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独 り 言 (2014年4月分)
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2014年4月30日(水)
雨。
それもかなり強い雨。
床屋へ行く予定をキャンセル。

午前中。
アマゾンで古本をポチッたりして過ごす。

午後。
部屋でネットを見ていて見つけたニュース。
オリンピック選手の凱旋パレード用に県職員ら約1000人に配られた非売品のスタッフ用ジャンパーが複数点、インター
ネットのオークションに出品されていたのだそうだ。

〈パレードの実行委員会は「他人に渡さないように指示しており、職員が出品していれば道義的に問題がある」と困惑〉
とのことだが、別に法的には問題ないらしい。

〈県職員ら〉ということは、別に興味があってパレードに行った訳じゃなく、職場の指示で動員されたのだろう。
そこで配られた1回しか着ないスタッフジャンパー。
はっきり言って「ゴミ」である。

押し入れに放り込んでおくにしても、1回着てしまったものをそのままでは虫が湧いたりカビが生えたりするだろう。
じゃあ、わざわざ洗濯してから?
ゴミのために?

これはもう捨てるしかない。
どうせ捨てる古着なら、オークションにでも売った方がいい。
すこぶる合理的な判断だと思う。

このジャンパー、たぶんパレードを企画した人たちにとっては思い入れのある「宝物」だったのだろう。
だから、興味もないのに動員された人間たちにも、自分と同じように「宝物」として扱うことを期待した。
相手にとってはそれが単なる「ゴミ」であることに気づかなかった。

「はい、この『ゴミ』は、持ち帰って保存しておいてね。メンテナンス費用はアンタ持ち」
そんなことを言われてもなあ……

この「パレードの実行委員会」の人たち、ジャンパーがオークションに出される代わりに、パレードの次のゴミの日に集積
場に山積みになっていたら、どうしたのだろうね?

夕方になっても、雨。
アマゾンからメールが届く。
今朝ポチッた古本について。

〈ご注文(注文番号:×××)に対して、○○書店からお客様へ¥357の返金処理が完了しましたので、ご連絡いたします〉
というもの。

 〈理由:アカウントの調整〉
なんだ、この「アカウントの調整」というのは?

「理由::アカウントの調整」でググッてみたら、アマゾンから同様のメールを受け取った人は他にもいたらしく、どうやら
このメールは、商品のコンディションが悪かった場合とかに来るようだ。
さて、どんな状態の本が届くのだろう?

寝る。

2014年4月29日(火)
親戚の法事で、片道2時間近くかかる墓地まで。
慣れない革靴での往復に疲れ果てる。

遠くにある墓地っていろいろと考えものだよな。
私が死んだら骨は海にでも撒いてもらおうかと思う。

夕方。
帰宅してニュースに目を通す。
ウクライナ情勢の絡みで、日本政府が、ロシア政府関係者ら23人の日本入国を禁止する追加制裁を決めたそうだ。
対象となったのは、ウクライナのクリミア半島編入にかかわったロシアの関係者などということだが、名前は公表されてい
ない。

素人の素朴な疑問。
その23人の人は、日本に入国できないと、何か困ったことになる人なのか?

それとも日本としては、この制裁措置はあくまで欧米との「お付き合い」のための形だけのもので「ウクライナのクリミア
半島編入にかかわった人」という名目で、できるだけ日本に来なくても困らなそうな人を選んだのだろうか?

(日本は、いまロシアと喧嘩しても何も得することはないからなあ……)
などと、思っていたら、
この追加制裁措置の発表について、ロシア外務省が、
「日本政府の決定を失望とともに受け止めている。対抗措置なしには済まないだろう」
という声明を発表したそうな。

日本「やっつけてやるぞー、えーい、ボカッ」
ロシア「うわあ、やられたあ、怒ったぞー」
……という、双方棒読みの幻聴が聞こえて来てしまった。

で、肝心のウクライナ情勢。
今朝の日経新聞の国際面によれば、
ドネツク州のコンスタンチノフカという小都市で警察署と市庁舎がロシア派に占領されたらしい。
ハリコフでは市長が銃撃されて重傷。
ルガンスクでは、親ロ派が「ルガンスク人民共和国」の樹立を宣言したそうな。

同じ国際面で、もうひとつ気になる記事。
〈米比両政府はフィリピンでの米軍派遣を拡大する新軍事協定に署名した〉
日本の「集団的自衛権」を認めようと主張する安倍さんの念頭にあるのは、たぶんフィリピンのことだと思うので(つまり
フィリピンが中国と揉めた場合に自衛隊を派遣するということ)、この国の情勢については、少し注目しておいた方が良い
と思う。

国内のニュース。
岐阜県立東濃高校の遠足のためにバスの手配をする担当だったJTBの社員が、自分の配車ミスを隠すために生徒を装って
「遠足を実施したら自殺する」という内容の手紙を書き「学校の郵便受け近くに落ちていた」と、事務室に届けた。
(東濃高校のホームページによれば、どうやらこの社員、発注日を間違えてバスの手配をしていたらしい)

しかし学校側は電話で全校生徒の安否を確認した上で、該当者がいなかったために遠足実施を決めた。
遠足当日にバスが来なかったことから事件が発覚したそうだ。

私が偉いなと思ったのは、即座に電話で全校生徒の安否を確認して遠足の実施を判断した学校側の対応。
そんな面倒臭い、しかも万一の場合に学校の責任が問われるようなことをするより、さっさと遠足を中止にして警察に被害
届けを出し「生徒の安全を考えてのやむを得ない選択だった」とかコメントする方がずっと楽だったはずだ。

電話連絡は、恐らく各クラスの担任が行ったのだと思うが、その報告を校長が全責任を取る覚悟で信頼しなければ、こうい
う判断は出来なかったと思う。

JTBの社員がこんなバカなことを思いついたのも、最近の「ちょっと脅迫めいたものが届くと、すぐ中止」という風潮が
背景にあったからではないかと思う。
(こんな手紙ぐらいで遠足が中止になるはずがないと思っていたら、やらないよな)

「じゃあ、もしもの時に誰が責任を取るんだ?」
と言われて、この学校の校長は、
「私です」
と、答えるタイプの人だったのだろう。

イマドキの人たちはよく「責任を取らされる」とか言って、責任は(受け身で)取らされるもの、責任は取らされたら負け
みたいな捉え方をするようだが、「私が責任をとります」って、本来かっこいいセリフなんだよ。
全責任を本気で取る覚悟で、顔を上げ、丹田に力を込めてこのセリフを言ってみろ、なんだか自分の背が伸びた感じがする
から。

寝る。

2014年4月28日(月)
普通に出勤。
好い天気。
午前中。
現地調査1件。

昼休み。
いつも行くパン屋が休みだったので、隣の係の人とトンカツ屋へ行ったら、
「食べきれないから」
と、当然のように私に1切れくれた。
この人と食事をするのは初めてなのだが、体型で判断されたのか。
(これでも最近は夕飯のあとの晩飯は抜くことが多いのだぞ)

午後。
図面を仕上げて決済に回して発送。

夕方。
買い物をしてから帰宅。

夜。
ますもとたくやさんが脚本を書いた「ホワイトラボ」を観る。
医学の知識のない素人が目の前で倒れた急病人に応急手当をしようとして、却って死に至らしめてしまうという話。
それって罪になるのか、知らなかった。
ドラマの中で「素人がよくやるミス」というセリフが出て来るので、これは相応な注意を払っても回避し得ない過失だったの
ではないかと思うのだが。

読売新聞電子版の記事。
〈超党派の「尊厳死法制化を考える議員連盟」会長の増子輝彦参院議員と、医師の阿部知子衆院議員が28日、BS日テレ
の「深層NEWS」に出演し、延命措置を望まない終末期患者の治療を中止する尊厳死を認める法案について議論した〉

医学が発達するのは良いことだと思うのだが「適切な医学的措置がとられているのが普通の状態」というのが常識になって
しまうと、そうでない場合に話がややこしくなってしまうのだよな。

寝る。

2014年4月27日(日)
朝。
日経電子版の記事にこんなことが書いてあった。
〈「すし店ではなく、ホテルで夕食をとりながら話し合ってはどうか」。大統領の来日が23日夜と決まってからも、米側は
度々、日本側を困惑させた。東京・銀座の高級すし店で首相が大統領をもてなす形の会食を提案した日本側に対し、米側は実
務的な会食を主張していた〉
不調に終わった日米TPP交渉の舞台裏についての記事である。

あの高級すし店での「おもてなし」は、日本がアメリカ側の意向を拒絶する形で、日本側の都合で行われたものだったのだと
いうのだ。

その後、安倍総理は再三オバマ大統領との「2人きりの会談」を申し入れるが、アメリカ側に拒否されたのだと言う。
(ちなみに、鳩山総理が日米首脳会談の際に、突然オバマ大統領に同様の提案したときには実現しているので、オバマさんは
何が何でも日本の総理大臣と2人で会談をしないというわけではない)

日経の記事によれば、日本側は、
〈首脳同士が二人きりになれば事務レベルや閣僚レベルではできない本音の話ができる〉
と考えていたようだが、オバマさんの方が警戒を解かなかったようである。

そりゃそうだろうと思った。
交渉と言うのは、相手の意向を聞いて、その中で受け入れられるものを受け入れることで相手の信頼を勝ち取り、こちら側の
要求を受け入れてもらうことで成立するもの。
「ホテルで夕食をとりながら話し合いたい」というレベルの要求すら拒絶するような相手に「2人きりで腹を割って話そう」
なんて言われても信用できるはずがない。

気になったのは、日経の記事の〈日本側を困惑させた〉という言葉。
なぜ日本側は「困惑」しなければならなかったのか?
交渉の相手国が意向を伝えて来たなら、それは「検討すべき材料」であって「困惑」すべきことではないはず。
なんらかの事情で、日本側はアメリカ側の意向を検討できないような状況にあったのだろうか?
外交って、相手の意向に臨機応変に反応できる柔軟性がないと成功しないものだろう。
現在の日本外交のシステムに、何か致命的な欠陥があるのではないかと不安になった。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
終了後、天狗で飲み会。
石ノ森先生のお墓参りをしてから帰宅。
寝る。

2014年4月26日(土)
休日。
ピアニート公爵のリサイタル・チケット代の払い込みがてら、池袋をブラブラ。

ちなみに今回の調布音楽祭での森下唯&ピアニート公爵 ジョイントリサイタル」(7/6 15:00〜)は、公爵と生き
別れのお兄さんである森下唯さんが一緒の舞台に立つという珍しい企画。
兄弟連弾(?)が観られるのではないかと、とても期待している。

さて、天気が良い分、日差しも強い。
地上を歩いていると眩しいので、早々に地下へ。
昼食をとれる店を探す。
ハワイ料理の店が潰れていて、立ち食いの寿司店は混んでいたのでパス。

結局、東部デパートの14階まで上がって青森料理の店に行く。
……この店は、もっと寒い時期に来た方が楽しめたのかも知れない。
寿司だけ食べて店を出る。

店を出て、東口の方へ。
ゴールデンウィーク初日であるせいか、60階通りが普段より混んでいて歩きづらい。
歩きづらい理由は、たぶん観光客が多いから。
目的地を定めずに自分のペースで歩く人による人混みは、ラッシュアワーの人混みと違って動き方がランダム。
同じレベルの混み方であっても、絶えず周囲に気を配っていないとぶつかってしまう。

……疲れたので裏通りへ。
ゲイバーの前を通ってコンビニへ。
チケットを買ってから、ラブホの前を通って60階通りへ戻る。

知っている人は知っていると思うが、池袋にはコンビニが多い。
コンビニの隣がコンビニなんてことも、別に珍しくはないのだ。

そんなわけで、池袋のコンビニ店では防犯カメラの何台かをライバル店の店内に向けて設置してあるという噂がある。
隣の店の売り上げの様子をこっそり見張るためである。
そこで池袋のコンビニに泥棒が入ると、警察官は隣の店に行って防犯カメラの映像をチェックするのだとか。
泥棒も、その店の防犯カメラには気をつけていても、まさか隣の店のカメラに撮られているとは気づかないから。
池袋の都市伝説のひとつである。

ハンズで養生テープを買ってから、昼食の後の軽い食事にトンカツ屋へ。
ビックカメラでマウスを買って、西口へ戻って「フラミンゴ」という喫茶店で抹茶アイスを食べる。
寿司→抹茶アイスのコースだと、なんだか成果が上がらない結果を招きそうで縁起が悪いが、間にカツを挟んだから、まあ
いいか……

帰宅。
テレビドラマ「弱くても勝てます」を観る。
今回は、経済的に苦しい状況にあるチームメイトを心配したチームのエースが……という話。
これも従来のスポーツものによくあるパターン。
しかし「弱くても……」では、このエースの家をものすごい大富豪に設定している。

視聴者が「貧しい仲間に同情するエース」に共感しかけたところで、彼の家がハンパない豪邸であることが明かされる。
あまりに金持ち過ぎて「これ以上稼ぐ必要がない」からと、父親が仕事もせずに遊んでいるような家なのだ。
これはもうギャグである。

「貧しい仲間に同情する僕ら」の話かと、彼の感情に乗っかりかけた視聴者は、これが「貧しい仲間に同情する超お金持ち
の坊ちゃん」の話であることに気づいて、笑いとともに一歩引く。
今まで「僕ら」だと思っていた人間を客観視する結果になるわけだ。
結果的に視聴者自身に、自らを客観視させるという構成。
これは面白い。

夜。
「宇宙犬作戦」のメインライターだったますもとたくやさんからメールが来ていた。
ますもとさん、TBSで月曜の夜8時から放送中のドラマ「ホワイトラボ」のメインライターを務めておいでとのことで、
4月28(月)放送の第3話は「とくに自信作」なのだそうだ。
「もしお時間ございましたら、ぜひともご高覧賜りたく存じます!」とのこと。

「テレビの前に正座して観ます」と返信。
寝る。

2014年4月25日(金)
ポカポカ陽気の金曜日。
上着を着ずに出勤。

午前中。
事務所でずっとお金の集計。

午後もとっても好い天気。
「現地調査に行きましょうか♪」
と、行ったら笑われた。

こんなにいい日なんだから。(^^)
(↑ウケるのはアシモフ・ファンだけだと思うが、原題は“It's Such a Beautiful Day”)

春風の中を自転車で工事現場へ。
メジャーで隣家の壁や道路からの距離を測り、事務所に戻ってルンルンと図面に仕上げる。

夕方。
定時で帰宅。
ワークショップが講師の急病で休講になったので、近所の中華屋で軽く飲んで帰宅。

ニュースによるとTPP交渉は、結局話がまとまらなかったようで、
「合意を急ぐアメリカと、さほど急いでいない日本との間に温度差」
とか言っていた。
(自民党の票田がどこかを考えると、そりゃそうだよね)
要するに、今回のTPP交渉が合意に到らなかったことで、困った立場になるのはアメリカ政府の方なのだ。

副総理の麻生さんが画面に映って、この件についてコメントしていたのだが、
「11月の米中間選挙まで答えは出ないだろう。いまオバマに国内を全部まとめきれるほどの力はないだろう」
ってアメリカの大統領をマスコミの前で呼び捨てかよ?!

どうも日本政府は基本的に、今のアメリカ大統領をバカにしているね。
米国内での支持率が悪いのはブッシュ・ジュニアもそうだったが、あのときに小泉さんは、逆にブッシュを持ち上げたので、
ブッシュ・ジュニアはものすごく日本に肯定的な感情を抱いていた。

日本を発って韓国に行ったオバマさん、いわゆる従軍慰安婦問題について、
「実にひどい人権侵害だ。安倍首相と日本国民も過去について、より公正に理解しなければならないと認識しているだろう」
と、発言したそうだ。

日本とアメリカの関係が、ここのところギクシャクしていると感じているのは、私だけではないだろう。
最近の自民党の政治家は、民主党のアメリカ大統領に素人でも分かるような否定的な態度を取るが、そうしたことが外交的に
日本のマイナスになるとは思わないのだろうか?

寝る。

2014年4月24日(木)
月の前半のシフトが変則的だったので、今日も仕事は休み。

昼。
テレビをつけたらオバマの演説が映っていた。
特別番組らしい。
内容を聴くと、目下アメリカにとって最も関心がある外交問題が、ウクライナ情勢であることが分かる。
日本の集団的自衛権の行使を期待しているのも、アメリカが想定しているのは、恐らく「対ロシア戦争」。

日本にとっては重要な東アジア情勢に関しては「揉め事は起こさないでね」が基本スタンスっぽい。
東アジアについて、アメリカは「日本の味方」というより「揉め事を起こさない側の味方」と考えた方が正しいと思う。
アメリカがいろいろな局面で日本の側についていたのは、これまでの日本の外交が基本的に「揉め事回避」の方向だったから
なのだろう。
(だから安倍さんの靖国参拝に関しては「失望した」というコメントになるのだ)

だから日本の集団的自衛権について、アメリカが賛同を示しているのも、日本人が考えているように北朝鮮とか中国を相手に
した戦争を想定してではなく、旧来からのアメリカのライバルであるロシアとの戦争を想定してなのだと見た方が良いと思う。
たぶん、その場合に日本がどうするかみたいなことが、今回のTPP交渉にも影響して来るのだろうな。

午後。
1号くんを誘って、買い物ついでの散歩。
「大学時代のダチが実家に帰って、自分の住んでいる町の写真を「田舎だろ?」みたいに送って来るんだけど、見た目この
辺(椎名町駅周辺)と変わらないんだよな」
と、1号くん。
西武池袋線で、池袋の隣の駅なんだけどね。(笑)

その1号くんだが、道路脇の空き地に生えた草を指差して、
「あれがススキか?」
と、聞いて来た。
ぜんぜん違う。

以前、2号くんにも、
「この世には、剣の形をした、実際に物が切れる葉を持つススキという植物があるそうだが」
と、聞かれたことがあるのだが、勇者たちよ、伝説の植物「ススキ」が、そう簡単に見つかるはずはなかろう。(^^)
(やっぱり、こいつらは都会っ子だと思う)

夜。
ネットでアメリカ大統領来日関係の記事を探したら「オバマさんは抹茶アイスを食べた」のだそうだ。
TPPの方は、協議が延長されるらしい。
日本の外交の実力に期待しよう。

寝る。

2014年4月23日(水)
完全に春の陽気。

午前中に現地調査2件。
生コンクリートを流している現場でGパンを汚すが、おニューのスニーカーは死守。

昼。
NHKの「花子とアン」を観るが、脚本の不自然さに観ていてイライラする。
転校生に「滋養の薬」だと騙されてワインを飲まされて泥酔し、校長室に呼び出されたヒロイン。
校長に事情を聞かれて「記憶がない」と繰り返すのみ。
その結果、退学騒ぎとなる。

ところが、学校に駆けつけた父親には、
「蓮子様に滋養のお薬だと勧められてお酒だと知らずに飲んだ」
と、明解に事情を説明。
(ちゃんと記憶あるじゃん!)

ストーリーの都合上、ヒロインをピンチに陥らせることが目的なのだろうが、わざわざ事実と違うことを証言してまで、自分
の立場を自分で悪くするヒロインでは、観ている側は共感も同情も出来ない。
これは失敗だと思う。

午後。
図面を描いていたらソフトの調子が変で、補助線を消したら描いた図までみんな消えてしまった。
このソフト,昨日からどうも具合が変だ。

夕方。
定時で帰宅。
1号くんから電話があって、一緒に飲みに行く。
「アメリカから日本までは、飛行機でどのぐらいかかるのか?」
と、聞かれたので、
「アメリカというのは広いので、アメリカのどの辺かによってだいぶ違う」
と、答えたら、
「ワシントンから」
だと言う。
「午前中のニュースでオバマが飛行機に乗ったと聞いたのだが、その後の続報でもずっと飛行機に乗ったままだったので」

(ワシントンというのは、確かアメリカ大陸の「あっち側の端」なので、半日ぐらいはかかるのかなあ?)
そう言えば、オバマが来るのだった。
一昨日辺りも池袋駅にお巡りさんがいっぱい立っていたな。
池袋は大統領来日にあんまり関係ない気がするのだが???

帰宅。
ネットのニュースによれば「オバマは銀座で寿司を食べた」のだそうだ。
肉料理だとTPPとかの問題でややこしいからだろうが、連れて行った先は銀座の雑居ビルの地下にある寿司屋だったそうで
警備の人は大変だったのじゃないかと思う。

調べてみたら、問題の寿司屋があるビルは、丸ノ内線の銀座駅と連絡通路で繋がっているのだそうだ。
ということは、地下鉄で池袋とも繋がっているわけだ。
ナルホド。

寝る。

2014年4月22日(水)
出勤前に保健所でレントゲンの検査。
午前中は現地調査を3件。

昼休み。
事務所のテレビで「花子とアン」を観る。
花子がワインを酒だと知らずに飲んで酔っぱらってしまうという話。
アンがイチゴ水だと思い込んで友人にワインを飲ませて酔っぱらわせてしまうエピソードのパロディのようだ。
このドラマ、こんな風にずっと「赤毛のアン」のパロディで話が進むのだろうか?

午後。
もう1件現地調査に行く予定だったが、空模様が怪しくなったので中止。
4月から異動して来た人に、CADソフトの使い方を教える。

夕方。
スニーカーを買って帰宅。

日経夕刊の社会面の記事。
〈「竹富町の意向尊重」〉
〈教科書採択巡り 県教育長、文科省に〉

沖縄県の竹富町が、共同採択地区協議会が選んだ「育鵬社」の公民の教科書の採択を拒否し、独自に採択した教科書を寄付
によって購入して中有学校で使用している件について。

文科省は教科書無償措置法に違反するとして是正要求を出している。
これに対し、諸見里教育委員会側が、開成教科書無償措置法も基づいて件教育委員会が採択地区を見直すことで、竹富町が
独自の教科書を採択できるようにしたいという意向を文科省側に伝えたというもの。

日経の記事によると、
〈これによって竹富町は共同採択から分離される公算が大きくなった〉
のだそうだ。

用語
育鵬社:
「教科書改善の会」の支援を受けている教科書会社。

教科書改善の会:
「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を「左翼的」である(「右翼的」の間違いではない)と批判して分離した一派に
よって作られた団体。

新しい教科書をつくる会:
「従来の教科書は自虐史観に毒されている」と主張して独自の教科書を作っている団体。

夜。
「クローズアップ現代」を観る。
アメリカで相次いでいる新しい市の設立について。
貧困層の居住区にばかり警察官を配備する市の方針に反発した富裕層が、自分たちの居住区だけを独立させて別の市を作っ
てしまった。

この市では、警察と消防を除く行政サービスの大半を民間委託、市の職員を9人にまで減らして浮いた税金を市内のセキュ
リティの強化に配分した。
市内の住人たちは大満足だが、彼らに出て行かれてしまった市の方は、富裕層が減って税収が減り、行政サービスに支障を
きたしている……という話。

どうでもいいが、今日の司会は国谷さんじゃなかった。
お休みなのかな?

最近、大集団の多数決に反対する一群が、新しい集団を作るという傾向が世界各地で広がっているのだろうか?
(クリミア半島なんかも、言ってみればそうだし)
世界の枠組みが変化し始めているのだと見るべきか?

寝る。

2014年4月21日(月)
朝刊の1面トップの記事。
〈住宅の税負担増す〉〈来年度から〉

〈総務省が建築資材の価格や工事費の上昇を踏まえ、税額の基準になる住宅家屋の資産価値をより高く見積もる方針を固めた
ため〉なのだそうで、2015年から都市計画税の負担が重くなり、標準的な新築木造の場合で年間の納税額が7%上がって
5000円近く増えるのだとか。
ついこの間、消費税が値上がりしたばっかりで、また税金の値上げをして、景気の回復にブレーキがかからないだろうか?

午前中。
今日も仕事を休む。
別に何をするというわけでもなく、部屋でグータラ。

録画しておいた「弱くても勝てます」の第2話を観る。
今回、扱ったのは「いじめ」の問題。
同じ高校の野球部に、中学時代のいじめっ子といじめられっ子が在籍することになったために……という話。

いじめ問題を解決するために野球部監督が取った行動は、いじめられっ子の側に「お前は一切、反省をするな」とアドバイス
すること。

こういう場合に、生徒を「平等に」扱おうとして、教師がついついやっちゃうのは「双方に反省を求める」という方法。
でも、実際にはいじめられている側は、しばしば「崖っぷちまで追いつめられている状態」なのだから、そこから「平等に」
一歩ずつ後ろに引いたら、いじめられていた側だけが崖から転落してしまう。
結果、まったく「平等」ではないことになってしまう。
いじめられている側には「お前の側は、もう引くな」というアドバイスが正しい。

そして監督、他の部員たちには「(いじめっ子の側がいじめられっ子に近づいたら)お前らが守れ」と指示する。
あくまでいじめられている側を「守る」のであって、いじめている側を「責める」のではない。
いじめ問題への周囲の正しい「参加」の仕方である。

何はともあれこのドラマ、登場人物はみんな思ったことをストレートに口に出すので気持ちが良い。
(セリフでこの点が突っ込まれていたから、脚本家、確信犯なのだろう)
観ていて楽しい、良い番組だと思う。
午後。
ネットのパズルゲームを始めてしまった。
こういうのって、時間泥棒だな。

夜。
ドラマ「ホワイト・ラボ」を観る。
日本版「CSI」だと聞いていて、確かにセット等はそっちを目指しているのが見て取れる。
でも、描かれている物語は日本ドラマ。
女が職場でセクハラに遭う様子が滑稽に描かれ、妻子を捨てた男の行動は家族に受け入れられて、メデタシメデタシ。

たぶんアメリカ人は「自分の夢を追うために妻子を捨て、末期癌になったので戻って来て、家族に別れを告げるのが辛くて、
父親だと名乗らずにこっそり息子に会っていた男」を「家族を愛する優しい父親」とは認定しないだろうな。

アメリカドラマの「CSI」を期待して観ちゃうと、かなり厳しい。
よくある日本の刑事ドラマなのだと思えば、近未来的なセットの目新しさが楽しめるかも。

明日は職場のレントゲン検診。
メンサのY田教授に、SF大会で放射線の話をして貰えないかメールを送る。

寝る。

2014年4月20日(土)
仕事は休みだが、午後からSF大会のスタッフ会議で中央区の区民館へ。
早めに着いたので、ロビーの休憩スペースに行ったら、先客がいた。
区民館を借りている他のグループの人たちのようだが、食べかけのおにぎりを手に、何やらあたふたしている。

目の前のテーブルに、おにぎりの形をしたスタンドクリップが立っており、よく見ればそこに挟んだカードに「この場での
食事はご遠慮下さい」的なことが書いてあった。
注意書きに気づかずに食事を始めてしまった人たちが慌てていたらしい。

これはサインの設置の失敗例。
おにぎりの形のクリップを見れば、そこは飲食スペースであるという印象を受けるのが普通。
カードの文字をよく見れば確かに「食事はご遠慮下さい」と書いてあるのだが、これは錯覚を誘う表示を設置した側に問題
があると思う。

「これは誰でも、ここを飲食スペースだと思いますよね」
なんて話をしていたら、係員がやって来て、
「まだ会議室を開けるまで30分ほど時間がありますが、どうぞ中へ」
と、案内し始めた。
(会議室内は飲食可なのだ)
中央区の窓口担当者は、割とフレキシブルな対応をするな……。

スタッフ会議。
相変わらすの議事進行。
話が飛んだり戻ったり。
雑談をしているかと思ったら重要な決定事項の話になり……板書を担当している者としては大変に疲れる。
改善を要望するぞ、K合くんwww

終了後の飲み会は、9時過ぎまで続き、店を出たら雨が降って来ていた。
地下鉄で帰宅。

疲れたので、そのまま寝る。

2014年4月19日(土)
午前中。
手紙を書いたのでポストに出しに行くついでに佐藤編集長を誘い、西武ギャラリーで開催中の山野楽器大楽器フェスタを観に
行く。

会場に入った途端、フルート売り場の担当者に寄って来られ、18金のフルートを勧められる。
私が18金のフルートを買う人間に見えるのか?!(笑)
謎なのは、佐藤編集長の方には誰も声をかけなかったこと。
実はパイパーはこの男の方なのだ。

私自身はと言えば、ブロックフレーテより複雑な構造の笛は演奏したことがないというど素人。
ちなみに、ブロックフレーテはドイツ語で、フランス語で言うとフリュート・ア・ベック、イタリア語で言うとフラウト・
ドルチェ、英語で言うとリコーダー、日本語で言うと「学校のたて笛」のこと。

その後、なぜかピアノ売り場の店員に高級電子ピアノ(ハンマーがついていて、グランドピアノそっくりのタッチで弾けると
いう優れものなのだそうだ)を勧められる。
(なんで私ばかりに?)
と、周囲を見渡せば、我々以外の客が場内に見当たらない。

パンフレットだけ貰って会場を逃げ出して、隣の無印良品のコーナーをぶらついていると、間もなく宣伝アナウンスが聞こえ
て来た。
「銀座山野楽器が自身をもってお勧めする選りすぐりの楽器が西武ギャラリーに大集結」
だって。
「選りすぐり」過ぎなんだよ。

池袋の無印良品売り場に来た客が、ついでに「18金のフルート」を買うと思うか?
もうちょっと「お値ごろ」な商品を目立つところに並べておこうとは思わなかったのだろうか?
展示してあったグランドピアノの搬入だけでも、結構な費用がかかっただろうに、あの客の入りでは、担当者は後ですごく叱ら
れることになるんじゃなかろうか。

午後。
シネリーブルに「ウォルト・ディズニーの約束」を観に行く。
原題は、“SAVING MR.BANKS” 直訳すると「バンクス氏の救済」か?

バンクス氏というのは「メリー・ポピンズ」に出て来るヒロインの雇い主。
映画は、この物語の映画科権を巡っての原作者P.L.トラヴァースとウォルト・ディズニーの対立と和解を描いている。

映画は長年ディズニーによる「メリー・ポピンズ」の映画化に「ノー」を言い続けて来たトラヴァースが、経済的困窮から
ついに「話だけはする」程度に譲歩することになったところから始まる。

アメリカへ着いたトラヴァースがディズニー側が用意してくれたホテルの部屋ヘ入ると、そこにはディズニーのキャラクター
人形が所狭しと飾られている。
それらを全てクローゼットへと押し込むトラヴァース。
個人的にはとても好きなシーンだ。

その後、脚本家や劇中歌の作詞家、作曲家との打ち合わせになるのだが、ディズニーを信用していないトラヴァースは、この
模様を全てテープに録音し、証拠を残そうとする。
そして、脚本に細かく口出ししては、ダメ出し、ダメ出し、ダメ、ダメ、ダメ……
まさに悪夢のような原作者である。

映画では、この最悪の原作者の現在と過去を行き来してトラヴァースという人物を描こうとしている。
「ギンティ」と呼ばれていた少女時代のパメラ・トラヴァース。
その父は銀行員だったが、「メリー・ポピンズ」のバンクス氏とは対照的、むしろバートに近い性格の良き父親。
しかし仕事人としては、あまり優秀とは言えず……

感想。
ウォルト・ディズニーってこんなにイイ奴だったっけか?

映画館を出て、喫茶店でお茶を飲んでいたら(英国人が出て来る映画を観ると紅茶が飲みたくなるのだ)携帯に電話。
6時から始まる予定の「なすびの会」の出席者、O河内さんからで、
「もう会場に着いちゃったんですけど」
って……(早っ)

5時半に店に着き、「なすびの会」開始。
O河内さんがクリアファイルを1枚プレゼントしてくれた。
9時半に帰宅。
寝る。

2014年4月18日(金)
今日は「発明の日」。
昨日は「良いなすびの日」。
「何かの日」ではない日というのは存在するのだろうか?

出勤。
小雨がパラついているものの、どうにか自転車で行ける程度。

職場につてしばらくして、雨がひどくなって来た。
今日は現地調査に行けそうもない。

昼。
パンを買って来て、食事。

午後。
部屋で異動して来た人に、図面の読み方を教える。

テレビを気象情報画面にして、来週の天気をチェック。
火曜日あたりには調査に行けるだろうか?

夕方。
今日が甥っ子の誕生日だったことを思い出し、リブロへ寄ってから帰宅。
ずっと事務所で座っていたのに、なんだか却って疲れている。

寝る。

2014年4月17日(木)
仕事を休んで家にいる。

Googleを立ち上げたら、ロゴがケーキのデザインになっている。
(今日は何の日だ?)
と、ロゴをクリッックすると、私自身のプロフィールが表示された。
気持ちが悪いので慌ててログアウトする。
(こういうことを「サービス」と思っているのか、Googleは?)

少し前にFacebookで他人が公開した「私の顔が写った集合写真」に勝手に「タグ付け」ということをした人間がいて、私の
個人情報が写真が削除されるまでの数時間の間、全世界に公開されるという怖い目に遭ったばかり。
誕生日当日に、朝から少々ヘコむ。

朝刊。
1面トップの記事が、
〈ビッグデータ 300社連携〉

〈インターネットイニシアティブ(IJJ)や富士通総研などが連携し、個人の買い物履歴などのビッグデータを他者と互いに
活用しあう専門組織を5月に設立する〉

このビッグデータというのは、本当にやばくないものなのかね?
「ビッグデータそのもの」は、危険がなくても、これが他の情報と合わさることによって危険なものになってしまうのでは
ないかと、不安なのだ。

例えば「ある女性が何日の何時何分にあるコンビニで買い物をした」ということを監視しているストーカーが、このデータを
入手、自分の持っているリアルの情報とつき合わせることで、監視相手の詳細な行動パターンを手に入れてしまう……なんて
ことが起きたりはしないのだろうか?

朝刊の社会面。
〈外務省庁舎から飛び降り死亡 30代男性職員、自殺か〉
昨日の午後6時40分頃の事件だそうだ。
(何が起きた、外務省?)

午前中。
部屋でブラブラしていたら、電話が鳴る。
職場からで「鍵がない」という内容。

一昨日、
「鍵穴から抜いた鍵は、この鍵束についています」
と、見せながら金庫に仕舞ったので、その件の連絡は済んでいるつもりだったのだが、伝わっていなかったようだ。
紙に書いて置いておくべきだったと反省。

午後。
テレビのニュースを見たら韓国で起きた海難事故の映像が映っていた。
事故に遭った人の家族らしき男性が、関係者の服を?み、押し倒さんばかりに詰め寄っている。
別の女性は大声で叫んでいた。
日本でもこうした事故が起こることはあるが、犠牲者の家族がここまで感情を露にする場面はあまり見ない。
そう言えば、アメリカ人も感情の表現は日本人よりずっと大げさだ。

『人は見た目が9割』(新潮新書)というシリーズを出している竹内一郎さんによると、日本人の感情表現が世界の他の国々
の人たちと比べて地味なのは、国全体が同一言語を話し、感情をはっきり表しなくてもコミュニュケーションが取れる状態が
長く続いたからだそうだ。

今回の海難事故では、救助の遅れに苛立った家族が現地に慰問に訪れた韓国首相を取り囲んで非難の声を浴びせた上に、水を
ぶっかけたのだとか。
「怒っている」ことがストレートに伝わる表現だ。
日本人だったら、たぶん「不機嫌な顔をする」か「語気を荒くする」程度だっただろう。

逆に言うなら、韓国の人が「大声で怒鳴っている」場面に遭遇したら、これは日本人の「やや不機嫌そうな態度」レベルの怒
りなのだなと理解すれば良いのかも知れない。
今後、日本人も否応なく海外の人とコミュニケーションを取らなくてはならない場面に遭遇することになるので、「日本人と
違う」感情表現に、いつまでもたまげているわけにはいかないのだろうな。

外務所の発表によると、安倍首相は17日、この事故をめぐり、韓国の朴槿恵大統領にお悔やみとお見舞いの言葉を伝えると
同時に「必要な支援を行う用意がある」とのメッセージを出したそうだ。
隣同士の国なのだから、助け合うべき時には助け合うのは良いことだと思う。

……今日は結局、何も起きずに日が暮れてしまった。
夕食は、丼丸のサーモンえんがわ丼。

「ハッピバースデー、俺」
寝る。

2014年4月16日(水)
50歳最後の朝。

朝食の前にネットのニュースを見る。
STAP細胞の論文問題について。
責任著者の一人であるハーバード大学のバカンティ教授が、京都市で開かれた気管支関連の国際会議で、「STAP細胞は
ある」と強調、小保方氏に向けて「ボストンに戻って来て」と呼びかけるスライドを示したという。

問題となっている画像等については、
「2か国の三つの研究機関にまたがる中で起きた単純な間違いで、悪意のあるものではなく、結論には影響しない」
と、述べたそうだ。

私は専門家じゃないので、専門家である大学教授にそうだと言われたら「そうなんですか」以上のことは言えない。
単純に知りたいのは「STAP細胞は存在するのか」というその1点のみなのだが。

出勤。
午前中に、自転車で現地調査。

現場の近くに新しいスポーツセンターが出来ていた。
一緒に回っていた職員の方に、
「ここのジムに通う気はない?」
と、聞かれたので、
「ここまで自転車で来るだけで、運動は十分です」
と、答える。
(なぜ、周囲は私に運動を勧めたがるのだろう?)

そう言えば先日、テレビのアナウンサーが「体の大きさがある一定の基準を超えている方」という微妙な言い回しをしていたな。
(なんだよ「ある一定の基準」って?)

午後。
お客来たのでお茶を出す。

夕方。
定時で帰宅。

テレビのニュースで、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井副センター長の記者会見の映像が流れていた。
笹井副センター長によると、
「STAP細胞は、検証する価値のある有力な仮説」
なのだそうだ。
つまり、STAP細胞は存在する可能性があるということ。

笹井副センター長がSTAP細胞は存在する可能性の根拠として挙げたのは、以下の3点。
・万能細胞特有の遺伝子が働く細胞の塊ができる様子が、動画で確認されている。
・STAP細胞はES細胞などの他の万能細胞に比べて非常に小さいので他の万能細胞が混入してSTAP細胞と誤認され
 るということは、まずあり得ない。
・STAP細胞とされている細胞は胎盤などに変化したが、これは既存の万能細胞ではできないはずだ。

要するに「何らかの万能細胞の塊」が出来る様子を撮影した動画があり、この細胞の特徴が他の万能細胞と大きく異なっていた。
だから、この細胞をSTAP細胞と見做すのが自然……ということか?

さて、明日になったら私は51歳。
年寄りは早く寝よう。

2014年4月15日(火)
久しぶりの出勤。

午前中。
プリンターが壊れる。
メーカーに電話したら「折り返し担当から連絡する」と言われる。

昼前。
担当者から電話。
「折り返し、技術者から電話する」
と、言われる。

午後。
技術者から電話。
「修理は夕方になる」
と、言われる。

夕方。
技術者が来て、プリンターを丸ごと取り替えて帰る。
(なんてお役所仕事だ……)

夜。
吹き矢の講習。
前半で的を1個破壊。
後半はゲーム用の的で遊んでいる。

帰宅。
ネットのニュースを観る。
総務省の発表によると、2013年10月1日現在の日本の総人口(外国人を含む)は、前年比21万7000人減の、1億
2729万8000人だったのだそうだ。
問題は、このうち65歳以上が25.1%だという点。
1/4以上が高齢者というのは、国家としてまずいな。

夕刊の記事。
2017年に予定されているアメリカからのシェールガス輸入のための海上通路確保のため、日本政府は拡張工事が遅れてい
るパナマ運河に対し、早期完成を条件に追加資金支援する検討に入ったのだそうだ。
これって、シェールガスを安く買えれば火力発電のコストが下がるので、そのための先行投資という風に考えて良いのか?

シェールガスと言えば、
〈地下のシェールガス、CO2で採掘…京大が開発〉
なんて記事が読売の電子版に載っていた。
シェールガス採掘のために岩盤にひびを入れるのに、水の代わりに二酸化炭素を注入するという技術っぽい。

この記事によると、
〈二酸化炭素を地中に閉じ込められるため地球温暖化対策にもなり、新たなエネルギー資源の確保と合わせて「一石二鳥」の
効果が期待される。数年後の実用化を目指している〉
のだそうだ。

これ、上手く行けば、
 シェールガスを燃料に火力で発電
  ↓
 発生した二酸化炭素を地中に閉じ込めると同時にシェールガスを採掘
  ↓
 このシェールガスを燃料に火力で発電
……というエコロなサイクルが出来上がるのではなかろうか?
興味深いな。

寝る。SIZE="-2">2014年4月14日(月)
今日はさすがに疲れたので仕事は休むことにして、7時頃までベッドの上でゴロゴロしている。

新聞は休刊日。
昨日買って来たハルコン・ブックスを読み始めるが、短編を3〜4編読んだところで眠くなって寝てしまう。

午後。
録画しておいた「弱くても勝てます」を観る。
高校の弱小野球部にやって来た新任の教師が……という伝統的なスポーツドラマのパターンだが、面白いのは舞台となる高校
が、生徒のほぼ全員が東大を目指しているような超進学校であるということ。
そして全員が素直な良い子。

およそ「野球が下手」という以外は非の打ち所のなさそうな子供たちなのである。
しかしそこは野球部。
「野球が下手」という唯一の欠点が致命的なことになってしまう。

この野球部員たちに、教師が言うセリフがいい。
「まず、野球部になろう」
(ハードル低ッ!)

野球部であるためには野球をしなくてはならない。
で、対外試合を行うのだが、そもそもこの野球部、部員が9名に達していない。
試合をするために部員をかき集めるという、これもお定まりの展開になるのだが、ここでも教師はハードルをかなり低く設定
し、実力のなさそうな生徒をターゲットに勧誘を行わせる。
実力のある生徒では、他の部が離さないに決まっているからだ。

「実力はあるがクセのある選手たちを、教師が高い目標を掲げて引っ張って行く」という伝統的スポーツドラマの、全て逆を
行っている。

第1話は、過去の試合で受けたトラウマから野球から遠ざかっていた生徒が、再び野球部に戻って来るまで。
これも伝統的なパターン。
彼の欠けたチームが試合でピンチに陥った時に戻って来た元野球部員。
マウンドに立った彼は……やっぱり下手なのだ。(笑)
だから「奇跡の逆転」とか、そういう話にはならず、今回は「とりあえずアウトを3つ取ることに成功」と、そんな話。
(徹底的にハードルが低い)

とりあえず、1回目は面白かった。
伝統的な物語のパターンを上手く「ずらす」という手法で成功した例だと思う。
(録画を2回見ちゃった)

ちなみにこのドラマの出演者。
主演のジャニタレを除いては、
・麻生久美子(「泣くな、はらちゃん」の越前さん)
・光石研(「泣くな、はらちゃん」の玉田工場長)
・薬師丸ひろ子(「泣くな、はらちゃん」の矢口百合子&「あまちゃん」の鈴鹿ひろ美)
・福士蒼太(「あまちゃん」の種市先輩)
・有村架純(「あまちゃん」の若き日の春子)
・荒川良々(「あまちゃん」の吉田副駅長)
と、非常に傾向の分かりやすいメンバー。
(福士蒼太と有村架純は「スターマン」でも共演していたし)

ところで有村架純、「あまちゃん」では薬師丸ひろ子のシャドウボイス役、「弱くても勝てます」では薬師丸ひろ子の娘役を
演じているが、そう思って良く見るとなんとなく顔立ちが似ている気がする。

夜。
焼酎を飲んで、寝る。

2014年1月12日(土)〜13(日)
【12日 土曜日】

朝。
「♪かものはし」さんのモーニングコールで目覚め、ともかく風呂に入って酒を抜く。

せっかくの川崎までの「旅行」なので、副都心線を利用してみようと、武蔵小杉で南武線に乗り換えるルートを選択する。
動く歩道ならぬ「動くスロープ」というものを初体験。
念のため、副都心線から南武線に乗り換えるのに、通常このスロープは使用しない。
方向音痴だけの特権である。
道に迷って横須賀線のホームまで行っちゃったよ。(^^;
……窓から見える沿線の住宅を眺めつつ、その平面図を思い浮かべてしまうのは、職業病。

川崎駅着。
自分が乗るバスを探してバスターミナルをウロウロしているうちに駅前で「空島」という表示を見つける。
どうやらバスターミナルの名称らしい。
変な名前だ。
私が乗る予定の「市営埠頭行」のバスは、この「空島」から出ていた。

「労働会館前」のバス停で下車。
目的地である「サンピアン川崎」は、どうやら「労働会館」の別名であるらしい。
バス停の名称は、よりポピュラーな方に合わせて欲しいなと思う。

コンビニでおにぎりを買って来て、会場前の公園で食す。
……と言うと簡単そうだが、このコンビニが結構遠い。
お陰で良い運動が出来てしまった。

会場へ。
荷物を運んだり、GoH(ゲスト・オブ・オナー=コンベンションの目玉となるゲスト出演者)のサインを手伝ったり。
積んである著作の山から本を1冊ずつ取り、サインを入れてもらうページを開いてゲストの前に差し出すという地味な作業。
(念のため、私は別に「はるこん」のスタッフではない)

入場受付をまだ済ませていなかったことに気づいて受付に行くと、
「ごめんなさい。崎田さんの入場証が一般参加者のものになっていた」
と、ボランティア用に変えてくれた。

私は一般参加者なので、別に謝る必要はない。
そして、わざわざボランティア用に直す必要もない。

ボランティアスタッフ用の名札をぶら下げて廊下を歩いていたら幹部スタッフが、
「ディーラーズの責任者は?」
と、人を捜しながら歩いて来た。
「見かけませんでしたよ」
と、答えると、
「責任者は……アンタや」
と、いきなり臨時の責任者を任命される。
「責任者って、何をするんですか?」
と、聞くと。
「責任を取るんや」

よく分からないまま、ディーラーズ・ルーム(同人誌即売会場)へ。
責任を持って新刊本の帯付けとカバー掛けを行う。

5分後。
電話で販売する書籍の価格と割引率等を確認する。

10分後。
通りすがりの知人に、
「カバー掛けの仕事は、とても楽しいですよ」
と、声をかける。

15分後。
新人スタッフ(?)を偉そうに指導している。

30分後。
本物の責任者が戻って来たので、めでたく解任、ただの売り子になる。

そのまま夕方まで。
夕方からパーティーに出席。
夜は駅の近くのホテルにチェックイン。

今日、少しショックだったこと。
私が、気がついたら「歩いていた」。
私は普段は気がついたら「走っている」人間なのだが。
昨日1日自転車に乗っていただけのことで、筋肉に疲労が残っていたのだ。
こういう時に年齢というものを感じるな。

風呂に入って、寝る。


【13日 日曜日】

4時に目を覚まし、空腹を覚える。
ホテルの食堂が開く7時を待ちきれずに6時半頃にロビーに降りたら、ロビーのテレビで「のたり松太郎」をやっていた。
(正式なアニメのタイトルは「「暴れん坊力士!!松太郎」らしい)
随分と昔からある漫画のような気がしたが、アニメになっていたのか。

7時。
食堂が開いたので「アキレス」さんと「警備隊長」と3人で食事。
その後、2人と別れて1度部屋に戻り、改めて会場へ。
駅前のバス乗り場でお薬草通り道に迷う。

「空島」というバスターミナルの名前を覚えていなかったら、バスに乗れないところだった。
変な名前も役に立つ。

昨日と同じでディーラーズへ。
自分が売っている本を買って隣の部屋でやっている著者のサイン会へ行ったり、近くのブースで売っている本を買って向かい
の部屋でやっているビブリオバトルに出たりと、それなりに遊ぶ。

たったいま買った漫画本を主催者のプレゼン中に読んで書評を喋ったわけだが、バトル終了後にビブリオバトルの参加者が、
そのブースに私が紹介した本を買いに来ていたので、バトラーとしては、ちょっと嬉しい。

夕方。
「はるこん」終了。
川崎駅近くのペパーランドという店で打ち上げを行う。
GoHのピーター・ワッツさんが店に飾られた特撮関係の模型のコレクションに感動して写真を撮りまくり、
「素晴らしい店だ」
と絶賛していた。

私は、ホームズという名前のイギリス人とレッド・ドワーフについて語り合い、楽しい時間を過ごす。
(むこうが日本語を話せるので)

普通にJRで帰宅。
寝る。 

2014年月11日(金)
朝。
「掲示板」を見たら、ながとさんが。
> 4月分がごっそり抜けて最新の日記が3月のに続いてますよ。
と、書き込んでくれていた。
4月に更新した分が、丸ごと消えてしまっていたのだ。
修正したものの、原因が分からない。

出勤。
今日もポカポカ好い天気。
1日中、現地調査をやっている。
午前中に1件、午後に3件。
ルンルンと自転車で走り回っているうちに、5時になってしまった。

夕方から職場の歓送迎会だが、ワークショップがあるので顔だけ出して教室に直行。
先に来ていたH部さんに、
「先日の花見で、私は何か失礼なことをしませんでしたか?」
と、尋ねられる。
酔っぱらって当日の記憶がまったくないのだそうだ。
「大丈夫です。まわりの人も記憶がありませんから」
と、なぐさめる。

本日の講義は、小泉八雲の「葬られたる秘密」。
教室に入って来た黒碕先生、なんとなく元気がない。

帰りにいつものように飲み会に行こうとしたら、先生が「帰る」と言うので、
「えっ! なぜ?」
と聞いたら、
「実は、家におサイフを忘れちゃって……」
ワークショップには、そんな時のための飲み会積立金(?)があるので、気にせずに参加して頂く。

実は明日が「はるこん」(毎年春に行われるSFコンベンション)なので、私は今日は飲まずに帰ろうかと思っていたのだ
が、とりあえずビールだけつき合うことにしたら、ワインを注文した人がいて、せっかくグラスが配られたので……
「ダメなお父さん」という渾名がつく。

「♪かものはし」さんにモーニングコールを頼んで、帰宅。
寝る。

2014年4月10日(木)
出勤。
暖かい日。

午後から会議なので、午前中は会議資料を揃える仕事。
本社から送られて来た冊子資料に乱丁があるかもしれないとか言うので、係総出で全ページを確認。
結局、問題のあるものはなくて、良かったねという結論。

昼。
パンを買って来て食べる。

午後。
事務所でマターリと電話番。
(外は天気が好いのになあ……)

加湿器を分解して洗い始めたら、お客様が来る。
図面をチェックして、明日の現地調査の準備をする。

夕方。
1号くんから電話がかかって来て、帰りがけに一緒に食事。

帰宅。
今使っているホームページ・スペースが、間もなく使えなくなるとかで、サイトの引っ越しをしなくてはならないようだ。
前にも契約していたプロバイダーが潰れたことがあったので、これで2回目。
(安いところばかり使っているせいか?)
やれやれである。

夜。
……そんなわけでさっきから「FTPサイバー設定なんたら」というものをずっと読んでいる。
〈ユーザーIDと同じ名前のディレクトリの下に、public_htmlというディレクトリが存在し、その直下にファイルがアップ
ロードされているか確認し……〉
????

夜中になったので、寝る。

2014年4月9日(水)
好い天気。
会社に行って、午前中は現地調査。
春風の中を図面を手に自転車で現場を回るのは気持ちがいい。

出入り口が3つもある大きな新築のお屋敷まで行って、そのうちひとつのチャイムをピンポン♪
出て来た人に、
「どれがお宅の玄関なんですか?」
と、聞く。
(念のため、それが仕事なのである)

「いま、僕が出て来たところではどうですか?」
と、言われたので、
「じゃあ、それで決めましょう」
と、言ったら喜んで頂けた。

昼。
新しく異動して来た人たちとランチ。

午後。
図面描き。
好きなお仕事。

夕方。
1時間だけ残業して帰宅。

2号くんの部屋へ行き録画してあった2号くんお勧めの「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」という子供向けアニメを観る。
今回は、悪者退治の秘密兵器を開発した研究者が悪者たちに狙われて重傷を負ったり、研究者の秘書が人質にとられたりする
という話だった。

夜。
「クローズアップ現代」を観る。
メーカーも知らないうちに兵器に転用される精密機械の特集。
北朝鮮の兵器に日本のカメラが搭載されていたり、親製品の展示会に海外の軍関係者がやって来たり、日本の防衛省も武器を
作って海外に売ろうとしていたり……とか、そういう話。

武器を作るメーカーと見なされると、その会社が外国から狙われないだろうか?
食品の衛生管理用センサーを作っていた研究者が、防衛省の依頼で地雷発見用のセンサーの研究を始めたという話題を扱って
いたが、あの研究者はテレビで顔出ししてしまっても大丈夫だったのだろうか?

昔、つくば大学の教授がイスラム教徒にとって不都合な本を翻訳した直後に、日本国内にいながら何者かに殺害されるという
事件があった。
あの犯人は、いまも捕まっていない。

国家レベルの機関が組織的に暗殺者を送り込んで来たら……?
兵器を開発するのなら、そういうことまで考えて対抗手段を考えないと危険だと思った。

寝る。

2014年4月8日(火)
朝刊(日経)の記事。
〈親ロ派「共和国」宣言〉
〈ウクライナ東部ドネツク〉
〈来月までに住民投票〉

(ドネツクってどこだ?)
と、地図を見ると、ウクライナの東の端の方で、周囲にある町は「ルガンスク」と「ハリコフ」というらしい。

で、日経の記事によると、
〈ルガンスクやハリコフでも、親ロ勢力が自治権の拡大や連邦制への移行を求め、デモを続けている〉
のだそうだ。

それでロシアはどう反応しているのかと言うと、
〈ロシア外務省は7日,ドネツク州などウクライナ東部の情勢について声明を発表し、憲法改革により「(ウクライナが)
連邦制に移行し、すべての地域の利益が保証される」ことを求めた〉
のだそうだ。

(ひと悶着あるのだろうか?)
憲法解釈で集団的自衛権が認められれば、日本も自衛隊をウクライナへ派兵してドネツクやそのバックについているロシア
とも戦闘を行えることになるわけだから、あまり他人事ではないのだよな。

出勤。
良い天気。
今日は花祭り(お釈迦さんの誕生日)。

午前中は自転車でルンルン現地調査。
春風の中を自転車を走らせていると、仕事をしているというよりピクニックな気分になる。
同行した社員さんに、
「これで給料を貰えるんだから、いい仕事だよなあ」
と、言われるが、私もそう思う。

午後。
会議資料を揃えて、今日も楽しく1時間残業。

夕食はトンカツ。
(思いっきり太るな、これは)

夕刊の記事。
〈3Dプリンター人工骨作製技術 NEDOなど承認申請〉

〈患者一人ひとりに合わせて骨の中の構造まで再現することができ、0,1ミリ単位まで成形することが可能になった〉
〈材料は骨の成分の一種である特殊なリン酸カルシウムで、患者本人の骨とくっつきやすく、移植後に徐々に本人の骨と置
き換わるとしている〉

とっさに「人造人間のパーツ♪」とか考えてしまった私の脳は、相当何かに侵されているようだ。
寝る。

2014年4月7日(月)
天気は良いのに気温が低い。
セーターを着て出勤。

異動前の引き継ぎの関係で今日から出勤して来た人もいて、職場は少し落ちつかない雰囲気。
昼はインドカレー屋へ。
マトンカレーを食べる。
ナンが美味しかった。

午後。
現地調査と図面起こし。

夕方。
気がつけば1時間残業。
今日が初日になる社員さんんに、
「なんだか1日があっという間でしたね」
と、言われた。
楽しい時間はすぐに過ぎるのさ♪

2号くんに野暮用があって駅前に呼び出したら、行きがかり上ファミレスで奢る羽目になる。
店に入り、店のウエイターを見た瞬間、2号くんが微妙な反応。
「誰なんだ?」
と、聞いたら、
「中学の後輩」
とのこと。

池袋で育つと、店員が知り合いというのはザラなことらしい。
本当にこの町の若者たちは、自分が育った町の外に出ない。

帰宅。
風呂に入って、寝る。

2014年4月6日(日)
休日。
地域の行事に顔を出す。
久しぶりに会った薄毛で天パのおっさんが、フサ毛の直毛になっていた。
あまりに分かりやすいヅラに、一瞬息を飲む。
おっさん他御近所の方々と、昼間から酒を飲む。

夕方。
SF乱学講座。
〈「惑星ソラリス」に秘された記号を探し出す〉というタイトルで、講師はライターの忍澤勉氏。

忍澤さんが、「惑星ソラリス」という映画を(というかアンドレイ・タルコフスキーという監督を)とても好きなのだという
ことが伝わって来る内容。

どうもタルコフスキーという人が、映画で本当に描きたかったのは「自分自身の家族の物語」であったらしい。
当局(当時のソビエトだ)から許可が下りたのは「ソラリスの陽の下に」を原作とするSF映画だったが、彼はSF映画な
んか撮りたくなかったらしい。

おまけに当局の検閲が入って(何と言ってもソビエトだから)、タルコフスキーが読むことが出来た原作は、かなりの部分を
カットされた版。
原作者のスタニスワフ・レムは、最初の台本を読んで激怒したのだとか。

余談だが、日本で最初に翻訳された「惑星ソラリス」は、1964年に「S-Fマガジン」に掲載されたものだが、ロシア語
版からの重訳なので、この相当カットされたバージョンであるらしい。

ところでこの映画のストーリーは、ソラリスという惑星を探査に行った研究者が、みんなノイローゼ状態になって連絡を絶っ
てしまい、その理由を調査に行った心理学者が、自分も異常な現象に遭遇するというもの。

どうやらソラリスの謎の海の影響で、近づいた人間の過去のトラウマが実態化してしまうものらしい。
主人公ケルビンの前に現れたのは、むかし自殺した恋人。
ともかく登場人物全員が常に鬱状態みたいで、誰ひとり前向きに問題と向き合おうとしない風なのが(当然、物語もなかなか
先へ進まない)イライラするというか、眠くなる映画。

で、忍澤さんは、この映画の1カット1カットを細かく分析し、その画の構図から元になったモチーフを探し出して、紹介し
てくれた。
そうやって観ると、退屈なこの映画も面白いのかも。

放課後はいつものように「包茶」で食事をして帰宅。
寝る。

2014年4月5日(土)
朝刊。
蟹江敬三さんが亡くなられたそうだ。
胃癌だという。
半年前まで「あまちゃん」に出ていたのだが、その頃には既に体内で癌が進行していたということか。
ご冥福をお祈りします。

午後。
佐藤編集長を誘って、野暮用がてらの散歩。
郷土資料館に寄ったら、シャッターが降りている。
事務局で聞くと、
「入場は4時半までなのです」
だとか。

帰ろうとしたら、
「でも、せっかくいらしたのですから」
と、我々2人だけのためにシャッターを開けて中の照明を点けてくれたので、
「豊島区はサービスが良いのう」
と、区の職員を誉め称えつつ館内へ入り、期間展示らしき「昭和の生活」のコーナーを回る。
「ファミコン」や「ワープロ」といった珍しい骨董品が、大切にガラスケースに収められて展示されていた。

帰りに『歴史をたずねて ー豊島区の文化財ー』というパンフレットを買う。
100円。
「税込みですか?」
と、聞いたら、
「そう言えば、世間では消費税が値上げですね。でも、うちは税込みです」
とのこと。
どこか時代とずれた空気が長閑な郷土資料館を出て「磯丸水産」で軽く飲んで帰宅。

部屋でメーラーを立ち上げたら「同窓会のお知らせ」というタイトルの差出人名のないメールが来ていた。
>ご案内をしたいのですが、一度ご連絡が出来るか確認をしていいでしょうか。

(何の「ご案内」だ?)
と、ネットで検索したら〈「同窓会のお知らせ」というタイトルの迷惑メールに注意〉と書いてあるサイトを見つける。
どうやらデタラメのメールアドレスにメールを送り、うっかり返信して来た相手を、怪しげなサイトに「ご案内」するという
類のものらしい。
シーズン的に引っかかる人もいるだろうな。

寝る。

2014年4月4日(金)
朝。
雨上がりの自転車置き場で、びしょぬれの自転車から水滴を払い落として出勤。
ペダルも軽く、ちょっと寄り道がしたい気分。

……なので寄り道をする。
昨日、観光客らしき人に「長崎二丁目中央児童遊園」にある「さくらが丘パルテノン跡」という場所を尋ねられたのだが、
そのどちらにも心当たりがなく、
「知らない」
と答えたら、
「中央と名前が付いているような公園なんですけれど」
と、言われたのだが、名前の付け方は豊島区の自由だと思う。

で、その「中央児童遊園」を探して自転車を走らせると、そのまま気づかずに走り過ぎてしまいそうな遊歩道っぽく見える
ものの脇に空き地があって、よく見ればその空き地の中に砂場らしきものが……
どうやらこれが「長崎二丁目中央児童遊園」であるらしい。
そして、肝心の「さくらが丘パルテノン跡」は、公園の端に立てられた案内図のような立て札1個だけ。

昨日の人の話によると、ここが「さくらが丘パルテノン跡」観光地図か何かに載っているらしい。
ガッカリ名所。(笑)

出勤。
午前中は、実地調査と図面の描き方の指導。
昨日の雨で散ってしまった桜の樹の下を並んで自転車を走らせる。
春の風が頬に心地良い。
埼玉生まれの非メガネくんによると、東京の空気は排気ガスの臭いがするのだそうだが、東京生まれの私には花の香りしか
感じられない。

現地に着いて、コンベックスで道路や隣家の壁との距離を測り、図面に記入する。
2人でやると楽な作業。

午後。
午前中に測って来た数字を元に図面を描く仕事。
CADの使い方を教える。
とても飲み込みの早い相手なので、これも楽に終わる。

夕方。
いきなりの土砂降り。
自転車では帰れないかと思ったが、じきに小止みになる。
1時間残業して帰宅。
家に帰り着く頃に、雨が再び降って来た。

ニュース。
クリミア情勢。
マクドナルドがクリミアにある店舗を閉鎖。
従業員がウクライナの他の地域に移動する店舗に務める場合には、引っ越しの支援もするらしい。
「クリミア自治共和国の国民」としては、国を取るか勤務先を取るかの選択を迫られることになるのかな。
でも、国連的には「クリミア自治共和国」は、あくまで「ウクライナの一部」なのだよな。
ややこしい話だ。

寝る。

2014年4月3日(木)
雨。
天気予報によれば、この雨は午後から強くなるそうな。

……なのでゴム長で出勤。
普通の靴をビニール袋に入れてぶら下げて行く。

昨日までの「てんやわんや」は、どうにか一段落。
人事異動で出て行った人がそのままにしていた書類の整理に、やっと手を付ける。
引き継ぎで来週から来るという女性職員(年上)のために、デスクマットと電話代を新品に交換する。
隣の机がピカピカになって、なんだか嬉しい。

係長がまめな性格であることが判明。
古紙の束をせっせと束ねているので、
「それは係長の仕事ではないですから……」
と言ったが、どうやらそういうことが好きらしい。

昼。
昼休みに事務所でテレビを観る余裕が出来、NHKの「花子とアン」を観る。
途中からなので話がさっぱり分からない。
どうやらヒロインは地方の貧しい農家か何かの子供のようだ。
そして、文才があるらしい。
今回は高熱で死にかけたまだ小学生ぐらいの年齢のヒロインが、立派な辞世の句を書くという話。
チリの地震の影響で、画面にずっと津波警報が出ていた。

午後。
会議室の蛍光灯が切れる。
いそいそと脚立を担いで交換に行くと、異動でやって来た体育会系の職員に、
「好きなんだね」
と、バレる。
高いところに上がる作業って、楽しいよな?

夕方。
1時間だけ残業して退社。
帰り道は、強い雨。
ラーメン屋で雨宿り、ついでにビールを飲む。

帰宅。
フリーペーパー「R25」を読んだら、
〈上場企業でも2割に満たず? 賃上げムードの寂しい現実〉
という記事が載っていた。

実際、私のバイト代も上がった訳ではないし、上がったのは税金だけというのが実感。
生活防衛としては、不要不急の物は買わない。
不要不急でないものも極力切り詰めて、ともかく「買わない」ということぐらいか。

風呂に入って、寝る。

2014年4月2日(水)
出勤。
人事異動直後の職場は、前の職場の引き継ぎの関係で人数が少ない。
そして、少ない職員はまだ仕事に慣れていない。
4月なのでいろいろと仕事が多い。
お客も多い。
係長の表現によると「てんやわんや」。

今日も昼休みはパンを齧って終わり。
午後は現地調査に同行。

1時間残業。
係長が「残業分はまとめて休暇扱いにしようと思います」と言ってくれたので、どうやら純粋な「サービス残業」にはなら
ないようだが、いわゆる「残業代」は期待できないらしい。
どこも苦しいのだ。

帰宅。
ニュースを見たら、チリで大地震があって日本にも津波が来るかも知れないと言っていた。
東日本大震災が起こした津波でアメリカで死んだ人もいるそうだから、地球の裏側の地震だからと言って侮れない。

夜。
花粉のせいか、なんだか喉がぜいぜいする。
ネットで「喉がぜいぜい」を検索したら、上位に上がって来たのが税金関係の記事ばかりで、笑ってしまった。
どうやら「ぜい」で引っかかったようだ。
消費税の影響だな。

消費税に関する産経新聞社とFNNの合同世論調査の結果についての記事を読む。
それによると……

 増税前の駆け込みで物を買っていない:69・0%

安倍さんが期待していた「増税前の駆け込み購入」を7割近い人がやっていないようだ。

 消費税増税が日本経済に与える影響について心配しているか?
 心配している :67・3%
 心配していない:29・8%

と、いうことで、経済の先行きへの不安感から消費者が財布のヒモを緩めなかったということなのかも。
そして、一番重要なのは、

 景気回復を実感していない:77・4%

つまり駆け込みで物を買う気分になるほど、国民の懐が豊かじゃないってことか?
消費税増税、タイミングを誤ったのではなかろうか。

さて、明日も仕事だ。
寝る。

2014年4月1日(火)
4月最初の日。
いつものようにいつもの職場に行くが、人事異動でうちの係の人が私以外全員入れ替わってしまったので、別の職場のよう
だ。
そして、とても忙しい。
昼休みは隣のパン屋でパンを買い、それを齧っておしまい。

午後は出先で受付業務……のはずが、なぜかパソコンがエラーを起こす。
仕方がないので事務所に戻って受け付けた書類を入力。
いらない仕事が増えて、余計に忙しくなる。

夕方。
新しい係長に、
「定時までに仕事が終わりそうにないので、残業していいですか?」
と、聞いたら、すんなり、
「いいですよ」
という返事。

2時間ほど残業。
仕事で残っても文句を言われないのは、とても気が楽。
充実した1日だった。

帰り道。
定食屋でカツ定食を食べつつひと休み。
1号くんの家へ遊びに行き、本棚の漫画の本を読んでダラダラ。
(私は基本、怠け者)

帰宅。
新聞を読んだら、ヤマダ電機が渋谷店で「顔パス」決済を導入するという記事。
レジに並ばなくて済むので支払いが楽になるらしい。
池袋店でも同じサービスを始めるのかな?
さて、ビックカメラはどうするだろう?
少しワクワク……。

心地良い疲れを堪能しつつ風呂に入って、寝る。

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