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独 り 言 (2017年12月分)
2018年1月分へ

2017年12月31日(日)
5時に目を覚まし、コミケの準備。
養生テープ、ガムテープ、セロテープ、両面テープ、ビニールひも、ハサミ、マジック、ミニスケッチブック、釣り銭の入った
コインケース、印鑑、ディスプレイ用の布、ティッシュの箱、ウエットティッシュ、使い捨てカイロ、スーパーのビニール袋
……なんてものをリュックに詰め込んで、出発。

駅前で待っていたら、相方から、
「どうしよう。カートに同人誌の入った箱を縛るための結束ロープが見当たらない」
という電話。
「ともかく、そのまま駅まで来い」
と返事をして、リュックからビニールひもを取り出して待つ。
やがて危なっかしい感じで現れた相方のカートにビニールひもで箱を縛り付け、ハサミでひもをカット。
地下鉄とゆるかもめを乗り継いで国際展示場へ。

会場前のセブンイレブンは、長蛇の列。
おにぎりとサンドイッチとお茶、軽くつまめるお菓子を購入。
会場入り口でサークルチケットを切ってもらって、中へ。

ブースに到着してすぐ、机の上に積まれた広告チラシを整理して椅子を下に降ろす。
机にディスプレイ用の布を広げ、ミニスケッチブックにマジックでブース番号を書いて見える位置に貼る。
机に貼られたブース番号が布で隠れてしまうので、これをしないと同人誌を買いに来た参加者が困るのだ。
そして椅子の後ろに養生テープでスーパーのビニール袋を貼り付けてゴミ袋にする。

売り場のディスプレイの方は相方に任せたのだが、なんかこいつ、趣味が地味。
「オール白黒かよ」
と、言ったら、客に見えない売り子用のメモだけが、目立つ黄色になっていた。(^^;

さらに言うのなら、同人誌の表紙のデザインもこいつに任せたら、灰色の紙に白黒印刷というチョイスをしやがった。
私がディスプレイ用に選んだブルーの布の上に、灰色の本が並ぶ。
地味……限りなく、地味……。

相方、ディスプレイ用のイーゼルも持ってこなかったことが判明。
「いらないかと思って……」
なぜ、思うんだ?
急遽、メモ帳のページを破って棒状に折ってセロテープでまとめ、売り台に両面テープで貼って固定。
同人誌を立てる台を作ってイーゼル代わりにする。

10時に開場したものの、うちのブースに足を止める客などいない。
大勢の参加者が、ドドドドドッと、ブースの前を素通りして行く。

あまり暇なので、他のブースの知人(鉄オタ)のところに遊びに行く。
知人が、
「うちは機関車の写真が表紙なので、黒っぽくて地味なんだよね」
と、言うので、
「そういう貴様に、真の地味を見せてくれるわ!」
と、うちのブースまで連れて来たら、
「本当に地味だ!」
と、笑っていた。
(勝った?)

そもそもが、今回は相方が漫画を描くということでサークル参加を申し込んだのだ。
漫画に、その原作となった私の小説「エンケラドゥスの烏賊」を巻末のオマケにつけた本になる予定が、相方がまさかの漫画
原稿を落とす(締め切りに間に合わずに掲載できないこと)という大ポカ。
結果、漫画のコーナーでオマケ小説だけの同人誌を頒布するというダメな結果に。
ページをめくった人がみんな「なんだ、絵じゃないのか」とガッカリして買わずにブースを離れる。
(うわあ、大失敗だ……)

相方が手がかじかんだと言うので、使い捨てカイロを渡す。
腹が減ったと言うので、ウエットティッシュと買って来た食料を渡す。
(これでトイレ以外はブースから離れずに済む)

午後遅く。
薫子ちゃんがブースに来て同人誌を買ってくれ、土産の品を置いて行く。
受け取った相方が、
「わあ、これ大好物なんです!」
と喜んでいたが、薫子ちゃん、微妙な表で立ち去る。

「何を貰ったんだ?」
と、袋の中を覗き込んだら「よっちゃんイカ」と「イカピーナ(スナック菓子)」。
「これは、たぶん『エンケラドゥスの烏賊』に引っ掛けたダジャレのつもりだぞ」
と、教えると、
「しまったぁ! オレ、渾身のギャグにノーリアクションだったんだ。なんてことだ!」
と、相方はしばらく落ち込んでいた。

最終的に、本日の頒布数は11冊。(泣)
(もっと小説向きの同人誌即売会で再チャレンジしよう)
帰りに別のブースの知人と飲んでから帰宅。

寝る。

2017年12月30日(土)
コミケ2日目だが、明日、頒布する予定の同人誌が今日届く予定。
午後。
同人誌、無事に到着。

夕方。
1号くんのアパートへ。
一緒に夕食を食べつつ、Netflixでドラマ「僕だけがいない街」を観る。
1話が約30分の全12話のドラマ。

物語の主人公は、時間を遡るという超能力を持った漫画家志望のピザ屋のバイト。
身近で事件が起こると、その事件が起こる直前の時間まで自動的にジャンプし、未然に解決するわけなのだが、彼が能力を
発揮すると「事件は起きなかった」ことになるわけで、頑張っているわりには世に認められない損な超能力。

ところがある日、なんと自分の母親が殺害され、自分が容疑者として警察に追われるという事件が発生してしまう。
当然、事件解決のためのジャンプ(作中では「リバイバル」と呼ぶ)が起きるわけだが、ジャンプした先の過去が、いつも
のような「数分前」ではなく18年前。
今は20代である主人公が小学生だった時代で、そのため主人公自身も小学生になってしまう。
なんでそんなことになったのかと悩む主人公だったが、どうやら母親の殺害は、彼が子供の頃に起きた事件が発端となって
いるらしいことが分かってくる。

主人公は、時間を行き来しつつ過去に起きた事件を防ぐことで「現代」に起きた事件を防ごうとするのだが、なにしろ過去
においては小学生、「現代」においては指名手配犯と、なかなか自由に動ける立場ではない。
そうしたハンデを背負いながらも、次第に真相に近づく主人公。
だがそれに気づいた犯人が……

この作品。原作は漫画なのだが、アニメ、映画と映像化を重ね、今回が3度目の映像化になる。
そういうわけで観ているこっちは犯人を知っているわけだ。

だから、謎解きは置いておいて、俳優の演技を主に楽しむことにした。
ドラマ全体を通して、私個人が1番だと思った見所は、自分たちが通っているのとは別の小学校の女子生徒が連続殺人犯の
ターゲットとなっていることに気づいた主人公たちが、本を読んでいる彼女の傍に行くために柵を越えるシーン。
5人の小学生が柵を乗り越えるというそれだけのシーンなのだが、子役たちの演技がすごくいいのだ。

……明日はコミケで早起きしなくてはならないのに、ついうっかり最終話まで観てしまった。
急いで家に帰って、風呂に入って、寝る。

2017年12月29日(金)
寒いが取り敢えず天気は良い。
午後。
コミケ(コミックマーケット=同人誌即売会)の1日目なので、ビッグサイトへ。
出かけようとしたら、アパートの敷地内で水道工事(?)の人に会った。
寒い中、お疲れ様。

ゆりかもめの中で知人と会う。
知っているはずの人なのに、名前が思い出せない。
「コミケですか?」
「ええ、挨拶回りに」
「私もです」
と、無難な会話で乗り切る。

駅で別れて会場へ。
コミケというのは、私にとって年末の挨拶会みたいなもの。
今年1年、お世話になった方に挨拶を済ませるのに先方が同じ場所に同時に集まっているコミケはとても良い機会。
まずは、黒碕薫先生のブースへ。
と、そこでさっきの人と遭遇。
同じブースに挨拶回りで来ていたらしい。
(本当に、誰だったかなあ? よく見る顔の人なんだが)

『美味しい刀剣男子カクテル 第一部隊』
『美味しい刀剣男子カクテル 第二部隊』
(各1000円)を買ってブースを離れる。

「刀剣男子」(私はやったことがないが、そういうゲームがあるらしい)をテーマにした新作カクテルのレシピ本。
いわゆるインスタ映えのするカクテルで、食品の範囲内でカラフルな色彩の液体(飲み物なので、味にも配慮している)が、
作られているのが写真で見て楽しい。

私が興味を引かれたのは「第二部隊」の方で紹介されていた「ブラックライトを当てると光るカクテル」。
リポビタンDを使うと、食品としてOKな「光る氷」ができるのだね。
機会があれば、実験してみたい。

帰宅。
31日の我々のサークルで頒布する同人誌に関しては、印刷所が有能だったため、なんとか間に合いそう。
そして、電車の中で会った人の名前をようやく思い出した。
東池袋のH澤さんだ!
なんで忘れていたのだろうかと、思い出してからはそっちの方がむしろ不思議。

夜。
もう1個、別関係の予約ミスが発覚。
こちらもどうにかセーフ。

テレビで「人間ってナンだ? 超AI入門」を観る。
レイ・カーツワイル、ノーム・チョムスキー、フリーマン・ダイソンの3人の学者へのインタビュー。
(えっ、ダイソンって?)
と、ネットで調べたら、やっぱり「ダイソン球」のダイソンさんだった。

「AIの進歩は指数関数的に進んで、2045年頃には人間の体なんてほとんど機械化していますよ」
なんて、ぶっ飛んだことをおっしゃるレイ・カーツワイルさん(未来学者・シンギュラリティの提唱者)と、
「そもそもシンギュラリティなんてものはファンタジーに過ぎない」
と、完全否定なさるノーム・チョムスキーさん(言語哲学者・認知学者)
あまりにも正反対の主張に、インタビュアーの吉成真由美さんが微妙な表情をしていたのに、笑ってしまった。

血管内に放たれて肉体の故障箇所を自動修復してくれるナノマシンは、できたら良いなとは思ったな。
寝る。

2017年12月28日(木)
朝「わろてんか」の年内最終放送を観る。
気がつけば年の暮れ。

午後。
なんとか年賀状を書き終わる。

そしてコミケについて、とても大変なことが判明。
印刷所に発注した同人誌が、31日に間に合わない可能性が出て来てしまった。
印刷所のミスではなく私のミスというか、相方のミスというか、相方がそういうミスをしやすい人だということを忘れていた
私のミスなのだが……。
(前途多難!)

心を落ち着かせるために『ドロヘドロ』(林田球 小学館)の21巻を借りて来て、読む。
このマンガ、2000年に「スピリッツ増刊イッキ」(のちに「月刊IKKI」)連載を開始。
2014年に「月刊IKKI」休刊。
2015年より「ヒバナ」にて連載再開。
2017年「ヒバナ」休刊。
2017年12月より「ゲッサン」にて連載再開。
……という、作品自体は人気があるのに掲載誌に恵まれない連載漫画。

主人公はカイマンという青年なのだが、ある種の群像劇で、物語の冒頭でてっきり主役かと思われた人物が実はザコキャラで
「なんだザコキャラか」と思っていたら、このキャラが後半で思わぬ大活躍をしたりするという流れに、コマの隅々まで目が
離せない、読み手に快い緊張感を促す作品。

魔法使いや悪魔が普通に出てくるファンタジーで、人間の体を生きたままバラバラにする魔法、どんなひどい怪我でも治せる
魔法、死人を復活させる魔法、時間を遡れる魔法……というものが出てくるため、生首を発見しても相手は死んでいないとか
死んだはずの者が蘇って来るとか、起きたはずの事件が起きなかったことになるとか、ともかくストーリーの先が見えない。
(そして、まだ連載中なんだよなあ、どうなるんだ、これ?)

夜。
NHKで「モーガン・フリーマン 時空を超えて 光の速度を破れるか?」を観る。
光速を超えた宇宙旅行は可能かという話。

〈ノート〉
ミゲル・アルクビエレは、空間を歪めることで宇宙船自体が光速を超えなくても遠い距離を移動できるワープ航法を提唱。
ただし、この航法には「負のエネルギー」が必要。

スティーブ・ラモロー(ロスアラモス国立 研究所)は、微量ながら負のエネルギーの検出に成功したそうだ。
波のある水面に2隻の船を近づけて浮かべると、船と船の隙間は船体に遮られて波が来ない。
船の外側は波に押されるので船同士は次第にくっついて来る。

真空中に2枚の平面金属板を近づいた状態で置くと、次第にくっついて来る(静的カシミール効果)。
これは真空中に船を押す波と同じ働きをする何らかのエネルギーが存在する証拠である。
つまり真空のエネルギー状態をゼロとすると、金属板の隙間のエネルギー状態は負の状態ということになる。
この負のエネルギーを「カシミールエネルギー」と呼び、ワープ航法に不可欠な負の重力を生み出すエネルギーと考えること
が可能だというもの。

スティーブン・シューは、ビッグバンで出来た素粒子サイズのワームホールの利用を提案するが、このワームホールは量子力
学の法則に従うので、不安定で予測不可能という欠点がある。

ウォルムシェンクとモンローは量子テレポーテーションについて説明。
人間を「情報」として遠隔地に飛ばす方法、しかし送られた膨大な情報を正しく組み立てる方法が見つからない。

ジョン・ウェッブは宇宙のガス雲をスペクトル分析にかけた結果、北半球での観測結果と南半球での観測結果が異なっている
ことを発見。
これは一定であるはずの電磁気力の強さが、北半球で観測できる場所と南半球で観測できる場所によって異なっているという
ことを意味する。
電磁気力とは光子のやりとりのこと。
その電磁気力が一定でないと言うことは光りの性質そのものが変化したと言うことになるのでは?
で、光の性質そのものについての物理学の常識を見直すべきではないかという主張になる。
(もしかしたら光の速度は超えられるものなのかも?)

ジョアオ・マゲイジョは、「宇宙の一様性問題」の解答として光の速度は、宇宙が誕生した頃はもっと速かったのではないか
という仮説を立てた。

「宇宙の一様性問題」とは、やたらに広いパーティー会場と人手不足のウエイトレスの例で語られる。
客の持つ空のワイングラスにひとりでワインを注いで回るウエイトレス。
そこへやって来た観測者は、客のワインに全てワインが注ぎ終わっている事実を観測する。
(なんでこのウエイトレスは、こんなに仕事が早いのか?)

インフレーション理論による解答。
パーティーが始まったばかりの頃は、客はまだ中央のテーブルの周りに集まっていたのだという考え方。
だからウエイトレスは、広い会場を走り回らなくても全員のグラスにワインが注げたのだという説。

ジョアオ・マゲイジョの説。
パーティーが始まったばかりの頃は、ウエイトレスはローラースケートを履いて移動していたのだという考え方。
だからウエイトレスは、広い会場を素早く移動して全員のグラスにワインが注げたのだという説。

そして宇宙には、まだ光が光速を超えて移動する場所(宇宙ひも)が残されていて、その場所を利用すれば、宇宙を超光速で
移動できるかも知れないという「わあ、夢が広がりング!」な話なのだが、まあ、あくまで理論でしかないわけだよね。

かくいう私もマゲイジョさんの理論に興味を引かれ、彼の著書『光速より速い光』(ジョアオ・マゲイジョ NHK出版)を
買って読んだわけなのだが。

さてと、明日はコミケ1日目だ。
寝よう。

2017年12月27日(水)
午前中。
SF乱学講座の会場予約。
ネットで部屋を予約してから電話でその部屋で使用する機材を予約するというこのシステム(しかもネットの予約は8時半
からで早い者勝ち、電話は9時からしか受け付けない)なんとかならないものかなあ?

昼。
あまり寒いので、風呂を沸かして入った。
マジでストーブを買おうかと思う。
(思うだけだが)

午後。
ニュースで元オウム信者の菊池直子さん、無罪確定と言っていた。
無罪の人が指名手配され、17年間も逃げ回っていたのか。
(そして仮に彼女が17年前に出頭していたとしたら、無罪になっただろうか?)
本当に闇の深い事件。

夕方。
年賀状書き。

ニュースを見たら、北関東で大雪らしい。
雪は苦手なので自宅付近の天気が良いのがありがたい。

夜。
部屋がユラユラした。

 時刻:22時5分頃
 震源:千葉県北西部(北緯35.5度 東経140.1度)
 深さ:約80km
 規模:マグニチュード4.5
 最大震度:震度3(埼玉県草加市、神奈川県横浜市保土ケ谷区、神奈川県横浜市港北区)

震源は千葉のようだが、東京湾を挟んで対岸の横浜や少し離れた草加市の方が揺れは大きかったらしい。
ちなみに豊島区は震度2の揺れだった。
ちょっと大きく感じたな。

寝る。

2017年12月26日(火)
午前中。
ノパソ(MacBook)に「バッテリーの交換修理」という表示が出る件について、購入先のアップル代理店に電話。
「購入1年半でそんな表示が出るのは、やはり変ですね」
という話になる。
バッテリー交換には2万円以上かかると言われ、
「ええっ! そんなに?」
と、驚いたら、アップルの直営店に行けばもっと安く済むと教えてくれた。
いずれにせよ年明けの話になりそう。

昼。
いつも見ている海外ドラマを観ようとテレビをつけたら映画が始まった。
特別番組らしい。
年末に夕方までテレビの映画を観ていられるほど良いご身分でもないので、テレビを消していろいろと雑用。

午後。
振り込み手続きのために銀行に行き、ATMを操作していたら、いきなり肩をトントンと叩かれる。
ATM操作中に声をかけて来る奴はロクなもんじゃないと思っているので、警戒しつつ振り返ると目の前に警察手帳。

見た目が怪しげであることに関しては自信(?)がある私。
(さては不審者として通報されたか!)
と、逃走手段を考えつつ話を聞くと、警察官曰く。
「怪しげな誘導でお金を振り込もうとしている詐欺事件の被害者っぽく見えた(要約)」のだそうだ。
いままでに数多くの怪しげな団体(^^;に金を振り込んで来た私だが、警官に止められそうになったのは初めてだ。

家に帰ったら宅急便が届いたので、おすそ分けのために知人宅へ出かける。
ついでに、
「実は某社がネットで出資者を募っているので出資しようかと考えているのだが」
という話をしたら、
「やめとけ」
と、アドバイスされる。

その会社の社長は、大学を出て大手企業に就職が決まっていたのに入社式の3日前に、刑務所を出所して来た直後だという男
に誘われて設立間もない別の会社に就職。
めでたく社員1号になるも、翌年、社長が病気になったということで社長に就任したという信用できる人物なのだが……。

日が暮れてから帰宅。
なんだか何もしないのに午後の時間が潰れてしまった。

夕食を食べて、寝る。

2017年12月25日(月)
クリスマスの朝だ!
……まあ、何もないけど。

午前中。
年末年始の準備等イロイロ。

最近は交通機関の予約とかが全てインターネット。
なので年末はノパソが欠かせない。
……その欠かせない作業の最中に、なんかノパソの充電が変な感じになっているのに気がついた。
充電してもすぐに「充電してください」の表示が出るのだ。
(おかしいな???)

昼。
「エレメンタリー2」を観る。
このドラマ、ホームズの薬物依存症に、ちょっと拘り過ぎじゃないか?
そもそも「女に手の早いシャローック・ホームズ」という設定が変だし。
イギリスの名作をアメリカ人が下手にいじると主人公が「内面に弱さを抱えたマッチョ主義者」になるのはなぜだ?

「エレメンタリー」が終わって「パディントン」が始まったのだが、主人公が歯ブラシで耳垢を掃除した挙句に、それを口に
入れて舐めるシーンでテレビを消した。
あれを笑えると思ったのだろうか?
私は気持ち悪いと思っただけだが。

夕方。
年賀状のデザインの直しについて、デザイナーとアレコレ。

夜。
やはりノパソがおかしいので、チェックしたら「バッテリーの交換修理」という恐ろしげな表示が!
うちにノパソは3台あるが、その表示が出たのは一番新しいやつ。
(どういうことだ?)

NHKの「100分 de 名著」を観る。
「ソラリス」の最終回で、瀬名秀明氏がゲストで出演。
ハイテンションな喋りに講師の沼野充義氏(早川の『ソラリス』の翻訳者)が、若干、引いていた。(笑)

実は映画版の「惑星ソラリス」(タルコフスキー版)は、昔テレビで放映していたのを録画して観たのだが、録画の失敗で、
ラストシーンが切れていたのだ。
その私が見損なったラストシーンに、原作者のレムはたいそう腹を立てていたそうで、確かに原作のテーマを考えると「あれ
はないわー」になってしまう。
……と言うか、そもそも「クリスの家族」って何のために出したんだ?

寝る。

2017年12月24日(日)
年賀状の印刷が半分終わった。
あとはこれに住所を書かないといけない。
コンピューターでプリントしてしまうと早いのは知っているのだが、それだと自分が誰に年賀状を書いたか記憶できなくな
るのだ。
たった70名足らずの相手の名前をリストを見ただけでは覚えきれなくなったのは、歳のせいなのだろうなあ。

午後からメンサ・テスト合格者の会の例会。
「メンバー宛の年賀状に宛名を書くのは、会の事務作業と考えて良いよね?」
と言い訳しつつ、例会会場の隅で宛名書き。

会場ではメンバーたちが「世界平和を効率良く進めるためには、どの国のどの政治家を暗殺するのが最も効果的か」という
危ないゲームの話で盛り上がっていた。
(12月24日にこんなところに集っている奴らは、心が殺伐としているのだ)

例会後に飲み会。
帰り道で書きあがった分の年賀状をポストに入れて帰宅。

寝る。

2017年12月23日(土)
天皇誕生日。
平成が終わると23日は休日じゃなくなるんだな。

さて、年賀状を書かないと……。
住所録を出力したところで、力が尽きるダメな人。

昼。
あまりに寒いので風呂を沸かして入る。

午後。
大阪のメンサの人と電話。
正月休みに会いに行こうかというような話をする。

国内のニュース。
今年の全国での出生数は、約94万1000人だった。
昨年(2016年)と比較して約3万6000人の減少となる。
ちなみに、2016年の出生数は97万6079人で、前年比2万8698人の減少だった。

これは、平均して1年毎に約3万人ずつ出生数が減っていくトレンドラインなのか。
10年で30万人、30年で90万人出生数が減る計算?
1世代を約30年と考えると次の世代には10万人を切る計算になってしまうのだが、大丈夫か、日本?

私はかなり真剣に国レベルのコンパクトシティ化を考える時期じゃないかと思っている。
人口密度の極端に低い地域にポツンと暮らしている人に、異性と出会うチャンスは少ないであろうから。

私が子供の頃に絵本で見た「未来の農業」は、都市部の建物の中に農地を作っていた。
実際に水耕栽培の野菜は、すでに商品化されているのだし、農民が人の多い地域で暮らせるような農業は、ビルの中での水耕
栽培やリモートコントロールの農業ロボットの開発で、実現するのではないかと思うのだがなあ。

林業も水産業も技術開発が進めば人口密度の高い地域に暮らしながらでも、なんとか可能になるのではなかろうか。
異性と出会えないと結婚も難しいので、もっと人が集まって住む工夫をしないと子供は増えないと思うのだよな。

寝る。

2017年12月22日(金)
午前中。
ネットに興味深いものが上がっていた。
ツィッターにデマを流した人の謝罪文である。

ちなみに、デマというのはこのツィート。
〈AEDを使用する際服を脱がすわけですが、社内アンケートの結果「男性にされたらセクハラで訴える」という女性社員が多
かったため、女性社員が倒れていたときの救助活動一切を女性にさせ、男性しかいないときは女性を呼び出すか、契約書に本
人の署名をしてもらってから救助する。という会社に遭遇した〉
〈まあ、女性の意思を尊重した結果なので、男性社員は誰も文句を言わずに受け入れてましたが、女性社員はなんか喚いてい
たらしいです〉

呆れたことに、これが、まるっきりの作り話だったのだと言うのだ。

で、以下のような謝罪文がネットに上げられていたわけだ。
〈私は上記の通り、人命・女性の尊厳を軽んじ、
緊急時の救助活動を躊躇させる嘘のツイートをしました。
私のツイートで、女性の皆様をはじめ、
多方面ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません〉

さらにデマを流した当人は、この謝罪文に関する、
〈AEDを使われてセクハラだと訴える女性、聞いたことありません〉
というレスに対して、
〈セクハラだと訴える女性>過去にネタとして騒がれた事があり、今回はそれを誇張して使用しました〉
と、回答していた。

根拠のないネタ話を事実としてツィートすることは「誇張」とは言わない。
「誇張」と言うからには少なくともその元となるものが存在しなければならないはずだからだ。
「ない」ものを「ある」と言ったら、それは「誇張」ではなく「嘘」である。
……これを「誇張」と言い張るところから推察して、このデマを流した人は、あまり反省していないようだな。

夜。
「クローズアップ現代プラス」の特集に池上彰が出るというので、観る。

北朝鮮のミサイル開発が、なぜ急激に進展したのかという話題。
かつ、そのミサイルが、旧ソ連で開発されていたミサイルにそっくりなのだそうだ。

旧ソ連時代、ウクライナにはソ連のミサイル工場があった。
冷戦終結によって、その工場は閉鎖され、ミサイル技術者は監視下に置かれることになった。
2014年にクリミア問題でロシアとウクライナの関係が悪化。
ソ連への輸出が激減したことで、ウクライナの経済状況が悪くなった。
そこで、生活に困窮したミサイル技術者が密かに北朝鮮にミサイル技術を売ったのではないかという疑いが生じているそうだ。
(もちろんウクライナ政府はこれを否定している)

冷戦終結によって、旧ソ連の「核開発技術」に関しては、かなり厳重な監視下に置かれたが「ミサイル技術」に関しては、核
の場合ほど厳重に監視されていなかったようなのだ。

現在、安倍政権はアメリカのトランプ大統領に同調して、北朝鮮に圧力をかけて音をあげるのを待つという方針を取っている
のだが、ゲストの泉ピン子の「窮鼠猫を噛むみたいなことにはならないんですか?」という質問は、正にそこが心配なところ
だと思った。
金正恩という人は、追い詰められてヤケを起こしたりはしない、冷静で思慮深い政治家だろうか?

銀行による押し売りという話題。
低金利のせいで本業の貸付業務で思うように収入を得られなくなった銀行が、保険手数料ビジネスに重点を移すようになって
来たという話。
そして、手数料を稼ぐために高齢者にいらない保険商品を売りつけている実態があるらしい。
このことを取材するためにネットで情報を募ったところ、若手銀行員や銀行退職者からの告発が多く集まったのだそうだ。

この告発が多かったという点が個人的に興味深かった。
昔なら銀行のような「優良な職場」に就職した人はその職場を一生のものと考え、銀行内部の問題を告発しようとはしなかっ
たのではないかと思うから。

いま銀行では効率化を求めてリストラを行っているらしい。
これが結果的に「内部事情を知る者を野に放つ」結果となっている。

また、パワハラを受けても昔なら「歯を食いしばって耐えた」若手が、いまは「転職を考える」方向に動いている。
彼らもまた内部告発者となり得るわけだ。
最近、大企業の不正がボロボロと明るみに出てきている背景には、こういう社員の意識の変化があるのかもしれないな。

寝る。

2017年12月21日(木)
朝方。
またいつもの場所の夢を見た。
どこだか分からないのだが、夢にしか出て来ない街。
私はそこに住んでいて、住んでいる場所も現実の住所であるアパートとは違う家。
そして私自身も子供のようで……
目が覚めた。

喉が痛くて体がだるい。
風邪をひいたのだと思う。

昼。
「エレメンタリー 2」は、どんでん返しに凝りすぎて、真犯人の動機が不自然。
なんかこのドラマ、脚本がイマイチだな。

午後。
やばい、熱が出て来た。

ニュース。
日本航空が、取引先になりすましたメールで航空機リース料などの支払いを要求され、約3億8千万円を騙し取られる詐欺に
遭ったのだそうだ。

〈取引のある金融会社の担当者を装うメールが9月25日に届き、支払口座を香港の銀行に変更したと伝えてきた。送信元の
アドレスは画面表示上、担当者のものと同じだったため、日航側は信じて同月29日に約3億6千万円を送金した。翌10月、
本物の金融会社から督促があり、だまされたことがわかったという〉
(2017年12月20日19時51分 朝日新聞 伊藤嘉孝)

日航のような大きな会社でも、こういう「振り込め詐欺」みたいなのに騙されることがあるんだなあ。
メアドとか電話番号とか振込口座とかの変更の連絡があったら、一度、相手に確認した方が良いね。

夕食。
お好み焼き。
ソース味の「粉モン」って、美味しいよな。

夜。
「モーガン・フリーマン 時空を超えて 宇宙人は地球にいるのか?」を観る。
すごく面白い内容なのに体調のせいかウトウトしてしまい、気が付いたら番組が終わっていた。
(ロボットが出て来た辺りまでは覚えているのだが……)

テレビを消して本格的に、寝る。

2017年12月20日(水)
朝刊の2面の記事。
〈陸上イージスに課題〉
〈迎撃精度どう向上〉
〈配備コスト膨らむ〉
という見出しで、内容を読む、
〈政府は19日、米軍の陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定した〉
ということだった。

問題は、
〈北朝鮮は11月、通常より高く発射する「ロフテッド軌道」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)を打ち上げ、最高高度は約
4400キロメートルに達した。この軌道を描くミサイルは急降下する。防衛省幹部は「ミサイルの探知や追尾に優れるイー
ジス・アショアでも迎撃はなかなか難しい」と認める〉

というわけで、
〈イージス・アショア単体での迎撃精度には限界があるため、ミサイル防衛用の他の防衛装備品も高度化して底上げをはかる〉
ということになるのだが、
〈こうした防衛力整備は多額の費用を伴う〉

どのぐらいの費用がかかるのかと言うと、
〈政府は弾道ミサイルの防衛に乗りだした04年度から17年度までに約1兆840億円を投じた〉
〈18年度中に2兆円を超えるのは確実だ〉
〈19年度にはここにイージス・アショアが加わる。防衛省は施設整備を含め1基あたり約1千億円を見込んでおり、総額で
2千億円程度にのぼる。高性能レーダーを搭載すればコストはさらに膨らみかねない〉

いまの日本政府に、それだけの防衛支出を維持できるだけの金はあるのだろうか?
防衛に金をかけ過ぎて、その他の分野がボロボロになり国が滅んでは元も子もないぞ。

トランプは商売人だから、日本に商品を売りたがっている。
一番儲かる商品と言えば兵器だから、日本がアメリカから高い兵器を買えば機嫌が良くなるだろう。
日米の蜜月にはアメリカから兵器を買うのが一番。
しかしそのアメリカ、昨今はその「落日」ぶりが囁かれているのだ。
特にトランプの評判は最悪だ。

そんな奴と仲良くするために2千億円を支払うぐらいなら、私は北朝鮮に工作員を送る方に予算を使うべきだと思うな。
北朝鮮の民衆は、目下非常に貧しい。
下品な言い方だが、貧乏人の買収は安く済むものだ。
そっちに金をかけた方が、コスパが良い気がするのだがな。

午後2時頃。
轟くような低い唸りを聞く。
何の音かは分からない。
非常に不気味。

夜。
気温が低くなってきてからなぜだかずっと眠くて、夜の9時頃になると半分眠っているような状態になる。
私は本当は冬眠する生き物なのかも知れないという気がしてきた。

あまりに眠いので、寝る。

2017年12月19日(火)
日経朝刊に〈迫真 改革なき税予算〉という特集記事の第1回が載っていた。

〈総理の恩返し〉
〈診療報酬、日医会長に配慮〉
〈効率化議論置き去りに〉
という見出しで、2018年度予算の焦点であった診療報酬改定率について。

〈医師らの技術料などは予想異常に伸ばす一方、薬剤費抑制で予算削減を達成するいびつさが浮き立つ〉
〈自民党の支援団体である日本医師会と政権の蜜月〉

〈もともとこんな高水準で決まるはずではなかった〉
〈「上積みは横倉さんが自民党が下野したときも裏切らなかったことへの総理の恩返し」。こう語る厚労省幹部もいる〉
〈横倉とは阿部が若手で自民党の社会部会長(現在の厚生労働部会長〉をしていた頃からの密接な関係〉

 ※横倉
  日本医師会の横倉義武会長のこと。

こういう「総理大臣のお友達」優遇、いい加減に止めないと国難の原因になると思うぞ。
私が外国の工作員だったら「日本の総理はお友達からのお願いに弱い」ということを利用した作戦を考えると思うから。

昼。
「エレメンタリー2」
……イマイチ。
「国家機密を握った男を、彼を支援する団体と戦いつつ追う」というストーリーなのだが、とってつけたような「地上のも
つれによる殺人」を話に加えたせいで「国家機密か情報の自由か」という大きなテーマの焦点がぼやけた。
そういう面倒な問題に踏み込む気がないのなら、最初からそんなテーマの触るなと言いたい。

午後。
駅前の銀行での手続き。
書類を私が郵送するのと銀行側から区役所に送るのとどちらが早いかという話になり、
「このまま歩いて私が区役所に持って行くのが、一番早いんじゃないでしょうか?」
と、言ったら、
「区役所って、そんなに近くなんですか?」
と、言われる。
地下鉄で1駅(池袋→東池袋)の距離。
散歩がてらに歩いて行ける。

書類を手に銀行のすぐ前から地下道へ潜り、60階通りの手前で地上へ。
ハンズの脇から再び地下へ降りてサンシャイン60の地下を通り抜けると、そのまま地下伝いに区役所の建物に入れる。

今日の窓口係は話の分かりやすい人だった。
問題なく手続きを終えたら、キャンペーン中だとかで粗品を貰う。
革製の小銭入れ。
ちょっとラッキー。

東京芸術劇場まで戻り、劇場内の郵便局で年賀葉書を買ったところで、スニーカーの底に穴が開いていたことを思い出す。
せっかくの新年なので、穴の空いていない靴で迎えたい。
千川まで地下鉄で移動し、バーゲンのカゴの中から1280円のスニーカーを見つけて購入し、再び地下鉄に乗って帰宅。

夕刊。
1面トップは、トランプ大統領が「国家安全保障戦略」を発表という記事。
〈中国やロシアを米国の国益や国際秩序に挑む「修正主義勢力」と断じ「強国同士の競争が再び戻ってきた」との危機感を
表明。国防予算の拡大などを通じて「米軍の力を再建する」と明記した〉
(この人は、いったいどこへ行きたいのだろうなあ?)

夜。
NHKで、コント番組「ライフ」を観る。
家康の娘を妻に迎え、石田三成を倒した加藤清正のもとに、何も知らない豊臣秀吉の霊が現れるというコント。
(こういうタイプのお笑いは好きだな)

寝る。

2017年12月18日(月)
朝のニュース。
昨日、各社の世論調査の結果が発表されたらしい。
それによると、内閣支持率は、

日経(テレビ東京)
 支持率:50%(前月比:2ポイント減)
不支持率:40%(前月比:1ポイント増)

FNN(フジ・ニュースネットワーク=フジテレビ系列)
 支持率:47.5%(前月比:0.2ポイント減)
不支持率:44.6%(前月比:2.2ポイント増)

NNN(ニッポン・ニュースネットワーク=日本テレビ系列)
 支持率:37.8%(前回比:3.3ポイント減)
不支持率:45.3%(前回比:3.9ポイント増)

と、だいたいそんな感じ。
調査した局によって数字にバラつきはあるものの、トレンドとしてはやや下がり気味のようだ。
まあ、上がるような要素がないからね。
だいたいこんなものだろう。

午後。
銀行と区役所へ。
区役所の窓口のおばさん、説明が下手。(笑)
「ピンクの紙があるんですけど、そのピンクの紙が銀行から区役所に来て、それからピンクの紙を……」
「要は、銀行とのやり取りに時間がかかるので、申請から受理までにタイムラグがあるという意味ですか?」
と、聞いたら、笑顔で、
「そうです!」
(用紙の色は、職員が内部で事務作業の説明を行う際には重要だが、窓口の客には関係ないことだと思うぞ)

「それとハンコが見えにくいと何度もやり直しとか、ハンコを押し直すのに何度も来て貰ったりとか……」
「印鑑は鮮明に押して欲しいと?」
「そうです!」
(窓口係に「説明」の研修を行うだけで、役所の待ち時間は、だいぶ短くなるんじゃなかろうか?)

帰宅。
精神的に、無駄に疲れてしまった。

日経夕刊1面の記事。
総務省所管の情報通信研究機構が、英語と中国語、日本語の会話を自動で翻訳するイヤホンを開発したのだそうだ。
マイクを兼ねたイヤホンを無線でスマホに繋げ、発話者の声をマイクで拾って、スマホを通じて文字データにしてサーバーに
送り、この文字データをAI技術の「深層学習」で相手の母国語に翻訳し、相手のイヤホンに音声を流す仕組みで、話し終え
てから約2秒後に相手に音声が聞こえるのだとか。
翻訳の精度は9割前後。(TOEICで800点以上の水準らしい)

欲しいけど、私はスマホを持っていないんだよな。
iPodじゃダメか?

夜。
「100分 de 名著」を観る。
『ソラリス』の3回目。(2回目は見逃した)

自分のトラウマが実体化してしまうというソラリス軌道上のステーションを訪れたクリス・ケルヴィンは、狂言自殺に失敗し
て死んだメンヘラ女ハリーのそっくりさん2号(1号はクリスが宇宙にすっ飛ばした)と暮らすうちに、次第に彼女を愛する
ようになる。

自分が愛しているのはハリーなのか、ハリーのそっくりさん(幽体F)なのかがわからなくなり、苦悩するクリス。
幽体Fは、本物のハリーのような自己中女ではなく、本気でクリスの苦悩を心配して自殺を図るがソラリスの海が作り出した
不死身の体を持っているために死なない。
(イギリス人がこの設定で小説を書いたら、絶対にコメディになると思うなあ)

私にとってこの小説の一番の謎は、なんでクリスは、ハリーのようなメンヘラの自己中女を恋人にしていたのかという点。
ソラリスの海の謎より、そっちの謎の方がずっと深い。

寝る。

2017年12月17日(日)
寒い。
布団から出るのが嫌な冬の朝。

昼。
あまりに寒いので、風呂を沸かしてお湯で体を温める。
本当はストーブを買いたいのだが、金がない。

夜。
前町会長さんのお通夜で近所の寺へ。
この寺は、1階が檀家以外の人でも使える葬儀場になっている。
なので、寺は禅宗だが葬儀場では日蓮宗の葬式が行われたりするわけである。

さて、故人は、立場が立場であった(町会長以外にも、いろいろな団体の役員を兼任していた)方なので、参列者も多い。
境内に溢れた参列者は、本来は並んで焼香の順番を待つはずなのだが、寒いので屋外に設置されたストーブの前に人だまりが
出来る。
そんな風にストーブの回りに集まって来るのは、主にご老人。

葬儀屋の係員が気を利かせたつもりか、ストーブの前の老人たちを葬儀場の中へ案内する。
老人たち、少し戸惑いながらも葬儀屋に何度も促され、葬儀場の中へ。
やがて彼らが葬儀場に入ったことを知った屋外の老人たちから不満の声が上がる。

あとで分かったことなのだが、ストーブの前の老人たちは、ただ寒いからそこに溜まっていただけで、故人と特に関係が深い
わけでもない一般の参列者だったらしく、屋外に残った人たちの間からは、
「なんであいつが、一番前の席に座っているんだよ!」
とか、怒鳴る声が聞こえた。

何しろ境内は寒い。
吹きさらしの寒さは、高齢者を不機嫌にする。

やがて焼香が始ったが、
「なんで焼香台を廻さないんだよ!」(「参列者が多いのだから廻し焼香にすべきだ」という意味だと思う)
「葬儀屋がおかしいんだよ。何をやってるんだ!」
と、文句を言う声がますます大きくなる。
(おーい、お通夜なんだよ。少しは静かにしてくれ)

確かにこの葬儀屋、やや問題があって、私の眼の前でも遺族から借りたお別れの曲らしきCDをうっかりコンクリートの床に
落としたり、上に重たいスピーカーを乗っけてしまったりしていた。
(私に指摘されて慌ててケースを確かめていた)

前町会長のお通夜なのだから、近隣の住民が焼香に集まって来ることは予測ができたはず。
葬儀屋が気を利かせて、参列者を待たせるための暖房の効いた部屋を用意しておけば問題なかった話だと思うのだ。
あの寺には、そのための広間がちゃんとあるのだから。

故人は、さまざまなイベントをいつも見事に仕切っていた人だった。
(自分の葬式は、自分では仕切れないからなあ……)

帰宅。
寒いのでもう1度、風呂に入ってから、寝る。

2017年12月16日(土)
午前中。
アパートの今月の管理費をまだ払っていないことに気づき、ついでに先月分を払い忘れていたことにも気づく。
銀行へ。
せっかく家を出たのだからと、池袋をぶらぶら。
丸善の地下でノートを買い、ポイントカードを出したら、
「そのカードは、10月で廃止になりました」
と言われる。
8月にこの店が開店して間もなく、店員に勧められて作ったばかりなのだが。
(もしかして2ヶ月後に廃止する予定のカードを勧めたのか、店員?)
ジュンク堂との共用カードなら使えるというので、そっちのカードを出す。

「ポイントの移行についてなど、詳しいことは2階のカウンターへお問い合わせください」
と言われたので、わざわざ2階まで上がったら、廃止したカードに溜まっていたポイントは移行できないのだということを
「詳しく」説明された。
(一瞬、八百屋に走ってレモンを買って来ようかと思ったぞ、丸善!)

コミケの打ち合わせに行く。
「ガス代の支払いが遅れて、ガスを止められたのでストーブが使えない」
という部屋の中でコートを着たまま打ち合わせを済ませ、お茶で体を温めつつ一緒に「NCIS:ニューオリンズ」の最終回
の録画を観る。
クリフハンガーになっていない、きれいな終わり方。
第2シーズン以降の製作が確定していて、変な小細工の必要がなかったのかな?

なんとなくそのままテレビでバラエティ番組を観ていたら、映画「鎌倉ものがたり」の宣伝になった。
映画の内容はよく知らないが、主人公らカップルが江ノ電に乗って冒険するみたいな映像が流れた。
これがいわゆる「タンコロ」(私が子供の頃は「臨時」と呼んでいた覚えがある)で、木製の座席が少し懐かしかった。

正式名称は「江ノ島電鉄100形電車」らしい。
私がこの電車に乗ったのは1970年ぐらいだったはずだが、当時の江ノ電は2両編成で、沿線に作られた新興住宅地の住民
の通勤・通学時間帯にのみ臨時で2両の正規の列車から何分か遅れで1両だけのこの車両が走っていたのだと記憶している。
それで合計3両分の乗客を運んでいたわけだが、その後、江ノ電のホームの延長工事が行われ、4両編成の列車が走るように
なってからいつの間にか消えていた。

ぬるめのビールで体を温めてから帰宅。
寝る。

2017年12月15日(金)
日経朝刊の企業面。
〈公道での無人自動運転〉
東京都江東区の日本科学館前の公道で運転席に誰も乗っていない自動運転車の走行実験が始まったという記事。
実験を行っているのはZAPという会社。
高齢化で人間ドライバーの運転が不安になって来ている現状を考えると、自動運転の技術は早く実用化して欲しいな。

もうひとつ企業面の記事。
ANAホールディングスが空港での手荷物搬送やコールセンターのシステムに利用するために、今後数年間にわたりAIや
ロボットなど先端技術の導入に毎年100億円以上を投資することにしたのだそうだ。

〈業界で先駆けて先端技術へ投資し、業務効率化や懸念される人手不足への対応を急ぐ〉
とのこと。
何しろ、昨年に生まれた子供の数は100万人を割っているのだ。
あと20年もすれば、新卒を採用するなんて大企業でもないと困難という時代になりそうだ。
そうなると「新卒の一斉採用」自体がなくなるのかな?

昼前に部屋にいたら「ビー」というあの音がした。
 時刻:11時42分頃
 震源:東京湾(北緯35.2 東経139.8度)
 深さ:約100km
 規模:マグニチュード4.4

最大震度は震度2だったが、豊島区は震度1だったらしい。
震源地が東京湾というのが、ちょっと怖いね。

昼。
いつの間にか「NCIS」が終わっていて「エレメンタリー」シーズン2の第1話が始まった。
今回は、ツンデレのシャーロック・ホームズの兄で、さらにツンデレのマイクロフト・ホームズが登場。
マイクロフトと言うと原作ではかなりのデブなのだが、ドラマでは「病気をして痩せた」ということになっていた。

シーズン2の本国(アメリカ)での放送は2013年9月。
やたら最新技術を出したがるアメリカのミステリー・ドラマの例に倣って、今回の話は3Dプリンター・ネタ。
ドラマ版のレストレード警部補は、性格に問題のあり過ぎる男になっていた。

午後。
印刷所への料金の振込みと名刺の受け取りに駅前へ。
道の途中で町内掲示板を見たら、前町会長さんが亡くなっていた。
いつも元気な人で、まだ80歳にもなっていないはずなのに。
香典袋と袱紗を買って帰宅。
(最近、身近でよく人が死ぬな……)

昨日見舞いに行った大阪の知人の方は、持ち直したと連絡が来た。
こちらは御年90歳。
やっぱり90歳まで生きるような人は、根本的に体が丈夫なのかもなあ。

夜。
「人間ってナンだ? 超AI入門」を観る。
第11回のテーマは「老いる」。
高齢者のサポートに使われるAIについて。

ゲストの五木寛之氏は、脳からの指令を感知し筋肉に負担をかけないようにアシストするロボットなどについては、
「人間は道具を使う生き物。杖を使って歩行を楽にし、紙を切るのに手でちぎる代わりにハサミを使う。それと同じこと」
と、前向きに捉えていたが、
ロボットを話し相手にするということについては抵抗があるようだった。
私も、現段階のAIでは、まだまだ話し相手は無理かなと思う。

私が今後の日本に必要だと考えるAIは、重労働を人間に代わって行うロボットの頭脳。
遠隔地から自由にロボットをコントロールできるようになれば、例えば高齢化が進む農業などの分野で、人間は病院等の設
備が充実した都市部に住んで農地に行かずに作業を管理することができる。
農地での仕事が、専門の技術者が行う機械のメンテナンスのみになれば、僻地に人が定住しなくて済む。
コンパクト・シティ化が進み、地方行政も財政的にだいぶ楽になるのではないかと思うのだ。

さてと、寝ようか。

2017年12月14日(木)
朝。
ホテルで目を覚ます。
昨日、フロントで朝食は7時からだと教えられていたのだが、いわゆる「朝食券」の類が見当たらない。
(そもそも「食堂」の場所を聞いていなかった)
仕方なくそのままエレベーターで降りて行くと、そこに食堂ができていた。

ホテルは入り口を入ってすぐがエレベーターホール兼ロビーで右手がフロントという作り。
そのロビーに机が並べられて食堂に変わっていたのだ。
当然、この時間にホテルに入って来た人は、ホテルの玄関を入ったらそこで宿泊客がご飯を食べているという構図になる。

エレベーターホールが食堂なので、エレベーターを降りて来た人は宿泊客。
玄関はフロントからすぐ見える位置にあるわけで、これなら「朝食券」は必要ないのかも。

チェックアウトを済ませて大阪の街へ。
病院の面会時間までは、まだ間があるので梅田のデパートをぶらぶら。
阪急百貨店で北欧をテーマにしたイベントをやっていて、フィンランド料理の屋台が出ていた。

(フィンランド料理と言えば……)
と、期待に胸をときめかせながら、
「このミートボールは何の肉ですか?」
と聞いたら、
「普通の合挽き肉です」
というガッカリな返事。
ヘラジカ(moose)の肉ではないらしい。

仕方がないのでラズベリーのムース(mousse)を注文する。
御察しの通り「フィンランド料理の屋台でムースを食べた」と言いたかっただけだが、これが意外と美味だった。
(フィンランドのムースは最高さ!)

午後。
病院へ。
意識の戻った患者と面会。
意外と元気なので安心する。

さすがに東京に戻らなくてはならないので、新大阪駅から新幹線に乗車。
昨日はすぐに回って来た検札が、今日は1度も来ない。

(やっぱり昨日は切符を車内に残したまま消えてしまった乗客がいたからかな?)
昨日に乗った列車は、3号車の喫煙室の前に乗車券が落ちていて、検札で乗客全員切符を確認したはずなのに落とし主が見つ
からなかったそうで、何度も落とし主を探すアナウンスがかかっていた。
(そう言えば、昨日は兵庫県警の制服を来た警官を、車内で2度ほど見かけたなあ……)
何かややこしい事件が起きていたのだったりして。

新大阪のホームで雪のための列車の遅延がどうのという案内が流れていたのだが、米原のあたりで窓の外を見たら真っ白な雪
景色になっていて驚いた。
米原付近は、よく雪のために新幹線が止まるところ。
(米原のこの区間だけ、線路に雪よけの屋根みたいなものをつけるのは難しいのだろうか?)

新横浜の手前で「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」という車内アナウンス。
初めて本物を聞いた。
(患者は新横浜で降ろされたらしい)

コミケの入稿直前の急な大阪行きだったので、池袋に戻ってその足で最終打ち合わせに行く羽目になった。
帰宅したのは10時過ぎ、さすがに疲れたので、寝る。

2017年12月13日(水)
晴天。
午前中に家を出て新大阪から新幹線に乗車。
すぐに検札が来る。
車内放送で、東京駅を出た後で乗車券を落とした客を探すアナウンス。

昼食は駅弁で済ませる予定だったので、しばらく待つが、来ない。
待ちくたびれて座席を離れたら、どうやらその間に販売ワゴンが通過して行ったらしい。
戻って来たところで声をかける。
「売り切れです。名古屋での補充までお待ち下さい」
と言われる。

名古屋を過ぎてしばらくして、ワゴンが来たので声をかける。
「予約のお客様が先なので、お待ち下さい」
と言われる。
戻って来たワゴンに声をかけたら、
「すみません。売り切れました」
と言われた。
(JR東海は、私に弁当を食わせたくないのか?)

大阪駅前。
食事ができる場所を探してウロウロ。
夕方から開く居酒屋と、私なんぞの入店を雰囲気の力で拒む「オサレカフェ」。

仕方がないので、そのまま病院へ。
手術室に入る直前の病人と言葉を交わしてから病院の食堂で昼食だか夕食だかわからない食事。
どう考えても今日、東京に戻れる雰囲気ではないのでホテルを予約する。
ネット時代は、こういう時に便利。

術後にマスクを着用してICUへ。
まだ意識の戻っていない病人の様子を確認してから、ホテルへ。

チェックインしてシャワーを浴び、今夜はこのまま、寝る。

2017年12月12日(火)
毎年、本当に同じことを言うのだが、11月後半から2月まで南半球で暮らしたい!
……寒い。

午前中。
年賀状のための住所録作成。

午後。
『筒井康隆コレクションI 48億の妄想』の続きを読む。
過去に発表された小説やエッセイを集めたもの。

「SF教室」は、1971年にポプラ社から〈ポプラ・ブックス〉第8巻として刊行されたものの再録。
その中の「SF作家の案内」の「日本作家」のページには、作家の名前と紹介文、そして住所(!)が掲載されている。
(2014年刊行の本書では、さすがに住所は番地部分が伏字になっていたが)
おおらかな時代だったのだよなあ。

同人誌「NULL」に掲載された短編SFを集めたものも載っていた。
短編小説「タイム・マシン」は、米ソ冷戦を扱ったものだった。
タイム・マシンが実現しない理由は、米ソの冷戦にあったという物語。
当時は米ソの冷戦は、永遠に続くような気がしていたのだよなあ。

読んでいて、ふと思ったのだがタイムマシン的な何かによって1971年の人間と会話できたらどうだろうか?
「21世紀には、日本の人口爆発や光化学スモッグ、米ソ冷戦の問題は解決していますか?」
と、聞かれたらどう答えようか。
考えてみると、これらの問題はすべて解決しているのだ。
「思った通りだ。やっぱり21世紀はパラダイスなんですね!」
なんて言われたら、違う気がするしな……。

夜。
そろそろ寝ようと思っていたら、高齢の親類が緊急入院したという電話連絡が入った。
世話になった人なので、明日にでも新幹線で見舞いに行こう。
日帰りは難しいのでそれなりの準備は必要だな。

寝る。

2017年12月11日(月)
ここのところ、起き抜けにテレビをつけるのが習慣になって来た。
NHKの「わろてんか」は、ヒロインとその夫の喧嘩話が続いている。

史実ではモデルになった夫婦は決して仲は良くなかったようで、その理由は夫の浮気と放蕩にあったようだ。
しかし最近のNHKの連続テレビ小説は、いわゆる「優等生夫」しか出さないので「仕事に関する考え方で夫婦間に齟齬が
あり、ヒロインが夫の方針を理解してメデタシ、メデタシ」という流れになりそう。

つまり「商才があること」で有名だった歴史上の人物をモデルにして、「仕事のことが良く分からないために夫と喧嘩する
ようなヒロイン」を作っているわけだ。
これは……ちょっとな。

昼。
「NCIS:ニューオリンズ」を観る。
赤ん坊を車のシートに置いたまま、買って来たアイスクリームを冷蔵庫にしまうために数十秒間そばを離れた父親。
その数十秒の間に赤ん坊が車ごと誘拐される事件が発生。

現場である自宅前で捜査が行われる中、駆けつけた男性が「夫です」と名乗り、何のためらいもなく赤ん坊の「両親」から
事情を聞くNCISのメンバー。
(赤ん坊は代理母によって生まれたそうだ)
最後まで誰もツッコミなし……ということは、アメリカでは、男同士の結婚って普通のことなのか?

午後。
図書館へ。

夕方。
池袋でコミケの打ち合わせ。
印刷所とか表紙の紙とかを決めるが、表紙については、イラストレーターの意見を100%尊重。
「あなたの絵だ。好きな紙に好きな色で印刷するといい」
なので、打ち合わせ、すぐに終了。
「なか卯」で一緒に夕食を食べてから解散する。

帰宅。
アマゾンに注文した『48億の妄想』、今日が配達予定日のはずなのに、まだ届いていない。
(本1冊なのだから、普通は郵便受けに配達されるはずなのだが)
……と、思っていたら、夜の8時過ぎに宅急便で届いた。

(大きなダンボールの箱に、本1冊?)
と、開けてみたらば厚さ4センチ。
このサイズになると、ダンボールで宅急便の扱いになってしまうのか。

『筒井康隆コレクションI 48億の妄想』(日下三蔵・編 出版芸術社)。
後半の「SF教室」から読み始めてみたのだが、メチャクチャに面白い。
自分がなぜSFというものが好きになったのかを思い出した。

途中まで読んで、続きは明日のお楽しみということで、寝る。

2017年12月10日(日)
午前中。
東京芸術劇場で部屋が借りられなかった件、東京芸術劇場の並びの建物にネットで申し込んで、なんとかなった。

午後。
部屋代を支払いに出向く。
申し込みはネットでできるのに、支払いは直接行かなくてはならないのが、少し面倒。

途中、大通りの交差点で、ボロボロの服を着た自転車の男性を見かける。
手には弁当がいくつか入ったビニール袋を持っている。
服があそこまでボロボロで汚れていなければ、普通の買い物帰りの人なのだが。
自転車は椎名町の方向に向かっていた。

弁当は複数だったから、家族か友人のものだろうか?
(どこへ行くのだろうなあ?)
と、見送って、池袋方面に歩く。

西池袋公園(紛らわしいが「池袋西口公園(ウエストゲートパーク)」とは別の公園)の前まで来た時、再びさっきの自転車
の男性を見かける。
手には弁当のビニール袋を持ったまま。
私の進行方向と垂直の方向に走り回った人間と、なぜまた出会う?
(もしかして、同じところをぐるぐる回り続けているのだろうか?)
ちょっと不思議な体験。

公園の近くで長い行列を発見。
漫画か何かの展示&トークショーを行っているようなのだが、会場が主婦が趣味でやっている手芸か何かでやっているような
作品を展示するようなレンタルスペース。
到底、大人数を収容するのは無理。
主催者、客数を読み間違えたのか?

さて、部屋の申し込み手続きを終えてから名刺を切らしていたのに気がついて名刺屋へ。
ついでなので、東口のビックカメラへ回ってUSB−CとUSBの接続アダプターを買う。
アップル純正の高いアダプター(税込み7992円のものと、税込み7981円のもの)を買って使っていたのだが、USB
メモリーが、しばしば認識されないという不具合が起きて困っていたのだ。
念のため、アダプターを調べてもらったのだが「異常ありません」という返事。

で、本日は、安物のアダプター(税込1058円)を購入。
家に帰って試してみたら、1発で問題なく認識された。
純正品が、必ずしも良いとは限らないのだね。

帰り道で「ニコニコ本社」を覗いたら、以前は商品見本として展示されていた「ダンボッチ」が、ミニスタジオとして稼働し
ているのに気がついたのだが、私には未だにこの施設が何屋なのかが分からない。
ネットで調べると〈ニコニコ動画ユーザーの交流、およびニコニコ文化の情報発信を目的としたリアル店舗〉と説明されてい
るのだが、要するに、それってどういう商売なのだ?

フロアには喫茶店とグッズの販売店と舞台(イベントスペース?)みたいなものがある。
ちなみに、本日は舞台では、何の催し物も行われていなかった。

夕方。
寒いので、飯を炊いた熱で手足を温める。
我が家の暖房は、足元用ヒーター1個しかないので、冬場はとても寒いのだ。

なので、早めに寝る。

2017年12月9日(土)
朝。
テレビの情報番組が、中東でアメリカの国旗が燃やされる映像を流していた。
これで中東が反米・反イスラエルで団結してしまったらどうなるんだろう?
ISみたいな反米武装組織が出来て、その旗の下に全イスラム諸国が団結……とかなったら、嫌だな。

午後。
ミステリー文学資料館に「シャーロック・ホームズ〈130年〉半七捕物帳〈100年〉展」を見に行く。
入場料300円を払って資料館の中に入ると、ミステリーとSF専門の図書館になっている。
その一角に展示コーナーがあって、ホームズや半七関係の資料が展示されているのだが、ガラスケースの中にカンバーバッチ
のフィギュアまであったのには笑った。

面白かったのは「ホームズ・マトリョーシカ」ホームズを開けるとワトソンが……と、モリアーティー教授あたりまではわか
ったのだが、最後の小さなひとつがなんだかわからない。
よく見たら、これだけは人形ではなくて、マトリョーシカの形の木に犬の絵が描いてあるというもの。
説明書きを読んだら「バスカヴィル家の犬」だそうだ。

「ホームズ・チェス」というのもあって、これにもやっぱり「バスカヴィル家の犬」の駒があった。
どんだけ人気なんだ「バズカヴィル家の犬」?

でも、一番目立つ展示は、なんといっても壁一面に貼られたいしいひさいち氏の4コマ漫画。
シャーロック・ホームズを読み込んで描かれたマニアックなパロディが面白い。
次はぜひ「いしいひさいち展」をやっていただきたい。

ビックカメラへ移動。
USBメモリを買う。

外へ出ると夕方の風が寒い。
1号くんと2号くんを誘って養老の滝で鍋を突きつつ、熱燗で体を温めてから帰宅。

部屋の中でも吐く息が白い。
だから冬は嫌いなんだ。

寝る。

2017年12月8日(金)
朝。
東京芸術劇場へ。
なぜか乱歩通り商店街を東に向かう人の列。
池袋で地下に降りようと思ったら「有楽町線は運転を再開しました」とアナウンスしていた。
(電車が止まっていたんだな)
東京芸術劇場に着き、窓口で部屋を借りたいと言ったら「満室です」と断られる。

すごすごと帰宅。
朝食は、焼きおにぎり。
うちには炊飯器というものがないので、炊いた飯を保温というのが難しい。
鍋に残った飯を温めて食べるには、焼きおにぎりが、いちばん楽。

昼。
「NCIS:ニューオリンズ」は、検死官の話。
17歳の元不良少年を引き取って面倒を見ている検死官が、彼に助手をさせていた。
アメリカのドラマでは、医師がこの仕事を行なっているようだが、確か「ハワイ5ー0」でも、特に資格のない若者を検死官
が助手にしているエピソードがあった。

日本では検死官は「警察大学校において法医学を修了した警部または警視の階級を有する者」が任命されることになっている
のだが、アメリカはどういう制度になっているのだろう?
そう言えば、日本では遺体の解剖を行う担当者が不足しているので、あまり行われないと聞いたが、アメリカでは割と普通に
解剖をやっている感じだ。(あくまでドラマでの知識だが)

「ハワイ5ー0」と言えば、今日は真珠湾攻撃の日。
戦争はいかんと思うのだが、トランプさんは明らかに中東のイスラム教徒に喧嘩を売るような真似をしている。
彼にくっついて行ったら、絶対に割りを食うと思うので、安倍さんは適当に距離を置いて欲しい。
ネットの記事を読んでも、アメリカに賛同している国は少ないようだし。

〈エルサレム首都認定発表 米の孤立深まる〉(2017/12/7 22:56 日経)

〈「不当で無責任だ」。7日、サウジ王室は声明を発表し、トランプ氏の決定を非難した。親米・反イランでサウジと足並み
をそろえるアラブ首長国連邦(UAE)の外務省も「地域の安定への悪影響を深く憂慮する」との声明を出した〉

〈英国のメイ首相は「地域の和平展望の助けにならない」との声明を発表した。フランスのマクロン大統領は米国の「一方的」
な決定を支持しないと明言した〉

〈国連安全保障理事会は8日、エルサレムの首都認定問題を巡り、緊急会合を開く〉

もちろん、反米勢力は、ここぞとばかり。
〈イラン外務省は「挑発的で愚かな米国の決定は新たな民衆蜂起を扇動するだろう」との声明を発表。
〈シリア大統領府は「パレスチナの大義への決意は生き続ける」と連帯を表明した〉
〈パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは7日、新たな民衆蜂起を呼び掛けた〉

そして、一番やばいのは、
〈ロシア外務省は7日、中東情勢を「さらに深刻にする恐れがある」と米国を批判した〉
北朝鮮関係で、味方につけなくてはならないはずのロシアと、わざわざ揉めてどうする?

国内のニュース。
富岡八幡宮で、素行不良を理由にクビになった元宮司が、現宮司を殺害したのち、自殺。

殺されたのが姉で、殺したのが弟だそうだ。
男尊女卑の強い伝統の世界で、男性がクビになって女性が据えられたのだから、よほどの「素行不良」だったのだろうなあ。

弟が父親に代わって宮司を継いだが、素行不良が問題になる。
そのため2001年の5月に弟をクビにして、父親が宮司に戻り、姉が宮司の代務者になった。
富岡八幡では、そのまま姉を宮司にしようとしたが、神社本庁が女性宮司就任を承認しなかった。
そこで、今年9月に同庁を離脱して姉が宮司に就任。
……という経緯だったらしい。

弟としては、神社本庁が承認しない以上は、いずれは自分が宮司に戻れると思っていたのが当てが外れ、神社本庁を離脱して
まで、自分の宮司復帰を防いだ家族に恨みを持ったのだろうな。
伝統世界の常識(長男なら跡を継げる)と、現代の常識(素行が悪いとクビになる)の間で起きた事件かな?

……寝よう。

2017年12月7日(木)
朝のニュースは、アメリカがエルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館を移動すると発表した件と、ロシア選手団が平昌
オリンピックに出られなくなった件。
オリンピックの方は、個人としての出場は可能なのだそうだ。
この際だから、オリンピックの「国別対抗」みたいなのを一度やめてみたらどうなのだろう?
「国家の威信を賭けて」という感じになるから、国家レベルでのドーピングというややこしいことが起きるのだと思うぞ。

昼。
千葉県に住む知人から電話。
「サンマの水揚げが減って、近所の缶詰工場が2軒潰れた」
のだとか。

午後。
ネットでニュースを見ていたら、
〈近年記録的な不漁に見舞われているサンマ漁が、今年も不調となり、福島県内で唯一サンマを水揚げするいわき市では、
各方面に深刻な影響が生じている〉(2017年12月07日 14時24分 読売)
という記事。
(これか!)

〈昨年のサンマ漁は全国的に過去40年間で最低水準〉
〈厳しい状態だった昨年の約6割にとどまる〉

千葉の知人の住む辺りは、もともと漁業の盛んな地域だったのだが、漁業の低迷で関連する水産加工業も低迷、
「働こうにも仕事がない」
と、ぼやいていた。

「民宿をやろうにも、最近の子供は海に入りたがらないのか、客も来ない」
のだそうだ。
(というか、海水浴を喜ぶ年代の子供が、少子化で減ったんじゃなかろうか?)

去年生まれた子どもの数は、前年比2万8698人減の97万6979人。
仮に、1年にだいたい2万人ちょっとずつ生まれる子供の数が減るとすると、今年は95万人、来年は93万人……。

だから女性にもっと子供を産んでもらわないと困るわけなのだが、同時に人手不足だから女性も働いてもらわないと困る。
かといって、保育園の数はそんなに急に増やせないから託児は諦めてもらうとして、職場に子供連れてくるような「非常識」
な真似もやめて欲しい?
(どーせーちゅんじゃい!)

日本の少子化は、もはや職場で働く全ての人、地域で暮らす全ての人が、「少子化対策は大事。だから自分も世の母親たちを
サポートして、子育てを手助けするのが当然の義務だ」ぐらいに意識を切り替えないとダメなレベルにまで来ていると思うの
だが、たぶん多くの人は「少子化対策は大事。だから誰か他の人が頑張るべき。あ、俺に迷惑をかけるのはやめてね」と思っ
ている。
(「保育園は増やすべきだが、何もうちの近所に作らなくてもいいだろう」なんだよなあ)

「今まで通りの生活(=既得権)を守りたいだけなんです。どうしてそれがいけなんですか?」
で、社会は低迷しているわけなのだが。

夕刊。
トランプさんがエルサレムをイスラエルの首都に認定した理由について説明。
いままで、エルサレムをイスラエルの首都に認定していなかったが、中東は恒久的な和平合意に近づいていない。
だから新しいアプローチを始めるのだ。
……とのことだそうだ
(なんだろうなあ、この「上着を着ても寒いなら、裸になってみよう」みたいなアプローチは?)

夜。
本日の「モーガン・フリーマン時空を超えて」は、「この世界は仮想現実なのか?」。
「この世界はコンピューター上のシミュレーションなのではないか」という仮説について。
我々の住む世界がコンピューター上のシミュレーションであっても、物理学的に不都合なことは特にないらしい。
面白い考え方だと思った。

寝る。

2017年12月6日(水)
思い切り寝坊して、目が覚めたら8時20分!
昨夜の地震で寝損なったのがいけなかったらしい。

朝食とかいろいろな朝のルーティンワークがバタバタして、午前中もそのバタバタを引きずる。
昼頃に、やっと一段落したので、部屋の大掃除を開始する。
12月なのだ。

夕方。
半分ほど片づいたあたりで、力尽きる。

夕刊の1面の見出し。
〈米、エルサレム首都認定〉

〈トランプ大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都として正式に認め、米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転
する方針を表明する〉

〈東エルサレムは1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領した経緯もあり、アラブ諸国や国際社会はイスラエルの主
張を認めておらず、各国はテルアビブに大使館を置いている〉
と、そういう状況の場所なのだが。

トランプさん的には、支持率低迷をなんとかするために「公約の実行」をアピールしたいのだろうが、国際的にすごく迷惑。
(戦争したいんか?)

社会面には、北海道の無人島空き巣事件の続報。
〈北海道松前町の無人島、松前小島に一時避難した北朝鮮の木造船からテレビなどの家電が見つかったことについて、乗員が
「島に誰もいないから家電を持ち出した」との趣旨の話をしていることが6日、捜査関係者への取材でわかった〉

要するに「留守だったので盗みました」と空き巣が言っているわけだ。(笑)
治安の良い日本の常識で考えると人は物を盗まないのが当たり前なのだが、世界中の人が必ずしもそうとは限らないわけだか
ら、日本人ももう少し警戒した方が良い気がする。
大学のテキストを少し広げてから、寝る。

2017年12月5日(火)
朝。
ニュース番組で、無人島の避難所に置いてあった電化製品が北朝鮮の漁民に盗まれたという事件の映像を見る。
捜査に当たっている警察官が防護服を着用している映像が映り「北朝鮮が天然痘に感染した人間を生物兵器として送り込んで
来た危険性もあるので」との解説。

ところが望遠レンズで撮影したらしい別角度からの映像では、警察官、みんな防護服のフードを脱いで作業している。
生物兵器の危険性があるんじゃなかったのか?(笑)

たぶん「無人島での空き巣事件」の捜査に防護服を着て行けと言われた警察官が、アホらしいと思って近くにテレビカメラが
いなくなった途端にフードを脱いでしまったのだろうな。
普通に考えて、天然痘ウィルスを生物兵器として使う気なら、無人島じゃなく人のいる地域に送り込むよな。

午後。
図書館に行こうと出かけたら、休館日だった。
カレンダーを見ない生活って、ダメだな。

道の途中で見かけた掲示板に「地域猫にエサをやる時は、決まった時間に行い、後片付けも忘れずに」みたいなことが書いて
あった。
この地域は、以前、野良猫の撲滅に力を入れ「野良猫にエサをやらないように」と熱心に呼びかけていた。
お陰で、一時期、猫の数が激減してテレビで「ネズミの被害が急速に拡大した地域」として取り上げられるほどに。(^^:
たぶん「野良猫」が「地域猫」に昇格したのは、そのせいなんじゃないかと思う。

夜。
布団に入ってうつらうつらしていたら、地面がユラユラ。
 時刻:12月6日0時13分頃
 震源:長野県中部(北緯36.4度 東経138.0度0
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード5.2
 最大震度:4
  長野県:大町市 千曲市 長野池田町 坂城町 小川村 松本市 上田市 安曇野市 麻績村 生坂村 筑北村

地震の臨時ニュースの最中に、また別の地震のニュース。
 時刻:12月6日0時22分頃
 震源:茨城県北部(北緯36.8度 東経140.6度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード4.4
 最大震度:3
 福島県:矢祭町
 茨城県:常陸太田市 高萩市

ニュースが始まって外国の料理を紹介する番組が始まったのだが、画面の上に番組の変更があったというような表示が出てい
る。
(元は何の番組をやる予定だったのだろう?)
と、新聞のテレビ欄を調べたら、

 0:10 Nスペ(再)皇位継承 知りたい!新しい天皇
 0:25 ブラタモリ(再)名古屋ものづくりの謎

(Nスペの途中で臨時ニュースに切り替わり、ブラタモリが他の番組に切り替えられたということかな?)
なぜそんな変更が行われたのかは不明。
ブラタモリが少し遅れても、深夜の「夜景めぐり」みたいな、いわゆるBGMみたいな映像番組をカットすれば、時間的には
問題は起こらないと思うのだが???

時間も時間なので寝ようと思うが、困ったな、目が冴えてしまった……。

2017年12月4日(月)
朝起きて、まず寒さに閉口する。

午前中に雑用を済ませ、昼に「NCIS:ニューオリンズ」を観た流れで、つい「ミッシングID」を観てしまう。

「ミッシングID」
アメリカ的に、ごく普通の高校生の日常から物語は始まる。
パーティーで幼馴染の女の子が彼氏を連れているのにショックを受け、羽目を外して飲みすぎた挙句、パーティー会場であっ
た家の庭で朝まで酔い潰れるという醜態をさらした主人公は、車で迎えに来た父親に叱られながらボクシングの練習でしごか
れる。
二日酔いでヘロヘロの主人公に、父親は「母さんのパンチの方が強いぞ」と言われ、そんな風に息子をしごく父親を見ながら
母親も特に止めようとはしない。

ところが、学校の宿題で社会問題についてのレポートを書こうとインターネットで「幼児誘拐事件」を調べていた主人公は、
誘拐された幼児の写真をコンピューターで現在の年齢の顔に加工した画像を見て驚く。
自分にそっくりなのだ。
考えてみると、自分は子供の頃の家族写真をぜんぜん持っていない。

思い余って母親を問い詰める主人公。
母親は泣き出し……
ここから物語は突然、スパイ・アクションものになるのだ。
頭を空っぽにして楽しむ映画。

夕方。
昨日買った『ソラリス』(スタニスワフ・レム 沼野充義訳 ハヤカワ文庫)を読む。
名作だと聞いていたが、これを原作とした映画を若い頃にテレビで観て、訳が分からず、原作の小説も難解だと聞かされて、
手を出さずにいた作品。

ストーリー。
ソラリスという惑星を回る調査ステーションに、知人のギバリャンを訪ねた主人公クリス・ケルヴィン。
このソラリスという惑星は、二連星の周囲を巡っている。
通常は、二連星を巡る惑星は軌道がいびつになるのだが、ソラリスの軌道はそうなっていない。
そこで地球では、この惑星に高度な知性を持った生命体がいるのではないかと調査に乗り出したのだが、どうやらその生命体
とは、惑星表面を海のように覆うゼリー状の生物のようなのだ。
ギバリャン「ソラリス学」の専門家で、このゼリー状の生物とのコンタクトを図ろうとしていたはずだった。

ステーションに着いて間もなく、ケルヴィンはその中の荒れ果てた状況を目撃する。
ギバリャンの助手だったはずのサイバネティクス(人工頭脳学)学者のスナウトは挙動不審で、どうやらギバリャンは、今朝
「事故死」したようなのだ。
そしてスナウトの手には、なぜか血がこびりついていた……。

プロット。
知性を持つらしきゼリー状の「ソラリスの海」とのコンタクトを試みた人類だが、ひとりの科学者が「海」に向かってX線を
照射したことをきっかけに、調査ステーションの中に、それぞれの調査員の深層心理のトラウマや秘めた欲望を実態化させた
もの(お客さん)が出現するようになる。

出現した「お客さん」は、そのトラウマや欲望を抱えた人間の傍を離れようとせず、殺してもまた現れる。
心の中の秘密が、実態化して目に見える形で自分について歩くことになるわけで、調査員たちは、それぞれ自分の部屋に閉じ
こもってしまい、ノイローゼになり、ついに自殺するものまで出て来る。
調査員たちは、これが「海」の善意なのか、悪意なのか、それともそのどちらでもないのかと悩み……。

夜。
ニュースによると、北海道の無人島で、避難用の宿泊施設から電化製品等がごっそり盗まれるという事件が発生。
どうやら犯人は北朝鮮の漁船員らしい。

被害者である日本人は、
「なぜ家電を盗んだのだ?」
みたいなことを言っていたが、これって相手から見たら、
「高価な電化製品を見張りもいない無人島に置きっぱなしにしておいて、なぜ盗まれないと思ったのか?」
になるのではなかろうか?

北朝鮮の人が、いま「死ぬほど貧乏」なことはみんな知っている。
言葉は悪いけれど「貧民窟の近くに高価なスマホを置きっぱなしにしておいたら、なぜか盗まれた」みたいな話か?

夜。
『ソラリス』を急いで読み終わってから、NHKの「100分 de 名著 ソラリス」を観る。
(この解説番組があると言うので『ソラリス』を買ったのだ)

解説は『ソラリス』の翻訳家である沼野充義さんなのだが、登場人物解説のところで沼野さん、痛恨のミス。
「ギバリャンは死んでいるわけで……あっ!」
やっちまったなあ。(笑)

興味深かったのは『ソラリス』の作者スタニスワフ・レムの生涯。
レムは、1921年に、当時ポーランド領だった「ルヴフ」に生まれた。
「当時」と言うのは、ルヴフは、ポーランド分割時代にはオーストリア領だったから。
1918年のポーランド独立と共にポーランド領になったルヴフは、その後ナチス・ドイツに占領され、さらにソ連の赤軍に
よって「解放」され、町の名前もロシア式に「リヴォフ」に変わる。
そして1991年のソ連崩壊によってウクライナ領となり、町の名前もウクライナ式に「リヴィウ」に。

そして、この町に住んでいたレム自身はと言えばユダヤ人であり、国籍はポーランドだったのでルヴフがソ連領になった時に
財産をすべて残したまま、1度も行ったことのないポーランド「本国」であるクラクフに移住する羽目になったのだ。

「祖国とは何か?」という問題について、改めて考えたくなったな。
ポーランド国籍のユダヤ人は、ポーランドという国がなくなった時には何人になるのか?

すごくどうでもいいこと。
この『ソラリス』、1972年と2002年の2回、映画化されている。
1972年には、ソ連のアンドレイ・タルコフスキー監督によって、2002年にはアメリカのスティーブン・ソダーバーグ
監督によって。
で、アメリカ版では登場人物の名前が、変わっているのだ。

原作の名前→アメリカ版の名前
 クリス・ケルヴィン→クリス・ケルヴィン(主人公の名前は元のまま)
 スナウト→スノー
 サルトリウス→ヘレン・ゴードン(男性から女性に変わっている)
 ハリー→レイア
 ギバリャン→ジバリアン

このアメリカ版の名前と頭の中で混ざってしまったのか、NHKナレーションの女性「ギバリャン」を「ギバリアン」と発音
していた。

で、本当にどうでもいいことなのだが、「妖怪ウォッチ」の「ジバニャン」という名前を聞いた時、私はどこかで聞いた名前
のような気がしてしょうがなかったのだが……。
もしかして「ギバリャン+ジバリアン=ジバリャン→ジバニャン」とか?

……さてと、寝るか。

2017年12月3日(日)
午前中、テスト。
ヤマが外れたっ。
(さあ、来年がんばろう!)

昼。
話のタネにとファミマで忖度御前を買う。

これ、実はファミマは「けものフレンズ」のグッズを販売する目的で、
「社内で話した結果、流行語大賞 を取れそうな忖度 とけものフレンズ のどちらかで商品化する事になりそうです。皆さん
は、どちらがいいですか?」
というアンケートをツィッター上で行ったのだそうだ。

しかも、
「けものフレンズはリツイート、忖度はいいね」
というあきらかに「けものフレンズ」の方が有利なルールで。
(ツィッターの仕組み上、リツイートの方が拡散しやすい)

ところが、この露骨に誘導的なアンケートにヘソを曲げたツィッター利用者が「忖度」に投票しようと動いた結果、圧倒的
多数で「忖度」が選ばれてしまったのだそうだ。

まあ、そんなわけでファミリーマート、「人気のけもフレ・グッズで大儲け!」のはずが「さえない忖度御前で大赤字!」
になっているという噂。(あくまで噂)

その忖度御前、全体を松花堂弁当みたいに9つの正方形に仕切ってそのひとつひとつにご飯やおかずが入った弁当で、
(1)この案件「あんかけ剣ピック付き」
(2)うまく「野菜のうま煮」いくと
(3)めでたい「金目鯛」です
(4)金「金峰米」
(5)腹黒く「のどぐろ」はありませんが
(6)マメ「枝豆」にお会いして、
沢山お話をさせていただきたいです。
(7)(ゴマ「胡麻和え」すり)
最後にこの思いを香の物に込めました。
(8)(そんたくあん「たくあん」)
……というオヤジギャグを並べた口上付き。

ちなみに1番は大学芋、4番はゆかりかけごはん、5番は魚の白身が入ったご飯で、口上には入っていないがキノコご飯が
ついている。

これで税込み798円。
駅弁だったら納得の価格だが、コンビニ弁当に798円を出すのなら定食屋に行くかな?

午後。
三省堂へ行ってNHKテキスト「100分 de 名著 ソラリス(スタニスワフ・レム)」を買ってから、埼京線で新宿へ。
京王線に乗り換えようとしたら、臨時売店で500円でセーターを売っていたので、衝動買い。
高井戸駅の広和書店で『ソラリス』(スタニスワフ・レム 沼野充義訳 ハヤカワ文庫)を買う。

夕方から、高井戸区民センターで、SF乱学講座。
エピクトさんへの黙祷から始まり、本日の講師は草場 純氏(元小学校教員)。
タイトルは、〈『遊びの宝箱』の理論と実践〉と案内されていたが、変更があって〈『遊びの宝箱』を遊ぶ〉。
『遊びの宝箱』とは、草場氏の著書のタイトルで、子供の昔遊びを集めた本らしい。(私は買っていない)

本日初めて知ったこと。
子供の遊びに「オニ」がいることは知っていたが「オニ以外の人間」のことは、研究家の間では「コドモ」と呼ぶらしい。

「今年の牡丹」という演技付き鬼ごっこというのがあって、私は知らない遊びだと思っていたのだが、歌を聞いているうち
に、記憶が蘇って来た。
恐らく、3〜5歳の頃に遊んだ(というより、年長の子が遊ぶのを見ていた)のだろうと思う。

こういう遊び。
コドモたちが輪になって「今年の牡丹はよい牡丹 お耳をからげてすっぽんぽんん もひとつからげてすっぽんぽん」と歌
っているところにオニがやって来て「入れて」と言う。
すると「しっぽがあるからいや」と断られるのだ。
オニは「しっぽを切るから」など譲歩するが、コドモたちは入れようとしない。

コドモとオニのやり取りは、以下の通りである。

 オニ :入れて
 コドモ:いや
 オニ :どうして?
 コドモ:しっぽがあるから
 オニ :しっぽ切って来るから入れて
 コドモ:血が出るから いや
 オニ :川で洗って来るから入れて
 コドモ:川坊主が出るから いや
 オニ :海で洗って来るから入れて
 コドモ:海坊主が出るから いや

このやり取りの後、ついにオニは「そんなら今度うちの前を通ったとき、天秤棒でひっぱたくぞ」と脅して入れてもらう。
しかし、輪に入ったオニは、ほどなくして「帰る」と言い出す。
お昼ご飯をたべるからだと言うのだが、そのご飯とは、生きたカエルとナメクジなのだ。

帰っていくオニを、コドモたちは「誰かさんの後ろにヘビがいる」と囃し、オニが振り返って「私?」と聞くと最初の2回
は「違うよ」と答えるが、3回目に「そう!」と答えて逃げ出すのだ。
そして鬼ごっことなる。
コドモのひとりが捕まると、今度はその子がオニとなって……。

帰宅してからネットで調べてみたら、この遊びを紹介しているブログがあって、そのブログを書いている人が「小田原の人か
ら聞いた」というバージョンを見つけた。
この小田原バージョンでは、オニの「入れて」からコドモの「海坊主が出るから いや」までのやり取りが、以下のように
なっているのだそうだ。

 オニ :わたし まいてよ
 コドモ:いや
 オニ :どうして
 コドモ:しっぽがあるから いや
 オニ :切って来るから
 コドモ:血が出るから いや
 オニ :拭いて来るから
 コドモ:膿が出るから いや

しっぽを切ったのだから「海坊主が出る」より「膿が出る」の方が理屈が通っている。
あまり生々しいので、後世の改変が入ったのだろうか?
そして「だれかさんのうしろにへびがいる」の囃し言葉も、小田原バージョンでは「だれかさんのすがたはへびのすがた」
なのだ。

つまり「オニ」の正体は、へびだったということなり、子供が耳に髪の毛を巻きつけて(牡丹の花のように? 牡丹の花を
飾りにつける?)遊んでいるところに、へびがやって来て自分も(とぐろに)巻いてくれと言うが、正体に気付かれて……と
いうストーリーになって、話の筋が通る。

ちなみに、この「今年の牡丹」(小田原バージョンじゃないやつ)を、草場氏が学校で教えようとしたところ、教育委員会
だかなんだかかから「しっぽかある」という表現はよろしくないというクレームがつき、仕方なく、以下のように改変した
のだそうである。

 オニ :入れて
 コドモ:いや
 オニ :川へ連れて行ってあげるから入れて
 コドモ:川坊主が出るから、いや
 オニ :海へ連れて行ってあげるから入れて
 コドモ:海坊主が出るから、いや

そして、ネットを調べると、

 オニ :入れて
 コドモ:ダメ
 オニ :海へ連れて行ってあげるから入れて
 コドモ:海坊主が出るから、ダメ
 オニ :山へ連れて行ってあげるから入れて
 コドモ:山坊主が出るから、ダメ
 オニ :じゃあ、もし出たら、棒でぶつから

と、オニに叩かれる相手がコドモから山坊主に変わってしまっているバージョンまであった。

こうして、しっぽを切り落としたへびが傷口から膿を滴らせるおどろおどろしいイメージの遊びが「大人の配慮」によって、
すっかり毒気が抜かれたつまらない遊びに変化していくのだな。

寝る。

2017年12月2日(土)
7時半に目を覚まし、朝食。
明日の午前中にテストなので、さすがに昼頃から図書館へ。
夕方まで籠る。

帰宅してiPodのアプリを立ち上げようとしたら「アップデートしてください」という表示。
で、言われた通りにアップデートしようとしたら、できない。
よく説明を読んだら、アップデート後のアプリはiOS10以降にしか対応していないのだそうだ。
そして、私のiPodは、iOS10にアップデートできない古い機種(第5世代)らしい。

今後もこういうアップデートで使えなくなるアプリが増えるのだろうか?
壊れてもいない機械が使えなくなるというのはすごく嫌だな。
(一昨年の5月に買ったばかりなんだぞ、これ)

ネットのニュース。
〈北朝鮮船漂着 8人を長崎移送、帰国へ 仙台空港から〉
毎日新聞2017年12月2日 13時32分(最終更新 12月2日 14時59分)

昨日の読売の電子版(2017年12月01日 09時51分)に、この事件の関連の記事が載っていたな。
〈秋田県由利本荘市の海岸に北朝鮮籍とみられる木造船が漂着し、男性8人が保護されてから30日で1週間となった〉という
内容のもので、漂着した木造船の乗組員に助けを求められ、警察に通報した女性へのインタビュー。

〈(女性は)「本当に怖い思いをした。もう、思い出したくありません」と表情をこわばらせて、玄関のドアを閉めた〉
のだそうだ。

ふと、思い出したのは「サン・フランシスコ号漂着事件」。
1609年に起きた事件で、暴風雨に見舞われて漂着し、助けを求めてきた外国船の船員を御宿(今の千葉県夷隅郡御宿町)
の漁師たちが救助したという話。
村人たちは遭難した船員たちに乏しい食料や貴重な綿入れの衣服を分け与えて介抱したと伝えられており、海女たちが衣服を
脱いで凍える船員を自らの肌ので温めている絵が御宿町歴史民俗資料館に展示されている。

もうひとつ思い出したのは、関東大震災の時の朝鮮人虐殺。
震災に遭って逃げて来た朝鮮人に怯えた日本人が、自警団まで作って殺害した事件。

この2つの事件の違いは、日本人側の心のゆとりだろうなと思う。
「思いがけない外国人との遭遇」は、誰でも戸惑うものだが、戸惑いが恐怖になってしまったのは、精神状態にゆとりがなか
ったからなのだろう。
(朝鮮人虐殺は、大震災の直後の事件だった)

それにしても、秋田県の女性、相手が「遭難した船の乗組員」だとがわかったあとまで「本当に怖い思いをした。もう、思い
出したくありません」と、なってしまうのは、よほど「北朝鮮人=怖い」というイメージが染み付いているのだろうなあ。
やっぱり北朝鮮のミサイルのせいかな?
別に遭難した船の漁師さんがミサイルを撃っているわけじゃないのだけれど。

むしろミサイルを作る資金のために沿岸の漁業権を外国に売り飛ばしてしまった国家のせいで危険な沖合でしか漁ができなく
なって遭難してしまった漁師さんも、言って見れば同じ「北朝鮮のミサイルの被害者」だと思うのだけれどなあ。

ここは、北朝鮮の漁師さんたちに思いっきり親切にして味方につけてしまうというのも対北朝鮮戦略として有効な手だと私は
思うのだが。
なぜなら日本が戦争に勝った例、日清戦争も日露戦争も、相手の国内で民衆が国家と対立していたというのが大きな勝因にな
っているから。
そう考えると、北朝鮮の民衆を味方につけて政府と対立させるという戦略は、十分にアリなんだよな。

寝る。

2017年12月1日(金)
このところ、起き抜けに夢を見ることが多い。
体調の関係かな?

ネットのみの知人である茨城県の人によると、昨夜、地震があったらしい。
そう言えば、テレビの画面に速報っぽいものが映ったな。

 時刻:11月30日22時2分頃
 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード3.9
 最大震度:震度3(茨城県坂東市)

豊島区も、震度1ぐらいの揺れがあったようだ。

天気は雨。
ネットで北朝鮮のミサイルについての話題が流れている。
これって北朝鮮とアメリカの戦争だよね。
日本は下手に塹壕から首を出さない方が良いんじゃないかと思うけどなあ。

ところでひとつ気になること。
北朝鮮のミサイルの「火星」という名前。
もしかして開発に携わる科学者たちは本当は月ロケットを作りたいのに、ナチスでV2なんかを開発させられていたフォン・
ブラウンなんかと同じ種類の人なんじゃ?
「アメリカに亡命したら、火星探査ロケットの開発をやらせてあげるよ」と誘惑したら、案外とコロッと寝返ったりして。

午後。
試験勉強をしなくてはならないのに、つい「アイ,ロボット」を観てしまう。
(原作はアイザック・アシモフの「夢見るロボット(原題:Robot dreams)」という短編)

この映画のダメなところ。
せっかくアシモフが原作で「ロボットとはこういう風にものを考える存在」と、きちんと「三原則」の設定を作っていたのに
それを無視したために、ロボット(サニー)の行動原理が破綻している点。
「三原則」の縛りをストーリーに生かさないのなら、わざわざアシモフの原作を使う意味がない。

興味深かったところ。
この映画が公開された2004年には、ロボットの動きはもっとゆっくりとギクシャクしていて「映画の設定上の2035年
でも、こんなに高速で動き回るロボットは出来ていないだろう」と笑って見ていたのだが、最近、ボストン・ダイナミクスの
「バク宙ロボット」を動画で見たところなので「アレ? 案外いけるかも」と、感想が変わった。
(シンギュラリティ後の「人間を超えたAI」を搭載した「バク宙ロボット」が量産されたら???)

夕方のニュース。
天皇陛下の退位の日が決まったそうだ。
こちらは昭和から平成への改元を1度体験しているせいか、若い人に比べると「慣れている」感じ。
いまの陛下も即位の前は「大丈夫か?」みたいに言う人もいたが、即位してみれば問題なかった。
皇太子殿下も、きっと良い天皇になることだろう。

夜。
寝ようとしたら、床が揺れた。

 時刻:0時12分頃
 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード4.3
 最大震度:震度4(栃木県真岡市 栃木県下野市)

茨城県南部、なんかよく揺れるね。
大丈夫か?

寝る。

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