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独 り 言 (2018年2月分)
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2018年2月28日(水)
朝。 起きると喉が痛い。 そして顔がヒリヒリする。 目が痒い。 ……花粉の季節である。 午前中。 トイレに行って気がついた。 (今日はこのアパート、断水だった) 風呂の残り湯の有効活用。 今日は、図書館に籠もることに。 夕方まで掛けてレポートの下書き。 自宅に戻って下書きをプリントアウト。 またも無線が繋がらないトラブルが起きたので、パソコンとプリンターをケーブルで接続する。 プリントしたものを見ながらネットの提出画面に入力中(コピペ不可のフォーマットなのだ)2号くんから電話がかかって 来た。 で、レポート提出後、2号くんのアパートに行く。 時代劇好きの2号くん、わざわざ埼玉テレビをつけて「新座頭市」を観ていた。 全体にリアルな画面なのに、藩に仕える侍役の石原裕次郎が、なぜか月代を剃っていない。 (よほど月代が似合わなかったのか、裕次郎?) 食事時になったので「SAMURAI 7」を観ながら1号くんと3人で酒盛り。 「SAMURAI 7」は「七人の侍」のSF版。 パラレルワールドか何かが舞台で、文明的にはロボットやサイボーグが普通に存在するレベル。 でも農民がサムライに提示する対価は原作通りなので、高層建築の立ち並ぶ世界で、サイボーグに向かって「飯を腹一杯食 わせる」ことを提案するシュールな展開になる。 (これはたぶん、わざとだろう) この世界では見た目で「農民」とか「商人」とかを見分けているようなのだが「農民」であるはずのヒロインとその仲間の 服装があまりにファッショナブルなので、これでどうやって見た目で彼らを区別できるのかが不思議。 まあ、ヒロインにあまり汚い格好をさせても客は喜ばないから「主人公の衣装はリアリティより美しさを優先」ということ なのだろうな。 スマホを見ていた1号くん(こいつは最近いつもスマホを見ている)が、笑い出したのでどうしたのかと聞いたら、 〈いきなり日本が滅びて海外に日本人が離散しちゃった場合、何気なく耳にして涙を流す音楽は君が代じゃなくて、絶対に ファミマの入店音やヨドバシカメラの店内放送の方だと思う〉 という書き込みを見つけたのだそうだ。 書き込みを読み上げてくれたので、 「池袋の住人なら、ビックカメラのテーマソングの方が泣くだろうな」 と感想を述べる。 2号くんは「アニメを観る」ということに関して非常に真摯なので、こっちが喋り出すと再生をストップする。 アニメーターが懸命に映像を作り、声優が真剣に演じている作品を、だべりながら眺めるなど以ての外! そんなわけで、再生、ストップを繰り返しつつ「SAMURAI 7」の2話から4話まで観て、2号くんのアパートを出る。 帰り道で、佐藤編集長@泥酔中に会ったので、家まで送る。 帰宅すると、断水は終わっていた。 夜。 「バイプレイヤーズ」を観る。 大杉漣の急死を受けて、ゲストの里見浩太朗が急遽、追加の撮影を行うことで1話を完成させたという回。 ドラマのロケ中のバイプレイヤーズを訪ねて来た里見浩太朗は、一同と話をしたあと爽やかに去っていく……。 しかし翌朝、光石研は監督から急に里見浩太朗がドラマに出演することになったと聞かされ、里見とほぼ二人だけのシーン の撮影を行うのだった。 もしかして、この「翌朝」以降が「追加の撮影」だったのかな? 急なことで、里見(と、監督役のユースケ・サンタマリア)のスケジュールに合わせて撮影に参加できたのが、光石研だけ だったとか? どうでもいいことだが、急ごしらえっぽい犬の着ぐるみを着た里見浩太朗(大御所)なかなか可愛かった。(笑) 寝ようとしたのだが、目が痒くて眠れない。 目薬を注ぎ込んで眼球を洗い、どうにか寝られそうになった頃、表からすごい雨音が聞こえて来た。 (明日は雨か?) 寝る。
2018年2月27日(火)
朝。 喉は痛いが熱は出ない。 インフルエンザではなく、花粉症かな。 そう言えば、目が痒い。 午後。 図書館でテスト勉強。 帰りに本屋に寄り道して「SFマガジン 4月号」と『誘拐犯はカラスが知っている』(浅暮三文 新潮文庫)を買う。 帰宅。 ネットで成績を確認したら、再提出したレポート課題がまた不合格だった。 (他の科目は、割と普通にパスして来ていたのにな) 夜。 『誘拐犯はカラスが知っている』を読む。 ミステリーのオムニバス短編集。 表題作の「誘拐犯はカラスが知っている」のストーリー。 誘拐事件が起きるが、単独犯の犯人が事故死してしまう。 監禁された人質を早く救出しなければならないが、被害者のいる場所がわからない。 わずかな手がかりを元に警察犬を使って探そうとするのだが、候補となる地域が広すぎて犬の数が足りない。 そこで主人公である婦人警察官は動物学者に相談し、カラスの習性を利用して地域を絞ることにしたのだった……。 感想。 ちょっと捜査を偶然に頼り過ぎな気がしたな。 ネットで拾ったニュース。 〈自民からも厚労省批判 裁量労働制データ問題で 〉 (2018/2/27 20:00 日経) 厚生労働部会に出席した自民党議員から厚労省のずさんな対応に批判が相次いだという内容の記事。 〈部会では「課題が解決しないまま法案を提出すれば与党はとんでもないダメージを負う。『消えた年金』と同じになる」と いう指摘もあった〉 これ、経営者側に読者の多い日経新聞の記事だということが重要。 今回はさすがに、日経もまずいと思ったということかな。 無理に法案を通して、自民党自体がコケてしまったら困るのだろうな。 寝る。
2018年2月26日(月)
朝。 なんだか寒気がする。 インフルエンザだと公害になるので、外出の予定をキャンセルして部屋に籠る。 昼。 「ハワイ5ー0 7」は、少女を誘拐して売春を強制していた悪者の話。 捕まった悪者は、 「少女は売春していた事実が恥ずかしいので法廷で証言できない。証人がいないので私は無罪」 とほざくのだが、捕まえた婦人警官に、 「少女のひとりは勇気のある娘だ。彼女が証言すれば他の少女も証言する。そして刑務所には5−0に貸しを作りたい囚人が 山ほどいる」 と、後半はどう考えても脅迫じゃないかと思われる説得を受けて犯行を自白する。 少し驚いたこと。 アメリカには、性的被害を受けた少女たちのための施設があるのだね。 それだけ性的被害を受ける少女が多いということなのか。 少女の性的被害に対して社会が真剣に向き合っているということなのか。 興味深かったのは、少女を誘拐する犯人の手口が日本とほとんど同じだという点。 「モデルになりませんか?」 って、日本もアメリカも同じことを言うのだね。 午後。 喉は少し変だが、熱は上がらない。 夜。 「新・浅見光彦シリーズ2・後鳥羽伝説殺人事件」というミステリー・ドラマをやっていたので観る。 観ていて、どうも既視感がある。 で、「犯人はこいつだよな」と思った人物が、やっぱり犯人だった。 (確かにこの話、以前にも観た覚えがあるのだが、私の記憶では、浅見光彦シリーズじゃなかった気が……) と、ウィキペディアを調べてみたら、この話、6回目のドラマ化なのだね。 私の記憶にあったのは、最初のドラマ化である1982年版のようだ。 原作者である内田康夫氏は、このミステリー小説を野上刑事を主人公として書いた。 物語の途中で、野上刑事に協力する人物としてルポライター浅見光彦が登場する構成。 その後、内田康夫氏はルポライター浅見光彦を主人公とするミステリー・シリーズを書き、これが「浅見光彦シリーズ」とし て大ヒット。 1982年版は、原作通りに野上刑事を主人公として脚本が書かれていたそうで、だから私が違和感を覚えたのだな。 感想。 犯人が養護施設の出身という設定は、必要だったか? NHKの「超絶!凄ワザ!」を観る。 (あとで知ったのだが、この番組、今夜が最終回だった) 本日の対決は、AI対人間。 洋服のセンスやタクシーの乗車数、俳句の優劣を競う内容だったのだが、どれも人間の勝ち。 ただ洋服の対決に関して言えば、私ならAIがコーディネイトした服の方を選ぶな。 審査したのは芸能人だったので、やや派手めの服装が有利だったのだと思う。 正直、普通の人が普通に街で着る服装なら、AIのコーディネイトの方が良いと思う。 タクシーの乗車数対決についても「お客との会話の中で街中の情報を掴む」という人間の戦法。 たまたま乗せた客が「今日は剣道の昇段試験の日で、夕方には数百人の受験者が会場から帰る」という、重要な情報を教えて くれたという大ラッキーがあったのだよな。 こんなラッキーな情報って、毎日転がっているものではないと思う。 (実際、勝ったタクシー運転手、やや微妙な表情をしていた) そして「俳句」。 これは絶対に人間が有利……と思ったのだが、負けはしたものの、予想よりはるかにAIの俳句がちゃんとしていた。 (人間がAIに抜かれるのは時間の問題じゃないかな?) さて、寝ようとしたのだが、なんとなく目が冴えてしまって眠れない。 寝返りを打っていたら、部屋が揺れだした。 時刻:1時28分頃 震源:福島県沖(北緯37.5度 東経141.8度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード5.7 最大震度は震度4で、福島県の田村市、国見町、天栄村、いわき市、相馬市、楢葉町、双葉町、浪江町だったそうだ。 ちなみに、豊島区は震度1だったそうだが、もっと揺れた気がしたな。 改めて、寝る。
2018年2月25日(日)
本日は、メンサ・テスト合格者の会の例会。 1時に会場に入り、本日の研究発表は「現代の国際社会とイスラム教の教義」。 テーマは偉そうだが、基本、私がだべっただけ。(^^; 夕方から懇親会。 こちらにのみ参加する人もいる。 アメリカ・メンサがギフテッド・チルドレン対策から手を引いたという話を聞いた。 この問題については政府の後ろ盾を元に、別団体が担当することになり、この件を担当していたメンサ・メンバーの多くが、 そちらの団体に移籍してしまったのだそうだ。 ギフテッド・チルドレン対策は、メンサが行っていた最大の社会貢献と言って良い。 社会貢献を行わなくなってしまったアメリカのメンサは、アメリカ社会の中での重要度をかなり低下させたらしい。 日本のメンサも、テレビのバラエティ番組でいじられているだけのようだし。 そりゃ、社会貢献も何もしていないただの親睦団体じゃ「何のためにあるの?」と聞かれてしまうのも無理はない。 (あとは「びっくり人間」的な扱いぐらいか) この間手に入れた日本メンサの会員証(500円)を見せたら、 「イギリス・メンサの会員証は、8000円ぐらいしますが、もっとカッコイイですよ」 と、勧められる。 2号くんが、 「役に立たない資格というのを集めたいと思っているのだけれど、メンサ・テストでも受けようかな」 と、言っていた。 まあ、確かに役に立たないということにおいてはピカイチだが。(笑) 帰宅。 ドラマ「トドメの接吻」を観る。 タイムリープというものすごい超能力を持った女性が、子供の頃に自分を助けてくれた命の恩人(この人が主人公)の手助け をするのだが、恩人は彼女を助けた後に世の辛酸を舐め過ぎたせいで、すっかり性格の歪んだ奴になっていて……。 今回は、恩人の父親が殺人罪で逮捕されてしまい、タイムリープで過去に戻って事件を阻止するという話だった。 演出が菅原伸太郎監督で、光石研と菅田将暉が出ているので、つい「泣くな、はらちゃん」を思い出してしまうが、主人公が 性格の歪んだ奴で、その他の人にも悪い奴が多いというところが、大きな違い。 でも「真の悪人」はいないので、見ていて心が穏やかになる。 ラストは、超能力者の女性が主人公と敵対関係にある相手に誘拐されて……続く。 過去に戻って活躍する主人公と彼を過去に戻す超能力がある人間が別で、超能力者が無力な女性という設定が良いな。 寝る。
2018年2月24日(土)
妙な夢を見た。 見知らぬ人が訪ねて来る夢だが、その顔に全く見覚えがない。 (自分の記憶にないものが、夢に出たりするものなのか?) おかげで寝坊。 「わろてんか」を見損なったが、まあいいや。 あまり面白いドラマじゃないのだ。 理由は、重要な内容を全部セリフにしてしまうシナリオだから。 例えばヒロインの息子の初恋の女性が、実は取引先銀行の頭取の娘で婚約者がいるとわかる場面。 女性がセリフで「実は私には婚約者がいて、父は中之島銀行の頭取なんです」と喋るのだ。 これって、ヒロインの息子が女性が父親との会話を耳にするとか、婚約者と一緒の彼女を目撃するとか、山場を作れる演出が いろいろと考えられるのに、女性が訪ねて来て、セリフで状況を説明って……。 午後。 アマゾンから『イスラム教の論理』(飯山陽 新潮新書)が届く。 著者の「陽」という名前は「あかり」と読むのだそうで、裏表紙にきれいな女性の写真が掲載されている。 上智大学を出て、東大で博士号を取ったイスラム学の専門家で、まえがきに〈日本に非イスラム教徒で私のような研究をして いる人はほとんどいません〉と書いている。 〈私のような研究〉とは〈イスラム法の文献読解とフィールドワークを通して、イスラム教徒自身がイスラム教をどのように 認識し論じてきたかについて〉の研究。 さて、まずはイスラム教というのは、どのような宗教であるのか? 簡単に言うと「アッラーの他に神なし、ムハンマドは神の使徒」ということを信じている人のことなのだそうだ。 だからキリストを信じている人とか、八百万神を信じている人とか、無神論者とか、「ムハンマドって信用できるの?」とか いう人は、イスラム教徒ではない。 全てを知っているのはアッラーのみなので、善悪の基準について人間が考えて決める(つまり法律を作る)ような、小賢しい ことをしてはいけないのだそうだ。 このアッラーが決めた法律を「イスラム法」と言い、これは神の使徒であるムハンマドがアッラーから直接聞いたものなのだ ということになっている。 このアッラーの言葉を書き記したものが『コーラン』というわけで、だからイスラム教徒は『コーラン』に書いてあることを 守らなくてはならない。 さて、ここで歴史のおさらい。 ムハンマドが生まれたのは西暦570年ごろとされている。 つまり『コーラン』が成立したのは、6世紀の話なのだ。 当然、当時の社会情勢や国際情勢を反映した内容になっている……と、思うのは我々異教徒であって、イスラム教的には神の 啓示は普遍のものなので「当時の」とかそういうことは有り得ない。 さて、現実に世は21世紀。 社会情勢や国際情勢は、かなり当時と変わっている。 だから20世紀頃に「現実的」なイスラム国家の指導者は、『コーラン』の解釈を現実に即したものにして国際社会の中で、 イスラム教徒が普通に生活していける感じにしていたのだ。 ところが、イスラム教国で次第に識字率が上がって行くと、だんだん自分で『コーラン』を読める人が増えて来てしまった。 さらにインターネットが普及し、翻訳ソフトが開発されると、アラビア語が読めない人でも『コーラン』の内容が読めるよう になってしまった。 ここで「国のトップが言っていることは、本来のイスラムの教えと違うんじゃないか?」という連中が出て来る。 グーテンベルグによる活版印刷の発明が「世俗化した」カトリックに異議を唱えるプロテスタントを生み出したのによく似て いるね。 ムハンマドの時代の考えが、現実と合わなくなって来たからすり合わせを行ったのだけれど、ムハンマドの教えとは神の言葉 であって普遍のものであるので「現実と合わなくなる」などと言うことは有り得ない。 異教徒である我々は「そもそもムハンマドが神の言葉を伝えたというのが事実じゃないんじゃないか」と思ってしまうのだが それではイスラム教を根底から覆すことになってしまう。 繰り返すが、イスラム教徒とは「アッラーの他に神なし、ムハンマドは神の使徒」ということを信じている人のことなのだ。 だから「ムハンマドが神の言葉を伝えた」というのが真実である限り、これを勝手に現実と妥協させた国の指導者の方が間違 っているわけで「間違いを正し、正義のために戦おう」という話になって来てしまうのだ。 ちなみにイスラム教は「平和の宗教」ということになっているが、飯山さんによればこの平和とは、あくまで「イスラム教に よる世界征服」が前提になっているらしい。 イスラム教が全世界を支配していれば、争う相手がいないので平和になるという理屈。 「平和のためには、自分と敵対する者を全て滅ぼしてしまえ」 「そうすれば自分と敵対する者がいなくなるので、世界は平和だ」 6世紀の世界情勢だったら、そういう考えが生まれたのも分からないではないのだけどね。 簡単にまとめると…… ムハンマドが神の啓示を受けたとされるのは6世紀のことなので、当然『コーラン』は当時の社会情勢の影響を受けている。 (但しイスラム教的には『コーラン』は神による普遍の教えなので、社会情勢の影響を受けたなどということは有り得ない) 6世紀に書かれた『コーラン』には、当時は存在しなかった「民主主義」や「人権」については記されていない。 さらに「イスラム教による世界征服」なんてものまで掲げられている。 これは21世紀の国際社会の常識とは相容れない。 そこでイスラム教国家の政治指導者は、現実に合った形のイスラム教を広めていた。 ところが、識字率が上がり誰もがインターネットで『コーラン』を読めるようになると、自分で『コーラン』を読み、政治指 導者の広めている「妥協したイスラム教」を許せないと考える者が出てきて、イスラム教過激派となった。 彼らにとって「法」とは神によって与えられた「イスラム法」のみであるべきなので、「民主主義」や「人権」を織り込んだ 「人の作った」近代法は認めない。 そしてイスラム教過激派は、本来の教え通りの「イスラム教による世界征服」を目指し始めた。 その世界とは『コーラン』に載っていない「民主主義」や「人権」の存在しない世界である。 「民主主義」や「人権」を尊重する国際社会がそんな世界征服を認めるはずはなく、イスラム教過激派の行動は、間違いなく テロ行為になるのだが、イスラム教の教義的には、過激派の主張の方が「正しい」ので、イスラム教国家の政治指導者も強く 否定はできないでいる。 ……そんなところかな? 『イスラム教の論理』は、著者が女性であるからか、姦通や女奴隷についての話が詳しい。 イスラム教において、姦通は大きな罪である。 でも、25歳の時に15歳年上の女性と結婚した(つまり、奥さんは40歳)ムハンマドは、若い女の娘を見ると、ついムラ ムラしてしまったのだと思う。 そこで、ムラムラしないように、女性の体を布で覆うことを考えた。 かつ、自分がムラムラした時に妻以外の女との姦通に走らないように「夫がシたくなったら妻は必ずサセること(妻はあなた の耕地である。だから意のままに耕地に赴け=『コーラン』第2章223節)」という決まりを作った。 (経済的な事情でイスラム教徒の女性と結婚ができない男のためには、女奴隷と結婚して性交するのも良しとした) 異教徒から見ればムハンマドの個人的な都合に見えるが「アッラーの他に神なし、ムハンマドは神の使徒」なので、イスラム の教えにおいては、これは神によって定められた神聖な法なのである。 ちなみに『コーラン』によれば、天国とは美女だらけの楽園であるらしく、コーラン第36章には「本当に天国の仲間たちは、 この日、喜びに忙しい(美女とヤリまくれる)」と記されているのだそうだ。 仏教徒の考えた「解脱」が「欲望からの解放」なのに対して、イスラム教の「天国」は「欲望が満たされる」という方向なの だね。 ところで「アッラーの他に神なし」と唱えるイスラム教徒は「仏」についてはどう考えているのだろう? (「仏」は修行して解脱を得た「人間」であって「神」ではない) ムハンマドは仏教の存在を知っていたのだろうか? 寝る。
2018年2月23日(金)
朝。 ニュースによると、未明に市ヶ谷の朝鮮総連の建物に向けて銃を発砲した男がいるそうだ。 (北朝鮮に日本を攻撃する口実を与えたかったのかな?) 北の工作員に唆されたのかもな。 昼。 昨日の「ハワイ5ー0 7」が、人の心を操るのが特技の女犯罪者と被害者が対峙して、片方が銃の引き金を引いたところで 終わったので、その続きの話かと思ったらぜんぜん別の話だった。 どういう構成を考えているのだろうなあ。 今夜は空想小説ワークショップの授業があるので、池袋のコミュニティカレッジへ。 8階のカフェ・コンポートで食事をしようと思ったら、この店は今月で閉店するのだとか。 「発行店限り」という但し書きのついたポイントカードが、もう少しでいっぱいになるので、店長らしき人に聞いてみたら、 「地下のカフェでも使えます」 と、教えてくれた。 地下にカフェがあるのを初めて知った。 ワークショップは、 1)三幕構成の第二幕について。 第二幕とは、葛藤の場面である。 映画「タイタニック」を例にすると…… 第一幕の〈プロットポイント1〉が「船から飛び降りようとするローズをジャックが救う」 第三幕の〈プロットポイント2〉が「救命ボートを降りてジャックの元へ行くローズ」 この間にあるのが第二幕。 第二幕の前半が「ジャックとローズが知り合う」 第二幕の後半が「固い絆で結ばれるジャックとローズ」 前半と後半の中間部分である〈ミッドポイント〉が「タイタニックが氷山に衝突」 2)ピカレスク構成について。 ピカレスク構成とは、独立するプロットが、それをつなぎ合わせるもうひとつのプロットの上に配列された形の構成のこと。 映画「パルプ・フィクション」を例にすると…… 1.プロローグ: パンプキンとハニー・バニーという2人のチンピラがレストランで強盗を行おうとする。 2.ヴィンセントとマーセルの妻ミア: ギャングの殺し屋であるヴィンセントとジュールスはアタッシュケースを取り戻すため、組織を裏切ったチンピラを殺す。 ヴィンセントは、ギャングのボスであるマーセルスから愛妻ミアの世話を頼まれる。 ミアが薬物の過剰摂取で倒れ、注射で蘇生する。 3.金時計: 落ち目のボクサーであるブッチは、マーセルスから八百長をもちかけられるが裏切って自分が大金を手に入れる。 ブッチはマーセルスの報復を恐れて恋人ファビアンと街を出ようとする。 ファビアンが置き忘れた父の形見の金時計を取りに戻ったブッチは、居合わせたヴィンセントを射殺する。 ブッチは帰り道で出会ったマーセルスを車で轢き殺そうとして格闘に。 格闘の最中に2人は質屋に監禁されてしまう。 質屋の関係者に暴行されるマーセルスをブッチが救ったことで2人は和解。 ブッチはファビアンとともに街を出る。 4.ボニーの一件: ヴィンセントとジュールスはアタッシュケースを取り戻す。 2人は居合わせたジュールスの知り合い、マーヴィンとともに現場を離れる。 ヴィンセントの持っていた銃が暴発し、マーヴィンが死ぬ。 ヴィンセントとジュールスは、ジュールスの友人であるジミーのガレージにマーヴィンの死体を隠す。 これを知ったジミーは激怒し、妻が帰って来る前に死体を始末しろと言う。 ボスのマーセルの指示により、車を死体ごとスクラップ業者に引き渡す。 5.エピローグ: マーヴィンの死体を処理したヴィンセントとジュールスはレストランで朝食をとる。 そのレストランでパンプキンとハニー・バニーが強盗を行おうとする。(プロローグの事件) パンプキンはジュールからアタッシュケースをおば嘔吐して、逆に銃を奪われる。 ジュールの身の上話を聞いたパンプキンたちは強盗を中止する。 3)物語の花について。 物語の花とは、読者をひきつける派手さのこと。 「むちゃくちゃ派手な出来事」も、それが起こってしかるべき状況設定があれば導入できる。 キャラクターの立った登場人物も物語の花になる。 キャラクターを立てるとは、登場人物をカリカチュア化すること。 授業が終わってから、勝やで放課後の飲み会。 4月からの新学期の講義プランについてミーティング(?)。 家に帰って、寝る。
2018年2月22日(木)
朝。 ノパソに充電ケーブルを挿していたはずなのに、なぜか充電されていないことに気づく。 よく見たら、ケーブルの先端だけが挿さっていて、そこにケーブルが付いていない。 つまり、差込部分がポロッと取れたままノパソのコネクタの中に残っている状態。 (この間、買ったばかりのケーブルなのに!) 「独り言」を調べてケーブルを買った日付を確認、レシートを貼り付けて保存している「貼るノート」の当日のページから 該当のレシートを引っぺがす。 午後。 年金の支払いのことで用があったので区役所へ。 外に出たら、雨だった。 帰りにビックカメラ・パソコン館に寄る。 ケーブルを購入した3階のフロアに行き、レジにいた店員にレシートを見せながら「買ったばかりのケーブルの先端が取れ た」と説明すると、 「物理的な破損はメーカー保証の対象外です。1階でもっと丈夫なケーブルを販売しておりますのでそちらへどうぞ」 と、教えてくれる。 1階へ。 そこにいた店員に事情を説明をすると、ケーブルの使用目的を尋ねられたので、MacBookの電源用だと答えたら、 「その用途のケーブルは、3階にしか置いていないので戻りましょう」 と、3階に連れて行って行かれ、タダで新品と交換してくれた。 ついでに、誰に1階に行けと言われたのかと聞かれたので、 「あのメガネの人」 と、答えたら、なせかそっちの方を睨みつけていた。 考えてみると1階は携帯電話のフロア。 MacBook用の電源ケーブルを買いに来た客に携帯電話用ケーブルの売り場を案内してしまった3階の店員は、技術系の店員 から見ると、かなり「やっちまった」ことになるのだろう。 (これは、用途を言わなかった私が悪かったのかな?) そして、見本に持って行ったMacBook用のケーブル、確かにちょっと見は携帯電話用にも見える。 並べてみれば携帯電話用よりちょっとだけ太いのだが、その程度。 (あの店員さん、叱られちゃったのかなあ……) 帰り道。 喫茶店で一休みしようかと乱歩通り商店街をぶらぶら。 目当ての店「インコ」の前にたどり着いたら、1月の末で閉店していた。 もしっかして、この商店街の個人営業の喫茶店は、祥雲寺の「ぼうず’n coffee」だけになった? 祥雲寺の「ぼうず’n coffee」は、本日は営業日ではない。 (「ぼうず’n coffee」副住職が、寺の仕事の手が空いた時に半ば趣味でやっているような店なので、週に1日か2日ぐらい しか営業しないのだ) 仕方がないので山手通りの先まで歩いて、ドトールでアイスティーを飲んでから帰宅する。 夜。 気がついたら10時半で、テレビをつけたら「モーガン・フリーマン 時空を超えて」の終わりの方をやっていた。 「悪とは何か?」というテーマで、 「殺意を持っていたのに人を殺さなかった人と、過失で人を殺してしまった人は、どちらが悪か?」 というような話をしていた。 次回はダークマターについてだそうだから、これは観ないとな。 寝る。
2018年2月21日(水)
朝。 熱がある。 そして頭痛がする。 胃腸もおかしい。 明らかに風邪だ。 外出中止。 昼。 「ハワイ5ー0 7」は、主人公とその相棒の休暇中に事件が起きるという話。 メインで活躍するのは東洋人コンビと黒人の刑事で、白人コンビはサブエピソード。 こういう構成のドラマを作っていて、白人コンビの方が東洋人コンビよりギャラが高いというのは、確かに納得がいかない ものがあったのだろうと思う。 特にウィリアム刑事を演じているスコット・カーン(白人)は、主人公の相棒役なのに「休暇」という設定で出演しない回 が多い。 むしろ東洋人のケリー警部補を演じるダニエル・デイ・キム(東洋人)の方はが皆勤賞なんじゃないかと思う。 これではキム氏が「なんで自分のギャラの方が安いんだ?」と思ったのも無理はないかも。 ちなみにいま放映している「ハワイ5ー0」は、昔のドラマのリメイク版。 そのオリジナルの方は見たことがないのだが、放映時期(1968〜1980年)から考えて、白人刑事が中心に活躍する ドラマだったのかな? そのつもりでリメイク版のギャラを決めたら、東洋人刑事の活躍の場面が増えて、出演者から不満が出たとか? (結果は降板になってしまったけれど、同じ東洋人として「キムさん、がんばれ」と言いたい) 夕刊。 1面に、 〈米朝会談計画 北朝鮮断る〉 の見出し。 アメリカのペンス副大統領が、オリンピックの開会式に出席した際に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹で ある金与正(キム・ヨジョン)と会談する予定だったのだが会談の直前に北朝鮮側からキャンセルされたのだという記事。 そもそも会談の予定そのものが公にされていなかったので、これを「北朝鮮側がキャンセルした」とわざわざ公表したのも たぶん北への圧力の一環なのだろうね。 推測するに、北朝鮮側としては「オリンピックに参加してやるんだから制裁を解除しろ」と言うための会談のつもりだった のじゃないかな。 でもアメリカ側は、〈「副大統領は違法な核・弾道ミサイル開発を放棄する必要性を理解させるため、この機会を利用する 用意があった」と表明〉 おまけに〈ペンス氏が脱北者と面会したり、追加制裁に言及したりしたこと〉から北朝鮮は「これは制裁解除のための会談 にはならないな」と判断したんじゃないかと思う。 社会面に訃報。 〈金子兜太さん死去〉 見出しを見て、何かデジャヴ感があるな……と、思って気がついた。 おととい、時事通信社にフライングでネットに死亡記事を出されてしまった人だ。 容体は悪かったということなのだろうな。 うちの親戚にも一旦「息を引き取った」あとでまた息を吹き返し、その後また死んだ人がいたから。 夜。 俳優の大杉漣氏の訃報がツィッターに流れて来た。 (え? いま「バイプレイヤーズ」に出ているはずだぞ!) と、ネットの記事を探したら、「バイプレイヤーズ」のロケ先で倒れて急死してしまったらしい。 この人の芝居は、もっと見たかった。 合掌。 寝る。
2018年2月20日(火)
朝。 BSのワールドニュースで、新生児死亡率の話をやっていた。 インドの新生児死亡率は高く、日本の新生児死亡率は低いという話。 母子手帳や妊婦の健診が効果をもたらしているというような紹介のされ方をしていたが、たぶんそれだけではないだろうな。 昼。 「ハワイ5ー0 7」は、ナチスの残党がハンセン病患者の施設に隠れていたという話。 すっかり「良い人」になって患者たちのために尽くしていたナチスの残党を正義のために逮捕する主人公。 サブ・エピソードは、移動販売の店で待遇改善を求めるストライキが起こるという話。 こちらは経営者がストの首謀者にチェーン店を任せることを提案して無事解決。 「従業員に支払う賃金はちょびっとにしろよ」とアドバイスされて、ニッコリ笑って経営者と和解するスト首謀者。 アメリカ的な「正義」について、いろいろと考えさせられる内容だった。 ストーリーと直接の関係はないが、ハンセン病の元患者を演じていた俳優は、本物の元患者? 病気の後遺症が残る指を見て、登場人物のひとりが悲鳴をあげるシーンがあり、これは日本では作りにくい場面だと思った。 アメリカはこの問題に関して「問題がある、だから解決しよう」という方向に考えるようだが、日本だと「問題はないことに しよう。ないのだから無問題」という方向。 午後。 出かけようとしたら、なんだか気持ちが悪い。 昼食がまだだったので、空腹が影響しているのかと思い、ドトールでサンドイッチを食べてから図書館へ。 1時間ほどテキストを広げていたら、明らかに熱が出てきたので帰宅。 しばらく休むと熱が下がったようなので、普通に夕食。 夜。 民放のバラエティ番組で、食中毒の特集をしていた。 毒草であるチョウセンアサガオにナスを接ぎ木して生った実を食べた人が倒れて病院に担ぎ込まれた例。 チョウセンアサガオは、別名キチガイナスビと呼ばれ、幻覚や記憶障害を起こし、最悪死に至る毒を持つのだが、接ぎ木した 人は、どうやらこの辺を甘く見ていたらしい。 (「ナスの方にまで毒がうつるとは思わなかった」とか言っていた) そもそもナス科の植物って毒があるものが多いよな。 ニコチンの含まれるタバコはもちろん、ジャガイモも芽にソラニンという毒がある。 インゲン豆もレクチンという毒を含むし、トマトにも微量だがトマチンという毒がある。 そもそもナスにだってソラニンは含まれているのだ。 昔に読んだ倉多江美の「ジョジョ・シリーズ」に、ジャガイモを食べようとしたジョジョを、カーキ姫が「死んでしまう」と 止めるシーンがあったな。 このときにカーキ姫が、その理由を「ジャガイモはタバコと同じナス科の植物で……」と説明するのだ。 (昔の漫画は勉強になったな) その他、海外の食中毒の例も紹介されていて、牡蠣にあたって両脚を切断する羽目になった挙句、その後に死亡してしまった 男性の話が紹介されていた。 番組では、これは外国の話で、日本の牡蠣は管理がきちんとしているので食中毒の危険は少ない……みたいなことをわざわざ 付け加えていたのだが、昨日、三重県でノロウイルスが原因の食中毒騒ぎが報じられたばかりだぞ。 番組制作側も、まさか放送前日にそんな騒動が起きるとは思っていなかったのだろうなあ。 テレビを消して寝ようとしたら、急な腹痛。 湯たんぽで温めたら治ったのだが、胃腸が弱っているのだろうか? 寝る。
2018年2月19日(月)
朝。 NHKの「朝イチ」が、特別編で過去の番組の再放送だった。 観ていたら「女性の正しい尿の拭き方」だって。 (なんだか昨日からテレビを点けると女の小便の話をしているように思えるのは気のせいか?) 午前中。 銀行の振込用紙をプリントアウトしようとしたら、またプリンターが認識されない。 仕方がないので、表通りのコンビニでプリントアウトしようとしたらファイル形式(PDF)がダメだったらしく、USB メモリを突っ込んでも機械に認識されない。 家に戻ってルーターやアクセスポイント、プリンター、ノパソを再起動。 デスクトップパソコンからも試すが、全てダメ。 昼過ぎ。 諦めてテレビでも見ようと点けたら、いつもの昼の番組ではなく、なぜか卓球の番組をやっている。 手元のノパソで番組表を確認しようとしたら、アクセスポイントを認識しない。 アクセスポイントを再起動。 ついでにプリンターを認識するかどうかを試したら、なぜか今度は上手くいった。 探し物をするとき、探しているのとは別のものが見つかる現象(?)を「セレンディピティ」と言うが、直そうとしている のとは別の機械が直る現象は、何と言うのだろう? 午後。 銀行へ行ったついでにビックカメラでエアダスターを買う。 この間から不調だったノパソのエンターキーに使用したら、劇的に直った。 MacBookは、キーボードが薄くてキーと本体の隙間も狭いのであまり期待していなかったのだが、明らかにキーの感触が 違うのに驚いた。 ただ、謎なのはエアダスターを使った時に、どこからもゴミやホコリのようなものが出てこなかったのだよね。 (以前、職場でデスクトップのキーボードに使用した時には、キーの隙間から詰まっていたゴミが出て来た) エアダスターで直ったということは、キーの内部にゴミが入っていたということなのだろうが、そのゴミは一体どこに消え たのだろう? 日経夕刊の1面の記事。 〈裁量労働 違う調査を比較〉 〈答弁の根拠、厚労省が謝罪〉 という見出し。 政府が今国会に提出する「働き方改革関連法案」に裁量労働制の拡大を盛り込む効果の根拠として使っていた「2013年 度労働時間等総合実態調査」のデータが誤っていたという内容。 簡単に言うと、 一般労働者には「最長の残業時間」を聴いて、これに法定労働時間を足したものを「労働時間」とし、裁量労働制の労働者 には「単純な労働時間」を聴いて、この2つの数字を比べたものを根拠に、だから裁量労働制を拡大しようと主張している ということらしい。 確かに、片方には「最大時間」、もう片方には「平均時間」を聴いて比べれば、「平均」の方が「最大」より数字が小さく なるよな。 で、これを野党に突っ込まれた政府は「確かに根拠となる数字は〈不適切〉だったけれど、裁量労働制の拡大は、予定通り 法案に盛り込むつもり」というようなことを言っているらしい。 ちなみに、この「裁量労働制」に対する朝日新聞の世論調査の結果は、 賛成:17% 反対:58% その他・答えない:25% になっている。 少なくともこの調査の結果を見る限りでは、国民はこの法案を支持していないわけだ。 たぶん雇用者側によって「悪用」されることを心配しているのだろうな。 夜。 テレビで「未来世紀ジパング」を観る。 「ヒュッゲ」についての特集。 この「ヒュッゲ」デンマークの言葉で、敢えて日本語に訳すと「居心地の良い場所や時間」みたいな意味らしい。 「幸福度ランキング1位」だというデンマークでは、この「ヒュッゲ」が重視されており、職場の空間は快適で居心地の良 いものだし働き方も快適であるそうで、具体的には、疲れたら気兼ねなく休憩が取れる職場で、働き方もフレックスタイム 制を取り入れている……みたいな感じ。 で、この「ヒュッゲ」を採り入れようという会社が日本でも出て来たというので「おおっ!」と注目したら…… 「ヒュッゲの需要を狙っての事業拡大に動く企業」の話だった。 (そっちの方向かよ) 「職場を社員にとって居心地の良い場所にして、効率を上げる」という発想は、日本の企業には馴染まないのか? どうも日本人は「苦痛を感じること」を「偉い」と思う傾向があるのだよな。 「成果が上がらないのに努力を続ける方が、楽に成果を上げるより偉い」みたいな? 番組が終わって、ニュースは「野菜の高騰」。 野菜が高いので、価格の安定した冷凍野菜が売れているのだそうだ。 ふと思い出したのだが、以前、NHKの「朝イチ」で「野菜が高い時には冷凍野菜を利用すれば節約できる」と放送したら 「そんなことをしたら農家の人が困るじゃないか」というクレームが来たのだそうだ。 だから、お金に余裕のある人は高い生野菜を買えば良いんだよ! そうして高い野菜が買えない庶民は冷凍食品と、住み分ければ良いだけの話。 なぜ国民全体がみんな同じ行動をとらなければいけないと思うのだろうね? ……寝よう。
2018年2月18日(日)
午前中。 レポートを書こうと下書きをプリントアウトしようとしたら、またプリンターが不調。 コンピューターの設定をやり直したり接続ケーブルを新しいものに変えたりと、あっちこっちをいじくった末に突然、復活す るが直った理由は分からない。 とりあえず、直った隙にプリントアウト。 なんだか精神的に疲れて、休憩。 昼食をとって仕切り直し。 森下唯のCD「アルカン3」を聴いて気分を上げてから、レポートを書いて送信する。 夕方。 ニコ動でアニメ「ポプテピピック」の第7話を観る。 ネットで話題になっていた「ヘルシェイク矢野」というのはコレか! アニメ番組のはずなのだが、このパートだけはなぜか実写。 2冊のスケッチブックを使った「動きの速い立体紙芝居」? なんか「芸」として確立していた。 (担当していたAC部って、アニメの製作ユニットじゃなかったのか?) 夜。 民放で、女性コメディアンが南極に行くというバラエティをやっていた。 南極の山の頂上に登るまでのドキュメンタリーだったのだが、テレビのスタッフが、わざわざ8Kカメラを担いで行って撮影 したという頂上からの風景を、ブラウン管テレビで観るという虚しい体験。 たぶん、高いテレビで観たら綺麗な画面だったのだろう。 そんなことより感動(?)したのは、女性探検家用の立ちショングッズ。 下着の中に装着して、必要な時にズボンのチャックを開け、管状の部分を外に出して使用するものらしい。 ズボンを脱がずに排尿できるので、女性探検家にとってはとてもありがたいグッズであるそうだ。 なんとなくネットサーフィンをしていたら、いきなり「Macでトロイの木馬ウィルスが検出されました」という怪しげなダイ アログが開いてアップルマーク付きの変なページが出現した。 念のため、再起動してからネットで調べたら「正体はMackeeperサイトへの誘導ページ」なのだそうだ。 (またMackeeperか!) Macユーザーの間では、マーケティング手法がえげつないと評判の悪い会社だ。 取り締まりの対象にはならないのだろうか? 寝る。
2018年2月17日(土)
朝。 事務的な書類の受け渡しと打ち合わせのために、2号くんと一緒にドトールへ。 土曜日の午前中のドトールが意外に混んでいることに驚いた。 特に人気はパソコン席。 この店、席の9割が1人席なのだ。 カフェを自習室として使う人が増えたということなのだろうな。 2号くんと別れて図書館へ。 3時頃までレポートをやって帰宅。 一休みしてから、佐藤編集長を誘って外出。 乱歩通り商店街の24時間営業のはずの中華料理屋が珍しく「準備中」になっていた。 しかも入り口のドアが半開き。 時計を見たら3時46分。 (ランチタイムとディナータイムの間は、休むことにしたのか?) 池袋をぶらぶら。 三省堂に入ったのだが、最近の雑誌は付録が大きすぎて雑誌の方が付録に見える。 こういうのは女性誌だけなのかと思っていたのだが、男性用の雑誌コーナーでもカバン付きの雑誌が売っていた。 (雑誌だけだと売れないのかね?) ガストで食事。 水を取りに行こうとして、得意の方向音痴能力を発揮。 店内で道に迷う。 「こんなわかりやすい通路で道に迷うとは」 と、編集長にバカにされたが、しばらくして料理の皿を持ったまま店内をウロウロしている店員を見かけたので、 「店員も迷うような店なんだよ」 と、胸を張る。 佐藤編集長、 「そもそもこの店の作りはおかしい。出口の近くに喫煙室があってレジが店の奥。煙草を吸う振りをして食い逃げされたら どないすんねん!」 と、店にケチをつけていたが、池袋には食い逃げをするような悪い奴はいないんだよ!(たぶん) 風が冷たくなって来たので、帰宅。 夜。 突然モンブランを食べたくなり、コンビニで買って食べる。 24時間モンブランを売っているコンビニというのは、こういう需要に応えるためにあるのだろうな。 寝る。
2018年2月16日(金)
午前中に雑用を済ませ、昼に「ハワイ5ー0 7」を観る。 メインストーリーの脇で、降板予定のマシ・オカ演じるマックスが引越しの準備をするエピソード。 手伝いに来た友人が、マックスの日記を見つけて読み始め、過去話を映像で振り返るというパターン。 ラストは送別会のシーンで「スピーチを」と言われたマックスが「何も準備をしていないのに」と言いつつ登壇。 まず「自分の手本はウィリアムズ刑事だった」と言う。 このドラマ、当初は主人公のマクギャレット少佐とウィリアムズ刑事が、東洋系アメリカ人のケリー刑事やその従妹で女性 警官のカラ カウア巡査の助けを得ながら事件を解決していく話だった。 ところが、なぜか(理由は不明)主人公の相棒役のはずのウィリアムズ刑事は、途中から「休暇」でいないことが多くなり 都合上、ケリー刑事が活躍する場面が増えたのだ。 (ウィラムズ刑事を演じているスコット・カーンに何かあったのか?) だから、見ているこっちは主人公に次いでケリー刑事の印象が強いドラマだと感じていた。 ケリー刑事を演じているダニエル・デイ・キム(韓国系の俳優)が、東洋人である自分のギャラが白人のスコット・カーン に比べて明らかに安いのは人種差別だと揉めて、この第7シーズンを最後に降板することになったのは、ニュースで見た。 マックスはスピーチの最後に「ケリー刑事は、自分にオハナ(本来の意味は「家族」ドラマでは「固い絆で結ばれた仲間」 のニュアンスで使っていた)の意味を教えてくれた」と言い、彼との「固い絆」を強調する。 しかし、ストーリー上は、アクション・シーンの多いケリー刑事と検死官であるマックスは、あまり絡まなかったはずなの だよね。 (もしかしてマシ・オカの降板も、キムの「東洋人への人種差別」発言と何か関係があったのかなあ?) と、いらないことを勘ぐってしまった。 午後。 図書館へ。 レポートが進まない。 5時過ぎに、嫌気が差して帰宅する。 夜。 テレビで「PAN」という映画を観る。 「ピーター・パン」の前日譚のはずなのだが、なぜか時代が第2時世界大戦中。 ネバーランドに集められた子供たちに向かって、海賊が「お前たちはいろいろな時代から集められた」みたいなことを言っ ていたようなので、たぶんこれは伏線なのだろうと思う。 ピーター・パンとフック船長は友人同士という設定なのだが、冒頭に「友人だったものが敵になることがある」というよう なナレーションが入っていて、おそらくはこのナレーションも伏線。 ラストはいかにも「続編に続く」みたいな終わり方。 たぶん製作陣としては、「第1話」で友人同士だったピーターとフックが敵同士になる物語を描きたかったのだと思う。 そして、ピーター・パンが第2時世界大戦中の世界から19世紀に時間を遡った経緯も。 ところがこの映画、評判が悪かったらしく、続編が作られなかったのだ。 (しみじみ「スター・ウォーズ」を一番人気の取れそうな「エピソード4」から始めたジョージ・ルーカスは賢かった) 「PAN」は、一番面白そうな部分が実際には作られなかったという、悲しい映画になってしまった。 寝る。
2018年2月15日(木)
夜中に変な咳が出た。 朝には治っていたが、花粉か、風邪か? 日経朝刊の1面トップは、 〈ベトナムにスマート都市〉 〈自動運転バスや、IT(情報技術)を活用した省エネルギー機器を備えた街を2013年までに完成させる〉 自動運転バスっていいな。 日本でもやらないかな? 〈住商など官民で 中国に対抗〉 と、目的はアジアでの覇権争いっぽい。 東西冷戦に似た構図のようだが、日本はそんなに金持ちではないよな。 中国に対抗して国外にどんどん手を伸ばし、振り返ったら少子化で肝心の国民がいなくなっていた…… ……なんてことにならなきゃいいけど。 昼。 「ハワイ5ー0 7」 冒頭の10分は、前回メンバーのひとりがメキシコで敵にさらわれ、クリフハンガー状態で終わった話の決着。 ハワイに戻って来て帰国後の荷ほどきのために本部に行き、そこで検死官が調べていた殺人死体の調査に。 被害者の勤めていた職場に潜り込んで犯人を捜し出して逮捕。 しかし殺された男が、実は麻薬の売人だったことが分かって、今度はそっちの捜査。 捜査が進むうちに、放射性物質を運ぶテロリストに辿り着き……と、なぜか分ければ数回分になりそうなエピソードを1回に 詰め込んでいた。 (なんか変だな?) と、思っていたら、ラストで検死官が「5−0」を辞めることになったという話になった。 この検死官を演じていたのはマシ・オカという日本人の俳優。 次回が彼の送別会エピソードで、以後は番組を降板になる予定なのかな? 韓国人俳優のレギュラー2人が、このシーズンで降板になるというのは、ネットのニュースですでに知っている。 (東洋人のレギュラー俳優と制作陣の間で、何か揉め事があったのかな?) 午後。 図書館へ。 夕方まで。 夜。 「モーガン・フリーマン 時空を超えて」を観る。 今回の特集は「無」。 トム・ゴドウィンの「無の方程式」を翻訳した時にも思ったのだが、欧米人は「無」と「真空」をほぼ同じものとして捉えて いるのかな? 東洋的には「無」は精神的な概念で、「真空」は物理的な概念なのだが。 モーガン・フリーマンは精神的な「無」というものについて、 「人が無となることは不可能だ。なぜなら『無になろう』という意識を持った時点で、それはすでに無ではないから」 と解説していた。 禅には「十牛図(※)」というものがあってだね。(笑) ※十牛図 「さとり」を牛にたとえて、さとりを得ようとする修行者を牛を探す男の姿として描いた10枚1組の絵。 6枚目までは少しずつ牛への手がかりを見つけて牛に近づき、捕まえて連れ帰る過程が描かれているのだが、7枚目で牛を 忘れ、8枚目で無(何も描いていない)となり、最後の10枚目は牛とは全く関係のない日常が描かれている。 物理の解説番組なので、話の中心は物理的な「真空」の方。 真空とは何もない状態ではなく「ゆらぎ」によって生じた反物質が物質との対消滅を繰り返している状態なのだということは なんとなく知っていたが、そこにあるはずの莫大なエネルギーがなぜ宇宙を破壊していないのかということに関する物理学者 の考え方が面白かった。 ひとりの物理学者の意見: 「真空のエネルギーの波の形と正反対の波の形のエネルギーが存在していて、互いに打ち消しあっているから」 これは片方が山の時にはもう片方が谷になる2つの波の形をグラフに描くと分かる。 山と谷の大きさが同じだと、合わさってゼロになる。 もうひとりの物理学者の意見: 「たまたまいまのところ宇宙が破壊されていないだけ」 ビッグバンが起きて我々の宇宙がいきなり生まれた。 それと同じように、我々の宇宙がいきなり消滅してしまうこともあり得るのだという説。 ふと、妄想。 未来の科学者が、真空のエネルギーを取り出して利用しようとして真空のバランスを崩してしまい……。 寝る。
2018年2月14日(水)
午前中。 来期のための手続きをするために大学のサイトを開いたら、先日、提出したレポートが再提出になっていた。 どうやら何かやってしまったらしい。 昼。 「ハワイ5ー0 7」を観る。 あまりにダサイ制服を着せられている店員に、警察官が「組合を作ることを考えてみたらどうだ?」とアドバイスするシーン に笑う。 ちなみにアメリカでは警察官も労働組合があるそうで、前に見たドラマで、鑑識係が捜査中にストに入るというエピソードが あったな。 午後。 振込み手続きのために銀行へ。 書類に記入するための筆記用具について窓口でちょっと揉める。 大学から送られて来た用紙の下部にマークシートで記入する部分があり、用紙の上部に「シャープペンシルか鉛筆で記入」と いう注意書きがある。 で、この注意書きが用紙全体に対するものなのかマークシート部分だけにかかるのかを大学に確認してくれと言われたのだ。 金額記入欄を鉛筆書きということはないはずなのだが、書類を前に、つい、 「ここはボールペンで良いのですよね?」 と、言ってしまったのがいけなかったらしい。 「大学に確認して欲しい」 言われ、余計なことを言ったのに気づいて、 「ボールペンで大丈夫なはずです」 と言ったが遅かった。 仕方がないので教務部に電話を入れて、 「銀行で筆記用具について……」 と言った途端に、 「ボールペンで結構です」 という返事が返って来たので、たぶん同じような問い合わせが複数あったのだろう。(笑) 改めて窓口で手続き。 窓口のお姉さん、 「そこに日付を平成30年2月14日と記入してください。ウフフ……バレンタインデーですね」 (私はいいけど、世の中にはその「ウフフ」の後の一言で傷つく人もいると思うぞ) 帰りにコーヒーを飲もうかとドトールに入ったら「かぼちゃのタルト」というものが目について、思わず注文してしまう。 (「季節限定」とかに弱い人) 帰宅。 ニュースの時間になったのでテレビを点けたが、なぜかスポーツニュースばかりやっているので消す。 ネットのニュースサイトを見ていたら、 佐賀県で自衛隊のヘリコプターが墜落した事故の続報が入っていた。(2018年2月14日 15時7分 朝日新聞デジタル) 〈直前の定期整備で交換されたばかりの「メイン・ローター・ヘッド」と呼ばれる部品は、以前に別の同型機に取り付けられ ていた中古品だったことが防衛省への取材で分かった〉 〈このヘッドは別の機体に取り付けられていた際、交換の目安とされる1750時間の飛行時間に達していなかった。整備規 定で定められた飛行時間の範囲であれば、中古品を別の同型機に取り付けることは認められているという〉 ということは、整備規定上、問題はなかったと。 問題があるとしたら、ここかな。 〈防衛省はこれまで、「新品と交換した」と説明していた〉 〈「新品」と公表した理由について、防衛省関係者は「確認が不十分だった」と話す〉 もしも事故原因が中古の部品のせいだとしたら、交換の目安をもっと厳しいものにすべきだろうね。 夜。 シメ鯖とスープ餃子という謎のメニューで夕食。 キリスト教徒の友人によって、今日が「灰の水曜日」であることを知らされた。 「灰の水曜日」どういう記念日なのか、イマイチわからない。 (ウィキペディアには、なつめやしだか十字架だかを燃やして灰にする日みたいなことが書いてあった) 寝る。
2018年2月13日(火)
朝。 NHKの朝の連続テレビ小説「わろてんか」。 ヒロインの北村てんのモデルは吉本せい。 従って吉本興業が舞台になり、実在のお笑い芸人をモデルとした人物が登場する。 キースとアサリの漫才コンビのモデルはエンタツ・アチャコ。 今回はそのコンビ別れの話だった。 実在のエンタツ・アチャコもコンビ別れをしているが、そのきっかけはアチャコの病気(中耳炎で入院)。 そして、そもそもこのコンビ、結成から3年9ヶ月しか経っていなかった。 それがドラマでは、若い頃から苦楽を共にした仲間ということになっており、アチャコ(アサリ)の病気というエピソード も省いてしまった。 なので、長年の仲間同志が、何の伏線らしきもののない専務の突然の「コンビ別れしてくれ」の一言であっさり別れてしま うという流れになる。 これは脚本のミスだと思うな。 (ちなみに、やはりこのコンビが登場したNHKの同じ時間帯の連続テレビ小説「心はいつもラムネ色」では、2人の人間 関係にすれ違いが生じていたことが描写されていた。 天気も良いので、午後は図書館に行くつもりでその準備をしていたのだが、テレビの番宣で今日の午後のロードショーは、 ジョニー・デップが宇宙飛行士を演じるというSFホラー「ノイズ」であることが分かる。 実は私は、ジョニー・デップもSF映画も大好物なのだが、この「ノイズ」は、まだ観たことがなかったのだ。 予定を変更してテレビを観ることに。 「ノイズ」 1999年公開のアメリカ映画。 原題は “The Astronaut's Wife” つまり「宇宙飛行士の妻」。 ストーリー。 宇宙飛行士のスペンサー・アーマコストは、スペースシャトルでの船外作業中に爆発に巻き込まれ、2分間だけ通信が途絶 するという事故に遭う。 地上に戻って来たスペンサーは、無事に回復して病院を退院するが、宇宙飛行士を辞めると言い出し、ニューヨークに本社 がある戦闘機の製造会社に転職してしまう。 夫の行動に違和感を覚えた妻は……。 テイスト的には「ガス燈」に近かった。 スペンサーを異常だと感じているのは、慣れないニューヨークでの暮らしに強いストレスを感じている妻(精神病の既往が ある)と、精神異常と言われてNASAをクビになった元職員のみ。 誰にも信じて貰えない恐怖の中で次第に妻が追い詰められていかなくてはならないはずの流れなのだが、そこがどうも上手 くいかない。 まず、スペンサーが客観的に見てあまりおかしいと思えないのだ。 宇宙船の事故で死にかけた人間が宇宙飛行士を辞めたいと言い出すなんて変……なのか? 大事故に遭遇した人間が、事故当時の記憶を積極的に語りたがらないのは変……なのか? 妻が「夫は変」と感じたポイントが、ことごとく通常の感覚とズレているのだ。 よって、視聴者側がまったく妻に共感できないうちにストーリーが進む。 これだったら「すべては妻の妄想だった」というオチにした方が納得がいって面白かったと思う。 そしてツッコミを入れるならば「たった2分間の通信の途絶」という事故が、妻に連絡が来る前にテレビで中継が放送され ているのは、ちょっとおかしい。 事故に気がついたNASA職員が、それを異常だと判断して報告を上に上げ、マスコミへの情報公開の方針について指示を 仰いで……は、2分間では行えないだろうし、仮にテレビ局が事故直後に情報を得たとしても、現場に中継のためのクルー を派遣する準備をしているうちに、2分間なんて過ぎてしまうだろう。 そんなわけで、ジョニー・デップの出ているSFホラー映画は、思い切りガッカリな出来だった。 時間を無駄にしてしまった。 ウィキペディアによれば、この映画〈シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀映画賞にノミネートされた〉のだとか。 でも受賞はしなかったらしい。 夜。 テレビをつけたら、ちょうど「マツコの知らない世界」という番組が終わったところで、画面に見逃し配信を行っていると いうテロップが出ていた。 「見逃し配信」というものに興味を抱いて、ネットで画面に映っていた通りの文字列を検索してみたら、番組の一覧みたい なものが出て、本当に今終わったばかりの番組を観ることが出来るようになっていた。 当たり前のことなのだろうが、子供時代はビデオもなかったような世代としては、無駄に感動。 寝る。
2018年2月12日(月)
昨日の日曜が建国記念の日だったので、今日は振り替え休日。 ちなみに建国記念の日が2月11日である根拠は、神武天皇即位の日だからというほぼ神話の世界の話らしい。 朝。 東京MX(ローカル局)の番組で、 「韓国で行われているオリンピックの試合が、アメリカのテレビ局の放送時間に合わせて開始時刻を定めているため、時差の 関係で深夜など不自然な時間に開始されるので、選手がコンディションを整え切れずにミスが続発している」 と言っていた。 これはIOC(国際オリンピック委員会)の1番のスポンサーがアメリカのテレビ局であるからなので、韓国と経度的に近い 日本でオリンピックが開催された場合にも、同じことが起こるだろうという話。 だからもう、オリンピックなんてやめちゃえよ。 どうしてもやりたきゃ、アメリカだけでやればいいんだ。 午後。 サンシャイン60へ。 昼食をとろうとウロウロしていたら、「炉端焼きかば」が閉店した後に、別の居酒屋ができたというのでちょっと覗く。 昼からちゃんと開店していた。 ランチメニューもあったが、なかなかいいお値段で、軽く飲んでも値段がさほど変わらなさそう。 なので蟹味噌と刺身を頼んで、ランチ・ビールならぬランチ熱燗。 酔った勢いでハンズに寄り、ルーズリーフパンチを買う。 B5用のは持っていたのだが、最近のプリンター用紙はA4が標準なので、ずっと買おうかどうしようかと悩んでいたのだ。 帰り道の100均でA4用のルーズリーフ・リングを購入。 店内に流れていたラジオから、 「韓国で行われているオリンピックの試合が、アメリカのテレビ局の放送時間に合わせて開始時刻を定めているため、時差の 関係で深夜など不自然な時間に開始される」 という内容の話が聞こえて来た。 (この話、今朝のテレビでも聞いたなあ) そして、特徴のあるハスキーボイスに何か聞き覚えがある。 そのハスキーボイスが、 「この話、実は今朝、私が出演しているテレビ番組でも話題になったんですが……」 (あんたか!) (家に帰ってから確認したら、どうやらハスキーボイスの主は黒田治という人で、朝のテレビ番組は「モーニングCROSS」 夕方聞いたラジオ番組は「夕焼けHEADLINE」だったようだ) 朝の生放送番組で他の出演者が語っていた内容を、夕方のラジオでネタとして喋っていた黒田さん、オリンピックの時差問題 が、よほど心に引っかかったのだろうか。 100均をもう1件回って、タッキング機能付きのホチキスを購入。 昔のホチキスは、みんなこのタッキング機能が付いていたように思うのだが、安全面での配慮のせいか、最近は下のハリ受け 部分が開かない(タッキングができない)仕組みになっているものが多い。 タッキング機能付きのホチキスは、紙を留める場合でも、別売のハリ受けと合わせて使えばホチキス本体の大きさに関わらず 好きな場所を留めることができるので便利なのだが。 これも酔った勢いで、床屋で髪を切る。 床屋の椅子の上で、どうやら少しうとうとしたらしい。 (すいませんね。酒臭い客で) 夜。 テレビを点けたら新垣隆さんが映っていた。 バラエティ番組のようで、新垣さんは、即興で作ったらしい曲をピアノで演奏していた。 髪の毛が抜けてハゲていく様子を描写したとかいうコミカルな曲で、なかなか面白かった。 ……眠くなったので、寝る。
2018年2月11日(日)
午前中。 昨日、読んだ小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』つながりで、空海についてをネット・サーフィン。 即身成仏した空海は、いわゆるミイラになったわけだが、エジプトのミイラと違い、体内に内蔵を留めたままだった。 エジプトのミイラが体内から内蔵を取り出して加工されるのは、内蔵を留めたままだとそこから腐敗してしまうから。 人間の内蔵には多くの細菌が宿り、これが腐敗を進行させるわけだ。 では、なぜ空海の体内の内蔵は腐敗しなかったのか? 調べて見ると、空海は即身仏になる前に近くの岩場から湧き出る温泉の湯を飲んでいたらしい。 この湯の成分を分析すると砒素が含まれていることが分かった。 つまり空海は、即身仏となる前に少しずつ砒素を摂取していたのだ。 砒素は毒物であり、微量ずつ摂取すると次第に内蔵に沈着して壊死させていくが、同時に、内蔵内の細菌も殺す作用がある。 要するに、即身仏と成るというのは砒素を使った緩慢な服毒自殺であるようなのだ。 ちなみに即身仏となるための手順をざっくりまとめると、 まず、五穀を断つ。 同時に山岳修行を続ける。 摂取カロリーを減らしながら運動をするわけだから、当然、脂肪が減る。 さらに木喰修行に移り、食料を木の根と木の皮に限る。 もちろん、山岳修行も続ける。 脂肪は元より、筋肉もエネルギーとして消費されるので文字通り「骨と皮に」痩せる。 この間に、砒素を含んだ温泉の湯を毎日摂取。 内臓を少しずつ壊死させると同時に、体内の細菌を死滅させる。 そして漆の茶を飲む。 漆は人体に有害なので、消化器官に作用して嘔吐反応が起こり、脱水状態になる。 体内から水分を排出させるわけである。 最終的に、空気抜きの管が差してあるだけの地中の箱の中に入って座禅を組む。 この時、即身仏となる僧は鈴を手にしてこれで自分の生存を外部に知らせ続ける。 鈴の音がしなくなったら、僧が「入滅」したことになるので、外部の者が空気抜きの管を塞ぐ。 3ヶ月後、外部の者が箱を掘り出してミイラ化してることを確認し、衣装を整えて即身仏として祀る。 現在、生きている人間を地中に埋めることは、法律で禁止されているからいま即身仏になることは法律上できない。 でも、科学的な理屈から考えると「地中に埋める」って、即身仏(ミイラ)になるための不可欠な工程ではないのだよな。 「山の中のお堂に座禅を組みに行った修行僧を、3ヶ月後に発見したらミイラになっていました」 「砒素の含まれた温泉の湯? さあ、飲んだかどうかは分かりませんねえ」 と、寺の僧侶たちに言われたら、警察はどうするのだろう? そう言えば『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の中に(ここより3行、ネタバレ注意)、 土中の箱に閉じ込められる人が出てきたな。 もしかして夢枕漠先生「即身仏」の工程をヒントにあの下りを考えたのだろうか? ついでなので、空海と共に入唐した橘逸勢の帰国後を調べて見る。 帰国後の逸勢は、唐で学んだ琴と書の第一人者となり、老後は病気もあって静かに暮らしていた。 ここまでなら幸せな一生だったのだが、承和の変(※)に関わって流罪となり、その道中で病死したと伝えられる。 承和の変は842年7月の出来事で、逸勢の死は同年の9月。 人生最後の2ヶ月が大波乱だったわけだ。 ※承和の変 背景にあったのは、皇太子恒貞親王と、自分の妹の生んだ道康親王を皇太子に立てたいと考える藤原良房との権力争い。 恒貞親王を皇太子に立てた嵯峨上皇の病により、皇太子の身に危険が迫ったと考えた家臣が彼を東国に逃がそうと計画。 この計画に逸勢が力を貸した。 ところが逸勢らに相談を受けたを阿保親王が計画の存在を檀林皇太后に上告。 檀林皇太后から良房に伝わってしまった。 さらに計画が実行に移される前に嵯峨上皇が崩御し、逸勢は反逆罪で逮捕される羽目になってしまった。 後にこれは無実の罪であるとされ、当時の考え方で逸勢は怨霊になったと看做されて御霊神社に祀られることとなった。 逸勢は、余計なことさえしなければ幸せな人生だったのか。 それとも恒貞親王の生命を救えて本望だったのか。 (恒貞親王は、この事件の責任を取らされて皇太子を辞めさせられたので、良房が親王を殺す動機がなくなった) 夜。 ドラマ「トドメの接吻」を観る。 ずっと観たいと思っていたのに、時間の都合で毎回、観そこなっていたドラマ。 キスをすると自分と相手の精神を7日前にタイムリープさせる力を持った女性と、不幸な生い立ちから金や権力しか信じられ なくなった青年が出会う。 青年は女性の超能力を利用して自分の野望を達成しようとするが……。 自分の不幸の原因となった過去の事件の真相が映るビデオテープを、タイムリープの力を使って手に入れようとする主人公。 しかし、テープを持っている男が死に、肝心のテープの在り処が分からない。 タイムリープして男の死を阻止しようとするが、うまくいかず、再びタイムリープでやり直す。 それでも男は死んでしまい、またタイムリープ。 そのように何度もタイムリープを繰り返すことで次第に男の死の真相を知り、ついにテープを手にした主人公。 しかし、謎のミュージシャンによってタイムリープで同じ時間を何度も繰り返すことの危険性が示唆されていて……。 この時間が戻ってやり直す描写が面白い。 戻る時間が「7日間」と決められているので、時間を戻す起点が変わると戻った先の時間も少しずつズレるのだ。 ストーリー的に面白いので、ノベライズしてくれないかなあ。 寝る。
2018年2月10日(土)
午前中。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏 角川文庫)第3巻を読む。 135ページから136ページの空海と橘逸勢のやりとりを読んでいて、ふと既視感を覚える。 付箋をつけておき、読み終わってから第2巻に戻って391ページから392ページを読み直す。 (これは……?) 午後。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏 角川文庫)第4巻へ。 夕方。 「刑事モース オックスフォード事件簿」を観る。 頭は良いのだが気が弱い新米刑事(刑事を辞めたがっている)が事件解決のために奔走するというストーリーのドラマ。 何しろ気が弱いので、容疑者に怒鳴られると尻尾を巻いて逃げ出し、死体解剖に立ち会えば気絶する。 第1話では、過去にオックスフォード大学に嫌な思い出と、恋愛がらみのトラウマがあるらしいことが示唆されている。 公式サイトによると、 〈イギリスの推理作家コリン・デクスターが生み出し、シャーロック・ホームズを抑えて “最も好きな探偵” 第1位に選ばれた こともある『モース警部』。彼の若かりし日々を描いたドラマシリーズ〉 ということなので、ネットで「モース警部」を検索する。 ウィキペディアの「モース警部」の項によれば、 〈オックスフォード大学セント・ジョンズカレッジに入学し、文学士を志す。最初の2年間は、勉学に打ち込み、文学士の第 1次試験で第1級を獲得したが、3年目の2月末に始まった恋愛のために学業が疎かになり成績が下降した。奨学金を打ち切 られ、文学士の学位を得るための本試験に合格することもできず、失意のうちに大学を去ったモースは父親の勧めで警察入り を決意する〉 という設定らしい。 ナルホド。 「刑事モース オックスフォード事件簿」第1話は、大学に戻ろうかと言うモースを上司が引き止めるところで終わる。 初心を貫徹するのなら、モースは大学で文学の勉強を続けるのが正しいのであろうが、それでは後の名探偵「モース警部」が 生まれなくなってしまう。 「モース警部」が誕生するか否かの重要な運命の分かれ道を視聴者に目撃させるというサービス。 夕刊。 1面のトップは、 〈AI面接官 期待広がる〉 〈AI面接官はデータで判断するので、人のように相手の外見による印象などに左右されにくく、客観性や公平性が高い〉 ということで、採用選考にAIを導入する企業が増えているという内容の記事だった。 (SFによくあった話が現実になって来ているな……) 夜。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏 角川文庫)第4巻読了。 巻末の「初版本あとがき」によれば、この小説の第1回目が掲載されたのは『SFアドベンチャー』1988年2月号なのだ そうだ。(つまり作者が小説を書き始めたのは1987年の12月ということになる) その後、掲載誌を変え4回変えて『問題小説』2004年6月号で連載を終了したのだとかで、書き始めから書き終わりまで 実に17年。 『陰陽師』を書き始めたのが1986年なので、本作『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』は、『陰陽師』第1話の1年後に書き 始めたことになる。 道理で似ているわけだ。 作者は『陰陽師』と本作を並行して書いていたのだね。 第2巻の391ページから392ページの空海と橘逸勢の会話と第3巻135ページから136ページの空海と橘逸勢の会話 がほぼ同じ内容なのは(同じ内容が、それぞれ違う話の流れで出て来る)連載誌が変わった関係で、作者が前に書いていたの を忘れたのか、あるいは大事な会話だと思ったので、敢えて2度書いたのか? さて『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』、物語は唐の長安に住む役人の屋敷に化け猫が出て来るところから始まる。 化け猫は皇帝の死を予言し、予言の通りに皇帝は死ぬ。 新帝が即位するが、猫はこの皇帝の死も予言するのである。 さあ大変。 皇帝が死ねばその側近の命も危ういのが唐の時代の中国の習いでありるからだ。(今もそうかな?) 重臣たちは大いに慌てることになる。 そんな折に日本からやって来たのが沙門空海。 彼はこの化け猫の謎に挑むのであるが……。 『御請来目録』(空海が書いた持ち帰った経典の目録)によれば、空海に密教の奥義を伝授した恵果和尚は、初対面の際に、 「我、先より汝の来るを待つや久し。今日相見る、大好し、大好し」 (私は以前から君が来るのをずっと待っていた。今日出会えて、本当に良かった、本当に良かった) と、笑みを浮かべて喜んだのだそうだ。 李白という人物を知っている私は、どうも当人が書いた「他の人が俺を褒めていた話」にやや疑いの目を向けてしまうのだが 仮にも弘法大師様がよもや嘘はお書きにならないであろうから、これはこれで真実だったのだと信じよう。 で、『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』では、これこそが空海の計画だったのだとしている。 密教を学ぶために唐に渡った空海だが、若い学僧がいきなり偉い人の元に行っても、その他大勢の中に埋もれてしまう。 そこで長安を騒がせている「化け猫事件」を解決し、有名人となってから弟子入りを願い出よう。 そうすれば恵果和尚も「ああ、あの有名な空海が来たのか。待っていたよ」と出迎えてくれるだろう……という計画。 割とセコい。(笑) そして、唐の皇室を騒がせたこの事件、実は犯人の動機と、それをまた遡っての安禄山の乱にまで至る陰謀の動機が、私怨と 恋愛がらみの三角関係というセコいものであったりするところが、さすが夢枕獏先生。 壮大な歴史も、それに関わった人間の小さな感情の動きの積み重ねで動いているのだという話。 面白かった。 寝る。
2018年2月9日(金)
午前中。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏 角川文庫)の第2巻を読み始める。 空海と橘逸勢が唐の都で見聞きしたあやかしの正体が、どうやら楊貴妃と関わりがあるらしいという話になる。 この小説、基本は「陰陽師」シリーズと同じ流れ。 安倍晴明と源博雅が、そのまま空海と橘逸勢に置き換わっているというのは昨日も書いたが、2巻ではついに空海が逸勢を評 して「良い漢(おとこ)」と言う場面が出て来る。 「博雅は良い漢だ」は、「陰陽師」シリーズにおける一種の決めゼリフ。 映画版の「陰陽師」を観た人は、この言葉が映画のかなり重要な場面で使われていたのを覚えているだろう。 つまり、夢枕先生、わざとやっているのだ。(^^; 夕方。 今夜は、空想小説ワークショップ。 カレッジのロビーに併設しているカフェで軽い夕食をとったあと、ロビーで人と待ち合わせ。 書類を1枚渡したあと、教室に入る。 本日の授業は、物語の中盤について。 ……のはずだったのだが、浅暮先生が作詞を担当した「昭和ドバドバ野郎」という歌がYoutubeに上がっているというので、 まずはそれを聞く。(笑) 作ったもののレコード化はされなかった曲だそうで、 「先生、〈ドバドバ野郎〉って何ですか?」 と、質問したら、 「僕も、よう覚えてへん」 だそうだ。 昭和の流行語を軽快な音楽に乗せて並たといった内容の歌。 さて、講義は物語の中盤における葛藤の役割の話。 25歳だという新入生の青年に、 「『君の名は』は知っているか?」 と聞いたら、 「知っています」 というので、 「数寄屋橋で真知子が……」 と言ったら怪訝そうな顔をされた。 浅暮先生が、 「風呂屋がカラになったんや」 と説明しても、さらに不思議そうな顔をする。 仕方がないので「君の名は」のストーリーをかいつまんで説明。 授業が終わってエレベーターで下に降りながら、25歳青年に、 「いろいろと詳しいですね」 と褒められたのだが、そこへのっそりと現れたK山氏、 「崎田の言うことは信用するな」 と、余計なことを言う。 声が大きかったので、エレベーターに乗り合わせたセーラー服姿の可愛い女子高生にまで「フフッ」みたいな感じに笑われて しまったぞ。(K山、どうしてくれる?) 心の素直な25歳青年、 「経験を重ねた方は、やはりすごいですね」 と、さらに私を褒めてくれる。 その青年に「馬齢を重ねる」という言葉の意味を教えるK山氏。 (あんたと話していると、純真な25歳の心が歪むからやめなさい!) 「勝や」で飲んでから帰宅。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の第2巻を読み終わったところで、寝る。
2018年2月8日(木)
日経の朝刊に、ファルコン・ヘビーの記事が載っていた。 見出しは、 〈宇宙ビジネス 価格破壊〉 ……さすがは、日経。 午前中。 東京芸術劇場へ。 予約の順番を取るのに、私は少し早めに行くことにしているのだが、最近、私と同じぐらいの時間帯にやって来て、扉の外で 待っている紳士がひとりいる。 今朝もその紳士に会って、開館と同時に館内に入った。 ここの受付には椅子が2つあり、私とその紳士がその椅子に座って係員を待っていた。 ここまでは良かった。 そこに3人目にやって来た客がいたのだが、やって来た係員が、まずカウンターの前に立っていたその客に声をかけて予約の 希望を聞こうとしたのだ。 これを見て隣の席の紳士が、怒り出す。 (よく聞いたら、あとから来た客は紳士と同じ日に予約を希望していたようだ) 館内にいた係員には、扉の外の列は見えなかったのだろうし、扉の外で順番待ちをするという行為は、正式な申し込み手順で もない。 ただ係員に問題があるとするならば、先に席に座った方を優先しなかったことかな? 早いもの勝ちの予約システムには、こういうトラブルがある。 午後。 図書館へ。 出がけに郵便受けを覗いたら、昨日アマゾンに注文した『沙門空海唐の国にて鬼と宴す(一〜四)』(夢枕獏 角川文庫) が届いていた。 1時間ほどテスト勉強をして、帰宅。 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す(一)』を読み始める。 基本的に「陰陽師」のシリーズと同じ感じのホラー・ミステリーだった。 安倍晴明と源博雅のコンビが、そのまま空海と橘逸勢のコンビに置き換わり、舞台が平安京の都から唐の長安に変わっている だけ。 (夢枕先生、本当は唐を舞台にした「陰陽師」を書きたくて、でも安倍晴明は唐に渡っていないから主人公を空海にした?) 空海と橘逸勢のコンビには既視感があった。 この小説を原作とした映画は、邦題を「空海―KU-KAI―」と言うのだが、実は1984年にも「空海」という映画が公開さ れている。 弘法大師空海入定1150年を記念して全真言宗青年連盟映画製作本部が東映と提携して製作した映画で、この映画でも唐に 渡った空海は橘逸勢とコンビで行動しているのだ。 僧侶である空海は、設定上あまりペラペラ喋るわけにはいかないので、観客に状況を説明する役として、一緒に唐に渡り空海 と行動を共にしていたと思われる橘逸勢という人物は、便利なのだろうね、きっと。 さて、『沙門空海唐の国にて鬼と宴す(一)』。 書き出しは、 〈劉雲樵の屋敷に妖物がでるようになったのは、八月の上旬からであった〉 この辺も「陰陽師」と同じ雰囲気。 ここでひとつ気になったのは、人の名前。 「劉雲樵」 これが映画のキャスティング表を見ると、なぜか「陳雲樵」になっているのだよね。 なんで名前を変えたのだろう? そして物語の本筋とは関係ないところで引っかかったのは135ページにある唐の国の制度に関する記述。 〈人種による差別はなく、異国人であっても、試験の成績さえよければ官人として採用され、高い地位にまで登ることは可能 であり、事実、そういう異国人も無数にいた〉 とある、ここ。 この〈試験〉とは、官人に採用されるためのものであるなら「科挙」を指すのだと思う。 実は、唐代の詩人李白には、異民族(非漢民族)説があり、その根拠のひとつが「李白が科挙を受験していないこと」である のだ。 要は「李白は漢民族ではなかったので、科挙の受験資格がなかったのだろう」という説なのである。 〈人種による差別はなく、異国人であっても〉科挙の受験資格があったのならば、あの出世欲の塊のような李白がこの試験を 受験しなかった理由が分からない。 学者の中には「李白には出世欲がなかったから敢えて受験しなかったのだ」と主張する人もいるが、だったら推薦されたから といってホイホイと翰林供奉(かんりんぐぶ)になり、クビになってから未練たらたらの詩を作ったりしないはずだと思う。 ちなみに翰林供奉とは何をする人なのか。 ウィキペディアにの「李白」の項目によると「天子側近の顧問役」だそうだ。 でも、実際に李白がやっていた仕事の内容を見ると、秀吉の抱えていた「御伽衆(おとぎしゅう)」みたいなものっぽい。 話が脱線しまくってしまったが、唐の国に人種による差別がなかったというのは、眉唾だなあと、私は思う。 ……寝ようか。
2018年2月7日(水)
午前中。 ネットのニュースで、スペースX社のファルコン・ヘビーが、打ち上げと着陸に成功したことを知る。 2024年には火星に向けての有人飛行も計画しているのだそうだ。 (そうだよ、火星だよ!) 私が子供の頃には、20世紀中に人類は火星に到達していると言われていたので、かなりジリジリしながら待っていたのだ。 電線の地中化とドローンの改良が進めばエアカーっぽいものも街を飛び回るだろうし、もうすぐ「ちゃんとした21世紀」 がやって来るかも知れない。 午後。 レポート提出のために、下書きをプリントアウトしようとしたら、また「プリンターが接続していません」のメッセージ。 レポートは、大学のサーバに接続した状態で、専用フォーマットに直に書き込むシステムになっている。 コピペによる不正を防止する目的なのだろうが、私は提出用レポートを下書きなしにいきなり清書したりしないタイプ。 下書きのプリントアウトを見ながらポチポチ打ち込んで行く書き方をする。 よって、プリンターが使えないと非常に困る。 プリンターをリセットして設定をやり直したり、アクセスポイントを再起動したり、IPアドレスを手入力で入れ直したり、 2時間ほどいじくっているうちに、急にプリンターが動いた。 今回も、直ったものの故障の原因は不明。 差し当たってはこれで良いのだが、不安が残る結果になってしまった。 とりあえずレポート1本は送信終了したので、試験勉強を始めよう。 ……などと言いつつ、アマゾンで小説本を4冊もポチッてしまった。 (1冊だけかと思ってポチッてからよく見たら複数巻続く長編小説だったのだ) 夜。 テレビでファルコン・ヘビーの打ち上げのニュースをやっていたが、 「(ファルコン・ヘビーに搭載されていた)ロードスターのダッシュボードには『落ち着け』と書いてあったそうです」 という言葉に、 (ん?) と、思う。 ネットで確認してみたら、思った通り、書かれていたのは “DON’T PANIC!” 。 言うまでもなく、英国の人気ドラマ「銀河ヒッチハイク・ガイド」に出てくるガイドの表紙に書かれた言葉だ。 (ついでに言うと、ロードスターに乗せられた人形の名前は、デヴィッド・ボウイの歌にちなんで「スターマン」) イーロン・マスクが、せっかくノリの良いボケをかましてくれているのに、ちゃんと突っ込んであげなきゃダメじゃないか! 寝る。
2018年2月6日(火)
日経朝刊の記事によると株価が下がっているらしい。 日本の景気は大丈夫なのか? 午前中。 昨日、アマゾンに注文した『中国工場の琴音ちゃん(2)』(井上純一 一迅社)が届く。 中国で工場を経営する日本人社長の女性秘書が主人公の四コマ漫画。 オッチョコチョイな女の子である主人公が、職場で様々な失敗をするというギャグ漫画なのだが、2巻では四コマの脇に作者 がこの漫画を描くために取材した実際の日本人社長のコメントが載っている。 これが中国のリアルな現地情報として興味深い。 下手なニュース特派員の報告より、実際に現地で生活している人が肌で感じているものの方が、中国という国を知る上で役に 立ちそう。 例えば、自分が経営する工場でストライキが起きた時に、この人がどうしたのかと言うと、 〈ストライキを1回でもしたら、その人間はもちろん、一族郎等も二度とウチでは雇わないという姿勢を見せたら、すぐに収 まりました〉 と、書いてある。 共産主義国家である中国では、労働者のスト権は厳重に守られていて、資本家がストライキを行った労働者に不利益な扱いを したりしたら、共産党員が飛んで来る……みたいなものをイメージしていた私には、かなり意外だった。 余談だが、この日本人社長が経営している工場は、いわゆるエロフィギュアの工場。 この漫画で知るまで私も詳しくは知らなかったのだが、どうやら妙齢の婦人のあられもない姿を模したプラスチック人形とい うものがあり、これがマニアに高値で売れるらしいのだ。 漫画の絵から推測するに大きさは子供の着せ替え人形ぐらいのサイズで、これを棚に並べて楽しむらしいのだが、客人を部屋 に招き入れられないな。(笑) 午後。 図書館が休みなので……と、テレビをつける。(言い訳になってない!) なぜか昼の時間の民放BSは、サスペンスドラマの再放送ばかり。 遠藤憲一が主役だと言うので、テレビ東京で「内田康夫サスペンス 多摩湖畔殺人事件」を観る。 (以下ネタバレあり) 用意周到なアリバイ工作を行った犯人に翻弄される刑事たち。 (これは面白いかも) と、身を乗り出して観ていたら、犯人が被害者の遺品を応接室の棚に飾っておいたために、来訪した刑事に見つけられて逮捕 されるというオチだった。 (え?) 他人を自宅に招き入れる時には、見られちゃヤバイものは普通、隠さないか? 夜。 トップニュースは大雪。 自衛隊が雪かきに駆り出される騒ぎであるらしい。 自衛隊と言えば、昨日、ヘリの墜落で亡くなった自衛官の氏名がようやく公表された。 高山啓希1等陸曹(26)と斉藤謙一2等陸佐(43)だったそうだ。 改めてご冥福をお祈りしたい。 昨日の不自然な、心肺停止状態からの死亡の発表については、 〈斉藤謙一2等陸佐(43)については小野寺五典防衛相が5日夕に心肺停止で発見と発表したが、その後に行方不明と訂 正。6日に墜落現場でもう1人の遺体が見つかり、斉藤2佐と確認された〉(毎日新聞2018年2月6日 20時09分) ということらしい。 これは防衛大臣に正確な情報が伝わっていなかったということで、有事の場合で考えると大変なミスではないかと思うのだ が、特にそれについてメディアは何も言っていない。 どうも日本人は「情報」というものを軽視しすぎている気がするのだよな。 敵の攻撃がどこからどういう形で来たのかについて防衛大臣の元に誤った情報が届いて、それに基づいて迎撃方針が決定され るようなことがあったら、高価な兵器を準備していてもやられてしまうだろう。 9時からBS−TBSで「007」をやるというのでテレビをつけたら、宇宙遊泳中に飛行士の命綱が切れるところから話が 始まった。 「ゼロ・グラビティ」を観ていると、これはかなり恐ろしいシーンに感じるのだが、007なので人が死ぬのは当たり前。 「007は二度死ぬ」という日本を舞台にした作品だったのだが、出てくる日本のデタラメぶりにストレスを感じてしまった ので、チャンネルを地上波に戻して「クローズアップ現代プラス」を観る。 本日のテーマは、男性の精子の老化の話。 老化によってDNAが傷ついた精子は、卵子の中に飛び込むまでは出来ても細胞分裂を起こさせることができない(つまり、 妊娠させられない)のだそうだ。 番組では、精子の老化は35歳ぐらいから始まるのだと言っていた。 経済的な事情で若者が結婚できないという昨今、ようやく子供を作るための資金を貯めたと思ったら精子の劣化で男性不妊に なっていたというのではシャレにならないよな。 寝る。
2018年2月5日(月)
朝。 昨日は乱学講座の引き継ぎ事務の関係で、意味もなく精神的に疲れてしまった。 朝刊が届かないのでカレンダー(毎月、新聞社から届くやつ)を見たら、まだ1月の分を貼っていた。 2月のカレンダーを探して貼り替え、今日の日付のところに赤い文字で〈朝刊休み〉と書いてあるのを確認する。 昼。 本日の「ハワイ5ー0 7」は、銃の規制問題の話。 珍しく犯人が前半の段階で分かったと思ったら、ドンデン返しは動機の方にあった。 「もしも銃がなかったら、どうやって強盗から家族を守る?」 という主人公のセリフに答えて、相棒は、 「強盗も銃を持っていなけりゃいい」 と言うのだが、アメリカの銃の規制問題の難しいところは、現状がみんな銃を持っている状態であるというところなのだろ うな。 銃が規制されたら、善良な市民は銃を手放すが、強盗をやろうとしている悪党はそうしない。 結果的に、悪党だけが銃を持った社会になってしまう危険性があるわけだ。 その辺をクリアする方法を考えないとな。 午後。 自転車で図書館へ。 リュックの背のベルトが、かなり危ない状態になっている。 いつも入れているのは、本を4冊、パソコンを1台、それに筆箱とかいろいろ…… (やっぱりこの重量だとリュックは壊れるか) レポートの下書きを終えて帰宅。 7時のニュースをつけたら「自衛隊のヘリが墜落して、乗っていた隊員2名が心肺停止状態」と言っていた。 墜落したのは、午後4時43分頃だそうだ。 (4時43分に墜落して、7時の段階で「心肺停止状態」というのは、「死亡」とどう違うのだ?) と、思っていたら、ニュースの終わりぐらいになって、 「ヘリに搭乗していた自衛隊員と見られる1名の死亡が確認されました」 と、続報が入った。 「搭乗していた自衛隊員と見られる」って、まだ確認ができていないのか? (つまり、確認が困難なような遺体の状態だったということなのだろうか) そして、一緒に「心肺停止状態」になった2人のうちの「1名」だけが「死亡」って? なんだか発表の仕方に違和感を感じてしまった。 このところ、自衛官が死亡する事故が相次ぐ。 そして、亡くなった自衛官の氏名は公表されないのが普通になっているが、私は氏名や写真は公開した方が良いと思う。 「自衛官1名」ではなく、その人にはその人の名前があり、人生があるのだから。 亡くなった方のお名前やお顔を思い浮かべられなくては、ご冥福をお祈りしようと思うこちらの気持ちも中途半端になりそ うで、それが悲しい。 さて、明日は図書館の休館日なので、自宅で勉強……と思いつつ、午前中にアマゾンで漫画をポチってしまったのだよな。 ……寝よう。
2018年2月4日(日)
午前中。 フェイスブックを開いたら、「フレンズデー」だとかで、フェイスブックで「友達」として登録している人の写真が、画面に 大きく表示された。 その1番最初に表示されたのが、故人。 パスワードがわからないからだろう、亡くなっているのにフェイスブックはそのまま残っているのだ。 少し悲しい気持ちになると同時に、私が死んだ後、こういうページを閉じることも考えなくてはいけないなと思う。 午後。 SF乱学講座があるので、京王線で高井戸へ。 講座の前に打ち合わせを行う予定で、5時に待ち合わせ場所に行ったら、肝心の書類を持っている人が来ない。 30分以上遅れてやって来た言い訳が「あれ、6時じゃなかったっけ?」って、ヲイ! 6時過ぎには会場が開くので、プロジェクター等の準備作業を行う。 本日の講座は「身近な情報セキュリティの話」という内容で、講師は近藤祥子氏(ハッカーズバー Hacker)。 講師の近藤氏、どうやら中学生時代あたりから天才ハッカーであったらしく、ゲームのプログラムを書き換えて自分のキャラ をチートにするなんて遊びをやっていたらしい。 18歳でバイトとは言え、プログラミングの仕事を始め、今は証券会社でエンジニアとして働く傍らハッカーズバーでライブ コーディング等のお仕事をされているらしい。 コンピューターのクラッキングの様々な手口とそれへの対応を教えて頂いたのだが、感動したのは、apple.comと、アップル の公式メールアドレスそっくりのアドレスを使った攻撃。 よく見ると(と言うか見ても分からないのだが)“apple” の “a” に、英語の “a” の代わりに、キリル文字の “а” を使っている 偽アドレスなのだ。 その他、プロのクラッカーがよく使う手口として、社員の振りをして会社のペルプデスクに電話を掛け、パスワードを聞き出 すというものがあるらしい。 社外に対してはセキュリティの固い会社でも、内部の人間には比較的緩いというセキュリティの穴を利用したクラッキングの 方法。 怖いね。 放課後は、いつもの「包茶」で食事会。 薫子ちゃんが、乱学講座の30周年記念小冊子を作ると張り切っていた。 10時半に店を出て帰宅。 寝る。
2018年2月3日(土)
今日は1号くんと待ち合わせて出かける予定。 待ち合わせは昼の12時なので、11時半過ぎに部屋で支度していたら1号くんから電話がかかって来た。 「今日の待ち合わせ、何時だったっけ?」 「12時だよ」 「11時半かと思っていた」 「お前、いまどこにいる?」 「……家」 (ダメじゃん!) 1号くんのフライング(?)のお陰で、無事12時に駅前で出会える。 2人で出かける目的は、1号くんに誕生日プレゼントを買うため。 まずはサイゼリアで昼食。 ぶらぶら歩いてサンシャイン60へ向かう。 途中、ハンズの脇の道で、 「『デュラララ!!』だとこの通りをセルティが何度もバイクで走っているのに、目撃者がほとんどいないことになってるん だよな」 などという話をする。 「池袋、舐められてるよな」 「いくら消滅可能性都市でも、さすがにこの大通りを走れば目撃者ぐらいいるよな」 ……とか。 「アニメ版だと、5分で通過できるサンシャイン60通りを15分以上かけて歩くし」 「どんだけノロノロ歩いてるんだ」 「で、池袋駅からサンシャイン脇の公園までは瞬間移動」 ……などと地元トーク。 サンシャイン60へ。 トイザらスで売っていたドローンは、1号くんのお気に召さず。 東急ハンズ。 やはり、お気に召すものは見つからず。 ビックカメラのタブレット端末売り場。 (イマイチなんだとか) 電子辞書売り場。 やはりお気に召すものは見つからず。 この辺りで、時刻は3時半。 酒の売り場。 ようやく「それから」という麦焼酎を見つけ、これを買うことに。 (結局、酒だった) 誕生日のケーキを買おうと、ポイントカードを手にタカノフルーツパーラーに行こうとしたら、いつの間にか閉店していた。 他のケーキ屋でケーキを買って、寿司屋に寄って桶寿司と太巻きを買ってから、1号くんと2号くんがルームシェアしている アパートへ。 ここでちょっと休憩。 1号くんが「ふうふよきかな」という小説の話をしてくれる。 (そんなタイトルの小説があるのか) と、話を聞いていたら、 「で、これを書いた織田作之助が……」 (待て! それは「夫婦善哉(めおとぜんざい)」だ) 漫画のコマ割りの話をする。 改めて見た「ベルサイユのばら」のコマ割りはすごい。 コマの枠線を無視して描かれた人物の絵はデザイン画のよう。 最近の漫画ではあまりこういうコマ割りは見かけない。 さて、誕生日パーティー。 まずは節分の太巻きを食べて、桶寿司を食べて、豆まきをしてからケーキを食べる。 ケーキは以外と美味だった。 買って来た「それから」を飲みながら、1号くん、2号くんと、Netflixでドラマ「モブサイコ100」の2話から4話まで の観賞会。 「2話から3話までかけて〈かっこわらい〉事件を扱っていた」 原作との大きな相違点は、怪しげな教団〈かっこわらい〉に行くのは、原作では新聞部の米里イチと主人公のモブ2人だが、 ドラマ版ではモブの弟の律(りつ)と脳感電波部の暗田トメとの3人になっていたところ。 たぶんイチとトメの2人が若干キャラが被るので、イチは出さないことに決めたのだろうと思う。 〈かっこわらい〉の教祖が怪物(悪霊)の本性を現してバトルとなるシーンは、CGを使って上手く処理していたが、モブが 「僕は最低だ」のセリフを言うタイミングは、原作通り教祖を倒してからの方が良かったのでは? ドラマ版では律がそこにいるので、バトルの決着がついた直後に会話が始まる流れとなり、モブがゆっくりと己を振り返って いる時間がなかったからなのだろうが、これはちょっとな。 たぶん律の霊幻(モブの師匠)に対する否定的な言葉をどこかに入れる必要があったからなのだとは思うが。 そして一番気になったこと。 モブが覚醒するきっかけとなった「空気を読めよ」のセリフを、教祖以外のキャラクターが口にしすぎ。 原作では、幼い頃にこの言葉を言われたトラウマが、たまたま教祖が同じ言葉を口にしたことで蘇るという流れだった。 あんなにみんなに言われていたのでは、インパクトが薄れてしまう。 第4話は、黒酢中の不良との対決の話の前編。 不良たちにさらわれたモブを助けに来る肉体改造部の部員3人が、実に爽やかで強くて優しくてカッコイイ。 エンディングの映像が肉体改造部の練習風景に変わっていたのは良いのだが(3話まではモブが憧れの女の子とデートする夢 を見るというショートストーリーだった)ランニング中に倒れて意識を失ったモブに部長の郷田武蔵がマウス・ツー・マウス で人工呼吸をするシーン、マウス・ツー・マウスの時にはあんな風に唇を尖らせたりはしないと思う。(笑) 家に帰って、寝る。
2018年2月2日(金)
雪。 体が冬眠状態になりそうだ。 冬は大嫌いなのだ。 ネットのニュース。 安倍総理が国会で、エンゲル係数が上昇していることを追求されて、 「これは物価変動のほか食生活や生活スタイルの変化が含まれているものと思います」 と答弁し、 「エンゲル係数の上昇の理由が〈食生活の変化〉ってなんやねん?」 「贅沢なもん食うてる言いたいんかい?」 と、ネット上で叩かれているらしい。 まあ、それはさておき……。 食生活の変化で、ひとつ考えられるのは惣菜の多用。 主婦が外で働くようになって、食事の支度の時間を短縮するために晩のおかずに惣菜を買うことが多くなったらしい。 惣菜は加工料が含まれる分、割高になる。 そして、なぜ主婦が外で働くようになったのかと言えば、夫の収入が不十分であることが、間違いなく原因の一つだろう。 (やっぱり、日本の経済状態が良くないということなんじゃないか?) 昼。 「ハワイ5ー0 7」を観る。 包丁で背中から刺され、肉叩きで頭を一撃され、海に投げ込まれた主人公、元気にヒロインを助け出す。 まあ、主人公はヒーローだから大目に見るとして、ヒロインの方も背中を刺されて海に投げ込まれたのにピンピンしている。 (製作陣の誰かがツッコミを入れなかったのか?) 午後。 レポートをやりに図書館に行きたいのだが、雪が全ての邪魔をする。 テレビで明日から公開の「羊の木」という映画の宣伝を見たのだが、これは山上たつひこ原作、いがらしみきお作画の漫画が 原作。 よく「がきデカ」の山上たつひこと「ぼのぼの」のいがらしみきおのコンビと紹介されるが、この作品に関しては「光る風」 の山上たつひこと「ネ暗トピア」のいがらしみきおと言った方が正しいんじゃなかろうか? ちなみに「羊の木」という言葉は、繊維と言えば羊毛しか知らなかったヨーロッパ人が、植物繊維である木綿のことを聞いて 想像した架空の樹木のことで、言葉の通り「羊がなる木」のこと。 漫画「羊の木」は、ミステリーで、こんなストーリー。(ネタバレあり) ある小さな漁村に政府の役人がやって来て、極秘の犯罪者更生プロジェクトへの協力を依頼する。 それは複数の元凶悪犯罪者を、彼らの素性を明かさないまま移住者として村に受けいれるという内容のものだった。 プロジェクトは実行に移されるが、間もなく村で殺人事件が起きる。 犯人は一体……? ちょっとネタバレしすぎてしまったかな。 (犯人がわかってしまった人がいたら、すみません) 映画は観たい気もするのだが、あまりガッカリなものだったら嫌だなと迷っている。 夜。 1号くんから電話。 明日、2人で出かける約束をする。 幸い、明日の天気は良さそうだ。 今夜はもう、風呂に入って、寝る。
2018年2月1日(木)
朝。 雨音が聞こえた気がするが、昨日は綺麗な月を見たはず? ……やっぱり雨だった。 昼。 「ハワイ5ー0 7」を観る。 戦地で両脚を失った元プロサーファーだという設定の登場人物が出てきたのだが、演じているのが本当に両脚のない人で、 本当にその身体でサーフィンをやっていた。 凄い! あまりの凄さに、ストーリーが頭から吹っ飛んだ。 そう言えば主役の俳優が、なんかやっていたなあ……(笑) 午後。 傘を差して図書館へ。 そのまま5時半まで籠る。 帰宅してネットで気象情報を見たら、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろうというような予報だった。 (明日の午前中は雪か) 夜。 BSで「ザ・プロファイラー〜夢と野望の人生〜▽天才科学者の栄光と悲劇アインシュタイン」を観る。 ゲストの益川敏英先生が面白いことを言う度に、司会の岡田准一が常識的な言葉で遮ってしまう。 (せっかく面白いのになあ) と、茶の間で観ている視聴者は思ったが、岡田准一は、 (いきなり何を言い出しやがる、俺の番組を壊す気か!) と、思っていたかも知れない。 益川先生、さすがノーベル賞科学者、面白すぎ! ところで、いつも気になっていること。 アインシュタインが相対性理論を発表した当時に就いていた職業がいつも「特許局の下っ端役人」と紹介されるのだ。 ここで彼がやっていた仕事は特許の審査。 いまの日本で言う特許庁の審査官の業務に当たる仕事をやっていたことになる。 特許庁の審査官と言えばエリート国家公務員。 そんな「下っ端役人」の仕事とは思えないのだが。 さて、番組が終わってレポートに取り掛かろうと資料をプリントアウトしようとしたのだが、やはりできない。 プリンターをいろいろといじくった挙句、Wifiのアクセスポイントのパスワードを入れ直して、ようやく印刷ができた。 実は、昨年アクセスポイントが不調になり、新しいのに変えたのだ。 プリンターに入力されていたパスワードは、古いアクセスポイントのものだった。 だから動かなかったのだと考えると、理屈は分かる。 しかし、ここで逆に謎なのは、アクセスポイントを変えてからすでに半年以上経つということ。 それなのになぜ、つい最近までプリンターは正常に動いていたのだろう??? 深く考えているとオカルト的な妄想が広がりそうなので、寝る。2018年1月分へ 目次へ
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