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独 り 言 (2016年1月分)
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2016年1月31日(日)
今日はメンサ・テスト合格者の会の年次会。 勤労福祉会館が改装中で使えないので、今月からしばらく会場が東京芸術劇場になる。 この建物、バブルの頃に建てられたものだからなのか設計が無駄に凝っていて面白い。 オフィスビルなんかに凝ったデザインの設計を採用するのは、使い勝手を考えると止めた方が良いと思うが、こういう遊びの 場に遊んだデザインを採用するのは有りだと思う。 で、その会議室エリア。 どうでもいいことだが、この建物、全体になぜかトイレだけがしょぼい。 地下のトイレの便座のひび割れが2011年からの1年半近くかけた大改修工事後も直っていなかったという冷遇ぶりは以前に もここに書いたと思うが、会議エリアのトイレは、個室内に水道の管とコンセントまで引かれているのに、なぜか洗浄便座 が付いていない。 「いつでもこの先に機械が接続できる」状態の水道管が壁から突き出していて、その傍にコンセントがあるのに機械が繋がっ ていないのだ。 公共事業費を使って建設された建物なのだから、どこかで予算の線引きがあったのだと思うのだが、壁から突き出した水道管 が「えっ、そこで切る?」感を出していて、笑える。 そして、無駄に耳の良い佐藤編集長が、無駄な発見。 勤労福祉会館を利用しているとき、音楽室の隣の部屋を使用すると行進かタップダンスの練習をしているような独特の足音が この建物でも聞こえるというのだ。 考えてみると会場を使用する日時が同じで同じ建物を利用していた団体なら、改装工事で使えなくなった勤労福祉会館の代わ りに東京芸術劇場のリハーサル室(会議室エリアにある)を利用するのは自然なことだ。 何しろ2つの建物同士は、徒歩3分ほどの距離なのだ。 「つまり、あそこを利用していた団体が集団でこっちに引っ越して来たということか」 「あの騒音と離れられると思ったのになあ」 と、苦笑い。 安い会議室なので、あまり文句も言えない。 会議終了後、新年会。 テング酒場の座敷を使ったのだが、他に宴会をやっている団体がいるのにとても静かに感じる。 廊下でその宴会グループの人とすれ違った時に(2人で立ち話をしていた)気づいた。 聾唖の人の団体だったのだ。 なるほど手話で会話していたのなら静かだよね。 飲みながら「婚活」の話になる。 「我々の時代は、男女の交際期間と言えば結婚までの楽しい時間だったのだが、最近の若い人はなぜか『歯を食いしばって、 泣きながら婚活をしています』みたいなのが増えたようだ。なんでだ?」 「30歳を過ぎると『歯を食いしばって婚活』みたいになるようですね」と、20代女性。 そこまでして結婚しなくてもいい気がするのだが。 いまの若い人たちの結婚観がよく分からない。 帰宅。 寒いので今夜もペットボトル湯たんぽのお世話になって、寝る。
2016年1月30日(土)
日経新聞の1面トップは、もちろん昨日の日銀の発表〈初のマイナス金利〉の方だが、私が気になったのは、社会面の小さな 記事。 〈貸し切りバス法令違反5割〉 半数が守っていない法令って、現状に合っていないということなんじゃないかな? NHKの「週刊ニュース深読み」でも、このバス事故についてが取り上げられていた。 運転手が高齢(65歳)で、かつ大型バスの運転を嫌がっていたという点に注目。 65歳を超えても仕事をしている人が増えているが、番組ではその理由の多くが経済的なものだという数字が示された。 政府が算出した高齢者の生活に必要な支出が、現状、年金等の収入では賄えていないという話。 単純に言ってしまうと、生活に困った高齢者が、生活のために若者が嫌がるきつい仕事をやった結果が事故に繋がったと? 午後。 1号くんから電話。 今夜会う約束をしていたのだが、急な仕事が入って会えなくなったのだそうだ。 予定が急に変更になったので、部屋でゆっくりと朝刊の文化面に目を通す。 〈「卑弥呼の鏡」深化する論争〉 内容をざっくりまとめると、こんなこと。 「魏志倭人伝」に「魏の皇帝が卑弥呼に鏡100枚を贈った」という記述がある。 だからこの「鏡100枚」が出土した場所こそが邪馬台国の所在地なのだと考える人が多い。 三角縁神獣鏡(「さんかくぶちしんじゅうきょう」または「さんかくえんしんじゅうきょう」)という鏡がある。 奈良を中心に、日本全国で560枚が見つかっている。 これが「魏志倭人伝」に出て来る「鏡100枚」なのではないか? いや、数が多すぎる。 きっと中国から渡った鏡を元にコピーを作ったのだ。 でも、中国や朝鮮では三角縁神獣鏡は見つかっていないぞ。 そこへ今月24日に中国の洛陽で三角縁神獣鏡らしきものが見つかったという知らせ。 さあ、どうなる? 邪馬台国論争が好きな人には、すごく面白い記事なのだろうな。 そして同じ文化面のコラム〈文化往来〉は、 〈A・ジョリー監督「不屈の男」、ようやく公開〉 という見出しで、アンジェリーナ・ジョリーが監督して映画を撮った「不屈の男/アンブロークン」の公開について。 そのストーリーは…… 主人公のルイ・ザンペリーニは、少年時代にグレて不良になっていたが「できないことはない」と励ましてくれた兄の言葉を 信じて立ち直り、オリンピック選手になる。 その後、太平洋戦争に米軍パイロットとして従軍したが海に墜落してしまう。 彼は飢えやサメの襲撃に耐えつつ47日間も洋上を漂流。 ようやく助かったかと思ったら今度は日本軍の捕虜になってしまい、理不尽な暴力に耐えながら頑張る。 そして戦後、80歳となったルイは聖火ランナーとしてオリンピックに参加するのだった。 ……とだいたいそんな話っぽい。 で、なんでこの映画が〈ようやく公開〉てなことになったのかと言うと、 「日本軍の捕虜になってしまい、理不尽な暴力に耐えながら」 と、ここのところが「反日的」だと問題になったらしい。 コラムは、 〈日本での配給、興行がなかなか決まらず、アート系配給会社による単館上映に。これが多くの劇場でかからない日本の状況 に失望を禁じ得ないが、ともかく公開は喜ばしい。観客が個々の目の判断できる〉 と、結ばれていた。 私は映画は観ていないが、このストーリーからだと実在の人物の体験を下敷きに、アメリカ人の大好きな「不屈のヒーロー」 を描いてみたという印象しか受けない。 最近の日本人って、ちょっとしたことですぐ「反日だ」と大騒ぎするが、いまの若い人がそれだけ傷つきやすくなったという ことなのかね? 夜。 NHKのBS1で、戦場ジャーナリストの特集をしていた。 危険地域に取材に行ったジャーナリストがISの人質になったことで、バッシングの対象になっているという話。 ジャーナリストを叩いている人は、ニュースを見ない人なのかね? 取材する人たちがいなかったら、ニュース番組は内容のないものになると思うが。 「自分は中東情勢に興味がない、だからジャーナリスは中東情勢を報道するために現地に行く必要はない」とか? (なんだかなあ) 寝る。
2016年1月29日(金)
朝刊の社会面に甘利経財相辞任のニュースの続報が載っていた。 今回の金銭授受疑惑の発端となった建設会社への取材。 〈(社員の)女性によると、甘利氏に現金を手渡したと証言した総務担当者を名乗る男性は社員ではなく、月に2、3回程度 社長を訪ねる客で、詳しい身分などは不明〉 うーむ、医者で言ったらブラックジャック、時代劇で言ったら仕事人……「よろず請負人」みたいな人かな? 前にうちの郵便受けに「面倒なトラブル解決します。ご相談下さい」というチラシが入っていたことがあるが、そういう関係 の仕事の人なのかも知れない。 昼。 テレビの画面に臨時ニュースが入った。 〈日銀がマイナス金利〉 要するに、銀行とかの金融機関が日銀に資金を預けると、いままでは利子がついていたものが、逆に預かり料みたいなものを 取られるようになるということ。 日銀の狙いとしては、 「じゃあ預金を引き出して企業に積極的にお金を貸し出そう」と金融機関が動くこと。 でも「預金の利息も貰えないんじゃ手持ちのお金が少なくなるから企業にお金を貸すのは止めよう」と動く可能性もある。 どっちに転ぶだろう? まあ、経済のど素人の私にはよく分からないから今後を見守るとして、興味深かったのは、この発表のタイミング。 昨日、甘利さんが辞めたことは当然、今日の株価に反映していたはずだが、この爆弾発表が起こした株の乱高下の波に完全に 隠されてしまった。 考えたなあ。(笑) 午後。 はるこんの地味な作業。 そしてメンサ・テスト合格者の会の地味な作業。 夜。 天気予報によると雪が積もるとかそういう話だったが、外を見たところではそんな感じはしない。 が、寒いことは寒いので、湯たんぽを背もたれと尻の間に入れて座っていたら、尻が熱くなって来た。 触ってみると、自分の尻がすごく熱い! それになんだかヒリヒリする。 もしかして低温火傷か? 危険なので湯たんぽを外して、今夜はもう寝る。
2016年1月28日(木)
朝からPCの前で地味な作業。 昼。 休憩しようとしたら電話がかかって来た。 ご婦人の電話は、どうしてこんなに長いんだ!(ほぼ1時間) 要点を箇条書きにまとめてから電話してくれ。 午後。 少しイライラしながら作業に戻る。 夜。 一段落してテレビをつける「ちかえもん」。 浄瑠璃作家の近松門左衛門が、名作を生み出すまでの物語。 今回は「仮名手本忠臣蔵」。 赤穂浪士討ち入りの話を耳にした近松は、さっそくこれをネタに新作を書き始めるが、いざ討ち入りとなる場面で登場人物が 思うように動いてくれなくなる……。 近松が作品を書くに当たってのアイデアメモ(?)が画面に大映しになったが、脚本の藤本有紀さんはこういう感じのメモを 作って作品を書くタイプなのだろうな。 シナリオライターがプロット考え、動かない登場人物に悩み、自分の作品の欠点に気づいて作品を完成させていく……という 地味な作業過程をコミカルな物語に仕上げた藤本さん、さすが。 物語を動かすのは「不孝糖売りの万吉」というオリジナルキャラクター。 今回は、一代で財を成した偉大な父を持つ放蕩息子、徳兵衛に万吉が不孝糖売りの手伝いをさせるという話。 親孝行という「良い事」が出来ない徳兵衛が、他人に親不孝を勧める不孝糖という名の飴を売る事で商才を発揮する。 それを見た近松は「忠義の道」と相反する方向に動く人の心を忠臣蔵の物語に織り込む事を思いつく。 シナリオスクールで言うところの「葛藤」である。 これは見事にシナリオスクールの授業。 「近松さん、あなたの提出作品には『葛藤』が抜けてますね。『葛藤』を入れて書き直し、再提出して下さい」 ドラマが終わってニュースが始まった。 「甘利経済財政・再生大臣が辞任」 TPPのこともあるのだから、あと半年ぐらいは頑張って欲しかった。 この事件、要するに…… 大臣の秘書が「うちの親分は凄いんだぞ!」と、建設会社に賄賂を要求していたのだが、それがやり過ぎてついに相手がブチ 切れ、罠を仕掛けて証拠を取り各週刊誌にタレ込んだところ、ちょうど「週刊文春」のスクープ派の編集長が謹慎開けだったと かで「なんかデカいスクープはないか?」と探していたタイミングだったので、デカデカと記事されたと? 逆に言うなら、このタイミングでなければ、事件は明るみに出なかったのかもね。 だから秘書も安心してブイブイ言わせていたのだろうな。 安倍さんとしては、「罠を仕掛けられた」という点を強調して甘利さんを被害者というイメージにしたいのだろうが、罠って 普通、獲物の足跡の多い所に仕掛けるものなんだよね。 罠を仕掛けられるほど、何度もそこを通ったってことだろうが。 大事な仕事をしているのだから、足を引っ張られないようにするというのが正しいだろう。 大事な仕事をしているのだから、悪い事をしてもいい、じゃないはず。 寝る。
2016年1月27日(水)
微熱とだるさと頭痛が治らない。 インフルエンザではないようだが、しつこい風邪だ。 昨日の夕刊が届いていなかったことに気づいて販売所に電話。 今日の夕刊と一緒に届けてくれるそうだ。 (それでいいのか、新聞?) ずっとPCの前で作業。 頭がボーッとして、捗らない。 薬を飲んで症状は抑えているのだが。 夕方。 1号くんが来て、すぐに帰る。 夜。 2号くんが来る。 (今日は、何の日なんだ?) 2号くんによると、 「職場の少し偉い人が体調を崩しているのに、いくら言っても医者に行かない。インフルエンザだと危険なので全員マスク を着用して出社するようにと言われた」 のだそうだ。 なんか、対応が変じゃないか? 「医者嫌いの人なんだそうだ」 とのことだが、そういう問題じゃないだろ! そして2号、だったらお前も家へ来るな! 夕刊。 本当に2日分来た。 今日の分の社会面に、 〈小松左京さんの作品データ提供〉 〈遺作「完結」AIに期待〉 という記事が載っていた。 〈小松さんの遺族は、未完の遺作「虚構回廊」を人工知能が完結させることに期待を寄せている〉 のだとか。 どうなんだろうね? 寝る。
2016年1月26日(火)
朝。 寒い! 部屋のストーブが壊れて足下用ヒーターしかないのだが、暖冬だと言うから安心していたら気象庁に騙された。 目が覚めるなりくしゃみが止まらない。 薬を飲んで、なんとか症状だけ抑えたが、だるさはとれない。 不機嫌な状態で作業をしていたら電話。 面倒臭い内容で、こちらで確認を取らなくてはならない案件。 で、確認のための電話をかけたら、この相手が話し好きで……。 ほぼ1時間、喋られた。 ……ぐったり。 昼。 午後のロードショー「陰謀のスプレマシー」(2012年製作)をテレビでやっていたが、あまり面白くない。 思春期の難しい年頃の娘と父親のドラマと、CIAの陰謀を巡るアクション・ドラマを一緒にしたような内容。 命がけで敵から逃げている最中に父親に反抗する娘って、変だよなあ。 主演がアーロン・エッカートで、昨日「ペイチェック」(2003年製作)を観たばかりなので、軽く混乱した。 (午後ロードの担当者はアーロン・エッカートが好きなのか?) 夕方。 外出してやるべき用事があるのだが、体調が回復しない。 仕方がないのでPCの前で出来る作業だけポチポチ。 夜。 スカイプで電話がかかって来る。 「『独り言』読んだよ。マーク・ワトニー(主人公の名前)いいよねえ」 これがまた、長電話。 ついにこっちが「寝たいんだけど」と言って電話を切る。 今日は、1日中、電話をしていた気がするな。 寝る。
2016年1月25日(月)
午前中。 『火星の人(上)』(アンディ・ウィアー:著 小野田和子:訳 ハヤカワSF文庫)を読む。 火星の地表で作業中に砂嵐に襲われた宇宙飛行士一行。 ひとりが折れたアンテナの直撃を受けて、行方不明に……。 主人公が意識を取り戻すと、仲間は彼が死んだものと思って宇宙船を発進させてしまった後だった。 この主人公が、実にいい奴。 明るく、ポジティヴで、他人を恨まず、努力家で、頭が良く、手先も器用。 エンジニアとしての知識と植物学者としての専門知識も持っている。 彼がとても前向きな人間なので読んでいて大変に気持ちが良い。 考えが行き詰まってしまうとさっさと寝てしまい、翌朝にはすっきりした頭で解決策を考え出すというタイプなのだ。 (「水がない。だから酸素と水素で水を作ろう」とかいう辺り、小学生に読ませたら理科が好きになるかも) サクサクと読んでいたら「そのころ地球では」みたいな感じで、主人公以外の人間が出て来た。 (人間って、こんなウザイ奴らだったのか!) 本当に、主人公以外の人類ってうっとうしいのだ、本当に。 やがて地球との通信が回復し、主人公の作業手順にも変化が……。 ひとりで全てやっていた時。 問題が起こる→解決する 地球のサポートを受けるようになってから。 問題が起こる→地球に報告する→検討するので待てと言われて待たされる→危険なので解決のために動くなと指示される→ 埒が明かないので自己判断で解決する→解決した事を報告する→「うぬぼれるなよ」と罵倒される ちなみにこの作品、元々ネット小説だったのだそうだ。 作者がネットに作品を発表する場合。 傑作を書く→人気が出る 出版社を通して発表する場合。 傑作を書く→出版社に持ち込む→大衆向けでないからと書き直しをさせられる→分かりやすい悪役を出すように直される→ 駄作になる→売れない (^◇^)(^◇^)(^◇^)(^◇^)(^◇^) 昼。 映画「ペイチェック」を観る。 〈ストーリー〉 3年間かけて、ある秘密の研究を行うという契約を結んだ主人公。 極秘の研究なので研究が完成したらその間の記憶は消されるが、その代わり報酬は莫大。 で、3年経って記憶が消された状態で目覚め、報酬を受け取ろうとしたらなんと自分がその報酬を全額寄付してしまったと聞かさ れる。 そして研究所に入る前に預けた私物の代わりに、いくつかのガラクタ(地下鉄の切符とか、どこかの鍵のドアとか)が渡される。 どうやら記憶を消される前の自分は、このガラクタの方が莫大な報酬より貴重だと認識していたようなのだ……。 なんとなく予想は付くと思うが、原作はフィリップ・K・ディックの短編。 私は読んだ事はないが、たぶんかなり話を膨らませてあるのだろう。 ストーリーも面白いし、ヒロインはユマ・サーマンなので、私的にはポイントが高い映画。 午後。 『火星の人(下)』(アンディ・ウィアー:著 小野田和子:訳 ハヤカワSF文庫)を読む。 すばらしいことに、事故により再び地球との連絡が途絶。 事態を悪化させるためだけに悪い事をする悪役が出て来ないのが素晴らしい。 そしてアホが圧倒的少数派という点も。 読んでいて気持ちの良い作品だった。 で、思い出したのが、むかし聞いた話。 とある会社での新人研修で、ひとつの課題を1人きりで解決した場合とチームで解決した場合を体験させ、チームプレイの 重要性を分からせるというもの。 課題は「月旅行に持って行くべきものは何か?」。 1人きりで荷物を選んだ時には「酸素ボンベが必要」と回答した新入社員のA氏。 しかしチームで同じ課題に取り組んだ時には「月でスキューバダイビングをするとは限らないからボンベは不要」と一笑に 付され「『月には酸素がないのでボンベがないと呼吸できない』などという説は信じません」という多数派に押し切られて 「月旅行には酸素ボンベは必要ない」と回答せざるを得なくなった。 先日の長野のバス事故の時にも思ったのだが、必要とされる知識やスキルのない人間を人数だけ揃えても、期待される結果 にはならないのだ。 ニュース。 北海道三笠市で、スキー帰りの中学生を乗せた大型バスが出火だそうだ。 ここのところバス事故が増えたのか? それとも大きなバス事故の後なので、マスコミが大きく報道するということなのか? 夜。 1日中、寒い火星の小説を寒い真冬の室内で読んでいたので、なんだか本当に火星にいるような気がして来た。(笑) 地球上の寒さは湯たんぽ(ペットボトルにお湯を入れてタオルを巻いたやつ)で解決することにして、寝る。
2016年1月24日(日)
朝。 雪が降るとか聞いていたのに、良い天気。 午後。 はるこんのスタッフの人から入場券を貰ったので、「サイコパス」というアニメーションの原画展へ行く。 アニメ自体は観たことはないが、会場にあったコミカライズ版をパラ見した感じでは「犯罪傾向のある人間は犯罪を犯す前 に拘束するようになった近未来」という設定の話らしい。 結構、混んでいたので人気のあるアニメだったのだろう。 会場(西武百貨店の店内催事場だった)の近くの壁で「アンドロイドの方へ」という案内を見つける。 すぐ隣に「iPhoneの方へ」という文字があり、西武百貨店が実施しているラインのサービスの利用方法を説明している 案内であることに気づくまでの数秒間「正体がバレた?」とあたふたした自分って……。 帰りに百均に寄り「中身が取り出し易い小銭入れ」と「ライト付きポケット鏡」を買う。 そのまま2号くんのアパートへ。 昨日録画したというテレビ番組を一緒に観る。 筋電義手やハイテク義足等の新技術を紹介するドキュメンタリー。 こうした技術について、やたらネガティヴな捉え方をする哲学者が出て来て、新技術の危険性について力説。 「人間が人間ではなくなる」みたいな、いかにも哲学的な見解を述べる。 軍事利用とか、そんな感じの心配をしているらしい。 (サイボーグ戦士とかか?) そうかと思えば、やたらポジティヴな捉え方をする科学者も登場。 「加齢によって肉体が劣化したら、その部分を積極的に機械と置き換えたい」という意見。 (人工関節やインプラント義歯なら既に存在するので、その延長と考えれば良いのかな?) 帰宅。 百均で買った「中身が取り出し易い小銭入れ」は、小銭を入れると厚みで閉まらなくなるという欠陥商品であることが判明 する。 (数枚の小銭なら問題ないのだが、それなら普通の小銭入れでも中身が取り出しにくくなることはない) そして「ライト付きポケット鏡」は、ライトを点けると光が自分の目を直撃。 眩しくて、とても使えない。 百均の商品にはチャレンジングなアイデア商品があって面白いのだが、こういう「開発段階で気付けよ」というものを商品化 してしまうというのは、どうなんだ? (買ってしまう私も私だが) (216円、損したぁ〜!) 今日はもう、寝る。
2016年1月23日(土)
はるこんの会議のために、昼から人形町へ。 会議後の懇親会に1時間半だけ出席、池袋へ移動して空想小説ワークショップの新年会。 サンシャイン60の58階にあるサンシャイン・クルーズ・クルーズ。 大きな窓から池袋の夜景が見える。 外を見ていたら、 「以前に比べて池袋の夜が暗くなりましたね」 と、話しかけられた。 昔は夜の9時を過ぎてもオフィスビルの窓が光を放っていたのだが。 (景気が悪いからなあ) 「こんな時間に街が暗くなるってことは、住んでる人が少ないってことだよね」 と、言われて、それもあるなと気がついた。 (消滅可能性都市だからなあ) 不景気な時代の消滅可能性都市の夜景を、ビルの58階から見下ろす。 二次会へ……行くつもりだったのだが、会場に入ったところで急に吐き気に襲われた。 もともとアレルギー体質で、普段から食事のあとにはしょっちゅう唇や喉が腫れている。 全部を避けていたら食事が出来ないので普段は普通に食べているのだが、今日に限って胃袋が、 「これ、アカンやつやー!」 と、半鐘を叩く勢いで大騒ぎ。 事情を説明して途中退席させて頂き、帰宅。 布団に直行、寝る。
2016年1月22日(金)
朝。 昨日、読み損なった夕刊に、 〈太陽系に「第9惑星」か〉 という記事が載っていた。 カイパーベルトの天体の動きがどうも変なので、そこに「何か」があるんじゃないかという内容。 ちょっと面白い。 さて、今朝の朝刊。 コラム〈逆風の世界経済〉は〈アベノミクス逆回転〉というタイトルで、 〈政府や日銀の期待をよそに、賃上げ機運は盛り上がりを欠く〉 〈個人消費もさえない動きが続き、15年10〜12月期の実質国内生産(GDP)の伸び率はマイナスに転じるとの見方が 浮上している〉 日経平均株価と鉱工業生産指数の相関関係のグラフには、 〈株高の恩恵は実体経済に行き渡っていない〉 との文字。 うーん、アベノミクスに対する庶民の一番の疑問点は、 「ぜんぜん生活が楽になった気がしない」 と、ここなんだよな。 とりあえず、政治家の甘言に踊らされず、つましく生活するのが賢いようだ。 午後。 今日も今日とて、PCの前で地味な作業。 夕方。 空想小説ワークショップ。 講師が出したお題を元にショートショートを書く。 放課後の飲み会は、明日新年会があるのでパス……のはずが、 「先週、酔っぱらってお店に予約を入れちゃっていた」 と、幹事。 「お店に迷惑を訳にはいかないね♪ しょうがないなあ♪ 飲みに行くか♪」 と、崎田。 軽く飲んで帰宅。 寝る。
2016年1月21日(木)
結局、寝たのは午前4時。 4時間ぐらい眠って起きたらあたりで、夜勤明けの1号くんが遊びに来る。 一緒に朝食を食べ、帰るかと思ったら、そのまま部屋で寝られてしまった。 こっちは忙しいのでPCの前で黙って作業。 午後も遅くなってから、 「昼飯を食いに行こう」 と言って、のっそり目を覚ます。 一緒に食事に行き、なぜか私の奢りになる。 夜。 ゲンロンカフェへ。 「SF創作講座 キックオフイベント」。 今年の4月から開講のSF作家養成講座の説明及び宣伝……のはずだったのだが。 今月15日に受け付けを開始したところ、あっと言う間に定員に達してしまったのだそうだ。 私も申し込むつもりだったのだが、出遅れてしまい、説明会(こっちの方が申し込み開始日が早かった)の方は申込んだのに 肝心の講座の申し込みが出来なかったのだ。 (講座を申込めないのに、説明会だけ行ってもしょうがないかなあ……) と思いつつ、ともかく申込んでしまったので参加。 どうやら講座の主催者側にとってもこれは想定外の事態だったようで、 「むしろ応募者が最低人数に満たずに開講できない方を心配していた」 とのこと。 「今日のイベントで講座内容を説明して、受講を呼びかける予定だった」 そうで、 「……と言うわけで、せっかく集まって来て下さった方のために5人程度なら本日受け付けます」 と言われたので「ラッキー!」と、早速申込み用紙を書いて手続きを済ませる。 講座の説明は、ゲンロンカフェの東浩紀さんから。 東さんは、なぜか白ワインを飲まずに人前で話が出来ないようだ。 水代わりというか、水だってあんな勢いで飲む奴はいないという勢いで、飲む、飲む、飲む……。 そして飲むと話が止まらなくなる人なのだ、この人は。 「『スターウォーズ』のエピソード7を観て来たんだけど、○○○が○○○したじゃん?」 ……と、微に入り細に渡り徹底的にネタバレ。 後半で登壇した早川書房の塩澤編集長、開口一番、 「僕はまだ、『スターウォーズ』エピソード7は、観に行ってないんですけどね」 さすがにまずいと思ったのか東さん、 「○○○が○○○したというのは、メタファーで……」 いまさら遅い! って言うか、なんだよ「メタファー」って?(^◇^) 講座の受講申し込み者に、なぜかプロ作家が結構いることが判明。 「他の純文学でデビューしたのですが、仕事がなく……」 という人は、まだ分かるとして『惜日のアリス』の著者は何が目的だ? 19時から21時までの予定だったイベントは、結局23時半過ぎに終了。 夕食を食べて帰りたいところだが、さすがに終電までに食事を終えるのは無理。 あたさんと2人で帰り道、お互いに、 「最後の1時間ぐらいは、ひたすら『腹減った』と思っていた」 とブツブツ。 日付が変わってから帰宅。 寝る。
2016年1月20日(水)
胃の痛みで目が覚める。 あまり望ましくない事だが、朝食は抜いて水だけを飲む。 今日の「あさイチ」は、なぜか再生医療の特集。 あと10年ぐらいしたら、iPS細胞を使った再生技術によってハゲが治るかもしれないとのこと。 これ「あさイチ」でやる話題かな? 午後。 今日もPCの前で地味な作業。 夜。 ニュース。 今月17日に、乗客42人を乗せた観光バスが高速道路で蛇行。 同乗の女性添乗員が男性運転手の握るハンドルを脇から操作しながら約10分間走行していたことがわかった。 男性運転手(70歳)は、事件当時の記憶がないと話しているらしい。 添乗員が機転の利く人で良かった。 ……と、思っていたら、もうひとつニュース。 20日午後7時頃、東京都大田区蒲田本町の環状8号で、大型観光バスが中央分離帯に衝突。 乗客の男女24人が負傷した。 調べに対し、運転手(58歳)は「ボーッとしていた」と話しているという。 (観光バス業界で、いったい何が起きているんだ?) 関係あると言えば関係あるニュース。 2月6日に公開予定だった宮藤官九郎監督の映画「TOO YOUNG TO DIE!」が、長野で起きたバス事故を想起 させるとして公開延期になっそうだ。 (どの程度、想起させるのだろう?) と、ネットで予告動画を見たら、いきなり山道でバスが崖を転落するシーン。 (おまけに、これはコメディ) ちょっと……無理かな? 少し作業の続きをしてから寝よう。
2016年1月19日(火)
食欲がないので、朝食は抜く。 今日から始まった日経の1面の連載特集は〈逆風の世界経済〉。 なんとも景気の悪い1年になりそう。 午前中。 部屋でPCを使って、作業。 昼。 NHKをつけたら山内圭哉氏(「あさが来た」で大番頭を演じている俳優)がゲストのトーク番組をやっていた。 小劇団系の人だろうなあ、とは思っていたが「リリパットアーミー」の人だった。 MCの竹下景子さん、わかぎゑふ女史のことを「(中島らもの)奥様ですよね?」って、それ、一番アカン間違いや! テレビを観ていた私が思わず大阪弁で突っ込んでしまうほどだったのだから、生放送のスタジオにいた山内氏の心中を思うと テレビを観ていた私が思わず大阪弁で突っ込んでしまうほどだったのだから、生放送のスタジオにいた山内氏、お気の毒。 (それにしても竹下さん、なんでよりにもよってそんな???) 意外だったのは、山内氏がNHK教育テレビの高校講座に、数学教師役で出ていたという話。 よく聞くと「交通事故で死亡して電柱の地縛霊となった数学教師」という設定だったそうで、それなら意外でもない、かな? ところで、なぜテレビをつけたのかと言うと「木曜時代劇」の再放送を観たかったから。 「ちかえもん」 近松門左衛門が「曾根崎心中」を書くまでの物語。 主人公を「スランプに陥った江戸時代の中年シナリオライター」として描いている。 近松の「歌舞伎は役者の見せ場を優先するために筋書きの方を犠牲にするから嫌だ」というセリフ、そのまんま「人気俳優を 起用したドラマ」の話と置き換えられる。 ……というか、脚本家の意図はそれだよな。 あくまで、近松門左衛門の言っていることとして「それは絶対にシナリオライターの本音だろう」がポンポン出て来るのが、 非常に面白い。 そして、近松を演じている松尾スズキ自身もシナリオライターであるというところが、面白さを増す。 我々が日頃、観ているドラマの裏側で、シナリオライターはこんなことを考えていたのだね。(笑) 午後。 PCの前で作業。 夜。 2号くんが来て、勢いでスキヤキパーティー。 こいつの話題はゲームの話ばかり。 本日知って、衝撃を受けたトリビア。 「サイレントヒル」って「静岡」の直訳だったのか! 寝る。
2016年1月18日(月)
朝起きたら、窓から見える家の屋根に雪が積もっていた。 子供の頃から、雪と私は相性が悪い。 気圧のせいなのか、気温のせいなのか、湿度のせいなのか、雪の日には体調が悪くなる。 北国には絶対に住めない体質。 ニュースをつけると雪の話題。 気が滅入りそうになるので、テレビを消す。 足下がグラグラして来たので目眩かと思ったら、地震だったようだ。 時刻:9時56分頃 震源:相模湾(北緯35.2度 東経139.2度) 深さ:約150km 規模:マグニチュード4.2 午後。 どうやら、座ったままときどきふっと意識がなくなる。 危ないので周囲を枕や座布団で囲んでおいた。 (役に立った) 日経夕刊の連載コラム〈あすへの話題〉。 本日の執筆者は、丸紅会長の朝田照男氏で、タイトルは〈日本文化〉。 書き出しは、 〈正月に思うことがある。昔に比べると晴れ着を着る人が減ってしまったことだ〉 ふんふんと読んでいると、 〈1月4日の仕事始めというと通勤電車で多くのOLの方々が振り袖を着ていたのを思い出すが、今はほとんど見ない〉 (それは昔と違って、今は仕事始めに文字通り業務を開始する企業が増えたからでは?) と、読み進めたところ、 〈一方、英国ではアスコット競馬の初日にはエリザベス女王をお迎えして全観衆が昔ながらの装いに身を包む〉 そりゃ、アスコット競馬は、一種のお祭りだから。 で、 〈これからは日本人自身がもっともっと日本古来の文化や習わしを大切にすべきだし〉 うんたらかんたら……。 仕事始めに会社に行く人は仕事をしに行くのだし、アスコット競馬に行く人は遊びに行くのだ。 それぞれのTPOに合わせた服装をしているに過ぎない。 これが、会社勤めをしたことのない人の意見なら「会社は晴れ着を着て遊びに行く所じゃないから」と、苦笑いをして終わる のだが、書いた朝田さんは丸紅の会長。 (大丈夫か、この人?) スーツ姿で忙しく立ち働く人を見て「なぜ晴れ着を着ない。もっと日本の文化を大切にしろ」などと説教するようなボスの下 で働く丸紅の社員さんたちを想像して気の毒になった。 夜。 「クローズアップ現代」はバス事故の特集。 番組の説明によると、 規制緩和でバス事業に参入する企業が増えた。→価格競争が激化。 価格を安く抑えるためにバス運転手の待遇が下がり、なり手が減少。→人手不足 長距離を交代要員なしに運転していたバスの運転手が居眠り事故を起こす。 バスには交代要員を乗せなくてはならないと規定を変更。 交代要員を確保するために、バス会社が無理やり運転手の数を増やさなくてはならなくなる。 しかし運転手のなり手は少ない。 技術的に問題のある運転手を雇用することに。→事故発生 法律や規定をいじくっている政府の役人は、痩せても枯れても公務員試験に受かった人たち。 「あるレベル以上の仕事はできる」というのが普通の世界に生きている。 だから「大型バスの運転手の人員を増やせ」と指示をすれば、大型バスの運転が出来る運転手の数が増えると思ってしまう。 でも実際には、そうじゃなかったということなのだろうな。 本格的に熱が出て来たので、部屋でぐったりしていると、佐藤編集長から電話。 「風邪でぶったおれている」 と言うと、百均でミカンを買って来てくれた。 編集長に、 「今朝は駅に列車が着いても満員で乗車できない状態で、ホームで40分以上待たされた」 という話を聞かされた。 都心を走る路線の多くは、千葉や埼玉、神奈川などからやって来る列車と直通運転をしている。 地下鉄自体が雪の影響を受けなくても、そういう地上を走っている列車の遅れが地下鉄のダイヤに響くらしい。 有楽町線の一部には、千川駅(池袋の2つ隣の駅)始発なんて列車が走っていたのだとか。 列車が他県からの乗客で満員になり、都内のターミナル駅の近くの駅の乗客がひとりも乗車できない。 そこで都心まで人を運んだ列車を回送でターミナル駅の近くの駅まで戻し、そこを始発にして乗客をターミナル駅に運ぶとい うような感じになっていたらしい。 お疲れ様。 本当に、東京って雪に弱いのだな。 夕食。 うどんを食べて布団に横になり、映画「のぼうの城」を観る。 〈「のぼうの城」ストーリー〉 秀吉の小田原攻めの際、北条一派の成田氏長は、明らかに劣勢な北条に着くより豊臣方に着く方が有利と判断。 密かに秀吉側と通じて形の上だけ小田原城の篭城に加わることにする。 成田氏の本拠である忍城は、水面下の取り引きによって平和に開城する予定であった。 しかし、戦での手柄を立てたい豊臣方の総大将・石田三成は、わざと態度の傲慢な長束正家を使者に人選する。 使者の無礼な態度に怒った忍城の城代・成田長親は、三成の思惑通り戦を選択。 三成にとって予想外だったのは、忍城の軍が意外に強かったこと。 そこで三成は、城の周囲に堤を築き、水攻めの策に出ることに。 追いつめられた長親は、とんでもない奇策に出るのだが…… 見せ場は、宣伝動画でさんざん流されたから、いまさら隠すまでもないが、長親を演じた野村萬斎の舟の上での田楽踊り。 これが特撮でもなんでもなく、本当に揺れる舟の上で踊ったというところが、この映画のすごいところ。 ストーリーだけざっと見ると「しなくてもいい戦をわざわざやった長親ってバカじゃね?」なのだが、東武者の武勇を示した ということで、まあいいか。 寝る。
2016年1月17日(日)
やや寒いが、コートを着ていれば良い感じ。 佐藤編集長が映画を観に行きたいと言うので、ネットで上映館を調べて「スターウォーズ」を観に行く。 時間的にちょうど良い上映会は3D上映だった。 窓口で3Dメガネは持参していることを告げると、 「メガネをお持ちでしたら、3D料金をプラスして○○○円です」 という説明。 思わず「は?」と聞き返したら、同じセリフを繰り返された。 あとでネットで確認したら「メガネを持っている客は3D料金が100円引きになる」と説明されていた。 「○○○円」の部分は、その100円引きになった価格だったので、料金的には正しかったのだが…… 条件節「メガネをお持ちでしたら」に続くのは、「メガネを持っていたこと」の結果として起こる事象であるべきなので、 「メガネをお持ちでしたら、(3D料金から)メガネ代を引いて○○○円です」 が、正しい日本語であり、窓口係が言いたかったことだろう。 あの日本語では、メガネを用意していた客の方が料金が高くなるように聞こえてしまう。 「常識的にそんなことは有り得ないのだから、こちらの日本語の不備は相手側が補うべき」は、コミュニケーションのトラブ ルを引き起こす。 受付係は、おそらく1日に何度も同じ定型文を口にしているはず。 だったらその定型文として正しい日本語を暗記していれば良かったのだと思う。 (つまり、マニュアルを作った奴の日本語がおかしかった?) こっちも聞き返さないで済んだ分、混んでいた窓口も、もっとスムーズに出来たのだ。 いつも長い行列の出来ている映画館なので、ひとりひとりの客の「は?」を減らせば、トータルでだいぶ時間の節約になると 思うのだがな。 さて、上映開始。 このシリーズ、私はちゃんと観ていないのだが、確か少年が姫を救うために冒険活劇をやるとか、そんな感じの話だったよう に覚えていた。 相棒は、お尋ね者風のガンマン……だったよね? そして、今回の話は、時代を反映してか主役は若い女の子と黒人のコンビ。 それに、旧作のメインキャラがサポート風に登場。 実はこの映画、宣伝番組に出ていた関係者が、 「実は、ストームトルーパーが出るんです」 と、ネタバレしたのを既に聞いてしまっていたため、 (ストームトルーパーが出るんだろうな) と、予想していたら、予想通りストームトルーパーが出た。 (ダメだよなあ、テレビでネタバレしちゃあ) 感想。 中ボスの小者感がハンパない。 スターウォーズ・シリーズは1つの物語を3話完結でやるらしいので、今回闘うのは、この中ボスまで。 (「第1話」なので、しょうがないのか?) 帰宅。 NHKで阪神淡路大震災の特集をやっていた。 震災から今日で21年目。 東日本大震災は津波の犠牲者が多かったが、阪神の地震は火災の犠牲者が多かった。 番組では、電気が復旧してからおよそ10分の間に9件の火災が相次いで発生したことに注目して、倒壊した家屋の中に取 り残された転倒した電気器具などが出火原因なのではないかと推測していた。 また、消防の到着が遅れた原因は、安否確認や出勤等の目的で被災地に向かった乗用車が、地震で道路に生じた段差等で前に 進めなくなったことが引き起こした渋滞ではないかと言っていた。 「地震の時には車を使うな」は、関東地方では学校で見せられる「関東大震災の時に大八車が引き起こした悲惨な二次災害」 の写真で小学生の頃から叩き込まれるのだが、関西方面では徹底していなかったのだろうか? 「都市部の地震で車はNG」 これは徹底するべきだと思う。 そして、建物が倒壊している状態で、うっかり電気を復旧させてはいけないということも。 寝る。
2016年1月16日(土)
バッチリ、二度寝してしまった。 徹夜のカラオケが体力的にきつい年齢になってしまったのかなあ? 朝。 「週間ニュース深読み」の女性キャスターが元に戻っていた。 あの人は年末年始だけのピンチヒッターだったのかな? 本日のテーマは、投票開始年齢が18歳になったという話題。 番組内で、日本の若者は政治に関心が薄いと批判されていたが「10代が政治に関心を持つと学生運動に関わるようになって ややこしいから」と若者を政治から遠ざける教育を積極的に行って来た(私はちょうどその時代に10代だったので、実体験 として知っている)行政についてはノータッチ。 若者が政権に批判的な時代には政治から遠ざけておき、政権に好意的になって来たら政治に参加させるつもりなのかと、勘ぐっ てしまう。 朝刊。 政治面に消費者庁を徳島に移転させるという記事が載っていた。 なぜ「消費者庁」を? 一番うるさそうな消費者の多い東京から遠ざけようという意図を感じるなあ。 公務員の間に「消費者庁に入ることは都落ち」というイメージが広がれば、優秀な人材も集まりにくくなるし。 そもそも官庁の機能移転というのは、もしもの自然災害で首都機能がマヒ状態になった場合に備えるというのが、当初の目的 だったはず。 本当に、なぜ「消費者庁」? 午後。 ニュースをつけたが、バス事故と廃棄ビーフカツの転売事件の話ばかり。 事故を起こしたバスの会社というのが画面に映ったが、プレハブの仮事務所みたいな建物。 産廃業者からビーフカツを買って転売した会社の社長というのが映ったが、パチンコ屋か競輪場が似合いそうなタイプ。 何だろうか、この場違いな感じは? 夜。 台湾の総統選挙で、民進党の候補が圧勝したそうだ。 香港の例を見ていると、大陸とあんまりくっつき過ぎない方が良いと思うのは無理もない気がする。 そして、どうでも良いことなのかも知れないが、民進党の女性候補、決して「美女」ではないのだ。 日本で出世する女性政治家は、しばしば「美女」。 「美女」を好むのは、一般的に男性だろう。 台湾は、女性の発言力が大きいというひとつの証でもあると思った。 選挙と言えば、アメリカでも大統領選挙が控えている。 そして共和党の最有力候補者が、あのトランプさん。 2016年、もしかしたら後の歴史年表に載る年かな? 寝る。
2016年1月15日(金)
朝。 「寒いなー」と思いつつ、テレビをつけたら「長野でバス事故」というニュースをやっていた。 スキー客を乗せたバスが、山道で転落事故を起こしたらしい。 最近、バス関連の事故、多くないか? 朝刊には〈ジャカルタで連続テロ〉の記事。 ISが犯行に関与したと主張する声明を出したのだそうだが、記事によると、 〈ISの思想に同調するインドネシアのイスラム過激派がテロを実行し、これをISが追認した可能性もある〉 のだとか。 テロを行った時点ではISに所属していなかった者の犯行を、ISが「俺らの犯行」と声明を出したということか? ISのテロってISに所属する者が行っているのかと思っていたのだが、記事を読む限り、そうとも限らないらしい。 テロ集団の形が、どんどん分かりにくいものになって行っている。 午後。 午後のロードショーで「スノーピアサー」を観る。 格差の激しい未来のディストピアで、最下層の者が蜂起して社会の上層部の者と対決するというお馴染みのストーリーだが、 社会を「走る列車」にした点が新しい。 なんで列車が走り続けているのかとかの説明が一切なかったから、これは一種の寓話的物語なのだろう。 グロ系のアクションがお好きな方にはお勧め。 夕方。 空想小説ワークショップ。 家を出て歩いているうちに、熱っぽい感じがして来た。 隣の席のO河内さんも、喉をやられているような声だったし。 A木のアネゴもイマイチ元気がない。 みんな風邪にやられているようだ。 お土産におみくじクッキーを持って来てくれた人がいて、箱を回されたので1番最初に取って割ってみたら、 「残り物に福がある」 だと。(^^; 本日は黒碕先生原作の漫画『ロボット・アームズ』を教材にストーリーの組み立て方。 飲み会のでワインを1本程度飲んでから後、カラオケに。 ウーロン茶を飲みながら徹夜する……予定だったのだが途中から爆睡してしまったようだ。 目が覚めると朝の4時。 アルコールで体を温めてからウーロン茶で水分をとり、たっぷり眠ったせいか、熱が引いて体調が回復していた。 4時半過ぎに店を出て、夜明け前の池袋の街を歩いて帰宅。 暮れにバス火災のあった現場の道路標識は、未だに直っていない。 寝る。
2016年1月14日(木)
朝刊に、 〈宇宙ストレス 地上で実験〉 〈8人募集に4400人〉 という記事が載っていた。 宇宙開発への一般の関心は、割と高いようだ。 今日も1日、PCの前で地味な作業。 合間にネットのニュースを拾い読み。 〈警察庁は14日、全国の警察が昨年認知した刑法犯が109万9048件となり、1973年の約119万件を下回って戦 後最少を更新したと発表した。7割超を占める窃盗犯の大幅減が主な要因で、凶悪犯や知能犯など全ての項目で前年を下回っ た〉(読売新聞電子版) 日本の治安は年々良くなって行く。 良い事だ。 夕方。 作業が一段落したので一休みしていたら、小さな揺れを感じた。 (地震?) と思ってテレビをつけたら、大々的な地震のニュースをやっている。 (そんな大きな地震だったか?) と、画面をよく見れば、流れていたのは北海道の映像。 こっちの方の地震のニュースだっだ。 時刻:12時25分頃 震源:浦河沖(北緯42.0度 東経142.8度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード6.7 最大震度は「震度5弱」というから、かなり大きな地震。 そして、私が感じたのは、どうやらこっちの方。 時刻:4時28分頃 震源:茨城県北部(北緯36.5度 東経140.6度) 深さ:約60km 規模:マグニチュード4.3 ちなみに、最大震度は「震度3」。 (このところ、北の方で大きな地震が続いているな) 駅前のドラッグストアに出かけ、ATMに寄って千円札を何枚か下ろす。 夕食はコインランドリーのついでに、2号くんを誘って商店街の定食屋で。 なぜか最近のauのCMの話になる。 2号くんに、 「『金太郎』って、どんな話か知っているか?」 と、聞いたら、 「知ってる」 と、自信満々、 「母の片目を潰した熊を金太郎が倒す話」 いや、違う。(笑) 「一体どこからそんな話が出て来たんだ?」 と、聞いたら、 「昔に観たアニメでやってた」 どこのアニメ制作会社だ、子供に嘘を教えたのは? 「桃太郎」などと違って、「金太郎」は、一応、実在の人物とされている。 伝承によると、父親は坂田蔵人、母親は彫物師十兵衛の娘の八重桐。 母親が京に上った際に、宮中に仕える坂田蔵人と結ばれて金太郎を身ごもる。 これが合意の上だったのか身分にものを言わせたのかは不明だが、八重桐は出産後、京へは戻っておらず、蔵人は金太郎が生 まれる前に既に死亡してしまったようだ。 金太郎を育てた母親は「山姥」だと言われている。 「山姥」とは、山中に住む女の化け物だが、一説によれば何らかの事情で集落から出た(追放された)女性のことだとか。 金太郎の母親が「山姥」となった事情が、私生児である金太郎の出生と関わりがあるのかどうかは、はっきりしない。 物語に語られる「金太郎」は、足柄山で山姥に育てられてすくすくと育ち、熊と相撲を取るほどの怪力の少年に成長した。 その強さをたまたま通りかかった源頼光に認められて召し抱えられ、後に頼光四天王の一人となった。 (もちろん、当時のことだから父親の身分も、ものを言ったのだろう) 山の中で貧しく暮らしていた「山姥」の息子が、大出世したわけである。 ここから先は、私の考えたフィクション。 山中で人が熊を投げ飛ばすという事件が発生。(これは現在でも、ときどき起こる) 強い家臣を求めていた源頼光が、現地にスカウトを送る。 件の少年は「自分は坂田蔵人の落胤である」と名乗り(もしくは、源頼光によってそう名乗らされ)召し抱えられる。 →坂田金時、誕生。 物語としてのストーリーラインがきっちりしている「桃太郎」や「浦島太郎」と違って、「金太郎」は主人公の名前が有名な 割には物語の方は曖昧。 いろいろな話のバリエーションを考える人もいるのだろう。 (しかし2号くんが観たというアニメ、なんか気になるな) 寝る。
2016年1月13日(水)
日経朝刊のトップが、技能実習制度の見直しについての記事だった。 〈外国人、待遇不当なら処分〉 とのことで、 〈賃金水準など日本人と同等以上の待遇を求め、違反すれば罰金や行政処分の対象とする〉 NHKの「クローズアップ現代」で、技能実習生の人権侵害について取り上げていたのは、このことがあったからか。 技能実習生、何かと評判が悪いので、制度を見直すのは良い事だと思うけどね。 そもそも、どうして日本人はアジア人を敵に回すようなことをするのだろう? イギリスがインドを支配した時に、カースト間の対立を煽って有色人種が団結して白人に立ち向かわないように仕向けたそう だが、現在のアジア人同士の対立も、なんか似たようなことをやっている奴がいるのかね? 昼。 テレビで「トータル・リコール(リメイク版)」をやっていたので、つい観てしまった。 オリジナル版と比べると普通のアクション映画になっていて、その分SFっぽさが薄れていた。 好みの問題だと思うけれど、私はオリジナル版の方が好きかな? 午後。 今日もPCの前で、地味な作業。 夜。 「クローズアップ現代」で、消滅寸前の町の特集をやっていた。 国から補助金が出るので、それを利用して若者向けの安い宿泊施設を作り、地域の活性化につば下用いう計画に民宿の組合が 「この町の宿泊施設の料金は、一律同じと決まっている」 「お前だけ国の補助金を使うな」 と、反対、宿泊施設用の建物も借りようとすると地元の所有者に断られる。 計画立案者は仕方なく「宿泊施設の利用料金は他の民宿と同じにする」「国の補助金は使わない」と折れて、ようやく建物を 使えるようになったが、それじゃあそもそもの「若者向けの安い宿泊施設を作る」という目的には叶わないんじゃ??? この人は「地元の意向を大切に」という人だったからこういう結果になったが、逆に、 ・地元の意向なんかどうでもいい。 ・建物は自前で用意できる資本がある。 という企業がやって来たら、この地域はどう対応するつもりなのだろう? そして、この人が地元の条件を受け入れてでも計画を進める人ではなく「そんな面倒くさいことを言われるなら、この地域の 活性化プロジェクトは白紙に」という人だったら? 普通なら、「安さを売りにする宿泊施設が出来る」→「じゃあ我々はサービスを売りにしよう」と動き出す事が、その業界の 活性化に繋がるはずだと思うのだが。 「今までも国の計画が何度かあったが結局うまく行かず、地元の人たちに不信感がある」ということだが、番組を見た限りで は、うまくいかないように足を引っ張っているのは、地元の人間たち。 それとも、そういう印象を与えることが、この番組の狙いだったのか? 「クローズアップ現代」、好きな番組だったのだが、どうも最近すなおに観られなくなった。 結論、籾井が悪い。 寝る。
2016年1月12日(火)
寒いと思ったら、明け方に雨が降ったようだ。 午前中。 チオビタドリンクを飲む。 (リポDと、どっちが効くのだろう?) なんか夜中に近所で交通事故があったらしい。 死者が出たとかネットのニュースに書いてあったから、結構大きな玉突き事故だったようだ。 場所は山手通りの地下。 つまり首都高。 〈中央環状線外回りの西池袋出口の先のトンネル〉ということは、地下トンネルを抜けて地上の道路に出る辺りらしい。 最近、西口周辺で、事故が多いよな。 暮れにはバスが燃えたし……。 午後。 PCの前に貼り付き中。 夜。 2号くんから、 「そっちへ行って良いか?」 と、電話。 「何の用だ?」 と、聞いたら、 「晩飯を食いたい」 って、集る気まんまんじゃないか!(笑) 部屋で焼うどんを食べる。 フジテレビで「ニュースの誤解を訂正」という番組をやっていたので、観る。 過去にワイドショー的に話題になった事件の当事者に取材して、釈明を聞くという内容。 スペインのボルハの教会の柱に描かれたキリストのフレスコ画を丸顔の猿のような顔に「修復」してしまったセシリア・ヒメ ネスさんの言い分。 「あの絵は修復途中だった」 ボルハというのはスペインの田舎町で、問題となったフレスコ画は、複数の柱に描かれた絵画のひとつ。 セシリアさんは、その教会で清掃等のボランティアを行い、その傍ら痛んだ壁画の小規模な修復も行っていたらしい。 キリストのフレスコ画は、中でも痛みが激しく、彼女はもっと本格的な修復が必要と判断、修復箇所に「下地」を塗る作業か ら始めることにした。 そして下地の作業を終えた翌日から1カ月の海外旅行に出かけてしまったのだそうだ。 さて、このフレスコ画、先ほども書いた通りいくつかの壁画の1点に過ぎず、問題の「修復」が行われた後に教会を訪れた人 の多くも、この絵を見てなんとも思わなかったらしい。 要するに「その程度の扱い」の絵だったのだ。 ところが、間の悪い事に、フレスコ画の作者の孫娘が教会を訪れてしまう。 彼女は当然「祖父の作品」に注目、元の絵が著しく損なわれていることを発見して大騒ぎに。 まずいことに、セシリアさんは教会の管理者に絵が「下地の段階」であることを伝えていなかった。 そして、何も知らぬまま1カ月の海外旅行を終えて帰国すると、自分の修復中の絵を巡って大騒ぎが起きていた。 ……と、これが彼女の言い分。 好意的に解釈するならば、元々そんなに大事な扱いをされていた絵でもないし、それまでにも小規模な修復ならちょくちょく やっていたのだから、いまさら「修復中」なのだとわざわざ言うほどのことにないということになる。 事件の結果、目立たない田舎町だったボルハには観光客が押し寄せ、「修復画グッズ」(取り分は村が51%、セシリアさん が49%、但しセシリアさんの取り分については全額老人ホームに寄付)の収益も上がり、村の財政に大きく貢献することに なった。 ボルハ村としては、結果的に村に多大な恩恵をもたらしたセシリアさんの言い分「問題の絵は下地の段階だった」を公式見解 としているようだ。 ただ、このセシリアさんが別の機会に描いたというキリストの絵、教会のフレスコ画とだいぶ画風が異なるのだ。 彼女が修復を完成させていたとしても、元の絵の孫は、きっと納得しなかったと思うな。 もうひとつ、別の事件。 「スカスカおせち事件」。 通販の「豪華おせち」が、見本と全く違うスカスカの内容のものであったという事件。 普通の詐欺かと思ったら、そんなまともな話ではなかったのだとか。 簡単に言うと、担当者が「作業スペース」と「作業人員」を確保していなかった上、食材の発注量を見誤ったのが原因だった のだとか。 つまり「作業スペース」として用意していたのが、閉店後のカフェの店内。 「作業人員」として用意していたのが、カフェのスタッフ3名。 ちなみに、私の実家で年末に自宅用のおせち料理を作っていた時には、台所+16畳の広さのリビングを作業スペースにして メインの調理に3人、材料調達や下ごしらえの手伝いに2人、合計5人がかりで作業をしていたと記憶している。 それで家族6人とせいぜい年始の来客用の家庭向けの分量のおせちを作っていたのだ。 責任を取って辞任したという元社長の反省の弁は「おせちを甘く見ていた」だそうだが、この人は子供の頃に自宅でおせちを 作っているところを見ていなかったのだろうか? 私はこの「事件」当時に、当然「食品工場」で作業をしたと思って話を聞いていて、話がよく分からなかったのだが、そりゃ 狭いカフェの店内で、3人で500食分を作るというのは無理だわ。 「作業スペース」と「作業人員」。 (アマチュアのSF大会スタッフだって、これは考えるよなあ……)と、思ったところで、米子のアレを思い出して、 (……でもないか)(^^; まあ、ともかく、 「どこにそれを広げるんだ?」 「何人で?」 「所要時間はどのぐらいを見てる?」 と、この3つの「?」を確認しておかないと、どんな作業も地獄を見る結果になる。 ちょっと我身を振り返って考えると、なかなかなホラーだね。 寝る。
2016年1月11日(月)
明け方に、起きようとしている夢を見た。 起き上がって洗面台のある風呂場まで行ったところで目を覚まし、また起き上がって風呂場へ……。 夢の中で夢を見たのは以前にもあったことだが、繰り返しが5回目、6回目になったあたりで不安になって来る。 指でまぶたをこじ開けて「今度こそ目を覚ました」と、風呂場の入り口まで行って、また目を覚ます。 外からの音でようやく本当に目を覚ますと午前8時過ぎ。 寝る前に飲んだ風邪薬が効き過ぎたのか? 私の脳はどういう状態になっていたのだろうか? 体調は、相変わらず悪い。 部屋でパソコンに向かっている。 夜。 小栗旬の「ルパン三世」を観る。 感想。 小栗旬のルパンは良かった。 しかし、全体に見ると登場人物が多すぎる。 シリーズもののテレビドラマとかなら追々人間関係が分かって来るとかいうこともあるだろうが、2時間前後の劇場用映画 では、ちょっと苦しい。 テレビ版にするために短縮したのもあるのかも知れないが「この人は何をしたくてこういうことをやっているのだろう?」 というのが分かりづらい。 そしてキャスティングなのだが、黒木メイサが峰不二子を演じるには華がない。 「極上の女」と呼ばれるに相応しい自信に満ちた雰囲気がない。 うっかりすると「良いお嫁さん」になってしまいそうなのだ。 こんな「普通の女」に裏切られたら、「普通に」怒ってしまいそうだ。 体調は相変わらずだが、今朝のことがあるので(地味に怖かった)風邪薬は飲まずに寝る事にする。
2016年1月10日(日)
頭痛が治らない。 熱っぽくて体がだるい。 本当は午前中から乱学講座のイベント「多摩郡の東京巡見」があったのだが、休んで家でできる作業を行うことにする。 作業、ときどき休憩でテレビ。 核ミサイルで武装したアメリカ軍の戦略爆撃機B52を朝鮮半島上空に展開したというニュース。 「北朝鮮は水爆実験を発表することでビビらせようとしているんだろうから、こっちがビビってないことを示そう」かな? 午後。 ずっと作業。 夜。 NHKの「真田丸」の第1話を観る。 脚本は良いと思ったが、主役の所作が武士らしくない。 脇を固める草刈正雄とかが着物の所作に慣れているので、余計に目立つ。 そして、ひとつだけ。 佐助、呼ばれてから来るまでが遅い。(笑) そこは「佐助」なのだから、呼ばれた瞬間にシュタッとか、そういうのを期待しちゃうじゃないか。 そのまま「NHKスペシャル」を観る。 「ロシア・復興への野望 プーチンの危うい賭け」 ロシア側の言い分を一行でまとめるならば、 「人間、金が全てじゃなんだよ」 かな? (まあ、元々「反資本主義国家」だったところだものね) 寝る。
2016年1月9日土)
朝になっても体調が回復しない。 (困ったな) NHKの「週間ニュース深読み」の女性キャスターが変わっていた。 前の人が好きだったので、ちょっとガッカリ。 「クローズアップ現代」の国谷キャスターも交代するという話だし。 最近、マスコミ全体で、政権の方針に突っ込んだ質問をぶつけるようなキャスターが次々に降板になっている。 日本がだんだん「北朝鮮」や「中国」っぽくなって行くのかなあ。 午前中。 体調をだましだまし、作業。 午後。 諦めて今日は休むことにする。 ネットで、安倍総理の「パートで25万円」発言が問題になっているという記事を読む。 野党議員の質問に答えての発言で、問題の部分は、 「妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうかということで働き始めたら、私が50万円、妻が25万円 であったとしたら、75万円に増えるわけでございますが……」 言いたかったことは、月収50万円の夫と25万円の妻がいたら「労働者の平均賃金」は下がるが「世帯収入」は増えると いうことだったのだが、例えに使った妻のパート収入が「25万円」というところが引っかかったらしい。 「たとえ話の数字なんだからいいじゃないか」 という意見と、 「いくらたとえ話でも数字が現実離れし過ぎている。総理の頭にはパート労働者の賃金がそんなに高額だとイメージされて いるのか」 という意見に分かれ、後者の発言をする者の方が目立っていたということらしい。 私は「25万円」よりも、 「妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうか」 と、こっちの方が気になったな。 安倍さんのイメージしている「パート労働者」って、特に働く必要もないのに「景気が上向いてきたから働こうか」とかいう 動機で働きに出ている人のことなのか? 普通の庶民の感覚だと、主婦がパートに出るのは「生活が苦しくて」とか、そんな動機だと思うのだが。 安倍さんの言い方だと「夫の収入で問題なく生活できる金額の収入がある」ことが前提になっているみたいだ。 つまりパート労働者とは、「別に働かなくても良いのに働く人」か? 総理大臣が、パート労働者をそんな気軽なものだと捉えているのなら「パート労働者の賃金が低い」ということを、大きな 問題であるとは考えないだろう。 (……なんか、アタマ痛くなって来た) 夜。 「刑事バレリーノ」というドラマを観る。 バレエ教師の息子に生まれ、子供の頃には多くのコンクールで受賞を果たして来た主人公。 だが、第二次性徴が始まるにつれて母親の関心が薄れ、バレリーノとしての将来に希望を持てなくなって刑事を目指すように なった……。 すっごくツッコミたくなった点。 「バレリーノ」だよね? だったら「白鳥の湖」で踊るのは「オデット」じゃなくて、「ジークフリート」とか「ロットバルト」なんじゃないか? (もしかしたら、これが母親の異常さを示す伏線で、ドラマ上の重要な鍵となるのでは?) と、ワクワクしながら観ていたら、最後まで何でもなかった。 「殺された人間が生まれ変わって復讐を行う」というホラーなネタをコミカルな演出で描いたのは良いのだが、前世の恨みに 操られた人間たちの問題が何も解決せずに終わってしまったのが、なんともスッキリしない。 これはシリーズ化して、少しずつ問題を解決して行くとか、そういう予定なのか? 主演の中島裕翔(自分の前世が白鳥であると思い込み日常生活の動作がバレエのダンスになる男)と、永作博美(怪しげな セラピストで、他人に前世を語らせる事ができる)が、「現実には有り得ない人間」を上手に演じていた。 (つまり、見事な「怪演」で「わかったよ。このドラマの世界ではそうなんだな」と、視聴者をねじ伏せてしまった) どうでもいいけど主人公の役名「臼島くるみ」って良いな。 そしてもっとどうでも良いこと永作博美、どこかで見たことがあると思ったら福家警部補を演った人だった。 (福家警部補は、スラリとした美人の檀れいより、怪しくて正体不明な感じの永作博美のバージョンの方が好きなのだ) 寝る。
2016年1月8日(金)
NHKの「あさが来た」。 なぜか女中の父親が娘の奉公先の大店で、座敷の、しかも上座に座ってふんぞり返って座っていた。 時代は明治初期という設定。 さすがにこれは、時代考証がおかしいだろう。 手続きの関係で、東京芸術劇場へ。 書類を書いて支払いを済ませて外に出る。 午前9時の池袋って、本当にシャッターだらけ。 深夜の方が断然活気がある。 帰宅。 昼食を食べた辺りから、体調がおかしくなる。 くしゃみが出るのを「アレルギーかな?」と放っておいたら、頭痛がして来た。 やろうとすることが、まるで捗らない。 作業を中断して朝刊に目を通す。 〈東電新料金、新電力に対抗〉 〈4月の電力小売り前面自由化に向け、東京電力が7日、新料金プランを発表した。電気使用量が多いファミリー層向けに 現行より最大5%程度安くするプランなどを設定〉 (なんだ、やればできるんじゃん、電力使用量の値下げ) 基本的に「独占企業」って健全な資本主義経済の敵だと思うな。 夕方。 ついにダウン。 (今夜は『ルパン三世』やるんだなあ) と、思いつつ、早めに寝ることにする。
2016年1月7日(木)
昨日、大騒ぎした北朝鮮の水爆実験だが、今朝の民法の情報番組によると、どうも水爆じゃないっぽいという話。 だとすると、いよいよ北朝鮮が何をしたいのだが分からない。 国連安保理は、さっそく制裁強化の検討に入ったし、中国も「聞いてねえぞ!」という感じで、今回は味方をしてくれそうに ない。 (何をしたいんだ? 本当に) 午前中。 なんやかんやではるこんの作業中。 昼。 一休み。 「ヒューマン・ターゲット」を観る。 今回は、足を洗いたいと組織を裏切ったチンピラが男子修道院に逃げ込むという話。 わざわざ「男子修道院」と訳していたのは、日本では修道院と言うと女子修道院を思い浮かべてしまうからかな? 修道士となったチンピラは、勉強会で他の修道士を相手に、とある文献について解説中。 「死んだはずの者が次の巻では蘇っているのはなぜか?」 「復活したんだ。キリストのように」 で、広げているのが何かと言うと、ヒーローもののアメコミ。 そう言えば「ヒューマン・ターゲット」は、もともとDCコミックスだった。 久しぶりに『聖書』を読んでみたいと思って、2号くんに貸したままだったのを思い出す。 まあ、どの道あれは文庫サイズで、老眼の目にはそろそろ読み辛くなって来ていた。 午後。 はるこんの作業。 夜。 ニュースをつけたら「歌舞伎町でホテル火災」と言っている。 宿泊客が死亡するような火事だったようだ。 画面に「ホテルまつき」とはっきり看板が映っていたので、ネットで地図を検索しようと「ホテルまつき」と入力したら、 なぜかサジェストに「ホテルまつき 心霊」と出た。 つまり、そういう噂が出るような古い建物だったのだろうな。 防火設備とかに問題があったとか? 新宿の裏通りって「いつ建ったんだろう?」というような建物が結構あるからなあ。 もうひとつニュース。 年明け早々からの株価の下落が止まらないそうだ。 原因は中国経済で「比較的安定した通貨」である日本の円が買われて円高に。 (どうする、黒田さん?) 北朝鮮の件。 テレビに専門家が出て来て、 「きっかけはモランボンじゃないか」 というような話をしていた。 モランボンというのは、中国の女性楽団「モランボン楽団」のこと。 (漢字では「牡丹峰」と書くらしい) この楽団が演奏している舞台の背景の巨大スクリーンに「長距離ミサイルの発射場面を映す」という演出があり、楽団の北京 公演に際して中国側が「習主席や高官が観る舞台で、その動画はちょっと」と除外を求めた。 楽団は(たぶん北朝鮮中央の指示があったのだと思うが)これを拒否。 中国側は「それなら主席や高官は観ない」 楽団「じゃあ公演は中止に」 ということになってしまい、北朝鮮のキム第1書記が、今回の水爆実験の命令を出したのが、その3日後。 つまり、この公演は中国首相に北朝鮮の長距離ミサイル発射場面を見せる事が目的だったのか? で、断られたら「水爆実験を実施した」と発表したと。 要するに、今回の実験発表は「対アメリカ」ではなく「対中国」のメッセージだったわけ? 画面に映っていた専門家の人は、 「中国でも東北部の一部地域は北朝鮮と密接な経済関係にあるから、中国としても直ちに北朝鮮を切れない」 と、解説していたが、北京の中国共産党が国全体の外交方針を決定するに時に「東北部の一部地域」をどれほど顧みるもの なのだろうか? 夕食後。 はるこんの作業の続きをやってから、寝る。
2016年1月6日(水)
朝。 NHKの「あさイチ」でLGBTについて取り上げていた。 念のためLGBTとは、女性の同性愛者、男性の同性愛者、両性愛者(男性も女性もどちらも性の対象となる人)、性同一性 障害といった、性的マイノリティーのこと。 どのぐらい「マイノリティー」なのかと言うと、全体から見て7.6%ぐらい。 目安として、左利きの人と同じぐらいの割合なのだと思えば良いそうだ。 ゲストとして出演していた性同一性障害の人、声も立ち居振る舞いも男性的で髭まで生やしているのだが、生まれた時の性別 は「女性」で、女子校に通っていたのだとか。 髭面男に、 「スカートを履けと言われるのは女装をしろと言われるようで嫌だ」 と言われると、こっちも、 「そうだよなあ」 としか言いようがなくなる。 これ、ゲストの人選が上手いな。 昼。 郵便局へ行き、ついでにドトールで昼食。 帰宅。 ツィッターに北朝鮮がどうのという内容が流れて来たので、ニュースサイトを見たら、 北朝鮮の国営メディアが、本日午前10時(日本時間で10時半)に初の水爆実験を成功させたと報じたのだそうだ。 (何やってんだよ、キム・ジョンウン!) 原爆と水爆の違いは、水爆の方が軽いということ。 もっとぶっちゃけて言うと、水爆なら北朝鮮からミサイルに搭載してアメリカ本土を狙える。 ただでさえサウジとイランがややこしい時に! ……というか、ややこしい時だからこそ、いまアメリカは中東で手一杯のはずとか、舐めているのかな? 夜。 7時のニュースは時間変更して北朝鮮特集。 あまり進展もなさそうなので、民法にチャンネルを変えたらネパールの電気屋が映り、 「ネパールでは、冷蔵庫やタンスに鍵をかけるんです」 と、さも珍しいことのように紹介してていたが、私の子供の頃には日本の冷蔵庫にもタンスにも鍵ついていたものだ。 ほんの4〜50年ぐらい前のことを忘れて「ネパールは治安の悪い後進国。日本は偉い」みたいに言っているのが、日本人で ある私から見ても感じが悪かった。 (ネパールの人に、悪い印象を与えたんじゃないかなあ?) 番組に協力してくれた日本在住のネパール人に向ける、その人の従兄の目が怒っているように見えたのは気のせいかな? だって、自国を離れて母親の面倒は従兄に任せっきり、やっと里帰りしたと思ったら日本礼賛の嵐。 私が彼の立場だったら「ふざけんな!」と思うだろう。 はるこんの作業をやって、寝る。
2016年1月5日(火)
日経朝刊の1面トップは、 〈新円相場 波乱の幕開け〉 〈上海相場、取引を停止〉 〈日経平均582円安〉 株式投資をやっていなくて良かった。(←投資するような金がない) それより気になるのは中東情勢。 〈バーレーンとスーダンは4日、イランとの外交関係を断絶すると相次いで表明した〉 アラブ首長国連合(UAE)も外交関係の格下げを決定。 早い話がサウジアラビアの国交断絶に追随した形。 「みんなで力を合わせてISと闘おう」 とか言うオバマさんのかけ声なんか誰も聞いちゃいねえ、という状態。 一方、共和党の大統領候補のトランプさんは「アメリカにイスラム教徒を入れるな」とか過激な発言。 でも、共和党候補者の中では1番人気。 忘れちゃいけないのは、この人は日米安保も日本のタダ乗りだと騒いでいる人だということ。 もしも彼がアメリカの大統領になったら、 「ちょいと中東を叩くから、日本も来いや」 とか、言い出さないとも限らない。 「後方支援」のはずが政治的力関係でグダグダになって、気がついたら戦闘で自衛官が殺されてしまったりというのは、想像 するだけで、とても嫌だ。 同じ新聞の社会面のコラム〈解を探しに〉。 技能実習生の実態。 〈怒鳴られたり殴られたりは日常茶飯事だ。耐えきれずに失踪した仲間は見つかって強制送還された〉 本来「諸外国の青壮年労働者を一定期間産業界に受け入れて、産業上の技能等を修得してもらう」ことが目的のはずのこの 制度が、現実には日本の現場において「安く使える労働力」と認識されて、人権を無視した扱いをされているという問題。 こうした話を見聞きすると、例の「慰安婦」の問題がこじれているのも、制度的な問題というより、「客」たちの慰安婦に 対する態度が酷かったというのが陰にある本質的な問題なのではないかという気がして来る。 「技能実習生」も本来の制度的には問題はないはずだが、現場の意識が「アジア、アフリカ系の人間は、見下して酷い扱い をしても良い」であることが問題なのだと思う。 日本人は、白人から見ると思いっきり「アジア人」なのだが。 午前中。 はるこんの仕事のダメ出しが来る。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の仕事で外出。 正月中ゴロゴロしていたツケが、一気にやって来てしまい。 夜まで作業に追われる。 1号くんから飲みの誘いの電話があったが、正直それどころではない。 ……気がつけば、午前1時。 そろそろ寝よう。
2015年1月4日(月)
朝。 気象情報。 昨日、冬のコートを着て出かけたら暑くて、私だけかと思っていたら、全国的に4月の陽気だったのだとか。 ニュースで、埼玉県のメッキ工場で昨日起きた爆発事故についてが報じられていた。 2人も亡くなられたのだとか。 「昨日」ということは、正月の3日から工場が動いていたということなのだろうな。 新年早々、お気の毒で言葉も出ない。 さて正月も明けて、遊んでいた分、やらなくてはならないことが山ほど。 1月って、忙しい。 まずはメンサ・テスト合格者の会の事務作業。 昼。 「ヒューマン・ターゲット」を観る。 アメリカのアクションヒーロードラマ。 新型列車の試乗の日に、列車に殺人者が乗り込むというストーリーだったのだが…… 「試作車にはブレーキのコンピューター制御システムが動いていないので、ブレーキのかけ方を間違えると列車が爆発する」 って??? もちろん犯人は無理にブレーキをかけようとして、爆発の危機。 そこでヒーローがアクションして美女を救い出すわけだ。(笑) ところで、突然、鹿児島弁が出て来たのだが、あれは一体なんだったのだろう? そしてラストで主人公が火炎瓶に使ったウィスキー。 「竹鶴」に見えたのだが??? 夕方。 1号くんと2号くんがやって来て、突然の夕食会。 こっちはニュースが見たいんだ。 イランとサウジアラビアが国交断絶? そもそもあの辺のイスラム教徒は、サウジアラビアがスンニ派、イランがシーア派で、2大宗派がバランスを保っていた。 それを、アメリカのブッシュ・ジュニアがイラクを攻撃してスンニ派のフセイン政権を倒してシーア派の国にしてしまった。 この勢いでシーア派が拡大していったらかなわんと危機感を募らせたサウジアラビアが、サウジアラビア国内でシーア派差別 反対を主張していたニムル師という政治活動家を「治安を乱す扇動家」として処刑。 これに怒ったシーア派の群衆が、イランの首都テヘランにあるサウジ大使館を襲撃する事件となった。 今回の国交断絶は、直接にはこの事件がきっかけであるらしい。 【無用の知識】 スンニ派:カリフ(ムハンマドの後継者)は、会議で決めよう派。 シーア派:カリフは、ムハンマドの子孫にやらせよう派。 まとめると、ISとか今回の国交断絶とか、現在の中東で起こっているゴタゴタは、ブッシュ・ジュニアが「パパを殺そうと した奴なんだ」とかいうガキみたいな動機でフセイン政権を倒してしまったことが原因ということになるんじゃなかろうか? 夜。 「クローズアップ現代」は、日本に定住する外国人の問題。 いわゆる「ゴミ出し問題」は、外国人の子供が日本の学校に通うようになって授業で「リサイクル」を学び、 「お父さん、日本では母国のようにゴミをまとめて地面に埋めているんじゃないんだ」 と、親に説明したら解決。 逆に言うと、日本の住民たちは外国人住民この説明をきちんとしていなかった訳だね。 沈没船ジョークというものがある。 世界各国の人が乗り込んだ船が沈没しそうになる。 助かるためには急いで船から海に飛び込まなくてはならないのだが、当然みんな躊躇する。 そんな場合、アメリカ人の乗客を説得するには「飛び込めばヒーローになります」と言えば良く、日本人の乗客を説得するに は「みんな飛び込んでいます」と言えば良い。 つまり「みんながやっていることだから」と言えば従うというのは、日本人だけだというネタなのである。 どうやら日本人はしばしば、 「ゴミを分別して下さい」 「なぜですか?」 「なぜって、みんながやっているからですよ」 と、これを外国人に対してやってしまうらしい。 繰り返すが、「日本人は『みんながやっていることだから』と言えば従う」というジョークのネタにされるほど、「みんなが やっていることだからやる」というのは特殊なことなのだ。 ところで、この番組を一緒に見ていた1号くんから聞いた話。 職場で2人のアルバイトを採用した。 1人は30代の日本人で、もう1人は東南アジアからの外国人留学生。 このコンビの業務成績が非常に悪い。(平均値と比較して70%ぐらい) 30代の日本人に言わせると、 「言葉の分からなくて仕事のできない外国人のフォローを自分がやっているのだが、とてもフォローしきれない」 ところがある日、業務の都合で1号くんがこの外国人留学生と組んだところ、非常に良い(平均値比で120%程度)成績に なった。 「留学生は、すごく優秀な人だった」 のだそうで、結果的にその30代日本人バイトの無能さが明らかに。 まあ、30代にもなってバイトをやってる人間と、東南アジアに産まれて留学生になれるような人間、どちらが優秀なのかは ちょっと考えれば分かるよな。 現在の東南アジアからの留学生は、昭和30年代に海外に留学した日本人と同レベルなのだと思えば、その優秀さがイメージ できると思う。 にも関わらず、「日本人は優秀で、外国人はダメ」という先入観を、自分の無能さを誤摩化す隠れ蓑に利用する日本人。 情けない話である。 話を「クローズアップ現代」に戻そう。 資料の映像として、とある自治会の会議で、 「外国人が宗教行事で米を撒くが、人に当たったら危ない」 と言った日本人が、 「日本人だって、節分に豆を撒くじゃないか」 と言い返されるという場面が映され、深刻な文化摩擦の問題として取り上げられていた。 ところが、ゲストとしてスタジオに呼ばれていたスリランカ生まれの、にしゃんた教授の感想は、 「豆を撒くとか米を撒くとか、(対立点が)ほのぼのとしていますねえ」 日本人にとっては深刻な対立も、外国人の視点だと「ほのぼの」らしい。 夕刊に、メキシコのテミスコ市で就任翌日に市長が殺害されたという記事が載っていた。 殺害された市長は、就任に際し「犯罪撲滅に力を入れる」と強調していたそうで、事件には犯罪集団の関与が疑われているの だとか。 政治家が「犯罪撲滅に力を入れる」と言うには、犯罪者に殺されることも覚悟しなくてはならない。 日本で暮らしていると想像がつかない世界だ。 逆にそっちが普通である国から見ると、豆を撒くとか米を撒くとかレベルの口論を「深刻な対立」などと言っている日本人を 見ると、笑っちゃうのかも知れないね。 私の意見としては、外国人がどんどん日本に来てくれた方がいい。 出来れば子供連れで家族ぐるみで。 特に池袋周辺なんかは、住民も外国人に慣れているからお勧めだと思う。 寝る。
2016年1月3日(月)
また、続きものの夢を見てしまった。 夢の中でだけお馴染みの家で、今回はなぜか存在しないはずの「兄」が訪ねて来るという夢。 「兄」である人の住所も何も思い出せない自分に混乱するという内容だった。 目が覚めてから、あの「兄」の顔には見覚えがあったな……とよく考えたら小学校1年の時の同級生の顔だと気がついた。 同じ役者が別の役を演じているようなパラレルワールドがあったりして。(^^; 午後。 佐藤編集長に誘われて、西武の催事場で5日までやっているという「CAT ART美術館」に出かける。 名画の人物を猫に置き換えたパロディ絵画の展覧会。 入場料は500円だったのだが、会場のすぐ外で中で展示されている作品のレプリカを販売している。 額に入れられて壁に飾られたレプリカを眺めて、 「もう、これで良くないか?」 結局、本会場には入らずに、なぜか2人で田中圭一先生の技術を褒め讃えながら会場を離れる。 地下で寿司を買って2号くんのアパートへ。 部屋へ入ったらテレビで「びじチューン!」の「崖のぼり、のちキス」をやっていた。 クリムトの「接吻」を題材に、断崖絶壁の上でキスしている2人は、どうやってあの崖を登ったのだろうと空想して作られた 歌とアニメーション。 これも、これで有りだと思う。 パロディって、元の作品へのリスペクトや、独自の解釈がないと、ただのモノ真似になってしまう気がするな。 夕食を食べてから、2号くんが録画していたという昨年放映された「世にも奇妙な物語」を観る。 過去の名作のリメイク版で「ズンドコベロンチョ」というドラマをやっていた。 誰もが知っているようなのに自分だけが知らない言葉が存在し、それを知らないということを知られると社会的に抹殺され てしまうというホラー。 ところで1号くんが職場で体験した話。 お客様から「すみ・の・ふ(「墨田区」と同じイントネーション)」について問い合わせを受けた1号くん、 (墨野麩? うちはそんな商品を扱っていたっけ?) と、それが “Smirnoff(スミノフ:ロシア語。ウォッカの名前)” であることに気づくまで、数秒かかったそうだ。 (ちなみに「スミノフ」は、通常は「イワノフ」なんかと同じイントネーションで発音される) 人間、当然、知っていなければならないことを自分が知らないというのは頭が混乱するものらしい。 帰宅。 正月も終わりだ。 寝る。
2016年1月2日(日)
タコ怪人と闘う夢を見た。 これが初夢だとすると、SF者としては、ある意味、嬉しい? コンビニで葉書を買って追加の年賀状を書き、ポストへ。 途中で清掃車とすれ違う。 (元日から営業している店舗が多い地域なので、当然、清掃業者も忙しい) 働くおじさん、お疲れさま。 2号くんのアパートへ行き、一緒に「ワンパンマン」のDVDを観る。 そして一緒に酒を飲む。 いつもの正月の過ごし方だ。(笑) 家へ帰って、寝る。
2016年1月1日(土)
あけましておめでとうございます。 正月の朝。 気がついたら夜が明けていて、初日の出は見損なった。 自宅の東側にビルが増えたせいで、せいぜい近所のビルの隙間の空が明るくなるのを見るだけなんだが。 夕べは少し飲み過ぎて、珍しくバスを利用して帰宅した。 徒歩10分の距離が、バスだと4〜5分程度に短縮される。 これを「すげえ! 所要時間が半分になる!」と思うか「たった5分のためにわざわざ……」と思うかで酔っぱらいの私と、 素面の私の意見が分かれるのだ。 午前中。 昨日買った同人誌を読む。 和月伸宏先生の『ろぼっとアームズ』は(和月先生、何やってんですか!)は、普通に小学生向けの漫画雑誌に載せても問題 がないような正統派のいい話。(原作は、もちろん黒碕薫先生) 田中圭一先生の『別冊田中圭一第3号』は、天国の手塚治虫先生に宛てた、 〈「大人が眉をひそめるようなマンガこそが素晴らしいマンガだ」との先生の言葉を胸に今日も明日も描き続けます〉 という1文に明らかにされているように、思わず眉をひそめたくなる内容。 正月早々、エロ同人誌を読んで爆笑してしまった。 同じく田中先生の『三鷹の森の女子会』は、〈アニメキャラ界の和田アキ子的ポジション〉を狙うナウシカが、飲んだくれて 宮崎駿作品における後輩キャラたちを相手に絡みまくるという作品。 誰か、訴えて下さい。(笑) 昼。 残業中の1号くんの勤務先へ寄ってから、2号くんのアパートへ。 しばらくして1号くんも帰って来たので、それなりにおせち料理を食べビールを飲んで録画してあったビデオを観ているうち に、夜勤明けの1号くん撃沈。 『魔女の下僕と魔王のツノ』(もち ガンガンコミックス)の1〜3巻を2号くんに借りて読む。 元は人間だったが、何らかの事情で「魔物」になってしまった主人公。 魔女の作る薬草で出来た食事を毎日食べなくてはならない体となってしまい、若い(12歳)の見習い魔女の下僕となるが、 その見習い魔女の師匠が不治の病となり、彼女を助ける薬を作る材料として「魔王のツノ」が必要になる。 そこで主人公は、魔王の城に出向くのだが……。 「魔法の鍵」を使うと、どんなドアからも一瞬で家に帰れるという設定で、かつ闘いの場所は魔王の城の内部なので「ドア」 を見つけるのは容易。 見習い魔女は魔法の薬で大抵の病気や怪我は治せるという設定なので、かなりの重傷を負っても復活できる。 よって作中の「闘い」は、割と安心して見ていられる。 それより、作者が描きたいテーマ実は「性的マイノリティー」の物語なのだろう。 これは、おなじ作者が描いた『キューティクル探偵因幡』が、マフィアのボスとの闘いを軽いコメディタッチで描きつつ警察 の暗部については、かなり重い話として描いていたのと同じ。 『魔女の下僕と魔王のツノ』には、魔法のミスで親友を女に変えてしまった男が出て来る。 彼の国では、女の仕事は限られており、かつ結婚適齢期も若いうちだけとされている。 よって、親友を女にしてしまった以上は早いうちに「彼女」と結婚してやるのが男としての責任の取り方だと、彼は考える。 しかし、親友の方は、昨日までの「親友」を急に「夫」とは思えない。 「男らしく筋を通して責任をとる」のが正しいことだと信じる男には、拒絶する親友が理解できない。 彼は「親友は拒絶すべきではない」と考え、拒絶する親友を「正そう」とする。 「お前は体が女になったのだから、女なのだ」 「いや、僕は男だよ」 これは性同一性障害の人が抱える問題と同じだよな。 (軽いマンガのつもりで、重いテーマの本を読んでしまった……) 夕食は、茶月の寿司。 正月の1日から営業している店が結構ある。 まあ近所の交差点は「やたらコンビニの多い交差点」としてテレビに紹介されたこともある場所だから。 それに池袋には中国人が多く住んでいる(中国では旧正月の方がメイン)というのもあるのかも。 夜。 NHKスペシャル「大予測! 2016年の世界」を観る。 この番組、明らかな出演者の人選ミスだったと思う。 特に今年の大河ドラマ出演予定の女優さん、画面に顔を映すためか頻繁に話を振られるのだが、専門外の質問にトンチンカン な返事で醜態を晒しただけに終わり、気の毒に思えた。 番宣のために番組のテーマと無関係な女優さんを出したいのなら、事前にちゃんと打ち合わせをしておくべきだ。 結果的に話がまとまらないまま、グダグダで終わってしまった。 ……寝よう。2015年12月分へ 目次へ
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