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独 り 言 (2017年1月分)
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2017年1月31日(火)
今日はバイトの最終日。 遅出なので、ゆっくり起きて、風呂に入って、日テレのサイトで「スーパーサラリーマン左江内氏」の第3話を観る。 東京大学には合格したものの、第1志望の京都大学に落ちてしまったことを苦に、自殺を図る青年を刑事が説得するが……。 いつもの刑事と警察官のコンビ、2人とも大学出であることが判明する。 (但し、いわゆる底辺校であるらしい) そこへ、スーパーマンに変身した左江内氏がやって来て、さっくり事件を解決。 メインの話は、左江内氏が仕事の関係で知り合ったアイドルの女の子の誘拐事件と、左江内氏の娘がアイドルのオーディショ ンを受ける話で、娘は「こんなオーディション応募者がいたら嫌だ」の典型例。 1)自分が応募して来たくせに、友人の付き添いで来たと言い張る。 2)バカっぽい方がウケると思い込んで、何を聞いても「わかりませーん」。 3)控え室で、やたら他の応募者の値踏みをする。 監督がわざわざ「あれは脚本に書かれたセリフで、演じている女優さんとは関係ありません」とツィッターで言い訳をしたと いうのは、これか。(笑) さて、バイト。 夜の9時過ぎまでの立ち仕事。 何をやっていたのかと言うと、大学の試験監督。 大学生は私服なのは普通だが、最近の学生は和服の私服で学校へ来る人がいるのだね。 着流しに羽織って、どこの若旦那かと思うような格好で受験している学生がいた。 9時過ぎ。 仕事が終わって、バスと地下鉄を乗り継いで帰宅。 パンパンになった脚をマッサージしつつ、寝る。
2010年1月30日(月)
朝刊。 〈トランプ米大統領が27日署名した難民や「テロ懸念国」の市民の入国を制限する大統領令による混乱が広がっている〉 この大統領令の大きな問題点のひとつは「テロ懸念国」の選定基準が甚だ不明確であるということ。 (例:金持ちの多いサウジアラビアは、「ビン・ラディンの故郷」というかなりアブナイ要素の強い国だが、テロ懸念国に 入らない) なので…… 「トランプは、自分の商売の顧客にならなさそうな国をテロ懸念国に選んでいるだけでは?」 「本当に危険な国かどうかよりトランプの支持者に嫌われている国が選ばれているようだ」 という批判が出ているのだそうだ。 要は「独断と偏見に基づく選定」。 日経は、今日から1面で〈AIと世界〉というコラムの連載が始まった。 今回、取り上げられているのは〈不正を犯しそうな人を事前に見つけるシステム〉について。 〈大麻中毒や、万引きをする人など約10万人の画像データを解析。顔や体の細かい揺れから怪しい人物を特定する〉 問題も浮上しているという。 〈米国のあるシステムでは過去のデータなどから“公平”に分析すると、白人よりも黒人を怪しいと判断する比率が高いのだ〉 (そのシステム、作った人間の偏見が反映していないか?) 私自身が、白人社会では「怪しい」と見られがちな「東洋人」なので、こういうシステムに潜む偏見は恐ろしいと思う。 〈人工知能(AI)の法整備に詳しい慶応大学の新保史生教授は「犯罪者は生まれつき決まっているとの学説もある。そん な考えをもとにしたシステムは深刻な人権侵害を起こす」と言う〉 (そんな「学説」があるのかい?) 〈悪いことをしていないのにある日突然、AIに犯罪予備軍と認定され、周囲から白い目で見られる〉 これを読んで「PSYCHO-PASS サイコパス」というアニメを連想した人間は、私だけではないと思う。 さて、記事には「Web版」と連動しており、そちらに関連記事が載っていると書かれていた。 ネットでその関連記事というのを読む。 〈「退職率下がった」 AI人事に偏見なし 〉 〈ネット広告のセプテーニ・ホールディングスは社員の実績や性格、相性などを数値化し、機械学習によって人材の採用や 配置を決めている〉 〈セプテーニは15年秋、AIが分析したデータに基づく人事戦略を本格的に始めた。「攻め型」「守り型」といった性格 診断や勤怠情報、上司と部下、同僚からの評価、仕事の成果などを全て数値化する〉 〈入社1年目の松浦みづきさんは「採用時に説明があり、自分は『守り型』に分類された。配属前に同僚の性格も分かるの で職場のストレスは少ない」と、納得している様子だ〉 「AI人事」は、今後、広まっていくのだろうか? 今日もバイト。 立ちっぱなしなので、脚に来る。 勤務終了後に予定を入れようかと思っていたのだが、中止。 まっすぐ帰ってふくらはぎをマッサージ。 (年かね?) ネットで拾ったちょっと笑える話。 「エルフェンリート」というアニメ番組のオープニング曲「Lilium」が世界中の教会で賛美歌として歌われているらしい。 すぐれた楽曲がすぐれた楽曲として評価されるのは当然のことなのだが、これが「ちょっと笑える話」として拡散している のは、やはり「アニメ番組のオープニング曲」であるからなのだろうな。 これも一種の「偏見」なのだろう。 寝る。
2017年1月29日(日)
サイバースペースのようなところにいる夢を見た。 その人のツィッターのフォロワーが後ろに立っているのが視覚化され、LINEでの会話相手は目の前に現れる。 楽しいような不気味な世界。 朝、シャワーを浴びたら耳の中に水が入ってしまい、綿棒を使っても耳の中に違和感。 ニュース。 日経の電子版の記事。(2017/1/29 1:19) 昨日の日米首脳電話協議のニュースについて。 会談は42分で、安倍さんの発言は、 大統領就任に祝意を伝えたうえで 「就任直後から精力的に活動し、トランプ時代の幕開けを強烈に印象づけた」 「大統領のリーダーシップによって米国がより一層偉大な国になることを期待している。信頼できる同盟国として役割を果た したい」 「大統領の一挙手一投足に世界が注目している」 「政権発足後、経済面での期待が高まっている」 要約すると、ひたすらヨイショして、あとは「是非お役に立ちたいんで」か? 弱小国のトップは辛いねえ。 これに対してトランプさん、 「大統領選で約束したことはしっかりやる。スタートが大事だ。スピード感をもってやる」 「日本との関係は重視している」 「(安全保障に関しては)マティス国防長官が日本に行く。彼は専門家で信頼している。いろいろ話してください」 ※()内崎田が補足 こっちも要約すると、 「俺はやるって言ったことはやるよ。ああ日本との関係は大事だね。安全保障については部下に任せたから、そっちと話をし てくれ」 どう考えても雑な扱い。 TPPや日米FTPについての言及はなかったそうだ。 安倍さん、自動車分野を含む日本企業の米国経済への貢献について説明したそうだが、これに関するトランプさんの返事や、 リアクションが記事になかったところをみると、聞き流された? とりあえず、来月10日の首脳会談の約束は取り付けたらしい。 ちなみに、紙の方の日経朝刊の1面トップの見出しは、 〈日米首脳 来月10日会談〉 だったので、今回の電話協議の1番の成果は、この「首脳会談の約束をしたこと」なんだろうな。 (少なくとも日経新聞のデスクはそう思ったと……) ところで、同じ日に行われたロシアのプーチン大統領との電話協議(約1時間)については、ホワイトハウスが声明を出した らしいね。 声明の内容は「修復が必要な米ロ関係の改善に向けた重要な出発点となった」 両氏は今後も定期的に連絡を取り合うことで合意したそうだ。 (どう見ても、扱いが違うよな) 午後。 メンサ・テスト合格者の会の月例会。 年度始めなので年次会で、業務報告や会計報告。 その後、佐藤編集長が「自然倍音列から作る純正長音階について」の話をうだうだ。 テグスをピンと張って、バイオリンの弓で弾いて実演してくれた。 終了後、新年会。 (昨日が旧正月だったので、旧暦にこだわる人にとっても正しい新年会) 石ノ森先生のお墓参りをしてから帰宅。 どうでもいいこと。 今朝のシャワーで耳に水が入ってから、なんか耳がおかしいので耳かきを突っ込んだら、それを伝って水が流れ出て来た。 「パチン」という小さな音が聞こえたので、表面張力で鼓膜に張り付いていた水滴の粒が耳かきに触れて壊れた? 本日、6時間以上、耳に水を入れたまま外出していたことになる。 意外と蒸発しないものなのだね。 寝る。
2017年1月28日(土)
嫌な夢を見る。 旅先のホテルで「このホテルはベッドがとても素敵」と見せられたベッドが、どう見ても解剖台……という夢。 変死体になる予定はないはずなのだが。 朝。 ネットで、故意にデマサイトを開設していた人物へのインタビュー記事を見つける。 簡単に言うと、こんなこと。 アメリカの大統領選絡みでデマサイトを立ち上げた奴が儲けたという話を聞いて真似してみた。 韓国人の悪口のネタになりそうなニュースを喜ぶ連中をカモにするために、そういう偽ニュースをでっち上げた。 「基本的に韓国のことを話題にする人たちが、拡散したいな、と思っている情報は2つあります。一つは、ヘイトを煽る記 事。もう一つは、韓国のことを馬鹿にしたり、『やばいのでは』と言ったりできる記事です」だそうだ。 で、日本人の女児が韓国でレイプされたが韓国の裁判官が「被告が真の犯人である可能性は極めて高く、他に犯人がいると は考えられないが、被害者が日本に帰国したため罪を無理に罰する必要もなく、無罪が妥当と考えられる」と無罪にしてし まった」という嘘を流したら元在特会会長の桜井誠氏のフォロワーを通じて拡散されて大騒ぎになった。 〈サイトの「公式ツイッター」で、韓国に批判的なことで知られる元在特会会長の桜井誠氏のフォロワーを調べ、自らフォ ローした。フォローすると、相手からもフォローされる可能性が高い〉のだとか。 結果、アクセス数は伸びたものの儲かりはしなかった。 英語の偽ニュースと違って日本語の偽ニュースだと読む人が限られるからだ。 ということで、もうやめることにしたのだとか。 恐ろしいことに、当人、まったく悪いことをした自覚がないらしい。 〈こんな偽ニュースが流れたら、傷つく人たちがいる。嘘に踊らされて韓国に憎悪を募らせる人がいる。後ろめたい気持ちは ないのか〉という疑問に、彼はこう答えている。 「怒っている人がいることは想像できますが、これが誰かの人生や、実生活に影響を及ぼすことはないんじゃないでしょうか」 いや、絶対に誰かに影響をもたらしていると思うぞ。 テレビをつけたら、NHKの「週刊ニュース深読み」で、同じ事件を取り上げていた。 やはり、相当に問題になっているようだ。 これ、犯罪ではないのだろうか? 番組が終わったのでテレビを消して朝食を食べる。 今日のご飯は筑前煮。 (筑前煮を作った鍋の残り汁で、うどんを煮ると美味しいぞ) 昼。 夕方に買い物に行こうと思っていたのだが、4時からテレビで「名探偵ポアロ」をやるのを思い出して予定変更。 靴を買いに行く。 つま先が痛くならなさそうな靴、1足1924円を購入。 帰宅。 事務作業。 4時から予定通りポアロを見る。 「複数の時計」 原作から少し時代設定を変えていたのは良いのだが、登場人物が大事な通報を不自然に無視するのが、変。 (スパイがパートナーから「怪しい女が書類を盗んでいった」という連絡を受けて無視するものだろうか?) 夜。 「日本アニメ100年史」という番組を観る。 100年前に作られたというアニメーション「なまくら刀」の動いている映像が見られたのが嬉しかった。 (最後の方がNHKの新番組の宣伝になってしまっていたのが興ざめだったが) そのままテレビをつけていたら映画「アバター」が始まる。 しばらく見て「これ、劇場で見た時、3D映像はすごいがストーリーはアレだな」と思ったのを思い出した。 なにしろ主人公があまりにもバカなので(例:刺激すると危険だと注意されている猛獣をわざと挑発する)、見ている側が 「もうこんなバカ、死んでいいや」と思い始めたあたりで、主人公が大ピンチに陥る。 こういうのって、観客が主人公に感情移入していないとぜんぜんハラハラしないのだ。 そして、語学をぜんぜん学んでいないバカな主人公の前に現れる現地人は、なぜか英語が話せるご都合主義。 この辺でテレビを消してしまった。 公開された当時は「3Dがすごい!」と話題になった作品なのだが、やはり名作となるには新奇性以外に普遍性も必要なの だろうな。 日経の夕刊に、 〈日米首脳、今夜電話協議〉 という見出しが載っていた。 〈日本側は当初、同日(27日)の会談を要請していたが、米側はメイ英首相との会談を設定〉 ※()内は崎田が補足。 ちなみに夕刊の1面トップは、メイ首相との会談を報じる記事で、見出しは、 〈米英「特別な関係」強調〉 〈トランプ氏は28日には安倍首相のほか、ドイツのメルケル首相、ロシアのプーチン大統領、フランスのオランド大統領、 オーストラリアのターンブル首相と相次いで電話する〉 「特別な英国」と「その他大勢」という分け方か? 〈電話の順番は(1)日本(2)ドイツ(3)ロシア(4)フランス(5)オーストラリア――。米国との時差などを考慮しているとみられる が、同盟国のフランスやオーストラリアよりもロシアが先というのは興味深い。外交において誰とどの順番で会うかや、電話 するかは戦略と連動する〉 やはりメディアも、米露関係に神経質にならざるを得ないのだろうな。 寝る。
2017年1月27日(金)
明け方に咳が出て目をあける。 (昨夜はぜんぜん眠れなかったなー) と、思いつつ辺りを見回すと、さっきまでいた世界と違う。 (そうか、眠って夢を見ていたのか……) そんな寝ぼけた朝。 NHKの番組の画面に小柄な中年の男性が映っている。 (誰だろう?) と思っていたら、アナウンサーが、 「太川陽介さんです!」 太川陽介の顔はなんとなく覚えていたのでびっくりした。 (まあ、歳をとったのだろうが、なんか全体の印象も違う気が……?) インタビューのコーナーになり、若い頃はシークレットブーツを履いて背を高く見せていたという事実を暴露。 ああ、それで「なんか縮んだ」印象になったのか。 背が高い人というイメージは、シークレットブーツのせいだったのか。 さて、今日もバイト。 2時間の立ち仕事。 革靴を履いて立ちっぱなしで仕事をしていたら、足のつま先が痛くなってきた。 人間の足の親指は小指に比べると親指の方が大きいのに、なぜ革靴というのはつま先部分が左右対称になっているのだろう? そんなわけで、私は革靴を履くとしばしば親指の爪を割ってしまう。 仕事終わりに、バイト仲間と食事。(時間的に当然、アルコールが入る) 割と庶民的な感じの店で、後ろの席が香港から来た観光客の団体 一緒に行った人たちが英語ができる人と中国語ができる人だったので、メニューを説明してあげていた。 2軒ハシゴしてほろ酔いで帰宅。 寝る。
2017年1月26日(木)
朝刊の1面トップは、 〈20年度黒字化 困難に〉 〈黒字化をめざす2020年度の国と地方の基礎的財政収支は8.3兆円の赤字を見込んだ。16年度の税収が円高で落ち込 んだことで想定が狂い、赤字は昨年7月の前回試算より2.8兆円膨らんだ〉 アベノミクス、そろそろ根本的に考え直さないとまずいんじゃないかな? 今日はバイト初日で渋谷へ。 渋谷駅前で道に迷うこと30分。 あの駅周辺は、絶対に人を迷子にさせることを狙って設計してあるよな。 夜の7時半まで立ち仕事。 かなり足に来た。 帰宅して夕刊を開けば、 〈NY株 初の2万ドル〉 〈景気・業績拡大に期待〉 〈トランプ政策が後押し〉 と、アメリカの方は景気の良い話。 そして、そのトランプさん、 〈メキシコ国境に壁 署名〉 〈トランプ氏 大統領令「直ちに建設」〉 って、「あれは選挙のためのはったりで、本当にはやらないだろう」と予想していた識者の皆さん、大ハズレ。 メキシコの大統領は、もちろん怒って、 〈訪米中氏を検討〉 だそうだ。 今年は、大荒れの年になりそうだ。 明日もバイトなので、そろそろ寝る。
2017年1月25日(水)
東京は今日も快晴。 テレビの中は大雪。 今朝の日経朝刊は、トランプの大統領令で大騒ぎといった感じ。 〈トランプ政策 対応急ぐ〉 〈政府 通商交渉の新組織〉 〈トヨタ、米工場増強〉 コラムの〈トランプの米国〉では、編集委員の大石格氏が〈「安倍1強」生まれた死角〉として、 〈政府はTPPによって国内総生産(GDP)が3.2兆円押し上げられるとしてきた。その消滅はアベノミクスには打撃で ある〉 〈昨年の参院選で与党が振るわなかった東北地方選出のある自民党議員は「日米自由貿易協定(FTA)交渉をすることに なれば、選挙への影響はTPPの比ではない」と心配する。損得勘定が見えにくい多国間交渉と異なり、農業分野で押し込 まれるとみるからだ〉 TPPの消滅とFTA交渉への懸念を述べ、 〈いま与党にも野党にも首相を脅かす政治勢力は見当たらない。そこに外からもたらされた想定外の死角。安倍政権の進む 先に激動が待っている〉 と結んでいた。 ローカル・ニュース。 〈豊洲 年100億円赤字〉 〈東京都の豊洲市場(江東区)が開場した場合、収入から経費を差し引いた損益は年間100億円規模の赤字になることが 24日、都の試算で明らかになった〉 これは盛り土がなかった問題での追加対策などが生じなかった場合の数字だとのこと。 (いまさら言われても、てゆーか、なんでその試算を移転を決める前にやっておかない?) 〈赤字解消には使用料の引き上げや、一般会計からの税金投入が必要になる可能性もある〉 と、さらっと書いてあるが、首をくくる人が出そうな話だと思う。 この移転が決まった時も、いわゆる「石原1強」で、誰も文句を言える状態じゃなかった。 そういう状態で政策を決めてしまうことの恐ろしさが明るみに出た感じなのだが……。 日本の将来を考えたら、誰か安倍さんにツッコミを入れられる人が必要だと思う。 さあ、そろそろ課題を始めないと! ……書き出しに詰まったまま、日が暮れる。 明日はバイトがあるので、早めに寝よう。
2017年1月24日(火)
朝。 鳥取県で雪のため道路で車が200台以上も立ち往生し、自衛隊に災害派遣を求めたというニュース。 東京は、申し訳ないような青空。 日本列島、広いのだなあ。 午後。 アパホテルの代表が「中国人の予約を受けない」と言ったというニュースが流れたそうだ。 アパホテルというと、田母神さんが書いた例の「日中戦争も日米戦争もコミンテルンの陰謀で起きたのだから日本は悪くない」 という内容の論文を最優秀藤誠志賞に選んだあの懸賞の主催者。 ちなみにこの論文、読まずに概略だけ聞いた人が「日本は悪くないという考えは愛国的だ」と持ち上げたのだが、読んでみる と「何もかもコミンテルンの陰謀だったんだ!」というトンデモ陰謀説。 で、そういう論文に最優秀賞を与えてしまうようなアパグループの代表が、自分の書いた本『本当の日本の歴史 理論近現代 史学U』をアパホテルの客室に置いていた。 (これ、ざっと検索したのだが出版社名が出て来ない。自費出版本か?) トンデモさんの書いた本だから、内容もトンデモで、南京事件の〈被害者名簿は1人分も存在していない〉(実際には存在し ている)とか書いてあったそうな。 田母神さんもそうだったから、たぶんこの人も怪しげな大衆向け書籍を読んで真に受けたのだと思う。 (私が10代の頃にも「南京事件はなかった説」が流行ったなあ) こういうトンデモ本は、出版され、流行り、やがて内容のいい加減さがバレて忘れられるのだが、しばらくするとその本を 「再発見」してしまう人がいて「こんな重要なことが書かれている本が隠されて(?)いたのは陰謀があったに違いない」と 騒ぎ出すという経緯をたどることがある。 そして「陰謀に負けず、真実(?)を世に知らしめるのが我が使命」と、トンデモ本を下敷きにして、さらにトンデモ本を書 いちゃう人が登場。 たぶん、アパホテルの代表さんも、その手の人なのだろう。 たいていの場合、そんな本は売れないから人知れず消えていくものなのだが、今回の場合、書いたのがホテルグループの代表 だったために、自分のホテルの客室に置いてしまう。 宿泊客が読んでびっくり、大騒ぎ……ということになったようだ。 で、今回のアパホテルの代表が「中国人の予約を受けない」と言ったというニュース。 結論から言うと、誤報だった。 彼の発言は、 「いまサイトが止まっている状況ですから、予約ができないと。アパの公式サイトからの予約ができないと。中国からも、予 約しようとしたら、その……あれが……予約を受け付けない……と。というようなことでですね」 だったようだ。 言いたかったのは「サイトが止まっているので中国からの予約も(システム上)受け付けない状態になっている」ということ だったらしいのだがこの人、滑舌があまり良くないのだよね。(私も実際の音声をネットで聞いた) で、モゴモゴと聞き取りづらい中で「中国からも予約しようとしたら」と「予約を受け付けない」が聞こえて、それを元に記 事が書かれてしまったらしい。 普通だったら「まさかそんなとんでもないことを」と思うところなのだが、なんと言っても相手はトンデモさん、とんでもな いことも言いかねないという先入観が、記事を書いた人にもあったのだろうな。 (で、ネットを見たら「わざと捏造記事を書いた」と、また無責任な話を広めている人がいた。ヤレヤレ……) さて、ネットつながりで、ツィッター。 『偽史と奇書が描くトンデモ日本史』の「浦島子伝」のところで、『丹後国風土記』に一切触れず、浦島子が玉手箱を土産に もらって帰郷したという話が「浦島子伝」のオリジナルであるかのように誤解させる記述になっていた点について、監修者の 原田実さんに、ツィッター上で質問してみたのだ。 ツィッター上ですぐに返事が返って来て、 〈はい。表題以外で出てくる浦島譚のテキストが『日本書紀』と文部省唱歌、国定教科書、そしてパロディの『竜宮苦界玉手 箱』だけなんですよね…〉 とのことだった。 この『偽史と奇書が描くトンデモ日本史』、原田さんがmixiに正誤表を上げて〈監修者として不行き届きで申し訳ない次第〉 と書かれていたが、監修後にもこれだけボロボロ間違いが出て来る元の文章とは、一体どんなものだったのだろう? さっくりとまとめると、 「量産される大衆向け書籍の内容は、うっかり信じちゃいけないな」 夕刊。 〈米、TPP「永久に離脱」〉 〈大統領令署名 発効は絶望的〉 予想通りというか、元からそう言っていたものな。 関連ニュース。 〈(オーストラリアのターンブル首相は)米国抜きでTPPを進める可能性にも言及。中国の参加が望ましいかを問われると 「中国がTPPに参加する潜在性は確かにある」と語った〉(読売 2017年01月24日 17時23分) アメリカが参加せず、中国が参加することになった場合のTPPでの日本の立ち位置は? NHKの「クローズアップ現代プラス」は、釜山の慰安婦像について。 慰安婦だったお婆さんたち(顔を隠して音声も加工した状態でのインタビュー)は「もう、そっとしておいて欲しい」という 感じで「(新たな慰安婦像を建てたりしている人たちは)私たちの気持ちを分かってくれていない」と言っていた。 慰安婦像を建てた学生運動のリーダーは、純粋そうな顔をした若い女の子で「慰安婦が求めているものは正義だ」的なことを 言っていた。 この子、慰安婦像設置に反対の人がやって来たら、なんか泣きそうな顔をしていた。 自分の「正義」を否定する者が存在する現実が受け入れられなかったのだろう。 たぶん純粋で、単純な子なんだと思う。 話し合ってみたら、案外と素直な子かもね。 ところで、この慰安婦像設置に反対の人、ネットでも紹介されていたが、彼の主張は、 「北朝鮮が怪しげな動きをしているいま、日本と揉めている場合か!」 というようなことらしい。 (私もそう思うぞ) そして、実はこれ、日本の外務省の考えとも一致するらしい。 「北朝鮮が怪しげな動きをしているいま、韓国と揉めている場合じゃないでしょう」 と、帰国してしまった大使をそろそろ韓国に返したいのが外務省。 でも、自民党の政治家は、それに反対。 韓国でも、トップの方の人は日本と揉めたくないらしい。 でも、パク・クネさんがあんな状態で、いつ大統領選に突入するかわからない現状で、政治家は「大衆の勢い」に反する発言 はしたくない。 そんなことぐらいは素人でも分かることだから、日本の「大使帰国」も、韓国に対する抗議というより、国内向けのアピール なんだろうなあ。 とりあえず、巻き込まれた元慰安婦のお婆さんたちが可哀想だ。 寝る。
2017年1月23日(月)
風は治ったはずなのに、咳だけがいつまでも続いている。 ブロンを手放せない。 困ったものだ。 午後。 松方弘樹の訃報が流れる。 とっさに「近衛十四郎の息子が死んだか」と思ってしまった私。 歳がバレるな。 夕方。 咳止めシロップで胃をやられ、のたうちまわる。 夜。 民放のテレビ番組「しくじり先生」で、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の解説をやっていたので、観る。 この物語のテーマを「人生を他人の役に立つことに捧げる素晴らしさ」みたいにまとめていて、『カムパネルラ』(山田正紀 東京創元社)を読んだばかりだった私は、少々ゾッとする。 『カムパネルラ』は、宮沢賢治の思想を捻じ曲げることで思想洗脳が行われているディストピアを描いたSF。 宮沢賢治は他人のために人生を捧げるのを素晴らしいことだと言っていたのだと子供に教え込み。 「その〈他人〉とは〈体制〉のことだ。人生を体制のために捧げるのが素晴らしい生き方なのだ」と洗脳するわけである。 「他人のために尽くしなさい」と、一見良いことを言う人の「他人」が実は言っている当人を指しているのは、別に珍しくないこと。 「他者に尽くせ」という人の本音が、実は「俺のために尽くせ」ではないのかは、大いに見定めなばならないこと。 寝る。
2017年1月22日(日)
朝起きたら口内炎が出来ていたという最悪の目覚め。 朝刊の1面はトランプ新大統領の記事。 〈米国第一へ政策転換〉 TPP離脱とか。 〈ワシントン大規模デモ〉 首都ワシントンで女性が中心の大規模デモが行われたという記事。 差別的な言動を繰り返してきたトランプ氏への抗議だそうで、就任式前後に開かれたデモとしては最大規模とのこと。 そして、コラム〈トランプの米国〉 〈通商・通貨問題で中国が言うことを聞くなら、安全保障問題では多少。譲ってもいいという発想におちいらないか、心配 だ〉 日本にとって一番やばい問題はここかもね。 安倍さんがバタバタと慌てているのは、この辺が理由だろう。 そして、その足下を見るプーチン……最悪だ。 アマゾンから『偽書と奇書が描くトンデモ日本史』(原田実監修 オフィステイクオー著 実業之日本社)が届く。 原田先生は「監修」であって、著者はオフィステイクオーという編集プロダクション。 さまざまな「偽書」「奇書」と呼ばれるものについて、それぞれの概略を記述したものなので、そっち方面についてざっと 読むのに重宝な資料。 ただ、監修者が付いているとは言え、編集プロダクションの書いたものって、どうなんだろう? ちょっと突っ込みたかったのが「浦島子伝」。 浦島太郎の話の元ネタなのだが、 〈浦島太郎らしき人物が日本の文献で最初に登場したのは『日本書紀』と驚くほど古い〉 〈ただ、そこには「浦島子が亀に化けた女性と結婚し、蓬莱山に行ったという簡単な内容のみで「帰ってきた」というくだ りはない〉 確かに『日本書紀』には、 〈丹波國餘?郡管川人瑞江浦嶋子乘舟而釣、遂得大龜、便化爲女。於是浦嶋子感以爲婦、相逐入?、到蓬莱山?覩仙衆〉 ぐらいしか記述はないのだが、ほぼ同時代に成立している『丹後国風土記』(現在残っているのは逸文のみ)にずっと詳し い記述がある。 なぜ、こっちの方を挙げない? 『偽書と奇書が描くトンデモ日本史』を読むと、この『日本書紀』の「浦島子が蓬莱山に行った」というだけの記述から、 現在の「亀を助けて竜宮城に行き、もてなしを受け、帰郷して玉手箱を開けたら歳をとった」という形が生まれたみたいに 読み取れるのだが『丹後国風土記』には、蓬莱山に行った〈水江浦嶼子〉が、もてなしをうけた話も、土産に玉匣(たまく しげ=化粧道具などを入れるための装飾を施した小箱)も、すでに出てきているのだ。 それでいて平安時代に書かれた『浦島子伝』の方にはやたら詳しい。 『浦島子伝』が『丹後国風土記』の浦嶼子の話のパロディなのは明らか。 そしてこの浦島伝説のパロディは、いろんな時代に多数書かれているのだ。 なぜ元の話を無視して、平安時代に書かれたパロディの1つだけを、原本のような扱いで取り上げる? (なんだかなあ???) 夜。 ドラマ「視覚探偵・日暮旅人」を観る。 五感のうち、視覚以外を失ってしまった男が主人公。 耳も聞こえないし、味も分からない。 その代わりに超能力が使えるという設定で、その力を使って探偵業を生業としている。 主人公は何らかの事情で保育園児の女の子を預かって育てているが、この女の子が遠足の弁当を忘れてしまう。 そこで主人公は、事務所に出入りするチンピラにこの弁当を届けさせようとする。 しかしチンピラはヤクザとのトラブルを抱えており、弁当を女の子に渡そうとした直前にそのトラブルのために走り出す。 子供が弁当を追って、その後を追う。 ここまではいい。 なぜかこのチンピラが、執拗に子供に弁当を渡そうとしないのだ。 どう見ても渡しそびれているのではなく、渡すのを拒んでいる。 だって追いついた子供が弁当箱を掴んでいるんだよ? 手を離せばいいだけの話ではないか。 結果、事件に巻き込まれるのだが、あまりに不自然な流れに、その後の物語にまったく入り込めない。 その他。 理由もなく主人公やその関係者を逮捕したがる刑事。 まあコメディだから、ここまでは良しとしよう。 しかし「娘が誘拐されたので現場に駆けつけた」という理由で逮捕する刑事が「刑事のひとりに猿ぐつわを噛ませて手錠で 拘束した」という理由では逮捕しないというのは、どう考えてもおかしい。 濱田岳が出ているので頑張って観たのだが、なんじゃ、こりゃ? 寝る。
2017年1月21日(土)
ここのところ、明け方に妙にリアルな夢を見る。 今日は池袋駅の北口にいる夢。 シャッターの閉まっている店の外で「ああ、その店は閉店したよ」と……。 消滅可能性都市に住む者としては、あながち夢と笑えない。 朝。 トランプ大統領の就任について、NHKの番組で特集していた。 彼の支持層は工場労働者などが多いので、その支持層に向けた演説は非常にわかりやすい英語でされたのだそうだ。 例えば、 We will face challenges. We will confront hardships. But we will get the job done. (崎田訳) 我々は難問に直面するだろう。 我々は困難と向かい合うことになるだろう。 しかし我々はその仕事を成し遂げるだろう。 うん、私でもなんとか読めるな。(笑) 就任演説でアメリカの国歌を歌ったのは無名の少女歌手。 どうやら有名歌手には断られたらしい。 アメリカ国内ではトランプ反対デモや、反対集会が開かれたそうだ。 もちろんマイケル・ムーア監督も参加。 こういうところがアメリカは元気が良い。 日本では、一度選挙の結果が出てしまうと「決まったことなんだから我慢するしかない」が大半。 でも政治家の「選挙で当選」というのは、普通の人の「採用決定」みたいなものだと思うのだよな。 採用した社員を「採用すると決めたのだから、どんな仕事をしていても黙っている」は、違うだろう。 午後。 2号くんが来て、帰る。 夕方。 「名探偵ポアロ」の「オリエント急行の殺人」を観たら続けてドキュメンタリー「ミステリーの女王アガサ・クリスティ」が 始まってしまったので、なんとなく続けて観てしまう。 アガサ・クリスティ4歳の時の肖像画が、あまりにもあの「アガサ・クリスティ」なので笑ってしまった。 生まれた時からあの顔だったのだな。 夜。 ブロン液を買って来て、飲む。 この風邪の発症が12日頃なので、ちょっと咳がしつこいな。 寝る。
2017年1月20日(金)
夕べも咳でよく眠れなかった。 朝食後に、昨日の夕刊を広げて読む。 社会面の記事。 〈刑法犯 戦後初100万切る〉 池袋の駅前をぶらぶら歩くだけで、治安が良くなったのは体感できるものな。 20年ぐらい前には道に商品を並べた外国人の雑貨商(もちろん違法)がたくさんいたし、深夜にもなれば白人の売春婦も よく見かけた。(喋っていた言葉から推測して、たぶんロシア人) そういうのがいなくなって、いまの池袋はとってもクリーン。 この記事の下にあるのが、 〈親族間の暴行 10年で3倍超〉 これは単に、昔は「亭主が女房を殴る」ということが「暴行」と認識されていなかったというだけのことじゃないかな? 午後。 昨日、寝不足でぼーっとしたまま。 薬を飲んで少し眠ることにする。 夜。 「モーガン・フリーマン 時空を超えて(選)」を観る。 「ロボットはどこまで進化するのか?」 2体のロボットを作って人間の言葉を教えず、音声を発する機能をつけてコミュニケーションをとるようにプログラムすると ロボット同士が独自の言語を作って会話を始めるというのが興味深かったな。 さて、今夜は少し強めの薬を飲んで寝ることにする。
2017年1月19日(木)
ボロボロの広さだけはある木造家屋に仮住まいしているという変な夢を見た。 ロの字型の構造の家で、中庭越しに見える区画に見知らぬ老婆が座っているという……ホラーか? 治ったはずなのに咳だけがしつこく残っている今年の風邪。 咳のせいで寝不足になり、日中もぼーっとしている困った状態。 テレビをつければトランプ。 明日の就任式にボイコットする議員が続出だそうだ。 この人のせいで近未来SFが書きにくくなったよなあ。 夜。 ゲンロンSF創作講座。 山田正紀先生は、非常に丁寧に添削をしてくれる。 1年を通じた感想を言うと、作品の講評とかは同じ先生が通しでやってくれた方が良かったかな。 次回で最終回。 体調が悪いので講座終了後、すぐに帰って寝る。
2017年1月18日(水)
今朝の朝刊社会面の記事。 〈神奈川県小田原市で2007年以降、生活保護受給者の自立支援を担当する市職員ら64人が「不正受給はクズだ」などの 趣旨の英文が背面にプリントされたジャンパーを自費で購入し、一部の職員が勤務中に着ていたことが分かった〉 ネットで見ていたら、これの何がいけないのかが分かっていない人がいたのだが…… 「生活保護受給者の自立支援を担当する市職員」の仕事は「支援」。 つまり「受給者を助ける」立場で仕事をしなくてはいけないのだ。 それをなんか「不正受給の取り締まり」みたいなところに重きを置いてしまっている。 商店が万引きの取り締まりに夢中になるあまり、商品を売る方をお留守にしていたら商売にならないだろう。 「万引き犯を入店させないために、店のシャッターを閉めたままにしておこう」みたいな? 行政サービスという仕事が何であるのかを間違えてしまっているのだよな。 午後。 自宅でなんやかんやの事務仕事。 鼻の奥がまだ腫れていて、下を向くと少し苦しい。 夕方のNHKニュース。 竹島に韓国の地方議員たちが慰安婦問題を象徴する少女像を設置しようと呼びかけていることをめぐり、韓国側で竹島の管轄 権を主張する東部・慶尚北道の金寛容(キム・グァンヨン)知事が「少女像の設置は不適切だ」という考えを示した。 キム知事としては「問題をややこしくするな!」なんだろうなあ。 韓国、統制がとれなくなっているようだ。 民主主義に国民の意見を聞くことは大事なのだが、意見を取捨選択して進む方向性を決める機関が機能しずらくなっている。 夜。 明日から寒くなるというので、暖かくして、寝る。
2017年1月17日(火)
そう言えば、今日は阪神淡路大震災のあった日だ。 1995年のあの朝は、小さな揺れに気がついて枕元のラジオをつけ「東京は震度1です。大きな地震ではないようです」の 声に安心して再び布団に潜り込み、しばらくしてテレビをつけたら京都で高速道路が倒れている映像が映っていたのだった。 その後、関西メンサの人と連絡を取ろうと電話をしたのに繋がらず……。 と、記憶が蘇って来た。 どうでもいいこと。 2011年に放映された「霧に棲む悪魔」というドラマに、かなり重要な設定として「むかし関西で起きた大火事」というの が出てきた。 あれはたぶん「震災」の予定だったのだと思う。 クランクイン直前に東日本大震災があったので、急遽脚本を書き換えたのじゃないかと、個人的に思っている。 朝刊の1面の記事。 〈私立校、都が無償化へ〉 〈世帯年収760万円未満 5.1万人対象へ〉 もういっそ高校までを義務教育にしちゃったらどうなんだろう? テレビをつけると豊洲の地下水汚染問題。 市場関係者は「ここまで汚染のニュースが広まったら、もう豊洲で生鮮食料品は扱えない」的なことを言っていて、専門家の 人は「地下水を飲むわけじゃないから大丈夫」的なことを言っている。 まるで話が噛み合っていない。 ところで、理系じゃない私はよく分からないのだが、確かベンゼンは揮発性の物質だったよな? 地下水のベンゼンが蒸発して、例えば「コンクリートのひび割れ」みたいなものから上に上がって来ることはないのか? 雨量の関係で地下水が溢れて地上を汚染する心配とかは? なんかこう「まな板の下には汚染水が溜まっていますが、魚は板の上で切るので大丈夫」的な気持ちの悪さを感じてしまう。 午後。 風邪の後遺症(?)で、鼻血が続いている。 軽い炎症が残っているだけという普通の人なら症状も感じないような状態なのだが、生まれつき皮膚や粘膜が弱いので、病気 をすると、いちいちやっかい。 夜。 「クローズアップ現代プラス」で、アルファ・ケンタウリb探査への地球外生命体探査の話題が取り上げられていた。 (しかしなぜゲスト・タレントがカンニング竹山なのか?) レーザー光を推進力に20年で4.2光年の距離を飛べる探査船の話とか、まあ、そっち系が好きな人なら知っている話。 興味深かったのは、地球外生命体からのコンタクトがあった時に、その情報をどう公開するかというマニュアルがもうあると いう話かな。 自分たちより進んだ文明とのコンタクトというと、欧米人はコロンブスのアメリカ大陸上陸を連想するようで「危険な相手 だったらどうするんだ」と、そっちの心配をするようだ。 日本人の私は、どちらかと言うと黒船来航を連想するので「発展のチャンス」と思うのだが。 ところで、もしもすごく文明の進んだ宇宙人が地球にコンタクトをとって来て、「我が連邦の一部になれ」とか言われたら、 どうする? 何が何でも地球の独立を守りたい? 良さげな連邦なら加わるのもアリ? ……寝よう。
2017年1月16日(月)
朝。 テレビのニュースだと、日本各地で大雪らしいが、東京は申し訳ないぐらいに晴れている。 民放の情報番組が豊洲市場の地下水汚染問題をやっていた。 数値が跳ね上がった今回の調査と前回までの違いについて。 「前回までは、調査に使う地下水の採水を豊洲市場の建設工事請負業者に任せていた」 都の説明では「その方が合理的だから」だそうだが、工事の請負業者というのは汚染が見つかったら困る立場の人たち。 思いっきり利害関係人なので「李下に冠を整さず」の考え方で言ったら、別の業者に任せた方が良かったかな。 午後。 〈安倍首相にミサイル断る? 比大統領「発言」報道で波紋〉(朝日電子版 2017年1月16日13時51分) という記事がネットに上がった。(署名記事で「ハノイ=鈴木暁子」と書いてあった) 〈第3次世界大戦をみたくないから、安倍晋三首相からのミサイル供与の申し出を断った――。フィリピンのドゥテルテ大統 領がこんな「発言」をしたと、現地の日刊英字紙フィリピン・スターが15日に報じ、波紋が広がっている〉 という内容。 ネットでそのフィリピン・スターの記事というのを探したら、原文はこれっぽい。 〈President Duterte has declined an offer by Japanese Prime Minister Shinzo Abe to provide missiles to the Philippines, saying he does not want to see a Third World War.〉 (ドゥテルテ大統領は、第3次世界大戦は見たくないと言って、フィリピンにミサイルを提供するという日本の安倍晋三首相 の提案を断った)※翻訳は崎田 朝日の記事によると、 〈報道のもとになったのは、ドゥテルテ氏が同日、ダバオ市商工会議所の総会で行ったスピーチ〉 だそうで、 「安倍にも言ったんだ、私はミサイルは必要としていないと」と発言したことは事実で、「もし第3次世界大戦が始まれば、 それはこの世の終わりを意味する」とも発言しているらしい。 朝日は、これに関して、 〈しかしドゥテルテ氏は、日本からミサイル供与を提案されたとは言っておらず、一連の発言が曲解されて報じられたとみら れる。一方、その前段でドゥテルテ氏は、「安倍氏には軍事同盟は必要ではないと言った。私は外国の軍人がいない国を目指 したい」とも述べた〉 と書いている。 これ、微妙だなあ。 「日本からミサイル供与を提案された」とは言っていない。 しかし、日本の首相に「私はミサイルは必要としていない」とは言った。 かつ「軍事同盟は必要ではない」とも言った。 ということは、ドゥテルテさん、安倍さんと「ミサイル」や「軍事同盟」の話はしたわけだよな。 相手が「ミサイル」や「軍事同盟」の話をしていないのに「ミサイルや軍事同盟は必要ない」と言うものだろうか? 言ったとしたら、どういう文脈で? そこが一番肝心なところだと思うのだが。 ちなみに、 〈菅義偉官房長官は16日の記者会見で、今回の報道について質問され、「承知していない」と述べた〉 そうだ。 さて、ここからは、私の推測。 安倍さんは、中国の軍事的な動きに相当ピリピリしていると思う。 昨今のロシアやインドネシアとの外交の方向性を見ても「対中国」が頭にあることは明らか。 なので、フィリピンにも「対中国で日本の側について欲しい」という趣旨の話をしたとしても不自然ではない。 だとしたら、ドゥテルテさんは「いや、そういうのにうちの国は巻き込まれたくないから」というニュアンスで上記のことを 言ったんじゃないだろうか? まあ、あくまで私の推測だけどね。 夜。 体調イマイチ。 熱はないのだが、大きく頭を動かすと一瞬クラッとする感じが残っている。 部屋でできる作業をしつつ、昨日の「題名のない音楽会」の録画を見て過ごす。 佐藤編集長がコンビニで買って来てくれた茶碗蒸しを食べて、寝る。
2017年1月15日(日)
午前中。 「題名のない音楽会」に森下先生の息子さんの唯さんが出演するというのでテレビの前で待機。 ちなみに前番組は「魔法つかいプリキュア!」という魔法少女もののアニメーション。(^^; さて「題名のない音楽会」。 最初の曲は「チョップスティックス ハンガリー狂詩曲風」。 「チョップスティックス」というのは、よく子供がピアノで弾いている「トトトの歌」。 「トトトトトトトトトトテモすごいすごいに〜わとりだ♪」というアレ。 右手と左手1本ずつ、合計2本の指を使って同時に2つの鍵盤を叩いて弾くアノ曲。 その曲を、超絶技巧で有名な森下唯さんが、これまた超絶技巧のピアニスト福間洸太朗さんとの連弾で、やたら超絶技巧の 曲にして弾くという、 「あ、この曲なら私も弾ける!」 とか喜んで聴いていた視聴者を地獄の底に叩き落とす演出。(笑) (そしてただでさえ難しくした曲を、超絶技巧の2人は連弾しながら途中で席を入れ替えたりして余裕を見せつける) 続いて、福間洸太朗さん「凶悪の踊り」(「火の鳥」より)。 これがもうそれはそれは「凶悪な」演奏で、元々がオーケストラの曲だったものをピアノで演奏するのだが、オーケストラで 使われている楽器ごとにピアノの音色を変えて弾いて見せる。 次は、私個人的にお待ちかねの曲。 アルカンの練習曲「鉄道」。 毎回思うのだが、アルカンはこの曲で「練習」して何を弾けと言いたかったのだろう? (どうでもいいことだが、唯さんのプロフィール紹介で画面下にピアニート公爵のアノ肖像画が映った瞬間、マジで吹いた) 感想。 ピアノをやめておいて正解(私は4歳から12歳まで習っていた)。 これは誰でも弾けるような楽器じゃない。 午後。 佐藤編集長がお見舞いにエクレアを買って来てくれたので、食す。 税込4個108円のエクレア。 駄菓子テイストのエクレア。 夜。 ニュースは大雪の話。 雪下ろしがとても大変そうなのだが、屋根にヒーターをつけておいて積もる前に融かしてしまうみたいなことはできないものなのだろうか? 高齢化が進むと雪降ろしの危険度も増すと思うので、自治体で雪の積もらない屋根への改築に助成金を出すとかは? 寝る。
2017年1月14日(土)
今日で風邪を完全に治そうと、ひたすらに暖かくして寝ていることにする。 朝のニュースで「本日、豊洲市場の地下水モニタリングの最終調査結果が出る予定」と言っている。 (ふーん) と思って布団を被り、目を閉じ、悪夢を見て目を覚ます……の繰り返し。 全身が汗でびっしょりになり、途中から眠っているのか目覚めているのかが判然としなくなって来る。 気がつけば夕方。 名探偵ポアロを観る。 「ハロウィン・パーティー」 イギリスのハロウィンはあくまで子供が主役なんだね。 ポアロ曰く「ベルギーではハロウィンはロウソクを灯して静かに死者を弔うものです」だそうだ。 ベルギーのハロウィンも見てみたいな。 日本の場合。 渋谷では、パリピが馬鹿騒ぎをする祭り。 池袋では、オタクが静かに自分のコスプレを披露する祭り。 夜。 ニュースをつけると、豊洲のモニタリングの最終結果が出たとのこと。 「基準値の79倍のベンゼン……」 と、聞こえたぞ! まだ夢の中かと思うような数値。 (なんでそんな急に跳ね上がる? 誰か豊洲にベンゼンとか撒いた?) さすがにこれは小池さんもどうかと思ったのか、モニタリングを継続して今度は複数の業者にやらせると言っていた。 ただ、現実問題としてこれだけ汚染のイメージが広まってしまうと、豊洲は食べ物を扱う場所としてどうなんだろうかという 気はするなあ。 「豊洲で仕入れたと聞くと、お客が気持ち悪がって寄り付かない」 と言われた時に、どう対応するかという問題が残るだろうから。 風評被害って、案外馬鹿にできないからな。 「超絶 凄ワザ!」を観る。 「汚れがすぐ落ちるまな板」を作るという挑戦。 プラスチックのまな板の上にポリマーによる微細な毛を生やすことで汚れ落ちを良くするという高分子化学のスペシャリスト が考えた方法と、木のまな板の上にセルロースナノファイバーをコーティングすることで汚れを付きにくくするというバイオ マテリアルの専門家が考えた方法で、どちらが汚れがよく落ちるまな板を作れるかの勝負。 結果は高分子化学の勝利だったのだが、バイオマテリアル・チームが試みた鋼鉄の1/5軽さで鋼鉄の5倍の強度を持つとい うセルロースナノファイバーという素材興味深かったな。 (敗因は、包丁が強くまな板に当たった際にコーティングしたナノファイバーが剥がれてしまったことだった) 軽くて丈夫な素材って、いろいろ使えそう。 ブロンを飲んで、寝る。
2017年1月13日(金)
日本海側は雪だとテレビで言っている。 豪雪地方の人は大変だなと思う。 東京は晴れ。 乾燥のせいで冬場はピリピリと皮膚が痛い。 フェーン現象で北風が湿気を日本海側に落として来るからだと中学の授業で習った。 今日はバイトの説明会。 最初は昼の回に行くつもりだったのだが、起き上がれない。 熱は引いているのに、だるさが抜けない病み上がり状態。 昼過ぎになんとか動ける状態になったところで、部屋がユラユラしだした。 一瞬めまいかと思ったが、壁にかけたスーツが揺れている。 時刻:12時25分頃 震源:千葉県北東部(北緯35.7度 東経140.6度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード4.8 最大震度:3 午後。 説明会へ。 渋谷駅で盛大に道に迷う。 (あの駅、人間工学を無視した作りをしていないか?) 説明会参加。 帰りに渋谷行きのバスに乗ろうとしたら、バス停にバスが止まらない。 よく見ると「急行」の表示。 バスの急行って、初めて見た。 帰宅。 風邪薬を飲んで布団に直行。 夜中に咳がひどくて目を覚ます。 起きている時にはなんともないのに、横になると重力の関係なのか咳が止まらなくなる。 困ったものだ。 ブロンを飲んで、寝る。
2017年1月12日(木)
朝刊の総合面。 〈フィリピン支援1兆円〉 フィリピンは中国と仲良しなんだが、日本は少なくともこれまでは「アメリカと仲良し」路線でやって来た。 海外から見ると「日本の路線変更」に見えるんじゃないか? それにしても1兆円かあ……。 そんなにお金があるのなら、日本国民である私にもちょっとくれ。(笑) 昨日からなんだか頭が痛い。 体の節々も痛い。 咳が出る。 喉が痛い。 熱が出て来た。 間違いなく風邪である。 今日が課題の提出日。 思い切り進んでいないのだが、頭痛を鎮めるために薬を飲むと眠ってしまう。 困った……。 夕方。 どうにか頭痛と眠気の折り合いをつける。 夕刊の1面トップ。 〈サイバー攻撃「ロシア関与」〉 〈トランプ氏 当選後初会見〉 トランプさんが大統領選を狙ったサイバー攻撃について「ハッキングはロシアだと思う」と発言したという記事。 ただ、 〈ロシアがトランプ氏を勝たせようとしたとの見方に異論を唱えた。ロシアが同氏に不利な情報を集めたとする一部報道は強 く否定した〉 「ロシアが同氏に不利な情報を集めたとする一部報道」というのは「トランプはロシアに恥ずかしい写真を撮られていて、ロ シアの言いなり」という噂のことらしい。 くだらないゴシップだと思っていたのだが、正式な会見で否定しなけりゃならないほど、アメリカでは騒いでいるのか? 夜。 熱で頭がボーッとする。 「アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》」をかけつつノパソをポチポチ。 10時半に書き上げて送信終了。 「暗黒面のメシア」 行方不明になった妻が戻って来たら別人に……というSFホラー。 かなり熱が高いので、今日はもうこのまま寝てしまう。
2017年1月11日(水)
朝のニュース。 電柱サイズのミニロケット「SS−520」を、今日の8時48分に打ち上げる予定なのだそうだ。 打ち上げ場からの中継で、リポーターが、 「風はやや強いですが天気も良く、予定どおり打ち上げを行う予定」 と、言っていた。 もうひとつニュース、 「もやしの原料が値上げされてメーカーが苦しい立場になっている」 もやしの原料である緑豆は、輸入に頼っているが輸入元の中国で値段が上がっている。 しかし日本では「もやしは安いもの」というイメージがあるので、値上げが難しい。 「大豆じゃなくて緑豆を使っているんだ」というのが「ヘぇ」。 そして、この先もやしまでが値上がりしたら、低額所得者(私だ!)は、何を食べれば良いのだろうという不安が広がる。 増量食材として、便利なのに。 午前中。 書類を書いて、郵便局から発送。 ついでに定期預金の解約について窓口で相談したら、 「満期まで待った方がお得ですよ」 と、割と当たり前のことを言われる。 午後。 課題……いかん、熱が出てきた。 (そう言えばロケットの打ち上げはどうなった?) と、ネットのニュースを見たら、 「強風のため、打ち上げ延期」 だそうだ。 やっぱり風が強いのは大丈夫じゃなかったか。 ついでにネットのニュースをいくつかチェックしていたところ、ネットでデマが流れたという話を見つけた。 世界アンチドーピング機構のドーピング禁止表が変更され「ヒゲナミン」が禁止になったことでこれが含まれる「南天」など が禁止されることになったというニュースに関連して、誤ったニュースがネットで拡散されてしまったのだそうだ。 具体的には、 (正)「南天のど飴」などが対象物になった。 (誤)「龍角散ののどすっきり飴」「南天のど飴」などが対象物になった 「龍角散ののどすっきり飴」には「ヒゲナミン」は含まれていないそうで、えらい迷惑だったと思う。 (ちなみに「浅田飴」には「エフェドリン(麻黄)」が含まれているので、元からアウトね) 龍角散でヒゲナミンが含まれているのは「龍角散朝夕鼻炎カプセル」だけなんだそうだ。 のど飴関係は大丈夫なので、そこは間違えないように。 夜。 咳がひどいので「ブロン液L」を飲んで、寝る。
2017年1月10日(火)
今朝の朝刊、1面トップの記事がこれ、 〈トヨタ、米投資1.1兆円〉 〈トヨタ自動車は9日、米国で今後5年間に100億ドル(約1兆1700億円)を投資する計画を明らかにした〉 〈8日には欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルス(FCA)も10億ドルを投資する計画を発表。 トランプ次期米大統領が製造業に米国での投資・雇用を求めており、自動車大手がこれに応じる形になる〉 〈トヨタを巡っては先週、トランプ氏がメキシコで建設中の新工場を非難する声明を出した〉 〈(トヨタは)新工場の建設に合わせて米国への関与を鮮明にすることで、理解を得たい考えだ〉 ※()内は崎田が補足 アメリカ国内の雇用促進を掲げて当選したトランプさん的には、大成功かな? ところで、日経は、この記事のすぐ隣のコラム〈習近平の支配〉では、トランプ氏が台湾の蔡英文総統と電話会談したことに ついての王文氏(中国共産党系メディア「環球時報」の社説を担当したこともある人だそうだ)の発言を取り上げていた。 「明白なマイナスのメッセージだ。トランプは代償を払うだろう」 そして同じ朝刊の国際面の記事には、共和党のクルーズ上院議員が蔡英文総統と会談したことが報じられている。 会談の内容は〈米国から台湾への武器売却や経済協力〉。 〈クルーズ氏は中国が会談を妨害しようとしたと批判した〉 習さんもトランプさんも引かない人っぽいので、間に挟まった日本、大丈夫だろうか? 2017年、いきなり波乱の予感? 社会面のちょっと気になったニュース。 タクシーが乗客を乗せたまま山中に迷い込み、助けを求めに行こうとした運転手(71)が崖から転落して意識不明。 人手不足に対応するために、高齢者を75歳からにして、それまで働かせようという案が出ているそうだが、やっぱり年寄り には、あまり無理はさせない方が良いと思った。 人手不足なら機械を使えば良いのだ。 タクシーに自動運転車を導入するとか。 利用者が行き先を入力してカードで支払う。 そんなに難しいシステムじゃないと思うのだが。 午後。 課題……完全にストップした。 ネットでニュースを拾い読み。 韓国釜山に新しく建てられた慰安婦像について。 私の推測だが、これ、韓国の中央としては「あちゃあ!」なことだったんじゃないかと思う。 でも、ついこの間、大統領を実質的にクビにしてしまった「市民運動」を抑え込むのは無理だと判断したのだろう。 (政府が国民の顔色を窺いながら動くって、民主主義国家としては、ある意味健全) その辺のところは、日本政府もわかってないわけではないと思うのだが、でも何もしないというのも、こっちはこっちで日本 国内の、そういうことにうるさい支持者の機嫌を損ねてしまう。 だから大使を帰国させてみた。 そんなところ? 問題は、落とし所だよな。 裏で話はついているのだろうか? 夜。 課題……。 あまりにイロイロとダメなので、今夜はもう寝ようか。
2017年1月9日(月)
成人の日だそうだ。 午前中。 ゲンロンSF創作講座の件で、ちょっと勘違いしていたみたいで(今月は梗概を提出しなくても良いと思っていた)、気がつ いて慌てて1本書いて出す。 (危なかった……) 土星の衛星エンケラドゥスで巨大イカが暴れる話。 そんなわけで、午後は課題2に取り掛かるも、まったく進まない。 脳に糖分が足りていないのかと、エクレア4個食いをやってみるが、腹に脂肪が増えたような気がしただけだった。 夜。 テレビをつけたら、声優の投票で選ぶ「声優総選挙」みたいな番組をやっていた。 基本は「懐かしのアニメ」で「総選挙」というのは、なんか変わったことをやって売りにしようというだけだったようだ。 当然、選ばれるのは「懐かしのアニメ」に出演していたベテラン声優なわけで「総選挙」と聞いて、最近の人気声優が選ば れるのを楽しみに番組を観た若い人たちからは不満が出ていた……と、ツィッターで知った。 この番組で一番心に残ったのは、とある女性声優を讃えた山寺宏一さんの、この言葉。 「異性で良かった。同性の声優だったら潰しに行ったかも」 山寺さんが言うと冗談に思えない。(彼は常に本気の男) そして自分が2位(つまり1位じゃない)と分かったときの野沢雅子さんの微妙な表情も忘れられない。 声優同士に投票させたということで、つい裏の人間関係を勘ぐってしまい後味が悪かった。 寝る。
2017年1月8日(日)
朝。 東京芸術劇場に手続きに行き、帰り道で近所の人に会う。 「朝帰りですか?」 と、笑顔で尋ねられたので、慌てて否定する。 私が朝の9時過ぎに表を歩いていると、やはり朝帰りに見えるか。(^^; 帰宅。 寒いのでインスタントのスープで身体を内側から温める。 午後。 あまりに寒いので、風呂を沸かして身体を外側から温める。 夕方。 SF乱学講座に出かけようと、玄関のドアを開けたら雨が降っていた。 寒さに雨粒の冷たさが加わる。 寒いのが嫌いな私は、よほどしょぼい雰囲気を醸し出していたのか、京王線の車内で若者に席を譲られ高齢者気分を満喫。 50歳を超えたら高齢者だよな。 さて、乱学講座本日のタイトルは「AIとSFのための哲学」 講師は日本デジタルゲーム学会理事の三宅陽一郎氏。 ということで、話はデカルトの「方法序説」に始まり、知能とは何かという哲学的な話から、コンピューターゲームでキャ ラクターを動かすプログラムの「思考」についてなど。 最後の質問コーナーで、先日の棋士のカンニング濡れ衣事件について質問してみた。 「棋士は、指し手が人工知能っぽいと疑われたのだが、人間はどういった基準で人工知能っぽさを感じるのか?」 という質問。 実は、棋士が優秀であるほど指し手が人工知能に似て来るのだそうだ。 つまり、濡れ衣を着せられた棋士は、将棋が上手過ぎたということか? (人工知能と人間を見分けるチューニング・テストで「機械」と判定されてしまう人間もいるのだとか) 帰りに「包茶」で食事。 アシモフの話で盛り上がる。 帰り道で聞いたちょっと面白い話。 ニューロマンサーの冒頭部分の「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった」という表現。 これはアメリカのテレビの空きチャンネルはブルースクリーンになっているので「空は真っ青(=快晴)」という意味だった のだとか。 日本では空きチャンネルは砂嵐なので、これを読んだ日本人の多くは「曇り空」を想像していただろうな。 同様に、日本で言う「ピーカン(=タバコのピースの缶の色)」を聞いたアメリカ人もタバコの缶の色が「快晴」の空の色だ とはなかなか分かるまいなあ。 家に帰って、寝る。
2017年1月7日(土)
なんだかとっても寒い朝。 日経朝刊が1面トップで、トランプ氏がツィターでトヨタにメキシコ工場新設の撤回を求めた件を扱っていた。 〈北米戦略に政治リスク〉 〈企業・政府、警戒強める〉 というわけで、トランプさんが大統領になったら、日本はアメリカとの付き合い方を真剣に考えないといけないのかもな。 午後。 SF大会スタッフ会議。 今回のSF大会は、実行委員長の趣味で会議の始まりに全員が前回の会議から今日までに読んだ本、観た映画などをひとり ずつ発表することになっている。 大会スタッフでは「ポッピンQ」というアニメを見たという人が、意外に多かった。 タイトルから子供向けのアニメかと思って外していたのだが。 (あとで宣伝映像を見てみたら、なんか見覚えのある場所の映像があった。池袋が出てくる映画なのかな?) 「この世界の片隅に」を、まだ観ていないという人がいたので、 「実は、広島に原爆が落ちるんですよ」 と、ネタバレをしてやった。(^◇^) 手作りクッキーを焼いて来てくれた人がいたのだが、これが美味しかった。 「カマタくん」型のクッキーで、何かの型を流用したのかと思ったら、型から自作だそうだ。 中年のおっさんは女子力が高い! 会議終了後、池袋に戻ってラーメンを食べてから帰宅。 夕刊。 アメリカの大統領選挙へのサイバー攻撃をロシアのプーチン大統領が指示したという報告書についての記事。 報告書によると、 「ロシアの目標は米国の民主主義への信頼を損ない、ヒラリー・クリントン国務長官を中傷し、当選させないようにするこ とだった」 この説明を受けたトランプ氏は、 「(サイバー攻撃は)大統領選の結果にまったく何の影響もなかった」 と述べたそうだ。 報告書は、 「ロシアの活動が大統領選の結果に与えた影響は評価しない」 としている。 そして、 〈アメリカの上下両院合同会議は、6日、トランプ次期大統領の大統領選勝利を正式に承認した〉 そうだ。 夜。 七草粥とか……すっかり忘れていた。 寝る。
2017年1月6日(金)
朝。 トヨタがメキシコに工場を作ろうとしたら、トランプさんが、 「そこで作った車はアメリカに売るのだろう。ならなぜアメリカに工場を作らない。どうしてもメキシコに工場を作るのなら 高い関税をかけてやる」 的なことを言ったとか。 トランプさんは、アメリカの次期大統領なのだから、アメリカの企業に「どうせ工場を作るのなら国内に」と言うのは、まあ 分かる。 でも「外国の企業が外国に工場を作っても売る先がアメリカならダメ」というのは、ちょっとなあ。 そんなことを言ったら、アメリカは輸入ということができなくなってしまう。 そもそもトランプさん、メキシコからの不法移民を止めたいんじゃ? だったらメキシコに雇用を生み出す企業は、むしろありがたいんじゃないかと思うのだが。 もしかしたら、本音ではメキシコからの不法移民を止めたくない? メキシコらの不法移民がいれば、国内の経済が上手くいかなくて失業した人から不満が出ても「悪いのは不法移民」と言い訳 にできる。 そう考えれば、メキシコからアメリカへの不法移民を減少させようとするトヨタは、敵か。(^^; 民放の番組で、板橋区の乗蓮寺が初詣の参拝客にベビーカーの自粛を求める看板を掲げたことがツィッターで叩かれたという 話題を取り上げていた。 寺側の言い分によると、この寺は以前はベビーカーや車椅子の参拝客を優先して入れるスロープを設けていた。 そうしたら、1つのベビーカーや車椅子にくっついて、ぞろぞろ優先スロープを使う連中が出て来た。 不公平だと反対の声が上がったので、じゃあベビーカーを禁止にしようということにした。 ちょっと突っ込んでいいかな? 問題点は「1つのベビーカーや車椅子にくっついて、ぞろぞろ優先スロープを使う連中が出て来た」だよね? じゃあなぜ看板は「ベビーカーの自粛」なんだ? 「ベビーカーと車椅子の自粛」なら分かるよ。 たぶん、こういうことなんだろうな。 年配の車椅子利用者には、発言力の大きい人間もいる。 でも、ベビーカーを使用するような若い母親なら発言力も小さいだろう。 「弱いものだけ叩く」という姿勢が透けて見えて、嫌だな。 昼。 2号くんと食事に行き、ついでに近所を散歩。 喫茶店に入って、どーでもいい話で盛り上がる。 帰宅。 ネットでニュースを見る。 〈「高齢者」の年齢引き上げ 学会が国民的議論を喚起へ〉 〈現在65歳以上とされている「高齢者」の年齢について、日本老年学会は75歳以上に引き上げるべきだと提言しました〉 (NHK NEWS WEB 1月6日 4時40分) これって、 「死ぬまで働け」 と、要約して良いのかな? まあ、ぶっちゃけ年金受給年齢引き上げの布石なんだろうなあ。 2016年版の「世界保健統計」によると、2015年の日本人男性の平均寿命は80.5歳。 「できれば年金受給年齢に達する前に死んでほしい」 が、本音かな? 夜。 NHK教育の「モーガン・フリーマン 時空を超えて」を観る。 「宇宙人はどのように思考するのか?」 面白かったのだが、NHKにひとこと言いたい。 なぜNHK総合の「ダークマターの不思議」(もっと長いタイトルだったが、長過ぎて忘れた)を裏番組に持って来た? どう考えたって、同じ客層だろう? 寝る。
2017年1月5日(木)
ゆうべ(というか、今朝未明)寝た後でまた地震があったらしい。 時刻:2時53分頃 震源:福島県沖(北緯37.1度 東経141.4度) 深さ:約30km 規模:マグニチュード5.8 最大震度:震度4 福島県:郡山市、いわき市 茨城県:日立市、高萩市 ついでにネットのニュースを読む。 〈米フォード・モーターは3日、メキシコでの工場新設をとりやめ、代わりに米ミシガン州の工場で電気自動車(EV)と自 動運転車をつくると発表した。フォードはメキシコの新工場で小型車をつくり米国に逆輸入する計画だったが、トランプ次期 米大統領はこれを「恥知らず」と批判し、大統領就任後は高関税をかけると公言していた〉(日経 2017/1/4 3:38) (うーん……) 昼。 いくらなんでも今年を始めなくてはならない。 ……などと思っているところへ、2号くんから電話。 「コミケの返金の手続きを、ゆうちょ銀行の窓口でやるようにと書いてあるのだが、ゆうちょ銀行の窓口がどこにあるのかが 分からない」 のだそうだ。 冬のコミックマーケットで同人誌の頒布用ブースを借りたいと料金を添えて申し込んだのだが、コミックマーケット側で行っ た抽選に落ちてブースが借りられなかったので(よくあることのようだ)その料金の返金が発生したということらしい。 「郵便局なら、小学校へ行く道の途中にあるだろう」 と、答えると。 「行きたいのは、ゆうちょ銀行の窓口なんだが」 という返事。 確認してみて分かったことだが、こいつはどうやら「郵便局の窓口」と「ゆうちょ銀行の窓口」を別のものだと認識していた ようだ。 (大学、出てるんだけどなあ……) 2号くんが、郵便局帰りにピザを買ってきたので、2人で食べる。 商店街のコンビニが潰れてピザ屋になったのだそうだ。 その潰れたコンビニがどうだったのかは知らないが、商品は売れているのに人手不足で営業ができなくなったコンビニという のが出てきたらしい。 これも少子化の影響だろうか? 2号くん(24歳)に、 「君は結婚しないのか?」 と聞いたら、 「金がないから無理」 だそうだ。 人手不足と所得の低い若者が、同じ社会に存在しているのは、不況のために企業が高い賃金を支払えないからか。 求人広告を出しても「さすがにその賃金では生活できないから」という理由で人が集まらないからだと考えれば良いのかな? 午後。 2号くんが帰ってから、ネットで話題になっていた「傘寿まり子」(おざわゆき)という漫画を試し読み。 経済的な事情で、狭い家に子供や孫世帯と同居していた80歳のヒロインが、その家の中で自分が邪魔になっていると感じて 家出をするという話。 きっかけは、同じように4世代同居で暮らしていたヒロインの友人が、自分のことで忙しい家族の誰にも気づかれないまま、 部屋で孤独死してしまったこと。 若者は生きるのに手一杯で、高齢者のことにまで気を配れない。 弱者に手を差し伸べる余裕がないのでは、集団生活を送る意味がないな。 夜。 ネットのニュース。 〈首相、解散「今年は全くない」は「今月の間違い」 〉(日経 2017/1/5 21:04) 〈時事通信社などが主催した5日の新年互礼会で、安倍晋三首相が衆院解散・総選挙について「今年は全く考えていないと、 はっきり申し上げておきたい」と明言する場面があった。だが同日夜、首相周辺は「首相から『言い間違えた』と聞いた。 『今月』と言おうとしたんだろう」と修正した〉 つまり、安倍総理が衆院解散・総選挙について「今年は全く考えていないと、はっきり申し上げておきたい」と、明言した。 でも、夜になってから「首相周辺」が「あれは『今月』の言い間違えだった」と訂正した。 そういうことか? 総理が公の場で明言したことを「あれは言い間違えだ」と、その日のうちに訂正する「首相周辺」って何だろう? この「首相周辺」の名前と顔を知りたいよな? テレビで「BS世界のドキュメンタリー」を観る。 「ロボットがもたらす“仕事”の未来」 安い労働力を持つ海外の工場に対抗するために、アメリカの工場がロボットを使った機械化を進めているという話。 これにより、生産拠点は海外からアメリカ国内に戻って来る。 しかし、その工場は機械化されているので、雇用はさほど増えない。 フォードのメキシコ工場新設中止の記事を思い出したな。 メキシコに工場を作ろうと思ったのは、そっちの方が安い賃金で労働者を雇用できるからだったはず。 それを国内工場に計画を変更した。 フォードは、国内に工場を作っても高い労働賃金を支払わなくて済む方法を思いついたのか? 番組には、間違いなくAmazonのものと思われる配送センターが映った。 配送センターでは多くのロボットが忙しく動き回っていた。 Amazonは、レジ係のいらないコンビニの試験運用を行なっているそうだ。 ファミリーマートは、オフィス内の売店代わりになる自販機型を運用している。 アメリカのマクドナルドでは、一部の店舗でオペレーターを機械化したらしい。 コンビニとファストフードが無人化されるのは、そう遠くないことのような気がする。 学生などの未熟練労働者のアルバイト先が減るな。 番組では「ベーシックインカム」についての議論に言及していた。 「ベーシックインカム」は、生活保護に似た制度だが、大きな違いは所得制限がないこと。 生活保護だと、働いて賃金を得ると、その分、支給額が減ってしまう。 つまり、低所得層だと「働いても働かなくても収入が同じ」という状態が生じてしまうのだ。 これが勤労意欲を削ぐとして、問題になっているわけだ。 「ベーシックインカム」は、働いて賃金を得ても支給額は減らない。 つまり、低所得層でも「働けば働くほど収入が増える」という仕組みになっているわけだ。 これなら勤労意欲は削がれない。 「ベーシックインカム」の問題点。 働かなくても金が貰えるのなら、誰も働かなくなるのでは? コミケスタッフやSF大会スタッフを見ていると、そうでもない気がするな。(笑) 生き甲斐や、より良い生活を求めて前向きな気持ちで働く労働者が増えた方が、生産効率は上がる気がするのだが。 老後の生活を心配しなくて良くなれば、若者の消費も増えて経済も活性化しそうだし。 寝る。
2017年1月4日(水)
朝のローカル・ニュース。 板橋と北区で正月の餅を喉に詰まらせて死んだ人が1人ずついたそうだ。 毎年毎年こういう事故が起こる。 餅は凶器だな。 午後。 テレビでジャッキー・チェン映画を観る。 「タキシード」というコメディ。 ドライビングテクニックと身軽さが取り柄のしがないタクシー運転手であった主人公を、破格の待遇でお抱え運転手として 雇ってくれた金持ちは、実は秘密捜査員で、主人公は悪の組織によって重傷を負った彼の代わりに任務の遂行を任される。 そのために渡されたのがタキシード型のスーパースーツ……。 この、設定を読めば分かる通りのお馬鹿コメディで、頭をカラッポにして観るのに良い映画。 ひとつ気になったのが、吹き替えの「日本語で言って」というセリフ。 たぶん原語だと “English please” で、吹き替えが日本語だから「英語」を「日本語」に置き換えたのだろうけど、観て いる側は「ジャッキー・チェン主演のハリウッド映画で、なぜ日本語?」と、一瞬、戸惑う。 “English please” は「あんたは外国語で喋ってるの?(=何を言ってるんだかわからない)」みたいなニュアンスの言葉 なんだから「わかるように言って」とかの方が良かったんじゃないかなあと思った。 午後。 正月の三が日中放置していた部屋の掃除をする。 夕刊。 〈交通事故死4000人切る〉 警視庁がまとめた昨年の数字だそうだ。 交通事故での死亡者は、前年比213人減の3904人で、4000人を下回ったのは1949年以来のことらしい。 〈交通事故の発生件数は前年比7.1%減の49万9232件。負傷者数は同7.3減の61万7931人で、いずれも12年 連続で減少した〉 良いことだ。 自動車の衝突防止安全装置が普及して、さらに自動運転の自動車が実用化されればもっと数は減るんじゃないかな? そして、高齢者が自動運転車を購入する際に助成金を付けるとかすると良いと思うな。 夜。 「BS世界のドキュメンタリー」を見損ねたのに気づいた。 今夜は「不老不死を追いかける男たち」という気の狂ったサブタイトルで、ぜひ見たいと思っていたのに! とりあえず、サイトからNHKに再放送リクエストを送ってみる。 さて、そろそろ寝ようか……と思っていたら、地震。 時刻 :0時43分頃 震源:福島県沖(北緯36.9度 東経141.0度) 深さ:約60km 規模:マグニチュード5.3 福島の方ということは、震災の余震かな? 寝る。
2017年1月3日(火)
今朝もお屠蘇と雑煮でゴロゴロしていたら、佐藤編集長にお琴を聴きに行こうと誘われる。 編集長は、毎年、新年に池袋西武の地下入り口前でお琴を演奏している奏者のファンであるらしい。 2号くんも誘って、3人で西武へ。 編集長が好きなお琴奏者テミさんは、着慣れた感じの振袖に帯はお太鼓。 プラスチックの琴柱を携帯デコパーツっぽいストーンで飾っていた。 今回は、いつものお琴と尺八に、三味線ではなく笙という珍しい編成。 笙で吹く「春の海」は初めて聴いた。 そして、尺八が上手いイケメンというのもなかなか良いな。 帰りに三省堂に寄って『中国嫁日記(六)』(井上純一 KADOKAWA)を買う。 コミックエッセイ。 コミックだと思って漫画コーナーに行ったら、エッセイのコーナーだと言われた。 どういう基準で分けているのだろう? 『中国嫁日記(六)』今回は、奥さんが死産してしまう悲しい話。 (でも、その直後にまた妊娠し、今度は元気に生まれたそうだ) 夜。 「ゴルバチョフが語る北方領土交渉の秘密」の再放送をやっていたので、見る。 ソ連崩壊直後に、エリツィンが「2島を返還し、その後の日本の経済援助によっては残り2島についても話し合う」的なこと を言って来たのに、エリツィンを信用していなかった日本側が「4島一括返還じゃなきゃダメ」と言って蹴ったのだそうだ。 当時の首相は宮沢喜一氏。 歴史を、あとになってから言うのはナンセンスだと思うが、やっぱり今から考えると「あーあ」という判断だったな。 それはそうと、記録映像で久しぶりに喋っている安倍晋太郎氏を見た。 聡明そうな話ぶり。 この人が、もう少し長生きしてくれてたらなあ……。 日付も変わったので、寝る。
2017年1月2日(月)
正月2日。 初夢は見なかった。 昨日が祝日(元日)の日曜日だったので、今日はカレンダー上では振替休日。 有難いんだか何なんだか。(^^) 御節を食べて、みかんを食べて……。 炬燵の上に一升瓶と柿の種が置いてあるという寝正月には最高のロケーション。 年末に買った同人誌を読んで、ネットの動画とか、DVDとか……。 久しぶりに「万事屋よ永遠なれ」を観たら結構、内容を忘れていた。 飲んで、とろとろ眠って、動画見て、飲んで、食べる。 良い正月だ。 今夜は初夢が見られるかな? 寝る。
2017年1月1日(日)
謹賀新年 朝。 お屠蘇を祝い、雑煮とおせち。 うちの雑煮は鶏肉と大根と人参を煮て薄口醤油で味付け、なるとを飾っただけのシンプルなもの。 昼過ぎに年賀状が届いたので読みながらファイリング。 ネットで「ざわざわ森のがんこちゃん エピソード0」を観る。 幼児・小学校低学年用道徳教材と聞いていたのだが、主人公は爬虫類(ネットで調べたらバイオテクノロジーによって生み出 された生物で、舞台は人類滅亡後の地球らしい)。 「エピソード0」では、タイムマシンで過去に行った主人公・がんこちゃんが滅亡寸前である人類の兄妹に出会うという話。 兄妹のために水を探しに行った父親は意識を失い、がんこちゃんと妹が外出中に兄の方は姿を消し、なぜかその後には砂が 残っている。 ……と、どう考えても物語の伏線っぽいものを張りまくりなのに、まったく回収されないままがんこちゃんは彼女にとって の現在に戻って行く。 あまりにもシュールだ。 これはたぶん、続編を作る気まんまんなんだろうな。 午後。 テレビをつけたら「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」をやっていたので、観る。 これ「PART2」と「PART3」は、実は長い映画の前後編なんだそうだ。 (長すぎるので2つに分けたという経緯があるらしい) 正編である「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年公開の映画。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」は、その直後の物語という設定だが、実際の公開は1989年。 4年ぐらいで世の中は変わらなかったので、問題なかった時代。 今回は、2015年の未来に起こるトラブルを解決するために未来に出かけた主人公マーティ。 2015年におけるマーティの上司が日本人というところが「ああ、いまの日本の若い人には、この意味がわからないのだ ろうなあ」と、感慨に耽る。 「PART3」では「PART2」の事件の直後に、主人公の相棒のドクが1885年の過去に飛ばされたことが分かり、 1955年の時代のドクに頼んでタイムマシンを修理してもらうことに。 壊れた部品を見たドクが笑って、 「メイド・イン・ジャパン(「粗悪品」の意味)だ」 と言うと、マーティが、 「日本製品は最高なんだ」 と答える。 (80年代、なにもかも、みな懐かしい……) この「PART3」が公開されたのは1990年。 そして、バブルの崩壊が1991年。 夜。 テレビをつけっぱなしで、獺祭を飲みながら「るろうに剣心」を観る。 明治維新の最中に刺客として活躍した男が維新後の時代を贖罪に生きようとするが、腕のたつのが災いし、彼を利用しよう とする者たちが……という話。 続いて時空超越ドキュメンタリードラマ「江戸城無血開城」を観る。 江戸城無血開城の裏にアーネスト・サトウの働きがあったという大胆な仮説を元に作られたドラマ。 襖を場面転換の大道具にした演出が面白い。 そして西郷隆盛を演じた佐藤二朗。 「怪演」が有名な人だが、正統派の演技もできる人だったんだね。 笑顔で他人を手玉にとる西郷の不気味さをうまく演じていた。 さて、酒もだいぶ回ったし、寝る。2016年12月分へ 目次へ
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