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独 り 言 (2015年4月分)
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2015年4月30日(木)
朝。 NHKの「朝イチ」で、ドローンについて取り上げられていた。 内容は、この間NHKの別の番組で言っていたのと同じ「ドローンは電池切れで落ちるので危ない」。 レポーター、出演者が、 「電池が切れかけたら警報が鳴るようにしたら?」 と言ったら、 「でも、飛行中のドローンで警報が鳴っても操縦者には聞こえない」 (手元のリモコンの方で警報が鳴るようにしたら良いと思うが) 他の出演者が、 「電池が切れかけたら、安全に着陸するプログラムを組み込んだら?」 と言ったら、 「でも、着地した場所が必ずしも安全な場所とは限らない」 (「限らない」と言い出したら、なんでも「限らない」と思うが) そんな具合にレポーター、安全対策をなぜか速攻却下。 ドローンは大変危険であるという結論にまっしぐら。 「0」か「100」しか認めないというような姿勢には違和感を覚えたぞ。 昼。 ネットのニュースで「池袋本町電車の見える公園」の放射性物質についての続報を読む。 例の放射線量の高かった円盤状の土の塊の中から、高さ3ミリ直径3ミリの円筒形のステンレス・カプセルが見つかったのだ そうだ。 放射線測定器が正しく作動するか点検するためのカプセルではないかとのことだが、開園に際して、都は有機溶剤と鉛による 土壌汚染の有無を調査したが、放射線量の調査は対象外だったので行わなかったのだそうだ。 でもさあ、建設が始まったのは2012年のことだよ。 あれだけ放射線に神経質な時期だったのだから、誰かが気を利かせて放射線量の測定を提案したら、割と簡単に通ったんじゃ ないかな。 そもそもが「ゴミ収集車の車庫」があったところ「何か変なものが落ちているかも」と、もっと慎重になって欲しかった。 午後。 携帯にメール。 携帯メールは苦手なので「ども」とだけ返信したら、長文の返事が戻って来た。 しょうがないのでやや長文で返したら、また返信。 ……と、ずっと携帯メールでやりとりする羽目になる。 慣れない携帯での文字入力に、無駄に疲れる。 夜。 2号くんから電話がかかって来て一緒に飲む。 1号くんも参加。 4月から就職した2号くんと、4月から転職した1号くんの職場の愚痴を延々聞かされる。 キューピーコーワゴールドを買って帰宅。 寝る。
2015年4月29日(水)
午前中。 ネットのニュースを読む。 昨日(4月28日)の日米首脳会談で、アメリカ軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の推進の確認が確認された。 ところが4月28日は「サンフランシスコ講和条約発効の日」(1952年)。 この講和条約によって当時の沖縄がアメリカの施政権下に置かれることになったわけで「なぜよりにもよって、この日にわざ わざ」と、沖縄県民の中には不快感を示す人も少なくなかったという記事。 (それはたぶん、日本政府がそんな日のことを忘れちゃっているから) さて、天気も良く気持ちの良い日なので、昼から湘南新宿ラインで、ぶらりと列車の旅に出る 藤沢で降りて昼食をとり、江の電の七里ケ浜で下車。 この駅は改札口がないので、スイカをどうすればいいのかと乗って来た列車の車掌に聞いたら、ホームの端に柱が立っていて そこにセンサーが付いていた。 別にタッチしなくてもゲートが閉まるとかそういうことはないんだけど、その辺は信用でやっているらしい。 海辺の道を鎌倉方面に向けて散歩。 久しぶりに見る水平線。 山の崖が海に迫る地形で(鎌倉に幕府が開かれたのは、この地形が天然の要塞の役割を果たしていたから)、海と山との狭い 隙間を道路と江の電の線路が走る。 山の上に住んでいる人は、自宅の階段を降りたらすぐ線路。 ガードレールも踏切もない構造。 危険といったら危険だが、この辺の人は慣れている。 そういう階段の上に期間限定で開いている(普段は個人の住宅らしい)アトリエがあったので、すり減った階段を昇る。 建物に入ったら、受け付けの人が出て来た。 どうやら上から見ていて、階段を上がって来る人がいると奥から出て来るようだ。 ドリンク付の入場料が、500円。 2階に上がると海の見渡せる部屋。 バルコニーに出て記念写真を撮る。 この部屋はアトリエらしく、窓は大きいが安全対策はアバウト。 手すりが大らかな作りになっているので、小さな子どもや酔っぱらいなら容易に転落して首の骨を折る構造。(^^; アトリエを出て、また道を歩き、稲村ケ崎に着く。 ふとそこに小学校時代の同級生の家があったことを思い出し、インターホンをピンポンして、小学校時代と同じように、 「○○ちゃん、いますか?」 と言ったら、当人が出て来た。 10代の頃に別れたきりだが、相手の外見、ほぼ変わらず。 「なんで時間を止めてるんだよ」 と、不当な抗議をしたら、 「来るなら電話してから来いよ」 と、真っ当な抗議をされたので、 「お前の電話番号を知らないから聞きに来た」 と、来訪の目的を告げる。 そいつの家でビールを振る舞われたので、近所の店で夕食を奢り返す。 海の見える店で、サザエのつぼ焼きをつまみに鎌倉ビール(甘みが強い)と江ノ島ビール(フルーティー)。 江の電で藤沢に戻り、来た道を逆に池袋に戻る。 たった半日の小旅行でこんなにも「帰って来た!」気持ちになるのだな、池袋。 部屋に入ったら暑かったので、今年最初のクーラーを点けて、寝る。
2015年4月28日(火)
朝のニュースで、日本のアニメーションの若手制作者は、1日平均11時間労働、年収が110万円と言っていた。 (110万円というのは、若手動画担当者の平均年収らしい) そのむかし、 A:「アニメーターに人権を与えている制作会社があるらしいぞ」 B:「まさか!」 というジョークがあったが「アニメーターには人権がない」は、未だに業界の常識なのか? 昼。 「NCI:LA」を観る。 昨日の話の続き。 テロリストが細菌兵器をバラ撒こうとする。 動機は、不用意なワクチン開発等で特定の微生物を死滅させたことが招いた人口増加による危機から人類を救うため。 そんなストーリーだった。 現実に、日本では人口減少が悩みだが、全世界規模では増加が悩み。 じゃあ日本の社会制度を全世界に輸出すれば人口は減る方向に向かうのでは? 1)女性の学歴を上げて雇用も促進、「女性」の社会的地位を上げる。 2)但し「嫁」の社会的地位は低く押さえる。 3)さらに「母親」には社会が厳しい目を向け、常に批判に晒されるようにする。 つまり「女性」が結婚しなくても幸福な社会生活が送れるようにし、結婚→出産と「母親」に近づけば近づくほど、社会的地 位が低くなるシステムを作るのだ。 そうなればわざわざ子どもを産んで不幸になろうとする女性は減り、子どもの数も減って行く。 かつ、子育てにかかる費用も吊り上げる。 大卒以上でなければまともに就職できないシステムにして、子どもひとりにかかる教育費を上げる。 子どもを産めば産むほど貧乏になる仕組みにするのだ。 普通に暮らしたい者は子づくりを躊躇する。 世界的規模でこんな感じになれば、人口爆発に歯止めをかけられるのではないかね?(^^)v 午後。 『漂流教室 第11巻』(梅図かずお 小学館 少年サンデーコミックス)が届く。 小学校(と、それに隣接する少数の建物)が、中にいた生徒たちごと荒廃した未来に飛ばされるという話。 大まかなストーリーは知っていたが、実際に読むのは始めて。 これまでにこの作品を読んだ複数の人たちから内容を聞く機会があったのだが、どうも要領を得なかった。 その理由が分かった。 基本的に「未来の荒廃した地球に飛ばされた小学生たちが数々の危険に襲われる」というストーリーなのだが、その「数々の 危険」が、1個1個別の作品に出来そうなくらいにバラバラなのだ。 まず、前提として、周囲は砂漠に囲まれ慢性的な食糧難。 危険その1:凶暴な犯罪者(給食のおじさんが、実はあぶない奴だった) 危険その2:狂った殺人者(あまりの状況に教師が発狂してしまった) 危険その3:謎の怪虫(生徒のひとりの妄想の産物) 危険その4:乱暴な女番長(いわゆる不良少女) 危険その5:伝染病の発生(ペスト?) 危険その6:独裁者(伝染病混乱の際に新しく選ばれたリーダーがとんでもない奴だった) 危険その7:ひとつ目の化け物(実は環境に適合した未来人) 危険その8:仲間割れ(主人公の右腕的存在が裏切る) ウィキペディアによると、この作品「少年サンデーコミックス」の第1弾なのだね。 作者が、後に単行本としてまとめられることを意識せずに描いた作品だからかな? 1972年〜1974年に「少年サンデー」に連載された作品。 当時の未来予測がそれなりに興味深い。 物語の終盤、マリリン・モンローそっくりのロボットというのが登場するのだが、子どもの頃にテレビでマリリン・モンロー そっくりの空気圧で動くロボット(?)というのが紹介されていたのを記憶している。 なんか町の発明家風のおっさんが趣味で作ったみたいなっぽいような……(←うろ覚え) 夜。 自民党が「ドローン対策新法」の骨子案を早々とまとめたそうだ(「(仮称)小型無人機飛行禁止法案」)。 官邸や国会、中央省庁の上空を飛行禁止にするほか、 1)政党本部 2)外国公館 3)皇居 4)裁判所 5)閣僚や議員の自宅や滞在先 6)自衛隊施設と在日米軍施設 7)原子力発電所などの重要インフラ なども加えるかどうか、今後検討を進める。 「閣僚や議員の自宅や滞在先」って……。 「この旅館には、議員が滞在しているので周辺でドローンを飛ばさないように」とかアナウンスするのか? 却って危険を呼ばないか? たぶん本当に警戒しているのは、今回の元自衛官がやったような「福島の土が入った瓶を官邸の屋上に運ぶ」みたいな事では なく「素人が議員の行動を空撮してネットにアップ」的な事なのだろうなあ。 寝る。
2015年4月27日(月)
午前中。 昨日の選挙の結果を見る。 豊島区長は現職がそのまま当選。 これは予想通り。 豊島区議会議員選挙は、トップ当選は、古坊知生氏。 豊島区民なら知っていると思うが、前回の区議会選でトップ当選したあと、区議を辞任して都議会選に出て落選した人。 (なんか、笑っちゃった) その他、同性愛者の星(?)石川大我氏が、無事当選。 なんかいろいろあった中田兵衛氏が、ついに落選。 問題は、不足票というのが発生していたこと。 誰か選管と立会人の監視の目をすり抜けて、投票用紙を持ち帰ってしまった奴がいるということか。 朝刊によると、渋谷区町には区議として「同姓パートナー条例」を発案した長谷部健氏が当選。 渋谷区民は、同性愛者への理解に支持を表明したと理解して良いのかな? 首相官邸のヘリポートにドローンを落としたとして出頭、逮捕された容疑者は「出頭直前に」ブログで今回の計画を公表して いたらしい。 このブログには、自分は「反原発派」で「アメリカ大使館も標的に考えていた」と書いてあったのだとか。 ネットで検索したら、この人、元自衛官だったのだね。 なんとなく「甘粕大尉」を連想してしまった。 昼。 海外ドラマ(「ハワイ5−0」と「NCIS:LA」のコラボ番組)を観る。 ……イマイチかな? 続けて、録画しておいた「CSI:NY 9」の最終話を観る。 ファイナルシーズンの最終話なので、文字通りの最終回。 物語。 白人警官が丸腰の黒人青年を射殺するという事件が発生。 オチは、警官は市民の安全を守るために頑張っているのだから悪くない。 悪いのは、治安を悪化させている犯罪者たちの方なのだから。 アメリカ国内での放送は、2013年2月22日。 ミズーリ州ファーガソンで、18歳の黒人青年が白人警察官によって射殺された、いわゆるマイケル・ブラウン射殺事件」は 翌年の2014年8月9日に発生している。 外国の人気ドラマを観ているとその国の世論というものが、ある程度分かって興味深い。 このケースで見ると、「白人警官が黒人を射殺することを容認する世論の高まり」→「現実の射殺事件の発生」の順だね。 午後。 選挙期間中に電話で支持を訴えられて、適当に「頑張って下さい」と答えておいた候補者の事務所から「お陰さまで当選致し ました」というお礼の電話がかかって来た。 別に票は入れてないけど「おめでとうございます」と言っておく。(^^) 夕方。 少々面倒くさいメールのやりとり。 問題があるのだが、一向に解決に向かわない。 簡単に言うと、イベント(SFとはあまり関係ない)の企画を持ちかけられたのだが、主催者が集客(ぶっちゃけて言うなら 入場料の徴収)についてあまり興味を抱いていないのだ。 にも拘らず、外部の出演者との交渉は積極的に行っている。 (出演者への謝礼はどこから降って来るんだ?) 主催者、話が進めば進むほどに私が消極的になっていくことに苛立っているのが分かる。 言いたいことは分かるのだ、 「アイデアの段階では肯定的だったのに、なぜ今になって逃げ腰になるんだ?」 だろ? (だって具体的な計画を聞いたら、穴だらけだったんだもの) うーむ、どうするか??? 夜。 ネットのニュースを見ていたら、例のドローンの事件を受け、政府は不審物を早期に発見するために官邸敷地内の監視カメラ を増設する方針を固めたそうだ。 その政府方針を私は全面的に支持するぞ! 寝る。
2015年4月26日(日)
ニュース。 ネパールで地震があったらしい。 むかし日本に住んでいるネパール人と知り合ったことがある。 もう10数年以上会っていないし、現在は音信不通なわけだが、 (彼は無事だったかな?) と、ふと思う。 同じ遠い海外の国でも、ちょっとでも知っている人がいる国って、なんか違う。 午前中。 投票に行き、そのまま池袋西口公園へ。 古本市をやっていて「漂流教室全巻セット」というのを見つけたので、喜んで買ったら(2500円)あとで10巻までし かないことが判明(『漂流教室』は全11巻)。 文句を言うのも面倒くさいので、ネットで11巻だけ買う。 午後。 メンサ・テスト合格者の会の例会。 終了後は飲み会といういつものパターン。 帰りに2号くんのアパートへ寄り、奴が録画していた「マツコとマツコ」を観る。 マツコ・デラックスというタレントそっくりのアンドロイドを作って心理学の実験を行うという番組。 念のため「ガイノイド」ではなく「アンドロイド」。 「マツコ・デラックスというのは、男なんだよ」 と、教えてやったら、2号くん、驚いていた。 見た目は女性に見えるからね。 番組では、大学教授が出て来て、実験を行いつつ改良も重ねている。 改良でだんだん人間っぽくなって行くのが面白いな。 10頃に帰宅。 寝る。
2015年4月25日(土)
SF大会のスタッフ会議で東北沢へ。 なんとなく遠いところというイメージだったのだが、池袋から東北沢って30分しない距離なのだな。 待ち合わせが13時だったので、早めに着いて駅前で昼食をとろうとしたら、店は改札前に1軒しかない。 当然の如く満席。 仕方なくその辺をウロウロするが、見つけたのはローソンが1軒。 見ると向こうから見覚えのある車椅子の人が……。 「入れる店がない」 と言うアキレスさんの車椅子を押して、2人でローソンへ。 2人で食糧を買っているところへ、みもりんが来る。 「この辺、何も店がなくて」 駅前へ戻り、3人で買って来たサンドイッチ等をモグモグしていると、N矢さんが来る。 「昼食をとろうとしたら、ローソンしかなくて……」 東北沢のローソンは、ある意味、最強。 そんなことをしているうちに、A井さんから電話。 「まだ下北沢(隣の駅)にいるので、先に行って下さい」 とのこと。 「了解しました。行き先は分かっているのですね?」 「分かりません」 (ダメじゃん) 「少し待ちます」 と言って電話を切ったら、しばらくして携帯にメール。 「やっぱり先に行って下さい。間違って急行に乗っちゃった」 急行列車、A井さんを乗せたまま、東北沢のホームを通過して代々木上原方面へ走り去った。 しょうがないので、1人だけ駅に残ることにして、他の者は会議が行われる建物へ。 PCを立ち上げたら、別のスタッフから 「13時1分着の列車に乗りました」 という連絡が入っていた。 しかし13時1分頃には、我々は駅にいたはず??? この謎は、しばらくして解けた。 根本的な原因は、列車が少し遅れたかららしい。 で、車内でずっと喋っていたら13時1分に列車がホームに着いた。 何の疑いもなく降りて待ち合わせ場所の改札口に行ったら、誰もいない。 「おかしいなあ?」 と、言っていたら、東北沢駅の改札で遅れた人を待っていたスタッフから電話。 「どこにいます?」 「改札口です」 「こっちも改札口です」 『????』 ここで初めて彼らは「駅を間違えた」ことに気づいたらしい。 「いやあ、我々が東北沢と信じて降りた駅は、実は下北沢だったんですね」 列車が遅れて、本来なら東北沢駅に到着しているべき時刻に1つ手前の下北沢駅に到着。 時刻表を信じて下車したら、駅を間違えていたというオチだったのだそうだが、下北沢駅(そこそこ大きな駅)と東北沢駅 (駅からちょっと歩いたところにあるローソンが最強であるような駅)って、降りてすぐに気づかないものか? 会議、5時半まで。 そこから新橋に移動して続き。 ここで8時半まで打ち合わせをしてから新橋の街へ飲みに行く。 スタッフのひとりS氏、常にハイテンション。 新橋の地元の人。 街を歩いていたら、ややしつこめの客引きに会う。 郷土愛に燃えるS氏にとっては、こういう輩は許せないらしい。 「街の評判が落ちるような、しつこい客引き行為をするな!」 と、怒って、怒鳴り返して来た客引きと口論になる。 「俺を誰だと思ってるんだ!」 と、激高したS氏、 「俺はなあ、町内会のモンだ!」 「住○会」とかじゃないんだ。(笑) 新橋のうるさい客引きのいない店で飲んでから、山手線で帰宅。 寝る。
2015年4月24日(金)
今日も期日前投票の立ち会い人のバイト。 朝の8時半から夜の8時までの11時間30分間、投票所内でほぼ無言のまま、じっと座り続ける。 席を立てるのは、基本的に決められた休憩2回と奥の倉庫みたいな部屋で弁当を食う時間だけで、文字通り「立ち合う」のが 仕事なのである。 座っているだけだから一見、楽なのだがこれが意外と疲れるのだ。 8時に投票所の入り口が閉まり、本日最後の投票も無事終了。 そこから走って空想小説ワークショップの終了15分前に滑り込む。 で、放課後の飲み会。(^^; 「大馬鹿地蔵」に移動する。 スマホでニュースを見ていた人が、例の首相官邸に落ちたというドローンの事件について続報を教えてくれた。 犯人が、証拠のコントローラーを持って警察に出頭して来たそうだ。 なんか発砲事件があった時にヤクザの下っ端が、拳銃を持って出頭する話を思い出してしまった。 「犯人は組の幹部じゃなくて、俺です」 「お前がそう言うのならその通りだな。これでこの事件についての捜査は終わりにしよう」 もうひとつ。 「池袋本町電車の見える公園」で、1時間あたり480マイクロシーベルトという強い放射線が測定された事件。 土の中から円盤状の塊が出て来て、この塊を取り除いたところ放射線量が下がったのだそうだ。 正直、首相官邸のドローンなんかより、こっちの方がずっと悪質。 O河内さんがお休みなので、みんなで「ランブルスコ」を飲む。 なぜかO河内さん、この酒が大嫌いで、 「絶対に不味いから」 と言って、注文しようとすると激しくキョヒるのだ。 (ボトル注文オンリーなので1人では注文しにくい) で、飲んでみた「ランブルスコ」。 (……普通に美味しいじゃん???) ワインに詳しい人によると、イタリアワインはフランスワインと違って銘柄規定の基準が緩いので、同じ名前のワインでも、 中身はイロイロだったりするのだとか。 O河内さんが飲んだ「ランブルスコ」だけが、よほど不味い奴だったんじゃないかなあ? 「ランブルスコ」を堪能して、帰宅。 寝る。
2015年4月23日(木)
今朝はやたらに暑い。 NHKの「まれ」は、大事なシーンが雨で、小道具のスーツケースがずぶ濡れになっていた。 役者さんもスタッフさんも気の毒でしょうがない。 午前中。 ネットで見つけた、ちょっと怖い記事。 若手お笑い芸人の「8.6バズーカ」というのがいるのだそうだ。 この芸人について「彼らが広島の原爆を笑い者にしている」という主旨のデマがネットで流れているのだとか。 言うまでもないが、人気商売である芸人がわざわざ自分で自分の首を絞めるようなことをするわけがない。 どうやら人気を妬まれてデマを流されたらしいのだが「怖い」と思ったのは、芸人自身がこの件について「デマだ」とはっき り否定したことについてのネットアンケートの結果。 「今回の説明だけでは納得できない」と答えた人間が、55.3%もいたと言うのだ。 内容的に明らかなデマであり、当事者が「デマだ」と言っていることにないして「納得できない」という人間が過半数。 ネット世界の人間て、アホなのか? 午後。 1号くんが来て、2人でDVDを観る。 夕方。 2号くんから電話があり、DVD録画を頼まれる。 (理由は知らないが、こいつらのアパートでは東京MXが録画できないのだそうだ) 夕刊の1面の記事。 〈ドローン規制「早急に」〉 ……やっぱり。 私としては、 〈ヘリポートの管理は官邸事務所が行っており、屋上は警備の警察官らによる定期的な巡回の対象には入っていなかった〉 という、こっちの方が問題だと思うが。 今回の対応って、 バタフライナイフを使った殺人事件発生→バタフライナイフを規制。 ダガーナイフを使った殺人事件が発生→ダガーナイフを規制。 というのと同じパターンだよな。 問題は、個々の道具じゃないと思うんだよ。 ドローンを禁止したら、次は別の道具を使われた……なんてことになったらどうするんだ? やっていることが、あまりにも場当たり的で、根本的な解決になっていない。 そんなことより、テロだなんだとこれほど騒いでいるのだから、ヘリポートの見張りぐらいちゃんとやっておけよ。 というか、今回の件で、どうやら首相官邸のヘリポートには監視カメラすら設置していなかったらしいことが分かった。 設置されていたら、いつドローンがそこに「落ちた」のかが正確に分かるはずだから。 (「ドローンが雨に濡れていなかったから、たぶん21日か22日だろう」とか言っている) これではテロリストが本気で首相官邸を標的に爆弾テロでも仕掛けたら、1発でアウト。 実は首相周辺は、本気でテロ対策に取り組んではいないということか? 夜。 「池袋本町電車の見える公園」にある遊具付近で、毎時480マイクロ・シーベルトの放射線量が測定されたそうだ。 「公園に放射線量が高いところがある」という内容のメールが区に届いたので調べたところ、滑り台などが組み合わさった遊 具の階段部分から毎時0.50〜2.53マイクロシーベルトの放射線量が測定された。 (区の除染基準値は毎時0.23マイクロシーベルト) そこで、階段を取り外して直下の地面を測定したところ480マイクロシーベルトとさらに高い数値の放射線量が測定された ため、公園を立ち入り禁止にした。 「区にメールが届いた」ということは、個人で放射線測定をやっている人がいるということで良いのかな? これから除染するそうだが、遊具の「下」の放射線量が多かったということは、放射線量の多い場所に遊具を設置していたと いうことか? 調べたら、この公園が開園したのは2013年3月のことらしい。 もともとは清掃車庫で、その後しばらく空き地となっていた場所。 (「池袋本町新しいまちづくりの会」のサイトによると、埋蔵文化財の指定地区であるため建設には調査を行う必要があり、 検討から工事までに4年かかったのだそうだ) 空き地になっていた時に、何かが廃棄されたのだろうか? 公園の建設工事が始まったのは2012年の9月。 世間が放射線に神経質になっていた時期だが、子どもが遊ぶ公園を建設するに当たって放射線レベルの測定とかはしなかった のかな? ちょっと気味が悪いね。 寝る。
2015年4月22日(水)
朝。 ニュース。 アトピー性皮膚炎は、皮膚の表面で「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の最近が異常に増えること で起きるという研究成果を、アメリカの国立衛生研究所と慶應大学などのグループが発表。 あと何年かしたら治療法が確立するかな、アトピー? 私も子どもの頃、皮膚がぐちゃぐちゃになるアトピーに悩まされたから、こういう研究は進んで欲しいな。 午前中。 首相官邸の上にドローンが落ちたとか言うニュース。 (へえ!)と、よく聞けば「落ちた」のではなく「落ちていた」のだそうだ。 職員が4月からの新人だか異動して来た人だかに官邸内を案内していてヘリポートに行ったところ、そこにドローンが落ち ていたという話で「先月にはなかった」とか言っているから、いつ落ちたのかもはっきりしないというのんびりした話。 謎なのは、首相官邸というのが永田町という東京のド真ん中もド真ん中にある建物だということ。 高いビルに取り囲まれているような立地だ。 もしも、ドローンが首相官邸まで空を飛んで行ったのなら、それらのビルの窓のすぐ外側を飛んだことになるはず。 ドローンというのは、結構、音がうるさい機械だよな。 誰かに目撃される、音を聞かれるということを犯人は考えなかったのだろうか? 加えて場所は首相官邸。 建物周囲には警備の係官が少なからずいたはず。 そんな場所へ、ブーンと騒音を立てながらドローンが飛んで来て、ガッシャーンと落ちたのに誰も気づかなかった? 首相官邸のセキュリティって、そこまでダメダメなのか? ここからは、私の勝手な想像。 ヘリポートに落ちていたからと言って、空から落ちて来たとは限らないのではないか? ドローンを隠し持った何物かが建物内部からヘリポートに出て、そこに置いて立ち去ったなら「空を飛ぶドローン」を誰も 目撃していなくて当たり前。 (ヘリポートにいつからドローンが落ちていたのか分からないというような警備状況なら、可能かと思う) そしてドローンにくっついていたものが、微量の放射性物質(それもこれ見よがしに放射能マークがついていた)と発煙筒 という、なんかいかにも危険そうでいて実際は大して危険じゃないという微妙なもの。 これ、犯人の目的は、 「放射性物質を搭載したドローンが首相官邸に落ちたぞ、タイヘンだぁ、タイヘンだぁ」 と、マスコミに騒いでもらうことだったんじゃないかね。 昼。 用事があって1号くんと会い、最近ネットで流行っているという川柳を教えて貰う。 「鳴かぬなら そういう種類の ホトトギス」 (奥が深い?) 帰宅して「CSI:NY」を観る。 ニューヨークの街で1人の男が殺される。 男の鼻孔には白い粉末が付着していた。 調べてみると、粉末の成分は小麦粉。 彼はピザ屋の店員だったのだ。 さらに、男の車からはかなりの重量の「白い塊」が盗まれていたことが判明。 実はこの「白い塊」の正体は、ピザに使うチーズ。 被害者の男は、チーズのカナダへの密輸を企て、犯人はチーズとコカインを見間違えて強奪したのだ…… ネットで調べたら、現実にこんな↓事件があったそうだ。(ソースは2012年9月28日付の AFP通信) 〈モッツァレラチーズ20万カナダドル(約1600万円)相当を米国からカナダに密輸したとして、米国とカナダの警察 当局はカナダ人警察官2人を含む男4人を共謀、密輸、信託義務違反などの容疑で逮捕した〉 (アメリカでは安価なモッツァレラチーズが、カナダでは乳製品に対する規制のせいで高級食材になるらしい) ネットでは「笑えるニュース」扱いだったようだが、地元の警察では「非常に深刻な犯罪と受け止めている」とのことで、 犯人は確か実刑だったのかな? 時期的にドラマのアメリカ国内での放送時期(2012年9月28日〜2013年2月22日)と重なるから、たぶんこの 事件にヒントを得てシナリオが書かれたのだろう。 夕方。 俳優の萩原流行(はぎわら・ながれ)氏がバイクで事故死したというニュース。 この人、つい最近、バイクのひき逃げ事故を起こして書類送検されたはず。 私は交通法規に詳しくないのだが、「バイクに乗っていた」ということは、ひき逃げで書類送検ぐらいでは免停にならない ということか? 夜。 NHKの「試してガッテン」という番組で「高級果物メロン」について取り上げられていた。 あまり興味がなかったので、番組が始まってすぐテレビを消してしまったが、ふと気になってネットで調べてみたら、 日本では5000円ぐらいするメロンが、カナダでは3ドルぐらいなのだそうだ。 日本にメロンを密輸しようとしたカナダ人が……という話を誰か書かないかな? 寝る。
2015年4月21日(火)
朝。 選挙管理事務所へ行き、簡単な説明の後で投票所(事務所の隣の部屋)へ。 選挙立会人のバイト。 ただ座っているだけの仕事なので楽と言えば楽だが、朝の8時半から夜の8時まで。 昼食と夕食は弁当を支給され、他に休憩が4回ほど。 立会人の仕事は、選挙が正しく行われているかどうかを見届けること。 具体的に言うと、有権者が投票箱を間違えないように(区議会選と区長選があるので)誘導する。 そして投票箱に投票用紙がきちんと入ったかどうかを見届ける。 ここをちょっと説明すると…… 投票用紙というのは、開票の際に便利なように折り畳んでも自然に元に戻る特殊な紙が使われている。 この紙の特性のせいで、2つ折りにした投票用紙を投票箱に入れる際にタイミングが悪いと、入れている途中で紙が開き始め て入り口に引っかかってしまう。(この「事故」は、かなり頻繁に起こるのだ) 万一、投票された用紙が他人に引き抜かれてしまうと大変な騒ぎになるので、紙がきちんと箱の中に落ち込んだことを確認す るのは、アホみたいに地味だが重要な仕事。 肉体的には腰が痛くなる程度だったが、精神的にはかなり疲れた。 仕事が終わって帰ろうとしたら、選管職員に、 「ヒマなら飲みに行きません?」 と、誘われ、近所の居酒屋へ。 選管職員の「疲れたよー、もうやめてーよー」という愚痴を聞いて(なんかそういう酒癖の人だったらしい)、「マアマア」 となだめる。(^^; 選挙中の選管は、ハンパなく忙しいようだ。 お疲れさま。 店を出てファミレスで軽く酔いを醒まし、「明日も早いので」という選管の人と別れて帰宅。 寝る。
2015年4月20日(月)
雨。 朝のNHKの連続テレビ小説が、妙に雨のシーンが多い。 これはひょっとしてロケ地の天候の関係だろうか? ドラマのロケというのは、機材や撮影許可の都合を考えれば、例えば、「主人公が神社から橋を通って自宅に帰り、翌日また 神社へ行く」という話を撮る時には「今日の神社のシーン」と「翌日の神社のシーン」を先に撮って、それから橋のシーン→ 自宅前のシーン、みたいな順序で撮影するはず。 神社のシーンで雨だったら、同じ日野橋のシーンでも雨でなくてはおかしいし、逆に翌日のシーンでまた神社で雨だったら、 ドラマの世界では「2日続けて雨だった」ということになる。 (ロケ地の天候が不安定で、撮影隊が苦労しているんじゃないかなあ?) と、余計なことを心配してしまった。(笑) 午前中。 全身筋肉痛。 これは昨日から予想のついていたことなので、ゆっくりと室内で雑用を片付ける。 歩こうとするとふくらはぎが地味に痛いのが辛い。 ニュース。 与那国島の辺りで地震があったらしい。 時刻:10時42分頃 震源:与那国島近海(北緯23.9度 東経122.5度 石垣島の西南西180km付近) 深さ:ごく浅い 規模:マグニチュード6.8 最大震度は、与那国町の「震度4」だそうだ。 午後。 明日は選挙の立ち会いの仕事があるので、その準備。 夕刊。 〈少年犯罪、増えてるの?〉 という特集記事を読む。 〈2004年から11年連続で、刑法に触れる犯罪をした少年(刑法犯少年)は減っています〉 〈総数でみると05年に約12万3700人だったのが、14年は約4万8000人と、この10年で約6割減り、戦後最少 を更新しました〉 〈殺人、強盗、放火などの凶悪犯もやはり05年の1441人から14年には703人と半分になりました〉 〈もちろんこの間に少年の人口自体が減っているのですが、人口比でみても統計上は明らかに少年犯罪は減っています〉 にもかかわらず、少年犯罪は増えていて、しかも凶悪化しているという一般的なイメージがある。 興味深いことに、裁判官766人、市民1千人を対象にしたアンケートで「殺人事件の被告が少年だった場合、量刑を重くす るか、軽くするか」という質問に対して、「重くする」と答えた裁判官が0人だったのに対して、市民の4人に1人は「成人 よりも重くすべきだ」と答えているのだそうだ。 これってもしかして少子化のせいで、身の回りに子どもの数が減ったからかな? 子ども(少年)というものを身近に感じない人が増えたことで「自分にとって身近でなく親しみを感じない者は悪い奴に違い ない」という先入観から来る誤った印象、そして「無関係な他人なら不幸な目に遭っても構わない」という無責任な感情が、 アンケートの結果に表れたのじゃないだろうか。 夜。 NHKで、JR福知山線の脱線事故の特集番組を観る。 この事故の原因は、運行の遅れに対するストレスとプレッシャーから、運転手が危険なスピードで列車を走らせたのではない かと言われている。 そこで実際に運転手にアンケートを行ったところ、運行の遅れについて「ストレスを感じる」と答えた者が1割いた。 この結果をJR側は「1割しかいない」と捉えたが、脱線事故の犠牲者の遺族は「1割もいる」と捉えたという話。 大企業にとっての「小さな数字」が一般のそれとズレているという例。 どうも企業が言う「専門家に調査させた結果、危険性はごく少ないと判断された」は、一般の人のイメージしている「安全」 とは、違うみたいだ。 さてと…… 夕食を食べたら、風呂に入って寝よう。
2015年4月19日(日)
夕べやや飲み過ぎたせいか、午前3時に目が覚める。 アルコールを飲むと眠りが浅くなるって本当だ。 風呂を沸かして入ったら故中島らも氏が「酒玉」と呼んでいたものが口から出る。 たぶん胃の中に残ったアルコール分が気化したものだと思うのだが身も蓋もない言い方をすれば、酒臭いゲップ。 らも氏によれば、この「酒玉」口からが出ると酔いが醒めてスッキリするのだとかで、そう思えばなんとなくそんな気もし なくはないような……。 風呂でさっぱりしたところで朝食。 今日は親戚の法事があるのでスーツに着替えて家を出る。 中央線で高尾のある霊園墓地へ。 最近、年寄りの親戚が次々に亡くなって、毎年誰かの葬式か法事をやっている気がする。 霊園にある法事施設の名称は「高尾院(たかおいん)」(入り口に書かれていた)。 「なんで仏教の施設なのに訓読みにするんだ?」 と、聞いた者がいたが、たぶん音読みにすると語感が悪いからだろう。 終了後、食事して解散。 一旦帰宅してから、夕方から「なすびの会」。 2時間ほど飲んで解散。 さすがに疲れたので、まっすぐ家に帰って、寝る。
2015年4月18日(土)
晴天。 本日のNHKの連続テレビ小説「まれ」は、安定した仕事に就くために「ケーキ職人になる」という夢を封印した主人公が 市役所に就職したところ、上司が自分が(図らずもかなりひどいやり方で)振った元同級生の父親だった、という話。 元同級生の父親は、主人公に対する露骨な悪感情を示し、かつ何かとトラブルメーカーである主人公の父親が同じ市役所で 清掃員として働いているという設定。 先の読みやすいドラマである。 午後。 SF大会のスタッフ会議でちよだパークサイドプラザへ。 ここへ行くのは2度目だが、行く度に道に迷う。 ちょうど近所のビルから出て来た人がいたので道を尋ねたら「知らない」と言われる。 明らかに近隣住民と思しきご婦人に尋ねても、やはり「知らない」と言われる。 かなり大きな建物なのだが、どうやら複合施設になっているせいで、近所の人もその建物を「ちよだパークサイドプラザ」 という名称では認識していなかった模様。 ……地図を頼りにどうにか到着。 道に迷う前提で早めに家を出たので、会議の開始時刻より30分以上早く着いた。 ドアの鍵はすでに開けられていて「会議室」には入れたが、椅子も机も置いていない。 受け付けカウンターで聞いてみたら、利用者側が倉庫から机を出してセッティングするシステムであるらしい。 そう言えば、前回この建物の和室を利用した時にも終了後に机を片付けた記憶がある。 (あれは「和室だから」じゃなかったのか) 倉庫から椅子と机を運び出して並べているうちに、他のスタッフが到着。 手伝ってくれたので、すぐに会場セッティングが終わる。 ここで個人的にトラブル発生。 数日前から不調だった電源コードが死んだ。 中で電線が接触不良を起こしているのか、繋いでも通電を知らせるランプが点かない。 この電源コード、アップルの純正品だと1本1万円近くするのだ。 おまけにユーザーレビューを見ると壊れやすいのは純正品も同じらしい。 悩んだ末に、アマゾンで他メーカー品をポチる。 会議終了後の飲み会。 カラオケで予約していあるのが8人部屋ということで、あぶれ組は近所の居酒屋へ。 最近、病院に入院したというM崎さんに体調について尋ねたら、 「数週間前、自宅にいたら高熱が出たので、獣医を呼んだら……」 と言う。 普通は人間の医者を呼ぶものだと思うのだが、そこはM崎さん、 「私が倒れたら飼っている猫の世話をする人間がいなくなる。猫の命が危ないので」 だとか。 「家に来た獣医が救急車を呼んでくれて、私の方も病院へ……」 考えてみると、飼い主が病気になった場合に、人間の医者を呼んだら医者は猫のケアまで気が回らないだろうから、人間は 助かっても猫は放置されて餓死する危険性がある。 しかし獣医を呼べば、獣医は猫のケアと同時に人間の救命も行うだろうから、両方が助かることになる。 M崎さんは、正しかったのだ。 M崎さん「生まれて初めて幻覚を見た」のだとかで、それほどの高熱で倒れる寸前にそこまで頭が回るとは、さすが博士号 を持っている人というのは賢い。 ちなみにM崎さんが見た「幻覚」というのは、自分の腕にツィッターの画面が見えるというものだったそうで、スクロール すると、ちゃんと画面が動いたそうだ。 日頃の生活習慣がよく分かる幻覚。 で、担ぎ込まれた病院で「熱が高すぎる」と敗血症を疑われてもっと大きな病院へ転送され、検査をしたら血中に菌が発見 され、入院となったらしい。 「菌血症(=血液中に細菌が認められる状態)」という言葉を初めて知った。 M崎さんが「金欠病」であることは知っていたが。(笑) 幸いなことに、検査で見つかった細菌は何らかの原因で紛れ込んだだけだったらしく、高熱の原因は通風による炎症だった ……という話をM崎さん、ビールを飲みながら語ってくれた。 (いいのか?) 私は通風は怖いので、日本酒を飲むことにした。 健康、大事だよね? 家に帰って、寝る。
2015年4月17日(金)
またひとつ年をとったような気がする朝。 窓の外はイマイチな天気。 昼。 「CSI:NY」 線状痕のない謎の銃弾で殺害された被害者。 サブタイトルの「コマンド+P」が完全なネタバレ。 予想通り3Dプリンターで作った銃による殺人事件だった。 調べたら、このシーズンのアメリカでの初回放送は2012年〜2013年。 その当時は「いつか3Dプリンターで銃を作る人間が出て来るかも」という未来予測的シナリオだったようだが、2015年 の現在では、すでに「3Dプリンターで銃を作る」は、普通に現実。 科学技術の発展のスピードは凄いね。 午後。 出かけようと思ったら、雨。 本を読みつつ、雨止みを待つ。 夕方。 外出して金融機関でいろいろと手続き。 帰りにコンビニに寄ったら、Tポイントカードというのを盛んに進めて来る。 Tポイントカードは、以前に作ったのだが最近いろいろと個人データ関連の流出騒動があったりするので、使わないことにし ている。 (そのうちの1件では私はリアルに被害者の1人) ビッグデータは、ビッグデータそのものにはあまり危険はないのかも知れないが、そのビッグデータを作る過程で作成される 「もう少し生々しい段階のデータ」の管理の安全性が確保されるまでは、ちょっと信用ができない。 夜。 NHKで、ドローン(無人小型航空機)の特集をやっていた。 例のプロペラが4つ付いててリモコンとかで飛ばすやつ。 ドローンの墜落事故の原因について。 ドローンの特徴は、技術のない素人でも飛ばせるという点。 なぜなら機体にコンピューターが組み込まれ、複雑な姿勢の制御とかを自動でやってくれるから。 航空機の素人である操縦者には、地上に比べて上空の風力が非常に強い場合があるという知識が欠けている。 ドローンを飛ばす。 強い風の中を飛ぶドローンは姿勢制御のために激しく電池を消耗する。 結果、無風状態なら10分の飛行が可能なドローンが5分で電池切れになる。 電池切れで墜落。 で、「ドローンの操縦に免許が必要になるように法改正をしよう」的な動きが起きているのだそうだ。 でも、ドローンの売りは「素人でも操縦できる」じゃないのか? だったらドローンの側を改良して「電池切れを操縦者に知らせる機能」とか「異常が起きたら高度を下げる機能」とかを付け た方が良くね? 新技術が出来る。 →技術が一般に浸透する過程でトラブルが生じる。 →慌てて不用意に規制する。 →せっかくの新技術が潰れる。 こういう流れって産業の発展にとってマイナスだと思うなあ。 夕食。 餃子とお好み焼き。 2号くんに電話して、 「何か私に言うことはないか?」 と言ったら、しばらく考えてから、 「あ、誕生日おめでとう」 と、言われる。 私は今日で52歳。 寝る。
2015年4月16日(木)
午前中。 『テュケーと蟻』(ハンヌ・ライアニエミ はるこんブックス)を読む。 前衛的SF小説の短編集。 (翻訳したはるこんスタッフは大変だったろうな) というのが第一印象。 ハンヌ・ライアニエミさんの作品と言えば “Shibuya No Love” という短編があって、私は読んでみたかったのだがこの作品 は「検討の結果、今回の短編集には載せないことになった」のだそうだ。(はるこんスタッフに聞いた) 来日記念の短編集なのだから、日本の渋谷を舞台にした作品はピッタリという気がするのだが、長さとか、翻訳しづらいと かの理由があったのだろうか? ちなみに “Shibuya No Love” の “No” は、どうやら英語の “No” ではなく、日本語の「の」であるらしい。 そう言えば、先日会ったカナダのSFファンの人も、最初に覚えた日本語の文字は「の」だと言っていたっけ。 理由は、アニメのタイトルによく使用されている文字だからだそうだ。 (思わず「希望の宇宙(そら)の」を熱唱したくなった) どうでもいい話。 このはるこんブックスの解説を書いている酒井昭伸氏は、早川書房から出ているハンヌ・ライアニエミさんの『量子怪盗』の 翻訳者でもあるのだが、ライアニエミさんの名前(Hannu Rajaniemi)の読み方が、長年分からなかったのだそうだ。 フィンランド語って “J” を「イ」と読むのかな? だとしたら、あとは日本のローマ字読みと同じで良さそうな気がするが。 午後。 『量子怪盗』(ハンヌ・ライアニエミ著 酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫)を読み始めたところで、郵パックが届く。 誕生日プレゼントのクッキーとチョコレート。 明日が自分の誕生日だったことを思い出す。 夕方。 2号くんから電話。 「東京MXのアニメ『アドベンチャー・タイム』を録画しておいてくれ」 だと。 引き受けたのはいいが、DVDレコーダーのリモコンをどこへやったっけ? DVDを入れ「初期化しますか?」の画面のまま音だけ聞こえているという状態で、部屋中を探しまわる。 リモコンがなしでの操作に失敗して、なぜか通販チャンネルに合ってしまい、そのまんま。 画面の見えないテレビからエンドレスで「膝の痛みにはコラーゲンが一番」という声が聞こえていた。 結局30分近く探しまわった挙げ句にリモコン収納ボックスの中で目的のリモコンを発見。 (自分に限って、そこだけには入れていないと信じていたのだ) 夜。 近所で喧嘩(?)があったようなので、いそいそと野次馬に出かけたら現場に着くまでに喧嘩は収まっていた。 外に出たついでなのでドラッグストアに行き。ティッシュペーパー(花粉症の必需品!)を買う。 商品棚の下の方を見ようとしゃがんだら膝が少し痛い。 ここのところずっと続いている痛みで、年のせいだろうと特に気にしてもいなかったのに、なんとなくコラーゲンのサプリを 買ってしまった。 (誰かが私の脳を支配している?) 帰宅。 夕食を食べて、寝る。
2015年4月15日(水)
朝。 NHKの「あさイチ」という番組を見ていたら「豚のレバ刺し」を提供する店というのが取り上げられていた。 「牛のレバ刺し」は、事実上禁止されたが「豚のレバ刺し」は、規制されていないのだとかで、以前から「豚のレバ刺し」を 提供して来たその店に、レバ刺しを求めて来る客が増えたとかで、店長らしき人が、 「うちで扱っているレバ刺しは豚ですとご説明して、それでもと来店されたお客様が豚のレバ刺しもいいと気に入って下さっ て……」 みたいな話をしていた。 番組を見ながら、 (でも、豚のレバーって危険なんじゃ???) と、思っていたら、映像が切り替わって「専門家」が登場。 「豚のレバ刺しを食べるのは自殺行為です」 と、断言して、その後は危険な豚のレバ刺しが規制される方向で検討されているという話に。 私も「豚のレバ刺し」は、危険だろうと思っていたので、規制すること自体には特に問題はないのだが、前半に出ていた店の 主人、たぶん番組で店の料理を「肯定的に」取り上げてくれるものと思って取材をOKしたのだと思うぞ。 まさか「危険な料理を提供している店」として紹介されると分かっていて取材に応じるはずはないだろうから。 (それとも「やらせ」で、あの人は役者かなんかか?) なんかちょっとなあ……と思った。 ちなみに番組で取り上げられていた、焼き肉を食べて肝炎になった人というのは「レバ刺し」を食べたわけではなく、生肉を つまんだ箸で焼き肉をつまんで口に入れてしまった人らしい。 じゃあ「豚のレバ刺しは危険だ」という番組の主旨と関係なくね? まあ限られた時間の中で絵になる映像を撮って来てまとめなくてはならないのだから大変だろうが、たった30分程度の特集 の中に2カ所も「ヲイヲイ」が入っていたのが少し気になった。 昼。 「CSI:NY」 捜査官と情報屋、潜入捜査官と犯罪組織のメンバー。 それぞれの「人間関係の距離のとり方」がテーマになっていた。 午後。 ネットで拾ったニュースによると、 民主党の安住国対委員長代理が、やらせ問題が発覚したNHKの「クローズアップ現代」と、番組内で出演者が自民党からの 圧力があったと発言したテレビ朝日の「報道ステーション」の関係者から、自民党が17日に事情を聴くことについて、 「言論の自由、民主主義で守らねばならない領域に触れる恐れがある。特定の番組に政治は口出しすべきではない」 と批判したそうだ。 これは安住さんが正しいと思う。 社会で生きる人間には「立場」というものがある。 私が「NHKのやらせイクナイ」と言ったところで、別に問題はない。 私とNHKの間には「受信料を支払って番組を提供される」という以上の利害関係が存在しないからだ。 しかし、政治家という「立場」の人は違う。 政治家はマスコミによって不正行為を監視されるべき立場にあるからだ。 受験生がヘマをした試験監督を呼びつけられる立場にあったら、試験中の不正行為を正しく監督できるか? 政治家がヘマをやったマスコミを呼びつけて良いのなら、 「あんたも些細なヘマで、いちいち呼びつけられるのは嫌だろう? じゃあどうすればいいか分かるよな?」 という「恫喝」が可能になってしまう。 しかも特に「報道ステーション」の場合、内容が「自民党からの圧力があったか否か」という微妙な問題である。 「ちょっとウチの事務所来て、ホンマにウチの組のモンがアンタを脅したかどうか『証言』してもらおか?」 ……という図しか思い浮かばんぞ。 夕方。 近所の医者へ。 処置をして貰ってから、セブンイレブンにチケットを受け取りに行こうと、念のため携帯で撮ったナンバー表示画面を見たら 読めない。 (あ、眼鏡を忘れた) ここのところ視力の低下が著しく、眼鏡がないと本当に文字が読めなくなってしまった。 雨も降り出したので、諦めて帰宅する。 夜。 佐藤編集長に誘われて、近所の寿司屋へ。 軽く飲んでから再びセブンイレブンへ。 今度は眼鏡を持って来たのだが、機械を操作しても目的のチケットに辿り着けない。 (アレ?) と、レジにいた店員さんを呼ぶ。 店員さん、いろいろ試してくれるが、やはりダメ。 ついにバックヤードに聞きに行き、やっと分かった。 どうやら店内の機械ではなく、直接レジにナンバーを入力する方式だったらしい。 これは、分からない。 (店員さんも分からなかったのだから、オレのせいじゃないよな?) とりあえず、チケットは手に入ったので、帰宅。 来月24日につくばでやる「音で描く物語 ピアニート公爵コンサート」。 寝る。
2015年4月14日(火)
朝刊に、 〈住宅 突破口は介護ロボ〉 〈大和ハウス、装着型3製品〉 という記事が載っていた。 さっくり言うと、大和ハウス工業がサイバーダインの「HAL」の新商品を5月1日に発売すると発表したという内容。 記事によると、大和ハウスはサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどを計6千棟手がけ、同分野で業界トップク ラスの実績を持っているのだとか。 サイバーダイン側としては、将来的に個人の住宅で使える「HAL」というのを考えているらしい。 高齢者は、脚が弱ると認知症に繋がるというのは、よく言われていることだから弱った脚を補助する機械が普及したら認知 症も減るかもな。 午前中。 「はるこん」出演者へのお礼メールを送る。 高島雄哉先生からは、お礼メールの返信が来てしまった。 どこまでも丁寧な先生だ。 「ランドスケープと夏の定理」を読んだのでその感想も書き添えておいたのだが、高島先生によると主人公の「姉さん」は 高島先生の奥様がモデルなのだとか。 「姉さん」は、聡明で、かつ強烈な印象を感じさせる女性キャラ。 (やっぱり、奥様がモデルかあ……) この「姉さん」に対する愛が作品の行間から溢れ出るというか「湧き出して」いたのだよな。 午後。 「はるこん」の荷物を整理していたらフィンランド大使館のパンフレットが出て来た。 「フィンランド現代文学」 「日本でフィンランド人の作家をゲスト・オブ・オナーに招いて2日間のイベントを行う」という話をフィンランド大使館 はどのように受け止めたのだろうか? (日本の大使館にも「日本の現代文学」みたいなパンフレットは用意されているものなのかな?) もうひとつは、 「フィンランドを食べよう」というフィンランド料理のレシピ本。 「材料は?」と見ると…… 冷凍のヘラジカの肉 800g 乾燥トランペット茸 2つかみ分 ジューニバーベリー(ねずの実を砕いたもの) ヘラジカの肉は他の鹿肉で代用できるということが親切に書かれていたが、「鹿肉」って家の近所のスーパーでは売ってな いなあ。 トランペット茸も見たことがないし、ねずの実もちょっと……。 もしかしたら日本に住むフィンランド人は、口に合う食べ物が手に入らなくて困っているのだろうか? だいぶ昔の話だが、日本のオリンピック選手が海外で米の飯が食べられなくて体調を崩しそうになった(幸い現地で働いて いた日本人から握り飯を差し入れして貰えた)という話を聞いたことがある。 日本に来るフィンランドのオリンピック選手も、やっぱり大事な試合の前には舌に馴染んだヘラジカ料理を食べたいと思う んじゃないかなあ? 調べたら、ヘラジカって北欧の料理では割と定番の食材らしい。 日本料理でおもてなしもいいけど、北欧の選手がメダルを取り損なった理由が「ヘラジカが食べられなかったから」だった りしたら嫌だよな。 夕方。 雨が止まない。 部屋で「宇宙船レッド・ドワーフ号」のDVDを観る。 シリーズ10の第1話。 「スウェーデンの交通事故の原因は?」というギャグが好きなのだ。 (オチはDVDで観てくれ) 夜。 東京MXで「CSI」をやっていた。 これだけ何度も同じ番組を(それも違う局で)放送するのなら、レッド・ドワーフもやってくれないかなあ。 寝る。
2015年4月13日(月)
朝。 全身筋肉痛。 特に右腕が痛い。 機材や本の入ったダンボールの持ち運びは、後で体に来るな……。 週末の新聞のまとめ読み。 土曜日の「NIKKEI プラス1」が装着型ロボットの特集を組んでいた。 目下、SF大会ではスタッフの高齢化が問題になっている。 そのうち機材申請に「装着型ロボット○台」とか書く奴が現れるんじゃないか? いま2人掛かりで運んでいる機材を1人の力で運べるようになったら、搬入・搬出スタッフの人数が半分に出来るかもな。 こういう機械は、現在のところ医療現場での使用が主みたいだが、運送屋やイベント屋みたいに重い荷物を日常的に運ぶ仕事 の会社とかで大量発注してくれないものだろうか? 大量生産されれば単価も下がり、単価が下がれば個人でも購入できるようになる。 女性や老人が普通に装着して働くようになれば、少子化で不足した労働力を補えるようになって、産業的にもプラスになると 思うのだが。 高齢女性の肉体労働をアシストするパワードスーツ、名付けて「パワー老婆」(駄洒落オチかよ)。 午後。 雨。 ネットに昨日の山手線の事故の映像が上がっていた。 支柱が「どうしてこうなった?」というぐらい完全に倒れてしまっている。 人目につかない場所というわけでもなさそうだし、何の徴候もなく、いきなりこの状態になったのだろうか? 夕方。 医者に行こうかと思っていたのだが、雨が止まない。 なんとなく体に疲労も残っていて、予約を入れていた訳でもないので、受診は中止。 以前は2日間のイベントぐらいでどうということはなかったのになあ。 持って帰った荷物の整理をしているうちに夜になったので、今日はもう寝ることにする。
2015年4月10日(金)〜12日(日)
10日(金) 【承前】 夕方。 雨の中を「はるこん」の企画用荷物を手に空想小説ワークショップへ。 途中のパッケージストアで梱包材と養生テープを購入。 バッグに入れようとしたがかさばって入らない。 背中に着替えを入れたリュック、肩かけ鞄に貴重品、手にはボストンバッグと、梱包材の袋と、傘……。 (手の数が足りない) かなり無理な感じで荷物を持ち、地下鉄で教室へ。 本日は作品の講評。 私の300字小説「タイムレスキューの恋」は、微妙? 講座修了後、副都心線で元住吉へ。 駅で電話をしたら「これからみんなで晩御飯」と言われたので、コンビニでおにぎりを買う計画は中止して店へ直行。 ゲスト・オブ・オナーのハンヌ・ライアニエミさんとは初対面。 フィンランドの方だそうだが、 「英語もご堪能なので、大丈夫」 (どこが大丈夫なんだ?) ところでフィンランドって、どんな国だっけ? フィンランド、フィンランド、フィンランド♪ どこかにある国♪ さて、食べて、飲んで、それから作業。 午前3時半まで。 作業後にシャワーを浴びて寝る。 11日(土) 朝5時半に目を覚ます。 寒い。 暖房が必要とは思わず、エアコンのスイッチを入れておかなかったら布団から出る気になれない寒さ。 6時過ぎまでそのままぐずぐず。 服を着替えて寝癖を直し、朝食に降りて行く。 焼き魚と納豆の朝食。 いったん部屋へ戻って、8時半に集合。 9時に会場が開くと設営作業を開始。 一番大事なのが、プロジェクターにPCを繋げるかどうか。 ウィンドウズの立ち上げのパスワードの入力に苦戦するも、どうにか映像を再生できそう。 公式ブースの売り子の手伝いをしているうちに、企画のメンバーが到着。 スタッフ弁当の昼食を摂って、 JAXAの講演を聴いた後、いよいよ「宇宙船レッド・ドワーフ号」上映会開始。 ……なかなか客が集まらない。 せっかく座席を用意したのに、観てくれている人も立ったまま遠くから。 (面白いのになあ……) どうにか初日の上映会が終了して、夕食はパーティー。 ビンゴでハンヌ・ライアニエミさんの小説(ハルコン・ブックスの『テュケーと蟻』)が当たり、通訳してくれるという人が いたのでライアニエミさんさんと会話。 「フィンランドから日本にようこそ。フィンランドと言えば……ええと……好きなムーミンのキャラは何ですか?」 かなりダメな会話。 (ちなみにライアニエミさんの好きなキャラは、ムーミンパパだそうだ) パーティー終了後は飲み会。 「そろそろ部屋に戻る」 と言ったら、 「まだ11時なのに!」 と、言われた。 こいつらの体力に付き合っていたら身が持たないので、さっさと引き上げて、寝る。 12日(日) 天気が良いので今日こそ客が来るかと思ったら、事故で山手線と京浜東北線が止まっているとの連絡。 東京の東の方(秋葉原とかその辺)からの参加者が会場にたどり着けないとかいう騒ぎ。 それでも昨日よりはやや客が来た。 オープンスペースでの上映会だったので、自分のブースの仕事をしながら観ている人もいて、そういう人は否応なく最初から 最後までその場で観ることになる。 そして、通して観た人には評判がいい。 やっぱり細かい伏線の多い作品だからか? 私も字幕を担当したのに、第3話でなぜ「カイサリア(Caesarea)」などというなどというマイナーな地名が登場したのか ということに、本日初めて気づいた。 あれはオチのダジャレに必要だったのだね。 それやこれやで最終上映。 さすがに人が集まってくれ、とびもの学会の方がイベントでチラシを配ると残部チラシを持って帰ってくれた。 とびもの学会の方「いままでの人生で、この作品に出会っていなかった分、損をしていた」とまで言っていた。 さすが「宇宙船レッド・ドワーフ号」。 撤収作業。 上映会の椅子を片付けてくれていたT居さん、スタッフに声を掛けられて本部へ。 「何をやってるんだろうねー?」 などと言いつつ、戻って来るのを待って企画打ち上げへ行く。 T居さん、ビールを飲みながら、 「さっきは、なんか分からないけれど、いきなり本部の撤収作業にこき使われた」 と言う。 コンベンションスタッフというのは、基本的にイベントマニア。 マニアにとって、会場設営・撤収作業は、一種の「醍醐味」なのである。 「きっと一所懸命作業をしているT居さんを見て、スタッフは、もっと楽しませてあげようと思ったんだね」 プラモデルのマニアが、 「ここの大事な部品を組み立てさせてあげるよ」 と言ったら、これは大変な御厚意である。 「自腹でプロジェクターやスクリーンや大型スピーカーを買って、それを設営する仕事を、1万円以上の参加費を払ってまで やりたがる連中だからねえ」 と、説明したら、なんとなく分かったみたいだ。 副都心線で帰宅。 寝る。
2015年4月10日(金)
朝。 連続テレビ小説「まれ」を観る。 東京に憧れる能登の少女。 その子に周囲が、 「東京は恐ろしいところだ」 「毎日殺人が起こっている」 とか言うのだが……。 東京以外の出身の人は、フィクションとは言えテレビで自分のふるさとのことを名指しで「○○県は恐ろしいところだ」とか 言われることがあるのだろうか? そんなわけで、某アニメ番組で、 「島根にパソコンなんてあるわけないじゃん!」 と、名指しで言われた島根県人にシンパシィを感じてしまう私。 公共の電波で、あまり東京や島根をバカにしないで貰いたい。 昼。 携帯に電話。 今月後半にバイトに行く予定のところから、 「シフトを増やして貰えませんか?」 という話。 「3月中にシフトを決定したら、大学生から授業の時間割の関係で出られなくなったと連絡があって……」 思わず、 「そりゃ、そうですよねえ」 と言ったら、相手も、 「そうですよねえ」 「なんとかなりませんか? 「急に言われましてもねえ」 「酒を奢りますから」 「なんとかしましょう!」 ということで、バイトの日が1日増えることになる。 午後。 今度は電話が鳴ったので出たら、 「こちら警視庁ですが」 「は?」 「そちらに捜査2課を名乗る者から電話はありませんでしたか?」 「ありません」 「電話があったら110番して下さい」 なんか警察官を騙った詐欺事件が起きたらしい。 電話の向こうから聞こえる物音で、この捜査にかなりの人数を動員しているのが分かる。 警視庁も、犯罪者に「捜査2課」を名乗られて、相当の気合いを入れていると見た。 お巡りさんを怒らせるようなことをしちゃ、ダメだよなあ。 夕方。 そろそろ空想小説ワークショップに出て、その足で「はるこん」会場に行く予定。 では、しばらくインターネット環境から離脱。
2015年4月9日(木)
寒い。 花粉症なのか風邪なのか分からないくしゃみが止まらない。 花粉の季節に気温が低いって、最悪だ。 一番困るのは涙目で字が読みにくくなること。 涙を拭いつつ作業。 ティッシュの箱が手放せない。 昼。 「CSI:NY」 今シリーズは幼児性愛事件特集か? それともアメリカでは今これがホットな社会問題なのだろうか? 以前、沖縄で酒に酔って夜中に他人の家に入り込み、寝ていた少年を殴った米兵が、本国ではなく日本での裁判を希望したと いう話を思い出した。 日本では「殴って怪我をさせたこと」「寝室のテレビを壊したこと」が大きく報じられていたが、アメリカだったら「夜中に 少年の寝室に入り込んだこと」が大問題になって、生涯「小児性愛者」の烙印を押される案件だったのかもしれないな。 午後。 「はるこん」の準備作業。 夕方。 ネットのニュース。 子どもが蹴ったサッカーボールを避けようとしてバイクに乗っていた老人(当時80歳)が転倒、後に肺炎で死亡した事件に ついて、最高裁は子どもの親に監督責任はないという判断を下した。 事故が起きたのは2004年。 子どもが遊んでいたのは、小学校の校庭。 サッカーゴールに向けて蹴ったボールがゴールを越えて道路に飛び出してしまった。 バイクで道路を走っていた老人がボールを避けようと転倒した老人は脚を骨折。 子どもは保険に入っていた為、骨折の治療費等を支払った。 ところが、老人は脚の骨折をきっかけに痴呆の症状が出始め、事故から1年4ヶ月後に誤嚥性肺炎で死亡。 遺族は「老人が肺炎で死亡したのは、そもそも事故で骨折したから」として約5000万円の損害賠償を求めて提訴。 1審大阪地裁は、子どもの過失を認めた上で監督者の両親に責任があるとして約1500万円の賠償を命じた。 2審大阪高裁は、減額したものの両親の監督責任を認めて約1100万円の支払いを命じた。 地裁と高裁の判断は「親の躾がなってなかったから、子どもが人が死ぬような行為をしたんだ」ということなのだろうが、 「校庭のサッカーゴールに向かってボールを蹴る」という行為自体は、躾がちゃんとしている子どもでもやると思う。 だから普通に考えたら、最高裁の判断が常識的。 にもかかわらず1審2審が「親の監督責任」を認めたのは、司法の慣習として「被害者の救済を優先する」という前提があっ たからのようだ。 今回の最高裁判決がニュースとなったのは、司法の場で前例より常識が優先されたからか? 私はそもそも被害者側が訴える相手がおかしかったと思うのだよね。 問題は「子どもが蹴ったぐらいで道路にボールが飛び出してしまう校庭の構造」になくね? 校庭という場所は子どもがボールを蹴ることを前提として作られているはず。 周囲がボールが外に飛び出したら危険な環境であったなら、学校はネットぐらい設置すべきだったんじゃないか? これ、弁護士が「学校を訴えると相手がお役所になってしまい不利になるが、子どもの過失として親を相手にすれば慣習的に 被害者側が勝っていますよ」的な入れ知恵をしたんじゃないかなあ? ところで法律に詳しい人がいたら教えて欲しいのだが「脚の骨折から1年4ヶ月後に肺炎で死亡した場合」に、死亡の責任が 脚を骨折させた者にあるとするのは、法律の条文によるものなのか? それとも判例? 夜。 体調が悪化。 夕食を食べたら吐き気に襲われる。 花粉症って、絶対に消化器系に来るよな? 白湯を飲んだら体調回復。 (回復が早いのが取り柄) 子どもの頃から病弱で、頻繁に体調を崩すので「こういう時にはこうやると治る」を自分で知っている。 なので比較的すぐに回復するため、ときどき「仮病では?」と疑われるのだが単に治し方を知っているだけ。 もしかして人類最初の「医者」は、病人だったんじゃないかなあ? 「俺が治った方法を教えよう」的な? 明日は「はるこん」の準備で川崎に行かなくてはならない。 早めに寝よう。
2015年4月8日(水)
4月だというのに、寒い。 桜が散った後の気温じゃないよね。 ……というわけで忘れそうになったが、今日は灌仏会(花祭り)。 仏陀の生誕を祝して天と地を指差した「天上天下唯我独尊」のポーズの仏像に甘茶をかける祭りだが、キリスト教の聖誕祭と 比べていまひとつ盛り上がらないのは、日本では仏教の僧侶に一定の発言力があるので、クリスマスみたいにデパートが勝手 なアレンジをやりまくると文句が来るからかもな。 午前中。 デスクトップPCに外付けハードを繋いでデータを写し、ハードディスクの掃除。 最近、あまりにも動作が重くなって来ていたので。 午後。 ……たぶん、PC復活? 夕方。 アニメ「銀魂」を観る。 前回の放送で「アニメは終わり」と言っていたのに制作会社を変更して再会するとかで第1話は「謝罪会見」から始まった。 (もちろん号泣会見のパロディ) 物語は、全宇宙の時間を管理している宇宙人(?)の宇宙船(?)が地球に墜落し、時間を制御する機械を預かった銀時が、 うっかりそれを壊してまうという話。 時間が止まっている設定なので、背景が動かない。 冒頭の謝罪会見のシーンもそうだったが、このアニメ、「絵を動かさない」というのを定番のギャグにしている。 気になったのは、鳥の鳴き声とか風の動きがあったこと。 本当に「時間が止まっている」ならば、そういうものはないはず。 (これはわざとか?) 夜。 近所のコインランドリーへ。 吐く息が白い。 4月だよ? 花祭りだよ? なんで息が白くなる? 帰宅してテレビを見たら、 「本日の東京の気温は真冬並みでした」 だとさ。 (なんだこの異常気象は?) 寒いので、寝る。
2015年4月7日(水)
朝。 NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」は、今週から大人の俳優にバトンタッチ。 ひたすら能登の観光案内をやっている。 (何コレ? タイアップ?) 午前中。 1号くんが来る。 「鍵を忘れて夜勤に行き、帰宅したら2号の奴がもう出勤していて閉め出された」 のだそうだ。 「CSI」を観てから2人で定食屋へ。 外は雨が降っていた。 帰宅して、社長から宅急便で届いたPC(「はるこん」で使う予定のもの)を開封。 中に入っていたのは、スティック型PCというテレビに差して使うタイプ。 (こんなの使ったことがない!) 社長からは、 「届いたPC、使い方分かる?」 とかメールが来たが、そもそも我が家では、ブラウン管テレビを使っているのでHDMIとか言われても。 夜。 2号くんが書類の受け渡しのために来る。 「最近、テレビ買い替えた。HDMIの付いてる奴が必要になって……」 と言うので、 「これからお前の家に遊びに行こう」 と、バッグに社長のPCを詰めていたら、 「メシ、奢ってくれる?」 夕飯を食べてから2号くんの部屋へ。 テレビの後ろにPCを差して、キーボードで操作できることを確認。 (どうでもいいが、バックアップ用のデータ入れたUSBメモリ、なぜか一緒にエロ画像が入っていたwww) 家に帰って、寝る。
2015年4月6日(火)
朝。 「はるこん」に持って行くPCのことでイロイロ……。 とりあえず、現地に下見に行くことにして本日の見学会に参加の申し込み。 ドタ参加。 副都心線に乗って、降りるとそこは元住吉。 駅員に「川崎市国際交流センター」の場所を聞いたら、 「左に」 と言われたので駅を出て左にまっすぐ。 この通りには「ブレーメン通り」という名前が付いているのだそうで、通りの入り口に「ブレーメンの音楽隊」の彫像が飾っ てあった。 ここの商店街は、ドイツのブレーメン市にある商店街ロイドパサージュとの友好提携しているのだとか。 ちなみに「ブレーメンの音楽隊」というのは…… 老いぼれたために飼い主に殺されそうになった家畜たちが逃げ出したものの行くあてもなく、 「こうなったらブレーメンへ行って音楽隊にでも入るしかない」 と、出発するが、途中で会った泥棒たちから家と財産を奪い、お陰で「ブレーメンの音楽隊」にならずに済んだという話。 現在の感覚では音楽家は「芸術家」だが、当時の感覚では、老いぼれた家畜でもなれる「三流芸人」のイメージだったのだろ うな。 家畜が、 「老いぼれて仕事ができなくなったから、ブレーメンへ行って音楽隊に入ろうと思うんだ」 とか、どう考えてもブレーメンの音楽隊をディスっている。(笑) でも、ブレーメン市は観光資源として「ブレーメンの音楽隊」の物語を盛んに推しているらしい。 このしたたかさが、ブレーメン??? さて、元住吉駅から「川崎市国際交流センター」までは、普通の人で徒歩12分だそうで、脚の短い私だと15分はかかる。 途中で空腹を覚えたので、コンビニでおにぎりとお茶を買い、公園で食事。 春休みだからか、敷物を広げてピクニックをしている親子連れが多数いた。 (これは「不審な中年が公園の親子連れに混じって弁当を食うという事案」か?) 館内へ。 仕事の途中で抜けて来たというN矢さんに「宇宙船レッド・ドワーフ号(旧作)」のDVDを渡す。 先週、N矢さんの自宅の近所で会った時に貸してくれと頼まれたのだ。 「なぜわざわざ川崎で?」 と、聞かれたが、次に会うのは「はるこん」当日で、荷物を増やしたくなかったのだ。 荷物の多い時にDVDケースにして10枚分も持って来るのは大変じゃん。 しばらくして甘えびちゃんが来て、 「N矢さん、約束していたDVDね。当日に持って来るのは嫌だから」 と、やっぱり1箱分のDVDを渡していたので、みんな考えることは同じのようだ 本日の目的、レセプションルームの見学。 会場の広さとコンセントの位置、照明の調節の仕方等を確認する。 あとはホールと会議室、調理室を見せて貰って外に出る。 (N矢さんは、都合3箱分のDVDを手に、仕事に戻って行った) 野暮用を2つほど片付けてから帰宅。 5月の24日につくばのカピオホールでピアニート公爵のコンサートがあるというのでネットでチケットを予約する。 つくば子ども劇場25周年プレ企画「音で描く物語−ピアニート公爵コンサート−」 「なつこん」でのコンサートの時に、ご近所の方から、 「なんでこんな面白いコンサートをやるのに、もっとちゃんと告知しない!」 と、叱られたのだが、やはりピアニート公爵の曲解説付きコンサートはつくばで人気だったようだ。 公爵からのメールによると、 >先のSF大会で聴いていてお声をかけてくださったのです。 ということで、SF大会(なつこん)、意外なところで役に立っていたわけだ。 寝る。
2015年4月5日(日)
朝から雨。 傘を差して修理のために自転車屋へ。 ブレーキの修理と鍵の交換で2100円。 午後。 「SF乱学講座」 タイトル:がんと放射線治療 講師:吉田次男氏。 放射線を使ったがん治療についての興味深いお話。 ちなみに、 癌腫:上皮性細胞以外の細胞が悪性化したもの。 肉腫:非上皮性腫瘍。 であり、がんを扱う研究者は「癌腫」を「癌」、「悪性腫瘍全般」を「がん」と表記を分けているのだそうだ。 なので「悪性腫瘍全般」を扱う「国立がんセンター」は「がん」と平仮名表記になっているのだとか。 これはトリビア。 がんに対する放射線治療の仕組みをさっくり言うと、 がん細胞は、病気の細胞なので健康な細胞よりも弱いことが多いという性質を利用して患部に「正常な細胞は弱る程度だが がん細胞は死ぬ程度」のレベルの放射線を照射するのだそうだ。 つまり放射線治療に適したがんとは、正常な細胞に対してがん細胞が、より弱いがんということになる。 放射線治療には、外部から照射する方法以外にも、直接放射性物質(ストロンチウム89)を注射するという方法があるの だとか。 (この治療法は、がんそのものの治療ではなくがんによる痛みを和らげる目的で行われる) その他、エジソンは、もともと蛍光灯の研究をしていたのだが、助手が放射線被曝で死亡たため、白熱灯の研究に切り替え たとか、いろいろと興味深いお話が聞けたのだが、ひとつ気になったこと。 日本の放射線治療の専門家は、欧米に比べて著しく少ないのだそうだ。 これはもう少し増やした方が良いよなあ。 放課後は、いつものように「包茶」で。 差別についての話で盛り上がってしまった。 「アメリカでは、白人が肌を黒く塗って舞台に立ち、黒人を侮辱するショーが存在していたため、このショーを想起させる 黒塗りメイクは差別だとされる。では、有色人種である日本人がいわゆる〈山姥メイク〉をすることは差別になるのか?〉 というような話。 こういうのは、差別される側の受け取り方にもよるのだろうなあ。 寝る。
2015年4月4日(土)
昼から「はるこん」のスタッフ会議。 「宇宙船レッド・ドワーフ号」上映会の時間が変更になった。 上映会スケジュール(訂正版) 4月11日(土) 第1回 14:30〜15:30 第2回 16:00〜17:00 4月12日(日) 第3回 11:00〜12:00 第4回 14:00〜15:00 (※4回の上映会の内容は同じ) 変更になったのは、第3回の上映時間。 13時から11時に動いたのだ。 さらに「宇宙船レッド・ドワーフ号」上映会に関してK合くんと揉める。 「明るい部屋でプロジェクターを使ってのスクリーン上映なので画面はあまり良く映りませんよ。それにプロジェクターから 音が出るかどうかも分からないし」 と、言われたからだ。 「本番の1週間前になって、いまさら何を言う!」 「だから前に『大型ディスプレイが用意できるか?』って聞いたじゃないですか」 この「前に聞いた」という時のやりとりは、 K合:「大型ディスプレイはそちら(企画側)で用意できますか?」 崎田:「実行委員会側では用意できないのですか?」 K合:「まあ、できないことはないです」 崎田:「じゃあ、実行委員会側でお願いします」 K合:「分かりました」 K合くん、このやりとりで「企画側で大型ディスプレイを用意しないと実質的に上映会が行えない可能性がある」という内容 を伝えた上で、敢えて実行委員会側が用意した機材での上映会を実施することについて了解をとった気でいたと言うのだ。 とどめに、 「どうせほとんど映らないかも知れない映像なのに、画質がどうのと言うから『変なことを言うなあ』と思ってました」 と、ステキ過ぎる発言。 慌てて機材担当者にプロジェクターのスペックを確認すると、なんとか上映会が成立するレベルの映像は確保できるようだ。 他のスタッフが「スピーカーも用意できる」というので、音声の問題点もクリア。 なんのことはない、実際には問題は生じていなかったのだ。 「K合くんは、崎田さんに怒鳴られるのが好きなんですよ」 と、他のスタッフから謎の説明をされる。 会議終了後、飲み会。 今日はカナダ人メンバーが加わったのだが、日本の文字はあまり読めないようだ。 「少しは読めるのですか?」 「『の』の字は読めます」 アニメで日本語を覚えたので、タイトルによく使われる「の」という文字を真っ先に覚えたのだそうだ。 娘さんに「カードキャプターさくら」のコスプレをさせたりしているそうで、 「カワイイ、カワイイ」 と、はしゃいでいた。 (カナダではアリなのか、こういう親父?) 有楽町線で帰宅。 寝る。
2015年4月3日(金)
朝。 「朝イチ」にゲストで所ジョージが出ていた。 所が語ったちょっと面白いエピソード。 ある日、来客があることになっていたので、所ジョージは急須にあらかじめ茶葉を入れて準備しておいた。 ところが、所が(シャレではない)客の応対をしているうちに、娘がそれを使用済みの茶葉だと思って捨ててしまった。 このとき、所ジョージは、 「しまった! 急須に茶葉を入れておいたことを娘に伝えるのを忘れた」 と、思ったのだそうである。 前に落語を聞きに行ったときに、ウケなかった落語家が、 「お客はもっと笑いに来い!」 と言うのを聞いて、心底引いたことがある。 たぶんこの落語家だったら、 「使用前の茶葉と使用済の茶葉は、よく見れば分かるはず。確認しなかった娘が悪い」 とか思っただろう。 一流と二流の違いって、自分が人気する守備範囲の広さの違いなのかも知れない。 朝刊。 ニトリの社長のコラム「私の履歴書」を読む。 似鳥社長、幼少時に両親から相当にひどい児童虐待を受けていたらしい。 最近、児童の虐待が増えていると言うが、これを読む限り、単に昔は虐待を虐待と認識していなかっただけのようだ。 今だったらこの両親、逮捕されているよな。 〈両親への憎しみも強まったが、反抗はできない〉 と、書いてあった。 「憎しみ」という言葉が、はっきり書いてあるのが、癒えていない心の傷を感じさせて痛々しい。 一歩間違えたらアダルトチルドレンだよ、この人。 海外のニュース。 ケニアで大学が襲撃されたというニュース。 非イスラム教徒だけを狙ったテロらしく、『コーラン』を暗唱させられて、言えないと撃たれたのだそうだ。 前に何かで読んだのだが、外国で紛争に巻き込まれた日本人が(当時は日本人はテロの標的になっていなかった)、 「私は日本人だ」 と、言ったら、相手がいきなり、 「祇園精舎の鐘の声」 と、言ったので、とっさに、 「諸行無常の響きあり」 と答えたら解放されたのだとか。 『平家物語』ぐらい暗唱できるようになっておかないと、海外へ行って日本人だと信じてもらえないかも。 昼。 「CSI:NY」の最終シーズンが始まったので、観る。 前から不思議に思っていたのだが、アメリカ英語だと、なんで「シリーズ」のことを「シーズン」って言うんだろう? イギリスのテレビドラマでは「第1シリーズ」とか「シリーズ1」とか呼んでいるいわゆる「第1部」が、アメリカ英語では 「第1シーズン」とか「シーズン1」とかになる。 英米での英語の微妙な違い。 午後。 「はるこん」関係の事務作業。 夜。 ウィンドウズ用のワンセグアンテナが届く。 さっそくUSBに突っ込んでみたら、画質は良くないものの、一応映った。 860円の商品なので、まあ、こんなもんか。 試しに日本テレビを映したらUFO番組みたいなのをやっていて、これが非常にチャチ。 矢追さんがいた頃は、日テレのUFO番組は演出が凝っていて面白かったのになあ。 9時からテレビで「MIB 2」を観る。 アメリカのSFコメディ。 英米のコメディの笑いのツボって、やっぱり違う。 アメリカの笑いは、どう見てもとんでもないことが起こる。 イギリスの笑いは、よく見るととんでもないことが起こっている。 日本の笑いも、古典的なものはどちらかと言うと「よく見ると」の方かな? 分かりにくいので、ツッコミ担当がいる。 イギリスの笑いも、リアクション(?)担当がいる。 但し、リアクションはやや地味。 たとえば、貴族がとんでもないことをやる→執事が後ろで行儀よく立ったまま、目を丸くする……みたいな。 日本もあまり感情を表に出さない文化なので、イギリスの笑いには共感を感じる。 アメリカの笑いは気持ちがいい。 そんなわけで、私はひたすらにバカバカしいタイプのアメリカ映画「MIB」は、すごく好きだ。 観ていて気持ちがいいのだ。 アメリカ人は、ものを考えないで欲しい。(笑) 寝る。
2015年4月2日(木)
朝。 ネットのニュースを一巡。 世界最高齢だった、大川ミサヲさんが昨日亡くなったそうだ。 享年117。 死因は老衰。 大往生だよなあ、合掌。 ローカルなニュースになるが、昨日は山岸一雄さんも亡くなられたらしい。 豊島区の人間以外は「誰?」と思うかもしれないが、東池袋の「大勝軒」というラーメン屋の主人だったひと。 いわゆる「つけ麺」は、この人の店で始めた「特製もりそば」が元祖とされ、この辺では有名な人だった。 享年80。 死因は、心不全。 死の床でも「いらっしゃいませ」とか「特製もりそば」とかうわごとを言っていたのだとか。 ラーメン屋の最期として最高じゃないか! 午前中。 くしゃみが止まらないので花粉症の薬を飲むが、効かない。 ティッシュの箱を抱えて過ごしているうちに、頭痛がして来た。 昼。 ティッシュ2箱目。 頭痛、涙目、微熱が出て来たので(もしかして風邪?)と、風邪薬を飲む。 フリーペーパー「R25」を読む。 高橋秀実さんのコラム「結論はまた来週」、今回のテーマは「さらばイケメン」。 〈実際、女性たちに訊いてみても「イケメン」たちの評判はよろしくない。(中略)鑑賞して楽しんでいるだけでお付き合 いはしたくないそうである〉 理由は、イケメンはうぬぼれが強く、〈自分のことしか考えていない〉からだそうだ。 イケメンは、女性たちにとって「鑑賞用」らしい。 そう考えれば、「但しイケメンに限る」も理解できる。 例えば映画の中で登場人物がやるのなら許せるが、現実世界でやられたらアウトなこと。 鑑賞対象であるイケメンがやるのなら良いが、彼氏がやったらアウトになる。 なぜなら、実際にはアウトなんだけれど、ただ眺めている分には実害がないから。 最初から〈お付き合いはしたくない〉イケメンのやることなら、どうでもいいからOK。 お付き合いする可能性のある男性がやることだと、大事なことだからアウト。 「イケメンだから許せちゃう」=「どうせあんたと付き合う気はないからどうだっていい」 そう考えるとイケメンって、そんなにいいもんでもないな……。 オレ、この顔に生まれて良かったよ!(`・ω・´)♪ 夕方。 1号くんに飲みに誘われたので、近所の居酒屋へ。 2号くんも来ていて、3人で飲む。 酒を飲んでいるうちに、頭痛が治まった。 さすが、百薬の長。 昨日、初出社だった2号くん。 「仕事はどうだ?」 と、聞いたら、 「すごく楽しい」 とのこと。 「それは良かったな。どんな仕事をしたんだ?」 と、聞いたら、 「プリンターから出て来たものをカッターで切った」 とのこと。 まあ、新入社員の任せられる仕事なんて、そんなものか? 1号くん、2号くん、若いので飲むのも食うのも我々世代の1、5倍。 おまけに1号くん、ウィスキーは「竹鶴をロックで」という生意気な奴。 会計のとき、 「初月給が出たら、お前らが奢れよ」 と言ったが、聞いてたかな? 家に帰って、寝る。
2015年4月1日(水)
朝刊の文化欄に、 〈「幻の戦闘機隊」のリアル 整備隊長の父が残したフィリピン戦記、実態を克明に〉 という記事が載っていた。 太平洋戦争末期のフィリピンで、アメリカ軍から「幻の戦闘機隊」と呼ばれていた飛行第31戦隊の整備隊長が書き残した 「整備日誌」を元に書かれた記録が、この度『グリーンファーザーの青春譜』というタイトルで本になったという内容。 興味深かったのが、後方にいて作戦を立案する立場の参謀と、この整備隊長の対立についての記述。 ファブリカ基地に移動した直後、整備隊長が戦闘機のエンジンに使う潤滑油の備蓄が全くないことに気付き、状況調査のため にやって来た参謀に直訴。 すると参謀は「理屈をいうな! 油がなければ精神力でやれ」と一喝したのだそうだ。 状況調査にやって来た参謀が「潤滑油の備蓄が全くない」という状況を知らされて、「精神力でやれ」と一喝して帰るのなら 状況調査の意味はない。 負けた戦争というのは、やっぱり負けるようなことをやっていたのだな。 さて、この記事の隣に掲載されているコラム「私の履歴書」は、今日からニトリホールディングスの似鳥昭雄社長が執筆して いる。 似鳥社長、小学校4年まで札幌の学校に通っていたのだそうだが、当時の恩師がお孫さんに、 「クラスで1人だけ漢字で名前を書けないのは似鳥君だけで、教えても教えても覚えられず、結局ひらがなで書いていました」 と、語っていたのだそうな。 なんとなくサトウハチローさん(この人も自分の名前を漢字で書くのが苦手だったそうな)を思い出した。 そう言えば「株式会社ニトリ」って社名もカタカナだな。(笑) 「似鳥」改めて見ると、書きにくい名前かもね。 特に「似」の字の「イ」「レ」「?」「人」のバランスが、小学生には難しいかも。 昼。 佐藤編集長からメール。 「独り言」の3月16日〜29日までが消えているという。 どうやら「タイムマシン」(Macのソフト)の暴走らしい。 修復に30分ほどかかる。 K合くんからメール。 はるこんのゲスト・オブ・オナーであるハンヌ・ライアニエミ氏の挨拶文を和訳して欲しいという依頼。 (私は英語が出来ないと何度言ったら覚えるのだ?!) と、内心、悪態をつきつつ翻訳ソフトに放り込んで送信したら、 >早いですね。驚きました。 という返信が来た。 (そりゃ、早いだろwww) 私は良心的な人間なので、 >ゲスト・オブ・オナーの挨拶文のような重要な文章は、 >もう少し英語が得意なひとに訳してもらった方が良いと思いますよ。 とメールしておいた。 ……野暮用で貴重なエイプリールフールが潰れてしまった。 寝る。2015年3月分へ 目次へ
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