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独 り 言 (2017年3月分)
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2017年3月31日(金)
どうでもいいほどローカルな話題。
旧豊島区庁舎跡地の愛称が「Hareza 池袋」に決定。
「Hareza」は「晴れ着」とかの、あの「晴れ」に「明治座」とかの「座」をローマ字表記にしたものなのだそうだ。

豊島区、頑張って「消滅可能性都市」を脱することが出来れば良いなあ。
一時、人口が減って「23区唯一の消滅可能性都市」とか言われ、その後、人口がだんだん増えたので喜んでいたら、なぜか
税収の方はさっぱり増えない。
「アレ?」と思って確かめたら、増えた人口の多くが、東京オリンピック絡みで地方から集まって来た、いわゆる「タコ部屋
労働者」等の低額所得者だった。

「タコ部屋労働者」はオリンピックが終了と同時にほぼ失業が確定しているわけで、その失業者予備軍(生活保護受給者予備
軍とも言う?)が区内に住民票を移してしまっているのだから、普通に考えて豊島区は前途多難。
(頑張れ、豊島区!)
区が財政破綻する前に、地方自治体にたっぷり住民税を納めたいという金持ちが、たくさん移住して来てくれるといいな。

午後。
安倍内閣が教育勅語について、「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることでは
ない」との答弁書を閣議決定したそうだ。

この「教育勅語」、何が問題になっているのかというと……
肯定派。
「親孝行をして、兄弟姉妹仲よくして、夫婦が互いに睦み合い、友達同士が互いに信義を以って交わる」なんて、良いことを
言っているじゃないか。

否定派。
続きをよく読め。
「万一の時には身を捧げて皇室国家の為に尽くせ」と書いてあるぞ。
皇室のために身を捧げろなんて、民主主義国家の国民に要求すべきことじゃない。

「洗剤やたわしをタダでくれると言うから喜んで聞いていたら、高額な羽根布団を買わされた」みたいな話?
(あとは個人のポリシーで「羽根布団、結構じゃないか。俺は欲しい」という人と「俺は欲しくない」という人に分かれる)

もうひとつ。
本日付の官報によると、新しい学習指導要領で武道の種目として新しく銃剣道が明記されたことが明らかになったそうだ。

「銃剣道」。
銃剣というのは、戦争映画で兵隊さんが持っているあの銃に剣がついた武器のことだね。
それの使い方を学校で子供に教えようというのだ。
銃剣道は、これまでじゃ指導要領の「解説」には記載されていたものの、本文には明記されていなかったそうだ。

ひとつ問題点。
現在、小・中学生に「剣道」を教える場合、危険なので「突き」という技は使わないように指導している。
しかし銃剣は、構造上「突く」ための武器なのだ。
子供に「突き」をやらせたら、下手をすると同級生を殺しちゃうんじゃないだろうか?

(そんな危険な武器の使い方を、正しく教えられる指導員がいるのか?)
……と、ネットを見たら、どうやら防衛省出身の議員の発案だったらしい。
「退職自衛官の再就職先として、銃剣の指導員は最適」ということみたいだね。
国会議員が出身省庁の利益代表であるのは、別に今日に始まったことではない。

しかし「訓練用の銃剣」なんていう特殊な教材を作っている業者にとって、主な納入先は、間違いなく防衛省だろう。
そんな特殊な教材を購入した経験のない学校に、元自衛官が指導員としてやって来たら「教材の購入にまつわる過度なアドバ
イス」をしてしまわないだろうか?
文科省の天下り以上に不適切なことが起きてしまうのではないかと、嫌な予感がする。

夕方。
あまりにも「漫画っぽい」と言われた「エンケラドゥスの烏賊」を、いっそ漫画にしてコミケで売ろうかと、同人作家さんと
打ち合わせ。
家を出ようと思ったら、かなり冷たい雨が降っていた。

夜になったので、一緒に夕食をとるために居酒屋に入ろうとしたら、
「混んでいるので5分ほどお待ち下さい」
……と言われて30分。
次に来たグループには「15分待ち」と言っていたのだから、せめて我々にも「20分以上は待ちますよ」ぐらい言って欲し
かった。
居酒屋って、少人数の客には冷たいんだよな。
頭に来て、ガンガンに飲みまくってしまったオメデタイ客。(^^;

家に帰って、寝る。

2017年3月30日(木)
午前中。
ネットに流れていた話。
格安旅行会社が経営破綻し、その会社に入社が決まっていた新卒生がいきなり4月からの就職先を失った。
するとそこに「気の毒だから、うちに入社しなさい」と声をかけてきた会社があった。
「なんて親切な会社だろう」と思っていたら、実はそこは一部では有名なブラック企業だった……。
どこまで本当か分からないが、昼ドラのような物語。

昼。
2号くんを誘って、インドカレー屋で食事。
ここはランチタイムはナンのお代わりが無料なのだが、あの大きなナンを1人で何枚も食べるのは無理。
そこでいつも「2人で1枚」的な注文の仕方をしていたのだが、今日は店の人が半分に切って出してくれた。
(顔を覚えられた?)

腹ごなしに池袋の町を散歩。
建築中の家が並んでいるのに驚いた。
4軒か5軒の家が文字通り「軒並み」建築中。
(こんなに家を建てて、住む人がいるのだろうか?)

三省堂で「ポーの一族」を連載中の「フラワーズ」を買う。
1970年代に書かれたシリーズの新作なので、萩尾先生の作風の変化が楽しめる作品。
以前は、どちらかと言うと子供目線で描かれていたものが大人目線になっている感じ?

2号くんのアパートで「クッキング・パパ」というアニメを観る。
「ほのぼの系で、癒されるよ」
とのことだったのだが、こんなストーリーだった。
ギャンブル依存症で、職場の同僚への借金を繰り返す青年。
上司の新築祝いの金までギャンブルで使い果たした挙句、あろうことか当の上司に借金を申し込んで怒鳴りつけられる。
そこで彼は新築祝い代わりに上司の家庭の雑用をすることを申し入れ、庭にバーベキュー用のかまどを作る手伝いをする。
やがてかまどは完成するが、バーベキューパーティーが行なわれている席上で、青年は再び上司に借金を申し入れて怒鳴られ
るのだった……。

「ギャンブル依存症が高じて正常な判断力を失った青年の奇矯な行動を見て笑う」という趣旨のギャグアニメだったようなの
だが、私はぜんぜん笑えなかったぞ。
ただギャンブル依存症は恐ろしいとだけ思った。

親戚から電話。
どうやら少し前に親戚の1人が亡くなっていたらしい。
葬式の連絡が来なかったほど疎遠だった人。

「田舎に遊びに来るついでに、線香の1本もあげてくれればいい」
と言われたとのことだが、私がその「田舎」に最後に行ったのは、確か小学生の頃。(うろ覚え)
相手の住所はおろか電話番号も不明で、そもそも子供の頃に目撃した人々のうちの誰が生き残っているのかもわからない。
そして、それは私に電話してくれた親類の人も同様。
(どうしろと?)

夜。
「フランケンシュタインの誘惑」は、フォン・ブラウン。
「コズミックフロント NEXT」は、木星。
(エウロパ旅行ができる時代に生まれたかったなあ)

寝る。

2017年3月29日(水)
朝起きて、
(なんか目がゴロゴロするなあ?)
と、鏡を見たら……
自分の眼球が、不気味な「血管浮き出し表面ブヨブヨ生物」になっていた!
アレルギー用目薬を差す。

昨日の雨上がりの外出でスギ花粉が目の粘膜に大量に付着してしまったらしい。
花粉症、困ったものだ。

録画しておいた「けものフレンズ」の最終回(第12話)を観る。
このアニメ、第1話と第11話しか見ていないのだが、最終回を見た感じだと、だいたいこんな話だったらしい。

〈以下、ネタバレ注意〉
鳥獣が人間に変化して暮らしている島がある。(なぜか全てメス)
鳥獣たちは、基本的に人間の姿をしているのだが、体に元の鳥獣の外形の特徴を残している。(尻尾とか)
島には、その鳥獣たちを襲う怪物のようなものが存在している。
そこに、記憶を失った少年だか少女だかが現れる。
この子は、なぜか鳥獣の外形の特徴を持っていないため、元がどんな鳥獣だったのかが分からない。
そこで鳥獣たちは、この子が何であるのかを調べるために図書館へ向かうことにした。(ここまでが第1話)

第11話では、すでにその子が「ヒト」であることが判明していた。
鳥獣たちが怪物に襲われる。
この怪物に喰われると元の鳥獣に戻ってしまうようだ。
記憶喪失の子は、親友の鳥獣を庇って自分が怪物に喰われてしまう。

そして昨夜の最終回。
怪物の体内から記憶喪失の子を救い出すのに成功した鳥獣たち。
しかし子供はすでに「元の鳥獣」に戻り始めていた。
心配して見守る鳥獣たち。
やがて子供はすっかり「元の鳥獣」に戻ったが、全く何の変化も起きていない。
要するに、他の鳥獣たちは「鳥獣が人間に変化したもの」なので、怪物に喰われると元の鳥獣に戻るが、ヒトは元から人間な
ので、ヒトが人間に戻っても変化はないということのようだ。

ヒトの子供が船に乗って親友の鳥獣と共に次の冒険の旅に出発するところで、物語は終わり。
(やっぱり、アニメは最初と最後だけ見ても感動できないなあ)

午後。
SF乱学講座読書会の課題図書『火星の人』を、付箋を貼りつつじっくりと読む。
主人公の前向きな姿勢に、心が癒される。
命がけの作業をしながら休憩時間にテレビドラマを観ている主人公が、現実の自分の生死よりドラマの続きの方に重きを置く
場面。
(フィクションの存在意義だなあ……)

夜。
「せいこうユースケトーク オトナに!」を観る。
「人工知能は意識を持てるのか?」というテーマで、ゲストは人工知能研究者三宅陽一郎さん。
「ファイナルファンタジー15」で、キャラクターの動きを司るAIの製作を担当された方で、1月の乱学講座で講師として
来て下さった方。

ゲームのキャラの動きというのは、それぞれのキャラを個別に動かすAIと同時に、全体を俯瞰して指示を出すAIというの
があるのだそうだ。
考えてみるとアタリマエなのかもしれないが、いままで考えたことがなかったので、なんか感心する。

昔「ミツメムレツクリ」というロボットがあって、個々に電子頭脳がついていたのだが、集団で動かすと時々(というか、か
なり頻繁にえらいことになってしまったのを思い出した。
やっぱり、全体を俯瞰する目って大事なことなのだろうな。

寝る。

2017年3月28日(火)
今日は良い天気。
昨夜のうちに、森下先生から「エンケラドゥスの烏賊」の感想が届いていた。
〈せっかくの素材なのに、時間が足りなかったのか、作品としては練り上げ方が十分ではなかったようですね〉
って、見抜かれている……(^^;

今夜は四谷でシャンソンライブ。
早めに出て、四谷三丁目駅のホームで読書タイム。

会場に着いて開演を待っていたら、モデルをしているという青年を紹介される。
森友問題の話になって、
「安倍さんが『関わりがあったら総理を辞めます』なんて余計なことを言うから、民進党が政権奪還のチャンスかと思って
頑張っちゃうんですよね」
……なんて話をしているうちに、開演。

客席に、やたら舞台に向かって掛け声をかけるご婦人がいて、出演者にやんわり制止されても止まらない。
歌っている途中で、大声をあげられるものだから、気をとられた歌手が歌詞を忘れたり、ドタバタ。
最終的に、店員に注意され、バタバタと店を走り出て行った。
情緒不安定な人なのか、ただの酔っ払いか?

出演者の1人が田嶋陽子先生。
店のマスターが「今日は森友問題の話はしないんですか?」とか、話を振るものだから、歌う前に政治談議が始まってしま
った。(笑)

「録画番組で、安倍政権に批判的なことを言うとオンエアでみんなカットされる」
と、フラストレーションを感じられていたご様子で、
「そもそも、安倍さんが『関わりがあったら総理を辞めます』なんて余計なことを言うから……」
(みんな、同じように思っているんだね)

帰りにジョナサンで食事。
モデルの青年に、
「今のままじゃ、日本は終わりですよ」
と、嘆かれる。

丸ノ内線の終電で帰宅。
寝る。

2017年3月27日(月)
夜のうちに止むかと思った雨は、夜が明けても降っていた。
今日は銀座の山野楽器のイベントスペースで、森下唯さんのランチタイムコンサートがあるので、出かける。

冷たい雨。
先週の土曜日に、ポカポカの日差しの下で花見をやったのが嘘みたいだ。

丸ノ内線で銀座駅に到着。
もう少し迷うかと思ったのだが、山野楽器は地下鉄出口のすぐ目の前にあった。
エレベーターに乗って7階のボタンを押そうとしたら、押せない。
(アレ?)
と、外に出たら扉が閉まり、エレベーターはスーッと7階へ。

降りてきたところでもう1度乗って、またボタンを押すが、やはりダメ。
仕方なく6階で降りて店員に聞いてみたら、このエレベーターは11時45分になるまで箱の中にある7階のボタンが押せ
ないようになっているのだそうだ。
……ということは、さっき7階に上がって行ったのは店員が7階のボタンで呼んだからか?
もしもさっき、私が箱に乗ったままだったら、どうなっていたのだろう?
(映画「マルコヴィッチの穴」に出てくる「7と1/2階で止まるエレベーター」を思い出してしまった)

さて、6階で待っていると同じランチタイムコンサートを聴きに来たらしき見知らぬ男性に、
「お天気が悪くて、お客が少ないですね」
と、話しかけられる。

唯さんは「晴れ男」の森下先生の体質(?)を受け継いでいないようで、コンサートの日は、なぜか雨が多い。
(むしろ負の形で体質を受け継いだ???)

「やっぱり、お天気は大事ですよねえ」
と、頷いていると、
「7階のピアノは、舞台の右側と左側のどちらに収納してあるんでしょう?」
(なぜそんなことを、なぜ私に聞く?)
私の「見知らぬ人から変なことを聞かれる体質」は、健在なようだ。

さて、コンサート。
まずは司会の女の人が出て来て演奏者の紹介。
ピアニート公爵について触れた時に、困惑した笑顔を浮かべていた。
やっぱり、この設定はクラシック畑の人にとってはアレなんだろうな。

さて、最初の曲は、アルカンの「鉄道」。
私の1番好きな曲。
いまとなってはレトロなイメージである蒸気機関車は、アルカンのいた時代は最新技術。
その速さ、スピード感が唯さんの指から生まれて来る。

隣の席に、両親に連れられて来たのだろう小学生ぐらいの女の子が座っていて、指の動きを見つめながら固まっていた。
たぶんピアノを習っている子で、
「プロの演奏を見て参考にするんだよ」
みたいなことを言われて連れて来られてのかな?

その子が「あたし、あんなの出来ない」と思ったのか「いつかあたしもあんな風に弾けるようになるのね」と思ったのか、
ちょっと聞いてみたい気がした。

「鉄道」は、森下唯さん演奏の「アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》」に収められているので、聴きたい人はCD
を買うように。

2曲目は「夜想曲 第1番」。
「アルカンは、すっとばすような曲を書く人」と思っている人の認識を改めさせるような静かで美しい曲。

「夜想曲 第1番」は、森下唯さん演奏の「アルカン ピアノ・コレクション1《交響曲》」に収められているので、聴きた
い人はCDを買うように。

3曲目は、
「イソップの饗宴」

唯さんの解説によると……、
奴隷だったイソップに、あるとき主人が客をもてなすために「最高の食材による料理を出すように」と言った。
するとイソップは、豚の舌の料理ばかりを出して、主人に理由を問われると、「豚の舌がどれほど最高の食材であるか」に
ついてを雄弁に語った。
そこで主人が、今度は「最低の食材による料理を作ってみろ」と言った。
するとイソップは、豚の舌の料理ばかりを出して、主人に理由を問われると、「豚の舌がどれほど最低の食材であるか」に
ついてを雄弁に語った。
アルカンは、この話に着想を得て、この曲を書いたのではないか……とのこと。
料理が運ばれてきたときの客たちの顔や主人の表情の変化を思い浮かべながら聴くと楽しい曲かもしれない。

「イソップの饗宴」は、近々発売される予定の森下唯さん演奏の「アルカン ピアノ・コレクション3」に収められる予定だ
そうなので、聴きたい人はCDを買うように。

帰宅。
ニュースをつけたら、高校生が雪崩に巻き込まれたと言っていた。
お天気が急に変わったせいだろうか?
山だと「お天気の話」が命に関わるのだな。

もうひとつニュース。
旅行会社が破産したのだそうだ。
社長(?)らしき人がテレビに出ていて、何か喋っていた。

格安を売りにしていたら格安を売りにする競争相手が次々に現れて、なんとかしようといろいろと手を広げすぎてしまった
のが原因???
気の毒なのは、旅行先で自分の契約していた旅行会社の倒産を知った旅行者。
旅行会社に代金を支払ったはずなのに、ホテル側は金を受け取っていないと言い、ホテルから追い出された人もいるとか。
(言葉の通じない外国で、こういうトラブルに遭遇したらと考えると、血の気が引くな)
夜。
寒い。
ともかく寒い。
酒を温めて飲んでから、寝よう。

2017年3月26日(日)
天気の良かった昨日とは打って変わって冷たい雨の降る日。
昨日は晴れ男(森下一仁先生)が花見に来ていたからね。(笑)
今日が花見じゃなくて良かったなどと思いつつ、午後からメンサ・テスト合格者の会の月例会。

ウエスト・ゲート・パークで池袋鉄道模型芸術祭をやっていて、会場内の特設売店で買い物をすると、蒸気機関車の引っ
張る客車に乗って10メートルほど走れるというイベントをやっていた。
汽車が汽笛を鳴らして走り出すたびに、もうもうとした蒸気が出る。
昔の人が、初めて汽車を見て「爆発する?」とか「火事か?」と思ったのも無理はない。
(今日のイベントのことを知らずに、駅の方からする汽笛だけを聞いた人は、何だと思ったのだろうなあ?)

さて、月例会は、相変わらずの馬鹿話。
なんとなく安倍昭恵さんの話とか。

この人、前に大麻所持で捕まった人とも仲が良かったのだが、その時には特に世間は騒がなかった。
安倍さんも「なんで今回に限って?」と、不思議がっているんじゃなかろうか?
「なぜ今回は、こんな騒ぎになったのか?」を、勝手に推理してみよう……なんてことを。

例えば……
故牧伸二が舞台でやっていた漫談で、ボケて「500+500」の計算もできなくなった老人が「500円+500円」
の計算ならできるというネタがあった。
人間「円」という単位がつくと、反応がよくなるというギャグなのだが、前回の時は「大麻」、でも今回は「8億円」。
「円」がついた話題なので、みんな騒ぐのではないか?
……というような、与太話。

月例会終了後、近くの居酒屋で懇親会。
帰宅。

ワープロソフトの縦書きで、半角数字をきれいに入れる方法がわからなくて、3時間も戦った末に、ふと思いついてフォ
ントを変えたらちゃんと思うような形になった。
(なぜフォントで???)

寝る。

2017年3月25日(土)
今日はワークショップの花見。

午前中。
最近、あまり使わなくなったデスクトップのPCでメールを送ってから家を出ようとメーラーを立ち上げたら、いままで画面
に出ていた「アドレス帳」がない。
(アレ???)
と、しばらく考えてから、先月、勢いでOSのアップデートをしたのを思い出す。
ネットで調べると、新バージョンから、メーラーに「相手の名前を入力するとアドレスが自動入力される機能」が追加された
ので、必要のないアドレス帳は画面から消す「改良」が加えられていることが判明。

私みたいに名前をうろ覚えの相手にメールを送る阿呆のことは、考えなかったらしい。
結局、20名ほどの人にメールを送るのに、1時間かかってしまった。
PCのメーカーは、どうしてこう不便な方向に、機能を「改良」して行くのだろう?

さて、花見。
花見と言っても、まだ桜はほとんど咲いていない。
よって「先立つ花見をお許し下さい」企画なんだそうだ。

会場である江戸川橋公園に行くと、不審な人物が座っているのが遠くから見えた。
こちらに向かって手を振ってくれた不審人物は、ワークショップのH川さん。
無事合流。
オタクの花見は不審人物を目指して行くと仲間に会えるので便利。
もちろん不審な風体は、こちらも同じ。

シートを敷いて、寿司やビールを広げていると、次々に不審な人々が集まって来て、近況報告、その他、他愛のない話。
メンバーの年齢もあって、健康の話が多かった気がする。
糖尿病食の話題で、なぜかとても盛り上がる。

「ゲンロンの創作講座で、あまりにも成績が悪くて心が折れた」
と言ったら笑われた。

来年度の生徒募集の目的で、最終選考会はネット公開。
自分が講師に批評を受けている場面がニコ生で中継された。
……という話をしたら、
「却って生徒が集まらなくなっちゃうんじゃないですか?」
と、言われる。
確かに、私もそんな気がするのだが……。

寒くなってきたので、飲み足りない数名が駅前の居酒屋へ移動。
締めの蕎麦が美味しすぎて、お代わりしてしまう。
こうして、太るのだな。

有楽町線で帰宅。
寝る。

2017年3月24日(金)
日経朝刊の1面に籠池理事長の証人喚問関連の記事が載っていた。
〈夫人付職員、財務省に照会〉
という見出し。

記事の内容を読むと……
〈籠池氏は国有地の定期借地契約の10年から50年への延長などを相談するため、自ら昭恵夫人の携帯電話にかけたと証言。
夫人付職員からファクスで「財務省に問い合わせ、回答を得た。現状では希望に沿うことはできないが、引き続き当方として
も見守ってまいりたい」との連絡があったと説明した〉
ここで問題になるとしたら「夫人付職員からの問い合わせ」が、なんらかの「忖度」に繋がったのではないかという点だな。

会社で考えると、
「社長夫人が、この件を気にしていらっしゃるんだよ」
と、聞かされた社員が、
「ああ、そう。だから?」
となるか、
「えっ、社長夫人が! では少し配慮しないと」
となるか、みたいなものだな。

〈菅義偉官房長官は記者会見でファクスの文面を公表し、籠池氏側からの問い合わせ先は「昭恵夫人ではなく谷氏だ」とも強
調した〉
この説明は、菅さんらしからぬ無理な点があるなあ。
「谷氏」って、夫人付職員のことなんだから、問い合わせ先は「昭恵夫人ではなく昭恵夫人付職員だ」ということになる。
常識的に考えて、これ「夫人に取り次いで下さい」って意味になるよなあ?
(菅さん、疲れちゃったのかな?)
頑張れ、菅さん!

午後。
(ツィッターに「水没」という言葉がやたらに流れて来るな?)
と思ったら、安倍さんが国会で、籠池さんの奥さんと昭恵夫人のやりとりの証拠となる携帯電話を「水没させた」と、いらん
ことを言ったらしい。
当然のように「携帯を水没させたのは、まずいことがあるから証拠隠滅したのだろう」と、勘ぐられた。

携帯のメールのデータの復元なんか、いくらだってできるのだから、データが必要になったら復元して見せればいい。
なんでこの人は、わざわざ叩かれる材料になることをペラッと喋っちゃうのかなあ?
それでもプロの政治家か!
(無駄に腹が立って、疲れた)

午後。
明日は空想小説ワークショップの花見なので、準備の買い物。
日が差しているので、薄着で外に出たら風が冷たい。
明日は上着を持って行こう。

帰宅。
なんか安倍さん、またも国会で、
「今まで証人喚問された多くの方々は刑事罰がかかるかもしれない疑いの中で出られている」
とかやっちゃったらしい。

今後、証人喚問が必要になった時に「私は刑事事件の容疑者か!」とか言われたらどうするんだよ?
総理大臣が国会という場で公式に発言しているのだから、もう少し言葉に気をつけて欲しい。

安倍さんって、本当に政治家に向いていないんじゃないかと思う。
何かで読んだけれど、映画監督になりたいとか言っていたそうなので、そっちの夢の方を叶えたらどうだろう?

不吉なニュース。
大変ローカルな話題で恐縮なのだが、
〈24日午後3時25分ごろ、東京都練馬区と板橋区にまたがる都立城北中央公園の管理事務所から、「カラスが大量に死ん
でいる」と110番通報があった。公園内で、50羽ほどのカラスが直径約40メートルの範囲にわたって死んでいた〉
(2017年3月24日20時17分 朝日)

カラスの大量死って……
(何があった?)

寝る。

2017年3月23日(木)
このところ、やや寝不足。
イギリスでテロがあったそうだ。
(まいどお馴染みのISかな?)

日本の良いところは、こういうテロがないところ。
オウム事件以降、日本で組織的テロというものは起きていないんじゃないかな?
平和な良い国だ。

花粉症の季節。
一説によると、アレルギーというのは、寄生虫が体にいなくなったことで、寄生虫を倒す機能がやることがなくなって自分を
攻撃することで起きるものなのだとか。
やだね。

「CSI」の最終回。
鑑識チームが活躍するミステリー・ドラマ。
このドラマ・シリーズは長寿番組で、チームリーダー役の人が2度も交代した挙句に視聴率が低迷して終了したのだが、最終
エピソードにゲストで初代チームリーダーが出演。
ラスト・シーンは、レギュラーではなく、その人が中心だった。
(なんかいろいろ「裏」を考えてしまったな)

午後。
今日は国会中継に、籠池さんの出る日。(笑)
余計なことを言いそうな安倍さんは海外へ。
(この辺、官僚が有能)
野球か何かの決勝戦の時間帯にもぶつけたのだそうだが、肝心の日本が負けて決勝戦に出られなくなり、国会中継を見る国民
を減らす作戦だったとしたら、ちょっと失敗かな?

私は素人なので政治のことは分からないが、ツィッターに流れて来たつぶやきを見ると「野党オワタ」と「自民党オワタ」の
2種類。
要するに、野党も与党も負けたわけ?
じゃあ、籠池さんの独り勝ちじゃん???

日経夕刊は1面トップで、
〈籠池氏「首相夫人から100万円」〉
〈国有地購入 政治関与を認識〉
で、
〈官房長官は否定〉

夜のニュースで、籠池さんの証人喚問のシーンを見たら、
(この人、役者やのォー)
と、変なところに感心してしまった。

だって、政治家が糾弾口調で「バシッ」と言うと、
「よく分からなかったので、もう1度お願いします」
こういう「バシッ」は、2度やったら確実に間抜けになる。

その間抜けな2度目の「バシッ」に対して、さらに籠池さん、
「それは、質問ですか?」
そう、間抜けな「バシッ」をなんとか「バシッ」と決めようとするあまり、語尾を質問形にできなかったのだ。
そこに関西弁でツッコミを入れるものだから、笑いが起きる。
「バシッ」と決めたつもりの政治家が笑われる格好になる。

予定としては、国会の場で「バシッ」とやって「うろたえる籠池さん」の姿を国民に見せることで「籠池の言うことは信用で
きない」に持って行く作戦だったのだろうが、籠池さんがぜんぜんうろたえないので、大失敗。
狸親父に、政治家が振り回されていたように見えたな。

寝る。

2017年3月22日(水)
昨日、閣議決定した「テロ等準備罪」。
ネットにいろいろ書いてあったのだが、いまひとつ理解できずにいる私。
集団で軍事訓練らしきものを行ったり、必要もないのに新幹線の写真を大量に撮影する行為は「テロ等準備罪」の対象となる
のだろうか?
「サバゲー」とか「撮り鉄」とかは無実の証明になるのだろうか?

午前中。
ゲンロンSF創作講座からメールが来る。
飛浩隆さんが、ゲンロンSF新人賞の候補作への講評を文章にまとめて教室宛に送って下さったのだそうだ。

さて、この新人賞の主催者である東浩紀さんは、1年前にこう言った。
「土星の衛星のエンケラドゥスで烏賊が増殖するような話を読みたい。あと少年と少女が出会う、みたいな」
(なるほど、それがこの賞に求められているSFか!)

で、私の作品「エンケラドゥスの烏賊」は……
主人公は、少年時代に転校先の学校で、社長の娘で気が強く、ちょっとわがままなところのある美少女に出会う。
やがて成長し、仕事でエンケラドゥスに行くことになった主人公は、そこで彼女と再会。
そして烏賊型宇宙生物と遭遇することになるのだが、この烏賊が増殖して……と、そんな話。

審査員である飛浩隆さんの、この作品に対する講評。
「崎田さんの最大の敗因は東浩紀のでまかせを真に受けて、きっちり小説に書いちゃったところですよ」
ええと……私はどうすれば???(^^;

昼。
「CSI」を観る。
最終話の前編(?)。
たぶん本国では時間延長のスペシャル番組だったのだと思う。
でも日本の昼ドラでそんなことはできない。
ものすごく中途半端なところで、不自然にぶった切られていた。

午後。
「無料食事券があるから」
と、誘われて、ファミレスで食事。

帰宅。
『死の世界 3』(ハリー・ハリスン 中村保男・訳 創元推理文庫)
ようやく「革袋」が「ホルスター」に変わっていた。
そうだよなあ、この訳語、おかしかったものなあ。
「革袋」から素早く銃を取り出して撃つって、最初から変だと思っていた。

時系列からいくと『死の世界 2』のあとの話なのだが、物語的には『死の世界 1』の話に続いている。
『死の世界 2』って、番外編的な話だったのか?

『死の世界 1』で、明らかになった惑星ピラスの都市の危険。
その問題を解決すべく、移住先として選んだ惑星が今回の物語の舞台。

前作『死の世界 2』は、奴隷制の惑星だったが、今回は戦争の惑星。
前作同様、文明は忘れ去られ、人々はテント生活を送っている……。

久々に、物語世界に没入できるSFだった。
こういうSFって、いまは流行らなくなっちゃったのかなあ?

寝る。

2017年3月21日(火)
郵便受けの新聞がビニール袋に入っていなかったから、降り始めたのは明け方か?
天気が悪いので、今日は読書の日。

『死の世界 2』(ハリー・ハリスン 中村保男 創元推理文庫)
この文庫にはひも状のしおりがついている。
初版が1967年で、これは1973年発行の第9版。
この時代の創元文庫には、しおりがついていたのだよな。
文庫のしおりを見かけなくなったのは、いつ頃からだろう?

さて、本作は『死の世界 1』の続編。
前作で、賭博のプロだった主人公のジェイソンは、なぜか今回は機械技師(?)として活躍する。
主人公の「思いがけないスキル」については、まあ、彼のこれまでの人生に、そういう技術を身につける機会もあったのだろ
うということにして、読み進める。

前回の話で、賭博で大金をせしめた主人公。
そのことが原因で「逮捕」されることに。

逮捕に来たのは警官ではなく、正義の執行を旨とするみたいな変な宗教団体の人。
こいつがすごく面倒臭い男で、正義のためなら死をも厭わず、その自分のポリシーに当然のように周りを付き合わせる。

どう考えても敵のスパイだろうという奴がいたとして「人を疑うことは悪なので、信用しなければならない」と主張し、その
結果味方を大ピンチに陥らせても「それでも僕は本望だ。いつか君たちにもわかるだろう」みたいなことを言って(わかって
たまるか!)自分が反省するどころか、こちらに反省を促す超ウザイ奴。

物語としては、変な宗教男に逮捕されかけた主人公が、逮捕されまいと抵抗した結果、著しく文明レベルの劣った惑星に迷い
込み、そこで奴隷にされ、脱出を図るという話。

相変わらず、読みづらい訳文は、この時代の翻訳ものの特徴なのかもしれないが、話し言葉の語尾ぐらいは統一して欲しいと
思う。
そして大事な注意「訳者あとがき」に最後のオチが書いてあるので、本文を読み終わってから読むこと。

夕刊の1面トップは、
〈「共謀罪」法案を閣議決定〉

適応対象として、
〈2人以上での計画と、少なくとも1人による現場の下見などの準備行為が処罰の対象〉
とあるが「現場の下見などの準備行為」をしている人って現実問題として、どうやって見分けるのだろう?
怪しげな風体の人間が、コンベンションセンターをうろついていた場合とかは?(^^;

夕食後。
『死の世界 3』を読み始める。

頑張って夜中まで起きていて、最近評判の「けものフレンズ」を観る。
このアニメ、第1話だけ観たことがあるのだが……。

記憶喪失に陥って自分の名前も思い出せない主人公は、たぶん外見から見て少年。
彼は大きなかばん(リュックサック)を背負っていたことから「かばんちゃん」と呼ばれるようになる。

かばんちゃんが発見されたのは、一見サバンナのようだったが、その場所の名称が「ジャパリパーク」であるところから見て
どうやら廃園となったサファリパークの中のようだ。

そして、一番重要なのは「かばんちゃん」を発見した少女に尻尾と獣のような耳が生えているということ。
「ドクター・モローの島」的な連想をしたくなるが、「ジャパリパーク」の住人は、すべてこの少女のような半獣半人なので
ある。

今回の物語は、主人公が友人となった半獣の少女を庇って「捕まると記憶を奪われる」と言われている怪物に捉えられるとこ
ろで終わり。
(もともと記憶喪失の人が、記憶を奪われるとどうなるんだろう?)

寝る。

2017年3月20日(月)
日経朝刊の社会面の記事。
〈豊洲再調査、ベンゼン100倍 関係者ら懸念〉
〈「風評払拭できるのか」〉

そうなんだよなあ……。
いくら科学的に大丈夫でも「なんとなく気持ち悪い」という理由で客足が遠のいてしまったという商店に、
「それは客の方が非科学的です」
と、いくら力説しても店の売り上げが戻るわけではない。
「科学的に安全であっても客の気持ちとして安心できない」というのは、客商売として致命的。
そこの対策を考えないと、豊洲への移転は市場に大きなダメージを与えると思うな。

午前中。
昨日やった「宿題」をチェックして、細かいところを直し、宅急便屋で発送。
解放的な気分になって、サンシャインまで散歩する。

……連休の60階通りは、来るべきじゃなかった。
人混みには慣れているのだが、歩いている人が人混みに慣れていないのか、歩くリズムがバラバラで、その隙間を歩いている
と、すごく疲れる。
(同じ人混みでもラッシュアワーの人混みは、途中で立ち止まったり、急に方向を変える人がいないので、楽なのだ)

スマホで地図を確認するのは構わないのだが、なぜ曲がり角でそれをやる?
立ち止まった人を避けるために、勢い人の流れが通りの真ん中方向へ膨らむ。
曲がり角で人混みが膨らむと、通りに出る時の見通しが悪くなり、それだけ危険が増すのは分かりそうなものだが。

サンシャイン60まで行ったら、よく知らないアイドルのコンサートが開かれており「どうする連」(←古い)みたいなのが
ライトスティックを手に歌に合わせてかけ声をかけていた。
上半身を大きく動かし、大声を上げる動作は、良い運動になりそう。

結局、西口に逃げ帰ってサイゼリアでワインを1本空けてから、持ち帰りのカレーを手土産に2号くんのアパートに行く。
奴はカレーのナンが好物なのだ。

一緒に「ルパン三世」(シーズン2)を見てから帰宅。
週末はワークショップの花見なんだが、そろそろ桜が咲く頃かな?

寝る。

2017年3月19日(日)
朝から赤鉛筆を手に、作業。

テレビは相変わらず「今日の森友」。
「安部さんがは籠池さんに騙されていたんじゃないか?」と考えると、すごく嫌。
籠池さんごときに騙される人が日本国の首相だと、プーチンなんかには簡単に手玉に取られるよな?
日本国の未来は、大丈夫なんだろうか?

午後。
赤鉛筆を手に、作業。
なぜこんなに時間がかかるのかと言うと、間でちょくちょくネットゲームをやっているから。(^^;

夕方。
ようやく一段落。

「スーパー・サラリーマン左衛内氏」の最終回をネットで視聴。
これまで佐藤二朗が毎回違う役で登場し、それに誰も気づいていなかった理由が明かされる。

「パーマン」の「スーパーマン」(最近のアニメだと「バードマン」)そっくりの「キャプテンマン」が登場。
菅田将暉が「菅田将暉によく似ていると言われる男」の役で登場するなどの遊びがあって、最後は左衛内氏がスーパーマンに
選ばれた理由も明かされて、ハッピーエンド。
(菅田将暉って、こんなどーだっていいような役をやっている時でも、上手いんだなあ)

夜。
テレビをつけたらバラエティ番組をやっていた。
料理が素人のコメディアンに中華饅頭を作らせるという場面だったようなのだが、饅頭をせいろに入れた若手コメディアン、
せいろをそのままガスの火に乗せてしまう。

料理が素人とか以前の問題で「木を炎の上に置いたら燃える」ということが分かっていなかったようだ。
やっぱり子供の頃に焚き火とかを体験させておかないと、ダメなのかも。
「ほうきをうっかり火の傍に置いて焦がしてしまって叱られた」みたいな実体験を積極的にさせておかないと、そのうちに、
「火のコントロール」という人類の叡智が失われてしまうんじゃ???

寝る。

2017年3月18日(土)
午前中。
一昨日のゲンロンSF新人賞の最終選考会の様子を中継したニコ生の映像がタイムシフトで見られるというので、とりあえず
自分の作品の講評の部分だけ再生して見る。(全部を再生すると4時間もかかるので)

「生まれたての子鹿のように怯えながら講師の先生方のご講評を承っていた自分」を記憶していたのだが、なぜか画面には、
エラソーに講師にツッコミを入れまくっている中年のデブの姿が……。
アレ???(^^;

午後。
買い物。
文房具屋に行って赤鉛筆を買って来る。
ちょっと作業に必要になり、赤鉛筆なんて家の中にいくらでも転がっているだろうと探してみたら、なかった。
赤鉛筆は、いつの間に私の生活空間から消えていたのだろう?
ついでに鉛筆削(500円)も。
鉛筆削なんて百均でも売っているが、やはり刃物系の安物は、心もとない。

帰宅。
同時に夕方からのSF大会企画会議の準備。
スカイプの機材を提供してくれと言われているので、ルーターとかをバッグに入れる。

地下鉄を乗り継いで、新橋の貸し会議室へ。
企画会議というのはSF大会スタッフ会議の分科会のはずなのだが、なぜか本会議より参加者が多い。
小さい部屋がいっぱいになった。

会議後に飲み会。
飲み会と言うと、ビールをガブ飲みする人とか、日本酒をチビチビ飲む人とかがいるものだが、この連中は日本酒をガブ飲み
する。

山手線で帰宅。
少し記憶が飛んで、午前3時に目を覚ましたら部屋でコートを着たまま毛布を被って寝ている自分を発見。
(どんだけ酔っ払っていたんだか)

改めて、寝る。

2017年3月17日(金)
昨日、卒業した学校の関係で、まさかの「宿題」が出てしまった。(笑)
なんと言うか、課題を提出する時に、私がもっとちゃんと確認しておけば……というようなこと。

昼。
「CSI」を観る。
複雑な家庭の娘が誘拐され、関係者が次々に容疑者に!
→行きずりの犯行でした。
なんか「アア、ソウ」みたいな気分になった。

午後。
2号くんがチョコレートケーキとココアを手土産にやって来たので、もう積極的に太ってしまうことにする。

ケーキを食べながら、
「私の作品は、病院の待合室に置いておくような小説とか言われたんだぜ」
と、愚痴る。

夕方。
2号くんが帰ったので「宿題」の続き。
自己嫌悪に陥りつつ、寝る。

2017年3月16日(木)
朝。
民放の番組は、今日の森友学園。(笑)
籠池理事長は菅野完さんの単独インタビューで「財務省の佐川理財局長から(理事長の)顧問弁護士に電話があって『10
日間でいいから身を隠してくれ』と言われた」と言ったのだそうだ。
そう言われたのは2月下旬のことだったそうで、確かに籠池さん、2月下旬頃からしばらくマスコミの前に姿を見せなかっ
たな。
(菅野さんのインタビューによると籠池さんは、その間は「アパホテルにいた」と答えたのだとか)

もちろんと言うか、財務省はこれを否定。
籠池さんの代理人弁護士も「そうした事実はない」と否定した上で、代理人を辞任。

「蜂は1度刺して死ぬ」というわけで、死期を悟った蜂が刺しまくり……と言うか、窮鼠却って猫を噛むと言うか、死なば
諸共と言うか……。
なんとも、はや。

午後。
籠池さん、今度は、
「安倍晋三首相から小学校への寄付金を100万円もらった」
と言い出したそうで、それが「安倍昭恵夫人が『安倍晋三からです』と言って渡した」という、いかにも世間が「彼女なら
やりかねない」と思うだろう言い方。
(これがいわゆる「印象操作」か?)

夜。
ゲンロンSF新人賞選考会。
(本人の目の前で選考を行い、しかもその場面をニコ生で放送するという公開処刑のような選考会)

私の投稿作「エンケラドゥスの烏賊」は、当然のように落選。
(それも、編集者、作家、講師の全員の票を集めても「2点」という見事な最低点を記録)

編集者の方に、
「どこがいけなかったんでしょうか?」
と聞いたら、
「いや、もう完成されていて、とても私どもが口を出せる作品じゃないので、アハハ……」
との評価。
(ちなみに、藤井太洋先生のご感想は、「アハハハハハハ」だった)

選考会会場近くの居酒屋で酒を飲んで帰宅。
寝る。

2017年3月15日(水)
朝。
予定があったと思い込み、テクテク出かけたら予定の日を1ヶ月勘違いしていたことに、現地に着いてから気づく。
(来月だった)
……トボトボと帰宅。

午後。
役所関係の手続きで、また外出。
手続きが5分ほどで終わったので同行した人が、
「お役所仕事は時間がかかると思っていたのに」
と、驚いていた。

事前に役所に電話をして、自分は何をしたいのか、そのためにはどの窓口でどんな手続きが必要なのか、その手続きに必要な
書類は何なのかを確認し、全てを揃えてから窓口に行けば早く済むわけだが、なぜかこれをやる人が少ないのだ。
(そのせいで、窓口が混む)

帰宅。
森友学園続報。
籠池理事長が、日本外国特派員協会での記者会見を中止してフリージャーナリストとの単独インタビューに応じたというので
(どのフリージャーナリストだ?)
と、思ったら、毎度おなじみ菅野完氏だった。

自分の発言を菅野氏を通して発信させるという作戦。
これ、賢いよね。
会社の後ろ盾がない上、やや軽率な印象のある菅野さんを通せば、後で追求された時に「あれは菅野さんが勝手に言った」と
言えるものな。
そもそも菅野さんは日本会議の敵だから、籠池さんの立場から見れば、いざというときにスケープゴートに仕立てても一向に
胸の痛まない人物。

そして籠池理事長、菅野さんに顔写真を2枚持たせて、
「こいつらに取材して来た者の取材なら受ける」
と、やらせた。
これも、自分を切り捨てようとしているネックの部分を、マスコミを使って叩かせようという作戦だよな。
一般人が今回の事件を「面白いショー」と捉えていると見て、それを利用する気まんまんというクソオヤジぶり。(笑)
こりゃ、稲田さんみたいなお嬢さんじゃあ、簡単に手玉にとられるよな。

寝る。

2017年3月14日(火)
鼻の周り全体が腫れて熱を持ったような嫌な感じ。
(もしかして、副鼻腔炎とかを併発した?)

午後。
『死の世界 1』(ハリー・ハリスン 中村保男・訳 創元推理文庫)読了。
メガネ型ルーペを使ったら読書スピードが上がった。
最近、本を読めなくなったと思っていたら、目が悪くなっていたらしい。

さて『死の世界 1』は、恒星間旅行が普通になっている未来の話。
ハードボイルドっぽく始まった物語の主人公は、プロの賭博師。
タネ銭をやるから賭博で金を稼いでくれという依頼を受けてカシノ(そういう表記になっていた)で大金を稼ぎ、追って来た
胴元を躱してまんまと逃げ果せる。

依頼主の金の使い道は武器の購入。
なんでそんな武器が必要なのかと言えば、依頼主の故郷が「死の世界」と言われるメチャクチャに荒っぽい世界だから。
そこでは襲い掛かる毒のある動植物との戦いが日常。
おまけに重力も地球の2倍。
賭博師の仕事にも飽きていた主人公は、新たな冒険の匂いに、その惑星へと着いて行く……。

社会学的なSF。
数世紀に渡る争いの原因が、自然災害の時に慌てて避難しようとしたもの同士に生じたちょっとした誤解だったという辺り、
関東大震災直後に燃える町からパニック状態で逃げて来た朝鮮人の集団が、いつの間にか井戸に毒を入れた極悪人ということ
にされてしまった話を思い出す。

面白かったのだが翻訳がやっぱりアレで、銃を持ち歩く際に格納しておいてすばやくそこから取り出せる仕組みの道具のこと
(ホルスター・バッグみたいなもの?)を、「皮袋」というのは、なんか違和感を感じたし、エアロックを「気閘」と訳すの
も却って分かりづらいと思った。

夜。
ニュースで、稲田防衛大臣が昨日の答弁を訂正したと言っていた。
これが、同じようなことを何遍も聞かれて同じことを答えていたのに、それが事実と違うという証拠書類がマスコミに報道さ
れた途端に「よく調べたら違っていました」ということだったので「虚偽答弁」ではないかと疑われているらしい。

私も、何度も同じことを聞かれたのならちゃんと記録を調べて、きちんと事実を確認してから答弁をすべきだったと思う。
何よりやばいのは、自衛隊員は、この人に命を預けているのだよね。
大臣の、
「あらやだ。よく調べたら違ってたわー」
で、死んだら絶対に浮かばれないと思うぞ。

寝る。

2017年3月13日(月)
朝。
ニュースでサウジアラビアの国王が来日したというニュースをやっていた。
お供を1000人連れて、飛行機から降りるためのタラップも国から運んできた専用のエルカレーター・タイプ。
(「アラブの王様ギャグ」というのは昔からあったが、さすが国王陛下、日本人の期待を裏切らない!)

昨日から『死の世界』を読んでいる。
面白いのだが、1967年に出た日本語訳で訳文がややぎこちないのと昔の文庫本なので字が小さい。
老眼がかなり進んだ私の目には、ちょっと厳しい。

午後。
ファンケルの「えんきん」を飲む。

夕方。
2号くんが茶月のばってらを持ってやって来て、オタク話。

夜。
メガネの上からハズキルーペをかけてみる。
(……最初からこうすれば良かった)

ニュース。
NHKの世論調査の結果。
 安倍内閣を支持する :51%(7ポイント低下)
 安倍内閣を支持しない:31%(8ポイント上昇)

内閣支持率が下がって不支持率が上がったということだから、その理由はやっぱり「森友学園」か。

国有地が森友学園に鑑定価格より低く売却されていたことについての質問。
「ごみの撤去費用を差し引いたものだという国の説明に納得できるか?」
 大いに納得できる : 2%、
 ある程度納得できる:10%
 あまり納得できない:31%
 全く納得できない :49%

日本人を対象としたこういうアンケートで「あまり〜」と答えた人より「全く〜」と答えた人の方が多いって、珍しいんじゃ
ないかな?

「国会への籠池理事長らの参考人招致が必要だと思うか?」
       必要だ:55%
    必要ではない:11%
 どちらとも言えない:25%

これ、安倍さんや稲田さんが関係ないのなら関係ないとはっきり分かった方が良いのだから、参考人招致してすっきりさせた
方が良いと、私も思うな。

NHKの「クローズアップ現代+」を観る。
「追跡 “森友学園問題” 」

この問題、しばらくは続くだろうな。
寝る。

2017年3月12日(日)
昨日はたっぷりと花粉被曝してしまったので、朝から顔が痛い。
紙やすりでこすったみたいに顔中がヒリヒリする。

鼻は詰まっているし、喉は腫れているし、唇は辛子明太子色。
鼻周辺の皮がズル剥けてかさぶたみたいになっている。
ちゃんと花粉症の薬を飲んでいて、この有様なのだから嫌になってしまう。
そんなわけで、朝からたいそう不機嫌な私。

ニュース。
昨日、桜新町駅で乗客同士のトラブルがあり、男性3人がかりで1人の男性を床に抑え込んだところ、窒息死(?)させて
しまったらしい。
3対1で、しかも相手が死亡してしまっているような場合「正当防衛」を申し立てるのは難しいかな。

テレビでリアルタイムに撮影された事件の映像が放映されたのが「スマホで簡単に動画を撮影出来る時代のニュースだなあ」
と見ていたのだが、ネットで検索したところ、どうやら死亡した人は、いわゆる「動画サイトの有名人」であったらしい。

午後。
ふくらはぎに筋肉痛。
坂道を登り降りすると、普通に歩いたのと違うところの筋肉が痛くなるな。
でも、春の鎌倉はとても気持ちが良かったよ。
観光で行く分には良いところ。
(住むには不便だが)

夜。
海外のニュース。
韓国の朴槿恵前大統領が公邸を退去て自宅に車両で戻ったそうだ。
野党などは韓国社会の分裂拡大を避けるために朴氏自らが憲法裁決定の受け入れを表明するよう迫っていたそうだが、側近を
通じて発表されたという前大統領の声明は、
「私を信じて声援してくださった国民の皆さまに感謝する」
「時間はかかるだろうが、真実は必ず明らかになると信じている」
なかなか……。

顔がヒリヒリして眠れないので、この間アマゾンで(酔った勢いで)買った『死の世界1』(ハリー・ハリスン 中村保男訳 
創元推理文庫)を読み始めたら、これが結構いい感じ。
1967年が初版(私が買ったのは第14版)の本で、どうやら絶版本のようだ。
(もったいない!)
すぐに2巻と3巻をポチる。

寝る。

2017年3月11日(土)
今朝の朝刊、日経新聞1面トップの見出し。
〈民心、司法動かす〉
朴大統領罷免の記事なのだが、汚職を行ったら大統領でもクビにするという韓国の民主主義は、健全だと思う。

大統領とか首相とか「雇われ店長」なのだと思えば理解し易い。
国民は「オーナー」なのだ。
雇われ店長が店の商品を勝手に友達にあげちゃったりしてたら、そりゃ、クビになるよな。

今日は光瀬龍研究家の方と鎌倉へ。
故光瀬龍氏の鎌倉の別荘の場所を案内して欲しいとの依頼があったのだ。
昔の「SFマガジン」に光瀬氏がエッセイを書いていて、鎌倉に住むのが夢で鎌倉に家を買ったが、結局、そこは別荘として
使った……という内容の文章があるのだそうだ。

研究家の方が、
「なぜ光瀬が、わざわざ買った家に住まなかったのかを知りたいのです。この文章では、光瀬は『不便だったから』としか書
いていないので」
とおっしゃるので、
「ああ、あそこは不便な場所なんですよ。なーんだ。そのぐらいのことだったら電話で聞いてくだされば、わざわざ行くまで
もない」
と、答えたら、
「いや、実際にその場所を見てみたいので」
とのことなので、湘南新宿ラインで藤沢へ。
そこから江ノ電に乗り換えて光瀬氏の別荘のある町の駅で降りる。

「ここへ来る電車は12分に1本だけの江ノ電しかなくて、江ノ電というのはちょっと風が強いと遅れるし、台風なんか来た
ら止まるんです。不便でしょう?」
と、説明。

踏切を渡ったところで坂道を指差して、
「見てください。この急な坂道を。こんなのを毎日、登り降りしなくちゃならないんです。不便でしょう?」

「でも、海が近くて、景色が良いですね」
と、研究家の方。
「ええ、おかげで潮風がひどくて。風のある日にうっかり洗濯物を干すと、塩でベタベタになるんです。もちろんエアコンの
室外機はすぐにサビて壊れます。不便でしょう?」

「近くにスーパーがあるから、買い物は楽ですよね?」
と、研究家の方。
「山が海岸まで迫る地形のせいで道路が拡張できず、そのせいで物流の便が悪くてスーパーの品揃えがイマイチなんで、結局
電車に乗って大きな街まで買いに出るんです。不便でしょう?」

「バス停が近くにありますよね」
「時刻表を見てみれば分かりますが、本数がハンパなく少ないんです。不便でしょう?」

「でも、とても景色が良くて、道もきれいで、素敵な町ですよね」
と、研究家の方。
「ええ、たぶん光瀬さんも、そう思って家を買われたのだと思います」

話をしながら辿り着いた光瀬龍氏の別荘は、今は使われていないようで、軽く廃墟みたいになっていた。
「あー、ここは案内なしには分からなかったですね」
と、研究者の方。
「不便な場所なので」
と、私。

「ですから光瀬さんがこの場所に住まなかった理由は、当人も書いておられるように『不便だったから』だと思うんです」
と言ったら、研究家の方は、
「なるほど」
と、深く頷いておられた。
御納得いただけたようで、私も案内した甲斐があった。

鎌倉霊園で、光瀬さんのお墓参り。
14時45分のバスに乗って帰るためにバス停に行ったら「14時46分に、東日本大震災の追悼のための黙祷を……」と
いう市役所の無線放送が聞こえた。
やがてバスが来て走り出し、走るバスの車内では黙祷を呼びかける放送は聞こえなかった。

電車の中で「百億の昼と千億の夜」論を聞かせて頂きつつ(あの小説のタイトルは「百億の昼 千億の夜」であって「と」
の字を入れたのは、編集者の森優さんなのだとか)東京へ帰る。
「お礼」だという図書カード5000円+お菓子の詰め合わせを頂いて池袋へ戻って来た。
三省堂で買い物をしてから帰宅。

あー疲れた。
寝る。

2017年3月10日(金)
本格的に花粉の季節到来。
薬を飲んでいても症状が出る。

朝のネットニュース。
小池さんが「国政研究会」なるものを立ち上げるそうだ。
そのうち「国民ファーストの会」が出来たりして……。

午後。
海外のニュース。
韓国の朴槿恵大統領が、正式に罷免されたらしい。
変なことをしたら大統領でも辞めさせるというのは、民主主義としては正しいと思う。

国内のニュース。
例の森友学園の小学校、認可申請を取り下げることにしたとそうだ。
不認可の決定が出る前に自分から取り下げたということかな?

記者会見した籠池理事長によると、認可を取り下げた理由は、マスコミ等が騒いで子供の身や保護者のプライバシーが危険に
なったからだそうで、なんか「子供たちを守るために我が身を犠牲にするヒーロー」みたいなことを語っていた。

理事長も辞めるそうだ。(但し、新理事長は自分の娘)
昨日まではネットの動画で「トカゲの尻尾切りはやめろ」と言っていたのに、その動画を消して、
「安倍首相に口利きを頼んだ覚えは無い」
と、なぜか強調。

「小学校はまだ諦めていない」
と、いらんことを言っている。
こんなことを言って、安倍さんが「『口利きを頼んでいない』と言えば、ほとぼりが冷めた頃にまた小学校をやらせてやる」
と裏取引をしたみたいに疑われたらどうするつもりなんだ?

もうひとつ、ニュース。
2012年に、他人が銀行内に置き忘れた現金6万6600円入りの封筒を盗んだとして、窃盗罪に問われた元アナウンサー
煙石博被告の上告審で、最高裁の鬼丸かおる裁判長が逆転無罪の判決。

被告の煙石(えんせき)という名前と、裁判長の鬼丸という名前が両方とも珍しくて、興味を持って読んだ記事だが、事件の
詳細を知って首を傾げた。

こんな事件だったのだそうだ……
ある女性が、銀行の記帳台の上に封筒を置き忘れた。
その後、煙石氏が同じ記帳台を使用して、用紙に記入を行った。
この際に1枚書き損じ、それをしまって(個人情報が書き込んであったので)から、新たな用紙に記入後、記帳台を離れる。
再び記帳台の近くに戻って窓口の順番を待ち、預金500万円を下ろして外に出た。
その後、別の客が記帳台に置き忘れられた封筒に気づいて、窓口に届ける。
封筒を忘れたことに気づいた女性が銀行に戻って窓口で封筒を受け取る。
そこで中身を見たところ、入っているはずの6万6600円が入っていなかった。
「母親が確かに封筒に6万6600円を入れたはず」という女性の話を聞いた警察が防犯カメラの映像を確認。
映像の中に何か紙っぽいものを記帳台から取り上げた煙石氏の映像を発見した。

警察の主張。
煙石氏が記帳台から取り上げた紙は書き損じの用紙ではなく、女性が置き忘れた封筒。
記帳台を離れたのは防犯カメラの死角に移動するためで、煙石氏はその死角で封筒から現金を抜き出し、再び記帳台に戻って
封筒を置いた。

この主張の問題点。
問題の封筒についていた指紋が、以下の3種類しか出なかった。
・女性のもの
・置き忘れた封筒を行員に届けた人のもの
・行員のもの
これに対する警察の主張「証拠品に手を触れても指紋が出ないことはある」。

崎田の感想。
犯行を行った人間なら指紋がつかないように注意深く封筒を持つということもあり得るが、封筒に金を入れたという「女性の
母親」の指紋まで出ないのは変だよなあ???

現金を入れた人の指紋と出した人の指紋がないのに封筒からの現金の出し入れがあったという前提で捜査を行った警察、かな
り杜撰だったと思うし、これが最高裁まで行ってやっと無罪というのも、なんだかなあ……。

ネットのニュースサイトを読んでいたら、速報が表示された。
自衛隊、PKOで派遣されていた南スーダンから撤退。
これ、国会で野党が「南スーダンの情勢が悪化しているから撤退させろ」と騒いでた奴だよな。

菅官房長官によると、
「今回の撤退は、南スーダンの情勢が悪化したからではない」
そうである。
(アア、ソウ)

自衛隊の偉い人みたいな人がマスコミにマイクを向けられ、本当に逃げるようにして立ち去った姿が印象的だった。
政治家に振り回される現場の自衛官は、本当にお気の毒だと思う。

夜。
「モーガン・フリーマン 時空を超えて」を観る。
今回は「パラレルワールドは存在するのか?」。
物理学的に推測される、さまざまな形のパラレルワールドの話。
(このシリーズ、書籍化してくれないかなあ?)

寝る。

2017年3月9日(木)
朝刊に、
〈庵野監督ら大臣賞〉
と、2016年度芸術選奨の映画部門で、「シン・ゴジラ」の庵野秀明監督が文部科学大臣賞を受賞したことが報じられてい
たが、
「『この世界の片隅に』の片渕須直監督も同じ賞を受賞しているんだぞ!」
と、大声で叫びたい。
片渕監督、本当におめでとうございます!

昼。
2号くんのアパートへ。
録画していた「アナと雪の女王」を観ないかと誘われたのだが、その前に2人で海外ミステリードラマなど見てしまう。
被害者はビルから落下したらしいのだが、ビルの位置から見て落下地点が遠すぎる……。

ここでCM。
これがウィングスーツを演出に使ったCMだった。

CMが明けて、
「そうか! ウィングスーツを使用したのか!」
って、まさかCMでネタバレされるとは。(笑)

で、物語は痴情のもつれで殺された男の話。
彼をめぐる女たちが次々と容疑者に……しかし真犯人は、なんと「ウホッ」。
(そっちかよ!)
まあ、意外性はあったが、だからと言って面白いわけではない微妙な出来。

ドラマにインド系の俳優が出て来て、2号くんが、
「インド・カレーを食いたくなった」
と言うので近所のインド・カレーの店へ。
池袋は中華料理で有名だが、インド・カレーの店も結構、多いのだ。

カレーを注文して店内のテレビを見ると、ちょうど「籠池理事長がマスコミの前に姿を現わす」というのを生中継中。
森友学園が提出した工事請負契約書の数字が、
・国土交通省へ:23億8464万円
・空港運営会社へ:約15億5000万円
・大阪府私学審議会へ:7億5600万円
と、3種類あるのはなぜかという件で、籠池理事長が「7億5600万円が正しい」と答えたらしい。
(殺到するマスコミで、画面がわやくちゃになって、よく分からなかった)

カレーは美味しかった。
満足して2号くんのアパートに戻り、本命の「アナと雪の女王」を2人で鑑賞。
映画館では観ていないので、本日、初視聴。

【ネタバレ注意!】
「雪の女王」は、悪魔の鏡の破片が目と心臓に入ったために心が冷たくなり雪の女王に連れ去られてしまった少年を連れ戻す
ために旅に出た少女が、山賊の娘の力を借りて彼の元にたどり着き、愛の涙で破片を溶かしてハッピーエンド。

「アナと雪の女王」は、雪の女王である姉を連れ戻すために旅に出た少女が、貧しい青年の力を借りて姉の元に辿り着くが、
氷の破片が心臓に入ってしまい、雪の女王の愛の力で破片を溶かしてハッピーエンド。

「ありのままで〜♪」と歌いながら山に登っていくヒロインの姉の姿が印象的なので、「女が家を出ていく話」と勘違いして
いた人もいたようだが、元ネタを考えれば分かるとおり、これは「出て行ってしまった人をヒロインが連れ戻す話」なのだ。

さて、そのヒロイン。
昔のヨーロッパの王女という設定らしいのだが、言動がどうも現代のアメリカ娘っぽい。
彼女が喋る度に「王女だろう?」と、突っ込みを入れたくなる。

そしてストーリー全体を見ると、すべての元凶が、このヒロインにあるのだ。
だから物語を納得できるか否かは、このヒロインを「無邪気で何も知らなかったんだから仕方がないよね」と思えるか否かに
掛かってくる。
残念ながら、私は「王女」という設定のヒロインのアメリカ娘っぽいがさつさにうんざりしてしまったので、ヒロインに全く
共感が持てず「嫌な女」としか見られなかった。
「嫌な女」が行う「迷惑行為」の話なので、見ていてひたすらに不快。
(私向きの作品じゃなかったな)

帰宅。
日経夕刊の連載コラム〈プロムナード〉。
本日の執筆者はドイツ文学者の中野京子先生。
〈思い込み、恐るべし〉
というサブタイトルで、「何の説明もなくJ・ブロックの描いた『ヒュアキントスの死』という作品を見せられた学生たちの
大半が画面に描かれているヒュアキントスを女性だと勘違いする」という話。

この絵、ヒュアキントスは全裸で体をこちらに向けているので男性器が良く見える形で描かれているのだが、恋人たちが描か
れているのは説明抜きでも分かるので、先入観のせいで「男性の恋人なんだから女性だろう」と思い込み、ちゃんと描かれて
いる男性器が目に入らなくなるのだという。

さて、同じ夕刊の社会面。
〈建築費「15億円が正しい」〉
〈森友学園校舎 施工業者が回答〉

夕刊の締め切りから考えると、この記事は私がカレー屋のテレビで「7億5600万円が正しい」と籠池理事長が喋っている
のを見る以前に書かれたものであるはず。
もう何が正しいのやら、さっぱり分からないな。

これ、安倍さんが無実なら、やっぱり籠池さんに国会に来て貰って、
「私は安倍首相とも稲田防衛大臣とも何の関わりもありません。悪いのは私ひとりです」
とか、はっきり証言して貰った方が良くないか?

夜。
「コズミックフロントNEXT」
トランプさんが「地球温暖化なんて嘘だから、NASAが行っている気温の観測は中止して、その分の予算を他に回そう」と
言っているので、
「じゃあ、その予算で火星の有人探査をやっちゃおう!」
という前向きな話。

火星ではメタンガスの濃度が上がったり下がったりしているし(誰かが「呼吸」してる?)、写真を撮ったら何やらモノリス
っぽいものも写っているし、で、夢が広がりんぐ!
(生物がいなくてもメタンの濃度が変化することはあり得るし、前に写真に写ったと大騒ぎした「顔っぽいもの」は、ただの
見間違いだったとか、イロイロあるけど、まあ、それはそれとして……)
火星への移住計画なんか、予算が取れる時にガンガン進めないと、いざ必要になった時に困ることになると思うよ。

ちなみに、火星の環境が過酷な理由のひとつは、地磁気がないことなのだけれど「PHYS.ORG」の記事に
〈NASA proposes a magnetic shield to protect Mars' atmosphere〉なんてニュースに載っていたしね。
(March 3, 2017 by Matt Williams, Universe Today)

ほーら、英語だよ。
ええと……
“NASA proposes a magnetic shield to protect Mars' atmosphere” は……

NASAは、そのまんま「NASA」でいいよね。
proposesは、「〜を提案する」。
a magnetic shieldは、ど直訳で「磁気シールド」
protectは、プロテクターの、あのプロテクトだから「〜を保護する」。
Mars' は、「火星の」。
atmosphereは、「大気」。

「NASAが、火星の大気を保護するための磁気シールドを提案した」
で、いいのかな?

で、どうするのかと言うと……
“In essence, they suggested that by positioning a magnetic dipole shield at the Mars L1 Lagrange
Point, an artificial magnetosphere could be formed that would encompass the entire planet, thus 
shielding it from solar wind and radiation”
英語はぜんぜん読めない!

……辞書を引こう
・In essence=要するに
・they suggested=彼らは提案した
・by〜=〜ことによって
・positioning=〜を設置する
・a magnetic dipole shield=磁気双極子シールド
・at〜=〜に
・the Mars L1 Lagrange Point=火星のL1ラグランジュポイント
・an artificial magnetosphere=人工磁気圏(artificial=人工 magnetosphere=磁気圏)
・could=できる、〜し得る
・formed=「形成する」の過去分詞。be formedは受動態で「形成される」
・encompass〜=〜を包囲する
・entire=すべて、全
・planet=惑星
・thus=このようにして
・shielding=保護する
・solar wind=太陽風
・radiation=放射線

……だから、
「要するに、彼らは磁気双極子シールドを火星のL1ラグランジュポイントに設置することで、全惑星を包囲する人工磁気圏
が形成され得る、このようにして太陽風と放射線からそれを保護することを提案したのだ」

 ※注
 ここで「彼ら」と言っているのはNASAの惑星学術課局長と"Planetary Science Vision 2050 Workshop(惑星科学の展望
 2050年ワークショップ)”で "A Future Mars Environment for Science and Exploration(科学と探査のための将来
 的火星環境)”というプレゼンテーションを行ったジム・グリーン博士

これって、アイデアとして面白いよね?
グリーン博士には、ぜひ頑張って頂きたい。

寝る。

2017年3月8日(水)
金正男氏の息子の金ハンソルを名乗る人物がネットに動画を上げて話題になったそうだ。
「自分は北朝鮮の金ファミリーの一員だ」とか「自分の父親が殺された」とか、北朝鮮的にやばそうなことを喋りまく動画。
これがネットに公開されたということは、彼の安全が確保されたということなんだろうが、こういうものをわざわざ公開する
狙いを考えると、やっぱり誰かが彼を担ぎ出そうとしているのだろうな。

この動画にはハングル文字と英語で「千里馬(チョルリマ)民防衛」「Chollima Civil Defense」という文字が読み取れ
るマークが入っているそうなのだが「千里馬民防衛」という組織、その筋に詳しい誰に聞いても「そんなものは知らない」と、
言われるらしい。

北朝鮮政府に対抗して、新たに組織された団体なのかな?
最近の「粛清」続きで外国に亡命した北朝鮮人の集まりとか?
まあ、現段階では想像するしかないが。

午後。
買い物へ。
サンシャインシティでバーゲン品のワイシャツを買おうとLサイズの商品を手にとってレジへ行ったら、熱心に試着を勧めら
れる。
あまり熱心に勧められたので試着してみたら……、
(アレ? アレ?)
試着室のドアがノックされ、開けるとLLサイズのワイシャツを手にした店員がニッコリ笑って立っていた。
……LLサイズのワイシャツを買って帰る。
(いつに間に、こんなことに……)

お箏(この字が正しいんだそうだ)をやっているという20代のお嬢様とデート。
「私の好きな曲で『荒城の月』という曲があって……」
と、話し始めので、
「『荒城の月』ぐらい知ってるよ。滝廉太郎だろう。音楽の教科書に載ってる」
と、答えたら、
「私はお箏を習って初めて知った」
という。
最近の教科書には「荒城の月」は載っていないのか?
それとも単に彼女が不真面目な生徒だったのか?

帰宅。
「ゲンロンSF新人賞」の最終審査員の1人である飛浩隆さんが、ツィッターで、
「なんだかんだでまだ候補作が読めていません。とはいえゲンロンという場で錬成されたのだから、エッジィだったりスペキ
ュラティヴであったりするだろうなと予想」
と、つぶやいておられた。

ちなみに、私が出した作品「エンケラドゥスの烏賊」は……、
「美人で気が強く、おまけに社長令嬢という幼馴染に振り回されてばっかりの主人公が、そんな彼女の飛ばっちりで、土星の
衛星エンケラドゥスに行く羽目になり、そこで烏賊型宇宙生物に遭遇。そして巨大化した烏賊が……」
なんて話だったんだけど、これ「エッジィ」で「スペキュラティヴ」かな?

夜。
「ねほりんぱほりん」の再放送を観る。
山里亮太とYOUの2人が、ワケアリの素人にインタビューする番組。
今回のゲストは、ナンパ学校に通う40代後半の男性。

話を聞くうちに彼が昔、職場の女性の部下にストーカーまがいのセクハラを繰り返して左遷された経験を持つことや、本性が
かなりのモラハラ男であることが分かって来る。

最終的にYOUに、
「あなたは結婚せずに、ずっと今まで通りのナンパ師としての生活を続けた方がいい」
と言われた男、
「てっきり結婚してちゃんとしろと説教されると思っていたのに意外」
とか驚いていたが、部下にはセクハラ、交際相手にはモラハラ、そんな男に「結婚しろ」とか言ったら、相手の女性が不幸に
なるものな。

男の方はYOUのアドバイスを自分のためのアドバイスと受け止めて、自分の生き方が肯定されたみたいに喜んでいたのだが
一言で言うと「さじを投げられた」のだと思う。
そういう意味で、YOUという女性タレント、かなり辛辣。

……寝ようか。

2017年3月7日(火)
〈ヤマト、27年ぶり全面値上げ アマゾンと交渉入り〉〈再配達の有料化に含み〉
(2017/3/7 2:00日本経済新聞 電子版)
だそうだ。

宅配屋も大変なんだろうなあ。
特に再配達って二度手間だし。
これは私の思いつきなのだが、伝票に受け取り側の携帯番号を入力して、
「今から30分後に配達に行く予定ですが、自宅にいますか?」
なんてことを確認できるようにするというのは、無理なのかな。

昼。
2号くんのアパートに遊びに行くが、午後にアマゾンから荷物が届く予定なので、早めに帰宅。

夕方まで待っても誰も来ないのでネットで確認したら「配達済み」。
郵便受けに配達されていた。
最近は、アマゾンのパッケージが小さくなって郵便受けに届くことが増えた。
配達員の負担を考えると良いことだと思うが、それならそうと言っておいてくれたら、もう少しのんびりできたのに。
「この商品は郵便受けへの配達になります」とか。

夕方。
「養老乃瀧」で軽く飲む。

帰宅したら東浩紀さんがツィッターで、
「ゲンロンSF新人賞、候補作発表になったのに、ツイッターでぜんぜん反応がないのはなぜだ・・」
とつぶやいていた。
(新人賞と言っても、エントリーしているのが17作品だけだからなあ)

寝る。

2017年3月6日(月)
ワークショップの花見の案内がメールで来ていた。
いつもの場所で、いつものようにという感じらしい。

テレビをつけてNHKで朝の連続テレビ小説をみていたら、臨時ニュースが入った。
北朝鮮がまたミサイルを発射したらしい。
(毎年、花見の時期には欠かさずミサイル発射してないか、あの国?)
こうなると、もはや風物詩。
撃ったミサイルは、日本海にチャポン……。

昼。
「CSI」を観る。
全身ラバースーツを着て仮装パーティーをやるという趣味の人が殺害される。
最初は、殺害された人を殺害する動機のある人を探していた捜査陣、
「よく考えたら、全身をラバースーツで覆っていたら、犯人にも中身が誰だか分かんなかったんじゃないか?」
という肝心な点に途中で気づく……。
毎回、大真面目でやっているシリアス・ドラマなのだが、見ている側はどうしても笑ってしまう。

午後。
出かけようと思うのだが、体が思うように動かない。
昨日の23区往復の旅が効いている。
でも、花粉症の薬を買いに行かないわけにはいかないので、体を引きずって駅前のドラッグストアへ。
ついでにジャムパンを買って帰って、食す。

夕方。
メールが来て、週末になぜか鎌倉に行くことに。

もう1通メール。
「ゲンロンSF新人賞」の最終審査の対象作品が決まったそうだ。
ちなみに、私も応募したやつ。

夜。
笑ったニュース。
スペインで、ヨーロッパ初の「ラブドール風俗店」登場。

ラブドールが風俗嬢の代わりをするという店だそうで、「嬢」は以下の4タイプ。
・ケイティー(ヨーロッパ系)
・レイザ(アフリカ系)
・リリー(アジア系)
・アキ(日本の初音ミク系コスプレイヤー)
(「日本の初音ミク系コスプレイヤー」は「アジア系」とは別枠なのね)

ちゃんときれいに消毒してくれるそうなので、病気とかの心配が少なさそうなのは良い気がするな。
将来的に人工知能搭載型ラブドール風俗店とか、新宿や池袋で営業したら人気が出るかも。
(てゆーか、もう風俗嬢は全部、人形で良くね?)

寝る。

2017年3月5日(日)
朝刊の1面に、
〈総裁任期延長 自民が決定へ〉
〈きょう党大会〉
という見出しが出ていた。
(この任期延長を言い出した時には、森友学園の騒動は、まだ起きていなかったんだよなあ)

昼からSF大会スタッフ会議で久松町へ。
池袋から久松町(最寄駅は人形町)は遠い。
有楽町線で飯田橋、そこで乗り換えて東西線、さらに茅場町で日比谷線に乗って、やっと着く。

ホワイトデーの前倒しとかで、チョコやマシュマロを買って来た男性陣。
(ちなみにバレンタインデーに何かを買って来た女性スタッフはいなかった)

4時半まで会議。
その後、高井戸に移動してSF乱学講座。
人形町から高井戸までも、遠い。
茅場町で東西線に乗り換え、九段下で都営新宿線に乗り換えたら、これが新宿止まり。
急行に乗り換えて、笹塚へ。
笹塚から京王線で明大前。
そこで乗った井の頭線が急行だったので、永福町で鈍行に乗り換え。
……なんか、会場に着く前に疲れた。

本日のSF乱学講座。
タイトルは「政府広報ゲーム:政治が税金でゲームを運営しているSF的今日この頃 」
ということで、講師は東京電機大学理工学部非常勤講師の蔵原大氏。

ちなみに「政府広報ゲーム」というのは蔵原ら研究者による造語。
公式には「広報」「キッズコーナー」「教材」「シミュレーション」とかいろいろと言っていて、例えば、財務省のゲームを
行うと「やっぱり国民は税金をいっぱい納めるのが一番なんだね」というような政府の伝えたいことを国民に学ばせることを
目的に作られたようなゲームのこと。

特に宣伝するわけでもなく、各省庁のホームページにそっと置いてあったりする感じで、文句が来たりすると、やはりそっと
消されたりするものらしい。

2015年3月にリリースした「自衛隊ゲーム」というのがあるというので、私がその場でダウンロードしようとしたところ
既に消えていた。
このゲーム、製作中にモニターを担当した「ゲーム好きの防衛省関係者」の意見を入れたために、異常に難しいゲームとなっ
てしまい、ゲームマニアの間で話題になっていたのだとか等々、楽しい裏話がたくさん聞けて面白かった。

本題も面白かったが、イロイロと内部情報に詳しい方なので脱線話も楽しくて、某大阪の小学校開校に関して「コンニャク」
とかいう札束っぽいものを渡された政治家が、突っ返した理由が、
「賄賂というのは、渡し方に作法があります。その作法を無視した渡し方だったので、突っ返したわけですね」
なのだそうだ。

要するに、政治家のセンセイにお渡しするものをお渡しして、お願いをする場合には、それが明るみに出た場合にセンセイに
ご迷惑がかからないような渡し方がある。
その「作法」を無視して賄賂を贈ろうとするような奴との関わりは、政治家も嫌うのだという話。

そして、収賄の疑いをかけられた政治家の説明として「相手は持って来たが、突っ返した」というのは正しいのだそうだ。
相手と会ったという記録は残っているわけなので、下手に「会ったこともない」なんて言うと、却って怪しまれる。
「あいつは賄賂なんか持って来たとんでもない奴だ。だが私はきっぱり断ったぞ」
これが正しいそうだ。

もうひとつ。
残って貰っては困る書類について。
センセイから「アレは捨てておけ」と言われた官僚はどうするか?
命令文書を要求するのだそうだ。
そして、その文書を大事に取っておき、万一「なぜアレがない?」という責任問題になった時に、その「アレは捨てておけ」
と書いてハンコが押してある文書を出して「私は命令に従ってだけ」と申し開きをするのだそうだ。

(ナルホド)

どうでもいいこと。
帰りの電車に新刊書籍の案内ポスターが出ていて「安倍昭恵夫人の推薦文」が載っていた。
「推薦文をとった時には、まさかポスターの掲載期間にこんな事態になっていようとは思わなかったでしょうねえ」
と、みんなで著者と出版社を気の毒がる。

帰宅。
今日は疲れた。

寝る。

2017年3月4日(土)
朝のNHKの番組で教育指導要領の改訂の話題を取り上げていた。
英語を必修科目にするのだだそうだが、小学校教師の教育課程に英語教授法はなかったはず。
大丈夫なのかね?

一番手っ取り早い応急対処方としては、英語学校とかから臨時教員を引っ張って来ることなのだが、学校という村はよそ者を
極端に嫌う体質があるので、現実には難しいかも。

午後。
隣町へ買い物に行く。
大型スーパーのレジの近くに、ご自由にお持ちくださいと「唐揚げのレシピ」のカードが置いてあった。

(唐揚げって、うまく揚げられないんだよな)
揚げ方のコツみたいなものが知りたかったので、1枚もらって帰って自宅で老眼鏡をかけてじっくり読んだら。
揚げ方については、こう記述されていた「カラッと揚げる」。
はい、ありがとう。(笑)

夜。
『マンガ原作 感動をつくる法則』(大石賢一 言視舎)読了。
簡単に言うと、ベタな感動物語の書き方の本。
自分の書いていた物語の主人公に「葛藤」が薄かったことに気づく。
(うーむ?)

寝る。

2017年3月3日(金)
NHKの「あさイチ!」のゲストが小池百合子東京都知事だった。
今日は石原元都知事の記者会見が予定されている日。
(その日に合わせて都知事をゲストに呼んだのか?)

花粉症の薬を飲む。
毎年のことだが、薬に体が慣れるまで眠気やだるさとの闘いになる。

朝刊。
「森友学園問題」が、ついに日経の1面に来た。
この問題が3月の支持率調査に反映したら、政界が大きく動くことになるのかな?

同じ朝刊の1面。
〈物流 30年完全無人化〉

〈AI活用 政府が工程表〉
ということで、AI(人工知能)の産業化に向けた政府の工程表に、
〈ネット通販の拡大で人手不足に悩む宅配便などの物流分野では、トラックの自動運転やドローン(小型無人機)を活用し
「2030年をめどに完全に無人化する」との目標を明記した〉
という記事。

国際面。
〈無人化に走る実験国家〉
少子高齢化に悩み、セルフレジや自動販売機の活用で店舗の無人化を図るシンガポールについての記事。

少子高齢化に悩んでいるのは日本も同じなので、これは是非とも参考にしたい実験だと思う。
コンビニ等のブラック化を防ぐのには良い試みだと思うのだよな。

午後。
眠気と闘いながら本を読む。

夕方。
石原さんの記者会見の模様がニュースで流れていた。

会見での話を要約すると……
(1)都議会とかみんなで決めたことなんだから、自分の責任じゃない。
(2)市場は豊洲に移転すべきなのに、さっさと移転しない小池知事は問題だ。

(1)について。
石原さんが、あんなに高圧的で独裁的な言動をとる知事じゃなかったならば、私も同意したいところなのだが、なんと言っ
ても石原さんなので「じゃあアンタ、『移転はしない』という意見が出たら聞き入れたのか?」と聞きたくなってしまう。

(2)について。
移転すべき理由について科学的になんとか言っているのだが「都知事が小池さんに替わったら土壌汚染が出て来た」わけだ。
このことによって「石原さんの時代の専門家が言ったこと」の信頼性が地に落ちたのだよね?

私の個人的な感想。
なんか「無意味に威張り散らし、手柄は自分のものにしてミスは部下に押し付ける嫌な上役」を連想してしまった。
威張るんだったら、部下のミスまで含めて自分が責任を取れよ。

今日はひな祭り。
スーパーで見切り品の「助六」を買って夕食にする。
(一応は、寿司だし……)

本を読みつつ、寝る。

2017年3月2日(木)
やや寝不足+花粉症で頭がボーッとしている。

ニュースは金正男と森友学園ばっかり。
「マレーシア政府が中国から圧力を受けているのではないか?」
とか、
「森友学園の理事長が元防災担当大臣にワイロを渡そうとしたのではないか?」
とか。

「コンニャク」というのが「100万円の札束」を表す隠語だということを初めて知った。
(江戸時代の「切り餅」みたいなものか?)

どうでもいいトリビア。
時代劇に出てくる「切り餅」は「一両小判の包み」だが、本当の「切り餅」は「一分銀の包み(100枚=50両)」のこと
だそうだ。

芸能関係のニュースでは、ムッシュかまやつことかまやつひろし氏の訃報。
かまやつひろしと言えば1975年に発表された「我が良き友よ」という歌が有名。

この歌の中に「男らしさ」を勘違いした連中が「力づくだと言いながら 女郎通いを自慢する」光景に、本当の男らしさとは
「やさしいこと」のはずなのにと嘆く歌詞があったのだが、先日亡くなられた三浦朱門氏が、レイプ被害者の女性のことを、
「これも自分が魅力的だからこんなことになったのだと、かえってお得意になってくれるかもしれないのです」
と発言したのは、1985年のこと。

そして、某有名アニメ監督が、刺傷事件の被害者である女子大生を「被害者の女子大生に落ち度がなかったかと言えば、ちょ
っと異論がある」「脇甘すぎ」と批判したのは、つい先日(2017年2月28日)。

弱い者を攻撃することを「男らしさ」と勘違いする風潮は、だんだん酷くなって来ている気がする。
男らしさは「やさしいこと」なんだよ。

夕方。
昨夜(というか今朝未明に)送信したメールの反応がないので、不安になる。
(ひょっとして、送信ミス?)
と、確認のメールを送ったら「拝受のお返事遅くなり失礼いたしました」という返事が速攻で戻って来た。
「忘れていた」に50円賭けよう。(笑)

夕刊を取りに行ったら、アマゾンから『マンガ原作 感動をつくる法則』(大石賢一 言視舎)が届いていた。
最近、アマゾンのパッケージが小型化していて大変よろしい。
これなら郵便受けに放り込んでもらえるので、再配達とかややこしいことがなくて済む。

「所さん大変ですよ!」というNHKのバラエティ番組を見る。
人口減少に悩むとある県で、60年以上前に作られたものの忘れられていた「県民歌」を、学校で児童に歌わせるという試み
を行ったという話題。
県知事はひとりで盛り上がっているが、歌わされている児童は完全に目が死んでいる。
試しにNHKで放映しているアニメ「忍たま乱太郎」の主題歌を歌わせたら、生き生きとした表情で歌い出した。
(県知事、こういった「行政と若い世代との意識のギャップ」が人口減少を招いているのではないでしょうか?)

NHK教育「漫勉」シーズン4の第1回目は、清水玲子。
「鉛筆で下書きをした絵を裏から透かして見て不自然なところがないかチェックする」というテクニックは以前からあったが
トレース台というものが当たり前の時代になって来ると「裏から見て不自然な部分を紙の裏側から見ながら描き直し、表の絵
を一旦消してから、裏の絵をなぞって描き直す」というテクニックが出来て来るのだな。

道具の技術の進歩が作り出した、新たな作画テクニック。
(そうして紙に描かれた絵を、今度はコンピューターに取り込んで加工するのだとか)

別にいいのだが、ちょっと前に2号くんが「液タブが手元にないと絵が描けない」とか言っていたのを思い出した。
昔はペンと紙だけで描けた漫画が、コンピューターなしには描けなくなったりしたら、ちょっとアレかなと思う。

寝る。

2017年3月1日(水)
朝刊を開いたら、
〈宮城・福島に震度5弱〉

発生時刻は28日午後4時49分ごろだそうだ。
(昨日のアレは、気のせいじゃなくて、やっぱり揺れてたんだ)

昨日たっぷり花粉被曝してしまったせいか目とか鼻とかは言わずもがな、顔面がヒリヒリ痛い。
そろそろゴーグルの装着が必要かな?

午前中。
テレビを見ていてちょっと笑った話。
「すき焼きをするときに、しらたきを肉と一緒に煮ると、肉が硬くなるというのはデマだった」
しらたきに含まれる凝固剤(水酸化カルシウム)がアルカリ性なので、肉がアルカリ性で硬くなると、まことしやかに言われ
て来たのだが「日本こんにゃく協会」が科学的に実験したところ、別にしらたきと一緒に煮ても肉は硬くならなかったという
話なのだが。

気になったのは、なぜこんな「俗説」が、生まれたのか?
私の推理(笑)。
しらたきは、すき焼きを増量したい際によく使われる食材。
すき焼きをしらたきで増量しなくてはならないのは、十分な量の牛肉が買えない低額所得者。
低額所得者の買えるような牛肉は安い(=硬い)。
結果、しらたきが多いすき焼きの肉は硬いということになる。

「なぜしらたきが多いすき焼きの肉は硬いんだ?」
「そう言えば、しらたきには凝固剤が含まれているぞ」
「そうか、きっとしらたきの凝固剤のせいで肉が硬くなるんだ!」
自然科学的な考察のみで、社会科学的な考察が欠けていた???

午後。
シャワーで体を念入りに洗い、ティッシュの箱を抱えて部屋に籠る。

アマゾンからメールが来て、
「あんたが支払いに指定したクレジットカードは期限切れだよ」
みたいなことを言われる。
念のため、メールで指定されていたページではなく、アマゾンの公式ページから辿ってカードの変更ページへ行き、手続き
をする。

夜。
なんか急に忙しくなって、午前2時まで作業。

寝る。

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