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独 り 言 (2013年7月分)
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2013年7月31日(水)
調整休暇。
SF大会で撮ったビデオを再生して中身を確認。

カメラを買って初めての撮影で性能チェックも兼ねていたのだが、映像はまあまあ。
但し、録音されていた声がひど過ぎ。
私の声が、まるで屠殺されるとき豚の悲鳴みたいに聞こえる。
(他の人の声は、ちゃんと録音されているのになあ???)

午後。
麻生副総理が失言をしたとかいうニュース。
言いたいことは「憲法改正や靖国神社参拝は、国内外の世論の注目を集めないように(麻生さん流の言い方だと「わーわー
騒がずに」「静かに」)行うべきだ」ということらしい。
(「騒ぎにした」のはマスコミだという意見)

その文脈で、
「(ドイツの)憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づ
かないで変わった。あの手口学んだらどうかね」
と言ったのだとか。

私の意見。
国際世論の注目を集めたくないのなら、「ナチス」などという国際世論の注目を集めそうな言葉をわざわざ使うなよ。
マスコミが記事にしがちな言葉をことさらに口にしながら「記事にするマスコミが悪い」というのは、ちょっと自分勝手。
そもそも国際世論の注目を集めずに憲法を変えたナチスのその後が、あまりよろしいことになっていないのに、その「手口
を学べ」というのも問題。

麻生さんの考えを要約すると、憲法改正については「自民党内で」ちゃんとした議論を行っているのだから、それ以外の国
民とかマスコミとか諸外国とかが口を出すべきではないということになりそうだ。

これって「二世議員」の悪いクセかなあ?
国会議員の家庭で育ち、国会議員に囲まれて生活しているうちに「国会議員は国民の代表である」という基本のところを忘
れてしまい、国民が国会内の議論に関心を持つことを「わーわー騒ぐ」と、うるさいことのように捉えてしまう。
それは違うよ、麻生さん。

夜。
民放のバラエティ番組で、ストーカーの手口の紹介をしていたので、観る。
ストーカーは、電車内での会話の盗み聞きやスマートフォンの画面を覗き込むことで個人情報を集め、尾行して住居を特定
するのだそうだ。
公の場所では極力個人情報を口にしないように気をつけよう。

寝る。

2013年7月30日(水)
出勤。
午前中。
埋め込み式の蛍光灯が切れる。

25歳独身「不器用ですから」男に、
「蛍光灯の交換って出来ますか?」
と、聞いたら、
「この間のアレを見ていたでしょう?」
と、ニッコリされる。
(人生の荒波を笑顔で乗り切っるタイプか?)

隣の係のやや若手。
「私は高所恐怖症なんです」

ここで体育会系登場。
軽々と脚立に昇ると、蛍光灯をつかんで……バキッ!
パラパラと、破片が上から、落ちて来る。

「電気屋を呼ぼう」
ということで、全員の意見が一致する。
今日も仲良し、楽しい職場。

午後。
よく冷えた麦茶を美味しくいただいているうちに夕方になる。

定時で退社。
用があって2号くんに電話したら、ラーメンでも食いながらという話になりラーメン屋の前で待ち合わせ。
道端に立っていたら(繰り返すが、ただ「立っていた」だけである)通りを歩いて来た中年の御婦人が、傍に寄って来た。
(嫌な予感)

案の定、相手は例のごとく「ああ、見つけた」みたいな顔をしている。
念のため言っておくが、まったく初対面の相手である。
それがいかにも親しげな表情で「ねえ」と話しかけて来た。

「ねえ、あそこの木の下に猫の死骸があるのを知ってます?」
(知るわけがない)

「あの死骸は、昨日の夜からあそこにあるの」
(思いっきり、私には関係ない話だと思う)

「たぶん車に轢かれたのを誰かがあそこに置いたのね。この暑さでしょう? だんだん臭いがひどくなって……」
(そういう話を、あまり詳しく描写されても……)

「どうしたらいいのかしら?」
仕方がないので観念して口を開く。
「保健所に電話して下さい」
「ああ、そうすればいいのね。保健所ね」
と言いつつ、御婦人、去る。

この「初対面の人からいきなり質問される体質」って、どうにかならないものだろうか。
だいたい、なぜこれから食事をしようと言う時に、なぜ見ず知らずのおばさんから、なぜ猫の死骸の処理方法を……?

ラーメン屋で食べた水餃子は美味しかった。
「車に轢かれて一昼夜放置された猫の死骸」のことをなるべく考えないようにしながら食事を終え、帰宅。

夜。
ドラマ「スターマン」を観る。
記憶を失ったままの星男は、自分の高速移動能力やジャンプ力を不思議に思う。
一方、もうひとりのインベーダーである重田は、星男についてヒロイン佐和子に探りを入れようとする。
そんな時、星男が体を借りている地球人「達也」の人格が目覚めてしまい……

この時間帯のドラマで「ガチSF」をやってしまっている脚本家の岡田惠和さん、偉い。
思うに、いま日本のテレビドラマって「恋愛」の要素さえ入れておけば、結構好きなことをやれる状況なんじゃ?
SF好きのドラマ作家さんたちに、頑張って欲しいなあ。

寝る。

2013年7月29日(月)
夏休み。
「泣くな、はらちゃん」のDVDを一気鑑賞。
だいぶ編集をし直していて、放送時より完成度が高くなっている。

ストーリーは(今さらだが)我々の住む普通の三次元世界を「神々の国」と呼ぶ二次元世界の住人が、ある日時空の裂け目を
超えてこちらの世界にやって来て……という話。

このドラマ、「異世界人」の設定がきちんとしているのが良いのだ。
二次元世界の人間は、夜になっても眠らないし、物を食べる必要はない(但し嗜好品として味を楽しむことはある)。
基本的に不老不死。
但し、全てはその世界を作る「神様」である三次元人の意思次第なので、「神様」の気分次第では殺されることもある。

私が好きなのは、自分が「神様」となったことを知ったヒロインが、決してその力を乱用しないこと。
ピンチに陥って二次元人の力を借りた時には、ちゃんと全員に給料を支払っている。
自分に生殺与奪の権を握られていることを知り恐れる二次元人を前にして「対等な人間」として話をする。

もうひとつは「二次元人は大人の姿でこの世に生まれて来る」という設定をきちんと説明することで、性の問題を巧みに回避
していること。
だから「三次元化した二次元人もの」でありながら、下品な話になっていない。
第1話から最終話まで観て満足し、もう1度第1話から観直したくなる作品。
(中毒性高いなあ……)

夜。
民放のバラエティ番組で「ペットのクローン」を作るサービスについて扱っていた。
愛犬を亡くした飼い主の依頼を受けて、そのクローンを作るという実在するサービス。
こういうことをやりたがる飼い主というのは、ペットを友達として見ているのか、所有物として見ているのか?

そのうち「死んだ子供のクローン」とかを非合法に作る奴とか出て来るんじゃなかろうか?
その「誕生」自体が非合法な子供って、法律的にどういう扱いになるんだろう……などと妄想が広がってしまった。

寝る。 

2013年7月28日(日)
午前中。
「泣くな、はらちゃん」のDVDを観る。
「なぜ24日発売のDVDを今ごろ?」かと言うと、最初に届いた奴が不良品で「返品・交換」でゴタゴタしていたから。

テレビ版とは編集が違っていて、放送時にカットされたシーンが入っていたり、逆に放送時にはあったシーンがカットされ
ていたり……という話は既に聞いている。

さっそく「いらないシーン」と評判の悪かった例の311の津波のシーンを探して見たら、やっぱりなくなっていた。
(細かいことを言うと、テレビのシーンにはそれがテレビ内の映像であることを強調する「枠」が加えられていた)
これは、この方が良いと思う。

シナリオにあってテレビ放送時にカットされた「初めてコーヒーを飲んだはらちゃんに、田中が砂糖を入れることを教えて
やるシーン」が復活していたので、その後の「(この世界で最初に会ったのが)田中さんで良かったと心から思い、感謝し
ています」が自然な台詞になってい
る。
(これはゆっくり見比べて楽しもう)

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
終了後、飲み会。
なぜか「天狗」の店長に、とても丁寧に挨拶される。

雨傘を買って帰宅。
寝る。

2013年7月27日(金)
午前中に雑用を済ませ、午後から佐藤編集長を誘って渋谷に行って「泣くな、はらちゃん」DVDの広告ポスターの前で記念
撮影。
このポスターの漫画を描いた漫画家さんは、今年のSF大会で私が担当した企画のゲストのひとりで、とても良い人だった。
大会が終了してしまうと、ゲストと担当者というものは接点を失う。

私は彼の描く絵が好きなので、たぶん今後も彼が本を出せば購入したりもするのだろうが、ゲストの側から見た担当スタッフ
というのは、同じスタッフユニフォームを着た大勢の人間のひとりなので、たぶん彼の側では既に私の顔も覚えていないだろ
う。
企画をひとつ終える度に、こうした出会いと別れも繰り返される。

夜。
レッドドワーフのオフ会。
来年のSF大会(なつこん)で行う企画の打ち合わせのためのミーティング。

ゲスト候補を何人か挙げ、交渉担当者を決める。
このチームの特徴は、会社の社長だのなんだのと金持ちのメンバーが多いこと。

途中、確認することがあって「なつこん」のスタッフに電話をかけたら、相手があーだ、こーだと自分の大会の悪口ばかりを
口にする。
早くもストレス全開状態のようで、その理由を要約すると、「ともかく金がない!」。

ミーティング会場ではレッドドワーフ企画のチームメンバーが、
「100万円ぐらいなら、私が出しますよ」
「いつの間にか貯ってしまったものなので、使ってしまおうかと……」
なんて会話中。
右と左の耳から聞こえて来る2つの世界のギャップに、ひとりで笑いをかみ殺していたら、なんかアブナイ奴になっていた。

雨上がりの夜道を帰宅。
アニメ「げんしけん」を観ながら、寝る。

2013年7月26日(金)
出勤。

本日のお仕事。
誰かが間違って捨てちゃった伝票探しで、ゴミ箱を捜索。(笑)
使い古した靴下を事務室のゴミ箱に捨てていた奴がいて、一気にモチベーションが下がる。
(男性職員全員が独身といううちの職場は、事務所が完全に男子寮状態)

午後。
「崎田さんはアフリカへ行っても生きていけそうですが、ニートになる才能はないですね」
と、微妙な褒められ方(?)をする。
(現在が「フリーター」なのだが……)

帰宅。
まだSF大会の後始末でゴチャゴチャ。
(もうこれ以上、清算の必要な立替金とかないよね?)
正直、数字に弱いのでこの作業が毎回いちばん鬱陶しい。

夜。
「タイガーマスク」の再放送をボーッと観る。
子供の頃に観て記憶に残っていた「登場人物が車で引き殺される話」は、これだったのか!
それにしてもここまで明らかな轢き逃げで、なぜ警察に捕まらない、ミスターX?(笑)

ずっと日本語を喋っていたので日本人だとばかり思っていた悪役レスラー「ナチス・ユンケル」が、実は西ドイツ人であっ
たことを知って、ちょっとびっくり。
考えてみると当時の漫画に出て来た外人キャラは、みんな普通に日本人の主人公と会話していたが、いったい何語で喋って
いたのだろう?

とりあえず、放映当時、交通事故が日本の社会問題だったことは分かった。
寝る。

2013年7月25日(木)
雨模様だが、降っていないので自転車で出勤。

本日のお仕事。
ワード文書にエクセルからデータを引っ張って来て差し込み印刷。
ご存知のように、私はメカオンチ。
さらに言うならマカーなのだ。
普段使っているのはオープンオフィス。
(だいたいエクセルって、バージョンによって操作方法が違い過ぎないか?)

しょうがないので操作方法をググッて堂々とプリントアウト。(笑)
こいつを目の前に広げて書いてある手順通りに操作すれば、なんとかなる。(私の特技「字が読めます」)

15分がかりでエクセルの元データとワードファイルを作って保存。
(今日の仕事はこれで終わりかなー?)
などと思っていたら、渡されたファイルを開こうとした社員が、
「エラーが出て開けない」
とか騒ぎ出した。
(ドキッ!)

訳を聞いてみたら、
「新しいフォルダを作ってファイルを移動させただけなのに……」
どうやら私よりWindowsが苦手な人がいたようだ。(笑)

「それはWindowsがアホだからですねえ」
と、ここぞとばかりにWindowsの悪口を言う。(^^)

……そんなこんなで、本日のお仕事も無事終了。
帰宅してニュースを見たら、区内の会社(コアマガジン)の編集部長が逮捕されたとか。
逮捕理由を簡単に言うと「エロ本のモザイクが薄かった」。

「濃い・薄い」というのは、いわゆる「サジ加減」なので、事情通によれば、これは「逮捕された側が何かをした」という
ニュースではなく「逮捕した側のサジ加減が変わった」というニュースなのだそうだ。

例えば「エロ本の取り締まりを強化する法案」を国会で通したい時などに、その裏付けデータとして「悪質なエロ本を出版
する者が増えた」という数字が欲しくなる。
そこで猥褻図画の基準を「現場の裁量」で厳しくする。
そうすると、今までは「問題無し」とされていた出版物もアウトになるので、検挙数が増加する。
検挙数の増加を「犯罪数の増加」と解釈して法案を通す根拠とする……という仕組みなのだとか。

「例の児ポ法改正がらみのスケープゴートじゃないか?」
とか言っている人がいたが、私はその辺に詳しくないので、よく分からない。

夜。
今年のSF大会の事務処理関係でメールのやりとり。
この件は、今週中には終わりそう。

来年のSF大会の企画関係でメールのやりとり。
この件は、今週中にも始まりそう。

そして人生は続く……
寝る。

2013年7月24日(水)
午前中。
調整休暇。

週末の疲れがまだ残っていて、なかなかスイッチが入らない。
昨日録画した「スターマン」を観る。
インベーダー(?)星男が使っている肉体の持ち主「達也」は、どうやらろくな人間ではなかったらしい。
また、もうひとりのインベーダー(?)である重田は、煮えたぎった油に手を突っ込んでも傷ひとつ負わない上、なにやら
テレパシーっぽい能力も持っていることがほのめかされる。

星男が生まれて初めて揚げちくわを食べるシーンが「はらちゃん」が初めてかまぼこを食べたシーンと微妙に被っていたり
「はらちゃん」で妻と別れて流浪の旅をする男を演じた安田顕が「スターマン」ではヒロインを置き去りにして出て行った
元夫を演じていたりと、微妙に2つのドラマに繋がりが感じられるのが面白い。

昼。
「泣くな、はらちゃん」のDVDボックスが届く。
特典映像の1コーナーがまるまるビブオ先生特集になっていて「おおっ」という感じ。
付録の小冊子には「下手な絵を描け」と不本意な注文を受けたビブオ先生の、プロの漫画家としてのプライドが描かせたと
いう「おまけ漫画」が全話掲載されている。

渋谷の駅に置かれたDVD宣伝用のボードにもこの漫画の一部が引き延ばされてデカデカと展示されていると言うし、作中
の「小道具」と考えると破格の扱い。
もはや「はらちゃん」と言ったら「ビブオ先生の漫画」というイメージだよね。

午後。
そのビブオ先生からメール。
>お陰様でとても良い経験ができました。
とのこと。

出演を承諾した後になってギャラがまったく出ないことを知らされたこととか、断ったはずのサイン会をいつのまにかやる
ことにされていたこととか、何より企画担当者(私だが)が夕方以降に素面であることが稀で、飲んだくれては意味不明の
酔っぱらいメールを送りつけたりしたこととか、おまけにこいつが酒癖が悪くて……とかを全て差し引いても「良い経験」
だと思ってくれたみたいだ……。
それは良かった。

夕方までかけてSF大会企画の残務整理。
夜はコミックマーケット(11日 東Wー51a「SF文学振興会」でブース出します)の準備。
(こんな人生で良いんだろうか?)

悩みつつ、寝る。

>2013年7月23日(火)
5日ぶりの出勤。
職場に土産のもみじ饅頭を持って行ったら、
「広島に行っていたのですか? どこを観光したのですか?」
と、常識的な質問をされる。

「SF大会」を上手く説明できそうになかったので、自分が休日にやったことを具体的に話すと、
「つまり、休日の方が平日より仕事をしているのですね」
と言われた。
特に否定はしない。(笑)

本日のお仕事。
廊下の壁の足元にある非常口表示の蛍光灯が切れたので、丁寧に時間をかけて取り替える。
(あー働いた!)

夕方。
退社時刻の1時間ほど前になって、いきなり土砂降り。
席でお茶を飲んだり窓の外を眺めたりと忙しく過ごすうちに、雨が小振りになったので退社。

先日、
「私は休日より平日に職場にいる時間の方が心が和むのです」
と言ったら、
「それはワーカーホリックですよ。働き過ぎに気をつけて下さい」
とアドバイスされてしまった。
気をつけようと思う。

帰り道。
手続きの関係で、生命保険会社の外交員と喫茶店で待ち合わせ。
外交員、ノートPCを持って来てデータを入力しようとするのだが、間もなく彼女が私の実力すら凌駕する大変なメカ音痴
であることが判明。
30分もあれば終了するはずだった機械の操作に1時間以上かけ、ついに私が交代して入力完了。

そのあと、近所の医院に行って紹介状を書いて貰い病院に行く予定だったのだが、医者で紹介状を描いて貰っているうちに
病院の受付終了時刻を過ぎてしまった。

帰宅。
職場でそれほどハードな仕事をしたわけでもないのに、なぜか精神的に非常に疲れていて、そのまま眠ってしまった。

2013年7月22日(月)
……なんだか夢を見ていた気がする。
「泣くな、はらちゃん」の作中漫画を描いていたビブオ先生と広島で一緒にお好み焼きを食べたり、英語が読めない私が、
なぜかトム・ゴドウィンの小説を翻訳して書評家の大森望先生に手渡したり……
この荒唐無稽な2日間のことを「SF大会」と呼ぶようだ。

今日は調整休暇で休み。
テレビをつけたら参院選の開票速報。
自民圧勝は予想通りだが、都議選同様に共産党が議席を増やしたとか。
投票率は、戦後3番目の低さで、52.61%。

板橋区で読み取り機の不調か何かで投票用紙がうまく分けられず、開票作業が遅れたとか言っていた。
選管の人たち、気の毒に。

昼過ぎ。
「はらちゃん」企画でいろいろとお世話になった(というよりご迷惑をおかけした)日本テレビのプロデューサーにお礼&報告メール。
驚いたことに、すぐに返信が来た。
現在、24時間テレビ内のドラマ「今日の日はさようなら」の撮影中なのだそうで、つまりメチャメチャ忙しいらしい。
それでもしょうもない挨拶メールにまでちゃんと返信する。
このマメさが敏腕プロデューサーの証なんだろうなあ。

午後。
床に寝転んで会場で購入した本を読もうとして、そのまま意識を失う。

夕方。
意識はあるものの、猛烈に体がだるい。
「スタミナをつけよう」
などとほざいてウナギを食う。
駅前の弁当屋のウナ弁は年々値上がりする。
ウナギの絶滅も間もないのかも知れない。

夜。
昼間眠ったせいか、夜中に眠れないままネットに接続。
そこで得た情報によると、どうやらSF大会スタッフには参加費割引というのがあったらしい。
でも割引して貰えるのは当日にちゃんと大会に行って仕事をした人だけっぽい。

いまさらそういうことを証明する手段ってないよなあ。
「行った」だけなら受付で確認して貰えるかも知れないが、それじゃ「一般参加者」と区別がつかない。
あの大勢いたスタッフの顔と名前をみんな覚えている人っているのかな?

明日は仕事なので、そろそろ本格的に寝よう。

2013年7月19(金)−21日(日)
【承前】
7月19日(金)
山手線から品川で乗り換え、新幹線で西へ。
何が起こるか予測不能の3日間の始まり。

朝食は車内販売の駅弁。
ワゴンを押して来たお姉さんに「これしか残っていないんです」と言われた「400キロカロリー台弁当」という謎の弁当
を購入。
中身はコンニャクとかなんかそんな感じ。

6時に品川を出て、広島駅に着いたのは10時近く。
駅前ターミナルにある真夏のバス停に並び、蝉の声の中を30分ほど乗車。
「加古町」で降りると炎天下に日本SF大会の会場であるアステールプラザが見えて来た。

今日は機材の確認のみの予定。
いろいろと手直しすべき部分があって予想外に手間取る。

本来は明日の本番の前に休養をとっておくべきなのだろうが、心に不安があると手足がドタバタ動くタイプ。
ドタドタと走り回り、バタバタと機材を運ぶ。

夕食は、近所の居酒屋。
明日に備えてガソリンを入れ、ホテルにチェックインして就寝。

7月20日(金)
SF大会初日。

ディーラーズのブースを他のスタッフに任せて分科会の準備。
昨日チェックしたはずの機材(2コマ目で使用する分)がやっぱり不調。
技術者を呼んで調整。

「これ、Macなんですよねえ」
などと言われつつ、なんとか画面が映る状態に。
そして……
「1コマ目のゲストの原田先生はどこ?」

1コマ目の分科会開始20分前に、2コマ目のゲストであるビブオ先生が広島駅からバスに乗車したことを確認。
原田先生、会場到着。
打ち合わせ。
テストで接続した2コマ目用の機材の取り外し。

1コマ目開始。
2コマ目のゲストが会場に到着したという連絡が入る。
会場入り口までお出迎えに行き、ゲスト受付にご案内してから1コマ目の会場に戻る。

1コマ目の分科会の進行を確認しつつ、2コマ目のゲストを案内して会場内の席に誘導。
既に私が座る席はないので、床に座って客席参加。

ちなみに私がやる「客席参加」というのは、頃合いを見ながらゲストの喋りにツッコミや質問を挟んで客席の反応をリード
するという、まあ居なくても特に分科会の開催には支障のない役割。

1コマ目の分科会〈原田実トンデモ日本史の世界を語る〉は、鉄板と言われる人気の高いプログラム。
床の上から1コマ目のゲストであるビブオ先生の表情を盗み見ると、良かった! 笑っている。
リラックスしてくれたようだ。
(これぞ原田実マジック!)

1コマ目、無事終了。
さっき取り外した機材の復元。
2コマ目のもうひとりのゲストである大森望先生が無事到着して、企画開始……のはずが、恐れていた機材トラブル発生!
機材担当が飛んで来て修復。

2コマ目の企画〈「泣くな、はらちゃん」を語ろう!〉5分押しで開始。
完全に頭もトンでしまい、思いっきり段取りをしくる。(=。=)

喋っていて脳と舌が連動していないのがはっきり分かり、大森先生とのタイミングが合わない。
とりあえずホワイトボードに絵を描いて誤摩化そうとするも「ふね」と平仮名で書こうとして「ね」という字が思い出せな
い……というぐらい訳が分からなくなっていた。

幸い、大森先生が多大なフォローをして下さって「偶然に」持って来ていたお子様の書かれた「はらちゃんのストーリー紹
介」をスクリーンに映して会場を盛り上げ、ビブオ先生が制作サイドのみが知る貴重な番組裏話を披露して下さった。

例えば……
エンディングアニメは、実写のトレースで制作したのだが、この「はらちゃん」を演じていたのは、長瀬智也本人ではなく
実はADの人。
「だから、エンディングのはらちゃんは本編のはらちゃんより少し脚が短いんです」
とのこと。
(みんな、DVDでチェックしてみよう!)

エンディングアニメの絵が、動画マン抜きで全部の絵をビブオ先生がおひとりで描いたものだという話と、そのスケジュー
ルのタイトぶり、さらに、
「アニメを作ったからと言って、ギャラが上乗せされたわけではない」
という話に、客席で聞いていたガイ○ックスの方がとても感動されて、企画終了後にいそいそと名刺を渡しに行っていた。
(ビブオ先生、なんか分からないけど、逃げてェェェ!)

企画終了後、サイン会。
大森先生が
「娘にビブオ先生のサインを……」
とおっしゃっるのを、
「すいません、2分後に下のフロアでサイン会があるので」
とお断りして、階段を駆け下りる。
(ゲスト同士なのだから、控え室でゆっくり話をする機会があるだろう)

混み合う通路に手間取りつつ会場にたどり着いた時には、サイン会は既に始まっていて、ビブオ先生のブースの前には長い
列が……と、ここで目が覚めてしまう夢をこの半月間、何度も何度も見ていたので、奇妙なデジャヴ感のある光景。

どっと全身の力を抜きたいところだが、会場に残して来た撤収スタッフから指示を要求する電話が何度もかかり、否応なく
現実に引き戻される。
(でも、幸せな現実なのでいい)

終いに書店員さんや隣のブースでサインを行っていた漫画家さん(東城和美先生でした)までが、ビブオ先生のサインの列
に並び、サイン会の終了時刻をやや延長。

どういうわけか大森望先生が列に並んでおられたので、
「先生、こんなところで何を?」
と伺ったら、
「だって崎田さんにサイン会に並べと言われた」
(言ってないです、大森先生!)

駅前のお好み焼き屋で祝杯。
ビブオ先生は、原田先生の講演にとても感動したという話を何度もして、何やら「笑い」について開眼(?)されたご様子だった???

ホテルへ戻って、眠る。

7月21日(日)
SF大会最終日。
今日は自分の担当した企画がないのでディーラーズのブースへ行き、ゴドウィン本を売る。
(あとで調べたら2日間で29冊売れたようだ。100冊刷っちゃったので、残りの71冊はコミケとかで売ろう)

本日の重大サプライズ!
ピアニート公爵のミニコンサートで、公爵夫人にお会いしたこと。
いつの間に「夫人」が???!!!

久しぶりに見たピアニート公爵は、すっきりスマートな体型になっていて、森下一仁先生によると、
「栄養管理がちゃんとしているから」
なのだそうだ。
(さすが、「夫人」マジック!)

コンサートには、公爵の生き別れのお兄さんである森下唯氏もゲスト出演。
「ひとり連弾」というすご技を見せて頂く。

その後、原田実先生のサイン会。
会場までご案内して私の仕事は終了……の予定が、ここで思わぬ悪夢が。

サイン会場に客が来ない!
原田先生のサイン会で、よもやこんな事態が発生するとは夢にも思っていなかったので、さすがに慌てる。
幸いなことに、本当は原田先生のサインが欲しかったのについうっかりしていたという人を何人も見つけたので、会場まで
ひとりひとりご案内。
やはり、分科会とサイン会が別の日だとうっかり忘れてしまう人が多いようだ。

大会終了後、原田先生ご夫妻と駅前で打ち上げ。
店に向かうタクシーの中でサイン会の不手際をお詫びすると、
「いや、いろいろと貴重な実験になったから」
と、言って頂いたのでほっとする。

昨日贈呈させて頂いた『無の方程式 ートム・ゴドウィン短編集ー』にもさっそく目を通して下さっていたようで、
「読んでみて、なぜいままで未訳だったのかが分かりました。よく訳しましたよねえ、アハハ……」
と、褒めて(?)頂く。

広島名物小イワシの刺身(これがハンパなく美味)でビールを飲み、何はともあれお疲れさま。
新幹線で東京へ。

家に帰って、寝る。 

2013年7月19日(金)
朝。
午前4時起床。
これより広島へ。
(しばらくインターネット環境を離れます)

2013年7月18日(水)
遅出の日。
外に出たら雨が止んでいた。
自転車で出勤。
途中で期日前投票。

職場は今日も長閑。
仕事が楽なのは良いことだ。
定時で退社する。

ビブオ先生から座談会用の資料が届いた。
完成度の高さに、思わず巨像の舞を舞う。
(パオーン!)

さて、広島行きの荷造りをして、風呂に入って、何か飲んで寝るか。 

2013年7月17日(水)
調整休暇。

朝。
いろんなところでいろんな人が書いていたけれど、今朝の「あまちゃん」の演出は面白かった。
東京で挫折を味わって田舎へ帰ったヒロインをマネージャーが追いかけて来て説得するシーン。
物語の流れ上、登場人物に「君はみんなにとって、何より自分にとって必要な人間だから帰って来て欲しい」という主旨の
セリフを言わせなくてはならない。

これは難しい。
登場人物の気持ちの「盛り上がり」を表現しなくては話が先に進まないのだが、ドラマの登場人物が変に盛り上がって喋る
と、視聴者は逆に冷めてしまう。

で、携帯電話の留守録という手を使った。
録音時間の制限のせいで、盛り上がったセリフが「ピーッ」という音でブツ切りになり、掛け直した通話で話を続ける前に
「水口です」という事務的なひと言が挟まる。
視聴者の気分が盛り上がりかけたところで、逆に登場人物の妙に冷めた口調のセリフが入る。
登場人物が視聴者を置いてけぼりに盛り上がってしまう危険を、この演出によって回避。
これは上手かった。

午前中。
児童ポルノ禁止法改正案反対運動に関連して、何やら揉め事が起きたようだ。
この改正案の騒ぎ、あまり自分に関係ない気がしいていたので、それほど関心を持っていなかったのだが、簡単に言うと、
児童ポルノ禁止法を改正して、本来の「児童ポルノ作成者から子供を守る」という目的からズレた内容の法律にしようとい
う動きに反対する運動……だっけかな?

どういう風な「改正」なのかと思って見てみたら、
「政府は、児童ポルノに類する漫画等(漫画、アニメ、CG、擬似児童ポルノ等を言う。)と児童の権利を侵害する行為との
関連性に関する調査研究を推進する」
という「附則第二条」を付けようという案なのだそうだ。

これは揉めるわなあ。
「政府は、○○と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進する」
この○○の中って、その気になれば何だって入れられるもの。

「児童の権利を侵害する行為を禁止」する。
これは結構。

でも本来「児童の権利の侵害」と直接関係のないものについてまで「関連性に関する調査研究」(変な日本語だ)をわざわ
ざ行うというのは、なぜだ?
「無理矢理に関連性があるとこじつけて取り締まりの対象にする目的だろう」と勘ぐられても仕方がない。
見るからに、「漫画等」の後ろの()の中にどんどん項目が増えていきそうな気がする法案だ。

だいたい「疑似児童ポルノ」って何だよ?
「児童をポルノに使っちゃいけない」というのが、本来の「児童ポルノ禁止法」の主旨だよね?
だから成人した女優さんを使ったポルノは、禁止対象外のはず。
それを「疑似児童ポルノ」なんてへんてこな言葉を作って、成人によるポルノでも出演者が子供に「見えたら」アウトにし
ようという主旨か?
その「見えたら」というのは、取り締まる側の主観だよな。

30歳の女優でも「俺には子供っぽく見える」から取り締まって良いことにするみたいな?
そんな「サジ加減次第でどうにでもなる」ような運用が可能な法律って、間違いなく汚職の温床になるよな。

何かの規制を行う法律を作る際には、何が規制対象で、何が規制対象でないのかを明確に線引きしなくてはならない。
たとえ司法の現場に「心の弱い人」がいたとしても、極力悪影響が出ない形に作っておかなくてはならないのだ。
ユルユルの法律を作って、後は司法の現場任せじゃ三権分立の意味が無いだろう。

運用する人間次第で適用の範囲が大幅に変わるような法律は、法治国家の根幹を揺るがす。
そういう意味でこの「児童ポルノ禁止法改正案」には重大な瑕疵があると私は思う。

昼。
銀行へ。
昔は確か「両替機」というものがあった気がしたのだが、探しても見当たらない。
小銭が少し欲しかったのだが、しょうがないので口座からチマチマと小銭を降ろす。

帰宅。
昨夜、途中で寝てしまった「スターマン」の録画を観る。
静岡県の小さな町にインベーダー(?)がやって来て……みたいな話。
今回の話では、町の中に潜むインベーダーが複数いるらしいということが示唆された。
重要な任務を帯びてやって来たインベーダーのひとりが、何らかの理由で記憶を失ってしまったという設定らしい。

どう考えてもガチSFだよなあ、これ?
このドラマ、既にクランクアップしているそうだが、脚本は「泣くな、はらちゃん」の岡田惠和さん。

「はらちゃん」と言えば、今月24日に発売になるDVDの特典が公開された。
特典として「はらちゃん」おまけ漫画のブックレット付き。
(これか、ビブオ先生が「DVDの関係の仕事」と言っていた奴は)

夜。
シール企画のイラストの件でイラストレーターさんの家へ。
勢いでなんか酒を飲む。

明日は仕事。
寝る。

2013年7月16日(火)
遅出の出勤日。
ニュース。
選挙演説をやっていた候補者が「うるさい!」と怒鳴られてペットボトルで殴られたそうな。
殴られた候補者は言論の自由がなんちゃらと政治的な意見を述べていたが、単に騒音としてうるさかっただけだと思うぞ。

出勤。
今日も長閑な1日の始まり。

昼。
事務所の近所の期日前投票所で、選挙公報を貰って来て読んでいたら、
「選挙に行ったことがない」
という若手社員がいたので勧めて読ませたら、やたらにウケていた。
(選挙って、面白いよなあ?)

午後。
出張所で新規に設置するPCの接続テスト。
読み込みがウルトラ級に遅いということが発覚するも、一応接続はできたのでOK。

「俺はこれから研修があるので」
と、正社員が帰ったあと、機械がデータを読み込むのをひたすら待つこと1時間。
(何もしていないんじゃない。「待つ」という仕事をしているんだ!)
帰社した頃にはそろそろ退社時刻になっていた。
まあ、楽と言えば楽な1日。

一旦、家に戻って吹き矢の講習へ。
帰りに養老乃瀧に寄り道して軽くビールを飲む。

帰宅。
「スターマン」を観ながらウトウト。
前回のジャンプ力に加えて、星男(ほしお)に加速能力があることが発覚。
設定的には面白そう……
……眠る。

2013年7月15日(月)
「海の日」という訳の分からない休日。
扇風機の壊れている自宅よりクーラーの利いている職場の方が快適と感じる今日このごろ……。

現実逃避でギターを弾き始める。
長時間源を押さえていると指先が痛くなるので事務用のシリコンキャップ(正式な商品名は何て言うんだろう?)を愛用。
これ通気性を良くするとか改良して楽器演奏用を作ったら、絶対に売れると思うのだが。

昼。
選挙関係で「うちの候補者のDVDを郵便受けに入れて置いても良いか?」という電話がある。
「有力支持者リスト」とかに載せられても面倒なのでお断りさせて頂く。
(前にいっぺんどこかの党のリストに載っちゃったのか、玄関先にやたら変なのが来て閉口したことがある)

午後。
喉が痛くなって来た。
数日前に風邪をひいている人と接触したことを思い出し、風邪薬を飲んで爆睡。

夕方。
目を覚まして事務作業を開始するも、なんとなくやる気が出ないのでギターで「私の世界」を弾こうとする。
(決して「弾いた」とは言わない正直者)

今日はもうだるいので早めに寝よう。

2013年7月14日(日)
午前中。
暑さで体がだるい。
水のシャワーを浴びたりとかの悪あがき。

午後。
今度こそギター教室。

昨日、教室にギターを預けておいたので、ほぼ手ぶら。
4人でパートを分けての練習。
間違いなく一番カンタンなパートを受け持って、どういうわけか確実に音をはずす私。

次回までの個人的課題。
押さえている弦を弾く。
それ以前に、ピックの「空振り」をしない。

終了後。
S藤さんと池袋のカラオケへ行こうということになり、途中でゲリラ豪雨に教われるもビニール傘を手に果敢にパセラへ。

歌っていて気がついたこと。
S藤さんは、音符と同じ音程の声が出せるようだ。
(なぜなんだろう?)

店の手違いでコース料理が出て来るのが遅れたので、30分延長して貰って飲み放題のビールを飲みまくる私。
(ちなみにS藤さんが飲んだのはトマトジュース1杯だけ)
気がつけば2人分だったはずの料理の3/4は私の胃袋へ。

またひと回り成長した気分で帰宅。
寝る。

2013年7月13日(土)
朝。
扇風機が壊れた。
床に落っことした上、プロペラを踏み割るというすごいことをやってしまったのだ。
まあ、まだ団扇があるし、前向きに考えよう。

午前中。
選挙公報を読む。
今年は不作かと思っていたのだが、読んだ感じではなかなか楽しい人も多いようだ。
妄想系、宗教系、イロモノ系……
どれを選ぼうか楽しく迷う。

午後。
ギター教室かと思って出かけたら、日を1日勘違いしていたようだ。
せっかくなので、S藤さんを呼んで2人でお茶。
「この間、トーストを食べてしまったんです」
という衝撃の告白を聞く。

スリムな体型の人にとっては「トーストを食べる」というのは、何か失敗したことであるらしい。
「だって、炭水化物じゃないですか」
って???
私はカツサンドとか、いつも普通に食べているぞ。
それでS藤さんには、天使のエプロン(ズボンのベルトの上に垂れ下がった腹の贅肉部分)がないのか!

夕方。
2人でライブを聴く。
演奏はそこそこ良かった(のだと思う。私は音痴なのだ)のだが、歌手の歌に何か違和感を覚えた。

MCで聞いたところによると、この歌手、英語の歌を歌う時にCDの歌声を耳で聴いて聞こえた通りの音をカタカナで紙に
書き取って覚えているのだそうだ。
つまり、例えば “going” が「ゴーイン」と聞こえたら、彼はこの歌詞を「ゴーイン」と発音するわけだ。
でも実際の歌詞には、“n” の音の後に微かながら “g” の音の名残が入っているはずなわけで、「ゴーイン」だと “n” の後
に微妙な空白が出来る。
なだらかに消えて行くはずの音が、スパッと切れて、直後にコンマ何秒かの空白が出来ていると言うのか。

でも、他の人は別に気にしていないようだったから、これは私の耳がおかしいのだろう。
なにしろ音痴なので、私はたぶん「歌声」を「言語脳」で聴いてしまっているのだと思う。

帰宅。
ドラマ「ダブルトーン」を観る。

このドラマのヒロインは2人。
ひとりは2年前に死んだ主婦の日常を夢で見るようになった独身女性。
もうひとりのヒロインはその死んだ主婦自身。
こっちは自分が死んだ後の世界の生きている独身女性の日常を夢で見ることになる。
主婦は夢の中で独身女性に通信を送り、自分が死んだ理由を探って欲しいと頼むのだが……

今回の話では、主婦の死亡理由が公には「自殺」となっていることが明らかになる。
しかし主婦自身には自殺する意思はないわけで、「現代」において唯一それを知っている独身女性によって主婦の死の真相
が明らかにされていくというストーリーなんじゃないかと予想。

目下のところ登場している怪しい人物は3人。
主婦の夫。
夫の友人である女。
独身女性の上司の友人である男。
このうち「上司の友人」は、あまりにあからさまに怪しそうなので、たぶんこいつは真犯人じゃないと思う。(笑)

さてと、寝ようか。

2013年7月12日(金)
出勤。
職場に流れるラジオのニュースで宝塚市役所が火炎瓶を投げ込まれたと言っていた。
犯人の動機は「差し押さえに遭ったから」。
「あそこ(宝塚市)は差し押さえが厳しいので有名なんだ」
と、会社の人が言っていた。

午後。
係長に、
「○○○(私が密かに「非眼鏡」と呼んでいる若手職員の本名)が崎田さんに従順なのは、錐で脅したからだろう」
と言われる。
冗談なのは分かるが「錐」という凶器のチョイスがちょっと微妙。
なぜ「錐」?(笑)

夕方。
定時で退社して、大森のライブハウス「風に吹かれて」へ、藤岡藤巻 without 藤巻の新曲ライブを聴きに行く。
早めに行って店内で夕食を済ませる。
アジア風鶏飯のナントカ〜という料理。
「辛くないトムヤムクンでタイ米の飯を煮た雑炊」みたいな味で、けっこう美味だった。

7時30分にライブ開始。
まず、若手のバンドがいくつか。
出演者が私の席のテーブルの上に水の入ったコップを置いたので(舞台正面の席だったのだ)、
「こういうことをされると、水を酒をすり替えたくなるなあ」
と、つぶやいたら曲の切れ目でそそくさとコップを舞台の上へ持って行った。
客席の声って、案外と舞台に聞こえるものなのだねー。(^皿^)

さて、トリはいよいよ……
藤岡さんは、相変わらずで。北朝鮮の方々が抱いている日本人への感情を想像して作詞された「金王朝応援歌」とか。
ただ、ちょっとパワーダウンしたかなあという印象を受けた。

隣の席の人が、
「60歳を過ぎてからの喧嘩は、仲直りが難しいよなあ」
とか、つぶやいていた。
(また「藤岡藤巻」を聴きたいな……)

帰宅。
宝塚市役所の事件の続報。
犯人はゴミ処理などの日雇い労働をしていた63歳の男性。
昨年末にその仕事がなくなったというから、半年間無収入の状態だったのかな?
市役所が税金の滞納を理由に預金を差し押さえたことに抗議するも、聞き入れられなかったらしい。
で、「俺の人生めちゃくちゃや!」と叫んで犯行に及んだのだとか。

国民に税を課す一方で、憲法に基づいて「健康で文化的な最低限度の生活」を保証するのが行政の仕事。
現実には、この2つの行政行為は別の課で行われているので「他の課の仕事の状況は知らないが、うちの課の仕事は税金を
徴収することだから」というのは、事務処理上ありがちなことだと想像できる。
(「宝塚市」としての対応に問題はなかったのかなあ?)

寝る。

2013年7月11日(木)
普通に出勤。
普通に仕事。
今日も暑いが長閑な1日。

午後。
現地調査で外に出たら、日差しが強いのに閉口する。
現場でずっと作業している人に比べれば、調査が終わったらエアコンの効いた事務所に戻る人間が文句を言える立場ではな
いけどね。

事務所に帰って図面描き。
未だに三角スケールに慣れずにやや苦戦。
(まあ、急ぎの仕事でもないからゆっくり慎重にやればなんとかなる範囲だが)

定時で退社。
SF大会のことで電話が入ったので、帰りに喫茶店で待ち合わせ。
緊急ミーティング。
ディーラーズの販売物の件でトラブルが発生したとのこと。
3時間ほどドタバタした挙げ句に、印刷所を変えることに決定。
(ながとさん、お騒がせしました)

ぜんぜん関係ないが、清算しようとしたら喫茶店のレジの人に、
「サンバイザーというものは役に立つのか?」
という質問を受けたので、
「太陽に向かって歩く時には日差しを防ぐのにかなり有効だ」
と、答える。

帰宅。
あっちとかこっちとかにメールを送信。

気がついたら午前2時なので、そろそろ寝る。

2013年7月10日(火)
調整休暇。
日中は暑くなりそうなので、早朝に外出して仕事を1件済ませる。
近所の定食屋がまたひとつ潰れていた。
マスコミの報道では日本の景気は回復に向かっているそうだが、池袋周辺のこの一帯だけは景気回復から取り残されている
のだろうか?
(景気が回復しているというのは、もう少し都会の方の話なのかなあ)

朝の民放のニュース番組で、昨日の自転車泥棒事件を取り扱っていた。
あらかじめ取材していたのか容疑者の側がインタビューに答えて自分の無実を主張する映像が流れた。
(手回しが良いなあ)
と、思って検索してみたら、容疑者逮捕の一報が入る以前に、ネット上で彼が犯人だと話題になっていたのだそうな。

それによると……
逮捕されたお笑い芸人は、ヤフオクで自分が所有していたバイクを売ったことがある。
なぜならそのバイクを以前お笑い芸人が所有していたことが、彼の知人のブログに掲載された写真から確認できるから。
今回の事件の犯人は、バイクを売った人間のIDと同じIDを使用している。
よって今回の事件の犯人はお笑い芸人。
……だそうだ。

個人的にひっかかったのは、容疑者のお笑い芸人のヤフーIDが、素人に簡単に突き止められてしまったという点。
最近、ヤフーで利用者のIDリストが大量に流出する事件が相次いで起こったばかり。
セキュリティ的に、大丈夫なのだろうか?

午後。
ぶっ倒れて爆睡。

夕方。
目を覚ましてゴドウィン本のレイアウトの打ち合わせへ。
挿絵を入れるページを指定して、目次のデザインを決める。

帰宅。
23時過ぎ。
そのまま床の上で、寝る。

2013年7月9日(火)
朝イチでゴドウィン本のあとがきを編集担当に送信。
夜寝ていないのは、昼間グータラしていた証拠。

日経朝刊の1面トップ。
〈著作権、保護期間長く〉
〈音楽・本など 50年を70年に〉
〈TPP事前協議〉
との見出しで、
〈環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を前に、日本が著作権の保護期間を権利者の死後50年から70年に延長する方針
を決めたことが明らかになった〉
という内容。

日本が歩み寄る形で著作権を含む知的財産分野の交渉方針をアメリカと統合する案を示したのだそうな。
かなり「ええっ?!」というニュースだな、これ。

出勤。
昨日の作業の続き。

午前中。
会議に出かけた上司に忘れ物を届けに、自転車でキコキコ。
この程度だと、心地良い運動。

昼。
御近所のニュース。
ネットオークションに盗品の自転車を出品した疑いで、区内在住のお笑い芸人が逮捕されたのだそうな。
但し、当人は否認しているという。
出品者のIDから容疑者が特定されたのだそうだが、IDとかパスワードってときどき盗まれることがあるからなあ。

午後。
作業一段落。

夕方。
定時で退社。
1時間半ほど仮眠。

ネットのニュース。(日経電子版)
〈甘利明経済財政・再生相は9日午前の閣議後の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に関連し、日本が著作
権の保護期間を米国に合わせ延長する方針を決めたとの報道を「結論から言うと誤報だ」と述べた〉

今朝の1面トップは誤報かい?
しっかりしてくれ、日本経済新聞社。

夜。
ドラマ「スターマン・この星の恋」(脚本:岡田惠和 演出:堤幸彦)を観る。
夫に逃げられた3人の子持ちのヒロインが、巨大な流れ星を見た翌日、路上で意識を失って倒れた男を自宅に連れ帰る。
男は記憶喪失になっており、彼に一目惚れしたヒロインは自分たちは夫婦だと嘘をついて同居を始めるが、この男には超人
的な身体能力が……。

脚本の最も不自然な部分。
自分が助けた行き倒れの男性と同居するのに、別にヒロインが嘘をつく必要がない。
第1話でこの不自然さがうまくカバーできていなかったので、どうしても「なぜ?」が残って物語に入り込めなかった。

それはともかく……
驚いたのは本編終了後に最終話までの予告映像が一気に流れたこと。
どういう録り方をしたんだ、このドラマ?

とりあえずSFっぽいので次回も観てみよう。
寝る。

2013年7月8日(月)
朝。
汗の沼地より帰還。
目下、冷房に使っているのが団扇のみなので、自分自身が眠ってしまうと冷房が止まることになる。
暑さで目を覚ます→パタパタして体を冷やす→眠る……と、夜中じゅうこんなことをやっているわけだ。

それにしても、いきなり暑くなった。
朝風呂に入ってから出勤。

仕事は会場設営と、誤植訂正のシール貼り。
どちらも趣味でやっていることと変わらないので、イマイチ仕事をしている気分になれない。

午後。
事務所から少し離れた別館の倉庫までPCの確認。
設置予定の機械がちゃんと届いているかを見るだけの簡単な仕事のはずだったのだが、行ってみると入り口の鉄扉が開かな
くて中に入れない。

(鍵は開いているのに……?)
と、炎天下でしばらく考えてからそこが炎天下であることに気づく。
炎天下の太陽熱に炙られて、熱膨張を起こした鉄扉を5回ほど思い切り蹴飛ばして、やっと開ける。
目撃者がいたら通報レベルの強引な開け方。
で、中へ入って倉庫をゴソゴソ。
ますます不審者。(笑)

夕方。
定時で退社。
自転車で走り出した途端に雨が降り出し、帰宅した時にはびしょぬれ。

SF大会で企画の手伝いを頼んでいた人から電話。
「急に体調を崩して入院することになったので、本番に行けるかどうか分かりません」
「お大事に」
と言って電話を切ってから、別の人の手配を考える。
(頑張れ!>オレ)

ニュース。
韓国の旅客機がアメリカで墜落して中国人が死亡するという事故があったようだが、この死因が航空機の墜落によるもので
はなく駆けつけた救急車による交通事故である可能性があるとして調査が進められているらしい。
いずれにせよ犠牲者の方にとっては大変お気の毒な事故だったと思う。

寝る。

2013年7月7日(金)
朝。
七夕なのだが天気は悪い。
天気は悪いが気温は高い。
部屋に座っているだけで、汗がポタポタ滴り落ちる。
喉が乾くので麦茶を飲むのだが、2リットル入りの瓶がすぐに空になる。
夏なのだな。

午前中。
昨夜録画した「サーバント×サービス」というアニメを観る。
ヒロインは北海道の区役所保健福祉課の新人職員。
長過ぎる奇妙な名前に劣等意識を持ち、自分の出生届を事務的に通してしまった区役所職員を見つけ出して文句を言いたい
一心で公務員になったという設定。

どうでもいい感想。
印鑑を忘れて窓口にやって来て書類を通せとゴネる客が、
「なし崩しに認めてしまいますと、ちゃんと判子を持って来られた他のお客様に示しがつきませんので」
程度の説明であっさり引き下がる……
番組最後の「この物語はフィクションです」の文字にひとりツボッた。

昼。
ゴドウィン本の校正とかいろいろ。

午後。
SF大会の会議にスカイプ参加。

夕方。
SF乱学講座の読書会。

高井戸の駅を降りて本屋で立ち読みをしていたら、いきなり雷鳴が轟いた。
外に出てみると、スコール。
改札を出た人たちが駅舎の屋根の下で立ち往生。
強い風に吹き込んで来る雨に、雨宿りの人の群れが改札前まで後退して来る。
駅員が何かアナウンスしていたので聞いてみると永福町で落雷があって電車が止まっているとのこと。

20分ほどで雨がほぼ止んだので歩道橋を渡って高井戸区民センターへ。
空に虹がかかって綺麗だった。

そんなわけで電車が止まってしまったため、会場には落雷の前に高井戸まで辿り着いていたTさんと私、それに徒歩でやっ
て来たという世話人さんの3人しかいない。
とりあえず課題図書『星ぐるいー天文御用十一屋』(築山桂 幻冬舎時代小説文庫)について。

理系の人からは「天文の話も暦を作る話も出て来ない」と不評。
ミステリー・ファンの人からは「殺人事件の解決の話かと思ったら、その辺の話がグダグダ」。

その後、タクシーやバスで次々に会場に到着した参加者からも、
「バディものとしてもイマイチ」
「だいたい異常に当たる占い師の力の秘密が西洋占星術の本を読んだからって、それじゃ説明になってない」
と、概ね不人気。

世話人さんの「読んで不満の出るような本の方が読書会が盛り上がる」という目論みは達せられた模様。
唯一「BL小説として読むのならなかなか」という読み方をした人だけが、そこそこ満足していたようだ。

帰りには雨も上がり、電車が動いていたので、いつものように「包茶」で食事をしてから、帰宅。
寝る。

2013年7月6日(土)
朝からとても暑い。
下を向くと顔からポタポタ汗が落ちる。

ネットで見つけた記事。
“First-ever human head transplant is now possible, says neuroscientist”
(神経学者曰く、初の人体頭部移植は、今や可能となった)

切った脊髄を繋げる技術が進んだので、頭を首のところで切って他人の胴体に繋げることも可能だという話。
竹宮恵子の「ヒップに乾杯!」(※)みたいな話か?
切れた脊髄を繋げるようになるということ自体は、良いことだと思うのだが。

※「ヒップに乾杯!」
1971年発表のSF漫画。
交通事故に遭った2人の男のうち、ひとりは胴体の、ひとりは頭部の損傷が著しかった。
そこで医師が生命を救うために無事だった胴体に無事だった頭部をくっつけてしまい、その結果……というストーリー。

新聞は、参院選の結果予測。
与党が過半数を取るだろう的な内容。
こういう風に投票日前に結果の予測を新聞に載せてしまうというのはどうなのだろう?
こんなネタバレみたいなことをされたら、ただでさえ低い投票率がより低くなると思う。
投票率が下がれば、組織票を持っている党が有利になるのだろうなあ。

新聞と一緒に日本共産党のチラシが入っていた。
「私たちは、人類が将来、資本主義のさまざまな矛盾をのりこえて、人間の個性が自由に花ひらく未来社会=社会主義・
共産主義にすすむことを展望しています」だそうだ。

「社会主義」は「個人主義的経済活動」である自由主義経済の否定。
「共産主義」は「個人的な所有物」である私有財産の否定。
両者ともに思いっきり「個人」を否定する政治思想だと思っていたのだが、違うのか?
個人を否定する社会で「人間の個性が自由に花ひらく」というのは難しいと思うのだが。

まあ、ひとことで言うならば、
「みんな、投票に行こうね」

昼。
ビックカメラで買い物。
SDカードと三脚。

午後。
SF大会の会議にスカイプ参加。
運営の話なので、さっぱり分からない。(笑)
(基本「企画」しかやったことがないもので)

夜。
テレビで「容疑者Xの献身」を観る。
あるものが存在していることで不都合な事態が生じるという理由で、別のものをそのあるものに見せかけることによって、
生じるべき不都合を生じさせないようにするというトリック。
回りくどい解法だ。
もっとシンプルにあるものの存在自体を隠してしまった方が、数学的に美しいと思った。

BSドラマ「ダブルトーン」第2回目。
自分の死後の世界を予知夢で見るようになったヒロインが、その予知夢に登場する人物に通信を送ることで自分の死の原因
を探ろうとするという話。
いまのところ、面白いファンタジーSFになっていると思う。

さて、寝ようか。

2013年7月5日(金)
小雨なので自転車で出勤。
いつものように集金の金額を計算していて、どうも数字が合わないなと思ったら2桁のかけ算を間違えていた。
(……飲み会明けには電卓を使うことにしよう)

昼。
「あまちゃん」を観る。
薬師丸ひろ子演じる女優が、下手な演出や不自然な脚本の批判をしまくる。
ついでにヒロインの母親役の小泉今日子にはナポリタンスパゲティーを「あばずれの食べ物」と言わせていた。
ナポリタンは、昔のドラマで不良の好物としてしばしば登場したのだそうだ。

手軽に作れて子供が喜ぶナポリタンは、忙しくて家事に時間がとれない母親がよく作る料理というイメージがあるので、
そういう料理を「おふくろの味」として好む子供は「母親が忙しい→子供がグレる」の図式に当てはめて描写しやすかった
のかも知れない。

今回の「あまちゃん」の場合、不良娘の母親は「完璧な母親になろうとして挫折した女性」という設定。
だから彼女の慣れ親しんだ「おふくろの味」は手の込んだシチューなどということになっている。
「手抜き料理を作るような母親の子供」というドラマにありがちなステレオタイプの不良の真逆。
これは宮藤官九郎の皮肉か?

午後。
昨日の続きの作業。

夜。
職場の飲み会。
「疲れてますね」
と言われる。
(そうか、私は疲れているのか)

家に帰って、寝る。

2013年7月4日(木)
雲は厚いが、かろうじて雨は降っていない。
バイトに行き、和む。

昼。
ニュースは参院選の党首第一声。
(共産党の志位和夫委員長、生え際がだいぶ後ろへ行ったな……)
などと、どうでも良いことを。(笑)

「あまちゃん」は、ヒロインが付き人を勤めている女優が頻繁に練習場に寿司を届けてくれるという設定にして、寿司屋の
店員になった例の先輩がヒロインの職場にちょくちょく顔を出す理由を作っていた。
これで東京編のレギュラーは、ほぼ全員が知り合いという状態が出来上がった。
脚本家、こういうパズルを考えるのは楽しかっただろうな。

午後。
冊子の誤植に訂正のシール貼り。
こういう作業は好き。

帰宅。
SF大会のスタッフ会議で新橋へ。
会議より、終了後の飲み会が主となるのはSF大会の会議としては普通。
帰宅は当然、午前0時過ぎ。

明日も仕事なので、メールをチェックしてから寝る。

2013年7月3日(水)
仕事は休み。
ネットのニュースを読んだら、出産を発表した安藤美姫がなんか叩かれていた。
要約すると「スケート選手という大事な〈仕事〉があるのに子供を産むなんて我が儘な女だ」みたいな論調。

総論としては「女に子を産んで欲しい」なのだが、具体的に「この女」が子を産むとなんやかんやと文句が出る。
日本の少子化の原因はその辺だと思うのだがなあ。

NHKの「あまちゃん」、北三陸にいた頃の高校の先輩がヒロインが付き人として働くことになる女優の行きつけの寿司屋
の店員になるという展開。
物語の中に登場人物をまとめて登場させることの出来る飲食店を設定しておくと、脚本が進めやすい。
北三陸が舞台の時にはヒロインの母親が働いているスナックがそういう場所になっていたのだが、舞台が東京に移ってしまい
、どうするのかと思ったらこうしたか。

物語の方は、ヒロインの親友の母親が突然の失踪。
この行動は意味が分からず共感しづらい。
「池袋ウエストゲートパーク」の時も思ったのだが、宮藤官九郎の脚本に出て来る「女っぽい女」って、行動が意味不明。
クドカン、女を描くのが苦手なのかな?

昼。
床屋へ行き、ついでにビックカメラへ。
ワゴンセールでビデオカメラを衝動買い。
カードのポイントで楽勝で買える値段だったので、つい。
最近、こういう機械が安くなったよな。

帰り道の地下道で、売店のタブロイド紙を見たら、やっぱり叩かれている安藤美姫。
どうやら未婚で子供を産んで父親の名前を明かさなかったのが、生意気な女と捉えられているらしい。
私的には、彼女のそういうところが好きなのだが。

夕方。
スカイプチャット。
日本の各地域に住む人がお天気の話をしていると、雨雲が徐々に西から動いて来るのが分かって面白い。

夜。
コインランドリーに行ったら盗難に遭う。
洗濯物をそこらのポリ袋に入れて運び、中身を放り込んでから外の自販機でジュースを買って戻って来たら、洗濯機の上に
置いておいた空の袋が消えていたという大事件。(笑)

どうせあとはゴミ袋として再利用する以外に使い道のないポリ袋だったのだが、実は盗まれたのは今回で2回目。
(1回目は、実際に袋を持って出て行くところを目撃し、私のに似ているなあ? などと思いつつ自分が袋を置いた場所を
見たら消えていたのだ)

洗い終わった物を入れて持ち帰るのに使用しているようなのだが、他人が何を入れていたのか分からないようなポリ袋を、
わざわざ使いたがる理由が分からない。

帰宅。
明日は仕事なので、もう寝よう。

2013年7月2日(火)
朝のニュースで、フィギュアスケートの安藤美姫が未婚のまま出産していたと言っていた。
優等生過ぎる浅田真央がちょっと苦手な私としては、こういうことをする彼女が好きだ。

出勤。
今日も今日とて長閑な1日。

午後。
係長に仕事のローテーション表を作れと言われる。

5分後。
「何か仕事はありませんか?」
と聞くと、
「ローテーション表は?」
と言われたので、
「もう壁に貼ってあります」
と答えたら、
「ダメじゃないか。あれで午後いっぱい潰してもらおうと思っていたのに」
……さすがに3分で作れる表の作成に午後いっぱいかけるのは無理だと思う。

仕方がないのでティータイム。
美味しいお茶で幸せな時間を過ごし、隣の席の人が仕事が忙しいと言うので手伝う。

夜。
吹き矢の講習。
帰り道で『ドロヘドロ 18』(林田球 小学館IKKI COMIX)を買う。

ヒロインであるニカイドウたち一行のリーダー的存在だったアスが、視力を失った上に手を切り落とされて戦闘不能になり
一気に「お荷物キャラ」へ。
このピンチに活躍するのが、いままでどちらかと言うと「お荷物」だった栗鼠。
こういういキャラの立場の入れ替わりの描き方が、林田球は上手いな。

物語は、次巻で完結だそうだ。
楽しみにしていよう。

寝る。

2013年7月1日(月)
月の初めの月曜日。
普通に出勤。
いつものように仕事。
帰り道で靴を買う。
680円。

帰宅。
NHKのクローズアップ現代を観る。
遺伝子を組み換えた微生物を使って人工的に蜘蛛の糸を作る技術の紹介とか。

蜘蛛の糸の頑丈さは以前から注目されていたが、蜘蛛には複数の個体を1ヶ所で飼育すると共食いしてしまうという欠点が
あった。
そこで微生物に蜘蛛の糸を作る遺伝子を組み込んで培養することで、この問題を解決したという話。

SF小説『南極点のピアピア動画』(野尻抱介 ハヤカワ文庫)に、突然変異した蜘蛛の糸を使って軌道エレベーターのケー
ブルを作る話が出て来たな……などと思い出す。

夜。
SF大会関係のあれやこれや。
気がついたら午前0時を回っていた。
最近ずっとこんな感じ。

明日も仕事なので、そろそろ寝る。

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