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独 り 言 (2015年6月分)
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2015年6月30日(火)
朝。 差し当たって、咳は治まったので医者へ行くのはやめる。 ニュースで「箱根山の噴火警戒レベルが3に引き上げられた」と言っている。 新たな噴気孔の周辺に火山灰が積もり、噴石が飛び散っていることが確認されたとかいう話を「ふーん?」と聞いていたら、 「噴石の大きさは最大で直径30センチほど」 こんなのが降って来たら、頭割れちゃうな。 昼。 テレビデ「ミッシングID」という映画を観る。 出だしは青春映画っぽいバカ高校生の日常。 主人公の悪友はIDカードの偽造で小遣い稼ぎをしている、普通の子が付き合うにはちょっとアレな感じの奴。 ある日、パーティーで酔いつぶれてガールフレンドの家の庭で裸で寝込んでしまった主人公、翌朝、父親に叱られる。 「鍛えてやる」と二日酔いの状態で無理やり格闘技の稽古をさせられるが、これがちょっと普通じゃない感じ。 「父親が息子を鍛えてやっている」にしては、やり過ぎな感じ。 おまけに母親には「1週間の外出禁止」を命じられてしまうのだ。 そして主人公は、偶然、自分の写真が「行方不明児リスト」に掲載されているということを知る。 「じゃあ、自分の両親は?」 ……ストーリーを簡単にまとめると、高校生が宿題をしようとしてネットで情報を集めていたら国際スパイの争いに巻き込ま れ、ID偽造の技術を持つ友人の助けと、育ての父が密かに仕込んでくれていた格闘技の力を使って逃亡劇を繰り広げるとい う話。 「ありがちな青春映画」っぽい出だしに騙されて、そういう気で観ていたら、いきなり「ママがとっても強かった」。(笑) ぜんぜん期待せずに見始めた割には、意外に面白かった。 午後。 新幹線の中で男が焼身自殺を図ったというニュースが流れた。 当人が死亡したのは本望かも知れないが、巻き込まれて亡くなられたという乗客のご婦人、本当にお気の毒。 たまたま問題の列車にカメラを持った記者が乗り合わせていたというTBS、ここぞとばかりに「スクープ映像」を流してい たが、あんまりやると品がないよ。 謎がひとつ。 自殺した男は、上半身は焼けてしまったがズボンのポケットに「免許証のコピー」を入れていたのだそうだ。 私は免許証というものを持っていないのでよく知らないのだが、免許証って普通は本物を持ち歩くものじゃないのか? なんでコピー? 何かのために、一応コピーも持って歩くものなのか? 夜。 アマゾンから『幽霊なんて怖くない』(山本弘 東京創元社)が届く。 「BISビブリオバトル部」シリーズの第2弾。 図書館からの要請で「戦争本」をテーマにしたエキシビションをやることになった「ビブリオバトル部」のメンバー。 事前合宿で、大きな家に住んでいる主人公の自宅に泊まる事になり、その夜「怖い話」をテーマにしたビブリオバトルを行う と…… ちょっとした怪談? 幽霊とは、愛する人が死んで二度と会えなくなってしまう恐怖が生み出したもので、幽霊それ自体が怖いのではないという、 山本先生の持論が展開される。 あまり書くとネタバレになってしまうが、SFマニアの幽霊がヒロインに、 「伊藤計劃さんなら、こっちで新作書いてるよ」 と言うシーンは、将来を嘱望されながら若くして亡くなった実在のSF作家への山本先生の思いが伝わって来た。 さて、ダブル主人公のこのシリーズ、合宿で男性主人公が紹介したのは『生活保護ーー知られざる恐怖の現場』(今野晴貴) というノンフィクション。 2011年の生活保護不正受給件数は、被保護世帯149万8375世帯中3万5568件。 つまり、2.37%に過ぎない。 しかも、その多くが単なる申告ミスだと言う。 その数字を踏まえた上で、生活保護受給者を減らそうとするあまりに、窓口職員が行う「水際作戦」についてが書かれている らしい。 例えば、生活保護を申請しに来た人に、申請書の書類を渡さない。 申請書を窓口へ出しても「忘れ物ですよ!」と呼び止めて無理やり返そうとする……。 こういう話を読むと、経済的理由での無理心中や餓死が報じられた時の、役所のお決まりの公式回答、 「○○さんは、相談には来たものの申請をしないで帰った」 が、ホラーに感じられる。 確かに「怖い話」である。 そして、もうひとりの主人公、女性主人公が紹介したのは『時間の種』(ジョン・ウィンダム)に収録された「強いものだけ 生き残る」。 事故で食糧が不足した宇宙船の中。 船内に1人だけいた女が、自分は妊婦だから2人分の食糧が必要だと主張し、事故死した船員の食糧をよこせと言う。 船長がこれを拒絶すると…… 割とストレートなホラー。 そして合宿も終わり、いよいよエキシビション。 「戦争本」についてのビブリオバトルが開始される。 ここで部長が紹介する本が『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ』(マクスウェル・テイラー・ケネディ)。 本の紹介がてら、部長によって特攻隊についてが説明されるという展開。 「ほとんどの特攻機は、敵艦にたどり着く前に撃ち落とされています」 これは、私は別の人にも聞いた事がある。 特攻は、かなり成功率が低かったのだ。 そして、そんな特攻がなぜ行われたのかという説明が、分かりやすかった。 「ベテランのパイロットがほとんど戦死していて、パイロットが足りなくなっていたってことですね」 「それまで飛行機に乗ったことのない人を召集して、パイロットにしなくちゃいけなかった。(中略)体当たりするだけなら、 とりあえずまっすぐ飛びさえすればいい」 なるほど。 技術の未熟なパイロットでもなんとか可能な攻撃方法を「特攻」以外に思いつけなかったから、成功率の低さに目をつぶった ということか。 それなら分かる。 ……と、このシリーズ、物語を読むというより雑学が増える楽しさの方が大きい小説なのだが、私が個人的に面白かったのは ライトノベルのヒロインについての話。 つい最近、空想小説ワークショップで「萌え」についてを習ったばかりなので、興味深く読んだ。 ライトノベルのヒロインは「バカな女」と「清純(含ボーイッシュ)な女」がウケるのだという説。 そうなると「頭のいいビッチ」である峰不二子タイプの女は、ラノベのヒロインとしてはダメなのか? もうひとつ、登場人物たちが暇つぶしにやる「王宮のささやき」というゲームの説明に、やたらページが割いてある。 ストーリー的には、あまり必要ない気がしたが、今後のシリーズの伏線かな? 本の好きな人なら、読んで損をした気にはならない1冊だと思う。 特に中高生にお勧め。 寝る。
2015年6月29日(月)
朝。 ニュースをつけたら、 「先週土曜日に台湾のイベントで起きた爆発事故は、演出用のパウダーによる粉塵爆発が原因のようだ」 と言っていた。 テレビの画面を見たら、イベント会場は屋外。 粉塵爆発というのは、空気中に高密度で舞っている粉塵に何かの火が引火し、粉塵から粉塵へと次々に燃え移って起こるもの だと思っていたので、 (オープンスペースで粉塵爆発?) と、意外に思ったが、よく聞くと、このイベント「カラーパウダー・イベント」と言い、色をつけた膨大な量のコーンスター チを客席に向かって撒くという演出が行われていたのだそうで、事故当時の映像を見ると、ステージからパウダーが撒かれた 直後に爆発が起きている。 つまりオープンスペースだが、舞っていた粉塵は高密度の状態だったわけだ。 漫画やアニメで言葉だけは有名な「粉塵爆発」というものを初めて実際の映像見たのだが、爆発音と共に撒かれたパウダーが パァッと光る感じ。 コーンスターチ、意外な危険物。 いま調べたら、粉塵爆発の原因となる「粉塵」として、まず「石炭の粉」、これは分かるとして「アルミニウム粉末」。 アルミは金属だから燃えないような錯覚に陥っていたが、危険らしい。 この「カラーパウダー・イベント」というもの、最近の流行だとかで、日本でも行われているらしい。 消防の方の安全基準とか、どうなっているのだろうね? 国際ニュース。 ギリシャの経済危機。 そもそもは、ギリシャが国家の赤字額について嘘をついていたのが2009年の政権交代でバレた。 で、EUがギリシャに「金を貸す代わりに緊縮政策をやれ」ということになった。 でも、ギリシャ国民が「もう十分貧乏だ。これ以上緊縮とか、死ぬわ」みたいなことを言って猛反対。 選挙で反緊縮政策を掲げる政党が圧勝。 選挙公約なので緊縮政策をやめる。 EU「だったら貸した金を返せ」。 ギリシャ政府「国に金がないので、国民は預金を下ろさないように」とATMを閉める。←イマココ 金がないと言えば、東京の新国立競技場。 建てる事にはしたものの、300億円ほど足りないらしい。 理由は、屋根にやたら金がかかる斬新なデザインを採用したからなんだそうだが、その足りない300億円は、誰が支払うのだろうか? 東京都庁の時も思ったのだが、どうして公共の建物を普通の形にしないのだろう? 税金を使って作る建築物のデザインは「使い勝手」を追求したものにして貰いたいのだよな。 「なんだこりゃ?」は、東京モード学園だけで十分。 午後。 咳が止まらないのと胃が痛いので、部屋にいる。 明日もこの調子だったら医者に行こう。 夕方。 ニュースで「体に棒のようなものが刺さった白鷺が発見され、保護しようとしたが捕獲できずにいる」と言っていた。 鳥だから、飛んで逃げられると捕まえられないらしい。 (ドローンを使って上から網を落としてみたらどうだろう?) 夜。 「クローズアップ現代」で、人手不足解消のために知的障碍の人を雇用した企業の試みというのが紹介されていた。 文字が読めない従業員のために写真で仕事の説明を書いた紙を壁に貼り、状態に合わせた機械を使用することで作業上の問題を解決。 ただ、全ての企業がすぐに同じことを出来るかと言えば、それは難しいだろう。 これはたぶん、日本社会の今後の課題。 寝る。
2015年6月28日(日)
午前中。 百田尚樹氏が「文化芸術懇話会」で「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」と発言し、問題になった後にツィッ ターで「ギャグで言った」と釈明した件について、またツィッターでつぶやいたらしい。 「本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞」 だと。 自民党が火消しでやっきになっている時に、ガソリン投下してどうする? 百田尚樹という人は、バラエティ系の放送ライターなのだそうだ。 テレビのお笑い番組なら、多少過激なことを言って問題になっても、結果的に視聴率が取れれば「勝利」なところがある。 問題は、政治家を巻き込んでそれをやったら、笑えないということ。 (なんかなあ、自分の立場を認識していないんじゃないかな、この人?) 昼。 SF大会のスタッフに電話。 昨日の昼頃に着信が来ていたのでかけ直したのだが通じなかったのだ。 「なんか用ですか?」 「いや、昨日の会議に来なかったから」 「あ、忘れてた。すいませーん」 「いやあ、大丈夫ですよ。ただ、崎田さんの担当する企画の時間帯が分からなかったので、他の企画の時間が決まらなかった というだけで」 現在、行っている作業はタイムスケジュールの作成。 「他の企画の時間が決まらない」ということは、ぜんぜん作業が出来なかったという意味になる。(^^; (とりあえず、スライディング土下座の練習でもしておこうか) 午後。 メンサ・テスト合格者の会の例会。 でも時間帯的にこの例会時間中に見たいテレビ番組があるのだよな。 (録画予約をしておけば良かったのだが、コロッと忘れていた) スーパー・アクロバット裏技を使って、例会中に番組を観る。 『幻解!超常ファイル』「超古代文明スペシャル」の再放送。 「古代マヤ文明が宇宙人によって作られた」とかいうトンデモ説が産まれた理由が興味深かった。 中央アメリカ大陸にやって来たヨーロッパ人によって、マヤの遺跡が発見される。 この時は素直に「原住民の文明はすごいな」と思う。 その後、原住民たちがヨーロッパ人によって支配されるようになり、皮支配民である原住民は社会の底辺に追いやられる。 「原住民=底辺の劣った人種」という認識が一般化される。 改めてマヤ遺跡が研究される。 「目の前にいる底辺民のイメージから考えて、こいつらの祖先にこんなすごいものが作れたはずがない」と考える。 でも、遺跡は実在する。 「原住民に作れたはずのないものが存在する」→「だから原住民とは別のもの(宇宙人とか)が作ったに違いない」となる。 番組は、超古代文明という妄想には、それを考えた者たちに都合の良い歴史を作り出してしまうという危険性を孕んでいると 語る原田実先生の言葉で締めくくられていた。 (NHKの教養番組が原田実をまとめに持って来るとは!) ……と、そっちの方に驚いてしまったぞ。(笑) 例会終了後、軽く飲んで帰宅。 寝る。
2015年6月27日(土)
【承前】 朝の5時に力尽きて(笑)カラオケ店を出て帰宅。 昨日のワークショップのノートをまとめ、朝刊を読んだら、毎度お馴染み百田尚樹氏が、また失言騒動を起こしたらしい。 ネットのニュースサイトの情報も合わせて読んだところによると、百田氏は「文化芸術懇話会」の講師として招かれた席で 「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」 とか、 「あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば(沖縄県民も)目を覚ますはずだ」 とか、かなりいらんことを言ったらしい。 「文化芸術懇話会」というのは、ネットの「産経ニュース」によると、〈安倍首相支持の勉強会〉だそうで、当然、自民党の 議員が多数出席していた。 出席者の中にはも、 「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」(大西英男衆院議員) 「日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」(同上) とか、言う人もいたそうだ。 (政治家が表側からマスコミに喧嘩を売るなんて、バカじゃね?) さらにバカだと思ったのは、この件に関する百田氏のツィート。 「報道陣は冒頭の2分だけで退室したのに、ドアのガラスに耳をつけて聞き耳してるのは笑った。しかし、正規の取材じゃな くて盗み聞きを記事にするのは、ルール違反だし、卑劣だろう!」 「正規の取材じゃなくて盗み聞きを記事にするのは、ルール違反」って…… 日本はいつから北朝鮮だ? 将軍様に「これは記事にしてよろしいでしょうか?」とお許し頂いたことしか記事にしてはいけないのなら、広報官がいれば 十分なわけで、マスコミが存在する意味はない。 百田氏、同じツィートで「ギャグで言った言葉を切り取られた」と「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」等の発言に ついて釈明しているわけだが、彼自身の真意であるはずのツィートがこの発言。 要するに、 「俺らに都合の悪いことを書くマスコミは潰せと言ったのはギャグだが、マスコミは俺らが正規に許可したことだけ記事にす るというルールを守れ」 ということなる。 繰り返すが、マスコミには「正規の取材じゃない内容を記事にしてはいけない」などというルールはない! こんなルールがあるのなら、世界中のマスコミが「北朝鮮は地上の楽園。将軍様は立派なお方」としか報道できないことにな ってしまう。 この件で、誰が一番喜んでいるのかと言えば、たぶん民主党議員。 「自民党の〈安倍首相支持の勉強会〉が、勝手に自爆してくれた」 と、いまごろ万歳三唱しているのではなかろうか? 午後。 眠る。 最近、徹夜が翌日に響くようになって来たなあ。 夕方。 「文化芸術懇話会」での失言騒動についての続報が入っていた。 佐藤勉国対委員長が「文化芸術懇話会」の代表を務める木原稔青年局長らを国会に呼び出し、 「首相の応援団が後ろから鉄砲を撃ってどうするのか」 と、苦言を呈したという。 そうだよなあ。 確実に国会運営の足を引っ張る形になっているものな。 国会対策委員長が怒るのは当然。 ちなみに、安倍さん自身は、6月26日の特別委理事会の質疑で、発言者の処分について、 「党の私的な勉強会だ。発言をもって処罰することがいいのか」 と否定的な見解を示している。 ……と、ここまで書いたところでさらに続報。 自民党が「文化芸術懇話会」代表の木原稔・党青年局長を更迭する方針を固めたそうだ。 いわゆる「トカゲの尻尾切り」なんだろうが、懇話会でやばい発言をした当人である大西英男議員とかの処分はどうなるのだ ろう? 自民党のこういう「問題が起きたら若手に責任をなすり付ける」体質って、のちのち問題になって来ると思うな。 だって確か大西さんて、前にもセクハラ野次で問題になった人だよね? このオヤジが「俺は失言しても、責任を取らされるのは若手の連中だから大丈夫」とか思っているのだとしたら、今後もトラ ブルを起こすと思うな。 第1次安倍内閣の時に問題になった「安倍さんは身内に甘い」という欠点が、改善されていない気がするぞ。 寝る。
2015年6月26日(金)
雨。 朝刊にJAXAが2020年代前半に計画している月の南極に着陸させる予定の無人機についての記事が載っていた。 月の次は、火星かな? 午後。 SF大会の企画のために入手した資料映像を観ていたら「愛國戦隊大日本」の映像が出て来た。 1982年にダイコンフィルムが制作した8ミリ映画。 噂はさんざん聞いていたが、本物を観るのは初めて。 内容は、東西冷戦を揶揄した戦隊ヒーローもののパロディ。 思想洗脳を狙うロスケ集団「レッドベアー」から日本を救うために、戦う愛國戦隊大日本。 その戦い方はと言えば、例えば敵の戦闘員をお色気で騙して酒を飲ませ、多額の請求書を突きつけるといったコントみたいな ものとか。(笑) (請求書を見せられた敵は「資本主義は怖い」と逃げていく) まあ簡単に言うと、当時オタクの間で流行っていた「冗談で右翼っぽいことを言う」というアレなのだ。 太平洋戦争が終わり「愛国」という言葉を口にするのは、「愛国と唱えていれば日本がアメリカに勝てると信じている現実が 見えないバカ」というのが若者の間の空気となり「右翼」という言葉が「まだ騙されているバカ」というニュアンスで使われ ていたるようになった。 そんな1960年代産まれの私がなんとなく覚えているのは「スマートでインテリの左翼」と「あか抜けない無教養な右翼」 というイメージだ。 今風の言葉で言う「リア充」は左翼と親和性が高く、「オタク」は右翼と親和性が高かった。 ぶっちゃけ「バカにされているもの同士」という仲間意識があったのだ。 この作品が、あさま山荘事件で右翼っぽい側がちょっと勢いづいた、その10年後ぐらいにオタクたちによって作られたもの だと思うと、なんとなく分かる気がする。 右翼っぽいことは言ってみるものの、本当に右翼が良いと思っていたわけではなく、スマートなリア充左翼どもに顔を顰めさ せるために、わざと目の前で「愛国」とか言ってみる。 そんなニュアンスの「愛国」なので、「愛国」か言いながら、中身はオタクが大好きな戦隊ヒーロー。 1980年代という時代の空気が伝わって来る貴重な資料かもしれない。 夜。 空想小説ワークショップ。 本日のテーマは「萌え」。 ウィキペディアによると、サブカルチャーにおける「萌え」とは…… 「主にアニメ・漫画・ゲームソフトなどにおける、登場キャラクターなどへのある種の強い好意などの感情を表す言葉」 ……らしい。 さて、オタクの多い教室で「萌え」の話をしたらどうなるか?……という貴重な実験となってしまった今日の授業。 結果、どん引かれた。 オタクというのは、コアであればあるほど「萌え」の話には乗って来ない。 「萌え」が好きなのは、ライトノベル・ファンような文字通り「ライト」なオタクなのだね。 コアなオタクは「萌え」の話を聞かされても「キモチワルイ」と引くか、「うーん」と苦笑いするかのどちらか。 ちなみに、売れ筋のライトノベルというのは「自意識過剰な男性主人公がいろいろなタイプの女性によってたかってちやほや されるが決して恋愛が成就することがない」というストーリーになっているのだそうだ。 放課後。 また栃木県から来ている受講生に付き合って、徹夜カラオケ。 みんなで彼に「池袋へ引っ越せ」と勧める。 午前2時を回ったが、まだカラオケ中……
2015年6月25日(木)
午前中。 電話の部品が届く。 古い黒電話を電話の穴(電話線をカチッと差し込む四角い穴、正式名称は知らない)に繋ぐためのアダプター。 従姉から貰った黒電話が使えないかと思ったのだが、着信は出来るのに、その電話機から他の電話にかけることが出来ない。 ダイヤルの真ん中に「受話器を耳にあててツーという音(発信音)を確かめてからダイヤルを回してください」とか書いてあ る古い電話機だから回線とかの関係でもう使えないのかな? 夕方。 SF大会の臨時会議。 (とりあえず、必要な情報は得た) サイン会関係で原田実さんに電話したら、 「今夜、ニュース23に出る」 と言われた。 そのぐらいには帰宅できるだろうと思って、 「じゃあ見ますね」 と返事。 しかし、そのあと飲み会。 どうでもいいかチーズ入りの揚げジャガイモ餅(商品名忘れた)が、すごくビールに合って美味かった) 池袋に戻って来た時点で11時7分前ぐらい。 とりあえず2号くんに電話して録画を頼んでから帰宅。 幸い、原田さんのコーナーには間に合った。 内容は例の「江戸しぐさ」というデマ。 昭和も戦後になってから考案されたマナーを「江戸時代から伝わるナンチャラ」と嘘をついて広め、江戸しぐさの講師になる ための講習料とか言って金を取っているアヤシゲな団体があるらしいのだが、文科省だか教科書会社だかがこいつらに騙され て学校の道徳教材にこのデマが事実として載ってしまったという騒動。 そして昨年、原田実さんの著書である『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』(星海社)が刊行。 「ニュース23」では、道徳教材を発行していた会社が、来年から「江戸しぐさ」に関する記述をカットすることにしたと報 じていた。 ネットではずいぶんと前からデマだと言われていた「江戸しぐさ」。 やはり活字になるというのは強いのだな。 その辺のお話を、今年のSF大会「米魂」で、原田実さん御自身に語って頂く予定なので、ご興味のある方は、ぜひどうぞ。 寝る。
2015年6月24日(水)
朝。 ……多少、酒が残っている。 昨日は、ビールとワインと日本酒と、ややチャンポンだったからな。 午前中はPCの不調と闘い。 (なんとか直った) 昼。 テレビで「セイフ」という映画を観る。 主人公は、元警察官だったが警察の裏の仕事に気づいたために警察から追われる身。 八百長ボクシングのボクサーをやっていたが、リング上の事故で相手を殴り殺してしまい、八百長試合の元締めに追われるこ とになる。 一方、数学の天才的な能力を持ち、1度見た数字は全て暗記してしまうという中国人の女の子が、中国マフィアに誘拐され てアメリカに連れて来られる。 彼女は大金の入った貸金庫のナンバーを覚えさせられたために、その金を狙うロシア・マフィアに追われることになる。 もちろん、そもそも彼女を誘拐した中国マフィアも、決して味方ではない。 この回り中から追いかけ回されている2人が出会い、助け合って逃げ回るという話。 よって、始終、銃撃戦。 アホな話なのだが、中国人の女の子メイを演じていたキャサリン・チェンが上手くて、聡明だが猜疑心の強い(立場を考えれ ば当たり前だ)高IQ少女を好演していた。 脚本の「頭の良い子ども」の描き方も良かった。 (よくある「頭がいいはずなのに、話の都合でものすごく馬鹿なことをする子ども」じゃないところがね) ラストの「なぜそこでボクシングをやらない」は置いておくとして、中国人の女の子を救い出した主人公が「彼女を故郷であ る中国に帰してやろう」とは微塵も考えないところが、アメリカ。(笑) バンバンものをぶっ壊してストレスの解消になる、楽しい映画だった。 午後。 2号くんと「ライン」でやり取り。 別に「ライン」じゃなくても良かったのだが、アプリの使い方の練習。 2号くん「明日からバイト」だそうだ。 (大学卒業後、しばらくモラトリアムする気らしい) 夜。 東京MXで「ヘイヴン」を観る。 アメリカのドラマ。 捜査のために田舎町に行ったFBIの女性捜査官が超常現象的事件に巻き込まれるというストーリー。 予算の都合なのか(ローカル局だからね)吹き替えではなく字幕。 キャストの発音がクセがなく聞き取り易いので英語学習者がヒヤリングの勉強をするのに良い番組かも知れない。 番組を観終わってからドラマの原作を検索してみたら、東京MXの公式サイトに「原案:スティーヴン・キング『コロラド・ キッド』(新潮文庫・非売品)」とあった。 (「非売品」って何だ?) と調べたら、契約の関係で懸賞の賞品としてのみ発行された希少本らしい。 ドラマになって日本でも放映されているのだから、なんとか新刊で出せないかね? 『泰平ヨンの未来学会議』が、映画「コングレス未来学会議」の上映をきっかけに新刊で出たみたいに。 (そしてまた、古書業界が大パニックとか) 寝る。
2015年6月23日(火)
今日は、夜にゲンロンカフェで【大森望のSF喫茶 #16】大森望×沼野充義「スタニスワフ・レムの実験室」があるので、 泥縄で『短編ベスト10』(スタニスワム・レム 沼野充義、関口時正、久山宏一、芝田文乃・訳 国書刊行会)を予習。 ざっくり言うと理詰めのSFコメディ短編集。 冒頭の作品は「三人の電騎士」。 極寒の惑星に住む氷晶人のところに、彼らの宝石に似た財宝を目当てに真鍮や鉄や石英の3人の電騎士が次々とやって来たの だが、なにしろそこは熱を発すると氷が溶け、その中に落とし穴のように落ち込んでしまう世界なので……。 バカみたいと言ったら、バカみたいなオチの話。 イメージとしては、ポーランドの落語? さて、時間が来たので出かける。 今日のためにiPodを買ったようなもの。 入り口でiPodに表示されたチケットをカッコよく「ピッ」としたかったのだ。 iPodにはGPSも付いているので、駅の出口でも少ししか迷わずに外に出る事に成功。 入り口で取り出したiPodは……「メールアドレスとパスワードを入力して下さい」って、何コレ? 入力に手間取っていたら、見かねた店員に、 「あのー、お名前を言って頂ければ、こちらで検索して処理しますよ」 店に迷惑をかけても何なのでそうして貰うが、かなりヘコむ。 (カッコよく「ピッ」をやりたかったのに……) さて、「大森望のSF喫茶」の方は、レムの翻訳者である沼野充義さんを迎えて、レムの作品やレムとの思い出話。 アニメに出て来る図書館のようなレムの書斎の話とか。 (1階2階が吹き抜けで、壁一面が書棚になっている作り) ちょっと笑った出来事。 沼野充義さんが何度か「国書刊行会(レムの作品をハードカバーで出している出版社)の方は来ていますか?」と客席に声を かけていたが、国書刊行会の社員、どうやら1人も来ていなかったようだ。 しかし「早川書房(レムの作品を文庫で出している出版社)の方は?」と聞いたら、即座に「ハイッ!」。 ちゃんと客席の後ろで自社の文庫本を販売し、「今なら、訳者の沼野先生のサインが頂けますよー」。 (さすがは早川) 客席に今回の短編集でレムを翻訳した1人である芝田文乃(しばた・あやの)さんが来ていたので、途中で招かれて壇上へ。 この芝田さんという方、ものすごく真面目そうな女性で、冗談を言われても真面目に返事をするタイプ。 その芝田さんが、真面目な口調で御自身がレムにインタビューをした時の話をしてくれた。 「レムは、レム学会の時の話をしてくれました」 このレム学会には、沼野さんが出席してポーランド語でスピーチをした上、作中にあったレムの詩を日本語で訳して発表して いる。 ちゃんと韻を踏んだ詩を翻訳するのは難しく、沼野さん、相当に苦心して翻訳されたそうだ。 ……という話を、ついさっきまで壇上で沼野さんが動画まで交えて語っていたところ。 「レムは出席した日本人のことを良く覚えていると言っていました」 と、芝田さん。 舞台上で沼野さんが、無言のまま耳をそばだてたのが客席にいても分かった。 そこで芝田さん、表情も変えずに続ける。 「きれいな日本人の女性が2人いたそうですね。どなたですか?」 冗談でもオチでもなく、芝田さんが素で尋ねたのが分かったので、2人の間に挟まった大森先生も笑うわけにもいかない。 大学卒業後にコツコツとポーランド語を学んでプロの翻訳家になったという芝田さん、真面目って最強だと思った。 その他。 『泰平ヨンの未来学会議 』というレムの作品の翻訳本がある。 長らく絶版になっていて、古本市場では1万円とか2万円とか、コレクターズでは10万円などという高値のついている本。 ところが、この本を原作とする映画「コングレス未来学会議」が出来て(現在上映中)それに合わせて、新訳が出版されてし まったのだそうで、なんか古本業界、大パニックらしい。 ところでタイトルとなっている「泰平ヨン」だが、『短編ベスト10』の巻末の解説(p.373)によると、これはこのシリ ーズを最初に訳した袋一平という翻訳者の訳が踏襲されているものらしい。 原語では “Ijon Tichy(イヨン・チヒイ)” であり、“Tichy” は恐らくポーランド語の “Cichy(静かな)” を、わざとロシア語 風に綴ったものらしく、たぶんショーロホフの小説『静かなドン』を意識したものではないかと言う。 それにしてもなんで袋さんは「イヨン・チヒイ」を「泰平ヨン」にしたのだろう? 「太平洋」とか駄洒落を言いたかった??? この作品を元にした映画「コングレス未来学会議」は、予告動画を観た感じでは、母と子の愛のなんかっぽい話で、泰平ヨン も出て来ないみたいだ。 途中で地震があったようで、会場が少し揺れ、ニコ生で放映中の画面に「(震源地は)小笠原」と書き込んだ人がいた。 時刻:21時18分頃 震源:小笠原諸島西方沖(北緯27.7度 東経140.3度) 深さ:約480km 規模:マグニチュード6.9 小笠原の方は震度4ぐらいだったそうだ。 外に出ると、雨。 近所で飲んでから帰宅。 寝る。
2015年6月22日(月)
朝。 筋肉痛。 昨日、防災訓練でホースを持った腕が痛い。 もう少し筋肉を鍛えないといけないな。 午前中。 『ソラリスの陽のもとに』(スタニスワフ・レム 飯田規和・訳 ハヤカワ文庫)読了。 ソラリスという惑星の探査に行った科学者の一行が、自分の深層心理のトラウマが実体化するという怪奇現象に出会って右往 左往するという話。 物語のラスト近くで作者が、 〈その苦悩は何回も繰り返されるためにますます喜劇的になり、喜劇的になるために苦悩はいっそう深まるのである〉 と、述べている通り、登場人物は全員が深く苦悩していて苦悩が深すぎる分、近視眼的になっている。 例えば、ソラリスの海が生み出した人間そっくりの擬態生物を地球に連れ帰りたいと考える主人公。 だが、それを実行するには大きすぎる障壁があって実現は不可能なのだ。 その障壁とは、「身分証明書がない」。 要するに、擬態は人間ではないので身分証明書を持っておらず、検問を通れないから地球へ連れ帰れないという理屈。 (ナニヲ ドコカラ ドウツッコンデヨイノヤラ……) 〈人間とは、その人間のもつ身分証明書のことである〉 当時の東欧では、それが普通の考え方だったのか? 本当にどうでもいいこと。 物語の冒頭で、ソラリスの軌道上にある人工衛星の中で、ある科学者が自殺を遂げる。 ストーリー上の重要人物として繰り返し語られるその科学者の名前が、ギバリャン。 この名前から某有名アニメに出て来る「ネコの地縛霊」を連想してしまったのは、たぶん私だけだよな? 昼。 「キャッスル」というアメリカのドラマを観る。 主人公の15歳になる娘が、 「上級生のパーティーに行ったら、友だちがキスするゲームで飲み過ぎて酔っぱらった」 と、父親にSOSの電話をかけて来るというシーン。 15歳は、日本だとまだ中学生。 「上級生」というのは何歳ぐらいの人のことだろう? 「酔っぱらった」ということは、アルコールの出るパーティーだったということだよな? 文化が違い過ぎて、何が起こったのか理解できないのが哀しい。 午後。 2号くんが「アオイホノオ」のDVDを返しに来た。 夕刊。 1面トップは〈韓国外相と会談〉という記事で、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と安倍首相の2ショットの写真が掲載 されているのだが、笑顔の安倍さんに対して、どうも尹さんの表情が浮かない感じ。 日韓関係、大丈夫か? (ところで「尹」の字、いま入力しようとして気がついたのだが、日本語読みだと「イン」なのだな) 夜。 「主治医が見つかる診療所」という番組を観る。 最近、流行りの健康番組。 「炭酸を飲み過ぎるとゲップをした時に胃液で食道を痛める」 とか、 「炭水化物ばかりの食事は腹持ちが悪いので暴食に繋がる」 とか、そういう話。 ピロリ菌は、幼少時に飲んだ湧き水から感染するものだということを初めて知った。 抗生物質を飲めば胃の中のピロリ菌は退治できるらしいから、うっかり湧き水を口にしてしまった時には、医者へ行って検査 を受け、適切な薬を処方して貰うと良いようだ。 私は子どもの頃…… 湧き水は飲んでいないが、井戸水なら飲んだかも。 検査の必要があるかな? 寝る。
2015年6月21日(日)
午前中。 町内会の防災訓練。 ポンプを使って放水とか実際にやるのだが、まずポンプのエンジンがなかなかかからない。 2〜3人が交代で何度もヒモ(?)を引っ張って、なんとか回り出す。 (急いで火を消さなくてはならないときに、これじゃまずいんじゃ?) と思ったが「消防署の方から来た」という人、 「こちらの町会のポンプは、まだマシな方です。中には燃料の油が固まって全く動かないポンプも……」 って、ダメじゃん。 たぶん、区とか都とかの防災対策は「ポンプの台数」とかを元に立てられているのだろうが、実際に稼働しないポンプが何台 あってもしょうがない。 メンテナンスについてもチェック項目に入れた方が良いと思うな。 昼。 サイゼリヤで食事。 ワインをボトルで頼んで、エスカルゴやピザをつつく。 午後。 ビックカメラで買い物。 帰宅してアマゾンから届いた『短編ベスト10』(スタニスワム・レム・著 沼野充義 関口時正 久山宏一 芝田文乃・訳 国書刊行会)を読む。 SFの短編集。 シュールな感じのコメディ。 (ひょっとして、レムは『ソラリス』もコメディにのつもりで書いたんじゃなかろうか?) カフカも『変身』をコメディのつもりで書いたそうだしなあ。 読んでいるうちに眠くなったので、寝る。
2015年6月20日(土)
朝。 花粉症による喉の腫れと咳が続いているが、喉からの出血はやや改善。 昨日「安保法案は合憲」派の憲法学者がテレビに出てコメントを述べたそうだ。 今回の法案に対して「違憲派の憲法学者」と「合憲派の憲法学者」がいるのは分かった。 分からないのは自民党が、わざわざ「違憲派の憲法学者」の方を選んで憲法審査会の参考人にした理由。 (「合憲派の憲法学者」がいるのなら、なぜ最初からそっちを出さない?) 昼から市ヶ谷でSF大会(米魂)の会議。 早めに着いたので、昨日、古本屋から届いた『ソラリスの陽のもとに』(スタニスワフ・レム 飯田規和 ハヤカワ文庫)を 読む。 「惑星ソラリス」というタイトルで映画化されたことでも分かる通り、ソラリスというのは惑星の名前。 ソラリスは海に覆われた惑星という設定なので「ソラリスの陽のもとに」という邦題は、ややおかしい気がする。 「陽」は関係ないのだ。 「海」の話なのだから。 1961年に発表された作品。 作者のレムは旧ポーランド領西ウクライナの出身だそうだ。 「われわれは地球からひどく離れたところにいる。率直に話し合おう」 なんてセリフから、当時の東欧では自国内での「率直な話し合い」は出来なかったのだな……ということが伺われる。 ソラリスを回る人工衛星の中では、自分の心の中にあるトラウマが具象化して現れる。 イギリスでこのネタをやったら、ドタバタ・コメディになっただろう。 20世紀のアメリカでもたぶんそうだったはず。 実際「マルコヴィッチの穴」(=個性派俳優ジョン・マルコヴィッチのトラウマを見物するツアーでひと儲けを企んだ主人公 を巡るシュールなコメディ)なんて作品があるぐらいだから。 しかしポーランド、あくまで東欧。 自分の心の内側なんて、絶対に他人に知られてはならないというのが前提。 よって、登場人物全員が情報を共有しようとしない。 みんながみんな自分の内面ばかり見つめて部屋に閉じこもり、たった3人のメンバーがお互いを敵視し続ける状態でソラリス の研究を行う。 (ソラリスの海なんかより、こいつらの方がどうかしていると思う) さて、時間が来てスタッフ会議。 打ち合わせをする予定だったスタッフが「疲労で体が動かない」ということで欠席。 かなりシャレにならないミスがあってその処理に追われていたらしい。 総務がひたすら「人手不足」を訴えていた。 (現時点で「入院」まで行ったスタッフは2名) 会議終了後、SFファン交流会の二次会に行こうかという話になったのだが、私は途中で道に迷った上(これはいつものこ とだ)疲労困憊していたので、そのまま帰ることにした。 (ガンバレ! 米魂実行委員会!) 寝る。
2015年6月19日(金)
朝。 自分で自分の気管がどこにあるのか体感できる。 熱を持った感じがする場所がそうだ。 ……という花粉症の嫌な症状。 何の花粉か分からないが、基本的に季節が過ぎ去るのを待つしかない。 民放の情報番組でPepperというAI搭載ロボットの発売のニュースをやっていた。 このPepperというロボット、伝言を伝える、話し相手になる等の機能があるのだが、ゲストコメンテーターの長嶋一茂氏、 こうした機能に対してことごとく否定的。 でもロボットは欲しいのだそうだ。 理由は自分が欲しかった「男の子」の代わりをさせたいから、らしい。 彼が「男の子」に求めているものって何なんだろうなあ? (一緒にキャッチボールが出来るロボットを開発したら、この手のユーザーに売れるかな?) と、SFっぽいネタを思いついてしまう。 別のニュース。 トヨタのアメリカ人役員が違法薬物輸入で逮捕されたとか。 アメリカからその人宛に送られたという小包に、日本では禁止薬物に指定されている痛み止めが入っていたのだそうだ。 品名として「ネックレス」と書かれた小包に「おもちゃのネックレス」と一緒に痛み止めの錠剤が入っていた上、その錠剤が パッケージから出された状態で箱の底などに入っていたため、違法薬物と知りつつ密輸したと判断されたのだということで スタジオで実際に箱の中にどのような状態で錠剤が入っていたのかを同じサイズの箱を使って説明していた。 ここで私が女性のアクセサリーに疎いせいで分からなかったこと。 「おもちゃのネックレス」って何だ? 「おもちゃの鉄砲」と「本物の鉄砲」の区別なら分かる。 実弾が撃てるのが本物で、撃てない奴がおもちゃ。 でも、ネックレスってそういう実用的な機能のついていない物だよな? 飾りになる何かが数珠つなぎに輪になっていて、首にかけられたら「ネックレス」というのが私の認識なのだが、違うのか? その「何か」は、宝石、木の実、ガラス玉、プラスチック等いろいろあると思うが、「おもちゃ」と「本物」はどこで区別 するのだろう? 私の区分では「安物のネックレス」は有り得ても「おもちゃのネックレス」って有り得ないのだが。 「デザインが子ども向けネックレス」のことなのだろうか? さて、もうひとつ引っかかったこと。 問題の小包は、トヨタの役員が「送った」ものではなく、トヨタの役員が「送られた」ものなのだ。 事件性が疑われた原因は「梱包の仕方」だったわけで(問題の痛み止めが日本で禁止されていることを知った上で送ったと 疑われる梱包だった)その「梱包」をしたのはトヨタの役員の方ではない。 ここから先はフィクション。(もう1度言うが、フィクションだよ) 実はトヨタ自動車にはライバル会社があるという設定。 このライバル会社の悪者が「なんとかトヨタの評判を落としたい」と悪巧みをする。 悪者は、日本にいるトヨタの役員に小包を送る。 中身は……木の実で作ったアクセサリーなんかが良いかな? 役員、小包を開いて、中にアクセサリーと共に錠剤を発見するが「防虫剤か何かだろう」と気に留めない。 悪者、警察に通報する。 役員、逮捕。 と、ミステリーっぽいネタを思いついてしまう。 昼。 ミステリー・ドラマ「キャッスル」を観る。 違法移民の女性が遺体で発見され、捜査が進むうちに、彼女が働いていた高級マンションでその家の子どもに飴を与えたこ とを理由に解雇されたこと。 彼女の子どもが先天性の病気で亡くなっていたことなどが分かって来る……。 哀しい話だが、良いミステリーだった。 ところで、「007(はっきり言わなかったが、たぶんそう)」という作品のタイトルが「縁起の悪いタイトル」として劇中 では口にしてはならないことになっていたのは、著作権の関係か? 「縁起が悪い」って、「マクベス(※)」じゃないんだから。(笑) ※「マクベス」 演劇関係者の中では「縁起の悪い芝居」として有名。 不用意にこの芝居のタイトルを口にすると祟りがあるという迷信があり、演劇関係者が「マクベス」の話をする時には 「あのスコットランドの芝居」などという言葉に言い換える。 夜。 最近、頻発している地震や火山の噴火について、特集番組をやっていた。 電磁波を使って地震を予測しているという人がテレビに出演。 ここ2回ほどの地震を予測したとかで話題になっている人で、 「研究費が必要なので、予測結果は有料で教えています」 とのこと。 分かりやすい人だと思った。 日本テレビで「ラストコップ」というドラマをやっていた。 事故に遭って30年間眠り続けていた刑事が目を覚まし、事件を解決するというコメディ・ミステリー。 いわゆる刑事ドラマのお約束をネタにしたコメディで、分かっていてやっているおバカが楽しいドラマだったのだが、番組の 最後に「続きはHuluで」みたいなのが出た。 要するに第1回だけテレビ放映して、それ以降の話が観たかったらパソコンの有料放送を申込めというわけ。 「続きは劇場で」は、いままでにもあったが、ついに「続きはHuluで」が出たか。 そのうち、テレビドラマは全て第1回だけ、続きは有料放送で観るのが当たり前になって来るかもしれない。 そうなると「スポンサー=視聴者」なわけで、NHKに微妙に近いが受信料を支払って番組を観るか否かの選択権が視聴者の 側にあるという点が違うというシステムが一般化していくのかも知れない。 スポンサーを気にせずに番組を作れるって、製作者側にも嬉しいかもな。 民放番組が変わるかも。 ところで、番組終了後に「ど根性ガエル」の番宣が映った。 (やるんだ、本当に……) 河野さん、菅原さん狩山さん、そしてもちろん岡田さんも、みなさん頑張って下さい。 寝る。
2015年6月18日(木)
朝。 喉から出血している嫌な感じ。 花粉症って根治できないのかね? 昼。 「アルマゲドン2011」というB級っぽいSF映画を観る。 サンフランシスコに隕石がドカドカ降って来るという話。 小さな隕石がなぜ地表まで燃え尽きずに辿り着くのかと言えば、隕石の組成がウンビニリウムという元素を中心に成り立って から。 また、ウンビニリウム同士は引き合う性質を持っているので、次々に落ちて来る隕石は、みんな同じ場所つまりサンフランシ スコに落ちる。 ロケの予算やら映像的効果を考えると大変都合の良い性質を持ったこのウンビニリウム。 現在、存在が科学的に予見されてはいるものの未発見の元素の名前である。 発見されていないから、どんなものだか分からない。 なので映画製作者の都合で、その性質は好きに設定できる。 サンフランシスコが隕石の墜落地となったのは、サンフランシスコ湾が巨大隕石の墜落によって出来たという説があるからで もちろん映画的には、ゴールデンゲートブリッジが隕石に破壊されるシーンを入れるのに好都合だったからだろう。 ストーリーは、妻の信頼を失っていた夫が大災害でヒーローになり、「家族の絆って素晴らしい!」みたいなアメリカ映画。 (アメリカ人って、他のストーリーを思いつかないのか?) 金払って映画館に観に行っていたら腹を立てたところだ。 夜。 「香港で選挙制度改革案が否決」というニュース。 例の雨傘デモで反対していた法案だ。 学生のデモが議会の採決に影響を与えたと解釈して良いのだろうな。 香港の人たちは、いまうっかり中国に戻っちゃったことを後悔しているんじゃないだろうか? 共産主義独裁なんていいことないよ。 共和制ローマの独裁官(ディクタトル)の任期は概ね半年だった。 人間というものの能力の限界として、1人の人間が国家全体を大きな問題なく動かせる期間は限られているのだ。 だから「独裁」という政治制度は「短距離向き」なんだよね。 マラソンを短距離式の走法で走ったらダメなのと同じように長期政権を独裁で運営するのはダメ。 短距離走の走り出しのスピードが長距離ランナーより速いからこのまま行けばいいというわけじゃないのは分かるだろう。 9時過ぎにテレビをつけたらキムタクが映っていた。 「アイムホーム」というドラマ。 主人公であるキムタクが書いた書類を上司に改変され不正行為に関わったとして逮捕。 職場の仲間である光石研たちが頑張ってくれたお陰で無事に無罪となるという話のようだが、光石研たちがやっていたのが、 どう見ても通行人にチラシを配っての「目撃者探し」。 全体を通して見ていたわけではなかったのでよく分からないが、社内の密室で行われたはずの書類書き換えの証拠を?むのに 何の目撃者を探していたのだろう? 10時で終わるのかと思っていたら、時間延長して(最終回だかららしい)、ラストにとってつけたような火事騒ぎが起こる 展開となる。 この火事から妻を救出した夫が……アレ? で、「家族の絆って素晴らしい!」というオチ? (なんだこのデジャヴは???) もう寝ようかと横になったら咳が出て、その刺激で喉の炎症を起こしている部分が切れて出血。(泣) 花粉症って、ホントに嫌だ。
2015年6月17日(水)
今日も朝から喉が痛い。 ロキソニンでやり過ごそうとしていたら、片耳に違和感を感じ始めた。 昼。 テレビで「呪怨 終わりの始まり」を観る。 「呪怨」のリメイクで、オリジナルとの大きな違いは オリジナル:殺された佐伯伽椰子によって闇に引き込まれた佐伯俊雄の霊が祟る。 リメイク版:虐待によって殺された「俊雄」の霊の祟りで佐伯伽椰子が佐伯俊雄を産んだために佐伯伽椰子が殺され……。 ……まあ、話がややこしいという事はオリジナルもリメイク版も変わらない。 でも、佐伯伽椰子が「俊雄」に操られていただけだと佐伯伽椰子のラスボス的な貫禄がなくなり、階段のシーンの怖さが少し 減ってしまうのだよな。 午後。 咳をしたら血が出たので、さすがにやばいかと医者へ行く。 診断結果:花粉症 吸い込んだ花粉が喉に付着して炎症起こし出血&鼻の奥が腫れて耳にまで影響が出たのだとか。 私は最終的に花粉症性肺炎(?)とかで死ぬんじゃないだろうか……。 夕方。 ニュースで「改正公職選挙法が参議院本会議で全会一致で可決した」と言っていた。 これにより選挙権が得られる年齢が「18歳以上」にを引き下げられる。 この改正案が出た辺りでネットで話題になったのが、 昭和44年(1969年)10月31日に出された「文部省初等中等教育局長通達」 高等学校における政治的教養と政治的活動についての通達で、この中に以下のような文言があるのだ。 〈以下「文部省初等中等教育局長通達」よりの引用〉 生徒は未成年者であり、民事上、刑事上などにおいて成年者と異なつた扱いをされるとともに選挙権等の参政権が与えられ ていないことなどからも明らかであるように、国家・社会としては未成年者が政治的活動を行なうことを期待していないし、 むしろ行なわないよう要請しているともいえること。 〈引用ここまで〉 (参考URL:http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19691031001/t19691031001.html) 1969年という時代から推測される通り、この時代の「若者の政治活動」と言ったら反政府的なものが大半だった。 で、「国家・社会としては未成年者が政治的活動を行なうことを期待していないし、むしろ行なわないよう要請しているとも いえる」わけで、その根拠が「選挙権等の参政権が与えられていない」だった。 ところがその後(私の考えでは小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」がひとつの契機だと思うが)若者が保守化し、「保守 じゃない=カッコ悪い」が定着した。 つまり若者の政治活動が政府にとって都合の良いものに変化したのだ。 そんなこんなで、本日2015年6月17日、改正公職選挙法が可決。 「未成年者」である18歳以上の若者に選挙権が与えられた。 で、テレビでは「若者はもっと政治に関心を持つべきだ」と、若者の政治離れを嘆き、政治に関心のない若者を「無責任な 奴」というスタンスで報じていた。 (大人って勝手だよなあ?) 勝手と言えば、安保法案に関する安倍総理の国会答弁。 「自衛隊は戦闘地域で活動を行ってはならない」という建前があるからだろうが、安倍さん「自衛隊が攻撃を受けた場合を 想定した議論に話を持ち込まない」戦法に出ているようだ。 しかしこれ、自衛隊の立場で考えたら「自分たちが危険な目に遭った場合の基本方針をトップが決定していない状態で現場 に行かされる」ことになる。 自衛官が、 政治家の勝手な都合によって「駒」のように扱われるのは、すごく嫌だな。 夕食後。 医者に処方されたムコダイン(500mg)を飲んで、寝る。
2015年6月16日(火)
朝。 今朝もしつこく喉が痛い。 これで高熱でも出れば速攻で医者に行くのだが、ダラダラと微熱が続いているだけ。 昨日は群馬や埼玉の方で竜巻や突風の被害があったとニュースで言っていた。 (最近、大規模自然災害が増えていないか?) 昼。 浅間山が噴火したとニュースで言っていた。 (最近、……?) 午後。 関節が痛いのでロキソニンを飲んで横になる。 いろいろとやらなくてはいけにあことがあるのに、この体調には困ったな。 部屋でゆっくり新聞に目を通す。 〈海外大に入れる資格「バカロレア」高校で取得しやすく〉 〈文科省 グローバル人材育成〉 グローバル人材育成はいいけど、そうやって「海外の常識」を学んで帰って来てしまった若者たちを受け入れる土壌が日本 の社会にあるかな? 「留学なんかした奴は常識が通じなくてダメだ」になってしまわないためには日本の社会の方も変わらないとダメなんじゃ ないかと。 夕方。 iPodのメール設定と戦う。 入力内容そのものには問題はないようなので、いったん全て削除してから同じ内容で設定し直したら送信できるようになっ た。 どういう理由なのかは不明。 気を良くして有料アプリなど購入してしまう。 (480円の通訳アプリ。発音の練習にいいかも) 夜。 いわゆる超常現象系の番組をやっていたので観る。 ゲストが矢追純一氏だったので、そこそこ期待したのだが前半はネットに転がっている怪しげな動画を、ただ集めて流すだ けの構成。 後半は売れないタレントがいい加減なロケをして撮影した明らかな失敗写真を「幽体離脱」と言い張るとか。 (明るさに合わせてシャッター速度が変わるタイプのカメラで暗い場所に被写体を立たせて撮影。シャッターが閉じる前に 被写体が顔を動かしてしまいブレて写ったのを「本体と幽体の写真」と言い張った) お馴染み、木原浩勝氏が出演して彼のコレクションだというインチキの「牛女のミイラ」を紹介するとか。 (これはさすがに番組中でもインチキだと言っていたが) ところで、番組では「件(くだん)」をずっと「牛女」と呼びんでいた。 (有名な「天保7年の瓦版」を紹介した時に、画面に映った瓦版の「件と云獣なり」という文章の「件」という文字の上に ちょうどテロップが重ねてあったのは故意か?) 「件」は「人面牛身」で、「牛女」は「牛面人身」なので違う気がする。 一番ひどかったのが南米の妖怪「ポンベロ」の紹介。 妖怪を出産した女性の話だと言うのだが……。 ……こんな話。 最近、ある村に引っ越して来た夫婦。 ある日、近道をしようとした妻が暗くなってから森を通ったところ、誰かにつけられている気がした。 それ以後、妙な視線を感じるようになった。 そしてある晩、ついに「ポンベロ」に襲われる。 その後、妻は急に産気づいて出産。 生まれたのは体長25センチぐらいの妖怪(?)だった。 この妖怪「ポンベロ」は、産まれて間もなく死亡したという。 取材班が街の人にインタビューすると「あれは可哀想な話だった」と言われるが、そこはなぜか追求しない。 そして「ポンベロ研究家」なるものの案内で夜の森の中へ。 「研究家」は取材班にライトを消すように言う。 すると目の前に光の点が。 近寄ろうとするとスタッフの脚に草のツルが絡まる。 「研究家」が「これはポンベロの警告だ」と言うので、そこで取材は終わり。 これ、ストーカーに強姦されて早産で奇形児を産んだ気の毒な女性の話をおもしろおかしく紹介しているだけじゃないか? 街の人に詳しく話を聞くと「真相」を話されてしまうので、取材班にとって都合が悪かった??? もうちょっとなあ、ちゃんと番組作れよ。 南米まで行く取材費があるんだから。 寝る。
2015年6月15日(月)
朝。 民放のニュース番組を見ていたら、どこだかの市長が酒に酔ってセクハラしたとかしないとか……。 数日前の夕刊(6月13日 日経)にも〈うぐいす嬢セクハラ深刻〉という記事が載っていた。 日本人は基本的に礼儀正しい人が多いと思うのだが、「政治家」になるといきなりマナーが悪くなるようだ。 日経のうぐいす嬢がセクハラの被害に遭ったという記事には、 〈運動員から性的暴行被害に遭った女性は(中略)「ほかにもいるうぐいす嬢の中から選ばれたのだから、光栄だと思え」と 言われたという〉 と書かれていてどうもこの辺に闇の深さがある気がする。 ここからは私の想像。 昭和の小説などに出て来る男女の関係は、 結婚:社会制度 恋愛:飲食店の女性店員などとの遊びや交遊 と、分かれていたようだ。 「妻」は、上司の紹介などで知り合った社会的繋がりによる相手であって、恋愛感情とは別の人間関係。 なので昭和時代の男性は、気を使う相手である「妻」のいる自宅よりもスナックや小料理屋で寛いでいた。 そうした店の店員はサービス業なので、金銭的対価と引き換えに一方的なサービスする。 客に「選んで貰う」方が商売になるので、その目的を達成するために「疑似恋愛」という仕事をしたわけだ。 結果、昭和の男性はこうした「疑似恋愛」の形でしか「恋愛」を知らない者が多い。 恋愛の場面において女性は「当店をお選び下さいましてありがとうございます」というスタンスであるはずだと思い込む。 政治家は、基本的に定年がないので、この「疑似恋愛」を「男女の普通の関係」だと思い込んでいる年齢層が多数派となる。 日本では政治の世界は男性的縦社会なので、若い男性にもこの自分の考えを教え込む。 その結果が、被害者の女性に対する加害者側の「ほかにもいるうぐいす嬢の中から選ばれたのだから、光栄だと思え」などと いうセリフに繋がって来るのではないだろうか? つまり、男性が一方的にサービスを受けるという昭和時代の店員相手の男女関係しか知らないので「先方からお断りされる」 というケースが想像できず「なぜこの女は普通に『お選び下さいましてありがとうございます』と言わないのだろう?」とか 思ってしまうのではなかろうか。 午後。 熱はないのに喉が痛い。 また何かのアレルギーかな? 夕方。 安保法案に反対して、国会議事堂の周辺で座り込みをやっている人がいるそうだ。 ニュースで、 国会参考人として安保法案を「違憲」と指摘した3人の憲法学者のうち2人が記者会見を開いて、 「砂川判決では日本の集団的自衛権は問われていない」 「砂川判決の引用は珍妙。判決を根拠にする発想自体、高村氏が言い出した時に初めて知ってびっくりした」 と言ったとか。 これ、 安保法案について参考意見を聞くために、憲法審議会に専門の学者3人を呼んだ。 ↓ 自民党が推薦した学者を含む3人ともが安保法案は違憲だとする意見を述べた。 ↓ これに対して自民党の高村副総裁らが、砂川判決という判例を根拠に「憲法の番人である最高裁判所が下した判決こそ、我々 がよって立つべき法理」と憲法学者らの意見を否定。 ↓ この主張に対して審議会に呼ばれた学者が記者会見で「砂川判決では日本の集団的自衛権は問われていない」(←イマココ) ……と、そういう流れらしい。 私は専門家じゃないから、憲法の話はひとまず置いて置くとして…… 「意見を言ってくれ」と審議会に呼んでおいて、意見を言ったら「お前らの意見なんか聞く必要はない」なんて態度を取った ら、そりゃ相手はカチンと来るだろう。 学者の主張なんて学説を調べれば予想のつくものなのに「違憲だ」と言いそうな人をなぜ推薦した、自民党? わざわざバカなことをやって、増やさなくていい敵を増やしている。 正直、「なにやってんだよ?」としか言いようがない。 夜。 Ipodのメール設定についてプロバイダーに問い合わせをしたら、返事が返って来た。 私の設定方法は間違っていなかったようだ。 じゃあ、なぜ??? 再度問い合わせのメールを送ってから、寝る。
2015年6月14日(日)
昼から新橋でSF大会の企画会議。 私が担当している企画は、全部で4つ。 いつの間にか増えていた……(泣) それぞれの機材の確認等を済ませ、出演者にメールを送る。 携帯の充電アダプターを忘れたことに気づいて近所のコンビニに走る。 最近、持ち歩くアダプターの数が増えた。 PCに携帯電話にルーターにiPod。 気がつけば電気代のかかる生活をしている。 会議終了後、近くの回転寿司で食事。 箸でつまんだ寿司をひっくり返して醤油につけるとシャリがボロボロになる。 1個だけかと思ったら、6皿分全て同じ結果に。 あまりに食べにくいのでそこで食事を止めて店を出る。 ふだん何気なく食べていた握り鮨、普通に分解しないで食べられるということは、職人の技術だったのだな。 それにしても、今日の寿司屋のあんちゃんは??? 新宿三丁目。 駅を降りて道に迷う。 (ここで活躍するGPS!) すっかりiPodがないと道を歩けない人になっている。 着いたのが早過ぎたので近所のファーストフード店で時間つぶし。 最近のファーストフード店は席にコンセントがあるのが普通になって来たようだ。 会場に戻ったら会場の前にK片さんが立っていたのだが、夜目にも明るい黄色い蛍光カラーのTシャツをお召しになっておら れる。 「視認性がいいから、夜間の交通事故を避けられそうですね」 と言ったら、 「いままでに4回ほど車に跳ねられたことがあるから」 ……それは、跳ねられ過ぎだと思う。 さて、本日のイベントは「 池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#20 ゲスト・加藤直之」。 ゲストの加藤直之画伯、SF小説が好きな人ならどこかで必ず目にしているあのイラストを描いている人。 最近、作品の発表手段として始めたアプリを使ったデジタル絵画について語って下さった。 iPadの拡大機能を使った作品。 作品の全体像を鑑賞したあと、絵を拡大していくと細部の(例えば大きな船の絵の小さなネジのひとつひとつ)精密さを楽し めるという作品。 加藤画伯、自転車に凝っているとかで本日も自転車に乗って会場まで来られた。 「自転車に乗っていると下半身が鍛えられ、上半身が貧弱だと全体のバランスが悪くなる」 のだとかで、それならと筋トレを始めたら、 「長時間、壁画を描くのに腕を上げていても平気になった」 のだそうだ。 その他、 「人物を描いていて筋肉を描くのに自分自身の写真を撮って、それをモデルに出来る」 と、絵描きとしてはいいことずくめのようだ。 対する堺三保氏、 「自転車に乗るのは時間の無駄のような気がして……」 と、エアロバイクをご愛用されているそうだが(テレビを見ながら使用するので時間の節約になるそうだ) 「風がないのですぐに汗だくになる」 と言う欠点があるというのでエアロバイクの前に扇風機を置く事を提案して見る。 いま考えついたアイデア商品。 エアロバイクのペダルを漕いで発電した電力で回る扇風機ってどうだろう?(^0^) 11時半過ぎまで懇親会で飲んで山手線で帰宅。 寝る。
2015年6月13日(土)
【承前】 午前中を、ほぼ寝飛ばす。 午後。 午前中にやるはずだった雑用で潰れる。 (いかんな、こういうの) 夕方。 テレビをつけたら民放のニュースで、元自衛官という人が、 「国会で審議中の安保法案は自衛官が攻撃を受けた際の対応についてが十分に考えられていない」 という主旨のことを喋っていた。 話の途中でテレビをつけたので正確には分からないが「攻撃を受けた際にどこまで反撃できるかについての説明がグダグダで これでは現場の自衛官はたまったもんじゃない」的なことを言っていたみたいだ。 安倍首相によると自衛隊が派遣されるのは「戦闘行為がないと見込まれる場所」だそうだが、補給船の航路が「戦闘行為がな いと見込まれる場所」だという説明は、軍事ど素人の私が聞いても変だと思う。 ふと思い出した。 木曜日(6月11日)の日経社会面に、 〈徴用船、知られざる悲劇〉 という記事が載っていて、 〈アジア・太平洋の戦争では商船・漁船など大量の民間船舶が軍に徴用され、激戦地で危険な輸送、監視業務に就いた(中 略)10日、天皇、皇后両陛下出席のもと、これら戦没船員の追悼式が行われた〉 と、書かれていたのだ。 「知られざる」という位置づけだった「輸送、監視業務に就いていた民間船の戦没船員の追悼式」に今の時期にご出席された 両陛下の御心については、日本国民として推察申し上げるしかないな。 夜。 NHKの「超絶 凄ワザ!」とかいう番組を観る。 「アルミニウム」と「超硬合金」を強力に接合するのに「ねじ」と「ろう接」の2種類の方式が対決。 番組の狙いとしては、町工場のこういう技術者にもっと注目して大切にしようみたいなものらしい。 以前、SF乱学講座で聞いた話。 むかし、とある原子力関係の機械部品に、日本のある工場でしか作れないものがあったそうな。 なぜなら世界でただ1人、その工場のある技術者のみがその部品を作る技術を持っていたから。 当然、各国からその技術者を引き抜こうという動きがあり「その技術者が誰であるか」は日本の国家機密であった。 で、乱学講座にやって来た当時の関係者によると、 「実は、その技術を持っていたのは、その工場で働いていたパートのおばちゃんだったんですよね」 おそらく、そのパートのおばちゃん自身、自分が国家の重要人物であるなんて知りもしなかったのだろう。 日本の秘密兵器と言うべき技術者は、実は町工場で働いている低賃金労働者だったりするのか? 寝る。
2015年6月12日(金)
朝からグズついた天気。 朝刊1面のコラム〈日本の選択 エネルギーと環境〉を読んで笑ってしまった。 G7サミットで安倍首相が表明した「温暖化ガスを30年までに13年比26%減らす」について。 なぜ「13年比」なのか?という話。 首相が出した「国際的に遜色のない目標を」という指示を実現するために〈各国の削減目標の基準年がばらつく点に着目し、 原発停止後の火力発電が急増した13年を基準に温暖化ガスの削減率をはじく妙案まで繰り出した〉。 〈同基準なら欧州連合(EU)の24%減、米国の18〜21%減より日本が優位に映る〉 要するに「いつに比べて二酸化炭素排出量が減ったか」という「いつ」を、「火力発電が急増して日本の二酸化炭素排出量が 増えた年」に置けば「その時に比べて二酸化炭素はこんなに減った」と言えるというカラクリ。 いかにも頭のいい役人が考えそうなことだ。 前に観たコメディドラマに出て来た「あらかじめ定価の値札を2倍に書き換えてから半額セールをやるあこぎな商人」を思い 出してしまった。 こんなセコイ手はちゃんと数字を見ればすぐにバレるから、結果的に日本国の対外的信用を落とすことにならないか? 午後。 ネットでニュースを見ていたら、 〈山崎拓・元自民幹事長ら4人、安保法案に反対表明〉 という記事を見つけた。 山崎拓氏(元自民党副総裁)、亀井静香氏(衆院議員)、武村正義氏(元新党さきがけ代表)、藤井裕久氏(元民主党幹事長) の4人が、日本記者クラブで会見を開き、衆院で審議中の安全保障関連法案に、「憲法解釈を一内閣の恣意によって変更する ことは認めがたい」などとして反対を表明した。 〈山崎氏は改憲派として知られ、防衛庁長官や党安全保障調査会長などを歴任した防衛族。小泉政権下では自衛隊海外派遣に 関わった経験を持つ〉(アサヒ・コムの記事より) とのことで、要するに改憲派の人が「憲法解釈の変更」に基づく安保法案に反対していると。 これは「やるのなら憲法を改正してからにしろよ」という意味に取って良いのかな? 夕方。 空想小説ワークショップがあるので、コミュニティカレッジへ。 教室で会った人に、 「さっき駅前で、自民党の議員が安保法案反対の演説をしてるのを見ました」 と言われる。 (ホンマかいな?) 空想小説ワークショップ。 本日は「発想力を鍛える」。 課題に沿ってお話を作る(例「塞翁が馬」の具体例となる物語を作る)というもの。 講座修了後、いつものように「大馬鹿地蔵」で飲んでいたら、栃木県から通っている人が、 「終電を逃してしまった!」 というので、有志4人で朝までカラオケ大会。 夜の11時から朝の5時まで歌いまくって帰宅。 ……これから少し仮眠をとる。
2015年6月11日(木)
朝。 テレビ画面に九州の方で大雨とかいう速報テロップが映る。 かなり暑いので既に夏のような気がしていたのだが、梅雨入りなのだな。 午後。 浅間山の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられたとのニュース。 (浅間山って長野のどの辺にあったけ?) と、地図で調べたら「軽井沢町」だった。 本州の真ん中あたりか。 ここのところ日本全国で地震やら噴火やら多くて嫌だな。 海外のニュース。 韓国でMERSコロナウイルスの感染による10人目の死者が出たとか。 日韓を行き来している人は多いよなあ。 MERS(中東呼吸器症候群)の主な症状は、38度以上の熱、咳、息切れ、下痢などだそうだが、こんな症状が出ても普通は ただの風邪だと思うよな。 感染者に接触したと分かっていたら疑うかもしれないが、肝心の感染者自身が自分を感染者と分かっていなかったら、接触し た人間だって分からないよなあ。 予防策としては、極力出歩かない。 出歩く時はマスク着用ぐらいかな? (ところでマスクってウィルス対策として有効なのかね?) ネットで古本屋に発注していた『信長記(上)』(小瀬甫庵撰 石井恭二校注 現代思潮社)『信長記(下)』(小瀬甫庵撰 神郡周校注 現代思潮社)が届く。 同じ出版社の「古典文庫」で、上巻は1981年9月24日発行で、下巻は1981年10月20日発行なのに上巻はソフト カバーで、下巻はハードカバー、おまけに上巻が3000円で下巻が2000円(逆ではない)。 (なぜだ?) と、思って良く見たら、奥付が2つあった。 上巻は神郡周校注の『信長記(上)』を、2009年にさらに校注者に石井恭二をつけて発行し直したものだったようで、印 刷・製本は株式会社デジタルパブリッシングサービスとなっていた。 株式会社デジタルパブリッシングサービスと言えば、オンデマンド印刷の会社。 つまり、このソフトカバーの方は、ハードカバーの『信長記(上)』のデジタルデータをオンデマンド印刷で発行しなおした ものだったのだね。 そして、校注者として表紙に記されている石井恭二というのは、もともとの『信長記(上)』の発行者。 オンデマンド版の「校注」を行ったという意味か? オンデマンド出版が一般化されると「校注者」の意味合いも少し違って来るのかな。 夕刊。 1面のトップ記事。 〈コンビニで証明書 広がる〉 〈住民票や印鑑登録 来年度300自治体〉 ↑新聞の見出しには「印鑑登録」とあるが「登録」はさすがにコンビニでは出来ないだろうから 「印鑑登録証明の発行」の間違いだと思う。 (なんでこんな記事が1面トップ?) と読んでみたら、 〈マイナンバでシステム更新〉 などと、さりげなくマイナンバー制度の利点が強調してある。 これは、日本年金機構の情報漏えい騒動で実施の延期が言われ始めているマイナンバー制度を後押しする狙いかな? (マイナンバー制度の実施延期ということになれば、各方面に影響が出るのだろうなあ) ちなみに私はコンビニでの証明書発行に、どちらかと言うと賛成。 「役所の出張所」とか作るより、既存のコンビニに役所の機能を持たせた方が便利だし税金も節約できる。 現に郵便局なんかの業務は、一部コンビニでやっていて特に支障もない。 届け出はネットで、発行はコンビニで行えるようにすれば役所の業務も軽減できるし「学生時代にコンビニ店員だった新人」 が役所に入所してすぐ戦力として使えれば、研修も楽になる。 いいと思うけどなあ? 寝る。
2015年6月10日(水)
朝刊(日経)の1面に〈日本の選択 エネルギーと環境〉というコラムが載っていた。 〈低コストで二酸化炭素(CO2) も出さない原発こそが企業や家計の負担を抑え、温暖化ガスの大幅削減を担う “魔法の杖” と政府は位置づける〉 6月1日に政府が固めたエネルギー政策の青写真では15年後に原発の比率を20〜22%に高めるという目標が掲げられて いるのだとか。 しかし、 〈20%以上の原発比率の達成には既存原発の大半の稼働が必要だ。だが震災前に動いていた54基のうち、事故を起こした 東京電力福島第1原発の1〜6号機を含め11基は廃炉が確定。さらに活断層の存在や、設備が最新の基準に適合しないなど の理由で10基近くの運転継続が危ぶまれている〉 と、現実は甘くなさそう。 で、コラムでは、わざわざ「目標関係ない」という小見出しを立てて、 〈「電源構成の目標は我々に関係ないこと」原発の安全確保を使命とする規制委の田中俊一委員長はそう言い放つ〉 と書いていた。 〈言い放つ〉って……。 逆に原子力規制委員会の委員長が、 「原発の安全性を判断するのには、政府の電源構成の目標に沿うかどうかを考慮します」 とか言っちゃったら、それこそ大事件だよな。 「本当は危ないと思うけど、そうすると政府の電源構成の目標が達成できないから、危ないものを安全と嘘ついちゃいます」 とか言って欲しかったのか? 田中さん、当たり前のことを当たり前に言っただけ。 それを小見出し立ててまで強調するということは、原子力村では、政府の意向によって危険なものも安全と嘘をつくのが当た り前だったのかと勘ぐりたくなってしまう。 (誰だよ、このコラム書いた奴?) と、見たら署名がない。 プロのジャーナリストなら、トップページに載るコラムぐらい署名入りで書いてくれ。 午後。 次回のSF乱学講座の参考図書を読む。 『信長の親衛隊』(谷口克広 中公文庫)。 戦国時代に「母衣(ほろ)衆」という精鋭部隊があったのだとか。 ウィキペディアによると「母衣」というのは「武士の七つ道具の一つ」だそうで、スリットの入った四角い大きな布の四隅を 含む数カ所に紐をつけたもの。 これを背中に着けて馬に乗って走ると風をはらんでバルーン状に膨らむ。 後ろから矢が飛んで来てもこれに当たって止まるという仕組みのものであるらしい。 戦国絵巻をよく見ると、背中に赤とか黒の袋を背負っているような武将が描かれているが、あれがどうやら「母衣」であるら しい。 で、次回の乱学講座は、この「母衣衆」の話になる予定とか聞いたので、とりあえず予習中。 夜。 新宿「サンモールスタジオ」(シアターサンモールの隣の劇場)に「20年後のやっぱりあなたが一番いいわ」を観に行く。 内田春菊さんが脚本を書いた芝居だそうで、「やっぱりあなたが一番いいわ」は、1999年にマガジンハウスから出された 脚本で、今回の芝居はその続編という位置づけ。 「やっぱりあなたが一番いいわ」の方は私は観ていないのだが、どうやら女関係に派手な上司に唆されて自分が担当する2人 の女性漫画家と肉体関係を持ってしまった若い編集者を巡るドタバタ喜劇であったらしい。 で、その20年後の物語には、女性が4人(?)出て来る。 1)仕事を言い訳に家庭を顧みない夫と学校にも行かずに家に籠って母親に暴力を振るう息子を抱えた女性漫画家。 2)漫画家を目指し、それなりに才能も認められかけていたのに、夫や姑からの無言の圧力によって仕事を減らし、経済力を 失い、そのために外で派手に女遊びをする夫にも何も言えない立場に陥っている女性。 3)有能な編集者であったのに父権的な家庭に育った過去のために自分に自信を持てず、不倫や売春の挙げ句に妊娠、中絶後 ボロボロの体になり死んだ女の幽霊。 4)夫と離婚してシングルマザーになり、1人息子を立派に育てながら幸せに暮らしている漫画家。 女性の中で、シングルマザーが1番幸せというのが、なかなか……。 内田春菊さん、作品は読んだことはなかったのだが、ウィキペディアによるとご自身が養父に性的虐待を受けていたのだとか で、そのせいかどうか、ろくな男が登場して来ない。 商売女に騙されて貢ぎまくるバカとか。 仕事を口実に家庭を顧みない上、肝心の仕事についても不平を言うばかりという使えない奴とか。 あとは母親に暴力をふるう息子。 まともなのは、シングルマザーに育てられた息子だけ。 舞台としては「漫画家の夫である編集者」「その編集者の息子」「別の漫画家の息子」と1人3役を演じた五十嵐勇紀さんの 早変わりが見もの。 戸部公爾さんは、編集者の上司という地味な役を個性的に演じていた。 終演後に当人に聞いた話によると、トレードマークの長髪をこの芝居のために切ったのだそうで、何度も脱色した上で染めた という薄いラヴェンダー色の髪が舞台映えし、サラリーマン風の髪型なのにお洒落だった。 見事に「昔は遊び人だった定年間際のサラリーマン」。 単なる白髪やありきたりの金髪にしなかったところにセンスを感じたな。 手を抜かない役作りが、さすがプロ! この仕事への真剣さが私が戸部さんのファンであり続ける理由のひとつ。 「新宿御苑前」から丸ノ内線と副都心線で帰宅。 池袋に帰るのに、うっかり「池袋行き」に乗りかけた。 恐るべし、丸ノ内線の罠!(笑) (まだ副都心線がなかった時代に、新宿から池袋に行くのに丸ノ内線に乗ってしまって、本当に「ぐるっと一周東京の旅」を やってしまったことがある) 本日は無事帰り着き、寝る。
2015年6月9日(火)
朝。 体がだるく目眩がする。 ひょっとすると最近、熱中症対策で部屋でクーラーを使うようになったのが原因か? 午後。 部屋で『信長公記』を読む。 老眼のせいか、本を読むスピードがどんどん遅くなっているなあ。 夕方。 四谷にシャンソン・ライブを聴きに行く。 体調が回復したので、やはり具合が悪かったのは室温設定が壊れた古いクーラーが原因かも。 ライブ終了後、流れでメンサ・ミーティング(笑)。 古くからのメンバーが偶然顔を合わせて、気分は同窓会。 「自分はふなっしーのプロデュースをやった」と言う人がいたので、ニコニコしながらお話しを聞く。 (相変わらずお元気そうだったのが、なにより) 日付が変わる前に、帰宅。 郵便受けに届いていた『信長の親衛隊』(谷口克弘 中公新書)をパラ読みしてから、寝る。
2015年6月8日(月)
朝。 ネットでニュースをチェックしていたら、 110番に電話して、「今、ドローンに爆弾をつけて警視庁に飛ばしている。サリンの袋を針でつぶしてまく」と言った男が 逮捕されたそうだ。 調べに対し「警察に恨みがあり、最近、ニュースで騒がれているドローンという言葉で脅してやろうと思った」だと。 「最近、ニュースで騒がれているドローンという言葉で」 に、不謹慎ながら笑ってしまった。 マスコミが変な方向に騒ぐと模倣犯が沸いて出るというのの典型だな。 午後。 2号くんが遊びに来たので、一緒にテレビの映画を観る。 「パッセンジャーズ」 〈ストーリー〉 旅客機の墜落事故で助かった人々のカウンセリングを担当することになった女性セラピスト。 話を聞いているうちに、事故の原因は航空機の整備不良ではなかったのかと考えるようになる。 しかし、航空機会社の者だという男は「原因は死亡したパイロットのミス」と譲らない。 やがてカウンセリング対象者である元乗客のひとりと恋愛関係になったセラピストは……。 ラストの意外性に拘り過ぎて、伏線が意味不明になってしまった。 「そういうことなんだ」と説明されても「なぜそんな回りくどいことを?」と聞き返したくなるオチ。 たぶん作った人は「イイ話」のつもりだったのだろうな。 夕方。 2号くんが帰ったので、アマゾンで届いた『現代語訳 信長公記』(太田牛一著 中川太古訳 新人物文庫)を読む。 織田信長の伝記である『信長公記(しんちょうこうき)』を口語に直したもの。 これで読むと、織田信長って結構、嫌な奴? 夜のニュース。 韓国のMERS患者が死者6名を含む87名になったそうだ。 日韓は人の行き来が多いから、日本に入って来るのも時間の問題か? 寝る。
2015年6月7日(日)
体調はイマイチだが、今日はSF大会の企画会議。 風邪薬を飲んで出かける。 会議があるのは久松町区民館。 iPodのGPSがあるのでナメていたら見事に道に迷い、通りがかりの人に聞いたら「知りません」という返事。 最寄りの警察署の場所を聞いて、そこで改めて区民館の場所を聞く。 会議はいろいろあって……予定時刻に終了。 はるこんの親睦会に合流して企画で使うDVDを借りたり、RDの企画を急遽やることになったり……。 なぜか「飲むと肝臓を痛めないサプリ」というのを貰って飲んだのだが、効くのか? 有楽町線で帰宅。 寝る。
2015年6月6日(土)
風邪の症状が治まらない。 (ひょっとして花粉症か?) 朝刊の1面トップは、 〈出生率9年ぶり低下〉 厚生労働省が発表した昨年の人口動態統計による合計特殊出生率の数字が1.42に下がったという記事。 団塊ジュニア(1971年〜1974年生まれの人)が40代になったのが原因っぽい。 そういう理由なら、今回の出生率低下は予測が出来たよな。 ちなみに、昨日の朝刊の1面トップは、 〈介護施設13万人分不足〉 〈41都市へ移住提言〉 だった。 日本創成会議という団体が、東京の老人介護施設が不足するから、老人を地方に移住させようと提案したという内容。 年をとってから、いきなり知らない土地に連れていかれたら、爺ちゃん、婆ちゃん、戸惑うと思うが。 子どもは生まれない。 老人は増える。 日本は前途多難だな。 午後。 熱のせいか目が回る。 バナナを食べる。 夜。 池上解説番組(テレビ朝日)を観る。 本日の特集は「日本」。 廃藩置県から始まる近代日本の成り立ち。 そして靖国問題。 A級戦犯合祀後の靖国神社「公式参拝」は、当時の中曽根総理の10回目の参拝が最初だったのだね。 (そう言えばそうだったなと、当時のニュースを思い出す) 直後に日本と良好な関係を築いていた中国の胡耀邦総書記の立場が悪くなったことで、中曽根さん、これ以後は靖国神社の 参拝をしていない。 つまり「中国から抗議が来たから参拝を止めた」のではなく「日本側が中国国内の事情に配慮して参拝を止めた」わけだ。 相手国の国内事情に配慮するのは、外交の基本。 この「相手国への配慮」ということをしないで、「日本の国内問題だ。外国は関係ない」とか言うのをカッコイイとか勘違い している人がいるみたいだが、それって子どものやることだよな。 ……と、思ってネットで番組終了後にネットでこの番組への感想を読んだら、 「悪いのは中曽根首相が公式参拝したことを中国に知らせた『朝日新聞』」とか書いている人が、結構な人数いた。 「池上彰が『朝日新聞』のせいだと言わなかった理由の考察」までしている人も。 別に「朝日新聞」がなくても、その程度の情報は中国政府に伝わったと思うが。 なんかこう「情報ルートは1つだけ」みたいな単純な図式で世界が出来ていると思うのかな? 中国にはスパイも諜報機関も存在しないと? 寝る。
2015年6月5日(金)
朝刊の政治面の記事。 〈集団的自衛権で憲法審〉 〈参考人全員が「違憲」〉 〈与党推薦含む3氏 自公に衝撃〉 昨日(6月4日)行われた衆議院憲法審査会で参考人として呼んだ3人の有識者全員が、集団的自衛権の行使容認について 「違憲」を表明したという記事。 中でも与党が推薦した早稲田大学の長谷部恭男教授が、民主党の中川正春氏の「集団的自衛権行使は憲法違反ではないか」 という質問に対し「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」と明言したことに与党が衝撃 を受けたというのだが……。 (学者の学問的見解なんて調べれば分かる事なのに、なんでそういうことを言いそうな人を呼んだんだろう?) と、思って記事をさらに読めば、 〈4日の審査会は憲法改正の限界や違憲立法審査など幅広い議論を予定し、人選に関わった自民党幹事には「集団的自衛権 を巡る見解を正面から問われるとは思わなかった」との誤算があった〉 (なんと言うか……脇が甘過ぎ?) それにしても、謎な点が2つ。 謎1) なんで「集団的自衛権を巡る見解を正面から問われる」と思わなかったんだ? 謎2) 集団的自衛権行使容認賛成派の学者には、「憲法改正の限界や違憲立法審査など幅広い議論をするため」にふさわしい人が いなかったのか? 午後。 SF大会の雑務。 夜。 日韓問題に関する池上解説の番組を観る。 どうやら、戦後に於ける日韓関係のそもそものすれ違いは「第2次世界対戦中に日本と韓国は戦争をしたか?」らしい。 日本:戦争はしていない。 つーか、その頃「韓国」って存在しないだろ? 韓国:戦争はしている。 朝鮮独立運動を行っていた活動家が1919年に上海に設立した「大韓民国臨時政府」というのがある。 日本:「大韓民国臨時政府」って当時の国際社会で(枢軸国・連合国のいずれの側からも)認められていないよね? 勝手に名乗ってただけだよね? そもそも上海は韓国(朝鮮)じゃないんだから、そんなところに設立して「大韓民国臨時政府」っておかしくね? で、サンフランシスコ講和条約の締結時に、韓国は「戦勝国」としての署名参加をアメリカ国務省に要求したが拒否された。 理由は、第2次世界大戦が起きた時には、すでに朝鮮半島は日本の統治下にあり、日本と交戦する関係になかったから。 ところが、韓国の憲法(大韓民国憲法)の前文は、 〈悠久な歴史と伝統に輝く我々大韓国民は3・1運動で成立した大韓民国臨時政府の法統と、不義に抗拒した4・19民主 理念を継承し……〉 から始まっている。 建国の理念が、国際的には存在していないことになっている「大韓民国臨時政府」の継承に基づいているのだ。 なので、戦後の外交の場面で韓国政府はややこしい立場になってしまった。 国際的には「大韓民国臨時政府」は存在していない。 なので、交戦相手ではない日本に賠償金を請求できる立場にない。 ところが、国内的(韓国の憲法上)には「大韓民国臨時政府」が存在していたことになっている。 なので、憲法の建前からすると日本に賠償金を請求しなくてはならない。→当然、断られる。 (でも、朝鮮戦争で経済的に苦しかったので、お金は欲しい) 外交的解決策として、日本から「経済協力金」という名目で莫大な金額を受け取る。 さて、国に帰って当然の質問「日本は賠償金を支払ったのか?」→答えは「NO」。(だって「賠償金」じゃないから) (いまも韓国内にある「日本は賠償金も支払わなかった」という批判は、この辺のところの誤解にあると思うのだよな) ちなみに、このとき日本が行った資金の供与と融資は以下の通り。 3億ドル相当の生産物及び役務(無償) 2億ドルの円有償金 3億ドル以上の民間借款 (参考までに、当時の韓国の国家予算は3.5億ドル) そして、従軍慰安婦補償問題。 これも韓国の憲法裁判所の判決「韓国政府が日本政府に補償を求めないのは違憲である」に基づくもの。 でも、外交的には1965年の「日韓基本条約」で韓国の日本に対する一切の請求権の完全かつ最終的な解決がついてしま っているのだよね。 で、しょうがないので「この条約が締結された当時には発覚していなかったような酷い事が行われていたことが分かったの で、補償と謝罪を求める」という話なのだが、じゃあ具体的に「当時には発覚していなかったような酷い事」って何? と いうところになると、なんか話がグダグダになる。 慰安婦はたいてい酷い目には遭っていると思うのだが、ここでは「当時には発覚していなかった」ようなことか? という のが論点になるから。 そもそも当時の朝鮮半島は、日本の統治下にあったので、朝鮮人のところに「外から」日本の軍人がやって来て拉致してい ったというようなイメージは誤りで、当時の慰安婦たちは、日本人慰安婦同様、経済的な理由で「身内によって」売られ、 連れて行かれた先が、日本軍相手の慰安施設だったと考えるのが自然。 でも、韓国では建前上「大韓民国臨時政府」が存在し、日本と韓国は交戦中ということになっている。 交戦相手の軍隊に「娘を売る」というのは変だから、娘たちは「拉致されて連行された」のでなくてはならなくなる。 建前が現実と対立してしまうのだよな。 何にせよ、一番気の毒なのは、政治的な道具に使われた慰安婦当人だと思うなあ。 寝る。
2015年6月4日(木)
朝刊(日経)の1面トップが、 〈種子島にロケット新基地〉 だった。 搭載衛星をいつでも受注できる態勢にして衛星ビジネスの分野でアメリカやロシアに対抗できるようにするのが狙いらしい。 (人も運べるようにしてくれたら、嬉しいのだけどな) 私の予想では、今世紀の半ば頃までには人類は火星に行っていると思う。 地球の温暖化は進んでいるのだから、そろそろ次に住める惑星を開拓しておかないとまずいだろう。 午前中。 喉と関節の痛みを風邪薬で押さえて部屋で休養。 昼。 テレビで「グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー 」を観る。 SF映画かと思ったのだが、予言とか魔法の杖みたいなものが出て来て、どっちかと言うと科学というより超科学。 A・J・バックリー(「CSI:NYでアダムをやっていた人)が主役だったので、とりあえず最後まで見たのだが、吹き替え の声優が、後藤敦じゃなく、竹内良太。 なんか、イメージと違う……。 イメージが違うと言えば、主人公たちを追う殺し屋だか軍人だかを演じたリック・ラヴァネロの声が小川剛生、声が高過ぎ。 ごつい顔つきからネズミ男みたいな声を出されても「この声の主はどこにいるんだ?」と、つい画面の中を探してしまう。 物語は…… 「グランドクロス」の影響で(笑)大地震が頻発。 地球を救うためにこの災害を予言していた男の元へ向かう軍関係者。 一方、出版社の編集者である主人公は彼から予言の内容を記した原稿を受け取るべくやはり男の元へ。 そしてもうひとり、女考古学者も男から連絡を受けて同じ家へ。 編集者、女考古学者、軍関係者の順に、男の家に辿り着くが、編集者が家に着いた時、すでに男は死亡していた。 そして男の持っていた杖を手にした途端、未来のヴィジョンが見えて気を失ってしまう。 そこでやって来た女考古学者、編集者に「ヴィジョンの中に君がいた」と言われて一緒に行動することに。 さらに軍関係者もやって来るが、編集者に「彼らに撃たれるヴィジョンを見た」と言われて2人で逃亡……。 「なんで?」とか「どうして?」とか一切なく、ともかく「そうなんだ」と思って観るしかない。 「惑星が」とか「暗黒星が」とか、やたらスケールのでかい設定の割には、実際に主人公が戦う相手はアホな悪人。 最後は、悪役が分かりやすく自滅してハッピーエンドというB級映画にありがちな終わり方。 イタリア半島が海中に沈むほどの地震があったのに「余震は数日で収まるだろう」って??? 低予算の地割れのCGがギャグ漫画のようで笑えてしまった。 夜。 NHKで、亡くなった人の写真から3Dフィギュアやアンドロイドを作るビジネスを紹介する番組を観る。 亡くなった人の声や口調を再現し、その人だったら言うだろうということを喋らせるプログラム(開発中)が興味深かった。 これもしも開発に成功したら、例えば「もしもスティーヴン・ジョブスが生きていたらどういう判断を下しただろう?」みた いな時に使いたいと思う人がいるかもな。 寝る。
>2015年6月3日(水)
雨。 熱のせいか関節が痛い。 季節の変わり目なので、いつものやつだろう。 ニュースは、韓国のMERS(中東呼吸器症候群)関連。 どうも隔離されるべき人が、ことの重大さをよく分かってくれず、感染が広がっているらしい。 (パク・クネさんも大変だなあ) と、他所の国の大統領に同情する。 午後。 休息をとろうとするが、眠りたいのに体が痛くて眠れず。 夕方のニュース。 中国で旅客船が竜巻に巻き込まれて転覆した事件で、中国当局が初めて外国のマスコミの取材を許可したそうな。 それまでは、写真は「乗客の救助に成功したシーン」、動画は「救助された乗客を見舞う共産党の幹部」しか公開を許可され ていなかったのだとかで、今回の海外のマスコミ取材も30分だけ。 明日は6月4日、つまり1989年の天安門事件(六四天安門事件)が起こった日。 中国国内の反共産党勢力が動きを活発化させる時期だ。 そして昨年、隣国である韓国では、フェリーの転覆事故(セウォル号事件)をきっかけに、政権への批判が高まった。 昨今の格差拡大によって中国共産党への不満が拡大している現状で、まずい時期にまずいことが起こってしまったというわけ で、中国政府当局としては戦々恐々としているといところなのかな? 夜。 寝てばかりはいられないので、コインランドリーに出かけ、ついでに定食屋で夕食。 店のテレビでニュース番組をやっていた。 那覇空港で航空自衛隊のヘリコプターが離陸しようとしていた全日空の旅客機の前を横切り、急遽、離陸を中止した全日空機 の後ろに着陸したJTAの旅客機が、あわや追突……という事件が起きたのだそうだ。 管制塔:全日空機に離陸を許可する 空自ヘリ:自分への離陸許可と勘違いして離陸 全日空機:目の前でヘリが離陸したので逆噴射して離陸中止 管制塔:JTA機への着陸許可を取り消す JTA:すでに着陸を開始していたので中止が間に合わなかった ……と、こんな感じだったのかな? まず、素人の感想として、 (旅客機が離陸した直後に別の旅客機が同じ滑走路に着陸って、那覇空港ってすげえ混雑しているんだな) そして、管制塔からの指示を勘違いしたという航空自衛隊のヘリ。 (管制塔からの指示を受けたら、内容を復唱して確認するものなんじゃないかと、なんとなく思っていたのだが違うのか?) 先日の日本年金機構の個人情報流出事件の時も思ったのだが、素人がイメージで「プロの仕事なのだから当然こういうことは っているはず」と思っていることを、意外に公的専門機関がやっていなかったりする。 コインランドリーからの帰り道。 商店街に閉店している店が目立つのに気づく。 いつの間にかに、結構大きな店だったところに「テナント募集」の張り紙が張ってあるのだ。 そして、そこですれ違った人の話していた言葉が、全て外国語だった。 (スペイン語とか、タイ語?) さすが消滅可能性都市。 家に帰って、寝る。2015年6月2日(火)昨日に引き続いて体調不良。 午後。 目眩がするのだが、どうしても今日中に済ませておきたい手続きがあって出かける。 外はかなり暑いはずなのに、あまり汗が出ない。 やっぱり何か変なようだ。 薬局で薬を買って帰宅。 SF大会のことでメールのやり取り。 自分の担当している企画の紹介文を2つ書いただけで、なんだかクラクラして来た。 夜。 「クローズアップ現代」を途中から見たら解剖医不足の話だった。 変死体が見つかっても遺体の検屍解剖が行えないらしい。 ちょっと前に見た日本のミステリー・ドラマを思い出した。 病死と判定された死体が何か変。 しかし検屍を行ったのが、その町で唯一の解剖医なので警察も異論を唱えられない。 結局、解剖医自身が犯人というオチだった。 チャンネルを変えて「CSI シーズン6(最終話)」を観る。 アメリカの科学捜査を扱ったドラマ。 (アメリカは、こんな風にすぐに遺体の解剖を行うのか?) 男性用コルセットという少々珍しいアイテムが登場した。 もっと実用的なものなのかと思っていたのだが、女性用同様に不自然にウエストを絞る道具だったらしい。 昔の寄宿学校生は着用させられていたって? 19世紀のティーンエイジャーが、気の毒に思えた。 ドラマの中に、 「昔は突き出た腹は裕福である証拠だったが、今では怠惰を表すものとなった」 という主旨のセリフ(頭ボーッとして、細部はウロ覚え)が出て来たのだが、同時に19世紀のコルセットでウエストを絞り まくる習慣が紹介されているのが笑える。 「太っている方が良い」というのは、別に「昔から」の価値観ではなかったのだね。 ……明らかに熱が出て来たので、寝る。
2015年6月2日(火)
昨日に引き続いて体調不良。 午後。 目眩がするのだが、どうしても今日中に済ませておきたい手続きがあって出かける。 外はかなり暑いはずなのに、あまり汗が出ない。 やっぱり何か変なようだ。 薬局で薬を買って帰宅。 SF大会のことでメールのやり取り。 自分の担当している企画の紹介文を2つ書いただけで、なんだかクラクラして来た。 夜。 「クローズアップ現代」を途中から見たら解剖医不足の話だった。 変死体が見つかっても遺体の検屍解剖が行えないらしい。 ちょっと前に見た日本のミステリー・ドラマを思い出した。 病死と判定された死体が何か変。 しかし検屍を行ったのが、その町で唯一の解剖医なので警察も異論を唱えられない。 結局、解剖医自身が犯人というオチだった。 チャンネルを変えて「CSI シーズン6(最終話)」を観る。 アメリカの科学捜査を扱ったドラマ。 (アメリカは、こんな風にすぐに遺体の解剖を行うのか?) 男性用コルセットという少々珍しいアイテムが登場した。 もっと実用的なものなのかと思っていたのだが、女性用同様に不自然にウエストを絞る道具だったらしい。 昔の寄宿学校生は着用させられていたって? 19世紀のティーンエイジャーが、気の毒に思えた。 ドラマの中に、 「昔は突き出た腹は裕福である証拠だったが、今では怠惰を表すものとなった」 という主旨のセリフ(頭ボーッとして、細部はウロ覚え)が出て来たのだが、同時に19世紀のコルセットでウエストを絞り まくる習慣が紹介されているのが笑える。 「太っている方が良い」というのは、別に「昔から」の価値観ではなかったのだね。 ……明らかに熱が出て来たので、寝る。
2015年6月1日(月)
朝。 体がだるい。 昨日の外出時の外気温と室内気温の温度差にやられたらしい。 喉が痛い。 朝刊に〈人口減でも建設ラッシュ〉という記事が載っていた。 タワーマンションは高層階になるほど課税評価額が低いので、相続税の節税対策を目的にタワーマンションの部屋を購入する 人が増えているのだとか。 人口そのものは減少に向かっているのに、節税対策のため住宅の戸数は増えている。 (50年先ぐらいに廃墟の街が広がりそうな気がするな) 午後。 前週議院議長の町村さんが脳梗塞で亡くなられたというニュース。 私の印象では「元外務大臣」。 有能な人っぽかったのに、ご冥福をお祈りしたい。 もうひとつ、これは社会面のニュース。 最近、寺や神社に油を撒く事件が起きたが、事件の容疑者に逮捕状が出たそうだ。 容疑者の男性は、キリスト教系新興宗教の創始者で「油注ぎの行為によって人は真理に導かれる」などと支援者に説いていた そうだが、「油を注ぐ」というのはキリスト教の用語では「神の使命を受ける」という意味の慣用句。 だから「油注ぎ」をされるのは、本来「使命を受ける人」のはずなのだが。 なんで寺や神社??? 夜。 「日本年金機構の職員の端末がサイバー攻撃を受け、約125万件の年金情報が外部に流出」 というニュース。 職員がうっかりウィルスメールを開封しちゃったのが原因だそうだ。 公的機関で職員がメールをやり取りする端末と、個人情報を管理する端末を繋げておくなよ。 今年の秋からマイナンバー制が導入されるそうだが、こういう話を聞くと、情報管理体制をきちんとするまでそうした制度の 導入を先送りした方が良いんじゃないかと思えて来る。 公的機関に渡したつもりの個人情報が犯罪者に盗まれるのでは安心していられない。 寝る。 2015年5月分へ 目次へ
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