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独 り 言 (2017年10月分)
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2017年10月31日(火)
朝。 体調はまずまず。 朝刊の1面に、 〈トランプ選対の元会長起訴〉 という見出し。 内容は、 〈トランプ米大統領周辺とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑「ロシアゲート」を捜査するモラー特別検察官は30日、昨年 の大統領選でトランプ陣営の選対委員長を務めたマナフォート氏ら2人を起訴したと発表した〉 そして、関連記事が3面にあり、そっちの方では、 〈起訴状ではトランプ氏の名前や大統領選への言及はないが、モラー氏は資金洗浄(マネーロンダリング)容疑を足がかりと して、大統領周辺への捜査に切り込む狙いがあるとみられる〉 「ロシアゲート」は、もちろん「ウォーターゲート」からのネーミング。 ウォーターゲート事件と言えば、アメリカ大統領が辞任に追い込まれた事件のことである。 もしも「トランプ大統領辞任」とかいう騒ぎになったら、どうなるのだろう? 日本政府は、事態がはっきりするまでトランプさんとの政策的な距離を少し考えた方が安全なのではないだろうか? 急な政権交替が起こってハシゴを外されるのは困るよな。 昼。 今日の「キャッスル」は「リング」のパロディだった。 〈以下、ネタバレ注意〉 こんな話。 鍵のかかった部屋で女性が死亡する。 最後に言い残したのは911(日本で言う110番と119番を一緒にしたような番号)へ通報した「あれが来る!」。 彼女の元に3日間に届いたビデオには、不気味な映像と共に「見ると3日後に死ぬ」というメッセージが入っていた……。 これは「密室殺人事件」なのだと気づけば、犯人は簡単にわかってしまう。 それに気づかせないためのミスリードに「リング」のイメージを使っていたのは上手いと思った。 ドラマを見終わって、ドトールで食事。 カウンターで、 「クーラーは入っていますか?」 と聞いていたお婆さんがいた。 「お暑いのでしょうか?」 と、店員。 「いいえ、寒いのです」 と、お婆さん。 昨日「木枯らし1号」が吹いたので、そろそろ寒さの方が苦痛になる季節。 サンドイッチと紅茶を持って奥の方の席に座ったら、隣の席で上品そうな中年のご婦人が2人、会話をしていた。 店内が静かなので、聞く気が無くても隣の席の声がとぎれとぎれに聞こえて来る。 ご婦人、何やら「仕事を辞めたい」的な話をしておられるご様子。 「私の持っている宅建の資格を……」という言葉を口にしたので、 (不動産業の方なのだろうな) と、思っていたら、そのご婦人の携帯電話が鳴った。 電話に出たご婦人。 「バカボンの野郎が、家賃を滞納しやがっているんだよ!」 「バカボン」は、どうやら顧客の個人情報を守るために社内で使っている符牒のようだが、ご婦人の口調の変化に驚いた。 「家賃を滞納しやがる」ような顧客相手だと、そういう口調で喋っていないと仕事にならないのかも知れない。 上品なご婦人、もしかして不向きなお仕事内容に悩まれているのだろうか? 食事を終えて、図書館へ。 2時間ほど滞在したところで、寒気とめまいを感じた。 (昨日、帰り道で寒い思いをしたので、風邪がぶり返したか?) 急いで帰宅。 ニュースで「今夜はハロウィン」と言っていた。 若者にストレスを発散させる機会を与えるのは、総合的に見て、治安の維持にとってプラスだと思うな。 「クローズアップ現代プラス」は、日本の街は夜になると店が閉まってしまうので、観光立国として外国人観光客を誘致する には不利だという内容。 「ハロウィン」の一夜でさえ「うるさい」「街が汚れる」「治安が悪くなる」と不評な日本において、夜の街の活性化を推進 するにはどうしたら良いのか? 番組では、海外での夜の街の活性化の取り組みが紹介されていた。 「非番の警官がボランティアで警備にあたり、治安の向上に貢献」 (これ、日本でやろうとしたら、できるかな?) 「週末だけ、地下鉄を終夜営業」 (安全対策との兼ね合いを考えなくてはならないが、金曜と土曜の晩ぐらいなら、なんとかならないものだろうか?) 「劇場や美術館の深夜営業」 (差し当たって、若手の登竜門として「の深夜枠」を設けるぐらいなら可能じゃないかな?) あとは、深夜営業を行う商店街が責任を持って街の清掃を行うなんていうのも良いかも知れないね。 寝る。
2017年10月30日(月)
朝。 東京MX(ローカル放送局)の情報番組「モーニングクロス」で、元長野県知事の田中康夫氏が、28日の日経朝刊に掲載さ れていた〈日経・CSISシンポ トランプ時代の日米同盟〉について触れ、リチャード・アーミーテージ氏(ブッシュ政権 での国務副長官)も、ジョセフ・ナイ氏(クリントン政権での国家情報会議議長、国防次官補)も、トランプ大統領について 否定的な見方を示しているのに、日本の安倍首相はトランプ政権に追従する形の政策をとっているが、これは危ういのではな いかという意見を述べていた。 (TPPの時も、推進派のオバマさんに追従していたら、政権交替でいきなりハシゴを外されたものなあ) 昼。 ドラマ「キャッスル」を観る。 このドラマは、お調子者のミステリー作家キャッスルが、自分の作品を参考にした犯罪が起きた際にアドバイザーとして警察 に呼ばれたことから実際の犯罪捜査に病みつきになり、友人であるニューヨーク市長のコネを使って捜査に参加させてもらう ことになったという設定のミステリー。 当初はコメディの要素の強いドラマで、キャッスルを疎ましく思う女性刑事とのやりとりで笑わせる流れだった。 この女性刑事、美人で強くて頭も良く、捜査チームにおいては責任者であるという、ある意味チート。 さすがにこれではチート過ぎると思ったのか、唯一のウィークポイントとして「少女時代に犯罪に巻き込まれて母親を殺され たトラウマを持ち、カウンセリングを受けている」という設定になっていた。 で、シリーズが進むにつれてこの設定をストーリーに生かそうという動きが出てくる。 この「過去の事件」は単なる「ヒロインのトラウマの原因」ではなく、実は重大な意味を持っていたという話になり、なんと 事件の犯人は政界の黒幕で、巨大な権力に立ち向かうことになったヒロインは……という方向にドラマが向かいだしたあたり で「ちょっと待て」と言い出した人物が現れる。 他ならぬ、主人公のキャッスルを演じている俳優のネイサン・フィリオンである。 (この辺の話は、ゴシップ情報として日本に流れて来たものであるから、真偽のほどは確かではない) ネイサン・フィリオン曰く、 「このドラマは僕が主役じゃないの? なんで女刑事の話がストーリーの中心になるのさ?」 (まあ、彼の立場なら言ってもおかしくないセリフだが、あくまでこれはゴシップである) しかし、物語はすでに「女刑事には大物政治家に母親を殺されたという過去を背負っている」という方向に流れている。 どうするネイサン・フィリオン、そしてドラマ制作陣? 今回の話。 愛娘を誘拐されたキャッスルは、女刑事の手を借りず、単独で娘を助け出すことにする。 そして捜査の過程で、実はキャッスルの父親が大物国際スパイであったという驚愕の事実が判明するのだった! 「大物政治家に母親を殺されたという過去を背負った女刑事」vs「大物国際スパイを父親に持つミステリー作家」(笑) ……現在、日本で放映されているのはシーズン5だが、このドラマ、なぜかシーズン8で突然、打ち切りになったそうだ。 午後。 図書館へ行こうと自転車置き場に行ったら、隣に停められた自転車が私の自転車に倒れかかってブレーキ部分がひっかかって いた。 外そうとしたはずみに私の自転車の方が倒れて前カゴがひどく歪んでしまった。 (最悪!) そのまま、風の中を自転車を漕いで図書館へ。 久しぶりに来た図書館は、楽しい。 風邪と台風で来られなかった時間が腹立たしく感じられた。 夕方6時過ぎ。 外に出たら真っ暗。 そして寒い。 帰宅して夕刊を読んだら、今日の強風は「木枯らし1号」だったようだ。 そろそろ冬に向かう季節。 寝る。
2017年10月29日(日)
台風が来ているらしい。 「アメッシュ」で都内の降雨状態を確認していると、昼頃にやや雨が弱まったので家を出る。 今日はメンサ・テスト合格者の会の例会の日。 AIをネタにした下らない話をしてだらだらと過ごしたあと、SF大会でのハッティのイベント動画を一緒に観る。 ドラマでノーマン・ロヴェットが演じるホリーにハッティが演じるヒリーがキスをして口紅の跡をつけるというシーンの話。 ハッティに、 「なんなら、私が本当にキスをして口紅をつけてあげましょうか?」 と言われたノーマン、必死で逃げたそうだ。 もったいない!(笑) 終了後はの懇親会。 「日露戦争の頃の日本は、ちゃんとロシアに工作員を送り込めていたのに、最近は一体どうしたんだ?」 「諜報活動が、すっかりCIA頼みになって嘆かわしい」 なんて話をする。 ちなみに、日本の民間人が北朝鮮がミサイルを発射するかどうかを知りたかったら、佐世保で米軍のミサイル観測艦の動きを 見ていればわかるそうだ。 (ローレンツェンが出て行ったから、そろそろミサイル発射だな) みたいな感じ。 ビールとワインと日本酒を飲み、ほろ酔いで店を出る。 100均で名刺ケースの整理ケースを買って帰宅。 (また名刺を注文しないとな) 寝る。
2017年10月28日(土)
日経朝刊の8面〈特集〉は、〈日経・CSISシンポ トランプ時代の日米同盟〉 リチャード・アーミーテージ氏(ブッシュ政権での国務副長官、対日政策にも影響力を持つ人) ジョセフ・ナイ氏(ハーバード大学特別功労教授、国際政治学者、クリントン政権で政府要職にいた人) ……の、2人による〈白熱討論〉。 北朝鮮問題が軍事紛争に発展する可能性については、 アーミテージ氏 米国が先制攻撃を行う可能性は高くないが存在する。 北が暴発すればどんな目に合うか米国は明確なメッセージを送っている。 ナイ氏 米国は軍事オプションについて言及しているが、交渉力を高める手段とみる。 北朝鮮にトランプ大統領が発した「炎と怒り」のメッセージの効果はない。 ……と、意見の分かれる2人。 ナイ氏の意見は、それより中国が食料や燃料の供給を止めた方が効果的というもの。 だが、トランプ政権については、 アーミテージ氏 満足はしていない。 ナイ氏 再選による2期目はないだろう。 ……と、ほぼ意見は一致。 北方領土返還の可能性については、アーミテージ氏が、 「北方領土が返還されるというのは、かなり楽観的な見方だろう」 と、バッサリ。 (ナイ氏の、この件に関するコメントは掲載されていなかった) 司会の「有事の際、米国は本当に日本のために行動してくれるのか」については、ナイ氏が肯定してくれたものの、その理由 として挙げたのは、 「日本に有事があれば多くの米国人にも犠牲が出る」 なので、万一、有事が迫って米国人が本国に引き上げてしまったら、割りと米軍は冷たいかも。 午後。 携帯電話を買い替えに行く。 今使っている機種が、買った当時でたぶん一番安いクラスのやつで、雑踏での通話がかなり難しいという欠点があるから。 ショップのお姉さん、あまりの機種の古さに、 「長い間、大事に使ってくださっていたようで」 と、なんか感心していた。 休日だからかiPhoneの新機種への切り替えの時期だからか、ショップは混んでいて、待ち時間1時間、手続きに2時間と、 合計3時間。 2時半頃に店に入ったのに、外に出る頃には真っ暗になっていた。 おまけに雨までひどくなっている。 三省堂で「SFマガジン」の12月号を買って、急いで帰宅。 買って来た電話機でしばらく遊ぶ。 「SFマガジン」の連載漫画「おまかせレスキュー」。 今回は、ヒロインがバーチャル・リアリティーの機械を使って訓練を受けるという話。 ダメなヒロインの訓練用にバーチャルの敵をだんだん弱くしていくのだが……という話なのだが、なぜかその「敵」の中に 「編集者」というのがいる。(笑) そしてこの「編集者」は「なんでもいいから紙に描いたものわたせば帰っていく」という設定。 編集者は原稿さえ間に合わせれば、その内容やグレードについてはどうでもいいと? ダメだろう、その編集者は。(^^; 外の雨はだんだんひどくなっていく。 明日はメンサ・テスト合格者の会の月例会なのだが。 寝る。
2017年10月27日(金)
天気は良いのだが、あいにく図書館の休館日。 昼。 ドラマ「キャッスル」を観る。 ニューヨークでアラブ人が殺害されるが、被害者は改造拳銃を持っていた。 「アラブ人ということは、被害者はテロリストか」 と、捜査に乗り出した刑事たち。 しかし実際には被害者はアラブの大富豪に雇われたボディガードだったことが分かり……という流れ。 この「アラブ人ということは、テロリストか」は、実際にそういう偏見を持ったアメリカ人が多いことへの風刺だと思う。 日本で「犯人は在日だ」という偏見に基づく早とちりを笑うドラマって、テレビではできないのかなあ。 午後。 咳が出て、やっぱり薬を飲んでしまう。 (依存症か?)と不安になる。 ネットで見たニュース。 麻生太郎財務相兼副総理が、衆院選で自民党が大勝した理由について「北朝鮮のおかげ」と発言したそうだ。 それはみんな思っていたことだけど、アンタが言っちゃダメだろう。(笑) 夜のニュース。 ケネディ暗殺に関する資料が公開されたが、一部が未公開にされたことで、また陰謀論が動き出したようだ。 しばらくは日本も「そっち系」のライターさんが、ケネディ暗殺陰謀本の仕事で忙しくなるかも知れない。 寝る。
2017年10月26日(木)
朝。 まだ喉の違和感がしつこく残っている。 出かけたいのだが、図書館で咳き込んだら迷惑になりそう。 午後。 部屋で大学の教科書を広げる。 (来月の初めにテストがあるのだ) 夜。 「クローズアップ現代プラス」は「ベーシックインカム」について。 紹介されていたのがアメリカやフィンランドの例ばかり。 日本では、あまり検討している人がいないのだろうか? 生活保護なんかと比べると、良い制度だと思うのだけどな。 ちなみに、フィンランドで生活保護を受けていたシングル・マザーを実験的にこの制度の対象にしたところ、勤労意欲が増す という変化が見られたそうだ。 なぜなら、生活保護は働くと受給額が減るが、ベーシックインカムは働いても受給額が変わらないから。 生活保護を受けている時には仕事をしていなかったシングル・マザーが、今では2つの仕事を掛け持ちして働いているのだと 番組では紹介していた。 ベーシックインカムには、受給資格がない国民が不正に受給するという心配がないので、不正受給を見張ったり受給資格を 審査する職員がいらなくなる。 行政の手間が省けるという利点がある。 じゃあ、なぜやらないのかと言うと、一番大きいのが財源の問題。 実際にスイスでは、財源確保のための増税を警戒して国民投票で否決された。 現実に事実上のベーシックインカムを実行しているアメリカのアラスカ州は、豊富な資源をその財源に充てているそうだ。 こうした問題があるにも関わらず、ベーシックインカムが真剣に検討されている理由は、AIの発達による失業への懸念。 インタビューに答えたハワイのタクシー・ドライバーは、自動運転車の普及への不安を語っていた。 AIによって消える職業の話をしていた時、「アナウンサーは?」と聞いていた武田アナが、ちょっと可愛かったな。(笑) 番組で紹介されていた一覧表には載っていなかったが、コンピューター合成による音声アナウンスはすでに普及しているので もっと聞き取りやすいものが完成したら、ニュース原稿はコンピューターが読むのが普通になってしまうかもね。 珍しく、日本でベーシックインカムについて真面目に考えている人というのが紹介されていた。 ご存知、ホリエモン。(^^) 生活の基盤を保証することによって、よりチャレンジングな起業を行う者が出やすくなるというのが彼の主張で、実際にそう した若い起業家に、月に10万円の「私設ベーシック・インカム」みたいなものを与える試みを行っているのだそうだ。 ベーシックインカム、日本でもそろそろ真剣に検討に入るべき時期じゃないかな? 寝る。
2017年10月25日(水)
天気が悪い。 咳が続くのがとても不快。 ニュース。 日本動画協会が発行した「アニメ産業レポート2017」によると、日本のアニメ産業の市場規模が初めて2兆円を超え たのだそうだ。 NHKのニュースによれば、 〈このうち海外での映画の上映やDVDの販売などが7676億円と最も多く、次いでキャラクターグッズの売り上げなど が5627億円〉 なのだとか。 そういう「国を支える規模の産業」の割には、それに携わるアニメーターの待遇については、あまり良い話を聞かない。 〈駆け出しのアニメーターの平均年収は、110万円〉(〈クローズアップ現代・プラス「2兆円↑アニメ産業 加速する “ブラック労働” 」〉)とか。 日本の若者は暴動は起こさないが、若者の死亡原因の第1位は「自殺」だったりする。 (大丈夫かね、この国は?) 午後。 咳が出るので薬を飲むと眠くなるというジレンマ。 夜。 BSで〈ザ・プロファイラー〜夢と野望の人生〜「聖女か?悪女か?〜エビータ〜」〉を観る。 アルゼンチンのペロン大統領の妻エビータは、私生児として生まれ、貧しい暮らしから懸命に這い上がった女性。 大統領夫人となった後は、福祉事業に力を尽くしたという説明と共に紹介されたのが「5人の子供を抱え寝るために敷く マットもないと言う母子家庭の母親に、家族の人数分のベッドとそのベッドを置く家を与えた」という話。 こうした彼女の活動について、ゲストの女優が、 「彼女は間違っている。本当の福祉とは物を与えることではなく、物を得る手段を与えることだ」 とコメントしていた。 いや、それはケース・バイ・ケースだろう。 「今夜寝る布団がない」と言っている人に言うことじゃない。 エビータは、癌で亡くなっているが、死の直前の副大統領選挙に出馬しなかった理由について「その深層心理を探る」とか 言い出したところで、さすがにテレビを消した。 「自分が間もなく病気で死ぬとわかっている人間が選挙に出なかった理由」って「当選してもその仕事ができないことが わかっていたから」以上のものが何か必要だろうか? (賢いことを言おうとして、単純な問題をわざわざ複雑にしていないか?) 今夜も早めに寝ることにする。
2017年10月24日(火)
熱がひかない。 自分の顔に手を当ててみると、確かに熱い。 テレビをつけたら、民放に枝野さんが出ていた。 自民党が勝ったのは予想の通りで目新しいことがなく、選挙関係で話題になるのは「小池が負けた」と「枝野が勝った」の 二択になるからかね。 昼まで頑張ったが、結局、風邪薬を飲んで副作用で眠ってしまう。 今年の風邪はしつこいと思うな。 (それとも、先月末の胃がやられた風邪と今現在の喉の風邪は、別の風邪なのか?) 夜。 BS1スペシャル「日中 “密使外交” の全貌〜佐藤栄作の極秘交渉」(再放送)を観る。 途中、ニュースを挟んでの2時間の番組だったのだが、さっくりまとめると「佐藤さんが水面下で日中国交正常化を行おうと 頑張っていたら、政権交替で田中さんに手柄をさらわれた」という話だった。 裏の歴史として面白くはあったけれど、国交正常化という結果は変わらなかったわけで、当事者としてはすごく悔しい話なの だろうが、そこらの庶民である私にとっては「結果が同じなら、どの総理大臣がやったっていいじゃん」になってしまう。 (佐藤さん側の関係者に言わせれば「いや、佐藤さんなら、きっともっと上手くやった」になるのだろうが、そういう “if ” は、逆の場合も有り得るし) 番組の趣旨とは関係ないが、この「密使」の名前が「江鬮(えぐち)」という、ちょっと珍しい苗字。 この変わった苗字のお陰で取材陣は親類の人を見つけ出すことが出来たようで、これがもっとありふれた名前だったら難し かっただろう。 それにしても、初めて見る苗字だ。 「鬮」という字は「門構え」に「亀」。 (これで「くち」と読むのだろうか?) と、調べたら、どうやら「くじ」という読みの方が一般的らしい。 恐らく「くじ引き」の「くじ」で、「亀」が入るのは、「亀卜(きぼく)=亀の甲羅を使った占い」からだろうな。 古代から続く占い師の家系なのかもね。 「江」は入江のような地形を指す文字だから、入江に住んでいた占い師の家系という意味で「えくじ」だったのが「えぐち」 に転化したのじゃないかと思う。 ……本当に番組内容に関係ないし、どうでもいいことだな。 寝る。
2017年10月23日(月)
一昨日、昨日と続いた強行軍が病み上がりの体に響いたのか、熱っぽい。 ここで無理をして風邪がぶり返してもつまらないので、安静にして過ごすことにする。 昼。 「キャッスル」は、殺人事件に不良少年が事件に関与していたという話。 黒人警官が「自分も以前は不良で、少年時代に何度も警察に捕まった前歴があるが立ち直った」と言って少年を諭す。 (「少年時代に何度も警察に捕まった前歴」があっても、警察官にはなれるのか……) 午後。 目を開けているつもりなのに、何か変。 試しに目の前で動画を再生して実験してみる。 細かいパートに分かれた動画で、その部分の動画の記憶が欠けることで意識がなかったと分かるという仕組み。 その結果、私は数分おきに十数秒程度、意識が飛んでいることが分かった。 どうやら「数十秒眠っては目を覚まし」を繰り返しつつ、自覚的にはずっと目を覚ましているつもりでいるという状態である らしい。 (居眠り運転というのは、こういう状態で起こるのだろうな) 危険なので、外出は止める。 夕方。 乱学講座の関係で、電話を1本。 最近珍しい(?)家電への電話で、実はこの電話を誰がかけるかで、関係者がちょっと揉めたのだ。 「家電に電話する」という特殊スキルを持った人間が出てくるSFを妄想してしまった。(笑) 夜。 微熱が出て体がだるい。 眠くはないが、体を動かすと節々が痛いので布団に潜り込んで、寝る。
2017年10月22日(日)
台風が来ていて、かなり強い雨。 衆議院選挙なので昼前に投票に行って、その足でハンズに向かい、風呂の栓を買う。 ついでにパーティー・コーナーを一周してハロウィンの空気を楽しむ。 帰りにスペイン料理屋で、タコとエビをつまみにワインとビールを飲んでから帰宅。 選挙速報。 自民党が、予想通り2/3議席を獲得。 東京10区の結果がなかなか出なくて、つい夜更かししてしまった。 (結果は自民党の議員の勝ちだった) テレビは選挙一色だったが、ネットを見たら台風がかなりひどい被害を出しているようで、関西の方では大和川が溢れたと 言っていた。 JR大和路線の三郷(さんごう)駅付近で線路が冠水したそうで、それって結構、大変な騒ぎなんじゃないだろうか? ……時計を見たら、午前3時。 さすがに、もう寝よう。
2017年10月21日(土)
5時半に目を覚ます。 昨日1日寝ていたせいか、だいぶ回復した感じ。 6時半に家を出て、エピクトさんの葬儀へ。 乗り換えで降りた町田の駅で、立憲民主党と自民党がビラを配っていた。 教会は住宅地の中にあった。 カトリック教会と聞いて想像していたよりはシンプルな外観の教会は、周囲の住宅の中に溶け込んでいて、敷地内に建てられ た十字架がなければ見過ごしていたかも知れない。 棺の中の故人と対面。 入院した日に会ってから、たった3週間。 彼が「わっ」と言って目を覚まし、「冗談だよ」と笑うのを数秒間、期待してしまう。 棺の上には、「SFマガジン」と『都市と星』が置かれていた。 彼の洗礼名は「ヤコブ」と言うのだそうで、カトリックの葬式なので、神父にはずっとその名前で呼ばれる。 歌詞の書かれた小冊子が配られ、賛美歌を歌うようにと言われたが、オルガンが鳴っても知らない歌だ。 私が参列しているのは誰か知らないヤコブの葬礼であって、出口で元気なエピクトさんが「やあ、お疲れさん」と声をかけて 来るのではないかと、頭上に賛美歌を聞きながら妄想する。 葬儀後。 喫茶店で、今後の乱学講座についてのミーティング。 前途多難。 町田の駅では、希望の党がビラを配っていた。 午後。 喪服からスーツに着替えて海老名文化会館に「ピアニート公爵 Presents 芸術からこぼれた表現たち アニメ監督西村純二 が自作を語る」を聴きに行く。 会場で森下一仁先生にお会いする。 トークが中心の音楽イベント。 公爵、ピアノの演奏はもちろん素晴らしかったのだが、トークの司会は、お父さんの方が上手いな(^^; よく喋るゲストの場合、事前の打ち合わせの段取りを飛ばして相手が喋り始めたら、段取りは無視して良いと思う。 1、2、3、4、5の順で話す予定が1から3に飛んだら、それは3の話が相手の喋りたい内容だからで、その部分が時間的 に膨らみがちになる。 だから2の話は思い切りよく飛ばしてしまい、2の部分にどうしても必要な情報があったのなら、それは司会が補う。 その方が、トークは盛り上がるし、時間的にも楽なのだが……。 でも、それを本業はピアニストの公爵にやれと言っても難しいよね。 前後2時間の予定のプログラムが、前半が40分ほどはみ出すちょっとアレなことに。 そしてあまりに公爵が「時間がない」を口にしたために、アンコールの拍手がなかった。 どうやらアンコールまで含めてプログラムを組んでいたようで、そこでまたドタバタ。 いちばん残念だったこと。 西村監督の、公爵の演奏についての感想が聞けなかったこと。 これは、ぜひ聞きたかった。 とは言え、西村監督の演出についての話はなかなか面白かった。 無表情な人物の映像の前に、衝撃的な映像を見せると、観客が無表情な人物の表情に「驚き」を読み取る。 西村作品では、この手法が多用されているらしい。 今度、機会があったらチェックしてみよう。 帰宅。 スーツと喪服をハンガーに掛けて、寝る。
2017年10月20日(金)
朝。 目は覚めたのだが、起き上がれない。 目を閉じると眠ってしまい。 短い夢を見てまた目を覚ます……の繰り返し。 外は今日も雨のようだ。 午後。 起き上がるが、立って歩こうとするとふらついてしまう。 頭がぼんやりする。 熱があるのが分かる。 夕方。 あと2時間でエピクトさんの「通夜ミサ」が始まるというメールが来るが、さすがに行けそうもない。 明日の告別式は午前中。 それまでには出かけられるようになっておかないと。 夜。 ようやく汗が出て来た。 時計を見ると10時。 シャワーを浴びて着替え、風邪薬を飲んで、寝る。
2017年10月19日(木)
今日も雨。 本格的に熱が出て来たので、風邪薬を飲んでただ寝て過ごす。 昼。 何も食べられないので昼食は抜く。 午後。 午前中と同じ。 夕方。 ネットでシャーロック・ホームズの「悪魔の足跡」を読む。 4人兄妹のうちの1人が家の外に出て、戻って来たら残りの3人が、2人発狂1人死亡という大惨事。 で、ホームズのところに依頼が来る。 真相解明のためにワトソンと2人で実験を行ったホームズは、危うく死にかけて……。 シャーロック・ホームズって、実はバカなんじゃないか? 危険な化学実験を行う際には、事故が起きた際にすぐに救助を要請出来るように、誰かを安全な場所に待機させるのが普通だ よなあ。 夜。 「モーガーン・フリーマン 時空を超えて」を見ていたら、電話。 「エピクトさんが亡くなったって本当?」 と、聞かれたので、 「本当だよ」 と、答える。 「何で知った?」 と聞いたら、誰だかがネットのブログか何かに書いたらしい。 そういうことをネットで知る時代なのだな……。 風邪薬を飲んで寝ようとしたのだが、咳がひどくて眠れない。 咳止めを出して飲むが、 (これ、風邪薬と併用して良かったのだっけ?) とりあえず、咳が治まったので、寝る。
2017年10月18日(水)
朝。 「嫌な夢を見たな」と思って目を覚まし、しばらく考えて知人が亡くなったのが現実だったことを思い出す。 なんだか頭がどうかしている。 午前中。 クラタス vs メガボッツ戦を観る。 半ば予想した通り、大きなメガボッツにクラタスは敗退。 ただルールがイマイチわからない。 (なんでメガボッツ側のロボットだけ2体だったのだ?) 午後。 熱が出て体がだるいので、薬を飲んで眠る。 亡くなった知人が夢に出てきた。 見舞いに行った病院のベッドの上で、無理に半身を起こして座っている彼が、 「俺、寝ちゃダメらしいんだ」 と言うのだ。 「そんなことはない。ゆっくり休みなよ」 と、答えたところで目を覚ました。 なぜ彼が「寝ちゃダメらしい」と言ったのかがわかり、視界がユラリと滲んだ。 夕方。 科学関連のニュース。 JAXAが、月探査機かぐやの観測データから、月に全長約50キロメートルの地下空洞がある可能性が高いと発表。 ネットでは妄想広がりんぐな人たち(笑)によって、早速「誰か住んでる?」という話題になっているようだ。 午後7時半頃に頭上を飛ぶヘリコプターと、小さな花火のようなパンパンという音を聞く。 (こんな時期に花火?) 夕食は、コンビニで買った出来合いのもので済まして布団に入るも、胸が痛く熱っぽい。 咳がひどくて眠れないので龍角散に頼ることにした。 明かりをつけて時計を見たら、すでに午前0時を回っている。 早く眠りたい。
2017年10月17日(火)
午前中は雨。 そして、のどは痛いわ咳は出るわ。 午後。 青空が見えてきた。 銀行に振込みに行かなくてはならないので、この隙に池袋駅前の銀行へ。 帰りに三省堂に寄って、 『気楽に殺ろうよ』(藤子不二雄 小学館文庫) 『おい、マジか。池上彰の「ニュースを疑え!」』(池上彰 文芸春秋) を買って帰宅。 『気楽に殺ろうよ』は、ホラーSF漫画の短編集。 暗い未来を暗示させるラストのものが多い。 中の1編「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」は、凡庸な男が超能力を身につけたことで、最終的に破滅するという話。 「マスコミも悪者だった。正義の味方をとやかくいうやつは悪者にきまってる」 というセリフに既視感を覚えたな。 初出は「SFマガジン」1976年1月号。 F先生、40年以上前に現在の日本を予測していたのか? それとも力を持った凡人は、みんな同じことを言うのか? 『おい、マジか。池上彰の「ニュースを疑え!」』 時事問題の裏読み解説。 この『おい、マジか。』というタイトル、池上さん自身は気に入らなかったらしい。 確かにサブタイトルの『池上彰の「ニュースを疑え!」』の方が池上さんっぽいよな。 夕方。 メールで知人の訃報を受ける。 先月の末に病院に見舞いに行った時には、普通に会話を交わして帰って来たのに。 人間が病気で死ぬときは、少しずつ体が弱っていくイメージを持っていたので、悲しいというより「アレ?」という感じ。 「アレ? 変だな。今度彼に会ったら、なんでそんなことになったのか聞かないと……」 という不合理な思考。 (彼は私の葬式に来てくれると思っていたのに) とか、訳のわからないことを。 なんだか全身の力が抜けてしまったので、頭から布団被って、寝る。
2017年10月16日(月)
朝から天気は雨。 そして私は咳が止まらない。 朝刊の企業面の記事。 〈エイチ・アイ・エス(HIS)は12月から、ロボットが接客して省力運営する「変なホテル」を都市部で展開する〉 〈人手不足が深刻になる中、通常の4分の1ほどの少人数で運営する〉 こういう形のロボットの導入が増えていくと、人間の職種がますます限られていくようになると思う。 特別な技能を持たない労働者の失業が相次ぐ可能性があるから、 ・リカレント教育の充実による就業後のさらなる教育の支援対策。 ・大量の失業者が社会不安を引き起こさないようにベーシック・インカムを導入する。 とかを、真面目に検討した方が良いと思うな。 昼。 ……具合が悪い。 ドラマ「キャッスル」は、SF大会での殺人事件の話。 大会参加者が全員コスプレをしていることになっていた。 現実のSF大会(ワールドコン)は、そんなでもないらしいぞ。 ところで、若い頃にチープな特撮ドラマに出ていたということは、アメリカでは俳優のキャリアにマイナスになるのか? 最近の日本では「仮面ライダー俳優」とかって、だんだん地位が上がって来ているのだが。 午後。 龍角散で咳を沈めつつ電話で事務的なやりとりをする以外は、部屋で大人しくホームズを読んでいる。 「レディ・フランシス・カーファックスの失踪」 行方不明の若い女性を捜索することになったホームズ。 犯人が被害者を棺桶に閉じ込めて生き埋めにするつもりだと睨んで棺桶の蓋を開けるが……。 奇術のショーとかを参考にしたトリックかな? ネットのニュースで衆院選に関する世論調査の結果が発表された。 それによると…… NHKの調査による「政党支持率」(上位3党) 自民党:32.8% 立憲民主党: 6.6%、 希望の党: 5.4% JNN(ジャパンニュース ネットワーク=TBS系列)調査による「政党支持率」(上位3党) 自民党:32.8% 立憲民主党: 7.3% 希望の党: 5.2% 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の調査による「比例代表の投票先」(上位3党) 自民党:32.9% 希望の党:15.0% 立憲民主党:14.6% ……と、いずれも自民党がかなり優勢っぽい。 夜。 龍角散を飲みつつ、西村京太郎サスペンス「東京〜鳥取727キロ 池袋北口老婆殺人事件」を観る。 池袋で起きた殺人事件の捜査のために、刑事が東京〜米子間を列車で往復しまくって事件を解決するという、なんともご苦労 様なストーリーだったのだが、駅構内の撮影許可が下りなかったからなのか、画面に「池袋駅」として出て来たのが、どう見 ても「東京芸術劇場」。(笑) 劇場のチケットカウンターを駅の案内所ということにして、女優さんが「ここは池袋駅の東口です」とセリフで言うのだが、 さすがにあれは「駅」には見えない。 もう少し駅っぽいロケ地は探せなかったのか? おまけにエキストラの人数をケチったのか、真昼間なのに閑散としている「池袋駅」。 (たぶん休館日か営業終了後に撮影したのだろう) 一応はターミナル駅なのだから、いくらなんでもあそこまで人がいないってことはないぞ。 ドラマはスペシャル番組だったようで、尺を長くするためか2つの事件を扱っていた。 1つは北池袋で起きた事件。 もう1つは米子で起きた事件。 北池袋の事件の方は、オレオレ詐欺を通報しようとした老婆が犯人グループに殺されるとういう話で、こっちは犯人、被害者 双方の行動の動機が分かりやすかったのだが、米子の方は、被害者が仕事を辞めてまで暴こうとした「真相」が客観的に見て そんなに頑張ってまで暴くほどのものではない上、事件の背景が不自然なセリフで説明される流れが見ていて興醒め。 調べたら、原作は短編小説らしい。 やっぱり短い物語を無理に引き伸ばしたのが敗因かな? 風邪薬を飲んで、寝る。
2017年10月15日(日)
起きたらのどが痛い。 焼酎を1本空けたあとでカラオケで徹夜した時のような感じと言えば分かりやすいだろうか? ちょうどそんな感じにのどの調子がおかしいのだ。 咳が出て苦しい。 龍角散を飲み、体を暖かくして、今日は部屋でシャーロック・ホームズを読んで過ごすことにする。 ホームズの全作品を和訳したという「コンプリート・シャーロック・ホームズ」というサイトで自分がこれまでに読んでいな い作品を探しては、開く。 長編は、画面で読むには目が辛いので短編作品。 「マザリンの宝石」とか「三破風館」とか「ショスコム・オールド・プレイス」「隠居絵具師」とか。 「マザリンの宝石」のトリックは、視覚的効果として面白いけれど、今となっては使えないなあ。 「三破風館」は、今だったら被害者の側が犯罪者とされるような話。 「ショスコム・オールド・プレイス」は、日本で現実に似たような事件が起こり、作品とは逆に犯人が相当に叩かれていた。 「隠居絵具師」は、同じトリックをそっくりそのまま使った作品をすでに知っていたので、すぐに分かってしまった。 良くも悪くも、ミステリーの原点。 夕方。 文芸春秋社が「本が売れないのは、図書館が文庫本まで貸し出し対象にしているからだ」みたいなことを言ったという話題を ネットで読んだ。 出版社は図書館と喧嘩するより、連携して読者層を広げた方がよくないか? ところで、この間、子供の頃は読書嫌いだったという若者に会ったのだが「最近、正岡子規に嵌っている」と言っていた。 理由が「文豪が登場するゲームを始めたから」なんだとか。 私が出版社の人だったら、そのゲームの会社と提携して、純文学の表紙にゲームのイラストを使わせてもらうけどな。 夜。 雨が小降りになって来たので、駅前の薬屋まで買い物に行き、風邪薬を買って帰る。 「総合感冒薬エスタック・イブ」。 今夜は、これを飲んで、さっさと寝よう。
2017年10月14日(土)
雨。 そう言えば、今日は森下唯さんのCD発売記念ミニコンサートの日だった。 (相変わらずの雨男) 15時開演。 なので昼過ぎに出かけてCDを買ってサイン会チケットを手にし、14時に席を確保。 リハーサルが始まると瞬く間に席が埋まり始めた。 唯さん、短いフレーズを何度もやり直して練習している。 なぜかと言うに、このアルカンの「すべての短調による12の練習曲 第1番イ短調〈風のように〉」という曲が、人間に 演奏されることを拒否しているのではないかと思われるほどに異常にアップテンポで難しい曲なのだ。 さて、本番。 客席は立ち見が出る盛況。 もう少し座席の数を増やしたほうが良かったのではないかと思った。 演奏された曲は、先ほどの「風のように」と「風」、そして今年のSF大会でも演奏された「すべての短調による12の練 習曲 第12番ホ短調《イソップの饗宴》」。 「すべての短調による12の練習曲」は、唯さんのCD「アルカン ピアノ・コレクション」のシリーズの「1《交響曲》」 に第4番〜第7番、「2《協奏曲》」に第8番〜第10番、そして今回発売された「3《風のように》」に第1番〜第3番 と第11番〜第12番が収録されているので、3枚買うと第1番〜第12番までが全部揃うという仕組み。 リハーサルで苦戦していた「風のように」は、本番では見事な演奏。 さすが、プロ。 「風」は、私の後ろの席の奥様に座っていた奥様がお気に入りの曲なのだそうで、 「前に、お祝いの席でリクエストしたら『この曲はちょっと……』と言われちゃって」 と、語られる。 (まあ「悲壮な様式による3つの曲」の1つをお祝いの席でというのは、ちょっとアレかな?) 3局目の「イソップの饗宴」。 唯さんによると、奴隷時代のイソップが主人から「最高の食材による饗宴メニューを」と言われ、豚の舌だけのフルコースを 出したという逸話があるのだそうだ。 「なんで全部豚の舌なんだ?」 と、主人に叱られたイソップは、その場で「舌というものがどれほど最高のものであるか」を雄弁に語り「故にこれこそは 最高の食材」と言って客を感心させた。 そこで今度は主人がイソップを困らせてやろうと「最低の食材による饗宴メニューを考えろ」と言ったところ、イソップが 出したのは、またも豚の舌のフルコース。 そして怒る主人に、今度は「舌というものがどれほど最低のものであるか」を雄弁に語ってみせた。 「イソップの饗宴」は、この逸話をヒントに作られた曲なのだそうで、8小節から成るフレーズのさまざまな変奏曲。 (つまり、この8小節が「豚の舌」か?) CDにサインして貰って会場を出る。 むかし良く行った回転寿司で夕食にしたのだが、100円均一の安い回転寿司が、そこそこの値段の寿司も置く微妙に高級 な店に変わっていた。 帰りに池袋で三省堂に寄る。 「長編小説に挑むあなたをお助けします」という特集が気になって「公募ガイド」を購入して帰宅。 夜。 ドラマ「植木等とのぼせもん」を観る。 小松政夫の自伝的小説を原作にしたドラマで、初舞台に立った小松政夫がすべりまくるというシーンがあった。 このドラマの特集番組で、小松政夫自身が、小松政夫役の俳優に自分のギャグを教える場面があった。 俳優はコメディアンではないので、ギャグが下手で、 (微妙な間合いが狂うだけで、ギャグってつまらなくなるものなのだな……) と、笑って見ていたのだが、今回の「ギャグがすべるシーン」で出てきたのが、まさにその「つまらないギャグ」。 有名な曲の前奏を流し、いかにも歌い出しそうな雰囲気を出しておきながら、いきなり「あ、オレ、この曲知らねーや」と 言うという、それだけのギャグ。 この「いかにも歌い出しそうな雰囲気を出しておく」というのが、下手だと客が「歌を聴こう」という気にならない。 つまり、客の気分が「前のめり」になっていないので「ハシゴを外してもズッコケない」わけである。 ドラマでは最後に小松政夫の十八番「淀川長治のモノマネ」をやって大ウケを取り、メデタシ、メデタシなのだが、これも 小松政夫の「本物」を見てからだと……ご愛嬌? 感想。 植木等の父親役で出ていた伊東四朗が上手かった。 (こうやると面白いのか……) と、感動してしまった。 寝る。
2017年10月13日(金)
せっかくの13日の金曜日なのに、今日も雨。 これでは黒猫も目の前を横切ってくれない。 昼。 気分を変えようとテレビでドラマ「キャッスル」を観るが、今日はシリアス回っぽい。 ヘタレなところが魅力のキャッスルが、シリアスに銃を撃ちまくり、終始、陰気な表情。 このシーズンで打ち切りになったのも無理はない気がしてきた。 午後。 図書館へ行きたかったのだが、天気が天気なので部屋で大学の教科書を広げる。 夕方。 郵便受けに夕刊と一緒にスクーリングの成績表が届いていた。 「72点」 (……あんまり良くないね) 夜。 「SFマガジン10月号」の「オールタイム・ベストSF映画総解説」を読んだのだが、知らないSF映画が山のようにあっ たのが意外。 1974年の「ダーク・スター」とか、1978年の「宇宙清掃会社サルベージ・ワン」とか、あと冷戦時代にソ連で製作さ れた映画も観てみたいと思った。 寝る。
2017年10月12日(木)
日経朝刊1面トップは、衆院選序盤情勢についての記事。 〈与党、300議席に迫る勢い〉 〈自民、単独安定多数も〉 本当に安倍さんの弱気発言は、どういう票読みに基づいてのものだったのだろうな? やや風邪っぽい。 ここのところの気温の変化に体が順応できないのだろう。 海外ニュース。 カリフォルニアで8日に起こった山火事が、まだ鎮火していないどころか燃え広がっているそうだ。 ブドウ農家がだいぶ被害を受けて、ワイナリーが大変なことになっているらしい。 日本の「山火事」のスケールで考えると、 (なぜそんなに長い時間消えないのだろう?) という気になるが「広い」ということは、そういうことなのだろう。 午後。 部屋で本を読んでいたら、部屋がゆらゆらしだした。 時刻:15時12分頃 震源:福島県沖(北緯36.7度 東経142.0度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード5.1 最大震度は、2(宮城県角田市、岩沼市、石巻市、松島町) うちは、結構揺れた気がしたのだけれどな。 (安普請だからか?) 夜。 雨の中、1号くんと2人で、養老乃瀧に行って飲む。 なぜか正岡子規の話で盛り上がる。 あと、同人誌の話とか。 「俺、アメコミ同人誌の即売会では〈壁〉なんだぜ」 と、自慢される。 壁というのは、同人誌即売会で人気のあるサークルの売り場が壁際に配置されることから「壁際に配置されるサークル」とい う意味であるらしい。 それでも売り上げはイマイチだそうで、 「どうも、世の中、不況だねえ」 などとぼやく。 帰り道では雨は小降りになっていた。 家に帰って、寝る。
2017年10月11日(水)
九州で火山が噴火したそうだ。 小学生がヘルメットを被って登校している姿がテレビに映っていた。 噴火が静まるまで、子供達を安全な地域に避難させるみたいなことは無理なのだろうか? 昼。 左目の下まぶたが痙攣を起こし始めたのでPCを閉じる。 午後。 短編小説「自生の夢」(飛浩隆『自生の夢』河出書房新社 所収)を読む。 Cassyという「ライフログ書記」の存在する世界を描いた連作シリーズの1編。 物語は〈わたし〉が、73件の殺人を告白した男に会うために刑務所を訪れるところから始まるのだが、そもそもその刑務所 そのものが…… 読み終わった時の感覚が何かに似ていると思ったら、以前、前衛演劇の舞台を観に行った時のそれに近いことに気づいた。 前提となる世界観に馴染みがないために、どことなく足元が不安定になる読書体験。 夜。 民放を見ていたら「米軍ヘリが墜落した」という速報が入った。 NHKのニュース番組にチャンネルを変えたら「米軍ヘリが不時着し炎上した」と言っていた。 着陸直後に機体が炎上する勢いでの「着陸」だったということか? 「墜落」の定義が分からない。 今夜の「ファミリー・ヒストリー」はiPS細胞の山中教授の先祖をたどる話。 教授のお父さんとお爺さんが両方とも糖尿病で早死にしていることが判明。 山中教授には健康に気をつけて頂きたい。 そして、教授の頭の良さは母親譲りか? 「本を1回読んだだけで内容を覚えてしまい、テストで高得点」というエピソードが凄かった。 経済的事情で女学校は卒業できなかったというが、教授のお父さんが亡くなったあとは社長として会社を経営していたそうだ から、優秀な人だったのだろう。 寝る。
2017年10月10日(火)
選挙が公示されて、テレビはその関連のニュース。 NHKの調査によると、各党の支持率は、「特に支持している政党はない」が、39.1%と最多であったらしい。 そして、支持している政党がある人の内訳は、 自民党:31.2% 希望の党: 4.8% 立憲民主党: 4.4% が、上位3党で、 公明党:3.8% 共産党:2.7% 日本維新の会:1.3% 社民党:0.5% 日本のこころ:0% と、続いていた。 ちなみに、読売新聞が昨日発表した〈衆院比例選の投票先〉でも、 自民党:32% 希望の党:13% 立憲民主党: 7%。 公明党: 5% 共産党: 4% 日本維新の会: 3% (「決めていない」は27%) となっている。 この状況で、なんで安倍さんは「与党で過半数」みたいな弱気の目標を公言してしまったのだろうなあ? 「党独自の票読み」みたいなものは行われていないのだろうか? ちょっと面白かったこと。 読売の世論調査は、前回は9月28〜29日に行われた。 枝野幸男氏が「立憲民主党」の結成を宣言したのは、10月2日。 今回の世論調査は、10月7〜8日。 前回の調査で衆院比例選の投票先に「希望の党」と答えた人は、19%。 「共産党」と答えた人は、5%。 つまり、立憲民主党が結党した10月2日を挟んで、 希望の党は、19%→13%と、6%の減。 共産党は、5%→4%と、1%の減。 そして、前回の調査の時に存在しなかった立憲民主党が、7%。 数字の偶然もあるとは思うけれど「そこから流れるだろう」と予想された通りの流れ方だったので、つい笑ってしまった。 昼。 コンビニで納豆を買って来て昼食。 大学時代、弁当に必ず納豆を持って来る奴がいて、 「なんで昼飯に納豆?」 と、思っていたのだが、ひとりで部屋で飯を食う分には別にいいか。 午後。 すごくどうでもいい雑用に追われ、半日が潰れる。 夕方。 今日が「目の愛護デー」であることを思い出した。 ファンケルの「えんきん」とか飲んでみる。(^^; ネットで読んだ記事。 〈韓国紙・朝鮮日報は10日、朝鮮半島有事の際に米韓両軍が北朝鮮指導部を標的に実施する「斬首作戦」の内容が、北朝 鮮が関与したとみられるサイバー攻撃によって韓国軍から流出したと伝えた〉 〈流出したのは、米韓が2015年に策定したとされる「作戦計画5015」〉 (2017年10月10日 19時37分 読売電子版) そういう極秘資料の入ったPCは、ネットに繋げないようにした方が良いんじゃないか? 外部に持ち出す時には、専用の特殊なメディアを使うようにするとか。 夜。 郵便受けを覗いたら「アルカン ピアノ・コレクション3《風のように》 」が届いていた。 すぐに聴こうかと思ったが、時間が時間なので(ヘッドホンは持っていない)明日にすることにして、寝る。
017年10月9日(月)
今朝は、起き抜けに胃が痛くなかった。 治ったのかな? 日経朝刊の1面のトップは、昨日(9月8日)行われた党首討論に関する記事で、 〈首相「与党過半数なら続投」〉 2面の〈総合・政治〉の面に関連記事があり、そこでは、 〈首相、選挙後政局に予防線〉 〈自民議席 大幅減でも退陣せず〉 〈8日時点の公示前勢力は自民、公明両党の議席は324。衆院の過半数は233で、与党が合わせて92議席減らさない と過半数割れはない〉 と、安倍さんが「ものすごく楽に達成できるそうな目標」を挙げていることを示唆。 日経は、比較的保守系の新聞なのだが、記事が安倍さんに批判的なのは、自民党内でも意見が割れているからかな? 〈首相が掲げる勝敗ラインは「目標として低い」との声は政権内にもある〉 〈自民党内では「単独過半数を割ったら首相の責任論になる」との指摘がある。自民党の単独過半数割れは58以上の大幅 議席減を意味するためだ〉 という自民党内の声を紹介していた。 私は、首相が自分で時期を自由に決めて解散に踏み切った以上、むしろ議席数を増やさないと「敗北」になるんじゃないか と思うのだが。 午後。 8月に静岡に行った時に壊れてしまったボストンバッグがそのままになっていたのを思い出し、ファスナーを買いに行く。 東池袋のユザワヤで買い物を済ませ、同じビルに「天狼院書店」が入っている事に気づく。 この店の経営者は結構やり手で、着々と店舗を増やしているようだ。 ハロウィンなので、ハンズのパーティーグッズ・コーナーを覗く。 この時期はコスプレコーナーが面白いのだ。 (今年はメイキャップで顔に傷口を描くのが流行か?) 入店したついでに革紐を1本買って外に出る。 夕食をとろうとサイゼリアに行ったら、ウェイトレスが研修生。 最近「研修生」のバッジをつけた店員を多く見かける。 店員の入れ替わりが激しいのだろうか? サイゼリアがどうかは知らないが、薄給で重労働だと辞める人も多いよな。 給料を増やして定着して貰った方が研修にかかる費用が減って、店側にとって得なんじゃないかと思うのは、素人考えか? サイゼリアでエスカルゴをつまみにワインを1本空け、勢いがついたところで「炉端焼きかば」に行こうとしたら、店がなく なっていた。 盛衰の激しい池袋では珍しいことではないが「李白」が飲める数少ない店の1つだったのに。 帰宅。 ほろ酔いでボストンバッグの修理にかかり、針で見事に親指を突き刺してしまった。 こういう細かい作業は素面の時にやるべきだったと反省しつつ、指にバンドエイドを巻いて、とりあえず使えるようにした。 夜。 NHKのコント番組を観ていたら市川猿之助が出ていたので、なんとなくネットで「猿之助」を検索。 トップに出たのが「猿之助、舞台で骨折」。 今日の午後に舞台のセリに衣装の袖が挟まれて、左腕を折る重傷だったらしい。 どうやら本日が初日で、だとするとNHKの番組に出演したのもその宣伝を考えてのことだったのだろう。 番組のトークでは、特に舞台については触れていなかったが、もしかして慌てて編集をやり直した? 事故が起こることなどもちろん知らずにニコニコとトークで喋っている猿之助を見ていたら、こっちが未来人になった気がし て来た。 (タイムマシンで過去に戻っても起きた歴史は変えられないとすると、タイムトラベラーは「起こったことが起こった通りに 起こる」のを、ただやきもきしながら眺めることになるのか?) どうでもいいことだが、猿之助の出ていた舞台は「ワンピース」だそうだ。 写真で見る限り袖の長い衣装ではないので、 (もしかしたら「衣装の袖が挟まれた」のではなく「衣装の腕が挟まれた」のではないだろうか?) と、ついくだらないことを考えてしまった。 (猿之助さん、お大事に) 寝る。
2017年10月8日(日)
朝食。 ヨーグルトドリンクとおにぎり1個。 胃痛はない。 ただ、胃もたれは残っている。 午後。 Wifiルータの機種変更手続きをしに行く。 機能的にややダウンさせて、利用料金がいまの半額程度になる機種に変更することにしたのだ。 店舗や公共施設に無料Wifiが増えたために、使用頻度から考えていまのルータは明らかに高すぎるからだ。 店の人にも、 「お客様のご使用量から考えて、もっと少なめの契約に変えた方が」 と勧められる。 それは良いのだが、ちょっとこの人、頼りない。 身分証明書に代わりに住基カードと公共料金の領収書が必要だと言われてNTTの領収書を持って行ったのだが、 「この領収書には、お客様の生年月日の記載がないので……」 (生年月日の記載のある領収書って、見たことがないぞ!) しばらくして、上の人に電話したらいいと言われたとかで、この点はクリア。 (ダイジョブか、この店員?) さらに、 「お支払いは分割で? それとも一括で?」 と聞かれ、 「分割だと支払額が高くなるんですよね?」 と確認したら、 「そんなことはありません。ただ一括だとポイントが付きます」 「じゃあ、一括で」 と言ったら、 「一括だとお支払い額も安くなります」 ええと……これ「分割だと支払額が高くなる」と、どう違うのかな?(^^; 無駄に疲れて店を出る。 喫茶店でジュースを飲んで、粗品(?)の風呂敷をもらった。 三省堂に寄り『毎日かあさん 14』(西原理恵子 毎日新聞出版)を買って帰宅。 帰り道で、妙に疲労を感じた。 (これはたぶん、精神的な疲労だな) 『毎日かあさん 14(卒母編)』は、このシリーズの最終巻。 上の子供(息子)が大学に受かり、下の子供(娘)が、かなり荒れている状態っぽい。 (そりゃ、母親が70代の医者の愛人になって始終、週刊誌に載っていれば思春期の娘はそうなるだろう) その状態に対して、この「かあさん」が下した決定が「卒母」。 要は「子供に対して金は出すけど、口は出さない」。 (それでいいのかなあ?) と、部外者は思うが、たぶん作者本人に、いま「自分の生き方に異を唱える娘」に向き合う余裕がないのだろう。 「SFマガジン」10月号の短編「翼の折れた金魚」(澤村伊智)を読む。 価値観の異なる未来社会が舞台。 現代なら「普通」の人々が「異常者」として逮捕されるディストピア。 具体的に言うと、我が子を慈しんで大切に育てていた両親が「児童虐待」の罪で逮捕され、その両親を愛しているという子供 は「洗脳されている」と判断されて施設に送られる世界だ。 ホラー系の作家さんの書いたものらしく、一種の気持ち悪さの残る作品。 問題は描いても、主人公を解決には向かわせない弱々しさは、21世紀の作品の特徴かな? 寝る。
2017年10月7日(土)
午前中。 雨。 午後。 雨が上がったので外出。 不思議なことに、家の外だとふらつきが出ない。 (普通は逆じゃないか?) ファミマの「トルティーヤ」とセブンの「ブリトー」の食べ比べというアホなことをやってみる。 結果は「ブリトー」の方が物理的に食べやすいけれど、「トルティーヤ」の方が本場っぽい味。 ちなみに、 本来の “tortilla” とは、溶き卵に具材を混ぜ込んでフライパンで焼いたスペイン料理。 アメリカ・インディアンの伝統料理であるすり潰したトウモロコシ粉で作った薄焼きパンの見た目がこの “tortilla” に似てい たことからスペイン人が、この「トウモロコシの薄焼きパン」のこともトルティーヤと呼ぶようになり現在ではトウモロコシ の代わりに小麦粉を使った薄焼きパンのこともトルティーヤと呼ぶ。 そして、このトルティーヤに具材を巻いた料理のことを、スペインゴで “burrito” と呼ぶのだそうだ。 (字面から推測される発音は「ブリートー」かな?) “burrito” は、日本では「ブリート」あるいは「ブリトー」と発音されることが多いようだ。 夜。 DVDで久しぶりに「銀河ヒッチハイクガイド」を観る。 イギリス風のブラックなユーモア満載のSFコメディ。 主題歌である “So long and thanks for all the fish” の歌詞がネットに落ちていた。 The world's about to be destroyed There's no point getting all annoyed というところが好きだな。 日本語にしたら、 世界はもうすぐ滅ぶけど 何も気にすることはない ぐらいかな? この歌は映画の冒頭で歌われる。 地球滅亡の予兆に気づいたイルカたちが、身振りでそれを人類に伝えようとするが、愚かな人間たちは彼らのジェスチュアを 褒美のエサが欲しくてやっている芸だと思うだけだった。 ついに諦めたイルカたちは、自分たちだけが地球から避難することにする。 そしてやって来た地球滅亡の日。 ただひとり生き残った主人公のアーサー・デントは……という物語。 地球滅亡の大惨事の最中にも「とりあえず紅茶」を欲しがるイギリス人に笑う。 そう言えば、映画「ダンケルク」でも、救助されたイギリス兵には、まず「紅茶とジャム付きパン」が配られていたな。 異星人の宇宙船に救助されたアーサーは、そこで見た目はミルクティーそっくりだが、味はまるで違う飲み物を出される。 今日、コンビニでトルティーヤと一緒に「透明のミルクティー」(つまり「見た目はミルクティーに見えないが、味はミルク ティーそっくりの飲み物)を買って飲んだのだが、宇宙空間で遭難したイギリス人なら、この飲み物で満足するだろうか? 寝る。
2017年10月6日(金)
朝。 テレビに早川書房の社長が映っていて「なぜだろう?」と、一瞬考えたが、そう言えばカズオ・イシグロ作品の邦訳版の版元 だった。 書店からの注文が相次いだようで、ツィッターに「SFマガジン」の塩澤編集長が会社に残っていた社員が総出で電話対応に 追われたというようなことが書いてあった。 (私が乱学講座のことで変な電話をかけたのが、今日じゃなくて本当に良かった) 午後。 ふらつきとだるさはあるものの、胃の痛みはだいぶマシになって来た。 海外からは、ラスベガスの銃乱射事件の続報。 自殺した容疑者は、事件の前に別の、やはり外で野外フェスをやっているホテルに宿泊していたのだそうだ。 その時は、別に何もしなかったそうだが、今回は銃を持ち込んで乱射事件を起こしたらしい。 音楽の苦手な私は「ひょっとして、犯行の動機はホテルの真下で行われる野外フェスへの抗議か?」などと妄想。 (ゆっくり休もうと泊まったホテルの窓の下で、音楽をジャカジャカやられたら殺意が湧くかも……) 夜。 なぜか「長七郎江戸日記」と「神谷玄次郎捕物控」を観てしまう。 「長七郎江戸日記」は、1983年〜1991年に放送された時代劇。 「神谷玄次郎捕物控」は、2014年に放送された時代劇。 「長七郎江戸日記」の方は、解りやすい悪役を主人公がどのように追い詰めるかというストーリー。 「神谷玄次郎捕物控」の方は、意外な犯人に主人公がどのようにたどり着くかというストーリー。 同じ時代劇でも、放送された時代によって変化しているようだ。 夜。 早寝しようと思っていたのだが、夜半に地震。 時刻:23時56分頃 震源福島県沖(北緯37.1度 東経141.2度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.9 最大震度は、震度5弱(福島県楢葉町、福島県川内村)だったらしい。 豊島区は「震度1」と出たが、もっと揺れた気がするなあ。 目が覚めてテレビをつけた勢いで、つい「タモリ倶楽部」を観てしまう。 (決して、女の子のパンツに惹かれたわけではない!) しかし、あのオープニングで始まる番組の特集が「鍋の吹きこぼれを防ぐ裏技」と、NHKの朝の主婦向け番組と変わらない のはなぜだ? 「空耳アワー」に笑ってから、テレビを消して、寝る。
2017年10月5日(木)
朝起きると、喉が痒い。 くしゃみ、涙目、まぶたの腫ぼったい感じ。 (これは、風邪ではなく秋花粉か?) 微熱が出て、歩くと軽くふらついてしまう。 全身で炎症が起きているわけだから、これは仕方がない。 いつもならさっさと症状を止める薬を飲むところなのだが、今は胃を壊しているので躊躇われるところ。 (耳鼻科でアレグラとムコスタでも処方して貰おうかなあ?) でも、家から出るのが、ちょっと怖い。 昼。 ドラマ「ホワイトカラー」の最終回。(以下、ややネタバレ) 詐欺師が、その犯罪の知識を買われて刑務所から出してもらう代わりにFBIの協力者となるという話。 無論、まだ「服役中」なので常にGPS付きの足かせを付けられている。 この詐欺師と、その監督官となった敏腕刑事のコンビが事件を解決するというシリーズで、詐欺師と刑事が次第に相手を信頼 するようになっていく……というパターン。 で、詐欺師が刑事の信頼に応えて更生するする話なのかと思ったら、刑事の方が次第にFBI上層部のやり方に疑問を覚える ようになっていくという流れに。 ついにFBI内部での出世に興味を失う刑事。 一方、詐欺師は、度重なるFBIの裏切りに(詐欺師の有能さを利用できると踏んだFBIが彼を手放すのを嫌がって難癖を つけて釈放を見送りにする)失望するようになり、むしろ刑事の方が詐欺師の犯罪行為に理解を示すようになるというオチ。 だった。 (日本だったらたぶんこういうドラマは作れないだろうな) 午後。 ニュースによると、板橋区と北区で通行人や自宅にいた人が男に襲われるという事件が件発生、3人が怪我をした。 駆けつけた警察官が、付近にいた酔っ払いを「公務執行妨害」の容疑(警官を突き飛ばしたのだそうだ)で逮捕。 酔っ払いは、事件への関与を否定しているそうだ。 物騒な話だな。 ますます外に出たくなくなる。 夜。 「コズミックフロントNEXT」は「宇宙が真空崩壊?宇宙の未来をパパに習ってみた」。 「超ひも理論をパパに習ってみた」の著者である橋本幸士教授の小芝居付き(笑)で「真空の泡」についての解説。 パパを少し馬鹿にしている女子高生の娘に、物理学者であるパパがヒッグス粒子の質量について解説するというストーリー。 2012年に、その存在の確認が発表されたヒッグス粒子。 ヒッグス粒子とは、簡単に言うと、素粒子に質量を与える粒子。 つまりヒッグス粒子があるから、素粒子は引き合ってくっつき合っているというわけ。 ヒッグス粒子がないと物質がくっつき合わないので、宇宙が全部バラバラになってしまう。 ところが、調べてみたらこのヒッグス粒子の質量が、思ったより小さい。 どのぐらい小さいのかというと、物質が安定して存在する状態と物質がバラバラになってなくなってしまう状態の間ぐらい。 つまり我々の宇宙はものすごく不安定な状態で、かろうじて存在しているのだという計算結果になった。 これだと何かのはずみで物質がバラバラになり始めると、そこから宇宙がどんどん真空状態になって、恒星も惑星も全ての物 がなくなってしまうことになる。 この何かのはずみで生まれる真空を「真空の泡」と言うのだそうだ。 ここに「なんでヒッグス粒子の質量は、そんな微妙な値なのか?」という疑問が出てくる。 これに答える学説は、大きく2種類。 学説その1「超対称性理論」。 超対称性理論に基づくヒッグス粒子の質量の謎についての雑な解説。 「きっと何か理由があるんだよ。それを見つけるのが科学者ってもんじゃないのか?」 みたいな感じ。 ちなみに、この理論によれば存在するはずの「超対称性粒子」は、まだ見つかっていない。 学説その2「マルチバース理論」 マルチバース理論に基づくヒッグス粒子の質量の謎についての雑な解説。 「宇宙ってたぶん何種類もあるんだ。たまたま我々の宇宙が〈ヒッグス粒子の質量が微妙な値の宇宙〉だったってだけ」 みたいな感じ。 もちろん、この理論が唱える「別の宇宙」も、まだ見つかっていない。 (というか、別の宇宙なんて、どうやって観測するんだ?) まあ、まだよく分からないらしい。 番組の小芝居の方は、パパを少し尊敬するようになった娘が「私、理系に進むことにするわ」で、メデタシメデタシ。 寝る。
2017年10月4日(水)
朝。 目覚めると、相変わらず胃が痛い。 自分の胃と食道がどこにあるのかはっきり分かる不快感。 シャワーを浴びて、クリーニング屋へ行き、冬のコートを受け取って来る。 気温の変化から来るいつもの風邪なのか、全身がだるい。 そして、眠い。 睡眠サイクルが狂うのが嫌なので午前中は頑張って目を覚ましていたのだが、体を起こしていてもウトウトしてしまうので、 昼頃に少し眠ることにした。 午後。 2号くんが来て、身元保証人を頼まれたので、書類に判子を押してやる。 新卒での就職が不本意な結果だったとかで、仕事を辞めて職業訓練校的なものに通うことにしたのだとか。 最近の若者の就職事情は、よく分からない。 ニュースを見たら、昼前に日本橋の三越の近くで火事があったらしい。 お婆さんが隣のビルに飛び移って避難した際に腰を打つ怪我をしたそうだが、「隣のビルに飛び移るお婆さん」を想像して、 ちょっとカッコイイと思ってしまったぞ。(^^) (お婆さんは、幸い軽症だったそうだ) スポーツ関連のニュース。 東京オリンピックでオープンウオータースイミングやトライアスロンの会場となる予定のお台場海浜公園の水質を調べたとこ ろ、検査した半数以上の日数で「糞便性大腸菌群」の数など複数の検査項目が基準値を上回ったのだそうだ。 検査期間は7月から9月にかけてで、理由はこの時期の豪雨で雨水が増えて処理能力を超えた水量が下水に流れ込んだため、 未処理のままの下水が放出されてしまったからだそうだ。 下水の処理には、下水と雨水を分ける方式と、一緒にする方式がある。 分ける方式なら、雨が降っても下水に雨水が流れ込むことはなく、普通に下水の処理ができる。 一緒に流す方式だと、大雨が降ると水量が増えすぎて処理能力が追いつかず、未処理の下水をそのまま流さざるを得ない。 江戸時代からすでに大都市であった東京の下水道は、明治に設計された。 今では分ける方式の方が主流なのだが、明治時代の技術では、その方式はコスト高。 そこで「よっぽどの大雨が降った場合だけなのだから、その場合は諦めよう」と、一緒に流す方式を採用。 近年の気候の変化により、ゲリラ豪雨が続出。 「よっぽどの大雨」が、かなり頻繁に降るようになって、その結果「糞便性大腸菌群」が海浜公園のプールにウヨウヨすると いう事態になったらしい。 NHKのニュースでは、 「今後、都が中心となって水質の改善に必要な対策を検討し、競技団体やIOCの理解を求めることにしています」 とか言っていたが、いや、何をどう理解しろと? 夜。 西田敏行の「ファミリー・ヒストリー」を観る。 彼は父親を早くに亡くして福島に養子に出されたそうなのだが、養父と養母にものすごく可愛がられ、俳優になりたいと言っ た時にも親が東京に引っ越して全面支援。 福島で身につけた福島弁が俳優として活躍する際の武器になったそうで、下手な「生みの親」より、良い「育ての親」の方が 子供を幸せにできるという好例かもね。 ちなみに彼には「異母兄弟(兄と姉)」と「異父兄弟(妹)」がいるそうだ。 テレビを消して、今夜こそ早めに、寝る。
2017年10月3日(火)
朝。 シャワーを浴び、郵便局へ。 SFマガジンとメールのやり取り。 昼。 コンビニで買ったオレンジジュースを飲みながら「ホワイトカラー」を観る。 ファイナル・シーズンも残り3話というところに来て、主人公の親友に実は妻がいたという驚きの事実が暴露される。(笑) (どうせ打ち切りなので、脚本が思い切り暴れちゃえってか?) 午後。 2号くんと一緒に出かける。 まずは区役所へ。 以前は区役所は「すごく待たされる」場所だったので、そのイメージで行ったら待合室がガラガラなのに驚いた。 すぐに呼ばれてさっと書類が出て、終了。 2号くんがコミカレのカードをなくしたというので、再発行及び継続申請の手続きに付き合ってから、梟書茶房へ行く。 スパゲティを注文。 1人前は食べきれないので、半分を2号くんにあげて半分だけ食べてみたのだが、それでも胃が悲鳴をあげる。 店を出て、帰り道のドラッグストアで栄養補給サプリを、スーパーで刺身を買う。 (私は別に炭水化物ダイエットをやりたいわけじゃないんだけどなあ) 帰宅。 今年のノーベル物理学賞は、どうやら重力波の検出に対してらしい。 業績を上げてから受賞までの期間が短いのは良いことだ。 以前、せっかく業績を上げた研究者が世に認められずに長年が経過。 ノーベル賞の受賞が決まった時には研究者の道を諦めてバスの運転手になっていた……なんて笑えない話があったらしい。 夜。 布団に入るが、眠れない。 すでに午前2時半なのだが、困ったものだ。 横になると胃が痛み出すという症状だけでも止めたいのだが、近所の病院その1がやたら待たされるところで、もう1つが あまり評判の良くないところ。 少し離れた病院では、有り得ないような医療事故を体験した過去がある。 新しい病院の開院は来月だしなあ……。 (さて、どうしたものか?)
2017年10月2日(月)
寝坊した。 目が覚めると7時31分。 (目覚ましは5時半にかけていた) 午前中。 乱学講座関係者からメールが3通。 午後。 乱学講座関係で電話が4回。 あとメールが……数えるの忘れた。 このときの経緯を知人にメールで知らせたら「推理小説みたいな話ですね」と返信が来た。 ……なんか、疲れた。 (そして、私よりもっと疲れたと思うウッチーには、今度酒でも奢らないとな……) 海外のニュース。 ラスベガスで銃乱射。 国内のニュース。 枝野氏が新党を立ち上げ、党名を「立憲民主党」にしたそうだ。 これで、 右翼で、安倍さんが好き→自民党 右翼で、安倍さんが嫌い→希望の党 リベラルで、共産党が嫌い→立憲民主党 リベラルで、共産党が好き→共産党 みたいな感じに分かれるのかな? ちなみに、私の選挙区は東京10区。 自民党は、鈴木隼人さん、希望の党は、若狭勝さん、そして、元民進党支部長の鈴木庸介さんも出馬するらしい。 意外な激選区になりそう? 疲れたので、寝る。
2017年10月1日(日)
朝。 明け方にかなり鮮明な夢を見た。 なぜか私が、むかし歯科医院の事務バイトをしていた設定になっていて、久しぶりにかつての職場を訪ねたところ、そこに私 宛の電話がかかって来る。 私が今日、この病院にいることは誰も知らないはずなのに。 おまけに相手はその番号が歯科医院の番号であることを知らなかったようだ。 一体なぜ? ……というところで目が覚めた。 比較的、快適な目覚め。 今日は、夕方からSF乱学講座。 それは良いのだが、今日は準備に時間がかかる上に、事務作業の代理を頼まれている。 そんなわけで、普段なら夕方の6時に着いていれば良い会場に、今日は3時に行かなくてはならない。 そして、その前に頼まれている小説の添削もやらないと…… シャワーを浴びて1時半に家を出る。 新宿で近道をしようと考え、大方の予想どおり地下道で道に迷う。 ……なんとか3時までに会場に到着し、事務所で係の人にやり方を聞きながら、会場使用の手続きを行う。 係のお姉さん、笑顔を崩さないままに、 「こちらが本日の4号室の使用手続きの書類ですので住所・氏名・電話番号・登録番号を記入して、こちらが3号室の使用手 続きの書類ですので住所・氏名・電話番号・登録番号を記入して、こちらが機材の使用手続きの書類ですので住所・氏名・電 話番号・登録番号を記入して、こちらが来月の4号室の使用手続きの書類ですので住所・氏名・電話番号・登録番号を記入し て、こちらが来月の機材使用手続きの書類ですので住所・氏名・電話番号・登録番号を記入して、あと、時間延長の手続きに ついては……」 まあ、相手はお役所である。(笑) やっと手続きを済ませて、本日のゲストである映画監督の佐藤隆之氏と会場の準備。 途中で監督と奥様が何か不穏なやり取りを始める。 要約すると「上映予定の映画のDVDを自宅に置き忘れてきた」。 ……奥様が取りに戻る。 こちらは椅子を並べたり、プロジェクターを準備したり。 そこへ奥様から監督に電話。 「え? DVDを置いてある場所が分からない?」 胸に嫌なドキドキを感じつつ、電話が終わるのを待つ。 ……どうやらDVDは見つかったようだ。 「すみません。ちょっと上映開始が遅れそうです」 と、監督、 「もう、その程度のことでしたら、ぜんぜんオッケーです」 と、笑顔の私。 映画『kapiw(カピウ)とapappo(アパッポ)〜アイヌの姉妹の物語〜』 佐藤隆之監督は、ハリウッド式の3幕8場構成や、いわゆるNHK的なドキュメンタリーに反対の意見を持っているそうで、 この映画も、その監督の志向が明確に現れたドキュメンタリー映画。 ざっくりストーリー(?)紹介。 北海道に絵美さんと富貴子さんというアイヌ民族の血を引く姉妹がいた。 kapiw(カピウ)というのは、絵美さんのアイヌ語名で「カモメ」という意味。 apappo(アパッポ)というのは、富貴子さんのアイヌ語名で「花」という意味。 2人の母親は、姉妹に子供の頃から人前でアイヌ民謡を歌わせ、映像に残しておくような人だった。 成人した姉の絵美さんは東京(と言っても高尾)へ、妹の富貴子さんは北海道に残り、いずれも結婚して子を産んだ。 (絵美さんの職業は、一応「歌手」、富貴子さんの職業は、アイヌ民謡の歌える「遊覧船のガイド」であるらしい) 東日本大震災が起こり、放射線量の多い高尾に小さな子供を置いておくことを不安に思った絵美さんのご主人は、夏休みの間 子供たちを連れて北海道に里帰りすることを妻に勧める。 絵美さんは北海道へ。 上の娘が帰って来ることを聞いた母親は、2人のデュエル・ライブを企画し、会場を借りてチラシを配るなど準備を進める。 里帰りして来た絵美さんは、寝耳に水の話に驚きながらもライブの準備を行う。 妹と酒を飲んで酔ったところで絵美さんは、自分は本当はライブなどやりたくないのだと打ち明ける。 すると妹も、自分もやりたいわけではないが姉のためだと思ってライブをやるつもりだった。 だから姉がメインのライブだと思っていたら、デュエル・ライブだと聞かされて、正直、驚いている。 ……そんな内容を、酔っ払いのグダグダ・トークで2人で話す。 要するに出演者2人が2人ともやりたいとは思っていないライブなのだ。 そしてライブは行われ、大勢の観客を集めて成功に終わった。 上映後のトークで、監督自身が「不謹慎な言い方だが、震災で絵美さんが北海道へ戻ってくれたお陰でこのライブの映画を撮 ることができた」と言っていたが、ライブが行われたことで本当に嬉しかったのは、絵美さんと富貴子さんのお母さんと、他 ならぬ佐藤監督だったのだろうな、と思った。 講座終了後、機材を受付に返しに行ったら「ケーブルが2本足りない」と言われる。 慌てて監督を追いかけて、歩道橋の上で発見。 撤収時刻が迫って、慌てて機材を片付けた時に、誰かが監督の鞄の中にケーブルを放り込んでしまったらしい。 「包茶」で夕食。 食欲が出なくて、エビチリをつまみにビールを2杯だけ。 佐藤監督に、 「次は、あのお母さんの方を主役にしたドキュメンタリーを撮って下さい」 と、リクエストしてみた。 家に帰って、寝る。2017年9月分へ 目次へ
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