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独 り 言 (2015年9月分)
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2015年9月30日(水)
朝。
NHKの朝ドラが珍しく時代劇……なのは良いのだが、江戸時代の町人の娘が往来でぶつかった侍相手に、
「それでも日本男児どすか?」
これはないだろう。

町人の娘が侍に上から目線で説教。
しかも「日本男児」って……
この時間にテレビを観ている視聴者には、時代劇ファンも多いだろうから、違和感がハンパないと思う。

最近のNHKの時代劇、登場人物の感覚が平成だ。
平成の感覚のドラマをやりたいのなら、平成を舞台にしたドラマをやればいいのに。

午後。
花粉症の症状がひどく、強い薬を飲むと、副作用で眠くなる。
秋花粉、困ったものだ。

夕方。
「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#23  ゲスト:東浩紀」を聴きに新宿5丁目へ。
三番街の通りを入って少し歩いたところにある建物の2階。

受付で、整理番号を確認して来るのを忘れたことに気づいて、名前を名乗ろうとしたら、
「崎田さんですね」
って???
(どうやらこの有能な店員は、以前に来店した客の名前を全て暗記しているらしい)

さて、客の集まりが遅れて5分押しでトーク開始。
ゲストの東浩紀氏は、五反田のゲンロンカフェの経営者。
白ワイン好きで有名な東氏、今日もワインをリクエストしたが、ライブワイヤーのメニューには白ワインはない。

でも「大丈夫です」と、マスター。
どう「大丈夫」なのかと思ったら、隣の店に買いに行った。(^^;
アルパカ・シャルドネ・セミヨン。
グラスに氷を浮かべて、ボトルはビールのピッチャーに氷を入れてクーラー代わりにしてテーブルへ。


トークは東氏が「なぜ国会前のデモに参加しなかった?」と、ネットで絡まれた話から。
聞かれたので参加しなかった理由を説明したら、
「そうやって、言い訳がましくわざわざ理由を説明するのは、何かやましいことがあるからだろう」
と言われたのだとか。
(ナンジャソリャ?)

東氏の独特の人生観の話とか。
あるとき、酔ってホームから線路に落ちた東氏、とっさに「今回はこういうエンドか」と思ったのだとか。
東氏の人生観では、人間は同じ人生を少しずつバージョンを変えて何度も生き直しているらしい。
だから何かで失敗しても「ああ、今回は失敗するバージョンか」と感じてしまうそうだ。
この人生観は、面白いな。

どうでもいいけど、駅のホームって転落すると人間が骨折するほどの高さがあるのだね。
落ちた人が、とっさに起き上がって上に上がれない理由は、それか。

そして、小松左京の話。
あまりに盛り上がり過ぎて、堺さんのこの後別の仕事(某映画に関する対談で、本来はライブワイヤーでのトークの前の時間に
スケジュールが組まれていたのだが、映画の完パケの仕上がりが遅れたとかで、トークの後の時間にズレたのだそうだ)の
時間が迫って来てしまい、別の機会に小松左京特集をやることになった。

本日の驚いた事。
池澤春菜さんって「社長」だったのだね。
なんか「社長」って印象じゃなかったので(偏見だな)驚いた。

そして、東京創元社の小浜さん。
トークの最中、東氏が「最近〜についてのSFが少ない」という話をしたら、客席から、
「では、東さんがそういう作品をうちで書いて下さい。企画書を出しておきますから」
って、さすが敏腕編集者。

終演後の懇親会。
みんなが平気で飲み続けていたので油断していたら、危うく池袋行きの最終列車に乗り遅れるところだった。
(彼らはどうやら始発で帰るつもりだったらしい)

ギリギリセーフで池袋に辿り着き、家に帰って、寝る。


2015年9月29日(火)
午前中の雑用を済ませて、そろそろ昼食の準備かなと思っていたら、1号くんと2号くんが揃ってやって来た。
来訪の主旨は別のことだったが「ついでに」一緒に昼食を食べようという話で、早い話が飯を奢れという話。
(こいつら、月末近くになると、これだ)

昼食が終わると、2号くんは仕事にでかけ、夜勤だという1号くんと池袋へ。
ドンキホーテでつなぎを買う。
1号くんは、つなぎを着て歌を歌っているナントカという(名前忘れた)歌手グループのファンなのだそうだ。
喫茶店の試食券があったので、それを使ってお茶を飲み、帰宅。

夜。
行きつけのトンカツ屋で食事をしようとしたら、なぜか満席。
うどん屋のカウンターでもりうどんを注文。
店のテレビが演歌の特集みたいなものを流していた。

ちょっと懐かしい「じんじろげ」という歌。
じんじろげというのは、私が聞いた説では「ちぢれ毛」のことだそうだ。
「おさんどん」は台所で下働きをする下女のこと。

♪ちんちくりんのつんつるてん まっかっかのおさんどん お宮に願かけた 内緒にしとこう
意味は……
「チビで小さすぎる着物を着た頬の赤い(田舎者の)下働きの女が、神社に願い事をした、このことは秘密にしておこう」
ぐらいの意味か?

その後、「ジンジロゲヤジンジロゲ……」と歌詞は続く。
敢えて訳すなら「ちぢれ毛さんよ、ちぢれ毛さん」。

そして、にぎやかに楽器を打ち鳴らしながらインドの言葉で歌を歌う行列の描写。
インド人の楽隊の行進のようだ。

♪おっぺけぺのすってんてん まっくろけのじんじろべえ お宮に願かけた 内緒にしとこう
「おっぺけぺ」は川上音二郎の「オッペケペ節」から来た言葉だろう。
金持ちや権力者を嘲る言葉だが、語源は、安っぽい輝きを表す「ペカペカ」に強調の接頭語「お」を付けたものか?

「すってんてん」は金がない事、貧乏。
「〜べえ」は、名前が分からない男性を暫定的に呼ぶ時にしばしば用いられる言葉。
よって「じんじろべえ」は「名前の分からないちぢれ毛の男」。

つまり「おっぺけぺのすってんてん まっくろけのじんじろべえ」の意味は……
「安ピカ衣裳の貧乏人、黒い肌のちぢれ毛の男」ぐらいかな?

♪おさんどんとじんじろべえ まっかかとまっくろけ お宮で結んだ 内緒にしとこう
「下働きの女とちぢれ毛の男 赤い頬の女と黒い肌の男 神社で夫婦の契りを結んだ このことは秘密にしておこう」

要するに(栄養状態が悪くて)発育不良、まともな着物も買えないような田舎者の下働きの娘が、インドから来た楽隊の男と
恋に落ち、互いに神社に願をかけ、密かに結ばれた……でいいのか?

この歌、何か元になった逸話でもあるのだろうか?
それとも単にインドの楽隊に見とれている田舎者の下女をからかっただけの歌なのか?
作詞は渡舟人氏だそうだが、どうも渡氏が正式に歌詞として発表する前からあちこちで歌われていた歌らしい。

……うどんを食べ終わったので、家に帰って、寝る。 

2015年9月28日(月)
朝。
新しいNHKの連続テレビ小説が始まった。
物語の幕開けは幕末。
NHKの朝ドラでちょんまげを結った登場人物が出て来るのは珍しい。

主人公の名前は「あさ」。
明治時代に学問を志す女性。
(「朝市」という登場人物がいて、戦前に英語を学んだ女性を主人公にした朝ドラが、前に成功したなあ)
と、微笑んでしまう。

「まれ」は「あまちゃん」をコピーしようして失敗した作品という噂がある。
小説の新人賞に応募して来て落選した人が、
「歴代の受賞作を分析して、そこに出て来た要素を全て織り込んだのに、なぜ?」
と言ったという話を思い出したぞ。

念のため。
ベテランの作家が大勢いるのに出版社がなぜ新人賞などというものを設けるのかと言えば、「いままでにない作品を書ける
才能」を発掘したいから。
「歴代の受賞作に含まれた要素」なんかがいっぱい入っている作品は、最も「求めていない」作品。
この話を選考に関わった作家さんから聞いた時には笑ったが、
人間やっぱり、失敗したくない時には成功した時と同じ事をやろうとしてしまうのかもな。

午後。
部屋を片付ける。

夕方。
ハウスダストを吸い込み過ぎて、アルギー発作を起こす。

夜。
ほこりっぽい室内を出て、スーパームーンを眺めながら池袋の街を散歩。
だいぶ呼吸が楽になったので。背中にクッションを挟んで、寝る。

2015年9月27日(日)
メンサ・テスト合格者の会の例会。
印刷用インクの「白」についての研究発表?
一口に「白」と言っても微妙な色合いの差があるそうで、笑ったのは「何も印刷していない紙の色」。
これが「インク使用量ゼロの場合のインクの色」として正式に認められているらしい。
デザインする上で必要だからなのだろうがちょっと面白い。

例会終了後、北口の「テング酒場」で懇親会。
帰りに、以前から2号くんの家へ。
映画のDVDを2本観る。

1本は「ハルク vs ウルヴァリン」というアニメーション映画。
ハルクが博士号を持った怪力の巨人であるのに対し、ウルヴァリン粗暴で礼儀知らず。
「怒りの感情が暴走してしまう」という欠点を持つハルクをいきなり暴力的に扱って最悪の事態を招いてしまう。

ところで、悪役の日本人が攻撃する時に「バンザーイ」と叫ぶのが、日本人としては「?」
以前「ルパン三世」の会が吹き替え版で、五右衛門が刀を抜く時に「バンザーイ!」と叫ぶのを見て「?!」となったことが
あるのだが、「バンザーイ!」って、何か攻撃する時のかけ声だと思っているのか?

もう1本の映画は「バグダッドの盗賊」という古い実写映画。
同名の映画が何本かあるようだが、これは1940年の作品。

ここで歴史のおさらい。
第二次世界大戦は、1939年〜1945年に行われた。
詳しく言うと……
ドイツ軍のポーランド侵攻が、1939年の9月。
日米開戦が、1941年の12月。
玉音放送が、1945年の8月。

そんな時代に制作された映画なのだ。
王子が地下活動家の集う地下組織に侵入して反政府グループのメンバーと接触する辺り、時代かな?

物語は、王子アーマッドが盗賊の少年アブーの協力で壷の精ジーニーの力を借り、一目惚れした姫をジャファーの手から取り
戻すという話なのだが、主に活躍するのはタイトル通りバグダッドの盗賊であるアブー。

正直、王子は偉そうにするだけで使えない奴。
敵陣にひとり乗り込んだはいいが、あっと言う間に捕まってしまったりする。
でもDVDのパッケージは、イケメンの王子と美人の姫&悪役ジャファーがメイン。
なぜだ?

……気がつけば23時半。
家に帰って、寝る。 

2015年9月26日(土)
朝。
NHK連続テレビ小説「まれ」。
最終回は、もう何年も前に籍を入れて子供までいる主人公夫婦の結婚式を、近所の人の発案で突然行うという話。
そして、その席上でそういう小さな幸せがすばらしいことなのだという内容のスピーチを、主人公が長々と語って、メデタシ
メデタシ。

まあなんと言うか、つまらなかった。
一言で言うと、主人公の成長物語のはずなのに、主人公がぜんぜん成長しないで終わってしまった。
だって「世界一のパティシエになる」と言っていた主人公の到達点が「何年も前に結婚している相手との結婚式を他人の発案
で行う」という今までの話とぜんぜん関係のないオチなのだから。
これを書いた脚本家さん、ものすごく連続テレビ小説に向いていなかったのじゃないだろうか?

午前中。
なぜかヤクルトの人が来た。
ヤクルトの販売員は女性ばかりなのかと思っていたのだが、ドア越しに聞こえたのは男性の声。
サンプルをどうのと言っていたが、断ったら帰って行った。

午後。
米魂のスタッフ会議だったのだが、企画局長が所用で不参加とのことで、私も欠席。
会場に行かなくてもスカイプチャットで大まかな内容と参加者は分かる。
便利な時代だ。

夕方。
産経新聞の電子版に、
〈今月訪韓したウガンダのニャカイリマ内相が帰国途中に機内で急死した〉
という記事が載っていた。

たぶん心臓発作か何かだったのだと思うが、どうもこの内相、ウガンダのムセベニ大統領と仲が悪かったらしく、
〈(大統領が)内相を謀殺した疑惑があるとの報道まで出て、騒ぎになっている〉※()内は崎田が補足

で、ムセベニ大統領「俺のせいにされたらかなわん」とでも思ったのか、
「(内相が)腹痛を訴えたが、韓国の病院は保険未加入を理由に診療を拒んだ。韓国人の助けがあれば死ななかった」
と言い出したのだとか。

公式訪問中の他国の大臣に対し「保険未加入を理由に診療を拒む」ということは、外交上の常識から考えて、まずあり得ない
ので、これは言いがかりだと思う。
韓国、ウガンダの政争に巻き込まれて割を食ったか?

夜。
NHK「2030年家族のカタチ」というドラマを観る。
部隊は今から15年後の日本がどのようになっているのかを社会科学的に予想した未来の日本。

未来予測モノとして、ちょっと雑だなと思うのは、15年後に「そういうもの」があるのなら既に建設が始まっていなくては
ならないはずの「永遠(とわ)シティ(老人だけの街)」や、都心を走るモノレールが平気で出て来てしまっていること。
ロボットのメンテナンス技術者という設定の主人公が、現場で基盤を取り出してロボットの最終調整をやっている場面。
(現場での最終調整で「基盤」を取り出すって、どういう作業だ?)

そしてドラマに出て来る家庭用のコミュニケーションロボットロボットの外観が、なんか古臭い。
……というか、いかにも壊れやすそうな細い腕がついているのだ。
脚部に至ってはカメラの三脚みたい。
家電にこんな腕や脚をつけたら、すぐに壊れて使えなくなると思うが。

番組が終わって日本テレビにチャンネルを変え、「マツコとマツコ」の最終回を観る。
人間そっくりのアンドロイドを制作し「人間によく似ているが人間ではないモノ」に対して、人がどんな反応をしめすのかを
実験するという科学バラエティ。

最終回の今回は、動物はアンドロイドをヒトと認識するか?
鷹匠やイルカショーの調教師の仕事に、アンドロイドが挑戦。

イルカの眼で観やすいようにと、現場でアンドロイドの動きを調整していた。
ノパソのキーボードを叩いて、プログラムを修正。
(現場での最終調整と言ったら、普通そうだよなあ)

そして、現実のコミュニケーションロボットが出て来た。
丸い外観で、無駄な突起(つまり不必要な腕や脚)がない。

NHKの「2030年家族のカタチ」、15年後の世界を描きたいのならとりあえず現行のロボットをよく見てからデザイン
を決めれば良かったのに。

そしてドラマとしても、なんかグダグダ。
「まれ」もそうだが、最近のNHKのドラマは、やたら「家族が大事」を強調したがる。
そのくせ、なんで「家族が大事」なのかを恐らく作り手側も納得していないので、不自然なストーリーになってしまう。

ぶっちゃけ番組スタッフが「家族がいるとこんなに良い」という例を思いつかないのではないだろうか?
だから「家族がいても特に良い事は無い」「むしろ悪い事の方が有る」というエピソードの最後にとってつけたように「家族
は大事だから」というセリフが出て来て、登場人物が勝手に感動、視聴者は置いてけぼりという話になってしまう。

いま「家族」と言うと、必ず付いて来るのが「介護」の問題。
ちなみに1947年の平均寿命は、
 男性:50.06歳
 女性:53.96歳
戦前なんか50代までいかなかった。

それが、昨年(2014年)の統計だと、
 男性:80.50歳
 女性:86.83歳
これはあくまで「平均」で、100歳以上の人間が5万8820人もいるのだ。

下手に「家族」と関わって介護の仕事を始めたら、人生を介護に明け暮れなくてはならないと、若者は警戒しているわけだ。
そして、直接介護に関わらない立場の人間が「子供が親の介護をするのは当然」とか言う。
自分の人生を全て潰して「当然」とか言われるんだから、そりゃ嫌だよ、誰だって。

平均寿命が50歳程度の時は、子供は親が死ぬまで面倒をみた。
だったら「子供が親の面倒をみるのは、親が50代の時まで」で良くね?
還暦を超えたら、あとは国が責任を持つ。
でないと生産市場の労働人口が介護で削られてしまう。

若者がいま「家族(介護)」というくびきから逃げ出そうとして、行政が必至でそれを防ごうとしている。
その結果が、嘘臭い「家族が大事ドラマ」の量産に繋がっているのかね。

寝る。

2015年9月25日(金)
朝刊(日経)のトップは安倍総理の総裁再選会見の記事。
〈2020年へ「新3本の矢」〉
という見出しで、
1.希望を生み出す強い経済(GDP600兆円)
2.夢を紡ぐ子育て支援(出生率1.8)
3.安心につながる社会保障(介護離職ゼロ)
という3つの目標が紹介されていたのだが、経済界に読者の多い日経の記事なので、
〈問われる具体策〉
と見出しをつけて、
〈国内総生産(GDP)を600兆円にする目標は、いつまでに、どうやって実現するかを示さなかった〉
と、批判的。

また、前回の「3本の矢」のうち〈「道半ば」と言われ続けた3本目の矢〉である「成長戦略」が、今回の「3本の矢」の中
に明示されていない点についても指摘している。

さらに3面に掲載された関連記事〈首相「新3本の矢」発表〉でも、
〈財源はどこに〉
という小見出しで、第2の矢「子育て支援」に必要な継続的な財源について、
〈どのくらい必要で、どこから捻出するのか説明はなかった〉

また、第3の矢「社会保障」についても、
〈介護施設の整備を進める方針を示したが、やはり財源が要る。訪問介護を増やすにも人手が足りない〉
と、財源の話がきちんとしていないことを指摘していた。

そしてこの記事の隣にあったコラム「今日のことば」の見出しは、
〈合計特殊出生率 昨年、9年ぶりに低下〉
団塊ジュニア世代が、子供を産み終わっちゃったということかな?

ところで、安倍さんの第2の矢である「子育て支援」なのだが、
〈3世代同居や多子世帯への重点的な支援などで「子育てに優しい社会を作り上げていく」〉
これ、「お袋と同居すれば全て丸く収まる」とニコニコ顔の亭主の隣で、「姑と同居?」と苦い顔をしている女房の顔が目に
浮かんだのだが。

そう思うと、安倍さんの話が全て、
「家族みんなで海外旅行に行こう! うれしいか? パパは子供たちの人気者だー!」
と、やっている能天気な亭主と、
「あなた、そんなお金がどこにあるの!」
とキレている女房の図に見えて来る。

「お金のことも考えずに調子のいいことばかりを言い、姑との同居を勧めて来る亭主」
安倍政権に対する女性の支持率が低い理由が分かるなあ。

夕方から空想小説ワークショップ。
物語の中心軌道と「男性神話」「女性神話」について。
男性神話とは、主人公が「社会」と向き合う事で、変化・成長する物語。
女性神話とは、主人公が「抑圧されている自分自身」と向き合うことで、変化・成長する物語。

放課後は、いつものように「大馬鹿地蔵」で飲み会。
家に帰って、寝る。 

2015年9月24日(木)
朝から頭痛。
疲れ目かと思い、コンビニで買った「えんきん」というサプリを飲んでみるが、関係なかったみたいだ。

風邪薬は副作用で頭がボーッとなる。
ボーッとした頭で雑用を済ませ、ボーッとしたまま「CSI」を観る。
火渡りを利用して行う殺人の話。
科学者が火渡りをやってみせるシーンがあった。

若い頃に読んだ科学の解説書に、火渡りは、科学を信じている者なら躊躇なく出来るはずなので、科学者の卵に科学への信頼
の証としてやらせてみると良いかもしれない、みたいなことが書いてあったが、万一の事故を考えると私はやってみたいとい
う気になれない。
(「CSI」に出て来た殺人は、その「万一の事故」を故意に起こすというものだった)

午後。
日本ユニセフ協会大使のアグネスチャンのサイトに殺人予告を書き込んだ容疑で、中学生が書類送検される予定だとか。
書き込みの内容は「児童ポルノを認めないと君のアグネス御殿は血まみれになりますよ」とかで、警視庁渋谷署の調べによる
と、容疑者の中学生はアグネスチャンに対する殺意もなければ、児童ポルノに対する関心もなかったようで「こんなに大騒ぎ
になるとは思わなかった」と言っているそうだ。
要するに、子供のイタズラ。

ここから後は私の勝手な妄想。
容疑者の中学生に計算外だったのは、彼があまり考えずに使った「児童ポルノを認めないと」という言葉から、アグネスチャ
ン側が犯人を「児童性愛者」だと思ってしまったということなのではないかな?

中学生は「アグネスチャンは、児童ポルノの関係でネットで叩かれている」という程度の知識でこの言葉を選んだのだろうが
「児童ポルノと闘う日本ユニセフ大使、児童性愛者に脅迫を受ける!」これはニュースバリューのある事件。

当然、マスコミに大々的に発表されてしまう。
その結果が「こんなに大騒ぎになるとは思わなかった」になってしまったのでは?

夜。
頭痛を薬で抑えて、夕食。
テレビのBSプレミアムで日本の特撮特集をやっていたので観てみたら「八岐大蛇の逆襲」がチラリと映った。
あれは特撮パートは素晴らしいのだが、ドラマパートの役者の演技がとてつもなくひどいアンバランスな作品。(笑)

特撮をリアルな現実に近づけようとする特撮マンと「特撮っていい」と思ってプロになった、特撮的な特撮を良しとする特撮
マンの違いみたいなものが面白かった。

……目を覚ましていても薬の副作用で何も出来そうもないので、寝る。 

2015年5月23日(水)
朝刊(日経)の1面トップは、
〈男性の育休促進へ助成金〉
男性に育児休暇をとらせようという狙いらしいが、「子供の世話があるので会社を休みます」という男性が、日本の社会に
おいてどの程度受け入れられるのかが鍵かな?
いくら制度があっても、同僚や直属の上司から冷たい目で見られる環境では育休は取りにくいだろうから。

そして同じ朝刊の社会面。
〈携帯オフ 混雑時のみ〉
〈優先席付近、来月から〉

「日本心臓ペースメーカー友の会」東京支部長という人のコメントが載っていた。
「不安を感じる患者が優先席付近で携帯を使う人とトラブルになることもある。携帯の電波について過剰な心配をする必要
がないことが広く周知されるのはいいことだと思う」

誤った知識によって、機器に問題もないのに不安や苦しさを感じているペースメーカー使用者がいるなら、正しい知識の普
及で、その苦しみを取り除いてあげらるべきだと、私も思う。

午前中。
用があって2号くんが来たので、昨日買った駄菓子をプレゼント。
喜んで持って帰ってくれたので、2人ともが幸せになる。

さて、今日は秋分の日。
だからと言ってどうというわけでもなく、池袋を散歩。
サンシャイン60へ行って100均をぶらぶら。
ハンズに寄ってから自宅まで歩く。
良い天気の気持ちの良い日だ。

帰宅してニュースサイトを覗く。
〈自民、改憲議論再開狙う…民主は応じる気配なし〉(読売新聞電子版)

たぶん、当初の安倍さんの狙いでは、どうせ政治に無関心な国民は憲法解釈を変えても騒がないだろうから、騒がなかった
ことを以て「国民の理解を得られた」と主張して改憲へ……という予定だったのではないだろうか?

それが、百田氏の勉強会での自民党議員の失言で敵に回ってしまったマスコミが、反対デモを大々的に報道。
デモが盛り上がってしまい「憲法解釈を変えたら国民が大騒ぎ」というイメージになってしまった。
(安倍さんの当初の計画では、マスコミを押さえて「大した反対デモも起きなかった」となる予定だったのでは?)
ここで「改憲」を言い出したら、また反対デモが起きるだろう。

ところで「改憲」と簡単に言うけれど、国民投票とかそういうことをやるには、それなりの経費も時間もかかる。
私は憲法解釈で集団的自衛権がOKなら、わざわざ金と時間をかけて改憲をやる必要性はないと思うな。

……寝よう。

2015年9月22日(火)
寝る前に熊谷連続殺人事件のニュースを見たのが悪かったのか、嫌な夢を見てしまった。
正体不明の男が寝床の足元に座り、ニタニタと笑いながらこちらを見ているという薄気味の悪い夢。
そいつに手を?まれて「ギャアッ!」となったところで目を覚ました。

よって、朝からなんとなく不愉快。
ボーッとした頭で、ネットのニュースに目を通す。

読売の電子版は「国民連合政府」構想に関する続報。
〈共産党は、安全保障関連法の廃止を旗印にした野党の選挙協力について、大型連休明けに民主、維新、社民、生活の4党
などへの呼びかけを始める〉

この件、なぜか読売が熱心に記事にしている割には、他の大手メディアは騒いでいない。
〈読売新聞社の試算では、仮に来年夏の参院選で選挙協力が実現すれば、新たに1人区となる選挙区を含め、七つの1人区
で野党候補が自民を逆転することが分かった〉
と、独自の試算まで出している。

そして読売が騒いでいる割には、
〈ただ、他の野党には共産党が目指す「国民連合政府」構想に慎重意見も多い〉
って、そうだろうなあ。

そしてもうひとつ別の記事。(これも読売電子版)
〈野党分断へ衆参ダブル選も、自民内にも望む声〉

〈野党の選挙協力の行方は、安倍首相の選挙戦略にも影響を与えそうだ〉
って、野党の選挙協力って当の野党は「慎重意見」なんだろ?
(読売が「乗り気」みたいに書いている民主党ですら、実際には「(選挙協力は)一般論として重要」程度のことしか言っ
ていない)

にも拘らず、来夏の参院選の時に同時に衆院選を行う「ダブル選挙」の可能性について、あたかも共産党の「国民連合政府」
構想の影響で浮上しているみたいな書き方をしている。
でも、記事をよく読むと〈もともと自民党内にはダブル選を望む声がある〉ということで、「国民連合政府」構想は、関係なさそう。

「国民連合政府」構想のニュース、もしかして読売新聞的には独自取材による特ダネ的な扱いなのか?
まあ確かに、実現したらそれなりのニュースかも知れないが……。

昼。
秋葉原へ。
中古品電子機器を見て回る。
行きつけだった店がいくつも無くなっていた。
そしてミニスカートの客引きが増えていた。
(ああいう仕事は、いったい時給いくらぐらいなのだろう?)

下手な化粧に安っぽい服を着せられ、裏通りに5メートルおきぐらいに立っている彼女たちは一様に疲れた顔をしていた。
「メイド喫茶」というものが出来始めて間もない頃は、客引きの女の子ももう少し元気だった。
(過当競争で店の売り上げが伸びず、激務の割に時給が低いとか、そういうことなのかなあ?)
と、勝手に想像。

御徒町の方に少し歩いて、セルフ立ち飲み屋で一杯。
カウンターでつまみと酒を選び、金を払って自分でテーブルまで運んで飲んで片付けも自分というシステムの店。
安いことは安い。
〆張鶴に鯨ベーコン。

アメ横に移動。
懐かしくて駄菓子を大人買いして帰宅。

特に『じゃりん子チエ』(はるき悦巳 双葉社)に出て来た「カルメラ」という駄菓子。
作中、チエが実に美味そうに食べていたのでワクワクしながらかぶりついたのだが……。
バリバリする食感の焦げた砂糖の塊だった。(笑)

その他、思い出の駄菓子類、全て玉砕。
駄菓子の大人買いはやるもんじゃないね。

ベタベタと口に残る甘さを念入りな歯磨きで落として、寝る。

2015年9月21日(月)
朝から脚が筋肉痛。
昨日、一昨日少し歩いたせいらしい。
いかんなこれは、ヒンズースクワットでもして脚の筋肉を鍛えるか。

昼近くに1号くんから電話があり、切れると間もなく2号くんから電話。
2人の主張を総合するに、どうやら喧嘩したらしい。

で、隣町に住む2号くんが昼過ぎに私の家にやって来て、その後ずっと部屋で漫画(一本木蛮先生の同人誌『アツイホノオノ
ゲンバ』)を読んでいるという状態に。

そもそもの喧嘩の理由はと言えば……
1号くん、朝起きてバスルーム(トイレ&風呂のスペース)へ。
2号くん、(1号はトイレかな?)と思いつつ、朝食のそうめんを茹でる。
1号くん、シャワーを浴びテ、朝シャン。
2号くん、(1号、遅いなー)と、思いつつ、のびるのが嫌なのでそうめんを食べ始める。
2号くん、そうめんを食べ終わる。
1号くん、シャワーを浴び終わり、髪を乾かしてダイニングへ。
2号くん、「ほら、そうめん、あんたの分。オレの分はもう食ったから」。
1号くん、「お前はオレに食いかけのそうめんを食わす気か!」
……だそうだ。
あまりのくだらなさに腰が抜ける。
(だから2人でルームシェアはやめろとあれほど……)

2号くん、結局「5時に夢中!」(東京ローカルの夕方の情報番組)を見終わるまで家にいた。
お陰でこっちの予定は狂いっぱなし。

どうでもいいこと。
よく間違える人がいるのだが、
東京放送(全国ネット)
東京MX(東京ローカル)
「5時に夢中!」は、東京MXの方の番組で、東京という地方限定の情報を扱っている。
ちなみに本日の特集は「東京都内でスナックを経営しているママさんが得意のカラオケを披露」みたいな内容だった。

夜。
読売の電子版が、共産党が提案した野党選挙協力と連立政権構想についての続報を載せていた。

〈共産選挙協力、民主「一般論では、非常に重要」〉
という見出しに、一瞬、
(おおっ! 民主党、予想外に乗り気か?!)
と思ったのだが、よく読めば、民主党の岡田代表のコメントは、

「かなり思い切ったもので、注目している。野党がバラバラになっていては勝てない。一般論では、選挙区でお互いのバッテ
ィングを避けるのは非常に重要だ」
と、あくまで「一般論」。

確かに共産党が、その存在意義とも言える「民主連合政府」樹立という目標をいったん置いておくと言うのは、私でも、
「かなり思い切ったもので、注目している」
と思ったし、
「野党がバラバラになっていては勝てない」
は「普通、そうですよねえ」だし、
「一般論では、選挙区でお互いのバッティングを避けるのは非常に重要だ」
も「本当に一般論としては、そうですよねえ」という程度の内容。

要するに、岡田さん、それほどのことは言っていないのだ。
この件に関しては、読売がひとりで騒いでいるという感じか?
面白くはあるので、他の主要メディアも大々的に報じるようになったら、本気にしてみようという気はする。

寝る。

2015年9月20日(日)
朝。
ネットのニュース。(読売新聞電子版)
〈共産党の志位委員長は19日の記者会見で、来夏の参院選と次期衆院選に向け、野党間の選挙協力を進める方針を発表した〉
〈共産党の政権構想は、民主主義革命を経て、最終的に「民主連合政府」樹立を目指すというものだ。志位氏は今回、過渡的
な措置として、現実的な政策に基づく「国民連合政府」を目指す考えを打ち出した〉

報じているのが左翼寄りだと言われている朝日新聞じゃなく、保守派の読売だというところが興味深い。
これ保守派にとって、より大ニュースなのだろうね。

この「国民連合政府」構想、他党が乗って来るのかどうかは分からないが、簡単に言うと共産党の本来の目的である「革命」
をひとまず置いておいて、まずは野党みんなで自民党を倒そうという話のようだ。

私個人の全く偏った意見だが、この「ひとまず」がなんとなく続いていって、気がついたら「日本共産党」が消えていたりし
てたら、オモシロイかなと思う。(^△^)

午後。
乱歩邸の特別公開があるというので、散歩がてら出かける。
公開と言っても建物の中に入り込めるわけではなく、玄関や掃き出しなどの開口部から中が覗けるというもの。

間取り図を見ると、昔の家なので廊下の多い作り。
いま池袋でこんなに「廊下」のある家は珍しい。

蔵の外側に打ち付けられた折釘を見て、一緒に行った2号くんに「あれは何をするためのものか?」と聞かれた。
そう言えば昨日、お茶の水で見た蔵の外壁にもあの折釘がいくつも見かけられた。

後でネットで調べたら、特定の用途があるわけはなく補修その他の際に足場を固定したりするのに使うものであるらしい。
蔵の外壁は、後から釘が打ち込めない素材で出来ているため、何かで釘が必要になった時のために建設の時にあらかじめ釘を
打っておいたらしい。
昔の人の知恵だね。
(乱歩邸の折釘のいくつかは、雨樋を固定するのに使用されていた)

滅多に見ることの出来ない室内を写真に撮る。
(こういう時に、いつもカバンに入っているiPodは便利)

サイゼリアで昼食をとり、西口公園を抜けて本屋を巡ってから帰宅。
疲れていたので、そのまま寝る。 

2015年9月19日(土)
朝。
ネットのニュース。
日経新聞電子版に〈反発招いた首相の「誤算」 安保関連法が成立 〉という見出しの記事が載っていた。
〈首相は審議の最終盤でも「法案にまだ支持が広がっていないのは事実だ」と述べた〉
という状況で採決を行うのは、やり方としてまずいという意見。

日経は、比較的与党寄りの新聞なので、その日経にこういう記事が載っていたことが興味深かった。
この「やり方」の失敗が、今後の安倍政権の運営に響いて来るのではないかと、日経の記者は予想しているのかな?

午後。
淡路町の「錯覚美術館」へ。
今年の12月に閉館予定だというので、その前に。
「騙し絵」を立体物にした「不可能立体(ある一定の角度から見ると「騙し絵」に描かれた物体のように見える立体物)」
とかを鑑賞。

昼食は「志乃多寿司」で。
中学の頃に読んだ『大統領の密使』(小林信彦 角川文庫)に、人気DJによく差し入れで「志乃多寿司」を届けてくれる
ファンというのが出て来た。

DJは、ふとしたことから国際シンジゲートの陰謀に巻き込まれてりまうのだが、あわやというところで上から「志乃多寿
司」の包み紙が落ちて来る。
そこには件のファンが居て、縄梯子を投げて助けてくれるのだが、小説の中ではこのファンの正体が最後まで不明になって
いた。

だいぶ経ってから「ところで『志乃多寿司』って何だろう?」と調べてみたら「稲荷寿司」のことらしい。
つまり謎のファンの正体はキツネだったということで、OK?

で、本日はその「志乃多寿司」で押し寿司を食べる。
寿司の前に小さな豆腐(匙でひとすくいした感じ)が出て、この豆腐が美味だった。
なるほど、老舗だけある。

ワテラス(マンションとオフィスとモールを組み合わせたような複合施設)にある「Gallery蔵」で一休み。
ニコライ堂を回って丸ノ内線で池袋に戻って来た。

西口公園(ウエスト・ゲート・パーク)で「戦後池袋」とかいうイベントをやっていた。
そこで「黄金仮面」というカクテルを飲む。
ホッピーにベリー系のフレーバーをつけたような味?
喉が渇いていたので、冷たい飲み物は美味しかった。

北口の「テング酒場」で夕食。
イベント会場に戻り「加藤町会長バンド」の演奏を聴く。
加藤町会長というのは、西池袋1丁目(西口公園があるところ)の町会長らしい。
バンドの演奏技術は……(^^;

帰宅。
「ど根性ガエル」を観る。

ヒロシのかあちゃん役の薬師丸ひろ子が、脚本の岡田惠和さんの「物語感」を語る回。
要は岡田さん「最後にピョン吉がいなくなる話」は書きたくなかったのだということらしい。

でも「ヒロシのそっくりさん」を出すのに、最終回にいきなりというのはどうなのだろう?
彼が「ピョン吉に出会わなかったifの世界のヒロシ」だとすると、逆に第1話に出て来た方が良かったのではないだろう
か?

これまでの9話でさんざん「ヒロシにとってのピョン吉の重要性」が語られているのに、そこへさらに「もしもピョン吉に
出会わなかったらヒロシは悲惨な人生を生きていた」という話を持って来られても……。
すごく「惜しい」作品だった気がする。

寝る。

2015年9月18日(金)
朝。
チリの地震の津波が、日本に到達し始めたようだ。
地球の裏側から太平洋を渡って来たわけだから、考えてみるとすごい速度だ。
津波の高さは1メートルぐらいらしい。

国内ニュース。
ペルー人が熊谷で人を殺して自殺(?)を図り、重体とのこと。
事件の直前に、このペルー人、近所の人に「マネー」と話しかけ、住人により消防署を通じて(近所の住人が消防署と警察署
を間違えて連絡した?)警察署に連れて行かれたが言葉が通じず、タバコを吸いに行くと言って署外に出たままどこかへ行っ
てしまったのだとか。

「探せよ!」と突っ込みたいところだが、たぶん言葉が通じなくて持て余していた外国人がいなくなったので、やれやれみた
いに思って放っておいたんじゃないかな?
この時にコミュニケーションがとれていたら、もっと別な解決に辿り着けたのではないだろうかと、ふと思う。

昼。
津波速報。
高さ30センチぐらいになったそうだ。

午後。
「はるこん」の作業、捗らず。
星新一先生世代のSFファンは、日々こうやってSF小説を読んでいたのだよな。
(電子辞書も翻訳ソフトもなかった時代に!)
改めてすごいと思う。

夜。
7時のNHKのニュース。
安保関連法案は、まだ可決していないらしい。

まあ、野党側もこれで廃案に出来るとは思っていないだろうから「与党はこんな強硬な採決を行った」というイメージを強調
するために頑張っているのだろう。

ところで、国会の外で反対デモをやっていた学生たち、「賛成議員を落選させよう」運動というのを始めているそうだ。
「デモでダメなら非合法活動」と流れた6〜70年代の学生運動に比べると、「デモでダメなら選挙活動」という動きは穏健
だね。

これで次の参院選で与党議員の数が減れば(それでも自民党がダントツの第1党であることには変わりないと思うが)、自分
たちの意見を選挙結果に反映させることが出来るという考えが若者に浸透し、投票率も上がるのではないかな?
それが若者が選挙に関心を持つきっかけになれば、結果としてめでたいことだと私は思う。

ところで、ここからは私の勝手な推論。
今回のデモが広がった背景のひとつに、オリンピックのエンブレム使用中止騒動があるのではないかと思う。

国のオリンピック委員会が決めたエンブレムが、ネットの騒ぎを受けて使用中止になった。
国家の動向と自分たちは関係がないと思っていた若者たちが、自分たちの行動が国の機関を動かしたということに、「感動」
したのではないかと思うのだ。
若者が政治に興味を持ち、積極的に参加していくというのは、民主主義国家にとって良い事だよな。

寝る。 

2015年9月17日(木)
天気は良くない。
とりあえず部屋で「はるこん」の作業。

昼。
チリで大地震というニュース。
日本にも津波が来るらしい。

午後。
知人と電話で話す。
90代になるご母堂の介護の話。
大変そうである。

自分は、体を壊したらそのままさっくり死にたいなあ、と思う。
大好きな池袋の地下道で「ウッ」と言って倒れて、そのままというのが理想かな。

夜。
ニュースは安保関連法案。

議長席での肉弾戦を久しぶりに見る。
子供の頃、我が家では国会中継は必ず見る番組と決まっていた。
背広姿のおっさんたちが取っ組み合いをやるのが面白くて、好きな番組だったな……。

そして国会周辺を取り囲むデモ隊の風景も懐かしい。
(昭和の時代にタイムトリップしたようだ)

映画やドラマに出て来る「懐かしの昭和時代」は長閑だが、実際にはヘルメット姿の学生が自宅の玄関まで「カンパ」を集め
に来るような時代だった。

(懐かしいのう)
と、茶をすすりながら画面に見入る。

ニュースも終わって、アニメ「がっこうぐらし」を観る。
第11話。(全12話なので、次回が最終回)
いつもはネット配信で視聴していたので、リアルタイムで観るのは今回が初めて。

第1話で、なぜか学校で暮らしているドジで能天気な女の子の日常の描写が、実は大災害で学校に避難し立て籠っている女子
高校生の妄想だったというところから始まったこのアニメ、今回はついに女子高校生が正気を取り戻し始め、可愛がってくれ
た先生を見捨てざるを得なかった「あの日」の記憶を呼び覚ますという話。

基本的にホラーなので、寝る前に見る番組としてはアレだったかなあ。
シャッターの隙間から手を伸ばして来た相手の脳天を、シャベルで「ゴスッ」とか、トラウマシーンの多い作品。

良い夢を見られると良いなと思いつつ、寝る。

2015年9月16日(水)
朝。
民放のニュースで「JR連続放火事件の容疑者が逮捕された」と言っていた。
容疑者の近所の人とだという外人さんが、民放テレビのインタビューに答えて、容疑者について「変な人ではなかった」的
なことを言っていた。
画面に映った容疑者を見た私の印象は「目の焦点が合ってない人」だった。
(事件を起こすまでは、割と普通な感じで暮らしていたのかなあ???)

午前中。
「はるこん」の作業。

昼。
1号くんが来る。
「仕事のシフトが不規則で疲れた」
などと言って横になり、そのまま熟睡してしまう。

午後。
起き出した1号くんと食事へ。
食後に少し散歩して、喫茶店でお茶してから帰宅。
「はるこん」の作業。

夜。
国会で、例の安保法案についての結論が出ている頃かと7時のニュースをつけたら、まだ審議が始まっていなかった。
野党が反対して揉めているらしい。
NHKのニュースに、国会前で反対デモをしている人たちが映った。

8時までそのまま待ってみたが、何も始まらない。
(番組の放送予定を変更して、ずっと国会前からの中継をやっていた)

佐藤編集長から電話。
「ベンジャミン・フルフォードが、JR放火犯の近所の人としてテレビに出ていたそうだぞ」
「は?」

ベンジャミン・フルフォードと言えば、私も名前だけは知っているトンデモさん。
「闇の支配者がどうの……」という陰謀論を主張して、講演会なんかやっているらしい。

ひょっとして、今朝のテレビに出ていたあの外人さんがそうか!
(ベンジャミン・フルフォードから見て「変ではなかった」のかあ……)

逮捕された容疑者、
「大量に電力を消費するJRが許せなかった」などと供述しているそうな。

……1時くらいまで「はるこん」の作業をやって、寝る。 

2015年9月15日(火)
朝。
クシャミが止まらない。
風邪にしては、長引いている。

朝食後。
「はるこん」関係の文書(英語)を読む作業。

昼。
休憩。
「CSI」を観る。
犯人が犯行現場にメッセージを残しての連続殺人。
(なんだかなあ……)

午後。
作業の続き。
自分が恐ろしく英文を読むのが遅いということに気づく。

夕刊のトップは、消費税10%時の負担軽減策について。
〈公明、財務省案に反対〉
〈軽減税率軸に再検討〉
と、与党内からも反対意見が出たという内容。

軽減税率がなぜ考えられたのかと言えば、増税感を軽減させるため。
店で品物を買う時に「うっ高い!……やめとこ」となるのを防ぐのが目的だったはず。

それを一旦「高い!」金を払わせて、あとで手続きをして返すというのでは効果が落ちるのは明らか。
もしかして「返って来ることには変わらないだろ? そんなことも分からないのか。頭悪いな」とか考えているのだろうか?

「消費税の軽減とマイナンバのー普及を同時に出来る頭のいいアイデアだ」とか言い出した奴が、会議で声の大きい奴だった
のかね?

ちょっと考えれば分かると思うけれど、個人情報満載の「個人番号カード」を日常的に持ち歩けと言うのだよ。
カードの紛失が続出するのは目に見えている。
情報流出で、マイナンバーの方でもトラブルだらけになりそう。
見事なほどの虻蜂取らずが予見できる。

夕方。
やはり風邪にしては変かと、ドラッグストアに花粉症の薬を買いに行く。
(9月の花粉って何だ?)

夜のニュース。
参院平和安全法制特別委員会が安全保障関連法案について、締めくくり質疑を16日の公聴会後に開催することを決めたそう
で、NHKのニュースで安保法案参院特別委中央公聴会の様子を映像で報じていたが、印象として目立っていたのは反対意見
を述べた有識者の方かな。

ちなみに、有識者として呼ばれた人は、以下の6名。(順不同、敬称略)
賛成:坂元一哉(大阪大学教授) 
   白石隆(政策研究大学院大学学長)

反対:浜田邦夫(元最高裁判所判事)
   小林節(慶応大学名誉教授)
   松井芳郎(名古屋大学名誉教授)
   奥田愛基(学生団体「SEALDsシールズ」メンバー)

6〜70年代の安保闘争を知っている人間としては、大変興味深かった。
当時の学生運動家は武力で国会に突入しようとしたが、今の学生運動家は、有識者として招かれるのだね。
学生運動の歴史という観点から見て、面白いと思った。

夕食後。
「はるこん」の文書を読む作業。
まったく捗らず

そろそろ花粉症の薬を飲んで、寝る。 

2015年9月14日(月)
朝。
「ガス代の支払いを忘れてシャワーが使えない」
という間抜けな理由で、1号くんが部屋へ来る。

阿呆ぶりをコケにしていたら、ニュースが入った。
阿蘇山噴火。

洪水、地震、火山の噴火。
こう立て続けに起こると、何かが八百万の神を怒らせているのではないかという気がして来る。
(天皇陛下直々に祈ってなんとかして頂くとかできないのだろうか?)

九州繋がりで、もうひとつニュース。
昨日、九州電力が川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉への核燃料の装填作業を完了したそうだ。
(薩摩川内市というところ、よく知らないのだが、近所に火山は無いよね?)

昼。
1号くんと入れ違いに2号くんが来たので、一緒にCSIを観る。
ホテルのレストランでの食事中、偶然会った知人男性の部屋に行き、少し話をしてから自分の部屋に戻ったヒロイン。
しかし翌朝、知人男性は死体で発見され、ヒロインに嫌疑が。
ヒロインは罠にはめられたのだ!

疑問がひとつ。
知人だからと言って、女性がホテルの男の部屋にホイホイ行くものか?
罠をかけた犯人、相当に分の悪い賭けをしたことになると思うのだが。

午後。
「はるこん」関係の作業。
簡単に言うと、英文を読む作業。
そう長い文章ではないのだが、英語が苦手なのでかなり苦労する。

夜。
作業に疲れたので、寝る。 

2015年9月13日(日)
今日は「はるこん」のスタッフ会議。
「はるこん」というのは、世界SF大会(ワールドコン)を日本に招致するために作られた団体。
で、先日の投票でその招致合戦に破れてしまったのだが、団体そのものは解散されないようで、差し当たって来年の春に静岡
で、やや小規模なSFコンベンションをやろうという話になっている。

私は今回、そのSFコンベンションのスタッフになることにした。
会議の場所は日本橋。
日本橋駅には都営浅草線と東京メトロ銀座線、東西線の3つの地下鉄が連絡している。
そしてそういう駅に有りがちなことで、駅の構造が複雑。
かつ、何度も言っている通り、私はものすごい方向音痴。

改札を出てまもなく道に迷った。
あまりにも何度も右へ行ったり左へ行ったり、前に進んだり後ろに戻ったりしているので、さすがに駅員が気がついて、
「どこへ行きたいのですか?」
と、声をかけて来た。
iPodに表示した出口を指差すと「それならあちらです」と指差してくれたので、言われた方向へ。

駅の表示を頼りに歩いて行くと「出口工事中」の案内。
私が向かっている出口に行くには、あっちへ行けとか、こっちへ行けとか案内が出ている。
その案内に従って行くと、エレベーターの前に出た。

(そうか、これに乗って上に上がれば良いのか)
と、乗ったら、下の階へ行くボタンしかない。
念のため、私は地下から地上へ出たいのだ。

(罠か?)
と、エレベーターを降りて、もう1度案内を確かめるが、間違いなくそのエレベーターに乗るように書かれている。
不思議に思いつつも地下1階から地下3階へ降りる。
降りた階に案内の続きがあったので、その通りに歩いてどうにか外に出たものの、すっかり頭が混乱してさらに道に迷う。

これまでは道に迷うにしても、せいぜい前後左右だけの世界だったのに、これに上下が加わってしまったのだ。
そのうち、時間の中で道に迷ってしまうかも知れない。

会議には、10分遅刻。
(相手が「光画部時間」のSF者だから、特に問題はなかったが)

スタッフ会議では「はるこんブックス」の担当を希望してそちらに回してもらうことに。
そして本日の重大発表!
K合くんが「SFを引退する」ことを決めたのだそうだ。

引退すること自体は、個人の自由だから問題ないのだが「SFを引退する」という言葉の意味が分からない。
私だけかと思って、隣の席の人に聞いてみたが、やはり「分からない」と言う。
K合くんは、会議後の懇親会にも来なかったので、結局「SFを引退する」という言葉の意味は不明のまま。
(「SF作家を引退」とか「SFコンベンションのスタッフを引退」なら意味が分かるのだがなあ)

懇親会で、ビールとマッコリと焼酎と日本酒を飲んでから帰宅。
寝る。

2015年9月12日(土)
目覚ましが鳴ったので、朝の5時半だと思う。
まだ布団の中で、半分眠ったまま。
ビィーという、あの前触れの振動を感じたかと思うと部屋が激しく揺れ出した。
空のまま積んであったダンボール箱が体の上に落ちて来て、目を覚ます。
とっさに毛布で顔を覆う。
揺れが収まって来たのでテレビを見ようと部屋の明かりをつけたら、棚の上にあった本やDVDが毛布の上に落
ちていた。

時刻:5時49分頃
震源:東京湾(北緯35.6度 東経139.8度)
深さ:約60m
規模:マグニチュード5.2

最大震度は、調布の震度5弱だと言う。
調布というのは、水木しげる先生とかが住んでいる、あの辺りだ。
私の知人も何人か住んでいる。
安否確認に、ツィッターをチェック。
(こういう時には便利なツール)

で、ネットを見ていたら「大雨で堤防が決壊した被災地で取材中の某テレビ局のヘリコプターが自衛隊のヘリの
すぐ近くを飛んで救助を妨害していた証拠写真」というのがツィッターに流れていた。
(そして、この写真を根拠に「マスコミの取材を規制すべき」という主張が展開されていた)

で、その写真を見てみた。
手前にテレビ局のヘリ、奥の方に自衛隊のヘリが写った写真なのだが、何か違和感を感じる。
さすがに合成写真ではないのだろうが、テレビ局のヘリがくっきり写っているのに対して自衛隊のヘリの輪郭は
ぼんやりと霞んでいるのだ。

私は絵描きじゃないから、専門に習ったことはないが絵画の手法に「空気遠近法」というものがある。
遠くにあるものの輪郭を手前にあるものよりぼやかして描くことによって遠近感を出すという手法だ。
空気中のちりの影響で「遠くにあるものは霞んで見える」ということを利用した遠近法。

そして、よく見ると自衛隊のヘリが妙に小さい。
私は自衛隊の救助用ヘリの実物は見た事がないが、テレビで担架をつり下げて災害地の救助に当たっているヘリ
の映像は何度か見た事がある。
そうした映像で見た「担架に乗った人間」の大きさから考えて、救助用ヘリは普通のヘリよりかなり大きかった
と記憶している。

それなのに、写真の自衛隊のヘリはテレビ局のヘリよりも小さく写っているのだ。
これは遠近法で言う「遠くにあるものは小さく見える」じゃないか?

そもそも、この写真に写っているテレビ局のヘリは大きすぎる。
相手のヘリがこれほど大きく見えるほど近づいたら、素人が考えても危険だ。
つまり、これは望遠レンズ(遠くにある被写体が大きく見えるレンズ)で撮った写真なのだ。

しばらくしてネットにもオタクな方々から、写真に写っている自衛隊のヘリは、通常のヘリの約2倍の大きさが
あるはずだという指摘が出て来た。
そして、これは「圧縮効果(遠くにある被写体同士の距離は近く見える)」による目の錯覚で、あたかもテレビ
局のヘリが自衛隊のヘリの近くにあるように見えているだけという情報が流れた。

整理すると、
この写真は望遠レンズで撮ったもの。
だから、被写体(2つのヘリ)は遠くにあった。
そのため「圧縮効果」が働いて、実際には離れた位置にあった2つのヘリが接近しているように見えた。
……と、そういうことになる。

興味深かったのは、
「テレビ局のヘリが自衛隊のヘリに接近して救助を妨害した」→「だからマスコミの取材を規制すべきだ」
と主張していた人たちが、
「テレビ局のヘリが自衛隊のヘリに接近して救助を妨害したという事実はなかった」→「しかしマスコミが取材
を行えば救助の妨害になるかもしれない」→「だからマスコミの取材を規制すべきだ」
と、根拠の誤りが分かった後にも結論を変えなかった点。

そしてもうひとつ。
「テレビ局のヘリが自衛隊のヘリに接近して救助を妨害したため、自衛隊が何度もテレビ局のヘリに警告をして
いたにも関わらず、テレビ局のヘリがその警告を無視して撮影を続けた」
という、最初のデマにさらに尾ひれがついた形のデマが、
「自衛隊が何度も警告している声を聞いた人もいるそうです」
という形で流れていた点。

こういうデマというのはオモシロオカシイ方が生き残るので、
「目の錯覚でネットが騒いだ」
よりも、
「テレビ局のヘリが自衛隊のヘリに接近して救助を妨害したため、自衛隊が何度もテレビ局のヘリに警告をして
いたにも関わらず、テレビ局のヘリがその警告を無視して撮影を続けた」
の方が「真実」として語り継がれちゃうのだろうな。

午後。
とりあえず知人が無事だったことが分かってほっとしたのと徹夜のカラオケで睡眠不足だったのとで、急に眠く
なって来た。
しばらく仮眠。

夕方。
目を覚ましてネットでニュースのチェック。
〈赤信号停車、ヘルメット着用…暴走族摘発困難に〉という昨日の読売電子版の記事を見つける。

最近の暴走族は、全員がヘルメットを着用し、赤信号では必ず停車、大幅な速度違反もしないので摘発が困難だ
という内容の記事。

〈集団での危険な暴走行為は、運転免許の取り消し処分も科せる道路交通法違反(共同危険行為)に問われるが、
明らかな違反行為がなければ同法の適用は難しい〉
のだそうだ。

ええと……
最近の「暴走族」は、ヘルメットを着用し、赤信号では必ず停車、大幅な速度違反もしないで走っていて、道路
交通法で規定している「共同危険行為」を行っていないので取り締まりが難しいということか???

(「最近の暴走族」って、私の知っている「暴走族」と、なんか違うな)
記事によると、奈良県警はこうした「暴走族」への対策として、〈専門部隊を投入して摘発に力を入れている〉らしい。

夜。
大きな余震もなさそうなので、落ちて来て床に置いたままにしておいた本やDVDを棚の上に戻して、寝る。 

2015年9月11日(金)
良い天気。
テレビの解説によると、昨日の鬼怒川の堤防決壊は、川の流れの真上の位置に低気圧が停滞して、上流から下流までまんべん
なく大雨が降り注いだからだそうだ。

気候の変動で、今後、こういう雨が増えるのだろうか?
危険な河川の堤防の改修を行えば良いのだろうが、すぐに全てを改修するのは難しいだろう。
川の流れや地形を分析して決壊しそうな場所を割り出し、台風が近づいたらそこに土嚢を積みまくるとか?

午後。
部屋を片付ける。
本が多い。
ともかく本が多い。

夜。
空想小説ワークショップは「おそ松くん」の1エピソード「金庫破りはもうやめた」を教材に、このパターンでの物語を作る
というワーク。

刑期を終えて出所し、過去を隠して幸せを?もうとしている元金庫破り。
彼をつけまわす刑事。
子どもが金庫に閉じ込められるという事故が発生。
その命を救うためにかつての技を使って金庫を開ける金庫破り……。

この話と同じパターンで物語を作るというもの。
ちなみに、私の提出作品。

主人公は、大量破壊兵器として作られた意志を持つアンドロイド。
危険なプログラムの書き込まれたメモリーチップを抜かれ、現在は単純作業用アンドロイドとして稼働している。
密かにメモリーチップを手に入れ、アンドロイドに会いに来た元パートナーである機械技師。
アンドロイドは、再び兵器となることを拒否するが、そこで事件発生。
テロリストの手によってアンドロイドの知り合いの少女の身に危険が迫る。
少女を助けるために、アンドロイドは再び兵器となることを選択する。

放課後の飲み会。
勢いで朝までカラオケ。
午前4時に解散して、帰宅。
1時間ぐらい寝よう。 

2015年9月10日(木)
朝。
(夜中の雨はうるさかったなあ)
などと、寝不足の頭のままテレビをつけたら「かつてないほどの〜」と言っている。
台風のニュースで今日も特別番組らしい。

栃木や茨城の方が暴風雨の模様。
知人の住んでいる辺りの地名が出て来たので、とりあえずテレビはつけっぱなしにしておく。

昼。
ニュースに特に変化はなさそうなので、12時40分にチャンネルをテレビ東京に変える。
「CSI」を観終わったので、NHKに戻したら、相変わらず台風特番?
(なんか様子が変だ)

「部屋に閉じ込められている人は、携帯電話で119番通報するか窓から合図して下さい!」
というアナウンサーの緊迫した声と同時に、茶色の泥水の中に島のように屋根が見える光景が映っている。

しばらくそのまま見ていて、ようやく分かったのは、鬼怒川の堤防が決壊したということ。
画面の中央に濁流の中で電柱につかまって立っている人が見える。
(間もなく自衛隊のヘリに救出された)

鬼怒川の堤防は、12時50分頃に決壊したらしい。
土砂に埋もれた家が映って、中に居た夫婦のうち夫は助け出されたが妻がまだ行方不明とか言っている。

画面に行方不明者のテロップが流れたが、これは災害現場にいることが確認され、その後に連絡がとれなくなった人の数字な
のだそうだ。
つまり、そもそもその場にいることが分かっていないと、行方不明者の数に入らず、捜索対象にならないらしい。

茨城県に住む知人に安否確認のメールを送ろうとしたら……携帯が電池切れしていた。
消費電力の少ないガラケーを愛用しているので、電池が完全に切れるというのはめったにないことなのに。
慌てて充電。

やっと画面が出ると、不在着信が1件入っている。
(2号くん?)
かけ直したら、
「おい、戸次重幸が結婚したって聞いたか?」
(そっちかよ!)

とりあえず、茨城にメールを送ってからシゲさん祭り♪
それにしても入籍を発表した日に大災害って……
(茨城県の知人からは「無事です」という連絡が入った)

夜9時頃。
土砂に埋もれた家から人が発見されたらしい。
例の妻が行方不明だった家。
救急車で病院に運ばれたというので、一瞬、希望を持ったのだが、やがて「病院で心肺停止状態が確認された」という続報が
入った。

電柱につかまっていた方の人は、幸い無事だったようで、インタビューを受けて「家の外に出たところで濁流が来て流されて
しまった」みたいなことを答えていた。

その後、避難所の人の映像も映ったが、基本的にみんな冷静。
災害時には落ち着く事が大事なのだと改めて思った。

そう言えば、先日『東京防災』という冊子を東京都から配布されたのだが、中を見るといらないことばかり書いてある。
伊豆大島噴火の写真を、わざわざカラー印刷にして載せる必要があったのか?
巻末に掲載された、かわぐちかいじ氏の漫画(漫画で何かを解説しているのではなく、ただのストーリー漫画)は、必要だっ
たのか?

防災冊子を作れと言われた担当者が、目的を絞り込まず「ちょっとでも防災に関連がありそうならなんでもいいや」と放り込
んでしまった本みたいだ。
どう考えてもこの内容で厚みが1センチ以上もある本にする必要は無い。
(いらない情報に埋もれて、本当に必要な情報が見つかりにくい上、インデックスすらないのだ)

以前、パンフレットの編集社に務めていた時、
「役人に『コピーライターの仕事には料金が発生する』というのを理解させるのは、本当に大変だ」
と、営業がぼやいていたのを思い出した。

「立派な装丁の価値」は分かっても「書いてある文章の価値」を理解してくれないのだとかで、
「文章を考えるだけで金を取るなんてボッタクリだ!」
と、本気で怒られたのだそうだ。

確かにこの小冊子、紙の箱に入っていて見てくれはたいそう立派。
「これはいいものが出来たねえ」
とか、役人同士の間では、きっと大満足なのだろう。

寝る前にTwitterを見たら、来週に行く予定だったゲンロンカフェのイベント「大森望のSF喫茶 #18」へのリンクが繋がらな
くなっているのに気がついた。
大森先生のツィートを見ても、特に中止みたいなことは書いていない。
ただ、9月の8日のつぶやき(ももクロについての話だった)でツィートが終わっている。

(何か嫌な予感がするなあ)
と思っていたら、ゲンロンカフェからメールが来て、主催者の急病により開催延期だと言う。
(大森先生、SF大会でお会いした時にはお元気そうだったのに!)
お見舞いメールを送って、寝る。 

2015年9月9日(水)
朝から天気が悪い。
台風が来ているのだから仕方が無いが。
NHKの「あさイチ」は、台風情報で放送中止。
まだこっちはそれほどではないが、いろいろとやばい感じらしい。

昼。
CSIを観る。
嵐の夜、停電で真っ暗になったテレビスタジオでニュースキャスターが殺されるという話だった。

午後。
窓を強く叩く風雨の音。

小林信彦の『オヨヨ島の冒険』という小説に、悪人に誘拐され潜水艦に乗せられた小学生の女の子が、暇つぶしにと潜水艦
の映画を見せられ「潜水艦の中で潜水艦の映画を見るほどつまらないことはない」とぼやくシーンがあったのを、ふと思い
出した。
フィクションと現実が似過ぎていると、フィクションの意味がない。

台風以外のニュースは、中東からの難民問題。
ヨーロッパの方では人道的見地から受け入れを進める方向のようだ。
「日本も協力してくれ」と言って来るのは時間の問題という気がするが、安倍政権としてはどうするのだろうな?

夜。
避難勧告や避難準備情報が出たという臨時ニュース。
板橋区とか文京区とか近くの自治体の名前は出ていたが、豊島区は大丈夫みたいだ。

テレビで「池上彰の緊急報道SP」を見る。
テーマは「憲法」。

「夫が会社をリストラされた上、窃盗の疑いをかけられ、娘は同性愛者で、自宅は立ち退きを迫られている」という家庭の
ほのぼのとした日常(笑)を例に、ドラマ仕立てで憲法の条文を解説していた。

そして、いま国会で議論されている安保関連法案改正について。
要するに「中国が怖いからアメリカに守ってもらうためにパシリとして働く権利」だろ?
情けないような「権利」の話なのに、安倍さんが何か誇らしいことのように言うから、話が分かりにくくなる。

中国「ほら、小遣いよこせよ。尖閣諸島よこせよ」
日本「お、おれはなあ、アメリカさんに可愛がって頂いているんだ! いまもアメリカさんのために後方支援でジュースを
買いに行くところなんだぞ!」

……寝ようとしたが、雨の音がすごくて寝付けない。
パソコンで台風情報を見ているうちに2時を回ってしまった。
エスタック・イブを飲んで、今度こそなんとか、寝る。
 

2015年9月8日(火)
朝から雨。
台風が来ているらしい。
今日は市ヶ谷でSF大会の残務整理の集まりがあるのだが、体調がイマイチな上、この天気。

先月に会った時に、
「おできができちゃったから病院に行く」
と、何気なく言っていた知人が、
「検査の結果、悪性腫瘍と分かった」
と言って来た。
手術を受けるらしい。
大した事のない病気だと思っていたので、驚いた。

午後。
ネットでニュース検査をしていたら、
〈私立高知中央高(高知市)は来年度、普通科に「自衛隊コース」を新設し「自衛官養成」に取り組む方針を決めた〉
という記事を見つけた。(毎日新聞電子版)

「日本で徴兵制を行っても素人では役に立たないから非現実的」と心配している人がいるが、高校生の段階からこうした養成
コースに通わせておけば良いわけだ。
「自衛隊コースのある高校には助成金を割り増し」とかいう制度を作れば普及もそう難しくはない。
そのうち、高校での自衛隊コースの履修が「必修」になるかもしれないな。

夕方。
雨がひどくなって来た。
風邪気味で雨に濡れても何もめでたいことはなさそうなので、本日は外出しないことにした。

夜。
安倍さんが無投票当選したというニュース。
対立候補として出馬を考えていた野田議員が、推薦人が集まらずに出馬を断念したのだそうだ。

野田さんは女性なので、たぶん「無投票当選だと外聞が悪い」と考えたのじゃないかな?
「誰も反対する人がいない」は、男性的な社会では「結束が固い」と良いイメージなのだが、女性的な社会では「独裁的」と
非常に評判が悪くなる。

「反対する者がいない」を「反対意見が出ないほどすばらしい状況」と見るか「反対意見が封じられまともな議論もできない
状況」と見るかの違いなのだろうな。

夕刊の1面に載った〈安倍無投票再選〉の記事の写真。
拳を突き上げた安倍さんの周囲を取り囲むように女性議員が立っている。
これも女性が見たら不快感を覚える構図だろう。
(「力を誇示する男が女を侍らせる」という印象を与えてしまうので)

たぶん、こういう写真を撮影する時には、それなりのブレーンが助言をするものだと思うが、
「安倍政権は、女の支持など必要としない、男性的で力強い内閣」
というイメージで行くつもりなのかな?

……かなり熱が出て来た。
寝る。 

2015年9月7日(月)
寝坊した上、朝から何か嫌な感じ。
喉に違和感がある。
どこかで風邪を貰って来たかなあ?

ニュースは、消費税率の10%への引き上げの際に必要な負担緩和策の財務省原案が、ちょっとアレだという話。
いったん通常の消費税を支払ってから、手続きをとって給付金の形で戻すという形。
小売店や消費者がものすごく面倒くさいことをやらないと軽減部分が戻らない仕組みらしい。
面倒くさがって諦めてくれることを狙っているのか?

一律「単価が安いものには消費税をかけない」とか簡単なルールにしたらどうだろう?
金持ちが買うようなものを買う人が金持ちということで。

午後。
頭痛がしだした。

夕方。
完全に熱が出る。

夜。
佐藤編集長から電話があったので、茶月のバッテラを買って来て貰う。

で、編集長の用事。
日本最古のいろは歌の書かれた土器の写真というのをネットで見つけたのだそうだ。
https://www.anacpkyoto.com/archives/irohauta_sumishodoki/

京都新聞に載ったという土器の文字を解読した図があるのだが、その中の「よたれそつね」の部分。
図では、土器の中心やや左寄りの文字を、大きな「そ」、それに続く文字を「れ」と解読している。

見出しは「子どもの手習い始め?」「つたない文字、間違いも」。
つまり、子どもが手習いで書いたので、本来「よたれそつね」であるべきところを誤って「よたそれつね」と書いたのだろう
としているのだが、これ、ひょっとして、大きな「そ」じゃなくて「れそ」じゃないだろうか?

そして、それに続く文字(「れ」と解読されている)は、もしかして「江(パソコンだと出ない文字「江」の字を崩した変体
仮名)」もしくは「え」じゃないだろうか?
ぜひとも金田一秀穂(きんだいち・ひでほ=金田一春彦先生の息子さん)あたりに研究して頂きたい。

……脳が熱で煮えて来た感じがするので、エスタック・イブを飲んで、寝る。 

2015年9月6日(日)
昨日、渋谷駅前で火事があったとニュースで言っていた。
物騒だな。

今日はSF乱学講座があるので、佐藤編集長を誘って夕方から出かける。
外は小雨。

明大前駅で二つ折りにした大きな紙を小脇に抱えた女性を見かけた。
「戦争」という文字がチラリと見えたので、
「たぶん、国会前のデモに参加した人だね」
と言うと、
「あれは、日当を貰っているというのは本当なのか?」
と、佐藤編集長。
「仮に集まったのが2万人として、ひとりに5000円払ったら1億円だ。毎週そんな金を出す奴がいるか?」
それより万単位の人が集まって、暴動に発展しないというところが日本の国の治安の良さだと、そっちの方に感心する。

さて、本日の講座内容は「変体仮名のいろは」。
講師は、元小学校教員草場純氏。

変体仮名というのは、現在「仮名」として採用されていない平仮名のこと。
そもそも平仮名というのは、漢字を崩して作った文字。
崩す元の漢字が違うと、全く違った文字になる。
「曽」という漢字を崩して出来たのが、我々が普通に使っている「そ」。
「楚」という漢字を崩して出来たのが、そば屋の看板なんかにときどき使われている「そ(パソコンだと出ない)」。

草場さん、本業(?)は、ゲーム研究家。
そもそも変体仮名を勉強し出したのは昔の双六のゲームブックを読みたいと思ったからだそうだ。

平安時代に書かれた「土佐日記」には、あまり変体仮名というのが出て来ないのだそうで、変体仮名の隆盛期は江戸時代ぐら
いらしい。
庶民の識字率が上がったせいで「文字を作る人」も増えたということかな?

ところで、変体仮名研究のついでに出て来た「いろは歌」。
この歌、よく見ると変なのだそうだ。
イロハニホヘト
チリヌルヲ
ワカヨタレソ
ツネナラム
ウヰノオクヤマ
ケフコエテ
アサキユメミシ
ヱヒモセス

七語調の歌が「ワカヨタレソ」の行だけ1文字足りずに6文字になっている。
そこで草場さんは、本来はここに「エ」が加わって「え常ならむ(常となり得ようか)」であり「ケフコエテ」の「エ」は、
「ye」と発音する別の「エ(「イ」の下に横棒がついている形の文字)」なのではないかと推理し、この意見をネットに上げ
た。
「越える」は古語では「越ゆる」なので、ヤ行の活用になるのが自然と考えたからだ。

すると、
「『月刊言語』という雑誌の1978年12月号の投稿欄に中野区の亀井孝さんという人が同じ意見を書いている」
と返信して来た人がいた。
調べて読んでみると確かに亀井孝さんの投稿が見つかった。
しかしこの亀井さん(故人)という人、どうやら一橋大学名誉教授を務めたほどの国語学者であったらしい。

それがなぜ「読者投稿欄」に?
しかも読んでみると文章がどことなく屈折している。
で、草場さんもオタクだから(笑)その理由を調べてみた。

その結果、国語学者の金田一春彦氏の『心にしまっておきたい日本語』新書版219〜220ページに、大学時代の亀井孝氏
が後に『月刊言語』に投稿したのと同内容の研究発表を行ったが、それを証明する文献がないという理由で、橋本進吉という
大学者にあっさり流されたというエピソードを発見したのだそうだ。
(誰か、いろは歌に「ワカヨタレソエ」と書いてある文献を見つけてくれないかなあ)

帰り道。
「包茶」で天津飯とビール。
佐藤編集長、本業はデザイナーなので、変体仮名には以前から興味があったとかで、講座を楽しんでくれていたようだ。
私も興味深い話が聞けて楽しかった。

雨の中を帰宅。
寝る。 

2015年9月5日(土)
朝刊に〈インドネシア高速鉄道「白紙」〉という記事が載っていた。

2009年から、日本はインドネシアの高速鉄道事業化に関する調査を協力して来た。
2013年からは、JAICA(国際協力機構)も調査に乗り出し、新幹線方式の採用機運が高まっていた。
2014年、ジョコ政権発足「高速鉄道に国家予算は使わない」と明言。
2015年3月25日、ジョコ大統領、日本の新幹線に乗車。
     3月26日、ジョコ大統領、中国と高速鉄道の協力で合意。
     8月26日、ジョコ大統領、日本の首相補佐官と会談。
     8月27日、ジョコ大統領、中国の全国政治協商会議主席と会談。
     9月2日、インドネシアの関係閣僚が日中両案について協議。
     9月3日、ジョコ大統領、関係閣僚の勧告を踏まえてインドネシア高速鉄道「白紙」に戻すと発表。
(一体これ、なんでこうなったのか、誰か私に分かりやすく説明してくれ)

午後。
2号くんのひと月遅れの誕生会を祝うための準備。
「プレゼントに何が欲しいか?」
と、聞いたら、
「本」
と言うので、ジュンク堂へ行く。

1ヶ月も待たせたので店内用のカゴを渡して、
「好きな本を入れろ」
と、言ったら15冊も入れやがった。(笑)
大半が文庫本だったので、1万2000円ちょっと。
まあ、誕生日のプレゼントとしてはそんなもんか。

小さなケーキを買って部屋で食べる。
1号くんが帰って来て、冷蔵庫からワインを出して来たので、飲みながら「キック・アス」という映画を観る。
ふざけたタイトルからコメディかと思っていたのだが、無実の罪を着せられた父親が、復讐のために我が子を殺人マシーンに
仕立て上げ……という結構、重い物語だった。

この殺人マシーンと化した子供と関わることになる主人公は、オタクの高校生という設定。
白人の子供って、見かけは日本人より大人っぽく見えるのだが、やっていることは小学生並み。
マンガのヒーローに憧れたからと言ってヒーローの格好をして「悪と戦うんだ」って、高校生のやることか?

そして、よく分からないのだが、アメリカでは高校生が登下校の際にギャングに遭遇するのは普通のことなのかね?
誰も通報しようとしないのだが???

1号くんが酔いつぶれたので、2号くんと一緒に今日買って来た本を読む。
15冊のうち、2冊が漫画本だったのはご愛嬌。(笑)

0時前に帰宅。
寝る。 

2015年9月4日(金)
朝。
民放の情報番組を見ていたら「鬼女」という言葉が出て来た。
「キジョ」と読むのだそうで、「既婚女性」を「既女」と略し、さらに「キ」に「鬼」の字を当てたネットスラングらしい。

何のニュースかと言えば、東京五輪エンブレム問題。
この問題にトドメを刺した「使用例に他人の作品である写真を流用した」という情報を、この使用例の画像がテレビで公開
されたわずか4時間後にネットに流したのが、この「鬼女」と呼ばれる人々であったらしい。

それは別に「ふーん」という話なのだが、面白かったのはこの話をしていた時のキャスターの発言。
「『鬼女』の年齢は30歳〜50歳が多い」
と聞いては驚き(もっと若いと思っていたらしい)、
「『鬼女』とは言っても、男性もいるんですよね?」
と聞いて否定されると不思議そうな反応。
彼は最後まで「中年の既婚女性がネット上の調査活動を活発に行っている」という話を受け入れられなかったようだ。

子供の手が離れた年齢の主婦は日中の自由時間が多いだろうし、おばさんたちがゴシップ好きなのも不自然とは思えない。
だから恐らくこのキャスターは「パソコンを使えるおばさん」というのがイメージできなかったのだろう。
情報番組のキャスターが、未だに「パソコンを使って何かするのは若い男性」という固定概念を抱いていたのだろうと思うと
最近、テレビの視聴率が落ちている理由が分かるな。
ターゲットとすべき「視聴者」のイメージが古いままなので、相手が求める番組を提供できていないのだろう。

午後。
「CSI」を観ていたら、東京地方で竜巻が目撃されたという臨時ニュースが流れた。
間もなく窓の外で雷鳴が轟き始める。

(「東京地方」って、どこだよ?)
と、ネットで調べたら世田谷の方らしい。
気象庁のサイトに「東京都竜巻注意情報 第1号」というのが発表され、「この情報は、4日15時20分まで有効です」
と出ていた。

ついでに昨日の奄美群島あたりの爆発音についてニュースで検索。
東京新聞のサイトに「飛行機が原因の可能性がある」と書いてあったが、どういう飛行機がどんな飛び方をしたら「爆発音」
が出るのだろう?

さて、雷鳴は午後3時過ぎ頃に収まった。
なるほど「15時20分まで」は、正しかった。

夜。
自宅で佐藤編集長と酒盛り。
「来る途中の天気はどうだった?」
と聞いたら、
「別に? 雨も何もなかった」

昼間の雷のことを聞いたら、
「その時間帯は、建物の中にいたから分からなかった」
とのこと。
そんなものだったのか。

軽く酔いが回って来たので、寝る。

2015年9月3日(木)
朝。
ネットのニュースで読んだ記事。
〈2日午後6時過ぎ、鹿児島県奄美群島の徳之島、沖永良部島、奄美大島の3島にある各警察署に「ものすごい爆発音が2回
した。何かあったのか」など同じ内容の問い合わせが相次いだ。各署の署員が島内を巡回するなどしたが、今のところ異常は
確認されていないという〉(読売新聞電子版)
「爆発音」というのは穏やかじゃないし原因が分からないというのも気になるな。

もう1件、ニュース。
ニュース。
昨日の参議院平和安全法制特別委員会で、共産党の議員が、河野統合幕僚長とアメリカ軍幹部との会談記録らしき文書を提示
したそうな。
これ、どうやら内部資料らしい。
共産党は、先月も統合幕僚監部の内部資料を元に国会で質問をしている。

つまり防衛庁の内部に、共産党議員に内部資料を渡して「国会で安保法案改正を攻撃する材料に使ってくれ」とやっている者
がいるということか?

昼。
まだまだ続く、SF大会の残務整理。

午後。
1号くんが来る。
パスポートの申請書類が欲しいと言うので、一緒にパスポーセンターへ。
(歩いて行ける距離なので、散歩がてら付き合った)

「外国へ行くのか?」
と聞くと、
「アメリカに行きたい」
「英語は喋れるのか?」
「全然」
(大丈夫か?)

申請書を貰った帰りにハンズに寄って、その辺を散歩していたら日が暮れた。
要町交差点(池袋駅前から西に延びる大通りと山手通りが交差するところ)の近くの居酒屋へ行って飲む。
この店の売りは、客が冷蔵室に入って自分で酒を選べることらしい。
軽く飲んで、帰宅。

2015年9月2日(水)
朝。
テレビのニュースは五輪エンブレム使用中止騒動。
舛添さんが画面に映って、「エンブレムを印刷してしまった都職員の名刺は使い切るまでそのまま使うし、紙袋も紙袋として
使用できる」と言っていた。

こういうところは、私は舛添さんを評価する……と言うか、感覚を共有できる。
内心「エンブレムなんか、どーだっていい」と思ってるだろ、この人?
私も「どーだっていい」と思っているのだ。(笑)

そもそもこのオリンピック、一般都民で本心からやりたい人って、そんなにいなかった。
それを当時の石原都知事主導で「いっしょうけんめい説得して」どうにかこうにか実施の方向に漕ぎ着けたもの。
その石原さんは都知事を辞めちゃったし、後継者の猪瀬さんも実質クビになる形で消えちゃった。
「やろう」と盛り上がっていた連中の親玉がいなくなったのに、やると決まってしまったからやろうというオリンピック。

だから国立競技場問題でも誰が責任者だか分からなかったし、エンブレム問題でもデザイナーが「原作者」とか名乗る有様。
本音を言えばみんな「石原さんがやろうって言うから乗っかったのに、逃げちゃうんだもんなあ」なのじゃないだろうか?

ネットのニュースを検索。
国際原子力機関が、2011年3月の東京電力福島第一原発事故に関する最終報告書を発表していた。

国際原子力機関が挙げた問題点。
日本の電力事業者の間で、この規模の事故はあり得ないとの思い込みがはびこり、政府も規制当局も疑問を挟まなかった。
電力供給停止が長時間にわたって起こることを「想定外」と考えるなど、緊急事態への備えを怠った。

私は素人だが、大きな堤防を作ったぐらいのことで「津波多発地帯で津波が起こること」や「水を被ると使えなくなる非常用
電源が津波の水を被って使えなくなること」を「想定外だった」と堂々と主張する人たちを、おかしいと思っていた。
国際原子力機関的にも、やっぱり「それは問題だろう」だったようだ。

午後。
昨日、延期した用事を片付けに池袋へ。
ついでにビックカメラへ行き、Apple Storeを覗く。

Mac Book。
これは欲しい!
でも、金がない。

Apple Watch。
どういうものなのかいまひとつ分からなかったのだが、要するにiphone用のリモコンらしい。

Appleの商品説明って「ユーザーは基本的なことは分かっているはず」という前提で始まるので、まず「リモコン機能以外に
どういう機能があるのか」から話が始まってしまう。

「腕にバンドで取り付けてあるので、いちいち鞄やポケットからiphoneを取り出さなくても、操作が出来る」
私だったら、ここから話を始めるがなあ。
次は「時計機能があるので、普段は腕時計として使用できる」だな。

「その他の機能の説明」は、それからで良いと思うのだが、まず「健康管理をどうだらこうだら」と、そっちから話を始める
から機械を使った健康管理になんか興味がない人が買おうと思わなくなる。

日本人向けに宣伝するのなら、
満員電車でポケットをゴソゴソしてiPhoneを取り出さなくて済む。
Apple Watchを着けた腕を目の前に持って来るだけで起動できるので歩きながら地図を確認するのに便利。
そういうことを強調すれば良いのにな。

宝くじ売り場へ。
先日、買った宝くじの引き換え。
いつものように300円受け取るつもりが「3300円です」と言われる。
なんか当たっていたらしい。
とりあえず、黒字になって良かった。

帰宅。
ニュース。
〈自民党総裁選への立候補を表明した安倍首相は、「経済最優先」の政権運営を改めて強調した〉
いや、あんたの今の最優先課題は「安全保障関連法案」だろう?

なんで選挙の時だけ「最優先事項」を変えるかなあ、この人?
少なくとも小泉さんは「郵政民営化」を最優先課題だと言って選挙をして「郵政民営化」に最優先に取り組んだぞ。

夜。
眠りかけていたら、ガラスの割れる音と犬の吠え声で目を覚ます。
時計を見ると午前0時50分。
2〜3分して、またガラスの割れる音。
(何だ?)

しばらく耳を澄ますが、何の音も聞こえないので、寝る。

2015年9月1日(火)
今日から9月。
朝。
漁船が転覆したという臨時ニュース。
九州辺りで強い風が吹いているらしい。
私は、数日の差で悪天候に巻き込まれずに済んだということかな。

午前中。
所用で、ピアニート公爵夫人と電話で話をする。
公爵の指の状態が気になって聞いてみたら、すっかり回復したとのこと。
「ちょっと妖怪ウォッチに対抗してムキになっちゃったみたいで……」

「妖怪ウォッチ」というのは、人気アニメのタイトル。
米魂でのピアニート公爵演奏会当日、会場に隣接するホールで行われていたダンス企画で、このアニメのテーマソングである
ピアニート公爵、雑音に負けないようにと普段より力をこめて鍵盤を叩き、その結果が指先から出血、鍵盤が血の惨状。

(あれはやっぱり「妖怪のせい」だったのか!)
ぢゃなくて、ホントすいません。

午後。
出かけようとしたら、雨。
風もかなり強い。
アキレス腱が痛くて濡れた地面を転ばずに歩く自信がないので、外出は中止。
(天気が良くなったらジョギングとかして、少し足腰を鍛えないとダメかもな)

夕方。
「盗用ではないか?」という噂が流れていた東京五輪のエンブレムは、使用中止になったらしい。
直接の理由は「盗用では無い」ということを説明するためにオリンピック委員会が公開した「エンブレム使用例」の画像に、
他人の作品である写真が無断使用されていたことが分かったからだそうだ。
(つまり、あくまで「エンブレム自体は盗用では無い」というのがオリンピック委員会側の主張)

ひとつ気になったのは、エンブレムをデザインしたはずのデザイナー自身が、自分のことを「原作者」と言っていたこと。
じゃあ、あのエンブレムをデザインした「作者」は誰なんだ?

夜。
佐藤編集長に会う。
ちなみに「編集長」というのはニックネームで、佐藤氏の本業は看板のデザイナー。
今回のピアニート公爵の演奏会で、舞台上に曲目やテーマを表示するのに使った「めくり」のデザインを担当してくれた人で
もある。

「東京五輪のエンブレムが、使用中止になったそうだね」
と、言うと、
「当たり前や!」
と、怒っていた。

「……ところで、米子へ行って来たんだよな?」
と、佐藤編集長。
「うん?」
「僕への土産を渡し忘れているというようなことは、ないよな?」
(おおっ、自分でも気持ちいいほどすっかり忘れていたぞ!)

今回、本当に担当企画でトラブル続きで、そういうことを考える心のゆとりがなかったのだなあと、改めて。
(反省会が怖い)

寝よう。

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