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独 り 言 (2015年8月分)
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2015年8月31日(月)
朝。 全身が筋肉痛。 特に太ももの裏側の筋肉とアキレス腱が、伸ばすと痛い状態。 臨時ニュースで、愛知県のコンビニ立て籠もり犯が捕まったと言っている。 そもそも立て籠り事件が起きたことそのものを知らなかったのでニュース番組で詳しく聞くと、どうやら事件は本日の未明に 起きたようだ。 犯人は「金はいらない。酒を持って来い」と言って店員を人質に立て籠ったそうだ。 (強盗とかじゃなく、酔っぱらいか?) 午後。 朝の臨時ニュースの続報。 無職の男が、なんかいろいろと嫌になって酒を飲んでの犯行だったとか。 「店員に怪我をさせてしまって申し訳ない」と反省しているらしい。 容疑者にはもちろん面識はないが、犯罪者には向かないタイプの人だと思った。 もうひとつニュース。 最近、頻発していた首都圏の鉄道火災は、やっぱり放火だったらしい。 なんだろうなあ、国民みんながイライラしているのかなあ……。 夜。 ゲストの方々にお礼メールとか、その他の事後作業。 腕の筋肉に疲れが残っているのが分かって、 (歳かなあ? ) などと…… ネットの動画配信で「がっこうぐらし」と「ど根性ガエル」を観てから、寝る。
2018年8月28日(金)〜8月30日(日)
28日(金)【承前】 5時半に出発。 山手線で品川へ、新幹線「のぞみ」に乗り換える。 シートに腰を下ろし、車内販売のワゴンが来たので呼び止める。 「幕の内弁当はありますか?」 と、聞いたら、 「お弁当の種類には限りがございますので……」 と、いかにも「ちょっと困ったお客様への対応マニュアル通り」といった口調で、慇懃に「ない」ということを伝えられる。 (「幕の内弁当」なら定番だからあると思ったんだけどなあ) と、思いつつワゴンの中を覗き込むと包みに「寿司風幕の内『万葉』」と書いた弁当が載っている。 「じゃあ、これを下さい」 と、言うと、何か困惑した口調で、 「ああ『万葉』ならございます」 「寿司風幕の内」は「幕の内弁当」のカテゴリーに入るという私の認識が間違っていたのか? それとも事前にきちんと弁当の固有名詞を調べておくのが車内販売を利用する側のマナーなのだろうか? 自分のいったい何が車内販売のお姉さんを困惑させてしまったのかを、しばらく考える。 新幹線は、名古屋、京都、新大阪を過ぎて岡山へ。 列車の乗り換え、特急「やくも」へ。 数日前に、 「予約を入れてないんですか? 『やくも』を舐めないで下さい」 と、脅されていたので、2時間立っている覚悟で乗車したのだが、ガラガラ。 ちょっと予想外。 そして列車の揺れが、ガタガタ。 もっと予想外。 車内で眠るつもりだったのに、うっかり背もたれに頭を着けていると振動で車酔いしそうだ。 仕方なく起きて、車窓からの風景を楽しむことにする。 単線の線路に、そのまま特急列車を走らせているらしく、ところどころで駅でもないのに対向車両とすれ違いのために列車 が止まる。 窓の外すぐ近くには木々が枝を広げている。 緑の山々、谷川を渡る鉄橋。 ものすごく「旅気分」。 米子駅で下車。 荷物を持ってホームに降り、階段を上がりかけたところで、何か違和感。 (なんでこんなに楽なんだろう?) リュックーは持っている。 カメラバッグもある。 布袋も持っている。 ビニール袋も……。 ……ボストンバッグを網棚に置き忘れたことに気がついて、ダッシュで戻ってバッグを手にして列車から飛び降りる。 停車時間が長い駅で、本当に良かった。 そんなこんなで米子コンベンションセンター着。 12時30分。 実に7時間の列車の旅 米子、遠い。 さっそく短いスタッフ・ミーティング。 作業開始。 途中、差し入れのパンを齧っただけで、夜の9時まで肉体労働。 作業中に左足の爪を割る。 (とっさにパッと危険を回避できなくなって来たのは年のせいか?) 白く線が入った程度なので放っておいたら、後で少し痛くなって来た。 それから午前0時過ぎまで酒を飲んで、2次会に行くという人たちと別れてホテルへ。 風呂へ入って、寝る。 29日(土) 5時半に目覚ましの音で目を覚ます。 会場行きの準備をして、7時にホテルで朝食。 8時から会場入りして自分の企画の準備。 そして9時からはスタッフとしての仕事。 スタッフ特権で開場前に3D映像上映会を鑑賞。 ドームの内側で赤青メガネを着けて観る影絵なのだが、赤と青の光で出来た影絵をメガネ越しに観ると意外な大迫力。 仕掛けが単純な割に効果が絶大なので、毎年のSF大会で人気の企画なのである。 (ちなみに今年の新プログラム「3D巨人」は、暗黒星雲賞を受賞した)。 そして「神事」。 実行委員長とホスト・オブ・オナー、そして鳥取のマスコットキャラ「とりぴー」とネギマンが神主のお祓いを受ける。 昼過ぎ。 プログラムを見ながら本日の業務の確認をしていて、崎田が同時刻に3カ所に存在していなければならないことになっている ことに気付き、急遽「崎田その2」の人を頼み、足りない分は「ダッシュ往復」で切り抜けることにする。 午後。 ピアニート公爵のコンサート。 ここで痛恨のミスが発覚。 ホールの外のホワイエにピアノを置いての演奏会だったのだが、ホールの中では同時にダンス企画が進行中。 同じホール内でディーラーズ(即売会)を行っているので、ホールの扉を閉めてしまうわけにいかない。 公爵が音漏れを気にしているのが分かる。 (そりゃそーだ) ダンス企画に音を絞って貰うように頼みに行くが、ダンスだって音が無ければ踊れない。 曲の合間に公爵が、 「ちょっと指にテーピングをさせて下さい」 と、短い休憩を挟んだ。 演奏会は立ち見が出るほどの人気で、大盛況のうちに終わってアンコールまであったのだが、終演後、 「すみません。鍵盤を汚してしまって」 と、謝られる。 観れば白鍵に血痕が点々と……。 (えっ?)と、公爵の指を見たら、爪に赤く血が滲んでいた。 (「血の滲むような演奏」をリアルで見てしまった!) と、アホなことを考えつつ、業者がピアノを引き取りに来る前に(レンタルなのだ)鍵盤の血痕を拭き取る。 後で森下一仁先生から伺ったところでは、 「演奏環境の関係で自分が思ったような音にならず、つい指に力が入ってしまった」 のだそうだ。 演奏を依頼しておきながら満足な演奏環境を整えられなかったのは、どう考えても実行委員会側のミスなので、お詫びを申し 上げる。 (本当に、申し訳なかったです) 夕方。 やっと時間がとれて、昼食を食べる。 ここで皆さんに聞いてみたい「昼食」の定義。 昼食とは、 (1)朝食の次に食べる食事のこと。 (2)昼に食べる食事のこと。 どっちだ? 昼前に起床して正午頃に「いま起きて、朝飯を食ってるところ」とか言う人がいるから(1)が正しいのだろうか? 時間がタイトだったので「レッド・ドワーフ上映会」の撤収作業をRDファンクラブの人に任せる。 撤収は、指示通りにやってくれれば出来るはずだったので、問題はないはず。 夜。 「なおらい(直会)」。 交流パーティーは、SF大会になくてはならないもの。 しかし「パーティー」と聞くと、豪華な食事を期待されてしまう。 でも、今回は米子市の協賛を受けてイベントを開催しているので、食事は地元の飲食店でというのが基本。 本格的な食事を出せないからのに「パーティー」という名称は誤解を招く。 島根とかその当たりでは、そう言った軽い食事会を「なおらい」と呼ぶらしい。 なので島根のスタッフから「なおらい」の名称が提案される。 しかし、島根以外の地域では「なおらい」とは、神事の後の食事会を指す。 会場で会った知人に、 「今朝の神事は、そういうわけで行われたわけですね」 と、説明すると、 「そういう順序だったのか!」 ま、そんなもんです、SF大会なんて。 「なおらい」の後は「小さなご飯会」。 早い話が、飲み会。 昨日と同じ店で飲んでいたら、店のベテランのお姉さんに、 「あなた、元気ねえ」 と、感心される。 2次会まで行ってホテルへ。 寝る。 30日(日) 朝。 朝食をとりにホテルのレストランに行ったら、運悪く2000年のSF大会の実行委員長と鉢合わせ。 食事の間中、時間をかけてじっくりとHPを削られてしまった。 (悪気は無いらしいが、飯食いながら他人に説教するのは、こいつのクセか?) さて、本日最初の企画は、原田実先生の講演会。 もちろん参加するつもりで、早めに他の仕事を済ませようとホールに向かう。 今日も「レッド・ドワーフの上映会」があるのだ。 でも、RDファンクラブのメンバーが手伝いに来てくれるから、その人に任せてしまえば問題ない。 昨日、撤収作業を頼んだメンバーに引き継ぎを頼もうと電話をかけると、 「原田先生の講演会を聴きたいので、そちらの会場に移動しています」。 (まあ、大丈夫か) と、本日の担当者に作業手順を教えながら上映準備。 昨日、動作するのを確認しているから、何も問題はないはず……アレ? キーボードが認識されない。 何度繰り返しても同じ。 いじくり回しあげく、このPCではダメだと判断。 代替PCを探して会場を走り回り、持って来たノパソと差し替える作業。 外したPCをしまおうとした時、箱の底に小さなブルートゥースのアダプターを発見。 差し込んだ状態だと頭の部分の数ミリしか見えないような小さな部品だが、PCとキーボードを無線で繋ぐもの。 アダプターが外れていれば、キーボードを認識しないのは当たり前だった。 どっと吹き出す汗を感じつつ、昨日、撤収作業をしたメンバーに、 「このアダプターは、外さなくてもいいから」 と、指示したことを思い出す。 どうやら「外さなくてもいい」ということは「外しても外さなくてもどっちでもいいもの」と判断されてしまったらしい。 たった一言の指示ミスで、45分間のロス。 当然、いまさら原田先生の講演会(廊下まで人が溢れる人気企画)の会場にも入れるはずもなく、自分が聴きたくて3ヶ月 がかりで準備した講演会は終了。 (なにやってんだか……) そして原田先生のサイン会。 こちらは書店側のミスで、著書が2冊しか準備できなかったという……(泣) 気を取り直して…… 「アオイホノオの裏側」。 テレビドラマ「アオイホノオ」の裏話。 興味深かったのは、DAICON IIIのオープニング動画に手塚治虫先生のキャラクターが登場していなかった件。 ドラマでも、ドラマの原作となった島本和彦先生の漫画でも、動画を観た手塚先生に、そのことを指摘されて制作チームが 「すぐに自分たちのミスに気づいた」ことになっていたのだが、実際には手塚先生に、 「出ていたものもありましたが、出ていないものもありましたよね」 と、3回繰り返しても、その意味が分からず、先生が帰ったあとで、 「あれって、手塚先生のキャラが出ていないという意味かなあ?」 ぐらいのリアクションだったらしい。 「あとで、自分も作品を制作するようになって、あの時(当時の人気漫画のキャラクターが総出演している中に自分の作品の キャラクターだけが出ていないのに気がついた時)の手塚先生の気持ちが分かるようになった」 と、赤井孝美さん。 遅いって!(笑) 3時、企画終了。(今日はなんとか昼過ぎに昼食を食べられた) 撤収作業開始。 5時過ぎに会場を出て、5時24分発の「やくも」に乗車。 (今回も余裕で座れた) 岡山で「のぞみ」に乗り換える来た時と逆のルートを辿る。(「のぞみ」でも、どうにか座席は確保できた) 午前0時を回った時刻に家に帰り着く。 ずっと割れた足の爪を庇って走り回っていたせいか、変な筋肉が痛くなっていた。 寝る。
2015年8月28日(金)
朝4時起床。 これから米子へ列車の旅。
2015年8月27日(木)
朝。 明日の米子行きの荷造り。 午後。 ニュースを見たら、ケーブル火災で山手線と埼京線と湘南新宿ラインの一部が運休したらしい。 (最近、鉄道事故が多いなあ) などと思いつつ、シャワーを浴びてもう1度ニュースを見たら、川崎駅での人身事故で、東海道線と京浜東北線が一時止まった とか。 思わず路線図を出して「止まっていない電車」を探してしまった。 今日は一体何なのだろうか? (明日は電車が止まらないと良いなあ) 荷造り再開。 足りないものを買いに行き、ついでにラーメン屋で遅い昼食。 帰宅して買って来たものをバッグに詰めたら思いの他かさばることが判明。 明日はこれを持って米子まで行かなくてはならない。 体力勝負の気がするので、早めに寝る。
2015年8月26日(水)
風邪は治ったと思っていたのだが、少しだるい。 ネットでニュースをチェック。 昨日、東横線で信号や踏切を制御する機械が故障するトラブルがあったそうだ。 午後6時半頃というから、我々がライブハウスに向かっていた時刻だな。 4時間近く運転を見合わせたそうで、そう言えば帰りに駅の電光掲示板に電車が復旧とかそんな案内が出ていたな。 今朝は今朝で、ラッシュアワーに東西線が止まったそうだ。 ローカルな話をすると、ラッシュアワーの東西線というのは都内の列車の中でも殺人的な混み方をする路線。 乗車すると、しばしば体が「不自然にねじ曲がった状態」になる。 そうした状態は駅に着いて密着した人間の体の間に隙間が空いた時に元に戻すわけだが、駅同士の間隔がせいぜい数分だから 耐えられるのであって、これが10分以上続いたら、ある種の拷問。 (よりにもよって、ラッシュアワーの東西線とは!) 乗っていた人たち、本当にお気の毒。 別のニュース。 全国の高校1年生に2学期から配られる予定の保健体育向け副読本の「女性の妊娠のしやすさと年齢」のグラフにミスがあっ たことが分かったそうだ。 問題の副読本では、妊娠のしやすさを示す折れ線グラフが22歳をピークに25歳まで緩やかに下がり、25〜30歳はさら に大きく下がる形になっていたが、根拠としているアメリカの学者の論文につけられていたグラフでは、22〜25歳がほぼ 横ばいで、25〜30歳の下がり方も副読本より緩やかだった。 〈内閣府によると、副読本作成に関わった産婦人科医から提供された論文のグラフを内閣府側が見やすく加工する際に、元の 数値からずれたという〉(アサヒ・コムの記事より) 調べてみたら、この副読本「早く出産しないと子供が産めなくなると女性の不安を煽る内容」と叩かれていたものらしい。 「内閣府側が見やすく加工する際に、元の数値からずれた」ということだが、ずれた結果が、 「(正)22歳から25歳の間の妊娠しやすさは変わらない」が「(誤)妊娠しやすさは22歳がピークで後は下がる」 これは、叩かれるだろうなあ。 たぶん内閣府がこの副読本を配った狙いは、「急いで妊娠しないと子供が出来なくなると知れば女性が若い時期に出産する」 なのだろうが、現実には「急いで妊娠しないと子供が出来なくなるのなら出産は諦めよう」の方向に向かうだろう。 私の周囲をざっと見回しても「子供を産まない人生」に、そんなに強い抵抗を示す女性はいない。 「大学を出てすぐに子供を産まないと〜」みたいなことを言われたら「じゃあ産まない」になってしまうだろう。 その辺の未婚女性に聞いてごらん「あなたは国の少子化対策とあなた個人の幸せだったら、どちらを優先しますか?」と。 問題は、若くして子供を産んだ女性に、社会(具体的には勤務先の会社)が冷たいということなのだけどな。 大学を出てすぐに出産するような女性社員を、会社がキャリア面で不利にならないように考慮し、かつ子育てのサポート体制 も整えるならば話は違うが、そんなことをしたら男性社員の方が「逆差別だ」と騒ぐだろう。 高校生用に副読本を配る予算があるのなら、そっちの対策なり教育なりに使った方が良いと思うぞ。 日本の少子化対策って、どうもダメな方向に向かっているなあ。 だって一番協力してもらわなくては困る人たちに、一番我慢を求めているのだから。 「子供を産むと、あなたのキャリア設計は台無しになり、生涯収入も激減します。さあ子供を産んで下さい」 そんなの上手くいくわけないじゃん。 昼。 「CSI」を観る。 シーズン13。 しばらく観ないうちに、チーフが変わっていた。 (ドラマ内で人事異動があったっぽい) 新シリーズの第1話なのだが、チーフの孫娘が誘拐されたという話で、リーダーの立場にあるべき人間が、終始ヒステリー状 態。 犯罪捜査のプロフェッショナルが、その技術を使って冷静に事件を解決して行くというのがこのドラマの醍醐味なので、かな り期待外れ。 (これは、このエピソードだけのことなのか?) 午後。 熱が下がらず、頭痛がして来た。 夕方。 SF大会の担当変更のことで、企画局長から電話がある。 本番は今週末。 寝る。
2015年8月25日(火)
朝。 北朝鮮と韓国、どうやら一応の和解をしたらしい。 和解の条件は、 北朝鮮は、地雷で韓国の兵士の脚を吹っ飛ばしたことに対して遺憾の意を表明する。 韓国は、地雷の件で謝罪がないことに対する報復措置としての宣伝放送を止める。 「謝れ」と言って行っていた宣伝放送を「遺憾の意を表明したから」と止めるわけだから、これは実質的に韓国の勝利か? 昼。 「エレメンタリー」を観る。 仮病を使ってベッドに寝ていたホームズが、実は仮病だということをバラして起き上がるシーン。 喋りながら微妙に変化していく声を自然に演じていた声優の三木眞一郎氏に感心する。 夕方。 服を着替えてメンサの連中と一緒に四谷へシャンソンを聴きに行く。 伴奏のピアニストが、やたらに上手。 歌が始まるまでのソロ演奏中、客席で喋り続けるおばはんグループをピアノを弾きながらときどき睨みつける。 そうだよなあ、こんないい演奏の最中に喋っている奴らが悪いよなあ。 さて、シャンソンライブハウス「蟻ん子」 出演者は、このライブハウスの経営者でもある朝吹タツヤ氏。 本日のメイン、美月ゆう氏(ドレスがすごかった) 溝渕俊介氏(素晴らしい声量の持ち主) 佐藤健太郎氏(朝吹氏の弟子らしい) 3ステージ全て聴いて外に出る。 近所のヴェローチェでお茶。 「この間の池袋の暴走車の事件で、テレビの字幕に容疑者はメンサ会員とわざわざ出した意味はなんだ?」 「別の雑誌記事だが、メンサを『秘密結社』と書いてあるものがあった。誹謗中傷も甚だしい」 「いっそ、フリーメイソンに入会しようか?」 ……などと馬鹿話。 船橋在住のメンサ会員に、 「ふなっしーの写真を見せてあげる」 と言われたので見たら、見慣れたふなっしーの隣に、ふなっしーとほぼ同じ身長の人が立っている。 「誰です、この人?」 「中の人」(←マジでサラッと言った) (^◇^)(^◇^)(^◇^)・・・ ……きっと何かの聞き違いだと思う。 (ふなっしーに「中の人」などいない!) 地下鉄で帰宅する。 帰り道で雨。 そしてなんか妙に寒かった。 (8月なのに) 寝る。
2015年8月24日(月)
朝のニュースをつけたら、神奈川県の相模総合補給廠(さがみそうごうほきゅうしょう)の倉庫で爆発事故と言っていた。 米軍施設だから軍の消防隊みたいなものはあるのだろうが、こういう場合、日本の消防車も消火活動を手伝うのかな? 非常時には消防車が中に入れる取り決めになっているのだろうか? 昼。 遊びに来た1号くんがスマホでニュースを見ていて「あっ」と声をあげた。 「冲方丁(うぶかた・とう)先生が傷害罪で捕まった」 と言う。 こっちも「えっ」と驚いてスマホの画面を覗き込むと、別居中の妻を殴って怪我をさせた疑いとかで、本人は容疑を否認して いるそうだ。 逮捕まで行ったのは、今月17日にも妻に暴力を振るって警察沙汰を起こしていたかららしい。 『天地明察』で冲方ファンになっていた1号くん、かなり驚いたようで。 「きっと間違いだ。冲方先生は悪くない」と、繰り返していた。 ネットで「冲方」をキーワードにググッたら「冲方塾」というサイトを見つけた。 「冲方丁 PRESENTS 新人クリエーター発掘企画」だとかで開塾の言葉として「起ち上がれ、若者よ!」と題した文章が掲載 されていた。 「若くなくともよい! 心さえ若ければ起つべきだ! 起つとは何だ!? 我が身を白日のもとにさらすことだ!」から この文章、ともかくやたらに「!」が多い。 同じように「!」が多い文章を書く人に、漫画家の島本和彦氏がいるが、あれはギャグだが、こっちはどうやらマジらしい。 島本氏の「!」は、相手にガラ開きの背中を見せて拳を突き上げるツッコミ待ちの「!」だが、冲方氏の「!」は、相手に向 かって拳を突き上げるような「!」。 (拳を突き上げて叫んでいる冲方さんにツッコミを入れたら、たぶんすげえ怒られるだろうな……) 夜。 新宿のLIVE WIREへ〈「SFまで10000光年」刊行記念 水玉螢之丞レトロスペクティヴ雑誌篇〉を聴きに行く。 知り合いに会ったので、 「先日、池袋で行われた同主旨のイベントは、前売り券がソールドアウトで行けなかった」 と、愚痴ると、 「あのイベントは、キャンセルが出て当日いきなり来ても入れた人もいたよ」 と、教えられる。 (な、なんだってぇっ!) 二重にショックを受ける。 本日は、故水玉蛍之丞画伯の『SFまで10000光年』(早川書房)の刊行記念イベントなので、本来は早川書房の塩澤快浩 (しおざわ・よしひろ)氏が場内で『SFまで10000光年』の販売を行う予定だったのだが、 「塩澤さんは、担当している作家が逮捕されたため、急遽、来られなくなりました」 とのことで、『SFまで10000光年』の販売は無しになった。 (冲方さーん!) 田中ゆけきよ氏の『水玉蛍之丞画業集成【雑誌編】』(同人誌)は、販売されたので、そちらを購入。 水玉画伯がイラストを描いた雑誌を片っ端から探し出してリストアップした研究書。 何しろ、雑誌のカットとかなのだ。 当然、目次に名前は載っていない。 カットそのものにもサインがないものがある。 それを国会図書館に通って、当時の雑誌を1枚1枚ページをめくって探し出し、水玉画伯の仕事場に保管されていたイラスト の原稿と照合して「これは水玉画伯の作品」と、選り出して行ったのだそうな。 プロの仕事ではない。(採算が合わないから) アマチュアならではの、ある意味「偉業」。 駆け出しの頃の水玉画伯が、エロ雑誌のカットを描いていたとは知らなかった。 (さすがは画伯、エロ本の挿絵でも、どこか上品な絵になる) とても勉強になった時間だった。 終了後の懇親会で、米魂のスタッフと顔を合わせる。 「先日のスタッフ会議、風邪で欠席だったけれど大丈夫ですか?」 と、心配される。 「実は俺も、この間『死相が出ている』と言われて……」 「あと1週間、お互いになんとか死なないように頑張りましょう」 と、励まし合う。 午前0時過ぎに帰宅。 寝る。
2015年8月23日(日)
朝。 まだ少しだるい。 ニュースによると、自衛隊の富士総合火力演習で戦車が発射した砲弾の破片が観客席に飛び込み一般見学者2人が怪我をした のだとか。 砲弾の破片が飛んで来るほど近くに、一般見学者を入れて演習を行う必要があるのか? 午後。 「メンサ・テスト合格者の会」の例会。 例によってしょうもない話をする。 終了後、軽く飲んで帰宅。 ネットでニュースを見たら、自衛隊の富士総合火力演習で戦車の履帯が外れる事故があったそうだ。 履帯って、あのキャタピラのベルトみたいな部分だよな? この演習、敵勢力に占拠された離島奪回を目的とした陸、海、空自衛隊の統合作戦のためのものなのだそうだが、そんなに すぐに壊れてしまうような戦車で、本当に大丈夫なのか? (少し心配になって来たなあ) 寝る。
2015年8月22日(土)
朝。 起きると喉が腫れている。 ここまでは、それほどのことと思わなかったが熱が上がって来たのでエスタックイブを飲む。 午後からSF大会の会議があるのだが、出かけようとしたら目眩がしてふらついた。 下手に動いて倒れるとまずいので、会議は欠席、スカイプ参加することにした。 実行委員会にその旨、連絡を入れクッションを背もたれに布団の上に半身を起こしてノートパソコンは膝の上に。 音声スカイプなので、目が回ったら目を閉じる、回復するまで横になる、ということを繰り返しつつ、なんとか会議終了。 少し眠る。 目を覚ますと7時。 (そう言えば、韓国と北朝鮮はどうなった?) と、ニュースを点けるが、トップニュースは国内の事件。 国際ニュース。 6時から板門店で、韓国と北朝鮮の政府高官による会談が行われたとのことで、どうやら砲弾の撃ち合いはひとまず回避さ れたらしい。 NHKのニュースで「北朝鮮のニュースで、韓国を今回は『南朝鮮』ではなく『大韓民国』と正式名で呼んでいた」という点 を強調していた。 (たぶん、水面下で何かあったのだろうなあ) チャンネルを回して「池上彰 今こそ伝えたい日本を変えたニュース」を途中から見る。 池上さん、私の印象では韓国がちょっと嫌い。(笑) 番組の話をする前に、参考までに日本と韓国に関する年表。 1945年 第二次世界大戦終結。 1948年 大韓民国成立。 1950年 朝鮮戦争勃発。 1953年 朝鮮戦争休戦。 1965年 日韓基本条約締結。 この辺の年表は教科書に載っているのだが、その「日韓基本条約」について。 基礎知識。 さて、1948年に成立した大韓民国政府は、日本に第二次世界大戦戦勝国として日本に賠償金を請求しようとした。 しかし、1945年に終結した第二次世界大戦に1948年に成立した大韓民国は「参戦していない」と看做され、戦勝国 に加えられなかった。 これに対する韓国側の主張。 「大韓民国臨時政府というものが存在し、第二次世界大戦に先立つ何年も前から日本と戦争状態にあった」 ただ、この「大韓民国臨時政府」なるもの、いわゆる「反体制グループ」のひとつみたいなもので、当時の国際社会において 「国家」とは認められていなかったのだよね。 そして、1965年の日韓基本条約。 上記の理由で「戦勝国に対する賠償金」という形で金は支払えないが、代わりに日本は「経済援助金」を渡すことにした。 韓国政府は(←ここ大事)この渡された「経済援助金」の大部分をインフラの整備や企業への投資に使用。 いわゆる「漢江の奇跡」と呼ばれる経済発展を遂げることになる。 上記が基礎知識。 で、本日の池上解説。 当時の韓国の政治体制は「軍事独裁体制」。 国のやることに対して、国民は口出しできなかった。 1987年 韓国民主化宣言。 これによって国民が政治に対して発言できるようになった。 池上さんよると、ここからいわゆる「反日」が激化していったそうだ。 簡単に言うと…… 1965年に日本から貰った金を、当時の韓国政府がみんなインフラ整備等に使ってしまった。 1987年に韓国が民主化し、国民が「俺、貰ってないよ」と言えるようになった。 そこで韓国の憲法裁判所が「韓国政府は日本に賠償金を請求する義務がある」との判決を出した。 ここが池上さんには納得できないらしい。 だって国際法上は認められていない賠償金なのだから。 ただ、韓国の「憲法」というものは、そもそも「韓国政府は戦前から日本と闘っていた」という話を前提に出来ているのだ よね。 だから「韓国の憲法」に従えば「韓国政府は日本に賠償金を請求すべき」は、ある意味「正しい」のだ。 問題は、その「戦前から存在した韓国政府」は、国際的に認められた「国家」ではないということ。 だから「外国」である日本に対して「戦前から存在した韓国政府として賠償金を請求する」と言っても「そんな国は存在し なかっただろう」になってしまう。 それは当然、韓国政府としても分かっているはず。 でも、裁判所に「日本に賠償を求めないのは違憲」と言われてしまったので仕方なく、 ・「経済援助金」を受け取ったかどうかは大した事ではない。 ・なぜなら大事なことは「謝罪の気持ちを籠めて賠償する」ということなのだから。 ・よって、謝罪の性質がない「経済援助金」などどうでもいいこと。 ・大事なのは「賠償金」を受け取っていないということなのだ。 ……という実りの無い主張を繰り替えさずを得ないのではないかと思う。 韓国が「謝罪、謝罪」と言うのは、単に「金」と言うと「もう『経済援助金』を渡した」と言われるからじゃないのかな? 頭のいい池上さんとしては、話を余計にややこしくした韓国の憲法裁判所に腹が立つのだろうな。 ……また熱が出て来た。 寝よう。
2015年8月21日(金)
朝。 ネットに先日の池袋の暴走事件の続報が出ていた。 〈逮捕の医師、免許更新時に「てんかん」申告せず〉という読売電子版の記事。 「違法行為」を行ったのかと記事をよく読めば、 〈昨年6月に施行された改正道路交通法では、免許の取得・更新時に運転に支障を及ぼす恐れのある病状についての申告が 義務づけられ、虚偽申告には罰則も設けられた。金子容疑者が免許を更新した当時は改正法の施行前だった〉 つまり「法律で申告が義務づけられる前に免許を更新したので、申告をしていなかった」ということになる。 だったら別に「違法」じゃないよな。 〈「意識を失ったことがある」など持病のてんかんにかかわる症状を申告していなかった〉理由は、容疑者の供述によると 「これまで突然、意識がなくなったことはなかった」から。 意識を失ったことがなかったから「意識を失ったことがある」と書かなかった。 彼が嘘をついていないのなら、これも特に問題ないと思うのだが? 事故を起こしたのは容疑者が悪かったと思うのだが、1度「悪い」と決めた相手は、悪いことじゃない行為でも、いかにも 悪いことのように書く。 その結果、問題の焦点がぼけてしまう。 これって、記事の書き方としてどうかと思うぞ。 午後。 SF大会の準備をしなくてはならないのに、体調不良が継続中。 (既にスタッフが8名、入院しているからなあ) 夜。 北朝鮮軍の前線部隊が準戦時態勢に入ったというニュース。 8月15日 北朝鮮が「韓国軍が(北朝鮮側を非難する)宣伝放送を中止しなければ、軍事行動を行う」と警告。 8月20日 北朝鮮から韓国に向けて砲撃。 韓国側からも迎撃。 北朝鮮から「48時間以内に宣伝放送を中止して全設備を撤去しなければ、軍事的行動を開始する」と通告。 北朝鮮の金正恩第1書記が、21日午後5時から準戦時態勢をとるよう命令。 8月21日 北朝鮮の朝鮮中央通信が「北朝鮮軍の前線部隊が準戦時態勢に入った」と報じる。 韓国の朴槿恵大統領も「挑発行為があれば指示を待たずに対抗措置をとるように」という指示を出したそうだ。 「放送を止めなければ攻撃する」ということは、攻撃目標は、まずは放送施設だと考えれば良いのかな? 北朝鮮が放送中止の期限としているのは、8月22日午後5時(日本時間午後5時半)。 嫌なのは、現在の朝鮮半島は南北ともに指導者の立場が盤石とは言えず、強面を演出しなくてはならない状態であること。 これ、引くに引けずに砲弾を撃っちゃうみたいなことになるんじゃないか? 「軍事行動」が、せいぜい1発撃って、1発撃ち返し、後は口喧嘩で済ませてくれるようなレベルだと助かるのだが。 なんか、風邪っぽい。 寝る。
2015年8月20日(木)
朝。 また嫌な夢を見る。 病院に電話をしようとして繋がらないという夢。 自分の潜在意識が分からない。 今日、初めて知った事なのだが昨日(8月19日)は「バイクの日」だったのだそうだ。 これに関連してアサヒ・コムに、バイクの国内の販売台数が30年前の7分の1に落ち込んでいるという記事が載っていた。 バイク業界が〈反転へのカギと位置づけるのが、若者だ〉そうで、〈若者のバイク離れの背景には、かつて高校で「バイクは 危ない」という教育が続いたことや、他の趣味などにお金を使う人が増えたことがあるといわれる〉とのこと。 昔(1980年代)は、一生懸命「運転させない、買わせない、免許を取らせない」の三無い運動を展開し、成果が上がって 若者の興味がバイクイ以外のものに移ったら、今度は「バイク業界が困るから若者をバイクに乗せよう」。 大人は、その時限りの都合で、いかにもそれっぽい理屈を言うから信用しちゃいけない。 午後。 風邪っぽい。 ここのところ見る「繋がらない電話」の夢は、喉が腫れて声が出しづらいことが原因かも。 夕方。 海外のニュース。 北朝鮮が韓国に向けてロケット弾を発射したらしい。 朝鮮半島は、いまの指導者の立場が微妙。 つまり両国の政治家が国内に対して「外の敵」を強調したい状態。 何かのきっかけで戦争になるのではないかと心配になる。 国内のニュース。 自民党が武藤貴也衆院議員の離党届の受理を決定。 安保法案に反対している若者を利己的だと批判したことで有名になった人だが、今回の離党届の理由は、未公開株を巡る金銭 トラブルの記事が週刊誌に載ったこと。 与党である公明党の山口代表からも、 「疑念が投げかけられた以上、単なる離党だけでは済まない。自らがきちんと事実を国民に説明をすることが一番求められて いる」 と言われたそうだが、その辺のところというか、武藤議員の一連の言動について、私もぜひ説明が聞きたい。 この人、いったい何がしたいのだろう? ここで楽しいニュースをひとつ。 〈農業や漁業など1次産業で活躍するロボットの開発が、国内の大学や研究機関で進んでいる〉 という読売新聞電子版の記事。 〈1次産業は担い手の高齢化や人手不足が深刻化しており、作業負担の軽減や作物の品質向上などを狙う〉 ということで、「農業用アシストスーツ」などが紹介されていた。 ただ、ひとつヲイヲイと思ったのが、読売が見出しに使っていたこれらのスーツの総称。 「力仕事スーツ」 ここはやっぱり「パワードスーツ」と呼んで貰いたいよな? 寝る。
2015年8月19日(水)
朝。 朝刊の記事。 日経が連載している〈戦後70年〉の特集。 靖国神社の今年の「みたま祭り」で、神社側が露天の出店と境内での酒宴を禁止したところ、昨年は33万人だった来場者 が、15万5000人と半減したのだとか。 神社が露天や酒宴を禁止したのは「靖国は夏休み前に大学のクラスや高校時代の友人と同窓会感覚で集まる場所」と、若者 達が交流サイトで誘い合って集まり〈騒音やトラブルといった「様々な問題が発生した」(靖国神社広報課)のが原因だ〉 という。 「みたま祭り」は、酒を飲んで騒ぐような性質のものではないのだから、トラブルの元になるような人間は締め出して んじゃないか? 「戦没者を悼む」という主旨を理解している者だけが集まって、静かに慰霊を行えば良いのだから。 昼。 安保法案は、まだ国会で揉めているらしい。 この法案の話、政治家でも専門家でもない私には、子供の頃に読んだマンガに似た話のように思える。 いじめられっ子の日本が、いじめっこの中国に殴られそうになり、 「俺には番長のアメリカさんがついてるんだ!」 それを聞いた中国は、 「アメリカ番長と揉め事を起こすのは面倒だな」 と、手を引く。 ほっとする日本。 そのアメリカ番長、最近、アイエス高校の生徒と仲が悪い。 「この学校は、俺が守ってみせるぜ」と、カッコイイことを言うアメリカ番長、子分の日本に「パン買って来いよ」と言い、 日本は「へーい」と近所のパン屋へ。 そこへやって来た日本の妹、日本国民 「お兄ちゃん、こんなことをしていたら、私たちもアメリカの仲間だと思われて、アイエス高校の連中に狙われるわ」 「お前は何も分かっちゃいねえな。アメリカさんに守って貰わなかったら、俺たち兄妹は中国にいじめられるんだぞ。それ に俺のやってることは、パンを買うことだけだ。パンを買うだけなら喧嘩じゃないんだから、別に心配することはねえよ」 しかし、そんな理屈が通じるはずもないアイエス高校の不良ども、学校帰りの妹(日本国民)を待ち伏せて、 「恨むんなら、アメリカなんかのパシリをやっているお前の兄貴を恨めよ」 と、ニタリ。 妹ピンチ!(来週に続く) さて、現実問題として「パンを買うこと(後方支援)は、喧嘩(戦争)に加わるのとは違う」という日本の理屈は、たぶん テロリストには通じないだろうと思う。 だからアメリカの後方支援を行うのなら日本がテロの標的になるという覚悟を決めて、その場合にきちんとした自衛が出来 るのか、自衛するために具体的にどうすれば良いのかという点をもっと議論して欲しいのだ。 午後。 テレビ東京で映画「トゥームレイダー」をやっていたのだが、執事のヒラリーを演じているクリス・バリーの声の吹き替えが 落ち着いた感じの低い声。 クリス・バリー(「宇宙船レッド・ドワーフ号」のリマーを演ってる人)は、もう少し高い声のイメージなのだが…… と、ウィキペディアを見たら、「トゥームレイダー」の日本語版にはDVD版とフジテレビ版とテレビ朝日版の3つがあるこ とが分かった。 それぞれが、 相沢正輝、森田順平、仲野裕。 (このうちどれだ?) と観てみるが、声で聞き分けられるほど声優に詳しくない。 番組最後のテロップで、やっと「テレビ朝日版」であったことが分かり、確認のためにもう1度ウィキペディアを見たら、 さっき「テレビ朝日版」となっていたところが「テレビ朝日&テレビ東京版」になり、日本での放映の記録に本日の放送分が 書き加えられていた。 (早い!) 夜。 NHK総合で「こうのとり」無事打ち上げ成功のニュースを見てからチャンネルをNHKの教育放送(Eテレという呼び名は 嫌いなのだ)で「スーパープレゼン選」を観る。 自閉症の動物学者テンプル・グランディンのスピーチ。 自閉症という脳の障害を持ちながら博士号を取得した女性。 彼女についての話は大学の心理学の講義で少し習った覚えがある。 そのときグランディン博士が自分のために開発した「締め付け機」というものの話を聴いたのだが、何か奇妙な器具という 印象しか持たなかった。 ウィキペディアで調べてみると「締め付け機」は原語では “Hug machine”。 これ「抱き締め機」と訳した方が良かったんじゃないか? 自閉症患者に「抱き締められている安心感」を抱かせるための器具なのだから。 「締め付け機」と言われると、なんだか拘束器具みたいだ。 それはさておきグランディン博士、「家畜が暴れる」という畜産業者にとっては重要な問題を解決するためにストレスを与 えない家畜施設を考案したことで知られている。 障害のために言語能力に問題のあった博士は、喋れない家畜が世界をどのように認識しているのかを理解できたため、家畜 の世界認識に合わせた施設を考案することか出来たのだとか。 お陰で暴れる牛を無理やり引っ張ったり、ムチで叩いたりすることなく、目的の場所にスムーズに誘導することが出来るよ うになり、畜産業の効率化に繋がったそうだ。 ちなみに、博士の脳をスキャンした映像によると、彼女は脳の視覚野に繋がる血管が通常の人より太いのだそうだ。 だから言葉を聞くと、それを言葉として認識するより先に映像として認識してしまい、マイナス面ではその事が言葉の遅れに 繋がり、プラス面では視覚的情報を細部まで細かく記憶し、解析する事が出来るのだという。 方向音痴で地図の読めない私の真逆みたいな人だ。 寝る。
2015年8月18日(火)
午前中。 部屋中を引っ掻き回してボストンバッグを探す。 そんなに広い部屋じゃないのに、なぜか旅行前には行方不明になるシャイな(?)ヤツ。 午後。 「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」を観る。 (映画版「チャーリーズ・エンジェル」の続編。 ルーシー・リューが出ているのだが、直前に「エレメンタリー」(ルーシー・リューがワトソン役で出ているホームズもの) を観ていたので、一瞬、脳内が混乱する。 「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」(2003年制作) 「エレメンタリー」(2012年制作) ルーシー・リュー、10年経っても同じ顔。 「チャーリーズ・エンジェル」 謎の男「チャーリー」の指令のもと、3人の美人探偵たちが様々な事件を解決していくという物語で、テレビシリーズは好き だったのだが、この映画は……ちょっと微妙? 3人の美女が、理由も無く突然踊り出す。 「引っ越しの最中」というシチュエーションで踊り出すので、運んでいたダンボール箱を放り投げて踊るのだ。 中身が壊れないかといらない心配をしてしまう。 セクシーな衣裳で尻を振って踊るシーンも、のべつやられると食傷してしまう。 (ああいうのは、ときどきチラッとやるから良いのだ) そんな演出の割には、扱っている事件そのものは、かなり重い内容。 精神的についていけなくなった。 謎なのは、どう見ても東洋人のアレックス(ルーシー・リュー)の父親役が、どう見ても白人のジョン・クリーズ。 (「養子」とかそういう説明があったのを私が見落としたのだろうか?) そして父親が娘の職業を娼婦と勘違いするというギャグは、必要なものだったのだろうか? 極秘事項をペラペラ喋るボーイフレンドも謎だし。 にぎやかな映画で、美女の尻も見られるけれどイマイチな映画。 たぶんもう少し続編を作るつもりだったのだろうなあ。 夕方。 ニュースによると、一昨日池袋で事故を起こした人は、やはりてんかんの持病を持っていたらしい。 池袋警察署は、容疑者が正常な運転に支障がある恐れを認識しながら運転した疑いがあるとして、容疑を「自動車運転処罰法 違反(過失傷害)」から「危険運転致死傷」に切り替えて地検に送検したという話だが、そうなると争点は容疑者が「正常な 運転に支障がある恐れを認識」していたか否かになるのだろうな。 容疑者がてんかんの発作を抑える薬を正しく服用していたならば「薬を飲んでいたので正常な運転に支障があるとは認識して いなかった」と主張することが可能になるはずだ。 夜。 SF大会のスタッフ会議。 私の本日の重要な目的は、企画に使う機材を渡すこと。 渡してすぐに帰っても良かったのだが、最後に飲み会があったので、とりあえずそこまで付き合ってから帰宅。 寝る。
2015年8月17日(月)
朝。 ニュースをつけたら、 「昨夜、池袋で乗用車の暴走事故」 と言っていた。 画面に映っているのは、ビックカメラ・パソコン館の隣あたり。 事故が起きたのは9時40分ごろだと言う。 乗用車を運転していたのは北区の医師で、跳ねられたのは板橋区の薬剤師だそうだ。 目撃者らしき男性がインタビューに答えて「大声を出して暴れていた」という主旨のことを喋っていた。 池袋では以前、脱法ハーブ(当時の呼び名)を使用していた人が、今回のように車道に乗り上げて人を跳ねる事故を起こした ことがあったから、警察もまずそっち方面を疑ったようだが、薬物検査でもアルコールの検査でも何も検出されなかったのだ そうだ。 (事故現場はよく行く場所だから、怖いなあ) と、画面を見ていたら「逮捕された男はメンサ会員」という字幕が表示された。 どっひゃあ! たぶん、会員証を免許証と一緒にサイフか何かに入れていたのだろうが、これが例えば「ロータリークラブ」の会員証とか だったら、特にテレビで報道されたりしないと思う。 やっぱりメンサは「怪しい連中」扱いか? それはさておき…… 事故現場にはブレーキ痕がなく、逮捕された医師は「居眠りをした」と言っているそうだが、乗用車が突っ込んだ歩道は、 地下駐車場を出てすぐのところ。 私は車を運転しないので、よく分からないが、地下の駐車場から狭い通路を通り抜けて地上に出るって、かなり緊張する運転 になるのではないだろうか? そういう運転中に「居眠りをする」というのは、普通に考えてあり得ないから、 1)運転者は限界まで疲労していたので地上に出て気が緩んだ瞬間に意識を失った。 2)「居眠り」ではなく、何らかの病気が原因で意識を失った。 3)「居眠り」は嘘で、実は普通に目を覚ましていて故意に事故を起こした。 ……とかかなあ? 昼。 2号くんが遊びに来る。 特に用もなかったようで、ただ駄弁ってから帰って行った。 午後。 雨の音がすごい。 米魂関係でメールとかLINEとかフェイスブックとかで連絡が来る。 こういうツールの種類が増えると、チェックするだけで大変。 夕方。 ネットの接続がおかしくなる。 繋がったり切れたりの繰り返し。 (何なのだろう、これは?) 海外からのニュース。 タイで爆発が起きたという。 テロかもしれないという未確認情報。 もうひとつ海外から。 中国の天津で起きた爆発事故の続報。 火災が発生したので消防隊員駆けつけたが、そこに多量の化学薬品がある事を知らされていなかったため、火元に普通に水 をかけてしまい、化学反応で爆発ということらしい。 (共産主義国家なので、危険物の保管場所が機密事項になっていたとか、そういうことか?) 海外では爆発事故、国内では火山が危険な状態だし、自宅の近所は車が突っ込んで来る。 安心できる場所ってないのか。 寝る。
2015年8月16日(日)
朝。 テレビをつけて今日が日曜日だと気づく。 かなりボケている。 朝刊。 政治面の〈戦後70年 検証・安倍談話〉という特集記事。 ページの真ん中にデカデカと、 〈首相支持層に不満も〉 いままで割と安倍政権寄りだった日経の記事なので、少し「アレ?」と思う。 昨日桜島の噴火警戒レベルが「4」になったと書いてある。 「レベル4」というのがどの程度のものなのか、火山の近くに住んだことのない私には分からないが、住民が避難したそうだ から、かなり危険なレベルなのだろう。 それにしても桜島のような年中火山灰を吹き出しているような火山の近くに(火口から3キロ圏内)人が住んでいるのだな。 昼食を食べてからコミックマーケットへ。 (行っても行かなくても本は買ってしまうことに気づいた) 同人誌を1冊買って帰る。 一本木先生の「せっぷん!」という漫画。 ネットに公開された内容紹介漫画には、 「いいかげん私の出て来ない本を読ませてくれよっ!!」 と、抗議する島本和彦先生に、 「読者には面白い物を共有する権利があるよっ!!」 と、言い返す一本木先生の絵が描かれていた。 ……で、この同人誌の漫画本編には、島本先生はまったく出て来ない。 つまり、島本先生が「勝った」ということか???(←チガウ!) 「せっぷん!」は、一本木先生御自身によると「ラブコメ」だそうだが、ラブコメよりもっとエロティックな印象の作品。 帰り道。 池袋でやっている「ウルトラマンフェスティバル」を覗いて行くつもりでいたのだが、ふと嫌になる。 昨日の明け方に見た悪夢が頭の中をぐるぐる回って、気分が悪くなったのだ。 (なぜだか空き地に病院のベッドが並べられていて、そこで女性が大蛇に噛まれ、慌てて救急車を呼ぶという全く意味不明の 夢だった) 「疲れてるしなー」と、そのまま帰宅する。 夜。 『BLOOD ARM』(大倉崇裕 角川書店)読了。 表紙のイラストが、紅く光る不気味な地割れと稲妻。 帯のアオリが〈頻発する地震、増え続ける行方不明者。あの山で何かが起きている〉。 そして、内容。 主人公は、ラッキーなだけが取り柄のやる気の無いフリーター。 バイトの配達の仕事で山の上の村に向かったところを正体不明の怪物に襲われ、助けてくれたぴちぴちスーツの美女によって 怪獣から世界を守る謎の組織の存在を知らされる。 そして彼は、巨大ロボットを武器に「怪獣」と闘うことになるのだった……。 ややグロめのSFコメディ? 誰だよ、この表紙のデザイン決めたの? 誰だよ、このアオリの文句考えたの? こんなに「違う」感満載の表紙を見たのは初めてだ。 (ぴちぴちスーツの美女、どこ行った?) ……そろそろ寝よう。
2015年8月15日(土)
朝。 嫌な夢を見て目を覚ますと、首と背中が痛い。 変な寝方をしてしまったみたいだ。 午後。 今日はコミケだが、ここのところ少し書籍への散在が続いているので自制。 おとなしく部屋で本を読んで過ごす。 夕方。 「山本弘のSF秘密基地LIVE 東京出張編#3」が新宿の「Live Wire」であるので出かける。 そして新宿三丁目の駅を出たところで、お約束通り道に迷う。 ここのところGPS頼りだったのだが、なぜかiPodの調子が急に悪くなってしまったのだ。 通行人に道を聞いたら、私がいま歩いて来た方向を指差される。 方向が2つ以上あったら必ず間違えるこの方向音痴能力! (正しいと思ったことは、なぜかいつも間違っている) どうにかGPSも復活し、新宿5丁目の三番街に到着。 開場30分前に店の前に着くと、すでに1名お客が来ていた。 (自由席なので先着順) 並んでいたら眼鏡をかけた人がやって来て、軽く会釈された。 (誰だったっけ?) 7時開場。 会場内のディスプレイでは、なぜか「サンダーバード」が上映中? ……ではなくて、リアルタイムで放映しているテレビを出演者が暇つぶしに観ていたらしい。 開演までまだ時間があるので、つきっぱなしのテレビを一緒に観る。 (CG使ってるなあ……) さて、なんとなく開演。 山本弘先生のお話。 タイムマシンSFの中で、レイ・ブラッドベリとレイ・ハリーハウゼンという2人のティーンエイジャーが会話するシーンを書 いて、小説家志望のブラッドベリが自分は将来、海底に眠っていた恐竜が目を覚ますという小説を書くつもりだと言うと、それ を聞いたハリーハウゼンが「じゃあ自分はその作品を映画にしよう」と言う……というエピソードにしたところ、編集者から、 「こんな会話は読者を退屈させてしまうからカットして欲しい」と言われたのだそうだ。 念のために確認してみたら、その編集者はブラッドベリの「霧笛」を読んでおらず、ハリーハウゼンに到っては存在も知らなか ったのだとか。 (当然、後にハリーハウゼンがブラッドベリの名作「霧笛」を映画化して特撮監督として本格デビュー、その後のハリウッドに 特撮の歴史を築くこととなったということも知らなかった) ……確かに、なんでもない普通の高校生2人が、ただ会話しているだけのシーンと考えたら退屈だろうな。 山本先生、 「最近では、若い編集者には『この部分は有名なこういうエピソードを下敷きにしていて』とかひとつひとつ説明している」 のだとか。 特撮怪獣系の作品が得分野の作家の担当になったのなら、ハリーハウゼンぐらいは調べて欲しいな。 ネットで検索すれば簡単に出て来るレベルの名前なのだから。 大倉崇裕先生。 本業はミステリー作家のはずなのだが、私の中では「怪獣フィギュアのコレクター」。 その先生、ワンダーフェスティバル(ガレージキットの即売会)で30センチぐらいの見事なモングラーの人形を見つけたそう な。 ン万円する代物だったらしいが、そこはお金持ち。 さっそく購入して持ち帰りニコニコと自宅の机の上に置いてみたそうだが、よく考えたらモングラーというのは巨大モグラ。 30センチサイズの「巨大モグラ」を改めて見て「これは、ただのモグラの人形と同じだ!」と気づいたのだとか。 (大倉先生のフィギュア・コレクションには、他にも「巨人のミニチュア」とか、いろいろレア・アイテムがあるらしい) トークショーの最中に、店に電話がかかって来た。 慌てて電話を持って外に出た店長さんが、しばらくして爆笑しながら戻って来て、 「日下三蔵先生から山本弘先生に『コミケで山本先生の同人誌を買い損なったから僕の分をとっておいて』だそうです」 どうやらこの店でトークショーがあることを知った日下先生が、本番中だったら確実に店内にいるだろうと電話をして来たら しい……って日下先生、何やってるんですか!(笑) トークショーの後はサイン会。 ショーの前に会場で買った本にサインを頂くわけだが、台の上に並べてある本を買おうとしたら、売り場の人に、 「崎田、スリップ抜いてこっちに渡して!」 と、声を掛けられ、よく見れば東京創元社の小浜徹也さんだったり…… 小浜さん、お元気そうで、なにより。 本日、会場で購入した書籍は計4冊。 (コミケに行かなかった甲斐がなかった) ところで、私も購入した大倉先生の『BLOD ARM』(角川書店)、店内では完売。 先生、「アマゾンでの評判は、あまり芳しくないんですよ」と言っていたから、あまり売れていないのかなあ? 早川と創元の編集者は会場に来ていたが、角川の編集者は見かけなかったので、大倉先生に、 「『僕が売ったらこんなに売れた本です』と、出版社の人に言ってみたらどうですか?」 と、囁いてみる。 サイン会も終わって、懇親会は立食形式。 カレーライスっぽい料理が美味しかった。 「っぽい」と言うのは、カレーにしては、ややハヤシライス寄りの味だったから。 つまりピリピリ味だが甘酸っぱいソースをサフランライスにかけて食べる料理。 私は辛さと甘酸っぱさが絶妙で意外な美味しさだと思ったが「カレーとしては微妙」という声もあったので、見かけと香りに 騙されず、殊更にカレーの味を期待しなければ美味しい料理だったのではないかと思う。 懇親会での大倉先生、 「原稿を書いて渡したけど、原稿料を受け取った覚えのないものがいくつがあるみたい」 とか、あいかわらず能天気なことを言っていた。 「面倒くさいので、いちいち調べていないけど」 だそうだ。 この人は、育ちが良さがにじみ出るような純真無垢な人なので、ときどき少年を相手にしているのと錯覚してしまう。 今夜、久しぶりに会って驚いたのは「あれ? 覚えているより背が高い」だった。 私のイメージの中で、大倉先生、いつのまにか中学生ぐらいの男の子になっていたようだ。 「ジュウシマツは元気ですか?」 と、聞いたら、 「年を取って、だんだん数が減って行くんですよね」 と、悲しそうな顔をしていた。 ジュウシマツという鳥、私もむかし飼っていた。 但し、私は部屋にひとつ鳥カゴを置いて。 大倉先生、部屋をひとつ鳥カゴにして。 (金持ちのやることは、すごいのだ) この間、友成純一先生が酔いつぶれてトークショーの本番に来なかった話をすると、 「え? そんな自由なことをしても良いんですか?」 って、ヲイヲイ! 「友成純一は、1人で十分ですから」 と、慌てて止める。 (どうしたら、ここまで無垢な心のままに、40代になれるのだろう?) と、少し妬ましい気持ちになった。 11時半まで飲んで、さすがに終電が心配になって来たので店を出る。 来た時に会釈された眼鏡の人の正体がやっと分かる。 「Live Wire」の常連だった。 それで見たことがあったのか。 「今日は、うっかりリュックで来てしまったので、本を4冊も買ってしまいましたよ」 と言うと、 「私なんか、今日はイベントをハシゴして両方で本やグッズを買ってしまいました」 (なんか、よく顔を合わせる理由が分かったような……) 帰宅。 郵便受けに入っていた新聞の見出しが、 〈天皇陛下「深い反省」〉 〈追悼式で初の言及〉 だった。 (今日は、終戦記念日だったな) と、思い出した。 寝る。
2015年8月14日(金)
午前中。 ネットの最新話無料配信で「がっこうぐらし」の第6話を観る。 あまり書くとネタバレになってしまうのだが、 ヒロインが顧問の教師にラジカセを渡そうとする。 後輩から「先輩」と声をかけられる。 衝撃音と共に「先輩」という呼び名に強い感動を覚えるヒロインの描写。 ……という一連のシーンの演出に「考えたなあ!」と感心した。 夕方。 今日が空想小説ワークショップの日であることを思い出して慌てる。 なぜかペンケースが見当たらず、仕方が無いので途中の無印良品で調達。 本日の授業は「ライトノベルの特徴」と「パーソナリティーとキャラクターの違い」等。 「とても内省的な若い男性の主人公が、複数のさまざまな色合いの魅力的な女子たちに、かまわれ続ける」 という構造で小説を書くと、ライトノベルになるそうだ。 主人公に適した人物には、 ・共感型(読者と等身大の共感を得られやすい平凡なタイプ) ・憧れ型(読者に憧れの対象として見られヒーロータイプ) の2種類があるそうだが、ライトノベルの主人公には「共感型」が多いようだから、ライトノベルが読者としてターゲットに 考えているのは「とても内省的な若い男性」なわけか。 (つまり、ライトノベルが売れるということは、「とても内省的な若い男性」が増えているということか?) 放課後。 いつもの「大馬鹿地蔵」で飲み会。 最近、仕事(タクシー運転手)を辞めたというK山さんからタクシー業界の裏事情を聞く。 どうやらタクシー業界は「大量に人材を雇用する」という方法で優秀な人材を見つけ出す方式を採っているらしい。 だから採用はされるものの選ばれた優秀な人材以外は「生き残れない」職場であるらしい。 ぶっちゃけ日本のタクシー運転手は「なるのは簡単だが続けるのはとてつもなく困難」だという話。 逆に、イギリスでは「タクシー運転手になるのはものすごく困難」という方式を採用しているそうだ。 イギリス方式の方が良いような気がするのだが、タクシー運転手の適性を持った人材を探し出すのが困難なので、日本では、 大量採用大量解雇(書類上は「自主退職」になるようだが)方式を採っているという話。 雇用が安定していない職場が多いと経済も安定しないので、こういう現状は国益に鑑みて好ましくないな。 赤ワインを2本空けて帰宅。 鏡で見たら舌が紫色になっていた。(笑) 寝る。
2015年8月13日(木)
今朝は涼しいと思ったら、外が雨っぽい。 久しぶりに観た「まれ」は、主人公の一家が謎の人物からの攻撃を受けているという展開。 なんだか訳が分からない。 (「ケーキ職人への夢」はどうなった?) 午後。 ニュース。 中国の天津で大規模火災が起きたそうだ。 天津と言えば……天津飯? 「天津飯はどこが天津か?」というクイズがあって、答えは「上に乗っているものではなく、飯の部分が天津産の米を使って いたから」という話を聞いた時は、軽く「へぇ!」だった。 (もちろん、こんなものを考えたのは日本人) あと「天津」で思いつくもとの言えば……天津甘栗?(これもなんか日本っぽいネーミングだが) 私の「天津」に関する知識はこの程度なので、素直にネットでググる。 ええと…… 現在、天津に居住している日本人は、訳2400人。 「トヨタ自動車」や「大塚製薬」などの日本企業の工場も多く存在している。 (大塚製薬というのは、ポカリスエットを作っている会社だよな?) その他、「イオンモール天津TEDA」が事故の影響で営業を停止しているそうな。 たぶん日本経済にもこの事故の影響がなんらかの形で出るのだろうな。 夜。 NHKのニュースで、サントリーがキャンペーン用に作った賞品のオリジナルトートバッグのデザインに盗用疑惑が出たので 一部のデザインのバッグを賞品から取り下げたと言っていた。 問題は、このバッグをデザインしたデザイナーが、例の東京オリンピックのエンブレムをデザインしたのと同じ人であったということ。 (有名デザイナーが、何をやってんだか) 寝る。
2015年8月12日(水)
今日は、坂本九の命日だ。 午前中からSF大会関係の作業。 初めて行く場所だったので、たっぷり道に迷い、10分ほど遅刻。 「なぜ一本道で迷う?」 と聞かれたが、方向が2つ以上あれば間違えるのが方向音痴。(ドヤァ) 単純作業だが多い、紙の折り目に筋をつける作業でついに指の皮が剥けた。 隣で作業しているのんのんちゃんに、 「指は大丈夫か?」 と聞いたら、こちらに指を見せてニッコリ。 あらかじめテーピングしてあった。 (賢い!) 「なんか『ビューティフルドリーマー』の世界だ」 と言い出す人がいて、ややホラーな気分に。 結局、夜の7時頃まで作業。 軽く飲んで帰宅。 寝る。
2015年8月11日(火)
午前中。 1号くんから電話。 話があるというので、家に呼び、そこから5時間ほど「話」に付き合う。 20代の悩み相談。 1号くんに「がっこうぐらし」というアニメを勧められ、ネットに公開されていた第1話を観る。 主人公は女子高校生。 年齢から見て言動が幼な過ぎる気がしたが、 (最近のアニメではこういうキャラが流行りなのかな?) などと思いつつ視聴を続ける。 主人公が所属している部活は「学園生活部」。 校内に合宿しているらしいが、合宿して何かをするのではなく合宿そのものが部活動であるという部活。 (なんじゃ、そりゃ?) 授業中の教室に「部で飼っている犬が行方不明になった」と飛び込んで来る後輩。 (こいつ、授業は?) 授業時間中のはずなのに部活動をやっている園芸部。 (だから、授業は?) ……で、ラストで、これらの(?)の内容が回収されるという仕組みの叙述トリックが仕込んであった。 ある意味「量産型のいい加減な設定のアニメ」の「いい加減な部分」を逆手に取ったトリック。 ところで…… 自然災害の時にはよく学校が避難所となるが、帰宅できなくなった被災者の中に避難先の学校に通学している生徒がいた場 合、その子はやっぱり「校内から通学」することになるのだろうか? 夕刊。 九州電力の「川内原子力発電所1号機」が再稼働することになったそうだ。 とりあえず、福島の原発事故のようなことは二度と起きて欲しくないな。 寝る。
2015年8月10日(月)
朝。 体調が良くない。 昨日の帰り道から具合が悪かったのが本格化。 今日は家から出ない方が良いようだ。 朝刊(日経)に目を通す。 総合・社政治面の記事。 〈安保法案 理解求め苦心〉 〈自衛隊活動の範囲や後方支援を巡っては、時の政権の裁量の余地が大きいことが改めて浮き彫りになり、国民の不安につ ながらないよう政府・与党は苦心している〉 という内容。 時の政権の裁量。 例えば「自衛隊が核兵器を運ぶ可能性」。 中谷防衛大臣は「法文上は排除していないが、政策上は想定していない」という答弁をしているが、素人である私などは、 「政策上、想定していないことなら、法文上も排除しておけよ」 と思う。 こういうところが、一般の国民に分かりにくい。 高村副総裁は、9日の松江市での講演で 「非核三原則を持った日本が運ぶことはあり得ず無意味な議論で不安をかき立てることはやめてほしい」 と言ったそうだが、「あり得ない」と断言するほど「やらない」ことが決まっていることなら、なんでそれを法文に明記して おかない? そして、もうひとつはいわゆる「徴兵」について。 7月30日での首相答弁では、 「徴兵制は憲法18条が禁止する『意に反する苦役』に該当する。明確な憲法違反で、全くありえない」 と述べているのだが……という話。 記事では触れていなかったが、今年6月19日の衆議院平和安全法制特別委員会で、石破地方創生担当大臣は「兵役 は苦役のような発想が国際的には異様だ」と発言。 この人は、2002年にも国会で、徴兵制について「意に反した奴隷的な苦役だとは思わない」と言っている。 要するに「徴兵制が憲法18条違反かどうか」については、自民党内部でも意見が割れている状態。 裁判員制度の時にも「裁判員の仕事は苦役ではない」で、あっさり片付けられた前例があるし、「私は兵役を苦役だと思わ ない」という総理大臣が出て来たら、こっちもあっさり行きそうな気がする。 昼。 体調がかなり悪化。 ぐったりしたままテレビを点けていたら「妖怪大戦争」(2005年製作の映画)が始まった。 両親の離婚で都会から鳥取の田舎にやって来たひ弱な少年が祭りで「麒麟送子」に選ばれる。 どうやら村しきたりにおける重要な役割であるらしいのだが、なぜだか祭り関係者が誰もその詳細を教えてくれない。 (まともに祭りを継承して行くつもりなら、これはあり得ない話だ) で、少年はいじめっ子から聞かされたいい加減な情報を元に「天狗山」を目指してバスに乗るが、そこで超常現象に遭遇。 自宅に戻ってしまう。 その後、妖怪に誘い出されて再び山へ行くことになった少年は、そこで加藤保憲と闘うことに……。 加藤保憲は「帝都物語」に出て来る架空の魔人。 作った人たちが楽しみ過ぎて、わけの分からない映画になってしまったという感じ。 「誰が」「何の目的で」「何をしようとして」「何が起こり」「どういう結果になった」 が、こんがらがっている作品。 午後。 かなりぐったりと寝ている。 ときどき起きて水分補給。 夜。 「未来世紀ジパング 池上彰の注目国SP」を半分寝ながら観る。 今回取り上げられたのは「レバノン」。 戦果で都市を破壊された中東地域では、日本の戦後復興に関心が寄せられているのだという話。 池上さんは、中東・アフリカ地域に関心が強い人のようだ。
2015年8月9日(日)
今日もSF大会のスタッフの仕事。 田園調布で印刷物のプリントアウト&チェック。 1時間か、せいぜい2時間で終わる作業だと思い、手伝いに行く。 初めて行く場所なので、駅前で待ち合わせ。 駅の近くの道路に托鉢僧が立っていた。 暑いからだろうが、バッグからペットボトルを取り出して、飲みながらの托鉢。 思わず一句。 托鉢僧 ペットボトルの 水を飲み ……そのまんまだ。(笑) 托鉢僧、無言で時々、持っている鐘をチリンと鳴らす。 でも、誰も近くに寄らない。 じれたようにまたチリン。 さらにまた…… 何度もチリンチリンと鳴らすので、少々うるさい。 托鉢は修行なのだから、もう少し落ち着いた気持ちでやって頂きたい。 さて、近所の会社の会議室をお借りして、SF大会の印刷作業。 まず、ドライバをインストール。 必要なファイルを開こうとしたら、熱暴走したのか、途中でシャットダウン。 アイスノンをお借りして、PCを冷やす。 作業を再開したものの、しばらくしてまた停止。 今度はデータ量が多過ぎて、処理し切れなくなったらしい。 おまけに、プリントアウトしたものをチェックすると印刷が変。 (企画タイトル名が印刷用書式の文字数制限にひっかかったらしい) そんなこんなで、止まったり動いたりの機械を相手に7人がかりで格闘。 昼の時から始まった作業が、どうにか終わったのは夜の7時過ぎ。 会議室をお借りした会社は、社長のご趣味だとかで壁の時計が「となりのトトロ」1時間ごとにトトロのテーマ曲がオルゴー ルで流れる。 トトロが流れる度に「えっ、もうこんな時間?」となるわけで、トトロがトラウマになりそう(^^; 作業が終わった頃には、疲れるわ、腹も減っているわ。 近所の店に買い出しに行って会議室で食事をすることになる。 (当然、酒も入る) 4つの店に手分けして買い出しに行った結果かなり大量の料理が机に並んでしまったのだが、さすが7人がかり、胃袋の中に 見事に消えた。 このとき既に時計は11時過ぎ。 電車の時間があるので急いで後片付けをして撤収。 7人分の皿を大特急で洗う。 終電で帰って、寝る。
2015年8月8日(土)
本日はSF大会スタッフ会議。 早めに行って会場近くのガストで昼食をとる。 会議は13時半からだったが13時20分頃になって「東海道線が止まって、一部のスタッフが停車した車内にいるらしい」 という連絡が入って予定が少し変更になった。 あとでそのスタッフに聞いたら「電車が止まってはいけない場所で停車してしまった」というアナウンスのあと、車内の明か りが消えて、しばらくそのまま待たされたのだとか。 「エアセクション」付近で電車を停車させてしまったらしく、先日の京浜東北線の例があるので念のため点検することにした のだが、点検のため電源を切ったので車内の明かりが消えることになったらしい。 列車が停止していた時間は、せいぜい10分程度だったそうだが、京浜東北線の騒ぎがあったばかりなので、明かりが消えた 車内にいた身としては、かなり不安な気持ちになったと言う。 ところで「エアセクション」という場所は、そこに列車が止まると必ず架線が切れるものなのか? それとも「架線が切れる場合もある」程度のものなのか? もしも架線が切れる危険が相当に高いものなのであれば、その部分の線路に色を塗るとか何か目立つようにして、事故を防ぐ ような対策を取るべきじゃないかな。 そういう対策を取っていないところを見ると、エアセクションに電車が停止して架線事故が起きるというのは、よほど不運な 場合に限られるのだろうか? さて、会議。 プロジェクターの明るさの件でドタバタ。 会場固定の「明るいプロジェクター」が使えなくなったというのが発端。 レンタル機材のプロジェクターだと暗過ぎるかも知れないので、機材をプロジェクターからモニターに切り替えるという話に なり、50インチモニターの設置とか撤去とかの話でさんざん揉めた挙げ句、念のため「暗い」というプロジェクターの明る さを聞いたら「3500〜5000ルーメン」だと言う。 (十分じゃね?) 「暗い」とか「明るい」とかの抽象的な言葉を使って議論をしても、あまり意味がないことが分かる。 無駄に疲れた。 帰りに飲み会。 最近、ビールを飲むと酔う前に満腹なってしまう。 歳のせいで食が細くなったのかも知れない。 なので、ひたすらにワインを飲む。 2次会まで参加して、帰宅。 寝る。
2015年8月7日(金)
猛暑日の連続記録を更新中なのだとか。 夏だから暑いのはしょうがないのだが、頭がボーッとするのは困るな。 朝刊に、この間「櫻井翔&池上彰の教科書で学べない戦争」で見た海軍の特攻艇「震洋」そっくりの船の写真が載っていた。 〈木製特攻艇部隊の悲劇〉という記事で、船は陸軍海上艇進(ていしん)戦隊の通称「マルレ」という特攻艇だそうだ。 つまり、同時期に海軍と陸軍で同じような物を同時に開発していたということらしい。 平時なら笑い話で済んだかもしれないが、戦況の悪化する1943年末頃からの話だと言うから笑えない。 こんな無駄なことをやっていたから負けたんじゃなかろうか? 記事には東洋大の西川良光教授の言葉が引用されていた。 「木製で簡単に作れるからと、実践で使えるかろくに検証せずに大量に投入し、戦果はほとんどなかった。若者の愛国心を利 用した無謀な作戦」 そしてこの特攻隊の生き残りである中溝二郎さんの言葉も。 「意味のない作戦で、戦友はむざむざ死んでいった」 当時、中溝さんは18歳。 作戦に選ばれたのは15歳〜19歳の若者たちだったそうだ。 特攻隊を「意味がなかった」と言うのは、死んで行った特攻隊員たちを貶める事になる。 だから特攻隊を「意味がなかった」と言ってはいけない。 →従って「特攻」という作戦を考えた者たちの責任を追及するな。 ……という大変に都合のいいことを言う奴らがいるが、 特攻隊を「意味がなかった」と言っても、死んで行った特攻隊員を貶める事にはぜんぜんならない。 「特攻という作戦を考えた人間がダメ」は「特攻隊員はダメ」とイコールにはならないからだ。 (ここを故意に混同させようとする狡い大人がいるから、要注意) 観ていないのでよく知らないのだが「永遠の0」という映画には「神風特攻隊のことをテロリストだと語るマスコミ関係者」 というのが登場するらしい。 私の子供の頃は、日教組全盛期であったが、その時代の日教組教師たちでさえ「特攻隊員が悪い」とは言わなかった。 もう1度言う。 「特攻という作戦を考えた人間」と「特攻隊員」は、まったく違う人間。 「特攻という作戦を考えた人間」がクズだったとしても「特攻隊員」がクズだったことにはならない。 「特攻隊員」が立派だったとしても「特攻という作戦を考えた人間」が立派だったことにはならない。 「特攻という作戦を考えた人間」が、立派な「特攻隊員」を無駄死にさせたクズなのだ。 昼。 本日の「エレメンタリー」は、謎解きよりも、ホームズの薬物依存との戦いがテーマ。 違法薬物を使用する人間は、日本では「処罰」すべき者だが、アメリカでは「治療」すべき者。 「薬物依存」は病気なので、これはアメリカ的対処が正しいと思うのだが、日本ではそういう考え方はまだ主流になっていな いようだ。 「脳(=考える器官)」が病んじゃっている人間に「薬物使用が悪い事は考えれば分かるのだからやめろ」と言っても、脚の 無い人間に「走れ」と言うのと同じで、無理。 (「走らなければ処罰すると言えば、脚が無くても走るだろう」とか思うか?) 脚のない人間を義足や車椅子でサポートするのと同じように、薬物依存患者にも精神的なサポートが必要だと思うのだがな。 夜。 NHKの夜7時のニュース。 最近のトップニュースが、軒並み「お天気の話」というのは、どうしたNHK? 他に伝えるニュースはないのか? 日本はそんなに平和なのか? 散歩がてら1号くんたちのアパートへ行く。 コンビニで酒を買い、3人で夕食&飲み会。 一緒に「アイアンマン3」を観る。 今回は、主人公が自分がパワードスーツの「依存症」ではないかと悩むようになったという設定。 またも「依存症」。 アメリカ人は「主人公は依存症」という設定が好きなのか? さすがハリウッド。 特撮が派手だが「どこまでがCGだ?」と、つい意地の悪い目に観るようになってしまった自分の心が哀しい。 (CGの技術が発達して、こういう「マスクを付けたヒーローのアクション」は撮りやすくなったのだろうな) 物語。 まだ戦争で人質になり苦労する以前の、チャラい金持ちだった頃の主人公が、美女をベッドに連れ込み、ダサイ「オタク」を コケにした。 時は流れて、若気の至りのツケがまわりまわって、またも地球が大ピンチ。 合衆国大統領とガールフレンドが同時に誘拐されてしまい、どっちを助ける、主人公? 危機一髪で、スーツがいっぱい、花火がパーンでハッピーエンド。 で、「アイアンマン4」に続く? ……いいんじゃないか? 観ていて楽しかったし。 帰宅。 自宅と、隣町(徒歩5分)の1号くんのアパートから戻って来るだけで汗だく。 夏はまだまだこれから。 寝る。
2015年8月6日(木)
原爆忌。 NHKでは式典の中継が流れていたが、他の民放で式典の映像が流れていたのは1局だけだった。 昔は式典中は、どこのチャンネルでも平和公園からの中継だったように記憶しているので、 (最近では、平和祈念式って視聴率が取れないのかな) と、思う。 さて、その民放のニュースは、東京オリンピックのエンブレム盗作疑惑騒動で、「似ていないし、商標登録されていないもの だから問題ない」という日本のデザイナーに対して、ベルギーのデザイナーが「私の著作権を侵害している」と反論して来た という話。 但し、日本の著作権の専門家によると「著作権の侵害には当たらないだろう」とのこと。 理由は「単なるアルファベットの文字を加工しただけのもので、デザインとは言えない」からだそうだ。 (確かに “T” の字を縦に真ん中から切って上下を入れ替えただけだものなあ) でも、それを言ったら東京オリンピックのエンブレムの方も「デザインとは言えない」ということになるんじゃなかろうか? 午後。 どうでもいいが、暑い。 自宅の冷房器具は、扇風機1台と、壊れたクーラーのみ。 クーラーは25年前に買ったやつで、吹き出し口のごく一部からかろうじて冷風が出ている状態のもの。 東京がこんなに暑くなったのは、臨海地域の開発で海沿いに高いビルが衝立のように並んだからだと思う。 海風が吹かなくなって、熱い空気がアスファルトとコンクリートで出来た街の上に溜まる。 そこに昼間人口15,576,130人が詰め込まれ、ビルに地上に地下道にと重なって動いているのだから、どう考えたって 涼しくなりようがない。 夜。 ようやく日が落ちたので、家の外へ。 気温はまだ高いものの、照りつける太陽がないだけまだマシ。 (地球温暖化が進んだら、東京は地価都市化するんじゃないかな) 冷房の効いた定食屋に避難したらテレビで原爆の日の特集をやっていた。 被曝直後の広島で撮影されたという写真が2枚だけ残っていたのだとかで、これを画像処理して3DCG化、さらにはアニメ ーションにして、当時の動きを再現していた。 不鮮明な白黒フィルムから、3Dアニメーションまで作ってしまう最近の技術はすごいものだ。 当時は、国民の士気を下げる写真の撮影は禁止されていたのだとかで「この写真は近所の川で現像した」と説明されていた。 川の水で現像と言うのは変だから「この写真の現像作業に近所の川の流れを使った」が正しいと思う。 デジカメ世代の人のために少し詳しく言うと、フィルム写真の現像作業には「現像」「定着」「洗浄」という工程がある。 川の水で出来るのは、このうちの「洗浄」の作業。 流水を使って、現像液と定着液を洗い流すのだ。 ナレーション原稿を書いた人がフィルムを使った写真の現像作業に詳しくなかったのだろう。 写真を撮った人は新聞社だそうで、たぶん今の若いマスコミ関係者が写真にそこまで詳しくないとは思わずに「現像(作業) は近所の川でやったんだ」とか言ったんじゃないかと想像する。 こころに引っかかったこと。 被爆地で怪我人を集めてトラックに乗せている軍人がいたそうだ。 そこへ小さな女の子が来て乗せてもらおうとした、すると軍人は「女子供は後だ!」と女の子を怒鳴りつけて追い払ったのだ とか。 「兵隊になれる若い男が優先」だそうで、「なぜ国民を守るために戦っていたはずの日本の軍人に日本国民が悪感情を持って いたのか」に対するひとつの回答だな。 この軍人の頭にあった「国を守る」が「国民を守る」ことではなかったのは確か。 女の子を怒鳴った軍人は「俺が国を守る大事な仕事をする兵隊候補を助けようとしている時に、自分個人が助かりたいなどと いう極端に利己的な考えでトラックに乗ろうとした女の子」に対する激しい憤りを感じたのだろうと思う。 「国を守る」という話をしている時に、相手と私のイメージしている「国」が違っている気がすることの多い今日この頃。 私は、国の要は国民だと思っている。 国家体制が破壊されても国はなくならない。 フランス革命とかがそうだ。 国土を失っても取り返すことは出来る。 ポーランドや、イスラエルの例がある。 でも、国民がいなくなったら、復活のしようがない。 だから、後々に国民を産んでくれたかも知れない女の子を助けなかった、その被爆地の軍人は、私の基準ではアウト。 家に帰って、寝る。
2015年8月5日(水)
日経朝刊1面のコラム〈春秋〉が、例の武藤貴也議員のTwitterで、「『戦争に行きたくない』は極端な利己的考えである」と 要約され得る不用意な発言を行った件に関連して、武藤議員のブログを引用して批判していた。 〈「基本的人権の尊重は日本精神を破壊した『主犯』だ」「生存権であっても制限されるもの」……。目まいがする〉 日経の読者が主に経済界の人であり、安倍人気の根がアベノミクスの成功の可否にかかっていることを鑑みると「春秋」氏は 経済界を通じて安倍さんに「さすがにこいつはクビにした方が良いんじゃね?」と進言したいという思惑を持っているのでは ないかと妄想してしまう。 さて、その武藤議員。 その発言を読めば読むほど、この人の考え方は、いわゆる「陰謀論者」に近いと思えて来る。 (1)世の中はうまくいっていない。 (2)それは「悪者」のせいだ。 (3)俺以外の人間はだまされているのだ。 これが「陰謀論者」の基本的セオリー。 武藤議員のTwitterでの発言。 「利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ」 「安全保障関連法案が成立しても戦争に行くことはないのに、間違った情報に基づいて若い人たちが誤解したり、だまされた りりしていることがあると思う」 (1)世の中はうまくいっていない。(利己的個人主義が蔓延している) (2)それは「悪者」のせいだ。(戦後教育のせいだろうと思う) (3)俺以外の人間はだまされている。(若い人たちが誤解したり、だまされたりしている) さて、ここで質問。 いま日本国内で、本当に「利己的個人主義が蔓延」していますか? 東日本大震災の時のことを思い出して欲しい。 あのとき日本人はみんな「利己的個人主義」に基づいて行動しただろうか? 私は、すごく助け合っていたと思うのだが。 世界標準から考えて、現在の日本人のモラルは、むしろ高いと思う。 自宅の近所を見ても、道路にゴミを捨てる人が少ないから、道は非常にきれいだ。 「利己的個人主義」なんか、ぜんぜん蔓延していないのだ。 ひとつの考え方に賛成の人もいれば反対の人もいる。 これは民主主義国家ならば当たり前のこと。 反対している人は「モラルが低い」わけでも「だまされている」わけでもなく、ただそういう考え方の人なのだ。 そんな基本的なことも分かっていない人が国会議員をやっているということが問題。 武藤議員は、もっと自分に向いている職業に転職した方が、当人にとっても社会全体にとっても良いのではないかな? 昼。 やたらくしゃみが出る。 季節は外れの花粉症かと思い、アレルギーの薬を飲む。 ドラマ「エレメンタリー」を観る。 軍事機密を知っている人物が記憶力を失い「アルツハイマー型認知症」と診断される。 しかしホームズは、患者は認知症ではなく毒物によって故意に脳の機能を損傷させれらたのだと気づき……。 「ドウモイ酸 」という毒物。 初めて知ったよ。 怖いね。 ムラサキイガイには気をつけよう。 午後。 東京オリンピックのエンブレムの盗作疑惑事件。 ベルギーのデザイナーによる美術館のロゴは商標登録されていないので法律上は問題ないそうだ。 それは別に良いのだが、エンブレムのデザイナーが「まったく似ていない」と言っていたのには、ちょと疑問符。 だって見た感じ、どう見てもそっくりなのだ。 「見た目は良く似ていますが、専門的な目で見ると違うデザインと判定されます」なら納得できるんだけどなあ。 夜。 「クローズアップ現代」は〈「誤診」される認知症〉。 認知症ではないのに認知症だと誤診された患者が、去年1年間だけで3500人もいるという話。 昼に「エレメンタリー」を見ながら、 医者が認知症でない患者を認知症と誤診するなんて、有り得るのか?) と、思ったのだが、実際にいるのだね。 夕食後。 くしゃみが止まらず、頭痛までし出した。 「これは花粉症ではない」と気がついて、風邪薬を飲む。 エスタック・イブ。 よく効くのはいいが、眠くなるのが副作用。 本日の「歴史ヒストリア」は、「天皇のそばにいた男 鈴木貫太郎 太平洋戦争最後の首相」。 鈴木貫太郎というのは、二二六事件の時の侍従長。 「君側の奸」と見なされて青年将校らに重傷を負わされたが、妻たかの「とどめだけはどうか待って下さい」との懇願により 一命をとりとめ、後に首相となって昭和20年8月の御前会議でポツダム宣言受諾についての昭和天皇の聖断を仰いだ人物。 当人は侍従長、妻のたかは昭和天皇幼少時の養育係と、夫婦して天皇の近くに務めたのだそうだ。 日本史の授業で「青年将校らが目指していたのは天皇親政だった」と習ったのだが、こういうどう考えても天皇と仲の良さそ うな人を殺害して、天皇が自分たちの味方に付くと思ったのだろうか? (たかは、事件後すぐに宮中に連絡を入れたそうである) 事件の重大性が違うから、比べることはナンセンスかも知れないが、血気にはやった若者が単純に正義を信じて突っ走った という点で、武藤議員の失言騒動と近いものを感じたな。 ……風邪薬のせいか、意識を保っていることが難しくなって来たので、寝る。
2015年8月4日(火)
朝刊の1面トップが、 〈カメラ生産 完全自動化〉 〈キャノン、国内工場で〉 〈製造業、熟練工不足に対応〉 熟練工の代わりにロボットを使うらしい。 中国や台湾などの海外での労働力の減少や人件費の高騰などに対する対応なのだとか。 国内の人手不足→海外へ→人件費高騰→ロボットによる自動化 と、そんな流れかな。 SFドラマ「宇宙船レッド・ドワーフ号」は、事故に遭って300万年後に目覚めた主人公が、人類滅亡後の世界で、人間の 作り出したアンドロイドやミュータントの棲む宇宙を彷徨うという話だが、人口が減り、その分ロボットが増える未来は既に 現実のものになりつつあるな。 さて、ネットのニュース。 自民党の武藤貴也衆議院議員が、Twitterに、 「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら 彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここま でまん延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ」 と書き込みをしたそうだ。 早い話が「自分が戦争に行きたくない」というのは個人的な理由だから、「いつも個人より国家を優先して考えている意識の 高いオレ」と比べるとダメだという、いかにも「最近、政治の勉強なんかしちゃってるオレって、スゴクね?(ドヤァ!)」 な若者に有りがちな、ちょっとイタイ発言。 (「戦後教育のせいだろうと思う」って、本当にネタじゃなくこんなこと言う人がいるんだ) これが案の定、 「自民党議員が『戦争に行きたくない』という主張を『極端な利己的考えだ』と言った」 と、要約されて大炎上。 言葉の力で人心を動かすプロであるべき政治家が「自分の言葉がどのように要約されて伝わるか」に神経を使わずに書き込み をしたという時点で、どうしようもない。 安保法案に反対する立場の野党は大喜びだろう。 「自民党議員が『戦争に行きたくない』と言った若者を批判した」→「自民党はやっぱり若者を戦争に行かせたいんだ」 私が野党関係者のブレーンなら、「さっそく、これをプロパガンダに使いましょう」と進言するだろうな。 昼。 暑い。 出かける用事があるのだが、自宅の扇風機の前に居ても暑いので、炎天下に出たら死ぬんじゃないかと思う。 午後4時近くになって、ようやく外に出る。 「リブロ跡地」に行ったら青いリブロのロゴが赤い三省堂のロゴに変わっていて、あとは書棚までそのまんまの状態で営業し ていた。 完全な「居抜き」。 但し、営業しているのは地下フロアの地下鉄改札側から見て手前の方のスペースだけで、奥の方に行ったらシャッターが閉ま っている。 そのシャッターの前で学生らしき青年が案内のために立っているのだろう店員に「参考書の売り場はどこですか?」と聞いて いたが、店員はたぶん西武百貨店の店員なのだろう「あちらの方で三省堂が営業をしておりますが、そこで参考書を扱ってい るかどうかは分かりません」と、私が客ならガッカリするような返事をしていた。 リブロには、ちゃんと専門の案内係がいたのだが。 そしてもしも東武百貨店の案内係だったら、三省堂に参考書売り場が無い場合は、向かいのジュンク堂を案内するんじゃない かな? 前に「その商品でしたら、西武百貨店の3階にある○○売り場でございます」と東武の案内係に教えられ、あまりの詳しさに 笑ったことがある。 (これで「とりあえず、まず東武で聞いてみよう」という習慣が出来たのだから、結果的に店は損をしていないと思う) 確かに三省堂には書籍の検索機も置いてあるのだが「人間がやった方が良い仕事」も大事にしようよ。 さて、その三省堂で買った本。 『池上彰に聞く どうなってるのニッポンの新聞』(池上彰 東京堂出版) 『ニュースの大問題』(池上彰 さくら舎) 奥付を見たら、『どうなってるのニッポンの新聞』の方は、2015年6月30日、初版発行。 『ニュースの大問題』の方は、2015年6月16日、第1刷発行。 同じ人が同じ時期に同じテーマ(マスコミの裏話)で書いているのだから当たり前だが、内容が重複する部分も多いのだが 『どうなってるのニッポンの新聞』の方は、タイトルの通り、主に新聞の裏話、『ニュースの大問題』の方は、主にテレビや ネットのニュースの裏話が書かれている。 個人的に「ヘえ!」だったのは、『ニュースの大問題』に書かれていた。 〈在日朝鮮人・韓国人というのは、日本の国籍がないから、ずっと差別されつづけ、新聞社でもテレビ局でも一切採用されな かった〉 という話。 人権問題だという理由で、採用するようになったのはここ最近のことらしく、 〈だから(新聞社やテレビ局の)中堅から上には、在日の人は1人もいない〉※()内は崎田が補足 のだとか。 これはトリビア! ここからは、崎田個人の勘ぐりだが、ネットに流布する「テレビ局は在日に支配されている」というデマの出所は、ひょっと するとこの「以前は差別されて採用されなかった在日朝鮮人・韓国人が、新聞社やテレビ局で採用されるようになった」こと を面白く思わない人間なのではなかろうか? 夜。 武藤議員のTwitterでの発言の件で続報。 思った通り、SEALDsが、 「安倍総理大臣は法案について戦争をしないためのものだと説明しているが、このような投稿があるとやはり戦争をするため の法案なのではないかと思ってしまいます」 と、コメントしたそうだ。 やっぱりね。 「武藤貴也は、実はSEALDs側の工作員だった」と言われたら、信じちゃうかも。(笑) 9時から日本テレビで「櫻井翔&池上彰と知る教科書で学べない戦争」というのをやっていた。 まずは「特攻隊」の話。 いまの学校の社会科の教科書は、11冊中「特攻隊」について記述しているのは4冊だけという、ちょっと驚きの話。 理由は「特攻隊」についての解釈が分かれているので教科書会社が掲載をためらうからだそうだ。 (否定すると右翼がうるさく、美化すると左翼がうるさいとか、そういうことかな?) さて、その特攻隊。 戦況の悪化に伴い、ベテランパイロットが次々と戦死。 技術がなくても出来る、ただ敵艦に墜落するだけの「特攻」が計画された。 予定命中率(あくまでも「予定」でこの数字)は、わずか11%。 しかし1度「特攻」が行われてしまうと「これまでの死を無駄に出来ない」という理由で中止できなくなったのだと言う。 成功しないのが分かっている作戦で命を落とした特攻隊員(20代の若い兵士たちだ)が、ひたすらに哀れ。 生き残った特攻隊員が「下命だった」と言っていたが「特攻隊員は自ら志願した」というのは大本営の嘘か? それとも「形の上では志願だったが実質的な下命だった」という意味か? そこは、もうちょっと突っ込んで欲しかった。 そして「真珠湾攻撃」。 「日本軍が真珠湾を攻撃したのは、パレンバン(インドネシアの都市)の油田を手に入れるのを米軍に邪魔されないため」と いうのは、確かに教科書には載っていなかったかも。 私の心に一番引っかかったのは、パレンバンに行かされた普通のサラリーマンの話。 彼らは訓練を受けた兵士ではなく素人の一般人だったが、石油採掘機械の操作とメンテナンスを行うために技師が戦地に送ら れたのだとか。 兵士として送られた訳ではないから〈徴兵〉ではないし「技師が技師の仕事をするのは、憲法18条で禁止される〈苦役〉で はない」という解釈をすれば、現行憲法下でも、こうした「戦地への一般人の派遣」は十分に行えるのだよな。 そして折角手に入れたパレンバンの油田だが、米軍に補給路を断たれ、次第に日本には石油が届かなくなる。 「じゃあ日本の側も米軍の補給船を攻撃すれば良かったのでは?」 というのは、素人でも考えつく作戦だが、当時の軍の評価は点数制で、補給船を沈めても3〜5点しか貰えなかったのに対し 空母や戦艦を沈めると50点。 これが昇級やら後々の年金やらに響いて来るから、軍人が補給船を狙う作戦に積極的にならなかった……って、本当か? (だとしたら、意外なところに敗因が……) ところで…… いま、安倍さんが国会で「自衛隊の役割は後方支援だから戦闘に巻き込まれる可能性は低い」みたいなことを盛んに言ってい るわけだが「後方支援の補給船は狙われない」の根拠はなんだ? まさか「だって日本の海軍は補給船を狙わなかったのだから、外国もきっとそうだろう」じゃないよな? 寝る。
2015年8月3日(月)
朝刊の総合・社会面の見出し。 〈磯崎補佐官、きょう参院委招致〉 安全保障法案に関して「法的安定性は関係ない」と発言した首相補佐官だ。 問題の失言は地元・大分市での講演の際のものらしいから、たぶん気の緩みからついうっかり本音を言っちゃったということ なのだろう。 (一応、出て来て「ゴメンネ」して終わりにする予定かな?) 昼。 2号くんが来たので、ピザの出前をとってやる。 (ネットのデリバリーって、楽過ぎて怖い) 一緒にテレビで映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」を観る。 交通事故で頭部に大怪我をした少年が、幽霊を見る超能力を身につけるという話。 原作は読んでいない。 劇中で「1990年代」という設定の風俗が、どうみても1960年〜70年代頃のファッションだったのに少し笑った。 劇中での「現代」は、どうやら映画が公開された2006年の設定のようだが、一緒に観ていた2号くん、画面に映る風景 相当に昔の話だと思い込んでいたようで、驚いていた。 ロケ地は広島県竹原市忠海らしい。 2号くんは、自分が生まれ育ったた池袋と大学のあった新宿以外の町は知らないので「屋外に設置された汲取式のトイレのあ る住宅」をてっきり戦前か何かの風景として見ていたっぽい。 世の中が全部、自分の生まれた土地と同じだと思うのは、常識が狭くなっていけないな。 番組を見終わって少し話をしたのだが、平成生まれの2号くんがイメージする「昭和」が、戦前も戦後も全て一緒くたになっ ているのに気がついて、 「戦前と戦後は近代と現代という違う時代区分になるし、1960年代と1980年代では風俗が全く違っている」 ということを、3時間以上かけて説明する。 夜。 磯崎補佐官の件で続報。 謝罪はしたが辞任はしないと言ったそうで、またしばらくこの件で揉めそう。 どうして日本の総理大臣は、こんな不要な発言をする人を補佐官にしておくのだろう? 補佐どころか、完全に足を引っ張ってるじゃん。 寝る。
2015年8月2日(日)
朝刊。 日経のコラム「春秋」に、 〈あの戦争をめぐる映画やテレビドラマが目立ち、書店にも戦争本があふれる8月である。(中略)ともすれば強いられた自 己犠牲を美しく描いたり、アジアでの日本人の振るまいを都合よく解釈したりする傾向も見えるから用心した方がいい〉 という文章が載っていた。 よくマスコミは左翼だと言う人がいるが、私はマスコミが右翼だの左翼だのというポリシーを持っているとは思わない。 実際、戦時中の朝日新聞なんかは軍部ベッタリの右翼的記事を書いていた。 その方が新聞が売れたから。 戦前から戦時中:右翼的な記事を書く 戦後しばらく:前の時代の反対の記事を書く ここ20年ほど:そのまた反対の記事を書く マスコミの大半は、時代の流行に無責任に乗っているだけだと思っている。 日経のコラムがこういうことを書き始めたということは、そろそろ「右翼の反対の反対の反対」が流行り出す時期なのかな? 夕方。 SF乱学講座。 暑いので早めに会場に行き、ロビーで涼んでいたらそこへ同じ受講生がやって来る。 K場さん、私を見つけるなり満面の笑みを浮かべて近づいて来た。 「いやー、崎田さんに会えて良かった」 普段、こういうことは言わない相手なので全身で警戒する私。 K場さんのセリフを要約すると、 「イベントに行ったら土産に果物を貰ったのだが、食べたくないから貰って欲しい」 この暑いのに、生ものを持って2時間の講座を受講し、さらに懇親会に出席すると、帰宅する時刻は…… なので、お断りする。 「でも、うちは冷蔵庫ないし……」 と、K場さん。 「うちにもありません」 と、私。 「いやあ、でも……」 ここで押し切られたら、負けである。 そこへ通りかかるもう1人の受講生。 「彼にあげて下さい!」 と、とっさにそちらを指差す私。 K場さん、太陽のような笑顔で受講生を手招き。 「これはとても美味しい○○で……」 と言うK場さんの声を背後に聞きつつ、私はトイレに行く振りをしてその場を離れる。 あとでK場さんに聞いたら、 「彼が受け取ってくれて本当に良かった。あの果物は、いらないと言うのにイベント主催者に無理やり渡されて山梨から持って 帰って来たんだけど、今日はもう食べたくなくて……」 というような話を聞く。 なんか果物の食べ放題のイベントの土産が果物だったのだとか。 イベント主催者も余らせたら処理に困るからなのだろうが、季節と相手の移動距離を考えたら断っている人にまで渡さなくて いい土産ってあるよな。 (K場さんから渡された受講生の方は、懇親会を欠席して果物を持って帰ったらしい) 「彼は果物を貰って喜んでいたようだ」とのことだから、みんなが幸せになれて本当に良かったと思う。 さて、本日の乱学講座。 タイトルは、アイヌの歌人・違星北斗の言葉の「悪用」について。 講師は、違星北斗研究会代表の山科清春氏。 違星北斗というのは、大正から昭和の初めに活動した、アイヌの歌人。 アイヌの誇りと魂の叫びを歌に詠み、多くの同族に勇気を与え、自覚と団結を促した人なのだそうだが、私は知らなかった。 後で他の受講者にも聞いてみたが「知らない」という人が多かった。 〈違星北斗の言葉の「悪用」〉というのは、違星北斗の言葉の意図をねじ曲げ、自分の勝手な主張(アイヌ民族を否定する内 容の主張らしい)を「アイヌ自身がそう言っていた」という形で引用する人がネットに増えて来たという話。 違星北斗という歌人、知らない人の方が多い人物だと思う。 知られている人の話なら「あの人がそんなことを言うなんて変だ」と気づくが、知られていない人の話だと「こう言った」と 言われれば「そういう人がそう言ったのか」という反応になってしまう。 簡単に言うと、歌人の詠んだ数多くの短歌の中から1首だけ抜き出し「彼はこういう歌を詠んでいる。これは彼は私の主張通 りの考えを持っていたという揺るぎない証拠である」とやるわけだ。 で、そのそもそもの発端が小林よしのり氏の漫画であるらしい。 あの人はどうも、付け焼き刃で身につけた知識を知識不足のままに自己流に解釈して、下手に分かりやすい漫画という形で、 世の中に広めてしまう傾向があるよな。 (ちなみに小林よしのり氏の主張とは「アイヌ民族は同化を望んでいた」だそうだ) 確かに、『違星北斗遺稿集』に見られる、 〈近頃のアイヌは、シャモヘシャモへと模倣を事としてゐる徒輩も亦続出して(中略)これらの贋シャモ共は果たして幸福に 陶酔してゐるであらうか?〉 〈吾、アイヌ! そこに何の気遅れがあらう。奮起して叫んだこの声の底には、先住民族の誇まで潜んでいるのである〉 などという文章を読む限り、日本人に同化する(=贋シャモになる)ことを北斗が望んでいたとは到底思えない。 ※シャモ アイヌ民族が、いわゆる「日本人」を指す時に使用する蔑称。 この文章を読んだあとで「北斗はアイヌ民族の日本人への同化を望んでいた」派がよく引用するという、 〈はしたないアイヌだけれど日の本に生まれ合わせた幸福を知る〉 という歌を見ると、全く違う意味に取れるな。 講座は会場の終了チャイムが鳴るまで延長されて行われた。 山科氏の熱気を感じたが、悲しむべき事に私の側に違星北斗に対する知識もなければ、小林よしのり氏の漫画の存在も知らな かった。 懇親会後の帰り道。 幸か不幸か電車に乗り遅れたために、反対行きの電車を待つ山科氏とホームでお話させて頂く機会を得た。 山科氏、関西の方だそうで、アイヌとは全く関係ないらしい。 それが『コタン―違星北斗遺稿』という1冊の本をきっかけに、違星北斗の研究にのめり込んで行ったのだというから、魂の 熱さの部分で、北斗と何か通じ合う部分のある人なのかも知れない。 家に帰って、寝る。
2015年8月1日(土)
朝刊(日経)の記事。 〈内部告発サイト「ウィキリークス」は31日、米国安全保障局(NSA)が少なくとも2006年ごろから日本の内閣、 日本銀行、財務省などの幹部の盗聴を試みていたとして、米政府の関連文書を公開した〉 まあ、やってるだろうなあ、とは思う。 別の記事。 週末に付いて来る朝刊のおまけ「NIKKEI プラス1」に、 〈正しく言える? 誤りがちな日本語表現〉 という特集が載っていた。 「間が持てない」を「間が持たない」と誤るなど、間違いやすい日本語表現の特集。 〈正答率高いのは今どきの若者〉 だそうで。 〈一方、一番間違いが目立ったのは50〜60代〉 「今どきの中年」は、日本語が怪しいらしい。(笑) 午前中。 2号くんが来る。 「昨日、『永遠の0』を観たか?」 と聞かれたので、 「観なかった」 と答える。 「特攻隊について資料になりそうな話が出て来る映画かと思って観たが、そういうのはなかった」 と言うので、 「原作の百田さんは『探偵ナイトスクープ!』のライターなので、話を上手く盛り上げて西田局長が泣くような物語(※)にす るのは得意だが、きちんとした資料に基づいた事実の積み上げみたいなものは期待しても無駄なんじゃないか?」 と答え、『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』(山本弘 東京創元社)の巻末にある参考文献に特攻隊に関する 資料がいくつか紹介されているからと、そっちを勧めてみる。 ※西田局長が泣くような物語 「探偵ナイトスクープ!」は、一般人から募集したネタ「子供が自転車に乗れるようになった」程度の「事件」を、演出と シナリオで盛り上げて映像化するバラエティ番組。 映像を観た「西田局長」こと俳優の西田敏行氏が、ハンカチを握りしめて涙を流すシーンが毎回の見せ場となっている。 午後。 SF大会のスタッフ会議で青山へ。 表参道の駅から会場まで徒歩8分。 もちろん道に迷うので徒歩20分近く。 駅の自販機で水を買って行ったから良いようなものの、熱中症で倒れるかと思った。 他の参加者もやって来たが、 「途中で昼食をとろうにも、食事をする場所すら無い」 と、会場の立地が不評。 「オシャレなビストロがいくつもあるじゃない」 と、女性スタッフ。 (オタクはオシャレなビストロなんかに入ったら、死んでしまうんです!) 会議の議題は場所取り。 「ここはうちの企画で使いたいからどいてくれ」 「あんたの企画は会場の外でやれ!」 などと白熱した話し合いが行われる。 まあ、これも風物詩。(笑) 会議終了後に軽く食事でもしようかと会場近くの店を探したが、メニューの価格を見て「どひゃー!」となり、赤坂見附へ 移動。 普通のチェーン店に行って食事。 地下鉄で帰宅して、寝る。2015年7月分へ 目次へ
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