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独 り 言 (2012年7月分)
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2012年7月31日(火)
朝。
明日から8月なので、暑いのは正常なこと。
……納得しても別に涼しくなるわけではない。

午前中。
気温に文句を言っても始まらないが、体がだるくてやる気が出ない。
だらだらと過ごす。

午後。
先週末のワンダーフェスティバルにクラタスが出品されたというニュースを見る。
搭乗型巨大ロボットとして話題になった機械だが、作成者はアーティストで、どうやらアートとして作られたものらしい。

ワンフェスでの最初のデモンストレーションは、あまりうまく行かなかったようで、その理由が観客が周囲でデモの様子を
ツイートしまくったことで、携帯の電波がクラタスの電子機器に影響を与えたからっぽいというのが、ちょっと興味深い。
巨大ロボをスマホでやっつけるSFとかを妄想してしまった。

さて、このクラタスのお値段だが、135万3500ドル(約1億557万円3000円)。
高いよ。(笑)
作成者のサイトを見てみたら「焦った外人さんのキャンセルメールが殺到してるらしい」と書いてあった。
注文してから値段に気がついたのか?

夕刊。
ゼネラル・エレクトリックのCEOが、イギリスのフィナンシャル・タイムズのインタビューで、原子力が他のエネルギーと
比較して相対的にコスト高になっていると指摘、原発について、
「(経済的に)正当化するのが非常に難しい」
と語ったそうだ。

つまり、シェールガスが増産されたことで天然ガスの価格が安くなったので、原発が経済的に見合わなくなる可能性がある
ということ。
「燃料費が下がって火力発電が安くできるのなら、わざわざ原発を使う必要はないじゃん」
と、そういう話だよね。

エレルギー消費大国であるアメリカでの天然ガスの価格低下が、世界規模でエネルギー価格に影響を与えるであろうことは
経済のド素人でもぼやーっと分かる。
(日本は、活断層も多いしなあ……)

外交関係のニュース。(日経電子版)
〈日韓対立に米うんざり、北朝鮮にんまり〉

6月末に行われるはずだった日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=防衛情報を共有するために秘密の保持を申し合
わせる協定)の調印式が、式の約1時間前に、韓国側の延期申し入れによって、お流れとなった。
この件で日本の安保当局者も動揺したが、アメリカの落胆も大きかったという話。

記事では、アメリカ政府の戸惑いの理由を、対北朝鮮政策に支障が生じるからだけではなく歴史問題をめぐる日韓の対立に
アメリカ政府が巻き込まれかねないという不安があるからだと分析している。
(日本人は韓国や中国とトラブルがあると、アメリカを味方にしようと同意を求めに行くので、はっきり言って迷惑らしい)

ところで、北朝鮮という共通の仮想敵国がある日本と韓国の関係がうまくいかないのは、北朝鮮の工作員が両国の大衆の間
で、嫌韓・反日感情を巧みに煽っているからではないかと、半分マジで考えているよ、私は。

寝る。

2012年7月30日(月)
朝刊の1面トップが、
〈介護ロボ保険対象に〉
つまり、HALとかに保険が効くようになるらしい。

現在、HALを1台借りると初期費用50万円+月額15万円。
それが保険適応で量産が進めば、月額の利用料が10万円以下になる見込みなのだそうだ。
(これは保険を適応すると「10万円の1割負担で1万円以下」とかになるという話なのかな?)

今後、HALを装着して歩く人たちを街で多く見かけるようになるのだろうか。
それはちょっと楽しみな気が……。

さて、この記事の隣が世論調査の記事。
日経による世論調査によると、目下、内閣支持率が28%で、民主党支持率が18%なのだそうだ。
この10%のひとたちは、例えば「野田内閣なら自民党でもいいや」的な感じなのだろうか?

参考までに、野党の支持率を見ると、
   自民党:27%
 みんなの党: 6%
   共産党: 4%

……と、続いているのだが、支持政党のない「無党派層」が、32%もいる。
特定政党の支持者ではない人というのが、1番多いのだ。

そもそも日本で長年政権を取って来た自民党は、派閥集合体だった。
自民党についての世論調査をしても「自民党は支持しないが〈石原派〉や〈石破派〉なら支持する」という人もいるのでは
ないかな?
いっそ政党ではなく派閥で区切って選挙をし、その上で派閥の連立内閣を作るとか?

ところで、今の内閣の解散時期についての調査結果は、
 できるだけ早く解散すべきだ:26%
   年末までに解散すべきだ:24%
   解散を急ぐべきではない:40%

総裁候補のライバルが出て来る前に解散してもらうと得なのは、谷垣さんだよね。
40%は、「野田さんのままでいいや」と考えているなの人かな?
なんのかんの言いつつ、現行の「野田・谷垣体制(笑)」って、目立って大きな問題がないのだよね。
野田さんと谷垣さんで「自由な民主主義が一番」とかいう政党を作ってしまうとか?(^◇^)

午後。
暑いので、マクドナルドに涼みに行く。
ふと思ったのだが、「冷房の効いた休憩所」を各町内に作れば、自宅で熱中症で亡くなる高齢者が減るのでは?
町内会館とかで、やってみる気はないかな。
各家庭で自宅のエアコンを使用しない分、省エネにもなると思うのだが。

夕刊の社会面に、例のオリンピックの謎の女性についての続報。
〈大会組織委員会のコー会長は29日、女性は「式の出演者の一人と思われる」と述べた。別のインド紙は女性がインド南
部バンガロール主審でロンドン在住の大学院生だと伝えた〉

いや、やっぱりドクター・フーのコンパニオンで、例によってターディスの操作ミスで時空の割れ目から飛び出した先が、
オリンピックの開会式会場だったので、行進に混じって誤摩化したのだと……(←まだ言ってる)

夜。
こいこんのSNSの招待状が届いたので入ろうとしたら、「利用規約に同意する」をクリックしろと言われる。
それは普通だと思うのだが、肝心の「利用規約」を見たら「まだ出来ていません」。
(いいなあ、このアバウトさ。SF大会らしくて)

寝る。

2012年7月29日(日)
朝から気温が高いのは夏だから。

昼から「メンサ・テスト合格者の会」の例会。
ついでなのでWIFIルーターを持ち込んで、鉄筋コンクリートの建物の中でどの程度使えるかの実験。

……窓から5mほど離れると、ちょっと危ないかな?
ルーターを窓から1番近くの机に載せておけば、問題はなさそう。
メールの送信などもしてみる。

いつものようにしょうもない話をだべってから、夜は飲み会へ。
水餃子をツマミにビールを飲む。
(至福!)

帰り道で石ノ森先生のお墓にお参り。
墓前で、
「3D 009の張々湖のキャラクターデザインは、あれでいいんでしょうか?」
などとつぶやいてみる。

帰宅。
ニュースを見たら、オリンピックの選手入場行進に謎の女性が紛れ込んでいたとの報道。
(コンパニオン?!)
と、一瞬浮かれる。
オリンピックの案内係(コンパニオン)の方じゃなく、「ドクター・フー」のドクターの同行者(コンパニオン)の方ね、
念のため。

テレビがスポーツの特番ばっかりやっているので、GEOでDVDを借りて来て観る。
アメリカのドラマ。
……何を言っているのかさっぱり分からない。
ダニーやハッティーの英語はある程度聞き取れたのだから、やっぱりアメリカ英語が聞き取り辛いということなのか?

字幕を読んでいたら眠くなったので、寝る。

2012年7月28日(土)
目を覚ませば今日も夏。
暑い。

午前中。
ニュース……というには少し古い話だが、ロンドン・オリンピックの話題。
カーディフでの聖火ランナーは、デヴィッド・テナントではなくマット・スミスだったのだそうだ。
ちなみに最終聖火ランナーが途中で倒れて異星人が代わりに聖火台に点灯するというようなこともなかったらしい。

とか言われても、たぶん英BBC制作の連続SFドラマ「ドクター・フー」を知らないひとには、番組の主要ロケ地である
カーディフなんて何の思い入れもない街だろうし、時空を旅する異星人「ドクター」が、倒れた最終聖火ランナーの代わり
にロンドン・オリンピックの聖火を灯すエピソード「危険なお絵描き(原題:Fear Her)」も見ていないだろうし、まし
てや、その「ドクター」を演じたのがデヴィッド・テナントで、テナントから引き継いで、11代目「ドクター」を演じて
いるのがマッド・スミスだなんてどうでもいいことなのかも知れない。

ただ、番組のファンだけが「ドクターが本当に聖火ランナーをやった」と喜んでいれば良いわけである。
ついでなので「ファン語り」をさせてもらうと……
あのエピソードの良かったところは、オリンピック関係者の消失事件を人知れず解決した「ドクター」が、そのまま人知れ
ず立ち去る代わりに、メチャメチャに目立ってカッコイイ「最終聖火ランナー」の役をちゃっかりやってしまったこと。
たぶん日本やアメリカのドラマだったら、ヒーローは寡黙に姿を消しただろう。
やっぱりあれはイギリスのドラマ。

午後。
ヴァリコンのスタッフ会議。
参加申し込みをしたものの会場に来なかった人のために、当日配布物を発送。

ネットの情報を拾うためにMacBook Airを持って行ったのだが、なぜかネットに接続出来ない。
WIFIルーターのスイッチを入れているのに、繋がらないのだ。
しかしさすがはSFファンの集まり、
「ルーターのスイッチを入れても電池のマークが出るだけの時には、充電すると良いのだよ」
と、教えて貰って解決!
(理系のひとは、頭がいいなあ)

作業終了。
今度はドンブラコンLの方の解散式で「駒八 目黒さんまセンター」へ。
1時間ほど早めに着いたので、ビールを飲みつつ他の参加者を待つ。

北海道から来たS井さんに会ったので、
「札幌の電車はSuicaが使えるのですね」
と、言うと、
「札幌の地下鉄に乗ったのなら、車輪がゴムであることに気づきましたか?」
と言われる。
騒音を防ぐ配慮からそうしているのだそうだ。
さすが、札幌、配慮が細やかである。

「探偵はバーにいる」という映画の話。
あの映画、よく見ると主人公が「時計台の前を北に向かって札幌大通りに出て来る」というシーンがあるのだそうだ。
私は、札幌時計台には2度行っただけだが、それでもなんとなく無理なことは分かるぞ。
ドラマの登場人物の同様の「スペースワープ」の話で盛り上がる。

S道さんに会ったので、
「中島らもの『こどもの一生』が再演されるそうなので、ぜひご一緒しましょう」
と、誘う。
ホラー演劇というジャンルは、割とマニアックなので、なかなか一緒に観劇できる人がいないのだ。

ヴァリコンの話。
「ネットに流れていた『メロン熊弁当に使用されていたのは熊肉だ』という話はデマだ」
とかいう話とか。

予定より2時間ほど延長して、会場を後に。
家に帰って寝る。

2012年7月27日(金)
昨日はあまりの暑さに、埼玉県で高齢者が死亡したらしい。

今朝も暑い朝。
ニュースは、やっぱりスペインの話。
スペインのデギンドス経済相が、24日に開かれたドイツのショイブレ財務相との会談で、
「スペインはIMFやEUから約3000億ユーロのの支援が必要になる可能性があると」
述べていたことが明らかになった。

日経新聞(朝刊)でも、
〈スペイン支援に向け、ユーロ圏各国は欧州金融安定基金(EFSF)や欧州安定メカニズム(ESM)による国債購入の検討を
進めている〉
とか言っていた。

これってつまり、「(ギリシャのときはコケてもしょうがないと思っていたが)スペインにコケられるのは大ごと」とか、
そんな話なのか?
だからスペインも強気で「3000億ユーロ支援してくれ」とか言って来るわけか?

「オラオラ金出さんとオレが経済破綻するぞ。そうなったらヨーロッパ中大変な騒ぎやんけ、それでもいいのか?」
って、スペインは、今も昔も無敵???(^^;

昼。
部屋で気持ちよく溶ける。
肉体液状化。
サウナだと思えば楽しい。

1時間後。
さすがに危険なので、窓を開けて扇風機をつける。
意外に体重は減っていないのだった。

夜。
先日買ったMacのOSを30日間無料でアップグレードしてくれるというので、接続。
画面の指示に従ってシリアル番号等入力していったら「買った時の領収書をスキャンするか高画質の写真に撮ってアップロー
ドしろ」と言われる。
(パソコンを買った人は、当然デジカメやスキャナーも持っていなくてはならないという法律があるのか?)

試しに手持ちのカメラで撮影してみるが「高画質」の画像にはならない。
(どうするのだ、これ?)

……放り出して、寝る。

2012年7月26日(木)
夕べも扇風機を抱えて寝ていた。(良い子はマネしちゃダメだよ)

午前中。
コンパックの企画出演の件、やはりお断りすることにしてメールを送る。
どうも企画担当が期待しているのが「当日行われたゲリラ企画の裏話」のようなものらしいと分かったのだ。
ほぼ1日中本部にいて、担当の仕事以外では会場に入っていない人間に、それは無理。
「へえ、そんなことがあったのですか」とか言っている奴が「裏話」を知っているわけがないだろう。

午後。
暑い!

部屋でダラダラとネットサーフィン。
「中国嫁日記」という漫画のサイトを閲覧。

日本語学校に通う中国人妻が主人公のエッセイ漫画。
つまり元ネタは実話なわけだ。

その中に「妻が通う学校に、親が外国の政府関係者だという噂の生徒がいる」という話があったのだが、この生徒の住んで
いる「池袋のマンション」に関する情報が詳しすぎて、少なくとも私にはどのマンションかが簡単に特定できてしまった。

まあ半分はフィクションなのだから、このマンションに関する情報も偽なのだろうとは思うが、万一を考えると……
大丈夫か、政府関係者の息子?(笑)

夕方。
ニュースが2つ。

ひとつは日本の女性の平均余命が、27年ぶりに世界一ではなくなったという話題。
世界一は香港だった。(「香港は “国” か?」という突っ込みは、この際置いておく)
理由のひとつが昨年の震災なのはともかくとして、もうひとつが「20代女性の自殺の増加」なのは、ちょっとなあ。

これから結婚・出産をするはずの年齢の女性が、統計の数字に響くほど自殺してしまうというのは、出生数にも関わって来
る問題になる。
日本の少子化は、止まりそうもないのか?

もうひとつのニュース。
休暇の在り方を検討している民主党のプロジェクトチーム(PT)は26日、小中学校の春、夏、冬休みを計3日間減らす
代わりに、10月中旬に土日と絡めた5連休を新設することを盛り込んだ休暇改革の中間報告案を示した。
子どもが家族と一緒に過ごす時間を増やし、経済活性化や観光振興につなげるのが狙いなんだとか。

この「こっちを減らす代わりにこっちを増やせば全体としての数字は同じ」は、役人が好きそうなことだが、「秋に代わ
りの休みが出来るのだから同じ」と、いくら大人に言われても、子供は納得できないだろうなあ。

豊島区が区内の緑地のトータル面積を増やすために、使い道のない小さな空き地を購入しまくった前例を思い出す。
夏休みは「長い」ということが大事なのだ。

そしてもうひとつ。
小中学校が休みになっても、親の会社が休みになるわけではないということ。
親は普段通りに出勤しているわけだから、子供が学校を休んでも「家族と一緒に過ごす時間」は別に増えないのだ。
(「子供の学校が休みなので、平日に会社を休んで観光旅行に行って来ます」なんてことを、普通の会社で言えるか?)

学校が休みになっても、子供の行き先が学校から学童保育所に変わるだけだと思うがな。
もしくは、平日の昼間に繁華街をうろつく子供の数が増えるとか。

夜。
「探偵ナイトスクープ」という番組を観ていたら、面白い話を扱っていた。
この番組は、視聴者からの依頼に応える形で番組がその「疑問」を解決するという内容なのだが、今回の依頼は「動物園の
近くでオランウータンをリヤカーで運んでいる人を見かけて写真に撮ったのだが、直後に見失ってしまった」という人から
そのリヤカーを引いていた人を捜し出して何をやっていたのかを聞きたいというもの。

番組は、まずは動物園に問い合わせの電話を入れて事情を話したのだが、
「オランウータンでもゴリラでも、動物をリヤカーに乗せて運ぶなどということは有り得ない。夢でも見たのでは?」
という返事。

そこで、撮った写真の解像度を上げてリヤカーを引いている人の顔を分かりやすくし、近所の人に聞いてみると心当たりが
あると言う。
で、当人に連絡をとって聞いてみると、
「町内イベントのために動物園から借りたチンパンジーの等身大フィギュアを、リヤカーで運んでいたのだ」
と、あっさり分かった。
つまり、依頼人はチンパンジーの等身大フィギュアをオランウータンと見間違えたのだ。

ここで興味深かったのは、動物園の職員の対応。
フィギュアは動物園から貸し出されたものなので、この職員もおそらく「チンパンジーの等身大フィギュアを貸し出した」
という記録については知っていたはずだ。
なぜならこの等身大フィギュア、1体の制作費が300万円もするかなり高価な特注品なのである。
そんな貴重品の外部への持ち出しを許可したら、当然、職員にも周知されていたはずだ。
でないと「高価なフィギュアがなくなった」と盗難騒ぎになってしまうかも知れないから。

にもかかわらず「オランウータンかゴリラのようなものをリヤカーで運んでいた人」についての問い合わせを受けて、この
人は、まったくそれに思い当たらなかったのだろうか?

「証言」というものの信憑性を考える、興味深い例だと思った。
「髪を赤く染めた男を見なかったか」と聞かれたとき、自分が見たのはオレンジ色の髪の男だったからと「NO」と答えて
しまう証人もいるということなのだな。

寝る。

2012年7月25日(水)
朝。
テレビが映らなくなったのでケーブルテレビ会社に電話。
なんとか修復したのだが、ああいうところのサポセンは24時間営業なのだねと感心する。

朝刊。
〈地デジ1年目算狂う〉
〈難視聴なお16万世帯〉
地デジテレビの特長は双方向性なのだが、スマホが普及してそっちを使った方が楽なので、視聴者がわざわざテレビをネッ
トに繋げる必要がなくなってしまった。
(だいたいあのリモコンは使いづらい)

1つのチャンネルを複数の映像に分割するというサービスも低迷。
これは野球中継の延長などを想定して考えられたサービスだったのだが、そもそも野球中継そのものが不人気。

ところで、ケーブルテレビによるデジアナ変換サービスは、2015年3月末で終了予定なのだそうだが、そういうことを
知らない人も多い
うちもまだアナログテレビを使用中。
(だって、壊れていないのだ)
出来ればサービス期間を延ばして貰いたい。

午後。
外は暑そうなので、外出の予定を夕方に延ばす。

夕方。
ビックカメラへ。
USBハブと電池を買って帰ろうとしたら、闇夜のうさぎさんに会ったので2人で喫茶店へ。
SF大会の話などする。

帰宅。
コンパックの担当者が、企画の内容を大会当日の話に絞りたいと言って来た。
(だから当日は私は本部に詰めていて、何も見ていないんだってば!)
断るかどうするか検討中。

寝る。

2012年7月24日(火)
午前中。
アマゾンに発注していたVGA端子変換アダプターが届く。
Macは出入力端子が最先端を行き過ぎているので、他社の機械と繋ぐ時にはいろいろと面倒。

午後。
ふと思いついて、昨夜かかって来た電話の着信記録を調べる。
実は迷惑電話っぽい電話がかかって来ていたのだが、そこの電話番号が非表示になっていなかったことに気がついたのだ。
問題の番号をネットで検索してみると、かなり有名なマルチ商法の勧誘電話の番号であることが判明した。
こういう情報がすぐに分かるのはネット時代のメリットだな。

そんなことをしているところに、1号くんが来たので、
「……ということがあったので、気をつけるように」
と言っておく。

とてもローカルなニュース。
東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始日が、来年の3月16日に決定。
池袋・横浜間が直通で最短38分。
「ちょっと横浜まで」という感じになるかな。

埼玉県とみなとみらいが直通で結ばれるということでもあるので、埼玉県人が横浜の街の雰囲気を変える事になるかも?
(^◇^)・・・(^◇^)・・・(^◇^)

夜。
来月の「コンパック2012」で、今年のSF大会について話をして欲しいというので、その関係でメール。
しかしよりにもよって、出演者が私と実行委員長というのは。(笑)

(私は「犬作戦」企画以外のことは、一切知らないぞ)
「えーと……」と言ったきり、あとは出演者がただ黙って笑っているだけの企画になりそうな……

寝る。

2012年7月23日(月)
ニュースは朝から「オスプレイ」ばっかり。
軍事系は素人なのでよく分からないが、「オスプレイ」 というのは米軍の新型戦闘機の名前らしい。
それを日本の岩国に配備すると言う話。

オスプレイは飛行距離が長いので尖閣諸島をカバー出来る。
尖閣諸島の領有権で中国とゴタゴタしている日本政府としては、好都合な話である。
しかし問題は、この戦闘機の安全性。

オスプレイは、羽根にプロペラがついていて、これを上に上がる時には上向きにしてヘリコプターのようにして使い、前に
進む時には前向きにしてプロペラ機のようにして進む構造をしているのだが、プロペラの方向を変える時にどうしても少し
不安定になり、その不安定な状態の時に強風に吹かれると、あぶなっかしいことになる。
(この理屈は、素人にもなんとなく分かる)
実際に今までに何度か墜落して死者も結構な人数出ているのだそうだ。

飛行場の近くに住む人としては、そんな落っこちそうな飛行機を頭の上に飛ばされたらかなわないと反対。
でも、日本の地元住人が反対したと言って米軍が配備の予定を変更したなんて話はあんまり聞かない。
だから地元の人も諦めているのか、横断幕まで掲げて配備反対を叫んでいる人の人数は、画面で見る限り数えるほど。

一番いいのはアメリカが、もっと安全性が高くて尖閣諸島警戒に十分な飛行距離を持つ戦闘機を配備してくれることなのだ
けれど、日本のお願いをそんなに聞いてもらえるほど、日米関係で日本は強くない。
だいたい「オスプレイは危険だから日本に配備しない」なんてことになったら、アメリカの他の基地にも配備出来なくなるだろう。
それは困るよな、莫大な費用をかけて開発したのであろう最新兵器を。

開発費に金がかかったものは、多少アレでも「安全」。
それは原子力発電所も戦闘機も同じ。
岩国のニュースに映った「オスプレイ反対派」の人数が少なかったのは、その辺が分かっていて諦めているのだろうなあ。

ところで、ニュースを見ていてひとつ気になったのが、オスプレイの構造なのだが……
プロペラを折り畳み、羽根を90度回転させて胴体と同じ向きにして船の格納庫に効率的に収納、外に出した時にはそれら
を順に開いていくのだが、これがいかにもプラモデル好きの男の子が目を輝かせそうな仕組みになっている。

旧ドイツ軍の戦車は、芸術的なほど素晴らしい設計になっていて、ドイツ戦車のプラモデルはマニアに人気。
でも、実際の戦争ではずっとチャチなアメリカの量産型戦車に負けた。

戦争と言うのは、究極のところ野蛮な力のぶつかり合い。
実際に喧嘩をすれば、軍事オタクよりゴリラ馬鹿の方が強かったりするわけだ。
ああいう凝った武器を作る方向に夢中になってしまっていて、大丈夫なのかね、米軍?

開発費に金がかからず、「危なそうだ」と分かったら諦めよく捨てられるような兵器を作った方が、米軍にとっても岩国の
基地周辺の人たちにとっても、幸せなことだと思うのだがなあ。

夜。
桂米朝ロボットが完成したというニュース。
全盛期の桂米朝そっくりに作ったロボットが落語を演るという、一種のショー。
もちろん微妙な表情なんかは本物に遠く及ばないが、見世物としてはアリかもというようなもの。
面白いことは、面白い。
機械オタクは、こういう人畜無害な方向で暴走していて欲しい。

もっとも桂米朝本人は、これを見て、「気色悪い」とのたもうたそうな。
そりゃそうだろうね。(笑)

寝る。

2012年7月22日(日)
今朝も涼しい朝。

朝刊に防衛省の戦史研究センターが戦時中、国策を動かした大本営や軍幹部の議論を洗い出し、検証する作業を進めている
という記事が載っていた。
「やっとか」という感じ。

いままで戦時中の日本軍の記録についてをきちんとまとめた資料がなかった。
だから当時の日本軍に関しては、中国や韓国、朝鮮側の資料に基づいて議論が行われることになる。
日本の側は反論しようにも、ちゃんとした資料がなく、自衛隊の幹部が出処不詳のトンデモ資料に飛びついて笑い者になる
始末。
とにもかくにも「日本は何で負けるようなことをやったのか?」についてを、きちんと調べて検証して欲しい。

昼。
VGA変換アダプターを買いに行くが、店頭で値段を聞いてびっくり。
軽く3000円以上するのだ。
「VGA変換アダプターって、コレしかないのですか?」
と、聞くと、
「コレしかありません」
との返事。

(ちょっと予算オーバーなんだよな)
購入を延期することにして、店を出る。

第一インの地下のルノアールへ。
この店に貸会議室があるのは予想していたが、ビジネスブースもあるのだね。
これは要チェック。

帰り道で1号くんにバッタリ会ってしまい、担々麺と冷し中華を奢らされる。
(こいつの胃袋はクラインの壷か?)

帰宅。
アマゾンでアップルの純正品じゃないVGA変換アダプターをいくつか発見。
1000円未満の商品もあったが、安全を考えて、そこそこの値段のものを発注。
それでも1366円。
アップル純正品、ちょっと高くないか?

夜。
MacBook Air SuperDriveにDVDを入れて再生テスト。
古いDVDを入れたのが悪かったのか(あとでよく調べたらヒビが入っていた)取り出せなくなる。
MacBookAir SuperDriveは、MacBookAir専用のDVDドライブなのだが、スタイリッシュなデザインのこの機械、ディ
スクを入れるスロット以外はボタンはもちろん、クリップを突っ込む穴すら開いていない。

(どーすんだ、これ?)
と、悩んだ挙げ句、ネットで検索してみたら、やはり同じような事態に陥ってしまった人が他にいたらしく、
MacBookAir SuperDriveに入れたDVDが出て来なくなった時には「Finder」から「アプリケーション」に入り、その中の
「ターミナル」をダブルクリックして起動し、「drutil eject」と入力して「return」で取り出せ。
とか書いてあるサイトを見つけたので、そのようにする。

一時はどうなることかと……(^^;
精神的にどっと疲れたので、今夜はもう寝る。

2012年7月21日(土)
今朝も涼しい朝。
アメリカのニュース。
「ダークナイト ライジング」(バットマン・シリーズの映画)を上映中の映画館で銃撃事件。
犯人は取り調べに対して「自分はジョーカー(バットマン・シリーズの悪役)だ」と話している。
(アメリカの犯罪って、訳が分からない)

午後。
今月の始めに買ってざっと目を通しただけになっていた『異次元SF映画100』(洋泉社)を読む。
SF映画のカタログみたいな本なのだが、SF映画史をまとめた資料本として良い。

「地球爆破大作戦」。
子供の頃にテレビで観たあの映画は、そんなタイトルだったのか。(原題は “COLOSSUS : THE FORBIN PROJECT”)
常時自分を監視し続けるコンピューターを「人間にはプライバシーというものがある」と説得し、ベッドルームの監視カメ
ラをオフにさせるシーン。
私はまだ小学生だったので、なぜトイレの中まで監視するコンピューターが寝床でのプラバシーを認めたのか全く分からず
困惑したのを覚えている。

ジョージ・ルーカスの「THX-1138」。
そんな映画があったとは知らなかった。
観たい!

「ダーク・スター」。
ジョン・カーペンターとダン・オバノンによるお馬鹿SF?
これもちょっと気になる。

……と、意外に観ていなかった映画が多い。
今度GEOで探してみよう。

気がつけば外は大雨ザンザン状態。
(梅雨明けしたんじゃないのか?!)

夜。
どうにか雨は止んだ様子。
今夜は自治会の親睦会の予定だったのだが、天気がアレだったので中止かと思い、覗きに行ったらしっかりやっていた。
焼き肉を食べてビールで盛り上がる。

「次の衆議院選挙は11月じゃないかな」
とか、
「H山元首相は新党を作るという噂があるぞ」
なんて、酔ったおじさんたちの会話。

9時過ぎに解散して、帰宅。
寝る。

2012年7月20日(金)
昨日よりは涼しいかなあという朝。
嫌な仕事は早めに片付けようとスパムメールの処理。

他区の区民センターに「お宅の備品のプロジェクターにMacBook Airは繋げるか?」という問い合わせの電話。
「詳しい者が他の電話に出ているので」
との返事だったので、折り返しの電話を待つ。

やがてかかって来た電話。
「プロジェクターについてのお問い合わせということですが」
と言われ、先ほどの質問を繰り返す。
どうやら担当者にこちらの質問内容が知らされていなかった模様。
「調べて折り返します」
とのことで、再び電話待ち。

……かかって来ない。
しびれを切らしてこちらから電話をかけると、
「いろいろと実験をして、いまWindowsのUSBなら使えることが分かったのですけど……」
(え? 「調べる」ってそういうこと?)

いったん電話を切ってからしばらく考えて、こっちで調べた方が早いと判断。
電話をかけ直して、
「そちらの備品のプロジェクターの型番を」
と、聞くと、
「すみません。担当者が他の電話に出ておりまして……」
と、切られそうになる。
(いや、プロジェクターに書いてある型番を読み上げるだけで良いので!)

備品として貸し出している機器については、利用者が持って来ることが想定されるポピュラーなPCとの接続についてだけ
でも、あらかじめメーカー側に確認しておいて欲しいと思った私はモンスター・ユーザーであろうか?

午後。
雲が出始め、夕方近くになると雨が降り出した。
梅雨明け宣言が出たばかりなのに。

夕刊(日経)の記事。
〈大津市の中2男子自殺を受け、大阪市教育委員会の陰山英男委員長は20日の府教育委員会議で、いじめや暴力行為を繰
り返す小中学校の児童・生徒を出席停止にできる制度の積極的な活用を検討する考えを示した〉

「いじめが起きている」ことを教員が把握出来ていなかったから被害者生徒が孤立して自殺したんじゃないのか?
ネットの情報だから不確かなものではあるが、今回の事件のいじめの首謀者は、暴力行為を繰り返すような生徒ではなく、
むしろ成績の良い優等生タイプだったらしいぞ。

以前にいじめ関係の資料で読んだケースにも、
〈担任が信頼のおける生徒にクラスでいじめが起きていないかを確認してもらったところ「いじめはない」という報告を受
けたので安心していた。しかし後にその報告を行った生徒自身がいじめの首謀者であったことが判明した〉
というものがあった。

「いじめ」というのは、いじめる側がいじめられ側に対する「強者」であるから起こるのだ。
そして「先生のお気に入り」の生徒は、クラスの「強者」になりやすいというのも事実である。
逆に言えば「暴力行為を繰り返す」ような教師の目に分かりやすい問題児は、陰湿ないじめの首謀者にはなりにくいのだ。

但し、この「暴力行為を繰り返す」ような問題児は、教師にとっては指導の難しい面倒臭い存在である。
この記事、私は、
「大津市の中2男子自殺を口実に、日頃から教師にとって扱いが面倒であったタイプの児童・生徒を出席停止にできる制度
の積極的な活用を検討する考えを示した」
と読んでしまったぞ。(笑)

さて真面目な話、いじめを行っている側を、教師が「暴力行為を繰り返す問題児」と認識しているような場合なら、むしろ
解決は容易であり被害者側が自殺に追い込まれることも少ないと思う。
教師が「まさか」と思うような生徒がいじめ加害者であるから、発覚が遅れるのだ。

自分が子供の頃を思い出してみても、クラスで陰湿ないじめを行っていた生徒というのは、だいたい要領が良い(言い換え
れば大人に好かれるような)タイプが多かった。
これに対して「いじめられるタイプ」には、ウザイ奴が多かったよな。

ちょっと想像してみて欲しい。
明るく元気で成績も良い生徒Aと、ウジウジと陰気で成績も悪い生徒Bとの間にトラブルがあったことを教師が知った。
教師は2人を呼んで事情を聞く。

生徒Aは、聡明そうな口調で理路整然と事情を説明。
その内容から考えればAはほとんど悪くない。
しかもAは、潔い態度で「僕にも悪い点がありましたから」などと素直に反省の言葉を口にしたりする。

それに対して生徒Bは、やたら感情的になり、Aが発言中なのに「嘘つき!」だのと汚い言葉で遮るような態度の悪さ。
挙げ句に「俺は一方的な被害者」というようなことを要領の得ない言葉でグダグダと繰り返す。

もしもBの自殺とかいう事件でも起きれば、この先生は「なぜ教員は加害者Aの言葉を鵜呑みにし、被害者であるB少年の
訴えに耳を傾けなかったのか」と、世間に責められることになるのだろうがね。
(PTAの役員をしてうたうちの母親も、クラスのいじめの首謀者だった「爽やか少年」を、よく褒めちぎっていたなあ)

さて、以上は「陰湿ないじめ」のケース。
次に「暴力行為を繰り返す小中学校の児童・生徒」が本当にいじめを行うケースについても考えてみる。
このタイプの生徒が行ういじめは、恐らく「暴力的な」いじめだろう。

暴力的な中学生。
いわゆる分かりやすい「不良」のタイプだ。
そういう生徒が学校を出席停止になったら、確かに「学校内での暴力的いじめ」はなくなるだろう。
しかし、公立の小中学校の生徒は同じ地域に住んでいるのである。
学校帰りを容易に待ち伏せ出来る。
単に「学校内でのいじめ」が「学校外でのいじめ」に変わるだけじゃないか?
それって目撃者となる生徒が少ない分、より発覚しづらくなるということなんじゃ???

「暴力行為を繰り返す小中学校の児童・生徒を出席停止にする」という手段は、陰湿ないじめの問題に対しては効果がなく
暴力的ないじめの問題に対しては、むしろ悪化させる結果を招く。
私はそのように考えるのだが。

夜。
1号くんから電話。
「いま『養老乃瀧』の前にいるのだが」
「それがどうした?」
「俺はすげえ、腹が減っている」
「だから何だ?」
「一緒に飲まないか?」
……奢らされる。

帰宅。
(なんで私が……)
と、ブツブツ言いつつ、寝る。

2012年7月19日(木)
寝不足感が残る目覚め。
梅雨明けと同時に寝苦しい季節もやって来た。
頭がやっとすっきりするのが昼頃というのは、困るな。

午後。
ニュースをざっと見。

〈ベネッセコーポレーションが、小学5、6年生と中学生の保護者を対象に実施した中学校の武道必修化に関するアンケート
調査の結果を発表〉

武道を取り入れた体育の授業に対して「不安がある」と答えた保護者は7割以上。
その理由については「ケガをするかもしれない」が、78.7%で最多。
コメント欄にも「指導者によっては、しっかり準備をしなかったり、子どもに無理な練習をさせたりして、ケガや事故を招
きやすいのではないか」という意見が挙った。

要は、指導者の能力不足による事故の不安ということなのだろう。
「教員の能力に問題がある」というのは、その教員を採用した教育委員会も教員自身も言い出さないので、結果的に教育関
係者の誰もが口にしない(よって「ないこと」になっている)のだが、現実には大いに存在する問題。

ここで思い出すのが「ゆとり教育」。
あれは「教育指導要領にゆとりを持たせて、現場をよく知る教員の裁量の幅を広げる」という主旨だったはずなのだが、肝
心の現場教師の能力に問題があって(あまり大きな声では言われていないが、ぶっちゃけて言うとそういうこと)その「裁
量」に従って行った教育がハラホロヒレハレになってしまったという騒ぎなのだ。
今回も「学校の先生なら武道の指導ぐらいできるはず」が前提になっているようだが、私は無理だと思うな。

ところで、この「武道必修化」、言い出したのは安倍総理(当時)なのだよね。
この人、総理大臣時代に学校教育に関して「問題のある生徒には授業を受けさせないというぐらい毅然とした態度を示すべ
き」という主旨の発言をした人だった。

その発言直後に私は地元の中学校の学校開放日に行って授業を参観させて貰ったのだが、教室では「授業を受けたくない」
と騒ぐ「問題のある生徒」を、副担任が必死に出入り口の戸を押さえて逃がすまいとしていた。

この生徒に「授業を受けるな」と「毅然とした態度」で言ったら、たぶん生徒は大喜びで池袋の街に遊びに飛び出して行ったことだろう。
(生徒の自覚としては、たぶん「教師が空威張りしながら俺の命令を聞いた」になると思うが)

大臣もときどき学校の視察ぐらいはするのかも知れないが、そういう視察の対象に選ばれるのは問題のない優秀校。
問題校を見ていないからトンチンカンなことを考える。
隙さえあれば他の生徒に暴力を振るうような生徒に、ハンパに武道を教えたらどうなるかとか考えなかったのだろうな。
安倍さんの頭の中では「武術を学んだ者は心身共に高められ、立派な人格の人になる」ということになっていたのだろう。
そうじゃないよ。
バカに武術を教えても、武術の出来るバカが出来るだけだ。

夕方のニュース。
〈2008年の剣道の全日本選手権優勝者で、ことし5月の世界選手権の代表にも選ばれ、団体戦で優勝していた警察官が
児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された〉

あまりにタイムリーなニュースに吹いた。
そう言えば去年、柔道の金メダリストも準強姦容疑で逮捕されたのだよな。

犯罪者になる人間は、武術を学んでも犯罪者になる。
この先、柔道の技を使ったイジメや暴力事件が増えるのではないだろうか?

校内だけの問題ではなく、柔道の技を使った路上強盗とかも心配だ。
なにしろ、不況の影響と年金受給年齢引き上げのための定年先送りで若者の雇用が減る見通し。
つまり、職にあぶれた柔道のできる若者が街に増えるということになるわけだから。

通行人を背後から絞め技で気絶させ、財布を抜いてトンズラとか、どうやって防ぐ?
職質で武器の不携帯をチェックしても意味がないわけだし。
……考えていたら気持ちが暗くなって来てしまった。

夜。
「クローズアップ現代」で、ヒッグス粒子発見関係の話をやっていたので、見る。
ヒッグス粒子というのは、私のイメージでは「糊っぽいもの」。
いろんな粒がいっぱい入っている水の中に糊を溶かす。
溶けた糊は目に見えないが、糊の「とろみ」のせいで粒の動きが重たい感じになり、かつ粒同士がくっつき易くなるので、
糊があることは理屈で分かる。
そんな風に理解しているのだが。(文系の頭ではこの辺りが精一杯)

さて、今回の「クローズアップ現代」は、そのヒッグス粒子を検出するために使用した加速器の話。
陽子を亜光速にまで加速して左右からぶつける。
その瞬間、小さなブラックホールが出来る。
それを何兆回という回数繰り返す。
空間にものすごい力が生じることになって、そこにヒッグス粒子があれば、検出データに影響が出る。
データを分析してヒッグス粒子が存在していた影響が検出されているかを調べる。
検出されていれば、ヒッグス粒子があったことが確認されたことになる。
(……で、いいんだよね? >誰か理系の人)

この実験のためには、陽子を加速器の中でグルグル回さなくてはならない。
すごいスピードで飛んでいる陽子をちゃんとグルグル回るように カーブさせるには、性能の良い電磁石が必要。
加速器はヨーロッパで建設されたが、その性能の良い電磁石を作る技術がヨーロッパにはなかった。
そこで古河電工に発注。
古河電工では、電磁石用のコイルを作ろうとしたのだが、コイルに使用する素材に少しでも不純物が混じっていると必要な
性能の出る電磁石が出来ない。
そこで、素材を「食器洗い機」で洗ってから使用。
無事、電磁石が出来て加速器が完成、ヒッグス粒子発見に到った……という話。
世界の第先端技術のそれもかなりキモの部分で、台所用品を使おうと思いついた古河電工の技術者、偉い!

寝る。

2012年7月18日(水)
ここのところ扇風機を抱えて寝ている。
あまり体には良くないな。

起き抜け、ちょっとだるくて寝起きのリポD。
午前中。
メールの整理の続き。
「スパム」に分類されたメールの中にときどき大事なメールが混じっていたりするので、自動で消してしまえないのが大変
面倒臭い。
スパムメールは、基本的に出会い系サイトへの誘導と競馬必勝法で、ひと目で詐欺と分かるような稚拙な文章が大半。
こんなメールで、本当にひとを騙せると思っているのだろうか?
というか、騙されるひとがいるのか?

昼。
地味で不毛で手のかかる作業にうんざりしたので、中断。
「ロイヤルペインズ」を観る。

今回のドクター・ハンクの患者は、自家で所有する無人島の別荘での出産を希望する妊婦。
彼女は自然の中での子育てを理想としているのだ。

しかし同行した親戚の甥や姪たちは携帯ゲームが大好き。
ゲームばかりやっていては家族とのふれ合いの時間が失われると、妊婦は全員からゲーム機や携帯電話を取り上げる。

「ゲームしか能がない問題児」である10代の甥は、イライラしてキレやすくなり、事故を起こして別荘番の老人に重傷を
負わせてしまう。

そこでドクターの弟が、甥にDSを返すように提案。
DSですごいところを褒められた甥は自信を取り戻し、ドクターの見よう見まねで血液型を調べると、自分の血液型が別荘
番のものと一致することを確認して輸血を申し出る。
「まだ子供だから」と躊躇するドクターを堂々たる態度で説得した甥は、別荘番の危機を救って母親に「自慢の息子」だと
言わしめるのだった……

とりあえず、無人島になくてはならないものが、任天堂のDSであることだけは分かった。(笑)
(これ、任天堂がスポンサーだったのか?)

テレビ番組がスポンサーの意向に添う形で作られていることは、視聴者にだって分かっているので、いっそここまでやって
くれた方が清々しい気がする。

午後。
買い物。
むかしは「水を買う」なんて笑い話かと思っていたものだが、給水設備の古いアパートでは飲料用のミネラルウォーターが
必需品。

夜。
戦国時代を扱ったバラエティ番組をやっていたので、なんとなく観ていたら、今川義元が陣を張った場所を「桶狭間山」と
紹介していた。

この陣を張った場所は、長らく「桶狭間」という「谷」というのが通説だった。
見通しの悪い谷間で、しかも地形の関係で本陣の周囲に十分な守りが固められない。
今川義元は、そんな場所に本陣を構えるほどバカだったという話なわけである。

戦国時代の物語は、織田信長が登場して来る辺りから始められることが多い。
後の天下取り合戦の主役たちが出て来ないと話が面白くないからだろう。
だから今川義元の登場は桶狭間の合戦。
出て来た途端に負けることになってしまうわけだが、考えてみると今川は桶狭間で負けるまではずっと戦に勝ち抜いて来た
武将なわけで、そんなにバカなはずはないのだ。

よって義元が陣を張っていたのは、本当は見通しの良い「桶狭間山」だったという説が出て来た……というのは私も知って
いたのだが、テレビのバラエティ番組で採用されたということは、すでにそっちが定説になったということなのかな?

寝る前のニュースチェック。
Googleから産経新聞のサイトの、
〈東京都が尖閣上陸を週内にも申請、政府保留へ〉
という記事へ飛ぼうとしたら、
〈ページが見つかりません〉
というページに飛ばされた。
なんでだろう?

ま、いっか。
寝る。

2012年7月17日(火)
関東地方が、やっと梅雨明けしたそうだ。

ニュース(海外)。
〈北朝鮮の金正恩書記の側近であった李英鎬(リ・ヨンホ)労働党政治局常務委員兼軍総参謀長(70)が、突然すべての
職務から解任された〉

ニュース(国内)。
〈野田首相がフジテレビの番組で、いじめの再発防止を呼び掛けるメッセージ〉
いじめで子供が自殺したのは、別に初めてのことじゃないと思うのだが、なんで今回だけこんなに騒ぐのだろう?

ところで、ニュースにならないことがニュースというか……
尖閣諸島はどうなった?

野田さんが世論的には注目を集めているが一国の総理大臣が出て来るには不釣り合いな「中学校のいじめの問題」について
わざわざテレビに出て発言したのは、「国民の皆さんは、ぜひこちらにご注目」という手品師の右手のパフォーマンス的な
何かかね?
尖閣諸島は、これ以上ややこしくならないように、目下、水面下で交渉中?
在中大使がわざわざ呼ばれたのは、その件でのナイショの打ち合わせがあったから?
何度も言うが、「外交」は「戦争」だから。

午後。
メールの整理をしていたら、大事なメールが2通も「スパムメール」に分類されていたのを発見。
慌ててお詫び入りの返信を送る。

夕方。
少し頭痛がして来たので、風邪薬を飲む。
気温の変化に体がついていけずに夏風邪をひいたようだ。

今日は吹き矢の講習。
体育館に着いたら、冷房が強すぎて正直「寒い」。
講師の先生が2人、中で凍えていた。

温度を調節してもらおうと、事務所に内戦を入れるが、この建物の冷房には「入」と「切」しかないのだそうだ。
しょうがないので冷房を切ってもらう。

結局、冷房を切ってもその後2時間、体育館の中は十分に涼しいというより寒かった。
どんだけ冷やしていたのだか。
(省エネじゃないなあ)

帰宅。
夕飯食べて、寝る。

2012年7月16日(月)
今日も良い天気。

午前中を留守中に溜まりまくったスパムメールの処理で潰し(コレ本当になんとかして欲しい)昼過ぎに外に出ると、日差
しがかなり強い。
日傘を使っている人が多かったが、風も強いのでそれも大変。

山手通りのマクドナルドへ。
買ったばかりのMacBook Airが店内無線LANでちゃんと接続できるかの実験。
設定のパスワードというのが2つもあって、やや手こずったものの、どうにか成功。

どうでもいいが帰りがけに「マックフルーリー トロピカルソーダ」というメニューがとても気になった。
青いアイスクリームみたいなものの中に、緑やピンクの錠剤っぽく見えるものが点在しているという見かけのデザート。
1970年代ぐらいの人が想像した「21世紀の食べ物」というイメージなのだ。
(どういうものなのだろう?)

帰宅後も、ひたすらMacBook Airと戯れる。(←バカ)
夕方になって、ようやくコインランドリーに行かなくてはならなかったことを思い出す。

ついでにマクドナルドに寄って「マックフルーリー トロピカルソーダ」を食す。
……青いアイスはラムネ味。
その中に点在していた錠剤状のものは、駄菓子屋の味「ラムネ菓子」だと判明。

不思議な感じの青いアイスに謎の錠剤、でも味は「ラムネ」。(笑)
いかにも駄菓子屋の前にたむろしていた子供たちが精一杯に考えたような「未来の食べ物」。
いわゆるレトロフューチャーというやつか?
おっさんが懐かしく楽しめそうなデザートだが、いまの若い人たちはどう感じるのだろう?

デザートを食べながらふと気がついたのだが、店内はネットが繋がるだけではなく、カウンター席には電源用のコンセント
が付いていて、その席に10代から20代ぐらいの男女が座って、ノートパソコンでゲームに熱中している。
この光景は、1970年代には考えつかなかったかな?
改めて21世紀を生きていることを実感する。

帰宅。
明日も天気は良さそうなので、洗って来たシャツをベランダに干す。

さてと、夕食を食べたらMacBook Airと遊んでから寝よう♪

2012年7月15日(日)
明け方。
昨日に引き続いて、接待係をやっている夢を見る。
今回は小さめの日本家屋の中で、お客様は「弥生はるか」とかそんな風な名前の初老の御婦人。
そして今回も相手の顔にまったく見覚えがない。
こういうのは心理分析的すると、潜在意識の抑圧とかそんなものの表れなのだろうか?

朝のニュース。
今度は京都が大雨で浸水被害。
金閣寺の池の水が溢れたそうだ。
このまま7月後半まで梅雨が続くのか?

昼。
外は夏の日差し。
ちゃんと暑い夏になれば良いな。

ランチタイムは、池袋に最近できた天ぷら屋へ。
天丼を頼んだらそば湯が付いて来た。
(ということは、ここは基本「そば屋」なのかな?)
天丼1人前400円。
そこそこ客も入っていた。

暑いのでビックカメラに避難。
Macの売り場に行ったら、旧MacBook Airを投げ売り(?)していた。
4GBの13インチMacBook Airが、6万円台。

店員に聞いたら、
「たったいま緊急値下げをしたところなんです」
と言うので、思わず、
「それは隣のヤマダさんとの兼ね合いで?」
と聞いたら、苦笑いされた。

そんなわけで、つい衝動買いしてしまった。(^^;
(この間買ったWindowsが、使い難すぎたので……)
本体に外付けのDVDドライブとWi-Fiルーターをつけて7万円ちょっと。

帰宅。
買って来たMacBook AirにSkypeを入れ、さっそく2号くんに電話して遊ぶ。
やっぱりMacは使い易い。

夜のニュース。
いじめに遭った中学生が自殺したという先日の事件の続報。
この事件の報道を見ていて思ったのだが、なぜ「いじめが起きた原因」を考える方向に議論がいかないのだろう?

福島の原発事故の時も思ったのだが、マスコミの報道はなぜか「事故が起きてからの対応で誰が悪い」に集中する。
再発防止が目的なら「なぜ起きたのか?」を考える方が優先だと思うのだが。
それとも「また事件が起きて欲しい。悪者叩きで盛り上げられるから」がマスコミの本音なのか?

国際ニュース。
日本政府の尖閣諸島国有化への反応か、中国が漁業指導船を派遣。
これに対して日本政府は駐中日本大使を一時帰国させた。
で、次の1手は?

外交は戦争。
確実に勝てる手を考えてから動かなくてはいけない。

もちろん、次に中国がどう動くかについてはきちんと収集された情報に基づいた予測が立てられていて、それに対する対応
策もちゃんと準備されているのだよね、野田さん?

寝る。

2012年7月14日(土)
寝苦しかったのだかなんだか……
変な夢を見た。
黒人の客の接待係をすることになったのだが、私はその客の名前も知らないのである。
一緒にいるスタッフに聞いても、
「さあ? 『ボブ』とかそんな名前なんじゃないですか?」
と、いい加減な返事が返って来る。
幸い客は上機嫌でイベントの出演交渉みたいな話をしているようなのだが、ともかく相手が誰だかまるで分からないという
奇妙な夢。
目が覚めてからも、自分がなんでそんな夢を見たのかが分からない。

朝。
九州では雨が続いているというニュース。
この雨は、やはり異常だと思うな。

午後。
2号くんが仕事場にしている部屋へ遊びに行く。
大学生の2号くんは、いつも動画サイトの音楽を再生しながら絵を描いているのだが(そういう学部なのだ)、お気に入り
の曲はアニメの主題歌が多い。

「『アリスSOS』というアニメの主題歌を作詞したのは、阿久悠だそうだ」
という話に、
(まあ、「ヤマト」のエンディングも確か阿久悠だったから……)
と、そのアニメ主題歌なる曲を聴いてみると、ピンクレディーの「S・O・S」だった。
(平成生まれの大学生では、ピンクレディーを知らなくても無理はないのか?)

動画サイトを検索してオリジナルの「S・O・S」を聴かせると、
「随分とゆっくりした曲で、歌詞も随分と道徳的だ」
と言う。

改めて歌詞をよく聴けば、
 ♪年頃になったなら慎みなさい
 ♪昔の人の言うことみたいだと、ぼんやり聞いてたら駄目
などなど……。
中身はどちらかと言うと大人の説教。
こんな歌を歌っていた歌手が、破廉恥だの不道徳だのと言われていたのだから、1970年代である。

急ぎのアルバイトだという絵を描いている2号くんの後ろで、しばらくその手元を眺めていたが、なんだか眠くなって来たので
2号くんが仮眠に使っている毛布を敷いた床の上で、少しうたた寝。

妙な夢を見る。
やって来た客が詐欺師で、埼玉県が公的に作成したビデオを著作権者を偽って売りつけようとしているという夢。
とても嫌な印象の夢だ。

目覚めると2号くんは、相変わらずこちらに背を向けて絵を描き続けている。
再び目を閉じて……今度はスナックのマスターらしい人がワイヤーで首を絞められているのを目撃する夢を見た。
首を絞めていた男が、こちらに気がついて振り返り、私と目が合って……

かなりうなされて目を覚ます。
「嫌な夢を見たよ」
と言うと、2号くん、
「ああ、その場所で眠ると嫌な夢を見るんだ」
(そういう「場所」ってあるのか?!)
2号くんは、慣れているようで、あまり気にしていない様子。

気がつくと日も暮れかけていたので、佐藤編集長に連絡して買い物がてら池袋の天丼屋で持ち帰り弁当を買って来てもらう
ことにした。

夜。
7時頃、佐藤編集長、到着。
普通に部屋に入って来たのだが、そこでいきなりしゃがみ込む。
急に頭が痛くなったのだとか。
きっとエアコンが効き過ぎていたのだろう。
駅から近くて日当りも良好という良い部屋だが、その分、夏場は暑くなるからね。

天丼弁当を食べて編集長が帰ったあと、しばらく部屋で喋っていたら、2号くんが、
「こんな夜中に子供の声がする」
と、言い出す。
私には聞こえなかった。
やっぱり若い人は耳が良いのだな。

言われて気がついたのだが、確かにもう夜中だ。
私も部屋に戻って、そろそろ寝よう。

2012年7月13日(金)
朝のニュースをつけたら、トラックが濁流に流されて行く映像が映った。
九州の大雨は「経験のない豪雨」だったそうである。
7月ももうそろそろ半ばなのだが、まだ梅雨は明けないのだろうか?
これが「太陽の4重極構造」の影響なのだとしたら、もうちょっと大騒ぎしてもいいのじゃないかなと思う。

ところでアニメ「グスコーブドリの伝記」は、先週末に既に公開になっていたのだね。
この有名な童話のあらすじを知らない人もいないと思うからネタバレを書くが、農村を冷害から救うために主人公が故意に
温室効果を起こすという物語。

〈その年は、お日さまが春から変に白くて、いつもなら雪がとけるとまもなく、まっしろな花をつけるこぶしの木もまるで
咲かず、五月になってもたびたび霙がぐしゃぐしゃ降り、七月の末になってもいっこうに暑さが来ないために、去年播いた
麦も粒の入らない白い穂しかできず、たいていの果物も、花が咲いただけで落ちてしまったのでした〉
(宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』より)

名作なので、小学生の子供がいたら夏休みの読書感想文用に勧めてみるのも良いかも。
ただ、SF者的には、火山を噴火させたら発生する二酸化炭素による温室効果より、火山灰が作る雲によって太陽光が遮ら
れて起こる気温低下の方が……ブツブツ。

大変どうでもいい話。
朝刊(日経)の社会面の囲み記事。
〈英公文書館は12日、未確認飛行物体(UFO)に関する英政府の調査記録を公開した〉
「なぜいま?」が、非常に気になるところなのだが、記事ではその件には触れられていなかった。

昼。
NHKがBSで今度やる「薄桜記」というドラマの宣伝をしていた。
(ああ、むかし市川雷蔵と勝新太郎でやったやつね)
と、ぼんやり見ていたのだが、手元のパソコンでアマゾンのサイトを見たら、「この商品を見た後に買っているのは?」の
リストに載っているのが、軒並み『薄桜鬼』の文庫であることに吹いた。
(要するに間違ってこの商品に辿り着いてしまったわけね?)

『薄桜鬼』の方は良く知らなかったので調べてみたら、新撰組の話だそうだ。
念のため『薄桜記』は、忠臣蔵の話。

タイトルが似過ぎているので、間違えるのも無理はない気がする。
まあ、ただこれをパクリと言ってしまうと、『薄桜記』の方も主人公の名前が「丹下典膳」だし。(笑)

夕方。
夕食にレバニラ炒めを食べたら、急速に眠くなった。
ここのところどうも疲労の回復が遅いと思っていたら、疲れが肝臓に来ていたのかも知れない。
「修理部品が届いたので、これより強制的にドック入りします」
みたいな感じで、起きていられない。
私の体は、どうあっても肝臓を死守する仕組みに出来ているらしい。

目が覚めたら夜の9時。
当然、「薄桜記」は見損なった。
(まあ、あんまり観る気もなかったが)

ところで、いま知ったのだけど、この作品、雷蔵と勝新以外でも何度か映像化しているのだね。
(杉良太郎が丹下典膳をやっていたとは!)

今回のNHKBS版での、ちょっと意外なキャスティング。
浅野内匠頭が春日俊彰なのだ。
匠頭の見せ場は、松の廊下で「激情に駆られる」場面だから、大きな芝居が映えるシーン。
これは案外といけるんじゃないかという気もする。

寝る。

2012年7月12日(木)
天気はイマイチ。

ニュースによると、九州の方では大雨だそうだ。
やっぱり太陽磁場の「4重極構造」のせいだろうか?
(太陽磁場が弱くなる→太陽系への宇宙線をはねつけにくくなる→地球の大気圏に届く宇宙線量が増える→宇宙線の刺激で
雲の核が出来易くなる→雲が増えるので雨も増える)
雨の多い夏になるのかな?

午後。
1号くんが上野の森美術館に行こうと誘いに来る。
エジプトのなんちゃら展をやっているというのでついて行ってみると、閉館時間を過ぎていた上、なんちゃら展は来月から
であることが分かった。
こいつは、もう! (  ̄Д ̄#)

手持ちぶたさでアメ横をぶらぶら。
相変わらず元気の良い街だが、しばらく来ないうちに外国人の店が増えていた。
いまの日本で、元気の良いのは外国人か?

池袋に戻って天狗で軽く飲み、ビックカメラでプリンターのインクを買って帰宅。
ポイントカードを渡して、
「うちのプリンターって、どの機種だったっけ?」
と聞くと教えてくれるのは便利だが、逆に言えばそういう個人情報を握られているということなのだよなあ。

ニュースを見たら、九州の大雨はかなりえらい騒ぎになっているようだ。
やはり今年の雨は、尋常ではなさそうだな。

寝る。

2012年7月11日(水)
朝。
口の中が痛いと思ったら、アフタ性口内炎が出来ていた。
ハイチオールBを飲む。

ここ数日間、北海道の山の中にいてニュースを見ていなかったので、新聞に目を通したら国が尖閣諸島を買うたら買わない
たら。
私が心配するのは、この動きがあくまで内政的理由から来たもので、外交的理由から来たものではないということ。
ぶっちゃけて言えば、石原が変なことをするから、次の衆議院選を考えると国も動かずにいられなくなったということだ。

外交というのは相手国の動きを見て行わなくてはならないもの。
サッカーでも、相手の隙を突いてシュートを打てば得点出来るが、相手の守備が万全の時にシュートを打っても上手くいか
ないだろう。
それを今回の場合、相手の状態は二の次で、本来協力すべきチームメイトの立場であるはずの都知事と日本政府が、チーム
内でのエースの座を争って無理な攻撃を仕掛けようとしているように見えるのだ。
「俺の見せ場」より「試合(外交)に勝つ」ことを優先するのがチーム(国家)を考えるということじゃないのか?

午後。
二の腕に、遅れて来た筋肉痛。
その正体は、恐らく「星雲賞の記念品」。
受賞者スピーチの間、後ろに経って賞状と記念品を載せたお盆を捧げ持っている係だったのだよね。

今回の記念品は、ボルト人形。
当然、全体が金属で出来ている。
見た目の大きさの割に重いのだ。
これを式典の間、ほぼずっと持っていたわけである。
地味な仕事の地味な後遺症。(笑)

夕方のニュース。
自動車運転免許試験でカンニングした人が捕まったそうな。
運転免許の試験でのカンニングは「道路交通法違反」になるのだね。
なるほど、考えてみればそうか。

夜。
ええと、本日のニュースをまとめ読みすると……
上野動物園でパンサの赤ちゃんが死んだ。
小沢新党「国民の生活が第一」が旗揚げ。

要は、総じて日本は平和という事か。
寝よう。

2012年7月10日(火)
目が覚めたのが、8時過ぎ。

帰りの飛行機とバスの狭い座席にトータルで2時間半ほど座っていたのが原因か、腰が痛い。
体を動かすと、やはり少し疲れが残っている感じ。
午前中は完全に使い物にならない状態。

録画しておいたドラマ「サマーレスキュー」を観る。
登山者向けの夏期限定診療所に赴任する事になった都会の医者を主人公にした物語。

山の診療所では都会の病院での高度な医療器具を使用した診療に慣れた医者は無力だということを言いたいのかも知れない
が、山育ちの看護婦がテキパキと手当を行っている後ろで、何も出来ずにただオロオロしているだけの医者というの描写は
ちょっとやり過ぎ。
東日本大震災の時に、都会から被災地に出向いて避難所での治療に当たった医師の活躍ぶりから考えても、医者と言うのは
そこまで無能ではないと思うぞ。

作中の名ゼリフ(?)。
優秀な医師が、患者数の少ない山の診療所に勤務するということに異論を唱え、
「腕の良い医者が(患者数の多い)都会で診療を行えば、もっと多くの命が救えるのに」
と言う同僚医師に、
「山の命も都会の命も同じだと思う」
と、答える山の診療所の医師。

昼。
テレビで「ロイヤルペインズ」を観る。
病院をクビになった元救命医が、セレブの集まる高級住宅街でコンシェルジュ・ドクター(お抱え医師)となって活躍する
という物語らしい。

第1話を観ていなかったのだが、主人公がクビになった理由は、同時に搬送されて来た黒人青年と病院理事長のうち、より
重症だった黒人青年の治療を優先した結果、理事長の方が死亡してしまったという事故のためのようだ。

「金持ちのコンシェルジュ・ドクターなんて」
と、拒む主人公を、
「金持ちも貧乏人も命は同じだ」
と、諭す弟。

思わず「サマーレスキュー」のセリフと比較してしまう。
同じようなセリフが、ちょっとひねると格段に面白くなるね。

午後。
1号くんから借りた『バクマン。(16〜20巻)』(原作・大場つぐみ、作画・小畑健 集英社)を読む。
……これ、連載終了の理由はネタ切れかな?

そう言えば16巻に、作中のある連載漫画について、登場人物たちが、
「最近の話は面白くない。やっつけたらまたそれより強そうな敵の繰り返しだからな」
「ですね。ワンパターンです」
と語り合うシーンが出て来ていたな。

17巻で出て来たなんか作風にそぐわない感じの「悪役」が、中途半端に消えてしまったのは、なんとかテコ入れしようと
した痕跡だろうか?
「主人公が目の前の困難を乗り超えて前進」系の話って、やっぱり長期連載するとマンネリになってしまうものなのかな。

夕方。
リポDを飲んで、荷物の解体。
宅急便で届いた分も含めて洗い物をまとめてコインランドリーへ。
(なんか、これだけで力尽きた……)

夜。
企画関係者にお疲れ様メールを送信。

寝る。

2012年7月6日(金)〜9日(月)
7月6日(金)

【承前】
午前2時41分、解答編が届いたので、寝る。
午前3時50分、出発準備のため、起きる。

窓の外は暴風雨の音。
旅立ちの気分、萎える。

午前4時30分、雨が止む。
北海道へ出発。

丸ノ内線で大手町へ。
半蔵門線に乗り換えて押上へ向かう。
さらに押上で京成スカイライナーに乗り換え。
高砂駅のあたりで肌寒さを感じ、北海道の山の寒気に備えて準備したナイロンパーカーを荷物から取り出して着る。
(7月の東京が、こんなに寒くていいのか?)

成田空港着。
チェックインを済ませ、手荷物預かりカウンターを探す。
航空会社はジェットスター。
……ない。

どこを探しても、カウンターがない。
ウロウロしているうちに、ついに搭乗口まで着いてしまう。
通りすがりのスッチーを呼び止めて聞くが、首を傾げられてしまう。
スッチー、どうやら日本語が通じない国の人のようだ。
しかし、さすがはスッチー、後ろを歩いて来た別のスッチーのところへ行き、事情を説明してくれる。
この人は、日本語が通じる人だったので、手荷物預かりカウンターを探している旨伝えると、いま来た道を戻るように言わ
れる。
やはり、通り過ぎてしまったらしい。

長い通路を逆戻り、エスカレーターを降りたところで係員らしい人がいたので呼び止めて聞くと、
「こちらです」
と、出口に案内される。
(ええと、私はこれから飛行機に乗りたいのだが……?)

ドアの外はバス乗り場。
その隅っこに、工事現場っぽい鉄パイプが組まれ、工事現場っぽく鉄板が張り巡らされている。

(なぜ私は旅行用バッグを抱えて工事現場に入らねばならないのだろう?)
と、疑問に思いつつ着いて行くと、中にはどこかで見たようなあの旅行鞄を通す機械が置いてある。
ということは、少し離れたところでお姉さんが2人,申し訳なさそうな笑顔でこっちを見ているあそこが航空会社の手荷物
預かりカウンターなのか?

(冗談だろ?)
と、思ったのだが、ジェットスター大真面目。
本当にそこが手荷物預かりカウンターだった!

なんとなく全てに勝てる力を手に入れた気分になって、搭乗口へ。
そこで大会スタッフのかっぱさんに会う。
実行委員長とか、その他のスタッフにも会う。

やがて空港係員が呼びに来て、ついて行くとバス乗り場へ。
飛行機の近くまでバスで行き、タラップを上がって機内に入る。
ちっちゃくて可愛い飛行機。
(飛ぶのかな♪ 落ちないのかな♪)
と、ハートが歌うように弾み出す。

飛行機の出発予定は8時20分。
うちの企画のゲストである伊藤龍太郎氏が機内に姿を現したのは、8時18分。
(相変わらず、スリリングな男だぜ!)

格安航空会社の機内は、小さめの観光バスに似ている。
あれをそのまま左右の座席を3列ずつにした感じ。
脚の長い人にはやや窮屈な感じだが、それはそれで却って「ザマアミロ!」と清々しい気分になれる立場の私にとっては、
気持ちの良いサービス(?)である。

飛行機が厚い雲を抜けると、青空の下、眼下にメレンゲのような雲が広がるのが見える。
やがて札幌に着き、着陸体制に入ると、その雲がぐっと傾いてからすーっと上の方に上がって行く。
見慣れた人にはどうってことのない光景かも知れないが、飛行機慣れしていない私には面白かった。

空港に着くと、スタッフでレンタカーの相乗り。
このレンタカーの手続きに手間取って出発が30分ほど遅れる。

昼食は、苫小牧を少し行ったところでホッキ丼。
ホッキ貝の貝殻というものを初めて見る。
思ったよりでかい貝なのだな。
子供茶碗ぐらいの大きさがあった。

そこからさらに車を走らせ、会場へ。
会場内、どうでもいいがハエが多い!
プリンターの熱や人の体から発する汗の臭いに反応するのか、作業をしていると体にハエがたかって来る。
1匹2匹ならともかく、7〜8匹のハエにたかられるとさすがに鬱陶しい。

ハエを追いつつスーベニアの封入作業。
つまり受付の配布物を大会で用意した布製バッグに詰めて準備する作業である。
全員が1列に並んで、黙々と袋に配布物を詰める。
ところで今回の大会、スタッフの人手が足りないので派遣会社から手伝いの人に来てもらったのだが、彼らには我々は何に
見えていたのだろうね?

夜。
ホテルにチェックインしてから夕食を食べにホテル前の屋台村みたいなところへ。
ビールのつまみにイカの醤油付けを頼んだら丼一杯分出て来て、これと闘っていると、
「サービスです」
と、言ってイカ焼きが届く。
これが両方ともハンパなく美味。
(恐るべし、北海道)

ホテルへ帰って、寝る。

7月7日(土)

大会当日。
ホテルで朝食をとり、9時に会場に集合。
本部でスタッフ受付とかをやっていたら、急に体育館に来いと言われる。
何かと思えば星雲賞授与式の段取りで、受賞者がスピーチをしたいる間、受け取った賞状と副賞の記念品を持っている係を
決めていなかったことに気づいたのだそうだ。

段取りを打ち合わせて本部に戻ったら、うちの企画のゲストの方が会場に到着したとの連絡。
実は、これが今回初めての打ち合わせ。
(早くもグダグダな予感)

いろいろと話し合った結果、やはり私のノートPCは本番では使わない事に。
(まあ、打ち合わせでは役に立ったのだし……)

その後、時間を見て今度は機材のみの打ち合わせ。
宿泊部屋を見に行ったら、なんか変。
申し込み番号順に並んでいるはずの部屋が、我々の部屋だけバラバラな番号の人間が集められている。

「我々は、危険人物として隔離されたのか?」
などと、その時は笑っていたのだが、部屋割り係を問いつめたら、
「やはり気づきましたか」
と、あっさり白状されてしまった。
「いや、その……1カ所所に集めてしまった方が、却って危険が少ないかと……」
って、ヲイ!

夕方。
開会式開始。
司会のお姉様が「市長挨拶」を飛ばしかけるハプニングはあったものの、和やかに進む。
(あとでお姉様に伺ったところでは、市長挨拶の直前に夕張のマスコット「メロン熊」が登場するというアドリブが入り、
スケジュールが1分ズレたため、あらかじめ「市長はスケジュールの関係で来られるかどうか微妙、予定時刻より1分でも
遅れたら来ないものとして進行してくれ」と言われていたお姉さんは、てっきり市長が来られなかったので、その代わりに
「メロン熊」が登場したのだと考えたのだそうだ。よって、お姉さんは悪くない! 打ち合わせが悪い!)

そして星雲賞授与式は……打ち合わせとぜんぜん段取りが違う!
お陰で舞台に上がる階段を昇ったり降りたり良い運動をする羽目になり、これで随分と太腿が引き締まったのではないかと
思う。

夕食。
そして肝心の企画「宇宙大犬作戦」は、予想通りのグダグダ。
夜の10時半から開始の企画は、客席がすでにウトウト状態。
やっている出演者の側も、1日の疲れがピークに達していて、半分頭が寝ている。

肝心のクイズは、本来5問全問の正解者に「双熊堂本舗特製・宇宙犬作戦フィギュア」をプレゼントするはずだったのが、
正解者がぜんぜんいなくて、かろうじて1問だけ正解した人が受け取ることとなった。
(賞品、豪華すぎ!)

企画終了後、出演者で打ち上げ。
この打ち上げの最中にも「メロン熊」が乱入。
どうやら「メロン熊」の仕事は「いきなりの乱入」であったようだ。

さすがに体力の限界が来たので、途中退席して風呂へ。
午前1時過ぎ。
酔っぱらいがろくに体も洗わずに湯船に入ったのか、お湯にはボディーシャンプーっぽい泡がいくつも浮いている。
(掃除する会場の人は大変だなあ)
などと思いつつ、浴衣に着替えて部屋に戻りがてらトイレに立ち寄った崎田に悲劇が襲う!

ウォ○ュレ○トというものは、東京にもある。
しかし、北海道のウォ○ュレ○トの恐ろしさを、崎田は知らなかった。
寒冷地仕様のウォ○ュレ○トは、スイッチを入れた後、機械の中でお湯を温めてから噴出させる仕組みになっている。
何も知らない東京者が、
(あれ? ボタンを押してもお湯が出ない。壊れているのかなー?)
などと、うっかり立ち上がってしまうと、その背後からいきなりの時間差攻撃が!
(ジャージとパンツの替えを持って行っていて、本当に良かったと思う)

少し哀しい気持ちで、寝る。

7月8日(日)

爽やかに目覚めて、朝食を美味しく頂く。
3Dプラネタリウム(今年のは、体育館の天井スレスレまでの大きさのドームを使ったので中は広々、迫力も違う)も2回
観られたし、個人的には楽しめた大会だった。
(この手作り3D映像、シャレかと思って笑いながら入った人が、上映が開始されるといつも歓声を上げるという侮れない
スグレモノなのである)

重たいノートPCや、かさ張るめくり台は宅急便で自宅に送り返し、マウントレースイの夕張メロン食べ放題で8つ切りの
メロンを9切れ食べて、きっちり元をとってから、大会のシャトルバスで千歳駅へ。
そこからエアポートライナーで札幌へ。
ホテルに荷物を置き、シャワーを浴びてからスタッフ打ち上げ。
なかなか忌憚のない発言が続出し、たいそう盛り上がる。

ホテルに帰って、熟睡。

7月9日(月)

本日は完全プリータイム。
せっかく北海道に来たのだからと、函館本線で「テイネ」へ。

函館本線には、「ほしみ」とか「星置」とか、なかなか素敵!……な名前の駅が多い。
その中で「テイネ」は、漢字で書くと「手稲」。
すごく素朴な文字である。

素敵な名前にする気がぜんぜんなかったのに、なんとなく響きがカッコ良くなってしまった感じがすごくいい。
「宇宙犬作戦」の主役マルコ・ハヤシ役の戸次重幸さんには「手稲の蒼い彗星」とか勝手に名乗られてしまったりしている
(出身地なのだそうだ)そんな「テイネ」という町に、機会があればぜひ行ってみたいと思っていたのだ。

札幌から電車で片道15分。
駅から隣のスーパーまでが連絡通路で繋がっており、その更に先に延びる連絡通路は区役所へ。
ホールとか保険センターとか、ぜんぶ一緒の建物らしい。

一緒の建物と言えば、スーパーの上にはゲームセンターやら床屋やら。
そして、スーパーマーケット自体も、かなり広い。
その中に本屋から呉服屋まで揃っているわけだから、要は日常的に使用する施設がみんな駅からの連絡通路で繋がっている
ことになる。
実に効率的な設計をされた計画的都市なのだ。
(ちなみに、スーパーマーケットは、24時間営業)

「テイネ」の町の設計に感心しつつ、マクドナルドでひと休み。
(この店もスーパーと繋がっている)
ふと気がついたのだが、北海道のマウドナルドの店員って、喋り方がゆっくりだ!

言っている事は同じなのだが、東京のマクドナルドでお馴染みの、あの早口で兵隊に号令をかけるようなリズムではない。
おまけに、例の貼り付いたような笑顔も浮かべていない。
(よく分からないけれど、北の大地って、すごい)

爽健美茶を飲みつつ、ポケットとカバンの中を確認したら、腕時計がない。
慌てて夕べ泊まったホテルに電話を入れると、
「お預かりしております」
と言われた。
廊下かどこかに落としたらしい。
札幌に戻って腕時計を受け取り、ついでなので「ガッカリ時計台」でも観て来ようかと大通り公園の方へ向かったら、前方
に見慣れたピンクの頭が。
追いついて声を掛けたら、本気で驚かれて30センチほど後ろに飛び下がられた。
(私の顔って、いきなり見ると怖いですか?)

「なぜ、私を見つけられたのですが?」
と、聞かれたが、別にアンタを探していた訳じゃない。(笑)
まあ、髪の色がマゼンダ100%のピンクで、大きな目玉の描いてある真っ赤なパーカーを着ていたからだと思うが。
(私は、彼のようなファッションセンスの人間を他に知らない)

「これから札幌の時計台にガッカリしに行くところだ」
と、言うと、
「ご一緒します」
と、付いて来た。

その後、まんだらけに行ってから、このピンクのスタッフと別れ、札幌夏祭りの会場で焼きトウモロコシを食べ、エアポー
トライナーで千歳空港へ行って土産物屋をうろついてから、蟹を食す。
北海道を満喫してしまったぞ!

飛行機のチェックイン開始の時刻になったので、手荷物受付カウンターへ。
空港の端っことは言え、ちゃんと建物の中にあったのでほっとする。
搭乗ゲートの番号は0番。
1番ゲートのさらに向こうに付け足したということなのだろう。

行きの時もそうだったが、飛行機が動き出してから滑走路に着くまでがやたら長い。
空港内を10分ぐらい飛行機で走ってから、テイクオフ!
(外は夜なので、何も見えない)

10時20分着陸は定刻通りだったが、そこからやはり10分ぐらいかけて空港内を走り、さらにバスに乗り換えて空港に
着くわけだから、実際に外に出られたのは10時40分頃。
この時刻で、成田空港のJRは、すでに津田沼止まりの列車しかないと言う。

しょうがないので空港前のバス停(ジェットスターの手荷物預かりカウンターがあるところ)で、11時20分発東京行き
のバスを待っていたら、テレビカメラを持った人が来て、私の後ろに並んでいる人にインタビューを始めた。
インタビューされていたのはやや年配の男性で、なかなか模範的な回答をする人だったので、
(さすが、プロのインタビュアーは的確な相手を選ぶなー)
と、見ていたら、インタビューが終わってからその男性に、
「ヴァリコンに居た方ですよね」
と、声をかけられた。
「星雲賞の授与式で、舞台の上にいたでしょう?」

(あれは、印象に残っちゃいけない係だったのになあ……)
どうやら大失敗だったようである。

12時半、東京駅着。
さすがに山手線はちゃんと動いている時間なので、普通に乗って、普通に池袋に着いて、普通に家までの道を歩く。
(ああ、日常が帰って来た)

家に帰って、寝る。

2012年7月5日(木)
朝イチでノートPCを持って宅急便屋へ。
宅急便は、明日の朝までに大会用荷物のとりまとめを行う夕張の配送センターに届いていなければならない。

「間に合うか?」
と聞いたら、
「届け先が北海道では無理だ」
と言う。
「もしも期限を過ぎてから配送センターに届いた荷物はどうなるのか?」
と、聞いたら、
「その先の保証は出来ない」
との返事。
しょうがないので、そのまま手持ちの荷物に入れる。
(つくづく北海道は遠い)

昼のニュース。
その存在が提唱されて以来、半世紀近くも発見されていなかったヒッグス粒子について、スティーヴン・ホーキング教授が
ミシガン大学の教授との間で賭けをして、粒子が発見されない方に100ドルを賭け、負けていたことを明らかにした。

……ということは、我らがホーキング教授は、粒子が発見されると予測していたということになるな。
彼はこういった賭けを行うとき、自分の予測と反対の結果に掛けるという変なクセがあるのだ。
結果が出た時にガッカリが2倍にならないようにという狙いらしい。
予測が外れても「賭けには勝ったから、まあいいや」と思えるという仕組み。

午後。
企画に使うDVDを受け取りに新宿へ。
先方がお忙しい方なので、こっちで打ち合わせをしている隣で、別件の打ち合わせが平行して入る。

自宅へ帰って受け取ったDVDの内容を、チェック。
内容はクイズなのだが……
「先生、解答編がありません」
と、電話をかけると、
「あとでメールで送ります」
との返事。
ところで「正解者には崎田さんが夕張メロンをプレゼント」って、人の名前を使って嘘をつかないで欲しい(笑)

夕方。
構成台本(別名「机上の空論」)脱稿。
人数分をプリントアウトして、準備する。

夜
午後9時半現在。
まだ先生からの「解答編」のメールは届いていない。
(どうなる犬作戦企画?!)

寝る。

※明日から4日間、ネット環境を離れて北海道の山奥に出かける関係で、更新が止まります。

2012年7月4日(水)
晴天。
明後日の早朝には北海道に出発するので、そろそろ荷造り開始。
企画で使う資料も作らなくてはならない。
地味に忙しい。

昼。
「夕方にヒッグス粒子発見の発表があるかも」的なニュース。
ヒッグス粒子と聞くと、どうしてもロバート・J・ソウヤーの小説『フラッシュフォワード』に出て来る科学者とマスコミ
関係者のやりとりを思い出してしまう。
「ヒッグス粒子を発見したんだよ!」
「だれもそんなことは気にしてません」 

あれはもちろんフィクションの世界での事。
現実の世界では……
「ヒッグス粒子を発見したんだよ!」
「そんなことより小沢新党の騒動は?」
……あんまり変わらないような気がするな。(^^;

夕方。
やることはたくさんあるが、ちょっと疲れた。
ひと休みして、ミルキーを食べる。
焦っているときにアメ玉を食べると、どうしても噛み砕いてしまうのが私の悪いクセ。

奥歯に力を入れて離し、もう1度力を入れた瞬間「ガリッ」という嫌な感触。
親指と人差し指を口の奥に突っ込み、取り出した白い塊にひっついていたものは?!!!

……歯医者に電話して「緊急治療」の予約を入れてから、歯ブラシでアマロガムに貼り付いたミルキーをこすり落とす。
(恐るべしミルキー!)
「ママの味」って、凶悪だ。

歯医者は幸い空いていて、すぐに治療を受けられたのはいいが、歯科医(女性)に、
「1年近く来ていませんでしたよ」
と、咎める口調で言われる。
(なんだその「あ〜ら、ご無沙汰ね。お見限りかと思ったわ」みたいな言い方は?)

続いてやって来た歯科衛生士には、ちょっと残念そうに、
「虫歯になりにくい体質なんですね」

トドメは受付係。
会計のときに、
「念のため、半年後ぐらいに予約を入れておきましょうか?」
と聞かれて断ると、とても不満げな顔をされた。

私は虫歯にならないと歯医者には行きたくないというタイプの人間で、「痛くもないのに念のため」というような理由で歯
医者の椅子には座りたくないのだが……。

(よくわかんないけど、なんかすいません)
原因不明の罪悪感に苛まれつつ歯医者を出て、なんとなく新しい歯ブラシを買ってしまう。
帰宅。

ニュースを見たら、ヒッグス粒子発見は、どうやらほぼ確実なものになったようで。
驚いたことには、ピーター・ヒッグス教授は、まだご存命中だった。
教授がヒッグズ粒子の存在を提唱したのは、今から48年前。

「ピーター・ウェア・ヒッグス」で検索すると、教授は1929年生まれだと分かった。
つまり、いまは83歳。

ところで、ヒッグス粒子について。
ヒッグス粒子というのは空間にいっぱいあって、他の粒子が通ろうとするとウザくまとわりついて邪魔をする粒子。
まとわりつかれると、その粒子は運動しにくくなる。
この「運動しにくさ」が粒子の「質量」を生み出す。
だからヒッグス粒子によって、宇宙には「質量」が生まれたのだ。
……という理解で良いのかな?

中学レベルの物理の知識しかない(高校は文系コースだった)私には「ヒッグス粒子による運動しにくさ」が、なぜ「質量
を生み出す」のかが、さっぱり分からない。
(どなたか私にも分かるように説明していたけませんでしょうか?

夜。
大会に持って行く予定だったノートパソコンにちょっと長めに使えるバッテリーを付けたらハンパなく重くなり、持って行
くのが嫌になったので、同じ企画用にパソコンを持って来る予定にのユービックさんにメール。

「ひとつの企画にパソコンは1台で十分です」
というような魅力的な返事をとても強く期待していたのだが、実際に来た返信は、
「念のため、持って来て下さい」

(=_=)(=_=)(=_=)

寝る。

2012年7月3日(火)
午後から雨の予報。

昼前にパソコンをパコパコしていたらグラリと来た。

 時刻:11時31分頃
 震源:東京湾(北緯35.0度 東経139.8度)
 深さ:約100km
 規模:マグニチュード5.4

豊島区は震度2ぐらいの揺れで、私もそのままパソコンを打ち続けていた程度だったが、あとでニュースを見たら、震源が
東京湾だったとかで羽田にいた私の知り合いは、「飲んでいた紅茶が揺れで鼻の穴に入る」という地味に甚大な被害を受け
たらしい。

昼過ぎ。
雨が降り出す。

ニュースは政局。
マスコミの国会に関する報道は、法案の内容より「誰それがどっちに賛成した」ばっかり。
だから国民には、どういう内容の法案で、どういったメリット、デメリットがあるのかが知らされないままに法案が成立。

それでもマスコミの報道の中心は、相変わらず「反対した議員の処分」とか。
連日「政治ニュース」が流れているのに、国民には政治の内容がさっぱり知らされない。
(これって事実上の「報道管制」じゃないか?)

午後。
地味な作業。
SF大会まであと4日。

夕方。
雨の中を吹き矢の講習に出かける。
疲れが溜まってイラついていたせいか、攻撃的な気分になって、的を2つもボロボロにする。
(普通に吹いていたつもりなのだが)

帰り道のセブンイレブンで「香り箱の押し寿司」を買って帰る。
「香り箱」というのは高級カニカマの商標で、早い話が「蟹肉のフェイク」。
よく考えたら、私の好きなものって「アンドロイド(人間のフェイク)」とか「CG映像(実物映像のフェイク)」とかが
多いな。

家に帰って、寝る。

2012年7月2日(月)
昨日は長い1日だった。
なんだかいつもより1秒ぐらい長かったような気がする。

朝。
夕べ風呂にも入らずに寝てしまったので、朝風呂。
……気がついたら湯船の中で眠っていた。
危険なので、ベッドに移動。

ともかく眠い。
私の肝臓が丈夫なのは、たぶん「寝る」からなのだろう。
で、寝たら奇妙な夢を見た。

ちょうど自分が40代になって、21世紀に池袋のアパートで暮らしている夢を見ていたところ。
いまは20世紀で、私はまだ10代。
鎌倉の自宅の2つある客間のうち、洋間の方のソファの上でうたた寝をしているのだ。
(妙に長い夢を見た)
と、思って目を開けようとした瞬間に「違う」と気づく。
ぐるりと世界が回ったようなめまいを感じて目を覚ますと、21世紀の池袋のアパートの部屋。

(あのまま「間違った方の世界」で目を覚ましてしまったら、私は30数年の自分の人生を失ってしまったのだろうか?)
と、なんだかSFな気分になる。

午前中。
メンサ・テスト合格者の会の会場予約抽選会。
クジ運が悪くて昼近くまで拘束されたものの、なんとか希望通りの部屋が取れた。

帰りがけに床屋で散髪。
むさ苦しく伸びいていた髪を切ってさっぱりする。

地上に出たら、猛烈な空腹を覚えたので「松屋」に寄ってカルビ定食を買って帰る。
ここ数日間が、ちょっとハードワークだったので、ともかく「食べて・寝る」ことに。

夕方頃に目を覚まし、ニュースを見たら「小沢氏離党」で騒いでいた。
(うん、前から「やめる」って言っていたね???)

「やめる、やめる」と言っていて、みんなが「やめるだろう」と思っていた人が「やめた」って、そんなにすごいニュース
なのか?

離党の理由をぶっちゃけて言うと、
「だって野田政権って〈民主党〉じゃないもん」
うん、確かにあれは〈自民党〉だね。

小沢という政治家はマスコミからも大衆からも人気がない。
マスコミから人気があった小泉元総理は、政治をすごく分かりやすい「ショー」として演出してくれた。
「悪い抵抗勢力」と闘う「正義の小泉改革」が、
「みんな、 オラに力をくれ!」
と、叫んで解散総選挙。
政治とは「勝ち負け」であって、勝った方につけば「勝ち組」になれて気持ちがいい。

「勝ち組」になれば、政治なんかぜんぜん分かっていなくても、
「オレには正しい側が分かっていた。アタマがいいんだ」
という気分になれる。

その点、小沢氏の政治はもっと複雑。
どうすれば「勝ち」なのかなどという単純な視点では理解できない。
「分からない。アタマが悪い」では気分が悪いので、マスコミと大衆は自分たちに分かりやすい勝手なルールを作る。

「総理大臣になって権力を握れば勝ち」なんだ。
小沢は総理大臣になっていない。
だから小沢は「負け」だ。
「小沢ダメじゃん。小沢ザマア。オレは分かってる。オレはアタマいい」

昨日、鹿野司さんが飲み会の席でビールジョッキ片手に語っていたところによると、
「小沢さんの目的は〈政権交代可能な2大政党制を作ること〉なのだと思う」
面白い説だと思った。

私が小沢一郎という人から受ける印象は「強欲無私」。
大きな欲望を叶えるためには、自分自身など駒のひとつに過ぎないと考えるタイプに見えるのだ。

(1)他人が作った国の王様になる。
(2)自分が作った国の国民になる。
一見「勝っている」ように見えるのは(1)だが、私だったら(2)を選ぶな。

現在の〈民主党〉は、小沢氏が作りたかった〈民主党〉ではない。
だから、そんな党で権力闘争に勝って、たとえ総理大臣になったとしても、ぜんぜん嬉しくない。
で、党をやめる。
そう考えるならば、彼の行動は納得出来る。

でも、単純な「勝ち負け」で政治を語りたいマスコミは、そんな複雑な話は嫌い。
「権力を手にする」が「勝ち」のルールにしておいた方が、話が単純で分かりやすい。
だから「小沢一郎は、第一党である民主党の中で権力を得るために行動している」という前提で彼の行動を解説しようとす
る。

権力を得るためには主流派にくっつくのが一番。
ところが小沢一郎は主流派である「野田政権・自民党」タッグに反対する。
「これはきっと小沢に誤算があったのだ」
というのがマスコミの解説。
(だって「小沢は権力を得たい」という前提で話をしているのに、小沢がどんどん権力から遠ざかるような行動を取るのだ
から)

で、これを聞いた大衆は、
「誤算をするなんて、小沢はアタマが悪い。それが分かるオレはアタマがいい」
と、いい気分になる。

現実の政治は、そんな単純なものではなく、大衆レベルの人間が複雑な事情に関する情報の全てを入手できるはずはない。
それなのに、一般大衆に過ぎない自分が「単純な話だ。何もかも分かった」という気がしたら、それは騙されているのだと
思った方がいい。
普通はせいぜい「何かが裏で動いたのだろうな」程度を感じるので精一杯のはずだから。

寝る。

2012年7月1日(日)
今日も朝からスタッフ会議。
午後4時半まで。

どうでもいいトリビア。
星雲賞関係で英訳作業をしていた人がいたのだが、日本語の「コミック」って、英語だと「Manga」になるのだね。
(その方が通じるらしい)
日本人が「ヨコ文字」を使いたがるように、英語圏では「タテ文字」が流行???

夕方。
SF乱学講座のために高井戸に移動。
ここでも大会で行う企画の打ち合わせ。

講座は鹿野司さん星雲賞受賞記念講演。
タイトルは未定のままだったが、内容はのSF考証についてだった。
ちなみに「SF考証」というのは柴野拓美先生が始められたものだそうで、テレビや映画のSF作品を作る際に、SFに詳しい人がチェックを入れることであるらしい。

「SF考証」の担当者は、物語を作るのに役立ちそうなSF的アイデアも提供するようで、「ガメラ2」の「宇宙生物によるテラフォーミング」というアイデアは、鹿野さんが出したものなのだとか。

講座修了後、記念品の傘の贈呈式。
S藤さんが、この日のために練習して来たというリコーダーで「アマリリス」を演奏。
演奏終了と同時に、世話人さんが記念品を渡すという段取り。

ところで乱学講座有志によって密かに行われた「極秘実験:鹿野司はアマリリスの曲を聴くとヨダレを流す条件反応を示すか?」(笑)では、どうやら否定的な結果が出された。

昨年、病院に入院中、食事の時間の合図として院内に流れるアマリリスの曲を1日に3回聞いていたという鹿野さんだったが、退院後、日が経ち過ぎていたため「アマリリス→食事」という連想が消えてしまったらしい。
残念!(^^;
(S藤様、しょうもない実験のために大会前の貴重なお時間をお割き下さいまして、本当にありがとうございました)

終了後「包茶」へ。
ビールを飲み、シメにジャージャー麺。
雨が降り出したので、記念品の傘がさっそく役に立って良かった。

家に帰って、寝る。

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