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独 り 言 (2016年2月分)
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2016年2月29日(月)
日経が1面に、
〈アベノミクス「評価しない」50%〉
を見出しに記事を書いていた。
世論調査の結果だそうだ。
新聞の性質から調査対象を推測するに、経済界での評価が下がって来たのかな?

午前中。
地味な事務作業。

午後。
『金田一耕助 VS 明智小五郎』と『金田一耕助 VS 明智小五郎 ふたたび』(芦辺拓 角川文庫)読了。
芦辺先生の描く金田一耕助は、人の良い若者。
金田一がピンチに陥り、それを明智が救うというパターンが多い。
カッコイイのは明智の方だが、金田一の描写の方に愛を感じたなあ。

『〜ふたたび』の94ページ。
〈ただ白地に黒い、ただの影絵のようにしか見えなかった。ただその意味するところは〉
こういう同じ音を重ねるのって普通は避けるのだが、これは敢えてかな。
面白い文章だなと思った。

個人的に気に入った作品は、『〜ふたたび』の「探偵、魔都に集う」。
オリジナルの『獄門島』を読んで金田一耕助が復員して来た直後という設定に、
(金田一耕助は、どんな兵隊だったのだろうなあ?)
と、思った人は多いと思う。

『獄門島』には〈日本のほかの青年と同じように、かれもまたこんどの戦争にかりたてられ、人生でいちばん大事な期間を
空白で過ごしてきたのである〉と書いてあるのみだ。
その〈空白の期間〉を芦辺先生が想像して書いたのが、この作品。

東京の私学に通ったりアメリカに遊学した経験を持つ金田一は、出身地である東北の部隊に配属されたものの、同郷の者た
ちと肌が合わず、理不尽なビンタを食らって苦労する。
たぶんそんなことだったろうと私も想像していた通りで苦笑してしまった。
ファンはみんな同じ想像をしていたということか。

ところで『獄門島』の鬼頭千万太の出身地は瀬戸内海の小島という設定だが、金田一が東北出身者の部隊に居たということ
は、2人はどこで知り合ったのだろう?
ニューギニアの戦地か、復員船の中かな?

気に入ったセリフは「物語を継ぐもの」の中の、
〈現代の男性、特に少年たちはあまりに希望を奪われ、誇りを傷つけられている。よくもここまでと思うほどがんじがらめ
に縛られた結果、自分たちをヒーローに仮想することさえできなくなってしまった〉
芦辺先生の物語を書くものとしての痛切な叫びのような気がするな。

読みやすいので、退屈な旅のお供や午後のひとときにお勧めの作品。
ドラマ化もしたそうで、私は見ていないが金田一はイケメン俳優が演じたらしい。

寝る。 

2016年2月28日(日)
変な夢を見た。
他人の赤ん坊を母親の元に返すために、デパートの店内に似たダンジョンの中を彷徨う夢。
私は何の「守り人」になっていたんだ?

午後からメンサ・テスト合格者の会の例会。
錯視と人間の眼球の構造の話とか。

終了後は飲み会に参加してから帰宅。
『金田一耕助 VS 明智小五郎』(芦辺拓 角川文庫)を途中まで読む。
オムニバス短編の形で、オリジナルの作品の前日譚が書かれたパスティーシュ。

横溝正史が書いたオリジナルの『本陣殺人事件』で軽く触れられている金田一耕助が19歳だった時のエピソードや二十面相
の少年時代等が、読みやすい文体で書かれている。

……途中まで読んだところで午前0時。
そろそろ寝る。 

2016年2月27日(土)
良い天気だが、気温は低い。
NHKの連続テレビ小説「あさが来た」は、登場人物が明治風の言い回しをする時に下に字幕が出る。
たぶん最近の若い人に分からないからだと思う。
時間を隔てると言葉が通じにくくなるのだな。
現代人が戦国時代に時間旅行をしたら、会話を成立させるのに苦労することになるのだろう。

午後。
三省堂に行ったら地下の入り口前の広場でイベントの準備をしていた。
『百姓貴族 4』の発売記念イベントでゲストが来るのだと言う。
「え? 荒川弘先生が?」
と聞いたら、
「いえ、牛の着ぐるみです」
だと。
「でも、荒川弘先生の自画像をモデルにした着ぐるみですから……」
いや、着ぐるみは着ぐるみだと思う。(笑)

しばらくしたら着ぐるみが来たので、その場に並べてある『百姓貴族 4』を買おうとしたら、
「レジは店内です」
と、言われる。
こういうところが不便。

同人誌の即売会でさえ、タブレット端末を使ったレジを使用しているサークルもあるのだ。
この広場では始終、販促イベントが行われているのだから会場で清算が出来るシステムを入れれば売り上げの増加に繋がると
思うけどなあ。

おまけにイベントの係員はレジの場所も把握していなかった。
私は場所を知っていたから良いけれど、物を売るのにこの段取りの悪さは何なのだろう?

サイゼリアで食事を済ませて芳林堂に行ったら、両手いっぱいの本を抱えた1号くんと2号くんがいた。
芳林堂自己破産のニュースは知っていたが、最後にポイントカードの3倍サービスというのをやっているらしい。
抱えていた本を清算したらサービス券が貰えたそうで、
「俺、もう1周して来る」
と、1号くん。

2号くんと一緒に、先に帰ることに。
「面白い番組を録画しておいた」
と、2号くんが言うのでアパートへ寄ることに。
お勧めの番組というのは「翔んで埼玉」という作品についての著者、魔夜峰央氏へのインタビューだった。
魔夜先生、さすがエンテーテイナー。

1号くんが「2周目」を持って帰宅。
量は「1周目」と同じぐらいで『翔んで埼玉』(魔夜峰央 宝島社)が入っていたのには腰が抜けた。
(1号くんと2号くんは、同じ組み合わせの「父親」と「母親」から生まれている)
遺伝子って怖いなあ。

3人で近所の居酒屋へ。
1号くんがアメリカで「ダーレクのフィギュアセット」を買って来てくれたのだが、置き場所をどうしよう?
とりあえず2号くんに預かってもらうことにして、帰宅。

買って来た『百姓貴族 4』(荒川弘 新書館)を読む。
酪農あるある話漫画。
さすがに少しネタが切れて来たのか、フィクションが混じる。

フィクションは、人口増加で食糧難になった地球から火星を開拓するために出かけた開拓団の話。
SFギャグ漫画になっていた。

読んでいたら0時を回っていたので、そろそろ寝る。

2016年2月26日(金)
朝刊の政治面の首相答弁を読んだ。
〈まさに世界経済の収縮が実際に起こっているか、専門的見地から分析し判断していかなければならない〉
クイズ。
さて、この答弁は、どんな質問への答えでしょうか?

正解。
〈リーマン・ショックのような事態とは具体的にどういう事態か〉
政治家の言葉って、日本語じゃないよな。

午後。
体調不良は相変わらず。
テレビをつけたら映画「告発の行方」のラスト30分だった。

初めて観る映画だったが、どうやらこんなストーリーらしい。
露出の多い服装をした不良娘が、酔って店のジュークボックスから流れる音楽に乗ってセクシーダンスを踊り、ふざけて近く
にいた男性とキスをした直後にその男性を始めとする数人の男性に輪姦されたという事件の裁判で、これが強姦に当たり周囲
ではやし立てていた者は強姦を教唆したことになるのかが争われた結果……。
(日本だったら、こういう場合はどうなるのだろう?)

ゴチャゴチャした用件を済ませ。
「ワンパンマン 3」のおまけCDを聴く。
「ワンパンマン音頭」の音割れがひどいのは、こんなものなのか?

「快獣ブースカ」のDVDを観る。
当時の俳優の演技って、ひどかったんだな。(笑)
番組中、小学生が普通に爆薬を使用するのに驚いたが、考えたら昔は子供が普通に火薬で遊んでいたよな。

ブースカが捕獲され、助けようとした子供たちが檻に入れられ殺されそうに(?)なるという話。
子供たちが閉じ込められた施設は、野犬の収容所。
当時はそういう施設で働く従業員は悪者というイメージだったことが分かる。
解説書では「保健所の職員」と表現されていたが、この作品が作られた昭和41年(1966年)当時、野犬狩りは保健所の
管轄じゃなかった気がするのだが?

夜。
空想小説ワークショップ。
雑談で「宝塚版(雪組公演) るろうに剣心」の話になる。
原作には登場しないオリジナルの登場人物が出ることになった舞台裏の話。
雪組の芝居は、基本的に「女性ひとり男性2人」というパターンに物語を作ることになっている。
ところが「るろうに剣心」の原作には、ヒロイン神谷薫を巡る「もうひとりの男性」というのが出て来ない。

そこで「原作の登場人物の設定を変えてヒロインに恋する男にする」と「ヒロインに恋するオリジナルの登場人物を作る」と
いう2つの選択肢が生まれ、原作者側からの要望(原作キャラの性格設定をいじらないで欲しい)を通してオリジナルの登場
人物が生まれたのだそうだ。

「メアリー・スー」という言葉を初めて知った。
二次創作に登場するオリジナルキャラクターのことで、原作の世界観をぶちこわしにすると批判を浴びるタイプの登場人物であるらしい。

宝塚の脚本家は、オリジナルの登場人物が「メアリー・スー」になってしまうのではないかと危惧していたらしいが、原作者側
が「メアリー・スーを登場させてはならないことを理解している脚本家が創作する人物なら原作の世界観を壊すことはない
から大丈夫」とオリジナル案を推したのだとか。
(なるほど……)

「大馬鹿地蔵」が満員だったので「テング酒場」で飲んで帰宅。
寝る。 

2016年2月25日(木)
ここのところ、目が覚めると喉が痛い。
花粉症の薬を飲む。

午後。
ヒッチコックの「鳥」を観る。
「サイコ」と同じで、出だしはまるで違う物語っぽいパニックもの。

ヒロインである金持ちの我がまま娘と弁護士が出会うところから話が始まる。
若手弁護士に鼻っ柱をへし折られたヒロインが、仕返しにと父親が社長を務める新聞社の社員に頼んでその調査力を発揮。
弁護士が自分をペシャンコにした時にネタにした「ラブバード」を買って、イタズラを仕掛けるのだが、その帰り道でちょ
っとしたハプニング、カモメが額にぶつかって来て、弁護士に手当をして貰う羽目になる。
そんなきっかけで弁護士の自宅に夕食に招かれたヒロインだが、弁護士の母親の息子依存の強さが判明。
弁護士について調査している過程で知り合った小学校の教師が、実はかつて弁護士の彼女で、問題の母親のせいで別れたの
だという過去を知る……。

で、ご存知の通り、物語の中心は「ちょっとしたハプニング」の小道具であるカモメの方。
街全体が鳥の襲撃を受けるというパニック映画なのだ。
理屈でものを考えたいタイプの人には、ちょっと納得が行かないラストかも。

夕方。
郵便受けに「ワンパンマン 3」のDVDが届いていた。
サイタマに不覚をとったソニックが、修行に入った山で出会ったマタギに諭され自分の中のトラウマと対峙する話。
ソニックが修行中に出会ったイノシシの子供と、マタギ自身のトラウマの克服の物語が平行して描かれ、いいところに行っ
たところで……。

ソニックのサイタマという存在に対する怒りを、視聴者が追体験する仕組み(?)。
(うん、サイタマを倒したがる敵の気持ちが良く分かる)

体調がいよいよおかしくなって来たので横になったら夕方まで眠ってしまった。
起き上がってニュースを見ると、大阪の梅田で乗用車が歩道に乗り上げて通行人を跳ねる事故があったらしい。
こういう事故って最近、増えているのか?

夜。
「ちかえもん」を観る。
お初役の女優さん、今回は感情を全開にして大声で泣きわめく芝居。
こういう芝居は出来る役者らしい。
感情を「滲ませる」演技が苦手な人だったのだな。

喉の痛いのは、まだ治らない。
早めに寝てしまおう。 

2016年2月24日(水)
このところ外出が続いていたので、溜まっていた雑事をイロイロ。
午後。
午後のロードショー「デビルクエスト」を観る。

あまり期待しないで観たのだが、意外に面白かった。
ミステリーで、パターンとしては「宝の移送」。
あるものをA地点からB地点まで運ぶ、その間に起こる様々な出来事に寄って次第に明らかになる宝の正体と移送の意味……
というパターンの物語。

舞台は中世ヨーロッパ。
十字軍に従軍した主人公とその親友は、民間人までも虐殺する殺戮に疑問を持ち、軍を脱走する。
(この辺の物の考え方は、完全に現代人)

逮捕された主人公らは、釈放と引き換えに魔女の疑いをかけられた少女を裁判にかけるために修道院まで移送する仕事を引き
受ける。
移送チームのメンバーは、主人公とその親友、道案内に雇われた詐欺師、神父、騎士隊長。

問題の少女が魔女だとされた理由は、
・彼女が町外れにやって来たら街でペストが流行した。(でも彼女が近寄っていない町でもペストは流行している)
・尋問したら魔女だと告解した。(でも彼女の体には明らかに拷問を受けた傷がある)
等々、どうも決め手に欠ける。
神父は「魔女は嘘が上手いから気をつけろ」と忠告するのだが……

邦題は「デビルクエスト」だが、原題は “Season of the Witch” 。
キリスト教徒ではない日本人には「デビル=悪魔」も「Witch=魔女」も大差ない気がしてしまうが、たぶんキリスト教徒に
とってはこの違いは大きいのだろうと思う。
だからキリスト教徒がこの邦題を聞いたら、きっと「ないわー!」と思うだろうな。

ミステリー好きにお勧めの娯楽映画。

午後。
雑用の続き。

夜。
「歴史秘話ヒストリア」を見ていたら、外(池袋駅の方角)で緊急車両のサイレンの音がやたらうるさい。
(騒々しいなあ)
と、思いつつ番組を観る。
二・二六事件の時の話。
岡田首相が女中部屋に隠れ、後から様子を見に来た秘書官(味方)に、
「怪我はないか?」
と尋ねられた女中が、
「はい〈お怪我〉はございません」
と答える事で、首相を匿っていることを伝えるところがなかなか……。

「歴史秘話ヒストリア」が終わってニュース番組になったら、ついさっき池袋で交通事故があったと言う。
ニュースの画面に映っているのは、見覚えのある看板。
びっくりガードの坂を上がったところ(ジュンク堂の近く)らしい。

びっくりガードは、池袋の線路下を抜ける自動車道路。
東口と西口を繋ぐ道路なのだが、線路の下へぐっと潜ってまたぐっと上がる構造。
つまり坂道が急なのだ。
そして、西側から東側へ抜けたすぐ先が明治通り。
アクセルを踏み込んで急な坂道を上がったらいきなり大通りとの合流地点に出て、慌ててハンドル操作を間違えたとか?
今夜あの場所に立っていなくて良かったな……。

寝る。 

2016年2月23日(火)
午前中。
『世界が終わる前に』(山本弘 東京創元社)読了。
まさかの「引き」で終わっていた。
1800円の新刊本を買ってラストが「引き」とは。(笑)
たぶんこの本(〈BISビブリオバトル部シリーズ〉の3冊目)を買う人は、シリーズを読み続ける読者と思われたのだろう
なあ。
正解だが。(^^;

本の構成としては、表題作「世界が終わる前に」の前に番外編の「空の夏休み」が入っている。
ヒロインである伏木空(ふしき・そら)が、友人にコミケの売り子を頼まれてコスプレをするという話。

これはこれで別に良いのだが、万一、誤解をする人がいるといけないので。
コミケでコスプレをする人というのは、実は少数派。
売り子だからコスプレをしなくてはならないということもない。

コミケというのは、あくまで同人誌の即売会なので、コミケ参加者というのは「本を売る人」と「本を買う人」が主。
多くのコミケ参加者は「あなたが本を買いに行く時」のような服装をしているのだと思えばいい。

ただ一種のお祭りではあるので「初詣に振り袖を着ていく女性」ぐらいの割合でコスプレをする人もいる。
テレビの報道でコスプレをしたコミケ参加者が多く映るのは、初詣の報道で振り袖姿の女性が多く映るのと同じで、その方が
画面映えがするからだと思う。

さて、表題作の方。
今回の対戦相手は真鶴高校ミステリ研究会。
その会長である早乙女寿美歌というミステリアスな女子生徒にまつわる物語。

感想。
山本先生御自身が、あとがきに「ミステリは難しい!」と書いておられたが、本当にすぐに謎が解けてしまった。
残念ながら、今までのこのシリーズの中でストーリー的には文字通り一番「残念」。
ただ、このシリーズはストーリーというより作中の蘊蓄を楽しむ作品なのであまり問題だとは思わなかった。

昼。
虎ノ門に毛利衛さんの公演を聴きに行く。
会場は虎ノ門ヒルズフォーラム。
案内に〈東京メトロ「虎ノ門駅」1C出口より 徒歩5分〉と書いてあったのだが、念のため駅員に確認したら、
「当駅には1C出口というものはありません」
と言われてしまい、方向音痴としては途方に暮れる。
(正しくは「出口1」だったようで、GPSのお陰でどうにか辿り着いた)

虎ノ門ヒルズ森タワーの5階にあった。
この建物、1階によく見るアニメキャラの色違い(耳付き)みたいな彫像が飾られていて、足下に立っていた札を見たら、
「ぼく、とらのもん」
と書いてあって、全身脱力した。

さて、毛利さんの公演。
宇宙から地球を見た人は「人類皆兄弟」的な感覚を持つようになるのだなと思った。
もう何十年かして宇宙旅行をするのが普通になった世の中では、そういう感覚の人が増えるのだろうか?

帰り道で1号くんに電話。
帰国祝いに2人で飲む事にしたが、飲み屋が開くにはやや早い時間。
近所の店でお茶をしながら時間つぶし。
初めて入った店でだったのだが、ビスケットみたいなものがあったので注文したら塩味だったので少し驚いた。
乾パンとかよりもっと塩辛い味。

居酒屋の開店時刻になったので、移動。
たぶん本日から働き出したのだろう女性店員がいて、注文の決まり文句を一生懸命暗記して言っているようなが可愛かった。
(先輩店員が後ろについて、つっかえるとサポートしていた)

1号くんからニューヨークの土産話を聞く。
道路は思ったより汚れていなかったそうで(こいつのニューヨークの予備知識はアメコミから)、料理はあまり美味いものは
少なかったらしい。
正直「なぜこんな味のものを作った」というようなものもあったとか。

「ニューヨークでは迷子にならなかったか?」
と、聞いたら、
「地図を暗記して行ったから」
との返事。
1号くんの「父親」が、伝書鳩とあだ名される高IQ者だったことを思い出した。

「ニューヨークの地下鉄に乗ったら、いきなり演説みたいなことを始めた変な人がいた」
と、1号くん。
「知り合いの乗った地下鉄では、楽器を演奏し始めた人がいたそうで、そっちの方が良かったな」

「もしかしたら、その人も演説していたんじゃなくてコメディアンだったんじゃ?」
と聞いてみたら、
「でも、他の乗客が誰も笑わすに『うえーっ』って顔をしてたよ」
と言うので、
「なあみんな、俺の最高のジョークを聴いてくれ、隣の空き地に塀が……」
と言いかけたら1号くんに、
「かっこいいヘーだね」
とほざかれたので、
「俺は「フェーンス」とたまげちまったぜ!」
と、オチを付けてみた。
(な? 「うえーっ」って顔になるだろ?)

帰宅。
NHKの「新映像の世紀」という番組を観る。
若者のデモと歌声が本当に時代を変えた時代。

最近の若者はよく「歌を歌って世界が動くはずがない」と言うが、変わった時代もあったのだ。
デヴィッド・ボウイがベルリンの壁に向けてスピーカーを設置して “Heroes” 歌った日、壁の東側からから、
「ボウイ! ボウイ!」
という声が起こり、その2年後に本当にベルリンの壁が崩壊してしまったのだ。

激動の20世紀は、若者が世界の主役だったのだよなあ。
寝る。
 

2016年2月22日(月)
今朝はなんだか寒い。
2月なのだから寒くて当たり前なのだが、ここのところ暖かい日が続いていたので体が春と騙されていた。

昼。
「アンノウン」を観る。
外国(ドイツ)で事故に遭い、4日間意識を失っていた主人公。
目を覚まして妻の元へ行くと、妻は自分を知らないと言う。
なぜか?……というミステリーが前半。
謎が解けた後半は、アクションものになっている。
なんか中途半端。

ツッコミどころ。
空港に大事な荷物を置き忘れた「妻」が間抜け過ぎ。
ああいうシチュエーションで「妻」を信用する主人公もどうかしている。
そして、相変わらず世界のどこへ行っても英語で喋ろうとするアメリカ人。(笑)

夜。
Live Wireに「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#28」を聴きに行く。
ゲストは山本弘先生で、客席には芦辺拓先生と小浜徹也さんが来ているという「昨日の続き」っぽいイベント。

山本先生と池澤さん、小浜さんは東京創元社のイベントでビブリオバトルをやって来たばかりだとかで、その話。
池澤さんの発表がプレゼンとしては完璧だったのに、チャンプ本は別の本だったというビブリオバトルの面白さ。
ビブリオバトルを知らない堺さんに山本先生がルールを説明したのだが、イマイチ理解が難しいようだ。

1度やってみれば分かるのだが、「バトル」という言葉から、プレゼンの技術を競う競技だというイメージを持ってしまうと
そこで分からなくなってしまうのだと思う。
「すごく面白い本を見つけた」という話を、手短に5分で終わらせてもらうものと言えば分かりやすいか?

山本弘先生とビブリオバトルと言えば、もちろん〈BISビブリオバトル部シリーズ〉の新刊『世界が終わる前に』(東京創
元社)の話。
高校生が読んだ本を紹介するという物語なので、
「高校生が読みそうな本を選ぶのに苦労しました」
と、山本先生。
「でも、この作品のために新たに本を読むということは、あまりしませんでした」
(つまり、あの『男子高校生〜』も?)

作中で登場人物のひとりが紹介する本(もちろん実在の本)のタイトルなのだが、山本先生御自身が長過ぎてタイトルを思
い出せないという本も、既に読んでいたということに驚き。

(この本だ↓)
『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。I
ーーTime to Playーー〈上〉』

山本先生によると、作家の日常が非常にリアルに描かれていて面白いらしい。
『世界の終わる前に』に書かれていることなのだが、ラノベには〈カッコ服装未定絵師さん任せカッコとじ〉という指定方法
があるらしい。
つまり作中で、その登場人物はこういう服装をしていたと描写すべきところで、小説家がファッションに疎いので挿絵画家に
先にその登場人物の絵を描いてもらい、あとで絵を見ながら文章でその服装を表現して文中に挿入するという書き方。
そんなのアリだったのか!

ところで、今夜の会場に来る直前に、1号くん(山本先生のファン)から帰国を知らせるメールがあった。
奴は生意気にもアメリカに「デッドプール」の映画を観に行った上、ニューヨークを満喫しているっぽい大変羨ましい写真を
Twitterに上げていたので、こちらもLineからメッセージを送ってやることにした。
「いま山本弘先生が目の前でレオパルドンの話をしているぞ」
ザマア!

懇親会に出席。
「昨日、デパートの骨董市でフリーメーソンのマーク入りのグッズをいくつも見かけた」
という話をしたら、
「買っちゃえば?」
と言われたが、フリーメーソン、あんまりいらないな。

家に帰って、寝る。

2016年2月21日(日)
休日なので、佐藤編集長と池袋を散歩。
百貨店で骨董市をやっていたので覗いたら仏像が売られていた。

誕生仏があったので見ていたら、販売員らしき50代(60代?)の女性が近寄って来て、
「これは誕生仏なんです。そしてこちらはお地蔵様だそうで、私はさっき初めて違いを知ったんですが、坊主頭の方がお地蔵
様なんですよ」

(さっき初めて知ったって……???)
と、思いつつ別の仏像を手に取って、
「こちらの仏像は、タイのものですか?」
と、質問してみる。
「さあ、それは存じませんが……」
(知らないのかよ?)
「……ほら、こちらは底に穴があって、こっちは穴がないんです」
それは見れば分かる。
もちろん穴がない理由の説明とかは一切ない。

さすがにその売り場は離れた。
「自分が販売している物について、あそこまで商品知識のない店員は初めて見た」
「デパートの販売イベントだから」
と、佐藤編集長。
だって地蔵だよ、地蔵。
百歩譲って「誕生仏」を知らなかったとしても「地蔵」との違いぐらいは分かるだろう。

ちなみに誕生仏というのは、釈迦が生まれてすぐに7歩歩いて天地を指差し「天上天下唯我独尊」と言ったという伝承に基づ
いて形作られた仏像で、立って天地を差す手の形が特徴。
花祭り(釈迦の誕生日とされる4月8日)に寺院に行くと、この仏像が器に入れておいてあり「釈迦が『天上天下唯我独尊』
と唱えたとき天から甘露が降った」という伝承に基づいてひしゃくで仏像に甘茶を掛けるという仏教行事がある。

そして地蔵は……
「お地蔵さん」を見たことがない日本人っているのだろうか?
(仮に実物を見る機会がなくても、絵本の「かさじぞう」ぐらいは見たことがあると思うのだが)

日本人ならみんながなんとなく持っているはずと思っている共通認識を持たない相手に出会うと、こちらが不安定な気持ちに
なるものだな。

三省堂で『円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション 1』を買う。
999円。
買ってから中身を見たら、全122号で次号からは1998円だそうだ。
さすがに全号は買えないかな。

新宿5丁目へ。
何度も行った場所なのに、なぜか「新宿三丁目」の駅を出る通路で道に迷う。
駅の案内係みたいなお姉さんがいたので、5丁目の「三番街」の場所を聞いたら知らないと言われた。
お姉さんのタブレット端末のお陰でどうにか地下道の出口の場所が分かり、無事に「三番街」に到着。

見慣れないリサイクルショップの看板を見かけたので、中に入って、
「この店は以前からありましたか?」
と聞いたら、結構前から営業しているらしい。
「でも、看板を出したのは先月の末なんです」
なるほど、それは分からないな。(笑)
500円の肩掛け鞄を買う。

近くにガンダムファン向けみたいな店があったので、時間つぶしに入店。
最新の「ガンダム」のタイムシフト上映をやっていたので観るが、登場人物が雑談したり食事をしたり……一向に戦闘シーン
が始まらない。
(ちょっと苦手かも)

店を出て「Live Wire」へ。
開店にはやや早かったが準備に出て来た店長に「寒いから」と声を掛けられ店内へ。
持参の『怪奇探偵リジー&クリスタル』に山本弘先生のサインを頂く。
『世界の怪獣119』(同人誌)と『世界が終わる前に』(東京創元社)は、その場で購入して、もちろんサインも頂く。

芦辺拓先生と山本弘先生の(主に喋っていたのは芦辺先生だったが)対談は、すごく面白い。
昔の作品はネタの宝庫、なぜ今の若手はこうした作品の「オマージュ」や「インスパイアされた作品」を書かないのだろう?
と、紹介された作品のひとつ『あらしの白ばと(悪魔の家の巻)』。
作者は、あの西条八十である。

敵の館に忍び込んだ可憐な女学生、そこには「放し飼いにされたゴリラ」が!
そこで女学生(武子)は……
〈武子の右手は、すばやくゴリラののどをつかみ、いっしょうけんめいしめつけていました〉
というわけで、素手でゴリラを絞め殺してしまうのである。
(凄い! 凄すぎる!)

最近、男性読者が「ガラスのハート」になりすぎて困るという話。
主人公の男子学生が教室でクラスメートの女の子と言い合いをするというシーンを書いたら編集者にダメだと止められた。
今の男子は、女の子に「言い返される」ことに耐えられないというのだそうだ。
なんか……大丈夫か日本男児?

サイン会。
芦辺拓先生の『金田一耕助 vs 明智小五郎』と『金田一耕助 vs 明智小五郎ふたたび』(角川文庫)を買ってサインをして頂い
ていたら、
「こちらはいかがです?」
と、言われたので『殺人喜劇の13人』(創元推理文庫)も購入。
さすが芦辺先生、関西人、商売上手(笑)

懇親会に残ったのは関係者を除くと2人だけ。
小浜徹也さんと芦辺先生が2人で喋って、残りはそれを聞く感じ。

家に帰ったら日付が変わっていた。
寝る。 

2016年2月20日(土)
出かけようかと思っていたのだが、外は雨。
部屋にいることにする。

NHKの「週刊ニュース深読み」を見る。
アメリカの大統領選挙について。
今回の選挙、共和党の候補者も民主党の候補者も1番人気の人が揃って主張が極端。
どうなるんだという話。

ゲストのデーブ・スペクター(来日して長い=アメリカを離れて長い)が、この現状に戸惑っているのが伝わって来た。
実際の選挙が始まるまでは、世論調査と投票結果は違うだろうと考えていたのが、実際の投票でもこの両者に票が集まって
いるようなのだ。

2人を支持しているのは、いずれもアメリカの貧困層。
「生活が苦しいのは、移民が仕事を奪っているから」(共和党の候補者ドナルド・トランプ氏の主張)
「生活が苦しいのは、富裕層が富を独占しているから」(民主党の候補者バーニー・サンダース氏の主張)
で、それぞれ「移民を入れるな」「富の再分配を」と主張しているらしい。

この2人が人気ということは、現在、アメリカ人の多くが自分たちの生活を苦しいと感じ、それは自分の努力で解決できる
問題ではない(移民 or 富裕層をなんとかしないと解決できない)と思っているということなのだろうね。

午後。
2号くんが来る。
1号くんがツィッターに上げたという写真を見せて貰ったところ、ニューヨークを満喫しているようだ。
(写真のせいかもしれないが、食い物はあまり美味そうに見えなかった)

夜。
ニュース。
福島県や宮城県などの特産品などを紹介して東日本大震災からの復興をPRするために、韓国で今日から開かれる予定だっ
たイベントが、ソンドン(城東)区が、会場の使用を許可しないと通知してきたために中止になったそうだ。

NHKのニュースによると、
「地元自治体が、東京電力福島第一原発事故の影響が懸念されると主張する市民団体に配慮したものと見られる」
ということで、要するに「福島県や宮城県などの特産品」は、放射能で汚染されていると言われたということか?

ソンドン区(ソウル市内)は前日の19日になって突然、会場の使用を許可しないと通知してきたそうで、通知のタイミング
にも問題があると思うな。

続いて少子化問題の特集を観る。
政府が予算が児童福祉にかけている予算が高齢者への福祉にかけている予算に比べてあまりにも少ないという話。
フランスでは、少子化対策のために子供を産んだ親への手当を厚くした結果、出生率が上がったそうだ。
日本でも子供のいる世帯に厚く手当を出そうという案が出ているという話題で、元財務省の役人だとかという男性がこの案
に反対する立場から発言したのだが、要約すると「コンセンサスが取れるかどうか分からない」。

この「元役人」という人は何度か発言したのだが、全体に主語と述語が呼応していない日本語で喋る人だった。
曖昧なニュアンスの言葉を羅列していって、最後に「それがあるので難しい」とまとめる喋り方。
そしてよく聴くと、羅列した言葉に文章の主語になるもの(「それ」が示すもの)がないのだ。
典型的な役人のはぐらかし答弁だな。

で、番組の終わりの方で「少子化のために税負担を増やすのはありか?」という質問をしたら(双方向機能を使ってリアルタ
イムで集計を行った)、80%が「あり」と回答。
コンセンサス、取れてるじゃん。(笑)

まあ、こういう番組を見ている視聴者だからということも大きいと思うが、個人が母数の大きな統計を取るのが困難である
ことを利用して、都合の良い統計数値を使って「陳情者を撃退する」役人の手法は、そろそろ使えなくなって来ているのでは
ないだろうか?
(しかしこの元役人、あまりに分かりやすい「クソ役人」だった。もしかして「やらせ」かね?)

寝る。

2016年2月19日(金)
午前中は雑用で潰れてしまった。
午後。
午後のロードショーで「ハンニバル」を観る。
「羊たちの沈黙」の続編と言うから期待したのに、なんじゃこりゃ?
お昼の番組にふさわしく、グロシーンをカットしてしまったためか、話がとても分かりにくい。

物語は「羊たちの沈黙」で、そこはかとなく匂わせたことで良い感じを出していたハンニバル・レクター博士とクラリス・
スターリングの関係を中心に据えたストーリー。
レクター博士に恨みを持つ大富豪の協力で、博士を追うことになったのだが……

感想。
そこはかとなく匂わせて成功したものは、そこはかとないままにしておいた方が良いな。

夜。
「大森望のSF喫茶#21 谷山浩子、ふたたび」を聴きに五反田の「ゲンロンカフェ」へ。
5時半過ぎに会場に着くと、入り口の閉じた扉の前ですでに待っている人が5人ほど。
谷山浩子、さすが。

開場時刻になったので、中に入ってナポリタンを注文。
今日のナポリタンは、普通に美味しかった。
(たまに失敗しちゃうのかな?)

「『谷山浩子童話館』から『真夜中の図書館』まで」というサブタイトルが付いていたのだが、会話の内容は、谷山さんが
最近観たドラマの話。
「ちかえもん」のお初の役の女優さんを谷山さんは褒めていた。
「衣裳も似合ってすごく素敵」
それは確かにその通り。
衣裳やメイクの担当者は素晴らしい仕事をしているのだ。

イベント開始50分頃に入り口付近で「ドタン」と人が倒れる音がした。
スタッフが慌ただしく救急車を呼ぶが、舞台上からは死角になっていて見えない位置。
当然、何も知らない谷山さん、大森さんは普通にトークを進めている。
しばらくして救急車のサイレンが建物の前で止まった。

トークを続ける出演者に、スタッフが「休憩に入って下さい」と言いに行くが、2人とも理由が分からない。
確かに休憩の時刻にはなっているが、このイベントは通常はそういうものにかなりルーズ。
「え?」みたいな顔をしつつ大森さんが「では、前半の終了です」。
その声を合図にスタッフが生放送(ニコニコ動画)のカメラを切るように言い、会場のドアが開く。
客席が前半の終了を受けて一斉に拍手。
同時に入って来た救急隊員が、一瞬「は?」という顔をしたのが見えた。

つまり救急隊員目線で考えると、
「119番通報を受けて駆けつけた現場で、ドアを開けたら満席の客席から一斉の拍手」
という状態だったわけだ。
シリアスな場面なのに、つい笑いそうになってしまったぞ。

救急隊員、患者を動かして良い状態なのかどうかを見極めるために10分間ほどその場でいろいろと処置。
その間、放送は開始できない。
結果、本日の休憩は15分以上長引いてしまった。
ちなみにその間に谷山さんと大森さんが行っていた「雑談」は「仮想現実とアニメ『電脳コイル』について」だった。

放送が開始して、ゲームとか谷山さんが買ったまま読んでいない本のタイトルの話とか。
最後の質問コーナーでの、客席からの質問。
「『悲しみの時計少女』のモデルとなった建物はどこにあるのですか?」

谷山さんの答え。(もっと長いがだいたいこんな感じ)
「鎌倉駅を出て左にしばらく行くの。綾辻さんと、○○さんんと、××さんと一緒に行ったのよ。そうしたら『こんな建物が
ある』って言った人がいたの。「うわあ、人が住んでるのかなあ」って……そうそう、帰り道でボルシチの匂いがしたわ。
お店があったのかしら? それでね、綾辻さんもその建物が気に入って『時計館の殺人』を書いたのよ」
さすがは谷山浩子!

ボルシチの匂いがしたということは「露西亜亭」前を通ったのだろうなあ。
ということは「左に行く道」というのは小町通りか?
……と、私の推理はせいぜいこの辺で止まってしまったのだが、さすがは谷山浩子ファン!
谷山さんのこの発言内容から検索して、その場でちゃんと建物の場所を突き止めてしまった。

10時半にイベント終了。
串焼き屋でビールを飲んで帰宅。
寝る。 

2016年2月18日(木)
朝刊の1面トップが、
〈マイナス金利 家計にも〉
で、ゆうちょ銀行がさらなる預貯金金利の引き下げを検討中。
若年層は「貯金しても利息がそんなに付かないのなら、思い切って使ってしまおう」と思う者もいるかもしれないが、この先
の収入増が見込めない高齢者は、不安から生活費を切り詰めるのではないか?

「金を使うと良い事がある」で経済政策を考えて欲しいのだよな。
「金を貯めてもろくなことにならない」では「貯めなければ、もっとろくなことにならないのでは」という不安が先に立つ。
脅かして動かそうとしたら、相手が恐怖に固まっちゃったというのが、日本経済の現状に思えるが。

午後。
『竜の卵』(ロバート・L・フォワード 山高昭訳)読了。

地球に近づいて来る中性子星の上に体長5ミリで人間の100万倍の生活速度を持つ「チーラ」という知的生命体が生まれる
彼らは次第に文明を発達させ、ある日地球人とのファーストコンタクトを果たす。
最初は地球人から知識を教わっていたチーラたちは間もなく(地球時間で数時間)地球人の文明を追い越し、逆に知識を授け
てくれるのだった……。

面白かった。
特に前半の地球人があまり出て来ないところが。
やっぱり私は宇宙人の出て来るSFって好きなんだな。

ネットのニュース。
〈自民党の丸山和也参院議員は17日の参院憲法審査会で、「今、米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引く。これ
は奴隷ですよ」などと発言した〉(読売電子版)

「(米国の建国時に)奴隷が大統領になることは考えもしない」という発言に続くものだそうで、言いたかったのはたぶん、
「米国の建国時には奴隷の立場だった黒人が、今は大統領になっている」
なのだろうな。

ただ、アメリカ人はこの問題について非常にナーヴァスなので、言い方を気をつけた方が良いと思う。
それよりも、もうひとつの発言、
「日本が米国の51番目の州になれば、集団的自衛権は全く問題にならないし、拉致問題も起こらなかった」
こっちの方がやばくないか?
どういう文脈で、こんな発言が出て来たんだろう?

夜。
「ちかえもん」を観る。
お初役の女優さん、相変わらず下手。
他がベテラン揃いだから、目立ってしまうんだよね。
(時代劇が向いていない人なのかなあ?)

徳兵衛を演る小池徹平もやりにくかろう。

例えば憎い仇の息子、徳兵衛を騙して取り入った遊女お初に恋心が芽生え、自害しようとした徳兵衛に思わず、
「徳さま、お怪我はおまへんか?!」と駆け寄るシーン。

お初のセリフにあまりにも情が籠っていないので、続く徳兵衛の、
「お初、もう芝居はせんでええのや」
のセリフが宙に浮く。
だってわざとらしい「お怪我はおまへんか?」の後に「もう芝居はせんでええのや」と続いたら、観ているこっちも「うん、
そうだよね」になってしまう。

時代劇って「表面的な感情」と「内面の感情」のズレを楽しむ芝居が多いのだが、そう言えば、最近のドラマって妙に感情を
説明するセリフが多いよな。

もし今風の演出で「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」とかをやったら、見染の場で花魁八つ橋が「振り返って
微笑む」場面で、自分がなぜここで振り返って微笑むのかを長々と説明しそう。(笑)

風呂に入って、寝る。 

2016年2月17日(水)
今日は1号くんと映画を観に行く約束。
午前中の中途ハンパな時間に『竜の卵』(ロバート・L・フォワード 山高昭訳 ハヤカワ文庫)を読む。
アマゾンの書評に〈おもしろいのは最後の章だけ〉と書いていた人がいたので、少し不安だったのだが、かなり面白いSF。
中性子星に住む小型の知的生物が「数」の概念を発見する下りは、実にエキサイティング。

ある場所まで旅をするのに、食糧として果実を持って行くとする。
果実には1つにつき1個の種が入っている。
前回その場所から戻って来る時に食べた果実の種が残っていた。
食糧として持って行くべき果実が、その種の数より少ないと旅の半ばで果実が足りなくなる。
……以上の内容を「数」という概念がない者に説明してみよう。

「数」という概念に気づいた者は、一種の予言者となるのだ。
数学って、面白い!

さて、10時半に1号くんと待ち合わせて新宿へ。
チケットを買ってから昼食を摂り、映画館に戻る。
「オデッセイ」
『火星の人』の映画化。(以下、ややネタバレあり)

『火星の人』の内容をジャニーズ風に説明すると「火星の出張ダッシュ村をオンリーワンでやる話」。
正直、あんなジャガイモを作るだけの小説をどうやって映像化したのだろうと思っていた。
(小説は十分に面白いのだが、絵的に考えるとかなり地味)

今回は1号くんの「この映画はイモを食いながら観るべきだ」との提案に従ってフライドポテトを買って観たのだが、なんと
「ジャガイモ栽培」の場面が早回しの映像になっていた!
小説ではかなり重要なシーンなのだが、おっさんがただ畑を耕している場面は観客を退屈させると判断したのだろう。
正しいと思う。

小説版では、前向きな火星の人とウザイ地球の人々が交互に登場したが、映画では火星のシーンを大幅に減らし、その代わり
地球の人々をやや前向きな感じにしてウザさを軽減していた。
これはこれで良いと思う。

そして原作にはない「アイアンマンごっこ」の場面を挿入して、これを映像的な見せ場にした。
面白かったので、この改変はOK。

原作は、そもそもがネット小説だった。
ネット小説は出版社(編集者)の手を借りなくてもひとりで書けるもの。
パンフレットによると、作者は15歳の時から国立研究所でプログラマーとして働いていたという人物。
「ひとりぼっち」になった主人公が楽しげで、地球の人々の人間関係がウザイのは、そういう人だからだろう。
彼はきっと「他人に邪魔されない方が物事は上手く行く」という経験を積み重ねて来たのだろうな。

NASAがミッションに失敗して、中国に助けてもらうという流れの部分で、アメリカ人スタッフが中国人スタッフに、
「我々のやり方でやる」
と宣言するシーンは、原作にはなかった。
やっぱり「中国にただ助けてもらうアメリカ」は、アメリカ人には受けないと思ったのかな?
どっちの国の人でもない日本人の私は「なんでアメリカは、助けてもらう時にも偉そうなのだろう?」と感じたが。

個人的に残念だったところ。
「見て見て! おっぱい!ー>(.Y.) 」が画面に映らなかったこと。(リアクションのみだった)
女性広報官が「あなたにタマがついてたら〜」と言うシーンがカットされていたこと。

納得いかなかったところ。
ワトニーの髭。
あれはある日から急に剃るのを止めたということか?
それまでは毎日きれいに剃っていたのに?

リドリー・スコット(本映画の監督であり「エイリアン」の監督でもある)だなあ、と思ったシーン。
アンテナを抜くシーンにやたら時間をかけて(しかも原作にない「折れたアンテナが体内に残ってしまい、それを取り出す」
というシーンまで付け加えて)映像化した点。
(「グロ」好きなんだなあ)

帰りは1号くんの家へ。
「やっぱりイモだろう」
ということで、ポテトサラダを食べる。
サーモンと生ハムで表現した火星の地表の上に、オリーブとチーズで出来たヘルメット姿のワトニーが立っている「火星の人
サラダ」。
感想「イモは美味い」。

ビールを飲みながら『竜の卵』の「数」の概念の発見の話をしてみたが、あまり乗って来なかった。
(1号くん、タイプとして文系)
代わりに『怪奇探偵リジー&クリスタル』(山本弘 角川書店)は読みたがった。

1号くんが明日の準備(アメリカへ行くそうだ)で忙しくなったので、2号くんを誘って「養老乃瀧」へ。
2号くんにも同じように『竜の卵』の話をしてみたら、
「胸熱だ!」
と、感動された。
『リジー&クリスタル』には、ほとんど興味を示さなかったが。
ほとんど同年代で一緒に暮らしている2人でも、関心を抱くポイントには差があるのだな。

閉店時間まで飲んでから帰宅。
寝る。  

2016年2月16日(火)
午前中。
『竜の卵』(ロバート・L・フォワード 山高昭訳 ハヤカワ文庫)を読み始める。
中性子星に住む隊長ミリほどの異星人の話。
地球の科学者がその中性子星を発見するのが2020年という設定。
この作品が発表されたのは1982年。
発表当時に2020年という文字を見た読者は「未来」をイメージしたのだろうな。

夜。
五反田の「ゲンロンカフェ」に、〈男たちが語る『スター・ウォーズ エピソードVII』──なぜハン・ソロはベンに一発食ら
わせないのか〉を聴きに行く。
出演者は、夏野剛氏、黒瀬陽平氏、東浩紀氏の3人。
東浩紀氏が入っていることに嫌な予感がしたので、早めに五反田に行ってサイゼリアで夕食を済ませる。

「スター・ウォーズ」とは、父親(あるいはそれに代わる者)による子育ての失敗の物語なのではないかという話。
オビ・ワンは、アナキンを教育し損ね、今回のエピソードVIIでは暗黒面に落ちたベンが登場する。
会場で、はるこんスタッフのO氏から、
「ベンって誰?」
という質問を受けたが、たぶん主催者側もネタバレに配慮して敢えて分かりにくいベンの名前を使ったのだろうな。
(注:ここで言っているベンは、オビ・ワンのことではない。)

3名の出演者によると、最近のディズニーは「男性の否定」を行っているのだそうだ。
(例えば「アナと雪の女王」)
で、エピソードVIIに登場する男性陣は、軒並み弱い。

そしてLGBTへの配慮を強めているのだとか。
(ハン・ソロとチューバッカとの関係には同性愛の匂いが感じられるのだとか)

そして「スター・ウォーズ」は血縁の物語であるという視点から、今後の展開を予想。
今回初登場のヒロイン「レン」は、きっと何らかの形でルークの血縁であるのだろう……という話から、トークはあまり上品
ではない方向へ。
(出演者が酔っぱらい出したことも原因のひとつだと思う)

「素面じゃ聴いちゃいらんねえ」状態になり、こっちもクラウディ・ベイを注文。
いつしか話はスター・ウォーズを離れ、宮崎アニメ、そして清原事件、ベッキー騒動へ。
ベッキーは騙された側だというのが夏野氏の意見で、20代の相手の男が「結婚」と「交際」の境界線の高さに気づいていな
かったのだろうと述べていた。
そこから導き出された夏野氏の結論は、
「だから、結婚なんかしちゃいけないね!」
(そっちかい?)

2時間の予定のトークは、4時間を超え、ついに店員からストップがかかる。
客が終電を気にして帰り始めてしまった上、店の閉店時間になってしまったのだ。

結論としては「男の子を産んじゃいかん」。
「だって男の子は性犯罪の加害者になるから」
(えーと????)

終電で帰宅。
寝る。 

2016年2月15日(月)
新聞休刊日。

昼頃のネットのニュースによると、
安倍首相は今日の国会答弁で、年初来の大幅な株価下落の原因について「海外要因が背景」と述べ、
「企業収益は過去最高となり、就業者数は110万人以上増加するなど、日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は確かなものと確
認している」
と強調したのだそうだ。

午後。
「地球が静止する日」をやっていたので、観る。
1951年公開の「地球の静止する日」のリメイク版で、キアヌ・リーブス主演。
話題になった作品だったが、まだ観ていなかったのだ。
(旧作の「地球の静止する日」の方はDVDで観ている。)

とても楽しみにして観始める。
普通の母親だったヘレンが世界的な科学者に変わったのは時代のせいだとして、良い子のボビー少年がクソガキのジェイコブ
に変わっていたのが、かなり不満。
ヘレンが科学者になってしまったので、バーンハート教授とのルートがヘレン経由で完成してしまい、やることのなくなった
ボビーには、逆に足を引っ張る役割が振り分けられたのか?

ストーリー。
ある日、地球にやって来た宇宙人。
「地球の人類は、戦争やら環境破壊やらろくなことをしないから、地球の他の生命を守るために滅ぼす」
と言う。
宇宙人、すごい護衛用ロボットを持っているのに、なぜかそれを使って身を守ろうとせず、その結果、無駄にピンチに陥る。
そして「地球人を全滅させる」というほどの決意を「継子を自分より優先したお母さんが偉いから」だけの理由で撤回してし
まうのだ。
キアヌ・リーブスとジェニファー・コネリーとジェイデン・スミス(ウィル・スミスの息子)が出演している。
俳優の無駄遣い。

夕方。
アマゾンから荷物が届いていた。
『怪奇探偵リジー&クリスタル』(山本弘 角川書店)。
1930年代のアメリカを舞台に、2人組の女探偵が活躍する話。

もちろんオタクの山本先生の作品であるから、オタク知識は満載。
例を挙げると、ヒロインのひとりクリスタルと、その友人である少年〈レイ〉とのこんなやりとり、
「そうそう、ハリーの奴も来るって」
「恐竜の人形、作ってる人?」

恐竜の人形を作ってる〈ハリー〉と、その友だちの〈レイ〉だと?
そんな歴史的会合なら、私もぜひ同席したい!
……と思ったら、予想通りの結果に。(笑)
まあ、そんなわけでイロイロと満載なわけだ。

ところで、山本弘先生の作品を若い女性に勧めてみると、なぜか非常にウケが良い。
女性を主人公にした男性作家の作品というのは珍しくないが、女性の心理描写のようなものが上手いからだろう。
母親による「子殺し」を、ここまでリアルに書ける男性作家は珍しいと思う。

特撮系のオタク知識が豊富で、かつ女性心理に寄り添えるという読者にオススメ。
(そして山本先生、やっぱり真性のロリだ)

夕刊の1面トップ。
〈GDP実質年1.4%減〉
〈10〜12月 2期ぶりマイナス〉
〈個人消費・輸出振るわず〉

輸出については「海外要因」なのかも知れないが、個人消費の低迷は、政府の経済政策に対する不信感が大きいと思う。
「先が見えないので、とりあえずは節約しておこう」が、庶民感情の偽らざる本音なのだと思うよ。

「クローズアップ現代」
CCRC(Continuing Care Retirement Community)について。
CCRCとは、より便利で充実した環境の土地に定年後の健康なうちに移住して地域との繋がりを持ち、最期を迎えるための
共同体のことで、海外では成功しているので日本でもやろうと政府が音頭をとっている。

で、日本での失敗例。
そうした移住を望む人がそもそも少ないので採算が合わず、予定していた施設を建設する予算が足りなくなった。
人手不足で介護の手が足りず、長期にわたる入所待ちとなっている。

海外と日本との違い。
海外でCCRCを利用しているのは、そもそもが富裕層。
「予算がないの? じゃあ私が出すわ」
「人手がないの? じゃあ私が雇うわ」
そういう人たちの共同体なら、問題はすぐに解決される。
しかし日本の場合「CCRC内に住居を買うために、退職金をはたいてしまった」とかいう人もいるわけで。
金持ちの贅沢な老後生活を例に福祉としての高齢者政策を行おうとしているところに、かなりの無理がある。

日本の成功例として紹介されていたもの。
高齢者と若年層を同じ場所に移住させるという例。
「近所の子供に手作り玩具の作り方を教えて生き生きと暮らす高齢者」

もうひとつの例は、
「近所の高齢者に子供に手作り玩具の作り方を教えて貰って助かっているという若い母親」
……ちょっと待て?
これは、さっきと同じ人だ!

つまるところ「成功例」は、この1組しか見つけられなかったということか?
そして「子供が喜ぶ玩具の作り方」みたいな技術を持っている高齢者って、そういないんじゃ?

これは国谷キャスター(政府の気に入らない方向の番組を作ったために降板させられるという噂の人)による最後の闘いなの
だろうか?

ネットのニュース。
読売新聞による世論調査。
〈安倍内閣の支持率は52%で、前回調査(1月30〜31日)の56%から4ポイント低下した。不支持率は36%(前回
34%)だった〉
〈安倍内閣の経済政策を「評価する」とした人は39%(前回47%)〉
安倍さんの経済政策は、いい加減、何らかの目に見える形での良い結果を出さないと、まずいんじゃないか?

寝る。 

2016年2月14日(日)
午前中。
疲労が体に残っているのが分かる。
こういうところが年齢だな。

午後。
天気も良くなったので外出。
コート着て出ようと思ったら熱いのでパーカーにしたらそれでも暑くて外に出てすぐに脱いでしまう。
道を歩いている人は、半袖のTシャツ(男性)、冬物のコート(ご年配の婦人)という感じの服装。
既に空気は初夏の湿気。

東池袋まで行ってダイソーで湯たんぽを買う(200円)。
(いいんだ、来年も使えるし)

サンシャイン60の中を散歩してから東急ハンズへ行こうとエスカレーターを上がっていたら、なんか歌が聞こえる。
(悪いけど、下手だ)
地上に出たら執事喫茶の店員(?)が、5人ぐらいで歌っていた。
普通に歌えば良いのに無理してイケボ(二枚目風の気取った声のことらしい)っぽく発声しようとするので、声が伸びない。
下手に聞こえる。
ハンズも客引きのつもりかも知れないが、あれじゃ逆に客が引いちゃうんじゃなかろうか。

東急ハンズ店内。
「表情筋用筋トレグッズ」が豊富なのに驚いた。
きれいな顔になるために、重りの付いた器具を口にくわえて筋トレをするらしい。

顔がきれいなだけの女をバカする風潮があるが、あんな器具(表情筋用のダンベルみたいなもの)をくわえて毎日筋トレに励
んでいる姿を想像すると、なかなか侮れないものがあるような。

セブンイレブンで、100円のチョコレートを買って帰宅。
佐藤編集長が手作りケーキを持って来てくれたので、食べる。
ケーキは、一生懸命作ってくれた感じの味がした。
「不味い?」
と聞かれたので、
「いや、美味しいよ」
と、答えると、
「じゃあ、また焼くね」
いや、それはいい。(^^;

夕食を食べて、寝る。 

2016年2月13日(土)
今日は沼津ではるこんのスタッフ会議&会場の下見。
副都心線(東横線)→JR在来線→新幹線→JR在来線というルート。
なぜそのルートかと言うと、Yahoo!で一番上に表示されたルートだったから。

新幹線は自由席だが余裕で座れた。
天気は、列車の移動に従って、曇り→晴れ→曇り。

ところで新幹線の中のコンセントにある注意書き、
〈停電又は、電圧が変動することがありますのでご注意ください〉
コレ、何をどういう風に〈ご注意〉すれば良いのだろう?

三島で乗り換えて、沼津。
北口に出ると、鳩の群れが芝生の上に座っていた。
こういう光景は初めて見る。
地面の上の鳩というのは、すぐに逃げられるように立っているのが普通だと思っていたのだが、群れの大半(十数羽いた)が
ほっこりと脚を折って座っている状態なのだ。
芝生には垣根とか柵とか一切ない。
道のすぐ脇、数歩歩けば鳩の群れの中という距離。
(沼津、すごく平和なのか?)

プラサヴェルテに到着。
スタッフと昼食を摂ってから会議。
会場の人とも打ち合わせ。
どうでもいいが、はるこんの幹部の人と会場の担当者と私の誕生日が4月17日(はるこん当日)であることが判明。
「打ち上げは誕生会にしよう」という案が浮上する。(ヲイヲイ)

会場見学のあと、打ち上げの店の下見に行くことに。
外に出たら雨が降り出していて、まもなく土砂降りに。
会場の方お勧めの店へ行ったのだが、飲み物を頼む度に全員で回し飲み、瓶のラベルを撮影する団体って、店の人は何だと思
ったろう?

新幹線で帰宅。
新横浜で降りようとしたら隣の車両の出口付近で女性がひとり倒れた様子。
(ご存知の通り、新幹線の出口は車両の連結部付近にある。だから女性が倒れたのは連結部の向こう側になる)

貧血だったようで、顔色の悪い女性の体を周囲の乗客が協力して支えていた。
よく文章で見かける「人が倒れてもみんなが知らんぷりしている街」って、いったい日本のどこにあるのだろうね?

帰宅。
乗り換えの時に落とした鞄が嫌な音を立てたのが気になっていたので確認したら、MacBook Airの角がひしゃげていた。
開閉が上手くいかなくなっていたので、ペンチとやすりを使って修理(Apple専門店で絶対に推奨していないやり方だ)。

寝る。

2016年2月12日(金)
朝刊の1面の記事。
〈「重力波」を初観測〉

重さを持つ物体は「重力」によって周囲の時空を歪める。
よく物理の解説書なんかで「ゴムシートの上に乗せられた鉄球」のモデルで説明される、あの現象だ。
物体が動くと、その歪みが波となって伝わっていく。
これが「時空のさざ波」重力波だ。
「さざ波」というぐらいだけら極微弱で、観測が難しいとされていた。

今回、アメリカの研究チームはワシントン州とルイジアナ州の2ヶ所に1辺4キロメートルのL字型をした巨大な
観測施設(LIGO=ライゴ)を建設した。
重力波が地上に届くと空間が歪み、L字の中心から両端までの距離にズレが生じる。
このズレを観測することによって重力波の観測に成功したのだそうだ。
すごいな。

NHKで、朝の情報番組を観ていたら臨時ニュースが入った。
「日経平均1万5000円割れ」
円高も進んでいるようだ(昨日のロンドン市場で、1ドル=110円台)。
黒田さん、次の手は考えているのか?

昼。
「ハワイ5−0」
マグロを釣り上げたアメリカ人が、知人の店に持ち込んで料理してもらう。
出て来たのは、マグロの刺身の乗ったサラダ。
「調理代金」を請求されたそのアメリカ人は不当であると主張する、
「調理してないじゃん。火も通してなくて調理?」
刺身の立場はどうなるんだよ?(笑)

午後。
風邪なのか花粉症なのか分からない症状に悩む。
今年の花粉症は喉に来るのか?

夕方。
空想小説ワークショップ。
教室の近くで食事。
ポテトのホットサンド。
ジャガイモをパンに挟んで焼いたやつ。
すごく糖質。(^^;

本日の授業は講評。
私の作品は、状況説明での登場人物の喋り過ぎ&主人公の心理の描写不足が指摘される。
そして「昭和っぽい」とも。
 気がつけば 初老もはるか過去の年齢(とし)

帰宅。
テレビをつけたら池上解説番組をやっていた。
テーマは「戦争はなぜなくならないのか?」。

戦前の大阪朝日新聞の辿った、
戦争反対→不買運動→販売部数減少→戦争賛美へ方向転換
についてが解説されていた。
戦時中の朝日新聞と言うと、右翼色の強い新聞という印象だったのだが、そういうわけか。
朝日を「左翼だ」という人がいるが、あそこはそこまでポリシーのある新聞じゃないんだ。
節操のない新聞なんだよ。

そして池上さん、そういうマスコミの「節操のなさ」を危惧しているようだ。
大衆の耳に心地良い報道をすれば新聞は売れる。
「日本の悪口は聞きたくない」
という人に、
「デスヨネー」
ばかりやっていては、例えば政府の政策の失敗を報じるのが遅れる。

海外の人気ドラマを観ると良いのは、日本のマスコミを通さないその国の国民の「感覚」が分かる点。
「ハワイ5−0」は、リメイクドラマとは言え、セリフにやたら「日本の真珠湾攻撃」の話が出て来る。
「日本が大好き」じゃないアメリカ人だって大勢いるのだということが伝わって来る。

ところでこの番組中、またも臨時ニュースが入った。
北朝鮮が拉致被害者の調査の中止を決定したそうだ。
速報レロップでは理由の説明はなかったが、たぶん例の「人工衛星」に文句を付けられたからだろう。

調査を開始すると言って援助を取り付け、進捗報告はのらりくらりとかわし、難癖をつけて調査打ち切り。
ここまで予想通りのことをやってくれると、笑いが出る。
そして、こんな分かり切った結果を予想出来ずに乗せられた日本の政治家もなんだかな。
日本政府は本気で拉致被害者の調査をやる気なのかと疑ってしまう。

寝ようか。 

2016年2月11日(木)
北朝鮮が発射した「人工衛星」は、安定して軌道に乗ったらしい。
にもかかわらず、これを「ミサイル」と言い続けるのはどうなんだろう?
ミサイルなら飛んで行ってしまえば危険はないが、軍事衛星ならそうはいかない。

北朝鮮が「車」だと主張するものを、いや「大砲」だろうと言っていたら、実は「戦車」だったみたいな話ではないか。
相手の目的が軍事的なものだと推測されるのなら「ミサイル」より「人工衛星」の方がより危険だ。
なんでいつまでも「ミサイル」とかのんきなことを言っているのだろう?
北朝鮮の「人工衛星」が今も頭上を飛んでいるのだぞ。

午後。
はるこんのミーティング。

魚之介で飲んで帰宅。
寝る。 

2016年2月10日(水)
朝。
〈長期金利 初のマイナス〉
という記事が1面のトップだった。

〈9日の東京市場では早朝から海外投資家による日本国債の買い注文が膨らんだ〉
その結果、
〈指標となる新発10年物国債の年利回りが一時、マイナス0.035%まで低下(価格は上昇)した〉
とのこと。

関連記事が3面に載っていて、
〈想定外の波乱 日銀に試練〉

この〈想定外〉という文句、何か騒動が起きる度に責任を取るべき立場の人間から発せられるが、正直に、
「私の想定が甘過ぎました」
と言うべきなんじゃなかろうか?
この事態を想定していた人は、結構いたと思うぞ。

記事には、
〈(日銀の)行内からは「市場参加者は悲観的すぎる」との悲鳴も聞こえる〉()内は崎田の補足
などと書かれているが、自分たちの方が楽観的すぎるとは思わないのだろうか?


午後。
明後日のワークショップの課題(短編小説を1本書く)をやっていなかったことを思い出す。
なので、書く。

夕方。
仕上げて、送信。

夕刊の〈アートセレクト〉欄に「マジカル・ガール」というスペインの若手監督の映画が紹介されていた。
映画のストーリーは、失業中の父親が、病気で余命わずかな娘の望みを叶えたいと犯罪に手を染めてしまい……という話。

その望みとは「魔法少女ユキコ」のドレスを着て踊ること。
「高価なドレス」を買うため父親が犯罪を犯すわけなのだが……。

思わず「魔法少女のドレス」の値段をネットで確認する。
だいたい1万円前後。
微妙な金額だな。

夜。
10時55分から「はに丸ジャーナル」という番組をやっていた。
子供番組の着ぐるみが「Mr.マリックの超魔術の嘘を暴く」という話なのだが、出演者はひたすらトリックが見抜けなかっ
た話をする。

そりゃ手品師のトリックをバラすのはルール違反だから、言うわけにはいかないだろう。
ちなみに「見抜けなかったトリック」の中には、買った馬券を手にしたまま競馬のスタートからゴールまでを中継した画面に
ノーカットで映り続けるという方法で「当たり馬券を予想する」という、既にネタのバレているものまで入っていた。
(この番組、何のために作ったのだろう?)

寝る。 

2016年2月9日(火)
日経朝刊1面。
〈定期預金金利 みずほ2日連続下げ〉
〈ゆうちょ銀も下げ〉
〈マイナス金利政策で〉

そして同じ面のコラム〈春秋〉には、
〈黒田総裁は(マイナス金利の)個人預金への適用の可能性は否定するが、油断できない。決定会合7日前の国会でマイナス
金利を問われ「考えていない」と明言していた。そうやら、前言の早期撤回も口癖の「あらゆる手段」の一つらしい〉
と、手厳しい論評が載っている。 ※引用文中()内は崎田による補足

銀行に預金をしておくと、利息が付くどころか、逆に利息を取られるようになるという不安が広がっているようだ。
これ、下手をすると「取り付け騒ぎ」に繋がるのではないだろうか?
治安の良い日本では、自宅に大金を置いておくことも可能だ。
「?笥預金」が増えて銀行の預金残高が減れば、市場に金が流れにくくなると思う。
これは黒田さん、失敗したんじゃないか?

昼。
「ハワイ5−0」を観る。
前シーズンの終わりで、母親と日本で再会した主人公。
静岡という設定の母親の住む家がどう見てもアメリカ風。
母親は隠れ住んでいるということになってるのだが、こんな家に住んでいたら目立ってしょうがない。
きっとその辺をちょっと調べてみようと思うほどには、アメリカ人は日本に興味を持っていないのだろうな。

夕刊。
〈長期金利 初のマイナス〉
という記事がトップ。

〈日経平均 一時900円安〉
〈円急伸、114円台前半〉
世界的なリスク回避の動きに拍車がかかっていることが報じられている。

さらに〈海外発の不安 日銀に誤算〉と題した解説には、
〈黒田東彦日銀総裁はマイナス金利政策で国債などの金利が全般的に下がれば、経済がより活性化すると指摘していた。マイ
ナス金利を嫌って銀行が融資を積極的に増やすようになるポートフォリオ・リバランス(運用資金の組み替え)効果も高まる
とみていた。
こうした効果を得られるのは、人々が景気や物価の先行きに期待感を抱いている場合に限られる〉
とある。

黒田さんが市場の不安心理を甘く見ていたということか?
「預金をしても利息がマイナスになる」
と言うことで、
「じゃあ持っている金を積極的に投資をしよう」
と動いてくれることを期待したら、
「とりあえず手持ちの金を守ろう」
という方向に動いてしまったということになるのだろうか。

安倍さんも黒田さんも「相手が積極的に動いてくれないとどうにもならない政策」を打ち出し過ぎ。
なんかこの2人、
こうするのは良い事だ
→だから相手はこうしてくれるべきだ
→こうしてくれるべきなのだから、相手はそのようにやってくれるはず
→なぜこちらが思ったようにやってくれないんだ。けしからん!
……と、揃ってこういう思考回路を持っている気がする。

一般庶民としては、誰が悪かろうがどうだろうが、結果がうまく行かなければ責任者がのせいだと思うけどね。
だから昔から言うだろ?
「総理大臣が悪い!」

寝る。  

2016年2月8日(月)
朝刊(日経)の1面トップは、やはり、
〈北朝鮮、ミサイル発射〉

〈北朝鮮は7日午前9時31分ごろ。「人工衛星」と主張する事実上の長距離弾道ミサイルを北西部の東倉里(トンチャン
リ)から発射した〉

〈ミサイルの先端部分については宇宙空間に到達し、地球の周回軌道に入ったとの見方を、日米韓の政府関係者がそろって
示した〉

人口衛星とは、『大辞林』によると〈ロケットによって打ち上げられ、地球の周りを公転する人工物体〉

長距離弾道ミサイルとは、日経の〈きょうのことば〉によると〈一般的に射程5500キロメートル以上の弾道ミサイル。
ロケットの推進力でいったん、空気抵抗のない大気圏外まで上昇し、その後、大気圏に再突入する〉

〈地球の周回軌道に入った〉ということは〈地球の周りを公転する人工物体〉となったということだよな?
つまり〈(北朝鮮が)「人工衛星」と主張する事実上の長距離弾道ミサイル〉が、人工衛星になったということか?
なんか、ややこしいな。

もうひとつ日経の記事から。
〈東電、春にも値下げ追加〉

〈東京電力の広瀬直己社長は日本経済新聞の取材に対し、電力小売りが全面自由化される4月以後、電気料金の値下げの追
加を検討していることを明らかにした〉
〈値下げ原資として(運転停止中の)柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が大きい」と指摘する一方「必ずしも再稼働にかかわ
らず、臨機応変に対応したいと述べた〉

要約すると、東電の社長が、電気料金の値下げについて、
「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働にかかわらず、臨機応変に対応したい」
と言ったと。
つまり「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働をしなくても、電気料金は値下げ出来る」ということか?

なんか、いままで(東電が関東の電力供給を独占していた頃)とえらく話が違って来た気がするが。
「東電の言うことは信用できない」というのは、こういうことなんだよな。

昼。
2号くん(壊滅的方向音痴)から電話。
「確定申告のために税務署に行こうとして道に迷った」のだそうだ。
どこにいるのかと聞けば「警察署の前」だという。

普通なら警察署で道を聞けば良いと思うのだが、警察官はこいつの方向音痴のひどさを知らない。
普通の人に説明するつもりで説明してもこいつには分からないだろう。

仕方がないので電話口で誘導する。
「警察署を背にして劇場通りを渡れ」
「劇場通りって?」
「広い方の道路だ!」
念のため、2号くんは池袋で生まれ育った23歳。
なのに「道」に関することになると、脳味噌が3歳児以下になる。

「道路を渡ったら、西池袋公園まで歩け」
「目の前に公園が見えてる」
「その公園を右手に見て歩け」
「ひとつ聞いていい?」
「なんだ?」
「右って、滑り台のある方か?」
「………………」

うん、言いたいことは分かるぞ。
「右側に滑り台のある広場、左側に遊具のない広場が見えるが、西池袋公園とは滑り台のある方の広場か?」と聞きたかっ
たのだな、たぶん。
なぜ「道」に関する話になると、こいつは言語能力すら失うのだろう?
(一応、大学を出ているはずなんだが)

「……滑り台のある方だ」
「分かった」
「ともかくその公園が右手側に来るように歩け。道が曲がっていても、ひたすら公園沿いに歩け」
と、迷路パズルの「右手法」で誘導する。
「……そして道の左側に注目しろ」
「なぜ?……あっ〈豊島税務署〉と書いている文字が見えた。でかい文字で書いてある!」
(よかったな、識字能力まで失っていなくて)

2号くん、確定申告は滞りなく済ませたらしい。
書類を受け取って問題なく記入は出来たようだ。
道に迷うとパニック信号が出て脳がシャットダウンしてしまうとか?
(私も方向音痴なので、今回も目の前に地図を開きながらでなければ誘導できなかった)
計算とか文字の読み書きとか普通に出来るのに、方向だけはダメというのはなぜなんだろう?
(2号くん、そのあと家に遊びに来て「本日の古本屋での戦果」について語って帰って行った)

午後。
熱が出て来たので少し横になるつもりが、目を覚ますと夕方4時。

夜。
日本テレビで「地球脱出スペシャル」というのをやっていた。
「もしも75年後に中性子星が太陽系に飛んで来ることが分かったら」という設定でのシミュレーション。
一番現実的な案が「オリオン計画を復活させる」だった。

オリオン計画とは、核爆弾を推進力にした宇宙船の計画のこと。
宇宙船から放出した核爆弾を、後方60mの位置で3秒間隔で爆発させ、その勢いで飛んで行くという仕組み。
1963年に結ばれた「部分的核実験禁止条約」のため、技術上以外の理由で建造できなくなっている。
これを復活させて恒星間飛行をしようという案だった。

その他、火星への移住計画等についても紹介されたが、どうも日本人はいまひとつ乗り気にならないようだ。
「冒険」を嫌う国民性なのかなあ?
こういうところは、アメリカ人やオランダ人(火星への片道旅行を計画している会社)を見習った方が良いと思うな。

寝る。 

2016年2月7日(日)
午前中。
ニュースで北朝鮮がミサイル(北朝鮮の発表では「人工衛星」)を発射したと言っていた。
そのミサイルだか人工衛星だかは海に落ちて、特に被害もなかったそうだ。
あまり何度もこういうことが繰り返されると「またか」という感覚になって来るな。

午後。
老眼に効くという「えんきん」というサプリを買いにファンケルへ。
「お客様は、2011年の8月に通販で当社の製品をご購入されております」
と言われて、びっくり。
記憶にない。
何かサプリメント的なものを買ったのかな?
そして、そういう記録がすぐに分かってしまう販売システムも、ある意味怖い。

夕方。
SF乱学講座へ。
世話人さんは、当人曰く「頭の不調で連絡不能」だったそうで、一種のコミュニケーション恐怖症のような感じになってコミ
ュニケーションツールである電話機に手を触れられなくなってしまっていたのだとかで、
「ひと気のない場所の雪かき(長野県の方なので)をして、薬を飲んだら回復した」
と、言っていた。
まあ、鬱っぽい感じの時には陽の光を浴びると良いと言うから、雪かきは効果的なのかも。
普通に講座も開かれ、世話人さんの顔も見られて良かった。

さて、本日の講座は「法話と唄」。
講師は、藤崎善信師(坊主bar店主 浄土真宗本願寺派)。

藤崎氏、いろいろと生い立ちのややこしい人で、さっくりまとめると……
父(寿司屋)のDVで藤崎氏2歳の時に両親離婚。
母、なぜか出家。
藤崎氏、祖父母の家で育てられる。
両親復縁。
姉、私立中学卒業時に家出、10年ほど帰って来なかった。
藤崎氏、高校の時にボクシングを始めるが最終学年の試合で体調不良のために1回戦敗退。
ボクシング推薦で大学進学。
インドに行った母に同行してマザーテレサに会うが「なんか違う」と思う。
父の勧めで親鸞について学ぶ。
で、出家したらしい。
波瀾万丈というか、行き当たりばったりと言うか、とりあえず経済的には豊かな家庭だったようだ。

藤崎氏、仏教の知識についてはあまり重視していなかったようで、知識を重んじる乱学講座の人たちにはウケが良くなかった
印象。
プロの僧侶なのに『國譯一切経』をろくに読もうともしていない姿勢はどうかと思う。
「まだ読み切っていない」とかならまだしも「あんなものを読める奴はいない」的な態度は、ちょっとなと思った。
(『華厳経』に到っては「ものすごく難しい本」で片付けてしまったし)
「医学書は難しいからとても読めるもんじゃないです」とか言う医者にかかりたがる患者はいないだろう。

講座中に地震があった。
 時刻:19時26分頃
 震源:茨城県南部(北緯 36.1度 東経 139.9度)
 深さ:約50km
 規模:マグニチュード4.6
 最大震度:震度4
私のいた杉並区は震度3、豊島区は震度2だった。

「包茶」で食事をしてから、帰宅。
寝る。 

2016年2月6日(土)
朝。
ニュースで「台湾南部で大地震」と言っていた。
震源は高雄市美濃で、規模はマグニチュード6.4。
「美濃」という地名は日本の地名に似ているなと思って調べたら、日本統治時代に「瀰濃」という地名を「美濃」に変更し
たらしい。

午前中。
くしゃみと喉の痛みがひどい。
テレビは、元野球選手が覚醒剤を使用して捕まったという話題。
こういうのを聞く度に思うのだが、こういう逮捕される人達は、覚醒剤を一体どこで買っているのだろう?
普通に生活していて「覚醒剤屋」と出会うことって、あまりないと思うのだが。

午後。
花粉症の薬を買いに駅前のドラッグストアへ。
飲んだらだいぶ良くなった。
やっぱり花粉症だったようだ。
今年は特に症状が重い。

そのまま散歩がてら西池袋へ。
西池袋1丁目にあるビルの7階に、私が愛用するハーブ(念のため、合法のやつ)を売っている店があるのだ。

夜。
五反田の「ゲンロンカフェ」へ。

大森望のSF喫茶#20(なつこんとのタイアップ企画)で坂上秋成氏と西田藍氏をゲスト。
テーマは「エヴァンゲリオン 西暦2016年終局の続き」。

劇場版エヴァンゲリオンの「Q」が、巷では評判が悪い。
坂上氏が、敢えてそれを擁護するというスタンスでトークが始まる。
途中、パワーポイントを使っての坂上氏のプレゼンを挟んで、後半に東浩紀氏が(「Q」否定派の立場で)参加。

話をまとめると……
【東(1971年生まれ、45歳)氏の意見】
「エヴァンゲリオン(テレビ版)」製作当時は、庵野秀明氏はまださほどメジャーではなかった。(←非リア充)
よって「エヴァンゲリオン(テレビ版)」は前衛的で尖った作品だった。
ところが「エヴァンゲリオン」が大ブームとなり、この作品がメジャーな作品と認定されるようになった。
当然、ファン層にも一般大衆層が増えた。
同時に、庵野秀明氏自身も社会的地位を得て、結婚もして幸せな生活を送るようになった。(←リア充)
「エヴァンゲリオン:序」と「エヴァンゲリオン:破」は、そんな庵野氏に相応しい大衆路線的作品だった。
それに対して「エヴァンゲリオン:Q」は庵野氏が無理をして昔のような前衛的作品を作ろうとしたものだった。
しかし今の「リア充」となった庵野氏には、もはやかつてのような前衛的感覚の作品は作れなくなっている。
その結果、「エヴァンゲリオン:Q」は中途半端な失敗作となった。

【坂上氏(1984年生まれ、31歳)の意見】
それでも自分には「エヴァンゲリオン:Q」は良い作品だったように思える。
今後作られるかもしれない「シン・エヴァンゲリオン」が発表されば、「エヴァンゲリオン:Q」の問題点が回収されるので
はないかと期待している。

で、客席で観ていた崎田の感想。
40代半ばの年代で、ある程度の社会的評価モ得ている東氏が、30代の青年である坂上氏の「庵野氏の中にある尖りたい
衝動」へのシンパシィを「甘いね」とこき下ろしていたように見えた。
(そして、それを隣で見ていた50代の大森氏が苦笑い)

普通に客としての苦情。
7時から9時までの予定のイベントが、今回も10時半まで。
時間をまったくはみ出すなとは言わないが、せめて超過時間は1時間以内にして欲しい。
しかも、後半は酒を飲んで酔っぱらった東氏と坂上氏が延々同じ内容をループ。
(まとめれば、上記のように数行でまとまる内容なのだ)

気がつけばかなりの人数の客が終電を気にして途中で帰ってしまっていた。
ちゃんと金を払って入場した客が最後まで観られないイベントって(それも毎回)どうかと思う。
特に東さん、10時頃に大森さんがまとめようとしたのに、無理やりに客席に質問を求めて引き延ばしたのは何のためだ?

店の近くの「和民」で二次会。
明日の乱学講座が気になってエピクトさんに電話したら、世話人さんとまだ連絡がつかないそうだ。
(どうなるんだろう?)

0時過ぎまで飲んで帰宅。
(乗った山手線が池袋止まりだった。セーフ!)

寝る。 

2016年2月5日(金)
朝。
なかなかこの身を放してくれない冬の布団の中でぬくぬくしていたら突き飛ばされるような揺れに続いてビーンという振動。

 時刻:7時41分頃
 震源:神奈川県東部(北緯35.6度 東経139.5度)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード4.6

町田と川崎で震度4だそうだ。
豊島区は震度2。
うちが大きく揺れたのは、安普請のアパートだからだろう。

午前中。
喉が痛い。
くしゃみと目の痒みもある。
花粉症なら良いのだが、インフルエンザだとやっかい。
微妙に熱があるのが悩むところなのだよな。

北朝鮮のミサイルは、微妙に日本の上空を通るらしい。
沖縄の先島諸島と言っていた。
那覇と与那国島の中間あたりらしい。
宮古島とか石垣島とかその辺か?(私が知っている沖縄っぽい島の名前はこの程度)

沖縄は行ったことがないので、場所の見当がつかない。
そもそも方向音痴なので、地理は苦手。
ミサイルの飛ぶ方向から見て日本は関係ない気がしていたのだが、日本列島は以外と広かった。

午後。
銀行とか郵便局とかいろいろ行く用事はあるのだが、この体調で外出して良いものか?
……で、結局やめる。

夜。
7時のニュースで桜島が噴火したと言っていた。
「午後6時56分頃」と言っていたから、ついさっき。
日本列島、いろんな意味で大丈夫だろうか?

ネットのニュース。
NASAの発表によると、来月の5日頃に直径30mの小惑星「2013TX68」が地球から1万4000〜1万7000
キロメートルの距離を通過するのだそうだ。
地球の大気圏が地表からだいだい500キロメートル以内だというのを目安にすれば、結構遠く?
まずぶつかりはしないだろうから、これはそれほど心配ないか。

寝る。 

2016年2月4日(木)
すっきりしない朝。
最近、だるさがとれないので「冬場にだるくなる」でネット検索したら「冬季うつ」という単語がヒットした。
確かに冬は嫌いだが、これって「うつ」なのか?

昼。
「ヒューマン・ターゲット」を観る。
本日のテーマは「夫婦愛」って……。
番組開始時はクールな男のアクションものだったはず。
対象視聴者を若い女性と主婦層に絞ることにしたのだろうか?
もはやドラマそのよりドラマの製作現場を想像して楽しむ番組になって来ている。

午後。
外出しようと思ったのに、くしゃみが止まらない。
そして「独り言」またHTMLの書き間違いがあったという指摘を受ける。
(開いて見たら単純なスペルミスだった)
つくづくプログラマーにならなくて良かった。

夕刊(日経)。
宇宙飛行士の山崎直子さんの連載コラムに、日本の建築家のチームが昨年NASAが実施した火星基地のデザインコンペで、
現地の水を利用して3Dプリンタで氷壁を作るという構想で優勝したと書かれていた。
(え、知らなかった!)
日本では、あまり報道されなかったような気がする。

ネットで検索したら、昨年10月22日の「日刊建設工業新聞」(私が見たのは電子版)に、
〈NASA火星基地設計コンペ/建築家・曽野正之氏らのチームが優勝〉
という記事が載ったらしい。
こういうのって、もっと大々的に報じて欲しいよな。

夜。
「ちかえもん」を観る。
「忠臣蔵」を切腹のシーンから始めてそれまでの経緯を遡るという構成にしてはどうかという近松。
ああその構成、最近よくあるなあ。(笑)
脚本家さんの世界の「あるあるネタ」が楽しい。
そして今度はカメラに向かい、視聴者に話しかける近松。
うん、いろいろやってるな。

ちなみに、アメコミでこの「読者に話しかける」を得意技にしているのはデッドプールというキャラなのだそうだ。
そのデッドプールの映画を観に、1号くんは今月わざわざアメリカに行くらしい。
「日本でも、そのうちやるだろう?」
と、言ったら、最近はネットでネタバレをする奴が多いので本国での封切り直後に観に行かないとダメなのだとか。
私の若い頃は、映画を観にアメリカまでは行かなかったなあ。

で、昨日はその1号くんの誕生日で、本日、注文しておいた「ファンタスティック・フォー」(これもアメコミ原作の映画)
のDVDが我が家に届いたので、
「バースデープレゼントをやるから取りに来い」
とメールしたら、
「遅くても今夜10時頃までに行く」
との返事。

しかしその10時をかなり過ぎたのに、待てど暮らせど来ない。
電話をしても繋がらない。
メールも「受け取れない状態」とのメッセージ。
ついに11時を回ったので、買い物がてら1号くんの職場(家から徒歩7分ぐらいのところ)まで行ってみることにする。
(暴力団の組事務所も過激派のアジトも他所へ移転して、最近すっかり治安が良くなったご近所の街だが、何事にもも完璧と
いうものはないので)

11時半過ぎになって、ようやく職場から出て来た1号くんが言うには、
「急な仕事の連絡が入って、その連絡を受けた直後にバッテリーが落ちた」
だそうだ。

なぜ、携帯を充電しておかない?
なぜ、携帯用バッテリーを持ち歩かない?
こいつの危機管理意識のなさに、少し不安を覚える。

帰宅。
ややイラついたので、ネットのパズルゲームで心を穏やかにしてから、寝る。 

2016年2月3日(水)
朝刊の1面トップの記事が〈資生堂37年ぶり国内工場〉だった。
日本製の化粧品や医薬品は、アジアで人気なのだそうだ。
ITの次の成長産業は化学系かな?

外で働く女性が増えると化粧品の消費量も増えるし、女性の収入が増えれば高い化粧品の需要も伸びる。
日本の化粧品会社がアジアでの女子教育に投資すれば、市場が拡大して収益が上がるんじゃないかね?

昼。
「ヒューマン・ターゲット(シーズン2)」を観る。
このシーズンで打ち切りになったドラマだそうで、シーズン1はバディもの。
カッコいい主人公と彼を支える相棒、彼らをときどき手伝うオタクっぽい男……だったのだが、シーズン2で突然レギュラー
に美女が2人も増えた。
ひとりは大富豪の未亡人で、もうひとりは下町育ちの元スリの女の子。

そして、ときどき手伝っていたオタク男は、実はなかなかの戦闘能力を持っていたことが判明。(笑)
さらにこいつは、ワル仲間ではかなり知られた男であることも判明。(笑・笑)
どんどん物語の中央に出て来て、今回はなんとこいつ中心の話に。
ラストはこいつが「三輪車が置いてある家」へ入って行くという思わせぶりなシーン。

これはやっぱりアレだろうか?
女性の視聴率を取ろうとして失敗した?

このオタクっぽい男、たぶん女性視聴者からの評判が良かったのだと思う。
だから「みんなに人気のこの男は実はとっても家庭的。そういうの、女の人は好きでしょ?」とやって、その結果、打ち切り
になったのかな?

シーズン1ではクールな男だったはずの主人公と、セクシー未亡人のラブコメも不要だったよなあ。
製作陣の迷走ぶりが分かりやすく画面に出ていて、腹を抱えて笑ってしまった。
(視聴者なめんな!)

「宇宙船レッド・ドワーフ号」もゴージャス美女を登場させた辺りから失速してしまい、新規巻き直しのシーズン9では美女
は行方不明になったという設定にしてしまったんだよなあ。
やっぱりバディもので始めたドラマに、途中から女を出すのはダメだと思う。

午後。
福豆を買いに出たら、どこも売り切れていた。
(入荷数が少ないのか?)
地下鉄の駅に「宝塚版 るろうに剣心」のポスターがデカデカと貼ってあったが、少年漫画を宝塚でというのは斬新?

そう言えば「宝塚版 ルパン三世」というのもあったな。
キラキラドレスの出て来ない「ルパン三世」をどうやって宝塚でやるんだろうと思ったら、ルパン一味&銭形の父っつあんが
タイムスリップして18世紀のフランスに行くという話にしていた。
マリー・アントワネットが出る話なら「ベルサイユのばら」で宝塚ファンにも抵抗がないという計算だったのだろう。

宝塚は、人気低迷で悩んだ時に少女漫画の「ベルサイユのばら」で盛り返したという過去があるから次は少年漫画で?
少女漫画より少年漫画の方が、確かに読者数は多そうではあるのだが。

夜。
豆を買いそびれたので、恵方巻だけ食べる。
今年は良い年になるのか。

ニュース。
北朝鮮の「衛星」は、2月8日〜25日の間に打ち上げると予告されているそうで、発表された進路だと日本の方には来ない
ようだ。(フィリピンの方へ飛んで行くらしい)

ところで、日本の迎撃ミサイルって市ヶ谷の防衛省に配備されているのだよね。
万一、空から日本が攻撃されることになった場合、配備されたミサイルは確実に目標物になるだろう。

そこで不安になるのは、防衛省が皇居からそう離れていない位置にあるということ。
目標地点を少しだけ外したミサイルが……とか、あってはならないことを考えると胸がドキドキしてしまう。
もうちょっと離れた場所に配備できないものなのだろうか?

寝る。 

2016年2月2日(火)
朝。
起きると体調は回復していたが、用心のため部屋でじっとしている。

昼。
昨日アマゾンから届いたテレビのリモコンを使ってテレビのテスト。
2001年製のブラウン管テレビで、最近色が赤っぽくかつ画面が暗くなって来たので買い替えようかと思っていたのだが、
(もしかしたらカラーバランスと明度の調整でなんとかなるのでは?)
と、気がついたのだ。
なにしろブラウン管テレビ、捨てるのがかなり面倒臭い。

問題は、リモコンがないと画面の微調整が出来ないという点。
そのリモコンを紛失してしまって久しいのだ。
普通に音量を変えるとかは本体で出来るので、今まで特に気にしていなかったのだが、画面調整にはやはりリモコンが必要な
ようだ。

古いブラウン管式のテレビのリモコンなんて、いまさら手に入らないだろうと思ってはいたが、念のためネットで検索したら
意外とあるものなのだね。
早速、購入してテスト。

ドラマの夜の場面とかの暗い映像が真っ暗になるのが、問題点。
明度や色調をテストするのに暗い映像が欲しかったのだが、幸いテレビ東京で「スチレンジャー・コール」という映画をやる
ようだ。
「夕暮れにベルが鳴る」のリメイク版とのことで、ヒロインが夜中に殺人鬼と対決する話らしい。
まことに結構。(^^)

映画は期待通りに薄暗い室内や真っ暗な庭が続出する内容。
明度を上げて、色調を調節したらクリアな画面になった。
まだまだいけるな、2001年製ブラウン管テレビ。

調整が終わったのでテレビを消し、ネットを開いたら水道橋重工の倉田光吾郎さんのブログが更新されていた。
去年の8月1日以来、実に半年ぶり。
倉田さんと言えば、搭乗型巨大ロボット・クラタスの製作者。

その倉田さんの元に、例のアメリカのメガボット社からの巨大ロボット対決の挑戦状が届いたのが、去年の6月のこと。
それに倉田さんが承諾の返事をしたのが、7月。
「1年後の対決」へ向けて、メガボット側が着々と準備を進めているという情報は入って来ていたのだが、肝心の水道橋重工
側の情報がさぱり開示されていなかった。

「ロボットは決して嫌いじゃなんだよ♪」な崎田としては、毎日倉田さんのブログを確認してはワクワク、ドキドキしていた
わけで、待ちに待ったその進捗状況がアップされたのだ。

で、心配していた通りのことが起こっていたようだ。
以下、倉田光吾郎さんのブログ〈なんでも作るよ。〉からの引用。

> 交渉の中で、
> ”我々は、色々な事が早く決まらないと間に合わせねぇよ!!と、彼らは「なんでそんなにあせってんの?」的なズレ”を、
> ずっと感じていたんだが、理由が解った。
>     
> 要は機体に関してはオレVSアメリカ人のべ数十人の戦いという構図の模様。

倉田さんは、鍛冶屋(アーティスト)である。
「作品」は、基本ひとりで作るものだ。

もちろんアシスタントはいるし、クラタスのように動作する作品の場合ソフトを組むプログラマーも別にいる。
だが、基本的に作品はひとりで作っているはずだ。
だから倉田さん、相手もそういう人だというイメージで、この挑戦を受けちゃったんじゃないだろうか?

ところが相手は、
> 色々決定したら、投資も来るからお金ぶち込んでスタッフいっぱい雇えば、あっという間にできるぜ!というスタイル。 
(なんか、やろうとしていることが違わね?)

この間のメンサ・テスト合格者の会の例会でも話題になったのだが、「ネーミング」の話。
「水道橋重工」というのは、倉田光吾郎さんとソフト開発者である吉崎航さん2人の「チーム名」である。

だから、英語に訳したら “Suidobashijuko” となるのが正しいはずだ。
ところがこれを “Suidobashi heavy industries” と「誤訳」してしまっているところが、少なくないのだ。
もしかしてメガボット社さん「水道橋重工」をなんか大きな会社みたいなものと勘違いして挑戦状を送って来た?

ブログには「水道橋重工」と「メガボット社」が日本で行った会議の写真が載っていた。
会議テーブル(というか、どう見ても工房の作業台)を囲んでいるのは5人。
うち、ひとりは通訳。
3人が「メガボット社」の人。
つまり「水道橋重工」は、倉田さんひとりだけ。

向こうも(アレ?)と思ったんじゃないだろうか?
(え? 会社じゃないの? 個人なの?)とか。
さあ、どういうことになるのだろう?

夜。
1号くんに誘われたので、飲みに行く。
ついでに1号くんが仕事で使うという自転車を買い「養老乃瀧」へ。
後から2号くんも来たので、3人で9時過ぎまで飲んでから帰宅。
アメリカの大統領選候補指名争いのニュースが入って来ていた。
アイオワ州では、共和党はテッド・クルーズ氏、民主党はヒラリー・クリントン氏が勝利したそうだ。
(ええと、テッド・クルーズさんって、誰だっけ?)

何かと話題だった共和党のトランプさん、日経夕刊の記事によると、
〈昨夏以来、全米で支持率で首位を保ち、アイオワでもクルーズ氏を上回っていた〉
そうで、
〈初戦の敗北にトランプ陣営には衝撃が広がっている〉
のだとか。
これ、アメリカ大統領選では、メディアの発表する「支持率」は、当てにならないのだと言うことなのかな?

寝る。 

2016年2月1日(月)
午前中。
少し時間が出来たのでDVD「ワンパンマン 2」を観る。
サイタマの超人的な強さの秘密がトレーニングにあったことが明かされる第3話と、サイタマがソニックと出会う第4話。
この作品の意外な「深さ」というのは、第4話でハンマーヘッドことを、主人公であるサイタマが「あいつは俺に似ている」
と思うところ。

無敵のヒーローである主人公が、働くのが嫌だからと屁理屈をこねて、仕事もせずに徒党を組んで暴力行為を繰り返していた
〈分かりやすいクズ〉であるハンマーヘッドを見て「俺も一歩間違えれば、あいつのようになっていた」と感じるところが、
この作品の良いところ。
主人公が、良識と謙虚さを持っている作品は、視聴後の後味が良い。

さて、本編を観終わってDVDならではのおまけ映像(番外編)を観ようと思ったら、番外編はメニュー画面から操作しない
と観られないことが分かる。
そしてうちのプレイヤーはメニュー画面からの操作にリモコンが必要な機種。
どこの家でもそうなのか、家だけのことなのかは知らないが、我が家のリモコンはしばしば雲隠れをする。

探したが見当たらないので、DVDを止めてテレビ映画「アザーズ」を観る。
大きな屋敷に済む母子家庭に新しい使用人たちが来る。
だが、この使用人たちが、どうも怪しい。
そう思って観ていたら、雇い主の方も少し変な人のようだ。
さらにその娘も目に見えない誰かと会話したり……。
いったい誰が変なのか?

観るのは2度目だが、ニコール・キッドマンって怖いお母さんを演らせたらピカイチ。
この映画、子供に観せたらトラウマになるだろうな。

午後。
リモコン探しを再開……のはずが、なぜか部屋の掃除へ移行。
夕方頃、掃除のついでにリモコンが発見されたので「ワンパンマン 2」の番外編を観る。
ジェノスが「大事な鍵」を奪われてヤクザに脅されているところから話が始まる。
タイトルは「話ベタすぎる弟子」。
サイタマの弟子であるジェノスの「?い摘んだ話が苦手」という設定を生かしてギャグに仕立てたもの。
ヤクザはある男を捉えていて、ジェノスからこの男との関係を聞き出そうとするのだが……

咳が出始めたので早めに布団に入るが、まもなく喉の痛みに目を覚ます。
1週間前の日記を確認したら、1月24日に2号くんのアパートに行って「職場の人が風邪をひいている」という話を聞かさ
れたことが書かれていた。
(この時に感染したのか?)

風邪薬を飲んだら症状が治まって来たので、寝る。

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