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独 り 言 (2014年1月分)
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2014年1月31日(金)
朝起きたら、くしゃみが出る。

春か?
花粉がやって来たのか?
アレグラを飲む。

午後。
『ホリエモンの宇宙論』(堀江貴文 講談社)読了。
社会、経済的な立場から宇宙開発を論じた本。
理系的な視点で書かれた「技術的にこうすればこれがが可能」という話ではなく、文系的に「こういう法整備が行われれば
これが可能」という話になっているのが興味深い。

著者の堀江貴文という人は、ときどきニュースで見る程度でよく知らなかった人で、あさりよしとお氏の『宇宙へ行きたく
て液体燃料ロケットをDIYしてみた』(学研教育出版)で、「なつのロケット団」のメンバーのひとりであることを知っ
たばかり。

植松努氏、堀江貴文氏、あさりよしとお氏の出会いのエピソードが、
『NASAより宇宙に近い町工場』(植松努 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『ホリエモンの宇宙論』(堀江貴文 講談社)
『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた』(あさりよしとお 学研教育出版)
……と、この順で読んで行くと非常に面白いドラマになると思う。
惜しかったのは、堀江、あさり両氏が植松電機を訪れたのが、どうやら『NASAより宇宙に近い町工場』脱稿直後のこと
だったようで、植松氏の視点からのこのときの会見の感想が読めなかったことかな。

夜。
「新宿JAM」というライブハウスに
〈俺たちの理想presents「俺たちの理想の先輩」〉というライブを聴きに行く。

客席にいたら、本日の出演者のひとりである静炉巌(せいろがん)さんがやって来て、
「藤岡さんは、もう来てる?」
と、聞く。
「トンチンカンな場所でトンチンカンなことを聞かれる体質」の私が悪いのだと思うが、そういうことは楽屋へ行って関係
者に聞いて欲しい。(笑)

開演。
1番手「俺たちの理想」(これはバンド名らしい)。
バンドと言ってもメンバーは2人だけ。
コントとコミックソングみたいなものをやるコンビみたいだ。

次に出て来たのが「DISCO20000」というバンド。
これも「最近ドラムが辞めた」とかで、ボーカル(ギター)とベースの2人組。

ボーカルが客を笑わせようと懸命になっていたのだが、高圧的な口調が客席を引かせまくり、何を言っても客席が無反応。
しまいに客席全体が、無反応の客席に焦るアーティストを見物する雰囲気に。
その客席相手に、なんとか反応を得ようとするボーカル……。
ある意味「ものすごく面白いショー」になってしまった。

さて「藤岡藤巻Without藤巻」の出番。
楽屋でもだいぶ飲んでいたらしく、かなり出来上がってビールジョッキを片手に現れた藤岡さん、初っ端から「妄想しよう
よ」「チャイナへいらっチャイナ」と、絶対放送禁止ソングで飛ばしまくる。
そして名曲「死ね!バレンタイン・デー!」。
これを生で聴けたのは、大変嬉しい。

藤岡さん「君を許さない」を歌う前に、
「『DISCO20000』の人はいる?」
と、言ったのが聞こえたので、
(若手に聴かせるつもりなのだな)
と、思った。
(これは客席の協力無しには成立しない歌なのだ)

最後は「ラシドの歌」で客を舞台の上に招いて大盛り上がり。
藤岡さん、普段はそういうことをしないので、これもさっきのステージで滑りまくった「DISCO20000」を意識し
ての演出だったのだと思う。

トリは、再び「俺たちの理想」。
客席の「無反応」をネタにしたギャグで上手く笑いを取る。
客席の隅にいた「DISCO20000」のボーカルの人が、ものすごく落ち込んでいたのが目を引いた。

舞台が終わって懇親会。
「藤岡藤巻Without藤巻」の羽生正貴さんが「酔うと若手にダメ出しをする」と聞かされたので、実演をリクエストしたら
「俺たちの理想」のメンバーに、
「なんであんな美しいメロディーラインに『うんこ』とかいう歌詞を乗せるんだ!」
と、絡んでみせてくれた。

「DISCO20000」のメンバーに「頑張って下さいね」と、声を掛けて帰宅。
寝る。

2014年1月30日(木)
朝。
ネットにSTAP細胞についての続報がいろいろ流れていた。
iPS細胞というものが出来てから、そう何年も経っていないのに、また新しい万能細胞の作り方が見つかったわけだ。

それまで不可能だと思われていたことに、誰かが成功すると、次々に似たようなことで成功する人が出て来る。
……という現象がある気がするのだが、これってやっぱり誰かが1度成功すると「出来る」と思ってやる人が増えるからな
のだろうな。

これって錆びて開かなくなった扉に似ている。
ちょっと押してみても錆び付いた扉は開かないので、みんな「開かない扉」だと思い込んでいる。
でも、誰かが思いっきり押してみたら開いた。
「なんだ、開くんじゃん!」
と、他の錆びた扉も押してみる。
結果、扉が次々に開いてしまう。
この現象を私は勝手に「錆びた扉現象」と、いま命名したぞ。(笑)

午後。
1号くんを誘って「エンダーのゲーム」を観に行く。
今回初めてチケットのネット予約ということをしてみたのだが、私が申し込んだ時点で埋まっていた席は2個だけだった。

少し池袋をぶらぶらしてから行こうと思っていたのだが、雨が降り始めたので早めに映画館に入る。
前回の上映が終わって客が出て来るのを待っていたのだが、数人程度がチラホラ出て来ただけ。
つまり数人程度しか中にいなかったことになる。

これが平日でもレディス・デーの水曜日には8割方座席が埋まっていることが多いから、映画館がレディス・デーをやりたが
るわけである。

さて、「エンダーのゲーム」。
1度、宇宙人の襲撃を受け、撃退した後の地球。
再びの襲撃に備えて優秀な子供を集め「司令官候補」を育てようという試みが行われている。
主人公のエンダーは、その「司令官候補」に選ばれた少年で、原作では6歳の設定だが映画ではティーンエイジャー。
バトル・スクールで訓練を受け、チームと共に卒業試験である「戦闘シミュレーション」に臨むのだが……

オチは原作通りだったが、エンダーをやっていたエイサ・バターフィールドくん、「どういうことですか?」と大佐に食い下
がっている場面で、既に目にうっすら涙が滲んでいた。
この時点ではエンダーは「どういうこと」なのか、まだ知らなかったはずじゃないのかなあ?
ちょっと泣くのが早過ぎないか?

それとボンゾーをやったモイセス・アリアスが小柄過ぎる。
エンダーより遥かに身長が低いので、彼に殴り掛かられたエンダーが反撃するのが正当防衛に見えない。

……という以上2点を除いては、概ねよく出来た映画。
但し、あの長い物語を2時間程度に収めたわけなので、どうしても話がダイジェストっぽくなる。
原作未読の1号くんに聞いたら、やっぱり「面白かったけれど、ストーリーはよく分からなかった」そうだ。

映像がとても素晴らしいので、観ても損はない映画。
ストーリーをより良く理解したかったら、観た後でもいいので原作を読むことをお勧めする。

上映が終わってまわりを見回したが、客席にいたのは9人。
(2桁に届いていない!)
外に出ると雨は上がっていた。

2人で池袋をぶらついてから夕食をとり、リブロで『聖おにいさん 9』(中村光 講談社)を買って帰宅。
寝る。

2014年1月29日(水)
朝。
ハンパなく寝過ごし、起きたのが9時!
午前中のスケジュールが全て消し飛ぶ。

夕べ途中まで読んだ『ホリエモンの宇宙論』(堀江貴文 講談社)は、スペースシャトルの失敗を経済人の視点から解説し
ていて、なかなか面白かった。

昼。
ほとんど惰性で観ている「CSIマイアミ」。
むごい殺され方をした被害者に、主人公は犯人への怒りをたぎらせるが、捜査が進むに連れて被害者がとんでもなく嫌な奴
だったことが判って来る。
観ている側が、すっかり犯人側に同情した辺りで「逮捕」となる。
(主人公、嫌われ役!(笑)

午後。
服を買いに近所のスーパーへ。
あまりに太り過ぎて、今までの服がどれも入らなくなってしまったのだ。(泣)

帰りに人と待ち合わせて、夕食は池袋の寿司屋。
安くて味もそこそこ良い店。
但し、握っている職人は愛想がない。
何か怒っているのかと思うぐらいの仏頂面。

まあ、寿司の味には関係ないので美味しく食べ終わって、財布を出しながら「オアイソ」と言ったら、寿司職人、実に幸せ
そうな笑顔でニーッコリと笑った。
(「お愛想」って、そういう意味だったのか?)
寿司屋の符丁の語源を知った気持ちになった。

夜。
ドラマ「明日、ママがいない」を観る。
今回の里親候補は、家族との会話もテレビ電話で済ませる変な占い師。
その家には足の不自由な娘がいて……と「アルプスの少女ハイジ」の展開。
もちろん、このドラマは「ハイジ」のようなハッピーエンドにはならないが。

このドラマ、要するに「犯した罪を償うために108人の子供の里親を見つけなくてはならない〈魔王〉の元に〈謎の女〉
が連れて来るヘンテコな里親候補たちによって毎回巻き起こる大騒動を描いたダーク・ファンタジー」なのだな。

ニュース。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのチームが、iPSより簡単にできる万能細胞STAPの作成に成功。
(画面を説明していた研究チームの女性が随分と若いな)
という印象。
最先端分野で若手研究者が活躍していくのは良いことだ。

寝る。

2014年1月28日(火)
朝。
ニュースで声優の永井一郎さんが亡くなられたことを知る。
ここのところ「人が死んだ」というニュースが多い気がする。

昼。
テレビで映画「タイトロープ」を観る。
主役がクリント・イーストウッドなので、久しぶりに吹き替えの山田康雄さんの声を聞くのも良いかなと思ったのだ。

1984年製作の映画で、出て来る電話がダイヤル式だったりするのが懐かしい。
ストーリー。
娼婦の連続殺人を捜査している捜査官が、聞き込み先の娼婦たちとセックスしながら捜査を進めていると、自分がセックス
した相手の娼婦が次々に殺されてしまう……
(なんでいちいちセックスをせんと聞き込みが出来ないのだ、このおっさんは?)
とかそういうことはともかく、サスペンス映画であってミステリー映画ではないので「犯人の怖い雰囲気」は出て来るが、
「犯人は誰か」はあまり重要じゃないらしく、その辺は期待しないように。

画面が暗くて見づらいのが難。
どう考えても明かりを点けた方が良いような場面でも、主人公は不思議と電灯を消したままでいる。
(1980年代の映画って、こんな感じだったかなあ?)

私が子供の頃は、映画は「斜陽産業」と言われていたが、当時の映画を観ると、なるほどつまらないというものが多いな。
当時、映画が斜陽化したのはテレビのせいとか言われていたのだが、今やそのテレビがネットのせいで斜陽に向かっている
のだそうだ。

テレビと言えば、トラブルでスポンサーが全てCMを中止したというテレビドラマ「明日、ママがいない」の件で、高須ク
リニックの院長が「では自分のところのCMを流してくれ」と申し入れたのだそうだ。
(え? でも連続ドラマとかに挟まるCMって「期間」で買うんじゃなかったっけ? 「途中から」って、出来るのか?)

午後。
 “EVOLUTION'S END” を少し読んでから、あとは「スケルトニクス」の動画を観ている。
スケルトニクスというのは、「スケルトニクス株式会社」というところが作っている「外骨格」。
どういうものかと言えば、パンタグラフの機構を利用した竹馬とマジックハンドを組み合わせたような「搭乗型ロボットも
どき」……と言えば良いのかな?

スケルトニクス株式会社では、これを1台498万円で受注生産しているのだそうだ。
これのどこが面白いのかと言うと、製品そのものが「外骨格」なので、いろいろと要素を付け加えることが可能と思われ、
見ているだけで「夢が広がりんぐ」してしまうのだ。

夕方。
アマゾンから『ホリエモンの宇宙論』(堀江貴文 講談社)が届く。

夜。
ドラマ「福家警部補の挨拶」を観る。
今回の被害者は、片桐仁。
主役の福家警部補役は、壇れいなので、「宇宙犬作戦」のファン(……が日本にどれだけいるのかは知らないが)ならば、
「モジャット」と「大統領」だと思う……かも知れない。

倒叙モノなので、冒頭に明かされるのだが、犯人は「フィギュア造形家」。
まさに原作者の大倉崇裕先生の趣味全開という話で、「フィギュア愛」が物語の重要なテーマになっている。

……ついでなので、続けて「チームバチスタ」を観てから、寝ることにする。
ベッドには『ホリエモンの宇宙』を持って行こう。

2014年1月27日(月)
朝刊。
「総合・政治」面の小さなコラム。
〈安倍晋三首相は26日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、第1次世界大戦前の英独関係を引き合いに日中
関係を説明した発言について「同席していた方に聞けば全然何の問題もなかったことがわかってもらえると思う」と述べた〉

問題となっているのは、海外のメディアのによって安倍総理の発言が「日本の首相は日中関係の現状を、1914年の英独関
係と同じぐらいの危機的であるとの認識をしている」として報じられ、それが全世界に広まってしまったということである。

で、「同席していた方に聞けば」って誰が?
報道を見聞きした世界中の人が「同席した方」に話を確かめに来るわけがない。
(だいたい記事を書いた記者もその場にいたわけだから、ある意味「同席していた方」のひとりだと思うのだが)

念のため繰り返すが、問題点は「日中関係に関するネガティヴな情報が世界中に拡散してしまった」という事実なのだ。
「同席していた方」の間だけで「何の問題もなかったよねー」と言い合っていても問題は解決しないだろう。

例えば私が機関投資家だったとしよう。
「日中関係についてのネガティヴな情報」をキャッチした時、いちいちそんな「同席していた方」のところまで日本の首相の
真意を確かめに行ったりはしない。

もしも安倍さんが、こんな説明で「これが日本の新聞に載ればとりあえず日本国民の不安は払拭できる」と考えているのなら
実際に記事を読んだ日本国民として申し上げるが、「いま、ものすごく不安です」。

午前中。
Robert Arthurの “EVOLUTION'S END” を改めてゆっくりと読み始める。
(私が英文を「ゆっくりと読む」と言ったら、それはもう「ゆっくり」なのだ)

昼。
「CSIマイアミ」を観る。
現場に指紋やら体毛やらがやたらに残っていて、ちょっとつまらない。

午後。
部屋の探し物がてら部屋の掃除。

夜。
英語の学習会の説明会に参加。

「英語は苦手なのですが」
と、言った時には、
「大丈夫です」
みたいなことを言っていたのだが、

「英語学習に単語を覚える必要はありません」
とか言い出した人がいた。
その理由が「中学で1000語、高校で2500語の英単語を習っているから」。

「それはつまり中学や高校で習う1000語、2500語の英単語は覚えろということですか?」
と、質問したら、
「ええ、でも、それは既に『習っている』わけですから、覚えるのではなく思い出せば良いのです」
だと。

習った単語を全て覚えているような生徒だったら、そもそも英語が苦手にはならない。
私の「出来ない」をナメているな。(笑)

家に帰って、寝る。

2014年1月26日(日)
午後からメンサ・テスト合格者の会の例会。
本日は年次会なので、業務報告とか、会計報告とか、委員の改選とか……
まあ、うちの年次会は、いわゆる「お手挙げ式」なので、特に質問も反対意見もなく全員が「賛成」に手を挙げ、満場一致で
15分ほどで滞りなく終了。

あとはいつものように馬鹿話をして、終了後は新年会。
帰りがけに石ノ森章太郎先生のお墓に行ったら立派な花が飾られていた。
そう言えば昨日(1月25日)は先生の誕生日だった。
(ウィキペディアで調べたら、命日は1月28日)

帰宅。
Robert Arthurの “EVOLUTION'S END”という短編小説を読む。
(英語なので、日本語に訳しながら)
ざっと流し読みしたところでは、人類が機械の奴隷となっている未来を舞台にしたSF小説だった。
時間のあるときに、もっときちんと読もう。

寝る。

2014年1月25日(土)
朝。
昨夜飲んだ赤ワインのお陰か、体調が良い。(^^)

安倍総理のダポス会議での発言について、ふと気がついて「朝刊」の方を開いてみたら政治面のコラムに載っていた。
朝刊も目は通していたのだが、想像していたより扱いが地味だったので見落としたらしい。

さて、24日付日経新聞の朝刊に安倍さんの発言がそのまま載っていたので、読む。
(記者の質問)
「日中が武力衝突に発展する可能性はないのか」
(総理の答え)
「今年は第1次世界大戦100年を迎える年だ。当時英独は多くの経済的関係があったにもかかわらず第1次世界大戦に
至った歴史的経緯があったことは付言したい。質問のようなことが起きると、日中双方に大きな損失であるのみならず、
世界にとって大きな損失になる。このようなことにならないようにしなくてはならない」

この言い方は、確かにまずいな。
例えば私が、何かのイベントの主催責任者に、
「今回のイベントが失敗する可能性はないのですか?」
と、質問したとして、
「前に別の団体が大丈夫だと思っていたイベントで大コケしたんですよね。失敗したら大損害ですからね。そうならない
ようにしないといけませんよね」
なんて返事をされたら「この人、本気で成功させる気があるのか?」と疑ってしまう。

わざわざ必要もない失敗の例を挙げて、相手に「うまくいかない」印象を与える必要などないのだ。
「例」というのは、自分が言いたいことを相手がイメージしやすくするために使うもの。
「成功」の話をするのに「失敗」を例として挙げてはいけない。

こんな紛らわしい言い方をして「相手が誤解したんだ」と相手のせいにしても始まらないだろう。
日本の首相として質問に答えるのなら、ここは、
「武力衝突なんて、以ての外です!」
とでも、力強く答えて欲しかった。

昼。
「なつこん」のスタッフ会議。
何度も行っている場所なので油断していたら、道に迷って15分ほど遅刻。
部屋に入って5分ほどで機材の調整が終わって会議が始まった。
ネットを使った企画申し込み手続きの手順等々について4時間ほどの会議。

終了後。
いつものように飲み会。

ヨタ話。
バイクでSF大会に行った参加者同士が意気投合して盛り上がり「一緒に暴走族グループを作ろう!」(なんでだ?)と
作ってしまったSFファングループというのがあるのだそうだ。

「どんな活動をしているのですか?」
と、聞いたら、
「連休に、キャンプとか……」
それ、暴走族と違う。(笑)

私はと言えば「酒は肝臓を壊さない程度に飲め!」と持論を力説。
(うっとうしい酔っぱらいだ)

家に帰って、寝る。
   

2014年1月24日(金)
午前中。
パソコンの調子が悪くて「独り言」をネットにアップするのに四苦八苦してしまった。
ウィルス・ソフトとの相性の問題かな?

昼。
ネットのニュースによると、安倍総理のダポス会議での発言が海外で騒ぎを起こしているらしい。
日中関係を開戦直前の英独に例えたのが「日中は開戦直前」という意味に受け取られて報道されたらしい。

これに対して日本側は、主旨が伝わっていないとか、誤解されたとか、果ては通訳の翻訳の仕方が悪かったのだとか言って
いるが、国際会議での発言が通訳を通して行われるのは最初から分かっていることなのだから、翻訳の過程でニュアンスが
多少変わっても問題が起きないように、慎重に言葉を選んで口にすべきだろう。
政治家なら内心の「つもり」ではなく「どのように報道されるか」を考えて発言して貰いたい。

夕刊。
……日本の新聞には、この騒ぎは載っていないな。

夜。
空想小説ワークショップ。
小泉八雲の「狢」の要約。
「夜道で狢の化けたのっぺらぼうに会った商人が屋台の蕎麦屋に助けを求めたところ、蕎麦屋ものっぺらぼうだった」
という答案を発表して教室中に大爆笑される。
……本日の授業の内容は「話の膨らませ方」。

放課後の飲み会。
サプライズで用意したケーキを囲んで黒碕先生のバースデーを祝う。
(「大馬鹿地蔵」は、予約しておけばケーキを用意してくれるのだ)

家に帰って、寝る。

2014年1月23日(木)
午前中。
都知事選の記事を探してネットをウロウロ。
なんだか舛添、細川両候補の支持者が互いに相手候補の悪口を言い合い、「泡沫」と相手にされていなかった田母神候補が
(誰も悪口を言う人がいなかったので)相対的に支持率が上がってしまっているっぽい。

田母神さんと言えば、例の「田母神論文」だが、この論文、実物を読んだ人が少なく、ネット上で「田母神氏は村山談話に
反する内容の論文を発表して航空幕僚長を解任された」などと説明されているので、これをまともな論文だったのだと誤解
している人が多いようだが、(私は実際に読んだ)中身は、いわゆるトンデモ陰謀論の類。

当時の自民党幹部から「徳川の埋蔵金レベルの話だよ」と笑われたようなシロモノで、内容は「アメリカ大統領はコミンテ
ルンに操られている!」みたいな話。
トンデモ本に免疫のなかった人が、巷にあふれる怪しげなトンデモ陰謀論の本を何冊か読んで、すっかり本気にして書いて
しまったのじゃないだろうか?
……というのが、「田母神論文」を読んだ直後の私の感想である。

ところで田母神さん、会った人の話によると、大変に良い人だそうだ。
私もネットで読む彼の言動から、非常にピュアでシンプルな人という印象を持っている。

こんな小話を思い出した。
「私に金庫番の仕事をさせて下さい」
「君はダメだ」
「私が金を盗むとでも?」
「君は盗まないだろうが、君では人に盗まれる」

午後。
床屋へ行って髪を切る。
髪が短くなって改めて鏡に映った自分の顔を見ると、顎の下にあるもうひとつの顎(?)が、休みの間にたぷんとたるんで
さらに大きくなっているように見えて嫌だった。

店内に流れていたニュースを見たら、火星と木星の間にある準惑星が地表から水を放出しているのが観測されたらしい。
水を放出していた準惑星は「ケレス」。
地球の水は、太古に衝突した小惑星からもたらされたという説の裏付けになるのではないかと注目されているそうだ。

夕方。
1号くんのアパートに遊びに行き、だべったりテレビを観たり。

テレビ朝日のニュース番組が特別養子縁組みに関する仕事をしているNPO法人を特集していた。
明らかに日テレのドラマ「明日、ママがいない」を意識している特集。

「明日、ママがいない」というドラマの問題点のひとつに、子供を児童福祉施設に連れて来る母親を無責任で身勝手な女の
イメージに描き、福祉施設を利用することを「子供を捨てる」と表現しているところがある。

どうやらこの特集は、そうした描き方への抗議を念頭に作られたものらしい。
母親が子供を福祉施設に預けなくてはならなくなるには、さまざまな要因があるはず。
そうしたことを考えずに安易に「悪者」を見つけて正義面して叩いても、問題の解決にはならないだろう。

夜。
アマゾンから『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた』(あさりよしとお 学研教育出版)が届いたので、
読む。
漫画家やらSF作家やらイラストレーターやらという宇宙開発にはあまり関係のさなそうなオタクたちが集まって結成され
た「なつのロケット団」が試行錯誤しながらロケットを作っていった実話。
知っている人は知っている、元ライブドア社長の堀江貴文氏がメンバーとして加わっているあの「なつのロケット団」の話なである。

ちょっと面白かったのが「植松電機」との関わり。
『宇宙へ行きたくて〜』には、以下のように書かれていた。
〈植松専務、いや世の中の多くの人にとってこの頃の堀江は、メディアが報じる「金で何でも手に入れる男」でしかなかっ
たのだ。【中略】札束をチラつかせて、これまでの技術や実績や……いや、もう会社ごと乗っ取ってしまおうという魂胆で
はないか。警戒心を持つのは企業の経営者として当然のことである。【中略】ところが動画の中でみんなと一緒になってア
ルミ板をやすりがけしたり、燃焼試験で大喜びしている堀江を見て驚いたという〉

『宇宙へ行きたくて〜』によると「なつのロケット団」のメンバーが、最初に植松電機を訪れたのは、2006年のこと。
この時は堀江氏は同行していない。
堀江氏が植松電機を訪問したのはその3年後の2009年の春ということになっている。
つまり持参した動画の中で堀江氏が〈みんなと一緒になってアルミ板をやすりがけしたり、燃焼試験で大喜びしている〉姿
を植松専務が見て協力を引き受けてくれたのは、2009年の春ということになる。

で、何がオモシロイのかと言うと……
2009年11月に出版された『NASAより宇宙に近い町工場』(著者は植松専務)によると、
〈二〇〇六年のことですが、六本木ヒルズに住んでいるお金持ちの方から、僕らの宇宙開発に八億円ほど出してもいいとい
う話がありました。【中略】どこかのお金持ちのお金を入れて、ただロケットを飛ばせばいいとは思っていません。だから
お断りしたのですが、その方は、その後強制捜査が入って逮捕されたりしていますから、いずれにしてもお金はいただけな
かったでしょう〉
という経緯があったらしい。
この〈六本木ヒルズに住んでいるお金持ちの方〉を、堀江貴文氏だと考えたくなってしまうのは、私だけではないはず。

『宇宙へ行きたくて〜』によれば、堀江氏があさり氏たちのチームと関わりを持つようになったのは、2004年の11月頃のこと。
〈宇宙開発に関心のある大金持ち……ぴったりじゃないか。ということで、メンバーの一人笹本が仕事上のツテをたどって、
堀江との面会をセッティングした。【中略】堀江にビジネスの話を持っていった野田はと言えば、いざ会って話してみるとス
ポンサーというより、ロケットや宇宙関係の愉快なオタク友達がひとり増えたようにその出会いを楽しんだという〉

※文中「笹本」とあるのは「なつのロケット団」のメンバーのひとり、SF作家の笹本祐一氏。
 「野田」は「なつのロケット団」を立ち上げた野田篤司氏、
 
さて、「ライブドア事件」によって堀江氏が東京地検による家宅捜査を受けたのは、2006年1月16日のこと。
証券取引法違反容疑で逮捕されたのは1月23日。
その直後「それでも堀江と一緒にロケット作りをしたい」というメンバーが集まって「なつのロケット団」が結成された。
野田氏らが植松電機を訪問したのは、その年のことということらしいが、このときは堀江氏は同行していないから……
植松電機の政務が〈六本木ヒルズに住んでいるお金持ちの方〉から8億円の出資の話を持ちかけられたというのは、一体
いつの出来事なのだろう?
理屈で考えると「2006年1月1日から1月15日の間」ということになるのだが、そんな正月早々?
そして、2009年に植松専務に会ったとき「2006年の出資話」は話題に上がらなかったのだろうか?

……いろんな想像が広がってしまうな。
寝る。

2014年1月22日(水)
午前中。
昨日アマゾンから届いた『NASAより宇宙に近い町工場』(植松努 ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読む。
北海道の町工場の社長の息子が、宇宙ロケットを作った話。
糸川さんがペンシル・ロケットを作っていた時代のことを考えれば、北海道の土地と町工場レベルの設備で宇宙ロケットを
作ることは、十分に可能だと思う。

著者は、育った土地のせいもあるのか(例の財政破綻した夕張の近くだそうだから、町全体が希望を失った雰囲気だったの
か?)大人から、やたら「どうせ無理」という言葉を投げつけられ、この言葉に反発してついに宇宙ロケットを作るところ
まで辿り着いてしまったらしい。
子供に向かって「どうせ無理」って……ネガティヴな大人達だ。(笑)

興味深かったこと。
地球の自転を考えると人工衛星を打ち上げるには「東の方向」に向けてロケットを飛ばさないといけないのだが、国際法上
よその国がある方向にロケットを飛ばすのは禁止なのだそうだ。
だから、国の東側がぜんぶ海という場所にある日本は、本来ロケットを飛ばすには向いている国であるらしい。
(知ってた?)

午後。
2号くんにつき合って、映画「黒執事」をもう1回観る。
水嶋ヒロの表情がいいよな。

夜。
なにかと話題になっている「明日、ママがいない(第2回)」を観る。
前回は芦田愛菜演じる施設の少女の里親候補の女性が、実は頭のおかしい人で、少女が危機一髪で難を逃れる話だったが、
今回はその少女が可愛がっていた同じ施設の幼児の里親候補の女性が、実は頭のおかしい人で……という話だった。
(こんなのばっかかい?)

ともかく「まともな大人」というのがほとんど出て来ないのだ。
いっそ最初から「ホラー・ファンタジー」として企画した方が良かったんじゃないか?
施設の子供役の子役達も、施設長役の三上博史も、みんないい演技をしているだけに、非常にもったいないドラマ。

ドラマ終了後、ニュース番組。
都知事選候補者の記者会見をやっていた。

記者の質問は「原発について」。
細川さんが、原発ゼロを目指しているというのは周知の通り。
宇都宮さんも当然、原発反対派なのは良いとして……
舛添さんも「長期的には原発依存をなくす。短期的には安全をしっかり確保する」と微妙な言い回しに逃げていた。
(たぶん下手なことを言って原発が選挙の争点となり、「小泉劇場の悪役」にされるのは避けたかったのだろうね)
唯一の明確な原発推進派は「コミンテルン陰謀論」の田母神さんだけ。(^^;

いよいよ、都知事選は来月か……
寝る。

2014年1月21日(火)
ここのところ、朝起きる時間がだんだん遅くなって行っている。
まずいな……。

なんかエンジンのかからない日。

昼。
「CSIマイアミ」を観る。
(打ち切りが決まったあとのドラマは、やっぱりつまらないな……)

そのまま、テレ東で映画「プロフェシー」を観る。
原題は “THE MOSMAN PROPHECIES” 直訳すると「モスマンの予言」で「モスマン」という怪物にまつわる話なのだが
邦題では肝心の「モスマン」が省略されてしまっているのは、原題のままだとあまりにB級っぽい印象になるからか?

ストーリー。
ワシントンポストの腕利き記者で、妻と2人、順風満帆だったはずの主人公。
豪華な新居を買っての帰り道、妻が運転する車で事故に遭う。
病院に運ばれた妻はCTの検査を受け、その際に脳に癌が発見される。
妻は、結局その癌で死亡するのだが、生前に事故の直前に変なものを見たと話し、妻の遺品のノートには悪魔のような変な
ものの絵が描き残されていた……。

いわゆるオカルト話。
「実話に基づく話」なのだそうだが、同じく実話を元にしたという「エクソシスト」と同じで、出て来る超常現象が「モス
マン」とかいう怪物を出さなくても説明できそうな気がする。
「モスマン」の目撃者がみんな心に何らかのストレスを感じている状態だったという点も共通する。
簡単に言うと、主人公への情報提供者がみんな「トンデモさん」っぽいのだ。
そんなわけで「モスマンだ、モスマンだ」と騒ぐ主人公にさっぱり感情移入できず、白けたまんまラストまで行ってしまっ
た。

ついでなので、「モスマン」についてネットで簡単にググッてみた。
「モスマン」とは、1966〜1967年頃にアメリカのポイント・プレザントという町(ウエストバージニア州)で目撃
されたという翼のある怪物のことだそうだ。

そして「モスマンに関する実話」というのは、
1)1966年11月14日、ポイント・プレザントでドライブしてた若者たちが翼のある大きなものに追跡された。
2)同じ日の夜に、セイラム(マサチューセッツ州)で犬が激しく吼えるので外に様子を見に行った飼い主が、暗闇に
  赤く光る二つの目を目撃、犬は行方不明になった。
3)1967年12月15日、ポイント・プレザントとカノーガ(オハイオ州)を結ぶシルバー・ブリッジという橋が
  崩落事故を起こし、46名が犠牲になるという大惨事があったが、この日に橋の近くでモスマンを目撃したという
  者がいた。
……と、そんなものらしい。

しかし、だ……
「ドライブしていた若者達が追いかけられた」事件は、大型の猛禽類が恐怖で実際より大きく見えたんじゃなかろうか。
「暗闇に光る赤い目」は、犬泥棒の車のテールランプじゃないかい?
「シルバー・ブリッジ崩落の日の目撃譚」については、大事件が起きると「あの日私は○○○を目撃した」と言い出す人が
必ずと言っていいほど出て来るものだしなあ。
……と、どの話もどうも信憑性が薄い。
(UFOとか、そういう話、大好きなのだけれど、これはちょっと……)

夕方。
吹き矢の講習。

帰り道で雨に降られる。
「やだなあ」と思っていたら、山手通りの交差点付近で「ガシャン」という音を聞く。
音のした方を見たら人がバイクごと宙を飛んでいるのが見えた。
もちろんそのまま弧を描いて落下。
どうやらタクシーがバイクを跳ねちゃったらしい。

とっさに通りすがりのカップル(?)の女性が道端にうずくまるバイクの運転手に傘をさしかけ、男性の方は携帯で119
番に電話している様子。
近くにいた宅急便屋のお兄ちゃんが近所の交番へ走って警察官を呼んで来た。
跳ねられた男性、かなり痛そうにしていたが、たぶんすぐに救急車が来るだろう。
こういう時に周りに人が大勢いるって心強いよな。

帰宅。
念のためネットを検索したが、この程度の小さな事故はネットでも流れないらしい。

「明日、ママがいない」というドラマがニュースになっていたので、期間限定ネット公開になっていた第1話を観る。
児童福祉施設に暮らす子供達の生きる姿を描いた作品らしく、見どころは子役の演技というドラマ。

ニュースになったというのは、登場人物のひとりである施設の子供が「私は赤ちゃんポストに捨てられた」というセリフを
何度も言う場面に、「赤ちゃんポスト」(正式名称「こうのとりのゆりかご」)を実施している病院がクレームをつけたという話。

私もドラマを観ていて「これはちょっとまずいな」と思った。
1)現在「赤ちゃんポスト」を実施している病院は日本で1つだけなので「赤ちゃんポスト」という名称を使用した時点で
  その病院を名指ししたことになってしまう。
2)そして、「赤ちゃんポスト」を実施している病院が、「ここは子供を捨てる場所ではない」ということの説明にかなり 
  力を注いでいるのに「赤ちゃんポストに捨てられた」という内容のセリフが、かなり印象的に複数回出て来る。
これは、クレームが来てもしょうがない。

そして、ひとつクレームが来たことがマスコミに報道されると、それが呼び水になってしまったのか「全国児童養護施設協
議会」からもドラマの施設長の言動に関してクレームが来てしまったそうだ。
(こっちは団体なので、話がよりややこしくなりそうだ)

この施設長については、最初から「変な施設長」という演出になっているので、私は特に気にならなかった。
「変な教師」や「変な刑事」の出て来るドラマは数多くあるが、それはその教師や刑事個人が変なのであって「教師は変」
とか「刑事は変」ということを意味しないからだ。

ただ「赤ちゃんポスト」は通称名とは言え、実在するものを指す固有名詞なので、これはまずい。
「駅のベンチに捨てられた」でも何でも良いと思うのに、なんでよりによって実在の名称を使って物議を醸したのだか。
脚本家は新人であるらしい。
慣れない新人を起用するのなら、制作チームは内容のチェックには慎重であるべきだったと思う。

寝る。

2014年1月20日(月)
朝。
ネットのニュース。
都知事選は来月だが、南相馬市(福島県)と名護市(沖縄県)で市長選があったとかで、その結果の記事を読む。

南相馬市では、脱原発派の桜井勝延氏(現職)が再選。
名護市では、米軍普天間飛行場移設反対派の稲嶺進氏(現職)が再選。

現職は選挙に強いという結果。
でも、今度の都知事選には「現職の候補者」はいないからなあ。

あとは、南相馬市の当選者が「脱原発派」、名護市の方は「普天間飛行場移設反対派」。
共通しているのは、どちらも自民党の推薦候補じゃなかったというところぐらい。
「国との太いパイプ」は、地方選挙であまり重要視されなくなったのだろうか。
この結果を参考に都知事選を占うというのは……???

午後。
『福家警部補の報告』(大倉崇裕 東京創元社)と、『映画 黒執事 VISUAL BOOK』(スクウェア・エニックス)が、
アマゾンから届く。

『福家警部補の報告』は短編集。
収録されているのは「禁断の筋書(プロット)」「少女の沈黙」「女神の微笑(ほほえみ)」の3編。

まず「禁断の筋書(プロット)」を読み始めて間もなく、
(これは、明日放送するドラマの原作だ!)
と、気づいた。
このまま最後まで読んでしまって良いのかどうか悩む。

『映画 黒執事 VISUAL BOOK』の方は、勢いで買ってしまった映画の写真集。
ビジュアルが綺麗な映画だったので。
この作品の美術スタッフはセンスが良い。

助演の剛力彩芽、漫画原作の実写作品への出演が多い女優。
漫画原作というのはファンが登場人物に固定的なビジュアル・イメージを持っているので、演じた役者は当然「イメージと
違う」とファンからの反感を買う。
そういう損な役しかやらせて貰えない気の毒な女優さんという印象だったのだが、逆境をバネにしてか、最近どんどん実力
をつけてきたようだ。
今回の映画内でもツンデレぶりが可愛い「坊ちゃん」を魅力的に演じていた。

この写真集、43ページに原作漫画のイラストが載っていて、ページをめくると45ページに主演の水嶋ヒロのアップの写真
という構成になっている。
絵と写真を見比べると、彼がこの役に選ばれた理由がよく分かる。(笑)

ちなみに写真で見ると水嶋ヒロという俳優、普段の髪型の方が漫画の「セバスチャン」に近い。
映画版の「セバスチャン」のカールした長髪というのは、敢えてそうしたもののようだ。
つまり映画版のビジュアルを設計した人は、「下手に表面的に原作の絵に似せない」という道を選んだのだろう。

原作のビジュアル的イメージの話で思い出したのだが、ドラマの「福家警部補」。
こちらは小説が原作なのだが「縁なし眼鏡をかけた身長152センチのショートヘアの女性」とかなりビジュアルが細かく
指定されている。(要するにもっさりとしたダサイ女性なのだ)

これをすらりとした元宝塚女優の壇れいが演じているので、彼女も「イメージと違う」という批判に晒されているらしい。
「キアヌ・リーブスがコロンボを演じている」みたいなイメージになってしまうのかな。
美し過ぎてダメだなんて、女優さんも大変だ。

夕食。
鶏のササミとキャベツのスープ……と、天ぷら。
(カロリーが低いんだか高いんだか)
ともかく、あと半月でウエストサイズを80センチまでは戻さないとな。

寝る。

2014年1月19日(日)
朝。
「寒い」とか言っいても無駄なので、靴下とかどてらとかで防寒に努める。
正月の餅の残りでぜんざいを作って食べたら、多少体が暖かくなる。

午後。
事務的な手続きで池袋へ。
ついでに「天狼院書店」のへ寄る。
この本屋、来る度に「書店の店舗」というより「会社の事務室」の雰囲気になって行っている。
(一体どこへ向かおうとしているのだろう?)

昼食は回転寿し。
最近の回転寿しはベルトコンベアにあまり寿司を置かず、客の注文を受けてから握る感じになって来ているみたいだ。
むかしの回らない寿司屋と同じだが、値段が明確で基本単価が安いという点が違っている。
寿司というのは、もともとそんな高級な料理じゃなかったはずだから、本来の形に戻って行っていると考えるのが正しいの
だろうな。

リブロをぶらついて、コンビニでスープ餃子と冷凍野菜とタケノコの水煮を買って帰り、3つまとめて鍋にぶち込んで夕食に
する。

昨日観た「黒執事」の主演俳優、水嶋ヒロ氏は、「悪魔」の人間離れした外見を作るため、体重を50キロ台にまで落とし
たのだそうだ。
ウィキペディアで調べたら、彼の身長は180センチあるらしい。
画面上で異常に細く見えていた体型は、実際に痩せていたのだな。

さて、私の方はと言えば……
どう考えても正月で体重が増えた。(特に「背脂」)
現在、着ている服はLLサイズなのだが、これ以上サイズを上げたくない。
なんとかしなくては……

場当たり的に腹筋運動などして、寝る。

2014年1月18日(土)
ゆっくり起きて朝食をとり、風呂に入ってのんびりしていたら昼になってしまった。

午後。
サンシャイン60通りに映画を観に行く。
「黒執事」
ネットでの前評判があまりにも悪意に満ちていたので、却って興味を惹かれたのだ。

チケットを買ってからガストで食事、ハンズをぶらぶらして映画館に戻る。
客席はそこそこに埋まっていた。

「黒執事」は、漫画を原作とした実写映画。
金持ちの貴族の息子である少年が、何者かに両親を殺され、復讐のため悪魔と契約を結ぶという話。
少年が復讐を果たして死んだらその魂を手に入れるため、悪魔は執事に化けて少年の屋敷の使用人として傍に仕える。

映画版では、この「少年」は「爵位を継ぐために男のふりをしている少女」という設定に変更されていた。
原作漫画の少年がかなりの美少年に描かれ、執事に化けた悪魔との間に同性愛的なものが暗示されているので、その設定を
そのまま実写化するのは難しいという判断からなのだと思う。
原作の重要な要素である「悪魔と少年の間に芽生えた感情」を問題なく表現するためには、これは正しい判断だと思った。

もうひとつの大きな変更点。
原作では19世紀のイギリスを舞台にしている物語を日本人が演じる都合上、映画の舞台は未来の日本ということになって
いる。
要するに、一種の未来SFになっているのだ。
この大胆な設定変更のために物語はかなり自由度が増していて、私の感想では、それがプラスに働いていたように思う。

さて、映画自体だが。
まずは主演。
「悪魔で執事」を演じていた水嶋ヒロがいい。
この人、一時、役者を止めていた時期があったのだそうで、その理由がどうやらアドリブが苦手であるかららしかった。

で、今回の映画は、企画の段階から関わって演じたのだそうで、彼の苦手な「現場で監督から思いがけない要求をされる」
という危険性が排除されている。
自分で考えて、練り上げて来た演技を現場で完璧に再現するということをさせると、水嶋ヒロというのは非常に素晴らしい
演技者になるらしい。

(この映画をシリーズ化して、水嶋ヒロは一生「黒執事」だけやっていればいいんじゃないか?)
と、思うほど彼の演じていた執事「セバスチャン」はハマっていた。
原作の完コピとかではなく、水嶋ヒロが作り上げた「セバスチャン」である。

次に助演女優。
目下ネットでは「とりあえず悪口を言っておけばいい女優No1」に輝いている剛力彩芽。
ネット上では、彼女が話題に出て来たら骨髄反射的に「ひどい演技」「見るに耐えない」と罵詈雑言を投げかけなくてはな
らないという掟(?)があるようなのだが、私が観たところでは、いい女優である。
登場と同時に「女装した男に化けた女」という難しい役をちゃんと演じていたことで、そう感じた。

「女が女の格好をしているのにどこか不自然」
そんな雰囲気を(しかもまだ登場人物のキャラクターがまったく紹介されていない映画の冒頭シーンで)演じられる女優を
私は他に知らない。

この映画、もうひとり忘れてはならない名優が登場する。
「田中」を演じている志垣太郎である。
田中というのは、主人公がいる屋敷の使用人のひとりなのだが、高齢のために仕事をしているというより、ただ屋敷の中で
湯のみを手に座っているだけという人物。
セリフもなく、動きもほとんどないに等しいこの役で、志垣太郎は「その人物としてその場所に存在する」という、芝居の
奥義に近い演技を見せてくれた。

……というわけで、とても良いファンタジー映画だった。
続編希望。

軽く飲んで帰宅。
自宅でパンフレットをよく見たら、小さな文字で「共同プロデューサー 齋藤智裕」と書いてあった。
(「齋藤智裕」は水嶋ヒロの本名)
ナルホド……

……寝ようか。

2014年1月17日(金)
朝。
ニュースをチェック。
細川さんは、オリンピック反対派だったのか。
(1票入れようかな♪)

だいたい、むかしのオリンピックは、
「おっ、コマネチ、いいぞ!」
とか言って気楽に楽しめたものだ。

それが最近のオリンピックは、うっかり外国の選手を応援していると、
「貴様! 愛国心がないのか!」
とか怒られそうな雰囲気で、肩が凝る。
そういう連中がゾロゾロ東京にやって来られたら、本当にうっとうしいんだよなあ。

さて、寒いし、昨日、小説本を4冊も買ってしまったので、本日は「引きこもりデイ」と決める。

午前中。
『螺鈿迷宮』(海堂尊 角川文庫)読了。
「チーム・バチスタ」のシリーズの1作なのだが、なぜか出版が角川。
ウィキペディアで調べたところでは、海堂尊氏は「チーム・バチスタの栄光」(受賞時のタイトルは「チーム・バチスタの
崩壊」)を宝島社の『このミステリーがすごい!』大賞に応募したものの、2次選考通過の連絡がなかなか来なかったため
落選したと思って2作目である『螺鈿迷宮』を江戸川乱歩賞に送ってしまった……という経緯があるようだ。
ちなみに、『螺鈿迷宮』の方は江戸川乱歩賞の1次選考で落ちたそうだ。

そんなこんなで、主人公は「チーム・バチスタ」シリーズの主役の田口公平ではなく、天馬大吉という名前の医学生になっ
ている。
大吉は金持ちの子供だったが小学校2年生の時に両親を交通事故で亡くし、祖父に引き取られて経済的には恵まれた生活を
送っている青年。
医学生になったものの「医学」という学問に根本的な疑問を持ち、そのために落第を繰り返し、雀荘に入り浸っているとい
う設定だ。
編集者になった幼なじみとの縁でライターのアルバイトをやっている大吉は、ある病院への潜入取材を行うこととなり……

行方不明者の捜索をする話で、いわゆる「消失ミステリー」。
しかしこの小説の一番の問題点は、行方不明になった人物がどこへ消えたのかが簡単に分かってしまうというところ。
そして、行方不明になった人物が、あまり人好きのするタイプの人物でないため、読み手の側に事件解決への意欲が湧かな
いという点。
作者も、人間消失の謎そのものにはあまり力を入れる気がなく、むしろ探偵役である主人公の事件の発端を巡る因縁話の方
が物語のキモだと考えていたのではないかなあ?
(そっちの話は結構面白かった)

この作品、内容をだいぶ変えてドラマ化している。

昼。
総菜屋の弁当。
1人分の食事を作るのにスーパーで材料を買って来るより、総菜屋の安売りを買った方がどう考えても安く済む。
食堂や銭湯を町の1ヶ所にまとめ、通路で個々の住宅と繋げたコミュニティー・タウンというものを妄想してみる。
老人の孤独死とか、だいぶ減りそうな気がするのだが。

午後。
『ケルベロスの肖像』(海堂尊 宝島社文庫)読了。
「チーム・バチスタ」シリーズの完結編だと帯に書いてある。
でも、「番外編」とかは、また出そうな気がするな。
「新バチスタ・シリーズ」とか?(笑)

主人公は、お馴染み田口公平。
『チーム・バチスタの栄光』で登場して来た時にはさえない不定愁訴外来の担当医に彼も、いまやAiセンターのセンター
長にまで出世している。

こういう「周囲から評価されていない人物が思わぬ大活躍をする」シリーズだと、物語のパターンを崩さないために主人公
が活躍を繰り返しても相変わらず周囲からの評価が低いという不自然な設定になっているものが多いが、田口は手柄を立て
ることによって、ちゃんと出世していっているようだ。

この小説は、今度映画化されるそうで、話としては、『螺鈿迷宮』の続編的な物語。
作品としてはあまり出来の良くなかった『螺鈿迷宮』がドラマ化したのは、たぶんそのお陰なのだろう。

今回の事件は、爆破予告と犯行阻止。
派手で綺麗な場面があまりストーリーと関係なく挿入されているのは、作者が映像化を意識しているからなのだろうな。
小説で読むより、映像で見てみたい作品。
(「映像作品の素材」としての原作小説か?)

エンターテイメントという視点から考えると、そういうのもアリなのかもしれないね。
きっと伊藤淳史と仲村トオルが演じたら、楽しい映画になるのだと思うよ。

ミステリー小説としては、あまり面白くない。
犯人が、登場した途端に読者に分かってしまうから。
笑いの要素として入れたのだろうオチも途中で読めてしまう。

伝わって来るのは、著者のオートプシー・イメージング(Ai)普及にかける熱意。
まあ海堂さん、本業は独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センターAi情報研究推進室室長なのだそうだから
それはそれで正しいか。

夜。
夕刊で、小野田寛郎さんが亡くなったことを知る。
91歳だったそうだ。
ご冥福をお祈りすると同時に、いままで生きていたということの方に驚いた。
この人が「生きていた」ということに驚いたのは、これで2度目になるな。

寝る。

2014年1月16日(木)
朝。
ネットでニュースを斜め読み。
読売新聞の電子版に、都知事選に関する小泉進次郎議員の発言が載っていた。
〈自民党がかつて除名した舛添要一元厚生労働相を支援することについては、「自民党が一番苦しい時に『自民党の歴史的使命は
終わった』と出て行った方だ。応援する大義はない」と批判した〉

まあ、この人の親父は舛添氏さんの対立候補を支援しているんだし、除名した舛添さんをホイホイ担ぐことに関しては、自民党内
部でも「ちょっと節操がないんじゃないか?」という意見も少なくないようだから、想定内の発言だと思う。

午後。
郵便局で手続きをしたら、局員が「ちょっとうっかり」をやってしまったとかで、帰宅してから電話がかかって来て手続きのやり
直しにもう1度出かける羽目に。
郵便局は「お詫びに」とか言って箱入りのタオルをくれた。
(こういういのは日頃からちゃんと用意してあるものなのか?)

夕方。
ビックカメラに寄ってから書店をはしご。
「天狼堂書店」と「ジュンク堂」。
この辺の本屋で、店内で酒が飲める店はこの2店しか知らない。

天狼院でビールを飲み、文庫本を3冊買う。
『怪談』(ラフカデオ・ハーン作 平井呈一訳 岩波文庫)
『マイ国家』(星新一 新潮文庫)
『ケルベロスの肖像』(海堂尊 宝島社文庫)

ジュンク堂では本だけ買って帰宅。
『新装版 螺鈿の迷宮』(海堂尊 角川文庫)

アルコールが入るとつい本を買ってしまう癖があるのは、ひょっとして私だけではないのかな?
本屋で酒を出すというのは、だとすると正しいのかも。

とりあえず『螺鈿の迷宮』から読み始めることにする。
オヤスミ。

2014年1月15日(水)
寒い……。
風呂に湯を沸かして体を温める。
冬場はストーブとかが欲しくなるなあ
(壊れてしまって修理を諦めたのだった)
フット・ヒーターはあるので、差し当たって足は暖かい。

ニュースで、自衛艦と釣り船が衝突したとか言っていた。
この寒いのに海に投げ出されたのか?
気の毒に。

午後。
録画しておいた「福家警部補の挨拶」を観る。
大倉崇裕先生原作のミステリー・ドラマ。
簡単に言うと「刑事コロンボ」ファンの大倉先生が書いた女版コロンボ。
見た目が頼りない女性警部補が殺人事件を解決する話。
コロンボと同じく犯行場面がまず描かれ、主人公がどうやってそれを暴くのかが焦点となる倒叙ミステリーで、犯人は金持
ちとか有名人。
そこへ一見パッとしない警部補がやって来て、しつこく質問を繰り返すことで事件を解決するというパターン。

今回の犯人は、有名脚本家。
若い頃の盗作をネタに揺すられ、その相手を殺害してアリバイ作りのためだけにもうひとり別の人物を殺すというとんでも
ない男。

「コロンボ」へのオマージュなのが分かりやすい第1話だった。
福家警部補は、壇れいが演じているので原作ほど頼りないイメージになっていないのが、ちょっと惜しい。
もっとダメな雰囲気で良いと思うのだが。

夕方。
電話が鳴ったので受話器を取ったら「都知事選に関するアンケートです。あなたは選挙に行きますか?」だって。
立候補しているのは、舛添さんと細川さんと宇都宮さんだっけ?

まあ、いまのところ一番人気は舛添さんだと思うのだけれど。
ちょっと意地の悪い見方をすれば、細川さんの立候補は自民党にとっては朗報だったんじゃなかろうか?
一度除名した人の推薦に回り、その候補者が「別に自民党の力を借りなくても楽勝」じゃあ、カッコ悪いにもほどがある。

夜。
あまり寒いので近所の居酒屋へ軽く飲みに行く。
体を暖めるだけなので、日本酒3合程度。

帰宅。
体がポカポカしているうちに、寝る。

2014年1月14日(火)
朝。
寒いので動きたくない。

ネットでニュースを拾う。
都知事選についての「東京新聞」の世論調査の結果を見つけた。
(2014年1月13日 朝刊)と書いてあったから,昨日の記事みたいだ。

「次の都知事にふさわしいと思うのは誰か」という質問に対しては、
〈舛添要一氏(65)を挙げた人が最も多かった〉
のだそうだ。
まあ、そんなもんじゃないか?

憲法九条については、
〈「改正しない方がよい」と答えた人が56・9%に上り、前回調査の35・1%を大幅に上回った〉
この辺は「憲法改正反対とか言うと左翼みたいだから」と言っていた人たちが、安倍さんが本気で憲法を改正しそうな感じ
になって来たのでビビリ出したのだと解釈すれば良いのかな?

興味深かったのは、
〈年齢別では、全世代で反対が多数を占めたが、特に二十代では反対が七割近くに達し、改憲への異論が強かった〉
という点。
ネットでは勇ましいことを言っている若者が多いようだが、あれはあくまでネット上だけの意見なのか?

午前中。
『陰陽師  蒼猴ノ巻』(夢枕獏 文藝春秋)読了。
お馴染み安倍晴明と源博雅のコンビが都に起こる怪事件を解決する話。
キャラクターもののシリーズ作品の1冊と考えれば、無難なセンか?

午後。
『アリス殺し』(小林泰三 東京創元社)読了。
自分が「不思議の国のアリス」の登場人物になった夢を見る大学院生、栗栖川亜里。

ある日、不思議の国でハンプティ・ダンプティが塀から落ちて死んでしまう。
すると現実の世界でも亜里の知人がひとり死ぬ。
夢の世界で死んだ人は現実の世界でも死ぬのだ。

そして不思議の国で、アリスはハンプティダンプティ殺しの容疑者とされてしまう。
捕まれば赤の女王に首を刎ねられてしまうだろう。
そうなれば現実世界にいるアリスの分身の命もなくなってしまうのだ。

亜里は自分と同じように不思議の国の夢の記憶を持っている井森という大学院生と共にアリスの無実を晴らすために真相
の究明に乗り出すことに。
ところが困ったことに現実世界と不思議の国では個人の性格や能力がまったく違う。
現実世界では知的で頼もしい井森は、不思議の世界では記憶力ゼロで間抜けなトカゲになってしまい、アリスの足手まと
いになりまくる……

本格推理ものとしてとても良い作品なのだが、作者の趣味なのか無駄にグロな描写が多い。
そのせいで読後感がたいそう気持ちが悪いのだ。
推理小説としては優れているので、グロが苦手じゃない方は、どうぞ。

夕方。
近所の蕎麦屋によって軽く1杯。
テレビで都知事選のニュースをやっていたので、
「投票日は来月でしたよね」
と、何気なく隣の席の人に話しかけたら、ものすごい勢いで食い付いて来られた。

なんでもその人の息子は社会運動家なのだそうで、
「金曜日の反原発集会には参加しましたか?」
と、尋ねられる。
いや、私は、そういうのは、ちょっと……(笑)。

帰宅。
『エンダーのゲーム[新訳版]』(オースン・スコットカード:著 田中一江:訳 ハヤカワ文庫)上下巻読了。
有名過ぎて却って読むきっかけを失っていた作品。

まず、装丁について。
カバーイラストは、鷲尾直広さん。
その上に「秋赤音イラスト期間限定版帯」。
「帯」と書いてあるが、表紙の9割を覆っている。
さらにその上に表紙の半分以上を覆った映画のスチール写真を使用したほぼカバーと言って良いサイズの帯。

〈「エンダーのゲーム[新訳版]は、映画スチール写真を使用した帯と秋赤音氏のイラストを使用した帯(期間限定)の
2種類のバージョンを発売中です〉
と書いてあったが、帯が二重になっているんだよな、これ???

内容。
エンダーというのは、主人公のニックネーム(本名はアンドルーらしい)。
登場時、まだ6歳のエンダーは天才児だが気が弱くいじめられっ子タイプ。
学校ではいじめっ子に狙われ、家では兄のピーターにいじめられ……
でも天才児なので、軍からは地球を救う将来の司令官として注目されている。
地球はバガーという宇宙人と交戦中なのだ。

ある日、エンダーはいじめっ子たちに取り囲まれ、身を守るために相手を徹底的に叩きのめしてしまう。
それを知った軍の人間がやって来て言う「君は合格だ」

軍人としての訓練を受けるために宇宙ステーションにあるバトル・スクールに入学したエンダーは、初日から「特別扱い
によって他の訓練生達から孤立する。
なぜなら軍がエンダーに求めていたのは「兵隊」のひとりとなることではなく、唯一無二の「司令官」となることだった
のだから……

……と、こういう感じで少年エンダーのバトル・スクールにおける成長が描かれる。
ハインラインの『宇宙の戦士』(信頼できる大人達の教育の下、立派な軍人に成長して行く少年兵の話)というより、
ホールドマンの『終わりなき戦い』(アテにならない軍の訓練メニューの下、無意味な軍事訓練を繰り返す兵士達の話)
に似たテイストかな。

このシリーズは今も続巻が刊行中で『エンダーのゲーム』は、壮大な未来史ものの第1章であるらしい。
読んで損のない名作だと思うのだが、これ、ディズニーが映画化したんだって?
なんか嫌だなあ……ディズニー?

寝る。

2014年1月13日(月)
良い天気。
抜けるような青空の下、地下鉄に乗って新宿へ行き、ファミリーマートの地下2階にある「ロフトプラスワン」へ。
AXNミステリーBOOK倶楽部番外編「闘うベストテン 場外乱闘篇ROUND2」というイベントに参加する。

パネリストが昨年出版された本のベスト10を決めるというトークライブ。
出演は、
  司会:豊崎由美(書評家)
パネラー:石井千湖(書評家)、大森望(SF翻訳家)、香山二三郎(コラムニスト)、杉江松恋(ライター)
という、なかなかクセのある面々。

その道のプロが、自分が「面白い」と選んだ本の内容をそれぞれ紹介してくれるのだから、読む本に迷っている人には有り難
いイベント。
そうでない人も、自分の好きな本をプロはどう読んだのかを知ることが出来る。
そして、そんなことはどうだっていい人にとっても、この5人のトークは大変面白い。

香山二三郎先生、私は存じ上げなかったのだが熱いファンがいるらしく、写真付きの応援団扇を手作りして来て、先生が発言
する度にペンライトを振っている人たちがいた。

 香山「この太田愛の『幻夏』は、もっと評価されるべき作品でしょう」
 他の出演者1「えー? そうですかあ?」
 他の出演者2「それほどの作品ではないよね」
 香山「う……」
 客席のファン「香山センセー、頑張ってェ!」
 香山「いい作品です!」
……と、こんな感じ?(笑)
(結果、太田愛の『幻夏』は、国内部門のベスト10に残った)

トークライブは13時から始まって16時過ぎまで続いたが、ロフトプラスワンは居酒屋なので小腹が空いたら飯や酒を注文
して食べながら聞くことが出来る。
私は、本日のスペシャルメニュー「大森望の腹黒豚丼」を注文。

スペシャルメニューの名前は、それぞれの出演者のなぞらえて豊崎由美氏が考えたのだそうで、他に「トヨザキ社長の毒舌辛
口やきそば」「杉江松恋の満腹串」「小生どうせカモネギ扱い」「ボケナスじゃないよ、揚げナスだよ!」等があった。

夕方。
店を出ると、まだ明るい。
新宿駅から埼京線に乗って池袋へ移動。
東口に最近開店した「天狼院書店」へ向かう。

天狼院書店は、リブロを抜けてジュンク堂の脇の道を10分ほど行ったところという、本屋を開店するにはチャレンジングな
ロケーションにある店。

甲州屋という蕎麦屋の2階。
あまり目立たない階段を上がって、2階のドアを開けると、一瞬カフェのような感じの店がある。
さっそく、本日「ロフトプラスワン」で紹介された本のリストを見せて、
「ここに書かれている本を」
と、言ったら、
「すいません。置いていません」
とのこと。

まだ仕入れの方向を悩んでいるのか、岩波文庫はとりあえず……あとはビジネス書に語学関連?
品揃えの傾向がイマイチ私の趣味と合わなかったので、店長を呼んで、
「池袋と言ったらサブカルでしょう。小説はまずSF、そしてミステリーを揃えなくてはダメです!」
と、強く言って店を出る。

「天狼院書店」の良いところ。
店内でコーヒーが飲める。
ノパソを持ち込んでコーヒーを飲みながら仕事ができる。(wifiの使用可)
炬燵があるので冬場にぬくぬく出来る。
(また来よう)

ジュンク堂で、
『陰陽師  蒼猴ノ巻』(夢枕獏 文藝春秋)
『エンダーのゲーム[新訳版](上・下)』(オースン・スコットカード:著 田中一江:訳 ハヤカワ文庫)
『アリス殺し』(小林泰三 東京創元社)
を買って帰宅。

とりあえず『陰陽師』から読み始めることにして、本日はこのままベッドへ……。

2014年1月12日(日)
今日はギターセミナーがあるので、バスに乗って板橋へ。
初心者用練習曲「キラキラ星」。

セミナーの先生、褒めて伸ばすタイプ。
「頑張って練習して来ましたね」
と、褒めて頂いたので、
「ハイッ!」
と、元気よく嘘をつく。
(本当は、ギターは2ヶ月間、押し入れにしまいっぱなしだった)

夕方。
SF乱学講座。
「会田誠 戦争画リターンズを読む」。
講師は、齋藤路恵氏。

会田誠というのは、日本画家である。
うんこの絵や人間の体をジューサーミキサーで粉砕する絵などを好んで描き、手足を切断され犬の首輪をつけられた全裸の
少女の絵を森美術館に展示して物議を醸した人物。

人間も生物であるから、自分の身に危害を及ぼすものについては強く注意を引かれる。
病原菌を想起させる不衛生なもの、危険なものを目にすると、心が動くのだ。

「感動」というのは、文字通り「感情が動く」ということだが、不衛生だったり危険なものを見せることによって無理に相
手の注意を引くことで「感動」させるというのは、やり口として安直。
よって、私は会田誠の絵は嫌いなのである。

放課後、Hさんと「排泄物は笑えるか」について議論する。
例えば会田誠の動画作品。
「知的障害者に扮した会田誠が公共の場所で失禁する映像」
これが「笑える」作品であるのかどうかという議論。

私は学生時代「知的障害者が失禁する」という場面に現実に遭遇したことがある。
知的障害者の施設で開かれたクリスマスパーティーにボランティアとして参加したときのことなのであるが、この「事件」が
その場に生じさせたのは「笑い」ではなく「緊張」の感情だった。
タオルを持って走って来た者、雑巾で床を掃除する者、着替えの準備に走った者……誰の顔にも笑いは浮かんでいなかった。
笑えるわけがないのだ。

それを「笑ってもらえる」という期待感を込めて提示された側としては、
「あんた、もういいから。目立たないところにどいてなさい」
としか言いようがない。

で、13歳の時、会田誠は「地球上すべての女性がミキサーで粉砕される」という着想を抱いたのだそうだ。
これはなんとなく背景が理解できる。
彼の周囲にいた13歳の少女達が「うんこ」や「失禁」のギャグで笑ってもらえると信じ切った同級生男子の期待を込めた
視線に対し、どういった態度で応えたか……

「少年」は、たぶん傷ついたのだろうね。
「女なんかみんな、ミキサーで粉々になってしまえばいいんだあああっ!」
ハイ、気持ちは分かりますけれど、それをそのまんま絵に描いて見せられてもねえ。

挙げ句の果てが、手足を切断して首輪を付けた全裸の少女って……。
自意識過剰な13歳の少年の、同年代の少女達に対する怯えと劣等意識?
その感情を後生大事に抱えたまま中年になってしまったおっさん画家。
笑えないなあ……。

逆に「笑えた芸術」の話。
岡本太郎の「太陽の塔」。
あれは笑えた。

だってだよ。
当時の日本の建築界の最先端を自負するエリート建築家たちが「近代的」「お洒落」「スマート」を目指して設計したパビ
リオン群。
その真ん中にドォーンとおっ立った、どう見ても「原始」の象徴であるどでかいトーテムポール。
「ミーのお洒落が台無しザンス!」

無理に背伸びしたものに足払いをかけると、地面にひっくり返って安定した状態になる。
安定は安心を誘い、私は心を弛緩させて笑うことが出来る。

会田誠の作品は、人の注意を引くが、そこから先がない。
尻切れとんぼになっている。
つまり不安定なのだ。
不安定な作品は緊張を呼び、私は笑うことが出来ない。

……と、まあ要するに「私は会田誠が嫌いだ」という話をしつつ、点心鍋をつついてビールを飲み、帰宅。
寝る。

2014年1月11日(土)
仕事をしている夢を見た。
それぞれ入れ違った4件分のファイルの中身を正しく入れ直そうとしているというパスルめいた夢。
(深層心理的に何かあるのか?)

朝刊の1面のコラムが宇宙旅行について取り上げていた。
「クラブツーリズム・スペースツアーズ」の企画しているプランの話のようなので、ネットで詳細を調べてみたら、
高度110キロメートルまで上昇する宇宙船に乗り、4分間の無重力状態を体験できるというものらしい。
(飛行全体は往復約2時間)
参加費は約2500万円とのことなので、金持ちなら出せない金額じゃない。

コラムでは、軌道エレベーターについても取り上げていた。
これ、日本以外ではあまり人気のないシステムだと思っていたのだが、最近はそうでもないのか?

ちなみに軌道エレベーター(宇宙エレベーター)というのは、錘(おもり)を宇宙に打ち上げて、そこから下に垂らした長
いベルトを地面に固定するという構造のもの。
地球は自転しているので、ベルトは錘に働く遠心力で空に向かってピンと伸びる。
このベルトを左右から挟み込むように取り付けたタイヤでエレベーターの本体がよじ登って行くという仕組み。
ベルトと錘の間に軌道基地を作り、そこと地上を往復するわけだ。

利点としては宇宙船を軌道に上げるたびに、いちいち例の「ドッカーン」をやらなくて良いので公害が少ない。
あれをやると周囲の動植物系に甚大な被害を及ぼすのでロケットの発射場は砂漠の真ん中とか離島とかにしか作れないのだ
が、エレベーターならその心配がない。

でも、宇宙まで届くほどの丈夫なベルトを作るのが難しくて、それほど土地に困っていない国(宇宙開発に関心の強い国は
日本以外では国土の広い国が多い)では、「別に無理してエレベーターを作らなくても、今まで通り砂漠に発射場を作った方
が楽じゃね?」という意見が強かったのだ。
但し、そういう国でもエレベーターが「出来る」ということになれば話は別になる。
便利になるのなら、それに越したことはないはずだから。

午後。
『ヘミングウエイごっこ』(ジョー・ホールドマン:著 大森望:訳 早川文庫)
今年の「はるこん」のパーティーの時にゲストだったジョー・ホールドマン先生と、大森望先生にサインを頂きたくて買っ
た本。
よって著者と訳者のサイン入り。

勿体なくて(笑)ずっと読まずに飾っておいた本なのだが、やっぱり本は読まなくちゃね。
で、ページを開いて一気に読んだ。
大変、読みやすい本。

「ヘミングウエイごっこ」、原題は “The Hemingway Hoax”。
 “Hoax” というのは「いたずら」とか「捏造」という意味。
つまりこれは、ヘミングウエイの小説の捏造を扱った物語なのである。

とある大学の文学教授が酒場で詐欺師と出会ったところから話が始まる。
教授は純粋に学術的な話題として「ヘミングウエイの贋作作りは可能である」という話をする。
ところが聞いていた相手が詐欺師だったものだから……。

さらにこの教授、実はかなりの金持ちのボンボンだった。
「だった」というのは、アホな妹の「投資的冒険」のせいで親の残した財産を失い、まもなく自分と妻の給料だけで家計を
やりくりしなくてはならない身分となりそうだからである。

「別にいいじゃないか」……と、思ってくれなかったのが、教授の古女房。
働かずに結構な暮らしをしたがるタイプの女だ。
(こういう女って、よく小説には出て来るけれど、実在するのかね?)
まあともかく女房がそんな女だったばっかりに、教授は揉め事に巻き込まれることになる。

この辺までは、普通のミステリー。
しかしこの「ヘミングウエイの小説捏造事件」に、多次元宇宙の一大事件が絡んで来たから、さあ大変!

次元から次元へとジャンプを繰り返しつつ、それぞれの宇宙の「自分」の立場で事件と立ち向かおうとする主人公と、彼に
ヘミングウエイの贋作を書かせまいとする「時空調整委員会」。
そしてろくでなしの女房と、さらにろくでなしの詐欺師。
さらにはあまりろくでなしでない売春婦が絡んで、ジェットコースター・ストーリーは進む。

どうでもいいが、アメリカの小説に出て来る売春婦って、どうしてこんなに知的で教養が高いのだろう?
大学で教育を受け、もちろん教員の資格も持っていて、障害児教育に携わった経験を持つ売春婦。
こういうキャラクターって、日本の小説にはあまり出て来ないよね。

読みやすいが、物語の進行が恐ろしく速いので油断して読んでいると振り落とされる危険有り。(特に終盤)
まとまった時間をとってともかく一気に読むべき小説。
ヘミングウエイとSFが好きな方には、特にお勧め。

夕方。
今年初めてのギターの練習。
なぜなら、明日が今年初めてのギター・セミナーだから。
こういう「泥縄」は改めないといかんなあ……。

夜。
録画しておいた「ワンス・アポン・ア・タイム」を観る。
「白雪姫」の生まれ変わりであるメアリー・マーガレットに殺人の嫌疑がかかり……という話。
しかし「チャーミング王子」の生まれ変わりであるデヴィッドは、相変わらずの最低男振りを披露。
この2人が大団円を迎えないと「白雪姫」の物語がハッピーエンドにならないお約束なので、今後の展開が楽しみ。
男らしくてカッコイイ「チャーミング王子」とヘタレ男のデヴィッドを演じ分けているジョシュ・ダラスさん、役者として
すごく面白いことをやっているのだろうな。

さっき気がついたのだけれど、ルンペルシュテルツキンを演じているロバート・カーライルって「フル・モンティ」で主演
のガズを演じていた役者さんだったのだね。
この人、「変な人」をやらせたら嵌るなあ……

明日はギター・セミナーとSF乱学講座。
ちょっと忙しい1日になりそう。

寝る。

2014年1月10日(金)
朝。
布団から出にくい。
でも、やらなくてはならない事務作業はあるのであった。

午後。
金融機関とかコンビニとかで、金を下ろしたり支払ったり。

夜。
空想小説ワークショップ。
講座が始まる前の時間つぶしに無印良品に寄り、なぜか長靴を衝動買い。
体のサイズが規格外れなので、たまに自分の体に合ったサイズの商品を見つけると嬉しくなってしまうのだ。

本日のワークショップは、黒碕先生がラスベガスのオタコンでやったというワークショップの日本語版。
「るろうに剣心」という漫画の番外編のストーリー制作から、ネーム、実際の漫画になるまで。
もうひとつは、黒碕先生が小説で書いた「ろろうに剣心」をプロの漫画家さんとプロのアニメ監督が、それぞれネーム、
絵コンテ化するという実験。

以前、この企画の話でアニメ監督の方から「季節はいつですか?」と質問されたという話を聞いたが、実際に出来上がっ
て来た絵コンテを見て納得。
桜の花びらを画面に散らしたかったのだね。(^^)

黒碕先生による「作画に表れる性差」。
2人の侍が対峙する絵を描く時、男性作家はこの2者の距離を遠くしがちなのに対して、女性作家は近くにしがちなのだ
そうだ。

これは、作家は主人公の侍に感情移入して構図を考えるので、もうひとりの侍は男性の作家から見ると「同性の人物」で
あり、女性の作家から見ると「異性の人物」だからじゃないかなあ?
男性恐怖症とかDV被害体験のある女性作家だったら、距離を遠くに描くのではないかと思うのだが、どうだろう?

放課後の飲み会はラスベガスの土産話。
カジノで試しに5ドル賭けたら一瞬で36倍に。
怖くなってすぐに止めたのだとか。
その他、ショーの関係者が知り合いにいたため、楽屋に入れてもらった話とか、羨まし過ぎる話を。

焼酎とワインを飲みまくって帰宅。
寝る。

2014年1月9日(木)
朝。
寒いので風呂に湯を張って体を温める。
午前中いっぱい家を出る気がしない。

ネットでニュースを見ていたら、
〈個人景況感、2期連続悪化 日銀調査、収入伸び悩みで〉(東京新聞 2014年1月9日 12時50分)
という記事を見つけた。

日銀が発表した生活意識アンケート(昨年12月調査)によると、個人の現在の景況感を示す指数はマイナス9・2。
(前回9月調査から、0・9ポイントの悪化)
指数悪化は2期(6カ月)連続なのだそうだ。

現在の収入が1年前に比べて「減った」と答えた人の割合は、40・6%。
現在の物価が1年前に比べて「上がった」としたのは、67・0%。

物価が上がっているのに、収入はあまり増えていない(むしろ減っている)感じなわけだな。
これでは景気は良くならない。

企業の収益は増えているらしいから、それが「これまでの損」の回収に回されて社員の給料にまで回っていないということ
なのだろうね。
個人消費が伸びないと、回り回って企業の収益にもブレーキをかけることになると思うのだが、これまでの不景気が長過ぎ
て、企業としてはそれどころじゃないのかね?

4月から消費税率が上がるけれど、この状態で税率だけ上がってしまうと消費者が「これまでなら買っていたものも買い控
える」という消費行動をとって、却って税収が減ってしまったりはしないだろうか?

昼。
出かけ用事があって、外へ。

風はあるが昨日に比べると日差しがある分、気温は高いみたいだ。
気持ちが良いので少し歩き、ドトールで休憩する。

隣の席の老婦人が人工喉頭を使って介護士らしい人と喋っていたのだが、聞き取りづらいのか会話がスムーズにいっていない
感じ。
人工喉頭の声って、もっと聞きやすく改良できないものなのだろうかね?

夜。
1号くんのアパートに遊びに行き、流れで近所の飲み屋へ。
カウンターにいた酔っぱらいおじさんがなんか喧嘩を始めて店の外へ出て行った。
どう見ても小柄で喧嘩は強そうに見えないのだが、威勢だけは良い人。
(殴り合いとかにはならなかった様子)

会計しようとしたらお、店が「迷惑料」として901円引いてくれた。
お店のせいじゃないのにね。

家に帰って、寝る。

2014年1月8日(水)
朝から寒くてテンションがダダ下がり。
何度も言っているから知っている人は知っている通り、私は冬がかなり苦手。
12月から2月まで、この世から消えていたいほど、寒いのが嫌。

昼。
「CSIマイアミ:10」
竜巻で殺人事件の現場が吹っ飛ばされ、半径数百メートルに渡って散らばってしまった証拠品を元に鑑識作業を行うことに
なったCSIメンバーたち……
昨日のエピソードは、現場がガス爆発で吹っ飛ぶ話だった。
保全されていない現場での鑑識作業というハードルを設けたいのだろうが、毎回現場を吹っ飛ばさなくても。(笑)
ネタ切れだね。

午後。
動画サイトをネットサーフィンするという、とても引きこもりな時間を過ごしてしまった。

夕方。
外に出たら雨。
寒いはずだ。

ファミマのコピー機が「住民票交付機能付き」の奴に変わっていた。
渋谷区とか中野区とかの人は、自分の住民票をコンビニで受け取れるのだとか。
(豊島区民はダメらしい)

帰宅。
都知事選にドクター中松氏、吉田重信氏、舛添要一氏、山口節生氏らが出馬表明というニュース。
ドクター中松、また出るのか。(^^)
(さあ、楽しくなって来たぞ♪)

寝る。

2014年1月7日(火)
仕事は休みだが家にいればいるで雑用的な作業はある。
そんなわけで、表計算ソフトを立ち上げて地味に数字の入力作業。

昼。
一応、データは入れ終わったのでネットでしょうもないニュースをサーフィンしていたら、スティーブン・ホーキング博士
が2009年6月28日にケンブリッジ大学(ゴンヴィル&キーズカレッジ)で行ったという “Time Traveller's Party”の
動画を見つけてしまった。

正確な日時は、2009年6月28日の12時。
場所は、北緯52度12分21秒 東経0度7分4.7秒で、この日時はパーティーが終わった後になって公開された。
つまり2009年6月28日以後の時間にいる人間でないとそこでパーティーが行われることを知り得ないわけだ。

念のために言っておくが、ホーキング博士というのは「時間順序保護仮説」によって過去へのタイムトラベルを否定してい
る物理学者。
さらに言うと、人を食った冗談の大好きなおっさんである。

動画は、パーティー開始時刻の12時に、博士が会場の入り口のドアに視線を向けたところでプツンと終わっている。
さあ、博士の「時間順序保護仮説」に実証的に反論したい人は、急いでタイムマシンを作って2009年6月28日のケン
ブリッジ大学へ、GO!

午後。
「CSIマイアミ:10」を観る。
最終シーズン。
被害者はやり手のジゴロで……
……やっぱりこれじゃ、打ち切りになるか。(^^;

夕方。
吹き矢の講習。
体調がいまひとつアレで、やや不調。

そのまま新年会へ。
近所の店が良いとだろうと磯丸水産に行ったのだが、どうやらご婦人というのは目の前でゆっくりと料理が焼き上がるのを
楽しむというのが苦手らしい。

焼き網に載せた二枚貝がくつくつと泡立って次第に美味そうな色に変わって行く過程というのは、「見ていてイライラする
だけ」のもののようで、始終、網の上を移動させるので、中のつゆはこぼれるわ、
「ちょっと、おねえさーん! このガス、壊れてんじゃないの?!」
と、大声を出すのでやかましいわ……
(全ては店の選定を失敗したオノレが悪い)

家へ帰って郵便受けを覗いたら、ビブオ先生から年賀状が来ていた。
カラーイラスト(手書き!)付き。
人生のあらゆる局面で手を抜かない人だと尊敬する。

……寝ようか。

2014年1月6日(月)
世間では仕事始め。
私は違う。
失業中(?)だから。

1月末までの長い休暇。
朝起きて、朝刊をゆっくりと読む。
日経の連載コラム〈リアルの逆襲〉。
本日のサブタイトルは〈アシモフの遺言〉〈傷つくのはいつも人〉。

〈民間人の犠牲をできるだけ小さくしつつ、敵の戦闘遂行能力に打撃を与えること〉を目的に開発された無人機。
しかしそれを操縦し、実際に人間を殺した兵士は重い心理的外傷(PTSD)に苦しむこととなった。

昨年の暮れにフロリダで行われた災害時用ロボット競技会で圧勝したのはシャフトという会社のロボットだったが、競技会
の主催者は、こうした民間技術の軍事転用に意欲的なのだとか。
主催者は米穀国防総省高等研究計画局(DARPA)なのだから、あたりまえだが。
ここで「ロボットは人間に危害を加えてはならない」というアシモフの有名な「ロボット三原則」が引用されるわけだ。

ところで、競技会で優勝したロボットを作ったシャフトという会社は、知っている人は知っての通り、東大発のベンチャー
企業。
但し、アメリカのグーグル社に買収されている。

東大だぜ?
日本中から選りすぐりの頭脳を集めて、国家予算をかけて教育し、出来上がりをホイとアメリカに持って行かれた。
バカじゃないのか、日本は?

午後。
久しぶりに外出。
どうにかふらつかずに歩ける。

2号くんに会う。
目下、アメコミを読んでいるというので「分からない」というところを少し訳してやったら「セリフが上品になり過ぎる」とクレームがついた。
(こちとら育ちがいいもんでな!)

帰宅してネットのニュースをチェック。
地方公務員の精神疾患が急増。(毎日新聞電子版)
10年前と比較して、精神疾患を理由に長期病休をとる者が2.4倍に増えたのだそうだ。

これは、むかしと比べて今の方が精神疾患を口にしやすくなったということもあるだろうから、いちがいに悪いこととは言
えないと思う。
以前は「パワハラで精神疾患になりました」なんて言ったら、言った方が悪いことにされただろうからね。

「へぇー!」な記事。
〈共産党:新規入党者が急増〉(これも毎日新聞)

まあ、増えたと言っても全部で32万人程度。
参考までに、自民党の党員数は、ウィキペディアによれば平成24年8月30日現在で78万9348人だそうだから、そ
の半数にも満たない。

でもまあ、増えていることは増えているらしい。
しかも入党者の約2割は20〜40代なのだそうで、ネットで見ていると若者には圧倒的に右翼の方が人気がありそうなの
で、これはちょっと意外だった。

意外だったニュース繋がり。
東京株式市場が大発会で大幅下落。
年初の取引で値下がりするのは、2008年以来6年ぶりのことなのだそうで、おやおや……

なにはともあれ、年が明けて日本中が動き出したわけだ。
そして私は今日も無理はしないで早めに、寝る。

2014年1月5日(日)
咳は未だ残るが、とりあえず熱は下がった。

現在、日経朝刊に連載されている「リアルの逆襲」というコラム、現実化して行くSFみたいな記事で面白く読んでいる。
本日は〈侵される創作活動〉というテーマで、歌詞を入力すると自動で曲を作って歌う改良型ボーカロイドの紹介。
作曲家のヒャダイン氏、プロデューサーの鈴木敏夫氏、作家の筒井康隆氏へのインタビューが載っていたのは良いのだが、
筒井先生の肩書きが「SF出身の作家」になっていた。
(「SF作家」じゃ、ダメなんですか?)

午後。
昨夜録画した「トリック2」を観る。
有名なシリーズの割には、私は観るのはこれが初めて。
大学の物理学の教授と奇術師のコンビが、インチキ霊能者のトリックを暴く……という話だと聞いていたのだが、どうやら
「トリックを暴く」のは専ら奇術師の方で、大学教授の方はと言えば、その手柄を横取りして本を書いては金儲けをしてい
るという話のようだ。

当然、奇術師の方は協力を拒むのだが、大学教授は奇術師の楽屋に忍び込んでショーの妨害をし、彼女を失職させて経済的
に困窮するように仕向けることで、強引に自分の仕事に引きずり込む。
なかなかの卑劣漢である。

このコンビがインチキ霊能力者のトリックを暴くのだが、この大学教授とインチキ霊能力者、どちらがより悪い人間かとい
うと大学教授の方だよなあ。(笑)

もうひとつ。
インチキ超能力者のカモとなるのは離島の島民と山奥の村人という設定なのだが、これもちょっと田舎の人をナメている気
がするぞ。
実際、都会の真ん中にだって新興宗教にひっかかる人間は山ほどいる。

感想。
主人公であるはずの大学教授が、あまりに卑劣な悪党過ぎて感情移入が難しく、ラストに爽快感がなかった。

夕方。
部屋でだらだらと『便利屋みみちゃん1』(吾妻ひでお ぶんか社)などを読む。
この単行本に収録されている「あづま童話」で、さとるのお化けに考えを読まれそうになった漁師が、とっさにローレンツ
変換式を思い浮かべて相手の頭を混乱させるシーン、好きだな。

夜。
スパゲッティーを茹でて(「みみちゃん」読んでたら食べたくなった)皿に半分ほど食べる。
胃に収まった。
順調に回復中。

寝る。

2014年1月4日(土)
午前中。
胃が何も受け付けなくなり、水が飲めないので脱水症状を起こして寝ている。
腫れ上がった喉から出血し、咳に血が混じるのがとても嫌。

この風邪の感染源は誰だ?
私の三ヶ日を返せ!
アガサ・クリスティーのミステリーに、大事な時期に伝染病をうつされたせいで人生を棒に振った人間が、感染源となった
人物を殺害するという話があったな……(^^)

午後。
強毒性のインフルエンザに感染したおっさんが、ただ朝の霞ヶ関駅をうろつくだけというウイルス・テロで恐怖SFを1本
書けないかなー……などと妄想。

SFと言えば、パナソニックが、筋力を機械的にサポートして重い物を持ち上げるパワードスーツ「「パワーローダーライ
ト」の発売を発表したそうだね。
(実際の販売は来年になるらしいが)

走行速度は最大時速8キロ、30キロ程度の重量物が持ち上げられ、価格は1着50万円。
30キロしか持ち上げられないのか。
仮に災害救助に使用するとして「見つけた怪我人を運び出す」的なことは想定していないのだろうね。
引っ越し業者用とか農業用にもっと重いものを持ち上げられるようにした方が普及が図れるんじゃないかな?

夜。
湯冷ましをなんとかコップ半分飲むのに成功。
どうやら回復に向かい始めたらしい。

今夜テレビで「トリック」やるのか。
見たいけど体を起こしているのが体力的に無理。
録画だけしておこう。

寝る。

2014年1月3日(金)
朝。
有楽町駅の近所の建物が火事になり、新幹線まで止まったのだとか。
「近所の火事」で止まってしまうとは、首都鉄道網、意外に脆弱か?

脆弱と言うと、私の体の方もなかなか大変なことになってしまっている。
起き上がるだけで偉い騒ぎで、部屋からはほぼ出られない。

しょうがないので動かずにただ寝ているだけ。
『開幕ベルは華やかに』(有吉佐和子 新潮社)を読む。
有名なミステリーだから筋を知らない人の方が少ないかと思うが、有名女優の出演している劇場に、
「2億円を用意しないと三幕の終わりで女優を殺す」
という内容の脅迫電話がかかって来る。
演出家やら脚本家やらがなんとか芝居を引き延ばし、時間稼ぎをする間に捜査員が……

奥付によると1982年の発行。
芝居が日中戦争をテーマにしたもので、主演女優が自分の演じている登場人物と実は面識がある……といった辺り、時代で
ある。
「知識として知っている」と「会って話をしたことがある」では生々しさが違う。

ちょっと面白かったのは銃器取り扱い免許について登場人物同士が、「近頃は車のライセンスをとるのとおなじくらい大変
だって話も聞くけど」と話し合う場面。
そうか、車の免許は銃器の免許と違って簡単には取れなかったのだな。

非常に興味深かったのは、かつての部下(一流大学出)に頼まれて力を貸した元刑事が、事件解決後にその部下が「捜査一
課長」になっていることを知らされて「知っていたら、俺は知恵も足も貸してねえや」と悔しがる場面。
「学歴」というものが今より大きな存在だったのだな。
1980年代という時代の空気を感じさせる作品。

……薬を飲んで、眠るか。

2014年1月2日(木)
朝。
目を覚ますが起き上がれない。
無理に立ち上がろうとするとめまいがするので、ベッドからズルリとパソコンの前へ落ちる。

作業にかかろうとしたのだが、指がまともにキーボードを打てないのだ。
ミスタッチだらけで、どうということのない文章を入力するのに普段の5倍ぐらい時間がかかる。

体温計がどこかへ行ってしまったので(というか探すのも億劫)何度あるのかは分からないが、自覚的にはかなりの高熱。
喉が痛い。

昼。
さすがに諦めて寝ることにしたのだが、寒気がひどくて眠れない。
解熱剤の力を借りつつ眠ったり起きたりを繰り返し、何度も息苦しいような夢を見た気がするが、考えてみるとこれが今年
の初夢か?
すげえ嫌だな。

午後。
ほぼ寝ている。
ときどき目を開くが、すでに今が何時なのかも分からない。
……たぶんこのまま、明日の朝まで寝ていると思う。 

2014年1月1日(水)
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく。

昨夜はそれなりに飲んだのに記憶が飛んでいないということはサフランが効いたのかな?
お屠蘇とお雑煮、お節……毎年だんだん手抜きにはなっていくものの、それなりに正月の朝。

ネットでニュースを見ていたら、面白い記事を見つけた。

〈「失望している」は緊密な関係の証し…米国務省〉
〈米国務省のハーフ副報道官は12月30日の記者会見で、米政府が安倍首相の靖国神社参拝に「失望している」との声明を
出したことに関連し、「(意見の)相違がある時に互いに正直に発言できるのは、緊密な関係の証しでもある」と述べた〉
(ネットの「読売新聞」の記事より抜粋)

〈米「失望の意味は明確」 靖国参拝、重ねて批判〉
〈米国務省のハーフ副報道官は三十日の記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社参拝に米政府が「失望」を表明したことについ
て「われわれが選んだ言葉から(日本への)メッセージは非常に明確だ」と述べ、首相の参拝に反対する姿勢を重ねて表明し
た。
 ハーフ氏は首相の靖国参拝を「近隣諸国との緊張を悪化させるような行動だ」とあらためて批判。その上で「日米関係の強
さの証しは、意見の違いがある時に率直に話し合えることだ」と述べ、この問題に関して意見交換を続ける考えを強調した〉
〈ネットの「東京新聞」の記事より抜粋〉

同じ日の同じ人の発言だから、たぶん同じ文言を翻訳したのだろうが、ぜんぜんニュアンスが違う。
こういうのを見比べられるのは、ネットの良いところだな。

午後。
咳が出るので咳止めで誤摩化していたのだが、全身の関節が痛くなって来た。
風邪薬を飲んでしばらく眠る。

夜。
宮部みゆき原作の時代劇ミステリー「桜ぼうさら」を観る。
他人の筆跡をそっくりに真似できる謎の代書屋によって陥れられ、切腹して果てた侍の息子が、江戸でその代書屋を探すとい
う話。
全4話からなる長い物語を1時間半にまとめたらしく、登場と同時に「犯人」と分かる人物が犯人。
どうやら主役を演じた俳優が今年の大河ドラマで主役をやる人らしく、要するに顔見世か?

……風邪薬が切れると熱が上がるという困った状態。
しょうがないので、寝る。

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