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独 り 言 (2016年11月分))
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2016年11月30日(水)
午前中。 課題その2に取り掛からなくてはならないのだが、どうも気分がイマイチ。 文字どおり「1文字も書けない」。 午後。 ネットサーフィンをしていたら、覚醒剤で逮捕された芸能人の逮捕直前の映像がニュースで公開されたが、これがタクシーの 運転手が車載カメラの映像を無断でテレビ局に渡したものだったために問題になっているという話が流れていた。 車載カメラに収められた乗客の映像を第三者に見せてはいけないということぐらい、タクシーの運転手もわかっていたはず。 これは「逮捕された=悪い奴」→「相手が悪い奴なんだから何をしても構わない」みたいな錯覚に陥ってしまったのかな? そしてちょっと笑ったのが、この芸能人が逮捕されたきっかけというのが「盗撮されている」と騒いだことだったという点。 「盗撮されている」などと変なことを言っている → 幻覚だな → 覚醒剤をやったのだろうと疑われるという流れらしい。 本当に「盗撮」されていたわけだ。(笑) (まあ、当人はパソコンを指差して「アカウントを乗っ取られた」などとも言っていたそうだが) ちなみに、もちろんちゃんと尿の検査も行って覚醒剤の成分が検出されたから逮捕した模様。 (NHKの報道によると「尿から検出された覚醒剤は微量だった」そうだ) 本人は覚醒剤の使用を否定しているそうだが、覚醒剤を注射していないのに検査で「微量の覚醒剤」が検出されるということ ってあるのかな? 夜。 ちょっと怖い話。 多数の芸能人のパスワードを探り出して相手のパソコンに侵入し、メール等を覗き見していた男が逮捕されたのだが、この男 がなんと日経新聞の社員だったのだとか。 私も日経電子版の無料購読に登録している。 (日経は、今回の事件は日経の登録名簿とは関係ないとコメントを出しているそうだが) まあ、私は芸能人とかじゃないからターゲットにする奴もいないとは思うが、そういうことが可能だというのは少し怖いね。 2号くんが「FAX貸してくれ」と言って来る。 未だに業務上の報告書をFAXで送れという会社に勤めている2号くん。 「オレ、FAXなんて持ってねえのになあ」とぼやきつつ、我が家のFAXを借りに来るのだ。 「手土産は?」 と聞いたら、手土産代りに「ストップ!恋愛ゼッタイダメ!」という動画を教えてくれた。 NHKの公式YouTubeアカウントに公開されている動画なのだそうだが、国が「産めよ増やせよ」を盛んに啓蒙している裏で NHKがこんな動画を公開しているというのに笑った。 日本はのどかな国だ。 2号くんが帰ったので、寝る。
2016年11月29日(火)
今朝のNHK「べっぴんさん」。 大手百貨店との取引を再開したい坂東営業部。 しかし相手はなかなか首を縦に振らず、いま取引きをしたい相手は「キアリス」だと言う。 「キアリス」は、坂東営業部次期社長と目されている坂東紀夫の妻、つまりヒロインのすみれが経営する店。 紀夫は「キアリス」との仲介を引き受けることでポイントを稼ごうと、すみれの店にやって来るのだが……。 そこで交わされたのが、大雑把にまとめるとこんな感じの会話。 「大手百貨店が取引きをしたいと言っている」 「ああ、そう」 「帳簿を見せろ。なんだこれは。こんな帳簿では大手百貨店との取引きはできないぞ」 「じゃあ、取引きはしないわ」 「えっ!」 で、紀夫は取引きを断られしまうのだ。 この会話が、いかにも平成の個人主義的なやりとりで笑った。 たぶん昭和も戦後間もなくの夫婦は、こんな風な会話はしなかったと思うぞ。 午後。 今日初めて知ったのだが、「カッターシャツ」って「Yシャツ」を意味する関西弁だったんだね。 ずっとYシャツとは別のそういうシャツがあるのだと思っていた。 (元々はミズノの商標で「スポーツ用のシャツ」の意味だったらしいが) そして「カッター」を英語だと思っていた。 大1次世界大戦に「勝った」から「カッター」シャツ。 (関西人のダジャレかよ!) なんか、脱力した。 夕方。 明日で11月が終わることに気づいた。 課題をやらねば! 夜。 どうにか課題その1の送信終了。 まだ課題その2が残っている。 間に合うのか? ニュースでパク・クネさんが大統領を辞めるとか言っていたが、時間の問題だと思っていたのであまり驚けなかったな。 寝る。
2016年11月28日(月)
朝。 目が覚めると頭が重くてぼんやりする。 寒気がする。 くしゃみが出る。 風邪を引いたらしい。 本を読もうとするが、内容が頭に入って来ない。 ボーッとした頭でネットのニュースを読む。 NASAが着用したままで排泄ができる宇宙服の開発に繋がるアイデアを募集しているそうだ。 現在はおむつを使っているのだが、それだと1日を超えての着用に問題があるとのこと。 (管を伸ばして排泄物タンクを背中に背負うとか?) 午後。 少しウトウトする。 夜。 7時のニュースをつけたら、有名芸能人が覚醒剤の使用で逮捕されたというニュースをやっていた。 こういう事件の度にいつも不思議に思うのだが、覚醒剤の使用で逮捕される人って、どこで覚醒剤を手に入れるのだろう? 普通に店で売っているものでもないから、どこかにわざわざ買いに行くのだろうか? それとも誰かが売りに来るのか? そもそも、そういう「覚醒剤屋さん」みたいな人とは、一体どこで知り合うんだろう? 今回の件、もうひとつ興味深いのは逮捕された芸能人が尿検査を受けた後で「陽性はありません。100%ありません」と ブログに書いていたという話。 (自分で薬物を使用した自覚がなかったのか?) 当人の単純な嘘なら話は簡単なのだが得意客を逃がしたくない「覚醒剤屋さん」が、こっそり飲み物とかに混ぜて依存症の 治療を妨害していたりしたら怖い話だ。 夜10時。 あまりにも具合が悪いので、寝る。
2016年11月27日(日)
朝刊の1面にカストロ前議長死去のニュースが載っていて、社会面にはその関連で前議長が広島を訪れたという記事。 この広島訪問については、読売の電子版にもう少し詳しい記事が載っていて、 〈カストロ氏は2003年に来日した際、広島平和記念資料館(広島市中区)を見学し、何度も「こんなにひどいことを」 とつぶやいたという〉 また、 〈(案内役を務めた人が)自らの父親が被爆死したことを語ると、抱きしめられた〉 そうで、この人は、 〈被爆者のことに思いをはせ、人間味のある指導者だと感じた〉 という感想を持ったらしい。 ここで、 (そりゃ、反米のカストロさんなら「アメリカ人の蛮行」を強調する機会は逃さないよな) と思ってしまった私は、心の汚れた人。(笑) 午後。 メンサ・テスト合格者の会の例会。 会場に向かう途中「騎馬隊」と書かれた上着を着た警察官を見かける。 「え?」 と、周りを見回したら劇場通りにそれらしき車が止まっていて、中を覗いたら馬がいた。 西口公園で交通安全か何かのイベントをやっているらしい。 さて、例会。 いつもの通り、ゆるいおしゃべり。 参加者のひとりが、 「ネットで、アントニオ猪木がカストロと酒を酌み交わしたという記事と、アントニオ古賀がカストロと酒を飲んだという 記事を見つけけど、アントニオ違いじゃないか?」 と言うので、 「どっちのアントニオとも酒を飲んだのだろう。カストロはそういう人だ」 と答える。 そういう人だから独裁者になれたのだと思う。 プロフェッショナルな政治家って会ってみると良い人という印象を与える人なのだ。 例会の途中で、窓の外を見ると傘を差した人がチラホラ。 雨が降って来たらしい。 終了後の懇親会に向かう途中、西口公園で、地面に横たわっている人を目撃。 普通なら寝ているのかと思うところだが、結構な雨が降っている中なので、ちょっと不自然。 声をかけると起き上がろうともがいている様子。 念のため警察に通報して警官に来て貰ったら、 「ああ、またこの人か!」 なんでも、よく雨の中で寝ていては通報される人なんだそうだ。 「当人が、それで良いと言うので、警察としてはどうしようもない」 のだそうだ。 雨の中で寝てはいけないという法律はないからなんだろうが、この先、寒くなって来たら凍死してしまうのではないかと、 心配になる。 軽く飲んで、帰宅。 湯たんぽを抱きしめつつ、寝る。
2016年11月26日(土)
朝。 「寒いねー」としか言えない。 博多でまた道路が陥没したとか。 地盤に問題がある土地なんだろうか? 午後。 (課題をやらなくてはならないな……) と思いつつ、ネットで動画を見る。 夕方。 キューバのカストロ前議長が死去したそうだ。 歴史の生き証人がまたひとり消えた。 夜。 課題。 3行書いた。 酒を飲んで、寝る。
2016年11月25日(金)
朝起きて、壁の時計を見ると1時前を指している。 一瞬、混乱して電池切れだと気づく。 (まあ、別に時計は他にもあるし) と、放置。 午後。 課題が1文字も進まない。 (時計がないと時間の感覚がなくなるな) 夕方。 ニュース・サイトをうろうろ。 今回の東北の地震で、足の弱った高齢者が避難を諦めたという記事を読む。 確かに、高齢者に急な坂を急いで登るのは難しいと思う。 高台や高いビルの上層階に高齢者の施設を作って日頃からそういう場所で生活してもらうというのは無理かな? 夜。 時計の電池を入れ替える。 時間が戻って来た。 日付が変わって「勇者ヨシヒコと導かれし七人」を観る。 主人公である勇者ヨシヒコが、魔王を倒すために運命の7戦士を探す旅をする物語。 1クールの放送だから最低でも全12話のはず。 第1話は導入で、第2話から1人ずつ戦士を見つけて行ったので「今回で7人が揃ってしまうのでは?」と心配したのだが さすが福田監督、彼の脚本のいい加減さ(良い意味で)を忘れていた。(笑) それにしても鎌倉太郎さん、大活躍のドラマだな。 一体、ひとりで何役をやっているのだろう? (今回は薙刀の先生の役だった) ストーリー。 上級職への転職をしようとして、手違いで白い犬になってしまったヨシヒコ。 そこへ桃太郎が現れて……。 桃太郎と犬、猿、雉子だけなら問題なかったのだが、そこに金太郎と浦島太郎、おまけに白い犬を「お父さん」と呼ぶ黒人 男性までが現れたので、電話会社的に話がややこしくなるという、毎度のことながらの馬鹿話。 さて、寝るか。
2016年11月24日(木)
東京で54年ぶりの11月の雪だそうで、朝のニュースはそればっかり。 東北の津波よりも東京のみぞれが大事件な日本。 午前中。 警察署からだという電話で「逮捕した容疑者の持っていた名簿に、あなたの名前が載っていた」と言われる。 「ここ1週間ほどの間に、不審な電話がなかったか?」 と聞かれたので、 「1週間以内にはなかったが、もう少し前に不審な電話があったのですぐに通報した」 と答える。 昼。 課題、まったく何も出てこない。 気分転換に湯船に浸かっていたら、午前中の電話が090から始まる携帯電話の番号であったことを思い出す。 (警察署からの防犯呼びかけ電話に、携帯電話って使うものか?) 考えてみると、 ・不審な番号からの電話。 ・こちらがつい信用してしまいがちなところを名乗る。 非通知の番号で有名デパートを名乗ってかけて来た前回のアレと同じような気が??? 湯上りに警察署に電話で確認すると、 「それ、詐欺です」 と、言われる。 もしも私が「前回はすぐに通報した」と答えなければ、警察官を装って個人情報を聞き出したのだろう。 警察官に対策を聞いたら、 「ずっと留守電にして電話に出ないか、録音警告アナウンスの出る電話機を買って下さい」 だそうだ。 夕方。 新馬場の六行会ホールへ、劇団《RELAX》の「鈍色猫奇譚 猟鬼倶楽部創刊号」を観に行く。 「涅色烏異聞 猟奇倶楽部第0號」の続編。 前回はカストリ雑誌「猟奇倶楽部」が出来るまで。 今回は「猟鬼倶楽部」創刊号が出るまでの話。 雑誌の誌名が微妙に異なっているので、前回の話のストレートな続きというわけではないのかな? 舞台は、戦後間もなく。 前回も登場した元僧侶と片腕を失った戦傷兵、そして女編集長の3人が主役。 元僧侶が僧侶を辞めた訳と、戦傷兵が腕を失った際の話が冒頭で語られる。 僧侶の方の過去話は、恐らく「私は貝になりたい」辺りが元ネタかな? 上官の命令で捕虜を殺した少年兵の最期に立ち会ったらしい。 そして戦傷兵が腕を失った時に、傍にいた上官がその手当をして命を救ってくれたという、もうひとつの話。 ストーリー。 「光クラブ事件」と「帝銀事件」と「笠置シヅ子のデビュー」という3つのエピソードを、カストリ雑誌編集部という便利な 装置を生かしてまとめた芝居。 別々の事件が舞台の上で同時進行する演出は、私は面白かったが好みは分かれるかも知れない。 ざっくりとまとめると「光クラブ事件」とか「帝銀事件」とかいろいろとひどいことはあったけれど、笠置シヅ子がスターに なれて良かったねという話。 戦争による心の傷が深いトラウマとなってしまった人間の心の闇の物語と戦後の復興への希望の話。 この芝居、実は三部作で来年に続きがあるらしい。 年1回の連続ドラマみたいなもので、こういう上演の仕方ができるのは、固定客の多い劇団《RELAX》だからかな? 帰り道、京急と山手線の両方が遅れていたようで、時間帯の割には列車が混んでいた。 そう言えば、行きの道で停車中の乗用車のボンネットに雪が積もっていたから、天候のせいかな? 夕食はコンビニのサンドイッチ。 帰宅して部屋に入るも室内でも吐く息が白い。 今年は寒い冬になるのかな? 寝る。
2016年11月23日(水)
目覚めと共に哀しい発見。 眼鏡の上に寝返りを打ってしまったらしい。 眼鏡屋に修理に行き、そろそろ度も合わなくなって来たので新しい眼鏡を作ることにした。 ブルーカットコーティング込みでフレームと合わせて1万2312円。 結構な出費。 朝刊の1面トップ。 〈米不在 TPP漂流〉 〈トランプ氏が離脱明言〉 〈中国対抗。、主軸失う〉 このビデオメッセージが公表される直前に「TPPは米国抜きでは意味がない」と発言した安倍さん。 トランプさんの考えを読み違えていたのか? それとも何か考えがあるのか? 午後。 佐藤編集長に誘われて「田嶋陽子 書アートの世界」。 同姓同名ではなく、本当にあの「田嶋先生」の「書アート」なのである。 あくまで「書アート」であって「書」ではないので「これは書としては如何なものか?」などという批判は的外れ。 「書アート」というのは、こういうものなのだな、と思って鑑賞するが、書かれている文字が「南無大地母神」??? 会場の人が解説をしてくれて、 「ここに書かれている菩薩や神の名は、すべて田嶋が考えたオリジナルのものです」 とりあえず、 「南無はサンスクリット語のナモ(敬意を表す言葉)が語源で、日本では通常仏や菩薩に対して使用されるのですが、そこに 大地母神ですか」 と、ツッコミを入れてみる。 まあ、田嶋先生ならそんな宗教の垣根は簡単に超越してしまいそうだから、良いと言えば良いのだが。 「田嶋先生は確か本門仏流宗だったはずなのに、南無妙法蓮華経はないんか?」 と、佐藤編集長がややこしいツッコミを入れる。 2人揃ってややこしそうなのが来たと思ったのか、案内の人、 「あちらで田嶋の歌も聴けます」 などと言って展覧会場の外を指さし、笑顔で立ち去る。 指差された方ではシャンソンを歌う田嶋先生のDVDの上映会が行われていたので、ちょっと覗いてみる。 会場のディスプレイには、見覚えのあるライブハウスで歌う田嶋陽子先生のお姿。 「ここ、『蟻ん子』だな」 「ああ、『蟻ん子』やな」 「蟻ん子」は、四谷にあるシャンソンライブハウスの名前。 そう言えば田嶋先生、ご著書の中で大ホールで歌うより「蟻ん子」で歌う方が緊張すると書いていた。 よくあそこに出ているということなのだろう。 (「蟻ん子」での田嶋先生のシャンソンライブは、我々も1度だけ聴いたことがある) 池袋に戻って、サイゼリアで夕食。 帰りに2号くんのアパートに寄って、テレビを見ながらぐーたらする。 「仰天ニュース」という番組で紹介されていた事件。 中学校にかかって来た「(生徒名)の母親ですが、学校に届けた住所が間違っていたかも知れないので書類を読み上げて下さ い」という電話に、うっかり生徒の住所を教えてしまった教師。 お陰で生徒が嫌がらせの被害に遭ったという話が紹介されていた。 怖いな。 家に帰って、寝る。
2016年11月22日(火)
朝。 目を覚まして布団からの脱出を試みていたら、ユラユラ揺れ出した。 時刻:5時59分頃 震源:福島県沖(北緯37.4度 東経 141.6度 いわきの東北東60km付近) 深さ:約30km 規模:マグニチュード7.4 最大震度が震度5弱というから、そこそこ大きな地震だったようだ。 (東日本大震災の時の東京での揺れが、だいたいそのぐらい) NHKをつけると、地震の特別番組になっていた。 しばらく見ていたら、急にアナウンサーの口調が変わった。 福島県に津波の警報が出たらしい。 緊迫した口調の避難呼びかけのアナウンスは、上からそういう指示が出ているのかな? (ちなみに、民放は普通のアナウンスだった) 画面に赤い文字で「津波 避難」と「つなみ にげて」が交互に出たのは、耳の不自由な人や日本語が分からない人への配慮 か。 8時に気象庁の会見があったが、会見の模様を伝える映像は画面の隅。 メイン画面は現地からの中継。 これも、東日本大震災の時の民放のテレビ局が現地からの映像に大きなテロップをかぶせて放送していたら、その見えづらい 画面の中に津波の発生が映り、それに気づかないでいた東京のアナウンサーを地方局のアナウンサー(岩手朝日テレビの山田 アナウンサー)が怒鳴りつけるという「事件」が発生したのを教訓にしているのかな? ……なんてことを考えながら画面を見ていたら、いきなり会見の映像から切り替わって宮城県にも津波警報。 というか、もう津波が来ているらしい。 どうでもいいことかもしれないが、NHK総合の音声が頻繁に途切れたのが気になった。 (BSに切り替えると、同じ番組なのにちゃんと音が聞こえる) 機材の不調か? 午後。 ジュンク堂へ行き『悶々亭奇譚』(吾妻ひでお 復刊ドットコム)を買う。 あの打ち切りになったという「みだれモコ」が載っていた。 全編、非常にアブナイ内容で、今だったらえらい騒ぎになりそうな漫画の短編集。 女を見ればレイプし、気に入らない相手は殺し、教師は女生徒と淫交を行うのが常識というような世界を描いた作品。 (どう見ても危険薬物だろうという注射を行う場面も出てくる) 漫画のページが終わり、ページをめくったら大森望先生が例の「大森(望)」Tシャツを着た写真が目の前に。 ちょっと驚く。 (吾妻先生と西田藍さんとの鼎談のページだった) とりあえず、青少年を健全に育成しようとしている人たちが激怒するような漫画集なので、お勧め。(笑) 夕刊。 トランプ氏が、国民に向けたビデオ声明で、大統領就任初日にTPPから撤退する意思を通知すると発表したという記事と、 安倍首相がアルゼンチンで記者会見し「TPPは米国抜きでは意味がない」と述べたという記事が1面に並んでいた。 (どうやら時系列的には、安倍さんの発言はビデオ声明が発表される前だったらしい) しかし、 アメリカはTPPから撤退する。 TPPはアメリカ抜きでは意味がない。 じゃあ「TPPは意味がない」になってしまうんじゃないか? (どうする、安倍さん?) 夜。 民放で今朝の地震の特集番組を見ていたら、部屋が揺れ出した。 時刻:23時3分頃 震源:福島県沖(北緯 37.2度 東経141.5度) 深さ:約30km 規模:マグニチュード5.7 最大震度は「4」だそうだ。 今朝の地震の余震だろう。 さて、課題。 ……何も浮かばないので、寝る。
2016年11月21日(月)
朝。 嫌な振動を感じて、続いて部屋が揺れ出した。 間もなく7時のアラームが鳴る。 時刻:6時59分頃 震源:茨城県沖(北緯35.9度 東経141.0度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード5.3 最大震度は、茨城や千葉の方で「3」だったそうだ。 午後。 課題と格闘。 まったく何も浮かばない。 脳に糖分が足りていないのかとチョコレートを齧るも、効果なし。 テレビのニュースは、相変わらず韓国の大統領のスキャンダル。 大統領になるためには協力者が必要。(ここまではいい) 当選するとその協力者から「分け前」を請求される。(これが問題) その結果、歴代大統領が否応なく汚職に手を染め、退陣直前にはスキャンダルまみれに。 という図式があるっぽいな、韓国。 (まあ、日本も東京都の例があるから、偉そうに言えんが) 夜。 「太るなあ」と思いつつ、夕食はカツ丼。 夕食後、課題。 ……自分が何を書きたいのか分からなくてなって来たので、寝る。
2016年11月20日(日)
朝。 いい加減、課題に取り掛からなくては……。 午後。 ネットに悠仁親王の乗った車が追突事故を起こしたというニュースが載っていた。 幸い怪我人はいなかったようだが追突した相手は一般車で、つまり車の前後に警備車両とか走っていなかったわけだ。 秋篠宮家はあくまで「宮家」であって「東宮家」ではないから警護がそれほどではなかったのかな? でも悠仁親王って、いま日本中で一番「代わりのいない人」だぞ。 (前方不注意の運転手、たっぷりと叱られてしまえ!) 夜。 (課題がああああっ!) 頭を抱えつつ風呂に入って、寝る。
2016年11月19日(土)
朝刊の1面に〈首相・トランプ氏初会談〉という記事。 安倍さんは、 〈まずは信頼関係の醸成を優先したと説明した〉 そうだから、対立するような話題は避けたということなのだろう。 〈2人の都合のいい時に再び会って、より広い範囲について、より深く話をすることで一致した」とも強調した〉 というから、話題の範囲を限定して揉めそうな話は避け、深い話はまた今度ということか。 ま、とりあえず「ご挨拶」かな? ところで、会談には途中までトランプ氏の娘である「イバンカ」さんが同席したそうだ。 実は影の権力者は彼女か?(^^; どうでもいいけど「イバンカ」って表記、どうよ? 一般的な表記で、すでに「V」の音の「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」は許容されていると思うのだが、いつまでこだわるの だろうな、新聞社? (「メード」とかも「メイド」でいいよな?) 昼。 体が悲しいほど疲れている。 ここ1週間、プライベートでいろいろあって、ほとんど休めなかった。 気がつけば夕刊が来ていた。 1面トップは、 〈日ロ、予防医療で連携〉 〈経済協力へ作業計画〉 〈日本とロシアの両政府は18日(日本時間19日早朝)、2国間経済協力の実現に向けた作業計画をまとめた〉 〈この日は当初、世耕氏とウリュカエフ前経済発展相が作業計画を取りまとめる予定だった。ウリュカエフ氏が収賄容疑で訴 追されたため、急きょ両国の次官級協議に切り替えられた。ロシア経済発展省のボスクレンスキー次官は「両国企業が協力し て第三国に製品を出せるようにしたい」と述べ、民間企業の協力にも期待を示した〉 ……ということで、ウリュカエフさんの訴追は、両国間の連携においては、それほど問題にならなかったということかな? 体力的に起きているのが限界になったので、寝る。
2016年11月18日(金)
午前中。 安倍さんとトランプさんの会談後の安倍さんの記者会見の様子がテレビに映った。 安倍さん、会談はたいへん上手いったという趣旨のコメントを述べていたが、スタジオにいた田嶋陽子先生が、 「その割には安倍さんの表情が浮かない」 と言うので、表情に注意して画面をよく見てみると、確かにやや安倍さんの表情が曇っているように見える。 疲れているのか? 実は会談は、あまりうまくいかなかった? トランプさんというのは実業家なので、交渉のプロ。 笑顔でニコニコ友好的な雰囲気を醸し出しつつ、相手が気がついた時には不利な条件を飲まされているというテクニックには 長けているはず。 (もしかして、手玉に取られた?) 午後。 風呂に入って、そろそろ出かける準備。 今日はすみだトリフォニーホールで森下唯さんのオールアルカン・ピアノリサイタル。 ここへ行くのは今日が初めてではないが、何しろ私は方向音痴。 錦糸町の駅を降りて、 「ハテ、右に行ったものやら、左に行ったものやら」 と、悩んでいると、 「22日にすみだトリフォニーホールで大正琴の発表会を行うので、ご来場をお願いします」 と言いつつチラシを配っている中年のご婦人を見かける。 チラシを渡されたので、 「すみだトリフォニーホールというのはどこですか?」 と、道を聞くと、とても丁寧に教えてくれた。 親切な人に会えてよかったな。 4時過ぎに会場前に到着すると、すでに2人も並んでいる。 (リサイタルの開演は夜の7時) 一番に来た人は3時から並んでいるのだとか。 「やはり手が良く見える席を取りたいですから」 と、1番先頭の人。(自由席なので座席は早い者勝ち) 「弾いている指の動きが見える席が良いですよね」 と、私。 「私はピアノを弾いている時の、手のひらの小指側の筋肉を見るのが好きで」 と、2番目に並んでいた人。 (3人手フェチか?) やがて熊本からわざわざ聴きに来たという女性が現れ、 「私はアルカンが好きなんです」 (おおっ! ようやく不純じゃない動機の人が!) と、話を聞いていたら、 「アルカンが好きでピアノをやっていたんですが、事故で手を怪我してピアノが弾けなくなってしまったんですよ」 と、明るく言われてしまった。 それで、アルカンの演奏会があると遠くても聴きに来るらしい。 この方、 「アルカンの曲は、譜面を見ると片手で6つの音を弾くように指定されているのですが」 とか質問していた人にも、 「ああ、それは反対の手の親指を使うんです」 などと丁寧に説明してあげていた。 良い人だ。 「森下さんのお父様は、有名な方なんですよね」 「そうですよ。森下一仁さんはSF作家ですよ」 などという話をしているうちに、森下先生がガラス扉の向こうに現れ、受付の机を配置したりし始めた。 「あの方ですよ」 と、教えると、 「えっ、あのキビキビと動いているイケメンが!」 と、驚かれたので、 「どういう方だと思っていたんですか?」 と聞いたら、 「もっとお年寄りかと思っていた」 だそうだ。 どういう「お年寄り」を想像していたんだか……。 さて、会場。 3時から待っていた方、 「私、足の速さには自信があるんです」 と、やる気を見せすぎ、スタッフに「会場内では走らないで下さい」と注意されていた。(笑) 開演。 まずは静かな感じの曲から。 歌曲集 第3巻 作品65 ・ヴィヴァント ・いたずら妖精 ・カノン ・テンポ・ジュスト ・オラースとリディ ・舟歌 そして「欲望」。 私の大好きな「鉄道」。 休憩を挟んで、 すべての短調による12の練習曲 作品39より 第8番〜第10番 《協奏曲》 ・第1楽章 アレグロ・アッサイ (第8番 嬰ト短調) ・第2楽章 アダージョ (第9番 嬰ハ短調) ・第3楽章 アレグレット・アッラ・バルバレスカ(第10番 嬰ヘ短調) 最後の曲が「バルバレスカ」というぐらいで、まさに「野蛮人のように」という雰囲気の曲。 興奮した客のアンコールに応えて弾いた曲は、 エスキス 作品63より 第1巻 1.ハ長調「幻影」 それでも客が納得しないので、 サルタレッロ 作品23 を弾いたのだが、アンコール曲で客をさらに興奮させてどうする? そこはクールダウンじゃないのか? などと内心突っ込む。 帰りに森下先生にご挨拶。 「どうでししたか?」 と聞かれたので、 「ちょっとミスタッチがありましたね」 と、言わんでいいことを言うと、 「実は、今日は体調を崩していたんです」 (やっぱり) それであれだけ弾けたらすごいと思った。 終演後、会場で会ったワークショップの人たちと食事。 「ひない」という比内地鶏料理の店。 食事の注文を御婦人方に任せていたら、生の鶏肉が皿に載って出て来た。 「えっ、刺身って、鶏肉のお刺身だったの!」 と、言っていたから、たぶん知らずに注文してしまったのだろう。 みなさん、生の鶏肉はイマイチだったようで、鳥刺しが大好物な私は「刺身」を2皿分、ほぼひとりで美味しく頂く。 美味であった。 なんとか午前0時前に帰宅。 寝る。
2016年11月17日(木)
朝。 トランプ氏の孫娘がPPAPを歌っている動画がネットにアップされ、日本人がトランプは親日派だと喜んでいるそうだ。 トランプの孫娘が漢詩を暗唱している動画もネットにアップされ、中国人もトランプは親中派だと喜んでいるそうだ。 いずれの動画も、アップしたのはトランプ氏の娘で、選挙戦においても重要な働きをしたことで知られるイヴァンカさん。 策士よのう……(笑) 午後。 今日はSF創作講座の日。 連敗続きで、気が重い。 1度も一次選考を通っていないのだ。 運動不足解消にと、早めに行って卓球場へ寄る。 同じ講座の光レトリバーさんが「卓球はあんまりやったことがないんです」と言いつつ卓球場に入ってきてネクタイを取る。 ワイシャツも脱ぐ。 ズボンも脱ぐと、そこに現れたのはどう見ても卓球部のユニフォーム。 「貸ラケットがありますよ」 と言ったら、 「自分のを持って来ました」 卓球部のユニフォームを着てマイ・ラケットを持って「あんまりやったことがないんです」って……。 なぜ、すぐにバレる嘘をつく? 15分ほどピンポン玉を天井にぶつけたり、床に落としたりしていると(目指したものは卓球だっかが現実にはそうなった) 脚がつったので途中リタイア。 教室に入って椅子に座ったら、ベンッと勢い良く尻餅をつく。 椅子の脚が折れたのだ。 (ダイエット、やらなくちゃとは思っていたんだ) スタッフの人が、椅子は弁償しなくて良いと言ってくれ、 「これなら頑丈ですから」 と、かなりガッチリしたタイプの椅子を持って来てくれた。 今夜のゲスト講師は円城塔先生。 「新人賞を取るときの注意として、選考委員を怒らせないことです」 と、大変ためになるお話を聞かせて頂く。 本日知ったトリビア。 中国では歴史改変ものとBLは禁止らしい。 「ヘー」 私の提出した梗概は、本日も玉砕。 一次選考で落ちた実作「2本目のキュウリの謎、あるいはバートレット教授はなぜ時空犯罪者を支持することにしたのか?」 は、選考対象にならないので、落っこちまくりの私を気の毒に思ったのか、大森先生が「円城塔賞」というのを臨時に作ってくれた。 (もちろん、点にはならない) もうひとりのゲスト講師は河出書房新社の編集さんだったので、 「レッド・ドワーフのDVDを買って下さい」 と、言ってみる。 終電で帰宅。 寝る。
2016年11月16日(水)
朝。 民放のニュースショーで韓国で問題になっている朴槿恵(パク・クネ)大統領の問題について、事件が発覚する原因となっ た「証拠のタブレット端末」のことをスクープしたテレビ局(JTBS)が、2年前に製作したドラマ「密会」を取り上げ ていた。 なんでもその内容が今回の事件にそっくりなのだそうで(関係者の名前までが一部同じ)、で「証拠のタブレット端末」を 海に流すのがラストシーンだったのだとか。 そのため、 「実は彼は既に2年前から問題に気づいていて、それをドラマの形で発表したのではないか」 と言う噂が流れているのだそうだ。 (シナリオを書いた脚本家は「偶然の一致」と否定している) 政治的な圧力を受けるのを恐れて、掴んだ政治スクープをドラマの形で発表」とか、話としては面白いのだけれど、実際には どうなんだろうね? 昼。 池袋のHUMAX(ヒューマックス)シネマに「この世界の片隅に」を観に行く。 〈ネタバレ注意〉 (この作品は、ネタバレなしに観に行った方が100倍楽しめるので、ここから先は観てから読むことをお勧め) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ここからネタバレ========== 戦時中の広島県呉市で暮らす女性の物語。 普通の家に生まれた女性の、幼馴染との淡い初恋とか見合いでの結婚とか小姑との仲がどうとかいう日常。 おっとりとしていて、少しボーッと抜けていて、楽観的で絵を描くのが好きな主人公。 彼女が普通に暮らしているうちに、だんだんと配給の物資が減り、空襲警報の回数が増える。 でも、そのうちそうしたことにも慣れて、物資の不足も空襲警報もまた日常になる。 いつもの空襲警報と解除「空襲で汽車も止まったじゃろ」とのんびり歩いていると、不発弾で塀が壊れているところから、 海に浮かぶ軍艦が見える。 連れていた親戚の子供がそれを見て喜んで……。 いわゆる「フラグ」は、あまりなく、主人公があまりにも普通に暮らしているので、見ている側も「空襲警報」と聞いても さほどの事と感じないのだ。 なんという罠! そして、もちろん8月6日。 登場人物たちが普通に日常の会話をしていると空がピカッと光る。 光っただけで別にどうということもなく、人々が日常の会話を続けていると……。 映画を見ている客は分かっているのに登場人物の方が分かっていないので、その分、こっちの心が騒ぐ。 ネタバレここまで=========== ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 帰り道。 西武の地下の「セブンプレミアム」でジャムパンを買う。 1個100円。 最近、近所にある普通のコンビニであまりジャムパンを見かけない。 (なんでだろう?) セブンを出て「LE BIHAN(ルビアン)」で、めんたいフランス(259円)を買って帰って昼食。 夜。 「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」を観る。 本日の特集は「ロマンポルノという闘い 日活・どん底からの挑戦」。 にっかつ出身で、映画「リング」を監督した中田秀夫氏の経歴がすごかった。 1980年、物理学者を目指して東京大学理科1類に入学。(物理学でノーベル賞を獲りたかったそうだ) 工学部応用物理学科に進む予定だったが、進路を変更し教養学部アジア学科へ。 在学中に蓮實重彦の映画ゼミに参加、ロマンポルノの素晴らしさに目覚める。 1985年、にっかつ撮影所に入社。 1988年 、日活がロマンポルノの政策を打ち切る。 1992年、「本当にあった怖い話」で監督デビュー。 1998年、「リング」を発表、大ヒット。 物理学者 → ロマンポルノ監督 → ホラー映画監督と、進む道は何度か変更しているものの、成功はしている。 成功する人ってそんなものなのかもね。 「あそこであっちへ行っていたら、成功していたかも」とか言っている奴は、どのみちダメだったんじゃないかなあ。 寝る。
2016年11月15日(火)
朝のニュース。 ロシアの捜査当局が、国家保有の石油会社の株の売却を巡り賄賂を受け取ったという疑いで、ウリュカエフ経済発展相を拘束 したと発表。 日露経済協力の交渉は、この人を通じて行っていたので、日本政府としては大事件。 アメリカではヒラリーさんとのパイプをせっせと作っていたら選挙で勝ったのはトランプさん。 ロシアでは太いパイプと思っていた相手が捜査当局に拘束。 韓国ではパク・クネさんの政治生命が風前の灯火。 日本の外務省、ちゃんと情報収集をやっているのか? 愛爵祿百金、不知敵之情者、不仁之至也 予算を惜しんで敵の情報を探らない奴は兵士や国民にとって最低の為政者だ 『孫子』(第十三章 用間篇) 午後。 ちょっとというか、かなりガッカリ。 昨日届いた「子供の科学」12月号を開いてみての話。 別冊付録として「戦争と子科」というのが付くというので、わざわざ買ったのだ。 つまり「子供の科学」の戦時中の号の特集が別冊付録になって付いているというのだ。 わくわくしながら開いたら、別冊付録が見当たらない。 封筒の中に落ちているのか? もしかして、入れ忘れか? と、何度も確かめて、ようやく発見。 紙一枚。 確かに当時の「子供の科学」のページの写真がいくつか載っているのだが、写真が小さ過ぎて拡大鏡を使っても、ほぼ文字が 読めない。 (さすがにこれはないよなあ……) どうでもいい話。 東大が女子寮を廃止する代わりに女子学生の家賃の一部を補助することにしたら、男性差別だと騒ぎになったらしい。 県人会などが提供している学生寮は男子学生向けのものが多いそうだが、そっちの方は騒がないのだな。 若い女性が暮らすには、ある程度セキュリティも考慮しなくてはならないと思うが、そういうことは考えないのか? これって「背の低い人だけが踏み台を使うのは背の高い人を差別していると思います」みたいなものだと思うな。 夜。 「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマの評判が良いというので、観てみる。 かなり設定に無理はある話だったが、コメディだからいいのか? 住み込みの家政婦を内縁の妻だと偽って暮らしている男性。 しかしお節介な周囲の人間に「新婚旅行」をプレゼントされてしまう。 おまけに家政婦の方は雇い主であるこの男性にまんざらでもない様子……。 家庭内に秘密があって、それを周囲に隠すためにドタバタという設定に1970年代の人気コメディ「おくさまは18歳(妻 と結婚していることを周囲に隠している)」や「ママはライバル(妻を住み込みのお手伝いと偽っている)」を思い出した。 1970年代には「結婚は早すぎる」という周囲の目を欺くために未婚のふりをする設定だったが、いまは「早く結婚しろ」 という周囲の目を欺いて既婚のふりをする話になっているのは時代の流れか。 ……ちょっと、私向きのドラマじゃなかったな。 寝る。
2016年11月14日(月)
朝。 ネットのニュースをチェックしていたら、一昨日の晩(現地時間だと昨夜午前0時過ぎ)にニュージーランドで大地震があっ て死者が出たらしい。 ニュージーランドと言えば、2011年の2月にも地震で日本人が犠牲になったところ。 日本に住んでいて言うのもなんだが、結構、地震の犠牲者が多いところなんだな。 昼。 昨夜、放映されたNHKの宮崎駿特集で、ドワンゴの川上量生会長が持って行った「人工知能が作った怪物の動画」に宮崎 氏が激しい嫌悪感を示したという内容がいろいろな記事としてネットに流れていた。 (一部、映像が添付してあるものがあったが、権利関係は大丈夫なんだろうね?) 川上会長が見せた動画は、人工知能が作り出した生物のCGで、その生物は人間の姿はしているものの「痛覚がないし頭が 大事という概念がないから人間が想像できない気持ち悪い動きができる」というのが売りだったらしい。 それを見た宮崎氏は「これを作る人たちは痛みとかそういうものについて、何も考えないでやっているでしょう。極めて不 愉快ですよね。そんなに気持ち悪いものをやりたいなら、勝手にやっていればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつ なげたいとは全然思いません。何か、生命に対する侮辱を感じます」と言った。 この「生命に対する侮辱」という言葉に、とっさに私が連想したのはエドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」 というSF小説。 「フェッセンデンの宇宙」というのは、実験室の中に人工宇宙を作り出すのに成功した科学者の物語。 フェッセンデンには、宇宙を作り出す能力はあっても、自分が作った宇宙に対する愛情がないのだ。 だから、その宇宙に生まれた生命をおもちゃのようにして殺す。 川上会長の紹介したCGの生物は故意に痛覚を与えられていない。 だから知らずに自分の体を痛めつけるような動作をしてしまう。 それを見て面白がる川上会長は、宮崎氏に言わせれば「痛みとかそういうものについて、何も考えない」人間。 自分が生み出した「生き物」に対する愛情や共感性が欠如している人間に見えたのだろう。 人間なら「痛み」を感じるので想像したくないものがある。 そういうものを人工知能が作り出した。 それを見て、それこそ人工知能の「良さ」だと思った川上氏に、宮崎氏は嫌悪感を覚えたのだと思う。 怖かったのは、ネット上に「宮崎駿がなぜ怒ったのか分からない」という意見がそこそこ多かったこと。 「宮崎は自分が不愉快だと思うものは否定するのか」とか言っていた人は、あれを不愉快だと思う感覚を持たないのか? こういう人は、現実に目の前に怪我をしている人がいても「痛み」を共感しないのかと疑いたくなる。 私が一番理解できなかったのは、虫を踏んだナウシカにも「あ、ごめん」と言わせるような感性を持つ宮崎駿氏のところへ このCGを持ってきた川上氏の神経。 ダメに決まってんだろ! 夜。 スーパームーンのはずが、雨。 ガッカリ。 寝る。
2016年11月13日(日)
昨日買った『カムパネルラ』(山田正紀 東京創元社)を読む。 想像していたよりずっと面白い。 何より文章が読み易い。 (最近の『アレ』とか『コレ』とかが読みづらかったのは、私の読解力が落ちたからではなかったんだ!) メディア管理庁というものによって思想が支配されているディストピア。 主人公が、宮沢賢治の研究をしたばかりにメディア管理庁に連れて行かれ、体を壊して病院で死亡した母親の遺骨を、故人の 希望を叶えるために賢治の故郷である花巻で散骨するために、列車に乗ろうとしたところを2人組の男に同行を求められる。 そして、気がつくと昭和8年の花巻にいた。 そこは『銀河鉄道の夜』の登場人物であるジョバンニやカムパネルラが座敷童子のように実在する世界。 そしてなぜか花巻の人々に「ジョバンニ」だと思われた主人公は、カムパネルラを殺害した容疑で警察に連行される。 『銀河鉄道の夜』には原稿が失われた空白のページがある。 その空白の間に、ジョバンニ(つまり主人公)が、カムパネルラを殺したというのだ……。 自己犠牲を讃えあげ、自らを捧げるべき対象こそが「祖国」なのだと若者を洗脳するメディア管理庁という存在。 ファンタジーっぽい出だしから、最後はかなりリアルなデストピアの恐怖を描いた物語にたどり着く。 それにしても『銀河鉄道の夜』の空白ページで殺人事件が起きていたという発想がものすごい。 読了後、思わず『宮沢賢治全集〈7〉銀河鉄道の夜・風の又三郎・セロ弾きのゴーシュほか 』(ちくま文庫) を読み返してしま った。 『銀河鉄道の夜』のいろんなバージョンが載っている本だ。 夜。 池袋の「四十八漁場」で佐藤編集長の誕生祝い。 ほろ酔いで帰宅。 寝る。
2016年11月12日(土)
朝。 映画でも観に行こうかと思っていたのだが、映画館が混んでるっぽい情報が流れてきたので中止。 池袋駅前をぶらぶらしていたら、消防自動車が停車しているのが目に入った。 そこへ救急車がやって来て、救急隊員が歩道のエレベーターで地下へ降りて行った。 (何かあったのか?) と、自分も階段から地下へ降りたが、地下街は平常。 せっかく降りたので、マツキヨで水を買って帰る。 夜。 「池澤春菜と堺三保のSF玉手箱」を聴きに新宿のLive Wireへ。 知らないうちにLive Wireに支店(?)みたいなのが出来ていて驚いた。 地下鉄の出口で、コートのベルトを引きずって歩いている青年がいたので、教えてやったらすごく攻撃的な口調で「なんです か!」と聞き返され「ベルトを引きずっていますよ」と教えると、一応「ああ、すいません」と言ったもののなぜかそのまま 歩いて行く。 地方から出てきたばかりの人で、まだ周囲を警戒しているのかな? 人通りの多い道を歩き慣れていないから、後ろから来た人にベルトを踏まれて危ないとかいう意識がないのかも。 青年はベルトを地面にズルズルと引きずったまま、人混みの中に消えて行った。 (頑張れ、青年!) さて「池澤春菜と堺三保のSF玉手箱」 今回のゲストは山田正紀先生。 新刊の『カムパネルラ』(東京創元社)についてのお話。 〈本書は「ミステリーズ!」vol.58〜vol.61に連載された「スワンブック」の一部を基に、新たに書き下ろしたものです〉 と書かれいる。 連載小説を書籍化する時に手を加えるというのはよくあることだが、まったく別の小説にしてしまうというのが、山田先生の スゴイところ。 懇親会にも出席したのだが、途中で一緒に行った伊東みみず氏が「SF大会の企画の資料整理をしたいので、早めに帰りた い」と言い出したので、出演者のひとりが「仕事があるのでそろそろ帰る」と言い出したのをきっけかに会場から出る。 地下鉄で帰宅して、寝る。
2016年11月11日(金)
朝のニュース。 アメリカで「トランプ反対デモ」というのが起きているらしい。 そして日本ではTPP法案が衆院通過。 アメリカのトランプさんはTPP脱退を言ってるんだけど、どうするのだろう? 午後。 本を読んでいたのだが、気がついたら眠っていた。 睡眠不足だったようだ。 夕方。 ツィッターを見ていたら、私が創作講座に提出した作品について「僕は、崎田作品好きなんですよ、すいません」とツィート している人がいた。 作品を好いていただいたのはありがたいが、なぜ謝る?(^^) 今日11月11日は「チンアナゴの日」なのだそうだ。 チンアナゴというのは、棒状の体を穴から出したり入れたりする習性のある魚。 そのニュースを紹介していたNHKのアナウンサーが、 「チンアナゴの名称の由来は、魚の顔が犬の狆(チン)に似ているからという説があります」 と説明していたが、ぜんぜん似てねーよ!www 夜。 2号くんが事務的な用事でやって来て……晩飯を食べて帰って行った。(欠食児童め!) 笑ったニュース。 外務省から「次のアメリカ大統領はヒラリーになるはず」と聞かされていた安倍総理。 選挙前に訪米した時にヒラリーとだけ会って帰国した。 ところが、実際に勝ったのはトランプ。 安倍さん、慌ててトランプさんに大統領就任前の会談を申し込んだのだとか。 まあ、ソースはネットなので話半分に聞くとして、トランプさんの当選に「予想外!」と慌てた人は他にもいるのだろうな。 寝る。
2016年11月10日(木)
朝。 今日が課題の締め切りなので、もうどうしようもないというか書かないと間に合わない。 とりあえず「アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》」を聴いて、あとはひたすらポチポチ。 午後。 あまり寒いので風呂桶のお湯で体を温める。 そろそろ冬か? 夜。 あと2時間で締め切りという時刻に、SF大会絡み(私の企画ではない)で電話が2本。 ややキレる。 (企画局長、ゴメンね) 締め切り30分前に、なんとか送信。 21世紀の日本で起きた事件の犯人が、実は500億年後の多元宇宙の住人だったという設定で、時空犯罪者とミステリー・ マニアの物理学者が対決する話。 送信し終わって寝ようとするが、眠れない。 アマゾンで買った『マイダスタッチ』(ますもとたくや 小学館ガガガ文庫)を読む。 ますもと氏と言えば、経済超能力コメディの第一人者。 『マイダスタッチ』は、経済に関わる超能力を持った主人公たちエイプスと、悪の組織の戦いを描いた作品で、他に類のない アイデアだと思う。 主人公は、触れたものの動きを止める超能力を持っているが、超能力を発動しすると預金が減るという特殊超能力者。 彼が仲間たちとともに超能力でマネーロンダリングをする男とかと戦うのである。 午前4時に読了。 まだ夜があけていないので、寝る。
2016年11月9日(水)
朝。 アメリカ大統領選の結果が、まもなく出ると言っている。 大方の予想ではヒラリーの勝利。 こっちは、明日が課題の締め切りなのでそれどころじゃない。 昼。 休憩。 アメリカの大統領選は接戦らしい。 ネットで拾ったニュース。 テスラ・モーターズのCEO、イーロン・マスク氏が、自動化によって職場から追い出された人間の労働者を保護するソリュ ーションの一つとして、ベーシックインカムが有用だという考えを示したそうだ。 ベーシックインカムというのは、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で 定期的に支給するというもの。 すべての国民が受け取れるわけだから、生活保護のように「不正受給者」は現れない。 この記事を読んでふと頭に浮かんだこと。 低額所得者がなぜ低額所得者であるのかという疑問に対する回答に「彼らが怠けていたから」というのがある。 若い頃にちゃんと勉強をして学歴を身につけて高い給料をもらえる職場に就職できなかったのが原因という考え方だ。 しかし、私の若い頃は、大学を出た人間は普通に正社員になれた。 今の若い人は、よほど良い大学を出ないと正社員になれない可能性がある。 昔の人は「三流でも一応大学」に入る程度の努力をすれば「そこそこの良い暮らし」が手に入った。 今の人は「かなり良い大学」に入り、そこでも勉強して優秀な学生とならないと「そこそこの良い暮らし」は出来ない。 大学を出て非正規雇用で働く若者たちに「努力が足りなかった」と言うのは簡単だが、それでも彼らはあんたがやった程度の 努力ならやっているのだ。 午後。 アメリカ大統領選は、ヒラリー苦戦とか言っている。 くしゃみが止まらなくなって来たので風邪薬を飲んで一旦休む。 夕方。 目を覚ますと、トランプが勝っていた。 (マジかよ?) トランプを熱狂的に支持しているのは「報われない立場にいる白人層」なのだとか。 俺たちが不幸なのはなぜだ? 努力をしないから? そんなゴタクは聞き飽きた。 きっと、誰かが俺たちの足を引っ張っているんだ。 そいつは権力者や富裕層か? そんな奴らには勝てないよ。 いや、足を引っ張ているのは、いわゆる「社会的弱者」どもだ。←これがトランプの主張 こいつらになら勝てそうだ。 俺たちが不幸なのは「社会的弱者」が足を引っ張っているからなんだ。 そう考えると希望が見えるぞ”! →トランプ当選 (……そんな感じなのかなあ?) ところでTPP。 ヒラリーさんは「TPP反対」の立場だった。 で、トランプさんは? 彼は「TPP反対! 反対! 何がなんでも絶対反対!」の立場らしい。 日本のTPP法案(承認案と関連法案)は、今月4日の衆議院TPP特別委員会で可決されたばかり。 これが強行採決の形だったので、国会が揉め、昨日(11月8日)に行うはずだった衆院本会議の採決が見送られた。 で、改めて採決を行うつもりでいたところで「TPP絶対反対!」のトランプさんがアメリカ大統領になっちゃった。 TPPというのは、正式には「環太平洋経済連携協定」。 「協定」ということは、相手国が必要。 ちなみに目下のTPP参加国は、 アメリカ、日本、カナダ、オーストラリア、メキシコ、マレーシア、シンガポール、チリ、ペルー、ニュージーランド、ベトナ ム、ブルネイ、の12カ国。 ここからアメリカが抜けちゃうのがほぼ確実になったわけだ。 「アメリカが抜けるんなら、うちも抜けるわ」という国が出てこないとも限らない。 今後、この問題はどういうことになるんだろうね? 夜。 課題……終わらず。 寝る。
2016年11月8日(火)
朝。 東京芸術劇場に手続きで出かける。 コートを着て行かなかったら、少し寒い。 午前中。 ツィッターに目を通す。 最近「シン・ゴジラ」を観た人が、実際にゴジラが現れたという設定で冗談ツィートをやっている。 「××が破壊された」とか「○○で巨大生物を目撃」とか。 「博多の道路に巨大な穴が」というツィートが回って来たので「また、ゴジラか」と思ったら、これは本当だった。 地下鉄工事中に地下水脈にぶち当たってしまったらしい。 セブンイレブンの前の道路がいきなり断崖絶壁になってしまっている写真が回って来たが、中にいた客や店員は避難済みなの だろうか? 午後。 課題がぜんぜん進まない。 ネットをうろうろ。 〈Adobeがアメリカ・サンディエゴで開催した開発者会議「Adobe MAX 2016」で、テキストを切り貼りしたり文字をテキ スト入力することで、発言者の音声を自由自在に変えることのできるツール「VoCo」を発表〉 という記事を読む。 まだ英語版しか出来ていないようだが、スピーチした20分ほどのデータがあれば、テキスト入力でその人の声で好きなこと を喋らせることができるソフトであるらしい。 これ、病気や事故で声を失った人にとっては重要な技術だよな。 (犯罪に利用されたら怖いが……) 夕方。 課題の締め切りが明後日であることに気づいて慌てる。 (なんか日にちを勘違いしていた) 夕刊に「東京デザインウィーク」での事故の続報が載っていた。 〈現場にいた日本工業大学の学生4人全員が、出火した木製作品の展示に立ち会うのは初めてだったことが8日、捜査関係者 への取材で分かった。 警視庁四谷署は、学生の間で白熱電球を点灯させる危険性が引き継がれていたかなどを調べている〉 (やっぱり伝達ミスだったのかなあ) 夜。 あああああっ、課題! ……寝る。
2016年11月7日(月)
朝。 蛍光灯の調子が悪い。 テレビのニュースで「東京デザインウィーク」で展示物が燃えて子供が焼死したと言っていた。 どういう展示物かと画面をよく見ると、木で作ったジャングルジムの形をした作品で、子供が中に入って遊べるように作られ ていたようだ。 つまり展示物の中に入った子供には落ち度はなかったことになる。 この「ジャングルジム」は「巣」をイメージしたものだそうで、飾り付けに木屑が使用されていた。 さらに内側に電球が設置されていた。 (木屑に電球はまずいんじゃないか?) と、一瞬思ったが「ディスプレイには発火の危険性の少ないLED電球が使用されていた」と言うので、その辺の配慮はされ ていたようなのだ。 昼。 「東京デザインウィーク」の事故の続報。 「発火の原因となったのは白熱球」だそうだ。 (やっぱり白熱球を使用していたのか?) 木屑を詰め込んだ「ジャングルジム」を見て真っ先に頭に浮かんだのは暖炉の薪。 暖炉の薪は間に空気が通るようにうまく積んでからその中に反故紙などを丸めて入れて点火する。 木材を間にジャングルジム状に組み上げてその中に燃えやすい木屑を入れた展示物は、暖炉の薪と同じ働きをしたはず。 アウトドア派の人ならキャンプファイヤーを想像して貰えばわかると思う。 燃やすために組み上げる薪と今回の展示物は、図らずも基本的に同じものだったのだ。 午後。 蛍光灯がどうしようもなくチカチカし出したので駅前の電気屋で新しいのを買って来て付け替える。 明かりを消した直後の蛍光灯は相当に熱くて作業に手こずった。 (「東京デザインウィーク」の白熱球は、やっぱりまずいよなあ) 夕方のNHKのニュースで「東京デザインウィーク」の事故について、 「大学生が、日没で暗くなったので、白熱電球を点灯させたと説明していることが警視庁への取材でわかりました」 と言っていた。 そしてこの「白熱電灯」、どうやら「投光器」のことらしい。 ネットのニュースを見ると、この投光器は「夜間作業用」に用意されたものだったのだとか。 ということは、展示中には点けないはずのものだったということになる。 整理すると…… 2つのライトがあった。 ひとつは安全なLED電球。 もうひとつは危険な投光器。 この2つのライトについて、なんらかの連絡ミスがあったんじゃないのかなというのが、私の推測。 夜。 有名な芸能人の息子が虚偽の婚姻届を出して偽装結婚で逮捕されたというニュース。 実は、私はこの「偽装結婚」というものがどうしても理解できない。 「偽装結婚」は、どうやって「偽装」だと見分けるのかがわからないのだ? もしも容疑者が、 「僕らは愛し合って結婚したんです」 と言い張ったら、どうやってそれを嘘だと判定するのだろう? 「家庭の事情で今は別居しているけれど、心はひとつなんです」 とか言われたら、どうするんだろう? なんでこんなことを悩むのかと言うと、私が最初に「偽装結婚」という言葉を知ったのが、とあるドラマだったから。 こんなストーリーのドラマ。 ある男性が「偽装結婚」を持ちかけられて外国人女性と籍を入れるが、その後2人は恋に落ちる。 しかし「夫婦」が一緒にいるところへ警察がやって来て「偽装結婚」を理由に2人は逮捕されてしまうのだ。 愛し合う夫婦同士が、互いの名を呼び合いながら引き剥がされるように連行される場面がドラマのクライマックスだった。 「偽装結婚」の定義って、法律上はどうなっているのだろうね? 例えば、こんな場合。 田舎で暮らす親が都会に出た息子をなんとか落ち着かせようと、花嫁斡旋業者に紹介された外国人女性との結婚を迫る。 都会での生活を続けたい息子は「親と揉めるのも面倒だから」と郵送されて来た婚姻届に名前を書いて送り返し、親が提出。 もちろん息子は田舎に帰るつもりなんかサラサラない。 のらりくらりと逃げ回る。 そんなわけでこの夫婦、1度も会ったことのない関係。 さて、これは「偽装結婚」なのだろうか? 仮に「嫁」が「義両親」との同居を嫌って近所にアパートを借りて仕事に就いたら逮捕されるのか? どうもよく分からないのだよな。 寝る。
2016年11月6日(日)
朝。 玄関のベルとドアを叩く音に目を覚ますと、夜明け前。 こんな時刻に人が訪ねてくるはずはないのでベルとドアの音は夢だったはずだ。 夢の中の物音で目を覚ますと、一瞬、現実の現実感(?)がなくなるな。 午後。 課題がまったく進まない。 夕方から家を出てSF乱学講座へ。 早めに行って原田実さんに『江戸しぐさの正体』と『江戸しぐさの終焉』にサインを頂き、他の受講生に見せびらかす。 本日の講義。 タイトル:方向音痴が探す邪馬台国 講師:原田実氏(歴史研究家) 原田氏が邪馬台国九州説から畿内説に転向した理由について。 2時間の講義をものすごくざっくりとまとめると…… 邪馬台国では鉄が使用されていた。 しかし、しかしこれまで近畿地方では製鉄の痕跡を示す遺跡がなかった。 ところが2001年に兵庫県淡路市で五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡が発見され、2007から発掘調査が開始された。 ・建物跡80基のうち、23基が鍛冶工房跡。 ・鉄器約100点と石製工具が出土。 とどめに2016年10月には滋賀県彦根市の稲部(いなべ)遺跡から弥生時代終末から古墳時代前期(3世紀前半)の鉄器 工房群の遺構が発見された。 ・建物跡約80基のうち23基が工房跡。 ・鉄滓(=てっさい。製鉄の際に出る砂鉄の中の不純物)や鉄細片が出土。 近畿地方に製鉄跡があったわけで、ここで原田実氏、邪馬台国九州説から畿内説へ。 遺跡に鉄製品が残っておらず、木製品は残っている。 木製品は湿度の高い土地で保存が良い。 逆に鉄は湿度の高い土地では錆びてボロボロになるので残らない。 当時を記した絵画に金属を身につけている人が多数描かれている。 金属を身につけていたはずなのにその金属が出土しない。 銅なら残ったはず。 よって、この土地では鉄製品が使用されていた。 「ないことがあったことの証明」というのは、ホームズの「その晩の犬の奇妙な行動」に似ていて面白いな。 放課後。 いつも通りに「包茶」へ。 原田さんに映画「シン・ゴジラ」について語って頂いた。 帰り道。 F元さんと電車の中で、 「最近流行りのVRゲームというものを、もう体験されましたか?」 と、尋ねたら、 「VRゲームというと、エロゲーですか?」 と、思いがけない問いかけが返って来たので、 「いえ、VRでエロゲーをやっていてゴーグルを外したら、そこにお母さんが立っていたとかいう場合の気まずさを考えると VRはエロゲーには向かないと思います」 と、答える。 帰宅。 寒いのでさっさと寝る。
2016年11月5日(土)
朝。 寝坊してネットでニュースをチェック。 アメリカ大統領戦と、韓国の大統領の支持率が5%に落ちたという話と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が自分で組織した 韓国要人を「除去するため」の特殊部隊を視察したという話。 そして国内ニュースはTPPの強行採決。 昼に風呂に入って課題に手をつけるが、ぜんぜん進まず。 なんだか鼻がヒリヒリするので鏡を見たら、皮膚がズル剥けていた。 そして違和感を感じていた唇は辛子明太子色に腫れ上がっている。 (秋花粉か?) 普通の人は花粉が付着しても炎症を起こすのは「粘膜」程度なのだろうが、私は生まれつき皮膚がやたらに弱いので、たまに こういうことになって困るのだ。 夕方、散歩。 ペットショップで看板代わり(?)の踊る犬を目撃。 2匹が同じケースの中に入れられた犬で、常に後足で立ち上がった状態。 人が通ると1匹が吠えながらジャンプを繰り返し、もう1匹が左右の足を交互に上げてステップを踏む。 なんだがすごく「お仕事」っぽくて「お疲れさま」と声をかけたくなった。 磯丸水産で軽く(熱燗2合〜3合ぐらい)を飲んで帰宅。 寝る。
2016年11月4日(金)
朝。 「日本会議」が「憲法24条を改正すべきだ」と言って、3世代同居のサザエさん一家を理想と持ち上げたらしい。 「サザエさんが今も高い国民的人気を誇るのはなぜでしょう」 「個人の尊重や男女の平等だけでは祖先からの命のリレーは途切れ、日本民族は絶滅していく」 だそうだ。 〈憲法24条〉 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されな ければならない。 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の 尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 「サザエさん一家」というのは「夫が妻の実家に同居」というスタイルなのだが、つまり「日本会議」は「夫が妻の実家に 同居」しているような家庭を理想と考えているのかな? そもそも、原作の「サザエさん」を読めばわかると思うのだが、アニメとはキャラクターの設定がだいぶ違う。 例えば波平とフネの夫婦は、アニメ版では「頑固親父の波平と、それに従う大人しいフネ」だが、漫画では「少々頼りない 波平と、それを引っ張っていくしっかりもののフネ」という設定。 カツオとワカメも、原作漫画ではどちらかというとワンパクなのはワカメの方。 「サザエさん」は、気の弱い男どもを尻目に生き生きと輝く女たちの物語だったのだ。 だから「妻が夫の実家に同居」ではなく「夫が妻の実家に同居」という設定になっているのだと思う。 もしもサザエさんのようなタイプの女性が夫の実家に同居していたら「愉快なサザエさん」どころではなく「困った嫁」と して、姑に始終小言を言われている漫画になったことだろう。 ちなみに同じ長谷川町子の漫画「いじわるばあさん」では、姑の嫁いびりがが原因で「女房が離婚だと騒いでいる」なんて セリフが出てくる。 その結果、夫の母親は3人の息子の間で「たらい回し」になるというストーリー。 「サザエさんが今も高い国民的人気を誇るのはなぜでしょう」 嫁が「夫の家族と同居せず」実家で暮らしているために嫁姑問題の起きない「理想」の物語だから。 「日本会議」の頭にある「理想」の家族とはそういうものではないはず。 爺様が、よく内容を確かめずに「漫画なら若い世代にもウケるだろう」と間違ってやっちゃったんだろうなあ。 介護で苦労されている作家の大倉崇裕先生が同じ件について、 〈そりゃ、ある意味、サザエさんは理想の家族さ。けっこうな家に住んで、誰も病気にならないからな〉 とつぶやいておられていたので、つい悪乗りして、 〈さぁーて来週のサザエさんは・・・「サザエ、波平のおむつを替える」「フネ、認知症で徘徊する」「サザエ、介護疲れ でうつ病になる」の3本です。お楽しみに!〉 とツィートしてみる。 午後。 課題が見事に1行も進まない。 夜。 「勇者ヨシヒコと導かれし七人」を観る。 「ダシュウ村」に辿り着いたヨシヒコたち一行は、そこで守り神であるはずの「ニッテレン」が魔物に操られているために バンドをやりたいのに農業をやらされているという5人の若者たちに出会う……。 「ニッテレン」以外にも「シエクスン」「テレアーサ」などの神が現れるが、最終的に一行に力を貸してくれたのは、当然の ことながら「テレート」の神。 この番組のお陰で、フジテレビの略称(非公式)が「CX」だということを初めて知った。 ひとつ賢くなったところで、寝る。
2016年11月3日(木)
朝刊を広げて吹いた。 〈「トランプ大統領」再び懸念〉 「懸念」かよ? 記事を読めば…… 〈世界の市場が再燃する「トランプ米大統領」のリスクに揺れている〉 株価は下がるわ「リスク」回避目的で円が買われて円高になるわ、市場は大騒ぎらしい。 トランプさん、市場関係者にとって相当の「危険人物」らしい。 トランプさんがクリントンさんをリードしたのは、FBIがクリントンさんのメール問題の再調査を発表したからだそうだ が「なぜ投票日直前のこの時期に?」とは、素人の私でも思うな。 午後。 ビックカメラで買い物をしてから、ジュンク堂へ。 『輪廻する宇宙 ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来 』(横山順一 講談社ブルーバックス) 『宇宙のダークエネルギー』(土居守 松原隆彦 光文社新書) ……の2冊を買う。 『輪廻する宇宙』の方は理工学書のフロアに、『宇宙のダークエネルギー』の方は人文学書のフロアに置いてあったのだが この違いは何なのだろうね? 夕方。 2号くんの家へ行き、2人で出かけて酒を飲む。 「こっちが気をつかってあげたのに感謝しない人って何なんだろうね?」 と聞かれたので、 「頼まれてもいない親切は君の道楽だから、君自身が楽しければそれでいいんじゃないか?」 と、答える。 ウマヅラハギという魚の外見が面白かったので姿造りにして貰い、キモに醤油をたらして身と一緒に食す。 2号くん、この食べ方が気に入ったようだ。 家に帰って、寝る。
2016年11月2日(水)
朝。 SF大会の企画スタッフから電話。 「出演予定者から承諾のメールが来たのですが、どう返信したら良いでしょうか?」 という内容だった。 ……だから「うさぎさんチーム(企画スタッフ初心者)」用の指導会を実施しろと言ったのに。 昼。 課題用の資料映像をネットで拾って観る。 午後。 課題その2と格闘。 夜。 NHKの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」を観る。 今回は「アポロ13号の奇跡 緊迫の87時間」。 ご存知、アポロ13号の事故と奇跡の生還のエピソードの裏話。 事故とはメインエンジンの爆発。 通常、宇宙船はメインエンジンの噴射によって推進する。 そのメインエンジンが壊れてしまったのだ。 次に点火したら宇宙船ごと大爆発、乗員が全員死んでしまうことに。 しかしアポロにはもう1つエンジンが付いていた。 アポロ計画では月着陸船は月の軌道で切り離されるので、着陸船にも別にエンジンが付いているのだ。 でも、これはあくまで着陸用に短時間噴射する目的のエンジン。 そんなので地球まで戻って来られるのか? そこへやって来たのが着陸船のエンジンを納入した下請け業者。 下請け業者の社員がランチを食べていたら新聞記者が店をすっ飛び出して行ったので、何かあったのかとやって来たのだ。 揉めているNASAの職員。 下請け業者の社員は、エンジンを直接作った自社の開発担当者に電話。 「あのエンジンは、マニュアルに書かれているよりも長時間噴射できるよ」と、下請け会社の開発担当者。 「下請け業者の言うことなんて……」と、NASAの職員。 NASAの上層部に電話をかける下請け業者。 「緊急事態なので、下請け業者の言うことを聞くように」と、NASA上層部。 下請け業者の言ったデータに基づいて着陸船のエンジン噴射するアポロ13号。 無事、地球に帰還してメデタシメデタシ。 ちなみにアポロ13号は、現地時間の13時13分に打ち上げられている。 「科学の勝利」みたいなことを言いたいために、わざわざ縁起が悪いと言われている数字「13」づくしにしたのだそうだ。 その結果が大事故。 でも奇跡の生還。 運が良いのか悪いのか? まあ、迷信はあくまで迷信だと思うけどね、私は。 寝る。
2016年11月1日(火)
朝。 テレビのニュースによると、韓国の検察が、違法に機密文書を受け取っていた民間人女性崔順実(チェ・スンシル)氏を緊急 逮捕したのだそうだ。 彼女は朴槿恵大統領の友人なんだとか。 これ、朴槿恵さんは大統領をクビになったりとかするのかね? 韓国の政権交代は前政権の完全否定っぽいことをよくやるので、日韓の合意等がちゃぶ台返しになったりしないか? 昼。 銀行等、月初めのあれやこれやで出かける。 土曜日あたりから急に寒くなって、そろそろコートを出さないといけないな。 午後。 録画しておいた番組を視聴。 夜。 そろそろ課題2に取り掛からないとなあ……寝る。2016年10月分へ 目次へ
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