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独 り 言 (2015年3月分)
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2015年3月31日(火)
朝。 「はるこん」の公式サイトに「宇宙船レッド・ドワーフ号」企画の紹介ページを作って貰うことになり、とりあえずバナーの デザインをデザイナーさんに頼む。 午前中。 DVDの配給会社から素材の画像が届いたのでデザイナーさんに送り、紹介ページの文章の作成作業に入る。 昼。 バナーのデザインが出来上がる。 デザイナーさんに家に来てもらって、私のPCで紹介ページに使う画像のサイズとかいろいろ加工してもらう。 デザイナーさん「このPCイラレが入ってないんですか? 厳しいなあ」とか言いつつ、なんとか作業。 午後。 送ったバナーについての配給会社からの許可待ち。 ……担当者が忙しいらしい。 待っているうちに3時を回る。 デザイナーさん、ややイライラ? 「ケーキ食べます?」 とか、 「『アオイホノオ』の13巻、まだ読んでないって言ってましたよね?」 とか、無駄に気を使う。 夕方。 配給会社からOKが来て、デザイナーさんが帰ったので紹介文の続きを書く。 夜。 バナーと紹介文と画像をまとめて「はるこん」の担当者に送信。 (……疲れた) ニュース。 渋谷区議会で、同性カップルに対して結婚に相当する「パートナーシップ証明書」を発行する条例案が可決されたそうだ。 この条例案について、3月24日の産経新聞電子版に、 〈「同性パートナー証明」根強い反対…揺れる渋谷区〉 という見出しの記事が載っていた。 記事には「ある区議」の意見として「議会に報告しないなど区側の進め方がめちゃくちゃ」などと書かれ、読んだ私は「区 長が区議会を無視して勝手な暴走をしている」という印象を受けていたのだが、実際には出席した議員31人のうち、反対 したのは自民党議員7人と無所属議員の3人だった。 つまり賛成した議員の方が2倍以上多く、党別に見ると反対していた党は自民党だけ。 どうやらこの記事に関する産経新聞の取材は、だいぶ偏っていたようだ。 寝る。2015年3月30日(火)髪が伸びてあまりにもむさ苦しいので、床屋へ。 バリカンの音を後ろに聞きながら、鏡の中の自分を見て「太った」と思う。 ときどき鏡を見て「お前は誰だ?」と聞きたくなる。 夕方、帰宅。 最近あまり使っていないウインドウズのハードディスクを掃除する。 データを外付けハードに移したり、不要ファイルを消す作業。 夜。 池上解説の番組を観る。 安田講堂事件の原因。 そもそもは新人医師に対するインターン制度(医学生を1年間無給で病院に勤務させる制度)をやめるべきだ主張した医学生 たちが医局員との交渉を強行したのが発端。 これに対し、大学側が交渉の際に学生が医局員を軟禁状態にしたとして処分を行った。 ところが、大学側の手違いで事件の現場にいなかった学生までが一緒に処分されていたことが分かり、学生側が「誤って処分 を受けた学生に対する処分の撤回」を求めて騒ぎになったのだそうだ。 現在、このインターン制度というのは、さまざまな問題点が指摘されたために廃止されている。(例えば医師免許を持たない 医学生に診療行為を行わせるといった「医師法上どうなんだ?」というような問題) つまり「インターン制度を廃止すべき」という主張そのものは、特に問題のあるものではなかったということなのだろう。 また「誤って処分を受けた学生に対する処分の撤回」という要求も、現代の常識から見て全く問題はない。 問題は、それが「武力行使」に発展してしまったところか。 大学側の対応にも、かなり問題があったと思うなあ。 寝る。2015年3月29日(日)日経の朝刊に、 〈日本版CIA機運再び〉 という特集記事が載っていた。 〈政府・自民党内で、米中央機関(CIA)のような海外で情報収集にあたる専門機関の創設に向けた議論が再燃している〉 〈いまは外務省、防衛省、警察庁などが在外公館に派遣した職員を通じて情報を取る。出身省庁などへの所属意識が強く「外 務省は海外公電を共有しない」なそ縦割りの弊害が指摘される〉 〈収集分析に特化する内閣情報調査室(内調)は「海外のものは公開情報にすぎない」とささやかれる〉 私が自衛隊が海外へ行ってもあまり役に立たないと思うのは、日本に情報機関がないから。 「すごい兵器」や「すごい技術」を持っていても、攻撃すべき対象がどこにいるのか分からなかったらどうしようもない。 だから海外の情報を得るための機関を作ること自体は必要なことだと思う。 ただ、それをどういう人員で構成するのか? つまり、スパイ組織を作るには、スパイに向いている人を探して、スパイになるための教育を施さなくてはならないのだが、 このノウハウを現在の日本は持っていないんだよな。 日経の記事も、 〈組織ができても人材という重要な課題が横たわる〉 と、締めくくられている。 そこの問題を解決できないと、アイデア賞どまりになってしまうね。 午前中。 小学校の同級生から同窓会を計画しているというメールが届いた。 (「小学校」かあ……) 昼。 自治会の総会。 花粉症の人が多くて、なんかそっちの話になったのだが、 「私は杉の多い地域で育ったので、免疫があるから花粉症にはならない」 と言う人がいて、ええと……(^^; 午後は「メンサ・テスト合格者の会」の例会。 いつものように帰りに軽く飲んで帰宅。 ネットでニュースをチェック。 ドイツ機の墜落事故で、事故当時に操縦桿を握っていた副操縦士は、優秀な人材で来年の結婚も決まっていたが、網膜剥離で 視力が低下して来ており、鬱病も発症していたらしい。 私は旅客機の操縦室ってよく知らないのだが、中には操縦士と副操縦士の2人しかいないのか? 2人だけだと、今回のように1人がトイレに行っている間は操縦室にいるのは1人だけということになる。 これを3人にするとか、出来ないのだろうか? あるいは操縦室の扉の内側に乗員用トイレを作るとか。 考えているうちに眠くなったので、寝る。2015年3月28日(土)朝。 ドイツの旅客機墜落事故の続報。 操縦士がトイレか何かで操縦室を出て、戻ろうとしたら中にいた副操縦士がドアを開けない。 そして機体が急降下して山に激突……というのがボイスレコーダーの記録から分かっているのだが、新たに副操縦士が病気を 隠していたらしいことが判明したのだそうだ。 (「病気」って???) とっさに「日航機逆噴射事件」を思い出したぞ。 病気の時には、無理せず仕事を休んで欲しい。 昼。 佐藤編集長に誘われて六本木へ。 新宿で大江戸線に乗り換えようとして表示に騙され、遠回りをする羽目に。 編集長(大阪人)に「どこをどう間違えたのか」を伝えるのに苦労する。 丸ノ内線「新宿駅」のホームに大江戸線の乗り場を表示する矢印があったので、それに従ったら着いたところは、大江戸線の 「新宿西口駅」。 私が行きたかったのは、大江戸線の「新宿駅」。 大江戸線には、同じ新宿駅に「新宿駅」と「新宿西口駅」があるのだ。 (これってたぶん、全国的にも珍しいんじゃないかな?) そして、大江戸線の「新宿西口駅」まで行くには、一度、大江戸線「都庁前駅」まで行って、そこで電車を乗り換えて、再び 大江戸線に乗って大江戸線「新宿駅」まで戻らなくてはならないのだ。 つまり都営大江戸線は目的地が「都庁前駅」である場合には非常に便利な路線なのだが、そうでない場合はかなり不便。 ぶっちゃけ、「新宿駅利用者」を犠牲にして都庁に通う「身内の職員」に便利な形になっているわけだ。 路線図を前に大江戸線の構造を説明したら、佐藤編集長、 「アホや……」 私も大江戸線が開通して最初に路線図を見たとき、何かの間違いかと思ったよ。 当たり前に考えて、東京に敷く地下鉄を考えるとき「新宿駅」の利用者と「都庁前駅」の利用者のどちらを優先する? 私は普通の東京都民だが、都庁なんてところには滅多に行く用事はないぞ。 さて、ようやく着いた六本木。 フジフィルムスクエアで「ビクトリアリズム」をテーマにした写真展を観る。 結構大らかに全裸の子どもの写真とかあって、今だったらアウトかな?(笑) 展示物の中に「カメラ・オブスクラ」があったのだが、これが前後左右どの方向から見ても、ただの黒い箱。 レンズが1個だけついているようだが??? 「これってどうやって使うのだろう?」 と、佐藤編集長(私より20cm以上背が高い)に聞いたら、 上から覗くのだそうだ。 「上から」と言われても、箱の上部は私の身長とほぼ同じぐらい。 背伸びをしてやっと隙間からレンズの向こうが見えた。 (こういう展示物には、踏み台を用意しておいて欲しいよなあ) 2人で昼食。 (「ギロッポンでシーメ」だぜぃ!) 近くの「サブウェイ」乃木坂店へ。 この店、普通の「サブウェイ」なのだが、ひとつだけ不思議なところがあった。 店の一番奥の席。 ここだけ、テーブルや椅子のデザインが他のものと違い、建物に作り付けになっているのだ。 椅子はすり切れてボロボロ。 よく見ると天井からは蜘蛛の巣が垂れ下がっている。 そしてその席の向こう側はベニヤ板で、端の方がめくれ上がっている。 全体に清潔で近代的な店内の、そこだけがひどく異様な空間になっているのだ。 「ハロウィンのディスプレイの名残か?」 「あの座席が、実は我々だけに見えるものだったらホラーだな」 などと言いつつサンドウィッチを食す。 (ローストビーフ、美味かった) 今度はもっと店がヒマそうな時間帯に行って、店員に由来でも聞いてみようかと思う。 帰りは「乃木坂駅」から東京メトロ。 池袋で寿司を食べて帰宅。
2015年3月30日(火)
髪が伸びてあまりにもむさ苦しいので、床屋へ。 バリカンの音を後ろに聞きながら、鏡の中の自分を見て「太った」と思う。 ときどき鏡を見て「お前は誰だ?」と聞きたくなる。 夕方、帰宅。 最近あまり使っていないウインドウズのハードディスクを掃除する。 データを外付けハードに移したり、不要ファイルを消す作業。 夜。 池上解説の番組を観る。 安田講堂事件の原因。 そもそもは新人医師に対するインターン制度(医学生を1年間無給で病院に勤務させる制度)をやめるべきだ主張した医学生 たちが医局員との交渉を強行したのが発端。 これに対し、大学側が交渉の際に学生が医局員を軟禁状態にしたとして処分を行った。 ところが、大学側の手違いで事件の現場にいなかった学生までが一緒に処分されていたことが分かり、学生側が「誤って処分 を受けた学生に対する処分の撤回」を求めて騒ぎになったのだそうだ。 現在、このインターン制度というのは、さまざまな問題点が指摘されたために廃止されている。(例えば医師免許を持たない 医学生に診療行為を行わせるといった「医師法上どうなんだ?」というような問題) つまり「インターン制度を廃止すべき」という主張そのものは、特に問題のあるものではなかったということなのだろう。 また「誤って処分を受けた学生に対する処分の撤回」という要求も、現代の常識から見て全く問題はない。 問題は、それが「武力行使」に発展してしまったところか。 大学側の対応にも、かなり問題があったと思うなあ。 寝る。2015年3月29日(日)日経の朝刊に、 〈日本版CIA機運再び〉 という特集記事が載っていた。 〈政府・自民党内で、米中央機関(CIA)のような海外で情報収集にあたる専門機関の創設に向けた議論が再燃している〉 〈いまは外務省、防衛省、警察庁などが在外公館に派遣した職員を通じて情報を取る。出身省庁などへの所属意識が強く「外 務省は海外公電を共有しない」なそ縦割りの弊害が指摘される〉 〈収集分析に特化する内閣情報調査室(内調)は「海外のものは公開情報にすぎない」とささやかれる〉 私が自衛隊が海外へ行ってもあまり役に立たないと思うのは、日本に情報機関がないから。 「すごい兵器」や「すごい技術」を持っていても、攻撃すべき対象がどこにいるのか分からなかったらどうしようもない。 だから海外の情報を得るための機関を作ること自体は必要なことだと思う。 ただ、それをどういう人員で構成するのか? つまり、スパイ組織を作るには、スパイに向いている人を探して、スパイになるための教育を施さなくてはならないのだが、 このノウハウを現在の日本は持っていないんだよな。 日経の記事も、 〈組織ができても人材という重要な課題が横たわる〉 と、締めくくられている。 そこの問題を解決できないと、アイデア賞どまりになってしまうね。 午前中。 小学校の同級生から同窓会を計画しているというメールが届いた。 (「小学校」かあ……) 昼。 自治会の総会。 花粉症の人が多くて、なんかそっちの話になったのだが、 「私は杉の多い地域で育ったので、免疫があるから花粉症にはならない」 と言う人がいて、ええと……(^^; 午後は「メンサ・テスト合格者の会」の例会。 いつものように帰りに軽く飲んで帰宅。 ネットでニュースをチェック。 ドイツ機の墜落事故で、事故当時に操縦桿を握っていた副操縦士は、優秀な人材で来年の結婚も決まっていたが、網膜剥離で 視力が低下して来ており、鬱病も発症していたらしい。 私は旅客機の操縦室ってよく知らないのだが、中には操縦士と副操縦士の2人しかいないのか? 2人だけだと、今回のように1人がトイレに行っている間は操縦室にいるのは1人だけということになる。 これを3人にするとか、出来ないのだろうか? あるいは操縦室の扉の内側に乗員用トイレを作るとか。 考えているうちに眠くなったので、寝る。
2015年3月29日(日)
日経の朝刊に、 〈日本版CIA機運再び〉 という特集記事が載っていた。 〈政府・自民党内で、米中央機関(CIA)のような海外で情報収集にあたる専門機関の創設に向けた議論が再燃している〉 〈いまは外務省、防衛省、警察庁などが在外公館に派遣した職員を通じて情報を取る。出身省庁などへの所属意識が強く「外 務省は海外公電を共有しない」なそ縦割りの弊害が指摘される〉 〈収集分析に特化する内閣情報調査室(内調)は「海外のものは公開情報にすぎない」とささやかれる〉 私が自衛隊が海外へ行ってもあまり役に立たないと思うのは、日本に情報機関がないから。 「すごい兵器」や「すごい技術」を持っていても、攻撃すべき対象がどこにいるのか分からなかったらどうしようもない。 だから海外の情報を得るための機関を作ること自体は必要なことだと思う。 ただ、それをどういう人員で構成するのか? つまり、スパイ組織を作るには、スパイに向いている人を探して、スパイになるための教育を施さなくてはならないのだが、 このノウハウを現在の日本は持っていないんだよな。 日経の記事も、 〈組織ができても人材という重要な課題が横たわる〉 と、締めくくられている。 そこの問題を解決できないと、アイデア賞どまりになってしまうね。 午前中。 小学校の同級生から同窓会を計画しているというメールが届いた。 (「小学校」かあ……) 昼。 自治会の総会。 花粉症の人が多くて、なんかそっちの話になったのだが、 「私は杉の多い地域で育ったので、免疫があるから花粉症にはならない」 と言う人がいて、ええと……(^^; 午後は「メンサ・テスト合格者の会」の例会。 いつものように帰りに軽く飲んで帰宅。 ネットでニュースをチェック。 ドイツ機の墜落事故で、事故当時に操縦桿を握っていた副操縦士は、優秀な人材で来年の結婚も決まっていたが、網膜剥離で 視力が低下して来ており、鬱病も発症していたらしい。 私は旅客機の操縦室ってよく知らないのだが、中には操縦士と副操縦士の2人しかいないのか? 2人だけだと、今回のように1人がトイレに行っている間は操縦室にいるのは1人だけということになる。 これを3人にするとか、出来ないのだろうか? あるいは操縦室の扉の内側に乗員用トイレを作るとか。 考えているうちに眠くなったので、寝る。
2015年3月28日(土)
朝。 ドイツの旅客機墜落事故の続報。 操縦士がトイレか何かで操縦室を出て、戻ろうとしたら中にいた副操縦士がドアを開けない。 そして機体が急降下して山に激突……というのがボイスレコーダーの記録から分かっているのだが、新たに副操縦士が病気を 隠していたらしいことが判明したのだそうだ。 (「病気」って???) とっさに「日航機逆噴射事件」を思い出したぞ。 病気の時には、無理せず仕事を休んで欲しい。 昼。 佐藤編集長に誘われて六本木へ。 新宿で大江戸線に乗り換えようとして表示に騙され、遠回りをする羽目に。 編集長(大阪人)に「どこをどう間違えたのか」を伝えるのに苦労する。 丸ノ内線「新宿駅」のホームに大江戸線の乗り場を表示する矢印があったので、それに従ったら着いたところは、大江戸線の 「新宿西口駅」。 私が行きたかったのは、大江戸線の「新宿駅」。 大江戸線には、同じ新宿駅に「新宿駅」と「新宿西口駅」があるのだ。 (これってたぶん、全国的にも珍しいんじゃないかな?) そして、大江戸線の「新宿西口駅」まで行くには、一度、大江戸線「都庁前駅」まで行って、そこで電車を乗り換えて、再び 大江戸線に乗って大江戸線「新宿駅」まで戻らなくてはならないのだ。 つまり都営大江戸線は目的地が「都庁前駅」である場合には非常に便利な路線なのだが、そうでない場合はかなり不便。 ぶっちゃけ、「新宿駅利用者」を犠牲にして都庁に通う「身内の職員」に便利な形になっているわけだ。 路線図を前に大江戸線の構造を説明したら、佐藤編集長、 「アホや……」 私も大江戸線が開通して最初に路線図を見たとき、何かの間違いかと思ったよ。 当たり前に考えて、東京に敷く地下鉄を考えるとき「新宿駅」の利用者と「都庁前駅」の利用者のどちらを優先する? 私は普通の東京都民だが、都庁なんてところには滅多に行く用事はないぞ。 さて、ようやく着いた六本木。 フジフィルムスクエアで「ビクトリアリズム」をテーマにした写真展を観る。 結構大らかに全裸の子どもの写真とかあって、今だったらアウトかな?(笑) 展示物の中に「カメラ・オブスクラ」があったのだが、これが前後左右どの方向から見ても、ただの黒い箱。 レンズが1個だけついているようだが??? 「これってどうやって使うのだろう?」 と、佐藤編集長(私より20cm以上背が高い)に聞いたら、 上から覗くのだそうだ。 「上から」と言われても、箱の上部は私の身長とほぼ同じぐらい。 背伸びをしてやっと隙間からレンズの向こうが見えた。 (こういう展示物には、踏み台を用意しておいて欲しいよなあ) 2人で昼食。 (「ギロッポンでシーメ」だぜぃ!) 近くの「サブウェイ」乃木坂店へ。 この店、普通の「サブウェイ」なのだが、ひとつだけ不思議なところがあった。 店の一番奥の席。 ここだけ、テーブルや椅子のデザインが他のものと違い、建物に作り付けになっているのだ。 椅子はすり切れてボロボロ。 よく見ると天井からは蜘蛛の巣が垂れ下がっている。 そしてその席の向こう側はベニヤ板で、端の方がめくれ上がっている。 全体に清潔で近代的な店内の、そこだけがひどく異様な空間になっているのだ。 「ハロウィンのディスプレイの名残か?」 「あの座席が、実は我々だけに見えるものだったらホラーだな」 などと言いつつサンドウィッチを食す。 (ローストビーフ、美味かった) 今度はもっと店がヒマそうな時間帯に行って、店員に由来でも聞いてみようかと思う。 帰りは「乃木坂駅」から東京メトロ。 池袋で寿司を食べて帰宅。
2015年3月27日(金)
朝。 「はるこん」のスタッフさんからメール。 企画タイトル英訳しろという内容。 だから私は英語は出来ないと……(泣) 企画タイトルは「新しいSFの言葉を探して」。 「探す」って、英語で何だっけ? 確かスタトレにそんなタイトルのがあったな。 「ミスター・スポックを探せ!」だっけか? あれの原題が確か “The Search for Spock” だったから、「探す」は “Search for” でいいのかな? (私の語学力は、本当にこの程度) Search for……新しいSFの言葉? ここで、ハタと詰まって高崎先生にメール。 「新しいSFの言葉」って、 “new words of SF” ですか? “words of new SF” ですか? (嫌だ、こんな「あいまいな日本の私」みたいな日本語) 高崎先生、すぐに電話を下さったので “Search for new words of SF” と書いて、スタッフさんにメール。 間違ってたら、たぶん誰か英語の分かる人が直してくれるだろう。 そもそも英語の出来ない私に英訳をやらせた奴が悪いのだ。 昼。 喫茶店でお茶。 紅茶自体は美味しいのだが、女性店主がコメディに出てきそうなくらいに無愛想。 隣のテーブルには、教科書を広げて資格試験か何かの勉強をしている人。 ある意味、理想の店かな? 夜。 空想小説ワークショップ。 今日の講師は川又千秋先生。 「ロング・グッドバイ」の2種類の翻訳の話。 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の話。 「太陽の帝国」の日本語訳がひどいという話。 等々、お馴染みのネタに加えて、本日の新ネタは「新聞の投稿小説に盗作が増えた」という話。 採用になった小説について「その話はネットで読んだ」という指摘があり、作者に電話で問い合わせたところ、 「そうです」 と、あっさり認めた。 なぜそんなことをしたのかを尋ねたら、紙に印刷されていない作品には著作権が発生しないと思い込んでいたのだとか。 いつも通りに「大馬鹿地蔵」で飲み会をやって、帰宅。 寝る。
2015年3月26日(木)
2015年3月25日(水)
朝のニュースによると、ドイツで旅客機が墜落したそうだ。 詳しい事故原因は、まだよく分からないらしい。 昼。 「NCIS」を観る。 NCISの他の班のメンバーがテロに遭って死亡する。 本来は、その日は主人公たちの班が出動する予定だった。 そのことを気に病む部下も叱咤しつつ主人公は任務を遂行する。 また、主人公は部下の死に動揺する班の女性リーダーのメンタルにも目を光らせる。 しかし捜査の過程で撃ち合いとなり、女性リーダーは重要な秘密を知るテロリストを射殺してしまった。 「撃ち合いの際のことだからしかたがない」というメンバーに、「彼女を連れて行ったのが間違いだった」とあくまで厳しい 態度を崩さない主人公は、冷徹な態度で捜査を進めていく…… ……というドラマなのだが、視聴者には劇中で主人公だけが知っているという設定の事実がひとつ明かされている。 出動のスケジュールの変更は、主人公が自分のデートのためにしたことだった。 「それ」さえ知らなきゃ、すごく立派な人なのに、視聴者だけが知っているという仕組み。 こういう構成がいいなあと思う。 夕方。 「はるこん」の企画「新しいSFの言葉を探して」の件で電話。 出演者が決定する。 ・企画名:新しいSFの言葉を探して ・出演者:高島雄哉、小浜徹也、他 ということで、東京創元社の小浜徹也さんの出演が決定致しました! v(^0^)v 高島雄哉先生のデビュー作「ランドスケープと夏の定理」は、kindle版90円で入手可能。 kindleの本は、PC、Macの無料アプリでも読めるので、是非。 夜。 ドラマ「黒い画集ー草ー」を観る。 日本の刑事ドラマは、主人公が「熱い男」じゃないといけないのか? 「上司の方針に逆らう一匹狼刑事」がこの物語に必要なのだろうか? 原作は、叙述トリックもの。 ドラマ版では「熱い男」を物語の中心に置き、かつ2時間ドラマ定番の「愁嘆場」を入れるために、このトリックが割と早く に明かされてしまう。 金子京太役の岡田義徳がいい演技をしていた。 この人、「イグアナの娘」で見た時には、こんなにいい役者になるとは思わなかった。 「はるこん」の企画の件で、出演者から届いた企画説明文を実行委員会へ送信。 (わーい! 仕事が終わった♪) と、思っていたら、英訳文が必要だとか言って来た。 私は英語はできないのだと、何度言ったら分かるんだ? どうも英語が出来る人間は「中学レベルの英語が出来れば大丈夫」てなことを平気でほざくので困る。 マジに言うが、私の英語力は「中学レベル」に届いていない! 中学時代から英語は苦手科目だったのだから。 「はるこん」に中学時代の教師を呼んで証言して貰おうか?(笑) 企画説明文 創元SF短編賞の今後の展望と、Webミステリーズ!で4月連載開始の『想像力のパルタージュ(高島雄哉)』について話し ながら、これからのSFの言葉を探っていきます。 ええと…… しばらく悩んでみたが、出来ないものは出来ない。 しょうがないので翻訳ソフトに放り込んで、そのまま(↓コレね)送信してやる。 We will explore the words of SF in the future, while talking about the prospects of Sogen SF Short Story Prize, and "Partage of the imagination(by Yuya Takashima)" that start serialization from April in "Web mysteries". あとは知らん! たぶんスタッフの誰かがまともな英文に訳してくれるだろう。 寝る。
2015年3月24日(火)
朝。 鏡を見たら昨日、液体チッソで処理した部分が赤い斑点になっている。 とりあえず今日は患部に直射日光を当てないよう、外出は控えよう。 午前中。 民放のニュース番組をザッピング中に、資産家が死亡して、本妻2人の子ども6人と愛人の子ども1人が遺産を巡って争って いる……という「事件」についての報道を見つけた。 (リアル「犬神家」か?) 人間、あんまり「資産」とか残すと後が面倒くさいことになりそうだね。 昼過ぎに地震があった。 ユラユラと大きな揺れ。 時刻:13時53分頃 震源:茨城県南部(北緯36.3度 東経140.1度) 深さ:約70km 規模:マグニチュード4.6 夕方。 「はるこん」の企画のことで電話。 ……夜までかけて、いろいろと「わるだくみ」をする。 「ランドスケープと夏の定理」で創元SF短編賞を受賞された高島雄哉先生に、企画への出演を依頼して(「はるこん」は、 出演料無料で、逆に出演者からも参加費を徴収するシステム)、 「先生の次回作を宣伝するチャンスですから、ぜひ共演予定者の説得もお願い致します」 と、お願いしたところ、気持ちよく引き受けて下さった。 心の素直な気持ちの良い青年だ。 さてと、少し忙しくなりそうだな。 寝る。
2015年3月23日(月)
朝刊の1面に世論調査の記事が載っていた。 〈日本経済新聞社とテレビ東京による20〜22日の世論調査で、集団的自衛権の行使を可能にするための関連法案について、 今国会での成立に「賛成」は31%にとどまり「反対」の51%を下回った〉 この法案が成立したら、海外でも報道されるだろう。 それって外交的にどうなのだろうな? 「正しく伝われば問題ない」とか能天気なことを言う人もいるが、情報は相手国に不利な形にねじ曲げて拡散するのが、外交 戦争のお約束。 その場合についての対応は、十分に議論されているのだろうか? 午後。 近所の皮膚科へ行く。 最近、顔のホクロがポロポロ落ちるという謎の皮膚病(?)を発症してしまっているようなのだ。 医師に症状を言うと、 「ホクロではなく黒ずんだ角質だったんじゃないかなあ。勝手に剥がれ落ちるというのは珍しいが」 と、とりあえず患部を液体窒素で処理してくれた。 帰宅。 夕方に来客。 どうでもいい会話を夜まで。 客が帰ったので、寝る。
2015年3月22日(日)
午前中。 1号くんから電話が掛かって来た。 「アキバ、何時に行く?」 そう言えば、昨日、買い物に付き合う約束をしたような……。 アキバに着いてから、 「何を買うんだ?」 と、聞くと、 「テレビ」 だと言う。 「お前の部屋、アンテナ線あったっけ?」 と聞いたら、 「テレビゲーム用」 なんだと。 最近のテレビは、昔のブラウン管タイプと違ってレスポンスの遅れがあり、2/60〜3/60秒のタイムラグがある。 ……的なことをボヤ〜ッと聞いたことがあるので、 「ゲームをやるのなら、普通のディスプレイの方が良くね?」 と、聞いたら、 「最近のディスプレイは、入力端子の関係で古いゲーム機が繋げない」 のだそうだ。 で、結局「昔のディスプレイ」を中古で買った。 店を出て、1号くんが腹が減ったというので、近くにあった台湾まぜそばの店「はるか」へ。 初めて食べる料理だが、なかなか美味だと思う。 但し、ガッツリ系。 カウンターにお勧めの食べ方として途中で酢を入れると良いというアドバイスが貼ってあったので、これに従い完食。 残ったスープに追い飯を入れて食べる食べ方が推奨されているようで、隣に座った青年はその通りの食べ方をしていた。 しかしこちらは歳も歳だし、青年の体格が自分の目指す方向のものとは違っていたのでマネはしなかった。 女性や小柄な人だったら、最初から小盛りで注文した方が良いかも知れない。 腹ごなしに少し散歩。 先日の新宿のライブで話を聞いた「戦国メイド喫茶」なるものを、探してみる。 1号くんのスマホで場所を検索したら、末広町駅近くの裏通りに入り口のある店だった。 (入店はしなかった) この店の近くに若い女性が行列を作っている店があって、並んでいる人に、 「何の行列ですか?」 と、聞いたら、 「お店の……」 「レストランか何か?」 「はいそう……て言うか、カフェって言うか……」 (何か言いにくいようなお店だったのかな?) 池袋に戻ってビックカメラに向かって歩いていたら、ポンと肩を叩かれた。 (知り合い?) と、振り返ると堺三保さんだった。 この間、イベントへの出演を依頼したので覚えていてくれたのだろう。 ご出演の件は、まだ予定が分からないとのこと。 「良いお返事をお待ちしていますね」 と言って分かれる。 ビックカメラで買い物の後、1号くんたちのアパートへ。 「犬神家の一族」(1977年のテレビドラマ版)のDVDを観る。 古谷一行主演のドラマで、ストーリーは今さら紹介するまでもないが、莫大な遺産を残して死んだ老人の遺産を巡る連続殺人 事件の謎を金田一耕助が解くというミステリー。 この死んだ老人が見事にえげつない性格をしていて、わざと遺産争いが生じるような意地の悪い遺言書を残して死んだのだ。 感想。 動機や殺害方法や犯人やトリックについてはさておき、京マチ子が美人。 怖くて美しくて色気がある。 こういうタイプの美女って、最近の女優では見かけないな。 連続ドラマ5話分を一気に観てから帰宅。 寝る。
2015年3月21日(土)
午前中。 医者に行ったら閉まっていた。 他の患者と2人でしばらくドアの前で待ってから、今日が「春分の日」だったことに気づく。 昼。 「イントゥ・ザ・ウッズ」のチケットを買いに映画館へ。 休日なので、窓口の前には行列ができていた。 午後からの上映回のチケットを買い、とりあえず昼食。 駅前通りの回転寿司はどこも満席になっている。 人気の「くら寿司」に到っては「何時間待ち」みたいな感じで諦めて店を出て来る人も多数。 ジュンク堂の隣の回転じゃない寿司(変だな、この言い方)へ。 店の入り口に大きく「通常営業しています」と書いたポスターが貼ってあって「はて?」と中に入るとカウンターには誰も座 っていない。 店の壁に品書きが掛かっているが、値段が書いていない。 どうやらここは昔ながらの寿司屋のようだ。 店の人に声を掛けたら、ちょっと驚いた風に、 「2時までですけど、いいですか?」 まだ1時前なので、ランチを食べるにはそれで十分だ。 カウンター席(席はそれしかない)に座って待っていると、奥から寿司職人が出て来たので、ランチメニューはあるかと聞い たら「握り」と「ちらし」と「漬け丼」があると言われた。 「握り」を選ぶ。 目の前のカウンターに握る傍から寿司を置いて行くシステム。 かなりいいネタを使っているようで、美味しい。 「この辺の方ですか?」 と、聞かれたので、 「そうだ」 と、答えると、 「寿司屋へは良く?」 と、聞かれた。 「ええ西口の柳寿司さんにはちょくちょく」 と、池袋住人として当たり障りのない返事をしたら、 「あそこは老舗ですからね」 この店「すし五十嵐」は、まだ出来て20年弱ぐらいだと言う。 「最近の人は、寿司は回っているものだと思っているらしいですよ。回ってない寿司屋はじきになくなるでしょう」 とか、自虐ネタを振られてしまった。 「くら寿司さんなんかは、すごい人気ですよね」 と言うから、 「1皿100円の寿司ですからねえ」 と、なんか気を使ってフォロー。(笑) 会計。 ランチ握りは1人前1500円+税だった。 あのネタでこの価格なら、下手に銀座へ行くより良いかも。 (たぶんランチメニューだから安かったのだと思うが) 店を出てからサンシャイン60まで散歩。 少し時間を潰して映画館へ戻る。 「イントゥ・ザ・ウッズ」 ブロードウェイのミュージカルをディズニーが映画化したものだとか。 舞台は相当な人気だったらしいが、それをそのまま映画化しただけではないようだ。 継母と意地悪な姉に苛められ、お城の舞踏会に行けないシンデレラ。 バカなジャックは乳の出なくなった白い牛を売りに行く。 食いしん坊の赤ずきんは森に住むお婆さんへのお土産にとパン屋に寄るが、パン屋の夫婦は子がないのに悩んでいる。 そこへ魔女が現れて、パン屋の夫婦に子が生まれないのは自分が呪いをかけたからだと言う。 パン屋の父親が魔法の豆を盗んだので、魔女は自分の母親に呪われて醜い老婆に姿を変えられてしまったのだ。 魔女はパン屋に呪いを解く方法を教える。 白い牛と赤いずきんと金の靴、そしてトウモロコシのように黄色い髪の毛を手に入れるのだ。 その頃シンデレラは母親の墓に祈って金のドレスと金の靴を手に入れ、黄色い髪をしたラプンツェルの歌声に導かれ、王子が 彼女の住む塔の下へとやって来る……。 シンデレラはグリム版なので、カボチャの馬車を出す魔女の替わりに母親の墓に植えられた木に棲む小鳥たちに助けられる。 赤ずきんは原作と少し違って、食いしん坊で活発な女の子。 4つの物語が絡み合ってパッピーエンドに向かう前半。 それが後半、急転直下すべてが悲劇へと向かう。 父親は妻子を捨てて逃げるダメ男、夫は浮気者で、母親も子どもを守れない。 そのような現実の中で、子どもたちに語るべき物語とは? 崩壊する旧来の「家族」と、他人同士が寄り添うことで作り出される新しい形の「家族」。 これが現代のアメリカにおける「政治的に正しいおとぎ話」なのだろうか? なんかグダグダ感が強かったが。 現代社会に対する問題を提起したかった作品のようで、楽しい娯楽映画を期待して観に行ってしまった人には残念な内容。 男の浮気や親父のダメぶりが強調されるドラマなので、デート映画としてはお勧めしない。 歌は良かったので(特にジャックを演じたダニエル・ハットルストーン)そういうものを楽しむのなら、OK。 舞台版を観ていないのでなんとも言えないが、映画版として脚本を書き換えた時に失敗したのだろうか、ラプンツェルの話が 全体のストーリーの中で浮いていた。 帰り道。 西池袋の居酒屋で飲んだら、料理にナイロンのようなものが混入していたので店に言ったら、帰りにお食事件をくれた。 野菜を束ねていたテープか何かが紛れ込んだらしい。 まあ、良くあることか。 以前、甲府の店で食事をした時に料理に虫が入っていたので指摘した時は、 「これは、蚊だな」 と、虫の種類を教えてくれただけで終わりだったので、それに比べるとだいぶ良い対応。 気分よく帰宅。 寝る。
2015年3月20日(金)
朝刊を読んだら桂米朝の訃報が載っていた。 いい落語家が減って行くなあ。 午後。 2号くんが録画しておいた「アドベンチャータイム」を観に来る。 (奴のアパートは東京MXが入りにくいのだそうだ) 公式サイトによると、どうやらヒーローになりたい少年と不思議な犬との冒険物語らしいが、第1話が何の設定の説明もなく 始まるので、あらかじめ設定を読んでおかないと何がどうなっているのかさっぱり分からない。 (これは本当に第1話だったのか?) とりあえずシュールな作品であることは分かった。 夕方。 「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱」があるので新宿へ。 駅を出ていつまで歩いても目的地に着かないので交番で道を尋ねたら、私が歩いて来た方向を指差されて、 「この道を真っすぐです」 どうして方向音痴は1本道で道に迷うのか? 1次元には2つの方向があり、方向の選択肢が2つ以上あれば、高確率で誤った方を選択するのが「方向音痴能力」という ものだから。 どうにか目的地に到着。 ここへ来るのは今回が2度目なので、客が見落とすのを狙ったかのような店の出入り口も首尾よく発見して中へ。 開場30分前から前説が始まるのだが、客席はSFコンベンション関係者だらけ。 「次のコンベンションの件で、お話が……」 「お渡ししたいチケットがあったので……」 「わざわざ大阪からどーも……」 「いやあ、ここへ来れば会えるかと……」 堺さん、壇上からマイクで、 「ひとのイベントに来て、勝手に関係のないイベントの打ち合わせを始めないように」 と、注意をしていたが、本当にそうだと思う。 私は名刺を持って壇上の堺さんのところへ行き、 「すいません。うちのイベントに出演して頂けないでしょうか?」 (堺さんのイベントで、ちゃんと堺さんと関係のある打ち合わせをする私は常識人!) 本日のゲストは、作家の柴田勝家さん。 このペンネームは、大学時代の渾名に由来するのだそうだ。 最初に作品を投稿したとき、編集長から電話で、 「そのペンネームはふざけ過ぎているので、デビューするなら変えるように」 と、言われたのだそうだが、実際に編集部にやって来た柴田さんを見た編集長、 「こ、これは確かに柴田勝家!」 と、急遽ペンネームを「柴田勝家」のままと決定したそうだ。 「これは私の英断です」←早川書房・塩澤快浩編集長(談) イベント終了後、懇親会に出席してから帰宅。 寝る。
2015年3月19日(木)
朝刊の1面の記事。 〈トヨタ自動車や日立製作所、NTTなど大手が過去最高水準の賃上げを実施する〉 という記事の隣が、 〈シャープ、希望退職3000人〉 そして気になったのが賃上げの記事に添えられていた経営者アンケートの表。 この表によると賃上げの理由の第1位は「従業員の士気を高めるため:51%」。 2位の「業績が回復したため:27%」を大きく引き離している。 3位の「景気に配慮するため:26%」は、まあ良いとして、4位の「他社も引き上げる見通しのため:19%」、5位の 「政府が賃上げを求めているため:13%」は、その会社の経営状況とは関係なく賃上げを決めたということか? シャープだって、一時は黒字と言われていたのだ。 しょうもない庶民の1人としては、まだまだ慎重であった方が良いな。 午後。 ネットのニュース。 チュニジアの博物館でテロがあり、日本人も犠牲になったらしい。 チュニジアって、そんなに危険な国というイメージがないのだが。 渡航禁止だけではテロの被害が防げない国際情勢になって来たのだなと思う。 夜。 佐藤編集長から電話があり、部屋で2人で飲むことに。 なぜか塩ジャケをつまみにウィスキー。(笑) 軽く体が温まったので、寝る。
2015年3月18日(水)
朝からずーっとメールのやり取り。 普通は電話で済ませるような内容なのだが、相手が脳溢血の後遺症だとかで短期記憶が不完全なのだそうだ。 よって、普通に会話していると直前のやり取りを忘れてしまうことがあるらしい。 メールというのは、その点、会話が文字で記録されることになるから安心。 前に公園で並んでメールでやりとりしていた人を見かけたことがあるが、あの人たちも、もしかしたら脳障害か聴覚障害だ ったのかも知れない。 モバイル端末が普及すると、そういった障碍を持った人とのコミュニケーションが取りやすくなるな。 夕方。 バイトの説明会。 来月の区長選&区議会議員選の立会人のバイト。 基本的に1日中、ただ椅子に座っていれば日当が貰えるという一見おいしい仕事なのだが、12時間近くじーっと座り続け ているといのは、やってみると結構つらい。 (前に1度やった) 説明会では「トイレに行きたくなった場合」とかのレクチャーを受ける。 夜。 軽く飲んだついでに「なすびの日」の予約を入れる。 4月19日(日)午後5時〜 テング酒場池袋北口店 家に帰って、寝る。
2015年3月17日(火)
午前中。 2号くんが和服で卒業式に出たいというので、袴の着付けを手伝ってやる。 「他人に着物を着せる」というのは案外と難しい。 バタバタやった挙げ句、イガグリ頭に袴を着けた2号くんは、どう見ても昭和の書生? 昼。 リブロで「犬神家の一族」のDVD下巻を買う。 解説書付きDVDを売っている隣では、同様のパッケージでジッポーのライターが販売されている。 「本」って、どこまで「本」なのだろう? 帰宅。 夕刊のコラム「あすへの話題」に元検事総長で弁護士である但木敬一氏の「本物の詐欺師」という文章が載っていた。 但木氏が広島地検公判部検事だった頃の話。 いわゆるM資金がらみの詐欺事件を担当されたそうだ。 被告人は「旧日本軍がM資金で購入したウランが都内に埋めてある。発掘するための資金を出してくれ」と言って中小企業 の社長に出資を募った男。 当然、詐欺として訴えられのたが、この男は法廷でも堂々と「私が逮捕されていなかったら、今頃ウランは発見されていた でしょう」などと主張する。 やがて弁護士が保釈金を積んで、被告人は保釈に。 早い話、弁護士までがこの男の言うことを信じて「投資」したのだ。 検事は裁判長に呼ばれ「彼(被告)が本当だと思い込んでいたら詐欺の犯意はない」と言われる。 犯意の立証をどうするのかに悩んでいるうちに被告が病死して「被告人死亡につき公訴棄却」。 そのまま小説になりそうな事件だが「当事者が嘘を本当だと思い込んでいた場合」って面倒臭そう。 いわゆるトンデモさんは「トンデモを本当だと思い込んでいる場合」が大半。 但木氏のコラムは、 〈戦後70年今もってM資金の亡霊はあちこち徘徊していると聞く〉 と、結ばれていた。 「M資金」というものを、最初に考えついた人って誰なんだろうなあ? 夜。 買ったまま読み損ねていた『月は無慈悲な夜の女王』(ロバート・A・ハインライン 矢野徹・訳 ハヤカワ文庫)を読み 始めたら、1号くんから電話。 (なぜかこの本、読み始めると何か中断が入るのだ) 2人で「養老の瀧」へ。 今いる職場についていろいろとグチられる。 転職することにして新しい職場も決まり、そこでの研修も始まっているのに、今の職場がなかなか辞めさせてくれないとい うのだ。 (目下、時間をずらして2つの職場で仕事と研修という形になっているらしい) 今の職場はバイトで、新しい職場は正社員。 バイトなのだから、当然すぐに辞められると思っていたのに「バイトの仕事の方が正社員より楽なのに、転職なんて信じら れない」的なことを言われて、ズルズルと1ヶ月以上……。 (退職を申し出ても「担当者が出張中」→「出張後そのまま休暇をとった」→「いつ休暇から戻って来るのか分からない」 という感じの対応をされているらしい) 「4月からは新しい職場できちんと仕事を始めたいのに、本当に困っている」とのこと。 それは困った会社だな。 途中から2号くんが加わったので、改めて卒業祝いの飲み会。 日本酒4合程度と、軽い酒を少し。 ほろ酔いで帰宅して、寝る。
>2015年3月16日(月)
午前中。 東武で買い物をしたついでに旭屋へ。 この書店も随分と売り場面積が狭くなった。 近々リブロもなくなるそうだし、池袋の大型書店はジュンク堂だけになってしまうのか。 2号くんのアパートへ行き、DVDで「アオイホノオ」を観る。 美術系の学部でゲーム製作を専攻した2号くんから見ると「アオイホノオ」の焔モユルの行動(1週間しか時間がないのに 1人でアニメーションを製作しようとする等)は、一種のホラーに感じるらしく。 「怖い、マジ怖いよ、こいつのやってること」 と、隣でつぶやいていた。 見事なほどの「べからず集」。 クリエイター志望の若者は必見のドラマだと思う。 帰ろうとしたら、いつのまにかにかなりの雨が降り出していた。 傘を借りて帰宅。 夕刊を読んだら、 〈木星衛星地下に巨大な海の証拠〉 〈生命存在に期待〉 ハッブル宇宙望遠鏡の観測でガニメデの氷の下に巨大な海があることが発見されたのだそうだ。 原始的な生命体がいるかな? もっと進化した魚みたいな生物がいたりして? 実は高度な科学文明を持った知的生命体がいるとか? もしも自分がガニメデ人(人の形をしているかどうかは分からんが)で、地球からの放送電波をキャッチしてその映像を見 ていたら、 1)ぜひコミュニュケーションを取りたいと思う。 2)ややこしそうな相手なので関わりたくないと思う。 どっちだろう? 寝る。
2015年3月15日(日)
朝刊の1面トップは、 〈マイナンバー、戸籍も〉 〈結婚・相続で謄本不要〉 〈18年実施検討〉 「マイナンバー」って、つまり「国民総背番号制」のことだよな? 日経の〈きょうのことば〉によると、 〈すでに番号制を導入している米国では、他人になりすましてクレジットカードを作るといった被害が出ている〉 ということで、情報の集中は管理に都合が良いというメリットの反面、そこ1カ所を突かれたら全部やられるというデメリッ トもあるようだ。 制度を導入する前に、セキュリティについてを本当にきちんと検討すべきだと思う。 ところで、このシステム、導入されたら役所の仕事がだいぶ減るんじゃないか? 地方公務員の人員削減はするのだろうか? 少子化で労働力不足が懸念されているから、そういうことも見越して検討されているのか? 昼。 FaceBookで、Kindle版のお試し電子ブックが0円というニュースを知り、Mac版のKindleアプリをダウンロード。 (金を出して買った電子ブックが、読めないor読み辛いというのは嫌だしなあ……でも、わざわざ専用機を買うべきか?) と、悩んでいたので、この機会に無料アプリ+無料お試し版で試してみることにしたのだ。 結果は、ノパソの画面でも電子書籍は比較的読みやすかった。 (長時間画面を見つめることになるので、明るさは暗めに設定) 買ったのは『体育館の殺人』(青崎有吾 東京創元社)というティーンエイジャー向けのミステリー。 (もちろん「お試し版」なので、物語は途中まで) 探偵は、高校の校舎内にこっそりと住んでいる(!)高校生。 すごく頭が良くて、テストは全科目100点(笑)という設定。 事件を担当している刑事は、高校生探偵と同じ学校に通う女子生徒の兄。 もちろん、こういった物語にありがちなことで警察は探偵の引き立て役なので、刑事が「それは事件と関係ないでしょう」と 言って放置した証拠が、たぶん最重要証拠になるのだろうということは容易に推測できる。 お試し版は、まじめな女子生徒と茶髪の女子生徒の目撃証言が食い違い、刑事がまじめな生徒の方が嘘をついていると判断し て、早々と犯人と決めつけ、その女子生徒の後輩であるヒロインが「頭が良い」と評判の高校生探偵のところに助けを求めに 行くところまでで終わっている。 本格ミステリーらしいので、物語のポイントは殺害方法のトリック。 すぐに続きを買わずに犯人と犯行方法を推理して楽しもうかと思う。 夜。 「探偵ナイトスクープ」を見る。 自宅の部屋と廊下を仕切っている壁と床との隙間にうっかり免許証を滑り込ませてしまった人からの「取り出してくれ」との 依頼。 隙間に下敷きを差し込んでみると、反対側に難なく抜ける。 しかし免許証は出て来ない。 試しにADの免許証を滑り込ませてみると、やはり同じように消えてしまう。 柔らかい紙を差し入れると、反対側には出て来ない。 そこで、床下に潜り込んで下から見上げたところ、ちょうど問題の壁の部分に床板の切れ目があった。 床下には他にもテレホンカードのような物が落ちており、依頼主とADの免許証は切れ目の真下にある断熱材の隙間に落ち込 んでいた。 どうということはないと言えばそうなのだが「壁のある部分の下には床がない」というのが、個人的に衝撃だった。 どの家でもそんな作りになっているものなのか? 床下から虫とか入って来ないのか? なんのためにそんな作りにしてあるのだろう? (誰か建築に詳しい人がいたら教えて下さい) ……さてと、寝よう。
2015年3月14日(土)
昼から日本SF大会のスタッフ会議。 現状、スカイプで各地を繋ぎ、音声だけで3カ所の会議室を繋いで会議を行っている。 便利と言えば便利なのだが、込み入った話になるとなんとなくもどかしさを感じる。 あと何年かしたらこういう趣味の団体の会議も映像付きでやるのが普通になるのかな? 会議終了後、飲み会。 会議には参加していないものの「3月14日を1人で過ごしたくない」という理由で飲み会だけ参加した人がいた。(笑) 飲み会に参加したスタッフから聞いた話。 とある会社で社員の通勤時間を節約しようと基本在宅勤務形式で仕事を行っていたら、主に事務職を中心に仕事へのモチベー ションがだだ下がりになって、いろいろ問題が生じているという話。 某通信制高校では、今年から、生徒が「アバターを使用したバーチャルでの学園生活を送れるシステム」というのを利用する そうだ。 通信が発達しても、人間は「人と会う」ということをしないとストレスを感じてしまう生き物であるらしい。 家に帰って、寝る。
2015年3月13日(金)
昼過ぎに2号くんがケーキを持って遊びに来た。 2人で食す。 夕方。 空想小説ワークショップ受講のため、コミュニティーカレッジへ。 トイレにある姿見の前を通ったとき、鏡の中に不思議な人物の姿が見えた。 私の顔をしているのに、異様に太っている。 (誰だ、お前?) 最近、服が縮んだり、部屋が狭くなったり、体重計が異常な数値を表示したり等の超常現象が身の回りで頻発しているのだ が、これもそのひとつだろうか? 教室で授業開始を待っていると、金沢出身のTさんが携帯電話で明日の新幹線を予約しようとしていた。 サイトに接続したままキャンセルが出た一瞬を狙ってボタンを押して予約するのだとかで、見ているとボタンの早押しゲーム みたいなことになっているようだ。 「実家に帰省を連絡したら『この間帰って来たばかりなのに』と言われた。どうしても明日の始発に乗りたいのだと言った のに親が理解してくれない」 と、Tさん。 親御さんは「別の日に帰省しても特に変わりはないだろう?」と仰せのようだ。 しばらくしてTさん、早押しゲームに勝ったようで、 「やったぜぃ!」 と、喜んでいた。 さて、空想小説ワークショップ。 本日の授業は「導入部について」。 教材は『マリア様がみてる』と『精霊の守り人』。 2つとも読んだことのない小説だったのだが、どちらも導入部で世界観を紹介しているという点において特徴的な作品。 放課後の飲み会で、Tさんが「私、ダイエットをしてるの」発言。 「携帯で北陸新幹線開業始発のチケットを予約して『やったぜぃ!』とか言ってる奴が女子力をアップさせるなよ」 と言ったら、なぜか、 「崎田さんもダイエットをしようよ」 と、誘われてしまった。 (なぜ私が?) と、周囲を見回したら、なぜかみんなが「Tさんに同意」の表情。 フライドポテトをつまみにビールを飲んでいたら、 「ワインの方が痩せるよ」 と、先生にまで気を使われてしまった。 帰宅。 なんとなく筋トレをやってみてから、寝る。
2015年3月12日(木)
天気が良いので花粉症薬を飲んで外出。 スーパーのワゴンでバーゲンブックを買う。 『なる☆まん! もし出版不況のなか女子高生がマンガ家をめざしたら』(山野車輪 タツミブック)というマンガ本。 本体価格1000円が500円と、半値になっていた。 ほぼ投げ売り状態。 タイトルは「バクマン。「の、サブタイトルは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだ ら」の明らかなパクリだよな。 内容は、マンガ家志望の女子高生がプロの漫画家やアニメ業界の人の講演会でマンガ、アニメ業界の実態を聞くというもの。 話を聞くにつれて女子高生は、だんだんと暗い表情になって行くが、最後は 「テレビに芸人枠で出演できれば視聴者に作品を読んでもらえそう……」 「私たちは過去の仕組みとは決別し、新しい時代に適応した新世代のマンガ家を目指して頑張りましょう!!」 と、盛り上がって終わり。 「芸人枠」って??? (もしかして「芸人」ナメてる?) 引用されたグラフ等のデータが興味深かったので買ったのだが、正直、読んでいて楽しい気持ちにはならない本。 伏せ字にはしてあるものの、簡単に相手が特定できる形での個人攻撃が目立ち、不快になった。 巻末の著者のプロフィールを読んだら『マンガ嫌韓流』の作者なのだね。 著者によると『マンガ嫌韓流』とは、 〈韓流ブームと真っ向から対立〉 〈マスコミを敵に回しながらも累計100万部到達〉 という本であるらしい。 (私は「韓流ブームに便乗したアンチ本」だとばかり思っていたのだがなあ) とりあえず時事問題に目を光らせて、世の中で話題になっていることを取り上げては攻撃的な表現で叩くというタイプの人で あるらしい。 その叩き方が、まったく関係のない私でも読んで不快になるような表現なので、たぶんこの人、人間として他人から嫌われる タイプだと思う。 その「嫌われている」という事実を「〜を敵に回して闘うオレ」という形で演出して宣伝に利用しているのかな? ならば策士だ。 もしも本当に自分が何か不当な扱いと闘っていると思い込んでいるのなら、トンデモさん的思考回路。 たぶん友達にはなりたくないタイプの人。 感想。 作者は世の中に、だいぶ不満があるようだ。 午後。 近所の喫茶店で一休み。 紅茶を頼んで「砂糖を」と言ったら、厨房で使っている砂糖を小皿に入れて持って来てくれた。 「スプーンは?」 と、言うと、 「それ(砂糖を入れた小皿に入っているやつ)を使っていいですよ」 って……。(^^; (こういうところが、私が池袋は田舎だと思う理由) 夕方。 2号くんが、 「この間、カラオケに行ったらハニトーの切り分け方が分からなくて……」 と言うので、ハニトーの切り方をレクチャーしに「パセラ」へ。 【ものすげえ不器用な人向けのハニトーの切り分け方】 1)まず、トッピングのアイスクリーム等は溶けないうちに別の皿に移動。 2)切れ目にナイフを入れ、刃を軽く(ココがポイント)当てる感じで前後に動かし外側の固い部分を切って行く。 3)ナイフが底まで届いたら、そこでキコキコとやや力を入れて切る。 4)上記の方法でトーストを1周。 5)9つのピースに分かれたトーストを固い皮の部分を下にして置く。 6)柔らかい部分の方から力を加えずに刃をゆっくり前後に動かして切る。 7)これもナイフが底に届いたらキコキコと力を入れて切り離し、それぞれのピースを3個のブロックに。 8)自分の食べる分を取り皿に取り、その上に別にしておいたトッピングを載せる。 ハニトーって、意外に切りにくくて、 「俺が切ってやるよ」 → グシャ! → トッピングのアイスが滑り落ちて彼女のスカートの上へ…… とかなると、悲惨なので気をつけよう。 ……それはさておき、 子門真人の「スターウォーズのテーマ」がデュエット曲としてカラオケに入っていることを、今日、初めて知った。 誰と歌うんだ? 彼女と? それは素晴らしいデートになりそうだ。 (私は2号くんと2人で熱唱したぞ) 帰宅。 NHKBS1で「ネクストワールド」の最終回を観る。 火星移住計画とか超高層建築(高さ1000m超のビルディング)の話。 都市全体を1つの超高層ビルに収納するというアイデアはSF的に興味深いのだが、差し当たって日本が直面している問題が 土地不足ではなく人口減少なので、必要な経費を賄えるほどの賛同を得られるかが課題だろうな。 火星移住計画は、可能ならばやって欲しい。 行きたい人が行くのである。 これこそ「自己責任」。 私だって、英語が喋れて、もう30歳若ければ、チャレンジしたかも知れない。 寝る。
2015年3月11日(水)
朝。 朝日新聞の電子版で〈東日本大震災4年〉という特集記事を読む。 〈次男は2階の部屋から一度出たが、避難を促す妻や長男に「逃げない」と言って部屋へ戻った。人に会うのが怖かったのだ ろう。引きこもりでなければ、死なずにすんだかもしれない〉 胸の痛む記事だった。 引きこもりの人間にとっては「人に会う恐怖」の方が「津波で死ぬ恐怖」より大きかったのだろう。 ここの部分が理解できないと、 人に会う恐怖なんて津波で死ぬ恐怖に比べたら大したことじゃない。(だって俺がそうだから) ということは、彼はきっと避難しなければ津波で死ぬということが理解できなかったのだろう。 これは「避難しなければ津波で死ぬ」ということさえ理解させられれば簡単に解決できる問題だな。 彼のような人に出会ったら「津波で死ぬことに比べたら避難所で大勢の人に囲まれて何日も生活するなんて大して怖くない だろう?(だって俺がそうだから)だから避難しなさい」と説得しよう、それで解決! ……とか言い出してしまうことになる。 「怖いもの」というのは、人によってぜんぜん違う。 私がこのことを強く感じたのは、実は『動物のお医者さん』(佐々木倫子 白泉社)という漫画を読んだとき。 物語の舞台は北海道。 「雪の日に近道をしようとしたヒロインは、通常の道路から外れた人気のない場所で半身が雪に埋もれた状態で身動きができ なくなってしまった」 という恐ろしいエピソードが出て来るのだが、運良く救助されたヒロインはその事件を大したこととは思わず、その後も普通 に同じ近道を使い続ける。 しかし同じヒロインが、東京で就職しようとした時の話。 「満員電車で降り損なう」 という体験をしたヒロインは、それだけのことで東京で生活することに挫折し、面接会場で自分から辞退を申し出て北海道に 帰って来てしまう。 「人混みに埋もれて電車を降り損なった」だけだよ? 命に関わる「雪に埋もれて身動きができなくなる」に比べたら、ほぼ日常茶飯事に近いエピソードだ。 でも、ヒロインは、積雪による生命の危険がある北海道での生活を選択。 それを作者を当たり前のこととして描き、その物語は多くの読者に受け入れられていたようだ。(人気漫画だった) ということから考えると、命に関わる「津波」より、避難所の「人」の方がはるかに恐ろしいという感覚も、ひょっとすると それほど珍しいものではないのかも知れない。 昼。 2号くんから電話。 「来週が大学の卒業式」 という話をする。 (そう言えば確か、奴の「高校の卒業式」は、3月11日だったなあ……) などと。 身近な出来事が偶々2011年の3月に起きていたりすると、新聞やテレビの震災特集を観るたびに、震災とは関係のない、 自分に関連の深かった出来事のことまで思い出すものだね。 (あれから、もう4年か……) 午後。 1号、2号くんの家で、ドラマ「アオイホノオ」のDVDを観る。 ……やっぱり名作だな。 (さすがはカンヌ映画祭最年少主演男優賞受賞者!) 日が暮れたので、そのままグダグダと3人で飲みに行き、帰宅して、寝る。
2015年3月10日(火)
午前中。 ネットでニュースをチェック。 昨日、NHKが世論調査の結果を発表したらしい。 調査期間:3月6日から3日間 調査対象:全国の20歳以上の男女1632人(回答数:1075人) 調査方法:コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけた 安倍内閣を 支持する :46% 支持しない:37% 支持する理由 他の内閣よりよさそうだから:42% 実行力があるから :19% 政策に期待が持てるから :14% 支持しない理由 政策に期待が持てないから :46% 人柄が信頼できないから :19% 支持する政党の内閣でないから:12% この数字で見る限り、安倍政権は政策には期待されていないらしい。 たぶん、この↓数値が関係しているのだろうな。 景気が回復していると感じるか 感じる :10% 感じない :53% どちらともいえない:33% 物価高で、みんなが物を買わなくなって来ているんだよなあ。 午後。 近所の郵便局まで出かける。 風が強かったせいか薬を飲んでいても、くしゃみと目のかゆみで悲惨な状態となる。。 最近まで、それほどではなかったので油断していた。 帰宅して目を洗い、目薬を差して症状の治まるのを待つ。 当分は花粉の季節。 夜。 メールのやり取り。 いろいろあって結局のところ「はるこん」のディーラーズではDVDを売らないことに。 販売にかかる経費と予想販売枚数で計算すると、赤字になるらしい。 どこも不景気だ。 寝る。
2015年3月9日(火)
朝。 頭がボーッとする。 花粉症の薬を飲んで、少しだけ改善するものの、だるさに加えて熱っぽい感じ。 (ひょっとして昨日の疲労感は、風邪のせいか?) 花粉症薬を飲んでいるとくしゃみや咳が出にくいのだが、そもそもくしゃみや咳というのは、異物(風邪のバイキンとか)を 体に寄せ付けないためのシステム。 ひょっとして花粉症の薬を飲んでいると風邪を引きやすいとか、そういうことがあるのだろうか? 今度、医者に聞いてみよう。 とりあえず、体を冷やさないようにして過ごす。 メールが来るのだが、返信する気力が起きない。 夜。 テレビ朝日のニュース。 ドイツのメルケル首相が東京で講演したそうだ。 「福島の原発事故を見て、技術力の高い日本ですら事故が起きるのだから原発は危険と判断してドイツでは全廃を決定した」 「ドイツは第二次大戦後に過去ときちんと向き合ったことで、国際社会に受け入れられた」 という内容について、出演者が日本は必ずしもドイツと同じにする必要はないという主旨のコメントをしていた。 私は「負けた戦争」について「なぜ負けたのか?」を分析して教訓にするのは重要なことだと思う。 例えば特攻隊について「何機の戦闘機を犠牲にして、何隻の敵艦を沈めたのか?」という戦略として一番肝心な部分に、なぜか 日本人は興味を持たない。 同様に「福島の原発がなぜ事故を起こしたのか?」についても、関心を持たない。 実際、私が「福島の原発が事故を起こした原因について考えよう」と言ったら、 「ああ、つまりあんたは原発反対派なのね」 「そうは言っていない」 「じゃあ、推進派か」 (なんなんだこの数学の問題を、途中の式を飛ばして解答だけ知りたがるような思考回路は?) やや余談だが、どうも「数学」というものを誤解している人が多くて、 「現実は、数学のように答えが1つというものではない」 とか、よく言う人がいるのだが、 「現実は、数学のように同じ解答に辿り着くにも多くの道筋を持っている」 だと思うのだよな。 (学校の先生、生徒にちゃんと「数学」を教えてる?) 夜。 池上解説番組を、途中からぼんやりと見る。 ロシアで政府の方針に反対していた野党議員ボリス・ネムツォフ氏が殺された事件について。 番組を見ながら、さっくりとネットで事件の概要を確認。(こういう時にインターネットは便利) チェチェン共和国のカディロフ首長によると、犯行の動機は「ネムツォフ氏がイスラム教の風刺画を掲載したフランスの『シ ャルリ・エブド』を襲撃したイスラム過激派に対して『長い戦いが必要だ』と述べたからだ」とか。 ちなみに逮捕されたダダエフ容疑者は、10年に渡りイスラム教過激派と闘って来た政府の治安部隊要員。 つまり、政府に反対する議員を政府の治安部隊要員が殺害。 犯人はテロ対策要員で、殺害動機は議員がテロリストに戦いを宣言したから??? (よく分からないのは、熱のせいで私の理解力が落ちているからだろうか?) 国内ニュース。 今朝、午前7時15分ごろ、淡路島の洲本市中川原町中川原で2軒の民家の住人、計5人が殺害されるという事件が発生。 15歳の時から引き蘢りだった40歳の男性が逮捕された。 なんか、津山三十人殺し(津山事件)を思い出させる事件だな。 食欲がないので、夕食は食べずに、寝る。
2015年3月8日(日)
雨。 昼から「はるこん」のスタッフ会議に出かける。 会議の合間にレッド・ドワーフ企画の件で社長と電話で打ち合わせ。 会議後、スタッフと飲んで帰宅。 ……それだけの1日だったのだが、なんか猛烈に疲れた。 寝る。
2015年3月7日(土)
朝。 ニコ動を観たら「ドクター・フー」。 「宇宙船レッド・ドワーフ号」と「ドクター・フー」を交互に放映しているようだ。 昼。 米魂(こめこん=今年の夏に米子で行われる日本SF大会)の企画担当スタッフ会議のために人形町へ。 はるこん(今年の春に関東地方で行われるSFコンベンション)のスタッフが、会議用に部屋を押さえておいたのだが、出席 する予定だったスタッフの都合がつかなかったとかで空いた部屋を使わせて貰えることになったのだそうだ。 ニコ動を観ていたせいで少し遅刻して会議室に着いたが、先に来ていたのは2人だけ。 1時間ぐらいして、どうにか5人集まったので、会議を開始。 その後、1人やって来たのだが、それでも全部で6人。 「なんでこんなに少ないんですかね?」 と、聞いたら、 「今日は同じ時間に新宿でSF関係の編集者や作家が集まるイベントがあるんです。本当は私もそっちへ行く予定でチケット を買っていたのに、顔を出してみたらあまりに集まりが悪くて部屋を出られなくなったんです」 と、チケットを見せられる。 (なるほど、はるこんの会議が延期になったのは、そのせいか) そんなわけで会議終了後、新宿へ移動。 そっちのイベントの2次会に紛れ込んで飲んでいたら、隣の席が「ランドスケープと夏の定理」の著者である、高島雄哉先生 だった。 「ランドスケープと夏の定理」は、紙の本ではなく電子書籍オンリーで出版されたのだそうだ。 今後、そういう形式が増えるのかな? 高島先生、SFに興味を持ったきっかけは「スタートレック」なのだとか。 やっぱりSFに興味を持ってもらうには、メディア戦略が大事だよなあ。 3次会まで参加して、帰宅。 タイムシフトでニコ動の「『宇宙船レッド・ドワーフ号』を徹底的に楽しもう!」を観る。 出演者は江原正士さんと岩崎ひろしさん、そして日本における宇宙船レッド・ドワーフ号研究(?)の第一人者(???)で あられる豹坂総一郎さん。 吹き替え版の映像を見ながらのトーク。 今回のDVDで初出演の岩崎さん、映像の前半にはまったく出番がないのでやや居心地が悪そう。 その分、後半では大暴走!(笑) あのNG大連発の「間違いだらけの大正解」の吹き替えについてとかを語ってくれた。 シンクロニシティのせいでキャットとクライテンが同時に同じことを喋ってしまうという現象に見舞われるシーン。 山寺さんと岩崎さんが同時に喋り出して同時に喋り終わらなくてはならないのだが、これが思ったより合わせるのが大変。 それと、岩崎さんの別録りの時の話も。 あれも大変だった。 朝の9時から始まった収録が夜中の11時まで続いて、疲れ切った岩崎さんがセリフを噛みまくり(やたら長いセリフが多い のだよクライテンは)シーンとするスタジオ内で、恐らく全員が「頑張って」と祈る気持ちで見つめていた長い時間……。 DVD、売れると良いなあ。 寝る。
2015年3月6日(金)
朝刊に、昨日の美濃加茂市長無罪判決の記事が載っていた。 記事だけではよく分からなかったので、ネットで事件の概要を検索。 ざっと読んだ感じでは、これ、取調中に自分のもっとやばい悪事がバレそうになった詐欺師が「そんなことより、市長絡みの もっと面白い話がありますぜ」と嘘をつき、警察が参考人として市長を呼んだら、その件がマスコミに漏れて引っ込みがつか なくなって、逮捕……みたいなだった話らしい。 市長を参考人として呼び出す前に、もっと実況見分なり現場検証なりをすれば良かったのにね。 詐欺師の言うことなんか真に受けた警察官がアホだったのか。 警察官も騙した詐欺師がスゴ腕だったのか。 こういう「プロがまんまと騙された」事件を見ると東日流外三郡誌事件(つがるそとさんぐんしじけん=詐欺師が偽古文書を 作って歴史学者を騙した事件)を思い出す。 美濃加茂市長というのは、最年少市長として有名だった人らしく「有名政治家の贈収賄事件」というのは検事にとって自分 の評価を高められる事件なのだそうだ。 ターゲットにされた歴史学者の学説を裏付ける内容が記してあったという偽の古文書「東日流外三郡誌」も「美濃加茂市長の 収賄」も、詐欺師の嘘の内容が「ターゲットが欲しかったもの」であるという共通点がある。 これは、振り込め詐欺の犯人が、自分に価値観を見いだせなくなった老人に「息子や孫があなたの助けを必要としている」と 嘘を言って金を巻き上げるのと同じ仕組み。 あんまりにもドンピシャに自分の欲しかったものを提示された時には、詐欺を警戒した方が良いかもね。 「自分が欲しいものって何だろう?」と確認し、それを自分の「弱点」と認識して気をつけておこう。 昼。 出かけようと思ったら、来客。 午後。 返信を必要とするメールが数通来る。 返信すると、また返信。 それにまた返信……。 出かけそびれる。 夜。 ニコニコで「宇宙船レッド・ドワーフ号」の一挙放映が始まったので、観る。 1〜8シリーズの傑作選。 クレイグ・チャールズ(リスター)も、クリス・バリー(リマー)も、みんな若い。 (ところで、この「シリーズ」という言葉、なんでアメリカのドラマだと「シーズン」って言うんだろう?) 傑作選が終わって、「ドクター・フー」が始まった。 朝まで付き合う気はないので、寝る。
2015年3月5日(木)
朝刊。 福島原発の廃炉処理の現場についてレポートしたコラム。 被爆線量の上限の関係でベテラン作業員が現場を離れざるを得ず、元コンビニバイトとか元ピザ屋の店員とかを雇って作業を 行っているという現状。 そう言えば「いちえふ」という漫画があったな。 あれも確か売れない漫画家が原発事故現場で作業を行っているという話(実話らしい)だった。 コンビニバイトに、ピザ屋に、漫画家……。 廃炉作業の安全性は、本当に大丈夫なんだろうか? 昼。 都内の某美術系大学の卒業制作展(一般公開)へ。 学生が制作したアニメを観る。 ……改めて、DAICONIIIのオープニング・アニメを作った大阪芸大の庵野・赤井・山賀チームはすごかったんだなあ。(笑) 特に用もなく大学の隣の3Dプリント屋へ。 記念日の思い出に3Dプリントで御自分のフィギュアを……って、普通に記念写真で良くね? せっかく美大の隣にある店なのだから、もう少し創造的なことに使えないかなあ。 昼食を摂りに入った店のテレビで、ニュースをやっていた。 なぜか英語のチャンネル。 リッパートという人がナイフで顔を切り裂かれたという事件があった模様。 (一瞬、駄洒落のジョークかと思ったが、マジなニュースだった) 韓国でアメリカのリッパート大使が暴漢に襲われたらしい。 動機は「南北朝鮮の和解ムードを妨げる米韓合同軍事演習に抗議するため」だそうだ。 凶器はくだものナイフ。 帰りにドラッグストアで、ティッシュと花粉症の飲み薬と花粉症用目薬と花粉症用マスクを購入。 (もしかしたら私が花粉症だという個人情報を、店側に知られてしまっただろうか?) 帰宅。 ネットのニュースを見る。 美濃加茂市長に無罪判決。 逮捕された詐欺師が、市長に30万円の賄賂を渡したと言ったので、現職市長が逮捕された事件。 無罪ということは、詐欺師が嘘を言っていたという判決なんだろう。 私がこの事件のニュースを最初に聞いた時の率直な感想は、 「市長って、そんな主婦のヘソクリみたいな金額で買収できるのか?」 あまりの金額のしょぼさに、嘘っぽさを感じたのを覚えている。 もうひとつ、ネットのニュース。 16歳の高校生がホームセンターで買った塩化ビニールのパイプで大きな鉄砲を作ったところ、1メートル離れたところから スチール缶を撃ち抜くような威力の物が出来てしまい、銃刀法違反で逮捕されたのだそうだ。 ホームセンターで売っているような塩化ビニールのパイプで「銃」を作れるというのは、初めて知った。 意外にその辺のもので作れてしまうのだね。 逮捕された高校生は、動画を自分でネットにアップして見つかったのだそうだが、本気のテロリストならば、こっそり所持し ているはずだ。 そういうのを防ぐには、どうしたら良いのかな? 夜。 「はるこん」の企画の件でいろいろ…… 米魂のスタッフもやっているし、SF乱学講座はメンサのメンバーに来月の講師をお願いしたので、その件でもバタバタ。 無駄に忙しいのは誰のせいだ??? 寝る。
2015年3月4日(水)
朝。 「マッサン」は、先週の土曜日の回に召集令状が来た登場人物が、まだ出征していない。 このネタで週末まで引っ張る気なんだろうか? 昼。 RDのDVDを買って頂いた方と昼食。 お嬢さんが玄関を閉め忘れた……という話を、 (玄関の鍵の締め忘れかあ、ときどきやるよな) と、聞いていたら、 「鍵じゃなく、ドア」 と、言われる。 「留守中の家のドアが、約半日全開状態」 だったのだそうだ。 「何事もなかったのですか?」 と、聞いたら、 「帰宅したら、中からネコが出て来ました」 とのこと。 (特に室内で暴れられたとか、そういう被害はなかったらしい) 全開にされたドアを見て、空き巣も中に人がいると思って入らなかったのかも。 それにしても、池袋が治安の良い街で本当に良かった。 午後。 リブロが閉店するというショッキングなニュースに、とるものもとりあえず(?)イルムス館の地下へ。 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のブルーレイ(1980円)を買うついでにレジで、 「この店、いつまでやってるんですか?」 と、聞いたら、 「まだ分かりません」 と、暗い顔で答えられた。 リブロは1985年に、西武百貨店の書籍事業部を分離して設立された会社で、本店は西武百貨店池袋本店内にある。 リブロの発行済み株式の100%を所有しているのは日販。 西武は2006年にセブン&アイ・ホールディングスに買収されたが、そのセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長 の出身企業は、出版取次業界で日販のライバルであるトーハン。 どうやらリブロは、セブン&アイ・ホールディングスから撤退を迫られた模様。 親会社のとばっちりを受けた形か? 自宅にはブルーレイのプレイヤーがないので「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、1号くんの家へ持って行って2人で 鑑賞することに。 日本のラノベを原案にしたハリウッド映画。 主演はトム・クルーズ。 私は原案となったラノベは読んでいないのだが、ラノベなので主人公は少年でヒロインは少女。 映画版では主人公は成人男性で、ヒロインも、もちろん成人女性。 二等兵である主人公が宇宙人との戦争の前線に行って戦士、そこで時間を遡る(意識だけ過去に飛ぶ)能力を身につけ、かつ てその能力を持っていたヒロインに協力を頼まれて人類を救うために……という話。 ラノベ版では主人公は、まだ少年なので普通に初年兵の二等兵だが、映画版では広報部門の少佐が司令官の逆鱗に触れたため 懲罰的に二等兵として戦場に送り込まれるという設定。 主人公が送り込まれた戦場が、実は人類の存亡をかけた重大な一戦。 主人公は、死ぬ度に「二等兵として部隊に送り込まれた直後」に戻ってやり直しをする。 戦場に行くと、相手がどこに隠れていてどう襲って来るのかあらかじめ分かっているわけだから、上手くクリア。 この感覚、何に似ているのかと言えば、ゲームのセーブ。 死んだらリセットしてセーブした場面からやり直し。 ということは、当然に起こる「残機ゼロ」。 映画の場合は、輸血をされたら時間旅行能力を失う。 なので、うっかり輸血をされないように、大怪我したら、すぐ自殺。 ここがなかなかコミカル。 感想。 設定がラノベなので、やや御都合主義で子どもっぽい。 演出上、視点が、途中から主人公以外の人間(ヒロイン)に移る。 (つまり、視聴者にとっては初めての出来事を主人公が「これは前にもやったんだ」と言うとか) その辺が気にならなければ普通に面白いと思う。 ただ、私的には最後のチームでの戦闘シーンが、ややまだるっこしかった。 戦闘に参加している兵士の数が多過ぎ。 こういう大事な所は、やっぱり「チームで」というのがアメリカなのかな? 帰宅。 コインランドリーにシャツとGパンを放り込み、待ち時間に定食屋で夕食。 店のテレビで「ためしてガッテン」をやっていた。 昨日が「耳の日」だったせいか、「耳鳴り」について。 加齢で耳の機能が劣化し高音が聞き取れなくなると、脳が「あるはずの音」を探していらない体内の雑音を拾ってしまうのが 「耳鳴り」というような説明をしていた。 (飯を食いながら後ろにあったテレビの音を聞いてただけなので、適当) 写真を3枚、順に見せられて、 「この3つの違いが分からない人は、将来、耳鳴りの危険性があるかも」 と言っていたが、番組の途中で店を出てしまったので、正解が分からない。 気になったので、帰宅してからネットで調べてみたら(最近はこういうことができるので便利だね)、 「写真を順番に画面に映していたとき、1枚の写真を表示している時にだけモスキート音がしていた」 のだそうだ。 人間は、加齢によって高音が聞き取れなくなっていく。 そのため、20代ぐらいまでの人なら聞こえるが、それ以上の年齢の人には聞き取れない高音域の音というものが存在する。 これを「モスキート音」というのだそうだが、その音が聞き取れたか聞き取れなかったかのテストだったらしい。 私は聞き取れなかった。 若い人で聞き取れないという人は問題があるのかも知れないが、私は50代だからなあ。 寝る。
2015年3月3日(火)
朝。 ぐずついた空模様。 花粉が多いのか、目は痒いし鼻もぐずぐず。 「マッサン」は、マッサンの娘の初恋の人が出征するという話をまだぐずぐず。 ……ぐずぐずと午前中が終わる。 午後。 午後のロードショーで、ショーン・コネリー主演の「理由」を観る。 これ、一番悪いのは主人公の女房だと思ったのだが、どうだろう? 夕方のニュース。 国会は、補助金と献金で揉めているらしい。 違法献金がどうかはともかく、「江戸しぐさ」みたいなインチキマナーを道徳の授業で子どもに教えさせている下村文科大臣 には辞めてもらいたいのだが。 夕方。 「宇宙船レッド・ドワーフ号」のNG集&カットシーン集を観る。 「間違いだらけの大正解」の話、本編では宇宙船内での会話のシーンだったところは、元々はエレベーターでの会話だったの だね。 それにしても、全員がやや上を向いて喋っていた理由が、そこにカンペが貼ってあったからだとは!(笑) 夜。 「クローズアップ現代」を観る。 人工知能の発達によって、大卒労働者の仕事の6割が機械に取って替わられるとか。 日本の出生率から類推すると、1世代ごとに出生数は約半分に減りそう。 機械が代わりに働いてくれたら助かる気もするが、どうなのだろう? 政府のやっている少子化対策は、効果がイマイチなようだし、この際、人間の代わりに機械の労働力を増やすという案も検討 してみる価値はあると思う。 NHKのニュースで「今日は耳の日でした」とか言っていた。 そういえば、そうだった。 ニュースは、大音量でのヘッドホン使用のせいで耳が悪くなる人が増えているという話。 子供用のヘッドホンには、85デシベル以上の音が出ない安全機構がついているものがあるとか説明していたが、なぜ大人用 の製品には付けないのだろう。 聴覚を痛めるほどの音量でヘッドホンを使用したがる人って多数派じゃないと思うのだが。 寝よう。
2015年3月2日(月)
朝。 長野の方で大規模な停電があったようだ。 昼。 本郷のかねやすビルにあるインド料理屋で食事。 マトンのカレーを食す。 インド人が牛を食べないのは、牛を大事にすると天然痘に罹らないからなのだと聞いたことがある。 そのむかし、インドで天然痘が流行したとき、牛に手を触れる機会の多かった者は助かった。 町中に牛を放しておくと、その町は天然痘を発症する者が激減したのだとか。 科学的な根拠を言えば、牛に触れる機会が多い者は牛痘ウィルスに感染しやすいということなのだろうと思う。 人が牛痘に感染しても症状は軽く済み、近縁である天然痘ウイルスに対する免疫を獲得できる。 種痘と同じ理屈だが、平均所得が低い農村地域なら高いワクチンを買って予防接種を行うより、牛を町中に放し飼いにして おいて牛痘を自然感染させた方が合理的なのかも知れない。 帰宅。 ニュースを見たら、川崎で中学生が殺された事件の続報をやっていた。 この事件、殺害方法が専門家の言う「殺し過ぎ」の状態であったのに「加害者が18歳の高校生で被害者が中学1年生」と いうのが不思議だとずっと思っていたのだ。 普通「殺し過ぎ」というのは、弱い者が強い者を殺害する際に、怯えるあまりに過剰な攻撃をして起こるものだと聞いてい たから。 どうやらこの高校生、事件の起こる前の月に被害者を殴ったことで周囲から責められ、謝罪させられていたらしい。 被害者と加害者が出会ったのは、昨年の12月26日。 翌月の1月に、被害者の少年が加害者の少年に殴られて顔に痣が出来る。 興味深いのは、この痣の出来た顔の写真というのが残っている点だ。 普通の記念写真とは思われないから、この写真が撮影された理由は、恐らく「証拠写真」だろう。 そして被害者の友人の兄らのグループが、この件で加害者の少年に抗議、謝罪を求めた。 加害者の少年は、このことで被害者を恨んでいたと供述しているそうだ。 加害者少年、中学時代はむしろいじめられっこだったらしい。 そもそもが臆病な奴が、中学1年生と侮って「シメた」つもりが、バカだったので目立つ顔面に傷を負わせたために簡単に バレて、逆に自分が責められる立場になってしまった。 中学時代にいじめられっこだった加害者にとって、被害者の友人の兄(つまり中学時代の同級生か?)たちに、大勢で責め 立てられるというのは、相当に怖いことだったに違いない。 加害者が、自分より体格では劣るはずの中学生に「怯えて」いた理由はそこか。 (闇が深いなあ……) この件で「少年法を改正して、未成年の罪を重くすれば大丈夫さ」とか言っている人がいるらしいが、そんなことぐらいで 「怯えきった野良犬」を止められるとは思えない。 夕方のニュース。 長野県の大規模停電は、送電線がショートしたためらしい。 電力供給と言うと「発電」ばかりに目が行きがちだが「送電」も忘れてはいけないな。 西神田(東京都千代田区)の高層ビル火災では、今朝火災があったらしい。 住民が初期消火に努めたこともあって、死者は出なかった模様。 (住民がすぐに助け合って初期消火をする辺り、さすがは江戸っ子の産地「神田」) 夜。 BSプレミアムで「ワイルドライフ」を観る。 アトラス山脈のバーバリーマカクというサルの生態について。 アトラス山脈は、サハラ砂漠のすぐ北に位置する。 地中海からの湿った風のお陰で、この山脈地帯は比較的緑が豊かだ。 ただ、豊かとは言っても、それは山岳地帯に生える針葉樹。 あまり木の実などは生らない。 バーバリーマカクは、ニホンザルに良く似たサルの一種。 群れで生活するのだが、ニホンザルなどと違って群れの中での順位は緩やかで順位を巡って闘うことはしない。 学者によると、エサの少ない地域で順位争いなどで無駄なエネルギーを消耗するわけにはいかないからなのだとか。 代わりに、オスが懸命になるのは「子守り」。 多くのメスから赤ん坊を預けられるオスが、群れの中で高い順位を獲得するらしい。 繁殖期になると、メスは求愛して来たオスをほぼ全て受け入れるようだ。 だから順位争いをしてメスを獲得しなくても良い。 私が思うに、いくら「全て受け入れる」とは言っても、そこにはそれなりに「順番」というものがあるはずだから、その辺 「子守りを頼まれやすい」オスって、父親である可能性が高いオスなんじゃないかと。 子守りをするから順位が高いのか? 順位が高いから子守りをするのか? ともかく、このサルのオスには、子守りをして初めて一人前というルールがあるらしく「子守りデビュー」した若いオスは 周囲に自分が子守りする姿を見せて回っていた。 このサルの群れ、例えば環境が変わってエサが豊富に手に入るようになったら、どうなるのだろうなあ? 最近、この地域には観光客が増えて、サルにエサをやる人間が出て来たようだ。 寝る。
2015年3月1日(日)
雨。 午前中。 ツィッターでつぶやいたら、なんかものすごいリツィートがあって驚いた。 映画の翻訳が字幕と吹き替えで同じ誤訳をしていたというツィートに、「固有名詞なら字幕と吹き替えで訳語の擦り合わせを するはず」という趣旨の返信をしただけなのだが…… 「ミスター・スポック」と「戸田奈津子」ってトレンドなのか? 午後。 やっぱり雨。 今日はSF乱学講座があるのだが、雨は止みそうにない。 長靴を履いて出かける。 本日の乱学講座。 タイトルは、「石神」イシガミ・シャグジンでなくて すみません ミシャグジです 〜 都下日野市のミシャグジ報告 一 〜 講師は、藤森寛行氏(ミシャグジ探偵) 藤森氏の定義によると、ミシャグジとは信州諏訪を起源とし、縄文時代にまで遡ることができる東日本の土地、道の神様。 農耕的な生殖神の色彩も濃い。 元は木や石等に降りて来る精霊のような存在……だそうだ。 興味深かったのは、縄文時代の人面把手付深鉢について。 縁と胴の部分に人間の顔をデザインした模様の付いた土器。 胴の部分の顔は、縁の部分の人間の足の間にあるのだそうで「出産」を表現しているのだとか。 この2つの顔が良く似ていて、どちらも子どもの顔であることから、赤ん坊が赤ん坊を産む輪廻的な意味があるのではないか とのこと。 しかし「子どもの顔」の特徴である「アーモンド型の目」の見本として示されたのが「10代の頃の田中麗奈」。 「10代と言ったら、縄文時代には結婚適齢期だったと思うので、これは赤ん坊ではなく、単に若い母親の顔なのでは?」 と、質問したら、 「そういう可能性もありますね」 とのこと。 もうひとつ興味深かったのは、女性器の象徴とされたという「御神体」の数々。 すり減って穴の開いたすり鉢、割れ目のある丸石、底の向けた柄杓、しゃもじ…… (しゃもじ?) しゃもじって、どこをどう見たら女性器の形に見えるのだろう? 棒状の物は全て男性器、丸みのある物はなんでも女性器の象徴と考えてしまうというのは、古代人の信仰を研究する姿勢とし て正しいのだろうか? いつものように「包茶」食事をしてから山手線で帰る。 帰り道で、 「人面把手付深鉢の2つの顔が似ているからと言って、両方を赤ん坊と考えるのはどうなのだろう? 母親と親に似た赤ん坊 かも知れないし、もしかしたら製作者が顔の描き分けが下手だっただけかも」 と言ったら、H田さんに、 「そうかも知れない」 と、言われる。 同じ顔の方がデザイン的に良いと考えたのかも知れないし、もしかして学者の人はいろいろと考え過ぎかも。 本日の講座で、最も衝撃的だった話。 「博物館に展示されている縄文土器に芸術的で凝った作りのものが多いのは、その方が来場者のウケが良いため」 実際に出土した点数から言うと、もっとシンプルで装飾の少ないもの方が多いらしい。 縄文土器には、妙に装飾的なものが多いと思っていたら、博物館の都合だったのか。 家に帰って、寝る。2015年2月分へ 目次へ
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