目次へ
独 り 言 (2014年2月分)
2014年3月分へ

2014年2月28日(金)
ポカポカ陽気の日。
職場で書類を書いていて、明日の日付を「2月29日」と書きそうになる。
明日から3月なのだな。

昼。
隣の係の人と中華屋へ。
「職場は面白いですか?」
と、聞かれたので、
「ハイ、4コマ漫画を見ているようでとても面白いです」
と、答えたら、思い切り笑われた。

定時で帰宅。
夕刊を読んだら、詩人のまど・みちお氏の訃報が載っていた。
職業を聞かれて「詩人です」という答えがギャグにならない数少ない人間のひとりだったのになあ。
ご冥福をお祈り致します。

夜。
空想小説ワークショップへ。

4月からの継続を申し込みに受付カウンターに行ったら「インターネットなんたらのキャンペーン中」なのだとかで、自宅
からネットで申し込むように言われる。
こんなことならノパソを持って受付カウンターに行けば良かった???

本日の空想小説ワークショップは、川又先生の代講の黒碕先生がブラジルで仕事中なので、川又先生が代講。(笑)
その川又先生の方は、昨日フランスから帰国したばかりなのだとか。
(ワークショップ講師陣はグローバルに活躍中)

講義の内容は……
フランスの小説に『日々の泡』というタイトルのものがあるそうで、実はこのタイトルは正確に訳すと『うたかたの日々』
になるのだそうだが、小説のタイトルとして考えると『日々の泡』の方が読者に内容に関するさまざまな想像を喚起させる
……というような話だった。(たぶん)

放課後は「大馬鹿地蔵」で飲み会。
「と学会の原田実さんがmixiの日記に書いていたのは、崎田さんのことですよね?」
と、聞かれる。
(しまった! 最近mixiをチェックしていない)

帰宅してから見てみたら、本当にネタにされていた。
アマゾンで『デッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバース』をポチッってから、寝る。

2014年2月27日(木)
雨。
傘を持って、念のために長靴を履いて出勤。

午前中。
蛍光灯を交換する。

昼。
雨が降っていたので、近所のパン屋でパンを買う。

午後。
近所のスーパーまで行って、係のみんなで飲むお茶を買う。

夕方。
定時で帰宅。
英語の問題集を開き、自分がものすごく英語が苦手だったことを思い出す。

都内の図書館で「アンネの日記」が破られるという事件が連続して起きている件。

『アンネの日記』は、ときどき流行のように「あれは捏造されたもの」というデマが流れては消える本だが、犯人はデマに
乗せられて「こんな捏造本を子供に読ませてはいけないと考える私は正義の味方」とかいう頭の悪い人なのか?
逆に「日本人はナチス信奉者だというデマを流して日本の評判を落としてやれ」というそっちの方の人なのか?
あるいは、そのどちらでもなく「単に世間を騒がせて注目を浴びたい」とかいう寂しい人なのか?
アンネ・フランクに個人的な恨みがある人……というのは、あまりいそうにないからなあ。

夕食後。
iPodと格闘。
どうやらm4aというものを再生できないらしいということが判明。
音源をiTunesに読み込ませる時点でmp3に変換しないといけないのかな、これ?

ややこしいことは、明日考えることにして、寝る。

2014年2月26日(水)
朝。
英語の参考書についている確認問題をやる。
想像していたよりはるかに自分が問題を解くスピードが遅い。
こういうことから離れて久しいので、脳が戸惑っている。

1時間ほどやって休憩。
『池上彰のアフリカビジネス入門』(池上彰 日経BP社)を読む。
インタビュー集。
21世紀のアフリカにおけるビジネスチャンスについて、池上彰氏が関係者にインタビューしたものをまとめたもの。

現在のアフリカ(と、一括りにするのはそもそも間違いなのだそうだが)は、1960年代の日本に似た状態であるらしい。
よって、その時代に日本で売れていたテレビとかバイクとかがアフリカでは人気商品になるらしい。
(なにしろ広いし若年人口が多いので、市場としての魅力が大きい)
もちろん、アフリカでのビジネスを成功させるには課題もあって、それを解決するには……

昼。
アップルから注文しておいたipodが届く。
指先に載るような機械が、大きなダンボールの真ん中にちょこんと入っている様は、すでに笑える光景。
品名は「パーソナルコンピューター」。
ナルホド……。
(しかし、これ、どうやって使うのだ?)
たぶんしばらくは機械と格闘することになると思う。

午後。
録画しておいたドラマ「螺鈿迷宮」を観る。
原作とまったく違う話なのに、登場人物の名前だけが同じなので少し混乱する。
例えば、原作では裕福な医学生で雀荘に入り浸る遊び人だった天馬大吉は、ドラマでは貧しい医学生。
原作では施設で育ったチンピラヤクザの強請屋だった立花善次は、放射線科の医師。
一番の違いは、桜宮葵が女性から男性に変わっていること。
そして物語は……やっぱりちょっと無理があるのではないかい?

夕方。
『池上彰の〜』の続きを読む。

夜。
ドラマ「明日、ママがいない」を観る。

ストーリー。
児童養護施設の近所に住む優しい外国人夫妻の家に養子に行くことを夢見るボンビは、夫妻が男の子を望んでいることを知り
髪を切って男の子の服を着て夫妻の家へ。
気に入られるものの、そんな嘘がバレるのは時間の問題……。

一方、ポストの学校に産休補助員としてやって来た教師は、事故で子供を亡くし、その妻は精神が不安定になっていた。
教師の家に遊びに行ったポストは、教師の妻に「自分の子供が戻って来た」と錯覚される。

そして、施設長は、まさかの別れた妻との再会。
「あなたには子供を育てる資格はない」と、施設を始めたそもそもの行動の根底を否定されてしまうのだった……。

前回からドンキの性格が、なんか急に変わったぞ。
あの「事件」のせいか?
いろいろと急展開があり過ぎる回だったので、今回を見逃した人は、ドラマから振り落とされると思った。

寝る前に、英語の問題集。
終わらないなあ……。(^^;

寝る。

2014年2月25日(火)
朝。
今日は10時出勤の日なので、家を出る前に少し英語の参考書を開く。

出勤。
職場には今日も穏やかな時間が流れている。
忍び足でやって来る春の足音も、この事務所にいると聞き取れるのではないかという気がする。

昼。
ぎょうさの満州で餃子定食。
隣の係の人と会ったので、与謝野源氏の話などする。

午後。
庶務の人が来て、
「来月にシステムの変更があるので、変更当日は10分間ほどPCが使用できなくなります」
と、知らせてくれる。
10分間もPCを使った業務が出来なくなるのか、うわーあ、それは大変だあー。

夕方。
今日は遅出だったので、通常より1時間遅くに退社。
帰りがけに非メガネくんと養老乃瀧で飲む。

「実はあなたは最近の『独り言』の主要キャラなのですよ」
と、教えてあげたら、
「この間、初対面の人に妙に親しげに話しかけられたのはそのせいか!」
まあ、人気キャラだから。(笑)
(とりあえず、今夜の飲み代は私の奢りにしておいた)

帰宅。
仮眠をとって目を覚ましたら午前1時。
英語の問題集をやってから、寝る。

2014年2月24日(月)
出勤。
今日も今日とて長閑な1日。

沖縄から帰って来た非メガネくんが、
「まだ雪が残っているんですねえ」
と、感心していた。
東京は寒いのだ。

昼。
非メガネくんの沖縄土産話を聞きつつ中華料理屋で餃子を食べる。

午後。
「練馬の区長が急死したらしい」
という話が流れる。

ご冥福をお祈りしつつも、
(区長選は4月か?)
などと考える。
選挙準備の真っ最中に4月の人事異動を迎えることになってしまう。
練馬区選挙管理委員会の人は大変だな。

夕方。
定時で帰宅。

夜。
天狼院書店の英語ラボ。
ここの学習メソッドは、まず24章からなる参考書があるとしたら、1日目に第1章を学習し、2日目には第2章と第1章、
3日目には第3章と第2章……という具合に学習して行き、7日目に、第7章と第6章にまた第1章から学習するというもの
(実際にはもう少し複雑)。
学習し、復習し、忘れかけた頃にもう1度復習するという形で全体で1章毎に10回ずつ学習する。
忘れた頃に覚え直すことで、記憶を確実なものにしていくというメソッドらしい。

そして天狼院のマーケティング戦略とは、このようなメソッドを提案して、その学習方法に必要な市販の参考書をリストアッ
プして紹介。
それをを店頭で販売するというもののようだ。

メソッドは無料で教える。
但し、このメソッドを実行するには参考書が必要になり、参考書の売り上げが書店の売り上げとなるのだ。

もちろん本なので、他の書店で買われてしまう可能性もある。
そこでセット販売して特典(今回はこの書店で行われる英会話のチケット)をつけるという商法。
池袋のような書店の激戦区で商売する書店として、なかなか考えていると思う。

天狼院お勧めのテキストは『Forest』(石黒昭博監修 桐原書店)と、それに準拠した問題集、その他全部で9冊ほど
だが、全部買ったら軽く1万円を超えてしまう。
私はさすがに全部は買わなかったが、結構、買っている人もいたので、商売としては成功だと思う。

客が商品を買わなくてはならない理由を店の側で考えて、その考えを「サービス」として提供する商法。
「ニーズを作る」という商法を非常に積極的に実行した例。

帰宅。
明日から英語の勉強を初めてみようかな。

寝る。

2014年2月23日(日)
朝。
3時半に目を覚ますが、寒くて起きられないので布団の中でグズグズしつつ、枕元の『弱くても勝てます』を読み返したり
する。
開成高校野球部のルポルタージュ。
早い話が野球をやりながら東大を目指せるような学力レベルの高校生への試合の記録とインタビュー。
もっと言うなら「将来、官僚になるような人間は、10代の頃にどのようなものの考え方をしているのか?」ということが
書いてある本。

面白いなあと思ったのは、ランニングホームランを打ちながら、審判に「2塁ベースを踏み忘れた」と言われてアウトにさ
れた高校2年生(つまり16〜7歳の子供)の言葉。
「(自分はたぶん2塁ベースを踏んだと思うのだが)でも、それはあくまで審判が判断することですから、実は2塁ベース
を回るところで砂埃が立ったんです。審判はベースに砂埃が立つと『踏んでない』と判断するんです。審判が見て『踏んだ』
と思われなきゃいけないんで、それは反省しないといけないんです」

要は「砂埃が立つようなベースの踏み方をしてしまった自分が悪い」ということで、10代半ばの子供が大人である審判が
どういう時にミスジャッジをするのかを見越して相手にミスをさせないように気をつけなかった自分が悪かったと反省して
いるわけである。
                                                
まさにエリートの発想。
自分より能力的に劣った一般大衆をきちんとフォローできなければ悪いのは自分だというものの考え方が、すでに10代に
して身に付いている!(笑)

こういう子供が「他人が悪いから自分が出来ないんだ」的な発想をする人間と出会ったら、きっと静かに微笑んで、
(ああ、この人も僕が守ってあげなくてはいけない)
と、考えるのだろうな。

反対に、こういう人間と出会ったら、我々一般大衆としては「なんでそんなに上から目線? ムカつくな!」と反応すべき
なのか、それとも「いろいろフォローしてくれてありがとう」と反応すべきなのだろうか?
私は「ムカつくな!」で良いと思うのだが。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
先月の年次会で、今年1年の大まかなことは決まってしまったので、今日はダラダラと「シエスタ会」。
読んだ本の話とかをとりとめもなく話す。

私が紹介した本は『あぶない科学実験』(実験by川口友万 彩図社)。
タイトル通り、危険な科学の実験を行ってみた体験記。
コメディドラマなどでは、よく実験の失敗で爆発が起きるシーンが出て来るが、現実に実験で失敗すると……本当に爆発が
起きるようである。

爆発させるわ、焦がすわ、溶かすわ、腐らせるわ……
自分の物ならともかくも、出版社の備品は壊してしまう、カメラマンのスタジオの灰皿は木っ端みじんにしてしまう。
果ては無関係な通行人まで巻き込んで……よくこの人、逮捕されなかったものだと思う。

あとがきによると「教訓。ひと様の借りているビルの中で爆発が起きると自分以外の人間がヨダレを垂らすほど怒られる」
だそうだ。

例会終了後。
いつものように、軽く飲んで帰宅。
寝る。

2014年2月22日(土)
午前中。
メンサ・テスト合格者の会の年次会報告を作成。
むかしメンサ日本の事務をやっていた頃に比べると、こういうものをメールで送れるようになったのは、すごく楽だな。

午後。
池袋西口の「銀座ライオン」で、佐藤編集長と食事。
地下道を歩いていたら「大鹿児島展」のポスターが「群馬県」の物産即売会の会場近くに貼ってあり、編集長が「大馬鹿展」
と、誤読していた。
(普通、誤読するか?)

……一緒に眼鏡を買いに行く。
(私の老眼鏡も、最近、度が合わなくなって来ているんだよなー)
などと思いつつ1階の売り場を歩いていたら、
「こちらは若い方向けのコーナーでございます」
と、礼儀正しく教えてくれた上、わざわざ他の店員を呼んで、
「こちらのお客様を2階の売り場へ」
と、親切にシニアコーナーまで案内してくれた。

適当にフレームを選んで店員に「コレ」と言うと、
「これは2年前にお客様が当店で買われたフレームとまったく同じ物でございますが、よろしいですか?」
と、聞かれる。
ある意味「ブレない」自分に感心しつつ、度数の異なる眼鏡が見分けがつかないというのも不都合なので、別のに変える。

ビックカメラでプリンターのインクを買ってから、リブロへ移動。
『弱くても勝てます』(高橋秀実 新潮社)を買う。

夕食は、東京芸術劇場近くのアイリッシュパブへ。

当然のことながら外人客が多く、酒の入った外人は、音楽がかかると踊り出してしまう。
日本では、「客を踊らせる店」は風俗店と見なされて風俗営業法の規制対象となるのだが、こういう風に酔っぱらいが勝手に
踊り出してしまう場合は、どうなのだろう?

帰宅。
買って来た『弱くても勝てます』を読む。
この本は、4月から日本テレビで放送予定のドラマの原作本。
プロデューサーが河野英裕さんで、監督が菅原伸太郎さん(「泣くな、はらちゃん」を作ったコンビ)なので、興味を持って
いたのだ。

著者の高橋秀実(たかはし・ひでみね)さんは、「R25」というフリーペーパーに石田衣良さんと交代でエッセイを連載し
ている人……としか知らなかったのだが、今週の「R25」を読んだら、高橋さんが「自分の作品がドラマ化された」という
ようなことを書いていたので、「オヤ?」と思ったのだ。

私は高橋さんのエッセイも好きだ。
高橋さんの原作で河野さんと菅原さんのコンビなら、センス・オブ・ワンダーなドラマに仕上がるのではないだろうか?

『弱くても勝てます』は、開成高校という都内にある私立の男子高の野球部を追ったリアルタイム・ドキュメンタリー。
リアルタイムで取材して雑誌に連載された(『小説新潮』2011年7月号〜2012年1月号、4月号)ものなので、話は
ぜんぜん予定調和にならない。
そもそもが高校の野球部だから途中で上級生は引退してしまうわけで、本の始めの方と終わりの方ではある意味まったく違う
雰囲気のチームになっていたりする。

一向に強くならないチームに、前の年とはまるでタイプの違う選手たち相手に指導方法に悩む監督。
……すごくリアルなのだ。

〈いずれにせよ開成では向き不向きを考えてはいけない。そう考えるとほとんど全員が野球に不向きということになり、もと
もと「存在してはいけないチームになりかねない」(青木監督)からである〉

そもそもの存在意義から問いかけ直されると言う、すごいチーム。(笑)
監督が打撃テストをしてレベル別に指導をしようとすると、ほぼ全員が「0点」か良くて「1点」。
〈監督はペンを持ったままフリーズした〉という結果になってしまう。

筆者がそのチームの選手達に行ったインタビューが、実に面白い。
知っている人にはいまさらだと思うが、開成高校の前身は、明治時代に出来た共立学校(きょうりゅうがっこう)。
その共立学校の『改正共立学校諸規則』(明治13年)には、「本校ハ専ラ他日東京大学予備門に入ラント欲スル者ノタメニ
必要ナル学科ヲ教授スル所トス」と明記され、世間的にも「東大に入るための高校」と認識されている、そういう高校。

その高校の授業に出ながら野球なんぞやっている余裕のある生徒達なのであるから、それはそれは全員が頭がよろしい。
ガリ勉なんか別にしなくても、普通にしていたら開成に入れたというお子様たちなのだ。
この賢いお子様たちがベテランのノンフィクション作家である高橋さんのインタビューに答える様は、野球の試合よりも見応
えのあるスポーツ。

野球にまったく興味がなくとも「一流高校の生徒とはどのような物の考え方をするものなのか」に興味がある人なら、読んで
面白いと思う。
おそらく彼らは今後、東大に入って官僚、政治家への道を進んで行くこととなるだろうから、未来の日本の指導者の考え方の
根源的な部分を知っておくための資料としても興味深い。
むしろ野球ファンで、優勝した強豪校のドキュメントとかに胸を熱くしたいタイプの人にはお勧めできないかも。

さて、眠くなって来たので、寝る。

2014年2月21日(金)
朝。
新聞を読んでいたら、コラム「春秋」にこんなモンゴルの格言が紹介されていた。
〈百歳の人はいないが千年の言葉はある〉

日本には百歳の人なんてゴロゴロいるけどな。
でも、自分の言葉が千年先に残ることまで考えて口から出すような人はいないかも知れない。
個人の寿命がハンパに長いと、世界の未来を考える人が減るのかね?

出勤。
今日も長閑な1日。

昼に文学フリマのブース代を支払いに行く。
 【宣伝】
  5月5日午前11時から、東京流通センターで行われる「文学フリマ」に出店します。
  「SF文学振興会」のブースで、冬コミの残部を販売するので、来てね。(^^)

定時で帰宅。
1号くん、2号くんを誘って近所の居酒屋に飲みに行き、焼酎をボトルキープして帰宅。

寝る。

2014年2月20日(木)
朝。
軽井沢の知人の家の方は、ボランティアの手で除雪作業が進んでいるみたいで一安心。

胃の調子は昨日よりはマシな程度。
おにぎり1個を食べて出勤。

午前中。
特に体調に変化なし。

昼。
パンを食べる。

午後。
機械の不調が1件。
すぐに直る。

大雪の日に列車が雪で動かなくなったとかいう話をみんなでする。
北海道では除雪車が雪で脱線したそうだとかいう話。

「むかし本でラッセル車とか見た覚えがあるけれど、この辺では見ないね」
と、係長が言うので、
「西武池袋線をラッセル車が走るのですか?」
と、質問したら、目の前で茶を吹きそうになった。

西武池袋線の線路を空高く雪を吹き上げながら走るラッセル車の勇士は、想像するだけで沿線の住宅密集地から石が飛んで
来そうである。

夕方。
定時で帰宅。
夕食は、普通に食べる。

夜。
「ワンス・アポン・ア・タイム」を観る。
白雪姫の悪い女王が作ったアップル・パイを知らずに食べようとしたエマを救うために、ヘンリーが身代わりとなり、倒れて
病院に運ばれる。
ヘンリーを救うためには、ルンペルシュテルツキンがむかし竜の腹の中に隠した「真実の愛」が必要。
そこでエマは竜の腹から「真実の愛」を取り出すために地下室へ向かう。

一方、おとぎの国では、ルンペルシュテルツキンが、万一を考えて竜の腹の中に「真実の愛」を隠しておこうと考える。
チャーミング王子は、白雪姫を見つけ出す魔法の指輪と引き換えに、竜の「真実の愛」を隠すために塔の上へ向かう。

王子が「真実の愛」を竜の腹の中に隠す過去の冒険と、エマが「真実の愛」を竜の腹から取り出す現在の冒険が交互に描か
れるという面白い構成。

個人的に一番のツボだったところ。
物語の最初の方でガラスの棺に入った白雪姫にキスするシーンでは、チャーミング王子はいかにも王子の正装の白っぽい服を
着ていたのだが、白雪姫の元へと向かうチャーミング王子は地下牢から脱出して竜と闘った冒険の直後で、そんな綺麗な服を
着ているはずがない。

で、竜との闘いで危機一髪、塔の上から湖に飛び込んだ王子のために、ルンペルシュテルツキンが乾いた服に着替えさせてや
るという流れに。
これが、彼の趣向で王子の正装。
(ナルホド!)

脚本を書いた人に感心してしまった。
寝る。

2014年2月19日(水)
朝。
相変わらず胃の調子が悪い。
ものを食べていないので体温が下がって来てしまった。
頭もボーッとする。、た。
コピーをとるというのは、なぜかダメらしい。
法律的な問題か?
それとも物理的な問題か?

言われた通りに電卓をパコパコしつつカーボン紙を間に挟んだ用紙に必要事項を手書きで書き入れ、出来上がった書類を持っ
てPCのある部屋へ。
そこで紙に書いたものをそのまま入力すると、税額が計算されてプリントアウトされる仕組み。
(なんか、機械化が中途半端でないかい?)

昼前に申告終了。
帰りがけにリブロに寄り、4階のコミックコーナーで『中国嫁日記 三』(井上純一 エンターブレイン KADOKAWA)を
買う。

レジの店員に、体育会系営業マンみたいなお兄さんがテンパりまくった顔で、
「9階に行きたいんです。大至急なんです!」
と、聞いていた。

池袋のリブロへ行ったことのある人なら知っているだろうが、この店のエスカレーターは4階が行き止まり。
店員、
「ああ、じゃあ、エスカレーターで〈下へ〉行って下さい……」
(確かに分かりにくいよな、この店の構造は)

その他、いろいろやりたいこともあったが、体がふらつくのでそのまま帰宅。
買って来た『中国嫁日記』を読む。
今回のおまけは、著者が中国人の女性と結婚するための法的手続きの話。
婚姻用件具備証明書の用紙は東京法務局に行かなくては貰えないとか、妻の在留資格認定書を取るための「招聘手続き」の裏
技とか、どうだっていいトリビアが結構面白い。
特に池袋の人にとっては「法務局豊島出張所」とか「豊島区役所」とかの馴染みのある建物が出て来るのでなんか楽しい。

ともかく外国人との結婚というのは、手続きが面倒臭いものらしい。
そう言えば、20年ぐらい前に豊島区役所の戸籍課でバイトをしていたとき、窓口でキレていた外国の方がいた。
日本人だとピラッと書類1枚で済むのにね。

午後。
知人と電話で会話。
確定申告のやり方が分からないというので説明する。
分かりにくいというので、結局、私が見本を書いてファックスで送ったりとか……

電話で話している最中に思い出して、
「あなたは、元国家公務員で、しかも行政書士の資格もお持ちでしたよね? 行政書士の仕事と言うのは、確か役所に提出す
る書類の書き方を教えたりとか……」
と、聞いたら、
「そう、君の書いた書類は、それで良いのだよ。ではこのアドバイスの料金は後で請求するから」
って、ちょっと待て!(笑)

寝ようと思っていたのだが目が覚めてしまった。
ネットでニュースを検索。
今回の大雪における各都県の対応について。
 山梨県:2月15日(土)11時20分 自衛隊派遣要請
 群馬県:2月15日(土)14時50分 自衛隊派遣要請
 東京都:2月16日(日)11時00分 自衛隊派遣要請
 埼玉県:2月17日(月)18時00分 自衛隊派遣要請
(参考までに:政府が災害対策本部を立ち上げたのは、2月18日になってから)

今回、問題となっているのは、秩父市(埼玉県)が、2月15日以降に何度も県に対して自衛隊の派遣要請をしていたのに、
県知事らが「除雪のための派遣要請はできない」と拒否していたことが明らかになったという点。

埼玉県の上田知事は、15日には「埼玉サイクルエキスポ2014」に出席し、16日には「埼玉クイズ王決定戦」に参加し
ていたそうだから、少なくとも知事のいたさいたま市内では、そういった長閑なイベントが開催可能な状況だったのだろう。

そこへ「自衛隊の派遣要請」が来たわけか。
「雪ぐらいで自衛隊要請って、秩父市は何を大げさな。道路の雪かきぐらい自分たちでやれよ」
とか思ったのかなあ?

安倍さんがのんびり料亭で天ぷらを食べていた件と言い、根本的な問題は、意思決定の責任者が事態を正しく認識できていな
かったという点にあると思う。
で、私自身が「えらいことになっている」ことを実感したのは、テレビでニュース映像を見てから。
「初期段階でテレビが現地の映像を流さなかった」ということは、やっぱり安倍さんや上田さんが事態を感覚的に把握できな
かった一因になっているのじゃないかなあ?
オリンピックの放映権が高かったのは分かるけれど、人命に関わることの方を優先すべきだよな。
特に受信料で運営しているNHK、確か大災害の時には優先して放送することとか法律で決まっていなかったっけ?

夜。
「明日、ママがいない」を観る。
なんか今回、脚本がイマイチ。
(騒動のせいで短時間で書き直しをしたとか?)

騒動の影響がはっきり現れたのは、三上博史の「演説」。
施設の子供たちに向かって、
「大人たちは勝手な決め付けで人の話を聞こうともしないが、お前達子供には、そうなって欲しくない」
と彼の役柄に似合わない長い語りかけをするシーンは、脚本家の里親会等に対する回答か?

ところで、この番組のスポンサーがCM自粛をした件で、「それなら自分が代わりにスポンサーをやる」と名乗り出て、断ら
れた高須クリニックの院長が「シングルマザーの女性や、経済的に余裕がなくても医者を目指す子供や、事情があって両親と
一緒に暮らせないで施設に入ってる子供」を支援するための「かっちゃん基金」というのを設立するそうだ。
(差し当たって10億円の原資は用意したらしい)

結果的に基金が設立されて施設の子供達が幸せになれるのなら、それはそれで良いことだと思う。
寝る。

>2014年2月18日(火)
天気は良いが、気温は昨日より寒い気がする。
朝食を摂って出勤。

雪かきで出来た雪の山を早く溶かそうとして道路に撒く人がいるのだが、溶け切らないうちに夜になると早朝の寒気で凍結
してとても危ない。
特に自転車だと、乾いた道路をそれなりのスピードで走って来ていきなりそこだけ氷の上を走ることになり、下手をすると
タイヤを取られる。

自宅前の雪かき程度で出来た雪山なら、風呂の残り湯でもかければ溶けるんじゃないかと思うのだが。
まあ、面倒臭いかも知れないけど。

午前中。
ビルの入り口を間違えた外国の方が受付に来たので、正しい入り口まで案内する。

昼。
なんだか胃の具合が悪い。
食べると吐きそうなので、昼食は抜き。

事務所のテレビでぼやーっとNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」を観ている。
徴兵検査に合格した青年と娘との結婚に、父親が反対するという話。
「相手はあと何ヶ月かで戦地に行かなくてはならないかも知れないから」
というのが、その理由。

当時の若い男性は、大半が「徴兵検査に合格して戦地に行かなくてはならないかも知れない人」だったと思うぞ。
「これから戦地に行くので、その前に結婚を」という人だって珍しくなかったはずだ。
感覚的に、なんかズレているのだよな。

午後。
吐き気が続き、立っているとくらっとした。
一瞬「死ぬかな?」と、思いとっさに「この書類をファイルしてから」と考える。
結局、別にどうということはなかったのだが、私の死ぬ瞬間の心残りって、綴じかけのファイルかよ?(笑)

夕方。
定時で帰宅。
自転車を走らせていたら、途中でふらついて道端の雪山に突っ込んでしまった。
家に辿り着くと、ちょっとそのまま動けそうにない。
吹き矢の講習は休むことにして、そのまま寝る。

2014年2月17日(月)
朝。
ネットで拾ったニュース。
15日未明から降った大雪により物流が途絶え、山梨県の一部が事実上「陸の孤島」となって多くの住民の生活が困難になる
事態となっているのに、翌16日に、安倍総理が首相官邸にも行かなかった上、夜は支援者と高級料亭で天ぷらを食べていた
ことがネット上で話題になっているのだとか。

まず、山梨がそんなことになっていようとは私も知らなかったので、そのことで驚いた。
なぜだかテレビで報道されていなかったからだ。

報道の裏事情はよく知らない私の素人判断だが、ひょっとして、高い金を出して買ったオリンピックの放映権を無駄にしたく
なかったので、テレビ局がそっちを優先したということか?
もしもそうだとすると、オリンピックの弊害のひとつということになる。

そして、安倍さんは、なぜそんな時に官邸に行かなかったのだろうか?
さすがに一国の首相が、そこらのフリーター並みに「テレビでやっていなかったから知らなかった」ということはあるまい。
体調でも悪かったのだろうか?
それにしても「高級料亭で会食」は、まずかったのじゃないか?

確かに、安倍さん自身がスコップを持って山梨で雪かきをするわけではないから、首相官邸に急行しようが、料亭で天ぷらを
食べていようが結果は変わらなかったと思う。
しかし、そのことを実際に雪害で苦しんでいる山梨の人たちが知ったら、どう感じるか?
(首相の日々の動向はインターネットで簡単に知ることが出来る)

政治家として支持者との懇談は重要なことなのかも知れないが、首相として今回のような非常事態においてはキャンセルすべ
きスケジュールだったと思う。

自転車で出勤。
路面にはまだ雪が残っている。
埼玉の方から来た人が、車が雪に埋まって身動きが取れなくなり、近くのファミレスで夜を明かしたとかいう話をしていた。
さすがに池袋でそういうことはなかったから、こちらは恵まれているのだろう。

午前中。
お客様がひとり……と思ったら、同じビルの他の会社と間違えて入って来た人だった。

午後。
お客様がひとり。
今度は本当にうちのお客様だったので、時間をかけてとても丁寧に応対する。

夕方。
定時で帰宅。

夜。
日本テレビのバラエティー番組で、最近のユリ・ゲラーを取り上げたと言う海外の番組を紹介していた。
今回のユリ・ゲラーは(笑)、スパイだった過去を告白。

子供の頃に007に憧れていたと語るユリ・ゲラー。
その頃、自宅に来た軍人に「あなたはスパイでしょう?」と言ったら「大きくなったら軍隊に入りなさい」と言われ、軍隊に
入って世界一のスパイになろうと思ったのだそうだ。

成長し、超能力芸人として舞台に出るようになったユリ。
ちなみに、ジョン・レノンともマイケル・ジャクソンとも「親友だった」そうだ。

やがてCIAの目に留まり、彼らの前で「超能力」を披露することに。
(それって単に芸人として情報部の人たちのレクリエーション・イベントに出演したってことなんじゃあ???)

その後のユリの活躍は、ご存知の通り。
(最近の若い人たちは知らないかな?)

具体的な「スパイとしての仕事」は、ソ連のスパイによって持ち出されたフロッピーディスクを超能力によって無効化したと
かいうユリ自身が語った話のみで、それ以外は(何しろ「スパイの仕事」なのだから)秘密なのだそうだ。

ユリ・ゲラー、世間に忘れ去られそうになると、いろんなネタを持って来て存在をアピールするね。
せっかく日本テレビだったのだから、是非とも矢追純一さん(ユリ・ゲラーを日本に紹介した元日本テレビのディレクター)
にも登場して頂きたかったが、断られたのかな?

いろいろと懐かしく、微笑ましく観させてもらった番組だった。
寝る。

2014年2月16日(日)
朝。
ともかく寒い。
区内の弁当屋の商品棚が「雪のせいで材料が届かない」とかでガラガラなんだとか。
(東京は雪に弱いのかなあ?)
と思っていたら、軽井沢では雪のために全く外出できず、家の中の備蓄食糧で食い?いでいるという話がツィッターで回って
来た。
都内は、まだマシな方だったらしい。

昼。
SF大会のスタッフ会議。
豊島区は道路にまだ雪がかなり残っていたので長靴を履いて行ったら、中央区の歩道はきれいに乾いていた。
なんか負けた気がする。

会議では板書係を仰せつかるが、ホワイトボードに字を書くのに慣れていない上、そもそもの字が汚い。
書記の人には随分とご迷惑をかけたと思う。

会議後の飲み会は、昨日の星新一のドラマの話とか、アシモフの小説の話とか。
清算の割り勘で、
「私はオンナだから女性料金で」
と、言ったら、
「お前はおっさんや」
と、一蹴されてしまった。
(心は乙女なのに……)

日比谷線、東西線、有楽町線を乗り継いで帰宅。
寝る。

2014年2月15日(土)
日経朝刊のコラム「春秋」を読んだらシャーリー・テンプルの訃報に絡めて、彼女が子役として活躍していた当時の日本の
世相についてが書いてあった。
〈日米開戦の前年までアメリカ映画は大量に封切られていたし、遠慮がちにでもジャズを聴く人は多かった。それがあっと
言う間に世は反米一色に染め変えられ、あげく「鬼畜米英」などというスローガンが飛び出すのだから戦争というものは怖
い〉

「らんま1/2」という漫画原作のアニメがある。
ウィキペディアによると、原作の連載は1987年〜1996年、アニメの放映は1989年〜1992年。
内容を観ると、当時の日本人が中国を大好きだったのが伝わって来る。
本当に「あっと言う間」なのだよな。

午後。
昨日、口頭で発表した(つまり授業中に書いてそれを教室で読み上げる形)課題「雪女」をパソコンで清書。
授業での先生からの注意点を盛り込んで、ついでに手直しを加えたらだいぶ違う作品になってしまった。

夕方。
録画しておいた「ワンス・アポン・ア・タイム」を観る。

自分の実子で町長の養子であるヘンリーの親権を巡って町長と対立していたヒロインのエマは、これ以上の争いはヘンリー
のためにならないと判断して和解を申し出る。
町長は「仲直りのしるしに」と言って手作りのアップルパイをくれるが、町長の正体が「白雪姫の悪い女王」であることを
知っているヘンリーは「リンゴを食べちゃダメだ」と言う。
一方、おとぎの国では白雪姫が女王のリンゴを食べてしまい……

白雪姫がチャーミング王子と結ばれるハッピーエンドを目指す物語のはずなのだが、観ているとだんだん白雪姫とチャーミ
ング王子を嫌いになるぞ。(笑)
おとぎの世界のヒーロー、ヒロインって、現実にいたら「八方美人男」と「身勝手女」だという話か?

夜。
土曜プレミアム「星新一ミステリーSP」を観る。
星新一だというので、期待して観たのだが……
5編の星新一作品のドラマ化。

「程度の問題」
・脚本:福田雄一
・監督:土方政人
なぜ、いらない恋愛要素を取り入れる必要があったのか?
主人公が恋愛のせいで失敗するのなら「程度の問題」ではないではないか?
(原作では主人公は「用心深過ぎて」失敗する)
さらに後任の者も、さほど「不注意過ぎる」わけでもない。
ドラマ化のための脚色は構わないが、タイトルにもなっているテーマを変えてしまってはダメだろう。

「きまぐれロボット」
・脚本:飯田譲治
・監督:飯田譲治
原作とはぜんぜん違う話で、「シャイニング」の下手なパロディになってしまっていた。
無理な注文を付けて来る俳優とプロデューサーのせいでひどい目に遭う脚本家の話。
これは飯田さん自身の番組制作現場に対する個人的な愚痴か?

小道具のパソコンのデザインもひどかった。
タイプライターのキーボードにブラウン管をくっつけたようなもの。
「原作が発表された1972年にはパソコンもワープロも、まだなかっただろうから気を利かせてレトロにしました」とい
うのだろうか?
だとすると、SFというものを根本的に分かっていないことになる。

「霧の星で」
・脚本:小川真
・監督:星護
今回の5編の中で、これが一番、星新一のテイストを残していた。
善人に見える人間の心の底にある闇の話。

「七人の犯罪者」
・脚本:高山直也
・監督:河野圭太
無実の罪で捕まった男が「犯罪者を7人捕まえたら釈放してやる」と言われて……
犯罪件数の増加に対応するために捜査官の人数を増やすと、それぞれの捜査官が点数稼ぎのために犯罪を作り上げるので、
却って犯罪件数が増えてしまうというブラックジョークにひねりを加えたもの。
ドラマとしては、まあまあの出来。

「華やかな三つの願い」
・脚本:小川真
・監督:後藤庸介
大筋でほぼ原作通りの話だが、これにも原作にない恋愛要素が加わっている。
(プロデューサーか何かの方針なのか?)

脚本は、その恋愛要素をちゃんと生かしていてそう悪くなかったと思う。
要は演出がアレだったのかな?
ラストのヒロインは、もっと幸せそうであって良かったと思う。

全体的に「ちょっと、なあ……」という出来。
「世にも奇妙な物語」とか、短編ドラマの秀作もあるのだから、もうちょっと頑張って欲しかった。

寝る。

2014年2月14日(金)
雪。
足には長靴。
傘を差して出勤。
パウダー状の雪が傘やコートにくっつきまくり事務所の入り口で払っても、なかなか落ちない。
革靴で出勤して来た人が、
「靴の中がぐしょぐしょだ」
と言っていた。

午前中。
外回りから帰って来た人に、
「俺だけ寒い思いをした。忘れ物をして崎田さんに持って来て貰えば良かった」
と、言われたので、
「そういうことがないように、出かける前にあなたの持ち物の点検を完璧に済ませておきました」
と、答える。

幸せは半分盗られると十分の一に減るが、不幸は半分押し付けられただけで十倍に増える。
そして他人に不幸を押し付けられない秘訣は、他人が不幸になる要素を極力取り除くことなのだ。

昼。
近所のパン屋でパンを買って済ませる。

午後。
隣の係に書類を取りに行ったら、ゴム長姿の人が多かった。
「やっぱり雪の日は、長靴ですよね」
などと話をする。

夕方。
帰宅するため、普通の靴から長靴に履き替えていたら、
「靴を持って来ているのですか?」
と、聞かれる。
雪の日は、乾いた靴を持って来るのが一番。

夜。
空想小説ワークショップ。
本日の課題は「雪女」。
まさに今日の天気にピッタリの課題。

放課後。
当然のようにみんなで飲みに行く。
アンコウ鍋をつつきながら、熱燗で体を暖める。
正しい雪の日の過ごし方だと思う。

帰り道。
来る途中、雪かきをしていた商店の前を通りかかるが、店の前は真っ白な雪で覆われていた。
自然の力は強い。

予報によると、明日の朝は雨だそうだ。
地面が凍らないと良いな。

さて、藤岡藤巻の「死ね!バレンタインデー!」でも聴いてから、寝るか。

2014年2月13日(木)
昨日出勤したので、今日は休み。
午前中は事務作業で潰れる。

午後。
「税金を納めたいのでやり方を教えてくれ」という、国民として大変立派なことを言いに税務署まで行く。
なんやかんやで、外に出たら3時半を回っていた。

帰りがけに昼食をとるつもりだったのだが、どの店でもランチタイムが終わり、夕方からの営業に向けて仕込みの時間。
うろうろした挙げ句に24時間営業の店へ入るも、看板メニューは材料が品切れだと言われる。
適当に食事になりそうなものを頼み、ついでに熱燗を1合だけ。
まだ日は落ちていないが、寒いのだからしょうがない。(^^;

本屋を少しうろつく。
文庫版の『福家警部補の挨拶』(大倉崇裕 創元推理文庫)が平積みになっていた。
表紙が、くまおり純さんのイラストによる正面向きの福家警部補の顔で、帯の写真が、やはり正面向きの壇れいさん扮する
福家警部補の正面向きの写真。

イラストのイメージの福家警部補と壇れいさんの福家警部補が、本当に似ていないのにちょっと笑う。
倒叙ミステリーの犯人が感じるであろう「正体不明の怖さ」が、残念ながら壇さんの福家警部補からは漂って来ないのだ。
(なんでこの人に「福家警部補」をやらせちゃったかなあ?)
『福家警部補の挨拶』は、実は既に新書で持っているのだが、文庫版ジャケ買い。

帰宅。
夕刊の1面トップは、
〈都、再生エネでファンド〉
〈100億円 東北の風力に投資〉
〈舛添新知事の公約具体化〉
という記事。

新知事の公約が「再生エネルギーの利用拡大を進めること」だったので、その具体化ということらしい。
震災の教訓から、私は発電に使うエネルギー源は多様化させるべきだと思っているので、この政策には大筋で賛成。
投資がちゃんと生きる形で活用されれば良いと思う。

夜。
ネットのニュースを見ていたら、都知事選挙に落ちた家入さんが新政党を立ち上げて2020年までに東京23区の区長選す
べてに候補者を送り込むという計画を公表したらしい。
新党名は「インターネッ党」だって。
(ダジャレかよ)

一番近い区長選は、今年6月の中野区。
さて、中野区の有権者のみなさん?

……風呂に入って、寝るか。

2014年2月12日(水)
朝。
出勤。
まだ道に雪が残っている。

午前中。
暖かいお茶が美味しい。

昼。
遠出したくないので、近くのパン屋でパンを買って来る。

非メガネくんが、
「船乗りになりたい」
と、言うので、
「それは素晴らしい。ぜひ転職しなさい。ガンバレ、ガンバレ」
と、無責任に煽る。

5分後。
「よく考えたら航海士になるのは難しそうだし、観光船の船長では給料が安い」
と、言い出す。
転職計画、5分で挫折。

夕方。
定時で帰宅。
会社帰りの1号くんを誘って養老乃瀧で軽く飲む。

夜。
ドラマ「明日、ママがいない(第5話)」を観る。
児童福祉施設の子供たちの話。

ピアノが得意なピア美は音大の教授に才能を見出されてコンクールへ出場できることになったが、練習する場所がない。
そこで夜中の学校の音楽室にこっそり忍び込み……という話。
(教員も公認のコンクール出場なのだから、音楽室の使用許可ぐらい普通に取れるのではないかと思うのだが)
もちろん、コンクールでは見事入賞というハッピーエンド。

ネグレクトが理由で施設にやって来たパチは、良い養父母の元へと引き取られて行き、母親に捨てられたドンキにも、やはり
優しい里親候補が見つかる。
近所に住む親切な外国人夫婦の養女になることを夢見ていたボンビは、夫婦の妻の側が不妊治療に嫌気が差していることを知
り「欲しくても子供がいない親もいるけれど、欲しくても親がいない子供もいる」と言って彼らの心を動かす。
一方、佐々木施設長の元妻と出会って仲良くなったオツボネは、施設長の過去の心の傷の話を聞かされ……

全9話の作品だそうだから、そろそろまとめに入っているのだろうな。
施設長の「108人の子供に里親を見つける」という目標まで、あと2人。
第5話終了時で施設に残っている子供は、ポスト、ドンキ、ピア美、ボンビ、オツボネ、それにハン、リュウの双子の兄弟。
次回(第6話)は、この施設出身者で施設職員であるロッカーと児童相談所の女性職員水沢の恋愛話っぽい。

感想。
里親制度って、里子の側が「里親は繊細なのだから」と、気を使わないといけないものなのか?
普通は、逆だと思うのだが。

まあ、このドラマは過去の出来事のために「魔王」となってしまった施設長が、「108人の子供に里親を見つける」という
使命をクリアして王子様(?)に戻り、無事に王国(元妻のいる家)へと帰還するファンタジー・ストーリーなのだろうから
その辺のリアリティのなさは、どうでもいいか。

寝る。

2014年2月11日(火)
朝。
夢うつつのうちに揺れを感じて目を覚ます。

 時刻:4時14分頃
 震源:房総半島南方沖(北緯34.2度 東経140.1度)
 深さ:(約100km)
 規模:マグニチュード5.6

午前中。
部屋の中にいても吐く息が白くなる。

午後。
ギター教室。
練習をさぼっていたら、コードをだいぶ忘れてしまっていた。(^^;

夜。
ドラマ「福家警部補の挨拶」を観る。
漫才師が相方を殺す話。
「相方」を敢えて「相棒」と呼んでいるのは、たぶんドラマ「相棒」へのオマージュ。

最近さっぱり売れなくなって来た漫才コンビの片割れに仕事のチャンスが巡って来た。
彼はコンビを解消してそのチャンスに賭けようと考えるが、なぜか相棒が「半年待ってくれ」と言って譲らない。
このままではせっかくの再起のチャンスを潰してしまう。
焦った彼は、相棒の殺害を考えるが……
原作は『福家警部補の再訪』に収録されている短編。

小説版を読んだとき、私には被害者が「自分勝手な嫌な奴」に思えてしまった。
たぶん原作者の大倉崇裕先生は、そう思わずに書いたのだと思うが。
自分自身の内面における「こだわり」を非常に重視するタイプ。
私には「鬱陶しい奴」に思えてしまう。
こんな奴が傍にいたら、すごく嫌だ。
まあ、好みの問題だと思うが。

ドラマは、相変わらず福家警部補のキャラの魅力が良く描けていない。
思うにカメラが福家警部補を追い過ぎているからじゃないかな?
福家はコロンボなのだから、もう少し犯人に寄り添った演出をした方が倒叙ミステリーの良さが生きると思う。

明日は仕事。
寝よう。

2014年2月10日(月)
朝。
昨日の都知事選の開票結果。
上位5人の得票。
( )内は、主な支持(推薦)者、団体。

 2,112,979 舛添 要一 (自由民主党・公明党)
   982,594 宇都宮健児 (日本共産党・社民党)
   956,063 細川 護熙 (小泉純一郎)
   610,865 田母神俊雄 (石原慎太郎)
    88,936 家入 一真 (堀江貴文)

舛添さんの当選は、下馬評通りの結果だが、たぶん大方の予想外だったのは、次点が共産党の推していた宇都宮さんだった
ということじゃないかな。
最近、共産党系の候補者がジワジワと選挙の得票をあげて行っている気がする。
原因のひとつは、いわゆる「ネトウヨ」に対する反感だろうか?

そしてもうひとつの注目点。
完全に泡沫候補と思われていた家入さんが、一応5位に入っていること。
街頭演説をほとんどせずに、ネットを駆使した選挙運動でどれだけ得票出来るかという実験と考えると、88,936票の
得票は、それなりの成果だと思う。

午前中。
自転車で出勤。
道路に雪が残っていて、走るのが少し怖い。
昼食は、いつものパン屋が閉まっていたので、餃子の満州でラーメン。
定時で帰宅。

夜。
天狼院書店へ。

若い店員にコーヒーを頼みながら、
「投票には行った?」
と、聞いたら、
「いいえ、忙しかったので」
という返事。

いまの若い人にとって投票とは「ヒマなら行く」ようなものなのだろうか。
少数派である若者は、投票結果に自分たちの意見が反映されにくいので選挙に関心を持ちづらいのかもしれないな。

天狼院では、「効率的英語学習法」についてのミーティング。
やっぱり語学学習には1日に、最低2時間は勉強する時間が必要なようだ。

帰り道。
ジュンク堂で『「在日特権」の虚構』(野間易通 河出書房新書)という本を買う。

最近、よく耳にする「在日特権」という言葉について書かれた本。
私自身、在日韓国・朝鮮人の人たちが差別されているところは見聞きしたことはあっても、その反対というのを聞いたこと
がなかった。
だから「在日韓国人・朝鮮人には特権がある」という話がデマなのだろうということは、なんとなく分かってはいたのだが
この本は、そのどこがどのようにデマなのかを細かく説明してあるという点で興味深い一冊。
惜しむらくは、ちょっと説明が冗長で分かりにくいかな?

私はこういう差別的なデマが流れる背景には、今の若者が非常に大きなストレスに晒されているという現実があると思う。
人間、ストレスが溜まると八つ当たりで何かを攻撃したくなるもの。
そして今の若者世代は幼少時より「失敗してはダメ」と叩き込まれている。
失敗しない攻撃とは、自分より弱いものを叩くこと。

あとは良心のストッパーを外すための「それは弱いものいじめではなく正義だ」という一言があればいい。
ストレスのはけ口としての八つ当たりをしたい若者たちは、「在日特権」というデマを蜜のように吸い込むのだろう。
そして「それは弱い者イジメだ。恥ずかしいことだ」という心に苦い事実から目を背けたがる。

人間は弱いものだから、そうなってしまうのだろうなあ。
「在日特権」とかいうデマに踊らされて弱い者イジメをする連中は恥ずべき愚か者であるけれど、そう言って彼らを責める
前に、まず大人の責任として、若者たちを幸せにしないといけないよな。

寝る。

2014年2月9日(日)
寒さと窓を叩く風の音に邪魔され一睡もしないまま、午前5時半の目覚まし時計の音を聞く。
夜が明けてみると、道路は溶けかけた雪でぐちゃぐちゃ。
昨日のうちに投票を済ませておいて良かったと思う。

午後。
部屋で録画しておいたドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」を観る。
児童養護施設で育ったエマは、自分も10代で生んだ我が子を養子に出すことになったのだが……という物語。
施設の職員は暴言を吐いて子供を虐待するひどい奴で、子供を引き取った養母は意地の悪い魔女だったという設定。
(まあ、ファンタジーなので)

夕方。
天気が天気だったせいか、都知事選の投票率は18時現在の段階で35%に達していない様子。
それにしても投票率が半数に届かないというのは、ちょっと問題だと思う。
これって、都民の半分以上が都政に対して「俺の関係ないところで関係ない奴らが何かやっている」という意識でいるという
ことにならないか?

夜。
8時に投票が終了し、8時6分に舛添さんの当選確実が報道された。
予想通りの結果ではあるけれど、それにしても随分と早い。

東京MXの選挙速報を見ていたら、池上彰さんが舛添さんにインタビューする場面があったのだが、このインタビュー、実は
池上さんがインタビューをすると言ったら一度舛添さんサイドから「時間がない」と断られたのだそうだ。
それが「他の者がインタビューする」と言ったら、今度は承諾されたのだとのこと。

で、池上さんが「割り込む」形でインタビューを行ったところ、直後に画面の左端から手が伸び、MXとの中継を打ち切ろう
として舛添さんと揉めるハプニングが起こった。
選挙速報、なかなか面白い番組である。
(そもそも、池上さんのインタビューを断ったという舛添陣営の人って誰だ?)

さて、池上さんの質問は、
1)「自分が離党した自民党からの推薦で当選したということで、舛添さんは自民党に借りを作ったのではないか?」
2)「舛添さんは、かつて原発推進派だったはずだが、考えが変わったのか?」
の、2点。

これに対する舛添さんの答えは、
1)に対して「そんなものが重要でないということは、自民党議員も分かっているはずだ」
2)に対して「3.11で考えが変わったのは自分だけではないはずだ」

というわけで、舛添さんはテレビの生中継で、
「自民党に特に借りがあるとは思っていない」
「自分は3.11以後、考えが変わって原発推進派ではなくなった」
と、発言したことになる。
(画面の外から手を伸ばして舛添さんの耳から中継用イヤホンを外そうとした人は、いったい誰だったんだろうなあ?)
ま、何はともあれ新しい都知事が決まって都政が落ち着くのは良いことだ。

寝る。

2014年2月8日(土)
朝。
天気予報通りの雪。
明日までには溶けそうにない。
夜のうちに路面が凍り付いたら、足元が危ないな……
いろいろと考えて、今日のうちに期日前投票に行っておくことにする。

午後。
長靴を履いて外に出ると、風がやや強い。
雪はパウダー状の粉雪で、スキー場に降ったら歓迎されそうな雪質。
積もった雪をポフポフと踏んで投票所へ。

選管の若手職員がしきりに床を拭いていたが、雪の中を歩いて来た有権者の服から落ちる粉雪で、すぐに床に水滴だらけに
なってしまう。
最寄りの期日前投票所は地下室にあるのだ。
階段に水滴が落ちていて、足を滑らせた有権者が骨折……なんてことになったら選管が叱られるので大変だ。

マスコミの報道だと、既に当選する人は決まっているみたいな感じなので、割と気楽に投票。
外へ出て佐藤編集長を誘い、買い物がてら昼食をとりに行く。

長靴を履いていると、雪道でも足元が気にならないのでいい。
雪景色を楽しみながら店まで歩く。

店の壁に張ってあるポスターを見て、佐藤編集長が、
「気持ち悪い、集団首吊りみたいだ」
と言うのでそっちを見たら、靴の広告らしいポスターが張ってあった。

たぶん一斉にジャンプして撮ったのだろう、人の脚が何組も並んで床上15センチほどの高さに浮かんでいる写真。
写っているのは脚だけなので、言われてみれば「首吊り死体の脚の部分」に見えなくもない。
ポスターをデザインした人は、もちろんそんなつもりはなかったのだろうが、一旦「首吊り」と言われると、見れば見るほど
集団首吊りに見えて来る。
ちょっとホラーな気分になってしまった。

焼き肉屋で昼食。
歩いて帰る。

ネットで選挙について検索したら「今回の選挙で自民党推薦の候補が勝ったら、安倍政権が調子に乗ってまたバカなことを
やらかすので良くない」という主張の記事を見つけた。
どこの記事かと見れば、「日刊ゲンダイ」。
やっぱり。(笑)

安倍さんと言えば、彼の行動に関することで、私がずっとモヤモヤしていたことがある。
昨年の12月26日の靖国参拝。

外交的に見るならば、あの行動が日本国に得になることは何もない。
その後の安倍さん自身の国会答弁を聞いても「諸外国の誤解を解くために努力したい」とか言っているから「諸外国の誤解
を招いた」という点で、自分の行動が日本の外交にマイナスを与えたということは、自覚しているらしい。

じゃあ、なんでそんなことをしたのだろう?
【ここから後は、私個人の想像】
さっき見た「集団首吊り」の写真から連想したA級戦犯の絞首刑のイメージが想起させた考えなのだが……

安倍晋三という人は、叩き上げで総理大臣になれるタイプの男じゃない。
彼がもしも「岸信介の孫」でなかったら、いま現在、総理の椅子には座っていないだろう。

その岸信介が、政治家として出世できた理由に、潤沢な資金源がある。
岸に政治資金を提供していたのが里見機関であることは、ほぼ公然の秘密であったと言って良いと思う。
里見機関というのは、旧満州において麻薬の密売を行っていた組織。

つまり戦時下の満州における大規模な麻薬の密売によって、巨万の富を得ていた人間たちなのである。
言ってみれば、里見甫とその一味は、戦後の連合国による裁判で「人道に対する罪」によって真っ先に裁かれるべき連中で
あったのだ。

その一味が、なぜか終戦直後、短い取り調べを受けたあと、簡単に釈放されている。
ここで何らかの裏取引があったと考えるのは、そんなにとんでもない考えではないと思う。
逆に、そうした取引がなかったとするならば、なぜ彼らが絞首刑にならなかったのかが説明できない。
(この取引の中身は、私の素人考えでは「莫大な利益を生む麻薬取引ルートの提供」かなんかだと思う)

本来ならA級戦犯として絞首刑になるべきところを、裏取引のお陰でまんまと逃れた里見甫。
岸信介は、その里見の仲間だったのだ。
(隠すことでもないから言うけれど、私の大伯父も彼らの仲間だった)

大半の日本人は、ある意味でA級戦犯の被害者だと思う。
どう考えても、彼らは当時の日本の指導者として道を誤っている。
彼らの言うことに従った挙げ句が、戦争にボロ負け。
帝都東京が焼け野が原になった上に、2発も原爆を落とされたわけなのだから。

そんなA級戦犯に珍しくも「借りがある」という例外が、里見一味なのだ。
A級戦犯として絞首刑となった同胞たちを裏切って、自分だけが助かり、自分だけが総理大臣にまでなった岸信介。
その祖父のお陰で安倍さんは総理大臣になれたわけなのだから、ここはA級戦犯に挨拶に行かないのでは寝覚めが悪い。

要するに、安倍総理の靖国参拝の本当の理由は、安倍さん個人の家庭の事情にあったのではないか。
そう考えると、安倍さんがなぜ日本の終戦記念日でもなんでもない「自分自身の総理就任から1年目」というまったく個人的
な記念日に靖国参拝をしたのかが説明できる。
個人的な理由による参拝だから、個人的な記念日に行ったのだ。
それ以外に「12月26日の参拝」を説明する理由が、私には思いつけない。

安倍晋三さん、日本国の利益より安倍さん自身という個人の事情を優先させる人なのかな?
寝る。

2014年2月7日(金)
朝。
なんだかずいぶん気温が低い気がする。

出勤。
非メガネくんは、まだゴホゴホいっている。
「今週末は出勤なんです」
とか言っていたが、大丈夫か?

昼。
寒いので塩ラーメン。

午後。
週末の集計と来週の会議の準備を終え、ゆっくりとお茶を飲む。

夕方。
自分の飲んだ分の湯のみを洗ってから、帰宅。

都知事選が近いが、今年は期日前投票がやたらに多いそうな。
ネットで見た東京新聞世論調査によると、選挙戦終盤は舛添氏がリードしているらしい。
最初からこの人がリードしているという話だったから、結局ずっとリードしっぱなしのままということになるね。
安定した支持層を持っているのだろう。

むかし、選挙の前に顔見知りの知り合い(つまり赤の他人)という人が家までやって来て、
「期日前投票の投票所まで車で送ってあげる」
と持ちかけられたことがある。

その後30分ほどかけて「候補者の○○さんがどれほど素晴らしいか」という話を聞かされ、
「分かって頂けましたか?」
と尋ねられた。

(この人は、私の投票する予定の人とは違う候補者を支持しているのだな)
ということがよく分かったので、
「はい、よく分かりました」
と、正直に答えたら本当に投票所まで送ってくれたので、予定通りの人に投票して、また車に乗せてもらって帰って来たのだ
が、あの人は、いったい何をしたかったのだろうなあ?

明日は都内は大雪の予報。
雪は明後日の朝まで残るそうだから、選挙当日の投票率は下がるだろうな。

寝る。

2014年2月6日(木)
仕事は休み。

午前中。
MacのOSのアップデートをしたら、思いの外時間がかかる。

昼。
「CSiマイアミ」の最終話を観る。
シリーズそのものの最終回だったのだが、つまらない上に後味が悪い話だった。

サイドストーリーが、メンバーのひとりが子供を養子に迎えるという話。
未婚の女性が孤児を自分の養子にしようとするのだが、ライバルがいて、そっちは両親が揃っている上に金持ち。
……譲ればいいのに、としか思えない。

午後。
新しいOSのカスタマイズ。
いろいろとデザインが変わったので、ちょっと操作に手間取る。
新デザイン、ひとことで言うと愛想がなくなった。
無駄な遊びの要素がなくなって、合理的と言えば合理的なのだが。

夕方。
寒くてモチベーションが下がり、出かける気がしないので、部屋で無料配信の「明日、ママがいない」第4話を観る。
今回は初めて親と死別した子供の話。

この番組、いろいろ揉めたけれど、日本テレビは最終話まで予定通り放送するらしい。
公式発表の内容を見ると、
「これまで以上に子どもたちに配慮してまいります。具体的かつ詳細な点につきましては、ドラマという性質上、ご説明す
ることはご容赦頂きたく存じます」

つまり言い換えると、
 ・うちはこれまでも子供たちには配慮して来た。
 ・今後の「配慮」の具体的な点について説明する気はない。
と、なんやかんやで結構、強気。
なんでか?
「明日、ママがいない」の視聴率は、14.0→13.5→15.0→13.1

裏番組の「僕のいた時間 」11.2→9.4→9.4→8.5
曜日は違うが同じ時間帯の「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」12.9→13.0→12.6→11.5→11.6
と比較すれば分かるが、最近のドラマとしては高いのだ。
やっぱり、視聴率が高いと、テレビ局は強気になる???

私は、この番組の問題点は「実在する団体をほぼ実名でdisった」と、そこの1点だと思っているので、「こうのとりのゆり
かご」さんが、納得したのなら最後まで放映して構わないと思っている。

だって、夜の10時台の番組を「小学生が見て真似したらどうする?」って……
子供は早く寝かせなさい!

さてと……
Macのカスタマイズは、結局、夜までかかった。
(アップデートしない方が良かったかなあ?)

寝る。

2014年2月5日(水)
昨日、自転車を職場に置いて来てしまったので、徒歩で出勤する。
非メガネくん、風邪でお休み。

午前中。
事務所にいたら内線電話。
「機械が故障しました」
私は機械の修理屋か?(笑)

昼。
パンを買いに外に出たら寒かった。

午後。
空気が乾燥している。
暖房の効いた部屋で飲む冷茶が美味しい。

夕方。
定時で帰宅。
自転車置き場に行ったら、サドルに氷がついていた。
昨日積もった雪が、1日経っても溶けきらなかったらしい。

夜。
「藤岡藤巻 without 藤巻」を聴きに青山のライブハウスへ。
寒いので、迷わず1番前の真ん中の席に座る。
舞台のライトの熱のお陰で、この席が一番暖かいのだ。

ベースの低音が軽い振動となって床を伝わって来て、ライトの熱で体はポカポカ……
アーティストの中には、私がこの席で気持ちよく眠っていると、焦ったりがっくりしたりする人がいるようだが、別に熱心
なファンというわけじゃないので、気を落とす必要はない。

イベント名は「R45」。
対バン2つは、タイトル通り40代のグループと、まだ30代ぐらいの男の子のグループ。
40代のグループは、ヴォーカルが上手くて、妻だか何だかへの愛を歌ったラブソングを普通に歌っていた。
30代のグループは、バンドが上手くて、歌は……ゴメン、寝てたので思い出せない。

「藤岡藤巻 without 藤巻」。
「死ね!バレンタインデー!」エレキギター・バージョンを生で聴く。
エレキ・ギターというのは、弾いている人が一番気持ちの良い楽器なのだと思った。

さっきも言った通り1番前の席に座っていたので、1度は譜面台が倒れて譜面が降って来るというアクシデントに見舞われ、
1度はサックスのリードのカバーが飛んで来るというアクシデントに見舞われる。

終演後。
客席にいたお兄ちゃんに誘われて一緒に「和民」に飲みに行く。

本当は今日が休みだったのだが、昨日、隣の非メガネくんが風邪気味だと言うので、「無理せずに休みなさい。私の休みは
1日先に伸ばしていいから」と説得して、休暇を明日に変更してある。

「だから、今夜はゆっくり酒が飲めるわけです」
と、言ったら、
「それは、相手の体を心配したのですか? それとも自分の都合で?」
と、聞かれたので、
「純粋に自分の都合です」
と、正直に答える。

エイヒレをつまみに終電まで飲んでから帰宅。
寝る。

2014年2月4日(火)
立春の朝だが、とても寒い。
昨日の暖かさが嘘のように気温が低い。

天気予報では雪だと言っていたが、自転車置き場まで降りるとサドルに水滴は残っていたものの雨は上がっていた。
自転車で出勤。

昼。
傘が必要な雨。
餃子の満州で天津飯を食べながら非メガネ君と映画の話など。

非メガネくんが「永遠の0」を観たというので、
「どういう映画だった?」
と、聞いたら、
「主人公が、臆病だったはずの祖父がなぜ特攻隊で死んだのかを調べる話」
なのだそうだ。
「で、なぜ死んだの?」
と、聞いたら、
「それは分からないんです」
と言う。
「永遠の0」というのは、そういう映画らしい。(ソースは、うちの会社の非メガネくん)

午後。
雨が雪に変わる。

夕方。
雪が吹雪になる。

自転車のサドルに雪が積もっていた上、視界が最悪なので乗車は諦めて会社に置いて帰る。
今日は吹き矢の講習がある日なのだが、天気があまりひどいので会場に中止かどうかを問い合わせたら、やると言う。
先日無印良品で買った長靴を履いて家を出たら、小雨になっていた。

出席した受講者は3人だけ。
帰りがけに受講者のひとりから、
「吹き矢を始めて痩せたでしょう」
と、言われる。
「私は、見た通りそれほど痩せていませんが」
と、答えると、
「でも、最初にお会いした時から比べたら、お痩せになりましたよ」
と、言われた。
(それは単に、あなたが見慣れてインパクトが無くなっただけじゃ???)

帰宅。
ドラマ「福家警部補の挨拶」を観る。
倒叙ミステリー。
このドラマのネックは、壇れいが演じている主人公にイマイチ魅力がない点。
「地味な女」を演じようとするあまりか、この女優自身の良いところが全然画面に出て来ない。

犯人の女が、捜査のためにやって来た福家警部補を飲みに誘うシーンがあるのだが、警部補にあまりにも魅力がないので、
なんでこんなつまんない女を誘う気になったのだか心情的にさっぱり共感を感じない。
とっておきの酒をともに酌み交わしたいと思うような相手には到底思えないのだ。

そして、ドラマの重要な小道具である酒蔵の酒。
この酒を造っている従業員の質が悪過ぎて「こんな奴らの造った酒は飲みたくない」と感じさせてしまう。
こんな蔵の酒が、金賞を取るかね?
ちょっと残念なドラマになってしまっている。

続けて「チームバチスタ 螺鈿迷宮」を観る。
これもミステリー。
原作は読んだのだが、内容はほぼドラマのオリジナルなので新鮮な気持ちで楽しめる。
(原作ではチャラいチンピラだった被害者が、ドラマでは医師になっているというぐらいに違うのだ)
今回は「動脈の血液が凝固した際の患者の体の向き」という難しい素材が謎解きのヒントになるのだが、図や字幕を使った
説明で分かりやすく解説していた。
このドラマは、脚本も演出も良いね。

さて、明日も仕事なので、そろそろ寝る。

>2014年2月3日(月)
1ヶ月の長い休暇(?)が終わり、本日が今年の初出勤日。
……予想していた通りに、私の机の上は物置になっていた。(泣)

他の人にとっては普通の月曜日なので、普通に仕事。
普通に定時に帰る。

今日は節分。
恵方巻きを食べて、あと三口というところで玄関に人が来たので仕方なく出たらセールスだった。
当然、ものすごく邪見に追い払う。
(私の1年分の「福」を返せ!)
夕方。
ノパソを持って天狼院書店へ。
辞書を引きながら “EVOLUTION'S END” を読み、その後、英会話の勉強法を考えるサークルだか何だかに参加。

目標は、店主が9月の最終日曜日までに “The Great Gatsby” を原語で読んで、その内容を英語で解説し、かつイベントの
冒頭のスピーチを英語で出来るようにすること。
英語学習に関する専門家が何人かで、いわゆる「ショートカット」の方法を提案したが、店主はあくまで正当派の学習法で
そこに辿り着きたいのだそうだ。
(どうやら英語学習のノウハウについての出版を狙っているらしい)

面白いので、経過を見守りたいと思う。
寝る。

>2014年2月2日(日)
正月休暇(?)最終日。
録画したままになっていた「ワンス・アポン・ア・タイム」を3本続けて観る。

無実の罪で捕まっていたメアリー・マーガレットは、留置所を脱走するが逃げる途中、自分をマッド・ハッターと信じる男
に捕まり……。
普通のドラマだと、こいつは単に頭のおかしい奴ということになるのだが、おとぎの世界は現実世界のパラレルワールドと
いう設定のこの物語の中では、彼は本当のマッド・ハッター。

もう1本の話は、白雪姫の継母が白雪姫を憎むようになったのには深い訳があり……という話。
悪い女王、元々は良い人なのだった。

3本目は、全ての元凶となったルンペルシュティルツキンが、おとぎの世界からこちらの世界に来なくてはならなくなった
理由の説明。
ルンペルシュティルツキン役のロバート・カーライルが、ともかく魅力的。
この人、映画「フル・モンティ」で、主役のガズをやった人なのだよね。
「息子を愛するヘタレ親父」を演らせたら天下一品。
悪魔のような「表の顔」と父親としての「裏の顔」の演じ分けが見事。

夜。
SF乱学講座。
受講生の席に原田実先生の姿を発見。
技師研究家である原田先生の最近の研究テーマは「江戸しぐさ」。
1980年代に生まれたこの思想(?)を「江戸時代からの伝統」と称して広めて回っている集団がいるらしい。
(この「しぐさ」を教える免許だか何だかを与えるとか言って金を取る商売っぽい)

文部科学省までが騙されて道徳教育に取り入れてしまった(※)のだそうで、原田先生としては大いに危機感を抱いている
ようなのだが、まだ広まっている途上なので、一般的にはイマイチ、ピンと来ていない人が多いようだ。

 ※文部科学省までが騙されて〜
  道徳教材として配布されている『心のノート(小学校5・6年)』に、「2 主として他人との関わりに関すること 
  (1)正しく真心をもって ワークシート、江戸しぐさに学ぼう」として出て来る。

さて、乱学講座。
本日のタイトルは、〈見えなくなった土地の歴史を読む――都市(再)開発、「地霊」論、笙野頼子のS倉〉。
講師は、文化資源研究家のマキノヤヨイ氏。

何の予習もせずに行ったのでよく分からなかったのだが、都市開発によって消えて行く土地の文化の研究についての話だっ
たようだ。
参考文献として見せて頂いた笙野頼子の小説は、あまり読んでみたい気のしないタイプの作品だった。

食事会は、いつもの駅前の「包茶」が満席だったので、少し離れた「ガスト」へ。
わざわざ広島からやって来て講座に参加したのに、「酒飲み組」と一括りにされて講師と離れた隔離席に追いやられた原田
先生は、かなりご不満のようだったが、私はサバのみそ煮がそこそこ美味だったので満足だった。

家に帰って、寝る。

2014年2月1日(土)
午前中。
ゆっくりと起きて、ゆっくり朝食。

昼。
買い物に出かけ、昼食は「いわもとQ」で天丼。

帰りがけに見知らぬ老婦人に、
「私たちのグループの方ですか?」
と、声を掛けられる。
「いいえ」
と、答えて2〜3言葉を交わすが、どうも様子がおかしい。

「グループの人たちと一緒にいたのに、気がついたら置いて行かれてしまった。駅へ行ったのだと思います」
とのことなのだが、その「グループ」が何であるのかも、どこへ行くのかも分からないと言う。

自宅が近所だと言うので帰るようにアドバイスしたが「駅へ行かないと」と言いつつ歩き出してしまう。
ひとりにしておくと危ないので交番へ行くことを促すが「交番は遠いから」と、拒否される。

「駅へ行けばグループの人がいる」と言うので、駅まで同行。
駅員に事情を話すと助役がやって来て、
「この人は、いつもなんです」
とのこと。
駅では常連さんらしい。

たぶん、認知症か何かで記憶が欠け落ちてしまったのだろう。
「グループの人たちと一緒にいた」というのは、恐らく彼女の過去の記憶。
そのときから現在までの記憶が欠け落ち、「グループの人たちと一緒にいたはずなのに、気がついたら一人になってた」と
いう現実を合理化するために「グループの人たちに置いて行かれた」という現状認識が生まれ、その度に「駅までグループ
の人たちを追いかけて行く」という行動を繰り返しているようだ。

彼女と似た体験を、私は夢の中でしたことがある。
なぜだか分からないのに、ある場所に自分がいて、自分がそこにいる理由を懸命に考えている夢だ。
そして夢の中では、なぜか私はその理由を「思い出す」のだ。

帰宅。
ネットでちょっと不思議なニュースを見つけた。
〈北九州市若松区沖の響灘で1月、内閣府の男性職員(30)が遺体で発見されていたことが第7管区海上保安本部(北九
州)などへの取材で1日、分かった。ゴムボートで漂流していたとみられる〉(東京新聞)

この男性職員についての第一報は1月18日、航行中の船からの「響灘の防波堤沖で漂流しているゴムボートの中に1人倒
れている」という118番通報だそうだ。

〈職員は韓国に入国していたとの情報もある〉
とのことで、韓国に入国してから北九州市若松区沖で発見されるまでの間に、彼の身に一体何があったのだろう?

内閣府と言えば、昨日、自民党の野田総務会長が、内閣府の業務が肥大化していることを指摘して「所掌事務の範囲などを
党内で検討する」とか言っていたな。
たぶん死亡した職員は「内閣府の業務」で韓国へ行ったのだと思うが、そういうことまで内閣府の職員がやっているのか?

もうひとつニュース。
これは海外から。
中国国防省が、空軍機2機が東シナ海の空域にスクランブルをかけ「外国軍機」を追跡したと発表。

「振り切ろうとした外国軍機を逃さず追跡し、空域から追い払った」のだそうだが……
これってつまり、
「外国軍機を追跡したものの、振り切られて空域から逃げ去られた」
ということなんじゃ???
さらに意地の悪い見方をするなら「空域を通過した外国軍機の後ろを、ただついて行っただけ」とも考えられる。

発表では、その「空域」が中国が設定した防空識別圏内かどうかも、対象機がどこの国のものかについても明らかにされて
いないそうだが、要するに中国の空軍少将が「防空識別圏」の意味を勘違いして「撃墜することもあり得る」とか言ってし
まった手前「ちゃんとやっています」をときどき国内向けにアピールしているということなのかな?
空域を通過する外国軍機を見つけたら、ときどきスクランブルをかけて、後ろを黙ってついて行き「追い払った」と発表?

夜。
1号くんの誕生会に出席。
ワインを1本開けてほろ酔いで帰宅。
寝る。

2014年1月分へ  目次へ