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独 り 言 (2011年8月分)
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2011年8月31日(水)
朝から昨日の続きで虎ノ門へ。
台風接近中だと天気予報で言っていたので念のため傘を持って出たが、差し当たって天気は良さそう。
忙しそうなドクターとは、3時間待ちの挙げ句に相手が片手に電話という状態での面会。
一応の用件は済ませたので病院を後にする。

昼食は池袋でサンドイッチ。
家の蛍光灯が切れたのでビックカメラに買いに行く。
平日とはいえ空いている家電売り場にちょっとびっくり。
隣に来たヤマダに客を取られたか?

地下道の売店。
〈宇宙人インタビュー成功〉というタブロイドの見出しが目に入ったので、てっきり東スポかと思ったら夕刊フジだった。
何をやっているんだ、夕刊フジ?

帰宅。
チカチカしていた蛍光灯を取り替え、部屋が明るくなる。
新聞が読める明るさになったので朝刊を読んだら「春秋」という日経1面のコラムに、野田新首相について、
〈国民はあなたの見場で応援するかどうかを決めるほど愚かではない〉
という一文があった。
いや、多数の人間を動かすには、見た目も大事だと思うぞ。

午後。
鹿野司さんの星雲賞受賞を祝う会の件でイロイロ。
外は雨か?

日経夕刊の読書欄に瀬名秀明さんが故小松左京先生について書いていた。
見出しは、〈「聞く姿勢」持つ大人の思索〉。
瀬名さんと言えば、SF大会でも小松左京追悼企画をやるそうだ。

ネットの「ナショナルジオグラフィック」の記事。
〈地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系外惑星である
可能性が出てきた〉
(36光年と言えば、十分な科学技術があれば決して越えられない距離ではないな)

夕方。
また地震。
 時刻:18時33分
 震源:千葉県北西部(北緯35.5度 東経140.1度)
 深さ:約90km
 規模:マグニチュード4.5

練馬で震度3。
割と大きな揺れだった。

ネットで気象衛星からの画像を見ると、台風も相変わらず接近中。
週末のSF大会は、嵐の中か?!

さてと、風呂へ入って寝よう。

2011年8月30日(火)
朝から野暮用で虎ノ門病院へ。

涼しいが日差しは強い日。
まだ直射日光を受けると目が痛いので日よけ代わりに黒い雨傘を差して出かけたら、道の途中で知り合いに会って思いっ
きり不思議そうな顔をされる。
サングラスにした方が良かったかな?
(でも、それはそれで不審者っぽい気が……)

虎ノ門病院。
正面受付脇に「ED治療は行っていません」の貼り紙があった。
なぜピンポイントでそれ?
そんなに問い合わせが多いのか?

用事が済むまでの間、待合室のベンチでボーッとしていたら、目の前で外国人の患者と病院スタッフが会話をしていた。
片言の日本語を話すアジア人っぽい外国人に対して、スタッフひたすら英語。
双方ともに母国語じゃない言語で喋っているので、なかなか通じない。
いっそ日本語で押し通してしまった方が良かったんじゃ???

こっちの用事の方は結局、
「担当者がいないので、明日また来てくれ」
ということになる。

帰り道でしっかり道に迷い、池袋に着いたのは昼頃。
スパゲッティーを食べて帰宅、CSIを観る。
不良少年を更生させる活動を行っていた牧師が殺害されるという事件。

この回のサブタイトルは、邦題だと「負け犬の家」(原題は “Tipping Point”)。
社会的な敗北者に再生の機会を与えるための施設を「負け犬の家」と訳すかなあ?

ドラマが終わって次の番組は、たまたま「ロッキー2」だった。
「ロッキー」も社会的敗北者の再挑戦の話だよね。
アメリカ人は、こういう話が好きなんだな。
犯罪を「社会の問題」と考えるか「個人の問題」と考えるかというのが日本とアメリカの違いなんだろうね。

夕方。
総理大臣が正式に決まったというニュース。
テレビ画面で辞める菅さんがものすごく嬉しそうな顔をしていたのが印象的だった。

海外ニュース。
カダフィ大佐の妻子の亡命を隣国アルジェリアが受け入れたとかで、リビアの国民評議会が「侵略行為」だと怒っている
らしい。
「カダフィ大佐の家族は全員、国家に対する金融犯罪容疑で指名手配されている」というのがその理由。
失脚した権力者は家族もろとも犯罪者とされるというのは、国際的には「常識」なんだろうか?

夜。
SF大会当日に配るチラシの準備。

眠くなったので、寝る。

2011年8月29日(月)
昼に「CSI」を観るつもりでテレビをつけたら「民主党代表選」をやっていた。
新聞のテレビ欄を確認したが、通常通り「CSI」と書いてある。
急遽、特別番組を流すことになったのか?
(別に「突然の事態」というわけでもないのになあ)

午後。
眼科に行き、帰って来たら「野田佳彦氏が当選」だそうだ。
消費税を増税するとか言っていた人だ。
税金、増えるのか?

夕方。
代官山へ藤岡藤巻のライブを聴きに行く。

観客の名前を歌に織り込んで「○○子、タンスの角に小指ぶつけろ」とか歌う視聴者参加型の歌とか。
終奏の不快なコーダが、いつまでたっても終わらない名曲「残尿感」とか。
今回は伊藤多賀之という若手の歌手とのジョイントライブなので、サービスで伊藤多賀之「追悼」の歌とか。
相変わらずの「ヤな奴キャラ」。

アンコールは、本邦初公開「藤岡藤巻&伊藤多賀之」によるサラリーマン・コント「部下が上司になったら」。
タイトルそのまんまの内容で、伊藤多賀之氏が先輩より先に出世したイヤミな後輩を楽しげに演じていた。

帰宅。
民主党新代表の野田さんのプロフィールがネットに流れていた。
割と地味な感じの人らしい。
日本の総理大臣って、国民に人気のありそうな人たちが潰し合って、結局、地味な人に決まるって例が多いよね。

寝る。

2011年8月28日(日)
朝。
ニュースのざっと読み。
〈石川県の砂浜で新婚の夫婦が生き埋めになって死亡。通報により駆けつけた消防隊員が頭を下にして上半身が砂に埋まっ
た状態の2人を発見した。一緒にいた友人たちによると、死亡した妻が夫を驚かせようと落とし穴を掘ったところ暗かった
ので2人とも転落してしまったのだという〉
(「頭を下にして上半身が砂に埋まった状態」って、落とし穴って普通、頭から下に落ちるものか?)

昼からメンサの例会。
例に寄って例のごとくにマターリと。
本日はDVDの鑑賞会。
「ジョニー・イングリッシュ」
イギリスのおバカ映画である。

主演はお馴染みローワン・アトキンソン。
助演は例のジョン・マルコヴィッチ。

ローワン・アトキンソン演じるおバカなスパイが、ジョン・マルコヴィッチ演じるクレイジーな悪者と闘うという話。
ご期待通り、葬式の棺桶は踏んづけられるし、カンタベリー大主教は戴冠式の最中にパンツを(ズボンではない!)脱がさ
れる。

個人的には、うんこを被って熱演する主演のローワン・アトキンソンよりも、イヤミなおフランス野郎の悪役を演じたジョ
ン・マルコヴィッチの変態ぶりにぞっこん。
キレまくって突き出した自分のおケツを指差しつつ英国人を罵るマルコヴィッチの腰が微妙にセクシー。(笑)

相変わらず、葬式と精神病院と刑務所、そして王室は英国コメディの基本。
「おバカでも王冠を被れば王様」というイギリス人の潔さがいい。
2003年制作(イギリス)。
87分。

例会後。
北口の天狗へ。
石ノ森先生のお墓参りをしてから帰宅。
寝る。

2011年8月27日(土)
SF大会の企画会議で昼から出かける。

地下鉄で向かいの席に座った若い女性。
椿の柄の和服に菊の髪飾りをつけていた。
別に何を着ようと勝手だとは思いつつ、
(椿に菊って、お前の季節はいつなんだ?)
と、つい突っ込みたくなる。

会議が行われる新宿のマンション着。
住人用の会議室やらパーティールームやらがある「コンシェルジェがいるようなマンション」にスタッフのひとりが住んで
いるのである。
豪華なマンションだ。

「羨ましいですね」
と、言ったら、
「いやあ、ローンが大変で」
という返事が返って来たが、私だったらそもそも銀行がローンを組ませてくれないだろう。(^^;

そこの会議室で夕方まで会議。
と言っても、既にまとめて話すこともないので、個別打ち合わせ。

女性スタッフが、
「9月のSF大会じゃ浴衣というわけにはいかないから絽の着物を着ようかと思う」
などと話している。
浴衣なら半幅帯で済むが、着物となると女性は荷物が大変だろう。
それにしてもなぜ、SFの女性って和服が好きなんだろう?

夕方。
近所まで買い出しに行き、パーティールームで夕食会。
マンションのパーティールームというものに初めて入ったが、普通の家のキッチン付きの居間という感じ。
要するにホームパーティーを開くためだけに作られた家。

結構な量のものを買って来たつもりなのに、テーブルの上の料理はあっと言う間になくなる。
ネットでピザを注文。
今日は隅田川の花火大会。
パーティ会場が高層ビルの上なので窓から見えるかと楽しみにしていたのだが、他のビルに隠れてほとんど見えない。
結局、テレビをつけて打ち上げの音を生で聞きつつ、画面で花火を観る。
(あまり意味がない)

大会当日にダンス企画で踊るという「クックロビン音頭」をみんなで練習。
(もっとも私は自分の企画と時間帯が被るので本番では踊れないが)
「クックロビン音頭」が、そもそも萩尾望都先生のアシスタントを始めとするアシスタント仲間で流行っていた踊りなのだ
というトリビアを聞かされる。
(つまり魔夜峰央先生は、アシスタントがこの踊りを踊っているのを見て漫画に取り入れたということか?)

9時前に会場を撤収。
家に帰って、寝る。

2011年8月26日(金)
今日も朝からはっきりしない空模様。
天気予報は、雨が降るとか言っている。

プレトニンのせいか、胃腸の状態すこぶる悪し。
よって不機嫌。
こういう時に聴く音楽は、私の場合「希望の宇宙(そら)の・・・」。
苦しくても頑張ってる感じが、こっちも頑張ろうという気にさせる???(^^;

「希望の宇宙の・・・」と「夢を夢で終わらせないために」を交互に3回ぐらいずつ聴いて復活。
いいなあ、この曲。
なんか全てに腹が立たなくなって来る。

午後。
3時頃。
地味な作業をポツポツやっていたら、急に雨。
雷が鳴り、西の方で落雷の音がした。
秩父の山にでも落ちたのか?

夕方。
出かけようとしたら財布がない。
机の下とか鞄の底、新聞紙の間とかを探しまくった挙げ句、机の上で見つける。
(こんな盲点を突かれるとは!)

池袋。
たい焼き屋の前を歩いていたら、東北支援たい焼きという文字が目についた。
(どんなもんだろう?)
と、1個買ってみたら餡の代わりに焼きリンゴが入ったたい焼きだった。
「青森のりんご使用」だそうだ。
味は、ふにゃっとした食感のアップルパイ?
(いや、意外にいけるかも)

夜。
空想小説ワークショップ。
『文章読本』の話。

(日本の「文学」というものは、三島由紀夫で終わったのかなあ)
などと、ぼんやりと考える。
文章そのものの美しさで読ませる小説って、三島以後にどのくらいあるだろう?

放課後の飲み会。
「東口のパルコ辺りが大雨で浸水したらしいですよ」
と、携帯をいじっていた人にネット情報を聞かされる。
ぜんぜん気づかなかった。
池袋、狭いようで結構広いのか?

ビールとワインを飲みながら、
「軍事オタクに実際の戦争をやらせるような真似はダメだねえ」
とか、意味のないことをグダグダ。

家に帰って、寝る。

2011年8月25日(木)
朝。
今日もメールがいっぱい来ている。
SF大会関係は、自分に関係のありそうなところは出来るだけ読むことにしているのだが、それにしても量が多い。

そこへ持って来て「バイアグラ買いませんか」とか「欲求不満の人妻です」とかのタイトルを見るだけでイラッと来そうな
スパムがごちゃっと届くのだ。

最近多くなったのが「競馬必勝法」。
「怖いおじさんたちが競馬の八百長レースを大金の受け渡しに利用しているという情報を?んだので……」とかいうやつ。
だからそれをなぜ私に知らせる?(笑)

午前中。
眼科へ。
「胃が痛くなったので、ムコスタ(胃薬の名前)を出して下さい」
と、我が儘な患者。
「ハイ、出します」
と、素直な医者。

帰り道で昼食。
インドカレーを食べる。
焼きたてのナンが熱くて、指先をやけどした。(←ドジ)

その後、池袋をウロウロ。
帰宅したのは夕方。

テレビ東京からまたメールが届いていた。
すでに「宇宙犬作戦」企画は、テレビ東京さんが半分やってくれている状態。
残りの半分をユービックさんが頑張っていてくれるので、私は最近ただ「ハイ、それでいいです」しか言っていない。

夜。
ブック・オフへ。
たまたま立ち読みした本に「ニワトリが生殖器と肛門が同じ」という トリビアが書いてあった。
つまりニワトリの卵というのは、ニワトリの肛門から出て来るのだそうである。

急に中島らもの『寝ずの番』という小説で、登場人物が歌っていたこんな歌を思い出した。
ぽっぽっぽ ハトニワトリ ニワトリ糞してケツ拭かん それでも卵は美味しいな♪(かなりうろおぼえ)

「寝ずの番』とは通夜のこと。
人間の死をテーマにした小説だった。

「糞してケツ拭かん」ようなニワトリ。
そのニワトリのケツから出て来た卵は、しかし美味しいのだ。
理屈で分かっていることと、感覚が認識するもののズレ。

まず人間はいつか死ぬものだという理屈があり、そして自分の愛する人が死んだという出来事がある。
通夜の席で涙を流しながら「それでも卵は美味しいな♪」
結構、深い話だったよな。

帰宅。
「それでも、生きてゆく」という、やや重いテーマのドラマを観る。
大竹しのぶの演技を堪能。
大竹しのぶは、精神に問題のある「少年」に我が子を殺された母親という役どころ。
(犯人は「少年」で、しかも「精神の病気」というわけである)

少年院から出て来たかつての「少年」を前にした大竹の迫力がものすごく、「少年」を演じている若手俳優が完全に押され
てしまっている。
(頑張れ! そこで押し返せ!)
などと、スポーツ観戦をしているような気分になってしまったぞ。

寝る。

2011年8月24日(水)
ドロリとした寝覚め。
夕べあまり寝ていないのだ。
明け方に見た夢は、巨大昆虫怪獣と戦う夢……。

ニュース。
〈アメリカ東海岸で地震〉
ワシントンのナショナル・カテドラル大聖堂で尖塔の一部が折れたそうだ。

調べてみたらナショナル・カテドラルって、1990年に出来た建物らしい。
そう古い物じゃないんだね。
それでも壊れたか。
かなりの揺れだったのだな。

しばらくして、やや詳細な情報が入る。
 発生時刻:8月23日午後1時51分(日本時間では、24日午前2時51分)
 震源:バージニア州中部
 規模:マグニチュード5.8
とのこと。

被害の程度は、
 ワシントン:ホワイトハウス及び近郊の国防総省などの建物が一時閉鎖。
 バージニア州内:原子力発電所2基が運転停止。
 マンハッタン:高層ビルから外に避難した者多数。
といったところ。
結局のところはそれほどの被害はなかったらしい。

でも、アメリカ東部で、これだけの規模の地震は93年ぶりとのことで、びっくりした人はびっくりしたそうだ。
特に高層ビルなんかは揺れるからね。

リビア情勢。
カダフィ政権はもう終わりっぽいけど、肝心のカダフィは、まだどこに逃げたか分からないそうだ。

日本国内。
日経の1面トップは〈民主代表選 本格化〉。
有力候補と言われている議員の主張を一覧表にしている。
増税は、まあ「やる」って明言している人は少ないね。
この景気の悪い時期に増税を掲げるというのは、やっぱりタイミングが良くないよな。

原発に関しては、海江田さん(経済産業大臣)と野田さん(財務大臣)以外は、どちらかと言うと撤退の方向。
(経済と財務の人かあ、分かりやすいなあ)

興味深いのが小沢一郎元代表への処分見直しについて。
はっきりと「処分は見直さない」と言っている人がいないのだ。
誰が代表になっても「親小沢」で党がまとまる方向かな?

国民としては、早く日本国の政治が安定して、政府が本体の政策に集中出来る状態になってくれればそれでいい。
経済とか外交とか、いっぱいやることはあるのだから。

午後。
ネットで話題になっているニュースをざっと見る。
リビアの政変よりも、アメリカの地震よりも、自国の次期総理大臣よりも、吉本のお笑い芸人の引退に興味があるという国民
が多いのかね、日本は?

夜。
「24 シーズン5」というアメリカのドラマを観る。
国際テロ組織の黒幕がアメリカ大統領だったというお話。
歪んだナショナリズムによってアメリカを最強の国にするのだと主張する大統領の名前が「ローガン」で、その彼に殺害され
た前大統領が黒人で、名前が「パーマー」。
(モデルがいるのだろうか、これ?)

アメリカ国内での放映時期は、2006年1月〜5月だとのこと。
あの支持率の低かった共和党のブッシュ(ジュニア)政権の2期目だね。
国内の世相みたいなものを反映していたのかな。

比較の対象として適当かどうかは分からないが、アメリカ大統領を悪いエイリアンと戦うヒーローとして描いた映画「イン
ディペンデイス・デイ」の公開は,1996年。
クリントン政権の1期目(アメリカが戦後2番目という好景気に湧いた時代)である。

さて、酒でも飲んで、寝るか。

2011年8月23日(火)
小雨のパラつく朝。
ニュースは、カダフィ政権いよいよ終焉かという感じ。

昼。
「福しん」でラーメン。
ここのラーメンは1杯380円。
謎なのは、つけめんとかざるラーメンとか、明らかにラーメンより具材が少ないメニューよりラーメンの値段が安いという
こと。
よって「福しん」のプロ(?)としては、ラーメンと100円餃子を注文することになる。

漢詩とか『論語』とか中国の文化にはいろいろあるが、日本人が最も愛する「中国」は、やっぱりラーメンと餃子なんじゃ
ないかと思う。

午後。
ハンズへ。
養生テープその他を買う。
SF大会の準備である。

その後、ビックカメラとか百均とかを回って半日歩き回る。
家に帰ったら膝がパンパンになっていた。
湿布してしばらく休めていたら、やや回復する。

夜。
テレビ東京から「宇宙犬作戦」企画に使用する静止画が届く。
担当者に送って「養老乃瀧」で夕食。
電話で打ち合わせを済ませて、写真のバックに使う宇宙っぽい背景の制作を2号君に発注。(1人前に金を取りやがった)

帰宅。
またテレビ東京とメールのやり取り。
テレ東さんは、SF大会にとても協力的。
企画に必要なものは手配してくれるし、知りたいことは調べてくれる。
大変に有り難い話である。

ひと眠りしてから録画しておいた「チームバチスタ3」を観ていたら、2号君から背景画像が出来たと連絡がある。
メールで送って寄越したものに、いくつか注文をつけて手直し。
明け方の4時半頃になんとか使えそうなものが出来たので、担当スタッフに送る。

これから本格的に寝よう。

2011年8月22日(月)
新聞によると、リビアが大変なことになっているようだ。
我々の世代には国際政治ギャグのネタとしてお馴染みの「カダフィ大佐」、いまごろどこで何をしているのだろう?

午後。
目医者へ。
この間、処置を受けた右目の検査。
眼圧異常なし。
めでたいのか、これは?

服屋へ。
新しいGパンを買う。
古いやつに体が入らなくなったので。

歯医者へ。
「お茶を飲むのか?」
と、聞かれたので、
「茶ぐらい飲む」
と、答えたら歯の表面にバフかけみたいなのをされた。

歯医者は私の薄茶色の歯が気に入らないようである。
「別に痛くなけりゃいいじゃん!」とかは思わないらしい。
歯は、あくまで白く、清潔にというのが彼女のポリシーなのか。

そう言えば、最近の歯医者には女性が多いな。
考えてみたら、さっき行った目医者も女医だった。
医科歯科系は、女性に流行りの職業なのだろうか?

揚げナスを買って帰宅。
好物なのだが、夏場に四畳半に隣接する台所で揚げ物をするとあとが大変なのだ。

で、揚げナスを手にもって部屋に入ろうとしたら、足元に棚から落ちたファイルボックスが転がっていてバランスを崩し、
(やはりこういう時、護るべきものと言ったらナスだろう)右脇から倒れてお約束のようにそこに置いてあるカラーボック
スの角に思い切り打ち付ける。

今日はこれ以上、医者へ行く予定はなかったので湿布を貼ってナスを食べる。
揚げナスは美味しかったので、
「俺は大切なものを護り切ったんだ」
と、自分を納得させる。

夜。
NHK総合でヒーロー声優の座談会番組をやっていたので、観る。

出演者は、
野沢雅子(「ドラゴンボール」の孫悟空、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎、「銀河鉄道999」の星野鉄郎)
古谷徹(「巨人の星」の星雄馬、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ)
小山力也(「24」のジャック・バウアー)
と、なかなか豪華である。

小山力也、そろそろ50歳に手が届く年齢なのだが、残りの2人があまりに大御所なので完全に若手扱い。(笑)
若手監督とベテランのゲストが現場で揉めた際に、主演声優が間に入って大活躍……とかのエピソード。
(誰だったんだ、そのベテラン声優?)

ちょっとしたトリビア。
息を切らしながらのセリフが多いジャック・バウアーを演じる時には、息がマイクにかかって雑音を出さないために、あら
かじめマイクの感度を上げ、高さを口元より高い位置に調整しておくのだそうだ。
(吹き替えの現場では複数の声優が1つのマイクを使うので、その度に高さ調整をしなくてはならないらしいが)

番組の最後のテロップに流れたスタッフの数が意外に少なかった。
(予算はいくらぐらいだったんだろう?)
と、またつまらないことを気にする。

さてと、湿布を貼り替えて、寝るか。

2011年8月21日(日
朝から天気が悪い。
「涼しい」とポジティヴに考えることに。

午前中。
昨日の立ちっぱなし&中腰の前屈みでの10時間作業が腰に来ている。

外出できないので、ネットでニュースを読む。
フジテレビ前で韓流ドラマに反対するデモがあったのだそうだ。

(フジテレビって、そんなに韓流ドラマの放映が多い局なのか?)
と、今朝の新聞のテレビ欄を見てみる。
(「皇室ご一家」に「チャンピオンリーグマガジン」「新報道2001 乱戦次期総理は誰の手に」「ワンピース」「笑っ
ていいとも増刊号」……)

ざっと目を通し、それからもう1度細かく見直してみたのだが、東京地域のテレビ欄(地上波)で見つけた韓流っぽいタイ
トルの番組は、
「イ・サン」(NHK総合)
日韓共同ドラマ「19」(テレビ朝日)
「恋するコリア!」(テレビ東京)
ぐらい。
いずれもフジテレビではない。

(それでなんで「フジテレビ前」でデモなんだ?)
と、平日の番組表も調べてみたら、
(あった)
要するにフジテレビは、昼ドラ用に安い韓流ドラマを買って来て番組制作費を節約しているらしい。
昼ドラは平日に毎日放送されるので目立つと、そういうことか。

たぶん平日の昼間なんて視聴率があまり期待できない時間帯だから制作費をケチっているのだろうが、それに抗議する人間
がデモまで開くほど集まると言うのは、平日の真っ昼間にテレビを観ている人間がそれほど増えたということなのか?

高度成長期には考えられなかった話だ。
1980年代には、テレビ局が昼ドラなんかに何を放映しようが、みんなその時間帯には会社で忙しく働いていたから、気
にも留めなかった。
昼ドラを話題にするような人間は「ヒマ人」としてマンガのギャグに使われていたぐらい。
やっぱり原因は不況かねえ。
(総理大臣!……は、もう辞めちゃうのか)

新聞を広げたついでに社会面のコラムに目を通す。
アラブ首長国連邦(あの「ドバイ」がある国だ)でガソリン不足が続いているという記事。

アラブ首長国連邦と言ったら、「アラブ」が「アブラ」に見えるというギャグがあるほどの産油国のはずである。
その国でなぜガソリンが不足しているのかと言うと、原油の製油能力が低いからなのだそうだ。

ぶっちゃけて言えば、資源があるのに技術がない。
そこで原油を輸出しつつ、その加工品であるガソリンは海外から買う羽目になる。
ここのところリビアなどの中東情勢が不安定ということで、国際的なガソリンの価格が上昇した。

では、国内で売るガソリンの価格を上げれば良いかと言えば、中東情勢が不安定な中で物価上昇が起こったら、アラブ首長
国連邦の政情も不安定になってしまう。

そこで国がガソリンの販売価格を値上げさせない。
高く買ったものを安く売らされては損をしてしまう。
だから元売り会社がガソリンを市場に出さない。
で、ガソリンが不足している……と、そういうことらしい。
よその国のことでお節介かも知れないが、とりあえずガソリンの精製技術を自前でなんとかしたらどうなんだろうか、アラ
ブ首長国連邦?

夜。
東京MXで「水曜どうでしょう」という番組を観る。
12年も前に制作された北海道のローカル・バラエティ番組の再放送である。

MXも金のないローカル局。
テレビ局も苦労しているようだ。
20世紀の時代の平和な雰囲気と、行ったことのない北海道という土地の雰囲気が味わえて、私は楽しめたけれど。

寝る。

2011年8月20日(土)
朝。
今日は9時からSF大会のスタッフ会議。
会場に着いたら実行委員長の車が本日の作業に使う書類を全て載せたままパンク、立ち往生しているという貴重な情報を教
えて頂く羽目になってしまった。
全員そのまま待機。

11時半。
実行委員長から電話で指令。
「待っているヒマに昼飯を食え」
とのこと。
食事に出かける。

「インドカレーが食べたい」という希望の人がいたので、その辺の店に詳しい人にインド人が経営する店に連れて行っても
らう。
最初、マトンカレーを注文したのだが、このカレーはとても辛いという。

どうでもいいこと。
スタッフのひとりに聞いた話によると、某インドレストランのカレーの辛さのランクは、「ちょっと辛い」「もっと辛い」「とても辛い」
「食べれない」の4段階に分かれているのだとか。
なぜ「食べれない」辛さのカレーを作っているのかと言うと「日本人は食べるから」だそうだ。
(恐るべし! 日本人)

私はそんなにものすごい日本人ではないので、インド人が「とても辛い」というマトンカレーはやめて「あまり辛くない」
というエビカレーを注文。
これは確かに辛くなかった。
(クリームシチューにカプサイシンを加えたような味と言ったら良いのか?)

一緒に店に入ったメンバー4人ででカレーソースを回して味を比較した結果、ダントツに辛かったのはチキンカレー。
これを食べていた人は、表情が次第に真剣になり、ものすごく無口になった。
いや、もう、だってものすごく辛いのだ。

食事を終えて、清算。
ランチカレー970円。
それぞれが1000円ずつ出して4000円。
おつりが120円。
これを4人で分けるために100円玉を10円玉に両替してもらおうとしたら、渡した100円玉1枚に対して、返って来
たのが10円玉1枚。
「いや、そうじゃなく……」
と、言ったら、今度は10円玉2枚。
(なんでだ?)

「だから100円を、10円玉に……」
と言いかけると、
「ダイジョーブ」
という返事。
(ぜんぜん「ダイジョーブ」じゃないと思う)

で、渡されたのは10円玉9枚。
「1枚足りないんですが……」
と、言って、ようやく10枚の10円玉が戻って来た。
インド人が計算が得意だと言うのは、デマか?
それともインド人の数学が高度すぎて私に理解できなかったのか?

インドのカレーでいい汗をかいて顔と首筋がベタベタになったので、ドラッグストアでギャツビーのボディペーパーを買っ
て会場に戻る。
実行委員長が到着していたので、作業開始。
作業→会議→また作業で、結局夜の9時頃まで。
12時間、会議室にいたことになる。

帰りに中華料理屋で食事をしていたら「宇宙犬作戦」企画の前の時間帯の企画責任者であるM上氏が恐るべき陰謀を語り出
した。
この企画で酒を出し、「犬作戦」企画のMCを務める予定の伊藤龍太郎氏をグデングデンに酔わせてしまおうという悪魔の
計画である。
慌てて伊藤氏に電話をかけ、
「くれぐれもM上氏の罠にはまらないように」
と、忠告する。
(大丈夫か?)

酒の上の戯れ言。
なぜか崎田が「オタクである」という云われなき中傷誹謗を受ける。
「私のどこがオタクだ?!」
と、聞くと、
「自分を客観視できていない」
と言われる。

「確かに、人見知りの強いところは少しオタクっぽいかも知れないが」
と言ったら、隣にいたマウスバードさん(口が鳥という意味ですね、そのまんま)が、
「実は私も生まれつき無口で」
と言う。
(私は、心ひそかに「この人はひょっとして喋るのをやめると死んでしまう病気の人なのか?」と思っていたのだが)

「無口を直すために、いろいろと本を買って勉強したのです」
というので、
「あなたの努力は立派に実を結んでいますよ」
と、褒めて差し上げる。

帰宅。
疲れたので、そのまま寝る。

2011年8月19日(金)
朝。
プレトニン2錠にクラビットの点眼。
ステロイドに抗生物質である。
ある種の「信者」の方から見れば、悪魔の儀式かも?(笑)

午前10時頃。
いきなりの雷と豪雨。
今日は涼しくなりそう。

SF大会関係でメール。
RD企画。
ゲストが脚を骨折してしまっているということは、食事に出歩けないことになる。
会場内で食べられる弁当の手配とか、食べる場所の確保とか。

午後。
今度は「犬」の方の話で北海道に電話する。
電話中に地震!

 時刻:14時36分
 震源:	福島県沖(北緯37.6度 東経141.9度)
 深さ:約20km
 規模:マグニチュード6.8

でも北海道は揺れていないみたいで、向こうは平然と喋っている。
電話のこっちだけがひとりでうろたえているという図。
つくづく日本は広い。

「宇宙犬作戦」主演俳優の方は、結局スケジュールの都合がつかないとか。
北海道内とそれ以外の地域のイベントでは、スケジュールを管理している会社が違うとかなんとか、ややこしいらしい。
「来年は北海道でイベントをやります」
と言って、電話を切る。

「犬」のスタッフに進捗状況報告のメール。
一段落したので、買ったまま読む時間のなかった『バーにかかってきた電話』(東直己 ハヤカワ文庫JA)を読む。
この間読んだ『探偵はバーにいる』の続編で、映画『探偵はBARにいる』の原作。

大酒を飲んでは、しじゅう記憶を無くすような酒飲みの主人公。
主な収入はイカサマ博打で稼いだ金で、ときどき大麻の栽培で「健康的に」汗を流すというような男だが、一応「探偵」で
ある。

事務所を構えるほどではなく携帯電話などない時代、探偵業の連絡先は行きつけのバーの電話番号。
あるときそのバーに依頼の電話がかかってきたことから話は始まる。
相手は例によって飲んで連絡先を教えてしまった相手のようで、依頼人が誰だか分からない状態の主人公。
依頼の内容も意味不明で「どこそかへ行ってそこの○○に××と言って反応を見ろ」というようなもの。

その相手の○○が怪しげな人物なので、主人公は自分が何をやっているのかも分からないまま、危険人物と目されて地下鉄
のホームから突き落とされてしまったりする。。
何の事件の捜査をやっているのか?
そして依頼人は誰なのか?
と、そこからが既に謎な状態のミステリーである。

前作で意味もなく喧嘩しまくっていた主人公、その前作での事件で危険な目に遭って懲りたということで、今回はやや常識
的な行動をとってくれる。
感情移入がし易くなった。

夜。
「犬」のスタッフからメールが来る。
〈企画の関係者のホームページの送信フォームから問い合わせのメールを送ったら「禁止ワード」ではじかれた。どの言葉
がいけないのか見当もつかない〉という内容。

送信フォームの「禁止ワード」に指定されるのは、主に以下の2種類。
(1)一般的に見てNGな単語。(犯罪関係とか卑猥な言葉とか)
(2)「禁止ワード」を設定した当人にとってNGな単語。

送ったというメールの文章を見ると(1)の方ではないようだ。
先方の名前でざっとネット検索をかけ、この人なら受け取りたくないだろうというメールの文章を考え、そのメールで使用
される頻度の高い単語を推測して、その単語が使用されていないかをチェックしたらあったので、そのように回答する。
しばらくして「ビンゴ!」というメールが来た。
その言葉だけ抜いたら、無事に送信できたのだそうだ。

お役に立てて、何より。
「他人が嫌がることは何か?」を考えるのが特技なのだ。(←ヤな性格)

夕食後。
『バーにかかってきた電話』読了。

この小説、発表は1993年で、物語の舞台となっているのは1980年代。
社会党がまだ元気が良く、「右翼」と言ったら暴走族にもなれないようなバカを集めた暴力団まがいの集団というイメージ
だった時代。
その時代の「右翼」の集団が殺人事件に関係しているらしいことを突き止める主人公。

物語の中の時代の空気がノスタルジーを誘って、懐かしかった。
映画版では物語の舞台は現代に移されたようだが、その辺のところをどう処理したのだろう?

文章のテンポも良く面白い小説なので「ハードボイルド」という分野にアレルギーのない人にはお勧め。
映画の方も都合が付けば観に行きたいと思った。

寝る。

2011年8月18日(木)
朝。
眼科で処方されたプレトニン5mgを2錠。
ステロイド剤。
(効くかね?)

海外発、ちょっと感動したニュース。
〈生まれつき左手のない14歳の少年がメスセデスGPペトロナスに「高機能義手の購入費を援助してくれ」と手紙を書い
た。交換条件としてレーシングカーのスポンサーロゴのように、自分の義手にメルセデス社のロゴをつけて宣伝すると申し
出た〉
この少年、F1が好きで、メスセデスGPペトロナスのファンだったことからこういうことを思いついたらしい。

メルセデス社の回答は「義手の購入費用は負担できないが、あなた自身が義手のためにメルセデスGPペトロナスのファン
やスポンサーに寄付を募るのを援助しよう」というもの。

さらに義手のメーカーにも協力を求めてくれたので、その結果、義手を作るのに必要な代金3万5000ポンドのうち2万
5000ポンドを免除して貰えることになったそうな。
で、残りはメルセデス社の援助を受けつつ集めた寄付金でということで。
こういうことって、日本の会社でもやるだろうか?

昼。
SF大会関係で郵便物の発送。
炎天下の屋外に出るのに日焼け止めを塗ったら、これが自分の顔の脂と混じってテカテカとなんかものすごいことに。
シッカロールでもはたいてみるかと思ったのだが、仕上がりを想像すると、まるで「バカ殿様」だ。

女性が顔にはたいているおしろいの粉は、確か肌色っぽい色だからあれを買ってパタパタしたら良かろうかと店にデパート
に行ったら、「ひみつのアッコちゃん」のコンパクトみたいなのを出されて、10gが840円だと言う。
(そんなに高いのか、この粉は?)

中を開けて見せてくれたのだが、本当にアッコちゃんのコンパクトと同じで鏡が付いている。
おしろいというのは「白粉」と書くぐらいだから「粉」かと思っていたのだが「塊」なんだね。
中に入っていたパフパフのあれはシッカロールのと同じだったが、シッカロールのように使っても粉が付かない。
こすり取るように付けるのが正しいのだそうで、お店の店員が使い方を教えてくれた。

さっそく顔にはたこうかと思ったのだが、さて、どこで?
たとえば便所の鏡の前とかででそういうものを顔にパフパフしている自分の姿を考えるてみると、すごく不気味である。
結局、そのまま家まで持って帰って来てしまった。

メールをチェックする。
「宇宙犬作戦」の動画の編集の件とか。
「レッド・ドワーフ」のゲストの脚の骨折の件とか。
いろいろ……。

ニュースに眼を通す。
政治関係。
菅直人現総理を辞めさせるということで話がついたのはいいが、次の総理大臣を誰にするのか決めていなかったので与党も
野党もゴタゴタしているらしい。
段取りが悪過ぎる!

「最終的にこうしたいから今こういうことをする」ではなく「今のこの状態が嫌だから逃げて、あとは考えていない」では
将棋で言うと、目の前の「歩」を守って「王将」を取られるようなパターンだ。
将来を予測して現在の行動を決められるのが人類の知性のはずなのだが、いつからこんな下等動物になった?

夜。
SFのアイデアを思いついたので書きかけるが、ラストがまとまらない。
主人公に何をさせたいのかが、自分でも分からなくなった。

……寝よう。

2011年8月17日(水)
今日も暑いぞ、良い天気。

午前中。
SF大会「宇宙犬作戦」企画の映像の件でいろいろ……
そうこうするうちに「レッド・ドワーフ」企画の方のゲストが脚に怪我をしたという連絡。
来日には支障はないが、長時間歩き回れないとかでスケジュールに変更が出ることになりそう。

昼。
自分が宿泊するホテルの手続き。

ATMから金を振り込んでいたら、なぜか歯が痛くなったので、銀行の近くの歯医者へ。
レントゲン撮影の結果、虫歯ではないそうで、
「最近、ストレスで歯を食いしばったような覚えは?」
と、聞かれる。

それにしても、CT、MRI、レントゲンと、ここのところ私の頭は放射線被曝しっぱなし。
大丈夫かね?

薬局でリポDを買って帰宅。
(なんでこんなに疲れた感じがするんだろう?)

ニュース。
病気などに悩む客らに「子ギツネの霊が右脳に取り付いている」などと虚偽の説明をし、祈願料名目で計1340万円を
だまし取ったという容疑で「教祖」が逮捕されたとか。

「子ギツネの霊が右脳に取り付いている」というのが虚偽だということは、どうやって証明するのだろう?
もっと強力な霊能力者を呼んで来て「本当に取り憑いているのはイタチの霊だ」と見破ってもらうとか?

夜。
「24」を観る。
国家の利益のためだと犯罪行為を行う悪の大統領を阻止するためにハイジャックを行う正義のジャック・バウワー。

……腹筋運動をして、寝る。

2011年8月16日(火)
朝。
さすがに今日は眼を休めようということで映像チェックは後回し、とりあえずあっちこっち電話。

昼。
……ホント、眼を使えないとやることがないな。
(まあ、字を読むぐらいならいいか)
と、メールを読んで返信。

ま、いいかな……と新聞を読む。
昨日、正午に行われる予定だった戦没者追悼式典の黙祷が20秒遅れたのだとか。
理由は総理大臣のスピーチが予定より40秒長かったため。
この式典を仕切っていたバカは誰だ?

スピーチの後というのは調整が効くように「あそび」の時間を設けておくのが常識だろう。
すでに昭和63年に昭和天皇のスピーチが長引いて黙祷が遅れるという事態を経験済みのはずなのに、そういう想定可能な
トラブルへの対策をとっておかなかったのは、言い訳のしようがない仕切りのミスだ。
こういうのを「スピーチを長引かせた天皇陛下や総理大臣が悪いんだ」とか言うようなら式典の進行役として完全に失格。
式典を仕切る以上、この程度のトラブルへの対応は取れなくては。

午後。
テレビで映画「ハルク」(2003年版)をやっていたので音だけ聴いていたらマジで眠った。
致死量の放射線を浴びても平気で、なぜか変身してしまった主人公。
実はパパはマッドサイエンティストだった!
一方的な被害者の主人公。
悪者パパをやっつけたけれど……というお話。

本当につまらなかった。
これって眼を開けて観ていても、たぶんつまらなかったと思う。
設定もなんか「ザ・フライ2」のパクリっぽかったし。

だいたいスーパーヒーローの「パパ」は、物語にしゃしゃり出て来るものじゃない。
話が「セカイ系」っぽくなってしまう。
「セカイ系ハルク」なんて、誰も期待していないって。

……なんやかんやで日が暮れる。
夜。
音で聴くテレビ番組シリーズ第2弾!(ってヲイ?)
「チームバチスタ3」を音だけで聴いてみた。

密室殺人事件発生。
銃声がした時に部屋の中にいた男が逮捕される。
名探偵(?)が登場して……
「あ、抜け穴がありました」
(たぶん、そんな話だったと思う)

もう寝よう。

2011年8月15日(月)
朝。
ネットで「ファルコンHTV−2」の最後のテスト飛行が終了したという記事を読む。
飛行開始約9分後に、シグナルの発信を終えて、海面に落ちて大破。

プロジェクトマネジャー、クリス・シュルツ少佐が発表した声明によると、
「我々は飛行機を宇宙空間の近くまで送る方法を知り、飛行機を大気圏内で超音速飛行させる方法を知ったが、空気力学
を利用した飛行中、コントロールをする方法はまだ得られていない。これにはてこずっているが、解決策があると確信し
ている」
これってつまり、開発プロジェクトとしては「失敗」ということなのか?

午前中。
眼球に水泡が出来たので、近所の眼科医に行って潰してもらう。
針で水泡をつついて中のリンパ液を抜く処置なのだが、自分の目玉に針を刺すのって、気分的に嫌な感じだよな。
だいたい私は先端恐怖症の気があるのだ。

さらに処置後に薬局で順番待ちをしていたら処置をした側の舌がしびれて来た。
どうやら麻酔薬との相性が悪かったらしく、救急車を呼ばれてしまう。
アナフィラキシーという奴だね。

おまけにお盆休みで病院の空きがなかったとかで、連れて行かれたのは板橋区大山西町とかにある病院。
帰りは東武東上線でトコトコ池袋まで戻って来る羽目になる。

帰宅後。
さすがにしばらく安静に……していたら、やっぱり寝てしまった。
目が覚めると夕方の6時半過ぎ。
(なんて不毛な1日だ!)

夜。
「アニメソングベスト20」みたいな番組をやっていたので観てみるが、これが若手芸人のカラオケ大会みたいな番組。
(予算の都合でちゃんとした歌手を呼べなかったのだろうなあ……)
とか同情しつつ観ていたのだが、ときどき出て来るちゃんたした歌手(水木一郎とかささきいさおとか)と、芸人の歌の
落差がすさまじく、観ていて哀しい気分になって来た。

これは制作者側にアニソンへの愛が不足していたな……。
予算が少ないのは分かるが、こんな番組作りばかりしていては、本当にテレビを観る人間がいなくなる。

寝よう。

2011年8月14日(日)
ニュース。
〈NASAなどの研究チームが、DNAの成分であるアデニンとグアニンを隕石から発見したと発表〉
これはなかなかSFなネタ。

さて、今日は午前中からSF大会の印刷作業で新宿の角筈地域センターへ。
プリントアウトした案内状をリストとつき合わせてチェックする作業。
(こういう仕事は意外に好きなので、わざわざ手を挙げて参加した)

新宿駅西口から100円バスに乗り、パークハイアット東京前で下車。
角筈地域センターは、バス停から交差点を挟んで斜め向かい。
他の部屋が空いていなかったとかで、作業用に予約されていたのはクッキングルームだった。
要するに調理実習室。

流しやコンロの並ぶ部屋に2台の印刷機を持ち込んで、印刷しては、調理台の上でチェック。
10時から始めて、おにぎり片手に15時半まで。

帰り道は「もっと安い交通手段がある」と教えられ、新宿パークタワー直通シャトルバス(無料)で新宿駅前に戻る。
池田実行委員長お勧めの銀座ライオンで食事をすることになり、店まで案内してもらう。
実行委員長の言う「近道」を行ったのだが、まずガードレールをまたぎ越えてから車道を横断して……という交通規則への
フレキシブルな対応に感動する。
近道とは、あくまで直線、あくまで最短距離のこと。

店に着くと、まずはビールで乾杯。
つまみはこれも実行委員長お薦めのアイスバイン(豚スネ肉の煮込み料理)。
あっさりした塩味の肉料理なのでビールには非常によく合う。
但し量が多いので、少人数だと持て余すかも。

その後、映画館に「コクリコ坂から」を観に行くという実行委員長と分かれて喫茶店へ。
サンドイッチを食べつつ、適当にくちゃべってから帰宅。
帰り道のコンビニで買った焼きプリンを食す。

……今日はなんか1日中食っていた気がするな。
寝る。

2011年8月13日(土)
昨日から有明の国際展示場でコミックマーケット(同人誌即売会)が開催されている。
今日はその会場に行ってみることにする。
午前中は混むと聞いていたので、午後から。

正午過ぎに会場の最寄り駅着。
建物の中には入ったものの、混雑で前に進めない。
建物の入り口から中の会場まで、人混みの中を30分以上かけて歩く。
汗がポタポタ落ちて来て、拭いても拭いてもきりがない。
空気が人間の汗の臭いで酸っぱい。
熱中症になるといけないので、駅で買った生ぬるいクリスタルガイザーをときどき口に運ぶ。

隣に立っていた20代ぐらいの男が、突然、
「いったいここは何なんだ?」
と、大声でわめく。
イライラしている時に騒がれるのは大変にうっとうしい。

思わず「コミケだよ」とつぶやくと、聞こえたのか。
「地方の人間にはきついよなあ」
と、やたら「地方の人間」を強調して繰り返す。
(「地方の人間」って、こんなにうっとうしい奴ばかりじゃないと思うぞ)

ようやく会場にたどり着いた。
腹巻猫さんのブースに寄って挨拶してから、ヴァリコンの申し込みを済ませる。
……と書くとえらく簡単なようだが、この2件を終えただけで既に体力、気力が尽きかけている。
帰り道も、また人混み。
まあ、行きに比べるとマシなんだけれどね。

海鮮丼屋に寄って食事を済ませてから帰宅。
昏々と3時間眠る。

やっと体力を回復したのは、すでに夜。
シャワーで汗を流し、メールをチェックしたら「宇宙犬作戦」企画のゲストの登録手続きがまだだと言う。
慌ててゲストに連絡を取り、その件は解決。
担当スタッフから送られて来た映像を見て、編集する部分を指定してメールで送る……。

ここまでで、さすがに眼が痛くなって来たので、今夜はもう寝よう。

2011年8月12日(金)
夏なので当たり前だが暑い。
扇風機を抱えた状態で作業。
見た目はアホみたいだが、結構涼しい。

本日は坂本九の命日である。
亡くなったのはつくばの万博の最中だったから1985年。
昭和(1926年12月25日〜1989年1月7日)も終わりに近い頃。
世の中が、どんどん良くなる気がしていた時代である。

この間「宇宙犬作戦」を手伝ってくれている若いスタッフと映像チェックしながら打ち合わせをしていたら、
「なんでこのドラマに出て来る未来は汚れていないんですか?」
と、聞かれた。
「汚れた未来」でないと違和感があるらしい。

タイトルから分かる通り、「宇宙犬作戦」の元ネタは「宇宙大作戦(スタートレック)」で、この第1作目が放映された
1966年には、世界の未来は明るく輝いていたのだ。

未来どころか現代さえも「汚れた」イメージのある今の時代に、子供たちに「明るい未来」のイメージを伝えられるという
意味でも「宇宙犬作戦」は作り続けられる価値のある作品だと思うのだけれどね。

「未来が明るいなんていうのは平和ボケしたガキの言うことさ。オレはアタマイイから知ってるんだ。オレは真実を知って
るわけだから、それを子供に教えて何が悪い?」とかいうバカを殴り倒してでも「目標とすべき未来のイメージ」を未来を
担う子供たちに与えるのが大人の義務だと思うのだよな。

夕方から空想小説ワークショップ。
ついでにイルムス館をウロウロしていたら「孔子」という映画のチラシが置いてあるのを見つけた。
『論語』に出て来る、あの孔子を主人公にした映画らしい。
『論語』というのは、例えばこんなことが書いてある本。

 子張問      子張が質問した。
 十世可知也    「10世代後の未来って、分かるものですか?」
 子曰       先生は答えた。
 殷因於夏禮    「殷は夏の社会制度を継承した
 所損益可知也   そしてそのうちの何を受け継ぎ、何を受け継がなかったかは調べれば分かる
 周因於殷禮    周は殷の社会制度を継承した
 所損益可知也   そしてそのうちの何を受け継ぎ、何を受け継がなかったかは調べれば分かる
 其或繼周者    同様にして周の社会制度を継承していく社会であるならば
 雖百世亦可知也  100世代後の未来の社会であろうとも予見可能なはずだ」

                                  (『論語』為政第二)

この「子(先生)」と呼ばれている人が孔子。
子張は、その弟子の名前。
「殷」「夏」「周」は、全部むかし中国にあった国の名前。
「礼」というのは、ここでは「社会制度」と訳したが、社会秩序を保っていくための行動規範のようなもののこと。
社会道徳とか、そんな感じか?
孔子という人は、社会秩序は法律とかより人間の道徳心や愛情によって保たれるべきものだと考えていたようだ。

「人のものを盗まない」という同じことでも、その理由が「盗んではいけないと法律で決まっているから」ではなく「盗ま
れた人が困るから、他人が困ると自分も悲しいから」であって欲しいという考え方だね。

孔子さん、歌と楽器演奏が好きな楽しいおじさんだったらいしよ。
楽しいことが好きな人だから、悲しいことは他人のことでも嫌だったのだね、たぶん。

さて、本日の空想小説ワークショップは予定を変更して小松左京について。
子分を作るのが好きだった小松先生、本当の血液型はA型だったのに、いわゆる血液型研究家の人からはO型だと思われて
いたらしい……とか。

放課後。
楽しみにしていたペルセウス座流星群は、空が曇っていて少なくとも池袋東口では見えなかった。

飲み会は「大馬鹿地蔵」。
ビールと焼酎で軽く喉を癒してから帰宅。

「宇宙犬作戦」関係で、テレビ東京と映像編集スタッフからメールが来ていた。
テレビ東京からは、こちらから問い合わせた使用楽曲名に関して。
「OA版のものか? DVD版のものか?」って……
(え? 違ってたの? 気がつかなかった)

映像編集スタッフからは、編集後の映像について。
(ああっ! これも来週中に済ませないといけない仕事だ)

眼科に通いつつ眼を酷使。
我ながら、バカだよなあ。

寝る。

011年8月11日(木)
朝のニュースで、菅総理が辞任を表明とか言っていた。
まあ「お疲れさま」ですね。
ここ数ヶ月、何かやるごとに「延命策」とか言われていたけれど、現実問題としては、レイムダック状態になってから首相
である期間をずるずると延ばしても、菅さん自身にとっては何のメリットもなかったはず。

私は彼の人柄はあまり好きではないし、首相としての能力も高い人とは思えないが、菅さんなりに日本のために良かれと思
うことをやろうとしていたのだということは認めている。
本当にお疲れさまでした。

午前中。
区役所の税務課から「税金払え」の督促状。

炎天下をテクテク歩いて行って(下手に徒歩圏)、
「そもそも納税通知書が来ていなかったのだけど」
と言うと、
「それはきっと郵便事故ですね」
と、涼やかな笑顔が返って来た。

ビックカメラでプリンタのインクカートリッジを買って帰宅する。
店内の貼り紙に書いてあったビックカメラのアホの子向けサービスに感心してしまった。

ここでプリンターを買うと、半年ぐらいしてから、
「えーと、前に俺が買ったプリンターなんだっけ? あれ用のインク下さい」
と言って買いに来た客にも、ちゃんと「あれ用のインク」を売ってくれるらしい。
(よほどそういう客が多いのか?)

午後。
『探偵はバーにいる』(東直己 ハヤカワ文庫JA)読了。
北海道のススキノという街を舞台にしたハードボイルド小説。

舞台がニューヨークでも新宿でもなくススキノというところがいい。
出て来るチンピラの言葉が、いわゆる「北海道弁」で、どうやら北海道の人ならそれが北海道のどこの方言だか分かるもの
であるらしい。

出て来る地名がみんな「道内」のもので、北海道という土地の広さが感じられる。
(東京で「やばいことに巻き込まれたから遠くへ逃げよう」なんて言ったら、すぐに東京の外へ出てしまう)

物語の舞台は1980年代前半ということになっている。
当然、携帯電話はなく、主人公は行きつけの店の電話を連絡先に使ったりする。

「今年で二十八のぢぢい」だという主人公は、依頼人を見て「まだ子供だった。二十歳を越えたばかりといった感じだ」と
思う。
こういうところに誰もツッコミを入れず、最後までハードボイルドで通してしまうのだ。
いいねえ。

1992年に発表された作品だが、このシリーズはまだ続いているそうで、主人公は作中ちゃんと歳をとって、今は50代
になっているらしい。

ストーリー。
裏社会にそこそこ顔が利くために探偵っぽい仕事をときどき頼まれる男が、何かと酒を飲みながら事件を解決していくとい
う話で、今回の依頼は行方不明の恋人探し。
真面目で間抜けな感じの若い男からの依頼で「いなくなった同棲中の彼女」を探してくれと頼まれた主人公が、好奇心半分
に捜査を始めると、それが新聞を賑わせている殺人事件と繋がって……。

何せ大真面目にハードボイルドなんである。
お笑い抜きなんである。
「本格」の頭脳派探偵に慣れていると、
「なんでこいつはわざわざ他人に喧嘩を売って、わざわざ無駄な怪我をするんだ?」
と、ツッコミたくなるが、そこはツッコんではいけないらしい。
ハードボイルドなのだ。

巻末の解説を読んで分かったことなのだが、この小説は、映画「探偵はBARにいる」の原作本ではない。
「探偵はBARにいる」の原作は、この小説の続編の『バーにかかってきた電話』の方なのだそうだ。
紛らわしいことをするなよ!(笑)

で、紛らわしいついでに『バーにかかってきた電話』の方なのだが、大泉洋と松田龍平の写真が表紙になっている……と、
誰だって思うだろうが!
でも、よく見るとこれは表紙ではなくて「帯」。
本物の「表紙」は「帯」に覆われて、上の7ミリぐらいしか見えない。
これだったら、表紙の絵っていらなくないか?

夜。
読売のサイトに勝山海百合さんのファンタジーノベル大賞受賞の記事が載っているというので見てみる。
掲載されていた写真(撮影=永尾泰史)があまりにも「作家先生」していて、思わず唸ってしまった。
風格が出て来たね。

寝る。

2011年8月10日(水)
夏だね。
暑いね。
正常な気温だね。

ニュースを見れば、世界的に株価がロデオ状態。
イギリスでは暴動が広がってえらい騒ぎになっているらしい。
日本は平和だね。
不況で政権の支持率が低い中で地震やら大雨やら自然災害が相次いでも暴動が起きなくて、なぜか円高。

午後。
MRIを撮りに池袋の検査センターへ。
池袋にMRIが撮れる検査センターは2つ。
ひとつはホテルの下、もうひとつは煙突の下にある。

眼科医にMRIを撮りに行くようにと言われた時に「ホテルの下の?」と確認したはずだったので、迷わすホテルに下へ。
でも、改めて貰った封筒の宛名を確認すると、なんか変。

受付で聞いたら、煙突の下の方の検査センターが正解だったことが判明。
眼科医は開業したばかりで、どうやら検査センターが2つあることを知らなかったようなのだ。
私が「検査センターは2つあるけれど、ホテルの下の方?」と聞くべきだったのだな。
念のため30分の余裕をみて出て来たので予約時間に遅れはしなかったが、炎天下を無駄に歩く羽目になってしまった。

撮影したMRIが眼科医に届くのは、土曜日の午後だと言う。
帰り道は日陰を選んで水天宮の公園を抜け、リブロへ。
『探偵はバーにいる』と、続編の『バーにかかってきた電話』(東直己 ハヤカワ文庫JA)購入。
喉が渇いてレモネードが飲みたくなったのが、近くにレモネードを置いている店を知らなかったので、パニーノ・ジュスト
でトム・コリンズを注文。
レモンの味のカクテルが、喉を冷やしながら胃に降りて行く。
夏の味。

帰宅。
眼が痛いと読書が進まない。

「掲示板」を見たら、薫子ちゃんが「第9地区」と「宇宙犬作戦」を同じ低予算映像作品として比較していた。
「第9地区」は、いくら低予算と言っても3,000万ドルぐらいの制作費は使えたのである。
1ドル=76円で計算しても、22億8000万円。
昨年公開された「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の制作費が20億円だと言うから、それより多いのだ。
「ヤマト」の100万分の1以下の予算で作った「犬」と「第9地区」を比べないやうに。

寝る。

2011年8月9日(火)
午前中。
近所の病院にCTを撮りに行く。
予約時間を少し過ぎてから名前を呼ばれ、普通に検査してまた待合室へ。
また待たされて、こっちがうたた寝し出した頃に診察室に呼ばれる。

診察室のディスプレイには、お馴染み〈自分の脳の輪切りを下から見た図〉。
「疑われていた脳腫瘍ですが、問題はありませんね」
と、医師。
(そんな疑いを持たれていたのか、私の脳は?!)

CT画像のプリントアウトを持って眼科医へ。
封筒の中から取り出した写真を見て、
「ええっ、こんなに小さな写真なの?」
と、眼科医。
確かにA4の普通紙にずらっと並んだ脳の写真で眼の異常を診断しろと言われても困るだろうなあと、私も思う。

「向こうのお医者さんになんて言われました?」
と、聞かれたので、
「脳腫瘍ではないと言われました」
と、答える。

明日、改めてMRIを撮ることにして、ラーメン屋で昼食。
ちょっと買い物をしてから帰る。
日差しは強くないが、蒸し暑いので、これだけのことで汗がボタボタ。
しょうがないので眼鏡屋で貰った団扇を取り出して顔をパタパタ。

夜。
NHKでジブリの特集をやっていたので、途中から観る。

今回のドキュメンタリーは、宮崎駿、吾郎の親子の関係にスポットを当てたドラマに仕立てようというのがどうやらNHK
側の企画意図だったらしい。
その企画意図が気に入らないのか、宮崎駿が明らかにイラ立っているのが伝わって来る。

そして、私的に面白かったのは、この面倒臭い親子の間に挟まった格好になった鈴木プロデューサー。
天才肌で、言葉でものが伝えられない宮崎駿と、父親と比べるとあまりにも「普通の人」である宮崎吾郎。
駿には、吾郎がなぜできないのだかさっぱり分からず、吾郎には自分がどうすればできるのかがさっぱり分からない。
鈴木は、このコミュニケーションがとれない2人の間を行き来して、ちゃんと1本の映画を完成させてしまう。
ある意味この人も天才。

眼が疲れたので、そろそろ寝る。

2011年8月8日(月)
朝。
夜中のうちに届いていたSF大会のメーリングリストを流し読みしていたら眼が痛くなって来たので眼科に行く。
検査して目薬とか痛み止めとか簡単に済む話かと思ったら、CTを撮る必要があると言われて近所の内科への紹介状を書か
れる。

内科で少々待たされてから検査は明日行うと言われたので、明日の予約を入れて本日は帰宅。
眼科で行った検査の影響で視力が落ちているので何もできない。
そこらを歩いてみたが、やはり眼が見えないと危ないな。

夕方頃、ようやく視力が元に戻ったので、DVDを借りて来て観る。
「第9地区」。
ストーリー。
巨大宇宙船の乗ってエイリアンが地球にやって来る。
ところが彼らはかなり衰弱しており、おまけにどうやら自分達が乗って来た宇宙船もまともに操縦できないようだ。
そこで地球人たちは、宇宙船がやって来た南アフリカに彼らの隔離居住区を作る。
その地域「第9地区」は、エイリアンのスラムと化す。
地域の住人の反発を受けて居住区を移すことになったのだが、その法的手続きのため書類にサインを貰いに行った下っ端の
男が物語の主人公。(こいつがもう、絵に描いたような「小役人」なのだよ)

彼はエイリアンの居住区で変な液体を浴びてしまったために、次第に体がエイリアンに変身を始めてしまう。
エイリアンはエイリアンしか使えない強力な武器を持っており、それをめぐって白人の企業やら黒人のギャングやらが争っ
ている。
体がエイリアン化した主人公は、彼を解剖して調べようとする白人の企業と、エイリアンの肉を食べればエイリアンの武器
を使う能力が手に入れられると信じる黒人のギャングに追いかけられて……。

感想。
よく調べもせずにエイリアンは宇宙船を操縦できないと決めつけてしまった地球人達が、かなり変。
恒星間を超えて来るほどのテクノロジーを持っている相手に対して「馬鹿に決まっている」となぜ思う?
これは、よく調べもせずに黒人は能力が低いと決めつけた白人のパロディか?

エイリアンに対しては、脅すか騙すかしかコンタクトの取りようがないという思い込みが起こさなくてもいいトラブルを起
こしていく下りは、現実の人種差別主義者の言動をそのままなぞっているのだろう。

映像特典の未公開映像を見ると、恒星間航行中のトラブルで「ちょいと不調だった」エイリアンを見て、それが彼らの持て
る能力の全てだと思い込んだ地球人が「目の前のエイリアンは、巨大宇宙船を建造した存在とは別物」という勝手な思考の
合理化を行ってしまったということのようだが、人間、いったん思い込むとなかなか軌道の修正が難しいということか?

言いたいことが大変に分かりやすい映画。
でも、虫が苦手な人は、ちょっと引くかも。

明日は午前中にCTを撮るので、今夜は早めに寝る。

2011年8月7日(日)
夏らしい天気。
昼からSF大会のスタッフ会議へ。
本当は午前中から行こうと思っていたのだが、出かける前にとスタッフ用メーリングリストを読んでいたら出そびれた。
アホである。

会議は、最終的な機材の確認と当日の役割分担等。
4時半まで会場にいて、それから高井戸に移動。
今日はSF乱学講座があるのだ。

ドトールで軽く食事をとってから会場へ。
本日のお題は「311後の世界の眺め・エネルギーと情報と民主的な考えのことなど」。
講師はサイエンスライターの鹿野司氏。

今日の講義で一番感動した話。
プルトニウムは肺に吸い込むとやっかいだが、水に溶けないので口から食べても問題ない。
このことは、アメリカで末期癌患者に実際にプルトニウムを飲ませる実験で確認されている。
国民皆保険制度のないアメリカでは、医療費が支払えない低所得層の人にタダで入院させてあげると言えば、プルトニウム
ぐらい飲んでくれるらしい。
なんか、いろんな意味ですごい国だ。

ところでこのプルトニウムだが、核兵器を作るのには〈プルトニウム239〉が生産されるプルトニウムの93%以上を占
める必要がある。
日本やアメリカのような軽水炉ではこの割合が50〜60%ぐらいにしかならないので、日本の原発から生まれるプルトニ
ウムで核兵器を作るのは無理らしい。
(チェルノブイリ型原発から出るプルトニウムなら可能)

チェルノブイリと言えば、原発事故で甲状腺癌の患者が出たことが有名だが、この被害が出た地域はそもそもヨウ素欠乏地
域、つまり住人が日頃から十分なヨウ素を摂取していない地域だったそうだ。
逆に、海藻類を常食としている日本人は逆にヨウ素過多が心配されるぐらいに日頃からヨウ素を摂取している。

ということは、日本人が警戒すべき放射性物質は放射性ヨウ素じゃないのではないかな?
放射能から本気で身を守ろうと思うのなら、自分の住む地域の特性を理解した上でないとあまり効果的でないな。

生物の底力に驚いた話「チャルノブイリの赤い森」。
長時間低線量被曝したマウスは、致死量の放射線を浴びても死なない。
放射線が体の中を通ると体内の水分が反応して活性酸素を作る。
これによって生物の体は傷つけられ、浴びた放射線の量によっては死に到るのだが、長時間低線量被曝をすると体内で活性
酸素を無効化する酵素が作られる。
そのため「チェルノブイリの赤い森」と呼ばれる放射能汚染地域に暮らしている生物は、致死量の放射線を浴びても死なな
かったりする。

311以後社会的に変わったこと。
政府や東電が情報をスピーディーに公開するようになった。

むしろ問題があるのはそれを報道するメディアの側。
例えば福島原発事故後の処理作業に関して。

福島第1原発事故収束に向けた東京電力の工程表が発表された当時「この工程表通りにはいかないだろう」という否定的な
意見がメディアで大きく取り上げられた。
その後の報道を見ていると、作業は失敗続きのよう。
しかし、実際には工程表通りに滞りなく第1段階を終了してしまった。

どうやら情報公開がスピーディーになった分、頻繁に公開されるようになった小さなトラブルをメディアがいちいち大きく
取り上げて報道していたようだ。
報道する側がかけるバイアスの問題。

その他、どうでもいいようなミニ知識。
ウランの燃料ペレットは、燃やす前なら手で持っても平気。
福島の原発事故でまき散らされた放射性物質の総量は200g。
イランのラムサール地方にあるラドン温泉の保養地の自然放射線量は年間260ミリシーベルト。

もうひとつ。
餌の稲藁に放射性物質が付着していたとかで騒ぎになった肉牛は、黒毛和牛なのだそうだ。
(一応、見栄を張って「マア、コワイ」と言っておいた)

講義も終わりに近づいた頃、会場に来ていた女性参加者のひとりから、
「自分の親が、震災以後皮膚が敏感になり、シャワーのお湯でも肌が真っ赤になるようになったのは放射能の影響か?」
という質問が出た。
会場のみんなの答え、
「ここでそんなことを言っていないで、早く皮膚科で診て貰いなさい」

怖いのは、世間が「放射能、放射能」と騒ぐので、自分の体の異変を勝手に放射能のせいだと思い込み、(なぜかそういう
人に限って医者の言うことを信用しなかったりする)適切な治療を受けずに症状を悪化させてしまうこと。
深夜や日曜日でも診てくれる病院というのもあるから、体調がおかしいと思ったら早めに診察を受けようよね。

放課後。
いつもの「包茶」で食事。
今日は、「宇宙犬作戦」企画の打ち合わせもあったので、食事しか注文しないでいたら、店員に、
「ビールはよろしいんですか?」
と聞かれた上、間違って注文していないビールを持って来られた。

わかった、わかった、飲むよ、飲めばいいんだろう!□D\(⌒_⌒
(私が「酒を飲まない」というのは、店にオーダーミスのを発生させるほどのことなのか?)

一応、打ち合わせは飲む前に住ませた。
映像を秒単位で切る細かい作業だったんだよ!

なんだか西武線が落雷で止まったとか言っていたが、私の帰り道にはあまり関係ないので、普通に帰宅。
寝る。

2011年8月6日(土)
今日は、日本ハム・ソーセージ工業協同組合が制定した「ハムの日」なのだそうだ。
なんで、よりにもよってこんなイベントをやりにくい日を記念日に決めたのだろうね?
「良いハムの日」とかで4月18日でもいいだろうに。
(べ、別に自分の誕生日を「良いなすびの日」にされたことを根に持っているわけじゃないんだからね!)

午前中。
メールをチェックしたら、SF大会関係のメーリングリストへの投稿が山ほど来ていた。
自分に関係のある内容のものを選り分けるだけでひと仕事。
これに基本的にぜんぶ目を通さないとけない実行委員長、よく死なないな。

午後。
メールチェック疲れで目が痛い。
こいうのは、濡れタオルで冷やせばいいんだろうか?

……うっかり寝てしまった。
目を覚ましたら3時を過ぎている。
ちょっとびっくり。

ニュースをチェック。
なぜか心に引っかかった事件。
横浜市旭区で小学3年の男子児童に「旅に出ようよ」などと声をかけ、連れ去った男が未成年者略取の容疑で現行犯逮捕。
容疑者(37歳・無職)は調べに対し「一晩海を見ながら過ごしていた」と話しているという。
(「一晩海を見ながら」小学3年生相手に何の話をしていたのだ、37歳・無職?)

夜。
地域の親睦会で焼き肉パーティー。
「セシウムとかねえ、この歳になると、もう関係ないねえ」
確かに、仮にDNAに傷がついたところで、癌細胞が育つ前に寿命が来ちゃうような平均年齢。
(高齢者、強し!)

「そう言えば、今日は広島に原爆が落ちた日だねえ」
「被爆者があんだけ長生きしてるんだからねえ」
(じーさん、ばーさん、無敵である)

ビールと日本酒とワインと焼酎(いずれも発癌性物質)を飲みまくって帰宅。
寝る。

2011年8月5日(金)
世界的な株価下落だとかで大騒ぎ。
リーマンショック以来なのだそうだ。
「金持ち喧嘩せず」という言葉があるが、不況で財布が空っぽになり失うものがなくなると戦争を始めたがる奴が出て来る
のは昔から同じ。
嫌な予感がするなあ。

昼。
暑いので死んでいる。

午後。
買い物に出かけたついでに遅めの昼食。
ファミレスで禁煙席を希望したら、30分近く待たされた。
禁煙席の方がずっとスペースが広いにも関わらずである。
タバコを吸う人の人口は、いつの間にそんなに減ったのか?

やっと席に着いて「和牛のハンバーグ」を注文しようとしたら、ウエイターにささやき声で、
「和牛肉の提供は自粛しておりまして」
と言われる。
メニューには載せているが、客が注文すると出さないというわけだ。

つい最近、テレビ局でリハーサル用の仮テロップに岩手県産の米のプレゼント当選者名を「あぶないお米セシウムさん」と
入れておいたのが放送事故でそのまま放映されてしまい、騒動になるという事件があった。

これは「CG制作者個人が〈ふざけた気持ちで〉勝手にやったこと」という形で決着がついたのだそうだが、もしも、この
ファミレスで、私が「なぜ和牛肉を出さん!」とクレームを出して騒ぎになったら、「店舗の現場責任者個人が勝手にやっ
たこと」とかで決着が着くのだろうか?

テレビ局のCG制作者の周囲に「岩手県の米は安全とか言っているけれど、本当は違うだろ」的な空気がなかったら、彼は
そんなテロップを作ろうという気にはならなかっただろうし、「市場に流通している和牛肉は安全とか言っているけれど、
本当は違うだろ」というような空気がなければ、ファミレスもちゃんと和牛肉を提供していたはずだ。

こういう事件は表に出ると「そんな風評を広めるなんて」と当時者が非難されるが、非難している人間の方も実は「そうい
う空気」を作っているひとりであったりする。

(なんだかなあ……)
と、思いつつ、結局、韓国風冷麺を注文する。

池袋の地下道をウロウロ。
売店で見かけた東スポの見出しによると、フロリダでUFOが……♪

ビックカメラで電池を買って帰宅。
コンビニで配っていた「R25」というフリーペーパーに石田衣良氏がエッセイを書いていて、それによると先日優勝した
日本の女子サッカーチームは、飛行機での移動にエコノミークラスを使っているそうだ。
それに対して男子サッカーチームには、チャーター機が用意されるのだという。

で、結果はエコノミークラスで移動している女子は世界優勝、チャーター機の方の男子はせいぜいがベスト16止まり。
人間、あんまりチヤホヤされない方が頑張れるということなのかもしれないね。
男子サッカーチームの方もエコノミークラスで移動させたら、案外と世界優勝してしまうかも。(^^)

寝る。

2011年8月4日(木)
日経朝刊1面トップの見出しがデカデカと〈日立・三菱重工 統合へ〉だったんだけど、ホントかよ?

午前中。
昨日の議事録というか本番の進行台本っぽいものを書いていたら、午後になった。

天気は相変わらず不安定。
為替市場も不安定。
政局も不安定。
地面もときどきグラグラ揺れる。
今年生まれた子供が歴史の勉強を始める頃には、2011年はどんな年として記述されるのだろう?

夕方。
大森のライブハウス「風に吹かれて」へ。
もちろん途中の大崎駅では、お約束通り道に迷う。

大森の駅から店は、以外にすんなりと行けた。
なぜなら店のマスターが「わかりやすい地図」をネットに上げていてくれたから。

この地図(?)は、
〈JR大森駅下車。まずは「中央口」の改札を出る。 突き当りを左〉
というように、全て言葉で書いてある。

普通に「地図」として渡されるものは、なぜかいつも街の鳥瞰図。
我々人類は鳥ではないのだから、現実に街をそんなアングルから見たことはないはず。
だから崎田が、全人類を代表して道に迷うことになるのである。

人間ならば言語で道順を説明するのが正しい!
この「地図」を書いたマスターとは気が合いそうな気がした。

店に入ると、さっそくマスターに名刺を渡して挨拶する。
藤岡藤巻の藤岡さんにもお会いしたので名刺を渡して挨拶する。

椅子に座って飲んでいたら店がだんだん混んで来て、初対面の人と同席になった。
初対面の人は千葉から来たのだと言う。
千葉から来た初対面の人がピザを注文したので、御馳走になる。
美味しいピザだった。

本日は、この店の開店5周年記念ライブだったのだとかで、店のマスターゆかりのいろんな人がステージに立った。
「藤岡藤巻」は、私の目の前で店のマスターの追悼記念ソング(注:まだ死んでない)を歌った。
元歌は藤岡孝章氏が作詞・作曲した藤巻直哉氏(注:まだ死んでない)の追悼記念ソング。
藤岡氏は、藤巻氏より長生きするつもりであるらしいことが判明する。

ライブの終了は11時過ぎ。
先ほど名刺を渡して知り合いになった店のマスターと、なんとなく気の合いそうな気がした藤岡さんに、
「……そんなわけなので、私はここで藤岡藤巻ライブをやりたいと思うのだが」
と言うと、来年の1月なら店のスケジュールが空いているというので、それまでにライブの内容の詳細を詰めておくことに
する。

藤岡氏がSFが好きだと言うので、どうせならSFっぽいライブにしてみようか。
「藤岡藤巻」で「SF」なら当然「宇宙犬作戦」だろう。

来年の1月と言えば、来月の3日に静岡で行う予定の「宇宙大犬作戦」の第1回と、たぶん来年の夏に北海道でやることに
なる「宇宙大犬作戦」の第2回のちょうど中間に当たる。

(「宇宙大犬作戦」第1.5回in大森 みたいな感じか?)
……なんてことを考えつつ帰宅。
すでに日付が変わっていたので、そのまま寝る。

2011年8月3日(水)
朝。
やっぱり雲がある。
(誰だよ「今年は猛暑」とか言ってた奴?)

昼。
スコール。
気象庁では「ゲリラ豪雨」と呼んでいるらしいが、これは「日本は熱帯じゃないもん!」と言いたいからか?
1時間程度ですぐに止む「ゲリラ豪雨」は、「スコール」で良いと思うのだが。

午後。
「ダンジョン&ドラゴン」という映画を観る。
勇者が女王のために魔法の杖を手に入れる冒険の旅に出かけ、盗賊やドワーフやエルフや魔法使いの助けを借りつつ迷路
(ダンジョン)を通り抜け、最後は手に入れた魔法の杖で悪者を倒すという話。

どうでもいいが物語中での特権階級を表す「メイジ」という言葉、“Mage(魔術師)” をそのまま音訳したのだろうが、
「マギ」と発音させるか、すいは「貴族」とでも意訳して欲しかった。

英語の発音の「メイジ」では一般の日本人には何のことやら分からず、どういったものを指すのかイメージしづらい。
(私は「メイジ」という言葉が出る度に「明治」という漢字が頭に浮かんでしまったぞ)

夜。
「宇宙犬作戦」の打ち合わせで新宿へ。
携帯が電池切れを起こし、駅の売店で充電器を買う羽目になる。

使用映像を3分間に縮める作業を「パセラ」で3人掛かりで1時間半かけて行う。
あまりにもチマチマした作業だったので、フロントから電話があるまで、そんなに時間が経ったのに気づかなかった。

作業中、DVDのリモコンが電池切れを起こし、途中で使えなくなる。
(誰か私に「電池切れの呪い」をかけたか?)

その後、場所を移して喫茶店でカレーライスを食べながら、映像の間に挟む字幕の相談。
これもこれでチマチマ作業。
結局、帰宅したのは10時半過ぎだった。

充実したような不毛なような1日が終わる。
寝る。

2011年8月2日(火)
天気予報は、今日も午後から雨の予報でも差し当たって今は降っていない。

ニュース。
〈昨日のニューヨーク為替市場で1ドルが76円台に突入したことを受け、政府が円売りドル買い介入、日銀が追加の金融
緩和に向けた調整を開始〉
もういっそ、お札をいっぱい印刷しちゃえば?

午後。
「犬」の関係でメールとかいろいろ。
文章にすると一行で済むことに、5時間を費やす。

考えてみると、今日は赤塚不二夫の命日だったのだなあ。
そして、ぜんぜん関係ないが2号君の誕生日でもある。
19歳になったそうだ。
つまり来年は20歳か?

20歳と言えば成人ではないか。
成人と言うのは、法律的には大人である。
毎週テレビの「クレヨンしんちゃん」を夢中になって観ているのが、来年は大人か?

夕方。
吹き矢の講習会。
最近、的に矢が当たるようになった。
問題は、なぜ当たっているのかが自分でも分からないということ。
当然、外れた時もなぜ外れたのだかが分からない。
常にバクチをやっているようなもの。

帰宅。
「タイガー&バニー」というアニメ番組を観る。

登場するヒーローのボディ・デザインにスポンサーのロゴをそのまま入れることで、スポンサー側がCM制作費なしに広告
宣伝が出来るという仕組みのヒーロー番組らしい。
ヒーローの体に「高須クリニック」の広告が付いているというのでそこだけ観るつもりだったのだが、なんとなく第18話
をまるまる最後まで観てしまった。

いわゆる「新人類モノ」か?
迫害された新人類が人類に戦いを挑み、それを阻止しようとするのもまた新人類という設定。
新人類を表す呼称が「NEXT」というのがなかなか。
思ったよりシリアスなストーリーの作品のようだ。

さて、寝よう。

2011年8月1日(月)
今日も曇りで気温が低い。
今年はこのまま冷夏で終わるのか?

午前中。
メンサの会場予約抽選会へ。
クジ運が悪くて午前中をほぼ潰してしまう。

ついでなので午前中を丸ごと潰してしまおうと、最近できたばかりの劇場通りから山手通りへ抜ける道路を歩いてみる。
どこかへ行くためではなく、ただ道を歩くために道を歩くという面白い体験。
新しい道路は歩道が広く、歩行者用と自転車用の通路が分かれている。
あとは、この道を利用している人たちに「通路が分かれている」という知識を周知できればOKだな。
通路が分かれていることを知らずに自転車を走らせている人が多過ぎるのが難点だった。

どうでもいいこと。
十字路で前を横切らせてもらったア○ソックの車の運転手の方、すれ違う瞬間にアイドルタレント並みの笑顔を向けてくれ
たのだが、あの笑顔も訓練のうちに入っているのだろうか?

午後。
郵便局へ。
ア○ソックで笑顔の研修を受けて来てくれ、郵便局員。

帰宅後。
メールのやりとりとSF大会で使う映像のイロイロで完全に潰れる。

座りっぱなしの状態から立ち上がって体の向きを変えようとしたら、腰に痛みが走った。
変な筋肉をひねってしまったらしい。

夕方。
買い物に出たら地下道の売店に、いつもの「東スポ」「ゲンダイ」「夕刊フジ」が並んでいた。
なんか私のよく知らないタレントが、フジテレビは韓流ドラマが多過ぎると批判したとかで揉めているらしい。

反韓国的記事なら普通はフジ・サンケイ系が得意なのだが、今回はフジテレビが当事者だからだろう、「夕刊フジ」が沈黙
している。
反「夕刊フジ」的記事なら本来は「ゲンダイ」が得意なのだが、今回は内容が微妙なのでこっちも黙っている。
……と、思ったら「東スポ」が大見出しで祭りにしていた。
タブロイド紙の見出しは、こうして並べて眺めてみると面白いな。

ついでだから韓流ドラマの話をしてみると……
韓流ドラマというのは、価格(放映権料)の割に質が高くて視聴率が取れるものが多いらしい。
つまり日本でドラマを作るより、韓流ドラマの放映権を買って放送した方が採算が良いのだ。
安く仕入れて高く売れる商品があれば、その商品を扱うのは資本主義の常識。

ただ、こういう「出来合いを買って来る」ということに慣れ過ぎてしまうと、テレビ局が自社で番組を作る力を失ってしま
うのではないかというのが私の不安。

現在、テレビ局の中枢にいるひとたちは、いわゆるバブル世代の人間たち。
テレビ番組は金をかけて作るものという常識に慣れ切ってしまっている世代だ。
だから、「不況で予算を掛けられない」→「良い番組が作れない」→「安い出来合いを買って来よう」的な発想になってし
まっているのではないかな?

いまのうちに低予算でも良い番組を作る工夫をするという方向に頭を切り替えないと、日本のテレビ局に番組を作れる人間
がいなくなってしまうのではないだろうか?

夜。
寝ようとしていたら地震。
 時刻:23時58分
 震源:駿河湾(北緯34.7度 東経138.6度)
 深さ:約20km
 規模:マグニチュード6.1

駿河湾って静岡県だよなあ。
来月、行くんだけどな静岡県。

東京は震度3ぐらいだったけれど、静岡では震度5弱だとか言っていた。
腰もまだ痛いし、なんか悪い夢を見そうで嫌だな。
……などとブツブツ言いつつ、起きていてもしょうがないので、寝る。

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