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独 り 言 (2012年6月分)
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2012年6月30日(土)
朝からSF大会のスタッフ会議。 9時に会場に着いて、昼まで作業。 「すき家」でうな丼を食べて、午後はまた別の作業。 夕方6時まで。 北海道のスタッフがわざわざやって来ていたので「バッタもん」に飲みに行くが、佐々木剛さんは講演旅行だとかで留守。 行き先を聞いたら、「北海道」だそうだ。 (なぜ行き違う?!) ビールで咽をうるおしてから、入れておいたボトルを空にして、日本酒へ。 「なぜか変なことを聞かれる体質」の話で盛り上がる。 私もそういう体質なのだが、スタッフの中にその国際版(?)のひとがいて、「なぜか外国へ行くと変なことを聞かれる」 のだそうだ。 (ロンドンで、どこから見ても健康客のスタイルで、首にカメラまでぶら下げて歩いていたのに、通行人に呼び止められて 駅へ行く道を聞かれるとか) 「周りに現地の人が山ほど歩いているのに、なぜ俺に聞く?」 と、不思議がっていた。 (念のため、彼はどこからどう見てもイギリス人には見えない) 帰り道で電車に乗り、ふと気がつくと川越駅。 なぜ大山(東京都板橋区)から池袋(東京都豊島区)へ帰ろうとして川越(埼玉県川越市)に着く? (これはきっと空間がアレしてしまったに違いない!) 終電で池袋へ戻る。 終電の時間になると池袋駅はあっちこっちの出口が閉鎖されてしまう。 いつもの出口が使えないので、西口公園(ウエストゲートパーク)の近くの出口から地上に出ると、どうやら昼間にイベン トがあったようで「豊島区政80周年」とかいう文字が見える。 つまり、豊島区は1932年に出来たということか。 昭和元年が1925年だから……、ええと、昭和7年か。 別にどうでもいいけど。 帰宅。 疲れたのでそのまま、寝る。
2012年6月29日(金)
晴天。 それなのに私は家の中。 地味な作業で午前中が潰れる。 午後。 今日の夜に「犬」の打ち合わせがあるので、その資料らしきものをポチポチ。 夕方。 金融機関等に行き、その他野暮用を済ませてから待ち合わせ場所に。 7時。 ……相手が来ない。 電話したら「遅れるとメールしました」とのこと。 (すいません、読んでいませんでした) というか、メールが届いた時には既に家を出ていた。 素朴な疑問。 最近、緊急の連絡にメールを使う人が多いけれど、そういう人たちは「電話」と「メール」をどういう風に使い分けている のだろう? ちなみに私は、「急ぎの要件=電話」「じっくり内容を確認したり記録を残す必要のある要件=メール」なのだが。 で、1時間待ってもう1度電話したら、 「あと10分で出ます」 その50分後。 「これから出ます」 お陰で本屋に行って『異次元SF映画100』(洋泉社)というMOOKを買って、ゆっくり読む時間が出来た。(^^)v 内容はタイトルに反して「異次元SF」には限定されていなかった。 たぶん、それだと100本に届かないからだろう。 タイトルも知らなかった作品でストーリー紹介を読んだらものすごく面白そうなのがいくつかあったから、今度ビデオ屋で 探してみよう。 ……そんなわけで待ち合わせ場所の池袋北口付近を2時間ぐらいウロウロしていたことになる。 で、気がついたのだが。 その間、ずっと黒い鳥打帽の男性が同じ道を行ったり来たりしていた。 (彼も誰かと待ち合わせかな?) と、見ていたら、向こうもこっちに気づいたのか、通行人に紛れて少し離れた所まで歩いて行って、間に電柱を挟んで私と 一直線になる立ち位置で、こちらをじっと見ている。 (相手にとっては、私の方が不審者なんだろうなあ) などと思いつつ立ち位置をずらしてお互いの姿が視認出来る角度に移動したら、くるりと後ろを向いて立ち去られてしまっ た。 恐くないんだよー。(笑) 通行人と遊んでいるうちに待ち合わせの相手が到着したので、酒を飲みつつ打ち合わせ。 11時頃に店を出て、帰宅。 寝る。
2012年6月28日(木)
今日は日差しはあまり強くないが、湿度が高いので風の入らない室内ではやや蒸し暑い。 朝刊の1面トップ。 〈再生エネ新設 原発2基分〉 再生可能エネルギーの全量買い取り制度が追い風となって、メガソーラーや風力発電書の新規事業計画が、全国で200万 キロワット超に達することが分かったというニュース。 これは原子力発電所2基分に相当する発電量なのだそうだ。 とてもめでたいニュースかと思いきや、電力会社は買い取り分の支出を電気料金に上乗せする計画らしい。 つまり電気代が高くなるということ。 「支出が増えれば、その分、どこかから金を調達しなくてはなならい」は理屈だが、今年も東電の社員にボーナスが出ると いうのが引っかかる。 福島の事故の保障で会社が潰れかけているとか言いつつだよ。 客への料金値上げは躊躇しないが、社員へのボーナス停止は「出来ない相談」なのか? 電力会社の経営陣の言動を見ていると、 「社員の利益を第一に考えるのが経営者の務め、そのためには客の負担は当然のものと考え、毅然とした態度で料金値上げ に踏み切るのがとるべき道というもの」 とか考えている気がするのだが。 「護るべきもの」を間違えていないか? 海外のニュース。 Googleがタブレット端末「Nexus 7」を発表。 気になるのは、先日(6月18に)発表されたWindowsのタブレット端末「「Surface」同様、日本での発売が未定である という点。 市場として、もはやあまり期待されていないのかね、日本? 本当にどうでもいいこと。 フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』に登場する「危険なアンドロイド」の名称が、 「ネクサス6型」。 午後。 何をやったというわけでもないが、何もやらなかったというわけでもないうちに夕方。 自覚的には忙しかったのだが。 夕刊。 1面トップ。 〈東京湾岸に火力10基〉 〈都が主導 400億円ファンド〉 〈原発1基分 脱・東電依存急ぐ〉 記事によれば、 〈都が主導して火力発電事業を進めるのは、東電の電力供給に不安があるため〉 当初の計画では、順次停止していく原子力発電に切り替える予定だった東電の火力発電所は、老朽化しまくっていて、いつ 止まってしまうものやら分からないのだ。でも、原子力発電所の方はご存知の有様。 そこで、 〈東電が電力供給できない状態に陥った場合でも、電力供給を継続できる体制を整える〉 のだと言う。 さて、いままで一般になされて来た原子力発電所の存在理由は、 「真夏のピーク時等の電力消費量の増加によって、万一電力供給が途絶えるようなことがあっては大変だから」。 で、東京都の火力発電事業計画は「そういう万一の場合に、電力供給が途絶えないようにするため」なんだよね? (じゃあ、原発いらなくね?) この記事で、個人的にちょっと面白いなと思った部分。 〈都は昨年、東京湾沿岸に100万キロワット級の天然ガス火力発電所を将来的に造る構想を表明していた。しかし100 万キロワット級では環境アセスの手続きが必要で、具体化のめどが立っていなかった〉 今回の計画は、10万キロワットの発電所を10基造ろういうもの。 10万キロワット級の発電所を10基造れば、100万キロワット級の発電所と同じ発電量が得られる。 単純なかけ算。 そして、ここで重要なのが、 〈発電所を新設する湾岸地域の環境アセスメントは10万キロワットであれば不要で、建設から稼働までの期間を2年以内 に短縮できる〉 というところ。 これが「役人の知恵」というやつだよね。 政治家が、 「100万キロワット級の火力発電所を造りたい」 と言った場合、役人がその計画に否定的なら、 「100万キロワット級の火力発電所を新設する場合、環境アセスメントの必要があるので難しいです」 と答えられておしまいになるが、役人が計画に好意的なら、 「100万キロワット級の発電所を造るのは環境アセスメントの必要があるので困難ですが、10万キロワット級の発電所 ならアセスメントの必要がないのですぐに造る事が出来、10万キロワット級10基で100万キロワット級と同じ電力が 得られます」 という返事が返って来る。 政治家が役人と喧嘩したくない訳が分かるよね? 「官僚主導」を否定した民主党政権が、政策を実行できなくなってしまったのは、恐らくこういうことが理由だったのだと 思う。 だから、政策の実行を第一に考えた野田政権は、とても官僚に従順。 私は、官僚と言うのはなんやかんや言ってもその道のプロなんだから、頭ごなしに否定するばかりではなく、その能力を生 かして「自分の手足」として働かせるのが本来の有能な政治家だと思っている。 そして、その点で野田さんが「有能」かというと??? 寝る。
2012年6月27日(水)
晴天。 午前中。 来月7日のSF大会での企画に使う人形アニメが、機械の不具合で製作不能になったという連絡。 (うわあぁぁぁぁぁ!) 雄叫びを上げつつ、ほぼ半日ドタバタ。 部屋の真ん中でつい踊りを踊ってしまったりする。(現実逃避) 午後。 ようやく朝刊に目を通す心の余裕を取り戻す。 社会面に〈消費増税 衆院を通過〉の見出しで「街の声」的なものがまとめられていた。 若者の政治参加を進めるNPO法人「ドットジェイピー」が行った全国の大学生3466人を対象にしたアンケート結果。 消費税増税に、 賛成 :48% 反対 :37% 分からない :15% 東京都大田区で売り上げ2億円の鉄工所を経営するの男性(68歳)へのインタビュー。 「我々は懸命に経費を削っているのに国は努力が足りない。増税先行とは順序が逆だ」 「国会議員の削減など財政支出を徹底的に見直したなら納得できるが……」 東京都千代田区のハローワークで求職中の東京都北区の男性(31歳)へのインタビュー。 「増税自体は反対ではないが、使い道が曖昧なまま負担増だけ決めるのは納得できない」 大田区の中小企業で作る大田工業連絡会会長(68歳)へのインタビュー。 「中小企業はリーマン・ショック以来、厳しい環境が続いている」 「増税が追い打ちとなるかもしれない」 ……というわけで、読んでいるうちに気づいたのだが、「若くて仕事をしていない人」の方が増税に賛成しているのだね。 会社の経営に直接携わっているような人にとっては増税後の消費の冷え込みの不安がかなりリアルだが、仕事をしていない 学生などにとっては、遠い将来の不安も数年後の消費冷え込みの不安もさほどリアルさに差がないのかなと分析してみた。 ちなみに、私個人としては「不景気の時の増税は、可能ならば避けて欲しかった」という意見。 但し、そのためには政権が国会議員や、財務官僚を敵に回さなくてはならない。 野田政権が国会議員と財務官僚を一度に敵に回して財政立て直しを行うというのは、現実問題として無理だろう。 やろうとしたら、政権そのものが潰されてしまう。 官僚を敵に回した政治家は、なぜかマスコミに悪評やスキャンダルが流れるのは知っての通り。 だから官僚を敵に回すためには、よほどマスコミ対策を上手くやらなくてはならない。 これを、その道のエキスパートを使って成功させたのが小泉内閣。 「郵政民営化」の時に「郵政官僚はものすごく悪い奴」というイメージがマスコミに流れたのは覚えていると思う。 しかし野田総理は「財務官僚はものすごく悪い奴」というイメージを上手くマスコミに流せなかった。 小泉純一郎は離婚経験者だが、当時のマスコミは「彼の別れた妻から元夫の悪口を引き出そう」とはしなかった。 「小沢一郎の妻が夫の悪口を書きまくった手紙」というのが週刊誌に掲載されたのとは対照的だ。 政治の世界では、何かが起こったときより「起こらなかったとき」の方が、裏ではいろいろとやっていたりする。 「いま、起こってもおかしくないのに起こらずにいることとは何なのか?」に注目してニュースを見ていると面白い。 夕食。 「福しん」でラーメン。 ラーメンとカレーというのはすごいもので、もはや日本の国民食。 中国とかインドが発祥であることなんか、どうだっていいくらい日本人の食生活に根付いている。 双方ともに、輸出された先でその国に合わせてアレンジしやすいという特徴を持っていて、アレンジしやすければ、相手国 の文化の中にしっかり取り入れられて根付きやすいということになる。 いまの日本の輸出品で、先方でアレンジしやすいものって何かなあ? (やっぱり、サ×リオの「仕事を選ばない猫」と、北海道が生んだバーチャル歌姫か?) 日本の企業には頑張ってもらって、増税に負けないように輸出を伸ばす経済体制を作って欲しい。 寝る。
2012年6月26日(火)
今日は天気が良いようだ。 にもかかわらず、午前中は部屋の中でずっとゴソゴソ。 昼。 「CSI:NY5」を観る。 ニューヨークの地下鉄内で人が撃たれるという話。 事件現場に刑事がやって来て目撃者に事情聴取をしようとするが、さすがは人種の坩堝ニューヨーク、乗客の使用する言語 がバラバラで会話が通じない。 しかし刑事は少しも慌てず、ポケットからさっとiPhoneを取り出すと、 「ここに向かって喋ってくれ」 目撃者が話した言葉をiPhoneが瞬時に翻訳、事情聴取無事終了。 完全にiPhoneのCMだよな、これ。 アメリカでの番組スポンサーがAppleなのか? 午後。 病院へ。 予約より早めの時間に病院に着いたら、診察時間もその分早くなり、実際の予約時間には既に診察が終わっていた。 以前と違って、最近は病院で待たされる時間が明らかに短くなっている。 未だに何時間も待合室で患者を待たせているような病院は、次第に淘汰されていくことになるのだろうな。 セブンイレブンで「香り箱の押し寿司」を買って帰宅。 「香り箱」とは、能登のスギヨという会社が作っているカニカマボコのことで、たぶん名称は石川県のの特産品「香箱蟹」 からとったのだろう。 マヨネーズで味付けされていたのは、普通のカニカマおにぎりと変わらない。 「カニカマを知らないアメリカ人が、本当のカニだと思った」 という評判を聞いていたのだが、分かっていて食べているせいか、私がアメリカ人じゃないからか、「美味しいカニカマ」 という感想。 これはこれで美味しかったので、私的にはOK。 夕方。 与党民主党が提出した「社会保障と税の一体改革に関連する法案」が衆議院通過。 民主党議員のうち57人が反対票を投じ、19人が棄権・欠席したが、自民党議員が全員賛成したので無事通過させる事が できた。 「与党民主党」vs「野党自民党」という図式で考えるとわけがわからない話だが、「与党民主自民党」vs「野党小沢党 (?)」と考えると非常にスッキリする。 「小沢党」を除く民主党と自民党の争いなんて、せいぜい「民主派」と「自民派」の党内派閥レベルのものでしかない。 だって、政策が一緒なんだから。 政党というのは、同じ政治的意見を持つ人間の集まり。 だからこれほど政治的意見が一致している人間同士が「違う党だ」と言って争っているというのが、そもそも茶番なのだ。 もしも民主党と自民党が本当に異なる政治的意見を持っているのならば、今回の法案のように政策の方向性を決めるような 法案に関しては、当然、反対意見を表明したはず。 「民主党の政治方針に賛成だから民主党を倒そう」って、ギャグか? お笑いついでにもうひとつ。 小泉政権のとき、政策の細かな内容よりも彼の「ブレない政治姿勢」を評価するという人が多かった。 で、いま現在、一番「ブレない政治姿勢」を貫いているのは、図らずも小沢一郎なんだな。 小泉純一郎を支持した人は、小沢一郎も支持するのかね??? 夜。 「教科書にのせたい!」という番組で、太陽の磁場の4重極構造による地球寒冷化が取り上げられていた。 「地球が寒冷化すると暖房のための燃料消費が増える」という解説に、ちょっと笑ってしまった。 これは一方で「冷房のための燃料消費が減る」ということを意味するはずなのだが、そっちの方は言わないのだよな。 「消費電力が減少する」というイメージのことを言うと、節電へのモチベーションが下がるから? 寝る。
2012年6月25日(月)
「涼しい」と言うより「冷える」という感じの朝。 SF大会が近づいて来たのだが、やっていないことが山ほど。 (自分自身の宿泊申し込みとか) 午後。 企画で配るちらし印刷のためキンコーズへ。 デザインは去年と同じものを再使用する事にしたのだが、デザイナー(笑)が増刷分の料金を請求して来やがった。 (相手はどうせゼロが3つ以上あると数字が分からなくなる2号くんなので、100円しか払わなかったが) USBメモリーに入れたデータを機械に差し込み、紙を選んでその場で印刷。 10分もせずにに出来上がってしまう。 こういう店が増えると、印刷屋も大変だろうなあ。 昼食を摂る暇がなかったので、コンビニ弁当を買って帰宅。 地味な作業を夜まで。 大したことはやっていないはずなのに、なぜかぐったりしてしまった。 倒れるように、寝る。
2012年6月24日(日)
今日はメンサ・テスト合格者の会。 空は薄曇り。 外を歩くとやや暑い。 本日のメインの話題は、日本のコンテンツ輸出について。 韓国は国を挙げて自国のコンテンツの輸出に力を入れているのに、日本のトップにいるひとたちの頭は、まだ日本は製造業 中心の国という認識なのだろうか? とか、そんな話。 韓流ドラマがこれだけ日本に入って来ているのだから、日本も自国の番組をもっと積極的に海外に売れば良いのに。 アニメとか、頑張れば需要はあるはずなんだけどな。 例会終了後。 天狗で軽く飲んで帰宅途中に百均に寄ったら、中国人っぽい客と店長らしき人が揉めていた。 大声だったので、店内で商品を選んでいるうちに内容があらかた分かってしまったのだが、客の方が誤った商品を購入して しまったので交換して欲しいと言い、店長がそれを断っているようだ。 客の主張「いま商品を買って外に出たばかりなのだから、ちょっと交換に応じてくれるぐらいいいじゃないか」 店の主張「そういった細かなサービスを省略する代わりに安価に商品を提供するというのがうちの店のコンセプトなので、 応じるわけにはいかない」 中国人というのは「商売のキモは交渉にある」と考えているようで、ダメもとで一応粘ってみる人たち。 「サービスの質が低いという話が世界に広まれば、日本全体の商売に影響が出ることになるから」 と、話をなかなか壮大なところまで持っていく。(笑) 私が商品を持ってレジに近寄ったら、あっさり引いて帰って行った。 相手の商いの邪魔までするのは、商売人の道に外れるからなのか、店長から「本部に提案しておきます」という言葉を引き 出したので満足したのか、それともこれ以上粘っても時間の無駄だと納得したからか、その辺のところはよく分からない。 中国での市場拡大を狙う企業は、池袋の小売店で社員研修を行ったら、実践的な中国人との交渉のコツを身につけさせられ るんじゃないかなあ。 帰宅。 テレビで「ダークナイト」を観る。 悪役の目的が、「人間の正義や公正さを試みに遭わせては、その醜い本性を笑うこと」なので、主人公は肉体的というより むしろ精神的に追いつめられるストーリー展開になっている。 あんまりスカッとする映画じゃないので、落ち込んでいる時には観ない方が良いかも。 ジョーカーが病院を爆破するシーン、自分で起爆装置のスイッチを入れておきながら爆発にビクッと驚くお茶目な演技が秀 逸……と思っていたら、あれは本当に事故(爆弾が予定通りに爆発せず、困ってリモコンをカチャカチャやっていたらいき なり爆発した)なのだそうだ。 だとしてもあれが名シーンであることには変わりがない。 不気味メイクに看護婦さんの制服で姿でひょこひょこ歩く殺人者。 すごいな、このアイデア。 寝る。
2012年6月23日(土)
今日は午後からSF大会のスタッフ会議……と思っていたら、実は「朝9時から」だった。 気がついたのが8時45分で、思いっきり遅刻する。 郵送物の封入作業とめくり台の組み立て確認。 星雲賞の進行に使うのだそうだ。 むかし落語会をやった時に手作りした分解式めくり台。 2度と使用することはないと思いつつ取っておいたのだが、意外なところで役に立った。 地下の食堂で昼食をとり、午後は打ち合わせ&プログラムブックの校正作業。 こっちは元プロの校正係。 「この〈ニ〉は、片仮名の〈ニ〉だ。漢数字の〈二〉に訂正しろ」 などとウザさ120%のダメ出しをする。 作業が一段落。 しばらく顔を見なかったスタッフがひょっこりやって来る。 「実は、入院していまして」 「何の病気で?」 と、聞くと大腸ヘルニアで手術を受けたのだそうだ。 話を聞くに、10年前から腹膜に穴が開いて大腸がはみ出していたのを指で押し込みつつ生活していたら、ついにはみ出し すぎて元に戻らなくなったのだとか。 「それで、緊急手術です」 「なんで10年前に医者に行かなかった?」 と、聞いたら、 「恥ずかしかったから」 (命を落とすぞ、シャイボーイ!) 《重用!》 大腸ヘルニアは、命に関わる危険な病気です。 自分の大腸がはみ出しているのに気づいたら、すぐに病院を受診して 適切な治療を受けて下さい。 病み上がりのスタッフは、 「活動限界を超えた」 とか言って、家に帰って行った。 北海道での行動について諸注意等。 キタキツネにはエキノコックスという寄生虫がいるので、さわったり、抱き上げたり、もふもふしたりしてはいけない。 (感染すると死ぬ危険あり) クマが出るとかシカが出るとか寄生虫のついたキツネが出るとか、北海道は思ったより危険地帯のようだ。 スタッフと軽く飲んでから帰宅。 寝る。
2012年6月22日(金)
窓の外を見るとものすごい雨。 台風5号である。 風邪なのか新たな花粉アレルギーなのか、ずっとクシャミが止まらない。 ティッシュの箱を抱えながらニュースをつけると「浦安の看護師殺人事件の犯人が逮捕」と言っていた。 留守中の知人のマンションに泊めてもらった女性が室内で殺害され、翌朝帰宅した知人に発見されてという事件のことだ。 容疑者は犯行を自供して「盗みに入ったら気づかれたので殺した」と供述しているのだとか。 マンション入り口の防犯ビデオに不審者が映っていなかったことから(住民は鍵付きの勝手口から入ることができたが、鍵 を持たない人間が正規の入り口から建物に入る場合は必ず防犯カメラに映る構造だった)警察はマンションの住人の犯行と 見て捜査を進めていたのだそうだ。 決め手となったのはエレベーターに設置されていたビデオの映像で、容疑者の男が何かを拾い上げる仕草をしているところ が映っていたのだと言う。 住人はマンションの建物内部には入れても、個々の部屋の中には玄関の鍵がないと入れない。 つまり容疑者は、被害者がエレベーターの中に落とした鍵を拾って現場となった部屋の玄関の鍵を開け、侵入したと??? ハイ、ここで突っ込んだあなた! 私もだ。 「被害者がエレベーターの中で玄関の鍵を落としてしまったのだとすると、被害者自身はどうやって部屋に入ったのだ?」 (だよなあ???) 昼。 ネットで今朝のニュースの続報を見たら、 〈容疑者は「部屋は無施錠だった」と説明している〉 という話になっていた。 (「鍵を拾って入った」という話は無しになったということか?」 警察が挙げたもうひとつの証拠は、室内に落ちていた毛髪のDNAが容疑者のものとほぼ一致するということなのだそうだ が、容疑者の自宅は事件現場と同じ建物の中。 現場の部屋と容疑者宅は、エントランスやエレベーターを共有しているのである。 (私の部屋を調べたとしても、何かにくっついて来た同じアパートの人の髪の毛ぐらい落ちているかも知れない) さらに言うなら、この容疑者の毛髪は、特に被害者の着衣に付着しておかしくない状況があった。 防犯カメラによると、知人のマンションに着いたものの鍵がなくて(鍵は建物内部の郵便受けに入っていた)入り口の自動 ドアが開けられなかった被害者は、鍵を持ったの住人である容疑者の男が帰宅した時に開いたドアを通ってマンション内に入っているのだ。 要するに被害者は、容疑者と一緒にマンションに入ったわけである。 このとき容疑者の体から落ちた毛髪がすぐ近くにいる被害者の体に付着するということは、十分に起こり得たことなのだ。 夕刊(日経)。 同じ事件の続報。 〈防犯カメラ手掛かりに〉の見出しで、 〈防犯カメラの映像には、現場の部屋の合鍵を取り出そうと郵便受けの前に立つ長谷川さんの姿を、エレベーターの前で見 詰める西岡容疑者が映っていたのを確認した〉 とある。 「防犯カメラの映像を手掛かりに犯人を特定した」というところは朝のニュースと同じだが、「決め手となった映像」が、 「エレベーターの中で部屋の合鍵らしきものを拾い上げる容疑者」から、「郵便受けの前に立つ被害者の姿を見詰める容疑 者」に変わってしまった。 (記事では毛髪のDNAについては触れられていなかった) 警察の考えでは、これは被害者が「(郵便受けの)部屋番号をのぞき見された」証拠であって、容疑者が被害者がいる部屋 を知ることができた理由ということになるらしい。 ところで、被害者がマンションに入った時刻は、防犯カメラによると午前3時。 真夜中である。 さっきも書いた通り、マンション入り口の鍵がなくて中に入れなかった被害者は、住人(容疑者)が帰って来るまでずっと 自動ドアの前で待っていたようだ。 報道で既に事情を知っている我々は何とも思わないが、何も知らなかった容疑者から見れば、深夜に自宅のマンション前で 見ず知らずの女に待ち伏せされ、一緒に入って来られたわけである。 「変な女だ」と警戒してその姿を見詰めるというのは、ごく当たり前の行動だろう。 (この事件、容疑者が犯行を自供したからいいけれど、物的証拠だけだったらとても逮捕状は出せなかったと思うぞ) 夕方。 今夜は調布の文化会館でワンコインコンサート。 「ちょうふ音楽祭プレコンサート 森下唯ピアノコンサート」があるのだ。 外の天気を確認したら、雨はいつのまにか上がっていた。 森下一仁先生(超人的晴れ男)と、息子の唯さん(嵐を呼ぶ男)の対決は、どうやら森下先生の勝ちのようである。(笑) 京王線で調布へ。 駅から徒歩2分の会場に着くのに地図を見ながら2度も道を聞いて、それでもしっかり迷う。 もはや天才の域に入る方向音痴。 会場に入って席に着くと、真後ろの席に座った人に、 「私が座っているのは、B列17番でしょうか?」 と、尋ねられたので、 「私の席がA列17番なので、そこはB列17番です」 と、答える。 (道が座標になっていないのが、私の方向音痴の理由か?) 開演前に廊下を歩いていたら、森下先生とお会いしたので挨拶し、 「今日の天気は先生の勝ちですね」 と、言ったら、 「あいつは嵐を呼んじゃう方だから……」 (本当に「親子天気決め対決」があったのか?) 時間通りコンサート開始。 前半。 ショパン:24の前奏曲 作品28の15 変ニ長調「雨だれ」 雨の夜に帰りの遅い恋人と子どもたちを待っているうちに「彼女らが濁流に飲まれて死んでしまった」という妄想に囚われ たショパンが泣きながら弾いた曲なのだとか。 きれいな曲。 鍵盤に指を置く前に唯さんが天井を見上げるポーズが森下先生が講義中にふと言葉を探している時のポーズと似ていて、つい 微笑んでしまった。 (インスピレーションみたいなものが、UFO的な感じに上から降りて来るのだろうか?) ベートーヴェン:ピアノソナタ14番 嬰ハ短調 作品27の2「月光」 I. Adagio sostenuto II. Allegretto III. Presto agitato 偉い人がつけたタイトルにイチャモンつけてもしょうがないけれど、私は「月」より「波」とか「水の流れ」をイメージが 浮かぶ。 唯さんが弾くと、なんだか力強い曲に聞こえるな。 後半。 シューベルト:即興曲 変ロ長調 作品142の3 D935の3 軽快な印象の曲……だと私は思った。 私は方向音痴であるだけでなく音楽音痴(変だな、この言葉)でもあるので、あまり本気にしない方がいいが。 アルカン:すべての短調による12の練習曲 作品39の12 ホ短調「イソップの饗宴」 作品解説によると主人に(イソップは奴隷だったので)「この世で最も有用ですばらしいものを食材にした料理を作れ」と 言われたイソップが豚の舌の料理ばかりを出して来たので「この世で最も悪いものを食材に」と言ったら、やっぱり豚の舌 の料理ばかり出し、舌こそこの世で最も良く、また悪いものであると主張したという逸話から作曲家本人がこのタイトルを付けたのだそうだ。 (ということは「豚の舌」を表現した曲なのか、これ?) アンコール曲。 用意していたアルカンの曲「舟歌」???(タイトルうろ覚え)を弾いて引っ込んだ唯さん、拍手に引っ張り出されて結局 ショパンの「雨だれ」をもう1回弾いてお開きに。 (やっぱり「雨」が好きなのか?) 会場を出ようとしたら、ぜんぜん知らない人に呼び止められ、 「上野でも小平でも客席にいましたね?」 と言われて驚愕する。 これだけ広い客席の、客の顔をひとりひとり覚えている人間がいるのか? 世の中にはものすごい記憶力を持った人がいるらしい。 帰宅。 テレビで「八日目の蝉」を観ようかと思ったが、なんか暗そうな話なのでやめて、さっさと寝る。
2012年6月21日(金)
朝からSF大会の準備とか、いろいろ。 部屋を整理したり、いつの間にかに本を読んでいたり……(^^; そんなことをしていて、いつの間にかに昼下がり。 大阪に住む知り合いに電話をかけたら、 「いま、こっちは暴風雨」 と、言われる。 台風5号が来ているらしい。 夕方。 2号くんが「勇者ヨシヒコと魔王の城」のDVDを持ってやって来たので、一緒に観る。 低予算番組なので、 (最終決戦地の「魔王の都」のセットはどうするのだろう?) と思っていたら、普通の東京の街並をそのまま撮影して「これが魔王の都」だと言ってのけやがった! (よって、登場人物の背景には「JR秋葉原駅」なんて表示が映っている) ものすごーく見慣れたそこらの風景を見せられて「魔王の都だ」とか言われてしまうと、もうこれは「そうだったのか!」 と、素直に頷くしかない。(笑) 作り手が作りたいもののイメージをきちんと持っていれば、現実に出来上がった映像が多少ショボくても、観る側に伝わる ものだと思う。 ゴールデンタイムの番組の衰退は「手法」にばっかり目を向けた番組作りの結果なんじゃないかな? 夜。 「まどかマギカ」の最終回。 ゲーテの『ファウスト』を、ファウスト博士を中学生の少女、悪魔メフィストフェレスを宇宙生物に置き換えて、宇宙生物 に契約を迫られた少女の葛藤の物語にした話。 ラストは、少女が身を犠牲にして「神」となることで世界を救うという結末だった。 救済する神が降臨するわけではなく、神となることが身を犠牲にすることを意味するという解釈が、日本文化的なのかな? 人間より上の存在を想定しない世界観で『ファウスト』を読み解くと、こうなっちゃうのか。 (「ヒューマニスト」だったアイザック・アシモフが日本に来なかったのは本当に惜しい。彼ならきっと日本文化にすごく 共感できただろうと思うから) 明日は東京にまた台風が来るらしい。 出かける予定があるのに、嫌だなあ。 寝る。
2012年6月20日(水)
明け方。 「呼吸が出来なくなる」というものすごく嫌な夢を見てしまった。 起き上がると喉から鼻の奥にかけてが腫れている。 風邪で息苦しくなったのに加えて、首の角度が悪くて一時的に気道が塞がっていたっぽい。 (寝たきり老人の突然死って、こんな感じで起こるのかもな) ……熱がある。 昨日、雨に濡れたせいだろう。 粥を作るが、ほとんど食べられない。 こういう時に、 (ヤッホー! これで痩せるかも?) と、思ってしまう我が身が哀しい。 部屋でぼーっとテレビのニュースを見る。 橋下市長が不正受給防止のために生活保護をチケット制にするとか言い出したとか。 不正受給者というのは、受給者全体から見ればほんの一握り。 不正受給者対策としてチケットを作って管理運用するための経費と、不正受給による損失では、どちらが大きいのだろう? チケットというのは金券になるわけで、それなりに精巧なものを作らないと暴力団に新たな資金調達ルートを提供してしま うことにもなりかねない。 管理運用機関として新たな「天下り先」が作られないようにも気をつけねばならないだろう。 本当に下手をすると、より金がかってしまう制度なのだ。 最終目的は、あくまで「不正受給防止」ではなく「財政赤字の解消」であるはず。 「飛車を追いかけるのに夢中になって王将を取られた」みたいになったのでは元も子もない。 財政運営って、本来、地味な経費の節約とかであって、「赤字の犯人を見つけ出してカッコ良くやっつけるヒーローになる こと」ではないはずなのだが。 なんか変な方向に向かっていないか? 昼。 風邪薬で朦朧とした状態でネットのニュースサイトをウロウロ。 やや古いニュースになるが、〈スーパーコンピューター「京」が、18日に発表になったスパコンの性能ランキングで世界 最速の座から転落、2位になった〉という記事。 例の蓮舫さんの「2位じゃダメなんですか」事件の時に、IT関係の知り合いから、 「1位になったとしても、それはせいぜい1年間ぐらいのこと。いまアメリカが開発中のスーパーコンピューターが完成す れば、抜かれることが既に分かっている」 と、言われ、 (ホントかよ?) と、思ったのだが、どうやら本当だったようだ。 そのIT関係者によれば、蓮舫さんは「たった1年そこそこ世界第1位になるためとしては、かかる経費が大き過ぎる」と いう主旨のことを言ったのだそうだが、当時のマスコミは「京が世界第1位になる」ということは報道したが「その期間が 1年程度である」ということは報道しなかった。 私も公式な報道のどこを見ても「京の世界第1位が1年しか続かないことは既に分かっている」ということが書かれていな かったので、この知人の言う事を半信半疑で聞いていたのだが、どうやら彼は正しかったようだ。 (疑ってゴメン、Tさん) つまるところマスコミとしては、「日本のコンピューター技術は頑張ってもすぐにアメリカに抜かれるレベル」なんてこと より「男の目には生意気で、女の目には美人で気に食わない女を寄ってたかってバカ扱いする」ことの方が一般大衆にウケ ると判断したということか? マスコミは、分かっている事実のうち任意の一部を選んで報道する。 これは、矢追純一のUFO特番で「煙で隠れた塔の先端部分の写真」をテレビで紹介するのと基本的に同じ。 「たった1年間だけ世界第1位になるためにそこまで莫大な経費をかける必要があるのか? なぜ2位じゃダメなのか?」 の、後半部分だけ報道すると、蓮舫さんはバカみたいに見える。 塔全体が煙に隠れ、先端部分だけが映った写真を紹介すると、それは空中を飛ぶUFOに見える。 (我々は日頃からマスコミに「塔の先のUFO」を見せられているということなのかなあ?) 午後。 薬の副作用でハンパなく爆睡。 頸椎ヘルニアの薬と総合感冒薬の相性が悪かったのかも知れない。 夜。 「勇者ヨシヒコと魔王の城」のDVDを観て、寝る。
2012年6月19日(火)
雨。 台風接近中なのだそうだ。 ニュースの解説では、台風と梅雨時の雨雲が日本上空で一緒になってしまったらしい。 それにしても6月に台風って、早いよな。 昼。 「CSI:NY5」は、財政赤字による給料の支払い遅延に抗議してニューヨーク市警の警察官がストライキを起こすとい う話。 この前は、やはり財政赤字を理由に若くて優秀な職員をリストラする話だった。 日本の政府も財政は赤字だが、生活保護の支給金額を減らせという話は出て来ても、公務員の給料の支払いを先延ばしにし ようとか、働き盛りの正職員をクビにしようという話は出て来ない。 アメリカでは、公務員というのは不安定な職業なのか? 「公務員」という職業の持つイメージは、日米でだいぶ違うのかも。 さすがに日本の刑事ドラマで、財政難で給料が貰えない刑事なんてのは出て来ないものな。 午後。 雨というより風が強くなって来た。 (ところで、低気圧だと体がだるくなるのは私だけか?) 夕方。 強風の中を吹き矢の練習のために出かける。 風で傘は差しにくいが、雨がそれほどではないので思ったほど濡れない。 吹き矢は、今日から8メートルに挑戦。 最近入った人に、 「吹き矢を長く続けていると、日常生活でも何かいいことはありますか?」 と、聞かれたが、特に思い当たらなかったので、そう答えたらガッカリさせてしまった。 (私も、始める前は「「腹の贅肉が激減する」とか、腹筋が鍛えられて6つに割れる」とか期待していたのだが) 外の風が強くなって来たので、少し早めに練習を終えて外に出たら、暴風雨。 (その中を自転車で帰った人がいた。強者!) 夕食を買うために近所のコンビニに寄ったら、店の前を雨ガエルがピョコピョコ跳ねていた。 近所に、カエルが棲みそうな池とか川とかはなさそうなのだが。 (どこかのビルの屋上の池から風で飛ばされて来たとか?) 家に帰ると全身ずぶ濡れ。 傘よりレインコートを着て出れば良かった。 なんだか嫌な寒気がして来たので、もう寝る。
2012年6月18日(月)
明け方。 結構大きな地震があった気がしたのだが、東京では震度1だったらしい。 時刻:5時32分頃 震源:宮城県沖(北緯38.9度 東経142.1度) 深さ:約40km 規模:マグニチュード6.1 ニュースは、朝からギリシャの選挙。 緊縮財政推進派がひとまず過半数を取れたのだそうだ。 経済の話は素人でよく分からないのだが、要するにこういうこと? ユーロ経済圏に入りたかったギリシャが、加入条件を満たすために財政赤字比率をごまかしていたのがバレた。 (「借金」を為替取引で得た「収入」として計上していたらしい) 赤字分をEU諸国から借りてなんとかすることになったが、金を貸す条件として財政の緊縮政策を行うことを要求される。 具体的には、税金を値上げして社会保障費をカットしろということ。(これは当然、国民の反発を買う) 今回の選挙でこの緊縮政策を推し進める党が議会で過半数を取れないと金を借りられない。 しかし緊縮政策反対派は、増税や社会保障区カットに反対する国民の支持を受けて票を伸ばして行く。 ギリシャ危うし?! ……で、最終的な選挙の結果は、緊縮派の方が勝ったのでひとまず良かったね、みたいなそんな感じか? EUがゴタゴタすると、みんなが円を買うので日本の景気が良くないのに円高という変なことになって困るのだが。 午後。 SF大会でめくり台が必要だとかで、家にある古いめくり台が使えるかどうか確かめる。 うちのは落語会用のだから、横の幅が狭いのだ。 おまけに古くてだいぶガタが来ている。 組み立てて(組み立て式なのだ)不具合のあった箇所を修理、写真を撮って、寸法を書き込んだ紙と一緒にメールで送る。 こう書くと1行だが、この作業にざっと2時間。 汗かいちゃったよ。 夕方。 作業場を作るために簡単に片付けた部屋を、勢いに乗って大掃除。 ……途中で日が暮れてしまった。 (無計画なことをやるから) 夜。 2号くんが「勇者ヨシヒコと魔王の城」のDVD第2巻を借りて来たので2人で観る。 ドリフのコントのパロディ。 若手コメディアンが、非常にやりにくそう。 加藤茶や志村健が観ているかもしれないのに、そのものまねをテレビでやるって恐いよな。 「勇者」が他人の家に入って物を勝手に壊すというのは、ロールプレイング・ゲームか何かのルールが元ネタらしい。 今日はもうダラダラに徹してしまおうと、予定外の「世田谷駐在刑事」というドラマを観る。 捜査1係の鬼刑事だった男が、妻に「刑事は危険だから駐在所に異動して」と頼まれて、駐在所に異動するという話。 駐在所の警察官も危険なことは変わらないと思うのだが。 つーか、既に起こった事件を捜査する1係より、現在進行形の事件の現場に駆けつける駐在所の警官の方がむしろ危なくないか? ストーリー。 「引きこもりの若者」の住む家のすぐ前で殺人事件が発生。 「若者」が事件を目撃した可能性が高いのだが……。 どうやら普段は地味な駐在所の警察官が、難事件が起こると刑事「オニコバ」に変身、弾丸飛び交う中を特殊警棒1本で敵と戦う というアクションヒーローのシリーズにする予定のようだ。 そういう話なら、多少、設定に無理があるのはいいかな。 「引きこもりの若者」を「いわゆる甘ったれの最近の若者」などと乱暴な説明で片付けず、「イジメに遭っていた同級生を庇った ために自分が代わりにイジメのターゲットとなってしまい……」と、きちんとした設定を作っていたのに好感が持てた。 期待しないで観た割には、面白かったな。 寝る。
2012年6月17日(日)
午前中。 ノパソのバッテリーが届く。 1度の充電で11時間使えるというやつで、4500円。 しかし、持ってみるとかなり重い。 それだけならともかく、取り付けてみると本体からはみ出す。 (ヒューレット・パッカードのデザインって……) 午後。 SF大会のスタッフ会議。 プレスへの対応をどうするかとか、細かいことをいろいろ。 終了後、実行委員長を囲んで飲み会。 (下戸の実行委員長を酔っぱらいが文字通り「取り囲んで」飲む会である) 最後まで残って途中まで一緒に帰ったY崎さん、東上線が池袋駅のホームに入った時に、 「ええと……ここは、渋谷じゃない?」 と、不安になるひと言。 「自分が何線に乗り換えるか分かっていますか?」 と、聞くと、 「中央線」 (JR中央線は池袋には乗り入れていない。念のため) 当人が「大丈夫だ」と言うので、そのまま帰したのが、ちゃんと家に帰り着けたかなあ……。(←かなり無責任) 帰り道のGEOで「勇者ヨシヒコと魔王の城」のDVDを借りて帰宅。 「池上彰の学べるニュース」をやっていたので、観る。 太陽の4重極構造が、なぜ地球に寒冷化をもたらすかという説明。 4重極構造になると太陽の磁場が弱り、太陽系に入って来る宇宙線を跳ね返す力も弱まる。 宇宙線が地球の大気圏に多数飛び込んで来ると、大気中の粒子が磁気を帯びて周囲の粒子を引き寄せて、雲を形成する核を 作る。 だから雲が出来やすくなる。 雲が多いと天気が悪くなって寒くなる。 ……そういう理屈だったのだね。 初めて分かった。 番組終了後、借りて来た「勇者ヨシヒコ〜」を観る。(ディスク1枚に3話入っていた) 「モンティパイソン アンド ホーリーグレイル」の影響を受けた番組だとは聞いていたのだが、思ったよりストレートな パロディだった。 主人公のヨシヒコは岩に刺さった剣を抜く事によって勇者に選ばれるが、これは言うまでもなくアーサー王伝説が元ネタ。 (「ホーリーグレイル」の主人公はアーサー王) 空に現れて主人公らに使命を与える「仏」は、もちろん「ホーリーグレイル」の「神」だし、「殺人コアラ」は「殺人ウサ ギ」のウサギをコアラに変えただけ。 金のかかりそうなモンスターとのバトルシーンになると、実写がしょぼいアニメに変わるところも同じ。 スクエアエニックスが協力しているということで全体のストーリーは「ドラゴンクエスト」なのだそうだが、そのゲームは やったことがないので分からない。 3話しか観ていないのでなんとも言えないが、コメディとして成功していると思う。 寝る。
2012年6月16日(土)
雨。 SF大会のスタッフ会議、今日だと思っていたら明日だった。 ネットラジオで朝からやっているNHKのアニソン番組を聞きつつ、昨日の続きでwindowsと格闘することにする。 とりあえずへたれているっぽい(中古品なので)バッテリーを発注。 ソフトをダウンロードしてなんちゃらすれば、USBメモリーのデータは開けるようだ。 で、ネットに接続するために無線LAN接続をしようとしたら、これがダメ。 いじっていたら、なんか「プリントアウトして保存しろ」的なメッセージが出て来たので、プリンターとの接続を…… (もはや何をやっているのか自分でも分からない) 無線LANは、どうしても繋がらない。 諦めてビックカメラへ行き、有線LANケーブルを購入。 小腹が空いたので、マクドナルドへ寄ってホットアップルパイを食べたら、舌をやけどした。 帰宅してから、もしかして無線LAN接続の表示ランプが壊れているんじゃないかと表示ランプに触ったら……点いた。 表示ランプ自体が無線LAN接続のスイッチになっていたらしい。 (なんでそこだけタッチパネル?) ネットに接続出来るようになったので、Windows media player というのをダウンロードしてDVDを再生しようとした ら、デコーダーがないので無理とか言われ、デコーダーをダウンロードしようとしたら「有料」と言われる。 箱から出して電源を入れ、DVDを差し込めば迷うことなく再生ソフトが立ち上がるiMacを当然のものとして暮らしてい た身としては、正直わけが分からない。 これ以上、この機械とつき合っていると自分を見失ってしまいそうだ。 もう寝よう。 さっさと寝てしまおう。 ええと…… 今日はアニソンを聴きながらWindowsノパソの設定をした。 USBメモリーのデータが開けるようになって、とても良かった。 寝る。
2012年6月15日(金)
朝。 レコーディングダイエット継続中。 「背脂」が落ちない。 (そろそろ少し筋肉をつけることをやらないとダメかなあ?) 昼。 今夜の「犬」の打ち合わせの準備。 先日買った中古のノパソにUSBメモリーを差し込んだのだが、なぜか開けない。 機械がダメなのか? 私のやり方が間違っているのか? 午後。 ……やっぱりダメっぽい。 (だからWindowsは嫌いなんだ) 夜。 打ち合わせのため、池袋の天狗へ。 先月の25日に渡しておいた資料についての話をする予定だったのだが、笑顔で、 「ああ、あれね。そろそろ目を通さないといけないなと思ってるんです」 と、言われてしまう。 (思ったら、次は実行だ! あとひと息!) 「来週までに見ておいて下さい」 と、笑顔を返し、あとは2人楽しく酒盛り。 「人を文系と理系に分ける日本の教育制度は間違っている」 とか、 「サラリーマンのダイエットは自転車通勤で勝利」 などという話で大いに盛り上がる。 有意義な時間を過ごせて、とても良かった。 家に帰って、寝る。
2012年6月14日(木)
青空が広がる良い天気。 梅雨の合間の皐月晴れ。 昼。 「CSI:NY5」は、ネット上での成り済まし事件。 こういう犯罪が、アメリカで流行っているのか? ターゲットの社会的信用を落とすために、相手に成り済まして「小児性愛者」の振りをする犯人。 この偽情報を本気にしてしまった人間が……。 アメリカで流行ったものは、日本にも来るから気をつけよう。 というか、もう来ているのか? 昼。 外出して、近所のマクドナルドで昼食。 悪名高き「ジャンクフード」のカロリーは? ・ハンバーガー :251キロカロリー ・チキンナゲット :256キロカロリー ・バーベキューソース: 39キロカロリー ・爽健美茶 : 0キロカロリー 合計546キロカロリー。 1日1食程度なら、他の食事で調節すればなんとかいけるかな? 午後。 リブロに寄る。 「ルパン三世特集」を組んでいた雑誌を立ち読みしていたら、セーラー服(夏服)姿の女子高生が、足早に近寄って来て、 「わあっ♪」なんか言いつつ私が読んでいるのと同じ雑誌を手に取る。 その声に、友人らしきやはりセーラー服の女の子(眼鏡)がやって来て、 「あんた本当に、ルパン好きねえ」 「だってぇ……」と語り出す女子高生。 (実在するんだ……こんな光景) なんか、頭がクラクラして来て、思わずその場を離れてしまう気の弱いオレ。(笑) ジュンク堂へ寄ってから帰宅。 夕方。 2号くんが、この間録画した「インセプション」を観たいと言って来たので、食事をしながらつき合う。 この映画「ビルの隙間を通り抜けようとして挟まってもがくデカプリオ」のシーンで、どうしても笑ってしまうな。 見ているとカロリーが気になって来るので、夕食は炭水化物抜き。 夕刊の1面トップの記事。 〈レアアース輸入急減〉 〈1〜4月の中国からの輸入量は前年同期比7割減少〉 だそうで、理由は、 〈「脱レアアース」に向けた技術開発が進み、使用量が減退しているため〉 素人的な感想を言わせて貰うなら、 「やればできるじゃん!」 技術開発に関する見通しについて、100%の確実性がないと役人は「できる」と言わない。 そして「できない」ことを証明するための裏付けの数字をどこかから持って来る。(これは役人の得意技) 数字があって「できない」と言われると、「できない」と言う事が「客観的な数字で判断できる→頭イイ奴」みたいに思う バカが湧いて出て(バカは数字を疑わない)、全ての議論が「できない」を前提に行われる。 「できない」から出発した議論は、「できない」から外に出られない。 いまの日本に必要なのは「議論を重ねた結果、論理的に考えてできないという結論に達したこと」をやってしまう奴だな。 むかしはそういうバカをやるのは若者の専売特許だったのだが、いまの若者は「年寄りの意見に素直に従って決して無茶を しない」ようなのが多すぎる。 「老いぼれ」なんか、もっとバカにしていいんだぜ。 奴らの時代は、もう終わっているのだから。 夜。 「まどかマギカ」を観る。 人類の進化を促したという異星人インキュベーターに、「飼育した家畜を殺して食べている人間に自分たちを残酷だと言う 資格はない」と言われて泣き崩れるまどか。(『百姓貴族』の荒川弘と対決させてみたい) このアニメは、次回で最終回だそうだ。 寝る。
2012年6月13日(火)
雨は降っていない。 薄曇りといったところで、気温もむしろ寒い。 午後。 SF大会の企画に使う映像の使用許可と、人形アニメの製作許可の件でテレビ東京とメールのやり取り。 その他、関係者にもメール。 気がつけば夕方。 有意義な時間の使い方だ。 (その後、ドラッグストアとコインランドリーに行ったら、なぜか1日が終わってしまった) ニュース。 畑中純氏死去! 62歳で、腹部大動脈瘤破裂だそうだ。 私の中では漫画家というより版画家だったな。 ご冥福をお祈り致します。 夜。 何もしなかった割には、なぜか精神的に疲れている。 外国で実際に起こった犯罪事件の特集番組をボーッと観る。 紹介されていた事件の概要。 外出しようとしてドアを開けた途端、見知らぬ男に飛びかかられた女性。 警察に通報したところ、捕まった犯人は、 「ネット上で『私を襲ってくれ』と言われた」 と、主張。 警察の捜査で、被害者に恨みを持つ者が被害者の名をかたって書き込みをしたことが判明した。 謎なのは、ネット上で言われたからと、本当に被害者を襲おうとした人。 なんで変だと思わなかった? どう考えても奇妙な事をおかしいと感じないというのは、もしかして一種の脳の機能障害なのではないだろうか? さてと、明日は「晴れ」の予報。 旅行で必要な物の買い出しに行こうか。 寝る。
2012年6月12日(月)
朝から雨で気温が上がらない。 関東地方は先週の土曜日あたりに梅雨入りしていたらしい。 午後になっても雨は止む気配がない。 買い物に行く予定を変更して、来月の北海道行きの荷づくり準備。 必要なもののリストアップ。 7月の北海道の気温が分からない。 北海道の夜は、Tシャツ1枚だと寒いのか? それとも北海道でもやっぱり夏は暑いのか? 悩んだ末、一応トレーナーの上下を荷物に加える。 ダイエットの必需品、上皿秤はどうしよう? 食事の時に、この上に茶碗を乗せて摂取量を量るやつなのだが。 (……やっぱり、置いて行くか) 夕方のニュース。 北海道千歳市の国道で、マイクロバスの転落事故。 夕張とはあまり関係なさそうだけれど…… 夜。 「クローズアップ現代」で、福島に出来た野菜工場の話題を取り上げていた。 大きな温室のような建物の中で、水耕栽培で野菜を育てる「畑」。 これなら土壌が汚染されていても関係ない。 こういうものの初期投資に国が補助金を出すのなら大賛成だ。 政治のニュース。 自民党の石破元防衛大臣が、12日の衆院予算委員会で、 「野田内閣や民主党は(森本防衛大臣を)全面的に支援するのか」 と、森本防衛大臣への支援を迫り、野田総理が、 「政治的な部分は周りでサポートし、きちんと仕事ができる環境を作る」 と、約束。 つまり、民主党内閣の防衛大臣のバックには、自民党の石破さんが付いていると……。 これって、お笑い芸人のビートたけしが言っていた「石破さんが防衛大臣になる」に限りなく近い。 もう正直に「民主自民党」になっちゃえば? 寝る。
2012年6月11日(月)
朝から雨。 昨日のニュースに目を通したら、大阪の方でまた死刑目的の通り魔事件が起きたらしい。 いわゆる自殺の手段としての殺人である。 現在、日本では年間3万人を超す自殺者がいる。 自殺に「成功」した人数だけでそれだけいるのだから、死にたがっている人間の数は、もっとだろう。 その全てが自殺の方法に死刑を選ぶわけではないと思うが、母数を考えると、また同様の事件が起きてもおかしくない。 私は通り魔に殺されたくはないが、道で出会ってしまった後ではたぶん遅いと思うので、そういう人の数は減って貰いたい と思うのだが、そもそもどんな人間が「死刑目的の殺人」を行うのだろう? 自分が死にたいわけだから、死にたがっていない他人の気持ちなんか分かるはずもないのだろうな。 「俺が死ぬほど苦しいのに、あんたは充実して幸せなわけ? それは良かったね。死ねよ」 そんな気持ちでいるのだろうか? それとも…… 俺は死にたい、彼らは死にたくない。 まったく別の存在だ。 共感の可能性などゼロの、棒切れのような存在。 棒切れを切っても何も感じない。 「彼ら」を切っても何も感じない。 そんな気持ちなのだろうか? あるいは…… 世の中のすべてが俺を見捨てた。 奴らは「敵」だ。 「敵」を殺せ。 そんな感じか? ともかくも、こういう犯罪は、専門の心理学者や社会学者が死刑目的の殺人者予備軍の精神状態を分析して、その気持ちを 動かすような映像やキャッチコピーを定期的にテレビやラジオ、インターネット等で流したら、多少は未然に防げるのでは ないかという気がするのだが。 (お役所は、やって見る気はないのかな?) 午後。 なんだか、涼しいと言うより寒い。 国立天文台が言っていた「小氷河期」か? コンビニに置いてあった「R25」に、石田衣良氏が、例の「お笑い芸人の母親が生活保護を受給していた」事件について 〈でもね、かんたんにこの芸人のことを責められないとぼくは思うのだ〉 と、書いていた。 私も、この話がなんでこんな大騒ぎしなくてはならないことなのかが未だによく分からない人間である。 新聞等で読む限り「事件」の概要はこうである。 ・売れないお笑い芸人が、母親の生活保護の受給手続きをとった。 ・その後、彼は人気が出たが、仕事柄、先行きの収入に不安を感じていた。 ・ケースワーカーに相談すると、額は減らすが受給は続けて良いと言われたのでそのようにした。 ・高収入の息子がいるのに母親が生活保護を受けているのは「不正受給」だと叩かれた。 ・法律的には問題はない(つまり「不正受給」ではない)が道義的問題があるという理由で謝罪会見を行い、受給した金を 返済した。 石田氏は、 〈この国の「普通」の人が自分たちと異なる人に向ける視線は厳しい。誰が得をしたとか、誰がずるいとか、そんなことば かりを気にして生きるのは面倒でキュークツだから、もうやめようよ〉 と、文章を結んでいた。 夕方。 日が落ちると、本格的に「寒い」と感じる体感温度。 夕刊に、史上最年少でシカゴ大学の医学部を卒業した人の記事が載っていた。 この人のお父さんは日系アメリカ人で、お母さんは韓国系アメリカ人。 IQ(知能指数)が200を超えていて、同じ年齢の子供が通う学校では退屈するようになったので、母親がホームスクー ルの教材を使って自宅で勉強を教えたのだとか。(アメリカでは認められている) その結果、9歳で地元のロヨラ大学に入学、12歳で卒業。 シカゴ大学大学院に進学して18歳で生物学博士号を取得。 このたび医学の博士号も取得し、小児科医を目指すこととなった。 彼が小児科を選んだ理由は、「自閉症などに苦しむ子どもに、アブノーマルな子どもとして扱われた自分の姿が重なった」 ためだと言う。 この人が、もしも日本に住んでいたら、どんな目に遭っただろうと思うと、本当にアメリカ人で良かったねと言いたい。 日本では「アブノーマルな子ども」は、社会が一丸となって潰しにかかるのだよ、マジで。 もしも彼の母親のように、 「うちの子はIQが高過ぎて同じ年齢の子供が通う学校では退屈してしまうので、私が自宅で勉強を教えます」 という母親がいたとしたら、日本では何と言われるか。 考えただけで恐ろしい。 日本の「普通」の人は、本当に怖いよ。 寝る。
2012年6月10日(日)
天気予報では雨だが、外はよい天気。 先日のリベンジ(満席で入れなかった)で、「テルマエ・ロマエ」を観に行く。 60階通りまで行きチケットを買ってから、西口の地下道に戻ってスパゲッティ屋で食事。 再び映画館へ。 「テルマエ・ロマエ」は、短編連作漫画を原作にしたコメディ映画。 原作は、古代ローマの浴場設計技師が、アイデアに詰まって悩んでいたところ、なぜか現代の日本にタイムスリップ。 日本の銭湯をヒントにローマの大浴場を作るという話だった。 で、映画版のストーリーは…… まず、前半。 アイデアに詰まった古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、入浴中に不思議な渦に巻き込まれ、気がつくと見たこともない 民族の浴場の中に。 実は、そこは日本の銭湯、彼は現代の日本にタイムスリップしてしまったのだ。 古代ローマ人のルシウスは、日本の風呂の斬新さに驚愕する。 彼はタイムスリップしてローマに戻ると、日本の銭湯をモデルとした大浴場を設計。 その斬新な設計はローマ中の評判となり、彼は名声を高めるのだった。 後半。 アイデアに詰まるたびに日本にタイムスリップしては、斬新な設計のヒントを得て名声を得たルシウスだったが、それは彼 のせいで仕事を奪われることとなった他の浴場設計技師の恨みを買う結果を招いてしまう。 ある日、同業者による暴行を受けたルシウスは、またも日本にタイムスリップ。 しかし今回はローマに戻る時に、手違いで日本人の女性真実(まみ)を一緒に連れ帰ってしまった。 この真実に皇帝の養子で女癖の悪いケイオニウスがちょっかいを出したことから、話がややこしくなる。 歴史改変の危機に気づいた真美とルシウスは…… 感想。 いろいろなレビューで紹介されていいた通り、ほぼ原作通りの前半に比べ、後半がどうも面白くない。 基本的に「ヘンな外人さん」とお人好しの日本人の間に繰り広げられる人情喜劇の物語なので、壮大なローマの歴史が背景 になってしまうと、舞台に対して人間ドラマが小さすぎてかすんでしまうのだ。 またルシウスたちの前に立ちはだかる敵も、反乱軍とケイオニウスの2つが出て来て、とても映画の後半の短い時間に両方 を処理するのは無理。 そんなわけで、ピンチの輪郭がはっきりしないうちになんとなく問題が解決してしまった印象となり、終盤がぐだぐだ。 一応、恋愛の要素もあるので、デートの時に観るのにはいい映画かもしれないな。 個人的にひっかかった部分。 ルシウスの妻に「浮気」をさせる必要があったのか? (原作では、ただ「怒って出て行った」ことになっている) 個人的にツボだった部分。 タイムスリップの際のBGM。 世界三大テノールのひとりと言われるプラシド・ドミンゴによる独唱なのだが、パンフレットによると「古代ローマと日本 の比較文化論」の映画だと説明して出演の承諾を貰ったらしい。 詐欺?!(^^; 映画館の外に出ると、予報通りの雨。 60階通りを挟んで斜め向かいのもんじゃ焼き屋に入り、夕食をとってから帰宅。 夜。 テレビで映画「インセプション」を観る。 他人の夢の中に入って情報を盗み出す仕事をしている男が、他人の心に「考え」を植え付ける仕事を依頼されるという話。 主人公は、ある人間の罠にはまり、アメリカ国内で殺人犯として指名手配されている。 帰国すれば即刻逮捕、終身刑となるため、国に残して来た家族に会いたくても会えない状況。 仕事を依頼して来た人物は、世界を裏から操る大物で、仕事に成功すれば主人公は指名手配を取り消して貰える。 チャンスは1度、アメリカ行きの飛行機の中だけ。 つまり、アメリカに着くまでに仕事に成功すれば家に帰れるが、失敗すれば空港で逮捕されるという仕組み。 また、依頼人自身の身も無事でなければ意味がない。 今回は、常になく夢の深い部分に潜るため、夢の中で死ぬと精神が元に戻らなくなる。 依頼人は夢の中へ行く主人公に同行するので、主人公は任務を遂行しつつ、依頼主が死なないようにする必要がある。 ……という設定で、主人公が冒険をする映画。 いわゆる「家庭のトラブルを抱えるヒーローが困難を乗り越えることで家族の絆を取り戻す」というパターン。 マンネリには目をつぶって、素直に観れば結構面白いと思う。 今日は映画を観ているうちに、1日が終わってしまった。 寝る。
2012年6月9日(土)
朝。 雲の広がる空。 天気が悪いので、気温上がらず。 但し湿度はあるのでなんとなくジメジメ。 ニュース。 〈名古屋大学などが参加する国際研究グループ「OPERA(オペラ)」が、ニュートリノが光よりも速く飛ぶという実験 結果を撤回。再実験の結果、ニュートリノの速度は光速とほぼ同じ速さだったという。測定ミスの原因は、機器に取り付け た光ファイバーケーブルに約1.5ミリの隙間があったこと〉 なんで発表前に気づかなかったのだろうと思うのだが…… 「誤植はなぜか製本後に見つかる」というのと同じか? (^^;←元校正係 昼頃から大雨。 気温、一気に下がる。 今日が皇太子の結婚記念日だということ、ふと気づいたのだが、ネットとかであまりそういう話題は出ていないね。 午後。 2号くんがやって来て、部屋で「CSI」の続きを観始める。 なんとなく付き合いで、隣に座って観る。 夕方になって、2号くんが「琉神マブヤー」を観たいと言い出したので、勢いで付き合う。 今回のエピソードは、ヤシガニをペットとして飼っていた少年が「ヤシガニ怪人」になってしまうという話。 「命を頂く」という考え方自体は間違っていないと思うのだが「ペットのヤシガニ」というのがいまひとつピンと来なかっ たために、東京でペットとして馴染みのある犬とか猫とかに置き換えて話を理解していた私は、最後に少年が「ヤシガニの スープ」を食べるシーンで「チワワの兜煮」みたいなものを連想して微妙な気分になってしまった。 夜。 チケットを買い損ねた「日本トンデモ本大賞2012」をニコ動の生中継で視聴。 10分遅れで始まったイベントは、開始後間もなく機材の不調で一時中断。 書画カメラ(※)の映像がスクリーンに映らなくなってしまったのだ。 書籍の紹介イベントが、書画カメラが使えないのでは始まらない。 ※書画カメラ 机の上に置いた本をスクリーンに大写しにする装置だと考えて欲しい。 ページの文字まで鮮明に映るので、本の内容を観客に見せるのに便利。 (やっぱり直前の中古テレビで作るイオンクラフトの実験が良くなかったか???) 「この実験は、必ず2人1組で行って下さい。ひとりが感電したら、もうひとりが電源を切るためです」 って、よく会場が許可を出したなあ、さすがはロフトプラスワン。 司会の若手落語家が必死で場を繋ぐのだが「声が蒼ざめる」というのは、こういう感じかな。 観ている側が、かなりハラハラした。 さて、機材が復活。 研究発表のコーナーも終わり、いよいよ日本トンデモ本大賞候補作の発表。 某新興宗教教祖の著作が今年もノミネート。 自分が宇宙人とコンタクトした体験を五七五にまとめた連作川柳集(?)とか、大超訳のノストラダムス本とか。 しかし、文句無しに一番笑えたのが『本当かデマか 3・11〈人工地震説の根拠〉衝撃検証』 ACのコマーシャルの「ポポポポーン」は原発4基が爆発するという暗示だった! もちろんACとは、アンチ・キリストの意味で……(^◇^)(^◇^)(^◇^)(^◇^) (私は、迷わずこの本に1票) 集計中に、中京大学の明木教授による、教科書における中国の固有名詞の変なカタカナ表記についての発表。 最近の社会科の教科書が、なぜか中国の地名をカタカナ表記に直しているという話。 例えば「四川」を「四川」と漢字で書けば中国人にも通じるのに、これをわざわざ「スーチュアン」などとカタカナで書く ように指導するわけである。 中国語の発音を無理にカタカナしているため、年によって表記のしかたが少しずつ変わり、覚える生徒は大混乱。 もちろん、この無理なカタカナ表記をそのまま読んで「スーチュアン」なんて発音しても、中国人に通じるわけではない。 (ついでに言うなら、英語圏でも通じない) 「四川」を「スーチュアン」と書き直すのって、英語の “This is a pen. ”を、わざわざ「ジズ イズ ア ペン。」と書き 直すみたいなものだよね。 発音して通じなくても文字を見せれば分かったものを、わざわざ文字でも分からなくする。 で、この固有名詞のカタカナ表記を徹底し、教科書から中国固有名詞の漢字表記を追放すべく、目下、文部科学省が頑張っ ているようで、すでに「東京書籍」の教科書では、漢字表記がなくなっているのだそうだ。 ……そんなお話を伺っているうちに、日本トンデモ本大賞2012集計結果の発表。 ダントツの1位は『本当かデマか 3・11〈人工地震説の根拠〉衝撃検証』(泉パウロ ヒカルランド)。 そして「東京書籍」にもかなりの票が集まったようである。(笑) 寝る。
2012年6月8日(金)
「大学生になる」という妙な夢を見た。 卒業後すでに20年以上も経っているのに。 知識不足の劣等意識のせいか? (いや、勉強せにゃならんとは思っているのだが……) 朝のニュースは、民主・自民・公明の3党による「社会保障と税の一体改革関連法案」の修正協議開始。 もうこの3党が事実上の「連立与党」なのだと考えていいんじゃないか。 別のニュース。 石原都知事の尖閣諸島の購入計画について、丹羽宇一郎中国駐在大使が「フィナンシャルタイムズのインタビュー」に答え て「実行されれば日中関係に重大な危機をもたらすことになる」と発言したとかで、外務大臣に「国内での所有権の問題で あり、対外的な問題ではない」と叱られたそうだ。 そりゃそうだよなあ。 「東京都と所有者個人の間の話ですから、日本も中国も関係ありません」が正解だろう。 バカだね、この大使。 たぶん石原都知事は大喜びで食いつくだろうな。 この問題を一番「日中関係の重大問題」にしたがっているのは彼だから。 石原さんという人は、基本的に「大きな騒ぎの中心が自分」というのが好きだよね。 午後。 薬の副作用で、体調は良くない。 テレビで2時間ミステリーを観る。 不幸な生い立ちの人間が、努力して社会的地位を得て幸せになり、その後でわざわざ子供時代の自分にひどいことを言った 人間の娘(本人はとっくに死んでいたので)のところまで復讐に行って破滅するという話。 いや、普通、やらないだろう。(^^; どうして日本のミステリー・ドラマは、こんなにつまらないのか? ここまで来ると、逆に「つまらなさの研究」をしたくなって来る。 夕方。 2号くんが、私が録画している「CSI」を観たいと言って、ポップコーンを持ってやって来る。 一緒に観ていたが、私は既に結末を知っているので、途中で寝てしまった。 部屋でDVD観ながら、ポップコーン食べつつ居眠り……充実した時間の過ごし方である。 今日はこのまま夕食を食べて寝よう。
2012年6月7日(木)
朝刊の社会面。 〈寛仁さま逝去〉の記事の下が〈レイ・ブラッドベリ氏死去〉の記事で、思わず、 (まだ生きとったんかい?!) と、そっちの方に衝撃を受けてしまった。 享年91。 人の寿命としては、それほど異常なものではないが、なにしろ印象が「私が生まれる前に活躍していた人」だったので。 ご冥福をお祈り致します。 総合面の記事。 ページの真ん中に〈原発停止で財政悪化〉の大見出し。 〈割高な火力発電の燃料コスト負担が各社の業績や財務を圧迫する構図は続きそうだ〉 〈政府の試算によると、今期はLNGなどの価格が横ばいでも、9社の燃料費が8千億円以上膨らむ(原発再稼働無しが前 提)〉 LNGというのは、液化天然ガスのこと。 その価格が〈横ばいでも〜膨らむ〉と、わざわざ断っているのは、言外に「燃料費は値上がりする可能性があるんだよ」と いうニュアンスを匂わせているわけだ。 で、その隣の記事。 〈回り回ってガソリン安く 米シェールガス革命〉(1面のインデックスでは〈回り回って燃料安〉) アメリカで新型天然ガスである「シェールガス」の増産が進んでいるために、シェールガスと同時に生産される液化石油ガ ス(LPG)のプロパンも値下がり。 余ったプロパンがヨーロッパに流れ込んで、ナフサ(粗製ガソリン)が値下がり。 余ったナフサがアジアに流れ込んで、ガソリンが値下がり。 ……というわけで「全世界的に燃料費の価格が下がっている」という話なのである。 「割高な火力発電の燃料コスト」の記事の真横に「全世界的な燃料費の値下げ」の記事を並べたデスクの方、何か意図する ところがあったのかな? 午後。 SF大会のスタッフ用メーリングリストに目を通しているうちに(この時期なのでハンパなく数が多い)、なんだか気持ち が悪くなって来た。 疲れ目から来る肩こりかと思ったのだが、どうやら風邪っぽい。 少し休憩。 夜。 「クローズアップ現代」で、15年前に起こった殺人事件で再審開始が決定したという話題を取り上げていた。 「再審開始」で、番組がほとんど冤罪事件扱いしているのは、それだけ無罪の可能性が高いということかな? 事件は、女性が室内で殺され、第一発見者が殺人犯として逮捕されたというもの。 この第一発見者は、 ・警察の主張によると、事件当日に部屋の鍵を持っていた。 ・容疑者の主張によると、事件当日には部屋の鍵を持っていなかった。 現場となった部屋は、 ・警察の主張によると、施錠しており鍵がないと中に入れなかった。 ・容疑者の主張によると、施錠しておらず誰でも中に入れた。 つまり、警察の主張通りだと現場に入れたのはこの容疑者だけなのだが、容疑者の主張によると誰でも入れたことになる。 で、現場に残されたDNAを詳しく調べた結果、他の人間が出入りした痕跡が発見されたので、再審開始となったらしい。 番組によると、警察は「容疑者と結びつく証拠」を重視しがちだったので「容疑者と無関係な人間の痕跡」については、あ まり熱心に調べなかったのではないだろうかという話。 それは、ちょっと怖いな。 寝る。
2012年6月6日(水)
朝。 期待していないながらも「日蝕観測グラス」を手に窓際へ。 (今回は「太陽面通過観測グラス」が正しいのか?) 外は雨。 やはり厚い雲に遮られて何も見えない。 しょうがないのでテレビで広島からの中継映像というのを見る。 あっちの方は晴れだったらしい。 次回の太陽面通過は2117年12月だと言うから105年後。 人類の寿命は、短いねえ。 午後。 今日は1号くんから映画に誘われていたのだが、いつまで経っても何の連絡もないので電話したら寝ていやがった! こいつがグズグズしていたせいで、映画館に着いたのは午後3時過ぎ。 「テルマエロマエ」を観ようという私の申し出を却下して、奴が選んだのは「MIB 3」。 上映開始を5時10分まで待たなくてはならない。 吹き替え版の上(私は映画は字幕派なのだ)、3D上映だとかで追加料金を取られた。 チケットを買ってから、長過ぎる待ち時間を潰すために「米沢ラーメン愛愛」に行く。 藍綬褒章(らんじゅほうしょう)の賞状が壁に飾ってある以外は、別にどうということのない普通のラーメン屋。 しかしこの辺りでは「普通のラーメン屋がソコにあることがすごい」と言う理由で、ある意味有名な店。 何しろ場所が乙女ロード。 店内にBLイラストもアニメのポスターも貼っていない店がそこに生き残っているということに感動を覚えてしまう。 「普通にラーメン屋をやっていたら、いつの間にか周りがBL・アニメ専門店ばかりになっていて、気がつけば自分の側が 圧倒的少数派」と、そんな感じの店。 しかし、考えてみると乙女ロードにはマンションとかも建っているのだよな。 「住んでいる街が、いつの間にか乙女ロードになってしまった」って、住人としてはどんな気分なんだろう? ラーメンを食べて、ハンズでウロウロしているうちに、そろそろいい時間になって来たので映画館に戻る。 「MIB 3」。 ウィル・スミス主演のコメディSF映画。 今回は、主役のJ(ウィル・スミス)が過去に行って若き日のKと一緒に活躍する話だと聞いていたので、 (60代も半ばのトミー・リー・ジョーンズの若い頃って、どうやって撮るのだろう?) と、思っていたら、ジョシュ・ブローリンという別の役者が演じていた。 このジョシュ・ブローリンが、見事にトミー・リー・ジョーンズそっくり! ひょっとすると、これがこの映画の一番の見どころかもしれない。 ストーリー。 ボリスという名のボクロダイト星人が月面の刑務所から脱走する。 彼は1969年にKが逮捕した凶悪犯で、そのときKによって左腕を失っている。 Kに恨みを抱き、復讐しようとするボリス。 脱走したボリスの事件について、相棒であるKに尋ねるJ。 しかし堅物で無口、自分が同僚のプライベートに関わるのも自分のプライベートに同僚が関わるのも嫌うKからは何も聞き 出せない。 そんなKとの電話中に、突然めまいに襲われたJ。 翌朝Jが出勤すると、誰もKのことを知らないと言い、古参のメンバーは、Kは1969年にボリスの逮捕に失敗して殉職 したのだと言う。 Kはボリスの逮捕に成功し、凶悪なボクロダイト星人から地球を護るためのシステムの設置を行っていたはずなのに。 Kがボリスの逮捕に失敗してしまったということは、当然そのシステムの設置は行われていない。 地球はボクロダイト星人の襲撃を受けて大ピンチに。 ボリスと同じ刑務所に入っていた囚人がタイムマシンの発明者であることを知ったJは、ボリスが過去に行って歴史を改変 したのだということに気づく。 そこで、そのさらに1日前にタイムトラベルしたJは…… 1969年に着いたJが黒人への人種差別に遭遇したり、この時代に活躍していた有名人に会ったりと、お約束のギャグは 予想通り。 悪い奴はあくまで悪く、ヒーローが悪をやっつけてメデタシ、メデタシのハリウッド映画。 たぶん、この映画は興行成績を上げられるだろうから、また続編が作られそう。 ふと思ったのだが、若き日のKとしてジョシュ・ブローリンを使ったのは、トミー・リー・ジョーンズもそろそろお年なの で、長期シリーズ化を睨んで「不測の事態」に備えてのレギュラー交代の布石を打ったのではないかね? まあ、どうでもいいけど。 勧善懲悪ハリウッド映画がお好きな方にはお薦め。 私は3Dで観たけれど、2Dで観ても十分に楽しめる映画だと思う。 それなりに面白かったが、誰にも誘われなかったらわざわざ映画館まで観には行かなかったかな。 これは単に好みの問題で、私はコメディは毒の強い英国タイプの方が好きなのだ。 ひとつだけ注意。 高所恐怖症の人には怖いシーンがあるので、気をつけよう。 映画の影響で投身自殺(落下事故?)が増えるのではないかと、ちょっとだけ心配。 (良い子は映画のヒーローをまねして危ないことをしちゃダメだよ) 帰り道。 沖縄料理屋で、豆腐ようをつまみに泡盛。 帰宅してテレビをつけたら「三笠宮家の長男寛仁(ともひと)親王が逝去」とのニュース。 「皇籍離脱発言」をしたり、アルコール依存症をカミングアウトしたりという名物皇族。 お姿を初めてテレビで観たとき、カメラマンか何かのアクティヴな仕事をしている人に見えたので、 (妙に立派なソファに座ってインタビューに答えているな) と思ったら、皇族だと教えられてびっくり。 以後、ずっと密かにファンだった。 ご冥福をお祈りします。 偶然だけれど、寛仁親王とトミー・リー・ジョーンズは、同じ1946年生まれなのだよね。 時代というものを感じるなあ。 寝る。
2012年6月5日(火)
朝刊の1面トップの見出し、 〈首相、自民との協議優先〉 もう、野田さんは自民党の総裁になっちゃったら? 〈谷垣禎一郎総裁との党首会談にも意欲を示した〉のだそうで、私もたぶんいま政策的に野田さんと一番意見が合いそうな 人は、小沢さんじゃなく谷垣さんだと思う 政策の同じ人たち同士が違う党、政策の違う人たちが同じ党にいるのがそもそも変なんだよな。 昼。 病院で処方して貰っている薬の副作用で胃の調子がイマイチ。 薬を飲んでしばらくは横になっていないとちょっとやばい。 『中国嫁日記』を読みつつ、畳の上で少しゴロゴロ。 先日の震災で電車が止まったとき、徒歩で帰る帰宅困難者のために無料でチョコレートを配っていたお菓子屋さんについて 中国人の「嫁」が、「中国だったら普段より高く売ります」とコメントしていたのが、面白かった。 漫画『アイアムアヒーロー』では、台湾で非常事態に遭遇した日本人が、普段は往復300元で営業している観光タクシー の運転手に「3000元出すから急いでホテルまで戻ってくれ」と言ったばかりに足元を見られ、5000元を吹っかけら れるというシーンを思い出した。 島国で山が多いため「人は住居を移動しないもの」という考え方の根強い日本では、商人はリピーターを期待して、目先の 利益より店の評判を重視した商売をするのが基本。 それに対して、シルクロードの果てからの、もう2度と来ないかも知れない客を相手に商売をして来た中国の商人は、いま 目の前にいる相手から最大限の利益を得ようとする……と、聞いたことがある。 中国の商習慣を受け継ぎつつ、現在は日本と同じ島国に住んでいる台湾の商人は、本当のところは、どっちなんだろうね? 夕方。 吹き矢の講習に出かける。 外に出たらシャツ1枚では少し肌寒かった。 本日の課題は「上半身の姿勢」と決めて約1時間半の練習。 普段より安定したスコアを出せたと思う。 帰宅して、遅めの夕食。 明日は金星の太陽面通過なのに、東京はどうやら雨らしい。 このやや涼しい天気のまま梅雨に入ってしまうのだろうか? 寝る。
2012年6月4日(月)
薄曇り。 日差しはそれなりにあるが、暑いというほどではない。 午前中。 疲労で体が動かず。 こういうところで年齢を感じる今日この頃。 昼。 「CSI:NY5」を観る。 捜査に必要なスタッフが経費削減で解雇されかけるという騒動が起きる。 おまけに保管庫の警備費用が足りずにせっかく集めて来た証拠品はパーにされ、警察の真の敵は財政難……という話。 このドラマ、ストーリーはともかく、現在のアメリカの世相が分かって面白い。 現実世界の日本のニュース。 元オウム信者がまた捕まったそうだ。 17年間、捕まらなかった手配犯が1人が自首したわずか半年後にぜんぜん別のところで逮捕というのは「やれば出来る」 ということか? ドラマの中のニューヨークの警察じゃないけれど、限りある捜査費用はどうしても「いま世間の注目を集めている事件」に 回りがちになるということなのだろうな。 余談だが、今回も捕まった元信者は、周囲の評判がすごく良い人。 オウムにさえ関わらなければ、随分と社会に役立つ一生を送れた人だったんじゃないかなあ? そんなことを考えていたら、電話が1本かかって来た。 聞き覚えのない声で、 「以前、お邪魔した○○です」 と言う。 私は人の顔は覚えられないのだが、話し方のクセは割と記憶するタチ。 ぜんぜん記憶にない相手だ。 当然のように、非通知設定。 その相手によると、 1)「以前、お邪魔した時に崎田さんはちょうど病院に出かけられるところで、あまり長くはお話出来なかったのですが」 2)「私の名前が変わっているとか」 3)「崎田さんが独り暮らしをされているとか、そんな話をしましたよね」 だそうだ。 どうやら独り暮らしの老人をターゲットにした「ご商売」の方のようである。 1)は、独り暮らしの老人にありがちなシチュエーションをいかにも現実に起こったことのように話し、相手に「そんなこ ともあったかな?」と、錯覚させるためのセリフ。 2)は、あまり重用ではない内容だが「どことなくユーモラスな話で警戒感を解かせ」「〈名前〉という個人的なものを持 ち出すことで、相手と自分との精神的距離感を縮める」目的のセリフ。 3)が一番重要で「独り暮らしをしている」ということに肯定的な返事をするかどうかを確かめるためのセリフ。 そういう「ご商売」の方は、このようにして無作為にかけた電話の相手の個人情報を収集して「本番」の準備をなさるわけ なのだね。(笑) 「そんな話をした覚えはない」とだけ言って電話を切る。 (ご老人相手に、あんまり阿漕な「ご商売」はしない方が良いと思うがなあ) 午後。 フォーマル用のスーツを買いに行く。 自分の体のサイズより少しだけ大きめのものと少しだけ小さめのものを前に、やや悩む。 やっぱりダイエットをしている人間としては、これは「目標」を選ぶべきかと小さい方を買う。 フォーマル用のスーツなんて、もともと窮屈な場面で着るものだから、多少窮屈でも問題はないだろう。 (さあ、この判断、のちのち後悔することになるか?) 1号くんから携帯に電話が有り、2人で遅めの昼食。 山手通りに最近で来た「ズゴック」というつけ麺屋。 店内に分かり易くプラモが飾ってあったが、店長に語り出されても面倒なので、危ないスイッチには触れないでおく。 店内は普通に清潔。 つけ麺は「太めの麺で汁と勝負!」みたいな感じの味。 1号くんはたいそう気に入ったようだ。 あっさり系が好きな人には、ややしつこいかも知れないが、その辺は好み。 1号くんのアパートで『アイアムアヒーロー』(花沢健吾 ビッグコミックス)の最新刊(9巻)を読む。 1巻でちょっとだけ出て来た嫌味な感じの編集さんが再び登場。 彼は鈴木英雄に連載を持たせてくれるつもりだった??? (まあ、状況はそれどころじゃなくなっているわけだが) 帰宅。 夕刊に改造内閣の顔ぶれが載っていた。 防衛大臣の森本敏という人、「民間人」だと言う理由で叩かれていたのでどんな人かと経歴を見てみたら、「防衛大学出の 元自衛官で、麻生内閣の時の防衛大臣補佐官」という人だった。 自民党政権で防衛大臣補佐官だった人が、民主党政権では防衛大臣。 こういうことが可能なのは、防衛に関するスタンスで、民主党が基本的に自民党と同じだから。 これは「民主党とは違う」と主張することで「反民主党票」を拾いたい自民党が、ブーイングしたいのも無理はない。 この人の経歴中、「防衛大学出」も「元自衛官」も「麻生内閣の時の防衛大臣補佐官」も叩けないから「現在政治家ではな い」というところを叩いているのだろうね。 「防衛について責任が取れるのは、選挙によって選ばれた政治家だけだという不文律がある」だってさ。(^◇^) この「不文律がある」というのは、とても便利な言葉で、 「そんな話は初めて聞いた」 という相手に対して、 「常識だから言わなかっただけ」 と言い返すのと同じように使える。 (詐欺師の方が、よく使います) ちなみに「不文律」というのは、必ずしも良いものとは限らない。 例えば「官僚は同期の一人が事務次官に昇進したら残りは辞職して民間に天下りする」というのも「不文律」だったのだ。 小泉政権の時には、こうした「不文律」を破ることが行われても、マスコミは叩かなかった。 「不文律」というのは、その程度のもののこと。 森本さんが防衛の素人なら問題があるけれど、経歴を見たら、むしろ専門家じゃん。 夜。 バラエティ番組を観ていたら、石破元防衛庁長官が出て来て、ビートたけしに、 「石破さんが党を超えて防衛大臣になったらいい」 とか言われていた。 それ、いいなあ! d(⌒▽⌒) 番組の特集は、地球外生命体に対する防衛について。 石破さんは、かつてこの問題について肯定的な発言をしたことでゲストとして呼ばれたらしい。 もっともアメリカのナントカ言う博士が考えたという防衛シミュレーションが三流映画並みにアホらしくて、高視聴率番組 への露出で少しでも支持率を上げようとやって来たのだろう石破さんの顔に明らかな後悔の色が浮かんでいた。 お気の毒に。 さてと、寝るか。
2012年6月3日(日)
朝。 やや二日酔い。 これからはビールジョッキで日本酒を飲むのはやめよう。 (人間、日々進歩) 午後。 SF大会のスタッフ会議。 会議室の前で、知り合いらしき人に声をかけられる。 人の名前と顔を徹底的に覚えられない人間なので、会話をしつつ、 (誰だったかなあ?) と、悩み続ける。 最後に、 「これが私が書いたものの抜粋です」 というものを渡され、やっとお名前が判明。 評論家の岡和田晃さんだった。 岡和田さんがSF乱学講座の講師をされた時に、受講したことがあったのだ。 それにしても…… 私が向こうを覚えていなかったのは論外として、向こうがこっちを覚えていたということに驚愕。 (普通は、逆だよなあ) スタッフ会議。 個々の打ち合わせの合間に軽作業。 クロークで使う荷札に紐を付ける地味な作業を人海戦術で。 何度も数を確かめて連番を振った荷札が、最後の最後に確認したら1個足りない。 ゴミ袋の底まで探したのに出て来ないので「異空間に落ちた」という結論に。 夕方から、SF乱学講座。 会場である高井戸区民センターが内装をリニューアルしてのは良いが、まだ一部工事中のため入り口が分かりにくくて入る のに難儀した。 本日の講座、「入門:錬金術とは? 〜炉に火を入れる前に知っておくべき幾つかのこと〜」 講師は錬金術紙のカーター卿氏。 この不思議な名前は、本名(名字の方)を全部長音で発音して、無理矢理日本語にしたものなのだそうだ。 つまり、割とありふれた日本人名のシャレ。 講師の肩書きから、怪しげな内容を期待していたのだが、到ってまともな錬金術の歴史の話だった。 錬金術というのは、一般の物質を「完全な」物質に精錬しようという技術のことであり、目標とするところは「変化」では なく「完成」なのだという。 錬金術と時の為政者との関わりや、錬金術による詐欺の話。 そもそも日本語の「錬金術」とは、「詐欺師」のニュアンスでこの言葉が語られている文章を翻訳した際に生まれたもので いかにも「金」を目的にしているような「錬金」という訳語が当てられたのは、そのせいかも知れないとのこと。 本来の「錬金術」は、もう少し崇高な世界の完成みたいなものを目指していたらしい。 感想。 哲学と錬金術の関係って、理論物理学と実験物理学の関係に似ている気がしたな。 帰宅。 充実した一日だったが、それだけに肉体的にはかなり疲れた。 寝る。
2012年6月2日(土)
朝。 アメリカの民間宇宙船ドラゴンが無事帰還したそうだ。 ミッション成功おめでとう。 民間が主導して産業として成り立つようになれば、宇宙関連の技術進歩のスピードは格段に上がると思う。 あまりめでたくない宇宙関連のニュース。 米国航空宇宙局と国立天文台野辺山太陽電波観測所の研究者を中心とした研究チームは、20年におよぶ太陽観測の結果、 太陽全体の活動が次第に低下していることを明らかにした。 太陽の活動が低下って、地球が氷河期になったり、そこまで行かなくても寒冷化して農作物の収益に影響が出たりするという ことなのだろうか? この間から、国立天文台が「小氷河期」とか「寒冷化」とかの予測をポツポツ発表しているのに、あまり大きなニュースと して取り上げられないのが逆に不安だなあ。 ひょっとして、下手に冷夏になりそうだと言って、「じゃあ原発を動かさなくても良いじゃないか」という話になると困る からというような政治的な意図が働いているのか? 東日本大震災の時の津波みたいに、災害が起きてしまってから「実は専門家はずっと以前から予測していた」なんて言うの は嫌だよ。 昼。 SF大会のスタッフ会議。 スタッフ用Tシャツの発注枚数に関して等。 会議終了後、 「仮面ライダー2号の佐々木剛さんが、近所で居酒屋をやっている」 というので、みんなで店の前まで見に行く。 まだ開店前だったが、店の名前は「バッタもん」と判明。 駅の方へ戻る途中、作務衣を着た自転車の人とすれ違う。 スタッフのU田さんが、 「いまのは佐々木さんかも」 と言ったので振り返るが、後ろ姿ではよく分からない。 近所の居酒屋で軽く飲んだあと、二次会で「バッタもん」へ。 佐々木剛さんは確かに作務衣姿でカウンターの中にいた。 U田さんの動体視力に感心する。 芋焼酎「隼人心」のボトルを「SF大会」の名前で入れ、帰り際に佐々木さんに握手して貰う。 (私は結構ミーハーである) 家に帰って、寝る。
2012年6月1日(金)
朝から予約抽選会へ。 その他、金融機関を回ったりと月初めのルーティンワーク。 リブロで『怖くて眠れなくなる科学』(竹内薫 PHPエディターズ・グループ)を衝動買い。 サイエンス・ライターが書いた科学雑学本。 面白かった話。 「トラウマの記憶・衝撃的な記憶を人間は封印してしまう」というのは根拠のない仮説だったのか! むしろセラピストの「逆行催眠」などで体験しなかったことが「記憶」として認識されてしまうことの方が多いらしい。 そうした「セラピストによって甦らせられた記憶」を証拠に有罪判決を受け、後に無罪と判明した事例がいくつか紹介され ていた。 「あんたが20年前に犯した殺人事件を逆行催眠で思い出した目撃者が現れた」なんて理由でまったく身に覚えがないのに 逮捕されてしまったのだから、怖い話である。 あくまで「雑学本」なので中身の信憑性は、いわゆる「読み物」のレベル。 「一生未婚の男性は、結婚した男性と比べて三千日寿命が縮まる」なんて話は、恐らく統計数字を元にしているのだろうが これは「不健康な男は女にモテない→結婚しづらい」と考えた方が自然だろう。 あまり病弱の程度が甚だしければ、男の側でも結婚に躊躇するだろうし。 ヒマ潰しに読むには、そこそこ面白い本。 この内容で1300円は、ちょっと高かったかな? 午後3時半頃。 突然、大雨。 1時間ちょっとであがる。 夕方。 2号くんがラーメンを食べに行こうと言うので、ラーメン屋の前で待ち合わせ。 歩道に立っていたら、地面が揺れる。 とっさに大型トラックでも通ったのかと車道に目をやったが、地面を揺らすほどの大型車は見当たらない。 時刻:17時48分頃 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.9度) 深さ:約50km 規模:マグニチュード5.2 豊島区あたりは震度3ぐらいの揺れだったらしい。 道路にいて地震の揺れに気づいたのはこれが初めて。 歩いていたら気づかなかったかも知れない。 震度3ってそんな程度なのか。 2号くんと会って、予定通りラーメン屋へ。 今年の初冷やし中華を食す。 今日から「衣替え」のところも多いのだろうが、午後の雨が打ち水になったせいか、さほど暑くない。 日中も日差しはあったものの空気はまだひんやりとした感じで、日陰に入るとむしろ涼しかった。 まだ「夏」ではないな。 古本屋で『中国嫁日記(1〜2巻)』(井上純一 エンターブレイン)という本を見つけて購入。 ネットで評判になっていたコミック・エッセイ。 著者はエロフィギュアを作って売っていたりするオタク、太っていて、すでに40代だという男性が、長年一緒に暮らして 来て、家事一切を頼り切っていたルームメイト(男性)が結婚して部屋を出て行くことになり、自分も結婚を勧められる。 そこでなぜ中国人と結婚することになったのかと言うと「中国では太っていることも、男性側の年齢が相手の女性よりかな り上であることもあまり問題にならないから」と、勧められてお見合いをセッティングされたから。 読んでいるうちに分かるのだが、著者は不器用なほどに正直で誠実な人間である。 何の打ち合わせもなく彼の長所を口にした2人の知人が、両方とも「誠実さ」を挙げている。 そんな著者の見合い相手は20代の月(ゆえ)さん。 日本人と結婚した姉を持ち、日本語を勉強したこともあるなかなか美人の女性。 (お気に入りの番組が「大相撲」だそうであるから、もともと太った男性が好きだったのかも知れない???) 「自分はデブでオタクだから結婚なんか絶対に無理」と思い込んでいた著者は、料理上手で綺麗好きの20代の美人を嫁に 貰って、毎日が楽しくてしょうがない。 で、「俺の嫁ってこんなに可愛い」ということを漫画に描いてネットに上げたら人気が出て書籍化されたのが、この本。 ちなみに、漫画で見ると著者は、相当の働き者でもある。 当然、働いた分、収入もあるようで、嫁の両親を旅行に連れて行ってやったりもしている。 嫁の親族から見ても「いい婿」なのである。 もちろん「可愛くてたまらない嫁」には、優しいことこの上ない。 優しくて誠実で働き者の男と、美人で可愛く頑張り屋の嫁が仲良く暮らしている話。 他人の幸せを見ていると自分も幸せになれるという人には、ぜひお勧め。 他人の幸せを見るのが嫌い、むしろ幸せな人を見ていると不幸にしてやりたくなるという人は、読まない方が良い。 余談だが、上記の理由でアマゾンのカスタマーレビューが心理テストの働きをして、分かり易くレビュアーの「自己紹介」 になってしまっているのが笑えるぞ。 夜。 金曜プレステージ「塔馬教授の天才推理(1) 隠岐島の黄金伝説殺人事件」を観る。 最近の2時間ミステリーには、まったく期待していなかったのだが、最後のオチに笑った。 【ネタバレ】 やたら都合の良いところで偶然、事件の重要な秘密を喋ってくれる登場人物が出て来る。 この辺、いわゆる2時間ミステリーではよくあること。 で、最後に名探偵が「そんな都合の良い事が起こるはずがないから、これは犯人がシナリオを書いた芝居だ」と見破るというオチ。 そう来たか!(笑) さてと、寝るか。2012年5月分へ 目次へ
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