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独 り 言 (2013年3月分)
2013年4月分へ

2013年3月31日(日)
朝。
空が曇っていて、寒い。

昼から住んでいる共同住宅の関係の寄り合い。
真っ昼間から堂々と酒が出る大らかな会議。
役員の選出やら、本年度の予算とか、話している内容は一応固いのだが。

途中から雑談。
近所の中学で今年の卒業生が36名しかいなかったとかいう話。
伝統ある学校が廃校になるのではないかと危惧される。

豊島区、「若者の集まる街に」とか頑張っているようだが、子供が育たなければ若者もいなくなる。
「オシャレ」より「住人の生活」を重視した方が、長期的に見て若者の数は増えると思うのだが。
池袋は基本、住みやすい街であるのだから、もっとそっちの方をアピールした方が良いと思う。

会議中、携帯に花見の誘いの電話がかかって来るが「こっちで飲んでいるので、そっちには行けない」と断る。
体が2つあったら2カ所で飲みたい花見シーズン。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
軽く既にほろ酔い気分で出席。
(パズルを解くのって、酒が入っていない方が速いな)
とか、どうでもいいことを。

夜。
例会後の飲み会で、更に飲む。
外が寒いので熱燗。

「なすびの会」の会場予約をしてから帰宅。
寝る

2013年3月30日(土)
午前中。
〈北朝鮮は30日、韓国と戦争状態に突入するとの特別声明を発表した〉
というニュースが流れた。
韓国側は「また、いつものアレだろう」的な反応らしいが。

〈金正恩第1書記は29日未明に軍幹部との会議を招集し、必要な時に米国本土やハワイやグアムなどの太平洋地域、およ
び韓国にある米軍基地を攻撃できるよう、待機命令を出した〉
とのこと。
これは「いざとなったら、そういうところを攻撃できるんだぞ」ということを言いたい?
それにしてもあの国は、花見のシーズンになるとよく騒ぎを起こすような。

昼。
マクドナルドで食事。

ユニクロにGパンを買いに行ったら、私の体が入るサイズのものがなかった。
常識的な服のサイズに合わせて痩せるべきか?
「靴に合わせて踵を切る」ようで嫌なんだが。

リブロに行ったらビブオ氏の漫画『シャンハイチャーリー』に
〈大人気ドラマ「泣くな、はらちゃん」で話題のビブオ! 彼のオリジナルマンガです〉
と書いた帯がついていて笑う。
(作品の内容について、ただの1文字も触れていない)

〈大緊急重版 品切れでご迷惑おかけしました〉
だそうだ。
最終回にゲスト出演したビブオ氏が、かなり痩せて見えたのが気になっていたので、印税が入ったら栄養のあるものを食べ
て欲しいなあ……などと余計なことを考える。

午後。
「ゴドウィン本」書体のことで打ち合わせ。
「文字サイズは、10ポイントで良くないすか?」
と言われたので、
「老眼なんだよ読者は、私も含めて」
と、説明する。

日が暮れてから雨が降って来た。
1号くんのアパートに行って「池袋ウエストゲートパーク」もう1度観てから返却。
私は3度目の視聴なので、ドラマの内容はもうどうだって良くなっていて、ひたすら画面の中の池袋の街並を見ていた。
「あ、ここで今日の昼飯食った」
とか、
「この店、もうなくなったなあ」
とか。

1号くんがめざとく見つけた微妙な変化。
「いけふくろうの目が、まだ黄色かった」
そう言われてみれば、以前はいけふくろうの像は目の回りに黄色いラインがあったのだ。
いまではすっかり消えてしまったが。
時の経過を感じるなあ、20世紀末の番組だからなあ。

911以前の世の中が平和だった時代の番組。
ドラマでは、主人公がやたら荒っぽい人物として描かれている。
(原作では冷静なトラブルシューターなのだが)

そして911と311を経て、今年同じ俳優が演じていたのが、やたら紳士的で穏やかな人物。
世相とフィクションに対する需要の関係か?

家に帰って、寝る。

2013年3月29日(金)
朝。
坂口良子が死んでしまった!
57歳。
横行結腸癌だって。
還暦前の年齢でも、死ぬ時は死ぬのだな。
午前中いっぱい、気分的に喪に服す。

今日は昼からゴドウィン本のレイアウトの件で打ち合わせ……の予定だったのだが、先方に急な仕事が入ったとかで予定が
ぽっかり空いてしまう。
すっかり出かける気分になっていたので千川(有楽町線で埼玉方面に2つめの駅)まで散歩して、フラカッソでパスタを食
べる。
カロリー的に、消費を上回る摂取。

地下鉄の駅の構内を歩いていて「新宿三丁目駅の丸ノ内線と副都心線の連絡通路はラッシュ時間帯は一方通行となります」
という案内を見つける。
丸ノ内線と副都心線は、連絡通路でホーム・ツー・ホームというのが、副都心線開通当時にさかんに宣伝していた「売り」
だと記憶しているのだが。
だからさあ、その路線のセールス・ポイントにするつもりの部分なら、昇降客数とかのデータをきちんと分析して、東急線
と繋がったぐらいで連絡通路がパンクしてしまうような設計にしなければ良かったんじゃないか?

帰宅。
夕方の民放のニュースで坂口良子特集みたいなことをやっていて、若かりし頃の西田敏行との共演シーンの写真が映った。
(健康的に美しい女優さんだったよなあ……)

堀江貴文氏、続報。
ロケットの打ち上げ実験、失敗。
有人宇宙旅行計画を、このひとは諦めていないようだ。
(そういうことは、頑張って欲しい)

ロケットは発射台であえなく爆発しちゃったけど、怪我人が出なくて良かったね。
まあ、一般論として自然科学の実験は、試してみて「これがダメ」ってことが分かるのは「前進」だから。

夕方。
せっかく借りたDVD「池袋ウエストゲートパーク」返却期限がまだあるので、もう1度観る。
よく見れば、人世横町とか、サンシャイン脇のリブロとか、今はなくなっちゃったものが出て来て、ちょっと郷愁に誘われる。
あそこのリブロは、原田実さんの講演会の時に行ったのが最初だが、司会の役だった店長が、講演内容をそっちのけにして
「店に客が来ない」と散々愚痴っていたのを思い出す。
店長が愚痴るような店だったから潰れたのか、愚痴ってばかりいる店長の店だったから潰れたのか。

人世横町がなくなったのは、池袋という街の損失だったよなあ。
あの辺で「蚊柱」なんてものが見られる唯一の場所だったのだから。
人世横町がなくなった辺りから、ちんどん屋の姿も見かけなくなってしまった。
区長の方針では「渋谷に負けないような街」を目指すのだそうだが、ハンパなオシャレは却ってダサイ。

夜。
藤岡藤巻の公式サイトにライブ情報のチェックに行ったら、いつの間にかサイト名が「藤岡藤巻 without 藤巻」になって
いた。
メンバー紹介のページからも「藤巻直哉」の名前が消えちゃったし……
今後、藤岡藤巻のナンバーって演奏して貰えなくなっちゃうんだろうか?
「死ね!バレンタイン・デー!」とか……
(あの曲は、何度聴いても心癒される)

藤巻さん、戻って来てくれ!
寝る。

2013年3月28日(木)
午前中。
ゴドウィンの訳文、完成したので送信。
(なぜちょっと突つかれたら2日もかからずに出来ることを、なぜ2ヶ月間もやらなかった?>オレ)

昼。
東京芸術劇場へ。
別に芝居を観るわけじゃなく、郵便局に用があったから。
この劇場、建物内にナニゲにいろいろあるのだよ。
ちなみに、建物の外は池袋西口公園、俗に言う「池袋ウエストゲートパーク」。

GEOで「池袋ウエストゲートパーク」のDVDを借りる。
放映中はなんか「風評被害著しい番組」という印象で、観なかったやつ。
でも、噂によると「名作」だそうだ。

「池袋ウエストゲートパーク」。
石田衣良原作のドラマ。
タイトルで分かる通り、舞台がまんま池袋西口。
あまりにも「そこら」の風景が映るので、つい笑ってしまう。

画面の中には見慣れた池袋西口の長閑な風景。
でも、ドラマ的には「長閑」な印象ではまずいと思ったのか、映像がコマ落としや早送りで再生されて一生懸命セカセカ感
を出している感じ。

でもウエストゲートパークって、早い話が西口公園で、公園てな場所に来る人がそんなにセカセカ歩いているはずがない。
ドラマの設定ではここは大変治安の悪い場所ということになっているようだ。
私が知る限り、西口で一番治安が良いと言って良い場所なんだけど。

主人公が池袋の果物屋の息子という設定は、原作通り。
そして、その友達の家は風呂屋。
この風呂屋の息子がその辺を束ねるギャング団の「キング」というところが、ちょっと笑わせる。

ツッコミ。
西口の交番に詰めている警察官がひとりだけって、それはねーだろ!
いくら池袋が田舎でも、それなりにターミナル駅なんだから利用者も多い。
警官ひとりじゃ交番前に道を聞く人の列が出来ちゃうよ。

ツッコミ、その2。
主人公の家である果物屋。
西一番街からロマンス通りの辺りで営業していることになっているらしいのだが、店の前の道に通行人が少なすぎ。
こんな人通りのないところで商売していたら、店が潰れちゃうよ。

ツッコミ その3。
「いけふくろう」は、構造上台座から外せないと思う。
まあ、これはギャグでやっているのだろうが、人混みの真ん中から「いけふくろう」を盗み出すってのは無理。

そして何より「いけふくろうは池袋の象徴」って、本物の池袋っ子なら言わないセリフ。
あれは、あくまで他所から来た人たちが道に迷わないための目印みたいなものなのだ。
正直言って、アレは我々は、かなりダサイと感じている。
あんなものを「池袋の象徴」とか言われたら、バカにされたと怒るか、苦笑してしまう。

ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」ストーリー。
舞台は、この世のどこかにある「池袋西口」という街。
そこには駅前の明るい照明に照らされ、人通りも多い場所なのに、どういうわけか不良少年のたまり場になれる「ウエスト
ゲートパーク」という不思議な公園がある。
付近の交番には、なぜか警官がひとりしか詰めておらず、ターミナル駅の真ん前なのに極端に人通りの少ない道路とか客が
ぜんぜん来ないコンビニとかが存在し、犯罪多発地帯となっているが、警察官はまるでやる気のない状態。
その街で殺人事件が起こり、街の不良のひとりである主人公が、容疑者として連行されたところまでが、第1話。

池袋という街の、人口が多い割にはどこか田舎臭い感じは、出せているかな?
大都会でも地方都市でもない「二流の都会」のアンバランスなイメージ。

池袋という土地で生まれた子供は、大人になっても「都会に出て行く」ということをあまりしない。
小学校時代からの友達が、いつまでもずっとつるんでいたりする、そんな人間関係がある。
遊びに行くのも自宅の近所で、あまり遠くへ行くこともない。
「母親の目の届く範囲内で遊んでいる不良」というものが、物理的に存在し得るのだ。

DVDを観ていたら、1号くんから電話。
「これからダチと飲み会なんだけど、西口で馬刺の喰える店って知らね?」
と、リアルに池袋西口で遊んでいる若者からだった。(笑)

夜。
スカイツリーの試験放送がどうたら言うので、テレビを付けておく。
民放。
なつメロみたいな歌番組をやっていて「♪ああ明日の今ごろは僕は汽車の中」とかいう歌が聞こえた。
地方から都会に出て来る若者の心情を歌ったものらしい。
困った時にはいつでも歩いて帰れるところに「ママのおヒザ」がある都会っ子は、こういう通過儀礼を受けていないところが
「ひ弱」になる原因か。
(肝心のスカイツリーからの映像は、一瞬乱れて画面が消えただけだった。これでいいのかな?)

長瀬智也繋がり。
なんか大森望さんが『泣くな、はらちゃん シナリオBOOK』をラジオの書評で取り上げたらしい。
岡田斗司夫さんと言い、どうもコアなそっち系の人に好かれる作品だったみたいだ。

寝る。

2013年3月27日(水)
午前中に流れたニュースによると、ライブドアの元社長・堀江貴文氏が、今朝、仮釈放になったらしい。
「反省しており、再犯の恐れもない」とのことで関東地方更生保護委員会が仮釈放を認めたのだそうだが、ニュースサイト
(zakzak)の記事
〈ホリエモン“異例”出所ショー 仮釈放後に「保護観察なう」 ネットで生中継〉
なんかを読む限り、私のイメージする「反省」とは、ほど遠い感じがする。

昼。
イラストレーターさんから電話。
「ゴドウィン本の翻訳、まだなんですか?」
「すいません、まだ出来てません」
(ここのところ、思いっきり遊んでたからなあ
……と、「反省」する。

午後いっぱいかけて、なんとか短編の2本目を完成。
やれば出来る子。
(いままで、どんだけ「やってなかった」んだか)

堀江貴文氏関連の続報。
午後7時に、約150名ものマスコミ関係者を集め、弁護士を引き連れての記者会見を行った。
だから、そういういうのを「反省」と言うのか?

かなりメタボの傾向にあった堀江氏、刑務所暮らしで30キロほど痩せ、ネットでは早くも「監獄ダイエット」なる言葉が
流行語化のきざし……
(アア、ソウ)

夜。
「ぱじ」がドラマ化されたと言うので、観る。
娘夫婦を亡くした老人(茂吉)が残された孫(もも)を育てるという話。

茂吉役の伊東四朗を初めとして、吉行和子、伊武雅刀、三宅裕司に森本レオが出演。
ももを演じた子役の小林星蘭も悪くない演技……の割には面白くなかった。

子供が優等生過ぎるのだ。
5歳児という設定なのだが、頭が良くて、素直で、健気……。
こんな5歳児はいない。

違和感の原因は、恐らく子役の年齢。
8歳児に5歳児の役は無理だと思う。
子供も8歳ぐらいになると、そこそこ物が分かって来る。
コミュニケーションが取れるようになるので、幼児の持つシュールさが無くなる。

コミュニケーションが著しく不完全な幼児が(大人から見た)良いことをするのには、かなり「偶然」の要素が多い。
偶然「(大人にとっての)正解」に辿り着いて、結果的に泣かせることを言ったりやったりするのが、面白いのである。
同じことをコミュニケーションがとれる8歳児がやると、単に大人の顔色を見るのが上手い子供に見えてしまう。

ストーリー的にも、
自己中心的な受験生が、ももの健気さに反省して思いやりのある子に
とか、
金持ちの家に引き取られたももが茂吉の元に戻ろうとして迷子になり、涙の再会
とか……
(もうちょっと、ひねりを考えられなかったか?)

そんな「当たり前」のドラマに「亀にエスコートされての結婚式」と、そこだけシュールなオチをくっつけられても、何の
ことやら分からない。

ギャグを解説するのもアホらしいのだが、あれは原作では、
 老人が孫を父親代わりになって育てていた。
  →老人は、自分の死後も孫を見守ってくれという意味で万年生きるという亀をペットに飼う。
   →老人が死ぬ。
    →そこで成長した孫は父親の役割である結婚式のエスコートを亀にやらせる。
という話で「事情が分かっていれば泣ける話なのだが絵的にはかなりシュール」という場面。
これをオチに持って来るのなら、亀に関する説明がもう少し欲しかったな。

出演者が豪華だった割には、脚本がイマイチなドラマだった。
ちょっとガッカリ。

寝る。

2013年3月26日(火)
ここのところ少し気温が下がり気味。
朝起きたら、寒かった。

朝刊によると、前回の衆院選の結果が裁判で「一部無効」になったとか。
実際上、どう対応するのだろうね、これ?

昼。
この間「SF小説を書こう!」と思い立ってから一向に転がらない自分の脳味噌にうんざり。
(なんでこんな泥濘でサッカーやってるみたいな感じになってるんだ?)

ニュース。
北朝鮮が「戦略ロケット部隊と長距離砲兵部隊を含むすべての野戦砲兵軍集団を1号戦闘勤務態勢に進入させる」と発表。
(何をしたいのだろう、あの国は???)

中国ともあんまりいい関係じゃなくなっている現在、戦争を始めても勝てないだろうしなあ。
殴る気のない拳なんて振り上げられても、威嚇の役目はしないと思う。
次に何をするつもりで、いま「コレ」をやっているのかが、さっぱり分からないのだ。

夕方。
泥濘サッカーの続き。
「ベクトルの矢印を2個にする」という、すごくどうだっていいアイデアを思いつく。

夜。
近所の商店街を歩いていたら、コインランドリーの窓に「3月3日から工事のため休業」という貼り紙がしてあった。
1週間前にはなかったから、ごく最近に貼ったものだろう。
思わず見直したがやっぱり「3月3日から」になっている。

単純ミスだと思うのだが、あまりに自信満々な文字(?)に、一瞬、
(ええと……今日は3月26日だよな?)
と、自分の方に自信がなくなる。

商店街を歩いていて、気がついたら1ヶ月前の世界にいたら、君はどうする?
昭和30年代みたいな駄菓子屋があったりと、時代の流れに無頓着な商店街なだけに、なんだか「騙されて」しまいそうな
気が……。

帰宅。
2号くんから借りた『荒木飛呂彦短編集 ゴージャス☆アイリン』(荒木飛呂彦 集英社)を読む。
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの著者の初期作品集。
なんかやたらと話が理屈っぽかったり、ストーリー上まったく無意味な「宇宙船の図解」みたいなものが出て来たり……。

ストーリーよりキャラクターの魅力で読ませるタイプの作品らしい。
(そう言えば、「ジョジョ」もそうか)
荒削りな分、「キャラの設定」とかの技術が見えやすく、分析的に読むと面白い本。

寝る。

2013年3月25日(月)
喉が痛くて頭痛がする。
だるく熱っぽく嫌な感じ。
昼頃まで起き上がれない。

午後。
遅い昼食を終えたところで電話。
SF大会の若手スタッフから。

語られた面倒臭い話の内容を整理すると、若手スタッフが現在2グループに別れて泥沼の戦争中。
そのせいで業務に多大な支障が出ている、どうしよう?
……みたいな話。

どうしようと言われても、他部署の話だしなあ。
「お宅の責任者は、それをなんとか出来ないの?」
と、聞いてみるが、責任者、そういった問題の解決は苦手なようだ。

その人、知っているスタッフなので、なんとなく分かる。
悪い人じゃないんだけど、気の弱い人。
そもそもチーム全体が20代前半なんてややこしい部署の人間関係を任せられたら、私だって立ち往生するだろう。

「なんとか関係を修復できないのか?」
と、相手に聞いてみるが、それが出来るようなら端から私に電話なんぞして来ないよね。
若手スタッフ同士の人間関係は、かなりドロドロにこじれてしまっているらしい。
聞けば聞くほど、話は泥沼。

もういい加減、実際的な作業にかかる時期なのだが、この状態でチームワークを必要とする仕事ができるとは思えない。
作業に入る前になんとかしたいと、タイムリミット付きの話。

(うわあ、すげえ嫌だ)
と、内心思う。

「私は知らないよ」と、正規の責任者に回すのが、恐らく正解。
だから今まで相談を受ける度に、そうして来たのだ。
しかし、その結果が今の泥沼。
(よもや、ここまでのことになるとは思わなかった)

今日の打ち合わせで業務の担当が正式に割り振られるので、その前に結論を出したいのだと言われる。
このまま作業に入っても、正直言って「出来ない」と言うのだ。
それは大会側として非常に困る。
SF大会本番は、今年の7月なのだ。
時間がない!

この上なく憂鬱な気分で、
「今日の打ち合わせで問題が解決出来るかどうかを判断しなさい。そしてどうしても戦争が終わらせられず、そのことが業務
に深刻な支障をきたすと判断したなら、その問題を引き起こしている当事者である君が責任を取って大会スタッフを辞めなさ
い。目下、SF大会には君らの仲直りに時間を割いているほどのヒマはありません」
と、返事をする。
(あとは、正規の責任者が問題を解決してくれることを祈るばかり)

夕方。
若手スタッフから電話。
「スタッフを辞めた」との報告。
「これで作業が動き出すね」
と、当人さっぱりと明るいが、こっちはまた頭痛が……

夜。
案の定、私が他の大会スタッフから鬼のよーに罵られる。
(まあ、そりゃそうだよね)
今回もまた、大会終了までに全スタッフから嫌われることになっているのかなあ、私?

寝る。

2013年3月24日(日)
午前中。
ドラマ「泣くな、はらちゃん」を『シナリオBOOK』と見比べながら、じっくり観る。

前回で、「神々の国」である3次元の現実世界が、自分たちが思っていたような理想郷ではなかったことを知った漫画世界
の人間たちが神様の判断で元の世界に戻され、傷心の神様自身も自ら漫画世界に彼らの後を追ってやって来てしまった。

最終回は、漫画世界で自分の創造物たちに囲まれて幸せに過ごす神様の姿から始まる。
「自分の世界からいなくなってしまって良いのか?」
と、尋ねる漫画世界の人間たちに神様は、自分の世界は大きくて人口も多いから人間ひとりぐらいがいなくなってもどうと
いうことはないのだと説明する。
これは事実である。
この事実に対してはらちゃんが反論し、神様は自分の世界に戻るべきだと主張する。

あくまで論理的、客観的事実を言う神様に対して、はらちゃんの主張は主観的感情論。
それでも彼の主張が優勢となるのは、それが神様が内心において思うところと一致しているから。

「おおっ!」と思ったのは、はらちゃんの「そんなに素敵な人なのに、あんなに素敵な世界なのに」というセリフ。
ここで「あんなに素敵な世界〜」を言う直前に数秒間、シナリオにはない「ためらう表情」が挿入されている。
演出の指示なのか役者のアイデアだったのか知らないが、この数秒間は重要。
そもそも神様が自分の世界を捨てた理由は、その世界がはらちゃんが大きく傷つけてしまったことにあるのだから。
神様を自分の世界に帰すために、はらちゃんが生まれて初めて神様に嘘をつく。

で、2人揃って再び現実世界に戻って来るわけだが、なぜ2人揃ってなのか?
ここで気がついたのだが、シナリオにはあった「ナスのエピソード」が消えていた。
神様がナスを嫌いだと思っていると、はらちゃんはナスを食べられないという話。
はらちゃんが神様の「分身」であることを暗示させるエピソードなのだが、ドラマ全体として観ると理屈っぽくて流れを悪
くしてしまうかもしれない。

現実世界へ2人でやって来た理由を、はらちゃんは「新婚さん」をやるためだと説明する。
彼の貧困なボキャブラリーで言いたかったことは、どうやら「夫婦としての時間を過ごすこと」であるらしいのだが、はら
ちゃんは神様にベッタリという訳ではなく、田中と一緒に車で出かけたりする。

この田中は、はらちゃんが現実世界にやって来て最初に出会った人間で、底抜けの善人という設定。
つまり彼との時間を過ごすことで、はらちゃんは現実世界の美点を再確認出来るわけである。

現実世界の欠点に傷ついた神様の心の傷を癒すために、その分身であるはらちゃんが世界の美点を再確認する。
……たぶんシナリオを書いた人は、そういうつもりだったのではないかな?

物語全体を通して脚本家がやりたかったことは、恐らく「ハッピーエンドの否定」だろうと思う。
なぜなら、第5話以降の話が、毎回「ハッピーエンドもどき」で、めでたく終わったかと思うと、「実はそうはいかない」
の繰り返しだったから。

第5話:死んだ工場長が漫画世界で復活。
 →こいつが漫画世界のトラブルメーカーになった上、現実世界に飛び出して幽霊騒動まで引き起す。
第6話:現実とノートの中、お互いの世界で暮らしていくことを決意した2人。
 →漫画ノートが捨てられて、漫画世界の人間たちが危うく全員殺されかける。
第7〜8話:漫画世界の人間たちは、みんな仲良く現実世界で生きて行くことに。
 →現実世界が理想郷でなかったことを知って深く傷つく漫画世界の人間たち。
第9話:神様も漫画世界に行って楽しく暮らすことに。
 →自分の世界から逃げるのは良くないと……

そして最終話は、はらちゃんが「神様の神様」である百合子の問いかけに答える形で「神様が自分の世界で他の男と愛し合
うようになっても自分は彼女の幸せを喜ぶことが出来る」という主旨のセリフを口にして、漫画世界に帰って行くという話
だったのだが、実ははらちゃには「嫉妬心」というものがあるのだということが、第6話のエピソードの中でちゃんと描か
れているのである。
物語は終わらない……。
すごく勉強になるわ、この『シナリオBOOK』。

午後。
SF大会の会議。
他部所の騒動に巻き込まれる。
どこの組織でもそうなのだろうが、ベテラン・スタッフと新人スタッフというものがいるわけだ。

ベテラン・スタッフ側の主張は以下のようなもの。
「ここでちょっと負担を増やすだけで、より良い結果が得られる可能性があるのだから、ちょっとだけ負担を増やしてみよ
う。苦労もきっと楽しい思い出になるさ」

新人スタッフ側。
「時間的にも精神的にも、もうギリギリ限界。これ以上は無理です。もうダメです」

何の因果か、この両者の間に挟まれた。
ベテラン・スタッフ側から見て、その負担が実に微々たるものであるというのが分かる。
新人スタッフが精神的に追いつめられ切っているのが、見える。
些細な負担分を譲れないと意固地な発言をしている自分が、客観的に見て醜悪であるのが分かっているので、自分で自分が
すごく嫌。

夜。
新宿に飲みに行き、3軒ハシゴ。

家に帰って、寝る。

2013年3月23日(土)
朝。
日経のサイトの記事。
「スマホの次」のものは何だろうという内容。

いまのところ、グーグルは眼鏡型、アップルは腕時計型の機械を開発中であるのだとか。
どちらが主流となるのだろう?
私の個人的な好みだと、眼鏡型かな。

昼。
「泣くな、はらちゃん」のDVDーBOXの予約が初まっていたので、ポチる。
シナリオブックを読んで、世界観がすごいと思った作品。
ノベライズとかして貰えないだろうか?

夕方。
お茶の水の「サンダーバード・カフェ」へ。
SF大会の東京スタッフの親睦パーティー。

この店、好きなのだが問題がひとつ。
店内でずっと「サンダーバード」を上映しているので、パーティーに出席していてもつい画面に見入ってしまって会話に集中
出来ないのだ。

本日の上映作品は「ロケット “太陽号” の危機」。
太陽に接近した位置から無人探査機を発射・回収してデータ収拾を行おうとした宇宙船が、回収の際の計算ミスから太陽に
向かって落下して行ってしまう。
高温のため、電気系統が故障した宇宙船を救うには、外部からのビーム照射で遠隔操作するしかない。

検討された方法は2通り。
 1)強力なビームを発射出来るサンダーバード2号で、地上からビームを照射する。
 2)宇宙船に接近出来るサンダーバード3号で、宇宙からビームを照射する。
で、どうしたのかと言えば「両方とも試してみよう」。
さすがは大富豪トレーシー家、経費がどうとかとケチ臭いことは言わない。

面白いのは「計算が苦手なロボット」というものが出て来る点。
ロボットの頭脳は電子計算機のはずだから、何が出来なくとも、とりあえず計算だけは出来るんじゃないかと思うのだが、
番組が制作された時代(1965年)の常識では、そうじゃなかったのだろうな。

……さて、パーティーの方だが。
「今回、私が担当する企画は、ゲストは出演を快諾してくれたし、喋るのに慣れた人だし、現地在住の人だし……と、全く
何の問題点もない。こんな楽なスタッフ仕事は初めてだ」
と、言うと、
「いや、きっと何かが起こるはず。崎田さんがそんなに幸せでいいはずがない」
と、きっぱりと否定される。
(トラブルのない素敵な大会にしようよ、ねえ、みんな?)

帰宅。
録画しておいた「泣くな、はらちゃん」をざっと観る。
シナリオを読んだ印象より感覚的な雰囲気になっていた。

ドラマの中の現実世界(3次元世界)よりさらに上位の世界があることを匂わせ、下位世界である2次元世界の人間たちが
さらに下位にある世界の存在について考えるという描写がSF的。

今日はもう遅いので、明日ゆっくり観よう。
寝る。

2013年3月22日(金)
朝刊。
〈遠隔操作 容疑者起訴へ〉だって。
そう言えば再逮捕はひな祭りの日だったから、そろそろ勾留期限か。
また処分保留というわけにはいかないだろう。

午後。
『コトバのあなた マンガのわたし』と『物語るあなた 絵描くわたし』(萩尾望都 河出書房新書)を読む。

『コトバのあなた マンガのわたし』
種村季弘との対談に出て来た戦後の学生の自殺ブームみたいな話が興味深かった。
1クラス40名のうち、4人ぐらいが自殺で死んでいるという話。
時代が時代だけに青酸カリとか手に入りやすかったのだろうな。
いま、そういった「手段」を手に入れられたら、子供の何割ぐらいが自殺をするだろう?

『物語るあなた 絵描くわたし』
東村アキコとの対談で萩尾氏が紫綬褒章を受賞した時に、娘が漫画家になることをずっと反対していた両親が記者のインタ
ビューに声をそろえて、
「私たちは反対したことは一度もありません」
と答えたというエピソードが、すごいと思った。

この記事を読んだ萩尾氏は、エッセイに、
「両親は昔のことを忘れているのだろうか」
という主旨の内容を書いて発表。

するとお母さんが、問題の記事は記者が聞き間違えたのだと言って来た。
そこで萩尾氏が「インタビューの録音テープが残っているだろうから記者に聞いてみる」的なことを言ったら、お母さんが
「聞かなくていい」。(笑)

さらに言うなら、そういったやりとりがあったということを萩尾氏は、この対談集で世間に公表しているわけである。
この萩尾先生の執念深さが、なんとも好き。

むかしのことなんだから。
もう今さらいいじゃないか。
大人なんだからその辺、角が立たないように丸く収めて。
……というような「大人の嘘」を萩尾望都は絶対に許さないのである。

これが萩尾望都という作家が「永遠の少女漫画家」であり続けられる秘訣かと。
世間体を気にした大人の嘘に本気で怒れなくなったら、思春期の子供の心には寄り添えない。

夜。
NHKで、ロボット工学の博士か何かが子供たちに授業をやるという番組をやっていた。
博士「欲しい物を手に入れるために必要な物は?」
子供たち「金!」
(……こんな子供に育てた親と学校の先生は、猛省するやうに)

「物」を手に入れるためには、まずその「物」が存在する必要があり、そのためにはその「物」の作り手が必要になる。
お百姓さんがいなければ、金があっても大根は買えないのだよ。
最近の子供たち、知識が「流通」に偏り過ぎ。
もっと「製造」の大切さを教えなくては。

寝る。 

2013年3月21日(木)
朝。
バイトの面接に出かけようとしたら宅急便屋が来て『泣くな、はらちゃんシナリオBOOK』が、本当に届いてしまった。
発送元の手違いか?
まあ、いわゆる「早売り」をしてしまったわけで、客の側が文句を言うべき筋合いのものではないのかも知れないが……
とりあえず、面接に行こう。

空が明るいので気温を甘く見ていたら、寒い。
風が強くて冷たいのだ。
山手通りを自転車で走ると、上着を通して寒風が腕に沁みて来る。

初めての場所なので、もちろんお約束通り道に迷い、目的の建物に着いたのは面接予定時刻の15分前。
そして、建物に入ってからまた少し道に迷って、結局10分前に面接会場に到着。
結果的にいい時間だったのでOKにする。

面接。
「うちは仕事が楽なので、めいっぱい働きたいという人には不向きなのですが、それでも良いですか?」
と、質問される。
私がそんな働き者に見えるのか?(笑)
ともかく「残業」ということが有り得ないような職場なのだそうで、SF大会スタッフをやりながら働くには良い環境みた
いだ。

帰宅。
悩んだ末に『シナリオBOOK』、読んでしまう。
結論から言えば、私の結果予測は見事にハズレ。
ミステリー的に話をまとめるかと思ったら、SF的に拡散してしまったというか……
簡単に言うと「終わることを拒否した物語」の物語。(ぜんぜん簡単じゃねえ!)
へそ曲がりの脚本家に「ハッピーエンドの物語を書いて下さい」というと、こうなるのかな?

夕刊。
〈近海資源 予想越す埋蔵〉
〈レアアース濃度 南鳥島沖、中国の30倍超〉
それはめでたいが、またどこかの国が「実は南鳥島はうちの国の領土だった」とか言って来ると嫌だな。

ちょっと気になったニュース。
〈待機児童 2年で解消〉
「待機児童」というのは、保育所に入所する要件を充たしているのに受け入れ側の問題で入れない児童のこと。
その「受け入れ側の問題」を解消しようという話で、それだけ聞くと問題ないのだが、前に小泉改革で同じことをやろうと
したとき、「受け入れ側の問題」を解消するのは難しいと判断した現場が「入所する要件」の方を厳しくして、数字の帳尻
合わせをするということが実際に行われた。

つまり、仮に待機児童が10人になりそうなとき、10人分の入所枠を作るより、10人の児童に入所資格を与えない方が
楽なので、そのようにしてしまうということ。

偉い人が立派なことを言い、現実にはとてもそんな立派なことが出来ないので現場が姑息な手段で書類上の帳尻を合わせ、
そのひずみが表面化するころには、偉い人は既にポストを動いてしまって「俺は知らねーよ」と……。
そういう良くあるケースのようにならなければ良いのだが。

コンビニで入手した「R25」に〈大人向け劇場アニメ話題作続々〉という記事が載っていた。
「ハーロック」の実写版とか、「タイガーマスク」の実写版とか、「パトレイバー」の実写版とか、観たい奴がいるのか?

もうひとつ「R25」から。
〈信号無視で懲役3カ月!? 自転車交通違反「厳罰化」〉
〈東京地検は、悪質な交通違反を繰り返す自転車運転者について、道路交通法違反罪で積極的に起訴する方針を明らかにし
た〉

(そんな悪質な交通違反をやっている自転車乗りって、ほとんど見かけたことがないのだけど???)
と、考えたのだが、記事の中の
〈自転車利用のルール違反に対する批判の声が多く〉
と、この辺のところがミソなのかな?

ルール違反をする人間が少ないので、却ってルール違反をする人間が目立って批判が集まると。
批判の声が多くなるのは、批判対象が増えたからではなく批判する側が増えたからというやつ。
「マイノリティーは叩かれる」の論理。

10人中の9人が道にゴミを捨てた場合は、「道にゴミを捨てる行為を批判する人間」は1人だが、10人中の1人が道に
ゴミを捨てた場合は、「道にゴミを捨てる行為を批判する人間」は9人になる。

要は「自転車のマナーが全体に良くなって来たから、取り締まりが強化されるようになった」というパラドックスか。

ところで、SF大会の方は……
まあ、いいか。

寝る。

2013年3月20日(水)
暖かいというより、もはや暑いという感じの朝。
気温の高低差が激し過ぎ。

昼。
外出。
祥雲寺の桜が九部咲き……というか、既に満開か?

リブロで『コトバのあなた マンガのわたし』『物語るあなた 絵描くわたし』(萩尾望都 河出書房新書)を買う。
対談集。
『コトバの……」の方から読み始め、吉本隆明氏との対談を読む。
「書く」ということと「自己表現」ということについて、いろいろと考えてしまい、読書中断。

いわゆる「ボーイズ・ラブ」についての言及があったが、女性創作者にとってのボーイズ・ラブとは、自分自身にとっての
生々しい現実である「女」という存在を排除することによって描かれる理想の恋愛物語なのだと解釈して良いのかな。

ニュース。
福島原発の停電騒ぎは、どうやらネズミに齧られたかららしいとか。
ネズミは事故現場でも元気なのか?

海外ニュース。
韓国で、主要放送局3局及び大手銀行のコンピューターシステムが一斉にダウンする事件が発生。
サーバ攻撃か?
朝鮮半島、不穏な雰囲気。

メールが来る。
昨日、発売日延期だと言って来た『泣くな、はらちゃん シナリオBOOK』の件。
発送作業が終了して、ヤマト運輸の「作業店通過」とのこと。
(どういうことになっているのだろう?)

そんなわけで、『シナリオBOOK』が届いてしまう前に、急いで結末予測をしておこう(2ちゃんに「結果予測スレ」が
立っていたが、さすがにそこに書き込む気にはなれない)。

「泣くな、はらちゃん」を観ていない人のために解説しておくと、3次元の世界(つまり我々の住むこの世界)を「神々の
国」として空想していた2次元世界の人間である主人公が3次元世界にやって来るが、理想郷と信じていた3次元世界の負
の側面に触れて衝撃を受け、2次元の世界に帰って行き、その恋人となった3次元人のヒロインも後を追う……というのが
前回までのあらすじ。
このドラマの最終回の結末予測というのが、いまネット上で密かに流行っているのだ。

最終回で「自分の住む3次元世界に嫌気が差して2次元世界に逃げ込んだヒロインが元の世界に戻る」というのは言うまで
もないとして、「主人公がチンピラとの喧嘩で受けたトラウマを乗り越える話」というのも、確実に出て来るだろう。

そうなると、主人公がショックで最後まで言えなかった言葉「私は……」の続きが出て来なくてはならないわけで、これは
前回の話の流れから「私はこの世界の人間になりたいです」のはず。
(これが言い切れなかったために、彼は2次元世界に戻された)
よって、主人公は3次元世界の人間として生きて行くことになるというのが結末か?
(ここまでは、パズル的な予測)

さて、そうなると2次元人が3次元人となるための様々なハードルを処理しなくてはならないので、そこのところに何らか
の「マジック」が必要になって来る。

(ここからは、感覚的な予想=あてずっぽう)
その「マジック」の鍵は「神様の神様」である百合子が最後に描いたという絵にある。(本命)
第7話に出て来て「またね」という意味深な言葉を残して消えたロック親子「RYUGU  TURTLES 」が、デウス・エクス・
マキナとして再登場。(対抗)
そもそもの騒動の元を作った「神様の馬鹿な弟」ひろしが最後の最後に大活躍。(穴)
(さあ、当たるかな?)

寝る。

2013年3月19日(火)
午前中のニュース。
昨日、福島原発で停電があり、冷却システムが一時的に停止したのに東電がそのことをすぐに公表しなかったのだとか。
あそこの体質は変わらんのう。
基本的に「ヘマをしたと言うと叱られるから黙っていよう」なんだよね。
で、結果的にバレてもっと叱られる。

ここで「じゃあ次回からは正直に」になるか「じゃあ次回はもっとバレないように」になるかが分かれ道。
後者を選ぶのは「俺アタマイイからバレないようにできるはず」と思っているお馬鹿様。
いい加減、自分がお馬鹿様であることに気づいてくれ、東電幹部。

昼。
通販商品の発注先からメールが来る。

 >発売日延期のお知らせ
 >【Artist】岡田恵和
 >【Title】泣くな、はらちゃん シナリオbook (仮)
 >ご予約頂いております上記商品につきまして、メーカーより発売日が 2013/03/23 へ変更との案内が参りました。
 >お待ちのところ、誠に申し訳ございませんが、今しばらくお待ち頂きます様お願い申し上げます。

うん、私も23日に最終話放映予定のドラマのシナリオを21日に発売ってどうかと思っていたんだ。
これ、ラストがどうなるかの予想で盛り上がっているドラマだし。
(テレ東の「宇宙犬作戦」の時には、放映前に「NG集」が発売されて、そこにラストのドンデン返し部分のNG映像が
しっかり入っていたというアレがあった)

午後。
生姜焼き定食を食べに福しんへ。
この店の生姜焼き、最近、皿が一回り小さくなったのが悲しい。

ネットのニュース。
〈ネット掲示板「2ちゃんねる」の書き込みをめぐり麻薬特例法違反の幇助容疑で書類送検されていた西村博之氏について
東京地検は3月19日、不起訴処分とした〉
2ちゃんへの書き込みで麻薬取引をした奴がいたので、2ちゃんの創始者を書類送検したのだが、彼が取引について把握し
ていたという具体的な証拠が何も出て来なかったということらしい。

この件、捜査された側の方も「不当な家宅捜索を受けて業務を妨害された」と、東京都を相手に訴訟を起こしていたりする
ややこしい事件なのだが、そっちの方の裁判はどうなるのだろう?

夕方。
吹き矢。
姿勢がイマイチと注意される。
腹筋、鍛えるか。

寝る。

2013年3月18日(月)
午前中。
野暮用で潰れる。
……なんか疲れる作業。

午後。
スカイプで下らない話をくちゃべる。
池袋の治安についてとか。
「私は昔、酔っぱらってウエストゲートパークの真ん中で寝ちゃったことがあったけれど、特に何ごともなかったな」
というような話をしたら、
「崎田さんでも酔いつぶれることがあるんですか?!」
って、そっちかよ?(笑)

夕方。
SF大会の関係でちょっとした事件。
簡単に言うと、新人が新人らしいヘマをした。

他部所のことなので口出しはしなかったが、新人がヘマをしたときは「気にすることはないよ」を言う前に「お前はヘマを
したんだぞ」を十分に教えてやった方が相手のためだと思うなあ。
大したことではなかったと思うと、同じヘマをくり返してしまい、迷惑をかけられ続ける周囲の人たちに少しずつに嫌われて
いく。
そして、当人にはその理由が分からない……って却って残酷じゃね?

夜。
1号くんが「疲れた」と言って遊びに来る。
(奴の自宅より私のアパートの方が駅から近いのだ)
大学の卒業式で、履き慣れない革靴のせいで足が痛くなったのだとか。

1号くんは漫画とかアニメとかそっち系の大学を出たことになるのだが、こういうところの卒業生ってどこに就職するのか
と思って聞いたら、
「しばらくはバイトしながら原稿の持ち込みをやる」
のだそうだ。

で、本日の卒業式は新宿のホテルか何かでやったらしい。
「アニメ・コースの先生が熱心に写真を撮っていたので、卒業の記念写真かと思ったら、ホテルの照明器具の撮影だった」
とか。
先生、卒業式そっちのけで本業(アニメーター)の資料写真を撮影していたようだ。

2011年に卒業式をやるはずだった卒業生のための式も同時に行われたのだとか。
毎年少しずつ集めてやるのかな?
あれから2年経つけれど、まだいろいろと大変。

ニュース。
〈理化学研究所の西道隆臣シニア・チームリーダーらはアルツハイマー病を、遺伝子治療で改善するマウス実験に成功した〉

病気の原因物質を分解する酵素の遺伝子を運び手となるウイルスに組み込んで、マウスの心臓の血管に注射するという方法
で、マウスの記憶力等の回復を成功させたそうだ。
注射でアルツハイマーが治るようになったらいいね。

寝る。

2013年3月17日(日)
アレグラ(アレルギー専用鼻炎薬)を飲んで外出。
これとアルガード(目薬)の併用でなんとか今年の花粉シーズンは頑張ってみよう。

ゴーグルは、今年は暑くて無理。
蒸発する汗で視界が曇って前が見えなくなる。

あとの問題は、付着した花粉でヒリヒリする皮膚。
マスクで覆いきれない顔面とか耳たぶとか首筋とか手とかが痛くなるのだ。
花粉症で起きる皮膚炎の薬とかってないのかな?

地下道伝いに散歩。
日が暮れて花粉が飛ばなくなってから、地上に出て帰宅。

夜。
NHKでロボットの特集をやっていたので、観る。
「NHKスペシャル『ロボット革命 人間を超えられるか』」。

アメリカ国防高等研究計画局が「ロボティクス チャレンジ」という企画を発表した。
テーマは災害対策ロボット。
ロボットに求められているのは、人間用の車を運転したり、ドアを開けたり、コンクリートパネルを破壊したり、バルブを
締めたり……といった能力。

誘いを受けた日本のホンダは、迷わず断る。
このロボットは容易に兵器に転用できるから。
逆に韓国のメーカーは、アメリカのチームに人工知能の開発を委託する形で、この企画に乗る。
「ロボット開発」というものの分かれ道かも知れない。

「海外にはヒューマノイドを作るということに関する宗教的なタブーがある」というのは、よく言われて来たが、日本にも
ある意味宗教的と言って良いタブーがあったのだ。
それは「ヒューマノイドに戦争をさせてはいけない」というもの。
だって、「戦う」「意思を持った機械」って、やばくね?

どうしても戦闘能力を持ったヒューマノイドを作るのなら、「人々に争いの無意味さを説く機能」が必須だな。
寝る。

2013年3月16日(土)
午前中。
自転車を買いに板橋まで歩いて行く。
24インチの大人用(アニメの絵とか描いてないやつ)をやっと見つけたのだ。
9880円。
乗って帰宅。
自転車があると隣の区が近くなっていいな。

午後は、こいこんの企画会議にスカイプ参加。
5時まで。

夕方。
図書館司書と学芸員と行政書士の資格を持っているという知人から電話。
「失業したので、仕事を紹介して欲しい」
と言われる。
(だから、なぜそれを私に言う?)

夜。
今日はいろいろと疲れたので、かまぼこをつまみに酒を飲みつつテレビを観る。

ドラマ「泣くな、はらちゃん」。
前半は漫画家が作品中で殺したキャラクターが、二次創作によって甦った上、実体化して追いかけて来るという話。
逃げる漫画家を演じたのが薬師丸ひろ子で、追いかけて来るキャラクターが長瀬智也。
小柄な薬師丸を飛び越えるようにして前に回り込み、立ちふさがる長瀬(wikiで調べたら、身長185cmだって)。
私が薬師丸だったらマジで怖いと思うぞ。

今回のテーマは「自己嫌悪」かな?
後半で主人公が神様に向かって言う「どうか私を嫌いにならないで下さい」というセリフが、すごく良かった。

ところで、登場人物が「彼らは去って行った」式の物語の終わらせ方について語るというシーンがあったのだが、これって
「そういう終わらせ方はしない」という脚本家の宣言なのだろうか?
視聴者が予測するようなラストを次々と否定しつつ展開していっている物語、次回が最終回。

寝る。

2013年3月15日(金)
朝刊。

〈公選法の成年後見規定〉
〈選挙権喪失に違憲判決〉
ダウン症の人が法律行為で損害を受けないように保護する目的で「成年後見人」を付けたら、当人の選挙権が制限されたのは違憲だとい
う判決。
「成年後見人制度(当人の利益を守るのが目的)」が「禁治産者(「家」の財産を守るのが目的)」の考え方を引きずっているのが問題
なので、これを機会に法改正を促そうということで司法側が動いたという理解で良いのかな?

ところで……
専門的なことはよく知らないのだが、ダウン症というのは病的な理由で脳の機能が低下している状態なのだと考えれば良いのだろうか?
手の機能障害に例えると、指の数が先天的に少ないみたいな感じか?

知人に、事故で手の指を3本も失っているのだけれど私より器用という人がいるのだよなあ。
指の数が少ないから、5本の指を全部使わなくてはならないことは出来ないのだが、例えば「紙の枚数を数える」みたいな作業をやると
私よりずっと速い。
つまり、本来器用な人なのだ。

これを本来は知能の高いはずの人が「ダウン症」という病気のために脳に障害を負っているという場合に置き換えて考えると、頭の良い
ダウン症患者という人がいてもおかしくない。
実際に、大学に合格したダウン症の人というのもいたし。
「計算」はまったく出来ないけれど「論文」なら書けるとか?

障害者ではないけれど、高校時代に数学は天才的に出来るのに文章を書けと言われると白紙を前に呆然としているというのがいたな。
人間みんなが、平均的にぜんぶ出来なくてはならないというわけではないと思う。

午後。
池袋に買い物に行く。

靴屋で「この靴を履いている人を池袋駅で多く見かけます」みたいなPOPを見かけた。
要は「池袋で流行っている」と言いたいのだろうが、「池袋で流行」って良いイメージなのだろうか?
私的には「池袋」と聞くとどうも「安めで、ダサめ」みたいなイメージが浮かんでしまうのだが。
(実際、件の靴はオシャレというより安物に見えた)

「君の着てる服、池袋で流行りのやつじゃん」
とか言われて、嬉しいものなのか?

夜。
ニュース。
〈安倍首相、TPP交渉への参加を表明〉
あとはアメリカの方(特に自動車屋さん)がどう出るかかな?

寝る。

2013年3月14日(木)
明け方まで雨が降っていたみたいだ。

コンクラーベでローマ法王が決まったとかニュースで言っていた。
特に宗教全体の枠組みに何かあったわけでもないのに、ローマ法王が存命中に交代してしまうというのは、前代未聞の騒ぎな
んだとか。
要するに、なんかカトリック内部で揉め事があったらしい。

(宗教もなあ、いろいろとややこしいのだろうなあ)
……などと思いつつ『天のお父っとなぜに見捨てる』を読む。
ナザレのイエスが始めた教団が、次第に大きくなっていく下り。

午後。
サンシャイン60に買い物に行く。
乙女ロードの「米沢ラーメン」が無くなってしまっていたのに大ショックを受ける。
あそこの冷やし中華が好きだった。
何より、アニメ関係のショップが立ち並ぶ中、唯一「そっちと関係ない」店として営業していたのが好きだった。
あとに出来る店は、やっぱりアニメショップらしい。
個人的に、かなり残念。

夕方。
あれやこれやあって、2号くんに会う。
「『白波五人男』って、何だ?」
と、聞かれたので、
「女装男子とか美少年とかがメンバーの5人グループが出て来る歌舞伎の演目だ」
と、答えたら、
「なんか、面白そうだな」
と、興味を持ったようだ。
若者が日本の伝統芸能に興味を持つのは良いことだと思う。

夕刊の〈全警察署員に「サイバー講習」〉という記事を読み、
(そう言えば「PC遠隔操作事件」はどうなったのかなー?)
と、ネットで検索したら、
〈ひろゆきがPC遠隔操作事件で警察提訴〉
という記事を見つけた。

「ひろゆき」というのは、言うまでもなく2ちゃんの創設者である西村博之氏のこと。
やんちゃな人で、警察がともかく捕まえたがっている人なのだが、なかなかはっきりとした犯罪行為をやってくれないので、
困っているらしいという噂の人。
法律を改正して「やんちゃな人は、全部捕まえて良い」とかすれば、警察も楽なのになあ。(笑)

寝る。

2013年3月13日(水)
朝。
シャワーを浴びていたら、ガスが吹き消えていきなり水に。
強い風の音が、窓を閉め切っていても聞こえる。
最近、こういう異常な強風の日が増えた気がする。
やっぱりビル風のせいか?

副都心線が、間もなく横浜まで繋がるというので、ここのところ池袋は再開発ラッシュ。
むかし住んでいた新宿が、東京オリンピックであっと言う間になんだか「都会」みたいになってしまったことを思い出す。
池袋も、そのうちあんな感じになっちゃうのかなあ?

午後。
メールが来る。
「独り言」を書き始めてから、ときどき全然知らないメールが来るようになった。
質問が来れば一応は、返信は出しているのだが、中にはちょっと不思議なことを言って来る人がいる。
で、このメールでの質問だが……

>喧嘩上手くなるには何したらええんや

(え? 何? 私ってそういうキャラか?)
喧嘩が強そうに思えるのだろうか?

とりあえず、回答。
「喧嘩が上手くなる」とは「喧嘩に勝てるようになる」という意味だと思いますが、喧嘩はひとりでは出来ません。
必ず先様がおいでになるわけです。
こちらひとりでは「勝つ」ことはできないわけで、先様に「負けて」頂いて初めてこちらの「勝ち」になります。
従って、「喧嘩に勝つ」ということは、先様に「負けて頂く」ということになるわけです。
ここは先様の身になって「負けたい」「負けた方がいいかな?」と思えるような状況、あるいは「あまり負けた気がしない」
「負けることに抵抗を感じない」という状況を作ってあげましょう。
つまり、先様にとって「負けた方が心地よい」「楽だ」という状況を造り出すわけです。
先様には、出来るだけ気持ち良く「負けて」頂きましょう。
それが、こちらが「勝つ」ための早道です。

……しかし、どうしてこういう訳のわからんことを聞いて来る人がいるのかね?(^^;

日が暮れてから風だけじゃなく雨も強くなって来た。
ドラマ「シェアハウスの恋人」、最終回なので、観る。

ヒロインが最初に出会った時に宇宙人が全裸だった理由が説明される。
太陽の熱で宇宙船内が高温になったかららしいのだが、宇宙船にテレポートした時に、地上に彼の着ていた服が残っていた。
だったら「太陽の熱がどうの」という説明は関係ないじゃん。
宇宙人の故郷での出生率の低下問題とか、なんか余計な話は出て来るのだが、結局この宇宙人が何を表現したかったものなの
かがさっぱり分からない。
せっかく実写ドラマに宇宙人を出すのなら、もうちょっとSF設定をしっかりして欲しかったな。

寝る。

2013年3月12日(火)
朝から風が強いので頭がすっきりしない。
……と、聞いて「なんで?」と聞き返したあなたは花粉症患者じゃない幸せな人です。
今年から薬局でアレグラが手に入るようになったとは言え、まだまだ続くこのシーズン。

午後。
ちょっと行き詰まることがあって、「関西人のボケとツッコミ」に関する動画をいくつか視聴。

 “A smile of friendship is a baring of the teeth. So is a snarl of menace.” (by Tom Godwin)
東京の「笑い」は、友好的というより、やや威嚇に近い気がする。
ちょっと関西の笑いは、タイプが違うな。

笑いの感情を生むのは「安堵」だと思うが、東京の笑いが「こいつは俺より弱い相手だ」という安堵であるのに対し、関西
の笑いは「こいつは俺が弱くても攻撃しない相手だ」という安堵と言って良いのだろうか?

……しかし考えてみると、眉間にシワ寄せてコントを観ている私の存在が一番の「お笑い」か?
「笑い」がねえ、イロイロ書いているうちに分からなくなって来ちゃったの。
自分が書いているものが「オモシロイ」のか「オモシロクナイ」のかが、自分でも分からなって、脳内迷子中。

2号くんから「キューティクル探偵因幡」というギャグアニメのビデオを借りて観る。
今回は、悪者に富士の樹海に誘い込まれた主人公たちが道に迷って大騒ぎするというエピソード。
コンパスが狂って方向が分からなくなるというシーンで入った「お断り」の「本当はコンパスは狂いません」という解説が
一番笑えたシーンだったりした。
(最近は、オカルトや都市伝説の扱いが何かとうるさいのか?)

夕刊。
〈政府は12日、愛知・三重県沖の海底にある「メタンハイドレード」からガスの取り出しに成功したと発表した〉
〈メタンハイドレードを海底で分解してガスを産出したのは世界で初めて〉

メタンハイドレードから取れるのは天然ガスなので、二酸化炭素の排出量が少ない。
やっぱり、21世紀のエネルギーは「火力」が主流になって来るか。

夜。
SF大会のスタッフとスカイプやっていたら、夜更かししてしまった。
もう寝よう。

2013年3月11日(月)
朝からいきなり悲しいニュース。
納谷悟朗さんが亡くなられてしまった。
「声優」と呼ばれて怒る俳優さんが、またひとり……。

別に納谷さんの特別なファンだったというわけではなく、最後に観た舞台はギイ・フォワシー・シアターの「われらが青春
のマリアンヌ」。
もう10年ぐらい前の公演だ。

当時、たぶん70代ぐらいだった納谷さんは、舞台上で軽やかにステップを踏んでいて、
(このステップが踏める人を「声優」だなんて、確かに失礼かもな)
と、内心思ったりもしたのだった。

脚が長くてスラリとしていて、本当に格好良かったのだよ。
謹んでご冥福をお祈り致します。

午後。
なんかテンションが上がらないまま。
テレビをつけて震災の追悼番組などを観たら、さらに気が重くなりそうなので、昔のコメディ・ドラマのビデオを観る。
2001年の作品。
カメラがまだフィルム式で、ネットという言葉が全く出て来ない。
たった12年で、世の中ここまで変わったのか。
(「ブログの炎上」がない世の中って、穏やかだったのだなぁ)

夜。
「ニコニコ動画」の生中継で、SF大会の紹介を観る。
……つもりが、いつまで経っても始まらないので肝心なところで寝てしまっていたらしい。
気がつけば既にエンディングらしき画面。

改めて、寝る。

2013年3月10日(日)
今日は東京大空襲の日なのだとニュースで言っていた。
もちろん、その時代に私はまだ生まれていないが、子供の頃、学校の本棚に空襲を扱った絵本がいくつもあった気がする。
ああいう本は、まだあるのかな?

新聞を読む。
自由に喫煙出来る居酒屋のPM2.5の濃度は、中国政府が「最悪」と言ったときの北京市の大気とほぼ同じなのだとか。
これは北京市の大気汚染がひどいのか、居酒屋店内の空気が悪いのか。

午後。
某イベントで新宿へ。
学生が作った短編アニメ映画を観る。
……技術的にはそこそこなのだが「言いたいこと」が伝わって来ない。
今の若者には「言いたいこと」がないのか?
それとも「言いたいこと」を言っちゃいけないと教育されているのだろうか?

昔はねー……
ギター1本あれば青臭い主張を人前で堂々と歌い上げていいのが若者の特権だったのだが。

帰ろうと建物の外に出たら、景色がなんか変。
呼吸とともに何かを吸い込んだ感じがして、慌ててマスクを装着。

地下鉄伝いに帰宅してニュースを見ると「「煙霧(えんむ)が発生」と言っていた。
乾いた微粒子により、水平方向で見通せる距離が10キロメートル未満となる現象のことだそうで、強風でほこりが舞い上
がったのが原因なのだとか。
確かに、風は強い。
(少し雨も降ったみたいだ)

外に出ない方が良いようなので、そのまま自宅に籠る。
場所によっては「煙霧」で空が暗くなったのだとか。

夜。
本を読みつつ、寝る。

2013年3月9日(土)
朝。
花粉で腫れた目を目薬でこじ開ける。
当分は、これが目覚めの儀式。

午後。
薬で症状を押さえつつ、まとまりのない仕事をこちょこちょと片付ける。

夕刊の1面の記事。
〈聴きたい音楽 念じて再生〉
〈脳波でジャンルを識別〉
だって。
あるジャンルの音楽を聴いている時の脳波特徴を記録して、その特徴が表れたらそのジャンルの音楽を流すという携帯音楽
プレイヤーの操作技術。
特定のジャンルの音楽を聴いている時の脳波の特徴は、そのジャンルの音楽を思い浮かべた時の脳波の特徴と同じなのだそ
うだ。

夕方。
SF文学振興会のビブリオバトルがあるので、日本橋のルノアールへ。
ギャラリーとして参加するだけのつもりだったのだが、なぜかバトルに参加する羽目に。
『UFOはもう来ない』(山本弘 PHP出版)を5分で紹介。

読んだのがちょっと前だったので、内容がうろ覚え。
幸い、他にもこの本を知っていた人がいて、開始前の雑談で、
「こういう話でしたよね?」
とか教えてくれていたので、有り難くパクらせて頂く。

終了後。
八重洲で飲み会。
大学生の男の子に、
「人間に大切なのは誠実と思いやりだ」
と、おっさん臭いことを言って絡む。

帰宅。
録画しておいた「泣くな、はらちゃん」を観る。

今回は、演出家がツィッターで、
「三重構造と、ドラマ的に反則なことをラストでやります。ある種の挑戦」
と、つぶやいていたので、そのラストに注目して視聴。

問題の「三重構造」は、ドラマの登場人物がテレビでドキュメンタリー映像を観るというシーンだった。
現実の人間が観ているドラマの中で、架空の人物が「現実」を観ているという構造。
なかなか面白いことをやってくれるな、日テレ。

さて、物語の「幸不幸トレンドライン」的には、第1話の冒頭で「やや不幸」な状態から出発した主人公、さまざまな困難
を乗り越えて、現在「かなり幸せ」の位置にいる。
これまで、主人公の「幸福値」が、少しずつ上がって行く流れだったので、これ以上、彼を幸せにする手段がないな……と、
思っていたのだが、予告映像によると、どうやら次回で主人公は、かつてないほどの不幸に見舞われる様子。
(そうか、そこでいっぺん下げるのか)

ドラマ制作のテキストのような作品だ。
寝る。  

2013年3月8日(金)
朝。
ネットをうろついていて、見つけた記事。
〈「3Dプリンター銃」が米国で物議、規制推進派からは反発の声〉(3月1日付ロイター)

〈「ディフェンス・ディストリビューテッド」は、ライフル銃AR−15のレシーバー部分の設計図を開発。設計図はダウン
ロードすることができ、3Dプリンターを使えばその部分の複製を作ることが可能だ〉

ライフルのレシーバーを3Dプリンターで作れるというのは前々から聞いていた話だが、それを本格的に商売にしてしまおう
という会社がアメリカに現れたというニュース。
アメリカでは、銃器の製造を商売で行うのには免許が必要だが、個人が個人使用目的で製造するのなら合法なのだそうで、
このAR−15のレシーバー部分の設計図は、既に1万回以上のダウンロードがあったのだとか。

もちろん、ライフルの全てをプラスチックで作るというのは無理なわけだが、出来上がった銃の困った点は、エックス線で
撮影しても銃の形に映らないということ。
セキュリティ・チェックが難しくなるのだ。

そして、もうひとつ、誰が銃を持っているのかが当局に分かりにくくなるという問題点がある。
銃というのは販売する際に身元を確認する必要があるのだそうだが「手作り」されてしまうと、こういう確認手続きなしに
銃を手に入れることが可能になってしまう。
テロリストさんに嬉しい話になってしまうと厄介だなあ。

厄介と言えば……
〈北朝鮮、韓国との不可侵に関する合意をすべて破棄すると宣言〉
これも厄介なニュース。
北朝鮮は、一体どこへ行きたいのだろう?
あの国の内実は、本当のところどうなっているのだろうね。

朝刊の記事。
〈理化学研究所と東京医科歯科大の研究チームはクローンを何世代も作り続ける技術を開発し、1匹のマウスから25世代、
計581匹のマウスを作製することに成功した〉
つまりクローンの問題点であった遺伝子異常が蓄積しない仕組みというのを開発したという話。

これ、そのうち「コンテストで1位を取った犬のクローン」とか作るようになるのだろうか?
闇組織がデキの良さそうな人間の子供のクローンを作って、養子縁組とか言ったらSFホラーだが。

午後。
コンビニで「週刊文春」を買ったら、川上量生さんという人が「ジブリ見習い日記ときどきニコ動」というエッセイで、
〈話題になったのは博報堂の藤巻さん。彼の仕事がいかにいいかげんで自分勝手か、文春の連載でばらそうと大いに盛り上
がったのですが〉
と、書いていた。
まあ、結局それははやめたという話なのだが……

気になっているのは、ここ2ヶ月ほど予定が合わなくてご無沙汰している藤岡藤巻ライブのタイトルが、ずっと「藤岡藤巻 
without 藤巻」になっているということ。
一応「喧嘩はしていない」という建前らしいが、ファンとしては「分かったから早く仲直りしてくれ」なんだよなあ。(笑)

夜。
『天のお父っと、なぜに見捨てる』(小嵐九八郎 河出書房新書)の続きを読む。
ナザレのイエスの伝記だから、『聖書』を読んだことがある者にとっては、ネタバレもオチも知っているストーリー。

ご存知「姦淫の女」登場。
小説では、彼女に意外な設定が加えられていて、ちょっと面白かった。

そして、イスカリオテのユダが教団の中で孤立して行く。
でも、その理由がイエスを暗殺しようとした者たちに対して無慈悲だったからって……。
読者がどうしてもユダに同情したくなる仕組みになっているのか?

そろそろ寝よう。

2013年3月7日(木)
良い天気。
当然のように花粉も飛ぶ。

午前中。
アレグラを飲んで、部屋で本を読む。
『天のお父っとなぜに見捨てる』(小嵐九八郎 河出書房新書)。
全15章のうちの第8章まで。
この小説、内容はナザレのイエスの伝記で、イスカリオテのユダによる日誌と熱心党のシモンによる書簡という形式で書か
れているのだが、それにしても日本人はイスカリオテのユダが好きだ。
イエス、マリアは別にすると『聖書』登場人物中ダントツの人気なんじゃなかろうか?

日本人の宗教観とか、いろいろと考える。
『天のお父っとなぜに見捨てる』では、イエスに「大酒飲み」という設定が与えられている。
この設定が、この作品中におけるイエスの人物像に好もしい印象を造り出しているのが興味深い。

先週放送の「泣くな、はらちゃん」(いやホント、このドラマ好きで)に、神様の手違いで「地獄」に落とされた「人間」
たちが、神様のところへ帰るか否かを議論する場面があったのだが、
「(現に自分たちはひどい目に遭っているのだから)神様は私たちを捨てたんだ」
という論理派のユキ姉に対して、
「それでも神様の傍にいたいです」
という感情論で対抗したはらちゃんが、全体の支持を得る結論となる。

そのきっかけとなったのが、最も神の愛を受けていない者であるはずの笑いおじさんの、
「ダメな神様だな」
というひと言。
不条理を前に、神の能力を否定することによって、神の愛を肯定するという論理展開。
これってすごく日本人的だと思った。

どうでもいいが、この回のラスト近くで一行を率いていたはらちゃんが、実際に神様の元に辿り着き、その前に立った時に
一瞬見せる不安とためらいの表情がすごく良くて、はらちゃんを演じている長瀬智也をリスペクトしてしまった。
彼の神様への信頼も、決して口で言うほど絶対的なわけではなかったというところ。

それにしても、いかにコメディの形式を取っているとは言えこんなドラマを土曜9時台に放送している日テレ、とても正気
とは思えない。(笑)

夕刊。
1面の記事。
〈高機能マスク 増産〉
〈PM2.5、長期化見込む〉
花粉に加え、大気汚染。
ただでさえ出不精の私に、外出しない口実がまた増える……

〈国連安全保障理事会、北朝鮮の核実験に対する追加制裁決議案を全会一致で採択〉
あの国も、どこまで行くのかなあ……

フリーペーパー「R25」の記事。
アメリカの人事コンサルティング会社の調査結果によると、
「日本の会社員の『やる気』は世界でダントツ最下位!」
なのだそうだ。

なんかこれは、私も感じていた。
景気が悪い理由のひとつは、なんだかみんながやる気がないことにあるのじゃないかと思っている。

また、仕事のやりがいが低下した理由は、リクルートマネジメントソリューションズが調査した結果によると、
 評価の納得性が確保されていないから 34.2%
 昇進に対する展望がとぼしいから   31.2%
 仕事の達成感が感じられないから   30.1%
というのが上位3位を占めているらしい。

一生懸命やっても、上から認めて貰えないんじゃ、まあ、やる気は出ないよね。
私は、いま日本人の抱えている一番の問題は「大人には未熟な世代を育てる責任がある」という意識なんじゃないかと思っている。
例えば自分の町内の若者が悪さをしているのを見て、
「やばい! オレの責任だ」
と感じる人って、どのぐらいいる?

こんなことを聞いたら、逆に、
「なぜ、そんなことに責任を感じなくてはならないのですか?」
とか、聞き返されそうだ。
社会人には、社会を作り、守り、発展させて行く義務があるとも思っていない人もいるのではないだろうか?

大丈夫かね、日本の社会?
寝る。   

2013年3月6日(水)
朝刊の記事。
〈自民 防止法案骨子を修正へ〉

〈「いじめ」教師の体罰除外〉
いや、教師の体罰が一番の問題だと思うのだけどな。
で、
〈保護者は子の教育に第一義的責任を有し、いじめを行うことがないように規範意識を養うための教育を行う〉
つまり、教師の側の体罰についての規定は削除、保護者の側の責任についてはきっちり書きましたというわけで……
日教組大勝利!

そもそも「規範意識」でいじめを防げるという考え方の根本が変だと思う。
いじめというのは、そもそも「違いを認めない」ことから起こるものだろう。
言ってみれば、いじめは、「規範からはみ出した者」への集団リンチなんだよ。
それを「規範意識」を高めることで防ぐって、無理だろう。

午前中。
新聞を読んでいたら左下腹部に「何かが突き刺さった」みたいな痛みを感じて、持っていた新聞紙を取り落とす。
見れば別に怪我もしていないのだが、15分ぐらいしてまた同じ痛みに襲われる。
……ということが数回くり返されて、いきなり治まった。
(何だったのだろう?)

午後。
2号くんが、1号くんに留守番を頼まれ、
「玄関の鍵も預けずに出て行って、そのまま帰って来ないので外に出られない」
とか言うので、コンビニ弁当を差し入れしてやる。

ついでに、
「……というわけで、謎の腹痛に襲われてな」
と、午前中の話をすると、
「あ、それなら俺も前にあった」
という。
2号くん、中学生時代に何もないのに突然、何かが脇腹にぶつかったような痛みに襲われたことがあるのだと言う。

「で、どうして治った?」
と、参考までに聞く。
「お祓いをして貰って」
「お祓い?」
「してくれただろ?」
「私がか?」
「うん。『それはイタチの低級霊に取り憑かれたんだ』って言って……」

……覚えはないが、私なら言いそうだ。
今も昔も、ガキをからかうのは大好き。(⌒◇⌒)
しかし、それを20歳になっても信じていたこいつって???

「痛ぇ! 脇腹が痛ぇ……別な意味で」
「え? なんで笑うんだよ?」
(苦しい! イタチの低級霊のタタリで腹筋が崩壊しそうだ)

夜。
「シェアハウスの恋人」を観る。
地味なOLと宇宙人の恋物語。

ヒロインの弟は、宇宙人が歌っていた歌の歌詞を図書館で調べ、それがインカ帝国で使用されていたケチャ語という言語で
あることを解明。
一方、宇宙人は、全滅したと思っていた仲間たちからの通信を受けて……
(SFというより、トンデモになって来たな、この話)
来週で最終回らしい。
ラストは「かぐや姫オチ」かな?

2013年3月5日(火)
今朝の日経朝刊1面のコラム〈シェール革命(下)〉

〈経営再建中の東京電力が400億円の大型投資に踏み切る。目的は北米の割安なシェールガスを大量に受け入れるための
タンク新設や電気設備の改造〉
東京電力が火力発電設備に大型投資をしたという話だよな。
今後の主流はそっちになるのか?

社会面。
PC遠隔操作事件の続報。
〈警察幹部は「容疑者の供述が得られなくても、客観的案証拠を積み上げることで容疑の裏付けは可能」と捜査への自信を
のぞかせている〉
とまとめたのは良いのだが、記事の内容を読むと、その〈客観的証拠〉の中身に、
〈事件で使われた無料レンタル掲示板に同容疑者の派遣先から接続した記録が見つかっている〉
なんてのまで入れている。

この〈無料レンタル掲示板〉って、どう考えても2ちゃんのことだよなあ……。
「2ちゃんに接続したことがある」なんてことまでを証拠として挙げている状態だと聞かされたら、私は「そこまで証拠が
ないのかよ?」的な印象になっちゃうのだが。
記事を書いた人は「警察は自信があるっぽいことを言っているけれど、実はぜんぜんダメらしい」とでも言いたいのかね?

昼。
コインランドリーに行きがてら、1号くんのアパートに寄って一緒に昼飯。
帰宅してイロイロ雑用。

夕方。
吹き矢の講習。
ちょっとイラついていたせいか、的を1個使用不能にしてしまう。

北海道で雪のために9人が死亡したという事件が話題になる。
自宅の近所で雪のため凍死とか、怖い話だ。
豪雪地帯の人は冬場だけ少し南の方で生活するとか、ダメかな?

帰宅。
夕刊を読んだら、HALによるリハビリが脳卒中などによる歩行障害に効果があるようだという記事が載っていた。
これ、膝が痛いとかそういう人にも便利な気がする。
引っ越し屋の従業員なんかが使ってもいいんじゃ?
使い道が増えれば、量産化して単価が安く押さえられるのではないだろうか。

寝る。

2013年3月4日(月)
朝。
ネットでニュースをチェック。

PC遠隔操作事件の続報。(毎日新聞電子版より)
〈東京地検は3日、愛知県の会社のPCから殺人予告を書き込んだとされる威力業務妨害容疑について処分保留とした〉
昨日が勾留期限だったのだね。

「処分保留」ということは「起訴するに足るだけの証拠がない」というわけで、「警察は決定的な証拠を掴んでいる」とい
う話は、本当にデマだったらしい。

「本当に」とわざわざ書いたのは、「警察が決定的な証拠を掴んでいるという話はデマ」というのが、既にネットでは広く
噂となっていた話だったから。

具体的に言うと……
ネットの噂、その1。
「容疑者が猫に首輪を付けている映像が防犯カメラに映っていたというのはデマ」

映っていたのは容疑者が単に「江ノ島にいる映像」もしくは「猫に近づいている映像」だという話。
江ノ島というのは野良猫が多く、首都圏の猫マニアにとってのメッカみたいな場所なのでそうで「猫マニアである容疑者が
江ノ島にいた」というのは、「オタクがアキバにいた」みたいな話になるらしい。

ネットの噂、その2。
「FBIがプログラム解析でウイルスを作成したパソコンが容疑者の使用していたものだと特定したというのはデマ」

コンピュータープログラムに詳しい人の話によると、プログラム解析で作成した「機械」を特定するというのはあり得ない
話なのだとか。
実際に、犯行に使われたウイルスのプログラムを解析した専門家が「日本の警察がFBIの解析結果を誤って理解したので
はないか」と言っているとか。

この2つの「噂話」が事実だとすると、確かに「警察が決定的な証拠を掴んでいるという話はデマ」という結論になるな。
但し、晴れて釈放というわけではなく、ハイジャック防止法違反と偽計業務妨害の疑いで即日再逮捕されたそうだ。

(ハイジャック防止法違反って?)
と、よく読んだら
ウイルス感染させた他人のPCを遠隔操作して「航空機に爆弾を持ち込んだ」という内容のメールを日本航空のホームペー
ジに送信し、引き返させた。
つまり「航空機の運航阻害」ということらしい。

このメールを送信したのは「PC遠隔操作事件の犯人」。(これはほぼ確定)
警察の見方では、「今回逮捕された容疑者」=「PC遠隔操作事件の犯人」なので、容疑者はメールを送信した犯人という
ことになるのだが、容疑者は自分が「PC遠隔操作事件の犯人」であることを否定している。

ここで話を整理。
まず、警察に有利な証拠。
その1)犯行声明に「雲取山」という地名が出て来るが、容疑者は昨年の秋に雲取山ハイキングコースに出かけた観光客の
ひとりである。
その2)犯人は大人気アニメ番組「魔法少女まどか☆マギカ」の人形を持っているが、容疑者も「まどか☆マギカ」の人形
を買ったことがある。

そして警察に不利な証拠。
その1)犯行声明に同封された写真には1月4日の「神奈川新聞」に猫の首輪が乗っている画像が写っているが、容疑者が
江ノ島の防犯カメラに映っていたのは1月3日。
その2)犯行にはC#というコンピューター言語が使われていたが、容疑者の上司や同僚によると、彼にはその言語を使っ
てプログラムが組めるほどのスキルはない。
その3)犯行に使用されたソフトが容疑者のPCにインストールされた形跡がない。

どうなるのかなあ?

昼。
ドラマ「NCIS:LA」を観る。
アメリカのミステリー・ドラマ。
殺人事件が起き、オタクの女性捜査官が、これは連続殺人事件の一部だという説を唱える。

彼女がピックアップした殺人事件は「犯人が証拠を残していない」という以外、一切類似点がない。
多数の事件に一切類似点がないというのは却って不自然、これは犯人が故意に類似点を作らなかったから、よって同一犯で
あることを意味する……というのがオタク捜査官の主張。

他の捜査官はこの説を信じず、防犯カメラの映像に残っていた人物を追うが、やがてその人物は事件と無関係だったことが
分かり……
……犯人のポカミスで事件解決というオチは、イマイチだったな。

午後。
笑っちゃいけないのかもしれないが、笑ってしまったニュース。
〈革マル派幹部3人を逮捕〉

「革マル派」なんて、まだ居たのか。
そして逮捕者の年齢が、73歳、63歳、61歳って……。
(革マル派も高齢化してるんだなあ)

逮捕容疑は「ビジネスホテルの宿泊者名簿に架空の名前や住所、電話番号を記載した疑い」。
逮捕容疑もショボい。(笑)

夜。
ネットで「ニコ生岡田斗司夫ゼミ」を視聴。

内容は、
いまいちばんハマってるドラマ「泣くな、はらちゃん」を徹底的に語るぞ。 
メタフィクションやSFとして見たら、はらちゃんの意外な真実が見える!? 
……というわけで、オタキングこと岡田斗司夫氏がドラマ「泣くな、はらちゃん」について語るというもの。
この組み合わせは興味深い。

岡田氏、「はらちゃんと越前さんは幸せになれるのだろうかと心配になって眠れなくなる」ほどこのドラマにハマっている
のだそうで、その理由のひとつは、このドラマが「SFっぽい」ということ。
(うん、そうだね)
と、頷く私。

そして、もうひとつが「ラストの予想がつかない」ということ。
さらに大きく頷いてしまった私。

私は基本的に恋愛モノは苦手。
恋愛モノというのは、最終的に2人がくっつくか離れるかの2択しかなく、ラストの予想が簡単についてしまう。
脳味噌が働く快感が得られない。
よって面白くないのだ、通常は。

ところが、この「泣くな、はらちゃん」実にドンデン返しに次ぐドンデン返しで、岡田氏の言う通り「ラストの予想がつか
ない」ドラマなのである。

この番組、視聴率が低くて、せいぜい10%かそこらの人しか観ていないらしいので、観ていない人のためにここで物語の
流れを簡単に解説しておく。
第1話:
主人公であるはらちゃんは、自分では気づいていないが、実は漫画世界の住人。
不満を抱えて生きているかまぼこ工場の地味な女工が鬱憤ばらしにノートに落書きした漫画の絵なのだ。
「自分たちの世界が暗くて重苦しいのは世界を作っている神様が不幸なせいだ」とユキ姉(漫画世界の賢者)に教えられた
はらちゃんは、現実世界にいる神様(作者である越前さん)に直訴しにやって来るが、相手は言ってみれば現実世界のただ
の人間なので、言われたことがチンプンカンプン、変な男に絡まれたと却って機嫌が悪くなる。
自分のしたことが神様の怒りを買ってしまったことに気づいたはらちゃんは、百合子(現実世界の賢者)の忠告を受け入れ
て「神様を幸せにするためなら、私は何でもします」と涙ながらに誓いをたてる。
不幸な気持ちでいた越前さんは、はらちゃんの正体を知らないまま、自分にそれほどの好意を抱いてくれる人に出会ったと
いうことで少し気持ちが明るくなり、その結果、漫画世界に「音楽」が生まれる。

第2話:
神様に会って以来、胸の痛みを覚えるようになったはらちゃんは、その訳を尋ねるため再び神様の元にやって来て、百合子
に「それは恋だ」と教えられる。

第3話:
自分のために必死に尽くしてくれるはらちゃんに神様(越前さん)も愛情を抱くようになる。
一方、はらちゃんは自分の住んでいる世界が漫画の中であることに気づく。

第4話:
ついに作者である神様(越前さん)も、はらちゃんが漫画の世界の人間であることを知ることになる。
……と、ここまでが物語の発端である。

恋愛をドラマにしようとすると、だいたい「恋人同士の間に何か障害がある」という話になる。
この話の場合、その「障害」は非常に大きいものに設定されている。
何しろ片方は3次元世界の人間で、もう片方は2次元世界の人間なのだ。
文字通り、次元の違う世界に住んでいることになる。

この時点で予測される一般的なラスト。
「だったら3次元の人間が2次元の世界に行けばいいじゃん」
越前さんが漫画に自分自身を描けば良いのではないかという解決法だ。

そこで第5話:
越前さんの上司であり、はらちゃんとも友達になった玉田工場長が事故死してしまう。
越前さんは、はらちゃんの提案を受け、漫画の中で玉田を復活させる。

ところが第6話で、漫画に描かれた人物は、たとえ現実の人間をモデルにしていてもその記憶を受け継がないということが
判明する。
つまり、3次元の人間が2次元に行くという手段はここで否定されてしまうのだ。

この時点で予想されるラスト。
「恋愛の成就に拘らず、2人は建設的に別れるというのはどうだろうか?」

第6話:
結ばれることを望みつつも2人の住む世界の違いを痛感したはらちゃん。
漫画世界の人間からも「お前は恋愛にかまけて自分自身の世界のことを忘れている」と非難を受ける。
はらちゃんは、越前さんの幸せのために身を引く決意をして漫画の世界に戻って行き、越前さんもやや前向きな人に。

しかし第7話で、越前さんが漫画を描いていたノートが誤って再生紙工場に送られてしまうという事件が発生。
2人は強制的に引き離され、苦難の末にようやく再会する。
別離の苦しみを覚えたはらちゃんは、前回の決意を翻し、どうしても越前さんと離れるのは嫌だと言い出す。

この時点での解決策(予想されるラスト)は?
「では逆に、2次元の人間が3次元に住むというのはどうだろう?」

第7話:
はらちゃんと涙の再会を果たした越前さんは、漫画世界の人間全員(6人しかいない)が現実世界に出た状態で漫画ノート
を封印。
みんな仲良く現実世界で生きていこうと言うのだが……
次回予告によると、やはり何か不都合なことが起きるらしい。

……と、こんな感じで視聴者がラストの予想をたてる度に、次の回でその予想が覆される。
脚本家vs視聴者の推理バトルという展開になっているのである。
観ていてこんなに頭を使う恋愛ドラマというのは初めてだ。

毎回、脚本家に自分の推理を覆されるので、その度に新しい推理を組み立てなくてはならない。
まさに岡田斗司夫氏の言う通り「はらちゃんと越前さんは幸せになれるのだろうかと心配になって眠れなく」なってしまっ
ている私。

このドラマ、あと3回で最終回なんだよなあ。
ここまで推理ゲームをやった挙げ句なのだから、こちらがあっと言うような終わり方をしてもらわないと……脚本家さん!

寝る。

2013年3月3日(日)
耳の日。
桃の節句のはずなのだが、あんまり関係ないのでどうだっていい。

それより昨日からのコレは、やっぱり花粉か?
ドラッグストアで「アレグラFX」という薬を買う。
以前はいちいち医師に処方箋を書いてもらわないと買えなかった奴。

レジで、
「この薬を使うのは初めてですか?」
と、聞かれたので、
「アレグラは、処方薬のものなら使ったことがある」
と、答えたらそれでOK。
簡単。

夕方。
SF乱学講座。
「第二次大戦中・おらが村に落とされた一発の大型爆弾」
講師は、沖田信悦氏(古書店鷹山堂店主・POW研究会会員)

この大型爆弾が何かと言うと、どうやら「原爆投下の練習用爆弾」だったのではないかという話。
爆弾投下の直前と直後という、大変珍しい航空写真を見せて頂く。

放課後、飲み会。
通常なら「夕食会」なのだが、どうやらエピクトさん辺りが「飲み会があります」と言って講師を誘った模様。(笑)

紹興酒のボトルを3本空けたところで講師は帰りの時間があるというのでご帰宅。
私とY崎さんで残りの酒を片付ける。

本日の反省点。
30歳そこそこのお兄チャンに、面と向かって、
「あなたと話をしていると、年下の人と話している感じがする」
と言われてしまった私の半世紀の人生って何だ?
(最近、髪が白くなってだいぶ大人っぽい外見になって来たと喜んでいたのに……)

家に帰って、寝る。

2013年3月2日(土)
朝。
軽い咳が何度か出る。
(なんか調子が悪いかな?)
とは思ったものの、午後になったら治るだろうと放っておく。

午後。
部屋でネットで出来る作業を片付け……つい、いらんサイトをサーフィン。
「中国嫁日記」で、旧正月に瀋陽に帰省した中国人が、街が真っ白に見えるほどの大気汚染で喉から出血するほど咳き込ん
だ挙げ句、日本に帰ってから寝込む羽目になったという話を読む。
中国の公害は、シャレにならない状況のようだ。

午後。
体調、まったく回復せず。
むしろ悪化。
外出の予定をキャンセル。

夕方。
頭痛がひどくなって、ついにダウン。
薬を飲んで、ベッドでうつらうつら。

夜。
気がついて熱燗で体を温め、やや復活。
(やっぱり百薬の長)
テレビで、ドラマ「泣くな、はらちゃん」(ジャンルは、ファンタジー・ラブコメディ???)を観る。

手違いで「地獄」(実は古紙再生工場)に連れて来られたはらちゃんたち一行。
「神様は私たちを捨てたんだ」
と、言うユキ姉と、
「神様を信じて、神様のところへ帰ろう」
と、主張するはらちゃん。
(このコメディは、宗教哲学か?)

結局、はらちゃんの主張が通って神様のところへ向かうことにはしたものの、どうやって辿り着けるのかも分からない。
あてどなく彷徨う一行は、食糧を分けてもらう代わりに老婆の農作業を手伝うことに。

はらちゃんが、死んだ玉田の生まれ変わり(?)の「たまちゃん」に、向かって
「働くとは、生きるということだそうです」
と言うシーンは、笑うところか?
「働くとは、生きるということ」は、ドラマの第1回で、生前の玉田がはらちゃんに向かって言った言葉だ。

本日の名セリフ。
歌っている歌は自分で作ったのかと聞かれたはらちゃんの答え。
「言葉は神様から頂き、そしてメロディーは悪魔さんから頂きました」
いいセリフだなあ!
思わずネット通販でドラマの「シナリオ・ブック」を予約してしまった。(^^;

考えてみると作家も「言葉を神様から頂き、フィクションを悪魔さんから頂いて」小説を書いているのかもなあ。
ゲージツは、神と悪魔の合作だ!

作家と言えば、
「ダメな神様は自分でちゃんとした結末なんて用意できないだろうしね」
というセリフを書いた脚本家さん、書きながら自分で笑っていたんじゃなかろうか。

番組プロデューサーのツィッターによると、本日のテーマは「ロック」だったのだそうだ。
うーん、言われてみれば、確かにロックンロール。
起承転結で言うと、全10回のドラマ中、7回目の今回は「転」に当たる部分かな?

あと3回で話を「結末」まで持っていかなくてはならないはずなのだが、普通に思いつく結末は、前回と今回でネタとして
使ってしまったので、脚本家がどんな意外性のある「ちゃんとした結末」を用意しているのかが楽しみ。

寝よう。

2013年3月1日(金)
朝から風がものすごい音をたてて窓を叩いている。
もともとビル風の強いところではあるのだが、今日はまた一段と。

午前中。
風呂に入りたかったのだが、風呂釜の火が風で吹き消えてしまうので断念。

ニュース。
インスピレーション・マーズ財団は、2018年に男女2人の民間人を乗せた宇宙船を打ち上げ、火星軌道を巡って帰還する
有人火星ミッションを実施すると発表した。

インスピレーション・マーズ財団というのは、世界最初の観光宇宙旅行を体験したデニス・チトー氏らが設立した財団。
打ち上げ予定日は2018年1月5日。
228日かけて火星に接近、火星表面から約160kmまで接近した後、273日かけて地球に帰館する予定だそうだ。
つまり計501日間の宇宙旅行になるわけだ。

男女2名の乗組員は、狭い宇宙船でかつ長期間過ごすため、宇宙放射線の影響や精神面などを考慮すると、中年の夫婦が望ま
しいということになっているのだそうだが……
夫婦って、そんなに長期間一緒に過ごすのに向いたペアか?

自分の女房と1年以上も四六時中ずっと2人きりとか、楽しいかな?
(私には女房はいないので、分からんが)

午後。
事務的な仕事がイロイロ……。

夕方。
1号くんのアパートに遊びに行き、ビデオ「デトロイト・メタル・シティ」を観ていたら、天気が怪しくなって来た。
しょうがないので雨が止むまで2人でそのまま飲むことに。

「デトロイト・メタル・シティ」
ストーリーを簡単に言うと、ポップ・ミュージックの歌手を志して芸能事務所に入った青年が、事務所の方針でヘビー・メタ
ル・バンドの歌手としてデビューさせられてしまうというコメディ。
話の筋はメチャクチャなのだが、力技でねじ伏せたという感じの映画。
私は大好きな作品。

夜。
雨が止むのを待って飲んでいたら、ますます雨がひどくなった。
結局、さらに2本ほどビデオを観て、10時頃に小やみになったのを狙って帰宅。

ゴドウィンのSFとじゃれる。
狭い宇宙船でかつ長期間過ごすため、双子の兄弟をペアにして宇宙船乗組員にしたところ……という小説。
(兄弟のペアっていうのもなあ……)
実際、ミッションに理想的なパートナーって、どんな関係の人間同士なのだろう?

ネット情報。
日本SF作家クラブの会長だった瀬名秀明さんが、作家クラブそのものを退会されたとか。(新会長は東野司さん)
何かあったのか?

寝る。
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