。

夜。
四谷の「蟻ん子」にシャンソンを聴きに行く。
昨日が暑かったので、そのつもりでワイシャツにジャケットで出かけたら、肌寒い。

シャンソンライブ。
どう見ても還暦は過ぎていそうな歌手の中に、ひとりだけやや若い(30台ぐらい?)女性がいて、あがっていたのか舞台の
上でずっと震えていた。

あまりに異様なあがりぶりに、終演後の飲み会でも、
「あそこまで震えている人は初めて見た」
「客が多かったからじゃないか?」
「いや、客が少なかったら却って震えるだろう」
などと話題になったほど。

日付が変わる頃に帰宅。
寝る。

2018年3月29日(木)
昨夜はやや調子が良かったので朝になったら熱が引いているかと期待したのだが、あれは単に風邪薬が効いていただけらしい。
立ち上がるとフラフラして歩くのが危険な状態。

午後。
「バイオハザードV リトリビューション」を観る。
(この映画、予告編の映像だけ見た覚えがあるな……)

感想。
ある朝、普通に目覚めていつものような日常を送っているつもりだったのに、実は昨日以前の記憶は全部作り物って怖いな。

夕方。
アマゾンに発注した「コードギアス」のCDと、『宇宙進化の謎』(谷口義明 講談社ブルーバックス)、そして「メグレ」の
DVDが届いた。
『宇宙進化の謎』のページを開くが、熱のせいでページの内容を理解するのに無駄に時間がかかる。

夜。
「フランケンシュタインの誘惑」の最終回「人体蘇生」を観る。
死体を蘇らせようとしたロバート・コーニッシュ博士の話。

蘇生実験の被験者を希望した死刑囚。
実験が実現しなかった理由が倫理的なものと言うより、1度死刑になった死刑囚が生き返った場合に適用する法律がなかったか
らであったというのが、ちょっと笑えた。
コーニッシュの研究は闇に葬られたが、その途上において開発した技術が現在の医療現場で役立っているというのも皮肉な話。

さて、そこで「人体蘇生」というものが、本当に可能なのだろうかという話なのだが、人間の有機的な肉体は損傷しやすいので
それをそのまま生き返らせるというのは難しいのではないかと思う。
だが、人間の記憶を機械的に記録して、それを新しいに肉体に……バイオハザードの世界になってしまった。

寝る。

2018年3月28日(水)
朝のニュース番組によると、どうやら金正恩さんが習近平さんに会いに中国へ行ったらしい。
中国と北朝鮮が手を結び、韓国の仲介で米朝首脳会談が実現しそう。

たぶん東アジア情勢が大きく動いたのは平昌オリンピックの時。
いまさら遅いが、あの時に日本が従軍慰安婦がどうのという話をちょっと脇へ置いておいて、もっと重大な北朝鮮問題を優先
していたら、と思う。
完全に外交における優先順位を間違えたな。

午前中。
明らかに熱が高い。
これは花粉症じゃない。
風邪だ。

午後。
ボーッとする頭で、テレビの「バイオハザードIV アフターライフ」の画面をボーッと眺めている。
ゾンビ映画。

(以下、感想なのだが、かなりボーッとしていて、ときどき意識が飛んでいたので正確ではないかも)
この映画はどうやら続き物らしく、前回の話のラストはヒロインが仲間たちを「アルカディア」という安全地帯に逃がして、
自分は復讐のために残る……というところだったらしい。

で、今回はヒロインの復讐から話が始まる。
敵役は渋谷の地下(!)に隠れていて、そこをヒロインが襲撃。
敵をとり逃がしてしまったヒロインが「アルカディア」があるはずの場所に来ると、そこには何もなく、かろうじてかつての
仲間のひとりである女性を見つけたものの、彼女は記憶を失っていた。
2人は飛行機でロサンゼルスに向かい、そこで生き残っていた人たちから「アルカディアは地名ではなく船の名前」と教えら
れ……。

原作がゲームであるからだろう、敵を倒すと空からコインが降って来る。
映画の物語上は何の役割も果たしていないこのコインをヒロインが集める理由が「趣味」。
これには笑った。

夕方。
熱が引かない。

夜。
民放の〈人はなぜ宇宙を目指す? - 池上彰が宇宙の「なぜ?」を徹底解説!〉という番組を観る。
宇宙開発の歴史とかについては良かったのだが、ブラックホールとかの物理の話になると池上さん、ちょっと怪しくなる。
一番引っかかったのは「ブラックホールはとてつもなく小さい」という話。
ブラックホールのサイズはさまざまのはず。
そして「(ブラックホールは)小さく縮んで見えなくなる」という説明にもちょっと引っかかった。
この説明だと、ブラックホールが見えない理由を「小さくなったから」と誤解する人が出そう。
ブラックホールについて解説するのなら、一番注目すべきはその「質量」だろうと思うのだが。

そして「無重力の空間で回転を始めた物体は、ずっと回り続ける」という説明にも疑問符。
周囲に空気があれば(番組で紹介された実験は空気中だった)空気抵抗でやがて止まるはず。

どうでもいいこと。
TBSの番組なのに、元TBS職員の元宇宙飛行士、秋山豊寛さんが出演しなかった。
一緒に宇宙飛行士の訓練を受けた菊地涼子さんは出演したのに。
なんでだろう?

……熱が下がらず、呼吸が苦しいので風邪薬を飲むことにする。
この薬を飲むと、副作用で眠ってしまうのだ。
なので、寝る。

2018年3月27日(火)
午前中。
役所関係の問い合わせで電話。
向こうから来た「お問い合わせはこちらの番号へ」という電話番号にかけて話していたら、
「その件でしたら別の番号へ」
と言われ、別の番号へかける。
要件を伝えると、
「では、○○○で調べてから……」

結局、来月に改めて役所の窓口まで行くことになった。
この電話で、午前中が完全に潰れてしまう。
だから役所は面倒臭い。

午後。
銀行へ。
札を取って順番待ちして窓口へ行くと、
「この処理でしたら機械で出来ますので」
と、機械のところへ行かされるが、操作方法の説明をする係が他の客の対応をしているとかで、また待たされる。

合計5枚の書類の処理だったのだが、まず確認ボタンを押し、もう1度確認ボタンを押し、機械に書類を1枚入れて、暗証番
号を入力して、確認ボタンを押し……というような操作を書類1枚毎に繰り返す。
(これ、まとめて処理できるシステムにできなかったのか?)

本屋へ寄って、今月25日発売の「日経サイエンス5月号」を買う。
(雑誌の月数と実際発売日がズレているのには慣れたが、せめて「5月号」は4月に出すとかできないのか?)

帰宅。
郵便受けにアマゾンに注文しておいた『ホーキング、ブラックホールを語る』(スティーヴン・ホーキング著 佐藤勝彦監修 
塩原通緒訳 早川書房)が届いていた。

内容は、ホーキングが行ったブラックホールに関するラジオ講義を文字に書き起こしたもの。
文字に書き起こすと言ってもホーキングの場合、文字で打った言葉をコンピューター音声で「喋っている」わけだから、普通
の文字起こしとは少し違うのかも知れない。

「序文」でデイヴィッド・シュックマンという人が、このホーキングの「喋る」ということに関する自分の失敗談を紹介して
いた。
ホーキングの元にインタビューに行ったシュックマン氏、事前にスタッフから「雑談は控えてほしい」と注意を受けていたの
にも関わらず、うっかり「ごきげんいかがですか」と言ってしまったのだか。
その結果、彼はホーキングからの「元気です」という返事が返って来るまでの間〈申し訳ないほど待たなくてはならなかった〉
のだそうだ。

自分の前に申し訳なさそうに突っ立って自分の返事を待っているうっかりもののインタビュアーをたっぷりと待たせながら、
キーボードで「元気です」という言葉を入力していたホーキングは、内心ニヤニヤしていたのではなかろうかと思う。

さて、物理学的にはどうでもいいことなのかも知れないが「ブラックホール」という名称が定められるにあたり、フランスか
らクレームがついたのだそうだ。
なぜなら、ブラックホールをフランス語にすると「トウル・ノワール」といういかがわしい言葉になってしまうから。

フランス語に疎い私には「トウル・ノワール」という言葉がどういかがわしいのかは、さっぱり分からないが、この本の28
ページには、魅力的なご婦人の両脚の付け根あたりに、東京都紋章にやや似たブラックホールのイラストが描かれている

ブラックホールというものは、その桁外れの質量のせいで、総質量と回転状態と電荷だけなのであるが、この状態をジョン・
ホイーラーが「ブラックホールには毛がない」と表現したと、本で読んだとき、
「なぜソレを〈毛〉と呼ぶ?」
と疑問に思ったのだが、「トウル・ノワール」の毛ということなら……(^^;

夕方。
2号くんが来る。
私の古いワープロを見つけ、キーボードの後ろの部分を、
「これ、なんだ?」
と聞くから、
「ラップトップのワープロというのは、プリンターを内蔵しているものだったのだ」
と教えたら、なんかすごく感動された。

夜。
ニュースで、今日の国会の佐川さんの証人喚問についてが報じられていた。
大方の予想通り、佐川さん、自民党の丸川議員の、
「安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
「昭恵夫人からもありませんでしたね?」
といった質問には「ございませんでした」とはっきり答えたが、野党議員の質問には、
「刑事訴追を受ける可能性がございますので」
と、何も答えない。

ところで「ありませんでしたね?」という質問の形に違和感を覚えた。
普通は「ありませんでしたか?」じゃないだろうか。
これじゃ「質問」ではなく「念押し」だ。

笑える話。
NHKでは、聴覚に障害がある方などのために国会中継に字幕を入れている。
生中継の字幕は、聞き取った言葉を瞬時に文字にして画面に出さなくてはならないので大変なのだろうとは思うが、丸川議員
の質問のあと、佐川さんがまだ答える前に画面に「ございませんでした」という文字が表示されたと、ネットで話題になって
いた。

字幕の担当者が「どーせ『ございません』だろ?」と先に打っておいた字幕を、タイミングを間違えて画面に出してしまった
のだと思うが「NHKは佐川が答える前に佐川の言うことを知っていたのか、あやしい」と盛り上がられてしまった。

自民党の二階さんが、これでこの件は終わったみたいなことを言っていたが、これで終わりにしたら支持率がまた落ちそう。
もうちょっときれいな幕引きって、思いつかなかったのだろうか?

寝る。

2018年3月26日(月)
午前中。
「ポプテピピック」の最終回を観る。
各パートごとに別の製作者がそれぞれ違った形式のアニメーション(人形アニメ、砂絵アニメ、高速紙芝居等々……)を作っ
て全体を構成するという珍しい番組だった。

昼。
「NCIS:LA」を観る。
金魚を手に入れた捜査員のひとりがオフィスに水槽を持ち込んで、同僚それぞれのイメージに合わせた魚を一緒に入れるが、
ボス(小柄な女性)にピッタリの魚がなかなか見つからない。
小さな魚を他の魚と一緒にすると食べられてしまうからだ。

それを聞いたボスは、自分でグッピーを水槽に入れる。
「グッピーが他の魚に食べられる!」
と、慌てる捜査員たち。
だが、水槽に入ったグッピーはたちまち他の魚たちを統制するボスに……。

(このシーン、どうやって撮影したのだろう?)
と、かなり気になった。

午後。
病院へ。
「血液検査で○○○(既往症関連)の状態を調べましょう」
と、医者に言われる。
「5日に採血をしたのですが、検査項目に○○○は入っていなかったのですか?」
と聞くと(既往症については初診時に言ったので当然、入れていると思っていた)

「あ、入れてなかった。3週間以内なら項目の追加が出来たのに、しまった!」
と、医師。
しょうがないので、もう1回、採血。
(注射針を刺されるのは私なのだよ。このうっかりさんめ!)

帰宅。
ニュースをつけたら、シベリアのショッピングセンターで火事があったと言っていた。
死亡した人に子供が多いと言っていたから、火元は子供の多く集まる場所だったのかな?
おもちゃ売り場か、遊戯施設だったのかも。
私もサンシャイン60の遊戯施設「ニャンジャタウン」みたいなところで火災に遭ったら、逃げられる自信がない。
火は怖いね。

寝る。

2018年3月25日(日)
今日は午後からメンサ・テスト合格者の会の例会。
会場が「和室」しか借りられなかったので、これを逆手に取って、本日の例会は「茶道の会」。

IKE・Bizには、茶室として使える和室があるのだ。
四角く切られた畳を外すと下に電気の炉あるという構造の部屋で、ちゃんと水屋も付いている。
茶碗や茶筅、茶釜等も借りる手続きをし、茶菓子は100均で買って来たどら焼き。(笑)

さっそく水屋で茶釜に水を汲み、炉にかける。
ここで問題発生。
安全優先の電熱器で出来た炉は、なかなかお湯が沸かない。
結局、1時間「お湯待ち」をする羽目になった。

さて、気を取り直し、ようやく湧いたお湯を釜から汲んでお茶を点てる。
お茶を点てる時のお湯は柄杓にいっぱいに汲んで余った分は釜に戻すのだが、茶碗を洗う時のお湯は柄杓の半分まで汲むのだ
そうだ。
参加者内で茶道に詳しい人が「柄杓を水面に対して45度に傾けてお湯を汲む」と、実演してくれた。
茶道はなかなか数学的。

どうでもいいこと。
最初、借りた道具の中に炉縁(炉の縁の部分が取り外せるようになっていて、畳を外した四角い穴の部分にはめ込んで使うよ
うになっている)がなくて、仕方なくそのまま使っていたのだが、エアコンのスイッチを探していたときに戸棚の中に炉縁が仕舞われていたのを発見。
で、その後は普通に炉縁をはめて使用した。

借りた部屋は使用前の状態に復帰するのが基本だが、消した直後の炉の上に畳を戻すと火災の危険性があるので、そこだけは
(規則通りに)炉を使用したまま、つまり炉縁をはめたままの状態部屋を出たのだが……
終了後の飲み会をやっていたら電話が掛かって来た。

「茶室にあった炉縁は、お客様がお持ちになったものでしょうか?」
という会場からの問い合わせ。
「いや、部屋に置いてあったものですよ」
と答えて電話を切ったのだが、よく考えると、ああいう会場で茶会を開くときに、自分で炉縁を持って来る人っているものな
のか?
深く考えると、かなり不思議な質問だった。

飲み会では、昨日のJAPAN MENSAの総会が話題になった。
「……つまり、30人の会委員が3000人に増えても、基本、やっていることは同じということ」
と、言ったら、参加者から、
「全く進歩していないのか。メンサを辞めて良かった」
というご感想。
「いや、でも見物している分には面白い見世物だったよ」
と、言ったら、
「そんなものが見たかったら、動物園に行きます!」
(動物園の動物は、もう少しおとなしい気がするが)

帰宅。
テレビでアガサ・クリスティーの「鏡は横にひび割れて」のドラマ版を観る。
日本で日本人のキャストで製作されたドラマで、それは良いのだが、ミス・マープルを男性の警部に変更した理由はなんだ?
原作を読んで、マープルが女性だったからこそ犯人の動機に気づいたという風に理解していたのだが。

そして、最後のとってつけたような「大女優善人説」もいらない。
金持ちの女優が、自分が妊娠したことを理由に、それまで育てていた養子たちを手放したということに対して、
「でも、手放す時に養子たちとの別れを悲しんでいたので、彼女は良い人だ」
って、それはさすがに納得できない。
養子も我が子も両方とも育てるのが可能な環境だったのだから「良い人」なら、それはしないよね。

そして「死んだ男が脅迫状を作るのに使用した新聞の切れ端を握っていたので、彼が脅迫状の送り主を揺すっていたことや、
ゆすっている相手が誰であるかまでもが分かった」
普通だったら、もっと素直に「この男が脅迫状を送ったのではないか」という方向に考えるよね。

喉が痛いので、エスタック・イブを飲んでから、寝る。

2018年3月24日(土)
体調は万全ではないが、今日はJAPAN MENSAの総会があるのでビッグサイトへ。
エントランスみたいなところをぶらぶらしていたら、
「崎田さん」
と、知り合いのメンサ会員に呼び止められ、
「たぶん面白い総会になると思いますよ」
と教えてくれる。

気がつくとエントランスの真ん中ぐらいに行列ができていた。
ここで会員証のチェックをするらしい。
しかし、特に「並べ」とも言われず、会議室の入り口ではノーチェック。
(これは、その気になれば部外者立ち入り放題だな)

さて、総会。
会議の最初に「ロバート・ルール」とかいう会議の規則について延々と説明がある。
そして、不規則発言を避けるために、挙手して議長の指名を受けたあと会員番号と氏名を言ってからしか発言できない決まり
になっていた。
妙に細かい会議のルールに、その理由が推測されて、いやがうえにも期待が高まる。

ルールでは議長の指名を受けた発言者にはマイクが手渡されることになっている。
マイクを手にしていない人は、発言できないルールのようだ。

だが、1度マイクを手にしたら、それを離さなければ良いわけである。
問題があって解任されたという噂の「前会長」が、マイクを手に運営の不備をねちねちとあげつらう。

さらに議題には「現会長」には問題があるとしての不信任決議の提案まであって、会議は元気に荒れまくり。(笑)
(私の個人的見解としては、メンサ日本支部の会長は、歴代みんな問題があるのだがな)

意見は真っ二つに割れ、採決をスムーズに行うためという理由で、賛成、反対を席の移動で決めるという楽しい進行。
誰が自分と反対の意見を持つ会員なのかが一目瞭然になる。

結局、紛糾の末に時間切れで、議案の半分ほどが廃案になった。
「自分が一番頭がいい」と思っている人間を300人以上集めて会議を開くと、本当にいろいろと面白い。

会議場を出ようとしたら、さっき私を呼び止めたメンバーに
「どうですしたか、久しぶりのメンサは?」
と声をかけられたので、
「このギスギス感が懐かしいですね。個人攻撃の罵声が飛び交わない分、昔にくらべると大人しくなりましたが」
と、答えたら。
「まだ大人しくなったんですか」
と笑われた。

このあとの懇親会に出るという人と別れて帰宅。
(あの会議の後の懇親会は、さぞ和やかだったろうな)

夜。
アガサ・クリスティーの「パディントン発4時50分」を日本でドラマ化したというので、観る。
田舎のおばあちゃんであるはずのミス・マープルが元刑事の若い女探偵に変わっていて、もう何がなんだか……。

……なんだか疲れたので、寝る。

2018年3月23日(金)
やや熱が引いた。
ただ咳と胸の痛みは治まらない。

ゆっくりと1日を過ごし。
夕方から空想小説ワークショップへ。
本日の講義は、物語の結末について。

前回、私が提出した私の短編は「新鮮味のないどこかで読んだような作品」という評価だった。
それ、根本的にダメということじゃないか?(^^;

放課後はいつもの「勝つや」で飲んでから帰宅。
寝る。

2018年3月22日(木)
いよいよ熱が出て来た。
胸が痛くて体が震える。

朝刊のコラム〈私の履歴書〉に、宗教学者の山折哲雄さんが、故郷の花巻を離れて上京した頃のことを書いていて、そこに、
〈どことなく東北の匂いがする池袋への通勤をくり返していた〉
とあった。
池袋が東北の匂いがする街なのだということを初めて知った。
東北って池袋っぽい感じの土地なのかな?

午後。
頭痛がして、ときどき意識が遠のく。
快い「眠り」にはならないのは、頭痛がひどいから。
季節の変わり目になると、毎回この状態になるので困る。

夜。
2号くんが来る。
バラエティ番組の視聴に付き合わされた。
番組では、いわゆる「ペンタゴン・ペーパー」について報道したワシントンポストについて特集していた。

この「ペンタゴン・ペーパー」というのはアメリカの重要国家機密で、反戦主義に傾倒した男がコピーして持ち出した書類。
この内容をニューヨークタイムズがすっぱ抜き、ワシントンポストも同じ男からコピーを入手。
特にワシントンポストが報じた部分は、ベトナム戦争参戦に関するアメリカ側の正当性を疑わせる内容のものだった。
裁判になるのだが、裁判所は報道の自由に軍配を挙げる。
この結果はベトナム戦争の終結に結びつき、つまりはアメリカが敗戦する。
戦時中に自国の敗戦を招くようなスクープを「報道の自由」を理由に擁護したアメリカ、考えてみるとすごい。

2号くんが帰ってから、NHK−BSの「コズミックフロント NEXT」を観る。
今回は、宇宙線を使ってピラミッド内部の構造を調べる実験について。
直接「宇宙」とは関係のない話なのだが、よく聴いていたらNHKが協力して行った実験だったのだね。

実験には宇宙線の中の「ミューオン」というものを使う。
宇宙線は絶え間なく地球に降り注いでいるので、当然、ピラミッドにも降り注いでいる。
そこでピラミッドの一番下の床の上に「ものすごく感度の良い感光紙」みたいなものを置く。
するとピラミッドの壁を通って来たミューオンで、感光紙(?)が感光する。
そしてピラミッドの壁が少ない(空洞がある)部分の方がミューオンが通りやすいので感光した部分の方が色が濃くなる。
その結果、クフ王のピラミッドの大回廊の隣に、もう一つ通路みたいなものがあることが分かったのだそうだ。
要は、宇宙線を使って、巨大なピラミッドのレントゲン撮影みたいなことをしたわけか。

ペットボトルに熱湯を入れて布で包んだものを使って首筋を温めたらやや頭痛が和らいだので、今のうちに、寝る。

2018年3月21日(水)
春分の日。

天気予報で雪が降るかもしれないと言っていたが、池袋周辺は、さすがに雨だった。
しかし寒い。
体が震えるのは寒さのせいか、悪寒のせいか。

午後。
頭痛がしてきて、かなりぐったり。
外は雨音がすごい。

夜。
ニュースで、スティーブン・ホーキングがウェストミンスター寺院に埋葬されることになったと言っていた。

ホーキングと言えば、死の直前に書いた(ベルギーの大学教授との共同執筆)「永遠の膨張からのスムーズな離脱」と題する
論文が、現在、査読中らしい。
発表されたら、佐藤勝彦先生とかに解説本を書いて頂きたいな。

寒いので、酒を飲んで、寝る。

2018年3月20日(火)
朝。
起きられない。
頭痛と微熱。
座っていると、ふっと意識が遠くなる。
風邪か花粉による炎症か、薬を飲んでいるのに目が真っ赤。

花粉症は粘膜だけが炎症を起こすと思っている人がいるようだが、皮膚全体がヒリヒリするのだ。
手や顔にカラシを擦り込みながら催涙ガスを呼吸しているような感じ。
気管や肺にも花粉は入り込むわけで、胸のあたりも痛くなる。
これだけ罹患者が多いのに、この病気の根本治療はまだできないのだろうか。

午後。
座ったまま眠っていたようで、気がつけば夕方。
2号くんが来たので、一緒に夕飯を食べる。

夜。
「テレビを見たい」という2号くんに付き合ってバラエティ番組を視聴。
出演者である芸人の画面に映る時間がどうのという内輪ウケの話で、正直、面白くなかった。

あまり目が痒いので、水道水で眼球を洗う。
たぶん眼球の粘膜にとっては、あまり良くない処置。
(でも痒いのだ)

2号くんが帰ったので、寝る。

2018年3月19日(月)
朝。
なんだか体がだるい。
風呂に入ろうかと思ったのだが、風呂場で倒れるとシャレにならないので中止。

昼前に地震。
 時刻:11時45分頃
 震源:千葉県東方沖(北緯35.5度 東経141.1度)
 深さ:約40km
 規模:マグニチュード5.2

午後。
座っていたら、眠っていた。
こういうのを「意識を失う」と言うのか?
(熱はないのだけどな)

夕方。
国会で自民党の和田議員が、答弁に立った財務省の太田充理財局長に「増税派だからアベノミクスを潰すために意図的に変な
答弁をしてるのでないか」と言ったそうだ。
この「財務省が政権を倒そうとしている」系の陰謀論は、ネットではよく目にするのだが、ついに国会で言う奴が現れたか。
陰謀論者が国会議員って……マジで日本は大丈夫か?

夜。
NHKが「最近の新しい職業」として、ユーチューバーやプロゲーマーを取り上げていた。
面白かったのは、ユーチューバーのヒカキンという人へのインタビュー。

ユーチューバーというのは、自分で番組を作ってネットにあげるという職業の人。
企画、出演、撮影、演出、編集……等の仕事をひとりでやっている人が多い。
この人へのインタビューということは、当然、番組作りについての話になるのだが、考えてみると取材に来ているのはテレビ
マン。
番組制作のプロに向かって、ユーチューバーが番組作りのノウハウを語っていたことになるわけだ。
そして、このヒカキンというユーチューバーの人、実に放送倫理みたいなことに神経を使っていることが分かる。

彼は「観て不快になる人がいるような動画は作らない」のだそうだ。
この点において、このユーチューバーは商業放送より厳しい倫理的縛りを自分の動画に課していることになる。

撮影した動画を徹夜で編集、音楽や効果音をミックスしてネットに上げ「好評価」の数字をチェックする。
ここで興味深かったのは、彼が「再生回数」についてはあまり言及していなかった点。
テレビ番組で言ったら「再生回数」は「視聴率」に似た目安なのだろうが、このユーチューバーは「観た」人数より明らかに
「満足した」人数を重視しているのだ。

「視聴率」のみを基準に、ともかくその時間、チャンネルを合わせてもらえれば良いと「ながら見」の視聴者を獲得しやすい
番組を作っているようなテレビマンなら、ユーチューバーに負けるな。

結局、体調は1日戻らず。
明日には回復していると良いのだが。

寝る。

2018年3月18日(日)
朝10時に目を覚ます。
ここまで寝坊したのは初めて。

午前中。
ネットでニュースをチェック。
〈首相、批判的報道に不満か…民放解体を業界警戒〉(2018年03月17日 15時16分 読売)
という記事。

〈首相の動きに、放送業界は「民放解体を狙うだけでなく、首相を応援してくれる番組を期待しているのでは。政権のおごり
だ」と警戒を強めている〉
と、批判的な内容。

読売新聞と言えば、安倍首相が国会答弁で「読売新聞を熟読してくれ」と言ったことで「御用新聞」と揶揄された新聞。
(読売が安倍さんを批判するようになったか)

昼。
2号くんが来て部屋にあった「ごいた」を見つける。
能登に伝わる木の札でやるゲームのカード版なのだが、詳しいルールは忘れた。

昼過ぎに地震。
 時刻:12時59分頃
 震源:千葉県北西部(北緯35.6度 東経140.1度)
 深さ:約70km
 規模:マグニチュード4.1

夕方。
日テレのニュースで、内閣支持率が30.3%に下がったと言っていた。
下がる要素があって上がる要素がないのだから、これは予想された結果。

夜。
2号くんが「鉄腕ダッシュ」を見たいというので、付き合う。
深海にカメラを下ろして、その前にエサを置き、寄って来る海底の生き物を撮影するという企画。
全長が人の身長を超える巨大蟹。
こういう生き物が陸上の生物でなくて、本当に良かった。

2号くん帰宅……と思ったら、電話がかかって来た。
「どうしよう! もう興奮して何から喋ったらいいかわかんないよ!」
と、電話口で叫ばれた。

で、その内容はと言うと、
「モブサイコ2期決定だって!」
2号くん、アニメの隙間に人生を挟んで生きているようだ。

寝る。

2018年3月17日(土)
午前中。
報道によると、前川前文部科学省事務次官が市立中学で講師を務めたことに関し、文部科学省が名古屋市教育委員会に授業の
内容の報告や録音データの提供を求めたのだが、その報告を求める文書が脅迫めいていたと話題になっていた。

前川さんと言えば、加計学園問題で安倍さんに不利な発言をした人。
文科省が報告を求める文書を教育委員会に送ったのは、今月初めのこと。
つまり、12日の財務省の報告で安倍政権の支持率と官僚への信頼が急落する前のこと。
で、この件が12日以後に大々的に報じられたわけだ。

3月の初めには、世論的に「安倍さんに逆らう奴は悪者」「官僚のやることは正しい」だったので、官僚が安倍さんに逆らう
奴に対してなら、少々の無理をやっても叩かれないと思っていたのかな?

午後。
「唄の市」というイベントを聴きに大森の「風に吹かれて」へ。

4時開場ということなので、2時半に家を出る。
予想通り、すでに山手線で道に迷う。
(そもそも「大森」って何線の駅だったっけ?)
というレベルで乗り換え駅が分からない。
ちなみに「風に吹かれて」に行くのは、今回が初めてではない。

こんな時に役に立つ「首都圏路線図ハンカチ」。
無事、品川から京浜東北線に乗り換える。

大森の駅を降りて……ご期待通り、ここでも得意の方向音痴能力を発揮。
左へ行くべきところを右に向かい、だいぶ歩いたところで気がついて引き換えす。
こんな時に役に立つ「人間視点の地図」。

一般の地図は、なぜか鳥の視点で描かれている。
街を空から見下ろしたことのない人類が、こんなものを見て目的地にたどり着けるはずはないのだ。
(その証拠に、私は地図を見ながらしょっちゅう道に迷う)

で、「人間視点の地図」というのは、目的地までの道が文字通り「人間の視点から撮った写真」を並べることで示されている
地図。
「これが目の前に見えたら右に曲がる」みたいな地図のこと。
おかげでどうやら会場にたどり着いたのだが、すでに2人ほど扉の前に並んでいる人がいた。

ほどなく、会場へ向かう階段にまで人が並び出したが、リハーサルが長引いて開場時刻になっても扉が開かない。
やがて「藤岡藤巻」の藤岡さんが通用口から外に出てきて、タバコか何か用でだろう、廊下の向こうに消える。
それでも扉は開かない。
しばらくして戻って来た藤岡さん、
「なんだ、まだ開いてないの?」
(出演者に言われてもなあ)

「藤岡さん、藤岡藤巻のホームページが閉じているのですけど、出演情報はどこで確認すれば良いのですか?」
と聞いたら、
「いやあ、恥ずかしいから、あんまりお客に来て欲しくないんだ」
とのこと。
(いや、そこでシャイになられても……)

藤岡さんによると、
「藤巻くんのリハビリが進んでいなくて」
ということなのだそうだ。

「藤岡藤巻」は、7年前に1度解散して、つい先ごろ再結成をしたばかり、その間、藤岡さんはソロで頑張っていたのだが、
藤巻さんはサラリーマンをやっていた……との風の噂で、昔の勘を取り戻せていないのかな?

さて、開場。
「藤岡藤巻」は、トップバッター。

藤巻さん、歌詞をとちる。
(以前、一緒にユニットを組んでた大橋のぞみちゃんが「藤巻さんは歌詞を間違えるから」と言っていたのを思い出した)

歌ったのは、胸にしみる歌「私は偉い」、そして「オレはラブソングが大嫌い」に「オレはフォークが大嫌い」。
(ちなみに「唄の市」は、フォークのライブイベント)

「藤岡藤巻」次に舞台に上がった男性は、自分の父親が立派な人だという歌を歌った。
次に舞台に上がった女性は、福島の避難地域からやって来た人が焼き鳥屋を始めて繁盛しているという歌を歌った。

ポスターに若い女性の写真が載っていたので、やや楽しみにしていたユニットは、どう見ても還暦過ぎの恰幅の良い女性と、
その息子だという髭面のおっさんの2人組だった。
(何年前の写真を使っているんだ?)

途中で、プログラムを変更して店のマスター(彼も歌手)の出番となる。
「だからなんで俺をプログラムに入れておかないんだ?」
と、不満そうなマスターの後ろで伴奏を弾くことになった藤岡さん、なんと自分のギターを持って来ていなかったことが判明
した。
(どうやら自分の出番の時には、マスターのギターを借りていたらしい)

そんな感じで計6ユニット+店のマスターが出演したライブ、還暦をとうに過ぎている「藤岡藤巻」が「若手」の扱いになる
ような出演メンバーで、トリも態度だけは妙に大きな小柄な爺さん。
「泉谷何某」と知り合いなのが自慢らしく、トークでやたら「泉谷が、泉谷が」と繰り返していた。

爺さん、歌はそんなに上手くないが日本のフォークの世界では長老的立場なのか、客席(見たところ高齢のフォーク関係者が
多かった)は大盛り上がり。
その盛り上がりに溶け込めない私は完全にそこで浮いていた。

ラストは出演者全員での合唱だったのだが、歌った歌が「フォーエバーヤング」。
この歌、老人が歌うと自虐に聞こえるな。

感想。
確かに藤巻さん「リハビリ」が必要な感じ。
それでもミスを上手にごまかす能力が高いので、客はそれで笑ってくれる。
たぶん真面目な藤巻さんは、こんな状態で舞台に立つのは嫌なんだろうな。

家に帰って、寝る。

2018年3月16日(金)
朝。
今日が金曜日であることに気づいて驚く。
水曜日ぐらいの感覚でいた。

花粉がいちばんひどい時期。
たぶん気管が炎症を起こしているのだろう、呼吸が苦しい。
催涙ガスを呼吸しているみたいだ。

午後。
ネットでニュースを読む。

〈森友学園  国有地売却問題 「ごみ報告書は虚偽」 業者証言「書かされた」 大阪地検捜査〉
(毎日新聞 2018年3月16日 東京朝刊)

〈学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、約8億円の値引きにつながった地中ごみを試掘した業者が、ご
みは実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した、と大阪地検特捜部の調べに証言していることがわかった〉

(本当かよ?)

天気が悪いので外出の予定をキャンセル。
ネットで『ホーキング、ブラックホールを語る』を注文。

ちなみにホーキングについて「彼はヒッグス粒子の発見について否定的だった」と書いているものが多く、根拠として彼が
賭けをして「ヒッグス粒子が発見されない」方に賭けていたからということが挙げられているのだが、これは逆だと思う。
なぜなら彼は以前にも別の賭けをして、その時は「自分の理論が間違っている」方に賭けていたから。
要は、天邪鬼なのだ。

ホーキングの “Galaxy Song”(人工音声で歌ったもの)の動画を見た勢いで、モンティパイソンの “Alway look on the 
bright side of life” を再生してしまう。
たぶん「宇宙船レッド・ドワーフ号」でキャットがよく(空気を読まずに)口にするセリフ “Look on the bright side” 
は、これが元ネタ。

参考までに、“Galaxy Song” は、モンティ・パイソンの映画「人生狂騒曲」の挿入歌。
生きた人間の臓器を取り出して(つまり殺して)移植する医師が提供を拒む女性に銀河系の広大さを説き、
「それに比べたらあなたの命なんて大したものではないでしょう」
と説得するシーンで歌われる歌。

そして、“Alway look on the bright side of life” は、映画「ライフ・オブ・ブライアン」でキリストと間違えられて
十字架に架けられ処刑されることになったブライアンを励ますために隣でやはり十字架に架けられている死刑囚が歌う歌。
励まされても死ぬんだけどね。(笑)
映画のラストで死刑囚たちが合唱したこの曲は、イギリスでは葬儀の時に歌われたりするのだそうだ。
私の葬式の時にも、ぜひこの曲を流して欲しい。(^^)

日が暮れて、いつのまにか雨。
ちょっと気になったニュース。
100円ショップ「ダイソー」の会社の子会社「大創出版が」出版した「トリックアートギャラリー」と「トリックアート
ミュージアム」の2冊での本に、立命館大学の北岡明佳教授が考案した作品5点が無断使用されていることがわかり、販売
を中止することになったというもの。

この件についてNHKの取材を受けた大創出版側の釈明がすごい。
「掲載した作品に著作権がないと誤解していた」
パズルとかクイズとか、そういう系のものには著作権がないと思っている人って、結構いるらしい。

夜。
寒い。
ウィスキーで体を暖めて、寝る。

2018年3月15日(木)
朝刊に〈ホーキング博士死去〉の記事が載っていた。
改めて悲しい。
「宇宙船レッド・ドワーフ号」を「毎週欠かさず観ています」と言っていたホーキング博士。
自身の一般向け科学解説書に、マリリン・モンローのそっくりさんを膝に乗せた自分の写真を掲載したホーキング博士。
人工音声でモンティ・パイソンの「ギャラクシー・ソング」をカバーし、ブライアン・コックスを車椅子で轢いた……
まあ、ともかく、そんな博士の姿がもう見られないとは。

午後。
図書館へ。
夕方までいたのだが途中でアレグラの効き目が切れて、館のトイレットペーパーを大量消費する羽目になる。
次回からはティッシュは箱で持って行こう。

帰宅。
ニュースは森友問題。
「佐川氏、証人喚問」だそうだ。
どうなるのかね?

寝る。

2018年3月14日(水)
午前中。
「わろてんか」を観たのだが、吉本興業の通天閣買収の一件が、吉本せいがモデルとなっているヒロインてんの言い出したこ
とではなく、専務の発案にされていた。
このドラマでのヒロインは、このようにいつも「受け身」。
せっかく吉本せいをモデルにしているのに、人に引きずられるだけの人物にしてしまうのはもったいないな。

午後。
ショッキングなニュースがネットに流れて来た。
スティーヴン・ホーキング博士が亡くなったのだ。

ホーキングだけは死なないものだと、なぜか何の根拠もなく思い込んでいた。
「永遠の存在」というイメージだったのだ。

ネット上では、博士のさまざまな逸話が語られ、それを眺めながらしばし呆然自失の状態に陥る。
気分が落ち込んだ時にも「明日ホーキングが何か面白いことをやってくれるかもしれない」と思うことが希望になった。

博士が自身の「時間順序保護仮説」を証明するために開いた2009年の6月28日のタイムトラベラー歓迎パーティーに、
今から参加したいなあ。
そして “You were wrong.” と言いたい。
(誰か急いでタイムマシンを作ってくれ!)

夕方。
アマゾンから『名作コピー読本』(鈴木康之 誠文堂新光社)が届く。
昭和57年(1982年)に書かれた当時の名作コピーの解説書。
無駄のない文章を書くための教科書にもなる本で、空想小説ワークショプの浅暮先生の推薦図書である。
読んで日本の高度成長期の雰囲気を抱える文章に、懐かしさを覚えた。
(〈キャノンの電単、新発売〉かあ……)

寝る。

2018年3月13日(火)
朝。
森友問題で財務省が決済後の公文書を大幅に書き換えた事件。
書き換え前の文書では、籠池理事長が安倍昭恵夫人と一緒に写っている写真まで添付した上でて安倍夫人と親しい間柄である
ことが強調されており、日本会議を通じて安倍首相自身とも繋がりがあることも書かれていた。
ざっくり言えば、籠池さんが「自分は首相の関係者だ」と言ったから特別扱いしたということらしい。

ここで私が引っかかったこと。
役所には「自分は有力者の知り合いだから便宜を図ってくれ」と言って来る人は山ほどいる。
そういう人はよく「有力者と撮った記念写真」なんてものを持って来る。
だから「籠池理事長が安倍昭恵夫人と一緒に写っている写真」ごときを見せられた程度で、役人が「理事長は安倍夫人と親し
い間柄である」と判断するということは通常、あり得ないはずなのだ。

財務省の役人が「籠池理事長を特例扱いしなくてはならない」と判断した決め手とは何なのだろう?
そこが知りたいのだよな。

午前中。
アマゾンに発注していた『ノートル=ダム・ド・パリ』(ユゴー作 辻昶・松下和則訳 岩波文庫)の下巻が届く。
もちろん上下巻セットで注文したのだが、アマゾンから、
〈ご注文いただいた商品を少しでも早くお届けするため、本日、Amazon.co.jp が一部の商品を発送いたしました〉
というメールが届いていたので、上巻が別便扱いになったらしい。

そして、先に届いたのは下巻の方。
(どうしてこうなった?)

さすがに小説を下巻から読み始めるわけにはいかず、ややイライラしながら上巻の到着を待つ。
(上巻は、午後になってから郵便受に届いた)

午後。
病院へ行って心電計を取り外して貰ってから、帰宅して『ノートル=ダム・ド・パリ』を読み始める。
この作品、ユゴーが別の作品に関するトラブルで出版社を怒らせてしまい「締め切りに遅れたら罰金」と脅されて缶詰状態で
書いたという小説。

書きたいという気持ちが生まれてから書き始めたわけではないので、最初の方はひたすら資料を写しているみたいな感じで、
正直、退屈。
作者の筆が進んでいないことが、ありありと分かる。

物語の始まりは、裁判所の大広間で「聖史劇」が上演されるところから。
大広間は群衆でごった返しており、不良学生ジャン・フロロ・ド・モランディーノが、窓ガラスを割って窓枠に陣取る。

観劇に来るはずの枢機卿の到着が遅れ、開幕の遅れに苛立った群衆の野次に押されて芝居が始まる。
上演される芝居の台本を書いたのはピエール・グランゴワールである。

しかし、芝居は物乞いのが入り込んで大声で「恵んでやってくだせえまし!」とやり始めたために、妨害を受ける。
観客は芝居より物乞いの方に注目してしまったのだ。
この物乞いの名前をクロパンと言う。

やっと芝居が再開したところで、間が悪く枢機卿が到着。
観客の注意は、またそっちへ。

さらにお偉方が次々と到着。
その度に取次人がその人の名前を呼びあげる。

芝居はめちゃくちゃ、客席からは「面白くもなんともない芝居よりしかめっつら競争をやろう」という提案が上がり、観客は
みなその提案を支持、変な顔を競い合う「しかめっつら競争」が始まってしまう。
「しかめっつら競争」に優勝したのは、生まれつき顔に大きなイボがあり、職業病で難聴になっている鐘番のカジモド。
彼は「らんちき法王」にされパレードに出るが、司祭補佐のクロード・フロロに見つかってとっちめられる。

最後のトドメに外の広場でジプシー娘がのエスメラルダが踊りを始め、観客どころか芝居のスタッフたちも(ご丁寧に大道具
の梯子まで持って)出て行ってしまい劇の上演は不可能になる。
……と、ここまでの流れが、グランゴワールのリアクションと共に語られるのだ。

登場人物の人間関係を整理すると……
クロード・フロロはカジモドの養父であり、このフロロは、孤児だったグランゴワールに読み書きを教え教養を授けてくれた
人物、そして名前から推測される通り不良学生ジャン・フロロ・ド・モランディーノの兄でもある。

そして劇の失敗に傷心のグランゴワールは、夜のパリの街でクロパンに殺されかけたところをエスメラルダに助けられ、行き
がかりで彼女と結婚するという流れ。
ここまで読んだ感じでは、どう考えても主人公はグランゴワールである。

しかしご存知の通り『ノートルーダム・ド・パリ』は、カジモドとエスメラルダそしてフロロの物語。
上巻も後半に差し掛かって、やっと16年前にフロロが捨て子だったカジモドと出会い、育てる話になる。
そして、この小説は、ここからが無茶苦茶に面白いのだ。

映画などではしばしば悪役として描かれるクロード・フロロ、この辺の話を読む限りでは、とてもいい人。
真面目で勉強熱心、若くして両親を亡くし、幼い弟に愛情を注ぎ、その弟のためにも善行を積もうと障碍児であるカジモドを
引き取って育て、仕事を世話してやる。

彼の転落は、広場で見かけたエスメラルダに片思いしたところから始まる。
不器用なフロロは、エスメラルダに徹底的に嫌われてしまうのだ。
ここで泣き寝入りすれば普通の失恋で済んだのだが、困ったことにフロロには権力があった……。

『ノートルーダム・ド・パリ』は、失恋男の下手な悪あがきが最愛の女性を不幸にしてしまう話だった。
そして失恋相手のエスメラルダも、実は結構なバカ。
彼女が操を立てるフェビス・ド・シャトーペール大尉は、文句なしの人間のクズなのだから。

この岩波文庫版『ノートルーダム・ド・パリ』、〈1958〜57年に全3巻で刊行された。このたびの改版にあたっては
『ヴィクトル・ユゴー文学館5 ノートルーダム・ド・パリ』(潮出版社 2000年を底本とし、表記上の整理を行った〉
と巻末に書かれており、第1刷発行が2016年。

この「表記上の整理」というのは、たぶん身障者に対する差別用語の関係だろうな。
「足の悪いやつ」とか「躄者(へきしゃ)」とかいう言葉が出て来るのだが。
たぶん「びっこ」と「いざり」をそう訂正したのだと思う。

感想。
弟に愛情を注いだら不良になり、ジプシー女に恋をしたら振られた挙句に破滅を招く、人を愛することに不器用なクロード・
フロロが可哀想な話だった。

そして、フロロとカジモドが主人公であるはずのこの物語で、作者がやたらページを割いたグランゴワール、もしかしたら、
ユゴー自身が最も共感を覚えた登場人物は彼なのかもしれない。

〈グランゴワールが現在生きていたとしたら、古典派とロマン派との、なんと見事な中間的存在になったことであろうか!〉
と、話の本筋とぜんぜん関係ないところで絶賛しているし、最後に、
〈ピエール・グランゴワールはどうかといえば、首尾よくヤギを助けだし、また悲劇で大当たりをとった……〉
と、これも本筋にまったく関係のないグランゴワールの劇作家としての成功の話をこの文庫で8行分の文章で記述している。
(比較対象として参考までに「フェビスのその後」については1行で済ませているのだ)

ちなみに「首尾よくヤギを助けだし」とは、エスメラルダを中心とした男たちの物語の中でグランゴワールだけが、エスメラ
ルダはそっちのけで彼女がが飼っていたヤギの心配をしていたことから。
今度この小説を映像化する時には、グランゴワールを主人公にしたスピンオフにしてみるのも面白いかも。

……気がついたら午前1時を回っていたので、寝る。

2018年3月12日(月)
国会で例の公文書書き換えについての話が出るとかで、朝からテレビはその話題。
読売新聞はの世論調査では、内閣支持率は48%、不支持率は42%、という結果だったそうだ。
ちょうど1ヶ月前に行われた前回の調査はでは、支持率54%、不支持率36%)
やっぱり影響は出ているね。

午後。
病院へ。
ニトログリセリンは、あまり効果がないということが分かる。

24時間心電図を付けて生活するように言われて、体に機械を取り付けられた。
「いつもと同じ生活をしてお酒とかも普通に飲んでください」
との注意。
(医者の指示には従わないといけないな♪)

ついでなので花粉症の薬を出して貰って薬局へ。
店内のテレビが点いていて、麻生さんが「みんな佐川の責任」みたいなことを言っている映像が映し出されていた。

私の前に入店して薬を待っていた中年のご婦人(ぜんぜん知らない人に)、
「デタラメばっかりですよね」
と、話しかけられる。

夕方。
医師の指示を守って、酒を飲みに行く。
少しセーブして、300mlの小瓶を2本。

帰宅。
病院で渡された用紙に就寝時刻を記録してから、寝る。

2018年3月11日(日)
朝刊の1面トップは、
〈東日本大震災きょう7年〉
〈復興 コンパクトな街に〉
震災の被災地が街の中心部に人口を集中させる形の復興を行い、成果を出しているという記事。
地域の人口を集めることで中心部の人口密度を上げるいう方法で、これにより街の「にぎわい」が取り戻せるというもの。
(人口減少に向かう日本全体でこの方式を取り入れたら良いのではないだろうか?)

午前中。
大学の試験。
「問題点に対する対策を考えてその対策の問題点について述べよ」みたいな形式の問題。
この科目、試験の合格率が低いので有名とかネットに書いてあったが……(うーむ?)

午後。
2号くんが来て、一緒にネットで「ポプテピピック 第10話」を見る。
アバンはジブリの「かぐやひめ」の製作スタッフが加わって作ったというアニメで「柳生一族の陰謀」に出て来る烏丸文麿の
名台詞のパロディをやっていた。

ちなみに……
「柳生一族の陰謀」烏丸文麿サンは、白塗りに公家眉を描き、?紅まで差した馬鹿公家そのものみたいな姿で登場しながら、
忍者相手にめちゃくちゃ強い剣豪ぶりを披露するというスゴイ役。
「ホホホ……見くびられたものじゃのう」とか言って、いきなり鞍の上に立ち上がるとジャンプからの見事な太刀使い。
舞を舞うかのような優美な殺陣で、服部半蔵にとどめを刺しちゃったりするのだ。
(悪役なんだけどね)

夜。
2号くんが忘れて行ったiPadを届けに行き、ついでに100均で買い物。
店内で少し体調が悪くなったので、ニトログリセリンを服用。
数分で回復したが、薬を処方される前から、しばらくすると回復するものだったので効いているのかどうかわからない。

帰宅。
「トドメの接吻(キス)」の最終話を観る。
不幸な生い立ちのせいで心の歪んだ主人公は、キスをするとその相手と共に過去にタイムリープする能力を持った女性と知り
合い、彼女の力を利用して逆玉を狙うのだが……。
前話では、大金持ちの女性との結婚まで漕ぎ着けたものの、その過程で恨みを買った相手のせいで超能力女が殺されてしまう
ところまで。
今回は、実は主人公はタイムリープする毎にパラレルワールドを発生させていたのだということをが判明するという話。
つまり「時間線1」で主人公が過去に戻ると「時間線1」での彼は死に、彼が戻った過去の時点から「時間線2」が発生する
という仕組み。
その仕組みを理解した上で、主人公が下した決断とは……。
意外にSFで面白いドラマだった。

寝る。

2018年3月10日(土)
日経朝刊の1面に、
〈佐川国税長官 辞任〉
という見出しが出ていた。

3面にも関連記事。
〈書き換え 強まる疑惑〉
という見出しで、
〈学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡って国会で答弁していた前財務省理財局長の佐川宣寿国税長官が辞任した〉
という内容。

さらに、
〈財務省職員が自殺〉
という小見出しが付いていて、
〈この情報が伝わると財務省は慌ただしくなり、夜の辞任劇になった〉
と、森友学園との交渉を担当していた部署に所属していた職員の自殺と、佐川長官の辞任を結びつける形の報道。
(ところで、この記事に添えられていた麻生さんの写真に、かなりブサイクなものが選ばれていたのは、わざとか?)

午後。
明日は大学の試験なので、試験勉強をやらなくてはならないのだが、イマイチ体調がアレ。
ついPCと将棋で遊んでしまったり……。

そんなこんなでふらふらしているうちに夕刊が届いた。
〈米輸入制限、豪を除外へ〉

〈トランプ大統領は9日、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を巡り、オーストラリアを適用除外とすることをツィッターで明ら
かにした〉
(「ツィッターで明らかにした」という辺りがトランプさんだね)

このニュース、大事なのは、
〈日本政府も日本を適用除外とするよう米国に働きかける方針だ〉
というところ。

つまりトランプさんは、前に適用除外にするといっていたカナダとメキシコ以外にオーストラリアも適用除外にすると言って
いるが、日本を適用除外にするとは、少なくとも現時点では言っていないということだ。
これは、トランプさんの日本という国への関心の程度が反映しているのだと思うな。

夜。
森友関係でニュース速報が流れた。
学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書が書き換えられたとされる疑惑で、財務省が書き換えを認める方針を
固めたらしい。

決裁文書は公文書のはずだから、正式な手続きなしに書き換えるのは罪になるのじゃないかな?
財務省は、その辺のところをどう説明するのだろう?
「この程度の書き換えなら罪にならない」とか?
「書き換えたのは現場の職員が勝手にやったことで、全責任はこの下っ端職員にある」とか?

民法のニュースでは、麻生さんが安倍さんに会いに行ったと言っていた。
何の話をしに行ったのだろうな

寝る。

2018年3月9日(金)
朝起きると、喉から血が出る花粉の季節。
生まれつき皮膚が弱い上に花粉症。
花粉で炎症が起きるとそこから出血してしまうので、春先はとても不快。

昼。
「NCIS:LA」を観る。
ネットを使って5人の天才を集めた国家の極秘プロジェクト。
だがそのうち4人が殺されてしまう。
残る1人の関係者らしき少女を追うNCIS捜査官たち。
そしてその1人の以外な正体が……。
少女が出て来た瞬間に、残る1人の天才の正体が分かってしまったのが残念。

いままでのドラマだと「変わり者の天才」について「天才だから変わり者」と説明されることが多かったが、このドラマでは
「天才だがアスペルガーの障害を持っている」と説明されていた。

午後。
ニュースによると、森友学園への国有地売却に関して学園側との交渉を担当した近畿財務局の職員が自殺したらしい。
警察関係者の話では、この職員は数日前に神戸市内の自宅で死亡しているのが見つかったのだとのこと。
つまり遺体が発見されたのは「数日前」なのだね。

夕方。
提出作品をプリントアウトしてから空想小説ワークショップへ。

教室のあるビルの8階にあった「カフェ・コンフォート」が閉店して別の店になっていたが、店内のカウンターどころか椅子や
テーブル、壁にかけてある絵まで前の店のままという「居抜き」。
おまけに店の看板メニューまで同じで、テーブルの上に立ててある「コーヒーのお代わりサービス」のPOPまで元のまま。
つい、本当にこの店は「カフェ・コンポート」じゃないのかと、店員に確認してしまった。

本日のワークショップは、物語中盤の「ピンチ」について。
2つのピンチ(物語の鍵となるシークエンス)を設定することで、ストーリーの全体的な構成が見えて来て、第2幕(葛藤の
場面)のさまざまな障害を乗り越える指針となる。
映画「テルマ&ルイーズ」を例に挙げると……

「テルマ&ルイーズ」のあらすじ。
テルマとルイーズは親友同士。
ある日、2人はドライブで旅行に出かけるが、テルマが出先のバーで知り合った男に強姦されかかる。
男に銃を突きつけてテルマを救ったルイーズだが、侮辱的な言葉を浴びせられ、カッとなって引き金を引いてしまった。
警察から逃れるためにメキシコへ向けた2人の逃避行が始まる……。

この物語のピンチ1は、逃亡中のテルマとルイーズがヒッチハイカーを車に乗せてしまうところ。
ミッドポイントで、そのヒッチハイカーに金を盗まれ、ピンチ2では、警官に捕まったヒッチハイカーが、2人がメキシコに
向かっていることを喋ってしまう。

浅暮さんの授業は、論理的でわかりやすいな。
放課後は「勝つや」で飲み会。

家に帰って、寝る。

2018年3月8日(木)
朝。
雨の中を出かけたら帰り道で調子が悪くなり、ニトログリセリンを忘れたことに気づいた。
ゆっくり休んで回復したので帰宅。
(首からぶら下げておこうか、ニトログリセリン?)

午後。
外は雨。
部屋で出来る作業を進める。

夕方のニュース。
財務省が野党に出せと言われて書類を国会に提出したが、それが出せと言われていたものとは違うものだったとかで、野党が
怒って予算員会への出席を拒否したそうだ。

安倍さん、いっそ解散して総選挙を行ってみてはどうだろう?
いま選挙をしたところで、自民党が第1党なのは変わらないと思うし。

夜。
「モーガン・フリーマン 時空を超えて」の最終回。
今回のテーマは「時間を遡ることはできるのか?」。
未来が過去に影響を与えているという話(観測者による観測を予見してふるまいを変える粒子)や、ワームホールの話など、
文系の私でも耳にしたことのある話を映像で解説した内容だったのだが「10秒前の光景が見えるゴーグル」の実験には少し
興味を惹かれた。
これ、ヘッドホンと組み合わせて製品化したら、いろいろな遊びに使えそうな気がする。

テレビを消して寝ようとしたのだが、喉が痛くて眠れない。
しようがないのでエスタック・イブの力を借りることにする。

2018年3月7日(水)
朝刊の1面トップは、
〈南北首脳 来月末に会談〉
という見出し。

韓国側の発表として、
〈北朝鮮 ミサイル発射凍結〉
〈非核化へ「米と対話」〉

そして、ワシントンからの情報として、
〈トランプ大統領は6日朝(日本時間同日深夜)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が非核化と関係正常化のため米
国と協議する用意があると表敬したのを受け、ツィッターに「北朝鮮との対話に進展があるかもしれない」と投稿した〉
とある。
これは、韓国が北朝鮮と「アメリカとの対話」について話しあったということについて、すでにトランプさんも了解済みだっ
たということなのだろうな。
(日本だけが、蚊帳の外?)

午前中。
どうも調子が悪くて、初めてニトログリセリンの錠剤を口に入れる。
「ダイナマイトは舐めると甘い」という話は聞いていたのだが、錠剤は本当に甘い味がした。
(不味いけど)

午後。
『誘拐犯はカラスが知っている』(浅暮三文 新潮文庫)第7話「学者がいた密室」を読み終わって、この本を読了。
「学者がいた密室」
靴の泥でわかるなら、馬に面通しさせる必要はなかったのでは?

話の後半は、このミステリー・シリーズの探偵役である白井の両親失踪の真相が分かるという話。
両親失踪のエピソードは、シリーズ各話を通して少しずつ語られていたのだが、その全体を通して読んだの感想としては……
この両親の行動が変すぎる。

変人が出て来るのはいい。
しかし「変人が変人ゆえに悲惨な目に遭った悲しみ」を共有しろと言われても普通の人である読者には難しい。
2人があまりにも奇妙過ぎて行動が理解しづらいため、白井の悲しみにまったく共感できないのだ。
こういう突拍子も無いキャラクターを出すのならば、リアルなミステリーよりファンタジーが相応しい。
変人が『長くつ下のピッピ』に出て来る「ピッピのお父さん」のように、超人的な力で復活するとかいう話ならいいのだが。

夜。
「バイプレイヤーズ」の最終回を観る。
ドラマの撮影のために集められた脇役俳優たちを主人公にした物語だったのだが、主要登場人物の1人を演じていた大杉漣が
番組撮影中に死亡してしまったという事故のあったドラマなのである。

どうなるのかと見ていたのだが、「漣さん」は、スタッフの手伝いなどをしているので、画面に出て来ないという話にして、ほぼ自然な感じでドラマは進むのだが、間に大杉漣の過去の作品での映像が挟まって、追悼の雰囲気も出している。

1箇所、出演者全員で完パケの鑑賞会を行うシーン。
そこにいるはずの「漣さん」は、なぜか風呂に入っているということになる。
そして実際に大杉漣の入浴シーンが映るのだが、これはこの場面用に撮影したものではないはず。
どうにか話を繋げて、ドラマは終了。
ラストで、大杉漣を除くバイプレイヤーズ一同が海に向かって「漣さん、ありがとう!」と叫ぶシーンが付け足されていた。

ところで、ドラマ本編に「今回、撮影したドラマ(作中のドラマの方)の評判が良かったので、スピンオフを製作します」とヒロインがビデオ映像で発表する場面があった。
このビデオ映像を撮影している時には、まさか大杉漣が死亡するとは思っていなかっただろうから、これは「続編」を考えての演出だったのではないだろうか?
本当に、本当に、惜しい役者を亡くしてしまった。

寝る。

2018年3月6日(火)
日経の朝刊、1面の記事。
〈正恩氏、韓国特使と会談〉

〈韓国大統領府は5日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使と金正恩(キム・ジョンウン)委員長が同日午後6時(日本
時間)から平壌で会談し、晩餐会に臨んでいると発表した〉
〈6日午前1時時点で韓国、北朝鮮から会談結果に関する発表はない〉
これは、どう転ぶのかな?

そしてもうひとつ気になった記事。
〈自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は5日、改憲項目の一つとして検討している緊急事態条項の改正案について、
政府権限の強化や私権制限の規定を盛り込む方針を固めた〉
自民党の2012年の改憲草案では、この「緊急事態」を宣言するのは「首相」ということになっていた。

要するに、今の政権で言うと、安倍さんが「緊急事態だ」と言えば、国民の権利を制限することができるというものであるら
しい。

こういう法案を考える時、その権限を行使する立場の人が、自分と真逆のポリシー(私の場合だと共産党)の人がだった場合
でも大丈夫なのかと想像すると分かり易い。
共産党が「緊急事態だから、お前の権利は政府によって制限する」と宣言する図を思い浮かべよう。
で、その「緊急事態」って、誰が終わりを宣言するのだ?
共産党の党員が「まだ緊急事態は続いている。よって、お前の財産は政権が適切に処理するので供出するように」と、毎年の
ようにやって来る日本。
(やだなあ)

午前中。
だるさが抜けない。

昼。
「ハワイ5ー0 7」の最終回。
物語の最後の方で、東洋人の女優が突然、少女売春撲滅に対する怒りを露わにして仲間のためのパーティーまですっぽかして
ハワイを出て行ってしまう。
そして、もう1人の東洋人俳優の演じる登場人物には、転職の話が出ている。
この2人の俳優の降板の話をすでに知っているので、
(なんだかなあ)
という気持ちになる。

午後。
『誘拐犯はカラスが知っている』(浅暮三文 新潮文庫)をゆっくり読む。

第3話「チャップリンの新しい靴」。
警察犬を困惑させる靴のトリックは面白かったのだが、中途半端に倒叙構成になっているので、最初にネタバレしてしまって
いる。

第4話「森にいる時計」。
時刻が重要なカギとなっているのに、犯人が「偶然」いつもと違う時間に行動をとったのが逮捕の決め手というのがどうも。

第5話「目撃者たち」。
車について聞かれた人が、自発的に鳥についての話を始め、これが事件解決のきっかけとなるというのが、ちょっと、なあ。

第6話「銀座のレナード」。
動物の全体像が見えないような暗がりで、その瞳の形状が見えるというのはちょっと無理があると思った。
ついでに言うなら “Renard” の発音は「レナード」ではなく「ルナール」じゃなかろうか。
語源はフランスの物語に出て来る登場人物(?)なのだから。

……体調が悪いと、本を読んでも感想がネガティヴになる。
気分を上げようと「ポプテピピック」の第9話を視聴。
なんとメインの話がほぼ英語というチャレンジングな構成だった。
そして全てがフランス語といういつものアニメもあり、なんだかインターナショナルなアニメになっていた。

ひとしきり笑ってから、寝る。
(『誘拐犯はカラスが知っている』は、なかなか面白い連作ミステリーだ)

2018年3月5日(月)
朝。
(花粉がややマシ?)
と、思ったら天気が雨模様。

午後。
昨日の動悸とめまいが気になったので、病院へ。

時間帯のせいか曜日のせいか、待合室は空いていた。
私の前には1人だけ。
つまり待合室には2人きり。
(つい病院の経営状態を心配してしまった)

診察室に入ると、中にいたのは高齢者と呼ぶべき年齢の医師。
目が悪いのか、顔を近づけてこっちを見るのと、自分でカルテに書き留めたことを忘れてしまって同じ質問を何度もする以外
は、特に問題はなさそう。

心電図とレントゲンで調べた感じでは、異常はなさそう。
「心電図に異常はないが発作が起きていない時に取ったものなので確定的なことは言えない」という内容のことを5回ぐらい
説明された。
あぶなく「それ、30秒前に聞きました」と言いそうになってしまった。(笑)

診察が終わり、
「薬を処方するので○○薬局に行くように」
と、指示される。

病院の周りは「処方箋受付」の看板を掲げた薬局だらけで、病院の玄関を出たすぐ向かいの、徒歩5秒ぐらいの所にも薬局は
あるのだが、医師が名前を挙げて指定したのはそこではなく、やや裏通りに入ったところの薬局。

念のため、病院の窓口で確認してみるが、特にその薬局が「病院指定」ということではないようだ。
(わざわざそんなところの薬局を指定するのは、薬屋さんが客が来なくて医師に泣きついたのかなあ?)
と、勝手な想像を巡らす。
指示された通り、裏通りの薬局でニトログリセリンの錠剤を買って帰る。

夜。
BSで「インセプション」を原語放映していたので、観る。
冒頭の警備兵(?)のセリフが日本語なので、てっきり吹き替え版かと思ったら、その警備兵はどうやら日本人という設定で
あったらしい。
洋画によくあるの変な発音の日本語ではなかったので、たぶん本物の日本人の俳優が演じていたのだろう。

〈以下、ネタバレ〉
2010年のアメリカ映画。
渡辺謙が日本の金持ちの役で出ている。
(その金持ちぶりが、いわゆる「アラブの大富豪」レベルで、思わず「そんな金持ちの日本人はいねーよ!」とツッコミたく
なった)

タイトルの「インセプション(INCEPTION)」は、直訳すれば「発端」。
この映画でのニュアンス的には「物事の始まりとなる種」みたいなイメージ。

〈以下、ネタバレ〉
主人公は、他人の夢の中に侵入するプロ。
夢に侵入することで心の中の情報を盗んだり、逆にある「考え」を植え付けたりすることができる。

彼は、渡辺謙演じる日本の金持ちの依頼で、彼のライバル会社を潰すための「仕事」を引き受けた。
ライバル会社の社長が死の床にあり、彼のボンクラ息子が経営を引き継げばその会社は間違いなく潰れる。
しかし会社は実質、社長の有能な腹心の部下が動かしており、そのまま彼に仕事を任せておけば安泰なのだ。

そこで、父親に見限られて自信を喪失しているボンクラ息子に自信を持たせ、かつ有能な腹心の部下を信用せずに独自の路線
で経営を行うように仕向ける……というのが今回の作戦。

だが、作戦の準備をしているうちに社長が死に、今際の言葉が息子に向けた「お前には失望した」だったために、息子はすっ
かり自信を失ってしまった。
このままでは彼は有能な部下に経営を任せてしまう。

そこで夢の中に潜入した主人公たちは、息子の心に「部下は信用できないので自分が独自路線で経営を行おう」という「考え
の種(インセプション)」を植え付けようとするのだが……。

重要な要素として、死んだ主人公の妻という存在が出てくる。
彼女は、夢の中に居過ぎたために夢と現実の区別がつかなくなり、夢の中にいると思い込んでビルから飛び降りて死亡してし
まったのだ。

この「夢と現実の区別がつかない感覚」の中に、観客を誘導するのにクリストファー・ノーラン監督は見事に成功している。
(だから観終わったあと「夢酔い」のような奇妙な感覚が残るのだ。

どうでもいいこと。
主人公の相棒であるアーサーを演じた俳優が、やたらにカッコイイと思ったら、ジョセフ・ゴードン=レヴィットだった。

Eテレでやっている「びじゅチューン!」の「見返りすぎてほぼドリル」を観たことがある人なら、見返り美人が隕石の軌道
を逸らして地球を救ってしまうほど好きだという「ジョセフ」のことを知っているだろう。
あの「ジョセフ」のモデルになっているのが、このジョセフ・ゴードン=レヴィット。
確かに無茶苦茶カッコイイ。
(「死んだ妻がー」と、いつまでもうじうじしている主人公よりずっとクールで、「無重力状態で物を落とす」という難問を
クールなままこなしてしまうところが、最高!)

……さて、寝るか。

2018年3月4日(日)
朝からイマイチ体調がすぐれない。
風呂に入っていたら、動悸とめまいがして吐き気に襲われた。
過激な運動をした時などに偶にあることなのだが、入浴中というのは初めて。
とりあえずシャワーで体を流そうとしたのだが、その間にもめまいが収まらない。
風呂場から這い出て、しばらく安静にしていたら治った。

今日はSF乱学講座の日。
午後いっぱいを安静にして過ごし、5時過ぎに家を出る。

本日の講座のタイトルは「からっぽな太陽 ―電気で見た宇宙」
講師は三浦一則氏、肩書きは「サイエンスライター」とのこと。

内容は「電気宇宙論」なる学説(?)の解説。
「ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』の主張を後継する学説」と聞いた瞬間に、嫌な予感しかしなくなった。
(言うまでもなく、ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』は、有名なトンデモ本である)

三浦の説は、まず万有引力の否定から始まる。
「探査機のスイングバイというのがあるでしょう。あのスイングバイの計算をした人によってもこのことは証明されているの
です」

崎田の質問。
「そのスイングバイの計算をした人というのは誰ですか?」
三浦「ええと……個人名を出して良いのかな」
崎田「別に問題はないと思いますが」
三浦「スイングバイした探査機の軌道のデータを取ったがいるのですが、その人の弟子のひとりです」
崎田「それは、NASAの職員とか、そういう人ですか?」
三浦「そうじゃなくて、独自にデータを取った人がいて、そのお弟子さんがブログに書いていたのです」

つまり「スイングバイの計算をした人」とは、探査機の運行計画には全然関係のない「独自の観測」をした人の弟子であると
名乗ってブログを書いた人……要は、探査計画とは何の関係もないアマチュアのブロガーのことであるらしい。

「スイングバイの計算をした人」という言い方だと「探査機の運行計画に必要な計算をした担当者」のことだと誤解する人も
いるよね。

その後、三浦氏は「万有引力がないとすると、その他の物理法則と矛盾する」というツッコミを受けるたびに「真実を知らな
い者どもに対する哀れみを込めた苦笑」を浮かべつつ「その法則は、実は間違いなんです」を繰り返す。

さて、肝心の「からっぽの太陽」つまり「太陽空洞説」とは……
三浦氏によれば、まず「気体には重力が働かない」のだそうだ。
(その理由については、今回は説明しないとのこと)
また「質量は重力を生まない」のだそうだ。
(この理由についても今回は説明しなかった)
気体には重力が働かず、質量は重力を生まないということを根拠とすると、太陽の内部で核融合が起きているという考えには
まったく根拠がないことがわかる……というのが三浦氏の主張。

「しかし水素を詰めた風船が浮かぶように実際には気体には重力が働いているし、質量は重力を生んでいるはずだが」
というような反論には「真実を知らない者どもに対する哀れみを込めた苦笑」を浮かべつつ、
「だからそれが間違いなんです。詳しい説明は今はしませんが」
講座終了後、受講生として参加していた「ムー」の編集者の方が、三浦氏と名刺交換をしていた。

この編集者の方には、乱学講座の講師をお願いしているのだが、
「この講座は、今日のような話をしなくてはならないところなのですか?」
と聞かれたので、
「滅相もございません」
と、答えておいた。

本日の講師については、参加者のうちに、
「いやあ、本物を直に見られたというのは貴重な体験ですよ」
と、それなりに有意義だったという感想を述べていた人もいたので、これはこれで良かったのか?

放課後の食事会では、私は三浦氏とは別のテーブルに着いたが、聞こえて来た声によると「明治天皇入れ替わり説」を熱心に
語っていたようで、同じテーブルの人たちが全員、三浦氏と目を合わせないようにしているのが見えた。
(トンデモなら全て守備範囲か?)

帰宅。
(池袋駅の階段を上がった時また変な動悸がしたから、明日は医者に行こうかな?)

寝る。

2018年3月3日(土)
ひな祭りの日のなずなのだが、少子化と不景気で雛人形も売れないのか、そう言えば雛人形のCMをあまり見かけなくなっ
た気がする。

日経の朝刊1面トップ。
〈自由貿易 迫る危機〉
という見出しに、トランプ大統領の大きめの顔写真(たぶん故意に凶悪そうな表情のものを選んだのだと思う)を添えて、
アメリカによる鉄とアルミの関税大幅引き上げについて特集していた。

〈中国は報復も/米に代償大きく〉
と、この件に関しては、やや中国寄り?

「米に代償」というのは、関税の引き上げでアメリカ国内における鋼材の価格が上昇すれば自動車メーカーにとって大きな
打撃になるだろうとう予測。

だが、3月2日のトランプ大統領のツィートは、
「貿易戦争、上等じゃないか。簡単に勝てるぞ」
だったそうだ。
イヤハヤ……。

午後。
ワークショップ提出用に、以前に書いた小説を少しいじる。

夕方。
BSで「刑事モース」を観る。
【以下ネタバレ】
同僚男性たちによるセクハラを訴える女性工員を「悪気があってやっているわけじゃない」と宥める上司。
そしてモースが睨んだ通り、この上司はレイプ犯だったのだ。

舞台は1965年のイギリス。
イギリスの階級社会の描写が面白い。
刑事が聞き込みに行くのだが「工員とは交わらないので何も知りません」なんて返事が返って来る。
互いに別の階級の者とは接触しないし関心も払わないので、目撃者がなかなか見つからないのだ。

イギリスの街は戦前と戦後であまり変わっていない感じがする。
私は戦前と戦後で、別の国のように変わってしまった東京に住んでいるので、モースのドラマを最初、戦前の話かと思って
観ていたのだが、モースの上司がドイツ人をあまりにも激しく嫌うので「あれ?」と思ってネットで調べたら1965年と
いう設定だと分かったのだ。

ちなみに、シャーロック・ホームズが活躍した時代は、19世紀後半。
エルキュール・ポワロが活躍した時代は20世紀前半。(第一次世界大戦後)
若きモースは第二次世界大戦から20年後ぐらいの時代にいるわけだ。

ホームズは移動手段に辻馬車を多用するが、ポワロは自動車。
モースも自動車に乗る
敢えて違いを見つけるとすると、金持ちの家に行ってもあまりメイドが出て来ないことぐらいかな。

夜。
「NHKスペシャル AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン 第2回」を観る。
有働アナウンサーとマツコ・デラックスの息がぜんぜん合っていない。
マツコの「放り上げて着地させる」式の会話の進め方が有働アナに合わないのか「放り上げた」ところで切ってしまうので
マツコのトークが毎回、中途半端になってしまう。

さて、内容はと言うと……。
「賃金が安くても水道をこまめに閉めない人は、仕事に対する満足度が高い」というビッグデータの調査結果を元に、では
「賃金が安くても仕事に対する満足度を上げるには、水道をこまめに閉めなければ良いのか」という方向に議論。

いや、水道をこまめに閉めないような損得の感覚に鷹揚な人は、賃金が安くても気にならないから、仕事内容優先で職場を
選びがちだということなんじゃないのか?
「原因」と「結果」が逆だよな。

そしてもう一つ。
「人間は11時間54分以上働いた時に最も仕事の効率が上がる」という話。

「定時に出社した人の仕事への没頭度を時間別に見たら11時間54分後が最も没頭度が高かったから」が理由だそうだ。
つまり、9時に出社した人は、夜の8時54分頃が最も没頭して仕事をしている?

それって、他の社員が帰宅して集中して仕事ができるようになったというだけのことじゃないのか?
ちなみに調査の対象になった人は、クリエイティブな業務に就いている人。

(知人のデザイナーもよく、日中は営業とかに話しかけられてデザインを描くのに集中できないとぼやいていたな……)
どうもこの番組、方向が間違っている気がする。

寝る前に、短編集『誘拐犯はカラスが知っている』(浅暮三文 新潮文庫)の第2話目「翼と絵画」を読む。
感想「鳥をかいかぶり過ぎな気がする」
子供の描いた下手な絵と上手な絵を見分けられるならば有名絵画の真贋の判定もできるはずだというのは、ちょっとなあ。

寝る。

2018年3月2日(金)
今朝の日経朝刊1面トップの見出しは、
〈AI通訳 技術開放で磨く〉
だった。

〈総務省は人工知能(AI)による同時通訳システムを活用した企業の製品開発を後押しする〉
未来の学校は語学の授業というのがなくなるのだろうか?

昼。
本日の「ハワイ5ー0 7」は、主人公の相棒の過去の因縁にまつわる話。
7年前、ミスとは言えないようなミスを理由に閑職に追いやられた相棒が、自分を閑職に追いやった当時の上司とともに因縁
の事件と対峙するという話で、当時の上司が実は彼を嫌っていて閑職に追いやったのは感情的な理由だったと告白。
「お前はいい刑事だ」
と言うのだが……

実は7年前のミスとは言えないようなミスは、ものすごくとんでもないミスだったということが分かる。
正直、もしもこんなとんでもない刑事が実在したら、私だったら即刻クビにして貰いたいと思うようなことなのだ。
で、その話を聞いたあとも、元上司は「お前はいい刑事だ」と、繰り返すのだ。
(どこがだ?)

どうでもいいこと。
彼のミスのせいで7年間も意識不明の状態になっている被害者の名前が、アヘアヘ・マキノ。
ハワイの言葉で「アヘアヘ(aheahe)」は「そよ風」とか「優しい」とかいう素敵な意味らしいのだが、日本人の私としては
どうもシリアスなシーンでこの名前が出て来ると笑ってしまう。

午後。
図書館へ。

試験勉強をしつつ、大学の先輩にあたる人のブログを読んでいたら、
「この科目は単位を取るのが非常に難しく、再試を4〜5回繰り返した人もいる」
みたいなことが書いてあって前途に暗雲が立ち込める。
(私もこの科目だけは、すでにレポートの再提出を2回やっているのだ)

夕方。
帰宅して夕刊を広げたら、

〈米、鉄鋼に関税25%〉〈アルミは10%〉
〈日本も対象の可能性〉
〈輸入制限 貿易戦争の懸念〉
〈中国の反発必至〉
〈EU対応措置検討へ〉

〈日経平均一時600円超安〉
〈NY株大幅続落420ドル安〉
〈米輸入制限の影響不安視〉

という見出しが並んでいた。
アメリカ至上主義の具体化である。
今後、これが日本経済にどう響くのだろうか?

夜。
「欲望の経済史 70年代、田中角栄、シラケ世代、ヘドラ…繁栄の光と影」という番組を観る。
番組の中で、「オイルショックの際に日本がハイパー・インフレにならずに済んだのは、日本の労働組合が企業毎に作られて
いたから」という説明があった。
会社が潰れたら労働者自身も失業してしまうので、過度な賃上げ要求がなされなかったということらしい。

さて、いまの日本。
「こんなブラック企業は、いっそ倒産させてしまった方が失業手当が有利に貰える」
と、思う労働者が増えているのではなかろうか?

寝る。

2018年3月1日(木)
ついに今年初めの喉からの出血。
花粉がいよいよ本格化。

「ハワイ5ー0 7」は、アフガニスタンで戦った兵士への冷遇を恨んだ元軍人が犯罪を犯す話。
戦争未亡人への資金援助を目的にした強盗で、巻き添えを食って真珠湾の生き残りの元軍人が死亡する。
「真珠湾の生き残りを殺すとは許せない!」と怒る主人公が、アフガニスタンの方の元軍人を倒してハッピーエンド。

そう言えば、昨日の話は日本のヤクザが悪役だったなあ。
アメリカの海域に不法に侵入して海上警備隊に停船を求められた日本のトロール船が、発砲して警備隊員を皆殺しにしたこと
が、話の発端だった。

真珠湾攻撃、アメリカ人は結構、根に持っているみたいだ。
そして、日本人はすぐに銃を撃つ危険なヤクザのイメージなのか?

午後。
図書館でテスト勉強。
薬は飲んでいるのに目が痒くて集中力が削がれる。

夕方。
2号くんと「大戸屋」食事。
一緒にアパートまで行って「SAMURAI 7」の続きを観る。
「飯を腹一杯食わせる」という条件で雇われたサムライが、普通に茶店で菓子を食うシーンに思わずツッコミ。
(米がなければお菓子を食べればいいのに)

夜。
1号くんと飲みに行く。
奢りだと言ったら、すごい勢いで注文された。

「俺が銀座のドトールに行くと、何も言わなくても店員がジャーマンドッグと紅茶を出して来る」
と、変な自慢をされる。

帰宅。
NHKの総合をつけたら、いきなり緊急地震速報。
揺れが来るかと思って身構えたのだが、どうやら地震は沖縄の方だったらしい。

 時刻:22時42分
 震源:西表島付近(北緯24.2度 東経123.8度)
 深さ:約20km
 規模:マグニチュード5.6
 最大震度:震度5弱(沖縄県竹富町)

臨時ニュースに切り替わって「大きな被害は報告されていない」みたいなことを言っていた。
ひと安心。

どうでもいいこと。
ネットのテレビ欄って、臨時ニュースの時には、そこの枠は灰色になって「番組の情報がありません」になるのだね。
そして「モーガン・フリーマン 時空を超えて」を見損なったことに気づいた。
(なぜだか今日を「水曜日」だと思い込んでいたのだ)

ネットのニュース。
安倍首相が今国会に提出する働き方改革関連法案から「裁量労働制」を削除する方針を固めたことで、経済界から失望の声が
上がっているそうだ。
現場の労働者からは、どういう声が上がっているのかな?

寝る。

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