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独 り 言 (2013年9月分)
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2013年9月30日(月)
朝。 休暇を取って法務局へ。 お役所というのは、基本的に平日しか開いていないから不便。 私が取りに行った書類は、どういうわけか行方不明になっていたらしく、係官があっちこっちの引き出しをかき回している のがカウンター越しに見える。 察するに、私の関係書類は作業ルーティンから外れた扱いになっているらしい。 理由は「ハンコがひとつ足りなかったから」で、それは先方の側のミスで私のせいじゃないのだ。 で、性格の悪いヒマ人としては、焦りまくって書類を探しているエリートっぽいお兄ちゃんの姿をニコニコと鑑賞。 やっと書類の在処を知っている役人が登場して、 「この2枚です」 と言われて渡される。 この件は、たぶんルーティンから外れた書類の置き場を同僚にちゃんと伝えておかなかった、こいつの方のミスだろう。 引き出しを引っ掻き回していた方の人、お気の毒。 帰り道にドンキへ寄って電球をひとつ買う。 いままで使っていたものを見せて、 「これの代わりはこれで良いのか?」 と、聞いたら、 「これの代わりは、これじゃなくてこっち……アレ? じゃなくて、こっちだ」 と、教えられたので、言われた通りのものをレジに持って行く。 「電球を買う」というのは、以前はもっと簡単なことだった気がするが。 レジで清算を済ませて店の外に出ようとして、店内で道に迷う。 (これはもう、お約束) 帰宅。 法務局で渡された書類を改めて確認したら、3枚あった。 (「2枚」と言われた気がするが……?) よく見ると、まったく同じ書類が2枚。 (これはこれで良いのかなあ?) よく分からないが、別に足りないわけじゃないので、そのままにしておく。 何か問題があったら、むこうから言って来るだろう。 昼。 「あまちゃん」の後番組の「ごちそうさん」を観る。 ……なんかイマイチ。 まだ主人公の子供時代で、子役が演じている(この子役は上手いと思う)。 ところが、描かれているヒロイン自身にあまりにも魅力がないのだ。 彼女の特徴として強調されているのは「食い意地が張っている」ということ。 ただ、時代はどうやら明治かその辺らしい。 この時代の子供が食べることに執着するというのは、別に珍しいことではない。 (何しろ子供の別名が「餓鬼」だった時代だ) つまり、時代背景を考えると「特に特徴のない子供」であるのだ。 加えて、かなりのバカである。 成長後の姿を演じるのは杏という女優さんだそうだが、彼女の見た目はむしろ「知的」なのだけどな。 午後。 風邪薬を飲んで、爆睡。 夕方。 アマゾンから『大栗先生の超弦理論入門』(大栗博司 講談社ブルーバックス)が届いていたので、読む。 (「超ひも理論」と「超弦理論」は、同じ物だが「超弦理論」の方が正式な名称らしい) まだ読み始めたばかりだが、素粒子の「形(この言い方で正しいのか?)」は、「点」ではなく「振動する弦」なのではな いかという話らしい。 なぜ「点」ではまずいかと言うと「電磁気力というのは、電子によって起きた電磁場の変化が他の電子へと伝わっていくこ とで生じる力」であって、「電磁場において働く力の強さは、距離の二乗に反比例する」(クーロンの法則)というのがあ るから。 (つまり、電磁場の変化を発信した電子の近くにある電子ほど強い力を感じるということになる) 念のため。 自然界には強い順に「強い力」「電磁気力」「弱い力」「重力」の4つの力があるとされているが、「電磁気力」というの は、その4つの力のうちのひとつ。 で、それで考えると、もしも素粒子が「点」だとすると最初の「電磁場の変化を発信した電子」と、その「電磁場の変化を 発信した電子」自身の距離が「0」になってしまう。 「距離の二乗に反比例」ということは、「0×0」に反比例するということで、この場合「電磁場の変化を発信した電子」 自身が感じる電磁場の強さは「無限大」ということになってしまう。 アインシュタインによると、エネルギーと質量は同じもの。 力が強くなるということはエネルギーが大きくなるということなので、質量も大きくなる。 質量というのは何かと言うと「動かしづらさ(動いているものの時は「止めにくさ」)」。 「動かしづらさ」が無限大だと、その電子は「動かせない」ことになる。 でも、現実に電子は動いているよなあ……ということで、そもそも素粒子を「点」だと考えるから、「距離0」とか言って 話がややこしくなるんじゃなかろうか? なので、素粒子を「点」と考えるのはやめて、ひも(弦)みたいな形のものだと考えると、この問題が解決できるんじゃな いか? ……と、どうやらそんな話らしいのだげ、こっちの脳味噌が完全に文系な上、風邪で熱っぽくて頭がまともに働かない。 第2章までを読んだところで、寝る。
2013年9月29日(日)
朝。 ゆっくり起きて、午後からメンサ・テスト合格者会月例会。 最近、「トンデモ映像」を観て、ダウトを探すというしょうもない遊びが意外にウケる。 例えば「月面で発見された宇宙船と、その内部(もちろん捏造)」の動画。 明らかに地球と同じ重力が働いていることを示す画面上の人の動きに大笑いする。 副都心線が東横線と相互乗り入れするようになって、神奈川県からの参加者が増えたので、 「いっそ池袋に引っ越したら?」 と、唆してみる。 「オフィスを池袋に移転して神奈川県の自宅から通勤するのが合理的」 とか説得してみたら、乗り気になった人がいた。 夜。 「天狗」で夕食。 タケノコの塩味揚げ(正式名称忘れた)が、意外に美味。 作り方は簡単そうな料理なのだが。 風邪っぽいので早めに帰宅。 寝る。
2013年9月28日(土)
朝。 「あまちゃん」最終回を観る。 琥珀掘りに化けて岩手でアイドルの卵を探していたスカウトマンの水口は、琥珀の発掘現場で偶然、恐竜の骨を見つける。 翌日、震災からの復興に向け、彼が見出した地元アイドルの出演する「お座敷列車」が走った。 歓声に湧く駅のホームで「明日の新聞の1面トップは貰った!」と、叫ぶ水口、それが彼の夢だったのだ。 しかし翌日の朝刊の1面を飾ったのは「水口氏、恐竜の化石を発見」の記事だった。 ……いろいろあって、でも今もまだ道半ばという終わり方が良かったな。 昼。 風邪がまだ抜けない。 午後。 体を暖めて寝てみようかと試みるが、なぜか全身の筋肉から緊張が抜けない。 夜。 六本木のパセラで今年のSF大会「こいこん」の打ち上げ。 バラライカさんから、 「先日、大森望先生に『崎田さんて、どういう人?』と聞かれたのですが、説明の仕方が悪くて先生に誤解を与えてしまっ たみたいです」 と、聞き捨てならないことを言われる。 「誤解って、どんな?」 と、聞くと、 「どうやら大森先生は、崎田さんを『普通の人』だと思い込んでしまったみたいなんです」 (いや、それで良いと思うが……) 「あとで、ちゃんと訂正しておかないと」 (コラコラ) 11時過ぎまでパセラ。 割り勘で集めた金額を幹事がカウンターで支払おうとしたら、店員に「2千円足りない」と言われて追加徴収。 (ちゃんと計算したはずなのになあ???) と、思っていたら、幹事が戻って来て、 「店員が千円札と二千円札を見間違えていた」 と、追加徴収分を返してくれた。 よく確かめなかった店員も悪いが、そもそもこんなところで二千円札を使った奴がもっと悪いと思う。 帰宅。 「サーバント×サービス」と「げんしけん 二代目」の最終回を観る。 「サーバント×サービス」は、好きな女の子の出生届(記載内容が違法ではないが不適切)を20年前にいい加減なお役所 仕事で受理してしまった戸籍住民係の職員が、実は自分の父親であることを知った男の苦悩の話。 (黙っていればバレない気もしたが……) そんなことで真面目に悩む20代の若者が清々しい。 「げんしけん 二代目」は、親のコネで就職が決まり研修に嫌気が差している後輩と、自分に不向きな会社に就職した結果 退職して失業状態になった先輩の話。 これもこれで、20代の苦悩。 こういう真っすぐな若者の苦悩を微笑ましく感じてしまう私は、やっぱり中年になったということなのだろうなあ。 寝る。
2013年9月27日(金)
24日にパキスタンで大地震があったそうだが、この地震でアラビア海に島が出現したらしい。 島は地震で海中から吹き出したメタンガスによって出来たもので、泥の塊なので海水の浸食で数ヶ月程度で消え去るだろう とのことだが、もしも日本の領海内にこんな島が出来たら「消え去らないように」必死こいて護岸工事とかするんじゃない だろうか? 出勤。 自動販売機の今週の売り上げを計算。 小銭を数えて、記録紙の数字と照合して「はい、合ってますね」。 ……で、今日も長閑な1日のスタート。 昼。 携帯にメールが来ていた。 今夜「世界征服会議(※)」があるのだとか。 もともとは小学校にSF図書を贈ることを目的とする団体だったはずなのだが、既に主旨がかなり不明。(^^; (そのうち宇宙を征服しようと言い出すのではないかと……) ※「世界征服会議」 SF文学振興会のミーティング 午後。 あまりにも暇なので、隣の席の人を、 「一緒に世界を征服しませんか?」 と、誘ってみるが断られる。 定時で帰宅。 夕刊(日経)の1面トップは、 〈柏崎原発の審査申請〉 〈(原発施設敷地内にある「断層」について)東電は「断層は20万年前以降は動いておらず、活断層ではない」と主張し ているが、規制委が根拠不十分として再調査を求める可能性もある〉 地質学的な「20万年」というのは長いのか短いのか。 活断層かどうかを決めるのは「科学的な根拠」か、それとも「政治的な力」か? 夜。 SF文学振興会のミーティング会場に行こうとして、案の定、道に迷う。 (駅から会場までは、徒歩2分の距離) でも今日は、私より強者が居た。 駅から会場までタクシーで乗り付けた人がいて、 「だって、道に迷うと嫌だから」 (ある意味、正しいのか?) ロンドンのSFコンベンションに行く話をしている人が居て、 「私は英語が話せないから」 と言うと、 「まわりに日本語を話す人間がいなければ、英語は話せます!」 と、とりにてぃさん。 (そうなの?) 居酒屋は金がかかるからという理由で、ジョナサンで食事。 (私ひとりは、いつもの「麦のドリンク」だが) 「明日の飲み会の資金の都合上」 だとかで、なんか誘われたのでそっちにも二次会から参加することに。 (でも、カラオケだぞ? いいのか? 私の歌は「凶器」だぞ?) 地下鉄で帰宅。 寝る。
2013年9月26日(木)
出勤。 今日も長閑な1日。 書類を届けに隣の係へ行って「10月期のお勧めアニメ」を聞かれる。 (なぜ私に?) ちなみに、私が観てみようかなと思っているのはテレビ埼玉の「殺し屋さん」。 主人公の殺し屋を中心に、彼を追う刑事、彼を父の仇と狙う女などが繰り広げるほのぼのとした物語らしい。 午後。 給湯室の利用についての案内をパウチッ子(=ラミネート加工のこと。最近は言わないのか?)する。 自動販売機が故障したとかで「故障中」の紙をパウチッ子してくれと言われて、パウチッ子する。 本日のお仕事。 紙を2枚パウチッ子した。 帰宅。 司法書士事務所から、亡くなった叔母の住んでいた家についての書類が届いていた。 「ハンコを押して送り返すだけでいい」というで、そのつもりでいたのだが、送り状っぽい紙の裏側に、何やら複雑なこと が書いてある。 読んでみると、ぜんぜん知らない人の根抵当がどうのという書類。 送り元に電話をして、 「……というものが同封されていたのですが?」 というと、紙の節約のためにプリンターでミスプリント紙の裏紙を使っているので紛れたのだろうと説明される。 「しかし、これ、めいっぱい個人情報なんですが」 と言うと、 「そうですね。返送して下さい」 とのこと。 意外なところからの情報漏洩。 個人情報を扱う業務を行っている事務所は、あんまり裏紙を使用しない方が良いと思った。 (これをネタにミステリーが書けないか?) 寝る。
2013年9月25日(水)
雨。 外出の予定をキャンセルして、今日は風邪を治すことに専念。 「あまちゃん」は、春子の特訓の成果で鈴鹿ひろみが歌を歌えるようになり、彼女のシャドウ・シンガーを務めたことで、 自分自身のデビューの夢を潰された「若き日の春子の亡霊」がついに消えるというお話。 ドラマ終了後のワイドショー番組で、キャスターの男性が「劇中で鈴鹿ひろみ(薬師丸ひろ子)が歌っていた〈潮騒のメモ リー〉は同じ薬師丸ひろ子が10代の時に歌った『セーラー服と機関銃』の主題歌にリンクしている」というようなことを 言っていたので、2つの歌詞を見比べる。 〈潮騒のメモリー〉 「置いていくのね さよならも言わずに 再び会うための 約束もしないで」 〈夢の途中〉(「セーラー服と機関銃」の主題歌)) 「さよならは 別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの 遠い約束」 なるほど、言われてみれば、似ているかな? そもそも歌のタイトルは「探偵物語」の歌い出し(あんなに激しい潮騒が)を連想させるし、これもクドカンの「小ネタ」 のひとつか。 朝刊の記事。 文化庁による国語に関する世論調査の結果。 〈「自分の言いたいことが相手に伝わらなかった」経験がある人が6割強に上ることも明らかになった〉 伝わらなかった理由として、全体では「自分の話し方に問題がある」と回答した割合は55%だったが、16〜19歳の世 代になると8割がそのように回答しているそうで〈若い世代ほど自分の説明の仕方に自信がない傾向がみられた〉。 また、「人の言いたいことを理解できなかった」場合でも〈若い世代ほど「自分の聞き方に問題がある」と感じていた〉そ うだ。 そんなに自分のコミュニケーション能力に自信がないのか、若い世代? 午後。 薬を飲んで、寝ていた。 夜。 テレビで「太田総理」とかいう(タイトルうろ覚え)番組を観る。 「爆笑問題」の太田光が、「消費税の値上げは東京オリンピック終了を待ってはどうか?」という提案をし、それについて スタジオで政治家や経済学者、タレント,東大生などが意見を出し合うというバラエティ番組。 「オリンピック開催で景気が回復すれば税収も上がり、結果的に消費税を値上げしなくても良くなる可能性があるのではな いか」というのが、太田光の主張。 「あれ?」と思ったのは、「いままでに消費税を値上げして税収が増えた例はない」という経済学者の発言。 そうなの? 例えば、100円のキャンデーにかける消費税が5%から10%に増えた場合。 一見、5円分税収が増えるように思えるが、実際には105円のキャンデーが110円に値上がりすることで「キャンデー を買わない」という選択をする消費者が増え、却って5円分税収が減ってしまうという理屈。 消費税の値上げによって個々の商品の単価が実質的に値上がりし、消費者が適正だと考える価格を上回ってしまった場合、 特に嗜好品を中心に購入を控える消費行動を生み、結果的に税収減となってしまうというわけだ。 (それは、まずいな……) 消費税の値上げが税収の増加に繋がるかどうかというのは、かなり政策の根幹に関わる重要な問題だと思ったのだが、出演 していた政治家たちは、この発言をスルー。 あくまで「消費税を増やせば税収は増加する」という前提で議論をしていた。 消費税が上がって税収が減るのでは困るので、そこのところはきちんと詰めてから話を進めて貰いたいと思うぞ。 寝る。
2013年9月24日(火)
連休明けの出勤。 「非メガネ男子(同じ職場のメガネ嫌いのド近眼)」が怪我をしていたので訳を聞くと、 「東北まで旅行に行ってドブに落ちた」 のだそうだ。 (だからメガネをかけろあれほど……) ちなみに東北土産は、牛たんパイ(牛たん味のクッキーみたいなもの)だった。 午前中。 隣の係の人が、 「おーい、明日発売の『週間SPA!』の付録は、『まどかマギカ』のポスターだぞ!」 と、叫びながら飛び込んで来る。 相変わらず長閑な職場である。 午後。 貸会議室の客から、 「トイレにハエがいる」 と、苦情が来る。 行ってみると、チョウバエが大量発生していて壁面のほぼ7センチ置きに黒い虫の姿が。 これは苦情が来るのも無理はないので、キンチョールで殲滅する。 本日のお仕事。 ハエに殺虫剤をかけた。 帰宅。 長野のAさんが葡萄を送ってくれたので、お返しに「なつこん」の申し込み書を送る。 「互いに贈り合う心」は大切だ。 寝る。
2013年9月23日(月)
朝。 やっぱりまだ風邪っぽい。 だというのに、昼からカラオケ。 自分でもバカだと思う。 パセラに行く道すがら、先日行った床屋の前を通る。 店長、相変わらず店の前でボーッと座っている。 (大丈夫なのか、この店?) 本日までの期間限定で、パセラは「宇宙戦艦ヤマト2199」コラボ企画をやっているのだ。 ……というわけで、歌う前に「激辛!遊星迎撃カレー」と「アステロイ丼」と「冷製海王星パスタ」を注文する。 本日のメンバーは3人なので、3等分して3種類全てを賞味。 私の好みでは海王星パスタが1番美味だったな。 「ヤマト」の主題歌とか「真っ赤なスカーフ」、その他懐かしのアニメ・特撮ヒーローものの主題歌を歌いまくって3時間。 デザートには、「ガミラスの誇りドメル将軍のドリルミサイル(特殊削岩弾)ハニトー)と「大マゼラン到達記念・マゼラン パフェ」。 帰り道。 例の床屋の前を通ったら、やっぱり店長が店の前に座っていた。 (この店、本当に大丈夫か?) 帰宅。 Twitterで〈家庭向け「小水力発電機」開発〉という記事が回って来た。 「東奥日報」Web番の記事で、内容を読む限り、これはいわゆる「永久機関」。 タンクの水をポンプでくみ上げ、水車を回して発電、その電力でポンプを動かして……という仕組みであるらしい。 〈今月上旬に特許を出願〉とあるが、確かに「出願」だけならどんなアホな発明でも出来る。 (特許の審査をしているお兄さん、お姉さんたちは、大学や大学院でいっぱい勉強して難しい試験を通った忙しい人たちなの だから、出来ればあんまり余計な仕事は増やさないであげて欲しいと思う) 記事に、 〈ポンプを動かす電力は稼働開始時以外は自前でまかない、日夜問わず常時使えるという〉 と書いてあるところを見ると、ポンプを動かす電力を供給するための電気コードが、コンセントに繋がっていたのだろう。 そして発明者に「これは稼働開始時にだけ使うものです」と説明されて、記者がそれを鵜呑みにしたと??? (少しは人を疑う心を持とうよ、新聞記者なんだから) 寝る。
2013年9月22日(日)
朝。 9時半から上演の「銀魂」を観にシネリーブルに行く。 出だしの演出が凝っていて、空知英秋らしい。 物語的には過去改変ものなのだが、意外性に拘り過ぎたのか、ちょっとストーリーがこんがらがっていた。 先日観た「江ノ島プリズム」の時にも思ったのだが、昔のタイムトラベルものは「〈いま〉を変えてしまわないために過去の 改変を防ごう」というパターンが多かったのに対し、最近のタイムトラベルものは、むしろ「過去を変えることで、積極的に 〈いま〉を変えて行こう」的なパターンが多い。 自分の〈いま〉に不満がある人間が増えたということなのだろうか? 映画館を出たのが11時半。 それから東口に移動して、サイゼリアで昼食。 さらにトヨタアムラックスへ。 「秘密結社 鷹の爪」の宣伝用映像を上映していたので、観る。 「阪神ファンの巨人」という小ネタに個人的になんかツボった。 トヨタアムラックス、今年でなくなってしまうという噂だが、ロボットの生実演とかドライブシミュレーションとかの楽しい 施設だったので残念。 やっぱり、無料のアミューズメントを楽しむだけ楽しんで車は買わないという人が多過ぎたのだろうか? 帰宅。 劇場で買った「銀魂」パンフレットを読む。 主演の杉田智和のコメントがどことなくギスギスしている。 原作者のコメント(「自分はチームワークで仕事をすることは苦手」的な内容)に不自然な緊張みたいなものを感じる。 プロデューサーのコメントには「本作では、空知先生のネームアップを待ってからの脚本作りという形はとらなかった」とい う微妙な言い回しの文章。 どうも脚本の完成が(ハンパなく)遅れて、その原因が本作の「原案」を担当した原作者にあった??? まあ、制作現場でいろいろとあったことが窺えるパンフレット。 ニュース。 ケニアの首都ナイロビで、武装グループによる襲撃事件。 (ケニアって、ソマリアの近所だったっけ?) と、私の地理の知識はその程度なので、地図で確認。 アラビア海に面していて、ソマリアの東で、エチオピアの南で、タンザニアの北ね (その辺かあ……) 寝る。
2013年9月21日(土)
風邪で寒気がする。 喉が痛いので、朝食はうどん。 ニュース。 IOC総会で「(原発の汚染水の)状況はコントロールされている」とした安倍首相の発言について、東京都の猪瀬知事が 「今は必ずしもコントロールされていない」との認識を示したのだとか。 猪瀬さん、 「政府がきちんとやると意思を示して、お金を出すという姿勢が今回は非常に大事だった。本当の解決にこれから向かわな ければいけない」 と言ったそうだが、 この「姿勢」って、国際的に通じる話なのか? もしも仕事の話で「○○の件はちゃんと出来ています」と言われた相手に、あとになって「あれは、これからやろうという 姿勢を示したのです」とか言われたら、私なら怒るけどな。 午後。 明らかに喉が腫れている。 声が出しづらいせいか、パソコンの音声入力がうまくいかなくなる。 セキュリティーの声紋チェックとかって、風邪をひいたときなんかはどうなるんだろう? 社内カラオケ大会の翌日は、誰も会社に入れないとか? 夕方。 DVD「世にも不思議な物語」を観る。 「死の呪い」という話。 自分が「死んでしまえ」と思うと相手が本当に死んでしまうと訴える精神科の患者。 テレビに映っている人に向かって「死んでしまえ」と言うが、何も起こらない。 いままでのことは偶然だったのかと安心したものの「あれは録画です」と教えられ…… このシリーズ、短編小説の面白さがあって好きだな。 夜。 ネットで石田太郎さん急死のニュースを知る。 俳優さんなのだが、アニメファンにとっては「カリオストロ伯爵」の声、ミステリーファンにとっては二代目の「コロンボ」 の声の人と言った方が分かりやすいか。 ドラマの撮影中にスタジオで倒れられたらしい、現場は大騒ぎだったろうなあ。 享年69。 ご冥福をお祈り致します。 体がだるいので、そろそろ寝る。
2013年9月20日(金)
朝。 「あまちゃん」のあとの番組に女優の能年玲奈さん(ノウネン・レナと読むらしい)がゲスト出演していた。 オーディションに受かった時、スタッフがサプライズでで、最終オーディション用のセリフに見せかけて「ヒロインは能年 玲奈さんに決定しました」と書いた紙を手渡したところ、彼女は何の疑いもなくそれをセリフとして読み上げ、「もう1度 言って下さい」と言われても、まだ気づかず、仕方なくスタッフがネタバレしたのだそうだ。 いるよなあ、そういう「いったん思い込むと修正の利きづらい人」って……(笑) 普通に出勤するも、体調悪し。 いつもの季節の変わり目の風邪である。 アレグラとロキソニンでなんとか1日をやり過ごし、帰宅。 録画しておいたドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」を観る。 物語は白雪姫が王子のキスで目覚める場面から。 幸せな結婚式が執り行われようとしているところに悪い魔女が現れて、呪いをかける。 舞台は変わって現代のアメリカ。 都会で独り暮らしをしている女性エマの元に、彼女が10年前に里子に出した息子が訪ねて来る。 息子によると、彼の養母は「悪い魔女」で、彼の住む町の人間はみんな魔女の呪いで記憶を奪われた童話世界の住人なのだ という。 そして「白雪姫の娘」であるエマには、童話の世界を救う使命が託されていたのであった…… 普通に考えれば空想癖の強い子供の妄想以外のなにものでもない話が、実は真実で……という物語の構造が面白い。 しかし、ドラマの始まる前と終わった後に速水もこみちが出て来てひとりで小芝居をするという番組の演出はどうにかなら なかったのだろうか? このパターン、「実録世界のミステリー」で椎名桔平が似たようなことをやっているけれど、流行りなのか? 正直、いらない。 ドラマ自体が割と面白いので、残念感が増す。 いったい何のためにこんないらない演出を入れたのだろうか? 夜。 体がだるいので風邪薬を飲んで、寝る。
2013年9月19日(木)
久しぶりの出勤。 秋の行楽シーズンなので休みの人が多く、係長と2人きり。 だからと言って、特に忙しいわけでもない。 ラジオのニュース。 〈入学式や卒業式の君が代斉唱の際に教職員が実際に歌ったかどうか、管理職が目視で確認するよう求める通知を、大阪府 教育委員会が府立学校に出していたことがわかった〉 なんだか「歩」を獲るのに夢中になっているうちにゲームに負けるヘボ将棋のような話だ。 この人たちの「目的」は何なのだろう? 積年の恨みのある日教組へ「倍返し」か? こんなことをやっても国民は国を愛するようにはならないと思うぞ。 本来「手段」であったはずのものが「気持ちいい」ので、大義に立ち返って目的を確認することを怠り、大義を単に「自分 が個人的にやりたいこと」の言い訳に落としてしまう。 こういう連中こそ、国家の害悪、国賊だと思う。 帰り道で床屋に寄る。 新しく開店したばかりで、先日、自宅の郵便受けにチラシが入っていた。 店は雑居ビルの2階。 1階が飲食店になっている、よくあるパターンのビル。 その飲食店の外のベンチに、ヒマそうなお兄ちゃんが腰掛けてボーッとしている。 私がビルの中に入って階段を上がりかけると、お兄ちゃん、後ろからノコノコ付いて来る。 床屋のドアを開けると店内は無人。 後ろから付いて来たお兄ちゃんに、 「髪、切るんですか?」 と、ぶっきらぼうに言われる。 どうやら彼がこの店の「店長」であるらしい。 「店長」に順番待ちリストに名前を書いて自販機でチケットを買うようにと言われる。 (それって、もっと客の多い店のシステムじゃないか?) 椅子に座ると鏡の前には洗髪台。 これが細かい髪の毛で汚れている。 さらに髪の毛を切っている間に、たびたびハサミの調子が悪くなる。 (表のベンチでボーッとしているほどヒマなら、洗髪台の掃除や道具の手入れぐらいしとけや) 彼は実は某国のスパイで、店をわざとヒマな状態にして、店の前でボーッとしている振りをしてターゲットを監視している ……というストーリーを妄想してしまったぞ。(笑) 帰宅。 どうも風邪っぽいので、早めに寝る。
2013年9月18日(水)
自主連休最終日。 ニュースは、ワシントン海軍工廠で起きた銃乱射事件の続報。 容疑者は、自宅近くに駐車中だった車に発砲して逮捕(2004年)、アパートの自室で階下の部屋に向けて発砲して逮捕 (2010年)と、過去に2度も銃関係で問題を起こし、この2010年の逮捕を理由に当時勤務していた海軍航空基地を 解雇されていた。 にもかかわらず、海軍の情報技術を担当する民間会社に就職し、今回の事件では仕事上発行される国防総省の身分証を示し て海軍工廠内に入っていたのだそうな。 AP通信によると、同容疑者は今年8月から被害妄想や幻聴などの症状を訴えて、治療を受けていたのだという。 アメリカ軍は、もう少しセキュリティーに関して、厳重であっても良いんじゃないだろうか? 午後。 「午後のロードショー」の「バトル・オブ・ロサンゼルス」という映画を観る。 2011年のアメリカの作品。 低予算の映画らしく、CGがチープなのはさておき、話がなんだか訳が分からない。 (これはアレか?「主役は誰でしょう?」的なものを当てる映画なのか?) 【ここからネタバレ注意】 まず、ロサンゼルス上空に巨大な未確認飛行物体出現。 さっそく攻撃。 (相手の正体の確認とかしないのか?) 本部のトンパチな命令に逆らって、的確な行動をとる女性パイロット。 この人が主役かと思ったら、なんか敵に攻撃されてパラシュートで脱出したあと、完全に画面から消えちゃった。 次、出撃命令が出ているのに、操縦席でビビっている若いパイロット。 やっと出撃したと思ったら敵にコントロールされてなんか訳が分からなくなる。 そこへ、第2次世界大戦中のパイロットの制服を着た男がプロペラ機で登場。 こいつが自分は1942年にロサンゼルスに出現した未確認飛行物体の偵察に飛び立った者だと言うと、司令官「ロサンゼ ルスの戦いか」とか言って、あっさり信じてしまう。 (少しは疑えよ) タイトルにもなっている、この「ロサンゼルスの戦い」というのは、第二次世界大戦中の1942年2月25日、アメリカ 陸軍が日本軍による空襲が行われたと誤認して「迎撃戦」を繰り広げたという事件。 もちろん、日本軍はそんな時期にロサンゼルス空襲とかやっていない。 で、後にこの時に「日本軍の戦闘機」と誤認された物は、実は「宇宙人の円盤」だったんじゃないかという噂が立った。 ええと…… 上官の命令でこの「過去から来たパイロット」の護送を命じられたのは、それまで影の薄かった黒人兵。 お約束通りに敵の円盤に襲われる。 さて、そこに登場して来る「マジェスティック12」。 説明するまでもないけれど、これは宇宙人とのコンタクトを秘密裏に行っているとされる「有名な謎の機関」のこと。 「マジェスティック12」の女職員、なぜか日本刀を背中に背負っていて、この日本刀で敵の機械兵器をばったばったと斬 りまくる。 (斬鉄剣かよ?) ……正直、最後まで観てもなんのこっちゃかわけの分からない映画だった。 ものすごくどうでもいいこと。 女職員(右利き)の刀の背負い方。 柄の部分が右肩側に来ていた。 やってみれば分かることだが、柄が右肩側にあったら右手で大刀は抜けない。 よく見ていると「刀を抜くシーン」がなかった。 物理的に無理だったからだろう。 (しかし撮影中、誰も気づかなかったのか?) ちなみに、YouTubeで見ると、この「バトル・オブ・ロサンゼルス」、予告映像はやたら面白そうなんだよね。 あの予告映像を作った人が、本編も作れば良かったのに。 夜。 アップルの音声入力で英語を入力しようと無駄な足掻き。 (音痴は語学もダメというのは、やはり本当なのか?) NHKの「あまちゃん」では、薬師丸ひろ子演じる「音痴の大女優」が、音痴を治すためにボイストレーニングを受けると いう話をやっているが、音痴って治るものなのだろうか? ……アホなことを考えていたら23時を過ぎていた。 明日は仕事なので、寝る。
2013年9月17日(火)
台風一過で東京はよく晴れた平和な朝。 しかし、Twitter情報によると、京都の方では地下鉄の運行に昨日の雨の影響が出ているらしい。 そして新聞(日経)によると、 〈福島第1原発の地上タンク群に設けた漏水防止用のせきが、台風18号による大雨の影響であふれる恐れが高まったため、 7カ所のせきの弁を開けるなどして、たまった水を排出した〉 とのことで、原発の汚染水、雨対策も考えないといけないようだ。 アメリカからのニュース。 〈ワシントン海軍工廠内で発砲事件〉 「海軍工廠内」って…… セキュリティは大丈夫なのか、アメリカ海軍? ……2日間、肉体労働と酒宴でかなりはっちゃけてしまったので、本日は休養日。 システインの錠剤を飲んで、しばらく眠る。 午後。 名刺入れを整理したら見覚えのない名刺が出て来る。 どうやら昨夜、名刺交換をしたらしい。 (うわあ、記憶が消えている!) 今後は、疲れているときの焼酎は止めようと思う。 そもそも、体は既に50代なのにやっていることが20代のときと変わらないというのが大問題。 人間の内面は年齢とともに成長するものだというデマにすっかり踊らされた30年。 実際には、20歳の時にアホだった人間は、50歳になってもアホのままなのだった。 軽く昼寝。 夕方。 動画サイトで半分居眠りしつつ、ボーッと「秘密結社 鷹の爪」を観る。 脚本家と監督と作画と声優をぜんぶひとりでやっているというフラッシュ・アニメ。 セリフの掛け合いの面白さに才能を感じる。 夜。 うとうとしていて、吹き矢の講習を寝飛ばす。 今日は起きていても使い物にならなさそうなので、もう寝ることにする。
2013年9月16日(日)
朝。 風の音がすごい。 台風18号が来ていて、京都の方では避難勧告が出されたとかニュースで言っていた。 このまま台風が東に進むと東北の方へ行くが、福島の汚染水を溜めているところとか、水が溢れたりはしないのだろうかと ふと心配になる。 午後。 来年のSF大会「なつこん」の会議で人形町へ。 雨はほとんど降っていなかったが、念のため傘を持って行く。 オチの予想できる行動である。 駅を降りたら、なつこん趣意書メンバーのK合さんが目の前の改札を通り抜けて行く。 しばらく並んで歩いたのだが、うつろな目をしていてまるでこちらに気づかない。 声をかけると、いま広島から戻って来たところなのだという。 「台風で深夜バスが遅れ、車内で12時間過ごした」 のだそうで、言われてみれば確かにそのような臭いがしている。 彼が大事に持って来たSFマガジンの贈呈本を会議で他の趣意書メンバーに回したら、「なんか本が湿っている」と苦情が 出た。 12時間かけてじっくり汁を染み込ませた味わい深い1品です??? 台風は海上に抜けたようで、天気も良くなり参加者も続々と集まって来たので会議の後の懇親会も予定通り。 そして私は、予想通りに傘を忘れて帰宅したのだった。 寝る。
2013年9月15日(日)
台風接近中。 風雨の中、傘を差して大田区産業プラザの「本の杜」という同人誌即売会へ。 山手線で品川へ行き、そこで京浜急行に乗り換えて京急蒲田で降りる。 大田区産業プラザは、駅前の歩道橋を渡ってすぐのところにあった。 会場に入ると1階でも別の同人誌即売会が行われていた。 どうもそういうイベントが多く行われる施設であるらしい。 館内にはローマ字で「OTA TOKYO JAPAN」と書かれた旗がいくつも吊るされている。 「OTA」は「大田区」のことだと思うが、なぜ「区」を省略した? 館内に集う顔ぶれを見るに、ここはやっぱり「OTAKU」だろう。 さて、「本の杜」。 文芸同人誌のオンリーイベント。 行ってみて分かったのだが、規模はとても小さい。 おまけに午前中が台風で大雨。 当然のように、客足もまばら。 (これは1冊も売れないかな?) と、思っていたら、昼頃に雨が止み、午後にはそこそこ売れた。 会場の撤収作業を手伝い、打ち上げに参加してから帰宅。 打ち上げではやっぱり「オリンピックのせいで東京ビックサイトの同人誌即売会が中止になるかもしれない」件が話題に なった。 「東京でオリンピックなど、迷惑な話」 「イスタンブールに期待していたのに、シリアのせいで」 などと否定的な感想が出た反面、 「全世界から集まって来る暑苦しいアスリートたちをクールジャパンの力で洗脳し、全員クールなオタクにして帰そう」 などという前向きな意見も。 オタク文化は世界をひとつにする!(たぶん) 本日の頒布数、13冊。 まだまだ在庫は残っている。 寝る。
2013年9月14日(土)
「ボイジャー」がついに太陽系の外に出たのだそうだ。 まだデータを送って来ているという事実に感動。 朝。 ニュースで、スマホやタブレット端末の依存症の特集を見る。 で、次のニュースは、搬送先の情報を得るために埼玉県では救急車にタブレット端末を配備することにしたというもの。 この新しく生まれた情報機器の扱いについては、目下、模索中のようだ。 朝刊の政治面。 〈汚染水「制御できていない」 東電幹部、首相とズレ?〉 という見出しの記事を見つける。 福島原発の汚染水について、安倍さんが公式の場で「コントロール出来ている」と言ってしまった件。 これは大事な問題だと思うのだが、載っていたのが「政治面」というところが引っかかる。 この問題を「政争」の材料と見ているのか、政治家どもは? 午後。 夕方までかけて『コシャマイン記/ベロニカ物語』(鶴田知也 講談社文芸文庫)読了。 北海道を舞台にした短編小説集。 作者の生没年は、明治35年(1902年)〜昭和63年(1988年)。 収録作品は以下の通り。 ・コシャマイン記 ・ペンケル物語 ・ピリカベツの駅逓 ・ポプラの墓標 ・ナンマッカの大男 ・ニシタッパの農夫 ・ベロニカ物語 ・摩周湖 ・和蘭豆百害之事 このうち「コシャマイン記」と「ペンケル物語」は、アイヌを扱ったもの。 危機に直面しても部族同士の争いをやめず、結果として滅びに向かう民族を「当事者目線」で描いた陰鬱な作品。 一言で言うなら、民衆に裏切られたヒーローの悲劇の物語。 体力のない時や、鬱病気味の人にはお勧めしない。 読後、気分が暗くなる。 「ピリカベツの駅逓」は、山奥の駅逓(宿屋)の主人夫婦の話。 若い頃に犯罪を犯し、出所後に駅逓の主人となった男の一生。 アイヌではない日本人を主人公にした作品で、前の2作に比べれば、陰鬱度はマシ。 お陰でどうにか1冊を読み終えることが出来た。 私が1番気に入ったのは(あくまで比較の問題でだが)最後の「和蘭豆百害之事」。 新しいもの好きの日本人が、西洋から入って来たコーヒーを有り難がって飲むうちに次第に不眠症になり、ついに頭がおかし くなって……という話。 レ=ファニュの「緑茶」(東洋趣味のヨーロッパ人が、日本から入って来た緑茶を珍しがって飲むうちにカフェインの影響で 次第に頭がおかしくなって……という話)を思い出した。 得体の知れない異文化への恐怖というものは、洋の東西を問わず存在するのだね。 夕方。 ニュースを見たら、昼頃に「イプシロン」が発射成功したらしい。 おめでとう! 夜。 ドラマ「夫婦善哉」の最終回を観る。 1話に「続夫婦善哉」の内容をすべて突っ込んでしまったという感じで、話が駆け足。 「続編」までいっぺんにやる必要があったのか? まあ、ドラマとしてはハッピーエンドの方が観ていて気持ちが良いのは事実なんだが。 寝る。
2013年9月13日(金)
朝。 昨日より蒸し暑い。 出勤。 今日も長閑な職場。 午前中。 隣の「非メガネ男子」が、ずっと「腹が減った」と言っていた。 昼。 隣の「非メガネ男子」が、「さあ、飯を食うぞ」と言って出かけて行った。 午後。 隣の「非メガネ男子」が、ずっと「腹が痛え」と言っていた。 難儀な腹だと思う。 夕方。 隣の「非メガネ男子」が、元気がないので理由を聞くと、 「明日、女子大の学祭にナンパに行く予定だったのに、チームを組むはずだった友達に仕事が入って行けなくなった」 とのこと。 面白いので、 「ナンパぐらい、ひとりで行け。男なら!」 と、焚き付けたらその気になったようだ。 ヒマではあるが、退屈はしない良い職場だと思う。 ところで、私は、ナンパというのはその技術を持った男がひとりでやるものだと思っていたのだが、今の若者たちは特に技術 を持たない同士がチームを作ってやるものであるらしい。 (「才能」よりも「チームワーク」かあ……) 定時で帰宅。 アマゾンに注文していた『コシャマイン記/ベロニカ物語』(鶴田知也 講談社文芸文庫)が届いたので、読む。 短編集。 次回のSF乱学講座の課題テキストだったのだが、1本目の「コシャマイン記」を読んだら気分が鬱っぽくなった。 明治あたりのアイヌ民族の話なのだが、当然、主人公は滅ぼされる側。 救いも何もない話で、読後、気持ちが暗くなる。 2本目を続けて読みたい気分にならなかったので、翻訳ソフトを立ち上げて、ちょっと作業。 ふと思いついて、アップルの音声入力システムを使って日本語を入力し、翻訳ソフトで英訳して読み上げさせてみた。 つまり私が日本語で喋った文章を機械に英語で喋らせるわけだ。 日本語の認識精度は100%近いので、喋った言葉をそのまま英文に翻訳できる。 なので、日本語で喋った言葉を英語で発音させるまでに、5秒ほどしかかからなかった。 ところが、反対に私が英語で喋った言葉を認識させると、結果はひどいもの。 この音声入力システム、例えば “New York” と発音して、ちゃんと発音できると「New York」と表記されるのだが、発音が 日本語っぽいと日本語として認識され、「ニューヨーク」とカタカナ表記になってしまう。 そして私が「英語」を喋ると、画面に表示される文字はみんなカタカナ……。 (これは、無理して英語を練習するより、翻訳ツールを買った方が早いのではないだろうか?) 翻訳ツールとして一番最初に思い浮かんだのは、iPhone 5なのだが、翻訳のためだけにスマホを買うと言うのもアレな気が するしなあ…… 悩みつつ、寝る。
2013年9月12日(木)
朝4時に目を覚ますと、肌寒い。 そろそろ秋か。 出勤。 今日は会議で正社員が少し離れた建物まで車で出かけるので留守番。 珍しく「忘れ物を持って来てくれ」コールがないと思ったら、帰って来てから「忘れていたこと自体を忘れていた」という 素敵なオチ。 それでも特に問題の起きない長閑な職場。 午前中のお仕事。 パンフレットの挟み込み。 昼。 20代の社員がどうやら彼女に作ってもらったらしいキャラ弁を嬉しそうに広げていた。 キャラ弁って、世界に誇るべき日本の文化だと思うのだが、まだ行政は目をつけていないようだ。 (もしかして、私が気づいていないだけか?) 午後のお仕事。 パンフレットの封入。 夕方。 定時で帰宅。 (今日も1日充実して働いたぞ!) 夜。 動画サイトを見ていたら、「Dr. Guero」(このハンドルネームは「ドラゴンボール」に出て来る悪役キャラ「ドクター・ ゲロ」が由来らしい)という人が作ったという「人間のような自然な歩き方をするロボット」の映像を見つける。 アシモのような「膝を曲げた」動きになっていないところがすごい。 ロボットの脚の動きをよく見ると動かしているのは太腿の部分のみで、膝から先は軽く投げ出すような格好になっている。 いわゆる人間の「ぶらぶら歩き」状態。 外見は完全にロボットなのだが、動きがあまりに人間臭いので、時折ふと錯覚を起こす。 つい、エンドレスで見入ってしまった。 寝る。
2013年9月11日(木)
午前中。 仕事が休みなので、私用で国の機関に書類を出しに行く。 窓口で渡された用紙がいかにもコピーのコピーのコピーという感じなのと、押させられたハンコの数がハンパない。 最近では珍しいほどの「お役所」感。 書類1枚を書いて提出するのに3つの窓口を巡る。 それでも私は「他の役所で取って来る書類」については既に用意してあったので、1時間半ほどで手続き終了。 前にも書いたと思うが「お役所仕事」と戦うコツは、事前に電話をして手続きに必要な書類等を確認してから行くこと。 ナントカ省に書類を出しに行ったら、当然のように「区役所で○○○という書類を整えてからまた来てください」みたいな ことを言われるのはザラだから。 (これで大抵のひとは「せっかく行ったのに」と怒ることになる) 帰宅。 土曜日に買ったwifiルーターが届いたので、いままで使っていた方の契約を変更するために電話。 午後。 映画「江ノ島プリズム」を観に行く。 副都心線新宿三丁目駅から近いシネマートという映画館。 交通の便の良い立地ではあるが、ともかく小さい。 あまりの狭さとスクリーンの小ささに、周りの席の女の子たちが、 「なに、ここ、カワイイ!」 と、声を上げていた。 なにしろスクリーンが、ちょっと大きめのテレビサイズ。(笑) 実際の映写面積は、それよりさらにひと回り小さいので、完全にテレビを観ている感じになる。 部屋全体も学校の教室ぐらいだから、どこかの文化祭で映画を観ている気分。 さて肝心の映画の方は、過去改変SF。 物語は主人公が親友の三回忌の朝に目覚めるところから始まる。 【ネタバレ注意】 親友は、主人公達が高校2年生だった2年前に死亡した。 実は2年前のその日、主人公は別の友人から預かった手紙を親友に届けたついでに、壊れた自分の自転車の代わりに親友の 自転車を借りたのだ。 ところが、手紙を読んだために親友は駅に急ぐ必要が出来、自転車がなかったために心臓が悪いのに道を走る必要が出来て 発作を起こして死んでしまった。 「自分のせいで親友を死なせた」と自責の念に駆られる主人公は、親友の部屋で見つけた腕時計型の「タイムマシンのオモ チャ」を形見分けに貰う。 この「タイムマシン」を腕に嵌めて江ノ電に乗車した主人公は、親友が死亡する前日にタイムスリップしてしまう…… 主演は福士蒼汰。 昨日の「スターマン」今朝の「あまちゃん」と、個人的に福士蒼汰まつり開催中。(笑) SFっぽいものを観ようと思うと、なぜか出ている福士蒼汰。 (「時をかける少女」のケン・ソゴルのイメージがあるな……) と、勝手に思っていたら、そもそも「江ノ島プリズム」という映画も「時をかける少女」をイメージして作られた作品なの だそうだ。 江ノ電沿線を舞台にした作品なので、当然、江ノ電が出て来る。 そのため1カ所、痛恨のミスを発見。 同じ電車のはずのものが駅のホームの側と線路の向こうの道理側から交互に映る場面があったのだが、この車両の色と形が ホーム側から見た場面と道路側から見た場面で完全に違っている。 つまり道路側から見たときは緑とクリーム色のツートンカラーの普通仕様の塗装なのだが、ホームの側からの映像だと、濃 い茶色の特別仕様車の車両なのだ。 江ノ電の車両は、他の鉄道会社の車両の再利用が多いので、走っている車両のデザインがそれぞれかなり異なっている。 アングルを変えて撮影するのに、別の車両を「同じ電車」としてカメラを回すことのある撮影側にとっては、これが非常に 困るのだ。 しかしよりにもよって明らかに色まで違う「特別仕様車」を使うことはなかった。 (12分待って、もう少し似た色の塗装の車両が来るてから撮れば良かったのに) 個人的なツボ。 主人公が「タイムマシン」の箱を本棚から取った時に、棚のすぐ隣に並んでいたのが「SFマガジン(10月号)」。 SFファンが見つけて喜ぶのを狙ったなという感じ。 (そして自ら進んで罠にハマるSFバカ) もうひとつSF者ホイホイのネタは「ジャック・フィニイ・アプローチ」かな? 『ふりだしに戻る』のアイデアを使っているのだが、ストーリーの流れから見るとあまり必要のないエピソードだと思う。 これをわざわざ持って来たのは、やっぱりSFファンへのサービスだよな。 (あるいは腐女子への?) 感想。 いかにも低予算で作った感じの荒削りな作品だったが、むかしNHKでやっていた「少年ドラマ・シリーズ」が思い起こさ れて面白かった。 特にラストがいい。 (いま、ふと思ったのだが「プリズム(prism)」って「プリズン(prison)」と掛けているのか?) 帰宅。 昼間届いたwifiルーターの設定をする。 夜。 「世界仰天ニュース」というバラエティ番組で統合失調症を扱っていた。 この病気への差別と偏見をなくそうみたいな動きか? そならば良いことだと思う。 なにしろ100人に1人が罹るというありふれた病気だからね。 寝る。
2013年9月10日(火)
朝。 日差しは強くない。 出勤。 今日も今日で長閑な1日。 昼。 隣の席の「非眼鏡男子」に、永久脱毛について語られる。 「ヒゲが濃いので脱毛したい」 とのこと。 見たところ別に「濃い」というほどのものではないと思うのだが、当人は悩んでいるらしい。 (しかし、そもそも「ヒゲが濃い」って悩むべき問題なのか?) 男らしくていいんじゃないかなどと私は思ってしまうのだが、こういうことを言うから、私は「差別的男尊女卑論者」とか 言われるのだろうか? 当人はどうやら銀座のエステに行くつもりらしい。 料金が10万円だかそれ以上だかかかるらしいが、本人がそれで幸せになるなら、まあ、いいか。 夕方。 「急に明後日の会議資料の順番を入れ替えることになった」 とのこと。 あと30分で退社時刻だった上、明日は私が休みたい。 黙っていたら、若手の正社員が手伝いに来た。 どうもなんらかの「オーラ」を発していたようだ。(笑) GEOでDVDを借り、「養老乃瀧」で軽く飲んでから帰宅。 ニュースによると、シリアの問題は、どうもオバマさんの旗色が悪いらしい。 借りて来たDVD「スタートレック II カーンの逆襲」を観る。 今やっている「スタートレック イントゥ・ダークネス」の元ネタと言われている作品。 カーク船長のせいで妻と多くの仲間を失ったカーンが復讐しようとするという話。 これ、どうしてもカーンの方が可哀想な気がするのだけれど。 ちなみに「イントゥ・ダークネス」の方も、なんかカーンの方に感情移入しやすい作品だった。 夜。 「スターマン」の最終回を観る。 迎えの宇宙船が来るが、結局、連れ帰られたのは3人のうち唯一、帰りたがっていた「祥子」だけだった……。 なんかぐだぐだな感じのラストになってしまったが「祥子」のカレシだった安藤くんが、彼女からの通信を受けて宇宙飛行 士を目指すくだりはなかなか好きだった。 (でも、3万光年彼方の惑星には地球の技術では行けそうもないので、結局またからかわれているのか?) 同じ岡田惠和台本で同じ異世界人との恋愛ドラマである「泣くな、はらちゃん」との一番の違いは、異世界人側の世界が、 まったく描かれていなかったこと。 これはやっぱり欲しかったなあ。 SFネタと離れた部分で良かったのは、「重田」の妻を演じた角替和枝さんの渾身のラブシーン。 よく見る女優さんの割には、こういうシリアスなラブシーンを演じているのを見るのは初めて。 最終回は、広末涼子より角替さんの恋物語の方がメインじゃないかというような彼女の役名を番組公式サイトで調べたら、 「古女房」だそうだ。 (名前付けてやれよ) 寝る。
2013年9月9日(月)
朝。 天気は良いが、暑くはない。 秋なのだ。 爽やかな空気の中を出勤。 職場は相変わらず長閑。 午前中。 会議用資料のチェックなどをゆっくりやる。 午後。 午前中の続き。 夕方。 退社時刻になったので、家に帰る。 夕刊(日経)を広げたら1面の真ん中に書かれた、 〈汚染水対策は国際公約に〉 という文字が目に入った。 〈東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題は(安倍首相が)IOC総会で「全く問題ない」と強調したことで事実上 の国際公約となった形だ〉 という内容。 首相自身は、 「自信があるから申し上げた」 「責任を持って対策を実行していく。結果を出していく」 と言っているということなのだが…… 毎日新聞WEB版の記事。 〈東電:汚染水、首相の「完全にブロック」発言を事実上否定〉 〈福島第1原発の汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相が五輪招致のプレゼンテーションで「完全にブロックされている」 「コントロール下にある」と発言したことについて、東京電力は9日の記者会見で、「一日も早く安定させたい」と述べ、 首相発言を事実上否定した。政府に真意を照会しているといい、政府と東電の認識の違いが出たと言えそうだ〉 「一日も早く安定させたい」というのは、どう考えても「いまは安定していない」という意味だよな。 首相の「自信」の根拠はいったい何なのだろう? 東電が「政府に真意を照会している」という、その「真意」を、是非とも国民にも知らせて欲しい。 一番嫌な想像。 プレゼンテーションでの発言は、五輪欲しさのあまりの単なるハッタリ。 首相発言が嘘だったというのは対外的にやばいので、今後、原発で何かまずいことが起こったら、極力「隠蔽」していく ことにする……という想像。 つまり、首相の「自信」とは「対策の実行」への自信ではなく、「隠蔽の成功」への自信。 そうだったら、すごく嫌だな。 夜。 英語学習のコツみたいな内容のバラエティ番組をやっていたので、観たら逸見太朗が出ていた。 この人をテレビで観るのは久しぶり。 ちょっと前まで東京MXの番組によく出ていた人で、私は割と好きだったのだが。 肝心の英語学習のコツの方は…… 「カップ麺の空き容器を使った発音確認装置」が、ちょっと面白かった。 今度ヒマがあったら作ってみよう。 寝る。
2013年9月8日(日)
雨がしとしと日曜日。 朝刊を開くと、無人補給機「こうのとり」が任務を終えて大気圏内で燃え尽きたという記事。 (Make a wish.) 計画された無人機の死は、ミッションの成功であっても何か哀しい。 今日は長崎神社の祭礼。 長崎神社は、ネットで調べたところでは「元来は櫛名田比売命を祀り武州豊島郡長崎村の鎮守」だそうで、創建年代は不明 だが、かなり古くからあるらしい。 神社の境内自体はさほど広くないが、周囲にあまり人が住んでいない時代からあったせいか、この神社を「鎮守」としてい る地域の面積は広い。 その後、豊島区内に池袋駅が出来たりして街の人口が増加。 結果的に氏子の人口がすごいことになっているのだとか。 だからこの神社の祭りの日は、なかなかに賑やか。 午前中。 遠くに神輿の通る声を聞きつつ、ギターの練習。 午後。 板橋でギターの講習。 余裕で間に合う時刻にバスに乗ったつもりだったのだが、今日は熊野神社でも祭りであるらしく、道路が混んでいた。 お陰で5分ほど遅刻。 本日の講習はカポの使用とコード進行。 終了後、軽く飲む。 帰り道。 神輿と遭遇。 ギターを抱えて人混みの中をすり抜ける。 バス。 途中の停留所で乗って来た祭装束の御婦人。 「あと1人来るので待って下さい」 と、運転手に。 発車を遅らせて、その「1人」を乗せると、 「あと2人」 さらに「あと2人」。 合計5人が乗り込んで来る。 それでも運転手に文句を言われず、逆に、 「お疲れさまです」 と声を掛けられたのは祭装束の特権か。 帰宅してツィッターを見たら、「2017年のワールドコン開催地に日本が立候補すると聞いてびっくり」みたいなことが 書き込まれていた。 書き込んでいたのは結構有名な作家の先生で、私はむしろその先生ほどの立場の方が、立候補の話をご存じなかったという ことの方にびっくりしてしまった。 (まあ、あくまでもまだ「立候補」なのだが) 招致委員会の人たちは、これからが大変なのだろうな。 寝る。
2013年9月7日(土)
朝方が少し涼しかったのは、厚い雲のせいか、それとも9月だからか。 午前中。 ノパソを使って作業。 wifiルーターの充電がすぐに切れるようになって少々イラつく。 まだ1年ちょっとしか使っていないのだが。 昼。 映画を観に60階通りへ。 チケットを買ってから駅前の回転寿しで昼食。 それからギターの弦を買いに楽器屋へ。 ハンズで時間を潰してから映画館へ戻る。 「スタートレック イントゥ・ダークネス」 煽りの文句は「人類最大の弱点は、愛だ。」だったのだが、「愛」はそれほど物語の主要なテーマじゃなかった。 この作品、私は字幕2Dで観たのだが、3D版もあるそうで、やたら「落ちる」シーンの多い映画。 たぶん3Dで観ると、あの「落ちて行く感じ」がスリリングなのだろうなあ。 観る前にあまりにもネタバレを聞かされ過ぎていて「彼」が名乗った時にも「うん、知ってた」としか思えなかったのは、 鑑賞者としては不幸か? 印象としてカーク船長が脇役? エンタープライズの美人女性士官ウフーラのカレシも、なんとスポック。 そう言えば、このシリーズで重要な役割を演じているのは「老スポック」。 ということは、このシリーズはパラレル・ワールトものであると同時に、主人公をスポックにしたスピンオフ作品なのか な? (終盤の山場も、なんと「スポックによるアクション・シーン」) 感想。 映像の美しい作品なので、出来れば大スクリーンで観た方が良いと思う。 ストーリー的には、主人公の前と後ろに敵がいるという構造。 ピンチを救ってくれたのは敵で、チームを組んで作戦を成功させたと思ったら裏切られ……みたいな話になっているので、 二転三転する物語が飽きさせない。 演じている俳優も上手いので、良い映画だと思う。 ただアメリカ人の作ったものなので…… 大変! 宇宙船の原子力エンジンが壊れてしまったぞ。 船長:「よし、足で蹴飛ばして直そう!」 わあ! 船長が死んでしまったぞ。 医者:「不死身の人間の血を輸血すれば大丈夫さ」 ……程度の大雑把さは大目に見てあげよう。(笑) 帰り道。 地下道のブースで、wifiルーターを安く機種変できると言われたので手続きをする。 眼鏡屋で眼鏡を修理し、帰りかけたら雨。 定食屋で雨宿りがてら夕食をとってから帰宅。 寝る。
2013年9月6日(金)
曇り。 自転車で出勤。 長閑な1日の始まり。 電話がかかり、係長に呼ばれる。 「ガス屋が分室のガス器具の点検に来るので、立ち会いに行って来てください」 とのことなので、自転車でチャリチャリ出かける。 分室に着き、ガス器具の置いてある事務室へ。 ……誰もいない。 2階に上がり、そこの給湯室も調べるが、人影はなし。 外のガスメーターとガスエアコンの外機の傍にも誰もいない。 仕方がないので、電話でそのように報告すると、 「しばらくそこで待ってて」 とのこと。 しばらくそこで待っていると、 「一旦、帰って来て下さい」 とのこと。 一旦、帰ってみると、 「結論から言って、あれは間違い電話でした」 とのこと。 「ガス会社が点検に行く先の建物の管理会社を間違えてうちに電話して来た」ということに気づかなかったというオチ。 昼休みに近くの定食屋で食事をしていたら、同じ会社の社員の人に、 「崎田さん、疲れてませんか?」 と、聞かれたので、 「徒労感のある体験をしたので」 と、答える。 定食屋の床の上で奇妙なものを見る。 レシートが床を歩いているのだ。 論理的に考えれば、エアコンが作る気流の関係で床に落ちたレシートが動いていたということなのだろうが、無生物がこれ ほど生き物に似た動きをするのだということに感動。 傍にいた人が、 「紙の下に虫でもいるのかと思った」 と言ったほどだ。 思わず「妖怪〈紙隠し〉:紙を操って自分の元に引き寄せる妖怪」というネタを考えてしまう。 それはそうと、定食屋のテレビのニュース番組か何かで、オリンピックがどうとかと言っていた。 社員の人に、 「オリンピックって東京でやって欲しいですか?」 と聞いたら、 「別にどうでもいいです」 という返事。 「マスコミの報道を見ていると、まるで日本人みんながオリンピック誘致に賛成しているみたいですが」 と言うと、 「それはきっと私のように『どうでもいい』という人間を『賛成』にカウントしているからでしょう」 (ナルホド) 午後。 少し涼しくなって来たので、冷たい麦茶を熱いお茶に変える。 こうして四季の変化を楽しみつつ、退社時刻を待って帰宅。 ネットで見つけたロイターの記事。 〈(東京がオリンピック開催地として)選ばれれば株価も上昇、「期待」を通じてデフレ脱却を実現するアベノミクスの成 功がより確実になると期待する。 一方、落選の場合は株価下落が支持率の低下を招きかねず、消費増税の判断などにも影響を与える可能性がありそうだ〉 要約すると「東京がオリンピック開催地に選ばれれば消費税が値上げされる」ということかな? 明日はお休み。 寝る。
2013年8月5日(木)
目を覚ますと雷鳴が聞こえた。 部屋の時計は4時。 土砂降りの雨の音がする。 7時頃にいったん雨が止み、このまま上がるかと思ったのだがテレビの気象情報によると、西の方から雨雲が近づいて来て いるらしい。 8時頃。 雷の落ちる大きな音を聞き、間もなくテレビ画面に京王線が落雷で止まったとのテロップが入る。 京王線って、7月頃にも落雷で止まらなかったっけ? 雷に弱い路線なのか? 出勤。 気象情報通り再び大雨。 傘を差してもズボンはびしょ濡れな有様。 職場に着くが、こんな天気の日に来る客もいない。 今日はまた一段と長閑。 夕方。 定時で職場を出ると、雨はすっかり止んでいた。 夕刊の1面トップは〈CO2貯留 実用段階へ〉。 〈東京電力福島第1原子力発電所の事故以降、電力の火力依存が高まり、CO2の排出増が問題になっている。これまで研 究段階だったCCSを温暖化対策の切り札として、30年までに実用化する〉 とのこと。 CCSとは、“Carbon dioxide Capture and Storage” の略で、排出された二酸化炭素を安定した地層に封じ込める仕組み のことだそうだ。 人間が産業活動を行えば、二酸化炭素は出るものなのだから無理をして「出さない」よりも「出たものを回収する」という 方向に切り替えるのは正解だと思う。 夜。 NHKの番組で「お笑い芸人が『風立ちぬ』の宣伝コピーを考える」という内容のドキュメンタリーを観る。 番組のタイトルは「仕事ハッケン伝」。 6月27日に放送したものの再放送らしい。 番組に出演していたお笑い芸人はオリエンタルラジオの中田敦彦という人なのだそうだ。 アイデアを出してくれと言われた中田氏、100個ほどの案を考えてジブリの鈴木プロデューサーのところへ持って行く。 (ちゃんと使えそうな案を100個なのだから、中田氏、間違いなくコピーライターの才能がある) そのコピーに使われていた中で、鈴木プロデューサーが気に入った言葉が「人間、宮崎駿」と「72歳の覚醒」。 そして鈴木プロデューサーが完成させたコピーが「人間、宮崎駿、72歳の覚悟」。 宮崎駿監督の引退報道を聞いたあとで「覚醒」が「覚悟」に変わった意味を考えると、興味深い。 そろそろ、寝る。
>2013年9月4日(水)
調整休暇。 午前中。 いきなりの雨。 天気はかなり不安定。 昨日の夕刊などをゆっくりと読む。 文化欄。 〈プロ棋士に電脳が助太刀〉 棋士と将棋ソフトがペアを組んでトーナメントの試合を行ったという記事。 これは電王戦(コンピューターとプロ棋士の戦い)でコンピューターの3勝1敗1引き分けとなり〈コンピューターがプロ 棋士に劣らぬ力を手に入れたことが明らかになった〉ことから企画された試合であるのだとか。 〈棋士がコンピューターを駆使して戦えば、より質の高い対局ができるのではないか〉というのが、今回のタッグマッチの 意図であるらしい。 結果として、勝った棋士は、自分がやりたい手を指した場合の不利になりそうな変化を事前にコンピューターに調べさせ、 問題ないと確認した上で着手、〈「1時間の持ち時間しかなかったが自分で5、6時間考えたくらいの(質の高い)将棋が 指せた」と振り返る〉こととなった。 一方で〈(コンピューターの)膨大な読みを過信し、プロが自分では納得できないままコンピューターの推奨手を選〉んだ 結果〈コンピューターに従わず自分の思う手を選んでいたら。プロ棋士たちが悔やむ姿が幾度も見られた〉という。 コンピューターは、あくまで「道具」なので、「道具」に判断の主導権を渡しちゃダメだよね……という当たり前のことを 改めて。 「あまちゃん」を見終わって、1時間ぐらいした頃、地震。 時刻:9時18分頃 震源:鳥島近海(北緯:29.8度 東経:139.0度) 深さ:約400km 規模:マグニチュード6.9 最初「なんとなく揺れているかな?」みたいな感じで、次第に大揺れになる揺れ方。 東京・豊島区の震度は「2」ということだが、千葉や埼玉の方では震度「4」ということだから、もっと大きな揺れだった らしい。 午後。 とりあえず、雨は止んだ。 S藤さんと池袋の隠れた名所、執事喫茶「スワロウテイル」へ。 ファミリーマートのあるビルの地下へ降りて行くと、店の名の通り燕尾服姿の店員に出迎えられて「お帰りなさいませ」と やられる。 ここで予約の確認。 (この店は、基本的に予めネットで予約を入れておいてから入店するシステムになっている) そこで少し待たされてから(ちゃんと椅子が用意されている)、「バトラー」なるものが現れる。 「クローゼットにお荷物を」 と言われたが特に荷物は持っていなかったので、さっきS藤さんから受け取った「パシフィックリム」のパンフレットなど 預けてみる。 「フットマン」にS藤さんのハンドバッグを持ってもらい、店内へ。 (私は手ぶらだった) 店の広さは、そこそこの広さのレストランといった感じ。 テーブルや椅子などがやや高級で、壁際にはソファーの席もある。 席に案内されると、椅子を引いてくれ、ナプキンを膝に置かれ、メニューを渡されて、「フットマン」がその内容を解説して くれる。 解説の様子は、「よく暗記したなあ」という感じ。 お菓子のセットかアフタヌーンティーのセットを選ぶシステムになっていたので、お菓子のセットを頼むことに。 メニューの中からお菓子のセットと、お茶をそれぞれ選んで注文。 まず、ポットに入ったお茶が運ばれて来て「フットマン」がカップに注いでくれる。 残ったお茶は冷めないようにポットにはティーコージーをかけ、お代わりが欲しい時には卓上のベルを鳴らして「フットマ ン」を呼ぶシステム。 ちょっと面倒臭い。 笑ったのは、トイレに行くのにわざわざ「フットマン」がバッグを持って付いて来てくれるらしいこと。 我々の席のすぐ近くがトイレなので、最初、何をしているのかと思ったぞ。(笑) やがてお菓子が運ばれて来る。 味はそこそこ。 これも「フットマン」が食べ方をいちいち解説してくれる。 制限時間は80分で、退席30分前に会計、退席時間が来ると「バトラー」がやって来て、慇懃に外まで送り出されること になる。 全体の感想としては「お屋敷ごっこ」。 店員は物腰は丁寧だが、基本的にマニュアル通りのことしかしない。 (S藤さんがナプキンを床に落としたが、「フットマン」は言われるまで気づかなかった) 常連らしいグループの女の子が話しかけるとそれなりの受け答えはしていたものの、あくまで「使用人」なので、余計なこと は言わない。 この辺が、この店が長く続いている理由だと思う。 「節度」が大事なのだ。 客層は…… 大変失礼な言い方かも知れないが、あまり人目を引くような美人はいなかった。 もっとはっきり言えば、いかにも「モテなさそう」な女の子が多い。 これは「メイド喫茶」の客層に「モテなさそう」な男が多いのと同じ。 お茶とお菓子のセットで2500円は、ホテルのティールームの料金と比較して、さほど高くはない。 マニュアル通りのことしかしない店員も、アミューズメントとして捉えれば、こんなものだろう。 板橋の喫茶店までバスで移動。 スパゲティーを食べる。 (さすがに「お茶とお菓子」では腹が膨れなかった) スパゲティーを平らげた頃には5時を回っていたので、山崎のオンザロックを注文。 6時半過ぎまで、その店に居てから帰宅。 野暮用をひとつ片付けてから、ネットでニュースのざっと見。 東京のオリンピック招致の障害になると判断した途端に、日本政府が福島の汚染水処理に本腰を入れたように見えるのが、 海外のマスメディアに批判的に受け止められているらしい。 福島が困っていても平気だが、東京が困るとなると大騒ぎをする永田町。 まあ、確かに「やらしい」感じはするよな。 寝る。
2013年9月3日(火)
朝。 良い天気。 震災編に入った「あまちゃん」は、「その夜の東京」を描写したあとは「復興に向かう東北」と「不謹慎を理由に行き過ぎた 自粛に走る東京」の対比をコミカルに描いていた。 「気の毒な被災地の惨状」を見て「それに比べて私たちは幸せ」という陳腐なドラマを期待していた人には残念な展開? クドカン、偉い。(^^) 出勤。 今日も長閑。 ひたすらに長閑。 昼休みに職場の空気入れを借りて自転車のタイヤに空気を入れたら、走りが軽くなった。 最近どうもペダルが重いと思ったら、やっぱり空気が抜けていたのか。 若手社員と、最近の若者気質について話をする。 「世間から見れば自分がつまらない人間なのだということを自覚してさえいれば、下手な挑戦をして失敗し、笑い者にされず に済む」 というのが、最近の若者の人生哲学であるらしい。 どうやら「何かをやる」人間と言うのは「何もしなければ失敗することもない」ということを知らない馬鹿であるようだ。 人間が「出来るだけ何もしないように」と努めていたら、社会も経済も回らないと思うのだが…… 夕方。 吹き矢。 9メートルに挑戦。 これは腹筋を鍛えないと、ちょっと厳しい。 しかし私は挑戦する馬鹿なのだ。(笑) 夜。 「スターマン」を観る。 地球人として生きることを決意した宇宙人「星男」は、林業の仕事を始める。 そして、現場で高い木から落ちかけた仲間を助けたことで、仲間内のヒーローとなる。 一方、自分を「星男」や「重田」と同じ宇宙人だと思うようになった「祥子」は、自分が「星男」たちと同じように体を変形 させることが出来ることに気づいたものの、「星男」たちがコミュニケーション手段として使っているテレパシーを使えない ことが分かり、さらにその正体が不明に……。 今回のヒットは、ヒロイン「佐和子」の長男「大」がプチ家出をして自分で戻って来るエピソード。 戻って来た理由が大笑い。 住んでいるのが田舎なので、町を出るための電車の駅員は同級生のお父さんだし、仕方なく山に行って、雨の降る暗い山道で 足を滑らせて怪我をして動けなくなったところを「星男」に救われる……なんてことになったら嫌だから。 (うーん、確かに陳腐なドラマにありがちな展開) で、そういう「いかにも子供っぽい馬鹿な行動」を取る代わりに口にしたのが「(「星男」の)住民票はどうするんだ?」と いう極めて現実的な発言。 「馬鹿なガキ」を見て「それに比べて賢い俺たち」といい気持ちになるドラマを期待していた「大人」たちはガッカリした? 「あまちゃん」の宮藤官九郎と言い、「スターマン」の岡田惠和と言い、いかにも「そっちの方向」へ行きそうな話の流れを 作っておいて、真逆の方向へ持って行く。 こういう良い意味で視聴者の期待を裏切るドラマって好きだな。 本当にどうでもいいこと。 異世界人が人間の世界で暮らす事になった場合に生じる住民票等の問題については、「泣くな、はらちゃん」のときに盛んに ネット上で議論されていた。 岡田惠和氏、その辺からアイデアを拾ったのかな? (まあ、ちょっと考えれば思いつくことではあるけれど) 寝る。
2013年9月2日(火)
朝。 薄曇り。 「あまちゃん」を観る。 物語の中で、先週の終わりが2011年3月11日14時過ぎだったので、今回は当然のように地震発生の話。 NHKなのだから使える震災直後の映像はいくらでもあると思うのだが、敢えて使用しなかったのは「はらちゃん」の教訓か ? (日本テレビの「泣くな、はらちゃん」で、登場人物たちが観ているドキュメンタリー番組の映像として震災の映像を使っ たところ非難囂々の騒ぎとなり、DVD化するときに他の映像と差し替えた) 状況の説明に必要な被災地の惨状は役場に置いてあった「地域のジオラマ」を使用している。 これなら単に震災でジオラマが壊れている状態とも見えるので上手い小道具の使い方。 にも関わらず印象が生々しかったのは、ドラマの中心を被災地そのものではなく東京にいて被災の状況をテレビで観ている 側に置いたから。 考えてみれば、日本全国から見て、あの日に実際に被災地にいた人間は少数派である。 多くの人間は、テレビで震災を知ったわけである。 その時の自分の体験が、ドラマの人物によって再現される。 これは生々しい。 ドラマを観て憂鬱な気分になるという、私としては珍しい体験をしてしまった。 出勤。 空は薄曇り。 隣の席の社員に、映画「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」を観た感動を語られる。 「映画を観て泣いたのは初めてです」 という話だから、内容は知らないが「泣かせ系」の映画なのだろう。 午後。 雲が晴れ、快晴。 仕事で外に出る用事があったのだが、見事なまでの炎天下。 ここまで暑いと逆に清々しい。 越谷(埼玉県)の方で、竜巻発生とのニュース。 埼玉と東京で、そんなに天気が違うのか? 定時で帰宅。 古本屋から『生命と非生命のあいだ』(アイザック・アシモフ:著 山高昭:訳 早川書房)が届いていたので、読む。 アシモフが予測した1990年と2014年の未来予想が載っている本。 (この本の原著は1967年発行) 1990年。 未処理の排気ガスを大気中に排出する事が下水を都市の水源に捨てるのと同じくらい非常識なことになる。 →排ガス規制と考えると、当たり。 喫煙が、公共喫煙所内に制限される。 →分煙と公共の喫煙所は、1990年にはそれほどポピュラーではなかったかも知れないが、現在では普通。 濾過ずみの空気を送る装置を設備したアパート。 →空気清浄機のことだと思う。 笑ってしまったのは、1990年の食糧難についてのこの記述。 〈今はとても食えたものじゃないと思っているものが、たとえ実験的にではあっても(中略)献立の中に入って来るだろう。 海藻などは、そうした食物の一例としてレストランに現れるかもしれない〉 ええと……(笑) アメリカ人は寿司は食べてものりまきは食べないというのは、どうやら本当らしいな。 外れたのは、原子力技術について。 〈(1990年には)放射性廃棄物を安全に処分するという大問題は、まずまちがいなく解決されている〉 残念ながら…… 宇宙開発とかも。 〈2014年には、人間の常駐する基地が月面に必ずできているだろう〉 来年かあ…… これも残念ながら実現しそうにない。 面白い本なので、時間をかけてゆっくり読んでみたいと思う。 ……さてと、寝ようか。
2013年9月1日(日)
暦は9月だが、体感気温は真夏。 扇風機から熱風が吹き付けて来る。 昼。 涼しげな気分になろうかと100円コンビニでみつ豆を買って来てみたのだが…… 「寒天の原料は海藻」だということをはっきり思い出させてくれる味。 ここまで海藻臭い寒天は、初めて口に入れた。 若布も昆布も別に嫌いではないのだが、みつ豆の寒天がここまで「海藻」の味だとさすがに飲み込むのに苦労する。 ある意味すごい食品。 夕方。 SF乱学講座。 先日、亡くなった親戚の家の押し入れから見つけた中古カメラ、エピクトさんが興味があるというので持って行くことに。 保存状態がかなりアレなシロモノだったが、 「カメラ屋に持って行って手入れをしたらなんとかなるかも」 と言うのでまとめてプレゼント。 道具は、持つべき人が持っているのが一番良い。 さて、本日の講座。 タイトル:コンピュータ将棋、その発展の歴史 ーチェス人形から電王戦までー ということで、講師は、小谷善行氏(東京農工大教授・コンピュータ将棋協会元会長)。 内容はタイトル通り。 人工知能の研究の上に生まれたコンピューター将棋というものが、思考のアルゴリズムを改良しつつ、次第にゲームで人間に 勝てるところまで発展して行った歴史。 面白かったのは、最初は人間にはおよびもつかなかったコンピューターが、やがてプロと対局してそれなりの実力を示すよう になった時の人間の側の反応。 まず、将棋連盟側が「プロの棋士が勝手にタダの勝負など受けてはならん」と言って来る。 そこへ登場するのがドワンゴさん。 「それではうちが金を出すので、プロの対局としてやりましょう」 と言いだして、プロ対コンピューターの対局を実現させる。 つまり「興行」を成立させるのだ。 ところが実際に対局を行うと、プロ棋士はコンピューターに負けてしまう。 そこで、プロ棋士は本番の対局の前に相手となるコンピューターを借りて、その指し手を研究してから勝負するという形に。 人間があっさり負けてしまうのでは「興行」として成り立たないからである。 「興行主」であるドワンゴさんとしては正しい態度だが、人工知能研究のための実験としてコンピューター将棋を行って来た 研究者としては「うーん」というところ? 放課後。 いつものように「包茶」で食事。 ユービックさんが、体調不良で会社を休職することになったので、その時間を利用して、かねてより興味のあった大山倍達に ついて調べてみたいと構想を語ってくれた。 ちょっと面白い視点からの研究のようなので、成果に期待。 家に帰ってテレビで「進撃の巨人」を観る。 ……なんか、主人公、また喰われていた。 寝る。2013年8月分へ 目次へ
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