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独 り 言 (2015年12月分)
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2015年12月31日(木)
世間で今日を何の日と呼んでいるかは知らないが、国際展示場ではコミックマーケット最終日。
昼に行ったのが幸いしてか、比較的空いている。
ラッシュアワーの新宿駅の改札口程度の混雑。

自分が思った方向に真っすぐ進む事は出来ないが、身動きはなんとか可能な状態。
人間の濁流に乗って少しずつ目的地に近づくことが出来る。
ときどき押し流されてあらぬ方向へ歩かされるが、それでも自分の目指す方向へと徐々に動いて行ける。

まずは一本木先生のブースへ、
「米魂ではお世話になりました」
と、挨拶すると、
「あ、どうも。で、どの本を買うの?」
(ここは本を買いに来る場所なので、これは一本木先生が正しい)
新刊4冊を購入。

それから黒碕先生のブースへと移動。
売り子をしていたT女史に『はじめてのバイアグラ読本』を勧められたが、この本を買って私にどうしろと???
『はじめての刀剣入門』の方を買う。
あと、委託の田中圭一先生(『神罰』の著者。あの「お願いです。訴えないで下さい」の人)の本とか。

島本先生のブースで先生にご挨拶。
「米魂の……」
と、言ったら、
「あの砂で出来た星雲賞の楯って、ずっと保つものなの?」
と質問を受ける。

思いっきり担当外だったので、とっさに、
「大切にして頂ければ」
と、答えたが、実際にはどのぐらいの耐久性があるものなのだろう?
私は知らんぞ。(笑)

昼食。
少しそこらをぶらついてから、帰りにまた黒碕先生のブースに戻ったら、そこへ田中圭一先生が!
「先生の〈岩崎ちひろ〉を楽しみにしておりますので是非。訴えられるかも知れませんが……」
と言ったら、
「僕もそろそろ1度ぐらい訴えられないと、みんなが納得しないと思ってるところで」
と、田中先生御自身も訴えられる気まんまんらしい?
『三鷹の女子会』にサインを頂く。

池袋でO河内、K谷野両氏と飲んでから帰宅。
寝る。

どうぞみなさん、良いお年を! 

2015年12月30日(水)
午前中。
年末恒例のバタバタ状態。

山手通りでパトカーの音が騒々しい。
サイレン+拡声器の声が、通り過ぎたと思ったら、また次が来る。
今日は一体何件の捕り物があったんだ?

午後。
買い物へ。
例のバスが燃えた現場を通りかかる。
歩道に植えてあるつつじの葉が焦げ、ハナミズキが1本幹まで焦げていたのが痛々しかった。

近くにあった交通標識も真っ黒に焦げて穴も開き、丸い標識だったということしか分からない。
眺めていたら自転車で通りかかった通行人が、
「標識はすぐに直して欲しいよね」
と、話しかけて来た。

確かに決して交通量が少ない場所ではないので、交通標識が判読不能の状態のままというのは、まずいかも知れない。
標識がこういった状態である時に、その標識に違反する行為を行った人は、やはり違反切符を切られてしまうのだろうか?

ビックカメラに到着。
トースターを買おうとしたら、
「1個ですか?」
と、確認される。
家電の売り場でこういう質問をされたのは初めてなので一瞬わけが分からなかったが、もしかしたら、中国からの買い物客と
思われたのかな?
別に「爆買い」しに来たわけじゃないのだが。(笑)

「餅焼き網付きオーブントースター」を1個購入。
雑煮に入れる餅を焼くのに便利なもの。

家電の売り場って、いろいろと面白そうな便利グッズが多くて、楽しい。
パンを焼きながら目玉焼きを作れるトースターとか。(買わなかったが)

スーパーでミカンを箱買い。
帰宅して年賀状を書き終える。(笑)
昔は1月1日に書いていたのだから、まあいいや。

ニュース。
北朝鮮の金正恩第1書記の側近、交通事故で死亡。
あの国の「事故死」は、なんか怪しい気持ちになる。

さて……
明日はコミケ(コミックマーケット=有明の国際展示場で行われている同人誌の即売会)に行く予定なのだが、O河内さんが
空想小説ワークショップの掲示板に書き込んでいた、

>少し早めにいくなら、列に並ぶことを考慮して、オムツ推奨だよ。至る所で顔を真っ青にして我慢してるのがいるからね。

に、やや引いた。
私はさすがにそんな準備までして行ったことはない。
会場に入ろうとして、ギッチリ詰まった「肉の壁」を前に途方に暮れたことはあるが。

夏のコミケの時だったが、ラッシュアワーの山手線の車内は、まだスカスカだったんだな、と思うような状態。
推定体重100キロ超えの人同士が、混雑でギュウッと押し付けられるので、互いの体の中に体がめりこんでしまう。
その隙間(存在しない!)を、やはり推定体重100キロ超えの人が無理に(本当に無理に)通ろうとして力を加えるので、
汗臭い肉の塊が「ウゥウゥ」という低いうめき声と共にその場で揺れている(?)といった光景になる。
人間、そういう状態だと肺に息を吸い込み難くなるらしく、大量の呼気を必要とする「悲鳴」というものが上げられなくなる
ようだ。

今回は冬なので、衣服が厚い分、もっと混むかな?
とりあえず、午前中に行くのだけは止めよう。

夜。
やはりパトカーが賑やか。
眠れずに時計を見たら、午前0時。
犯人の人も近所迷惑を考えて、あまり夜中にパトカーに追っかけられるようなことは止めて欲しい、ホント。

布団を頭から被って、寝る。 

2015年12月29日(火)
朝から年末のイロイロ。
28日までは、なんだかんだで「行ける!」気がしていたのだが、29日になって追い込まれている気がする。

朝食、おでん。
おでんの元をお湯で溶いて、百均で買ったおでん種を適当にぶち込んだやつ。

昼食、冷めたおでん。
(温める時間の節約)

私はおでんと言ったら「ちくわぶ」なのだが、この間、関西ではおでんに「ちくわぶ」を入れないのだと教えられた。
おでんの具つながりで……
この間「ワンパンマン」に出て来た「もずくのおでん」の作り方をネットで検索したら、器に生もずくを入れてからおでんの
出汁をかけて食べるものらしい。
そう言えば、サイタマがジェノスに頼まれて「手合わせ」に付き合った後に「腹減った。うどん食いに行こうぜ」という台詞
があったが、関東だったら、そこは蕎麦かラーメンだと思う。

調べたら、原作者のONEさん、埼玉出身だが出生は新潟なのだとか。
ということは、親の実家は新潟か?
新潟は、交通の関係で(陸路は中央山脈に阻まれて江戸方面には行きにくく、海路で関西方面に行く方が容易かった)文化圏
としては関西に近いのだそうだ。
「もずくのおでん」も、どちらかと言うと西の方の食べ物らしい。

新潟出身の魔夜峰央氏が「えんぞ」という言葉を使ったら、担当編集者に指摘されて初めてそれが新潟の方言だと知ったと、
『パタリロ!』に書いていた。
ちなみに「えんぞ」とは「側溝」のこと。無理に漢字で書くと「縁溝=えん(み)ぞ」とかかな?

その魔夜峰央氏の『翔んで埼玉』が復刊されたそうだ。
内容は、「埼玉県民差別」というものが行われている設定の架空世界を舞台に、その過激な差別ぶりを大げさに描いたギャグ
漫画。

雑誌掲載当時は、私はまだ10代の終わり頃。
「いいのかなあ、こんなの描いて?」
と、思ったが、世間はさして騒がなかった。
そのまま埋もれていた作品なのだが、最近、テレビ番組で取り上げられ「根拠の無い差別を行う人間を滑稽に描いているのが
興味深い」と知識層に高い評価を受けてしまい(笑)、復刊の運びとなったのだとか。

……とか考えているうちにおでん鍋も空になった。
午後の作業、再開。

夕方。
2号くんが来る。
一緒にコインランドリーへ行き、近くの定食屋で食事。

帰り道で雑煮の材料を買ったら2号くんに、
「崎田の雑煮は、なんでこんなにシンプルなんだ?」
と、聞かれる。
大根と人参と鶏肉と餅にナルトと三つ葉を飾る。
普通だと思うが???

そして、
「なぜ餅が四角い?」
とも聞かれた。
のし餅を普通に切ったら四角になると思うのだが?

念のためネットで調べたら、雑煮の餅が四角いのは、江戸時代に急激に人口が増えた江戸で餅を大量生産するために、大きな
のし餅を作って小さく切るという方法が採用されたからなのだとか。
確かに1個ずつ丸めるより、その方が早いね。

どうでもいい無駄知識。
よく時代劇で悪徳商人が賄賂を渡す時に使う隠語「切り餅」は、本来は一分銀の包みのこと。
一分銀は長方形をした貨幣で、これを白い紙に包むと切り餅に見えたことから。

ところがテレビの視聴者に一分銀を見たことがない人が増え、一分銀の包みだとそれが貨幣を包んだものであることが分かり
にくくなってしまった。
そこで分かりやすく「小判の包み」に変え、さらに親切な(?)演出だと、悪代官がわざわざ包みの紙を破って、中の小判を
チャリンチャリンと出し、
「良い音じゃわい、ワッハッハッ」
などとやるようになったのだとか。
それじゃ隠語を使ってこっそり渡している意味がない!(笑)

視聴者の知識に合わせて場面が説明臭くなる場面というのはいろいろとあると思うのだが、「ルパン三世」が初めてアニメ化
されたときに、当時小学生だった私には、ルパンの台詞、
「止してくれ、ブローニングは背中に感じやすいんだ」
の意味が分からず、だいぶ経ってから、
「私はあなたが後ろから私の背中に銃口を向けていることも、その銃がブローニング自動式拳銃であることも、既に見抜いて
いる人間です。それほど実力差のある私を脅そうとしても、それは意味のないことですから銃を向けるのは止めてください」
と言っていたのだということに気がついた。

さて、明日も忙しいので、そろそろ寝る。 

2015年12月28日(月)
朝。
8時にNHKをつけたら年末特別番組をやっていたので、テレビを消して年賀状書き。

昼。
ネットでニュースを見たら、池袋でバスが炎上したとか。
「駅の近く」と書いてある記事。
「駅の北方面」と書いてある記事。
(「北方面」って、どの辺りだろう?)
と、動画を見てみたら、見覚えのある弁当屋の看板。
池袋乱歩通り商店街にある光文社ビルの近くと言ったら分かりやすいだろうか。
(もっと正確には日建工業本社ビルの前の道路)

(昨日の晩に通った道だ)
というか、私にとっては日常的に使っている生活道路。

間もなく2号くんから電話。
「ココイチの向かいに、焦げたトラックみたいなものがあるんだけど」
「それはトラックじゃない。バスだ」
本当に、遠目にはトラックかバスかの見分けもつかないほどに真っ黒に焼け焦げ、骨組みだけになっている。

地図を見てもらえば分かるが、警察も消防もすぐ近くにある場所だから、消火活動遅れたということはないと思う。
動画をじっくり見ると単なる火災というより、何回か爆発しているようだ。
燃料に火が回ったのかな?

運転手は「蛍光灯から火花が散っていた」と言っているそうだが、それが原因なのか火災が原因で電気系統がショートしたの
かは不明。
バスは観光バスで、たぶんいつも東京芸術劇場の裏で客を乗せているやつだと思う。
非常に幸いなことに、まだ乗客はひとりも乗っていなかった。

路上で時間調整をしていたそうだが、運転手からの110番通報の第1報は「自分が乗っているバスが燃えている」。
自分が乗っているバスから火が出たら普通はすぐに気がつくと思うから、運転手、もしかして仮眠中だった?
単なる事故なら良いが、放火とかだったら嫌だな。
……などといろいろ考える。

ネットに写真がいくつか上がっている中に、矢部病院の前で白衣の男性がカメラを構えているものがあった。
「矢部病院」という文字がはっきり画面に写り込んでいるので、顔は写っていないが、これは間違いなく特定されるな。
(きっと事故を心配して職業的使命感から道路に出て来た医師が、怪我人がいないことを確認した後に現場の証拠を残そうと
していたのに違いない)

午後。
年賀状書きの続き。

夜。
いわゆる慰安婦問題について、日韓の外相の間で、
・韓国政府が元慰安婦を支援するために設立する財団に日本政府が10億円を拠出する。
・ソウルの日本大使館前にある少女像の撤去・移転について韓国政府が努力する。
・安倍首相が元慰安婦に対して「心からのおわびと反省の気持ち」の表明する。
・そして、これが「最終的かつ不可逆的解決」であることの確認。
……ということで合意が成立したそうだが、ひとつ気になるのはこの会談、なぜか正式な合意文書がないこと。
(この理由が知りたい)

もうひとつ。
安倍首相の夫人が、本日靖国神社を参拝した事を、わざわざフェイスブックに書き込んだそうだ。
たぶん夫である安倍首相が元慰安婦に対して「心からのおわびと反省の気持ち」の表明したことを支持層である右翼の人たち
に叩かれることを想定してバランスを取ったつもりなのだろう。
安倍首相の本音が分かる。

いずれにせよ一番気の毒なのは、よく分からないまま政治に利用されて、過去の心の傷をほじくられた元慰安婦の人たちだと
思うな。

さてと、今夜も寒い夜になりそう。
寝る。

2015年12月27日(日)
今年最後のメンサ・テスト合格者の会。
例年と同じく会合というより事務作業の日となる。
(会計報告をまとめるのは年明けになりそう!)

手書きの文字を書いていて、書き方を忘れている文字がいくつかあったことに愕然とした。
文字はキーボードで「打つ」ものという習慣になってしまっているせいだろうな。

例会終了後、忘年会。

帰宅。
寒いので早めに寝る。 

2015年12月28日(土)
朝。
昨日、読むのを忘れていた夕刊に目を通す。
1面トップの見出しは、
〈雇用堅調、消費は低迷〉

「雇用堅調」の方は、厚生労働省が発表した11月の有効求人倍率を根拠としたもの。
〈1.25倍と23年10カ月ぶりの高い水準〉
伸びたのは「宿泊・飲食サービス業」と「教育・学習支援業」だそうだ。

「消費は低迷」は、総務省の11月の家計調査を根拠としている。
〈物価変動の影響を除いた実質の消費支出が前年同月比2.9%減と3カ月連続のマイナス〉
テレビやパソコンなどの教養娯楽費、自動車購入費、被服及び履物への支出が減ったのだとか。

消費が低迷している状態で、消費税が上がって大丈夫なのだろうか?
どうしても買わなくてはならない食品は軽減税率の対象なわけで、テレビもパソコンも自動車も洋服も「買わない傾向」を
見せている消費者が、ますます物を買わなくなる→税率を上げても税収が伸びないという懸念はないのだろうか?

雇用も伸びているとはいえ「宿泊・飲食サービス業」については、オリンピックが終わった後については未知数。
失業者が増えれば、子供を塾に通わせられる親も減るよな。
将来的な不安を感じさせる記事だな。

NHKの「あさが来た」は、ヒロインが夫以外の独身男性の家で酔いつぶれて一夜を明かしてしまい……という話。
そこのところに引っかかった亭主は、女房の「器の小さいこと言わんといて下さい」の一言で、撃沈。
で、この話は終了!
品の良いドラマだ。(笑)

午前中。
昨夜の飲み会の席でO河内さんに勧められた、村田版「ワンパンマン」第87話をネットで読む。
ガロウ(悪役)に襲われた金属バット(ヒーロー)は、相手に一撃を加えようとした寸前に、妹の声に手を止める。
妹の前では暴力を振るわないという約束があったのだ。
チャンスとばかりに反撃に出ようとするガロウの前に、兄を庇って立ちふさがる妹。
それを見たガロウは、金属バットに手を出すことを止めて去って行く。

妹は、小学生ぐらいの女の子だ。
彼女が立ちふさがったところで、何の戦力にもならない。
しかし、彼女は悪人であるガロウの手を止めさせてしまう。
「リアルじゃない」のかも知れないが、こんなことが起きたら素敵じゃないか!
フィクションの存在意義ということについて、考えてみる。

そしてどうでもいいこと。
妹の名前「ゼンコ」は、本名だろうか?
あだ名だとしたら、本名は「善子(よしこ)」とかかな?
そして、金属バットは妹から「バッド兄さん」と呼ばれていたが、息子に “Bad(悪)” と名付ける親もいないだろう
からこれも、もしかしたら本名は「善男」とか「良男」とかなのを、粋がってわざと反対の意味の名を名乗っているという
ことなのかも。

午後。
年賀葉書を買いに出て、ついでに『中国嫁日記 五』(井上純一 エンターブレイン)を買う。
井上さんが池袋から慌ただしく引っ越しをした話についてはネットで読んで知っていたのだが、理由が「K水」の嫌がらせ
から逃れるためだったということが判明。

作者である井上氏は、元々は趣味で同人フィギュアを作っていたオタク。
その原型を中国の工場に発注する関係で会社組織にする必要があり、「銀十字社」という会社を設立した。
設立当時から「親会社」から出向して素人である井上氏を手伝っていたのが「K水」という人物。
2人はずっと同居生活を送っていたらしい。

ところがその「親会社」が倒産してしまい、帰る会社を失った「K水」は、そのまま井上氏の会社の社員となり、同居生活
を続行。
やがて「K水」に結婚話が持ち上がり、炊事洗濯等の生活能力がゼロである井上氏に、「K水」が中国人の女性との結婚を
勧め、その結果がこの『中国嫁日記』第1巻からの話となるわけなのだが……。

その後の「K水」については、
そもそもの発端となった結婚の話が、なくなってしまった。
「K水」の彼女(この女性が先の結婚話の女性と同一人物なのかどうかは不明)が入院した。
「K水」が「趣味で買っている」という膨大な玩具コレクションの置き場が無いというので会社の一角に置かせている。
と、そんな話がちらほら出て来るのみだった。

ところが、この「K水」が「趣味のコレクション」と言っていた玩具は、実は会社の金で購入したものであり「K水」が、
それを売って利益を得ていたということが判明。
(つまり「会社の収益」であるべきはずのものを、まるまる自分の懐に入れていたっぽい)
その他モロモロの不正行為が発覚し、訴訟事件に発展したところ、井上氏の会社の郵便物が抜かれたり、カタログや大学の
願書が大量に送られて来る嫌がらせが起きるようになったのだとか。

これは私の想像だが、そもそもが親会社の社員であった「K水」は、井上氏より上の立場だったのだと思う。
親会社が倒産して、井上氏の会社の社員となった後も生活能力の乏しい井上氏の「面倒をみてやっていた」わけだ。
そして井上氏は、「K水」の勧めに従って中国人と見合いをし、結婚している。
「K水」から見て、井上氏は何でも自分の言いなりになる「格下」の男だったのでは?

井上氏の妻は、少数民族の元羊飼いで、現在は掃除夫として働いている中国人の娘。
女ばかり四人姉妹の(少数民族は一人っ子政策の対象外なのだとか)末っ子である。

但し、妻の父親が羊飼いを辞めたのは、所有していた放牧地から鉱石が発見され、中国政府が高額で土地を買い取ったから。
掃除夫の仕事をしているのは、体を動かして働く事が大好きな人だから。
妻の姉たちも、それぞれ金持ちの家に嫁ぎ、豊かな生活をしている。
井上氏自身も『中国嫁日記』が人気シリーズとなって、かなりの印税を手にしているはずだ。

今回の事件が発覚した後も、妻の姉たちが資金協力をしてくれたり、本の印税でそこそこの収入を手に入れたりしたお陰で
会社が潰れずに済んだ。
また、頭の回転が早い上に勉強家ですぐに日本語を習得した妻が、事務所の掃除中に税金の滞納通知を発見して夫に知らせ
たために、すんでのところで会社の口座の差し押さえを免れている。
(妻は以前から「K水」の行動に疑惑の目を向けていたらしい)

もしも「中国の少数民族の末娘」である妻の親族に経済力がなかったら、妻が税務署からの通知を見て、すぐに夫に知らせ
なくてはならないと気づかないような頭の回転の鈍い、日本語能力の低い女性であったならば、会社は倒産し、「K水」は
悠々とどこかに姿をくらましていたのではないだろうか?

そう考えると「中国の少数民族の四人姉妹の末娘」との結婚を勧めてくれた(この点では作者はとても感謝しているらしい
が)「K水」の行動も、まるっきりの善意ではなかった気がする。
(そう思うのは、私の心が汚れているせいだろうか?)

そして、ネットでの連載時に気になっていたこと。
「K水」に口止めされたからという理由で「6000万円の仕掛品」の存在について社長である井上氏に黙っていたという税理士。
これは「背任」に当たるんじゃないだろうかと思っていたら、単行本の漫画では、途中で税理士が別の人に変わっている。
つまり、前の税理士はクビになったということなのだろう。
(そりゃそうだろうな、と思う)

夜。
SF乱学講座の忘年会。
私とエピクトさんが「ワンパンマン」の話で盛り上がり、読んでいない人が目を点にしていた。(^^;

家に帰って、寝る。 

2015年12月25日(金)
NHKの「あさが来た」は、大久保利通暗殺事件の話。
大久保の親友だった五代友厚は、ショックで酒を飲み、酔った勢いであさを抱き締めて涙を流す。
このシーンで、抱き締められたあさが眉をひそめる演出が秀逸。
すんでのところで下品にならずに済んだ。

下品な演出だと、ここで「慈母のような」表情をさせたがるのだが、ヒロインの表情はあくまで「迷惑そう」。
好きでもない男に抱き締められたら、普通はキモイのだ。
「キモイんだけどなあ、泣いちゃってるしなあ、困ったなあ、迷惑だなあ」
そんな表情をさせたのが大正解だった。

昼。
忙しいのだが、イマイチ気分が乗らない。
気持ちを高揚させようと「THE HERO!! 怒れる拳に火をつけろ」を聞いたら、そのまま関連動画に見入ってしまった。
(ダメじゃん)

「THE HERO!! 怒れる拳に火をつけろ」は、いろんな国の人にカバーされている曲なのだね。
「ワンパンマン」を視聴している人の表情をただ流しているという動画が何種類もあったのでちょっと見てみたが、アメリカ
人って表情が豊かだ。
それにしても「アニメを観ている自分の顔」に需要があると、最初に思いついた人って誰だろう?

ニュース。
アマゾンが行っている「お坊さん便 僧侶手配サービス」について、全日本仏教会がアメリカのアマゾン本社に対して文書で
サイト掲載の中止を申し入れることにしたそうだ。

〈今回の「Amazonのお坊さん便 僧侶手配サービス」の販売は、まさしく宗教行為をサービスとして商品にしているものであ
り、およそ諸外国の宗教事情をみても、このようなことを許している国はありません〉(全日本仏教会のサイトより)

……ということだが、これまで「宗教を隠れ蓑に金儲けをしている」と散々批判されて来ている日本の仏教界に「アマゾンは
宗教行為をサービスとして商品にしているからダメだ」と言われても「どの口が言う?」という感想になってしまう。
むしろ「宗教は金儲けの道具だ」と、はっきり言われるのは困るということだろ?

〈申し上げるまでもなく、お布施は、慈悲の心をもって他人に財施などを施すことで「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といわれ
る修行の一つです。なぜ修行なのかというと、見返りを求めない、そういう心を持たないものだからであります。そこに自利
利他円満の功徳が成就されるのです〉(同サイトより)

檀家は「自分が修行をしたいから」寺にお布施を納めているのであって、お布施はサービスの対価ではないという理屈のよう
だが、それを形骸化させて来た張本人に「申し上げるまでもなく」とか、上から目線で言われてもなあ。

そもそも「慈悲の心をもって他人に財施などを施す」つもりで、坊さんにお布施を渡していた人って圧倒的に少ないだろう。
だって、でかい寺に住んで裕福に暮らす住職に「施したい」などという「慈悲の心」は生じないもの。
まず自分が善男善女の内に「慈悲の心」を生じさせる坊主になってから、ものを言ってくれ。

夜。
空想小説ワークショップ。
今日は珍しく川又千秋先生の講義。

映画「スターウォーズ」について。
先生が初めて「スター・ウォーズ」(一番最初のやつ)を観た時、
「これは『633爆撃隊』と『頭上の敵機』の戦闘シーンを真似たものだ」
と、思っのだそうだ。

単純にドンパチを楽しむマニア向けの作品が、下手にヒットしてしまったために大勢の観客に配慮しなくてはならなくなり、
父と子のドラマとかを考えなくてはならなくなったということから、本日の講義のテーマは「客層(読者層)が、作品自体に
影響を与える場合」。

テング酒場で二次会。
家に帰って、寝る。 

2015年12月24日(木)
今日は、ガイナックスの創立記念日。
会社設立のために法務局に出向いた武田さんが「設立日はクリスマスの日付に」という指示を勘違いして、日付をクリスマス
イブにして届け出を出してしまったという嘘のようなエピソードを聞いた事がある
どうでもいいことだがが、キリストの時代のユダヤ人の感覚では、1日の終わりは「日が沈んだ時」だったので、クリスマス
イブの日没以降は、翌日(25日)ということになる。
よってクリスマスイブとは、本来「クリスマスの1日の始まり」を祝うものらしい。

まあ、幼稚園(ミッション系だった)卒園以来、キリスト教とは縁のない生活を送っている私には、クリスマスイブもあまり
関係ないのだが、とりあえず1号くんと2号くんにはクリスマスプレゼントを贈った。
1号くんには、アパートの台所で使う電子レンジ、2号くんには、パソコンのキーボード。
両方とも「欲しい物は何か?」と聞いてプレゼントしたのだが、ふと気になること、
(連中に「クリスマスプレゼント」という認識はあったのか?)

夜。
郵便受けに「ワンパンマン 1(1話と2話が入っている奴)」のDVDが届いていたので、特典映像だけ観る。
特典映像は、2話(ジェノスがサイタマに出会う話)と、3話(ジェノスがサイタマに弟子入りを申込む話)の間に起こった
事件を描いた物語。

サイタマ(主人公)が「貧しい」のだということに気づかないジェノスは、サイタマの「奇妙な食生活」に何か意味があるの
ではないかと考えて調査を行うのだが……。

貧乏な人とそうでない人の感覚の差がリアルで笑った。
プロ・ヒーローとして活躍する以前のサイタマが、バイトで生計を立てていたことが分かる。
そして、作中でサイタマが鑑賞していたDVD「エイリアン VS ストーカー」、ちょっと観てみたい気がした。
充実した夜を過ごせたので、満足して寝る。  

2015年12月23日(水)
朝。
NHKの番組で、リニアモーターカーの玩具を作ったメーカーを紹介していた。
ホワイトボード用の棒状マグネットが、細い左右でS極とN極に分かれていることをヒントに、車両を安定させる方法を……
と、そこのところをもう少し説明して欲しかったのだが、企業秘密だったのかな?

午後。
ゲンロンカフェの申し込みをしたら、いままでとシステムを変えたのか、いつもと違う画面となり電話番号を記入するように
求められた。
家電の番号とどうしようか迷って携帯の番号を入れたところ、手続き完了を通知するCメールが携帯に届いた。
家電の番号を入力していた場合、この通知はどうなっていたのだろうか?

夕方。
「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱」を聴くために出かける。
途中、池袋でスヌーピー展をやっていたので会場内のガチャに200円入れて回したら、グラサンをかけてDJをやっている
スヌーピーのイラストの缶バッジが出て来た。
(これってクールなのか?)

池袋駅から副都心線に乗車する。
改札を通った時に(何も音がしないな?)と思ったが、読み込みの不調かと思って、後続もつかえていたのでそのまま入場。
で、新宿三丁目駅に着いて出ようとしたら、
「乗車券を入れて下さい」
というエラーメッセージ。

(はて?)
と、パスケースの中を確認すると、スイカが入っていない。
ゲンロンカフェの申し込みをした際に、パスケースからクレジットカードを取り出したのだが、その直後にパスケースを落と
して中身を床にぶちまけてしまったことを思い出す。
あの時にカード類は全て拾ったと思っていたのだが、どうやらスイカを拾い損ねていたらしい。

混んだ池袋駅の改札では、私と後続の客の距離が近過ぎたために、後続の客のカードで私も入場できてしまったということの
ようだ。

駅員に、
「スイカを落としてしまったようなので、池袋からの運賃を支払いたい」
と、言って小銭で支払う。
自宅以外で紛失している場合も考えて「お忘れ物総合取扱所」の案内も貰い、それから帰りの分の切符も購入。
まあ、金銭的な損害はなかったから良いけど。

さて、地上に出てから「カフェドクリエ」でコーヒーを飲み、三番街への角を曲がって「ライブワイヤー」へ。
この店、ビルの2階にあるのだがよく見ると部屋の作りが、店と言うより住居っぽい。
(玄関で靴を脱いで上がるようになっている)
噂によると、隣の部屋はホストクラブの寮なのだとか。

開場前の列に並んでいるうちに、なんとなく雑談。
「立川三四楼は、最近、落語が上手くなりましたねえ」
という話。
「この間なんか、落語を最後までつっかえずに言えたんですよ」
「へえー、それほど進歩したとは驚きですね。大した物だ」
最後までつっかえずに言えたというだけで褒めてもらえるプロの落語家は、彼ぐらいだろう。
人徳かな?

「但し、落語以外のトークになると、相変わらずつっかえては、そのまま黙り込んでしまうようですが」
もう少し頑張ると良いな。

地震の話。
「書籍流」という言葉を初めて聞いた。
積んであった本が崩れて流れ落ちて来る現象のことだとか。(笑)
3.11の時には、結構、多くのオタクが、自宅でこの「書籍流」に襲われたのだそうだ。(含、私)

開場時刻になったので、店内へ。
開演前に堺三保さんが舞台上で「スターウォーズ」を観て来たという雑談。
「あれをディスる奴は老害だね。まったく老害は困りますよ」
などと言っていたら、店のマスターが走って来て堺さんに小声で耳打ち。

最前列に居た私の耳にかすかに聞こえたのは、
「キョウワアマリロウガイトカイウノワマズイトコハマサンガ……」
という意味不明の音声だった。

客席の後ろを振り返ると東京創元社の編集の小浜徹也さんが座っていた。
そして間もなく本日のゲスト、日本SF界の重鎮であられる豊田有恒大先生がご登場。
「えー、我がSF作家クラブでは老害を避けるために60歳以上のメンバーには議決権がなく、私にも議決権がないので老害
は、防げていると思いますね」
……とかいう話は、たぶん豊田先生の客席へのサービスだろう。(^^)

豊田先生が脚本を担当された「エイトマン」の話。
当時、アニメーションの脚本は低く見られていたため、プロの脚本家に依頼しても「侮辱だ」と断られてしまったのだとかで
SF仲間だった平井和正氏(「エイトマン」の原作者)が、空想科学小説コンテスト佳作入賞の実績を持つ豊田先生を推薦。
まったく脚本の書き方の分からなかった豊田先生にスタッフが手取り足取りという感じで教えてくれたのだとか。

手塚治虫先生に気に入られて「鉄腕アトム」の脚本を書いた話とか。
豊田先生、才能ももちろんだが、人に愛される人柄なのだな。

「宇宙戦艦ヤマト」の元ネタが「西遊記」で、だから目的地の惑星の名前が、アレキサンダーという人名のサンスクリット語
読みである「イスカンダル」になっているのだとか。
なかなか「ヘー!」な知識。
(架空の惑星の名前をアレキサンダーから取った理由は、実在する固有名詞から取った方が響きが良くなるからだそうだ)

あと、西崎プロデューサーのイロイロ(さすがに詳しくは書けない)とか。
手塚治虫先生のアトムのアイデアについての「絶対にどこにも書かないで下さい」というような話とか……。
非常に内容のある2時間だった。

懇親会。
スヌーピーの缶バッジは「可愛くないスヌーピー」のファンだというあたさんにあげた。
東京創元社の小浜さんには、私的な恨みつらみの話など。(←しつこい)

帰宅。
スイカは、布団とパソコンの間に落ちていた。
寝る。  

2015年12月22日(火)
今年も来週で終わり。

朝刊の1面トップは、
〈日本マクドナルド売却〉
マクドナルドが日本マクドナルドホールディングス株の売却に向けて打診を始めたという記事。
記事には日本マクドナルドホールディングスの業績の推移を示すグラフが添えられていたが、見事なほどの急降下。

(池袋の劇場通りにあった店も閉店しちゃったものな)
あそこはよく前を通るから、行列ができていた店がパッタリ閑古鳥が鳴くようになったのが見ていて分かった。
異物混入騒ぎのあたりから、目立って客足が減って行っていたのだ。

日本人は、食品の衛生に関してとても厳しい。
たぶん生の魚を常食する習慣から、食中毒への警戒心が強いのだと思う。
同じ頃にやはり異物混入騒動があった某カップ焼きそばのメーカーと比べると、対応を失敗したなと思う。

夕方。
無駄にバタバタしているうちに食事をとっていなかったことに気付き、急いでお茶漬けを2食分かき込む。
(明らかに炭水化物の摂り過ぎだ)

夜。
なんやかんやで午前2時。
年の暮れだなあ。

風呂に入って、寝る。 

2015年12月21日(火)
朝のニュースで「深?の工業団地で土砂崩れ」と言っていた。
深?は中国の広東省にある町で、日系企業の工場も多い場所。
少し心配だ。

昼。
2号くんがやって来て、昨日の景品で貰ったトランプを見つける。
ゲームの大好きな2号くん、さっそく新しいカードを使いたがる。
「ババヌキなら出来るが」
と、私が言って2人でババヌキ。
あまりのつまらなさにゴーフィッシュに変えるが、2人ともルールがうろ覚え。
「確か何かのときに『ゴーフィッシュ』と言うんだったよな?」

午後。
2号くんが帰ったので、ニコ動でアニメ「ワンパンマン」の最終回を観る。
暗黒盗賊団の頭目ボロスの動機が、自分と同じ「生の刺激に飢えた者の孤独」であることを知りつつ、彼を倒すサイタマ。

本気になれば一撃で倒せるボロスと、手加減しつつ闘ってやり「お前は強いよ」と言ってやるサイタマの優しさがいい。
そしてその嘘を見抜いて死んで行くボロスもなかなか……。
(この2人、出会い方さえ違っていれば親友になれたかも知れない)と、思わせるところが原作者ONE氏の上手いところ。

主人公であるサイタマの対局にある人物として描かれているのが、縛られている敵のザコ戦闘員を迷わず殺してしまうアマイ
マスク。
そしてそのアマイマスクに対して「先生に出会う前の俺に似ている」と、一定の理解を示すジェノス(サイタマの弟子)。
どんな悪役キャラも完全否定はしないのが、ONE氏の作品の特徴かな。

ところで、回収しない伏線を今回で引きまくったのだが、これは第2期をやる気まんまんということか。
(来年放送かな? 楽しみ♪)

夜。
ニュースによると、24時間営業のガソリンスタンドの店員が、カフェイン飲料の飲み過ぎで死亡したとか。

プログラマーとかコンビニ店員とか、この手の「清涼飲料水」のお世話になっている人は、日本に少なくないはず。
(もちろん小説家や漫画家も)

ちょっと調べてみたら、缶コーヒーでも、ネーミングからして眠気覚まし用っぽい「ボス ドライブショット」なんかだと、
カフェイン含有量は、約166.5mgだそうだ。

エナジードリンクとして有名な「モンスターエナジー」のカフェイン含有量が144mgだそうだから、コーヒーも意外に侮
れない。

年末なので、眠気覚ましにコーヒーをガブ飲みしながら夜遅くまで仕事をしている人も多いだろう。
自分は「エナジードリンク」は飲んでいないから大丈夫とは、言い切れなさそうだ。

なんでも摂り過ぎは危険。
分かっちゃいるけど、夜中になるとついついビターチョコに手が伸びる。

あまり起きていると危険なので、今夜は寝る。 

2015年12月20日(月)
今日は再来年のSF大会「ドンブラコンLL(仮称)」のスタッフ会議。
最初の議題は、大会の正式名称を何にするか……。
満場一致で「ドンブラコンLL」に決定。

いろいろと突っ込んだ話もする。
例えばクレーマー対策。
「以前、毎年来ていたクレーマーは、第×回の大会以来来なくなったな」
とか。
(ふーん?)
と、聞いていたら、
「あれは崎田さんが追い払ったから」
(は?)
そう言えば、10分ほど受け付けで御意見を述べた上で対応を求めて来た参加者がいたが……。

「キ×ガイにはキ×ガイをと、崎田さんに対応を任せたのが正解だった」
って、ヲイ!

「あの人は、あれまでは2時間以上は受け付けで別の年のSF大会に対する不満を言い続けるのが普通だった」
のだそうだが、
「SF大会というものは、毎年別の組織によって運営されているので、他の年の大会へのクレームをこの大会のスタッフ言う
のは、西武百貨店の店員へのクレームを東武百貨店の店員に言うようなものだ」
と説明したら、納得して帰ってくれたのだ。

ひょっとすると、それまでに対応したスタッフは、「そんなことは分かり切っているはず」と思い込んで、そこの説明を省い
てしまっていたのではないか?

私は大会関係者から見た「キ×ガイ」つまり「分かり切っているはずのことを、あたかも知らないかのように言う分けの分か
らない奴(実は本当に知らない)」だったので,問題の人のことを「知らない振りをして言いがかりをつけて来た」と感じず
に、本当に知らないのだろうと思って説明しただけだったのだが……。
クレーマー対策には「部外者視点」って大事だと思う。

別の困った人。
勝手に「SF大会コンサルタント」を名乗り、古参の大会関係者の集まる席で
「私はすごい人と知り合いになりましたよ。海○堂の××さんです。なんなら皆さんに紹介してあげてもいい」
と、得意気にぶち上げて、
「ここに居る者で、××さんと古馴染みじゃないのは、あんただけだ」
と、失笑された人がいたそうな。
本当に「部外者」は、中の事情を知らないのだ。(笑)

会議終了後に忘年会。
景品でタミヤのTシャツと一太郎のトランプをGET!

作業の締め切りを伸ばして貰って、帰宅。
寝る。 

2015年12月19日(日)
午後からはるこんの会議。
例のボツになったアレは、一応、東京○○社に送ることにしたというので、担当スタッフ(目の前に座っている)にメール。

読み方の分からない固有名詞(英語)をイギリス人スタッフに尋ねようと思ったら、
「アン・レッキーさんの名前の付け方は独特で、当人に聞かないと分からない」
と、言われる。
(英語でもDQNネームみたいなのがあるのか?)

これもしょうがないので、綴りをそのまま担当スタッフ(すぐ横に座っている)にメール。
(もしかして私、今日ここに来る必要はなかったんじゃね?)
と、思ったら、少し遅れてやって来たスタッフがサンタのコスプレをしていたので、写真に撮る。
(来て良かった!)

バイクに乗って来たようなのだが、防寒着の上に赤いサンタ服、フェイスウォーマーに白い髭をつけて、ヘルメットにサンタ
帽を貼り付けていた。

会議終了後、その格好で部屋の外に出たら、会場管理の人に、
「イベントをやっていたんですか?」
と、聞かれたので、
「イベントの打ち合わせです」
と、正直に答える。
(クリスマスとは何の関係もないイベントだが)

建物の外が公園になっているせいで、玄関ドアの外にはお母さんに連れられた幼児たちが。
「あっ、サンタさんだ!」
と、声を上げるお母さん。
子供たちも寄って来る。
いきなり始まるサンタさんと子供たちのふれあい撮影会。

コスプレのスタッフもノリノリで、なぜか背負っていた白い袋の中からステッキ型のクリスマス・キャンディを取り出して、
子供たちに配る。
公園で、オタクのコスプレイヤーが見ず知らずの幼児に飴を配る事案が発生。(笑)
喜ぶ子供たち、そしてお母さんたちもニコニコ。
(恐るべし、サンタ服)

彼はそのままバイクを止めてあった駐車場方面に帰ってしまったので、気づかなかったようだが、私は見た!
公園に居た他の子供がひとり、それを遠くからそっと見ていたことを。
そして、去って行くサンタのあとを少し尾行(?)してから、不思議そうに立ち止まったことを。

こういう出来事って、子供の脳にどういう風に記憶されるのだろうね?
大人になってから「子供の頃、確かに帰って行くサンタクロースを見た気がする」とかいうことになるのだろうか?
サンタは本当はバイクに乗って来るのだとか……。

「……ところでさあ」
と、残ったスタッフに、疑問をぶつける私。
「なんで彼はクリスマス・キャンディを持ち歩いていたんだろうね?」
「私は関西出身なのですが、大阪のおばちゃんは常に飴ちゃんを持ち歩いていて、人を見ると渡して来るんです」
「それと同じなんですか?」
「さあ???」

「で、大阪のおばちゃんは、なぜ飴ちゃんを配るの?」
そのスタッフは、わざわざスマホで調べてくれたが「そういう文化がある」としか分からなかった。
私としては、たとえば「明治31年に大阪住吉区の山寺ウメさん(85歳)が、近所の子供に飴を配ったのが始め」とかいう
由来的なものが知りたかったのだが。

で、それを言ったら、
「そういうことは『探偵ナイトスクープ』にでも頼んで下さい」
だそうだ。

飯田橋に移動して、今度は米魂の方の打ち上げ。
家に帰って、寝る。 

2015年12月18日(金)
朝。
寒い。
12月も後半だから、文句は言えない。

「あさが来た」は、商売の実力で店の者から一目置かれているヒロイン(分家の女房)と、先代から店の後継者に指名された
若旦那(ヒロインの夫の弟)の確執のドラマ……は3分で終わってしまった。
こういうドロドロをこれでもかと書く人もいるのだが、このドラマの脚本家さんは、サラッと流してくれる。
朝から確執のドロドロ・ドラマは観たくないからなあ。

さてと……はるこんの作業。
英語の小説を読む。
(アン・レッキーにしては珍しく、ほのぼの系かな?)
と、思って読んでいたら、騙された!(笑)

昼。
午後のロードショーで「ブレードランナー」をやるというので、
(なんでいまごろ?)
と、思ったら、ハリソン・フォードが出ているかららしい。
(明日から日本公開のスター・ウォーズ繋がり)

もう何度も観た映画なので最初の方だけ観て、今回はパス。
以前、お会いしたフィンランドの作家さんが、
「日本に来たのは今回が初めてだけれど、日本を舞台にした小説は書いた事がある。SFを観ていたので日本についてのイメ
ージは持っていたから」
と、仰せになっていたのを思い出した。
(ビミョーに中国と混ざっているんだけどね、「ブレードランナー」の日本は)

午後。
ただ英語の小説を読んでいる。
もちろん、私に英語が読めるはずがない。
かなり無理なことをやっているのだ。

夜。
テレビで「スターウォーズ」をやっている……らしい。
私は英語の小説を読んでいる。

風呂に入る。
出て来て、英語の小説を読んでいる。

脳味噌が英語に拒絶反応を起こし始めたので、ニコ動でアニメ「ワンパンマン(第12話)」を観る。
敵の宇宙船に乗り込んだ主人公が中ボスを倒すという話なのだが、それだけでは30分もたないので、間に小ネタが挟まって
いる。
それが、主人公が最初の方で倒した悪役が、就職のための履歴書を書いているシーンだったり……と、なかなか良いのだ。
(主人公が倒した悪者が、その後、立派に更生しようとしている)
この「悪は倒してそのまんま」じゃない面倒見の良さ(笑)が、このアニメの良いところ。

さて、宇宙船に乗り込んだ主人公とは別に、地上ではヒーローたちが闘っている。
ここでも派手に闘うヒーローばかりではなく、怪我人を自転車に乗せて運ぶ地味なヒーローの活躍もちゃんと描かれている。
次回が最終回らしい。

現実逃避、終了。
英語の小説を読む。
どうにか4877語をラストまで読み終わったところで、午前0時半。

寝る。 

2015年12月17日(木)
朝刊の社会面にデカデカと、
〈別姓願う女性 落胆〉
選択的夫婦別姓を禁じる日本の民法の規定は違憲か合憲かが争われていた裁判で、最高裁が「違憲ではない」という判断を下
したことに対する「日本経済新聞」の記事。

日経は割と保守的な新聞なのだが、今朝の朝刊を見ると、
〈「差別的」国連が改善勧告〉
〈同性義務は日本だけ〉
と、見出しだけ読んでも、この判決に不満なのがすごくよく分かる。
これって日本の経済界の意識を映したものなのかね?

差し当たって「名字を変えたくない女の人は、結婚しない」というのが解決策かなあ?
産まれる子供の数は少し減るかもしれないが、しょうがないよね。

さて……。
はるこんの作業。
4877語の作品をナントカするのが私の仕事。

この作業を始めると、悲劇的なほどに太る。
原因は、動かないのにやたらチョコレートを食べたくなるから。
(普段はあんまり甘いものは好きじゃないのだが)

気がつけば夕方。
井上純一氏の「中国嫁日記」というウェブ漫画(エッセイコミック)を読んだら、主人公である著者のジンサン(「井上」の
発音が中国語だとこうなる)。
中国のレストランで注文したら、店員に何か言われたのだが意味が分からない。
仕事の関係で中国暮らしをしているが、中国人の嫁さんが傍にいないと日常生活もおぼつかないという話。
(「うちの嫁さんは頼りになる」という、のろけ漫画なのだ)

ここで店員の言ったことがわからなかった主人公が口にした言葉が「ティンブトン」。

「ティンブトン」?
一瞬考えた。(←私は中国語は第二外国語でしかやっていない)
たぶん「聴不?(大陸の表記だと「听不?」)」かなあ?
聞こえているが言葉の意味が分からないという意味なので、覚えておくと便利な言葉かも知れない。

……さあ、現実逃避の時間は終わった。
作業がぜんぜん終わっていないのに、はるこんのスタッフ会議は今週末。
頑張れ、オレ。
負けるな、オレ。
(でも、泣いていい?)

夕方。
テレビでサッカーの澤穂希選手が引退とか言っている。
あまりスポーツには詳しくないのだが、さすがにこの人の顔と名前は知っている。

前々から思っていた事。
澤穂希さんと吉田沙織さんは、どちらがより美人だろう?
スポーツ選手という仕事柄いつもすっぴんでテレビに出ているが、二人ともメイクをしたらなかなかの美人になりそうな気が
するのだが。

ああッ!
気がつけば、また現実逃避を……

濃いお茶を飲んで、チョコレートを齧り。
PCの前でポチポチポチポチ。

いま午前3時なのだが、まだ半分も終わっていない。
もういいや、明日(もう「今日」か)頑張ろう。
寝る。 

2015年12月16日(水)
朝。
はるこん関係者からメール。
「ハルコン・ブックス」に掲載する作品の候補リストだ。

年賀状を作らなくてはならないので、昼はその作業。
実はもっと早くからやっておくべき作業だったのだが、なんとなくだらだらしていた。
「締め切り」と名のつくものが1個入っていないと、私は果てしなく寝てしまう。

午後。
郵便局へ行って葉書を買って来る。

さてと……
リストを見て1502語の短編を担当させてくれないかとメールする。
これをやるのなら、別にもう1本担当しろと返信。
では、追加で4758語のものを担当すると返す。

夕食は市販のすきやきのたれで煮込んだうどん。
(安くできる割に美味)

夜。
午前2時に、1502語の短編の翻訳が、どうにか終了。

眠いので、寝る。

2015年12月15日(火)
朝。
なんだか気が抜けたような感じで忙しいはずなのに何も手に付かない。
ネトゲをラスボス戦の直前まで行って「出直し」ボタンを押し、やたらレベルを上げたてみたり。

午後。
携帯に珍しい人から電話。
なぜかすぐに切れたので掛け直すと「間違い電話でした」とのこと。
で、そのあと30分ほど話し込む。(笑)

最近の若者は、酒は飲まない、タバコは吸わない、車を買わない、海外旅行にも行かない。
昭和のドラ息子たちがやっていたようなことをみんなやらないのは優等生で良いのだが、日本経済全体を考えた場合、それは
どうなんだろう?
……みたいな話題。

夜。
コインランドリーに行ったついでに近所のトンカツ屋で食事。
店のテレビで「わが心の大阪メロディー 」とかいう番組が始まったので、なんとなく聞いていたのだが、あまりにも有名な
歌を若手(?)に歌わせると、ウルトラ音痴の私でさえ下手なのが分かってしまって悲惨だ。

誰だか知らないが、演歌をスウィングして歌ってた奴。
なんでこんなのをテレビに出した?

帰宅。
今夜はこのまま寝よう。 

2015年12月14日(月)
朝。
新聞休刊で朝刊がない。
民放の情報番組を見ていたら、発売されたばかりの演歌のCDの歌詞が既に発表されているポップス系の歌の歌詞とほぼ同じ
だったという話題が取り上げられていた。
私はなんとなく、レコード会社のようなところは自社から発売する商品の著作権については、事前に確認する部署があるのか
と思っていたのだが、どうもそうではないらしい。
そして、聞けばそのポップス系の歌を歌っているのは、かなり有名な人らしい。

私ですら名前を知っているようなグループだったので、音楽関係の人だったら聞いた事はあるはずだと思うのだが。
最近の歌は、歌詞が軽んじられていると嘆いていた人がいたが、これはつまり、
「誰もミスチルの歌の歌詞など聞いていなかった」
と、そういうことなのか?

昼。
2号くんが来る。
「今朝、ブレーカーが落ちて見損なったから」
とか言うので「あさが来た」の再放送を一緒に観る。

舞台となっている大阪の老舗では、ヒロイン(若奥様)がつわりで瓶付けあぶらの匂いが苦手になったのをきっかけに、店の
男衆が髪を散切りにしたのだが、この時に九州に行っていたという設定の中番頭が、今日の回で大阪に戻って来た。
どうやら九州に交代で出向いた大番頭の髪型を見て自分も散切りにし、髪が生え整ってから大阪へ戻って来たという話にした
ようだ。

江戸末期から明治にかけての物語なので、男性はドラマのどこかで髪型をちょんまげから散切りに変えなくてはならない。
なかなか大変だ。

午後。
電話が1本。
「はるこん」関係。

簡単に言うと、
「あなたが2ヶ月がかりでやって来た作業については、急に中止になりましたので、別のものを最初からやり直して下さい」
という内容。
(9割以上作業が終わったところで、そんなの有りかよ?!)

詳しく書くわけにはいかないのだが、雑に要約すると、
「こっちの方が先だったが、あっちはお仕事、こっちは趣味。角も立てたくないので泣いてくれ」
と、そんな理由のようだ。

「東京○○社の方には、崎田が肩を震わせて号泣しておりましたと伝えて下さい」
と言って電話を切り、ネトゲ(ねおきでクエスト)を立ち上げてゲームキャラを殴りまくる。

夕食のカレーを食べて、寝る。 

2015年12月13日(日)
雨。
昼過ぎに佐藤編集長と一緒にサンシャイン60まで散歩に行き、東急ハンズで鏡を衝動買い。
自分の顔が10倍に拡大されて見える奴。
毛穴が巨大化し、顔全体が太い毛に覆われた毛むくじゃらの怪物のようだ。
なんとなく黒っぽくなったと思った頬は細かいシミの集合体だったのだな。

帰りに編集長お気に入りの「タパス&タパス」で食事。
さらに場所を変えて一杯やろうかと西口あたりをうろうろしていたら2号くんから電話。
「飲みに来ないか」
と言うので2人でお邪魔することに。

途中のスーパーでつまみを買って、2号くんの部屋でDVD鑑賞&飲み会。
買って来た10倍鏡を見せて、
「これは通常は、何に使用するものなのだろうね?」
と、聞いたら、1号くんが、
「顔に細かいメイクを施す時に使うものだ」
と、教えてくれた。
(なんで、そんなことを知ってるんだ?)
と、一瞬、不思議に思ったが、考えてみると奴はコスプレイヤーだった。

ほろ酔いで帰宅。
寝る。

2015年12月12日(土)
【承前(笑)】
午前6時前にカラオケ屋を出て家に帰ったのだが、さすがに朝の空気は寒く、昨日の気温に合わせて薄着にしていなかったの
が大正解。

自宅に戻ってそのまま8時まで眠り「あさが来た」を観る。
炭坑の爆発事故の後、犯人探しより作業の再開を優先したヒロイン。
事故の原因は無理な採掘をさせたせいではないかと警察に厳しく取り調べられる……という場面を、1シーンの映像にナレー
ションを被せるだけで終わらせた。
ヒロインが苛められる場面をこれでもかと長引かせるドラマも多い中で、この番組は不愉快なシーンは本当にさっと流す。

そしてヒロインが立ち直り、事件も解決に向かうことを示唆したところで、今週の話は終了。
観ていて気分の良いドラマだ。

さて、ドラマが終わって始まったのは、先日亡くなった水木しげる先生を特集した番組。
水木漫画の様々な場面をパネルにしたものを提示しつつ、トークが展開されるのだが、明らかに「ファミコン」というセリフが
出て来るコマのところで、吹き出しの文字を指差しながら、当たり前のようにその文字を「テレビゲーム」と読んだ(?)
NHKのアナウンサーに笑った。
(※ファミコンは、任天堂の登録商標)

画面にはアップではっきりと「ファミコン」という文字が映っているのだから、これは「察してくれ」という意味なのだろう
なあ。(^^)

昼。
だらだらと過ごす。
最近、徹夜明けだとシャキッと出来なくなって来た。
そんな「お年頃」。

午後。
NHKで「トミーとタペンス」をやるというので楽しみにして観たのだが、20代の未婚のカップルのはずのトミーとタペン
スが、なぜか子持ちの中年夫婦という設定に変えられていた。

「いい加減、定職に就かないと」
というセリフも、20代の未婚男子が言われるのならまあ許せるが、子持ちの中年男性が言われるとなると、話はまるで別に
なる。
(この「父親」、我が子の学費も親戚に頼っている状態で一攫千金の夢を見ているのだ)

そしてタペンスの方も、中年の婦人としてはやる事が軽はずみ過ぎる。
何より不自然だったのは、キーワードとなる女の名前「ジェーン・フィン」をタペンスではなく、相手の男に言わせた点。

「ジェーン・フィン」が、まさかそんなアレとは知らずに何気なく名前を口にしたタペンスが「なぜお前はジェーン・フィン
を知っているんだ!」とガラリと態度を変えた男に驚く……という展開なら自然なのだが、このドラマの展開だとタペンスは
ジェーン・フィンが何か危険な問題に関わっていることを知りつつ、何の準備もせずに単独で敵のアジトに乗り込んで行った
ことになる。

そして、トミーが就職の世話を頼みに行った政府関係者の親戚もに断られる理由も「忙しくてそれどころじゃないので」から
「暇で仕事がないので」に変わっていたが、これも原作では「忙しかった理由は大事件が起きていたからだった」で、トミー
が、その事件に巻き込まれて行く……という展開だったはずなのだが、ドラマではトミーとタペンスがわざわざ事件に関わろ
うと、かなり不自然な行動をとる。
(なんだかなあ???)

夜。
双子座流星群が見えるはずだというのだが、天気が悪い。

「掟上今日子の備忘録」最終話。
記憶が1日分しか保てない病気のヒロイン。
彼女を騙して夫に成り済まそうとする悪役。
しかしヒロインは、自分の病気の事を知りながら何かと「それは明日やろう」と言う〈夫〉に不信感を抱き……。
サスペンスとして面白かった。

寝る。

2015年12月11日(金)
朝。
届いた朝刊が、ビニールで包んであったにも関わらず、びしょ濡れになっていた。
外は土砂降り。
夕方には出かける予定なので、少し困ったなと思う。

昼。
海外ドラマ「トランスポーター」を観る。
主人公の友人である整備士が妹の結婚式のために初めて「ブラックタイに合うスーツ」を買いに洋服屋へ行くと、女性店員に
「ヘビ皮のズボン」を勧められるという話。

これはギャグなのだろうか?
どこがどう面白いのかが、さっぱり分からない。

ラストシーンは、主人公の助言に従ってまともなスーツを購入した友人が、今回の買い物をきっかけに交際することになった
女店員と共に結婚式場に入って行く場面。
(つまり、女店員と友人との人間関係は良好で、故意に嫌がらせをされたという話でもないようなのだ)

海外ドラマを観ていて一番苦しむのは、こういう笑い(?)の場面。
もしかしたら、アメリカでは何か大笑いなネタだったのか?

夕方。
空想小説ワークショップがあるので、出かける。
雨は幸い小雨程度。
空気は湿度を含んで生温い。

古い方のメガネのケースが割れてしまったので、百均で新しいのを買う。
少々しょぼい。
以前は、百均でも、もっと良い商品が買えたのにな。

本日のワークショップは、物語に出て来る定型パターンについて。
例えば「なんだネコか」のパターン。
 緊迫した場面で、いきなりガタンという音。
 様子を見に行く登場人物。
 「なんだネコか」
 ほっとする登場人物の後ろに、モンスターが!

放課後は、北口のテング酒場で飲み会。
その後、パセラで徹夜カラオケ。
……午前6時に帰宅。
寝る。

2015年12月10日(木)
年末が近づいて来て、何やら無駄に忙しい。

ニュース。
先月の23日に靖国神社のトイレで爆発音がした件で、韓国人が逮捕されたそうだが、報道によると、
1)見つかった爆発物に付いていた電池にハングル文字が書いてあった。
2)防犯カメラの映像によると、この容疑者が境内から立ち去った10分後に爆発音がした。
3)DNA鑑定の結果、トイレに落ちていたタバコの吸い殻がこの容疑者のものだと分かった。
のだそうだ。

事件があったのは、神社の南門近くのトイレ。
通りから入ってすぐ右側にあるトイレで、通常は誰でも入れる場所だが、事件当日は新嘗祭が行われていたので、いつもとは
少し違っていたのか?

容疑者は、事件の前々日(21日)に日本に入国(初来日)。
靖国神社の近くのホテルに宿を取り、事件の前日(22日)と当日(23日)に神社を訪れ、その日に出国。
今月9日に再び来日したところを逮捕された。
再来日の理由は「日本の記者から(事件について)質問をされたので、靖国神社のトイレを確かめに来た」。
(誰だよその「記者」って?)

午後。
野坂昭如さん死亡のニュース。
私にとっては「ソ、ソ、ソークラテスかプラトンか」の人なのだが、もう少し前の世代になると「オモチャのチャチャチャ」
かな?
(もっと若い人たちにとっては「火垂るの墓」の人らしい)
ご冥福を御祈り致します。

夕方。
靖国神社の爆発音の件で、韓国政府から容疑者の段階で顔写真を出して氏名を報じた日本メディアの報道姿勢について、日本
政府に抗議があったそうだ。

これは、前々から日本のマスコミの問題とされて来た点。
外国から指摘された良い機会なので、これを機に改善してはどうだろう?
(それとも、白人から指摘されないとダメなのか?)

夜。
NHKで「苗場のマンションの価格が異常に下落している」という特集番組を観る。
安いものだと10万円だとか。
家賃ではなく、分譲価格。
(念のため、ネットで検索してみたら、本当に10万円のマンションがいくつもヒットした)
毎年苗場にスキーに行くとかいう人なら、ホテルを予約するよりマンションを買った方が良いかも。

もちろん管理費等の諸経費は掛かるのだろうが、それにしてもこの値段は安い。
その結果、所得の低い高齢者が移住して来る例が増え、それはそれで問題になっているらしい。

地方の不動産価格が下落しているのは聞いていたが、これほどとは思わなかった。
この価格の下落は、ジワジワと日本全国に広がって行くのだろうか?
投資用に不動産を持っている人たちは、危ないんじゃないか?

寝る。

2015年12月9日(水)
NHKの「あさが来た」。
昨日の「引き」が、散切り頭の人が増えていることに気がついたヒロインの夫が、家族を誘ってどこかへ出かけ、帰宅した
姿を見たヒロインが「さっぱりポンや!」と驚いたところ。
画面にはヒロインの夫の髪型は映っていない。

そして今日の話は「それから数ヶ月後」、散切り姿のヒロインの夫が「ようやっと生え揃いました」と言う。
「ちょんまげを散切りにしたら、直後は絶対に変な髪型になるよね?」という予想される視聴者からのツッコミをこの一言
で解決。
……なんか、感心した。

朝刊の1面トップは、
〈原油安 止まらず〉
〈新興国減速 追い打ち〉というわけで、困ったニュースであるようだ。
目下、原発がいろいろとアレな関係で火力に頼っている日本としては、有り難いような気もするのだが。

……気がついたら夕方。
しょうもないような雑用で1日が終わってしまった。

夜。
「歴史秘話ヒストリア」を観る。
本日の特集は服部半蔵。
半蔵の父は伊賀の忍びだったが、雇用の不安定な忍びを嫌って足軽に転職していたので、半蔵自身は「忍者」ではない。
父と同じ「足軽」になった半蔵は怪力を生かして武功を立て、昇進。

そのきっかけとなったのが今川の人質となっていた家康の長男・信康を救い出すというもの。
家康に認められた半蔵は、皮肉な事に自分の父親が辞めた「伊賀の忍び」をまとめる役目を命ぜられる。
ところがその後、信康に武田との内通疑惑が……
切腹を命じられた信康の介錯人を命ぜられたのが半蔵だったが、半蔵が泣いて介錯が出来ず、急遽、他の者が代わった。

さらに3年後(1582年)本能寺の変勃発。
家康は、滞在中の堺から山賊の多い伊賀を越えて三河まで逃げることに。

この当時、天正伊賀の乱の関係で信長と伊賀者は対立関係にあったが、「歴史秘話ヒストリア」によると信長勢に追われて
逃げて来た伊賀者を家康が密かに匿ったことに恩義を感じた伊賀の忍びが家康に味方し、無事に伊賀越えを成功させる。
この功績により、天下統一後、伊賀の忍びは江戸城の警備等、安定した雇用を確保することが出来た。

服部家は、市中の情報を探るために和菓子屋に身をやつしていたが、平和の世が続くうちにいつしかただの和菓子屋となり
子孫は今も和菓子屋をやっているそうだ。
メデタシ、メデタシのようだが、なんとなくガッカリ?

寝る。 

2015年12月8日(火)
朝。
手続きの関係で池袋へ。
午前9時過ぎに手続きが終わったのだが、この時間の池袋は本当に眠っているな。
しばらく時間をつぶしてから開店直後の三省堂へ。

『日本は本当に戦争をする国になるのか?』(池上彰 SB新書)を買う。
安保関連法案関係の一般向け解説書。
あのときの安倍さんの説明がすごく変だった理由が、なんとなく分かった。

まず「ホルムズ海峡の公海に機雷が敷設された場合、日本の自衛隊が除去作業を行う」という話。
ホルムズ海峡は、オマーンとイラクの間にあり、「海峡」というぐらいだから狭くて2国は国境を接している。
この2国の間の海に「公海」は存在しないのだ。

安倍さん、本当は「南シナ海に中国が機雷を設置した場合」の話をしたかったのだけれど、それを言うと中国の機嫌を損ね
てしまう。
そこで「ホルムズ海峡の機雷」と言っていたらしい。

そして、日本のマスコミはあまり報道しなかったのだが、この「ホルムズ海峡の機雷」の話について、イランの駐日大使から
抗議が来たのだそうだ。
まあ「ホルムズ海峡に機雷を敷設する国」と言ったら、事実上イランを名指しているのも同じだからね。
(衆議院での説明では盛んに口にしていたこの「ホルムズ海峡の機雷」の話が参議院での説明の時には出て来なくなったのは
そのせいか?)

もうひとつ「日本の民間人を保護しているアメリカの軍艦を自衛隊が護衛する」という話。
これは池上さんがアメリカ国防省領事館のホームページから確認したところ、そこにあったQ&Aに、はっきり「市民救出の
ために軍隊が出動するというのは、ハリウッドの台本だ」と書いてあったそうだ。
普通に考えてそうだよな。

なんで安倍さんがこんな有り得ない説明をしなければならなかったのかというと、どうやら今回の安保法案の改正内容には、
アメリカから相当な圧力がかかっていたらしい。
具体的には、アメリカの元国務副長官(リチャード・リー・アーミテージ)から「命令に近いような提言」を受けて、それに
従ったという形のようだ。
(だから「日本の自衛隊はアメリカ軍を護衛すること」というような内容になった)

ぶっちゃけて言えば「アメリカに命令されて、逆らえないので言われた通りにする」だったのだね。
それなら分かる。

でも、それを公に言ってしまうわけにはいかないので「日本の民間人を保護しているアメリカの軍艦」という有り得ないもの
が登場してきてしまったというわけだ。

ところで、今回の安保関連法案の改正に関連して、池上さんは60年安保についてを振り返っている。
1960年1月に、岸首相(当時)がアメリカで新安保法案に調印した。
この年の6月19日に、アイゼンハワー大統領を日本に招く予定だったので、この日までに国会に諮って批准しておくという
予定を立てた。
それには5月19日までに衆議院を通過させなくてはならない。

そこで本会議通過を阻止しようと座り込みをしていた野党議員を「警官隊を導入して排除して」自民党単独で採決を行った。
この模様が報道されたことで、反対勢力が盛り上がった。

要するに、国会前で「安保反対」を叫んでいた人たちは「安保」に反対していたというより「採決のやり方」に反対していた
ということらしい。
これは今回の国会前デモにも言えることで(反対運動が盛り上がったのは衆議院での強行採決後)法案の中身そのものよりも
「採決のやり方」が反発を招くということ。
ここは大事なところだと思う。

60年安保では、せっかくアイゼンハワー大統領の来日に間に合わせようと急いだのに、反対デモの盛り上がりによって十分
な警備が出来ない状態となって肝心の来日を断らざるを得なくなり、日本政府は赤っ恥、岸首相は退陣へという流れに。

〈本当は岸内閣は、新安保条約を成立させてアメリカとの関係を強め、次は集団的自衛権も認め、憲法改正もやろうという
考えだったはずですが、予期せぬ退陣で途切れてしまいました〉(43ページ)

ところで、今の若い人に60年安保の話をすると、「なぜ機動隊はデモの学生達をぜんぶ逮捕してしまわなかったんだ?」と
言う人が少なくないのだが、当時の機動隊は今よりずっと装備も手薄で人数が少なかったのだ。
機動隊の装備が貧弱だったので、石をぶつけられただけで簡単に負傷してしまう。
そもそも人数も少ない。
つまり「当時の機動隊は弱かったから無理」が答え。

さて、本屋を出てから眼鏡屋へ。
出来上がった眼鏡をかけて地下道をしばらく歩き、案内表示版に視線を向けながら眼鏡を外したらいきなりぼやけた。
(こんなに見えていなかったのか!)

帰宅。
ニコ動で「ワンパンマン」の第10話を観る。
タツマキという若い女性キャラクターが出て来る。
彼女はスカート姿で闘うヒーロー。

ONE原作では戦闘中にスカートがめくれあがると、下着が見える絵になる。
ところが、少年漫画では「女性キャラクターのスカートを下着が見えるほどめくり上げてはならない」という規制があるら
しく、そのせいか、村田雄介のリメイク版ではタツマキのスカートがどんなにめくれあがっても下着が描かれない。
「下着が描かれていない」=「下着が見えるほどめくり上がっていない」という逃げ道らしい。

で、深夜アニメ版になると「本当にどこまでスカートがめくれ上がっても下着が描かれない」という描写に。
つまり「履いていない」?(^^;
(あ、下らないことに気を取られて、ストーリーがぜんぜん頭に入ってねえ)

夕方。
急に眠くなり、目を閉じたら夜の9時。
(なんなんだ?)

9時のニュース。
インドが予定している高速鉄道に「新幹線方式」が有力視されているというそうな。
今朝の日経の朝刊では、
〈インド、新幹線採用〉
と、もう決まったみたいな書き方だったが、NHKによる関係者へのインタビューでは、どうも歯切れが悪い。
(やっぱり「もう決まったもの」と思っていたのがひっくり返って中国に取られたインドネシアの例があるからか?)
12日に行われる日本とインドの首脳会談で、詰めの協議が行われるそうだが、安倍さん、目下、完全にセールスマン状態。

むかし、フランスのドゴール大統領に「トランジスタラジオの セールスマン」と呼ばれた池田首相(岸さんの次の人ね)の
ことを思い出した。
池田さんって、戦後の歴代首相の中では、一番有能だったんじゃね?
総理大臣が岸さんから経済に強い池田さんに変わって、日本国としてはラッキーだったのかも。

寝る。 

2015年12月7日(月)
朝。
ニュースで、金星探査機「あかつき」の軌道投入再挑戦を行うと言っていた。
「あかつき」というのは四角い形をした探査機で、その頭(でいいのか?)の部分の真ん中に大きなメインエンジンが付いて
いる。
本当なら、これを逆噴射をして、その力で金星の軌道に載っているはずだったのだ、5年前に。
ところが、そのメインエンジンが故障してしまい、その後、太陽の周りをグルグル回りながらうまいこと金星の軌道に載れる
タイミングを待っていた。
今回、そのタイミングが来たので、壊れた真ん中のメインエンジンの代わりに四角の四隅にある姿勢制御用のエンジンを4つ
まとめて逆噴射することで、5年前にやるはずだった金星軌道への投入を行おうということらしい。

5年間もグルグルしていたせいで、燃料がかなりやばい状態らしいが、「はやぶさ」の例もあるし、JAXAさんはいっぺん
コケてからの方が強いんじゃないかと勝手に期待している。

昼。
アメリカのドラマ「トランスポーター」というのが始まったので観ようかと思ったが、洋服屋の試着室、それも初対面の男の
前で、いきなりパンツ(ズボンという意味ではなく、下着の方)を脱ぐ金髪女にバカバカしくなってテレビを消す。
理由も無くただ「女のケツを見せておけばいいだろう」式のケツなど見る気もしない。
アレは隠しているものを横目でチラリと……まあいいや。

午後。
「あかつき」の噴射が成功したというニュース。
良かった。

夜。
「クローズアップ現代」で、選択的夫婦別姓についてが取り上げられていた。
どうやら日本としては「普通のこと」をやっているつもりが、外国の法律がどんどん改正されて、気がついたら夫婦にどちら
か一方の姓を名乗ることを法律で強制している国が他にないという状態になってしまい「日本だけが変」と言われるようにな
ってしまったのだとか。

それは知らなかった。
日本だけだったのか!

ちなみに、夫婦が同じ姓を名乗るということが法律で決められたのは明治31年(1898年)のこと。
つまり117年ほど前。
江戸時代には武家以外は基本的に名字を持たなかったし、もっと前の時代には「源頼朝」の妻が「北条政子」だったように、
夫婦は別の姓を名乗っていたようだ。

「クローズアップ現代」によると、選択的夫婦別姓に反対している人の多くは60代とか70代以上の人。
その年代の人で、これから結婚するという人は少ないだろうなあ。

夫婦同姓の強制というのは、
・他の国にはない制度で、そのために「女性に対して差別的な国」と日本のイメージを下げている。
・これから結婚をする可能性の高い世代の多くが「変えた方が良い」と考えている。
・それほど「伝統的」な制度というわけでもない。
じゃあ、変えれば?

選択的夫婦別姓というのは、あくまで「選択的」なので、制度が変わっても単に選択肢が増えるだけ。
嫌な人は選ばなければ良いわけだ。

定食屋が「ライスの大盛り始めました」というのに対して「俺は大盛りを食べたくないからそんなメニューは作るな」と言う
奴がいたら変な奴であるし、他人の食べている飯を覗き込んで「大盛りなんて食うな」とか言う奴がいたら、かなり鬱陶しい
奴だろう。

嫌ならば「俺は食わない」。
それでいいじゃん。

寝る。 

2015年12月6日(日)
NHKの連続テレビ小説「あさが来た」は、妊娠した主人公がつわりに苦しむ話。
この連ドラのシリーズは、ヒロインが順調に妊娠、出産する例が少ない。
流産するか、今回のようにやたらつわりが重いという話がほとんど。
なんでかね?

午後。
本日はSF乱学講座、講師に急用が出来て内容を差し替え.
タイトル:一万年の村かな?(仮題)
講師:宮坂 収一(SF乱学講座世話人)
と、見るからにドタバタした感じ。

おまけに会場の都合で開始もいつもより45分遅れる。
そしてその時間変更のアナウンスもされていない。
急な講師の変更による混乱が窺われた。
(世話人さんその他担当者の、心の底からご苦労様)

その空き時間を利用して、藤元直樹さんが「映画論叢」に寄稿されたという「一九四七・真説ゴジラ対占領軍」という文章に
ついての話をしてくれたので、我々的にはラッキー。

日本がまだGHQの占領下にあった1947年5月29日に、米軍のラジオ放送(AFRS)が開局5周年記念番組として、
「巨大な怪獣が東京湾に現れた」というフェイク番組を放送した。

最後に「怪物の正体は、開局を祝いにやって来たリラクタント・ドラゴン(ディズニー漫画のキャラクター)だった」という
オチのギャグだったのだが、マッカーサーまでがこの放送を本気にして大騒ぎになり、担当者は処分されたらしいが、なぜか
日本人の間ではあまりニュースにならなかったのだそうだ。

私は、1938年のオーソンウエルズによる「火星人襲来事件」以来、アメリカではそうしたフェイク放送は禁止されたのだ
と思い込んでいたので、この話はちょっと新鮮。
(アメリカ本土では出来ない事を「日本でなら良いだろう」とやってしまったら、やっぱり叱られたという話なのか?)

さて、乱学講座。
タイトルは『五千年におよぶムラ・平出遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 』という本の書名から。
つまり平出遺跡となった「ムラ」には、実は五千年どころか一万年以上も存続していたのではないかという仮説について。

旧石器時代からいわゆる縄文時代(考古学的に言うと「新石器時代」)への移行についての仮説。
それまでステップ(樹木のない平原)だった場所に樹木が生い茂って森となり、移動が困難になったことが定住化を促したの
ではないかという話。

ところで、昔の考古学・歴史学の研究で重要な役割を担っていたのが「小学校教諭」。
義務教育のお陰で「小学校教諭」という知識階級が日本全国に存在することとなり、
・子供たちを通じて親世代に伝わる伝承の聞き取り調査を行う。
・子供たちを実動部隊に、発掘調査を行う。
・地面を掘って遊ぶ事の多い子供達が見つけて学校に持って来た「奇妙な石」などについてを中央に報告する。
などという形で活躍したらしい。

こうした日本の考古学の歴史が、現在のネイティブ・アルケオロジー(「在野考古学研究」とでも訳すべきか?)の存在を、
可能にしているのだという話。

放課後は「包茶」で食事。
なぜか薫子ちゃんが、
「『映画論叢』に〈一九四七・真説ゴジラ対占領軍〉という文章が掲載されていたんですよ」
と、話し始める。
「その話は、さっき済んだと言うか、あなたが会場に着た時ちょうどその話で盛り上がっていただろうと言うか、著者の藤元
さんが、あなたの目の前にいただろう」
と言うと、
「え? あれが藤元さんだったんですか?」

念のため、薫子ちゃんと藤元さんは、どちらも乱学講座の常連受講生。
毎月のように顔を合わせて話もしている相手の名前を全く覚えていなかった薫子ちゃんに驚愕!
(これはこれで逆にスゴイ)

どうでもいい話。
「ワンパンマン」で主人公がおでん屋で「もずく」を注文していたという話から、
「もずくをおでんの具材としているのはどの地方か?」
というのが話題となった。

ちなみに「おでんにもずくを入れる」と答えた人は、その場にいた8名ほどの中では1人だけ。
神奈川の人だったが、他の神奈川県民は「おでんにもずくは聞いた事がない」というので、さらにルーツを辿りたい。

帰り道でK窓さんと珍しく2人きりになる。
私の印象では「無口な人」だったのだが、2人になった途端に喋る喋る。
ちょっとびっくりした。
(私は長年、この人のことを誤解していたらしい)

家に帰って、寝る。

2015年12月5日(土)
朝。
目が覚めると8時11分。
そして頭痛と肩凝りがひどい。
風呂に入って肩を温めてみるが、やはりダメ。

午後。
ふと思いついて眼鏡屋に行く。
視力を測ったら、目が悪くなっていた。
特に乱視がかなり進んでいたようだ。
眼鏡を注文する。(2万円を越す痛い出費だ)

夕方。
佐藤編集長と2人で、池袋で飲む。
(店員が、呼んでもなかなか来ないな?)
と思っていたら、
「今朝はちゃんと冷蔵庫にあったんです」
「別の場所に仕舞ったんじゃ……」
とか漏れ聞こえて来た。

どうやら酒だか食材だかが行方不明になったらしい。
(もしかしたら盗難?)
などと、ついつい耳を澄ませてしまった。
しばらくして、なんとか解決策が見つかったようで、その後はスムースに料理が運ばれて来た。
飲食店の冷蔵庫から、食品が盗まれるとかって有り得るのかな?

帰宅。
横になってテレビを観ていたら、健康とか子育てとか音楽とか、次々に話題が変わる。
(バラエティーに富んだ番組だなあ……)
と、しばらく考えてから気がついた。
私はどうやらテレビをつけたまま眠っていたらしい。
主観的には瞬きをしていただけのつもりが、1度目を閉じてからまた開くまでの間に1時間程度の時間の経過があった模様。
タイムワープを体験してしまった。(笑)

大笑いをして目が覚めてしまい、今度は眠れなくなってネットのニュースを観る。
「ノラガミ」というアニメーション番組のBGMに市販の音声素材を使ったところ、それが「アザーン」というイスラム教の
礼拝の呼びかけであったために(イスラム教ではアザーンと一緒に音楽を流すことは禁じられている)抗議を受けてサントラ
CDの発売停止、及びDVDの発売延期という騒動になったのだそうだ。

疑問がひとつ。
なぜそんなものが「音声素材」として「市販」されていたのだろうか?

……さすがに1時を回ったので、寝る。 

2015年12月4日(金)
朝から頭と首が痛い。

「ハワイ5−0」
今回は「駿河湾」だという場所にやって来た主人公。
駿河湾って、あんな東南アジアっぽい場所なのか?(笑)

午後。
はるこんの作業。
頭痛のせいか捗らず。

夕方。
ネットのニュース。
高市総務大臣が記者会見で、マイナンバーを記載した「通知カード」について、東京都葛飾区白鳥の約5000世帯分が印刷
されていなかったことを発表。
(郵便局員が、たまたま気がついたらしい)

〈8日に郵便局に届けて20日までの配達完了を目指す〉
という予定なのだそうだが、年賀状で忙しいこの時期に、郵便局は対応しきれるのか?
そしてもしかしたら郵便局員も気づかず、印刷されないままになっている「通知カード」も存在するのでは?
マイナンバー、ちょっと不手際が目立ち過ぎ。

ちなみに届いたマイナンバーだが、みなさんはどのように扱っているのだろうか?
知人に聞いた範囲では、みんな「通知カードは自宅に保管する」「個人番号カードは申請しない」だった。
(念のため、役所にも問い合わせてみたが「個人番号カードは申請しなくても特に困る事はない」という回答だった)

やはりこういう重要な個人情報は、使わないと本当にどうしようもない場合以外は、押し入れの奥の方などに大事にしまって
おいて、外に出さないのが一番安心だという気がする。

夜。
水木しげる先生の追悼番組で「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」をやっていたので、観る。
突っ込みどころ満載の映画で、そもそも「醜い子供」という設定の鬼太郎が、イケメンのウエンツ瑛士。
イケメンを出したからは……ということか、猫娘が鬼太郎に恋をしているという設定。
(なんじゃ、そりゃ?)

おまけにねずみ男がやたら猫娘に絡んで来る。
「ねずみ男は猫娘が苦手」という設定はどうなった?

聞くと死ぬという「かごめ歌」を聞いてしまった少女を助けるために、鬼太郎が活躍するという話なのだが、
この少女が「自分の生命の危機が迫り、それを鬼太郎が救おうとしている」という、かなり差し迫ったシチュエーションにも
関わらず、意味も無く拗ねたり突然鬼太郎を罵倒したり。
(いったい何をしたいんだ?)

そして、敵の大将ぬらりひょん。
妖怪を騙して散々利用した挙げ句に種明かし、その怒りのパワーを使って鬼太郎を倒そうとしたら自分の方が襲われた。
(当たり前だ!)

味方の意味不明な行動のせいでピンチに陥り、相手の意味不明の行動のお陰で助かるという話???
なんだかなあ。

ぬらりひょんを演じた緒形拳、これが遺作映画らしい。
役者も晩年になったら、出演作は選んだ方が……。

寝る。

2015年12月3日(木)
朝。
山手線がドア不調で止まったらしい。
先日の新型車の不調と合わせて「真相は地味なテロ」というネタを考えてしまう。
爆弾とか派手なこともせず、犯行声明も出さず、地味なイヤガラセをじわじわと実行する根暗なテロリストとか。(笑)

昼。
「ハワイ5−0」は、大阪が舞台。
なぜか大阪府警を指揮するアメリカの捜査官。
(この公務員は「管轄」という言葉を知らないらしい)
もちろん指示も打ち合わせも全て英語。

むかし日本に来て英語が通じないという事実に驚いていた外国人に会ったことがある。
「日本では日本語」だとは聞いていたが職場では英語で問題ないと思っていて、英語が公用語ではないという事実に本気で
驚いていた(というより、説明してもまだ半信半疑だった)。

現在、テレビ東京で放映している「ハワイ5−0」は、3〜4年前に制作された番組。
アメリカ人の考える「日本」って、未だにだいぶ間違っているのかも。

午後。
はるこんの作業。
なんかこまごまと忙しい。

アメリカで銃乱射事件だそうだ。
「またか」と思ってしまった。
(それが私の「アメリカ」のイメージ)

夕方。
「はやぶさ2」地球に最接近。
さすがに池袋で空を見上げても見えないので、テレビ画面で小さな光の点を眺める。

夜。
「クローズアップ現代」に生出演した立花隆。
「みんなメクラみたいだったんですね」と、笑顔で。
(国谷さんが、あとで不適切な表現のお詫びをしていた)
それはともかく、私は立花隆がまだ生きていたことに驚いた。

9時のニュースで「はやぶさ2」の話題の資料映像として、先代「はやぶさ」の最期のシーンは映ったが、これリアルタイム
では、どこのテレビ局も見向きもしなかったニュースで、
(ネット中継で観たんだよなあ……)
などと妙にしみじみ。

そのままNHKで「ドクターG」を観る。
阿藤快がゲストで出演していて「この番組は9月20日に収録されたものです」という字幕が何度も出た。
阿藤さんが亡くなられたのは、11月の14日。
随分前に収録したものなのだな。

ちなみに「ドクターG」は、症例を元に研修医に病名を当てさせるというバラエティー番組。
今回の病名は「肺膿瘍」。
肺というの意外に大きな臓器で、腹部や背中の痛みが実は肺の疾患が原因だったという例。
問診や打診等で病名を当てたという名医に、阿藤さんが「レントゲン撮っちゃったら早いんじゃないですか?」とツッコミ
を入れていた。(笑)
(医師曰く、問診や打診の段階で処置の準備に入れるというメリットがあるのだとか)

寝る。

2015年12月2日(水)
朝。
NHKで老後に貧困に陥ってしまった人々の話を特集していた。
例えば、仕事(ホテルマン)の関係で、世界中を飛び回って仕事をしていた人。
→日本に住んでいない期間が長かったために年金が月に7万円という想定外の金額に。

両親が倒れて介護のために仕事を辞めざるを得なかった人。
→介護費用や生活費で貯金が底を突き、一時ホームレスに。

この一時ホームレスになっていた人が目撃したと言う「ホームレスの鉄道自殺」の話。
周囲の人間が「人が死んだ」ことより「そのせいで電車の運行が遅れた」ことで騒いで死者に罵声を浴びせていたというのが
怖かった。
ところで、資産も身寄りもない人が鉄道自殺をした時は、鉄道会社はどこに損害賠償を請求するのだろうね?

午前中。
1号くんが来る。
「2号の奴が10年前に買ったコートを未だに着ていたので、自分の持っていたコートをやったら、コートの内側にマフラー
をぐるぐる巻きにして着ている。何か既視感があると思ったらフェスター・フランプそっくりだった。でも、あいつにそれを
指摘したら調子に乗ってスキンヘッドにしてしまうのが予想できるので言えない」
と言う悩みを打ち明けられる。
どーだっていい!(笑)

昼。
「ハワイ5−0」を観る。
どう見ても典型的な「日本人顔」のマシ・オカ演じる検死官の名前が「マックス・バーグマン」っておかしいだろ? と思っ
ていたら、今回で「日系人の子供でバーグマン家へ養子に出された」という設定が出て来た。

ちなみに、現在放映されている「ハワイ5−0」は、リメイク版でオリジナルでは検死官は「ドッグ・バーグマン」演じてい
たのはアル・イーベンという俳優だった。

キャスティングするときにオリジナルの人種に拘らなかったのは、故意か?
(「スター・ウォーズ」の例もあるし)

午後。
1号くんとで食事に行き、ついでに三省堂とか東急ハンズとか。
床屋で髪を切ってから帰宅。
ニュースでミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏と現大統領が会談したと言っていた。
あの国も、これで落ち着いてくれると良いのだが。

夜。
「ワンパンマン」の第9話を観る。
多くの住民が避難しているシェルターを深海王と言う怪物が襲う。
ヒーローたち(募金で運営されているヒーロー協会という組織に所属し自警的活動を行っている者のこと)が立ち向かうが、
強力な深海王の前になすすべもない……というのが前回までの話。

今回は、いよいよアンドロイドのジェノスが深海王と対決。
しかし、ジェノスは幼い少女を守るために重傷を負い戦闘不能に。
そこへやって来たのが「無免ライダー」というヒーローのひとり。
彼は、実際そんなに強くはないのだが不屈の闘魂を持った男。

物語の流れとしては、どんなにやられても闘いを諦めない無免ライダーが時間を稼いでくれたために、ワンパンマンの到着が
間に合い、深海王を倒すことに成功するわけだが、この無免ライダーの闘いのシーンが、脚本も演出も声優の演技も、そして
もちろん作画も良くて、なかなか泣けるシーンとなっていた。

さて、いつものようにワンパンチで敵を倒したワンパンマンだが、ここに「すごく嫌な奴」が出て来る。
ワンパンマンが簡単に倒せたということは、深海王は実は弱かったに違いない。
その弱い深海王に手こずっていた他のヒーローたちは無能の役立たずだったのだろうという説を唱え、周囲を煽動するのだ。

この物語の真の悪役は、いわゆる「敵」とは違う、無責任な悪意ある大衆。
(意外と社会派のドラマなのだよな)

夜。
「ワンパンマン」を観ている外国の人の表情を録画した動画というしょうもないものを見つけて、つい観てしまう。(^^;
たぶんアメリカ人だろうと思われる青年が、例の「すごく嫌な奴」が出て来た時に本当に真剣な怒りの表情を浮かべていた。
人を感動させられる創作物って、いいな。

寝る。 

2015年12月1日(火)
気がついたら、もう12月だ。

朝のニュース。
昨日、営業運転を開始した山手線の新型車両が、直後に不具合出て、結局その車両の運行は中止したのだとか。
なんだか最近、こういう変なミスが多いね。

体調は、あまり良くない。
季節の変わり目にだるくなるのは毎年のことなのだが、今年は気温が下がったり上がったりと行ったり来たりなので、変調を
きたしてしまっているようだ。

午後。
ネットのニュース。
〈国土交通省が、道路運送車両法が定める自動車の保安基準を改定し、乗用車やバス、トラックに備わるすべてのミラーをカ
メラとモニターで代用することを認める〉(毎日新聞電子版)

〈6月にもミラーが全くない新型車が公道を走れるようになる〉のだそうだ。
運転席からの死角をなくすのが目的なのだとか。
(「パトレイバー」に出て来た「イングラム」みたいな???)

午後。
買い物とか金融機関での手続きとか。

ハンバーガーが食べたくなったので、久々にフレッシュネスバーガーへ行く。
「フレッシュネスバーガー1個」
と言ったら、
「はい」
と答えて番号札を渡される。
(「お飲物は?」とか聞かれないんだなー、ここは)

そして注文の品が来るまでの時間も、普通の喫茶店並み。
店内も空いていて、非常に居心地が良いが、経営的にはどうなんだろう?
(メニューにボジョレーヌーボーとかあるので、日が暮れてからが勝負の店なのかも)

なぜか無性にゴマが食べたくなり、帰りにコンビニで買って帰る。
袋の白ゴマをスナック菓子のように食べていたら、だるさが少しとれて来た。

夕刊のトップは、
〈人民元、第3の国際通貨に〉
〈IMF採用決定 円上回る比重〉
まあ、中国は現在世界第2位の「経済大国」だからね。

……今日は早めに寝よう。

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