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独 り 言 (2013年12月分)
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2013年12月31日(火)
大晦日。
昨夜の停電の影響で、朝からネットが繋がらなくなった。
ルーターをコンセントから引っこ抜いて、どうにか回復。

午前中。
風呂に入っていたら、湯船の水面が大きく揺れた。

 時刻:10時3分頃
 震源:茨城県北部(北緯:36.7度 東経:140.7度)
 深さ:約10m
 規模:マグニチュード5.4

最大震度は、震度5弱(茨城県高萩市)だそうだ。
最近、茨城県を震源にする地震って多くないか?

さて、何はともあれ年賀状書き。
葉書と闘っていたら、電話が鳴った。
カイザー閣下が名古屋からわざわざコミケにおいでになると言うお知らせ。
急いで葉書を書き上げると、ビックサイトへ。

まずは希馬屋さんのブースに行ってみるが、当然のごとく新刊は既に売り切れ。
中綴じ製本機能付きのコピー機で作った本だというので、1冊欲しかったのだが。

西館に移動したら、なぜかエントランスでM上さんに遭遇。
「この人混みで、よくばったり出会いましたよねえ」
と、言うと、
「我々はきっと赤い糸で結ばれているのですよ」
と、答えられたので、とりあえず妄想撃破斬糸拳の奥義を用いて、糸を切っておく。

M上さんの友人による「MSXで組んだ新作ゲーム」のブースへ。
そこでカイザー閣下と待ち合わせ、さらにO河内さんを誘って東館の店でお茶を飲む。

どうでもいいが、西館から東館への移動中に公道で見かけた「ほぼ全裸」のコスプレイヤー、よくお巡りさんに捕まらない
よなあ……つーか、寒くないのか?

……3人で最近観た面白かった映像作品と残念だった映像作品の話をする。
コミケ終了。
国際展示場駅へ。
大崎で閣下と別れて我々は池袋の天狗へ行って飲む。

ここ何回か「飲んで記憶をなくす」という現象が起きていたので、念のためサフランのサプリを飲んでおく。
アルコールを飲んだ時に記憶が消えるのは、短期記憶を長期記憶に書き換える手続きの段階での問題。

メモ(短期記憶)を渡して「これを正式な書類(長期記憶)に起こしてファイルするように」と言ったのに、酔っぱらった
秘書がそのメモをシュレッダーにかけてしまった……というような状態を想像して欲しい。
サフランのサプリは、秘書をシャキッとさせる仕事をしてくれるもの。
これで深酒しても記憶は(たぶん)大丈夫。
(「そもそも飲むな」とか言わないように)

2人でワインを2本空け、シメにざるそばを食べて帰宅。
寝る。

2013年12月30日(月)
朝。
外に出ると星が出ている。
そんな冬コミの朝。
コンビニでホカロンとガムテープを買う。

知人の家に寄り、ダンボールを載せたカートをカラカラ……ビッグサイトへ。
ゆりかもめで「国際展示場正面駅」に辿り着く。
駅の出口の案内板に従ってサークル入場の入り口へ。
売り子を頼んであった友人にサークル入場通行証を渡し、2人でホールへ。

自分のブースを探し当てたら、まず机の上のチラシ類を片付ける。
印刷所等の宣伝チラシだが、最近、数が減って内容的にもショボくなった。
むかしは手提げとか、訳に立つグッズもチラシに混ざっていたりしたものだが。

それが済んだら机に持参の布をかけて売り場が目立つようにする。
卓上イーゼルを立てて見本誌を置き、商品を並べたところで参加登録カード(これを提出しないと商品が販売できない)を
まだ記入していなかったことに気づいて慌てて書く。
(ペンケースにハンコを入れて来ておいて良かった)

左右のブース、及びSF大会関係のブースに挨拶に行き、あとはただ椅子に座っている。
最近「長もの」が解禁したのだとかで、棒状の持ち道具を身につけている人が目についた。
コミックマーケットではコスプレと言ってアニメノキャラクターなどに扮する仮装をしている人がいる。
そのためのアクセサリー(?)なのだが、自分の身長より長い包丁みたいな持ち道具って危険じゃないのかな?
先が尖っているぞ???

あと、外人さんの姿も目立った。
明らかに染めたと分かる黒髪で「コスプレ」をして歩いていたりして、日本人の金髪の根元が黒いのと同じ理屈で、黒髪の
根元だけ金髪になってしまったりしているのが、なんとも微笑ましい。
(「クール」なんだよ! 文句があるか?

結局、10時から午後3時まで、何もせずにただ椅子に座っていて1万500円の売り上げ。
(お買い上げの方々、ありがとうございます)
行きと同じくカートを引きずって帰り、池袋で売り子の方に夕食を奢る。
牡蛎のスパゲティーとワインのハーフボトル。

帰宅。
疲れたので、さっさと寝る。

夜。
早く寝過ぎて目を覚ます。
10時20分過ぎ頃、ネットをやっていたらスゥーッと画面の明かりが消える。
画面だけじゃなく、部屋の電気もだ。

(何のこっちゃ?)
と、窓の外を見ると、ビルの外階段(非常用電源が付いている)を除いた街の明かりも消えている。
東京電力に電話したら「現在、一部の地域で停電しています……」とかテープが回っていた。
原因を調査中なのだそうで、しょうがないのでそのまま待つ。
表の道では懐中電灯を持った人たちがウロウロ……

DSにワンセグ用のアンテナをつけてニュースを見てみるが、特に何もやっていない。
どうやら、うちの近所だけのごくごくローカルな停電だったらしい。
(田舎町の「事件」は、こうしてひっそりと消えて行く)

午前1時。
明かりが点いたので、寝る。

2013年12月27日(金)
今年最後の出社日。
最後だからと言って特に普段と変わりがあるわけでもなく、相変わらずの職場。

昼。
コンビニで買ったサンドイッチを食べる。

午後。
係長が買って来た団子を食べる。

夕方。
定時で帰宅。

職場の都合で1ヶ月間「自宅待機」なので、明日からひと月まるまるヒマ。
1月は「普段よりも」仕事が少ないのだそうな。
ふう〜ん、そうかぁ。(^。^)

部屋パソコンを開いたら、サイボウズの予定表に「空想小説ワークショップ」と書いてあるのに気づく。
念のため、カルチャースクールに電話をしたら、
「ええ、本日もありますよ」
との返事。
このカルチャースクールは29日までやっているらしい。
急いで家を出て、教室へ。
(近所なので、余裕で間に合ったが)

空想小説ワークショップ、今年最後の講座は小泉八雲の「ろくろ首」の要約。
テキストを忘れたので黒碕先生のキンドルを借りる。
便利な世の中になったと思う。

課題もPCで書く人とか、スマホで書く人とか。
作品提出もネット経由。
ほんの2〜30年前にはSFの世界だった光景だな。

講座修了後、天狗で飲んで帰宅。
寝る。

2013年12月26日(木)
朝。
かなり寝坊した上、パソの調子がおかしくて「独り言」の更新データがなかなか送れない。
バタバタと出勤。

午前中。
休んでいた2日間分の書類が2枚も机の上に溜まっていたので、2分間かけて処理する。

昼。
ニュースで安倍さんが靖国神社を参拝したと言っていた。
(なぜ今日?)

安倍さんの靖国参拝が「今日」でなくてはならなかった理由を考える。
直前にあった出来事と言えば……
ローカルネタだが「都知事選の投票日決定」。
これかな?

そしてもうひとつは、「安倍政権支持率低下」。
特定秘密保護法成立で、政権がマスコミを敵に回してしまった。
(アベノミクス関係では安倍さんを持ち上げていた日経新聞までが、この件では安倍さんを叩いていた)
報道をするのはマスコミなので、こいつを敵に回すと政権支持率は低下する。
その辺までは織り込み済みだったと思うが、意外だったのは「ネット民」の人気にまで陰りが出たこと。
(これは私も意外だった)

さらに韓国軍への弾丸供給で左翼系ばかりではなく右翼系からもブーイングが出た。
政権支持率がさらに下がる危険性がある。

さて、せっかく猪瀬を辞任に追い込んだのだが、自民党ではまだ「パンチのある候補者」が絞り込めていないらしい。
候補者が弱いと「自民党の候補者」だというだけで投票してくれる有権者の票が頼りになる。
都知事選の直前に自民党の支持率が下がってしまっては困るわけだ。
この際、右翼系の支持率を手っ取り早く回復させるには「靖国参拝」がカードとして有効だと考えたのじゃないかなあ?

つまり、
 1)靖国参拝をすると中国や韓国から非難の声が届く。
 2)当然、その内容は日本人にとって不快な内容になる。
 3)国民の中に「中国や韓国は嫌い」という感情が起こる。
 4)「敵の敵は味方」で安倍さんの支持率が上がる。
こんな感じかな?

午後。
加湿器のミストが冷たくて寒さを感じるので部屋の電気ストーブを点ける。
乾燥も困るが、あまり席の近くでミストを吹き出されるのも困るな。

夕方。
帰宅してネットのニュースを見たら、安倍さんの靖国参拝に関して、在日アメリカ大使館が「「日本は大切な同盟国だが、日本の指導者が
近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米国政府は失望している」との声明を出したという記事が出ていた。

〈米政府が、日本の首相の靖国神社参拝を批判する声明を出したのは極めて異例で、日本政府関係者は「過去に同様な声明があった記憶
はない」と語った〉(読売新聞電子版)
これは、安倍さんにとっては誤算だったかも知れないな。

都知事選、どうなるのだろうなあ……。
寝る。

2013年12月25日(水)
朝刊の記事。
ユニセフの調査による日本の子供の幸福度は先進31カ国中、第6位なのだそうだ。
順位を下げた理由は「物質的豊かさ」のポイントが21位と低かったから。

「等価所得が全国民の中央値の50%以下の家庭の子どもの割合」等が多いとこういう結果になるらしい。
平たく言うと「日本では子供のいる家庭は貧乏」なわけだ。

これって「子供を産むと貧乏になる」ってことか?
それとも「子供を産むのは貧乏人」ということなのか?
ここらへんの因果関係を誰か詳しく調べてくれないかなあ……

午前中。
仕事を休んで年賀状を買いに行く。
ついでに本屋に寄り。
「日経サイエンス」と「オトナファミ」を買う。

「日経サイエンス」の特集は「だまされる脳」。
 ・超常現象が見える理由
 ・陰謀説をなぜ信じるか
 ・プラセボ効果の脳科学
 ・サブリミナル効果の真実
……と、いわゆる「トンデモ科学」が生まれる理由みたいなもの。

ちょっと笑ったのは「トンデモ」という用語が本文中に実際に使われていたこと。
こんなオタク用語を「日経サイエンス」誌上で目にするとは思わなかった。

「オトナファミ」は、全国書店員3000人と選んだ漫画ランキングという記事が興味深かった。
1位に選ばれたのがネット発の漫画だったのだ。
むかしは漫画は有名漫画雑誌に載らないと人気は出ないと言われていたのだが、時代が変わったのだな。

ちなみに、漫画のタイトルは「ワンパンマン」。
ネットで読めるので、帰宅してから読んでみる。

就活に失敗した青年が、偶然に怪人から子供を助けたことをきっかけにヒーローとなって活躍する話なのだが、面白かった
のは、主人公と敵対する側の「悪人」にもそれなりの理屈がちゃんとあるということ。

彼は多数派によって「正義」とされたものに反するものを勝手に「悪」と決めつける世の理不尽と闘っているのだ。
(例に挙げられる「悪」とは「性格が暗い」とか「見かけが不細工」とか)

そしてさらに面白いのは、主人公が護っている一般の人々が、深くものを考えずに他人を責めたり、嫌がらせの手紙を送り
つけたりする、結構イヤな連中であること。
ギャグ漫画なのだが、読んでいるとだんだん主人公が求道僧みたいに見えて来る。

夜。
1号くんの家に遊びに行き、一緒に「XーMEN」のDVDを観る。
この物語の悪役は、ユダヤ人として収容所に送られた過去を持つ男。
戦後アメリカに逃げて来たが、彼はミュータントでもあったので、今度はミュータントとして差別を受けることになる。

「全人類をミュータントにしてしまえば差別はなくなる」という悪役の主張は大筋において正しいと思うし、結局のところ
差別法案が通らなかったのも、悪役側の働き。
(主人公は、悪役と手を組んだ方が良くね?)

……ネット漫画とDVDを観て1日を潰してしまった。
明日は仕事に行こう。

家に帰って、寝る。

2013年12月24日(火)
朝。
起きると寒い。
会社を休む。
特別休暇(俺だけ)である。

だらだらと朝食。
……のはずだったのだが、時計を見たらもう正午過ぎだった。

朝刊の特集記事が「ロボットを着る」で、ウエアラブルロボットを取り上げていた。
装着型のロボット(「ロボット」の定義については、ここでは突っ込まない)である。
子供の頃から「中に入る」タイプのロボットは大好きなので、
「パワーローダー、操作してぇっ!」
などと叫びつつ記事を読み、勢いで動画サイトで「ロボット」を検索。
暮れの忙しい時に、動画に時間を奪われる。

気がつけば日暮れ時。
コインランドリーにGパンを放り込み、待ち時間に近くの定食屋で一口カツ定食を食べていたら、店のテレビが、
「クリスマス・イブの今日は……」
とか言っていた。
(今日は、そんな日だったのか)

Gパンを持って帰宅。
部屋の洗濯ロープに干す。
(いま思ったんだけど「洗濯ロープ」と「サンタクロース」って、なんか似てね?)

……さてと、寝るか。

2013年12月23日(月)
今日は天皇誕生日。
今上陛下は80歳になられたのだそうだ。
歴代天皇で在位中に80歳を迎えたのは、昭和天皇に次いで2人目とのこと。
(「神武天皇はどうなんだ?」とか突っ込まないやうに)
公務のお体へのご負担を考えると、少しずつ皇太子殿下が代行するようにした方が良いと思うな。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
なぜか外来語の話になる。

「カステラ」は、なぜ「カステラ」という名称なのか?
とか、そういう話。
どうやら「カステラ」の語源は、「パン・デ・カスティーリア(カスティーリアのパン)」であるらしい。
(「カステーラ」は「カスティーリア」のポルトガル語発音)
「カスティーリア」はスペインの地名だが、そのまた語源を辿ると「城」になり、この土地が「城砦都市」だったことが分
かる。
ちなみに「パン・デ・カスティーリア」は、もっと簡単な焼き菓子だったらしいが、日本の菓子職人が改良に改良を重ねた
結果が現在の「カステラ」で、そういう意味ではカステラは「和菓子」なのかも知れない。

勢いで、
じゃあ「シュークリーム」は?
これは比較的単純で、フランス語の「シュー・ア・ラ・クレーム」が語源らしい。
つまり「クリームの入ったシュー」。
「シュー」は、フランス語で「キャベツ」という意味で、あの外側の皮を指す。
シュークリームの外側の皮がなんで「キャベツ」なのかと言うと、見た目がキャベツっぽいからだそうだ。

それはさておき……
子供の頃に読んだ外来語についての本に、よく載っていた話。
「カステラがカステラと呼ばれるのは、最初にカステラを日本に持って来た外国人が『これは何か?』と聞かれて、カステ
ラの載っていた皿に描いてあった「城の絵」について尋ねられたと勘違いし「キャストル」と答えたのを日本人が聞き違え
たため」
というのは、どうやら嘘らしい。
この話、最初に考えたのは一体誰なのだろう?

例会終了後。
天狗で簡単な忘年会の後、帰宅。
寝る。

2013年12月22日(日)
朝。
自宅でボケラーとしていたら、知り合いから電話がかかって来た。
「ゲームを考えてくれる?」
今日の午後に行うイベントの、ゲーム係がドタキャンしたのだそうだ。

よく分からないが、とりあえずゲームを考え、百均に走り、適当なものを作って持って行く。
行ってみると、このイベント、主催者がメイン出演者なのだとか。
(うわぁ、嫌な予感しかしない!)

「プログラムは?」
と、聞くと、全ては舞台の上にいる主催者の頭の中らしい。
やっぱり。(^^;

出演者は、自分の舞台に全神経を集中するもの。
主催者は、イベント全体にあちこち気を配るもの。
この2つを同時にこなすのはなかなか難しい。

……思った通りのイベントとなり、終了後、大半のスタッフが帰ったあとで、運び出さなくてはならない大きな機材がまだ
4つあることが判明。
残っていたのは、私と女性スタッフ2名。
(しかもそのうちひとりは司会担当で和服を着ていた)
まあ、なんとかしましたけどね。

すごく勉強になるイベントだったな……。
家に帰って、寝た。

2013年12月21日(土)
休日。
天気も良いので佐藤編集長を誘って映画館へ。
チケットを買ってから上映まで時間があったので、60階通りをぶらぶらしていたらメイド喫茶の看板持ちの女の子が寒そ
うにしていたので、その子の店へ。

メイド喫茶というのは何回か入ったことがあるのだが、この店はウエイトレス(メイド)が客になんやかんやと指示を出し
て来るタイプの店。
こういうのは、正直言ってうっとうしい。

ウエイトレスは、呼ばれたときだけやって来て、黙ってお茶を運んでいて欲しい。
(お茶を運んで来て商品の説明だけするウエイトレスがメイド服を着ていて、よく見ればなかなかの美人……というタイプ
のメイド喫茶が私の好みなのだ)

佐藤編集長は、
「これはアミューズメントやから」
と、苦笑いしていたが、私はよほどうっとうしそうな顔をしていたのだろう、メイドさん、次第に我々のテーブルに近寄ら
なくなった。(笑)

料金は、テーブルチャージが1000円(これがウエイトレスが客のテーブルへ来て「ニャンニャンと言って下さい」とか
言うことに対する料金なのだろう)、紅茶550円、パフェ800円。(最低2点は注文しなくてはならないシステム)
紅茶は、わざわざ茶葉の種類がメニューに書いてあった割には薄くて大して香りがしない。
でも、チョコパフェ(商品名:くまたんパフェ)は、まあまあの味だった。
会員登録をして、店を出る。(^^;

映画館へ。
「ゼロ・グラビティ(原題:GRAVITY)」。

ストーリー。【ネタバレあり】
ヒロインはメディカル・エンジニアである宇宙飛行士。
6ヶ月の訓練を受けて、今回が初飛行。
彼女はシャトルでの船外作業中に事故に遭う。
具体的には、ロシアが不要になった人工衛星を爆破処理したところ、破片が別の人工衛星にぶつかり、その破片がまた……
と、玉突き事故的に軌道上の物体が破壊され、大量のスペース・デブリ群がシャトルに向かって飛んで来たのだ。
アームにベルトで体を固定して作業していたヒロインは、デブリの衝突で折れたアームごと宇宙空間に飛ばされてしまう。

以前、私(完全文系の科学オンチ)は、物理学に詳しい知人に、
「回転していないブラックホールというのは存在するのですか?」
と、アホな質問したことがある。
私よりはるかに聡明なその知人の答え。
「さあねえ、宇宙にあるものは、基本的に回りたがりますからねえ」

無重力空間ではわずかにバランスを崩すと物体はみんな回転を始めてしまう。
飛ばされたヒロインの体も、当然のように回る、回る、回る……(車酔いしやすい方は、この場面注意)

何しろ空気抵抗がない。
止めてくれるものが何もないのだ。
近づこうとすれば衝突するし、うっかり手を離せば際限なく遠ざかってしまう。
(軌道を周回している飛行士の体には、当然のことながら遠心力が働いているので、すぐに「外側」へ飛んでしまうのだ)

ヒロイン、なんとか地上に戻りたいのだが、飛んで来たデブリのせいでシャトルは大破。
地上に戻るには着陸機能を持った宇宙船を調達する必要がある。

感想。
面白かった。
何が良かったかと言って、無駄なものがない。
登場人物の人数とか上映時間とかが無駄に長いせいでグダグダという作品は多いのだが、この映画に限ってはそういうもの
が一切ない。

地上との通信が途絶えた時に、間抜けな脚本家だと、つい「焦る地上のコントロール・ルーム」とかを挟みたくなる。
ヒロインが自分の過去を語るシーンで、アホな演出家だと、つい「思い出の場面の再現」とかの映像を入れたくなる。
そういういらない場面が全て削ぎ落とされているので、緊張感がダレない。

観客がヒロインと同じ緊張の中にいるので、後半、少々頭がおかしくなった彼女が異常な行動を取り出しても、冷めた目で
見て「アホか!」とか感じずに済む。

個人的なツボ。
終盤でカエルが画面を横切るシーン。
「それ」をどう説明するのかというところで、カエルは秀逸なアイデア。
思わず「カエルだ!」と、叫びそうになった。(上映中は、他のお客様の鑑賞の妨げになる行動は謹んで下さい)

91分。
見る価値のある映画。
ぜひ3Dで。

地下鉄で千川に移動。
「フラカッソ」という店で食事をするつもりだったのだが、行ってみたらなくなっていたので、隣の「ひじり湖」に入る。
この店は、店長の気まぐれなのか、ときどき注文した品に2〜3品、おまけが付け加えられて出て来るので面白い。

以前は、コーヒーを頼んだらポトフがおまけについて来た。
今回は、ビーフシチュー・セット(ビーフシチュー、ライス、サラダ、ドリンクのセット)を頼んだら、おまけに白ワインと
トーストとホットケーキと沢庵とガリがついて来た。
これで900円。
欠食児童向きの店。

本当にどうだっていいローカルネタ。
千川の「ひじり湖」の店長、俳優の川谷拓三(1941〜1995)に似てね?

家に帰って、寝る。

2013年12月20日(金)
日経朝刊の1面のコラム「春秋」が、猪瀬知事辞任について書いていた。
〈東京都の副知事だった頃、福島第1原発事故を引き起こした東京電力の企業体質にメスを入れてみせたのは記憶に新し
い……中略……結果からみると、東電問題への関与はあだになった観が強い〉

これって、
「調子こいて〈怖いおじさんたち〉を怒らせたら大変なことになるよ。他の人たちもよぉーくお勉強しておきなさい」
という意味なのかなぁ?

外は雨。
歩いて出勤。
休みの人がいて、事務所の中はちょっと寂しい。
残りの人もちょっと咳をしていたりと、風邪が流行っている様子。

午前中。
臨時ミーティング。
会議テーブルの上を片付けて部屋を出ようとしたら課長に、
「そこに座ってて」
と言われたので賑やかしで座っている。
(確かに私がいないと「会議」というより「面接」の雰囲気になってしまうな)

昼。
雨が上がり青空。

「俺は晴れ男なんです」
と、「非メガネくん」に自慢される。
「前に俺がよさこいの大会に出たら、例年は雨が多い大会が、その日は晴れて……」
と、言うので、
「今度、大事なイベントがある時にはぜひ会場周辺で踊って下さい」
と、頼んだら断られた。

午後。
係長が外回りの仕事で出かけたら、空が急に曇って雹が降り始めた。
(もしや、誰かが「あの力」を……?!)

夕方。
雨が止むまで事務所で雨宿り。
「事務所にいてもいいけど、仕事はしないで」
と、釘を刺される。
(そんな働き者に見えるのか?)

雨が上がったので、昨日から事務所の自転車置き場に置きっぱなしだった自転車で帰ろうとしたら、何か変。
……自転車屋に引きずって行ったら、後輪が完全にパンクしていてチューブを取り替えなくてはならないと言われた。
チューブ交換代2200円。

帰宅。
夕刊を読んだら年末年始で業者が休みに入る直前の都知事辞任で、選管が大慌てしているという記事が載っていた。
そうだよなあ、時期を考えて辞任してあげないと……

寝る。

2013年12月19日(木)
天気予報では、夕べから今朝にかけて雪が降るかも知れない的なことを言っていたが、どうやら雨のまま止んだらしい。
自転車で出勤。
1日休んだら事務所の加湿器の数が増えていた。
乾燥で喉が痛いと思っていたのは、私だけじゃなかったらしい。

午前中。
雨が降り出す。

昼。
ニュースで都知事が辞任したと言っていた。
来年の2月頃に都知事選をやるらしい。
誰が出るのかな?
またドクター中松とか?

午後。
雨がひどくなる。
寒いので熱いお茶が美味しい。

夕方。
自転車を置いて帰る。

体が冷えきったので、風呂を沸かして入り、早めに寝る。

2013年12月18日(水)
朝。
空は曇り。
寒い。

午前中。
仕事を休んで部屋でネットをうろつく。
「中国嫁日記」によると、中国にある日本人学校の生徒に人気の漫画は『ブラック・ジャック』や『はだしのゲン』なのだ
そうだ。
手塚治虫の「紙の砦」という漫画のことが話題になったというので、どんな漫画か検索してみたら以前に読んだことのある
作品だった。

「紙の砦」は、こんな話だ。(未読の方は、ネタバレ注意)
舞台は戦時中の兵庫県。
主人公は漫画家を夢見る少年。

少年は工場動員の合間に漫画を描いて人に見せるが、誰も関心を持ってくれない。
唯一「読者」となってくれたのは、同じく工場に動員に来ていた宝塚音楽学校の女子生徒だけだった。

ある日、空襲が起きて女子生徒は顔に大やけどを負って夢だった歌手への夢を断たれてしまう。
その直後に墜落した米軍機のパイロットが町の人に集団リンチに遭っているのに行き会った少年は、
「京子ちゃんをあんな顔にしたかたきだ!」
と、米兵を殴ろうとするが思い留まる。
悪いのは焼夷弾を落とした米兵ではなく、その背後にある戦争と、それを起こしたものであることに気づいたからだ。

先日、亡くなった南アフリカのマンデラ元大統領が、人種隔離政策に反対して逮捕され、刑務所で看守に虐待された時に、
悪いのは看守ではなく、その背後にある人種差別だと気づいて出所して大統領になった後に決して白人への復讐に走ること
なく人種間の架け橋となることに努めて国を導いた……という話を思い出したな。

「復讐心」は誰の心にも芽生えるが「復讐」では喧嘩に勝てないよ。
マンデラさんが大統領になったあと、「復讐」のために白人差別をやったらどうなっただろう?
国際社会から非難を受け、南アフリカの黒人は孤立し、結局「だから黒人はダメなんだ」的な話になって、マンデラ政権は
すぐに転覆してしまっただろう。

昼。
「岡田斗司夫ゼミ」の動画を観る。
テーマは「まどか☆マギカ」だったが、私は『スリランカの悪魔払い』(上田紀行 講談社文庫)の話が面白かった。
スリランカでは、引きこもりの人間が出ると、村中の人がその人の家の周りに集まって悪魔払いの踊りを踊る。
すると引きこもりの人間から「悪魔」が落ちて回復するのだと言う。

引きこもりというのは、心理的外傷から起きる一種の神経症みたいなものだから、知り合いみんなが自分のために集まって
「悪いのはあんたではない」(悪いのは取り憑いた悪魔なのだから)と言ってくれたら、確かに回復しそうだ。

日本でもイジメで引きこもってしまった子供の家に全校生徒と教員がみんなで集まって「あんたは悪くない」と言って踊っ
たらどうかな?
効果があるような気がするのだが。
天岩戸を開かせるのは「踊り」なのだよ。

もうひとつ。
「これに関しては岡田斗司夫は偉いな」と思ったこと。
黒子のバスケ事件について。
(この動画が生配信された11月上旬には、まだ容疑者は逮捕されていなかった)
「黒子のバスケ事件」というのは、「週間少年ジャンプ」で連載されている『黒子のバスケ』という漫画について「関連商
品を店頭に置くな」等を内容とする脅迫状が送り続けられたという事件。

岡田氏の意見。
「脅迫している犯人を罵っている暇があったら、脅迫に屈しないジャンプ編集部に励ましのお便りを送ってやれ」
これは正しいと思った。

自分よりダメな人間を見つけて悪口を言っているより、自分より優れた人間を見つけて励ましていた方が良い。
南アフリカの全ての人がマンデラさんになれなくても、マンデラさんを励まして頑張ってもらえれば国は良くなる。
(事実、良くなった)

夜。
雨が降って来た。
明日も雨らしい。

寒いので、寝る。

2013年12月17日(水)
出勤。
気温が低いのはともかく、湿度が低いので喉がやられる。
職場も咳をしている人が多い。

午前中。
封筒に宛名シールを貼る。

昼。
生姜焼きを食べる。

午後。
封筒に手紙を入れる。

夕方。
5時に退社する。
(今日も充実して良く働いた)

上品そうな老婦人に道を聞かれる。
話をしていると、何か違和感。
「実は私、認知症なんです」
と、言われて納得する。
記憶がところどころ飛んでしまうらしい。

帰宅。
東国原英夫氏が、正式に国会議員を辞めたらしい。
(次の都知事はこの人なのか?)
猪瀬さんもねえ、頑張っているけどねえ。

夜。
吹き矢。

新年会の会場の下見に行き、ついでなので忘年会をやって帰宅。
寝る。

2013年12月16日(月)
今朝も寒いが仕事に行く。

午前中。
お客様1名。
ファイルに書類を綴じる。

午後。
お客様1名。
ファイルから書類を出す。

定時で帰宅。
メールをチェックしたら「返信メール」が来ていた。
まずい! メールを送っ記憶がない。(^^;
(ここのところ3日続きで宴会だったからなあ……)
酒は記憶が飛ばない量が適切だと思う。

夜。
係の忘年会で池袋へ。
「非メガネくん」が前から行ってみたいと思っていたという店へ行く。

広々とした新しいきれいな店。
大宴会が出来そうな座敷に入ると、客は我々3人だけ。

(まだ早い時間だからかな?)
と、思ったが、結局、帰るまでずっとその状態。
他にも椅子席の広い部屋があったが、ここにも女性客が1組だけ。

いくら月曜日とは言え、サンシャイン60通りという好立地で、忘年会シーズンになぜこんな有様に?
日本の景気は本当に良くなっているのかね?

国家の先行きを憂いつつ酒を飲んで帰宅。
寝る。

2013年12月15日(日)
昼から新宿の「ロフトプラスワン」で、「妖怪玉手箱vol.6 〜何の成果も得られませんでした1・・・でも!?〜」という
トークイベントがあるので出かける。

11時半に会場に入り、12時からイベント開始。
毎度のことながら多田克己さん、話が走る。(笑)
「九州調査報告〜壱岐、唐津、太宰府〜」という話なのだが、まず「式内社」なんて言葉は、一般の人は知らないよね?

「式内社」というのは『延喜式』に名前が載っている神社のこと。
余談だが、次のコーナーで登壇した国学院大学の飯倉義之助教によると、国学院大学内においては学生同士の会話に普通に
出て来る言葉だそうだ。 例)「お前んちの神社、式内? 式外? ふ〜ん? 俺のうちは式内だけどね」
「式外」(つまり『延喜式』に名前が載っていない神社)の神主の息子は、学内で微妙に幅が利かないのだとか。(笑)

それはさておき……
日本で最初に「祟った」ことで神社に祀られた人は、藤原広嗣なのだそうだ。
この人以前には、日本には「死者が祟りを為す」という考え方はなく、この人が「祟った」ので、祟られないために遡って
それ以前の死者も祀られるようになったのだとか。
これはトリビア?

次のコーナー。
国学院大学の飯倉義之助教による「都市伝説」の話。
1979年に流行った「口裂け女」。
これは私の記憶にもある。
当時、私は高校生ぐらいだったと思うが、「生徒を集団下校させた学校がある」と聞き「なんで?」と不思議に思ったもの
だが、飯倉先生によると「学校側が怪談話を不審者情報と誤認したため」なのだそうだ。

児童・生徒の間では周知のことを、意外と先生は知らないということか?
(「いじめ」への対処が後手に回ったりするのは、そのせいかなあ?)
などと、思う。

さらに次のコーナー。
原田実さんの「妖怪江戸しぐさ」。
……客席の反応は、イマイチ。

話が終わってから舞台袖に行き、
「江戸しぐさが生まれた時期を言い落としていますよ」
と、囁くと、
「あッ!」
……って。(笑)

この話のキモは、「1980年代に考えられた『江戸しぐさ』を江戸時代から伝わるものと嘘をついて、伝承者を名乗って
いる奴らがいる」というところ。
原田さんにとっては、あまりに常識だったので、言い忘れたらしい。
これは痛恨!(^^;

4時間近いイベントも無事(グダグダと)終了。(^0^)
客席にいたエピクトさんと会場近くの店で飲む。
日本酒4合程度。
続いてカラオケへ行って夜8時過ぎに帰宅。

夜。
「安堂ロイド」の最終回を観る。
ロイドが自分のクライアントで、自分そっくりの姿をしている沫嶋教授に体を「返す」というオチ。
(えっ? ロイドの体はロイド自身のものだろ?)

ちょっと解せない終わり方だった。
ドラマ的にも、ヒロインが恋愛感情を抱いていた相手は「沫嶋黎士」なのか「安堂ロイド」なのか?
外見が同じなら良いってもんじゃない気がする。
(う〜ん???)

……寝ようか。

2013年12月14日(土)
休日。
録画しておいた「クロコーチ」最終回を観る。
(あいつは怪しいとは思っていたが、こいつも怪しかったのか)
と、誰も信じられなくなるドラマ。
つまり良質のミステリーだった。

続けてこれも録画しておいた「リアルロボットバトル」を観る。
身長150cm〜200cm(体重330kg未満)のロボット同士を闘わせて勝敗を競うという内容のバラエティ番組。

エントリーしたのは、工業部品メーカー、大学生、高専、町工場の方々、お父さんがロボット好きなご家族……等々が自作
したロボット。
おそらく番組側はもっとしょぼいロボットが出て来ると思ったのではないかな?
ビートたけしと所ジョージがアイデアを出したという、明らかに笑いを取ることを目的としたロボットが1体、エントリー
していた。

しかし、現実には日本のロボット技術の裾野の広さには、決してナメてはいけないものがあった。
何しろみんな真剣なので、お笑いロボットは、「甲子園大会をたかが子供の野球大会と考えてやって来た芸人」状態?
編集でだいぶカットされていたが、「限られた時間内での精密機械の調整にピリピリした雰囲気の中、しんと静まりかえる
会場内をお笑いロボットの間抜けな歌声が響き渡る」という光景になってしまったようだ。

とても興味深かった点。
「機械同士が殴り合う」という特異なシチュエーションにおいては、大学の研究チームが考案した精密なロボットは意外に
弱い。
ともかく機械は「壊れない」ということが大事なのだということがよく分かる。
久々に、熱い闘いを観てしまった。

夜。
新宿三丁目で「ひげひげ団」の忘年会。
ゲーム系の会社の社長さんとかいろいろその辺の人が集まるパーティー……というほどオシャレなものではない飲み会。

今回は、この集まりの本来の幹事「ひげ伊藤」さんの復活祝いも兼ねて。
(酔っぱらって新宿三丁目の駅のホームから転落、脚の骨を折る重傷を負ってしまったのだとか)

伊藤さん、
「線路から這い上がろうと焦っていたら、ホームにいた人たちがみんなで助け上げてくれたんで、思わず『ニッポンのミナ
サン親切デスネ』と変な外人になりそうになりました」
と、語ってくれた。
(そういう時にもボケを忘れないのか、この人は?)

それにしても人の多い新宿三丁目の駅で良かった。
これが田舎の無人駅とかだったら、もっと大変なことになったかも知れない。

……まあ、そんなこんなで楽しい忘年会。
毎度のことながら、
「崎田さんは、何をする人なのですか?」
と、なかなか返答に困る質問をされる。
(説明すれば説明するほど、相手もこっちもわけが分からなくなるのだ)

隣の席に座った人がオーディオブックの会社の代表取締役会長であることが分かったので、
「これからの売れ筋は絶対にSFですぜ」
と、せっせと洗脳。
「貴重な情報をありがとうございました」
と、丁寧にお礼を言われたが、商品化に動いてくれるかな?(^^;

宴会はまだ続いていたが、明日もいろいろあるので途中で切り上げて帰宅。
寝る。

2013年12月13日(金)
朝。
布団から出たら寒かった。
冬だねー。

テレビのニュースで「北朝鮮の張成沢前国防委員会副委員長が処刑された」と言っていた。
やっぱりあの国は怖いな……。

服を着替えて出かける準備。
空気が乾燥しているせいか唇が荒れて痛い。
リップクリームを塗ったら腫れた唇がてらてらと赤く光って化粧の下手なオカマみたいな顔になってしまった。
マスクをして出勤。

今日は書類をホルダーに仕舞うお仕事をする予定だったのだが、肝心のホルダーの配達が遅れて届いたのが退社時間直前。
……定時で帰宅する。

ネットで拾ったニュース。
〈米軍が約60年前に実用化を目指しながら断念した「1人乗り飛行円盤」を、産業技術短大(兵庫県尼崎市)の久保田憲司
講師(59)らが完成させた〉(2013年12月11日14時46分  読売新聞)
(これ、乗ってみたいな)


夕方から空想小説ワークショップ。
本日の課題は「耳なし芳一」の要約。
要約文には書き手の「作家性」というのが出るのだそうだが、黒碕先生によると私の要約文は「要約文の模範のような」文章
なのだそうだ。

つまるところ面白味に欠ける、川又千秋先生風に言うと「フック(ひっかかり)がない」文章。
要は私の「作家性」は、「無い」ということのようだ。
(やっぱり!)

ちなみに、こんな文章……
阿弥陀寺という寺に住む芳一という盲目の琵琶法師が、住職の留守中に殿様の使いと名乗る侍に連れられて琵琶を弾き語りに
行く。
殿様とその周囲にいた者たちは芳一の琵琶に異常に感動し、その後芳一は殿様の元に通うようになったが、彼の様子がおかし
いことに気づいた住職によって殿様の正体が平家の亡霊であることが暴かれる。
住職は亡霊から芳一を護るためにその全身に経文を書くが耳にだけ書き忘れ、芳一は彼の耳だけが見られる状態となった亡霊
によって両耳を引きちぎられてしまう。
……確かに、つまんないよな。

さて、お待ちかね、忘年会!
サンシャインクルーズクルーズ。
サンシャイン60のエレバーターは、動き出すと同時に明かりが消えて天井に星座が映し出されるサービス付き。
長い時間(なにしろビルが高いので)エレベーターに乗る客が退屈しないようにとの配慮なのだろうが、初めての人は停電か
と思ってびっくりするよね。(笑)

参加したのはワークショップのメンバーと、川又、黒碕両先生に、編集者の方。
そしてひとりだけ見慣れない顔が……と思ったら「サンシャインクルーズクルーズの料理が食べたい!」という理由で参加し
た幹事・宇都宮斉さんの知り合いだった。
こういうところがワークショップの忘年会の良いところ♪

乾杯はもちろんアサヒビール。
(そりゃ、幹事がアサヒの社員だものね)
参加者持ち込みワインと、宇都宮さん(ワインアドバイザーの有志者)がこの会のために特に選んだ赤ワイン。
しっかりとした葡萄の香りが楽しめる逸品。

グラスに鼻を近づけたH川さん。
「なんと言うか……食べ終わった葡萄の皮を放置しておくと匂って来るような、そんな香りがしますね」
と、褒めていた。
……ワインの「香り」を表現するのは難しいが、まあともかく香りの良いワイン。(^^;

料理とワインを堪能して、帰宅。

2013年12月12日(木)
朝。
「独り言」を更新しようとしたら、何だか接続の調子がおかしい。
お陰で出勤がバタバタになり、家を出てから携帯がポケットに入っていないことに気づく。
時間もないので、そのまま出勤。

午前中。
とても長閑。

昼。
パンを買って食べる。

午後。
さらに長閑。

「この事務所の本業って何なんですか?」
と、質問してみたら、
「難しいところだね」
という返事が帰って来る。
難しい質問をしてしまったらしい。

夕方。
定時で帰宅。
寒いので近所の居酒屋に体を暖めに行く。

夜。
ネットのニュースを見たら、
〈韓国のケーブルテレビ「テレビ朝鮮」は12日、北朝鮮の張成沢前国防委員会副委員長の粛清に関連し、張氏に近かった
経済担当の副首相2人が中国に脱出し、亡命を申請していると報じた〉(読売電子版)
だそうだ。
あの国は、これからどこへ行くのだろう?

日本では、相変わらず猪瀬さんが叩かれている。
猪瀬さん、単に権力者に金を突っ返して御不興を買いたくなかったんじゃないかなあ?
まさか徳洲会が、こんな風にコケるとは思わなかったんだろう。
で、次の都知事選は?

寝る。

2013年12月11日(水)
朝。
あまり寒いので、この冬初めてストーブをつける。
仕事が休みなので、年末の大掃除を始める。
(あ、なんか「初」と「始」の使い分けの例文みたくなった)

午後。
アマゾンから『量子力学 着実に学ぶための手引き』(松居哲生 講談社)という本が届く。
メンサのY田さんの友人が書いたという本。

夕方。
1号くんから電話。
クリーニング屋に行きがてら会う。

1号くん、就職面接に受かって、とりあえず仮採用になったとか。
近所の居酒屋で2人で軽く祝杯。
店のテレビでニュースをやっていて、東国原議員が国会銀を辞めるとのとこで記者会見の映像が映っていた。
東国原さん、「もう1度宮崎県知事をやる気はあるのか?」という質問には、きっぱり「ない」と答えていたが「都知事選
出馬の可能性」については、「まだ分からない」的な返事だった。
(分かりやすい人だ)

1号くんと別れて家に帰ったら、今度は2号くんから電話。
「2人でラーメン食いに行かないか?」
と誘われたので、ラーメン屋へ。
(そして私は太って行く……)

帰宅。
昼間に届いた本を読む。

……想像だが、この先生(大学の教授)の授業は、生徒に人気がないんじゃないかなあ?
(それとも、喋るのは上手いのか?)
ともかく、文章が読みづらくて分かりにくい。

例えば、第1章の冒頭の文章。
〈ニュートン力学やマックスウエルの電磁気学などの古典物理学では,現実の実験結果を再現できないような,あるいは理
解すら不可能な多くの物理現象がある〉
一応、意味は分かるけれど……

「あるいは」は、選択の接続詞。
「理解すら不可能」は、助詞「すら」が入っているので、「再現できない」上に「理解が不可能」なのだと言いたいはず。
「選択」ではないよね?

もうひとつ。
本のタイトルが「量子物理学」なのだから、この本の主役は古典物理学では再現や理解が不可能な「現実の物理現象」。
主役は文章の冒頭に持って来てあげようよ。

つまり……
「現実の物理現象の中には,ニュートン力学やマックスウエルの電磁気学などの古典物理学では実験結果を再現できない,
それどころか理解すら不可能なものが数多く存在する」
だよね?

なんか読んでいてイライラしてしまった。
この本のアマゾンのカスタマーレビューを見たら、「ゴミです」と書かれていた。(^^;
(そ、そこまで言わなくても……)

たぶん、このレビューを書いた人も、読んでいて「なんかイライラ」しちゃったんだろう。
理系の先生は国語が苦手なのだろうから、編集の人が文章を直してあげれば良かったのに。
ちょっと可哀想な本。
(まあ、読むけど)

寝る。

2013年12月10日(火)
朝。
出勤しようと思ったら雨が降っていた。
ビニール傘を差してテクテク出勤。
昼には雨が上がったので、何か損をしたような気が……

午後。
ポスティングのお仕事。
外回りから帰って来た人に「外はすごく寒いですよ」と脅されたので、コートの下にセーターを重ね着。
完全防寒状態で地図と「お手紙」を持って出かける。

担当区域の家の郵便受けに端から「お手紙」を入れて行く。
誰でも自宅の郵便受けに不要チラシを放り込まれるのは嫌なのだろう、「チラシを入れないで下さい」などと貼り紙をして
「ご利益」に期待したり、郵便受けを見つかりにくい場所に設置したり……

感心したのは柱の裏側に設置されていた郵便受け。
隣家との間の狭い路地を入って振り返った位置にある。
この路地は、やや奥まった場所にある隣家の郵便受けに行くための道で、つまり表から見ると郵便受けが全く見えないが、
隣の家に新聞や郵便物を届けた帰りにはすぐ目の前に見えるという位置に設置されているのだ。
無作為にチラシを投げ込む輩には目につきにくく、郵便配達人には分かりやすい場所。
(考えたなあ……)

途中でまた雨が降って来たので、持って来た傘を広げ、雨粒が立てる軽い音を聞きながら作業を続ける。
家の外に立っている郵便受けは、風雨に晒されやすい。
中の郵便物を守るためには受け口が簡単に開いてはダメである。
郵便受を設計する人はそういう点で苦労しているのだろうが、中にはあまりに入り口をガードし過ぎて、どこから郵便物を
入れたら良いのかとしばし考え込まなくてはならない物も。

その他、オシャレ過ぎて、どう考えても使い勝手の悪い郵便受けとか。
この形を考えたデザイナーの顔が見たいというような郵便受けとか。(笑)

郵便受けを探して狭い路地の奥を探検しているうちに面白くなって来たので事務所に電話を入れ、隣の区画のポスティング
をする予定だった担当者に交渉して担当区域を譲ってもらう。
(とても快く譲ってくれた。良い人だ)
2人分の区画のポスティングを終えると、ちょうど退社時間になったので、事務所に戻って報告を入れて帰宅する。

夜。
ニュースで猪瀬さんが議会で苛められて、辞めるの辞めないのという話になっていると言っていた。
悪い金持ちから、奴らにとっては端た金だろう「5000万円」を受け取ったのがどうのというセコい話。
(たぶん猪瀬さんが強いバックを持っている政治家だったら、こんなに叩かれなかっただろうなあ)という種類の話なので
大量票を取って当選して調子こいていた上、オリンピック招致成功ではしゃぎ過ぎたのがいけなかったのだろうね。
きっと「怖いおじさん」に嫌われちゃったのだろう。

(猪瀬さんが都知事を辞めちゃったら、国会議員になっちゃった東国原さんは「早まった!」と悔しがるかな?)
と、ふと思う。

寝る。

2013年12月9日(火)
喉が軽く痛いが、痛み止めは必要ない程度なので、薬を飲まずに出勤。
今日も職場は長閑な時間が流れている。

午前中。
他の支店に寄せられた「お客様の苦情」という資料に目を通す。
店の者が忙しさにかまけて雑な接客を行ったらしい。
うちの店では有り得ないことだ。

昼前。
お客様が1名ご来店!
社員2人がかりでとても丁寧に応対する。

午後。
……ひとりも客が来ない。

夕方。
定時で帰宅。

録画しておいた「安堂ロイド」を観る。
ここ何回か、話がどんどんSFになって行っている。
最初からこうしていればなあ……。
脚本は、第1話、第2話を担当した西荻弓絵という人ではなく、泉澤陽子という人だそうだ。
次回が最終回か?

寝る。

2013年12月8日(日)
朝。
軽く喉が痛い。
そして、だるい。
ともかく、だるい。
しかし今日は、夕方からRD企画の会議があるのだ。
企画書の叩き台を作っていかなくてはならない。

昼。
ドロドロと体を起こす。
ベッドからズルリとPCの前に這い落ちる。
(ゲストも出演者もそもそも何をやるのかも決まっていない企画の企画書をどうやって書けと?)

午後。
ロキソニンの力を借りつつ、なんとかそれらしきものをでっち上げる。
(なんて空想科学的な企画書だ)

夕方。
渋谷で会議。
日本までの渡航費用とか、国内の芸能事務所との交渉とか、プレス関係をどうするかとか……

夜。
インド料理屋で食事……の予定が目当ての店がどうやらすでに潰れていたようで、近所の安酒場へ。(笑)
今回、なにかと「予定外」が多い。

帰り道。
電車が「新宿三丁目」を出たな……と思って、しばらくして着いた駅が「地下鉄成増」だった。
(あれ?)
と、思って、反対行きに乗ったら、今度は列車がホームを出て行くところで気がついて……
……と行ったり来たりのあっちこっち丁稚。
シャブリ1本と熱燗を2合ほど飲んだだけなのに酔いが回ったらしい。

(ロキソニンとシャブリって、合わないのかな?)
などと考えつつ帰宅。
寝る。

2013年12月7日(土)
朝。
すごく寒い。
布団に入っていても手足の先が冷たい。
おまけに体中の関節が痛い。

昼。
風呂桶にお湯を沸かし、物理的に体を温めてみる。
体は温まったが、全身が痛いのは変わらない。

午後。
ロキソニンを服用。
痛みがやや治まる。
(これはひょっとして「悪寒」という奴か?)

ロキソニンの効き目が切れると痛みと寒気が襲って来るので、忘年会を含めて本日の予定を全てキャンセル。
企画書を書かなくてはならないのだが、その体力もない。
横になっても体中の骨が痛くて眠れない。
指の関節が痛くて、キーボードを打つにも支障が出る有様。

夜。
またロキソニンを飲む。
薬が効いているうちに、なんとか眠ってしまおう……。

2013年12月6日(金)
朝。
出勤。
職場の自転車置き場で乗って来た自転車を倒してしまい、ひしゃげた前カゴに心もヘコむ。

事務所に入るとゲホゲホ咳をしている人が居る。
風邪を押して出勤して来たらしい。
顔ぶれは揃っているものの、全員がなんとなく体調の悪そうな顔。
加湿器が3台も稼働しているのに空気はカラカラ。

1日中、入力データのプリントアウトの仕事をする。
端末の読み込み速度が遅いので、待機時間が長い。
マウスをクリックしてから給湯コーナーへ行ってお茶を入れ、席に戻ってゆっくり啜りながら画面が切り替わるのを待つ。
温かいお茶が、乾いた喉にとても心地良い。

夕方。
定時で退社。

帰宅途中にコンビニでプリンを買う。
イートインで「酒類を飲まないで下さい」という貼り紙を見つけて笑う。
店内で焼酎を販売して、イートインにお湯のポットを置いていたら、やっぱり焼酎のお湯割りとかやりたくなるものな。

「R25」というフリーペーパーを貰って帰る。
〈「建設現場」から悲鳴! 東京五輪、リニアに危機〉
〈需要急増で人手不足!でも年収250万円って…〉

記事を要約すると、ここしばらく続いていた不況のため建設業界がダンピング合戦を繰り広げ、そのしわ寄せで建設現場の
労働者の賃金が下がり、年収が250万円〜300万円という状態に。
やってられないので転職する者が続出。

そこに震災の復旧やらアベノミクスやらで建設投資が拡大。
建築業界は一気に人手不足に。

ここでネックになったのが建設業界の構造。
「1次下請け、2次下請けと重層に分かれる構造があり、処遇改善が末端の労働者まで降りて来ない」のだそうだ。

想像するに、上の方からいくらお金を注いでも、中間の人が「今まで損していた分を取り戻そう」と先に取ってしまうので
現場の労働者にまで賃上げが届かないのだろう。

労働需要は増えたのに現場労働者の賃金は安いままだから人手が集まらない。
現場労働者が集まらなければ建設作業は成り立たないから、あっちこっちでいわゆる「入札不調」が起こる。
工事を引き受けてくれる業者が見つからないってことだね。

私の住んでいる豊島区でも、ついこの間、立て替える予定で区民事務所を1つ取り壊したら、新しいのを建ててくれる業者
が見つからなくて大騒ぎ……というのが新聞に載っていた。
これは私の素人意見なのだけれど、なんで壊す前に作る方の業者を決めておかなかったんだろうね?
どうするのだろう、あそこ?
空き地にプレハブでも建てるのかな?

夜。
「クロコーチ」を観る。
45年前、広がる学生運動を前に弱さを露呈する警察に危機感を抱いたある警察官の息子が……という話。

昭和40年代の警察って、そんなに「弱い」印象だったかなあ?
むしろ今より「強い」イメージなんだけどな。

当時の学生運動は(私の立場のせいかも知れないが)何となく馬鹿にして見ていたのを覚えている。
楯を持って道に並ぶ警察官は、決して「弱い」という感じはしなかったように思う。

それはともかく……
今回は、渡部篤郎と森本レオの演技を楽しむ回。
笑顔の素敵な渡部篤郎が悪役をやるとすげえ怖いし、飄々としたイメージの森本レオに「長年の鬱屈」を表現させると背筋
がゾッとする。
なかなか見応えのあるドラマだと思う。

寝る。

2013年12月5日(木)
朝起きると喉が痛かった。
念入りに喉を洗ってから出勤。
咳止めに薬を服用。

今日はひとりが欠勤、ひとりが遅刻。
もうひとりは、午後ずっと「お腹が痛い」と言っていた。
明らかに風邪が流行っているな。

そんなこんなで実動部隊は少数ながら、今日も職場は長閑。
定時で普通に帰宅する。

テレビのニュースを見たら「特定秘密保護法案」の件で国会が揉めているらしい。
でも、与党が多数だからねえ。
未だに判らないのだけれど、これって「国家公務員法の改正」的なものでは対処できない内容の法案なのか?

もうひとつニュース。
検査入院していた甘利経済再生大臣は、舌癌だったのだそうだ。
(ストレスが原因じゃないか?)
早期の癌だそうだから、命には別状ないと思うが、手術とかするのだろうか?
場所が舌だから、喋りにくくなっちゃったりするのではないかと少し心配だ。

夜。
「クローズアップ現代」でiPS細胞の特集をやっていた。
iPS細胞で作った「ミニ肝臓」をカテーテルを使って肝硬変を起こした肝臓に注入するという技術がなかなか凄い。

もうひとつ興味深かったのは、血小板を人工的に作る技術。
iPS細胞で「血小板になる一歩手前の細胞」をたくさん作って凍らせておき、必要に応じて血小板にするという仕組み。
(血小板そのものは凍結保存が出来ないのだそうだ)

こういう技術が実用化されると、日本人の寿命は、さらに延びると思う。
将来的には企業の定年が75歳ぐらいになってしまうとか?
35歳の時に生まれた子供が30歳になってもまだまだ親が現役だとすると、子供世代は高学歴化するのだろうか?
大学院を出た人は、単純労働系のことは嫌がるだろうから、そういう仕事をするのは、やはりロボットか?
……ちょっとSFなことを考えてしまった。

寝る。

2013年12月4日(水)
仕事は休み。

古本屋に発注しておいた『おとしばなし集 』(石川淳 集英社文庫) が届く。
中国や日本の歴史上の人物をネタにした、いわゆる「おとしばなし」と「小公子」や「アルプスの少女」などの名作文学の
パロディ集。

午後。
スーツ姿の1号くん@就職浪人中に会う。
面接の帰りだという1号くんと池袋へ遊びに行き、ビックカメラ・パソコン館の地下で簡単な買い物……のはずが、買った
品物を配送して貰おうとしたら、なぜか40分ほど待たされる羽目になる。

理由は良く分からないが、応対した店員の胸に付けた社員証の日付が先月からだったから、慣れない店員が何らかのヘマを
したのだろう。
1号くんと2人で、その「何らかのヘマ」の内容をいろいろ推理して楽しむ。
(ビックカメラの店員のTさん、頑張ってね)

その後、ハンズに寄って、1号くんお勧めの「サンシャイン60が1番きれいに見えるスポット」だという裏道へ行く。
知っている人は知っている「新宿書店」の前。
隣はラブホだし、近所にはゲイバーはあるし……というとても楽しいロケーション。
池袋のこういう場所って好きだな。
60階通りのもんじゃ焼き屋で軽く飲んで帰宅する。

夜。
『おとしばなし集 』の中の「李白」という話を読む。
李白は地上に落ちて来た金星という設定。
これはたぶん李白の字(あざな)である「太白(=明星、金星)」からの発想だろう。
李白の親友賀知章の方は〈何の星か。唐代の記録を調べても、その何たるかが判然としない〉そりゃそーだ。(笑)
だから当時はまだ発見されていなかった冥王星なのだろう……と。
そんな感じ。

で、賀知章が行方不明になった李白を探して回るというストーリーなのだが、途中、飲み屋の勘定を踏み倒そうと、
「大晦日にしてくれ」
と交渉した賀知章が、店の経営者である楊貴妃に、
「だめよ。先生の大晦日は何百年先だか判らないわ」
と言い返されるシーンは、SF的に面白い。
(冥王星の1年は約250年)

石川淳という作家、なんか「真面目な作品を書く人」と誤解していたようだ。
なんかこっち側の人っぽい。

明日は仕事。
そろそろ寝よう。

2013年12月3日(火)
朝。
一昨日からの風邪がまだ体の内側に停滞している。

会社に着いてすぐに朝食が全て胃袋からトイレの便器に直行。
うがいをして、念のため両手を肘まで石鹸で良く洗う。

職場では1名が休み。
風邪をひいたらしい。

午前中。
係長が体調不良を訴え、
「今年の風邪は胃腸に来るぞ」
と、教えてくれる。

「非メガネくん」に、
「俺は病弱だから倒れるかも。いいですねえ、崎田さんは絶対に死ななさそうで」
と、羨ましがられる。

空気が乾燥していて、加湿器を使っても湿度は20%。
年末に係が風邪で全滅というのは笑えないので、喉と手を頻繁に洗う。

午後。
熱いお茶を飲む。

夕方。
定時で帰宅して、吹き矢の講習へ。
的を1個破壊して、本日は終了。

ニュースで「特定秘密保護法案」に各界から反対の声が上がっていると言っていた。
私はこの法案がよく分からないのだが、
 1)この法案は、従来の「国家公務員法」や「自衛隊法」等と具体的にどこが違うのか?
 2)その違いは、なぜ必要なのか?
その辺のところを、国民に分かりやすく説明して欲しい。

寝る。

2013年12月2日(月)
12月最初の出勤日。
さすがに朝は寒くなった。

午前中。
窓口でお客様に申込書を書いて頂こうとしたら、
「ここに書いた住所や名前が悪用されることはないんでしょうね?」
と、質問される。
「悪用と言いますと?」
「たとえば……召集令状が来るとか?」
「……それはないと思います」

「スターファイター」というSF映画には、インベーダーゲームで高得点を出した主人公が、宇宙軍にスカウトされる場面が
出て来るが、さすがにレンタルスペースの申込書に名前を書いて軍隊から召集されるということはないだろうと思う。

昼。
ニュースで、生活保護受給者を減らすために受給申込者にアドバイスをするという制度が紹介されていた。
千葉の方での試みらしい。

ただで金を渡すのが問題なら、市役所の臨時雇いとかの形にして「出勤日数に応じて日当を支払う」みたいにしたらどうか
なあ?
少し仕事に慣れたら、もっとちゃんとした仕事を紹介しても良いし。

午後。
パンフレットを封筒に入れる仕事をする。

夕方。
帰宅して郵便受けを見たら知らない名前の人から喪中葉書が届いていた。
(誰だろう?)
と、読んで驚いた。
岡本敬三先生のご遺族からだった。
2002年の太宰賞最終候補作でもあった『根府川へ』の、あの岡本先生である。
『作家は教えてくれない小説のコツ 』の著者の後木砂男さんと言った方が分かる人もいるかも知れない。

岡本先生が今年の6月に亡くなられていたことを、私は今の今まで知らなかったのだ。
コミュニティカレッジで先生が受け持たれていた講座の講師名が他の人に変わっていることには気づいていたが、
(長編にでも取りかかっているのかな?)
程度に考えていたので、本当に驚いた。
葉書によると、享年62とのこと。
若過ぎる!

岡本先生からは1度だけお電話を頂いたことがある。
いつも穏やかで、万事に控えめな岡本先生が、少し興奮した声で、
「僕はいま、あなたの作品を読んで泣きました。そのことを出来るだけ早くお伝えしようと思って……」

あの時も先生には驚かされた。
後にも先にも、私の小説を読んで「泣いた」と言った人は、岡本先生ただひとりである。

ネットで検索したら「死因はくも膜下出血」と書いてあった。
突然だったのだな。
いつでも会えると油断していた相手に、いきなりこの世から消えられてしまった。
……ちょっとまだ、気持ちの整理が付かないままである。

2013年12月1日(日)
3日連続、遊び過ぎで疲れた。

朝から風呂に入って、だらだら。
昨日、配達されたまま読まずに畳まれていた夕刊(日経)を開く。
〈韓国紙の中央日報は30日付で、中国軍が韓国軍に7月、黄海の東経124度より西側は中国海軍の作戦区域であるとし
て侵入しないよう要請していたと報じた。韓国側は拒否した。韓国軍関係者が話したという〉

(どうでもいいけど、読みづらい文章だな。まあ、意味は通じるけど)
7月の出来事を、今になって報じているわけだが「韓国軍関係者」が、この話を公表したのが最近のことなのだという解釈
で良いのかな?
つまり韓国が「最近の中国って、なんか付き合いづらいよね」的なことを公に口にするようになったということか?
日本としては、外交的チャンスかな。

昼になっても疲労が回復しない。
こういう時に「年齢」というものを考えるようになった。

今夜の乱学講座は「伊藤計劃以後」。
このテーマの話は、もうあっちこっちでお腹いっぱい聞いているのだよね。
(サボるか……)

夕方まで回復を待ってみるが、やっぱり体が動かないのでサボりを決める。
今年最後の講座だったのだが、仕方がない。

そうと決まれば、部屋でのんびりネット動画などを観ることに。
森下唯さんがスケルツォ・フォコーソの演奏動画をYouTubeに上げてくれていた。
先月のすみだトリフォニーホールでのリサイタルの時に、自分で自分の演奏に納得できなかったからと弾き直しをした曲だ。

夜。
7時過ぎに、急に熱が出て全身の関節が痛み出す。
しつこい疲労感は、この予兆だったか。
外出しないでいて良かった。
セデスで熱を下げ、部屋でゴロゴロしつつ「安堂ロイド」を観る。

【以下ネタバレ】
今回は、いろいろあって、ついに役者が勢揃い(?)、ヒロインが命を狙われることになった理由が明かされる。
その理由とは……
天才科学者であったヒロインの婚約者は、時空を超えて情報を伝達する素粒子を発見した。
この素粒子を使って、22世紀の科学技術が21世紀に持ち込まれた。
しかし、科学者は歴史の改変によって自分の婚約者の生きる21世紀の世界が不安定になることを恐れて、情報伝達ルート
を閉じてしまう。
そこで、情報伝達ルートによって利益を得ていた21世紀の政府首脳と22世紀のアンドロイドたちは、「こんな女がいる
から悪い」と利害が一致、協力してヒロインを抹殺しようとしていたのだった……
(ちょっと論理的にアレな気がするが、まあ、細かいことは言わないでおこう)

明日は仕事。
寝る。

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