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独 り 言 (2013年2月分)
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2013年2月28日(木)
今朝は暖かいな。

昨日、1号くんに誘われたものの寒くて行く気がしなかった東京芸術劇場の「半神」の舞台を観に行くことにする。
1号くんと、ついでに2号くんにも声をかけたら、2人とも予定が空いていると言う。

東京芸術劇場は、自宅から散歩の距離。
カウンターで、
「当日券が買えるか?」
と聞いたら、
「今日は大丈夫そう」
とのこと。
パンフレットには「多摩美術大学 映像演出学科『専門演習II」と書いてあって、どうやらこれは大学の演習授業のひとつで
あるらしい。

(大学の演習で東京芸術劇場かい?)
と、思ったのだが、よく読めば教授が野田秀樹。
野田秀樹と言えば、東京芸術劇場の芸術監督である。
(なんと贅沢な授業を受けているんだ、多摩美の学生!)

開場時間が来たので、チケットを買って1号くん、2号くんと一緒に中へ。
1号くんと2号くんは、遺伝子的にかなり近いはずの人間なのだが(ときどきメールで「兄弟ですか?」と質問されるが、
厳密に言えば「兄弟」ではない)不思議なほど性格は違っている。
本日も、自由に座席を選ばせたら、1号くんは最前列の真ん中の席を、2号くんは通路側の席を選んだ。

1号くんが真ん中を選んだのは、そこが舞台が一番良く見える席だからで、2号くんが通路側を選んだのは、こういう前衛
演劇の場合、通路を舞台の一部として使うことが多いので、その場合、すぐ脇で役者の芝居を見ることが出来るから。
(ちなみに、2号くんのこの読みは当たった)
2号くんの方が「悪球打ち」なのである。

さて、「半神」。
この有名な作品のことをいまさら説明するまでもないとは思うが、萩尾望都の名作。
簡単に説明するならば、双子の姉妹の愛憎の物語。

読んだ人は知っている通り、物語には妹が姉に愛されるようなことをするエピソードは一切なく。
姉が妹を愛しているということを示すエピソードも描かれていない。
にもかかわらず、これは姉の妹に対する愛情を描いた物語なのである。

舞台版では、原作には姉のセリフの中にしか出た来なかった「家庭教師」を登場させ、姉妹の物語の観察者としている。
そこにさらに、家庭教師自身の双子の祖父を絡ませて、

 1   1   2
 ー + ー = ー
 2   2   4 

という謎のメモを小道具に物語を広げている。
これは、事故で脳に障害を負った老数学者の馬鹿げた計算ミスなのか?
それとも何か別のものを示しているのか?

物語のラストは、原作を読んだ人なら知っている通り。
そこまでの決着を舞台版は通常なら反則であるはずの技を使ってひとひねりして見せる。

感想。
やっぱり、男の人って優しいなあ。
「人間の冷たさ」って女が描くと、本当に体の芯まで冷えきるほどに冷たいのだが、男の描く「冷たさ」には、どこかぬく
もりが残っている。
ホント、女って冷たい生き物だから……(ブツブツ)

帰り道。
1階の出口から外に出たら、大道芸人っぽい竹馬男(正式名称は知らない)の集団が、観光客と記念写真を撮っていた。
ああいうので、だいたいいくらぐらい貰えるのだろうね?

「サイゼリア」で、プロシュート&フォカッチオ(普通に言えば生ハムとイタリアパン)とエスカルゴをつまみにワインを
飲んで帰宅。

『天のお父っとなぜに見捨てる』の第4章までを読む。
ナザレのイエスがバプテスマのヨハネに出会って洗礼を受け「悔い改め」を行うまで。

「いっぱい、そりゃ三十歳まで生きてきたら罪と科は、両手の指を折ったら、二百本の指になるがんすよ、ヨハネさん。明
日の朝まで、かかるわけで」
(好きだな、このガリラヤ訛りのイエス)
念のため、話は至ってシリアス。

天気予報では、明日は雨。
また寒くなるのかな?

寝る。

2013年2月27日(水)
ハイ、好評連載「お詫びと訂正」のコーナーです。
昨日の「独り言」で、さっそくご指摘を頂きました。
パソコン遠隔操作事件の話。
 >2013年の1月4日は、容疑者の男性が病気休職中の時期でした。
確認致しました。
その通りのようです。
お詫びして訂正致します。

ただ、いずれにせよ神奈川県までわざわざ新聞を買いに行ったのなら、その長距離の移動中にどこかの防犯カメラに映って
いてもおかしくない気がするのだよね。
もしくは「株式会社全般」の受付カウンターの人が覚えているとか。
警察は、そっちの方を調べれば良いのにとは思う。

******

午前中。
仕事関係で電話。
来月に面接を受けることに。

昼。
リハビリがてらゴドウィンの訳文の直し。

午後。
リブロへ。
『李白』(金文京 岩波書店)
『天のお父っとなぜに見捨てる』(小嵐九八郎 河出書房新書)
を買う。

帰宅。
『天のお父っと〜』の方から読み始めてみる。
日経に書評が載っていて面白そうだった小説で、キリストの話っぽい。

夜。
大泉洋が宇宙人の役をやっているドラマ「シェアハウスの恋人」を観る。
うーん……(笑)

寝ようか。

2013年2月26日(火)
朝。
昨日の日光の地震で、雪崩が起きたのだそうだ。
雪の多い地域の地震は、そういう心配もしなくてはならないのだな。
それにしても日光、観光地だからなあ。
また風評被害とか出ると、気の毒だよなあ。

ネットのニュース。
〈首相は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題に関して「日米首脳会談の成果を踏まえ、首相として国益にかな
う最善の道をできるだけ早く判断したい」との考えを示した〉(日経電子版)

記事を読んで感動した。
「首相として国益にかなう最善の道をできるだけ早く判断したい」
さすが政治家、言葉を発しているのに実質何も言っていないぞ。(笑)

言いたいことは、たぶん「日米首脳会談で(オレは)成果を上げたぞ」なんだろうな。
安倍さん、思ったより実力のある政治家なのかも……。

昼。
2号くんから電話。
「夕べ録画した『キューティクル探偵因幡』を一緒に観ないか?」
と言うので、奴の部屋までテコテコ。

見せられたのは、
「強引な取り調べや証拠の捏造を繰り返す警察組織の腐敗を告発しようとして狂人に仕立て上げられた警察官が自殺する」
というストーリーのギャグアニメ。
「原作者の弟が現役の警察官で……」
などという2号くんの解説を聞きながら観ると、なかなか楽しかった。

午後。
脳のリハビリ……進まず。

夕刊。
〈政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は26日、いじめと体罰問題の対策を安倍晋三首相に提言した〉
問題は、この内容。
〈提言は、子どもの規範意識を高めていじめを防ぐため、道徳を正式教科にするよう求めた〉
〈いじめる子には毅然とした対応が必要として、学校と警察の連携強化や、加害児童・生徒を出席停止にする措置の活用も
指摘した〉
これは両方とも、第1次安倍内閣の時に安倍さん自身が主張していた内容と同じなので、教育再生実行会議の「提言」は、
ひと言で言えば「総理大臣のおっしゃる通り」なのだよな。

で、問題点。
「子どもの規範意識を高めていじめを防ぐ」
「いじめ」って、規範意識を高めると防げるものなのか?
私の知っている「いじめ」は、たいてい「異質な者の排除」から始まっていたと思うのだが。
「規範意識」が高まると、人間は「違っている者」を受け入れやすくなるのか?
むしろ逆だと思うが。

まったくの偶然だと思うのだが、本日の夕刊の連載小説、重松清の「ファミレス」は、主人公である学校教師が、
「正しさはもちろん大切なんですが、優しさのほうがもっと大切なんだと僕は思うし、生徒にもそう思っていてほしいんで
す」
という意見を述べる話だった。
「優しさは間違いを許すことじゃなくて、認めることなんです」
と、この学校教師は言う。

教育再生実行会議の提言の問題点、その2。
〈いじめる子には毅然とした対応が必要として、学校と警察の連携強化や、加害児童・生徒を出席停止にする措置の活用も
指摘した〉
要するに、これは「生徒が何かやったら、学校側はすぐに警察を呼んじゃえ」ということかな?
学校というところは、子供を教育するところで、教育というのは「未熟な者を教え育てること」だと思っていたのだが。

子供は未熟なので、間違えたり失敗したりする。
それを社会から庇って、「すみません。この子はまだ未熟なのです。これから私がちゃんと教育しますから」と言うのが、
学校の先生というもので、だから生徒は安心して先生を信頼し、自分の未熟な部分を見せて教育して貰える……というのが
学校という場所なのではないのかな?

さらに「暴力的ないじめを行う子供は、しばしばDV被害者」というのは、割と一般的な説だと思うのだが、「加害児童・
生徒を出席停止にする」というのは「家庭で暴力を受けている可能性の高い児童・生徒を、家庭内に閉じ込める」というこ
とを意味しないだろうか?

いじめ問題は解決すべきだと思うが、その方法は「手っ取り早く立場の弱そうな〈悪者〉を決めて叩く」ことであってはな
らないと思う。

ニュースがもうひとつ。
パソコン遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された容疑者に対する勾留理由開示手続きというのが行われたらしい。
弁護士の狙いは、たぶん容疑者側の言い分をマスコミに報道させることだと思う。

ところで、私は以前この容疑者について
〈つくづく「その他大勢のうちのひとり」であり続けた人生だったのだなあ〉(今月11日の「独り言」)
と書いたのだが、これを訂正した方が良いと思われる新情報がネットに流れていた。

どうやら彼は「江ノ島に通って捨て猫の世話をする青年」として、一部では有名な人物であったらしく、2010年11月
2日の「北日本動物福祉協会」のブログ(現在は見られないようだ)に写真入りで紹介されたこともあるらしい。

これが事実だとすると、なかなか希有なことで、とても「その他大勢のひとり」とは言い難い。
彼を「その他大勢のひとり」と呼んだのは私の誤りでした。
お詫びして訂正させて頂きます。

で、問題は「江ノ島に通って猫の世話をしていたことで知られる青年が、江ノ島で猫に近づいている映像」は、「彼が猫に
首輪を付けたという確実な証拠」になるのか、というところ。

私の個人的な意見を言ってしまうと、警察はこの映像を決め手の証拠に挙げるのは止めた方が良いのじゃないかと思う。
確実に反論を喰らうもの。

むしろ証拠として有力になるのは、犯人が送って来たという首輪の写真の中で問題の首輪の下に敷かれていた1月4日付の
「神奈川新聞」の方じゃないかと思う。

「神奈川新聞」は、タイトルからも分かる通り、神奈川県の地方紙で、宅配購読が可能なのは神奈川県内と東京都町田市の
一部のみ。
そして、東京都内でこの新聞を販売しているのは、小田急線町田駅の売店と、千代田区にある「株式会社全般」の1階受付
カウンターだけなのだ。

従って、江東区民である容疑者が「神奈川新聞」を手に入れようとしたら、
 1)神奈川県まで行く。
 2)町田駅の売店へ行く。
 3)「株式会社全販」の1階受付カウンターまで行く。
 4)「神奈川新聞」を持っている他の誰かから入手する。
の4通りの方法しかない。

1月4日は平日であるから、内勤の仕事についている容疑者がこの日の「神奈川新聞」を手に入れるには、何か普通と違っ
た行動をとらねばならないことになる。
仕事を休むとか、仕事帰りに自宅とは違う方向に移動するとか、「株式会社全般」のカウンターに姿を現すとか……

こっちの方を当たった方が「いつも行っていた江ノ島に、この日も行きました」よりずっと確実な証拠を入手できる気がす
るのだが、どうだろうか?
(ガンバレ、お巡りさん!)

夜。
おそらく日本の9割以上の人にとっては、どーだっていい話。
(でも、私には個人的にツボだった)

3月4日(月)の「ニコ生岡田斗司夫ゼミ」で、オタキングこと岡田斗司夫氏が、ドラマ「泣くな、はらちゃん」について
語ることになったのだそうだ。
〈メタフィクションやSFとして見たら、はらちゃんの意外な真実が見える!? 〉
だって。

やっぱりアレをSFだと思ったのは、私だけではなかったか。
オタキングと同じ感覚を持っているということが嬉しいことなのか号泣すべきことなのかは良く分からないが、とりあえず
私はひとりではなかった。(嬉しいのか? 嬉しいのかオレ???)
「異世界人」の視点を通して人間とは何かを見つめ直す……って、SFのテーマだよな?

で、私も思わず語りたくなってしまったので、ここでちょっと。
「泣くな、はらちゃん」はストーリー的にはラブコメディなのだが、主人公の「はらちゃん」が異世界人なので、その感覚
が少し変なのである。

例えば「キス」をしたとき、彼はその体験を「仲間たち」に話したいと言って「普通の人」である恋人に止められる。
「デート」をしたときも「楽しいなあ。仲間たちも連れて来たいなあ」と言う。

この辺をドラマではさりげなく流しているのだが、観ている側の心にふと「異質さ」がひっかかる。
(「普通の人」は、デートに他の人間を連れて来たいとは思わないよね?)

「なんか少し変」な感覚を積み重ねつつ、異世界人視点の物語は、敢えてそれを解決することなく進んで行く。
物語が進めば進むほどに、観ている側の心に「センス・オブ・ワンダー」が広がって行くのだ。
「泣くな、はらちゃん」は、SFだ。

寝る。

2013年2月25日(月)
夕べ、寒いのでターマー付きのヒーターのスイッチを入れたまま寝たら、タイマーが切れる毎に寒さで目を覚ましてしまい
ひどい寝不足。
おまけに寒い。
私が暮らしている四畳半のアパートは、片側の壁がほぼ一面窓という、採光抜群の部屋なのだが、夏は暑くて冬は寒い。
(この部屋でホームレスを主人公にした小説を書いたら、実感を伴ったリアルな作品になるのではないだろうか?)

午前中。
この間から格闘中のSF、完全に止まった。
話の辻褄合わせをやっているうちに、登場人物のひとりの設定がほとんどチート(反則)状態になってしまったのだ。
完璧すぎて動かせないというやっかいなキャラクターを作ってしまった。
……ちょっと他のことをして、脳味噌を静めよう。

午後。
テレビでアーノルド・シュワルツネッガー主演のSF映画をやっていたので、観る。
「シックスデイ」
舞台は未来。
クローン人間の製造が法律で禁止されている時代に、自分のクローンを作って永遠の命を得ようとした悪者と闘う主人公の
活躍。

タイトルの「シックスデイ」は、聖書にある「6日目に神は人間を作った」から。
要するに「神以外の者が人間を作るのは悪いこと」というのが、話の前提になっている。
これが主人公の敵が「悪者」であるという強い根拠なのだが、キリスト教徒ではない私には、「へえ、キリスト教徒の人は
そう思うんですか」という程度の感覚しか生まれない。

おまけに敵のクローンに関しては「クローンなんだから」と躊躇なく殺す主人公が、味方のクローンは妙に大事にする。
これが主人公の「クローンに対する感情の変化」を描いたというのなら、敵のクローンに関してももう少しケアが欲しい。
うーん、イマイチ。

夕方。
本屋帰りの1号くんが遊びに来る。

買って来た雑誌の中に表紙に芸能人の顔写真が印刷されたものがあって、10代か20代の男の子の写真に見えるのだが、
本当は30代ぐらいの歌手だかタレントだかの写真なのだそうだ。
「これがフォトショの技だよ」
と、1号くん。

言われなければ気づかなかった。
最近の写真の加工技術はハンパない。

「フォトショか? すげえな」
「そのうち、動画でこういうのできないか? 女優の小じわや顔のシミとかぜんぶ消すとか」
……などと2人でくだらないことを喋っていたら、部屋がユラユラし出した。
それほどの揺れだとは思わなかったが、地震情報を見ようとテレビを付けたら、画面に映ったアナウンサーの顔が引きつっ
ていた。

 時刻:16時23分頃
 震源:栃木県北部(北緯36.9度 東経139.4度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード6.2

日光で「震度5強」だったとかで、思ったより大きな地震だったらしい。

夜。
寒さでテンションだだ下がり。
1号くんから借りた『ヨタ話』(新井理恵 小学館)を読む。
漫画ショートショート。

野良猫と、その猫を可愛がっている高校生の男の子のエピソード。
猫の方では出来ればその子と暮らしたいと思っているのだが、男の子の方では「こんなきれいな猫はきっと誰かの飼い猫に
違いない」と遠慮して拾って帰ろうとはしない……。
意外とモテない美女の暗喩か?
「あんな美人は、絶対カレシがいるよ」とか言われて誰からも声をかけられない女の子。(笑)

嫁と姑のエピソード。
イヤミな毒舌母のために、嫁の来手がなかった男のもとに嫁いだのは、まったく他人の話を聞かない女。
姑がどんなイヤミを言っても完璧に聞き流し、相手が怒っていてもまるで気づかない。
コミュニュケーションがとれないと、却ってトラブルは起きない???

……ダメだ、限界まで眠くなって来た。
寝よう。

2013年2月24日(日)
午前中。
パソコンポチポチ。

今日は午後からメンサ・テスト合格者の会月例会。
天気が良いので外気温をナメでいたら、風が思い切り冷たい。

例会では、佐藤編集長が「モンゴルの民族楽器」についての研究発表(?)。
「もう少し内容を煮詰めてから発表した方が良かったんじゃないかなあ」
と、ダメ出ししてみる。

ところで、モンゴルの民族楽器として有名なものと言えば、馬頭琴。
この楽器の誕生伝説として、日本でポピュラーなのは少年と馬の友情を描いた「スーホの白い馬」だが、モンゴルで一般的
なのは「フフー・ナムジル」の方らしい。

「フフー・ナムジル」は、ちょっと「浦島太郎」に似た話。
草原で美女に出会った男が彼女のゲルに行ってしばらく楽しく暮らすが、やがて残して来た妻のことが気になって家に戻り
お土産にと翼のある馬をプレゼントされる。
男はこの馬に乗ってその後も美女との浮気を続けていたが、それが妻にバレで馬が殺されてしまう。
その馬の体から作ったのが馬頭琴で……という話。
「スーホの白い馬」の話は日本の教科書に載っていたが、「フフー・ナムジル」の方は載せられんな。(※)

 ※後で調べたら、「フフー・ナムジル」は『青いナムジル』というタイトルで日本で絵本として出版されているようだ。
  但し、馬を殺したのは「ナムジルの妻」ではなくて「ナムジルに横恋慕した金持ちの娘」になっているらしい。

例会後、飲み会。
寒いとつい日本酒に手が伸びるのが、体重増加の原因か?

帰宅。
パソコンポチポチの続き。
部屋の中にいるのに、キーボードを打っていると手がかじかんで来る。

あまり寒いので、もう寝る。

2013年2月23日(土)
朝のニュースで、TPPへの(環太平洋経済連携協定)への日本の交渉参加問題についての日米共同声明が出されたと言っ
ていた。
私は経済については、まったく分からないのだが、要するに、日本に農産物を売りたいアメリカと、コメを自由化して票田
である農家の支持率を下げるのは避けたい日本の自民党政府が、
「いろいろとややこしい問題があるのは分かったから、その辺のところは追々ね」
というところで何とか形をまとめたと、そんな話なのか?

昼。
伊藤園のガレージセールへ。
チラシが郵便受けに入っていたから行ったのだが、行ってみたらペットボトルのお茶の箱売りだった。
そうと知っていたら、車とかで来た人が多かったんじゃないかなあ。

会場は、伊藤園の車庫(だから「ガレージセール」か?)。
客は、散歩がてらにふらっと来てしまった風の家族連れがチラホラ。
箱買いして持って帰るには、ペットボトルのお茶は重いしなあ。

お茶葉だけ買ったら、レジで通販のチラシみたいなのを渡された。
ひょっとして、通販の宣伝イベントだったのか?

担当者の方、悪いけどこのイベント、失敗だと思う。
敗因は、案内のチラシからイベントの内容が推測しづらかった点。
まず、なんだか分からないから行かない。
来てくれた客も、思ったものと違う内容にモチベーションが上がらない。
せめて会場の入り口に、客を呼び込むようなのぼりでも立てておけば……

昼食。
ステーキハウスみたいなところでランチ。
鉄板の上に載ったステーキがジュージューいっているようなあのタイプの店。
よく見ると、店員さんの腕に赤い火傷のあとがいくつも。
やっぱりあの鉄板を運ぶのは危険な作業であるらしい。

ひとつ疑問なのだが、なんでステーキをわざわざ鉄板に載せて運ばなくてはならないのだろう?
食べるとしても危険だし、普通の皿で良いと思うのだが???

午後。
パソコンをポチポチ。

夜。
ドラマ「泣くな、はらちゃん」を観る。
前回のテーマは「人の死」だったが、今回はさらに掘り下げて、「人の誕生と成長、老いと死」がテーマ。

「こちらの世界」の人間が、赤ん坊として生まれ成長した後に、やがて老いて死んで行くのだと聞かされた主人公は、自分
たちとのあまりの違いにショックを受ける。
(これがあくまで「異世界人視点」で描かれているところが良いのだよなあ)

さらに、自分たちの世界における賢者「ユキ姉」によって、永遠の命を持っていると信じていた自分たちにも「死」がある
のだということを知らされる。
「神様には何だってできるんだよ」

全てが神の意思次第である彼らの世界では、神によって「殺される」または「忘れ去られる」ことによって、死がもたらさ
れるのだという仕組みらしい。
そう考えると「たまちゃん」のセリフ、「神の愛は平等ではない」も、なかなか奥が深い。
不安に襲われて天を仰ぐ主人公……。

このドラマ、視聴率はあまり良くないらしい。
子供っぽいタイトルから軽いコメディを期待して観た人たちが、振り落とされているものと推測。
私も土曜9時枠の民放ドラマで、こんなセンス・オブ・ワンダーな哲学の話を聞かされるとは思わなかった。(笑)

さてと、寝るか。

2013年2月22日(金)
朝。
普通に起きて、普通に歯を磨いて、カレンダーを見たら今日は「猫の日」だったので、ネットで猫動画を見て和む。

猫で思い出したが、うちの近所にはそこそこ野良猫が多い。
一時、保健所が頑張って野良猫の駆除をやり、ネズミの被害が増えたことがあったのだが、また猫の数が増えて来たところ
を見ると、保健所が方針を変えたのだろうか?
都会と言えども生態系はあるのだから、人間があんまり勝手にいじくっちゃいけないと思う。

午後。
パソコンをポチポチ。

ニュース。
〈「グーグル・グラス」の試用販売開始〉
メガネ型の情報端末。
この端末が普及すると人間がみんな文字通りの「常時接続」状態で生活することになるのか?

これに対応したゲームソフトが出来ると楽しそうだが、アッチの世界に行ったきりになって戻って来れなくなってしまう人
も続出しそう。

夕方。
コインランドリーに行ったついでに1号くんのアパートに寄ったら「Mステ」という番組を観ていたので、一緒に観る。
着ぐるみと言うのか、何と言うのか、動物のマスクを被って歌っているグループが出て来たので何かと思って聞いたら、
「最近、流行りのグループらしい」
とのこと。

今は、こういういのが「新しい」のか?
「ファッション」なのか?
若い人の流行について行けなくなっている?!

焼き鳥屋で軽く飲んで、帰宅。
寝る。

2013年2月21日(木)
……寝坊してしまった。

雑用系のことを片付けていたら午前中が潰れ、午後は役所関係の手続きと床屋。
髪を刈って貰いながらニュースを見ていたら「谷垣法相死刑執行」だって。
こういうことはさっさとやって欲しいよなあ。

刑事訴訟法で「死刑の執行命令は判決確定から6ヶ月以内」と定められているのに、執行待ちの「死刑確定者」がゾロゾロ
いるというのは異様。
判決が確定したら、その日に執行でも良いと思う。

ところで外国のドラマとかを見ていると、死刑の執行に被害者遺族等の関係者が立ち合うという制度があるようだが、日本
でもこれを取り入れてみてはどうだろう?
逮捕・取り調べを行った警察官が、自分が行った仕事の最後をきちんと見届けられるようにするのも良いと思うな。

リブロに寄って、帰宅。
留守電を再生したら、面接に落ちていた。
ここのところ連敗中。

リブロで買ったのは『月(ゆえ)とにほんご』(井上純一 アスキーメディアワークス)。
日本人と結婚した中国人の奥さんが、日本語学校で学んだ体験を元に、外国人の視点から見た日本語学習の難しさや面白さ
などを語り、それをご主人が漫画にまとめたもの。
筑波大学の矢澤真人教授が監修を担当している。

自治体でやっている無料の日本語教室のレベルの低さの話には苦笑。
私もボランティアでやったことがあるのだが、教える側の資格を得に定めていないので、先生の当たり外れが大きいのだ。

あと「すみません」と「結構です」の意味の問題とか。
これは、私の教室でも悩んでいた日本語学習者さんは多かったなあ。
(あと「失礼します」の使い方が分からないという人も多かった)

国の名前の発音の仕方が正式に決まっていないというのも、外国人から見ればかなり変らしい。
(政府が一度「ニッポン」に統一しようとしてみたらしいが定着せず、結局諦めたという経緯がある)

月(ゆえ)さんの印象では、日本人は自国を自慢する時に「ニッポン」を使う場合が多いと言うのだが……???
私の考えだと、要するに「政府推薦の発音」で国名を発音する人に、ナショナリスト的なタイプが多いということなのでは
ないかな?

ちなみに私は「ニホン」で発音することが多い。
政治的な意図ではなく、日本語の発音の中で、なんとなく「P」の音が浮く感じがするので、美意識の問題。

月(ゆえ)さんの通っていた日本語学校は、残念なことに東日本大震災の影響で生徒が大量帰国して開店休業状態になって
しまったそうだ。
両親に無理やり帰国させられた韓国人の男の子が、今も「日本に帰りたい」と嘆いているという話が気の毒だった。
(韓国では、親は絶対なので逆らえないらしい)

感想。
池袋に住んでいると、否応なく外国人とコミュニケーションを取らざるを得ないので、言葉の誤解によるトラブルを避ける
のに参考になる本だと思った。
外国人から見て分かりにくい言い回しを避けるというのは、トラブル回避に有効。

夜。
1号くんが遊びに来て、なんとなく酒盛り。
奴は酒好きなのだ。
こいつの父親は私も良く知っている男だが、そんなに酒飲みじゃないんだよな。
誰に似たんだろう???

さてと、そろそろ寝ようか。

2013年2月20日(火)
午前中は面接。

午後は物理の勉強……というか、方眼紙をプリントアウトして、ひたすらベクトルを描いている。
x軸とy軸とz軸で、質量が……
(そもそも計算が苦手だったのだ、私は!)

疲れたので、ニュース関係のサイト巡り。
日本政府と重機大手5社で、世界初の人が寝泊まりできるメガフロートを作ることにしたそうだ。
用途は海底油田を採掘する作業員の宿泊で、ブラジル沖に設置予定。
2016年にも設置したいという考えだそうだ。
横315メートル、縦80メートルのメガフロートは、沖合約200キロの場所に設置する計画で、海底に複数のいかりを
打ち込んで海に浮かべる構造。
最大200人が滞在できるという。

長期滞在は考えていないのだろうか?
そのままそこに住んじゃう人とか出て来たりして。
……と、妄想が広がってしまう。

ちょっと嫌なニュース。
〈【PC遠隔操作事件】被疑者の素顔を弁護人に聞く〉というインタビュー記事。
〈接見の後、取調官に「もし決定的な証拠があるなら、早く示して欲しい。それで(否認しても)ダメだと分かったら、弁
護人からも本人を説得しますよ」と言ってみたが、警察は「はい、分かりました」と言うだけ。「本当はそんな映像ないの
では?」とも聞きました。すると、「そういうこと(=決定的な証拠があるというような情報)はマスコミが勝手に書いて
いるだけ」と。検事にも、「(本人が猫に首輪をつけたことを示すような)防犯カメラの映像はないのでは?」と水を向け
たところ、沈黙しか返ってこなかった〉

要するに、警察官や検事は、「決定的な証拠がある」とも「本人が猫に首輪をつけたことを示すような防犯カメラの映像が
ある」とも言っていないのにマスコミが勝手に記事を書いたのだという話。
それって「デマ」じゃん?
警察も検事も「言っていない」と言っているのに、嘘を書いちゃいけないよなあ、マスコミは。

夕方。
アマゾンから「リリック」というタイトルの音楽CDが届く。
「音痴がなんで音楽CDを?」と思うかも知れないが、このCDにはおまけでプロモーション・ビデオが付いているのだ。
開閉する唇の動きを映像で見られれば、音痴にだって歌を聴くことが出来る。
(さすがに「音程」までは分からないが、まあ、何を言っているのかが分かればそれでいい)
歌詞カードもあるし。

夜。
「シェアハウスの恋人」というドラマを観る。
このドラマ、単独で観てもさほど面白くないのだが、「泣くな、はらちゃん」という同じ日本テレビ系のドラマとセットで
視聴すると、なかなか興味深い。

設定がものすごく似ているのだ。
なんで同じ時期の同じチャンネルの番組に、こんなに設定の似たドラマを並べたのか不思議に思うほど、基本設定が同じ。

「シェアハウスの恋人」
自分に自信がなく、言いたいことも口に出せずに、職場では嫌なことがあってもヘラヘラ笑って誤摩化しているようなネガ
ティブな性格のヒロインの前に、ある日「宇宙人」が現れて愛を告白する。

「泣くな、はらちゃん」
自分に自信がなく、言いたいことも口に出せずに、職場では嫌なことがあってもヘラヘラ笑って誤摩化しているようなネガ
ティブな性格のヒロインの前に、ある日「漫画の世界の人間」が現れて愛を告白する。

ヒロインには何かと問題のある弟がいて……というところまで同じ。
これだけ設定が似ていても、脚本を書いている作家さんによってまるで違う話になるのだなあ。

「シェアハウスの恋人」本日のエピソード。
風邪をひいたヒロインを「宇宙人」が看病するという話。
(ちなみに「泣くな、はらちゃん」の先々週放送分のエピソードは、風邪をひいたヒロインを「漫画の世界の人間」が看病
するという話だった)

面白いので、この2つのドラマは最後まで並行して観て行こうかと思う。
寝る。

2013年2月19日(火)
午前中。
仕事の電話。
明日、面接があるそうな。

午後。
ポチポチしていたパソコン一時停止。
作用とか反作用とか質量とか重力とか……調べなくてはならないことがいっぱい出て来てしまったのだ。
高校は文系コースだったので、物理はやっていない。
(ええと……空気抵抗をゼロとして、質量の違う物体A、Bが……)

脳味噌を空っぽにするために新作映画の予告動画を検索。
「変態仮面」という妙な映画の予告を見つけて……
……見てしまった!( ̄□ ̄)!!!

夕刊に、ロシアの隕石のニセモノっぽいものがネットオークションに出て来たという記事が載っていた。
さすがと言うべきか。

夜。
吹き矢の講習。
的紙に直径10センチほどの穴を開けて終了。

ラジオを聴いていたら部屋が揺れ。
番組が地震速報に切り替わる。

 時刻:21時27分頃
 震源千葉県東方沖(北緯35.3度 東経141.2度)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード5.8

明日は午前中に面接なので、そろそろ寝る。

2013年2月18日(月)
ここ数日、やたら寒い。
明け方になると布団に入っていても凍えちゃうので風呂桶にお湯を沸かして体を温める。
まあ、2月だからね。

隕石の落ちたロシアのチェバルクリ湖に観光客が詰めかけているというニュース。
こういうバイタリティって、好きだな。
「ユーレックス」という日本の旅行会社が、ロシアの隕石落下場所を見るツアーの募集を始めたそうな。
日本人も頑張るなあ。

午後。
パソコンをポチポチしつつ、仕事関係の電話待ち。

夕方。
……結局、電話は来なかった。

夜。
「脳残君の部屋」というウェブ漫画を見つける。
日本で生活する中国人留学生が描いたエッセイ漫画。
この作品が単行本化したらしい。

サイトの方で読んでみたのだが、日本人と中国人の間に起こるトラブルの仕組みが少し理解出来た気がする。
例えば単行本化した時の表紙の絵の話。
作者(中国人)は「日本に来たばかりの時の嬉しい気持ち」をストレートに表現したイラストを使いたかったのだそうだが
出版社側(日本人)が採用したのは、「歯を食いしばって自転車を漕ぐ主人公」のイラスト。

これに対し作者は、
「大金をかかって辛い暮らしのために日本に来たものか?(多少日本語が変だが「辛い思いをするために大金をかけて日本
に来るわけがないじゃないか」という意味だと思う)」
と、大いに不満を抱くのだが、これはやっぱり出版社の人が正しいと思うなあ。

「私は大きな希望を抱いて日本に来ました」と言われると、「では、現実とのギャップに失望したのだろうな」と受け取っ
てしまうのが日本人なのだよ。
逆に「辛いことも多いですが、でも日本を離れません」と言われた方が「この外国人は日本が好きなのだな」と感じる。
日本語上級者でも難しい「日本人語」。

関連で、「中国嫁日記」のサイトから。
作者(日本人)が自分の奥さん(中国人)に、公衆トイレの「いつもキレイに使って下さってありがとうございます」とい
う貼り紙について感想を求めたら、「いつも自分を下にする。日本人らし、スキですよ」という返事が返って来たという。
日本人である私は、あの貼り紙を「トイレはキレイに使え」という「強制」と受け取っていたが……。

「あなたは〜してください」ならば、相手に「嫌です」という自由があるが、「あなたは〜をしました」では「〜をする」
ということはすでに過去(=不変の事実)となっているので拒否する自由はないことになる。
日本語は、ソフトな表現の時ほど、強い意味になるのだ。

前に韓国人が書いたエッセイに、
「大変素晴らしいとは思うのですが」
という日本語が「拒絶」だと分からずトラブルになったという話が載っていた。
ちゃんと「が」って言ってるじゃないか。(笑)

周辺国の方々とは極力仲良くしたいので、異文化理解に務めることは大切だと思うな。

寝る。

2013年2月17日(日)
朝のニュース。
ロシアの隕石関連の続報。
NASA発表の推計によると、大気圏突入前の隕石の直径は約17メートル、重さは約1万トン。
広島型原爆の30倍強に当たる500キロトンのエネルギーが衝撃波として放出されたそうだ。
東京に落ちていたら、日本は壊滅していたかも。

G20。
声明に、日本の名指し批判が載ることだけは、どうにか回避できたようだ。
「セーフ」であったことは十分評価出来るが、諸手を上げての「万々歳」ではないな。
前途多難。

午後。
SF大会のスタッフ会議にスカイプ参加。

会議終了後に雑談をしていたら、まったく記憶にない人に、
「以前、お会いしたことがあります」
と、言われる。
「えー、あー、はあ」
とか、間抜けな声を発しながら記憶を辿ってみる。
(去年か一昨年に、誰かに紹介されたとか?)

でも、思い出せない。
「GーCONの時に、崎田さんの企画で楽屋に水を運んだのは僕です」
GーCONって、何年前のSF大会だよ!
(いま調べたら2004年だった)

企画の楽屋に物品を運ぶ仕事というのは、私もやったことがあるが、自分が担当したのがどれとどれの企画だったかなんて
まるで覚えていない。
言うまでもなく、企画担当者が誰だったかなんて記憶している由もない。
(ものすごく記憶力の良い人なのか、この人が標準だとすると、私の記憶力がものすごく悪いのか?)

あるいは……
以前、初対面だと思い込んで会った相手から後に、
「実は半年前にお会いしていたのですが、その時の印象がとても悪かったので、正直あなたに会うのが嫌でした」
という主旨のメールを頂き、まったく記憶にない出会いをした相手に、そこまでの悪印象を与えられる自分の才能(?)に
深く感心したことがある。

つまり、脳学者が言うところの「脳は嫌なことほど記憶しやすい」というパターン。
生物は「生き残る」という目的に叶うように進化して来た。
「嫌なもの(=「自分にとって危険なもの)」をより良く覚えている方が、危険を回避して生き残りやすい。
つまるところ嫌な奴ほど記憶に残りやすいことになる。

ひょっとして私は、9年前に企画の楽屋にただ水を運んで来ただけの人に「危険マーク」を付けられていたのか?
息をするようにナチュラルに毒を吐く……
(いやなんか災難だったなぁ、相手の人)

夜。
カマボコをつまみに、酒を飲んで、寝る。

2013年2月16日(土)
夜が明けて……
小惑星は無事通過していったようだが、隕石の被害の方は、思ったよりえらいことになっていたらしい。
でも怪我人の数の割には死者がいないのが不幸中の幸い。
市街地に落ちていたらとんでもないことになっていただろう。

午後。
パソコンをパコパコ。

夕方からSF大会のスタッフ会議。
作業の遅れとか手違いとかスタッフ同士の喧嘩とか、今年も例年のような問題が例年のごとく起きているようだ。

会議そのものは割合とサクサク進み、決まることも決まって、終了後、近所の中華料理屋で宴会。
料理は美味だったが入り口近くの席だったので、戸口が開くたびに外の風が冷たい。
今夜はなんだか特に寒かった。

帰宅。
録画しておいたドラマ「泣くな、はらちゃん」を観る。
ヒロインがノートに落書きした漫画が実体化して……という、かなり有り得ない設定のコメディドラマなのだが、扱われて
いるテーマは意外に重い。
今回は「死」について。
「人の死」とは何かについて、登場人物同士が真剣に語り合うという珍しいコメディ。

1時間番組で、
前半は、3次元人である「神」の気まぐれに弄ばれる2次元人の悲哀。
後半は、死の運命から逃れられない3次元人の悲劇。
という構成。

このドラマも「マメシバ一郎」と同様キャスティングがいい。
3次元人の「神」が、華奢なイメージの麻生久美子で、その「神」に弄ばれる2次元人が、大柄な長瀬智也。
「神」のやっていることは、かなり暴力的な行為なのだが、悲鳴を上げて床に叩き付けられる長瀬智也の体格がいいので、
(まあ、彼は丈夫そうだし……)
と、その醜態をコメディとして許容出来る。(いいのか?)

ともかく寒いので、とっとと寝よう。

2013年2月15日(金)
朝刊の1面トップが、
〈シェールガス1兆円支援〉
で、政府が福島の原発事故後に急増した燃料調達費削減のため、価格の安いシェールガス事業に参入する日本企業を支援す
るため1兆円の債務保証枠を新設することになったのだそうだ。
(発電の主力も「火力」の方向になるのか?)

ちょっと気になったのが社会面の記事。
割と大きな扱いで、遠隔操作事件の犯人として逮捕された容疑者の言い分が掲載されていたのだ。

〈遠隔操作 容疑者「別に真犯人いる」〉
記事によると彼は携帯電話で猫を撮影したことと雲取山に登ったことは認めているが、猫に首輪を付けたことなどについて
は否定しているらしい。

この記事の扱いの大きさは、日経新聞が「本件は冤罪の可能性がある」と判断しているということなのだろうか?
(前にも書いたが、容疑者は猫の写真を撮るのが趣味で、雲取山は人気のハイキングコースなので、「猫の写真を撮った」
ことや「雲取山に行った」ことが証明されても犯行の決定的な証拠とはなり得ない)

午後。
昨日から始めたパソコンのパコパコ。
出だしをしばらく書いてから、書いた文章をまるまるボツにする。
(うわあっ、私は文章がヘタだ!)

部屋に遊びに来た2号くんが、
「だからとりあえず、主人公を走らせろよ」
って、お前に言われたくないわ!

夜。
ロシアに隕石が落ちたというニュース。
日本時間15日正午過ぎ、ロシア西部のウラル地方に隕石が落下。
衝撃で窓ガラスが壊れるなどの被害が出たほか、約1000人の怪我人も出ている。

ついこの間、日本でも火球が観測されたばかり。
明日の未明には小惑星が大接近するとか。
いろんなものが飛んで来ているが、地球、大丈夫なのか?

寝る。 

2013年2月14日(木)
朝。
これはめでたいニュースだろうな。
〈iPS細胞で網膜再生治療〉
厚生労働省の承認が得られれば、今年中にもiPS細胞を使った世界初の治療がスタートするとのことで、対象となるのは
滲出型加齢黄斑変性だそうだ。

昼。
花粉症の薬が効き過ぎたのか、猛烈に眠くなって少しウトウトしたら嫌な夢を見てしまった。
あまりにも嫌な夢だったので、フィクションにしてしまおうとパソコンをパコパコ。
キーボードを叩いているうちに「興味本位で悪魔を呼び出そうとした中学生の話」になって来た。
(完成するかな?)

午後。
買い物。
百均で見かけた徳利がちょっと気に入って買う。

帰宅して、ギターの練習。
まずは「ドレミファソラシド」ですな。

夜。
DVDで「ウィッカーマン」という映画を観る。
1973年製作のイギリス映画。
ちなみにこの作品は、2006年にアメリカでリメイクされているが、私は観ていない。

ストーリーは、行方不明になった少女の捜索願を受けた敬虔なクリスチャンである刑事が孤島にやって来て、その島の風俗
や宗教に驚愕して嫌悪を抱き、やがて少女が島民たちの邪教の犠牲者であると確信するに到って……という話。

この信仰というのが、輪廻転生を信じる多神教で、公然と男根崇拝が行われているようなもの。
日本では割と普通のものなので、やたらに「キリスト教じゃないとダメ」みたいなことを言う、主人公の方が変に見える。
「へぇ、男根崇拝って、そんなにびっくりするようなものなんだ」と、そんな感じ。

制作者側の意図としても、やっぱり「主人公の保守的な価値観が必ずしも正しいとは限らない」的なものがあるらしい。
古くからの常識や道徳に疑問が投げかけられていった1970年代という時代の作品らしい。

ところで、悪評高かったリメイク版では、主人公は特に熱心なキリスト教徒ではなく、常識的で善良な模範的アメリカ人に
なっていて、それが邪教の民に……みたいな話になって「主人公の価値観こそが正義」っぽい話になっているらしい。
オリジナルのファンに評判が悪かったわけだ。

「ちょっと物の見方を変えてみない?」というのがイギリス映画のテーマだとすると、アメリカ映画のテーマは「揺るぎな
い信念の素晴らしさ」なんだろうな。

常々私が思っていたことだが「アメリカ人ってイギリス人より保守的」。
これはイギリスには、立場上どうしても保守的にならざるを得ない「貴族」という階級が存在するためじゃないかと思う。
「保守的な貴族」の存在があるからこそ、逆に「貴族じゃない者」は「アンチ保守」になりやすい。
現代の日本人が、比較的保守的なのは「華族」がいなくなっちゃったからかな?
……などと、いろいろと考えさせられる映画だった。
面白かった。

寝る。

2013年2月13日(水)
朝のニュース。
〈グアムで無差別殺人〉
犯人は、車で人混みに突っ込んだあと、刃物で手当たり次第斬り付けたそうだ。
秋葉原事件の時と同じだね。
こういうことをやる時の人間の脳の状態って、どういう風になっているのだろう?

もうひとつ、海外から。
〈北朝鮮、今回実施した3回目の核実験について「国連憲章に徹底的に合致する合法的な自衛的措置」と主張〉
ああ、やっぱりみんなが「言うだろうな」と思っていた通りことを言ったわけだ。

昼。
役所関係に電話。
電話に出た係官の口調のぞんざいなのにうんざりする。
中年男性の声のようだった。
最近、若い人の方が礼儀正しいと思うことが多い。

午後。
2号くんが「英国王のスピーチ」という映画のDVDを借りたと言うので、つき合う。
アカデミー賞受賞作品。

吃音症の王子(物語の途中で即位して国王になる)と言語療法士との友情をテーマにした作品。
「史実と違う」という批判がある作品だが、史実を元にした「フィクション」だと思って観れば問題はない。

ストーリー。
英国王ジョージ5世には2人の王子がいた。
長男だが軽はずみなデイヴィッド王子と、人格的にデイヴィッドより優れた弟のアルバート王子。
しかしこのアルバートには吃音症という重大な欠点があった。
スピーチを行うことが重要な公務である王族にとって、この欠点は致命的である。
アルバート王子の妻エリザベスは、夫のために言語療法士を探し出して来るのだが……

オーストラリア出身の労働者階級というものの英国内における立場が理解出来ないと、この映画の面白さは半減するのでは
なかろうか?
要するに、社会的にかなり低く見られている立場の人間なのだ。
そんな立場の人間、対、「王子様」である。

労働者階級の言語療法士が初めて「王子様」を診療室に迎え入れた時の、なんとも言えない雰囲気がこの映画の一番の見ど
ころかもしれない。
自分が指導する立場なのに、相手の身分がメチャメチャに高い。
内心かなりビビリつつ、指導する者としての威厳を保たなくてはならない。
ジェフリー・ラッシュが、この言語療法士の内面の葛藤を実に見事に演じていた。

シンプソン夫人が、やたらあばずれ女みたいになっていたのは、物語の性質上仕方がないだろう。
彼女との恋のために王冠を捨てた情熱的な兄をダメ人間に描かないと、主役である地味な弟が霞んでしまう。

エリザベス王女(今の英国の女王)を演じていたフレイア・ウィルソンの凛とした美少女ぶりが良かったな。
即位した父親にこれまで通りに駆け寄ろうとした妹を制して臣下の礼を取るところとか、父親のスピーチを聴くためにただ
椅子に座っているだけのシーンでもちゃんと気品を漂わせていた。

個人的な笑いどころ、チャーチルを演じたティモシー・スポールの「顔芸」。
これはもう、笑うしかない。

夜。
近所の小料理屋に飲みに行き、常連らしき客(初対面)に「地元出身の芸能人の話」を聞かされる。
「○○ちゃんは、去年の同窓会には来なかったらしいよ。やっぱり忙しいのかねえ?」
って、私はその「○○ちゃん」を知らないのだが……(笑)

あと「嵐」の誰とかが池袋出身なのだとか。
「スマップ」が何人かも知らない私に「嵐」とか言われても。(^^;

微笑みつつ店を出て、帰宅。
寝る。

2013年2月12日(木)
今日は朝刊がないので、ネットでニュースを確認していたら、アップルが腕時計型のスマホ(?)を開発中だとか?
ただ、あそこは結構、開発中止とか多い会社だから、商品化まではされるのかが微妙。

現物がどういうものか分かっていない時点での私の個人的な意見を言うと、腕時計型の電話器を作るのなら、レシーバーは
本体とは別にして欲しいな。
手首に巻いた機械にスピーカーが付いていたら、音が聞き取りづらそう。

昼。
「CSI:マイアミ」を観たら、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)ネタだった。
鑑識班、ぜんぜん関係ないじゃん。
このシリーズも、そろそろネタ切れかなあ。

午後。
金融機関での手続きとか、イロイロ。

帰宅して夕刊を見たら北朝鮮が3度目の核実験をやったとか。
(「アメリカの早とちり」とか言ってたじゃないか!)

詳しく言うと、人工地震が観測されて、その原因が北朝鮮の地下核実験らしいというニュース。
(気になる大気中の放射線量の方は、増えていないという報道)
さすがの中国も「これは北朝鮮、ダメだろう」みたいなことを言っているらしい。
21世紀の「世界の火薬庫」は、もはや中東ではなく東アジアか?

夜。
変な咳が出て来てしまった。
花粉症か?
インフルエンザか?

後者だとやばいので、早めに寝る。 

2013年2月11日(月)
朝。
ニュースのざっと見。

北朝鮮の政府系ウェブサイトに、
〈アメリカなどは、我々が3回目の核実験を行うと早合点している〉
という文章が載ったそうだ。
中国のレーダー照射は「日本の捏造」で、北朝鮮の核実験は「アメリカの勘違い」。
これで世界は安心だ♪

国内ニュース。
〈遠隔操作ウイルス事件の犯人らしき男が逮捕〉
この男は猫愛好家で、年がら年中あっちこっちで猫の写真を撮りまくっていたらしく、所有するタブレット端末や携帯電話
に保存された夥しい数の猫の写真の中に遠隔操作ウイルス事件の犯人がメッセージ付きの首輪を取り付けた江ノ島猫の写真
があったのだそうだ。
この猫愛好家が問題の江ノ島の猫に近寄っている防犯カメラの映像が決め手となって逮捕に到ったのだそうだ。

また、この猫愛好家は、昨年の11月下旬(つまり秋の行楽シーズン)に、ハイキングコースとして人気の高い雲取山に出
かけた観光客のひとりでもあったらしい。
雲取山は、今年の1月1日にウイルス事件の犯人が送ったメールに出て来る地名である。

そればかりではなく、「Tor」というソフトを使用していたことも分かった。
この「Tor」、会社から2ちゃんに接続してもバレないようにするのに便利なソフトとして、ある程度コンピューターに
詳しい人なら誰でも知っているようなポピュラーなもの。
容疑者は、本業はコンピューターの技術者であり、アクセス解析の結果、犯人が問題の書き込みをしたのと同じ時間帯に、
「Tor」にアクセスしていた連中のひとりであることが分かっている。

さらに、この容疑者、前科者でもあるのだ。
例の「のまねこ騒動」(※)で、エイベックスに抗議が殺到した時に、彼も抗議文を書いたひとりだったのだが、その内容
が過激すぎたために脅迫罪で実刑判決を受けているのである。

……それにしても、こうしてまとめてみると、つくづく「その他大勢のうちのひとり」であり続けた人生だったのだなあ、
この人。
新聞によると、当人は「全く事実ではありません」と容疑を否認しているそうだ。

警察側にひとつネックがあるとすると、この猫愛好家が江ノ島で問題の猫に近づく映像が撮影されたのが、1月の「3日」
であるということか。
「真犯人」からマスコミ各社に送られた猫の首輪の写真が撮影されたのは、解析によると1月の「4日」なのだ。

単純に考えると、猫愛好家が猫に近づいた翌日に、まだ首輪は猫に取り付けられていない状態で「真犯人」の手元にあった
ことになる。
そこで警察は「捜査の撹乱を狙って首輪を2個用意していたのだろう」と見て容疑者を追求しているらしい。

 ※のまねこ騒動
 株式会社エイベックスが、2ちゃんのマスコットである「モナー」に酷似したキャラクターに「のまねこ」と名前をつけ 
 て商標登録したことに対し、2ちゃんユーザーらが抗議を行ったという騒動。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会会場予約手続き。
その後、2号くんとDVDで「ホットファズ」という映画を観る。
傑作だが、イギリス映画特有の血しぶき残酷シーンが苦手な人は覚悟が必要。
(「人体に物が刺さる」描写が続出する)

ストーリーは、ロンドンのエリート警察官が優秀すぎることを妬まれて嫌がらせ人事でド田舎に異動になるという話。
主人公がやって来たのは、イギリス一犯罪が少ないという村。
「仕事のことばかり考えている」と、婚約者には振られ、のどかな村の警察とは反りが合わず……と、どこかで見たような
設定の物語が進み、「ああいう話か」と思った視聴者は、後半、見事に裏切られる。
ドンデン返しに継ぐドンデン返し(しかしよく見ればちゃんと伏線が引かれている)、有名映画のパロディを使った遊び、
そして喜劇の重要な要素である社会風刺も含んでいる。
(ハリウッド映画より、こういう方が好きだなあ、私は)

夜。
テレビをつけたら、「世界まる見えテレビ特捜部」という番組で、フリーメーソンを扱っていた。
「また陰謀説か」と思って見ていたら「フリーメーソンはただの親睦団体だ」と、きちんと説明していた。
要は、集まって酒を飲んだり、ボランティアをやったりする団体なのだよね。
(但し、女人禁制クラブ)

コメディアンのビートたけしが「男ばっかりで酒を飲んだって面白くないだろう」と言っていたが、感覚的にはたぶん逆。
日本人の感覚では、酒の席に女性がいたら男性の側がサービスして貰えると期待するのだろうが、ヨーロッパではむしろ、
男性の側が女性に気を使ってサービスしなくてはならないのだそうだ。
で、そういうのは疲れるから、女のいないところで飲みたいと、そういうことらしい。

アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』でも女人禁制のクラブに、メンバーのひとりが禁を破って女性を連れて来てし
まうというエピソードがあった。
この掟破りの行為に「女なんか嫌だ」と大反対していたメンバーが、他のメンバーの説得でしぶしぶ例外的に女性を部屋に
迎え入れるや否や、最上級の紳士として振る舞うことになる。
(生来紳士である彼は、女性がいるとつい気を使ってしまうから女性が嫌だったのだというオチ)

いいじゃん、たまには女の来ない場所があったって。
寝る。

2013年2月10日(日)
朝刊の1面トップの記事が、
〈原発輸出 サウジと協議〉

(産油国のサウジアラビアで、なぜ原発?)
と、思ったのだが、
〈原油は国内の発電用に回すより輸出した方が外貨を獲得できるという思惑もあり、原発の新設に積極的〉
なのだそうだ。

で、日本としては、
〈国内の原発再稼働が見通せないなか、海外市場に活路を開いて原子力分野の人材や技術を守る〉
というメリットがある。

私個人の意見を言うと……
地下に活断層の多い日本に原発を建てるのはあまり望ましくない。
でも、原子力分野の技術力低下は軍事的な意味で望ましくない。(周辺国が原爆を作っているのに気づきにくくなるとか)
なので、日本の技術者が外国に原発を建てるというのは、良い解決策だと思う。

午後。
ギターセミナー。

Bのコードで大苦戦。
人差し指を根元から直角に曲げた状態で、中指との間を十分に開くことが出来ないのだ。
昔から異様に不器用だということは自覚していたのだが、もしかして「指の開きの不自由な人」だったのか?

宿題。
「ドレミファソラシド」を弾けるように練習すること。

帰りにS藤さんと近所の居酒屋で飲んで帰宅。
(もっとも相手は下戸なので、飲んでいたのは私ひとりだが)

寝る。

2013年2月9日(土)
朝のニュースで「アメリカで大雪」とか言っていた。
今年は世界的に雪が多いのか?

午前中。
手紙を書いたり、書類を書いたり、ギターをいじったり……
(この楽器、弾けるようになるのか?)

ネットで見つけたニュース。
ロンドンの科学博物館で7日、人工の臓器や手足を備えた人造人間「レックス」の一般公開が始まった。

最新の人工臓器などの技術水準を紹介する英テレビ局のドキュメンタリー番組企画の一環として作られたのだそうで、手足、
人工の膵臓や腎臓、気管を備えており、血液の役割を果たす液体が体内を巡るなど人工の循環器も組み込まれているが、脳や
胃腸はなく食べ物を消化することはできない。

製作に携わった研究者の1人は「現在、世界で最も人間に近い人工物と言えるのではないか」と話しているのだそうだが、動
画を観て真っ先に思ったのが、見た目がイマイチということ。
顔が妙にリアルなのに、その他が完全に機械。
人工臓器を紹介するためだという用途は分かるが、普段は蓋をしておき、見る時だけ開けるとかなんとか……
こんな姿に作られたら、フランケンシュタインのモンスターみたいに家出してしまいたくなるかも。
(「脳がない」というのが救いか?)

午後。
池袋で、ドラムの奏者だという青年に会う。
金色に染めた長髪をした、とても礼儀正しく腰の低い真面目な若者。

コーヒーを奢ったらものすごく恐縮された。
最近の若い者って、みんなこうなのか?
(すいません、我々中年は無作法で厚かましくて……)

その後、SF大会関係のS藤さんと夕食。
「変身ヒーローが巨大化したときに、着ている服はどうなるのか?」
という問題について、真剣に議論する。
(消えたり、他の動物に変身した場合とかについても)

参考までに。
(巨大化する)
ウルトラマン:衣服はまったく無傷
超人ハルク:上半身と脚の部分だけボロボロに
MM9のヒメ:特殊素材の服を着ている

(他の動物になる)
キューティクル探偵因幡:人間に戻った時は全裸

(消える)
バンパネラ:作者の萩尾望都先生によると、時空の割れ目に落ち込むので服は残らない

……有意義な時間を過ごしてから、帰宅。
「泣くな、はらちゃん」を観る。
今回は、前半がやや退屈。
(スポンサーの明治製菓に気を使ったのか、バレンタイン話だった)

まあ後半は、そのバレンタインチョコがうまく小道具に使われていて、ヒロインが、自分しか存在を知り得ないはずの「特大
チョコレート」を手にした主人公を見て、相手の正体を知る……といいところで、来週に続く。

次回予告で、自分の持つ「ノート」のスーパーナチュラルな力に気づいたヒロインが、
「確かに〈神様〉よね。私の自由なわけだからね」
と、つぶやくシーンに、エドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」を連想してしまったのは私だけか。
(この脚本を書いている人、絶対にSFが好きだよね?)

夜。
「12モンキーズ」のDVDを観る。
1995年製作のアメリカ映画。
テロリストが撒いた強毒性のウイルスによって人類の99%が死滅した未来。
その対策として親株となるウイルスを手に入れようとウイルスが撒かれる直前の時代にタイムトラベルしようとした主人公
だったが……

開始1時間半が、死ぬほど退屈。
過去に送られた主人公が、頭がおかしいと思われて精神病院に収監されて……なんて話に30分以上。
その後もわけの分からない行動を取る主人公にまったく感情移入出来ない。
重大な任務を負っている立場で「20世紀の音楽が聞きたい」とか「海が見たい」とか、アホみたいなセリフを吐かれるの
で、見ていて不快にしかならない。

ブラッド・ピットが「頭のおかしな男」の役で出て来て、こいつが本当に「頭がおかしい」ので行動が意味不明。
こっちにもイライラさせられる。
そして、不愉快なイライラの時間に耐えぬいた視聴者には、「オチが完全に分かってしまう」というご褒美が!
ハイ、思った通りになったね。
予想した通りのラストだったね。
私の時間を返せ!

寝る。   

2013年2月8日(金)
朝から花粉がうざい。
クシャミもさることながら、目が痒くなるのが非常に嫌。
「朝に1回飲めば1日中爽やか」みたいな薬って、出来ないのか?

さて、中国のレーダー照射事件で、新展開。
中国国防省からの正式な談話が出たそうだ。
それによると……
「使用したのは通常の警戒用管制レーダーであって(射撃するための)火器管制レーダーではない」
「最近、日本側が事実を歪曲させた話をまき散らすことを続けている。中国側に事実関係を確認せずに一方的に虚偽を公表
した」
(そう来たか!)

今回の事件、明らかに中国側の失点なので、どうするのかなと思っていたら、事件の存在そのものを否定してしまったか。
その上ついでに「最近、日本側が事実を歪曲させた話をまき散らすことを続けている」と、「日本は嘘ばかり言っている」
という新たな「事実」を作ってしまったぞ。

中国という国は昔から、権力を手にした者が「正史」を編纂し、その「正史」に反する記録は「誤り」として焚書にしてし
まって来た国。
「真実はひとつだが、それを記録するのは人間」
「人間世界における真実など、人の力でいかようにでもなる」
……4000年の「歴史」が築いたブレない世界観だ。

自分にとって都合が悪いことを言いそうな者の悪口を世界中に言いふらすというのは、中国という国にとっては当然の外交
戦略。
育ちのいい日本の外務省、こういう「外交」にちゃんと太刀打ち出来るのだろうか?

午後。
ギターの「セーハ」、相変わらず出来ない。

歌手の長瀬智也が、ドラマで「生まれて初めてギターを弾く人」を演じている場面の映像を観る。
「たどたどしくギターを弾く」場面なので指の動きは非常にゆっくりだが、演じている役者はプロのミュージシャンだから
弦を押さえる指の形は正確なはず。
弾いている曲のギターコードはネットで入手して、プリントアウトを手元に。

で、「セーハ」が出て来るはずの、Bのコードと、Fのコードの時の指の形を見ると……
「セーハ」してないじゃん!

6本の弦を人差し指で全部押さえるのが「セーハ」のはずなのだが、長瀬の人差し指が押さえているのは1弦と、せいぜい
2弦だけ、あとは6弦あたりを親指で押さえているように見える。
(これでいいのか?)

6本の弦を全て押さえた時の音と、人差し指と親指で3本の弦を押さえた時の音が同じであるのかどうかは私には聞き分け
られないので(←音痴)謎は深まるばかり……。
(ギターは、理解困難な楽器だ)

夕方。
2号くんに誘われて「ロッキー・ホラー・ショー」という映画を観る。
バカップルが迷い込んだ古城でオカマ(両性具有?)のマッド・サイエンティストがマッチョの人造人間を作っていて……
というストーリーのミュージカル。
1975年製作のイギリス映画。
(1973年にロンドンの小劇場で上演され、話題となったミュージカルの映画化)

ちなみに、「ロッキー・ホラー・ショー」の舞台は、現在日本で「劇団☆新感線」によって上演中。
主役のフランク・フルター(マッド・サイエンティスト)は、古田新太だそうだ。
ちょっと観てみたいが、チケットは取れないだろうな。
「劇団☆新感線」で「古田新太」で「ロッキー・ホラー・ショー」じゃなあ……
(3方向からファンが詰めかけているだろう)

1970年代という時代が、どんな時代であったのかがよく分かる作品。
友人の結婚式に出席したばかりの若い男女が教会で愛を語り合っている背後で、教会関係者が次の葬式の準備を始めている
……といったブラック・ユーモアは、やはりイギリス人のもの。

さてと、今夜は良い夢を見ながら寝るか。 

2013年2月7日(木)
朝のニュース。
昨日、ソロモン諸島で地震があったとニュースで言っていた。
そう言えば昨夜、津波がどうとか言っていたな。

ちょっとSFなニュース。
〈京都府精華町の民間研究機関「国際電気通信基礎技術研究所」(ATR)が開発したヒト型ロボットが、同町立東光小学
校の理科の授業に参加する実証実験が5日、始まった〉

実験に使われたのは高さ1.2メートルの会話可能なロボット「ロボビー」。
日常会話の能力は人間の5歳程度だが、5年生の理科の教科書内容は全て入力されている。
実験のテーマは、「人とロボットの共生」だそうだが、小学校で実験を行ったのは「子どもがリアルに動き、大量のデータ
が入手可能」なため。
ロボットは、「5年生と教諭の計119人の顔写真と声紋」を採取したそうだ。

普通の日本人なら「アトム」を、アメリカ人なら「ターミネーター」を連想しそうなニュース。
(私は「あ〜る」を連想してしまったが)

現在、タブレット端末を学校教育に利用しようという動きが出ている。
我々が子供の頃には完全にSFの世界の話だ。
そのうち、ロボットを教育現場に導入するということも普通に行われるようになるのかも知れない。

午後。
花粉の季節なのでしょうがないのだが、だるさが取れない。
手紙を1通書こうとして、便箋を前にただボーッとして時間を潰してしまった。

夕刊。
〈温暖で水が存在する「地球型」の惑星が、地球から最も近くて13光年の距離にあるかもしれないとする解析結果を、米
ハーバード・スミソニアン天体物理センターや米航空宇宙局(NASA)の研究チームが6日発表した〉

13光年。
単純計算で、光速の50%の速度を出せる宇宙船なら26年で辿り着いてしまえる距離だ。
探査機とか飛ばそうとかいう計画は立案されないのだろうか?
(いまの探査機って、だいたい光速の1/10000ぐらいの速さだっけ?)
頑張ってもう少し速く飛べるロケットを作ってくれる人がいないかなあ……。

寝る。

2010年1月28日(木)
朝。
テレビの渋谷駅前からの中継は雨だったが、窓の外は雪。
牡丹雪とは言え、風が強いので見た目は吹雪。

雪関連のニュースをネットで検索していたら、前回の大雪でスカイツリーから落ちた雪のために近所の家の屋根に穴が開い
たという記事がヒットする。
凍り付いた雪が氷の塊となって落ちて来たらしい。

記事では自衛策として「丈夫な傘を差す」などが挙げられていたが、アクリル製の屋根を突き破るほどの氷の塊が、傘で防
げるものなのか?

そもそも、スカイツリー設計時に、雪のことを想定しなかったのだろうか?
風に弱いわ雪に弱いわでは、屋外建造物として、かなり問題があるのではないだろうか?

尖閣諸島関連のニュース。
先月の19日と30日に、中国海軍の艦船が海上自衛隊の護衛艦やヘリコプターに射撃管制用のレーダーを照射していたと
いう事実が昨日になって公表されたそうだ。
「射撃管制用のレーダーを照射」って「銃口を向けて狙いを定めた」みたいなことだよね?
ヲイヲイ……

この件で自民党が偉いなと思ったのは、例の漁船衝突事件の時と違って、政府が公式に発表するまで、ちゃんと情報を押さ
えていたという点。
その点、民主党は「隠蔽」が下手だったので「隠蔽体質」とか言って叩かれた。
「隠していること」自体を隠してしまえば「隠蔽体質」なんぞと言われない。
それをまたわざわざ「公表」してみせたのは、その間に中国との密談がちゃんとなされたということかな?

昼。
電話。
「『独り言』のネタに良いかと思って」
と、本日都庁で行われているとかいう「刃物のまち 岐阜県関市観光物産展」についての情報を知らせてくれたのだ。
(皆様に支えられている「独り言」です)

そんなわけで、午後は東京都庁へ。
雪は既に雨になっていたし、駅まで行けば池袋からは地下鉄伝いに庁舎の中まで入れる。

物産展の会場は、思ったよりこぢんまりとしていて、小部屋のブースがひとつだけ。
メインとなっていたのは関市の刃物。

1号くんが、なぜかくっついて来て、上映されていた日本刀製作のビデオに見入ったあと、日本刀を模したデザインのペー
パーナイフを購入していた。
大小の刀が刀掛けに置かれたデザインで、ブースの担当者によると
「小刀の方がペーパーナイフで、大刀の方は、ただの飾りです」
とのこと。
(銃刀法か何かの関係か?)

実物サイズの模造刀も売っていて、1号くん、そっちも欲しかったようだが高すぎて買えなかったようだ。
(というか、そんなものを買って何に使う?)

本屋に寄って池袋まで戻り、磯丸水産で食事。
帰宅してニュースを見たら、
〈中国外務省の華春瑩報道官は6日の定例記者会見で、中国海軍のフリゲート艦によるレーダー照射について、同省が状況
を把握していなかったとの立場を表明。日本政府による5日の抗議についても反論しなかった〉
とのこと。
(この表明内容が、日本と中国の密談の結果なのかな?)

「レーダー照射」から「政府による情報公開」までのタイムラグは、「日本政府が抗議しても中国側が重ねて行動を起こす
ことはない」ということの確認作業にかかった時間と理解すれば良いのだろうか?

要するに「中国政府の意向ではなく、軍が勝手にやったこと」で話を納める方向で話し合いが付いたということか。
これは外交的には、日本側のポイントか?
目下、尖閣諸島問題は「先に手を出した方が負け」の我慢比べ。

寝ようか。

2013年2月5日(火)
寝不足。
夜中じゅう、風が窓ガラスをバンバン叩き、私の寝床はその窓の真上(ロフトベッドなので)。
午前4時ぐらいまで、このバンバンがすぐそこで鳴っていた。

不機嫌に午前中を過ごし、午後は病院。
首筋が痛いので、その関係。
実は別の日に予約を入れていたのが医者の都合で急にその日はダメとか言われ、予約の取り直しなしで
診察すると言われたので行ってみたら、当然というか、待たされる。
寝不足でイライラしているときに、さらにイライラ。
そこでさらに、花粉症を発症する!(笑)

本日の私に出会った人々、みんな災難。
診察室。
普段はわりと朗らかな医師、私があんまり不機嫌な顔をしていたせいか、だんだん口数が少なくなって
しまった。(^^;

帰宅。
夕刊の1面トップが〈国産ガス開発加速〉。
経済産業省が今年の夏に始めるというメタンハイドレードの埋蔵量調査についての記事。
メタンハイドレードは、石油や石炭に比べて燃やした時の二酸化炭素排出量が少ないのだという。

日本の発電は、天然ガスを使用した火力発電を主流にし、二酸化炭素の処理技術の開発に力を注いだ方
が原子力発電を主流にするより良いと思うのだがな。
地理的に活断層が多い国なのだから。
(まあ、政治的にイロイロあるのは分かるけれど)

夕方。
吹き矢の講習で体育館に行ったら、床に何かを引きずったような大きな傷跡。
明らかに大きな傷の上にはガムテープを貼って誤摩化してある。
どこの団体が何をやったのかは知らないが、体育館の床にガムテープというのは大変に危ない。
早く補修して欲しいのだが、予算が確保できるか?

帰宅。
ニュース。
〈外務省はが、省内の公用パソコンから「取扱注意」を含む内部文書約20点がインターネットを通じ
て外部に流出した疑いがあると発表〉

国防軍を作るのなら、まずは「サイバー攻撃対策部隊」を!
日本のセキュリティーは大らか過ぎ。

今夜はもう寝る、早めに寝る。   

2013年2月4日(月)
朝。
朝刊を広げたら歌舞伎役者が死亡したという記事。
(それって、ちょっと前のニュースじゃあ?)
と、良く読んだらまた別の役者が死んだらしい。

市川団十郎。
ちょっとびっくり。
先月、日経新聞でコラムを連載していた人じゃないか。
私はこの人が「海老蔵」だったときの舞台を観たことがある。
こっちがまだ高校生ぐらいの時だから、彼も若くて女性に人気があったと記憶している。

まだ死ぬような年齢ではない気がするが。
(ひょっとして、勘三郎に「引かれた」かなあ?)
などとぼんやりと思う。

「死人(しびと)に引かれる」というのは、もちろん迷信で、たぶん医学的に言うと親しい人の死がストレスとなって死に
到るほど健康を害してしまうということなのだろう。
それにしても歌舞伎界の大物人気役者がこう相次いで亡くなって、4月に開場予定の新・歌舞伎座、大丈夫か?

昼。
ハンズに行って、昨日新宿で貰ったお守りの鎖を買う。
鎖をつけたら見た目がちょっと立派になった。
(でも「御利益」は、分からない)

午後。
1号くんから電話。
「一緒に『銀魂』の録画を観ないか?」
って、なぜ私を誘う?
(でも、行く)

そんなわけで、連続アニメの途中回から途中回までを観る羽目に。(笑)
1号くんに、
「これって、アニメが終了したら星雲賞の候補になるか?」
と、質問された。
まあ、一応「大江戸SF人情時代劇」だから、対象作品の要件は充たしていると思うが。

夕食は、2人でそのまま、なんとなく飲みに行く。
「養老乃瀧」で鶏皮をつまみに日本酒。
太るな、これは。

帰宅。
今月の16日頃に、直径約45メートルの小惑星「2012DA14」が地球から27,700キロメートルの距離にまで
接近するのだそうだ。
つまり静止軌道の内側になるわけで、この大きさの物体がここまで地球に接近するのは1990年代に観測を開始して以来
初めてのことなのだとか。
人工衛星とかに影響は出ないのかな?

今夜は何だか風が強いなあ……
と思いつつ、寝る。

2013年2月3日(日)
午前中。
「URAムー民day 〜未確認飛行物体ヘン〜」のために新宿のロフトプラスワンへ。
入り口で開場を待っていたら、後ろに並んでいた人から、
「崎田さんですよね?」
と、声をかけられる。

例によって例のごとく、私は人の顔をまったく覚えられない。
話を聞くに、どうやら一昨年に2回ほど偶然同じイベントに参加した人であるらしい。

それにしても、本日の私は花粉症用のマスクでほぼ顔の半分を覆っている状態。
どうして一昨年に2回だけ見た顔を「半分」見て顔の判別がつくのだろう?
(それが普通なのか? 私の方が変なのか?)

その人に「一般社団法人潜在科学研究所」の方だという人を紹介され、なぜかペンダントトップのようなものをプレゼント
された。
アルミニウム製のようで、表面にマリア像が裏面に十字架とMの文字っぽいものが組み合わさったシンボルが刻印されてい
て、どうやらカトリックの何かであるとのこと。
物をもらえるのは嬉しいので、ニコニコと受け取る。

さて、「URAムー民day」の方は、雑誌「ムー」の三上丈晴編集長をお呼びしての裏話。
面白い話が満載だったのだが、内容が内容だけに各方面に支障が有り過ぎてここにはとても書けない。

で、まあ当たり障りのなさそうな話だけ書くと……
たとえばUFOについて、あるライターが書いた「宇宙人説」が掲載されたとする。
そして、次の号には「地底人説」が掲載される。
実は同じライターによって書かれたものなのだが、前回の主張と明らかに内容が矛盾しているので、こういうい場合はペン
ネームを変えて書くのだそうだ。

こういった具合に、ひとりのライターが複数のペンネームを使い分けてさまざまな説を唱えた記事を書いている。
また、逆に同じペンネームを複数のライターが使うことで、長期に渡って同じ主張の記事が書き継がれたりもする……。

ムーの巻頭特集記事について……
「記事本文を読まなくても、パラパラとページをめくって見出しだけ拾い読みすれば5秒で内容が分かる」
と主張する皆神龍太郎氏に、
「甘い!」
と反論する三上編集長。
「ムーの巻頭特集は、表紙に書かれた見出しを見れば1秒で内容が分かるんです!」

注目点は見出しの最後が「!!」になっているか「?!」になっているかだそうだ。
例えば「人類滅亡?!」だったら「いろいろ書いて来たが滅亡はしないだろう」という結論になっているのだとか。
さすがは、「日本で唯一真実が書いてある雑誌」、決して嘘は書かない。

読者代表として、原田実さんと多田克己さん登場。
(なぜ原田さんと多田さんが「ムー」の読者代表なんだ?……とか、つっこまないように)

案の定、「ムー」の話とかぜんぜん関係なく先日話題になった「火球」の話とか。
「火球」は、むかし「あまきつね(漢字で「天狐」「天狗」と表記されることも)と呼ばれ、戦争の予兆とされていたのだ
とかという話が面白かったな。

4時過ぎまで会場にいて、その後、高井戸に移動。
SF乱学講座へ。

敬虔なカトリック教徒であるエピクトさんに会ったので、
「今日、こういうものを貰ったのだが、これは何だろう?」
と、昼間に貰ったペンダントトップを見せると、
「これはお守りだが、こんな安物も珍しい」
とのこと。
普通は貴金属とか、少なくとももう少し値段の高い金属で作られているもののようだ。

「お守りというと、『家内安全』とか『無病息災』とかのご利益があるのか?」
と、聞いたら、
「そういうのとかは、ちょっと違う」
のだとか。
いずれにせよ、カトリックの教会へ持って行って「聖別」ということをして貰わないと正式なお守りにはならないらしい。
(でも、信者でもない者がいきなり教会に行って「コレ聖別して下さい」と言うのも、何かアレなような……)

乱学講座。
本日の講座タイトルは、「日本における同性愛 "者" の発見/発明」。
講師は、齋藤路恵氏。

江戸時代には普通にあった「かげま」や「衆道」と、今日の「同性愛者」との違い。
要するに「かげま」や「衆道」の場合は、セックスのバリエーションとして「同性も」相手にしていたのだね。
それに対して「同性だけ」好きな人が「同性愛者」。

ちなみに「衆道」には、必ず「主人」の側が上になるという決まりがあったらしい。
武士の主従が、その主従関係の確認のために行う一種の「マウンティング」の意味合いがあったようだ。
「マウンティング」によって忠誠心を高めることで、武士は主人のために命懸けで戦うことが出来た。
なかなか奥が深い話だ。

放課後は、いつものように「包茶」で食事。
帰りがけに地下鉄で20代ぐらいの酔っぱらいが2人、ぐでんぐでんになって叫んだり床に寝たりしていた。
最近、ここまですごい酔っぱらいはあまり見ない。
成人後の初コンパか何かかな?
まあ、少しずつ自分の酒の量を覚えて行ってくれ。

帰宅。
夜も遅くなっていたので、近所迷惑にならないようにそっと節分の豆まき。
明日は立春。

寝る。

2013年2月2日(土)
2月にしては、妙に暖かい朝。

総理大臣が「国防軍」を創設すると言ったのだとか。
それは具体的にどのようなことを意味するのだろう?
単に「自衛隊」の名称を変えるだけならあまり意味はない気がするが。

昼。
ツィッターがサーバ攻撃を受けたというニュース。

日本も「国防軍」を作るのなら、ネット関係のセキュリティのスペシャリスト集団の部隊を作って欲しいな。
マジで使える人たちを集めたヤツ。
いくら飛行機やら船やらで性能の良いのを使っても、指揮系統を乗っ取られたらどうしようもないのだから。
(こういうことは、たぶん防衛大出よりオタクの方が良い人材がいると思う)

午後。
佐藤編集長がスカイプを始めたと言うので、ちょっと遊ぶ。

夕方。
コートを着て外に出たら、暖かいというより汗ばむ感じ。
しかしラジオによると、昨日吹いた強風は「立春から春分の間に吹いた風」ではないので「春一番」にはならないそうだ。
(つまり、まだ「冬」なのだな)

1号くんから電話。
明日が誕生日なのだとかで、
「なんかプレゼントをくれ」
と言うので、節分の豆を持って行ってやったらポリポリ食ってた。
途中のコンビニで「期間限定」だというチューハイを見つけて買って持って行ったのだが、ストロベリー味とか言ってやた
らに甘い。

夜まで駄弁ってから、帰宅。
ドラマ「泣くな、はらちゃん」を観る。

番宣によると「漫画の主人公が現実世界に飛び出して来て作者に恋をする」話ということなのだが、本日の放送分を観たと
ころでは、このドラマに出て来る「漫画の世界」にはそもそも「恋愛」という概念がないようだ。

その他「漫画の世界の人間は眠らない」とか「スプーンというものが存在しない」とか、異世界とそこに暮らす人間につい
てを細かいところまでがきちんと設定されているのがいい。
個人的には「マキヒロ」が境界の部屋までは来られるのに、現実世界との間の裂け目をくぐることが出来ない理由が、どう
説明されるのかを知りたいなあ。

……テレビを観終わって部屋で寝ようとしていたら、なんかグラグラ。
 時刻:23時17分頃
 震源:十勝地方中部(北緯42.7度 東経143.2度)
 深さ:約110km
 規模:マグニチュード6.5
北海道の浦幌町、釧路市、根室市で、震度5強だったそうだ。

「震度5強」は、かなり大きな揺れだな。
北海道の人たち、大丈夫だっただろうか?

寝る。

2013年2月1日(金)
朝刊。
中国で深刻な大気汚染が長引き、対策として北京市当局が120社以上のメーカーに対して稼働停止や減産を命じたという
記事。
スモッグによる視界不良などで高速道路の通行禁止や航空便の欠航も相次いでいるという。

1面のコラム「春秋」も、中国の大気汚染に触れていて、
〈そういえば東京の空気も1960年代はひどかったと聞く〉
と、書いてあった。

ハイ、私はその1960年代の新宿に住んでいました。
ちょうど「三丁目の夕日」の頃かなあ。
あの映画、もう少し風景が排気ガスで霞んで、木々の葉に黒いススのようなものが積もり、子供がゲホゲホ咳をしていたら
よりリアルだったのに。

光化学スモッグの警報サイレンって知っているかな?
大気中のスモッグが太陽光線で化学反応を起こして有害物質になるので、晴れた日には子供は建物の外に出ちゃいけなかっ
たのだ。
「今日は、天気が良いから外に出られない」って、体育の授業も屋内。
子供はみんな青白い顔をしていた。
そんな懐かしい昭和30年代の風景が、今の中国で見られるわけか。

午前中。
ネットでの会場予約のことで、事務所とゴチャゴチャ。
新しくなった予約システムが分かりづらいのだ。

電話で、
「分かりづらいので、マニュアルを上げて欲しい」
と言うと、
「システムが分かりづらいという苦情への対応で手一杯で、マニュアルを作っている暇がない」
のだそうだ。
 \(^▽^)/  \(^▽^)/  \(^▽^)/

ちょっと想像してみた。
 偉い人「コンピューターとか新しい感じでイメージが良いので導入するように」
 現場1「プログラムなんて作れないので、外注に出そう」
 現場2「予算がないので、安いところに発注しよう」
 外注先「いままでのやり方を知らないので、まったく新しい考え方のもとにシステムを作りました」
 現場1「やり方が変わってしまったので理解出来ない」
 現場2「偉い人から言われた導入期限が来たので、導入しよう」
 利用者「使い方が分からない」
 現場1「使い方が説明できない」
 現場2「説明の仕方を考えているヒマもない」←いまココ
(こんな感じなのかなあ?)

午後。
写真の現像へ。
セルフサービスでデータを渡して紙焼きにして貰ったら、なぜか出来上がりが2枚ずつになっていた。
私の操作ミスか?
先方の操作ミスか?
いろんなところで機械化に追いついていない人間が出て来ている。

夜。
コインランドリーに行ったら、近所のおばあさんに乾燥機の使い方を聞かれる。
操作方法の分からない機械がいっぱいで、みんな大変。

乾燥機のタイマーをかけてから、ヒマ潰しに1号くん(漫画家志望)のアパートへ。
「編集さんが、『漫画原稿はデジタルが望ましい』というから、デジタルで描いた漫画を持って行ったら『なんでこんなに
デジタルの機能を多用した漫画を描くんだ?』と言われた」
と言うので、
「それは単に『デジタルの原稿の方が編集の仕事が楽だ』という意味じゃないか?」
と、答える。

帰り道ですれ違ったワゴン車が妙に静か。
よく見ると排気ガスが出るあのパイプみたいなの(正式名称は知らん)が付いていない。
(電気自動車か?)

電気自動車をバンバン作って中国に輸出したら、北京の空気もきれいになるんじゃないかなあ?
……などと思いつつ、寝る。
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