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独 り 言 (2014年7月分)
2014年8月分へ

2014年7月31日(木)
夏休み。
朝刊で見つけた記事。
〈宇宙で9ヵ月保存の精子〉
〈マウス出産に成功〉
〈山梨大・JAXAなど〉

〈研究チームは、遺伝情報を壊さずにマウスの精子を凍結乾燥させる技術を開発〉
この精子を9ヵ月間国際宇宙ステーションで保管した後、地上へ持ち帰って受精させ、マウスの子宮に入れたところ、これま
でに40匹以上の出産に成功。
出産の成功率は地上で保管していた精子と変わらず、今後、生まれたマウスに放射線の影響(※)がないか調べるそうな。
この実験で問題がなければ、将来宇宙での哺乳類の交配も期待できそう♪

※放射線の影響
宇宙空間は地上と比べて放射線がかなり強いので。

昼。
NHKの「花子とアン」を見たら「関東大震災の直前、花子が巨大な入道雲を目撃する」というエピソードをやっていた。
ひょっとして「地震雲」とか言いたい?

午後。
『常夜』(石川緑 メディアファクトリー)の読書ノートを作る。

合間に「なつこん」のメーリングリストを見ていたのだが、どうも当日「エロまんがとSF」という企画関係で、トラブルが
起きていたらしい。
企画タイトルに問題があったのか、後援団体からそういうイベントの後援は出来ないとクレームが来て、結局「企画は行うが
プログラムには載せない」というところで話し合いが付いたのだとか。
で、このトラブルが評判になって「エロまんがとSF」は、暗黒星雲賞を受賞。
(ここ、笑うところなのかな?)

『常夜』の読書ノート、結構時間がかかって気がついたら日が暮れていた。
(こういうことをやり出すと止まらなくなるって、私はどこかオタクっぽいのか?)

明日は仕事なので、今夜はもう寝よう。

2014年7月30日(水)
月末の調整休暇。
SF乱学講座読書会の課題図書『常夜』(石川緑 メディアファクトリー)を読む。

第8回『幽』怪談文学大賞長編部門大賞受賞作……であるということは知らずに読み始めた。(途中で気づいた)
長編部門の受賞作ということだが、実際にはオムニバス短編集。
「乙蟲」「深水好み」「供花」「ととの尾」「糸巻き」「西方」「ぺるそな」「童相撲」「九相」「天竺」「枕経」の11編
に「序」と「終」が付いて、全部で13の物語が微妙に関係し合いながら、地方の博物館で学芸員として働く民俗学者、石川
緑(女性的な名前だが、男性である)を主人公とした物語世界を紡ぎだしている。

受賞作ということは、恐らくデビュー作。
率直に言って読みづらい。
読者に不親切なのだ。

例えば、第5話である「糸巻き」。
単行本で9ページになるこの物語の書き出しは、こんな一文。
「母の話をしようと思う」

1ページ目に書かれている内容。
外での仕事を終え、主人公は職場である博物館の事務室に戻る。
するとなぜか、職場の雰囲気が変だ。
同僚によると、彼の留守中に来客があったのだと言う。

2ページ目。
その来客が「綺麗な女の人」だと聞かされた主人公は「どういう関係なんよ」と尋ねられるが覚えがない。
この質問をしながら、なぜか同僚は彼にゆで玉子を渡す。
来客の女の人は「急におらんようになった」のだと言う。

3ページ目。
主人公が仕事を終えて夜中にアパートに帰ると真っ白な襦袢に翡翠の髪飾りを付けた女性に「お帰りなさい」と迎えられて、
「腑に落ちた感じ」と「脱力感」を覚える。

4ページ目。
主人公は「綺麗な女の人」と言った同僚の目を「どうかしている」と思う。
床の上には白いビニール紐がかさ高い山となってこんがらかっている。
主人公は「同居している伯父夫婦の苦労を思うと頭が下がる」と思う。

確かに第1話である「乙蟲」に「大阪の母の実家は裕福で暮らしに不自由なかったが、伯父一家への遠慮もあり私は一人京都
に下宿して学問をする算段になっていた」とはあるが……

同僚の言っていた「綺麗な女の人」の正体は、ある意味この短編における前半のオチであるのだから、もう少し分かりやすく
書けなかったものか?
まあ、これは「怪談」であるのだから、このもやもやした感じは作者が狙ったものだと言われてしまえばそれまでなのだが。
そんなわけで、一字一句をきちんと読んで記憶しておかないと、物語の中で迷子になってしまう。

どなたか、この作品を読まれたという方。
第3話「供花」の44ページから45ページまでの主人公と押井の会話を読んで、
1)野々宮先生が県史の編纂に関わらなかった理由について主人公が「腑に落ちた」のはなぜか?
2)押井が「言っておくが君だから許されたんだ」の「許された」内容とは何か?
分かった人がいたら、私に教えて下さい。

……本を1冊読むのに、夕刻までかかってしまった。
ニュースによると、ウクライナの内戦に巻き込まれてマレーシアの旅客機が撃墜されたので、アメリカやEUがロシアに対す
る制裁を強めることとなり、日本はどうするんだという話になったらしい。
(ちなみに日本の安倍総理は、目下外遊中)

ウクライナと国境を接していない日本国の国民としては「対露制裁が長引いてEUの景気が悪化し、世界経済の悪化が日本の
経済を悪化させることになったら嫌だな」というのが、率直な感想。

夜。
なんか体がだるい。
夏風邪じゃないといいな。

寝る。

2014年7月29日(火)
3日ぶりの出勤。
午前中はデスクワーク。
午後に現地調査1件。
定時で退社して、吹き矢の講習へ。

吹き矢の筒は、講習へ行けば貸してくれるのだが「マイ筒」を持って来る人もいる。
この「マイ筒」で問題になるのが、持ち歩き。
むき出しで持ち歩いているとお巡りさんに叱られてしまうので、何らかのケースに入れなくてはなならいのだが、このケース
がそれなりにお高い。

で、本日の「マイ筒」を持って来ていたおっさんは、頭が良かった。
百均で売っている安物のネクタイに筒を入れて持参。
長さ120cmの筒は、ネクタイに入れるとちょうどピッタリのケースになるようだ。
よく気がついたなあ。

8時まで講習を受け、なか卯で食事をしてから帰宅。
NHKBSで数学ミステリーというのをやっていたので、観る。
「ハードナッツ!」という番組。

ええと……
ネットで見たところでは、このドラマのヒロイン「コミュニケーション能力に乏しい」という設定らしい。
しかし、その割にはおしゃべり。
自分自身に対する他人の感情を肯定的に捉える傾向が強く、初対面の人間に馴れ馴れしく接せられても好意的に受け取る。
つまりヒロインは、自分に自身を持ち、他人にもすぐに心を開いて打ち解け、よく会話するタイプの「コミュニケーション能
力に乏しい人間」なわけか?
変だろ、それ?
ちなみに、主人公は「数学好きの女子大生」という設定なのだが、公式サイトを読んだところでは、
脚本家の言葉:
「数学といいますと、ほとんどの人が嫌な思い出を持ち、できれば避けて通りたいもののひとつではないでしょうか。それを
メインのテーマに掲げているのですから、これほど無謀なドラマもないのではないかと思います」

演出家の言葉:
「しかし数学に全く疎い僕が、そんなに本格的な数学モノが出来るわけはない」

要するに数学好きの人間を主人公に設定しておきながら、脚本家も演出家も根本的に数学が嫌いであり、言い換えれば「数学
好き」と設定されているヒロインの気持ちをまるで理解できないと、初っぱなから宣言してしまっているのだ。

おまけに「(数学は)ほとんどの人が嫌な思い出を持ち、できれば避けて通りたいもののひとつではないでしょうか」と来た。
これは、作り手が自分たちが造形するヒロインの気持ちを理解できないだけでなく、受け手である視聴者も理解できないはず
だという意味になるよね。
だってヒロインの気持ちは「数学が好き」なのだから。

別にこの仕事を受けた最初の段階で製作者に数学好きであることまでは要求しないけれど、せめて「この作品を通じて我々は
数学を愛するヒロインの気持ちを理解できました。だからその気持ちを視聴者にも伝えたいのです」であって欲しい。
でないと、せっかくこの世に生み出されたヒロインが可哀想だ。

そしてミステリーとして致命的に変なのは、犯人の動機と犯行。
ドラマの最後で犯人は、犯行に及んだ理由を「自分の提案が受け入れられなかったから」と説明している。
ところが、実際にドラマ上で犯人が問題の「提案」を行っているのは、犯行を行った後なのだ。
因果関係が逆転している。

そんな大きな「間違い」は、脚本を読んだ段階で誰もが気づくはず。
なのに、そのまま撮影、編集して、そのまま放映してしまっている。
なんだ、この雑さ加減は?

さらにミステリーにとってのキモであるはずの謎解きも、変だった。
簡単に説明すると、こんな感じ。
コインを投げて「偶然に」表が出る確率は、約1/2。
だから結果がこの数値と大きくかけ離れていた場合、なんらかのイカサマが行われていると推測できる……というのが、ヒロ
インが犯人を追いつめた理屈。

しかし、犯人が主張していたのは「収集したデータを分析することで結果を予測することが出来る」ということ。
つまり「必然の結果」の話だったのだ。

コインの例で言うならば、コインを投げる人のクセや、最初に手に乗せたコインの上下などを調べ、このデータに基づいて、
「この人の投げ方だと、投げ上げられたコインはそのままの向きで着地することになるから、最初に手に乗せる時にコインが
表向きであったならば、着地した際のコインも表向きになる」というような主張なのだ。

その正解率が「偶然の場合」の数値をどう上回ろうが、ぜんぜん論破できない。
だって相手は「偶然の場合」の話などしていないのだから。
まあ、「確率」をテーマにした話なのに、作り手が「確率」が何かを理解していないということだけは、よく分かった。

やりたくもない「数学ミステリー」の仕事をやらされることになった製作陣が、やる気のないままいい加減に作ってしまった
番組なのかなあ?
正直、かなりガッカリした。

寝る。

2014年7月28日(月)
調整休暇。
部屋で知人から借りた「ゴジラ」(昭和29年版)を観る。
実を言うと、この作品を観るのは、今日が初めて。

ストーリー。
(「ゴジラ」の「怪獣映画」としての物語はいまさら説明するまでもないと思うので、サブストーリーの方を)
古生物学者の山根恭平博士の娘、恵美子には、かつて父親が彼女と結婚させて養子に迎えようとしていた芹沢大助博士という
婚約者がいた。
しかし芹沢は戦争で半面に火傷を負った上に片目を失い、以来、自宅にある研究室に引き蘢る生活を送り、恵美子との婚約も
破棄してしまった。
一方、恵美子の方には、尾形秀人という恋人が出来ていた。

恵美子と尾形は、山根博士に尾形を気に入って貰い、かつ芹沢にも2人の仲を了承して貰いたいと考えている。
ところが、ゴジラへの対応を巡って安全のためにゴジラを早急に殺すべきだと考える尾形とゴジラをもっと研究すべきだと主
張する山根博士は意見が対立。
また、恵美子は芹沢に人類の未来を左右する重大な研究について打ち明けられ、恋人にも言えない芹沢との2人だけの秘密を
持つことになる。
芹沢は、使いようによっては人類を滅亡させかねない危険な化学兵器を偶然に発明していたのだ。

そんなとき、ゴジラが東京に上陸するという「事件」が起こる。
一刻の猶予もなくなった状況で「すぐにゴジラを殺すべき」という尾形の意見が有力となる。
恵美子は芹沢との約束を破って化学兵器の話を尾形に打ち明ける。

芹沢が化学兵器の公表を躊躇していたのは、この兵器のことが知られるようになれば、自分が強制的に軍に協力させられるこ
とになのではないかと恐れていたから。
しかし、尾形と恵美子の様子から2人の関係を察した芹沢は、恵美子への未練を断ち切るために自殺を決意。
研究書類を焼いた上で自ら海底に潜り、ゴジラを殺すと同時に自らの命も絶つのだった……。

感想。
国会の公聴会で、ゴジラの存在の存在を公表しろと与党議員を罵倒する野党の女性議員(菅井きん)がすごくいい。
ああいう元気のいい女性が肯定的に描かれていたということは、当時の男性が自分に自信を持っていたということなのだろう
なあ。
(最近の若い連中は、元気のいい女の子を「恐い」「自分が負けそうな気がする」と敬遠する傾向にあるらしい)

元気のいい女性と言えば「ゴジラの伝説」を語った島の古老が「むかしは若い娘を生け贄にした」と言うことで、観客をミス
リードしていたと思う。
てっきり「若い娘」である恵美子が生け贄に捧げられるのかと思っていたら、捧げられたのは「若い娘に捨てられた男」であ
る芹沢の方だった。
(いま「女の子に捨てられた男が生け贄になる」話を作ったら、自分をその立場だと考える男性から猛反発を食いそう)

午後。
夕べは暑さで眠れなかったので、少し仮眠。

夜。
1号くんが来たので、2人で「アオイホノオ」を観る。
しかし、大学に入ったら同学年に、「後のガイナックスの社長」「後のボンズの社長」「後の『エヴァンゲリオン』の監督」
「後の『ネコじゃないモン!』の作者」「後の『プリンセスメーカー』の製作者」……がいたというのは、どういう環境なの
だろう?
それにしても、福田監督の演出はすごいなあ。
サークル室で主人公が矢野と会話をするシーン。
「ただ2人の人物が喋っている」というだけの場面が、演出であそこまで面白くなるとは!
矢野が喋りながら窓の前を横切り、逆光でその姿が光に包まれるシーンには本気で息を飲んだ。
その後の2人が向かいあって話をしているところも、どうやって撮ったのか、撮影シーンを見てみたいと思ったぞ。

……明日は仕事なので、そろそろ寝る。

2014年7月27日(日)
朝。
……扇風機を抱えて寝ていた。

昼から、メンサ・テスト合格者の会の例会。
SF大会で録画した映像のチェックなどしながら、くだらない話をする。

例会後。
「天狗」で飲んで、勢いで「パセラ」で歌ってから帰宅。
録画しておいた「アオイホノオ」を2話分まとめて観る。

島本和彦の自伝漫画のドラマ化。
自分の才能を信じて大阪芸大に入学した主人公。
しかし当時の大阪芸大には、後に「ガイナックス」や「ボンズ」を作ったクリエイターとなる人物がゾロゾロいたのである。

授業の課題で作ることになった5分間の短編映画で、主人公は、ここぞとばかりに凝った絵コンテを描くが、素人である学生
監督に絵コンテ通りの映像が撮れるはずもなく、出来上がった作品は散々な出来に。

これに対して庵野らの作品は、ウルトラセブンのパロディー。
普通の眼鏡をウルトラアイに見立て、変身後の姿はカラータイマーのみに記号化。
特撮シーンはただの写真をカメラを回しながら撮影することで表現し、本物のウルトラシリーズの効果音をそのまま使う。
耳に馴染みのある効果音によって受け手の想像力をかき立てることで、極限まで記号化した映像を本物らしく印象づけるとい
う手法である。
もちろん、結果は主人公の完敗。

このドラマ、脚本と監督が低予算番組ながら話題作となった「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一氏。
低予算でも工夫次第で面白い作品が撮れる……ということを、この人にやられると、説得力がある。
これ、DVDが出たら買おうかな?

寝る。 

2014年7月26日(土)
夕べは暑くて寝苦しかった。
朝から寝不足。

なつこんのJASRAC関係で、企画主催者にメール。
(例年、こんな面倒臭いことをやっていたっけ?)

午後。
2号くんの部屋に行って(生意気にエアコンがある)ゴロゴロ。
しばらくして2号くんが原宿でやっているコミコンへ行くと言うので、6畳1間をひとりで占領してゴロゴロ。

夕方。
2号くんが帰って来たので、2人で録画してあった「探検バクモン」を観る。
円谷プロの特撮裏話。

とても驚いた事。
ウルトラマンの変身の時の拳を突き出した上半身のあのショット。
てっきりレンズの作る歪みのせいで、ああいう映像(上半身が下半身に比べて異様に大きい)になっているのだと思ってい
たら、最初からそういう形の人形を作って普通のレンズで撮影していたのだそうだ。
(私は3つのときから今日まで、ずっとウルトラマンに騙されていた)

どうでもいいこと。
編集の都合でそうなったのだろうが、番組冒頭部分で割れたはずのピグモンの風船が、その後のカットで復活していたのが
少し気になった。

夜。
「世界ふしぎ発見!」で、円谷プロの特集をやっていたので、観る。
円谷英二が戦時中に撮った「ハワイ・マレー沖海戦」の戦闘シーン(もちろん特撮)を見たGHQが、実際の戦闘を撮影し
た映像と間違えた……とかのトリビアが紹介されていた。

……今夜もロフトベッドの上は暑そうだ。
よく眠れるかなあ?  

2014年7月25日(金)
朝。
普通に出勤。
冷房の効いた事務所に入っても、まだ汗がポタポタ落ちるのに閉口する。

午後。
現地調査。
真夏の太陽を浴びながら自転車を走らせるのは、大好き。
これで湿度がもう少し低いと良いのにな。

夕方。
帰宅してメールを読んだら、SF大会のJASRAC担当者がなんか面倒臭いことを言って来ていた。
どうやら料金の支払いについてJASRACに直接問い合わせた結果、一番高額になる支払い方法を勧められたらしい。

BGMの流れる部屋で喋りながら、ときどきネタとして画像を壁に映すのを「映像に合わせて音楽を編集して上映作品を製作
し、興行として上映した場合」の料金で支払うつもりっぽい。
「馬鹿な真似はやめろ」という主旨の返信をする。

夜。
空想小説ワークショップ。
本日の講義は「三幕構成」について。

放課後。
「大馬鹿地蔵」で酒を飲んで帰宅。
寝る。

2014年7月24日(木)
朝。
ニュースで台湾の空港で台風のさなかに着陸しようとした旅客機が事故を起こしたと言っていた。
1週間前にも内戦状態のウクライナで、旅客機が敵機と誤認されて撃墜されたばかり。
あんまり危ないところには、飛行機を飛ばさない方が良いのではないかと思った。

午後。
N医師の病院へ。
汗がやたらに出るので、薬を処方して貰う。

夕方。
うたた寝をしていたら、雷の音で目覚める。
2号くんから「傘がない」という電話がかかって来たので、傘を持って行ってやり、私の部屋でそのまましばらくだべる。

2号くん、デッドプールのTシャツを着て電車に乗ったら、泣いていた外人の子供がピタリと泣き止んで、こっちを指差し、
いきなり何を言うかと思ったら、
「スパイダーマン」
(傍にいた母親が「ヒー イズ デッドプール」と訂正していたそうだ)

アメリカの電車の中で、仮面ライダーを見つけた日本の子供みたいなものかね?
それにしても、ちゃんと「ヒー イズ デッドプール」と訂正できたお母さん、偉い。
日本のお母さんは、自分の子供に「それはウィザードよ」とか教えられるか?

夜。
雨は止まないどころか、だんだんひどくなって行く。
あっとこっちで停電が起きたと、ニュースに速報が入る。

2号くんが1号くんに電話をかけたらしく、なぜか狭い部屋に3人でギッチリ詰まって「ニコ生」を観る羽目に。
高円寺のアメコミ・カフェからの中継だったのだが、途中、放送が中断して画面が真っ暗になった。
(停電は、関係ないよな?)

9時のニュースによると、明日の天気は晴れだとか。
海外ニュース。
「アルジェリア航空機が行方不明」だそうだ。
しばらく飛行機には乗りたくないなあ。

寝る。

2014年7月23日(水)
久しぶりの出勤。
梅雨明けだと言うが、湿気を含んだ空気は蒸し暑い。

こちらは休養たっぷりなのでややエネルギーを持て余し気味。
外回りの仕事を買って出て、表を自転車で走り回る。
走っている間は、風が心地良い。

定時で帰宅。
1号くんが「お勧め」だと言って『グリーン・マイル』(スティーヴン・キング 白石朗
:訳 新潮文庫)を持って来る。
全6巻の小説だが1冊ずつが薄いので、厚さだけで言うなら京極夏彦の1冊分ぐらい。
すぐに読み終わった。

映画にもなった有名な小説だから、あらすじは知っている人も多いと思うが、死刑囚舎房
(Eブロックと呼ばれている)の看守主任を主人公にした物語。

タイトルの「グリーン・マイル」は直訳すると「緑の通路」で、主人公が勤める刑務所で
死刑囚が電気椅子に向かうための通路の床に緑色のリノリウム材が使用されていたために
ついた呼び名。

登場人物は、ここの看守、刑務所長、死刑囚たちなど。
そして人じゃないけど、ネズミ1匹。

死刑囚は、死刑囚になるぐらいなので、普通に人殺し。
でも、その中に、ひとり妙な囚人がいる。
知的障害の黒人で、一言で言うなら極めてグロテスクなキリストのパロディ。
これが物語の中心人物。

さっき「グリーン・マイル」を電気椅子に向かう通路と書いたが、その通路は同時に人生の象徴でもある。

主人公は、老人ホームでこの物語を書いているという設定であり、死刑囚達よりもずっと
長生きしている。
そして、終の住処であるべきその施設において、介護人から虐待を受けていたりする。
その彼が、長生きしなかった連中……死刑囚たちの物語を書き綴っているという構成なのだ。

『グリーン・マイル』
読むと人に勧めたくなる本。

個人的にツボだったところ。
一旦、死刑囚となった後に終身刑に減刑され、後に釈放されて文化事業によって町中の人
に愛される人間となって一生を終えた殺人犯のエピソード。
主人公は、その人物の死亡記事に添えられた写真に「殺人犯の目」を見言い出すのだ。
小さなエピソードだったが、非常に興味深かった。

……そろそろ寝ようか。

2014年7月22日(火)
SF大会お疲れ休み。

出来る限り体を休めるため、ほぼ横になったまま1日を過ごす。
ときどき、30分ほど眠り、夢を見ては目覚める。
あまり良い夢ではないのは、精神的に疲れているせいか。

横になったまま、読みそびれたままだった週末の新聞をパラパラめくっていたら、小学生の女の子を誘拐、監禁した男が逮捕
されたという記事があった。
ネットでこの記事について検索してみたら、犯行の動機は「理想の女性に育てて妻にするため」だったのだそうだ。
『源氏物語〈若紫〉』の読み過ぎか?

午後。
関係者への御礼メールの送信。

夕方。
1号くんがシュークリームを持って遊びに来たので、食す。
どう考えてもメタボへ向かう食生活。

夜。
なつこんのメーリング・リストを見たら、なんか揉めている。
「タイムテーブル」が「暗黒星雲賞」を受賞してしまったのは、やはりまずかったか。(^^;

風呂に入って、寝る。

2014年7月21日(月)
朝。
自宅で目を覚ます。
この2日間の出来事が、遠い夢のようだ。

「海の日」だとかで休日。
ゆっくり起き上がって歩き始めた途端に転びかける。
(なぜだ?)
と、足元を確認しながら1歩踏み出そうとして気がついた。
脳内でイメージしている高さまで、自分の脚が上がっていない!

あまり自覚はないのだが、
「崎田さん、会場内を走り回っていましたね(目撃者・談)」
だそうなので、かなり脚に来ているらしい。

昼。
ボーッとテレビの「花子とアン」を観る。
実際にはかなりドロドロした事件だった実在の「白蓮事件」を、朝の連続テレビ小説にふさわしい綺麗事のお話にしようと
しているせいか、かなり不自然。

午後。
2号くんから借りた『ドロヘドロ 19』(林田球 小学館)を読む。
この巻で終了と聞いていたのだが、どうやら次の巻まで続くらしい。

……と、喜んでいたら、なんと掲載誌である「月刊 IKKI」が休刊になるらしい。
どうなるのだ「ドロヘドロ」?

夕方。
自分の企画に関するtwitterのまとめを少しドキドキしながら読む。
概ね好評のようでほっとする。
(レッド・ドワーフのDVDも買ってくれそうな人が多かったし)

ピアニート公爵のリハーサル中の写真がばんばんネットに上がっている(中には隅っこの方に背の低い太った人物が写り込ん
でいるものも)。
オープン・スペースだったから物理的に防ぎようがなかったのだが、問題ないのかなあ?

夜。
1日で疲労が回復しない。
明日も仕事は休む事にして、寝る。

2014年7月18日(金)〜20日(日)
7月18日(金)

朝。
SF大会の出演者変更のお知らせと、江原正士さんの出演承諾の連絡。
いまさらゲスト枠で参加登録は出来ないので、ディーラーズに出店しているレッド・ドワーフ関連の企業の「1日社員」扱い
で入場して頂く事に。

出勤。
1日デスクワーク。
職場を定時で退社して、一旦家へ帰り荷造り。
リュックとボストンバッグ、めくり台を入れたショルダーバッグ、カメラバッグを全て肩からぶら下げて、ヨロヨロと立ち上
がった瞬間、電話が鳴った。
「明日持って行く予定のPCが重たくて持てないんだけど、代わりに持って行ってくれる?」

「私が出発するのは今日なので、無理だ」
と言って断るが、もしもスケジュールが合っていたら、引き受けたのかな?>オレ

山手線と常磐線を乗り継いで北千住へ。
そこからTXでつくば駅に到着。
事前に知らされていた予定だと、いまから行っても作業は済んでいるはずだが、とりあえず会場へ。
途中、見覚えのある男が、手ぶらで軽やかに私を追い抜いて行ったので声をかける。
「K原くん、君はとても手持ち無沙汰のようだが?」
K原くん、自らの意思で進んで私の荷物を持ってくれる。

ホールの入り口へ繋がる自動ドアに辿り着くと、係員らしき人がドアの施錠を終えた直後のようだった。
作業をやり終えた満足げな表情が、我々の接近を認めて曇る。
「ここを通るんですか?」
「ハイッ!」
と、崎田、良い返事。
「やっぱり、通るんですか……」
なんだかドアを通っただけで、人を大変不幸にしたような、不思議な気持ちになる。

エスカレーターで大会本部へ。
挨拶だけしてホテルへ向かおうとしたら、
「ちょうど良いところへ!」
と、なぜか歓待を受ける。

当日配布物の封入作業が始まったばかりで、人手が足りないのだそうだ。
そういう面倒臭い作業は終わっているはずだったのだが。
「事故で配布物の到着が遅れちゃって……」
(ああ、そうですか)

チラシを1枚ずつ取って袋に入れる作業なのだが、これが1000セット。
おまけにコーティングされた薄いチラシが高い湿度でくっついて、とてつもなくやりにくい。
会場の閉まる午後9時時点で、500セットしか完成していない。

前途に暗いものを感じつつ、いったんホテルに引き上げ、それから食事に行く。
ベトナムのラガービールなる不思議な酒(見た目はビールなのだが、味が甘酸っぱい)を飲んでホテルへ戻り、ベッドへ。

7月19日(土)
SF大会初日。

一晩ぐっすり眠ったはずなのだが、どうも疲れが取れていない。
今日の仕事は,参加受付と、グランドピアノの搬入の指示と、1階のフロアチーフと、ディーラーズのはるこんブースの手伝
いと、レッド・ドワーフのブースの手伝いと、パーティーの受付のみ。

自分の企画がないので楽な1日かと思ったら、いきなりピアノの搬入に立ち合うべきパーティー班が来ていない。
電話をかけると、
「搬入は10時からだと聞いていた」
とのこと。
どこかで連絡ミスがあったらしい。

なんやかんやあって、搬入したピアノの調律。
つくば国際会議所のエントランスホールをご存知の方なら分かる通り、ここは吹き抜け&外に面した壁は総ガラス張りという
とても明るい設計……
音は上に抜けるわ、高音はガラスに共鳴するわ。
すごく頑張って下さった調律師の方、さすがプロ。

午後。
エントランス・ホールでトラブル発生。
ライブペインティングのショーと、夜に行われるパーティーの準備が平行して行われることになっていたのだが、やって来た
業者が、まず始めたのが、パーティー開始まで会場に人が入らないようにパーティーションを設置する作業。
いきなりショーが行われている会場が立ち入り禁止に。
客が閉め出されてしまった。

当然のように、ライブペインティングの主催者からは抗議の声が。(そりゃそうだ)
しかし業者は、自分たちはパーティーの準備をしろと言われただけ。(それもそうだ)
結局、パーティーションを取り払った状態でテーブルの設置作業を行う事で合意。

夜。
パーティー。
会場に入る人がパーティー参加者かどうかをチェックする作業……かと思っていたら、参加申し込みを受け付ける仕事だと言
われ、やっぱりチェックも……と、その度に受付の机をあっちへ持っていたり、こっちへ持って行ったり……。
そもそも1階の会場で行われるパーティーの受付を2階でやるというのが変なのだ。

当日参加者がそこそこ増えて、どうやらパーティーで赤字を出すことはなさそう……と、ほっとしたのもつかの間。
今度は客が増え過ぎて料理が足りないと(バイキング形式だった)大ブーイング。

それでもともかく無事終了……と、帰り支度に私物置き場に戻ったら、若いスタッフが走って来た。
「パーティー参加者が倒れました!」

倒れた人は、救急車で運ばれ、私もホテルへ戻ったものの、ベッドに入って間もなく電話で叩き起こされる。
病院まで付き差追ったスタッフからの報告(私がフロアチーフなので)。
どうやら大事には到らなかったようなのでほっとして、そのままベッドに倒れ込む。

20日(日)
コンサートのリハーサル。
やって来たピアニート公爵、置いてあるグランドピアノの角度がいまひとつよろしくないとのご指摘。
アーティストのこうしたこだわりには極力応えたいので、みんなで「せーの!」でピアノの回転。

リハーサルをやっていたら、ピアノの音に、お客様が集まって来てしまう。
当然のように森下一仁先生もやって来たので、携帯で「ピアニート公爵の演奏を客席で聴く父・森下一仁の図」を写メ。

本番15分前。
既に客席を埋め始めた観客を前に公爵が雑談を始めたので、マイクを渡す。
出演者がマイクで喋り出したので、なんとなくコンサート開始?

11時の開演時刻には、立ち見が出る大盛況。
アニソンのアレンジ+私のリクエストしたアルカンの「鉄道」。
企画の主催が楽しいのは、自分が聴きたい曲のリクエストというのが出来ることかな?

公爵、トークで飛ばしまくるので、途中で時間が心配になって来た私だが、最後の曲である「ガンバスター幻想曲」が終わっ
たのが、企画終了時刻である12時30分ピッタリ。
(さすが、プロ)

お客様から苦情が1件。
「あたくし、この近くに住む者なんですけどね」
と、推定年齢70代のご婦人。
「こんな楽しい催し物をやるのなら、ちゃんと早くから教えて貰わないと困ります! 私はたまたま途中から会場に入って、
とても損をした気持ちでいっぱいです!」
「ええと、ツィッターで……あの、インターネットなんかでは告知したのですが」

でも推定年齢70代、どうやらあまりツィッターとかやっていなさそう。
大会を代表してお詫びを申し上げる。

さて、撤収作業を終えて、レッド・ドワーフ企画に駆けつけると、江原さんのトークは既に始まっていた。
あとでリーダーから「崎田さんを江原さんに紹介する時間がなくて申し訳なかった」と謝られたが、こっちがバタバタしてい
たのだから仕方がない。

江原さん「12月に発売予定のレッド・ドワーフのDVDを買っててね」と盛んに言っていた。
江原正士さんの頼みなんだから、みんな買おう!

トークの後は、レッド・ドワーフのシリーズ9全話とシリーズ10(※)第1話の上映。
シリーズ10は、字幕製作に私が参加した奴だ。
(もちろん製品版には、ちゃんとプリの人が直したものを使う予定)

 ※シリーズ
  アメリカ風に言うと「シーズン」のこと。

上映会は無事終了。
ダニーのスカイプ出演は通信トラブルでいろいろあったが、ともかく企画終了。

撤収作業後に、レッド・ドワーフのオフ飲み会とスタッフ飲み会をハシゴしてから、池袋まで帰還。
家に帰って、寝る。 

2014年7月17日(木)
出勤。
午前中と午後に現地調査1件ずつ。

定時で帰宅して郵便受けを見ると、N医師の病院から検査結果が届いていた。
γ-GTPの値が「19」。
まあ、こんなものか。
(疲れているのだよな)

夕方から夜。
ひたすらSF大会関係のあれこれ。

疲れ果てて、寝る。

!!!速報!!!
たったいま入って来た情報。
なつこんのレッド・ドワーフ企画に声優の江原正士さんが出演されることになりました。

2014年7月16日(水)
仕事は休み。

午前中。
昨日の読むヒマのなかった夕刊に、ゆっくりと目を通す。

1面のコラムに、思わずヲイヲイと突っ込みを入れた。
関西大学東京センター長の、竹内洋という人の書いた〈「おたく」な私〉という文章。

竹内さんが、20年ほど前に「NHK人間大学」と言う番組で「おたく」という言葉を解説したという話だったのだが……
〈SFやアニメなどに詳しいマニアだが、人間関係が苦手な人のこと。かれらは生身の人間に興味がないから相手の名前を覚
えようとしない。お互いを「おたく」と呼び合っていたことから「おたく」という言葉が生まれた〉
……ビックリである。

私は縁あって「おたく」の人たちを山ほど知っているが、彼らは普通に名前で呼び合っている。
そしてその「おたく」自身から聞いた「おたく」という言葉の由来は……
〈星新一や小松左京らを育てたSF同人誌『宇宙塵』の主催者であった柴野拓美氏が、「趣味の場に年齢や社会的地異による
上下関係を持ち込みたくない」という理由で、当時は主に奥様言葉とされていた上下関係のニュアンスを持たない「おたく」
という二人称の使用を提唱したことから〉
なのだという。

仮に竹内洋さんが、そこまで詳しく「おたく」という言葉の語源を知らなくても、ちょっと「おたく」同士の会話を聞いてみ
れば、彼らが互いを名前で呼び合っていることぐらいはすぐに分かる。
つまりこの人、自分がテレビで「解説」する対象について、まったく取材をしていなかったのだ。

そして、恐ろしい事に竹内さん、20年前の自分の間違いに未だに気づかぬまま、日経朝刊のコラムに堂々と文章を書いて
いる……。
大丈夫か、関西大学東京センター長?

さて、昨日の夕刊を読み終わったので、今朝の朝刊。
1面のトップが〈水素ステーション100カ所〉

〈JX日鉱日石エネルギーは「究極のエコカー」とされる燃料電池車に、燃料の水素を供給する施設である水素ステーション
を2018年をめどに100カ所設置する〉
という内容。
つまりガソリンの代わりに水素を使って走る車を普及させようという話。

水素なら国内生産が出来るから、中東で揉め事が起こって「海峡封鎖」なんて事態になっても、日本国内では平気で車が走り
回れることになる。
自衛隊員が危険な「機雷除去作業」なんかに駆り出されずに済むのである。
これは良いな。

午後。
SF大会の準備。

夜。
ひたすら資料映像を見続け……寝る。

2014年7月15日(火)
蒸し暑い日。
事務所で机に向かっていても、汗が出る。

非メガネくんが仕事で事務所に来たので、
「SF大会は、とても楽しいよ」
と誘ったら、
「行きます」
とのこと。
(みんな、SFが好きなんだなあ)

夕方。
一旦、家に帰ってから吹き矢の講習。
いつものK先生がお休みで、矢に刺さった矢(的に当たった自分の矢に次に吹いた矢が当たって突き刺さってしまうことが
ある)を抜く技術のある人がいない。
(下手にやると矢を2本ともダメにしてしまう)
なので、いらないことに気を使わなくてはならなくて、少々やりにくかった。

帰宅。
SF大会の準備。
泣いても笑っても今週の土日!

寝る。

20日の11時からの、1F「エントランスホール」での、ピアニート公爵のコンサート。
同日12時半からの、2F「中ホール200」での、レッド・ドワーフ上映会。
つくば国際会議場まで、ぜひおいでませ。
(両方とも無料で入場出来ます)

2014年7月14日(月)
単に暑いというより、蒸し暑い。

自転車で出勤。
午前中はデスクワーク。
午後は現地調査。
定時で帰宅して、帰りにビックカメラで買い物。

夜。
NHKのニュースは、集団的自衛権に関する憲法解釈変更を巡る国会での論戦。

内閣支持率は50%を切り、滋賀県の知事選挙で自民党が負けても、安倍さん、
「以前の衆院選や参院選で自民党が勝ったのは、現在の自民党の方針に国民が賛成しているから」
的な主張。

ちなみに、NHKの世論調査によると、安倍内閣が、「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」という政府の憲法解釈を
変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をしたことを評価するかどうかという質問に対して、
 大いに評価する  :10%
 ある程度評価する :28%
 あまり評価しない :30%
 まったく評価しない:26%
という結果が出ているが、安倍さんは、相変わらず「反対している奴は理解が出来ていないだけ」というスタンス。
日本人の56%はバカで、アタマのいい安倍さんの考えが理解出来ないということらしい。

チャンネルを回して、池上彰のニュース解説。
人工知能搭載ロボットというのが紹介されていた。
そのロボットの特徴は、同型の人工知能を搭載した他のロボットが学習した結果を、自分の頭脳にコピー出来る点。
「学習」を手分けして出来るというわけだ。
昔のホラーSFに、そういうのが出て来たような気がするな。

番組では、人口減少社会の「良い面」を見てみようということで、「広い家に住める」とか「労働者ひとりひとりの賃金が
上がる」「電力消費が減る」等の例を挙げていた。
そして労働力不足は、ロボットで賄うのか?
それはそれで、ちょっと見てみたい未来のような気もするが。

寝る。

2014年7月13日(日)
とても蒸し暑い日。

昼から新宿でピアニート公爵企画の打ち合わせ。
人見知りの激しい私が、ほぼ初対面の公爵とまともに会話が出来ない事は分かっていたので、バラライカさんに付き添って
もらう。

アルタ前で待ち合わせて、新宿東口のルノアールへ。
公爵に、
「お父様に『崎田は変な奴だから気をつけるように』と言われているとは思いますが……」
と言うと、
「はい、だいたい似たようなことを言われています」
……って、公爵、正直者。(^^;

「実は、『トップをねらえ!』は、前半しか観ていないのです」
と、告白すると、
「『トップをねらえ!』は、必修でしょう」
と、叱られる。

帰り道のビデオ屋で、劇場版の「トップを狙え!」を借りて帰る。
OVA版のダイジェストみたいな映画。

前の方の話は、26年前にビデオで観た。
巨大ロボットの乗組員を養成する女子校の生徒であるヒロインは、地味でさえない生徒。
優秀な上級生を「お姉様」と呼んで憧れている。
ところが新任のコーチによって大抜擢、「お姉様」のパートナーに選ばれることに。
当然、周囲の反発を買っうことになり……
……と、高校をパイロットの養成校、テニスをロボット操縦に置き換えただけの「エースをねらえ!」っぽい出だしに、
「最新作のすごいアニメ」
と、勧められて見始めたもの、途中で完全に投げ出してしまっていたのだ。

で、改めて劇場版で観てみると、後半は「ウラシマ効果」を上手く使った完全なSF。
人類のために宇宙へ出撃するが、帰還するたびに地球に住む友人たちとの時間の差に苦悩するヒロインの物語。
これは面白い。

そして、いま観ると興味深いのが「ノパソ」や「携帯」のない21世紀。
(物語は2015年から始まる)
ネットの存在が、我々の世界を大きく変えたということが実感出来る。

1988年のアニメで描かれる21世紀は、現実と違って通信手段があまり発達しておらず、その替わり交通手段が高度に
発達しているという設定。
宇宙船で太陽系外を普通に飛び回っている。

簡単に遠くの土地の情報を得られるということが、人間を「出不精」にしてしまったというのが、ネットの功罪の罪の部分
なのだろうな。

寝る。

2014年7月12日(土)
午前中。
休日なのでtwitterでSF大会の情報等をつぶやいていたら、どうもSF大会のスタッフ会議が始まっているらしいっぽい情報
が流れて来た。
ノパソを鞄に突っ込んで出かける。
いつもと違う会場なので、地図を片手に出かけ、お約束通りに道に迷う。

毎日新聞の取材が来て、幹部スタッフはそっちの対応で忙しい。
現場スタッフだけで現状の問題点の洗い出しなど。

夕方まで会議。
その後、飲み会。
「はるこんブックス」誕生秘話などを聞かせて頂く。
SFの人たちって、みんななんかこう「いい具合に」気が狂ってるよな。

家に帰って、寝る。

2014年7月11日(金)
朝。
天気予報によると、午後は雨だとか。
一応、自転車で出勤する。

午前中。
雨は降らない。
デスクワーク。

昼。
カンカン照り。

午後。
真夏日。
現地調査へ。
太陽の下を自転車で走るのは、好き。

夕方。
定時で帰宅。
部屋に居たら、いきなり雨が降った。

夜。
空想小説ワークショップへ行くために家を出る。
すでに雨は止んでいた。

早めに教室に行くと、隣の席のO河内さんが、
「今日の講義で使う資料、プリントアウトしただけで、まだ読んでいないのでこれから読むんです」
と言うので、
「私はプリントアウトすらしていないので、あなたが読み終わった資料から順に貸して下さい」
……と、言ういうわけで、2人とも、めでたく講義開始前に資料の内容を頭に入れるのに間に合う。
(みんな、ちゃんと予習ってやってるかい?)

さて、本日の講義は、H部さんによる構想中の作品のプレゼン。
愚民に支持された独裁者 vs エリート集団の戦いに、エリート集団が開発したサイボーグと、人心を操る特殊能力を持った
一族が絡んでのバトルが繰り広げられる近未来SF……っぽい話。

「で、ラストはどうなるんですか?」
と、聞いたら、
「ライフワークにするつもりなので、ラストはまだ考えていません」
とのこと。
ネットという発表媒体が出来たおかげで、そうした商業的には企画が通りにくい作品でも、発表できるようになったのだな。

放課後の飲み会は、T田さんが最近、体験した奇妙な出来事。
気がついたら自宅のリビングで見知らぬ人が寝ていた……のだそうだ。

朝にゴミ出しのために玄関の鍵を開け、そのまま2階に行ってうたた寝をし、1階に下りて来たらリビングで人が寝ている。
どう見ても知らない人だし、起こしても起きない。
酔っぱらいかと思ったが、それにしてはアルコールの臭いがしない。

警察を呼んで起こしてもらおうとしたが、意味不明のことを言って暴れるだけ。
薬物を持っていないかと身体検査をしたら、やたら高級品の腕時計とか持っている。
警察に「何か盗まれたものは?」と、聞かれたが、何も盗られてはいない。

救急隊員を読んだところ、さすがは専門家、脇腹だかなんだかを圧迫して酒臭い息を吐かせた。
専門的なことはよく分からないが、普通にしているとアルコール臭がしない酔っぱらいというのがいるらしい。

警察に保護してもらい、後でその人の正体を聞いたら「Aというキー局のテレビ局に勤める社員の人」だったのだとか。
高級腕時計を持っていたのは、高給取りだったからで、近所のスナックで飲み過ぎて無意識のまま歩いて来て、たまたま鍵が
開いていたT田さんの家の玄関から中に入り、リビングに辿り着いて眠ってしまったらしい。

「それにしても、何軒も家がある中で、わざわざ路地の奥の私の家にやって来た理由が謎なんです」
と、T田さん。
(T田さんには、何か「引き寄せるもの」があるんじゃないかなあ?)
この人、この間も池袋で盗難に遭ったし。

飲み会には、ピアニート公爵の生き別れのお兄さんが、ピアノを始めるきっかけとなった演奏を行った人という方が参加して
おられたので、
「では、愛弟子(?)が成長した姿を見に、是非つくばへ」
と、誘ってみるが、
「つくばは遠い」
と、断られる。
秋葉原から45分なんだけどねえ。

「都内でやってくれませんか?」
と、言われたが、会場費だけで大赤字である。

ほろ酔いで帰宅。
寝る。

2014年7月10日(木)
自転車で出勤。
台風が近づいているそうだが、東京は曇っている程度。

午前中。
デスクワーク。

午後。
現地調査。

夕方。
定時で帰宅して、久しぶりにN医師の病院へ。
みんなに「久しぶりだねー」と言われる。

N医師、血圧を計りながら、
「最初に会ったときは30代だった崎田さんが、もう51か……」
「当時の私は可愛かったですよねー」
「いや、可愛いかどうかは何とも言えないけど」
「血圧が上がるので、そういうこと言うのやめてくれませんか?」
「いや、大丈夫。完全に正常値」
……というわけで、血圧には問題がないとのこと。
めでたい話だ。

帰宅。
ネットで見つけた記事。(読売新聞電子版)

日本の「言論NPO」と韓国の調査研究機関「東アジア研究院」が5月末から6月下旬に実施した「第2回日韓共同世論調査」
によると、韓国人に「軍事的脅威を感じる国」を質問したところ(回答は2つまで)、

 1位:北朝鮮(83・4%)
 2位:日本 (46・3%)
 3位:中国 (39・6%)

という結果になったそうだ。
まあ、そんなもんじゃね?

「日韓の軍事紛争が起こると思うか」との質問に対する、「数年以内に起こる」と「将来的には起こる」という回答の計は、

 韓国人:40・8%
 日本人: 9・2%

記事では〈日本の集団的自衛権行使容認をめぐる論議が、韓国で「戦争を可能にする」などと報じられている影響とみられる〉
と分析していたのだが……

安倍さんの集団的自衛権に関する憲法解釈変更が、周辺諸国にもたらす緊張に関して、日本人はとても能天気。
「李下に冠を正さず」という言葉があるが、どうも日本人は「相手が誤解しているだけです」が国際的に通るものと、長閑に
信じているらしい。

本で読んだ話だが、アメリカの射撃場で、観光客の日本人が「弾の入っていない銃」の銃口をふざけて近くの人に向けるとい
う「事件」があったのだそうだ。
(言うまでもなく、相手も銃を持っているシュチュエーションだ)

とっさに近くにいた人が銃口を押さえたので事なきを得たが、その日本人「銃を持っている相手に銃口を向ける」ということ
の重大さが分かっていなかったらしい。
正当防衛で射殺されても文句は言えない行為である。

危ないところで彼は、
「銃には弾が入っていないし、そもそも俺が撃つわけないじゃん。まったく被害妄想の奴は嫌になっちゃうよな」
などと言いつつ、あの世行きになったかも知れない。

日本国を「あの世行き」にしたくないな。
寝る。

2014年7月9日(水)
朝のニュース。
北朝鮮が、また日本海に向けてミサイルを発射したそうだ。

前回のミサイル発射では、発射直後に日本は制裁の一部解除を行った。
誤ったメッセージとなってしまったのではないかと心配だ。

天気は曇り。
自転車で出勤。

昼休み。
パンを買いに外に出たら、霧雨。

事務所でNHKの連続テレビ小説「花子とアン」を観る。
主人公の女性編集者が担当している女流作家の書いた小説の内容を挿絵画家に伝えるシーン。
「ルカはアルクトゥルスやプロキオンと闘いながら銀河を旅して……」
みたいなことを言っていた。
ひょっとして、SF?

午後。
雨が上がる。

夕方。
定時で帰宅。
買い物をして帰ろうとしたら、再び霧雨。
1日中、降ったり止んだり。

帰宅。
「仰天ニュース」という番組で、タイ警察の取材をしていた。
軍事クーデターにより、戒厳令が敷かれているいるタイの現状。

戒厳令で夜間の外出が禁止されているタイの繁華街。
しかし警官が通行人に帰宅するように促しても、帰って来るのはブーイング。
通りの真ん中で、大声で家に帰るように指示しても、完全無視。

10時には帰宅していなければならない人々は、結局、午前2時頃まで騒いでいた。
治安から言ったら悪いのかも知れないが、いまの日本にはない人間のエネルギーのようなものを感じたな。

寝る。

2014年7月8日(火)
朝。
日経朝刊のコラム「春秋」に、
〈夜空に散る花火のような、あの映像が記憶に焼きついている。小惑星探査機「はやぶさ」が、宇宙の長旅を終えて地球に
帰還したのは4年前だった……(中略)あのとき、霊的な何かを感じた日本人はすくなくなかろう〉
と、書いてあった。

「あのとき」も何も、「はやぶさ」が地球に帰還したときは、テレビ局はサッカーの中継で忙しく、リアルタイムの映像は
インターネット放送でしか見られなかったと記憶しているが……。

この記事を読むと、なんだか日本中の人が「はやぶさ」帰還の映像を固唾を飲んで見つめていたみたいだ。
紙に印刷されたものは残るから、何年か経ったら「日本中の人が注目する中を帰還したはやぶさ」の図が「史実」になって
しまうのかも知れないなあ。

久しぶりの出勤。
沖縄では台風が来て大変だとニュースで言っているが、こちらは青空が広がり、暑いぐらい。
1日デスクワーク。

昼。
川端康成が22歳の時に恋人に宛てて書いたものの投函しなかった手紙が発見されたというニュース。
アナウンサーが、文面の一部を読み上げていた。
(やめたげてェェェ!)

午後もデスクワーク。
定時で帰宅する。

先週行った日大板橋病院から請求書が届いていた。
4時間程度点滴を受けたのだが、請求額4万9千670円!!!

初診料等の他に、
  入院料:3万1千257円
包括入院料:1万5千318円
だって。

点滴にはベッドを使うので「入院」と見做すらしい。
(うっかり医者には行けないなあ)

SF大会関係で来ていたメールに返信。
風呂に入って、寝る。

2014年7月7日(月)
夏休み(?)最終日。

朝のニュース。
昨夜10時40分頃、池袋2丁目のカフェで、夫婦喧嘩の果てに夫が妻を拳銃で射殺。
「拳銃」って、なぜ持っていた?
物騒な事件だ。

今日午前1時前、渋谷区神南の歩道で、男性2人が脚や腹を刺されて倒れているのが見つかり、病院に搬送後に脚を刺され
た方が死亡。
これも物騒な事件。

昼。
テレビをつけたらCSIをやっていた。
なんか中国風の猫の置物を「日本のまねき猫だ」と言っている辺りは御愛嬌として、その置物に書かれた「日本の文字」を
専門の捜査官がどう調べても解読出来ない
……という話で、画面に映った問題の文字を見たら「ネコ」。
読めるよ。(笑)

「文字ではなくロゴだった」と言うオチなのだが、猫の置物に描く適当な「ロゴ」を考えてくれと言わた小道具係の日本人
スタッフが、手を抜いたのか?

昼。
郵便局に行ったら、帰り道で雨。

帰宅してニュースえお見ると「沖縄に台風8号が接近中」と言っていた。
「沖縄で特別警報が発令されたのは史上初ということですが、そんなに大きな台風なのですか?」
「特別警報というものが出来たのが、昨年なのです」
……まあ、大きな台風である事は間違いないようだ。

午後。
字幕の修正、夕方まで。

宇宙船が方向を変えるのは「旋回」か「回頭」か?
宇宙船は、飛行機の仲間なのか、船の仲間なのか。
まあ、宇宙「船」と言うから……
そんな感じのこと。

夜。
七夕らしいが、外は雨。
風呂に入って、寝る。

2014年7月6日(日)
朝。
SF大会の字幕の件は、どうにか昨日で1段落。
今日は午後から調布でピアニート公爵のコンサート。

先週の火曜日に病院から戻って以来、初めての外出。
「病み上がりに外に出ると目がくらむ」というのを聞いた事があるが、池袋駅で線路を挟んで並ぶホームを見渡すと、確かに
目が回るような感覚を覚えた。
どうやら狭い室内にずっといて、遠近感に脳が一瞬とまどうらしい。

新宿から京王線で調布へ。
調布というのは「すごく遠い」イメージがあったのだが特急に乗ると2駅。
以外と早く着いた。

会場のある建物に入ると、エントランスホールで他のピアニストによる演奏会が行われていたので、いそいそと……。
座席数と配置をメモり、間隔を歩幅で測っていたら、
「空いているお席にご案内致しましょうか?」
と、スタッフに声を掛けられた。(^^;

開場時間になったので、中へ入る。
(森下一仁先生がいらしてるはずなんだがなあ……)
と、キョロキョロしてみるが、見つからない。

諦めて隣の席のご婦人(推定年齢70〜80代)にSF大会への参加を勧めていたら、森下先生の方が私のことを見つけたよ
うで、わざわざ席まで来て下さった。

バラライカさんを見かけたので、声を掛けたら、
「SF大会の演奏会の方は、大丈夫なの?」
と、尋ねられたので、
「ヤマハのピアノをレンタルすることにしました」
と、答える。

さて、開演。
演出で真っ暗になった舞台の上で、ピアノが鳴り始め、徐々に明るくなると、そこには「ピアニート公爵」が!
CDを持っている人ならご存知の、あの姿の公爵がピアノを弾いているのだ。
正確に言うと、アレそのものではなくやや軽めに仕立てたアレ風の衣装。
あの赤い奴は、袖が重たくてさすがにピアノは弾き辛そうだからね。

休憩時間。
サイコドクター夫妻を発見したので、
「SF大会のピアニート公爵のコンサートに来てね」
と、誘う。

席に戻ると先ほどSF大会を勧めた隣の席のご婦人に、
「お友達も誘いました」
と、言われる。
みんなに広げよう、SFの輪ッ!

そして耳寄り情報(?)を教えて頂く。
「森下唯さんのお父様って、どうやらSF作家らしいですよ」
「おや、そうなんですか?」(笑)

休憩後は、さすがに普通の服で出て来た唯さん。
そりゃ、あの衣装じゃ疲れるものね。

終演後にサイン会があるというので、CD(保存用)を買い、サインを頂くついでに、
「20日のSF大会も、あの衣装で?」
と、聞いたら、
「まさか!」
と、笑われた。
(実は、更衣室を準備しなくてはならないかと思ってドキドキしていた)

会場を出たその足で、高井戸のSF乱学講座へ。
森下先生に出演者の参加費について質問されたので、道すがら携帯で幹部スタッフに問い合わせ。

本日の講座タイトルは、AtelierΦ の標本の世界。
講師は標本作家の根津貴博氏。

内容は、学術用の標本の作り方。
標本が腐敗しないように体液を樹脂に置き換えるやり方についての説明が面白かった。

講座修了後は、ファミレスで食事会。
ピアニート公爵のCDを見せると、
「こんな格好をしてピアノを弾く人がいるんですか?」
と、聞かれる。
(モーツァルトとか、音楽室に飾ってある有名な音楽家は、みんなこんな格好だよなあ)

帰宅。
メールをチェックして、寝る。

2014年7月5日(土)
朝。
PCを起動させたまま寝ちゃったら、夜中のうちにサーバが回復して先方に届いていたらしい。
「同様のデータが2回来たが調べても内容に差異がない。どういうことか?」という、問い合わせが来ていて、慌ててお詫び
のメールを送る。

朝刊。
〈衆院総務委のヤジ〉
〈自民・大西氏が謝罪〉
〈維新女性議員に〉
という記事があった。

衆議院総務委員会で女性議員にセクハラ野次を飛ばした自民党の大西という議員が、その件で謝罪したという内容なのだが、
気になったのは、その釈明。
「(相手議員とは同期だったので)つい、そうした親しみから不用意な発言をした」。

セクハラ発言の理由が「親しみから」。
何が問題か?

これが「セクハラ」ではなく「傷害」だったとして考えてみよう。
「つい、親しみからナイフで刺した」
これがおかしいのは、誰にでも分かる。

なぜなら「ナイフで刺す」という行為自体が問題であるということが自明だからだ。
言い換えれば、この議員に「セクハラという行為自体が問題である」という認識があれば「親しみからセクハラをした」など
という釈明はしなかったはずなのだ。

図らずもこの議員、自分自身の釈明によって「セクハラを問題のある行為とは思っていない」ことを白状してしまったのだ。
総理大臣の安倍さんが、いくら「女性が働ける社会を」とか言っていても、そのお膝元の自民党議員がこれでは前途多難だ。

セクハラ=セクシャル・ハラスメントとは、性的な嫌がらせのこと。
「嫌がらせ」なのである。
「女性が働ける社会を目指していますが、女性が職場にいたら嫌がらせをします」
バカか?

午前中。
病院から帰って来て以来、右脚の内側につるような痛みが走るようになった。
脚の付け根に刺された注射針が原因かなと思う。
1週間待って、治らなかったらどこかで治療してもらおう。

午後。
今日はSF大会のスタッフ会議の予定だったのだが、体調がイマイチなのと企画で使う動画の作業で家から出られない。
細部の確認作業。
字幕の文字を見ながら動画を再生。
つまりコメディ・ドラマを眉間に皺を寄せて1日中見ている。

遊びに来た2号くんが「何やってんの?」と画面を覗き込み、ゲラゲラ笑っている。
たぶん、そっちの方が正しいコメディの見方。

休憩。
戸次重幸の「ONE」のDVDを2人で観る。
コメディの舞台。
(これも、やってる方は大変なんだろうな……)
とか、正しくないコメディの見方をする。

夕方。
字幕の件で、携帯にチームリーダーからメール。
状況説明(ほとんど愚痴)。

携帯メールなので文字数の関係上、何回にも分けて長文が来る。
(いっそ、電話で話してくれれば……)
とも思うが、リーダー、イマドキの人だから。(^^;

そんなことをやっているところに、チームの他のメンバーから電話。
内容は、
「メールを送ったので、見て下さい」
だって。
この人もイマドキの人。

夜。
SF大会の手続きについての苦情メール。
どっと疲れる。

寝る。

2014年7月4日(金)
朝。
天気は雨らしい。
私は部屋でPCに向かっている。

翻訳されて来た日本語を、映像を見ながら字幕の規定文字数に合わせて修正する作業。
饒舌なコメディアンのジョークを、9文字とか7文字とかの制限内で、ちゃんと笑いを取れる日本語にするという、想像する
だけでも楽しい作業。
ついでに誤訳の修正も。

胃に血液を持って行かれたくないので、氷砂糖を齧り水を飲み、ただただ目は画面に指はキーボードに。
口調に合わせて言葉を選ぶ。

念のために言っておくが、これは全てボランティア。
だんだん自分がマゾなのではないかと不安になって来るな……

こんなことになるとも知らず「じゃあ、私がやります」とか手を挙げた、2日前の私の頭を思いっきり撫でてやりたい。
まさか番組1本まるまるを、自分が2日でやる羽目になるとは思わなかったのだ。

朝から深夜までかけて、どうにか30分番組の字幕が出来上がる。
メールに添付して送信しようとしたら、サーバがエラーを起こした。

……もう寝る。

2014年7月3日(木)
朝刊によると、日本政府は北朝鮮への制裁を一部解除することにしたらしい。
安倍政権は中国や韓国とは仲が悪いが、北朝鮮とは上手くいっているようだ。
(やっぱり「お爺さま人脈」か?)

仕事を休んで、字幕のチェック作業。
途中でデータの修正が入り、昨日の仕事の半分がパーに。

昼。
1号くんが遊びに来る。
今日は仕事が休みなのだそうだ。

午後。
作業の続き。
もうただこれは、やるしかない。

夜。
資料に目を通しつつ、寝る。

2014年7月2日(水)
調整休暇で仕事は休み。

SF大会で流すDVDの字幕原稿の仕事をする。
翻訳された脚本を、表示時間を見て規定の文字数に直す作業。
土曜日には持って行かなくてはならないので、実質作業時間は今日を入れて3日ぐらい。
かなりハードなスケジュール。

午前中。
昨日、早退した職場から電話がかかって来て、
「体調は?」
と、聞かれたので、
「具合いが悪いので今週いっぱいは休む」
と、答える。

その後ずっと字幕の仕事。
夜の2時過ぎに、寝る。

2014年7月1日(火)
朝。
風邪気味なのか吐き気がして関節が痛い。
ロキソニンを飲んで出勤。

朝食が摂れなかったのがまずかったのか、昼頃に頭がフラフラし出した。
「顔色が真っ白」
だと指摘され、早退して家で寝ていようかと思ったら、
「医者へ行け」
と言われて近所の医者へ。
そこでいつもの呼吸停止(?)が起こり、救急車で病院へ。
(またかよ!)
医者に、特異体質のことを説明して退院する。

帰宅。
ニュースで集団的自衛権についての閣議決定について安倍さんが喋っていたのだが、例の「アメリカの軍艦に乗った日本人を
自衛隊が護るため」(だから、そこに自衛隊の船があるのに、なぜ日本人がアメリカの船に乗らねばならない?)という、
お馬鹿話を繰り返しているだけ。

そもそもだって普通に考えて、世界最強の軍隊であるアメリカ軍を自衛隊が「護る」なんて変だろう?
本当のことを言っちゃうと、たぶん、
「アメリカに日本を護ってもらうため、御機嫌取りに自衛隊を派遣する」
というのが今回の集団的自衛権行使容認の一番大きな目的なのだろうな。

まあ、せいぜいが、
「親分の喧嘩と聞いて、忠義の心を示すために駆けつけやした」
「愛い奴だ。可愛がってやるぞ」
「ヘヘーェ、有り難き幸せ」
……そんな感じか?

安倍さん、
「集団的自衛権を行使することで、日本が戦争に巻き込まれると言う事はありません」
とか、妙に強い口調で言い切っていたが、根拠の説明は一切なし。
米軍に便利に使われて、面倒に巻き込まれることにならなきゃいいけど。

この閣議決定に反対するデモ隊が首相官邸を取り巻いている映像が画面に映った。
日本でこんなに大規模なデモ隊を見るのは久しぶりだ。

ところで、今回の閣議決定、
「日本と密接な関係にある他国へ武力攻撃が発生し、日本国民の権利や生命が根底から覆される明白な危険がある場合に武
力行使が憲法上許容される。こうした武力行使を国際法上は集団的自衛権が根拠となる場合がある」
と言うのだが、

「日本国民の権利や生命が根底から覆される明白な危険がある場合」の武力行使が「個別的自衛権」ではなく「集団的自衛
権」が根拠となるというのは、国際法上の、どんな場合?

ともかく誰も納得しないような辻褄の合わないことばかり。
これでたぶん、国会も多数決で通ってしまうのだろう。
……ろくでもないな。

寝る。

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