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独 り 言 (2016年10月分)
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2016年10月31日(月)
目を覚まして、起き上がって、テレビをつけて、瞬きしたら再び目を覚ました。
変な夢だ。

民放の情報番組。
小池さんが、自民党の二階幹事長が提案した「都知事選で小池さんを応援したために離党勧告が出ている区議」とのランチを
断ったのだそうだ。

この区議たちは、都知事選で自民党に逆らって小池さんを応援。
自民党東京都連が離党勧告を出し、その期限が今日までだった。

恐らく自民党側が描いていたシナリオでは、
離党勧告を出したことで、自民党に逆らったことについてのけじめをつける。
23日の衆議院補欠選挙で、問題の区議と一緒に小池さんを応援した若狭さんを自民党から出馬させる。
若狭さんが勝った段階で、問題の区議には「君たちは自民党の候補者を応援したのだから許してやろう」と言う。
シャンシャン。

ところが、ここで予想外の事態。
若狭さん、当選はしたものの思ったより票が取れなかった。
世論調査によると、若狭さんに投票したのは「小池さん支持者」であって「自民党支持者」はあまり投票していなかった。
つまり自民党から出馬したことは、プラスに働いていなかったのだ。
ここで小池さんは考える、
・自民党からの出馬でなかったなら「小池さん支持者」の票がもっと集まったのでは?
・下手に自民党から出馬したばっかりに「小池さん支持者ーアンチ自民党」の票数になってしまったのに違いない。

さて、若狭さんが勝ったので、自民党は予定通り「君たちは自民党の候補者を応援したのだから許してやろう」と言うつもり
で区議をランチに誘おうとした。
すると小池さんが「結構です!」。

これではシャンシャンができない。
このまま区議を離党させたら、自民党は「小池さん(=人気者)の敵」になってしまう。
そこで東京都連の下村会長が「離党勧告の処分は覆さないが期限を伸ばす」。←いまココ

さあ、これ、いつまで伸ばす気だなんだろう?
(素人の予想では「小池さんの人気が落ちるまで」かな)
ちなみにこの問題の区議7人のうち、5人は豊島区議。
豊島区民としても東京都民としても、バカバカしくて嫌になって来た。

午後。
進まない課題を前に頭を抱えていたら、水道屋が、
「メーターの交換をしようと思ったらおたくの水道管がサビついてて」
と言いに来た。
うちのアパートはボロだからしょうがない。
建物のことを私に言われても困るので、管理人のところに案内。
あとで「芋ジャーは着替えてから行くべきだったか?」と後悔する。

夜。
7時半に2号くんが「ファックスを貸してくれ」と言って来る。
なぜか日本人はファックスが好き。
これだけスキャナーやメールが発達しているのだからそれを使えば良いと思うのだが、やっぱり「紙」がないと信用できない
のか仕事の関係で「ファックス」を指定して来る会社は少なくないようだ。

9時半。
課題その1をようやく送信。
有り得ないほど時間がかかった。
今回の課題は、新井素子先生から出された〈読者を「おもてなし」してください!〉。
単に自分にとって面白いお笑いSFしか書いたことのない私には、かなり難しい課題だった。

寝る。

2016年10月30日(日)
メンサ・テスト合格者の会の月例会で東京芸術劇場へ。
途中の百均で水のペットボトルを2本買った……つもりが、飲んでみたらマンゴー味。
「アサヒおいしい水 プラス」だったのだ。

ボトルのデザインがミネラルウォーターそっくり。
中の液体も透明。
せめてキャップをオレンジ色とかに出来なかったか?

水を飲むつもりでこの甘い液体が口に入って来たら、さすがに衝撃を受ける。
……劇場の地下で、改めて「アサヒおいしい水 富士山のバナジウム天然水」を買って来る。

会議室に戻って来てSkype会議用にPCを開いたところでメガネを忘れて来たことに気づく。
アゼリア通りの百均でメガネを買って来る。
なんだか出だしの悪い日。

おまけに今日は佐藤編集長が「音律についての実験をする」と言い出して、バイオリンの弓で糸をギーコギコ。
一瞬、電ノコの音かと本気で思った。
(何が「音律」じゃあ!)

時間が来て劇場から出ようとしたら、下りのエスカレーターが例によって「節電」で動いていない。
(なぜか誰も乗っていない上りのエスカレーターだけは動いている)
コンサートが終わって、エレベーターホールは人でいっぱい。
案内カウンターの守衛さんに言うと、様子を見に来て、
「うわあ、本当にいっぱいだ!」

「なぜ上りエスカレーターだけ動いていて、下りが動いていないのですか?」
と、質問すると、
上りエスカレーターは、コンサートに遅刻して来た人のために動かしているのだとのこと。
しかし、コンサートの終了時刻を過ぎた現在は、むしろ下りのエスカレーターの方こそ動かすべき……という道理のちゃんと
わかる守衛さんだったので、すぐに下りのエスカレーターを動かしてくれた。

動き出したエスカレーターに乗り込んだ我々の後ろから、コンサートの帰りの客もゾロゾロ。
「お前たちは一体誰に尋いてこの蜘蛛の糸に……」
と、言いかけたら例会参加者に、
「糸が切れるからやめなさい」
と、止められる。

二次会会場に向かう途中で、ウォーリーのコスプレをした男女の数名のグループが「FREE HUGS」と書いたプレートを持っ
て立っていた。
女性参加者(20代)が「やってもらう」と言ってグループの方に行き、縞模様の服の男性に抱きしめてもらったので感想を
聞いたら、
「痩せた男の人で、体がゴツゴツして骨が当たって痛かった。できればもう少し筋肉をつけて欲しい」
……だそうだ。
(「フリー・ハグズ」ってそういうものか?)

テング酒場で飲んで帰宅。
寝る。

2016年10月29日(土)
朝。
目を覚まして「ちょっと寒いかな」などと思いつつ布団の中でグズグズしていたら、携帯が鳴る。
「今日のSF大会のスタッフ会議は何時からだったっけ?」
という他のスタッフからの確認の電話だった。
(完全に忘れていた!)

風呂に入って服を着て、市ヶ谷へ。
ファミレスで「なんやかんや」あって、店の奢りでビーフシチューを食べる。
ちゃんと金を払ってきりたんぽ鍋も食べる。
食欲の秋はいつまで続くやら……。

会議&ニコ生。
出演する実行委員長に「台本とかないんですか?」と聞くと「ない」との返事。
そして本番中に「大会はいつやるんですか?」の質問にわたわた。
その程度のメモは持っていた方が良いと思うのだが、SF大会スタッフは、なぜかこういう「ぶっつけ本番」を好んでやる。

プログレスの表紙のことで、少し揉める。
カラーで発注すべきところを白黒で発注してしまっていたのだとかで、
「こっちだってスケジュールの都合があるのに、いまさら言われても……」
と、イラスト担当者が微妙に不機嫌。

打ち上げをパスして、イラスト担当者と2人で飲む。
「描き直しが嫌だと言ったのはギャグです」
と言われたので、
「あんたのギャグは分かりにくいからやめとけ」
と、アドバイスする。

家に帰って、寝る。

2016年10月28日(金)
朝刊。
三笠宮崇仁親王が亡くなられたという記事。
戦時中の日本を良く知る人が、またひとり……。

日本に来ていたフィリピンのドゥテルテ大統領が帰国したそうだが、この人の言うことは政治記者には読みにくいんじゃない
かと思う。
普通の政治家は攻撃的な本音をオブラートに包むが、この人の場合、攻撃的な言葉を使う割には本音はそれほどでもなかった
りする。

でも、アメリカ嫌いは本音かな?
有色人種の小国として白人国家に差別された記憶があるからという噂もある。
日本は割と好きみたいだ。
もしかしたら有色人種国家なのに白人国家と対等な口をきくところが気に入られているのかもね。

午後。
課題がまったく1文字も進まない。
ここまでひどい状態は初めて。
今回の課題は難しいのだ「読者をおもてなしする作品」の梗概って?
梗概で、どう「おもてなし」すれば良いのか?
新井素子先生ーっ!(泣)

ネットでニュースを見る。
来年の春闘に向け、連合がベースアップの要求を今年と同じ2%にとどめる方針を明らかにした。
これに対して、安倍政権から「要求が低すぎる」と不満の声が上がっているそうな。

麻生財務大臣が、閣議後記者会見で「もっと上がってもおかしくない状況にあるのではないか」と不満を表明したそうだ。
労働者自身が「この程度給料を上げてもらえれば十分」と言っているのに政府が「もっと賃上げ要求をしろ」って。(笑)

夜。
課題がまったく進まないので諦めて今夜は、寝る。

2016年10月27日(木)
朝。
民放で、元女優が大麻所持の容疑で逮捕されたという話題が取り上げられていた。
テレビに映った彼女の家は、広めの土地の中に複数の建物が建っているような、ちょっと変わった感じの住宅。
そこで男性2人、女性1人で共同生活を送っていたそうだ。

この住宅の中に乾燥大麻があったとかで3人が一度に逮捕されたわけだが、男性のうち1人は罪を認めているが残りの2人は
否認している状態。
これ「シェアハウスの住人の1人が大麻を所持していた」みたいなイメージで考えれば良いのかな?

昼。
クレジットカードの再発行の手続きで池袋へ。
郵送で手続きをするつもりだったのだが、電話料金の支払いのためのカード変更の手続きが月末までということで、郵送だと
間に合わない可能性が出てきたのだ。

カードセンターへ行ってカードの再発行をして貰い、その足で携帯ショップへ行き変更手続き。
2箇所とも徒歩圏にあるから良いようなものの、本当に面倒臭い。
帰宅したら、変更手続きの書類が届いていた。(^^;
いまさら遅いので、破棄。

一緒に郵便受けに入っていた新聞の雑誌広告に、沖縄で大阪出身の機動隊が「土人」という暴言を吐いたという件について、
なぜこの発言だけが問題となるのかというような記事の見出しがあった。

私は、これは「バカ」でも「キ×ガイ」でもなく「土人」だったことが問題なんじゃないかと思う。
つまり、「沖縄に米軍基地を置くのは、決して大和民族が琉球民族を〈土人〉と見下して嫌な立場を押し付けているからでは
ありません。私たちは平等な日本人じゃないですか」というのが建前に過ぎないということをバラしてしまったわけだ。

「日本には民族問題は存在しない」という公の見解を、この「土人」の一言が「本音じゃ、琉球民族なんか土人だと見下して
いるけどね」と、ひっくり返してしまった。

どう見ても髪の毛がフサフサの人を、普通「ハゲ」とは罵らない。
同じように、人間は「土人」だと思っていない相手を「土人」とは罵らないものだ。
この機動隊員「琉球民族を土人と思って見下しています」という本音が、つい口に出ちゃったところが大問題なのだと思う。
私個人としては「日本には民族問題が存在します。だから解決していきましょう」の方がすっきりするんだけどな。

夜。
「フランケンシュタインの誘惑」を観る。
アメリカで安楽死を行ったとして有罪判決を受けたギボキアンという人について取り上げられていた。
ゲストにはホスピスを推進している医師。

番組は、あくまでギボキアンを異常者として演出。
「彼は死そのものに興味を抱いていた」
と、いかにも禍々しいもののように取り上げられたのがm眼底検査による死亡判定についての彼の論文。
これ、医者の論文として、そんなに問題のあるものか?

そして「ナチスの人体実験は被験者の同意を得ていない点が問題であって実験そのものを行うことは問題ではない」という、
ギボキアンの考えも、ナチスを肯定する異常な思想みたいに扱っていたのだが「被験者の同意を得た上での人体実験」って、
医学の研究には必要なものなんじゃなかろうか?

ギボキアンに問題があるとしたら「アメリカにおいて違法とされる安楽死を実行した」という点。
だが番組中、ゲストの専門家は「安楽死が法律で認められている国もある」と言っていた。
じゃあ「安楽死を行う医師=異常者」というわけではないようだ。
せいぜいが「その国の法律で禁止されていたのなら、守ろうよね」ぐらいだろう。

ギボキアン、安楽死させた患者たちの遺族に大変感謝されて、遺族会では歓迎されている映像が残っている。
番組ではこれも「異常なこと」としていたのだが、患者本人の「安楽死を希望している」と答える映像も残されていて、少な
くとも患者とその遺族にとってはありがたい人であったようだ。

このギボキアン、最後に病気になった時に「病院で死ぬのは嫌だ」と退院したのだが、なぜか「強制入院」させられ、番組の
ナレーションによれば「手厚い治療」を受けた後に亡くなったそうだ。
そして、そうした「治療」を受けたことについて「こんな死に方をするなんて」と嘆きながら死んだらしい。

番組の演出では、あたかも死を弄んだから不本意な死に方をしたのだと嘲笑うような演出を行っていたのだが、私には逆に、
ギボキアン本人の「延命で苦しむのなら安楽死の方が良い」という主張を裏付けているように見えたな。

ちなみに自分の死を前にギボキアンが望んだのは「よけいな治療をしない」ということ。
ゲストはホスピス推進派の医師……ということは、ギボキアンが拒否したがっていた(患者が、死の間際に「こんな死に方を
するなんて」と嘆くような)「手厚い治療」を否定している立場の人。

なので番組を見た私は自然と「安楽死、良いんじゃね?」という感想を抱いてしまった。
そういう意図の番組だったのだとすると、大成功。
(でも、これ「フランケンシュタインの誘惑」という科学者の狂気を扱ったシリーズの1本なんだよね)

そのままテレビをつけていたら「コズミックフロント NEXT」が始まった。
いままでは太陽系の中で海があるのは地球ぐらいかと思っていたのに、探査機や高性能望遠鏡の画像を見ると、結構あっち
こっちに海があるっぽい。
エンケラドス(土星の衛星)やエウロパ(木星の衛星)なんか、氷の割れ目から水が吹き上がっているのが見えたし。

地球上にも日の射さない深海や乾燥した砂漠で生きていける生物がいるのだから、寒さや乾燥に強い生物なら外惑星の衛星
上で生きているかもしれない……と、そんな内容で面白かった。

そろそろ寝よう。

2016年10月26日(水)
昨日の雨が嘘のように晴れ上がった空。
部屋で本を読む。

午後。
「蛾人間モスマン」という映画をテレビでやるというのでつけてみるが、あまりのつまらなさに途中で消す。

大学の卒業記念にキャンプに来た若者たちが湖の中で「ふざけて」仲間のひとりの弟の足をみんなで代わる代わる引っ張っ
ているうちに溺死させてしまい、罪に問われるのが嫌だと事故死に見せかけるためにわざわざ遺体の頭を石で殴って傷をつ
けるというところまで見た。

ネットで続きの話を読んだら「あ、この映画、前に見たことがある」と気がついた。
その時は、確か後半の方だけ見た気がする。
モスマンをやっつけてハッピーエンド的なラストだったと思うが、主人公がよってたかって少年を殺害した犯人だったのだと
すると、まるで四谷怪談で伊右衛門がお岩さんをやっつけてメデタシ、メデタシみたいな話だったのだな。

ちなみに「モスマン」というのは、1966〜67年頃にアメリカで「目撃」された空飛ぶ怪物の名前だそうだ。
同じ「モスマン」を扱った映画では「プロフェシー」の方が面白いかな?

夜。
2号くんが来る。
「自分が他人に暴力的を振るっている場面を撮影してネットにアップする人は、なぜわざわざ自分の犯罪の証拠を公開するの
だろう?」
と質問される。

「自分の仲間内の常識を、世界の常識だと錯覚しているからじゃないかな。仲間内では暴力を振るわれている方が〈悪〉で、
自分たちはそれを懲らしめている〈正義〉だという感覚なのかも知れない。だから、〈正義〉を行っている自分たちの姿を
公開すれば共感を得られると思い込むのではないかな?」
と、答えてみる。

2号くんは朝の情報番組でいじめ動画を見てすっかり気分が悪くなったのだそうで、他人が見て気分が悪くなるような動画
をネットに公開する人間の思考が理解できないと言っていた。
確かに、そういうことをやる人間には、専門家のカウンセリング等が必要かもな。

喋っていたら地震があった。
 時刻:19時21分頃
 震源:千葉県北西部(北緯35.8度 東経140.1度)
 深さ:約70km
 規模:マグニチュード4.1
最大震度は2だそうだが、豊島区は震度1だった。

2号くんが帰ったので、課題をやろうとするが、何のネタも浮かばず。
……もう寝よう。

2016年10月25日(火)
ぐずついた天気。
昼に久しぶりに「ハワイ5ーO」を観たら主人公と相棒のホモっぽさが増していた。(笑)

午後。
非通知の電話が1本。
「セールスかな?」
と、思って取ったら「新宿の伊勢丹デパートの時計売り場」だと言う。

「お客様はどなたかにお買い物を頼まれたでしょうか?」
と、不思議な質問。
私名義のクレジットカードを使って時計を買おうとした人がいるのだが、挙動不審なので確認の連絡をしたのだと言われる。

そんなカードに覚えはない。
「個人情報が盗まれて、勝手にカードを作られているかも知れないので、全国金融機関協会に電話して確認した方が良い」
と、電話番号を教えられ、その番号にかけると、
「まず、確認のためにお持ちのクレジットカードすべてを揃えて下さい」
と、言われて、
・住所
・氏名
・生年月日
・クレジットカードの使用期限
・クレジットカードの番号
を聞かれる。

それらに答えると、次に、
「では、カードを裏返して……」
と、言われた。
ここで違和感。

カードを使ったネット通販をやったことがある人なら知っている通り、クレジットカードの裏にはセキュリティコードという
「絶対に人に教えちゃいけない数字」が書かれているのだ。
「ちょっと一旦、切りますね」
と、電話を切って「全国金融機関協会」なるものをネットで検索。
似た名称の「全国銀行協会」がヒットする。

サイトを開くと「金融犯罪の手口 銀行協会職員を騙る詐欺」というページがあったので、読んでみたところ、以下のような
記述が見つかった。

犯罪の手口(例)
百貨店(デパート)の社員を名乗って、「あなたのクレジットカードを使って●●百貨店で××商品を購入しようとした人が
います。様子がおかしいのであなたに電話しました」などと言って電話を掛けてきます。さらに「あなたのキャッシュカード
が不正に利用されるかもしれないので、のちほど、銀行協会職員が取りに行く」などと言って、一回電話を切ります。その後、
銀行協会職員を名乗る者が電話・訪問してきて、言葉巧みにお客さまの取引銀行、口座番号、暗証番号を聞き出して、キャッ
シュカードをだまし取り、預金を引き出してしまいます。

(うん、「訪問」の代わりに「電話をかけさせた」だけで、ほぼ同じだな)
警察に通報する。
カード会社にも電話してクレジットカードを停止して貰う。
念のため、伊勢丹新宿店にも電話を入れ、上記のことがあったと伝えると、
「本日、同じ内容のお問い合わせがお客様で3件目です。私どもも被害者なんです」
と、言われる。
まあ、そうだろうな。(^^)

なぜか年齢を聞かれたので答えると「お客様以外は、高齢者の方が被害に遭っているのです」と言われた。
最初に百貨店店員を名乗った女の、
「お客様はどなたかにお買い物を頼まれたでしょうか?」
という、不思議な質問の意味が分かった気がする。

おそらく高齢者がしばしば雇用しているホームヘルパーに疑いが向くように誘導する意図だったのだろう。
ヘルパーが雇用主のクレジットカードを勝手に作って自分の贅沢品を買っているというストーリー。
ダミーの「容疑者」を疑っているうちは、人間は別の人気のことを疑いにくくなる。
たぶん本日、都内のあっちこっちで気の毒なヘルパーさんが濡れ衣を着せられたのだろうなあ。

それにしても詐欺師って上手いなあ。
最初に「非通知」の怪しい電話だと思って受話器を取ったのに「伊勢丹」と言われたら、何か信用してしまった。
伊勢丹が「非通知」でかけてくるはずはないのだよな。
理屈で考えれば分かることなのだが、電話の女の「デパートの店員」っぽい口調に見事に騙された。

変な電話番号は必ずネットで確認するようにしているのに、確認前に電話をかけてしまったのは「急いで確認しないと大変」
という雰囲気に飲まれたから。
相手の精神を追い詰めながら、落ち着いた口調で対処法をアドバイスする振りをして嘘をつく。
ターゲットを川に突き落としてから「さあ、助けますから私の手にすがって」みたいな感じかな?
詐欺師って、怖いな。

ちなみに本物の「伊勢丹」は、確認のために私がかけた電話を、こっちの電話番号を聞いてかけ直して来てから話をした。
さすがは百貨店、用心深いと感心する。

こっちは、問題のクレジットカードを使って支払いを行っている会社とかにカードの停止を連絡したり……。
(当然、あとで再発行の手続きもしなくてはならない)
あー、無駄に疲れた。

夜。
四谷の「蟻ん子」で、シャンソンライブ。
ライブが終わってからガヤガヤとみんなで一緒に飲みに行くことに。
中に元航空自衛官という人がいて、話を聞かせて貰う。
飛行機乗りの話は面白かった。

終電で帰宅。
寝る。

2016年10月24日(月)
朝。
元自衛官の老人が自殺したというニュースをやっていた。
爆発物を使った自爆テロのような自殺だったので、巻き込まれて被害に遭った人がいるようだ。
死亡した老人は、靴下に遺書を入れていたのだそうだ。
むかし海外の危険地域に取材に行ったジャーナリストが、検問で取り上げられないようにフィルムを靴下に隠したという話を
なんとなく思い出した。
靴下に入れておけば、自分が爆死しても残ると思ったのかね?

ネットで自殺の動機を見たら、
・娘が精神病になった。
・そのせいで妻が宗教に走った。
・宗教に金を注ぎ込む妻との関係が悪化し、離婚になった。
・妻は裁判で夫が娘にDVを行っていたと訴えた。
・裁判所が訴えを認めて、老人の住居を含む財産を慰謝料として渡す判決を出した。
・生活が出来なくなった老人は「DV冤罪」を訴えて、抗議の自殺。
……と、そんなことが書いてあった。

生活が出来なくなった老人が、抗議の自殺というのは前に新幹線放火事件で似たようなのがあったな。
社会への抗議を暴力的手段で訴えていた全共闘世代が老人になる時代、こういう事件は増えるのかな?

昼。
課題。
1文字も何も浮かばない。

午後。
ツィッターに「999の車掌さん」とか「スネ夫」とかいう言葉が上がっていた。
(なんだろう?)
と、よく読んだら、声優の肝付兼太さんが亡くなられたのだそうだ。
享年80。

この人の舞台を1度だけ観に行ったことがある。
まだお元気だったたてかべ和也さんと一緒に「抱腹絶倒・爆笑活劇 パタリロ西遊記!」に出演。
2人が会話をするシーンでアドリブでやり取りしたのだが、あとで他の俳優さんが「あの2人のシーンは、毎回だんだん長く
なる」と苦笑いしていたのを覚えている。
突っ走るたてかべさんを、肝付さんが上手くリードしていく感じで、楽しかったな。
ご冥福をお祈りいたします。

夜。
ネットで見つけた面白そうな記事。
“12 October 2016 Dr. Igor Ashurbeyli announces birth of the new first space nation Asgardia 
at a press-conference in Paris Government.”
しまった!
面白そうなのに、英語だ。

ええと……。
12 October 2016=2016年10月12日
 Dr. Igor Ashurbeyli=イーゴリ・アシュルベイリ博士
announce=発表する
birth=誕生
the new first space nation=世界初の新生宇宙国家
Asgardia=アスガルディア
at a press-conference=記者会見で
in Paris=パリにある
Government=官邸

「2016年10月12日に、イーゴリ・アシュルベイリ博士はパリにある官邸における記者会見で世界初の新生宇宙国家の
誕生を発表した」
……で良いのかな?

イーゴリ・アシュベイル博士というのは、2013年にウィーンに「航空宇宙国際研究所」を設立したロシア人の宇宙科学者
だそうだ。
アスカルディアは、
・宇宙の平和利用のために、地球の国家の規制から解放された新しい法的枠組みを作り出すこと。
・宇宙技術へのアクセスを解放すること。
・地球の市民たちのために保護を提供すること。
の3つの目標を掲げており、設立メンバーは、研究者やエンジニア、弁護士、企業家だということ。

国民の人数が増えたら国連に国として認めてもらえるように申請するつもりらしいが、国家と言っても「国土」はないわけで
その辺のところはどうするのかな?
続報が楽しみ。

寝る。

2016年10月23日(日)
今日は楽しい投票日♪

午前中。
寝坊してしまい、慌てて風呂に入る。
昼過ぎに、有権者仲間(?)と待ち合わせて投票所へ。
「誰に投票する?」
と、佐藤編集長に聞いたら、
「ドナルド・トランプ」
「それは別の国の選挙だ!」
と言うと、
「じゃあ、ドナルド・ダック」

「誰が当選するんだ?」
と、2号くんが聞いたので、
「そりゃ、自民党の候補者だろう」
と、答える。
「今回、民進党の候補者が当選したら、たぶん民進党が一番びっくりする」

投票のあとは山手通りの「ケネディ」でランチ。
この店は、継続的に「半額フェスタ」をやっている不思議な店。
要するに「半額」が正規料金なんじゃないかと。

帰りに2号くんに誘われて2号くんの知人が主催しているというフリーマーケットへ。
「俺の欠点は、何かをやる時に考えすぎて実行に移すタイミングを失うことなんだが、このフリーマーケットの主催者は、
何も考えずにいきなり実行に移して失敗するタイプなんだ」
との丁寧なご紹介。
なるほど、マーケットはいかにも「主催者の知人がろくに売るものもないのに無理に集められた」といった体。
主催者に挨拶だけして、何も買わずに会場を出る。

Macの外付けDVDが、繋いでもエラーが出て使えなくなった。
以前使えていたので、変わったことと言えばUSBのハブを変えたことぐらい。
なのでビックカメラへ言ってACアダプター付きのハブを買うことに。

ハブを買って外付けハードを買って、ついでに新発売のポメラをちょっと見てみようと売り場を探すが、見つからない。
店員(実習生の腕章を付けている)に声をかける。
「ポメラの売り場は、このフロアですか?」
「ポメラ? どういった商品でしょう?」
(実習生、どうやらポメラを知らないようだ)

「キングジムから出ている、ワープロみたいな……」
「すみません、ちょっと確認して参ります」
と、言ってどこかへ行ったきり、戻って来ない実習生。

(どうしたのだろう?)
と、探しに行くと、どうやら社員に質問しようとしているのか、まだウロウロ。
(頑張れ! 実習生)
と、心の中で応援しつつ、ニコニコとその隣に立つ私。

ようやく捕まえた黒の制服(つまり派遣社員か?)の先輩社員。
実習生に何やら説明されて、こちらを見る。
「ワープロ……ですか?」
「いや、ワープロと言うか、ポメラなんですけどね」
「ああ、ポメラですか」
(良かった。派遣社員はポメラを知っていた)

「ええと……ポメラはどこにあるんでしょう?」
と、派遣社員、赤い制服の正社員に聞く。
「そこの隅です」
と、正社員。
(さすが正社員。ポメラの売り場も知っていた)
……結局、3人の社員の手を煩わせた挙句に、買わずに帰る私。(最悪の客だ)

さて、買って来たハブを繋いでDVDを……ダメじゃないか!
もちろんUSB-Cアダプタに直接(MacBookには普通のUSB端子が付いていないので、どうしてもアダプタが必要)繋いでも
ダメ。

佐藤編集長のMacBook proに繋いでもダメ。
MacBook proでOSのバージョンをいろいろと試してもダメ。
なぜか私の古いMacBook Airだけは普通に動いた。
(しかし、壊れた古いUSBハブでは普通に動いたわけだから……)

結局、DVDは使えないまま。
困った。

夜8時。
真田丸のオープニングが始まると同時に、東京10区補選の当確の名前が出た。
自民党の若狭さん。
はい、予想通り。

どうでも良いけど、8時って投票所の入り口の戸を閉める時刻だから、まだ投票していない人もいるはずだぞ。
選管の仕事が空く思えて、なんか哀しい。

DVDも使えないし、もう寝よう。

2016年10月22日(土)
変な気温の10月下旬。

午後。
家を出るが薄いシャツ1枚で特に寒くもない。

渋谷のダワーレコードに森下唯氏の演奏会を聴きに行く。
新発売のCDの宣伝が目的なので、無料そして自由席。
4時から開始のコンサートで、2時過ぎに到着したら既に席を取っている人がいた。
(出がけにカップ麺を食べたのが敗因かな?)

店内でCDを購入してサイン券をGET。
前回は、レジで金を払って受け取ったレシートを持って他の階にある引換所へと、エスカレーターで下りたり上ったりと面倒
臭かったのだが、今回はレジでレシートと一緒にサイン券を渡された。

席に戻って座っていたら、唯さんがやって来て、
「練習です」
と、 いきなりリハーサル開始。
隣の席のお姉さんが思わず立ち上がって写真を撮り、係の人に怒られていた。(笑)

さて、午後4時。
いよいよ本番。
司会の人が出てきて「ピアニート公爵と兄弟という設定で……」って、設定を本番で喋っちゃダメだろ。(^^;

「鉄道」
これは私の好きな曲。
さっきCDの裏を見て気がついたのだが、これは「練習曲」なんだそうだ。
こんな曲で練習する人って何者だよ。

「アレグレット・アッラ・バルバレスカ」
早口言葉のようなタイトル。
フィーリングで訳すと「野蛮な感じのアレグレット」かな?

弾き終わった唯さんがハァハァいっていた。
これも練習曲なんだそうだが、どんな体育会系のうさぎ跳びだ?

最後の曲。
「欲望」
やっとテンポのゆっくりした曲。
これを3曲目に持ってきたのは、体力的な問題かな?

CDにサインを貰って、店の外へ。
一緒に行った佐藤編集長が「のんべい横丁」へ行きたいと言うからせっかく高架を潜って行ったのに、ヘタレの編集長が、
「やっぱり止めよう」
と言ってUターン。
雰囲気のある飲み屋街だったのに。

山手線で池袋へ戻り、東京芸術劇場で「ぶらあぼ」の11月号を手に入れる。
74ページに森下唯氏の紹介が載っていて、クラッシックの情報誌で「ピアニート公爵」の文字を目にできる貴重な1冊。

劇場内のベルギービールの店でセリス・ホワイト(グレープフルーツみたいな味のビール)と、リンデマンス・フランボワーズ
(ラズベリーを入れて発酵させたビールで)を飲む。

フランボワースというのは、フランス語で「ラズベリー(木苺)」という意味で、ラズベリー味の炭酸飲料みたいな味。
ビールの苦手な人でも飲める味だが、ビールの好きな人にとっては甘ったるいかも。

帰り道で小雨。
居酒屋で雨宿り。
ゆばをつまみに熱燗。

家に帰って、寝る。

2016年10月21日(金)
朝。
携帯のバイブレーターの音で目を覚ます。
ぜんぜん眠った気はしないが、目を覚ましたということは、やはり眠っていたのだろう。
そして「バイブレーターの音」ということは、昨夜アラームに切り替え損ねていたということなのだろう。
いろいろと自分の不手際に気づきながら起き上がり、風呂に入って脳みそを活性化させる。

今日は選管のバイト。
立会人という、投票所できちんと投票が行われているかを見届ける仕事。

ものづごくローカルなどうでもいいトリビア。
豊島区の投票所には、いつもクラッシックの音楽が流れている。
理由を聞いたら、たまたまそれを発案したという人がその場にいた。
彼女曰く。
「体育館のような広い投票所だと〈入り口から入ると奥の方に選管が黙って座っていて、その前に投票箱がある〉という図に
なってしまう。これでは投票に来た入りにくい。でも選管が賑やかに喋っているわけにはいかない。そこで音楽を流すことに
した」
のだとのこと。

「最初の頃は、LPレコードとかで大変だったわ。カセットテープは時間が短いし」
と、苦労を語ってくれた。

昼食は交代で。
午後。
椅子に座っていたら、パーテーションがガシャガシャと音を立てた。
「地震じゃないですか?」
と言ったが、他の人は揺れを感じないという。

しばらくして、午後の休憩から戻って来たら、
「さっき投票に来た人が『島根で地震があった』と話していた」
と言われたので、
「島根? 千葉か何かの聞き間違いでは? 島根の地震で東京が揺れたら大地震ですよ」
と言う。

午後8時。
本日の期日前投票、終了。

帰宅してテレビを点けたら「鳥取で大地震」と言っていた。
 時刻:14時7分頃
 震源:鳥取県中部(北緯35.4度 東経133.9度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード6.6

最大震度は震度6弱で、鳥取県の倉吉市と湯梨浜町と北栄町だが、原発のある島根県松江市が震度4の揺れで、そっちの方が
大きなニュースとして流れたということなのかな?
(松江といえば、私にとっては何を置いても「李白酒造」なのだが)

(大きな地震だったんだなあ)
などと画面を眺めていたら家屋が完全に倒壊している映像が流れ、市役所の窓ガラスが大きく割れ……。
大阪でもあべのハルカスのエレバーターが止まったというので、念の為、大阪の知人に電話。
「東京の崎田です」
と、名乗ったら、
「地震やろ? 大丈夫やで」
という返事が帰って来たので、とりあえず安心する。
SNSで米子の知人の無事もとれたので、寝る。

2016年10月20日(木)
午前中。

(そろそろ昼のニュースだな……)
と思っていたら、部屋が揺れだした。

 時刻:11時49分頃
 震源:千葉県北東部(北緯35.9度 東経140.6度)
 深さ:約40km
 規模:マグニチュード5.3
 最大震度:4
      茨城鹿嶋市、潮来市、稲敷市、かすみがうら市、神栖市、行方市、鉾田市
      千葉県旭市、香取市、成田市、栄町

テレビをつける。
NHKは他の番組をやっていたが、まもなく臨時ニュースに切り替わった。
津波の心配はないそうだ。

午後。
外に出ると夏の暑さ。
日差しはさすがに斜めに差しているものの、真夏のように照りつけて来る。

夕方。
ゲンロンSF創作講座のために五反田へ。
定期入れが壊れて中身が外に落ちそうになったので、池袋駅の構内で新しいのを買う。
五反田駅で、なぜか改札を出られない。
駅員に聞いたら、Suicaそのものには問題はないというのだが???

サイゼで早めの夕食。
そのあと、ちょっと散歩。
本屋へ寄ったら『偽りの保守・安倍晋三の正体』(岸井成格 佐高信 講談社+α新書)という本を見かける。
帯の写真の爺さん2人が、あまりにいいキャラっぽいのでつい衝動買いしてしまう。

教室が始まるまでの時間、ゲンロンカフェの入っているビルの3階で大森先生&教室の生徒さんたちと卓球。
小学校の時に卓球部に入部し、あまりの見込みのなさに1年で退部した過去を思い出す。

早々に教室へ行くと、新井素子先生がもういらしていた。
「卓球をやっていたのですが、歳ですね。体が動きません」
と言うと、
「歳をとってからは体を動かした方が良いのよ」
と、大正論。
さすがは新井先生。

講義は新井先生ご自身の小説の書き方。
長編は、「声が聞こえてきた人」の視点で書く。
キャラクターが自分にコントロールできなくなってから書く。
短編は、最初になんでもいいから一文だけ思いつく。
そこからひたすら転がしていく。

私も似たようなことをやっているのだけどなあ。
あとは才能の差か。

私の提出作品は、本日もまた玉砕。
明日は仕事なので早めに帰宅することにして、帰りの山手線の中で今日買った『偽りの保守・安倍晋三の正体』を読む。

対談本。
安部総理の父親である安倍晋太郎に可愛がられていたという元新聞記者が「親父に比べて倅はなっとらん!」的なことを主張
しているようだ(まだ全部は読んでいない)

改札ではまたひっかかる。
新しい定期入れの革の厚みのせいで、微妙にタッチが甘くなるのか?
少し押し付けるようにしたら、無事に通れた。

帰宅。
そのまま、寝る。

2016年10月19日(水)
朝。
「黒石よされ写真コンテスト」で最高賞である市長賞を受賞した作品が、被写体となった少女が撮影の10日後に自殺して
いることを理由に受賞取り消しとなったという件について報じられていた。

確かに観光客誘致も目的のひとつであるコンテストで「被写体が自殺した写真」はちょっと……というのは分かる。
私はこの件、何が悪いと言って市の担当係員が悪かったのだと思う。

経緯。
まず、受賞作が決まる。
この時点で、被写体が自殺した少女であるということは、まだ分かっていなかったようだ。
受賞作は公開されるものであるから、当然、肖像権を持つ被写体の許可が必要になる。
そこで、市の担当者が許可を得るために少女の家に連絡を入れる。

さて、市の担当者が被写体の少女が自殺した少女だということを知ったのは、連絡を入れる前だったのか後だったのか?
もしも連絡を入れる前に分かっていたのなら「ちょっと待てよ」と言いたいし、後なら「あれだけ大騒ぎだった事件の被害
者に気づかなかったのはどうよ」と、私は言いたい。

遺族に連絡が入ったのは、ちょうど少女の四十九日。
そのタイミングで、踊りが好きだった少女が死の10日前に笑顔で踊る写真がコンテストの最高賞に選ばれたという報せ。

少女の遺書には、
「東京いって全国でまた皆で優勝したかったけど、行けなくてごめんなさい」
と書かれていたそうで、この「優勝」というのが踊りの大会のことであるらしい。

遺書にまで「踊りで優勝したかった」と書いていた娘の踊っている姿の写真が、コンテストで最高賞。
遺族がここに運命や超自然的感覚を覚えてしまったのは、人間の心理として当然のことだと思う。
「これは死んだ娘からのメッセージだ」と、思いたくなるのも無理はない。

一方、市の担当者の方は、ことの経緯を上に報告。
「まずいんじゃないか」という声が上がったのは、連絡を入れた翌日。
「そりゃ、ダメだろ」と市長が言ったのが、さらにその翌日。
で、遺族に「やっぱり取り消しになりました」という連絡を入れる。
これで事務処理は終了!……のはずが、遺族の方が収まらない。

一般論として、いじめ自殺の遺族は行政不信になりやすい。
学校という公の組織の不手際のせいで、愛する我が子が「殺された」と感じてしまうから。
そんな精神状態の遺族のところに「〈死んだ娘からのメッセージ〉は取り消します」という連絡が入る。

これも一般論だが、役人って割と「お役所の決めたことに住民は黙って従うべき」という意識を持っている。
失礼な言い方かも知れないが、地方に行くほど「公務員」ってエリート扱いだから。

で、「役所でそう決まりました」で終わりだと思ったら、意外なことに遺族が反撃。
撮影者から提供を受けていた写真を地元紙に公開、受賞の内定が取り消されたということが報道されてしまう。

こういうケースでは通常、お役所は取り消し理由を「遺族への配慮」にするのがお定まり。
ところが今回は、その遺族自身が「受賞の取り消しはひどい」と抗議しているわけだから、定型文が使えない。

私も「観光客誘致のためのコンテストで、被写体がいじめ自殺の被害者というのはまずい」という理屈は分かる。
だから何が悪いって、よく検討する前に遺族に連絡して「ぬか喜び」させてしまったところが悪かったと思う。
娘の自殺でやり場のない怒りを感じている遺族に、その「やり場」を与えてしまったら、全力で爆発するのは当然だろう。

午後。
ちょっと風邪っぽい。
10月だというのに変に暑くて体温調節が上手く行っていない。
(寝るときに扇風機をかけっぱしがまずいのかな?)

夜。
2号くんが来る。

少ししゃべっていたら、
「『校閲ガール』というドラマを見たい」
と言い出したので、テレビをつける。
(正確には「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」というタイトルのドラマ)

出版社の校閲係として働く女性が主人公というので期待したのだが、「ヒロインは本当はファッション雑誌の編集の仕事が
やりたかった」とかいう設定で、話は洋服のことばかり。
(そもそもファッション誌しか読んだことがないと公言するような人物を、出版社が校閲係に採用するか?)

校閲というのは、文字通り「地味にスゴイ」仕事であり、作家さんにも頼りにされるようなエキスパートのはず。
本を読まない校閲係って、PCに触ったことのないプログラマーか?
(しかしドラマではヒロインは普通に校閲の仕事が出来ていることになっている)

一番ひっかかったのは「待ち会」の場面。
作家が文学賞(おそらく直木賞をモデルとした賞)の候補にノミネートされ、その受賞連絡を編集者とともに待つシーン。
ドラマでは、候補者の女流作家はドレス姿に盛装。
そして校閲係も同様に着飾って、パーティー会場のようにセッティングされた室内で電話を待っているのである。

待て。
まだ受賞するかどうか分からない段階だぞ。
これで落ちたら、どんだけ気まずいんだ?
(おまけにこの作家「何度も賞にノミネートされていながら、毎回受賞を逃している人」という設定)

原作は読んでいないのだが、さすがにこのシーンはドラマ・オリジナルだと思う。
ドラマ制作者は「待ち会」と「受賞祝賀パーティー」を混同しているのではなかろうか?

ドラマのラストは、主人公がベテランの校閲係にオシャレをさせて「待ち会」に参加させ、ハッピーエンド。
いや、「待ち会」って、そういうものじゃないから。
ツッコミどころ満載すぎて、心のハリセンがボロボロになった。

2号くんも帰ったことだし、寝る。

2016年10月18日(火)
朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」は、疎開先の本家でいじめられていた主人公たちが、早々に神戸や大阪に戻って来る。
昔の婦人向けドラマは、ここで大家族の「家庭内のいじめエピソード」をたっぷりやったと思う。

前番組「とと姉ちゃん」では、最後に主人公が大きな家を建てて妹たちの家族と一緒に大家族を作り、メデタシ、メデタシを
やっていた。
大家族の良い点は強調、悪い点は省略というのが、最近のNHKドラマの傾向なのかな?

朝刊の記事、
〈iPS 大概培養で卵子に〉
〈九州大の林克彦教授らはさまざまな細胞に育つマウスiPS細胞を、培養皿上で卵子にまで育てることに成功した〉
これまでも始原生殖細胞を作ることはできたが、受精可能な卵子にするためには他のマウスの卵巣に移植する必要があったの
だそうで、それをしなくてもよくなった点が進歩。
これによってiPS細胞から卵子が大量に得られるようになったのだそうだ。

〈卵子を受精させ健常な子供を得ることもできた〉
ということで、研究チームは、
〈絶滅が危惧される動物にも応用できれば、種の保全などに役立つ」
と、期待しているらしい。

ところで記事には、
〈将来、新手法が改良されてヒトに応用できるようになれば、不妊に悩む女性らが「iPS細胞から卵子を得たい」と望むケ
ースも考えられる〉
とも、書いてあった。
iPS細胞で作製した卵子による試験管ベビー。
理論的には可能だな。

午後。
ipodが「チャラリン、チャラリン」とやたらに鳴るので何かと思ったらツィッターのリツイートらしい。
「刑務所内の労働が楽すぎて、楽な労働に馴染んだ出所者が塀の外での労働についていけなくて困ると雇った企業側から批判
が出ている」という内容の記事について、「塀の外の企業は刑務所の囚人よりも過酷な労働をさせている」という内容の軽い
ツッコミをツィートしたら、この始末。

一般の労働者が囚人より過酷な労働をしていると思う国民が多いということなのだろうか?
大丈夫か、日本?

夕刊。
ノーベル文学賞の授与が決まって以来、逃げ回っているボブ・ディラン。
ついに授与を決めたスウェーデン・アカデミーの事務局長が、「アカデミーは授賞を発表して以来、彼を探そうと試みたが、
今は連絡を取ることをやめた」と公表。

受賞者が逃げ回るというのは、ノーベル賞的にはよくあることなのか?
笑った。

夕刊の記事からもうひとつ。
〈電通の新入女性社員が昨年12月に過労で自殺した問題で、厚生労働省は18日、労働基準法に基づく立ち入り調査の対象
に同社の主要子会社5社も加えると明らかにした〉

人が死なない労働環境は必要だよな。
(せめて刑務所の囚人並みに)

寝る。

2016年10月17日(月)
朝から雨。

朝刊の1面トップは、
〈北方領土に共同統治案〉
たぶん領土問題を解決したいのなら、その辺が落としどころなのだろう。
安部さん、よほどロシアと仲良くしたいらしい。
で、ロシアはこの案に賛成なのか?
なにしろ相手が「あのロシア」なので、蓋を開けたら共同統治とは名ばかりで実態はロシア領になっているとかにはならない
だろうか?
安部さんがこの案をあくまで「国内対策」と考えて「北方領土問題を解決したと日本国民に向かって言えるなら、実態なんて
どうだっていい」というのなら別だが。

1面のもう1つの記事は、新潟知事選。
〈原発慎重派の米山氏当選〉
〈「柏崎」再稼動に逆風〉

私は、何が何でも原発反対という立場ではない。
要は「安全に」運転できるのなら良いと思っている。

そのためには、原発を建てる土地の最低限の条件として、
・近くに噴火するかもしれない火山がない。
・津波多発地帯ではない。
・活断層の可能性のある断層の上ではない。
この3つぐらいはクリアしておいて欲しいのだ。

柏崎刈谷は断層の上に建っている。
東電の調査では「活断層ではない」そうだが、福島の津波の時と言い、この間の停電と言い「東電の大丈夫はどこまで大丈夫
なのか問題」というのが常に付きまとう。

だから慎重になりたい人の気持ちも分からないではない。
問題は「じゃあ、止まっている原発は安全か?」というところだろうな。

昼。
ネットで流行っているパズル(?)問題。
○1年生の「くりさがりのあるひきざん」の授業で、次のように説明した児童がいます。
 児童がどう考えたか、説明しましょう。

13−9=4
 13から3ひいて10になったほうから2ひいて5。
 そして5になったほうから4ひく。
 こたえは4。

この児童はなぜこのように考えたのか?
まず、分かっていること。
この説明は、小学校1年生の算数の授業中のになされたものである。
ということは、この児童は教師によって事前に「くりさがりのあるひきざん」のやり方を習っている可能性がある。
教師は「くりさがりのあるひきざん」のやり方を、どう教えたのだろうか?

13−9
「くりさがり」の授業であるから、教師はまず「3から9はひけない」ということ「だから10の位から10を借りてくる」
ということを教えるはずだ。
3から9を引くと6足りない。
だからそれを借りてきた10から引く。
という考え方。

つまり、
13から3ひいて10。
10から足りない分をひく。
足りない分は、9から3ひいた6。
10から6ひく。
こたえは4。

こんな説明かな?
この説明を理解できなかった児童の頭には、
「13から3ひいて10」
「10から何かをひく」
「こたえは4」
これだけが残ったのだろう。

さあ出だしは「13から3ひく」で「10から何かをひく」を経由して「こたえは4」。
これをなんとか繋げなくてはならない。
「13から3ひいて10になった」ここまでは合っている。

あとは「10」から「4」を導き出さなくてはならない。
「4」というのは「5ひく1」だ。
「5」は「10の半分」だ。

10をなんかすると5になるのはおぼろげに分かるが、児童は1年生なので、まだ割り算を習っていない。
習った範囲の算数の知識を駆使すると「数の減る方は引き算」。
ここから「10になったほうから2ひいて5」が導き出される。
本当に言いたかったのは「10になったほうを2でわると5」なのだろう。

あとは「5−4」なのだが、児童の頭は答えの「4」でいっぱい。
思わず「4」の方を引いてしまう。
(この「5−1=4 引いた数はなんでしょう?」の問題は、結構間違える子供がいる)

かくて、
 13から3ひいて10になったほうから2ひいて5。
 そして5になったほうから4ひく。
 こたえは4。
という謎の暗号(笑)が導き出される。

森で迷った大人は道を探せば見つけられるが、子供は木の枝の下を潜り抜け、時に木に登ったりもするので、なかなか見つけ
られない。
「なぜそんなところにたどり着いてしまったのか?」
小学校の先生は大変だ。

科学技術面のコラム〈Science & Tech フラッシュ〉
〈京都大学 岡本亮准教授らは、光の粒である光子1個を使って、離れた場所にある2個のスイッチ素子を同時に動かすこと
に成功した〉

〈光子や電子などミクロな世界では、1個の物体が2カ所に存在するなど、相反する状態を同時に実現する「重ね合わせ」と
いう現象を起こすことができる〉
〈実験では1個の光子を重ね合わせによって2つのルートで同時に進め、光子によって開閉する量子スイッチに入れた。する
と2つの量子スイッチが、両方とも「自分が閉じて相手が開いている」状態になった〉
〈両方のスイッチが閉じたのと同じ状態になり、1個の光子で2つの素子を動かせたことを確認した〉

何がめでたいのかと言うと、これは〈量子コンピューターの新たな演算方法の開発につながる〉のだそうだ。
さて、何度もしつこく言うが、私は完全な「文系人間」である。
物理学と無縁の生活を送っているので、「重ね合わせ」とか言われても分からないので、まずウィキペディアに目を通す。
すると、どこかの阿呆が数式を並べている。
数式等というのは「理系語」であり、文系人間にとっては外国語で、つまりさっぱり分からない。

しょうがないので本棚から量子物理学の本を取り出して来て、読んでみたりする。
ええと……
スリット(細長い穴)に光を通す。
すると縞模様ができる。
光には波の性質がある。
想像しやすくするために、紙にうにょうにょとした線を描いてみる。
波形というやつだね。

さっきも言った通り、光には波の性質があり、波には波紋となって広がる性質がある。
そこでスリットを通った光も波紋となって広がる。
そして、隣のスリットを通って来た光の波紋とぶつかる。

ここでさっきの「うにょうにょ」。
仮にこの「うにょうにょ」が上に1、下に1の高さの波を作ってうにょうにょしているとする。
「高くなったうにょ」を+1、「低くなったうにょ」を−1と考える。
+1の「うにょ」が隣のスリットから出てきた+1の「うにょ」とぶつかると、+2の高さの「うにょ」になる。
+1の「うにょ」が隣のスリットから出てきた−1の「うにょ」とぶつかると、高さ0になって「うにょ」は消えてしまう。
ー1の「うにょ」が隣のスリットから出てきたー1の「うにょ」とぶつかると、ー2の高さの「うにょ」になる。
結果、2つのスリットからの光を感光紙に当てると、2うにょ 0うにょ ー2うにょ 0うにょ……の縞模様が現れる。
これはあくまで2つのスリットから同時にそれぞれ光が出た場合。

ここでもう一つの実験。
光子を1個ずつ飛ばして2つのスリットを通す。
普通に考えると、例えば右のスリットを光子が通った時には、左のスリットには何も通っていないはず。
隣のスリットの光の「うにょうにょ」がなければ、ぶつかり様がない。
だから、さっきの実験の時の「2うにょ 0うにょ ー2うにょ 0うにょ……の縞模様」は現れないはず。
ところが実際には縞模様は現れるのだ。

何がどうなったのかを極めて文系的な言い回しで説明すると……
光子が右のスリットを通るか左のスリットを通るかの確率は、それぞれ1/2。
どっちでもいいって言うから、とりあえず両方とも通ってみた。
という、量子の世界の奴らのいい加減な性格が起こした現象???
これを「量子の重ね合わせ」と言うらしい。

ところで、こいつら「いい加減なことを言うな、お前は1個なんだから1個のスリットしか通れないはずだ。よく見てるから
もう1ぺんやってみろ!」と、スリットにセンサーを取り付けて観察すると、今度は1個のスリットしか通らないのだそうで
ある。
この「観測が実験結果に影響を及ぼす理由」は……
教えて! 理系の偉い人。
私はつくづく、理科が苦手。

夕刊。
〈TPP、著作権にも影響〉
〈昭和文豪 無料公開お預け?〉

〈TPP交渉の結果、著作権の保護期間を米国やEUなど海外の主要国が採用する「70年」に延長することになった〉
つまり、いまのところ作家が死んでから50年経ったら自由に使えている作品が、プラス20年間使えなくなるわけだ。
具体的に言うと「青空文庫」なんかが大打撃。
カルチャースクールの先生が「青空文庫にあるから次回までに読んで来て」とか気軽に言えなくなる。
まあ、「読みたきゃ、買えよ」なんだろうけどな。

寝る。

2016年10月16日(日)
朝から頭がすっきりしない。
風呂を沸かして入る。
ややクリアに。

午後。
出かけようとしたら、リュックの底に穴が空いていることが判明。
秋葉原で新しいリュックを買う。

モブサイコ100展で、ICカードステッカーを買う。
Suicaをパスケースに入れておくと、表面が窓から見えてしまう。
クレジット・カード機能のついているカードだとカード番号を常に晒しているという危険な状態になってしまう。
そこでカードサイズの何度でも貼り直しの可能なステッカーを表面に貼って隠す。
そのためのカードなのだが、アニメのキャラクターがプリントしてあるステッカーって考えようによってはカード番号よりも
個人情報を晒していることになるんじゃ???

昼食は寿司。
一緒に行った佐藤編集長は、寿司屋が手袋をして寿司を握っているのが気に入らなかったようだ。
手の汚れた感覚が鈍るので、手を洗う頻度が減るというのがその理由。
編集長が目撃したところによると「食品の一番外側のパッケージを触ったあと、手を洗わずに寿司を握った」のだそうだ。
全国の寿司職人のみなさん、気をつけよう!

せっかくアキバに来たのだからと、部品屋へ寄ってケーブル等を買う。
アキバの裏通りは怪しさ満点で「どう見てもアップルのキーボードのパクリ」みたいなものが平気で販売されている。
Windows用なのでギリギリ・セーフなんだろうか?
でも「リンゴッぽいキーボード」とか堂々と書いてあったからなあ。

散歩がてら御徒町へ。
いまさら気がついたのだが、御徒町って宝石屋の町なんだね。
裏通りの、普通の町なら八百屋とかそういう店が並んでいるような町並みに、あるのがみんな宝石店。
たまに蕎麦屋があったら屋号が「こんごう庵」だってさ。

帰宅。
アニメ「ゼーガペイン」の残りのDVDを一気観。

〈ネタバレ注意〉
主人公は、舞浜の高校に通う普通の高校生。
しかし、実はそれは仮想現実の中のことで、本当は巨大ロボに乗り込んで人類を守るために戦っている戦士なのだ。
……というお話。

見ていて「?」となった点、その1。
主人公は高校の水泳部員なのだが、中学の時のチームメイトとは仲が悪い。
その理由は「中学時代に団体メドレーで審判の不正に腹を立てて殴ってしまい、チームが県大会に出られなくなったから」。

競泳の審判に不正をやる余地があるのだろうか?
彼が審判を殴らなければ県大会に出られたということは、主人公たちのチームを不正に失格にしたということではないはず。
他に「試合直後に判明する不正」と言ったら、他のチームの不正を故意に見逃したとか?
順位の判定をおかしくしたとか?
しかし主人公は、アンカーを務めていたらしいのだ。
泳ぎながらそんなことに気づけるものなのか?

見ていて「?」となった点、その2。
主人公は一度死んで生き返った時に、記憶が消え、人格も変化したという設定。
現在の人格は気が短く喧嘩っ早いが、元の人格はもっと冷静。
だが「カッとなって審判を殴ってしまった」のは、元の人格の方。
なぜだ?

それはさておき……。
「エンタングル!」という言葉が、呪文のように使われていて、このセリフが出てくるたびに笑ってしまった。
「量子テレポーテーション」という言葉が出てくるから、この「エンタングル」は、量子の「もつれ」のことだと思うのだが
文系の私の頭でなんとなく理解している「量子もつれ」はこんな感じのもの。

まず前提として、量子の「状態」は、観測されるまでは確定しない。
ここに1個の量子があるとする。
この量子を、仮に「量子AB」と名付ける。
そして、この「量子AB」を2つにぶった切る。
すると「量子AB」は「A状態でありB状態でもある量子」と「A状態でありB状態でもある量子」に分かれる。
量子は観測されるまでは「状態」が確定しないので、2つの量子は両方とも「ABのどちらでもある状態」となるのだ。
このとき、2つの量子は「量子もつれ(エンタングル)」の状態にあると言う。

さて、この状態で2つの量子の距離を離す。
そしてそのうちひとつを「観測」する。
観測された量子の状態は確定するから、例えば片方の量子が「A状態の量子」に確定したとすると、その瞬間に離れたところ
にあるもう片方の量子が自動的に「B状態の量子」に確定してしまうのだ。
片割れの量子が観測されて状態が確定した瞬間、その情報が離れたところにあるもう片方の量子に、なぜか到達する。
情報のテレポーテーションが起こるわけである。
これを「量子テレポーテーション」と言う。

教えて、理系の人!
上記の理解で良いのでしょうか?

それにしても、話の途中で次々に新たな設定が出て来るので「あれ? そんな伏線あったっけ?」と混乱した。
これ、全部の物語を決めてから脚本を書いた?

なにより登場人物(特に主人公)の思考にまるで共感できないので、観ていてどうしても気持ちが一歩引いてしまう。
主人公たちは、人類に永遠の命を持たせようとした敵と戦って殺そうとするのだが、それが「悪いこと」だという一番肝心な
理由がなんか曖昧。

最初、住んでいた街が破壊されたから戦っているのかと思ったのだが、あとで街が破壊されたのは人類同士が戦争をしたから
だと説明される。
となると巨大ロボットで殺し合いをやるほどの動機が見えないので、どうしても主人公に共感が出来ないのだ。

いまウィキペディアを見たら、原作者として「矢立肇、伊東岳彦」という名前が上がっていた。
「矢立肇」はサンライズが版権管理のために使用している共同ペンネーム。
「伊東岳彦」はキャラクター原案の担当者。
ということは、この物語に「原作者」はいないことになる。
そして、脚本家の名前がないのだ。
つまり、これ「共同ペンネームでみんなで作ったお話」なのか?
よく分からない。

……そろそろ午前3時なので、寝る。

2016年10月15日(土)
朝刊。
14日の停電についての続報。
東電の発表した緊急点検の結果に関する記事。
〈出火したものと同じ型の送電線716メートルを調べ、異常は確認できなかったとした〉
〈出火した送電線は6月の点検では異常が確認されておらず、東電は点検方法の見直しなどを今後検討する〉

つまり点検で大丈夫でも出火する可能性はあるということか?
それは結構、大変なことだと思うぞ。

BSのニュース番組で、オランダの安楽死についてのニュースをやっていた。
病気でなくても「自分の人生は完結した」と感じている高齢者が「自殺幇助で死ぬ権利」を法的に認めるよう、安楽死法の
範囲を拡大する動きが出ているという内容。
(オランダでは、すでに2002年に安楽死が合法化されている)
海堂尊の『螺鈿迷宮』を思い出したな。

ちなみに、治る見込みのない病人の安楽死を認めている国は他にもあって、特にスイスでは外国人にもこの権利が認められて
いるそうだ。
約70万円の負担で安楽死が出来るので、死にたい人がわざわざスイスまで行くらしい。

もしも日本で高齢者の安楽死が合法化されたら?
「年金問題が解決できるかも」と囁かれたら「やっちゃおうか!」と思う奴が出てこないとも限らない。
……ディストピアSFを思い出してしまった。

ところで、私が通っているSF創作講座の講師に言われたこと。
「いまの若い連中に黙ってSFを書かせると、ディストピアSFばかり書いてくる」
若者に「未来」を書かせると、そこに地獄しか描けないというのは問題だよなあ。

日本の未来と言えば、やはり年金の問題は大きい。
この問題の解決は難しい。
若い人が子供を作らないのだから。

「ゲーム理論」で言う「囚人のジレンマ」状態なんだよな。
「囚人のジレンマ」とは、お互いが協力した方がしないよりもよい結果になることが分かっていたとしても「協力しない者が
利益を得る」という状況に置かれると協力しなくなるというもの。

若い人みんなが子供を作れば、将来みんなが十分な年金が貰える。
しかし「裏切り者」が子供を作らずに子育て費用を貯蓄に回した場合、この「裏切り者」が最も豊かな老後を送れることに
なる。
そこでみんなが「裏切り者」になるわけだ。

そして今は「裏切り者」が多数という状態。
うっかり子供を作ると、そいつだけが貧乏人になってしまう。

「子供や孫がいれば精神的に豊かだろう」とか言われても、自分自身が経済的に困窮する下流老人に成り果ててしまっては、
「最近の親父は、来れば小遣いをせびるから嫌だ」と、せっかく育てた子供も嫌われることになる。

日本の若者は、政治に不満を持っていてもクーデターを起こさないそうだが、実は「出産サボタージュ」が、進行中なんじゃ
ないか?
暴力的手段で人を殺すのも、子供を産まないのも「人口を減らす」という意味では結果は同じになる。
(結果的にデイストピア?)

夕方。
2号くんが「スーツを貸してくれ」と言って来る。
高校時代の同級生の結婚式の二次会に招かれたのだそうだ。
(東京都の未来は明るいか?)

夜。
M上さんと一緒に飲みに行く。
「酒菜家 池袋店」日本酒の種類が豊富なのが売りの居酒屋。
予約がないと入れない店で、値段はちょっと高いが、その分、美味しい。
2時間飲んでから帰宅。

寝る。

2016年10月14日(金)
午前中。
特定記録郵便を出すために郵便局へ。
夏にやったアルバイトのために「マイナンバー・カード」のコピーを郵送したのだが、普通の郵便ではダメで、平日に郵便局
の窓口まで出向いて郵送しなければならないのだそうだ。

バイト仲間に「えっ、マイナンバーを提出するの?」と言われ、バイト先の人に「この人、わざわざ出すんだー」みたいな顔
をされた理由がなんとなく分かった。
平日に仕事がある人なら、場合によっては「マイナンバーを提出する」という作業のために仕事を休まなければならない。

午後。
今日は読書の予定だったのだが、本を広げたまま爆睡してしまった。

夜。
2号くんが来て、2人で「ゼーガペイン」のDVDを観る。
第1話と第2話。

今の段階では、まだ話が本格的に始まっていないせいか、いまひとつ没入できない。
平凡な高校生である主人公が、実は記憶は失っているものの「もうひとつの世界」では優秀な戦士であるというような物語
のようだ。
「もうひとつの世界」で出会った人物が、主人公の通う高校の生徒会長だったりとか、テイストが「NHKの少年ドラマ・
シリーズ」っぽい。
(そういえば主人公の名字は「ソゴル」だし)

一緒に晩飯を食べてから、2号くんが帰宅。
昼に読もうとしていた本の続きを読む。

深夜。
「勇者ヨシヒコと導かれし七人」の第2話を観る。
前回は「仏」役の佐藤二朗氏がセリフを間違えまくるという不思議な演出(?)があったのだが、今回は「仏」の息子役の
子役が出て来て、魔法使い「メレブ」役のムロツヨシ氏と、明らかにアドリブの楽屋トーク。
今シリーズの目玉は、このアドリブ・トークなのかな?
寝る。

2016年10月13日(木)
午前中。
ともかく課題をやらないと、今日が締め切りなので日付が変わる前に送信を終えなければならない。
で、入浴。
(体を温めると頭が働くというのは迷信か?)

午後。
紅茶に砂糖を入れまくって飲む。
カフェインと糖分。
瞬間、脳がクリアになる気がするのだが、副作用で太る。

午後6時。
あと6時間。

9時半。
なんとか送信。
町工場を経営するおっさんが、居酒屋でクジラベーコンを注文したことがきっかけとなって、巨大ロボに乗り込んでティラノ
サウルスと戦い、地球を救うというストーリーのSF。

ネットで「ボブ・ディラン」が話題になっていたので、何かと思ったら「ノーベル文学賞受賞」だそうだ。
歌の作詞がノーベル文学賞の対象になるのだということを初めて知った。
確かに、詩は文学だよな。
歌に乗せたら文学じゃなくなるってことはないだろう。

今日は疲れたので、もう寝る。

2016年10月12日(水)
午前中。
明日が締め切りなので、とにかく課題。

午後。
ちょっと休憩。
「ボーン・スプレマシー」を観る。
「ボーン・アイデンティティー」の続編。
前作で足をひっぱりまくったバカ女が冒頭で死んでしまうので、話の流れがすっきりしている。

テレビを見ていたら、一瞬、停電した。
近所でビルの工事をやっているからかどうか、最近、こういうことが多い。
(迷惑だなあ……)
と、思っていたら、3時半過ぎにまた停電。
すぐに復旧するだろうと思ってたのに、数分待っても明かりが点かない。
(ひょっとして、うちだけ?)
と、部屋の外に出たら、同じアパートのおばさんがドアから半分覗きながら「停電してますよね」と、声をかけて来た。

東電に電話しようと104にかけるが、なかなか出ない。
ようやく繋がって東電の番号聞き、電話するが「回線が混み合っており」とかいうアナウンス。
(何なんだ?)
と、思っていたら、またいきなり明かりが点き、テレビ画面に字幕で「都内で停電」とか出ていた。

「ボーン・スプレマシー」は、主人公が、かつて自分が暗殺者だった時に殺害した相手の娘のところに出向いて事件の真実を
語るシーンをやっていた。
間の話は……まあ、なんとなく想像がつくからいいか。

4時のニュースで「新座の東電関連施設で火災」と言っていた。
霞が関でも停電があったそうだが、官庁のデータとか大丈夫だったのか?
市ヶ谷で仕事をしている知人にメールしたら「こっちはなんともなかった」と言っていた。
(しかし彼は、西武線の運行停止に巻き込まれて帰宅はえらいことになったらしい)

テレビで「消えていた信号は、一部を除いて復旧しました」と言っていたので、
(どこの一部だよ?)
と、見たら見覚えのある東池袋の街の風景が……。
停電の騒ぎでなぜか信号機がダメになっちゃったらしい。

他人事ではなく、我が家も停電直後からインターネットが繋がらない。
仕方がないので外出用のWifiルーターでしのぐ。
(あとで分かったのだがハブがいかれてしまってらしい。ハブを通さずに接続したらなんとかなった)

夜。
2号くんから電話。
「帰り道は問題なかったか?」
と、聞いたら、
「JRだけだから、こっちは問題ない」
との返事。
「ただ会社は停電で、俺はデータを保存していたが、後ろの席のプログラマーが叫び声を上げていた」
のだそうだ。
御愁傷様。

停電関連のニュース。
新宿区下落合で、停電で信号が消えた直後に交差点に進入した乗用車同士が衝突する交通事故が発生していたそうだ。
「あ、赤信号が消えた」とアクセルを踏んじゃったのかね?

こういう停電が原因で生じた損害は、東電が弁償してくれるのだろうか?
(うちのハブとか)

課題を少しやってから、寝る。

2016年10月11日(火)
朝。
民放の情報番組で、ヒラリーとトランプの討論会の内容が酷かったと言っていた。
トランプが2005年に非公式に行った発言の録音(テレビ番組収録のために移動中の車内で、マイクをつけたままなのを忘
れていたらしい)が公開されて、その内容が女性蔑視であるとしてヒラリーが攻撃したために、この話題が討論会の中心にな
ってしまったのだそうだ。

どういう女性蔑視発言なのかとネットで調べてみたら(テレビでは内容を詳しく言わなかった)
“When you're a star, they let you do it.”(こっちがスターだと女はなんでもやらせるもんだ)
とか、
“Grab them by the pussy.”(女のま×こを鷲掴みだ)
とかだったようだ。

これは女性蔑視とか以前に、下品だな。
番組収録のための移動中ということは、素面での発言。
(新橋の酔っ払いじゃないんだから……)

午後。
課題をやらないといけないな……。
……と思いつつ、テレビで「ボーン・アイデンティティー」を観る。
2002年の作品。
(マッド・デイモンが若いな……)

〈以下、ネタバレ注意〉
“The Bourne Identity” という小説を原作とした映画。
小説版の邦題は『暗殺者』で、タイトルでネタバレしまくっているが、記憶を失った主人公が、自分の正体を求めて冒険する
というストーリーで、もちろんその正体は……。

夕方。
午前中に宅急便で届いた荷物を開ける。
「 アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》 」(演奏は森下唯)。

曲を聴きながら課題を始めたら、意外に捗ることが判明。
これまでBGMをかけながら作業をする人を「わざわざ雑音を耳元で鳴らすなんてアホか?」と思っていたのだが、このCD
を聴きながらだと作業に集中できる。
相性なのか何なのか、理由はよくわからない。

夕食を挟んで、午前0時まで作業。
寝る。

2016年10月10日(月)
午前中。
宗教の勧誘が来た。
そういえば、昨日も別の宗教の勧誘が来たな。
ああいうので家を回っている人は、
(1)金をもらってやっている。(いわゆるアルバイト)
(2)強制されてやっている。(上の人にやれと言われたから)
(3)趣味・道楽でやっている。(やっていて楽しいんです)
のうちのどれなのだろうな?
(一番健全なのは(1)だと思うが)

休日の午前中に他人の生活を邪魔して歩く。
ことさらに他人に迷惑をかける「悪い行い」なのだが、たぶんやっている当人にはその自覚がないのだろう。

(私もSF大会のスタッフをやっていて参加者を勧誘するということをやったことがあるが、ちゃんと「悪事を働いている」
という自覚はあったぞ(^^;)

信者を増やせばお布施も増えるので、教団は儲かる。
「教団は正しい」をいったん信じこませてしまえば、信者は「教団のためになること=正しい」と思い込む。
他人に迷惑をかけて歩いても、それが教団のためなら正しいと思い込んでくれる。
分かりやすい例がオウムの地下鉄サリン事件。
どうやら信者は、殺人を犯しても教団のためなのだから正しいと思い込んでいたらしい。

「教団は正しい」のだから、教団のための行動を迷惑だと思う方が間違っている。
間違った人を正しい方向に導いてあげるのは「正しいこと」……とか言われているのだろうなあ。

午後。
課題、完全に詰まる。

夜。
課題締め切りまで、あと3日……。
寝る。

2016年10月9日(日)
日経の朝刊が〈日本会議の実力〉という、ほぼ1ページを割いた特集を組んでいた。

〈現政権の「黒幕」説〉
最近、よく聞く話だ。

〈首相の現実路線に失望も〉
この〈失望〉が何に対してかと言うと、
〈15年8月に発表した先の大戦への「反省」や「おわび」を盛り込んだ戦後70年談話や、同年末の旧日本軍の従軍慰安婦
を巡る日韓合意〉
に対してだそうだ。

私がちょっと引っかかったのは〈日本人の伝統取り戻す〉という見出しの言葉。
伝統というのは、続いているから伝統なんじゃないだろうか?
「取り戻す」ということは、いったん途切れてしまったという意味になるよな?
それは「伝統」か?

途切れたものをわざわざ「取り戻す」というのを川の流れに例えると、山から流れて来た川が途中で水が干上がって途切れた
ものを、井戸を作ってポンプで水を汲み上げて流すようなイメージだと思う。
それはもう、元の川とは別のものだろう。

長く続いている「伝統」は、現実の人間の営みと折り合いをつけているはず。
生活の中に「伝統」が無理なく入る隙間があるはずなのだ。
その「伝統」がなくなったということは「その伝統の入っていた隙間」がなくなったということ。
そこに無理やり「伝統」をねじ込もうとしたら、現実の生活の方に穴をあけてしまう結果になる。

例えば「暖房は火鉢」という伝統を取り戻すとしよう。
現在の家の多くは窓にサッシを使用している。
この家で「伝統だから」と火鉢を使うことにしたとしよう。
そのままでは一酸化炭素中毒になるから、窓を少し開けなくてはならない。
どう考えても却って寒くなる。

例えば「男子厨房に入るべからず」という伝統を取り戻すとしよう。
最近の奥さんは、たいてい外で働いている。
「残業するから帰りは夜中になる」と電話を受けたご主人は、「男子厨房に入るべからず」という伝統を守るために、今夜も
コンビニ弁当……。

「伝統の祭り」とか、そういう日常生活と関係ない「伝統」なら復活させても差して生活に支障はないが、普段の生活に密接
に関わるような「伝統」なら、途切れたところで止めた方が良い気がするぞ。
途切れるには、途切れるだけの訳があるんだから。

ちなみに「右翼」についてひとこと。
私は、天皇陛下のご意志を蔑ろにする右翼は嫌いだ。

午後。
2号くんが「普通の便箋を持ってないか?」と聞きに来る。
「近所の100均に買いに行ったら、茶色っぽい再生紙みたいな便箋しかなかった」
のだそうだ。
最近の100均は「普通の便箋」を売っていないのか?

夕方。
佐藤編集長に頼まれて、ネットで買い物。
(彼はなぜかネット通販をやったことがないのだ)

夜。
課題。
午前1時まで。

そろそろ寝ないとな……。

2016年10月8日(土)
朝。
テレビをつけたら「阿蘇山が噴火した」と言っていた。
熊本、大丈夫か?

事務手続きで東京芸術劇場へ。
帰りに雨が降って来た。
折りたたみの傘を持って行って良かったと思う。

午後。
2号くんが来る。
「給料日まで、ちょっと金を貸してくれ」
と言うので、5000円貸す。

「ちゃんと飯は食っているのか?」
と、聞いたら、
「朝、パンを買って、それを3食に分けて食べている」
のだそうだ。
(私が20代の頃の20代って、もっと裕福だった気がするんだよなあ……)

そのまま午後まで2号くんと駄弁り、その後、課題。
テレビのニュースをつけたら、熊本の人が「地震かと思ったら噴火だった」みたいなことを言っていた。
本当に今年の熊本は、お気の毒にとしか言いようがない。

夜。
特に必要もないのにコミックソングを特集したバラエティ番組を観る。
(植木等は美声だったなあ……)
などと。

課題。
書いては消して、書いては消して、消して、消して、消して……。
そのうち全文が消えてしまいそうな勢い。

寝る。

2016年10月7日(金)
朝の民放のテレビ番組で、豊洲市場の盛り土問題に関する都の庁内検証報告書の内容が事実と違っていたと言っていた。
この「誤り」は、「技術会議が独自に提案した事項」として「浄化できるよう建物下に作業空間を確保する必要がある」と
記載した部分。

この記載は2008年12月の第9回技術会議で都が提出した最終報告書の「構成案」に盛り込まれていたもの。
しかし、委員から「議論していないことは盛り込めない」と反対されて最終報告書には入れなかった。

ところが、都が先月の30日に発表した庁内検証報告書では建物下の作業空間の確保が「技術会議の提案」となっていたの
だそうだ。
この問題について実際の技術会議の委員がテレビに出て喋っていたが、技術会議で議論に上ってもいなかったことが「技術
会議の提案」として公式の報告書に記載されていたのだということらしい。

これ、意地の悪い見方をするなら、こんな話か?
東京都は最初から地下空間を設けるつもりだった。
でも技術会議が「地下空間が必要だ」と言ってくれない。
そこで技術会議の最終報告書の「案」にさりげなく盛り込もうとしたら断られた。
しょうがないので技術会議に黙って地下空間を設けてしまった。
そうしたら、予想外に大問題になった。
慌てて技術会議の提案だったことにしようとしたらバレた。

この豊洲問題、何が問題かと言うと、豊洲の土壌の安全性のみならず東京都の信頼を地に落としてしまったということ。
今後、東京都が「豊洲の土壌は安全です」といくら言っても「またウソかも」と思われてしまうということなのだ。
「安全じゃないかもしれない」食品を、消費者は口に入れたいと思わない。

この先、いくら完璧なデータが挙げられても「豊洲市場の魚? なんとなく気持ち悪い」というイメージは、なかなか払拭
されるものではない。
「なんとなく怖い」と言う消費者の数がバカにできるものではないということは、福島の放射能汚染騒動ですでに体験して
いるはず。
仲買い業者は、移転でドカンと経費が出て行った直後に売り上げが落ち込んでも持ちこたえられるのか?
「風評」って侮れないから、都はそこまで考えて今後の対策を講じて貰いたいと思う。

昼。
「ハワイ5ー0」を観る。
いままで、レギュラーは4人。
白人男性2人と東洋人男性1人、東洋人女性1人だった。

それに準レギュラーで黒人男性1人と東洋人男性1人。
ところがこの準レギュラーの東洋人男性を演じていた俳優(マシ・オカ)の人気が出て、レギュラーに昇格。

そうしたら、今シーズンから新たに白人女性1人と黒人男性1人がレギュラーに。
アメリカ・ドラマの「政治的な正しさ」に笑う。

午後。
課題……。

夜。
ドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」を観る。
いきなりドット絵のゲーム画面から始まり、全滅してしまった主人公たち一行。
なんとか復活して魔王を倒し、大団円を迎えようとしたところで仏(ホトケ)のストップがかかった。
今回はまだ初回なので、ここで話を終わらせるわけにはいかないと言うのだ……。

仏を演じていた佐藤二朗さん、長ゼリフの途中で間違えたりつっかえたりしまくるのは台本通りなのか?
そして「舛添は放映時に都知事をやっているかどうか分からない」というセリフから収録時期が推測できるのが面白いぞ。

……こうやって深夜番組ばっかり観ているのがいかんのだな。
寝る。

2016年10月6日(木)
朝。
ネットのニュースを見ていたら、
〈自民党の総裁任期が現在の「連続2期6年」から延長される方向となった〉(読売新聞電子版)
という記事が載っていた。
これは「自民党の人材不足」という意味か?

さて……
日経朝刊のコラム〈春秋〉に、昨年、文部省が出した「国立大学に文系はいらない」と読み取れる通知について、むしろ理系
の学者や研究者から異論反論がたくさん上がったという話から、今年のノーベル生理学・医学賞が贈られることになった大隈
良典さんの言葉、
「未来のため、基礎的な研究を支える社会になってほしい」
「地味な分野は研究しにくい環境にあるのを痛感する」
を引用し「すぐに役立つ学問」を重視する傾向に対して理系の人々の抱いている疑念についてが述べられていた。

〈ノーベル賞には「時差」があるから、20年も30年も先になって現在の仕事が評価される。そのときになって悔やんでも
遅いのだが〉

午後。
課題……。

夜。
……気が付くとネット将棋をやっていた。
(将棋が無駄に上手くなった)

寝る。

2016年10月5日(水)
日経朝刊の見出し。
〈米ロ深まる亀裂〉

〈2014年のウクライナへの軍事介入により欧米から経済制裁を受けるロシアは、任期切れが迫るオバマ大統領に揺さぶり
をかける〉
日本と仲良くするのも〈揺さぶり〉の一環なのかな?

テレビでやっていた笑える(当事者にとっては笑えないのだろうが)ニュース。
イベントの出演者、「青海(あおみ)駅」と「青梅(おうめ)駅」を間違えて出演時刻に間に合わず。

私も最初にゆりかもめでこの「青海」という駅名を見た時に「えっ、青梅がなぜこんなところに?」と思ったのでこの出演者
の失敗を笑えない。
その時は、紛らわしいとは感じたものの青梅駅があるのは青梅市で、青海駅があるのは江東区青海、
(まあ。ここまで離れていれば間違える人もいないか……)
と、思ったのだが、いたわけだ。(笑)

悲劇の原因は「青海」の知名度が「青梅」に比べて圧倒的に低かったこと。
「青海」の存在を知らなかったその出演者、「青海」という文字を見て何の疑いもなく「青梅」と思い込んだのだそうだ。
(それはあるかも)

午後。
課題……書いた分量より消した分量の方が多く、進まないどころか、むしろ後退。

夜。
課題をやらなきゃなあ……と思いつつ、テレビで「スパイ大作戦」を観て、そのまま続けて「ボーン・アルティメイタム」を
観てしまう。
(何やってんだろう、私は?)

寝る。

2016年10月4日(火)
また日本人がノーベル賞を獲ったようだ。
大隅良典博士、71歳。
昔の日本人は偉かった。
最近の人は、将来的にノーベル賞を獲れるのか?

獲ったのはノーベル生理学・医学賞。
大隈博士、東工大の栄誉教授だということで、ぜんぜん関係なさそうな池上彰さんが東工大繋がりで(?)日経にコメントを
書かされていたのに笑った。
(池上さんは、東京工業大学特命教授)

ところで、大隈博士の肩書き「栄誉教授」ってなんだろう?
……と思って調べたら、東工大が独自に設けた称号らしい。
考えてみると「特命教授」というのも、うちの大学にはなかった称号だな。

昼。
佐藤編集長から電話がかかって来た。
「例の八百屋に会った」
という報告。

「例の八百屋」というのは、自宅付近でよく見かける変な八百屋のこと。
大きな箱に果物を入れて道を歩いて来て、通行人を呼び止めては「あのー、八百屋なんですけど」と果物を売ろうとする変な
八百屋。
大きな箱を持って歩いている割には、近くにそれを運んで来たと思われる自動車も自転車もないところが、とても奇妙。
果物は、近所のスーパーで買った方がよほど安いような値段で、だからいつも断っているのだが、人を見かけると駆け寄って
来たり、駅を出たところに立っていたりと少々うっとうしい。
先日など、ついに玄関までやって来てチャイムを鳴らし、ドア越しに声をかけると「あのー、八百屋なんですけど」。
もちろんドアは開けなかったが……。

で、その八百屋が、編集長の勤務先(電車で何駅も離れたオフィス街にある)の近所に現れたというのだ。
勤務先のビルに入ろうとしたところを呼び止められ、振り向くと「あのー、八百屋なんですけど」。

通勤時間帯のオフィス街に果物を入れた箱を抱えて立っている姿が不自然に思えたので、
「あんた、どこから来た?」
と、聞くと、
「池袋の○○○の方です」
って、それ、うちの近所じゃん!
「だから、たぶん同じ八百屋だと思う」
と、佐藤編集長。

朝の通勤時間帯のオフィス街で会社に急ぐサラリーマンに声をかけても果物が売れるわけはないと思うのだが、なぜわざわざ
池袋から、そんな遠いところまで生鮮食品を売りに行く?
何なんだ、この八百屋は?

午後。
金融機関をひと巡り。
月初の支払い等をすませる。

帰宅してネットのニュースをざっと見る。
〈政府が検討している対露経済協力について、ロシア側がシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道までをつなぐ大陸横断
鉄道の建設を求めていることが2日、分かった〉(産経新聞電子版)

「♪ロシアは〜かならず〜攻めて来る〜」という歌を思い出してしまったぞ。(笑)
北方領土を返して貰おうとして交渉していたはずが、北海道まで取られたりとか?
(あの国ならやりかねない)

夜。
UFOの番組をやっているというのでテレビを点けたら、どうみても航空機のランプにしか見えないものを指差して「UFO
だ! UFOだ!」と騒いでいた。
普通の飛行機だと「確認するまで」は「未確認」なので、UFO(未確認飛行物体)というシャレかな?
あまりのグレードの低さに、消す。

課題。
今日もまったく進まない。

寝る。

2016年10月3日(月)
朝。
新しいNHKの朝の連続テレビ小説が始まった。
主役を演じている子役が下手……というか「内気な子供」の演技が不自然。
まあ子役なんて職業で成功している子供は、普通、内気じゃないと思うから難しいのだろう。

ぜんぜん関係ない話。
昨日、帰りの電車でエピクトさんと「豊島区の財政の将来がやばい」という話をした。
簡単に言うと、現在、豊島区に転入して来ている人の多くがオリンピック関連の工事に伴う、いわゆる「タコ部屋労働者」で
あることから予測される区の将来の話。

「タコ部屋労働者」は、納める住民税が少ない。
かつ結婚して子供を作る可能性も低い。
従って、その人自身的にも次世代的にも区の税収にあまり貢献してくれない。

おまけにこの人たちは、単なる「出稼ぎ労働者」ではなく区に住民票を置いている「区民」になっているのだ。
つまり将来的に、区の社会保障費支出の要因となる可能性が高い。
豊島区の財政、大ピンチじゃね?
……と、そんな話である。

豊島区が独自に予測した区の未来図(NHK「縮小ニッポンの衝撃」より)
 2020年 総人口減少へ(オリンピックの年)
 2028年 税収減少へ
 2035年 社会保障費50億円増(急速に進む高齢化による)→財源不足
 2060年 財源不足100億円超

「豊島区が独自に予測した」ということは、他の区では同様の調査をやっていないということか?
調査したら同様の結果が出るのかも知れないんじゃ?

豊島区は「23区唯一の『消滅可能性都市』」と呼ばれてから、区の行政破綻問題については、かなり熱心に調査して来たと
思う。
上の「未来図」を見て貰えば分かる通り「人口減少」や「社会保障費の増加」の原因は、決して豊島区独自のものではない。
これ、調べたら、東京全体が同様の道を辿るという数字が出るんじゃないのか?

東京でそうだということは、日本全体がやべいんじゃないか?
安部さんの政策って拡大志向なんだよな。
人口の動向から見て国が縮小して行っている時に、拡大路線で政策を進めたら破綻するんじゃないかと思うのだが。

夕刊。
〈景況感 9月も横ばい〉
日銀が3日発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)だそうだ。
円高の影響らしい。

ちょっと明るいニュース?
〈ロボットスーツでリハビリ〉
〈脳卒中で臨床試験開始〉

〈サイバーダイン(茨城県つくば市)が開発したロボットスーツ「HAL医療用」を、脳卒中患者のリハビリに使い、歩行機
能を回復させる臨床試験を始めると発表した〉
〈患者数が118万人と多い脳卒中に適用させることで、より一層の普及拡大を狙う〉

〈歩行障害があり通常の治療では回復が見込めない患者に対し、片方の脚にHALを装着してもらい1日20分間、5週間に
わたり歩行訓練などの治療を施し、効果を検証する〉

これ、足腰の弱った老人にも貸与できるようにできないかな?
自治体で行っている車椅子の貸与みたいなシ感じで。
足腰が弱くなったことが原因で寝たきりになる老人を減らせば、高齢者にかかる医療費も減らせる気がするのだが。

夜。
「ゼーガベイン」のイベントが、すでに予約を入れている他の予定と重なることに気づいて泣く。

泣きながら、寝る。


2016年10月2日(日)
午前中。
アマゾンから「ゼーガペイン」のDVD全巻が届いた。
昨夜、酔った勢いで発注したらしい。
課題が終わったら観よう。

今日は夕方からSF乱学講座。
タイトル:〈ドレミの誕生〉の授業〜ピタゴラスのハルモニア、数学と音楽の融合〜
講師:梶孝司氏(科学の授業研究家 仮説実験授業研究会会員)

講師の梶氏は、本業は中学校の理科の先生らしい。
「ファ」の音の出る笛を半分の長さに切ると、1オクターブ上の「ファ」の音になる。
そして2/3の長さに切ると「ド」の音になる。

元の笛を2/3の長さに切ると、例えば元に笛が「ファ」の笛なら「ファ、ソ、ラ、シ、ド」と「5度上」の音になるのだ
という。
同様に「ド」の音の笛の2/3の長さの笛は「ド、レ、ミ、ファ、ソ」と「ソ」の音。
「ソ」の音の笛の2/3の長さの笛は「ソ、ラ、シ、ド、レ」と「レ」の音。

ファ:1
 ド:2/3
 ソ:2/3×2/3=4/9
 レ:2/3×2/3×2/3=8/27
 ラ:2/3×2/3×2/3×2/3=16/81
 ミ:2/3×2/3×2/3×2/3×2/3=32/243
 シ:2/3×2/3×2/3×2/3×2/3×2/3=64/729
こんな感じで、1オクターブ高い「ファ」は、さっき言った通り「1/2」の長さ。

分かりやすく分母を揃えると、
ファ:         1  =1458/1458
 ド:       2/3 =  972/1458
 ソ:       4/9 =  648/1458
 レ:     8/27 =  432/1458
 ラ:   16/81 =  288/1458
 ミ: 32/243 =  192/1458
 シ :64/729 =  128/1458
ファ:        1/2=  729/1458(1オクターブ高いファ)

1オクターブ(1458/1458〜729/1458の間にすべての音が入るように音の高さを揃える
ファ:1458/1458→(×1)1458/1458
 ド:  972/1458→(×1)  972/1458
 ソ:  648/1458→(×2)1296/1458
 レ:  432/1458→(×2)  864/1458
 ラ:  288/1458→(×4)1152/1458
 ミ:  192/1458→(×4)  768/1458
 シ:  128/1458→(×8)1024/1458
ファ:  729/1458→(×1)  729/1458(1オクターブ高いファ)

数字が大きい方から並べる。
ファ:1458/1458→(×1)1458/1458
 ソ:  648/1458→(×2)1296/1458
 ラ:  288/1458→(×4)1152/1458
 シ:  128/1458→(×8)1024/1458
 ド:  972/1458→(×1)  972/1458
 レ:  432/1458→(×2)  864/1458
 ミ:  192/1458→(×4)  768/1458
ファ:  729/1458→(×1)  729/1458(1オクターブ高いファ)

こんな感じの話だった。
私のような音痴に、いきなり「ファ」の音を聞かせて「これは何という音か?」などと言われても分からないが、梶氏は、
チューナーの表示を用いて音を目に見えるようにしてくれたので、聞いても分からない「音」が、視覚的に理解できたのが
ありがたい。

帰りに「包茶」で天津飯を食べて帰宅。
寝る。

2016年10月1日(土)
朝。
NHKの「週刊ニュース深読み」で、アメリカのスペースX社が、今月27日に公表した人類の火星移住を目指して開発する
有人宇宙船の話題を取り上げていた。
面白そうなので、ネットで詳細を調べてみたら、これは国際
宇宙会議(IAC2016)で発表されたものらしい。
1人あたりの打ち上げ費用は、20万ドル(約2千万円)以下を目指す。
ロケットは再利用型で全長122メートル。
初号機の打ち上げは、早ければ2022年で、今後40年から100年の間に火星に100万人が居住する都市を築く構想
なのだとか。

面白いなと思ったのは、地上から人を乗せた宇宙船を打ち上げたあと、エンジン部分だけが切り離されて一旦、地上に戻る
というアイデア。
地上に戻ったエンジン部分に、今度は補給船をくっつけて再打ち上げ。
軌道上で待機していた宇宙船(乗客が乗っている部分)に戻って燃料を補給するのだそうだ。

つまり、こういうことらしい。
100人の人間を乗せた重たい「客室」を打ち上げるのには大量の燃料が必要。
だから、打ち上げるだけで燃料を使い尽くしてしまい、火星へ行くには燃料が足りなくなる。
「客室」を軽くするために乗客の数を減らすと1人あたりのコストが高くなる。
そこで、重たい「客室」を軌道まで打ち上げたあと、一度戻って燃料を積んで戻って来ることにした。
「客室」を切り離したロケットは軽いので、燃料をたっぷり載せられる。
その「補給船」で軌道で待っていた「客室」のロケットに燃料を補充。
それから火星に行き、帰りの燃料は、火星にある水と二酸化炭素からメタンと酸素を作って使用する。

地球軌道を出発した宇宙船は、約80日で火星に到着するそうだ。
地上を出発してから、だいだい3ヶ月で火星に着く計算かな。
2022年というと6年後だ。

アポロ11号が月に着いたのは1969年のこと。
火星……遠かったね。

午後。
SF大会のスタッフ会議。
終了後に飲み会。

「昔、大手航空会社のスチュワーデスをしていた40代の女性が結婚相手を探しているのだが上手くいかない。理由はその人
の頭にある自分自身のイメージが〈20代の大手航空会社のスチュワーデス〉で止まっってしまっているから」
という話を聞く。

年をとり、とっくにスチュワーデスを辞めているのに、客観的に見た自分自身が大きく変化していることを受け入れられない
でいるようだという話。
(なんか「白雪姫」に出てくる継母を思い出したぞ)

家に帰って、寝る。

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