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独 り 言 (2015年10月分)
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2015年10月31日(土)
今日は、今年のSF大会の打ち上げ。 ハロウィンの仮装のために着替えをしたい人は、昼から新橋の会議室に集合するようにというので覗きに行ってみたが、どう も日頃からコスプレをやっている人たちは、ハロウィンには敢えてそういうことをしないらしい。 ひとりだけ、和服の羽織の下に白狐の尻尾を付けて来た以外は、誰も仮装的なことをしている人はいなかった。 (羽織の下に見え隠れする狐の尻尾は、ある意味非常に粋な仮装かも) ところで、いまは学祭シーズン。 「来る途中の大学の前で配っていた」 と、デモを呼びかけるビラを持って来た人がいた。 一見、改正安保法案反対のビラのようだが、よく見ると抱き合わせ(?)で派遣法改正に反対する内容になっている。 学生の本音は、安保より自分たちの雇用に対する不安なのだろうな。 「大企業に金を注げば末端の従業員も潤うはず」という、いかにも金持ちのボンボンが考えそうな「お花畑」が、企業の内部 留保という、ちょっと考えれば予想が出来た行動の前に枯れ果てているというのが、日本経済の現状。 先日の安保デモが盛り上がったのも、そういった若者たちの経済的不安から来るストレスが背景にあるのだと思う。 (そして、不安は抱えているものの「政治的デモはちょっと……」という層がハロウィン・パレードをやっている?) 夕方になったので、新橋から歩いて銀座の居酒屋に移動。 新橋にはハロウィンの気配はない。 (せいぜいパチンコ屋の店先にカボチャの飾りがおいてあったぐらい) そして、銀座の街にもハロウィンっぽいものは見当たらない。 歩いて来る団体は、中国人旅行者ばかり。 「筒井康隆が『農協月へ行く』を書いていた時代を思い出すね」 などと。 確かに旅行者の雰囲気は、あの当時の「農協ツアー」に似ているかも。(笑) 「あの当時は、日本人観光客のマナーの悪さに、海外で『日本人お断り』の張り紙がされたんだよね」 「カメラを首からぶら下げたアメリカ人が、世界中をのし歩いていた時代もあったし」 たぶん、いろいろな国が順繰りに金持ちになり、国民が海外へ出るようになり、少しずつ垢抜けて行くのだろうな。 本日の会場の「かば」に着く。 M崎さんが、 「ちょうどみなさん集まっているので、香典返しを」 と、紙袋を配り出した。 「いや、去年の葬式の分。忘れてたから」 忘れ過ぎだろう。(笑) 宴会開始。 昨日が誕生日の人がいたので、舟盛りに花火を飾ってもらってお祝いをする。 ハイボールに「大山ハイボール」「初恋ハイボール」「漢気ハイボール」の3種類があったので、3人でそれぞれ飲み比べて みたら、 大山ハイボール=カルピス(?)味 初恋ハイボール=パイン味 漢気ハイボール=ジンジャエール味 「漢気ハイボール」を頼んだ私、ある意味正解。 飲み足りないメンツ(半数ほど)で2次会。 そこで少し飲んでからみんなと別れて銀座1丁目の駅まで歩いたのだが、途中の通行人に道を聞いたら、みんな、 「この辺の人間じゃないので」 と、知らないと言う。 銀座の街の人は正直。 (前に渋谷で道を聞いた時には、知らないのに格好をつけて良く知ってる振りをされて、往生した) 大通りを適当に歩いていたら、駅を発見したので有楽町線で帰宅。 寝る。
2015年10月30日(金)
朝刊の1面トップが、 〈中国、一人っ子政策撤廃〉 だった。 〈経済減速で転換〉 だそうだ。 そりゃ、そうだろうなあ。 日本でも少子化は問題になっているが「妊婦差別」は却って増えているようだ。 少子化ということは、妊婦の数も減っているということで、妊婦=マイノリティなので差別されるのだろう。 差別を受けたくない女性は、当然、妊娠を避けるわけで、ますます少子化が進んで行くことになる。 差別主義者というのは、正体を探れば、自身が弱者だったりする。 恵まれていない自分が嫌なので、弱い者を捜して自分より下になるように蹴落とそうとする。 差別を減らすには、差別を行っている「弱者」を幸せにすることが一番だと思うのだ。 私が為政者なら「国民の不幸の原因」を調査して、小さな不満が顕在化する前に解決する機関を設けるな。 今の日本がそれをしないのは、政治家が国民の辛抱強さに甘えているからではないかと思う。 (例えば沖縄の基地問題。だって、国によっては内戦の火種になりかねないレベルの問題だと思うのだが) 日本では国民の武器を所有が厳しく制限されているので、武力蜂起の危険性は少ない。 しかし、不満分子が妊婦に嫌がらせをすることで子供が生まれにくくなったら、結果として人を殺すのと同じ効果をもたら すのではあるまいか。 妊婦への嫌がらせは、ある意味、国家破壊に繋がるテロだよな。 午前中。 アマゾンから「月刊コミック@バンチ」という雑誌が届く。 この雑誌を買うのは初めて。 親類の子が漫画家の卵なので、その子の作品が載るたびに「買ってやってくれ」という連絡が来るのだ。(^^; (いつか有名漫画家になってくれるかね?) 午後。 「ハワイ・ファイブ・オー」を観る。 ファイブ・オーのメンバーのひとりであるダニーが、現場で何かを吸引して倒れる。 ダニーが吸い込んだんはサリンだった。 幸い、1995年の地下鉄サリン事件の分析を行った経験を持つCIAの職員の協力が得られたので、すぐに適切な処置が とられ、ダニーは後遺症もなく無事に回復する。 話題に出て来た「地下鉄サリン事件」って、日本のだよな。 このドラマの主要な悪役は、日本のヤクザ関係者。 一般的なアメリカ人から見た日本の印象って、ヤクザとテロの国なのかね? 夜。 映画「るろうに剣心」を観る。 3部作の第2話。 1話目に比べて日常生活のシーンが少なかったせいか、主演の俳優さんが上手くなったのか、第1話を観たときほどセリフ がダメな感じがしなかった。 剣心の刀を盗もうとした少女、意外に殺陣が上手くて(何より脚がよく上がる)、感心しながら見ていたのだが、顔を見て 納得、土屋太鳳だった。 この人、バレエが踊れるのだよね。 「バレリーナと喧嘩するな」 という名言を残したのは空手家の大山倍達だったっけ? ダンスをやってる人の脚力は侮れない。 昔、新宿でゲイボーイのダンスショーを売り物にしているゲイバーに行ったことがある。 ショーの出演者のジャンプ力はハンパなく、見た目は美女なのに、脚力は鍛え抜かれた男性というゲイボーイたちの集団が いたわけだ。 (あの店の店員たち相手に喧嘩を売るバカがいたら、たぶん悲惨な末路を遂げることになるだろう) さて、物語は「逆刃刀・真打」の話。 「るろうに剣心」の主人公は、倒幕派子飼の暗殺者として幕末に活躍したという過去を持つ主人公、剣心。 人を殺すのが嫌になって暗殺者を引退し、「殺さずの誓い」を立て、刃と峰が逆さに付いている(つまり普通のやり方では 斬れない)逆刃刀を持ち歩いている。 ところが、彼が引退したために、後継の暗殺者に選ばれた男、志々雄は倒幕が成功すると口封じのため殺された上、死体を 焼かれることになる。 しかし、死んだと思っていた志々雄が実は全身に大火傷を負った姿で生きていたのだ。 新政府に恨みを持つ志々雄は、配下を集め、巨大な勢力を率いることになる。 そこで新政府は、剣心に志々雄を倒すことを命じるのだった…… ジャンプ漫画が原作なので、セオリー通り主人公は一旦ピンチに陥る。 人殺しをものともしない志々雄の配下と闘うのだが、人を殺すことを避けようとする剣心は精神的に不利になり、逆刃刀を 折られてしまう。 剣心は、かつて自分に逆刃刀を授けてくれた刀鍛冶の元へと向かうが、相手は既に死んでいた。 ここで出て来るのが「逆刃刀・真打」。 「真打」とは、神に捧げるために打たれた刀のうち、一番出来が良く、本当に神に捧げられたもの。 で、いままで剣心が使っていた逆刃刀は、その「影打」、つまり比較的出来の良くなかった方だったという設定。 そんなわけで、より性能の良い逆刃刀を手にした剣心は、志々雄の元へと乗り込んで行くわけなのだが、その手前にひとつ ドラマがある。 「逆刃刀・真打」の存在を知らなかった剣心は、死んだ刀鍛冶の息子に新しい刀を打って欲しいと頼むが「もう刀は打たな い」と断られ、自分も人を殺したくないという気持ちは同じだったので、潔く引き下がる。 ところが、この息子の刀鍛冶の子供である赤ん坊が「逆刃刀・真打」を狙う悪党にさらわれ、剣心は赤ん坊を倒すために闘 うことになるのだ。 そんなわけで、主人公が動機「子供たちの未来を守るために」と、手段「逆刃刀・真打」を手にしたところで、最終決戦。 ちなみに、この「逆刃刀・真打」というアイデアは、黒碕薫先生(和月伸宏氏の奥様)のものなのだとか。 黒碕先生、「私の考えた設定に、いいドラマをくっつけてくれたんだよ」と語っていた。 チャンネルを変えて…… 「ニッポン戦後サブカルチャー史 II 」を観る。 昭和の時代、とある外国の画家を日本に招いた人がいた。 その画家の絵は、高いものだと当時で1億円ぐらいしたそうだ。 招いた人は、画家を自分の行きつけの店に誘い、その場で依頼して店の壁に絵を描いて貰った。 ところが翌日に店に行くと、絵が消されている。 消したのは店の店員で、 「こんなところに落書きをされて、困りますねえ」 と、言われたそうだ。 ここで疑問。 店の壁に絵を描くことを依頼した人は、店の経営者の許可を得ていたのだろうか? もしも許可を得ていなくて、店側から損害賠償を請求されたとしよう。 1)壁の汚損によって所有物の価値が低くなったのなら「損害」と言えるが、絵によって店の壁の価値が上がったのなら、 「損害」は発生していない。 よって、損害賠償は請求できない。 2)頼んでもいない絵を勝手に描かれたのだから、客観的価値がどうだろうが「損害」である。 よって、損害賠償は請求できる。 どっちだろう? どうでもいいこと。 自分の専門分野について語っているときの蛭子能収氏って、すごく知的な喋り方をするのだね。(^^) 寝る。
2015年10月29日(木)
朝刊1面のトップが、 〈ローソンが電子マネー〉 また増えるのかよ、電子マネー! ふと妄想。 今後、電子マネーが浸透して「日用品の支払いは電子マネーが普通」という世の中になったとしよう。 そうなると自分の持っている電子マネーが使えない店では買い物をしないというのが普通になるかも知れない。 コンビニだとセブンイレブンの「ナナコ」とファミリーマートの「Tマネー」、そして今回参入することになったローソンの 「ポンタ」の3つが主流になるかな? そうなると、この3社以外のコンビニは「電子マネーが使えない」という理由で消えて行ったりするのだろうか? サービスポイントを設けている電子マネーも多いから、電子マネーが使用できる機会が広がれば現金をいったん電子マネーに 換えてから使う消費者が増えるかも知れない。 「通貨」の概念が変わるかも知れないなあ。 さて、本日の南沙諸島関連ニュース。 ロイター通信によると、米海軍制服組トップのジョン・リチャードソン作戦部長と中国海軍トップの呉勝利司令官が、南シナ 海情勢を巡ってテレビ会談を行う予定だそうだ。 つまり「今日」か。 午後のロードショーは「ファイナル・デスティネーション」シリーズ5作目の「ファイナル・デッドブリッジ」。 今回は、若手社員を乗せた研修旅行のバスが橋の崩落に遭遇するという話。 (今までのこのシリーズと違って、誰も第1話「ファイナル・デスティネーション」で起きた事故の話をしないな……) と思っていたら、ラストにどんでん返しがあった。 今回の「痛いシーン」は、鍼治療中の事故&レーシックのレーザーメス使用中の事故。 「そんなことねーだろ」と、突っ込みつつも、イタイイタイなシーンなのである。 (そういうのが苦手な方は、ここのシーンは目を閉じていた方が良い) 「ファイナル・デッドブリッジ」をテレビで放送するのはこれが初めてのようだが、鍼灸師とか眼科医の団体から文句が来な いかと、余計な心配をしてしまった。 夜。 ネットで拾った情報。 出るかなと思っていたら、やっぱり出たよ、お馬鹿さま。(笑) 「マイナンバーが届いたという報告をツィッターでつぶやく際に、自分のマイナンバーを公開する人が続出」 これは行政が「マイナンバー」が何であるのかをよく説明しないで導入するからいけないのだと思う。 もうひとつ、これは明らかな詐欺、「マイナンバー占い」。 「あなたのマイナンバーをサイトから送信すれば、運勢を占ってあげます」。(ヲイヲイ) でも、結構ひっかかる人はいるかもね。 日本人は「秘密」が苦手だから、重要な個人情報を個人に管理させるという仕組みは向かない国民なんじゃないかな? 寝る。
2015年10月28日(水)
朝。 ……やっぱり歯が痛い。 昨日の新聞を古新聞袋に放り込もうとして、ふと夕刊に、無人探査機カッシーニが、土星の衛星エンケラドスの噴煙に突入し て成分を調べるという記事が載っていたのを思い出して手が止まる。 (新聞の切り抜きって、最近はやっていないのだが、この記事は取っておいた方が良いかな?) エンケラドスは、太陽から遠いので、当然、気温は低くて地表は凍り付いているはず。 しかし、そこから噴煙が上がっているということは、火山活動があり、場所によっては地熱の影響で生物が発生できるぐらい の暖かさの場所があるかも知れない。 だから、エンケラドスの「海」の成分によっては、生命が存在している可能性があるので、カッシーニで噴煙の成分を調査し ようというのだ。 地球から探査機が飛んで行ける距離の星に生命が……というのは、少しワクワクする話。 (SFだね) 昔テレビ東京でやっていた「宇宙犬作戦」というSFドラマを思い出した。 宇宙の彼方に「植物から進化した人類」の惑星があるという設定のドラマ。 惑星の「人類」は、穏やかな性質で文明の程度も低かったが、ある日、遭難した地球の宇宙船が不時着し、その宇宙船のもた らした文明の影響で劇的に発展を遂げた末に、伝説の惑星「地球」を目指す旅に出る。 しかし、途中で彼らと対立する勢力の妨害に遭って、危機を回避するためにブラックホールに逃げ込んだ宇宙船は過去へ飛ば されてしまう……。 最終話で、彼らが辿り着いたのが2011年の日本。 そこで彼らは、大災害から地球を救うことになるという話。(念のため、このドラマの放映は2010年) 地球発の文明が、巡り巡って地球を救うというストーリーだった。 エンケラドスの生命に、地球人が関与して進化させた果てに……とか、誰か書かないか? 午後。 歯医者に行くために家を出る。 (寒いかと思って上着を着て出たら、暑かった) 「虫歯ではなくて知覚過敏」 と言われて、歯の根元に光硬化樹脂っぽいものを張り付けられて帰宅。 帰り道でドトールのジャーマンドッグを購入。 ついでに電子マネーのカードにチャージ。 ドトールカードのチャージは、2000円からしかポイントが付かないと説明されて2000円をチャージしたのだが、これ は本当に得をしたのか? 最近こういう電子マネーのカードが財布に溜まっているのだが、発行母体同士が連携するとかして一緒にして貰えないかな? 帰宅。 TVerというのを試してみる。 適当なバラエティ番組を選んだら豪華客船のクルーズを紹介する番組だった。 とある外国の金持ちの夫人は、自宅を売却して豪華客船の中に住んでいるのだそうだ。 亡くなった夫の遺言が、 「クルーズを諦めるな」 だったのだと言う。 出演していたタレントが「セレブの考えることって分からない」とかコメントしていたが、この “Cruise(船旅)” って本当に 「豪華客船の旅」みたいなもののことだったのだろうか? ちなみに、こういった客船の料金には船内での食事代やレジャー施設の使用量が含まれているのだとかで(船によっては執事 の料金も込み)、考えようによっては割安? (私のような庶民には、単に「高い」だけだが) それはさておき、TVer、忙しい人が録画するほどでもない番組を観るには便利かも。 夜。 ニュースは、南沙諸島の中国の人工島の近くをアメリカのイージス艦が通過した事件の続報。 前提として、米中双方ともに武力衝突は望んでいない。 アメリカとしては、もちろん「引かない」。 中国も国内的に「引いた」と見なされる事態は避けたい。 だから長期戦になるだろうという話。 でもなあ、話が長引くと、来年はアメリカで大統領選挙があるのだよな。 オバマさんは、かなり穏健派の大統領。 米中の揉め事が収まらないうちに、例えばトランプさんみたいな人がアメリカ大統領になってしまったら? (できれば、早めになんとかして貰いたいなあ) 寝る。
2015年10月27日(火)
朝。 なんか奥歯が痛い。 歯医者に電話したら、 「今日はもう予約がいっぱいです」 と言われる。 明日の予約を入れる。 午後。 ネットのニュースを見ていたら、アメリカの駆逐艦が南沙諸島の12カイリ以内の海域で哨戒活動に入ったそうだ。 先月の米中会談で習近平さんが、この件での話し合いに応じなかったことで、さすがのオバマさんも「わからず屋め!」と なったらしい。 もうちょっと詳しく言うと、中国が南沙諸島の〈暗礁〉という海面から顔を出していないところ、(つまり〈島〉じゃない ところ)を埋め立てて、 「ここはうちの領土の〈島〉。その周辺はうちの領海だから、勝手に入って来んな」 と、やった上、その〈人工島〉に戦闘機が発着可能な滑走路を作りまくり出したのが、今回の件の発端。 「そんなのダメだろ?」 ということで、アメリカ国防省が、 「あそこに軍艦を派遣しましょう」 と、言ったのを、オバマさんが、 「まあまあ、いきなり乱暴なことはやらずに、その前に話し合いをしましょう」 というわけで、中国の習さんに、 「南沙諸島で変なことするの、やめてくれない?」 と、言ったのが先月のこと。 ところが習さんの答えが、 「あそこは昔から中国の領土。うちは全然悪くない。当然、人工島建設も続行する」 だったので、オバマさんが、ついにブチ切れて、 「わからず屋め! あそこが中国の領海でないことを、うちの駆逐艦を航行させることで行動で示してやる」 ……となったと。 夕方。 南沙諸島のニュースの続報。 フィリピンのアキノさんは、諸手を上げて万々歳。 日本の菅さんは、 「今回のアメリカの行為を支持するか?」 という質問に、 「アメリカから情報は来ていた」 と、やや微妙な返事。 まあ、この人は「官房長官」だからね。 (安倍総理は、目下、中央アジア歴訪中で留守) もちろん、中国は反発。 アメリカのやったことは、中国の領海を侵犯した行為だと主張している。 でも、このまま人工島建設を続けて行って、米中武力衝突なんてことになったら、習さんも困るだろう。 反対に、アメリカの駆逐艦が来たから人口島の建設を中止というのも、今までの「南沙諸島は、中国の領土」という主張と矛盾してしまう。 どっちに転んでも碌なことにならなさそうなのに、なんでこんなことを始めたのだろう、中国は? 中国との武力衝突を避けたいアメリカが、結局はなあなあでグダグダのうちに南沙諸島を手に入れられると踏んでいるのか? 夜。 安倍さんのコメントが出た。 「南シナ海における大規模な埋め立て、拠点構築、現状を変更し緊張を高める一方的な行動は国際社会共通の懸念であり、 開かれた自由で平和な海を守るため、米国をはじめ国際社会と連携していく」 で、改正安保法の施行が来年の3月頃だとして、万一、米中で武力衝突が起きたら、アメリカは、 「じゃあ、さっそくだけど」 と、言って来る? 「機雷除去がどうの……」と頭の悪い説明を繰り返していた安倍さんの本音は、今回のような事態への対応だったろうから (だから急いでいた)アメリカから要請があれば自衛隊を派遣するのだろうな。 自衛隊、初陣だな。 寝る。
2015年10月26日(月)
朝。 NHKの情報番組。 「野菜の価格が高騰しているので、調理の際に出た野菜クズをスープにして使いましょう」 だそうだ。 公共放送が国民に「必要な栄養を取るために野菜のクズを煮出して飲め」と言っている状態って、普通か? 民放にチャンネルを変えたら、 「昨日、渋谷でハロウィーンのプレイベントとして仮装パレードが行われていました」 と、言っていた。 昨日の渋谷と言えば、トルコ大使館前で乱闘騒ぎがあったはず。 ……何かが起きている感じがするのだけどなあ。 こういうのって、あとになってから「いま思えば、あれが前兆だった」とか言うことになるのだろうか? 午後。 ちょっと作業。 あまり捗らない。 夜。 ニュース。 アフガニスタン北部の山岳地帯で、日本時間の26日午後6時9分頃に地震。 規模はマグニチュード7.5。 時差があるので、現地時間では昼過ぎぐらいらしい。 アフガニスタン北部の山岳地帯というのは、パキスタンとの国境近くで、地震による被害者は、パキスタン側の方が多かった ようだ。 もうひとつニュース。 グーグルがスポンサーになって開催予定の無人月面車レースに参加する日本チームの試作車が公開。 これは、勝って欲しいなあ。 少し作業をしてから、寝る。
2015年10月25日(日)
今日はメンサ・テスト合格者の会の例会。 出がけに郵便受けを覗いたら『エラい人にはウソがある』(パオロ・マッツァリーノ さくら舎)が届いていた。 副題が「論語好きの孔子知らず」で、素人向けの論語の解説書。 昨日の朝刊の広告欄に「アマゾン1位」と書いてあったので「ホンマかいな?」と半信半疑でアマゾンに発注した本。 鞄に突っ込んで持って行き、例会の合間にざっと斜め読みしたところでは、著者の主張は「孔子を聖人君子のように崇めて、 かつ自分を権威づける道具として使うべきではない」で、それは誠にごもっとも。 マッツァリーノ氏によれば、孔子の職業は、いまで言う「葬祭ディレクター」もしくは「宮廷マナーコンサルタント」なのだ そうだ。 あるいは、「塾経営者」「予備校講師」「マナー講師」。 著者がともかく権威主義的な人間が大嫌いなのは、よく伝わって来る。 中でも89ページからの「『論語』を使ったあやしい道徳教育」に出て来る「X校長」なんかはケチョンケチョン。 マッツァーリ氏によれば、この「X校長」、中高生を前に35分間も自分の『論語』解釈を行い、かつそれを生徒に書き取ら せて清書させ、感想を書かせてチェックするという「論語教育」をやっていたのだそうだ。 で、「自分が生徒に人格教育をしたおかげでわが校の学力は伸びたのだ」と自慢していたのだとか。 この「X校長」、この本には名前は載っていなかったが、ネットで検索したところ、どうやら江戸川学園取手中・高等学校の 高橋鍵弥校長のことのようだ。 高橋校長は、理事会と揉めた挙げ句に解任されたのだそうだが、その際に保護者が自分たちは校長の教育方針に賛同したから 子供を入学させたのであって、肝心の校長を解任させたことで「教育の質が著しく低下した」として、2005年5月に学校 法人を相手に約3260万円の損害賠償と論語の道徳教育復活を求めて、東京地裁に提訴するという騒動があったのだとか。 訴訟は、「論語教育を廃止しても、学校の教育理念や教育水準は大きく低下していない」という理由で、保護者の主張が退け られる形で結審。(2009年12月 最高裁判決) 雑にまとめると、「生徒の学力が伸びたのは私のお陰だ」と言っていた校長が辞めても生徒の学力が特に低下しなかったので 「教育の質と校長、関係なかったじゃん」という結論になったというわけだ。 まあ、それはともかく、マッツァリーノさん、ともかくこの高橋校長みたいな人がよほど嫌いらしく、文章が「その手の人と 闘って」いる。(笑) (「仮想敵国」みたいなものか?) それはそれで良いのだが、この人が巻末に参考文献として挙げている『論語』関係文献が、割と「あ、それなら私も読んだ」 レベルのものであるところから分かるように、著者は明らかに『論語』の専門家ではない。 例えば、80ページ。 〈それにしても一四年もの長旅ですか。超楽天主義なのか、異様にあきらめが悪すぎるのか。孔子と弟子たちはどうやって食 ってたんでしょうね。みんなで日銭を稼ぎながら、そんなに長きにわたって旅ができたものなのか。この謎も、どなたかガチ リアルに解明していただけませんか〉 「ガチリアルに解明」も何も、孔子の弟子に子貢という裕福な商人がいて、彼が孔子に資金を提供していたというのは定説。 そして、81ページ。 「子罕第九」の孔子が危篤になった時に、子路が門人達をを家臣に見せかけて立派な葬儀の準備をしようとしたというエピソ ードについて、 〈私は素直にこの一節を、孔子の死の間際と解釈したいですね〉 と書いているが、 孔子(BC552〜BC479) 子路(BC543〜BC481) と、子路は孔子の3年も前に死亡しているのだ。(念のため。BCなので数字が大きい方が過去) 「孔子の死の間際」には、子路は生きていなかったので、葬式の準備をするのは無理だと思う。 ちなみに、この「子罕第九」のエピソードはこれ。 子疾病 孔子が危篤状態になったので 子路使門人為臣 子路が門人達に家来の振りをさせて葬儀の準備をしたところ 病間曰 体調を回復した孔子が言った 久矣哉由之行詐也 「お前の嘘つきは昔からだなあ 無臣而為有臣 居もしない家来を居るように見せかけるなんて 吾誰欺 いったい誰を騙すつもりだったんだ? 欺天乎 天を欺くつもりだったのか? 且予与其死於臣之手也 そもそも私は家来になんか葬式を挙げて貰いたいとは思っていない 無寧死於二三子之手乎 お前たちのような少数の(本当の身内である)者に弔われたいのだ 且予縦不得大葬 立派な葬式は出来なくとも 予死於道路乎 どうやらのたれ死にはせずに済みそうだしな」 感想。 『エラい人にはウソがある』。 ヒマつぶしに読むには良い本かも知れないが、これを読んで『論語』を分かろうというのには向かない本だと思う。 (江戸川学園の高橋元校長が大嫌いという人なら、読んで気持ちが良いだろうと思う) ところで私の考える孔子の位置づけは、「良い教師」。 彼が生きた時代は戦国時代。 平和な時代と違って人手不足になり、野にいる有能な人材が求められた時代だった。 でも、本当に野にいる人間は、無知無学無教養で「能力はありそうなんだけどねえ」と、そのままでは使えない。 孔子は上流階級の人間ではなかったが、ある程度の教養はあった。 (武士階級の男が下層階級の巫女か何かだった女に生ませた子供らしい) そして自分が得た知識を他の者に教える教育者としての能力が高かった。 かつ、人望もあったようで門下生の数も多かった。 結果的に、彼の門下生には下層階級だが知識や教養を持つ者が多くいることになる。 数が多ければ、中には優秀な者もいる。 下層階級の出身なのに優秀で知識や教養もある人材。 戦国時代の王侯たちが欲しがるような人材を多く輩出したのが孔子一門だったのだと思う。 で、「そんなに優秀な弟子のいる人なら」と、孔子自身を雇ってみたらイマイチ実務能力に欠けていたので、すぐにクビに。 でも、一旦、上を見ちゃったら「もう1度」って、そりゃ思うよね。 結果、孔子は「自分を本当に理解してくれる君主」を求めて放浪することになる。 「論語:学而第一」 子曰 孔子は言った 学而時習之 「(失業中は)勉強や復習の時間取れるから 不亦説乎 嬉しいぐらいさ 有朋自遠方来 (君みたいな)友だちが遠くから訪ねて来てくれたりとか 不亦楽乎 楽しいこともあるしね 人不知而不慍 だいたい他人に理解して貰えないからって恨みがましく思わないのが 不亦君子乎 立派な人間ってものだろう?」 「子曰わく、学びて時に之を習う、また説ばしからずや。朋遠方より来たる有る、また楽しからずや。人知らずして慍みず、 また君子ならずや」 失業したりニートになった時の心の安定のために、覚えておいて良い一節だと思う。 帰りがけ、参加者のひとりが(例会の最中だった)、ネットのニュースを見て、 「渋谷のトルコ大使館の前で乱闘騒ぎがあったそうだ」 と言った。 トルコの総選挙の在外投票を行うためにトルコ大使館に集まった人たちのうち、クルド系とそうでない人たちの間で揉め事が あったのだそうだ。 (ニュースで良く耳にする「クルド人問題」、ついに渋谷に来たか!) 例会終了後は、軽く飲んで帰宅。 寝る。
2015年10月24日(土)
花粉がなければ爽やかな朝。 NHKの「あさが来た」を観る。 明治新政府による銀貨廃止の通達により、同じ両替商であるヒロインとヒロインの姉の嫁ぎ先は揃って財政危機に陥る。 夫とともに自分の実家に借金を申し込みに行ったヒロインの姉だが、夫は「借りた金を返す算段はあるのか?」という義父 の質問に絶句してしまい、借金を断られてしまう。 ヒロインは、婚家の店がかつて財政危機を救ってやった相手の店に借金を申し込みに行き、同じく「借りた金を返す算段は あるのか?」と聞かれ、とっさに「商いの秘策は明かさないのが商人だす」と答えて金を借りる事に成功。 実はそんな秘策などなかったのだが。 ヒロインとその義兄の商才の有無が明確で面白い。 バカ正直な人間と方便が使える人間。 その「嘘つき」側がヒロインというところが良いな。 昼。 なんか揺れた。 時刻:13時13分頃 震源:千葉県北西部(北緯35.8度 東経140.1度) 深さ:約80km 規模:マグニチュード3.9 夕方。 五反田のゲンロンカフェに、【大森望のSF喫茶 #18】大森望×円城塔×東浩紀「テクノロジーと文学のゆくえ――小説をプロ グラミングする」を聴きに行く。 まず笑ってしまったのは、このタイトルが出演者3人の誰の発案でもなかったらしいこと。 (お互いに、自分以外の誰かの発案だと思い込んでいたそうな) 推測するに、スタッフの誰かが「仮題」として付けたものを見て「あ、タイトル決まったんだ」と勘違いしたのでは? で、タイトルに沿って「小説を書くプログラム」の話をしようとする円城先生。 しかし話は「日本語の表記揺れ」の問題から「DQNネーム」の話へ。 「そもそも江戸時代の戯作者のペンネームなんか、田舎老人多田爺(いなかろうじんただのじじい)とか、かなりDQN」 と、東さん。 「実は私は本名が、DQNネームなんです」 と、大森先生。 大森先生の本名は、英保未来(あぼ・みくる)。 「本名の方がペンネームっぽいですよね」 と、円城先生に言われていた。 DQNネームというのは、決して最近のものではないらしい。 「日本語は、昔から中国のものである漢字に日本語を当てはめて好き勝手に読んでいた。漢文に返り点を打つとか」 「私は、英文に返り点を打とう運動というのを、実はひとりでやっているんです」 と、円城先生。 「日本語は、文字表記に対する読み方が決まっていない。そして多くの日本人が最初に習う外国語である英語も表記と読み が対応していない。だから日本人は、フランス語とかを習うようになって初めて、文字と発音が同じ言語に出会って驚いたり する」 どうでもいい話。 円城先生、小説の仕事に行き詰まると旅に出るそうだ。 「地方の看板を見ると文章がめちゃくちゃなものが良くあって、ああいうのを見ると自分には文章を書く能力があるんだと 自信がついて心が癒されるんです」 もしかして、深い話だったか???(^^; 終演後「和民」で軽く飲んで帰宅。 寝る。
2015年10月23日(金)
朝。 今期のNHKの朝の連ドラは、主人公がさっさと本題に入って気持ちが良いな。 「マッサン」とか「まれ」は、「いつになったらウイスキーを作るんかい?」「いつになったらケーキを作るんかい?」と、 観ていてイライラしたのだ。 「あさが来た」は、後に実業家になる主人公が、目下せっせと借金の取り立てや金策に走り回っているところ。 惜しいのは、彼女が嫁ぐまでの描写が単なるお転婆娘のようで、嫁いだ後の「商人としての才覚」を伺わせる部分が少なかっ た辺りかな? 嫁ぎ先の義父が、そこまで彼女を信用して商売を任せる動機が、ちょっと弱い。 昼。 ガッカリする出来事。 宝くじが外れだった! 5億円が当たったら都内に家を買おうと、不動産屋の広告を眺めて楽しみにしていたのに。 やっぱりこういうバクチみたいなもので人生設計を考えてはいかんな。 夜。 空想小説ワークショップ。 いつも元気なK氏が、松葉杖姿なのでどうしたのかと尋ねたら「足の爪を剥がした」とのこと。 「剥がれかけていたので、手でちぎっちゃたら神経が出てしまって……」 と、聞いているだけで痛い話。 「どうして神経だと分かった?」 と、聞かなくてもいいことを聞いて、 「傷口から白いものが見えたので、医者に聞いたら『それは神経だ』と言われたんです」 と、聞かされなくてもいい話を聞いてしまう。 (聞いていて、ぞわぞわしてしまった) さて、本日の黒碕先生。 体調不良で大きな声が出せないとのこと。 先生のご主人が原作者である「るろうに剣心」を宝塚歌劇団が上演することになり(それはめでたかったのだが)制作発表の 記者会見で女優さんたちと同じ控え室に放り込まれてしまったとかいろいろあり、神経の使い過ぎで胃腸を痛めてしまわれた のだそうだ。 (先生、見かけより繊細な方なのだ) (でも、放課後のカラオケではマイクを握りしめて熱唱しておられたので、回復されたのだと思う。良かった) 家に帰って、寝る。
2015年10月22日(木)
興味のない人にとっては死ぬほど「どーだっていい!」話かも知れないが、昨日2015年10月21日は、映画「バック・ トゥー・フューチャー2」で、主人公・マーティがタイムマシンで降り立った「未来」だったそうだ。 映画の中の「未来技術」と比べると、大画面薄型テレビとかビデオ通話、タブレットPC、そして眼鏡型の通信端末とかも、 一応は実現している。 あと、スケートボードならぬホバーボードも、どこででも乗れるわけではないもののトヨタの磁力浮遊式の「SLIDE」という のが既に開発されている。 ナイキは、今日のこの日のために限定品で「自動的に靴ひもが絞まるスニーカー」を発売したという噂。 技術を持った人間に、何を作ったら良いのかを具体的に「絵」で示すという意味で、SFは科学技術の発展に貢献する重要な 「要素」だと思うな。 話を現実に戻して…… 今朝の日経朝刊の1面に2つの並んだ記事。 1つ目は日本の話で、〈中央アジアで2兆円受注〉〈首相歴訪で交渉後押し〉 2つ目は中国の話で、〈英が中国原子炉導入〉〈エネ協力など総額7兆円契約〉〈首脳会談合意、先進国で初〉 日中両首相、受注合戦で目下、セールスマン状態? 日経新聞には、1面にその日の特集記事を紹介する欄があり、そこに紹介されていた電子版の記事が、 〈お寒い「携帯値下げ」会議〉 〈安倍晋三首相の鶴の一声で始まった携帯電話料金の引き下げを検討する総務省の有識者会議〉の内容が、〈お寒い〉と、 批判的なコラム。 例えば「通話やデータ通信量が少ない人を対象にした割安なプランを設ける」という提案。 これは、すでにワイモバイルが「1GBで通話し放題」というプランを提供中。 有識者会議は「同じ事をドコモやauやソフトバンクもやれ」と言いたいのだろうが、このプランがそんなに人気であるの なら(=需要があるのなら)とっくにやっているはず。 やっていないのは人気がない(=需要がない)ということだろう。 消費者の需要がないことをやっても効果は期待できないという意見。 そして、会議の出席者から出た「都心に住んでいれば格安スマホに触れる機会も多いが、地方だと難しいのではないか。全国 でライトユーザーが契約できるようにするといい」という意見については、格安スマホが安いのは、販売網を限定することで コストを抑えているからで、販売網を地方にまで伸ばしたらコストがかかるので、「格安スマホ」がぜんぜん「格安」になら ないと否定的。 どうやら日経が読者層と考えている経済人には、安倍さんの提案は評判が悪いようだ。 やっぱり資本家の目には共産主義的統制経済に映るのかな? ……と、日経を覗いたついでにネットのニュースをサーフィンしていたら、昨日の3時過ぎにそこそこ大きな地震があったよ うだ。 (映画館で「誰かが座席を揺らしているのかなあ?」と思っていたのは、地震だったのか) 午後。 午後のロードショー「ファイナル・デッド・サーキット」を観る。 映画館で3Dの映画を観ていたら、爆発シーンで本当に映画館で爆発事故が起こり、観客が死亡するという場面が出て来た。 昨日の地震がもしも大地震だったら、私は岩石が降って来るシーンを観ながら、落下する天井の下敷きになっていたかも…… 英語の発音練習。 アプリを立ち上げて英文を音読するのだが、私が “pen” と発音すると、画面表示は “pan”、“arrive” は、なぜか “alive” 。 (おかしいなあ?) 休憩。 森下唯さんとピアニート公爵の演奏を聴く。 (……作業用BGMには向かないな、聴き入ってしまう) 私はアルカンの「鉄道」という曲が好きなのだが、残念ながら今回のCDには入っていない。 ネットにも1部しか公開されていないので(「ピアニート公爵と兄の練習風景」という動画)、つくばのSF大会の時に企画 主催者特権(笑)で、特にリクエストして生演奏をお願いしたことがある。 音痴の私が、そこまでして「音楽を聴きたがる」というのは、相当のことなのだ. 私の耳には、大抵の音楽が「雑音」にしか聞こえない。 ちなみに同じ「鉄道」を、唯さん以外の人が演奏している動画を再生してみたのだが、こっちは他の音楽と同様、私の耳には 「雑音」だった。 以前「姿は地球人にそっくりだが和音と不協和音が聞き分けられない宇宙人」が出て来るSF芝居を観たことがあるのだが 考えてみると、人間は「音楽」と「雑音」をどのようにして区別しているのだろうな? 音痴とそうでない人の脳をfMRIとかを使って分析してみたら面白いんじゃなかろうか。 ……発音練習に戻る。 This is a pan? ben? ban? (だんだん離れて行くような……) 寝る。
2015年10月21日(水)
朝。 夜勤明けだという1号くんから電話。 「映画を観に行こう」 と言うので、2人で新宿へ。 まずチケットを入手してから、上映時間まで時間つぶし。 早めのランチを摂る事に。 1号くんは方向感覚がいい。 あの拡張工事を繰り返した果てに迷宮と化している新宿の地下道を長時間歩いて地上に出たあと、今度は地上を通って迷わず 元の場所に戻るぐらいは朝飯前。 「君は小さい頃から、パズルが得意だったからな」 と言うと、 「そう言えば、小さい頃にメンサの人たちに次々に知恵の輪を差し出されて外した覚えがある」 (覚えていたか) 昼食後。 その辺で時間つぶし。 1号くんが「俺が学生時代によく遊びに来てた場所」というのをブラブラ。 ここは、もしかして歌舞伎町という街ではないかな?(^^; その歌舞伎町で、中国人の団体さんとすれ違う。 (真っ昼間に来て楽しい街かね?) さて、映画。 「ファンタスティック4」。 1号くんによると、ネットでの評判はあまり良くないらしい。 そして、 「俺、この映画4度目だけど、来る度に客の年齢層が上がってる気がする」 だそうだ。 観てみたら、その理由が分かった。 「ファンタスティック・フォー」。 半世紀以上を生きている人なら「宇宙忍者ゴームズ」の邦題の方が馴染みがあるかも知れない。 (そう、あの「ムッシュムラムラ! ガンロック」の出て来るアニメである) 若い人へ。 昔はアメリカのアニメを日本で放送する時には、しばしばタイトルどころか登場人物の名前まで変えてしまっていたのだ。 ミスター・ファンタスティック(リードリチャーズ)→ゴームズ インジブル・ウーマン(スーザン・ストーム 結婚後スーザン・リチャーズ 愛称スー)→スージー ヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)→ファイヤーボーイ ザ・シング(ベン・グリム)→ガンロック で、今回の映画。 物語は、リード・リチャーズの小学生時代(!)から始まり、ファンタスティック・フォーが結成されたところで終わる。 そう、結成されて終わりなのである。 ファンタスティック・フォーがアクションを繰り広げる映画だと思って観に行った人は、そういうシーンがラスト近くにちょ こっと出て来るだけという結果にガッカリする。 そして「思ったよりずっとSF」な内容に、SFファンは大喜び。 それにしてもパンフレットの表紙、これじゃどう見てもザ・シングが主役。(笑) ザ・シングの隣で、ぼーっと死んだ目をしているオタクっぽいのが主人公のミスター・ファンタスティックって……。 それに背景のニューヨークの摩天楼、この映画に出て来たっけ??? 感想。 主人公がオタクのティーンエイジャーという大幅な改変は、成功していると思う。 私は面白かった。 夜。 代々木上原のムジカーザに「ミューゼシード25周年記念コンサート」を聴きに行く。 森下唯さんが出てアルカンを弾くと言うので、タワレコのサイン会の時に無理を言って予約にねじ込んでもらったのだ。 ムジカーザに行くのは、今回で2度目。 (確か坂を上ったところ) と、記憶していたので、駅を出て坂を上って行ったら、GPSの画面上でどんどん目標地点から離れて行く。 (あれ?) と、反対方向に坂を下って行くと、再び上に上がる坂の入り口に辿り着いた。 代々木上原、坂が多過ぎ! 7時、演奏会開始。 冒頭に主催者が出演者の紹介を行ったのだが、唯さんのところで、「ニコニコ動画」という言葉を発するのに一瞬、明らかに ためらったのが分かったし、「ピアニート公爵」という単語は、ついに出て来なかった。 にも関わらずピアニート公爵の活動について触れないわけにはいかなかったのは、今週末に公爵が海外からのオファーを受け てシンガポールで演奏会を行う予定になっているからだろう。 (クラシックの人にとって、クラシックの演奏家がポップスの世界で認められるって、どういう感じなんだろうね?) 森下先生にお会いしたので、 「唯さん、シンガポールに招かれたそうですね」 と言ったら、 「あれは、ピアニートの方」 (うーむ???) 唯さんの演奏は、安定の大疾走。(笑) デュカス(ガルバン編)「魔法使いの弟子」 アルカン ノクターン第1番 アルカン サルタレッロ 楽しい時間を過ごし、千代田線から副都心線に乗り換えて、帰宅。 寝る。
2015年10月20日(火)
日経朝刊の政治面に衆参両院の官房副長官のインタビュー及び、そのまとめ記事が載っていた。 衆議院官房副長官は、萩生光一(はぎゅう・こういち)氏。 参議院官房副長官は、世耕弘成(せこう・ひろしげ)氏。 まとめ記事には、 〈参院選へ保守色抑える〉 との見出しが付き、萩生氏(記事では〈13年12月に首相が靖国神社に参拝し米政府が「失望」を表明すると「共和党政権 ではこんな揚げ足をとったことはなかった」と公然と批判した〉と、安倍首相と〈保守的思想で共鳴〉する人物と紹介されて いる)が、 〈16年夏の参院選を見据え、保守色を抑えて、世耕氏とともに経済政策に軸足を置く立場を訴えた〉 と書かれていた。 国民が政治に無関心だと安心して憲法解釈変更をするっと通してしまおうとしたら、予想外に派手な反対デモをやられてしま い、あまり保守色の強いことを言ったら選挙で勝てないと判断したのだろう。 世耕氏は、インタビューで、 「憲法改正の議論はどこか公約の中に入ると思うが、優先度が高いのは経済だと思っている」 と述べている。 選挙の時には「経済優先」を強調し、目立たないように「憲法改正」も公約の中に入れておくという感じかな? 私は、解釈の変更で集団的自衛権が認められたなら、わざわざ憲法改正をする必要はないと思うが。 こういうコント? 亭主「車が必要だ。高級車を買おう」 女房「車なんて要りません。そんなお金はないでしょう」 亭主「お前が金がないと言うから、妥協して軽自動車を買う事にしたよ」 女房「仕方ないわねえ」 亭主(軽自動車を了承させた。次は高級車だな) 女房(軽自動車を買ったのだから、もうこれで高級車を買う必要はないわね) さて、そこで選挙公約で強調される予定だという「経済優先」の方なのだが、同じ朝刊の総合面には、 〈景気 不透明感強まる〉 〈中国リスク 出口見えず〉 と、かなり心配な見出しが並ぶ。 で、テレビで民放の情報番組を見ると、 「総務省の有識者会議が携帯電話の引き下げについてを議論」 という話題。 発案者は、安倍総理らしい。 私が見ていたのは日本テレビの「スッキリ!!」という番組だったのだが、ゲスト・コメンテーターのロバート・キャンベル氏が この話題について、微妙な表情をしていた。 携帯電話の料金が下がる。 めでたい話なのだが、それが「政府の意向で」という形になるのに、私も引っかかった。 政府が市場での商品の価格にいちいち口を出すというのは、統制経済ではないか? ぶっちゃけ、私の嫌いな「社会主義」「共産主義」への道なのだ。 (田母神さん的に言うと「安倍総理はコミンテルンの手先だったのです」になってしまう) 憲法解釈で意外に人気を落とし、TPPで支持率を浮上させた安倍政権、「じゃあ経済優先で支持率UPを」は良いのだが、 個々の商品の市場価格にまで政府が口出しするということには警戒しなければならない。 気がついたら日本が実質的な「共産主義国家」になっていた、では笑えないからだ。 (中国は大笑いするかもしれないが) 午後。 iPodを使っての英語の発音練習。 まったく聞き取ってもらえない。 そんなに私の英語の発音は悪いのか? (音痴と何か関係があるのかなあ……) 夕刊。 〈千葉県松戸市で9月、通行人を襲った犬に警察官が拳銃を13発撃ち、銃弾で付近の民家が傷ついたことをめぐり、県警が 「犬への拳銃使用は効果が低く、跳弾で危険性が高まる」として全署に捕獲器具を配備するなどの対応策をまとめた〉 という記事。 〈「さらに射撃技術を向上させ、適正かつ的確な使用に努める」としている〉 とあるので、やっぱり「犬1匹を殺すのに13発もって、もしかしてヘタクソ?」とか言われたのかもな。(笑) ……寝よか。
2015年10月19日(月)
午前中。 2号くんが「昭和に起こった犯罪について聴きたい」と言ってやって来た。 こいつには、私が「昭和」の後半部分しか生きていない人間だということがピンと来ていないらしく、昭和に起きたことなら 何でも知っている気でいるらしい。 とりあえず唐沢俊一の『三丁目の猟奇』と『猟奇の社怪史』(いずれもミリオン出版)あたりを教えておく。 流れで一緒に昼食を摂り、2号くんのアパートへ移動。 録画してあった「ワンパンマン」(2話と3話)を観る。 どんな相手もワンパンチで倒してしまう(巨大な怪物の体をバラバラに吹っ飛ばしてしまう)ヒーローを主人公にした作品で ともかく動きがいいアニメ。 第3話では、ついにワンパンマンの強さの秘密が明かされる。 腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmを毎日欠かさず3年間続け、精神力を 鍛えるためにエアコンも使用しない。 食事は1日3回きちんと摂る。(朝食はバナナでも可) この「すごく簡単ではないけれど微妙に出来そうな感じ」が良いな。 たぶん、やってみる人が出ると思う。 昨日買ったアルカンのCDを聴き、夕食を一緒に食べてから帰宅。 寝る
2015年10月18日(日)
今日は渋谷のタワーレコードで、森下唯さん(ピアニート公爵のお兄さん)のミニライブがあるので、昼から出かける。 副都心線で渋谷の駅に着くと、何かの政治スローガンを叫ぶ若い人の声が聞こえて来た。 1960年代生まれの私には、少し懐かしい。 若者が政治に関心を寄せるのは良い事だと思う。 政治に関心を持つ若者たちの間から若い政治家が生まれれば、今よりも未来志向の政策が考えられるようになるのではないか と期待するのだ。 さて、タワーレコード。 米魂で座席が足りなくなって裏から椅子を運び出した経験から、私は1時間以上前に会場に着いて座席を確保。 (立ち見が20人ぐらい出ていたので、これは正解だった) 開演に先立って出演者の紹介を行ったタワーレコードの人「ピアニート公爵」という単語を口にした瞬間に明らかに声が笑っ ていたが、笑う所かな、「ピアニート公爵」? さて、演奏は先日発売されたばかりの「アルカン ピアノ・コレクション1《交響曲》」から、 ・アレグロ:アレグロ・モデラート ・フィナーレ:ブレスト ・夜想曲 第1番 私は音痴だが、唯さんのピアノは聴いていて分かるので嬉しい。 「音痴」というのは、どういうことなのかを音痴でない佐藤編集長に尋ねられたのだが、音を色に例えて説明すると…… まず、1つのボタンがある装置を思い浮かべて欲しい。 1つ目のボタンを押すと「桃色」が、 2つ目のボタンを押すと「ピンク色」が、 3つ目のボタンを押すと「薄紅色」が、 それぞれスクリーンに表示される。 さて、ここでこの3色のうちのどれを表示して「どのボタンを押したのかを当てろ」と言われたとしよう。 「桃色」と「ピンク色」と「薄紅色」を見て3つの色の区別がつく人なら、すぐに分かる。 区別がつかない人だと、さっぱり分からない。 「音痴」というのは、音において、その区別がつかない人なのだ。 別の例えで言うと、色の濃淡のグラデーションが認識できないと言う状態。 安物のコピー機で写真をコピーすると汚くなってしまうだろう。 音痴は音の変化のグラデーションが荒いので、音楽がコピー機を通した写真のように感じられてしまうわけだ。 (しかしなぜ唯さんのピアノに関してだけ、私の耳が「音痴でなくなる」のか、その理由は分からない) 演奏会のあとはサイン会。 この店でCDを買った人だけ、サイン会に参加できるのだが、私は既に唯さんのCDは持っていたので……。 もう1枚買った。(笑) ところで、タワーレコード渋谷店。 CDの売り場は7階のイベント会場の近くだったのだが、キャッシャーはフロアの対角線的に正反対の位置。 かつ、レジで受け取った引換券をサイン会の参加券に引き換えるカウンターは1階。 つまり、サイン会の参加券を手に入れるには、7階のイベント会場の脇の棚でCDを手に取って、フロアをぐるっと半周して引 換券を受け取り、それをさらに参加券に引き換えるのに1度1階に下りて、また7階のイベント会場まで戻って来なければ ならないことになる。 この無駄な動線、なんとか出来なかったのだろうか? 回転寿しで食事してから帰宅。 寝る。
2015年10月17日(土)
声優の熊倉一雄氏が亡くなられたらしい。 享年88。 「ポワロ」の吹き替えも最終話までやり抜いたし、大往生だったと思う。 ご冥福をお祈りします。 本日は、午後から四谷三丁目にメンサのメンバーやその友人達とシャンソンライブを聴きに行く。 メインはシャンソン歌手なのだが、ミュージカルの人とかアルゼンチンタンゴの人とか、出演者はバラエティに富んでいる。 私は花粉症の薬の副作用で、途中で少し眠ってしまったらしい。 (隣の席の佐藤編集長につつかれて目を覚ました) 歌の方は、たまに歌手が歌詞を忘れたり、マイクスタンドが倒れて破壊的大音響が場内に響き渡るハプニングがあったりと、 ライブならでは楽しいショーだった。 帰りに佐藤編集長が見つけたという店に寄る。 (彼は待ち合わせに早めに来てそこらを散歩。「ミツヤ四谷ビル」や「セブンイレブンの向かいの左門イレブンビル」を見つ けて喜んでいたらしい) 馬刺をつまみに「美少年」を飲む。 「火の国酒造(旧・美少年酒造)」から事業を譲渡された「株式会社美少年」が作っている酒。 帰宅。 ニュースを見たら鳥取で地震があったようだ。 時刻:17字53分頃 震源:鳥取県中部(北緯35.4度 東経133.9度) 深さ:約10km 規模:マグニチュード3.9 最大震度は、湯梨浜町の震度4。 西尾維新原作のミステリー「掟紙今日子の備忘録」を観る。 主人公の探偵掟紙今日子は、記憶が1日(眠るまで)しか持たないという特殊な病気(?)という設定。 よって持ち込まれた事件は1日で解決しなくてはならない。 (こういうかなり無理な設定が西尾維新) 軽いコメディタッチのドラマで、可もなく不可もなく。 寝る。
2015年10月16日(金)
夕べのアイブライトが効いたのか、起き抜けの目の重さはない。 しかし今日も朝から花粉との闘い。 朝刊(日経)に、 〈エイベックスがJASRAC離脱〉 という記事が載っていた。 JASRACとは、これまで国内の音楽著作権の管理を一手に行ってきた日本音楽著作権協会のこと。 〈音楽最大手の一角、エイベックス・グループ・ホールディングスが同協会に任せていた約10万曲の管理を系列会社に移す 手続きを始めた〉 という記事。 記事では、今年4月に最高裁がJASRACと放送局の契約について「他業者の参入を妨げており、独占禁止法の疑いがある」 という判断を下したことが、今回の動きの後押しとなったのではないかと分析している。 著作権管理に競争が生まれれば、使用料も下がるだろう。 良い事だと思う。 楽曲を使用する際に著作権管理会社を調べる手間が増えるというデメリットもあるかも知れないが、安くなるのは大歓迎。 昼。 1号くんから電話。 「2号の奴が、ノックもなしに部屋に入って来るんだけど、どうしたらいい?」 と言うので、 「ドアに2号が思わず叩きたくなるようなノッカーを取り付けろ」 と言って電話を切る。 (アホか、こいつらは) 午後。 Hawaii Five-0(ハワイ・ファイブオー)を観る。 今回の悪役は日本のヤクザ。 (ハワイ真珠湾攻撃の影響か、この作品に出て来る日本人は悪役が多い) 「暴走族はヤクザの予備軍だ」 とか、楽しいセリフに笑っていると、ヤクザの親玉登場、その名もヒロ・ノシムリ。 どういう字を書く、ノシムリ?(笑) (たぶん「吉村」とかを聞き違えたのだろうなあ) 夕方。 ティッシュの2箱目が空。 秋花粉、もしかすると春の杉の花粉よりひどいかもしれない。 夜。 民放のバラエティ番組をなんとなく観ていたら、渡辺直美という女性の物まね芸人が出てきたのだが、この人のダンスが、 意外と本格的だった。(ラスベガスの舞台でビヨンセの物まねをするという企画) 普通にダンサーになった方が良いんじゃなかろうか? だるさがハンパなくなって来たので、寝る。
2015年10月15日(木)
朝。 起きると鼻血が出ていた。 花粉症のいつもの症状。 耳鼻科に行ってアレルゲンとなる植物を特定して貰おうかとm思ったが、特定したところでそれを避ける生活は無理。 知人の新潟県人は、稲の花粉のアレルギーになり(彼的には)空気の良い川崎に引っ越したそうだが、池袋はむしろ花粉の 少ない地域なので、ここから逃げ出す先が思い当たらない。 (砂漠の民になるとか……) ニュースは、手抜き工事でマンションが傾いた(?)話。 建設業者側が、地震が来ても大丈夫だからみたいなコメントを出したそうだ。 何かが起きたとき、関係者が「大丈夫です」と言うのは、効果のある場合もあるが却って状況を悪化させる場合もある。 言われた側(この場合は問題のマンションの住人)が、業者の人間を「信頼できる専門家」と認識している場合。 「偉い専門家が大丈夫だと言っているのだから大丈夫だろう」と落ち着く。 言われた側が、業者の人間を「こんな手抜き工事をやったインチキ野郎」と認識している場合。 「こんな大変なことが起こっているのに『大丈夫』とか、こいつら事の重大さが分かっていない」と火に油を注ぐ。 自分たちの側のミスでトラブルが起きた場合、 相手は、いままで自分を「信頼できる専門家」と見ていた。 →だから、トラブルが起きた後も自分を「信頼できる専門家」と認識しているはずだ。 ……と、考えて発言するのは要注意。 テレビのインタビューに答えていたマンション住人、明らかに感情的に怒っていたように見えたぞ。 午後のロードショー。 「ファイナル・デッドコースター」を観る。 「ファイナル・デスティネーション」シリーズの3作目。 今回も同じパターン。 大事故の直前に、突然ひとりの高校生が事故の幻覚を見てパニックを起こし、その結果、死ぬはずだった何名かが死を免れ るものの「死」は予定通りに彼らを殺そうとする。 そこで生き残りの男女が力を合わせて「死」と闘おうとするのだが……。 今回の「ヒント」は、事故の直前に撮影された写真。 (「木馬を背景に写っていた者は馬の暴走事故に遭う」という感じ) こういうワン・パターンものって、逆に安心感があってクセになるな。 (殺される連中が気持ち良いぐらい嫌な奴らで、殺されると逆に爽快感があるし) 午後。 英語日常会話集(中学レベル)と格闘して玉砕。 Ipodの翻訳アプリに英語で話しかけて認識して貰うというチャレンジなのだが、私の発音は相当に悪いらしい。 夜。 眼球の白目の部分が内出血。 (最近、よくある) 疲れ目で目がしょぼつくので、西池袋で買ったハーブ(アイブライト)を飲んで、寝る。
2015年10月14日(水)
良い天気。 しかし風邪なのか花粉症なのか、咳とくしゃみは一向に良くならない。 症状が出ると薬で止めるの繰り返し。 朝刊(日経)に載っていた社説。 〈沖縄の基地のあり方にもっと目を向けよ〉に、こういう一文があった。 〈沖縄にある米軍基地の中には本土にあって差し支えのない施設が少なくない。だが、本土に移すとなると相当な反対運動を 覚悟せざるを得ないため、米統治時代のままの体制がおおむね維持されてきた〉 つまり本土で「ここに米軍基地を作る」と言うと相当な反対運動が起きるので、沖縄に我慢して貰っている。 それなのに本土の人間が「俺カンケーねー」みたいな顔をしているのに対し沖縄の人は怒っているのだという主張。 たぶん政府としては「沖縄にある米軍基地の中には本土にあって差し支えのない施設が少なくない」ということは、あんまり 大きな声では言いたくないんだろうなあ。 もうひとつニュース。 取手市で住民票の自動交付機の設定を間違えて、マイナンバーが漏れてしまったそうな。 詳しく言うと、通常の住民票にはマイナンバーが記載されない。 希望した人にだけマイナンバー記載の住民票を交付することにした。 間違いがあってはいけないので、マイナンバー記載の住民票は窓口交付分のみにして、自動交付機で交付する場合は「すべて マイナンバーを記載しない設定」にしておいた。 ……はずだったのに、機械の設定を間違えて「すべてマイナンバーを記載する設定」になっていた。 その結果、この住民票を手続き等で他人に渡してしまった人は、自分のマイナンバーの書いてある書類を渡してしまったとい うことになり慌ててナンバーを変更する羽目になったという騒ぎ。 こういう「設定のミス」、たぶん機械のメンテナンスの度にどこかで起きるよ。 自治体で働く役人は、機械の専門家ではないので、基本メンテナンスは業者まかせ。 その業者がミスをしても、機械に詳しくない役人が気づかないということは、すごくありがちなことだから。 午後。 風邪薬を飲んでみる。 症状は治まるが、眠気も半端ない。 夕方。 アメリカ大統領選のニュースをやっていた。 共和党の候補者として有力なのは、不動産王として有名なトランプ氏なのだが、この人、どうも発言が過激だ。 マジで中国と戦争をおっぱじめかねないので日本人としては、ちょっと困る。 集団的自衛権を持つ日本は、アメリカの敵にとっては敵になる。 喧嘩の時には、まず弱い奴から狙うのがセオリーなので、自衛隊は攻撃を受けるだろうな。 この辺だと練馬の駐屯地辺りが危ないかな? 夜。 半端な時間に寝てしまったのが悪かったのか寝られず。 深夜のNHKを見ていたら「NEXT 完全密着ロボット世界大会!」という番組が始まった。 6月にアメリカで行われた災害用ロボットの大会で、日本チーム2チームが10位と11位だったという奴。 ちなみに1位は韓国。 この番組の評価すべき点は、ちゃんと韓国チームのインタビュー映像が撮れていたという点。 つまり大会開始前に、韓国チームを取材していたのだ。 (韓国の勝利は「大穴」とか言われていたので、取材班、先見の明があった?) それにしてもアメリカ、この大会のために政府資金をハンパなく投入していたらしい。 (でも、本番で操作ミスでロボットがコケてしまった辺りが、すごくアメリカらしくてお茶目だったが) 比べてみると日本って、最先端のことをやってる人たちに冷たいよな。 寝る。
2015年10月13日(火)
昨日は「体育の日」だったらしい。 祝日が移動するようになって、ときどき何の日だか分からなくなる。 午後。 ニュース。 マイナンバー制度関連事業の受注に便宜を図る見返りに現金を受け取ったとして、厚生労働省情報政策担当参事官室長補佐が 逮捕されたそうだ。 マイナンバー制度と言うのは、その昔マスコミから蛇蝎の如く嫌われた「国民層背番号制」のこと。 だからマスコミが「何か落ち度はないものかと虎視眈々と狙っているだろう」ぐらいは、素人の私でも予測がつく。 そこで汚職をやったのか。 (もしかしてバカなのか、この室長補佐?) 夕方。 池袋で米魂の企画局長と待ち合わせて、SF大会で使った私物のめくり台の引き取り。 ついでに食事。 「米子の大会は大変だったねー」 などという話をして、別れる。 私もそろそろ、あんまり遠くの大会には行くのをやめようかなと思い始める。 移動に時間と体力を使って、ヘトヘトになってしまうのだ。 ヲタク活動は、年齢に合わせた無理の無い範囲で。 家に帰って、寝る。
2015年10月12日(月)
朝から快晴。 なぜ、東京よさこいのあった昨日だけピンポイントで雨だったのか。 NHKの連続ドラマ「あさが来た」は、幕末が舞台。 今週は、15歳(数え年だとするといまの14歳か)のヒロインが、大阪の大店に嫁いで来るという話なのだが…… 夫は新婚初夜に、夜遊びに出かけて朝まで帰らない。 江戸末期なら、15歳での結婚は普通。 しかし平成の朝のお茶の間に流すドラマとして15歳の床入りはアレなので……とか、そんな配慮かね? 盲腸で入院しているSF関係者の見舞いに行く。 相手がまだ、手術後の鼻にチューブの入った状態なので病室に行っても、 「なんか要るものはあるか?」 とか聞く程度。 盲腸だからものは食べられないし、救急車で運ばれる際に眼鏡を忘れたので、本を持って来られても読めないのだとか。 「眼鏡ぐらい、家族に連絡して持って来てもらえば?」 と聞いたら、 「あんな汚れた部屋には入りたくないと断られた」 のだそうだ。 (ヲタクの宿命か?) 「とりあえず、元気そうな姿を他のみんなにも見せよう」 と、カメラを向けたら。 「やめてくださいよー」 などと言いつつ、枕を抱えて小指を立てるポーズ。 (撮られたいのだな……) 8分で、見舞い終了。 帰り道で佐藤編集長と合流して食事でも、という話になったら、 「東新宿というところに行ってみたい」 「あそこは何もないところだよ」 と教えたのに、 「話のタネに」 と言う。 で、一緒に都営大江戸線東新宿駅へ。 駅を出て地上を10メートルほど歩く。 「東新宿食堂というのがあるなあ」 などと言いながら歩いていたら、ピタリと止まる編集長の脚。 「あかん、戻ろう」 「なんだ、たった10メートルで東新宿に負けたか?」 「なんと言うか……猿の惑星のラストシーンを見た時のような衝撃だ」 「だから最初から何もないと言っただろう」 東新宿駅があるのは、新宿7丁目。 「新宿」という名前に期待を寄せても、7丁目まで来るとそこはみんなが考える「新宿」ではない。 最近やっとオフィスビルやマンションが建ったが、あとは保健センターとか、健康センターとか。 まあ、新宿はずれの方へ来るとこんなものなのである。 池袋へ戻り、前々から看板だけは見たことのある「火星カレー」へ。 とてもクセのあるカレーを出す店。 カレーソースの食感が、佐藤編集長曰く、 「シーチキンをまぶしたみたい」 本日は、2人で鹿肉のカレーを食す。 次の機会があれば、カンガルー肉のカレーでも注文してみようか。 店を出て、 「普通のものを食べに行こうよ」 と、磯丸水産へ。 普通の蟹味噌と普通のホッキ貝を焼いて、普通の日本酒で喉を潤してから、帰宅。 寝る。
2015年10月11日(日)
朝起きると、雨。 昨日は天気だったのに。 池袋は、目下ふくろ祭りの真っ最中。 で、本日はそのメインイベント「東京よさこい」である。 (雨の中でやるのか?)と思ったが、どうにか開始時刻までに止んだ。 朝の11時から始まったこのイベント、毎日新聞社が特集号としてプログラムを出している。(無料) プログラムを手にじっくり観るのは初めてだったのだが、驚いたのは分刻みの踊りのスケジュールがピッタリ予定表通りで あるということ。 1分の狂いも無い。 日本全国からバラバラに集まったチームをここまで時刻表通りに動かせる進行係、すごい腕だと思う。 ときどき小雨に降られながらも、プログラムは進む。 適当な時間に昼食を摂りに行く。 東京芸術劇場内の「カフェ奏(かなで)」。 私は湯葉のあんかけ丼を頼み、一緒に行った佐藤編集長はカレーライスを。 食べ始めた佐藤編集長が「ん?」と不思議そうな顔。 「これ、アブラゲや」 肉の代わりにアブラゲ? 特にベジタリアン・メニューとは書いていなかったが、要するに豆腐料理の店なのか? 湯葉のあんかけ丼は、普通に美味だった。 一旦、帰宅して休憩。 午後、知人のチームが踊るのを見物。 人出が多いので、身長の低い私からまともに見えるのは見物人の後ろ頭と背中だけ。 しかし世の中にはスマホという便利なものがあり、前列の見物人が踊りを映像や写真に収めようと頭の上に掲げてくれる。 後ろの方に立っている私は、このスマホの画面越しに前列の人が観ているものが見えるという仕組み。 (これ、真面目に後列の人向きにカメラの実況をスクリーンに映したらどうかなあ?) 夕食。 柳寿司へ。 ここの2階からだと、アゼリア通りのよさこいが見放題。 店員が気を利かせて窓際の座敷に通してくれたので、まさにアリーナ席。 全てのプログラムが終了し、各賞授賞式。 知人のチームも何かの賞をとったようだ。 おめでとうメールを送ってから帰宅。 寝る。
2015年10月10日(土)
朝。 「あさが来た」を観る。 2人の姉妹が京都から大阪に嫁入りする話。 姉、船に乗って、普通の着物に角隠しだけ付けてひとりで川を下って行き、妹、白無垢姿で両親と共に嫁ぎ先の家へ。 「船でひとり嫁ぎ先に向かう姉と、それを見送る妹」の絵を撮りたかったのだろうが、同じ家から同じ大阪へ嫁ぐ姉妹なのに あまりに差があって不自然。 しかも「京都一の大店の娘」のはずなのに、2人とも「嫁入り行列」がない。 (長屋の嫁入りじゃないんだから) 午後。 天気は悪くない。 風も強くない。 はるこん(来春に静岡で行うSFコンベンション)のスタッフ会議のため、人形町へ。 電車の中で両脇と前の席に座った人が、みんな「本」を読んでいた。 とっさに(紙の本を読んでいるなんて珍しいなあ)と、思ってしまった自分に不思議な感覚を覚える。 ほんの少し前までは、見慣れた光景であったはずのものに、違和感を感じるようになってしまっているとは。 スタッフの一人が盲腸炎で入院したという話。 腸が一部壊死していて救急車で運ばれたそうだが、ひとり暮らしなので救急車は自分で呼んだのだと言う。 SFコンベンションのスタッフも高齢化していっているし、ヲタクなので独身者も多い。 今年のSF大会でも、あるスタッフが会議に出て来ないのを不審に思った別のスタッフが自宅を訪問したら、部屋で倒れてい たなどということもあったそうだ。 そのうち本当に孤独死してしまう人も出るのではないかと心配だ。 会議では、今年のゲスト・オブ・オナー、アン・レッキー氏についての日本語版のウィキペディアを作ろうという話に。 とりあえず英語版を翻訳しようという話になり、なぜか私がやれと言われる。 ……と言っても、もちろん私は英語が出来ない。 なので翻訳ソフトを立ち上げて、終了。(^^; 出来上がった訳文をメーリングリストに流して、英語の出来るスタッフに修正してもらうことにする。 (だったら、最初からその人が翻訳した方が良かったのでは???) 軽く飲んで、帰宅。 寝る
2015年10月9日(金)
今年のノーベル文学賞は、ベラルーシのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏が受賞したそうだ。 代表作は『戦争は女の顔をしていない』『アフガン帰還兵の証言』『チェルノブイリの祈り』などだそうで、作家と言うより ジャーナリスト? 気の毒なのは村上春樹氏で「今年も受賞できませんでした」とか言われていた。 受賞しなかった時に、わざわざ全国ニュースで言うことはないと思う。 当人としては、どんな気分なのだろう。 夜。 空想小説ワークショップは「反転攻撃のシーン」について。 アクションが見せ場である作品で、事件が起き、謎解きをして、犯人と闘う(アクション)というストーリーだとする。 事件が起きてから謎解きまでは、主に活躍するのは頭脳派。 しかし主人公はアクション派。 後半のアクション派が活躍するシーンのために、「活躍する人間が頭脳派からアクション派に入れ替わるシーン」をきちんと入れておかないと、 物語の前半と後半が割れてしまう。 この切り替えのシーンが中途半端だと、主人公っぽい人がいい加減な謎解きをする下手なミステリーの後半でいきなり相棒に 見えていた方が暴れ出したと思ったら……こっちが主人公だったの? という変な作品になってしまう。 ……という講義の内容とはぜんぜん関係ない「金太郎」で、なぜか教室が盛り上がってしまった。 「金太郎」のストーリーを知らないという人が、意外に多かったのだ。 念のため「金太郎」のストーリー。 足柄山で山姥に育てられた金太郎は、熊と相撲を取って負かしてしまうほどの怪力の少年に成長。 この姿がたまたま旅をしていた源頼光の目に留まる。 実は金太郎は、宮中に仕えていた坂田蔵人の子だったが、父親を亡くしたため母親の里で育てられていたのだということを、 ボロボロの山姥と思われていた母親に明かされる。 父親がいないうえ母親の身分も低く(彫物師の娘だったらしい)出世の見込みもなかったはずの金太郎だったが、頼光に召し 抱えられたことで都に上る事が出来、父親の姓を名乗り元服して坂田金時となった。 山姥というのは、何らかの事情で里を離れて(追放されて)山中での生活を余儀なくされている女性のこと。 金太郎の母親の場合、私生児を産んじゃったのがいけなかったのではないかな? 放課後は「大馬鹿地蔵」。 本日はカラオケルームに通されたので(たまたま空いていたらしい)みんなでカラオケ大会。 盛り上がってワインを3本ほど空けた。 家に帰って、寝る。
2015年10月8日(木)
朝。 外に出るとすごい風。 道ばたに敷き布団(!)が落ちているわ、タオルケットが看板に引っかかってパタパタしているわ。 こんな風の強い日に布団を干そうと企てた人がいるのか? 東京芸術劇場へ行き、昨日のリベンジ。(^^; 無事、予約を完了する。 風は強いが良い天気。 帰宅してシャワーを浴び、体に付いた花粉を洗い流す。 花粉シーズンは、これを毎回やらなくてはならないので外に出るのがおっくうになる。 午後。 午後のロードショー「デッドコースター」を観る。 原題は “Final Destination 2” で、「ファイナル・デスティネーション」の続編。 (なんでタイトルを変えたんだろう?) ちなみに、DVD化の時のタイトルは「デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2」。 劇場公開の時によく考えずにタイトル変えちゃって、やっぱり元の方が良かったと反省したとか? ストーリー。 ハイウェイで玉突き事故が発生。 事前にそのことを予知したヒロインによって9人の男女が助かる。 「ファイナル・デスティネーション」と同様、死ぬはずだった人間を予定通りに死なせるために「死神」の魔の手が襲いかか って来る。 前回の主人公は、前回の物語と今回の物語の間に事故死している設定で、唯一生き残ったのは前回のヒロインのみ。 今回の物語のヒロインが、前回のヒロインの助けを借りて生き残りに挑む。 また、今回の物語の「生き残り」たちは、それぞれ九死に一生を得た経験を持ち、その理由が前回の物語で死ぬはずだった 者たちが最初の飛行機事故で死ななかったことに起因することが分かる。 つまり「死のつじつま合わせ」は、前回の物語からずっと続いていたという話。 まさしく正統派の続編なのである。 さて、この映画、見せ場は登場人物のグロテスクな死に方。 正直、テレビ放映には不向き。 ……というわけで、この映画のストーリーは好きだがグロは嫌いというひと向きの編集になっていたようだ。 それにしても普通の若者に見えるヒロインの友人達が、当たり前のようにマリファナを吸引するシーンには驚いた。 アメリカの若者って、そんなにモラルが低いのか? ネットで拾ったおバカニュース。 今年の7月にカナダで、「アシュレイ・マディソン」という浮気を仲介するサービスを提供していたサイトからユーザー情報 が大量に漏洩していたことが発覚したという事件。 この事件の調査の過程で「女性ユーザー」として登録されていた「ユーザー」の多くが、実は会話ロボットだったことが分か ったのだという。 このサービスは、相手とチャットやメールを交わすごとに利用料金が発生する仕組みになっていたが、女性のユーザーを獲得 するのは困難。 そこで最初はサクラを使っていたのだが、それでも足りずに会話ロボットの導入に踏み切ったらしい。 こうして作り出された「仮想女性ユーザー」によって男性ユーザーに、このサイトに多くの「浮気をしたい女性」が登録して いると思い込ませ、無料ユーザーを有料ユーザーに切り替えさせることに成功していたらしい。 詐欺なのは間違いないと思うが、それ以前に「会話ロボット」(会話型AIのことか?)と会話していた男性ユーザーが相手 を機械だと気づかなかったということに驚いた。 そんなに精度のいい会話型AIが開発されたのか? それとも、こんなサイトの詐欺にひっかっかるような奴だから、相当なバカばかりだったということなのか? 夜。 ノーベル文学賞がまもなく決定というニュース。 候補だと言われている作家の中に、日本の村上春樹氏がいるので、ファンが期待しているという話題。 それは良い。 村上氏の著作『羊をめぐる冒険』の舞台となったと言われている北海道美深町からの中継で、羊が屋外に立っているシーンが 映った。 北海道、台風から変わった温帯低気圧のせいで、目下、大嵐なんじゃないのか? (画面にも、かなりの雨が映っていた) こんな大雨の日に、羊を外に出すか、普通? もしかして撮影のために、わざわざ羊を雨の中に出したのだろうか? 雨の中、寒そうに立っている羊たちが気の毒に見えた。 クローズアップ現代は、日本語のアクセントの話。 地名である駅名のアナウンスを「東京風」のアクセントに統一したら、実際にその駅のある地方の人から「ここの地名はそん なアクセントでは発音しない」と言われ、アクセントを直すことにしたという話。 若者のアクセントについて。 最近、大学に社会人入学した萩本欽一氏が出演。 自分の慣れ親しんだアクセントと若者のアクセントが違うということに触れ、 「だから若い人たちに教えて貰う」 と言っていた。 生涯「教えて貰う」という姿勢の人って、スゴイ。 ところで、「万里の長城」のアクセントについて、放送等で「万里の頂上」と発音しているものを見つける度に、電話をかけて 訂正をお願いしているという人。 主張はもっともだし、基本的に賛同できたのだが、持っていた手書きパネルの「長城」の文字、「成」の部分の祓い(ノ)が、 抜けていた。 別な話題ならともかく「正しい日本語」の話だったので、なんとも気になってしまった。 (うっかりしたんだろうけどなあ……) 寝る。
2015年10月7日(水)
朝。 胃の調子が悪くて朝食が摂れない。 口に入った花粉を飲み込むと胃が痛くなると言うと「有り得ない」と笑われるのだが、ではこの症状は何なのだろう? 花粉症の薬を飲み、9時に東京芸術劇場へ。 カウンンターで「予約の受付けは明日からです」と言われる。(^^; せっかく来たので、係員に館内を案内して貰った。 楽屋口から劇場のロビーに抜ける通路を初めて通る。 ドトールでオレンジジュースを飲んで帰宅。 バナナ1本がようやく喉を通る。 ニュース。 第3次安倍内閣が発足。 (「1億総活躍担当大臣」って何だ?) 何か違和感を覚えるネーミング。 そもそも「総活躍」という日本語。 「総」は「いとへん」が付いているぐらいだから「まとめて縛る、束ねる」という意味の言葉。 それに「活躍」をくっつけて頭に「1億」を載せると、1億人を紐で一括りに束ねて「ほら、活躍しろ!」みたいなイメージ になってしまう。 大切な大臣の名称なのだから、もうちょっと漢字の意味を確認して、ちゃんとした日本語を考えて欲しい。 それとも本当に「1億人を一括りにする目的の大臣なのか?」。 夜。 BSプレミアムでスターリンの特集番組を観る。 「ひとりの死は悲劇だが、 100万人の死は統計だ」 という言葉が出てきた。 この言葉、「スターリンの言葉」「ドイツのアイヒマンの言葉」「スターリンの言葉をアイヒマンが引用した」とか諸説ある 名言(?)。 ふと「1億総活躍担当大臣」が頭に浮かんだ。 「日本国民全て」を表す日本語は、いくつもあるのに、この言葉を考えた人間はその中でなぜ「1億」と、数字で表す表現を 選んだのだろう。 観ていた番組のタイトルが「ザ・プロファイラー」だったせいか、つい「1億総活躍担当大臣」を考えた人の心を分析して まった。 「人を無意識のうちに数字の統計として認識している人間」。 統計の数字に過ぎない顔の無い「国民」を紐でひとつに括って動かすことを「活躍」と呼んでニコニコ笑っているような…… 軽くホラーだな。 寝る。
2015年10月6日(火)
朝。 自分のくしゃみで目を覚ます。 鼻の奥が腫れて、頭がボーッとする。 頭痛もする。 目眩もする。 吐き気が…… さすがに強い方の薬を飲むことにした。 目眩でまっすぐに歩けないので、外出の予定をキャンセル。 耳の奥で変な音が聞こえる。 たぶん自分の血管の中を流れる血液の音。 全身の内側、至る所が腫れている。 昔は、秋の花粉は平気だったのに。 新聞のトップニュースは、今日もTPP。 牛肉やバターが安くなるのは嬉しいが、畜産業者への対策とかはどうなっているのだろうか? 私は畜産業についての知識は『百姓貴族』を読んだ程度だが…… ……あ、寝てた。 と、思った時が、もう夕方。 だから強い方の薬は困るんだ。 ニコニコのタイムシフト配信で「ワンパンマン」を観る。 就活に失敗した青年が子供の頃の夢だった「ヒーロー」になるため、3年間ハゲるほどの筋トレをした結果、最強の男となり 人類を襲う怪人たちと闘うという話。 戦闘シーンの動画が良いな。 (深夜アニメなので、ややグロいが) このアニメの原作、もともとはONEという人がコミックスタジオ(漫画原稿制作ソフト)の練習のために描いて投稿サイトに上げ たもの。 それを読んだ村田雄介(『アイシールド21』の作画担当)という漫画家が作品を気に入ってリメイク版を制作することになっ たという経緯があり、アニメの直接の原作は村田版。 村田氏の絵はリアルな劇画タッチなのだが、元にしたONE氏の絵は漫画原稿制作ソフトの練習用だからものすごく大雑把。 リメイク版制作時にその元の絵の主人公の造形を生かしたために、劇画タッチの絵の中で漫画タッチの絵の主人公が暴れると いう非常にシュールな絵になっていて、まんまアニメにしているわけだから……とても面白い。 それにしても、どーでもいいような夢オチ回のエピソードに力入れ過ぎ。(笑) 第1話目は、主に主人公(大雑把な絵柄)の活躍なので、他に力を入れるところが無かったのかも。 夜のニュース。 東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長がノーベル物理学賞を受賞。 ニュートリノに質量があることを突き止めた功績を評価されたのだそうだ。 しばらくしたら、書店の物理学コーナーに素人向けの解説書が並ぶかな? 寝よう。
2015年10月5日(月)
昨日、緑豊かな杉並区で大量の花粉被曝をしてしまったらしい。 呼吸をすると胸から背中にかけてが痛い。 アレルギーの薬を飲んで、そっと息をする。 朝刊の1面トップは〈TPP大筋合意へ〉。 日本経済新聞だからね。 ヲタクにとって重要なのは、映画やアニメの著作権保護期間が50年から減速70年へ延長されるという、この辺かな? もうひとつニュース。 マイナンバー制度について、 〈「準備完了」中小の6%〉 で、企業へのアンケート(複数回答)。 対応が遅れている理由トップ3が、 制度の理解が進んでいない :48.2% 何から着手すべきか分からない:42.3% これから準備すれば間に合う :23.9% 大丈夫なのか? そしてもっと怖いのが、具体的に対応に苦慮している作業のとしてトップに挙ったのが「情報漏洩を防ぐ対応策」である点。 つまり、制度が何で、何をしたら良いのかも分からない人がいじくっていて、情報漏洩を防ぐ方法にも自信がないと? 限りなく不安だ。 昼。 「ハワイ・ファイブオー(Hawaii Five-0)」を観る。 このドラマ、レギュラーにチン・ホー・ケリー役のダニエル・デイ・キムとコノ・カラカウア役のグレース・パクという韓国 出身の俳優が出ているのだが、今回、マックス・バーグマン役のマシ・オカと、ケン・タナカ役のパトリック・ギャラガー がゲスト出演というアメリカのドラマにしては東洋人出演者の多い作品。 さて、ご存知の通りマシ・オカ(本名:岡政偉=おか・まさより)は、東京都渋谷区出身の、どこからどう見ても日本人。 そして、パトリック・ギャラガーは、中国系カナダ人とアイルランド系カナダ人の親の間に生まれたカナダ出身の俳優。 なぜマシ・オカの役名が「マックス・バーグマン」で、パトリック・ギャラガーの役名が「ケン・タナカ」? 解せぬ! 夕方。 ノーベル生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が選ばれたのだそうだ。 それはめでたい話なのだが、「特別栄誉教授」というのは何だろう? 「名誉教授」なら聞いた事があるのだが。 ……ウィキペディアで調べたら、 〈学術の発展に著しい貢献をした者に対して、大学や研究機関から授与される名誉称号。学校教育法で定められる名誉教授 称号とは異なり、機関独自の規定により授与される称号〉 だそうだ。 夜。 「図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ」を観る。 小説『図書館戦争』(有川浩 角川書店)のシリーズを原作とした特別ドラマだそうだが、その原作は読んでいない。 地方から出てきた女の子が「女だてらに」と非難されるような職業に就いたが、もちろん無理解な両親には秘密。 彼女がその職業を選んだのは、高校時代に出会った名も知らぬ憧れの王子様と同じ職業だから。 職場で怖くて厳しい教官にしごかれるヒロイン。 しかしひょんなことから、王子様の正体が、その教官かもしれないことに気づきドキドキの日々を過ごす事に。 そんな折り、田舎から両親が訪ねて来る。 秘密がバレそうになったヒロインは大ピンチ! そして王子様こと教官との恋の行方は? ……という、誠にきっちりと昭和のラブコメのストーリーラインを押さえている物語なのだが、設定がユニーク。 「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる」という建前の法律である「メディア良化法」という法律が成立して 架空の世界が舞台になっているのだ。 ヒロインの職業は「図書隊員」。 武力を以て表現規制を行う「良化隊」に対し、表現の自由を守るためにやはり武力を以て闘う一種の軍隊なのだ。 「公序良俗を乱し人権を侵害する表現」というのは、テレビなんかで「ピーッ」と消されたりするあの類いの言葉のようだが もっと規制が進んでいて、例えば「魔女」なんかもダメという具合になっている設定。 それを現在、放送の現場で行われているように前後の文脈等は考量せず「ともかくその言葉を使ったらダメ」という風に規制 しているのだ。 そして、そうした言葉が1カ所でも載っている図書は、全て焚書。 「魔女」なんて言葉は、童話にも載っているから、子供が読もうとした童話の本を「良化隊」が力づくで取り上げるという図式になる。 さて、ドラマでは「障碍者が主人である小説を障碍者に勧めた図書館員(ドラマでは「図書隊員」と呼ばれている)」が、 「障碍者を差別した罪」みたいなもので、逮捕される。 障碍者自身は、その本を読んで元気づけられたと言っているのだが、図書隊員を差別主義者として糾弾したい良化隊は強引に 図書隊員を連行、障碍者自身がテレビカメラの前で「私は差別されなかった」と言うのを武力を以て阻止しようとする。 つまり「障碍者を差別から守る」というのは建前で、良化隊の目的は、あくまで「言論統制」であるわけだ。 清々しく分かりやすい悪役である その悪役と、知恵と勇気で闘う正義の図書隊の図式。 もちろんラストで「ヒロインが見送りの駅で無理解だと思っていた両親と和解する」というお約束もきちんと入っている。 そして教官との恋の行方は、劇場で。 脚本が変な冒険をしていないので、レシピ通りの安心の味の料理を食べたような満足感。 面白かった。 寝る。
2015年10月4日(日)
明け方、死んだ親類の叔母が夢に出てきた。 妙にリアルな夢。 死んだはずの人が元気にしていて「おかしいなあ」と思っているところで目が覚めた。 今朝も今朝とて花粉症との闘い。 強い方の薬を飲めば症状はすぐに治まるのだが、副作用で寝てしまう。 朝から寝てしまうわけにはいかないので、弱い薬で少しだけ症状を弱めて対処。 (花粉のない火星のドームかどこかで暮らしたい) 午後。 ニュース。 ロシア国防省によるとロシア空軍が3日に、ISISが首都と称しているラッカ(シリア北部)近くにある過激派「イラク・ シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を空爆したと発表した。 ロシアによる空爆実施は4日連続だそうで、民間人にも犠牲者が出た模様。 シリアという国は、 アサド政権と仲が悪いのが、反政府勢力、ISIS、アメリカ 反政府勢力と仲が悪いのが、アサド政権、ISIS、ロシア ISISと仲が悪いのが、アサド政権、反政府勢力、アメリカ、ロシア という、わけの分からない構造になっている。 反政府勢力の敵はISISでISISの敵はロシアだが、ロシアの敵は反政府勢力だったりするという「敵の敵でも味方では ない」関係。 つまり今回のロシアのISISへの空爆は、あくまでアサド政権を守るためなので、ISISを倒してアサド政権も倒したい アメリカから見ると、微妙なことになるようだ。 夜。 SF乱学講座は「イスラームの基礎知識と現代事情」 講師は、須永有三氏。 大学時代からのイスラーム私的研究者で、ミリオタでゲームシナリオライターである人だそうだ。 まず、イスラム圏についての基礎知識。 経済的中心地は、サウジアラビア、クウェート、カタール。 軍事的中心地は、エジプト、トルコ。 人口的な中心地は、インドネシア。 民族的に多いのは、アラビア系、インド系、トルコ系(中央アジア)、ペルシャ系、東南アジア系 ハラール(適法)とハラーム(禁忌)。 イスラム教徒が食べていい肉は「お祈りを捧げながら血抜き処理をした肉」。 で、イスラム教の精肉工場へ行くと、電子音声でお祈りの文句が流れる中、機械で血抜きをやっているそうだ。 (ヨタ話:ハーレムとは、主以外の男性が入る事が禁忌(ハラーム=ハーレム)である場所のことなんだとか) そして、1日5回のお祈り。 結構、サボる奴はいるらしい。 「コーラン」が成立した頃に存在しなかったものへの対処は、ウラマーと呼ばれるイスラム法学者が考える。 コーランで禁止されているのは「ワインを飲むこと」じゃあワインではないウイスキーは飲んでも良いのか? 生成の過程でアルコールが生じる事がある醤油は食べていいのか? そもそもが酒の親戚である酢は? 興味深い話で、時間の都合で現代イスラム圏の話が駆け足になってしまったのが非常に残念だった。 いつものように「包茶」で食事。 豚肉ステーキとビール。 (私はイスラム教徒にはなれないな) 家に帰って、寝る。
2015年10月3日(土)
朝。 以前にSF大会絡みで登録した関係で、岡田斗司夫 FREEex mag2というメルマガが届く。 今回の話題は「軌道エレベーター」。 軌道エレベーターを作るには、宇宙空間と地上の間に丈夫なケーブルを張る必要があるが、セルロースナノファイバーという素材が 開発されたので、これを使えばケーブルが出来るかも。 そうなると軌道エレベーターを設置するのに適した赤道地域が重要地域となるだろう。 ……そんな話。 原油の採掘が行われるようになって、それまで「砂漠しかない土地」と思われていたアラブ諸国が一気に資源保有国として豊かにな ったように、軌道エレベーターの設置によって、貧困国の多い赤道の国々が一気に金持ちになる可能性がある。 ソマリア人やブラジル人と言ったら金持ちの代名詞、そんな未来が来るのかな? ちなみに、アメリカ領で赤道直下にある土地はないのかとネットで検索したら、北緯0度、西経160度3分にあるジャーヴィス島 というのがヒットした。 軌道エレベーターの計画が現実のものなったら、この島の不動産価値が突然あがったりして。 午後。 買い物に出かける。 まず、サンシャイン60へ。 池袋駅から、この高層ビルへ行くにはサンシャイン60通り(別名「60階通り」)を通るのが普通。 「池袋の街」としてよくテレビに映るあの通りだ。 そしてこの通り、実は非常に短い。 端から端まで歩いても、せいぜい5分程度。 池袋は若者が遊べる通りと言ったら、ここぐらいしかないので、しょうがないからみんなここに集まる。 狭いところに大勢が集まるので車道を潰して(万年歩行者天国)歩行者オンリーになっているのだが、それでも人がひしめいている 状態。 だからよく他の土地から来た人に「池袋は今日お祭りなのか?」と呆れられる。 まさに「祭りの日の神社の境内かよ?」みたいな人混みなのだ。 そこに変なコスプレ姿の客引きが立っているのだから「祭りでもやってるのか」と笑われるのも無理はない。 (ちなみに本日見かけた客引きは、ミニスカ魔女とゴリラ男) サンシャイン60でジャム(疲れ目に効くというブルーベリージャム)を買い、東急ハンズでは靴墨、区民センターの雑貨市で醤油 スプレーを購入。 醤油スプレーは1回の使用量が減るので、醤油差しより塩分を控えられて健康に良いそうだ。 西口に戻ったら、劇場通りにミニスカートのメイド服姿の客引きが立っていたのを見かけたが、正直、街の風景の中で浮いていた。 同じ通りにある「磯丸水産」で一杯。 この「磯丸水産」劇場前店は、店内装飾で「庶民的」をアピールしている店で、私が見たところかなり流行っている。 池袋は東口(山手線の内側)と西口(山手線の外側)で、見事に街の雰囲気が違うのが面白い。 石ノ森先生のお墓参りをしてから帰宅。 寝る。
2015年10月2日(金)
午前中。 出かけるつもりだったのだが、雨。 雲が行き過ぎるのを少し待つ事にする。 日経朝刊。 1面のコラムは〈原油安 揺れる世界〉。 〈市場の潮目は変わり、原油「余剰」時代の到来が強く意識されている〉 と結ばれたコラムは、アメリカでのシェールオイル採掘の効率化と中国経済の減速で原油が安くなり、資源国の経済が悪化、 資源国を顧客としていた先進国の企業に出ている負の影響についてが論じられていた。 「原油安で困っている世界」 これは私が子供の頃に読んだSFには出て来なかった未来だな。 本日のテレビ東京、午後のロードショーは「シックス・デイ」。 2000年制作のアメリカ映画で、2010年の近未来を描いた作品。 観ていてふと感じた違和感は、 「携帯電話が出て来ない!」 3D映像の技術については現代(2015年)を追い抜いた描写がされているのに、出て来る電話が全てしょぼい。 20世紀の終わりには、21世紀がこれほどの携帯(スマホ)社会になっているとは予見できなかったのだろうな。 たった15年先を予測するのが、意外と難しいことだった。 さて、文部科学省が国立大学の文系科目を軽視するようなことを言っているそうだ。 理由は「企業での理系人材需要の高まり」なのだそうだが…… 最近、インドネシアの高速鉄道受注合戦で日本が負けた件で、インドネシア政府の閣僚が「最も大事なのは技術ではない」と コメントしたそうだ。(ソースはNHK) 企業が理系人材を求めて国家規模で理系人材を増やし、高い技術力を海外に売り込もうとしても、肝心の顧客の方から「最も 大事なのは技術ではない」と言われてしまったのではどうしようもない。 貿易国家として日本が勝ち残るために求められるのは「あきんど」の能力ではないかな? 夕方。 天気も良くなったので、池袋へ。 ノパソの電源アダプターを買いに行く。 最初に付属していたものが壊れて、アップル純正品じゃないものを(純正品だと税込みで1万円以上するのだ)何度かネット で買ったのだが、これがすぐに壊れる。 しかし、ここまで何度も壊れると、高い純正品の方が却って割安になりそうだと思い、アップルストアへ。 アダプターを買ったついでに、その他イロイロ。 アレルギーの薬を買って帰宅すると、郵便受けに探偵事務所のチラシが入っていた。 チラシに載っていた広告漫画が、ちょっと笑えた。 浮気調査の例を漫画にしたものだったのだが、夫の浮気を疑った妻が探偵事務所に依頼、不貞行為の証拠を?んで相手の女性 に対し慰謝料請求と共に二度と逢わないという誓約書(違約金付き)を書かせた上、夫とは弁護士同席で話し合い。 その結果、 依頼主:「やっと元のやさしい夫が戻ってきました」 探偵:「カオリさんのお気持ちが伝わったのですね」 と、メデタシメデタシ。 「お気持ち」って……怖っ(笑) 夜。 アメリカで、また銃の乱射事件が起きたらしい。 アメリカでは、銃を持つのは憲法で保障された権利なのだという。 銃を持っていないと、肉体的弱者の権利が守れないからというのが、その理由。 「キックアス」という映画で、日常的にカツアゲが行われるというシーンがあったが、銃でも持っていないと危険な国という 意味なのだろうな。 ……アレルギーの薬が効いてきたので、寝る。
2015年10月1日(木)
朝。 胸の辺りが嫌な感じ。 夕べ終電ギリギリで急いだので、口から呼吸して肺にたっぷり花粉を吸い込んでしまったようだ。 喉の奥が痒く、変な咳が出て、胸の内側が腫れているような(他に表現のしようがない)不快感。 アレルギーの薬を飲んで、症状が治まるのをじっと待つ。 NHKの朝ドラ「あさが来た」。 物語的には面白いのだが、商家の者のセリフに「今井家の娘」とか「お家のため」という言葉が出るたびにひっかかる。 武家じゃないのだから「○○家」ではなく「○○屋」と屋号で言うのが普通じゃないだろうか。 そして「お家(いえ)」ではなく「お店(たな)」だと思う。 昼。 2号くんが、また来る。 新作についてのアイデアを勝手に喋って、いろいろ質問し、 「考えをまとめる」 とか言って帰って行った。 午後。 テレビ東京の午後のロードショー「ファイナル・デスティネーション」を観る。 予知夢のおかげで飛行機事故で死ぬ運命を回避した高校生達が、その後、次々と奇怪な死に襲われるというストーリーに惹か れて観たのだが、後で調べたら、この映画、登場人物のグロテスクな死に様を楽しむB級色の強いシリーズのだ1作だったよ うで、グロの嫌いな人には向かない作品。 アメリカでは大人気で、シリーズ5話まで作られたらしい。 アメリカ人の趣味ってこんなのか? 夕方。 体の内側で炎症が起きているようで、薬の効き目が切れ出すと微熱が出て来る。 花粉症の根本治療って出来ないのだろうか? (耳鼻科に行っても、症状を抑える薬を処方されるだけなんだよなあ) ニュース。 中国で日本人の男性2人が「スパイ活動容疑」で当局に拘束されていたことが分かったそうだ。 「スパイ活動」って、具体的に何をやったのだろう? もうひとつニュース。 防衛装備庁が発足。 戦闘機や艦船の研究開発を担当する庁だそうだが、発足に当たっての中谷防衛相の訓示。 「コンプライアンス(法令順守)意識を強く持ち、くれぐれも不祥事を起こさないよう要請する」(読売電子版の記事より) 庁の発足に当たっての訓示が「法律を守って不祥事を起こさないように」って……。 訓示の内容がこんなことになった理由は、読売の電子版によれば、 〈防衛省では、元次官が贈収賄事件で実刑判決を受けるなど、防衛装備品を巡る汚職がたびたび起きてきた〉 からだそうで、莫大な金が動く官庁としては、何を置いてもまず汚職が心配なのだろうな。 寝る。2015年9月分へ 目次へ
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