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独 り 言 (2011年9月分)
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2011年9月30日(金)
喉が痛くて熱っぽい。
ぜんぜん風邪が治らない。
困ったものだ。

日経朝刊の「春秋」を読んだら、全日空の副操縦士がドアのカギを開けるレバーと方向舵を動かすレバーを間違えて、旅客
機が背面飛行をしてしまったと書いてあった。

操縦席のドアは、テロ対策のために外側からカギが開けられない仕組みになっており、トイレなんかで外に出た時は内側に
いる人がレバーを操作して開けることになっているのだが、副操縦士が前を向いて操縦桿を握った状態で手探りでレバーを
操作したため、近くにあった方向舵のレバーを間違えて動かしてしまったらしい。

飛行の安全に重大な影響を及ぼすようなレバーを、ドアを開けるレバーの近くなんかに付けておいた飛行機の設計者が一番
悪い気がするが。
(来月、乗る予定なんだよなあ、飛行機)

午後。
熱が高くなる。
(これはひょっとして風邪ではなくてアレルギーか?)
数日前に探し物をして普段、動かさないものを動かしたのが原因かも。
ハウスダストのアレルギーは、ちょっと面倒。

薬局に風邪薬を買いに行ったら、レジ近くに甘栗が置いてあったので、つい買ってしまう。
ところで「天津甘栗」って、本当に「天津」のものなのだろうか?
「天津丼」が国産の料理だと天津の人に教えられて以来、なんとなく甘栗も疑っている。
(一説では「天津丼」は天津産の良質の米を使った料理という意味なのだそうだが、こういう大衆料理の名前の由来は諸説
あってはっきりしない)

夕食。
食欲もないので、餃子とビールで済ませる。

早々とベッドに横になり、ついでなので『デュラララ!!』の9巻を読む。
3月頃に買ったまま地震騒ぎで読む気を失い、放置状態になっていた本だ。

『デュラララ!!』9巻。
「麻袋の中身はなんでしょう?」でまるまる1巻分を引っ張っているお話。
(これって矢追純一のUFO特番の手法だね)

ストーリーは、現在は情報屋として裏の世界で仕事をしている臨也くんが、暴力団の組織に頼まれて組のシマを荒らす賭博
グループの調査を行うという話。
だから今回の話の主人公は、臨也くんということになる。
小学生の時には優等生だったという折原臨也くんが、中学時代に補導されるに到った事件の真相も出て来るので、臨也くん
ファンの人は必読。

『デュラララ!!』シリーズでは「ダブルアカウント」や「なりすまし」といったネット上での行為が現実世界でも容易に
行えるという設定らしいので、今回もまたその手の一人二役や架空の存在がトリックに使われている。
(読者は誰が誰になりすましているのかを推理するのを楽しむという趣向)

物語の舞台は池袋だが、作者は池袋という街に詳しいというわけではないらしいので、出て来る場所はみんな「池袋某所」
で誤摩化してある。
しかし「池袋某所」と書いた直後に「ジュンク堂書店から出て来た時」には、一瞬ツッコミたくなった。
じゃあ「某所」じゃなくて「ジュンク堂の前」じゃないか!(笑)

「池袋は基本的に治安はいいし」なんてセリフが今さら出て来るのも笑えた。
池袋をバケモノが徘徊する無法地帯みたいにさんざん書いておきながら。
(住人から作者に苦情でも来たか?)

「中学時代の非行」と「暴力団の抗争」では「中学時代の非行」の方がより重大な事件だったりする辺り、相変わらず価値
感の基準は歪んでいる。
ラノベの読者が中学生ぐらいの年齢であるということを考慮すると、読者の目線を計算した世界観と言うべきか。
このシリーズ、まだまだ続く見込み。

小腹が空いたので、さっき買った甘栗を食べる。
栗って、やっぱり秋の味だよなあ。

寝る。

2011年9月29日(木)
朝。
喉が痛くて目が覚める。
風邪薬で症状は押さえているものの、何らかの菌に感染している模様。

午前中。
藤巻さんから昨日のメールへの返信メール。
「問題ありません」とのこと。
ドサクサ紛れに「私も舞台に上げろ」と書いちゃったのだが、これはそれも含めての「問題ありません」なのか?(笑)

午後。
池袋で2号君に会う。
大学の新学期ガイダンス帰りだそうだ。
「今日〈秀〉っていう字を見ていて思ったんだけど、〈秀〉って〈禿〉に似てね?」
と、突然、聞かれる。

(なぜ、いきなりそんなことを?)
と、しばらく道を歩いてから、新学期ガイダンスと言うのは、前期の成績表を渡される日だったんじゃないかということに
気づく。
その日に〈秀〉という字を見たという話だったのだな、アレは。
(つまり〈秀〉〈優〉〈良〉〈可〉〈不可〉の〈秀〉ね)
要するに、奴は成績を自慢したかったのか。
アホな奴だ。

さて、私が池袋の街をうろついていたのは、来月の北海道旅行のための、旅行カバンを買いに出かけたからなのだが、適当
なのが見つからなくて、あちこち歩き回った挙げ句、最後に行ったのが東急ハンズ。
ここででナイロン製のボストンバッグを買ったのだが、特に傷も汚れもないのに店員が1割引にしてくれる。
もしかすると私が疲れて不機嫌そうな顔をしていたのかも知れない。
(理由は分からないが、私が不機嫌そうな顔をしていると店員さんが親切にしてくれることが多いのだ)

親切な店員さんからボストンバッグを買って、帰宅。
微熱で体がだるい。

今夜は早めに寝てしまおう。

2011年9月28日(水)
午前中。
昨日の電話でライブハウスから「何か要望があればファックスしてくれ」と言われたのでA4用紙にびっちりと要望を書い
て送信。
(私がこんなファックスを送りつけられたら、うざいと思うだろうなあ……)

藤岡さんと藤巻さんにも同様の内容をメールで送る。
(相手の多忙なスケジュールを考えれば、ほとんど嫌がらせである)

そんなわけで、シャレだと思っていた皆様、本当にやります!
来年1月、13日の金曜日!

  藤岡藤巻ライブ「(仮)藤岡藤巻が目指したものと目指さなかったもの &〈宇宙大犬作戦〉その1.5」
  日 時:2012年1月13日(金) 19時開演(18時開場)
  場 所:ライブハウス「風に吹かれて」東京都大田区大森北1丁目34−16 第二みずほビル2F
  入場料:2000円(飲食費別)

「〈宇宙大犬作戦〉その1.5」というのは、今年9月に静岡のSF大会でやった「〈宇宙大犬作戦〉その1」のハンパな
続きで、来年の夏にたぶん北海道でやることになる「〈宇宙大犬作戦〉その2」の前フリ。
全体を合わせて「日本列島ハンパに縦断〈宇宙大犬作戦〉」というファンイベントの一環という位置づけ。
(あ、なんか「位置づけ」とか言うと、まるでまともな企画みたいだ)

午後。
少し時間が出来たので、先日買ったままにしていた『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉 小学館)を読む。
シリーズものの短編集。

謎解きの得意な執事が、お嬢様が抱える難事件を解決する話と聞いていたので、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」シリーズみ
たいな雰囲気を想像していたのだが、まるで違った。
まず、「お嬢様」が下品。(笑)
(どういうお育ちの「お嬢様」だと、口からこんな言葉が飛び出すかなあ)

そして執事が無神経。
よって、ブラック・ウィドワーズとヘンリーの会話のような、知識階級の紳士と細やかに行き届いた給仕の間に交わされる
上品なでウィットに富んだ会話の雰囲気を期待して読んだ人は、ハズレ。

この作品の執事は、コメディドラマかコントに出て来るような慇懃無礼で口の悪い使用人。
お嬢様はお嬢様で、どこかの安アパート育ちの女が服だけシルクのブラウスを着たような、これもコメディドラマの成金風
な金持ち。
(一応、設定では生まれながらの財閥のお嬢様」ということになっている)
要はコメディ番組のノリなんである。

帯の煽りによると「フジテレビ系列にて連続ドラマ化決定!!」だそうだ。
明らかにテレビ番組を意識した書かれ方をしているので、映像化はしやすいと思う。

物語の概要を言えば、大富豪のお嬢様が素性を隠して(なぜ?)刑事として働いているが、難事件に直面するたびに自宅の
執事に知恵を借りて事件を解決してもらうという話。
荒唐無稽な設定のミステリー・コメディということで、一応は、赤川次郎の系列か?

執事の出した結論が正解と決まっている点は「黒後家蜘蛛の会」と同じで、前半がお嬢様による事件の調査、後半が執事の
推理による事件解決という構成なので、ミステリークイズ本として楽しむと良いかも知れない。

クイズとしての難易度は初級クラス。
文章も読みやすいし、1話が40ページ前後と短いので気軽に読める。
ミステリーファンにとってはややもの足りないと思うが、初心者が読むには良いと思う。

感想をひと言で言えば「作者は、国立市が好きなんだな」。
登場人物の誰に対してよりも、物語の舞台となっている国立市への愛とこだわりを強く感じた。

さてと、メールチェックして寝ようか。

2011年9月27日(火)
朝。
ネットサーフィンしていたら、いきなりどうでもいいことを知ってしまった。
高須クリニック院長の高須克哉氏が「と学会」の名誉会員になったらしい。

高須院長は以前「と学会」に入会を希望したにも関わらず「アンタはバードウォッチングの会で言うと〈鳥〉だからダメ」
と、断られたという過去を持つが、今回は、あまりに優秀なその〈鳥〉ぶりを評価をしてということらしい。

私が思うに、これは『人類の月面着陸はなかったろう論』が、この20年来最高のトンデモ本(※)に選ばれたイベントの
ゲストとして招かれておきながら、ブログにそのイベントの報告として、自分はこの本の内容を信じていると書きまくった
高須氏に対する「と学会」の最大級の苦笑いを形にしたものなのだろう。

※トンデモ本
 書き手の意図とは別のところで笑えてしまう本。
 『人類の月面着陸はなかったろう論』の場合は、内容のデタラメぶりに加えて書かれた文章のメチャクチャさが笑えると
 高く(?)評価されたのだそうだ。

で、その「と学会」の山本弘会長のサイトに飛んだら、例の「光速より速いニュートリノ」についての記述があった。
さすがにタキオンについては子供向けの理科の本より詳しく書いてあって、それによると、物理学の世界でタキオンの概念
を最初に提唱したのは、アメリカの物理学者ジェラルド・ファインバーグと言う人で、1967年のことらしい。

言うまでもなくファインバーグさんは、相対性理論を否定したわけではない。
光速という壁は越えられないが、最初からその壁の向こう側に存在するもの(つまり最初から超光速のもの)ならあっても
いいんじゃないかという話だ。
そして、今回のCERNの実験結果は、ニュートリノが超光速で飛んだという話。
ファインバーグさんのタキオン学説が相対性理論を否定していないのなら、今回の実験結果も相対性理論を否定していない
ことになると思うのだが。

来月の北海道行き、現地を案内してくれる方から「ランチはスープカレーで良いですか?」という確認が来る。
北海道の名物らしい。
北海道のテレビ局にも連れて行って貰えるようだ。
観光も楽しめそうな雰囲気。
既に今から浮かれているのだが、10月の北海道ってやっぱりセーターとか着ないと寒いのかな?

午後。
荷物にならない薄めのセーターを買いに近所のスーパーへ。
ふと横を見ると、妙な形のセーターを売っていた。
首や両手を出す穴が、ヒューマノイド型生物が着用するには適さない位置に付いているのだ。
帰宅してネットで調べたら「イレギュラーセーター」というものらしい。
なんか昔のコメディドラマの宇宙人用の洋服を思い出したぞ。

夜。
ライブハウス「風に吹かれて」から電話。
藤岡藤巻のライブは、出演者とのスケジュール調整の結果、来年1月の13日(金)に決定。
こっちの方もいろいろやらなくてはならないのだな。
紅白歌手を呼んでイベントをやるのは初めてなのだよな。

2011年9月26日(月)
明け方に夢を見ていた。
どこか知らない場所で、どこか知らないパーティーの席に着いているのだ。
まわりにいるのも私の仲間ではない知らない人々。

出て来た酒瓶には宇宙をイメージさせる絵のラベルが付いていて、夢の中の私は、
(これはスタートレックか何かのマニア向け限定商品なのだろうか?)
と、どうでもいいことを考えている。
ともかく、そこが自分のいる場所ではないことだけは意識しており、どうにか退席できてほっとしたところで目が覚めた。

朝。
変な夢のせいで頭がボーッとしている。

「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」のスクリプトをネットで見つけたので翻訳ソフトで和訳して遊ぶ。
沼地の王がやたら “H” を省略した発音をするのは、「おフランス式発音」という意味なのだろうか?

午後。
外出しようとしたら、外は雨。
どうせ行き先は池袋の本屋で、小雨のようなので傘を持って家を出る。

途中でなか卯に寄ってうどんで昼食。
後ろの席のサラリーマンのお兄さん、うどんが来た途端に仕事の電話がかかって来たらしい。
なんとか話を終わらせようと頑張っているのが背中で聞いていても分かる。
結局、彼が電話を切ってうどんを食べられたのは私が店を出る直前だった。
(たぶん、伸びちゃったろうなあ、うどん)

ボーッとした頭は、まだはっきりしない。
居心地の悪い違和感が続いている。
何か変なのに、何が変なのかが分からない。

池袋を少しうろついてから、リブロで『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉 小学館)を買う。
気がついたら5時になっていた。
「パニーノ・ジュスト」で、ひと休み。
ハムの3点盛りみたいなのをつまみにビル・コリンズを1杯。

東武に移動して北海道物産展をひと巡り。
(北海道には、カニとシャケとホタテがあるのだな)
心はすでに北海道♪
今月新装開店したばかりだという「ユニクロ」へ行こうとエスカレーターを上がったが、上の階までカニとホタテの匂いが
上がって来ていた。

帰宅。
なんだかとても眠い。
(この間ひいた風邪がまだ残っているのかなあ?)
少し横になる。
眠る。

夢の中でプロ野球のピッチャーがボールを投げている。
私も一緒にボールを投げる。

「〈ボールのスピード〉は?」
と聞かれたところで目が覚めた。
(誰がいつ投げたボールかで、スピードは違うよなあ……)

寝起きのボーッとした頭で考えたこと。
ボールのような通常の物体を構成する粒子(=タージオン)が光速未満の速度でならさまざまな速度で運動できるのなら、
超光速粒子(=タキオン)も超光速でならさまざまな速度で運動が可能なのではないか?)

ちょっとおさらい……
 タージオン:速度が光速を超えられないの粒子
 ルクシオン:速度が光速で一定の粒子
 タキオン :速度が光速を超えている粒子

もしもニュートリノがタキオンであったとすると、小柴博士が観測したニュートリノが光速に非常に近い速度で飛んで来て、
CERNの実験でのニュートリノが光速よりずっと速い速度で飛んで来ることも可能なわけだ。
ニュートリノが光速を超えた(つまりルクシオンではない)以上、ルクシオンの性質である「速度一定」の縛りはないはず
なのだから。

(ええと……)
下手に脳味噌を使ったら小腹が空いた。
カップ春雨でも食べよう。

夜。
テレ玉の「戦国鍋テレビ」が、いきなり最終回だったのにショックを受けつつ、寝る。

2011年9月25日(日)
暑くもなければ寒くもない秋の気候。

朝刊を読んだら、ロシアのプーチン首相がまた大統領になるらしい。
大統領→首相→大統領と役職名を変えつつ、結局、彼がずっとロシアを支配し続けることになるのか?

昼からメンサの例会。
まいどゆるい感じの集まりで、本日はみんなでモンティ・パイソンの映画を原語で鑑賞。
佐藤編集長が「イギリス人は下品だ」と感想を述べていた
まあ、上品じゃないよな、モンティ・パイソン。

その後、時事関係でニュートリノの話題とか。
だらだら喋って時間が来たので天狗に行って飲む。

池袋の街は目下ふくろ祭の真っ最中。
天狗の北口店に行ったら、
「こっちへお客が来ないんです。西口店は満員みたいなのに」
と、店員にぼやかれる。

駅の南側にある西口公園(ウエスト・ゲート・パーク)の方に人が引っ張られて、北口の方向に人が流れないらしい。
(いま池袋の西口を空から見たら面白いことになっているのだろうな)

家へ帰って、寝る。

2011年9月24日(土)
朝。
とりあえず昨日の「ニュートリノ光速を超える」関連の記事をネットで検索。
かなりの件数の記事がヒット。

記事の概要は、〈スイスにある欧州合同原子核研究機関(CERN)は23日、素粒子ニュートリノが光より速く飛んだと
する「Opera実験」の結果を発表した〉というものだが、記事を書いた記者自身が内容を理解していないようなものも
あるような。

〈「光より速いニュートリノ」計測 国際研究グループ発表〉【朝日新聞】
〈結果が正しければ、「光速より速いものはない」とするアインシュタインの特殊相対性理論など現代物理学の枠組みは大
きく揺らぐことになる〉
まず、ここがダウト。
アインシュタインの特殊相対性理論は、別に「光速より速いものはない」とは言っていない。

〈根底崩れた?相対論…光より速いニュートリノ〉【読売新聞】
〈現代物理学の基礎であるアインシュタインの特殊相対性理論では、宇宙で最も速いのは光だとしている。今回の結果は同
理論と矛盾しており、観測結果が事実なら物理学を根底から揺るがす可能性がある。〉
だから矛盾していないって!

〈物理:光より速いニュートリノ? 相対性理論覆す発見か〉【毎日新聞】
〈事実なら、「光より速い物質は存在しない」としたアインシュタインの特殊相対性理論(1905年)を覆す物理学上の
「大発見」となる可能性があるという〉
誰にどういうインタビューをして「特殊相対性理論を覆す物理学上の『大発見』となる可能性がある」という返事を貰った
んだ?

〈えっ 光より速い? ニュートリノ 国際グループ測定結果〉【東京新聞】
〈光速を超える物がないことを柱とするアインシュタインの相対性理論と矛盾する結果。測定の正しさが証明されれば、現
代物理学は根幹から覆る可能性がある〉
覆らないよ。

〈「タイムマシン可能」ニュートリノ実験結果に専門家ら驚き〉【産經新聞】
〈「現代の理論物理がよって立つアインシュタインの理論を覆す大変な結果だ。本当ならタイムマシンも可能になる」と東
大の村山斉・数物連携宇宙研究機構長は驚きを隠さない〉
村山さん、本当にそんなことを言ったのか?

〈ニュートリノ測定結果「小柴氏の観測と合わず」 〉【日経新聞】
〈物理の理論全体に与える影響を考える前に、別の機関による検証実験で、結果の正しさを確かめることが大事だ〉
一番まともなのが、やっぱり日経。(元記事は【共同通信社】)

これは東大の鈴木洋一郎教授のコメントなのだが、こういう答えが返って来たということは、たぶん記者の質問は、
「この実験結果は物理の理論全体にどういう影響を与えるのか?」
だったのだろうな。

完全文系人間の私でも、子供の頃に理科の本ぐらいは読んでいる。
その子供向けの本によると、アインシュタインの相対性理論では、物質を構成する粒子はその速度を元に3種類に分けられ
るそうだ。

ひとつが「タージオン」光速より遅い速度で動き、光速に近づくにつれて質量が増加、光速では質量が無限大になってしま
うため、光速に到達することが不可能。
もうひとつが「ルクシオン」これは光速で動く粒子で、つまり光の粒子のことなのだと思えば良い。
そして「タキオン」最初から光速より速い速度で動き光速より遅くはならない、理論上存在するが未発見の粒子。

要するに、今回の実験ではニュートリノが相対性理論で予見されていた「タキオン」の一種である可能性があるという結果
が出たということなのだろう。
別に相対性理論を根底から覆さなくても光より速く運動する粒子は存在できるということは、子供向けの理科の本にも書い
てあったはずなのだが……。

で、今回の実験結果の重大な問題点は、1987年の小柴昌俊博士による観測結果と矛盾しているということ。
小柴博士が超新星爆発で放出されたニュートリノを観測した時、爆発による光もほぼ同時に観測しているのである。

今回の実験で、セルン研究所からグランサッソ地下研究所までの730キロの距離をニュートリノが光より1億分の6秒も
速い速度で飛んで来たとすると、小柴博士が観測したニュートリノは少なくとも光より1年は早くに地球に到達していなけ
ればならないことになる。

さて、今回の実験結果が間違っていたのか?
小柴博士の観測結果が間違っていたのか?
それとも2つの結果を矛盾させない何らかの要因が存在しているのか?
分からないけれどワクワクするのは私の勝手である。

午後。
病院へ。
私の右の目の異常はどうやら内科系の病気が原因のようなので、検査を受けに来たのだ。
N医師、私の右目をひと目見るなり、
「検査結果が出るのは来週ですが、その前に薬を出しておきましょう」
検査の結果を待つまでもない病状となっていたのだ。
(本当は、もう3ヶ月ぐらい前に受診しておくべきだったのだよな)

採血した検査技師が、
「体調、悪いでしょう? 血管がうまく見つからない」
と、言っていた。

ドトールに寄ってから帰宅。
アメリカの人工衛星は、私がドトールでAサンドを食っている間に海に落ちたらしい。
まあ、誰かの頭の上に落っこちたわけじゃないのは不幸中の幸い。
でも、こういうものはやっぱり地上にまで落っこちないように大気圏外で細かく砕いておくとかして欲しいな。
みんな、アメリカさんには強く言わないけどさ。

夜。
やっぱり喉が腫れている。
風邪薬を飲んで、寝る。

2011年9月23日(金)
喉は痛いし熱もありそう。
薬を飲めば症状は治まるのだが、治ったという感じじゃない。

午前中。
長野のAさんからぶどうが届いたのでお礼の電話。
Aさん、今年のSF大会(ドンブラコンL)はご家庭の事情で行きそびれたそうな。
「来年のSF大会も申し込みはしたのだが」
と言う。
せっかくの北海道なのになあ。

午後。
Aさんからのぶどうを食べる。

ミクシィを見たら、今日はドンブラコンLの反省会だったようだ。
特に責任者とかそんなのじゃなかったから、まあ行かなくても良かったか。

部屋で藤岡藤巻の「牛乳・トイレットペーパー・海苔」を聴く。
女性の自己実現の方法が「○○夫人になること」だった時代の歌。

妻は夫が仕事に専念できるようにサポートし、夫はそのサポートを背に出世のために懸命に働くという暗黙の契約。
そんな夫婦において夫の将来に限界が見え始め、妻は夫への不満を家事への姿勢で示し始める。
会社帰りの夫に日用品の買い物をさせ、休日にはトイレ掃除を「指示」してみたりするのだ。

夫はその「指示」に大人しく従う。
なぜなら「自分が出世して妻を○○夫人にする」という暗黙の契約を先に破ってしまったのは自分の方だから……。

そんなことが成り立ったのは、昭和という時代が日本の高度成長期で、普通にサラリーマンをやっていれば誰もがそこそこ
出世が出来るものだったからなのだろうな。

今日は空想小説ワークショップ最終日なので、薬で症状を抑えて出かける。
途中で本屋に寄り『7年目のツレがうつになりまして。』をチラッと立ち読み。
鬱病になった夫に仕事を辞めさせ、自分が働いて成功を納めた妻が書いた本。
「牛乳・トイレットペーパー・海苔」の時代だったら有り得ない話だろうなあ。

空想小説ワークショップ。
講義開始30分ほどで、薬が切れて来たのか目が回り始める。
トイレに行って少し吐いたが、胃にものが入っているわけじゃないので胃液しか出ない。
教室に戻ったものの、やっぱり気持ちが悪いので外に出ようと立ち上がりかけたら普通に歩行するのが困難になっていた。
立ったり座ったりすると危ないみたいなので教室の外の壁にもたれて授業の終わりまで休んで、そのまま帰宅することに。

帰り道のエレベーターで、O河内さんから「ニュートリノの速度が光速を超えたのが観測された」というニュースを聞き、
自宅に戻ってニュース動画を再生。
(ああ、なんかそんなことを言っているなあ)
とは思うが、内容が良く頭に入らない。
ちょっとベッドで横になることにする。

2011年9月22日(木)
朝。
1号君からの、
「auが、iPhone出すぞ!」
の電話で目を覚ます。
(わざわざ電話して来なくたって……)

窓を開けると、青空が広がっているではないか。
さっそく昨日聞いた「倒れた立ち木」を見物に。
確かに斜めにと言うか、ほとんど横になっていた木だが、近所のマンションの植え込みの木。
新しいマンションなので植え込みも植えたばかりで、まだしっかり根付いていなかったようだ。

出かけたついでにコンビニでパンを買って帰宅。
喉が変な感じがしたので、風邪薬を飲む。
それからカフェロップを口に放り込む。
風邪薬の勝ち!

午後。
……部屋の中で目を覚ます。
いつ眠ったのかが思い出せない。
風邪薬、強し。

外はいつの間にか曇り。
気象衛星からの画像を見たら、台風がいなくなった日本の空に大陸からの雲が流れ込んで来ていた。
気圧が下がっているのか、日本上空。

ニュースによると、午前中にKDDIの株価が上がり、代わりにソフトバンクの株価が下がったそうだ。
理由はやっぱりiPhoneか。

夕方。
薬を飲むと寝ちゃうし、飲まないと熱っぽい。
季節の変わり目にこういう「冬眠モード」に入ってしまうこの体質、困ったものだ。
おまけに雨。
郵便受けまで往復するのも億劫。

遊びに来た2号君についでに夕刊を取って来て貰い、部屋で「100年後になくなっているものは何か?」というどうでも
いい会話をする。

夕刊の1面トップは、日米首脳会談だった。
見出しは、
〈普天間「結論出す時期」〉
〈米大統領、首相に要請〉

で、うちの総理大臣は、
「沖縄の負担軽減を図りながら沖縄のみなさんの理解を得るように全力を尽くす」
と、言ったそうだ。
要は基地は辺野古に移転させるということだね。
福島の犠牲の上に東京の電力はあり、沖縄の犠牲の上に日米安保はある。
ル・グィンの「オメラスから歩み去る人々」の世界だな。

午後になったらKDDIの株価が下がったそうだ。
理由は、「アップルは何かと厳しい条件をつけて来るところだからKDDIは下手すると却って損をするかも」という話が
流れたからだとか。
勢いでdocomoの株まで下がってしまったらしい。

夕食後。
風邪薬を飲む。
効き目もすごいのだが、副作用の眠気もすごい。
椅子に座ってパソコン叩いていて、気がつくと意識がなくなっている状態。

今夜はもう素直にベッドに行くことにする。
ところで、3200分の1の確率で人にぶつかるとか言われている人工衛星どうなったのかなあ?
ちなみに「日本人を直撃する確率」は約22万分の1(※)になるそうだ。

 ※地球の人口が約69億人で、日本人はそのうちの約1億人なので。
  (1/3200)×(1/69)= 1/220000

寝る。

2011年9月21日(水)
ニュースによれば、台風接近中。
窓の外は、雨が降っているかなという程度。
ネットで気象衛星からの画像を見たら、立派な台風が本州の上に乗っかりかけていて、長く延びた雲が日本列島に沿う形で
東日本全体を覆っていた。

動画に切り替え、だんだんと東に動いて来る台風の動きを見る。
かなりゆっくりめの速度に見える。
こういう映像が自宅で簡単に見られてしまう時代は、相当にすごいものだと思う。

午後。
かなり風が強くなって来る。
午後2時に台風が浜松に上陸したというニュースが流れる。
静岡県の方では停電が起きているらしい。
SF大会の時にも台風は来ていたが停電はしなかったから、その辺はラッキーだったのだろうな

夕方。
雨というより風の音がすごい。
八王子の方では河川の水位が上がったそうだが、池袋の周辺はあまり川とかがないのでそういう心配は少ない。

夜。
2号君が、
「野球が中止になってテレビで『めぞん一刻』をやっている」
と、わざわざ報告してくれた。
我々の世代では雨で野球が中止というのは珍しくないが、ドーム球場が一般化してからプロ野球というものの存在を知った
者にとっては大きなニュースなのだろう。

その2号君、「さっきコンビニに行く途中で倒れている木を2本見た」のだそうである
2号君の住むアパートから最寄りのコンビニまでは徒歩1分程度。
その間で倒れた木を2本も目撃というのは、少なくない数字だ。

テレビのニュースを見ると、やはり傘を風で壊された人が映っている。
傘を諦めて濡れながらタクシー乗り場に並んでいる人の列を見るに、風がひどいほどには雨は強くないらしいが、強風で木
が倒れたりしている屋外に出る気はしない。
夕食はパンで済ませてしまった。

夕刊を見て「24」シーズン5の最終回が放映されることに気がついたので、観る。
全米で大変な人気のドラマだと聞いたのでシーズン5を最後までつき合って観たのだが、要するに、マッチョなヒーローが
不屈の精神で巨悪に立ち向かって勝つという話。

主人公はひたすら眉間にシワを寄せまくって、怒鳴りまくって、殴りまくって、殺す。
(アメリカ人って、こういうのを良いと思うのか?)
ある意味で、興味深くはあったが……。

明日には台風も通り過ぎているかな?
寝る。

2011年9月20日(火)
朝。
台風が来ているとニュースで言っている。
愛知県の方では、土砂が川をせき止めて出来たいわゆる「土砂ダム」が決壊して下流に土石流が押し寄せる危険性があるの
だという報道。
この土砂ダム、多くは先日の台風で出来たものらしいが、中には120年前に出来たものというのがあるのだそうだ。
つまり自然に出来たダム状の地形が、120年間崩れずにいたということになる。
そっちの方に驚いてしまった。

昼。
アマゾンから「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」が届く。
説明するまでもないと思うが、モンティ・パイソンのコメディ映画。
「ホーリー・グレイル」というのはキリストが最後の晩餐の時に使ったとされる杯(一説には、磔刑に処せられたイエスの
血を受けた杯)のことで、聖遺物のひとつ。

ストーリーの基本は、アーサー王と円卓の騎士たちが神から聖杯探索のクエストを受けて冒険の旅をするという話だが、
そこはもちろんモンティ・パイソンなので彼らの旅はズンドコ道中になる。

個人的に一番気に入ったのは、賢者ペディウェールの説く「魔女の論理的な見分け方」。
魔女は火あぶりにされると燃える。
燃えるものは木だ。
よって魔女は木である。
木は水に浮き、ガチョウも水に浮く。
よって魔女の体重はガチョウと同じ。
すなわち天秤に乗せてガチョウと体重が釣り合えば、その女は魔女なのである。

それにしてもイギリス人は血まみれが大好きだねえ。
手足を切り落とされた騎士の傷口から血しぶきが吹き出すなんてのは当たり前。
日本のチャンバラだったら省略するだろう活劇シーンもまさに血みどろスプラッター。(念のため、お笑いシーンです)

低予算映画だったせいか、怪物が出て来るシーンや、大掛かりなセットが必要なシーンは、そこだけアニメになっている。
それでも話が繋がればOKなのだ。

で、この映画を舞台脚本に書き直したのが「スパマロット」というミュージカル。
劇中歌の「♪ハムにジャムにスパムを山ほど」という歌詞の “SPAM a lot” がタイトルの由来らしい。
この「スパマロット」が来年の1月に日本で公演されるそうなのだが、劇場まで(わざわざ)観に行くかを目下思案中。
日本人がモンティ・パイソンをやって面白いのだろうか?
(アーサー王が、ユースケ・サンタマリアかあ……)

夕方。
吹き矢の講習に行く。
予算の関係で古い的を使い回すので、的が穴だらけ。
ついに矢が刺さらなくなってしまい、本日は早めに切り上げる。
どこも金がないなあ。

帰宅。
「チームバチスタ3 アリアドネの弾丸」の最終話を観る。
「犯人当てクイズ」に応募したので、結果が知りたかったのだ。

犯人は、
「(1)現場に残っていたマッチ箱を手に入れられる人物」で、かつ「(2)犯行に不可欠な医学知識を持った人物」

(1)に当てはまる人物は2人。(それぞれa,bとする)
(2)に当てはまる人物も2人。(それぞれb,cとする)

aには、医学知識を得る機会がない。
bには、医学知識を得る機会があったかどうかが不明。

bには、マッチ箱を手に入れる機会がある。
cには、マッチ箱を手に入れる機会がない。

ということでm消去法により犯人は、b。
当たり! v(^^)

クイズ正解者には抽選でどうの……と書いてあったので、たぶんクジ運の悪い私が賞品等を受け取ることはないとは思うが
パズル系クイズの当たりって、難易度に寄らず気持ち良いよね。

今夜は気持ちよく眠れそうだ。

2011年9月19日(月)
朝から少し喉の調子が変。
エアコンの空気にやられたのか、軽い風邪をひいたのか。

朝刊で見つけた、嫌な発明品。
〈昆虫の体液を利用して発電する電池を生きたゴキブリに取り付けて電気刺激で操る装置〉

ゴキブリは、放射線への耐性が人間の数十倍程度高い上、隙間などにも入れるため、作業員が近づけない現場でも情報収集
が可能なのだそうで、発明の有用性は十分に理解できたのだが、生理的にすごく嫌。

この記事、親切にも分かり易い図解が付いていた。
朝刊の科学技術欄を読んで、朝からこんな爽やかな気分になれるとは!

昼。
やっぱり風邪らしい。
体がだるい。
『聖おにいさん』を読み返しつつ、ゴロゴロしていたら眠ってしまった。

目を覚ましたら、昼過ぎ。
どうせゴロゴロ寝ているに違いない佐藤編集長に連絡して「部屋で映画を観ないか」と誘ったら、何を思ったかコンビニで
炭酸飲料とポップコーンを買ってやって来た。
「これがないと映画にならない」
のだそうだ。
形から入るタイプの男らしい。

観たのは「バンテージポイント」というサスペンス・ミステリー。
私は前に観たことがあるのだが、編集長は初めてらしい。

観終わってから
「どの辺で犯人が分かった?」
と、聞いたら、
「最後まで分からなかった」
との返事。

「やっぱり、普段ミステリーを観ない人だと途中で犯人は分からないか?」
と、言ったら、
「いや、ストーリーが、最後まで分からなかった」
……彼は、映画自体を普段から観ない男だった。
(これはたぶん、野球のルールを知らない人が野球の試合を見ても、どっちが勝っているのか分からないようなものなのだ
ろうな……)

夜。
ニュース。
〈ノーベル賞作家の大江健三郎さんらの呼びかけで行われた脱原発を訴える「さようなら原発集会」が19日、東京・明治
公園で開かれた〉

「主催者側の発表によると約6万人が参加した」のだとか。
集会が行われるということが事前にマスコミで大きく報じられていたことが参加者の数を増やしたのだろう。
これはやっぱり〈ノーベル賞作家の大江健三郎さんらの呼びかけで行われた〉という辺りがミソか?

ときどき、
「奴らの集会にはマスコミが取材に来て記事にしたのに、俺らの集会は記事にしないのはなぜだ?!」
とか言って怒っている人がいるけれど、自分の主催するイベントを記事にして欲しければ、ちゃんと前もってマスコミに連
絡を入れて「ノーベル賞受賞者とかの絵になりやすい人が中心に立つ、記事にまとめやすいイベントです」とか伝えておか
ないと。
テレビって、待ってると取材に来るものだと思っているのかね?

寝る。

2011年9月18日(日)
すでに9月も半ば過ぎ。
季節は秋のはずなのだが、残暑はまだまだ続きそう。

昼から新宿へ遊びに行く。
2号君の通う大学の学祭があるのだ。

昼食は学生が作ったお好み焼き。
1枚を半分に切った上、ひっくり返すと真っ黒コゲ。
これで500円も取るのだから、ぼったくりバーよりひどい。(笑)

真面目な研究発表の部屋。
3D映像の仕組みについてを説明してくれる学生君。

「これは要するに昔のガムのオマケのアレか?」
と、聞いたら、
「そうです」
と、答えていたが、今時の大学生が「昔のガムのオマケのアレ(※)」を本当に知っているのだろうか?

※昔のガムのオマケのアレ
 表面がギザギザのシートで左側から見た時で別の絵が見えるようになっている玩具。
 正式には「レンティキュラーレンズ」と言うらしい。

クジ引きでハズレの飴を貰って退散。
ついでなのでビックカメラへ寄ったら「弁当箱が入るビジネスバッグ」というものを売っていた。
で、その上の棚に並べられていたのが「ビジネスバッグに入る弁当箱」。
(なんだこの最強タッグは?!)

駅前をブラブラ歩いていたら神輿が前を通った。
(あとで調べたら「熊野神社例大祭」だったらしい)
祭の日とは言え、赤ふん姿ののおっちゃんが通りを堂々と歩いているあたり、さすがは新宿。

ところで神輿の近くですれ違った人、履いていたのが一見地下足袋のようで、よく見るとスニーカーという謎の履物。
ちょっと欲しくなったので、近くの靴屋に入ってみたが売っていなかった。
(どこで手に入るのだろう?)

地下鉄で池袋へ戻り、自宅の近くの養老乃滝で軽く飲んで帰宅。
寝る。

2011年9月17日(土)
向かいのビルの屋上に水たまりが出来ている。
どうやら夜中に雨が降ったらしい。

「ミステリマガジン」のハードボイルド特集を読む。
映画「探偵はBARにいる」の関連企画なのだが、この映画の一番〈ハードボイルド〉な登場人物は、主人公よりも自分が
命懸けで助けようとした女に蹴飛ばされて雪の街で死んでいった男の方なのだろうね。

主人公にはなんのかんの言いつつ相棒がいる。
「ハードボイルドは孤独でなくてはならないのだ」
と、ハードボイルドな感じでつぶやいてみる。
(なんかオレ、ちょっとカッコ良くね?)

午後。
アマゾンから「藤岡藤巻I」「藤岡藤巻III」のCDが届いたので聴く。
(念のため「藤岡藤巻III」は、藤岡藤巻のセカンドアルバム)

「藤岡藤巻I」の「私はえらい」という曲。
♪私に後悔はない 私は間違っていない なのに何故 今 こんなに ひとりぽっち
という歌詞がいい。

(それがハードボイルドな男の生き様なのだろうなあ)
などと思う。

あ、いいなこのフレーズ。
使えるな。

「周りが理解してくれなくて」
「それがハードボイルドな男の生き様なのさ」

「友達がいなくて」
「それがハードボイルドな男の生き様なのさ」

「会社をリストラ……」
「それがハードボイルドな男の生き様なのさ」

〈ハードボイルド〉は、平凡な幸福を求めない、ストイックで孤独な男の生き様なのである。(たぶん)

「藤岡藤巻III」の「オレのせいか???」という歌もいい。
♪テーブルの下で こぶしを握りしめ でも何も言わない オレはオトコだ オレこそオトコだ
(これ、カミさんに「アンタは学歴がないから出世できなくて」みたいなこと言われてなじられているシーンね)
いいねえ、オトコだぜ!

夜。
「ダメージ」という連続ドラマの第1回を観る。
「バンテージポイント」という映画のDVDを買ったら、おまけ映像としてついて来たやつで、ずっと忘れて放っておいた
やつ。

「ダメージ」は、アメリカの法曹界を舞台にしたドラマで、勝訴のためには犠牲をいとわない女弁護士が活躍する話。
思うにこの女弁護士は「出世できない夫」をなじったりはしないのだろうな。
出世したかったら、自分がすればいいから。

昭和の時代は、女に「アンタにやって貰わなくては困る」と言われて、男は頑張った。
今は女に「出来ない? じゃあ休んでていいわ。私がやるから」と言われてしまう。
女が自力で自己実現が出来るのなら、別に亭主の尻を叩かなくても良いわけだ。

「毎日かあさん」とか「ツレがうつになりまして」とかの最近の映画は、命懸けで戦地を駆け回っていた戦場カメラマンや
第一線で働いていたサラリーマンの男たちが疲れて倒れかけた時に、女房に、
「出来ない? じゃあ休んでていいわ。私がやるから」
と、言われ、その女房が大成功を収める話。

男は頼もしい女房に養ってもらって幸せに暮らし、雪の街で力尽きて死んでしまったりはしない。
「オトコ」は、もはや単に「性別」を示す言葉で、「生き様」を表す言葉ではなくなってしまった。
幸せなんだから別にケチをつけることはないだろうが……
(ハードボイルドじゃないなあ)

寝る。

2011年9月16日(金)
また台風が近づいているのだそうで、雲行きがあやしく空気がなんとなく湿っぽい。

ニュース。
文化庁の「2010年度 国語に関する世論調査」の結果というのがちょっと面白かった。

言葉の意味を尋ねる質問で、誤答率の高かったもの。
 「姑息」  (正答)「一時しのぎ」(15%)
       (誤答)「ひきょうな」(71%)

 「号泣する」(正答)「大声を上げて泣く」(34%)
       (誤答)「激しく泣く」   (48%)

慣用句の使い方に関する質問で、誤答率の高かったもの。
 「大きな声を出すこと」 (正答)「声を荒(あら)らげる」(11%)
             (誤答)「声を荒(あ)らげる」 (80%)

 「することや話題がなくなって時間を持て余すこと」(正答)「間が持てない」(29%)
                         (誤答)「間が持たない」(61%)

はい、間違えて覚えていたひと、正直に手を挙げて!
ここまで行くと「民主的に」言葉の方を変えちゃった方が混乱が少ないかもしれないなあ。(笑)

ちなみに、世代別の正答率では、
60歳以上の53%、16〜19歳の63%に対し、40代は29%とダントツに低い。
最近の若い者の日本語はかなりきちんとしているが、中年のそれは相当にひどいらしい。
ダメじゃん、中年。(もろに私の世代なんだが)

昼。
出かけるつもりだったのだが、暑くなって来たので止める。

午後。
韓国で大規模停電があったというニュース。
発電所をいくつか点検で止まっている時期に運悪く残暑がひどくなり電力不足になったので、一応の予告はして1時間ずつ
の地域別停電を行ったのだが、その連絡が徹底していなくてトラブルが相次いだらしい。
震災直後の首都圏の、ぜんぜん計画的じゃなかった「計画停電」を思い出すなあ。

夕刊。
小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトで有名になったJAXAの川口教授へのインタビューが載っていた。

はやぶさのイオンエンジンが全て故障してしまい、異なるエンジンのイオン源と「中和器」を組み合わせてなんとか生き返
らせたものの、日に日に推力が低下して行く……。
そんな時に川口教授が取った行動とは?!
……岡山の「中和神社(※)」に祈願しに行った。

神頼み。
しかも駄洒落!
いいなあ、このひと。

※中和神社
 岡山県真庭市蒜山下和にある神社。
 古くから牛馬の守護神として信仰され、道中安全にご利益があるとされている神社。
 読み方は正しくは「ちゅうかじんじゃ」

夜。
久しぶりに2時間ミステリーを観る。

導入部でいきなりクロロホルムを手にした悪者に襲われる主人公。
顔が見えない犯人は、なぜかこれ見よがしにハイヒールを履いている。
そしていかにも怪しげな政治家登場。

わざとらしく出て来る女性容疑者。
しかし、さすがは名探偵、あまり根拠のない理由を元に彼女が犯人でないことを見抜き、警察に信用させたぞ。
犯人がハイヒールを履いていたのは、女装していたからだ!(なんのために?)

ツッコミどころが満載すぎて、どこをどうツッコんで良いのか分からない。
これぞ2時間ミステリーの醍醐味!

さて、酒飲んで寝るか。

2011年9月15日(木)
やばい、喉が痛い。
昨日からなんとなくおかしいとは思っていたのだが、季節の変わり目を知らせる恒例の風邪らしい。

「ミステリマガジン」を寝床に持ち込みページをめくる。
ススキノ探偵シリーズの短編が掲載されていた。
小学校時代の同級生の窮地を救ってくれと言う依頼の話。
ススキノの住人は、生まれた土地からあまり動かずに一生を送る人たちなのか?

短編1本を読み終わって、眠る。
リアルで禍々しく、それでいて目が覚めた時には内容を覚えていない、熱のあるとき特有の夢を見る。

時計を見ると、時刻はすでに夕方で、どうやらほぼ1日眠っていたらしい。
ニュースをチェックしたら、
〈NASAがスペースシャトルの後継となる新型ロケットの開発計画を発表〉

2017年に無人での試験飛行、
2021年に最初の有人飛行、
2025年に地球に近い小惑星の有人探査、
2030年代には火星への着陸を目指しているのだとか。
(1960年代の予想より30年ぐらい遅れた感じか、火星への有人着陸?)

夕方5時。
地震。
 時刻:17時00分
 震源:茨城県沖(北緯36.3度 東経141.6度))
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード6.2

ちょうど東京MXテレビの生放送番組を見ていたのだが、立って喋っていた逸見太朗キャスターは地震に気づかず、後ろに
座っていた岩井志麻子女史が少し緊張した表情をしていた。(ここのスタジオは半蔵門にある建物の1階)
気象庁の発表によると、震度2の揺れだそうだ。

しばらく様子を見たが、それ以上の揺れは来ないようなので、軽くシャワーを浴びてから近所の居酒屋に飲みに行く。
酒が効いたのか、少し熱が下がったようだ。

家に帰って、寝る。

2011年9月14日(水)
午前中。
昨日ネットで予約した北海道行き航空券の代金を支払いにATMへ。

金は払ったが北海道がどんなところだか知らないことに気付いて池袋の東口へ。
60階通りの映画館に入り「探偵はBARにいる」のチケットを買う。
(いや、ほら、ススキノが舞台だから)

ビルの地下にある映画館は、狭苦しい感じが、いかにも池袋。
街そのものが狭いので、当然、建物の内部も狭くなるのである。

さて、北海道だ。
物語の舞台となるススキノは夜景の綺麗な街で、ネオンの光に新宿に似た優しい雰囲気があったので、少しほっとした。
ヤクザさんやオカマさんが普通にいるイイ感じの街らしい。

原作では主人公は賭博行為と麻薬の密売で収入を得ているかなり失敗しちゃった感じの人だが、その辺のところは映画では
適当に誤摩化してある。
(特に麻薬のくだりは完全になかったことになっているっぽい)
さらに「右翼」が「右翼の名を騙るヤクザ」になっているのは、たぶんそっち方面に気を使ったのだろう。

基本的に、ほぼ原作通りのストーリーだが、主人公が地下鉄で殺されかける場面が雪原でのシーンに変わっていたのはロケ
地の許可が取れなかったのか? それとも「やっぱり北海道なら地下鉄より雪原でしょう」だからなのか?

主演の大泉洋と相棒役の松田龍平がいい味を出している良いバディもの。
映画版ではルパン三世と次元大輔のパロディっぽく演出されている。
(ヒマな人は「探偵はBARにいる」で画像検索して大泉洋が乗用車の上に座っている写真を探して欲しい。これはまんま
「カリ城」の1シーンだろう)

悪くない映画なのだが、1人だけミスキャスト。
クラブのオーナーである沙織を演った小雪という女優。
この女優さん、美人なのだが困ったことに雰囲気が清楚過ぎる。
男を乗り継ぐようにして人生を這い上がり、高級クラブのオーナーにまでのし上がった女の濃い体臭がしないのである。

(そういう女にしては、衣装の化粧も服も控えめ過ぎるよなあ)
と、思ってスタイリストのインタビューを読んだら、
「どこかに必ず清潔感が漂うスタイリングに仕上げました」
だって。
いや、清潔感が漂っちゃダメなんだってば、この役は。

同じ北海道でも、小雪はその名の通り富良野の雪原みたいなところが似合う女優。
ススキノのネオンの灯りの下で輝く女の美しさを演じさせるのなら、他の女優を使った方が良かった。

もうひとつ気に入らなかったところ。
主人公を襲撃したチンピラ2人組をゲイにしたところ。
ゲイに「昔の女」はいないだろう。

褒めるところ。
個人的にウケたのが「北海道は移動に時間がかかる」というのが終盤のクライマックスの演出に生きていた点。
東京は狭いので、すぐに目的地に着いてしまう。
(都内を舞台にしたアクションものなんか、主人公がアクセルを踏み込んだら場面が切り替わってもう目的地だ)

東京で思い出したが、前に『デュラララ』という小説で、池袋をナワバリにしているワルが、ライバルのワルを新宿に追い払
うという話を読んで失笑してしまったことがある。
池袋と新宿なんて、埼京線でたった5分の距離。
ビルの窓からすぐそこに見える街になんか「追い払って」も意味がないだろう。
この辺、映画の中での「ススキノから出て行く」という言葉は大きく意味が違って来る。

映画館を出てから、今度こそ本屋へ。
北海道の鉄道地図と、昭文社の札幌の地図を買う。

「探偵はBARにいる」特集が載っていたので「ダ・ヴィンチ」と「ミステリマガジン」も買う。
なんのかんの言いつつ、初めての北海道に結構うかれている崎田。
北海道って、駅の名前とかもいいよね。
「星置(ほしおき)」に「ほしみ」に……「銭函(ぜにばこ)」。

問題の夕張は……と、鉄道地図を見る。
「万字線(廃線)」
「三菱大夕張鉄道(廃線)」
「夕張線登川支線(廃線)」
と、ちょっと「廃線」が多いのが気になるな。
まあ、緑の豊かな土地らしい。

「ダ・ヴィンチ」
大泉洋をいろいろな角度から取り上げるという企画は良いのだが、渡辺ペコが描いた漫画が謎。
まず似顔絵が、まるで似ていない。
ジャニーズの誰かを描こうとして失敗したみたいな絵。
(大泉洋って、わりと特徴をつかみやすい顔立ちの人だと思うのだが)

さらに謎なのは、漫画そのものの内容。
こんなつまらない漫画を読んだのは初めてなので「そんなはずはない! きっとこれは何か仕掛けがあるのに違いない」と
10ぺんぐらい読み返し、でもまだその「仕掛け」を見つけられずにいる。

「ミステリマガジン」
表紙が「探偵はBARにいる」の宣伝写真を使ったデザインで、裏表紙が「探偵はBARにいる」の写真入りの広告なので
表紙と裏表紙が同じ写真になってしまっているという変な装丁になっている。
ちょっと面白い。

フレドリック・ブラウンの探偵もの「女が男を殺すとき」(訳:永井淳)が載っていたので読む。
トリックを見破るヒントは、日本では使えないネタだった。
(ブラウンって、こんな良い子の小説も書いていたんだなあ)

そろそろ遅いので、ちょっと筋トレして軽く飲んでから、今夜は寝ることにする。

2011年9月13日(月)
晴天が続き、9月だと言うのに結構暑い。
来月の北海道のSF大会の会場下見の件で、メールのやり取り。

札幌着の時間が決まったので、それに合わせてネットで航空券を予約。
(こういうのは、馴れた人だとチャチャッとやってしまうのだろうなあ)
自分が「ダメな人」だということを再確認。

夕方のニュース。
総理大臣の所信表明演説。
(どうでもいいけど、このひと、まつげ長くね?)

もうひとつニュース。
金沢沖で北朝鮮からのいわゆる「脱北者」が乗った小型船が発見されたそうだ。
子供3人を含む9名が、長さ8メートルの木造の船にキムチと米と30リットルの水を積んで日本海を越えたらしい。

8日の午前に北朝鮮の清津港を出発したという船が、輪島港から東北東約16キロの沖合で発見されたのは、13日の午前
7時半頃のこと。(ちなみに、清津から能登半島までは直線距離で約750キロ)
出発時に約180リットルあったという燃料の軽油が、発見時には約60リットルになっていたというから、実際に消費さ
れたのは120リットルぐらいか。

(来れちゃうんだ、それで。北朝鮮から!)
いやあ、びっくり。
朝鮮半島、遠いようで近い。

夜。
ミステリードラマ「アリアドネの弾丸」を観る。
(あ、これ、犯人当てクイズをやってるんだ)

寝る。

2011年9月12日(月)
快晴。

朝のニュースチェック。
〈フランス南部マルクールの核廃棄物処理工場で12日午前11時45分(日本時間午後6時45分)ごろ、爆発が発生し
た。AFP通信などによると、1人が死亡、4人が負傷したもよう〉

フランスのマンジャンIAEA担当大使は記者団に対して、
「放射能は外部に漏れておらず、過剰反応すべきでない」
と言ったそうだが、ちょうど福島原発事故から半年目で、おまけにIAEAの定例理事会も開催中だったというタイミング
がタイミングなだけに、報道が大きくなってしまったようだ。

昼。
来年のSF大会のことで、来月に北海道でちょっとパシッて来いみたいなことを言われたのだが、何時にどこに行けば良い
のかが分からない。
よって飛行機のチケットが予約できない。
たぶん、SF大会ではよくあることなのだろう。

夕方のニュース。
経済産業大臣の後任が枝野さんに決まったそうだ。
(さすがに海江田さんというわけにはいかなかったか)

夕刊の文化欄のコラムで、ジブリの鈴木プロデューサーが、小学校卒業と同時に別れてそれきりになってしまった同級生の
思い出を書いていた。
その同級生は「自分は将来やくざになるのだ」とか言っていたのだが、今はどこでどうしているものやら、みたいな内容。

しかし万一その子が小学校時代の志(?)を貫徹して本当にやくざになってしまっていて、鈴木さんと涙の再会を果たした
としたら「ジブリの鈴木プロデューサー、暴力団員との黒い関係」とかいうことになるのだろうか?

夜。
テレビ埼玉の「戦国鍋テレビ」というバラエティ番組を観る。
内容は、歌あり、コントあり、ドラマありの文字通り「バラエティ」なのだが、登場タレントが全て戦国武将に扮し、その
武将として演技しているというのが特徴。

出て来るのが「家康」とか「秀吉」とか知っている名前なので、演じているのが無名タレントであっても視聴者の側がその
登場人物に対するイメージを持っているため「よく知っている人」という錯覚が生じる。

ハンパに有名なタレントにギャラを払うより安上がりな上、ある程度の歴史の知識が頭に入るので、視聴者に「お得感」を
感じさせることが出来る。
よく考えたなと、感心した。

「テレビは観ないから」とNHKを解約する人間が増えている現在、金のないローカル局の方が案外とこういう工夫された
番組によって生き残ってしまうのかも知れない。

寝よう。

2011年9月11日(日)
朝。
脚の筋肉が痛い。
まさか「ものすごく遅れて来たSF大会の筋肉痛」だろうか?

ニュースを見たら、私が静岡のSF大会に出かける前日に任命された大臣が、もう辞任していた。
世の中のスピードに、だんだん付いていけなくなっている。

午後。
本屋をブラブラ。
雑誌「フラワーズ」の巻頭カラーが萩尾望都先生だというので、買ってみる。

「プルート夫人」。
プルトニウム擬人化漫画である。

美しい姿で「永遠の太陽」と名乗り、人々を魅了するプルート夫人、しかしそこに「プルトニウムは強力な放射性物質だ」
と言う者が現れる。
魔女裁判の結果、人類は彼女を地下深くに閉じ込めることにするのだが……

半減期2万4000年という寿命を持つプルート夫人から見れば、一瞬の命しか持たない人類。
そんな儚い存在である人類が自分の都合でプルトニウムの価値を論じる姿は、まさにコメディである。

ページの「はみだし」にある萩尾先生自身の解説によると、
〈人間は自己弁護のためにどれほど自分を美化し欠点に目を瞑るか。そういう話です。あれ? プルトニウムって人間
じゃじゃないか!〉

つまり、この物語で「自分を美化し欠点に目を瞑っている」のは、実はプルート夫人の方ではなくて???
さすがは萩尾先生、奥の深い話である。

帰宅。
台所で賞味期限が切れたスルメを発見したのでコンロで炙り(加熱消毒)、日本酒と共に(アルコール消毒)食す。

考えてみたら、今日は「911テロ」の日だった。
あれからちょうど10年目になるのだと聞いて、ちょっと驚いた。
月日の経つのは早いものだ。

あと10年経ったら、今年の震災も過去の話になってしまっているのだろうな。
(でも、被曝した細胞がガン細胞として顕在化するのは、本当はその辺りからなのだが……)

寝る。

2011年9月10日(土)
朝。
起きて風呂に入って朝食。
メールをチェックしてスパムを消していたら薫子ちゃんから電話がかかって来た。
「いま、何時ですか?」
って……???
(ちなみに、8時半だった)

用件は、夕べの電話の件。
「一応、原田先生の予定は聞いたけれど、君が自分で確かめても良かったんじゃないか?」
と言うと、
「私は人を怒らせてしまうので」
という返事。

「予定を聞くだけで?」
「それでも怒らせるんです」
と、薫子ちゃん、なぜか自信満々に言い切る。
(そう言えば昨夜この男と電話していて、私も急に理由の分からない怒りの感情に襲われたな……)
なんか、そういう電波みたいなものを発しているのだろうか?
ある種の特殊能力かもしれない。

昼。
南板橋公園内集会所というところでで来年のSF大会の会議があるというので、出かける。
駅を降りて駅員に道を聞くが、よく分からないらしい。
通りすがりのご隠居クラブみたいな団体の人に聞いてみたが、やはり知らないという。

近くにいたおばさんに(地図を持ってウロウロしている人間に教えたがりが寄って来るのは池袋も板橋も同じである)、
「どこを探しているの?」
と、聞かれたので、
「南板橋公園です」
と、答えるが、このおばさんも聞いたことのない場所だったらしい。
近くの掲示板に地図のようなものがあったので見てみるが、それにも載っていない。

キョロキョロしていたら、
「立小便等される方が目立ちます。 区立南板橋公園内(上記地図参照)に公衆トイレがありますので、そちらを利用する
ようお願い致します」
と書いた立看板を見つける。
さっそく「上記地図」を携帯のカメラで撮影。
地図を見ながら区立南板橋公園に辿り着く。
(「立小便等される方」、個人的にグッジョブ?)

ちなみに「区立南板橋公園内公衆トイレ」は、身障者用のトイレの戸が壊れているようなかなり古い公衆便所だった。
「立小便等される方」にわざわざ地図を書いてご案内するのなら、トイレの戸ぐらい直しておいてやってくれよ、板橋区。

1時から会議。
来月に現地を見学に行くことに。
宿泊施設には布団しかないので寝間着とか歯ブラシ、タオル類、すべて持参しなければならないらしい。

その辺はまあいいとして……
「10月の北海道って、寒いんですか?」
と、聞いたら、
「いや、東京の11月か12月ぐらいの気温だから」
って、それはかなり寒いだろう。

北海道の寒さというのは、なかなか侮れないものらしいが、さらに侮れないものがあった。
「飛行機で空港に着いたら、電車で現地に来て下さい」
と、言われたので、
「電車で何分ぐらいですか?」
と聞くと、
「3時間はかかりますね」
(……すいません。北海道の広さを侮っていました)

「あと、会場周辺には野生動物がいるので気をつけて」
「は?」
「シカはいいけど、キツネは噛まれると危ないから」
「ちょっと待って、キツネって噛むの?」
「そう、それで、野生動物は寄生虫がやっかいで……」
(北海道の大自然、恐るべし!)

会議終了後。
目黒へ移動して「駒八」でサンマをつまみに飲んでいたら、マウスバードさんがやって来たので、
「マイミクになりませんか?」
と、誘う。

帰りの山手線。
どうやら寝てしまったらしく、気がついたら西日暮里にいた。
池袋まで引き返して、どうにか無事帰宅。
寝る。

2011年9月9日(金)
天気のまあまあ良い日が続いているが、さすがに9月なので気温はさほど上がらない。
結果論だが今年の夏はあまり暑くなかったので、終わってみればあんなに大騒ぎして節電するほどのことはなかった印象。

ニュース。
読売新聞のサイトにあった記事によると、枝野幸男前官房長官が、読売新聞のインタビューの中で、東京電力福島第1原子
力発電所事故後の3月15日未明、当時の東電の清水正孝社長に電話で「作業員を同原発から全面撤退させたい」との意向
を伝えられた菅前首相が東電本店に乗り込み「撤退などあり得ない」と幹部らに迫ったという話をし、「菅内閣への評価は
いろいろあり得るが、あの瞬間はあの人が首相で良かった」と語ったそうだ。

現役時代にはボロクソに言われていた政治家が、辞めた後になって「あの人もなかなか捨てたもんじゃなかった」と言われ
るというのは良くある話。
まあ、いつの時代も「総理大臣は悪者」だからね。(笑)

もうひとつニュース。
これは時事通信社の記事。
〈NHKは8日、7月24日のアナログ放送終了に伴う受信契約の終了を求める電話の受付件数が8月末までに約9万件に
上ったと発表した。松本正之会長は8日の会見で「今後、10万件は超すだろう。かなり大きな数字」と述べた。現在、終
了の規定に該当するかどうか確認中で、最終的な件数は分からないという〉 

「終了の規定に該当するかどうか確認中」というのは、具体的に言うと、その人が持っている携帯電話やカーナビ等にワン
セグ受信機能がついていないかをチェックするということ。
現行の法律では、当人がその機能の存在を知っているか知らないかに関わらずテレビ電波を受信することが可能な機器を所
有している人間はNHKに放送放送受信料を支払わなくてはならないことになっている。

つまり、
「解約ですか? ところで携帯電話は持っていますよね?」
と、やれば、最近の携帯は大抵がワンセグ機能付きなので、NHK側は、
「ああ、これをお持ちなら〈終了の規定〉に該当しませんね。よってお客様は受信契約を解約できません」
と言うことが出来るのである。

もしも無用のトラブルを避けたい人は、NHKに解約手続きに行く前に自分の携帯電話の機能をよく調べてワンセグ機能の
付いていない機種に変更しておくと良い。

だいたい「テレビ受像機を購入した人間はテレビを見る意志があると見なす」ならともかく「電話器を購入した人間はテレ
ビを見る意志があると見なす」というのは、理屈から言って変なのだ。
そのうち、冷蔵庫や洗濯機にまでテレビが付いて、何を買ってもNHKが金を取りに来るようになるんじゃなかろうか?

夕方。
空想小説ワークショップ。
川又先生から1972年発行の季刊「NWーSF」の第1号という貴重な雑誌を見せて頂く。
話には聞いていた「写植の組み方を間違えた鏡明の『オム』」が掲載されている号だ。

なんでこの号の「オム」だけがこんなことになってしまったのかは謎だが、川又先生の推理では「前衛的な小説だったので
著者がそういう特殊な組み方を希望したのだと校正係が勘違いしたのではないか」と言うこと。
(まあ『虎よ! 虎よ!』みたいなのもあるしね)

放課後の飲み会。
日本ではあまりポピュラーでない「重陽の節句」。
別名「菊の節句」である。

中国では「登高」と言って、この日に高い丘の上で酒を飲む習慣があった。
要は高い所に登って酒を飲めば良いのだと居酒屋の2階で宴会。

H部さんに自作の小説の感想を求められる。
「私に感想を言わせると、心に深い傷を負う危険性がありますよ」
と、忠告したのにそれでも良いというのでドキドキしながら読む。

……H部さんの小説は、中間管理職の苦労が伝わって来るユーモアのある作品で、読みやすく内容も面白かったのでほっと
する。
(この世には、読まれることを拒絶しているような文章を書く人間というのが稀に存在するのである)

宴会中。
薫子ちゃんに用があったを思い出して電話をしたらSF講座の講師の件で原田実先生に予定を聞いてくれと言われる。
(私をパシリか何かだと思っているらしい)
詳細は掲示板に書いたと言うのだが、それがこの文章↓(ホラ、存在した)

>次に、9/3の「妖怪玉手箱2」において、世にも奇態な熱音響工学と「山海経は実は超古代テクノロジーの解説書だっ
>た」(面白そうだったので物販コーナーに同人誌を買いに行ったら売り切れてました)と並んで原田実さんが「ヤマタの
>オロチから酒呑童子まで。古代日本のアイアンロード」とでも呼ぶべき大層興味深いお話をされましたが、(妖怪という
>より古代史にシフトしすぎたので多田さんが気にしたのもありましたが)講師四人で正味三時間半はあまりに短すぎ、話
>半分で終わってしまいましたので、これは2時間45分使える乱学で続きをやってもらわねば、と楽屋に引っ込む前の原
>田さんに話をもっていったところ、やってもいいとの話でしたので、9/4の講座でこの話をしてみたら、面白い、是非
>やって欲しいとの反応を得ましたので、決まりとして企画を転がすことになりましたが、何分、広島から放射能の東京に
>講師を呼ぶというのは相応に難事で、それ以前にそもそも本当にやってもらえるかもいささかおぼつかなく(ああいう席
>ではとりあえずYESと言うでしょうから)、これは本来の担当であるエピクトさん以上に原田さんにおけるロイロット
>博士が如き押し出しを誇るお姉さまに出張ってもらわねば、とエピクトさんに話を持ってゆく前にそちらのご都合をお聞
>きしたい次第でございます。

……読んでいて、途中で呼吸困難を起こしかけた。
(携帯電話にテレビなんぞ付けているヒマがあったら、通話相手を殴る機能をつけてくれ)
と、ブツブツ言いつつ、原田先生に電話する。
金曜日の夜の9時過ぎである。
まともな人間が素面でいる訳がないから、まともな人間同士でまともな会話をして通話を切る。

で、エピクトさんの方にも連絡を入れてこの件は、それで終わり。
続きの酒を飲むが、なんか悪酔いした気分になる。

帰宅。
そのまま畳の上で、寝る。

2010年1月28日(木)
ハードディスクが壊れて、この日のデータが、ホームページソフト諸共すべて吹っ飛んだ。       

2011年9月8日(木)
青空が広がる気持ちの良い天気。
Gパンを洗って干す。

午前中。
「犬」の企画関係でお世話になった某氏にメール。
3日がかりで文案を考えたメールを送ったら、30分後にかなり長文の返信が来た。
文章を書ける人って羨ましいな。

昼。
「ブレードランナー」を観ようとテレ東をつけたら、早すぎてまだ前の番組をやっていた。
「チュノ」という韓国の歴史ドラマで、どうやら今日が最終回らしい。
「チュノ」とはどういう意味なのかと調べてみたら「逃亡奴隷の追跡者」だそうだ。

ドラマが終わって「ブレードランナー」が始まる。
映画の冒頭で「ブレードランナー」とは逃亡した人造奴隷の追跡者のことだという説明が入った。
(テレ東は、奴隷を追いかける話が好きなのか?)

「ブレードランナー」は、1982年製作のSF映画で、舞台は2019年の地球。
1982年に考えられていた21世紀の地球は、日本文化が何かとアレしていて(笑)日本人としてはその辺が楽しい。
(あの時代は、日本の黄金時代だったからなあ)

日本に文化占領されたようなアメリカで、いかにもアメリカ人が考えそうな日本女性の映像やら日本の音楽やらが全体に暗
い色調の画面の中で不気味にも燦然と輝いている。
日本という国に追い抜かれようとしていた当時のアメリカ人の不安のイメージなのかも知れない。
(その後10年でバブルがはじけ、日本がこんな有様になろうとはねえ)

夕方。
電話がかかって来る。
「粗品」につられて資料請求した店から「これから資料を届けに行く」という連絡。
(げっ、郵送じゃないのかよ!)

「ちょうど出かけるところなので、出がけに受け取る形になるがそれでも良いか?」
と返事をし、すぐに2号君に連絡して自宅のドアの前に鍵を持って待機して貰う。
私の方は2号君の少し前の位置に立ってお電話を頂いた営業の方を出迎えることに。

やがて粗品1個と山のようなパンフレットと注文用紙を持って営業の方がおいでになったので、受け取る物を受け取って、
すぐに後ろに待機する2号君へリレー。
2号君はそれを玄関から放り込んでドアに鍵をかける。

「では、先ほど言った通り出かけるところなので」
と言うと、営業の方は「あ……」と「う……」をおっしゃっただけで帰って行かれた。
先様の貴重なお時間を無駄にすることがなくて、本当に良かった。
やっぱり忙しい方には細かな心遣いをしてあげるのが大切だと思う。

夜。
「養老乃瀧」で1号君と軽く飲み、蕎麦屋でざるそばを食べてから帰宅。

腹筋運動。
脂肪との戦いは、まだまだ果てしない。
寝る。

2011年9月7日(水)
ニュース。
〈NASAは6日、月を周回する探査機「ルナー・リコネッサンス・オービター」(LRO)が今年8月に撮影したアポロ
12号、14号、17号の着陸地点の鮮明な画像を公開した〉
写真を見ると、なるほど月面に残った車輪の跡っぽい線と、足跡だというものがかなり鮮明に写っている。

ちなみに人類が月へ行ったのは、アポロ11号、12号、14号、15号、16号、17号での計6回。
(アポロ13号事故で途中で引き返したのは、映画にもなった有名な事件)

その後コンピューターの技術が進んで、現在ではわざわざ大金をかけ、危険な思いをしてまで人間を乗せなくても無人船で
十分に月の調査が出来るようになってしまったのだが、ちょっと夢がないなあ。

昼。
筋肉痛がやっと来た。
痛いというよりものすごく疲れたという感じで全身が重い。
軽いストレッチで対応しようとするが、ちょっと動くとすぐ体がだるくなる。
困ったものだ。

で、部屋でゴロゴロしつつ「午後のロードショー」を観る。
テレ東のこの枠のラインナップはなかなかにマニアック。
「スピーシーズ 種の起原」というSF映画。

宇宙人が送って来た遺伝子情報によって地球人と宇宙人の混血児の美少女「シル」を作った地球の科学者たち。
やがて少女は12歳に成長し、恐怖を感じた科学者たちは彼女を殺そうとするが、脱走されてしまう。

少女はセクシー美女に成長、自分の使命を意味するらしい悪夢に悩まされつつ交尾のために地球の男性を次々に誘惑。
それを阻止しようと結成された地球人チームは、
 研究所の所長フィッチ(そもそもの事件を起こした科学者どものトップ。やたら偉そうだがリーダーの素質なし)
 問題解決屋のレノックス(戦隊ものでいうところの「赤」のポジション。職業がなんか分からん)
 生物学者のローラ(紅一点。戦隊ものの「ピンク」のポジション)
 人類学者のスティーブン(ダサダサのくせに「ピンク」を巡って「赤」とライバル関係?)
 霊能力者のダン(心優しい黒人。中途半端な超能力者。なんのために出て来たのか分かりにくい)
の5人。

勝手に作っておきながら、科学者の都合で殺されかけた「エイリアン少女が可哀想な話」かと思ったら、セクシー美女に
なった彼女がやたらに男を誘惑しまくり、身に危険が迫ると殺してしまうので「エイリアンと地球人の追跡劇」に。
主人公たちが彼女を殺さなくてはならない状況に陥ると、なぜかエイリアンは知性を感じさせないただのバケモノに変身。
単純に「モンスターを倒すヒーローもの」になる。
(このモンスターのデザインは、映画「エイリアン」で有名なギーガー)

エイリアンが、いたいけな少女だったり、ずる賢いセクシー美女だったり、知性のないバケモノだったりと、ストーリーの
都合でコロコロとそのキャラクターを変えるので、わけがわからなくなったのは、そのエイリアンの精神を追跡していると
いう設定の霊能力者の立場。
演じていた俳優も、物語の中における自分のポジションを?みかねていたのでは?

「エイリアンが髪を染めただけで見分けがつかなくなるお間抜け地球人」対「いつもは一撃で相手の体を差し貫くのに主人
公と闘うときだけはなぜか舌を首に巻き付けるという反撃しやすい方法をとってくれる優しい(?)エイリアン」
の息詰まる(笑)戦い。

なぜか評判が良くて続編が次々に作られた作品なのだとか。
まあ、美女によるベッドシーンの多い映画ではあるが……。

夕方。
筋肉痛で動くのが嫌なので部屋でじっとしていたら、2号君がやって来て、
「大学の課題で人物画のデッサンをするので、モデルになってくれ」
と言う。
「何をすればいいのだ?」
と聞くと、
「じっとしていてくれればいい」
と言うので、そのままじっとしている。

夜。
教育テレビ(「Eテレ」というセンスのない名前に変えられた上、地デジになってなんと「2ちゃんねる」になってしまっ
たという可哀想なチャンネルだ)で、櫻井翔が北海道の診療所の家庭医を取材するという番組をやっていたので、ちらっと
だけ見る。

「家庭医」というものを、何か特殊な存在として取り上げていたが、要するに「町医者」である。
「内科も外科も診る」って、町のお医者さんというのは、むかしからそういうものだろう?
医者も医者で「私は患者個人ではなく、その家族の情報も持っているのです」とか得意げに語っていたが、町医者ならそれ
が当たり前。
私は子供のころ新宿で育ったが、そこでも町医者というのは家族全員のことを知っているものだったぞ。

(わざわざ北海道まで取材に行く必要があったのだろうか?)
と思いつつ、番組を観ていてハタと気がついた。
取材に町に入った櫻井翔が、そこで辺りに人がいないのに困惑するというシーンが番組の冒頭にあったのだ。
つまり取材先の診療所がある町は、極めて人口が少ない地域なのである。
新宿の診療所で櫻井翔が同じことをしようとしたら、野次馬が集まって来て取材にならなくなってしまっただろう。

ひょっとして、櫻井翔にリポーターをさせるために、わざわざ人口の少ない町の診療所を取材先に選んだのか?
そして、そこまでして櫻井翔を使った理由は、公開中の櫻井翔主演の映画「神様のカルテ」の宣伝のためか?
納得して、テレビを消す。(^^;

夜。
やや念入りに腹筋運動。
本当は背筋の方も鍛えた方が良いのだがな。

寝る。

2011年9月6日(火)
天気がはっきりしない。
朝食と昼食の間の軽い食事代わりに大事に仕舞っておいた薫子ちゃんから貰った缶入りクッキーを食す。

昼。
眼科へ。
「回復してますよね?」
と、何度も言われる。

「いや、まだ痛みは残ってて……」
「でも、前よりいいですよね? 回復してるってことですよね?」
……医者的には治ったことにしたいらしい。
まだ多少、症状は残っているが、まあいいことにして治療終わり。

近所のスーパーにスニーカーを買いに行く。
いま履いているやつが静岡の人混みで踵を踏まれてぶっ壊れたのだ。
スニーカー1足980円。
大損害である。

夕方。
吹き矢の講習。
命中率を安定させようとフォームを変えたらまるで当たらなくなった。

帰宅。
「みんなの家庭の医学」を途中から観る。
病気の症状から病名を当てるクイズっぽい番組で、けっこう面白い。

4枚のほくろの写真から「基底細胞がん」を見つけるやつは残念ながらハズレ。
「クリオグロブリン血症」は病名そのものを知らなかったので分からなかったが「脳下垂体腫瘍」はドンピシャで当たり。
1勝2敗。

続いて「チームバチスタ アリアドネの弾丸」という続きもののミステリードラマを見る。
中学生の頃に父親が冤罪事件で逮捕され、いろいろあって医者になり、自分も無実の罪で捕まったのち冤罪が晴れて釈放、
父親の方の冤罪も晴れて再会できたと思ったら今度は父親が殺され……と、「不憫」担当の島崎吾郎という役を演じている
安田顕という役者さん、北海道テレビ放送のマスコット「onちゃん」の中の人の「安田さん」だよね?
かわいい系キャラクターのスーツアクター、意外に厳つい顔の人なんだね。
ところで真犯人は、弁護士と一緒にいた人かなあ?

軽く腹筋。
寝る。

2011年9月5日(月)
朝。
脚に貼った湿布を剥がし、ベッドから起き上がる。
筋肉痛がそれほどでもないのは、
 1)湿布の効果
 2)日頃の筋トレの効果
 3)老化で筋肉痛が来るのが遅れている
 4)そもそも筋肉痛が来るほど働いていない
どれだろう?

午前中。
あっちこっちにお礼のメール。
今回のSF大会では、初めて「企画」というのをやったため、各方面にお世話になったというかご迷惑をかけたというか。

休憩。
旅行中で読まなかった昨日の朝刊に目を通したら、1面の記事で〈野田内閣支持率67%〉だって。
支持政党では、
 民主党 36%
 自民党 30%
……微妙?

和歌山県の方では台風の被害がすごかったらしい。
今年は自然災害の当たり年だな。

ところで「宇宙犬作戦」には、2011年の12月24日に地球人類に滅亡の危機が迫るというエピソードがある。
昨年の放映時点ではフィクションとして笑って観ていたのだが、最近ちょっと胸がドキドキ……???

午後。
2号君の部屋に遊びに行ったら、
「『ほんとうにあった怖い話』を録画しておいたのだが、観るか?」
と、言われる。
ホテルで観られなかった前半部分を観て、後半は寝てしまう。

ひとつは終バスでの恐怖体験。
後ろの方の座席に座った女子高生がなんとなく気味が悪い気がした主人公。
降りようと思うが終バスなのでそうもいかない、しかしだんだん気味が悪くなってついに降車ボタンを押す。
するとその女子高生が降りた……と思ったら、やっぱり乗っていた。
これってどこが「恐怖体験」なんだ?

カーナビにまつわる恐怖体験。
カーナビの指示通りに車を走らせたら、なぜか墓場に着いてしまったという話。

写真という発明と同時に「心霊写真」が生まれ、ビデオの発明によって「呪いのビデオ」が生まれた。
最近はカーナビか……やはり幽霊にもトレンドがあるらしい。

夕方。
アニメ「銀魂」を観る。
主人公が手に入れて来た中古のブルーレイプレイヤー。
この機械には「呪いのブルーレイ」が入っいて、うっかり再生してしまったところブルーな気分の霊が出て来てしまう。
霊のブルーな気分をなんとかしてやろうとカーナビをブルーレイ再生機能付きに改造して外に連れ出した主人公だったが、
霊が取り憑いたカーナビはとんでもないことになり……。
(やっぱり流行りなんだ、カーナビに取り憑く霊の話)

夜。
ニュース。
藤村修官房長官が外国人からの政治献金を禁止した法律(政治資金規正法22条5項)には問題があるんじゃないかと発言
したそうだ。
そうなんだよなあ。
この法律の1番の問題点は献金の額が規定されていないということ。

たとえばある政治家が「北の方のどこかの国」に不利な政策を実行しようとしたとする。
そうしたらその「どこかの国」は自国の工作員に日本人名を名乗らせて数万円程度の献金をターゲットの政治家に対して行
わせるというわけである。
数万円程度の献金をして来た個人の身元までをいちいち調べることは事実上無理なので、ターゲットにされた政治家の事務
所では普通に日本人からの献金としてその金を受け取ってしまう。
そこでその工作員は、自分が実は外国人であることを暴露。
「北の方のどこかの国」に不利な政策を行おうとした政治家を辞任に追い込むことが出来る。
ちなみに日本の法律では、献金した人間が外国人であるということが分かるとその金は返金されることになっている。
そこでこの金を使い回してまた別の工作員が……
と、これを繰り返せば日本にその「どこかの国」不利な政策を行う政治家はいなくなる。
安い工作資金で日本を自分の思いのままに操ることが出来るようになって、その国の将軍様はウハウハ……。

国家の安全上、仮想敵国の工作員に便利な法律は改正した方が良いと思う。
違法となる献金金額をある程度以上の額にすれば、対象が絞りやすくなるので政治家側も網を張れる。
入り口の数を絞るというのはセキュリティの原則だろう。

寝ようか。
あ、その前に腹筋運動。

2011年9月3日(土)〜4日(日)
9月3日(土)
依然として台風接近中。

日本SF大会の本番である。
本日、私が関わっているのは「宇宙船レッド・ドワーフ号」の企画と「宇宙犬作戦」の企画。

最初の企画は午後1時に行われる予定の「宇宙船レッド・ドワーフ号」の方。
この企画について、昨日までの時点の状況を簡単に説明すると、企画に使用する予定の動画データを持ったスタッフが仕事
で中国に行ったまま台風で足止めを食っており、ゲストがトークに使用するつもりで用意したDVD入りのトランクは、ロ
ンドンから東京に送られるはずが、なぜかウィーンの空港で発見された。
そしてやって来たゲストは片脚を骨折してギプスをはめている。

さあ、愉快な1日の始まりである。
静岡に行くために品川駅で新幹線に乗った崎田は、列車が発車して間もなく自分が乗っているのが「のぞみ」であるという
ことに気づくというお約束のギャグを飛ばし、新横浜で「こだま」に乗り換えた。

東京では降っていなかった雨が、静岡ではかなりの暴風雨。
どうにか会場に到着し、まずは「宇宙犬作戦」の方の企画の機材の使用方法の確認、ゲストのますもとたくやさんと伊藤龍
太郎さんのお出迎え。

続いて「レッド・ドワーフ」のゲストハッティ・ヘイリッジさんが会場に到着。
ここでちょっとドタバタ。
ハッティさんがメイクと着替えをしたいと言い出した。
女優さんをイベントに呼んだのは初めてなので、メイクとか衣装を着替える場所とかをまるで考えていなかったのだ。
慌てて楽屋を用意してもらう。

そしてトランクの行方の方。
昨夜、ウィーンから飛行機で飛び立った問題のトランクだが、折悪しく日本上空は台風で大荒れ。

成田に着陸できたという連絡にほっとしたのもつかの間、通常便のトラックに乗せたのでは、企画開始までの静岡の会場に
辿りつかない。
企画スポンサー@太っ腹は、そこでトラックを1台チャーター。
しかし、台風で道路は渋滞中。
企画開始まで2時間を切った時点で、トラックがどこにいるのかも分からない。

一方、着替えを終えたハッティ・ヘイリッジさん、ランチのために用意した展望室の貸切席に座り、その眺めにご満悦。
「天気が悪くて富士山が見られないのが残念だわ」などと(英語で)のたまっておられる。
(こちらはもっと残念なことになりそうな雰囲気なのだが)

トラックから連絡。
「いま、由比ケ浜にいるそうです」
「由比ケ浜って鎌倉の?」
「いや、静岡市の方の」
みんなだいぶ混乱している。
どうやら静岡市内には入ったようだ。
この時点で、企画開始50分前。
外は断続的な暴風雨が続いており、市内の道路状況はまったく不明。

企画開始30分前。
会場に移動。
ポスター等を飾り準備を進めるが、肝心のDVDは、まだ届かない。

企画開始20分前。
崎田の携帯に1階の受付から電話。
「荷物が着きました!」
1階へ走る。

なかなか来ないエレベーター。
トランクを受け取り、再び10階の会場へ。

15分前。
DVDが入っているというトランクが会場内に運び込まれる。
ハッティさん、急いでトランクを開ける
トランクは会場の床の上で全開。
旅行用の荷物であるわけだから、もちろん中には彼女の着替えやら何やらも詰まっているわけで……
「ええと、確かこの下に、ああ、あったあった」

そろそろ来場者が集まって来る時刻。
「もう入ってもいいですかあ?」
「ダメですっ!!」
(すいません、今ものすごくダメな状態なんです)

DVDを取り出し、トランクに荷物を詰め直す。
女優さんの大事なドレスである、シワにならないように丁寧に……

5分前。
お待ちになっておられたごお客様を笑顔で招き入れる。

13:00
企画開始。
DVDの映像が無事に流れ、ハッティ・ヘイリッジさんは、
「私の髪がサラサラな理由? これ生まれつきなのよ。フフッ」
などと会場からの質問にチャーミングに答えるなど、イベントは和やかに進行。
お客様にお見苦しいところをお見せすることなく無事に終了することが出来て、とても良かった。

ところでこの時に気づいたのだが、会場内に「宇宙犬作戦」企画の出演者であるますもとたくやさんと映像編集担当である
ゆーびっくさんが来ていた。
つまり、「犬作戦」企画の関係者が伊藤龍太郎さん以外、全員集合していたというわけで、このとき伊藤さんが何をしてい
たのかと言うと、別の企画で酒を飲んでいた。

14:30「レッド・ドワーフ」企画終了。
2階の映像ホールに「宇宙犬作戦」企画へ。

15:00より。
企画名「宇宙大犬作戦(うちゅうだいいぬさくせん)」
予想外の客の入り。
(なんか客席が埋まっているけど、どうしてだろう?)

オープニングの映像が流れ、トークの開始。
舞台の上には、「宇宙犬作戦」のメインライターであるますもとたくや氏、ゲームクリエイターで犬作戦ファンの伊藤龍太
郎氏、そしてただの犬作戦ファンの崎田の3人。

この企画に備えて、来る途中の列車の中ではビールしか飲まず、前の企画でも本人による申告によれば「酔わない程度にし
か飲まなかった」という司会の伊藤さん、朝会った時の挨拶が、
「構成台本を持って来るのを忘れたのですが、僕の分もありますか?」
だった。(笑)

台本ぐらいなら用意できるので、本番前に渡す。
実は舞台の上のこの3人、会ったのはこの企画の打ち合わせの時が初めて。
リハーサルは1回、カラオケ屋で適当にやっただけ。
司会は酒の香りを漂わせており、崎田自身は言うまでもなくトークは全くの素人。

それでも盛り上がる会場。
「犬作戦」ファンは熱い!

伊藤龍太郎さん、酒が入った方が滑らかなのか、酒が入っても滑らかなのか、プロのトークを聞かせてくれた。
まずは、上映する予定だった映像の一部が手に入らなかったという話。
ここに存在しない(そして客席の誰も見たことがない)映像をネタにして、ちゃんと喋れる。
立派!

「番組のエグゼクティブプロデューサーの藤巻直哉さん」というところでちょっと噛んだ以外は、ほぼ完璧なトークを披露
してくれた。
(「番組のエグゼクティブプロデューサーの藤巻直哉さん」言える?)

ますもとたくやさん、さすが番組関係者。
番組の裏話がすごかった。
今後のお仕事に差し障るとまずいので、その内容をここで書けないのが残念だ。

そして崎田。
この2人の隣で、滑らかに滑りまくり。
やっぱり、笑ってばかりじゃ会場も疲れると思う。
笑いと笑いの間の息継ぎの役目を立派に果たせた自分を誇らしく思った。

意外だったのは来場人数が多かったことだけじゃなく、DVD案内のチラシを配ろうとしたら向こうから手を出して来た人
がいたこと。
「こんなものいらねー」
と言われるかと思っていたのだ。

本音を言うとこの企画、自分では絶対に失敗するだろうと思っていたのだが(企画を立てた直後からの「独り言」を読み返
して頂ければ私が常にこの企画に対して逃げ腰だったことが分かる)やってみたらこれまでに自分で企画したイベントの中
で一番の成功を収めてしまった。
驚いた。

さて、自分の企画が終了したのでこれからはスタッフとしての仕事。
会場の準備なのだが、特にトラブルもなかったので楽に済ませられた。

夕方から交流パーティー。
SF大会でパーティーに出席するのは初めてなので、つい喋っていて抜かった。
料理を食べ損なってしまった。
オタクの食欲はハンパない。

森下先生に、
「最近、筋トレをしていないようだけど、大丈夫?」
と、聞かれる。
(サボってます。すみません)

先生、なぜか私のウエストポーチを見て、
「そっちの方がいい。負けた」
と、悔しがっておられた。
どのような勝負であったのかはよく分からないが、私の勝ちらしいので勝ち誇る。

ハッティさんは、ゲストのひとりとしてクジ引きのクジを引き、意外に流暢な日本語で、
「イチ、ニー、ヨン!」
とか言っていた。

夜。
ホテルにチェックインして風呂に入り、テレビをつけたら「ほんとうにあった怖いはなし」という怪談番組をやっていたの
で途中から観る。
向井理が首吊り幽霊に遭う話だが、幽霊の演出があまりに「リング」の貞子のパクリだったのでクライマックスでつい失笑
してしまった。

病院の怪談話。
主演が最近人気の子役だそうで、それなりに上手い子だったが父親役が「宇宙犬作戦」のマルコ役の戸次重幸だったので、
なんか「犬作戦」を思い出してしまい、怪談を見ている気がしなかった。

最近、フィクションにリアリティを感じなくなってしまったのは、作り手の問題か?
それとも視聴者である私がに何か問題があるのだろうか?

寝る。

9月4日(日)
SF大会2日目。

今日も朝からスタッフの仕事。
いきなりトラブル発生。

「50枚用意すれば大丈夫」ということだった用紙が「実は1000枚でもまだ足りないのだ」と言われる。
(どこでどうしてそんなに数字が間違っちゃったのだ?)
あっちこっちから用紙をかき集めて階段を3往復、会場担当スタッフのれふくんに渡す。

それでも足りないかもしれないというので、駅の向こうまでランニングで買い物。
途中で息が切れる。
(しまった、筋トレをちゃんとやっておくんだった!)

本日の記憶。
走った。
運んだ。
バテた。
寝た。

15時。
企画終了。
スタッフはここからが大仕事。
机と椅子の片付け。
量が多いのでハンパない。
運送屋に転職できそうな気がして、スキルアップの手応えを感じる。

打ち上げ。
絵のオークションがあって、大きな額縁に入った絵が気に入ったので盛り上げ半分に値をつけたら落札してしまった。
さて、どうやって持って帰ろうか?(^^;

帰りの交通状況がやや不安だったので、途中でパーティーを抜けて帰路につく。
台風で旅行に行く人が少なかったのか新幹線は空いていて、普段より却って楽だった。
額縁のままの絵を、そのまま持って乗車してもまったく邪魔にならないぐらいに座席に空きがあったのは幸いである。

9時半に帰宅。
脚に湿布を貼って、寝る。

2011年9月2(金)
朝。
気象衛星からの動画を見ると、台風はどうも同じ所でぐるぐる回転するだけで止まっているように見える。
本州の形に沿うような雲が見えるが、窓の外はだんだん明るくなって来た。
(東京上空だけが晴れているのか?)

午前中。
昨夜のチラシの印刷の件、確認したら「50枚程度までは刷り上がっている」というので、まあそれでいいことにする。

昼。
荷物が届く。
「取扱注意」のステッカーがベッタリと貼られた四角い箱状の物体である。

差出人を見ると「崎田薫子」。
ものすごく分かり易い偽名というかハンドルネームだ。

偶然にも部屋の入り口に金属探知機が置いてあったので、スイッチを入れて少し離れたところから箱の表面に近づけてみたと
ころ「ピーッ」という警告音が鳴った。

これはきっと心優しい薫子ちゃんが、内部に金属を含む何かステキな贈り物を届けてくれたに違いない。
すぐに開けてしまうのは勿体ない気がしたので、大切な贈り物を傷つけないように周囲をクッション材で厳重にくるんだ上で
厚い扉の戸棚の中にしばらくしまっておくことにした。
心のこもった贈り物は、丁寧に扱わなくては。

夕方。
レッド・ドワーフ企画の担当者から電話。
空港の手違いで日本に着くはずのゲストの荷物が、なぜか現在ウィーンにあるらしい。

荷物の中身は企画で使う写真等の他、ゲスト自身の着替え一式。
女優さんを着たきり雀にするわけにはいかないので、担当者が彼女を銀座に買い物に連れて行ったらしい。
銀座でショッピングをするイギリス人女優のお供をしたことのある人なら分かるだろうが、戻って来たとき、彼はとても疲れ
ていた。

夕食は新橋の寿司屋へ。
何度か意識を失いかける担当者をそのつど起こしつつ(私は英語が話せないのだ)ゲストと一緒に食事をする。

荷物に関しては、どうにかSF大会の会場に直接届けてもらうということで話がついたようだ。
大会側に電話を入れて、
「……というわけで、……という荷物がウィーンから届くので」
と、事情を説明したら、
「わぁーお!」
と言われた。
まったくもって「わぁーお!」である。

帰宅。
これから明日の準備をして、寝る。

(2日ばかりインターネット環境を離れます)

2011年9月1日(木)
朝。
メンサの例会のために会場予約抽選会へ。
クジ運がかなり悪くて昼頃まで待つ羽目になる。

帰り道の100円ショップに、防災用品のコーナーが出来ていた。
そう言えば今日は防災の日で、そう言えば今日は都内で交通規制訓練とかやっていた気がする。
ついつられて手動発電式懐中電灯というものを買ってしまう。

午後。
SF大会の準備の件とかいろいろとゴタゴタ。
台風の接近で飛行機が飛ばなくなり、中止にせざるを得ない企画がいくつか出て来たらしい。
つくづく天変地異と闘う大会だ。

ニュース。
〈広島大大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授(精神神経医科学)たちの研究グループが、神経細胞を成長させるタン
パク質の遺伝子に起こる「メチル化」という酵素反応のパターンが、うつ病の客観的な診断指標の候補になることを発見した〉
「私うつなんです」が問診票の自己申告などではない酵素反応のパターンで客観的に診断できるようになるかもという話。
良いことなんではなかろうか。

テレビ東京からメール。
当日に配布する予定のチラシの内容チェックをお願いしていたのだが、特に問題ないとのことなので印刷を手配。
犬作戦、レッドドワーフ双方の集合時間を確認。
……細かいことでバタバタしているうちに日が暮れてしまった。

台風の動きを気象庁のサイトで確認する。
(かなり直撃っぽい?)

掲示板を見たら薫子ちゃんがメイドさんを「お姉ちゃん」呼ばわりしていたので、とりあえず激怒してみる。(笑)
うちの掲示板でメイドさんの悪口は禁止だと、何度言ったら……(^^)ホントにもう!

夜。
イロイロ作業中。
チラシの印刷をお願いしていたスタッフから「印刷機が故障した」という電話が来た。
窓の外を見ると夜が明けかけている。

えーと……
これから仮眠をとって、それから対策を考えよう。

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