目次へ
独 り 言 (2016年7月分))
2016年8月分へ
2016年7月31日(日)
午前中。 都知事選の投票を済ませてからメンサ・テスト合格者の会、例会へ。 5時まで。 会場を出て池袋西口駅前を二次会会場に向かって歩いていたら、パラボラアンテナ付きの中継車が小池百合子選挙事務所の 前にずらり。 下馬評では小池さんの当選が、ほぼ確実ということなので「当選第一声」のインタビューのために準備しているのだろう。 (投票終了時刻は8時) 2時間ほど飲んで、地元の盆踊りを覗いてから帰宅。 テレビを観ていたら、7時59分あたりから画面にカウントダウンが表示され、8時になると同時に「小池百合子当確」。 投票終了時刻というのは、投票所に入場できる最終時刻を指すので、まだ投票を終えていない人もいるはずだ。 テレビ画面には小池百合子選挙事務所の内部が映って万歳三唱。 西口の中継車、大活躍。(笑) 今回、小池氏が大勝した(もう「大勝」まで分かっているらしい)理由のひとつが、例の、 〈都知事選挙における党紀の保持について〉 という文書だと言われている。 〈各級議員(親族を含む)が、非推薦の候補を応援した場合は、党則並びに都連規約、賞罰規定に基づき、除名等の処分の 対象となります〉 という文書が配られ、ここに石原伸晃都連会長と並んで名を連ねていたのが都連の幹事長である内田茂氏。 この文書の流出のせいで、都連の裏側で暗躍していたと言われる内田茂氏の名前が、表に出てしまった。 猪瀬元都知事がテレビ東京の番組に出演して、自分も内田茂氏にはひどい目に遭わされたが、彼の名前が有名ではなかったた めに、マスコミが取り上げてくれなかった……という趣旨のことを喋っていた。 かくて、2011年に自殺した都議の話まで遡って「あれは内田にいじめられたから」と未亡人が小池氏の選挙カーの上で演説。 今回の選挙で「内田茂」は「マスコミ的に価値のある名前」に昇格(?)してしまったようだ。 日経新聞電子版(2016/7/31 21:45)も、早速、 〈自民党都連の内田幹事長「完敗でしょうね」 都知事選 〉 という見出しの記事を載せ、 選挙戦敗北についての都連幹部としての責任を問われた内田氏が、 〈「みんなで決めたことなので、みんな責任を感じているのでは」と話した〉 と書いていた。 〈都連幹部としての責任を問われた〉のに、 「みんなで決めたことなので、みんな責任を感じているのでは」 この答えは、非常に「卑怯」な印象を与える。 内田茂氏、マスコミ的に「悪役」決定か? まあ、都連との対立を演出して選挙戦を戦った小池さんにとっては「都連幹部は悪役」というのはありがたい話だろうな。 ところで、今回の選挙戦で、自民党が推薦した候補者の応援演説に、安倍首相がいっぺんも来なかった。 見捨てたのか? 「落選確実な候補の応援なんぞして、俺の印象まで悪くなるのはごめんだから」とか?(^^; さてと、そろそろ寝るか。
2016年7月30日(土)
朝刊。 近畿大学が「ウナギ味のナマズ」を開発したという記事が載っていた。 乱獲でウナギが減っている問題を、なんとかしないといけないと思っていたのだが「ウナギ味のナマズ」は素晴らしい! むかし豊島区の要町に「シャケ弁当のシャケはマスです」という張り紙でローカルに有名な弁当屋があったが、安い定食屋が 丑の日に出す程度のものなら「ウナギの蒲焼のウナギはナマズです」で一向に構わないと思う。 午後。 大阪の知人と電話で話す。 「あんたが都知事選の政見放送は面白いゆうから見てみたけど、ほんまにおもろいなあ」 とのこと。 都知事選の政見放送は、下手なお笑い番組よりもよほど面白いのだ。 だから「東京のお笑いはつまらない」という関西の人に紹介すると、たいてい喜ばれる。 今回の候補者も、 「都の条例を改正してNHKの集金人の戸別訪問を規制する」 とか、 「都知事になった暁には、日本の首都を福島県にする」 とかいずれ劣らぬ楽しい公約に、誰に投票しようか迷ってしまう……(^^; 夕方。 風呂に入って隅田川の花火大会を観に行く。 蔵前の駅前で一緒に行く人たちと待ち合わせ。 道行く人には浴衣姿が目立つ。 よく見るとつけ帯っぽい人も多い。 女性はともかく男性にもつけ帯がいたのが、ちょっと驚き。 男性用のつけ帯なんてものが存在するのだね。 そして足元もサンダルが少なくない。 何より、浴衣自体が派手。 キラキラとラメ入りみたいな生地の浴衣。 そして短めの着付け。 平成の浴衣風俗って、こんな感じなのか。 さて、こちらはコンビニでビールを買って隅田川沿いにあるビルの屋上へ。 (ビルの所有者が私の知人の知人の兄弟なのだとか) 6時15分に「ドン!」という音がして小さな花火が上がる。 その後、ほぼ15分間隔で思い出したように花火。 7時5分に始まる本番まで、そうして忘れないように(?)花火を打ち上げ、いよいよ開始。 頭上で花火が打ち上がるのと、テレビで見るのとの大きな違いは花火が立体的に見えること。 斜め下から見る感じになるので、花火が球形に広がるのが見えるのだ。 そして火薬の匂い。 だが、一番大きな違いは、花火殻が上から降り注ぐこと。 一度、目に入った。 花火が目に入ったのは、人生で今夜が初めて。 慌てて目薬で洗ったが、かなり痛かった。 以後は気をつけてメガネを装着した。 アニメなどに出てくる花火大会は暗闇の中に時おり打ち上がる……という感じなのだが、実際の隅田川の花火は1時間半程度 (7時〜8時半)の間にすべての花火を打ち上げるため、ほぼ絶え間なく「ドドドドドドドン!」という感じになる。 8時半。 予定通り終了。 屋上から階段を下りきたら、ビルのオーナーのおばあちゃん(私の知人の知人の御母堂らしい)に捕まって、店の商売の話を 延々と語られる。 歴史ある店舗であるようだ。 地下鉄で帰宅。 寝る。
2016年7月29日(金)
朝。 ピアニストの中村紘子氏の訃報がニュースになっていた。 享年72歳とのこと。 現代日本の平均年齢から考えると、そう高齢ではなかったようなのだが、若い頃から活躍していたせいか昔の人という印象を 持っていた。 ご冥福をお祈りします。 昼。 障害者施設での大量殺人の続報。 知的障害の人について「あの子達は天使です」と言っていた人がいたが、それはちょっと違う気がした。 障害がある以外は普通の人なのだから「人外」みたいな言い方は逆に差別だと思う。 なんかこう、バランスをとりたいみたいな意識があるのか「知能が低い→その代わり性格が良い」「知能が高い→その代わり 性格が悪い」と思い込んでいる人が結構いるのだが、知能が高かろうが低かろうが、性格の良い人も悪い人もいる。 人間なんだから当たり前。 夜。 「ゴジラ」を観る。 ハリウッド版の渡辺謙の出ているやつ。 渡辺謙の演じている科学者が「広島の原爆で亡くなった父の形見の時計」を持っていたが、彼は何歳という設定なんだろう? (原爆投下が1945年で、映画の舞台は2014年) そして、そもそも必要だったか、この設定? 【以下、ネタバレ注意】 物語はアメリカ人親子の家族の話。 1999年に日本で起きた事故で、妻を見殺しにせざるを得なかった科学者。 彼が住んでいるのがやたら古めかしい日本家屋なのに、家族を取り巻く「日本」は完全にアメリカン・スタイル。 15年後、妻の忘れ形見の息子は軍の爆発物処理の専門家に成長していた。 日本で暮らし続けていた父親が事故現場跡の「退避区域」に入り込んで警察に逮捕されたと連絡を受け、貰い下げのために、 わざわざ日本にやって来る息子。 どうみても日本の警察っぽくない(アメリカのドラマで見慣れた)警察署の内部。(笑) 15年前の事故に何かの秘密が隠されていると信じる父は、新聞の切り抜きを集めているが、日本で暮らして居るはずなのに 全部英字新聞。 息子とともに再び「退避区域」に入り込んだ父親。 放射能レベルが問題ないのに気づいてガスマスクを外す。 息子も外す。 そこで事件が起き、倒れる息子。 彼はなぜかそこで再びガスマスクを装着、マスクのガラスに映る奇怪な怪物。 このガスマスク装着の理由が、よくわからなかった。 (「マスクのガラスに映る奇怪な怪物」の画を撮りたかったから?) ハワイでは、親と離ればなれになった日本人の少年を主人公が守るという、なんの必要があるのか分からないエピソード。 いろいろあって主人公は、自分の家族と再会できて家族の絆って素晴らしい! そしてゴジラは「救世主」だったのかも??? 「救世主」かあ! キリスト教文化圏の人が「人知を超えたもの」を描くと「救世主」になってしまうのだね。 (「マトリックス」のネオも「アリス・イン・ワンダーランド」のアリスも「救世主」だった) 日本では、ゴジラは「大自然の怒り」のイメージだったと思うのだが。 この辺が、宗教や文化の違いなのだろうな。 寝る。
2016年7月28日(木)
バイト最終日。 最後の試験会場はこぢんまりとして教室で、教授に、 「カンニングなそしない連中だから、安心してください」 と、太鼓判を押される。 もちろん普通に仕事はしたが、確かに特に問題ない。 優秀な学生ばかりのようだ。 昼食の時間になったので、学食でカレーライスを食べて帰宅。 ニコ動のタイムシフトで「モブサイコ100」の第3話を観る。 感情が高ぶるとサイキック能力を発揮してしまう自分自身を恐れ、感情を封じ込めている主人公。 彼は場の空気を読んで、その場にふさわしい表情を作ることができない。 今回の話は、笑顔を推奨(強制)する宗教団体に主人公が勧誘されるというストーリー。 「空気を読もうよ」という言葉にトラウマのある主人公は「空気を読んで笑おうよ」という教祖の言葉に激しく反応。 相手が悪霊であることを知ると、 「ぼくに『空気を読もうよ』なんてそんな恐ろしい言葉を言ったのが人間でなくて良かった」 と(彼は人間は攻撃しないことにしているので)、教団を壊滅させてしまう。 作者は、笑顔で「空気を読もうよ」と言って来る相手を叩きのめしたら気持ち良いと感じるタイプかな? 私は原作者のファンだ。(^^; 夜、9時から池袋で飲み会。 西口の交番の前で待ち合わせをしていたら、警察官3人がかりで交番前の横断歩道の信号無視の注意に当たっていた。 これが繁華街の駅前交番の警察官の主たる業務だというのなら、日本は平和で良い国だと思う。 「李白」を飲んで帰宅。 寝る。
2016年7月27日(金)
朝。 今日はバイトは休み。 朝刊に、昨日の障害者施設での殺人事件の続報が載っている。 記事には逮捕された容疑者が衆議院議長に宛てたという手紙の内容が掲載されていた。 〈目標は重複障害の方が家庭内での生活、および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界で す〉 だそうだ。 この手紙を衆議院議長に渡そうとしたことが発覚し最終的に自主退職したらしい。 障害者やその家族の苦しむ姿を目にした介護職員が、悩みや迷いを抱くということ自体は理解できるのだが、そこからの飛躍 が尋常じゃないな。 衆議院議長に宛てた手紙には「逮捕後の監禁は最長2年まで」とか「その後は自由な人生を送らせてください」とか書かれ、 かつ新しい名前の提供を求めたりしている。 つまり彼は自分の犯罪が「国家によって求められているもの」と思い込み「だから当然、国家による保護が与えられるはず」 と考えていたようだ。 障害者を殺してしまうというのは、かつてナチス・ドイツが国を挙げてやっていたこと。 議長への手紙の中には首相への伝言を頼むくだりがあったそうだ。 彼の頭の中では、安倍首相はナチス・ドイツと同じように障害者の抹殺を希望しているはずだったのだろうか? 午後。 Amazonから『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)が届く。 子育てや教育に関するデマの類をまとめて何がどう間違っているのかという解説を加えたもの。 子育てをしているわけでもない私には、あまり関係のない本だと思ったのだが、ぶっちゃけ著者の中に原田実さんがいるので買った。(笑) もっとも読んでみた感想では、食に関する話などは、子どもに限定されないので一般の人が読んでも役に立つ内容だと思う。 笑ったのは「おかあさんやすめ」「ハハキトク」「まごわやさしい」。 それぞれ、 オムライス、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、やきそば、スパゲティ、目玉焼き。 ハンバーグ、ハムエッグ、ギョウザ、トースト、クリームスープ。 そして、 まめ、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも。 ……の頭の文字を取ったもので「おかあさんやすめ」「ハハキトク」はよくないもの、「まごわやさしい」はよいものだとい うデマだそうだ。 〈この言葉は「昔はよかった」という懐古主義や、姑による「嫁は気に入らないが、孫は可愛いので嫁がいなくなってしまえ ばいいというような気持ちをストレートに表現したもので、こんな言葉を口に出して人前で言えること自体が驚くべきことで す。こんな呪いを唱えるような人たちの言い分を聞く必要はありません〉 要するに、若い母親(嫁)の得意料理はダメな料理、おばあちゃん(姑)の得意料理は良い料理だと言って、姑の嫁いびりを 正当化するための嘘だということ。 言っていること自体は間違っていないと思うのだが、この章の著者である国立医薬品食品衛生研究所の畝山智香子さん、何か よほどご立腹されることがあったのだろうか?(^^; さて、原田さんの担当した章「江戸しぐさ」については、原田さんの別の著書『江戸しぐさの正体』『江戸しぐさの終焉』の 方により詳しく載っていて、要するに「江戸時代に『江戸しぐさ』という現代にも通じるマナーがあったというのは、戦後に 現代人が創作した嘘」であり、こんなものを文部科学省が本気にして学校での道徳教育に採り上げてしまったのは大問題だと いう内容。 原田さんのもうひとつの担当は「親学」。 高橋史朗という人が「親学推進協会」というものを立ち上げて推奨している「親の学び」のこと。 高橋氏は、その具体的実践として「伝統的子育て」なるものを奨励しているようなのだが…… 〈日本の子供の礼儀が正しかったのは、江戸町方で組織されていた江戸講や寺子屋などで、親と地域が一体になって「江戸し ぐさ」を教えてきたからです〉 と、いきなりダウト!(笑) この「伝統的子育て」の正しさは最新の脳科学によっても証明されているそうだが、その脳科学の「権威」の顔ぶれが、 澤口俊之氏(先天性の脳機能障害である発達障害を「親の育て方で予防できる」と主張している人) 森昭雄氏(実際の脳の機能とは対応していない「簡易脳波計」なるものを作って「ゲーム脳」の弊害を説いている人) 福島章氏(凶悪犯罪は脳の異常から生じると主張、足利事件で無実の被告を代償性小児性愛者と鑑定して冤罪を生んだ人) と、なんともそうそうたるメンバー。 いずれ劣らぬトンデモさんばかり。 「こいつだけは信じちゃいけない」という人間を、よくぞ3人も揃えたものだ。 インチキ伝統に基づき、トンデモ学者が証明している、この「親学」、2012年に〈現首相・安倍晋三氏を会長、前文部科 学大臣・下村博文氏を事務局長として超党派の親学推進議員連盟が設立〉されているそうだ。 あーあ! 夜。 寝ようとしていたら、地震。 時刻:23時47分頃 震源:茨城県北部(北緯36.4度 東経140.6度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.3 最大震度:震度5弱(茨城県日立市、常陸太田市) 豊島区は震度1だと言うのだが、もっと揺れたと言うか、揺れている時間がかなり長かった。 テレビは最初、字幕で速報を表示していたが、まもなく地震の特別番組に切り替わった。 最大震度が「5弱」だったという情報が入って来て、茨城の放送局のアナウンサーが画面に映る。 アナウンサーが東京からの質問に答えて「自宅から放送局に辿り着くまでの間に特に異常は見なかった」ということを話すと まだ喋っている間に画面が東京のスタジオに切り替わって、特別番組、終了。 とりあえず、寝る。
2016年7月26日(火)
朝。 障害者施設で元職員が多数の入所者を刺殺したというニュースをやっていた。 出勤。 試験監督。 他の試験監督から「股間にスマホを隠してカンニングをしていた者がいた」と教えられ、股間に注視。 事前に「試験監督が真剣に見ていると思えば、学生も不正行為を断念する」という指導を受けていたので、真剣な眼差しを 学生の股間に向けつつ、教室を巡回する。 帰りに同僚の試験監督とお茶。 気は付けば5時近くになっていたので、そのまま近所の居酒屋で飲んで帰宅。 夕刊に障害者施設での大量殺人の続報が載っていた。 逮捕された容疑者は、以前、衆議院議長公邸に今回の事件の犯行計画のようなものが書かれた手紙を持参したのだそうだ。 手紙の内容が内容だったので精神病院に措置入院させたが、今年3月に退院したのだという。 今回の犯行が、容疑者の「病気」によるものだったとすると、ぜんぜん治っていなかったということになるな。 寝る。
2016年7月25日(月)
朝。 ポケモンとトランプと都知事選以外に世の中、ニュースはないのか? あとは中国の南シナ海問題か。 素人目で見ると、南シナ海もトランプもイギリスのEU離脱も、一言で言うと「古き良き時代よ、もう一度」という話に見える。 中国は、アヘン戦争に負けるまで「世界の中心」だった。 それが今ではこの有様。 こんなの「本当の中国」じゃない。 「本当の中国」を取り戻そう! イギリス、アメリカ、ほぼ同じ。 自分の国の全盛期を「自国の本来の姿」と認識して、そこへ戻ろうとしているように見える。 でも、歴史を逆回転させるのは無理がある。 金持ちが落ちぶれて貧乏になったのに、かつて自分が住んでいた屋敷の前で「ここは本当は俺の家だ」と喚かれても、現在の 所有者が迷惑するだけ。 困ったことに、この「本当の〜を取り戻そう」というスローガン、国民にウケが良かったりするのだよな。 「世が世ならお殿様」というのは「今はお殿様じゃない」ということなのに「本当ならお殿様」だと思いたがる。 「取り戻す」って発想はやめようよ。 さて、出勤。 今日も大学で試験監督。 ところで最近は学生が教室内で帽子を被っているというのはアリなのか? 普通に野球帽を被って受験している学生がひとりふたりではないのだ。 (ほとんどの先生が特に注意をしない) 私らが学生の頃には有り得なかったのだが。 午後。 帰宅して靴を脱ぐと足が赤くなっている。 革靴、苦手。 ニュースは、またポケモン。 それより気になっているのは、昨日から今日にかけて伊豆半島の近くで頻発した地震。 昨日(7月24日) 0時59分頃 伊豆大島近海 M3.3 1時 2分頃 伊豆半島東方沖 M2.3 2時32分頃 伊豆大島近海 M2.9 2時36分頃 伊豆大島近海 M2.7 2時44分頃 伊豆大島近海 M3.4 6時37分頃 伊豆大島近海 M3.1 6時39分頃 伊豆大島近海 M2.5 7時 9分頃 伊豆大島近海 M2.2 7時29分頃 伊豆大島近海 M2.6 11時12分頃 伊豆大島近海 M2.8 11時14分頃 伊豆半島東方沖 M2.3 13時17分頃 伊豆大島近海 M2.3 13時54分頃 伊豆大島近海 M3.8 13時59分頃 伊豆大島近海 M2.5 20時16分頃 伊豆半島東方沖 M2.5 今日(7月25日) 4時29分頃 伊豆大島近海 M2.5 14時20分頃 伊豆半島東方沖 M2.0 ※Mはマグニチュード。 あまり大きな地震じゃないのが却って「エネルギーが溜っているのでは?」と思えて不安になってしまう。 来年、静岡に行く予定なのだが、大丈夫かな? 夜。 またもMacBookの「メールが消える」事件。 ネットで見たところ、このEl CapitanというOSバージョン、どうもイロイロと評判が悪いらしい。 困ったな。 寝る。
2016年7月23日(日)
朝。 昨日の疲れが取れていない。 外出する気になれないので、WindowsPCのバージョンを10にアップデートすることに。 午前中。 10時半に作業開始。 昼になっても「ダウンロード中」。 午後。 エラーが出る。 再起動してまたやり直そうと思ったら、自動更新プログラムが起動してしまい、これがなかなか終わらない。 もちろん、私も1日中PCに張り付いていたわけではなくMacを使って別の作業。 メールをチェック。 先日、通販で買った「CITIZEN Q&Q Falcon」のレビューを書いてくれというメールが来ていたので、適当に書いて送る。 1058円腕時計で、こちらの気持ちとしてはスペア用。 安くて軽くて文字盤が見やすいというスペア用腕時計に求められる条件を普通に満たしているそれ以上でもそれ以下でもない 本当に「フツーの時計」。 自分のレビューを送ったあとで、念のためAmazonの他の人の評価を見てみたら、これが意外に高評価だった。 中にはLONGINESと比べて、 〈両者並べてみても同じように見えます〉 などと書いている人までいた。 (念のため、LONGINESは10万円以上する時計) 私もGarel Valentino(1個1000円の時計)を愛用している人間なのでアレなのだが、1000円時計をそこまで言われる とソレもソレでアレ以上にアレな気がして、一度ロレックス信者と対決させてみたくなる。(笑) ところで、レビューに、電池の寿命が来たら、また同じものを買いたいみたいなことを書いている人がいたのに驚いた。 「電池の寿命が来たら」って……。 電池が切れたら本体ごと捨てちゃうつもりなのか? 100均で電池を買って来て、裏蓋を開けて入れ替えるだけなのに。 夕方。 1号くんが来る。 何の用かと思えば、 「スマホを充電させてくれ」 だと。 「ポケモンGOをやっていたら、スマホの充電が切れて……」 って、アホだこいつは! 昨夜はスマホを持った人たちが西口公園に集まっていたそうだし、NHKでもポケモンGOの解説番組をやっていた。 日本はよほど平和らしい。 ところでNHKの解説番組、見れば見るほど「ポケモンGO」がつまらなく感じられる内容だった。 理由はたぶん、著作権に配慮したのか、解説に使用するポケモンを全てオリジナル・デザインのものにしていたこと。 デザインがあんまりなので、これを「欲しい」という気持ちにならない。 欲しいと思わないとポケモンを集めたいと思う人の気持ちが分からず、その冷めた気持ちでゲームに熱中している人々の映像 を見せられると「バカみたい」という感想になってしまうのだ。 (デザインって大事だ) PCゲームに詳しくない人のためにサッカーに例えるなら、下手くそな人がしょぼい運動場でモタモタとボールを蹴る参考映 像を見せて「サッカーとはこのようなゲームです」と説明してから、ワールドカップの客席を「これがサッカーに夢中になっ ている人たちです」と言って紹介するようなものだと言えば分かるだろうか? 「あんなつまらないものを見て騒いでいるなんて、バカみたいだ」と思えてしまう。 そんな感じ。 さて、Windows10へのアップデートなのだが、エラーが本日3回目。 (再起動してやり直しても、またエラーが出る) 4回目のトライ。 これでダメなら諦めることにして、ちょっと風呂に入って来る。 ……風呂に入ったのが良かったのか、インストールは完了したようだ。 再起動しろという指示が出ていたので、そのようにする。 そして、ここからまた時間がかかったりする。 すでにインストール開始から12時間が経過しているのだが、Windowsのアップグレードってこんなものなのか? 23時過ぎ。 やっと画面にデカデカと「PCの更新が完了しました」と出た。 やっと終わりかと思ったら、 「すべてのファイルはそのまま元の場所にあります」 という表示に変わり、さらに 「新しい機能が追加されました」 に変わった。 そして、 「最新のWindows10に更新していただきありがとうございます」 という表示と共に「終了」のボタンが出たので、クリック。 これで大きなウィンドウズマークを壁紙にした通常画面に戻った。 画面左下の「スタートボタン」っぽいところ(?)をクリック。 Windows8のスタート画面みたいなのが開いたので、画面の中を探したら、左下に「電源」という文字を発見。 そこを開いて「シャットダウン」を選択。 これでようやく更新作業が完全に終了したようだ。 (……疲れた) 寝る。
2016年7月23日(土)
朝。 ドイツで銃の乱射事件があったとテレビで言っていた。 今日もバイト。 1時間働いて、電車で帰宅。 午後はSF大会の会議。 夕方5時まで。 朝からおにぎり2個とたこやき3個しか口に入れてない状態。 さすがに疲れたので帰りに「福しん」(豊島区では有名なラーメンのチェーン店)でウンパイロウをつまみにビールを飲む。 シメはもちろん福しん名物「手もみラーメン」。 帰宅。 ドイツの銃乱射事件の続報。 犯人は18歳の少年で、事件直後に自殺。 少年を知る人によると「おとなしい、物静かな子」だったらしい。 少年は、イランとドイツの国籍を持っていて、犯行時に「僕はドイツ人だ」と叫んでいた。 殺害されたのは、主に若者。 襲撃場所はマクドナルドで、犯人は事前にフェイスブックのアカウントを乗っ取った上で店に集まるようにという呼びかけを 行っていた。 イスラム教テロというより、いじめの匂いがするなあ。 「僕はドイツ人だ」と叫んだということは「やーい、イラン人」みたいなことを、日頃から言われていたんじゃなかろうか? 実は、いじめられっ子が自分をいじめていた同級生を呼び出して殺害……だったとか? (節操のないISは、きっと「これも俺らの手柄」みたいな声明を出すと思うが) 寝る。
2016年7月22日(金)
朝刊の〈春秋〉というコラムに、 〈スマホ向けゲーム「ポケモンGO」が近く日本でも配信される〉 と書いてあった。 「ポケモンGO」は、名前は聞いたことがあるが、どんなゲームなのかをネットで検索してもすでにこちらが概要を知っている 前提の解説しか見つからないので、結局よくわからないままでいるゲーム。 とりあえず、このコラムの情報によって「スマホ向けゲーム」であることが判明する。 さて、今日はバイトがあるので出かける。 大学の試験監督。 試験用紙を配って、不正行為がないように見守るお仕事。 学生証の写真と本人を見比べて本人確認を行うわけだが特に1年生女子は、化粧で顔が変わりすぎるのでちょっとコツが必要 だったりする。 夕方まで仕事をして帰宅。 課題にとりかかるが、登場人物の名前を決めたところで一休み。(^^; 1号くんが『論語抄』を借りに来た……のはいいが、部屋に入るなり、 「サーバ落ちしやがった!」 何かと思えば「ポケモンGO」だと。 「たぶん17時に会社員が一斉に接続したせいでサーバ落ちしたんだろう」 だそうだ。 「日本でも配信されているのか?」 と、今朝の〈春秋〉を見せると、 「配信開始は今朝の10時で、それは朝刊だから」 と、たぶん事情がわかっている人にはわかるのだろう説明をされた。 1号くんが住んでいるアパートのすぐ近くに「ポケストップ」が3つもある施設がある関係で、部屋にいながらにしてアイテム がゲットできるのだと自慢されたが、ルールを知らないのでまるで羨ましくない。 実際に遊んでいる人間の説明を聞いて、「ポケモンGO」が、スマホで見た現実の映像の中にポケモンの映像をリアルタイムで 合成して、そのポケモンを捕まえて遊ぶゲームであるということがおぼろげに分かった。 位置情報システムを使用したゲームということだから「イングレス」とか、そういう系のゲームなのだろう。 (現実の風景の中に虚構の存在が混在するというのは、人間の脳にとってストレスにはならないのだろうか?) 明日もバイトなので今夜は早めに、寝る。
2016年7月21日(木)
雨。 空気がベタベタと肌に重い。 ニュース。 ツィッターで、 〈おいふざけんな、地震のせいでうちの近くの動物園からライオン放たれたんだが熊本〉 とデマをつぶやいたお馬鹿様が逮捕されたそうだ。 熊本市動植物園が問い合わせの電話で迷惑したので、威力業務妨害ということになったらしい。 4月14日21時26分(震度7は益城町のみ) 男がツィッターでつぶやく。 4月16日午前1時25分(益城町と西原村で震度7)死傷者多数。 それほどの被害もなく地震が収まったと思って冗談のつもりでツィートしたら、その後に本震が来て多数の死者が出たため 「不謹慎」の度合いが違ってしまったとか? アホだな、神奈川県の20歳会社員。 ところで、東日本大震災の時に放射能デマを撒き散らした連中が逮捕されていないのは、なぜだろう? 業務を妨害された人がいないということはないと思うが。 デマをデマだと認識できていなかったから??? 夜。 ゲンロンSF講座。 本日のゲスト講師は藤井太洋先生。 Scrivenerを使っての小説の書き方等。 私の梗概は講評対象にも選ばれず。 帰り支度をしていたら他の受講生に、 「崎田さんの作品は、なんで選ばれなかったんですか?」 と、聞かれた。 (私に聞くなよ) 五反田で、山手線にタッチの差で乗り損なう。 (まあ、山手線だし……) と、甘く見ていたら田町で急病人が出たとかで、そのあとの電車、遅れる。 おかげで帰宅は軽く0時を回ってしまった。 明日は仕事なのに。 寝る。
2016年7月20日(水)
朝。 いきなり地震。 時刻:7時25分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経140.0度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.0 最大震度は4で、水戸とか土浦とかあの辺りらしい。 地震関連のキーワードでググッたら、なぜか「未来人が大地震を予言」みたいなのがゾロゾロ出て来た。(笑) 「予言」って、みんな好きだよね。 午後。 1号くんが来る。 「英会話を習おうかと思う」 とか言っていた。 ニューヨークがよほど気に入ったらしい。 ニュース。 大橋巨泉氏が亡くなられたそうだ。 タレント。 私の印象では「11PM」の人。 元国会議員。 (大橋氏が有事立法に反対したこととかで民主党幹部と対立し、議員を辞職したと記憶している) 頭が良くて面白い人だったよな。 ご冥福をお祈りいたします。 夕方。 都知事選の選挙公報が届いていた。 ネットで流れている選挙情勢によれば、東京都連が推している候補者は、支持がイマイチらしい。 やっぱり、東京都連会長の石原伸晃氏らが出した文書の、 「各級議員(親族含む)が非推薦の候補を応援した場合は除名等処分の対象となる」 が響いているのかな? (親族含む)ってなんだよ? 「親族」って甥やら姪やらもみんな含まれるんだぞ。 「伯父さんが自民党東京都連の議員だから、非推薦の候補を応援しないように」 と言って「嫌だ」と返されたらどうするんんだよ? 石原伸晃氏の育ったご家庭の常識では、家長(笑)が決めたことに家族、親族は従うもの。 間違っても「偉そうで感じ悪いから嫌だ」なんてことを言うはずはない……のかね? 寝る。
2016年7月19日(火)
梅雨明けしたらしく、暑い。 というか、ここのところずっと暑い。 昼。 ドラマ「ナンバーズ」を観ていたら、部屋がユラユラ揺れ出した。 時刻:12時57分 震源:千葉県東方沖(北緯35.4度 東経140.4度) 深さ:約30km 規模:マグヌチュード5.2 最大震度は4。 豊島区の方は2ぐらい。 日曜日にも茨城震源の地震があったばかり。 午後。 『インフレーション宇宙論』(佐藤勝彦 講談社ブルーバックス)が届いたので、読む。 理系の人は文章が下手という昨日の独り言は撤回。 この本は面白い。 〈真空の空間とは、本当に何もない空っぽの空間なのではなく、ただエネルギー的にいちばん低い基底状態を「真空」と呼ん でいるだけなのです。つまり、真空にも物理的な実体があるということになります〉(55ページ) おおっ、なんかわかったような気がするぞ。(笑) 夕方。 郵便受けに腕時計のベルトが届いていた。 時計のベルト部分が壊れたので通販で買ったのだ。 工具付き。 古いベルトを外して付け替える。 元々が1000円で買った安い時計なのだが、電池を入れ替えベルトを交換してやると何年も保つし、時刻も正確。 安物の時計に修理代をかけるのは躊躇われるので、どうしてもこうした作業を自分の手で行うことになる。 その分、愛着が湧く。 その辺が安い時計の良いところかな? 新しいベルトを着けて、ちょっとオシャレになった腕時計を手首に巻いて楽しむ。 (フフッ可愛いヤツめ) 寝る。
2016年7月18日(月)
朝。 今日は「海の日」。 明治9年(1876年)に、東北地方巡幸を行われた明治天皇が、横浜港に帰着した日(7月20日)を記念した「海の記念 日」が「海の日」として祝日化され、さらにハッピーマンデーのために月曜日に移動したもの。 テレビをつけたらトルコのクーデター未遂事件の映像が放映されていた。 戦車によじ登ってクーデターに抗議する市民。 大統領が「街に出て反乱軍に抗議するように」と市民に呼び掛けた時点で「マジかよ?」と思っていたのだが、 (ホントにやっちゃうんだ……) 昼。 (課題をやらなきゃなあ……) と、思いつつ、アマゾンから届いた本を読む。 『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』(福江翼 祥伝社)。 2011年2月10日発行の宇宙生物学の本。 理系の人にありがちなことで、著者はあまり文章が上手ではないようだ。 例えば、161ページの〈水が放つ電波レーザー〉と項目を立てた文章。 〈水がある種のレーザーを放っていることが知られています。(中略)レーザーを探すことで、水の存在を確かめることがで きるのです。ここで簡単にご紹介しましょう〉 と、書いてある。 読者としては〈レーザーを探すことで、水の存在を確かめる〉仕組みを「紹介」してもらえるのだと期待した。 ところが、次の段落に記されているのは「レーザーは、レーザーポインターなどに使用されている」という内容。 「レーザーで水を探すこと」と、ぜんぜん関係ない。 さらに次の段落に書かれているのは、 〈一方、「電波」としてのレーザーも存在しています。この電波でのレーザーは、特にメーザーと呼ばれています。宇宙空間 では、水からの電波でのレーザー、つまり水が放っているメーザーが見つかっています〉 ……この1ページ弱の文章、私だったら以下の3行で済ませるぞ。 「電波」としてのレーザーはメーザーと呼ばれていますが(※)、水はこのメーザーを放っていることが知られています。 メーザーを探すことで、水の存在を確かめることができるわけです。 そして実際に、宇宙空間では水が放っているメーザーが見つかっています。 ※「電波」としてのレーザーはメーザーと呼ばれて〜 この本にはこう書いてあった。 ウィキペディアによると、 〈メーザー(英語: maser)とは、誘導放出によって発生するコヒーレントなマイクロ波のこと〉 で、次のページは、 「地球上では水やその他のガスが多すぎて、それらの物質同士の衝突によってメーザーを放つためのエネルギーが失われてし まうが、宇宙空間は物質が少ないので水はメーザーを放つことができる」 という内容。 さらに次のページの内容は、 「地球から1000光年以上も離れている若い星の周辺や、別の銀河の中心からも強烈なメーザーが見つかっているので、私 たちが住んでいる銀河系以外にも液体の水があることが強く期待される」 で、〈水が放つ電波レーザー〉の話は終わり。 〈ここで簡単にご紹介しましょう〉を受ける「紹介の内容」がどこにも書いていない。 ただ「水はメーザーを放つこと」と「宇宙空間でメーザーが発見されていること」が繰り返し述べられていただけ。 ちょっとイライラしたな。 夕方。 体がだるい。 風邪か? 夜。 アニメ「モブサイコ100」の第2話を観る。 部員の減少により廃部の危機にある「脳感電波部」に勧誘された主人公モブ。 そこへ師匠の霊幻(実はインチキ霊能力者)から連絡が入り、女子校での除霊に出向いて、めでたく除霊成功。 しかし、地縛霊が消えるときに言った「君も青春の脇役だ」という言葉が、モブの心にひっかかる。 一方「脳感電波部」は、いよいよ廃部の瀬戸際に立たされ、モブの決断が迫られることに……。 演出がちょっとアレで、オチがわかっちゃったな。 (原作では、もう少し意外性があった) 予告によると、次回は新興宗教「カッコワライ」の登場。 原作を読んだが、人は笑うことで幸せになれると主張して、笑いを強制する教祖とモブが戦う話だ。 この作品にある「毒」を薄めない演出にしてくれると良いな。 寝る。
2016年7月17日(日)
朝。 ニュースはトルコのクーデター未遂とパリのテロ事件の続報。 午後。 先日、近所の居酒屋でタダ券を貰ったので、佐藤編集長を誘って芝居を観に出かける。 13時半開場ということなので、劇場前で列に並んでいたら地面がグラッと揺れた。 屋外にいて地震に気づいたのは初めて。 列の後ろに並んでいた人がスマホを見ながら、 「茨城県で、震度4だって」 と、言っていた。 (便利だな、スマホ) 時刻 :13時24分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード5.0 豊島区のある東京23区の西側は震度3ぐらいの揺れだったようだ。 さて、間もなく開場となって地下への狭い階段を降り、小劇場へ。 狭い場内(客席数はMAXでも50人程度)は満員。 (聞いたことのない劇団名だが、そんなに人気のある劇団だったのか?) 14時、開演。 物語は、優柔不断な男が自殺を企てるところから。 嫌な予感がした。 これまで観てきた芝居で「優柔不断な男が自殺を企てる」ところから始まった芝居で面白かった試しがない。 しかし、小劇団の連中はどうしてこの「優柔不断な男が自殺を企てる」というシチュエーションが好きなのだろう? 予想した通り、自殺しようとする男のところにもうひとりの男が現れる。 まさに「いつもの展開」。 この男の言動は常識とは違っていて、最初の男は自殺する気を失ってしまう。 (もうここまでがワンセットのように「いつも通り」) 最初の男は主人公。 次に来た男は私立探偵という設定。 私立探偵は、主人公の自殺を止めたことを理由に、その報酬1億円を請求して来る。 女から主人公の自殺を止めるように依頼を受け、成功報酬は主人公自身に請求するようにと言われていたから。 「依頼主」だという女は私立探偵の助手であり、主人公とは初対面。 私立探偵が「自分の助手の依頼を受けたから」と主張して、主人公に成功報酬を請求。 1億円を支払えない主人公は「仕方なく」この貧乏探偵事務所で助手として働くことになる……。 どこが「仕方なく」なのだか、まったく納得できない。 上演開始10分で、本気で帰りたいと思った。 でも、物語は進む。 殺人事件が起き、女刑事が捜査に当たる。 関係者は、女社長とその部下の女性。 女社長は芸能事務所の社長で、部下は若手女性歌手のチーフマネージャーだった。 この会社には社長、女性チーフマネージャー、メイク担当者の女性、男性のマネージャー、そして若手女性歌手がいる。 ここで、若手女性歌手の元に脅迫状が届く。 男性マネージャーは、第1場に出て来た私立探偵にボディーガードを依頼。 しかし、ボディーガードを引き受けておきながら、この探偵事務所の3人組、当たり前のように女性歌手の傍を離れる。 「私は社長と話しをして来ますから」「じゃあ」……じゃねえよ! 付いて行けよ! 何やってんだ? そして探偵の助手である主人公、歌手の傍を離れた隙に、自分の方が覆面の男にクロロフォルムで眠らされてしまう。 ボディーガードを危険な目に合わせてしまった依頼主は平謝り。(なんでだ?) 劇の後半、突然登場して来る女情報屋。 私立探偵は主にこの女に事件の捜査をさせているようで(助手、いらないじゃん!)、その都度かなりの金を渡しているよ うだ(「貧乏探偵事務所」じゃなかったんかい!)。 女情報屋によって、 ・大手芸能事務所での所属で休養中ということになっている若手歌手は、実は死亡している。 ・いまの芸能事務所の社長と、チーフマネージャー、そして殺された男は、かつてその大手芸能事務所で死亡した若手歌手を 担当していた。 ……ということがわかる。 そして、私立探偵は女刑事(友達という設定)と一緒に、殺された男の部屋へと向かう。 一方、女社長も同じ部屋へ。 そこで重要なメモを発見した直後、覆面の男に刺されて重傷を負う。 覆面の男は、やって来た私立探偵と鉢合わせ、格闘ののちに逃走。 そこで、私立探偵が関係者一同を集めて「覆面の男」の正体を言い当てるわけだ。 念のため、登場人物は以下の通り。 ・私立探偵(男だが、犯人と格闘するシーンあり) ・主人公(男だが、犯人にクロロフォルムで眠らされるシーンあり) ・助手(女) ・刑事(女) ・情報屋(女) ・社長(女) ・チーフマネージャー(女) ・メイク担当者(女) ・若手歌手(女) ・マネージャー(男) さあ、犯人である覆面の「男」は、誰でしょう? 犯人が判ったところで、私立探偵による謎解きが始まるのだが……。 5年前に大手芸能事務所の若手歌手が過労死した。 事務所の評判が落ちることを心配した芸能事務所は、歌手の「死亡の事実そのもの」を隠蔽。(なんでやねん?) このことを知っていた元マネージャーの男がゆすりを働いたので、殺し屋である「覆面の男」を使って殺害。 自分たちの身にも危険が迫っていることに気づいた社長とマネージャーは、若手歌手を守るために(狙われているのは歌手 じゃないはずだが?)ボディーガードを雇うことに。 2人はボディーガードを雇う口実を作る目的で脅迫状を偽造した。(社長が所属タレントに護衛を付けるのに、そんな面倒な 小細工をする必要はないはず) ちなみに、探偵の助手である主人公が眠らされたのは、犯人が「本気である」ということを示すためだそうだ。 目的が「脅迫」ではなく「殺害」であったのなら(それも歌手ではなく社長とマネージャーの殺害)そんなものを示す意味 はないと思うのだが。 そして、そもそも「過労死」というのは、労災請求とかがあって初めて判定が下りるもののはず。 遺体を発見してすぐに「過労死だ。隠蔽しなくては」と、なるはずがない。 まして死亡した歌手は天涯孤独(だから死亡を隠し通せた)という設定。 労災請求を起こす遺族はいないのである。 死亡の事実を隠蔽し、のちに殺人事件を起こすほどの動機になるわけがない。 長い1時間40分だった。 途中「地震が起きて芝居が中止になればいいのに!」とまで思ったぞ。 シナリオの酷さもさることながら、役者も下手。 セリフは頻繁に間違えるし、主役に至っては終始ただ一本調子の大声をあげているだけ。 劇が終わって出ようと立ち上がったら、 「役者に挨拶される方は、準備が整うまでお待ちください」 とのアナウンスがあって、誰も立たない。 つまり、ここにいる私と佐藤編集長以外の観客は、全員が関係者であったのだ。 (学芸会かよ!) なんとか客席をすり抜けて劇場の外に出ると、編集長が疲れた顔で、 「ほんまに、タダほど高いものはないな」 と、言った。 とても素面じゃいられないので、2号くんを誘って白木屋に飲みに行く。 時刻は16時。 店の前に「15時より20時までビール飲み放題960円」とか書いてあったので店内に入ると、店長らしき人がひとり。 「まだ、開店していないのですか?」 「ええ……まあ……」 「表に15時からビールがなんとかと書いてあったのですが?」 と、確認すると、 「それは系列店共通のポスターなので……でも、まあお飲み物だけならお出しできますので……」 というので、とりあえず店に入ってビールを注文。 ポスター(1枚しかない)の文字に紙を貼るなり何なりして、訂正しておいてくれたらよかったのに。 しばらくして他のグループが店内へ。 しんとした店内に一瞬戸惑っていたが、我々がいるのを見て、 「入っていいんだ」 とか言いながらゾロゾロ店の奥へと歩いて行った。 その数分後、店長らしき人が、 「お食事のご注文はお決まりでしょうか?」 と、やって来た。 どうやら本格的に開店してしまうことにしたらしい。 こういうアバウトさが、いかにも豊島区。(笑) 2号くんに、 「新型アンドロイドの映像があるから」 と、誘われ、アパートに遊びに行く。 アンドロイドの映像を数種類見てから帰宅。 寝る。
2016年7月16日(土)
朝。 ニュースをつけたらトルコで軍事クーデターが起きていた。 大統領が市民に「街に出て反乱軍に抗議するように」と呼び掛けたそうだ。 武装した軍人に向かって抗議行動って危険じゃないのか? トルコでは普通のことなのだろうか? (ちなみにトルコに社員を派遣している日本企業は、自社の社員に外出を控えるようにと指示を出しているようだ) 午後。 2号くんのアパートへ。 昨夜録画を頼んでおいた(自宅のDVDのリモコンが、なぜか行方不明になった)「モーガン・フリーマン 時空を超えて」 を観る。 今回は、人類と地球外生命体が遭遇したときに想定されるさまざまなケースについてがテーマ。 (いわゆるトンデモ宇宙人論ではなく、科学的な話) 高度な知能を持つ宇宙人なら脳の活動に多くのエネルギーが必要だろうから、効率よくエネルギーを摂取できるようにきっと 肉食動物だろう、とか。 アミノ酸は宇宙由来と考えられるので、地球外生命他は案外と遺伝子的に地球の生物に近いかも、とか。 そんな話。 人類以外の生物(イルカとか)が会話をしているかどうかを数学的に判定する方法というのが面白かったな。 一緒に夕食をとり、2号くんお勧めのアニメ「モブサイコ100」を観る。 「モブサイコ100」も最新刊まで借りて読む。 勉強もスポーツもダメで気も弱い主人公、影山茂夫(=モブ)。 彼の悩みは、感情の高ぶりがMAX(=100)になると自分でも制御しきれないサイコキネシス能力を爆発させてしまうと いうこと。 主人公が弱い人間で、彼が「師匠」と慕って人生の師としている大人も、27歳の詐欺師。 未熟な人間が追い詰められつつ互いに支えあって成長していく物語なのだが、原作者のONE氏が、まさに運の良さで紙一重 でニートにならなかったような人だったので、その追い詰められ感がリアル。 ちょっと重いが、なかなか深い物語。 2号くんの部屋で軽く飲んで帰宅。 トルコのクーデターは鎮圧されていた。 寝る。
2016年7月15日(金)
寝坊した。 8時前に目を覚まして「とと姉ちゃん」を見ていたら、速報が入った。 フランスで花火見物の客にトラックが突っ込む? 交通事故か? なんでそんなことで、わざわざニュース速報? ……と、思っていたら「パリ祭で賑わうニースでテロが起きた」というニュースだった。 速報の文章が、ちょっとアレだったなあ。 午後。 1号くん、来る。 「『アイアンキング』のDVDを貸してくれ」 と言う。 「2号に『アイアンキング』を見たことがないのかと言われたから」 だそうだ。 別に見たことがなくても問題ない気がするのだが。 『映画で読み解く「都市伝説」』(ASIOS 洋泉社)読了。 155ページだけでなく、227ページにも誤植発見。 (買って確かめてみよう♪) 個性の強い執筆者たちがそれぞれに文章を書いているので、バラエティに富んでいる。 好みによっては、まとまりに欠けると嫌う向きもあるだろうが、私はこれはこれで面白かった。 目次に、それぞれの章ごとの執筆者の名前を入れてくれたら、もっと良かったのに。 読んで驚いたこと。 CIAが行ったという実在した「MKウルトラ」というプロジェクトの話。 薬物を使った人体実験のことで、成果は上がらず犠牲者のみ残すことになったという悲惨な結果を招いた実験だったのだが その目的は「洗脳」。 東側諸国による「洗脳」に脅威を感じたアメリカ。 しかしアメリカにはその技術がなかった。 技術がないなら薬を使って簡単に洗脳できないかな? ……と、さっくり言えば、そんな実験だったらしい。 〈1950年代初頭から20年以上の歳月と2500万ドルもの予算をかけ、わかっているだけで44の大学、15の研究 基金、12の病院や診療所、3つの大学が関与した一大プロジェクトだった〉 とのことなので、1950年代から70年代半ばぐらいまでの期間か? 私が子供の頃(つまり日本で反米デモが盛り上がっていた頃)のアメリカは、結構、怖いことをやっていた国なのだね。 夜。 M上さんと2号くんと、西池袋の酒菜家で飲む。 西口交番前で待ち合わせて通りを渡り、西一番街へ。 通りの信号は赤、でも車は来ない。 M上さん、左右を見て「渡りましょう」と、素早く通りの向こうへ。 私と2号くん、社会のルールは守るが「協調性? なにそれおいしいの?」な2人。 車の来ない通りの向こうで頑として道路を渡ろうとしない2人をじっと待つ羽目になるM上さん。(笑) 酒菜家は、島根の酒「李白」が置いてある店。 最近、この酒を飲める店がだんだん減っている気がするのだ。 私は好きなのに。 帰り道、酔っぱらってすっかりご陽気になってしまった2号くんを自宅近くまで送ってから帰宅。 夕刊を見たら、 〈南仏でテロ 80人死亡〉 だそうだ。 思ったより犠牲者は多かったようだ。 寝る。
2016年7月14日(木)
来週からのバイトの説明会。 渋谷駅から徒歩で行けるみたいなことが書いてあったので、そのつもりでiPodのGPSを起動。 基本的に道路を走るバスや自動車はあまり好きじゃない。 すぐ渋滞にはまるし、追突とかされたら怖いから。 炎天下をテクテクと、歩いても、歩いても、歩いても、目的地に近づかない。 どうやら実際はえらい遠いところだったようだ。 ようやく見つけた建物で、受付のお姉さんに話しかけたら、なぜか冷たい。 (怒らせるようなことをした覚えはないのになあ???) と、自販機で水を買ってからトイレの鏡の前に立ったら、 (なんじゃこの不審者は!) 汗まみれ、ボロボロ、髪の毛がひっついたり風でなんかしたりしてボサボサ。 うん、私もこの人と親しく話はしたくないぞ。 5分ほどかけて、なんとかしてから説明会に出る。 帰り道。 バスを使う。 速いことは速いのだが、案の定、前のバスとの感覚が1mないんじゃないかという距離。 前の車両の後部に描いてあるチーターの絵だか写真だかが、前のバスが渋滞で止まるたびに、すぐ目の前に迫る。 いつぶつかってもおかしくない感じで、 (だからバスは嫌なんだ) と、ひとりブツブツとぼやく。 渋谷駅。 副都心線へと降りる。 一緒にエレベーターに乗った女の子たちが「B5ってすごいよねー」と話していた。 見慣れた光景だったので、特に何も感じていなかったが、考えてみると地下5階に鉄道が走っているってすごいことなのかも 知れない。 帰宅。 何はともあれ今日が課題の締切日。 夕方6時半に、ようやく書き上げて送信。 毎度、綱渡り状態だ。 昨日、アマゾンから届いた『映画で読み解く「都市伝説」』(ASIOS 洋泉社)を読む。 映画の元ネタになった都市伝説や、映画をめぐる都市伝説(出演者が呪われたとか、へんなものが映っているとか)について をテーマにした本。 ホラー映画で恐怖を煽る演出として、わざと本編に関係のない人の顔などを映り込ませるという手法があったのだね。 初めて知った。 まだ読み終わっていないのだが、155ページに誤植発見! (気になった人は書店で買って確かめてみよう) 夜。 ハイボールを片手に「コズミックフロント NEXT」を見る。 現在主流とされている「恐竜滅亡は隕石が原因」という説が発表されたのは1980年代のことだったのだそうだ。 そう言えば、むかし読んだ「聖魔伝」(石川賢)という漫画では、まだ「恐竜の滅亡は氷河期のせいだ」とされていたと記 憶している。 「聖魔伝」は「月刊マンガ少年」の1976年9月号から1979年1月号にかけて連載された漫画だった。 ……ということを調べるために、いまネットで検索したら、これ、原作付きの漫画だったのだね。 (ちなみに原作者は、桂真佐喜こと辻真先さんだった) 実は、連載中のこの作品を読んでいたとき、不思議な場面があったのだ。 醜い老人に姿を変えた堕天使ルシフェルが、鏡に自分の「ほんまもんの姿」を映すシーンがある。 鏡に老人とは似ても似つかない整った顔立ちの青年が映ったところで、以下次号。 で、次の号を見ると、何の説明もなく鏡の中の姿は美しい女性に変わっていた。 (1ヶ月の間に謎の性転換?) 以後もこの男性から女性への急な変化についての説明は一切ないまま連載は終了してしまう。 まだ10代半ばの私には、その理由がさっぱり分からなかったのだが、もしかして原作者と漫画家の間で何らかの連絡ミスが あったのだろうか? さて、課題も出したし、今夜は安らかに寝よう。
2016年7月13日(水)
午前中。 明日が課題の締め切りなのだが……進まない。 午後。 午前と同じ。 夜。 テレビをつけたら、天皇陛下が生前退位の意向を示されたのだとか。(NHKの「ニュース7」) もう80歳を過ぎているから、体調を考えたらやむをえないかな。 それにしても、ソースが「宮内庁の公式発表」ではなく「宮内庁関係者の話」ないところに、何かがある気がしたな。 そして、このタイミングについても。 やっぱり参院選での改憲勢力2/3が決定打になったか? もうひとつニュース。 宇都宮さんは都知事選を降りるそうだ。 やっぱりね。 さて、課題。 ……終わらない。(泣) 寝る。
2016年7月12日(火)
日経朝刊の1面に、編集委員の大石格氏によるコラム〈与党勝利の先に〉が載っていた。 本日のタイトルは、 〈憲法論議 拙速避けよ〉 で、こんなことが書いてある。 〈安倍晋三首相が祖父である岸信介首相の悲願をかなえたいと思うのは自由だが、一般国民とは関係のない話だ〉 やっぱり、それを感じる人は多いのだろうね。 「おじいちゃんができなかったことをボクがやるんだ!」みたいな子供っぽさ。 私の印象だと、安倍さんって変に強がる人なのだ。 その理由として想像できるのは、学歴コンプレックスか? 父の安倍晋太郎氏は、東京大学卒。 父方の祖父に安倍寛氏は、東京帝国大学卒。 母方の祖父の岸信介氏は、東京帝国大学卒。 大叔父佐藤栄作氏も、東京帝国大学卒。 ちなみに岸家に養子に出された弟、岸信夫氏は慶應義塾大学卒である。 この家系に生まれて、金に糸目をつけずに家庭教師までつけられて、安倍晋三氏の学歴は、成蹊大学卒なのである。 別に成蹊大学が悪いとは言わないが、この周囲の状況から推測するに、安倍氏の場合「成蹊大学に入学した」というよりも、 「東大にも慶応にも入学できなかった」という風に見えてしまう。 言葉は悪いが、この人、一国の首相という権力の頂点にいながら「負け組臭」がするのである。 「俺をバカにした奴らを見返してやる」とか「1発逆転」とか、そんなものに行動を縛られてはいないか? 少し不安である。 午後。 テレビをつけたらBSプレミアムで「名探偵登場」の字幕放送をやっていて、コロンボ役で有名なピーター・フォークの生の 声を聞くことができた。 (ふうん、こんな声だったのか) テレビを消す。 課題。 提出締切が迫っているのに、どうしようもなく進んでいない。 夕方。 都知事選に鳥越俊太郎氏が出馬するそうだ。 宇都宮さんは、出馬を取りやめるかな? なにしろ前回、細川の後出しジャンケンで票が割れ、割を食ったのだ、この人。 同じ失敗は2度はしないんじゃないかな? ということは、今回の都知事選の立候補者は、 与党:増田寛也氏 非自民(でいいのか?):小池百合子氏 野党:鳥越俊太郎氏 毎度お馴染み:マック赤坂氏 &その他大勢。 ……と、こんな感じになるのだろうか。 もうひとつ、個人的に興味を引いたニュース。 「忘れられる権利」に関して。 逮捕歴のある男性がGoogleの検索結果から、自分の逮捕に関する記事の削除を求めた裁判。 東京高裁が「忘れられる権利」を認めた昨年12月のさいたま地裁の決定を取り消す決定をした。 これ、ニュースでは「忘れられる権利が認められなかった」という方向で報じていたが、決定の理由は、 「男性の逮捕例歴は社会的に関心の高い行為で、5年程度が経過しても公共の利害に関わる」 なのである。 で、その「社会的に関心の高い行為」が何かと言えば、児童買春。 参考までに、アメリカでは性犯罪を犯した者は、出所後も引越しの度に引越し先の近隣住民にその前科を通達されるそうな。 (法律でそのように決められている) 「それに比べたらGoogleの検索結果ぐらいでガタガタ騒ぐな」と、そんな主旨の決定なのかな。 夜。 ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海において中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」に国際法上の根拠がないと認定した そうだ。 仲裁裁判所にそう言われたからと言って、中国が「ごめんなさい。南沙諸島に人工島を作るのはすぐにやめます」と言うとは 思えないので、これは揉めそうだな。 ところで、とばっちりを食いそうなのが日本の「沖の鳥島」。 「満潮時に水没する低調高地が島じゃないのなら、沖の鳥島も島じゃない」とか、言い出す奴が出てくるんじゃないか? 夕食後。 課題に取り組もうとしていたら、2号くんから電話がかかって来た。 「テレビで面白い番組をやってるぞ」 はい、ありがとう。(笑) 2号くんが親切にも教えてくれた番組は「マツコの知らない世界」の「皆ウソ?心霊ビジネスの世界」で、要するにインチキ 心霊動画の特集。 偽の心霊動画を製作してテレビ局に売るという商売の話だった。 ゲストはオカルト・ライターの山口敏太郎氏。 オカルト系(トンデモ系)が好きな人なら「ああ、あいつか」という人物。 「これ、テレビ局はインチキと知って買っているの?」 という質問に、山口氏さっくりと、 「信じてたらバカじゃないですか」 いいなあ、コレ。 一通りインチキ心霊映像を紹介し終わった山口氏、 「では、これからは偽モノと断定できない映像を」 (でも「これをやっておかないと、うるさいから」とも言っていた) まあ、大人のお約束というところだね。 その山口氏イチオシの「偽モノと断定できない映像」とは、外国のもので、幼児がしりもちをついて「いたずらっ子ね」と、 言っている動画。 誰にも押されていないのに、幼児はいきなりバランスを崩している。 さらに、画面に誰も映っていないのに「いたずらっ子ね」と言っている。 幼児が演技をするはずはないから、これは何か目に見えないものに突き飛ばされたのだというのが山口氏の意見。 でもなあ…… ヨチヨチ歩きの幼児がいきなりバランスを崩すというのは、別に珍しいことじゃない。 そもそも幼児というのは世界の認識が不完全なのだ。 だから単に自分が勝手にバランスを崩して転んだだけなのに、そのことが理解できず「きっと、妖精さんの仕業だわ」などと 勘違いするというのは、よくあること。 それを間に受けて「何か目に見えないものに突き飛ばされた」などというのは、文字通り「信じてたらバカ」になる。 (山口氏も、わかっていて、わざとこの映像を選んだのかもしれないが、まあその辺は大人の事情がイロイロと……) 面白い番組だったが、当然、課題は進まず。(←自業自得) 寝る。
2016年7月11日(月)
選挙のせいで薄っぺらい(20ページしかない)朝刊が届く。 選挙結果をいち早く伝えるための特別編集らしいが、1面に載っているようなことは夕べのテレビでもう見たことばかり。 午前中。 ちょっとびっくり。 知人のひとりがSNSに、今回は共産党に投票したと書き込んでいたこと。 決して共産主義者ではないはずの人なのだが。 (共産党へ入れちゃうかあ……) そう言えば朝刊の、 〈共産、議席を倍増〉 という記事にも、 〈野党競合する改選定数が2以上の複数区では、民進党の苦戦に伴って非自民票の一定の受け皿となった形だ〉 と書いてあった。 つまるところ、民進党があまりにダメなので、自民党に入れたくないという人が「いっそ共産党へ」と流れたと? 午後。 手続きがあって豊島区役所へ。 暑いので地下鉄で行く。 炎天下の60階通りを歩きたくなかったのだ。 それでも汗だく。 真夏だね。 帰宅。 課題をやる。 夕刊。 参院選に関する海外メディアの報道を伝えていた。 米CNNテレビ 〈安倍首相が改憲で日本の軍事力の活用範囲を広げようとしていると説明〉 英フィナンシャル・タイムズ 〈安全保障を重視して自民党に投票した人や、改憲に反対するために初めて共産党に投票した長年の自民党支持者らの声を紹 介〉 米ウォール・ストリート・ジャーナル 〈政治の現状への不満が日本では高まらない理由を分析。労働市場が閉鎖的で外国人が少ないことや企業トップの報酬水準が 欧米ほど高くないことを挙げた〉 記事を読んだ私の感想。 「初めて共産党に投票した長年の自民党支持者」が、フィナンシャル・タイムズが記事に取り上げるほど目立っていたのか! 訃報。 永六輔さんが亡くなられたそうだ。 ご冥福をお祈り致します。 夕食後。 課題。 (終わるのか、これ?) 午前2時。 そろそろ寝よう。
2016年7月10日(日)
選挙の日。 朝から心がウキウキする。 待ち合わせをして投票に行き、さらに投票所が違う人とも合流して食事に行くが、 「どの党に入れた?」 という話になると、みんなバラバラだったりする。 それはそれで、また楽しい。 なにしろ「選挙の日」なのだ。 さて、食事。 行ったことのない店を選んだのが失敗で、ちょっとハズレ。 エビと卵のあんかけ飯みたいなものを注文したのだが、エビが少なくて、その分を刻んだソーセージで水増ししている。 そしてご飯が塊になっている。 (これってもしや、冷めたご飯を電子レンジでチンしたもの?) オカンが作る間に合わせ料理みたいな味。 700円近く払ってこの内容には、かなりガッカリした。 帰宅。 課題をやっているうちに8時になったのでテレビをつける。 テレビ東京名物の池上彰氏のインタビュー。 この人の当選インタビューは「おめでとうございます」だけのご祝儀インタビューではなく、かなり突っ込むのでカメラを 前にした政治家の顔があきらかにこわばっているのが分かる。 東京都選出の新人、議員になってやりたいことを尋ねられ「スポーツの振興と健康を」とか爽やかに答えたまでは良いが、 「ではどの委員会に入るつもりですか?」との質問にしどろもどろになり、委員会名すら知らないことが暴露される。 各党の支持団体を訪問する映像(録画)では、公明党の支持団体である創価学会、自民党の支持団体である日本会議、民進 党の支持団体である連合、共産党の支持団体である民青などが紹介された。 このうち「日本会議」が、あまり耳慣れない団体名だったのでウィキペディアを見たら、「ジェンダーフリー運動反対」とか 「親学にもとづく家庭教育基本法の制定」とかを活動内容にする団体で、もちろん憲法の改正にも熱心なところ。 「親学」というと「発達障害は親の育て方が悪いから」とかいうトンデモ説を唱えているアレだよな。 ちなみに「親学」の提唱者である高橋史朗氏は、日本の伝統文化に基づく子供の健全な発達というものを唱えているのだが その「伝統文化」の歴史的由来の根拠に、インチキ伝統文化として有名な「江戸しぐさ」を挙げているらしい。 ……東京選挙区の開票結果が出るのを待っていたら、深夜になってしまった。 自民党:中川雅治氏(現職)、朝日健太郎氏(新人) 民進党:蓮舫氏(現職)、小川敏夫氏(現職) 公明党:竹谷とし子氏(現職) 共産党:山添拓氏(新人) の、6名が当選。 (まあ順当かな) 寝る。
2016年7月9日(土)
朝。 NHKが裁判員制度についての特集をやっていた。 裁判員の仕事を終えた直後には97%ほどの人が「裁判員を経験して良かった」と答えるそうだが、裁判のために職場を長く 離れていた人が、職場復帰をしようとしたら自分の机がなくなっていた……などということも起こるのだそうだ。 先日も、暴力団関係の裁判に携わった裁判員が関係者に声をかけられた(つまり脅迫された)ということがあった。 裁判の時には裁判員は傍聴人に顔を見られているわけだから、 「うちの兄貴を重い刑にしたのはあいつか」 などと逆恨みもされかねないのだが、そうした時の身の安全には、まだまだ不安があるような気がする。 午前中。 またも暑さでパソコン画面に警告が出て、ついでにUSBハブまで壊れてしまった。 午後。 課題に手をつけるが、まったく進まず。 夕方。 気分転換も兼ねて、佐藤編集長を誘ってビックカメラにUSBハブを買いに行く。 帰りに雨が降ってきたので、丸井で雨宿り。 アメコミのグッズやジョーク玩具の並ぶ売り場になぜか書籍が置いてあり、 (なんでだろう?) と、しばらく首をかしげる。 よく考えたらこの店、「ヴィレッジヴァンガード」は、書店だった。 本以外の商品が多すぎて、本屋に見えない。 (キャッチフレーズは「遊べる本屋さん」) 雨も止んだので家に帰る途中、赤提灯の輝きがあまりに美しいので魂が引き寄せられるように店内へ。 カウンターだけの店でトイレは隣の店と共用、みたいな池袋の裏路地によくある居酒屋。 カウンターの隣の席のサラリーマン(23歳だそうだ)がサポセンで働いているというので、飲みながらしゃべる。 もっとも相手はハイボール1杯で、こっちはビール、日本酒、焼酎だが。 編集長と2人で10時過ぎまで飲み食いして、3450円。 これは安い。 23歳サラリーマンの方は、600円しか請求されないで驚いていた。 池袋は、表通りと裏通りで価格が倍ほど違う。 「池袋は良いところだから、ぜひ引っ越しておいでよ」 と23歳を誘ってみる。 帰りに「なか卯」に寄ってうどんで締めて帰宅。 寝る。
2016年7月8日(金)
朝。 東京芸術劇場へ。 芝居を観るわけではなく楽屋口で事務手続き。 書類を書いて外に出たところで道を歩いて来た人に呼び止められた。 「あなたは防災センターを知っていますか?」 こういう主語を省略しない日本語をしゃべるのは、外国人。 「防災センター」は、たぶん「池袋防災館」のことだろう。 場所は知っているが、外国人に英語とかで説明できるほど語学はできないので、案内することに。 歩きながら「中学の方ですか?」と尋ねられる。 (中学? 防災館で中学校主催のイベントでもあるのか?) などと考えるが分からない。 東京芸術劇場楽屋口から防災館は1ブロック程度の距離。 道路の反対側に「池袋防災館」の文字が見える位置で指差したらわかったようなので、そこで踵を返して自宅への道を戻る。 道を戻りながら気がついた。 あれは「中学の方ですか?」じゃなく「中国の方ですか?」だっのだ。 外国人に「日本人はどんな顔をしているのか?」と聞かれたら自分の顔を指差せば良いほど日本人代表面のつもりでいたので (オカメのお面を想像して欲しい、だいたいあんな顔なのだ)正直、驚いた。 帰宅。 2号くんから電話があり「急に仕事が休みになったので遊びに行く」と言われる。 手土産はコーヒーゼリー。 2号くん、歌舞伎を観たことがないと言う。 「女は出ないというのは本当か?」 と言うので、ネットで歌舞伎の動画を探して見せる。 女形と二枚目の絡みの場面で、 「これは両方とも男なのか?」 と言うから、 「そうだ」 と、答えると、 「BLっぽいな」 (そうか?) 2号くん、歌舞伎が気に入ったと言って帰って行った。 夜。 映画「マレフィセント」を観る。 「眠りの森の美女」を悪い妖精の視点で描いたものだと思っていたのだが、そもそもストーリーがだいぶ違う。 さっくりまとめると「男って信用できないし、あてにもならない。女が強くならなくちゃ」という話かな? ストーリー。 まず、舞台は「妖精の国」と「人間の国」が国境を接している地域。 出世のために自分を手ひどく裏切った人間の男に恨みを抱いた妖精マレフィセントが主人公。 この男が王となって、姫まで生まれたと聞いて王宮に乗り込んで行く。 生まれた姫にマレフィセントが呪いをかけ、そのため3人の妖精が森の奥に姫をかくまうところはディスニーのアニメ「眠り の森の美女」そのまま。 しかし、この3人の妖精、育児スキルがゼロどころかマイナス。 「これでは私の呪いが成就する前に姫が死んでしまう」 と、こっそり育児を手伝うツンデレ・マレフィセント。 次第に姫に情が移り、姫の方も彼女を慕うようになって……。 話し合いをすれば解決できるものを、まず攻撃してしまう王様のせいで国は大惨事。 そこで女性が国を治めてハッピーエンド。 基本的に「男はダメ、女同志の絆が世界を救う」というテーマは「アナ雪」と一緒か? ディズニーが女性市場を狙って作った作品だと思う。 私はそもそも、この物語は「国中の糸車を燃やしてしまう」というところにキモがあるのでは ないかと想像している。 ヨーロッパの若い娘たちにとって「糸紡ぎ」がどのようなものであったかた、同時期の民話、童話から推測できる。 (「三人の糸紡ぎ女」では、糸紡ぎの嫌いな娘が王妃となって王に「生涯糸を紡いではならない」という言質を取り付ける) 「国中の糸車がぜんぶ燃やされてしまう話」が、そんな娘たちの間から生まれるのはごく自然なことだと思われるのだ。 要は、そもそもが「糸紡ぎからの解放」がテーマ? ところで、姫が呪いによって指を刺すことになる「糸車の針」。 映画では本当に「針」だったが、糸車は糸を紡ぐ(繊維を撚り合わせて糸にする)道具であって、針は使わないはず。 調べたところ、これは「針」ではなく「つむ」だったのではないだろうか? つまり「紡錘」だ。 紡錘というのは紡いだ糸を巻きつけるための棒状の道具で、細い糸をうまく巻きつけられるように先端が尖っている。 糸紡ぎをしていた娘たちがこの紡錘でしばしば指先を傷つけてしまったことは容易に推測できるし、衛生状態の悪い時代に、 刺し傷から破傷風にかかる者もいただろう。 薬のない時代である。 音や光の刺激で痙攣を起こす破傷風患者は、真っ暗で静かな部屋に回復するまで寝かせておくしか治療法はなかっただろう。 その間は、もちろん誰も患者に近づけない。 運が良ければ患者は回復して目覚め、悪ければそのまま死亡する。 そんなわけで「眠りの森の美女」の物語は「糸紡ぎの嫌いな娘たちの間で語られていた破傷風への恐怖」から生まれたのでは ないかと、私は勝手に想像しているのだ。 寝る。
2016年7月7日(木)
朝のテレビで異性との交際経験のない20代が増えていると言っていた。 青少年の健全育成のために10代の若者が異性に興味を持たないように頑張ってきたのだから、その成果だろう。 めでたい話じゃないか、と聞いていたら、どうやら「困ったこと」と捉えられているらしい。 どうやら今の若者たちに求められているのは、 ・10代の頃には異性との交際のような不純なことはしない。 ・20代になったら、すぐに異性と交際して早めに結婚する。 ・結婚したら少子化解消のために子供をたくさん作る。 ・産んだ子供たちには十分な教育を与え、将来生活保護の対象になどならないように育てる。 ・同時に自分たちも老後の年金が少なくても大丈夫なように、きちんと貯金をしておく。 と、そういうことであるらしい。 政治家に言わせると「若者みんなが多数の子供を作れば老後の生活は年金で安泰」らしいが、ちょっとここでゲーム理論的に 考えてみよう。 まず、若者Aの目的を「老後の経済的安定」と定義する。 Aが多数の子供をつくった場合を考える。 養育費の負担があるので、Aの貯蓄は減る。 但し、他の若者たちも多数の子供を作ったならば、年金が十分に貰えるので目的は達成できる。 しかし、他の若者たちが子供を作らなければ、Aの貯蓄が減った上に年金もあまり貰えないので目的は達成できない。 逆にAが子供を作らなかった場合を考える。 養育費の負担がないので、Aの貯蓄は減らない。 さらに、他の若者が多数の子供を作ったならば、Aは老後に自分の貯蓄+年金を手に入れられるので目的は達成できる。 そして、他の若者が子供を作らなかったとしても、Aは十分な貯蓄を持っているので目的は達成できる。 つまり若者は、子供を作らなかった場合の方が安定した老後を送れる確率が高いのだ。 これで若者に「結婚してどんどん子供を作れ」と言っても説得力がないよな。 朝刊。 ローカルな話題。 〈(小池百合子氏が)自民党の推薦を受けなくても立候補する意向を明らかにした〉 ※()内は崎田が補足 都知事選の話なので、東京以外の人にとっては興味のない話かも知れない。 またPC画面に「パフォーマンス低下」の表示が出る。 気温が高すぎるのだ。 午後。 課題。 夕方のニュース。 宇宙飛行士の大西卓哉さんが、他の宇宙飛行士と共にソユーズでISSに向かったそうだ。 全日空のパイロット出身の人だとか。 夜。 今夜は七夕だが、池袋から天の川を見るのは難しいので「コズミックNEXT」の銀河特集(再放送)を観る。 銀河系が「パイ生地を伸ばすときのように」ゆらぎながら回転しているという話。 そして、将来、銀河とアンドロメダは衝突してラグビーボールのような回転楕円形になるだろうという話。 宇宙の膨張スピードは、やがて高速を超え、銀河系の周囲に他の星雲が一切見られない状態になるだろうという話。 だから(我々知的生命体が)宇宙の誕生についてを科学的に調査するのに、今が絶好の時代なのだという話。 面白かった。 課題をやってから風呂に入って、寝る。
2016年7月6日(水)
午前中。 1号くんに渡すものがあり、電話。 昼に会う約束をする。 昼。 いきなり電話。 内容を要約すると「バイトのひとりが急に体調不良を起こした。万一の場合、午後から来れるか?」。 「一応、待機しておく」と返事。 1号くんが来たので、2人で昼食。 さっきのバイト先に状況確認の電話。 「まだわからないので、ちょっと待ってくれ」と、言われる。 この相手が相手だったので(たぶん私にテレポーテーション能力があるとでも思っているのだろう)、スーツに着替えて家を 出る。 道の途中で電話が鳴って、 「1時から入ってください。場所は池袋の……」 この時、時刻は12時35分。 そして池袋の某百貨店の通用口に1時に来いと。 (やっぱり、移動時間をまったく考えていない奴だった) 12時55分、通用口到着。 夜の8時までバイト。 某百貨店の社員エリアに初めて入った。 (すごい迷路) 日当を受け取って帰宅。 9時からBSプレミアムで「アナザーストーリー」のウルトラセブン特集を観る。 「ウルトラマン」は、視聴率は好調だったが製作が間に合わずに終了。 「ウルトラセブン」は、たっぷりの予算をもらっての出発だったが、視聴率が振るわずに終了。 (次の作品が「帰ってきたウルトラマン」だった理由が、なんとなく分かるなあ) 衝撃を受けたこと。 私の大好きな「ウルトラセブン」の脚本家だった金城哲夫氏の死因が「酔っ払って階段から落ちたこと」だったこと。 私の大好きだった声優、塩沢兼人氏も、そして私の大好きだった作家、中島らも氏も同じ死に方をしている。 酔っ払って階段から落ちて死ぬというのは、すごくよくある死因なのだろうか。 寝る。
2016年7月5日(火)
午前中。 暑さは感じないが、たぶん私の体温が変に上がっているのだろうと用心のために水を飲む。 朝刊。 〈火星を回る2つの衛星〉 〈巨大な天体 衝突で誕生〉 〈東工大・神戸大など解析〉 見出しの通り、東工大や神戸大などのチームが火星を回る2つの天体フォボスとダイモスは巨大な天体が火星に衝突したこと で誕生したのではないかという説をイギリスの科学誌「ネイチャージオサイエンス電子版」に発表したというニュース。 もうひとつ、こっちは地球上のニュース。 ドイツのライプチヒで開かれていた「ロボカップ」でトヨタの「HSR(ヒューマンサポートロボット)と、ソフトバンクの 「ペッパー」が競技に使う共通ハードに選ばれたという記事。 〈HSRとペッパーは今回の選定により家庭用ロボのデファクトスタンダード(事実上の標準)となる可能性もある〉 ということで、ロボット業界がいろいろと動いているな。 午後。 都知事選に出馬したいという小池百合子氏に、石原東京都連会長が「参院選が終わるまで待ってくれ」という主旨の返事を したそうだ。 それじゃ準備が間に合わなくなるという小池氏に対して「しかし、そうは言っても参院選が終わってからだ」と言ったとのこ となので、これは「推薦は出さない」という意味じゃないかな。 参院選前にはっきり「推薦は出さない」と言って、選挙戦中に小池氏に暴れられたらかなわないので「参院選が終わるまで 待ってくれ」と言っておいて、 ・間に合わないからと小池氏が動く→ルール違反だからと推薦は出さない ・小池氏が待つ→推薦は出さないが、もう参院選が終わっているので小池氏が暴れてもそれほど困らない と、どっちでも推薦を出さなくて済むと考えたとか? 夕刊。 〈「ジュノー」木星軌道に〉 無人探査機「ジュノー」が打ち上げられたのは、2011年8月。 (日本が震災後の節電で真夏にエアコンがどうのと騒いでいた時期だ) 「ジュノー」は、太陽電池パネルで飛ぶ仕組み。 木星周辺に届く太陽光は地球の約1/25だそうで、電力が小さくても動くようにと省エネ設計なのだとか。 これから木星を37周する予定だという「ジュノー」からどんなデータが送られてくるのかワクワク。 ちなみに、私が一番知りたいことは、 「木星って、地面があるの?」 寝る。
2016年7月4日(月)
午前中。 暑さを感じないのにやたらに汗が出る。 手元のノパソに「パフォーマンスが低下しています」という警告が出た。 機械が過熱したようだ。 つまり気温が暑いのだ。 (暑くないのに???) と、ここで気がついた。 これは、熱中症だ! 室内で熱中症で倒れる人は、暑さを感じない状態で自分の体温が上がっていくのだと前にテレビで見た気がする。 クーラー(かなり古い)を点けてみる。 25年ぐらい前に買ったやつで、スイッチとか温度調節とかいろいろ壊れているものだが、とりあえずはクーラー。 「冷気と思えば冷気かも」というような風がコーッと出て来た。 午後。 課題、まったく進まず。 バングラデシュの人質事件(最初から殺害目的だから、本当は「人質」じゃなかった模様)の犯人は富裕層だったそうだ。 アメリカに留学した経験を持つ者もいたとかで、 (留学先で白人に差別されたとかの個人的恨みか?) などと考える。 フランス革命の時も、経済的に豊かな平民が出現して「なぜ俺たちが貴族より下?」という疑問を持つようになったことが、 革命運動のきっかけのひとつだったと聞く。 そう考えると、江戸時代に侍より豊かだった豪商が革命を起こさなかった日本は例外か? 案外「豪商が役人と結託して私腹を肥やしていたこと」が、江戸300年の泰平を支えていたのだったりして。 権力を金で動かせるのなら、無理して「金も権力も」と欲張ることはないからね。 夕方。 2号くん、来る。 新しいアニメ制作ソフトについて語られる。 人物がこちらを向いている絵を1枚描くと、その人物が「口を動かしている」「目を閉じている」「顔の角度を変えている」 等の絵をコンピューターが計算して描いてくれるというソフトらしい。 アニメはいよいよ個人で制作する時代か? 一緒に「怪盗ジョーカー(第3部再放送)」を観る。 このアニメが大好きな2号くん、 「エンディングの歌詞の “リュウでもトラでも、トリでもカメでも” と “ヒガシもニシも、ミナミもキタも” は、 青竜(東)、 白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)を指している。子供向けのアニメとは思われない教養を必要とする内容がすげえ」 と絶賛していた。 2号くん、晩飯を食ってから帰った。 こっちは課題の続き。 夜。 0時から「モブサイコ 100」の放送直前特別番組を観る。 超能力者だが、普段は自分の強い力を封印している主人公。 超能力以外では、勉強も運動もダメで気も弱い中学生という設定。 緊張やストレスがマックス=100になると破壊的な力を発揮してしまうという話なのだが、主人公のセリフが哲学的で面白い漫画が原作。 アニメ制作はボンズだそうで、頼むから原作の哲学的セリフを損なうような演出はしないでくれよ。 寝る。
2016年7月3日(日)
湿度が高いせいか、汗をかいても体がベタネタするだけで一向に涼しくならないので、扇風機を強にしてかけっぱなしにして 寝たら、朝から体調が変。 体全体は暑いのに首筋だけは冷たく感じ、全身がだるい。 リポDなど飲んでみるが、回復せず。 就活中の知人(20代)から電話。 「台湾の企業に応募書類を出そうかと思うのだが」 と相談された。 業界関係の懇親会で台湾企業の人に会い、雑談中にその会社の製品に関するアイデアを求められたので、紙に書いて(相手は 中国語なので)見せたところ、応募書類を送ってみないかと言われたのだそうだ。 台湾企業がそうやって日本の若者をスカウトしているということに少し驚いた。 そういう懇親会に顔を出すような若者に声をかけるというのは、人材確保の方法として効率が良いのかもな。 午後。 佐藤編集長が来て、録画ておいた昨日の「ブラタモリ」を観る。 会津さざえ堂の紹介。 音が重要な場面で「サザエさん」のBGMをかけた演出担当者、バカか? 体調、回復せず。 部屋でうつらうつらしていたら5時を回っていて、今日がSF乱学講座だったことを思い出すが、出席を諦める。 夜。 バングラデシュの事件の続報。 ISが犯行声明を出したが、バングラデシュ政府は、 「うちの国にISはおらん。野党の連中がやったに違いない」 と言っているそうな。 (真相の解明は期待できなさそうだな) 「日本人だ。撃たないでくれ」と言った日本人がいたということに衝撃を受ける。 (その人は、結局、死傷者の1人となった) その昔「進め!電波少年」という番組で、日本のお笑い芸人がアラファト議長に会いに行くというエピソードがあった。 あの当時は「アイ・アム・ア・ジャパニーズ」と言えば、中東の紛争地域の真っ只中でも撃たれずに済んだのだ。 バングラデシュで人質になった日本人も「アイ・アム・ア・ジャパニーズ」と言えば大丈夫なのだと信じていたのだろう。 けれど、もはや「アイ・アム・ア・ジャパニーズ」の神通力はなくなってしまった。 日本が「普通の国」に堕ちた証拠か。 寝る。
2016年7月2日(土)
朝のニュース。 バングラデシュの飲食店で人質事件が起き、日本人が巻き込まれたらしい。 場所はダッカの日本大使館の近くだそうだ。 大使館の近くで事件に遭うということは、ダッカの治安は相当に悪いのか? 朝刊。 30年以内に中国地方でマグニチュード6.8以上の地震が起きる確率は50%という記事。 〈原発のある松江市がある北部で40%〉 と、これはかなりやばい数字じゃ? とりあえず、活断層の上に原発を作るのはやめて欲しい。 午後。 暑い。 異常気象か? 首都圏ではダムの貯水量が減っているらしい。 こういう話を聞くと、九州の雨をちょっと関東の水源に持ってくるみたいなことはできないものかと考えてしまう。 夕方。 この間からスカイプが使えなくなって困っているので、なんとかしようと格闘。 ネットには繋がるのにスカイプだけ使えないというのは、どういうことだ? 午後4時。 スカイプとの格闘に疲れて、テレビで「名探偵ポアロ 黄色いアイリス」を観る。 旅行中にアルゼンチンで殺人事件に遭遇したポアロ、さっそく捜査を開始しようとするが、突然、軍に逮捕されてイギリスに 強制送還されてしまう。 急な逮捕に驚いた周囲の人が、 「すぐにフランス大使館に連絡します」 と言うのに対し、 「ベルギー領事館です!」 と訂正するシーンがあったが(ポアロがよくフランス人と間違えられるというギャグ)つまりポアロの国籍はベルギーのまま だということなのだな。 てっきりイギリス国籍を取得したものと思っていた。 もちろん最終的に事件は解決するのだが、犯行に使われたトリックは、いかにも「階級社会イギリス」という感じ。 (日本だったらきっと無理だと思う) ところで、せっかく高級レストランにいながら事件のせいで食事をし損ねたポアロのために、親友のヘイスティングス大尉が 買ってきてくれたのは「フィッシュ&チップス」。 白身魚のフライとフライドポテトのセットで、日本の感覚で言ったら「やきいも」みたいな庶民の味覚。 屋台で売っていて、新聞紙で包んで渡される辺りまで、まさに「やきいも」のイメージ。 夕刊。 バングラデシュの人質事件で、治安部隊が突入したという報道。 〈安倍晋三首相は2日午前、バングラデシュの首都ダッカでの武装グループによる人質事件を受け、情報収集に全力を挙げ、 バングラデシュなど関係者と連携し、人命第一で対応するよう関係各庁に指示した〉 夜 ネットを見たら、さらに続報が載っていた。 店内にいた8人の日本人のうち、7人が死亡したのだそうだ。(1人は負傷) (ご冥福をお祈りいたします) 犯人グループが人質に対してイスラム教の聖典「コーラン」の一節を暗唱するよう求め、言えなかった人は拷問されたという 報道もあり、異教徒を狙ったテロであったらしい。 今後、イスラム教国に行くときには「コーラン」のアル・ファーティハ(開端章)ぐらいは暗記しておいた方が安全か? 寝る前になって、やっとスカイプが繋がる。 なんと、いつの間にかログイン設定が「オフライン」になっていたのだ。 私は設定を変更した覚えはないのだが??? 寝る。
2016年7月1日(金)
朝。 朝刊が来たのだが選挙公報が入っていない。 (もう7月だぞ?) 10日が投票日のはずなのに、変だ。 選管に電話して「楽しみにしている選挙公報が届かないんですぅ〜」と言うと「昨日配布したはず」との返事。 でも、うちの郵便受けには入っていなかった。 日曜日にでもデパートに取りに行こうか。 (豊島区では東武デパートと西武デパートで期日前投票が行われるので、選挙公報が置いてある) 午後。 ニュース。 米高速道路交通安全局(NHTSA)が、テスラ・モーターズの車両で、自動運転中に死亡事故が発生したことを発表。 事故が起きたのは5月7日。 フロリダ州で2015年製「モデルS」が自動運転で高速道路を走行中、前に斜めに進入した大型トレーラーと衝突、運転手 が死亡した。 読売新聞電子版の記事では、 〈人工知能がトレーラーの下をくぐり抜けられると判断したとみられ、ブレーキをかけた跡はなかった〉 NHKの報道では、 〈テスラによりますと、当時は日ざしが眩しかったことから自動運転の装置が白い色のトレーラーに反応せず運転手も認識で きなかったためブレーキをかけられなかったとしています〉 (どっちなんだ?) テスラ社によると、自動運転の機能を搭載した車の走行実績は、計約1億3000万マイル(約2億1000万キロ・メート ル)に達しているが、死亡事故が起きたのは今回が初めてなのだとか。 原因を早く究明して改善を急いでほしい。 夕方。 選挙公報が夕刊と一緒に届く。 もしかして新聞屋が忘れていたのだろうか? (楽しみにしている人も多いのだから、ちゃんと配ってくれないと……) と、ブツブツ言いながら広げると「本参院選の唯一の神」という言葉が目に飛び込んできた。 東京都選出の議員は、こういう風に「神様」がちょくちょく立候補してくれるから楽しい。 夜。 BS1の「テレビと “戦争” 報道現場に密着!」の第1部を見る。 ロシアがマスコミに圧力をかけたため、テレビが政府関係者の顔色を読んで体制寄りの報道をするようになったという話。 愛国的な報道を行ったマスコミ関係者は政府から表彰を受けるのだそうだ。 さらに怖いのは、国民も愛国的な報道を求めるようになり、結果、国民に人気のある番組を作ろうとすると、政府寄りの内容 になってしまうという話。 ウクライナで発生した暴動についての報道。 他の国は、これがロシア政府によるやらせっぽいということを報道したが、ロシア国内ではもちろんそんな報道はない。 映像による報道。 ロシアの番組制作者が選んだ映像は、燃えるビルの窓の外で室外機にしがみついている少女の映像。 「下には、炎よりももっと危険なものが待っているのです」 というナレーションがつけられ、ビルの下にウクライナ人たちが集まって騒いでいる映像が流れる。 そして選ばれなかった映像の方はと言えば…… ビルの下に集まったウクライナ人たちが、あり合わせの材料で梯子をかけて窓の外にしがみついている人々を救出する映像。 「事実」と「真実」の違いについて考えてしまうな。 映画「アリス・イン・ワンダーランド」を観る。 〈以下、ネタバレ〉 大頭でみっともない赤の女王と美しい妹の白の女王。 白の女王によって治められっていた「アンダー・ランド」が赤の女王に奪われてしまい、幼い頃にこの国にやって来たことの あるアリスが救世主として赤の女王を倒すと予言される。 地上世界。 舞台はヴィクトリア朝のイギリス。 父親を亡くし、貴族のキモ男と婚約させられそうになったアリスは、逃げ出して白ウサギを追い、地下世界へ。 そこで赤の女王を倒し、地上へ戻ってキモ男を振り、海運会社で働くことにする。 面白いのは、この物語における一応「善玉」であるところの白の女王が、汚れ仕事は他人にやらせるタイプの結構、嫌な女で あるということ。 地上世界に夢ばかり見て今期を逃した女性を登場させていること。 マッド・ハッター。 クレイジーな役をやらせると見事にクレイジーなジョニー・デップが、安定のクレイジーだった。(笑) トゥイードルダムとトゥイードルディーが、なぜ鳥に襲われてばかりなのかは、日本の子供たちには少し解りにくいかも。 元ネタは、マザーグースのこの歌だから。 Tweedledum and Tweedledee トゥイードルダムとトゥイードルディー Agreed to have a battle; 決闘しようと取り決めた For Tweedledum said Tweedledee トゥイードルダムが言うことにゃ、トゥイードルディは Had spoiled his nice new rattle. 彼のおニューのガラガラを壊してしまったんだとさ Just then flew down a monstrous crow, ちょどその時、舞い降りてきた大鴉 As big as a tar-barrel; タール樽ぐらいでかいやつ Which frightened both the heroes so, 二人の勇者は震えおののき They quite forgot their quarrel. 決闘なんか忘れたと この「アリス・イン・ワンダーランド」、ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」のディズニー・バージョンの後日談と いうことになっている。 そしてややこしいことに、そのさらに後日談というのが、現在公開中の「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」。 最近、映画の「続編」が多いよな。 確実に集客が見込めるからだろう。 ところで「銀魂」を実写で映画化するそうだ。 この作品、最初に単行本を出した時、あまり売れないだろうと部数を抑えたら売り切れ続出。 さらに最初にアニメ映画を公開したときもに、あまり客が来ないだろうと上映館を抑えたらまさかの大ヒット。 ……というなぜか毎回見くびられている(笑)SF人情時代劇コメディー。 監督は「アオイホノオ」や「勇者ヨシヒコ」の福田雄一監督。 主演は「ルパン三世」の(という紹介でいいのか?)小栗旬氏。 原作者の空知英秋氏も、 「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟」 と、喜びのコメントを寄せていた。 ファンが多いから、確実に集客が見込めるかもね。 寝る。2016年6月分へ 目次へ
2016年6月分へ 目次へ